JP6704676B2 - 外用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、外用組成物に関する。
酸化鉄は顔料としてあらゆる分野で広く用いられている。例えば、皮膚トラブルを隠したり、紫外線や外部からの刺激から肌を保護したり、肌の色や質感を変えて魅力的に整えたりする目的で、ファンデーション等の外用組成物に酸化鉄が配合されている。しかしながら、酸化鉄はそれら外用組成物中での分散性が悪く、分散させても短時間で凝集したり、沈降が生じたりする傾向にあり、酸化鉄を良好に分散させた状態で維持しておくことは容易ではない。
これまで酸化鉄及びヘパリン類似物質を含む化粧料が知られている(特許文献1及び2)。特許文献1には、リップカラー等の唇用の固形の化粧料に、肌荒れ改善の目的で、ヘパリン類似物質及び金属酸化物が配合されている。また、特許文献2には、ローション剤等の皮膚外用剤に、金属酸化物の沈降(ケーキング現象)を防ぐ目的で、脂肪酸金属石鹸が配合されている。しかしながら、これらの技術は、酸化鉄及びヘパリン類似物質を含む外用組成物ではない。
従って、外用組成物が流動性を呈する場合に、外用組成物中での酸化鉄を良好に分散させた状態で維持しておくことが非常に重要である。
特開2000-204020号公報 特許第3670211号
本発明は、酸化鉄を含有しながらも、酸化鉄の分散安定性が向上された外用組成物を提供することを目的とする。
また、本発明は、酸化鉄を含む外用組成物において、酸化鉄の分散安定化法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねていたところ、酸化鉄を含む流動性を呈する外用組成物に対して、ヘパリン類似物質を組み合わせることによって、流動性を呈する外用組成物において酸化鉄の分散安定性を向上できることを見出した。
また、本発明者らは、上記検討の過程で、ヘパリン類似物質に加えて、常温で固体の油性成分を配合すると、酸化鉄の着色性をより安定化させることができることも見出した。
本発明は、これらの知見に基づいて完成したものであり、下記の実施形態を有するものである。
項1.
ヘパリン類似物質及び酸化鉄を含み、25℃で流動性を呈する外用組成物。
項2.
前記ヘパリン類似物質の含有量が0.001〜10重量%である前記項1に記載の外用組成物。
項3.
更に白色顔料を含む前記項1又は2に記載の外用組成物。
項4.
更に常温で固体の油性成分を含む前記項1〜3のいずれかに記載の外用組成物。
項5.
常温での粘度が1mPa・s〜20,000mPa・sであり、液状である前記項1〜4のいずれかに記載の外用組成物。
項6.
常温での粘度が20,000mPa・s〜2,000,000mPa・sであり、半固形状である前記項1〜4のいずれかに記載の外用組成物。
項7.
酸化鉄を含む外用組成物中に、ヘパリン類似物質を併存させることを特徴とする、外用組成物中の酸化鉄の分散安定化法。
項8.
更に常温で固体の油性成分を含む前記項7に記載の分散安定化法。
本発明の外用組成物は、流動性を呈し、酸化鉄が含有されているにもかかわらず、ヘパリン類似物質が組み合わせて含有されているので、酸化鉄の分散安定性が向上している。本発明の流動性を呈する外用組成物は、酸化鉄やその他の成分の偏りを著しく低減でき、各成分の効果のばらつき等を効果的に解消することができる。
また、本発明の外用組成物では、ヘパリン類似物質に加えて、マイクロクリスタリンワックス等の常温で固体の油性成分を配合すると、酸化鉄の分散安定性に加えて、酸化鉄の着色性をより安定化させることもできる。従って、外用組成物を皮膚に塗布したときの、その外観を改善することもできる。これらの効果は、外用組成物の品質の向上に繋がる。
(1)外用組成物
本発明の外用組成物は、25℃で流動性を呈し、ヘパリン類似物質及び酸化鉄を含む。
以下、本発明の外用組成物の流動性と、それに含まれる各成分について説明する。
本発明の外用組成物には、水相のみからなる水性組成物、並びに水相と油相とを混合して得られる乳化組成物が含まれる。
(1-1)流動性の定義
本発明の流動性を呈する外用組成物とは、液状から半固形状の組成物を示す。好ましくは水の配合量が10重量%以上であり、より好ましくは20重量%以上を含む組成物を示す。
前記液状とは、常温(15℃〜25℃)で流動性が高く、粘度が低い状態を示す。液状の外用組成物として、具体的には、液剤、ローション剤、乳剤、懸濁剤等が好ましい。その液状の外用組成物の粘度は、1mPa・s〜20,000mPa・s程度であることが好ましい。
前記半固形状とは、常温(15℃〜25℃)で流動性がややある状態を示す。半固形状とは、固体とは異なり、スティック状化粧品等の一定の形状を示さず、指で触れると形状が変わり平面に塗布できるものを示す。具体的には、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、ゼリー剤、懸濁剤、乳剤等が好ましい。その半固形状の外用組成物の粘度は、20,000mPa・s〜2,000,000mPa・s程度であることが好ましい。
前記粘度は、1日間静置させたサンプルを、B型粘度計を用いて、25℃にて測定される。例えば、東機産業株式会社製のRB-85L粘度計(単一円筒形回転粘度計)で、ローター番号M4のローターを使用して測定することができるが、そのときの回転数は、サンプル粘度に応じて0.3rpm〜60rpmの間で調節する。例えば、10,000 mPa・s以下のときは60rpm、10,000 mPa・s〜50,000 mPa・sのときは12rpm、50,000 mPa・s〜400,000mPa・sのときは1.5rpm、400,000 mPa・s〜2,000,000 mPa・sのときは0.3rpmで測定する。なお、粘度は測定開始から30秒後の値を採用する。
本発明の流動性を呈する外用組成物が、液状である場合、常温での粘度が1mPa・s〜20,000mPa・sであることが好ましい。
本発明の流動性を呈する外用組成物が、半固形状である場合、常温での粘度が20,000mPa・s〜2,000,000mPa・sであることが好ましい。
(1-2)酸化鉄
本発明の外用組成物は酸化鉄を含む。酸化鉄は、本発明の外用組成物をコンシーラー様の医薬品やファンデーション等の化粧料として用いた場合に、皮膚に対して、発色に必要な着色剤として機能する。
酸化鉄として、赤酸化鉄(三二酸化鉄、ベンガラ)、黄酸化鉄、黄色三二酸化鉄、黒酸化鉄等を用いることが好ましい。酸化鉄は、その用途に合わせて、1種単独で使用しても良く、2種以上を組み合わせて使用しても良い。
酸化鉄の粒径や形状も制限されず、従来公知の酸化鉄を目的に応じて適宜用いることができる。酸化鉄の粒径として0.01〜10μm程度が好ましく、0.1〜1μm程度がより好ましく、0.1〜0.8μmが更に好ましい。酸化鉄の粒径はレーザー回析等で測定することが可能である。酸化鉄の形状として粉末状が好ましい。
本発明の外用組成物中の酸化鉄の含有量(2種以上を併用する場合は合計量)は、併用するヘパリン類似物質の含有量や、白色顔料の種類や含有量等によって適宜選定することができ、0.01〜8重量%程度が好ましく、0.1〜5重量%程度がより好ましく、1〜3重量%程度が更に好ましい。前記酸化鉄の含有量は、本発明の外用組成物が水性組成物又は水相と油相とを混合して得られる乳化組成物(クリーム等)である場合に適用できる。
本発明の外用組成物を皮膚用とする場合に、その適用する皮膚の色に合わせて、酸化鉄の種類や含有量を適宜選択することができる。
(1-3)白色顔料
本発明の外用組成物は、前記酸化鉄に加えて、更に白色顔料を含むことが好ましい。白色顔料は、外用組成物をコンシーラー様の医薬品やファンデーション等の化粧料として用いた場合に、皮膚に対して前記酸化鉄による発色の調製剤として機能する。
白色顔料として、着色顔料、体質顔料等が例示され、前記酸化鉄以外の金属酸化物、ベントナイト、マイカ(雲母)等が好ましい。金属酸化物として、酸化クロム、酸化亜鉛(亜鉛華)、酸化チタン、酸化アルミニウム、タルク、クラウンタルク、カオリン等を用いることが好ましい。白色顔料として、酸化チタン、クラウンタルク、ベントナイト等を用いることがより好ましい。酸化チタン、酸化亜鉛等の超微粒子は、紫外線の防御にも使うことができる。酸化チタン被覆雲母(雲母チタン)は、真珠光沢顔料として使うことができる。酸化チタンは、化粧品では、紫外線散乱剤として、日焼け止め、ファンデーション等として用いることが可能である。タルクは、光沢、使用感等の調整に使うことができる。ベントナイトは、天然ベントナイト、イオン交換処理が施されたベントナイト等を用いることが好ましい。白色顔料は、その用途に合わせて、1種単独で使用しても良く、2種以上を組み合わせて使用しても良い。
白色顔料の粒径や形状も制限されず、従来公知の白色顔料を目的に応じて適宜用いることができる。白色顔料の粒径として0.01〜10μm程度が好ましく、0.1〜1μm程度がより好ましく、0.1〜0.8μmが更に好ましい。白色顔料の粒径はレーザー回析等で測定することが可能である。白色顔料の形状として粉末状が好ましい。
本発明の外用組成物に白色顔料を添加する場合、白色顔料の含有量(2種以上を併用する場合は合計量)は、併用するヘパリン類似物質の含有量や、酸化鉄の種類や含有量等によって適宜選定することができ、1〜35重量%程度が好ましく、1〜30重量%程度がより好ましく、1〜25重量%程度が更に好ましい。前記白色顔料の含有量は、本発明の外用組成物が水性組成物又は水相と油相とを混合して得られる乳化組成物(クリーム等)である場合に適用できる。
本発明の外用組成物を、皮膚用とする場合に、その適用する皮膚の色に合わせて、白色顔料の種類や含有量を適宜選択することができる。
本発明の外用組成物中の酸化鉄及び白色顔料の含有量(合計量)は、上記同様の理由から、1〜40重量%程度が好ましく、1〜35重量%程度がより好ましく、1〜30重量%程度が更に好ましい。
(1-4)ヘパリン類似物質
本発明の外用組成物に含まれるヘパリン類似物質は、ムコ多糖の多硫酸エステルであり、日本薬局方外医薬品規格(1993)に収載されているものを使用することが好ましい。
ヘパリン類似物質は、本発明の外用組成物をコンシーラー様の医薬品やファンデーション等の化粧料として用いた場合に、皮膚の保湿作用や血行促進作用を有する。外用組成物にヘパリン類似物質を配合することで、皮膚のバリア機能を回復し、肌の潤いを取り戻し、外的刺激から保護する作用(保湿作用)、皮膚の新陳代謝を活性化、肌再生を促す作用(血行促進作用)、皮膚の炎症を抑え、荒れた肌を正常な状態へ導く作用(抗炎症作用)が期待できる。
本発明の外用組成物中のヘパリン類似物質の含有量は、併用する酸化鉄の種類や含有量等によって適宜選定することができ、0.0005〜10重量%程度が好ましく、0.001〜10重量%程度がより好ましい。
本発明の外用組成物中のヘパリン類似物質の含有量は通常0.001〜5重量%程度が好ましく、0.01〜5重量%程度がより好ましい。
本発明の外用組成物が水性組成物である場合、ヘパリン類似物質の含有量は通常0.001〜5重量%程度が好ましく、0.01〜5重量%程度がより好ましい。
本発明の外用組成物が水相と油相とを混合して得られる乳化組成物(クリーム等)である場合、ヘパリン類似物質の含有量は通常0.05〜2重量%程度が好ましく、0.1〜1重量%程度がより好ましい。
本発明の外用組成物中のヘパリン類似物質と酸化鉄(2種以上を併用する場合は合計量)との配合比は、ヘパリン類似物質1重量部に対して、酸化鉄を0.001〜16000重量部程度配合することが好ましく、酸化鉄を0.02〜5000重量部程度配合することがより好ましく、酸化鉄を0.2〜30重量部程度配合することが更に好ましく、酸化鉄を1〜15重量部程度配合することが最も好ましい。
本発明の外用組成物に酸化鉄に加えて白色顔料が含まれる場合、外用組成物中のヘパリン類似物質と酸化鉄及び白色顔料の合計量(2種以上を併用する場合は合計量)との配合比は、ヘパリン類似物質1重量部に対して、酸化鉄及び白色顔料を合計量として0.01〜80000重量部程度配合することが好ましく、酸化鉄及び白色顔料を合計量として0.2〜35000重量部程度配合することがより好ましく、酸化鉄及び白色顔料を1〜300重量部程度配合することが更に好ましく、酸化鉄及び白色顔料を10〜75重量部程度配合することが更に好ましい。
本発明の外用組成物にヘパリン類似物質が前記配合割合で配合されることにより、酸化鉄の分散安定性が向上している。その結果、流動性を呈する外用組成物における酸化鉄等の成分の偏りを著しく低減でき、外用組成物に含まれる成分の効果のばらつき等を効果的に解消することができる。
本発明の外用組成物では、更にヘパリン類似物質が前記配合割合で配合されることにより、ヘパリン類似物質による角質水分保持増強作用や抗炎症作用(血行障害の改善作用)を良好に発現することができる。更に、前記酸化鉄と併用で、ヘパリン類似物質による効果と酸化鉄による効果とを相乗的に発現することができる。
(1-5)水性成分
本発明の外用組成物は、水相のみからなる場合であっても良い。また、外用組成物を乳化組成物とする場合の水相とすることもの可能である。乳化組成物は、水相と油相から形成される。
本発明の外用組成物は、水を含むことが好ましい。水の種類は、特に制限されない。例えば、精製水、蒸留水、イオン交換水、滅菌水、生理食塩水、及び海洋深層水などを、制限なく使用することができる。好ましくは精製水である。
本発明の外用組成物における水の含有量は、10〜90重量%程度が好ましく、20〜80重量%程度がより好ましい。
本発明の外用組成物は、多価アルコールを含むことが好ましい。例えば炭素数2〜6で酸素数2〜3の多価アルコールを用いることが好ましい。多価アルコールとして、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、グリセリン、ソルビトール等を用いることがより好ましい。中でもプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,2-ペンタンジオールを用いることが特に好ましい。多価アルコールは1種単独で使用しても良く、2種以上を組み合わせて使用しても良い。
外用組成物における多価アルコールの含有量は、1〜10重量%程度が好ましく、2〜5重量%程度がより好ましい。
(1-6)油性成分
本発明の外用組成物は、常温(25℃)で液体の油性成分を含むことが好ましい。これにより、本発明の外用組成物は水相と油相とを混合して得られる乳化組成物となる。
常温で液体の油性成分として、医薬品、医薬部外品、化粧品、飲食品等の分野において許容されるものであれば特に制限されない。例えば、常温で液体の脂肪族アルコール等を用いることが好ましい。常温で液状の油性成分として、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール等の液体アルコールを用いることが好ましい。ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール等の液体アルコールを用いることがより好ましく、ヘキシルデカノールを用いることが更に好ましい。
常温で液体の油性成分として、また、シリコーン油、鉱物油、植物油、液状ロウ類やエステル油を用いることが好ましい。
常温で液体の油性成分は1種単独で使用しても良く、2種以上を組み合わせて使用しても良い。
外用組成物中の常温で液体の油性成分の含有量は、1〜30重量%程度が好ましく、5〜20重量%程度がより好ましく、7〜15重量%程度が更に好ましい。外用組成物中の常温で液体の油性成分がこの含有量で含まれることで、その乳化状態が安定化され、長期に亘り良好な乳化状態を維持することができる。
本発明の外用組成物は、更に常温(25℃)で固体の油性成分を含むことが好ましい。これにより、本発明の外用組成物を乳化組成物とした場合に、酸化鉄や白色顔料等の分散性をより向上させることができ、着色性をより向上させることができる。常温で固体の油性成分は、外用組成物をコンシーラー様の医薬品やファンデーション等の化粧料として用いた場合に、基剤として機能する。
常温で固体の油性成分として、医薬品、医薬部外品、化粧品、飲食品等の分野において許容されるものであれば特に制限されない。例えば、常温で固体のアルコールを用いることが好ましい。
常温で固体の油性成分として、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸等の脂肪酸、ミツロウ、カルバナロウ、ラノリン、ラノリンエステル、キャンデリラワックス等のロウ類、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、セタノール(セチルアルコール)、ミリスチルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール等の固体アルコールを用いることが好ましい。セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、セタノール(セチルアルコール)、ベヘニルアルコール等の固体アルコールを用いることがより好ましい。
常温で固体の油性成分として、マイクロクリスタリンワックス、α−オレフィンオリゴマー、ゲル化炭化水素、セレシンワックス、固形パラフィン、ワセリン等の炭化水素油を用いることが好ましい。中でもマイクロクリスタリンワックスを用いることが好ましい。
常温で固体の油性成分は1種単独で使用しても良く、2種以上を組み合わせて使用しても良い。
本発明の外用組成物中の常温で固体の油性成分の含有量は、0.5〜30重量%程度が好ましく、1〜20重量%程度がより好ましく、2〜18重量%程度が更に好ましい。外用組成物中の常温で固体の油性成分がこの含有量で含まれることで、その乳化状態が安定化され、長期に亘り良好な乳化状態を維持することができる。また、外用組成物中の酸化鉄や白色顔料等の分散性をより向上させることができ、着色性をより向上させることができる。
本発明の外用組成物中の液体の油性成分及び固体の油性成分からなる群から選ばれる少なくとも1種の油性成分の含有量(合計量)は、上記同様の理由から、1〜60重量%程度が好ましく、5〜40重量%程度がより好ましく、10〜35重量%程度が更に好ましい。
(1-7)外用組成物に配合するその他の成分
本発明の外用組成物は、本発明の効果を妨げない範囲で、目的とする薬効成分を配合することもできる。薬効成分としては、特に制限しないが、例えば、ステロイド剤、局所麻酔剤、抗炎症剤、殺菌剤、鎮痒剤、皮膚保護剤、血行促進成分、ビタミン類等を用いることが好ましい。
本発明の外用組成物には、本発明の効果を妨げない範囲で、更に必要に応じて界面活性剤(モノステアリン酸グリセリン、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル等)、増粘剤、安定剤(エデト酸ナトリウム等)、吸収促進剤、吸着剤、充填剤、酸化防止剤、防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル等)、乳化剤、可溶化剤、殺菌剤、保湿剤、pH調整剤、香料、防臭剤、分散剤、前記酸化鉄、白色顔料及びベントナイト以外の顔料等を含有させてもよい。
本発明の外用組成物のpHは特に限定されず、使用目的に応じて適宜設定すればよい。例えば外用組成物が皮膚に適用される場合には弱酸性〜中性の範囲内のpHが例示され、皮膚に対する低刺激性等の観点からpH4.5〜7とすることが好ましく、pH4.5〜6.5とすることがより好ましい。
(2)外用組成物の調製方法
本発明の外用組成物は、前述の通りヘパリン類似物質及び酸化鉄を混合し、25℃で流動性を呈するものであれば、当業界の通常の方法に従って製造することができる。
外用組成物の調製方法で使用される酸化鉄、ヘパリン類似物質、常温で固体の油性成分、その他の任意の成分等の種類、含有量、配合比等については前述と同様に説明される。外用組成物の調製では、前記成分を混合し、50〜90℃程度の温度になるように加熱した後、ホモジナイザー、ホモミキサー、攪拌機等の混合機を用いて所定条件で混合することが好ましい。これにより、水相のみからなる水性組成物を調製することができ、又は水相と油相とを混合して乳化することで乳化組成物を調製することができる。
ここで、本発明の外用組成物は、25℃で流動性を呈し、液状から半固形状の組成物であれば、その粘度を特に制限するものではない。外用組成物が液状である場合、常温での粘度が1mPa・s〜20,000mPa・sであることが好ましい。外用組成物が半固形状である場合、常温での粘度が20,000mPa・s〜2,000,000mPa・sであることが好ましい。
(3)外用組成物中の酸化鉄の分散安定化法
本発明の外用組成物中の酸化鉄の分散安定化法は、酸化鉄を含む外用組成物中に、ヘパリン類似物質を併存させることを特徴とする。
前記分散安定化法では、前述の常温で固体の油性成分を更に含むことが好ましい。
外用組成物中の酸化鉄の分散安定化法で使用される酸化鉄、ヘパリン類似物質、常温で固体の油性成分、その他の任意の成分等の種類、含有量、配合比等については前述と同様に説明される。
外用組成物中の酸化鉄の分散安定化法は、前述の外用組成物の調製方法に沿って、行うことができる。外用組成物中の酸化鉄の分散安定化法では、外用組成物を乳化組成物とする場合には、更に乳化に必要な水及び界面活性剤を使用することが好ましい。水の使用量についても前述の通りである。
本発明の分散安定化方法によれば、後述する実施例に示すように、外用組成物中で、酸化鉄の分散安定性を向上できる。従って、本発明によれば、外用組成物における成分の偏りを著しく低減でき、効果のばらつきなどを効果的に解消することができ、また、その外観も改善できる。このことから、本発明によれば、酸化鉄を含有する外用組成物の品質を著しく向上させることができる。更に乳化組成物とする場合の乳化状態(エマルジョン)を長期に亘って安定に維持することが可能になる。
(4)外用組成物の適用対象
本発明の外用組成物の適用対象は制限されず、例えば皮膚(頭皮を含む)が好ましい。外用組成物が皮膚に塗布等して適用されることを目的とする場合には、25℃で流動性を呈することで適用することができれば良く、例えば化粧品、皮膚外用医薬部外品、皮膚外用医薬品等の皮膚に塗布等して適用される形態である限り制限されない。例えば軟膏状、クリーム状、ペースト状、ムース状、ゲル状、ゼリー状、懸濁液状、乳液状、液状等の各種所望の外用剤に適する形態とすることが好ましい。
本発明の外用組成物が例えばヒトの皮膚に適用することによって使用される場合、外用組成物を皮膚に適用する量、回数は特に制限されない。例えば含有される生理活性物質の種類や濃度、使用者の年齢、性別、症状の程度、適用形態、期待される程度等に応じて、一日に一回〜数回の頻度で適当量を皮膚(特に症状が生じている部位)に適用することが好ましい。
本発明の外用組成物は、25℃で流動性を呈し、ヘパリン類似物質と酸化鉄とを併用することによって、外用組成物(又は乳化組成物)中において酸化鉄の分散安定性が向上される。従って、本発明の外用組成物(又は乳化組成物)では、含有成分の偏りを著しく低減でき、各成分の効果のばらつき等を効果的に解消することができる。それにより、外用組成物の外観も向上される。その結果、酸化鉄を含有する外用組成物(又は乳化組成物)の品質を著しく向上させることができる。
本発明の外用組成物は、酸化鉄の分散が安定化されており、使用時に手にとり易く、展延性が良好であり、ベタツキが少なく、肌になじみ易く、使用感も優れる。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
(1)水性組成物(実施例1〜9、比較例1及び2)の調製
表1に記載する処方に従って、水性組成物を調製した。表1に記載する各配合成分(ヘパリン類似物質、酸化鉄等)を夫々秤量し、水中で80℃にて加熱して、混合した。その後、40℃以下に冷却して、水性組成物を調製した。
(2)水(水性組成物)への分散安定性
乳化組成物を調整する際の、酸化鉄の水相(水性組成物)中での分散性を評価した。
評価基準は、次の通りである。
◎:使用した酸化鉄が均一に水溶液に分散している。
○:使用した酸化鉄がほぼ水溶液に分散しているが、壁面に一部ムラが生じている。
△:使用した酸化鉄があまり水溶液に分散できず、暫くすると沈殿が生じ、上清の一部が透明になる。
×:使用した酸化鉄が水溶液に分散できず、暫くすると沈殿が生じ、上清が透明になる。
(3)水性組成物の粘度
水性組成物の粘度は、1日間静置させたサンプルを、B型粘度計(東機産業株式会社製RB-85L粘度計)で、ローター番号M4のローターを用いて、25℃にて測定した。また、測定開始から30秒後の粘度を採用した。
(4)乳化組成物(実施例10〜16、比較例3及び4)の調製
表2に記載する処方に従って、乳化組成物を調製した。
水相:先ず、表2に記載する各配合成分(ヘパリン類似物質、酸化鉄等)を夫々秤量し、水中で80℃にて加熱して混合し、均一に溶解し、水性組成物を調製した。
油相:次に、表2に記載する各配合成分(液体油、固体油等)を夫々秤量し、80℃にて加熱して混合し、均一に溶解し油性組成物を調製した。
油性組成物と水性組成物とを混合し、攪拌しながら40℃以下に冷却して、乳化組成物を調製した。
乳化組成物はクリーム状であった。
(5)乳化組成物の着色性
乳化組成物の着色性(外観)を評価した。
評価基準は、次の通りである。
◎:使用した酸化鉄の色と同じかほぼ同じ色となっている。
○:使用した酸化鉄の色と同じ系統の色となっている。
△:酸化鉄の色と違う色となっている。
×:酸化鉄の色と全く違う色となっている。
(6)乳化組成物の使用感
乳化組成物の使用感を評価した。
評価基準は、次の通りである。
◎:酸化鉄のざらざら感がなく、目的の範囲全面に均一に製剤を塗布できる。
○:酸化鉄のざらざら感がなく、目的の範囲のほぼ全面に製剤を塗布できる。
△:酸化鉄のざらざら感があり、目的の範囲を十分に塗布することができない。
×:酸化鉄のざらざら感があり、目的の範囲を全く塗布することができない。
(7)乳化組成物の粘度
乳化組成物の粘度は、1日間静置させたサンプルを、B型粘度計(東機産業株式会社製RB-85L粘度計)で、ローター番号M4のローターを用いて、25℃にて測定した。また、測定開始から30秒後の粘度を採用した。
Figure 0006704676
Figure 0006704676
実施例1〜9と比較例1及び2とを対比する。実施例1〜9で表される通り、酸化鉄を含む流動性を呈する外用組成物(水性組成物)に、ヘパリン類似物質を添加することで、水性組成物中で酸化鉄の分散安定性が向上することが判明した。
実施例10〜16と比較例3及び4とを対比する。実施例10〜16で表される通り、酸化鉄を含む流動性を呈する外用組成物(乳化組成物)において、ヘパリン類似物質を添加することで、乳化組成物中でも酸化鉄の分散安定性の向上と共に、酸化鉄による着色性も向上し、更に外用組成物の使用感も向上することが判明した。
実施例13〜16で表される通り、外用組成物に、ヘパリン類似物質に加えて、マイクロクリスタリンワックス等の常温で固体の油性成分を追加配合すると、酸化鉄の分散安定性に加えて、酸化鉄による着色性がより安定化することも判明した。
この様に、本発明によれば、流動性を呈する外用組成物における酸化鉄等の成分の偏りを著しく低減でき、外用組成物に含まれる成分の効果のばらつき等を効果的に解消できる。また、本発明の外用組成物を皮膚に塗布したときの、その外観を改善することもできる。これらの効果は、外用組成物の品質の向上に繋がる。
処方例
前記実施例10等と同様の乳化組成物の処方例を示す(表3)。
いずれも流動性を呈し、酸化鉄が含有されているにもかかわらず、ヘパリン類似物質が組み合わせて含有されているので、酸化鉄の分散安定性が向上している。更に常温で固体の油性成分を配合しているので、酸化鉄の分散安定性に加えて、酸化鉄の着色性をより安定化させる点で所望の効果を有する。
Figure 0006704676

Claims (6)

  1. ヘパリン類似物質及び酸化鉄を含み、常温で固体の油性成分を7〜20重量%含む、25℃で流動性を呈する外用組成物
    (但し、以下の処方のファンデーションを除く

    70%マルチトール水溶液 5重量部
    グリセリン 5重量部
    1,3−ブタンジオール 5重量部
    メチルパラベン 0.2重量部
    ブチルパラベン 0.1重量部

    トリグリセリンジイソステアレート 5重量部

    流動パラフィン 12重量部
    軽質イソパラフィン 8重量部
    マイクロクリスタリンワックス 4重量部
    ネオペンチルグリコールジイソオクタネート 4重量部

    水 42.5重量部
    ヘパリン類似物質 0.1重量部
    エルヒビン 0.1重量部

    鉄ドープ二酸化チタン 10重量部
    ジルコニウムドープ二酸化チタン 2重量部
    酸化鉄 3重量部
    タルク 5重量部)。
  2. ヘパリン類似物質及び酸化鉄を含み、前記ヘパリン類似物質と酸化鉄との配合比は、ヘパリン類似物質1重量部に対して、酸化鉄を0.001〜15重量部配合するものであり、常温で固体の油性成分を7〜20重量%含む、25℃で流動性を呈する外用組成物。
  3. 前記ヘパリン類似物質の含有量が0.001〜10重量%である請求項1又は2に記載の外用組成物。
  4. 更に白色顔料を含む請求項1〜3のいずれかに記載の外用組成物。
  5. 酸化鉄を含み、25℃で流動性を呈する外用組成物中に、ヘパリン類似物質を併存させることを特徴とする、外用組成物中の酸化鉄の分散安定化法。
  6. 更に常温で固体の油性成分を含む請求項に記載の分散安定化法。
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