JP2003183124A - 棒状粉末化粧料 - Google Patents

棒状粉末化粧料

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JP2003183124A
JP2003183124A JP2001384008A JP2001384008A JP2003183124A JP 2003183124 A JP2003183124 A JP 2003183124A JP 2001384008 A JP2001384008 A JP 2001384008A JP 2001384008 A JP2001384008 A JP 2001384008A JP 2003183124 A JP2003183124 A JP 2003183124A
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Kazuo Tate
和男 舘
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Shiseido Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用簡便性、携帯性という棒状化粧料の長所
を活かしつつ、べたつき、油っぽさ、てかり等がないと
いう使用性に優れるとともに、耐衝撃性にも優れ、ソフ
トな使用感を有する、全く新しいタイプの棒状の粉末化
粧料を提供する。 【解決手段】 (a)粉末成分と、(b)賦形剤(好ま
しくは、水膨潤性粘土鉱物、セルロースエーテルの中か
ら選ばれる1種または2種以上)を含み、常温(25
℃)で固体の油分を実質的に含まないことを特徴とする
棒状粉末化粧料。所望によりさらに(c)油性成分(た
だし、常温で固体の油分を除く)を含んでもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアイシャドー、フェ
イスカラー等の粉末化粧料を棒状形状にした、棒状粉末
化粧料に関する。さらに詳しくは、携帯性に優れ、棒状
形状でありながら耐衝撃性に優れ、さらさら感、伸びに
優れ、てからない等の使用性に優れる棒状粉末化粧料に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来からメーキャップ化粧料にはスティ
ック状、ペンシル状などの棒状タイプのものがあり、例
えばスティック状化粧料では、化粧料中身を収容した中
皿を外容器内に納め、これをネジや螺旋により外容器か
ら繰り出して用いるタイプのものが挙げられる。一方、
ペンシル状化粧料では、鉛筆のように削って使用した
り、シャープペンシルのように中身を繰り出して使用す
るタイプのものなどが挙げられる。いずれも容器からそ
のまま直接、肌に塗布することができ、簡便性、携帯性
に優れる。
【0003】このような棒状の化粧料は、着色剤、顔料
などの粉体成分と、油分を含むが、油分として、液状油
分に加え、棒状形状を整えるために通常、ワックス類を
配合しており、油分総配合量は約50質量%、あるいは
それ以上である。このように従来の棒状化粧料は油分リ
ッチな組成のため、簡便性、携帯性という長所があるも
のの、べたつく、油っぽい、てかる等の問題がある。べ
たつきを抑えるために液状油分やワックス類の含有量を
低減させると、割れやすくなったり、成型が難しくな
る。そのため、アイシャドー、フェイスカラー等の、粉
末成分を高配合し油分を低配合した粉末化粧料では、棒
状形状にするという発想はこれまで全くなされていなか
った。したがって、粉末化粧料に望まれるソフトな使用
感を有しながら、耐衝撃性にも優れ、かつ、べたつき、
油っぽさ、てかり等のない、棒状形状の粉末化粧料は、
今まで実現していなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたもので、使用簡便性、携帯性という棒状の
化粧料の長所を活かしつつ、べたつき、油っぽさ、てか
り等がないという使用性に優れるとともに、耐衝撃性に
も優れ、ソフトな使用感を有する、全く新しいタイプの
棒状粉末化粧料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、(a)粉末成分と、(b)賦形剤を含み、
常温(25℃)で固体の油分を実質的に含まないことを
特徴とする棒状粉末化粧料を提供する。
【0006】また本発明は、さらに(c)油性成分(た
だし、常温(25℃)で固体の油分を除く)を含む、上
記棒状粉末化粧料を提供する。
【0007】また本発明は、(b)成分として、水膨潤
性粘土鉱物、セルロースエーテルの中から選ばれる1種
または2種以上を含む、上記いずれかの棒状粉末化粧料
を提供する。
【0008】また本発明は、(a)成分の配合量が、化
粧料全量中に70質量%以上である、上記いずれかの棒
状粉末化粧料を提供する。
【0009】また本発明は、(b)成分の配合量が、
(a)成分または[(a)成分+(c)成分]100質
量部に対して0.5〜4.0質量部である、上記いずれ
かの棒状粉末化粧料を提供する。
【0010】また本発明は、(a)成分/(c)成分=
99.5以下(質量比)である、上記いずれかの棒状粉
末化粧料を提供する。
【0011】また本発明は、棒状粉末化粧料が、紙巻き
タイプ、樹脂フィルム巻きタイプ、木製または樹脂製軸
巻きタイプ、樹脂製または金属製の繰出し容器タイプの
いずれかである、上記いずれかの棒状粉末化粧料を提供
する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
【0013】(a)成分としての粉末成分は、通常化粧
料に用いられるものであれば特に限定されることなく使
用することができ、例えば、タルク、マイカ、カオリ
ン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合
成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、バーミキュライ
ト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミ
ニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マ
グネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金
属塩、マグネシウム、球状シリカ、ゼオライト、硫酸バ
リウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カ
ルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セ
ラミックパウダー、金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パル
ミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウムな
ど)、窒化ホウ素等の無機粉末;ポリアミド球状樹脂粉
末(ナイロン球状粉末)、球状ポリエチレン、架橋型ポ
リ(メタ)クリル酸メチル球状樹脂粉末、球状ポリエス
テル、架橋ポリスチレン球状樹脂粉末、スチレンとアク
リル酸の共重合体球状樹脂粉末、ベンゾグアナミン球状
樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン球状粉末、球状セルロー
ス等の球状の有機粉末;二酸化チタン、酸化亜鉛等の無
機白色顔料;酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機
赤色系顔料;γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化
鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、カーボンブラ
ック、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料;マンゴバイ
オレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料;
酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機
緑色系顔料;群青、紺青等の無機青色系顔料;酸化チタ
ンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化
ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタ
ンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等の
パール顔料;アルミニウムパウダー、カッパーパウダー
等の金属粉末顔料;赤色、黄色、橙色、黄色、緑色、青
色等の色材、あるいはこれらをジルコニウム、バリウム
またはアルミニウム等でレーキ化した色材(有機顔
料);クロロフィル、β−カロリン等の天然色素などが
例示される。中でも球状シリカ、球状ポリエチレン、ポ
リアミド球状樹脂粉末(ナイロン球状粉末)、架橋型ポ
リ(メタ)クリル酸メチル球状樹脂粉末等の球状粉末
や、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム等の体質顔料、金属石鹸など
が、使用性の点から好ましく用いられる。(a)成分は
1種または2種以上を用いることができる。
【0014】なお、(a)成分として粉末を疎水化処理
したものを用いてもよい。疎水化処理の方法としては、
撥水性を付与できる方法であればいかなるものでもよ
く、その方法は問わないが、例えば気相法、液相法、オ
ートクレーブ法、メカノケミカル法等、通常の表面処理
方法を用いることができる。
【0015】例えば疎水化処理剤を原料粉末に添加して
処理を行う場合、適当な溶媒(ジクロルメタン、クロロ
ホルム、ヘキサン、エタノール、キシレン、揮発性シリ
コーン等)に希釈して添加してもよく、あるいは直接添
加してもよい。粉末と処理剤の混合攪拌には、ボールミ
ル、ホジャーサイトボールミル、振動ボールミル、アト
ライター、ポットミル、ロッドミル、パンミル、ホモミ
キサー、ホモディスパー、ヘンシェルミキサー、ナウタ
ーミキサー等も使用することができる。この他にも、粉
末表面の活性を利用し、気相反応により100℃以下の
低温で環状オルガノシロキサンを粉体表面上で重合させ
る方法(特公平1−54380号)や、前記方法の後に
表面のシリコーンポリマーのSi−H部分にグリセロー
ルモノアリルエーテル等のペンダント基を付加させる方
法(特公平1−54381号)等も用いることができ
る。
【0016】疎水化処理剤としては、特に限定されるも
のではないが、脂肪酸デキストリン処理粉末、トリメチ
ルシロキシケイ酸処理粉末、フッ素変性トリメチルシロ
キシケイ酸処理粉末、メチルフェニルシロキシケイ酸処
理粉末、フッ素変性メチルフェニルシロキシケイ酸処理
粉末、ジメチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキ
サン、メチルフェニルポリシロキサン等の低粘度〜高粘
度油状ポリシロキサン処理粉末、ガム状ポリシロキサン
処理粉末、メチルハイドロジェンポリシロキサン処理粉
末、フッ素変性メチルハイドロジェンポリシロキサン処
理粉末、メチルトリクロルシラン、メチルトリアルコキ
シシラン、ヘキサメチルジシラン、ジメチルジクロルシ
ラン、ジメチルジアルコキシシラン、トリメチルクロル
シラン、トリメチルアルコキシシラン等の有機シリル化
合物あるいはそれらのフッ素置換体による処理粉末、エ
チルトリクロルシラン、エチルトリアルコキシシラン、
プロピルトリクロルシラン、プロピルトリアルコキシシ
ラン、ヘキシルトリクロルシラン、ヘキシルトリアルコ
キシシラン、長鎖アルキルトリクロルシラン、長鎖アル
キルトリエトキシシラン等の有機変性シランあるいはそ
れらのフッ素置換体による処理粉末、アミノ変性ポリシ
ロキサン処理粉末、フッ素変性ポリシロキサン処理粉
末、フッ化アルキルリン酸処理粉末等が挙げられる。
【0017】(a)成分の配合量は、本発明化粧料中、
70質量%以上が好ましく、特に好ましくは75質量%
以上である。(a)成分の配合量上限は特に限定される
ものでないが、99.5質量%以下程度とするのが好ま
しい。(a)成分の配合量を多くするにつれ、粉っぽく
なる傾向がみられるので、使用性の良い粉末を選定して
用いるのが望ましい。なお、後述の(c)成分を配合し
た場合、(a)成分を高配合するにつれて粉っぽくなる
という傾向が効果的に抑えられる。
【0018】パール顔料、金属粉末顔料等に代表される
パール剤を配合する場合は、(a)成分全量中に40〜
60質量%程度以下の範囲で配合するのが好ましい。
【0019】(b)成分としての賦形剤は、水膨潤性粘
土鉱物やセルロースエーテル等が好ましく用いられる。
水膨潤性粘土鉱物としては、例えばベントナイト、モン
モリロナイト、ヘクトライト等に代表されるケイ酸Al
Mg(商品名「ビーガム」等)、や、ケイ酸MgNa
(商品名「ラポナイト」等)などが好ましいものとして
挙げられる。セルロースエーテルとしては、例えばヒド
ロキシプロピルセルロース(商品名「HPC−M」等)
が好ましいものとして挙げられる。(b)成分は1種ま
たは2種以上を用いることができる。
【0020】(b)成分の配合量は、(a)成分100
質量部に対して、または後述の(c)成分を配合した場
合には[(a)成分+(c)成分]100質量部に対し
て、0.5〜4.0質量部の範囲とするのが好ましく、
特には0.5〜3.0質量部である。(b)成分の配合
量が少な過ぎるとつきが多いが、折れやすく、一方、配
合量が多すぎると塗布時の使用性が悪くなる場合があ
る。なお、(a)成分中にパール剤を多く配合した場合
は、それに応じて(b)成分の配合量を多くするのが好
ましい。
【0021】本発明では、従来、賦形剤として配合して
いたワックス類を実質的に含まず、(b)成分を配合す
ることにより、油分の総配合量を低減化して、使用簡便
性、携帯性という棒状化粧料の長所を活かしつつ、べた
つき、油っぽさ、てかり等がなく、また粉末化粧料に求
められるソフトな使用感を有する棒状粉末化粧料を得る
ことができる。
【0022】本発明では、上記(a)、(b)成分に加
えて、所望によりさらに(c)成分として油性成分(た
だし、常温(25℃)で固体の油分を除く)を配合して
もよい。常温(25℃)で固体の油分としては高級脂肪
酸、高級アルコール、ワックス類等が挙げられ、したが
ってこれら油分は(c)成分に含まれない。
【0023】本発明の(c)成分としては、常温(25
℃)で液状または半固型のものが好ましく用いられ、具
体的には、例えば、スクワラン、流動パラフィン等の炭
化水素油;セチル−2−エチルヘキサノエート、2−エ
チルヘキシルパルミテート、2−オクチルドデシルミリ
ステート、ネオペンチルグリコール−2−エチルヘキサ
ノエート、トリオクタン酸グリセリド、テトラオクタン
酸ペンタエリスリトール、イソプロピルミリステート、
ミリスチルミリステート、トリオレイン酸グリセリド、
ジイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸
ジグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル
油;オリーブ油、アボガド油、ホホバ油、ヒマワリ油、
サフラワー油、椿油、シア脂、マカデミアナッツ油、ミ
ンク油、ラノリン、液状ラノリン、酢酸ラノリン、ヒマ
シ油等の動植物油分;ジメチルポリシロキサン、メチル
フェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、ポリ
エーテル変性シリコーン等のシリコーン系油分等が挙げ
られるが、これら例示に限定されるものではない。中で
も極性の低い油分、例えば炭化水素油(スクワラン、流
動パラフィン等)やシリコーン系油分等が挙げられる。
(c)成分は1種または2種以上を用いることができ
る。
【0024】(c)成分を配合する場合、その配合量
は、化粧料全量中に20質量%程度以下とするのがのが
好ましく、特には15質量%程度以下である。また化粧
料全量中の好適下限配合量は1質量%程度以上である。
(c)成分の配合量が多すぎると油分リッチとなり、水
などと混練する際に成型し難くなる場合があり、また、
べたつき感や粉っぽさなど使用性の点で劣りがちとな
る。
【0025】また(c)成分を配合する場合、(a)成
分/(c)成分=99.5以下(質量比)とするのが好
ましく、特には85以下(質量比)である。(c)成分
を配合することにより、(a)成分を高配合するにつれ
て粉っぽくなるという傾向を効果的に抑えることができ
る。さらに塗布後の経時での色の変化抑止の効果を有す
る。
【0026】本発明の棒状粉末化粧料の製造は、例えば
(a)成分、所望により(c)成分を加えて、混合し、
ヘンシェルミキサー、アトマイザー等により粉砕する
(「粉末ベース」)。次いでこの粉末ベースに、(b)
成分に溶媒を加えたものを添加し、ニーダー等で混練
し、容器内に圧入、充填して棒状形態とした後、乾燥機
によって乾燥することによって、棒状粉末化粧料を得る
ことができる。乾燥の程度は、棒状あるいは、上記ニー
ダー混練後、押出し機により棒状に押出し、所望の長さ
にカットする。このカットしたものを乾燥した後、紙や
樹脂フィルム等に巻いたり、木軸にセットして木製タイ
プ等の棒状粉末化粧料を得ることができる。製造方法は
これら例示に限定されるものでない。なお、乾燥の程度
は、粉末棒状化粧料中の水分含有量が2質量%程度以下
になるよう乾燥させるのが好ましい。
【0027】上記溶媒としては、水および/またはアル
コールが好ましく用いられる。アルコールとしては、一
般に化粧品で溶媒として用いられ得るものであれば特に
限定されるものでなく、例えばメタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール等の低級アルコール類が好
ましく用いられる。
【0028】溶媒は、(a)成分100質量部に対し
て、または(c)成分を配合した場合には[(a)成分
+(c)成分]100質量部に対して、40〜70質量
部の範囲で用いるのが好ましいが、(a)成分の吸水量
や混練する機械力によっても異なるので、これらに応じ
て適宜、定められる。水とアルコールを併用する場合、
アルコールは水に対して0.1〜0.5(質量比)程度
の割合で用いるのが好ましい。なお、(a)成分として
疎水性粉末や疎水化処理した粉末を用いる場合は、溶媒
として少なくともアルコールを用いるのが好ましい。溶
媒は1種または2種以上を用いることができる。
【0029】本発明の棒状粉末化粧料は、上記必須成分
の他、通常化粧料に配合される各種成分、例えば、アク
リル系樹脂、シリコーン樹脂、ポリビニルピロリドン等
の樹脂や、大豆タンパク、ゼラチン、コラーゲン、絹フ
ィブロイン、エラスチン等のタンパク質またはタンパク
質分解物、酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線遮蔽剤、
界面活性剤、防腐剤、保湿剤、薬剤、染料、香料等を配
合することができる。
【0030】本発明の棒状粉末化粧料は、例えば、アイ
シャドウ、チークカラー、フェイスカラー、パウダリー
スティック、ファンデーション、デオドラントスティッ
ク等が適用される。
【0031】また棒状の形態としては、スティック状、
ペンシル状など、いわゆる棒状化粧料の範疇に入るもの
であればいずれも適用し得る。
【0032】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれによってなんら限定されるもの
でない。なお、配合量は特に指定がない限り、質量%で
示す。
【0033】まず、本実施例で用いた評価試験方法につ
いて記す。
【0034】[折れ強度試験]各試料を樹脂軸に圧入し
たものを押し出し、5cmにカットし、乾燥させて試料
を調製した。この試料を、レオメーターを用いて折れ強
度試験を行い、試料が折れる荷重(g)を測定した。な
お試験条件は、支点間距離は20mm、最大荷重2k
g、スピード2cm/分で行った。
【0035】[べたつき感のなさ]10名の女性パネラ
ーの肌に試料を塗布し、べたつき感のなさについて評価
してもらった。 (評価) ◎: 10名中、8名以上がべたつき感がないと回答 ○: 10名中、6〜7名がべたつき感がないと回答 △: 10名中、4〜5名がべたつき感がないと回答 ×: 10名中、3名以下がべたつき感がないと回答
【0036】[さらさら感]10名の女性パネラーの肌
に試料を塗布し、さらさら感について評価してもらっ
た。 (評価) ◎: 10名中、8名以上がさらさら感があると回答 ○: 10名中、6〜7名がさらさら感があると回答 △: 10名中、4〜5名がさらさら感があると回答 ×: 10名中、3名以下がさらさら感があると回答
【0037】[伸びのよさ]10名の女性パネラーの肌
に試料を塗布し、伸びのよさについて評価してもらっ
た。 (評価) ◎: 10名中、8名以上が伸びがいいと回答 ○: 10名中、6〜7名が伸びがいいと回答 △: 10名中、4〜5名が伸びがいいと回答 ×: 10名中、3名以下が伸びがいいと回答
【0038】[てかり]10名の女性パネラーの肌に試
料を塗布し、てかりについて評価してもらった。 (評価)◎: 10名中、8名以上がてからないと回答 ○: 10名中、6〜7名がてからないと回答 △: 10名中、4〜5名がてからないと回答 ×: 10名中、3名以下がてからないと回答
【0039】[ソフトな使用感]10名の女性パネラー
の肌に試料を塗布し、ソフトな使用感について評価して
もらった。 (評価) ◎: 10名中、8名以上がソフトな使用感があると回
答 ○: 10名中、6〜7名がソフトな使用感があると回
答 △: 10名中、4〜5名がソフトな使用感があると回
答 ×: 10名中、3名以下が使用感があると回答
【0040】(粉末ベースA〜G調製)まず、表1に示
す組成の各成分を混合し、ヘンシェルミキサー、アトマ
イザーを用いて粉砕し、粉末ベースA〜Gを調製した。
【0041】
【表1】
【0042】(実施例1〜7)下記表2に示すように、
上記粉末ベースに、(b)成分に溶媒を加えたものを添
加し、常法により棒状化粧料を調製し、これにつき、上
記試験方法により折れ強度、べたつき感のなさ、さらさ
ら感、伸びのよさ、てかり、ソフトな使用感について評
価した。結果を表3に示す。
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】(粉末ベースH調製)パール剤を高配合し
た例として、下記表4に示す組成の各成分を混合し、ヘ
ンシェルミキサー、アトマイザーを用いて粉砕し、粉末
ベースHを調製した。
【0046】
【表4】
【0047】(実施例8〜11)下記表5に示すよう
に、上記粉末ベースHに、(b)成分に溶媒を加えたも
のを添加し、常法により棒状化粧料を調製し、これにつ
き、上記試験方法により折れ強度、べたつき感のなさ、
さらさら感、伸びのよさ、てかり、ソフトな使用感につ
いて評価した。結果を表6に示す。
【0048】
【表5】
【0049】
【表6】
【0050】(比較例1〜2)下記表7に示すように、
(b)成分に代えて、ワックス類、あるいはワックス類
と、ワックス類の硬度調整のためのオイル分を加えたも
のを、加熱溶解させ、ここに上記粉末ベースAをそれぞ
れ加え、攪拌混合、脱気した後、スティック容器に直に
充填し固めた。
【0051】これにつき、上記試験方法により折れ強
度、べたつき感のなさ、さらさら感、伸びのよさ、てか
り、ソフトな使用感について評価した。結果を表8に示
す。
【0052】
【表7】
【0053】
【表8】
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように本発明により、べた
つき感がなく、さらさら感、伸びに優れ、てからない、
ソフトな使用感、等の使用性に優れるとともに、耐衝撃
性に優れる、全く新しいタイプの棒状粉末化粧料が得ら
れる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)粉末成分と、(b)賦形剤を含
    み、常温(25℃)で固体の油分を実質的に含まないこ
    とを特徴とする、棒状粉末化粧料。
  2. 【請求項2】 さらに(c)油性成分(ただし、常温
    (25℃)で固体の油分を除く)を含む、請求項1記載
    の棒状粉末化粧料。
  3. 【請求項3】 (b)成分として、水膨潤性粘土鉱物、
    セルロースエーテルの中から選ばれる1種または2種以
    上を含む、請求項1または2記載の棒状粉末化粧料。
  4. 【請求項4】 (a)成分の配合量が、化粧料全量中に
    70質量%以上である、請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の棒状粉末化粧料。
  5. 【請求項5】 (b)成分の配合量が、(a)成分また
    は[(a)成分+(c)成分]100質量部に対して
    0.5〜4.0質量部である、請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の棒状粉末化粧料。
  6. 【請求項6】 (a)成分/(c)成分=99.5以下
    (質量比)である、請求項2〜5のいずれか1項に記載
    の棒状粉末化粧料。
  7. 【請求項7】 棒状粉末化粧料が、紙巻きタイプ、樹脂
    フィルム巻きタイプ、木製または樹脂製軸巻きタイプ、
    樹脂製または金属製の繰出し容器タイプのいずれかであ
    る、請求項1〜6のいずれか1項に記載の棒状粉末化粧
    料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003277228A (ja) * 2002-03-25 2003-10-02 Kose Corp 固形粉末化粧料
JP2017014210A (ja) * 2015-07-01 2017-01-19 三菱鉛筆株式会社 固形棒状化粧料

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