JP2001328918A - 油性固形化粧料 - Google Patents

油性固形化粧料

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JP2001328918A JP2001013367A JP2001013367A JP2001328918A JP 2001328918 A JP2001328918 A JP 2001328918A JP 2001013367 A JP2001013367 A JP 2001013367A JP 2001013367 A JP2001013367 A JP 2001013367A JP 2001328918 A JP2001328918 A JP 2001328918A
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cosmetic
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Teruhiko Suetake
照彦 末武
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Kose Corp
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Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】伸び広がりが良好で、塗布時にムラ無く均一に
付着し、形状保持性、化粧持続性、経時安定性に優れた
油性固形化粧料を提供する。 【解決手段】成分(a)炭酸ジアルキルエステル、成分
(b)ポリエチレンワックス及び/又はエチレンプロピ
レンコポリマーとを含有する油性固形化粧料。また、成
分(a)を油性固形化粧料中に、10〜30質量%含有
する前記油性固形化粧料、更には、成分(a)と成分
(b)の油性固形化粧料中の含有量比が質量比で、成分
(a)/成分(b)=1/1〜15/1である前記油性
固形化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は炭酸ジアルキルエス
テルと、ポリエチレンワックス及び/又はエチレンプロ
ピレンコポリマーとを含有する油性固形化粧料に関し、
更に詳しくは、伸び広がりが良好で、塗布時にムラ無く
均一に付着し、形状保持性、化粧持続性、経時安定性に
優れた油性固形化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油性固形化粧料は、携帯性に優れるた
め、口紅、ファンデーション、コントロールカラー、ア
イシャドウ、チークカラー等様々な化粧料に幅広く使わ
れている。従来の油性固形化粧料は、液状や半固形状の
油剤を固形油と共に加熱溶融して、金皿や金型、容器等
に流し込み、冷却することにより調製されるものであ
り、油剤は目的とする化粧料の感触、機能性等を考慮
し、適宜選択されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、固形油
の配合量を高めることにより、形状保持性を向上させ携
帯性を高めた油性固形化粧料は、固形油に起因する、伸
び広がりの悪さ、肌へ化粧料が均一に付着しない等の使
用性上の欠点を有していた。また、液状油の配合量を高
めることにより、伸び広がりを良好にした油性固形化粧
料は、肌に塗布した化粧料が、経時的に油光する現象
(いわゆる、テカリ現象)を生じる場合や、化粧料表面
に経時的に油滴を生じる現象(いわゆる、発汗現象)を
生じる場合があった。このため、形状保持性、化粧持続
性、経時安定性に優れ、しかも、伸び広がりと化粧膜の
均一性が良好な油性固形化粧料の開発が強く望まれてい
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは、鋭意研究した結果、液状油として炭酸ジア
ルキルエステル、固形油としてポリエチレンワックス及
び/又はエチレンプロピレンコポリマーとを組み合わせ
て油性固形化粧料に配合した結果、形状保持性、化粧持
続性、経時安定性に優れ、しかも、伸び広がりと化粧膜
の均一性が良好な油性固形化粧料が得られることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明は、次の成分(a)、
(b);成分(a)炭酸ジアルキルエステル 成分(b)ポリエチレンワックス及び/又はエチレンプ
ロピレンコポリマーとを含有する油性固形化粧料を提供
するものである。また、成分(a)を油性固形化粧料中
に、10〜30質量%含有する前記油性固形化粧料、更
には、成分(a)と成分(b)の油性固形化粧料中の含
有量比が質量比で、成分(a)/成分(b)=1/1〜
15/1である前記油性固形化粧料を提供するものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(a)の炭酸ジアルキルエステ
ルは、本発明の油性固形化粧料において、成分(b)と
組み合わせることにより、形状保持性と経時安定性を保
ちながら、伸び広がりを向上させるものであり、下記一
般式(1)で示されるもの等が挙げられる。
【0007】
【化1】
【0008】上記式中、R及びRは飽和もしくは不
飽和の、直鎖又は分岐鎖の炭化水素残基であり、その炭
素数はそれぞれ、8〜25が好ましく、10〜22が特
に好ましい。炭素数がこの範囲であると、伸び広がりが
より良好になり、肌への刺激性も低下する。
【0009】本発明の油性固形化粧料における成分
(a)の含有量は、10〜30質量%(以下単に%で示
す。)が好ましく、12〜25%がより好ましい。この
範囲で含有すると、化粧持続性と経時安定性がより向上
するものとなる。
【0010】本発明に用いられる成分(b)のポリエチ
レンワックス及び/又はエチレンプロピレンコポリマー
は、本発明の油性固形化粧料において、成分(a)と組
み合わせて、形状保持性と経時安定性を保ちながら、伸
び広がりと化粧膜の均一性を向上させる固形化剤であ
る。前記ポリエチレンワックスの融点は、特に80〜1
10℃のものが、形状保持性の観点より好ましい。ま
た、前記エチレンプロピレンコポリマーは、主炭素数と
して35付近を有し、直鎖以外に分岐しているものも含
まれる合成炭化水素ワックスであり、また、その中でも
分子量分布が約300〜800の範囲内で平均分子量が
500〜750の範囲内にあるものが好ましい。また、
その融点は、特に80〜110℃のものが、形状保持性
の観点より好ましい。このような、エチレンプロピレン
コポリマーとしては、市販品として、ペトロライトEP
−700(東洋ペトロライト社製)等が挙げられる。
【0011】本発明の油性固形化粧料における成分
(b)の含有量は、0.1〜20質量%が好ましく、1
〜10%がより好ましい。この範囲で含有すると、塗付
時にムラ無く均一に付着し、形状保持性及び経時安定性
がより向上するものとなる。
【0012】本発明の油性固形化粧料における成分
(a)と成分(b)の含有量比は質量比で、成分(a)
/成分(b)=1/1〜15/1が好ましい。この範囲
で用いると、優れた形状保持性と経時安定性を保持しな
がら、伸び広がりと化粧膜の均一性が特に良好となる。
【0013】本発明の油性固形化粧料には、上記成分以
外の油剤を配合することができる。本発明において、更
に油剤を配合することにより、エモリエント感を付与し
たり、硬さや塗布時の感触を調整することができる。こ
こで用いられる油剤としては、通常化粧料に用いられる
油剤であれば特に限定されず、動物油、植物油、合成油
等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等
の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油
類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリ
コーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤
が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、α−オレ
フィンオリゴマー、スクワラン、ワセリン等の炭化水素
類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカ
デミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワ
ックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、
セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、
パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデ
シル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸
ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、
トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリット
エステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレ
ステロール脂肪酸エステル等のエステル類、ステアリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステ
アリン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸
等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコー
ル、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソス
テアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アル
コール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度
ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチル
シクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキ
サン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロ
キサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変
性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フ
ッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオ
ロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエ
ーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、
ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等の
ラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂
肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロ
キシステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウ
ム等の油性ゲル化剤類等が挙げられ、これらを一種又は
二種以上用いることができる。本発明の油性固形化粧料
における、これら油剤の配合量は、概ね1〜80%であ
る。
【0014】本発明の油性固形化粧料には、本発明の効
果を損なわない範囲で、必要に応じて、粉体、界面活性
剤及び、ベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、
サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシ
ジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等の紫外線吸収
剤、グリセリン、タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、
エラスチン等の保湿剤、α−トコフェロール、アスコル
ビン酸等の酸化防止剤、ビタミン類、消炎剤、生薬等の
美容成分、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエ
タノール、1,3−ブチレングリコール等の防腐剤、ト
リメチルメトキシケイ酸、アクリル変性シリコーン等の
被膜形成剤、水溶性高分子、水、香料等を適宜配合する
ことができる。
【0015】本発明の油性固形化粧料に配合可能な粉体
は、着色剤、隠蔽剤、紫外線遮断剤、メーキャップ効果
の付与剤として、通常化粧用粉体として用いられている
粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微
粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造
等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、
有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が
挙げられる。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜
鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸
化鉄、カーボンブラック、酸化クロム、水酸化クロム、
紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲
母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイ
ト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナ
イト、スメクタイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、
酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモ
ン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミ
ニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウ
ム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体
質粉体、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩
化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、
カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔
等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹
脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素
系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチ
レン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプ
ロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有
機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジ
ン等の有機低分子性粉体、澱粉、シルク粉末、セルロー
ス粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202
号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色
203号、橙色204号、青色404号、黄色401号
等の有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色10
6号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、
青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウム
レーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、
金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チ
タン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被
覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含
有二酸化珪素等の複合粉体、等が挙げられ、これらを一
種又は二種以上を用いることができる。尚、これら粉体
は、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、
レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、
高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロ
ウ、界面活性剤等の一種又は二種以上を用いて表面処理
を施してあっても良い。本発明の油性固形化粧料におけ
る、粉体の配合量は、粉体の配合目的等により異なる
が、概ね0.1〜80%である。
【0016】本発明の油性固形化粧料に配合可能な界面
活性剤は、粉体の分散剤、化粧持続性向上等の目的で配
合されるものであり、通常化粧品に用いられている界面
活性剤であれば、何れでも良く、非イオン性界面活性
剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両
性界面活性剤等が挙げられる。非イオン界面活性剤とし
ては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアル
キレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレング
リコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール
付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレン
グリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及び
そのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリ
コール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキ
シアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアル
キレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキ
ル共変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が
挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることがで
きる。アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリ
ン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、ア
ルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オ
レフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、
α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N
−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ
酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アル
キル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙
げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができ
る。カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルア
ミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導
体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウ
ム塩等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いる
ことができる。両性界面活性剤としては、アミノ酸タイ
プやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、
スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に
対して安全とされるものが使用できる。例えば、N,N
−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルア
ンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキ
レンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スル
フォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアル
キル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモ
ニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル
−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レ
シチン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用い
ることができる。尚、本発明の油性固形化粧料におけ
る、界面活性剤の配合量は、界面活性剤の配合目的によ
り異なるが、概ね0.01〜15%である。
【0017】本発明の油性固形化粧料は、アイクリー
ム、口紅、リップグロス、ファンデーション、ほほ紅、
アイシャドウ等が挙げられ、その形態はスティック状、
皿に充填したケーキ状等が挙げられるが、本発明の効果
が発揮されやすい形態は、ステイック状である。
【0018】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0019】実施例1〜10及び比較例1〜2:口紅 表1に示す組成の口紅を下記製法により調製し、「伸び
広がりの良さ」、「化粧膜の均一性」、「化粧持続
性」、「形状保持性」、「経時安定性」の各項目につい
て以下に示す評価方法により評価し、結果を併せて表1
に示した。
【0020】
【表1】
【0021】(製造方法) A:成分(1)〜(8)を加熱溶解する。 B:Aに成分(9)〜(16)を加え、均一に混合分散
する。 C:Bを溶融し、脱泡してステイック容器に充填する。 D:Cを冷却して、ステイック状口紅を得た。
【0022】評価方法:「伸び広がりの良さ」、「化粧
膜の均一性」、「化粧持続性」 実施例及び比較例の口紅を化粧品官能検査パネル20人
に使用してもらい、以下の基準により評価した。 評価基準 評価結果 : 評点 非常に良い : 6点 良い : 5点 やや良い : 4点 普通 : 3点 やや悪い : 2点 悪い : 1点 非常に悪い : 0点 判定基準 全パネルの評点の平均点 : 判定 5.5点以上 : ◎ 4点以上〜5.5点未満 : ○ 2.5点以上〜4点未満 : △ 2.5点未満 : ×
【0023】評価方法:「形状保持性」 実施例及び比較例の口紅を50℃に1時間放置後、室温
保管品と使用性を比較観察し、形状保持性の程度を以下
の基準により評価した。 判定基準 : 判定 変化無し : ◎ 僅かに変化有るが、許容内 : ○ 僅かに変化有り、許容外 : △ 明らかに変化有る : ×
【0024】評価方法:「経時安定性」 実施例及び比較例の口紅を40℃に1ヶ月放置後、室温
保管品と口紅表面の状態を比較観察し、経時安定性の程
度を以下の基準により評価した。 判定基準 : 判定 変化無し : ◎ 僅かに変化有るが、許容内 : ○ 僅かに変化有り、許容外 : △ 明らかに変化有る : ×
【0025】表1の結果より、実施例1〜10の口紅
は、比較例の口紅に比べて、伸び広がりが良好で、塗布
時にムラ無く均一に付着し、形状保持性、化粧持続性、
経時安定性に優れたものであった。
【0026】 実施例11:コンシーラー (成分) (質量%) 1.エチレンプロピレンコポリマー(注1) 5 2.パラフィンワックス 5 3.炭酸カプリリル 20 4.リンゴ酸ジイソステアリル 10 5.トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量 6.メチルポリシロキサン 10 7.ビタミンA 0.1 8.群青 0.2 9.微粒子酸化チタン 5 10.雲母チタン 25 11.タルク 15 12.大豆リン脂質 0.1
【0027】(製造方法) A:成分(1)〜(7)を加熱溶解する。 B:Aに成分(8)〜(12)を加え、均一に混合分散
する。 C:Bを溶融し、脱泡してステイック容器に充填する。 D:Cを冷却して、ステイック状コンシーラーを得た。 全成分を均一に混合し、加熱溶解した後容器に充填し
た。実施例11のコンシーラーは、形状保持性、化粧持
続性、経時安定性に優れ、しかも、伸び広がりと化粧膜
の均一性が良好であった。
【0028】 実施例12:ファンデーション (成分) (質量%) 1.エチレンプロピレンコポリマー(注1) 7 2.ポリエチレンワックス(注2) 3 3.キャンデリラワックス 3 4.微粒子酸化チタン 15 5.微粒子酸化亜鉛 5 6.タルク 20 7.ナイロン粉末 5 8.炭酸ジステアリル 20 9.リンゴ酸ジイソステアリル 残量 10.ポリブテン 10 11.黄色酸化鉄 1.5 12.赤色酸化鉄 0.3 13.黒酸化鉄 0.1 14.ハチミツ 0.1 15.オリーブ油 0.1
【0029】(製造方法) A:成分(1)〜(10)、(14)〜(15)を加熱
溶解する。 B:Aに成分(11)〜(13)を加え、均一に混合分
散する。 C:Bを溶融し、脱泡して皿容器に充填する。 D:Cを冷却して、ケーキ状ファンデーションを得た。 実施例12のファンデーションは、形状保持性、化粧持
続性、経時安定性に優れ、しかも、伸び広がりと化粧膜
の均一性が良好であった。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の油性固形
化粧料は、伸び広がりが良好で、塗布時にムラ無く均一
に付着し、形状保持性、化粧持続性、経時安定性に優れ
たものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/48 A61K 7/48

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)、(b);成分(a)炭
    酸ジアルキルエステル 成分(b)ポリエチレンワックス及び/又はエチレンプ
    ロピレンコポリマーとを含有することを特徴とする油性
    固形化粧料。
  2. 【請求項2】 成分(a)を油性固形化粧料中に、10
    〜30質量%含有することを特徴とする請求項1記載の
    油性固形化粧料。
  3. 【請求項3】 成分(a)と成分(b)の油性固形化粧
    料中の含有量比が質量比で、成分(a)/成分(b)=
    1/1〜15/1であることを特徴とする請求項1又は
    2記載の油性固形化粧料。
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