JP4878737B2 - パール光沢粉体を含有する化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、化粧料に関し、更に詳細には、冬至近辺の太陽光の入射角が低い時期に好適なメークアップ化粧料に関する。
同じメークアップ化粧料を使用しても、その使用時期により、もたらされる演色効果が著しく異なることは、メークアップ化粧料を使用するものであれば誰しも経験することである。これは、夏になると、鮮やかに、青い色で着色されたパールを多く含むアイカラーがきれいに映えたり、春先には淡いピンクのアイカラーが映えたりするような経験からも明らかである。斯くのごとくに、それぞれの季節には、それぞれの適した色が存することは経験的に化粧料に携わるものであれば熟知していることである。その中で、最も色の選択に困る季節、言い換えれば、これまでに最適な色の化粧料が知られていない季節として、最も太陽光の入射角が低く、最も日照時間が短い冬至の時期、言い換えれば、クリスマスシーズンが挙げられる。これまでの常識では、この様な時期に適した色としては、暖色系の、赤味の強い色が似合うとされてきたが、この様な色では、くすみ感が顕著になり、決して好ましいとは言えない。即ち、最も日照時間が短い冬至の時期、言い換えれば、クリスマスシーズンに好適なメークアップ化粧料の色の設計基準は存していないと言わざるを得ない。
光源と化粧料の関連について、光源が化粧料の演色効果に大きな影響を与えることは既に知られていることである。(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3を参照)又、光源の照度と化粧料の関係に於いて、低照度のところでは、青い虹彩箔を多く含む化粧料の化粧映えが非常に好適であることも知られている。(例えば、特許文献4を参照)しかしながら、太陽の位置によって変化する、光源を構成するスペクトルと、化粧料の相性の関係については全く知られていない。
一方、パール光沢粉体を60〜80質量%含有する化粧料であって、2種の紫色の干渉色を有するパール光沢粉体(但し、中空構造の金属酸化物板状粉体を除く。)を合計量で40〜60質量%含有し、前記2種の紫色の干渉色を有するパール光沢粉体の組合せは、チタンマイカとチタンマイカシリカとを混合質量比2:3〜3:2で含有する組合せであるメークアップ化粧料は存しないし、この様な構成のメークアップ化粧料が最も日照時間が短い冬至の時期、言い換えれば、クリスマスシーズンに好適であることも全く知られていない。
特開2001−151621号公報 特開平08−206113号公報 特開平07−270396号公報 特開平07−309715号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、最も日照時間が短い冬至の時期、言い換えれば、クリスマスシーズンに好適なメークアップ化粧料の色の設計基準を明らかにし、このシーズンに好適なメークアップ化粧料を提供することを課題とする。
本発明者らは、この様な状況に鑑みて、最も日照時間が短い冬至の時期、言い換えれば、クリスマスシーズンに好適なメークアップ化粧料の色の設計基準を明らかにし、このシーズンに好適なメークアップ化粧料を提供するべく、鋭意研究努力を重ねた結果、かかるシーズンに於けるスペクトル条件では、パール光沢粉体を60〜80質量%含有する化粧料であって、2種の紫色の干渉色を有するパール光沢粉体(但し、中空構造の金属酸化物板状粉体を除く。)を合計量で40〜60質量%含有し、前記2種の紫色の干渉色を有するパール光沢粉体の組合せは、チタンマイカとチタンマイカシリカとを混合質量比2:3〜3:2で含有する組合せであるメークアップ化粧料の化粧映えが特に優れることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示す技術に関するものである。
(1)パール光沢粉体を60〜80質量%含有する化粧料であって、2種の紫色の干渉色を有するパール光沢粉体(但し、中空構造の金属酸化物板状粉体を除く。)を合計量で40〜60質量%含有し、前記2種の紫色の干渉色を有するパール光沢粉体の組合せは、チタンマイカとチタンマイカシリカとを混合質量比2:3〜3:2で含有する組合せであることを特徴とする、メークアップ化粧料。
(2)紫色の干渉色を有するパール光沢粉体以外に、酸化チタン・酸化スズホウケイ酸塩を含有することを特徴とする、(1)に記載のメークアップ化粧料。
(3)前記酸化チタン・酸化スズホウケイ酸塩の含有量が10〜20質量%であることを特徴とする、(2)に記載のメークアップ化粧料。
(4)ルース状の化粧料であることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載のメークアップ化粧料。
(5)外観色が白色であることを特徴とする、(4)に記載のメークアップ化粧料。
(6)アイカラーであることを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載のメークアップ化粧料。
(7)クリスマス用のアイカラーであることを特徴とする、(6)に記載のメークアップ化粧料。
(8)クリスマスギフト用のパッケージに収納され、「クリスマスギフト」であることを印刷物によって明示されたものであることを特徴とする、(1)〜(7)何れか1項に記載のメークアップ化粧料。
本発明によれば、最も日照時間が短い冬至の時期、言い換えれば、クリスマスシーズンに好適なメークアップ化粧料の色の設計基準を明らかにし、このシーズンに好適なメークアップ化粧料を提供することができる。
(1)本発明のメークアップ化粧料の必須成分である、紫色の干渉色を有するパール光沢粉体
本発明のメークアップ化粧料は、パール光沢粉体を60〜80質量%含有する化粧料であって、少なくとも2種の紫色の干渉色を有するパール光沢粉体を含有することを特徴とする。但し、「紫色の干渉色を有するパール光沢粉体」であっても「中空構造の金属酸化物板状粉体」であるものは、本発明のメークアップ化粧料における「紫色の干渉色を有するパール光沢粉体」から除かれるものとする。紫色の干渉色を有するパール光沢粉体としては、マイカの上に二酸化チタンや無水珪酸を被覆し、該被覆膜による光干渉作用により、色味を帯びたパール光沢を呈する粉体が好ましく例示できる。通常、かかる干渉色に於いて紫色を呈するためには、マイカ60〜80質量%、より好ましくは63〜79質量%に対して、二酸化チタン或いは無水珪酸を20〜40質量%、より好ましくは、21〜37質量%被覆するのが好ましい。又、この様なパール光沢粉体の好ましい平均粒径としては、2〜150μmが好ましく、16〜128μmがより好ましい。かかる紫色の干渉色を有するパール光沢粉体としては、既に市販品が存するため、それを購入して利用することも出来る。この様な市販品内好ましいものとしては、「フラメンコ・バイオレット」、「フラメンコ・スパークル・バイオレット」、「フラメンコ・サテン・バイオレット」、(何れも、エンゲルハード・コーポレーション社製)「チミロン・バイオレット」、「チミロンスプレンディッド・バイオレット」(何れもメルク社製)などが好適に例示でき、少なくとも2種としては、「フラメンコ・スパークル・バイオレット」と「チミロンスプレンディッド・バイオレット」との組合せが特に好ましく例示できる。かかる組合せに於いて、この2者の混合質量比は2:3〜3:2が好ましい。これは、この様な混合比で得られる粉体に於ける、最も日照時間が短い冬至の時期、言い換えれば、クリスマスシーズンの光に対する干渉光のスペクトルが、非常に美しい化粧映えを呈するためである。
(2)本発明のメークアップ化粧料
本発明のメークアップ化粧料は、前記必須成分を含有し、且つ、パール光沢粉体を60〜80質量%含有することを特徴とする。前記必須成分の紫色の干渉色を有するパール光沢粉体以外に、通常化粧料で使用されるパール光沢粉体を含有することも出来る。かかるパール光沢粉体としては、例えば、チタンマイカ、チタンセリサイト、オキシ塩化ビスマス、ホウケイ酸塩、ホウケイ酸塩の二酸化チタン、酸化亜鉛被覆物、グリッターと呼ばれる、エポキシ樹脂やポリエステル樹脂箔の積層接着物の小片、PET小薄片上にアルミニウムを被覆したもの等が好適に例示できる。これらの中で特に好ましいものとしては、ホウケイ酸(Ca/Na)・二酸化チタン・酸化亜鉛被覆物である。かかるものは、市販品も存し、それを購入して用いることが出来る。ホウケイ酸(Ca/Na)・二酸化チタン・酸化亜鉛被覆物の好ましい市販物としては、例えば、エンゲルハード社製の「リフレクスピンポインツオブパール」、「リフレクスレイズオブレッド」、「リフレクスギルディッドゴールド」等が好ましく例示できる。本発明のメークアップ化粧料では、かかる紫色の干渉色を有するパール光沢粉体以外の、パール光沢粉体を唯一種含有することも出来るし二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。かかるパール光沢粉体の含有量は、パール粉体全体の含有量から、紫色の干渉色を有するパール光沢粉体の含有量を減じたとすることが出来る。
本発明のメークアップ化粧料は、前記の成分以外に通常化粧料で使用される任意の成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。本発明のメークアップ化粧料は、かかる必須成分及び任意の成分を常法に従って処理することにより、製造することが出来る。
本発明のメークアップ化粧料としては、メークアップ化粧料であれば、特段の限定は無く応用することが出来るが、特に低照度であって、赤方にスペクトルが変移しているクリスマスシーズンに於いては、顔の凹部のくすみが目立ちやすいことから、アイカラーに適用することが特に好ましい。又、成形した状態に於いて、白色を呈し、パール感が目立たない程度にパール感を抑えておくことも、ギラギラしたどぎつさが抑制できるので好ましい。
本発明のメークアップ化粧料は、特にクリスマスシーズン、言い換えれば、冬至近くの時期に使用することが、その光学的効果上特に好適であるため、この様な使用特性を明確にしておくことも化粧効果を高めることになるので好ましい。この様な明示は、例えば、パッケージングに於いて、クリスマス用のものを使用するとか、「クリスマスギフト」である旨を包装形態に明示することにより為される。又、クリスマス特別限定の付属品を添付することも好ましい。この様な形態を取ることにより、本発明のメークアップ化粧料が、クリスマスシーズンに使用されるべきものであることを、使用者に深く認識させることが出来る。又、剤形としてはルース状であることが、パール感が美しく好ましい。
以下に、本発明のメークアップ化粧料について、実施例を挙げて更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ限定を受けないことは言うまでもない。
<実施例1>
以下に示す処方に従って、本発明のメークアップ化粧料を作成した。即ち、イの成分をヘンシェルミキサーで混合した後、0.7mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、しかる後ヘンシェルミキサーで混合しながら、ロの成分を噴霧して被覆し、1mmヘリングボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、容器に充填して、ルース状の化粧料である、本発明のメークアップ化粧料であるアイカラー1を得た。このものの成型品の外観色は白色であり、パール感は感じなかった。又、このものの「フラメンコスパークルヴァイオレット」を「チミロンスプレンディドヴァイオレット」に置換した比較例1、「チミロンスプレンディドヴァイオレット」を「フラメンコスパークルヴァイオレット」に置換した比較例2、「フラメンコスパークルヴァイオレット」を「フラメンコスパークルグリーン」に置換した比較例3、「チミロンスプレンディドヴァイオレット」を「チミロンスプレンディドグリーン」に置換した比較例4も同様に作成した。これらを専門パネラー5名を使用して、春分、夏至、秋分、冬至の正午に化粧映えの評価を行った。評価はスコア1:化粧映えが良くない、スコア2:化粧映えがあまり良くない、スコア3:化粧映えが可もなく不可もなく、スコア4:化粧映えが割と良い、スコア5:化粧映えが良いの基準で判定を行った。結果を表1に示す。これより、本発明のメークアップ化粧料は、特に冬至の時期に優れた化粧映えを呈することが判る。
イ)
球状アクリル酸アルキル粉体 2 質量部
タルク 25 質量部
「フラメンコスパークルヴァイオレット」 26 質量部
「チミロンスプレンディドヴァイオレット」 27 質量部
「リフレクスピンポインツオブパール」 17 質量部
ロ)
グリセリルトリイソステアレート 2.9質量部
ソルビタンセスキオレート 0.1質量部
Figure 0004878737
<試験例1>
クリスマスシーズン(12/10〜12/24)に、無作為に抽出した20名のパネラーを2群に分けて、アイカラー1を通常状態の包装形態と、クリスマスギフトとしての包装形態で、使用テストを行った。使用期間は2週間とし、使用期間終了後アンケートにより、化粧料を評価してもらった。評価は、スコア1:気に入らない、スコア2:あまり気に入らない、スコア3:可もなく不可もなく、スコア4:どちらかというと気に入った、スコア5:気に入ったのスコアを用いて評価してもらった。結果を表2に示す。これより、クリスマスギフトの包装形態の方が支持率が高いことが判る。これは、この様な形態を取ることにより、「クリスマスシーズン」に好適な印象づけがより強く促され、正しい使用が為されているためと推測される。
Figure 0004878737
<実施例2>
実施例1と同様に下記の処方に従って、本発明のメークアップ化粧料であるアイカラーを得た。このものの化粧映えを同様にクリスマスシーズンに評価したところ、スコア5が1名であり、スコア4が4名であった。紫色のパール光沢粉体としては、「フラメンコスパークルヴァイオレット」と「チミロンスプレンディドヴァイオレット」との組合せを含むものが好ましいことも判る。
イ)
球状アクリル酸アルキル粉体 2 質量部
タルク 25 質量部
「フラメンコ・バイオレット」 26 質量部
「チミロンスプレンディドヴァイオレット」 27 質量部
「リフレクスピンポインツオブパール」 17 質量部
ロ)
グリセリルトリイソステアレート 2.9質量部
ソルビタンセスキオレート 0.1質量部
<実施例3>
実施例1と同様に下記の処方に従って、本発明のメークアップ化粧料であるアイカラーを得た。このものの化粧映えを同様にクリスマスシーズンに評価したところ、スコア5が1名であり、スコア4が4名であった。紫色のパール以外のパールとしては「リフレクスピンポインツオブパール」の様な、比較的大きめのパールの方が映えることが判る。
イ)
球状アクリル酸アルキル粉体 2 質量部
タルク 25 質量部
「フラメンコスパークルヴァイオレット」 26 質量部
「チミロンスプレンディドヴァイオレット」 27 質量部
白色チタンマイカ(「チミロンMP1005」) 17 質量部
ロ)
グリセリルトリイソステアレート 2.9質量部
ソルビタンセスキオレート 0.1質量部
本発明は、季節限定のメークアップ化粧料に応用できる。

Claims (8)

  1. パール光沢粉体を60〜80質量%含有する化粧料であって、2種の紫色の干渉色を有するパール光沢粉体(但し、中空構造の金属酸化物板状粉体を除く。)を合計量で40〜60質量%含有し、
    前記2種の紫色の干渉色を有するパール光沢粉体の組合せは、チタンマイカとチタンマイカシリカとを混合質量比2:3〜3:2で含有する組合せであることを特徴とする、メークアップ化粧料。
  2. 紫色の干渉色を有するパール光沢粉体以外に、酸化チタン・酸化スズホウケイ酸塩を含有することを特徴とする、請求項1に記載のメークアップ化粧料。
  3. 前記酸化チタン・酸化スズホウケイ酸塩の含有量が10〜20質量%であることを特徴とする、請求項2に記載のメークアップ化粧料。
  4. ルース状の化粧料であることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載のメークアップ化粧料。
  5. 外観色が白色であることを特徴とする、請求項4に記載のメークアップ化粧料。
  6. アイカラーであることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載のメークアップ化粧料。
  7. クリスマス用のアイカラーであることを特徴とする、請求項6に記載のメークアップ化粧料。
  8. クリスマスギフト用のパッケージに収納され、「クリスマスギフト」であることを印刷物によって明示されたものであることを特徴とする、請求項1〜7何れか1項に記載のメークアップ化粧料。
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