JP2009102257A - リポソーム及びそれを含む皮膚化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】安全性を確保し、動物愛護感情にも配慮し、動物由来の成分を配合せずに、植物由来成分のみからなるナノスケールのリポソームおよびそれを含有するバリア機能、感触性に優れた皮膚化粧料を提供する。
【解決手段】こんにゃく芋から抽出されるスフィンゴ糖脂質を含有するリポソームであって、平均粒径が10nm〜1000nmであることを特徴とするリポソーム、また、こんにゃく芋から抽出したスフィンゴ糖脂質を分散媒に添加した後、500〜3,000kg/cm2の加圧下で乳化してリポソームを得ることを特徴とする前記のリポソームの製造方法。
【選択図】なし
【解決手段】こんにゃく芋から抽出されるスフィンゴ糖脂質を含有するリポソームであって、平均粒径が10nm〜1000nmであることを特徴とするリポソーム、また、こんにゃく芋から抽出したスフィンゴ糖脂質を分散媒に添加した後、500〜3,000kg/cm2の加圧下で乳化してリポソームを得ることを特徴とする前記のリポソームの製造方法。
【選択図】なし
Description
本発明は、こんにゃく芋から抽出されるスフィンゴ糖脂質を含有するリポソーム及びそれを含む皮膚化粧料に関するものである。
従来から皮膚化粧料には様々な動物由来成分を含有するものが知られている。バリア機能、感触性に優れた、ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ等の動物由来成分が皮膚化粧料に使用されているが、近年わが国においても狂牛病が発生したこと、動物愛護運動の広まりなどにより動物由来原料を使用した化粧料が消費者から忌避されるようになっている。従い、動物由来の原料を使用せずに、従来と同様のバリア機能・感触性を持った皮膚化粧料の開発が求められている。そのようなものとして、植物由来の複合脂質を配合した皮膚化粧料が提案されている。例えば、トウモロコシ由来のスフィンゴ糖脂質を含むもの(例えば、特許文献1参照)、芋類由来のスフィンゴ糖脂質を含むもの(例えば、特許文献2、3参照)などが知られている。
一方、バリア機能や感触性を高める物質を皮膚内に深く浸透させるべくリポソーム化させることが提案されている。例えば、脂質二分子膜に特定の脂肪族アルコールを含有させてリポソーム化したもの(例えば、特許文献4参照)、トウモロコシ由来のスフィンゴ糖脂質とβ−グルカンを含有しリポソーム化したもの(例えば、特許文献1参照)、特定のセラミドをリポソーム膜として目的物質を内包させたリポソーム(例えば、特許文献5参照)などが知られている。
特開2004−051561号公報
特開2002−226353号公報
特開2003−231640号公報
特開2003−081809号公報
特開2006−328026号公報
しかしながら、従来、皮膚化粧料として用いられるリポソームは、その粒径が比較的大きく、皮膚内に浸透し難いという問題があった。
さらに、リポソームを安定化するためには、皮膚化粧料の有効成分のほかにレシチンなどの分散剤や助剤を用いてリポソーム化する必要があり、植物抽出物のみから成るリポソーム分散液を得られないなどの問題があった。
本発明は、安全性を確保し、動物愛護感情にも配慮し、動物由来の成分を配合せずに、植物由来成分のみからなるナノスケールのリポソームおよびそれを含有するバリア機能、感触性に優れた皮膚化粧料を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、特定植物由来の抽出物を利用すること、および乳化の際に高圧にすることにより、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第一は、こんにゃく芋から抽出されるスフィンゴ糖脂質を含有するリポソームであって、平均粒径が10nm〜1000nmであることを特徴とするリポソームを要旨とするものである。
本発明の第二は、こんにゃく芋から抽出したスフィンゴ糖脂質を分散媒に添加した後、500〜3,000kg/cm2の加圧下で乳化してリポソームを得ることを特徴とする請求項1記載のリポソームの製造方法を要旨とするものである。
本発明の第三は、本発明の第一のリポソームを含有することを特徴とする皮膚化粧料を要旨とするものである。
本発明の皮膚化粧料によれば、皮膚の保水成分であるスフィンゴ糖脂質を含むこんにゃく芋抽出物のみにより構成され、しかもナノスケールのリポソームであるため、皮膚親和性、皮膚浸透性に優れた効果を発揮することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。まず、本発明の第一のリポソームについて説明する。
本発明において用いられるスフィンゴ糖脂質は、こんにゃく芋(Amorphophallus konjac K.Koch)から抽出及び/又は精製したものであり、スフィンゴ糖脂質としてグリコシルセラミド(セレブロシド)を含むものである。
こんにゃく芋からスフィンゴ糖脂質を抽出・精製する方法としては、例えば、こんにゃく芋からこんにゃくを製造する際に副生されるとび粉を原料として用い、エタノールを用いて抽出し、水洗することにより水溶性成分を除去することにより得ることができる。更に必要に応じて、抽出物をシリカゲルカラムに掛け、クロロホルムで洗浄した後、メチルアルコールで溶出したのち乾燥することによりスフィンゴ糖脂質を精製することができる。本発明において用いられるスフィンゴ糖脂質の純度は特に限定されるものではなく、こんにゃく芋から抽出して得られた段階のもの、あるいはさらにシリカゲルカラムクロマトグラフィーなどにより精製して得られた段階ものであってもよく、目的に応じて適宜選択すればよい。
本発明のリポソームは、上記のスフィンゴ糖脂質を含有するものであって、スフィンゴ糖脂質のみからなるものであっても、またスフィンゴ糖脂質のほかにリポソーム形成基材を含むものであってもよい。そのようなリポソーム形成基材としては、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノール、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジン酸、リゾホスファチジルコリン、スフィンゴミエリン、卵黄レチシン、大豆レシチン等の天然或は合成のリン酸脂質又は水素添加リン脂質、コレステロール、コレステロールのアルキルエステル等のコレステロール類、フィトステロール、フィトステロールのアルキルエステル、グリセロ糖脂質、セチルガラクトサイドのようなアシルグルコシド、ジアルキル類合成界面活性剤、N−アシル−スフィンゴシンまたはその硫酸エステル、N−アシルスフィンゴ糖脂質、N−高級アシルグルタチオンの1種又は2種以上の混合物が挙げられる。以上の内、リポソーム膜形成の容易さからすると、卵黄レチシン、大豆レシチン等の天然或は合成のリン酸脂質又は水素添加リン脂質を0.1〜2質量%使用することが好ましい。
さらに、本発明のリポソームには、リポソームの安定化若しくは相転移温度の改善の為に多価アルコール、高級アルコール、高級脂肪酸等を必要に応じて配合することができる。そのようなものとして、グリセリン、セタノール、ステアリン酸、ステアリルアルコールが好ましい。その配合量としては、0.5〜10質量%が好ましい。
本発明のリポソームは、サイズがナノスケールであることを特徴とするものであって、平均粒径が10nm〜1000nmであり、好ましくは50nm〜500nmである。ここで、平均粒径とは、粒度分布計(ゼータ電位を利用したもの)で測定して求めた値をいい、試料の量は一回の測定で50〜100ml程度を使用する。
次に、本発明の第二のリポソームの製造方法について説明する。
まず、リポソームの構成成分を準備する。スフィンゴ糖脂質は、上述したようにこんにゃく芋から調製すればよい。必要に応じて、リポソーム形成基材又はリポソーム安定化のためのアルコールなどを準備する。
本発明においては、上記のスフィンゴ糖脂質及び必要に応じてリポソーム形成基材又はリポソーム安定化剤を水などの分散媒に加える。安定化剤は安定性の点からポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖エステル、天然又は合成郷分子が好ましい。スフィンゴ糖脂質の添加量は、添加後の液量に対し0.01〜2.0w/w%が変色、変臭等の点から好ましく、さらに0.1〜1.0w/w%が好ましい。
ついで、乳化操作によりリポソーム化を行うが、そのためには、80℃で加熱溶解し2時間超音波処理しその後冷却、或は80℃で加熱溶解し2時間攪拌した後冷却すればよい。
本発明においては、このリポソーム化の操作を500〜3,000kg/cm2の加圧下で行うことを必須とする。好ましくは700〜1,500kg/cm2である。この操作は、高圧〜超高圧乳化装置を用いて行うことができ、例えば、マイクロフルイダイザーとして市販されている装置を用いればよい。
本発明の方法により、こんにゃく芋から抽出されたスフィンゴ糖脂質のみを用いてもナノスケールの安定したリポソームを得ることができる。
本発明の方法において、得られるリポソームの平均粒径のコントロールは、リポソーム化の際の圧力及び加圧時間を調整することで可能となる。
次に本発明の第三の皮膚化粧料について説明する。
本発明の皮膚化粧料は、本発明の第一のリポソームを含有するものである。リポソームの含有量としては、0.01〜2.0w/w%が好ましい。
本発明の皮膚化粧料に配合されるスフィンゴ糖脂質の作用は、加齢或は皮膚炎等の原因による経皮水分喪失の抑制が挙げられる。また、スフィンゴ糖脂質の中でもグリコシルセラミド(セレブロシド)は、細胞間脂質の重要な前駆体成分であり、皮膚のバリア機能の向上をもたらす。
本発明の皮膚化粧料は、例えば乳液、クリーム、化粧水、パック、洗顔料、マッサージ料、ジェル等の化粧品、ボディ用化粧品、医薬部外品とすることができる。またこれらの皮膚化粧料の調製は、常法に従って行えばよい。さらに本発明の皮膚化粧料は、可溶化系乳化剤形又は分散剤の剤形を採用することもでき、剤形は任意である。
本発明の皮膚化粧料には、上記したリポソームの他に、通常の化粧料に配合される成分、例えば、油剤、炭化水素類、ロウ類、脂肪酸、合成エステル類、アルコール類、粉体、界面活性剤、増粘剤、防腐剤、保湿剤、香料、顔料、低級アルコール、水、高分子化合物、ゲル化剤、酸化防止剤、美容成分等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜用いることができる。
油脂類としては、例えばヒマシ油、オリーブ油、ホホバ油、ヤシ油、大豆油、カカオ油、パーム油、ミンク油、タートル油等がある。炭化水素としては、例えば流動パラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、スクワラン等がある。ロウ類としては、例えばミツロウ、ラノリン、カルナバロウ、キャンデリラロウ等がある。脂肪酸としては、例えばミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸などがある。合成エステル類としては、例えばミリスチル酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、モノステアリン酸プロピレングリコール、乳酸ミリスチル、リンゴ酸イソステアリル、モノステアリン酸グリセリン、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム塩等がある。アルコール類としては、例えばエタノール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等がある。これらのアルコール類は、通常0〜25w/w%で配合する事ができる。界面活性剤としては、例えばグリセリン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラウリル硫酸ナトリウム、ピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ジアルキルスルホコハク酸、臭化セチルピリジニウム、塩化−N−オクタデシルトリメチルアンモニウム、モノアルキルリン酸、N−アシルグルタミン、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン還元ラノリン等がある。これらの界面活性剤は、通常0〜10w/w%で配合することができる。
増粘剤としては、例えばカルボキシビニルポリマー、メチルポリシロキサン、デキストラン、カルボシキメチルセルロース、カラギーナン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等がある。これらの増粘剤は、通常0〜25w/w%で配合することができる。保湿剤としては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ピログルタミン酸、アセチルグルタミン酸、ヒアルロン酸、プロシアニジン等がある。これらの保湿剤は、通常0〜10w/w%で配合することができる。防腐剤としては、例えば安息香酸、サリチル酸、デヒドロ酢酸或はそれらの塩類、パラオキシ安息香酸エステル類のフェノール類、トリクロサンハロカルバン等がある。通常、これらの防腐剤は、0〜0.5w/w%の割合で配合することができる。香料としては、通常化粧料に用いられるものであれば、どのような香料を用いても良い。顔料としては、例えば酸化鉄、二酸化チタン、酸化亜鉛、カオリン、タルク等がある。これらの顔料は通常0〜5w/w%で配合することができる。薬剤としては、例えば小麦胚芽油、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンE、アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム或はナトリウム、D−パントテールアルコール、グリチルリチン酸ジカリウム、グルタチオン、UV−吸収剤、キレート剤、植物抽出物、微生物代謝物/抽出物等がある。これらの薬剤は通常0〜5w/w%の割合で配合することができる。水としては、水道水、ミネラルウオーター、かん水、海水、超純水、極地氷由来水、含鉱水、精製水等がある。これらの水は任意の割合で配合することができる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
なお、実施例において、スフィンゴ糖脂質の定量法は以下のとおりである。
高速液体クロマトグラフィー法(HPLC法)により以下の条件で測定し、光散乱検出器を用いて検出した。
HPLC:Waters社製LC Module1
カラム:GLサイエンス社製Inertsil Sil 100A
移動相:クロロホルム:メタノール=9:1(容量比)
流速:1.0ml/分
カラム温度:25℃
検出器:Alltech社製 500ELSD
また、リポソームの平均粒径は、100mlの試料を用い、粒度分布計(ゼータ電位を利用したもの)で測定して求めた。
高速液体クロマトグラフィー法(HPLC法)により以下の条件で測定し、光散乱検出器を用いて検出した。
HPLC:Waters社製LC Module1
カラム:GLサイエンス社製Inertsil Sil 100A
移動相:クロロホルム:メタノール=9:1(容量比)
流速:1.0ml/分
カラム温度:25℃
検出器:Alltech社製 500ELSD
また、リポソームの平均粒径は、100mlの試料を用い、粒度分布計(ゼータ電位を利用したもの)で測定して求めた。
実施例1
こんにゃくトビ粉100kgをエタノール200Lを用いて2時間、常温抽出を行い、濃縮乾固して、1.08kgの抽出物を得た。この抽出物を、3.5Lのエタノールに再溶解し、水8Lを加え、攪拌槽にて攪拌し、水可溶性不純物を水相に移行せしめた後、食塩1.2kgを加え、塩析を行い、水不溶成分を凝集せしめ、その後、攪拌槽を加温し、全体を1時間沸騰させ凝集した水不溶分を融解浮上させ、水相と分離した。その後、水相を槽下部より抜き出して除去せしめた後、残った油相に、2.5Lのエタノールを加え、エタノール可溶分をろ過により回収したのち、濃縮乾固し、水洗後抽出物として、663gのオイル状物を得た。また、このオイル状物のスフィンゴ脂質含有率を測定したところ、10.7%であった。
こんにゃくトビ粉100kgをエタノール200Lを用いて2時間、常温抽出を行い、濃縮乾固して、1.08kgの抽出物を得た。この抽出物を、3.5Lのエタノールに再溶解し、水8Lを加え、攪拌槽にて攪拌し、水可溶性不純物を水相に移行せしめた後、食塩1.2kgを加え、塩析を行い、水不溶成分を凝集せしめ、その後、攪拌槽を加温し、全体を1時間沸騰させ凝集した水不溶分を融解浮上させ、水相と分離した。その後、水相を槽下部より抜き出して除去せしめた後、残った油相に、2.5Lのエタノールを加え、エタノール可溶分をろ過により回収したのち、濃縮乾固し、水洗後抽出物として、663gのオイル状物を得た。また、このオイル状物のスフィンゴ脂質含有率を測定したところ、10.7%であった。
このオイル状物質250gをクロロホルム1250mlに溶解しシリカゲル700gを充填したカラムに掛け、クロロホルム10Lを用いて洗浄した。さらにメタノール11Lを用いて溶出しろ過後減圧乾燥を行い乾燥物119.19gを得た。この乾燥物のスフィンゴ糖脂含有率を測定したところ20.1質量%であった。
次に、この乾燥物50gを水及びその他分散媒約10Lに分散させ、卵黄レチシンを添加し、得られた液を超高圧乳化装置を用いてリポソーム化を行った。圧力は700〜1,500kg/cm3、時間は30分間であった。
以上のようにして得られたリポソームについて、平均粒径を測定したところ、500nmであった。また、このリポソーム中のスフィンゴ糖脂質は、固形分質量として約20%であった。
実施例2
上記した実施例1で得られたリポソーム(以下、「こんにゃく由来セラミド」と表記)を用い、以下の処方により皮膚化粧料を作製した。
〔処方例1〕(クリーム)
下記組成にて80℃にて加熱溶解しホモジナイザーを利用して分散させた後冷却した。
水添レシチン 1.0%
こんにゃく由来セラミド 0.1%
ステアリン酸ポリグリセリル 1.5%
ステアリルアルコール 2.0%
セタノール 1.0%
ステアリン酸グリセリル 1.2%
スクワラン 10.0%
ミリスチン酸オクチルドデシル 8.0%
酢酸トコフェロール 0.1%
ジメチコン 0.2%
パラベン 0.2%
グリセリン 5.0%
ブチレングリコール 7.0%
精製水 適量(全量で100%)
上記した実施例1で得られたリポソーム(以下、「こんにゃく由来セラミド」と表記)を用い、以下の処方により皮膚化粧料を作製した。
〔処方例1〕(クリーム)
下記組成にて80℃にて加熱溶解しホモジナイザーを利用して分散させた後冷却した。
水添レシチン 1.0%
こんにゃく由来セラミド 0.1%
ステアリン酸ポリグリセリル 1.5%
ステアリルアルコール 2.0%
セタノール 1.0%
ステアリン酸グリセリル 1.2%
スクワラン 10.0%
ミリスチン酸オクチルドデシル 8.0%
酢酸トコフェロール 0.1%
ジメチコン 0.2%
パラベン 0.2%
グリセリン 5.0%
ブチレングリコール 7.0%
精製水 適量(全量で100%)
〔処方例2〕(化粧水)
下記組成にて混合溶解し均一化した。
ステアリン酸ポリグリセリル 0.5%
流動パラフィン 0.5%
こんにゃく由来セラミド 0.01%
水添レシチン 0.3%
ブチレングリコール 10.0%
グリセリン 5.0%
PEG1000 2.0%
パラベン 1.0%
エタノール 4.0%
PH調整剤 適量
精製水 適量(全量で100%)
下記組成にて混合溶解し均一化した。
ステアリン酸ポリグリセリル 0.5%
流動パラフィン 0.5%
こんにゃく由来セラミド 0.01%
水添レシチン 0.3%
ブチレングリコール 10.0%
グリセリン 5.0%
PEG1000 2.0%
パラベン 1.0%
エタノール 4.0%
PH調整剤 適量
精製水 適量(全量で100%)
〔処方例3〕(ゲルタイプ化粧水)
下記組成にて80℃にて加熱溶解しホモジナイザーを利用して分散させた後冷却した。
こんにゃく由来セラミド 0.05%
ステアリン酸ポリグリセリル 1.0%
スクワラン 0.3%
グリセリン 5.0%
ブチレングリコール 7.0%
カルボマー 0.2%
キサンタンガム 0.03%
パラベン 0.2%
KOH 0.06%
精製水 適量(全量で100%)
下記組成にて80℃にて加熱溶解しホモジナイザーを利用して分散させた後冷却した。
こんにゃく由来セラミド 0.05%
ステアリン酸ポリグリセリル 1.0%
スクワラン 0.3%
グリセリン 5.0%
ブチレングリコール 7.0%
カルボマー 0.2%
キサンタンガム 0.03%
パラベン 0.2%
KOH 0.06%
精製水 適量(全量で100%)
試験例1
上記の化粧水を用いて、官能試験により評価試験を行った。
なお、比較として、A社製品およびB社製品を使用した。
〔実施評価〕
就寝前、洗顔後に上記化粧水およびA社製品、B社製品を使っていただいた。翌日の肌のはり感によりこんにゃくセラミドバリアー評価を行った。
n数=10
翌日の肌のはり感評価
A社、B社との比較評価で得られた結果を表1に示した。表1から分かるように、上記化粧水は比較対照と比べてはりを感じる比率が高かった。
上記の化粧水を用いて、官能試験により評価試験を行った。
なお、比較として、A社製品およびB社製品を使用した。
〔実施評価〕
就寝前、洗顔後に上記化粧水およびA社製品、B社製品を使っていただいた。翌日の肌のはり感によりこんにゃくセラミドバリアー評価を行った。
n数=10
翌日の肌のはり感評価
A社、B社との比較評価で得られた結果を表1に示した。表1から分かるように、上記化粧水は比較対照と比べてはりを感じる比率が高かった。
Claims (3)
- こんにゃく芋から抽出されるスフィンゴ糖脂質を含有するリポソームであって、平均粒径が10nm〜1000nmであることを特徴とするリポソーム。
- こんにゃく芋から抽出したスフィンゴ糖脂質を分散媒に添加した後、500〜3,000kg/cm2の加圧下で乳化してリポソームを得ることを特徴とする請求項1記載のリポソームの製造方法。
- 請求項1記載のリポソームを含有することを特徴とする皮膚化粧料。
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JP2007275253A JP2009102257A (ja) | 2007-10-23 | 2007-10-23 | リポソーム及びそれを含む皮膚化粧料 |
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