JP5859738B2 - 固形粉末化粧料 - Google Patents
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Description
また、固形粉末化粧料の成型方法において、粉体を主成分とし、これに油剤等を分散させた組成物を、皿等の容器に充填しプレスする圧縮成型法や、溶媒を用いる湿式充填法(いわゆる、スラリー充填法等)等により固形状に成型する方法がある。
湿式充填法は、ほぐれがよく、均一な化粧膜を持つ点において優れているが、溶媒を除去する際、化粧料成分との親和性により除去しづらいことがあり、その結果、乾燥した後の化粧料の表面に凹凸が観察されるという問題と、耐衝撃性が低くなるという問題が生じる場合があった。
例えば、化粧料基材を水性溶媒と混合して成型し、スラリー状として溶媒を除去して得られる化粧料に、特定量の煙霧状無水珪酸、澱粉、水膨潤性粘土鉱物を含有することで、とれ・肌あたり等の使用性が良好で発色に優れ、使用上充分な強度を有する技術(例えば、特許文献1参照)があり、また、特に光輝性粉体を多量に配合すると更に耐衝撃性が低下するため、特定の平均粒子径の水膨潤性粘土鉱物と特定の表面被覆剤で被覆された無機体質粉体と炭化水素系油剤を配合することにより、表面に凸凹模様のような立体的な模様に対しても耐衝撃性に優れ伸び広がりが均一で、粉っぽさを与えない技術がある。また、溶媒を用いる湿式充填法を用いて、化粧料基材に脂肪酸金属塩を配合することにより立体的に成型する方法(例えば、特許文献3参照)があげられる。
一方、従来の有機系の化粧料粉体に代えてポリエチレンテレフタレート粉体を化粧料に含有する技術の検討がなされている。(例えば、特許文献4参照)
また、衝撃に耐えうる強度を与えると、小道具へのとれが悪くなるために塗布膜の発色が悪くなり、伸び広がりや使用感の低下を招いていた。
したがって、本発明の課題は、伸び広がりが軽くソフトな使用感でありながら、立体に成型した時に溶媒の除去がしやすく、かつ様々な形に成型が可能で、耐衝撃性に優れ、さらに化粧膜の均一性、付着性に優れた固形粉末化粧料を提供することにある。
[1]粉体を主成分とする化粧料基材を、揮発性溶媒と混合してスラリー状とし、これを成型した後、該揮発性溶媒を除去して得られる化粧料において、
該化粧料基材が、次の成分(A)及び(B);
(A)平均粒子径1〜30μmのポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末
(B)板状粉体
を含有し、且つ表面が立体的に成型されていることを特徴とする固形粉末化粧料。
[2] 前記成分(A)と成分(B)の配合質量割合(A)/(B)が1/20〜2/1であることを特徴とする[1]記載の固形粉末化粧料。
[3] 更に、成分(C)として油性成分を配合することを特徴とする[1]又は[2]記載の固形粉末化粧料。
[4] 前記成分(C)の油性成分が極性油であることを特徴とする[3]に記載の固形粉末化粧料。
[5] 前記成分(C)の油性成分が親油性ソルビタン系界面活性剤であることを特徴とする[3]に記載の固形粉末化粧料。
[6] 前記成分(C)の油性成分が紫外線吸収剤であることを特徴とする[3]に記載の固形粉末化粧料。
[7] 前記成分(C)の油性成分が部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物であることを特徴とする[3]に記載の固形粉末化粧料。
[8] 更に、成分(D)として、有機変性合成粘土鉱物を含有することを特徴とする[1]〜[7]のいずれかに記載の固形粉末化粧料に関する。
本発明に用いる平均粒子径1〜30μmのポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末は、ポリエチレンテレフタレートを微粉砕して得た粉末である。例えば、結晶質と非晶質とからなるポリエチレンテレフタレートを、水酸化ナトリウムなどの解重合触媒の存在下又は不存在でエチレングリコールと接触せしめ、その非晶質部分を解重合させて溶出させ、多孔質状ポリエチレンテレフタレートとなし、この多孔質状ポリエチレンテレフタレートをロッドミル、ボールミル、ハンマーミル、円盤型ミル、ジェットミルなどの粉砕機で平均粒径1〜30μmに微粉砕して得ることができる(特開2006−328251号公報参照)。また、ポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末は、ポリエチレンテレフタレート樹脂を結晶化させ、まず平均粒径が500μm程度になるまで粗粉砕し、その後冷風を供給しつつ平均粒径10〜30μm微粉砕して得ることもできる(特開2007−77259号公報参照)。
本発明の固形粉末化粧料へのポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末の配合量は、3〜60質量%(以下、単に「%」で示す。)が好ましく、更に好ましくは5〜25%である。この範囲であると、揮発性溶媒を除去するのに効果的である、したがって、化粧料基材をスラリー状とし、これを立体的に成型した時でも溶媒の除去がしやすい固形粉末化粧料を得ることができる。
上記の表面処理は、例えば、二酸化ケイ素処理、酸化アルミニウム処理、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸等のシリコーン化合物による処理、パーフルオロポリエーテルリン酸、パーフルオロアルキルリン酸、弗素変性シリコーン等の弗素化合物による処理、ラウリン酸亜鉛等の金属石鹸処理、N−長鎖アシルアミノ酸等のアミノ酸処理、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス等の油処理、水素添加リン脂質による処理、シランカップリング剤であるN−オクチルシリル化処理、チタネートカップリング剤であるイソプロピルトリイソステアロイルチタネート処理等が挙げられる。
本発明の固形粉末化粧料への成分(B)の配合量は5〜70%が好ましく、更に好ましくは25〜50%である。この範囲であると、ほぐれがよく、均一な化粧膜を持つ化粧料を得ることができる
例えば、合成エステル油や天然エステル油等の極性油があげられる。具体例を例示すれば、ホホバ油、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、2−エチルヘサン酸グリセリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、デカイソステアリン酸デカグリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセリル等のエステル類、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステアリル・2−オクチルドデシル)等のアミノ酸系油剤が挙げられる
例えば、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられ、具体的には、グリセリン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン等の非イオン性界面活性剤類、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩等の陰イオン性界面活性剤類、アルキルアミン塩、ポリアミンおよびアルカノイルアミン脂肪酸誘導体、アルキルアンモニウム塩、脂環式アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤類、レシチン、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン等の両性界面活性剤類があげられる。
例えば、具体例として、ベンゾフェノン系としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,4,6−トリアニリノ−パラ−(カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス[{4−(2−エチルヘキシロキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−(1,3,5)−トリアジン、2−2‘−メチレン−ビス−{6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3、−テトラメチルブチル)フェノール}等が挙げられ、PABA系としては、p−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸エチル、p−アミノ安息香酸グリセリル、p−ジメチルアミノ安息香酸アミル、p−ジメチルアミノ安息香酸−2−エチルヘキシル、p−ジヒドロキシプロピル安息香酸エチル、2−{4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル}安息香酸ヘキシル等が挙げられ、ケイ皮酸系としては、p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−メトキシケイ皮酸−2−エトキシエチル等が挙げられ、サリチル酸系としてはサリチル酸−2−エチルヘキシル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメンチル等、ジベンゾイルメタン系としては、4−tert−4’−メトキシジベンゾイルメタン等、また、2−2‘−メチレン−ビス−{6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3、−テトラメチルブチル)フェノール}等が挙げられ、
例えば、オルガノポリシロキサン重合物はジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー等の部分架橋型メチルポリシロキサン、(ジメチコン/フェニルジメチコン)クロスポリマー等の部分架橋型メチルフェニルポリシロキサンが挙げられる。また、分子中にポリオキシアルキレン基を含有する重合物としては、例えば、(ジメチコン/(PEG−10/15))クロスポリマー等の部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンが挙げられる。また、分子中に長鎖アルキル基を含有する重合物としては、例えば、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー等の部分架橋型アルキル変性シリコーンが挙げられる。分子中にポリオキシアルキレン基及び長鎖アルキル基を含有する重合物としては、例えば、PEG−15ラウリルジメチコンクロスポリマー等の部分架橋型アルキル・ポリエーテル共変性シリコーンが挙げられる。分子中にハロゲン化炭化水素基を含有する重合物としては、例えば、(トリフルオロプロピルジメチコン/トリフルオロプロピルジビニルジメチコン)クロスポリマー等の部分架橋型フッ素変性シリコーン等が挙げられる。
有機変性合成粘土鉱物とは、例えば、以下の方法により合成される層状粘土鉱物である。はじめに、ケイ酸溶液とマグネシウム溶解液を混合し、Si−Mg中間物質を得る。それをろ過・洗浄し、水酸化リチウムを添加後、水熱合成する。その後、乾燥・粉砕し、合成粘土鉱物Na33(Mg2.67Li0.33)(Si4O10)(OH)2を得る。次に、その合成粘土鉱物を水に分散し、4級アンモニウム塩であるジメチルジステアリルアンモニウム(R2N(CH3)2+(R:C14〜18))を添加し、イオン交換を行う。そして、ろ過・洗浄・脱水・乾燥後、粉砕し、ケイ酸ナトリウム・マグネシウムとジメチルジステアリルアンモニウムイオンの複合体(ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト)を得る。市販品としては、ルーセンタイトSPN、ルーセンタイトSAN、ルーセンタイトSSN(コープケミカル社製)等が挙げられる。
表1に示す組成及び下記調製方法により、頬紅を調製し、「使用感」・「使用性」・「成型性」の各項目について、以下に示す評価方法及び判定基準により評価し、結果を併せて表1に示した。
注2:アルミフレーク0.15(平均粒子径150mm:角八魚鱗箔社製)
注3:マツモトマイクロスフェアM−101(平均粒子径10μm:松本油脂製薬社製)
注4:KSG−16(信越化学工業社製)
注5:ルーセンタイトSAN(コープケミカル社製)
注6:ユビナールMC80(BASFジャパン社製)
A:成分1〜12を混合する。
B:成分13〜17を混合、70℃まで加熱し溶解する。
C:AにBを加えて均一分散し、粉砕後、化粧料基材を得た。
D:化粧料基材100部に対して、揮発性溶媒60部「IPソルベント1620MU(出光興産社製)」を添加し、混合してスラリー状とする。
E:Dを金皿にドーム状となるとなるよう圧縮成型し、70℃で一昼夜乾燥し、揮発性溶媒を除去して頬紅を得た。
(イ)伸び広がりの軽さとソフトな使用感
(ロ)化粧膜の均一性
(ハ)付着性(化粧効果の持続性)
(ニ)成型性
(イ)〜(ハ)の項目について、各試料について専門パネル20名による使用テストを行った。各試料を塗布具を用い頬に塗布し、パネル各人が下記絶対評価にて6段階に評価し、評点をつけ、パネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
尚、評価項目(イ)〜(ロ)は塗布時を評価し、評価項目(ハ)については、試料を頬に塗布し、パネルに通常の生活をしてもらい、3時間後の化粧効果について評価した。
(評点):(評価)
6点:非常に良い
5点:良い
4点:やや良い
3点:普通
2点:やや悪い
1点:悪い
(判定):(評点の平均点)
◎:5点を超える :非常に良好
○:3点を超える5点以下:良好
△:1点を超える3点以下:やや不良
×:1点以下 :不良
(ニ)の項目について、各試料について5個用意し、成型性の評価を目視にて観察し、下記絶対評価にて5段階に評価し、評点をつけ、n=5の評点の合計からその平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
尚、評価基準については、成型時に揮発性溶媒の除去がしづらいと、成型直後に表面がはがれて立体に成型できないものや、乾燥した後に化粧料の表面にヒビやハガレ等の欠損が生じたり、欠損はなくても化粧料の表面に所望する以外に凹凸やムラが観察される。逆に、揮発性溶媒が除去しやすい場合は、立体に成型できて、乾燥後も化粧料の表面にヒビやハガレ等の欠損がなく、意図しない表面の凹凸やムラがない化粧料を得ることができる。
よって、ここでは揮発性溶媒の除去のしやすさを評価する替わりに、立体に成型した時点と乾燥後の表面のヒビやハガレ、凹凸、ムラを観察することにより化粧料の「成型性」を評価した。
(評点):(判定)
5点:立体に成型でき、表面に欠損、意図しない凹凸やムラがない。
4点:立体に成型でき、表面に欠損はないが、僅かに意図しない凹凸やムラがあるが、使用にはまったく問題なし
3点:立体に成型でき、表面に欠損はないが、意図しない凹凸やムラがある。
2点:立体に成型できるが、乾燥後ヒビやハガレが生じる
1点:成型時に立体に成型できない
(判定):(評点の平均点)
◎:4点を超える :非常に良好
○:3点を超える4点以下:良好
△:2点を超える3点以下:やや不良
×:2点以下 :不良
一方、成分(A)を含有していない比較例1では、立体の表面にヒビや割れが生じることから成型性が劣り、さらに肌への付着性が悪くソフトな使用感も劣っていた。
また、成分(A)のかわりに、板状で粒径の大きいポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末を用いた比較例2は、立体に成型することができなかった。
更に、成分(B)の板状粉体を含有しない比較例3は、表面にムラが生じ、塗布具へのとれが悪く、伸び広がりやソフトな使用感に劣り、化粧膜もムラができ、付着性も劣っていた。
(成分) (%)
1.酸化チタン 5
2.ポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末(注1) 40
3.セリサイト 残量
4.硫酸バリウム 5
5.無水ケイ酸 3
6.ナイロンパウダー(注7) 3
7.防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 0.2
8.ジイソステアリン酸ジグリセリル(注8) 3
9.モノイソステアリン酸ソルビタン 0.4
10.流動パラフィン 0.3
11.香料 0.1
注7:オルガソールEXD(平均粒子径10μm:日本リルサン社製)
注8:コスモール42(日清オイリオグループ社製)
A:成分1〜7を混合する。
B:成分8〜11を混合、70℃まで加熱し溶解する。
C:AにBを加えて均一分散し、粉砕後、化粧料基材を得た。
D:化粧料基材100部に対して、揮発性溶媒60部「IPソルベント1620MU(出光興産社製)」を添加し、混合してスラリー状とする。
E:Dを金皿にドーム状となるとなるよう圧縮成型し、70℃で一昼夜乾燥し、揮発性溶媒を除去してケーキ状し白粉を得た。
(成分) (%)
1.雲母チタン(注9) 30
2.ポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末(注1) 30
3.セリサイト 残量
4.窒化硼素 5
5.酸化チタン被覆ガラス末(注10) 1
6.赤色226 0.5
7.群青 1
8.黄酸化鉄 0.5
9.黒酸化鉄 0.2
10.ナイロンパウダー(注7) 3
11.防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 0.2
12.テトライソステアリン酸ジグリセリル(注11) 1.5
13.ジメチルポリシロキサン 10
14.トリイソオクタン酸グリセリド 10
15.香料 0.1
注9:FLAMENCO SUPPERPEARL 120C(メルク社製)
注10:メタシャイン(MC1080RB)(日本板硝子社製)
注11:コスモール44(日清オイリオグループ社製)
A:成分1〜11を混合する。
B:成分12〜15を混合、70℃まで加熱し溶解する。
C:AにBを加えて均一分散し、粉砕後、化粧料基材を得た。
D:化粧料基材100部に対して、揮発性溶媒60部「IPソルベント1620MU(出光興産社製)」を添加し、混合してスラリー状とする。
E:Dを金皿にドーム状となるとなるよう圧縮成型し、70℃で一昼夜乾燥し、揮発性溶媒を除去してアイシャドウを得た。
(成分) (%)
1.酸化チタン 10
2.セリサイト 残量
3.ポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末(注1) 10
4.パーフルオロヘキシルエチルトリエトキシシラン3%処理セリサイト 10
5.硫酸バリウム 5
6.無水ケイ酸 3
7.球状ポリスチレン 3
8.パーフルオロヘキシルエチルトリエトキシシラン3%処理ベンガラ 0.5
9.パーフルオロヘキシルエチルトリエトキシシラン3%処理黄酸化鉄 2
10.パーフルオロヘキシルエチルトリエトキシシラン3%処理黒酸化鉄 0.2
11.防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 0.2
12.ジイソステアリン酸ジグリセリル 3
13.α―オレフィンオリゴマー(注12) 1
14.ワセリン 1
15.流動パラフィン 3
注12:ノムコートHPD−C(日清オイリオグループ社製)
A:成分1〜11を混合する。
B:成分12〜15を混合、70℃まで加熱し溶解する。
C:AにBを加えて均一分散し、粉砕後、化粧料基材を得た。
D:化粧料基材100部に対して、揮発性溶媒60部「IPソルベント1620MU(出光興産社製)」を添加し、混合してスラリー状とする。
E:Dを金皿にドーム状となるとなるよう圧縮成型し、70℃で一昼夜乾燥し、揮発性溶媒を除去してケーキ状ファンデーションを得た。
(成分) (%)
1.タルク 40
2.ポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末(注1) 15
3.マイカ 残量
4.カオリン 1
5.合成金雲母 6
6.防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 0.2
7.ワセリン 1
8.2−エチルヘサン酸グリセリル 2
9.流動パラフィン 2
10.香料 0.5
A:成分1〜6を混合する。
B:成分7〜10を混合、70℃まで加熱し溶解する。
C:AにBを加えて均一分散し、粉砕後、化粧料基材を得た。
D:化粧料基材100部に対して、揮発性溶媒100部「精製水80部とエタノール20部」を添加し、混合してスラリー状とする。
E:Dを金皿にドーム状となるとなるよう圧縮成型し、50℃で一昼夜乾燥し、揮発性溶媒を除去してケーキ状しボディーパウダーを得た。
(成分) (%)
1.タルク 30
2.ポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末(注1) 20
3.マイカ 残量
4.カオリン 1
5.黒色酸化鉄 6
6.防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 0.2
7.ワセリン 1
8.流動パラフィン 10
9.香料 0.3
A:成分1〜6を混合する。
B:成分7〜9を混合、70℃まで加熱し溶解する。
C:AにBを加えて均一分散し、粉砕後、化粧料基材を得た。
D:化粧料基材100部に対して、揮発性溶媒120部「精製水120部」を添加し、
E:Dを金皿にダイヤモンド型となるとなるよう圧縮成型し、50℃で一昼夜乾燥し、揮発性溶媒を除去してダイヤモンド型固形粉末状アイブロウを得た。
Claims (8)
- 粉体を主成分とする化粧料基材を、揮発性溶媒と混合してスラリー状とし、これを成型した後、該揮発性溶媒を除去して得られる化粧料において、
該化粧料基材が、次の成分(A)及び(B);
(A)平均粒子径1〜30μmのポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末
(B)板状粉体
を含有し、且つ表面が立体的に成型されていることを特徴とする固形粉末化粧料であって、
前記成分(A)と成分(B)の配合質量割合(A)/(B)が1/20〜2/1である固形粉末化粧料。 - 前記成分(A)の配合量が3〜60質量%であり、および/または、
前記成分(B)の配合量が5〜70質量%
であることを特徴とする請求項1記載の固形粉末化粧料。 - 更に、成分(C)として油性成分を配合することを特徴とする請求項1又は2記載の固形粉末化粧料。
- 前記成分(C)の油性成分が極性油であることを特徴とする請求項3に記載の固形粉末化粧料。
- 前記成分(C)の油性成分が親油性ソルビタン系界面活性剤であることを特徴とする請求項3に記載の固形粉末化粧料。
- 前記成分(C)の油性成分が紫外線吸収剤であることを特徴とする請求項3に記載の固形粉末化粧料。
- 前記成分(C)の油性成分が部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物であることを特徴とする請求項3に記載の固形粉末化粧料。
- 更に、成分(D)として、有機変性合成粘土鉱物を含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の固形粉末化粧料。
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