JP6109592B2 - 油性化粧料 - Google Patents
油性化粧料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6109592B2 JP6109592B2 JP2013023885A JP2013023885A JP6109592B2 JP 6109592 B2 JP6109592 B2 JP 6109592B2 JP 2013023885 A JP2013023885 A JP 2013023885A JP 2013023885 A JP2013023885 A JP 2013023885A JP 6109592 B2 JP6109592 B2 JP 6109592B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- oil
- fatty acid
- oily
- wax
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Description
そこで油剤のべたつきを抑制する方法として、シリカや樹脂粉末などの粉体を配合することによって油剤のべたつきやテカリを抑える技術(例えば、特許文献1)や、イソパラフィンおよびノルマルパラフィンを含有する炭化水素からなるワックス組成物を特定の分子量のポリブテンと併用してべたつきを抑える技術(例えば、特許文献2)があった。
しかしながら、シリカや樹脂粉末などの粉体を配合した場合は、低粘度油剤のべたつきやテカリを抑える効果は得られるが、ポリブテンなどの高粘度油剤と併用すると期待するほどの効果が得られず、のびが重くなってしまったりツヤが損なわれたりすることがあった。また、イソパラフィンおよびノルマルパラフィンを含有する炭化水素からなるワックス組成物を特定の分子量のポリブテンと併用する技術では、べたつきを抑える効果は得られるがのびが重くなったり、油っぽさが抑えられなかったりすることがあった。
以上のように、既存技術では、塗布膜のツヤや付着性に優れると共に、べたつきが少なく伸び広がりの軽い油性化粧料を得ることは困難であった。
また、油性固形化粧料の形状保持性、化粧持続性、経時安定性、伸び広がりと化粧膜の均一性を改善する技術として炭酸ジアルキルと特定の固形化剤とを組み合わせた技術がある(例えば、特許文献4)
しかしながら、この易崩壊性造粒シリカ粒子と固形油や油ゲル化剤と炭酸ジアルキルとを組み合わせて用いることにより、易崩壊性造粒シリカ粒子がなめらかに崩壊するといった特性については全く知られていなかった。
(a)一次粒子の厚みが0.001〜0.1μm、比表面積当たりのシラノール基(SiOH)が20〜70μmol/m2である鱗片状シリカを構成要素として形成された、平均粒子径が1〜50μmであり、易崩壊性である造粒シリカ粒子
(b)固形油又は油ゲル化剤から選ばれる1種又は2種以上の油剤
(c)炭酸ジアルキル
を配合することを特徴とする油性化粧料を提供するものである。
本発明に用いられる、成分(a)の一次粒子の厚みが0.001〜0.1μm、比表面積当たりのシラノール基(SiOH)が20〜70μmol/m2である鱗片状シリカを構成要素として形成された、平均粒子径が1〜50μmであり、易崩壊性である造粒シリカ粒子(ここで「成分(a)の造粒シリカ粒子」と略すことがある。)は、本発明において油性化粧料が持つ塗布膜のツヤや付着性といった特長を損なうことなく、べたつきを抑え、さらに伸び広がりが軽く油っぽさのない使用感を具現化し、更に高粘度油剤を配合してもこれらの特長を維持できるものである。成分(a)の造粒シリカ粒子は文献3記載の方法で製造することができ、また記載の物質を用いることができる。
成分(a)の造粒シリカ粒子は、一次粒子の厚みが0.001〜0.1μm、比表面積当たりのシラノール基(SiOH)が20〜70μmol/m2である鱗片状シリカを、水などの溶媒でスラリー状にして噴霧乾燥などの造粒工程で脱溶媒することにより製造されるものであり、平均粒子径が1〜50μm、易崩壊性である。
さらにこの鱗片状シリカの平均二次粒子径は、0.05〜5μmで、アスペクト比は、10以上が好ましく、さらに好ましくは、30以上である。尚、本発明においてアスペクト比は、粒子の長径を厚さで除した値であり、走査型電子顕微鏡(KEYENCE社製のリアルサーフェイスビュー顕微鏡VE−7800)を用いて長径と厚さの測定を10個の粒子について行い、その平均値を用いることで算出できる。
このような鱗片状シリカは、一般には13〜15質量%(以下、単に「%」とする。)の濃度で水に分散したコロイド分散物として提供されており、このようなコロイド分散液の例としては、旭硝子エスアイテック社製のサンラブリーLFS等の市販品が挙げられる。
ここで、Wは120℃の恒量時から1200℃における加熱までの平衡における質量%損失差、SAはシリカのBET窒素表面積m2/gである。
原料として用いられる鱗片状シリカは、上記成分成分(a)の造粒シリカ粒子と同様のものである。
該複合粉体において、これらの水不溶性成分の好ましい内包率は5%〜70%であり、さらに10〜50%が伸び広がりの軽さの点で好ましい。
該複合粉体において、これらの水性成分の好ましい内包率は5〜70%であり、さらに10〜50%がべたつき感の低減や安定性の点で好ましい。
本発明に用いられる、成分(a)の造粒シリカ粒子の好ましい配合量は、特に限定されないが、べたつきを抑え、伸び広がりが非常に軽く油っぽさのない使用感を向上させる点において、全組成分中0.05〜15%が好ましく、さらに好ましくは0.1〜5%である。また、成分(a)の造粒シリカ粒子中に水溶性成分又は水不溶性成分から選ばれる1種又は2種以上を内包せしめた複合粉体の配合量は、特に限定されないが、ツヤや保湿感の向上、べたつきの低減、伸び広がりの軽さを向上させる点で0.05〜20%が好ましく、さらには0.1〜10%が好ましい。
Petrolite社製)等が例示でき、ポリエチレンワックスの市販品としては、PERFORMALENE500、PERFORMALENE655、PERFORMALENE725、PERFORMALENE850(Baker
Petrolite社製)等が例示でき、フィッシャートロプシュワックスの市販品としては、CIREBELLE108(CIREBELLE社製)等が例示できる。
デキストリン脂肪酸エステルは、油溶性のもので炭素数8〜24(好ましくは14〜18)の直鎖又は分枝鎖の飽和又は不飽和脂肪酸と平均重合度10〜50(好ましくは20〜30)のデキストリンとのエステル化合物である。具体例としてはパルミチン酸デキストリン、パルミチン酸/2-エチルヘキサン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、パルミチン酸/ステアリン酸デキストリン、オレイン酸デキストリン、イソパルミチン酸デキストリン、イソステアリン酸デキストリン等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。市販品としてはレオパールKL、レオパールTL、レオパールTT(千葉製粉社製)等が挙げられる。
ショ糖脂肪酸エステルとしては、通常化粧料に使用するショ糖脂肪酸エステルであればいずれのものも使用できるが、特にパルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、及びラウリン酸等の脂肪酸エステルが好ましい。
イヌリン脂肪酸エステルとしては、通常化粧品に使用するイヌリン脂肪酸エステルであればいずれのものも使用できるが、特にステアリン酸の脂肪酸エステルが好ましく、市販品としては、例えば、レオパールISK(千葉製粉社製)が挙げられる。
12−ヒドロキシステアリン酸は、水酸基を持つ脂肪酸であるが、例えば、ひまし油から得られるリシノール酸に水素添加して得ることができる。
O=C(ORa)ORb ・・・(1)
上記式中、Ra及びRbは、直鎖又は分岐鎖の炭化水素残基である。成分(a)の効果をより向上させる点において、その炭素数はそれぞれ同じでも異なってもよく、8〜25が好ましく、10〜22がさらに好ましく、特に、14と15が好ましい。
炭素数がこの範囲であると、本発明において仕様部位への化粧膜のなじみ感を向上させ、負担感をより感じなくなる点で好ましい。
市販品としては、例えば、LIALCARB SR−1000/R(三井化学ファイン社製)等が挙げられる。
本発明に用いられる成分(c)の炭酸ジアルキルの配合量は、特に制限されないが、成分(a)の効果を向上させ、使用部位への化粧膜のなじみ感や負担感を与えないこと向上させる点で、好ましくは0.1〜30%であり、より好ましくは0.5〜15%である。
さらに本発明において、成分(c)の炭酸ジアルキルと成分(a)の造粒シリカを組み合わせることで、造粒シリカが崩壊するときのなめらかさを著しく向上させることができ、よりべたつきが少なく伸び広がりの軽さを演出することができる。さらに、成分(c)と成分(a)の造粒シリカ粒子中に有効成分を内包させたものと組み合わせることで、有効成分の使用部位へのなじみ感が著しく向上し、有効成分の効果を顕著に発現できるとともに、より負担感のない化粧膜を演出することができる。
本発明に用いられる成分(d)の高粘度油剤は、本発明においてツヤと付着性を付与するもので、通常化粧料に用いられ、25℃での粘度が1Pa・s以上の液体であれば、特に制限されず使用することができる。粘度は、単一円筒型回転粘度計(芝浦システム社製)等を用いて測定することができ、例えば、ポリイソブチレン、ポリブテン、重質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー等の炭化水素類、リンゴ酸ジイソステアリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、デカイソステアリン酸ポリグリセリル、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビスイソステアリル、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル等のエステル類、酢酸液状ラノリン等のラノリン誘導体、高重合度ジメチルポリシロキサン、高重合メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン類、フッ素変性オルガノポリシロキサン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。この中でも、ポリイソブチレン、ポリブテン、重質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー等の炭化水素類が、みずみずしいツヤの点で好ましい。
本発明に用いられる成分(d)の高粘度油剤の配合量は、特に限定されないが、塗布膜のツヤと付着性を向上させる点において、好ましくは0.5〜80%であり、より好ましくは1〜60%である。
また、水性成分はモイスチャー効果を付与する目的で用いることができ、水及び水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等が、美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等が、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等がそれぞれ挙げられる。
スクワラン内包複合粉体
シラノール基密度が60μmol/m2である鱗片状シリカの15%濃度水性溶媒コロイド懸濁物(サンラブリー−LFS−C;旭硝子エスアイテック社製)70質量部に、スクワラン(植物性)30質量部をデスパーミルにて分散させ、スラリーとした。このものを噴霧装置としてディスク式アトマイザーを持つスプレードライヤー(L−8型;大川原化工機社製)を用い、アトマイザー回転数30000rpm、流量50ml/min、入口温度設定200℃、出口温度設定135〜140℃の条件で噴霧乾燥した。
造粒シリカ粒子
シラノール基密度が60μmol/m2である鱗片状シリカの15%濃度水性溶媒コロイド懸濁物(サンラブリー−LFS−C;旭硝子エスアイテック社製)を原料スラリーとした。このものを、噴霧装置としてディスク式アトマイザーを持つスプレードライヤー(L−8型;大川原化工機社製)を用い、アトマイザー回転数30000rpm、流量50ml/min、入口温度設定200℃、出口温度設定130〜140℃の条件で噴霧乾燥した。
グリセリン内包複合粉体
シラノール基密度が60μmol/m2である鱗片状シリカの15%濃度水性溶媒コロイド懸濁物(サンラブリー−LFS−C;旭硝子エスアイテック社製)95質量部に、グリセリン5.0質量部をデスパーミルにて均一に分散させ、スラリーとした。このものを噴霧装置としてディスク式アトマイザーを持つスプレードライヤー(L−8型;大川原化工機社製)を用い、アトマイザー回転数30000rpm、流量50ml/min、入口温度設定200℃、出口温度設定130〜140℃の条件で噴霧乾燥した。
表1に示す処方及び下記に示す製造方法により、液状グロスを製造した。得られた各液状グロスについて、官能評価により、塗布膜のツヤ、付着性、べたつきのなさ、伸び広がりの軽さ、負担感のなさを評価した。
*2:製造例2に示す造粒シリカ粒子
*3:サンスフェアL−51−c(旭硝子エスアイテック社製)
*4:レオパールKL2(千葉製粉社製)
*5:レオパールTT2(千葉製粉社製)
*6:精製ポリブテンHV−100F(SB)(日本ナチュラルプロダクツ社製)
*7:LIALCARB SR−1000/R(三井化学ファイン社製)
*8:KLEAROL(SONNEBORN,INC社製)
*9:AEROSIL 380S(日本アエロジル社製)
(製造方法)
A:成分4〜13を90〜100℃にて加熱溶解する。
B:Aに成分1〜3、14〜20を加えて、均一に混合する。
C:Bを脱泡後、加熱してグロス容器(塗布体付き容器)に直接流し込み、液状リップグロスを得た。
1.官能評価
(評価方法)
(イ)塗布膜のツヤ、(ロ)付着性、(ハ)べたつきのなさ、(ニ)伸び広がりの軽さ、(ホ)負担感のなさについて、専門パネル20名により、各試料を口唇に塗布し、使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価にて7段階に評価し評点を付け、試料毎にパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定し、表1に示した。
(イ)塗布膜のツヤ
(ロ)付着性
(ハ)べたつきのなさ
(ニ)伸び広がりの軽さ
(ホ)負担感のなさ
(絶対評価)
(評点):(評価)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(判定基準)
(評点平均値) (判定)
5点を超える :非常に優れる:◎
3点を超えて5点以下:優れる :○
1点を超えて3点以下:劣る :△
1点以下 :非常に劣る :×
また、成分(a)の代わりに球状シリカを配合した比較例2では、成分(a)のような塗布時の崩壊性がないために、特に伸び広がりの軽さが得られず、ツヤも劣るものであった。
さらに、成分(c)の炭酸ジアルキルが配合されていない比較例3では、崩壊のなめらかさや使用部位へのなじみ感が劣り、べたつきのなさ、負担感のなさの点で満足いくものが得られなかった。
表2に示す処方及び下記に示す製造方法により、スティック口紅を製造した。得られた各スティック口紅について、実施例1〜8と同様に、官能評価により、塗布膜のツヤ、付着性、べたつきのなさ、伸び広がりの軽さ、負担感のなさを評価した。
*11:CIREBELLE108(シアベル社製)
(製造方法)
A:成分4〜13を100〜110℃にて加熱溶解する。
B:Aに成分1〜3、14〜21を加えて、均一に混合する。
C:Bを脱泡後、加熱して金型(アルミニウム製)に流し込み、冷却固化してスティック状口紅を得た。
評価方法は実施例1〜8、比較例1〜3と同様に行った。
また、成分(a)の代わりに球状シリカを配合した比較例5では、成分(a)のような塗布時の崩壊性がないために、特に伸び広がりの軽さが得られず、ツヤも劣るものであった。
さらに、成分(c)の炭酸ジアルキルが配合されていない比較例6では、崩壊のなめらかさや使用部位へのなじみ感が劣り、べたつきのなさ、負担感のなさの点で満足いくものが得られなかった。
(成分) (%)
1.ポリエチレンワックス 10
2.ロジン酸ペンタエリスリット 5.5
3.ラウリン酸デキストリン 2
4.ミリスチン酸デキストリン 5
5.ベヘニン酸デキストリン 5
6.炭酸ジアルキル*7 0.1
7.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 20
8.流動パラフィン*8 残量
9.ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル
/フィトステリル/ベヘニル) 3
10.無水ケイ酸*9 6
11.ナイロン末*12 10
12.スクワラン内包シリカ*1 10
13.シリコーン処理タルク*13 5.5
14.赤色202号 0.05
15.黄色4号アルミニウムレーキ 0.05
16.青色1号アルミニウムレーキ 0.05
17.雲母チタン 1.5
18.防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 適量
19.香料 適量
*12:ナイロン粉末 SP−500(東レ社製)
*13:ジメチルポリシロキサン5%処理
(製造方法)
A:成分1〜9を110℃で溶解混合する。
B:Aに成分10〜19を加え、均一に混合分散する。
C:Bを容器に流し込み、冷却固化してアイカラーを得た。
実施例17のアイカラーは、塗布膜のツヤや付着性に優れると共に、べたつきが少なく伸び広がりが軽く、油っぽさのない使用感に優れるとともにまぶたへのなじみが良く、負担感のないアイカラーであった。
(成分) (%)
1.マイクロクリスタリンワックス 10
2.スクワラン 残量
3.流動パラフィン*8 20
4.ジメチルポリシロキサン(10mm2/s:25℃) 10
5.炭酸ジアルキル*7 30
6.グリセリン内包複合粉体*14 10
7.防腐剤(1,2−ペンタンジオール) 適量
*14:製造例3で示すグリセリン内包複合粉体
(製造方法)
A:成分1〜5を110℃で溶解混合する。
B:Aに成分6〜7を加え、均一に混合分散する。
C:Bを容器に流し込み、冷却して下地を得た。
実施例18の化粧下地は、塗布時の伸び広がりの軽さや付着性に優れると共に、べたつきが少なく、肌へのなじみが良く、負担感のない良好な下地であった。さらに、上からファンデーションを塗布しても、密着性がよく、さらに、化粧持ち効果、塗布時の滑らかな伸び広がりにおいて優れたものであった。
(成分) (%)
1.イソノナン酸イソノニル 8
2.トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 40
3.ミリスチン酸イソステアリル 5
4.エチレン・プロピレンコポリマー*10 5
5.固形パラフィン(融点85℃) 6
6.炭酸ジアルキル*7 5
7.メチルハイドロジェン(2%)処理酸化チタン 8
8.メチルハイドロジェン(2%)処理酸化亜鉛 2
9.メチルハイドロジェン(2%)処理ベンガラ 0.5
10.メチルハイドロジェン(2%)処理黄色酸化鉄 2
11.メチルハイドロジェン(2%)処理黒色酸化鉄 0.2
12.メチルハイドロジェン(2%)処理セリサイト 残量
13.グリセリン内包複合粉体*14 10
14.防腐剤(フェノキシエタノール) 0.3
15.香料 適量
(製造方法)
A:成分1〜6を100〜110℃に加熱し、均一溶解する。
B:Aに成分7〜15を添加して、均一分散する。
C:Bを溶融して、脱泡する。
D:Cをスティック状の容器に流し込み、室温まで冷却して、スティック状ファンデ−ションを得た。
実施例19のスティック状ファンデ−ションは、塗布時の伸び広がりの軽さや付着性に優れると共に、べたつきが少なく油っぽさのない使用感に優れ、肌へのなじみが良く、負担感のない、化粧持ちに優れたファンデーションであった。
(成分) (%)
1.ポリエチレンワックス 2
2.エチレン・プロピレンコポリマー*10 4
3.マイクロクリスタリンワックス 1
4.イソノナン酸イソトリデシル 5
5.ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル
/フィトステリル/ベヘニル) 5
6.ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)
ジペンタエリスリチル 1
7.ワセリン 10
8.ポリブテン 5
9.重質流動イソパラフィン 10
10.流動パラフィン*8 12
11.炭酸ジアルキル*7 0.5
12.リンゴ酸ジイソステアリル 残量
13.デカイソステアリン酸デカグリセリル 5
14.防腐剤(フェノキシエタノール) 0.1
15.酸化防止剤(2,6−ジ−ターシャリ−ブチル−パラクレゾール) 0.1
16.無水ケイ酸*9 2
17.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン5%処理
酸化チタン被覆ガラス末 3
18.スクワラン内包複合粉体*1 0.1
19.香料 適量
(製造方法)
A:成分1〜13を100℃にて均一溶解する。
B:Aに成分14〜19を加え、均一に混合分散する。
C:Bを脱泡後、加熱して塗布体付き容器に直接流し込み、液状口紅を得た。
実施例20のリキッドルージュは、塗布時伸び広がりの軽さや付着性、ツヤに優れると共に、べたつきが少なく油っぽさのない使用感に優れるとともに唇へのなじみが良く、負担感のないリキッドルージュであった。
(成分) (%)
1.マイクロクリスタリンワックス 8
2.スクワラン 20
3.ワセリン 30
4.イソオクタン酸セチル 残量
5.メチルフェニルポリシロキサン 10
6.ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビスイソステアリル 5
7.炭酸ジアルキル*7 10
8.グリセリン内包複合粉体*14 5
9.無水ケイ酸 0.5
10.天然ビタミンE 0.5
11.防腐剤(フェノキシエタノール) 0.2
12.酸化防止剤(2,6−ジ−ターシャリ−ブチル−パラクレゾール) 0.02
13.香料 適量
(製造方法)
A:成分1〜7を110℃に加温して溶解する。
B:Aに成分8〜13を加えて均一に混合分散する。
C:Bを脱泡後、90℃にてスティック容器に流し込み室温まで冷却して製品とする。
本発明のリップクリームは塗布時伸び広がりの軽さや付着性、ツヤに優れるとともに唇へのなじみが良く、負担感のなく、さらに保湿感に優れたリップクリームであった。
(成分) (%)
1.パルミチン酸デキストリン 5
2.流動パラフィン 10
3.テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット 20
4.リンゴ酸ジイソステアリル 残量
5.ジリノール酸ジ(フィトステリル/イソステアリル/セチル/
ステアリル/ベヘニル) 1
6.炭酸ジアルキル*7 5
7.ポリブテン 35
8.ワセリン 15
9.スクワラン内包複合粉体*1 0.1
10.無水ケイ酸*9 0.5
11.l−メントール 0.3
12.カンファ 0.1
13.防腐剤(フェノキシエタノール) 0.2
14.酸化防止剤(2,6−ジ−ターシャリ−ブチル−パラクレゾール) 0.02
(製造方法)
A:成分1〜8を90〜100℃にて加熱溶解する。
B:Aに成分9〜14を加えて、均一に混合する。
C:Bを脱泡後、加熱してチューブ容器に直接流し込み、液状リップクリームを得た。
本発明のリップクリームは塗布時伸び広がりの軽さや付着性、ツヤに優れるとともに唇へのなじみが良く、負担感のなく、さらに保湿感に優れたリップクリームであった。
Claims (14)
- 次の成分(a)〜(c);
(a)一次粒子の厚みが0.001〜0.1μm、比表面積当たりのシラノール基(SiOH)が20〜70μmol/m2である鱗片状シリカを構成要素として形成された、平均粒子径が1〜50μmであり、易崩壊性である造粒シリカ粒子
(b)固形油又は油ゲル化剤から選ばれる1種又は2種以上の油剤
(c)炭酸ジアルキル
を配合することを特徴とする油性化粧料。 - 前記成分(a)の造粒シリカ粒子の圧縮強度が0.2〜4MPa・sであることを特徴とする請求項1記載の油性化粧料。
- 前記成分(a)の造粒シリカ粒子が、鱗片状シリカの平均二次粒子径が、0.05〜5μmであり、アスペクト比が10以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の油性化粧料。
- 前記成分(a)の造粒シリカ粒子が、造粒シリカ粒子中に水不溶性成分又は水溶性成分から選ばれる1種又は2種以上を内包せしめた複合粉体であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の油性化粧料。
- 前記水不溶性成分が、油性成分である複合粉体を配合することを特徴とする請求項4に記載の油性化粧料。
- 前記油性成分が、パラフィンワックス、セレシンワックス、オゾケライト、マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、カルナウバロウ、ミツロウ、ラノリンワックス、キャンデリラ、脂肪酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ホホバ油、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、トリオクタン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、イソステアリン酸ジグリセリル、トリメチロールプロパン脂肪酸エステル、ダイマー酸エステル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル、高級脂肪酸、高級アルコール、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、モクロウ、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、フッ素系油剤、シリコーン系油剤、油溶性色素から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項5に記載の油性化粧料。
- 請求項6記載の油性成分がスクワランであることを特徴とする油性化粧料。
- 前記水不溶性成分が、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸−2−エチルヘキシル、パラジヒドロキシプロピル安息香酸エチル、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−メトキシケイ皮酸−2−エトキシエチル、サリチル酸−2−エチルヘキシル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメンチル、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾンから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項4に記載の油性化粧料。
- 前記水溶性成分が、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、美白成分、抗炎症剤、老化防止剤、スリミング剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、皮膚着色剤、酵素から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項4に記載の油性化粧料。
- 前記成分(b)の油ゲル化剤がデキストリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、イヌリン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、金属石鹸、煙霧状無水ケイ酸、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、有機変性粘土鉱物から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の油性化粧料。
- 前記成分(b)の油ゲル化剤がデキストリン脂肪酸エステルであることを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の油性化粧料。
- さらに、成分(d)高粘度油剤を配合することを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載の油性化粧料。
- 前記成分(d)の高粘度油剤がポリイソブチレン、ポリブテン、重質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、リンゴ酸ジイソステアリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、デカイソステアリン酸ポリグリセリル、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビスイソステアリル、酢酸液状ラノリン、高重合度ジメチルポリシロキサン、高重合メチルフェニルポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、パーフルオロポリエーテルから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項12に記載の油性化粧料。
- 前記成分(d)の高粘度油剤がポリブテンであることを特徴とする請求項12又は13に記載の油性化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013023885A JP6109592B2 (ja) | 2013-02-08 | 2013-02-08 | 油性化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013023885A JP6109592B2 (ja) | 2013-02-08 | 2013-02-08 | 油性化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014152146A JP2014152146A (ja) | 2014-08-25 |
JP6109592B2 true JP6109592B2 (ja) | 2017-04-05 |
Family
ID=51574363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013023885A Active JP6109592B2 (ja) | 2013-02-08 | 2013-02-08 | 油性化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6109592B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110873643B (zh) * | 2019-11-19 | 2021-05-25 | 北京航空航天大学 | 一种平面涡卷弹簧加速贮存寿命测试系统 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5851060B1 (ja) * | 2015-02-25 | 2016-02-03 | 株式会社ノエビア | 油性化粧料 |
WO2019207527A1 (en) * | 2018-04-25 | 2019-10-31 | Sabic Global Technologies B.V. | Cosmetic formulation of carbonates derived from 2-ethyl hexanol and natural detergent alcohols |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5642384B2 (ja) * | 2007-03-30 | 2014-12-17 | 株式会社コーセー | 造粒シリカ粒子、複合粉体およびこれらの製造方法並びにこれらを含有する化粧料 |
-
2013
- 2013-02-08 JP JP2013023885A patent/JP6109592B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110873643B (zh) * | 2019-11-19 | 2021-05-25 | 北京航空航天大学 | 一种平面涡卷弹簧加速贮存寿命测试系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014152146A (ja) | 2014-08-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2013209296A (ja) | 油性固形化粧料 | |
JP4851187B2 (ja) | 油性固形化粧料 | |
JP2013035789A (ja) | 油性化粧料 | |
JP5908674B2 (ja) | 油性化粧料 | |
JP2009235017A (ja) | 非固形状油性化粧料 | |
JP5356710B2 (ja) | 油性化粧料 | |
JP2006306849A (ja) | 水中油型アイメークアップ化粧料 | |
JP2000281532A (ja) | 油性固型化粧料 | |
JP5497314B2 (ja) | 油性化粧料 | |
JP5270207B2 (ja) | 油性化粧料 | |
JP6144476B2 (ja) | 口唇化粧料 | |
JP6109592B2 (ja) | 油性化粧料 | |
JP2005314372A (ja) | 水中油型メイクアップ化粧料 | |
JP5770488B2 (ja) | 油性スティック状口唇化粧料 | |
JP2008273943A (ja) | 水性メイクアップ化粧料 | |
JP2003095874A (ja) | 睫用化粧料 | |
JP2009029721A (ja) | 1−ブテン単独重合体を含む化粧料 | |
JP6114066B2 (ja) | 固形粉末化粧料 | |
JP2004067603A (ja) | スティック状口唇化粧料 | |
JP2016166145A (ja) | 油性メイクアップ化粧料 | |
JP5122756B2 (ja) | 油性化粧料 | |
JP2013194035A (ja) | 油性スティック状口紅 | |
JP3689381B2 (ja) | 油性化粧料 | |
JP6320797B2 (ja) | 液状口唇化粧料 | |
JP2003246710A (ja) | 睫用化粧料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151208 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20151208 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161019 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161025 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161117 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170221 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170308 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6109592 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |