JP5122756B2 - 油性化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の略球状粒子が凝集合一し表面に複数の凹凸を有する形状の異形複合粉体及び平均粒子径1〜80μmで、且つ見掛け比重0.5以下の中空樹脂粉体とを配合する油性化粧料に関するものであり、更に詳しくは、マットな仕上がり感に優れ、べたつきが無く、延び広がりが軽く、スジむらのない均一な化粧膜を作ることができ、しかも経時安定性が良好な油性化粧料に関するものである。
油性化粧料は、口紅、ファンデーション、アイシャドウ等に汎用されている化粧料剤型であり、当該化粧料に配合される油剤及び粉体の種類やその配合量を変えることにより、様々な機能、使用感を具現化していた。また、油性化粧料は、油剤を多く配合するため、高いエモリエント効果と肌への付着性に優れる化粧料剤型である。しかし逆に、油性化粧料は、油剤によるべたつき感や、好ましくない油光(テカリ)等を生じやすい欠点を有していた。また、粉体化粧料は一般向けであるのに比べ、油性化粧料はプロ向けと言われている。それは、油性化粧料は、密着性が良いため化粧持ちの良い美しい化粧膜ができる反面、使用に慣れてない人が化粧をすると、肌上で均一に伸ばすことが難しく、スジむらになりやすいためであった。これらの欠点を改善するために、各種技術が検討されてきた。具体的には、中空樹脂粉体の表面を無機粉体で被覆してなる複合粉体を配合し、全粉体量と油性成分量の質量比が70:30〜40:60にする方法(例えば特許文献1)等が提案されている。一方、粉体化粧料において、種々の粉体を配合する技術が検討されている。例えば、中空マイクロスフェアにより構成された粒子状充填剤を含むことで、固体化粧組成物の充填後の収縮現象を低減化させる方法(例えば特許文献2)等が提案されている。また、複数の略球状粒子が凝集合一し、表面に複数の凹凸を有する形状の異形複合粉体とアスペクト比30以上の薄片状粉体を含有して、化粧料塗布時の滑らかさが良好で、さらっとした仕上がり感に優れた粉体化粧料を得る方法(例えば特許文献3)等が提案されている。
特開平10−338612号公報 特許第2786356号公報 特開2004−285014号公報
しかしながら、中空粉体を用いる技術は、油性化粧料において単に配合するだけでは、スジむらのない均一な化粧膜を得ることは難しかった。また、異形複合粉体を用いる技術は、油性化粧料において単に配合するだけでは、マットな仕上がり感や化粧塗布時の滑らかさを得ることは難しかった。
このため、マットな仕上がり感に優れ、べたつきが無く、延び広がりが軽く、スジむらのない均一な化粧膜を作ることができる油性化粧料の開発が望まれていた。
本発明者らは鋭意検討の結果、複数の略球状粒子が凝集合一し表面に複数の凹凸を有する形状の異形複合粉体及び平均粒子径1〜80μmで、且つ見掛け比重0.5以下の中空樹脂粉体とを配合する油性化粧料が、上記課題を解決することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は次の成分(a)及び(b);
(a)複数の略球状粒子が凝集合一し表面に複数の凹凸を有する形状の異形複合粉体
(b)平均粒子径1〜80μmで、且つ見掛け比重0.5以下の中空樹脂粉体
を配合することを特徴とする油性化粧料を提供するものである。
また、成分(a)を1〜50質量%、成分(b)を0.1〜15質量%配合することを特徴とする前記何れかの油性化粧料を提供するものである。
そして、成分(c)として長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物を配合することを特徴とする前記何れかの油性化粧料を提供するものである。
更に、成分(d)として、成分(a)及び成分(b)以外の粉体を配合することを特徴とする前記何れかの油性化粧料を提供するものである。
更に、全粉体量と油性成分量の質量比が70:30〜40:60であることを特徴とする前記何れかの油性化粧料を提供するものである。
本発明の油性化粧料は、マットな仕上がり感に優れ、べたつきが無く、延び広がりが軽く、スジむらのない均一な化粧膜を作ることができ、しかも良好な経時安定性を有する。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(a)の異形複合粉体は、複数の略球状粒子が凝集合一したような、表面に複数の凹凸を有する形状の異形複合粉体(以下、「異形複合粉体」という)である。成分(a)の異形複合粉体における、略球状粒子とは、球状、楕円状等の概ね球に近い球状の粒子であり、その平均粒径は0.1〜10μmが好ましい。また、成分(a)の異形複合粉体は、一粒子中に前記略球状粒子が5〜30個凝集合一しているような形状なので、略球状粒子間のすきまとして凹部を形成し、略球状粒子自体で凸部を形成することにより、表面に複数の凹凸を有している。このような成分(a)の異形複合粉体は、例えば、特許文献3に記載されている異形複合粉体を用いることができる。
成分(a)の異形複合粉体の粒径は、特に限定されないが、1〜20μmが好ましく、更に5〜10μmが好ましい。更に、成分(a)の異形複合粉体のJIS K−5101により求めた、かさ(見かけ比容)は、特に限定されないが、2.5〜4.5mL/gが好ましく、JIS K−5101により求めた、煮アマニ油の吸油量は、特に限定されないが、60〜100mL/100gが好ましい。
成分(a)の異形複合粉体は、ポリアクリル酸アルキル及び/又はポリメタクリル酸アルキルとポリイソプレンを主成分とするものが好ましい。成分(a)におけるアクリル酸アルキルとしては、特に限定されないが、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等が挙げられる。また、成分(a)におけるメタクリル酸アルキルとしては、特に限定されないが、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等が挙げられる。また、成分(a)におけるポリアクリル酸アルキル及び/又はポリメタクリル酸アルキルとポリイソプレンの組成比は、特に限定されないが、質量比で90〜98:2〜10が好ましい。
このような成分(a)の異形複合粉体は、特開平11−140139号公報等に記載されている方法等により調製することができる。具体的には、ポリアクリル酸アルキル及び/又はポリメタクリル酸アルキルのモノマー、ポリイソプレンのモノマー及び架橋モノマーを水中で、分散剤、安定化剤及び触媒の存在下、重合開始剤を添加して、重合、脱水、乾燥、脱モノマー後、粉砕する方法等が挙げられる。ここで用いられている架橋剤としては、特に限定されないが、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート等が挙げられる。
このような成分(a)の異形複合粉体は、市販品として、ポリアクリル酸アルキルとポリイソプレンの混合比(質量比)が95/5で、平均粒径8μm、かさ3.5mL/g、吸油量85mL/100gのガンツパールGMI−0804(ガンツ化成社製)を用いることができる。
本発明の油性化粧料において、成分(a)の異形複合粉体は、成分(b)と組み合わせることによりスジむらのない均一な化粧膜を作ることができ、このためには、表面に複数の凹凸を有する形状が必須である。特に油性化粧料において、以下に述べる成分(b)の平均粒子径1〜80μmで、且つ見掛け比重0.5以下の中空樹脂粉体のみを配合すると、化粧料塗布時にスジむらが出てしまう場合がある。
本発明の成分(a)は目的に応じてその1種又は2種以上を用いることができ、その配合量は特に限定されないが、本発明の油性化粧料中に1〜50質量%(以下、単に「%」と略す)が好ましく、更には、20〜40%が好ましい。成分(a)の配合量がこの範囲であると、化粧料塗布時の化粧膜の均一性がより良好な油性化粧料を得ることができる。
本発明に用いられる成分(b)の平均粒子径1〜80μmで、且つ見掛け比重が0.5以下の中空樹脂粉体は、例えば特公昭59−53290号に開示されている如く、揮発性発泡剤を内包した熱可塑性樹脂粉体を加熱、発泡させる方法等により製造することができる。また、本発明の油性化粧料が固形状の場合には、固形化剤としても機能する成分であり、延び広がりの軽さを阻害する固形油の配合量を低減することができる。
成分(b)の中空樹脂粉体の外殻を形成する樹脂としては、例えば、塩化ビニル,酢酸ビニル,メチルビニルエーテル等のビニル系モノマー、アクリル酸,アクリル酸エステル,メタクリル酸,メタクリル酸エステル,アクリロニトリル,メタクリロニトリル等のアクリル系モノマー、スチレン、塩化ビニリデン、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート等から選択される一種以上のモノマーを重合して得られるホモポリマー又はコポリマーが挙げられ、これらより一種又は二種以上用いることができる。これらの中でも成分(b)は、アクリル酸、メタクリル酸あるいはそのエステル類、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、メタクリロニトリル等から選ばれるモノマーの二種以上を重合してなるコポリマーであることが好ましい。更に、このような重合体は、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、トリアクリルフォルマール等の架橋剤で架橋されていても良い。
前記揮発性発泡剤を内包した熱可塑性樹脂粉体における揮発性発泡剤としては、特に限定されないが、例えば、エタン、プロパン、ブタン、イソブタン、イソブテン、イソペンタン、ネオペンタン、ネオヘキサン、アセチレン、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素、テトラアルキルシラン等の低沸点化合物が用いられる。
成分(b)の中空樹脂粉体の平均粒子径は、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定するとき、1〜80μmであり、10〜60μmがより好ましい。平均粒子径が1μm未満では、マットな質感が得られないため好ましくなく、また、80μmを超えると、肌上でザラツキを感じるため、好ましくない。
成分(b)の中空樹脂粉体の見掛け比重は0.5以下のものであり、見掛け比重が0.5を超える中空樹脂粉体は、べたつきをなくす効果が低く、マットな質感の化粧膜を得ることができないため、好ましくない。
本発明でいう見掛け比重は、化粧品原料基準の一般試験法に収載されている比重測定法の第2法、すなわち、比重びんと灯油(日本工業規格K2203の1号に規定)を用いて、20℃において測定した値である。
本発明に用いられる成分(b)は、市販品として、エクスパンセル(Akzo Nobel Surface Chemistry AB社製)やマツモトマイクロスフェアFシリーズ(松本油脂製薬社製)等が挙げられる。
更に、成分(b)として、平均粒子径1〜80μmで、且つ見掛け比重0.5以下の中空樹脂粉体を、無機粉体で被覆したものを選択すると、マットな質感の化粧膜、粉体の分散性等が特に優れた油性化粧料を得ることができる。市販品として、マツモトマイクロスフェアMFLシリーズ(松本油脂製薬社製)等が挙げられる。
前記中空樹脂粉体に無機粉体を被覆する方法は、例えば、特開平4−9319号公報に開示されている如く、発泡前又は発泡途中の揮発性発泡剤内包熱可塑性樹脂粉体と無機粉体を混合し、加熱することによるものである。また、その他の方法としては、無機粉体の水又は有機溶媒の分散液と中空樹脂粉体とを混合し乾燥する方法や、この無機粉体分散液を中空樹脂粉体に噴霧し乾燥する方法等により被覆する湿式処理方法、高い衝撃力等の物理的な力により複合化する乾式処理方法等が挙げられる。
前記中空樹脂粉体に被覆する無機粉体としては、特に限定されないが、目的とする効果により選択され、例えば、タルク、セリサイト、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、窒化ホウ素、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、シリカ等が挙げられる。また、これら無機粉体の粒子形状は特に制限なく、例えば、粒状、球状、板状、針状等のいずれでも良く、平均粒子径も特に限定されないが、0.001〜10μmが好ましい。また、例えば、紫外線遮断効果の向上を目的とした場合、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化ジルコニウム等の粒状や針状粉体が用いられる。尚、中空樹脂粉体と無機粉体の質量比率は、5:95〜50:50が好ましい。
本発明の成分(b)は目的に応じてその1種又は2種以上を用いることができ、その配合量は特に限定されないが、本発明の油性化粧料中に0.1〜15%が好ましく、2〜8%が特に好ましい。成分(b)をこの範囲で配合すると、マットな質感の化粧膜、経時安定性等がより良好な油性化粧料を得ることができる。
本発明の油性化粧料に成分(c)の長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物を配合することによって、マットな質感及び経時安定性を格段に向上させることができる。
長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物としては、部分的に架橋結合を有する三次元構造を呈するシリコーン系エラストマーに長鎖アルキル基を有する化合物であれば特に制限されず、上記長鎖アルキル基としては炭素数8〜30個の直鎖状のアルキル基を好適に例示することができる。かかる部分的に架橋結合を有する三次元構造を呈するシリコーン系エラストマー成分(c)は、例えば、SiO単位、HSiO1.5単位、RSiO1.5単位、RHSiO単位、RSiO単位、RSiO0.5単位及びRHSiO0.5単位(ここで、Rは脂肪族不飽和基を除く置換もしくは非置換の炭素数1〜30の一価炭化水素基である)からなる群から選択された少なくとも1種の構造単位で構成され、ケイ素原子に結合した水素原子を平均で1.5個以上分子中に含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンと、SiO単位、(CH=CH)SiO1.5単位、RSiO1.5単位、R(CH=CH)SiO単位、RSiO単位、RSiO0.5単位及びR(CH=CH)SiO0.5単位、(ここでRは脂肪族不飽和基を除く置換もしくは非置換の炭素数1〜30の一価炭化水素基である)からなる群から選択された構造単位で構成されると共に、分子中にケイ素原子に結合したビニル基を平均で1.5個以上含有するオルガノポリシロキサンとの付加重合によって得ることができる。
このような長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物としては、例えばINCI名(International Nomenclature Cosmetic Ingredient labeling names)で(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマーが挙げられる。市販品としては、長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物に炭化水素油又はエステル油を配合したシリコーンゲルを挙げることができる。例えば、KSG−41は、ミネラルオイル65〜75質量%(以下単に「%」と略す。)含み、KSG−42は、イソドデカン70〜80%含み、KSG−43は、トリオクタノイン(トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル)65〜75%含み、KSG−44は、スクワラン65−75%を含んでいるもの(いずれも信越化学工業(株)製)等を具体的に挙げることができる。
本発明の成分(c)は目的に応じてその1種又は2種以上を用いることができ、その配合量は特に限定されないが、本発明の油性化粧料中に0.001〜15%が好ましく、特に0.1〜10%が好ましい。成分(c)の配合により、マットな質感の向上とともに、油系全体の相溶性を高め、油系と粉体系が均一に混合することができる。また、肌への密着性の悪いシリコーン系に、肌への密着性の高い油剤を配合することが可能となる。
本発明に用いられる成分(d)の粉体は、成分(a)、(b)以外のもので、使用感の調整や発色を発現させるものである。例えば、化粧料一般に使用される粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、酸化チタン、黒酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーティング雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリウレタンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、N−アシルリジン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
本発明の油性化粧料における成分(d)の配合量は、特に限定されないが全粉体量((a)と(b)と(d)の合計量)と全油性成分量の質量比は、70:30〜40:60であることが好ましい。全粉体量がこの範囲であると、べたつきが無く、延び広がりが軽いという点で好ましい。
本発明は油性化粧料であるため、成分(c)以外で油性成分を配合することができる。油性成分としては、動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形、半固形油、液体油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、エステル油類、硬化油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン等の炭化水素類、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、モクロウ、ロジン酸ペンタエリスリットエステル、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、トリ2―エチルヘキサン酸グリセリル、イソノナン酸イソトリデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール等のエステル類、オレイン酸、イソステアリン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール等の高級アルコール類、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、部分架橋型ポリエーテル変性メチルポリシロキサン、オレイル変性メチルポリシロキサン、ポリビニルピロリドン変性メチルポリシロキサン、非揮発性ジメチルポリシロキサン等のシリコーン油類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、12−ヒドロキシステアリン酸等の油性ゲル化剤類等が挙げられ、これらの1種又は2種以上用いることができる。本発明の油性化粧料において、油性成分の配合量は前述の通り、成分(c)と前記油性成分の合計量で、全粉体量と全油性成分の質量比は70:30〜40:60であることが好ましい。
本発明の化粧料には、本発明の効果を損なわない程度で、必要に応じて、前記必須成分以外の各種成分、例えば、界面活性剤、水性成分、水溶性高分子、紫外線吸収剤、保湿剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料などを各種の効果を付与するために適宜配合することができる。
乳化や粉体の分散性向上を目的とする界面活性剤としては、化粧料一般に用いられている界面活性剤であればよく、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレン変性シリコーン等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸及びそれらの無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノルアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、大豆リン脂質が挙げられる。
モイスチャー効果やみずみずしい感触を付与する目的で用いる水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液等が挙げられる。
感触の改善を目的で用いる水溶性高分子としては、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等の天然系のもの、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合成系のもの、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成系のものを挙げることができる。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられる。酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては、例えばビタミン類、タンパク質、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げられる。
本発明の油性化粧料は、ファンデーション、白粉、頬紅、口紅、アイシャドウ、アイブロウ、コンシーラー等のメーキャップ化粧料、日焼け止め化粧料等のスキンケア化粧料等が挙げられるが、本発明の効果が顕著に発揮される化粧料は、メーキャップ化粧料である。
本発明の油性化粧料の形態は、液状、ペースト状、ケーキ状、スティック状等が挙げられるが、特に、ケーキ状、スティック状等の固形状であると、使用性及び経時安定性が優れる。
本発明の油性化粧料は、通常公知の方法、例えば、成分(a)及び(b)に必要に応じて成分(c)及び成分(d)及びその他成分を均一に分散させることにより調製可能である。また、本発明の油性化粧料が固形状の場合は、前記と同様に油性化粧料を調製し、これを加熱溶融して中皿又は容器に充填(溶融時の流動性が低い場合は、射出成形機等にて圧力を加えて密閉容器に充填する。)し、冷却固化する方法等により、調製可能であるである。
次に以下に実施例をあげて本発明をさらに説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1〜9及び比較例1〜4:ケーキ状ファンデーション
表1に示す組成のケーキ状ファンデーションを以下に示す製造方法により調製し、「べたつきの無さ」、「スジむらの無さ」、「延び広がりの軽さ」、「マットな仕上がり感」、「経時安定性」について以下に示す評価方法及び判断基準により評価し、結果を併せて表1に示した。
注1:シリコンKSG−43(信越化学工業社製)
注2:KF−6026(信越化学工業社製)
注3:KF−56(信越化学工業社製)
注4:着色混合顔料(ベンガラ 0.2部、黄酸化鉄 1.5部、黒酸化鉄 0.3部)
注5:ガンツパールGMI−0804(ガンツ化成社製)
注6:MFL−50STI(松本油脂製薬社製)(メタクリル酸メチル・アクリロニトリル共重合体3部に対して、平均粒子径0.25μmの酸化チタン7部を被覆した、平均粒子径25μmで見掛け比重0.19の中空樹脂粉体)
注7:メタクリル酸メチル・アクリロニトリル共重合体の平均粒子径25μmで見掛け比重0.19の中空樹脂粉体
(製造方法)
A:成分1〜8を100℃まで加熱して溶解し、混合する。
B:Aに成分9〜19を加えて、均一に分散する。
C:Bを90℃まで加熱し、脱泡する。
D:Cを再び90℃まで加熱溶融し、金皿に充填し、室温まで冷却して、ケーキ状ファンデーションを得た。
(評価方法:「べたつきの無さ」、「スジむらの無さ」、「延び広がりの軽さ」、「マットな仕上がり感」)
化粧品専門パネル20名に前記実施例及び比較例のケーキ状ファンデーションを使用してもらい、「べたつきの無さ」、「スジむらの無さ」、「延び広がりの軽さ」、「マットな仕上がり感」について、各自が以下の基準に従って7段階評価し、更に、全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
(絶対評価)
(評点):(評価)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(判定基準)
(評点平均値) (判定)
5点を超える :非常に良好:◎
3点を超えて5点以下 :良好 :○
2点を超えて3点以下 :やや不良 :△
2点以下 :不良 :×
(評価方法:「経時安定性」)
前記実施例及び比較例のケーキ状ファンデーションを50℃のインキュベーターに3ヶ月間放置し、室温に戻した時の外観状態を観察し、室温で3ヶ月間保存したものと比べ、以下に示す基準により判定した。
判定基準:
外観の状態変化 :判定
全く変化無し :◎
発汗、分離、排液による僅かな変化(問題無し):○
発汗、分離、排液による変化 :△
発汗、分離、排液による激しい変化 :×
表1の結果から明らかなように、本発明の実施品である実施例1〜9のケーキ状ファンデーションは、「べたつきの無さ」、「スジむらの無さ」、「延び広がりの軽さ」、「マットな仕上がり感」、「経時安定性」の全ての項目に優れた油性化粧料であった。
一方、成分(a)を配合していない比較例1では、べたつきの無さ、スジむらの無さ、延び広がりの軽さにおいて実施例より劣っていた。また、成分(b)を配合していない比較例2では、延び広がりの軽さ、マットな仕上がり感において実施例より劣っていた。更に成分(a)の代わりに、球状ポリスチレンを用いた比較例3ではスジむらの無さが、成分(a)の代わりに多孔質球状シリカを用いた比較例4では、延び広がりの軽さ、マットな仕上がり感等が実施例より劣っていた。
実施例10:ペースト状ファンデーション
(成分) (%)
1.パラフィンワックス 3
2.ミツロウ 1
3.ワセリン 5
4.トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 18
5.長鎖アルキル基を含有する部分架橋型
オルガノポリシロキサン重合物(注1) 15
6.PEG/PPG−10/3オレイルエーテルジメチコン(注2) 5
7.セスキオレイン酸ソルビタン 3
8.ジメチルポリシロキサン(注8) 15
9.メリッサ抽出液 0.5
10.中空樹脂粉体(注9) 5
11.セリサイト 残量
12.異形複合粉体(注5) 10
13.酸化チタン 5
14.ベンガラ 1
15.黒酸化鉄 0.5
16.黄酸化鉄 3
17.防腐剤(パラオキシ安息香酸エチル) 0.5
注8:KF−96(20CS)(信越化学工業社製)
注9:メタクリル酸メチル・アクリロニトリル共重合体の平均粒子径25μmで見掛け比重0.02の中空樹脂粉体
(製造方法)
A:成分1〜8を100℃まで加熱して溶解し、混合する。
B:Aに成分9〜17を加えて、均一に分散する。
C:Bを容器に充填して、ペースト状ファンデーションを得た。
以上のようにして得られた実施例10のペースト状ファンデーションは、「べたつきの無さ」、「スジむらの無さ」、「延び広がりの軽さ」、「マットな仕上がり感」、「経時安定性」の全ての項目に優れた油性化粧料であった。
実施例11:ケーキ状頬紅
(成分) (%)
1.ポリエチレンワックス(平均分子量650) 4
2.ジイソステアリン酸ポリグリセリル 10
3.PEG−3ジメチコン(注10) 5
4.長鎖アルキル基を含有する部分架橋型
オルガノポリシロキサン重合物(注11) 2
5.ジメチルポリシロキサン(注12) 10
6.異形複合粉体(注5) 20
7.セリサイト 残量
8.マイカ 5
9.中空樹脂粉体(注13) 10
10.球状ナイロンパウダー(平均粒子径5μm) 7
11.シリカ 3
12.酸化チタン 1
13.ベンガラ 1
14.黄酸化鉄 0.5
15.パラオキシ安息香酸メチル 0.3
16.香料 0.1
注10:KF−6015(信越化学工業社製)
注11:シリコン KSG-44(信越化学工業社製)
注12:KF−96(6CS)(信越化学工業社製)
注13:メタクリル酸メチル・アクリルニトリル共重合体3部に対して、平均粒子径4μmの炭酸カルシウム7部を被覆した、平均粒子径30μmで見掛け比重0.20の中空樹脂粉体
(製造方法)
A:成分1〜5を100℃まで加熱して溶解し、混合する。
B:Aに成分6〜16を加えて、均一に分散する。
C:Bを90℃まで加熱し、脱泡する。
D:Cを再び90℃まで加熱溶融し、金皿に充填し、室温まで冷却して、ケーキ状頬紅を得た。
以上のようにして得られた実施例11のケーキ状頬紅は、「べたつきの無さ」、「スジむらの無さ」、「延び広がりの軽さ」、「マットな仕上がり感」、「経時安定性」の全ての項目に優れた油性化粧料であった。
実施例12:ケーキ状アイシャドウ
(成分) (%)
1.セレシン 5
2.ポリエチレンワックス(平均分子量500) 1
3.流動パラフィン 10
4.ポリブテン 3
5.トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1
6.長鎖アルキル基を含有する部分架橋型
オルガノポリシロキサン重合物(注14) 5
8.ジメチルポリシロキサン(注12) 25
9.セリサイト 残量
10.異形複合粉体(注5) 15
11.中空樹脂粉体(注9) 2
12.中空樹脂粉体(注15) 5
13.球状シリカ 5
14.雲母チタン(注16) 10
15.黄酸化鉄 3
16.ベンガラ 4
17.黒酸化鉄 1
18.フェノキシエタノール 0.5
注14:シリコン KSG−41(信越化学工業社製)
注15:メタクリル酸メチル・アクリルニトリル共重合体3部に対して、平均粒子径5μmのタルク7部を被覆した、平均粒子径30μmで見掛け比重0.21の中空樹脂粉体
注16:TIMICA RADIANT GOLD 222G(エンゲルハード社製)
(製造方法)
A:成分1〜8を100℃まで加熱して溶解し、混合する。
B:Aに成分9〜18を加えて、均一に分散する。
C:Bを90℃まで加熱し、脱泡する。
D:Cを再び90℃まで加熱溶融し、金皿に充填し、室温まで冷却して、ケーキ状アイシャドウを得た。
以上にようにして得られた実施例12のケーキ状アイシャドウは、「べたつきの無さ」、「スジむらが無く均一につく」、「延び広がりの軽さ」、「マットな仕上がり感」、「経時安定性」の全ての項目に優れた油性化粧料であった。
実施例13:ペースト状美容液
(成分) (%)
1.マカデミアンナッツ油 30
2.デカメチルシクロペンタシロキサン(注17) 10
3.ホホバ油 残量
4.12−ヒドロキシステアリン酸コレステロール 0.5
5.ジイソオクタン酸ネオペンチルグリコール 10
6.長鎖アルキル基を含有する部分架橋型
オルガノポリシロキサン重合物(注11) 10
7.ジメチルポリシロキサン(注18) 5
8.異形複合粉体(注5) 10
9.中空樹脂粉体(注15) 5
10.ジプロピレングリコール 7
11.PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 0.5
12.香料 0.1
13.グレープシードオイル 1
注17:シリコン SH245(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)
注18:KF−96(100CS)(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:成分1〜7を90℃まで加熱して溶解し、混合する。
B:Aに成分8〜13を加えて、均一に分散する。
C:Bを容器に充填して、ペースト状美容液を得た。
以上にようにして得られた実施例13のペースト状美容液は、「べたつきの無さ」、「均一な化粧膜」、「延び広がりの軽さ」、「マットな仕上がり感(テカリの無さ)」、「経時安定性」の全ての項目に優れた油性化粧料であった。
実施例14:スティック状アイシャドウ
(成分) (%)
1.スクワラン 30
2.セチルジメチコンコポリオール(注19) 10
3.ジメチルポリシロキサン(注8) 10
4.セスキオレイン酸ソルビタン 1
5.ポリエチレンワックス 3
6.セレシン 10
7.デカメチルシクロペンタシロキサン(注17) 5
8.長鎖アルキル基を含有する部分架橋型
オルガノポリシロキサン重合物(注1) 5
9.フッ素化合物処理雲母チタン(注20) 10
10.中空樹脂粉体(注21) 3
11.セリサイト 残量
12.タルク 1
13.異形複合粉体(注5) 10
14.シリコーン化合物処理赤色226号(注22) 1
注19:ABIL EM−90(ゴールドシュミット社製)
注20:パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩により、固形分として5部をCLOISONNE ROUGE FLANBE(エンゲルハード社製)95部に被覆した。
注21:エクスパンセルDE551(Akzo Nobel Surface Chemistry AB社製)
注22:メチルポリシロキサン5部を赤色226号に被覆した。
(製造方法)
A:成分1〜8を100℃まで加熱して溶解し、混合する。
B:Aに成分9〜14を加えて、均一に分散する。
C:Bを90℃まで加熱し、脱泡する。
D:Cを再び90℃まで加熱溶融し、容器に充填し、室温まで冷却して、スティック状アイシャドウを得た。
以上にようにして得られた実施例14のスティック状アイシャドウは、「べたつきの無さ」、「スジむらが無く均一につく」、「延び広がりの軽さ」、「マットな仕上がり感」、「経時安定性」の全ての項目に優れた油性化粧料であった。

Claims (5)

  1. 次の成分(a)及び(b);
    (a)複数の略球状粒子が凝集合一し表面に複数の凹凸を有する形状の異形複合粉体1〜 50質量%
    (b)平均粒子径1〜80μmで、且つ見掛け比重0.5以下の中空樹脂粉体0.1〜1
    5質量%
    を配合することを特徴とする油性化粧料。
  2. 前記成分(b)の中空樹脂粉体の表面が無機粉体で被覆されている被覆中空樹脂粉体であることを特徴とする請求項1に記載の油性化粧料。
  3. 更に、成分(c)として長鎖アルキル基を含有する部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物を配合することを特徴とする請求項1又は2に記載の油性化粧料。
  4. 更に、成分(d)として、成分(a)及び成分(b)以外の粉体を配合することを特徴とする請求項1〜の何れかの項記載の油性化粧料。
  5. 全粉体量と全油性成分量の質量比が70:30〜40:60であることを特徴とする請求項1〜の何れかの項記載の油性化粧料。
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