JP3000396B2 - 半透明化粧料 - Google Patents

半透明化粧料

Info

Publication number
JP3000396B2
JP3000396B2 JP6906791A JP6906791A JP3000396B2 JP 3000396 B2 JP3000396 B2 JP 3000396B2 JP 6906791 A JP6906791 A JP 6906791A JP 6906791 A JP6906791 A JP 6906791A JP 3000396 B2 JP3000396 B2 JP 3000396B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fatty acid
acid ester
mixture
alcohol
translucent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6906791A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04282303A (ja
Inventor
麻弥 前川
英憲 福田
成実 太垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP6906791A priority Critical patent/JP3000396B2/ja
Publication of JPH04282303A publication Critical patent/JPH04282303A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3000396B2 publication Critical patent/JP3000396B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルコール/水混合液
によりポリグリセリン脂肪酸エステルを含有させた半透
明化粧料に関するものである。
【0002】
【従来技術及びその問題点】アルコール/水混合液に常
温で液状又はペースト状のポリグリセリン脂肪酸エステ
ルを含有させた半透明化粧料は知られている(特公昭6
2−60364号)。この化粧料は、比較的広範囲の温
度条件下で良好な安定性を示すものの、それに用いられ
ている常温で液状又はペースト状のポリグリセリン脂肪
酸エステルが、肌に対して感作及び発赤を生じやすいた
め、安全性上の問題が残り、また、化粧料にベタつきを
生じさせるので、得られる化粧料が使用感に劣るという
問題もあり、未だ満足し得るものではない。一方、常温
で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステルは前記のよう
な問題を生じないが、このものを水/アルコール混合液
に単に添加しても、安定性の良い半透明化粧料を得るこ
とができず、この場合には、混合液がゲル化したり、高
温において白濁を生じたり、低温においてそのポリグリ
セリン脂肪酸エステルの析出を生じたりする等の問題を
生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、常温で固体
状のポリグリセリン脂肪酸エステルを含有するアルコー
ル/水混合液において、その安定性を向上させることを
その課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。
【0005】すなわち、本発明によれば、アルコール/
(水+アルコール)の重量比が0.01〜0.5である
水/アルコール混合液において、常温で固体状のポリグ
リセリン脂肪酸エステルと親水性非イオン活性剤を含有
し、かつ該ポリグリセリン脂肪酸エステルの含有率が
0.01〜10重量%であり、該親水性非イオン活性剤
/ポリグリセリン脂肪酸エステル重量比が0.05〜5
の範囲にあることを特徴とする半透明化粧料が提供され
る。
【0006】本発明で用いる水/アルコール混合液にお
いて、そのアルコールとしては、通常、エタノールが用
いられるが、イソプロパノールや、イソプロパノールと
エタノールとの混合物であることができる。混合液中の
アルコール/(水+アルコール)重量比は0.01〜
0.5であり、好ましくは0.05〜0.3である。こ
の重量比が0.01未満ではポリグリセリン脂肪酸エス
テルを添加したときに混合液に白濁を生じやすく、一
方、この重量比が0.5を超えると、ポリグリセリン脂
肪酸エステルを添加したときに混合液にそのエステルの
沈殿を生じやすくなる。
【0007】本発明で用いるポリグリセリン脂肪酸エス
テルは、常温(温度20℃)で固体状を示すものであ
る。このようなポリグリセリン脂肪酸エステルは、平均
重合度2以上のポリグリセリンと、常温で固体状の高級
脂肪酸とをエステル化反応させることによって得ること
ができる。この場合、そのエステル化度は1〜3であ
る。高級脂肪酸としては、飽和又は不飽和のものが用い
られる。常温で固体状を示すポリグリセリン脂肪酸エス
テルの具体例としては、テトラ(又はヘキサデカ)ポリ
グリセリンミリステート、テトラ(又はヘキサデカ)ポ
リグリセリンパルミテート、テトラ(又はヘキサデカ)
ポリグリセリン−n−ステアレート、テトラ(又はヘキ
サデカ)ポリグリセリンエイコサネート、テトラ(又は
ヘキサデカ)ポリグリセリンドコサネート等が挙げられ
る。これらのものは、1種又は2種以上用いることがで
きる。
【0008】ポリグリセリン脂肪酸エステルは、全混合
液中、0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重
量%の割合で含有させる。その添加量が前記範囲より少
ないと、混合液が白濁を生じやすくなり、一方、前記範
囲を超えるとポリグリセン脂肪酸エステルの沈殿が生じ
たり、混合液全体がゲル化しやすくなる。
【0009】本発明においては、ポリグリセリン脂肪酸
エステルを含有する混合液の安定性を高めるために、親
水性非イオン活性剤を添加し、必要に応じ、さらに炭化
水素系油分を添加する。
【0010】親水性非イオン活性剤としては、HLB1
0以上のものが好適であり、このようなものとしては、
例えば、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、
プロピレングリコール脂肪酸エステルの酸化エチレン誘
導体、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などが挙
げられる。これらは単独又は2種以上を組合せて使用さ
れる。親水性非イオン活性剤の添加量は、親水性非イオ
ン活性剤/ポリグリセリン脂肪酸エステル重量比が0.
05〜5、好ましくは0.1〜3の範囲になるような量
である。この添加量が前記範囲より少なくなると、混合
液中にはポリグリセリン脂肪酸エステルの凝集による白
濁を生じるようになり、一方、前記範囲を超えるように
なると、乳化不良によりポリグリセリン脂肪酸エステル
の分離を生じるようになる。
【0011】炭化水素系油分としては、常温で液状ない
し固体状のものが用いられ、このようなものとしては、
例えば、流動パラフィン、固形パラフィン、スクワラ
ン、スクワレン等が挙げられる。これらの油分は、1種
又は2種以上組合せて用いられる。炭化水素系油分の添
加量は、炭化水素系油分/ポリ脂肪酸エステル重量比が
0.05〜5、好ましくは0.1〜3の範囲になるよう
な量である。この添加量が前記範囲より少なくなると、
ポリグリセリン脂肪酸エステルの沈殿を生じるようにな
り、一方、前記範囲を超えるようになると、混合液に白
濁を生じるようになる。この炭化水素系油分の添加によ
り、しっとり感の向上及びエモリエント等の効果が得ら
れる。
【0012】本発明の半透明化粧料は、水/アルコール
混合液に、前記各添加成分を加え、均一に混合すること
により得ることができる。この場合、本発明の目的を特
に阻害しない範囲で、他の成分、例えば、香料、着色
料、保湿剤、防腐剤、水溶性高分子等を適量添加するこ
とができる。
【0013】
【発明の効果】本発明の半透明化粧料は、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステルとして、常温で固体状のものを用いる
ことから、肌に対して感作や発赤を生じることがなく、
また使用に際し、ベタつきの生じにくいもので、使用感
にすぐれたものである。また、本発明の半透明化粧料
は、安定性にすぐれ、−10℃〜80℃という広範囲の
温度において、その半透明状態を長期間にわたって安定
に保持することができる。本発明の半透明化粧料は、皮
膚化粧料や、毛髪化粧料等として使用することができ
る。
【0014】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。なお、以下において示す部及び%はいずれも重量
基準である。
【0015】実施例1 デカグリセリンモノn−ステアレート5部、ヘキサグリ
セリンモノパルミテート1部、スクワラン5部及びPO
E(40)グリセリルモノステアレート2部を80℃で
均一に混合し、混合物Aを得た。一方、エタノール15
部、香料0.05部及びメチルパラベン0.2部を常法
で均一に混合して混合液Bを得た。撹拌下、温度80℃
の混合物Aを80℃の水71.75部に添加し、均一に
溶解させた後、室温に徐冷し、混合液Bを加えて全体を
100部とした。このようにして得られた混合液は、半
透明のもので、このものは、温度安定性にすぐれ−20
℃〜50℃の温度範囲に1カ月間保持しても、沈殿や白
濁を生じないことが確認された。また、この混合液は、
ベタつきもなく、使用感にすぐれ、肌に接触しても、特
に感作や発赤を生じることもなかった。
【0016】実施例2 デカグリセリンモノパルミテート1部に親水性活性剤を
70℃で表1に示す種々の割合で均一に混合し、撹拌
下、この混合液を撹拌下70℃の水に加えて室温に徐冷
し、次に温度20℃のエタノール15部を加えて均一に
溶解して半透明の混合液を得た。次に、この混合液につ
いて、これを0℃、室温及び50℃の各温度に24時間
保持して温度安定性試験を行った。また、混合液を室温
で1カ月間保持してその長期安定性試験を行った。その
結果を表1に示す。なお、表1に示した符号の内容は次
の通りである。 A:POE(40)グリセリルモノステアレート B:POE(25)イソステアリルエーテル C:POE(20)ソルビタンモノオレエート D:POE(80)硬化ヒマシ油 ○:性状に変化なし ×:白濁又は沈殿を生じる
【0017】
【表1】
【0018】実施例3 実施例1において、スクワランの添加量を種々変化させ
た以外は同様にして実験を行い、半透明の混合液を得
た。次に、この混合液について、これを−5℃、0℃、
室温、50℃及び80℃の各温度に24時間保持してそ
の温度安定性試験を行った。その結果を表2に示す。
【0019】
【表2】
【0020】実施例4 下記成分組成の半透明化粧料を実施例1と同様にして得
た。このものも良好な温度安定性と長期安定性を示し
た。 デカグリセリンモノn−ステアレート :1(%) 流動パラフィン :1.5 固形パラフィン :1 BL−9EX :2 香料 :0.1 エタノール :8 キサンタンガム :0.1 メチルパラベン :0.1 水 :残部 なお、前記したBL−9EXはPOE(9)ラウリルエ
ーテルある。
【0021】実施例5 下記成分組成の半透明化粧料を実施例1と同様にして得
た。このものも良好な温度安定性と長期安定性を示し
た。 ヘキサデカグリセリンジミリステート :3(%) スクワレン :0.5 固形パラフィン :0.2 POE(40)グリセリルモノステアレート :3 香料 :0.1 l−メントール :0.1 メチルパラベン :0.1 カーボポール :0.2

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルコール/(水+アルコール)の重量
    比が0.01〜0.5である水/アルコール混合液にお
    いて、常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステルと
    親水性非イオン活性剤を含有し、かつ該ポリグリセリン
    脂肪酸エステルの含有率が0.01〜10重量%であ
    り、該親水性非イオン活性剤/ポリグリセリン脂肪酸エ
    ステル重量比が0.05〜5の範囲にあることを特徴と
    する半透明化粧料。
  2. 【請求項2】 炭化水素系油分を含有し、該炭化水素系
    油分/ポリグリセリン脂肪酸エステル重量比が0.05
    〜5の範囲にある請求項1の半透明化粧料。
JP6906791A 1991-03-08 1991-03-08 半透明化粧料 Expired - Fee Related JP3000396B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6906791A JP3000396B2 (ja) 1991-03-08 1991-03-08 半透明化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6906791A JP3000396B2 (ja) 1991-03-08 1991-03-08 半透明化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04282303A JPH04282303A (ja) 1992-10-07
JP3000396B2 true JP3000396B2 (ja) 2000-01-17

Family

ID=13391861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6906791A Expired - Fee Related JP3000396B2 (ja) 1991-03-08 1991-03-08 半透明化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3000396B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4742289B2 (ja) * 2000-10-25 2011-08-10 大正製薬株式会社 生薬配合可溶化液体組成物
JP4857460B2 (ja) * 2000-10-25 2012-01-18 大正製薬株式会社 可溶化液体組成物
JP4872153B2 (ja) * 2000-12-28 2012-02-08 大正製薬株式会社 液体組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04282303A (ja) 1992-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2922176B2 (ja) 少なくとも90%中和した架橋ポリ(2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸)で安定化したゲル化水中油型超微小エマルション及びその調製方法並びにその応用
KR100802322B1 (ko) 유중수형 에멀젼 액상루즈 조성물
KR20120000211A (ko) 혼합식 화장료 조성물
JP5224740B2 (ja) ヘアワックス
JPH10513179A (ja) ロール・オン発汗抑制組成物
JP3363161B2 (ja) 非水ゲル化粧料
JP3000396B2 (ja) 半透明化粧料
JP5189836B2 (ja) 油分含有化粧料組成物
JP2711541B2 (ja) 多価アルコール中油型乳化組成物及び水中油型乳化組成物
JP4101437B2 (ja) ゲル状化粧料
JP4073539B2 (ja) 化粧料
KR100766209B1 (ko) 컨디셔닝 조성물과 이를 함유하는 모발용 화장료
JP2022028257A (ja) 化粧料
JPH05170621A (ja) 半透明化粧料
JP2602050B2 (ja) 化粧料
JPS63179817A (ja) 水性クレンジング料
JPH06264049A (ja) 化粧料または皮膚外用剤の稠度改善剤
JPH0618767B2 (ja) 化粧水
JP3725328B2 (ja) 白濁化粧料
JPS6026082B2 (ja) 親油性クリ−ムの組成物
JPS58206509A (ja) 透明化粧料
JPS5872510A (ja) 化粧料
JPH10137576A (ja) W/o/wエマルションの製造方法
WO2013058080A1 (ja) 油性ゲル状組成物
JPS6137709A (ja) 透明ゲル状化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071112

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees