JPH10338618A - 油性固型化粧料 - Google Patents

油性固型化粧料

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JPH10338618A
JPH10338618A JP14622797A JP14622797A JPH10338618A JP H10338618 A JPH10338618 A JP H10338618A JP 14622797 A JP14622797 A JP 14622797A JP 14622797 A JP14622797 A JP 14622797A JP H10338618 A JPH10338618 A JP H10338618A
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oil
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cosmetic
oily
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Mikimasa Takisada
幹正 滝貞
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Kose Corp
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Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】固型粉末化粧料と油性固型化粧料のそれぞれの
長所を有する固型剤形の化粧料を提供する。 【解決手段】粉体及び油性成分からなる油性固型化粧料
であって、粉体と油性成分との配合比が重量で75:2
5〜20:80であり、且つ100℃での粘度が10,
000〜500,000cpである組成物を容器に充填
してなる油性固型化粧料である。上記の油性成分中に固
形油を0.1〜25%含有することが好ましい。また上
記の組成物を加圧溶融充填により容器に充填してなる油
性固型化粧料である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肌上での伸びが軽
い等の使用感に優れ、化粧膜にツヤが有り透明感とエモ
リエント感が高く、油っぽくなくさらっとした仕上がり
感を有し、しかも耐水性が高く化粧持続に優れ、耐衝撃
性が高い油性固型化粧料に関するものである。
【0002】
【従来技術】化粧品において、固型剤形は、携帯のしや
すさ、指や手が汚れない等の使用性の簡便さにより数多
く使用されている剤形である。従来、この固型剤形の化
粧料としては、粉体量が多く油剤量の少ない固型粉末化
粧料、粉体量が少なく油剤量が多い油性固型化粧料の主
に二種類の剤形が用いられていた。
【0003】固型粉末化粧料の商品特徴は、粉体が多
く、油剤が少ない組成であるため、肌上での伸び広がり
が良く、油っぽさがなく、さらっとした仕上がり感が得
られるという長所を備えていたが、ツヤやエモリエント
感が低いため、乾燥肌質の人や秋から冬の乾燥時期に
は、好まれていなかった。また、耐水性に欠けるため、
化粧持続性が満足できるものではなかった。また、固型
粉末化粧料は、粉体類に油剤を添加混合した後、粉砕し
て、コンパクト容器又は中皿にプレス成形で充填して製
造されていた。このため、油剤量が少ないものは、プレ
ス圧力を高めても固型強度が低く、例えばコンパクトを
落下した時に割れる場合があり、耐衝撃性において満足
できるものでなかった。
【0004】また、油性固型化粧料の商品特徴は、粉体
が少なく、油剤が多い組成であるため、エモリエント感
や潤い感が高く、ツヤ感があって透明感が高い点、及び
肌の上で油膜を形成するため、耐水性が高く化粧持続性
に優れている等の長所を備えているが、肌上での伸び広
がりが悪く、油っぽさやベタツキ感があるため、脂漏性
肌質の人や夏期には、好まれていなかった。この油っぽ
さを低減させるために、吸油量の高いシリカ等を配合す
ることも考えられたが、肌上での伸び広がりの悪さは解
消できない。またこの様な粉体と油の組成物は、粉体と
油を混合した後、充填時に加熱しても流動性が得られ
ず、従来の充填技術では容器に充填できなかった。そこ
で、油性固型化粧料は、混合粉砕した粉体類を加熱溶解
した油剤中に分散し、この溶融した状態でコンパクト容
器又は中皿に流し込み、冷却固化して製造されていた。
【0005】前述した、固型粉末化粧料と油性固型化粧
料のそれぞれの短所をなくし、固型粉末化粧料と油性固
型化粧料の長所を併せ持った固型剤形の化粧料を得るべ
く様々な検討がなされている。そして、従来の固型粉末
化粧料及び油性固型化粧料の改良には、粉体と油剤の成
分、配合比などが問題にされるが、この配合組成は、化
粧料として適したものであると同時に、容器に充填可能
であるということも大きな必要要件になる。そして、こ
れらの観点から種々の固型剤形の化粧料が提案されてい
る。
【0006】すなわち、油性固型化粧料中の粉体量を増
やして油感を低減させる方法としては、例えば、ワック
スを必須成分として含有する粉と油の化粧料組成物を該
ワックス類の固化温度以上の温度でプレス成形すること
により、充填性を向上させる技術(特開昭56−131
510号公報)や、固型油分を含有する油分と粉末とを
主成分とする化粧料組成物を加熱溶解して筒状の容器等
に流し込み充填した後、固型油分が固化する温度以下ま
で冷却し、固化した化粧料を筒から取り出し、適当な厚
さに切ったものを容器等に充填し、低圧プレスする成形
技術(特開昭59−62513号公報)等が提案されて
いる。更に、従来の油性固型化粧料の技術では充填でき
なかった組成物を充填できるようにした方法として、例
えば、粉体と油剤と揮発性液体とを混合し、押し出し成
形する技術(特開昭54−163831号公報)、及び
粉末化粧料を揮発性溶剤と混合してスラリー状にし、該
スラリー状物を容器に充填し、次いで乾燥して溶剤を揮
散させて成形する技術(特開昭56−108703号公
報)等が提案されている。
【0007】しかしながら、上記の提案された技術では
固型粉末化粧料と油性固型化粧料の両者の長所を完全に
は、併せ持つことはできなかった。また、粉体と油剤に
よる組成物で、加熱した状態でも流動性がほとんど無い
ものは、直接容器又は中皿に充填することができなかっ
た。このため、組成物は加熱した状態にしたときにある
程度の流動性を有するようにしなければならず、粉体と
油の配合比にも制約があった。
【0008】
【本発明が解消しようとする課題】本発明は、固型粉末
化粧料と油性固型化粧料の両者の長所である、肌上での
伸び広がりが良い使用感、化粧膜にツヤが有り透明感が
高く、エモリエント感が高く、油っぽくなくさらっとし
た仕上がり感、耐水性が高く化粧持続性に優れ、成形物
の耐衝撃性が高い等の効果を併せ持つ化粧料を提供する
ことを目的とする。また、加熱状態にしても殆ど流動性
がなく従来の油性固型化粧料の充填技術では容器に充填
できないような組成の化粧料を容器に充填した油性固型
化粧料を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、粉体と油性
成分とからなる固型剤形の化粧料について種々検討する
過程において、固型粉末化粧料と油性固型化粧料の両者
の長所である、肌上での伸び広がりが良い使用感、化粧
膜にツヤが有り透明感が高く、エモリエント感が高く、
油っぽくなくさらっとした仕上がり感、耐水性が高く化
粧持続性に優れるという性質が、粉体と油性成分とから
なる組成物を100℃に加熱したときの粘度に関連する
ことを知見した。また、本発明者は、このような特定粘
度を持つ組成物は、加熱した状態で流動性がほとんどな
く、従来法では容器に充填するのが困難であるが、特定
の充填方法を採用すると円滑に充填できることを知見し
た。本発明はかかる知見に基づいて完成したものであ
る。
【0010】すなわち、本発明は、粉体及び油性成分か
らなる油性固型化粧料であって、粉体と油性成分との配
合比が重量で75:25〜20:80であり、且つ10
0℃での粘度が10,000〜500,000cpであ
る組成物を容器に充填してなることを特徴とする油性固
型化粧料である。上記の油性成分中に固形油を0.1〜
25%含有することが好ましい。また本発明は、上記の
組成物が加圧溶融充填により容器に充填されたことを特
徴とする油性固型化粧料である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる粉体としては、通常固型化粧料に用
いられるものであればいずれでもよく、特に制限を受け
るものではない。例えば、タルク、カオリン、セリサイ
ト、マイカ、モンモリロナイト、ベントナイト、ヘクト
ライト、サポナイト、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニ
ウム、ケイ酸マグネシウム、酸化セリウム、ケイ酸アル
ミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、窒化ホウ
素、無水ケイ酸等の無機体質顔料や有機変性粘土鉱物
類;酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化ア
ルミニウム、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、グンジョ
ウ、コンジョウ等の無機着色顔料;雲母チタン、酸化鉄
雲母チタン、オキシ塩化ビスマス等の光輝性無機顔料;
タール色素、天然色素等の有機着色顔料;ナイロンパウ
ダー、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリル酸アル
キルポリマー、ポリスチレン、シルクパウダー、ポリエ
チレンパウダー、オルガノポリシロキサン硬化物、ポリ
メチルシルセスキオキサン、結晶セルロース、N−アシ
ルリジン類等の有機粉体等が挙げられ、これらの中から
必要に応じて一種又は二種以上を選択して用いることが
できる。これら粉体の粒子径、粒子形状は、従来通常固
型化粧料に使用される粉体の粒子径、粒子形状でよく、
特に制限されない。また、これら粉体は一種または二種
以上の複合化したものを用いてもよく、またフッ素化合
物、シリコーン系油剤、金属石ケン、ロウ、油脂、炭化
水素等で公知の方法により表面処理を施したものであっ
てもよい。
【0012】本発明に用いられる油性成分としては、通
常固型化粧料に用いられる油性成分であればいずれでも
よい。なお、ここでいう油性成分には、容器への充填時
の加熱によって液状を示す物質、また粉体との配合時に
溶媒に溶解ないし分散さて用いる物質をも包含する。例
えば、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油等の
油脂類;ミツロウ、ラノリン、キャンデリラ等のロウ
類、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、パラフィ
ンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モクロ
ウ、モンタンワックス、フィッシュトロプスワックス、
12−ヒドロキシステアリン酸等の炭化水素化合物;セ
チルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、ト
リオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリ
セリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリ
トリットエステル等のエステル類;ラノリン脂肪酸イソ
プロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体;ス
テアリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸等の脂肪酸類;
ステアリルアルコール、セチルアルコール等の高級アル
コール類;パラアミノ安息香酸エチル、p−メトキシケ
イ皮酸−2−エチルヘキシル、4−tert−ブチル−
4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等
の油溶性紫外線吸収剤;デキストリン脂肪酸エステル、
蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−
ヒドロキシステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カ
ルシウム等の油性ゲル化剤;ロジン酸、ポリイソブチレ
ン、ポリブテン、トリメチルシロキシケイ酸、アクリル
変性シリコーン等の油溶性皮膜形成剤;ジメチルポリシ
ロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチル
シクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、架橋型オ
ルガノポリシロキサン等のシリコーン類;パーフルオロ
ポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオク
タン等のフッ素系油剤類等を挙げられ、これらを一種又
は二種以上組み合わせて用いることができる。
【0013】また、本発明で用いる油性成分中に固形油
(常温で固形状で、容器への充填時の加熱によって液状
を示す油)を0.1〜25%存在させると、肌の上での
伸び広がりが良い使用感、ベタツキがないさらっとした
仕上がり感などを向上させ得る効果が生じるので、より
好ましい。この固形油は炭化水素、ロウ類、油脂類、高
級脂肪酸、高級アルコール、エステル類、シリコーンワ
ックス等が挙げられ、具体的にはパラフィンワックス、
セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フ
ィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワック
ス、ポリエチレンポリプロピレンコポリマー、キャンデ
リラワックス、カルナウバワックス、トリベヘン酸グリ
セリル、ビーズワックス、モクロウ、モンタンワック
ス、シリコーンワックス、ステアリン酸、ミリスチン
酸、ベヘニン酸、ステアリルアルコール、セチルアルコ
ール、ロジン酸ペンタエリトリットエステル等である。
【0014】本発明は、粉体と油性成分との配合比が重
量で75:25〜20:80であり、且つ100℃での
粘度が10,000〜500,000cpである組成物
を容器に充填してなる油性固型化粧料である。粉体の量
が粉体と油性成分の合計量の75重量%を超えると、化
粧膜のツヤが無くなり、エモリエント感が低下するため
好ましくない、また粉体の量が粉体と油性成分の合計量
の20重量%未満であると、肌上での伸び広がりが悪く
なり、さらっとした仕上り感が無くなりベタツキ感を生
じるため好ましくない。また、本発明の粉体と油性成分
よりなる組成物は、100℃での粘度が10,000〜
500,000cpあるが、50,000〜300,0
00cpが好ましい。100℃での粘度が10,000
cp未満であると、肌上での伸び広がりが悪くなり、さ
らっとした仕上り感が無くなりベタツキ感を生じるため
好ましくない。また、100℃での粘度が、500,0
00cpを超えると、化粧膜のツヤが無くなり、エモリ
エント感が低下するため好ましくない。100℃での粘
度は、粉体と油性成分の比以外に、用いる粉体の粒子
径、形状、構造、濡れ性等の性質と、油性成分の粘度、
表面張力、IOB値等の性質に影響されるため、本発明
ではこれらを勘案し、粉体と油性成分を選択して、10
0℃での粘度が10,000〜500,000cpにな
るように調製する。
【0015】粉体と油性成分よりなる組成物の100℃
での粘度は、下記の方法にて測定される。 (測定方法) A.加熱溶解した油性成分中に粉体を添加して、万能撹
拌機を用いて混合分散して、粉体と油剤よりなる組成物
を調製する。 B.(A)を100ml容量のガラズ瓶に、泡が混入し
ないように詰める。 C.(B)をオイルバス上で110℃に加熱する。 D.(C)を放冷して100℃になったら、保温しなが
ら、単一円筒型回転粘度計ビスメトロンVS−A1型
(芝浦システム株式会社製)にて、2号又は3号、又は
4号ローターを用いて、粘度値(cp)を求めた。
【0016】本発明の粉体と油性成分よりなり、100
℃での粘度が10,000〜500,000cpである
組成物はほとんど流動性を示さない。したがって、この
化粧料組成物は従来の方法では容器に充填することは困
難である。そのため、加圧溶融充填方法で容器や中皿に
充填する。加圧溶融充填方法は次のごとき方法である。
すなわち、射出成形方法の一種であり、シリンダー先端
部に、溶媒を用いずに、必要に応じて軟らかくなる温度
まで加熱した化粧料組成物を貯め、これにシリンダーを
作動させて圧力を加えシリンダー先端のノズルから射出
させる。この際、ノズル先端に金型を装填し、該金型内
に充填孔を設けた容器又は中皿をセットしておく。ノズ
ルから射出された化粧料組成物は充填孔から容器又は中
皿内に隙間なく充填される。その後ノズルから金型を離
し、必要に応じて冷却し、金型から容器又は中皿をはず
して油性固型化粧料を得る。容器又は中皿の充填孔は容
器又は中皿の底部に設けるのが、充填効率、成形物表面
の仕上がり具合等の点から好ましい。また、金型は射出
時より冷却されていてもかまわない。なお、生産性向上
のため、この各充填段階は連続して行うのが好ましい。
【0017】加圧溶融充填における温度は50〜120
℃、圧力は5〜100kg/cm2、好ましくは15〜
80kg/cm2である。圧力が5kg/cm2未満では
容器又は中皿内に化粧料組成物が広がらず、生産性に欠
け、また100kg/cm2以上では、充填機の耐圧構
造が複雑になり実用的でない。
【0018】本発明の油性固型化粧料は、前記した粉体
と油性成分とからなるものであるが、この他に通常化粧
料に用いられる成分、例えば酸化防止剤、防腐剤、保湿
剤、美容成分、香料等を本発明の効果を妨げない範囲
で、必要に応じて適宜配合することができる。本発明の
効果の発現が良好な油性固型化粧料としては、ファンデ
ーション、白粉、日焼け止め、ほほ紅、口紅、リップク
リーム、アイシャドウ、アイブロウ、コンシーラー等が
挙げられる。
【0019】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれによって何ら限定されるものではな
い。
【0020】実施例1〜6及び比較例1〜3 油性固
型ファンデーション 表1に示す組成の油性固型ファンデーションを下記方法
により調製し、100℃での粘度を測定し、また容器に
充填したものについて、伸びの軽さ、ツヤ感、エモリエ
ント感、油っぽさの無さ、化粧効果の持続性の各項目に
ついて官能評価を行った。また、下記に示す評価方法と
評価基準(B)により耐衝撃性を評価した。結果を表2
に示した。
【0021】
【表1】
【0022】(製造方法) A:16〜30を110℃にて加熱溶解する。 B:Aに1〜15を加え混合分散する。 C:Bを80℃にて加熱し、中皿の底部より加圧溶融充
填し、油性固型日焼止め料を得た。尚、加圧溶融充填の
圧力は、40kg/cm2とした。
【0023】(品質の評価方法)実施例及び比較例の油
性固型ファンデーションを試料とし、化粧歴10年以上
の女性40人をパネルに用いて、伸びの軽さ、ツヤ感、
エモリエント感、油っぽさの無さ、化粧効果の持続性、
及び耐衝撃性の各評価項目について良いとした人数によ
り、以下の評価基準(A)に従って評価した。
【0024】(評価基準A) 良いとした人数 31〜40名:◎ 21〜30名:○ 11〜20名:△ 10名以下 :×
【0025】耐衝撃性の評価方法としては、試料を同一
の成形条件にて金皿に充填し、100cmの高さよりそ
の充填品を落下させ、その時の充填品を目視にて下記基
準(B)の4段階で評価した。 (基準B) 変化なし :◎ 充填品の表面にわずかにヒビ :○ 充填品の内部までヒビやカケが発生 :△ 充填品が破損又は容器から抜け落ちる :×
【0026】
【表2】
【0027】表2の結果から明かなように、本発明品の
実施例1〜6の油性固型ファンデーションは、比較例1
〜3の油性固型ファンデーションと比較して、全ての項
目で優れたものであった。
【0028】 実施例7 油性固型日焼止め料 (処方) (%) 1. セレシンワックス 3 2. エチレングリコールジステアレート 2 3. 流動パラフィン 12 4. トリオクタン酸グリセリル 10 5. パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 8 6. ジメチルポリシロキサン 10 7. セスキオレインサンソルビタン 2 8. 酸化チタン(平均粒子径:0.04μ) 10 9. 酸化チタン(平均粒子径:0.3μ) 5 10. 酸化亜鉛(平均粒子径:0.02μ) 15 11. ナイロン粉末 5 12. 多孔質球状シリカ 4 13. セリサイト 残量 14. 保湿剤 適量 15. 香料 適量
【0029】(製造方法) A:1〜7を110℃にて加熱溶解する。 B:Aに8〜15を加え混合分散する。 C:Bを80℃にて加熱し、中皿の底部より加圧溶融充
填し、油性固型日焼止め料を得た。尚、加圧溶融充填の
圧力は、30kg/cm2とした。 実施例7の油性固型日焼止め料は、100℃での粘度が
41,000cpであり、伸び軽さ、ツヤ感、エモリエ
ント感、油っぽさ、化粧効果の持続性、及び耐衝撃性の
全ての項目で優れており、且つ、充填成形性も良好であ
った。
【0030】 実施例8 油性固型アイシャドウ (処方) (%) 1. セレシンワックス 5.5 2. キャンデリラワックス 1.5 3. ミツロウ 2 4. 蔗糖脂肪酸エステル 0.5 5. 流動パラフィン 14.0 6. トリオクタン酸ジグリセリン 5 7. リンゴ酸ジイソステアリル 6.5 8. ジメチルポリシロキサン 11 9. 雲母チタン 14 10. タルク 11 11. 球状多孔質シリカ 11 12. 煙霧状無水ケイ酸 3 13. 赤色202号 0.1 14. 黄色酸化鉄 0.5 15. セリサイト 残量 16. 防腐剤 適量 17. 香料 適量
【0031】(製造方法) A:1〜8を100℃にて加熱溶解する。 B:Aに9〜17を加え混合分散する。 C:Bを90°に加熱し、容器の底部より加圧溶融充填
し、油性固型アイシャドウを得た。 実施例8の油性固型アイシャドウは、100℃での粘度
が11,000cpであり、伸び軽さ、ツヤ感、エモリ
エント感、油っぽさ、化粧効果の持続性及び耐衝撃性の
全ての項目で優れており、且つ充填成形性も良好であっ
た。
【0032】
【発明の効果】本発明の油性固型化粧料は、固型粉末化
粧料と油性固型化粧料の両者の長所である、肌上での伸
び広がりが良い使用感、化粧膜ツヤが有り透明感が高
く、エモリエント感が高く、ベタツキがないさらっとし
た仕上がり感、耐水性が高い優れた化粧持続性、成形物
の耐衝撃性が高いなどの性質を併せ持つ商品特性のよい
化粧料である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉体及び油性成分からなる油性固型化粧料
    であって、粉体と油性成分との配合比が重量で75:2
    5〜20:80であり、且つ100℃での粘度が10,
    000〜500,000cpである組成物を容器に充填
    してなることを特徴とする油性固型化粧料。
  2. 【請求項2】油性成分中に固形油を0.1〜25%含有
    することを特徴とする請求項1記載の油性固型化粧料。
  3. 【請求項3】加圧溶融充填により容器に充填されたこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の油性固型化粧
    料。
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