JP3499343B2 - 化粧オイル - Google Patents

化粧オイル

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JP3499343B2
JP3499343B2 JP27663995A JP27663995A JP3499343B2 JP 3499343 B2 JP3499343 B2 JP 3499343B2 JP 27663995 A JP27663995 A JP 27663995A JP 27663995 A JP27663995 A JP 27663995A JP 3499343 B2 JP3499343 B2 JP 3499343B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧オイルに関
し、更に詳細には、皮膚に対して油膜感やべたつきが少
なく、良好な使用感を有し、エモリエント効果にも優れ
た化粧オイルに関する。
【0002】
【従来の技術】各種油剤を配合してなる化粧オイルは、
外部の刺激から肌を守り、エモリエント効果を有する化
粧料である。特に、乾燥した季節や環境下において、皮
膚を乾燥から保護し適正な水分を維持したり、閉塞効果
によって皮膚内部の活性を高める効果に優れている。そ
の配合成分としては、炭化水素系油剤、エステル系油
剤、油脂類等が用いられ、官能特性としては、近年の化
粧品の嗜好傾向と同様に、軽い感触、油性感やべたつき
のなさが求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】炭化水素系油剤は、閉
塞効果に優れるものの、反面、多量に配合すると使用中
にずるずるとして肌とのなじみが悪く、また、油膜感が
強いため皮膚に対して違和感を生じる等の欠点を有して
いる。一方、エステル系油剤や油脂類、いわゆる極性油
剤はエモリエント感や柔軟性を付与する目的で配合され
ている。しかしながら、これらの油剤で分子量の大きい
ものを多量に配合すると、肌への伸展性が悪化し、べた
つき感を生じてしまう。また、分子量の小さいものは、
使用感は軽くなるものの、本来の目的であるエモリエン
ト効果が充分でないばかりか、大量に使用すると皮膚刺
激の原因となってしまう等の問題があった。従って、優
れたエモリエント効果を有し、且つ、肌上での伸展性、
べたつき感や油膜感のなさ等の使用感が良好な化粧オイ
ルの開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究の結
果、トリグリセライドを主成分とする油剤に対して、イ
ソステアリン酸エステルを特定量配合することによっ
て、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明は、トリグリセライド
を主成分とする油剤を5〜50重量%含有する化粧オイ
ルにおいて、該油剤に対してイソステアリン酸エステル
を0.1〜10倍量含有することを特徴とする化粧オイ
ルである。以下、詳細に説明する。
【0005】トリグリセライドを主成分とする油剤(以
下、「トリグリセライド系油剤」と記す)は、エモリエ
ント感を賦与する目的で配合されるものであり、具体的
には、例えば、オリーブ油、メドフォーム油、ローズヒ
ップ油、アボガド油、マカデミアンナッツ油等の天然系
油剤や、トリオクタン酸グリセリル、トリオレイン酸グ
リセリル等の合成系油剤、更には、これらの精製品等が
挙げられ、これらの一種又は二種以上を使用することが
できる。
【0006】トリグリセライド系油剤の含有量は、5〜
50重量%(以下、単に「%」で示す)であり、より好
ましくは、5〜30%である。5%未満であると、充分
な効果が得られず、また、50%を超えて配合すると、
高分子量の油剤では肌への伸展性が悪くなり、使用後は
油膜感が強く皮膚に対してべたつき感を与えてしまう等
の欠点を生じ、低分子量の油剤では、充分なエモリエン
ト効果を発現できず、場合によっては、皮膚刺激を生じ
ることがあるので好ましくない。
【0007】一方、イソステリン酸エステルは、他の油
剤の違和感や油膜感を抑制する働きを持つ成分として配
合され、イソステリン酸と、水酸基を有する化合物、す
なわち、一価アルコール、多価アルコール、グリセリン
又はそれらの誘導体とのエステルである。具体的には、
例えば、アルコールとのエステルでは、イソステアリン
酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステア
リン酸ヘキシル、イソステアリン酸オクチル、イソステ
アリン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソステ
アリル、イソステアリン酸コレステリル等が挙げられ、
多価アルコールやグリセリンとのエステルでは、イソス
テアリン酸ポリエチレングリコール、ジイソステアリン
酸ポリエチレングリコール、イソステアリン酸グリセリ
ル、ジイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリ
ン酸グリセリル、イソステアリン酸ジグリセリル、ジイ
ソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジ
グリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル等が
挙げられ、これらの一種又は二種以上を使用することが
できる。これらの中でも、イソステアリン酸とジグリセ
リンとのエステル、イソステアリン酸とトリグリセリン
のエステルが好ましい。
【0008】イソステアリン酸エステルの含有量は、ト
リグリセライド系油剤に対して重量比で0.1〜10倍
量であり、より好ましくは、0.5〜5倍量である。
0.1倍量未満であると、イソステアリン酸エステル配
合による油膜感の抑制効果が発現せず、また、10倍量
を超えて配合すると、肌に対する伸展性が悪化し、重い
感触になってしまう。
【0009】更に、トリグリセライド系油剤とイソステ
アリン酸エステルの合計量が、化粧オイル全体の20〜
99.5%であると、より本発明の効果が顕著なものと
なる。
【0010】本発明の化粧オイルには、上記必須成分に
加えて、一般に化粧料に配合される成分、例えば、油剤
成分、界面活性剤、ゲル化剤、粉体、防腐剤、紫外線吸
収剤、色素、香料、美容成分、水溶性成分、精製水等を
本発明の効果を損なわない範囲で使用することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の化粧オイルは、必須成分
であるトリグリセライド系油剤とイソステアリン酸エス
テルを攪拌混合して、場合によっては加熱して均一と
し、更に必要に応じて上記任意成分を適宜配合して化粧
オイルとすることができる。
【0012】
【実施例】次に実施例を挙げて、本発明をより詳細に説
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0013】実施例1〜6及び比較例1〜6 下記表1及び表2に示す組成の化粧オイルを製造し、使
用感について評価した。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】(製造方法)成分1〜9を均一に混合し、
化粧オイルを得た。
【0017】(評価方法)女性評価パネル10名を用い
て、使用中の伸展性並びに油性感のなさ、使用後の油膜
感のなさ並びにエモリエント感について官能評価を行っ
た。評価は下記の5段階評価にて行い、更にその平均点
より判定した。
【0018】[評価] 5点:非常に良好。 4点:良好。 3点:普通。 2点:やや不良。 1点:不良。 [判定] ◎:平均点4.5点以上。 ○:平均点3.5点以上4.5点未満。 △:平均点2.5点以上3.5点未満。 ×:平均点2.5点未満。 評価結果を表3に示す。
【0019】
【表3】
【0020】上記結果からも明らかなように、本発明に
係わる実施例は、使用中及び使用後共に優れた官能特性
を有していたのに対し、比較例ではすべての項目を満足
するものは得られなかった。
【0021】実施例7 (成分) (%) 1.オリーブ油 20 2.トリオクタン酸グリセリル 20 3.トリイソステアリン酸ジグリセリル 20 4.ジメチルポリシロキサン(10cs) 5 5.香料 適量 6.流動パラフィン 残量
【0022】(製造方法)成分1〜6を均一に混合して
化粧オイルを得た。実施例7は、マイルドで伸びが良
く、油膜感を感じさせないと共にエモリエント効果の優
れたものであった。
【0023】実施例8 (成分) (%) 1.トリオクタン酸グリセリル 30 2.イソオクタン酸セチル 20 3.トリイソステアリン酸ジグリセリル 30 4.ワセリン 5 5.ビタミンE 0.1 6.香料 適量 7.流動パラフィン 残量
【0024】(製造方法)成分1〜7を均一に混合して
化粧オイルを得た。実施例8は、エモリエント効果に優
れ、良好な使用感を有していた。
【0025】
【発明の効果】本発明の化粧オイルは、皮膚に対して油
膜感やべたつきが少なく、良好な使用感を有し、エモリ
エント効果にも優れたものである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オリーブ油、ローズヒップ油及びトリオ
    クタン酸グリセリルよりなる群より選ばれる一種又は二
    種以上のトリグリセライドを主成分とする油剤を5〜5
    0重量%含有する化粧オイルにおいて、該油剤に対して
    イソステアリン酸とジグリセリンのエステル及び/又は
    イソステアリン酸とトリグリセリンのエステルを0.1
    〜10倍量含有することを特徴とする化粧オイル。
  2. 【請求項2】 トリグリセライドを主成分とする油剤と
    イソステアリン酸とジグリセリンのエステル及び/又は
    イソステアリン酸とトリグリセリンのエステルの合計量
    が、全体の20〜99.5重量%であることを特徴とす
    る請求項1記載の化粧オイル。
JP27663995A 1995-09-29 1995-09-29 化粧オイル Expired - Lifetime JP3499343B2 (ja)

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