JP2006151818A - 皮膚化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 水分蒸散抑制能に優れ結合水量を高めた化粧料を提供することである。
【解決手段】 スフィンゴミエリンを含有し、高い水分蒸散抑制能と高い結合水量を有することを特徴とする皮膚化粧料である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、水分蒸散抑制能に優れ結合水量を高める皮膚化粧料、皮膚化粧料組成物、及び皮膚化粧方法に関する。
スフィンゴミエリンは、脳組織だけでなく高等動物の臓器にも広く存在し、スフィンゴイド骨格をベースとし、脂肪酸が酸アミド結合をした親水部にアミド結合を保持するスフィンゴ脂質の1つである。
従来、スフィンゴミエリンは動物(特に牛)などから抽出していた原料であり、一般市場への提供はほとんどなく、これまでは試薬としてでしか販売されていない脂質の1つであった。これまで入手可能であったスフィンゴミエリンは、高純度のものであれば試薬レベルでしか存在しなかった。また、その大きな分子間力ならびに価格などの面から、化粧料への高純度品の高濃度配合は非常に困難であり、その皮膚における機能も明確ではなかった。
従来の化粧料には、リン脂質の成分の一つとしてスフィンゴミエリンが含有されるものがあるが、これらはレシチンなどを含んだリン脂質全体の特性を利用したものであり、化粧料の有効成分としてスフィンゴミエリンが使用されているものはない。また、このことに起因して、スフィンゴミエリンが化粧料用の組成物として特定の機能を発揮させるように用いられることはなかった。
近年、卵又はミルク由来のスフィンゴミエリンが見いだされ、本発明者らは、従来の牛由来ではなく、この卵又はミルク由来のスフィンゴミエリンを使用することで、スフィンゴミエリンの特性を明確にすることができた。具体的には、化粧料の成分として、リン脂質の成分の中でも特にスフィンゴミエリンが、水分蒸散抑制能や結合水量などが優れるという知見を得ることができた。
本発明の目的としては、卵又はミルク由来のスフィンゴミエリンを化粧料に含有させることで、皮膚へ塗布した際には高い水分蒸散抑制能を発揮し、角質層中における水分保持量の指標である結合水量を最適比率に保持し、かつ感触の優れた化粧料を提供することである。また、牛由来ではなく卵又はミルク由来のスフィンゴミエリンを使用することで、近年の狂牛病問題を解決することである。
さらに、皮膚化粧料及びメイクアップ化粧料において持続的に高い保湿効果を発揮するためには、バリヤー能のみならず、肌本来が持つ水分量を維持することも必要となる。そこで、本発明のさらなる目的としては、スフィンゴミエリンをリポソーム剤形として設計することで、より効果的に保湿効果を発揮する化粧料を提供することである。
また、本発明は、スフィンゴミエリンを有効成分として皮膚化粧料に添加するための皮膚化粧料組成物、ならびに、スフィンゴミエリンを有効成分として皮膚に塗布するための皮膚化粧方法を提供することを目的とする。
なお、このような用途のスフィンゴミエリンとしては、構成成分中に含まれる主成分としてのスフィンゴミエリンが高純度(15%以上)に維持されることが好ましい。
本発明に係る第1の構成は、スフィンゴミエリンを含有し、高い水分蒸散抑制能と高い結合水量を有することを特徴とする皮膚化粧料である。
本発明に係る第2の構成は、上記皮膚化粧料において、リポソーム分散液を含むことを特徴とする。
本発明に係る第3の構成は、上記皮膚化粧料において、前記スフィンゴミエリンは卵及びミルクのうちいずれか一方を由来とすることを特徴とする。
本発明に係る第4の構成は、上記皮膚化粧料において、前記スフィンゴミエリンが高純度品であることを特徴とする。
本発明に係る第5の構成は、上記皮膚化粧料において、前記スフィンゴミエリンが0.001w/w%以上10.0w/w%以下配合されていることを特徴とする。
本発明に係る第6の構成は、上記皮膚化粧料がメイクアップ化粧料であることを特徴とする。
本発明に係る第7の構成は、スフィンゴミエリンを含有し水分蒸散抑制能及び結合水量を高めることを特徴とする皮膚化粧料組成物である。
本発明に係る第8の構成は、上記皮膚化粧料組成物において、前記スフィンゴミエリンは卵及びミルクのうちいずれか一方を由来とすることを特徴とする。
本発明に係る第9の構成は、上記皮膚化粧料組成物において、前記スフィンゴミエリンが高純度品であることを特徴とする。
本発明に係る第10の構成は、スフィンゴミエリンを含有する皮膚化粧料を皮膚に塗布し、皮膚に対する水分蒸散抑制能及び結合水量を高めることを特徴とする皮膚化粧方法。
本発明に係る第11の構成は、上記皮膚化粧方法において、前記スフィンゴミエリンは卵及びミルクのうちいずれか一方を由来とすることを特徴とする。
本発明に係る第12の構成は、上記皮膚化粧方法において、前記スフィンゴミエリンが高純度品であることを特徴とする。
本発明によれば、スフィンゴミエリンを含有し、高い水分蒸散抑制能と高い結合水量を有する皮膚化粧料を提供することができる。このような皮膚化粧料によれば、従来のレシチンなどのリン脂質を使用した化粧料に比べて、スフィンゴミエリン特有の機能を発揮させ、水分蒸散抑制能と結合水量が優れた化粧料を提供することができる。
また、本発明によれば、上記皮膚化粧料において、リポソーム分散液を含むことで、スフィンゴミエリンをリポソーム剤形とすることができ、皮膚本来の水分量を維持し持続的に高い保湿効果を発揮することができる。
また、本発明によれば、上記皮膚化粧料において、スフィンゴミエリンは卵及びミルクのうちいずれか一方を由来とすることで、このスフィンゴミエリンを化粧料へ効果的かつ高濃度に配合することが可能となり、バリヤー能および皮膚の水分保持力をより高めることが可能となり、肌に高い保水力をもたらす、高機能保湿化粧料を提供することができる。また、従来の牛由来の試薬品では困難であったが、卵又はミルク由来のスフィンゴミエリンを使用することで、化粧料におけるスフィンゴミエリン特有の機能を明確にすることができた。さらに、卵又はミルク由来のスフィンゴミエリンが使用されることで、牛由来原料による近年の狂牛病問題を解決することができる。
また、本発明によれば、上記皮膚化粧料において、スフィンゴミエリンが高純度品であることで、高純度のスフィンゴミエリンを高濃度に配合することが可能となる。
また、本発明によれば、上記皮膚化粧料において、スフィンゴミエリンが0.001w/w%以上10.0w/w%以下配合されていることで、スフィンゴミエリンを有効成分として化粧料に含有させ、皮膚に対してスフィンゴミエリンの機能を効果的に発揮することができる。
また、本発明によれば、上記皮膚化粧料がメイクアップ化粧料であることで、メイクアップ化粧料の用途に適した、スフィンゴミエリンに起因する水分蒸散抑制能及び結合水量の機能を効果的に発揮させることができる。
また、本発明によれば、スフィンゴミエリンを含有し水分蒸散抑制能及び結合水量を高める化粧料組成物を提供することができる。このような化粧料組成物によれば、皮膚化粧料にスフィンゴミエリンを有効成分として含有させ、この皮膚化粧料の水分蒸散抑制能及び結合水量を高めることができる。
また、本発明によれば、スフィンゴミエリンを含有する皮膚化粧料を皮膚に塗布し、皮膚に対する水分蒸散抑制能及び結合水量を高める皮膚化粧方法を提供することができる。このような皮膚化粧方法によれば、皮膚化粧料の有効成分としてスフィンゴミエリンを皮膚に塗布することができ、皮膚に対する水分蒸散抑制能及び結合水量を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態における例示が本発明を限定することはない。
本発明に係る皮膚化粧料は、スフィンゴミエリンを含有し、高い水分蒸散抑制能を有し、高い結合水量を肌に対し付与する。本発明に係る一実施の形態の皮膚化粧料は、卵又はミルク由来のスフィンゴミエリンと皮膚化粧料に常用される成分とを配合し、調製したものである。
本実施の形態で使用するスフィンゴミエリンは、卵又はミルク由来のものであり、試薬品グレードではなく化粧品原料として作り出されたものである。このスフィンゴミエリンを化粧品剤形に配合することで、一般的に皮膚親和性が高くバリヤー能ならびに肌への水分保持力もあるといわれているレシチンを用いて作製されたリポソーム単独化粧料に比べ、分子内のアミド結合により高いバリヤー能および水分保持力(結合水量)を有する化粧料剤形を調製することが可能となり、特に角質層中の水分蒸散を抑制するバリヤー能が高いことに起因する、水分保持能力に優れた高機能保湿化粧料の作製が可能となり、これにより、乾燥肌に起因するシワ、肌のターンオーバーの調節、さらには抗炎症効果も期待できる。
なお、上述のスフィンゴミエリンを用いることで、スフィンゴミエリンを含有し、水分蒸散抑制能及び結合水量を高める皮膚化粧料組成物を製造することができる。
本実施の形態の化粧料において、卵又はミルク由来のスフィンゴミエリンは、粉末あるいは固形状態のものを0.001〜10.0w/w%配合するのが好ましい。配合量が0.001w/w%未満であるとスフィンゴミエリン特有の高いバリヤー能ならびに結合水量が効果的に発揮されず高い保湿効果が得られにくくなり、配合量が10.0w/w%を越えると、分離、変色、あるいは変臭などの安定性、さらには皮膚化粧料としての官能に悪影響を及ぼす可能性があり、好ましくない。なお、本実施の形態に用いられるスフィンゴミエリンの構成成分中に含まれる主成分としてのスフィンゴミエリンの純度は15%以上とすることが望ましい。
皮膚化粧料としては、特に限定されず、例えば、乳液、クリーム、化粧水、パック、洗顔料、マッサージ料、リキッドファンデーションやパウダーファンデーションなどを含むメイクアップ化粧料などの化粧品、ならびにボディ用化粧料や医薬部外品などとすることができる。
また、メイクアップ化粧料としては、上術のリキッドファンデーションやパウダーファンデーションの他、口紅、リップクリーム、ほほ紅、アイシャドウ、おしろい、コンシーラーなどとすることができる。
上記した必須成分の他に、通常の化粧料に配合される成分、例えば、油剤、粉体、界面活性剤、精製水、低級アルコール、高分子化合物、ゲル化剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、酸化防止剤、色素、防腐剤、香料、美容成分などを本発明の効果を損なわない範囲で適宜選択して用いることができる。
リポソームの膜形成基材としては、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジン酸、リゾホスファチジルコリン、スフィンゴミエリン、卵黄レシチン、大豆レシチンなどの天然もしくは合成のリン脂質または水素添加リン脂質、コレステロール類、例えばコレステロール、コレステロールのアルキルエステル、フィトステロール、フィトステロールのアルキルエステル、グリセロ糖脂質、セチルガラクトサイドの如きアシルグルコシド、ジアルキル型合成界面活性剤、N−アシル−スフィンゴシン又はその硫酸エステル、N−アシルスフィンゴ糖脂質、N−高級アシルグルタチオンの一種または二種以上の混合物があげられる。この他、リポソームの安定化もしくは相転移温度の改善のために多価アルコール、高級アルコール、高級脂肪酸などを必要に応じて配合できる。
配合基準としては、50〜99w/w%であり、好ましくは50〜90w/w%である。
油脂類としては、ホホバ油、ヒマシ油、オリーブ油、大豆油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、ミンク油、タートル油などが挙げられる。
炭化水素類としては、流動パラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、スクワランなどが挙げられる。
ロウ類としては、ミツロウ、ラノリン、カルナバロウ、キャンデリラロウなどが挙げられる。
脂肪酸としては、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸などが挙げられる。
合成エステル類としては、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、モノステアリン酸プロピレングリコール、乳酸ミリスチル、リンゴ酸イソステアリル、モノステアリン酸グリセリン、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムなどが挙げられる。
油脂類、炭化水素、ロウ類、脂肪酸、合成エステル類は、通常あわせて0〜30w/w%の割合で配合される。
アルコール類としては、エタノール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコールなどが挙げられる。
アルコール類は、通常0〜25w/w%の割合で配合される。
界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラウリル硫酸ナトリウム、ピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ジアルキルスルホコハク酸、臭化セチルピリジニウム、塩化−n−オクタデシルトリメチルアンモニウム、モノアルキルリン酸、N−アシルスルタミン酸、N−アシルグルタミン、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン還元ラノリンなどが挙げられる。
界面活性剤は、通常0〜10w/w%の割合で配合される。
増粘剤としては、カルボキシビニルポリマー、メチルポリシロキサン、デキストラン、カルボキシメチルセルロース、カラギーンナン、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどが挙げられる。
増粘剤は、通常0〜5w/w%の割合で配合される。
保湿剤としては、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ピログルタミン酸、アセチルグルタミン酸、ヒアルロン酸、プロシアニジン、L−アルギニンなどが挙げられる。
保湿剤は、通常0〜25w/w%の割合で配合される。
防腐剤としては、安息香酸、サリチル酸、デヒドロ酢酸あるいはそれらの塩類、パラオキシ安息香酸エステル類のフェノール類、トリクロサンハロカルバンなどが挙げられる。
防腐剤は、通常0〜0.3w/w%の割合で配合される。
香料は、通常化粧料に使用するものであればどのような香料を用いてもよい。
顔料としては、酸化鉄、二酸化チタン、酸化亜鉛、カオリン、タルクなどが挙げられる。
顔料は、通常0〜5w/w%の割合で配合される。
薬剤としては、小麦胚芽油、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンE、アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウムあるいはナトリウム、D−パントテールアルコール、グリチルリチン酸ジカリウム、グルタチオン、UV吸収剤、キレート剤、植物抽出物、微生物代謝物/抽出物などが挙げられる。
薬剤は、通常0〜5w/w%の割合で配合される。
水としては、水道水、ミネラルウォーター、かん水、海水、海洋深層水、超純水、極地氷由来水、含鉱水、精製水などが挙げられる。
水は任意の割合で配合される。
また、本発明の海洋深層水とは、表面海水が沈降していて層を形成しているもので低温、清浄で栄養塩に富む固有水であり、その取水海域は1000〜4000m、好ましくは2000〜3000mであり、取水深度は250〜500m、好ましくは300〜400mである。
海洋深層水は、多くのミネラルを含有していることから、保湿性に優れ、また、浸透感に優れていることから、化粧料に配合させている有効成分の皮膚内への浸透を促すと考えられる。
化粧料の剤形は任意であり、例えば、可溶化系乳化剤形あるいは分散型の剤形をとることが可能である。
本実施の形態の化粧料を使用した化粧料製品としては、化粧水、乳液、美容液、クリーム、洗顔料、パック、ジェルなどのスキンケア製品や、乳化ファンデーションなどの製品が挙げられる。
また、本実施の形態の化粧料を皮膚に塗布することで、皮膚に対する水分蒸散抑制能及び結合水量を高める化粧方法を提供することができる。
以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明が実施例によって限定されるものではない。
(実施例1)
(スフィンゴミエリンの水分蒸散抑制能への効果試験)
実施例1としてミルク由来のスフィンゴミエリンを含有する水溶液、比較例1として植物由来のスフィンゴ糖脂質のコーンスフィンゴ糖脂質を含有したリポソーム水溶液、比較例2としてリン脂質(大豆レシチン)を用いたリポソーム水溶液、比較例3としてリン脂質(卵黄レシチン)を用いたリポソーム水溶液を調製し、各原料による水分蒸散抑制能(バリヤー能)について検討を行った。
(試験例1)
各種原料の濃度が1w/w%となるように配合した水溶液をリポソーム水溶液調製における定法であるバンガム法により作成し、この溶液を人工モデル皮膚に一定量塗布した後、室温下にて十分に乾かし、その後水を入れたカップの上部にこの人工皮膚をのせ、24時間37℃湿度40%の一定条件下に放置した後、カップ内における水分蒸散率を測定した。このように測定した水分蒸散率を水分蒸散抑制能とする。その結果を表1に示す。
Figure 2006151818
この結果、実施例1のミルク由来のスフィンゴミエリンは、一般に高い水分蒸散抑制能を持つといわれるリン脂質(比較例2、3)、またコーンスフィンゴ糖脂質(比較例1)に比べて、さらに高い水分蒸散抑制能を有することがわかった。また、実施例1では、ミルク由来のスフィンゴミエリンを配合することで、水分蒸散を50%以上抑えることが可能な脂質膜を有するリポソーム水溶液が得られることがわかった。
(実施例2)
(スフィンゴミエリンの結合水への効果試験)
実施例2としてミルク由来のスフィンゴミエリンを含有した水溶液、比較例4として米由来スフィンゴ糖脂質水溶液、比較例5としてリン脂質(大豆レシチン)水溶液、比較例6としてリン脂質(卵黄レシチン)水溶液を用い、各原料による結合水量について検討を行った。
(試験例2)
各種原料を濃度が異なるように精製水中に含有させ調製し、その後、アニーリングをおこなうことで均一分散した水溶液を作製した。この溶液を用いてDSC(示差走査熱分析)により定法に従い、各水溶液の結合水の測定を行った。その結果を表2に示す。
Figure 2006151818
この結果、実施例2のミルク由来のスフィンゴミエリンは、一般に高い結合水量を有するといわれるリン脂質(比較例5、6)に比べて、さらに高い結合水量を有し、また、その構造中に糖が付随していることから高い結合水量が期待される米由来のスフィンゴ糖脂質(比較例4)に比べても、さらに高い結合水量を有することがわかった。
(実施例3)
(クリームによる皮膚のバリヤー能への効果試験)
ミルク由来のスフィンゴミエリンを含有するクリームを人工モデル皮膚に一定量塗布し、このモデル皮膚を用いることで、実際に化粧品へ配合した際、どれだけ水分の蒸散が防げるかを検討した。
(処方例1)
(w/w%)
海洋深層水(逆浸透膜濾過済み) 50.0
ホホバ油 10.0
リン脂質 1.5
コレステロール 0.7
グリセリン脂肪酸エステル 2.0
高級アルコール 3.0
多価アルコール脂肪酸エステル 0.5
カルボキシビニルポリマー 0.05
グリセリン 7.0
1,3−ブチレングリコール 7.0
L−アルギニン 0.1
保湿剤 0.5
防腐剤 0.5
精製水 全量を100に調製
上記の基本処方に、実施例3ではスフィンゴミエリン1w/w%、比較例7ではコーンスフィンゴ糖脂質1w/w%、比較例8ではリン脂質(大豆レシチン)1w/w%、をそれぞれ配合した3種類のクリーム、さらに比較例9として脂質未配合のクリームを作製した。製造方法は、定法に従い調製し、クリームとした。なお、ここで用いた海洋深層水(逆浸透膜濾過済み)とは、海洋深層水原水を逆浸透膜濾過によって処理された水である。
(試験例3)
定法に従い作成した各種化粧料バルクを人工モデル皮膚に一定量塗布した後、室温下にて十分に乾かし、その後水を入れたカップの上部にこの人工皮膚をのせ、24時間37℃湿度40%の一定条件下に放置した後、カップ内における水分蒸散率を測定した。このように測定した水分蒸散率を水分蒸散抑制能とする。その結果を表3に示す。
Figure 2006151818
この結果、実施例3のミルク由来スフィンゴミエリンを1w/w%配合したクリームは、コーンスフィンゴ糖脂質(比較例7)、リン脂質(比較例8)を配合したもの、及び脂質未配合(比較例9)のものに比べて、さらに高い水分蒸散抑制能を有することがわかった。
このように、スフィンゴミエリンを実際にクリームに配合した場合にも、従来のリン脂質及びスフィンゴ糖脂質に比べて、高い水分蒸散抑制能を示すことから、スフィンゴミエリンを化粧料として用いることにより、高機能保湿クリームを可能とすることができた。

Claims (12)

  1. スフィンゴミエリンを含有し、高い水分蒸散抑制能と高い結合水量を有することを特徴とする皮膚化粧料。
  2. リポソーム分散液を含むことを特徴とする請求項1に記載された皮膚化粧料。
  3. 前記スフィンゴミエリンは卵及びミルクのうちいずれか一方を由来とすることを特徴とする請求項1又は2に記載された皮膚化粧料。
  4. 前記スフィンゴミエリンが高純度品であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載された皮膚化粧料。
  5. 前記スフィンゴミエリンが0.001w/w%以上10.0w/w%以下配合されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載された皮膚化粧料。
  6. メイクアップ化粧料であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載された皮膚化粧料。
  7. スフィンゴミエリンを含有し水分蒸散抑制能及び結合水量を高めることを特徴とする皮膚化粧料組成物。
  8. 前記スフィンゴミエリンは卵及びミルクのうちいずれか一方を由来とすることを特徴とする請求項7に記載された皮膚化粧料組成物。
  9. 前記スフィンゴミエリンが高純度品であることを特徴とする請求項7又は8に記載された皮膚化粧料組成物。
  10. スフィンゴミエリンを含有する化粧料を皮膚に塗布し、皮膚に対する水分蒸散抑制能及び結合水量を高めることを特徴とする皮膚化粧方法。
  11. 前記スフィンゴミエリンは卵及びミルクのうちいずれか一方を由来とすることを特徴とする請求項10に記載された皮膚化粧方法。
  12. 前記スフィンゴミエリンが高純度品であることを特徴とする請求項10又は11に記載された皮膚化粧方法。
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