JP6790710B2 - ウルソール酸含有リポソーム分散液 - Google Patents

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本発明は、安定なウルソール酸含有リポソーム分散液及び該リポソーム分散液を配合した外用剤組成物に関する。
ウルソール酸は、ローズマリー、セージ、デュボイシアなどの植物に、ごくわずかに含まれる成分で、抗炎症作用、美白作用、抗酸化作用、酵素コラゲナーゼの働きを抑制したり、コラーゲン線維の産生を増強する効果があることが知られる。
しかしながら、ウルソール酸は、水にも油にも溶けにくいという性質から、ウルソール酸を配合した化粧品が製品化される例は少ない。
ウルソール酸を化粧品に適応するための可溶化技術としては、特開2006−36716号(特許文献1)や特開2013-116880号(特許文献2)が知られている。
特許文献1は、ウルソール酸を油滴に含有させたものを用いた乳化形態をとるものであり、特許文献2は、水性分散物における油相(分散相)を構成する分散粒子に関するギジ技術であり、いずれも本発明のようなリポソーム技術とは相違する。
特開2006−36716号 特開2013−116880号
本発明の目的は、ウルソール酸を内包する新規なリポソーム分散液を提供し、ウルソール酸を含有した安定な外用剤組成物の製造に役立てることを目的とする。
即ち、本発明は、以下のとおりである。
1)以下の成分(A)〜(E)を含有するリポソーム分散液。
(A)ウルソール酸又はその塩
(B)リン脂質
(C)ポリオキシアルキレンステロールエーテル
(D)ソルビタン脂肪酸エステル及びモノグリセリン脂肪酸エステルからなる群より選ばれる1種又は2種以上の非イオン界面活性剤
(E)多価アルコール
2)(B)リン脂質が、大豆リン脂質又は水素添加大豆リン脂質である1)記載のリポソーム分散液。
3)(C)ポリオキシアルキレンステロールエーテルが、ポリオキシアルキレンコレステロールエーテル又はポリオキシアルキレンフィトステロールエーテルであり、HLBが10以上のものである1)又は2)に記載のリポソーム分散液。
4)(D)非イオン界面活性剤が、ソルビタンイソステアリン酸エステル又はソルビタンオレイン酸エステルである1)〜3)のいずれかに記載のリポソーム分散液。
5)(D)非イオン界面活性剤が、モノグリセリンイソステアリン酸エステル又はモノグリセリンオレイン酸エステルである1)〜3)のいずれかに記載のリポソーム分散液。
6)(E)多価アルコールが、1,3ブチレングリコール及び/又はジプロピレングリコールである1)〜5)のいずれかに記載のリポソーム分散液。
7)1)〜6)のいずれかに記載のリポソーム分散液を配合した外用剤組成物。
8)化粧料である7)記載の外用剤組成物。
本発明により、ウルソール酸を含有するリポソーム分散液を提供が可能となり、経時安定性に優れたウルソール酸含有外用剤組成物の提供が可能となった。
本発明のリポソーム分散液は、(A)ウルソール酸、(B)リン脂質、(C)ポリオキシアルキレンステロールエーテル、及び(D)ソルビタン脂肪酸エステル又はモノグリセリン脂肪酸エステル、(E)多価アルコールを含有することを特徴とする。
(1)ウルソール酸
本発明においてウルソール酸とは、環状トリテルペン系成分であり、セージ、ローズマリー、りんご、バジル、ビルベリー、クランベリー、エルダーフラワー、ペパーミント、ラベンダー、オレガノ、タイム、サンザシ、プルーンなどから公知の方法を用いて抽出することができ、ナトリウムなどの塩として配合することもできる。
ウルソール酸は市販品を購入し、利用することが可能であり、このような市販品としては、ウルソール酸 90%、セージ葉エキスを10%含む「URSOLIC EXTRACT 90%CG」(サビンサジャパン製)等が例示できる。
ウルソール酸又はその塩の含有量は、本発明のリポソーム分散液中0.001〜4(W/W)%であることが好ましく、より好ましくは0.005〜3(W/W)%である。
(2)リン脂質
本発明のリポソーム分散液は、リン脂質を必須成分として含有する。
リン脂質は、化粧料、医薬部外品、医薬品等に使用されるものであれば特に限定される物ではなく、天然リン脂質、水素添加リン脂質等のリン脂質誘導体、合成リン脂質等を含めた概念のものである。
リン脂質としては、例えば、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン、大豆レシチン、卵黄レシチン等の天然リン脂質、天然リン脂質中の不飽和炭素鎖を水素により飽和とした水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質等の水素添加リン脂質、ジオレイルホスファチジルコリン等の合成リン脂質等が挙げられる。
リン脂質は、その1種を単独で使用しても、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明においては、大豆レシチン、卵黄レシチン等のリン脂質、水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質等の水素添加リン脂質、合成リン脂質を用いることが好ましく、水素添加リン脂質がさらに好ましく、水素添加することにより高度不飽和結合がなくなり酸化に対する安定性は向上する。
また、これにより、リポソームの酸化安定性や温度安定性が向上する。
水素添加リン脂質のヨウ素価は10以下が酸化安定性を保つためにも好ましい。
リン脂質は、市販品を購入し、利用することが可能である。
このような市販品としては、例えば、「レシノールS−10EX」(PC含有量95質量%以上、ヨウ素価10以下)、「レシノールS−10E」(PC含有量75〜85質量%、ヨウ素価10以下)、「レシノールS−10M」(PC含有量55〜65質量%、ヨウ素価10以下)等の水素添加大豆リン脂質(以上、いずれも日光ケミカルズ株式会社製)等が例示できる。
リン脂質の含有量は、本発明のリポソーム分散液中1〜15(W/W)%であることが好ましく、より好ましくは2〜7(W/W)%である。
(3)ポリオキシアルキレンステロールエーテル
発明のリポソーム分散液は、ポリオキシアルキレンステロールエーテルを必須成分として含有する。ポリオキシアルキレンの付加モル数が10〜40であるポリオキシアルキレンステロールエーテルは、フィトステロール骨格又はコレステロール骨格等のステロール骨格に、ポリオキシアルキレンの付加モル数が10〜40付加したものであるが、平均付加モル数は、好ましくは15〜30、より好ましくは20〜30である。
ステロールに付加させるポリオキシアルキレンとしては、例えば、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン等の「アルキレン」の炭素数が2〜5(好適には2〜3)であるポリオキシアルキレンが挙げられる。好ましくは、ポリオキシエチレンである。
ステロール骨格部分の構造としては、コレステロール、コレスタノール、ラノステロール、セレブロステロール、デヒドロコレステロール、コプロスタノール等の動物系ステロール骨格;β−シトステロール、スチグマステロール、カンペステロール及びエルゴステロール、フコステロール、スピナステロール及びブラシカステロール等の植物系ステロール骨格;ミコステロール及びチモステロール等の微生物系ステロール骨格;これらを水素付加又は水付加した誘導体が挙げられる。好ましくは、フィトステロール、コレステロールである。
動物系ステロール骨格を有するものは動物から主として得られる。例えば、魚油(例えばいわし油)から得られたコレステロール;羊毛脂から得られ、コレステロールやラノステロールを主成分とするラノリンアルコール;これらの水素付加物等が挙げられる。
また、植物系ステロール骨格を有するものは植物から主として得られる。フィトステロールとは、一般的に、β−シトステロール、スチグマステロール、カンペステロール、フコステロール、スピナステロール、ブラシカステロール及びエルゴステロール等から選ばれる1種又は2種以上のものをいい、特に2種以上の混合物をいう。
これらポリオキシアルキレンステロールエーテルは単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
より具体的には、POE(10)コレステリルエーテル、POE(15)コレステリルエーテル、POE(20)コレステリルエーテル、POE(24)コレステリルエーテル及びPOE(30)コレステリルエーテル等のポリオキシエチレンコレステリルエーテル類;POE(20)コレスタノール、POE(25)コレスタノール及びPOE(30)コレスタノール等のポリオキシエチレンコレスタノール類;POE(5)フィトステロール、POE(10)フィトステロール、POE(20)フィトステロール、POE(25)フィトステロール及びPOE(30)フィトステロール等のポリオキシエチレンフィトステロール類;POE(20)フィトスタノール、POE(25)フィトスタノール及びPOE(30)フィトスタノール等のポリオキシエチレンフィトスタノール類等が挙げられる。
市販品としては、EMALEX CS−10(日本エマルジョン社製)、EMALEX CS−20(日本エマルジョン社製)、EMALEX CS−30(日本エマルジョン社製)、NIKKOL BPS−10(日本サーファクタント工業社製)、NIKKOL BPS−20(日本サーファクタント工業社製)、NIKKOL BPS−30(日本サーファクタント工業社製)等が挙げられる。
なお、前記具体例における括弧内の数値は、エチレンオキサイドの平均付加モル数を示す。以下も同様である。
これらのなかでも、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル類及びポリオキシエチレンフィトステロール類が、浸透性及び安定性の点から好ましい。更に、POE(10〜30)コレステロール及びPOE(10〜30)フィトステロールが好ましい。より、POE(20〜30)コレステロール及びPOE(20〜30)フィトステロールが好ましい。
これらポリオキシアルキレンステロールエーテルは1種を単独で使用しても、2種以上を組み合わせて使用してもよい。ポリオキシステロールエーテルの含有量は、特に限定されないが、本発明のリポソーム分散液中0.01〜10(W/W)%が好ましく、より好ましくは0.1重量%〜5重量%である、
(4)ソルビタン脂肪酸エステル
本発明においてソルビタン脂肪酸エステルとは、ソルビタンと脂肪酸とのエステルであり、より好ましくはソルビタンと液状脂肪酸とのエステルである。
例えば、オレイン酸ソルビタン、ステアリン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、ラウリン酸ソルビタン、ヤシ脂肪酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、ジイソステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、トリイソステアリン酸ソルビタンが挙げられる。
(5)モノグリセリン脂肪酸エステル
本発明においてモノグリセリン脂肪酸エステルとは、モノグリセリンと脂肪酸とを反応させて得られるエステルであり、モノ、ジ、トリエステルの3種類がある。
例えば、カプリル酸グリセリル、カプリン酸グリセリル、ラウリン酸グリセリル、ミリスチン酸グリセリル、パルミチン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリルが挙げられる。
なお、ソルビタン脂肪酸エステル及びモノグリセリン脂肪酸エステルの含有量の合計は、本発明のリポソーム分散液中0.01〜7(W/W)%が好ましく、より好ましくは0.05〜4(W/W)%である、
(6)多価アルコール
本発明の多価アルコールは、1分子中にヒドロキシル基を2個以上持つアルコールを意味し、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトールが挙げられる。好ましくはジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールであり、ジプロピレングリコールと1,3−ブチレングリコールを組み合わせ用いることがさらに好ましい。
多価アルコールの含有量は、本発明のリポソーム分散液中1.5〜50(W/W)%が好ましく、より好ましくは10〜30(W/W)%である。
(7)リポソーム
本発明のリポソームは、皮膚への浸透及びメラノサイトへのデリバリー等を考慮すると小さい粒径のものが好ましく、平均粒径が250nm以下のリポソームが好ましく、さらに好ましくは50〜200nmであり、特に好ましくは90〜160nmである。
粒径の測定は濃厚系粒径アナライザーFPAR−1000(大塚電子株式会社製)を用いて測定される。
粒径の下限は、製造される範囲で特に限定されないが、安定性の点から50nmが好ましい。
(リポソーム分散液の調製例)
次に、リポソーム分散液の調製例を挙げる。
表1に掲げた各々の成分を用いて以下の方法でリポソーム分散液を製造した。
表1は使用した各成分の割合を(W/W)%(精製水を加えリポソーム分散液を100gとしたときの各成分のグラム数)で示している。
(調製法)
(I)リン脂質をポリオキシアルキレンステロールエーテルと多価アルコール(例えば、1,3ブチレングリコール)を溶解した水に加温して分散溶解する。
(II)ウルソール酸をソルビタン脂肪酸エステル(又はモノグリセリン脂肪酸エステル)、と多価アルコール(例えば、ジプロピレングリコール)に溶解する。
(III) (II)を(I)に加えてホモミキサーでプレ混合をする。
(IV) (III)の混合物を高圧ホモミキサーで混合(圧力:150Mpas、10パス)し、リポソーム分散液を得る。
(8)外用剤組成物
本発明の外用剤組成物には、上記リポソーム分散液に加え、通常化粧品、医薬部外品、医薬品等の皮膚外用剤に用いられる他の成分を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
前記任意配合成分としては、成分中に含まれる物質が複数の成分に該当する場合がある記載であり、また前記と一部重なる記載も含まれるが、例えば、油分、保湿剤、多価アルコール、増粘剤、水溶性高分子、皮膜形成剤、非水溶性高分子、油ゲル化剤、高分子エマルジョン、粉末、顔料、染料、レーキ、低級アルコール、糖類、紫外線吸収剤、アミノ酸類、ビタミン類、美白剤、皮膚賦活剤、血行促進剤、抗脂漏剤、抗炎症剤(消炎剤)等の薬剤、植物抽出物、有機酸、有機アミン、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、酸化防止剤、抗菌剤(防腐殺菌剤)、収斂剤、清涼剤、香料、水等を挙げることができる。
他に加えてもよい配合成分としては、油相成分、水溶性高分子、界面活性剤、有機及び無機顔料、有機粉体、紫外線吸収剤、防腐剤、殺菌剤、酸化防止剤、植物抽出物、pH調整剤、アルコール、色素、香料、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、精製水等があげられる。
本発明の外用剤組成物の形態としては、特に限定されないが、例えば、乳液、クリーム、化粧水、パック等が挙げられる。
また、剤型としては、特に限定されないが、液状、ゲル状、ペースト状、クリーム状、ジェル状、分散液状等が挙げられる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、これら実施例は本発明を限定するものではない。
以下の組成にてウルソール酸含有リポソーム分散液を調製し、平均粒子径、外観・透明度、経時安定性について評価した。
なお、平均粒子径、外観透明度、経時安定性は以下のように評価を行った。
(1)平均粒子径
調製直後の試験品の平均粒子径について評価した。
◎:平均粒子径が100nm以下
○:平均粒子径が200nm以下
△:平均粒子径が250nm以下
×:分布が大きく測定不可
(2)外観・透明度
◎:透明度度高い
○:透明感あり
△:濁っている
×:分離
(3)経時安定性(目視判断)
調製後40℃で保存し、外観の変化を観察し評価を行った。
◎ : 調製後40℃保存1ヶ月以上変化なし
○ : 調製後40℃保存1ヶ月でややにごりは認められるが、透明性は維持される
△ : 調製後40℃保存1週間で分離
× : 調製後40℃保存1日で分離
(4)総合評価
◎: 非常に良い
○: 良い
△: 悪い
×: 非常に悪い
Figure 0006790710
BPS-30 :NIKKOL BPS-30(日本サーファクタント工業社製)
BPS-20 :NIKKOL BPS-20(日本サーファクタント工業社製)
Figure 0006790710
BPS-30 :NIKKOL BPS-30(日本サーファクタント工業社製)
BPS-20 :NIKKOL BPS-20(日本サーファクタント工業社製)
Figure 0006790710
BPS-30 :NIKKOL BPS-30(日本サーファクタント工業社製)
BPS-20 :NIKKOL BPS-20(日本サーファクタント工業社製)
Figure 0006790710
BPS-30 :NIKKOL BPS-30(日本サーファクタント工業社製)
BPS-20 :NIKKOL BPS-20(日本サーファクタント工業社製)
実施例1〜20のリポソーム分散液は、外観・透明度は透明感がある、あるいは透明度が高く、リポソームの平均粒子径はいずれも200nm以下であった。また、40℃で1月保存後も透明性が維持されていた。
一方、ポリオキシアルキレンステロールエーテル(C成分)を含有していない比較例3,5は、調製後から分離しており、多価アルコール(E成分)を含有していない比較例2、4は調製直後から濁りが生じており、40℃保存により1日で分離が生じた。ソルビタン脂肪酸エステルもモノグリセリン脂肪酸エステル(D成分)も含有していない比較例1は、外観・透明度は透明感があり、リポソームの平均粒子径は200nm以下と優れた性状を示したが、40℃で1月保存したところ分離が認められた。
実施例21
美容液 (W/W)%
キサンタンガム 0.4
ヒドロキシエチルセルロース 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.1
1,3−ブチレングリコール 5.0
水酸化カリウム(1%水溶液) 2.5
実施例2のリポソーム分散液 5.0
防腐剤 適量
精製水 全量100
実施例22
化粧水 (W/W)%
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 3.0
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
PCA−Na 0.5
実施例3のリポソーム分散液 5.0
防腐剤 適量
精製水 全量100
〈調製方法〉 精製水に全成分を添加し均一になるまで攪拌する。
実施例22
クリーム (W/W)%
(A)
POE(40)モノステアリン酸 2.0
自己乳化型モノステアリン酸グリセリル 5.0
ステアリン酸 2.0
セタノール 2.0
スクワラン 12.0
マカデミアナッツ油 4.0
メチルポリシロキサン(300cSt) 0.2
防腐剤 適量
(B)
1,3−ブチレングリコール 7.0
精製水 全量100
(C) 実施例5のリポソーム分散液 5.0
〈調製方法〉A、Bともに80°Cで加温溶解し,BをAに撹拌しながら徐々に加え乳化する。撹拌しながら冷却し、40°Cで(C)を加えて撹拌をして30〜35℃で攪拌を止め、放置する。
本発明のウルソール酸含有リポソーム分散液は、経時安定性に優れ、ウルソール酸含有外用剤組成物の原料として有用である。

Claims (7)

  1. 以下の成分(A)〜(E)を含有するリポソーム分散液。
    (A)ウルソール酸又はその塩
    (B)リン脂質
    (C)ポリオキシアルキレンステロールエーテル
    (D)ソルビタン脂肪酸エステル及びモノグリセリン脂肪酸エステルからなる群より選ばれる1種又は2種以上の非イオン界面活性剤
    (E)1,3ブチレングリコール及び/又はジプロピレングリコールである多価アルコール
  2. (B)リン脂質が、大豆リン脂質又は水素添加大豆リン脂質である請求項1記載のリポソーム分散液。
  3. (C)ポリオキシアルキレンステロールエーテルが、ポリオキシアルキレンコレステロールエーテル又はポリオキシアルキレンフィトステロールエーテルであり、HLBが10以上のものである請求項1又は2に記載のリポソーム分散液。
  4. (D)非イオン界面活性剤が、ソルビタンイソステアリン酸エステル又はソルビタンオレイン酸エステルである請求項1〜3のいずれかに記載のリポソーム分散液。
  5. (D)非イオン界面活性剤が、モノグリセリンイソステアリン酸エステル又はモノグリセリンオレイン酸エステルである請求項1〜3のいずれかに記載のリポソーム分散液。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載のリポソーム分散液を配合した外用剤組成物。
  7. 化粧料である請求項記載の外用剤組成物。
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