JP5859738B2 - 固形粉末化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、粉体を主成分とする化粧料基材を揮発性溶媒と混合してスラリー状とし、これを成型した後、該揮発溶媒を除去して得られる化粧料において、ポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末と板状粉体とを含有し、且つ表面が立体的に成型されることを特徴とする固形粉末化粧料に関するものであり、更に詳しくは、伸び広がりが軽くソフトな使用感でありながら、様々な形に成型が可能で、耐衝撃性に優れ、さらに化粧膜の均一性、付着性に優れた固形粉末化粧料に関するものである。
従来、固形粉末化粧料において、油剤、着色顔料、光輝性顔料、体質粉体、賦形剤の組成や配合量を変えることにより、様々な官能や質感、色調を演出してきた。しかしながら、近年の固形粉末化粧料においては色調やパール感による審美性にとどまらず、より一層化粧料の意匠性を高めるために立体的に成型するなどの試みがなされてきた。
また、固形粉末化粧料の成型方法において、粉体を主成分とし、これに油剤等を分散させた組成物を、皿等の容器に充填しプレスする圧縮成型法や、溶媒を用いる湿式充填法(いわゆる、スラリー充填法等)等により固形状に成型する方法がある。
湿式充填法は、ほぐれがよく、均一な化粧膜を持つ点において優れているが、溶媒を除去する際、化粧料成分との親和性により除去しづらいことがあり、その結果、乾燥した後の化粧料の表面に凹凸が観察されるという問題と、耐衝撃性が低くなるという問題が生じる場合があった。
固形粉末化粧料を立体的に成型すると、平面に成型したものに比べ、特に立体部分は衝撃に対して弱いものであった。そして強度を上げると使用感が悪化するという問題点があり、逆にソフトな使用感を追求すると立体的に成型できない場合があるため、これらを解決するために種々の検討がなされてきた。
例えば、化粧料基材を水性溶媒と混合して成型し、スラリー状として溶媒を除去して得られる化粧料に、特定量の煙霧状無水珪酸、澱粉、水膨潤性粘土鉱物を含有することで、とれ・肌あたり等の使用性が良好で発色に優れ、使用上充分な強度を有する技術(例えば、特許文献1参照)があり、また、特に光輝性粉体を多量に配合すると更に耐衝撃性が低下するため、特定の平均粒子径の水膨潤性粘土鉱物と特定の表面被覆剤で被覆された無機体質粉体と炭化水素系油剤を配合することにより、表面に凸凹模様のような立体的な模様に対しても耐衝撃性に優れ伸び広がりが均一で、粉っぽさを与えない技術がある。また、溶媒を用いる湿式充填法を用いて、化粧料基材に脂肪酸金属塩を配合することにより立体的に成型する方法(例えば、特許文献3参照)があげられる。
一方、従来の有機系の化粧料粉体に代えてポリエチレンテレフタレート粉体を化粧料に含有する技術の検討がなされている。(例えば、特許文献4参照)
特開2006−282583号公報 特開2008−174492号公報 特開2010−163368号公報 特開2008−063305号公報
従来の技術では、化粧料基材を揮発性溶媒と混合してスラリー状とし、これを立体的に成型すると平面に成型するより溶媒の除去がしづらいものであった。
また、衝撃に耐えうる強度を与えると、小道具へのとれが悪くなるために塗布膜の発色が悪くなり、伸び広がりや使用感の低下を招いていた。
したがって、本発明の課題は、伸び広がりが軽くソフトな使用感でありながら、立体に成型した時に溶媒の除去がしやすく、かつ様々な形に成型が可能で、耐衝撃性に優れ、さらに化粧膜の均一性、付着性に優れた固形粉末化粧料を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、湿式成型法において特定の粒径のポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末と板状の粉体を組み合わせることで、該ポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末が板状粉体の間の空隙を埋めて系全体の充填密度を高め、該ポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末があることで、溶媒の抜けがよくなることで、肌上へ塗布する際の肌あたりがよく、滑らかな使用感触を有し、かつ、立体に成型することができ、使用上十分な強度を有する固形粉末化粧料が得られることを見い出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、
[1]粉体を主成分とする化粧料基材を、揮発性溶媒と混合してスラリー状とし、これを成型した後、該揮発性溶媒を除去して得られる化粧料において、
該化粧料基材が、次の成分(A)及び(B);
(A)平均粒子径1〜30μmのポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末
(B)板状粉体
を含有し、且つ表面が立体的に成型されていることを特徴とする固形粉末化粧料。
[2] 前記成分(A)と成分(B)の配合質量割合(A)/(B)が1/20〜2/1であることを特徴とする[1]記載の固形粉末化粧料。
[3] 更に、成分(C)として油性成分を配合することを特徴とする[1]又は[2]記載の固形粉末化粧料。
[4] 前記成分(C)の油性成分が極性油であることを特徴とする[3]に記載の固形粉末化粧料。
[5] 前記成分(C)の油性成分が親油性ソルビタン系界面活性剤であることを特徴とする[3]に記載の固形粉末化粧料。
[6] 前記成分(C)の油性成分が紫外線吸収剤であることを特徴とする[3]に記載の固形粉末化粧料。
[7] 前記成分(C)の油性成分が部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物であることを特徴とする[3]に記載の固形粉末化粧料。
[8] 更に、成分(D)として、有機変性合成粘土鉱物を含有することを特徴とする[1]〜[7]のいずれかに記載の固形粉末化粧料に関する。
本発明の固形粉末化粧料は、化粧料基材を揮発性溶媒と混合してスラリー状とし、これを立体的に成型した時であっても溶媒の除去がしやすく、伸び広がりが軽くソフトな使用感でありながら、かつ様々な形に成型が可能で、耐衝撃性に優れ、さらに化粧膜の均一性、付着性に優れるものである。
以下、本発明の構成について詳述する。
本発明に用いる平均粒子径1〜30μmのポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末は、ポリエチレンテレフタレートを微粉砕して得た粉末である。例えば、結晶質と非晶質とからなるポリエチレンテレフタレートを、水酸化ナトリウムなどの解重合触媒の存在下又は不存在でエチレングリコールと接触せしめ、その非晶質部分を解重合させて溶出させ、多孔質状ポリエチレンテレフタレートとなし、この多孔質状ポリエチレンテレフタレートをロッドミル、ボールミル、ハンマーミル、円盤型ミル、ジェットミルなどの粉砕機で平均粒径1〜30μmに微粉砕して得ることができる(特開2006−328251号公報参照)。また、ポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末は、ポリエチレンテレフタレート樹脂を結晶化させ、まず平均粒径が500μm程度になるまで粗粉砕し、その後冷風を供給しつつ平均粒径10〜30μm微粉砕して得ることもできる(特開2007−77259号公報参照)。
本発明で用いるポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末は、粉砕により微粒化されたポリエチレンテレフタレートであるから、その形状は不定形である。本発明でポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末を配合することにより、この固形粉末化粧料の耐衝撃性を向上させることができる。ポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末の平均粒子径は、1〜30μmであり、好ましくは5〜10μmである。ポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末の平均粒子径が1μm未満の場合、塗布時のなめらかな感触を十分に発揮することができず、30μmを超える場合、耐衝撃性を十分に向上させることができない。このポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末の市販品としてはスノーリーフP(オーケン社製)などがある。
本発明の固形粉末化粧料へのポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末の配合量は、3〜60質量%(以下、単に「%」で示す。)が好ましく、更に好ましくは5〜25%である。この範囲であると、揮発性溶媒を除去するのに効果的である、したがって、化粧料基材をスラリー状とし、これを立体的に成型した時でも溶媒の除去がしやすい固形粉末化粧料を得ることができる。
本発明に用いられる成分(B)板状粉体としては、無機粉体類、有機粉体類、光輝性粉体類、複合粉体類が挙げられる。具体例に例示すれば硫酸バリウム等の白色無機顔料、マイカ、合成金雲母、合成セリサイト、窒化ホウ素、炭化珪素、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、劈開タルク、板状無水ケイ酸、ガラス、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、カオリンなどの白色体質粉体、板状オキシ塩化ビスマス、二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、魚鱗箔微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末のラメ剤等の光輝性粉体、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体等が挙げられ、これら粉体はその1種又は2種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。なお、これら粉体は、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の1種又は2種以上を用いて表面処理を施してあっても良い。市販品としては、例えばPDM−20L、PDM−40L(いずれもトピー工業株式会社製)等が挙げられる。
上記の表面処理は、例えば、二酸化ケイ素処理、酸化アルミニウム処理、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸等のシリコーン化合物による処理、パーフルオロポリエーテルリン酸、パーフルオロアルキルリン酸、弗素変性シリコーン等の弗素化合物による処理、ラウリン酸亜鉛等の金属石鹸処理、N−長鎖アシルアミノ酸等のアミノ酸処理、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス等の油処理、水素添加リン脂質による処理、シランカップリング剤であるN−オクチルシリル化処理、チタネートカップリング剤であるイソプロピルトリイソステアロイルチタネート処理等が挙げられる。
本発明の固形粉末化粧料への成分(B)の配合量は5〜70%が好ましく、更に好ましくは25〜50%である。この範囲であると、ほぐれがよく、均一な化粧膜を持つ化粧料を得ることができる
本発明の固形粉末化粧料における成分(A)と成分(B)の配合質量割合(A)/(B)が1/70〜18/1であることが好ましく、さらに1/20〜2/1であることがより好ましく、さらに1/10〜2/3であると特に好ましい。この範囲であると成分(A)の良好な成型性を得られる点で好ましい。成分(A)と成分(B)の配合質量割合(A)/(B)がこの範囲であると、立体に成型し耐衝撃性が非常に良好なものが得られ、伸び広がりや化粧効果も充分得ることができるので好ましい。
本発明の固形粉末化粧料には、成分(A)(B)以外に、本発明の効果を損なわない程度に他の粉体を配合することができる。本発明に配合可能な粉体は、着色剤、感触調整剤、賦形剤、紫外線遮蔽剤、パール剤等の目的で用いられるものであり、通常の化粧料に用いられる粉体が用いられ、球状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により限定されず、無機粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、黒色酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化ジルコニウム、カーボンブラック等の無機粉体類、ベントナイト、スメクタイト、ポリメチルセスキオキサン、ポリスチレン、ポリアクリル酸アルキル、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体、ポリエチレン、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロースパウダー、N−アシルリジンパウダー等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、酸化チタン含有無水ケイ酸等が挙げられ、これらより一種又は二種以上を用いることができる。なお、これら粉体は、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の1種又は2種以上を用いて表面処理を施してあっても良い。
本発明の固形粉末化粧料は、更に成分(C)として油性成分を配合することによって、粉っぽさの抑制、肌への付着性向上、エモリエント感の付与、化粧持続性が格段に向上する。成分(C)の油性成分の配合量は、0.1〜30%が好ましく、更に好ましくは、0.5〜15%である。この範囲で配合すると粉っぽさの抑制、肌への付着性向上、エモリエント感の付与、化粧膜の均一性、化粧持続性が特に向上する。
本発明に用いられる成分(C)油性成分としては、通常化粧料に用いられる油剤が配合可能であり、動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、脂肪酸類、高級アルコール類、エステル類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げられる。また、界面活性剤や紫外線吸収剤、油ゲル化剤の機能を持つものも含まれる。
成分(C)の油性成分の中でも、極性油を配合すると、肌なじみが良く、付着性の良い化粧料が得られる。
例えば、合成エステル油や天然エステル油等の極性油があげられる。具体例を例示すれば、ホホバ油、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、2−エチルヘサン酸グリセリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、デカイソステアリン酸デカグリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセリル等のエステル類、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステアリル・2−オクチルドデシル)等のアミノ酸系油剤が挙げられる
本発明の成分(C)油性成分の極性油の市販品としては、LIALCARB SR−1000/R(三井化学ファイン社製)、ニッコールCIO、TRIFAT S−308(以上、日本サーファクタント工業社製)、MYRITOL GTEH等(以上、コグニス社製)等が挙げられる。
成分(C)の油性成分の中でも、界面活性剤を配合することによって粉体類の分散性が向上するため、特に均一性が高い化粧膜を持つ化粧料が得られる。
例えば、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられ、具体的には、グリセリン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン等の非イオン性界面活性剤類、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩等の陰イオン性界面活性剤類、アルキルアミン塩、ポリアミンおよびアルカノイルアミン脂肪酸誘導体、アルキルアンモニウム塩、脂環式アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤類、レシチン、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン等の両性界面活性剤類があげられる。
本発明の固形粉末化粧料の成分(C)油性成分の界面活性剤の市販品としては、NIKKOL SS−15V,ニッコールSS−10V(以上、日本サーファクタント工業製)、コスモール182V(東振化光製)等の親油性ソルビタン系界面活性剤が挙げられる。
成分(C)の油性成分の中でも、紫外線吸収剤を配合することによって、紫外線防御効果のある化粧料が得られ、多くは極性油であるため、肌なじみが良く、付着性の良い化粧料が得られる。
例えば、具体例として、ベンゾフェノン系としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,4,6−トリアニリノ−パラ−(カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス[{4−(2−エチルヘキシロキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−(1,3,5)−トリアジン、2−2‘−メチレン−ビス−{6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3、−テトラメチルブチル)フェノール}等が挙げられ、PABA系としては、p−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸エチル、p−アミノ安息香酸グリセリル、p−ジメチルアミノ安息香酸アミル、p−ジメチルアミノ安息香酸−2−エチルヘキシル、p−ジヒドロキシプロピル安息香酸エチル、2−{4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル}安息香酸ヘキシル等が挙げられ、ケイ皮酸系としては、p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−メトキシケイ皮酸−2−エトキシエチル等が挙げられ、サリチル酸系としてはサリチル酸−2−エチルヘキシル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメンチル等、ジベンゾイルメタン系としては、4−tert−4’−メトキシジベンゾイルメタン等、また、2−2‘−メチレン−ビス−{6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3、−テトラメチルブチル)フェノール}等が挙げられ、
本発明の固形粉末化粧料の成分(C)油性成分の紫外線吸収剤の市販品としてはUVINUL MC80、UVINUL A PLUS B(長瀬産業社製)等が挙げられる。
成分(C)の油性成分の中でも、部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物を配合することによって伸び広がりが軽くソフトな使用感である化粧料が得られる。
例えば、オルガノポリシロキサン重合物はジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー等の部分架橋型メチルポリシロキサン、(ジメチコン/フェニルジメチコン)クロスポリマー等の部分架橋型メチルフェニルポリシロキサンが挙げられる。また、分子中にポリオキシアルキレン基を含有する重合物としては、例えば、(ジメチコン/(PEG−10/15))クロスポリマー等の部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンが挙げられる。また、分子中に長鎖アルキル基を含有する重合物としては、例えば、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー等の部分架橋型アルキル変性シリコーンが挙げられる。分子中にポリオキシアルキレン基及び長鎖アルキル基を含有する重合物としては、例えば、PEG−15ラウリルジメチコンクロスポリマー等の部分架橋型アルキル・ポリエーテル共変性シリコーンが挙げられる。分子中にハロゲン化炭化水素基を含有する重合物としては、例えば、(トリフルオロプロピルジメチコン/トリフルオロプロピルジビニルジメチコン)クロスポリマー等の部分架橋型フッ素変性シリコーン等が挙げられる。
本発明の固形粉末化粧料の成分(C)油性成分の部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物の市販品として、部分架橋型メチルポリシロキサンと環状シリコーンとの混合物としてKSG−15(固形分5%)、部分架橋型メチルポリシロキサンとジメチルポリシロキサンとの混合物としてKSG−16(固形分20〜30%)、部分架橋型メチルフェニルポリシロキサンとフェニルトリメチコンとの混合物としてKSG−18(固形分10〜20%)、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンとジメチルポリシロキサンとの混合物としてKSG−210(固形分20〜30%)、部分架橋型アルキル変性シリコーンと油剤との混合物としてKSG−41(固形分25〜35%)、KSG−42(固形分20〜30%)、KSG−43(固形分25〜35%)及びKSG−44(固形分25〜35%)、部分架橋型アルキル・ポリエーテル共変性シリコーンと油剤との混合物としてKSG−310(固形分25〜35%)、KSG−320(固形分20〜30%)、KSG−330(固形分15〜25%)、KSG−340(固形分25〜35%)及びKSG−340(固形分25〜35%)(以上、信越化学工業社製)等の部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物が挙げられる。
上記、極性油、界面活性剤、紫外線吸収剤、架橋型オルガノポリシロキサン重合物以外に、通常化粧料に用いられる油性成分が配合可能であり、動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油ゲル化剤等の油剤が挙げられる。具体例としては、ミツロウ、ラノリン、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、流動パラフィン、重質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、スクワラン、ポリイソブチレン、ポリブテン等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、アルコキシ変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン油類、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類、蔗糖脂肪酸エステル、デキストリン脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、12−ヒドロキシステアリン酸等の油性ゲル化剤類等が挙げられる。
本発明の固形粉末化粧料は、更に成分(D)として有機変性合成粘土鉱物を配合することによって伸び広がりが軽くソフトな使用感の点が格段に向上するため好ましい。
有機変性合成粘土鉱物とは、例えば、以下の方法により合成される層状粘土鉱物である。はじめに、ケイ酸溶液とマグネシウム溶解液を混合し、Si−Mg中間物質を得る。それをろ過・洗浄し、水酸化リチウムを添加後、水熱合成する。その後、乾燥・粉砕し、合成粘土鉱物Na33(Mg2.67Li0.33)(Si10)(OH)を得る。次に、その合成粘土鉱物を水に分散し、4級アンモニウム塩であるジメチルジステアリルアンモニウム(RN(CH2+(R:C14〜18))を添加し、イオン交換を行う。そして、ろ過・洗浄・脱水・乾燥後、粉砕し、ケイ酸ナトリウム・マグネシウムとジメチルジステアリルアンモニウムイオンの複合体(ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト)を得る。市販品としては、ルーセンタイトSPN、ルーセンタイトSAN、ルーセンタイトSSN(コープケミカル社製)等が挙げられる。
本発明の固形粉末化粧料において、成分(D)の配合量は、1〜10%が好ましく、3〜7%がより好ましい。この範囲であれば、伸び広がりが軽くソフトな使用感を持つ点で満足の行くものが得られる。
本発明の化粧料基材には、上記した成分の他に、通常化粧料に使用される成分、例えば、保湿剤、冷感剤、酸化防止剤、美容成分、水性成分、防腐剤、香料等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
本発明は、粉体を主成分とする化粧料基材を、揮発性溶媒と混合してスラリー状とし、これを成型した後、揮発性溶媒を除去して得られる固形粉末化粧料であり、上記した必須成分を含む各種成分を化粧料基材として用いることができる。
本発明の成型方法としては、特に限定されないが、揮発性溶媒と混合してスラリー状とした化粧料基材を、金皿等の容器に充填し立体成型する。
また、本発明の固形粉末化粧料は、メイクアップ化粧料、スキンケア化粧料などに応用することができ、目的に応じて種々の形状に成型し、製品形態とすることができる。形状としては、ドーム状、半球状、円錐状、角錐状、ダイヤモンドカット状、または、ブランドのロゴや様々な模様により表面を凹凸にする等の多種多様な立体形状が挙げられ、製品形態としては、ファンデーション、頬紅、白粉、アイシャドウ、アイライナー、アイブロウ、ボディーパウダーなどが挙げられる。尚、本発明の固形粉末化粧料を用いて立体形状に成型された固形粉末化粧料は、プレス面基準の高さ(金皿の上部縁)から1mm以上の凹凸のあるもので、好適には3〜8mmの範囲内で凸型の立体形状にすることにより、本発明の組成物を用いた効果が顕著に現れる。
本発明に用いられる揮発性溶媒としては、沸点が250℃以下の揮発性化合物が好ましく、具体的には、エタノール、イソプロピルアルコール、水、n−ブタノール、軽質流動イソパラフィン等の低沸点炭化水素、低重合度のジメチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等の揮発性シリコーン、低沸点パーフルオロポリエーテル等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。これら揮発性溶媒として、軽質流動イソパラフィンを選択すると、ヒビ割れ防止効果がより優れるため好ましい。
本発明における、揮発性溶媒の混合量は、成型前の混合物を容器又は中皿に充填するために、流動性を付与する程度に任意に選択されるが、化粧料基材100質量部(以下、単に「部」と示す。)に対して揮発性溶媒40〜150部を用いることが好ましい。この範囲であれば、揮発性溶媒の除去が良好である。
本発明の固形粉末化粧料の調製方法において、揮発性溶媒を除去する方法は、特に限定されず、通常公知の方法を用いることができる。例えば、前記化粧料基材と揮発性溶媒との混合物を容器又は中皿に充填する際、表面を平滑にするために、パッド等を用いて弱くプレスすることが好ましいが、そのプレス時に、多孔質プレスヘッドや吸収体を用いて、揮発性溶媒を吸収させることもできる。また、乾燥により揮発性溶媒を除去することも可能であり、そのための条件は、揮発性溶媒の沸点や比熱に応じて適宜設定されるが、軽質流動イソパラフィンの場合、50〜70℃にて10〜20時間程度である。
以下に本発明の実施例を示し、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜5及び比較例1〜3)ドーム状固形粉末頬紅(プレス面基準の高さから4mm)
表1に示す組成及び下記調製方法により、頬紅を調製し、「使用感」・「使用性」・「成型性」の各項目について、以下に示す評価方法及び判定基準により評価し、結果を併せて表1に示した。
注1:スノーリーフP(平均粒子径7μm:オーケン社製)
注2:アルミフレーク0.15(平均粒子径150mm:角八魚鱗箔社製)
注3:マツモトマイクロスフェアM−101(平均粒子径10μm:松本油脂製薬社製)
注4:KSG−16(信越化学工業社製)
注5:ルーセンタイトSAN(コープケミカル社製)
注6:ユビナールMC80(BASFジャパン社製)
(製造方法)
A:成分1〜12を混合する。
B:成分13〜17を混合、70℃まで加熱し溶解する。
C:AにBを加えて均一分散し、粉砕後、化粧料基材を得た。
D:化粧料基材100部に対して、揮発性溶媒60部「IPソルベント1620MU(出光興産社製)」を添加し、混合してスラリー状とする。
E:Dを金皿にドーム状となるとなるよう圧縮成型し、70℃で一昼夜乾燥し、揮発性溶媒を除去して頬紅を得た。
(評価項目)
(イ)伸び広がりの軽さとソフトな使用感
(ロ)化粧膜の均一性
(ハ)付着性(化粧効果の持続性)
(ニ)成型性
(評価方法1)
(イ)〜(ハ)の項目について、各試料について専門パネル20名による使用テストを行った。各試料を塗布具を用い頬に塗布し、パネル各人が下記絶対評価にて6段階に評価し、評点をつけ、パネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
尚、評価項目(イ)〜(ロ)は塗布時を評価し、評価項目(ハ)については、試料を頬に塗布し、パネルに通常の生活をしてもらい、3時間後の化粧効果について評価した。
<絶対評価基準>
(評点):(評価)
6点:非常に良い
5点:良い
4点:やや良い
3点:普通
2点:やや悪い
1点:悪い
<4段階判定基準>
(判定):(評点の平均点)
◎:5点を超える :非常に良好
○:3点を超える5点以下:良好
△:1点を超える3点以下:やや不良
×:1点以下 :不良
(評価方法2)
(ニ)の項目について、各試料について5個用意し、成型性の評価を目視にて観察し、下記絶対評価にて5段階に評価し、評点をつけ、n=5の評点の合計からその平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
尚、評価基準については、成型時に揮発性溶媒の除去がしづらいと、成型直後に表面がはがれて立体に成型できないものや、乾燥した後に化粧料の表面にヒビやハガレ等の欠損が生じたり、欠損はなくても化粧料の表面に所望する以外に凹凸やムラが観察される。逆に、揮発性溶媒が除去しやすい場合は、立体に成型できて、乾燥後も化粧料の表面にヒビやハガレ等の欠損がなく、意図しない表面の凹凸やムラがない化粧料を得ることができる。
よって、ここでは揮発性溶媒の除去のしやすさを評価する替わりに、立体に成型した時点と乾燥後の表面のヒビやハガレ、凹凸、ムラを観察することにより化粧料の「成型性」を評価した。
<絶対評価基準>
(評点):(判定)
5点:立体に成型でき、表面に欠損、意図しない凹凸やムラがない。
4点:立体に成型でき、表面に欠損はないが、僅かに意図しない凹凸やムラがあるが、使用にはまったく問題なし
3点:立体に成型でき、表面に欠損はないが、意図しない凹凸やムラがある。
2点:立体に成型できるが、乾燥後ヒビやハガレが生じる
1点:成型時に立体に成型できない
<4段階判定基準>
(判定):(評点の平均点)
◎:4点を超える :非常に良好
○:3点を超える4点以下:良好
△:2点を超える3点以下:やや不良
×:2点以下 :不良
表1の結果から明らかなように、本発明に係わる実施例1〜5のドーム状固形粉末頬紅は、(イ)伸び広がりの軽さとソフトな使用感、(ロ)化粧膜の均一性、(ハ)付着性(化粧効果の持続性)、(ニ)成型性の全ての項目で優れた固形粉末化粧料であった。
一方、成分(A)を含有していない比較例1では、立体の表面にヒビや割れが生じることから成型性が劣り、さらに肌への付着性が悪くソフトな使用感も劣っていた。
また、成分(A)のかわりに、板状で粒径の大きいポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末を用いた比較例2は、立体に成型することができなかった。
更に、成分(B)の板状粉体を含有しない比較例3は、表面にムラが生じ、塗布具へのとれが悪く、伸び広がりやソフトな使用感に劣り、化粧膜もムラができ、付着性も劣っていた。
(実施例6)四角柱(台形)状ケーキ状白粉(プレス面基準の高さから4mm)
(成分) (%)
1.酸化チタン 5
2.ポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末(注1) 40
3.セリサイト 残量
4.硫酸バリウム 5
5.無水ケイ酸 3
6.ナイロンパウダー(注7) 3
7.防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 0.2
8.ジイソステアリン酸ジグリセリル(注8) 3
9.モノイソステアリン酸ソルビタン 0.4
10.流動パラフィン 0.3
11.香料 0.1
注7:オルガソールEXD(平均粒子径10μm:日本リルサン社製)
注8:コスモール42(日清オイリオグループ社製)
(製造方法)
A:成分1〜7を混合する。
B:成分8〜11を混合、70℃まで加熱し溶解する。
C:AにBを加えて均一分散し、粉砕後、化粧料基材を得た。
D:化粧料基材100部に対して、揮発性溶媒60部「IPソルベント1620MU(出光興産社製)」を添加し、混合してスラリー状とする。
E:Dを金皿にドーム状となるとなるよう圧縮成型し、70℃で一昼夜乾燥し、揮発性溶媒を除去してケーキ状し白粉を得た。
実施例6の四角柱(台形)状ケーキ状白粉は、(イ)伸び広がりの軽さとソフトな使用感、(ロ)化粧膜の均一性、(ハ)付着性(化粧効果の持続性)、(ニ)成型性の全ての項目で優れた固形粉末化粧料であった。
(実施例7)ダイヤモンドカット状固形粉末アイシャドウ(プレス面基準の高さから4mm)
(成分) (%)
1.雲母チタン(注9) 30
2.ポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末(注1) 30
3.セリサイト 残量
4.窒化硼素 5
5.酸化チタン被覆ガラス末(注10) 1
6.赤色226 0.5
7.群青 1
8.黄酸化鉄 0.5
9.黒酸化鉄 0.2
10.ナイロンパウダー(注7) 3
11.防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 0.2
12.テトライソステアリン酸ジグリセリル(注11) 1.5
13.ジメチルポリシロキサン 10
14.トリイソオクタン酸グリセリド 10
15.香料 0.1
注9:FLAMENCO SUPPERPEARL 120C(メルク社製)
注10:メタシャイン(MC1080RB)(日本板硝子社製)
注11:コスモール44(日清オイリオグループ社製)
(製造方法)
A:成分1〜11を混合する。
B:成分12〜15を混合、70℃まで加熱し溶解する。
C:AにBを加えて均一分散し、粉砕後、化粧料基材を得た。
D:化粧料基材100部に対して、揮発性溶媒60部「IPソルベント1620MU(出光興産社製)」を添加し、混合してスラリー状とする。
E:Dを金皿にドーム状となるとなるよう圧縮成型し、70℃で一昼夜乾燥し、揮発性溶媒を除去してアイシャドウを得た。
実施例7のダイヤモンドカット状固形粉末アイシャドウは、(イ)伸び広がりの軽さとソフトな使用感、(ロ)化粧膜の均一性、(ハ)付着性(化粧効果の持続性)、(ニ)成型性の全ての項目で優れた固形粉末化粧料であった。
(実施例8)四角柱(台形)状ケーキ状ファンデーション(プレス面基準の高さから4mm)
(成分) (%)
1.酸化チタン 10
2.セリサイト 残量
3.ポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末(注1) 10
4.パーフルオロヘキシルエチルトリエトキシシラン3%処理セリサイト 10
5.硫酸バリウム 5
6.無水ケイ酸 3
7.球状ポリスチレン 3
8.パーフルオロヘキシルエチルトリエトキシシラン3%処理ベンガラ 0.5
9.パーフルオロヘキシルエチルトリエトキシシラン3%処理黄酸化鉄 2
10.パーフルオロヘキシルエチルトリエトキシシラン3%処理黒酸化鉄 0.2
11.防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 0.2
12.ジイソステアリン酸ジグリセリル 3
13.α―オレフィンオリゴマー(注12) 1
14.ワセリン 1
15.流動パラフィン 3
注12:ノムコートHPD−C(日清オイリオグループ社製)
(製造方法)
A:成分1〜11を混合する。
B:成分12〜15を混合、70℃まで加熱し溶解する。
C:AにBを加えて均一分散し、粉砕後、化粧料基材を得た。
D:化粧料基材100部に対して、揮発性溶媒60部「IPソルベント1620MU(出光興産社製)」を添加し、混合してスラリー状とする。
E:Dを金皿にドーム状となるとなるよう圧縮成型し、70℃で一昼夜乾燥し、揮発性溶媒を除去してケーキ状ファンデーションを得た。
実施例8の四角柱(台形)状ケーキ状ファンデーションは、(イ)伸び広がりの軽さとソフトな使用感、(ロ)化粧膜の均一性、(ハ)付着性(化粧効果の持続性)、(ニ)成型性の全ての項目で優れた固形粉末化粧料であった。
(実施例9)ドーム状固形粉末状ボディーパウダー(プレス面基準の高さから2mm)
(成分) (%)
1.タルク 40
2.ポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末(注1) 15
3.マイカ 残量
4.カオリン 1
5.合成金雲母 6
6.防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 0.2
7.ワセリン 1
8.2−エチルヘサン酸グリセリル 2
9.流動パラフィン 2
10.香料 0.5
(製造方法)
A:成分1〜6を混合する。
B:成分7〜10を混合、70℃まで加熱し溶解する。
C:AにBを加えて均一分散し、粉砕後、化粧料基材を得た。
D:化粧料基材100部に対して、揮発性溶媒100部「精製水80部とエタノール20部」を添加し、混合してスラリー状とする。
E:Dを金皿にドーム状となるとなるよう圧縮成型し、50℃で一昼夜乾燥し、揮発性溶媒を除去してケーキ状しボディーパウダーを得た。
実施例9のドーム状固形粉末状ボディーパウダーは、(イ)伸び広がりの軽さとソフトな使用感、(ロ)化粧膜の均一性、(ハ)付着性(化粧効果の持続性)、(ニ)成型性の全ての項目で優れた固形粉末化粧料であった。
(実施例10)ダイヤモンド型固形粉末状アイブロウ(プレス面基準の高さから3mm)
(成分) (%)
1.タルク 30
2.ポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末(注1) 20
3.マイカ 残量
4.カオリン 1
5.黒色酸化鉄 6
6.防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 0.2
7.ワセリン 1
8.流動パラフィン 10
9.香料 0.3
(製造方法)
A:成分1〜6を混合する。
B:成分7〜9を混合、70℃まで加熱し溶解する。
C:AにBを加えて均一分散し、粉砕後、化粧料基材を得た。
D:化粧料基材100部に対して、揮発性溶媒120部「精製水120部」を添加し、
E:Dを金皿にダイヤモンド型となるとなるよう圧縮成型し、50℃で一昼夜乾燥し、揮発性溶媒を除去してダイヤモンド型固形粉末状アイブロウを得た。
実施例10のダイヤモンド型固形粉末状アイブロウは、(イ)伸び広がりの軽さとソフトな使用感、(ロ)化粧膜の均一性、(ハ)付着性(化粧効果の持続性)、(ニ)成型性の全ての項目で優れた固形粉末化粧料であった。

Claims (8)

  1. 粉体を主成分とする化粧料基材を、揮発性溶媒と混合してスラリー状とし、これを成型した後、該揮発性溶媒を除去して得られる化粧料において、
    該化粧料基材が、次の成分(A)及び(B);
    (A)平均粒子径1〜30μmのポリエチレンテレフタレート微粉砕粉末
    (B)板状粉体
    を含有し、且つ表面が立体的に成型されていることを特徴とする固形粉末化粧料であって、
    前記成分(A)と成分(B)の配合質量割合(A)/(B)が1/20〜2/1である固形粉末化粧料
  2. 前記成分(A)の配合量が3〜60質量%であり、および/または、
    前記成分(B)の配合量が5〜70質量%
    であることを特徴とする請求項1記載の固形粉末化粧料。
  3. 更に、成分(C)として油性成分を配合することを特徴とする請求項1又は2記載の固形粉末化粧料。
  4. 前記成分(C)の油性成分が極性油であることを特徴とする請求項3に記載の固形粉末化粧料。
  5. 前記成分(C)の油性成分が親油性ソルビタン系界面活性剤であることを特徴とする請求項3に記載の固形粉末化粧料。
  6. 前記成分(C)の油性成分が紫外線吸収剤であることを特徴とする請求項3に記載の固形粉末化粧料。
  7. 前記成分(C)の油性成分が部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物であることを特徴とする請求項3に記載の固形粉末化粧料。
  8. 更に、成分(D)として、有機変性合成粘土鉱物を含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の固形粉末化粧料。
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