JP2003104864A - 美白化粧料 - Google Patents
美白化粧料Info
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Abstract
ことなく、皮膚に対する保湿効果が高く、且つ分散安定
性に優れた美白化粧料を提供すること。 【構成】リン脂質0.05〜5質量%、多価金属塩以外
の水溶性L−アスコルビン酸誘導体0.5〜5質量%、
アニオン性界面活性剤0.0005〜5質量%、精製水
を含有し、且つ(a):(c)=100:1〜1:1で
ある美白化粧料。
Description
酸誘導体の美白効果を損ねることなく、皮膚に対する保
湿効果が高く、且つ分散安定性に優れた美白化粧料に関
するものである。
い美白効果があることが認められており、従来より化粧
料に汎用されてきた。しかしながら、水溶性L−アスコ
ルビン酸誘導体は、沈殿を生じたり、それ自身が塩であ
るものは、エマルションを凝集させ、クリーミングを引
き起こす等のさまざまな問題があった。これらを解決す
るために非イオン性界面活性剤と電解質を添加し安定化
を図る(特開昭63−243014号公報)、水溶性高
分子により安定化を図る(特開平5−339123号公
報)、また、溶解性を上げるために有機アルカリ金属塩
を添加する(特開平5−331020号公報,特開平6
−24931号公報)等が提案されてきた。
乳化剤等、幅広い分野で使用されており、なかでも、乳
化組成物の提案としては、HLB値が12以上の界面活
性剤との組み合わせとして(特開昭63−264512
号公報)、高級脂肪族リン酸エステル塩との組み合わせ
として(特開昭62−204842号公報)等が提案さ
れてきた。しかしながら、リン脂質は天然のものであ
り、種々の組成物が複雑に混合したものであるため、化
粧料等に安定に配合する時は、配合する成分が制限され
る場合があった。
よる肌への効果のみならず、その化粧料自身が優れた感
触であるものの開発が望まれていた。
ルビン酸誘導体の美白効果を損ねることなく、皮膚に対
する保湿効果が高く、且つ分散安定性に優れた美白化粧
料を提供することをその課題とする。
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の水溶性
L−アスコルビン酸誘導体を配合した美白化粧料におい
て、特定量のリン脂質とアニオン性界面活性剤を用いた
美白化粧料が、上記課題を解決し得ることを見出し、本
発明を完成するに至った。
脂質0.05〜5質量%、(b)多価金属塩以外の水溶
性L−アスコルビン酸誘導体0.5〜5質量%、(c)
アニオン性界面活性剤0.0005〜5質量%、(d)
精製水を含有し、且つ(a):(c)=100:1〜
1:1である美白化粧料である。更に、(c)成分がポ
リオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、N−アシル
アルキルタウリン、及びN−アシルアミノ酸の塩より選
ばれる一種又は二種以上のアニオン性界面活性剤であ
り、且つそれらの塩基は、カリウム、ナトリウム、トリ
エタノールアミンより選ばれる一種又は二種以上の塩基
である美白化粧料である。更に、(e)成分として、ス
テリン類を配合する美白化粧料である。
本発明で用いられる(a)成分のリン脂質は系の分散安
定性と保湿効果を得る目的で配合されるものであり、具
体的には、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタ
ノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジル
グリセロール、ホスファチジルイノシトール、スフィン
ゴリン脂質等が挙げられ、また、これらを含有する組成
物、すなわち、大豆リン脂質、卵黄リン脂質又はそれら
の水素添加物を例示することができる。本発明におい
て、リン脂質は一種又は二種以上を組み合わせて用いる
ことができる。
において、系の分散安定性、及び保湿効果を確保する上
で特に好ましいものは、水素添加大豆リン脂質、水素添
加卵黄リン脂質である。更に、リン脂質中のホスファチ
ジルコリン純度が70%以上であると、凝集が起きにく
く、保存安定性がより良好である。
は、0.05〜5質量%(以下質量%は%に略す)であ
る。好ましくは0.1〜3%である。(a)成分の配合
量が0.05%未満では、リン脂質の保湿効果が十分で
はなく、また5%を超えると、感触上べたつきを強く感
じてしまい好ましくない。
−アスコルビン酸誘導体は美白効果を目的として配合さ
れるものであり、マグネシウム、カルシウム等の多価金
属塩以外のものから選ばれるものである。多価金属塩を
用いた場合は凝集力が強すぎてしまう為、リン脂質の分
散安定性の確保が困難であり、無理に分散安定性を確保
しようとすると多量のアニオン性界面活性剤等を必要と
する為、肌への負担が大きくなり好ましくない。本発明
で用いられる(b)成分の水溶性L−アスコルビン酸誘
導体として、具体的には、L−アスコルビン酸ナトリウ
ム、L−アスコルビン酸カリウム、L−アスコルビン酸
リン酸カリウム、L−アスコルビン酸硫酸ナトリウム、
L−アスコルビン酸硫酸カリウム等が挙げられる。本発
明において、(b)成分の水溶性L−アスコルビン酸誘
導体は一種又は二種以上を組み合わせて用いることがで
きる。
は、0.5〜5%であり、好ましくは1〜4%である。
(b)成分の配合量が0.5%未満のときは、十分な美
白効果が期待できず、また(b)成分の配合量が5%を
超えても、更なる美白効果の向上が期待できない。
性界面活性 剤はリン脂質の分散性をコントロ−ルすること目的とし
て配合されるものであり、通常化粧料に用いられるもの
であれば、特には限定されず、具体的には、アルキル硫
酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、アルキルア
ミド硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、脂肪酸塩、ヒドロ
キシ脂肪酸塩、アルキルエステルリン酸塩、アルキルエ
ーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
リン酸塩、N−アシルアミノ酸塩、アルキルエーテルカ
ルボン酸塩、N−アシルアルキルタウリン塩等が挙げら
れる。本発明において、アニオン性界面活性剤は一種又
は二種以上を組み合わせて用いることができる。
性界面活性剤において、分散性をコントロールするのが
容易であるという観点から、好ましいものは、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテルリン酸、N−アシルアルキ
ルタウリン、N−アシルアミノ酸の塩であり、且つそれ
らの塩基は、ナトリウム、カリウム、トリエタノールア
ミンより選ばれる一種又は二種以上の塩基であり、特に
好ましくは、ナトリウムの塩基である。また、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテルリン酸塩のアルキル鎖長は
特に炭素数が10〜22のものが好ましく、ポリオキシ
エチレン鎖長は1〜20モルが好ましい。N−アシルア
ルキルタウリン塩のアシル基は炭素数が10〜22のも
のが好ましく、アルキル基は炭素数が1〜5が好まし
い。N−アシルアミノ酸塩のアシル基は炭素数が10〜
22のものが好ましく、アミノ酸としてはグルタミン酸
が好ましい。
は、0.0005〜5%であり、好ましくは0.001
〜3%である。(c)成分の配合量が0.0005%未
満のときは、リン脂質の分散性をコントロールすること
が難しく、5%を超える場合は、保湿性を損なう場合や
皮膚刺激の可能性があり好ましくない。
分の質量比は100:1〜1:1である。好ましくは5
0:1〜3:1である。(a)成分に対する(c)成分
の配合量が100:1より少ない場合は、リン脂質の分
散性をコントロールすることが難しく、(a)成分に対
する(c)成分の配合量が1:1より多く配合しても分
散性の向上は望めないばかりか、保湿性を損なう場合や
皮膚刺激の可能性があり好ましくない。
せ、更なる保湿効果を目的として、(e)成分のステリ
ン類を配合することも可能である。具体的には、コレス
テロール、コレスタノール、フィトステロール、β−シ
トステロール、ラノステロール、ジヒドロコレステロー
ル等、及びこれらの誘導体が挙げられる。本発明におい
て、ステリン類は一種又は二種以上を組み合わせて用い
ることができる。
のステリン類の比率は10:1〜1:2が好ましい。こ
の比率より(a)成分が多い場合にはステリン類の添加
効果が期待できず、また、(a)成分が少ない場合には
ステリン類が結晶化してしまい,系の安定性上好ましく
ない。
0℃において4000mPa・s以下の化粧水あるいは
美容液が、使用性及び優れた感触を得る上で好ましい。
(粘度の測定はブルックフィールド回転粘度計での測定
値である。)
の他に、通常化粧料に配合される成分として、水性成
分、油剤、界面活性剤、粉体、水溶性高分子、紫外線吸
収剤、酸化防止剤、防腐剤、香料、各種薬剤等を本発明
の効果を妨げない範囲で配合することができ、また、そ
の製造方法は、通常化粧料を製造する方法であり、特に
は限定されない。
具体的には化粧水、乳液、美容液等が挙げられる。ま
た、その使用方法は、通常の方法、すなわち手で使用す
る方法、不織布等を用いて使用する方法等特には限定さ
れない。
するが、本発明はこれらにより何等限定されるものでは
ない。
粧料 下記表1〜3に示す組成の美白化粧料を下記製法に従い
調製し、 (1)保存安定性 (2)使用感(保湿性、べたつきのなさ) (3)美白効果 の評価項目について下記の方法により評価し、結果を併
せて表1〜3に示した。
方法〕25℃の恒温層にて、その外観変化を目視にて観
察し、以下の基準(A)に従い判定した。
方法〕専門評価パネル10名により、皮膚に塗布した際
の使用感(保湿性、べたつきのなさ)を下記の(イ)5
段階評価にて評価し、さらにその平均点を(基準B)に
従い、判定した。
方法〕専門評価パネル10名により、皮膚に1日2回1
ヶ月間塗布した後、その美白効果を下記(基準C)に従
い判定した。
明品の実施例1〜15の美白化粧料は、比較例1〜8の
美白化粧料に比較して、保存安定性、使用感(保湿性、
べたつきのなさ)、美白効果に優れたものであった。
安定性、使用感(保湿性、べたつきのなさ)、美白効果
に優れたものであった。
安定性、使用感(保湿性、べたつきのなさ)、美白効果
に優れたものであった。
美白効果を損ねることなく、皮膚に対する保湿効果が高
く、且つ分散安定性に優れた美白化粧料である。
Claims (3)
- 【請求項1】 次の成分(a)〜(d); (a)リン脂質 0.05〜5質量% (b)多価金属塩以外の水溶性L−アスコルビン酸誘導
体 0.5〜5質量% (c)アニオン性界面活性剤 0.0005〜5質量% (d)精製水 を含有し、且つ(a):(c)=100:1〜1:1で
あることを特徴とする美白化粧料。 - 【請求項2】 (c)成分がポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルリン酸、N−アシルアルキルタウリン、及び
N−アシルアミノ酸の塩より選ばれる一種又は二種以上
のアニオン性界面活性剤であり、且つそれらの塩基は、
カリウム、ナトリウム、トリエタノールアミンより選ば
れる一種又は二種以上の塩基であることを特徴とする請
求項1記載の美白化粧料。 - 【請求項3】 更に(e)成分として、ステリン類を配
合することを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載
の美白化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001302349A JP2003104864A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 美白化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001302349A JP2003104864A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 美白化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003104864A true JP2003104864A (ja) | 2003-04-09 |
Family
ID=19122609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001302349A Pending JP2003104864A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 美白化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2003104864A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006528935A (ja) * | 2003-07-25 | 2006-12-28 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | N−アシルアミノ酸組成物を用いた哺乳類のケラチン組織の調整 |
JP2021011448A (ja) * | 2019-07-05 | 2021-02-04 | 花王株式会社 | 皮膚外用乳化組成物 |
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JP2001181168A (ja) * | 1999-12-24 | 2001-07-03 | Kose Corp | 化粧料 |
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2001
- 2001-09-28 JP JP2001302349A patent/JP2003104864A/ja active Pending
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JP7287853B2 (ja) | 2019-07-05 | 2023-06-06 | 花王株式会社 | 皮膚外用乳化組成物 |
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