JP2010043072A - スプレー用化粧組成物と表情を若々しい物理的な形状に補正するメイクアップ方法 - Google Patents

スプレー用化粧組成物と表情を若々しい物理的な形状に補正するメイクアップ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】顔に生じた皮膚のたるみ等を物理的に収縮変化させ、たるみ前の状態に補正したまま長時間維持させる固着皮膜を形成するスプレー用化粧組成物と、前記化粧用組成物をスプレーで使用することで、皮膚のたるみを物理的に簡単に補正するメイクアップ方法の提供。
【解決手段】天然高分子と、水膨潤性無機高分子と、ポリエーテル変性シリコンを含有するスプレー用化粧組成物であって、前記天然高分子の含有量は、前記スプレー組成物全体に対して0.5〜3.0質量%であり、前記水膨潤性無機高分子を組成物全体に対して0.5〜3.5質量%となるように含有される。さらに、ポリエーテル変性シリコンの含有量は前記スプレー組成物全体に対して0.5〜3.0質量%とした。
【選択図】なし

Description

本発明は、顔全体を引き締めて皮膚のたるみや顔の輪郭の緩みを物理的に収縮させて、長時間(約6時間〜8時間)表情を若々しい物理的な形状に補正することが出来るスプレー用化粧組成物とこれを利用したメイクアップ方法に関する。
従来より、メイクアップ方法あるいはメイクアップに使用する化粧組成物には、皮膚のたるみや顔の輪郭の緩みを目立たなくして若々しい表情を作る技術が求められていた。
従来のメイクアップ技術には、ファンデーションの色調の変化で顔に陰影を付けることにより、シミやそばかす等の皮膚に生じる色調トラブルを見えなくする特許文献1のメイクアップ方法(特開平9−208428号)がある。一方、従来のメイクアップ技術には、粘土鉱物とマンネンタケ抽出物を含有する複合粉体を顔に使用し、真皮構成成分であるコラーゲン等の生成を促進することにより、たるみ等の原因となるコラーゲンの減少を防止する特許文献2のメイクアップ化粧料(特開2005−89303号)がある。
特開平9−208428号 特開2005−89303号
しかし、特許文献1のメイクアップ方法は、視覚的な錯覚を利用することによってシミ、そばかすなどの皮膚に生じる色調トラブルを見えないようにすることが出来るものの、皮膚形状を物理的に変化させるものではない。従って、加齢によって生じた皮膚のたるみ等、皮膚に発生した比較的大きな形状変化を物理的に元に戻すような補正が出来ない点で問題があった。また、顔の造りや印象は、人によって異なるため、特許文献1に示す従来のメイクアップ方法は、熟練した知識と化粧技術が必要であり、誰もが簡便に利用できないという点で問題があった。
一方、メイクアップ技術における従来の「引き締め」は、従来より収斂剤などの化学成分の薬効を訴求するものが主流である。従って、特許文献2のメイクアップ化粧料は、複合粉体の薬効成分によって、加齢によって生じる皮膚のたるみ等の発生を未然に防止する点では有効と言える。しかし、特許文献2のメイクアップ化粧料は、皮膚のたるみなどを発生させない、即ち肌の老化防止的なものであって、実際に発生したたるみを物理的に補正するものではなかった。即ち、加齢によって生じる皮膚のたるみや顔の輪郭の緩み、あるいは皮膚のたるみを伴って現れる比較的大きなシワ等に代表される物理的な皮膚の形状変化が実際に発生してしまった場合には、変化前の皮膚形状に物理的に戻すという補正が出来ないという点で問題があった。
本願発明は、上記問題に鑑み、物理的な収縮力により、顔に生じた皮膚のたるみや輪郭の緩みを物理的に収縮変化させてたるみ前の状態に補正し、かつその状態を長時間(約6時間〜8時間)持続させることができる組成物であって、スプレーに使用しても目詰まりが無い、スプレー用化粧組成物を提供すると共に、この化粧組成物をスプレーを介して利用することにより、誰もが容易に若々しい表情を長時間演出することが出来るメイクアップ方法を提供するものである。
前記目的を達成するために、請求項1に係るスプレー用化粧組成物は、天然高分子を組成物全体に対して0.5〜3.0質量%含有し、水膨潤性無機高分子を組成物全体に対して0.5〜3.5質量%含有するスプレー用化粧組成物であって、ポリエーテル変性シリコンを前記スプレー用化粧組成物全体に対して0.5〜3.0質量%含有することにした。
尚、請求項1のスプレー用化粧組成物においては、組成物全体に対する天然高分子の含有量が0.5質量%未満の場合、皮膜が弱くなり、たるみなど引き締め効果が期待できず、3.0質量%を超える場合、スプレー噴射口が目詰りを起こして使用できなくなる。一方、組成物全体に対する水膨潤性無機高分子の含有量は、0.5質量%未満の場合、皮膜に収縮力が弱くなって皮膚を補正する固着力が弱くなり、3.5質量%を超える場合、スプレー噴射口が目詰りを起こして使用できなくなる。また、組成物全体に対するポリエーテル変性シリコンの含有量は、0.5質量%未満の場合、皮膜に柔軟性が不足し、持続力がなく途中で破断することに加え、スプレー噴射口に目詰りが発生する。また、3.0質量%を超える場合、柔軟性があるものの固着皮膜の収縮力が弱くなるため、たるみなどの引き締め効果が極めて低くなる。
請求項2のスプレー用化粧組成物は、請求項1に記載のスプレー用化粧組成物であって、天然高分子の含有量が0〜3.0質量%である。天然高分子は、含有量が増すごとに皮膚への接着力が強くなる傾向にある。しかし、目の回り等のデリケートな部分に本願組成物を使用する場合、形成される被膜には、皮膚の引き締め力だけでなく柔軟性が求められる。したがって、この場合には、天然高分子の含有量を減じるか又は含有しないようにして被膜の柔軟性を確保する。
また、水膨潤性無機高分子の含有量は、組成物全体に対して0.5〜6.0質量%である。組成物全体における天然高分子を0.5質量%未満に減じたり、または天然高分子を含まないようにした場合には、皮膜の収縮力や皮膚を補正する固着力が弱くなるが、皮膚の収縮力や固着力の強さは、水膨潤性無機高分子の含有量を増加させることで補完される。従って、その場合における水膨潤性無機高分子の含有量は、3.0質量%以上とすることが望ましい。しかし、通常は、水膨潤性無機高分子の含有量が組成物全体の3.5質量%を超えると粘度が急激に上昇して撹拌分散することが困難となり、スプレー噴射口の目詰まり等の原因になる。
そこで、請求項2のスプレー用化粧組成物においては、解膠剤を含有させる。例えば、ピロリン酸ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化ナトリウムなどの塩類を解膠剤として含有させた場合(好ましい含有量は、水膨潤性無機高分子の総量に対して0.01質量%〜5.0質量%)には、水膨潤性無機高分子の含有量が3.5質量%を超えても粘度を低下させることができるため、水膨潤性無機高分子の含有量がより多くてもスプレー噴射口の目詰まり等を防止できる。
尚、請求項2における水膨潤性無機高分子の含有量は、0.5質量%未満の場合、皮膜の収縮力が弱くなって皮膚を補正する固着力が弱くなり、6.0質量%を超える場合、引き締め力は強靭になるが顔の表情の変化に追随できずに皮膜が破断して見栄えが悪くなる。また固形分濃度が高くなるためにスプレー噴射口が目詰りを起こして使用できなくなる。
また、組成物全体に対するポリエーテル変性シリコンの含有量は、0.5〜5.0質量%である。また、ポリエーテル変性シリコンは、水膨潤性無機高分子の総量に比例して含有させ、水膨潤性無機高分子:ポリエーテル変性シリコンを80:20〜40:60質量比とすることが好ましく、更に、水膨潤性無機高分子:ポリエーテル変性シリコンを70:30〜60:40とすることがより好ましい。
ポリエーテル変性シリコンの含有量が0.5質量%未満の場合には、皮膜に柔軟性が不足し、持続力がなく途中で破断することに加え、スプレー噴射口に目詰りが発生する。また、ポリエーテル変性シリコンは、組成物に解膠剤を含有させて水膨潤性無機高分子の含有量を増加可能にしたことにより、含有量が3.0質量%を超えても固着皮膜の収縮力が低下しにくくなる。但し、ポリエーテル変性シリコンの含有量が5.0質量%を超える場合には、柔軟性があるものの固着皮膜の収縮力が弱くなるため、たるみなど引き締め効果が極めて低くなる。
また、請求項3のスプレー用化粧組成物は、請求項1または2に記載ののスプレー用化粧組成物であって、前記天然高分子を動物由来天然高分子、植物由来天然高分子、生物由来天然高分子または微生物由来天然高分子のうち、少なくとも一以上から選択した。
請求項4のスプレー用化粧組成物は、請求項1から3のうちいずれかに記載のスプレー用化粧組成物であって、前記水膨潤性無機高分子が、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウムマグネシウム、ケイ酸ナトリウムリチウムマグネシウム、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、ケイ酸リチウム、ケイ酸カルシウム、若しくはケイ酸アルミニウムを主成分とするケイ酸塩、または二酸化ケイ素の中から少なくとも一以上を含むようにした。
請求項5のスプレー用化粧組成物は、請求項1から4のうちいずれかに記載のスプレー用化粧組成物であって、前記ポリエーテル変性シリコンは、HLB値(親水性と親油性のバランス値)が5以上ものを採用した。
請求項6の表情を若々しい物理的な形状に補正するメイクアップ方法は、請求項1から5のうちいずれかに記載のスプレー用化粧組成物をスプレーで顔に吹き付けて皮膜を形成し、前記皮膜の物理的かつ強力な収縮力を利用して、顔全体の皮膚のたるみや顔の輪郭の緩みを物理的に収縮させて補正し、かつ皮膜の柔軟性によって前記補正後の状態を持続させることにより、表情を皮膚のたるみ等が発生する前の若々しい状態に長時間(約6時間〜8時間)保つ。
ここで、請求項1から5に示すスプレー用化粧組成物(皮膜)の収縮力と柔軟性の発現メカニズムを説明する。本発明で使用される水膨潤性無機高分子の粒子は、比表面積が大きく、水中で三次元構造に分散する超微細粒子であるため、粒子間の空隙は小さく毛管作用が大きくなる。これによって、水分が離脱する際には、粒子間の空隙が微細に狭まり、強い収縮力が発生し、超微粒子どうしが引き寄せられて徐々に固着する。しかし、水膨潤性無機高分子の塗膜は、一般に単独で連続皮膜化はせず、固くて砂のように脆い塊となる。水膨潤性無機高分子であるヘクトライト(合成ラポナイト)などは、単独で乾燥皮膜化するが、やはり柔軟性のある皮膚上ではすぐ破断して粉状になる点で問題がある。
一方、水膨潤性無機高分子に加えて天然高分子を含有させた場合には、連続被膜化する一方、これらの含有濃度に比例して固着皮膜が厚くなり、強い収縮力を発生して皮膚を収縮させる。しかし、天然高分子と水膨潤性無機高分子からなる厚い被膜は、皮膚に対する違和感を強く感じさせ、柔軟性の不足から顔の表情の動きに追随できずに破断や剥離するなど、皮膚面で長時間(約6時間〜8時間)皮膜を持続させる上で無理がある。
そこで、発明者が研究を重ねた結果、天然高分子と水膨潤性無機高分子に加えてポリエーテル変性シリコンを請求項1に記載した割合で含有させた場合、得られるスプレー用化粧用組成物は、保水性能が著しく向上することにより、柔軟性のある皮膜を長時間保つことが判った。即ち、ポリエーテル変性シリコンを含有させた組成物は、ポリエーテル変性シリコンを含有させない場合と比べて、皮膚上での濡れ性や広がり、皮膚との密着性など、水膨潤性無機高分子と肌の親和性、固着皮膜の弾性などに優れ、スプレー塗着で皮膚上に柔軟性のある収縮皮膜を形成できることが判った。
一方、発明者が更に研究を重ねた結果、請求項2に示すように組成物に解膠剤を含有させた場合には、天然高分子、水膨潤性無機高分子及びポリエーテル変性シリコンを請求項2に記載した幅広い割合で含有させたとしても、得られるスプレー用化粧用組成物が、請求項1と同様の作用効果を奏する被膜を形成するものと判明した。
従って、請求項1から請求項5の化粧用組成物によって顔に形成された皮膜は、天然高分子と水膨潤性無機高分子の組み合わせ、または水膨潤性無機高分子の組み合わせによって物理的な収縮力を発生し、その収縮力によって顔に生じた皮膚のたるみや輪郭の緩みを物理的に収縮変化させてたるみ前の状態に補正する。また、請求項1から請求項5の皮膜は、ポリエーテル変性シリコンによって柔軟性を発揮し、顔の表情の動きに追随して破断や剥離をすることなく、前記補正後の状態を長時間(約6時間〜8時間)持続させる。
尚、本願発明の化粧組成物は、例えば、素肌や化粧下地の状態で使用する場合において、手塗りやスポンジ、不織布、綿布、綿棒などに含浸させて塗布することができる。しかし、ファンデーションの上から手塗りなどで塗布した場合には、均一な皮膜を得ることが出来ないばかりか、ファンデーションの仕上がりを崩壊してしまうなどの問題がある。従って、ファンデーションの仕上げ後に使用する場合には、スプレーによる塗着方法が優れている。
しかし、通常スプレーで使用される化粧水やヘアーセット剤などのスプレー用化粧品組成物は、スプレーの噴射口が詰まらないように濃度が低く抑えられ、通常500cps/25℃以下の低粘度のものが使用される。本願のスプレー用化粧組成物は、皮膚上に固着皮膜を形成する必要があるため、天然高分子と水膨潤性無機高分子、または水膨潤性無機高分子の組み合わせからなる化粧用組成物は、比較的固形分濃度が高く、1000cps/25℃以上の高粘度になる。従って、本願のスプレー用化粧組成物は、高粘度であっても吹き付けによって皮膚へ均一に広がるようにする必要があった。一方、天然高分子は、接着剤の主成分として使用されることが多く、化粧用組成物の収縮力に寄与する反面、乾燥が早く、収縮固着しやすいため、スプレーに使用すると噴射口が詰まりやすくなる問題があった。従って、本願のスプレー用化粧組成物に天然高分子を使用する場合には、スプレー噴射口が詰まらないようにしなければならなかった。
請求項1から請求項5のスプレー用化粧組成物は、ポリエーテル変性シリコンを組成物全体に対して所定の質量%で配合することによって天然高分子と水膨潤性無機高分子、または水膨潤性無機高分子の組み合わせにより、ゾル、ゲル構造のコロイド状態が更に強くなるが、軽く振る上下運動、あるいはスプレー噴霧する際の蓄圧で瞬時に低粘度の液体に変化して噴射される一方、圧力から開放されると瞬時にまた元のゾル、ゲルの状態に戻る性質を見出すことができた。この性質は、組成物に配合される種々の粉黛などの沈降防止に役立つことはもちろん、皮膚上に塗着された瞬間にスプレー組成物が増粘されるため、重ね塗りをしても液ダレの防止になる。従って、請求項1から請求項5のスプレー用化粧組成物は、塗布量を多くして強い皮膜を作ることができる。
尚、上述した水膨潤性無機高分子の組み合わせには、例えば二酸化ケイ素(シリカ)と合成ケイ酸マグネシウム(ラポナイト)の混合物がある。水膨潤性無機高分子は、化粧組成物全体に対する含有量が3.5質量%を超えると急激に増粘して化粧組成物の製造を困難にさせる。その場合には、化粧組成物に解膠剤を含有させる(好ましくは、水膨潤性無機高分子の総量に対して0.01質量%〜5.0質量%)ことで粘度を低下させることができる。解膠剤には、例えばピロリン酸ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化ナトリウムなどの塩類が挙げられる。
このように、構造粘性が外圧力で変化する本発明のスプレー組成物は、スプレー噴霧粒子の微細化、スプレーディスペンサーチューブなどの摩擦抵抗の低減化が図られる。その結果、本願のスプレー用化粧組成物は、噴射口の目詰まり無くスプレーに使用出来ると共に、形成される皮膜が皮膚に対して均一に拡がり、適度な密着力を発揮し、皮膚の引き締め持続性を向上させる。
従って、請求項65のメイクアップ方法は、請求項1から請求項5の化粧用組成物をスプレーで顔に吹き付けるだけで顔に生じた皮膚のたるみ等を物理的にたるみ前の若々しい状態に形状補正し、かつ補正後の状態を長時間(約6〜8時間)持続させることが出来る。
請求項1から5のスプレー用化粧組成物は、強力かつ物理的な収縮力を発揮し、立体的な顔の皮膚の動きに追随する柔軟性を発揮しつつ、皮膚との接着性、ファンデーション粉体類との密着性に優れた強靭な固着皮膜を作る。従って、顔に使用した場合には、皮膜の強力な収縮力が、顔に生じた皮膚のたるみや輪郭の緩みを物理的に収縮変化させてたるみ前の状態に補正し、皮膜の柔軟性が、その状態を長時間(約6時間〜8時間)持続させるため、顔の皮膚にたるみのない若々しい表情が長時間(約6時間〜8時間)保たれる。また、請求項1から5のスプレー用化粧組成物は、スプレーに使用しても目詰まりが無いため、請求項6に示す誰にも容易なメイクアップ方法を可能にする。
即ち、請求項6のメイクアップ方法によれば、請求項1から5の化粧組成物をスプレーで顔に吹き付けるだけで容易に顔に生じた皮膚のたるみ等を物理的に補正し、かつ補正後の状態を長時間(約6時間〜8時間)維持することが出来る。従って、請求項6のメイクアップ方法を利用すれば、熟練した知識と化粧技術がなくても、誰もが簡単に若々しい表情を長時間形成することが出来る。
尚、請求項6のメイクアップ方法によって顔に形成された固着皮膜は、数ミクロン以下の皮膜厚である為に、皮膚に対して違和感などを与えることがない。また、化粧直しなどで使用した場合には、既存のファンデーション類の伸びや仕上がりに影響を与えること無く皮膚のたるみ等を補正できる。さらに、本発明をファンデーション仕上げ後の顔に使用した場合には、ファンデーションの密着を改善して、皮脂による浮きを防止することが出来、化粧を長持ちさせることが出来る。
一方、請求項6のメイクアップ方法による顔の固着皮膜は、物理的な摩擦に強く、水分補給によって物理的な収縮力が復元する。即ち、化粧直しなどの化粧スポンジによる塗擦で皮膜が若干破断した場合、皮膜の物理的な収縮力は、一旦低下するものの既存ファンデーション類に含まれる水分あるいは皮膚から蒸散放出される水分(水蒸気)によって天然高分子と水膨潤性無機高分子または水膨潤性無機高分子の組み合わせ、さらにポリエーテル変性シリコンの含有組成物が再皮膜化するため、低下した皮膜の収縮力が復元する。
従って、顔の固着皮膜を長時間、例えば皮膜形成後12時間以上持続させたい場合には、皮脂の影響により皮膚と既存ファンデーションとの密着が弱くなりはじめる約6時間〜8時間後に、水分を含んだコットンやティッシュなどで軽く押さえるように水分補給をするか、スプレーで水を噴霧することなどにより持続力を維持することが出来る。また、顔の固着皮膜は、皮膜の上から本発明の化粧組成物を再スプレーすることにより、すでに塗着されていた固着皮膜が化粧組成物中の水分で再皮膜化され、その上に新たな固着皮膜を積層することによって収縮力が増強される。
次に、本発明について詳細に説明する。
本発明のスプレー用化粧組成物は、天然高分子及び水膨潤性無機高分子に加えてポリエーテル変性シリコンを含有する。天然高分子の含有量は、組成物全体に対して0.5〜3.0質量%であり、水膨潤性無機高分子を組成物全体に対して0.5〜3.5質量%となるように含有される。さらに、ポリエーテル変性シリコンの含有量は組成物全体に対して0.5〜3.0質量%である。
本発明のスプレー用化粧組成物に解膠剤を含有させた場合には、天然高分子を組成物全体に対して0〜3.0質量%の範囲で含有させ、水膨潤性無機高分子を組成物全体に対して0.5〜6.0質量%の範囲で含有させ、さらに、ポリエーテル変性シリコンを組成物全体に対して0.5〜5.0質量%の範囲で含有させる。解膠剤には、後述する塩類等を用いることができ、解膠剤の含有量は、水膨潤性無機高分子の総量に対して0.01質量%〜5.0質量%程度とすることが好ましい。その際のポリエーテル変性シリコンは、水膨潤性無機高分子の総量に比例して含有させ、水膨潤性無機高分子:ポリエーテル変性シリコンを80:20〜40:60質量比とすることが好ましく、更に、水膨潤性無機高分子:ポリエーテル変性シリコンを70:30〜60:40とすることがより好ましい。
また、本発明の天然高分子は、動物由来天然高分子、植物由来天然高分子、生物由来天然高分子、または微生物由来天然高分子のうち少なくとも一以上から選択されたものである。即ち、本発明の天然高分子は、例えば、ゼラチン、カゼインナトリウム、アルブミン、コラーゲンなどの動物由来天然高分子:アラビアガム、トラガカントガム、ローカストビンガム、アルゲコロイド、デンプン、セルロース誘導体などの植物由来天然高分子:セリシン、キトサンなどの生物由来天然高分子:デキストラン、プルラン、ヒアルロン酸、アセチル化ヒアルロン酸、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸などの微生物由来天然高分子のうち少なくとも一以上から選択されたものである。
尚、動物由来高分子は、カゼインナトリウムまたはアルブミンを選択することが好ましく、植物由来天然高分子は、アルゲコロイドまたはデンプンを選択することが好ましい。また、生物由来天然高分子は、セリシンを選択することが好ましく、微生物由来天然高分子は、アセチル化ヒアルロン酸を選択することが好ましい。尚、中でも最も好ましい高分子は、動物由来高分子のカゼインナトリウムである。カゼインナトリウムは、乳性蛋白質カゼインをアルカリで中和し、ナトリウム塩としたものであり、他の天然高分子に比べて、ケイ酸化合物との安定性がよく、一般的なファンデーション基材や粉体への浸透密着性がよく、皮膚への接着力が強く、強固かつ柔軟な皮膜を形成する。
また、本発明の水膨潤性無機高分子は、天然または合成由来のあらゆるケイ酸化合物を意味する。例えば、シリカ、ベントナイト、ヘクトライト(合成系ラポナイト)、モンモリロナイト、パイデライト、ノントロナイト、サポナイトまたはケイ酸アルミニウムマグネシウムのうち少なくとも一種以上から選択する。これらは、天然物および合成物のいずれであってもよい。尚、本発明の水膨潤性無機高分子は、シリカとヘクトライト(合成ラポナイト)を組み合わせたものが特に好ましく、本発明の化粧組成物に天然高分子を含まない場合、水膨潤性無機高分子は、二酸化ケイ素(シリカ)と合成ケイ酸マグネシウム(ラポナイト)を組み合わせたものが好ましい。
シリカは他のケイ酸化合物に比べて表面積が大きく、水中分散粒子径が極小である為に毛官作用が大きく、乾燥するときに強い収縮力が発生するが、皮膜にならず粉状になる。ヘクトライト(合成ラポナイト)は、皮膜になるものの収縮力は弱い。しかし、シリカとヘクトライト(合成ラポナイト)と天然高分子とポリエーテル変性シリコンを組み合わせて、本実施形態に示す割合で化粧組成物に含有させた場合には、適度な収縮力が長時間持続する柔軟な皮膜ができる。
また、本発明の水膨潤性無機高分子の平均粒子径は5nm〜1μmとすることが好ましく、例えば二酸化ケイ素の場合には、5nm〜50nmとすることが好ましい。尚、他のケイ酸化合物は、20nm〜1μmが好ましく、比表面積(BET法による)では、50m2/g〜500m2/gとすることが好ましい。これらの水膨潤性無機高分子は、水中で三次元的な網目構造を形成し、ゾル、ゲルの構造を呈しコロイド状となる。
また、本発明では、HLB値が5以上のポリエーテル変性シリコンを使用する。具体的には、例えば、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、ラウリルメチコーンコポリオール、メチルポリシロキサン・セチルメチルポリシロキサン・ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体等のうち少なくとも一種以上から選択する。
また、本発明の解膠剤は、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム等の金属塩や、ピロリン酸ナトリウム等の塩類等から選択して配合する。尚、本発明の化粧組成物は、天然高分子と水膨潤性無機高分子、または水膨潤性無機高分子の組み合わせに加え、ポリエーテル変性シリコンを必須成分とする他、更に他の成分等を少なくとも一種以上配合してもかまわない。前記他の成分は、化粧品、医薬部外品の成分として用いられるものであれば特に限定されない。本発明に配合できる前記他の成分等を以下に列挙する。
即ち、本発明の化粧組成物には、保湿成分として、コラーゲン、ヒアルロン酸、トレハロース、キトサン、グリセリン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、1・3ブタノール、1,2−ペンタンジオール、キシリトール、エリスリトール、ハチミツ、ソルビトールなどを配合できる。
また、本発明の化粧組成物には、細胞賦活成分として、ローヤルゼリーエキス、γ-アミノ酪酸、若しくはε-アミノプロン酸などのアミノ酸類:レチノール、チアミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、若しくはパントテン酸類などのビタミン類:グリコール酸若しくは乳酸などのα-ヒドロキシ酸類:タンニン、フラボノイド、サポニン、アラントイン、感光素などを配合できる。
また、本発明の化粧組成物には、抗シワ成分として、レチノイド(レチノール、レチノイン酸、レチナール等)、カイネチンなどを配合できる。
また、本発明の化粧組成物には、美白成分として、パントテン酸、その誘導体、エラグ酸、フィチン酸、ビタミンC、ビタミンA、その誘導体、ビタミンE、プラセンタ、アルブチン、その誘導体を配合できる。
また、本発明の化粧組成物には、油脂類として以下のものを配合できる。即ち、セタノール、ステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルデカノール、ラウリルアルコールなどの天然または合成高級アルコールを配合できる。また、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレート等のエステル、エーテル類を配合できる。また、綿実油、ゴマ油、サフラワー油、ヒマシ油、オリーブ油、カカオ油、椿油、ヒマワリ油、パーム油、アマ油、シソ油、シア油、サル油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、アボガド油などの植物油脂を配合できる。また、牛脂、乳脂などの動物油脂を配合できる。また、ミツロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウなどのロウ類を配合できる。また、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、パラフィンワックス、ワセリンなどの炭化水素類を配合できる。また、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸などの天然または合成脂肪酸等を配合できる。また、シリコーン油などを配合できる。
また、本発明の化粧組成物には、界面活性剤として、ポリオキシエチレン、ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、レシチンやベタインなどを配合できる。
また、本発明の化粧組成物には、植物抽出物として、アロエ、オウゴン、カッコン、クジン、クロレラ、コムギ、コメ、ソウハクヒ、ダイズ、納豆、ウコン、カミツレ、カロット、センブリ、ローズマリー、海藻、納豆、ウイキョウ、クララ(クジン)、オオムギなどを配合できる。
また、本発明の化粧組成物には、アミノ酸類として、アラニン、セリン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、グルコサミン、テアニン、これらの誘導体などを配合できる。
また、本発明の化粧組成物には、抗酸化成分として、トコフェロール、その誘導体、エリソルビン酸、その塩、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、亜硫酸水素ナトリウム、フラボノイド、グルタチオン、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオン-S-トランスフェラーゼ、カタラーゼ、スーパーオキサイドジスムターゼ、チオレドキシン、タウリン、チオタウリン、ヒポタウリンなどが配合できる。尚、配合する上で特に好ましいのは、トコフェロール及びその誘導体、フラボノイド、チオレドキシン、チオタウリン、ヒポタウリンである。
また、本発明の化粧組成物には、収斂成分として、ミョウバン、クロロヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、アラントインアルミニウム塩、硫酸亜鉛若しくは硫酸アルミニウムカリウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム等の金属塩を配合でき、タンニン酸、クエン酸、乳酸若しくはコハク酸などの有機酸を配合できる。
また、本発明の化粧組成物には、抗菌成分として、感光素101号、感光素201号、パラベン、フェノキシエタノールまたは1,2−ペンタンジオールなどを配合できる。
また、本発明の化粧組成物には、色材として、タルク、カオリン、セリサイト、雲母、炭酸カルシウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、黄土、群青などの無機顔料を配合でき、赤色201号〜228号、黄色205号、黄色401号などの有機顔料を配合でき、クロロフィルなどの天然色素を配合できる。
また、本発明の化粧組成物には、紫外線防止剤として、酸化チタン、オキシベンゾン及びその誘導体、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタンまたは酸化亜鉛などを配合できる。
以上に示すように、本発明の天然高分子と水膨潤性無機高分子、または水膨潤性無機高分子の組み合わせにポリエーテル変性シリコンを含有した本発明の化粧組成物は、一般にファンデーション類で使用される粉体や色材、保湿成分などを配合することにより、シミ、くすみ、毛穴、痣などを隠蔽しながら、物理的な引き締め力で若々しい引き締まった表情を演出するメイクアップを可能にする。
また、皮膚のたるみや顔輪郭のゆるみ、顔形の変化などには、個人差があり、特に、年齢が増すごとに変化の度合いが大きくなることが知られている。しかし、本発明のメイクアップ方法は、スプレーの噴霧回数に応じて物理的な収縮力や形状変化の度合いを選択することができる点で有益である。
例えば、ノンガスタイプ蓄圧式スプレーを使用する場合、皮膚のたるみや顔の輪郭のゆるみが小さい人は、顔の片側1プッシュ(約0.05mL〜0.1mL)〜2プッシュ(0.1mL〜0.2mL)の噴霧回数でよい。また、皮膚のたるみや顔の輪郭のゆるみが大きい人は顔の片側3プッシュ(0.15mL〜0.3mL)〜4プッシュ(0.2mL〜0.4mL)の噴霧回数で良い。
さらに、部分的なたるみのある部位に引き締め補正力を強く施したい場合には、その部位に適度の噴霧量を重ね付けすることが出来るため、自分の顔の皮膚や輪郭の状態、あるいは好みにあった物理的な形状補正力を自身の選択でメイクアップすることが出来る。
尚、本発明で言う物理的な形状補正、あるいは物理的な引き締め補正力と言う意味は、化粧品業界で永年周知されて来た従来の感覚的な官能では無く、明らかに物理的な変化が見て取れる現象のことをいう。長時間(約6時間〜8時間)持続すると言う事も感覚的に感じるのではなく、この物理的な形状補正が視覚的に持続するという意味である。メイクアップ製品は、本人の感覚的な官能もさることながら、他人から見た目に若々しく綺麗に見える演出ができることが重要である。
以下に本発明の好適な実施例(実施形態)を説明する、尚、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。配合量は質量%である。
発明者は、実施例1〜3及び比較例1〜9のスプレー用化粧組成物を表−1の成分含有量(単位:質量%、残りは水とする)により、以下の(1)〜(4)の処方手順で作成した。即ち、(1):カゼインNa(天然高分子)を60℃以上で加温溶解させる。(2):別槽で、シリカとラポナイト(水膨潤性無機高分子)をホモミキサーで加温しながら分散する。(3):(1)を撹拌しながら(2)を混入する。(4):(1)(2)の混合物をよく撹拌しながら、ポリエーテル変性シリコンと1・3BG(ブチレングリコール)を混入して更に撹拌し、攪拌した混合物を冷却して各スプレー用化粧組成物を得た。また、発明者は、実施例4及び比較例10〜12のスプレー用化粧組成物を表−1の成分含有量(単位:質量%、残りは水とする)により、以下の(1)〜(2)の処方手順で作成した。即ち、(1)シリカとラポナイト(水膨潤性無機高分子)、解膠剤としてピロリン酸ナトリウム(比較例10には含有せず)をホモミキサーで加温しながら分散する。(2):(1)を60℃で撹拌しながらポリエーテル変性シリコンと1・3BG(ブチレングリコール)を混入して更に撹拌し、攪拌した混合物を冷却して各スプレー用化粧組成物を得た。そして、発明者は、加齢による皮膚のたるみや輪郭の緩みについて悩みを持つパネラー20名に対し、本発明の実施例1〜4及び比較例1〜12の化粧組成物を使用して評価する試験を行った。
試験は、実施例1〜4及び比較例1〜12のスプレー用化粧組成物を使用した場合における皮膚のたるみの引き締め効果と顔輪郭の引き締め効果を使用直後、3時間経過後及び6時間経過後に評価することによって行った。
20名のパネラーには、各化粧組成物に関する使用後の印象について、使用直後、3時間経過後及び6時間経過後に点数をつけさせた。点数は、「非常に効果がある」と感じた場合を2点、「効果がある」と感じた場合を1点「変わらない」と感じた場合を0点とした。評価は、各化粧組成物と各経過時点における20名のパネラーの点数の平均点を集計して以下のように行った。
[評価基準]
◎ :20名の平均点が2点(満点) →非常に効果がある
○ :20名の平均が1点以上2点未満→効果がある
× :20名の平均が0点以上1点未満→あまり効果が無いものとした。
△ :スプレー噴射口が詰まり連続噴射不可のため試験中断。
Figure 2010043072

Figure 2010043072
また、発明者は、実施例1〜4及び比較例1〜12の化粧組成物についてそれぞれスプレー噴射口の目詰りに関する試験を行った。目詰まり試験は、常温保管及び45℃恒温保管状態において各30本ずつ、毎日1回、5プッシュの噴射をし、1ヶ月間で使い切るという噴射継続試験であり、評価基準は以下の通りであり、表−2に結果を示す。
[評価基準]
○ :1ヶ月間30本全てに目詰りがなく噴霧状態が良好。
× :30本中いずれか一本でも目詰りが発生し、噴霧不良を起こした場合。
直後不可:数回はスプレー可能だがすぐに詰ってしまう。
Figure 2010043072
表−1の試験において、実施例1〜3のスプレー用化粧組成物は、天然高分子の含有量が0.5〜3.0質量%であって、水膨潤性無機高分子を組成物全体に対して0.5〜3.5質量%含有する。さらに、ポリエーテル変性シリコンの含有量は組成物全体に対して0.5〜3.0質量%の範囲内で含有する。即ち、実施例1〜3の化粧組成物は、天然高分子を組成物全体に対して0.5〜3.0質量%含有し、水膨潤性無機高分子を組成物全体に対して0.5〜3.5質量%含有するスプレー用化粧組成物であって、ポリエーテル変性シリコンを前記スプレー用化粧組成物全体の0.5〜3.0質量%含有するようにした。表−1の試験において、実施例1〜3の化粧組成物は、皮膚のたるみ引き締め、顔の輪郭の引き締めに優れ、良好であった。一方、実施例4の化粧組成物においては、実施例4は天然高分子を含有させない状態で、組成物全体に対する水膨潤性無機高分子(ヘクトライトとシリカの組み合わせ)の含有量を5.5質量%に増量させると共に、解膠剤としてピロリン酸ナトリウムを0.1質量%含有させた。実施例4の化粧組成物は、穏やかな引き締め感がある柔らかい皮膜を形成して良好であった。
一方、表−1の試験において、比較例1〜3の化粧組成物は、天然高分子の含有量が0.5〜3.0質量%の範囲内であって、水膨潤性無機高分子が組成物全体に対して0.5〜3.5質量%含有するが、ポリエーテル変性シリコンを含有しない。即ち、比較例1〜3の化粧組成物は、天然高分子を組成物全体に対して1.5〜3.0質量%含有し、水膨潤性無機高分子を組成物全体に対して1.0〜3.0質量%含有するが、ポリエーテル変性シリコンを含有させていない。その結果、比較例1〜3の化粧組成物は、皮膚のたるみ引き締め効果が使用後3時間(比較例1は3時間以内)を経過すると著しく低下し、顔の輪郭の引き締め効果においても、使用後3時間を経過すると著しく低下することが判明し、前記効果の持続性が比較例1〜3よりも顕著に劣ることが判明した。
一方、比較例4と5は、組成物全体に対する天然高分子の含有量が、0.5質量%未満(0.4質量%)である場合と、3.0質量%を超えた(3.1質量%)場合を示す。比較例4は、天然高分子の含有量が少なく、皮膜が弱くなり、たるみなど引き締め効果が発揮できなかった。また、比較例5は、天然高分子の含有量が多く、スプレー噴射口の目詰りのために使用出来なくなった。
比較例6と7は、組成物全体に対する水膨潤性無機高分子(ヘクトライト(ケイ酸塩)+シリカ)の合計含有量が0.5質量%未満(0.4質量%)である場合と、3.5質量%を超えた(3.6質量%)場合を示す。比較例6は、水膨潤性無機高分子の含有量が少なく、収縮力が弱いため、皮膚を補正する固着力が無かった。比較例7は、水膨潤性無機高分子の含有量が多くなり、加えて天然高分子の含有量も多く、水膨潤性無機高分子の含有量と天然高分子の含有量の割りには相対的にポリエーテル変性シリコンの含有量が少なく、粘度の高い、接着力が強く、べたつきが強い組成物となり、スプレー噴射口の目詰りのために使用不可となった。
比較例8と9は、組成物全体に対するポリエーテル変性シリコンの含有量が0.5質量%未満(0.4質量%)である場合と、3.0質量%を超えた(3.1質量%)場合を示す。比較例8は、固着形成された皮膜に柔軟性が乏しく、途中で破断して持続力が無く、スプレー噴射口に一定の目詰りが発生した。比較例9は、柔軟性があるものの固着皮膜の収縮力が弱くなるためにたるみなど引き締め効果が極めて低かった。
比較例10は、実施例4に対して解膠剤としてのピロリン酸ナトリウムを含有しない化粧組成物を示す。この場合には、ゲル粘度が製造時に急激に増大して製造自体が困難であった。比較例11は、実施例4と比べて水膨潤性無機高分子(ヘクトライトとシリカの組み合わせ)の含有量が6.0質量%を超えた化粧組成物を示す。この場合には、粘度が高くなり、スプレーから噴射されるミストが荒く、顔の一部分に過剰に塗着されて均一の皮膜にならず表情の動きに追随できなくて破断が起き、被膜の持続性に問題が発生した。比較例12は、実施例4と比べてポリエーテル変性シリコンの含有量が5.0質量%を超えた化粧組成物を示す。この場合には、スプレーから均一に噴射され、過剰に塗着されるなどの問題はなかったが皮膜が柔軟すぎて引き締め効果が発揮できなかった。
また、表−2におけるスプレー噴射口の目詰り試験において、ポリエーテル変性シリコンを含有した実施例1〜3の化粧用組成物と、ピロリン酸ナトリウムを含有した実施例4の化粧組成物は、常温保管、恒温45℃保管ともに約1ヶ月後の使い切りまで各30本全てに目詰まりも無く噴霧状態も良好であった。しかし、ポリエーテル変性シリコンを含有しない比較例1〜3の組成物は、常温保管において、いずれも試験開始2日後〜10日後までに目詰りや噴霧状態のバラツキを生じるものが続出してその後の継続試験が出来なかった。また、比較例1〜3の化粧組成物は、恒温45℃で保管した場合、試験開始1日後〜5日後までに目詰りや噴霧状態のバラツキが続出したため、その後の継続試験が出来なかった。一方、比較例4,6,9は、スプレー噴射口の目詰りにおいては優れているが皮膚を引き締めて持続させる効果はまったく期待できず、比較例5、7、8においてはスプレー組成物に適さないことが判った。
尚、比較例10は、製造自体が困難を極めたために、試験ができなかった。比較例11は、開始1日後から目詰りや噴霧状態のバラツキが続出したため、その後の継続試験が出来なかった。比較例12は、スプレー噴射口の目詰り防止においては優れているが皮膚を引き締めて持続させる効果はまったく期待できず、スプレー組成物に適さないことが判った。従って、実施例1〜4の化粧組成物は、スプレー噴射口の目詰まりも無く、かつ持続して使用できる点において比較例1〜3、比較例4〜9、比較例10〜12よりも顕著に優れることが判明した。
即ち、上記表−1及び表−2の試験結果により、本発明の化粧組成物における必須成分の好適な含有量は、実施例1〜3に示すピロリン酸ナトリウム等の解膠剤を含まない場合において、天然高分子が0.5〜3.0質量%(更に好適な含有量は、実施例1及び2に示す1.5〜3.0質量%)、水膨潤性無機高分子(ケイ酸塩+シリカ)が0.5〜3.5質量%(更に好適な合計含有量は、実施例1及び2に示す1.0〜3.0質量%)、ポリエーテル変性シリコンが0.5〜3.0質量%(更に好適な含有量は、実施例1及び2に示す0.5〜1.0質量%)と言える。一方、本発明の化粧組成物における必須成分の好適な含有量は、実施例4の解膠剤(ピロリン酸ナトリウム)を含む場合において、天然高分子が0〜3.0質量%、水膨潤性無機高分子(ケイ酸塩+シリカ)が0.5〜6.0質量%、ポリエーテル変性シリコンが0.5〜5.0質量%、ピロリン酸ナトリウムが水膨潤性無機高分子の総量に対して0.01質量%〜5.0質量%程度と言える。また、最も好適な含有量は、3時間から6時間経過後の結果が最も良い表−1の実施例3と4(天然高分子が3.0質量%、水膨潤性無機高分子(ケイ酸塩+シリカ)が5.5質量%、ポリエーテル変性シリコンが3.0質量%、ピロリン酸ナトリウムが水膨潤性無機高分子の総量に対して0.1質量%)に示す含有量であるといえる。
尚、本発明のスプレー用化粧組成物とこれを利用したスプレーによるメイクアップ方法によれば、従来の視覚的効果を利用した塗りファンデーションの塗り方でしわなどを隠すメイクアップ方法では不可能であった、加齢によって生じた皮膚のたるみや顔の輪郭の緩みを従来のファンデーションを使用した上からでも非接触のスプレー噴霧による方法で塗布することができ、顔の皮膚を引き締めることでたるみや皮膚の凹凸などを隠すメイクアップが可能であり、若々しい頃のように引き締まった顔の表情を演出することが可能である。尚、本発明は、顔のみならず、首筋や顎の下、手指などにも使用できる。

Claims (6)

  1. 天然高分子を組成物全体に対して0.5〜3.0質量%含有し、水膨潤性無機高分子を組成物全体に対して0.5〜3.5質量%含有するスプレー用化粧組成物であって、ポリエーテル変性シリコンを前記スプレー用化粧組成物全体に対して0.5〜3.0質量%含有することを特徴とする、スプレー用化粧組成物。
  2. 解膠剤を含有することにより、天然高分子を組成物全体に対して0〜3.0質量%含有し、水膨潤性無機高分子を組成物全体に対して0.5〜6.0質量%含有するスプレー用化粧組成物であって、ポリエーテル変性シリコンを前記スプレー用化粧組成物全体に対して0.5〜5.0質量%含有することを特徴とする、請求項1に記載のスプレー用化粧組成物。
  3. 前記天然高分子は、動物由来天然高分子、植物由来天然高分子、生物由来天然高分子または微生物由来天然高分子のうち、少なくとも一以上から選択されたものであることを特徴とする、請求項1または2に記載のスプレー用化粧組成物。
  4. 前記水膨潤性無機高分子は、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウムマグネシウム、ケイ酸ナトリウムリチウムマグネシウム、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、ケイ酸リチウム、ケイ酸カルシウム、若しくはケイ酸アルミニウムを主成分とするケイ酸塩、または二酸化ケイ素の中から少なくとも一種以上を含むことを特徴とする、請求項1から3のうちいずれかに記載のスプレー用化粧組成物。
  5. 前記ポリエーテル変性シリコンは、HLB値が5以上であることを特徴とする請求項1から4のうちいずれかに記載のスプレー用化粧組成物。
  6. 請求項1から5のうちいずれかに記載のスプレー用化粧組成物をスプレーで顔に噴霧することにより、顔全体の皮膚のたるみと輪郭の緩みを物理的に収縮させた状態を長時間持続させることを特徴とする、表情を若々しい物理的な形状に補正するメイクアップ方法。
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