JPH05170621A - 半透明化粧料 - Google Patents
半透明化粧料Info
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- JPH05170621A JPH05170621A JP35628991A JP35628991A JPH05170621A JP H05170621 A JPH05170621 A JP H05170621A JP 35628991 A JP35628991 A JP 35628991A JP 35628991 A JP35628991 A JP 35628991A JP H05170621 A JPH05170621 A JP H05170621A
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- Japan
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- acid ester
- water
- alcohol
- dispersion
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステ
ルを分散させたアルコール/水混合液において、その長
期安定性を向上させる。 【構成】 水とアルコールの混合液からなる分散媒中
に、常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステル、親
水性非イオン活性剤、添加水及び必要に応じての油分か
らなる油性混合物を分散させた分散液からなり、該ポリ
グリセリン脂肪酸エステルの含有率が分散液中0.01
〜10重量%及び該添加水の含有率が分散液中0.5〜
10重量%の範囲にあり、かつ該親水性非イオン活性剤
/ポリグリセリン脂肪酸エステル重量比が0.05〜5
及び分散媒として用いる水とアルコールの混合液におけ
るアルコール/(水+アルコール)の重量比が0.01〜
0.5の範囲にあることを特徴とする半透明化粧料、な
らびにその製造方法。
ルを分散させたアルコール/水混合液において、その長
期安定性を向上させる。 【構成】 水とアルコールの混合液からなる分散媒中
に、常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステル、親
水性非イオン活性剤、添加水及び必要に応じての油分か
らなる油性混合物を分散させた分散液からなり、該ポリ
グリセリン脂肪酸エステルの含有率が分散液中0.01
〜10重量%及び該添加水の含有率が分散液中0.5〜
10重量%の範囲にあり、かつ該親水性非イオン活性剤
/ポリグリセリン脂肪酸エステル重量比が0.05〜5
及び分散媒として用いる水とアルコールの混合液におけ
るアルコール/(水+アルコール)の重量比が0.01〜
0.5の範囲にあることを特徴とする半透明化粧料、な
らびにその製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルコール/水混合液
中にポリグリセリン脂肪酸エステルを分散させた半透明
化粧料に関するものである。
中にポリグリセリン脂肪酸エステルを分散させた半透明
化粧料に関するものである。
【0002】
【従来技術及びその問題点】アルコール/水混合液に常
温で液状またはペースト状のポリグリセリン脂肪酸エス
テルを分散させた半透明化粧料は知られている(特公昭
62−60364号)。この化粧料は、比較的広範囲の
温度条件下で比較的良好な安定性を示すものの、それに
用いられている常温で液状又はペースト状のポリグリセ
リン脂肪酸エステルが、化粧料にべたつきを生じさせや
すいので、使用感に劣る傾向がある。一方、常温で固体
状のポリグリセリン脂肪酸エステルはその性状により前
記のような不具合を生じないが、このものを水/アルコ
ール混合液に単に添加しても、安定性のよい半透明化粧
料を得ることが出来ず、この場合には、混合液がゲル化
したり、高温において白濁を生じたり、低温においてそ
のポリグリセリン脂肪酸エステルの析出を生じたりする
等の安定性における問題を生ずる。そこで、この安定性
における問題を解決する手法として、先に本出願人は、
常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステル/親水性
非イオン活性剤/水/アルコールを特定比で含む組成物
を提案した(特願平3−69067号)。
温で液状またはペースト状のポリグリセリン脂肪酸エス
テルを分散させた半透明化粧料は知られている(特公昭
62−60364号)。この化粧料は、比較的広範囲の
温度条件下で比較的良好な安定性を示すものの、それに
用いられている常温で液状又はペースト状のポリグリセ
リン脂肪酸エステルが、化粧料にべたつきを生じさせや
すいので、使用感に劣る傾向がある。一方、常温で固体
状のポリグリセリン脂肪酸エステルはその性状により前
記のような不具合を生じないが、このものを水/アルコ
ール混合液に単に添加しても、安定性のよい半透明化粧
料を得ることが出来ず、この場合には、混合液がゲル化
したり、高温において白濁を生じたり、低温においてそ
のポリグリセリン脂肪酸エステルの析出を生じたりする
等の安定性における問題を生ずる。そこで、この安定性
における問題を解決する手法として、先に本出願人は、
常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステル/親水性
非イオン活性剤/水/アルコールを特定比で含む組成物
を提案した(特願平3−69067号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、常温で固体
状のポリグリセリン脂肪酸エステルを分散させたアルコ
ール/水混合液において、その安定性を更に長期に亘っ
て向上させることをその課題とする。
状のポリグリセリン脂肪酸エステルを分散させたアルコ
ール/水混合液において、その安定性を更に長期に亘っ
て向上させることをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特願平3
−69067号による発明をもとに、更に鋭意研究を重
ねた結果、分散媒の一部である水を分割し、添加水とし
て油性混合物中に添加することにより、更にすぐれた保
存安定性を与えることを見い出し、本発明を完成するに
至った。すなわち、本発明によれば、水とアルコールの
混合液からなる分散媒中に、常温で固体状のポリグリセ
リン脂肪酸エステル、親水性非イオン活性剤、添加水及
び必要に応じての油分からなる油性混合物を分散させた
分散液からなり、該ポリグリセリン脂肪酸エステルの含
有率が分散液中0.01〜10重量%及び該添加水の含
有率が分散液中0.5〜10重量%の範囲にあり、かつ
該親水性非イオン活性剤/ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル重量比が0.05〜5及び分散媒として用いる水とア
ルコールの混合液におけるアルコール/(水+アルコー
ル)の重量比が0.01〜0.5の範囲にあることを特
徴とする半透明化粧料が提供される。また本発明によれ
ば、常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステル、親
水性非イオン活性剤、添加水及び必要に応じての油分か
らなり、該親水性非イオン活性剤/ポリグリセリン脂肪
酸エステル重量比が0.05〜5の範囲にある油性混合
物を、アルコール/(水+アルコール)の重量比が0.
01〜0.5の水/アルコール混合液中に分散させるこ
とからなり、該添加水の含有率が分散液中0.5〜10
重量%及び該ポリグリセリン脂肪酸エステルの含有率が
分散液中0.01〜10重量%であることを特徴とする
半透明化粧料の製造方法が提供される。
−69067号による発明をもとに、更に鋭意研究を重
ねた結果、分散媒の一部である水を分割し、添加水とし
て油性混合物中に添加することにより、更にすぐれた保
存安定性を与えることを見い出し、本発明を完成するに
至った。すなわち、本発明によれば、水とアルコールの
混合液からなる分散媒中に、常温で固体状のポリグリセ
リン脂肪酸エステル、親水性非イオン活性剤、添加水及
び必要に応じての油分からなる油性混合物を分散させた
分散液からなり、該ポリグリセリン脂肪酸エステルの含
有率が分散液中0.01〜10重量%及び該添加水の含
有率が分散液中0.5〜10重量%の範囲にあり、かつ
該親水性非イオン活性剤/ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル重量比が0.05〜5及び分散媒として用いる水とア
ルコールの混合液におけるアルコール/(水+アルコー
ル)の重量比が0.01〜0.5の範囲にあることを特
徴とする半透明化粧料が提供される。また本発明によれ
ば、常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステル、親
水性非イオン活性剤、添加水及び必要に応じての油分か
らなり、該親水性非イオン活性剤/ポリグリセリン脂肪
酸エステル重量比が0.05〜5の範囲にある油性混合
物を、アルコール/(水+アルコール)の重量比が0.
01〜0.5の水/アルコール混合液中に分散させるこ
とからなり、該添加水の含有率が分散液中0.5〜10
重量%及び該ポリグリセリン脂肪酸エステルの含有率が
分散液中0.01〜10重量%であることを特徴とする
半透明化粧料の製造方法が提供される。
【0005】本発明で分散質として用いるポリグリセリ
ン脂肪酸エステルとしては、常温(温度20℃)で固体
状を示すものである。このようなポリグリセリン脂肪酸
エステルは、平均重合度2以上のポリグリセリンと常温
で固体状の高級脂肪酸とをエステル化反応させることに
よって得ることが出来る。この場合、そのエステル化度
は1〜3である。高級脂肪酸としては、飽和又は不飽和
のものが用いられる。常温で固体状を示すポリグリセリ
ン脂肪酸エステルの具体例としては、例えば、テトラ
(又はヘキサデカ)ポリグリセリンミリステート、テト
ラ(又はヘキサデカ)ポリグリセリンパルミテート、テ
トラ(又はヘキサデカ)ポリグリセリン−n−ステアレ
ート、テトラ(又はヘキサデカ)ポリグリセリンエイコ
サネート、テトラ(又はヘキサデカ)ポリグリセリンド
コサネート等が挙げられる。これらのものは、1種又は
2種以上用いることができる。ポリグリセリン脂肪酸エ
ステルは、全分散液中、0.01〜10重量%、好まし
くは0.1〜5重量%の割合で使用される。その添加量
が前記範囲より少ないと、分散液が白濁を生じやすくな
り、一方、前記範囲を超えると分散液中にポリグリセリ
ン脂肪酸エステルの沈殿が生じたり、分散液全体がゲル
化しやすくなる。
ン脂肪酸エステルとしては、常温(温度20℃)で固体
状を示すものである。このようなポリグリセリン脂肪酸
エステルは、平均重合度2以上のポリグリセリンと常温
で固体状の高級脂肪酸とをエステル化反応させることに
よって得ることが出来る。この場合、そのエステル化度
は1〜3である。高級脂肪酸としては、飽和又は不飽和
のものが用いられる。常温で固体状を示すポリグリセリ
ン脂肪酸エステルの具体例としては、例えば、テトラ
(又はヘキサデカ)ポリグリセリンミリステート、テト
ラ(又はヘキサデカ)ポリグリセリンパルミテート、テ
トラ(又はヘキサデカ)ポリグリセリン−n−ステアレ
ート、テトラ(又はヘキサデカ)ポリグリセリンエイコ
サネート、テトラ(又はヘキサデカ)ポリグリセリンド
コサネート等が挙げられる。これらのものは、1種又は
2種以上用いることができる。ポリグリセリン脂肪酸エ
ステルは、全分散液中、0.01〜10重量%、好まし
くは0.1〜5重量%の割合で使用される。その添加量
が前記範囲より少ないと、分散液が白濁を生じやすくな
り、一方、前記範囲を超えると分散液中にポリグリセリ
ン脂肪酸エステルの沈殿が生じたり、分散液全体がゲル
化しやすくなる。
【0006】本発明においては、ポリグリセリン脂肪酸
エステルを含有する分散液の安定性を高めるために、親
水性非イオン活性剤を用いる。親水性非イオン活性剤と
しては、HLB10以上のものが好適であり、このよう
なものとしては、例えば、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エ
チレン誘導体、プロピレングリコール脂肪酸エステルの
酸化エチレン誘導体、ポリオキシエチレングリコール脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油などが挙げられる。これらは単独又は2種
以上を組合せて使用される。親水性非イオン活性剤の添
加量は、親水性非イオン活性剤/ポリグリセリン脂肪酸
エステル重量比が0.05〜5、好ましくは0.1〜3
の範囲になるような量である。この添加量が前記範囲よ
り少なくなると、分散液中にはポリグリセリン脂肪酸エ
ステルの凝集による白濁を生じるようになり、一方、前
記範囲を越えるようになると、乳化不良によりポリグリ
セリン脂肪酸エステルの分離を生じるようになる。
エステルを含有する分散液の安定性を高めるために、親
水性非イオン活性剤を用いる。親水性非イオン活性剤と
しては、HLB10以上のものが好適であり、このよう
なものとしては、例えば、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エ
チレン誘導体、プロピレングリコール脂肪酸エステルの
酸化エチレン誘導体、ポリオキシエチレングリコール脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油などが挙げられる。これらは単独又は2種
以上を組合せて使用される。親水性非イオン活性剤の添
加量は、親水性非イオン活性剤/ポリグリセリン脂肪酸
エステル重量比が0.05〜5、好ましくは0.1〜3
の範囲になるような量である。この添加量が前記範囲よ
り少なくなると、分散液中にはポリグリセリン脂肪酸エ
ステルの凝集による白濁を生じるようになり、一方、前
記範囲を越えるようになると、乳化不良によりポリグリ
セリン脂肪酸エステルの分離を生じるようになる。
【0007】本発明においては、水/アルコール混合液
中にポリグリセリン脂肪酸エステルを分散させるに際
し、その分散質であるポリグリセリン脂肪酸エステルに
対して添加水を含有させるが、このことにより、化粧料
の長期安定性が格段と向上する。この添加水は、全分散
液中0.5〜10重量%の割合で加えられる。添加水の
量は前記範囲より少ないと半透明状の分散液が得られに
くく、一方、前記範囲を超えるようになると、分散液が
油分として炭化水素系油分を含む場合、乳化不良により
炭化水素系油分の分離を生じるようになる。
中にポリグリセリン脂肪酸エステルを分散させるに際
し、その分散質であるポリグリセリン脂肪酸エステルに
対して添加水を含有させるが、このことにより、化粧料
の長期安定性が格段と向上する。この添加水は、全分散
液中0.5〜10重量%の割合で加えられる。添加水の
量は前記範囲より少ないと半透明状の分散液が得られに
くく、一方、前記範囲を超えるようになると、分散液が
油分として炭化水素系油分を含む場合、乳化不良により
炭化水素系油分の分離を生じるようになる。
【0008】本発明で用いる分散媒は、水/アルコール
混合液である。分散媒を構成するアルコールとしては、
通常エタノールが用いられるが、イソプロパノールや、
イソプロパノールとエタノールとの混合物等であること
ができる。混合液中のアルコール/(水+アルコール)
重量比は0.01〜0.5であり、好ましくは0.05
〜0.3である。この重量比が0.01未満ではポリグ
リセリン脂肪酸エステルを添加したときに分散液に白濁
を生じやすく、一方、この重量比が0.5を超えるとポ
リグリセリン脂肪酸エステルを添加したときに分散液に
そのエステルの沈殿を生じやすくなる。
混合液である。分散媒を構成するアルコールとしては、
通常エタノールが用いられるが、イソプロパノールや、
イソプロパノールとエタノールとの混合物等であること
ができる。混合液中のアルコール/(水+アルコール)
重量比は0.01〜0.5であり、好ましくは0.05
〜0.3である。この重量比が0.01未満ではポリグ
リセリン脂肪酸エステルを添加したときに分散液に白濁
を生じやすく、一方、この重量比が0.5を超えるとポ
リグリセリン脂肪酸エステルを添加したときに分散液に
そのエステルの沈殿を生じやすくなる。
【0009】本発明においては、分散質として、前記ポ
リグリセリン脂肪酸エステルとともに、必要に応じ、油
分、例えば炭化水素系油分を用いることができる。この
油分としては、常温で液状ないし固体状のものが挙げら
れる。このようなものとしては、例えば、流動パラフィ
ン、固形パラフィン、スクワラン、スクワレン等が挙げ
られる。これらの油分は、1種又は2種以上組合せて用
いられる。油分の添加量は、油分/ポリグリセリン脂肪
酸エステル重量比が、0.05〜5、好ましくは0.1
〜3の範囲になるような量である。この添加量が前記範
囲より少なくなると、分散液中にポリグリセリン脂肪酸
エステルの沈殿を生じるようになり、一方、前記範囲を
超えるようになると、分散液に白濁を生じるようにな
る。この油分の添加により、安定性の向上のみならず、
しっとり感の向上及びエモリエント等の効果が得られ
る。
リグリセリン脂肪酸エステルとともに、必要に応じ、油
分、例えば炭化水素系油分を用いることができる。この
油分としては、常温で液状ないし固体状のものが挙げら
れる。このようなものとしては、例えば、流動パラフィ
ン、固形パラフィン、スクワラン、スクワレン等が挙げ
られる。これらの油分は、1種又は2種以上組合せて用
いられる。油分の添加量は、油分/ポリグリセリン脂肪
酸エステル重量比が、0.05〜5、好ましくは0.1
〜3の範囲になるような量である。この添加量が前記範
囲より少なくなると、分散液中にポリグリセリン脂肪酸
エステルの沈殿を生じるようになり、一方、前記範囲を
超えるようになると、分散液に白濁を生じるようにな
る。この油分の添加により、安定性の向上のみならず、
しっとり感の向上及びエモリエント等の効果が得られ
る。
【0010】本発明の半透明化粧料を製造するには、先
ず、常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステルと、
親水性非イオン活性剤と、添加水と、必要に応じての油
分を混合して、油性混合物を調製する。混合温度は、均
一な油性混合物が得られる温度であれば良く、通常、4
0〜90℃、好ましくは50〜80℃である。この混合
物を調製する場合、添加水は、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステルと、親水性非イオン活性剤と、必要に応じての油
分を加温下で均一に混合してあらかじめ形成した液状混
合物に対して、撹拌下で添加混合するのが好ましい。本
発明において、この添加水は、油性混合物中に逆ミセル
状ないしマイクロエマルジョンまたは液晶様に可溶化し
ており、油性混合物を均一にする作用を有しているもの
と考えられる。この添加水の油性混合物中の含有率は、
5〜90重量%、好ましくは10〜80%の範囲にする
のがよい。このようにして得られた油性混合物は、ゲル
状物ないし流動性ある液状物である。次に、この油性混
合物を、水/アルコール混合液に撹拌下で添加分散させ
て、製品分散液を得る。この水/アルコール混合液は、
−5〜90℃の広い温度範囲に保持することが可能であ
り、特に温度調整を必要としない。油性混合物を水/ア
ルコール混合液中に添加分散させると、油性混合物中の
ポリグリセリン脂肪酸エステル及び必要に応じて用いら
れる油分は、分散質として存在し、製品分散液に適度な
半透明性を与えるとともに、すぐれた使用感を与える作
用を持つ。また、親水性非イオン活性剤は、ポリグリセ
リン脂肪酸エステル及び必要に応じて用いられた油分な
どの分散質を均一に分散させる分散剤として作用する。
ず、常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステルと、
親水性非イオン活性剤と、添加水と、必要に応じての油
分を混合して、油性混合物を調製する。混合温度は、均
一な油性混合物が得られる温度であれば良く、通常、4
0〜90℃、好ましくは50〜80℃である。この混合
物を調製する場合、添加水は、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステルと、親水性非イオン活性剤と、必要に応じての油
分を加温下で均一に混合してあらかじめ形成した液状混
合物に対して、撹拌下で添加混合するのが好ましい。本
発明において、この添加水は、油性混合物中に逆ミセル
状ないしマイクロエマルジョンまたは液晶様に可溶化し
ており、油性混合物を均一にする作用を有しているもの
と考えられる。この添加水の油性混合物中の含有率は、
5〜90重量%、好ましくは10〜80%の範囲にする
のがよい。このようにして得られた油性混合物は、ゲル
状物ないし流動性ある液状物である。次に、この油性混
合物を、水/アルコール混合液に撹拌下で添加分散させ
て、製品分散液を得る。この水/アルコール混合液は、
−5〜90℃の広い温度範囲に保持することが可能であ
り、特に温度調整を必要としない。油性混合物を水/ア
ルコール混合液中に添加分散させると、油性混合物中の
ポリグリセリン脂肪酸エステル及び必要に応じて用いら
れる油分は、分散質として存在し、製品分散液に適度な
半透明性を与えるとともに、すぐれた使用感を与える作
用を持つ。また、親水性非イオン活性剤は、ポリグリセ
リン脂肪酸エステル及び必要に応じて用いられた油分な
どの分散質を均一に分散させる分散剤として作用する。
【0011】本発明の分散液には、本発明の目的を特に
阻害しない範囲で他の成分、例えば、ヒアルロン酸ナト
リウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、グリセリ
ン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ルなどの保湿剤、ポリビニルアルコール、ポリビニルア
セテート、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロー
ス等の水溶性高分子、イソプロピルパルミテート、イソ
プロピルミリステート等のエステル、リン酸ナトリウ
ム、クエン酸、クエン酸ナトリウム等のpH緩衝剤、グ
リチルレチン酸ステアリル等の抗炎症剤、プラセンタエ
キス等の細胞賦活成分、酢酸トコフェロール、ビタミン
C等の各種ビタミン類、各種動植物の抽出物、各種殺菌
剤、防腐剤、着色剤、香料等を適量添加することができ
る。
阻害しない範囲で他の成分、例えば、ヒアルロン酸ナト
リウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、グリセリ
ン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ルなどの保湿剤、ポリビニルアルコール、ポリビニルア
セテート、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロー
ス等の水溶性高分子、イソプロピルパルミテート、イソ
プロピルミリステート等のエステル、リン酸ナトリウ
ム、クエン酸、クエン酸ナトリウム等のpH緩衝剤、グ
リチルレチン酸ステアリル等の抗炎症剤、プラセンタエ
キス等の細胞賦活成分、酢酸トコフェロール、ビタミン
C等の各種ビタミン類、各種動植物の抽出物、各種殺菌
剤、防腐剤、着色剤、香料等を適量添加することができ
る。
【0012】
【発明の効果】本発明の半透明化粧料は、安定性にすぐ
れ、−10℃〜50℃の温度範囲において、その半透明
状態を長時間にわたって保持することができる。また、
本発明の半透明化粧料は、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ルとして、常温で固体状のものを用いることから、使用
に際し、ベタつきの生じにくいもので、使用感にもすぐ
れたものである。本発明の半透明化粧料は、皮膚化粧料
や、毛髪化粧料等として使用することができる。
れ、−10℃〜50℃の温度範囲において、その半透明
状態を長時間にわたって保持することができる。また、
本発明の半透明化粧料は、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ルとして、常温で固体状のものを用いることから、使用
に際し、ベタつきの生じにくいもので、使用感にもすぐ
れたものである。本発明の半透明化粧料は、皮膚化粧料
や、毛髪化粧料等として使用することができる。
【0013】
【実施例】次に本発明を実施例、比較例をもってさらに
詳しく説明するが、本発明はこの実施例に限定されるも
のではない。なお、以下において示す部及び%はいずれ
も重量基準である。
詳しく説明するが、本発明はこの実施例に限定されるも
のではない。なお、以下において示す部及び%はいずれ
も重量基準である。
【0014】実施例1 デカグリセリンモノn−ステアレート3部、ヘキサグリ
セリンモノパルミテート1部、流動パラフィン3部、ポ
リオキシエチレン(40)グリセリルモノステアレート
2部を80℃で均一に溶解し、これに添加水6部を加え
て流動性のある液状物Aを得た。一方、エタノール15
部、香料0.05部、メチルパラベン0.2部、ポリオ
キシエチレン(60)硬化ヒマシ油0.2部及び精製水
69.55部を常法で均一に混合可溶化して混合液Bを
得た。温度20℃とした混合液Bをホモミキサーで撹拌
しながら、80℃に加熱した流動性のある液状物A15
部を加えて均一に分散させ全体を100部とした。この
ようにして得られた分散液は、半透明のもので、このも
のは温度安定性にすぐれ−10℃〜50℃の温度範囲に
3カ月保持しても、沈殿や白濁を生じないことが確認さ
れた。また、この分散液は、ベタつきもなく、使用感に
すぐれていた。また、肌に用いても特に感作や発赤を生
じることもなかった。
セリンモノパルミテート1部、流動パラフィン3部、ポ
リオキシエチレン(40)グリセリルモノステアレート
2部を80℃で均一に溶解し、これに添加水6部を加え
て流動性のある液状物Aを得た。一方、エタノール15
部、香料0.05部、メチルパラベン0.2部、ポリオ
キシエチレン(60)硬化ヒマシ油0.2部及び精製水
69.55部を常法で均一に混合可溶化して混合液Bを
得た。温度20℃とした混合液Bをホモミキサーで撹拌
しながら、80℃に加熱した流動性のある液状物A15
部を加えて均一に分散させ全体を100部とした。この
ようにして得られた分散液は、半透明のもので、このも
のは温度安定性にすぐれ−10℃〜50℃の温度範囲に
3カ月保持しても、沈殿や白濁を生じないことが確認さ
れた。また、この分散液は、ベタつきもなく、使用感に
すぐれていた。また、肌に用いても特に感作や発赤を生
じることもなかった。
【0015】実施例2〜13、比較例1〜5 デカグリセリンモノパルミテート2部に、表1に示す量
の炭化水素系油分と親水性活性剤を80℃で均一に混合
し、この混合液に撹拌下に添加水を3部加えてゲルまた
は流動性のある液状物を得た。このものをエタノール1
5部、プロピレングリコール5部及び精製水よりなる混
合液中に添加し、ホモミキサーにより分散させて半透明
の分散液100部を得た。次に、この分散液を50℃に
72時間保存して温度安定性試験を行った。一方、この
分散液を室温で6カ月保存してその長期安定性試験を行
った。その結果を表1に示す。なお、表1に示した符号
の内容は以下の通りである。表1からわかるように、本
発明品はいずれも良好な半透明性を示し、安定性も良好
であった。 (表1中の符号の内容) A:軽質流動パラフィン B:固形パラフィン(融点:160F°) C:スクワラン D:スクワレン a:POE(40)グリセリルモノステアレート b:POE(25)イソステアリルエーテル c:POE(20)ソルビタンモノオレート d:POE(80)硬化ヒマシ油 ○:半透明性では良好、保存後の安定性では変化なし
(オリ、沈殿等なし) △:半透明性では良好、保存後の安定性でやや不良(少
量のオリ、沈殿を認める) ×:半透明性では不良(透明又は白濁)、保存後の安定
性では不良(白濁又は沈殿を生じる)
の炭化水素系油分と親水性活性剤を80℃で均一に混合
し、この混合液に撹拌下に添加水を3部加えてゲルまた
は流動性のある液状物を得た。このものをエタノール1
5部、プロピレングリコール5部及び精製水よりなる混
合液中に添加し、ホモミキサーにより分散させて半透明
の分散液100部を得た。次に、この分散液を50℃に
72時間保存して温度安定性試験を行った。一方、この
分散液を室温で6カ月保存してその長期安定性試験を行
った。その結果を表1に示す。なお、表1に示した符号
の内容は以下の通りである。表1からわかるように、本
発明品はいずれも良好な半透明性を示し、安定性も良好
であった。 (表1中の符号の内容) A:軽質流動パラフィン B:固形パラフィン(融点:160F°) C:スクワラン D:スクワレン a:POE(40)グリセリルモノステアレート b:POE(25)イソステアリルエーテル c:POE(20)ソルビタンモノオレート d:POE(80)硬化ヒマシ油 ○:半透明性では良好、保存後の安定性では変化なし
(オリ、沈殿等なし) △:半透明性では良好、保存後の安定性でやや不良(少
量のオリ、沈殿を認める) ×:半透明性では不良(透明又は白濁)、保存後の安定
性では不良(白濁又は沈殿を生じる)
【0016】
【表1】
【0017】実施例14〜18、比較例6〜9 デカグリセリンモノn−ステアレート3部に流動パラフ
ィン3部、ポリオキシエチレン(40)グリセリルモノ
ステアレート2部を80℃で均一に混合し、この混合液
に撹拌下に添加水を表2に示す割合で加え、ゲル又は流
動性のある液状物を得た。このものを、エタノール15
部及び精製水よりなる分散媒中に添加し、ホモミキサー
により分散させて半透明の分散液100部を得た。この
分散液について実施例2と同様の方法で長期安定性試験
を行った。その結果を表2に示す。なお、表2中の符号
の内容も表1の場合と同様である。表2からわかるよう
に、本発明品はいずれも良好な半透明性を示し、安定性
も良好であった。
ィン3部、ポリオキシエチレン(40)グリセリルモノ
ステアレート2部を80℃で均一に混合し、この混合液
に撹拌下に添加水を表2に示す割合で加え、ゲル又は流
動性のある液状物を得た。このものを、エタノール15
部及び精製水よりなる分散媒中に添加し、ホモミキサー
により分散させて半透明の分散液100部を得た。この
分散液について実施例2と同様の方法で長期安定性試験
を行った。その結果を表2に示す。なお、表2中の符号
の内容も表1の場合と同様である。表2からわかるよう
に、本発明品はいずれも良好な半透明性を示し、安定性
も良好であった。
【0018】
【表2】
【0019】実施例19 下記成分組成の半透明化粧料を実施例1と同様にして得
た。このものも良好な温度安定性と長期保存安定性を示
した。 デカグリセリンモノn−ステアレート : 1.0(%) 軽質流動パラフィン : 1.5 固形パラフィン(融点:160F°) : 1.0 イソプロピルパルミテート : 0.5 酢酸トコフェロール : 0.5 POE(10)ラウリルエーテル : 2.0 POE(60)硬化ヒマシ油 : 0.5 エタノール :12.0 プロピレングリコール : 8.0 ポリビニルアセテート : 0.1 メチルパラベン : 0.3 プラセンタエキス : 0.2 香料 : 0.1 精製水 : 残 部
た。このものも良好な温度安定性と長期保存安定性を示
した。 デカグリセリンモノn−ステアレート : 1.0(%) 軽質流動パラフィン : 1.5 固形パラフィン(融点:160F°) : 1.0 イソプロピルパルミテート : 0.5 酢酸トコフェロール : 0.5 POE(10)ラウリルエーテル : 2.0 POE(60)硬化ヒマシ油 : 0.5 エタノール :12.0 プロピレングリコール : 8.0 ポリビニルアセテート : 0.1 メチルパラベン : 0.3 プラセンタエキス : 0.2 香料 : 0.1 精製水 : 残 部
Claims (2)
- 【請求項1】 水とアルコールの混合液からなる分散媒
中に、常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステル、
親水性非イオン活性剤、添加水及び必要に応じての油分
からなる油性混合物を分散させた分散液からなり、該ポ
リグリセリン脂肪酸エステルの含有率が分散液中0.0
1〜10重量%及び該添加水の含有率が分散液中0.5
〜10重量%の範囲にあり、かつ該親水性非イオン活性
剤/ポリグリセリン脂肪酸エステル重量比が0.05〜
5及び分散媒として用いる水とアルコールの混合液にお
けるアルコール/(水+アルコール)の重量比が0.0
1〜0.5の範囲にあることを特徴とする半透明化粧
料。 - 【請求項2】 常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エ
ステル、親水性非イオン活性剤、添加水及び必要に応じ
ての油分からなり、該親水性非イオン活性剤/ポリグリ
セリン脂肪酸エステル重量比が0.05〜5の範囲にあ
る油性混合物を、アルコール/(水+アルコール)の重
量比が0.01〜0.5の水/アルコール混合液中に分
散させることからなり、該添加水の含有率が分散液中
0.5〜10重量%及び該ポリグリセリン脂肪酸エステ
ルの含有率が分散液中0.01〜10重量%であること
を特徴とする半透明化粧料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35628991A JPH05170621A (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 半透明化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35628991A JPH05170621A (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 半透明化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05170621A true JPH05170621A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=18448287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35628991A Pending JPH05170621A (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 半透明化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05170621A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006298788A (ja) * | 2005-04-18 | 2006-11-02 | Shiseido Co Ltd | 半透明化粧料の製造方法 |
KR20210039728A (ko) * | 2019-10-02 | 2021-04-12 | 코스맥스 주식회사 | 반투명 o/w 멀티밤용 화장료 조성물 |
-
1991
- 1991-12-24 JP JP35628991A patent/JPH05170621A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006298788A (ja) * | 2005-04-18 | 2006-11-02 | Shiseido Co Ltd | 半透明化粧料の製造方法 |
KR20210039728A (ko) * | 2019-10-02 | 2021-04-12 | 코스맥스 주식회사 | 반투명 o/w 멀티밤용 화장료 조성물 |
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