JP2019099580A - 油性ゲル状組成物およびそれを含有する化粧料または皮膚外用剤 - Google Patents

油性ゲル状組成物およびそれを含有する化粧料または皮膚外用剤 Download PDF

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由紀 ▲柳▼
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Abstract

【課題】油性成分の種類によらず、安定かつ容易に粘度を調整でき、さらに水性成分を多く含有可能な油性ゲル状組成物を提供すること、さらにはこの油性ゲル組成物を含有する化粧料または皮膚外用剤を提供すること。【解決手段】(a)モノアルキルリン酸エステルと(b)塩基性アミノ酸、有機塩基から選ばれる1種又は2種以上の中和剤と、成分(c)高級アルコール、(d)水および/またはポリオール類と、(e)油性成分とを組み合わせることにより、油性成分を多量に配合しても、油性成分の種類によらず、安定な油性ゲル状組成物を調製し、さらにこの油性ゲル状組成物を含有する化粧料または皮膚外用剤を得られることを見出し、課題を解決するに至った。【選択図】なし

Description

本発明は、モノアルキルリン酸エステルと中和剤、高級アルコールが形成する自己組織体を利用することで、多量の油性成分を保持しながら、同時に水および/またはポリオール類を配合することができることを特徴とする油性ゲル状組成物およびそれを含有することを特徴とする化粧料または皮膚外用剤に関する。
一般的に油性成分は、その化学構造や組成によって融点や極性、相溶性、感触(使用感)、有用性等が大きく異なることで、それぞれの油性成分の使用用途が分かれている。香粧品分野では炭化水素油や植物油、動物油、エステル油、シリコーン油、精油等数多くの油性成分が用いられており、その感触(使用感)や有用性といった特徴を生かすために高配合された化粧料や外用剤が販売されている。その一方で、油性成分は既述のとおり、その化学構造や組成等が大きく異なることから、均一かつ安定に増粘させることが難しく、幅広い特性の油性成分に対して均一にかつ安定に増粘できる素材の開発が望まれている。
油性成分を増粘させる方法としては、一般には、固化機構によって二種類に大別され、一つは、デキストリン脂肪酸エステルやイヌリン脂肪酸エステルなど、水素結合などの相互作用によって紐状に繋がり、網状組織を作って増粘する場合であり、もう一方は、板状の有機結晶が物理的に組み合わさってできたカードハウス構造の空隙にオイルを保持し、固化させるものである(特許文献1、2)。
これらの課題として、前者では、増粘する油性成分の種類や極性によって増粘できるものやできない場合がある、流動性のある安定な油性ゲルが調製困難である、増粘剤の溶解温度が非常に高温である、長期安定性が維持できない、得られた油性ゲルにシェアをかけると回復しない、十分な増粘のためには多量の増粘剤を配合しなければならず使用感に悪影響が出てしまう、油性成分としてシリコーン油やフッ素油を用いた場合は増粘できない等の欠点がある。
後者においては、一般的にワックス状の固形となるため、外観は白濁しており、流動性のある油性ゲルは調製不可であり、かつ十分な強度を得るには、液状油と固形油との極性を制御する必要があるため、すべての油性成分に適しておらず、応用範囲も限定的である。
さらに、いずれにおいても基本的には油性成分のみで構成され、それらに水や水性成分を安定的に添加することは困難である。
ところで、モノアルキルリン酸エステルは中和剤を塩基性アミノ酸や有機塩とすることで水やポリオールを含む溶媒中でαゲルやラメラ液晶などの自己組織体を容易に形成することが報告されているが油性成分をゲル化させる技術ではなく、また、化粧料や皮膚外用剤中に油性成分は多量には配合されていない(特許文献3、4)。界面活性剤の形成する自己組織体は液晶乳化やD相乳化などといった特殊な乳化技術にも応用されてきた。しかしながら、これまで多量な油性成分と水性成分を併用した安定な油性ゲル組成物が調製できることも報告されていない。
特開平4−49249号公報 特開2005−145851号公報 特開2013−177367号公報 特開2015−127322号公報
本発明は、油性成分を多量に配合した油性ゲル状組成物でありながら、同時に水性成分も多く含むことができる新規の油性ゲル組成物を提供するものであり、また、使用する油性成分の種類によらず、安定なゲル状組成物を提供し、さらにこの油性ゲル状組成物を含有する化粧料または皮膚外用剤を得ることを課題とする。
これらの実情を鑑み、本発明者らは、多量の油性成分及び水性成分を配合しても安定な油性ゲル状組成物を得るために鋭意研究を行った結果、成分(a)モノアルキルリン酸エステルと成分(b)塩基性アミノ酸、有機塩基から選ばれる1種又は2種以上の中和剤と、成分(c)高級アルコール、成分(d)水および/またはポリオール類と、成分(e)油性成分とを組み合わせることにより、油性成分の種類によらず多量の油性成分と、多量の水性成分を配合しても、安定な油性ゲル状組成物を調製し、さらにこの油性ゲル状組成物を含有する化粧料または皮膚外用剤を得るに至った。
すなわち、本発明は、モノアルキルリン酸エステルと中和剤、高級アルコールが形成する自己組織体を利用することで、その自己組織体により水性成分(水および/またはポリオール類)を配合でき、さらに油性成分の種類を問わず多量に配合し保持できることから、安定な新しい剤型の油性ゲル状組成物を得るものであり、さらにこの油性ゲル状組成物を含有する化粧料または皮膚外用剤である。
本発明は、従来、油性成分の増粘剤を多量に配合することにより増粘させていた油性ゲル状組成物あるいはオイルワックスでは達成できなかった、油性成分を多量に配合した油性ゲル状組成物でありながら、同時に水性成分(水および/またはポリオール)も多く含むことができる新規の油性ゲル組成物であり、さらに油性成分の種類によらず、安定に増粘することが可能である。
また、この油性ゲル状組成物は、油性成分と水性成分の配合量を変えることで、流動性のある油性ゲルから流動性のない固い油性ゲルまで容易に粘度調整が可能であり、さらには、油性成分と水性成分の配合量により感触(使用感)の調整も容易となるため、幅広い剤形に応用可能である。
さらに、従来の油性ゲル組成物は、油っぽく、べとつくものであったが、本発明の油性ゲル組成物は、多量の油性成分が含まれているにもかかわらず、同時に水性成分も多く含むことができるため、油性成分特有のべとつきや油っぽさがなく、みずみずしい使用感を付与することができ、かつ、これを含有する化粧料または皮膚外用剤も油性成分特有のべとつきがなく、みずみずしい使用感を得ることができる。
すなわち、油性成分の増粘剤を油性ゲル化剤として用いることなく、安定で、かつ、油性成分および水性成分の特徴を活かした油性ゲル状組成物が得られ、さらには、本発明の油性ゲル状組成物を含有させることで、ゲルの特性を活かした種々の化粧料または皮膚外用剤が得られた。
以下本発明について詳述する。
本発明に使用される成分(a)は、好ましくはアルキル基の炭素数が12から36、より好ましくは12から22のモノアルキルリン酸エステルである。アルキル鎖長を変えたアルキルリン酸エステルを合成することは容易であり、任意に鎖長を変えたアルキルリン酸エステルを合成することができる。これらの1種または2種以上を組み合わせて使用することができる。またアルキル基の構造は問わず、直鎖および分岐といった任意のアルキル基を用いることができる。
通常、アルキルリン酸は、原料アルコールとリン酸を反応させ、エステル化合物を合成する方法が一般的であるが、リン酸には反応点が3か所存在するため、モノエステル、ジエステル、トリエステルが混在することとなる。これらは工業的に精製された後、モノアルキルリン酸として販売されるが、精製度を高めることで販売価格も高くなってしまうため、一般に流通しているアルキルリン酸は、表記の上ではモノアルキルリン酸としていても実際にはジアルキルリン酸やトリアルキルリン酸、遊離リン酸の混合物である。本発明に使用される成分(a)は、好ましくはモノエステル含量が90%以上、より好ましくは95%以上のモノアルキルリン酸エステルである。
このようなモノアルキルリン酸エステルの市販品としては、日光ケミカルズ社製NIKKOL ホステン HLP(ラウリルリン酸エステル)、NIKKOL ピュアフォスα(セチルリン酸エステル)などが挙げられる。
本発明で使用される成分(b)は塩基性アミノ酸、有機塩基から選ばれる1種又は2種以上の中和剤である。具体的に、塩基性アミノ酸としては、アルギニン、リシン、ヒスチジン、トリプトファンなどが挙げられる。有機塩基としてはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパノール、アミノメチルプロパンジオール、アミノエチルプロパンジオール、トリスヒドロキシメチルアミノメタン等が挙げられる。これらのうち、好ましくはアルギニン、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパノールであり、特に好ましくはアルギニンである。
成分(b)塩基性アミノ酸、有機塩基から選ばれる1種又は2種以上の中和剤は、成分(a)モノアルキルリン酸エステルに対して、0.5当量〜1.5当量の範囲で用いられることが好ましい。
また成分(a)モノアルキルリン酸エステルがすでに成分(b)塩基性アミノ酸、有機塩基から選ばれる1種又は2種以上の中和剤によって中和されている状態であっても本発明の効果は発揮される。このような中和された化合物の市販品としては、日光ケミカルズ社製NIKKOL ピュアフォスLC(ヘキシルデシルリン酸アルギニン)などが挙げられる。
本発明で使用される成分(c)は炭素数12以上の高級アルコールであり、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、セテアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、イソラウリルアルコール、イソミリスチルアルコール、イソヘキサデカノール、イソステアリルアルコール、イソアラキルアルコール、イソベヘニルアルコールなどがあり、アルキル基の構造は問わず、直鎖および分岐といった任意のアルキル基をもつ高級アルコールを用いることができる。好ましくは、セタノール、セテアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールである。これらの1種または2種以上を組み合わせて使用することができる。成分(e)はこれらの1種または2種以上を組み合わせて使用することができ、成分(a)モノアルキルリン酸エステルと成分(c)高級アルコールの配合比率は特に制限されるものではないが、成分(a)モノアルキルリン酸エステル/成分(c)高級アルコール=0.5/4.0〜2.0/0.05であり、好ましくは0.5/1.0〜2.0/0.1である。
本発明で使用される成分(d)は水および/またはポリオール類を含む溶媒であり、ポリオール類としてはグリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、ポリエチレングリコールなどが挙げられ、これらの1種または2種以上を組み合わせて使用することができる。成分(d)の配合量は特に制限されるものではないが、成分(d)と、成分(a)と成分(b)及び成分(c)の配合比率は、成分(d)/(成分(a)+成分(b)+成分(c))=0.5〜30.0であり、好ましくは、1.0〜20.0である。
本発明で使用される成分(e)油性成分は、液状油であるスクワランや流動パラフィン、イソパラフィン、水添ポリイソブテンなどの炭化水素油、トリイソオクタン酸グリセリル、ミリスチン酸イソプロピル、イソオクタン酸セチル、パルミチン酸イソオクチルなどのエステル油、オリーブ油、マカデミアンナッツ油、ホホバ油などの植物油、ジメチルシリコーン、フェニルメチルシリコーン、シクロメチコン、アモジメチコンなどのシリコーン油、フッ素油など種類を問わず1種または2種以上を組み合わせて使用できる。またワセリンやシアバターなどの半固形油、ポリエチレン、合成ワックス、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、パラフィンワックスなどの高融点ワックスが挙げられ、これらも1種または2種以上組み合わせで使用することができ、さらに、これらを液状油に溶解することにより配合することもできる。
本発明における油性ゲル状組成物は成分(e)を製剤中に35〜98%含むことが好ましく、より好ましくは50〜98%である。
本発明の油性ゲル状組成物は、例えば、成分(a)と成分(b)、成分(c)を成分(d)中に均一混合した後に、成分(a)〜(d)を撹拌しながら成分(e)を徐々に添加することで調製することができる。
本発明の油性ゲル状組成物は、調製後の室温25℃においてB型粘度計での粘度が5000mPa・s以上のものが好ましく、より好ましくは10000mPa・s以上である。粘度は、油性成分の配合量や水性成分の配合量によって任意に調整することができる。
また、本発明の油性ゲル状組成物を含む化粧料または皮膚外用剤には、本発明の効果を損なわない範囲において、通常化粧料または皮膚外用剤に用いられる各種の成分、例えば、非イオン性界面活性剤、極性脂質、活性成分、保湿成分、抗菌成分、粘度調整剤、合成色素、有色顔料、パール剤、香料等を配合できる。
例えば、非イオン性界面活性剤としてはPOEアルキルエーテル類、POE脂肪酸エステル類、POEソルビット脂肪酸エステル類、POEグリセリン脂肪酸エステル類、POE・POPアルキルエーテル類、ポリソルベート類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、POE変性シリコーン、ショ糖脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル類などが挙げられる。
極性脂質としては、セラミド類、リン脂質、コレステロール及びその誘導体、糖脂質類などが挙げられる。
活性成分としては、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、テトライソパルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、エラグ酸、ルシノール、トラネキサム酸誘導体などの美白剤、アミノ酸などのNMF成分、水溶性コラーゲン、エラスチン、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、セラミドなどの肌荒れ防止剤、レチノール、ビタミンA酸などの抗老化剤や各種ビタミン類やその誘導体などが挙げられる。また、インドメタシンやジクロフェナクナトリウム、フルルビプロフェン等の抗炎症剤なども挙げられる。
保湿成分としては、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウムなどが挙げられる。
合成色素としては、赤色104、201、202、204、213、220、226、227、黄色4、青1などが挙げられる。
有色顔料としては、赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、群青、紺青などが挙げられる。
パール剤としては、マイカや合成金雲母、酸化チタンからなる偏光パール剤、酸化鉄、酸化チタン、マイカ、合成金雲母からなる有色パール剤、ガラス末、ラミネートなどが挙げられる。
さらに、本発明の油性ゲル状組成物を含む化粧料または皮膚外用剤としては、美容オイル、エッセンス、ミルク、クリーム、クレンジング、マッサージ剤、サンスクリーン剤などのスキンケア化粧料、トリートメント、コンディショナー、整髪剤などのヘアケア剤、アイシャドウ、アイライナー、アイブロウ、マスカラ、チーク、ファンデーション、コンシーラー、リップスティック、リップグロス等のメイクアップ化粧料、またはクリーム、軟膏などの皮膚外用剤が挙げられるが、これに制限されるものではない。
本発明に係る化粧料または皮膚外用剤中に含有する本発明の油性ゲル状組成物の配合量は、特に限定されるものではなく、剤型によって適宜選定されるものである。
以下に実施例を示しながら本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。また、以下に示す質量%とは、組成物全体に対する質量%のことである。
<実施例1>
表1および表2に示す組成で本発明品の油性ゲル状組成物と比較品を調製した。モノアルキルリン酸エステルと中和剤、高級アルコール、水性成分を均一混合後、撹拌を続けながら油性成分を徐々に添加することにより組成物を調製した。
調製した油性ゲル状組成物は、下記の評価を実施した。
(1)油性ゲル形成
調製後、外観を確認し油剤をすべて取り込んだ状態であれば○、結晶の析出や油剤がすべて取り込まれていない状態であれば×とした。
(2)粘度測定
各組成物を広口のビンに充填し、B型粘度計(ロータNo.4)を用いて25℃における粘度を測定した。
(3)安定性評価
室温、5℃、45℃の条件下にそれぞれ1か月間保存し、製剤の外観、粘度変化を評価した。1か月後に外観や粘度に変化がなく安定であったものを○、外観や粘度の変化が大きく不安定であったものを×とした。
(4)官能評価
表1および表2に示す組成で油性ゲル状組成物(本発明品、比較品)を調製した製剤について社内被験者5名による官能評価を実施した。
<評価基準>
べとつかず、とてもみずみずしい使用感である:◎
べとつかず、みずみずしい使用感である:〇
べとつき、油っぽい使用感である:×
Figure 2019099580
Figure 2019099580
<実施例2>
オイルジェリークレンジング
(A)ヘキシルデシルリン酸エステル 3.50(質量%)
ヤシ油脂肪酸PEG−7グリセリル 5.00
グリセリン 15.00
セタノール 2.50
防腐剤 適量
(B)水 8.00
アルギニン 0.75
(C)パルミチン酸2−エチルヘキシル 残余
ミネラルオイル 10.00
セレシン 0.50
イソドデカン 10.00
合計 100.00
調製方法:A相、B相をそれぞれ加温溶解・撹拌し、均一混合する。A相とB相を混合しした後、撹拌しながらC相を徐々に添加しゲルを形成させ、すべてのC相を添加し終わったら更に撹拌を続け、均一混合後調製終了とする。
油性ゲル形成:均一な油性ゲル形成を確認した。
粘度:82,200mPa・s
安定性評価:実施例1の方法で評価を実施した。各温度で粘度低下、結晶析出、油剤の分離などは認められず安定であった。官能評価ではべとつかず、とてもみずみずしい使用感のある製剤が得られた。
<実施例3>
スポットケアオイルジェル
(A)オクチルドデシルリン酸エステル 5.00(質量%)
イソステアリルアルコール 1.80
グリセリン 8.40
防腐剤 適量
(B)水 7.00
トリエタノールアミン 2.50
(C)トリエチルヘキサノイン 3.00
リノール酸エチル 0.10
(ラズベリー種子油/コハク酸トコフェロール)
アミノプロパンジオールエステルズ 1.00
スクワラン 残余
白色ワセリン 5.00
合計 100.00
調製方法:A相、B相をそれぞれ加温溶解・撹拌し、均一混合する。A相とB相を混合しした後、撹拌しながらC相を徐々に添加しゲルを形成させ、すべてのC相を添加し終わったら更に撹拌を続け、均一混合後調製終了とする。
油性ゲル形成:均一な油性ゲル形成を確認した。
粘度:92,000mPa・s
安定性評価:実施例1の方法で評価を実施した。各温度で粘度低下、結晶析出、油剤の分離などは認められず安定であった。官能評価ではべとつかず、みずみずしい使用感のある製剤が得られた。
<実施例4>
ノンシリコーンヘアオイルジェル
(A)ヘキシルデシルリン酸エステル 2.25(質量%)
セチルリン酸エステル 1.25
グリセリン 7.10
防腐剤 適量
イソステアリルアルコール 2.25
(B)水 5.30
アルギニン 2.00
(C)(C13−15)アルカン 残余
スクワラン 38.00
ラウリン酸メチルヘプチル 15.60
合計 100.00
調製方法:A相、B相をそれぞれ加温溶解・撹拌し、均一混合する。A相とB相を混合しした後、撹拌しながらC相を徐々に添加しゲルを形成させ、すべてのC相を添加し終わったら更に撹拌を続け、均一混合後調製終了とする。
油性ゲル形成:均一な油性ゲル形成を確認した。
粘度:75,200mPa・s
安定性評価:実施例1の方法で評価を実施した。各温度で粘度低下、結晶析出、油剤の分離などは認められず安定であった。官能評価ではべとつかず、とてもみずみずしい使用感のある製剤が得られた。
<実施例5>
シリコーンヘアオイルジェル
(A)セチルリン酸エステル 4.80(質量%)
グリセリン 5.10
防腐剤 適量
イソアラキルアルコール 1.80
ラウリルアルコール 1.50
(B)水 16.40
アミノメチルプロパノール 2.21
(C)シクロペンタシロキサン 15.00
高重合ジメチコン 5.00
アモジメチコン 3.00
(C13−15)アルカン 残余
合計 100.00
調製方法:A相、B相をそれぞれ加温溶解・撹拌し、均一混合する。A相とB相を混合しした後、撹拌しながらC相を徐々に添加しゲルを形成させ、すべてのC相を添加し終わったら更に撹拌を続け、均一混合後調製終了とする。
油性ゲル形成:均一な油性ゲル形成を確認した。
粘度:75,200mPa・s
安定性評価:実施例1の方法で評価を実施した。各温度で粘度低下、結晶析出、油剤の分離などは認められず安定であった。官能評価ではべとつかず、とてもみずみずしい使用感のある製剤が得られた。
<実施例6>
ヘアジェル
(A)ヘキシルデシルリン酸エステル 2.00(質量%)
防腐剤 適量
セタノール 1.00
ステアリルアルコール 1.00
グリセリン 3.00
(B)トリエタノールアミン 0.92
水 残余
(C)パラフィン 3.00
マイクロクリスタリンワックス 10.00
キャンデリラワックス 10.00
トリエチルヘキサノイン 4.00
シクロペンタシロキサン 24.00
合計 100.00
調製方法:A相、B相をそれぞれ加温溶解・撹拌し、均一混合する。A相とB相を混合しした後、撹拌しながらC相を徐々に添加しゲルを形成させ、すべてのC相を添加し終わったら更に撹拌を続け、均一混合後調製終了とする。
粘度:151,000mPa・s
安定性評価:実施例1の方法で評価を実施した。各温度で粘度低下、結晶析出、油剤の分離などは認められず安定であった。官能評価ではべとつかず、みずみずしい使用感のある製剤が得られた。
<実施例7>
リップグロス
(A)セチルリン酸エステル 1.50(質量%)
セタノール 0.50
グリセリン 15.00
防腐剤 適量
(B)アルギニン 0.75
水 10.90
(C)トリエチルヘキサノイン 12.00
水添ポリイソブテン 9.80
リンゴ酸ジイソステアリル 残余
イソステアリン酸フィトステリル 11.20
グリチルレチン酸ステアリル 0.10
セレシン 3.20
有色顔料 適量
合成色素 適量
パール・ラメ剤 適量
合計 100.00
調製方法:A相、B相をそれぞれ加温溶解・撹拌し、均一混合する。A相とB相を混合しした後、撹拌しながらC相を徐々に添加しゲルを形成させ、すべてのC相を添加し終わったら更に撹拌を続け、均一混合後調製終了とする。
粘度:118,400mPa・s
安定性評価:実施例1の方法で評価を実施した。各温度で粘度低下、結晶析出、油剤の分離などは認められず安定であった。官能評価ではべとつかず、みずみずしい製剤が得られた。
<実施例8>
ジェリーアイシャドウ
(A)ヘキシルデシルリン酸エステル 2.70(質量%)
オクチルドデシルリン酸エステル 0.30
グリセリン 4.00
防腐剤 適量
イソラウリルアルコール 1.20
(B)水 20.00
アルギニン 1.50
(C)スクワラン 3.00
トリエチルヘキサノイン 2.20
高重合ジメチコン 2.00
シクロペンタシロキサン 残余
有色顔料 適量
合成色素 適量
パール・ラメ剤 適量
(D)ポリパーフルオロメチルイソプロピルエーテル 5.00
合計 100.00
調製方法:A相、B相をそれぞれ加温溶解・撹拌し、均一混合する。A相とB相を混合しした後、撹拌しながらC相およびD相を徐々に添加しゲルを形成させ、すべてのD相を添加し終わったら更に撹拌を続け、均一混合後調製終了とする。
油性ゲル形成:均一な油性ゲル形成を確認した。
粘度:99,400mPa・s
安定性評価:実施例1の方法で評価を実施した。各温度で粘度低下、結晶析出、油剤の分離などは認められず安定であった。官能評価ではべとつかず、みずみずしい製剤が得られた。
<実施例9>
ボディマッサージジェル
(A)ヘキシルデシルリン酸アルギニン 2.00(質量%)
セタノール 0.20
モノラウリン酸デカグリセリル 1.00
グリセリン 18.00
防腐剤 適量
(B)スクワラン 残余
(C13−15)アルカン 10.00
ラウリン酸メチルヘプチル 5.00
テトライソパルミチン酸アスコルビル 1.00
トコフェロール 適量
(C)エタノール 10.00
合計 100.00
調製方法:A相、B相をそれぞれ加温溶解・撹拌し、均一混合したのち室温まで冷却する。A相とC相を混合した後、撹拌しながらB相を徐々に添加しゲルを形成させ、すべてのB相を添加し終わったら更に撹拌を続け、均一混合後調製終了とする。
油性ゲル形成:均一な油性ゲル形成を確認した。
粘度:12,000mPa・s
安定性評価:実施例1の方法で評価を実施した。各温度で粘度低下、結晶析出、油剤の分離などは認められず安定であった。官能評価ではべとつかず、とてもみずみずしい使用感のある製剤が得られた。
<実施例10>
アイシャドウ
(A)本発明品1−1 73.00(質量%)
(B)有色顔料 10.00
合成色素 適量
パール・ラメ剤 10.00
防腐剤 適量
(C)ポリパーフルオロメチルイソプロピルエーテル 5.00
合計 100.00
調製方法:室温においてA相を撹拌し、さらにB相およびC相を添加、撹拌し、均一混合後終了とする。
油性ゲル形成:均一な油性ゲル形成を確認した。
粘度:99,000mPa・s
安定性評価:実施例1の方法で評価を実施した。各温度で粘度低下、結晶析出、油剤の分離などは認められず安定であった。官能評価ではべとつかず、とてもみずみずしい使用感のある製剤が得られた。
<実施例11>
皮膚外用剤
(A)本発明品1−2 88.00(質量%)
(B)エタノール 10.00
インドメタシン 1.00
防腐剤 適量
合計 100.00
調製方法:室温においてA相にB相を添加、撹拌し、均一混合後終了とする。
油性ゲル形成:均一な油性ゲル組成を確認した。
粘度:20,000mPa・s
安定性評価:実施例1の方法で評価を実施した。各温度で粘度低下、結晶析出、油剤の分離などは認められず安定であった。官能評価ではべとつかず、とてもみずみずしい製剤が得られた。
本発明の油性ゲル状組成物は、油性成分の種類によらず、安定で、低粘度から高粘度までの幅広い化粧料及び皮膚外用剤を提供することができる。

Claims (7)

  1. 次の成分(a)〜(e)を必須成分として含有することを特徴とする油性ゲル状組成物。
    (a)モノアルキルリン酸エステル
    (b)塩基性アミノ酸、有機塩基から選ばれる1種又は2種以上の中和剤
    (c)高級アルコール
    (d)水および/またはポリオール類
    (e)油性成分
  2. 成分(a)モノアルキルリン酸エステルのアルキル基が、直鎖または分岐構造で炭素数12〜36であることを特徴とする請求項1に記載の油性ゲル状組成物。
  3. 成分(a)モノアルキルリン酸エステルのモノエステル含量が90%以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の油性ゲル状組成物。
  4. 油性ゲル状組成物の粘度が5000mPa・s以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の油性ゲル状組成物。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の油性ゲル状組成物を含むことを特徴とする化粧料。
  6. 請求項1から4のいずれか一項に記載の油性ゲル状組成物を含むことを特徴とする皮膚外用剤。
  7. 成分(a)モノアルキルリン酸エステルと、成分(b)塩基性アミノ酸、有機塩基から選ばれる1種又は2種以上の中和剤と、成分(c)高級アルコール、成分(d)水および/またはポリオール類とを撹拌しながら、成分(e)油性成分を添加して得ることを特徴とする油性ゲル状組成物の調製方法。
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