JP6606833B2 - セラミド類含有リポソーム分散液 - Google Patents

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Description

本発明は、安定なセラミド類含有リポソーム分散液及び該リポソーム分散液を配合した皮膚外用剤に関する。
角質層は、皮膚内部からの水分の蒸散を抑制するとともに、自身が水分を保持することで皮膚の柔軟性やなめらかな外観を保つ機能を有している。この角質層の保湿機能には角質細胞間脂質が重要な役割を果たしており、角質細胞間脂質の40〜65%を占めるセラミド類が減少すると、荒れ肌、乾燥肌、老化肌等を引き起こすことが知られている。
このような角質層の機能低下を改善する目的から、多くの皮膚外用剤(肌化粧料)にセラミド類が配合されている。皮膚外用剤の原料となるセラミド類は、哺乳動物の脳や酵母発酵により得られるが、精製技術が進み純度の高い素材の提供が可能となっている。
しかしながら、セラミド類は、一般に結晶性の高い物質であるため、他の油剤への溶解性が低く、低温で結晶を析出する等の課題があり、皮膚外用剤の安定性を確保することが困難であった。例えば、セラミド類を水中油型(O/W)エマルション中に配合する場合、経時的な結晶化が起こらないように多量の乳化剤の使用が必要なため、使用時肌へのなじみが悪いという報告がある(特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2003−12486号 特開平7−223934号
本発明は、セラミド類を含有する新規なリポソーム分散液を提供し、セラミド類を含有した安定な皮膚外用剤の製造に役立てることを目的とする。
即ち、本発明は、以下のとおりである。
1)セラミド類、リン脂質、N−アシルアミノ酸のジエステル及びポリアルキルオキシステロールエーテルを含有することを特徴とするリポソーム分散液。
2)リン脂質が、水素添加レシチンである 1)記載のリポソーム分散液。
3)N−アシルアミノ酸のジエステルが、N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)である 1)記載のリポソーム分散液。
4)ポリアルキルオキシステロールエーテルが、ポリアルキルオキシフィトステロールである1)記載のリポソーム分散液。
5)セラミド類が、セラミドタイプ1〜セラミドタイプ7のいずれかである 1)記載のリポソーム分散液。
6)リポソームの平均粒子径が、250nm以下である 1)〜5)のいずれかに記載のリポソーム分散液。
7) 1)〜6)のいずれかに記載のリポソーム分散液を配合した皮膚外用剤。
8)化粧料である 7)記載の皮膚外用剤。
9)水中油型エマルションである 8)記載の皮膚外用剤。
本発明により、セラミド類を含有するリポソーム分散液の提供が可能となり、経時安定性に優れたセラミド含有皮膚外用剤の提供が可能となった。
本発明のリポソーム分散液は、セラミド類、リン脂質、N−アシルアミノ酸のジエステル、ポリアルキルオキシステロールエーテルを含有することを特徴とする。
(1)セラミド類
本発明のリポソーム分散液は、セラミド類を必須成分として含有する。
セラミド類には、セラミドタイプ1〜セラミドタイプ7までの7種のタイプが知られているが、それらのいずれもが利用できる。中でも、セラミドタイプ2とセラミドタイプ3が好ましく、特にタイプ2が好ましい。セラミドは市販品を購入し、利用することが可能である。このような市販品としては、タイプ1である、N−(27−オクタデカノイルオキシ−ヘプタコサノイル)−フィトスフィンゴシンを成分とする、「Ceramide I」(コスモファーム社製)、タイプ2であるN−ステアロイルジヒドロキシスフィンゴシンを成分とする、「セラミド TIC−001」(高砂香料工業株式会社製)、タイプ3であるN−ステアロイルフィトスフィンゴシンを成分とする「Ceramide III」(コスモファーム社製)、タイプ3であるN−リノレオイルフィトスフィンゴシンを成分とする「Ceramide IIIA」(コスモファーム社製)、タイプ3であるN−オレオイルフィトスフィンゴシンを成分とする「Ceramide IIIB」(コスモファーム社製)、タイプ6であるN−2−ヒドロキシステアロイルフィトスフィンゴシンを成分とする、「Ceramide VI」(コスモファーム社製)等が例示できる。セラミド類は、リポソームに内包されていることが好ましい。
セラミド類は、これら1種を単独で使用しても、2種以上を組み合わせて使用してもよい。本発明のリポソーム分散液中のセラミド類の含有量は、好ましくは0.001〜4(W/W)%、より好ましくは0.005〜3(W/W)%である。
(2)リン脂質
本発明のリポソーム分散液は、リン脂質を必須成分として含有する。
リン脂質は、化粧料、医薬部外品、医薬品等に使用されるものであれば特に限定される物ではなく、天然リン脂質、水素添加リン脂質等のリン脂質誘導体、合成リン脂質等を含めた概念のものである。リン脂質としては、例えば、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン、大豆レシチン、卵黄レシチン等の天然リン脂質、天然リン脂質中の不飽和炭素鎖を水素により飽和とした水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質等の水素添加リン脂質、ジオレイルホスファチジルコリン等の合成リン脂質等が挙げられる。リン脂質は、その1種を単独で使用しても、2種以上を組み合わせて使用してもよい。本発明においては、大豆レシチン、卵黄レシチン等のリン脂質、水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質等の水素添加リン脂質、合成リン脂質を用いることが好ましく、水素添加リン脂質がさらに好ましく、水素添加することにより高度不飽和結合がなくなり酸化に対する安定性は向上する。また、これにより、リポソームの酸化安定性や温度安定性が向上する。水素添加リン脂質のヨウ素価は10以下が酸化安定性を保つためにも好ましい。
リン脂質は、市販品を購入し、利用することが可能である。このような市販品としては、例えば、「レシノールS−10EX」(PC含有量95質量%以上、ヨウ素価10以下)、「レシノールS−10E」(PC含有量75〜85質量%、ヨウ素価10以下)、「レシノールS−10M」(PC含有量55〜65質量%、ヨウ素価10以下)等の水素添加大豆リン脂質(以上、いずれも日光ケミカルズ株式会社製)等が例示できる。
(3)N−アシルアミノ酸のジエステル
本発明のリポソーム分散液は、N−アシル化アミノ酸のジエステルを必須成分として含有する。N−アシル化アミノ酸のジエステルにおけるアシル基の炭素数は、10〜30であることが好ましく、より好ましくは12〜18である。また、アシル基は、飽和でも、不飽和でも良い。例えば、2−エチルヘキサノイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、ベヘノイル基、オレオイル基、イソステアロイル基、リノレノイル基などが例示でき、好ましくはラウロイル基である。
N−アシル化アミノ酸のジエステルのアミノ酸としては、グルタミン酸、アスパラギン酸、グリシン、アラニン等のアミノ酸やサルコシンやN−メチルアラニン等のアミノ酸のN−アルキル置換体(アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基など)を例示できる。
N−アシル化アミノ酸のジエステルのエステル基は、オクチル基、ラウリル基、セチル基、ステアリル基、イソステアリル基、ベヘニル基、オクチルドデシル基等の脂肪族アルコールから導かれる基や、フィトステリル基、コレステリル基等のステロール類から導かれる基を例示することができる。N−アシル化アミノ酸のジエステルは、一種含有させることもできるし、二種以上を組み合わせて含有させることもできる。
例えば、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、N−ラウロイルサルコシンイソプロピル、N−ミリストイル−N−メチルβアラニン(フィトステリル/デシルテトラデシル)を例示できる。
N−アシル化アミノ酸のジエステルは合成したものを使用することもできるし、市販品を購入し利用することも可能である。このような市販品としては「エルデュウPS−203」(N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルデシル))、「エルデュウCL−301」(N−ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル))、「エルデュウCl−202」(N−ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル))、「エルデュウPS−304」(N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル))、「エルデュウAPS−307」(N−ミリストイル-N-メチルβアラニン)(以上、いずれも味の素株式会社製)などが例示でき、中でも、「エルデュウPS−203」が好ましい。
本発明のリポソーム分散液中のN−アシル化アミノ酸のジエステルの含有量は、0.001〜10(W/W)%が好ましく、より好ましくは0.01〜5(W/W)%である。
(4)ポリアルキルオキシステロールエーテル
本発明のリポソーム分散液は、ポリオキシアルキレンステロールエーテルを必須成分として含有する。ポリオキシアルキレンステロールエーテルのポリオキシアルキレンの平均付加モル数は、5〜40が好ましく、さらに好ましくは15〜30、特に好ましくは20〜30である。
ステロールに付加させるポリオキシアルキレンとしては、例えば、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン等の「アルキレン」の炭素数が2〜5(好適には2〜3)であるポリオキシアルキレンが挙げられる。好ましくは、ポリオキシエチレンである。
ステロール骨格部分の構造としては、コレステロール、コレスタノール、ラノステロール、セレブロステロール、デヒドロコレステロール、コプロスタノール等の動物系ステロール骨格;β−シトステロール、スチグマステロール、カンペステロール及びエルゴステロール、フコステロール、スピナステロール及びブラシカステロール等の植物系ステロール骨格;ミコステロール及びチモステロール等の微生物系ステロール骨格;これらを水素付加又は水付加した誘導体が挙げられる。好ましくは、フィトステロール、コレステロールである。
より具体的には、POE(10)コレステリルエーテル、POE(15)コレステリルエーテル、POE(20)コレステリルエーテル、POE(24)コレステリルエーテル及びPOE(30)コレステリルエーテル等のポリオキシエチレンコレステリルエーテル類;POE(20)コレスタノール、POE(25)コレスタノール及びPOE(30)コレスタノール等のポリオキシエチレンコレスタノール類;POE(5)フィトステロール、POE(10)フィトステロール、POE(20)フィトステロール、POE(25)フィトステロール及びPOE(30)フィトステロール等のポリオキシエチレンフィトステロール類;POE(20)フィトスタノール、POE(25)フィトスタノール及びPOE(30)フィトスタノール等のポリオキシエチレンフィトスタノール類等が挙げられる。
市販品としては、「EMALEX CS−10」(日本エマルジョン社製)、「EMALEX CS−20」(日本エマルジョン社製)、「EMALEX CS−30」(日本エマルジョン社製)、「NIKKOL BPS−10」(日本サーファクタント工業社製)、「NIKKOL BPS−20」(日本サーファクタント工業社製)、「NIKKOL BPS−30」(日本サーファクタント工業社製)等が挙げられる。
なお、前記具体例における括弧内の数値は、エチレンオキサイドの平均付加モル数を示す。以下も同様である。
これらのなかでも、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル類及びポリオキシエチレンフィトステロール類が、浸透性及び安定性の点から好ましい。更に、POE(10〜30)コレステロール及びPOE(10〜30)フィトステロールが好ましい。より、POE(20〜30)コレステロール及びPOE(20〜30)フィトステロールが好ましい。
これらポリオキシアルキレンステロールエーテルは1種を単独で使用しても、2種以上組み合わせて使用してもよい。ポリオキシアルキレンステロールエーテルの含有量は、特に限定されないが、浸透性、保湿感及び安定性等の観点からリポソーム分散液中、0.05〜10(W/W)%が好ましく、より好ましくは0.5〜7(W/W)%である。
(5)リポソーム
本発明のリポソームは、皮膚への浸透及びメラノサイトへのデリバリー等を考慮すると小さい粒径のものが好ましく、平均粒径が250nm以下のリポソームが好ましく、さらに好ましくは20〜200nmであり、特に好ましくは50〜150nmである。粒径の測定は濃厚系粒径アナライザーFPAR−1000(大塚電子株式会社製)を用いて測定される。粒径の下限は、製造される範囲で特に限定されないが、安定性の点から20nmが好ましい。
(リポソーム分散液の調製例)
次に、リポソーム分散液の調製例を挙げる。表1〜3に掲げた成分を用いて以下の方法でリポソーム分散液を製造した。表1〜3には使用した各成分の割合を(W/W)%(精製水を加えリポソーム分散液を100gとしたときの各成分のグラム数)で示している。
(調製法)
(I)配合全成分をそれぞれ量り込み、撹拌しながら分散させる。
(II)その後、約70〜約80℃に加温して、ホモミキサーで高速撹拌し、分散を高める。
(III)次いで、前項(II)の分散液を高圧ミキサー(マイクロフルイダイザー)により微細に分散させてリポソームを形成させる。
(IV)次いで、この分散液を室温まで冷却してリポソーム分散液を得る。得られたリポソームの平均粒径は250nm以下であること確認する。
(6)皮膚外用剤
本発明の皮膚外用剤には、上記リポソーム分散液に加え、通常化粧品、医薬部外品、医薬品等の皮膚外用剤に用いられる他の成分を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。前記任意配合成分としては、成分中に含まれる物質が複数の成分に該当する場合がある記載であり、また前記と一部重なる記載も含まれるが、例えば、油分、保湿剤、多価アルコール、増粘剤、水溶性高分子、皮膜形成剤、非水溶性高分子、油ゲル化剤、高分子エマルジョン、粉末、顔料、染料、レーキ、低級アルコール、糖類、紫外線吸収剤、アミノ酸類、ビタミン類、美白剤,皮膚賦活剤,血行促進剤,抗脂漏剤,抗炎症剤(消炎剤)等の薬剤、植物抽出物、有機酸、有機アミン、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、酸化防止剤、抗菌剤(防腐殺菌剤)、収斂剤、清涼剤、香料、水等を挙げることができる。他に加えてもよい配合成分としては、油相成分、水溶性高分子、界面活性剤、有機及び無機顔料、有機粉体、紫外線吸収剤、防腐剤、殺菌剤、酸化防止剤、植物抽出物、pH調整剤、アルコール、色素、香料、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、精製水等があげられる。
本発明の皮膚外用剤の形態としては、特に限定されないが、例えば、乳液、クリーム、化粧水、パック等が挙げられる。また、剤型としては、特に限定されないが、液状、ゲル状、ペースト状、クリーム状、ジェル状、分散液状等が挙げられる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、これら実施例は本発明を限定するものではない。
(実施例)
以下の組成にてセラミド類含有リポソーム分散液を調製し、調製可能性、経時安定性について評価した。
なお、調製可能性と経時安定性は以下のように評価を行った。
(1)調整可能性
調製直後の試験品の平均粒子径について評価した。
◎:平均粒子径が100nm以下
○:平均粒子径が200nm以下
△:平均粒子径が250nm以下
×:調製不可(目視判断で分散液が不均一)
(2)経時安定性(目視判断)
室温にて1週間放置し、外観に変化(クリーミング又は容器底面への白濁沈殿物が確認できること)が認められるか否かで評価を行った。
○:(室温で)調整後1週間以上外観が変わらない
×:(室温で)調整後1週間以内で外観が変わる
Figure 0006606833
ポリアルキルオキシステロールエーテルを配合した実施例1〜6の分散液は、平均粒子径200nm以下のリポソームを調製することができ、1週間以上の経時安定性を確認することができた。一方、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合した比較例1及び界面活性剤を配合していない比較例2は、均一なセラミド分散液が調製できなかった。
Figure 0006606833
ポリアルキルオキシステロールの配合量を調製し、それぞれのリポソームの平均粒子径の比較を行った。
Figure 0006606833
N−アシルアミノ酸のジエステルを配合した実施例2及び実施例10〜16は、平均粒子径200nm以下のリポソームを調製することができ、1週間以上の経時安定性を確認することができた。一方、N−アシルアミノ酸のジエステルを配合しなかった比較例3は、均一なセラミド分散液が調製できなかった。
(実施例17)
美容液
(成分) (W/W)%
1,3−ブチレングリコール 6%
グリセリン 4%
カルボキシビニルポリマー 0.15%
ヒアルロン酸ナトリウム 0.05%
ピロリドンカルボン酸ナトリウム(50%水溶液) 0.1%
PEG−60水添ヒマシ油 0.5%
スクワラン 2%
実施例2のセラミド類含有リポソーム分散液 10%
防腐剤 適量
中和剤 適量(pH6)
精製水 残量
(実施例18)
クリーム剤(成分) (W/W)%
POE(40)ステアリン酸 2%
自己乳化型モノステアリン酸グリセリル 4%
スクワラン 8%
2−エチルヘキサン酸セチル 3%
トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 2%
トリ 2−エチルヘキサン酸グリセリル 3%
ベヘニルアルコール 4%
メチルポリシロキサン(300cSt) 0.1%
1,3-ブチレングリコール 5%
実施例2のセラミド類含有リポソーム分散液 10%
防腐剤 適量
精製水 残量
(実施例19)

ジェル剤
(成分) (W/W)%
カルボキシビニルポリマー 0.3%
加水分解コラーゲン 0.02%
ヒアルロン酸ナトリウム 0.05%
ピロリドンカルボン酸ナトリウム(50%水溶液) 0.1%
ジプロピレングリコール 4%
グリセリン 2%
1,3−ブチレングリコール 6%
実施例2のセラミド類含有リポソーム分散液 10%
防腐剤 適量
中和剤 適量(pH6)
精製水 残量
本発明のセラミド類含有リポソーム分散液は、経時安定性に優れ、セラミド含有皮膚外用剤の原料として有用である。

Claims (9)

  1. セラミド類、リン脂質、N−アシルアミノ酸のジエステル及びポリアルキルオキシステロールエーテルを含有し、リポソームの平均粒子径が50nm以上200nm以下であり、リン脂質がホスファチジルコリン含有量55質量%以上のリン脂質であり、ポリアルキルオキシステロールエーテルが以下のi)〜v)からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とするリポソーム分散液。
    i)ポリオキシエチレン(20)フィトステロール
    ii)ポリオキシエチレン(30)フィトステロール
    iii)ポリオキシエチレン(15)コレステリルエーテル
    iv)ポリオキシエチレン(20)コレステリルエーテル
    v)ポリオキシエチレン(30)コレステリルエーテル
  2. リン脂質が、水素添加レシチンである請求項1記載のリポソーム分散液。
  3. N−アシルアミノ酸のジエステルが、N−ラウロイルグルタミン酸のジエステルである請求項1記載のリポソーム分散液。
  4. ポリアルキルオキシステロールエーテルが、ポリオキシエチレン(20)フィトステロール、又はポリオキシエチレン(30)フィトステロールである請求項1記載のリポソーム分散液。
  5. セラミド類が、セラミドタイプ1〜セラミドタイプ7のいずれかである請求項1記載のリポソーム分散液。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のリポソーム分散液を配合した皮膚外用剤。
  7. 化粧料である請求項6記載の皮膚外用剤。
  8. 水中油型エマルションである請求項7記載の皮膚外用剤。
  9. セラミド類、ホスファチジルコリン含有量55質量%以上のリン脂質、N−アシルアミノ酸のジエステル及び以下のi)〜v)からなる群より選ばれる少なくとも1種であるポリアルキルオキシステロールエーテルを含有することを特徴とするリポソーム分散液を製造する方法であって、高圧ミキサーを用いてリポソームの平均粒子径を50nm以上200nm以下に分散させることを特徴とするリポソーム分散液製造方法。
    i)ポリオキシエチレン(20)フィトステロール
    ii)ポリオキシエチレン(30)フィトステロール
    iii)ポリオキシエチレン(15)コレステリルエーテル
    iv)ポリオキシエチレン(20)コレステリルエーテル
    v)ポリオキシエチレン(30)コレステリルエーテル
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