JP2018177757A - 化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】セラミド系成分をグリチルレチン酸ステアリル、水素添加大豆リン脂質、モノラウリン酸ポリグリセリルによる化学的な分散力と、機械的な分散力を併用することにより、粘度が低く、かつ安定なセラミド系成分の水分散体を得、それを化粧料に配合することにより、より安定で、皮膚や頭髪に適用した際に均質な皮膜を形成することが可能な化粧料を得ること。
【解決手段】セラミド、疑似セラミド、セラミド類似体から選ばれる1種以上のセラミド系成分を、グリチルレチン酸ステアリル、水素添加大豆リン脂質、モノラウリン酸ポリグリセリルを必須とする成分を用いて機械的に水に分散させた分散体を配合した化粧料により得る
【選択図】なし
【解決手段】セラミド、疑似セラミド、セラミド類似体から選ばれる1種以上のセラミド系成分を、グリチルレチン酸ステアリル、水素添加大豆リン脂質、モノラウリン酸ポリグリセリルを必須とする成分を用いて機械的に水に分散させた分散体を配合した化粧料により得る
【選択図】なし
Description
本発明は、化粧品製剤に配合が容易なセラミド、疑似セラミド、セラミド類似体のいずれか1種以上を含む水分散体を化粧料に配合することで、皮膚、毛髪などの保護機能と保湿機能に優れた化粧料に関する。
以下、本発明の技術的背景について説明する。
従来、セラミドを配合した化粧料が多く開発されている。例えば、特許文献1には、セラミド類0.1〜50質量%とジ脂肪酸グリセリンエステル0.1〜50質量%を含む化粧料が開示されている。セラミド類は化粧品製剤に配合が難しく、安定に配合するために種々の方法が考案されている。例えば、特許文献2、3、4に示すような方法が挙げられる。また、特許文献5にあるように、セラミド配合乳化粒子自体を微細化することも検討されている。こうした中、特許文献6に示すような、セラミド類とN−アシル−N−アルキルタウリン又はその塩とグリセリンを含有した分散液を作成し、その分散液を含有する化粧料を開発する検討が行われており、その効果はセラミド脂質類が安定に分散しているため、優れた保湿効果及び皮膚バリア機能を奏すると示されている。また、実施例を見ると、機械的な分散力は用いられておらず、また、水分散液の粘度は比較的高粘度であることが判る。
従来、セラミドを配合した化粧料が多く開発されている。例えば、特許文献1には、セラミド類0.1〜50質量%とジ脂肪酸グリセリンエステル0.1〜50質量%を含む化粧料が開示されている。セラミド類は化粧品製剤に配合が難しく、安定に配合するために種々の方法が考案されている。例えば、特許文献2、3、4に示すような方法が挙げられる。また、特許文献5にあるように、セラミド配合乳化粒子自体を微細化することも検討されている。こうした中、特許文献6に示すような、セラミド類とN−アシル−N−アルキルタウリン又はその塩とグリセリンを含有した分散液を作成し、その分散液を含有する化粧料を開発する検討が行われており、その効果はセラミド脂質類が安定に分散しているため、優れた保湿効果及び皮膚バリア機能を奏すると示されている。また、実施例を見ると、機械的な分散力は用いられておらず、また、水分散液の粘度は比較的高粘度であることが判る。
本発明は、セラミド系成分をグリチルレチン酸ステアリル、水素添加大豆リン脂質、モノラウリン酸ポリグリセリルによる化学的な分散力と、機械的な分散力を併用することにより、粘度が低く、かつ安定なセラミド系成分の水分散体を得、それを化粧料に配合することにより、より安定で、皮膚や頭髪に適用した際に均質な皮膜を形成することが可能な化粧料を得ることを課題とする。
そこで、本発明者は鋭意検討した結果、下記の事項を発明した。
第1の本発明は、セラミド、疑似セラミド、セラミド類似体から選ばれる1種以上のセラミド系成分を、グリチルレチン酸ステアリル、水素添加大豆リン脂質、モノラウリン酸ポリグリセリルを必須とする成分を用いて機械的に水に分散させた分散体を配合した化粧料にある。
第2の本発明は、セラミド類似体が、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)であることを特徴とする上記の化粧料にある。
第3の本発明は、セラミド系成分の分散体中における含有量が8〜12質量%の範囲にあることを特徴とする上記の化粧料にある。
第4の本発明は、セラミド系成分の配合量100質量部に対して、グリチルレチン酸ステアリル、水素添加大豆リン脂質、モノラウリン酸ポリグリセリルの合計配合量が15〜25質量部の範囲にあることを特徴とする上記の化粧料にある。
第5の本発明は、機械的な分散が、湿式ジェットミル、高速衝突型湿式微粒化装置、湿式ビーズミル、超音波粉砕機から選ばれる湿式微粒化装置を用いて実施されていることを特徴とする上記の化粧料にある。
第1の本発明は、セラミド、疑似セラミド、セラミド類似体から選ばれる1種以上のセラミド系成分を、グリチルレチン酸ステアリル、水素添加大豆リン脂質、モノラウリン酸ポリグリセリルを必須とする成分を用いて機械的に水に分散させた分散体を配合した化粧料にある。
第2の本発明は、セラミド類似体が、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)であることを特徴とする上記の化粧料にある。
第3の本発明は、セラミド系成分の分散体中における含有量が8〜12質量%の範囲にあることを特徴とする上記の化粧料にある。
第4の本発明は、セラミド系成分の配合量100質量部に対して、グリチルレチン酸ステアリル、水素添加大豆リン脂質、モノラウリン酸ポリグリセリルの合計配合量が15〜25質量部の範囲にあることを特徴とする上記の化粧料にある。
第5の本発明は、機械的な分散が、湿式ジェットミル、高速衝突型湿式微粒化装置、湿式ビーズミル、超音波粉砕機から選ばれる湿式微粒化装置を用いて実施されていることを特徴とする上記の化粧料にある。
以上説明するように、本発明の化粧料は、セラミド、疑似セラミド、セラミド類似体から選ばれる1種以上のセラミド系成分を、グリチルレチン酸ステアリル、水素添加大豆リン脂質、モノラウリン酸ポリグリセリルを必須とする成分を用いて機械的に水に分散させた低粘度の安定な分散体を配合することで、製剤の安定性に優れ、皮膚や頭髪に適用した際に均質な皮膜を形成することが可能な化粧料が得られるという効果を奏することができる。
以下、上記本発明を詳細に説明する。
本発明で用いるセラミド、疑似セラミド、セラミド類似体(以後、セラミド系成分という)としては、化粧品の成分表示名称に従えば、セラミドAP(セラミド6II)、セラミドNG(セラミド2)、セラミドEOP(セラミド1)、セラミドEOS(セラミド9)、セラミドNP(セラミド3)、セラミドNS(セラミド2)、セラミド4、セラミド5、セラミド7、セラミド8、セラミド10、グルコシルセラミド、ビオセラミド、セレブロシド、植物性セラミド、コメヌカスフィンゴ糖脂質、セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)等が挙げられる。この内、特にラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)は、より安定な水分散体が形成できることから好ましい。
本発明で用いるセラミド、疑似セラミド、セラミド類似体(以後、セラミド系成分という)としては、化粧品の成分表示名称に従えば、セラミドAP(セラミド6II)、セラミドNG(セラミド2)、セラミドEOP(セラミド1)、セラミドEOS(セラミド9)、セラミドNP(セラミド3)、セラミドNS(セラミド2)、セラミド4、セラミド5、セラミド7、セラミド8、セラミド10、グルコシルセラミド、ビオセラミド、セレブロシド、植物性セラミド、コメヌカスフィンゴ糖脂質、セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)等が挙げられる。この内、特にラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)は、より安定な水分散体が形成できることから好ましい。
本発明では、セラミド系成分の1種以上を水分散体中に1〜15質量%含むことが好ましく、特に8〜12質量%の範囲が好ましい。この範囲であれば、水分散体とした場合の安定性と、化粧品配合時の機能発現が容易である。15質量%を超えると、粒子径が大きくなったり、相分離が生じたりする問題があり、1質量%未満では、セラミド系成分の効果が実感しにくくなる問題がある。
本発明では、水分散体において、セラミド系成分以外の成分として、グリチルレチン酸ステアリル、水素添加大豆リン脂質、モノラウリン酸ポリグリセリルを必須とする成分を用いて機械的に水に分散させることを特徴としている。グリチルレチン酸ステアリル、水素添加大豆リン脂質、モノラウリン酸ポリグリセリルの水分散液中の質量割合は、水分散液100質量部に対して、それぞれ、0.01〜0.2:0.9〜1.5:0.4〜1.2質量部の範囲にあることが好ましい。この3成分の割合がこの範囲にあると、セラミド系成分が安定して配合でき、かつ化粧料に配合した際にセラミド系化合物の皮膚、毛髪などの保護機能と保湿機能が確保しやすいメリットがある。また、セラミド系成分の配合量100質量部に対して、グリチルレチン酸ステアリル、水素添加大豆リン脂質、モノラウリン酸ポリグリセリルの合計配合量が15〜25質量部の範囲にあることが好ましい。この範囲にあると、水分散体の安定性が高まる効果がある。
本発明では、上記の各成分を機械的に水に分散させた分散体を用いる。機械的な分散とは、例えば、湿式ジェットミル、高速衝突型湿式微粒化装置、湿式ビーズミル、超音波粉砕機から選ばれる湿式微粒化装置を用いて実施されていることが挙げられ、混合機ではなく、粉砕機を用いることに特徴がある。通常セラミド系成分は水に分散しにくく、分散させても経時で合一したり、沈降したりする問題があるが、上記成分の組み合わせを用い、さらに強力に湿式粉砕を行うことで、界面化学的な効果と機械的な分散効果の組み合わせにより、安定な分散液が得られるようになる。また、本発明の水分散液には、上記以外の成分として、多価アルコールなどの保湿剤、防腐剤、清涼剤、着色剤、エキス類などの有効成分、保湿剤、増粘剤、界面活性剤、揮発性溶媒等を配合しても良い。
本発明の水分散液は、化粧料中に0.5〜100質量%配合することが好ましい。この範囲では、セラミド系化合物の特性をより実感できる化粧料が得られるメリットがある。また、本発明の水分散液に最も適合するものとして、宏輝社製Micro SGなどが挙げられる。また、本発明の化粧料には、上記水分散液以外の成分として、多価アルコールなどの保湿剤、防腐剤、清涼剤、着色剤、エキス類などの有効成分、保湿剤、増粘剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、顔料、樹脂、揮発性溶媒、油剤、香料、塩類、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤等を配合しても良い。また、Micro SGの粘度は3mPa・sであり、ほぼ水に近い低粘度であった。
本発明の化粧料としては、乳液、ローション、美容液、クリーム、リンス、コンディショナー、整髪料、毛髪コート剤、サンスクリーン剤、ボディミルク、ファンデーション、コンシーラー、マスカラ、アイライナー、口紅等が挙げられる。本発明の化粧料の期待効果としては、皮膚、毛髪などの保護機能と保湿機能に優れることが挙げられる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
製造例1〜7
水分散液の製造
表1に示す成分と下記製造方法を用いて水分散液を製造した(製造例1、2が本発明の実施例に、製造例3〜7が本発明の比較例に相当)。
製造例1〜7
水分散液の製造
表1に示す成分と下記製造方法を用いて水分散液を製造した(製造例1、2が本発明の実施例に、製造例3〜7が本発明の比較例に相当)。
製造方法
成分Cを80℃に加熱し、成分Aを投入し溶解させた後、成分Bを攪拌下にゆっくりと投入した後、攪拌下に25℃まで冷却した。ついで、湿式微粒化装置(湿式ジェットミル)を用いて機械的に粉砕して試料を得た。
成分Cを80℃に加熱し、成分Aを投入し溶解させた後、成分Bを攪拌下にゆっくりと投入した後、攪拌下に25℃まで冷却した。ついで、湿式微粒化装置(湿式ジェットミル)を用いて機械的に粉砕して試料を得た。
製造例8
製造例1で用いた湿式微粒化装置の代わりに、ホモミキサーを用いて攪拌混合(非機械的粉砕)を行った他は全て製造例1と同様にして試料を得た。
製造例1で用いた湿式微粒化装置の代わりに、ホモミキサーを用いて攪拌混合(非機械的粉砕)を行った他は全て製造例1と同様にして試料を得た。
試料の安定性評価
得られた試料を試験管に入れた後、開口部を密閉して室温で放置し、3ケ月後の相分離の状態を確認した。結果を表2に示す。
得られた試料を試験管に入れた後、開口部を密閉して室温で放置し、3ケ月後の相分離の状態を確認した。結果を表2に示す。
表2の結果から、製造例1、2は経時での安定性に優れるが、製造例3〜8は安定性に問題があることが判る。
化粧料実施例
製造例で作成した試料を用いて、化粧料を作成した。
尚、化粧料の評価は以下の2つの方法にて実施した。
製造例で作成した試料を用いて、化粧料を作成した。
尚、化粧料の評価は以下の2つの方法にて実施した。
官能評価方法
パネラー10名にて、試験品の官能特性を評価した。各パネラーごと、各評価項目ごとに、評価が良いを10点とし、評価が悪いを0点とし、その間を1点単位で回答してもらい、その平均点を以て評価結果とした。
パネラー10名にて、試験品の官能特性を評価した。各パネラーごと、各評価項目ごとに、評価が良いを10点とし、評価が悪いを0点とし、その間を1点単位で回答してもらい、その平均点を以て評価結果とした。
経時安定性評価方法
試料を室温にて6ケ月保管した際に、におい、相分離、変色などが発生したか否かを目視および官能的に評価し、変化の有無を確認した。1項目でも何らかの変化があった場合は、経時安定性に問題があると判断した。
試料を室温にて6ケ月保管した際に、におい、相分離、変色などが発生したか否かを目視および官能的に評価し、変化の有無を確認した。1項目でも何らかの変化があった場合は、経時安定性に問題があると判断した。
化粧塗膜の均質性評価
前腕内側部を一度温水で洗浄した後、ペーパータオルを用いて水を拭き取り、自然乾燥させた。ついで、試料を前記洗浄部位の肌に約2mg/cm2の割合で塗布し、塗布終了後3分経過した後、セロハンテープを用いて、肌の試料塗布部位をストリッピングし、光学顕微鏡を用いて、セロハンテープに転写された塗膜の均質性を評価した。角質の細胞が映っている場合は、その細胞上には、試料が均質な膜を形成していなかったために角質が剥離してきたものと判断した。また、製剤が映っていない部位が全体の25%以上の面積に及んでいるか否かも評価した。
前腕内側部を一度温水で洗浄した後、ペーパータオルを用いて水を拭き取り、自然乾燥させた。ついで、試料を前記洗浄部位の肌に約2mg/cm2の割合で塗布し、塗布終了後3分経過した後、セロハンテープを用いて、肌の試料塗布部位をストリッピングし、光学顕微鏡を用いて、セロハンテープに転写された塗膜の均質性を評価した。角質の細胞が映っている場合は、その細胞上には、試料が均質な膜を形成していなかったために角質が剥離してきたものと判断した。また、製剤が映っていない部位が全体の25%以上の面積に及んでいるか否かも評価した。
実施例1〜5、比較例1〜3
表3の組成と製造方法に基づいて化粧料(ローション)を作成した。
表3の組成と製造方法に基づいて化粧料(ローション)を作成した。
各成分をミキサーにて混合し、容器に充填して製品を得た。
実施例6〜9、比較例4〜6
表4の組成と製造方法に基づいて化粧料(頭髪化粧料、ヘアミスト)を作成した。
表4の組成と製造方法に基づいて化粧料(頭髪化粧料、ヘアミスト)を作成した。
L−メントールをエタノールに溶解させた。他の成分を攪拌混合した後、前記エタノール溶液を攪拌下に投入し、容器に充填して製品を得た。
実施例10〜13、比較例7〜9
表4の組成と製造方法に基づいて化粧料(保湿クリーム)を作成した。
表4の組成と製造方法に基づいて化粧料(保湿クリーム)を作成した。
80℃にてキサンタンガムを精製水に溶解させた後、残りの成分Aを加えて良く混合した。水添レシチンを成分B中に分散させた後、全体80℃にて加熱し、均一に溶解させた。攪拌下、80℃に加熱した成分Aにゆっくりと成分Bを添加した後、攪拌下に冷却し、容器に充填して製品を得た。
実施例および比較例の評価結果を表6に示す。尚、官能評価1は、化粧料使用時の手触りの軽さについて評価した、官能評価2は、使用開始1時間後において肌や髪を触った際になめらかさを感じるか否かを、官能評価3では保湿感を評価した。
表6〜8の結果から、本発明の実施例は比較例と比較して、いずれも肌や髪の上で軽く伸ばすことができ、かつ塗布1時間経過後では、肌や髪がなめらかに感じられており、肌に塗布した際の保湿感も充分に感じられていることが判る。また、経時安定性にも優れていることが判る。
また、実施例10と比較例8について、化粧塗膜の均質性を光学顕微鏡にて評価したところ、実施例は比較例と比べて塗膜が均質に肌を覆っていることが確認できた。以上の実験結果から、本発明の実施例は、化粧品製剤に配合が容易なセラミド、疑似セラミド、セラミド類似体のいずれか1種以上を含む水分散体を化粧料に配合することで、皮膚、毛髪などの保護機能と保湿機能に優れた化粧料が得られていることは明らかである。
Claims (5)
- セラミド、疑似セラミド、セラミド類似体から選ばれる1種以上のセラミド系成分を、グリチルレチン酸ステアリル、水素添加大豆リン脂質、モノラウリン酸ポリグリセリルを必須とする成分を用いて機械的に水に分散させた分散体を配合した化粧料。
- セラミド類似体が、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)であることを特徴とする請求項1に記載の化粧料。
- セラミド系成分の分散体中における含有量が8〜12質量%の範囲にあることを特徴とする請求項1または2に記載の化粧料。
- セラミド系成分の配合量100質量部に対して、グリチルレチン酸ステアリル、水素添加大豆リン脂質、モノラウリン酸ポリグリセリルの合計配合量が15〜25質量部の範囲にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の化粧料。
- 機械的な分散が、湿式ジェットミル、高速衝突型湿式微粒化装置、湿式ビーズミル、超音波粉砕機から選ばれる湿式微粒化装置を用いて実施されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017092669A JP2018177757A (ja) | 2017-04-17 | 2017-04-17 | 化粧料 |
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Publications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7294711B1 (ja) | 2022-02-21 | 2023-06-20 | 松村産業株式会社 | 強鱗片状タルク粉体 |
CN116270299A (zh) * | 2023-03-27 | 2023-06-23 | 芜湖美的智能厨电制造有限公司 | 一种润肤组合物、润肤乳及其制备方法 |
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2017
- 2017-04-17 JP JP2017092669A patent/JP2018177757A/ja active Pending
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JP2023121420A (ja) * | 2022-02-21 | 2023-08-31 | 松村産業株式会社 | 強鱗片状タルク粉体 |
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