JP2001181168A - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
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Abstract
提供すること。 【構成】リン脂質0.05〜5質量%、有機酸、及び/
又は有機酸の1価金属塩0.5〜5質量%、アニオン性
界面活性剤0.0005〜5質量%、ステリン0.01
〜3質量%、精製水を含有する化粧料。
Description
保存安定性に優れた化粧料に関するものである。
て、食品をはじめ、医薬、化粧料等幅広い分野で使用さ
れており、その優れた性質は多面にわたり利用されてき
た。なかでも、リン脂質は肌との親和性が高く、肌へ保
湿効果を付与する事が容易であるという点から化粧料に
も多々使用されてきた。しかしながら、リン脂質自身は
他の合成界面活性剤と比較すると脂質の分散力が弱く、
且つ、分子内に電荷を持つ為、他の成分の影響を受けや
すい等の欠点があった。これらを解決するためにHLB
値が12以上の界面活性剤との組み合わせとして(特開
昭63−264512号公報)、高級脂肪族リン酸エス
テル塩との組み合わせとして(特開昭62−20484
2号公報)等が提案されてきた。
属塩は、化粧料での使用において、保湿効果を肌へ付与
することが知られており、古くから検討がおこなわれて
いた。
酸の1価金属塩を化粧料に添加し、保湿効果を高める試
みは種々おこなわれており(特開平6−157283号
公報)等にて提案されてきた。リン脂質は天然由来の成
分であり、前記に示す様、他成分の影響を受けやすく、
分散性をコントロールすることは困難であり、凝集や沈
殿等の問題が発生する場合があり、併用する場合には、
系に粘度を付与し、安定性を保持させる等の検討をしな
ければならなかった。
好な、保存安定性に優れた化粧料を提供することをその
課題とする。
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、有機酸、及び
/又は有機酸の1価金属塩を配合した化粧料において、
特定量のリン脂質とアニオン性界面活性剤とステリンを
用いた化粧料が、上記課題を解決し得ることを見出し、
本発明を完成するに至った。
(b)、(c)、(d)、(e)、 (a)リン脂質 0.05〜5質量% (b)有機酸、及び/又は有機酸の1価金属塩 0.5
〜5質量% (c)アニオン性界面活性剤 0.0005〜5質量% (d)ステリン 0.01〜3質量% (e)精製水 を含有することを特徴とする化粧料に関するものであ
る。
本発明で用いられる(a)成分のリン脂質は脂質の分散
安定性と保湿効果を得る目的で配合されるものであり、
具体的には、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエ
タノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジ
ルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、スフィ
ンゴリン脂質等が挙げられ、また、これらを含有する組
成物、すなわち、大豆リン脂質、卵黄リン脂質又はそれ
らの水素添加物を例示することができる。本発明におい
て、リン脂質は1種又は2種以上を組み合わせて用いる
ことができる。
において、脂質の分散安定性、及び保湿効果を確保する
上で特に好ましいものは、水素添加大豆リン脂質、水素
添加卵黄リン脂質である。更に、リン脂質中のホスファ
チジルコリン純度が70%以上であると、凝集が起きに
くく、分散安定性が良好である。
は、0.05〜5質量%(以下質量%は%に略す)であ
る。好ましくは0.1〜3%である。(a)成分の配合
量が0.05%未満では、リン脂質の保湿効果が十分で
はなく、また5%を超えると、感触上べたつきを強く感
じてしまい好ましくない。
及び/又は有機酸の1価金属塩は肌への保質効果を目的
として配合されるものである。具体的にはクエン酸、乳
酸、ピロリドンカルボン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸
類等の有機酸、及び/又はナトリウム、カリウム等の1
価金属塩等が挙げられる。これらの中でも効果が高く、
特に好ましいものは乳酸、ピロリドンカルボン酸のナト
リウム、カリウム塩である。
は、0.5〜5%であり、好ましくは1〜4%である。
(b)成分の配合量が0.5%未満のときは、十分な効
果が期待できず、また(b)成分の配合量が5%を超え
ると、リン脂質の分散コントロールが困難となる。
性界面活性剤はリン脂質の分散性をコントロ−ルするこ
とを目的として配合されるものであり、通常化粧料に用
いられるものであれば、特には限定されず、具体的に
は、アルキル硫酸、ポリオキシエチレンアルキル硫酸、
アルキルアミド硫酸、アルキルスルホン酸、脂肪酸、ヒ
ドロキシ脂肪、アルキルエステルリン酸、アルキルエー
テルリン酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン
酸、アシルアミノ酸、アルキルエーテルカルボン酸、ア
ルキロイルアルキルタウリン等、及び/又はそれらの塩
を例示する事ができる。本発明において、アニオン性界
面活性剤は1種または2種以上を組み合わせて用いるこ
とができる。
性界面活性剤において、リン脂質の分散性をコントロー
ルするのが容易であるという観点から、好ましくは、ア
ルキルエ−テルリン酸、ポリオキシエチレンアルキルエ
−テルリン酸、アルキロイルアルキルタウリン、アシル
アミノ酸の及び/又はナトリウム、カリウム、トリエタ
ノールアミンより選ばれる塩であり、特に好ましくは、
ナトリウムの塩である。また、ポリオキシエチレンアル
キルエーテルリン酸塩のアルキル鎖長は特に炭素数が1
0〜22のもので、ポリオキシエチレン鎖長が1〜20
モルであれば、リン脂質の分散性をコントロールするの
が容易であり、好ましい。アルキロイルアルキルタウリ
ン塩のアルキロイル基は炭素数10〜22で、アルキル
基は炭素数1〜5であれば、リン脂質の分散性をコント
ロールするのが容易であり、好ましい。アシルアミノ酸
塩のアシル基は炭素数が10〜22で、アミノ酸として
はグルタミン酸であれば、リン脂質の分散性をコントロ
ールするのが容易であり、好ましい。
は、0.0005〜5%であり、好ましくは0.001
〜3%である。(c)成分の配合量が0.0005%未
満のときは、リン脂質の分散性をコントロールすること
が難しく、5%を超える場合は、皮膚刺激の可能性があ
り、好ましくない。
は、リン脂質の分散安定性を向上させる目的として配合
されるものであり、具体的には、コレステロール、コレ
スタノール、フィトステロール、β−シトステロール、
ラノステロール、ジヒドロコレステロール等、及びステ
リンの性質を有する誘導体が挙げられる。本発明におい
て、ステリンは1種または2種以上を組み合わせて用い
ることができる。
は、0.01〜3%であり、好ましくは0.1〜2%で
ある。(d)成分の配合量が0.01%未満のときは、
リン脂質の分散性安定性の向上には寄与せず、3%を超
える場合は、感触上べたつきを強く感じる事があり、好
ましくない。
分の質量比は、特に制限されるものではないが、10
0:1〜1:1が好ましい。特に好ましくは50:1〜
3:1である。この範囲であれば、リン脂質の分散性を
コントロールすることが容易であり、皮膚に対する刺激
も低い。更に、(a)成分のリン脂質と(d)成分のス
テリンの比率が10:1〜1:2であれば、系の安定性
向上、及び保湿効果が期待でき、好ましい。
に、通常化粧料に配合される成分として、水性成分、油
剤、界面活性剤、粉体、水溶性高分子、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、防腐剤、香料、各種薬剤等を本発明の効果
を妨げない範囲で配合することができ、また、その製造
方法は、通常化粧料を製造する方法であり、特には限定
されない。
水、乳液、美容液等が挙げられる。また、その使用方法
は、通常の手で使用する方法、不織布等に染み込ませて
使用する方法等、特には限定されない。
0℃において4000mPa・s以下の化粧水あるいは
美容液が、使用性及び優れた感触を得る上で好ましい。
(尚、粘度の測定はブルックフィールド回転粘度計での
測定値である。)
するが、本発明はこれらにより何等限定されるものでは
ない。
液 下記表1、2に示す組成の美容液を調製し、 1.保存安定性 2.使用感(べたつきのなさ) 3.使用感(保湿性) の評価項目について下記の方法により評価し、結果を併
せて表1、2に示した。
る。 C:これを冷却して美容液を得た。
方法〕25℃の恒温層にて、その外観変化を目視にて観
察し、以下の基準(A)に従い判定した。
が認められた ×:2週間で凝集が認められた
方法〕専門評価パネル10名により、皮膚に塗布した際
の使用感(べたつきのなさ)を下記の5段階評価にて評
価し、さらにその平均点を(基準B)に従い、判定し
た。
方法〕専門評価パネル10名により、皮膚に1日2回1
ヶ月間塗布した後、使用感(保湿性)を下記(基準C)
に従い判定した。
の実施例1〜15の美容液は、表2の比較例1〜12の
美容液に比較して、保存安定性、使用感(べたつきのな
さ、保湿性)に優れたものであった。
安定性、使用感(べたつきのなさ、保湿性)に優れたも
のであった。
安定性、使用感(べたつきのなさ、保湿性)に優れたも
のであった。
に優れた化粧料である。
Claims (3)
- 【請求項1】 次の成分(a)、(b)、(c)、
(d)、(e)、 (a)リン脂質 0.05〜5質量% (b)有機酸、及び/又は有機酸の1価金属塩 0.5
〜5質量% (c)アニオン性界面活性剤 0.0005〜5質量% (d)ステリン 0.01〜3質量% (e)精製水 を含有することを特徴とする化粧料。 - 【請求項2】 (a):(c)=100:1〜1:1、
且つ、(a):(d)=10:1〜1:2であることを
特徴とする請求項1記載の化粧料。 - 【請求項3】 (c)成分がアルキルエ−テルリン酸、
ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、アルキロ
イルアルキルタウリン、アシルアミノ酸、及び/又はこ
れらの塩より選ばれる1種又は2種以上のアニオン性界
面活性剤であり、且つそれらの塩は、カリウム、ナトリ
ウム、トリエタノールアミンより選ばれる1種又は2種
以上の塩であることを特徴とする請求項1又は2記載の
化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36650799A JP2001181168A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP36650799A JP2001181168A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
ID=18486965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP36650799A Pending JP2001181168A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | 化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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-
1999
- 1999-12-24 JP JP36650799A patent/JP2001181168A/ja active Pending
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