JP4920830B2 - 油中水型化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デンプンのアルケニルコハク酸エステル金属塩、板状粉体とを含有する油中水型化粧料に関し、更に詳細には、自然な仕上がりで毛穴隠し効果に優れ、しかも、伸び広がりが良好で、粉っぽさが無く、うるおい感の持続に優れ、経時安定性の良好な油中水型化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、油中水型化粧料において毛穴隠し効果を演出するために種々の技術が用いられていた。例えば、(1)酸化チタン、酸化亜鉛等の高屈折率粉体により毛穴を隠蔽する技術、(2)雲母チタン、窒化ホウ素等の光沢を有する粉体により肌に艶を与えて毛穴を目立たなくする技術、(3)ミツ蝋等のワックスにより化粧膜を厚くして毛穴を隠蔽する技術、(4)シリカ、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル等の球状粉体により光を散乱させて毛穴を目立たなくする技術等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記(1)の技術では、仕上がりが白浮きし不自然な化粧になる傾向があった。上記(2)の技術では、仕上がりに好ましくない光沢(テカリ)を与える場合があった。上記(3)の技術では、肌の柔軟性や素肌感が失われ、自然な仕上がりが得られ難かった。上記(4)の技術では、仕上がりが粉っぽくなる傾向があった。
このため、自然な仕上がりで毛穴隠し効果に優れ、しかも、伸び広がりが良好で、粉っぽさが無く、うるおい感の持続に優れ、経時安定性の良好な油中水型化粧料の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる実情において、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、デンプンのアルケニルコハク酸エステル金属塩、板状粉体とを併用して油中水型化粧料に含有させると、上記課題を解決する油中水型化粧料が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0005】
すなわち本発明は、次の成分(a)及び成分(b);
(a)デンプンのアルケニルコハク酸エステル金属塩
(b)板状粉体
を含有することを特徴とする油中水型化粧料を提供するものである。また、成分(a)の含有量が1〜20質量%であることを特徴とする前記油中水型化粧料、成分(b)の含有量が0.5〜10質量%である前記油中水型化粧料を提供するものである。更に、成分(c)としてタルクを含有することを特徴とする前記何れかの油中水型化粧料を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(a)は、デンプンをアルケニルコハク酸でエステル化した金属塩であり、例えば、米国特許第2613206号公報に開示されている粉体等である。成分(a)に用いられるデンプンとしては、何れかの植物源、例えば、トウモロコシ、馬鈴薯、小麦、米、タピオカ等が挙げられる。また、成分(a)に用いられる、デンプンをエステル化するアルケニルコハク酸は、炭素数が5〜22のアルケニルコハク酸が好ましく、例えば、オクテニルコハク酸、デセニルコハク酸、ドデセニルコハク酸、テトラデセニルコハク酸、ヘキサデセニルコハク酸、オクタデセニルコハク酸等が挙げられる。更に、成分(a)のデンプンのアルケニルコハク酸金属塩に用いられる金属としては、例えば、銅、アルミニウム、ジルコニウム、鉄(二価及び三価)、カルシウム、バリウム等が挙げられる。
【0007】
成分(a)の粒子形状は、特に限定されないが、例えば、不定形、楕円形、球状等が挙げられるが、特に球状であると光散乱効果に優れる。また、成分(a)の平均粒径は、光散乱性及び使用性の観点より、1〜50μmが好ましい。
【0008】
成分(a)の具体例としては、オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンエステルアルミニウム、デセニルコハク酸小麦デンプンエステルアルミニウム、オクタデセニルコハク酸馬鈴薯デンプンエステル銅、テトラデセニルコハク酸タピオカエステルカルシウム等が挙げられる。この中でも、DRY FLO PC(National Starch&Chemical社製)として、市販されているオクテニルコハク酸トウモロコシデンプンエステルアルミニウムが、毛穴隠し効果が特に優れるため、好ましい。
【0009】
本発明の油中水型化粧料において、成分(a)は表面滑沢性に優れているため、毛穴に落ち込み、毛穴を埋めることにより毛穴を物理的に隠し、更に、光を乱反射させる光学的作用により、毛穴を目立たなくさせるものである。また、成分(a)は疎水性の粉体であるが、ポリスチレン等の疎水性の高い粉体に比べ、仕上がりの粉っぽさが低減され、うるおい感が持続する効果を発揮するものである。
【0010】
本発明の油中水型化粧料における成分(a)の含有量は、1〜20質量%(以下、単に「%」と略す。)が好ましい。この範囲で用いると、粉っぽさが無く、自然に毛穴を隠す効果がより優れる油中水型化粧料を得ることができる。
【0011】
本発明に用いられる成分(b)は、成分(a)により得られる毛穴隠し効果をより自然に見せるためのものであり、光沢を有する板状粉体である。成分(b)は、仕上がりに光沢を与える観点より、平均粒径は5〜50μmが好ましく、アスペクト比は10〜50が好ましい。このような成分(b)としては、雲母、合成雲母、セリサイト、合成セリサイト、雲母チタン、ベンガラ被覆雲母チタン、窒化ホウ素、オキシ塩化ビスマス、板状アルミナ等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。また、成分(b)は、フッ素化合物、シリコーン化合物、金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等の公知の方法により表面処理を施したものであっても良い。
【0012】
本発明の油中水型化粧料における成分(b)の含有量は、0.5〜10質量%が好ましい。この範囲で用いると、より自然な仕上がりで毛穴を隠す効果に優れた油中水型化粧料を得ることができる。
【0013】
本発明の油中水型化粧料には、更に毛穴隠し効果を高めるために、成分(c)として、タルクを含有する。このような成分(c)は、通常化粧料に用いられるタルクであり、光散乱効果により毛穴を目立たなくする観点より、平均粒径は1〜30μmが好ましい。また、成分(b)は、フッ素化合物、シリコーン化合物、金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等の公知の方法により表面処理を施したものであっても良い。
【0014】
本発明の油中水型化粧料における成分(c)の含有量は、0.5〜10%が好ましい。この範囲で用いると、より自然な仕上がりで毛穴を隠す効果に優れた油中水型化粧料を得ることができる。
【0015】
本発明の油中水型化粧料には、上記成分に加えて、油性成分が用いられる。本発明に用いられる油性成分は、通常化粧料に用いられる油剤等であり、動物油、植物油、合成油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、モクロウ、モンタンワックス、フィッシャートロプッシュワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル等の油性ゲル化剤等が挙げられる。これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。本発明の油中水型化粧料におけるこれら油性成分の含有量は、30〜90%が好ましい。
【0016】
本発明の油中水型化粧料には、上記成分に加えて、水が用いられる。本発明の油中水型化粧料における水の含有量は、5〜65%が好ましい。
【0017】
本発明の油中水型化粧料には、乳化剤として、界面活性剤を含有することができる。このような界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル、およびそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン等の非イオン性界面活性剤類、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩等の陰イオン性界面活性剤類、アルキルアミン塩、ポリアミンおよびアルカノイルアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤類、レシチン、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン等の両性界面活性剤等が挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。尚、これらの中でも、HLBが7以下の親油性活性剤である非イオン性界面活性剤が特に好ましい。本発明の油中水型化粧料における前記界面活性剤の含有量は、0.01〜10%が好ましい。
【0018】
本発明の油中水型化粧料には、目的に応じて本発明の効果を損なわない量的、質的範囲において、上記成分の他に通常化粧料に使用される成分、例えば、粉体、水溶性高分子、アルコール類、パラオキシ安息香酸誘導体、フェノキシエタノール等の防腐剤、植物抽出物等の美容成分、香料等を配合することができる。
【0019】
本発明の油中水型化粧料に着色剤、隠蔽剤、紫外線遮蔽剤、感触調整剤等の目的で配合可能な粉体は、酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム等の無機粉体類、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。また、これら粉体は一種又は二種以上の複合化したものを用いても良く、フッ素化合物、シリコーン化合物、金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等を用いて公知の方法により表面処理を施したものであっても良い。本発明の油中水型化粧料に前記粉体を配合する場合の配合量は、使用性及び使用感の点から、1〜50%が好ましい。
【0020】
本発明の油中水型化粧料に安定性を向上させるためや、感触調整のために配合される水溶性高分子は、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、アラビアガム、寒天、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン等の天然系高分子、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合成系高分子、カルボキシビニルポリマー、アルキル付加カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成高分子が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。本発明の油中水型化粧料に前記水溶性高分子を配合する場合の配合量は、使用性及び使用感の点から、0.001〜5%が好ましい。
【0021】
本発明の油中水型化粧料に安定性を向上させるためや、感触調整のため、防腐剤、保湿剤等の目的で配合可能なアルコール類は、エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。本発明の油中水型化粧料に前記アルコール類を配合する場合の配合量は、使用性及び使用感の点から、1〜30%が好ましい。
【0022】
本発明の油中水型化粧料は、ファンデーション、日焼け止め料、頬紅、下地等のメーキャップ化粧料、スキンケア化粧料、ボデイ用化粧料等に応用可能であるが、この中でも本発明の効果が顕著に発揮される化粧料はメーキャップ化粧料である。また、本発明の油中水型化粧料の剤型は、液状、乳液状、クリーム状、固形状等が挙げられる。
【0023】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0024】
実施例1〜6及び比較例1〜4:クリーム状ファンデーション
表1及び表2に示すクリーム状ファンデーションを以下に示す製造方法により調製し、「毛穴隠し効果」、「伸び広がりの良さ」、「うるおい感の持続」、「粉っぽさの無さ」、「自然な仕上がり」、「経時安定性」について以下に示す評価方法及び判断基準により評価し、結果を併せて表1及び表2に示した。
【0025】
【表1】
Figure 0004920830
【0026】
【表2】
Figure 0004920830
【0027】
(製造方法)
A:成分1〜14を均一分散する。
B:成分16〜20を均一混合する。
C:Aを攪拌しながら、B及び成分15を添加して乳化する。
D:Cを容器に充填して、クリーム状ファンデーションを得た。
【0028】
(評価方法:毛穴隠し効果)
20〜40才の女性化粧品専門パネル20名に上記実施例及び比較例のクリーム状ファンデーションを右半顔に塗布してもらい、マイクロスコープにてファンデーション塗布部と未塗布部を評価者が以下の評価基準により、比較観察し、各パネル毎に評点を付し、ファンデーション毎に評点の平均を算出し、以下に示す判定基準に従って判定した。
Figure 0004920830
【0029】
(評価方法:「伸び広がりの良さ」、「うるおい感の持続」、「粉っぽさの無さ」、「自然な仕上がり」)
20〜40才の女性化粧品専門パネル20名に上記実施例及び比較例のクリーム状ファンデーションを使用してもらい、「伸び広がりの良さ」、「うるおい感の持続」、「粉っぽさの無さ」、「自然な仕上がり」の各項目について、各自が以下に示す評価基準により評点を付し、全パネルの評点の平均を算出し、以下に示す判定基準に従って判定した。
Figure 0004920830
【0030】
(評価方法:経時安定性)
上記実施例及び比較例のクリーム状ファンデーションを透明ガラス瓶に充填し、40℃インキュベーターにセットし、1ヶ月まで、外観を観察し、その状態より、以下に示す判断基準に従って判定した。
判定基準
Figure 0004920830
【0031】
表1及び表2から明らかなように、本発明に係わる実施例1〜6のクリーム状ファンデーションは、「毛穴隠し効果」、「伸び広がりの良さ」、「うるおい感の持続」、「粉っぽさの無さ」、「自然な仕上がり」、「経時安定性」の全ての項目で優れた油中水型化粧料であった。一方、成分(a)を含有していない比較例1では、十分な毛穴隠し効果が得られず、伸び広がり、うるおい感の持続に劣っていた。成分(a)の代わりに球状ポリスチレンを含有する比較例2では、うるおい感が持続せず、粉っぽい仕上がりであった。成分(a)の代わりに球状ポリメタクリル酸メチルを含有する比較例3では、うるおい感が持続せず、粉体の凝集を起こし、経時安定性に劣っていた。成分(b)を含有していない比較例4では、十分な毛穴隠し効果が得られず、仕上がりが不自然であった。
【0032】
Figure 0004920830
【0033】
(製造方法)
A:成分1〜10を均一分散する。
B:成分11〜15を均一混合する。
C:Aを攪拌しながら、B及び成分16を添加して乳化する。
D:Cを容器に充填して、乳液状下地を得た。
実施例7の乳液状下地は、自然な仕上がりで毛穴隠し効果に優れ、しかも、伸び広がりが良好で、粉っぽさが無く、うるおい感の持続に優れ、経時安定性の良好な油中水型化粧料であった。
【0034】
Figure 0004920830
【0035】
(製造方法)
A:成分1〜10を均一分散する。
B:成分11〜14を均一混合する。
C:Aを攪拌しながら、B及び成分15を添加して乳化する。
D:Cを容器に充填して、クリーム状日焼け止め料を得た。
実施例8のクリーム状日焼け止め料は、自然な仕上がりで毛穴隠し効果に優れ、しかも、伸び広がりが良好で、粉っぽさが無く、うるおい感の持続に優れ、経時安定性の良好な油中水型化粧料であった。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の油中水型化粧料は、自然な仕上がりで毛穴隠し効果に優れ、しかも、伸び広がりが良好で、粉っぽさが無く、うるおい感の持続に優れ、経時安定性の良好な油中水型化粧料であった。

Claims (4)

  1. 次の成分(a)及び成分(b);
    (a)デンプンのアルケニルコハク酸エステル金属塩
    (b)雲母、合成雲母、セリサイト、合成セリサイト、雲母チタン、ベンガラ被覆雲母チ
    タン、オキシ塩化ビスマスおよび板状アルミナよりなる群から選ばれる1種または2
    種以上の平均粒径5〜50μm、且つアスペクト比10〜50である板状粉体
    を含有し、乳化剤の含有量が1〜10質量%であることを特徴とする毛穴隠し用油中水型化粧料。
  2. 成分(a)の含有量が1〜20質量%であることを特徴とする請求項1記載の毛穴隠し用油中水型化粧料。
  3. 成分(b)の含有量が0.5〜10質量%である請求項1又は2記載の毛穴隠し用油中水型化粧料。
  4. 更に、成分(c)としてタルクを含有することを特徴とする請求項1〜3の何れかの項記載の毛穴隠し用油中水型化粧料。
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