JP2949451B2 - 液晶組成物及びこれを含有する化粧料 - Google Patents

液晶組成物及びこれを含有する化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強くて色幅の広い発色
性を有し、透明感、鮮やかさ等の審美感が良好である新
規な液晶組成物及びこれを含有し、優れた使用感を有す
る化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶組成物は種々の界面活性剤及
びステロール類等を原料として調製されている。また、
これらの中でも特に優れた発色性を有するものは、神秘
的な外観を有することから様々な装飾品や化粧品などへ
の使用が試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
液晶組成物は、その発色が弱いばかりでなく、その色幅
も狭く、透明感・鮮やかさも不十分で、充分満足し得る
ものではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者は鋭意研究を行った結果、親水性界面活性剤、ス
テロール類、α−グリセリルアルキルエーテルを特定の
重量比で配合すれば、上記欠点が解消された液晶組成物
が得られること、またこれを配合すれば当該液晶組成物
の特徴を具有し、使用感も優れた化粧料が得られること
を見出し本発明を完成した。
【0005】すなわち本発明は、次の成分(a)、
(b)及び(c) (a)親水性界面活性剤 0.01〜3重量% (b)ステロール類 0.01〜1重量% (c)α−グリセリルアルキルエーテル 0.01〜3重量% を含有する液晶組成物及びかかる液晶組成物を含有する
化粧料を提供するものである。
【0006】本発明に用いられる(a)成分の親水性界
面活性剤としては親水性親油性バランス(HLB)が8
以上の親水性界面活性剤、例えばショ糖脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等のノニオン界面活
性剤;硫酸エステル塩、リン酸エステル塩等のアニオン
界面活性剤;第4級アンモニウム塩等のカチオン界面活
性剤;卵黄レシチン、大豆レシチン及びそれらの水添物
等の両性界面活性剤;スフィンゴ糖脂質、グリセロ糖脂
質等の糖脂質などが挙げられる。これらの親水性界面活
性剤は、1種又は2種以上を組み合わせて配合すること
ができる。
【0007】また、本発明に用いられる(b)成分のス
テロール類としては、例えばコレステロール、コレスタ
ノール、ラノステロール、セレグロステロール、デヒド
ロコレステロール、コプロスタノール等の動物性ステロ
ール類;β−シトステロール、スチグマステロール、カ
ンペステロール、エルゴステロール等の植物性ステロー
ル類;ミコステロール、チモステロール等の微生物由来
ステロール類などが挙げられ、特にコレステロール、コ
レスタノールが好ましい。これらのステロール類は1種
又は2種以上を組み合わせて配合することができる。
【0008】本発明に用いられる(c)成分のα−グリ
セリルアルキルエーテルとしては、例えばバチルアルコ
ール、キミルアルコール、セラキルアルコール、ベヘニ
ルα−モノグリセリルエーテル、ジクリセリルモノステ
アリルエーテル、トリグリセリルモノパルミチルエーテ
ル、ジグリセリルモノ2−エチルデシルエーテル、ジグ
リセリルモノオレイルエーテル等が挙げられる。これら
のα−グリセリルアルキルエーテルは1種又は2種以上
を組み合わせて配合することができる。
【0009】本発明の液晶組成物において、上述の
(a)成分、(b)成分、(c)成分は、本発明組成物
中に(a)=0.01〜3重量%(以下単に%で示
す)、(b)=0.01〜1%、(c)=0.01〜3
%となるように配合される。(a)成分の配合量が、こ
れ未満であると本発明の液晶組成物が得られず、またこ
れを超えると系が乳化してしまい好ましくなく;(b)
成分の配合量がこれ未満であると本発明の液晶組成物が
得られず、またこれを超えるとステロール類の結晶が析
出してしまい好ましくなく;(c)成分の配合量がこれ
未満であると、本発明の液晶組成物の安定性が悪くな
り、またこれを超えると液晶組成物が得られず、好まし
くない。
【0010】また、(b)成分のステロール類と(c)
成分のα−グリセリルアルキルエーテルは、(b):
(c)=1:20〜2:1の重量比で配合されることが
好ましい。(b)成分の量がこの範囲を超えると(b)
成分の溶解性が悪化し、また(c)成分の量がこの範囲
を超えると液晶組成物の発色性が低下して好ましくな
い。
【0011】本発明の液晶組成物は、例えば、精製水に
(a)成分、(b)成分及び(c)成分の加熱溶解物を
添加し、必要に応じて混合攪拌する方法により得ること
ができるが、(a)〜(c)成分を粉末状としたもの
を、使用時に精製水と混合するようにしてもよい。精製
水に添加される(a)成分、(b)成分、(c)成分の
量は、液晶組成物全体に対し、全量で0.05〜5%、
特に0.25〜3.5%が好ましい。かかる添加成分
(a)〜(c)の合計が5%を超えると液晶組成物が充
分に膨潤せず発色性が低下し、逆に0.05%未満でも
液晶組成物が希薄になるため発色性が低下し、好ましく
ない。
【0012】本発明の液晶組成物はそのままであるい
は、一般に化粧料に使用される化粧料成分を本発明の効
果を損わない範囲で適宜配合することにより、化粧水、
クリーム、美容液等の化粧料として用いることができ
る。ここで、化粧料成分としては、トリグリセリド、炭
化水素油、エステル油、ワックス又は高級アルコール等
の油成分、着色顔料、体質顔料又はパール光沢付与剤等
の粉体成分、pH調整剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート
剤、保湿剤、美容成分、香料などが挙げられる。
【0013】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を説明する。
【0014】実施例1〜10.比較例1〜3 表1に示す組成のマーブル状液晶分散液を調製し、液晶
生成の有無、色調、透明度、鮮明度を目視により評価し
た。 (製法) A.(1)〜(6)を加熱溶解する。 B.(7)〜(10)を均一溶解する。 C.BにAを0.02mlずつ滴下する。 滴下後、1日放置して、直径が10mm程度のマーブル状
液晶が数十個分散した美しいマーブル状液晶分散液を得
た。 (評価基準)液晶生成の有無 ○:液晶ができるもの ×:液晶ができないもの 色調 透明なガラスびんに入れた試料の背後に黒色の紙を置い
て観察した。 マーブルの透明度 ○: 良好 △: ややおとる ×: 濁りがみられる マーブルの鮮明度 ○: 良好 △: ややおとる ×: おとる
【0015】(結果)得られた結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】表1の結果から明らかな如く、実施例1〜
10のマーブル状液晶分散液は、透明度・鮮明度共に優
れ、外観美麗なものであった。
【0018】実施例11〜15 表2に示す組成の液晶ローションを調製し、その色調、
透明度、鮮明度を目視により評価し、また使用感も評価
した。 (製法) A.(1)〜(4)を加熱溶解する。 B.(5)〜(7)を均一溶解する。 C.BにAを添加し、均一に混合攪拌する。 (評価基準)色調、透明度及び鮮明度:実施例1〜10
と同じ 使用感:実施例11〜15の液晶ローションを20名の
専門パネルの肌に塗布し、しっとり感、さっぱり感、コ
クについてそれぞれ以下の評価点の平均値で判定した。 評価 (各項目の使用感を)非常に感じる 3 (各項目の使用感を)感じる 2 (各項目の使用感を)感じない 1 判定 2.7〜3.0 ◎ 1.7〜2.7 ○ 1.0〜1.7 ×
【0019】(結果)得られた結果を表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】表2の結果から明らかな如く、実施例11
〜15の液晶ローションは、透明度・鮮明度共に優れ、
外観の良いものであり、またしっとり感、さっぱり感、
コクのある、使用感も非常に優れたものであった。
【0022】実施例16 帯状液晶分散液 (組成) (重量%) (1)ステアリン酸デカグリセリル 0.54 (2)コレステロール 0.3 (3)バチルアルコール 1.16 (4)防腐剤 0.1 (5)香料 0.01 (6)精製水 残量 (製法) A.(1)〜(3)を加熱溶解し、10〜50mmの長方
形の型に流し込み、冷却し、0.2〜0.3mm程度の厚
みの板状体を調製する。 B.(4)〜(6)を均一に溶解する。 C.BにAを加える。 得られた帯状液晶分散液は、溶液の中に幅が30mm程度
の青緑色の帯状体が横たわる美しい外観を有し、透明
度、鮮明度も良好で、しっとりかつさっぱりした感触を
有し、使用感も優れたものであった。
【0023】実施例17 液晶ローション (組成) (重量%) (1)パルミトイルザルコシンナトリウム 0.03 (2)コレステロール 0.3 (3)バチルアルコール 0.2 (4)グリセリン 0.45 (5)1,3−ブチレングリコール 0.75 (6)防腐剤 0.1 (7)香料 0.01 (8)精製水 残量 (製法) A.(1)〜(5)を加熱溶解する。 B.(6)〜(8)を均一に溶解する。 C.BにAを添加し、均一に混合攪拌する。 得られた液晶ローションは、透明度がみられる色鮮やか
な紫色を呈する美しい外観を有し、さっぱりした感触で
使用感の非常に良いものであった。
【0024】
【発明の効果】本発明の液晶組成物及びこれを含有する
化粧料は、発色性に富み、審美感に優れ、かつ優れた使
用感を有する。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)、(b)及び(c) (a)親水性界面活性剤 0.01〜3重量% (b)ステロール類 0.01〜1重量% (c)α−グリセリルアルキルエーテル 0.01〜3重量% を含有する液晶組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液晶組成物を含有する化
    粧料。
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