JP2799600B2 - 皮膚用油性化粧料 - Google Patents
皮膚用油性化粧料Info
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- JP2799600B2 JP2799600B2 JP1253540A JP25354089A JP2799600B2 JP 2799600 B2 JP2799600 B2 JP 2799600B2 JP 1253540 A JP1253540 A JP 1253540A JP 25354089 A JP25354089 A JP 25354089A JP 2799600 B2 JP2799600 B2 JP 2799600B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は皮膚用油性化粧料に関し、更に詳細には、透
明な外観を有し、経時安定性が非常に優れ、しかもべた
つきや油光りがなく、使用感が良好な皮膚用油性化粧料
に関する。
明な外観を有し、経時安定性が非常に優れ、しかもべた
つきや油光りがなく、使用感が良好な皮膚用油性化粧料
に関する。
従来、皮膚表面を油膜で被覆して皮膚の乾燥を防ぎ、
皮膚にエモリエント効果を付与するために使用される美
容オイル等の油性化粧料としては、ミンク油、オリーブ
油、サフラワー油等の天然動植物油を主体とした油性基
剤のみからなる剤型のものが知られている。
皮膚にエモリエント効果を付与するために使用される美
容オイル等の油性化粧料としては、ミンク油、オリーブ
油、サフラワー油等の天然動植物油を主体とした油性基
剤のみからなる剤型のものが知られている。
しかしながら、油性基剤のみからなる油性化粧料は、
高いエモリエント効果が得られるものの、べたつきや違
和感を感じ、肌なじみが悪く、塗布後の肌に油光りがみ
られ、またしっとり感等のモイスチャー効果が充分でな
いなどの欠点があった。
高いエモリエント効果が得られるものの、べたつきや違
和感を感じ、肌なじみが悪く、塗布後の肌に油光りがみ
られ、またしっとり感等のモイスチャー効果が充分でな
いなどの欠点があった。
このため、燐脂質と界面活性剤を併用して少量の水を
可溶化させた液状化粧油が提案されているが、こうした
系では経時的に変色や変臭が生じるということもあっ
た。
可溶化させた液状化粧油が提案されているが、こうした
系では経時的に変色や変臭が生じるということもあっ
た。
従って、エモリエント効果とモイスチャー効果を併せ
持ち、外観、使用感及び経時安定性に優れた皮膚用油性
化粧料が望まれていた。
持ち、外観、使用感及び経時安定性に優れた皮膚用油性
化粧料が望まれていた。
斯かる実情において、本発明者は鋭意研究を行った結
果、特定の界面活性剤を用いて水を可溶化させれば、透
明な外観を有し、経時安定性に優れ、使用感が良好な皮
膚用油性化粧料が得られることを見出し、本発明を完成
した。
果、特定の界面活性剤を用いて水を可溶化させれば、透
明な外観を有し、経時安定性に優れ、使用感が良好な皮
膚用油性化粧料が得られることを見出し、本発明を完成
した。
すなわち、本発明は、重量比が99.99:0.01〜97.00:3.
00の範囲内にある油相成分及び水、並びに水の重量の0.
6〜6.0倍量のポリオキシエチレン（６）ソルビットテト
ラオレイン酸エステルを含有することを特徴とする皮膚
用油性化粧料を提供するものである。
00の範囲内にある油相成分及び水、並びに水の重量の0.
6〜6.0倍量のポリオキシエチレン（６）ソルビットテト
ラオレイン酸エステルを含有することを特徴とする皮膚
用油性化粧料を提供するものである。
本発明で用いられる油相成分としては、通常の化粧料
に使用される常温で液状の油剤が好ましく、例えばオリ
ーブ油、ヒマシ油、ミンク油、アボカド油、パーム油、
サフラワー油等の油脂類；流動パラフィン、スクワラン
等の炭化水素類；ミリスチン酸イソプロピル、パルミチ
ン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ホ
ホバ油、パーセリン油等のエステル油類等が挙げられ
る。これら油剤は一種又は二種以上を組み合わせて用い
ることができ、また、これら以外にペースト油、固形油
を少量配合することもできる。本発明の油性化粧料にお
いて、油相成分と水の配合割合は、重量比で99.99:0.01
〜97.00:3.00、好ましくは99.5:0.5〜98.0:2.0の範囲で
ある。油相成分がこの割合を超えると、相対的に水分量
が少なくなるため、良好な使用感が得られず、また、こ
の割合未満では相対的に水分量が増すため、良好な可溶
化状態を保つことができず、透明な外観を得ることがで
きなくなり、経時安定性が悪くなるため好ましくない。
に使用される常温で液状の油剤が好ましく、例えばオリ
ーブ油、ヒマシ油、ミンク油、アボカド油、パーム油、
サフラワー油等の油脂類；流動パラフィン、スクワラン
等の炭化水素類；ミリスチン酸イソプロピル、パルミチ
ン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ホ
ホバ油、パーセリン油等のエステル油類等が挙げられ
る。これら油剤は一種又は二種以上を組み合わせて用い
ることができ、また、これら以外にペースト油、固形油
を少量配合することもできる。本発明の油性化粧料にお
いて、油相成分と水の配合割合は、重量比で99.99:0.01
〜97.00:3.00、好ましくは99.5:0.5〜98.0:2.0の範囲で
ある。油相成分がこの割合を超えると、相対的に水分量
が少なくなるため、良好な使用感が得られず、また、こ
の割合未満では相対的に水分量が増すため、良好な可溶
化状態を保つことができず、透明な外観を得ることがで
きなくなり、経時安定性が悪くなるため好ましくない。
また、本発明で用いられるポリオキシエチレン（６）
ソルビットテトラオレイン酸エステルは、HLB8.5、淡黄
色液状の非イオン界面活性剤であり、市販品としては、
ニッコールGO−４（日本サーファクタント工業製）等が
挙げられる。本発明の油性化粧料において、このポリオ
キシエチレン（６）ソルビットテトラオレイン酸エステ
ルは、油相成分の種類により多少異なるが、水の重量の
0.6〜6.0倍量配合される。この配合量未満では、油相成
分への水の可溶化ができず、透明性を欠いたり安定な製
品が得られず、また、この配合量を超えると、べたつき
や油性感が生じ、使用感が悪くなり、安全性の点からも
好ましくない。
ソルビットテトラオレイン酸エステルは、HLB8.5、淡黄
色液状の非イオン界面活性剤であり、市販品としては、
ニッコールGO−４（日本サーファクタント工業製）等が
挙げられる。本発明の油性化粧料において、このポリオ
キシエチレン（６）ソルビットテトラオレイン酸エステ
ルは、油相成分の種類により多少異なるが、水の重量の
0.6〜6.0倍量配合される。この配合量未満では、油相成
分への水の可溶化ができず、透明性を欠いたり安定な製
品が得られず、また、この配合量を超えると、べたつき
や油性感が生じ、使用感が悪くなり、安全性の点からも
好ましくない。
本発明の皮膚用油性化粧料には、前記必須成分のほ
か、通常の化粧料に用いられる成分、例えば保湿剤、防
腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、美容成分、香料、染
料等の色素などを、本発明の効果を妨げない範囲で適宜
配合することができ、また本発明の油性化粧料は通常の
方法により製造することができる。
か、通常の化粧料に用いられる成分、例えば保湿剤、防
腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、美容成分、香料、染
料等の色素などを、本発明の効果を妨げない範囲で適宜
配合することができ、また本発明の油性化粧料は通常の
方法により製造することができる。
次に、実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。
明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例１ 第１表に示す組成の油性化粧料を調製し、外観及び経
時安定性について評価した。結果を第１表に示す。
時安定性について評価した。結果を第１表に示す。
（製法） A.（１）〜（11）を70℃にて加熱溶解する。
B.Aに（12）を加えて可溶化し、冷却する。
（評価方法） 外観；製造直後の状態を目で観察した。
経時安定性；各試料を50℃、40℃、５℃でそれぞれ１週
間、２週間、３週間保存した後の沈澱、分離等の経時変
化の有無を外観で評価した。
間、２週間、３週間保存した後の沈澱、分離等の経時変
化の有無を外観で評価した。
沈澱、分離無し ：○ 沈澱、分離やや有り：△ 沈澱、分離有り ：× 第１表から明らかな如く、本発明の油性化粧料は、外
観が透明であり、経時的にも沈澱や分離等がなく安定性
が良好で、しかもべたつきや油光りがなく、肌なじみが
良く、使用感が非常に優れていた。
観が透明であり、経時的にも沈澱や分離等がなく安定性
が良好で、しかもべたつきや油光りがなく、肌なじみが
良く、使用感が非常に優れていた。
これに対し、比較品１〜６の油性化粧料は、製造直後
に白濁したり、また透明であっても経時的に沈澱や分離
等が生じ、安定性に劣るものであった。
に白濁したり、また透明であっても経時的に沈澱や分離
等が生じ、安定性に劣るものであった。
実施例２ （処方） （重量％） （１）ミンク油 20.0 （２）オリーブ油 10.0 （３）サフラワー油 10.0 （４）酢酸dl−α−トコフェロール 0.1 （５）酸化防止剤 0.05 （６）小麦胚芽油 0.1 （７）トリイソオクタン酸グリセリル 56.25 （８）ポリオキシエチレン（６） ソルビットテトラオレイン酸エステル 2.0 （９）ヒアルロン酸 0.1 （10）ソルビトール 0.2 （11）精製水 1.2 （製法） A.（１）〜（８）を70℃にて加熱溶解する。
B.（９）〜（11）を混合溶解する。
C.AにＢを加えて可溶化し、冷却する。
上記の如くして得られた油性化粧水は、外観が透明で
あり、50℃、40℃、５℃のいずれにおいても４週間経過
後も安定であるなど経時安定性も良好で、しかも肌なじ
みがよく、使用感もべたつきや油光りがなく、しっとり
感を有し、使用感の良いものであった。
あり、50℃、40℃、５℃のいずれにおいても４週間経過
後も安定であるなど経時安定性も良好で、しかも肌なじ
みがよく、使用感もべたつきや油光りがなく、しっとり
感を有し、使用感の良いものであった。
実施例３ （処方） （重量％） （１）スクワラン 30.0 （２）流動パラフィン 20.0 （３）ミンク油 1.0 （４）ヒマシ油 5.0 （５）アボカド油 0.5 （６）トリイソオクタン酸グリセリル 37.6 （７）ポリオキシエチレン（６）ソルビット テトラオレイン酸エステル 4.0 （８）ソルビタントリオレエート 1.0 （９）ピロリドンカルボン酸ナトリウム 0.05 （10）1,3−ブチレングリコール 0.15 （11）精製水 0.7 （製法） A.（１）〜（８）を70℃にて加熱溶解する。
B.（９）〜（11）を混合溶解する。
C.AにＢを加えて可溶化し、冷却する。
上記の如くして得られた油性化粧料は、外観が透明で
あり、50℃、40℃、５℃のいずれにおいても４週間経過
後も安定であるなど経時安定性も良好で、しかも肌なじ
みが良く、使用後もべたつきや油光りがなく、使用感も
良好なものであった。
あり、50℃、40℃、５℃のいずれにおいても４週間経過
後も安定であるなど経時安定性も良好で、しかも肌なじ
みが良く、使用後もべたつきや油光りがなく、使用感も
良好なものであった。
以上詳述した如く、本発明の油性化粧料は、透明な外
観を有し、経時安定性に優れ、しかもべたつきや油光り
がなく、エモリエント効果と共にモイスチャー効果をも
併せ持ち、使用感も良好で、極めて有用なものである。
観を有し、経時安定性に優れ、しかもべたつきや油光り
がなく、エモリエント効果と共にモイスチャー効果をも
併せ持ち、使用感も良好で、極めて有用なものである。
Claims (1)
- 【請求項１】重量比が99.99:0.01〜97.00:3.00の範囲内
にある油相成分及び水、並びに水の重量の0.6〜6.0倍量
のポリオキシエチレン（６）ソルビットテトラオレイン
酸エステルを含有することを特徴とする皮膚用油性化粧
料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1253540A JP2799600B2 (ja) | 1989-09-28 | 1989-09-28 | 皮膚用油性化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1253540A JP2799600B2 (ja) | 1989-09-28 | 1989-09-28 | 皮膚用油性化粧料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03115208A JPH03115208A (ja) | 1991-05-16 |
| JP2799600B2 true JP2799600B2 (ja) | 1998-09-17 |
Family
ID=17252791
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1253540A Expired - Fee Related JP2799600B2 (ja) | 1989-09-28 | 1989-09-28 | 皮膚用油性化粧料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2799600B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE69228373T2 (de) * | 1991-09-27 | 1999-06-17 | Nof Corp | Kosmetikum und emulsion |
| JP2001270808A (ja) * | 2000-01-20 | 2001-10-02 | Shiyuu Uemura Keshohin:Kk | 自己乳化型油性化粧料組成物および自己乳化型油性化粧料組成物の保存安定性を改良する方法 |
| AU2003241734A1 (en) * | 2002-06-03 | 2003-12-19 | The Nisshin Oillio Group, Ltd. | Self-emulsifiable oil-based cosmetic preparation |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60116624A (ja) * | 1983-11-29 | 1985-06-24 | Sunstar Inc | 毛髪のアイロン操作用油脂組成物 |
| JPS6115815A (ja) * | 1984-06-29 | 1986-01-23 | Lion Corp | 毛髪用化粧料 |
-
1989
- 1989-09-28 JP JP1253540A patent/JP2799600B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03115208A (ja) | 1991-05-16 |
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Legal Events
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