JP2807529B2 - 保湿性の良好な化粧料 - Google Patents
保湿性の良好な化粧料Info
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- JP2807529B2 JP2807529B2 JP3626090A JP3626090A JP2807529B2 JP 2807529 B2 JP2807529 B2 JP 2807529B2 JP 3626090 A JP3626090 A JP 3626090A JP 3626090 A JP3626090 A JP 3626090A JP 2807529 B2 JP2807529 B2 JP 2807529B2
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- Japan
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- cholesteryl
- liquid crystal
- cholesteric liquid
- ester
- hydroxystearate
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は保湿性が高く、官能面で優れている化粧料に
関する。
関する。
コレステリルエステル及び/又はコレスタリルエステ
ルを主成分とするコレステリック液晶(以下コレステリ
ック液晶と称する)を化粧料に含有させることは、本出
願人により特願昭63−71917号、特願平1−43255号など
により先に公開ないし出願されている。
ルを主成分とするコレステリック液晶(以下コレステリ
ック液晶と称する)を化粧料に含有させることは、本出
願人により特願昭63−71917号、特願平1−43255号など
により先に公開ないし出願されている。
また、コンキオリン加水分解物も化粧料に利用するこ
とは、本出願人により特開昭62−221612号公報、特開昭
62−223104号公報により公開されており広く知られてい
る。
とは、本出願人により特開昭62−221612号公報、特開昭
62−223104号公報により公開されており広く知られてい
る。
しかしコレステリック液晶とコンキオリン分解物の両
者を含む化粧料については知られていない。
者を含む化粧料については知られていない。
コレステリック液晶を化粧料に配合した場合、その粘
性が高く、使用感に問題があり、またコレステリック液
晶の場合と水溶性物質の場合では保湿機構が異なり、使
用感等をも考慮したとき、他の保湿成分との組み合わせ
による使用感に優れた化粧料が望まれていた。
性が高く、使用感に問題があり、またコレステリック液
晶の場合と水溶性物質の場合では保湿機構が異なり、使
用感等をも考慮したとき、他の保湿成分との組み合わせ
による使用感に優れた化粧料が望まれていた。
しかしながら、一般的に用いられているグリセリン、
プロピレングリコール等の多価アルコールの場合、吸湿
性がよすぎて、皮膚に最適な水分量を維持しにくいばか
りでなく、皮膚水分を製剤中に吸収してしまい、皮膚の
水分が適度に保たれないという問題があった。
プロピレングリコール等の多価アルコールの場合、吸湿
性がよすぎて、皮膚に最適な水分量を維持しにくいばか
りでなく、皮膚水分を製剤中に吸収してしまい、皮膚の
水分が適度に保たれないという問題があった。
本発明の目的は保湿性が高く、官能面で優れたコレス
テリック液晶を含む化粧料を提供することである。
テリック液晶を含む化粧料を提供することである。
本発明者らはコレステリルエステル及び/又はコレス
タリルエステルを主成分とするコレステリック液晶と他
の保湿成分との組み合わせを鋭意研究した結果、コレス
テリルエステル及び/又はコレスタリルエステルを主成
分とするコレステリック液晶にはコンキオリン加水分解
物を組み合わせることが最適であることを見い出し、本
発明に到達した。
タリルエステルを主成分とするコレステリック液晶と他
の保湿成分との組み合わせを鋭意研究した結果、コレス
テリルエステル及び/又はコレスタリルエステルを主成
分とするコレステリック液晶にはコンキオリン加水分解
物を組み合わせることが最適であることを見い出し、本
発明に到達した。
即ち本発明はコレステリルエステル又はコレスタリル
エステルを主成分とするコレステリック液晶」(以下コ
レステリック液晶と称する)とコンキオリン加水分解物
を含む化粧料である。
エステルを主成分とするコレステリック液晶」(以下コ
レステリック液晶と称する)とコンキオリン加水分解物
を含む化粧料である。
またコレステリック液晶としては、コレステリル12−
ヒドロキシステアレートを採用することが、この組み合
わせ上最適である。
ヒドロキシステアレートを採用することが、この組み合
わせ上最適である。
コレステリック液晶は皮膚の皮脂成分に類似した構造
を持ち、油剤としてエモリエント効果がある。
を持ち、油剤としてエモリエント効果がある。
一方、コンキオリン加水分解物はその構成成分がアミ
ノ酸が主体であり、このアミノ酸組成が皮膚の天然保湿
因子であるアミノ酸構成と類似している。
ノ酸が主体であり、このアミノ酸組成が皮膚の天然保湿
因子であるアミノ酸構成と類似している。
特にコレステリル12−ヒドロキシステアレートは、と
くに抱水性に優れており、他のコレステリルエステルに
比較して、5倍以上の抱水能を示す。
くに抱水性に優れており、他のコレステリルエステルに
比較して、5倍以上の抱水能を示す。
これらを組み合わせた結果、それぞれの単体では得ら
れないべたつき感のない官能面ですぐれた化粧料が得ら
れた。
れないべたつき感のない官能面ですぐれた化粧料が得ら
れた。
また保湿性は皮膚の水分量に合わせて適度な調節を行
い、必要な保湿性が得られる。
い、必要な保湿性が得られる。
以下に実施例により、本発明を更に詳細に説明する
が、本発明はこの実施例によって何等限定されるもので
はない。
が、本発明はこの実施例によって何等限定されるもので
はない。
(実施例−1)水溶性ゲル (A)コレステリル オレエート 5.0% コレステリル デカノエート 5.0% コレステリル ノナノエート 5.0% コレステリル 12−ヒドロキシステアレート 5.0% (B)カルボキシポリビニルポリマー 1.0% グリセリン 5.0% 1,3ブチレングリコール 5.0% 防腐剤 0.2% 香料 0.2% 精製水 58.6% コキオリン加水分解物 10.0% (5%水溶液) Bを加温溶解し、混合して冷却したのち、NaOHで6〜
8に調整した。
8に調整した。
Aを80℃で加温溶解し、混合してBに分散させた。
(実施例−2)油性ゲル (A)コレステリル 12−ビトロキシステアレート 5.0% コレステリル ヘプタノエート 5.0% コレスタリル ヘプタノエート 5.0% (B)デカグリセリンモノステアレート 5.0% グリセリン 5.0% 1,3ブチレングリコール 2.0% (C)流動パラフィン 59.0% オリーブ油 10.0% セタノール 1.0% (D)精製水 1.8% コンキオリン加水分解物(粉体) 1.0% 防腐剤 0.2% Bを加温溶解し、混合したのち、Cをゆっくり加えさ
らにDをゆっくり加えた。
らにDをゆっくり加えた。
冷却後、これにAを80℃で加温溶解したものを混合、
分散させた。
分散させた。
(比較例−1−1) 実施例−1よりコンキオリン加水分解物(5%水溶液)
を除いたもの (比較例−1−2) 実施例−1よりA成分であるコレステリルオレエート、
コレステリルデカノエート、コレステリルノナノエー
ト、コレステリル12−ヒドロキシステアレートを除いた
水溶性ゲル (比較例−1−3) 実施例−1よりコンキオリン加水分解物(5%水溶液)
とA成分であるコレステリルオレエート、コレステリル
デカノエート、コレステリルノナノエート、コレステリ
ル12−ヒドロキシステアレートを除いた水溶性ゲル (比較例−2−1) 実施例−2よりコンキオリン加水分解物を除いたもの (比較例−2−2) 実施例−2よりA成分であるコレステリル12−ヒドロキ
システアレート、コレステリルヘプタノエート、コレス
タリルヘプタノエートを除いた水溶性ゲル (比較例−2−3) 実施例−2よりコンキオリン加水分解物とA成分である
コレステリル12−ヒドロキシステアレート、コレステリ
ルヘプタノエート、コレスタリルヘプタノエートを除い
た水溶性ゲル 〔保湿性試験〕 被験者 =女性15名 使用部位=前腕内側部 環 境=20±1℃ 測定機 =IBS MODEL SC−10 塗布面積=4cm2 塗布量 =20μl 〔発明の効果〕 本発明によりコレステリルエステル及び/又はコレス
タリルエステルを主成分とするコレステリック液晶とコ
ンキオリン加水分解物を組み合わせることによって、保
湿性試験結果より明らかなようにそれぞれを単独に配合
した結果の効果を加えた場合よりも、はるかに大きな効
果を有している。
を除いたもの (比較例−1−2) 実施例−1よりA成分であるコレステリルオレエート、
コレステリルデカノエート、コレステリルノナノエー
ト、コレステリル12−ヒドロキシステアレートを除いた
水溶性ゲル (比較例−1−3) 実施例−1よりコンキオリン加水分解物(5%水溶液)
とA成分であるコレステリルオレエート、コレステリル
デカノエート、コレステリルノナノエート、コレステリ
ル12−ヒドロキシステアレートを除いた水溶性ゲル (比較例−2−1) 実施例−2よりコンキオリン加水分解物を除いたもの (比較例−2−2) 実施例−2よりA成分であるコレステリル12−ヒドロキ
システアレート、コレステリルヘプタノエート、コレス
タリルヘプタノエートを除いた水溶性ゲル (比較例−2−3) 実施例−2よりコンキオリン加水分解物とA成分である
コレステリル12−ヒドロキシステアレート、コレステリ
ルヘプタノエート、コレスタリルヘプタノエートを除い
た水溶性ゲル 〔保湿性試験〕 被験者 =女性15名 使用部位=前腕内側部 環 境=20±1℃ 測定機 =IBS MODEL SC−10 塗布面積=4cm2 塗布量 =20μl 〔発明の効果〕 本発明によりコレステリルエステル及び/又はコレス
タリルエステルを主成分とするコレステリック液晶とコ
ンキオリン加水分解物を組み合わせることによって、保
湿性試験結果より明らかなようにそれぞれを単独に配合
した結果の効果を加えた場合よりも、はるかに大きな効
果を有している。
従って本発明によって、保湿性の良好な官能面で優れ
た液晶化粧料が得られる。
た液晶化粧料が得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】コレステリルエステル及び/又はコレスタ
リルエステルを主成分とするコレステリック液晶とコン
キオリン加水分解物とを含む化粧料。 - 【請求項2】コレステリック液晶を構成するコレステリ
ルエステルの1つがコレステリル12−ヒドロキシステア
レートである請求項1記載の化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3626090A JP2807529B2 (ja) | 1990-02-19 | 1990-02-19 | 保湿性の良好な化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3626090A JP2807529B2 (ja) | 1990-02-19 | 1990-02-19 | 保湿性の良好な化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03240714A JPH03240714A (ja) | 1991-10-28 |
JP2807529B2 true JP2807529B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=12464800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3626090A Expired - Lifetime JP2807529B2 (ja) | 1990-02-19 | 1990-02-19 | 保湿性の良好な化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2807529B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6325995B1 (en) | 1992-09-21 | 2001-12-04 | The Procter & Gamble Company | Lipsticks compositions containing association structures |
KR970001206B1 (ko) * | 1993-05-21 | 1997-02-04 | 주식회사 태평양 | 액정 함유 캡슐 화장료 |
JPH1025222A (ja) * | 1996-07-10 | 1998-01-27 | Mikimoto Pharmaceut Co Ltd | 化粧料 |
JP7141971B2 (ja) * | 2019-03-19 | 2022-09-26 | 株式会社ファンケル | ジェル状化粧料 |
-
1990
- 1990-02-19 JP JP3626090A patent/JP2807529B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03240714A (ja) | 1991-10-28 |
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