JP7130936B2 - ソフトゲル状組成物 - Google Patents

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本発明は、N-アシル酸性アミノ酸ジアルキルアミドを含有するゲル化剤及び該ゲル化剤を含むゲル状組成物に関する。
N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジブチルアミドやN-2-エチルヘキサノイルグルタミン酸ジブチルアミドなどのアミド結合を3つ以上有するアミノ酸誘導体の低分子は、油をゲル化できる能力を有し、特に液状の油剤を固めて強度の高い(破断強度値200g/cm以上)固形のゲルを作ることに優れたゲル化剤として知られている。例えば、これらのゲル化剤を使用することで、スティック状形状などに成形可能な強度の高いゲル組成物が得られる(特許文献1)。また、これらのゲル化剤を混合して利用することにより、乳化系組成物を強度の高いゲルに変換することも可能であり、スティック状形状などに成形可能な強度の高い乳化系ゲルを製造することができる(特許文献2)。
一方、化粧品分野において強度の高い固いゲルに対して強度の低い柔らかい固形ゲルには全く別の利用用途が考えられている。例えば、固いゲルは主に形状の成形や形状安定性に必要であり、油のとろみや柔らかさを付与することができないのに対して、液状化粧料を柔らかくゲル化することができると処方の使用時のとろみや滑らかさなどの感触を向上させることができる。更に、リップなどスティック状化粧料においても使用時のつき(キレイかつ均一に塗布される能力)の向上にはゲル組成物の低い強度が重要であることが知られている(特許文献5、14節)。また、通常は液状のままで使う化粧料を柔らかいゲル状に固めることができると、使用感を悪くすることなく、形状の安定性や持ち運び易さなどの使用上の利便性を向上させることができる(特許文献4)。
低い強度のスティック状ゲル組成物を得る技術として低融点の油剤に高融点ブロック共重合体を12重量%以上で配合し、更に組成物中にN-ラウロイル-L-グルタミン酸ジブチルアミドとN-2-エチルヘキサノイルグルタミン酸ジブチルアミドのゲル化剤を3:1~1:1の割合で配合する技術が知られている。しかし、高分子重合体を多く配合するゲル組成物の場合、滑らかな感触のゲル組成物を得ることは難しいとされている。また、高分子重合体を高い濃度で配合することにより、ゲル組成物の塗布時の塗り広がり性も悪くなるなど優れた感触が得られないなどの課題があった。また、ブロック共重合体は溶解性が低く、高分子を溶解させるため処方中に20重量%の溶剤を添加する必要があった(特許文献5)。一方で、低分子ゲル化剤のみで柔らかいゲル組成物を作った場合、ゲル組成物が汗かきをするという安定性の課題があった(特許文献5、1節)。更に、N-2-エチルヘキサノイルグルタミン酸ジブチルアミドは、水を多く含有する安定な乳化組成物を製造する技術に使用されている(特許文献3)。しかし、この技術を用いて形状のあるゲル状組成物の製造はできず、得られた組成物は液状の組成物であった。
また、クリーム様の柔らかい化粧料の場合、スティックよりもジャーのような容器に充填する方が使用上便利であり、このようなジャータイプの化粧料は指で取って使用することが多い。そのため、ジャータイプの商品の使用感においては化粧料が適度な柔らかさを持ち、指で簡単に取れることが非常に重要である。しかし、既存の技術において、ジャータイプの容器から指で簡単に取れる汗かきしない安定な柔らかいゲル組成物の製造は難しいとされている。
JP 4174994 B2 US 7347990 B2 US 8591871 B2 WO 2016052072 A1 US 9272039 B2
本発明の課題は、柔らかく使用感のよい、安定で、化粧品等の製造に最適なゲル化剤及びゲル状組成物を提供することにある。
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意研究した結果、2種以上のN-アシル酸性アミノ酸ジアルキルアミドを特定の割合で配合したゲル化剤を油剤に添加すると、得られたゲル状組成物は柔らかく、皮膚に塗布した時には固いゲルの粒が残らず滑らかでとろみのある液体に変わり、さらには汗かき現象の極めて少ない安定な組成物であることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、以下の態様を含む。
[1](A)(A-1)式(I):
Figure 0007130936000001
(式中、R及びRはそれぞれ独立に炭素原子数1~7の直鎖又は分枝鎖のアルキル基を示し、Rは炭素原子数3~15の直鎖のアルキル基を示し、nは1又は2を示す)で表わされる少なくとも1種のN-アシル酸性アミノ酸ジアルキルアミド、及び
(A-2)式(II):
Figure 0007130936000002
(式中、R及びRはそれぞれ独立に炭素原子数1~7の直鎖又は分枝鎖のアルキル基を示し、Rは炭素原子数3~15の分枝鎖のアルキル基を示し、nは1又は2を示す)で表わされる少なくとも1種のN-アシル酸性アミノ酸ジアルキルアミドを含むゲル化剤であって、
重量比(A-1):(A-2)が1:1.5~1:1000であるゲル化剤。
[1-1]Rが炭素原子数7~11の直鎖のアルキル基及びRが炭素原子数7~11の分枝鎖のアルキル基である[1]に記載のゲル化剤。
[2](A-1)が、N-ラウロイルグルタミン酸ジブチルアミドである[1]に記載のゲル化剤。
[3](A-2)が、N-2-エチルヘキサノイルグルタミン酸ジブチルアミドである[1]又は[2]に記載のゲル化剤。
[4]さらに(B)アルコール、ポリオール、有機酸、有機アミン、エーテル系化合物及びシリコーン系化合物からなる群から選択される少なくとも1種の溶剤を含有する[1]~[3]のいずれか1項に記載のゲル化剤。
[4-1](B)が、エタノール、2-オクチルドデカノール、オレイルアルコール、ペンチレングリコール及びミリスチン酸からなる群から選択される少なくとも1種の溶剤を含有する[1]~[3]のいずれか1項に記載のゲル化剤。
[4-2](B)が、エタノール、ペンチレングリコール、ジプロピレングリコール及び1,3-ブチレングリコールからなる群から選択される少なくとも1種の溶剤を含有する[1]~[3]のいずれか1項に記載のゲル化剤。
[5][1]~[4]のいずれか1項に記載のゲル化剤及び(C)油剤を含むゲル状組成物。
[6](C)が、化粧品用油剤及び医薬品用油剤からなる群から選択される少なくとも1種である[5]に記載のゲル状組成物。
[6-1](C)が、ホホバ種子油、小麦胚芽油、ミリスチン酸イソプロピル、エチルヘキサン酸セチル及びトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルからなる群から選択される少なくとも1種である[5]に記載のゲル状組成物。
[7]ゲル状組成物総重量に対して、[1]~[4]のいずれか1項に記載のゲル化剤の合計量が0.1~50重量%である[5]又は[6]に記載のゲル状組成物。
[8]さらに(D)乳化剤を含む[5]~[7]のいずれか1項に記載のゲル状組成物。
[8-1](D)が、HLB12~16の乳化剤である[8]に記載のゲル状組成物。
[8-2](D)が、ジオレイン酸ポリグリセリル-10、ヤシ油脂肪酸ポリグリセリル-10、ヤシ油脂肪酸ポリグリセリル-3、トリイソステアリン酸PEG-40グリセリル及びイソステアリン酸PEG-40グリセリルからなる群から選択される少なくともひとつである[8]に記載のゲル状組成物。
[8-3]ゲルの破断強度が、15~150g/cmである[5]~[8-2]のいずれか1項に記載のゲル状組成物。
[9]化粧品、香粧品又は医薬部外品組成物である[5]~[8-3]のいずれか1項に記載のゲル状組成物。
[10][5]~[8-3]のいずれか1項に記載のゲル状組成物を含む化粧料。
本発明により、塗布すると柔らかで粒々の無い滑らかな液体に変化するゲルを提供することができる。
本発明によれば、高温や低温でも汗かき現象の極めて少ない安定したゲルを提供することができる。
本発明は、(A)式(I):
Figure 0007130936000003
(式中、R及びRはそれぞれ独立に炭素原子数1~7の直鎖又は分枝鎖のアルキル基を示し、Rは炭素原子数3~15の直鎖のアルキル基を示し、nは1又は2を示す)で表わされる少なくとも1種のN-アシル酸性アミノ酸ジアルキルアミド(A-1)及び
式(II)
Figure 0007130936000004
(式中、R及びRはそれぞれ独立に炭素原子数1~7の直鎖又は分枝鎖のアルキル基を示し、Rは炭素原子数3~15の分枝鎖のアルキル基を示し、nは1又は2を示す)で表わされる少なくとも1種のN-アシル酸性アミノ酸ジアルキルアミド(A-2)
を含むゲル化剤であって、重量比(A-1):(A-2)が1:1.5~1000であるゲル化剤に関する。
(A)N-アシル酸性アミノ酸ジアルキルアミド
式中、R及びRはそれぞれ独立に炭素原子数1~7の直鎖又は分枝鎖のアルキル基を示す。炭素原子数1~7の直鎖又は分枝鎖のアルキル基としては、メチル基、エチル基、イソプロピル基、プロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、sec-ペンチル基、tert-ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、及びヘプチル基等が挙げられる。少量で有効なゲル強度を発揮できるという観点で、炭素原子数3~5の直鎖又は分枝鎖のアルキル基が好ましく、ブチル基がより好ましい。R及びRがともに炭素原子数3~5の直鎖又は分枝鎖のアルキル基であることがより好ましく、R及びRがともにブチル基であることがさらに好ましい。
式中、Rは炭素原子数3~15の直鎖のアルキル基を示す。
炭素原子数3~15の直鎖のアルキル基としては、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、及びペンタデシル基等が挙げられる。少量で有効なゲル強度を発揮できるという観点で、好ましいものは炭素原子数5~13の直鎖のアルキル基であり、より好ましいものは炭素原子数7~11の直鎖のアルキル基であり、最も好ましいものはウンデシル基である。
式中、Rは炭素原子数3~15の分枝鎖のアルキル基を示す。
炭素原子数3~15の分枝鎖のアルキル基としては、イソプロピル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、sec-ペンチル基、tert-ペンチル基、イソペンチル基、1-エチルペンチル基、オクチル基、2-エチルヘキシル基、tert-オクチル基、イソノニル基、イソデシル基、イソトリデシル基等が挙げられる。少量で有効なゲル強度を発揮できるという観点で、好ましいものは炭素原子数5~13の分枝鎖のアルキル基であり、より好ましいものは炭素原子数7~11の分枝鎖のアルキル基であり、最も好ましいものは1-エチルペンチル基である。
nは1又は2を示す。nが1の場合には、(A)はN-アシルアスパラギン酸ジアルキルアミドとなり、nが2の場合には、(A)はN-アシルグルタミン酸ジアルキルアミドとなる。少量で有効なゲル強度を発揮できるという観点で、nが2(N-アシルグルタミン酸ジアルキルアミド)であることが好ましい。
具体的なN-アシル酸性アミノ酸ジアルキルアミド(A-1)としては、N-ヘキサノイルグルタミン酸ジイソプロピルアミド、N-ヘキサノイルグルタミン酸ジブチルアミド、N-ヘキサノイルグルタミン酸ジ-sec-ブチルアミド、N-ヘキサノイルグルタミン酸ジイソブチルアミド、N-オクタノイルグルタミン酸ジイソプロピルアミド、N-オクタノイルグルタミン酸ジブチルアミド、N-オクタノイルグルタミン酸ジ-sec-ブチルアミド、N-オクタノイルグルタミン酸ジイソブチルアミド、N-デカノイルグルタミン酸ジイソプロピルアミド、N-デカノイルグルタミン酸ジブチルアミド、N-デカノイルグルタミン酸ジ-sec-ブチルアミド、N-デカノイルグルタミン酸ジイソブチルアミド、N-ラウロイルグルタミン酸ジメチルアミド、N-ラウロイルグルタミン酸ジエチルアミド、N-ラウロイルグルタミン酸ジプロピルアミド、N-ラウロイルグルタミン酸ジイソプロピルアミド、N-ラウロイルグルタミン酸ジブチルアミド、N-ラウロイルグルタミン酸ジ-sec-ブチルアミド、N-ラウロイルグルタミン酸ジイソブチルアミド、N-ラウロイルグルタミン酸ジペンチルアミド、N-ラウロイルグルタミン酸ジヘキシルアミド、N-パルミトイルグルタミン酸ジイソプロピルアミド、N-パルミトイルグルタミン酸ジブチルアミド、N-パルミトイルグルタミン酸ジ-sec-ブチルアミド、N-パルミトイルグルタミン酸ジイソブチルアミド、N-ミリストイルグルタミン酸ジイソプロピルアミド、N-ミリストイルグルタミン酸ジブチルアミド、N-ミリストイルグルタミン酸ジ-sec-ブチルアミド、N-ミリストイルグルタミン酸ジイソブチルアミド、N-ラウロイルアスパラギン酸ジイソプロピルアミド、N-ラウロイルアスパラギン酸ジブチルアミド、N-ラウロイルアスパラギン酸ジ-sec-ブチルアミド、及びN-ラウロイルアスパラギン酸ジイソブチルアミドが挙げられ、好ましくは、N-ラウロイルグルタミン酸ジイソプロピルアミド、N-ラウロイルグルタミン酸ジブチルアミド、N-ラウロイルグルタミン酸ジ-sec-ブチルアミド及びN-ラウロイルグルタミン酸ジイソブチルアミドであり、より好ましくはN-ラウロイルグルタミン酸ジブチルアミドである。
具体的なN-アシル酸性アミノ酸ジアルキルアミド(A-2)としては、N-2-エチルヘキサノイルグルタミン酸ジメチルアミド、N-2-エチルヘキサノイルグルタミン酸ジエチルアミド、N-2-エチルヘキサノイルグルタミン酸ジプロピルアミド、N-2-エチルヘキサノイルグルタミン酸ジイソプロピルアミド、N-2-エチルヘキサノイルグルタミン酸ジブチルアミド、N-2-エチルヘキサノイルグルタミン酸ジ-sec-ブチルアミド、N-2-エチルヘキサノイルグルタミン酸ジイソブチルアミド、N-2-エチルヘキサノイルグルタミン酸ジペンチルアミド、N-2-エチルヘキサノイルグルタミン酸ジヘキシルアミド、N-2-エチルヘキサノイルアスパラギン酸ジイソプロピルアミド、N-2-エチルヘキサノイルアスパラギン酸ジブチルアミド、N-2-エチルヘキサノイルアスパラギン酸ジ-sec-ブチルアミド、N-2-エチルヘキサノイルアスパラギン酸ジイソブチルアミドが挙げられ、好ましくは、N-2-エチルヘキサノイルグルタミン酸ジイソプロピルアミド、N-2-エチルヘキサノイルグルタミン酸ジブチルアミド、N-2-エチルヘキサノイルグルタミン酸ジ-sec-ブチルアミド及びN-2-エチルヘキサノイルグルタミン酸ジイソブチルアミドであり、より好ましくはN-2-エチルヘキサノイルグルタミン酸ジブチルアミドである。
(A)として、上記の中から1種以上の(A-1)及び1種以上の(A-2)を組み合わせて使用することができる。
(A-1)N-ラウロイルグルタミン酸ジブチルアミド(以下GP-1と略すこともある)及び(A-2)N-2-エチルヘキサノイルグルタミン酸ジブチルアミド(以下EB-21と略することもある)を使用する場合の重量比(A-1):(A-2)は、ゲル組成物の安定性の観点から、通常1:1.5~1:1000であり、好ましくは1:2~1:500、より好ましくは1:2.5~1:100である。
式(I)で表されるN-アシル酸性アミノ酸ジアルキルアミドは、光学異性体又はジアステレオマーなどの立体異性体、任意の立体異性体の混合物、あるいはラセミ体を用いてもよい。
(B)溶剤
本発明のゲル化剤は、さらに(B)溶剤を含んでもよい。(B)は、(A-1)及び(A-2)を溶解することができれば特に限定されないが、通常化粧品や医薬品等に使用されるものが挙げられる。例えば、アルコール、ポリオール(多価アルコール)、有機酸、有機アミン、エーテル系化合物、シリコーン系化合物などが挙げられる。
アルコールとしては、低級アルコールであるイソプロピルアルコール、t-ブチルアルコール、エタノールが挙げられ、高級アルコールである2-オクチルドデカノール、2-ヘキシルデシルアルコール、ラウロイルアルコール、イソステアリルアルコール、2-エチルヘキサノール、イソノニルアルコール、オレイルアルコールが挙げられる。低級アルコールとしては、イソプロピルアルコール、t-ブチルアルコール、エタノールが好ましく、高級アルコールとしては、2-ヘキシルデシルアルコール、ラウロイルアルコール、オレイルアルコール等が好ましい。
ポリオール(多価アルコール)としてペンチレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール(1,3-ブタンジオール)、プロピレングリコール(1,2-プロパンジオール)、1,4-ブタンジオール、1,3-プロパンジオールなどが挙げられ、ペンチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4-ブタンジオール等のポリオールが好ましい。
別の態様としては、ポリオール(多価アルコール)としてペンチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール(1,3-ブタンジオール)、プロピレングリコール(1,2-プロパンジオール)、1,4-ブタンジオール、1,3-プロパンジオールなどが挙げられ、ペンチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブタンジオール等のポリオールが好ましい。
有機酸としては、乳酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、リシノール酸、イソステアリン酸、2-エチルヘキサン酸、イソノナン酸などが挙げられ、乳酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、リシノール酸、イソステアリン酸等が好ましい。なかでもミリスチン酸、イソステアリン酸がより好ましい。
有機アミンとしては、モノメチルアミン塩酸塩、トリエタノールアミン、ラウリルジメチルアミンN‐オキシド、オレイルジメチルアミンN‐オキシドなどが挙げられ、トリエタノールアミン等の有機アミン等が好ましい。
エーテル系化合物としてジメチルイソソルバイド、安息香酸アルキル(C12-15)などが挙げられ、安息香酸アルキル(C12-15)等が好ましい。
シリコーン系化合物としてはシクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン、アモジメチコンなどが挙げられ、シクロヘキサシロキサン、アモジメチコン等が好ましい。
(B)のなかでも、イソプロピルアルコール、エタノール、オレイルアルコール、ペンチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4-ブタンジオール、乳酸、カプリン酸、ミリスチン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸、安息香酸アルキル(C12-15)、シクロヘキサシロキサンがより好ましい。
別の態様では、(B)のなかでは、エタノール、2-オクチルドデカノール、オレイルアルコール、ペンチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール及びミリスチン酸が好ましく、エタノール、ペンチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコールがより好ましく、ペンチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコールがさらに好ましい。
本発明のゲル化剤中の(B)の含有量は、処方の均一溶解温度が低くなるという観点から、通常(A-1)及び(A-2)の合計1重量部に対して0.5~9.5重量部であり、0.6~9重量部が好ましく、0.8~5重量部がより好ましい。
本発明のゲル化剤の形状は特に限定されるものではないが、例えば液状、ゲル状、粒子状、固形状、棒状、球状、シート状等が挙げられる。中でもゲル状、固形状、球状、シート状が好ましい。
(C)油剤
本発明の別の態様であるゲル状組成物は、上記ゲル化剤及び(C)を含み、通常当該ゲル化剤を(C)に溶解して得られる。
本発明における(C)は、通常化粧品や医薬品等に用いられる油剤であれば特に制約なく使用することができ、液状油剤、半固体状油剤、固体状油剤などが挙げられ、好ましくは液状油剤である。
具体的には、流動パラフィン・軽質イソパラフィン・流動イソパラフィン・スクワラン・スクワレン等の直鎖又は分枝の炭化水素油;シア脂、アーモンド油、ホホバ油、オリーブ油、ホホバ種子油、トウモロコシ胚芽油、小麦胚芽油、メドウフォーム油、ヒマワリ油等の植物油;液状ラノリン等の動物性油脂;ミリスチン酸イソプロピル、エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸イソプロピル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリエチルヘキサノイン等の脂肪酸エステル・多価アルコール脂肪酸エステル等のエステル油;ラウロイルサルコシンイソプロピル(エルデュウ(登録商標)SL-205)、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、ミリストイルメチルアミノプロピオン酸ヘキシルデシル、ラウロイルグルタミン酸ジヘキシルデシル、ラウロイルグルタミン酸ジイソステアリル、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデシル、ラウロイルグルタミン酸ビス(ヘキシルデシル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデシル、ステアロイルグルタミン酸ジオクチルドデシルなどのアシルアミノ酸エステル類;N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル/2-オクチルドデシル)などのフィトステロールエステル類;シクロペンタシロキサン、ジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン油、フルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルエーテルシリコーン等のフッ素油等のシリコーン油などの液状油剤;
イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、マカダミアナッツ油脂肪酸コレステリル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)等のコレステロールエステル類;N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/2-オクチルドデシル)、ミリストイルメチル-β-アラニン(フィトステリル/デシルテトラデシル)イソステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル等のフィトステロールエステル類;ヘキサオキシステアリン酸ジペンタエリトリット、ロジン酸ジペンタエリトリット等のジペンタエリトリット脂肪酸エステル類;トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリ(カプリル/カプリン/ミリスチン/ステアリン酸)グリセリド等のトリグリセリド類;硬化油等の部分的に水素添加されたトリグリセリド類;ラノリン、ラノステロール類、ワセリン等の半固体状油剤;
動物性ワックス、植物性ワックス、鉱物性ワックス、合成ワックス等、具体的には、コメヌカロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ミツロウ、ゲイロウ、セレシン、固形パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、ポリオレフィンワックス等の固体状油剤が挙げられる。
なかでも、汎用性の観点から、固形パラフィン、流動パラフィンなどの炭化水素油、エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸エチルヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリエチルヘキサノインなどの脂肪酸エステル油、シア脂、アーモンド油、小麦胚芽油、ホホバ種子油、オリーブ油、メドウフォーム油などの植物油、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル/2-オクチルドデシル)などのフィトステロールエステル類、ラウロイルサルコシンイソプロピルなどのアシルアミノ酸エステル油などが好ましい。
別の態様では、汎用性の観点から、ワセリン、固形パラフィン、流動パラフィンなどの炭化水素油;シクロペンタシロキサン等のシリコーン油;エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸エチルヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリエチルヘキサノインなどの脂肪酸エステル油;シア脂、アーモンド油、小麦胚芽油、ホホバ種子油、オリーブ油、メドウフォーム油などの植物油;N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル/2-オクチルドデシル)などのフィトステロールエステル類、ラウロイルサルコシンイソプロピルなどのアシルアミノ酸エステル油などが好ましく、ホホバ種子油、小麦胚芽油、ミリスチン酸イソプロピル、エチルヘキサン酸セチル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルがより好ましい。
本発明のゲル化剤を(C)に溶解して得られるゲル状組成物においては、柔らかいゲル状組成物の形成、該組成物の安定性の向上の観点から、ゲル状組成物の総重量に対して、通常ゲル化剤0.1~50重量%及び(C)5~99.9重量%、好ましくは0.1~20重量%及び(C)5~99.9重量%、より好ましくは、ゲル化剤0.5~15重量%及び(C)15~99.5重量%、さらに好ましくはゲル化剤1~10重量%及び(C)30~99.2重量%である。
より詳細には柔らかいゲル状組成物の形成、使用時の取りやすさ(すくいやすさ)、該組成物の安定性の向上の観点から、(A)、(B)及び(C)を含む組成物は、組成物総重量に対して、(A)0.1~10重量%、(B)0~40重量%及び(C)10~99.8重量%を含有し、(A)0.2~5重量%、(B)0.2~25重量%及び(C)20~98重量%を含有するのが好ましく、(A)0.5~3重量%、(B)0.5~20重量%及び(C)30~95重量%を含有することがより好ましい。
本発明のゲル状組成物のゲルの破断強度は、通常200g/cm以下であり、好ましくは15~150g/cmであり、より好ましくは15~70g/cmである。ここで、ゲルの破断強度は、ゲルを破断するのに要する力を単位平方センチメートル当たりのg数値を示す値であり、FUDOH Rheometer D-series(株式会社レオテック製)などのゲル圧縮回復測定器を用いて測定することができる。
(D)乳化剤
本発明における乳化剤は、化粧品や医薬品等に使用されているものであれば特に限定されないが、ノニオン系乳化剤が挙げられる。
ノニオン系乳化剤の中でも油との相溶性の観点からHLB5~17の乳化剤が通常使用される。中でも、処方の汗かきを減らし安定性向上の観点からHLB8~17の乳化剤が好ましく、HLB10~16の乳化剤がより好ましい。
例えば、HLB5~8の乳化剤としてオレイン酸ポリグリセリル-2、セスキカプリル酸ポリグリセリル-2、トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル、イソステアリン酸PEG-50水添(水素添加)ヒマシ油などが挙げられ、オレイン酸ポリグリセリル-2、イソステアリン酸PEG-50水添ヒマシ油が好ましい。
またHLB10~16の乳化剤としてイソステアリン酸PEG-8グリセリル、ヤシ油脂肪酸ポリグリセリル-10、ヤシ油脂肪酸ポリグリセリル-3、ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル、ジオレイン酸ポリグリセリル-10、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-10、トリイソステアリン酸PEG-40グリセリル、イソステアリン酸PEG-40グリセリル、トリラウリン酸ポリグリセリル-10、トリカプリル酸ヘキサグリセリルなどが挙げられる。
なかでもジオレイン酸ポリグリセリル-10、イソステアリン酸PEG-8グリセリル、ヤシ油脂肪酸ポリグリセリル-10、ヤシ油脂肪酸ポリグリセリル-3、トリイソステアリン酸PEG-40グリセリル、イソステアリン酸PEG-40グリセリル等が好ましく使用される。
別の態様では、ノニオン系乳化剤の中でも、油との相溶性の観点から通常HLB5~16又はHLB5~17のノニオン系乳化剤が使用される。なかでも処方の汗かきを減らし安定性向上の観点からHLB8~17の乳化剤が好ましく、HLB8~16の乳化剤がより好ましく、HLB10~16の乳化剤がさらに好ましく、HLB12~16の乳化剤が特に好ましい。また、HLBの低いノニオン界面活性剤及びHLBの高い界面活性剤を混合して使用することも可能である。
HLB10~16の乳化剤としては、テトラオレイン酸ソルベス-60(テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(60)ソルビット)、イソステアリン酸PEG(ポリエチレングリコール)-8グリセリル、ヤシ油脂肪酸PEG(ポリエチレングリコール)-7グリセリル、ジオレイン酸ポリグリセリル-10、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-10、トリラウリン酸ポリグリセリル-10、トリカプリル酸ヘキサグリセリル、ヤシ油脂肪酸ポリグリセリル-10、ヤシ油脂肪酸ポリグリセリル-3、トリイソステアリン酸PEG(ポリエチレングリコール)-40グリセリル、イソステアリン酸PEG(ポリエチレングリコール)-40グリセリル、イソステアリン酸PEG(ポリエチレングリコール)-50水添(水素添加)ヒマシ油、ポリソルベート60、テトラオレイン酸ソルベス-30、ステアリン酸グリセリル(SE:自己乳化型)などが挙げられ、HLB17の乳化剤としてはステアリン酸PEG(ポリエチレングリコール)-100が挙げられる。
HLB5~10未満の乳化剤としてステアリン酸ポリグリセリル-2、オレイン酸ポリグリセリル-2、セスキカプリル酸ポリグリセリル-2、トリイソステアリン酸PEG(ポリエチレングリコール)-20グリセリル、イソステアリン酸PEG(ポリエチレングリコール)-15水添(水素添加)ヒマシ油、オレイン酸PEG(ポリエチレングリコール)-6ソルビタンなどが挙げられる。
なかでも、ジオレイン酸ポリグリセリル-10、イソステアリン酸PEG-8グリセリル、ヤシ油脂肪酸ポリグリセリル-10、ヤシ油脂肪酸ポリグリセリル-3、トリイソステアリン酸PEG-40グリセリル、イソステアリン酸PEG-40グリセリル、イソステアリン酸PEG-50水添ヒマシ油、オレイン酸ポリグリセリル-2、イソステアリン酸PEG-15水添ヒマシ油、ポリソルベート60、テトラオレイン酸ソルベス-30、ステアリン酸グリセリル(SE:自己乳化型)が好ましく、ジオレイン酸ポリグリセリル-10、ヤシ油脂肪酸ポリグリセリル-10、ヤシ油脂肪酸ポリグリセリル-3、トリイソステアリン酸PEG-40グリセリル、イソステアリン酸PEG-40グリセリル、イソステアリン酸PEG-50水添ヒマシ油、オレイン酸ポリグリセリル-2、ポリソルベート60、テトラオレイン酸ソルベス-30、ステアリン酸グリセリル(SE:自己乳化型)がより好ましく、ジオレイン酸ポリグリセリル-10、ヤシ油脂肪酸ポリグリセリル-10、ヤシ油脂肪酸ポリグリセリル-3、トリイソステアリン酸PEG-40グリセリル、イソステアリン酸PEG-40グリセリルがさらに好ましく、ジオレイン酸ポリグリセリル-10、ヤシ油脂肪酸ポリグリセリル-10、ヤシ油脂肪酸ポリグリセリル-3が特に好ましい。
本発明のゲル化剤ならびに(C)及び(D)の含有量は、柔らかいゲル状組成物の形成、使用時の取りやすさ、塗布時の官能評価及び刺激のない範囲内で処方の安定性向上の観点から、ゲル状組成物の総重量に対して、通常ゲル化剤0.1~50重量%、(C)5~99.8重量%及び(D)0.1~80重量%、好ましくはゲル化剤0.1~20重量%、(C)5~99.8重量%及び(D)0.1~80重量%、より好ましくはゲル化剤0.5~15重量%、(C)15~98.5重量%及び(D)1~50重量%、さらに好ましくはゲル化剤1~10重量%、(C)30~95重量%及び(D)3~20重量%である。
より詳細には、柔らかいゲル状組成物の形成、使用時の取りやすさ、塗布時の官能評価及び処方の安定性向上の観点から、(A)、(B)、(C)及び(D)を含む組成物は、組成物総重量に対して、通常(A)0.1~10重量%、(B)0~40重量%、(C)10~99.7重量%及び(D)0.1~80重量%を含有し、(A)0.2~5重量%、(B)0.2~25重量%、(C)30~95重量%及び(D)1~50重量%を含有するのが好ましく、(A)0.5~3重量%、(B)0.5~20重量%、(C)40~90重量%及び(D)3~20重量%を含有することがより好ましい。
本発明において、(A)及び(D)の好適な割合としては、(A-1):(A-2)が1:4~1:20である(A)を0.5重量%以上2重量%以下含む時に(D)HLB10~17の乳化剤を3重量%程度含む組成物が挙げられる。
本発明のゲル状組成物の形状は特に限定されるものではないが、例えばゲル状、粒子状、固形状、棒状、球状、シート状等が挙げられる。中でもゲル状、固形状、球状、シート状が好ましい。
本発明のゲル化剤の製造方法は特に限定されないが、例えば、(A)及び(B)を含む混合物を、加熱しながら均一な溶液を形成するまで撹拌し、その後必要に応じて冷却することにより目的のゲル化剤を得ることができる。加熱する温度は(A)及び(B)の種類や含有量によって異なるが、例えば混合物をオイルバスやヒーターを用いて85~130℃で5~30分間混合加熱し、室温に放置することにより得ることができる。
本発明のゲル状組成物の再溶解温度(融点)は、通常150℃以下、好ましくは130℃以下、より好ましくは110℃以下である。
本発明のゲル状組成物の製造方法は特に限定されないが、例えば、(A)、または(A)及び(B)の混合物を(C)に混合して加熱しながら均一な溶液を形成するまで撹拌し、必要に応じて冷却することにより目的のゲル状組成物を得ることができる。また、(A)、または(A)及び(B)の混合物と(C)及び(D)を含む混合物を、加熱しながら均一な溶液を形成するまで撹拌し、必要に応じて冷却することにより目的のゲル状組成物を得ることができる。加熱する温度は(A)~(D)の種類や含有量によって異なるが、例えば混合物をオイルバスやヒーターを用いて85~130℃で5~30分間混合加熱し、室温に放置することにより得ることができる。
本発明のゲル状組成物の溶解温度(融点)は、通常150℃以下、好ましくは130℃以下、より好ましくは110℃以下である。
また本発明のゲル状組成物は、本発明の(A)以外のゲル化剤、保湿剤、香料、各種キレート剤、制汗活性成分、界面活性剤、各種添加剤、各種粉体等の通常化粧料に使用し得る成分を本発明の効果を阻害しない範囲で配合することもできる。
保湿剤としては、グリセリン、尿素、PCA-Na(ピロリドンカルボン酸ナトリウム)、ヒアルロン酸、アミノ酸混合物、ヘパロサン、セラミド等が挙げられる。
香料としては、例えばリナロール、リモネン、メントール、ハッカ油、バニリンなどが挙げられる。
各種キレート剤としては、特に制限はないが、好ましくはトリエチレンテトラミン、2-テノイルトリフルオロアセトン、チオグリコール酸、酒石酸、コハク酸、8-キノリノール、ピリジン-2,6-ジカルボン酸、ピリジン、1,10-フェナントロリン、乳酸、8-ヒドロキシキノリン-5-スルホン酸、グリシン、2,2’-ピリジルエチレンジアミン、オーリントリカルボン酸、キシレノールオレンジ、5-スルホサリチル酸、サリチル酸、ピロカテコール-3,5-ジスルホネート、4,5-ジヒドロキシベンゼン-1,3-ジスルホン酸、1,2-ジアミノシクロヘキサン-N,N,N’,N’-四酢酸、クエン酸、オキサレート、ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン-N,N,N’,N’-四酢酸、アセチルアセトン、及びそれらの塩からなる群より選択されるキレート化剤及びそれらの混合物などが挙げられる。
制汗活性成分としては、クロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、硫酸アルミニウム、酸化亜鉛、パラフェノールスルホン酸亜鉛、及びジルコニルクロリドをアルミニウムヒドロキシド及びアルミニウムクロルヒドロキシドと反応させることで製造されたジルコニウムアルミニウム複合体からなる群より選択される1種又はそれらの混合物が挙げられる。ここで言う、制汗活性成分とは、皮膚を強力に収斂させることによって汗の発生を抑える成分のことである。
ノニオン系乳化剤以外の界面活性剤としては、例えば、N-長鎖アシルグルタミン酸塩、N-長鎖アシルグリシン塩、N-長鎖アシルアラニン塩、N-長鎖アシルN-メチル-β-アラニン塩などのN-長鎖アシルアミノ酸塩、N-長鎖脂肪酸アシル-N-メチルタウリン塩、アルキルサルフェート及びそのアルキレンオキシド付加物、脂肪酸アミドエーテルサルフェート、脂肪酸の金属塩及び弱塩基塩、スルホコハク酸系界面活性剤、アルキルフォスフェート及びそのアルキレンオキシド付加物、アルキルエーテルカルボン酸等のアニオン界面活性剤;グリセリンエーテル及びそのアルキレンオキシド付加物などのエーテル型界面活性剤、グリセリンエステルのアルキレンオキシド付加物、ソルビタンエステルのアルキレンオキシド付加物、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステルなどのエーテルエステル型界面活性剤、グリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸ポリグリセリンエステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルなどのエステル型界面活性剤、(カプリリル/カプリル)グルコシドなどのアルキルグルコシド類、硬化ヒマシ油ピログルタミン酸ジエステル及びそのエチレンオキシド付加物、ならびに脂肪酸アルカノールアミドなどの含窒素型の非イオン性界面活性剤等の非イオン性界面活性剤;アルキルアンモニウムクロライド、ジアルキルアンモニウムクロライドなどの脂肪族アミン塩、それらの4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩などの芳香族4級アンモニウム塩、脂肪酸アシルアルギニンエステル等のカチオン界面活性剤;並びにカルボキシベタインなどのベタイン型界面活性剤、アミノカルボン酸型界面活性剤、イミダゾリン型界面活性剤等の両性界面活性剤等が挙げられる。
各種添加剤としては、例えば、グリシン、アラニン、セリン、スレオニン、アルギニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、イソロイシン、ロイシン、バリンなどのアミノ酸類;ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸を含むポリアミノ酸及びその塩、アラビアゴム類、アルギン酸塩、キサンタンガム、キチン、キトサン、水溶性キチン、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジウム、ポリビニルピロリドン誘導体、四級アンモニウムカチオン化プロテイン、コラーゲン分解物及びその誘導体、アシル化タンパクなどの水溶性高分子;マンニトールなどの糖アルコール及びそのアルキレンオキシド付加物;動植物抽出物、核酸、ビタミン、酵素、抗炎症剤、殺菌剤、防腐剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、制汗剤、顔料、色素、酸化染料、pH調整剤、パール剤、湿潤剤等を挙げることができる。
各種粉体としては、例えば、ナイロンビーズ、シリコーンビーズ等の樹脂粉体、ナイロンパウダー、金属脂肪酸石鹸、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、酸化コバルト、カーボンブラック、群青、紺青、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化セリウム、雲母チタン、窒化ホウ素、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭化珪素、色素、レーキ、セリサイト、マイカ、タルク、カオリン、板状硫酸バリウム、バタフライ状硫酸バリウム、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化鉄、アシルリジン、アシルグルタミン酸、アシルアルギニン、アシルグリシン等のアシルアミノ酸等が挙げられ、更にシリコーン処理、フッ素化合物処理、シランカップリング剤処理、シラン処理、有機チタネート処理、アシル化リジン処理、脂肪酸処理、金属石鹸処理、油剤処理、アミノ酸処理等の表面処理が施してあっても構わない。
また本発明のゲル状組成物は、そのままで、又は前記成分を配合し、化粧品、香粧品及び医薬部外品として用いることができる。
さらに本発明のゲル状組成物は、化粧品、香粧品、医薬品及び医薬部外品等の基剤、感触改良剤、増粘剤、安定化剤、ゲル化剤として用いることができる。基剤とは、化粧品等の原料のうち、その製品に形を与えるために主に使われる成分のことで、賦形剤とも呼ばれるものである。
本発明のゲル状組成物を配合した化粧品、香粧品、医薬品及び医薬部外品の形状は特に限定されるものではないが、例えばペースト状、ゲル状、クリーム状、粒子状、固体状、棒状、球状、シート状等が挙げられる。中でもペースト状、ゲル状、固体状、球状、シート状が好ましい。
化粧品、香粧品及び医薬部外品の具体例としては、制汗剤、リップスティック、口紅、日焼け防止剤、固形ファンデーション、コンシーラー、化粧下地、クレンジング剤等の固形製剤、洗顔料、クレンジングジェル、乳液、クリーム(マッサージクリーム、コールドクリーム)、モイスチャージェル、パック、アフターシェイビングジェル、乳液状ファンデーション、チーク、マスカラ、シャンプー、リンス、育毛剤、トリートメント、ヘアコンディショナー、チック、セットローション、ヘアクリーム、ヘアワックス、ヘアムース、パーマ液、染毛剤、ヘアカラー、ヘアマニキュア、日焼け止めオイル、ハンドソープ等のゲルもしくはゲル分散物または乳化物、芳香剤、及び湿布薬等が挙げられる。好ましくは、制汗剤、口紅、リップスティック、クリーム、乳液、日焼け防止剤であり、制汗剤、口紅、クリーム、乳液、日焼け防止剤がより好ましい。
医薬品の具体例としては、軟膏、クリーム、ゲル剤等の外用剤、貼付剤や座薬等が挙げられる。
本発明のゲル状組成物を含む化粧品、香粧品、医薬品及び医薬部外品は、常法に従って製造することができる。
次に、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
<ゲルの作成方法>
成分Aを表1に記載の割合で適量(重量%)を成分Bに添加してオイルバス中に加温し、撹拌しながらAとBを均一に溶解した。この溶液の適量を表2~6に記載の割合で事前に加温・溶解させた油剤(成分C)または油剤(成分C)及び乳化剤(成分D)の溶液に添加し、加温・撹拌して均一に溶解させた。この溶液をジャータイプ容器に充填し、室温に5時間静置してゲル状組成物を得た。
A-1及びA-2成分の割合が異なるA成分及びB成分の各種配合例を表1に示した。
Figure 0007130936000005
<組成物の均一溶解温度の検討>
グラスバイアルに成分(B)の適量を測り取り、成分(A)の適量を成分(B)に添加後、オイルバス中で加温、撹拌し成分(A)を成分(B)中に均一に溶解させた。成分(C)を別のグラスバイアルに測り取り、均一に混合・溶解した後、ゲル化剤溶液の適量をその他の成分の溶液に添加して、撹拌混合した。バスの温度を5℃ずつの間隔で上昇させ、混合物が均一の溶液になるまで温度を上昇させた。混合物の均一溶液を得られた温度を処方の均一溶解温度とした。実施例1-1~1-3においては、成分(A)+(B)の代わりに成分(A)のみを直接成分(C)に加え、処方の均一溶解温度を調べた。
<ゲルの柔らかさの評価>
ゲルの破断強度をFUDOH Rheometer D-series(株式会社レオテック製)を用いて測定した。表面が平坦であるゲル状組成物を容器ごと機械に設定し、直径10mmのアダプタを用いて進入速度6cm/min、荷重200gの条件で測定を行った。破断強度値は機械によって自動的に計算された。
破断強度値をもとに以下の様に評価した:
とても好ましい(◎) :15~70g/cm(とても柔らかいゲルが形成された)
好ましい(○) :71~150g/cm(柔らかいゲルが形成された)
あまり好ましくない(△):151~300g/cm(形成されたゲルが固い)
全く好ましくない(×) :300g/cmより大きい(形成されたゲルがかなり固い)。
<ゲル処方の汗かきの評価>
(1)ゲルの汗かき(-5℃から25℃へ戻すとき)
(1-1)容器充填したゲル状組成物を-5℃の恒温槽に一晩保管した。保管したサンプルを-5℃の恒温槽から取り出し、1時間かけて徐々に25℃まで昇温した。
(1-2)サンプルを更に1日室温で保管した。
(1-1)及び(1-2)各々において操作を行った直後にゲル状組成物の表面にある液滴の面積を確認した。ゲル状組成物の表面を覆う液滴の面積及びゲル組成物の全体面積を画像処理(ImageJ)によって測定し、前者を後者で割り算し、計算値を
百分率(K):計算値(K)=(液滴の面積/ゲル組成物全体面積)×100%
として示した。
(1-1)及び(1-2)の操作後のゲル状組成物に下記の基準に従って評価点数を与えた。
5点 :Kの値が0.5%以下である
4.5点:Kの値が0.5%より大きく、2%以下である
4点 :Kの値が2%より大きく、5%以下である
3.5点:Kの値が5%より大きく、10%以下である
3点 :Kの値が10%より大きく、15%以下である
2.5点:Kの値が15%より大きく、25%以下である
2点 :Kの値が25%より大きく、35%以下である
1.5点:Kの値が35%より大きく、50%以下である
1点 :Kの値が50%よりも大きい
(1-1)及び(1-2)の各操作後の評価点数の平均を用いて下記の評価基準によりゲル化剤の汗かき(-5℃から25℃へ戻すとき)を評価した。
とても好ましい(◎) :評価平均点が4.0以上
好ましい(○) :評価平均点が3.0以上4.0未満
あまり好ましくない(△):評価平均点が2.0以上3.0未満
好ましくない(×) :評価平均点が1.0以上2.0未満
(2)ゲルの汗かき(40℃)
(2-1)容器充填したゲル状組成物を40℃の恒温槽で一晩保管した。
(2-2)サンプルを更に1日室温で保管した。
(2-1)及び(2-2)の各々において操作を行った直後にゲル状組成物の表面にある液滴の面積を確認し、上記(1)と同様に評価した。
(3)安定性評価総合点数
各ゲル状組成物において(1-1)、(1-2)、(2-1)及び(2-2)の各操作後の評価点数の合計をゲル状組成物の安定性評価総合点数として評価した。新しい成分を添加する前後のゲル状組成物について、各々の安定性評価総合点数を評価し、成分を添加により安定性評価総合点数が増加した場合、成分を添加によりゲル状組成物がより安定になったと判断した。
<使用時の容器から取りやすさの評価>
専門パネラー6名により、ジャータイプ容器に充填されたゲル状組成物を一本の指を使ってすくい取ってもらい、ゲル状組成物の中に指の浸透し易さ及び一本指を使ってゲル状組成物の取り易さを下記基準により評価してもらった。
1)ゲル状組成物の全体の形を壊さずに組成物の中に指を浸透させ、一本の指でゲル状組成物をすくい取ることが容易にできる・・・・4点
2)ゲル状組成物の全体の形を壊さずに組成物の中に指を浸透させ、一本の指でゲル状組成物をすくい取ることができる・・・・3点
3)ゲル状組成物の全体の形を壊さずに組成物の中に指を浸透させ、一本の指でゲル状組成物をすくい取ることが難しいである・・・・2点
4)ゲル状組成物の全体の形を壊さずに組成物の中に指を浸透させることができない、そして、一本の指でゲル状組成物をすくい取ることができない・・・・1点
専門パネラー6名の評価の平均を基に以下のように判断した。
◎:評価平均点3.5以上
○:評価平均点2.5以上3.5未満
△:評価平均点1.5以上2.5未満
×:評価平均点1.5未満
<皮膚に塗布した際の官能評価>
皮膚に塗布した際、皮膚上に固いゲルの粒が残らず、滑らかにとろみのある液体になるかを評価した。専門パネラー6名がゲル状組成物を0.2g測り取り、手の甲に乗せて指で5回擦り、ゲル状組成物を崩して液体にした。塗布の際のゲル状組成物の塗布し易さについて下記の基準に従って評価した。
1)擦って崩した際、固形のゲルの粒が全く残留せず、ゲル状組成物がとても滑らかに崩れてとろみのある液状組成物を付与する・・・・4点
2)擦って崩した際、固形のゲルの粒がほとんど残留せず、ゲル状組成物が滑らかに崩れてとろみのある液状組成物を付与する・・・・3点
3)擦って崩した際、固形のゲルの粒が少し残留し、ゲル状組成物が滑らかに崩れにくいためとろみのある液状組成物が付与されにくい・・・・2点
4)擦って崩した際、固形のゲルの粒がたくさん残留し、ゲル状組成物が滑らかに崩れないためとろみのある液状組成物が付与されない・・・・1点
専門パネラー6名の評価の平均を基に以下のように判断した。
◎:評価平均点3.5以上
○:評価平均点2.5以上3.5未満
△:評価平均点1.5以上2.5未満
×:評価平均点1.5未満
結果は表2~6に示した。
表2に示すように、B成分の添加により、より低い温度で処方を均一に溶解することができ、生産上のメリットが得られることがわかった。
Figure 0007130936000006
実施例1-1~実施例1-3では満足できる柔らかいゲル状組成物が得られた。実施例1-4~1-6においてはB成分の配合により、低い生産温度でも満足できる柔らかいゲル状組成物が得られた。
異なるA-1及びA-2成分の配合割合を持つゲル状組成物の性能の比較を表3及び4に示した。
Figure 0007130936000007
Figure 0007130936000008
表5に示すように、D成分の添加により、ゲル状組成物の安定性が更に改善されたことが確認された。
Figure 0007130936000009
実際の化粧品用ゲル状クレンジング処方における、性能の比較を表6に示した。
Figure 0007130936000010
参考処方例1
クレンジング用ソフトゲル
Figure 0007130936000011
本発明のゲル化剤及びゲル状組成物を使用すれば、柔らかくて滑らかな使用感の化粧品、香粧品や医薬部外品等を製造することができる。

Claims (14)

  1. (A)(A-1)式(I):
    Figure 0007130936000012

    (式中、R及びRはそれぞれ独立に炭素原子数1~7の直鎖又は分枝鎖のアルキル基を示し、Rは炭素原子数3~15の直鎖のアルキル基を示し、nは1又は2を示す)で表わされる少なくとも1種のN-アシル酸性アミノ酸ジアルキルアミド、及び
    (A-2)式(II):
    Figure 0007130936000013

    (式中、R及びRはそれぞれ独立に炭素原子数1~7の直鎖又は分枝鎖のアルキル基を示し、Rは炭素原子数3~15の分枝鎖のアルキル基を示し、nは1又は2を示す)で表わされる少なくとも1種のN-アシル酸性アミノ酸ジアルキルアミドを含
    重量比(A-1):(A-2)が1:2.5~1:20であるゲル化剤
    ならびに(C)油剤を含むゲル状組成物であって、
    ゲルの破断強度が、15~150g/cm であるゲル状組成物
  2. (A-1)が、N-ラウロイルグルタミン酸ジブチルアミド及び(A-2)が、N-2-エチルヘキサノイルグルタミン酸ジブチルアミドである請求項1に記載のゲル状組成物
  3. 重量比(A-1):(A-2)が1:4~1:20である、請求項1又は2に記載のゲル状組成物。
  4. 重量比(A-1):(A-2)が1:4~1:7である、請求項1又は2に記載のゲル状組成物。
  5. さらに(B)アルコール、ポリオール、有機酸、有機アミン、エーテル系化合物及びシリコーン系化合物からなる群から選択される少なくとも1種の溶剤を含有する請求項1~のいずれか1項に記載のゲル状組成物
  6. (B)が、エタノール、2-オクチルドデカノール、オレイルアルコール、ペンチレングリコール及びミリスチン酸からなる群から選択される少なくとも1種の溶剤を含有する請求項に記載のゲル状組成物
  7. (C)が、ホホバ種子油、小麦胚芽油、ミリスチン酸イソプロピル、エチルヘキサン酸セチル及びトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルからなる群から選択される少なくともひとつの化粧品用油剤又は医薬品用油剤である請求項1~のいずれか1項に記載のゲル状組成物。
  8. ゲル状組成物総重量に対して、(A)0.2~5重量%、(B)0.2~25重量%及び(C)20~98重量%を含む、請求項のいずれか1項に記載のゲル状組成物。
  9. さらに(D)乳化剤を含む請求項~8のいずれか1項に記載のゲル状組成物。
  10. (D)が、HLB12~16の乳化剤である請求項9に記載のゲル状組成物。
  11. (D)が、ジオレイン酸ポリグリセリル-10、ヤシ油脂肪酸ポリグリセリル-10、ヤシ油脂肪酸ポリグリセリル-3、トリイソステアリン酸PEG-40グリセリル及びイソステアリン酸PEG-40グリセリルからなる群から選択される少なくともひとつである請求項9に記載のゲル状組成物。
  12. ゲル状組成物総重量に対して、(A)0.2~5重量%、(B)0.2~25重量%、(C)30~95重量%及び(D)1~50重量%を含む、請求項9~11のいずれか1項に記載のゲル状組成物。
  13. ゲルの破断強度が、15~70g/cmである請求項12のいずれか1項に記載のゲル状組成物。
  14. 化粧品、香粧品又は医薬部外品組成物である請求項13のいずれか1項に記載のゲル状組成物。
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