JP2681143B2 - コレステリック液晶組成物及びこれを含有してなる化粧料 - Google Patents

コレステリック液晶組成物及びこれを含有してなる化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ステリンを含有することにより発色性に富
み、審美感に優れた装飾品や化粧品などに有用な新規な
コレステリック液晶組成物に関するものであり、更には
このコレステリック液晶組成物を化粧料中に配合するこ
とにより美的外観を付与するとともに、これまでにない
皮膚に対する保水性を有してしっとり感を与え、且つ肌
あれ改善効果をも付与し得る化粧料を提供するものであ
る。
(従来の技術) 従来より、液晶は周知の現象である。例えば1888年ラ
イニシアー(F.Reinitzer)により安息香酸コレステリ
ルについてこの現象が発見されたものを皮切として、そ
の後P−アゾキシアニソール、P−メトキシケイ皮酸、
オレイン酸ナトリウムなどの多くの物質が知られるよう
になった。
一方、前記安息香酸コレステリルを初めとして多くの
コレステロール誘導体例えばコレステリルハライド、コ
レステリルエステル、コレステリルカーボネートエステ
ルなどがコレステリック型の液晶を形成し、その特性を
利用して温度検知器、セソ断検知器、薬品検知器などに
用いられていることもまた良く知られている。
ところが、これらのコレステロール誘導体はその多く
が液晶状態を示す温度範囲が高い領域にあり、常温領域
で、液晶状態を示すものは殆んどなく、且つ温度範囲幅
も比較的狭いため、温度検知器などとしては使用し得る
ものの常温領域で使用される装飾品や化粧品などに適用
するには無理があった。
上記の如き、コレステロール誘導体の液晶としての特
性を改善する試みもまた多くなされている。すなわち、
例えば米国特許3,920,574号公報や特開昭57−32211号公
報には複数のコレステロール誘導体を組み合わせること
により液晶状態を常温領域の範囲で発現させ得ること
が、また上記特開昭57−32211号公報には同じく得られ
たコレステリック液晶化合物を化粧料に用い得ることが
示されている。
しかしながら、前記米国特許公報に示された液晶は発
色温度範囲の低下は図られたものの依然として感温機能
に基づく発色(色変化)であり、また一方特開昭57−32
211号公報に示されたコレステリック液晶は、常温領域
の広い温度範囲で単一色の発色を有すること、及びセン
断作用によって種々の色変化が生じることなどの特徴を
有するものであるが、反面、この液晶はセン断力が付与
されない限り単一色であり審美さに欠けること、また、
彩度の点でも劣り美的効果の点から不充分なものであっ
た。
更に、これを化粧料中に配合した場合にも、皮膚に対
する保水性の付与などの点で未だ不満足なものであっ
た。
(発明の解決しようとする課題) 現在、液晶のもつ示差的特徴の中で感温的機能に依ら
ず、またセン断的要素に基づかず、光学的要素によって
種々の色味を発色し得る装飾品や化粧料において有用な
美的機能と、併せてこれを実際に化粧料として用いた場
合における皮膚に対しての実用的機能とを重ね備えた液
晶が求められている。
すなわち、本発明の主たる目的は、上記2つの機能を
備えた液晶とこれを用いた化粧料を提供することにあ
る。
(課題を解決するための手段) そこで、本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究
を行なったところ、コレステロール誘導体よりなるコレ
ステリック液晶中に一定範囲の条件下でステリンを含有
せしめることにより、これまでにない光学的な示差的特
徴を有するものとなること、及びこれを化粧料として用
いた場合には格別な保水機能を有することなどを見出し
た。本発明は斯かる知見に基づくものである。
すなわち、本発明は、コレステリルハライド、コレス
テリルエステル、ならびにコレステリルカーボネートエ
ステルからなる液晶基剤中に、コレステリック液晶組成
物全体に対して0.3〜30重量%のステリンが含有されて
いるこを特徴とするコレステリック液晶組成物に関する
ものであり、更にはこのコレステリック液晶組成物を配
合することを特徴とする化粧料に関するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係るコレステリック液晶基剤は3種類のコレ
ステロール誘導体を適宜使用することよりなる。すなわ
ち、コレステリルハライド、コレステリルエステル、な
らびにコレステリルカーボネートエステルより選択され
る各々1成分以上の各成分を組合せることにより得られ
る。
ここで用いられるコレステリルハライドとしては、コ
レステリルクロライド、コレステリルイオダイド、コレ
ステリルブロマイドなどが挙げられ、またコレステリル
エステルとしてはコレステリルアセテート、コレステリ
ルプロピオネート、コレステリルブチレート、コレステ
リルペンタノエート、コレステリルヘキサノエート、コ
レステリルヘプタノエート、コレステリルカプリレー
ト、コレステリル−2−エチルヘキサノエート、コレス
テリルノナノエート、コレステリルカプリネート、コレ
ステリルウンデシレート、コレステリルラウレート、コ
レステリルミリステート、コレステリルパルミテート、
コレステリルステアレート、コレステリルオレエート、
コレステリルリノレート、コレステリルイソステアレー
ト、コレステリルエルケート、コレステリルアジペー
ト、コレステリルセバケート等のコレステリル脂肪酸エ
ステル、その他コレステリルベンゾエート、コレステリ
ルシンナメート、コレステリル−P−ニトロベンゾエー
トなどが挙げられ、更にコレステリルカーボネートエス
テルとしてはコレステリルメチルカーボネート、コレス
テリルエチルカーボネート、コレステリルペンチルカー
ボネート、コレステリルオレイルカーボネート、コレス
テリルイソステアリルカーボネート、コレステリルエル
シルカーボネートなどが挙げられる。
上記したコレステリルハライド、コレステリルエステ
ル、コレステリルカーボネートエステルより適宜選択さ
れた各成分を混合溶解してコレステリック液晶基剤とす
る訳であるが、この時に有機溶媒を使用することは避け
た方が良い。何故ならば、有機溶媒による溶解は、得ら
れたコレステリック液晶基剤が発色を示さないことがあ
るからである。
同様に、各成分を組合せてコレステリック液晶基剤を
作成する上で、成分相互間の溶解性もまた大切である。
この相互溶解性の点からは、3種類のコレステロール誘
導体の中でコレステリル脂肪酸エステル例えばコレステ
リルブチレート、コレステリルノナノエート、コレステ
リルラウレート、コレステリルオレノートなどやコレス
テリルカーボネートエステル特にはコレステリルオレイ
ルカーボネート、コレステリルイソステアリルカーボネ
ートなどの使用が効果的である。
一方、得られたコレステリック液晶基剤が幅広い温度
領域において安定した発色を示すようにするためにはコ
レステリルハライド特にはコレステリルクロライドの使
用が好ましい。
従って、本発明に係るコレステリック液晶基剤の最も
好ましい組合せ態様としては、コレステリルハライドと
しては、コレステリルクロライドを、コレステリルエス
テルとしてはコレステリル脂肪酸エステル例えばコレス
テリルブチレート、コレステリルノナノエート、コレス
テリルオレエートなどを、またコレステリルカーボネー
トエステルとしてはコレステリルオレイルカーボネー
ト、コレステリルイソステアリルカーボネートを選択
し、これら各成分を組合せて混合溶解し、液晶基剤とす
ることである。
次に、上記した如くして得られた発色性を有するコレ
ステリック液晶基剤中にステリンが含有される。
ここで用いられるステリンとしては、コレステロー
ル、コレスタノール、コプロスタノール等の動物ステリ
ン、カンペステロール、スチグマステロール、β−シト
ステロール等の植物ステリン、エルゴステロール、セレ
ビステロール、チモステロールなどの菌類ステリンなど
が挙げられる。
また、ステリンの含有量は、コレステリック液晶組成
物全体に対して0.3〜30重量%好ましくは1〜20重量%
の範囲である。この範囲より少ない量では、後記する本
発明のコレステリック液晶組成物における示差的特徴が
発現しないし、反対に多い量ではステリンの結晶が析出
し、良好なコレステリック液晶組成物は得がたくなる。
ここで更に、本発明のコレステリック液晶組成物全体
に対する各種類の成分の配合比の好ましい態様について
説明するならば、ステリンを含めた4種類の配合系を通
じて各々コレステリルハライド1〜35重量%、コレステ
リルエステル10〜70重量%、コレステリルカーボネート
エステル30〜85重量%と、およびステリン0.3〜30重量
の範囲を選択することである。斯かる範囲を選択するこ
とにより、常温領域(凡そ−10〜45℃)における安定し
た発色と固有の示差的特徴を備えた本発明のコレステリ
ック液晶組成物が得られる。
尚、ステリンを含んだコレステリック液晶組成物の作
成方法自体については通常の方法でよく、例えば前記各
成分すなわちコレステリルハライド、コレステリルエス
テル、コレステリルカーボネートエステルおよびステリ
ンなどを秤量し、加熱し、撹拌下で均一に溶解し、室温
まで冷却するなどの方法が一般的に用いられる。
以上の如くして得られた本発明のコレステリック液晶
組成物は、従来のコレステリック液晶組成物と比較して
以下に示すような示差的特徴を有している。
感温機能に基づかず、すなわち同一温度下におい
て、セン断等の物理的外力がなくても、光学的要素言い
換えると見る角度によって種々の色相を示すことができ
る。
しかも、各色相での彩度が一層高くなり、美的効果
としての訴求力が大きい。
斯かる示差的特徴を有する本発明のコレステリック液
晶組成物は、そのまま装飾品材料として、また他の化粧
品原料とともに化粧品原料の1つとして使用し得る。
次に、本発明の化粧料について説明する。
前記の如くして得られた本発明に係るコレステリック
液晶組成物を配合した本発明の化粧料は、既述の如きコ
レステリック液晶組成物の示差的特徴をそのまま維持
し、外観的にも優れた審美感を有したものとなってい
る。
また、本発明者らの研究により、上記コレステリック
液晶組成物を配合した化粧料は、これを皮膚に塗布した
場合に、これまでになく皮膚水分蒸散損失(以下T.W.L
と略す)を防止し、また皮膚をしっとりさせ、且つ、肌
あれを改善する機能を有していることが新たに知見され
た。更に、本発明の化粧料では、前記のコレステリック
液晶組成物中にスフィンゴ糖脂質を添加した後、これを
化粧料に配合した場合に、上記T.W.L値を一層低下させ
得ること、及び皮膚の肌あれ等も更に改善し得ることな
どを知見した。
尚、ここで言うスフィンゴ糖脂質とは、具体的にはモ
ノヘキソシルセラミド(セレブロシド)、スフィンゴプ
ラスマローゲンス、ガラクトシルセラミド脂肪酸エステ
ル、グリコシルセラミド脂肪酸エステルなどのモノヘキ
ソシルセラミド脂肪酸エステル(セレブロシドエステ
ル)、D−ガラクトシル(1→4)D−グリコシル(1
→)セラミド、D−ガラクトシル(1→4)D−ガラク
トシル(1→)セラミドなどのジヘキソシルセラミド、
D−ガラクトシル(1→4)D−ガラクトシル(1→
4)D−グルコシル(1→)セラミドなどのトリヘキソ
シルセラミド、ガラクトシル−セラミド硫酸エステル
(セレブロシド硫酸すなわちスルファチド)、ジヘキソ
シル−セラミド硫酸エステル、又、N−アセチルガラク
トサミン(1→3)D−ガラクトシル(1→4)ガラク
トシル(1→4)D−グルコシル(1→)セラミド〔グ
ロボシドI〕、N−アセチルガラクトサミン(1→4)
D−ガラクトシル(1→4)D−グルコシル(1→)セ
ラミド、D−ガラクトシル(1→3)N−アセチルガラ
クトサミン(1→4)D−ガラクトシル(1→4)グル
コシル(1→)セラミド、D−ガラクトシル(1→3)
D−ガラクトシル(1→3)N−アセチルグルコサミン
(1→3)D−ガラクトシル(1→4)D−グルコシル
(1→)セラミド等のグロボシド、N−アセチルノイラ
ミン酸(2→3)D−ガラクトシル(1→4)D−グル
コシル(1→)セラミド、N−アセチルノイラミン酸
(2→3)D−ガラクトシル(1→)セラミドなどのヘ
マトシド、中性糖の他にシアル酸とヘキソサミンの両方
を含んだガングリオシドなどが挙げられ、これらの1種
又は2種以上が選択され、コレステリック液晶組成物全
体に対して、0.0001〜5重量%好ましくは0.01〜1重量
%の範囲下で含有される。斯かる範囲より少ない量で
は、上記した化粧料としての効果は期待できず、反対に
多くなるとコレステリック液晶組成物の発色温度領域を
狭くしたり、又スフィンゴ糖脂質の結晶が析出して好ま
しいものとは言えない。
さらに、付言するならばコレステリック液晶組成物中
には、目的に応じ液晶としての機能を損わない範囲で香
料、抗酸化剤、油溶性成分例えば脂肪酸などの各種成分
を添加することができる。
次に、本発明に係るコレステリック液晶組成物の化粧
料への配合方法としては、通常の油性原料の1つとして
化粧料基剤中に配合することは無論可能であるが、好ま
しくは水性で且つ透明な化粧料基剤に配合することが、
共存する他の化粧料原料とコレステリック液晶組成物と
の相互溶解を防止し、良好な発色状態を維持し得るもの
となる。
また、コレステリック液晶組成物の化粧料への配合量
は、その目的に応じて任意に調整が可能であるが、皮膚
に対する化粧効果すなわち保水性の付与の点からは化粧
料全体に対して0.1重量%好ましくは0.5重量%以上とす
ることが肝要である。
尚、本発明の化粧料において、コレステリック液晶組
成物以外の化粧料成分としては特に制約はなく、例えば
グリセリン等の多価アルコール、カーボポール等の水溶
性高分子、ヒアルロン酸等の多糖類、その他活性剤、色
素、各種有効成分(生薬エキス等)、防腐剤、抗酸化剤
などが使用される。
斯くの如くして提供される本発明の化粧料としては幅
広いものがあり、具体的には化粧水、乳液、クリーム、
マッサージクリーム、フォーム状パック、ピールオフパ
ックなどの基礎化粧料、アンダーメーク料、ファンデー
ション、口紅などのメークアップ化粧料、ポマード、ヘ
アリキッドなどの頭髪化粧料などが例示される。
(実施例) 以下に、本発明のコレステリック液晶組成物及びこれ
を配合した化粧料の実施例を示す。尚、実施例中の数値
は重量部を表わす。
実施例1 (A)コレステリルオレイルカーボネート 57.0 コレステリルブチレート 11.8 コレステリルクロライド 28.0 コレステロール 3.0 δ−トコフェロール 0.1 (B)香料 0.1 (方法) Aを80℃で溶解し、均一撹拌しながら冷却し、55℃で
Bを加え、更に撹拌しながら30℃まで冷却して液晶組成
物を得た。
実施例2 (A)コレステリルオレイルカーボネート 57.0 コレステリルブチレート 11.8 コレステリルクロライド 28.0 コレステロール 3.0 δ−トコフェロール 0.1 スフィンゴ糖脂質 0.1 (B)香料 0.1 (方法) 実施例1と同様にして行なった。
実施例3 (A)コレステリルイソステアリルカーボネート 42.0 コレステリルブチレート 23.5 コレステリルクロライド 21.3 コレステロール 13.0 δ−トコフェロール 0.1 (B)香料 0.1 (方法) 実施例1と同様にして行なった。
実施例4 (A)コレステリルイソステアリルカーボネート 45.0 コレステリルノナノエート 20.0 コレステリルラウレート 7.3 コレステリルクロライド 25.2 スチグマスチロール 2.4 δ−トコフェロール 0.1 (方法) (A)を80℃で溶解し、均一撹拌しながら30℃まで冷
却して液晶組成物を得た。
実施例5 水性ゲル状化粧料 (A)カルボキシビニルポリマー 0.7 (B)精製水 50.0 (C)精製水 29.42 (D)エチルアルコール 4.0 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.5 δ−トコフェロール 0.01 香料 0.02 (E)1,3−ブチレングリコール 5.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (F)水酸化カリウム 0.15 精製水 5.0 (G)実施例1で得られた液晶組成物 5.0 (方法) BにAを加えてディスパーで分散しておいたものに、
溶解状態にあるFを加え、よく撹拌した(H)。一方、
適温で加熱溶解したD及びEをCに加えた(I)。Hと
Iを室温で均一に撹拌した後、脱砲を行なったものにG
をラセン状に充填して水性ゲル状化粧料を得た。
実施例6 水性ゲル状化粧料 実施例5の(G)として実施例2で得られた液晶組成
物を用いた以外は、実施例5と同様にして行ない、水性
ゲル状化粧料を得た。
実施例7 パック料 (A)精製水 50.77 (B)1,3−ブチレングリコール 5.0 キサンタンガム 0.1 (C)ポリビニルアルコール 15.0 (D)エチルアルコール 8.0 ポリオキシエチレン(30)ヘキサデシルエーテル 1.0 δ−トコフェロール 0.01 香料 0.02 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (E)実施例2で得られた液晶組成物 20.0 (方法) Bを均一分散してAに加えたものにCを加え、よく撹
拌後、加熱して均一化したものに、予め適温で加熱溶解
したDを加えて冷却する。これにEをラセン状に充填し
てパック料を得た。
(発明の効果) 次に、本発明のコレステリック液晶組成物が発色の点
で如何に優れた特性を有しているかを色相及び彩度とし
て評価した結果と、更に本発明の化粧料が保水効果等の
化粧効果の点でも優れていることを評価した結果とを示
す。
比較試験A 色相及び彩度評価試験 (試料) (a)実施例1の液晶組成物(本発明品) (b)実施例1からコレステロールを除いたもの。尚、
減量分3%は、コレステロール誘導体3種間の相対比を
変えずに増量して補正した。(比較品) (方法) 変角測定用分光光度計CMS−500(村上色彩研究所製)
を用いて測定した。すなわち、第1図に示す如く、各試
料を充填したガラスセルを試料台に固定し、次に試料台
を検知器に対して45゜の角度で固定した後、光源を検知
器に対して移動(入射角+受光角=i+r)させるとい
う方法で行なった。また、測定角(i+r)は90゜、10
8゜、18゜の3点とした。尚、測定結果はマンセル表示
として表わし、その結果を表−1及び第2図に示した。
(結果) 表−1及び第2図の結果に示された如く、本発明の色
相(H)は、測定角の変化により1.80P(紫)から1.92G
(緑)まで大きく変化したのに対し、比較品の色相は6.
90P(紫)から6.88B(青)へと変化が小さいものであっ
た。これは、見る角度によって種々の色相を呈するとい
う本発明品の特徴の証左に他ならない。更に、彩度
(C)の点からも、本発明品は比較品に対して各測定角
で1.7〜3.9倍の値を示しており、鮮明度の増強が図られ
たことが証明された。
比較実験B 化粧効果試験 (試料) (ア)実施例5の水性ゲル状化粧料(本発明品I) (イ)実施例6の水性ゲル状化粧料(本発明品II) (ウ)実施例5よりG成分(実施例1で得られた液晶組
成物)を除いた水性ゲル状化粧料。尚、減量分5%は精
製水で補正。(比較品I) (エ)実施例5のG成分として、実施例1から、コレス
テロールを除いて調製された液晶組成物を用いた水性ゲ
ル状化粧料。(比較品II) (方法) 冬期、前腕部に肌あれを起こしている30代の女性20名
に対して左右前腕の手首に近い部位、ヒジに近い部位の
計4部位に、各1部位毎に各試料(ア)〜(エ)をそれ
ぞれ毎日1回塗布、1ケ月間使用してもらい、1ケ月後
の使用前との比較を行なった。尚、部位差による影響を
除くために、パネラー毎に各試料(ア)〜(エ)の塗布
部位を変更して指定した。尚、評価方法は下記に従って
行ない、結果は20名の平均として表−2に示した。
評価方法 ○T.W.L.値 温度20±1℃、湿度50±3%で測定。
○肌あれ度 60倍の接触型肌拡大ビデオにて観察。
3:肌あれがほとんどない。
2:肌あれが少しある。
1:肌あれが多い。
○しっとり感 触指官能にて評価。
3:非常にしっとりしている。
2:ややしっとりしている。
1:ほとんどしっとり感がない。
表2の結果から明らかな様に、ステリンを含んだ液晶
組成物を配合した本発明品(I)は、液晶組成物を配合
しない比較品(I)及びステリンを含まない液晶組成物
を配合した比較品(II)と比べて、優れたT.W.Lの抑制
効果、肌あれの改善効果、ならびにしっとり感の付与効
果などを示した。更に、スフィンゴ糖脂質が添加された
液晶組成物を配合した本発明品(II)の場合には、一層
T.W.Lの抑制、肌あれの改善において有意な効果がある
ことが証明された。
以上、説明した如く、本発明は発色性に富み、審美感
に優れたコレステリック液晶組成物を提供するものであ
り、またこのコレステリック液晶組成物を配合すること
により美的外観に優れ、且つ皮膚に対する保水効果及び
肌あれ改善効果を有する化粧料を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、変角測定用分光光度計を用いて色相及び彩度
を測定する方法の模式図であり、図中、(L)は光源、
(O)は検知器、(i)は入射角、(r)は受光角、
(S)は試料、(P)は試料台を表わす。第2図は、マ
ンセル色票であり、図中、●は本発明品のH−C測定
点、は比較品のH−C測定点を表わす。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コレステリルハライド1〜35重量%、コレ
    ステリルエステル10〜70重量%、コレステリルカーボネ
    ートエステル30〜85重量%からなる液晶基剤中に、コレ
    ステリック液晶組成物全体に対して0.3〜30重量%のス
    テリンが含有されていることを特徴とするコレステリッ
    ク液晶組成物。
  2. 【請求項2】コレステリルハライドがコレステリルクロ
    ライドであり、コレステリルエステルがコレステリル脂
    肪酸エステルであり、コレステリルカーボネートエステ
    ルがコレステリルオレイルカーボネートまたはコレステ
    リルイソステアリルカーボネートである請求項1)記載
    のコレステリック液晶組成物。
  3. 【請求項3】請求項1)または2)に記載のコレステリ
    ック液晶組成物を配合することを特徴とする化粧料。
  4. 【請求項4】スフィンゴ糖脂質をコレステリック液晶組
    成物全体に対して0.0001〜5重量%含有してなる請求項
    3)記載の化粧料。
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