JPH10279433A - 固型化粧料 - Google Patents

固型化粧料

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JPH10279433A
JPH10279433A JP9820697A JP9820697A JPH10279433A JP H10279433 A JPH10279433 A JP H10279433A JP 9820697 A JP9820697 A JP 9820697A JP 9820697 A JP9820697 A JP 9820697A JP H10279433 A JPH10279433 A JP H10279433A
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JP
Japan
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water
solid cosmetic
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humectant
amount
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Withdrawn
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JP9820697A
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English (en)
Inventor
Akio Nasu
昭夫 那須
Miyoko Mochizuki
美代子 望月
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保湿剤を配合した固型化粧料の発汗現象を抑
制し、保湿効果が高く且つ保存安定性に優れる固型化粧
料を提供する。 【解決手段】 組成物全量中4重量%以上のワックス
と、保湿剤と、水と、粒子表面が疎水化処理された微粒
子粉体とを配合することを特徴とする。また、さらに水
膨潤性粘度鉱物を配合することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固型化粧料、特に
ワックスを4重量%以上含有する固型化粧料に保湿剤を
配合した場合の発汗抑制に関する。
【0002】
【従来の技術】スティック状口紅やリップクリーム等に
代表される固型化粧料は、通常ワックスと油分を基剤と
する油性化粧料であり、各成分を加熱溶解して型に流し
込み、固化したものである。このような固型化粧料は従
来水性成分を含有しないものであったが、近年、皮膚や
唇におけるモイスチャーバランスの重要性が広く認知さ
れるようになると、このような固型化粧料においても水
や保湿剤を配合して、皮膚や唇に対する保湿性や使用感
を高めようとする試みが行われるようになった。古く
は、例えば特開昭53−127841、特開昭54−4
9337のように水を界面活性剤と多価アルコールと共
に加えることにより油中水型乳化口紅を得る方法が知ら
れている。また、このような界面活性剤による乳化固型
化粧料では経時的な水の揮散のために中身がやせてしま
ったり、表面のつやが失われたり、また、色材が油相か
ら水相、あるいは水相から油相にマイグレーションする
ために色調の変化を生じるといった問題点があったが、
これを改善するものとして、特開昭62−48614に
は水膨潤性粘土鉱物と、該水膨潤性粘土鉱物に対して1
0〜100重量%の水を配合した固型化粧料が報告され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の固型化粧料においては、何れも水をある程度配合す
ることは可能であったが、保湿効果をより高めるために
グリセリンのように吸湿性の高い保湿剤を多量に配合す
ると保存中に発汗現象(成分中の油分やワックス成分が
経時で化粧料表面に油滴として発生すること)が認めら
れることがあった。
【0004】発汗の機構についてはまだ明らかとはなっ
ていないが、油性固型化粧料の一つの発汗機構として、
その成分が長時間の内に徐々に外気中の水分を吸湿し、
ワックスのマトリックス中の液状成分の容積が膨張、そ
の増加分のオイルが外へ押し出され発汗となって表面に
現れると考えられている(色材、57、(9)、492
−498頁、1984)。このことは水や保湿剤を配合
した乳化固型化粧料においても同様であると推察でき、
特に保湿剤のように吸湿性の高い成分を多量に配合する
と、固型化粧料自体の吸湿性が一層増大し、その結果発
汗が著しくなるものと考えられる。
【0005】このような発汗のため、保湿剤を多量に配
合した固型化粧料は製品安定性を保持することが困難で
あり、製品化されていないのが実情であった。本発明
は、このような従来技術の課題に鑑み為されたものであ
り、その目的は、保湿剤を配合した固型化粧料の発汗現
象を抑制し、保湿効果が高く且つ保存安定性に優れる固
型化粧料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記目的
を達成するために鋭意検討を行った結果、粉体表面が疎
水化された微粒子粉体を配合することにより、このよう
な発汗を抑制できることを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明にかかる固型化粧料は、
組成物全量中4重量%以上のワックスと、保湿剤と、水
と、粒子表面が疎水化処理された微粒子粉体とを配合す
ることを特徴とする。
【0008】また、本発明の固型化粧料において、さら
に水膨潤性粘土鉱物を配合することが好適である。ま
た、本発明の固型化粧料において、保湿剤の配合量が組
成物全量中1重量%以上であり、且つ水の配合量が保湿
剤に対して10重量%以上であることが好適である。
【0009】また、疎水化処理された微粒子粉体の配合
量が、組成物全量中0.1〜5重量%であることが好適
である。また、水膨潤性粘土鉱物の配合量が組成物全量
中0.5〜10重量%であることが好適である。
【0010】また、水と保湿剤の合計量が水膨潤性粘土
鉱物に対して400重量%以下であり、水の配合量が保
湿剤に対して10重量%以上且つ水膨潤性粘土鉱物に対
して100重量%以下であることが好適である。また、
水の配合量が化粧料全量中1重量%以上であることが好
適である。また、水膨潤性粘土鉱物がモンモリロナイト
系粘土鉱物であることが好適である。
【0011】また、疎水化処理された微粒子粉体の粒径
が0.1μm以下であることが好適である。また、疎水
化処理された微粒子粉体が、シリカをジメチルジクロル
シランで処理したものであることが好適である。また、
本発明において、スティック状固型化粧料であることが
好適である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるワックスとし
ては通常化粧料に配合されるものであれば、特に限定さ
れず、例えば、牛脂、カルナバロウ、キャンデリラロ
ウ、ビースワックス、セレシン、マイクロクリスタリン
ワックス、固型パラフィン、モクロウ等が挙げられる。
【0013】なお、通常化粧料を固型化粧料とするため
には、ワックスを4重量%以上、特にスティック状とす
るためには10重量%以上のワックスが配合される。従
って、本発明の固型化粧料は、ワックスを少なくとも4
重量%以上含有する固形状ものを意味する。
【0014】本発明において用いる保湿剤としては、通
常化粧料に配合されるものであれば特に限定されず、例
えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ヘキサメチ
レングリコール、イソプレングリコール、ポリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリ
コール、ジグリセリン、ポリグリセリン、ヒアルロン
酸、コンドロイチン硫酸、キチン、キトサン等が挙げら
れる。なお、本発明においては、保湿剤の1種又は2種
以上を配合できるが、固体保湿剤は場合によっては結晶
析出の懸念があることから、液状のものであることが好
ましく、特に好ましくはグリセリンである。グリセリン
はその保湿効果もさることながら、水に対する溶解度が
極めて高いことや口紅等に多量に配合しても不快な味に
ならないという優れた利点を有する。
【0015】本発明において、水は保湿剤の溶媒として
の機能を果たし、水を用いないで保湿剤のみを使用する
と通常乳化粒子が大きくなり、乳化安定性が低下して分
離等を生じやすい。また、水を配合することによって、
清涼感や保湿効果も得ることができる。
【0016】本発明において用いる粉体表面が疎水化処
理された微粒子粉体(以下、疎水化粉体という)とは、
平均粒子径100μm以下の微粒子粉体を疎水化処理し
たものである。疎水化粉体の平均粒子径は100nm以
下、特に好ましくは10〜50nmである。これ以上粒
径を小さくすることはコスト高を招き、また、製造時に
ゲル化するなどの問題を生じることがある。また、粒径
が大きすぎると本発明の効果が十分に発揮されず、ざら
つきなど使用感に影響を及ぼすことがあるので好ましく
ない。
【0017】微粒子粉体としては、化粧料の色調に影響
を及ぼさず、配合量の制限が少ないので基剤中で無色の
粉体であることが好ましく、さらには親水性の無機粉体
であることが好ましい。このような微粒子粉体として特
に好ましいものはシリカである。
【0018】また、本発明においては未処理の微粒子粉
体ではなく、粒子表面が疎水化処理された微粒子粉体を
用いることも重要な要件である。疎水化処理されていな
い場合には本発明の発汗抑制効果が発揮されない。微粒
子粉体を疎水化処理する方法としては、前記粉末を疎水
化できる方法であればいかなる方法でもよく、例えば、
気相法、液相法、オートクレーブ法、メカノケミカル法
等、通常の表面処理方法を用いることができる。
【0019】例えば、疎水化処理剤を原料粉末に添加し
て処理を行う場合、適当な溶媒(ジクロロメタン、クロ
ロホルム、ヘキサン、エタノール、キシレン、揮発性シ
リコーン等)に希釈して添加してもよく、あるいは直接
添加しても良い。粉末と処理剤の混合撹拌には、ボール
ミル、ホジャーサイトボールミル、振動ボールミル、ア
トライター、ポットミル、ロッドミル、パンミル、ホモ
ミキサー、ホモディスパー、ヘンシェルミキサー、ナウ
ターミキサー等も使用することができる。このほかに
も、粉末表面の活性を利用し、気相反応により100℃
以下の低温で環状オルガノシロキサンを粉体表面上で重
合させる方法(特公平1−54380号公報)や、前記
方法の後に表面のシリコーンポリマーのSi−H部分に
グリセロールモノアリルエーテル等のペンダント基を付
加させる方法(特公平1−54381号公報)等も用い
ることができる。
【0020】このような疎水化処理粉体としては、脂肪
酸デキストリン処理粉末、トリメチルシロキシ珪酸処理
粉末、フッ素変性トリメチルシロキシ珪酸処理粉末、メ
チルフェニルシロキシ珪酸処理粉末、フッ素変性メチル
フェニルシロキシ珪酸処理粉末、ジメチルポリシロキサ
ン、ジフェニルポリシロキサン、メチルフェニルポリシ
ロキサン等の低粘度〜高粘度油状ポリシロキサン処理粉
末、ガム状ポリシロキサン処理粉末、メチルハイドロジ
ェンポリシロキサン処理粉末、フッ素変性メチルハイド
ロジェンポリシロキサン処理粉末、メチルトリクロルシ
ラン、メチルトリアルコキシシラン、ヘキサメチルジシ
ラン、ジメチルジクロルシラン、ジメチルジアルコキシ
シラン、トリメチルクロルシラン、トリメチルアルコキ
シシラン等の有機シリル化合物あるいはそれらのフッ素
置換体による処理粉末、エチルトリクロルシラン、エチ
ルトリアルコキシシラン、プロピルトリクロロシラン、
プロピルトリアルコキシシラン、ヘキシルトリクロルシ
ラン、ヘキシルトリアルコキシシラン、長鎖アルキルト
リクロルシラン、長鎖アルキルトリエトキシシラン等の
有機変性シランあるいはそれらのフッ素置換体処理粉
末、アミノ変性ポリシロキサン処理粉末、フッ素変性ポ
リシロキサン処理粉末、フッ化アルキルリン酸処理粉
末、フッ化アルキルリン酸エステル処理粉末等が挙げら
れる。なお、本発明においては疎水化粉体の1種又は2
種以上を用いることができる。
【0021】本発明の疎水化粉体としては、具体的には
アエロジルR972、同R974(日本アエロジル社)
を用いることができる。アエロジルR972、R974
は、化学名がジメチルシリル化無水ケイ酸であり、シリ
カをジメチルジクロルシランで処理してその表面をCH
3で疎水化したもので、その一次粒子の平均粒子径はR
972が約16nm、R974が約12nmである。
【0022】本発明の固型化粧料を得る方法としては、
保湿剤と水を安定に固型化粧料に配合できる方法であれ
ば特に限定されないが、前記特開昭62−48614に
記載の水膨潤性粘土鉱物(以下、粘土鉱物という)を用
いる方法が好適である。該粘土鉱物の層間に水及び保湿
剤を保持することによって、水の揮散や色材の移行を抑
制することができるため、経時的なヤセ、つやの消失、
色調変化等がない固型化粧料が得られる。
【0023】そして本発明の疎水化粉体は、このような
水膨潤性粘土鉱物含有固型化粧料の優れた効果を損なう
ことなく、保湿剤を増量した際の発汗を抑制することが
できるので、保湿効果の高い、しかも保存安定性にも優
れる固型化粧料を得ることができる。
【0024】なお、本発明にかかる疎水化粉体は、従来
より使用感や二次付着性等の改善を目的として固型化粧
料に用いられることがあった。しかしながら、保湿剤配
合固型化粧料への配合やその発汗抑制効果については全
く知られておらず、本発明者等によって初めて明らかに
されたものである。また、特開平3−176411には
発汗を抑制した油性固型化粧料として微粒子粉体を配合
したものが開示されているが、この固型化粧料には水や
保湿剤が配合されておらず、多量の液状油分による発汗
を抑制することを目的としており、よって、本発明の固
型化粧料とは全く異なるものである。
【0025】本発明の発汗抑制効果が発現する作用機作
は明らかではないが、水相粒子と油相の界面に疎水化粉
体が吸着することにより、水相中の保湿剤が油相や外気
と接触する機会を著しく低減し、その結果吸湿を抑制す
るためではないかと推測される。
【0026】本発明の固型化粧料の製造方法としては、
各成分を任意の順序で混合すれば製造可能であるが、好
ましくは予め水、保湿剤、粘土鉱物を混合してから他の
成分と混合するのがよく、さらに好ましくは固型化粧料
の基剤から油分及び必要に応じて界面活性剤の一部をと
り、これを水、保湿剤、粘土鉱物からなる混合物と混合
して油中水型乳化物を調製し、その後残部と混合する方
法が取られる。なお、疎水化粉体は何れの段階で添加、
分散してもよい。例えば、前記油中水型乳化物の油相中
に疎水化粉体を予め分散し、疎水化粉体含有油中水型乳
化物を調製して残部と混合する方法、前記油中水型乳化
物に疎水化粉体を分散して疎水化粉体含有油中水型乳化
物を調製し、これを残部と混合する方法、あるいは残部
の油相中に疎水化粉体を分散しておき、これに前記油中
水型乳化物を混合する方法等が挙げられる。
【0027】固型化粧料には通常、ワックスの他に油分
等を含有しているが、本発明の固型化粧料においても本
発明の効果を損なわない限りこれら成分を含有していて
よい。油分としては、例えばスクワラン、流動パラフィ
ン、ワセリン等の炭化水素油、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ベ
ヘン酸等の高級脂肪酸、セチルアルコール、ステアリル
アルコール、オレイルアルコール、バチルアルコール等
の高級アルコール、セチル−2−エチルヘキサノエー
ト、2−エチルヘキシルパルミテート、2−オクチルド
デシルミリステート、ネオペンチルグリコール−2−エ
チルヘキサノエート、トリオクタン酸グリセリド、テト
ラオクタン酸ペンタエリスリトール、トリイソステアリ
ン酸グリセリド、ジイソステアリン酸グリセリド、イソ
プロピルミリステート、ミリスチルミリステート、トリ
オレイン酸グリセリド等のエステル類、オリーブ油、ア
ボガド油、ホホバ油、ヒマワリ油、サフラワー油、椿
油、シア脂、マカデミアナッツ油、ミンク油、ラノリ
ン、液状ラノリン、酢酸ラノリン、ヒマシ油等の油脂、
ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、高重合度のガム状ジメチルポリシロキサン、ポリエ
ーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、高重合
度のガム状アミノ変性シリコーン等のシリコーン系油
分、パーフロロポリエーテル、パーフロロカーボン等の
フッ素油分等が挙げられる。なお、本発明において、油
分の配合量は組成物全量中50重量%以上、特に70重
量%以上であることが好ましい。
【0028】また、本発明の効果を損なわない範囲で通
常化粧料に配合されるその他の成分を配合しても良い。
例えば、界面活性剤、紫外線防御剤、pH調製剤、防腐
剤、酸化防止剤、キレート剤、増粘剤、皮膜形成剤、高
分子化合物、香料、顔料、粉末、その他の薬剤が挙げら
れる。本発明の固型化粧料は、成分を加熱融解してステ
ィックや中皿内に流し込んで冷却固化して得られるステ
ィックや中皿型の固型化粧料であり、具体例としては口
紅、リップクリーム、ファンデーション、頬紅、アイシ
ャドー等の固型メーキャップ化粧料、チック、ポマード
等の固型毛髪化粧料が挙げられる。
【0029】以下に具体例を挙げて、本発明の好適な実
施の形態について説明するが、それに先立って本発明で
用いた保存安定性試験及び使用感の試験方法について、
説明する。
【0030】保存安定性試験 各試料を37℃加湿下(95%RH)、及びサイクル試
験恒温槽にてそれぞれ1ヶ月保存後の変化を肉眼にて判
定した。なお、サイクル恒温槽の温度条件、ならびに各
評価項目の判定基準は次の通り。 <温度条件> 機種;ダバイ社製恒温槽 条件;5〜40℃ 2サイクル/day(サインカー
ブ)
【0031】<発汗> ○:発汗が全く認められない。 △:やや発汗が認められる。 ×:著しい発汗が認められる。
【0032】<中身ヤセ> ○:全くヤセない。 △:ややヤセた。 ×:明らかにヤセた。
【0033】<ツヤ> ○:製造時と同じツヤ。 △:ややツヤが失われた。 ×:ツヤが消失。
【0034】<色調変化> ○:色変化なし。 △:やや色変化有り。 ×:色変化有り。
【0035】使用感 製造直後の試料を女性パネラー10名により唇に塗布し
てもらい、各項目について官能評価を行った(ただし、
しっとり感については塗布後1時間後に評価を行っ
た)。評価基準は以下の通り。 <使用性> ○:使用性が軽いと判定したパネラーが9名以上。 △:使用性が軽いと判定したパネラーが5〜8名。 ×:使用性が軽いと判定したパネラーが4名以下。
【0036】<べたつき> ○:べたつきがないと判定したパネラーが9名以上。 △:べたつきがないと判定したパネラーが5〜8名。 ×:べたつきがないと判定したパネラーが4名以下。
【0037】<清涼感> ○:みずみずしく、清涼感があると判定したパネラーが
9名以上。 △:みずみずしく、清涼感があると判定したパネラーが
5〜8名。 ×:みずみずしく、清涼感があると判定したパネラーが
4名以下。
【0038】<しっとり感> ○:しっとり感があると判定したパネラーが9名以上。 △:しっとり感があると判定したパネラーが5〜8名。 ×:しっとり感があると判定したパネラーが4名以下。
【0039】試験例1 疎水化粉体の効果
【表1】 ┌─────────────────────────────────── 成分 1 2 3 4 5 6 ┌─────────────────────────────────── 乳化ベース; (1)合成ヘクトライト*1 3 3 3 3 3 3 (2)界面活性剤*2 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 (3)メチルフェニルホ゜リシロキサン 10.5 10.5 10.5 10.5 10.5 10.5 (4)精製水 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 (5)ク゛リセリン 1.0 3.0 5.0 1.0 3.0 5.0 (6)アエロシ゛ルR972 - - - 1.0 1.0 1.0 ┌─────────────────────────────────── 油相; (7)マイクロクリスタリンワックス 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 (8)セレシンワックス 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 (9)シ゛イソステアリン酸ク゛リセリル 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 (10)マカテ゛ミアナッツ油 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 (11)流動ハ゜ラフィン 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 (12)トリ-2-エチルヘキサン酸ク゛リセリル 残 部 残 部 残 部 残 部 残 部 残 部 ┌─────────────────────────────────── 合計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 ┌─────────────────────────────────── 保存安定性 発汗(37℃、95RH) ○ △ × ○ ○ ○ 発汗(サイクル恒温槽) ○ △ △ ○ ○ ○ ヤセ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ツヤ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ┌─────────────────────────────────── *1:ラポナイトXLG(ラポルテ社製) *2:ホ゜リオキシエチレン・メチルホ゜リシロキサン共重合体
【0040】(製法)まず、(1)〜(6)で乳化ベー
スを調製した。すなわち、(3)に(1)、(2)、
(6)を常温で分散し(油相部)、(4)と(5)を混
合(水相部)した後、これを前記油相部に添加分散して
乳化ベースを得た。次に、(7)〜(12)を加熱溶解
した油相に、前記乳化ベースを添加して十分撹拌混合
し、金型に流し込んで放冷し、スティック状リップクリ
ームを製造した。
【0041】表1からわかるように、グリセリンの配合
量が1重量%以下と少ない場合にはアエロジルR972
を配合しない場合でも発汗しないが(試料1)、グリセ
リンが3重量%となると加湿下や激しい温度変化によっ
て、発汗現象が認められ、グリセリンの増量に伴って発
汗の程度は著しくなった(試料2〜3)。
【0042】一方、このような発汗を生じた系にアエロ
ジルR972を添加すると、全く発汗が認められなくな
り、発汗が顕著に抑制された(試料4〜6)。また、水
膨潤性粘土鉱物配合によって得られていたヤセ及びツヤ
消失の抑制効果は、アエロジルR972の配合によって
も全く損なわれることがなく、極めて安定性の高い固型
化粧料を得ることができた。
【0043】
【表2】 ┌─────────────────────────────────── 疎水化粉体 平均粒子径 発汗 (μm) 37℃加湿下 サイクル恒温槽 ┌─────────────────────────────────── アエロジルR974 約0.016 ○ ○ アエロジル200 約0.012 × △ ┌───────────────────────────────────
【0044】表2は、上記表1試料6において、アエロ
ジルR972に代えてアエロジル200(疎水化処理さ
れていないシリカ、日本アエロジル社製)を用いた場合
の結果を示している。表2から明らかなように、アエロ
ジル200を用いた場合には発汗抑制効果は全く認めら
れなかった。
【0045】従って、本発明において用いる微粒子粉体
は疎水化粉体であることが必須要件であることが理解さ
れる。そして、該疎水化粉体は保湿剤配合固型化粧料の
発汗抑制効果を有し、保湿剤配合量が1重量%以上、特
に3重量%以上の場合に有用性を発揮する。
【0046】試験例2 疎水化粉体の配合量 次に、疎水化粉体の配合量を変えて検討を行った。すな
わち、表1の乳化ベースを表3の乳化ベースに変えて、
同様にリップクリームを調製し、評価を行った。
【0047】
【表3】 ┌─────────────────────────────────── 成分 7 8 9 10 11 12 ┌─────────────────────────────────── 乳化ベース; (1)合成ヘクトライト*1 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 (2)界面活性剤*2 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 (3)メチルフェニルホ゜リシロキサン 10.5 10.5 10.5 10.5 10.5 10.5 (4)精製水 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 (5)ク゛リセリン 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 (6)アエロシ゛ルR972 0.01 0.1 0.5 2.0 5.0 7.0 ┌─────────────────────────────────── 油相(表1と同様); 残 部 残 部 残 部 残 部 残 部 残 部 ┌─────────────────────────────────── 合計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 ┌─────────────────────────────────── 保存安定性 発汗(37℃、95RH) × △ ○ ○ ○ ○ 発汗(サイクル恒温槽) △ ○ ○ ○ ○ ○ ヤセ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ツヤ ○ ○ ○ ○ ○ △ 使用感 使用性 ○ ○ ○ ○ △ × ┌─────────────────────────────────── *1〜2:表1と同じ。
【0048】表3からわかるように、アエロジルR97
2が0.1重量%以下では発汗抑制効果が認められず、
また、アエロジルが5重量%以上となると使用感がざら
つく、重いなど使用性に影響を及ぼしたり、また、ツヤ
が低下する傾向がある。よって、本発明において好適な
疎水化粉体の配合量としては、0.1〜5重量%、特に
好ましくは0.5〜2重量%である。
【0049】試験例3 水及び保湿剤の割合 試験例1〜2において、水及び保湿剤は水膨潤性粘土鉱
物の層間に保持されているものと考えられる。そこで、
水+保湿剤の総量と水膨潤性粘土鉱物の量的関係(表
4)、ならびに水と保湿剤の量的関係(表5)について
検討を行った。
【0050】
【表4】 ┌─────────────────────────────────── 成分 13 14 15 16 17 18 ┌─────────────────────────────────── 乳化ベース; (1)合成ヘクトライト*1 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 (2)界面活性剤*2 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 (3)メチルフェニルホ゜リシロキサン 10.5 10.5 10.5 10.5 10.5 10.5 (4)精製水 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 (5)ク゛リセリン 1.0 3.0 6.0 9.0 12.0 12.0 (6)アエロシ゛ルR972 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 5.0 ┌─────────────────────────────────── 油相(表1と同様); 残 部 残 部 残 部 残 部 残 部 残 部 ┌─────────────────────────────────── 合計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 ┌─────────────────────────────────── [(4)+(5)]/(1)×100(%) 133 200 300 400 500 500 ┌─────────────────────────────────── (4)/(5)×100(%) 300 100 50 33 25 25 ┌─────────────────────────────────── 保存安定性 発汗(37℃、95RH) ○ ○ ○ ○ △ △ 発汗(サイクル恒温槽) ○ ○ ○ ○ △ △ ヤセ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ツヤ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 使用感 べたつき ○ ○ ○ ○ △ × しっとり感 △ ○ ○ ○ ○ ○ 清涼感 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ┌─────────────────────────────────── *1〜2:表1と同じ。
【0051】
【表5】 ┌─────────────────────────────────── 成分 19 20 21 22 23 ┌─────────────────────────────────── 乳化ベース; (1)合成ヘクトライト*1 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 (2)界面活性剤*2 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 (3)メチルフェニルホ゜リシロキサン 10.5 10.5 10.5 10.5 10.5 (4)精製水 5.0 3.0 2.0 1.0 0.5 (5)ク゛リセリン 5.0 7.0 8.0 9.0 9.5 (6)アエロシ゛ルR972 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 ┌─────────────────────────────────── 油相(表1と同様); 残 部 残 部 残 部 残 部 残 部 ┌─────────────────────────────────── 合計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 ┌─────────────────────────────────── [(4)+(5)]/(1)×100(%) 333 333 333 333 333 ┌─────────────────────────────────── (4)/(5)×100(%) 100 43 25 11 5 ┌─────────────────────────────────── 保存安定性 発汗(37℃、95RH) ○ ○ ○ ○ △ 発汗(サイクル恒温槽) ○ ○ ○ ○ △ ヤセ △ ○ ○ ○ △ ツヤ △ ○ ○ ○ △ 使用感 べたつき ○ ○ ○ ○ △ しっとり感 ○ ○ ○ ○ ○ 清涼感 ○ ○ ○ △ × ┌─────────────────────────────────── *1〜2:表1と同じ。
【0052】保存安定性の点から見てみると、表4から
もわかるように、水とグリセリンの総量が水膨潤性粘土
鉱物に対して4倍量を超えると、アエロジルを増量して
も発汗を生じた。これは、グリセリンが水に溶解した状
態で水膨潤性粘土鉱物(合成ヘクトライト)の層間に保
持されており、水とグリセリンの総量が水膨潤性粘土鉱
物に対して多すぎると過剰のグリセリンが層間に安定に
保持できなくなるためと推察される。
【0053】また、表5のように水がグリセリンに対し
て10重量%未満の場合にも発汗が認められた。これ
は、水の量が少なすぎてグリセリンを水膨潤性粘土鉱物
中に安定に保持しにくくなるためと思われる。一方、水
がグリセリンに対して10重量%以上でも、水膨潤性粘
土鉱物に対して100重量%を超えるとヤセや、ツヤの
消失が認められた(試料19)。これは、水膨潤性粘土
鉱物の層間に保持しきれなくなった水が経時的に揮散す
るためと考えられる。
【0054】以上のことから、安定性の点では、水と保
湿剤の総量は水膨潤性粘土鉱物に対して400重量%以
下、好ましくは300重量%以下である。また、水は保
湿剤に対して10重量%以上で且つ水膨潤性粘土鉱物に
対して100重量%以下であり、好ましくは保湿剤に対
して20重量%以上で且つ水膨潤性粘土鉱物に対して6
0重量%以下である。
【0055】なお、表4〜5を使用感の点から見れば、
水による清涼感や保湿効果を期待するならば、水の配合
量は固型化粧料全量中1重量%以上、特に2重量%以上
であることが好ましい。
【0056】また、保湿剤による十分な保湿効果を期待
するならば、保湿剤の配合量は固型化粧料全量中1重量
%以上、特に3重量%以上であることが好適であると考
えられるが、多すぎるとべたつきを生じたり、増量分に
見合った保湿効果の向上が得られないので、保湿剤の配
合量は化粧料全量中15重量%以下、特に10重量%以
下であることが好ましい。
【0057】試験例4 保湿効果 本発明の固型化粧料の保湿効果を実際に唇のコンダクタ
ンスにより調べた。すなわち、先ず、試料塗布前の唇の
コンダクタンスを測定した(塗布前)。次に、試料を唇
に塗布し、すぐにふき取ってコンダクタンスを測定した
(塗布直後)。試料をもう一度塗布し、1時間後にふき
取ってまたコンダクタンスを測定した(1時間後)。各
群男性パネラー5名とし、その平均コンダクタンスを算
出し、次式によってコンダクタンス比を求めた。
【0058】コンダクタンス比=(塗布直後又は1時間
後の平均コンダクタンス)/(塗布前の平均コンダクタ
ンス) よって、コンダクタンス比が大きいほど、唇水分量が増
加し、保湿効果が高いことを示している。なお、コンダ
クタンス測定にはSKICON−100(I.B.S.
社製)を用いた。
【0059】図1に本発明にかかる固型化粧料のリップ
クリーム(後記実施例1〜2)ならびに比較例(後記比
較例1)のリップクリームを使用した際の唇におけるコ
ンダクタンス比を示す。なお、それぞれの水、グリセリ
ンの組成物全量中における配合量(重量%)は表6の通
りである。
【0060】
【表6】 ┌─────────────────────────────────── 試料 水 グリセリン ┌─────────────────────────────────── 実施例1 1.5 0.2 実施例2 1.0 7.0 比較例1 − − ┌───────────────────────────────────
【0061】図1からわかるように、水及びグリセリン
を全く配合しない比較例1の場合は、塗布前に比してコ
ンダクタンスは殆ど変化せず、保湿効果は殆ど認められ
ない。これに対して、水、保湿剤を配合した実施例1〜
2ではコンダクタンス比が2倍以上となり、特にグリセ
リンを7%配合した場合には3倍以上となった。また、
グリセリンが0.2%と少ない場合には塗布直後と塗布
1時間後でコンダクタンス比にあまり差は見られない
が、グリセリンを多量に配合すると、塗布直後よりも1
時間後の方が顕著にコンダクタンス比が増大しており、
このことから、グリセリンを増量すると高い保湿効果が
持続して発揮されることが理解される。
【0062】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げるが、本発明は
これらに限定されるものではない。なお、配合量は全て
重量%である。
【0063】 実施例1 リップクリーム 乳化ベース; (1)合成ヘクトライト(表1に同じ) 3.0重量% (2)ホ゜リオキシエチレン・メチルホ゜リシロキサン共重合体 0.5 (3)メチルフェニルポリシロキサン 10.0 (4)精製水 1.5 (5)グリセリン 0.2 (6)アエロジルR972 0.5 油相; (7)マイクロクリスタリンワックス 1.0 (8)セレシンワックス 14.0 (9)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 40.0 (10)リンゴ酸ジイソステアリル 10.0 (11)ジイソステアリン酸グリセリル 残 部 (製法)表1と同様にして、リップクリームを得た。
【0064】 実施例2 リップクリーム 乳化ベース; (1)合成ヘクトライト(表1に同じ) 3.0重量% (2)ホ゜リオキシエチレン・メチルホ゜リシロキサン共重合体 0.5 (3)メチルフェニルポリシロキサン 10.0 (4)精製水 1.0 (5)グリセリン 7.0 (6)アエロジルR972 0.5 油相; (7)マイクロクリスタリンワックス 1.0 (8)セレシンワックス 14.0 (9)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 40.0 (10)リンゴ酸ジイソステアリル 10.0 (11)ジイソステアリン酸グリセリル 残 部 (製法)表1と同様にして、リップクリームを得た。
【0065】 比較例1 リップクリーム (1)合成ヘクトライト(表1に同じ) 3.0重量% (2)ホ゜リオキシエチレン・メチルホ゜リシロキサン共重合体 0.5 (3)メチルフェニルポリシロキサン 10.0 (4)マイクロクリスタリンワックス 1.0 (5)セレシンワックス 16.0 (6)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 40.0 (7)リンゴ酸ジイソステアリル 10.0 (8)ジイソステアリン酸グリセリル 残 部 (製法)(3)に(1)、(2)を常温で分散し、これ
を(4)〜(8)を加熱溶解したものに添加して十分撹
拌混合した。これを金型に流し込んで放冷し、リップク
リームを得た。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、その表面が疎水化され
た微粒子粉体を配合することにより、保湿剤を多量に配
合した場合にも固型化粧料の発汗を抑制することができ
るので、高い保湿効果を持続して発揮し、且つ製品安定
性に優れる固型化粧料を得ることができる。
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月19日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる固型化粧料の保湿効果を示す図
である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組成物全量中4重量%以上のワックス
    と、 保湿剤と、 水と、 粒子表面が疎水化処理された微粒子粉体とを配合するこ
    とを特徴とする固型化粧料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の固型化粧料において、さ
    らに水膨潤性粘土鉱物を配合することを特徴とする固型
    化粧料。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の固型化粧料におい
    て、保湿剤の配合量が組成物全量中1重量%以上であ
    り、且つ水の配合量が保湿剤に対して10重量%以上で
    あることを特徴とする固型化粧料。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の固型化粧
    料において、疎水化処理された微粒子粉体の配合量が、
    組成物全量中0.1〜5重量%であることを特徴とする
    固型化粧料。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4の何れかに記載の固型化粧
    料において、水膨潤性粘土鉱物の配合量が組成物全量中
    0.5〜10重量%であることを特徴とする固型化粧
    料。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5の何れかに記載の固型化粧
    料において、水と保湿剤の合計量が水膨潤性粘土鉱物に
    対して400重量%以下であり、水の配合量が保湿剤に
    対して10重量%以上且つ水膨潤性粘土鉱物に対して1
    00重量%以下であることを特徴とする固型化粧料。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかに記載の固型化粧
    料において、水の配合量が化粧料全量中1重量%以上で
    あることを特徴とする固型化粧料。
  8. 【請求項8】 請求項2〜7の何れかに記載の固型化粧
    料において、水膨潤性粘土鉱物がモンモリロナイト系粘
    土鉱物であることを特徴とする固型化粧料。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れかに記載の固型化粧
    料において、疎水化処理された微粒子粉体の粒径が0.
    1μm以下であることを特徴とする固型化粧料。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の何れかに記載の固型化
    粧料において、疎水化処理された微粒子粉体が、シリカ
    をジメチルジクロルシラン処理したものであることを特
    徴とする固型化粧料。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れかに記載のステ
    ィック状固型化粧料。
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Cited By (5)

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