JP2015509919A - しわ及びきめの粗い肌をなめらかにするための方法 - Google Patents

しわ及びきめの粗い肌をなめらかにするための方法 Download PDF

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Abstract

シリカ含有量(SiO2)で測定される場合に約0.5〜約4%のケイ酸ナトリウム及び約0.1%〜約4.0%の多価ケイ酸塩を有する組成物を適用する工程を含む皮膚をなめらかにする方法。組成物は、基剤、例えば約10〜98%の水中に提供され、ウォーターゲル又は水中油型エマルションの形態であり得る。第2の組成物は、第1の組成物の前又は後に適用され、ここでこの第2の組成物は、水中油型エマルション、油中水型エマルション、濃化ウォーターゲル、濃化油相、カプセル化油相、固体の油相、及びこれらの混合物からなる群から選択される。多価ケイ酸塩は、ベントナイト、ラポナイト、スメクタイト、及びカオリナイトからなる群から選択されるケイ酸塩粘土であり得る。

Description

本発明は、パーソナルケア組成物、及びそれらを使用する方法に関し、この組成物は皮膚に密着し及び収縮させ、しわ及びきめの粗さをなめらかにし及び平らにする。
視認され得るしわ、特に顔のしわ及び目の周りのしわは、最も一般的でありかつ望ましくない老化の兆候のうちの1つである。多くの消費者製品及び手法は、しわを隠す又は減らすことに取り組んでいる。これらの製品及び手法は、単純で安価なものにすることができ、例えばメークアップ、特に下地用又はカラーファンデーションを適用し、消費者の皮膚のしわを単に覆い隠すものであり得る。更に大幅に高価で劇的な手法、例えば手術によるしわ取り及びボトックス注射も、顔上のしわの発生を軽減するために使用される。皮膚を水和してよりしなやかにする、及びしわの発生を減少させるとするローション及びクリームは数多く存在している。これらの液体製品の一部は、活性成分、例えばナイアシンアミドを含有し、経時的に皮膚の補修及び若返りを助ける。これらの製品及び手法はすべて欠点を有する。
ファンデーション及び他のメークアップ製品は、多くの場合、視認され得るものであり、最低限のきめ利益を与えるが、皮膚に対し持続的な作用を有するものではない。メークアップを除去すれば、皮膚はメークアップを施す前と同じ外観になる。液体製品は、皮膚に対して持続性の効果、即効性の効果又はその両方を有し得る。水和及び光学的効果は一般的に即効性の利益であり、これらの利益は経時的に失われる。即効性の活性物質が、経時的に皮膚を若返らせる又は補修する場合もある。即効性の利益のうちこれらのものは、得られるまでに時間がかかり、その改善は漸進的なものである。これらの即効性の利益が効果を示す程度には限度がある。美容整形手術及び化学物質の注射は、消費者の皮膚の外見に、より顕著に即時的かつ劇的な効果を示すが、これらの手法は非常に高価であり、多くのリスクを伴う場合がある。美容整形手術は、いずれかの他の手術による手法と同じように外観が崩れるなどといった失敗が生じるリスクを有する。
これまでに、既存の製品及び手法の欠点が排除された、皮膚の外観を改善するための新しい分類の製品を開発する試みがなされている。こうした一群の製品は、一般に、「接着性の収縮性被膜形成剤」として分類できる。被膜形成剤は、皮膚に適用した場合に柔軟な粘着性の連続被覆を残す化学組成物である。選択された群の被膜形成剤はまた、皮膚に対して接着性であり、更に収縮性である。最も単純な形態のしわは、皮膚上の溝又は谷部分である。接着性の収縮性の被膜形成剤を適用した場合には、谷部分又は溝の底の皮膚を表面に引っ張り出し、皮膚の外見をなめらかにし、しわをなくすことができる。既存の接着性の収縮性被膜形成製品の欠点としては、皮膚の収縮によって生じる不快感、皮膚の炎症、消費者が自分の顔の筋肉に使用するときの被膜の塗りむら、投与方法における他の化粧製品との不相溶性、及び白っぽく目立つことが多い被膜の視認性を含む。これまでは、これらの問題のうちいずれかに対処し、又は低減させた場合には、他の問題のいずれかが悪化していた。
ケイ酸ナトリウムは、現在使用されている接着性の収縮性被膜形成成分である。高濃度のケイ酸ナトリウムにより、高程度から中程度の皮膚収縮が得られ、結果として高程度から中程度に即時的なしわ低減が得られる。しかしながら、残念なことに、使用されるケイ酸ナトリウムが多くなるにつれて、観察される皮膚の炎症が増し、乾燥した被膜の脆性が増す(耐久性に劣る)。当業者は、脆性被膜の問題に対処するために可塑剤を使用することを試みることができるが、上述のように、この問題を解決することで他の問題が悪化してしまい、この場合では白色度が増大し、収縮性が低下する。したがって、これらの解決策は消費者にとって受け入れ難い。
したがって、適切な程度の皮膚収縮、被膜の柔軟性、被膜の白色度の減少、収縮弾力性、他の化粧製品との相溶性、及び皮膚刺激の減少に調和をもたせつつ、皮膚の外観を改善できる、より詳細には皮膚のしわの発生を低減できる組成物及び処置方法を提供することが引き続き所望されている。先行技術に勝るこれらの及び他の改善は、本発明によって与えられる。
シリカ含有量(SiO2)によって測定される場合に約0.5〜約4%のケイ酸ナトリウムと約0.1%〜約4.0%の多価ケイ酸塩とを有する第1の組成物を皮膚に適用する工程を含む、皮膚をなめらかにするための方法が提供される。加えて、ケイ酸ナトリウム、多価ケイ酸塩、及び可塑剤の濃度は、これらの比が、(a)多価ケイ酸塩に対するケイ酸ナトリウム(SiO2)の比が0.7以上、及び(b)総ケイ酸塩(ケイ酸ナトリウム+多価ケイ酸塩)の総グリコールに対する比が1.8以下になるよう調整される。第1の組成物は、基剤、例えば約10〜98%の水中に提供され、水系配合物、例えばウォーターゲル、水中油型エマルション又はこれらの形態の1つ又は両方を含む組成物の形態であり得る。第2の組成物は、第1の組成物の前又は後に適用され、ここでこの第2の組成物は、水中油型エマルション、油中水型エマルション、濃化ウォーターゲル、濃化油相、カプセル化油相、固体の油相、及びこれらの混合物からなる群から選択される。多価ケイ酸塩は、ベントナイト、ラポナイト、スメクタイト、及びカオリナイトからなる群から選択されるケイ酸塩粘土であり得る。
本発明の1つの態様において、ケイ酸ナトリウムは、3.3以下のSiO2:Na2O比のモル比を有する。多価ケイ酸塩は、10を超えるpHにて安定であるのが好ましい。
本発明の第1の組成物は、約1重量%〜約20重量%にて、組成物中に存在する少なくとも1つの可塑剤を含んでいてもよい。可塑剤は、例えば3〜5個の炭素原子を含有するアルキルモノグリコール又はジグリコールであり得る。更に、可塑剤は、プロピレングリコールであり得る。
組成物中の他の任意成分は、多糖類増粘剤、例えばキサンタンガムと、着色及び無着色顔料、干渉顔料、無機粉末、有機粉末、複合粉末、光学的光沢剤粒子、及びこれらの混合物からなる群から選択される約0.001%〜約5%の粒子状材料とを含む。スキンケア活性物質も、本発明の組成物に使用するのに好ましく、ビタミンB化合物、ビタミンC化合物、ビタミンE化合物、ペプチド、糖アミン、天然植物抽出物、油制御剤、皮膚ライトニング剤、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されることができ、より好ましくはナイアシンアミド、パルミトイル−リジン−トレオニン、パルミトイル−リジン−トレオニン−トレオニン−リジン−セリン、N−アセチル−D−グルコサミン、サリチル酸、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、ヘキサミジン化合物、及びこれらの組み合わせからなる群から選択できる。
インビボ性能を予測するインビトロ試験によれば、本発明の組成物は、約0.51cm〜約2.29cm(0.2〜約0.9インチ)の収縮、40以下の白色度、60以下の剛性、20%以下の収縮損失、及び35γp/mJ/m2以下の極性成分表面エネルギーを示す。更に、本発明の組成物によって形成された被膜は、本明細書においてこれまでに記述されたすべての因子の調和がとれており、これは、総性能スコアの算出に利用されるような多変数等式を用いて表すことができ、消費者に好ましい実施に関しては2.8以下である。
発明の背景において特定された技術的問題に応え、本発明は、優れた初期及び継続収縮を有する被膜を与え、柔軟性であり、透明であり、刺激のない組成物及びキットを提供する。剛性、白色度若しくは刺激の追加又は過剰な剛性、白色度又は刺激は生じずに、初期及び継続収縮を改善するよう多価ケイ酸塩(粘土)、ケイ酸ナトリウム、及び可塑剤の濃度のバランスをとる。多価ケイ酸塩、ケイ酸ナトリウム、及び可塑剤濃度のバランスを適切に調節した(ケイ酸塩(SiO2):多価ケイ酸塩は0.7以上、総ケイ酸塩(ケイ酸ナトリウム+多価ケイ酸塩)の総グリコールに対する比は1.8以下である)場合、驚くべきことに、被膜の白色度の低下と収縮弾力性の改善との両方の点で更なる利点が実現されることが判明している。加えて、キットの文脈において、皮膚をなめらかにする組成物は、相対的に親水性の配合物の適用と組み合わせて皮膚に適用される場合に、収縮の程度、ひいてはしわの低減利益が増大する。この洞察により、ケイ酸ナトリウムの添加及びそれに関連する問題を生じさせずに収縮を増大させることができる。
本発明の更なる形態は、以下の詳細な説明にて認識されるであろう。
本発明は、以下の図面及び説明を参照して良好に理解できる。図の構成要素は、必ずしも正確な倍率ではなく、むしろ本発明の原理を例示する際には強調されている。更に、図中の同様の参照番号は、異なる視点での対応する部品を指定している。図面において:
本発明に従う皮膚をなめらかにする組成物を適用するのに好適なアプリケーターの部分切欠き分解図。
本明細書に使用されるすべての百分率及び比は、総組成物の重量によるものであり、すべての測定は、特に指示がない限り25℃で行われる。すべての数値範囲は、より狭い範囲を含み;線引きした上方及び下方範囲限度は、明確には線引きされていない更なる範囲を創出するように置き換え可能である。
本発明の組成物は、必須構成成分、並びに本明細書に記載される任意の成分を含み、それらから本質的になり、又はそれらからなることができる。本明細書で使用する場合、「〜本質的になる」とは、組成物又は構成成分は、その追加の成分が特許請求された組成物又は方法の基本的な及び新規な特徴を実質的に変更しない場合に限り、追加の成分を含んでいてもよいことを意味する。
組成物に関連して使用する場合、用語「適用する」又は「適用」は、本発明の組成物を、基材、例えばヒトの皮膚又は表皮上に適用する又は広げることを意味する。
本明細書で使用する場合、用語「皮膚科学的に許容可能な」は、記載される組成物又は構成成分に、過度の毒性、不適応性、不安定性、アレルギー反応等がなく、ヒトの皮膚組織と接触させて使用するのに好適であることを意味する。
本明細書で使用する場合、用語「安全かつ有効な量」は、有益な利益を有意に誘導するのに十分な化合物又は組成物の量を意味する。
本明細書で使用する場合、用語「顔の皮膚表面」という用語は、おでこ、眼窩周囲、頬、口周囲、顎、及び鼻の皮膚表面の1つ以上を指す。本明細書においては顔の皮膚表面を対象とし、例示するが、本発明の組成物により他の皮膚表面を処置することもでき、例えば表面は、衣類で覆われてはおらず、通常、顔の皮膚表面、手及び腕の皮膚表面、足及び脚の皮膚表面、並びに首及び胸の皮膚表面(例えば、デコルテ)などである。
本明細書で使用される場合、用語「安定な」及び「安定性」は、組成物が約1℃〜約40℃の温度である場合に、化学的な状態、物理的均一性及び/又は色が実質的に変化しない組成物を意味する。
組成物
本発明は、種々の組成物、より詳細には、皮膚の表面に適用するための組成物に関する。組成物は、広範囲の製品形態であってもよく、それらとしては、溶液、懸濁液、ローション、クリーム、ゲル、トナー、スティック、ペンシル、スプレー、エアロゾル、軟膏、洗浄液ウォッシュ、及び固体バー、ペースト、フォーム、粉末、ムース、ワイプ、ストリップ、パッチ、ヒドロゲル、被膜形成製品、顔用及び皮膚用マスク(不溶性シートあり及びなし)、メークアップ、例えばファンデーション、アイライン、及びアイシャドウなどが挙げられるが、これらに限定されない。組成物の形態は、組成物中に存在する場合に選択される、特に皮膚科学的に許容可能な基剤に由来し得る。
被膜形成組成物
本発明の皮膚をなめらかにする組成物は、シリカ含有量(SiO2)によって測定される場合に約0.5〜約4%のケイ酸ナトリウム、及び約0.1%〜約4.0%の多価ケイ酸塩を含む。多価ケイ酸塩は、ベントナイト、ラポナイト、スメクタイト、及びカオリナイトからなる群から選択されるケイ酸塩粘土である。多価ケイ酸塩は、10.0を超えるpHにて安定であることが好ましい。好ましい被膜形成組成物は、石鹸などの洗浄剤と共に水を使用することにより除去することのできる非粘着性被膜を形成する。多価ケイ酸塩に対するシリカの比は、好ましくは約0.70〜約4.0、より好ましくは約1.0〜約3.0、更により好ましくは約1.0〜約2.0である。被膜形成組成物全体は、10.0のpH、より好ましくは10.5を超え、更により好ましくは11.0を超えるpHを有するのが好ましい。
本発明のシリカ及び多価ケイ酸塩被膜形成剤に加えて、被膜形成組成物には、場合により、被膜形成ポリマーを含ませることができる。好適な任意の被膜形成ポリマー材料の例としては、以下が挙げられる:
a)スルホポリエステル樹脂、例えばAQスルホポリエステル樹脂、例えばAQ29D、AQ35S、AQ38D、AQ38S、AQ48S、及びAQ55S(Eastman Chemicalsから入手可能);
b)ポリビニルアセテート/ポリビニルアルコールポリマー、例えばVinex樹脂(Air Productsから入手可能)(Vinex 2034、Vinex 2144、及びVinex 2019を含む);
c)アクリル樹脂(National Starchから商標名「Dermacryl」として入手可能な水分散性アクリル樹脂を含む)(Dermacryl LTを含む);
d)ポリビニルピロリドン(PVP)(Luviskol K17、K30及びK90を含む(BASFから入手可能))、PVPの水溶性コポリマー(PVP/VA S−630及びW−735及びPVP/ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマー、例えばコポリマー845及びコポリマー937(ISPから入手可能)を含む)、並びにE.S.Barabasのthe Encyclopedia of Polymer Science and Engineering,2 Ed.Vol.17 pp.198〜257に開示されるPVPポリマー;
e)ポリウレタン(Alzo International Inc.から入手可能なPolyderm PE−PAを含む);
f)共重合されたアミドエステル化合物(Alzo International Inc.から入手可能なPolyderm PPG−17を含む);
g)アクリルラテックス分散液;
h)高分子量シリコーン、例えばジメチコン及び有機置換されたジメチコン、特に約50,000mPasを超える粘度を有するもの;
i)約50,000mPasを超える粘度を有する高分子量炭化水素ポリマー;
j)多糖類ガム、例えばキサンタンガム、デヒドロキサンタンガム、セルロース誘導体、架橋−キサンタンガム、ヒドロキシプロピルキサンタンガム、ウンデシレノイルキサンタンガム、デアセチル化キサンタンガム、グアーガム、セルロースガム、カラギーナン、ヒドロキシルプロピルメチルセルロース、及びナトリウムカルボキシメチルキチン;
k)オルガノシロキサン(オルガノシロキサン樹脂、流体ジオルガノポリシロキサンポリマー及びシリコーンエステルワックスを含む)。
これらの任意のポリマーの例は、国際公開第96/33689号(10/31/96に公開);同第97/17058号(5/15/97に公開);及び米国特許第5,505,937号(Castrogiovanni et al.に付与、4/9/96に公開)に見出され、これらの特許文献はすべて本明細書に参考として組み込まれる。本明細書に用いるのに好適な追加の被膜形成ポリマーとしては、水性エマルション中の非水溶性ポリマー材料、及び水溶性被膜形成ポリマー(国際公開第98/18431号、5/7/98公開、本明細書に参考として組み込まれる)が挙げられる。約50,000mPasを超える粘度を有する高分子量炭化水素ポリマーの例としては、ポリブテン、ポリブテンテレフタレート、ポリデセン、ポリシクロペンタジエン、及び同様の線状及び分岐状高分子量炭化水素が挙げられる。
任意の被膜形成ポリマーとしては、R3SiO1/2「M」ユニット、R2SiO「D」ユニット、RSiO3/2「T」ユニット、SiO2「Q」ユニットの組み合わせを、関係式RnSiO(4-n)/2を満たす互いの比で含むオルガノシロキサン樹脂が挙げられ、式中、nは1.0〜1.50であり、Rはメチルである。加工処理の結果として、5%までの少量のシラノール又はアルコキシ官能性が樹脂構造中に存在し得ることには留意されたい。オルガノシロキサン樹脂は、約25℃で固体でなければならず、約1,000〜約10,000グラム/モルの分子量範囲を有する。樹脂は、有機溶媒、例えばトルエン、キシレン、イソパラフィン、及びシクロシロキサン又は揮発性基剤に可溶性であり、樹脂が揮発性基剤中に不溶性になるほど密には架橋されていないことが示される。特に好ましいのは、繰り返し一官能性、すなわちR3SiO1/2「M」ユニット、及び四官能性、すなわちSiO2「Q」ユニットを含む樹脂である(あるいは、参考として本明細書に組み込まれる米国特許第5,330,747号(Krzysik、1994年7月19日登録)に開示される「MQ」樹脂としても既知の樹脂)。本発明において、官能性ユニット「Q」に対する「M」の比は、好ましくは約0.7であり、nの値は1.2である。このようなオルガノシロキサン樹脂は、GE Toshiba Siliconeから入手可能なトリメチルシロキシケイ酸塩/シクロメチコンD5ブレンド、Wacker Silicones Corporation of Adrian Michiganから入手可能なWacker 803及び804、Shin−Etsu ChemicalからのKP545、並びにthe General Electric CompanyからのG.E.1170−002のように市販されている。本発明において、被膜形成ポリマーは、第2の層に主に被膜形成ポリマーを有することにより局在化領域に高濃度で存在し、したがって、皮膚に適用された場合に、組成物の残りの成分に比べてより高い被膜強度を有する被膜を形成する。高い被膜強度を有するこうした濃縮領域は、皮膚に対する組成物全体の接着を改善する。すなわち、第2の層に主に被膜形成ポリマーを提供することによって、組成物全体に含まれる被膜形成ポリマーの量を低減することができ、又は同じ量の被膜形成ポリマーを第2の層に配合する場合に、改善された接着性を有する全組成が得られる。好ましい実施形態において、第2の層における被膜形成ポリマーの含有濃度は、約0.1%〜約20%、好ましくは約0.5%〜約10%、より好ましく約1%〜約8%である。
可塑剤
本発明の組成物は、約1重量%〜約20重量%、好ましくは約1重量%〜約15重量%、より好ましく2重量%%〜約10重量%で組成物中に存在する、少なくとも1つの可塑剤を含んでいてもよい。可塑剤は、例えば3〜5個の炭素原子を含有するアルキルモノグリコール又はジグリコールであり得る。更に可塑剤は、プロピレングリコールであり得る。本明細書の可塑剤は、多価アルコール、水溶性アルコキシル化非イオン性ポリマー、及びこれらの混合物からなる群から選択される。本明細書で有用な多価アルコールとしては、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,3プロパンジオール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、ヒアルロン酸ナトリウム、ポリプロパンジオール及びこれらの混合物が挙げられる。
本明細書の市販の可塑剤としては:Asahi Denkaから入手可能なグリセリン;Inolexから入手可能な商標名LEXOL PG−865/855のプロピレングリコール;BASFから入手可能な1,2−プロピレングリコールUSP;Kyowa Hakko Kogyoから入手可能な1,3−ブチレングリコール;BASFから入手可能な同じ商標名のジプロピレングリコール;DuPont Companyから商標名ZEMEAの1,3プロパンジオール;DuPont Companyからの商標名CERENOL H250のポリプロパンジオール;Solvay GmbHから入手可能な商標名DIGLYCEROLのジグリセリン;Active Organicsから入手可能な商標名ACTIMOISTのヒアルロン酸ナトリウム;Intergenから入手可能なAVIAN SODIUM HYALURONATEシリーズ、Ichimaru Pharcosから入手可能なHYALURONIC ACID Naが挙げられる。
皮膚科学的に許容可能な基剤
本発明の組成物は、組成物用の皮膚科学的に許容可能な基剤(「基剤」と称される場合がある)も含み得る。本明細書で使用する場合、「皮膚科学的に許容可能な基剤」という語句は、基剤がケラチン組織への局所適用に好適であり、良好な審美特性を有し、組成物中の活性物質と適合性があり、安全性又は毒性についていかなる不当な問題も起こさないことを意味する。一実施形態において、基剤は、組成物の約50重量%〜約99重量%、約60重量%〜約98重量%、約70重量%〜約98重量%、又は代替的に約80重量%〜約95重量%の濃度で存在する。
基剤は多様な形態であり得る。非限定例としては、単純な溶液(例えば、水性、有機溶媒又は油系)、エマルション、懸濁液、及び固体形態(例えば、ゲル、スティック、流動性固体、又は非晶質材料)が挙げられる。特定の実施形態において、皮膚科学的に許容可能な基剤は、エマルション又は懸濁液の形態である。エマルション又は懸濁液は、連続水性相(例えば、水中油型及び水中油中水型)又は連続油相(例えば、油中水型及び油中水中油型)を有するものとして一般に分類され得る。本発明の油相は、シリコーン油、非シリコーン油、例えば炭化水素油、エステル、エーテルなど、及びこれらの混合物を含んでいてもよい。
エマルションは、更に乳化剤を含んでいてもよい。組成物は、基剤を十分乳化するためにいずれかの好適な割合(%)の乳化剤を含んでいてもよい。好適な重量範囲は、組成物の重量に基づいて約0.1重量%〜約10重量%又は0.2重量%〜約5重量%の乳化剤を含む。乳化剤は、非イオン性、アニオン性又はカチオン性であってもよい。好適な乳化剤は、例えば米国特許第3,755,560号、米国特許第4,421,769号、及びMcCutcheon’s Detergents and Emulsifiers,North American Edition,pages 317〜324(1986)に開示されている。好適なエマルションは、所望される製品形態に基づき多様な粘度を有していてもよい。
当該技術分野において周知であるとおり基剤に増粘剤を更に含有させて、好適な粘度及びレオロジー的特性を有する組成物を提供してもよい。
顔料及び粉末
本発明の組成物は、約5%〜約45%、好ましくは約5%〜約30%の顔料粉末成分を含み得る。本明細書の顔料粉末成分に含まれる顔料は、性質が疎水性であってもよく、又は疎水性処理されてもよい。顔料成分の濃度を低く維持することにより、全組成は、展延性、加湿化、及びみずみずしく軽い感触を与える他の成分を収容するように柔軟性を維持する。顔料の種類及び濃度は、例えば組成物に色調、被覆性、良好な摩耗性能、及び安定性を与えるように選択される。
本明細書の顔料成分に有用な顔料は、無機及び有機粉末、例えばタルク、雲母、セリサイト、合成フッ素金雲母、パール顔料、例えばアルミナ、硫酸バリウム、第二リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、被覆酸化チタン、超微粒子状酸化チタン、酸化ジルコニウム、通常粒径の酸化亜鉛、ヒドロキシアパタイト、酸化鉄、チタン酸鉄、ウルトラマリンブルー、プルシアンブルー、酸化クロム、水酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト、酸化チタンコーティングされた雲母;有機粉末、例えばポリエステル、ポリエチレン、ポリスチレン、メチルメタクリレート樹脂、セルロース、12−ナイロン、6−ナイロン、スチレン−アクリル酸コポリマー、ポリプロピレン、塩化ビニルポリマー、テトラフルオロエチレンポリマー、窒化ホウ素、魚鱗グアニン、レーキ化タールカラー染料、及びレーキ化天然カラー染料である。こうした顔料は、疎水性処理剤で処理されてもよく、それらとしては:シリコーン、例えばメチコン、ジメチコン、及びぺルフルオロアルキルシラン;脂肪族材料、例えばステアリン酸及び水素添加グルタミン酸二ナトリウム;金属石鹸、例えばアルミニウムジミリステート;水素添加タローグルタミン酸アルミニウム、水素添加レシチン、ラウロイルリジン、ペルフルオロアルキルリン酸アルミニウム塩、及び水酸化アルミニウム(二酸化チタンの活性を低減するように)、及びこれらの混合物が挙げられる。こうした顔料はまた、多糖類、カプリリルシラン、又はポリエチレンオキシドシラン処理のようにより親水性であると考えられる物質でコーティングされてもよい。
市販の顔料粉末成分としては、被覆二酸化チタン、例えばSI−T−CR−50Z、SI−二酸化チタンIS、SA−二酸化チタンCR−50、SI−FTL−300及びSA/NAI−TR−10(それらのすべては、Miyoshi Kaseiから入手可能である)、酸化鉄及びシクロペンタシロキサン及びジメチコン及び水素添加グルタミン酸二ナトリウム:SA/NAI−Y−10/D5(70%)/SA/NAI−R−10/D5(65%)/SA/NAI−B−10/D5(75%)(Miyoshi Kaseiから入手可能)、酸化鉄及び水素添加グルタミン酸二ナトリウム:SA/NAI−Y−10/SA/NAI−R−10/SA/NAI−B−10(Miyoshi Kaseiから入手可能)、酸化鉄及びメチコン:SI Mapico Yellow Light Lemon XLO/SI Pure Red Iron Oxide R−1599/SI Pure Red Iron Oxide R−3098/SI Pure Red Iron Oxide R−4098/SI Black Iron Oxide No.247(Daito Kaseiから入手可能)、アルミナ及び二酸化チタン及びメチコン:SI−LTSG30AFLAKE H(5%)LHC(Miyoshi Kaseiから入手可能)、タルク及びメチコン:SI−Talc JA13R LHC(Miyoshi Kaseiから入手可能)、雲母及びメチコン:SI Mica(Miyoshi Kaseiから入手可能)、ジメチコン:SA−SB−300(Miyoshi Kaseiから入手可能)、雲母及びメチコン:SI Sericite(Miyoshi Kaseiから入手可能)、雲母及びジメチコン:SA Sericite(Miyoshi Kaseiから入手可能)、雲母及びC9〜15フルオロアルコール(Fluoroalcol)ホスフェート及びトリエトキシカプリルシラン:FOTS−52 Sericite FSE(Daito Kaseiから入手可能)、タルク及びC9〜15フルオロアルコール(Fluoroalcol)ホスフェート及びトリエトキシカプリルイルシラン:FOTS−52 Talc JA−13R(Daito Kaseiから入手可能)、窒化ホウ素及びメチコン:SI02 Boron Nitride SHP−6(Daito Kaseiから入手可能)、窒化ホウ素及びC9〜15フルオロアルコール(Fluoroalcol)ホスフェート及びトリエトキシカプリルイルシラン:FOTS−52Boron Nitride(Daito Kaseiから入手可能)、雲母及び二酸化チタン及びメチコン:SI Sericite TI−2(Miyoshi Kaseiから入手可能)、雲母及び二酸化チタン及びメチコン:SI Mica TI−2(Miyoshi Kaseiから入手可能)、タルク及び二酸化チタン及びメチコン:SI Talc TI−2(Miyoshi Kaseiから入手可能)、ラウロイルリジン:AMIHOPE LL(Ajinomotoから入手可能)、合成フッ素金雲母及びメチコン:PDM−5L(S)/PDM−10L(S)/PDM−20L(S)/PDM−40L(S)(Topy Industriesから入手可能)が挙げられる。
接着剤
本発明の組成物は、約0.1%〜約10%、好ましくは約0.1%〜約2%の接着剤を含み得る。接着剤の種類及び濃度は、例えば更なる柔軟性、長期間継続する利益を組成物に与え、及び/又は他のスキンケア又は化粧品配合物との良好な相溶性を与えるように選択される。
好適な接着剤の例としては、ポリウレタン(Polyderm PE−PAを含む、Alzo International Inc.から入手可能);共重合されたアミドエステル化合物(Polyderm PPG−17を含む、Alzo International Inc.から入手可能);及びアクリルラテックス分散液が挙げられる。
皮膚活性剤
本発明の組成物は、スキンケア製品の使用において特徴的な特定のスキンケア利益を与える皮膚活性剤を含んでいてもよい。本明細書において、スキンケア利益は、皮膚の外観又はメークアップに関連する利益を含んでいてもよい。スキンケア活性は、即効性(即時的及び一時的な)利益、又は長期にわたる(長期間及び長時間継続する)利益を与えることができる。
本明細書に使用される場合、用語「皮膚活性剤」とは、皮膚の適用領域に対して化粧効果及び/又は治療効果を与える活性成分を意味する。本明細書で有用な皮膚活性剤としては、皮膚ライトニング剤、抗ニキビ剤、皮膚軟化剤、非ステロイド性抗炎症剤、局所麻酔剤、人工日焼け剤、抗菌活性物質及び抗真菌活性物質、皮膚緩和剤、日焼け止め剤、皮膚バリア補修剤、しわ防止剤、皮膚萎縮防止活性物質、脂質、皮脂阻害剤、皮膚感覚剤、プロテアーゼ阻害剤、かゆみ止め剤、育毛阻害剤、落屑酵素向上剤、糖化防止剤、及びこれらの混合物が挙げられる。含まれる場合、本発明の組成物は、約0.001%〜約20%、好ましくは約0.1%〜約10%の少なくとも1つの皮膚活性剤を含む。
皮膚活性剤の種類及び量は、特定の剤を含ませることで組成物の安定性に影響しないように選択される。例えば親水性剤は、水相中に可溶性の量で組み込まれてもよいが、親油性剤は、油相に可溶性の量で組み込まれてもよい。
本発明に使用される表情じわを緩和するとされる他の皮膚活性剤としては、Lavandox(Barnet Products Corporationから入手可能);Thallasine 2(BiotechMarineから入手可能);Argireline NP(Lipotecから入手可能);Gatuline In−Tense及びGatuline Expression(Gattefosseから入手可能);Myoxinol LS 9736(BASF Chemical Companyから)、Syn−ake(DSM Nutritional Products,Inc.から入手可能);及びInstensyl(登録商標)(Silab,Incから入手可能);Sesaflash(商標)(Seppic Inc.から入手可能)が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で有用な皮膚ライトニング剤は、前処理に比べた場合に色素沈着過剰を改善する活性成分を指す。本明細書の有用な皮膚ライトニング剤としては、アスコルビン酸化合物、ビタミンB3化合物、アゼライン酸、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸及びその誘導体、グリチルリチン酸、ヒドロキノン、コウジ酸、アルブチン、クワ抽出物、及びこれらの混合物が挙げられる。皮膚ライトニング剤の組み合わせの使用は、異なる機構により皮膚ライトニング利益を提供し得るという点で有利であると考えられる。
本明細書で有用なアスコルビン酸化合物としては、L体のアスコルビン酸自体、アスコルビン酸塩、及びそれらの誘導体が挙げられる。本明細書で有用なアスコルビン酸塩としては、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、バリウム、アンモニウム及びプロタミン塩が挙げられる。本明細書で有用なアスコルビン酸誘導体としては、例えばアスコルビン酸のエステル、及びアスコルビン酸のエステル塩が挙げられる。特に好ましいアスコルビン酸化合物としては、2−o−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸(これは、アスコルビン酸及びグルコースのエステルであり、普通はL−アスコルビン酸2−グルコシド又はアスコルビン酸グルコシドと称される)及びその金属塩、及びL−アスコルビン酸ホスフェートエステル塩、例えばナトリウムアスコルビルホスフェート、カリウムアスコルビルホスフェート、マグネシウムアスコルビルホスフェート、及びカルシウムアスコルビルホスフェートが挙げられる。市販のアスコルビン酸化合物としては、マグネシウムアスコルビルホスフェート(Showa Denkoから入手可能)、2−o−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸(Hayashibaraから入手可能)及びナトリウムL−アスコルビルホスフェート(商標名STAY CとしてRocheから入手可能)が挙げられる。
本明細書で有用なビタミンB3化合物としては、例えば、次式を有するものが挙げられる:
Figure 2015509919
式中、Rは−CONH2(例えば、ナイアシンアミド)又は−CH2OH(例えば、ニコチニルアルコール);これらの誘導体;及びこれらの塩である。前述のビタミンB3化合物の例示的な誘導体としては、ニコチン酸エステル(ニコチン酸の非血管拡張性エステルを含む)、ニコチニルアミノ酸、カルボン酸のニコチニルアルコールエステル、ニコチン酸N−酸化物及びナイアシンアミドN−酸化物が挙げられる。好ましいビタミンB3化合物は、ナイアシンアミド及びニコチン酸トコフェロールであり、より好ましいのはナイアシンアミドである。好ましい実施形態においてビタミンB3化合物は、制限された量の塩の形態を含有し、より好ましくはビタミンB3化合物の塩を実質的に含まない。好ましいビタミンB3化合物は、こうした塩を約50%未満含有し、より好ましくは塩形態を本質的に含まない。本明細書で高度に有用な市販のビタミンB3化合物としては、ナイアシンアミドUSP(Reillyから入手可能)が挙げられる。
本明細書で有用な他の疎水性の皮膚ライトニング剤としては、アスコルビン酸誘導体、例えばアスコルビルテトライソパルミテート(例えば、Nikko Chemicalから入手可能なVC−IP)、アスコルビルパルミテート(例えば、Roche Vitaminsから入手可能)、アスコルビルジパルミテート(例えば、Nikko Chemicalから入手可能なNIKKOL CP);ウンデシレノイルフェニルアラニン(例えば、Seppicから入手可能なSEPIWHITE MSH);オクタデセン二酸(例えば、Uniquemaから入手可能なARLATONE DIOIC DCA);メマツヨイグサ(oenothera biennis)種子抽出物及びピーラス・マルス(pyrus malus)(リンゴ)果実抽出物、水及びMyritol 318及びブチレングリコール及びトコフェロール及びテトライソパルミチン酸アルコルビル(sscorbil tetraisopalmitate)及びパラベン及びCarbopol 980及びDNA/SMARTVECTOR UV(COLETICAから入手可能)、ヒアルロン酸フィリング球体マグネシウムアスコルビルホスフェート(COLETICAから入手可能)、及びこれらの混合物が挙げられる。
本明細書で有用な他の皮膚活性剤としては、N−アセチルD−グルコサミン、パンテノール(例えば、Alps Pharmaceutical Inc.から入手可能なDLパンテノール)、トコフェリルニコチネート、過酸化ベンゾイル、3−ヒドロキシ安息香酸、フラボノイド(例えば、フラバノン、カルコン)、ファルネソール、フィタントリオール、グリコール酸、乳酸4−ヒドロキシ安息香酸、アセチルサリチル酸、2−ヒドロキシブタン酸、2−ヒドロキシペンタン酸、2−ヒドロキシヘキサン酸、シス−レチノイン酸、トランス−レチノイン酸、レチノール、レチニルエステル(例えば、レチニルプロピオネート)、フィチン酸、N−アセチル−L−システイン、リポ酸、トコフェロール及びそのエステル(例えば、トコフェリルアセテート:Eisaiから入手可能なDL−α−トコフェリルアセテート)、アゼライン酸、アラキドン酸、テトラサイクリン、イブプロフェン、ナプロキセン、ケトプロフェン、ヒドロコルチゾン、アセトミノフェン、レゾルシノール、フェノキシエタノール、フェノキシプロパノール、フェノキシイソプロパノール、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4’−トリクロロカルバニリド、オクトピロックス、塩酸リドカイン、クロトリマゾール、ミコナゾール、ケトコナゾール、ネオマイシンサルフェート、テオフィリン、及びこれらの混合物からなる群から選択されるものが挙げられる。好ましい例において、皮膚活性剤の含有濃度は、約0.001%〜約20%、より好ましくは約0.1%〜約10%である。
任意成分
本発明の組成物には更に、追加成分として、例えば組成物又は皮膚に審美性又は機能性利益、例えば外観、匂い又は感触に関連する感覚利益、治療利益、又は予防利益を与えるために、例えば局所用製品に従来から使用されているものを含有させてもよい(上述の必要とされる材料自体がこうした利益を提供してもよいことを理解すべきである)。
これらの成分としては、弛んだ又はしわになった皮膚をなめらかにする、ハリを出す又はつり上げるとされる材料が挙げられるが、これらに限定されず、それらとしてはQuicklift(BASF Chemical Companyから入手可能);Syntran PC5100(Interpolymer Corporationから入手可能);Glycolift(Solabia USA Inc.から入手可能);Alguard(Frutaromから入手可能);Easyliance(Solianceから);及びPhytodermina Lifting code 9002(Istituto Ricerche Applicateから入手可能)が挙げられる。
CTFA化粧品成分ハンドブック第2版(1992年)には、産業で一般に使用される多様な非限定的化粧及び医薬成分が記載されており、これは本発明の局所用組成物に使用するのに好適である。こうした他の材料は、組成物の成分の相対的溶解性に応じ、組成物中に溶解又は分散させることができる。
UV保護粉末
UV保護粉末は、組成物中でUV保護利益を提供する。UV保護粉末は、100nm未満の粒径を有し、このサイズは、皮膚に対して被覆効果をほとんど提供しない。本発明の各層の組成物は、約0%〜約20%、好ましくは約0.1%〜約10%のUV保護粉末、例えば微紛化二酸化チタン及び微紛化酸化亜鉛を含んでいてもよい。本明細書の顔料成分に含まれる粉末は、通常、性質が疎水性であるか、又は疎水性処理される。
市販のUV保護粉末は、二酸化チタン及びメチコンSI−TTO−S−3Z(Miyoshi Kaseiから入手可能)、二酸化チタン及びジメチコン及び水酸化アルミニウム及びステアリン酸:SAST−UFTR−Z(Miyoshi Kaseiから入手可能)、酸化亜鉛:Finexシリーズ(Sakai Chemical Industryから入手可能)である。
UV吸収剤
本発明の組成物は、安全かつ有効な量のUV吸収剤を含んでいてもよい。多様な従来のUV保護剤は、本明細書に用いるのに好適であり、例えば米国特許第5,087,445号(Haffey et al、1992年2月11日登録);米国特許第5,073,372号(Turner et al、1991年12月17日登録);米国特許第5,073,371号(Turner et al.、1991年12月17日登録)、及び化粧品科学及び技術(Cosmetics Science and Technology)(1972年)(Segarin,et al)、第VIII章、第189頁等に記載されるものである。含まれる場合、本発明の組成物は、約0.5%〜約20%、好ましくは約1%〜約15%のUV吸収剤を含む。
本明細書で有用なUV吸収剤としては、例えば2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート(PARSOL MCXとして市販されている)、ブチルメトキシジベンゾイル−メタン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾ−フェノン、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸、オクチルジメチル−p−アミノ安息香酸、オクトクリレン、2−エチルヘキシルN,N−ジメチル−p−アミノベンゾエート、p−アミノ安息香酸、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸、オクトクリレン、オキシベンゾン、ホモメンチルサリチラート、オクチルサリチラート、4,4’−メトキシ−t−ブチルジベンゾイルメタン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、3−ベンジリデンカンファー、3−(4−メチルベンジリデン)カンファー、及びEusolex(商標)6300、オクトクリレン、Avobenzone(Parsol 1789として市販されている)及びこれらの混合物が挙げられる。
増粘剤
増粘剤は本発明にとって有用である。増粘剤は、本発明の固体の油中水型形態組成物を固化するために使用できる。使用される場合、増粘剤は、組成物の約15%までに維持される。本明細書で有用な増粘剤は、脂肪族化合物、ゲル化剤、無機増粘剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される。増粘剤の量及び種類は、製品に所望される粘度及び特徴に従って選択される。これらの特徴には、増粘剤と被膜形成成分との間の相乗効果により製品/被膜接着性、収縮、又は柔軟性を向上すると同時に、白色度を低減することを含んでよい。
本発明に使用できる増粘剤としては、架橋ポリアクリレート、例えばCarbopol(商標)(Goodrich);ポリアクリレートコポリマー、例えばSepiMAX ZEN(Seppic,Inc.);変性アクリレートコポリマー、例えばSepiplus S(Seppic,Inc.)、ポリマー性カルボキシレート(加工及び非加工テンプンを含む)、多糖類ガム、例えばキサンタンガム(例えば、CP Kelco’s Keltrol CGT and Keltrol T630、Jungbunzlauer’s Xanthan Gum)、デヒドロキサンタンガム(例えば、AkzoNobel製Amaze XT)、ガラクトマンナン(Seppic製Solagum Tara)、及びセルロース誘導体(例えば、Natrosol 250)が挙げられるが、これらに限定されない。ガムはとしてはまた、架橋−キサンタンガム、ヒドロキシプロピルキサンタンガム、ウンデシレノイルキサンタンガム、脱アセチル化キサンタンガム、グアーガム、セルロースガム、カラギーナン、ヒドロキシルプロピルメチルセルロース、及びナトリウカルボキシメチルキチンを挙げることができるが、これらに限定されない。
本明細書で有用なポリマーとしては、膨潤性の、軽度から中程度に架橋されたポリビニルピロリドン(PVP)、例えばACP−1120(International Specialty Products)、アクリレートコポリマー/クロスポリマー/ブレンド、例えばアクリレート/ステアレス−20イタコネートコポリマー(AkzoNobel製Structure 2001)、アクリレート/C10〜30アルキルアクリレートコポリマー(AkzoNobel製Amaze XT)、アクリル酸/VPクロスポリマー(International Specialty Product製Ultrathix P100)が挙げられる。
本明細書で有用な脂肪族化合物としては、ステアリン酸、パルミチン酸、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、ステアリン酸、パルミチン酸、平均約1〜約5個のエチレンオキシドユニットを有するステアリルアルコール又はセチルアルコールのポリエチレングリコールエーテル、及びこれらの混合物が挙げられる。好ましい脂肪族化合物は、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、平均約2個のエチレンオキシドユニットを有するステアリルアルコールのポリエチレングリコールエーテル(ステアレス−2)、平均約2個のエチレンオキシドユニットを有するセチルアルコールのポリエチレングリコールエーテル、及びこれらの混合物から選択される。
本発明の増粘剤として有用なゲル化剤としては、脂肪酸ゲル化剤のエステル及びアミド、ヒドロキシ酸、ヒドロキシ脂肪酸、その他のアミドゲル化剤、及び結晶質ゲル化剤が挙げられる。本明細書で有用なN−アシルアミノ酸アミドは、グルタミン酸、リジン、グルタミン、アスパラギン酸及びこれらの混合物から調製される。
光輝性粉末
光輝性粉末は、7.0を超える光沢度を有することにより皮膚に光り輝く外見を提供する特に有効な顔料である。光沢度は、不透明度チャート(THE LENETA COMPANYから入手可能)、塗布用具(Drawdown bar)(0.003μm及び0.006μm)、溶媒(KP−545(Shin−Etsu Chemical Co.,Ltdから入手可能))、光沢チェッカーIG−320(HORIBAから入手可能)を用いる既知の方法によって測定できるパラメータである。
本明細書で有用な光輝性粉末としては、パール顔料、例えば雲母及び二酸化チタン及びジメチコン:SA−Timiron MP−1001及びSA−Flamenco Orange(Miyoshi Kaseiから入手可能)、二酸化チタン及び雲母及びアルミナ及びシリカ及びジメチコン(Demethicone)/メチコンポリマー、及び酸化鉄:Relief Color Pink P−2(CATALYSTS & CHEMICALS IND.CO.,LTD.から入手可能)、雲母、合成雲母、窒化ホウ素、及び約20μmの平均粒径及び約7.2(白色背景にて0.003μm)、33.0(白色背景にて0.006μm)、約8.5(黒色背景にて0.003μm)、及び約10.3(黒色背景にて0.006μm)の光沢度を有する特定の粒子タルクが挙げられる。特定の粒子タルクは、通常の粒子タルクよりも高い光沢度及び低い透明度を有する。特に、特定の粒子タルクの光沢度は、通常の粒子タルクに対して約130%〜200%であり、特定の粒子タルクの透明度は、通常の粒子タルクに対して約10%〜100%である。透明度は、不透明度チャート(THE LENETA COMPANYから入手可能)、塗布用具(0.003μm及び0.006μm)、溶媒(Shin−Etsu Chemical Co.,Ltd.から入手可能なKP−545)、Spectraflash(Datacolorから入手可能)を用いて既知の方法によって測定できる。市販の特定の粒子タルクは、Miyoshi Kasei Inc.から商標名SI−TALC CT−20として入手可能である。
単層配合物において、配合物に含まれる他の粉末、例えば被覆二酸化チタンは、光輝性粉末効果を覆い隠す恐れがあるので、光り輝く外観効果を得るために、典型的な光輝性粉末含量は5%程度である。本発明において、光輝性粉末を主に第2の層に配合し、被覆二酸化チタンを第1の層に配合し、第1の層及び第2の層を、皮膚に同時に適用できるような様式で提供することによって、本発明のスキンケア製品は、低含量の光輝性粉末で満足する光り輝く外観効果を提供できる。結果として、製品配合物に高い柔軟性が提供される。単層製品に比べて、低含量で光輝性粉末を含む多層製品は、良好な展延性及び皮膚に対して軽い感触を有する。好ましい例において、第2の層中の光輝性粉末の含有濃度は、第2の層の組成物の約5重量%〜約25重量%、より好ましくは約10重量%〜約20重量%である。第1の層及び第2の層の総重量に基づいて計算される場合に、光輝性粉末の好ましい含有濃度は、約0.5%〜約5%である。
ソフトフォーカス粉末
ソフトフォーカス粉末は、規定量で組み込まれる場合に、組成物にソフトフォーカス効果、すなわち皮膚トラブルの発生を最小限に抑えるための、良好な被覆性を更に有する自然な仕上がりを与えるのに特に有効な顔料である。特に本明細書のソフトフォーカス粉末は、こうした効果を与えるために2つのパラメータを満たさなければならない。まず第1に、顔料の全光透過率(Tt)及び散乱光透過率(Td)の両方ともが、比較的高い。ソフトフォーカス粉末は、約40〜約94の全光透過率(Tt)及び約28〜約38の散乱光透過率(Td)を有する。理論により制限されるものではないが、ソフトフォーカス粉末は、このような高いTt及びTd値を有することにより高い透明性を示し、それによって全体の自然な仕上がりを与えると考えられている。次に、ソフトフォーカス粉末は、約32〜約95の比較的高いヘイズ値{(Td/Tt)×100}を有する。理論により制限されるものではないが、このような高いヘイズ値を有することによって、(毛穴及びしわなどの)皮膚の、明るい領域と皮膚の暗い領域との間の明暗差が最小化され、トラブル領域の外観が軽減されると考えられている。
全光透過率(Tt)、散乱光透過率(Td)、及びヘイズ値{(Td/Tt)×100}は、ASTM D 1003−00「透明なプラスチックのヘイズ及び光透過率に対する標準試験方法」を参照して、技術者により測定及び計算可能である。本明細書中の顔料はプラスチックではないが、この特定の標準試験の同じ原理を適用できる。
本明細書で有用なソフトフォーカス粉末としては、ポリメチル/メタクリレート樹脂(PMMA)、シリカ、ハイブリッド顔料、例えばアルミナ処理された雲母、二酸化チタン処理されたタルク、二酸化チタン処理された雲母、ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサンクロスポリマー、アルミナ、硫酸バリウム及び合成雲母が挙げられる。本明細書で有用な市販のソフトフォーカス粉末としては、Miyoshi Kaseiから入手可能な商標名SA Excel Mica JP2を有するアルミナ処理された雲母が挙げられ、これは約87の全光透過率(Tt)、約28の散乱光透過率(Td)、及び約32のヘイズ値{(Td/Tt)×100}を有する。
光輝性粉末と同様に、単層に被覆二酸化チタンを共に配合する場合、ソフトフォーカス粉末の含有濃度は、注目に値する自然な外見をもたらす効果を達成するために5%程度である。しかし、本発明において、第2の層に主にソフトフォーカス粉末、第1の層に被覆二酸化チタンを配合し、皮膚に同時に適用できるような様式で第1の層及び第2の層を提供することにより、本発明のスキンケア製品は、比較的低含量のソフトフォーカス粉末により、満足のいく自然な外見効果を与えることができる。結果として、製品のコストを制御できると共に、製品の配合にはより柔軟性がもたらされる。好ましい例において、第2の層中のソフトフォーカス粉末の含有濃度は、第2の層の組成物に基づいて約2%〜約25%、より好ましくは約5%〜約20%である。第1の層及び第2の層の総重量に基づいて計算される場合、ソフトフォーカス粉末の好ましい含有濃度は、約0.5%〜約4%、より好ましく約1%〜約3%である。
シリコーンエラストマー
ソフトフォーカスシリコーンエラストマーは、架橋シロキサンエラストマーであり、これは皮膚にソフトフォーカス効果を与える際に特に有効である。換言すれば、規定量のシリコーンエラストマーが化粧製品に組み込まれる場合、シリコーンエラストマーは、自然な仕上がりをもたらし得るだけでなく、皮膚トラブルの発生を最小限に抑えるのに良好な被覆力をも有し得る。特に、シリコーンエラストマーは、その他のシリコーンオイルに比べて、より低いつや消し度を有する。つや消し度は、ソフトフォーカス効果、すなわち化粧用材料の自然な仕上がりを表すパラメータである。つや消し度が低いほど、その材料は、より良好な自然な仕上がりを提供することができる。本出願において使用されるシリコーンエラストマーのつや消し度は約40未満である。つや消し度は、Nihon Denshoku Kogyo製のPG−1M光沢計(入射角/反射角:60/60°)で測定することが可能である。本出願において有用な市販のシリコーンエラストマーとしては、Shin Etsu製の商標名KSG−16のシリコーンエラストマーが挙げられ、このつや消し度は約37である。
本明細書で使用するのに適したシリコーンエラストマーは、乳化型若しくは非乳化型の架橋シロキサンエラストマー又はこれらの混合物であり得る。本明細書で使用する場合、用語「非乳化」は、ポリオキシアルキレンユニットが存在しない架橋オルガノポリシロキサンエラストマーを定義する。本明細書で使用する場合、用語「乳化」とは、少なくとも1つのポリオキシアルキレン(例えば、ポリオキシエチレン又はポリオキシプロピレン)ユニットを有する架橋オルガノポリシロキサンエラストマーを意味する。本発明において有用な非乳化エラストマーは、オルガノハイドロジェンポリシロキサンとα、ω−ジエンとの架橋を介して形成される。本明細書における乳化エラストマーには、オルガノハイドロジェンポリシロキサンからポリオキシアルキレンジエンとの架橋を介して、又はα、ω−ジエンと架橋した少なくとも1つのポリエーテル基を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンを介して形成されるポリオキシアルキレン変性エラストマーが包含される。乳化型架橋オルガノポリシロキサンエラストマーは、特に、米国特許第5,412,004号、同第5,837,793号、及び同第5,811,487号に記載されている架橋ポリマーから選択することができる。更に、ジメチコンコポリオールクロスポリマー(及びジメチコン)から構成される乳化型エラストマーは、Shin Etsuから商標名KSG−21として入手可能である。
非乳化エラストマーは、ジメチコン/ビニルジメチコンのクロスポリマーである。かかるジメチコン/ビニルジメチコンのクロスポリマーは、Dow Corning(DC 9040及びDC 9041)、General Electric(SFE 839)、Shin Etsu(KSG−15、16、18[ジメチコン/フェニルビニルジメチコンのクロスポリマー])、及びGrant Industries(GRANSIL(商標)ラインのエラストマー)を包含する、様々な供給元から供給される。本発明において有用な架橋オルガノポリシロキサンエラストマー及びその製造方法は、米国特許第4,970,252号、同第5,760,116号、同第5,654,362号に更に記載されている。本発明において有用な他の架橋オルガノポリシロキサンエラストマーは、Pola Kasei Kogyo KKに譲渡された日本特許出願JP 61−18708に開示されている。本明細書での使用に好ましい市販のエラストマーは、Dow Corningの9040シリコーンエラストマーブレンド、Shin EtsuのKSG−21、及びこれらの混合物である。
光輝性粉末と同様に、被覆用二酸化チタンと共に1つの層に処方される場合、シリコーンエラストマーの含有濃度は、ひときわ自然な外見をもたらす効果を達成するために10%程度でなければならない。しかしながら、本発明において、シリコーンエラストマーを主に第2層に、そして被覆用二酸化チタンを第1層に配合すること、並びに第1層及び第2層をそれらが皮膚に同時に適用できるような方式で提供することにより、本発明のスキンケア製品は、より低濃度のシリコーンエラストマーを用いて満足のいく自然な外見の効果を提供することができる。結果として、製品のコストを削減することができると同時に、製品の配合に高い柔軟性を提供することもできる。好ましい例では、第2層中のシリコーンエラストマーの含有濃度は約1%〜約20%、好ましくは約2%〜約15%である。第1層と第2層との総重量に基づいて計算すると、シリコーンエラストマーの好ましい含有濃度は約0.5%〜約8%、より好ましくは約1%〜約5%である。
吸油性粉末
吸油性粉末は、油を吸収する点で特に有効であり、皮膚から過剰な皮脂を吸収するために本発明の組成物に包含され得る顔料である。特に、本明細書における吸油性粉末は、少なくとも約100ml/100g、好ましくは少なくとも約200ml/100gの吸油性を有する。吸油性は、技術者に周知の単位であり、JIS K5101 No.21「吸油レベルに関する試験法」によって測定することができる。
本明細書において有用な吸油性粉末には、球状シリカ、及びメチルメタクリレートコポリマーが包含される。本明細書において有用な市販の球状吸油性顔料としては、200ml/100gを超える吸油性を有する、Miyoshi Kasei,Inc.から入手可能な商標名SI−SILDEX H−52の球状シリカ、200ml/100gを超える吸油性を有する、ShinEtsu Chemicalから入手可能な商標名KSP−100及びKSP−101のビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサンのクロスポリマー、及び100ml/100gを超える吸油性を有する、GANZ Chemicalから入手可能でかつ三好化成株式会社によって表面処理された商標名SA−GMP−0820のメチルメタクリレートコポリマーが挙げられる。典型的に、油によるテカリ抑制のための吸油性粉末の包含は、組成物に好ましくない展延性を提供する場合がある。しかし、本発明では、吸油性粉末を主に第2層に包含することにより、好ましくない展延性を改善することができる。好ましい例では、第2層中の吸油性粉末の含有濃度は約1%〜約10%、より好ましくは約3%〜約5%である。
皮脂固結性粉末
本明細書において有用な皮脂固結性粉末としては、低結晶性酸化亜鉛、非晶質酸化亜鉛、又はこれらの混合物でコーティングされた基剤物質を含むものが挙げられ、及び前記酸化亜鉛は、皮脂固結性粉末の約15重量%〜約25重量%である。基剤物質は、化粧品用途に有用ないかなる有機又は無機物質であってよく、「顔料粉末成分」として以下に列挙するものを包含する。本明細書中の皮脂固結性粉末は、米国特許第2002/0031534(A1)号に開示された方法に従って適切に作製することができる(該特許文献は本明細書中に参考として組み込む)。皮脂固結性粉末は、表面処理されていてよい。本明細書において有用な皮脂固結性粉末は、皮脂を固結する能力を有する、すなわち遊離脂肪酸、ジグリセリド、及びトリグリセリドを吸着するのに有効であり、更に被膜が約30分以内で形成されるように、これらを、これらの亜鉛塩を形成させることによって固結するのにも有効である。更に、元々光沢のある皮脂の外観は、つや消し被膜に変化する。このような能力は、吸収される油の種類に関して選択性がなく、そして油を吸収した後で被膜を形成しないことから、皮脂を吸収した後に光沢のあるゲル及びペーストを残す場合がある他の吸油性粉末とは区別することができる。外観の変化は、皮脂が調節されているという明らかな合図をユーザーにもたらす。皮脂固結効果は、ある一定量の粉末をある一定量の人工皮脂と混合し、ある一定期間混合して、固結化するまで又は光沢のない外観を表すまで放置することにより、都合よく評価され得る。混合物が固結するまで又は外観を変えるまでにかかる時間が記録される。固結する又は外観を変えるまでにかかる時間が短いほど、粉末の固結効果が高くなる。
本明細書において有用な市販の皮脂固結性粉末としては、ヒドロキシアパタイトでコーティングされた雲母、商標名PLV−20の20%の酸化亜鉛、及び商標名SI−PLV−20のメチコンで表面処理された酸化亜鉛粉末が挙げられ、双方ともMiyoshi Kasei,Inc.から入手可能である。典型的に、油によるテカリ抑制のための皮脂固結性粉末の包含は、組成物に好ましくない展延性能を付与する場合がある。しかしながら、本発明では、皮脂固結性粉末を主に第2層に包含することにより、好ましくない展延性能を改善することができる。好ましい例では、第2層中の皮脂固結性粉末の含有濃度は約0.2%〜約10%、好ましくは約1%〜約7%である。
処置方法
処置、適用、調節又は改善の種々方法において、上述組成物を利用してもよい。本発明の組成物の適用は、身体のいずれかの皮膚表面にて行うことができる。最も関心のある皮膚表面は、通常は衣類によって覆われていない、顔の皮膚表面、手及び腕の皮膚表面、足及び脚の皮膚表面、並びに首及び胸の皮膚表面(例えば、デコルテ)などの表面である傾向がある。特に、適用は、おでこ、眼窩周囲、顎、口周囲、鼻及び/又は頬の皮膚表面を含む顔の皮膚表面に対するものであってもよい。
多くの投与方法は、組成物を皮膚に適用するために存在する。組成物は、処置期間の間、少なくとも一日1回、一日2回、又は日常的により頻繁に適用されてもよい。毎日2回適用される場合、第1及び第2の適用は、少なくとも1〜約12時間間隔をあける。通常、組成物は、人前に出る前に、朝及び/又は夕方に適用されてもよい。
組成物を皮膚に適用する工程は、しわを含む領域に局所適用することによって行われてもよい。組成物の適用を参照して、「局所化」、「局所」又は「局所的に」という用語は、組成物が、処置を必要としていない皮膚表面には送達を最小限に抑えつつ、ターゲット領域(例えば、しわを含む皮膚の領域)に送達されることを意味する。組成物は、皮膚に適用されて、軽くマッサージされてもよい。局所適用は、妥当な量の組成物を、処置されるべきしわに隣接する洗浄剤(すなわち組成物が、ある程度の広がりを生じずにしわの境界内に適用又は留まることはあまりない)。組成物又は皮膚科学的に許容可能な基剤の形態は、局所適用を促進するために選択されるべきである。本発明の特定の実施形態は、しわの領域に局所的に組成物を適用することを想定しているが、本発明の組成物は、こうした顔の皮膚領域内のしわの発生を低減するために1つ以上の顔の皮膚表面により、大まかに又は広く適用できることを理解する。同様に、本発明の組成物は、連続被膜として、又はパターンで適用できる。組成物の筋状、パターンになったスポット又はランダムな適用が望ましい場合がある。以下に記載されるようなアプリケーターは、パターンでの堆積を助けるのに有益な場合がある。
投与方法は、場合により洗浄工程から開始されてもよい。消費者は、好適な洗浄剤(例えば、Olay Purifying Mud Lathering Cleanser、The Procter & Gamble Company(Cincinnati,OH)から入手可能)を用いて顔を洗浄し、タオルで優しく皮膚を乾かすことができる。本発明の処置剤投与方法の別の任意の工程は、保湿剤を適用することを含み、保湿剤の例は、以下の表3に示し、及びこのような例は市販されている(例えば、Olay Natural White UV Moisturizing Lotion SPF 15、The Procter & Gamble Company,Cincinnati,OHから入手可能)。保湿剤は、皮膚をなめらかにする組成物の前、皮膚をなめらかにする組成物の後、又は前後の両方において皮膚に適用できる。この保湿剤は、油又は顔料を含有していてもよく、又は含有していなくてもよい。本発明の処置剤投与方法の別の任意工程はメークアップ用下塗り又はカラー化粧品を適用することを含む。これらの例は供給されており、市販されている(例えば、Olay Simply Ageless Serum Primer、Covergirl Clean Liquid Makeup、Covergirl Simply Powder Foundation、The Procter & Gamble Company(Cincinnati,OH)から入手可能)。例に示されるように、カラーファンデーション工程は、液体、粉末又は転移形態のものであってもよい。皮膚をなめらかにする組成物の接着及び収縮性の程度は、皮膚への投与方法製品適用の順番及び組成物に依存する。
アプリケーター
一部の実施形態において、組成物は、局所及び全体適用するために適切な種々のアプリケーターによって送達されてもよい。例として、好適なアプリケーターは、組成物を含有するドロッパ及びボトルであってもよい。組成物を含有し得るハウジングを備えたペン様のワンドも使用できる。このワンドは、ハンドル、ステム、及びアプリケーターヘッドを含んでいてもよい。アプリケーターヘッドは、組成物を放出可能に保持し得る繊維、フォーム、コットン、ローラーボール又はいずれかの他の材料を含んでいてもよい。例えば、これらとしては、公開された米国特許出願第2005/0025558 A1号(Raymond J.Severa;この出願はBonne Bell,Inc.に譲渡されている)又は米国特許第5,851,079号(Richard L.Horstman;この出願はThe Procter & Gamble Co.に譲渡されている)に記載されるものを挙げることができるが、これらに限定されない。本明細書に記載されるいずれかのアプリケーターに使用するための1つの好ましいフォームは、公開されている米国特許出願第2009/0180826(A1)号(Gordon Guay;この出願はThe Procter & Gamble Co.に譲渡されている)に記載される勾配フォームである。
単純な綿棒は、組成物をしわ領域に局所的に適用できる。他の好適なアプリケーターとしては、SH−0127ペンアプリケーター(Shya Hsin Plastic Works,Inc.,Taiwanから入手可能)及びXpress Tip又は液体充填スワブ(Plus,Inc.,Chinaから入手可能)が挙げられる。組成物をしわ領域に容易に適用するため、アプリケーターは、約2mm〜約20mmのおおよその直径を有し、約0.01〜約2mg/cm2又は約0.1〜約1mg/cm2の量の組成物の投与を可能にするよう構成することもできる。
組成物を保持する本体と、狭い分配チップとを備えたナローチップチューブも使用できる。この実施形態は、予め充填されたドロッパと考えることもできる。組成物は、本体内に貯蔵され、先の尖ったチップを通して分配されてもよい。図1は、本発明に使用するのに好適なアプリケーター10部分の切欠き分解図を示す。キャップ12は、取り外し可能であり、組成物アプリケーターチップ14を保護する。チップ14は、フェルト、スポンジ、多孔質ポリマー材料などで構成されてもよい。アプリケーター10の残りの部分は、いずれかの種々の既知材料、例えば金属、プラスチック、ポリマーなどで構成できる。チップ14は、ホルダー16によって適所に保持され、これがアプリケーターネック18の周りのアプリケーター本体20に取り付けられる。組成物用キャビティ24は、本発明の皮膚をなめらかにする組成物を保持する。チップ14は、キャビティ24と流体連通させて組成物が確実にチップ14に流れるようにすべきである。任意のプランジャー22が、皮膚をなめらかにする組成物をチップ14に向けて押し流すために使用されてもよい。ホルダー16及びネック18は、皮膚をなめらかにする組成物を漏出させないよう密封すべきである。ホルダー16とネック18との間の密封は、ねじ切り、スナッピング、接着などによって達成できる。密封は、永久的なものであってよく、又は剥離可能なものであってもよい。
本明細書に記載するいくつかの方法は、本発明の組成物をアプリケーターで適用することを想定しているが、アプリケーターは必須なものではなく、本発明の組成物は人の指で直接、又は他の従来の様式で適用できることも認識されるであろう。
以下の表1には、市販の製品に比べた本発明に従う実施例の配合を示す。市販の製品のウェブサイトは、以下の表1に列挙される。
Figure 2015509919
以下の表2には、視覚属性試験に従って決定される場合にインビボでの微細な小じわ及びしわの低減についての測定値を掲載する。すべての場合に、示される製品投与方法を行う前に官能試験員の皮膚を洗浄し、10分乾かした;複数の製品工程が適用される状況において、3分の待機時間が工程間で認められた。報告された視覚属性試験の微細な小じわ及びしわスコアは、95%の信頼区間において統計学的に有意な差を示した。基準点として、単独で使用した場合の、油製品のエマルションについての視覚属性試験の、微細な小じわ及びしわスコアは、10分で0.21であり、1時間で0.19であった。表2はまた、消費者による、同じ製品の投与方法毎の定性的及び定量的なフィードバックを示す。製品名を隠し、各製品ごとに、該当する製品を使用したことのなかった100名超の官能試験員に、「得られた引き締め感はどの程度であったか?」とも質問した。有意に多数の官能試験員が、(a)第3群対第1群又は2群の場合に官能試験員が好むよりも引き締め感が弱い、(b)第2群対第1群又は3群の場合に官能試験員が好むよりも引き締め感が強い、及び(c)第1群対第3群の場合に官能試験員が好むよりも引き締め感が強いことを報告した。このフィードバックは、視覚属性試験を反映していた。表2に示す5種の試験に加えて、別の製品投与方法を、定性試験に先立って試験した。この投与方法では、シリコーン連続エマルション配合物(Olay Regenerist Regenerating Serum)を工程1として及び組成物1を工程2として適用した。この投与方法では、製品が皮膚上で極度に白色化するという結果が得られた。白色化(極度ではない)は投与方法の工程の順序を替えた場合にも認められた。
Figure 2015509919
*視覚属性試験の小じわ及びしわスコアが高くなるほど、微細な小じわ及びしわが大きく減ったことを示す。ベースラインからの変化がない場合のスコアを0とする。最も重度のしわが完全に取り除かれた場合のスコアを5とする。
*Bでは、オイルフリーエッセンス製品としてOlay Aquaction Light Deep Hydrating Dewが使用された。
*Cの、オイル製品を有するエマルションはRegenerist Serumである。
以下の表3は、本発明に従う試験1の配合の詳細を示す。
Figure 2015509919
*A−Veegum HS(R.T.Vanderbilt Company,Inc,Norwalk,CNから入手可能)
*B−Keltrol CGT(CP Kelco,Atlanta,GA.から入手可能)
*C−N Clear Sodium Silicate(PQ Corporation,Valley Forge,PA.から入手可能)
*D−GLW55GRAP(Kobo Products,Inc.,South Plainfield,NJ.から入手可能)
実施例1から2に関しては、好適な容器において、水及びケイ酸アルミニウムマグネシウムを合わせる。熱及び/又は剪断力の形態で十分なエネルギーを付与することによってケイ酸アルミニウムマグネシウムを水和させる。完全に水和したならば、−30℃に冷却し、次いでプロピレングリコールを容器に添加し、混ぜ込まれるまで撹拌する。キサンタンガムを徐々に添加し、好適なミキサ(例えば、プロペラブレード、IKA T25)を用いて、キサンタンガムが完全に水和し、バッチが明らかに均質になるまで混合する。ケイ酸ナトリウムに、次いで酸化鉄分散液を混ぜ込む。均質になるまで撹拌する。
試験方法
本明細書で使用するとき、「収縮性」を測定するためには、皮膚をなめらかにする組成物で処理された後のフォーム基材の、2端間の距離(インチ単位)を測定する。Filtrona Porous TechnologiesからMedisponge 50PWとして入手可能な3mm厚さの連続気泡のポリウレタンを1×4cmに切断したものをフォーム基材とした(このフォームの低ひずみ又はヤング率は38.248kPaである)。21℃(70°F)+/−2℃、40%;+/−2%相対湿度環境において、テフロンコーティングされた表面上のフォーム基材の頂部に、皮膚をなめらかにする組成物150μlを均等に点在させ、次いで表面全体を覆うように基材にわたって軽く(〜0.29N(〜30gの圧力))広げる。次いで処理された基材を24時間この一定温度/湿度環境中で乾燥させる。次いでフォーム基材の末端部間の距離を定規を用いてインチ単位で測定する。この手順を、3回以上行って値を平均する。
これまでの段落において詳述した同一の手順も、組成物2の配合と同時に行われる。次いでフォームの末端部間の平均距離を用いて以下の計算が行われる:1.6−(試験サンプル組成物2)。この計算から得られた値を、「収縮性」として記録する。注:「収縮性」に関し、計算値が小さくなるほど収縮が大きいことが意味される。
本明細書で使用するとき、「収縮損失」を測定するためには、皮膚をなめらかにする組成物で処理された後のフォーム基材の2つの末端部間の距離をインチ単位で測定し、次いでこの物理的操作を繰り返す。「収縮損失」を評価するため、上記「収縮」方法において処理されたフォーム基材を平坦な配向に繰り返し加圧する。21℃(70°F)+/−2°、40%+/−2%相対湿度環境において「収縮性」を測定した後、処理されたフォーム基材を、2つのガラス顕微鏡スライドの間に個々に平坦に置き、次いで305gの重りを10秒間上側のガラススライドの上に載せる。この重りを10秒間取り外し、次に同様に10秒間重りを載せた後10秒間取り外す操作を更に2サイクル行う。フォーム基材をガラススライドから取り出し、テフロンコーティングされた表面上に設置し、次いで10分後、フォーム基材の2つの末端部間の投影距離をルーラーを用いてインチ単位で測定する。
本明細書で使用するとき、「白色度」を測定するためには、不透明度又は明るさ/暗さ強度を測定する。本発明の趣旨上、色はCIELABのカラーシステムでの値に従って定義され、Commission Internationale de l’Eclairage(CIEシステム)によって定義されたXYZカラーシステムに基づき、知覚された色及び色差を客観的に表す様式を提供する。X、Y及びZは、種々の様式、又は「スケール」で表すことができ、そのうちの1つはHunterスケールである。Hunterスケールは、3つの変数L、a及びbを有し、これらはRobertson,A.R.の「The CIE 1976 Color Difference Formulas,」Color Research Applications,vol.2,pp.7〜11(1977)に記載されるように、X、Y及びZに数学的に相関する。本発明の組成物は、L、a及びbの値を与えるDataColor International,Lawrenceville(NJ,USA)のMicroflash積分球分光光度計により分析することもできる。「a」の値は、赤−緑(水平)軸に沿った値に相関し、「b」の値は、青−黄(垂直)軸に沿った値に相関する。例えば、青色サンプルは−b値を有する一方で、赤色サンプルは+a値を有する。値がより正又は負になるほど、色の強度がより強いことが表される。「L」の値は、明るさ及び/又は暗さの指標であり、水平及び垂直軸両方に対して垂直であるz軸に沿った値に相関する。「L」が0である場合は黒色であり、100aである場合は白色を散乱する。被膜の「白色度」の決定因子として使用されるのは「L」である。
被膜の白色度を測定するために、まず被膜を引き延ばさなければならない。ここで「引き延ばす」とは、組成物を、不透明度チャート(Form 2A,Leneta Company of Manwah,NJ又はその等価物、この上半分は黒色であり、下半分は白色である)の黒色部分の少なくとも一部上に適用し、被膜アプリケーター(例えば、BYK Gardner(Columbia,Maryland)又はその等価物から市販されるようなもの)を用いておおよそ0.0076cm(0.003インチ)の厚さを有する被膜に広げる。次いで白色度を、引き延ばした被膜を21℃(70°F)+/−2℃、40%+/−2%相対湿度の条件下で24時間乾燥させた後に不透明度チャートの黒色部分上で分光光度計(例えば、Microflash積分球分光光度計、鏡面反射を含む)を用いて測定する。再び、引き延ばした被膜の「L」値を参照して白色度が使用される。数値が高くなるほど、黒色背景に対して製品が白く見えることが示されるのに対し、数値が低くなるほど製品が白くない及び/又は半透明であることが示され、黒色背景の視認性が増すことになる。白色度の測定は2回行われる。
本明細書で使用するとき、「剛性」を測定するためには、3点曲げ方法を使用する。剛性は、皮膚をなめらかにする組成物で処理された後のナイロン基材の変形に対する抵抗性の尺度である。McMaster Carrから市販の、部品番号87975K55(2.54cm(1インチ)幅)を7.62cm(3インチ)長さの断片に切断したものをナイロン基材とする。73℃+/−2℃、40%+/−2%の相対湿度環境下で、吸収性表面(ペーパータオル)上に載せたナイロン基材全体に、皮膚をなめらかにする組成物約200mgを、ローラー(一般に壁紙を適用するために使用される)を使用して、過剰分は取り除きながら広げる。基材上の製品の最終湿潤重量は約150mgとなる。処理された基材を、この一定温度/湿度環境下で24時間乾燥させる。次いで処理された基材を、23mmの基部及びブリッジギャップ0.63cm(1/4インチ)から構成された距離を有するスライサーを備えた3点曲げ試験用スライシング部材(Texture Technologies Corp.,部品番号TA−92)の中央に置く。3点曲げに対する抵抗性を、Texture Technologies TA XT−Plus,Stable Microsystemsを用いて次の手順により測定する(初期状態に戻す、圧縮試験モード、試験及びポスト速度=0.5mm/sec、距離ターゲットボード、トラベル距離13mm、ボタントリガータイプ)。この手順中に得られた最大抵抗力を、「剛性」としてグラム(g)単位の抵抗力として記録する。4サンプル1組としてこの手順を行い、3つの対照に対しては確実に性能が見込まれるよう毎日手順を行った。
用語「総性能スコア」は、収縮度、白色度、剛性及び収縮損失データを用いて計算される。総性能スコアは、次式:収縮+(1.6*収縮性低下/100)+(白色度/100)+(剛性/150)を用いて計算される。例えば、実施例2に関し、総性能スコアは、0.0+(1.6*6/100)+(47.3/100)+(47.2/150)=0.9である。消費者製品の実験に対しては剛性は全体的/継続収縮又は被膜白色度よりも重要でないことが示されているので、この式では剛性を重要視せず、収縮を示さないフォーム基材の寸法として示される収縮損失に関しては、係数1.6を乗数として使用する。
「視覚属性試験」の評価には、以下の通りの試験方法を用いる。
一組10人の熟練の評価者に対し、以下に規定のプロトコルを用い製品の評価訓練を行う。評価者は、微細な小じわ及びしわを1〜5の尺度で評価するように指示される。すべての評価は、「なし」から「重度」の範囲のしわ評価尺度をもとに行う。評価は、基準(洗浄後、処置前)となる時点、並びに製品を適用した15分後及び2時間後に行った。
10人の熟練の評価者を、顔の評価尺度、属性定義、及び属性認識について訓練する。この訓練は、集中的に数週間にわたって、参考となる写真を検討し、評価し、違いを定量(trace)する打ち合わせの後、製品による処置前及び処置後のライブ評価及び議論を行い完了とする。更に、評価者に、異なる2度の機会に評価をさせ、評価者の評価の再現性について試験し、評価した。評価は、処置前及び処置後の評価間で、測定され得る変化を生じることが予測される製品について試験することにより実施される。評価者候補には、予測される方面に予測された変化を見出す能力に基づいて資格が与えられる。
熟練の評価者が目の領域における微細な小じわ及びしわを評価する際の属性及び定義は、次の通りである:目の周りの顔領域を覆う微細な小じわ又はしわの重症度。(1)眼窩内及び(2)眼窩の傍にあるこめかみを目の領域とすると定義する。この属性の特徴には、小じわの数、長さ、深さ及び位置を含む。
試験の間、評価者ではない技術スタッフによって、試験する製品0.2グラムを分配し、6〜7名の官能試験員の顔の目/こめかみ/頬領域のうち1箇所に適用する。この適用箇所は評価者には盲検のまま維持する。投与方法のプロトコルにおいて複数の製品を試験する場合、製品工程間には、第1の工程の適用が完了したときから開始して3分の待機時間が観察された。
すべての官能試験員は、最初の洗顔手順の後、最初の評価を行う前に5分間着席させて待機させた。官能試験員には、評価を行っている間に生じ得る注意の分散又は反射を排除するために、ブラックケープ/シャツ及びスカーフをまとわせる/身に着けさせる。すべての官能試験員は、(1)年齢(35〜65歳)、(2)非常に/極度に敏感であると自己診断される皮膚ではないこと、及び(3)発疹又はニキビのような皮膚の問題がないこと、並びに(4)目の回りのわずかな又は重度の小じわ、不均一な色素沈着、及び毛穴又は頬の小じわ(第3の基準としてこれら2つの属性のうち少なくとも1つ)、並びに5)顔の試験に関してはフィッツパトリックスケール(Fitzpatrick)が1〜3だけであること、に関して予め選別される。
熟練の評価者はChange Scoreにより分析を実施し、これを処置前評価−処置後評価として計算した。ANOVA手順を使用して、製品間の差を評価した(TukeyのLSD試験)。加えて、製品によってそれぞれのChange Scoreの中央値が0(ベースライン)と顕著に異なるかを評価するため、別個に分析を行った。未調整の中央値を用いて、評価者間の平均をとり、それぞれの属性に関し1サンプルt検定を行い、αレベルを0.05として評価した。
本明細書に開示される寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に制限されないと理解されるべきである。代わりに、特に断らない限り、それぞれのこうした寸法は、記載された値及びその値を囲む機能的に等価な範囲の両方を意味することが意図される。例えば「40mm」と開示される寸法は、「約40mm」を意味すると意図される。
いずれかの相互参照又は関連特許又は出願を含む本明細書において記載されるすべての文書は、明確に排除されない限り、又は特に限定されない限り、その全体を参考として本明細書に組み込む。いかなる文書の引用も、本明細書に開示された又は特許請求された発明に関して先行技術であること、あるいはそれが単独で、又はいずれかの他の参照文献と組み合わせて、こうした発明を教示、示唆又は開示していることを容認するものではない。更に、この文書における用語の意味又は定義が、参考として組み込まれる文書における同じ用語の意味又は定義と矛盾する場合、本文書においてその用語に割り当てられた意味又は定義に準拠する。
本発明の特定の実施形態が例示され、記載されたが、当業者には、種々の他の変更及び改変が、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく行われ得ることは明らかである。故に、本発明の範囲内のこのようなすべての変更及び改変は添付の特許請求の範囲に包含されるものと意図される。

Claims (22)

  1. i).
    a)シリカ含有量(SiO2)で測定される場合に約0.5〜約4%のケイ酸ナトリウム;
    b)約0.1%〜約4.0%の多価ケイ酸塩;
    c)約10〜98%の水;
    を含む第1の組成物を適用する工程であって、前記ケイ酸ナトリウムの、前記多価ケイ酸塩に対する重量比が0.7を超える工程;並びに
    ii).水中油型エマルション、油中水型エマルション、濃化ウォーターゲル、濃化油相、カプセル化された油相、固体の油相、及びこれらの混合物からなる群から選択される第2の組成物を適用する工程
    を含む皮膚の状態を改善する方法。
  2. i).
    a)シリカ含有量(SiO2)で測定される場合に約0.5〜約4%のケイ酸ナトリウム;
    b)約0.1%〜約4.0%の多価ケイ酸塩;
    c)約1〜約20重量%の可塑剤;
    d)約10〜98%の水;
    を含む第1の組成物を適用する工程であって、前記ケイ酸ナトリウム及び多価ケイ酸塩の合計の可塑剤に対する重量比が、1.8未満である工程;並びに
    ii).水中油型エマルション、油中水型エマルション、濃化ウォーターゲル、濃化油相、カプセル化された油相、固体の油相、及びこれらの混合物からなる群から選択される第2の組成物を適用する工程。
  3. 前記第2の組成物が、前記第1の組成物の前に適用される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1の組成物が、前記第2の組成物の前に適用される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記ケイ酸ナトリウムが、3.3以下のSiO2:Na2O比のモル比を有する、請求項1に記載の方法。
  6. シリカ含有量(SiO2)によって測定される場合に、前記ケイ酸ナトリウムの多価ケイ酸塩に対する比が、0.9以上である、請求項1に記載の方法。
  7. 前記多価ケイ酸塩が、ベントナイト、ラポナイト、スメクタイト、カオリナイト及びこれらの混合物からなる群から選択されるケイ酸塩粘土である、請求項1に記載の方法。
  8. 前記多価ケイ酸塩が、10を超えるpHを有する組成物中で安定である、請求項7に記載の方法。
  9. 前記第1の組成物がさらに、少なくとも1つの可塑剤を含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記可塑剤が、約1〜20重量%で存在する、請求項9に記載の方法。
  11. 前記可塑剤がアルキルモノグリコール又はジグリコールである、請求項9に記載の方法。
  12. 前記可塑剤の構造が、3〜5個の炭素原子を含有する、請求項9に記載の方法。
  13. 前記可塑剤がプロピレングリコールである、請求項9に記載の方法。
  14. 前記第1の組成物が、少なくとも1つの多糖類増粘剤を更に含む、請求項1に記載の方法。
  15. 前記多糖類増粘剤がキサンタンガムである、請求項14に記載の方法。
  16. 前記第1の組成物が、着色及び無着色顔料、干渉顔料、無機粉末、有機粉末、複合粉末、光学的光沢剤粒子、及びこれらの混合物からなる群から選択される約0.001%〜約5%の粒子状材料を更に含む、請求項1に記載の方法。
  17. 前記第1の組成物が、少なくとも1つのスキンケア活性物質を更に含む、請求項1に記載の方法。
  18. 前記スキンケア活性物質が、ビタミンB化合物、ビタミンC化合物、ビタミンE化合物、ペプチド、糖アミン、天然植物抽出物、油制御剤、皮膚ライトニング剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項17に記載の方法。
  19. 前記スキンケア活性物質が、ナイアシンアミド、パルミトイル−リジン−トレオニン、パルミトイル−リジン−トレオニン−トレオニン−リジン−セリン、N−アセチル−D−グルコサミン、サリチル酸、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、ヘキサミジン化合物、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項18に記載の方法。
  20. 前記第1の組成物が
    a)約0.1%〜約3%の多糖類増粘剤;
    を更に含み、
    前記第1の組成物が、ウォーターゲル又は水中油型エマルションの形態であり、前記第1の組成物が、皮膚上に
    b)約0.51cm〜約2.29cm(0.2〜約0.9インチ)の収縮;
    c)40以下の白色度;
    d)50g以下の剛性;
    e)20%以下の収縮損失;
    f)及び1.1未満の総性能スコア
    を示す被膜を形成する、方法。
  21. 前記被膜が、21℃(70°F)及び40%相対湿度で測定される場合、35γp/mJ/m2以下の極性成分の表面エネルギーを示す、請求項20に記載の方法。
  22. 第1の組成物を皮膚に適用する工程を含む、皮膚の状態を改善するための方法であって、前記第1の組成物が
    a)シリカ含有量(SiO2)によって測定される場合に約0.5〜約2%のケイ酸ナトリウム;
    b)約0.1%〜約3.0%の多価ケイ酸塩;
    c)約6%〜約8%の可塑剤;
    d)約0.1%〜約3%の多糖類増粘剤;
    e)約10〜98%の水;
    を含み、
    前記第1の組成物が、ウォーターゲル又は水中油型エマルションの形態であり;前記第1の組成物が、皮膚上に
    f)約0.51cm〜約2.29cm(0.2〜約0.9インチ)の収縮;
    g)40以下の白色度;
    h)50g以下の剛性;
    i)15%以下の収縮損失;
    j)及び1.1以下の総性能スコア
    を示す被膜を形成する、方法。
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