JP2002003333A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP2002003333A
JP2002003333A JP2000186295A JP2000186295A JP2002003333A JP 2002003333 A JP2002003333 A JP 2002003333A JP 2000186295 A JP2000186295 A JP 2000186295A JP 2000186295 A JP2000186295 A JP 2000186295A JP 2002003333 A JP2002003333 A JP 2002003333A
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cosmetic
component
oil
silicone
note
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JP2000186295A
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English (en)
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Minoru Onaki
稔 小名木
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Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】べたつきが無く、滑らかな伸び広がりに優れ、
耐水性及び耐油性が高いため化粧持続性が良好であり、
肌馴染みが良好で、経時安定性に優れた化粧料を提供す
る。 【解決手段】成分(a)フッ素変性シリコーン、(b)
分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するオルガノポ
リシロキサン化合物と炭素数16〜22のアルキル(メ
タ)アクリレートを主体とするラジカル重合性モノマー
とを共重合して得られるアクリル−シリコーン系グラフ
ト共重合体とを含有する化粧料。また、化粧料中に成分
(a)を1〜30質量%、成分(b)を1〜20質量%
含有する前記何れかの化粧料、化粧料が乳化化粧料であ
る前記何れかの化粧料、化粧料が油中水型乳化化粧料で
ある前記何れかの化粧料、化粧料が油性化粧料である前
記何れかの化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フッ素変性シリコ
ーン及び特定のアクリル−シリコーン系グラフト共重合
体とを含有する化粧料に関し、更に詳しくは、べたつき
が無く、滑らかな伸び広がりに優れ、耐水性及び耐油性
が高いため化粧持続性が良好であり、且つ肌馴染みと経
時安定性に優れた化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧料の化粧持続性を向上させる
技術としては、耐水、耐油性を有する油剤であるパーフ
ルオロポリエーテルを添加する技術や、特開平2−29
5912号公報や特開平9−268110号等に開示さ
れているフルオロアルキル基を導入したシリコーンを添
加する技術等があった。また、撥水性の被膜形成剤であ
る短鎖のアクリル−シリコーン系グラフト共重合体を配
合し、物理的に化粧持続性を高める技術もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、油剤に
パーフルオロポリエーテルや、特開平2−295912
号公報に開示されているフルオロアルキル基を導入した
シリコーンを用いる技術では、肌上での化粧膜が撥水・
撥油性になり、化粧持続性は高められるが、これら油剤
は肌との親和性が低いため、塗布時に肌上で前記油剤が
上滑りしてしまい、肌馴染みという点では、必ずしも満
足できるものでは無かった。一方、短鎖のアクリル−シ
リコーン系グラフト共重合体を用いる技術では、肌上で
化粧膜が強固になり、且つ撥水性を帯びるため、化粧持
続性が向上するが、配合量が多くなると化粧膜の柔軟性
に欠け、滑らかな伸び広がりが劣る場合があった。この
ため、べたつきが無く、滑らかな伸び広がりに優れ、耐
水性及び耐油性が高いため化粧持続性が良好であり、肌
馴染みと経時安定性に優れた化粧料の開発が望まれてい
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者は、鋭意研究した結果、フッ素変性シリコーン
と、分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するオルガ
ノポリシロキサン化合物と炭素数16〜22のアルキル
(メタ)アクリレートを主体とするラジカル重合性モノ
マーとを共重合して得られるアクリル−シリコーン系グ
ラフト共重合体とを含有する化粧料が、上記課題を解決
することを見出し、本発明を完成させた。
【0005】すなわち本発明は、成分(a)及び成分
(b); (a)フッ素変性シリコーン (b)分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するオル
ガノポリシロキサン化合物と炭素数16〜22のアルキ
ル(メタ)アクリレートを主体とするラジカル重合性モ
ノマーとを共重合して得られるアクリル−シリコーン系
グラフト共重合体とを含有する化粧料を提供するもので
ある。また、特に成分(a)が下記一般式(1)で表さ
れるフッ素変性シリコーンである前記化粧料を提供する
ものである。
【化2】 更に、化粧料中に成分(a)を1〜30質量%、成分
(b)を1〜20質量%含有する前記何れかの化粧料、
化粧料が乳化化粧料である前記何れかの化粧料、化粧料
が油中水型乳化化粧料である前記何れかの化粧料、化粧
料が油性化粧料である前記何れかの化粧料を提供するも
のである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(a)は、シリコーン化合物に
フッ素原子を導入したフッ素変性シリコーンであり、下
記一般式(1)、一般式(2)等で表される化合物が例
示できる。
【化3】
【化4】
【0007】成分(a)のフッ素変性シリコーンは、具
体的には、下記一般式(3)〜(10)及び一般式(1
1)で表される化合物が例示できる。
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【0008】本発明の化粧料において、伸び広がりや肌
馴染み等の本発明の効果がより優れる成分(a)は、上
記一般式(1)で表される環状のフッ素変性シリコーン
である。
【0009】本発明の化粧料における、成分(a)のフ
ッ素変性シリコーンの含有量は1〜30質量%(以下、
単に「%」と略す。)が好ましく、更には5〜20%が
より好ましい。この範囲で用いると、べたつき感が無
く、肌馴染みが特に良好となる。また、前記成分(a)
のフッ素変性シリコーンは必要に応じて1種又は2種以
上を用いることができる。
【0010】本発明に用いられる成分(b)は、分子鎖
の片末端にラジカル重合性基を有するオルガノポリシロ
キサン化合物と炭素数16〜22のアルキル(メタ)ア
クリレートを主体とするラジカル重合性モノマーとを共
重合して得られるアクリル−シリコーン系グラフト共重
合体であり、特開平3−162442号公報、特開平4
−342513号公報等に記載されているものが例示さ
れる。具体的には、例えば、分子鎖の片末端にラジカル
重合性を有するオルガノポリシロキサン化合物は、下記
一般式(12)で表される化合物が例示できる。
【化14】
【0011】一方、アクリレート及び/又はメタクリレ
ートを主体とするラジカル重合性モノマーはラジカル重
合性不飽和結合を分子中に1個有する化合物を意味し、
使用される炭素数16〜22のアクリレート及び/又は
メタクリレートとしては、パルミチル(メタ)アクリレ
ート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリ
ル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレー
ト等を例示することができる。また、本発明における炭
素数16〜22のアルキル(メタ)アクリレートを主体
とするラジカル重合性モノマーにおいて、前記の炭素数
16〜22のアクリレート及び/又はメタクリレート以
外に、炭素数1〜15及び23〜30のアルキル(メ
タ)アクリレート、スチレン、置換スチレン、酢酸ビニ
ル、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、マレイン酸
エステル、フマル酸エステル、塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、エチレン、プロピレン、ブタジエン、アクリロニ
トリル、フッ化オレフィン、N−ビニルピロリドン等を
必要に応じて使用することができる。
【0012】分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有す
るジメチルポリシロキサン化合物(A)とアクリレート
及び/又はメタクリレートを主体とするラジカル重合性
モノマー(B)との共重合は、重合比率((A)/
(B)):1/19〜2/1の範囲内で、ベンゾイルパ
ーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、アゾビスイ
ソブチロニトリル等の通常のラジカル重合開始剤の存在
下で行われ、溶液重合法、乳化重合法、懸濁重合法、バ
ルク重合法の何れの方法の適用も可能である。市販品と
しては、KP561、KP562(何れも、信越化学工
業社製)等が挙げられる。
【0013】本発明の化粧料における、成分(b)のア
クリル−シリコーン系グラフト共重合体の含有量は1〜
20%が好ましく、更には3〜10%がより好ましい。
この範囲で用いると、べたつき感が無く、化粧持続性が
良好となる。また、前記成分(b)のアクリル−シリコ
ーン系グラフト共重合体は必要に応じて1種又は2種以
上を用いることができる。
【0014】本発明の化粧料には、上記成分の他、本発
明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、成分
(a)及び成分(b)以外の油剤、粉体、界面活性剤及
び、ベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリ
チル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベ
ンゾイルメタン、オキシベンゾン等の紫外線吸収剤、グ
リセリン、タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラス
チン等の保湿剤、α−トコフェロール、アスコルビン酸
等の酸化防止剤、ビタミン類、消炎剤、生薬等の美容成
分、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノー
ル等の防腐剤、トリメチルメトキシケイ酸、アクリル変
性シリコーン等の被膜形成剤、メチルセルロース、ヒド
ロキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、
アルキル変性カルボキシビニルポリマー、キサンタンガ
ム、カラギーナン、グアーガム、寒天、ペクチン等の水
溶性高分子、水、香料等を適宜配合することができる。
【0015】本発明の化粧料において、成分(a)及び
成分(b)以外の油剤を配合することにより、エモリエ
ント感を付与したり、硬さや塗布時の感触を調整するこ
とができる。ここで用いられる油剤としては、成分
(a)及び成分(b)以外の油剤であって、通常化粧料
に用いられる油剤であれば特に限定されず、動物油、植
物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体
油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、
ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アル
コール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘
導体類等の油剤が挙げられる。具体的には、流動パラフ
ィン、α−オレフィンオリゴマー、スクワラン、ワセリ
ン等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、
ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロ
ウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイ
ロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン
酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチ
ン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジ
イソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン
酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペ
ンタエリトリットエステル等のエステル類、N−ラウロ
イル−L−グルタミン酸ジ(フィトステアリル・2−オ
クチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸
ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、N
−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・オ
クチルドデシル)等のアミノ酸系油剤、ステアリン酸、
ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリ
ン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の
脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、
ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステア
リルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコー
ル類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメ
チルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、
デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシク
ロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサ
ン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキ
サン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性
ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン等のシ
リコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタ
ン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラ
ノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、
ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン
脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸
エステル、12−ヒドロキシステアリン酸アルミニウ
ム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙
げられ、これらを一種又は二種以上用いることができ
る。本発明の化粧料における、これら油剤の配合量は、
概ね1〜80%である。
【0016】本発明の化粧料において、粉体を配合する
ことにより、着色効果、紫外線遮断効果、メーキャップ
効果等を付与でき、更に感触を調整することができる。
ここで用いられる粉体としては、通常化粧用粉体として
用いられている粉体であれば、球状、板状、針状等の形
状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔
質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、
光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、
複合粉体類等が挙げられる。具体的には、酸化チタン、
酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔
料、酸化鉄、カーボンブラック、酸化クロム、水酸化ク
ロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、
金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイ
ト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナ
イト、スメクタイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、
酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモ
ン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミ
ニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウ
ム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、ヒドロキシアパタイト、窒化硼素等の白色体質
粉体、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化
ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カ
ルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等
の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹
脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素
系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチ
レン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプ
ロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有
機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジ
ン等の有機低分子性粉体、澱粉、シルク粉末、セルロー
ス粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202
号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色
203号、橙色204号、青色404号、黄色401号
等の有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色10
6号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、
青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウム
レーキ等の有機顔料粉体、アルミニウム粉、金粉、銀粉
等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒
子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタ
ン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪
素等の複合粉体、等が挙げられ、これらを一種又は二種
以上を用いることができる。尚、これら粉体は、フッ素
系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、
水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪
酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面
活性剤等の一種又は二種以上を用いて表面処理を施して
あっても良い。本発明の化粧料における、これら粉体の
配合量は、粉体の配合目的等により異なるが、概ね0.
1〜80%である。また、本発明の化粧料に配合される
粉体として、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、ナイロン
粉末、ポリスチレン粉末、ポリアクリル酸粉末、有機シ
リコーン樹脂粉末等の粒子形状が球状のものを用いるこ
とにより、伸び広がりの滑らかさが特に優れる。
【0017】本発明の化粧料において、乳化剤、分散
剤、湿潤剤等の目的で、界面活性剤を配合することがで
きる。ここで用いられる界面活性剤としては、通常化粧
料に用いられている界面活性剤であれば、何れでも良
く、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カ
チオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
具体的には、非イオン界面活性剤としては、例えば、グ
リセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール
付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキ
レングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エ
ステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタ
ン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加
物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレン
グリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エ
ステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンア
ルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール
付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコー
ン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられ、これら
を一種又は二種以上を用いることができる。アニオン界
面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸
のような脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫
酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン
酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂
肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−ア
ルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル
−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸
塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられ、これらを
一種又は二種以上を用いることができる。カチオン界面
活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミ
ン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級
アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げら
れ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタ
イプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、
リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とさ
れるものが使用できる。例えば、N−アルキル−N,N
−ジメチル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタ
イン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン
酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレ
ンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N
−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイ
ン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボ
キシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙
げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができ
る。尚、本発明の化粧料における、界面活性剤の配合量
は、界面活性剤の配合目的により異なるが、概ね0.0
1〜10%である。
【0018】本発明の化粧料は、日焼止め料、乳液、ク
リーム、クレンジング、ファンデーション、口紅、アイ
カラー、頬紅、睫用化粧料、白粉等が挙げられ、その形
態は、溶液型、水中油型、油中水型等の乳化型、固形又
はペースト等の油性型、粉末又は固形粉末等の粉体型等
が挙げられる。この中でも、本発明の効果が発揮されや
すい形態としては、乳化型、特に、外相が油となる剤型
である油中水型乳化型、及び油性型においては、油相の
組成が直接、化粧料の品質に影響し、また経時安定性に
も影響するため、本発明の構成をとることが、より望ま
しい。
【0019】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0020】実施例1〜6及び比較例1〜4:油中水型
乳化ファンデーション(コンパクトタイプ) 表1及び表2に示す組成の油中水型乳化ファンデーショ
ンを下記製法により調製し、「滑らかな伸び広がり」、
「べたつきの無さ」、「肌馴染みの良さ」、「化粧持続
性」、「経時安定性」の各項目について以下に示す評価
方法により評価し、結果を併せて表1及び表2に示し
た。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】(製造方法) A:成分6〜13に成分15〜17を添加し、混合溶解
する。 B:Aに成分1〜5及び成分14を添加し、デスパーミ
キサーにて均一に混合分散する。 C:成分18〜22を均一に混分溶解する。 D:Bをデスパーミキサーにて攪拌しながら、Cを徐々
に添加して、乳化する。 E:Dを脱泡後、溶解して、容器に流し込み、室温まで
冷却して油中水型乳化ファンデーション(コンパクトタ
イプ)を得た。
【0024】(使用性の評価方法)化粧歴10年以上の
女性20人に、上記実施例及び比較例の油中水型乳化フ
ァンデーションを使用してもらい、「滑らかな伸び広が
り」、「べたつきの無さ」、「肌馴染みの良さ」、「化
粧持続性」の各項目について、良好であると感じた人数
より、以下の基準で判定した。
【0025】(経時安定性の評価方法)実施例及び比較
例の油中水型乳化ファンデーションを5〜40℃サイク
ル、−10〜20℃、45℃の各恒温室に保管し、1ヶ
月後の外観状態及び使用性について以下の基準で判定し
た。 [判定] : [サンプルの状態] ◎ : 変化無し。 ○ : 45℃のみ1ヶ月後に僅かに表面にムラがある。 使用性に問題無し。 △ : 2週間後に表面にムラがある。 × : 2週間後に表面に排液を生じる。
【0026】上記結果から明らかなように、本発明に係
わる実施例の油中水型乳化ファンデーションは、「滑ら
かな伸び広がり」、「べたつきの無さ」、「肌馴染みの
良さ」、「化粧持続性」、「経時安定性」の全ての項目
に優れていた。それに対し、比較例の油中水型乳化ファ
ンデーションは、全ての項目を満足するものは得られな
かった。
【0027】実施例7〜12及び比較例5〜8:油性固
形ファンデーション表3及び表4に示す組成の油性固形
ファンデーションを下記製法により調製し、「滑らかな
伸び広がり」、「べたつきの無さ」、「肌馴染みの良
さ」、「化粧持続性」、「経時安定性」の各項目につい
て以下に示す評価方法により評価し、結果を併せて表3
及び表4に示した。
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】(製造方法) A:成分8〜18を均一に加熱混合する。 B:Aに成分1〜7、19を添加し、三本ロールミルに
て混合分散する。 C:Bを溶融し、脱泡後、皿容器に流し込み、室温まで
冷却して油性固形ファン デーションを得た。
【0031】(使用性の評価方法)化粧歴10年以上の
女性20人に、上記実施例及び比較例の油性固形ファン
デーションを使用してもらい、「滑らかな伸び広が
り」、「べたつきの無さ」、「肌馴染みの良さ」、「化
粧持続性」の各項目について、良好であると感じた人数
より、以下の基準で判定した。
【0032】(経時安定性の評価方法)実施例及び比較
例の油性固形ファンデーションを5〜40℃サイクル、
−10〜20℃、50℃インキュベーターに各恒温室に
保管し、1ヶ月後の各サンプル外観状態を以下の基準で
判定した。 [判定] : [サンプルの外観状態] ◎ : 全て変化無し。 ○ : 僅かに表面にムラが生じる。 △ : 表面にムラが生じる × : 発汗が認められる。
【0033】上記結果から明らかなように、本発明に係
わる実施例の油性固形ファンデーションは、「滑らかな
伸び広がり」、「べたつきの無さ」、「肌馴染みの良
さ」、「化粧持続性」、「経時安定性」の全ての項目に
優れていた。それに対し、比較例の油性固形ファンデー
ションは、全ての項目を満足するものは得られなかっ
た。
【0034】 実施例13:油中水型乳化日焼止め料 (成分) (質量%) 1.紡錘状微粒子酸化チタン(注12) 5 2.微粒子酸化亜鉛(注13) 10 3.煙霧状疎水化シリカ(注14) 0.5 4.タルク 2 5.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5 6.成分(a)のフッ素変性シリコーン(注1) 8 7.成分(b)のアクリル−シリコーン系 グラフト共重合体(注4) 5 8.ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 5 9.オクタメチルシクロテトラシロキサン 5 10.デカメチルシクロヘキサシロキサン 残量 11.ポリオキシアルキレン変性 オルガノポリシロキサン(注15) 3 12.エタノール 5 13.パラオキシ安息香酸メチル 適量 14.1,3−ブチレングリコール 5 15.精製水 30 注12:超微粒子酸化チタンTTO−S−2(石原産業社製) 注13:FINEX−50(堺化学工業社製) 注14:AEROSIL R−972(日本アエロジル社製) 注15:シリコンKF6017(信越化学工業社製)
【0035】(製造方法) A:成分5〜11を混合し、成分1〜4を添加して、ホ
モミキサーにて分散する。 B:成分12〜15を均一に混合する。 C:AにBを加えて乳化する。 D:Cを容器に充填して、油中水型乳化日焼止め料を得
た。 実施例13の油中水型乳化日焼止め料は、「滑らかな伸
び広がり」、「べたつきの無さ」、「肌馴染みの良
さ」、「化粧持続性」、「経時安定性」の全ての項目に
優れていた。
【0036】 実施例14:油中水型乳化保湿クリーム (成分) (質量%) 1.成分(a)のフッ素変性シリコーン(注1) 10 2.成分(b)のアクリル−シリコーン系 グラフト共重合体(注4) 5 3.ジイソオクタン酸ネオペンチルグリコール 5 4.コレステロール誘導体(注16) 10 5.デカメチルシクロペンタシロキサン 残量 6.長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン 変性オルガノポリシロキサン(注8) 5 8.部分架橋型オルガノポリシロキサン(注17) 10 9.精製水 30 10.ジグリセリン 1 11.1,3−ブチレングリコール 8 12.カラギーナン 0.5 13.香料 適量 注16:エルデュウCL301(味の素社製) 注17:シリコンKSG−16(信越化学工業社製)
【0037】(製造方法) A:成分1〜8をホモミキサーにて混合分散する。 B:成分9〜13を均一に混合する。 C:AにBを加え乳化する。 D:Cを容器に充填して、油中水型乳化保湿クリームを
得た。 実施例14の油中水型乳化保湿クリームは、「滑らかな
伸び広がり」、「べたつきの無さ」、「肌馴染みの良
さ」、「化粧持続性(保湿感の持続)」、「経時安定
性」の全ての項目に優れていた。
【0038】 実施例15:水中油型乳液 (成分) (質量%) 1.蔗糖脂肪酸エステル 0.5 2.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.3 3.ベヘニルアルコール 1 4.ステアリン酸モノグリセリド 0.5 5.ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 1 6.成分(a)のフッ素変性(注1) 2 7.成分(b)のアクリル−シリコーン系 グラフト共重合体(注4) 1 8.1,3−ブチレングリコール 12 9.アスコルビン酸リン酸マグネシウム 0.2 10.精製水 残量 11.アルキル変性カルボキシビニルポリマー(注18) 0.2 12.フェノキシエタノール 適量 13.トリエタノールアミン 0.2 注18:ペミュレンTR−1(B.F.GOODRICH社製)
【0039】(製造方法) A:成分1〜7を70℃に加熱混合する。 B:成分8〜13を70℃に加熱混合する。 C:BにAを加えて乳化する。 D:Cを容器に充填して、水中油型乳液を得た。 実施例15の水中油型乳液は、「滑らかな伸び広が
り」、「べたつきの無さ」、「肌馴染みの良さ」、「化
粧持続性」、「経時安定性」の全ての項目に優れてい
た。
【0040】 実施例16:スティック状口紅 (成分) (質量%) 1.ポリエチレンポリプロピレンコポリマー(注11) 5 2.キャンデリラワックス 5 3.リンゴ酸ジイソステアリル 10 4.トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量 5.成分(a)のフッ素変性シリコーン(注1) 10 6.成分(b)のアクリル−シリコーン系 グラフト共重合体(注5) 1 7.ベンガラ 2 8.赤色202号 2 9.黄色酸化鉄 1 10.アルキル変性カルボキシビニルポリマー(注18) 2 11.防腐剤 適量 12.香料 適量
【0041】(製造方法) A:成分1〜6を95℃で加熱溶解する。 B:Aに成分7〜12を加え、均一に混合分散する。 C:Bを溶融、脱泡後、スティック容器に充填し、ステ
ィック状口紅を得た。 実施例16のスティック状口紅は、「滑らかな伸び広が
り」、「べたつきの無さ」、「肌馴染みの良さ」、「化
粧持続性」、「経時安定性」の全ての項目に優れてい
た。
【0042】 実施例17:固型状水中油型乳化ファンデーション (成分) (質量%) 1.大豆リン脂質 0.5 2.セスキオレイン酸ソルビタン 2 3.ジイソオクタン酸ネオペンチルグリコール 1 4.成分(a)のフッ素変性シリコーン(注1) 1 5.成分(b)のアクリル−シリコーン系 グラフト共重合体(注4) 1 6.コレステロール誘導体(注19) 3 7.香料 適量 8.防腐剤 適量 9.1,3−ブチレングリコール 10 10.寒天(注20) 1 11.精製水 残量 12.キサンタンガム 0.2 13.カラギーナン 0.2 注19:エルデュウCL301(味の素社製) 注20:ウルトラ寒天AX−100(伊那食品工業社製)
【0043】(製造方法) A:成分1〜6を加熱混合する。 B:成分8〜13を加熱溶解する。 C:AにBを加え、乳化し、冷却後、成分7を加えて混
合する。 D:Cを容器に充填し、固型状水中油型乳化ファンデー
ションを得た。 実施例17の固型状水中油型乳化ファンデーションは、
「滑らかな伸び広がり」、「べたつきの無さ」、「肌馴
染みの良さ」、「化粧持続性」、「経時安定性」の全て
の項目に優れていた。
【0044】 実施例18:固型粉末状ファンデーション (成分) (質量%) 1.微粒子酸化チタン(平均粒子径0.05μm) 5 2.微粒子酸化亜鉛(平均粒子径0.07μm) 5 3.シリコーン処理酸化チタン(注21) 10 4.ベンガラ 0.2 5.黄色酸化鉄 1.5 6.黒色酸化鉄 0.2 7.板状硫酸バリウム(平均粒子径30μm) 5 8.球状ポリスチレン末(平均粒子径5μm) 5 9.窒化硼素(平均粒径5μm) 5 10.セリサイト 残量 11.パラベン 0.2 12.成分(a)のフッ素変性シリコーン(注1) 5 13.成分(b)のアクリル−シリコーン系 グラフト共重合体(注4) 2 14.ジイソオクタン酸ネオペンチルグリコール 3 15.ジメリルポリシロキサン(100cSt) 2 16.グリセリン 0.2 17.香料 適量 注21:SAチタンCR−50(三好化成社製)
【0045】(製造方法) A:成分1〜11を混合する。 B:成分12〜17を混合溶解する。 C:AにBを加え、混練し、ハンマーミルにて粉砕す
る。 D:Cを金皿にプレス成型し、固型粉末状ファンデーシ
ョンを得た。 実施例18の固型粉末状ファンデーションは、「滑らか
な伸び広がり」、「べたつきの無さ」、「肌馴染みの良
さ」、「化粧持続性」、「経時安定性」の全ての項目に
優れていた。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の化粧料
は、べたつきが無く、滑らかな伸び広がりに優れ、耐水
性及び耐油性が高いため化粧持続性が良好であり、肌馴
染みが良好で、経時安定性に優れた化粧料であった。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA122 AB152 AB172 AB212 AB232 AB242 AB332 AB362 AB432 AB442 AC022 AC072 AC102 AC122 AC172 AC342 AC422 AC432 AC442 AC482 AC542 AC792 AD022 AD042 AD072 AD091 AD092 AD112 AD152 AD161 AD162 AD172 AD212 AD352 AD492 AD572 AD642 CC01 CC05 CC12 CC13 DD11 DD27 DD30 DD31 DD32 DD33 EE03 EE06 EE17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成分(a)及び成分(b); (a)フッ素変性シリコーン (b)分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するオル
    ガノポリシロキサン化合物と炭素数16〜22のアルキ
    ル(メタ)アクリレートを主体とするラジカル重合性モ
    ノマーとを共重合して得られるアクリル−シリコーン系
    グラフト共重合体とを含有することを特徴とする化粧
    料。
  2. 【請求項2】 成分(a)が下記一般式(1)で表され
    るフッ素変性シリコーンであることを特徴とする請求項
    1記載の化粧料。 【化1】
  3. 【請求項3】 化粧料中に成分(a)を1〜30質量
    %、成分(b)を1〜20質量%含有することを特徴と
    する請求項1又は2記載の化粧料。
  4. 【請求項4】 化粧料が乳化化粧料であることを特徴と
    する請求項1〜3の何れかに記載の化粧料。
  5. 【請求項5】 化粧料が油中水型乳化化粧料であること
    を特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の化粧料。
  6. 【請求項6】 化粧料が油性化粧料であることを特徴と
    する請求項1〜3の何れかに記載の化粧料。
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