JP6900562B2 - 紙類処理剤の製造方法および紙類の風合いを向上させる方法 - Google Patents

紙類処理剤の製造方法および紙類の風合いを向上させる方法 Download PDF

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Description

本発明は、紙類処理剤の製造方法および紙類の風合いを向上させる方法に関する。
従来、保湿剤を主成分とする紙類処理剤で紙類を処理することで、通常のドライティッシュ等に比べて紙類にしっとり感を付与した製品が知られている。その代表的な製品であるローションティッシュは、ティッシュ原紙に紙類処理剤としてローション剤を塗布した保湿系ティッシュであり、しっとりとして、やわらかさのある風合いで使用感が大きく向上することから、花粉症、インフルエンザ対策等の冬場の季節商品として普及が進み、近年では、鼻かみ用途中心から日常用途へ拡大し、通年化しつつある。
保湿系ティッシュの保湿剤には、グリセリンやポリエチレングリコール(PEG)等の多価アルコール、特に、天然油脂を原料とするグリセリンが使用される場合が多い。この保湿剤によって紙類の吸湿性、保湿性を強化し、紙類にしっとり感を付与することを前提とし、それに加えて、購買意欲を向上するものとして、人がものに触れたときに感じる材質感や感触としての風合いは、保湿系ティッシュの最も重要な品質になっている。やわらかさや表面の感触(なめらかさ)といった風合いを向上させるために、界面活性剤や、炭化水素、エステル等の油性成分、増粘剤など様々な基剤を配合している。界面活性剤は、主に風合いの特徴を左右する成分となり、やわらかさを付与し得る。油性成分は、主に風合いの変化を左右する成分となり、なめらかさを付与し得る。
しかし、主成分の保湿剤と、これらの基剤を均一に混合するためには、乳化する必要があるが、保湿剤をベースとした乳化系の調製は非常に困難である上に、乳化を整えるための基剤バランスと風合いを向上させるための基剤バランスを両立させることも非常に困難である。また、基剤の組み合わせと風合い向上との関係を規定する条件も現状においては客観的な指標が確立されていない。
従来、紙類を薬液で処理する技術として、以下の技術が提案されている。
特許文献1には、紙類等のシート材料に添加剤組成物を噴霧適用するにあたり、密閉加圧装置系において添加剤組成物と圧縮流体を含有する液状混合物を形成させ、該液状混合物をオリフィスより噴霧することが提案されている。使用される添加剤組成物としては、シート製品の所望の性質、性能に応じて広範な種類が非限定的に例示されている。発明を具体的に開示した実施例には、変性シリコーン柔軟剤や変性ラノリン柔軟剤と、ローションを含む添加剤組成物をティッシュペーパーに噴霧し均一に適用したことが記載されている。
特許文献2には、ティッシュ基質と、鼻汁皮膚刺激物質隔離剤を含むフェイシャルティッシュが提案されている。鼻汁皮膚刺激物質隔離剤はローション等の賦形剤と共に使用されることが記載され、発明を具体的に開示した実施例には、水を74〜75%、グリセリンを5%、ワックス、隔離剤製剤、ベントナイトを配合してローションを作製した例が記載されている。
特許文献3には、ロール状のトイレットペーパーにクリームを含ませることが記載されているが、その詳細、特に保湿剤と組み合わせることについては記載されていない。
特許文献4〜6には、保湿系ティッシュのような紙製品において、紙類処理剤を製造する際に、保湿剤を添加すると共に、界面活性剤や油性成分を別々に単独成分として添加することが記載されている。
特許文献4には、原紙に、炭化水素類、植物油、ロウ類、高級アルコール類のうち一種以上の油類物質と、水溶性ワックスとを含んでなる紙製品が提案されている。水溶性ワックスとしては、融点が30℃以上であって常温で固体を呈する、平均分子量1000以上で20000以下のポリエチレングリコールが例示されている。これらの油類物質(油性成分)と水溶性ワックスの他に、グリセリン等の保湿剤や界面活性剤を併用した例が記載されているが、これらの油性成分や界面活性剤は別々に単独成分として添加している。
特許文献5には、基材紙に、保湿剤を含む薬液を含有してなり、かつ水分率を特定範囲とした薬液含有薄葉紙が提案されている。薬液は、乳化成分(界面活性剤)と油性成分を含んでよいことが記載されているが、これらの界面活性剤や油性成分は別々に単独成分として添加している。
特許文献6には、香料、抗ウィルス剤、皮膚軟化成分等の成分をカプセル化したマイクロカプセルと、平均粒径が前記マイクロカプセル以上であるパウダーとを薬液に含有する薬液含有薄葉紙が提案されている。このマイクロカプセルは、膜剤としてメラミン樹脂等を使用し、コアセルベーション、小球化、マイクロスポンジ化、噴霧乾燥などの方法を用いて、皮膜硬化し壁材としたと記載されているように、硬いカプセル皮膜によって封入成分の効果を発現させることを目的とするものであるが、このようなマイクロカプセルやこれと併用するパウダーのやわらかさ、なめらかさといった風合いへの影響は、界面活性剤や油性成分とは異なっている。また薬液は、保湿剤と共に、乳化成分(界面活性剤)と油性成分を含んでよいことが記載されているが、これらの界面活性剤や油性成分は別々に単独成分として添加している。
特表2001−519237号公報 特表2002−533365号公報 特開2002−136444号公報 特開平10−226986号公報 特開2007−100229号公報 特開2007−204869号公報
しかしながら、一般に保湿剤をベースとした乳化系の調製は非常に困難である。以上のような従来技術においては、紙類処理剤として薬液を製造する際に、保湿剤を添加すると共に、界面活性剤や油性成分を別々に単独成分として添加しているが、時間が経つと薬液が分離してしまう。例えば3日間経過後には分離が見られる場合もあり、薬液が分離すると、原紙へ薬液を均一に含浸させることができなくなる。したがって薬液の分離を抑えるための乳化系の調製は、各成分の種類、組み合わせ等に工夫を要し制約がある。このような背景において、風合い向上のために界面活性剤や油性成分を添加する際に、簡便に薬液の分離を抑える技術が望まれていた。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、保湿剤を使用した紙類処理剤において、しっとり感と共に良好な風合いを紙類に付与することができ、かつ紙類処理剤の分離を抑制することが容易な紙類処理剤の製造方法および紙類の風合いを向上させる方法を提供することを課題としている。
本発明者らは鋭意検討した結果、化粧料等の乳化物をあらかじめ調製しておき、これを原料として添加し紙類処理剤を製造すると、経時的な分離を抑えることが困難であった保湿剤を主成分とする系においても、乳化物を添加するだけで容易に分離せず均一な乳化状態を維持することができ、特に数日での分離が1ヶ月経過しても分離が見られないまでにも経時安定性が向上し、これにより界面活性剤や油性成分の種類や組み合わせ等の制約が少なくなり、さらに、界面活性剤や油性成分を別々に単独で添加した系に比べても、乳化物の物性が紙類の風合い向上に繋がることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、上記の課題を解決するために、本発明の紙類処理剤の製造方法は、保湿剤を主成分とする紙類処理剤の製造方法であって、乳化物を添加することを特徴としている。
本発明の紙類の風合いを向上させる方法は、前記方法で製造された紙類処理剤で紙類を処理することを特徴としている。
本発明によれば、しっとり感と共に良好な風合いを紙類に付与することができ、かつ紙類処理剤の分離を抑制することが容易である。
以下に、本発明を詳細に説明する。
(保湿剤)
本発明において、紙類処理剤は、保湿剤を主成分としている。保湿剤は、紙類の吸湿性、保湿性を強化し、紙類にしっとり感を付与する。
ここで主成分とは、紙類処理剤の原料である各添加成分の中で、保湿剤を最も多い質量で配合することを意味する。その中でも、保湿剤の添加量は、紙類処理剤の原料全量に対して50〜99.9質量%が好ましく、70〜99質量%がより好ましく、70〜90質量%がさらに好ましい。
本発明に用いられる保湿剤としては、例えば、多価アルコール類、糖アルコール類、糖類、アミノ酸類、吸湿性を有するアルカリ類・酸類とそれらの塩類が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリオキシエチレングリセリンエーテル、イソプレングリコール、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン等が挙げられる。
糖アルコールとしては、例えば、ソルビトール、イノシトール、グルコシルトレハロース、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、ラクチトール、フルクトース、オリゴ糖アルコール、マルチトール、還元パラチノース、還元水飴、還元澱粉加水分解物等が挙げられる。
糖類としては、例えば、果糖、ブドウ糖、乳糖、キシロース、プシコース、麦芽糖、水飴、オリゴ糖、マルトース、トレハロース、ラクトース、パラチニット、ショ糖、異性化糖、イソマルトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、乳果オリゴ糖、大豆オリゴ糖、ラフィノース、ステビア、甘草、サッカリン、アステルパーム、アセスルファムK、スクラロース等が挙げられる。
アミノ酸類としては、例えば、グリシン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、アルギニン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、シスチン、システイン、メチオニン、トリプトファン等が挙げられる。
吸湿性を有するアルカリ類・酸類とそれらの塩類としては、例えば、パンテテイン−S−スルホン酸塩、トリメチルグリシン、ベタイン、ピロリン酸、ピロリン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸塩、ピロリン酸カリウム、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ポリリン酸カリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム等が挙げられる。
これらの保湿剤の中でも、多価アルコールが好ましく、グリセリンがより好ましい。保湿剤としてグリセリンを使用する場合、保湿剤全量に対するグリセリンの割合は80質量%以上が好ましく、90質量%以上がより好ましい。グリセリンと併用する保湿剤としては、例えば、ソルビトール等が挙げられる。
(乳化物)
本発明において、乳化物は、油溶性成分と水溶性成分の一方が微粒子となり、もう一方の中に分散している状態であれば特に限定されず、例えば、油溶性成分中に水溶性成分が分散している油中水型、油中水中油型や、水溶性成分中に油溶性成分が分散している水中油型、水中油中水型等が挙げられる。これらの中でも、水中油型、水中油中水型が好ましい。
乳化物としては、化粧料を好ましく用いることができる。化粧料の配合成分である界面活性剤や油性成分は、やわらかさ、なめらかさ等の風合いを向上させるのに適しており、乳化物としての化粧料を添加することにより、紙類処理剤は経時での分離が著しく抑制される。
化粧料としては、乳化物であれば特に限定されないが、皮膚用化粧料(基礎化粧料)、メイクアップ化粧料、ヘアケア化粧料等が挙げられる。その中でも、体を清潔にしたり、見た目を美しくしたりする目的で、皮膚等に塗布等するもので、作用の緩和なもの、例えば基礎化粧料(フェイス化粧料、ボデイ化粧料等)が好ましい。ここで化粧料は、一般の化粧料に限定されるものではなく、医薬部外品、指定医薬部外品、外用医薬品等をも包含するものである。
化粧料の剤型も特に限定されず、クリーム状、乳液状(ミルク)、液状(リキッド)、ゲル状(ジェル)等が挙げられる(以下、本明細書においてクリーム、乳液、リキッド、ゲルと略称する場合がある。)。クリーム状とは、一般には不透明で、かつ常温(25℃)で流動性がない状態を言い、乳液状とは、一般には不透明で外観が白く、かつ常温(25℃)で流動性がある状態を言い、液状(リキッド)は、一般には外観が透明で、かつ常温(25℃)で流動性がある状態を言い、ゲル状(ジェル)とは、一般には外観が透明で、かつ常温(25℃)で流動性がない状態を言う。
クリーム状の化粧料としては、例えば、コールドクリーム、ナリシングクリーム、バニシングクリーム、エモリエントクリーム、保湿クリーム、モイスチャクリーム、ナイトクリーム、アイクリーム、ハンドクリーム、リップクリーム、シェービングクリーム、ボディクリーム、ヘアクリーム、クレンジングクリーム、ベビークリーム、メディカルクリーム、スキンクリーム、ゲルクリーム、ボタニカルクリーム、生クリーム、ホイップクリーム等が挙げられる。
乳液状の化粧料としては、例えば、コールドミルク、ナリシングミルク、バニシングミルク、エモリエントミルク、保湿ミルク、モイスチャミルク、ナイトミルク、アイミルク、ハンドミルク、リップミルク、シェービングミルク、ボディミルク、ヘアミルク、クレンジングミルク、ベビーミルク、メディカルミルク、スキンミルク、ゲルミルク、ボタニカルミルク等が挙げられる。
液状(リキッド)の化粧料としては、例えば、コールドリキッド、ナリシングリキッド、バニシングリキッド、エモリエントリキッド、保湿リキッド、モイスチャリキッド、ナイトリキッド、アイリキッド、ハンドリキッド、リップリキッド、シェービングリキッド、ボディリキッド(ボディローション)、ヘアリキッド(ヘアローション)、クレンジングリキッド(クレンジンローション)、ベビーリキッド、メディカルリキッド、スキンリキッド(スキンローション)、ゲルリキッド、ボタニカルリキッド、化粧水(ローション)、美容液、クレンジングオイル等が挙げられる。
ゲル状(ジェル)の化粧料としては、例えば、コールドゲル、ナリシングゲル、バニシングゲル、エモリエントゲル、保湿ゲル、モイスチャゲル、ナイトゲル、アイゲル、ハンドゲル、リップゲル、シェービングゲル、ボディゲル、ヘアゲル、クレンジングゲル、ベビーゲル、メディカルゲル、スキンゲル、ボタニカルゲル等が挙げられる。
上記のような剤型のうち、本発明においては、乳化物が、クリーム状、乳液状、液状、ゲル状から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。本発明においては、乳化物がクリーム状であることが好ましい。乳化物がクリーム状であると、紙類の風合い、特になめらかさの向上が顕著である。
乳化物は、粘弾性体であることが好ましい。乳化物が粘弾性体であると、紙類の風合い、特になめらかさが向上する。本発明において粘弾性体とは、歪をかけたときの応力との位相角が45°となる歪値が存在するものを指す。位相角が45°となる歪値は、特に限定されず、0.01%以上が例示できるが、風合い向上の点で、0.1%以上200%以下であることが好ましく、0.1%以上100%以下であることがより好ましく、0.1%以上80%以下であることがさらに好ましく、0.1%以上50%以下であることが特に好ましい。乳化物が化粧料である場合、クリーム等は歪値を0.1%以上50%以下とすることができ、紙類の風合い、特になめらかさの向上が顕著である。
歪をかけたときの応力との位相角およびその位相角が45°となる歪値は、例えば、レオメーターによる測定で求めることができる。
乳化物が水中油型または水中油中水型である場合、乳化物における油滴のメディアン径は、0.01〜500μmが好ましく、0.1〜100μmがより好ましい。メディアン径は、例えば、島津製作所製のレーザ回折式粒子径分布測定装置(SALD−2300等)による測定で求めることができる。
本発明において、乳化物に使用される界面活性剤としては、求める風合いや乳化特性等に応じて、1種単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。界面活性剤は一般に、通常では混ざらない水等の水性成分と油性成分とを乳化により均一化する。
本発明において、乳化物に使用される界面活性剤は、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、および両性イオン界面活性剤から適宜選択して用いることができる。
非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ヒマシ油脂肪酸エステル、硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、エチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセライド、ポリエチレングリコール脂肪酸モノエタノールアミド、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラノリンアルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ラウリン酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油ピログルタミン酸脂肪酸ジエステル、ピログルタミン酸脂肪酸グリセリル、ポリオキシエチレングリセリルピログルタミン酸脂肪酸ジエステル、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテルリン酸塩、N−アシルアミノ酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルホスホン酸またはその塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、リン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル、N−アシル−L−グルタミン酸塩、N−アシル−L−アルギニンエチル−DL−ピロリドンカルボン酸塩等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、モノアルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、N,N−ジアルキロイルオキシエチル−N−メチル,N−ヒドロキシエチルアンモニウム塩、アルキルアミン塩、ステアリルジメチルベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、アルキルベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン、水添レシチン、アルキルオキシヒドロキシプロピルアルギニン塩酸塩、ラウリルヒドロキシスルタイン、ラウリミノジプロピオン酸、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ラウリルアミノジフ酢酸ナトリウム、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、N−[3−アルキルオキシ−2−ヒドロキシプロピル]−L−アルギニン塩酸塩、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルジメチルアミンオキシド、アルキルアミノジプロピオン酸ナトリウム、ジヒドロキシアルキルメチルグリシン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム等が挙げられる。
これらの中でも、炭素数が14〜18(C14−C18)のアルキル基またはカルボキシル基(脂肪酸)を有する界面活性剤が好ましく、炭素数が16〜18(C16−C18)のアルキル基またはカルボキシル基(脂肪酸)を有する界面活性剤がより好ましい。これらの界面活性剤を使用すると風合い(なめらかさ、やわらかさなど)が向上する。なお、これらのアルキル基またはカルボキシル基(脂肪酸)は、不飽和型、飽和型のいずれであってもよく、直鎖型、分岐型のいずれであってもよい。
本発明において、乳化物に使用される油性成分としては、求める風合いや乳化特性等に応じて、1種単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。
油性成分としては、特に限定されないが、例えば、炭化水素類、油脂類、エステル類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、ロウ類、ステロイド類等が挙げられ、これらは常温で液体、ペースト、固体のいずれであってもよい。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
炭化水素類としては、例えば、流動パラフィン、パラフィン、固形パラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン、スクワラン、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、水添ポリイソブテン、エチレン・α−オレフィン・コオリゴマー、エチレンプロピレンポリマー等が挙げられる。
油脂類としては、例えば、アボガド油、アーモンド油、アマニ油、オリーブ油、カカオ油、エゴマ油、ツバキ油、ヒマシ油、ゴマ油、小麦胚芽油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サザンカ油、サフラワー油、大豆油、月見草油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーシック油、パーム核油、ヤシ油、パーム油、牛脂、豚脂、馬脂、羊脂、シア脂、カカオ脂、タートル油、ミンク油、卵黄油、パーセリン油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ホホバ油、グレープシード油、マカデミアナッツ油、綿実油、メドウホーム油、ヤシ油、落花生油、タラ肝油、ローズヒップ油、牛脂硬化油、牛脂極度硬化油、硬化ヒマシ油、パーム極度硬化油等が挙げられる。
エステル類としては、例えば、ステアリン酸アルキルエステル、パルミチン酸アルキルエステル、ミリスチン酸アルキルエステル、ラウリン酸アルキルエステル、ベヘニン酸アルキルエステル、オレイン酸アルキルエステル、イソステアリン酸アルキルエステル、12−ヒドロキシステアリン酸アルキルエステル、ウンデシレン酸アルキルエステル、ラノリン脂肪酸アルキルエステル、エルカ酸アルキルエステル、ヤシ油脂肪酸アルキルエステル、ステアロイルオキシステアリン酸アルキルエステル、イソノナン酸アルキルエステル、ジメチルオクタン酸アルキルエステル、オクタン酸アルキルエステル、乳酸アルキルエステル、エチルヘキサン酸アルキルエステル、ネオペンタン酸アルキルエステル、リンゴ酸アルキルエステル、フタル酸アルキルエステル、クエン酸アルキルエステル、マロン酸アルキルエステル、アジピン酸アルキルエステル、エチレングリコール脂肪酸エステル、プロパンジオール脂肪酸エステル、ブタンジオール脂肪酸エステル、トリメチロールプロパン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、トレハロース脂肪酸エステル、ペンチレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。
脂肪酸類としては、例えば、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、ラノリン脂肪酸、エルカ酸、ステアロイルオキシステアリン酸等が挙げられる。
高級アルコール類としては、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール、ヘキシルデカノール、ミリスチルアルコール、アラキルアルコール、フィトステロール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられる。
シリコーン油類としては、例えば、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、カルボキシル変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性オイル、ポリグリセリン変性シリコーンオイル、ジメチルポリシロキサン、ジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、メチルフェニルシリコーン、アルキル変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーン、メチルハイドロジェンシリコーン、フッ素変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、カルビノール変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、シリコーン樹脂、ジメチコン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、テトラメチルヘキサシロキサン、高重合メチルポリシロキサン等が挙げられる。
ロウ類としては、例えば、モクロウ、ミツロウ、ハゼロウ、ウルシロウ、サトウキビロウ、パームロウ、モンタンワックス、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、ラノリン、鯨蝋、還元ラノリン、液状ラノリン、硬質ラノリン、セレシン、オゾケライト等が挙げられる。
ステロイド類としては、例えば、コレステロール、ジヒドロコレステロール、コレステロール脂肪酸エステル等が挙げられる。
これらの中でも、炭素数が14〜18(C14−C18)のアルキル基またはカルボキシル基(脂肪酸)を有する油性成分、炭素数が14〜18(C14−C18)のカルボン酸類、炭素数が14〜18(C14−C18)の高級アルコール類が好ましく、炭素数が16〜18(C16−C18)のアルキル基またはカルボキシル基(脂肪酸)を有油性成分、炭素数が16〜18(C16−C18)のカルボン酸類、炭素数が16〜18(C16−C18)の高級アルコール類がより好ましい。これらの油性成分を使用すると風合い(なめらかさ)が向上する。なお、これらのアルキル基またはカルボキシル基(脂肪酸)は、不飽和型、飽和型のいずれであってもよく、直鎖型、分岐型のいずれであってもよい。
本発明において、紙類処理剤における乳化物の添加量は、有姿量、すなわちそのままの量で紙類処理剤の各原料の添加量全量に対して0.01〜30質量%が好ましく、1.0〜20質量%がより好ましい。また有効分量、すなわち乳化物の各原料の添加量から水の添加量を除いた量に換算して0.001〜10質量%が好ましく、0.05〜5質量%がより好ましい。
(紙類処理剤における乳化物以外の界面活性剤)
本発明において、紙類処理剤には、本発明の効果を損なわない範囲内において、上記乳化物以外に、界面活性剤を上記乳化物とは別々に単独の成分として添加することができる。この単独の成分として添加される界面活性剤は、上記乳化物の添加量を少なくしても風合いの向上を図ることができ、特に紙類のやわらかさを向上し得る。すなわち上記乳化物を添加することで紙類処理剤の分離を抑制しつつ、その添加量を少なくしても風合いの向上を図ることができる。本発明において、上記乳化物以外の界面活性剤としては、求める風合い等に応じて、1種単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記乳化物以外の界面活性剤は、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、および両性イオン界面活性剤から適宜選択して用いることができる。
非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ヒマシ油脂肪酸エステル、硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、エチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセライド、ポリエチレングリコール脂肪酸モノエタノールアミド、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラノリンアルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ラウリン酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油ピログルタミン酸脂肪酸ジエステル、ピログルタミン酸脂肪酸グリセリル、ポリオキシエチレングリセリルピログルタミン酸脂肪酸ジエステル、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテルリン酸塩、N−アシルアミノ酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルホスホン酸またはその塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、リン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル、N−アシル−L−グルタミン酸塩、N−アシル−L−アルギニンエチル−DL−ピロリドンカルボン酸塩等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、モノアルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、N,N−ジアルキロイルオキシエチル−N−メチル,N−ヒドロキシエチルアンモニウム塩、アルキルアミン塩、ステアリルジメチルベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、アルキルベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン、水添レシチン、アルキルオキシヒドロキシプロピルアルギニン塩酸塩、ラウリルヒドロキシスルタイン、ラウリミノジプロピオン酸、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ラウリルアミノジフ酢酸ナトリウム、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、N−[3−アルキルオキシ−2−ヒドロキシプロピル]−L−アルギニン塩酸塩、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルジメチルアミンオキシド、アルキルアミノジプロピオン酸ナトリウム、ジヒドロキシアルキルメチルグリシン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム等が挙げられる。
これらの中でも、炭素数が14〜18(C14−C18)のアルキル基またはカルボキシル基(脂肪酸)を有する界面活性剤が好ましく、炭素数が16〜18(C16−C18)のアルキル基またはカルボキシル基(脂肪酸)を有する界面活性剤がより好ましい。これらの界面活性剤を使用すると風合い(なめらかさ、やわらかさなど)が向上する。なお、これらのアルキル基またはカルボキシル基(脂肪酸)は、不飽和型、飽和型のいずれであってもよく、直鎖型、分岐型のいずれであってもよい。
本発明において、上記乳化物以外の界面活性剤を紙類処理剤に添加する場合には、その添加量は、紙類処理剤の各原料の添加量全量に対して20質量%以下が好ましく、0.01〜20質量%がより好ましい。上記乳化物と、上記乳化物以外の界面活性剤との質量比は、上記乳化物を有効分に換算して1:0.01〜10000が好ましく、1:0.1〜1000がより好ましい。ここで有効分量は、上記乳化物の各原料の添加量から水の添加量を除いた量である。これらの量が当該範囲内であると、上記乳化物の添加量を少なくしつつ風合いの向上を図り、特に紙類のやわらかさを向上させるのに適している。
(紙類処理剤における乳化物以外の油性成分)
本発明において、紙類処理剤には、上記乳化物以外に、本発明の効果を損なわない範囲内において、油性成分を上記乳化物とは別々に単独の成分として添加することができる。この単独の成分として添加される油性成分は、上記乳化物の添加量を少なくしても風合いの向上を図ることができ、特に紙類のなめらかさを向上し得る。すなわち上記乳化物を添加することで紙類処理剤の分離を抑制しつつ、その添加量を少なくしても風合いの向上を図ることができる。本発明において、上記乳化物以外の油性成分としては、求める風合い等に応じて、1種単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。
油性成分としては、特に限定されないが、例えば、炭化水素類、油脂類、エステル類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、ロウ類、ステロイド類等が挙げられ、これらは常温で液体、ペースト、固体のいずれであってもよい。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
炭化水素類としては、例えば、流動パラフィン、パラフィン、固形パラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン、スクワラン、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、水添ポリイソブテン、エチレン・α−オレフィン・コオリゴマー、エチレンプロピレンポリマー等が挙げられる。
油脂類としては、例えば、アボガド油、アーモンド油、アマニ油、オリーブ油、カカオ油、エゴマ油、ツバキ油、ヒマシ油、ゴマ油、小麦胚芽油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サザンカ油、サフラワー油、大豆油、月見草油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーシック油、パーム核油、ヤシ油、パーム油、牛脂、豚脂、馬脂、羊脂、シア脂、カカオ脂、タートル油、ミンク油、卵黄油、パーセリン油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ホホバ油、グレープシード油、マカデミアナッツ油、綿実油、メドウホーム油、ヤシ油、落花生油、タラ肝油、ローズヒップ油、牛脂硬化油、牛脂極度硬化油、硬化ヒマシ油、パーム極度硬化油等が挙げられる。
エステル類としては、例えば、ステアリン酸アルキルエステル、パルミチン酸アルキルエステル、ミリスチン酸アルキルエステル、ラウリン酸アルキルエステル、ベヘニン酸アルキルエステル、オレイン酸アルキルエステル、イソステアリン酸アルキルエステル、12−ヒドロキシステアリン酸アルキルエステル、ウンデシレン酸アルキルエステル、ラノリン脂肪酸アルキルエステル、エルカ酸アルキルエステル、ヤシ油脂肪酸アルキルエステル、ステアロイルオキシステアリン酸アルキルエステル、イソノナン酸アルキルエステル、ジメチルオクタン酸アルキルエステル、オクタン酸アルキルエステル、乳酸アルキルエステル、エチルヘキサン酸アルキルエステル、ネオペンタン酸アルキルエステル、リンゴ酸アルキルエステル、フタル酸アルキルエステル、クエン酸アルキルエステル、マロン酸アルキルエステル、アジピン酸アルキルエステル、エチレングリコール脂肪酸エステル、プロパンジオール脂肪酸エステル、ブタンジール脂肪酸エステル、トリメチロールプロパン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、トレハロース脂肪酸エステル、ペンチレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。
脂肪酸類としては、例えば、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、ラノリン脂肪酸、エルカ酸、ステアロイルオキシステアリン酸等が挙げられる。
高級アルコール類としては、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール、ヘキシルデカノール、ミリスチルアルコール、アラキルアルコール、フィトステロール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられる。
シリコーン油類としては、例えば、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、カルボキシル変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性オイル、ポリグリセリン変性シリコーンオイル、ジメチルポリシロキサン、ジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、メチルフェニルシリコーン、アルキル変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーン、メチルハイドロジェンシリコーン、フッ素変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、カルビノール変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、シリコーン樹脂、ジメチコン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、テトラメチルヘキサシロキサン、高重合メチルポリシロキサン等が挙げられる。
ロウ類としては例えば、モクロウ、ミツロウ、ハゼロウ、ウルシロウ、サトウキビロウ、パームロウ、モンタンワックス、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、ラノリン、鯨蝋、還元ラノリン、液状ラノリン、硬質ラノリン、セレシン、オゾケライト等が挙げられる。
ステロイド類としては、例えば、コレステロール、ジヒドロコレステロール、コレステロール脂肪酸エステル等が挙げられる。
これらの中でも、炭素数が14〜18(C14−C18)のアルキル基またはカルボキシル基(脂肪酸)を有する油性成分、炭素数が14〜18(C14−C18)のカルボン酸類、炭素数が14〜18(C14−C18)の高級アルコール類が好ましく、炭素数が16〜18(C16−C18)のアルキル基またはカルボキシル基(脂肪酸)を有する油性成分、炭素数が16〜18(C16−C18)のカルボン酸類、炭素数が16〜18(C16−C18)の高級アルコール類がより好ましい。これらの油性成分を使用すると風合い(なめらかさ)が向上する。なお、これらのアルキル基またはカルボキシル基(脂肪酸)は、不飽和型、飽和型のいずれであってもよく、直鎖型、分岐型のいずれであってもよい。
(紙類処理剤における他の成分)
本発明において、紙類処理剤には、本発明の効果を損なわない範囲内において、上記以外の他の成分を原料として添加することができる。このような他の成分としては、特に限定されないが、例えば、水、増粘剤、防カビ剤、防腐剤、消泡剤、香料、色素類、pH調整剤、エキス類、抗酸化剤、抗炎症剤等が挙げられる。
水の添加量は、紙類処理剤の各原料の添加量全量に対して1〜30質量%が好ましく、3〜25質量%がより好ましく、5〜20質量%がさらに好ましい。
(紙類処理剤の製造方法)
本発明において、紙類処理剤は、常法に従って各原料を均一に混合することによって製造することができる。例えば、乳化物以外の各原料を撹拌混合し、乳化物を添加後、さらに撹拌混合し製造することができる。
(紙類の風合いを向上させる方法)
上記の方法で製造された紙類処理剤で紙類を処理することにより、紙類の風合いを向上させることができる。
紙類としては、例えば、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、フェイシャルティッシュ、ポケットティッシュ、紙ハンカチ、紙タオル等が挙げられる。
紙類の坪量は、1〜50g/m3が好ましく、5〜20g/m3がより好ましい。ply数(原紙の積層枚数)は、1〜5が好ましく、2〜3がより好ましい。
紙類処理剤で紙類を処理する方法としては、例えば、紙類に塗布する方法等が挙げられる。紙類に塗布する方法としては、例えば、転写、噴霧等が挙げられる。これらの方法で紙類に塗布する方式としては、例えば、フレキソ印刷方式、グラビア印刷方式、スプレー方式、ローターダンプニング方式等が挙げられる。フレキソ印刷方式では、凸版印刷機の一種であるフレキソ印刷機を使用し、表面を彫刻したゴムや合成樹脂等の刷版を装着したローラーで紙類処理剤を紙類に転写する。グラビア印刷方式では、凹版印刷機の一種であるグラビア印刷機を使用し、表面に製版を施した金属のシリンダで装着したローラーで紙類処理剤を紙類に転写する。スプレー方式では、圧縮空気によりノズルから紙類処理剤を霧状に紙類へ噴霧する。ローターダンプニング方式では、高速回転する円盤で紙類処理剤を霧状に紙類へ噴霧する。
紙類への紙類処理剤の塗布量は、1〜7g/m3が好ましく、1.5〜6g/m3がより好ましい。
以下に、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
(1)紙類処理剤の調製
次の手順により紙類処理剤を調製した。
ビーカーにグリセリン、ソルビトール、水、界面活性剤、油性成分を表1および表2に記載した添加量で仕込み、各原料が溶解する温度で攪拌混合した後、各乳化物を加え、さらに各原料が溶解する温度で1時間攪拌混合し、紙類処理剤を調製した。なお、界面活性剤、油性成分は、加温し、溶解させてから添加した。比較例3〜7は、それぞれクリーム6、クリーム7、乳液2、リキッド2、リキッド4と同様の成分量となるように、各成分を乳化せずにそのまま加え、撹拌混合し、紙類処理剤を調製した。
表1および表2示す乳化物、界面活性剤、油分には、次のものを用いた。なお、表1および表2に示す乳化物量は、水分を含む有姿量であり、有効分とは、水分を除いた成分量を示す。
乳化物
(クリーム1)
アロビナIIハンドクリーム(ハンドクリーム、有効分13%、歪値0.89%、水中油型乳化物、朝日化学工業株式会社製)
(クリーム2)
ピジョンベビークリームQ(ベビークリーム、有効分34%、歪値0.18%、水中油型乳化物、ピジョンホームプロダクツ株式会社製)
(クリーム3)
ボタニカルオールインワンゲルクリーム(ボタニカルゲルクリーム、有効分12%、歪値17%、水中油型乳化物、株式会社エーピーエル製)
(クリーム4)
モイスタージュ Wコールドクリームa(コールドクリーム、有効分65%、歪値17%、水中油型乳化物、クラシエホームプロダクツ株式会社製)
(クリーム5)
メンターム薬用クリームG(メディカルクリーム、有効分54%、歪値2.7%、水中油型乳化物、株式会社近江兄弟社製)
(クリーム6)
A成分を70℃で混合加熱したものを油相とし、B成分を70℃で混合加熱したものを水相とする。油相を水相に70℃で添加攪拌し、更にホモミキサーにより均一に乳化を行い、のちかき混ぜながら30℃になるまで冷却しクリーム(有効分30%、歪値1.2%、水中油型乳化物)を得た。
(A成分)
ステアリン酸 14.0質量%ワセリン 2.0質量%ポリオキシエチレンソルビタンモノステアリン酸エステル(20E.O.)1.5質量%モノステアリン酸グリセリン 2.5質量%(B成分)
プロピレングリコール 10.0質量%精製水 70.0質量%
(クリーム7)
以下に示す精製水以外の原料をビーカーに入れ90℃で30分攪拌し、別途90℃に加温した精製水をビーカーに投入、90℃で1時間攪拌、のち40℃に攪拌しながら冷却してクリーム(有効分50%、歪値0.75%、水中油型乳化物)を得た。
ソルビタンモノステアリン酸エステル 4.0質量%ポリオキシエチレンヒマシ硬化油(25E.O.) 6.0質量%ポリオキシエチレンソルビタンモノステアリン酸エステル(20E.O.)5.0質量%流動パラフィン 17.0質量%スクワラン 0.5質量%パーム極度硬化油 17.0質量%オリーブ油 0.5質量%精製水 50.0質量%
(乳液1)
うるおいボディミルク(有効分38%、歪値72%、水中油型乳化物、株式会社資生堂製)
(乳液2)
以下に示す精製水以外の原料をビーカーに入れ90℃で30分攪拌し、別途90℃に加温した精製水をビーカーに投入、90℃で1時間攪拌、のち40℃に攪拌しながら冷却して乳液(有効分25%、歪値0.019%、水中油型乳化物)を得た。
流動パラフィン 17.5質量%ソルビタンモノステアリン酸エステル 3.0質量%ポリエチレングリコールソルビタンモノステアリン酸エステル(20E.O.)4.5質量%
精製水 75.0質量%
(リキッド1)
ハダラボ卵肌リキッドメイク落とし(有効分83%、歪値0.040%、水中油型乳化物、ロート製薬株式会社製)
(リキッド2)
以下に示す精製水以外の原料をビーカーに入れ40℃で30分攪拌し、別途40℃に加温した精製水をビーカーに投入、40℃で1時間攪拌し透明液状のクレンジングリキッド(有効分75%、歪値0.021%、水中油型乳化物)を得た。
MファインオイルISG−20T(ミヨシ油脂株式会社製) 12.0質量%MファインオイルCOG−7M(ミヨシ油脂株式会社製) 6.0質量%MファインオイルMCG−8M(ミヨシ油脂株式会社製) 12.0質量%濃グリセリン 25.0質量%1,3−ブタンジオール 5.0重量%MファインオイルEHP(ミヨシ油脂株式会社製) 15.0質量%精製水 25.0質量%
(リキッド3)
メイク落としオイルFB(有効分98%、歪値0.047%、油中水型乳化物、牛乳石鹸共進社株式会社製)
(リキッド4)
以下に示す原料をビーカーに入れ、40℃で1時間攪拌し、無色透明液状のクレンジングオイル(有効分95%、歪値0.016%、油中水型乳化物)を得た。
流動パラフィン 65.0質量%MファインオイルISG−8M(ミヨシ油脂株式会社製) 25.0質量%濃グリセリン 5.0質量%精製水 5.0質量%
界面活性剤
イソステアリン酸ポリエチレングリコールグリセリル(20E.O.)
ショ糖ステアリン酸エステル
アルキル(C16−C18)リン酸エステル
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム
油分
スクワラン
シア脂
紙類処理剤の調製に用いたクリーム、乳液、リキッドの歪値は次の方法で測定した。
<歪値>
アントンパール(AntonPaar)社製レオメーターMCR102にて、測定治具としてコーンプレート型(直径50mm)を用い、測定温度25℃において、歪を10-2%〜103%の範囲で段階的に印加させた際に得られる応力との位相角(°)が45°となる歪値(%)を求めた。周波数は、1Hzとし、歪の測定点数は10-2%〜103%間を対数昇降で計51点とした。
<有効分>
カールフィッシャー水分計(MKA−610、京都電子工業株式会社製)にて、紙類処理剤の調製に用いたクリーム、乳液、リキッド製品の水分量(%)を測定し、100%から水分量を除いた分を有効分とした。
(2)処理紙の作製
上記の方法により得られた紙類処理剤を水に溶解させて有効分25質量%の処理液を調製した。各処理液を、柔軟処理を施していないティッシュペーパー(ply数2、坪量15g/m2)の両面にティッシュペーパーの質量と同じ処理液量を均一に噴霧処理した。その後、24時間風乾させ、更に恒温恒湿室(温度20℃、湿度65%RH)内で12時間以上放置して、含有水分率が平衡になった後、パネル10名によりティッシュペーパーの官能評価を行った。なお、比較例3〜7に係る紙類処理剤については、調製後まもなく分離し、処理剤を均一に塗布した処理紙を作製することができないため、官能評価を行うことができなかった。
(3)評価
官能評価
上記の方法により得られた処理紙を5枚、片手で握り、しっとり感、やわらかさ、なめらかさを以下の基準で評価し、各項目について平均値を計算した。
[しっとり感]
5:非常にしっとりしている
4:しっとりしている
3:ややしっとりしている
2:処理剤未使用と同等
1:しっとりしていない
[やわらかさ]
5:非常に柔らかい
4:柔らかい
3:やや柔らかい
2:処理剤未使用と同等
1:柔らかくない
[なめらかさ]
5:非常になめらか
4:なめらか
3:ややなめらか
2:処理剤未使用と同等
1:なめらかでない
経時安定性
紙類処理剤を調製した後、ガラス瓶に7割ほど入れ、フタを閉めて常温で静置し、目視にて外観を確認し、以下の基準で評価した。
○:1ヶ月経過しても分離が見られない
△:4日以上15日以内に分離が見られる
×:3日以内に分離が見られる
評価結果を表1および表2に示す。
Figure 0006900562
Figure 0006900562
表1および表2より、各実施例はいずれも、紙類処理剤を調製後1ヶ月経過しても分離が見られなかった。比較例3〜7は、それぞれクリーム6、クリーム7、乳液2、リキッド2、リキッド4と同様の成分量となるように、各成分を乳化せずにそのまま加え、撹拌混合し、紙類処理剤を調製したが、これらの例にも見られるように、油性成分や界面活性剤を別々に添加した場合、保湿剤を主成分とする系では3日以内に分離が見られた。このように乳化物として添加することによって経時安定性に明確な向上効果が確認され、これにより、容易に均一な乳化状態を維持することができ、界面活性剤や油性成分の種類や組み合わせ等の制約を少なくすることが可能となった。
さらに、乳化物を添加した各実施例は、しっとりさが付与されるとともに、処理剤未使用と同等の評価点2を基準として、なめらかさ、やわらかさが向上し、かつ処理剤に乳化物を添加しない保湿剤と水のみの系である比較例1や、乳化剤を単独で添加した比較例2と比べても、なめらかさ、やわらかさが総体的に向上した。水中油型、油中水型のいずれの乳化物の添加においても経時安定性は向上し、しっとり感、やわらかさ、なめらかさの官能特性に優れる傾向を示した。

Claims (6)

  1. 保湿剤を50〜99.9%含む紙類処理剤の製造方法であって、
    保湿剤に、乳化物を添加する工程を含み、
    前記乳化物は、油性成分として、炭化水素類、油脂類、エステル類、脂肪酸類、高級アルコール類、ロウ類、ステロイド類から選ばれる少なくとも1種以上を含む、紙類処理剤の製造方法(但し、以下の(1)〜(15)の配合で紙類処理剤を製造することを除く。
    (1) モンモリロナイト0.2質量部、水5質量部、グリセリン20質量部、流動パラフィン1質量部、ポリオキシエチレン(12)ステアリルアルコール0.2質量部
    (2) モンモリロナイト0.2質量部、水5質量部、グリセリン20質量部、パラフィン0.3質量部、ポリオキシエチレン(12)ステアリルアルコール0.06質量部
    (3) モンモリロナイト0.2質量部、水5質量部、グリセリン20質量部、ラウリルアルコール0.3質量部、ポリオキシエチレン(12)ステアリルアルコール0.06質量部
    (4) モンモリロナイト0.2質量部、水5質量部、グリセリン20質量部、ステアリルアルコール0.3質量部、ポリオキシエチレン(12)ステアリルアルコール0.06質量部
    (5) モンモリロナイト0.1質量部、水2.5質量部、グリセリン10質量部、流動パラフィン0.5質量部、ポリオキシエチレン(12)ステアリルアルコール0.1質量部
    (6) モンモリロナイト0.1質量部、水2.5質量部、グリセリン10質量部、パラフィン0.15質量部、ポリオキシエチレン(12)ステアリルアルコール0.03質量部
    (7) モンモリロナイト0.1質量部、水2.5質量部、グリセリン10質量部、ラウリルアルコール0.15質量部、ポリオキシエチレン(12)ステアリルアルコール0.03質量部
    (8) モンモリロナイト0.1質量部、水2.5質量部、グリセリン10質量部、ステアリルアルコール0.15質量部、ポリオキシエチレン(12)ステアリルアルコール0.03質量部
    (9) モンモリロナイト0.4質量部、水10質量部、グリセリン40質量部、流動パラフィン2質量部、ポリオキシエチレン(12)ステアリルアルコール0.4質量部
    (10) モンモリロナイト0.4質量部、水10質量部、グリセリン40質量部、パラフィン0.6質量部、ポリオキシエチレン(12)ステアリルアルコール0.12質量部
    (11) モンモリロナイト0.4質量部、水10質量部、グリセリン40質量部、ラウリルアルコール0.6質量部、ポリオキシエチレン(12)ステアリルアルコール0.12質量部
    (12) モンモリロナイト0.4質量部、水10質量部、グリセリン40質量部、ステアリルアルコール0.6質量部、ポリオキシエチレン(12)ステアリルアルコール0.12質量部
    (13) 水5質量部、グリセリン20質量部、流動パラフィン1質量部、ポリオキシエチレン(12)ステアリルアルコール0.2質量部
    (14) 水2.5質量部、グリセリン10質量部、流動パラフィン0.5質量部、ポリオキシエチレン(12)ステアリルアルコール0.1質量部
    (15) 水10質量部、グリセリン40質量部、流動パラフィン2質量部、ポリオキシエチレン(12)ステアリルアルコール0.4質量部)。
  2. 前記乳化物が水中油型乳化物である請求項1に記載の紙類処理剤の製造方法。
  3. 前記乳化物が、クリーム状、乳液状、液状、ゲル状から選ばれる少なくとも1種である請求項1または2に記載の紙類処理剤の製造方法。
  4. 前記乳化物がクリーム状である請求項3に記載の紙類処理剤の製造方法。
  5. 前記乳化物が粘弾性体で、歪をかけたときの応力との位相角が45°となる歪値が0.1%以上200%以下である請求項1〜4のいずれか一項に記載の紙類処理剤の製造方法。
  6. 請求項1〜5いずれか一項に記載の方法で製造された紙類処理剤で紙類を処理することにより、紙類の風合いを向上させる方法。
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