JP2010065002A - 油性固形化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】皮膚上での伸びとつきが良く、自然な色むらカバー力と閉塞感のない仕上がりを実現する油性固形化粧料を提供すること。
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E);
(A)平均粒子径1〜50μmの板状粉体 2〜22質量%、
(B)平均粒子径1〜20μmの球状粉体 14〜30質量%、
(C)着色顔料 7〜22質量%、
(D)ジアルキルリン酸多価金属塩 0.5〜5質量%、
(E)炭化水素油 5〜40質量%
を含有し、成分(A)及び(B)の質量割合が、(A):(B)=1:1〜1:15である油性固形化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は油性固形化粧料に関する。
ファンデーション、化粧下地等として用いられる油性固形化粧料は、色むらカバー力の高い仕上がりが得られるとともに、保湿感を有するものであり、固形であるため、液状化粧料よりも手軽に塗布できる。また、粉体化粧料よりもしっとりした密着感のある使用感を有するものである。油性固形化粧料はこのような特性から、主に高年齢層に良く受け入れられる反面、若年層における受け入れ性は低かった。
油性固形化粧料は、一般に油ゲル化剤及び液体油分を40〜70質量%、着色顔料を25〜65質量%含有するものであるが、柔らかく伸びを良くしたものでは、油性感が極めて強く、閉塞感のある仕上がりになってしまう。一方、油性感を抑えたものでは伸びが重く、ムラ付きしやすいという問題がある(特許文献1等)。また、着色顔料の含有量が多いため、塗布した際に化粧感が強く、不自然な仕上がりになりやすいといった欠点もある。しかして、着色顔料の含有量を単に減らしたのでは、十分なカバー力が得られない。
特開平2−229106号公報
従って、皮膚上での伸び及びつきが良く、自然な色むらカバー力と閉塞感のない仕上がりが得られ、若年層から高年齢層まで受け入れ性の高い油性固形化粧料を提供することが求められている。
本発明者らは、ジアルキルリン酸多価金属塩及び炭化水素油とともに、特定量の着色顔料と、特定の板状粉体及び球状粉体を特定の割合で組み合わせて用いることにより、皮膚上での伸び及びつきが良く、自然な色むらカバー力と閉塞感のない仕上がりを実現する油性固形化粧料が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E);
(A)平均粒子径1〜50μmの板状粉体 2〜22質量%、
(B)平均粒子径1〜20μmの球状粉体 14〜30質量%、
(C)着色顔料 7〜22質量%、
(D)ジアルキルリン酸多価金属塩 0.5〜5質量%、
(E)炭化水素油 5〜40質量%
を含有し、成分(A)及び(B)の質量割合が、(A):(B)=1:1〜1:15である油性固形化粧料を提供するものである。
本発明の油性固形化粧料は、皮膚上での伸びとつきが良く、自然な色むらカバー力と閉塞感のない仕上がりが得られるものである。
本発明で用いる成分(A)の板状粉体は、平均粒子径1〜50μm、好ましくは2〜30μmのものである。
また、板状粉体とは、アスペクト比(長辺/厚み)が10以上の扁平な形状のものをいい、その平面形状は円形、矩形、不定形等いずれであってもよい。
なお、本発明において、各粉体の平均粒子径は、電子顕微鏡観察、レーザー回折/散乱法による粒度分布測定によって測定される。粒度分布は、エタノールを分散媒として、レーザー回折散乱式粒度分布測定器(例えば、堀場製作所社製、LA−920)で測定する。
板状粉体の具体例としては、ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、シリカ、タルク、セリサイト、カオリン、オキシ塩化ビスマス、酸化セリウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、雲母(白雲母、黒雲母、金雲母、合成雲母)、板状アルミナ粉末等の天然又は合成の無機粉体;N−モノ長鎖アシル塩基性アミノ酸、モノアルキルリン酸亜鉛等の有機粉体が挙げられる。
また、二酸化チタン、酸化鉄、無水ケイ酸等の金属酸化物を、上記板状粉体表面に被覆した複合粉体を用いることもできる。複合粉体の具体例としては、酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、ベンガラ被覆雲母チタン、酸化チタン被覆ガラス末等が挙げられる。
また、成分(A)の板状粉体は、公知の各種疎水化処理を施して用いることができる。粉体を疎水化処理する方法としては、例えば、粉体表面に油脂を吸着させたり、水酸基等の官能基を利用して、エステル化やエーテル化を起こさせ、顔料を親油的にしたりする油脂処理法;脂肪酸の亜鉛塩やマグネシウム塩を用いた金属石鹸処理法;ジメチルポリシロキサン又はメチル水素ポリシロキサンを用いたシリコーン処理法;パーフルオロアルキル基を有するフッ素化合物で処理する方法などが挙げられる。
成分(A)の板状粉体は、1種以上を用いることができ、肌へのつきや使用感の点から、本発明の油性固形化粧料中に2〜22質量%、好ましくは5〜18質量%含有される。
本発明で用いる成分(B)の球状粉体は、平均粒子径1〜20μm、好ましくは2〜15μmのものである。平均粒子径は、成分(A)と同様の方法で測定される。
本発明において(B)成分の球状粉体における「球状」は、正反射及び/又は乱反射を抑制する性質を有するものであれば真球である必要はなく、例えば、略球状のもの、回転楕円体、表面に凹凸がある球状粉体等であっても良い。具体的には{(粒子投影像における最大粒径相当の円の面積)/(粒子投影面積)}×100で与えられる球状度が100〜120のものが好ましい。
成分(B)の球状粉体は、水不溶性かつ油不溶性であることが好ましい。成分(B)の球状粉体は、複数の粉体から構成された複合粉体であってもよい。例えば、成分(B)は、通常の方法で着色顔料、色素、染料、金属イオン等によって被覆、内包処理し、着色したものであってもよい。なお、本願発明の効果は主に粒子の形状因子に依存して発現するので、複合粒子はその形状に応じて板状粉体、球状粉体、又はその他の粉体として計算する。
成分(B)は、無機球状粉体、有機球状粉体のいずれでもよい。成分(B)としては、屈折率が2.0以下、特に1.3〜2.0、さらに1.4〜1.8であるのが好ましい。成分(B)は、成分(A)と同様に疎水化処理を施して用いることもできる。
球状粉体としては、球状無水ケイ酸、球状セルロース末、球状ポリメタクリル酸メチル、球状ナイロン末、球状ポリエチレン末、球状ポリスチレン末、球状シリコーンパウダー、球状メチルシロキサン網状重合体等が挙げられる。
成分(B)の球状粉体は、1種以上を用いることができ、カバー力と使用感の点から、本発明の油性固形化粧料中に14〜30質量%、好ましくは16〜25質量%含有される。
成分(C)の着色顔料としては、酸化鉄、酸化クロム、紺青、タール系色素等の着色顔料を用いることができ、例えば、化粧品科学<改訂増補2>(日本化粧品技術者会編、薬事日報社)第330〜387頁に記載されているものが挙げられる。好ましくは、赤色201号、赤色202号、赤色226号、黄色401号、青色404号等の有機着色顔料及びそのレーキ化したもの、天然色素、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、マンガンバイオレット、カーボンブラック、酸化クロム等の無機着色粉体が挙げられる。
成分(C)の着色顔料は、1種以上を用いることができ、自然な色むらカバー力の点から、本発明の油性固形化粧料中に7〜22質量%、好ましくは10〜20質量%含有される。
また、成分(A)と成分(B)の質量割合は、(A):(B)=1:1〜1:15、とりわけ1:1.5〜1:10とすることが、しっかりとしたカバー力と閉塞感の無い仕上がりを与える点で好ましい。
通常、色ムラなどをカバーするためには、着色顔料を多く配合することが有効であるが、塗布した際に化粧感が不自然に強くなり、また、閉塞感を与える傾向がある。本発明の特徴は、板状粉体と球状粉体を特定の質量割合で配合することにより、着色顔料量の比較的少ない領域においても色ムラをカバーできる点にある。特に、本来着色力は有さないために、カバー力が要求される油性固形化粧料には大量に配合されることのなかった球状の粉体を多く用いたことに特徴がある。本発明の効果がこのように優れている理由は定かではないが、特定割合の板状粉体と球状粉体をジアルキル多価金属塩とあわせて用いることが、着色顔料の分散性や、付着状態を変えて高いカバー力を与えているものと思われる。
成分(D)のジアルキルリン酸多価金属塩としては、以下の一般式(1)〜(3)で表されるものが挙げられる。
Figure 2010065002
(式中、R1及びR2は、それぞれ独立して炭素数8〜36の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、mは1〜3の整数を示し、nは0〜2の整数を示し、kは1又は2を示し、lは0又は1を示し、m+n=3であり、k+l=2である。)
好ましい金属種は3価の金属、すなわちアルミニウム、鉄である。一般式(1)〜(3)中、mまたはkは大きいほど好ましく、概ねm=3、k=2が好ましい。R1及びR2の炭素数は、特に12〜22であるのが好ましい。R1及びR2は、好ましくは、炭素数12〜20の飽和直鎖の炭化水素基を示す。
炭素数8〜36の炭化水素基としては、例えば、オクチル、ノニル、デシル、ドデシル、ウンデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エイコシル、ヘンエイコシル、ドコシル、トリコシル、テトラコシル、ペンタコシル、ヘキサコシル、ヘプタコシル、オクタコシル、ノナコシル、トリアコンチル、ヘントリアコンチル、ドトリアコンチル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ドデセニル、ウンデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル、オクタデセニル、ノナデセニル、エイコセニル、ヘンエイコセニル、ドコセニル、トリコセニル、テトラコセニル、ペンタコセニル、オクタコセニル、ノナコセニル、トリアコンテニル、ヘントリアコンテニル、ドトリアコンテニル、オクタジエニル、ウンデカジエニル、トリデカジエニル、テトラデカジエニル、ペンタデカジエニル、ヘキサデカジエニル、ヘプタデカジエニル、オクタデカジエニル、ノナデカジエニル、エイコサジエニル、ヘンエイコサジエニル、ドコサジエニル、トリコサジエニル、テトラコサジエニル、ペンタコサジエニル、ヘキサコサジエニル、ヘプタコサジエニル、オクタコサジエニル、ノナコサジエニル、トリアコンタジエニル、ヘントリアコンタジエニル、ドトリアコンタジエニル、2−ヘキシルデシル、2-オクチルドデシル、2-デシルテトラデシル基等が挙げられる。
これらの成分(D)は、公知の化合物であり、例えば、特開昭62−53913号公報等に記載の方法により製造することができる。
一般式(1)で表されるジアルキルリン酸アルミニウム塩は、例えば、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、リン酸アルミニウム、炭酸アルミニウム等のアルミニウム塩と、ジアルキルリン酸ナトリウム、ジアルキルリン酸カリウム、ジアルキルリン酸トリエタノールアミン、ジアルキルリン酸アルギニン等のジアルキルリン酸塩と、水酸化アルカリとを水溶液中で必要により加熱して反応させて塩交換させる方法、あるいは、アルミニウムイソプロポキシド等のアルコキシドと酸型のジアルキルリン酸を溶媒中で加熱混合する方法等によって製造することができる。
一般式(2)で表されるジアルキルリン酸鉄塩は、例えば、塩化第二鉄、硫酸第二鉄、硝酸第二鉄、リン酸第二鉄、炭酸第二鉄等の鉄塩と、ジアルキルリン酸ナトリウム、ジアルキルリン酸カリウム、ジアルキルリン酸トリエタノールアミン、ジアルキルリン酸アルギニン等のジアルキルリン酸塩と、水酸化アルカリとを水溶液中で必要により加熱して反応させて塩交換させる方法によって製造することができる。
一般式(3)で表されるジアルキルリン酸カルシウム塩は、例えば、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、硝酸カルシウム、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム等のカルシウム塩と、ジアルキルリン酸ナトリウム、ジアルキルリン酸カリウム、ジアルキルリン酸トリエタノールアミン、ジアルキルリン酸アルギニン等のジアルキルリン酸塩と、水酸化アルカリとを水溶液中で必要により加熱して反応させて塩交換させる方法によって製造することができる。
成分(D)のジアルキルリン酸多価金属塩は、1種以上を用いることができ、成分(E)のゲル化の点から、本発明の油性固形化粧料中に0.5〜5質量%、好ましくは2〜3質量%含有される。
成分(E)の炭化水素油としては、25℃で流動性のある液体油であるのが好ましい。炭化水素油としては、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン、スクワレン等の直鎖又は分岐の炭化水素が挙げられる。
成分(E)の炭化水素油は、1種以上を用いることができ、成分(D)によるゲル化の点から、本発明の油性固形化粧料中に5〜40質量%、好ましくは20〜35質量%含有される。
また、本発明の油性固形化粧料において、成分(D)と成分(E)の質量割合は、ゲル強度の点から、(D):(E)=1:5〜1:30、更に1:6〜1:25、特に1:7〜1:20であるのが好ましい。
本発明の油性固形化粧料は、更に(F)ワックスを含有することができる。かかるワックスとしては、好ましくは40℃以上、より好ましくは60〜110℃の融点を有するもので、通常化粧料に用いられるものであれば特に制限されず、動物性ワックス、植物性ワックス、鉱物性ワックス、合成ワックス等を用いることができる。具体的には、コメヌカロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ミツロウ、ゲイロウ、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、シリコーンワックス等が挙げられる。
成分(F)のワックスは、1種以上を用いることができ、製品の保形性を保つ点から、本発明の油性固形化粧料中に1〜5質量%、好ましくは2.5〜4質量%含有される。
本発明の油性固形化粧料は、前記成分のほか、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、成分(E)及び(F)以外の油性成分、成分(A)、(B)及び(C)以外の粉体、界面活性剤、湿潤剤、防腐剤、酸化防止剤、香料、細胞間脂質(セラミド等)、紫外線吸収剤、薬効成分等を適宜含有することができる。
成分(E)及び(F)以外の油性成分としては、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類;セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル油類;ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類;ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール類;低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン油類;パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油類;ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類などが挙げられる。
成分(E)及び(F)以外の油性成分は、1種以上を用いることができ、使用感の点から、本発明の油性固形化粧料中に0.01〜50質量%、更に0.1〜40質量%、特に0.5〜30質量%含有されるのが好ましい。
また、本発明の化粧料は、成分(A)、(B)及び(C)以外に、本発明の効果を損なわない程度の微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、アルミナ等の金属酸化物;硫酸バリウム等の無機顔料;無機粉体と有機粉体を複合化した複合粉体などを含有することもできる。
これらの粉体は、微粒子にしたものを用いても良く、またこれら粉体の2種以上についてメカノケミカル的手段を用いて複合化した粉体を用いることもできる。更に、これらの粉体としては、粉体の表面を、成分(A)と同様の疎水化処理を施して用いることもできる。
また、成分(A)、(B)及び(C)を含む全粉体成分は、油性固形化粧料中に、合計で40〜60質量%含有されるのが、カバー力や仕上がり、塗布後の肌感触の点で好ましい。
本発明の油性固形化粧料には、更に成分(D)以外の油性ゲル化剤を含有することができる。油性ゲル化剤としては、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等が挙げられる。
これら油性ゲル化剤は、1種以上を用いることができ、使用感の点から、本発明の油性固形化粧料中に0.1〜10質量%含有されるのが好ましい。
本発明の化粧料は、油性固形化粧料であり、好ましくは、水を積極的に配合しておらず、他の配合成分に水が混入していた場合にも、含水率が0.5質量%以下である。
本発明の油性固形化粧料は、例えば、ファンデーション、下地化粧料等の形態とすることができる。
本発明の油性固形化粧料は、例えば、成分(D)、(E)及び(その他の油性成分を含むならば)その他の油性成分を混合し、70〜100℃で加熱溶解したのち、粉砕機で混合した成分(A)、(B)、(C)及びその他の粉体を加え、70〜100℃に持続したまま均一になるまで十分に混合攪拌し、得られた混合物を冷却することにより製造することができる。
合成例1(トリス(ジセチルリン酸)アルミニウムの製造)
ジセチルリン酸エステル(酸価:103.0、分子量:546)15g(0.027モル)とアルミニウムイソプロポキサイド1.87g(0.009モル)を、完全に脱水されたベンゼン70mLに加え、ウイドマー蒸留装置をつけて、油浴上110℃で加熱溶解する。72℃でイソプロパノールが、また80℃でベンゼンが留出する。残りのベンゼンを減圧下留去すると、15gのトリス(ジセチルリン酸)アルミニウムが白色粉末として得られた。
実測値:
リン含有率 5.6%、アルミニウム含有率 1.6%
理論値:
リン含有率 5.6%、アルミニウム含有率 1.6%
実施例1〜4、比較例1〜3(油性固形ファンデーション)
表1に示す組成の油性固形ファンデーションを下記方法により製造した。得られた油性固形ファンデーションについて、使用感(伸びの良さ、つきの良さ)及び仕上がり(自然な色むらカバー力)を評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
成分(1)〜(5)を混合し、90℃で加熱溶解した。さらに、粉砕機で混合した成分(6)〜(12)を加え、90℃に持続したまま均一になるまで十分に混合攪拌した。この混合物を金皿に充填して冷却することにより、油性固形ファンデーションを得た。
(評価方法)
(1)使用感(伸びの良さ、つきの良さ):
専門パネラー10名が各ファンデーションを使用し、「伸びの良さ」と「つきの良さ」について官能評価し、良好と回答した人数で判定した。
(2)仕上がり(自然な色むらカバー力)
専門パネラー10名が各ファンデーションを使用し、自然な色むらカバー力を官能評価し、良好と回答した人数で判定した。
Figure 2010065002
表1の結果より実施例1〜4の油性固形ファンデーションはいずれも、伸び及びつきが良く、自然な色むらカバー力の点においても良好であった。また、実施例1〜4の油性固形ファンデーションは、閉塞感のない仕上がりで、さらさらとした感触であった。

Claims (3)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E);
    (A)平均粒子径1〜50μmの板状粉体 2〜22質量%、
    (B)平均粒子径1〜20μmの球状粉体 14〜30質量%、
    (C)着色顔料 7〜22質量%、
    (D)ジアルキルリン酸多価金属塩 0.5〜5質量%、
    (E)炭化水素油 5〜40質量%
    を含有し、成分(A)及び(B)の質量割合が、(A):(B)=1:1〜1:15である油性固形化粧料。
  2. 更に、(F)ワックス 1〜5質量%を含有する請求項1記載の油性固形化粧料。
  3. 成分(A)、(B)及び(C)を含む全粉体成分を、合計で40〜60質量%含有する請求項1又は2記載の油性固形化粧料。
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