JPH0836247A - 多色写真要素 - Google Patents

多色写真要素

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JPH0836247A
JPH0836247A JP7029536A JP2953695A JPH0836247A JP H0836247 A JPH0836247 A JP H0836247A JP 7029536 A JP7029536 A JP 7029536A JP 2953695 A JP2953695 A JP 2953695A JP H0836247 A JPH0836247 A JP H0836247A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高濃度コントラストおよび低濃度カラーを改
良した写真要素を提供し、全体的に調子再現が改良さ
れ、陰影部ディテールが高められた、カラーネガ反射プ
リント感光性材料を提供し、より低濃度で好ましい彩度
およびコントラストを維持しながら、高濃度での彩度を
改良したカラープリントを作成し、カラーネガペーパー
のプリントのラティチュードを高める。 【構成】 シアンカラー生成ハロゲン化銀乳剤層もしく
はマゼンタカラー生成ハロゲン化銀乳剤層であって、前
記少なくとも一層が、瞬間コントラストが1.0である
点から少なくとも0.6logEの露光量範囲を有して
おり、そして前記層の瞬間コントラストが、前記露光量
範囲の少なくとも70%を越えて増加する露光量の関数
として増加することによって達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀カラー写
真要素材料の分野に関し、特に、優れた調子再現および
陰影部ディテールを表わすカラーネガハロゲン化銀カラ
ープリント材料に関する。
【0002】
【従来の技術】調子および色再現は、詳細に研究されて
おり、T.H. James編集、Macmillan Publishing Co., In
c. of New York発行による、「The Theory of the Phot
ographic Process 4th Ed.」19章、もしくは R.W.G. Hu
nt編集、Fountain Press, Tolworth, England 発行によ
る、「The Reproduction of Color 4th Ed. 」13章、等
の多くの文献に、それらの結果のより詳細な議論が見受
けられる。
【0003】好ましい色および調子再現を有するカラー
ペーパーを設計する際に見られる問題点が、写真工業で
は認識されている。実際、多種多様の写真的ニーズに適
合するために、現在入手可能な多くのカラーネガフィル
ムおよびカラーネガペーパーの選択枝がある。しかし、
現在までのところ、はっきりとした好ましい調子および
色再現組合せを生成するのに成功したカラーネガフィル
ムおよびペーパーの組合せは無い。
【0004】一般的に、カラーネガプリントペーパーの
設計では、既に露光されているカラーネガフィルムの露
光およびコントラストの範囲を考慮する必要がある。カ
ラーネガペーパーの目的は、ネガに既に記録されている
色および調子情報を受け取ることであるので、得られる
カラープリントが、色において、コントラスト範囲およ
び調子の範囲の両方で、目に満足いくように、カラーぺ
ーパーを設計しなければならない。
【0005】加えて、カラーネガプリントペーパーが、
露光時間に対して一様なスピード(感度)およびコント
ラスト特性を有することが、非常に望ましい。この特徴
により、高速プリンター、イーゼルプリント装置および
他の電子プリント装置を含む、広範囲の用途に利用が可
能である。カラーペーパーの露光装置には、タングステ
ンランプ、ハロゲンランプ、レーザー、光放出フォトダ
イオード(LED)もしくはその他の光源からなる光源
を含むことができる。これらの種々の露光装置に適合さ
せるために、カラーネガペーパーに用いる乳剤は、プリ
ントスピードおよびコントラストを維持しながら、ナノ
秒(1×10-9秒)から数分の露光量範囲の露光を記録
することができる。
【0006】カラーネガフィルムは、本来的に広い露光
量範囲を持つように設計される。この特徴により、アマ
チュアおよびプロのフィルム市場に共通する、露光過度
および露光不足を考慮に入れる。市販されているカラー
ネガフィルムの多くは、写真家に、最小2絞り(0.6
対数露光量)までのフィルムの露光不足、もしくは最大
4絞り(1.2対数露光量)までの露光過度を認める。
この広い露光ラティチュードは、アマチュア写真家に対
してより大きな融通性を提供し、元のままのオリジナル
の場面の明度範囲をこのカラーネガフィルムにより捕捉
することを確実にする。
【0007】しかし、このカラーネガ材料のコントラス
トは、フィルムタイプの間で変ることができる。例え
ば、ポートレイト写真家は、より低いコントラストのフ
ィルムを好み、標準的なアマチュア用カラーネガフィル
ムよりもコントラストを小さく表わすプリントを提供す
る。アマチュア用フィルムは、より広い種類の用途のた
めに設計されている。彩度およびコントラストを高める
ことによって作品に対しより大きな注意を引こうとする
ため、より高いコントラストのカラーネガフィルムは、
コマーシャル写真家の選択枝となることができる。
【0008】明かに、ネガフィルムが、この広い露光量
範囲を通して一定のコントラスト(即ち、ガンマ)を維
持することが重要である。そうでないと、カラーネガペ
ーパー上にプリントするときの露光の作用としてコント
ラストのミスマッチを起こし、正しくない色および不十
分な調子再現を生じる。カラーネガペーパーは、適当な
カラーネガと共に好ましいカラープリントを提供するよ
うに、コントラストを調節しなければならない。歴史的
に、このことはある範囲のコントラストをそれぞれ有す
る一連のカラーネガフィルムおよびペーパーを製造する
ことにより達成されている。例えば、主としてコントラ
ストが異なるコダックエクタカラー74(商標)および
コダックエクタカラー78(商標)ペーパーが、何年間
も、多くのプロおよびアマチュアフォトフィニッシャー
の選択であった。コントラストが異なる、コダックエク
タカラープロフェッショナル(商標)およびコダックエ
クタカラープラス(商標)カラーネガペーパーにより、
これらの製品は改良された。極く最近、低から中、高へ
とコントラスト範囲を広げた新しいカラーペーパーが、
市場に導入されている。コダックエクタカラーポルトラ
(Portra)(商標)(最低コントラスト)、コダックエ
クタカラースープラ(商標)(中コントラスト)および
コダックエクタカラーウルトラ(商標)(最高コントラ
スト)等の製品は、コダックエクタカラーRA−4カラ
ーペーパープロセス(商標)として世界的に知られてい
る急速処理サイクルに有効であり、更にそれらの市場に
おける有用性および容易性を高める。
【0009】しかし、いずれのカラーネガペーパーのコ
ントラストも増加するので、より高い露光量領域(プリ
ントのより暗い領域)において問題が生じ、ディテール
を失いそして「閉塞」となる。このペーパーは、焼付け
のラティチュードを失っている様に見え、陰影部ディテ
ールのロスを生じる。ペーパーのコントラストを小さく
して、陰影部を明るくすると、所望するより低いコント
ラスト、不飽和カラーおよび不十分なブラックであるブ
ラック(陰影部)を生じる。結婚式もしくは多くのを陰
影部を有する明るく照らされる屋外場面を撮影する場
合、この問題は、特に厄介である。
【0010】結婚式の場面では、満足のいくように、そ
して新郎のブラックタキシードにおいて、袖のしわが消
えて「閉塞」にならないように、十分にディテールを伴
ってホワイトウエディングドレスをプリントすることは
特に困難である。同じ様な問題は、非常に広範囲の場面
の輝度が存在する屋外場面おいても存在する。例えば、
建物もしくは木々に由来する陰影を伴う天気の良い日で
は、細部を十分に得るには暗い直接に光の当った領域を
プリントして、陰影部の細部を十分に見るには明るい、
暗部の陰影によって覆われた部分を維持することは、特
に困難である。
【0011】マスキング、もしくは覆い焼きおよび焼込
み等の技法を用いる特注のプリントは、前記の問題点を
少なくする場面照度の大きな差を含む場面をプリントす
るのを補助するために、プロのプリントフィニッシャー
によってしばしば用いられる。場面の暗い陰影部を照ら
し、場面のコントラストを少なくするために、補助フラ
ッシュがしばしば用いられる。
【0012】カラーペーパーを設計するときの考慮すべ
きもう一つのファクターは、プリントを見る観察条件の
影響である。ビューイングフレア(viewing flare )
が、ビューイングルームのプリント上で反射される光か
ら生じる。カラープリントに反射が加わる影響は、反射
濃度、従ってコントラストを少なくすることである。ビ
ューイングフレアの影響は対数的であるので、プリント
中のより高い濃度の領域は、より低い濃度の領域よりも
影響される。従って、ビューイングフレアの結果は、陰
影部のコントラストを減らし細部を減らす高い方のスケ
ール濃度を減らすことである。
【0013】カラー写真システムにおいて配合乳剤を用
いることは、新しくも新規でもない。例えば、カラーネ
ガフィルムにおいて、より広範囲の露光ラティチュード
を得るために、米国特許第3,849,138号(Wyck
off )公報には、別々の層で感度は異なるがスロープ
(コントラスト)が等しい乳剤を組み合せることが記載
されている。米国特許第5,039,601号(Ohya
等)公報には、種粒子それ自身が本来的に感度が異なる
混合したハロゲン化銀種粒子を一緒に成長させることに
よって、感度の異なるハロゲン化銀粒子を製造する方法
が記載されている。米国特許第4,301,242号
(patzold 等)公報には、カラーリバーサルペーパーの
ための感度が異なるハロゲン化銀粒子調製方法が記載さ
れている。これらの例に用いられる乳剤は、異なる感度
ではあるが、同じスロープ(コントラスト)を有する。
従って、組み合せた場合、露光ラティチュードは増加す
るが、この材料のコントラストは、そのままで変らな
い。米国特許第4,745,047号(Asami 等)公報
には、ベンジルアルコールが現像プロセスから除かれた
場合に高濃度領域で階調(コントラスト)を維持するた
めに、カラーペーパーフォーマットにおいて、異なる粒
子サイズの配合乳剤を用いることが記載されている。こ
れ等の配合乳剤の使用は、ベンジルアルコールが現像プ
ロセスから除かれた場合に高濃度領域でコントラストを
維持するためであり、コントラストを高めるためではな
い。
【0014】米国特許出願第950,871号(Buhrお
よびFranchino により、1992年9 月24日出願)明細書に
は、オリジナル場面の再現において選択的なトーンマッ
ピングを提供するためのシステムであって、このシステ
ムが、オリジナル場面の再現が得られる媒体上に、オリ
ジナル場面のパラメータを捕獲する手段、そして捕獲し
た場面パラメータからその場面の目で見る再現を作成す
る手段を有するタイプであることが記載されている。し
かし、そこには、カラーネガフィルムもしくはカラーペ
ーパーのいずれかの通常のカラーネガポジフィルムシス
テムの場合の、それらの発明の実施方法は開示されてい
ない。
【0015】米国特許第4,792,518号(Kuwash
ima )公報には、透明もしくは反射原画を正確に再現す
るためには、S形状の濃度対logE特性曲線を避けた
方が良く、濃度0.8〜1.8間での露光範囲を通して
直線に維持するために非常な注意をはらって、「鋸(sa
w )状」の形状を持ち、そしてまたハイライトディテー
ルを明確にするために急な足部を持つ、好ましい形状を
形成した方が良いとの認識がなされている。瞬間コント
ラストが好ましい値に到達し、一般的に、全体露光量範
囲の過程の上方の値を越えない場合に、この直線露光ス
ケールは、瞬間コントラストと対数露光量との曲線を生
成する。前記 Kuwashimaの特許公報の図3は、全体露光
量範囲の上方おおよそ1.2の大体一定な値(例えば、
この一定値は、濃度対logE曲線の直線性質による)
を有する瞬間コントラストを表わす。実際、瞬間コント
ラスト1.2(1.0でない)を有する好ましい再現を
説明するので、彼等は、彼等が述べている、正確な、忠
実な再現を作成するという目標を達成できない。そうで
なければ、正確な再現を作成することは、1.0である
再現のコントラストを必要としたであろうから、正確な
再現では無かったであろう。
【0016】欧州特許第0533033号A1公報にお
いて、Kubotera等は、分光増感よりも高温で化学増感を
実施するハロゲン化銀乳剤を製造する方法を記載する。
この方法は、上部スケールにおいてコントラストを高め
る性能の改善を導入する。しかし、彼等は、低濃度から
中濃度、高濃度への全体的な露光量範囲に渡って直線性
を維持しながら、階調(コントラスト)の改善を望んで
いることを指摘する。
【0017】米国特許第4,902,609号公報にお
いて、Hahmは、少量の緑増感色素を有する赤感性乳剤を
偽(false )増感することによりカラーネガペーパーの
露光ラティチュードを改善する方法を記載する。この方
法の成果は、高露光量領域に少量のシアン色素を加える
ことにより、赤等のカラーの彩度を減じることである。
緑増感色素を有する赤感性層を偽増感すると、赤もしく
は青等の色が加えられたシアン色素を生じる。追加され
たシアンカラーが、赤もしくは青色素画像を暗くして、
それがよりコントラストを有するように見えるようにす
る。
【0018】Hahmに似ているものは、Waki等のものであ
り、米国特許第5,084,374号公報には、青増感
色素を有する緑および赤感光性乳剤を偽増感することに
より達成されるカラープリントの高濃度範囲の陰影部デ
ィテールを改良することが記載されている。この技法
は、彩度を減ずるHahmと同じ欠点を有している。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明によって克服さ
れるべき従来製品の欠点は、現在のカラーペーパー製品
が、低露光量領域の色およびコントラストを不満足なも
のにする、低露光量領域のコントラストを高くすること
無しには、高濃度露光量に十分な陰影部ディテールを提
供できないということである。
【0020】高濃度コントラストおよび低濃度カラーを
改良した写真要素を提供することが本発明の目的であ
る。本発明の目的は、全体的に調子再現が改良され、陰
影部ディテールが高められた、カラーネガ反射プリント
感光性材料を提供することである。本発明の更なる目的
は、より低濃度で好ましい彩度およびコントラストを維
持しながら、高濃度での彩度を改良したカラープリント
を作成することである。
【0021】更に、本発明の目的は、カラーネガペーパ
ーのプリントのラティチュードを高めることである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の上記等の目的
は、一般的に、シアンカラー生成ハロゲン化銀乳剤層も
しくはマゼンタカラー生成ハロゲン化銀乳剤層であっ
て、前記少なくとも一層が、瞬間コントラストが1.0
である点から少なくとも0.6logEの露光量範囲を
有しており、そして前記層の瞬間コントラストが、前記
露光量範囲の少なくとも70%を越えて増加する露光量
の関数として増加する層を提供することによって達成さ
れる。
【0023】
【具体的な態様】濃度対logE曲線を用いることは、
写真工業で普通に行われ、対数的に増加する露光量
(E)に従って得られる濃度(D)の量の関係を記載す
る。図1および2では、二種類の市販のカラーネガペー
パーの赤(R)、緑(G)および青(B)特性レスポン
ス(実線)を、対数露光量増加の関数として与える。
【0024】本明細書で用いる「ポイントガンマ」、も
しくは「瞬間コントラスト」の用語を、露光量変化の関
数としての濃度変化量として定義する。従って: ポイントガンマ=瞬間コントラスト=dD/dlog−
E である。
【0025】瞬間コントラストもしくはポイントガンマ
の定義は、先に参照したKuwashimaケース(米国特許第
4,792,518号)に定義されるものと同じであ
る。図1および2では、赤(R’)、緑(G’)および
青(B’)レスポンスの瞬間コントラスト(点線)もま
た、対数露光量増加の関数として示されている。図1お
よび2から明かなように、対数露光量の関数としての瞬
間コントラストは釣鐘形状分布である。これは、瞬間コ
ントラストが露光量の関数として連続的に変化すること
を意味する。低露光量では、最小濃度(Dmin)で、瞬間
コントラストはゼロであり、一本調子に最大まで増加す
る。より高い露光量では、瞬間コントラストは、最大露
光量(Dmax)に到達するまで減少し、そして瞬間コント
ラストはゼロになる。
【0026】本発明は、瞬間コントラストがより高い露
光量で減少し、そしてこの減少が、得られるプリントの
陰影部ディテール損失の理由であるとの認識に基いてい
る。従って、望ましいのは、ディテールを高めるために
最小露光量から最大露光量まで連続的に増加する瞬間コ
ントラストを得ることである。最小露光量を、瞬間コン
トラストが、1.0の値に到達する対数露光量軸上の点
として定義する。最大有効露光量を、加わる露光量が、
瞬間コントラストの増加を生成できない(そして従っ
て、瞬間コントラストは、1.0より下のレベルまで落
ちる)、同軸上の点として定義する。コントラストが
1.0よりも小さい場合、調子変化を目で見て認識する
ことは非常に困難である。従って、二点間の差は、要素
の有効露光量範囲を表わし、対数露光量単位で表わされ
る。
【0027】この露光量範囲において、露光量範囲全体
に渡ってコントラストが連続的に、通常通りに増加する
ことが重要である。最適な調子再現のために、ペーパー
を、適正に露光した適当なコントラストのカラーネガを
用いてプリントする方が良い。このペーパーの露光量範
囲は、ネガに記録されている情報の全ての要素を再現で
きることを確実なものとするために、0.6対数露光量
単位よりも大きい方が良い。コントラストがDmin とD
max との間で連続的に増加することは、一般的に現実的
でないので、上部スケール濃度の弱まり(減少)は、露
光量の増加に従って予想されることである。
【0028】しかし、最適な調子および色再現のために
は、瞬間コントラストが有効露光量範囲の70%を越え
て増加する方が良いことを我々は見出した。この比率
を、瞬間コントラストが1.0の初期値に達する点から
最大瞬間コントラストの露光量範囲を測定することによ
り決定する。この露光量範囲を、「a」とする。総露光
量範囲は、瞬間コントラストが1.0より下に下がる瞬
間コントラスト範囲上の点の間の露光量範囲である。
「b」値は、最大瞬間コントラストと瞬間コントラスト
が1.0より下に下がる点との間の露光量範囲を表わ
す。そして、増加するコントラストの部分の比率「f」
を、次式によって表わす: f=a/(a+b)×100 濃度対logE曲線中の本発明のこれらの非線型条件
は、同じスペクトル感受性であるが、同一の色記録中で
異なる感度およびコントラストを有する二つ以上のハロ
ゲン化銀乳剤層を組み合せることによって達成されてい
る。最も簡単な場合では、同じスペクトル感受性を有す
る二種類の乳剤を、カラーネガペーパーの単一の層中で
組み合せる。それらの個々の感受性を、粒子エッジ長も
しくはサイズまたはサイズ分散度を変える等の種々の技
法を用いて、または各粒子に与える増感剤もしくは減感
剤の量を変えることによって、調節することができる。
コントラストコントロールを、単に、存在する各乳剤の
量を変えること、または増感剤もしくは減感剤として作
用する有機もしくは無機添加剤を乳剤に用いることによ
り、行うことができる。
【0029】本発明を達成する好ましい方法では、各色
記録は、感光性要素中の別の層に塗布しても良い同じス
ペクトル感受性の二種類以上のハロゲン化銀乳剤からな
り、もしくはそれ等を、前記感光性要素の単一の層中に
組み合せてもよい。同じスペクトル感受性の二つ乳剤の
組合せは、他方とはそれ等自身の唯一の感受性およびコ
ントラストが異なる。それ等の組合わさったレスポンス
は、唯一かつ好ましい調子スケールおよび改良された色
再現を有するカラーネガプリントを作成する様式等にお
いて、カラーペーパー上への露光量が増加するにつれて
瞬間コントラストが増加する独特の調子スケールを提供
する。
【0030】従って、本発明の好ましいカラーペーパー
を作成するため、カラーペーパーの上部スケール(高濃
度)ラティチュードを拡張し、同時に、より低いスケー
ル(低濃度)コントラストを高くすること無しに、上部
スケールコントラストを増加することにより、拡張する
ことが必要である。カラーペーパーのこの複雑さは、本
発明まで決して達成されていない。
【0031】この好ましい態様を達成するため、概して
単一の乳剤構成より多い複合特性曲線を、各色記録にお
いて用いなければならないことを我々は見出した。さら
に、各乳剤は、異なる感度でなければならず、個々の特
性曲線を組み合せたとき、好まし特性曲線が生じるよう
に、二つの乳剤は、コントラストが異ならなければなら
ない。
【0032】好ましくは、本発明のカラーペーパー上の
好ましい画像は、少なくとも、赤増感乳剤もしくは乳剤
(複数)を含む層が、瞬間ガンマが1.0に到達する点
から0.6logEを越える露光量範囲(aRed )を有
し、そして前記要素の瞬間ガンマが、前記露光量範囲を
越えて増加する露光量の関数として増加する場合に形成
される。より好ましい露光量範囲は、高濃度範囲での良
好なコントラストのために、瞬間ガンマが1.0に到達
する点から0.7logEである。
【0033】本発明のカラー写真用ペーパーは、赤増感
乳剤もしくは緑増感乳剤を持つ層のみが、瞬間ガンマが
1.0に到達する点から0.6logEを越える規定す
る露光量範囲を有し、そして前記瞬間ガンマが、前記露
光量範囲を越えて増加する露光量の関数として増加する
場合に改良された性能を有する。しかし、本発明のより
好ましいカラーペーパーは、赤および緑感性層の両方
が、瞬間ガンマが1.0に到達する点から0.6log
Eを越える露光量範囲を有し、そして前記緑層の瞬間ガ
ンマが、前記露光量範囲を越えて増加する露光量の関数
として増加する場合に形成されるということが見出され
た。三種類の色記録層、青、緑および赤増感層の全て
が、瞬間ガンマが1.0に到達する点から0.6log
−Eを越える露光量範囲を有し、そして各層の瞬間ガン
マが、前記露光量範囲を越えて増加する露光量の関数と
して増加することが最も好ましい。
【0034】前記露光量範囲を越えて増加する露光量の
関数としての瞬間ガンマ増加は、連続となることができ
る。あるいは、瞬間ガンマ増加は、連続増加から約15
%までのずれ、もしくはより好ましくは連続増加から1
0%までのずれを含んでも良い。そのようなずれは、カ
ラープリントの観者に著しく目立ちはしないが、低濃度
領域の良好な彩度およびコントラストを有する、最良の
高濃度コントラストのためには、一般的に連続増加が好
ましいと信じられている。本明細書で用いる「赤感性
層」、「青感性層」、もしくは「緑感性層」の用語は、
同じ感光性であるが異なるスピードおよびコントラスト
特性を有する複数の層を含むと考えることができる。こ
れらの乳剤は、別の層の形となっても良く、もしくは配
合乳剤の単一色増感単一層を写真要素に用いるように、
この乳剤を混合しても良い。
【0035】本発明の乳剤もしくは乳剤(複数)に使用
するのに適した材料についての以下の考察では、リサー
チディスクロージャー,1989年12月、アイテム 308119
を参照する。そしてこの文献を以後「リサーチディスク
ロージャー」の用語で示す。本願で引用する特許および
刊行物を含む上記リサーチディスクロージャー内容は参
照することにより本発明の内容とする。次の引用する章
はリサーチディスクロージャーの章である。
【0036】この乳剤を、ポリメチン色素クラス等(シ
アニン類、メロシアニン類、複合シアニン類およびメロ
シアニン類、オキソノール類、ヘミオキソノール類、ス
チリル類、メロスチリル類およびストレプトシアニン類
等を含む)の写真技術分野において公知の色素を用いて
分光増感することができる。特に、本発明の要素に関連
して、すでに特許されている、米国特許出願第07/9
78,589号(1992年11月19日出願)および
同07/978,568号(1992年11月19日出
願)各明細書に開示される低汚染増感色素を用いること
は有利であろう。
【0037】更に、この乳剤を、乳剤粒子の表面で混合
した色素凝集体を形成する二種類以上の増感色素の混合
物を用いて増感することができる。混合色素凝集体を使
用すると、乳剤の分光感度を、二種類以上の色素のピー
ク感度(λ−max )波長の極大間のいずれの波長にも調
節することが可能となる。二種類以上の増感色素が、ス
ペクトル(即ち、青、または緑もしくは赤、および緑以
外+赤もしくは青+赤または緑+青)の同じ部分を吸収
する場合、これを実施することは特に価値がある。分光
増感色素の機能は、画像色素として記録するネガに記録
される情報を調節することであるので、カラーネガの画
像色素のλ−max に、もしくはλ−maxの近くにピーク
分光感度を置くことにより、最適な好ましいレスポンス
を生成する。 更に、本発明のの乳剤は、その光吸収特
性が実質的に異なる分光増感色素の混合物を含むことが
できる。例えば、米国特許第4,902,609号公報
において、Hahmは、より少量の緑分光増感色素を、主に
赤分光感度を有するハロゲン化銀乳剤に加えることによ
り、カラーネガペーパーの有効露光ラティチュードを拡
張する方法を記載する。この場合、赤増感乳剤を緑光に
対して露光する場合、有るとしてもレスポンスは小さ
い。しかし、大量の緑光に対して露光する場合、適当な
量のシアン画像色素が、マゼンタ画像色素に加えて生成
され、それが追加的なコントラスト、そして拡張した露
光ラティチュードを持つように見せる。
【0038】米国特許第5,084,374号公報にお
いて、Waki等は、赤分光増感した層および緑分光増感し
た層の両方を青光に対して増感したハロゲン化銀カラー
写真要素を記載する。Hahm同様、第二の増感剤を少量、
主たる増感剤に加える。これらの画像生成層に青光照射
の大量の十分な露光を与えると、イエロー画像色素を生
成して主たる露光を補足する。主吸収が異なる第二の分
光増感色素を加えるこの方法を「偽増感」と呼ぶ。
【0039】本発明の前記要素に用いるハロゲン化銀乳
剤は、一般的にネガ型である。適切な乳剤とその製造法
ならびに化学増感および分光増感方法はI〜IV章に記載
されている。着色物質および現像改良剤はV 章と XXI章
に記載されている。ベヒクルはIX章に記載され、各種の
添加剤、例えば、蛍光増白剤、カブリ防止剤、安定剤、
光吸収材料および光散乱材料、硬膜剤、塗布助剤、可塑
剤、滑剤およびつや消し剤は、例えば、V 、VI, VIII,
X 、XI, XII および XVIの章に記載されている。製造法
は XIV章とXV章に、他の層と支持体はXIII章とXVII章
に、処理法と薬剤は XIX章とXX章に、および各種露光法
はXVIII 章にそれぞれ記載されている。製造方法は、XI
V 章およびXV章に記載され、その他の層および支持体は
XIII章およびXVII章に、処理方法および処理剤はXIX 章
およびXX章に、そして露光代替物はXVIII 章に記載され
ている。
【0040】塩化銀、塩臭化銀、塩臭沃化銀、臭化銀、
臭沃化銀、もしくは塩沃化銀等のいずれのハロゲン化銀
の組合せも用いることができる。カラーペーパーの急速
処理の必要性のために、塩化銀乳剤が好ましい。いくつ
かの場合では、少量の臭化物、もしくは沃化物、または
臭化物および沃化物を含有する塩化銀乳剤を含有する塩
化銀乳剤が好ましく、一般的には、臭化物は2.0モル
%未満、沃化物は1.0モル%未満である。乳剤を生成
する場合の臭化物もしくは沃化物添加は、沃化カリウム
もしくは臭化ナトリウム等の可溶性ハロゲン化物源、ま
たは有機臭化物もしくは沃化物、または臭化銀もしくは
沃化銀等の無機不溶性ハロゲン化物から生じる。
【0041】ハロゲン化銀乳剤粒子の形状は、立方、疑
似立方、八面体、十四面体もしくは平板状となることが
できる。熟成環境、もしくは還元環境等のいずれの適当
な環境においても沈澱させることができる。ハロゲン化
物割合および形態が異なる乳剤の沈澱に関する詳細な文
献は、米国特許第3,618,622号(Evans );同
4,269,927号(Atwell);同4,414,30
6号(Wey );同4,400,463号(Maskasky);
同4,713,323号(Maskasky);同4,804,
621号(Tufano等);同4,738,398号(Taka
da等);同4,952,491号(Nishikawa 等);同
4,493,508号(Ishiguro等);同4,820,
624号(Hasebe等);同5,264,337号(Mask
asky);および欧州特許第534,395号(Brust )
の各公報である。
【0042】一つ以上の層において、同じ様に分光増感
した乳剤を組み合せることができるが、得られる濃度対
logE曲線およびその対応する瞬間コントラスト曲線
が、同じ様に分光増感した乳剤を組み合せた瞬間コント
ラストが一般的に露光量の関数として増加するようにな
るべきであり、同じ分光感度を有する乳剤の組合せは、
そのようになる方が良い。
【0043】乳剤沈澱は、銀イオン、ハロゲン化物イオ
ンの存在下、そして少なくとも粒子成長時に、解こう剤
を含む水性分散媒体の存在下で実施される。沈澱温度、
pHおよび分散媒体中の銀イオンおよびハロゲン化物イ
オンの相対的割合をコントロールすることにより、粒子
構造および特性を選択することができる。カブリを避け
るためには、習慣的に沈澱を平衡点(銀イオンおよびハ
ロゲン化物イオン活性度が等しくなる点)のハロゲン化
物側で実施する。これらの基本的パラメーターの操作
は、乳剤沈澱記載を含む引例によって具体的に説明され
ており、更に、米国特許第4,497,895号(Mats
uzaka 等)、同4,728,603号(Yagi等)、同
4,755,456号(Sugimoto)、同4,847,1
90号(Kishita 等)、同5,017,468号(Joly
等)、同5,166,045号(Wu)、欧州特許第03
28042号(Shibayama 等)および同0531799
号(Kawai )の各公報に具体的に説明されている。
【0044】沈澱時に分散媒体中に存在する還元剤を用
いて、粒子の感度を高めることができ、それは米国特許
第5,061,614号(Takada等)、同5,079,
138号および欧州特許第0434012号(Takad
a)、米国特許第5,185,241号(Inoue )、欧
州特許第0369491号(Yamashita 等)、同037
1338号(Ohashi等)、同435270号および同0
435355号(Katsumi)、並びに同第043879
1号(Shibayama )の各公報に具体的に説明されてい
る。化学増感したコア粒子は、シェルの沈澱のためのホ
ストとしてはたらくことができ、米国特許第3,20
6,313号および同3,327,322号(Porter
等)、同3,761,276号(Evans )、同4,03
5,185号(Atwell)、並びに同4,504,570
号(Evans )の各公報に具体的に説明されている。
【0045】ドーパント(銀イオンおよびハロゲン化物
イオン以外の粒子吸蔵)を用いて、粒子構造および特性
を改良することができる。第VIII族金属イオン(Fe、
Co、Niおよびプラチナ金属(pm)、Ru、Rh、
Pd、Re、Os、Ir並びにPt)、Mg、Al、C
a、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Cu、Zn、Ga、
As、Se、Sr、Y、Mo、Zr、Nb、Cd、I
n、Sn、Sb、Ba、La、W、Au、Hg、Tl、
Pb、Bi、CeおよびUを含む周期律3〜7のイオン
類を、沈澱中に導入することができる。このドーパント
類を用いて、 (a)(a1)直接陽画もしくは(a2)ネガ型乳剤の
感度を高め、 (b)(b1)高照度相反則不軌もしくは(b2)低照
度相反則不軌を減らし、 (c)コントラストを(c1)強くし、(c2)弱く
し、もしくは(c3)コントラストの変動を少なくし、 (d)圧力感受性を減らし、 (e)色素減感を減らし、 (f)安定性を増加し、 (g)最小濃度を少なくし、 (h)最大濃度を増加し、 (i)室内光下ハンドリングを改良し、 (j)より短い波長(例えば、X線もしくはガンマ線)
照射に応答する潜像生成を強めることができる。いくつ
かの場合、多価金属イオン(pvmi)が有効である。
【0046】ホスト粒子およびドーパントの選択(その
濃度、いくつかの使用では、ホスト粒子内の位置および
/もしくはその原子価を含む)を変えて、目的の写真特
性を達成することができる。それは、B. H. Carroll に
よる、Photographic Scienceand Engineering, vol.24,
No.6 1980 11/12, 265-267ページ(pm、Ir、a、
bおよびd);米国特許第1,951,933号(Hoch
stetter )公報(Cu);米国特許第2,628,16
7号(De Witt )公報(Tl、a、c);米国特許第
2,950,972号(Mueller )公報(Cd、j);
米国特許第3,687,676号(Spance等)公報およ
び米国特許第3,761,267号(Gilman等)公報
(Pb、Sb、Bi、As、Au、Os、Ir、a);
米国特許第3,890,154号(Ohkubu等)公報(VI
II、a);米国特許第3,901,711号(Iwaosa
等)公報(Cd、Zn、Co、Ni、Tl、U、Th、
Ir、Sr、Pb、b1);米国特許第4,173,4
83号(Habu等)公報(VIII、b1);米国特許第4,
269,927号(Atwell)公報(Cd、Pb、Cu、
Zn、a2);米国特許第4,413,055号(Weyd
e )公報(Cu、Co、Ce、a2);米国特許第4,
452,882号(Akimura 等)公報(Rh、i);米
国特許第4,477,561号(Menjo 等)公報(p
m、f);米国特許第4,581,327号(Habu)公
報(Rh、c1、f);米国特許第4,643,965
号(Kobuta等)公報(VIII、Cd、Pb、f、c2);
米国特許第4,806,462号(Yamashita 等)公報
(pvmi、a2、g);米国特許第4,828,96
2号(Grzeskowiak 等)公報(Ru+Ir、b1);米
国特許第4,835,093号(Janusonis )公報(R
e、a1);米国特許第4,902,611号(Leubne
r 等)公報(Ir+4);米国特許第4,981,78
0号(Inoue 等)公報(Mn、Cu、Zn、Cd、P
b、Bi、In、Tl、Zr、La、Cr、Re、VII
I、c1、g、h);米国特許第4,997,751号
(Kim )公報(Ir、b2);米国特許第5,057,
402号(Kuno)公報(Fe、b、f);米国特許第
5,134,060号(Maekawa 等)公報(Ir、b、
c3);米国特許第5,134,060号(Maekawa
等)公報(Ir、b、c3);米国特許第5,164,
292号(Kawai 等)公報(Ir+Se、b);米国特
許第5,166,044号および同5,204,234
号(Asami )公報(Fe+Ir、a2、b、c1、c
3);米国特許第5,166,045号(Wu)公報(S
e、a2);米国特許第5,229,263号(Yoshid
a 等)公報(Ir、b、c3);米国特許第5,13
4,060号(Maekawa 等)公報(Ir+Fe/Re/
Ru/Os、a2、b1);米国特許第5,264,3
36号(Merchetti 等)公報(Ir、b、c3);米国
特許第5,134,060号および同5,268,26
4号(Maekawa 等)公報(Fe、g);欧州特許第02
44184号(Komarita等)公報(Ir、Cd、Pb、
Cu、Zn、Rh、Pd、Pt、Tl、Fe、d);欧
州特許第0488737号および同0488601号
(Miyoshi 等)公報(Ir+VIII /Sc/Ti/V/C
r/Mn/Y/Zr/Nb/Mo/La/Ta/W/R
e、a2、b、g);欧州特許第0368304号(Ih
ama 等)公報(Pd、a2、g);欧州特許第0509
674号(Murakami等)公報(VIII、Cr、Zn、M
o、Cd、W、Re、Au、a2、b、g)および国際
公開第WO93/02390号(Budz)公報(Au、
g);米国特許第3,672,901号(Ohkubo等)公
報(Fe、a2、ol);米国特許第3,901,71
3号(Yamasue 等)公報(Ir+Rh、f);並びに欧
州特許第0488737号(Miyoshi 等)公報に具体的
に説明されている。
【0047】ドーパント金属が配位錯体の形状(特に、
テトラ−およびヘキサ−配位錯体)で沈澱時に存在する
する場合、金属イオンおよび配位リガンドを粒子内に吸
蔵することができる。ハロ、アクオ、シアノ、シアネー
ト、フルミネート、チオシアネート、セレノシアネー
ト、ニトロシル、チオニトロシル、オキソ、カルボニル
およびエチレンジアミン四酢酸(EDTA)リガンド等
の配位リガンドが、開示されており、いくつかの場合で
は、乳剤特性を改良することが観察されている。このこ
とは、米国特許第4,847,191号(Grzeskowiak
);同4,933,272号、同4,981,781
号、および同5,037,732号(McDugle 等);同
4,937,180号(Marchetti );同4,945,
035号(Keevert 等);同5,112,732号(Ha
yashi );欧州特許第0509674号(Murakami
等);同0513738号(Ohya等);国際公開第91
/10166号(Janusonis );同92/16876号
(Beavers );ドイツ国特許DD298、320号各公
報、並びに米国特許出願第08/091,148号(Ol
m 等)明細書に具体的に記載されている。
【0048】米国特許第5,024,931号(Evans
等)公報に説明されているように、オリゴマー配位錯体
を用いても粒子特性を改良することができる。粒子沈澱
時もしくは沈澱後(あるいはハロゲン化物添加を伴う)
のいずれかで、添加剤、カブリ防止剤、色素、および安
定剤と一緒にドーパントを加えることができる。これら
の方法により、僅かに表面下の型の近くもしくは中にド
ーパントの堆積(あるいは乳剤改良効果を伴うかもしれ
ない)を生じることができる。これらは、米国特許第
4,693,965号(Ihama 等)公報(Ir、a
2);同3,790,390号(Shiba 等)公報(VIII
族、a2、b1);同4,147,542号(Habu等)
公報(VIII族、a2、b1);欧州特許第027343
0号(Hasebe等)公報(Ir、Rh、Pt);同031
2999号(Ohshima 等)公報(Ir、f);およびOg
awa の米国法定発明登録第H760号(Ir、Au、H
g、T1、Cu、Pb、Pt、Pd、Rh、b、f)の
各公報に具体的に説明されている。
【0049】減感もしくはコントラスト増加イオンまた
は錯体は、典型的に、追加のエネルギーレベルをホスト
物質のバンドギャップ内深くに導くことにより、光発生
ホールもしくは電子を捕獲するように機能するドーパン
トである。これらの例には、これに限定されないが、第
八〜十族遷移金属(例えば、ロジウム、イリジウム、コ
バルト、ルテニウム、およびオスミウム)の簡単な塩類
および錯体類、並びに米国特許第4,933,272号
(Mcdugle 等)公報に記載されるニトロシルもしくはチ
オニトロシルリガンドを含有する遷移金属錯体が含まれ
る。具体的な例には、K3 RhCl6 、(NH42
h(Cl5 )H2 O、K2 IrCl6 、K3 IrCl
6 、K2 IrBr6 、K2 IrBr6 、K2 RuCl
6 、K2 Ru(NO)Br5 、K2 Ru(NS)Br
5 、K2 OsCl6 、Cs2 Os(NO)Cl5 、およ
びK2 Os(NS)Cl5 が含まれる。
【0050】表層電子トラップイオン類もしくは錯体類
は、ホスト粒子の格子位置上に追加の正味正電荷を導入
し、そしてまた、追加の空のもしくは部分的に満たされ
ているエネルギーレベルをホスト粒子のバンドギャップ
内深くに導くことをしないドーパントである。六配位遷
移金属ドーパント錯体の場合、ホスト粒子内への置換
は、銀イオンおよび六つの隣接ハロゲン化物イオン(集
合的に七空格子点イオンと呼ぶ)の結晶構造からの脱落
が必要である。七空格子点イオンは、−5の正味電荷を
表わす。−5よりも正である正味電荷を有する六配位ド
ーパント錯体は、局部格子位置上へ正味正電荷を導入
し、表層電子トラップとして機能することができる。追
加の正電荷が存在すると、クーロン力に抗する散乱中心
として作用し、これにより、潜像生成の速度性を変え
る。
【0051】電子的構造に基づいて、普通の表層電子ト
ラップイオンもしくは錯体を、(i)充填原子化殻もし
くは(ii)リガンドによって与えられる大きな結晶場エ
ネルギーのために、リガンドもしくは金属に基づく低位
未充填もしくは部分充填軌道を持たない低スピン、半充
填d殻金属イオンもしくは錯体、を有する金属イオンも
しくは錯体として分類することができる。クラス(i )
タイプドーパントの古典的例は、第二族の二価の金属錯
体、例えば、Mg(2+)、Pb(2+)、Cd(2
+)、Zn(2+)、Hg(2+)、およびTl(3
+)である。いくつかのタイプ(ii)ドーパントには、
シアニドおよびチオシアネート等の強結晶場リガンドを
持つ八族錯体が含まれる。これらには限定されないが、
例には、米国特許第3,672,901号(Ohkubo)公
報に記載されている鉄錯体;並びに米国特許第4,94
5,035号(Keevert )公報に開示されているレニウ
ム、ルテニウム、およびオスミウム錯体;並びに米国特
許第5,252,456号(Ohshima 等)公報に開示さ
れているイリジウムおよびプラチナ錯体が含まれる。好
ましい錯体は、K4 Fe(CN)6 、K4 Ru(CN)
6 、K4 Os(CN)6、K2 Pt(CN)4 、および
3 Ir(CN)6 等の低原子価シアニド錯体のアンモ
ニウムおよびアルカリ金属塩である。このタイプのより
高い酸化状態の錯体(K3 Fe(CN)6 およびK3
u(CN)6 等)も、表層電子トラップ特性を持つこと
ができる。特に、ホスト粒子のバンドギャップ内に存在
するいくつかの部分充填電子状態が、光チャージキャリ
アーとの限定される相互作用を示す場合である。
【0052】粒子表面に取り込む、カブリ防止剤、安定
剤および色素等の乳剤添加物も、沈澱時に乳剤に添加す
ることができる。分光増感色素の存在下での沈澱は、米
国特許第4,183,756号(Locker)、同4,22
5,666号(Locker等)、同4,683,193号お
よび同4,828,972号(Ihama 等)、同4,91
2,017号(Takagi等)、同4,983,508号
(Ishiguro等)、同4,996,140号(Nakayama
等)、同5,077,190号(steiger )、同5,1
41,845号(Brugger 等)、同5,153,116
号(Metoki等)、欧州特許第0287100号(Asami
等)、並びに同0301508号(Tadaaki等)各公報
に具体的に説明されている。非色素添加物は、米国特許
第4,705,747号(Klotzer 等)、同4,86
8,102号(Ogi 等)、同5,015,563号(Oh
ya等)、同5,045,444号(Bahnmuller等)、同
5,070,008号(Maeka 等)、および欧州特許第
0392092号(Vandenabeele等)各公報に具体的に
説明されている。
【0053】本発明では、前記材料の化学増感を、種々
の公知の化学増感剤のいずれによっても達成することが
できる。本明細書に記載した乳剤は、増感色素、強式増
感剤、乳剤熟成剤、ゼラチンもしくはハロゲン転化抑制
剤等のその他の添加物を、追加の化学増感の前、途中も
しくは後に、有していてもよく、もしくは有していなく
ても良い。
【0054】硫黄、硫黄+金もしくは金のみの増感を用
いることは、非常に有効な増感剤となる。典型的な金増
感剤は、塩化金、ジチオ硫酸金、水性コロイド状金スル
フィドもしくは金(アウロスビス(1,4,5−トリメ
チル−1,2,4−トリアゾリウム−3−チオレート)
・テトラフルオロボレートである。硫黄増感剤には、チ
オ硫酸塩、チオシアネートもしくはN,N’−カルボボ
チオイル−ビス(N−メチルグリシン)を含んでも良
い。
【0055】汚染還元剤として一種類以上のカブリ防止
剤を添加することも、ハロゲン化銀システムでは一般的
である。4−ヒドロキシ−6−メチル−(1,3,3
a,7)−テトラアザインデン等のテトラアザインデン
類を、安定剤として一般的に用いる。1−フェニル−5
−メルカプトテトラゾールもしくはアセトアミド−1−
フェニル−5−メルカプトテトラゾール等のメルカプト
テトラゾール類も有効である。アリールチオスルフィネ
ート類(トリル−チオスルホネート、またはトリルチオ
スルフィネートもしくはそれのエステル類等、のアリー
ルスルフィネート類)も、特に有用である。
【0056】本発明の材料を、当該技術分野のおいて公
知のいずれの方法およびいずれの組合せでも、写真要素
に用いることができる。典型的には、この写真材料を、
ハロゲン化銀乳剤に組み入れ、この乳剤を層として支持
体上に塗布し写真要素の一部を形成する。あるいは、こ
の材料を、現像時に、この材料が、酸化した発色現像主
薬等の現像生成物と反応的に組合わさる、前記ハロゲン
化銀乳剤層に隣接する位置に組み入れることができる。
このように、本明細書で用いるように、「組合わさる」
の用語は、化合物が、ハロゲン化銀乳剤層、もしくは処
理時にハロゲン化銀現像生成物と反応できる隣接位置に
存在することを意味する。
【0057】種々の成分の移動をコントロールするた
め、成分分子中に高分子量の疎水性物質もしくは「バラ
スト」基を含むことが望ましい。代表的なバラスト基に
は、置換または非置換の炭素数8〜40のアルキルもし
くはアリール基が含まれる。代表的な、それらの基上の
置換基には、典型的に炭素数1〜40である、アルキ
ル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、アルキル
チオ、ヒドロキシ、ハロゲン、アルコキシカルボニル、
アリールオキシカルボニル、カルボキシ、アシル、アシ
ルオキシ、アミノ、アニリノ、カルボンアミド、カルバ
モイル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ス
ルホンアミド、およびスルファモイル基が含まれる。ま
た、そのような置換基は、更に置換されていても良い。
【0058】特に断らない限り、本明細書および特許請
求の範囲を通して、置換可能な水素を持つ基(例えば、
アルキル、アミン、アリール、アルコキシ、複素環等)
を同一視することによるいずれの言及する置換基も、そ
れらの置換基の非置換形態ばかりでなく、それらの、い
ずれの写真的に有用な置換基で置換した形態をも包含す
ると理解される。通常、前記置換基は炭素数30未満で
あり、典型的には、20未満である。
【0059】置換基の典型例には、アルキル、アリー
ル、アニリノ、アシルアミノ、スルホンアミド、アルキ
ルチオ、アリールチオ、アルケニル、シクロアルキルが
含まれ、更に典型的な例は、ハロゲン、シクロアルケニ
ル、アルキニル、複素環、スルホニル、スルフィニル、
ホスホニル、アシル、カルバモイル、スルファモイル、
シアノ、アルコキシ、アリールオキシ、複素環式オキ
シ、シロキシ(siloxy)、アシルオキシ、カルバモイル
オキシ、アミノ、アルキルアミノ、イミド、ウレイド、
スルファモイルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、
アリールオキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニ
ル、アリールオキシカルボニル、複素環式チオ、スピロ
化合物残基および架橋炭化水素化合物残基である。
【0060】この写真要素は、単色要素もしくは好まし
くは多色要素となることができる。多色要素は、スペク
トルの三原色の領域のそれぞれに感度を有する画像色素
生成ユニットを持つ。各ユニットは、与えられるスペク
トル領域に感度を有する単一乳剤層もしくは複数の乳剤
層を含む。前記要素の層(画像生成ユニットの層を含
む)を、当該技術分野において知られている種々の順序
で配列することができる。別のフォーマットでは、スペ
クトルの三原色領域のそれぞれに感度を有する乳剤を単
一のセグメント層として配置することができる。
【0061】典型的な多色写真要素は、それと組合わさ
る少なくとも一つのシアン色素生成カプラーを持つ少な
くとも一つの赤感性ハロゲン化銀乳剤層を含んで成るシ
アン色素画像生成ユニット、それと組合わさる少なくと
も一つのマゼンタ色素生成カプラーを持つ少なくとも一
つの緑感性ハロゲン化銀乳剤層を含んで成るマゼンタ色
素画像生成ユニット、およびそれと組合わさる少なくと
も一つのイエロー色素生成カプラーを持つ少なくとも一
つの青感性ハロゲン化銀乳剤層を含んで成るイエロー色
素画像生成単位を坦持する支持体から成る。
【0062】本発明の実施では、シアン、マゼンタ、お
よびイエロー色素画像生成ユニットの一つ以上を、その
補色(それぞれ、赤、緑、および青)以外のスペクトル
領域に対して分光増感しても良いことが考えられる。特
に、米国特許第4,619,892号(Simpson 等)公
報に記載するように、色素画像生成ユニットの一つ以上
を、赤外のスペクトル領域に対して増感しても良い。こ
の写真要素は、フィルター層、中間層、上塗り層、下引
き層等の追加の層を含むことができる。
【0063】本発明の写真要素に用いることができる典
型的なカプラー、安定剤、およびカプラー溶剤は、以下
に示すものである:
【0064】
【化1】
【0065】
【化2】
【0066】
【化3】
【0067】
【化4】
【0068】
【化5】
【0069】
【化6】
【0070】
【化7】
【0071】
【化8】
【0072】
【化9】
【0073】 溶剤 S−1 フタル酸ジブチル S−2 燐酸トリトリル S−3 N,N−ジエチルドデカンアミド S−4 トリス(2−エチルヘキシル)ホスフェート S−5 酢酸2−(2−ブトキシエトキシ)エチル S−6 2,5−ジ−t−ペンチルフェノール S−7 アセチルクエン酸トリブチル UV安定剤(UV吸収剤)
【0074】
【化10】
【0075】
【化11】
【0076】安定剤
【0077】
【化12】
【0078】
【化13】
【0079】必要ならば、リサーチディスクロージャー
(Research Disclosure )、アイテム 34390 1992 年11
月,(Kenneth Mason Publication Ltd., Dudley Annex,
12aNorth Street, Emsworth, Hampshire PO10 7DQ, Eng
land によって出版) に記載されるように、この写真要
素を塗布した磁性層と一緒に用いることもできる。本発
明の要素に関連して、種々のタイプの硬膜剤が有用であ
る。特に、ビス(ビニルスルホニル)メタン、ビス(ビ
ニルスルホニル)メチルエーテル、1,2−ビス(ビニ
ルスルホニル−アセトアミド)エタン、2,4−ジクロ
ロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジン、トリアクリロイ
ルトリアジン、およびピリジニウム,1−(4−モルホ
リニルカルボニル)−4−(2−スルホエチル)−,分
子内塩が有用である。また、米国特許第4,418,1
42号、同4,618,573号、同4,673,63
2号、同4,863,841号、同4,877,724
号、同5,009,990号および同5,236,82
2号各公報に開示されている、いわゆる即動型硬膜剤も
有用である。
【0080】カップリング脱離基は、当該技術分野では
周知である。これ等の基は、カプラーの化学当量を決定
(即ち、それが、二当量カプラーであるか、もしくは四
当量カプラーであるかどうか)することができ、または
カプラーの反応性を改良することができる。それらの基
は、カプラーから放出された後に、色素生成、色素色相
調節、現像促進もしくは抑制、漂白促進もしくは抑制、
電子移動促進、色補正等の機能を果たすことにより、カ
プラーが塗布されている層もしくは写真記録材料中の他
の層に、有利な影響を及ぼすことができる。
【0081】カップリング位置に水素があると、四当量
カプラーを提供し、もう一つのカップリング脱離基があ
ると、通常二当量カプラーを提供する。そのようなカッ
プリング脱離基の代表的クラスには、例えば、クロロ、
アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロ−オキシ、スルホ
ニルオキシ、アシルオキシ、アシル、ヘテロシクリル、
スルホンアミド、メルカプトテトラゾール、ベンゾチア
ゾール、メルカプトプロピオン酸、ホスホニルオキシ、
アリールチオ、およびアリールアゾが含まれる。これら
のカップリング脱離基は、当該技術分野の例えば、米国
特許第2,455,169号、同3,227,551
号、同3,432,521号、同3,476,563
号、同3,617,291号、同3,880,661
号、同4,052,212号、および同4,134,7
66号;並びに英国特許公報および公開された出願明細
書第1,466,728号、同1,531,927号、
同1,533,039号、同2,006,755A号お
よび同2,017,704A号に記載されている(参照
することにより本明細書の内容とする)。
【0082】酸化した発色現像主薬と反応してマゼンタ
色素を生成するカプラーは:米国特許第2,600,7
88号、同2,369,489号、同2,343,70
3号、2,311,082号、同2,908,573
号、同3,062,653号、同3,152,896
号、同3,159,429号各公報および「Farbkupple
r-Eine Literatur Ubersicht」、Agfa Mitteilungen 発
行、Band III、126-156 頁(1961)、のような代表的な特
許公報および刊行物に記載されている。好ましくは、そ
の様なカプラーは、酸化した発色現像主薬と反応してマ
ゼンタ色素を生成するピラゾロン類、ピラゾロトリアゾ
ール類、もしくはピラゾロベンゾイミダゾール類であ
る。
【0083】特に好ましいカプラーは、1H−ピラゾロ
[5,1−c]−1,2,4−トリアゾール、および1
H−ピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾー
ルである。1H−ピラゾロ[5,1−c]−1,2,4
−トリアゾールカプラーの例は、英国特許第1,24
7,493号、同1,252,418号、同1,39
8,979号、米国特許第4,443,536号、同
4,514,490号、同4,540,654号、同
4,590,153号、同4,665,015号、同
4,822,730、同4,945,034号、同5,
017,465号、および同5,023,170各公報
に記載されている。1H−ピラゾロ[1,5−b]−
1,2,4−トリアゾールの例は、欧州特許出願第17
6,804号、同177、765号明細書、米国特許第
4,659,652号、同5,066,575号、およ
び同5,250,400号各公報に見出すことができ
る。
【0084】典型的なピラゾロトリアゾールカプラー
を、次式のマゼンタ−1で表わす:
【0085】
【化14】
【0086】(式中、R1 およびR2 は、独立して、H
もしくは置換基を表わし;Xは、水素もしくはカップリ
ング脱離基であり;そしてZa 、Zb 、およびZc は、
独立して、置換メチン基、=N−、=C−、もしくは−
NH−である、但し、Za −Zb 結合もしくはZb −Z
c 結合のいずれか一方が二重結合であり、他方が単結合
であり、そしてZb −Zc 結合が炭素−炭素二重結合で
有る場合には、それは芳香環の一部を形成することがで
き、そしてZa 、Zb 、およびZc の少なくとも一つ
が、基R2と結合するメチン基を表わすことを条件とす
る) 酸化した発色現像主薬と反応してイエロー色素を生成す
るカプラーは:米国特許第2,875,057号、同
2,407,210号、同3,265,506号、2,
298,443号、同3,048,194号、3,44
7,928号公報および「Farbkuppler-Eine Literatur
Ubersicht」、Agfa Mitteilungen発行、Band III、112
-126 頁(1961)、のような代表的な特許公報および刊行
物に記載されている。そのようなカプラーは、典型的に
開鎖ケトメチレン化合物である。
【0087】特に好ましいものは、例えば、欧州特許出
願第482,552号、同510,535号、同52
4,540号、同543,367号各明細書、および米
国特許第5,238,803号公報に記載されるイエロ
ーカプラーである。典型的な好ましいイエローカプラー
を、次式で表わす:
【0088】
【化15】
【0089】(式中、R3 、Z1 およびZ2 は、それぞ
れ置換基を表わし;Xは、水素もしくはカップリング脱
離基であり;Yは、アリール基もしくは複素環式基を表
わし;Z3 は、>N−と一緒に、窒素含有複素環式基を
形成するのに必要な有機残基であり;そしてQは、3員
〜5員の炭化水素環もしくは環中にN、O、SおよびP
から選ばれる少なくとも一種類のヘテロ原子を持つ3員
〜5員の複素環を形成するのに必要な非金属原子を表わ
す) 特に好ましいものは、Z1 およびZ2 がそれぞれ独立し
てアルキル基、アリール基もしくは複素環式基である場
合である。
【0090】米国特許第2,367,531号、同2,
423,730号、同2,474,293号、同2,7
72,162号、同2,895,826号、同3,00
2,836号、同3,034,892号、同3,04
1,236号、同4,883,746号公報、および
「Farbkuppler-Eine Literatur Ubersicht」、Agfa Mit
teilungen 発行、Band III、156-175 頁(1961)、のよう
な代表的な特許公報および感光物に記載されている、酸
化した発色現像主薬と反応してシアン色素生成するカプ
ラーのような画像色素生成カプラーを前記要素に含むこ
とができる。好ましくは、そのようなカプラーは、酸化
した発色現像主薬と反応してシアン色素生成するフェノ
ール類およびナフトール類である。
【0091】更に好ましいものは、例えば、欧州特許出
願第544,322号、同556,700号、同55
6,777号、同565,096号、同570,006
号および同574,948号各明細書に記載されるシア
ンカプラーである。典型的な好ましいシアンカプラー
を、次式で表わす:
【0092】
【化16】
【0093】(式中、R4 、R8 およびR11は、それぞ
れ水素もしくは置換基を表わし;R5 は、置換基を表わ
し;R6 、R7 およびR10は、それぞれ0.2以上のハ
メット置換基定数σ paraを持つ電子求引性基を表わし、
かつR6 およびR7 のσpara値の合計は0.65以上で
あり;R9 は、0.35以上のハメット置換基定数σ
paraを持つ電子求引性基を表わし;Xは、水素もしくは
カップリング脱離基を表わし;Z4 は、少なくとも一つ
の解離基を持つ窒素含有6員複素環を形成するのに必要
な非金属原子を表わし;Zd は、−C(R10)=および
−N=を表わし;そしてZe およびZf は、それぞれ−
C(R11)=および−N=を表わす) 解離基は、好ましくは水中で3〜12のpKa値を持つ
酸性プロトン(例えば、−NH−、−CH(R)−、
等)を有する。ハメット則は、置換基を有しているベン
ゼン誘導体の反応もしくは平衡に関する置換基の影響を
定量的に議論する目的で、L. P. Hammett によって提唱
されている経験則である。このルールは広範囲に受け入
れられている。ハメット置換基定数値は、文献に記載さ
れているように認めるか、測定することができる。例え
ば、C. Hansch および A.J. Leo による、J. Med. Che
m., 16, 1207(1973) ;J. Med. Chem., 20, 304(197
7);および J.A. Deanによる、Lange's Handbook of Ch
emistry, 12 版. (1979)(McGraw-Hill) を参照された
い。
【0094】米国特許第4,301,235号;同4,
853,319号および同4,351,897号各公報
に記載されるもののような、公知のバラスト基もしくは
カップリング脱離基のいずれも有することができるカプ
ラーの組合せを用いることは有用であろう。本発明の材
料を、処理工程(例えば、漂白もしくは定着)を促進も
しくは改良して画像品質を改良する物質と一緒に用いる
こともできる。欧州特許第193,389号、同30
1,477号;米国特許第4,163,669号、同
4,865,956号、および同4,923,784号
の各公報に記載されるような漂白促進剤放出型カプラー
が有用である。また、考えられることは、核生成剤、現
像促進剤もしくはそれ等の先駆物質(英国特許第2,0
97,140号、同2,131,188号各公報)、電
子移動剤(米国特許第4,859,578号、同4,9
12,025号各公報)、カブリ防止剤および混色防止
剤(ヒドロキノン、アミノフェノール、アミン、没食子
酸の誘導体;カテコール;アスコルビン酸;ヒドラジ
ド;スルホンアミドフェノール等)、および非カラー生
成カプラー、と組合わさる組成物の使用である。
【0095】適当なヒドロキノンカラーカブリ抑制剤に
は、これらに限定されないが、欧州特許第69,079
号;同98,241号;同265,808号;特開昭6
1−233744号;同62−178250号;および
同62−178257号各公報に開示されている化合物
が含まれる。更に、特に考えられるものは、1,4−ベ
ンゼンジペンタン酸,2,5−ジヒドロキシ−D,D,
D’,D’−テトラメチル−,ジヘキシルエステル;
1,4−ベンゼンジペンタン酸,2−ヒドロキシ−5−
メトキシ−D,D,D’,D’−テトラメチル−,ジヘ
キシルエステル;および2,5−ジメトキシ−D,D,
D’,D’−テトラメチル−,ジヘキシルエステルであ
る。更に、本発明の材料を、米国特許第4,992,3
58号;同4,975,360号;および同4,58
7,346号各公報に記載されるような、いわゆる液体
紫外線吸収剤と共に用いることができることが企図され
る。
【0096】本発明の要素と一緒に種々の退色抑制剤を
用いることができる。有機退色抑制剤の典型的な例に
は、ヒドロキノンに代表されるヒンダードフェノール
類、6−ヒドロキシクロマン類、5−ヒドロキシクロマ
ン類、スピロクロマン類、p−アルコキシフェノール類
およびビスフェノール類、没食子酸誘導体、メチレンジ
オキシベンゼン類、アミノフェノール類、ヒンダードア
ミン類、および上記化合物のフェノール性ヒドロキシ基
をシリル化、アルキル化もしくはアシル化することによ
り得られるエーテルまたはエステル誘導体が含まれる。
また、(ビス−サリチルアルドキシメート)ニッケル錯
体および(ビス−N,N−ジアルキルジチオカルバメー
ト)ニッケル錯体に代表される金属錯体塩類も、退色抑
制剤として使用できる。
【0097】有機退色抑制剤の具体的な例を以下に表わ
す。例えば、ヒドロキノン類の例は、米国特許第2,3
60,290号;同2,418,613号;同2,70
0,453号;同2,701,197号;同2,71
0,801号;同2,816,028号;同2,72
8,659号;同2,732,300号;同2,73
5,765号;同3,982,944号;および同4,
430,425号;並びに英国特許第1,363,92
1号、等の公報に記載されており;6−ヒドロキシクロ
マン類、5−ヒドロキシクロマン類、スピロクロマン類
は、米国特許第3,432,300号;同3,573,
050号;同3,574,627号;同3,698,9
09号および同3,764,337号;並びに特開昭5
2−152225号等の公報に開示されており;スピロ
インダン類は、米国特許第4,360,589号公報に
開示されており;アルコキシフェノール類の例は、米国
特許第2,735,765号;英国特許第2,066,
975号;特開昭59−010539および同57−0
19765等の公報に開示されており;ヒンダードフェ
ノール類は、米国特許第3,700,455号;同4,
228,235号;特開昭52−072224号および
同52−006623号等の公報に記載されており;没
食子酸誘導体、メチレンジオキベンゼン類およびアミノ
フェノール類は、米国特許第3,457,079号;同
4,332,886号;および特開昭56−02114
4号の公報にそれぞれ開示されており;ヒンダードアミ
ン類は、米国特許第3,336,135号;同4,26
8,593号;英国特許第1,326,889号;同
1,354,313号および同1,410,846号;
特開昭51−001420号;同58−114036
号;同59−053846号;同59−078344号
等の公報に開示されており;フェノール性ヒドロキシ基
のエーテルもしくはエステル誘導体の例は、米国特許第
4,155,765号;同4,174,220号;同
4,254,216号;同4,279,990号;特開
昭54−145530号;同55−006321号;同
58−105147号;同59−010539号;同5
7−037856号;同53−003263号等の公報
に開示されており;そして金属錯体の例は、米国特許第
4,050,938号および同4,241,155号の
公報に開示されている。
【0098】本発明の要素と一緒に、種々のタイプのポ
リマー添加物を有利に使用することができた。最近の特
許公報(特に、カラーペーパーに関するもの)には、カ
プラー分散体中で油溶性水不溶性ポリマーを使用して、
光、熱および湿度に対する安定性、並びに耐摩耗性を含
むその他の利点、および製品の製造性を改良することが
記載されている。これらは、例えば、欧州特許第32
4,476号、米国特許第4,857,449号、同
5,006,453号および同5,055,386号各
公報に記載されている。好ましい態様では、イエローも
しくはシアン画像カプラー、永久溶剤、並びに高ガラス
転位温度および中位分子量(約40,000)を有する
ビニルポリマーを、一緒に酢酸エチルで溶解して、この
溶液を、ゼラチンおよび界面活性を含んだ水溶液中に乳
化し、微粒子を得て、前記酢酸エチルを蒸発により除去
する。好ましいポリマーには、ポリ(N−t−ブチルア
クリルアミド)およびポリ(メチルメタクリレート)が
含まれる。
【0099】本発明のコンセプトを、リサーチディスク
ロージャー(Research Disclosure) Item 18716, 1979
年11月,(Kenneth Mason Publication Ltd., Dudley An
nex, 12a North Street, Emsworth, Hampshire PO10 7D
Q, England によって出版)に記載される反射カラープリ
ントを得るために用いることもできる。本発明の材料
を、米国特許第4,917,994号公報に記載するp
H調製した支持体上に塗布した写真要素;酸素透過性を
減らした支持体上に塗布した写真要素(欧州特許第55
3,339号公報);エポキシ溶剤(欧州特許第16
4,961号公報);ニッケル錯体安定剤(例えば、米
国特許第4,346,165号;同4,540,653
号および同4,906,559号公報);カルシウム等
の多価カチオン二対する感受性を減らす、米国特許第
4,994,359号公報に有るようなバラスト化した
キレート剤;および米国特許第5,068,171号公
報に記載されているような汚染減少化合物;と組み合せ
て用いることができる。
【0100】本発明と組み合せるのに有用なその他の化
合物は、以下の受け入れ番号を持つDerwent Abstracts
に記載される日本国特許公開公報に開示されている。即
ち:90−072,629、90−072,630;9
0−072,631;90−072,632;90−0
72,633;90−072,634;90−077,
822;90−078,229;90−078,23
0;90−079,336;90−079,337;9
0−079,338;90−079,690;90−0
79,691;90−080,487;90−080,
488;90−080,489;90−080,49
0;90−080,491;90−080,492;9
0−080,494;90−085,928;90−0
86,669;90−086,670;90−087,
360;90−087,361;90−087,36
2;90−087,363;90−087,364;9
0−088,097;90−093,662;90−0
93,663;90−093,664;90−093,
665;90−093,666;90−093,66
8;90−094,055;90−094,056;9
0−103,409;83−62,586;83−0
9,959である。
【0101】本発明を、水中油滴型分散体、ラテックス
分散体として、もしくは固体粒子分散体のいずれかとし
て、コロイド状銀ゾルまたはイエロー、シアンおよび/
もしくはマゼンタフィルター色素を含んでなるフィルタ
ー色素層と一緒に用いることもできる。更に、「スミア
リング(smearing)」カプラー(例えば、米国特許第
4,366,237号;欧州特許第96,570号;米
国特許第4,420,556号;および同4,543,
323号各公報)と一緒に用いることもできる。またこ
の組成物を、例えば、特願昭61−258249もしく
は米国特許第5,019,492号各公報に記載される
保護型にブロックもしくはコートすることができる。
【0102】多くのハロゲン化銀写真フィルムシステム
では一般的に、赤、緑、および/もしくは青光を吸収す
る水溶性色素を含んでいる。これの色素は、処理中に洗
浄もしくは漂白のいずれかにより、処理時にフィルムか
ら除去されるので、最終画像の一部ではない。そのよう
な色素の例には、オキソノール色素、ヘミオキソノール
色素、スチリル色素、メロシアン色素、シアニン色素、
およびアゾ色素が含まれる。これらの色素の中で、オキ
ソノール色素、ヘミオキソノール色素およびメロシアン
色素が最も有用である。これらの色素はフィルム中で一
つ以上の機能を有する。これらが僅かに存在すると、そ
れらの濃度、吸光係数および分光吸収特性に比例して光
を減少させるのに役立つことができる。このことは、予
め分光増感されている乳剤の感度を調節する目的として
有効となることができる。この色素を添加すればするほ
ど光を吸収するので、乳剤は、より低感度を示すであろ
う。このことは、最適な色バランスが得られるように、
規定された感度ポイントに対し、各ハロゲン化銀乳剤の
感度を正確に調節する手段として、カラーリバーサル材
料において特に有用である。同じ技法は、カラーペーパ
ーの別のバッチを処理する際に、プリンターバランスを
維持できるように、規定された感度に対し乳剤スピード
を調節するカラーペーパーにおいても有用である。
【0103】また、これらの色素が僅かに存在すると、
処理後に得られる画像の鮮鋭度を改良する。この色素
は、支持体もしくはハロゲン化銀粒子それ自体のいずれ
かとの相互作用中に散乱している露光プロセス中の光を
吸収するのにも有用である。従って、これらの色素が存
在すると、散乱光を吸収することによって行われる露光
から離れた点での、ハロゲン化銀粒子の露光を防止する
のに役に立つ。このコンセプトは、支持体が高反射性で
あり、ハロゲン化銀乳剤によって吸収されていない散乱
光を吸収するためのハレーション防止層がないカラー写
真要素では、特に有効である。
【0104】これらの色素は、拡散もしくは漂白によっ
て除去できるように、塗布時もしくは処理時に水溶性で
あり、またはこれらの色素を処理中に可溶性にすること
ができる。これらの色素を色素分散体として、もしくは
固体粒子色素分散体として含めることができる。また、
ポリマー中に組込むこともできる。本発明の写真要素で
は、これらの色素を、要素のどの層にも含ませることが
できる。
【0105】画像鮮鋭度を改良するために、ハレーショ
ン防止を含むことが良くある。これらの非画像生成層
は、一般的に、ハロゲン化銀画像生成層と支持体との間
に置かれる。ハレーション防止層は、親水性ゼラチンバ
インダー、ポリマーもしくは可溶性色素、漂白性色素、
最終的に分離されるブラックコロイド状銀粒子、または
他の可視光もしくは赤外光吸収物質等の一種以上の材料
を含有するポリマーを混合したゼラチンを含んでなる。
この層のより詳細な説明は、欧州特許第578,173
号公報に見ることができる。この層は、露光プロセス時
に、ハロゲン化銀画像生成乳剤によって吸収されない光
を吸収し、ハレーションを防止する。このハレーション
防止プロセスにより、光の散乱、非像様露光を減らし、
得られる最終画像の鮮鋭度を高める。
【0106】露光後、そして処理中に、光吸収物質を可
溶性にして、要素外への拡散を起こさせるか、もしくは
化学的に漂白して脱色するかのいずれかにより、この層
を透明にする。適当ないずれのベース材料も、本発明の
カラーペーパーに用いることができる。典型的には、ベ
ース材料は、紙もしくはポリエステルから作られる。こ
の紙を樹脂コートしても良い。更に、この紙ベース材料
を、二酸化チタンを含浸させたポリエチレンのように、
観者に画像を明るく見せる様にする反射材料でコートし
ても良い。加えて、この紙もしくは樹脂は、ポリビニル
アルコール(PVA)等の安定剤、色味、硬化剤もしく
は酸素障壁剤提供材料を含有しても良い。本発明に用い
る特定のベース材料は、ハロゲン化銀カラーペーパーに
通常用いられるいずれの材料であっても良い。そのよう
な材料は、リサーチディスクロージャー308119、1989年
12月、1009ページに開示されている。加えて、ポリエチ
レンナフタレートのような材料並びに米国特許第4,7
70,931号;同4,942,005号;および同
5,156,905号各公報に記載されている材料も使
用することができる。
【0107】感光性写真要素に親水性コロイド層を含有
させると、いくつかの利点を提供することができる。コ
ロイド層を適当に設計すると、鮮鋭度を増加し、カール
を減少させ、そして画像安定性を改良することができ
る。この親水性コロイド層は、白色顔料約80重量%お
よび平均直径約0.2〜約2.0μmを有する中空微小
球体約15〜約35重量%を含有する。いずれの適当な
白色顔料、例えば、硫酸バリウム、酸化亜鉛、ステアリ
ン酸バリウム、銀フレーク、シリケート、アルミナ、炭
酸カルシウム、三酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、
アセチル酢酸ジルコニウム、硫酸ナトリウムジルコニウ
ム、カオリン、マイカ、二酸化チタン、等を用いること
ができる。二酸化チタンのアナターゼおよびルチル結晶
形態が好ましい。その白色度のため、アナターゼ形態が
最も好ましい。この白色顔料は、好ましくは、平均粒子
サイズ約0.1〜約1.0μm、最も好ましくは、約
0.2〜約0.5μmを有する方が良い。
【0108】上記したように、また、親水性コロイド層
は、平均直径2μm未満、好ましくは約0.1〜約1μ
m、最も好ましくは約0.25〜約0.8μmを有する
中空微小球体を約15〜約35重量%含有する。この微
小球体は、高分子壁を持つ中空もしくは空気含有マイク
ロカプセルポリマーである。いずれの適当な高分子材
料、例えば、塩化ポリビニル、ポリスチレン、酢酸ポリ
ビニル、塩化ビニル−塩化ビニリデンコポリマー、酢酸
セルロース、エチルセルロース、直鎖ポリマー形態を持
つノボラック樹脂、アクリル樹脂(例えば、ポリメチル
メタクリレート、ポリアクリルアミド等)、上記特定の
ものを含むエチレン系不飽和モノマーを適当に組み合せ
てコポリマー、等を用いることができる。本発明の使用
に特に適した微小球体は、スチレンおよびアクリル酸の
コポリマーから製造されるもの(ROPAQUE OP-42, OP-62
およびOP-84 の商品名で、Rohom and Haas Companyによ
り販売されている)である。
【0109】この親水性コロイド層の堆積に特に適した
塗膜組成物は、アナターゼ二酸化チタン約10〜20重
量部(UNITANE 0-310 の商品名で、Kemira Inc., Savan
na Ga., から販売されているものが特に好ましい);水
分散体中に固体粒子が均一に分布するのを助ける適当な
分散助剤約0.015〜約0.045重量部(DISPEXN-
40 の商品名でAllied Colloids から販売されているポ
リカルボン酸のナトリウム塩と、TSPPの商品名でFMC か
ら販売されているピロ燐酸四ナトリウムとの混合物が特
に有用な分散助剤である);適当な制生剤約0.001
〜約0.0025重量部(Ottaseptの商品名でFerro Co
rp. から販売されているものが特に適している);ゼラ
チン約3〜約5重量部;中空微小球体約6.5〜約8重
量部(POPAQUE OP-84 の商品名でRohom and Haas Compa
nyから販売されているものが特に適している);蛍光増
白剤約0.04〜約0.07重量部(UVITEX-OB の商品
名でChiba-Geigy から市販されているものが特に適して
いる);シアンおよびマゼンタ着色顔料の組合せ約0.
001〜約0.003重量部(TINT-AYD WD-2018の商品
名でDaniel Products Company から市販されているも
の);および塗膜組成物を100部にするための水、か
らなる水分散体を含む。
【0110】親水性コロイド層を作成する塗膜組成物の
好ましい調製方法では、白色顔料、分散剤および殺生剤
を、メディアミルもしくは他の適当な高剪断装置で、水
に十分に混合する。次にこの顔料分散体を、微小球体、
蛍光増白剤、着色助剤、等を含む残りの成分と混合し、
予め溶解しているゼラチンに加える。次の表に好ましい
塗膜溶解組成物を示す。
【0111】
【表1】
【0112】ポリエステル支持体は透明もしくは多孔性
となることができる。ポリエチレンテレフタレート等の
透明支持体が、Mylar (商標)としてE. I. DuPontよ
り、そしてEastar(商標)として Eastman Kodak Co.よ
り製造されている。酢酸ポリビニル、塩化ポリビニル等
のその他の透明支持体もしくはアセテートフィルム等の
キャスト支持体を、一般的に用いることができる。更
に、これらの支持体を、支持体の表面に反射層を与える
ために、硫酸バリウム、二酸化シリコンもしくは二酸化
チタンの粒子、またはその他の高反射性小粒子で含浸し
たポリエチレン等の樹脂コート層で処理することができ
る。この反射層を、水性もしくは非水性溶液から押出成
形または塗布することができる。
【0113】多孔性支持体(例えば、E. I. DuPont製 M
elinex(商標))を用いても良い。これらの支持体は、
支持体材料を硫酸バリウムもしくはポリスチレンビーズ
で、シート形成の前に予備混合することにより作成され
る。シート形成時に、支持体材料を延伸して、固体粒子
は延伸できないので、その回りの材料がシートの中に引
っ張られると、微小孔を形成する。これらの微小孔は、
光を散乱するのに有効である(即ち、反射支持体材料を
生じる)。
【0114】本発明のカラーペーパーは、任意の通常の
解こう剤物質を用いることができる。カラーペーパーに
おいて、解こう剤およびキャリヤーとして用いられる典
型的な物質はゼラチンである。そのようなゼラチンは、
カラーペーパーに普通に使用するどのゼラチンであって
も良い。好ましいものは、オセインゼラチンである。更
に、本発明のカラーペーパーは、米国特許第4,49
0,462号公報等に記載されている制生剤、殺菌剤、
安定剤、中間層、上塗り保護層を含む、カラーペーパー
において典型的に使用される材料等を有することができ
る。
【0115】本発明の要素と一緒に、直鎖構造および分
子量10,000〜15,000を持ち、適当な界面活
性剤と組み合せてゼラチン中に分散されている、ポリジ
メチルシロキサン流体(Dow Corning 製 DC200:商標)
を含有する上塗り層を使用することが企図される。好ま
しい態様では、ポリジメチルシロキサンの通常の水中油
滴型分散体を、解こう剤としてゼラチンおよび界面活性
剤としてAlkanol XC(商標)(E. I. DuPont Co.)、Fl
uortenside FT-248 (商標)(Mobay ChemicalCo.)、
およびTergitol 15-S-5 (商標)(Continental Chemic
al Co.)を用いて作成する。
【0116】写真要素を、化学線(典型的にスペクトル
の可視領域)に対して露光し、潜像を形成し、その後処
理して可視色素画像を形成することができる。可視色素
画像を形成する処理には、写真要素を発色現像主薬と接
触させて現像可能なハロゲン化銀を還元し、発色現像主
薬を酸化する工程を含む。酸化した発色現像主薬は、次
にカプラーと反応して色素を生成する。
【0117】ネガ型ハロゲン化銀を用いると、上記処理
工程によりネガ画像が得られる。記載を、British Jour
nal of Photography Annual of 1988, 191-198ページに
記載するように公知のC-41カラー処理で処理することが
できる。適用できる場合、この写真要素を、British Jo
urnal of Photography Annual of 1988, 198-199ページ
に記載される Eastman Kodak Co.の RA-4 処理、Kodak
Ektaprint 薬剤を用いる、Kodak Publication No. Z-12
2 に記載される Kodak Ekutaprint 2 Process、およびK
odak Publication No. H-24、Manual For Processing E
astman ColorFilms に記載される Kodak ECP Process等
のカラープリント処理に従って処理することができる。
【0118】ポジ画像(即ち、リバーサル)を提供する
ためには、発色現像工程の前に、露光済みハロゲン化銀
を現像するために非発色現像主薬で現像(しかし、色素
を生成しない)し、次にこの要素を均一にカブらせて、
未露光ハロゲン化銀を現像可能にすることができる。こ
れらのカラー写真システムでは、カラー生成カプラー
を、現像時に、銀像現像により酸化した発色現像主薬と
反応させることが、感光性写真乳剤層中で可能となるよ
うに、乳剤層に組み入れる。画像転写カラープロセスで
は、受容シートに移動もしくは定着可能な拡散性色素を
生成するカプラーを用いる。
【0119】写真用カラー感光性材料は、ハロゲン化物
(例えば、塩化物、臭化物および沃化物)が、少なくと
も二種類のハロゲン化銀の混合物もしくは組合せとして
存在するハロゲン化銀乳剤をしばしば用いる。この組合
せは、ハロゲン化銀乳剤の性能特性に著しい影響を与え
る。米国特許第4,269,927号(Atwell)公報
(1981年5 月26日発行)に説明されるように、高塩化物
含量のハロゲン化銀(即ち、ハロゲン化銀粒子が少なく
とも80モル%塩化銀である)は、多くの非常に有利な
特性を有している。例えば、塩化銀は、臭化銀よりも、
スペクトルの可視領域において本来的に感度が低く、こ
れにより、多色感光性写真材料からイエローフィルター
層を省略できる。更に、高塩化物ハロゲン化銀は、高臭
化物ハロゲン化銀より可溶性であり、これにより、短時
間で現像を達成することができる。更に、現像液中に塩
化物が放出されても、臭化物に比べて現像の作用を抑制
することが少なく、消耗する現像液量を少なくするよう
に使用することができる。
【0120】感光性ハロゲン化銀カラー写真材料の処理
は、発色現像(感光性カラーリバーサル材料では、最初
に白黒現像が必要である)および脱銀の基本的に二つの
工程を含んでいる。脱銀段階は、現像済み銀をイオン性
の銀状態に戻す漂白工程および前記感光性材料からイオ
ン性銀を除去する定着工程を含む。漂白工程および定着
工程を、単独もしくは漂白および定着工程を組み合せて
使用できる単浴の漂白−定着工程に組み合せることがで
きる。必要ならば、洗浄工程、停止工程、安定化工程お
よび促進現像に対する前処理工程等の追加の工程を加え
ることができる。
【0121】発色現像では、露光済みハロゲン化銀が銀
に還元され、同時に酸化した芳香族一級アミン発色現像
主薬が、上記反応により消費されて画像色素を生成す
る。このプロセスでは、銀粒子に由来するハロゲン化物
イオンが現像液中に溶解し、そこで少しづつ蓄積する。
更に、発色現像主薬が、前記の酸化発色現像主薬とカプ
ラーとの反応により消費される。加えて、発色現像液の
他の成分も消費され、追加の現像が起きると、次第に濃
度が低下する。バッチ処理法では、現像液の能力は、ハ
ロゲン化物イオンが蓄積し、現像液成分が消費される結
果として、最終的に低下する。従って、大量の感光性ハ
ロゲン化銀写真材料を連続的に処理する現像法(例え
ば、自動現像プロセッサーによる場合)では、前記成分
の濃度変化により生じる仕上げ写真性能の変化を避ける
ため、発色現像液の成分濃度を一定範囲に維持するいく
つかの手段を必要とする。
【0122】例えば、処理タンク中の現像液を、補充液
と呼ぶ別の溶液を用いて、「定常状態平衡濃度」で維持
することができる。現像される感光性写真材料の量に比
例する割合で補充液をタンク中に計量して補給すること
により、良好な性能を与える濃度範囲内で組成物を平衡
に維持することができる。現像主薬および保恒剤等の消
耗される成分の場合、タンク濃度より高い濃度の組成
で、補充液を調製する。いくつかの場合では、現像を抑
制する効果を持つ物質が乳剤層を離れるので、補充液で
はより低濃度で存在するか、あるいは全く存在しない。
他の場合では、感光性写真材料から洗い出る物質の影響
を除くために、補充液中に材料を含有することができ
る。更に別の場合、例えば、アルカリ、もしくは消耗し
ないキレート剤の濃度の場合、補充液のその成分は、処
理タンクと同じ濃度である。典型的に、補充液は、最適
な値でタンクpHを維持できるように現像およびカップ
リング反応時に放出される酸のために、より高いpHを
有する。
【0123】同じように、また、補充液は次の漂白、定
着剤および安定剤溶液のために設計されている。消耗す
る成分の追加に加えて、成分を追加して、感光性写真材
料によって前浴溶液がタンクに持ち込まれる場合に生じ
るタンクの希釈を補正する。以下の処理工程を、本発明
の処理溶液を適用する方法で実施される好ましい処理工
程に含めることができる: 1)発色現像、漂白−定着、洗浄/安定化 2)発色現像、漂白、定着、洗浄/安定化 3)発色現像、漂白、漂白−定着、洗浄/安定化 4)発色現像、漂白−定着、定着、洗浄/安定化 5)発色現像、漂白、漂白−定着、定着、洗浄/安定化 上記処理工程の中で、工程1)、2)および3)が適用
するのに好ましい。更に、上記各工程を、多段階プロセ
ッサーの補充および操作のために、平流、向流、および
逆相互配列を備えた、米国特許第4,719,173号
(Hahm)公報に記載される多段階用途で用いることがで
きる。あるいは、本発明の要素を、米国特許第5,17
9,404号(Bartell 等)公報に記載される処理装置
で有利に処理する。
【0124】本発明の使用する発色現像液は、芳香族一
級アミン発色現像主薬を含有することができ、それは周
知であり、種々のカラー写真処理において広く用いられ
る。好ましい例は、p−フェニレンジアミン誘導体であ
る。塩の形がより安定であり、遊離アミンよりも高い水
溶性を有するので、通常、塩の形でその処方にそれ等を
加える。列挙した塩の中で、p−トルエンスルホネート
が、発色現像主薬を高濃度化する見地からむしろ有用で
ある。代表的な例を以下に示す:4−アミノ−3−メチ
ル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アニリ
ン硫酸塩、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−
(β−(メタンスルホンアミド)エチル)アニリンセス
キ硫酸塩水和物、4−アミノ−N,N−ジエチルアニリ
ン塩酸塩、4−アミノ−3−メチル−N,N−ジエチル
アニリン塩酸塩、4−アミノ−3−β−(メタンスルホ
ンアミド)エチル−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩,
および4−アミノ−N−エチル−N−(2−メトキシエ
チル)−m−トルイジンジ−p−トルエンスルホン酸。
【0125】上記発色現像主薬の中で、最初の二つを使
用するのが好ましい。上記の発色現像主薬を、用途目的
に合うように組み合せて使用する場合もある。一般的に
発色現像主薬を、現像液1リットル当り0.0002〜
0.2モル、より好ましくは、約0.001〜0.05
モルの濃度で用いる。また、現像液は、0.006〜
0.33モル/l、好ましくは0.02〜0.16モル
/lの範囲で塩化物イオンを、0〜0.001モル/
l、好ましくは2×10-5〜5×10-4モル/lの範囲
で臭化物イオンを含有する方が良い。これらの塩化物イ
オンおよび臭化物イオンを、直接現像液に加えても良
く、または写真材料から現像液中に溶出させても良く、
乳剤もしくは乳剤以外の他の供給源から供給しても良
い。
【0126】塩化物イオンを直接発色現像液に加える場
合、この塩化物イオン供給塩を、限定はされないが、塩
化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、およ
び塩化カルシウム、とすることができ、塩化ナトリウム
および塩化カリウムが好ましい。臭化物イオンを直接に
発色現像液に加える場合、この臭化物イオン供給塩を、
限定はされないが、臭化ナトリウム、臭化カリウム、臭
化アンモニウム、臭化リチウム、臭化カルシウム、臭化
マグネシウムおよび臭化マンガンとすることができ、臭
化ナトリウムおよび臭化カリウムが好ましい。
【0127】塩化物イオンおよび臭化物イオンを、現像
液のもう一つの成分の対イオン(例えば、汚染減少剤の
対イオン)として供給することができる。好ましくは発
色現像液のpHは、9〜12、寄り好ましくは9.6〜
11.0の範囲であり、通常の現像液の他の公知の成分
を含有することができる。上記pHを維持するため、好
ましくは、種々の緩衝剤を用いる。列挙できる緩衝剤の
例には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリ
ウム、重炭酸カリウム、燐酸三ナトリウム、燐酸三カリ
ウム、燐酸二ナトリウム、燐酸二カリウム硼酸ナトリウ
ム、硼酸カリウム、四硼酸ナトリウム(ボラックス)、
四硼酸カリウム、o−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム
(サリチル酸ナトリウム)、o−ヒドロキシ安息香酸カ
リウム、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸ナトリウ
ム(5−スルホサリチル酸ナトリウム)および5−スル
ホ−2−ヒドロキシ安息香酸カリウム(5−スルホサリ
チル酸カリウム)が含まれる。好ましくは、添加する緩
衝の量は、0.1モル/l〜0.4モル/lである。
【0128】現像液の追加の成分には、現像液の変質を
防止する保恒剤が含まれる。この「保恒剤」は、一般的
に、発色現像主薬の変質の速度を減少することができる
化合物として特徴付けられる。カラー写真材料の処理液
にそれを添加すると、空気中の酸素により引き起こされ
る酸化を防止する。本発明に用いる現像液は、有機保恒
剤を含有するのが好ましい。特定の例には、ヒドロキシ
ルアミン誘導体(但し、後で記載するヒドロキシルアミ
ンを除く)、ヒドラジン類、ヒドラジド類、ヒドロキサ
ム酸類、フェノール類、アミノケトン類、サッカリド
類、モノアミン類、ジアミン類、ポリアミン類、四級ア
ンモニウム塩類、ニトロキシラジカル類、アルコール
類、オキシム類、ジアミド化合物、および縮合環型アミ
ン類が含まれる。
【0129】上記の好ましい有機保恒剤では、典型的な
化合物は下記のものであるが、本発明は、これらに限定
されない。下記化合物を、0.005〜0.5モル/
l、好ましくは0.025〜0.1/lの濃度で加える
ことが望ましい。ヒドロキシルアミン誘導体としては、
次のものが好ましい:
【0130】
【化17】
【0131】(式中、Ra およびRb は、水素原子、置
換もしくは非置換アルキル基、置換もしくは非置換アル
ケニル基、置換もしくは非置換アリール基、置換もしく
は非置換のヘテロ芳香族基を表わし、同時には水素原子
を表わさず、そして一緒になって窒素原子と共に複素環
を形成することができる) 複素環の環構造は、5〜6員環であり、炭素原子、酸素
原子、窒素原子、硫黄原子等から作られ、飽和もしくは
不飽和であっても良い。
【0132】Ra およびRb は、それぞれ、炭素数1〜
5のアルキル基もしくはアルケニル基を表わすのが好ま
しい。Ra およびRb が一緒に結合することにより窒素
を含む複素環を形成する場合の例は、ピペリジル基、ピ
ロリジル基、N−アルキルピペラジル基、モルホリル
基、インドリニル基、およびベンゾトリアゾール基であ
る。 Ra およびRb の好ましい置換基は、ヒドロキシ
ル基、アルコキシ基、アルキルスルホニル基、アリール
スルホニル基、アミド基、カルボキシル基、スルホ基、
ニトロ基、およびアミノ基である。
【0133】次にこの化合物を例示する:
【0134】
【化18】
【0135】ジドラジン類およびヒドラジド類は、好ま
しくは次式IIで表わされるものを含む:
【0136】
【化19】
【0137】[式中、Rc 、Rd 、およびRe は、(こ
れらは同一でも良く、異なっていても良い)、水素原
子、置換もしくは非置換アルキル基、置換もしくは非置
換アリール基、置換もしくは非置換複素環式基を表わ
し;Rf は、ヒドロキシル基、ヒドロキシアミノ基、置
換もしくは非置換アルキル基、置換もしくは非置換アリ
ール基、炭素原子、水素原子、酸素原子、窒素原子、硫
黄原子等を含む置換または非置換の飽和または不飽和の
5員もしくは6員の複素環式基、置換もしくは非置換ア
ルコキシル基、置換もしくは非置換アリールオキシ基、
置換もしくは非置換カルバモイル基、または置換もしく
は非置換アミノ基を表わし;Xa は、−CO−、−SO
2 −および−NHC−から選ばれる二価の基を表わし、
nは、0もしくは1を表わし;nが0の場合は、R
f は、アルキル基、アリール基および複素環式基から選
択され;Rd およびRe は、結合して複素環式基を形成
しても良い]式IIで、Rc 、Rd、Rfはそれぞれ、水
素原子もしくは炭素数1〜10のアルキル基を表わすの
が好ましい。より好ましくはRc およびRd はそれぞ
れ、水素原子を表わす。
【0138】好ましくは、Rf は、アルキル基、アリー
ル基、アルコキシル基、カルバモイル基、もしくはアミ
ノ基を表わし、より好ましくは、アルキル基もしくは置
換したアルキル基を表わす。アルキル基の好ましい置換
基には、カルボキシル、スルホ基、ニトロ基、アミノ
基、ホスホノ基等が含まれる。好ましくは、Xa は、−
CO−もしくは−SO2 −を表わす。
【0139】式IIによって表わされるヒドラジン類およ
びヒドラジド類の具体例を次に示す:
【0140】
【化20】
【0141】
【化21】
【0142】使用することができるその他の有機保恒剤
は、以下の保恒剤クラスの各クラス、即ち:フェノール
類、ヒドロキサム酸類、アミノケトン類、サッカリド
類、モノアミン類、ジアミン類、ポリアミン類、四級ア
ンモニウム塩類、ニトロキシラジカル類、アルコール
類、オキシム類、ジアミド化合物、および縮合環型アミ
ン類、に由来する例のリストを有する米国特許第5,0
77,180号(Yocuda等)公報に述べられている。更
に、スルフィン酸もしくはそれらの塩類を用いて、濃縮
溶液中の発色現像主薬の安定性を改良することができ
る。これらの例は、米国特許第5,204,229号
(Nakamura等)公報に記載されている。
【0143】必要に応じて、発色現像組成物に含ませて
発色現像液の安定性を改良し、安定な継続処理を確実に
する更なる成分を次式III により表わす:
【0144】
【化22】
【0145】(式中、Rg 、Rh およびRi は、それぞ
れ水素原子、置換もしくは非置換アルキル基、置換もし
くは非置換アルケニル基、置換もしくは非置換アリール
基、置換もしくは非置換アラルキル基、または置換もし
くは非置換複素環式基を表わし;または、Rg およびR
h 、Rg およびRi 、もしくはRh およびRi を、結合
して窒素含有複素環を形成しても良い) 米国特許第4,170,478号(Case等)公報に記載
されているように、式III の好ましい例は、式中、Rg
がヒドロキシアルキル基であり、Rh およびR i のそれ
ぞれが、水素原子、アルキル基、ヒドロキシアルキル
基、アリール基、もしくは−Cn 2nN(Y)Z基(こ
こで、nは1〜6の整数であり、YおよびZのそれぞれ
は、水素原子、アルキル基もしくはヒドロキシルアルキ
ル基である)、である、アルカノールアミン類である。
【0146】式III により表わされるアミンおよびヒド
ロキシルアミン化合物の具体例は次の通りである:
【0147】
【化23】
【0148】
【化24】
【0149】必要に応じて、少量の亜硫酸塩を、本発明
と一緒に用いる現像組成物中に組み入れて、酸化に対し
てさらに保護することができる。酸化した発色現像主薬
のために、亜硫酸塩が現像液中でカプラーと競争し、望
ましい色素生成を少なくする結果の効果を有するという
事実から、亜硫酸塩の量は、極く少量、例えば、0〜
0.04モル/lの範囲であること好ましい。発色現像
液組成物が、濃縮溶液を酸化から保護するために濃縮し
た形態に納める場合、少量の亜硫酸塩を用いることは特
に望ましい。
【0150】本発明に関して用いる場合、しばしば現像
保恒剤として用いられるヒドロキシルアミンを、現像液
が実質的に含まないことが好ましい。これは、ヒドロキ
シルアミンが、銀現像時に望ましくない効果を有し、結
果として画像色素生成が低収量となるからである。「実
質的にヒドロキシルアミンを含まない」とは、現像液1
リットル当り、ヒドロキシルアミンが僅か0.005モ
ル/l以下であることを意味する。
【0151】運転している現像液の透明性を改良し、タ
ーリング(tarring )が起きる傾向を少なくするため
に、現像液に水溶性スルホン化ポリスチレンを組み入れ
るのが好ましい。このスルホン化ポリスチレンを、遊離
酸形態もしくは塩形態で用いる。スルホン化ポリスチレ
ンの遊離酸形態は、次式の単位を含む:
【0152】
【化25】
【0153】(式中、Xは、高分子鎖中の反復単位数を
表わす整数であり、典型的に約10〜約3,000、よ
り好ましくは約100〜1,000の範囲である。スル
ホン化ポリスチレンの塩形態は、次式の単位を含む:
【0154】
【化26】
【0155】(式中、Xは、上記定義と同じであり、M
は、例えば、アルカリ金属イオン等の一価のカチオンで
ある) 本発明に関する現像組成物に用いられるスルホン化ポリ
スチレン類を、ハロゲン原子、ヒドロキシ原子、および
置換もしくは非置換アルキル基等の置換基を用いて置換
することができる。例えば、それ等は、クロロスチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、等のスルホ
ン誘導体となることができる。分子量がそんなに高くな
く、スルホン化の程度も水性アルカリ性写真用発色現像
溶液にスルホン化ポリスチレンを不溶性にするほど低く
ない方が良いということ以外は、分子量もスルホン化度
も決められてない。典型的に平均スルホン化度、即ち反
復スチレン単位当りのスルホン酸の数は、約0.5〜
4、より好ましくは約1〜2.5の範囲である。種々の
スルホン化ポリスチレンを用いることができ、アルカリ
金属塩類に加えて、モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、ピリジ
ン、ピコリン、キノリン、等のアミン塩類が含まれる。
【0156】このスルホン化ポリスチレンをいずれの有
効量でも、運転中の現像液に使用することができる。典
型的に、現像液1リットル当り約0.05〜約30g、
より好ましくは通常約0.1〜約15g、そして更に好
ましくは0.2〜約5gの量で用いる。更に、また種々
のキレート剤を現像液に加えて、カルシウムもしくはマ
グネシウムが沈澱するのを防止し、発色現像液の安定改
良することができる。具体例は、ニトリロ三酢酸、ジエ
チレントリアミン五酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ト
リエチレン四アミン六酢酸、N,N,N−トリメチレン
ホスホン酸、エチレンジアミン−N,N,N’,N’−
テトラメチレンホスホン酸、1,3−ジアミノ−2−プ
ロパノール四酢酸、トランスシクロヘキサンジアミン四
酢酸、ニトリロトリプロピオン酸、1,2−ジアミノプ
ロパン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、グリコ
ールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチレンジア
ミン三酢酸、エチレンジアミンオルトヒドロキシフェニ
ル酢酸、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボ
ン酸、1−ヒドリキシエチリデン−1,1−二ホスホン
酸、N,N’−ビス(2−ヒドロキシベンジル)エチレ
ンジアミン−N,N’−ジアセテートN,N’−ビス
(2−ヒドロキシベンジル)エチレンジアミン−N,
N’−二酢酸、カテコール−3,4,6−トリスルホン
酸、カテコール−3,5−ジスルホン酸、5−スルホサ
リチル酸、4−スルホサリチル酸である。
【0157】写真発色現像組成物に特に有用なキレート
剤は、次式のヒドロキシアルキリデン二ホスホン酸であ
る:
【0158】
【化27】
【0159】(式中、Rj は、アルキル基もしくは置換
アルキル基である) Rjが、エチル基である場合、好ましいキレート剤の例
は、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸
である。ヒドロキシアルキリデンジホスホン酸キレート
剤は、鉄およびカルシウムの両方を効果的に封鎖する能
力を持っているので、鉄を封鎖するために機能するキレ
ート剤としても、カルシウムを封鎖するために機能する
キレート剤としても役に立つことができる。米国特許第
3,839,045号(Brown )公報に記載されている
ように、それ等を、少量のリチウム塩(硫酸リチウムも
しくは塩化リチウム等)と組み合せて用いることが好ま
しい。キレート剤を、遊離酸の形態もしくは水溶性塩の
形態で用いることができる。必要ならば、上記キレート
剤を、二種類以上組み合せて用いることができる。一つ
の好ましい組合せが、カテコール−3,5−二スルホン
酸等のポリヒドロキシ化合物のクラスと、エチレントリ
アミン五酢酸等のアミノカルボン酸のクラスとの組合せ
として、米国特許第4,975,357号(Buongiorne
等)公報において例示されている。
【0160】本発明に関して用いられる発色現像液が、
実質的に、ベンジルアルコールを含まないことが好まし
い。「実質的にベンジルアルコールを含まない」とは、
ベンジルアルコールの量が、2ミリリットル/l以下で
あることを意味するが、より好ましくはベンジルアルコ
ールを、全く含まない方が良い。本発明の発色現像液
が、トリアジニルスチルベンタイプの汚染減少剤(しば
しば、蛍光増白剤と呼ばれる)を含有することが好まし
い。トリアジニルスチルベンタイプの汚染減少剤を、現
像液1リットル当り、好ましくは0.2g〜10g、よ
り好ましくは、0.4〜5g/lの範囲で用いることが
できる。
【0161】更に、本発明に関連して用いられる発色現
像液に化合物を加えて、現像主薬の安定性を高めること
ができる。これらの物質の例には、必要ならば、メチル
セロソルブ、メタノール、アセトン、ジメチルホルムア
ミド、シクロデキストリン、ジメチルホルムアミド、ジ
エチレングリコール、およびエチレングリコールが含ま
れる。
【0162】この発色現像液が、発色現像主薬と一緒に
補助現像主薬を含有しても良いことに言及する。公知の
補助現像主薬の例には、例えば、硫酸N−メチル−p−
アミノフェノール、フェニドン、塩酸N,N−ジエチル
−p−アミノフェノールおよび塩酸N,N,N’,N’
−テトラメチル−p−フェニレンジアミンが含まれる。
この補助現像主薬は、典型的に、発色現像液1リットル
当り0.01〜1.0gの量で添加することができる。
【0163】発色現像液の効果を高めることが必要なら
ば、陰イオン性、陽イオン性、両性および非イオン性界
面活性剤を含むことが好ましい。必要ならば、色素生成
カプラー、競争カプラー、および水素化硼素ナトリウム
等のカブリ剤を含む、種々のその他の成分を、発色現像
液に加えることができる。必要ならば、発色現像主薬
は、適当な現像促進剤を含有することができる。現像促
進剤の例には、米国特許第3,813,247号公報に
記載するチオエーテル化合物;四級アンモニウム塩;米
国特許第2,494,903号、同3,128,182
号、同3,253,919号および同4,230,79
6号各公報に記載するアミン化合物;米国特許第3,5
32,501号公報に記載する酸化ポリアルキレン類が
含まれる。
【0164】必要ならば、カブリ防止剤を加えることが
できる。添加可能なカブリ防止剤には、塩化ナトリウム
もしくは塩化カリウム、臭化ナトリウムもしくは臭化カ
リウム、沃化ナトリウムもしくは沃化カリウム等のアル
キル金属ハロゲン化物、および有機カブリ防止剤が含ま
れる。有機カブリ防止剤の代表例には、ベンゾトリアゾ
ール、6−ニトロベンゾイミダゾール、5−ニトロベン
ゾトリアゾール、5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2
−チアゾリルベンゾイミダゾール、2−チアゾリルメチ
ルベンゾミダゾール、インダゾール類、ヒドロキシアザ
インドリジン、およびアデニン等の窒素含有複素環式化
合物が含まれる。
【0165】本発明に関連して、上述の発色現像液を、
好ましくは25℃〜45℃、より好ましくは35℃〜4
5℃の処理温度で用いることができる。更に、この発色
現像液を、処理の現像段階での処理時間に関して、12
0秒以下の時間、好ましくは3秒〜60秒の範囲内、よ
り好ましくは5秒以上でかつ45秒以下で、使用するこ
とができる。
【0166】前に記載したように、連続処理における発
色現像液処理タンクは、発色現像液成分が正しい濃度を
維持するように補充液で補充される。本発明に関連して
用いられる発色現像補充液は、通常、感光性材料1m2
当り500ml以下の量で、補充することができる。補
充液は、若干量の廃液を生じるので、廃液容量およびコ
ストを最小にできるように、補充液の割合を好ましくは
最小にする。好ましい補充割合は、10〜215ml/
2 、より好ましくは25〜160ml/m2の範囲内
である。
【0167】更に、補充する際の現像液タンクからのオ
ーバーフローを再生して、補充液として再度使用できる
ように、このオーバーフロー液を処理することにより、
現像廃液容量および材料コストを減らすことができる。
或る操作様式では、薬剤をオーバーフロー液に加えて、
現像反応中に起きる薬剤の消耗に由来するタンク液の薬
剤のロスの埋め合せをする。水および埋め合わせる薬剤
の水溶液を添加することもまた、感光性材料から洗い出
されて、現像液オーバーフローに存在する物質の濃度を
少なくする効果を有する。感光性材料から洗い出る物質
を希釈することは、望ましくない写真効果、溶液安定性
の減少、および沈澱物を生じる濃度増加を防止する。現
像液の再生方法は、Kodak Publication No. Z-130,「Us
ing EKTACOLOR RA Chemicals」に記載されている。感光
性材料から洗い出る物質が、好ましくない濃度に増加す
ることがわかったならば、オーバーフロー溶液を処理し
て望ましくない物質を除くことができる。イオン交換樹
脂、陽性、陰性および両性のものは、好ましくないとわ
かった特定の成分を除くのに、特に良く適している。現
像液オーバーフローを再生は、再生および再使用する元
の補充液の比率として、特徴付ることができる。従っ
て、55%「再使用率」とは、使用した元の補充液容量
の比率を示し、元の容量の55%を再生および再使用す
る。薬剤濃縮物を納めた薬剤混合物を、連続プロセッサ
ーで使用する補充液を製造するために、オーバーフロー
の指定量で使用するように設計することができる。現像
オーバーフロー液のいずれの量も有効に再生できるが、
現像オーバーフローの少なくとも50%(50%再使用
率)を生成できることが好ましい。再使用率50%〜7
5%を得ることが好ましく、50%〜90%の再使用率
を得ることが最も好ましい。
【0168】以下の例は、本発明を具体的に説明しよう
とするものであるが、本発明の実施の全てではない。特
に断らない限り、部および比率は重量による。
【0169】
【実施例】乳剤調製 以下の例の乳剤は、米国特許第3,271,157号公
報に記載するタイプのチオエーテルハロゲン化銀熟成剤
を用いる、通常のダブルジェット沈澱技法を用いる。
【0170】乳剤 1a:6.9Lの2.8重量%ゼラ
チン水溶液および1.9gの1,8−ジヒドロキシ−
3,6−ジチアオクタンをいれた反応容器に、塩化ナト
リウム溶液を加えて、温度68℃、pH5.8、および
pAg7.2に調節した。硝酸銀の3.75モル濃度水
溶液および塩化ナトリウムの3.75モル濃度水溶液
を、激しく攪拌しながら同時に反応容器に流入させた。
この流速を、銀電位を7.2pAgにコントロールしな
がら、0.193モル/分から0.332モル/分まで
増加した。この乳剤を洗浄して過剰の塩類を除去した。
合計10モルの塩化銀乳剤を沈澱させた。この乳剤は、
立方形状および0.78μmの平均立方エッジ長を有し
ている。
【0171】乳剤 1b:5.7Lの3.9重量%ゼラ
チン水溶液および1.44gの1,8−ジヒドロキシ−
3,6−ジチアオクタンをいれた反応容器に、塩化ナト
リウム溶液を加えて、温度46℃、pH5.8、および
pAg7.2に調節した。硝酸銀の2.00モル濃度水
溶液および塩化ナトリウムの2.00モル濃度水溶液
を、激しく攪拌しながら同時に反応容器に流入させた。
この流速を、銀電位を7.2pAgにコントロールしな
がら、0.50モル/分で一定に保持した。この乳剤を
洗浄して過剰の塩類を除去した。合計10モルの塩化銀
乳剤を沈澱させた。この乳剤は、立方形状および0.3
9μmの平均立方エッジ長を有している。
【0172】乳剤 1c:5.7Lの3.9重量%ゼラ
チン水溶液および1.44gの1,8−ジヒドロキシ−
3,6−ジチアオクタンをいれた反応容器に、塩化ナト
リウム溶液を加えて、温度46℃、pH5.8、および
pAg7.2に調節した。硝酸銀の2.00モル濃度水
溶液および塩化ナトリウムの2.00モル濃度水溶液
を、激しく攪拌しながら同時に反応容器に流入させた。
この流速を0.50モル/分で一定に保持し、銀電位を
7.2pAgにコントロールした。更に、別のポンプを
用いて前記塩および銀を添加している間、Cs2 OsN
OCl5 溶液を、別途に乳剤釜に添加した。乳剤加えた
Cs2 OsNOCl5 の合計量は、7.54×10-8
ルに相当する量であった。この乳剤を洗浄して過剰の塩
類を除去した。合計10モルの塩化銀乳剤を沈澱させ
た。この乳剤は、立方形状および0.39μmの平均立
方エッジ長を有している。
【0173】乳剤 1d:5.7Lの3.9重量%ゼラ
チン水溶液および1.44gの1,8−ジヒドロキシ−
3,6−ジチアオクタンをいれた反応容器に、塩化ナト
リウム溶液を加えて、温度46℃、pH5.8、および
pAg7.2に調節した。硝酸銀の2.00モル濃度水
溶液および塩化ナトリウムの2.00モル濃度水溶液
を、激しく攪拌しながら同時に反応容器に流入させた。
この流速を0.50モル/分で一定に保持し、銀電位を
7.2pAgにコントロールした。更に、別のポンプを
用いて前記塩および銀を添加している間、Cs2 OsN
OCl5 溶液を、別途に乳剤釜に添加した。乳剤加えた
Cs2 OsNOCl5 の合計量は、4.52×10-7
ルに相当する量であった。この乳剤を洗浄して過剰の塩
類を除去した。合計10モルの塩化銀乳剤を沈澱させ
た。この乳剤は、立方形状および0.39μmの平均立
方エッジ長を有している。
【0174】乳剤 1e:5.7Lの3.9重量%ゼラ
チン水溶液および1.44gの1,8−ジヒドロキシ−
3,6−ジチアオクタンをいれた反応容器に、塩化ナト
リウム溶液を加えて、温度46℃、pH5.8、および
pAg7.2に調節した。硝酸銀の2.00モル濃度水
溶液およびCs2 Os(NO)Cl5 およびK4 Ru
(CN)6 を含有する塩化ナトリウムの2.00モル濃
度水溶液を、激しく攪拌しながら同時に反応容器に流入
させた。乳剤中でのそれらの最終濃度が、塩化銀1モル
当り1.51×10-8モルおよび塩化銀1モル当り5.
00×10-5となるように、Cs2 Os(NO)Cl5
およびK4 Ru(CN)6 の量を調節した。この流速を
0.50モル/分で一定に保持し、銀電位を7.2pA
gにコントロールした。この乳剤を洗浄して過剰の塩類
を除去した。合計10モルの塩化銀乳剤を沈澱させた。
この乳剤は、立方形状および0.39μmの平均立方エ
ッジ長を有している。
【0175】乳剤 1f:5.7Lの3.9重量%ゼラ
チン水溶液および1.44gの1,8−ジヒドロキシ−
3,6−ジチアオクタンをいれた反応容器に、塩化ナト
リウム溶液を加えて、温度46℃、pH5.8、および
pAg7.2に調節した。硝酸銀の2.00モル濃度水
溶液およびその中に溶解したCs2 Os(NO)Cl5
およびK4Ru(CN)6 を含有する塩化ナトリウムの
2.00モル濃度水溶液を、激しく攪拌しながら同時に
反応容器に流入させた。乳剤中でのそれらの最終濃度
が、塩化銀1モル当り6.79×10-9モルおよび塩化
銀1モル当り5.00×10-5となるように、Cs2
s(NO)Cl5 およびK4 Ru(CN)6 の量を調節
した。この流速を0.50モル/分で一定に保持し、銀
電位を7.2pAgにコントロールした。この乳剤を洗
浄して過剰の塩類を除去した。合計10モルの塩化銀乳
剤を沈澱させた。この乳剤は、立方形状および0.39
μmの平均立方エッジ長を有している。
【0176】乳剤 1g:Cs2 Os(NO)Cl5
最終濃度が、乳剤1モル当り7.54×10-9モルとな
るように、銀および塩類を加えている間にCs2 Os
(NO)Cl5 水溶液を加えた以外は、乳剤1bと同じ
ように、乳剤1gを調製した。
【0177】乳剤 1h:2 IrCl6 の最終濃度
が、乳剤1モル当り7.58×10-9モルとなるよう
に、銀および塩類を加えている間にK2 IrCl6 水溶
液を加えた以外は、乳剤1bと同じように、乳剤1hを
調製した。
【0178】乳剤 1i:6.9Lの2.8重量%ゼラ
チン水溶液および1.9gの1,8−ジヒドロキシ−
3,6−ジチアオクタンをいれた反応容器に、塩化ナト
リウム溶液を加えて、温度68℃、pH5.8、および
pAg7.2に調節した。硝酸銀の3.75モル濃度水
溶液および塩化ナトリウムの3.75モル濃度水溶液
を、激しく攪拌しながら同時に反応容器に流入させた。
この流速を、銀電位を7.2pAgにコントロールしな
がら、0.193モル/分から0.332モル/分まで
増加した。銀流入の93%に相当する時間のポイント
で、臭化カリウムの0.392モル濃度水溶液7.65
mlを、素早く乳剤沈澱釜に添加した。この臭化物の最
終濃度は、0.3モル%であった。この乳剤を洗浄して
過剰の塩類を除去した。合計10モルの塩化銀乳剤を沈
澱させた。この乳剤は、大体において立方形状であり、
0.78μmの平均立方エッジ長を有している。
【0179】乳剤 1j:6.9Lの2.8重量%ゼラ
チン水溶液および1.9gの1,8−ジヒドロキシ−
3,6−ジチアオクタンをいれた反応容器に、塩化ナト
リウム溶液を加えて、温度68℃、pH5.8、および
pAg7.2に調節した。硝酸銀の3.75モル濃度水
溶液および塩化ナトリウムの3.75モル濃度水溶液
を、激しく攪拌しながら同時に反応容器に流入させた。
この流速を、銀電位を7.2pAgにコントロールしな
がら、0.193モル/分から0.332モル/分まで
増加した。銀流入の93%に相当する時間のポイント
で、沃化カリウムの0.392モル濃度水溶液7.65
mlを、素早く乳剤沈澱釜に添加した。この沃化物の最
終濃度は、0.3モル%であった。この乳剤を洗浄して
過剰の塩類を除去した。合計10モルの塩化銀乳剤を沈
澱させた。この乳剤は、大体において立方形状であり、
0.78μmの平均立方エッジ長を有している。
【0180】乳剤 1k:Cs2 Os(NO)Cl5
最終濃度が、乳剤1モル当り6.03×10-10モルと
なるように、ハロゲン化銀成長段階の最初の70%の間
にCs2 OsNOCl5 水溶液を同時に加えた以外は、
乳剤1jと同じように、乳剤1kを調製した。
【0181】乳剤 2:4.0Lの5.6重量%ゼラチ
ン水溶液をいれた反応容器を、温度40℃、pH5.
8、およびAgBr溶液を加えてpAg8.86に調節
した。水に1698.7gのAgNO3 を含有する2.
5モル濃度溶液および水に1028.9gのNaBrを
含有するの2.5モル濃度溶液を、急速攪拌しながら、
それぞれ200ml/分の一定流速で、同時に反応容器
に流入させた。pAgを8.86にコントロールして、
ダブルジェット沈澱を3分間続け、その後、pAgを
8.86から8.06に直線的に減少させている間、沈
澱を17分間継続した。合計10モルの臭化銀乳剤を沈
澱させた。この臭化銀乳剤は、0.05μmの平均粒子
を有している。
【0182】乳剤 2b:銀1モル当り4.49×10
-6モルの添加を生じる濃度で、銀および塩を加えている
間にK2 IrCl6 溶液を加えた以外は、乳剤2と同じ
ように、乳剤2bを調製した。
【0183】乳剤 2c:銀1モル当り1.66×10
-6モルの添加を生じる濃度で、銀および塩を加えている
間にCs2 OsNOCl5 溶液を加えた以外は、乳剤2
と同じように、乳剤2cを調製した。
【0184】乳剤 3a:水125ml中のK4 Fe
(CN)6 ・3H2 O 12.9gの溶液を、ダブルジ
ェット沈澱の初期の35%の間に一定流速で加えた以外
は、乳剤2と同じように乳剤3aを調製した。合計で、
0.05μm粒子径臭化銀乳剤10モルを生成した。
【0185】乳剤 3b:水125ml中のK4 Ru
(CN)6 12.6gの溶液を、ダブルジェット沈澱の
初期の35%の間に一定流速で加えた以外は、乳剤2と
同じように乳剤3bを調製した。合計で、0.05μm
粒子径臭化銀乳剤10モルを生成した。
【0186】乳剤 4:水125ml中に溶解したCs
2 Os(NO)Cl5 1.65×10-5モルの溶液を、
沈澱中に一定流速で加えた以外は、乳剤2と同じように
正確に乳剤4を調製した。このトリプルジェット沈澱
は、0.05μm粒子径臭化銀乳剤10モルを生成し
た。
【0187】乳剤 5:水125ml中に溶解したCs
2 Os(NO)Cl5 1.65×10-4モルの溶液を、
沈澱中に一定流速で加えた以外は、乳剤2と同じように
正確に乳剤5を調製した。このトリプルジェット沈澱
は、0.05μm粒子径臭化銀乳剤10モルを生成し
た。
【0188】乳剤 6:化学増感および青分光増感 次の手順を用いて乳剤1aを、化学増感および分光増感
することにより乳剤6を調製した。乳剤1aのサンプル
1.0モルを40℃に加熱し、2.52×10-4モルの
青分光増感色素Aを添加し、次に45.0ミリモルの乳
剤2、33.75ミリモルの乳剤3aおよび11.25
ミリモルの乳剤4を添加することにより分光増感した。
その後温度を60℃に上げて、ホスト粒子表面上への臭
化銀乳剤の再結晶を促進した。そして、この乳剤を40
℃まで冷却した。次に、1.05×10-5モルのチオ硫
酸ナトリウム・五水和物および2.66×10-5モルの
4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テト
ラアザインデンを加え、この乳剤を60℃で30分間加
熱して最適な化学増感を達成した。この乳剤を40℃ま
で冷却した後、3.57×10-4モルの1−(3−アセ
トアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールを添
加して増感を終えた。
【0189】乳剤 7:化学増感および青分光増感 乳剤2および3aの量を次のように変えたこと以外は乳
剤6と同じように乳剤7を調製した:乳剤2、67.5
ミリモル、乳剤3a、11.25ミリモル、そして更
に、乳剤4に換えて乳剤5を11.25ミリモルの量で
加えた。
【0190】乳剤 8:化学増感および緑分光増感 次の手順を用いて乳剤1aを、化学増感および分光増感
することにより乳剤8を調製した。乳剤1aのサンプル
1.0モルを40℃に加熱し、2.46×10-4モルの
分光増感色素Aおよび1.91×10-5モルの緑分光増
感色素Bを添加し、次に39.375ミリモルの乳剤
2、33.75ミリモルの乳剤3aおよび16.875
ミリモルの乳剤4を添加することにより分光増感した。
その後温度を60℃に上げて、ホスト粒子表面上への臭
化銀乳剤の再結晶を促進した。この乳剤を40℃まで冷
却した後、1.42×10-5モルのチオ硫酸ナトリウム
・五水和物および5.49×10-5モルの4−ヒドロキ
シ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラアザインデ
ンを加え、この乳剤を60℃で30分間再加熱して最適
な化学増感を達成した。この乳剤を40℃まで冷却した
後、3.57×10-4モルの1−(3−アセトアミドフ
ェニル)−5−メルカプトテトラゾールを添加して増感
を終えた。
【0191】乳剤 9:化学増感および緑分光増感 乳剤2および3aの量を次のように変えたこと以外は乳
剤8と同じように乳剤9を調製した:乳剤2、69.7
5ミリモル、乳剤3a、11.25ミリモル、そして更
に、乳剤4に換えて乳剤5を9.0ミリモルの量で加え
た。
【0192】乳剤 10:化学増感および赤分光増感 次の手順を用いて乳剤1aを、化学増感および分光増感
することにより乳剤10を調製した。乳剤1aのサンプ
ル1.0モルを40℃に加熱し、2.46×10-4モル
の分光増感色素Aおよび1.01×10-5モルの赤分光
増感色素Cを添加し、次に39.375ミリモルの乳剤
2、33.75ミリモルの乳剤3aおよび16.875
ミリモルの乳剤4を添加することにより分光増感した。
その後温度を60℃に上げて、ホスト粒子表面上への臭
化銀乳剤の再結晶を促進した。この乳剤を40℃まで冷
却した後、1.05×10-5モルのチオ硫酸ナトリウム
・五水和物および5.49×10-5モルの4−ヒドロキ
シ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラアザインデ
ンを加え、この乳剤を60℃で30分間加熱して最適な
化学増感を達成した。この乳剤を40℃まで冷却した
後、3.57×10-4モルの1−(3−アセトアミドフ
ェニル)−5−メルカプトテトラゾールを添加して増感
を終えた。
【0193】乳剤 11:化学増感および赤分光増感 乳剤2および3aの量を次のように変えたこと以外は乳
剤10と同じように乳剤11を調製した:乳剤2、6
7.5ミリモル、乳剤3a、11.25ミリモル、そし
て更に、乳剤4に換えて乳剤5を11.25ミリモルの
量で加えた。
【0194】乳剤 12:化学増感および赤分光増感 硝酸および塩化カリウム溶液をそれぞれ用いて、乳剤1
b(1.0M)を、pH4.3およびpAg7.6に調
節した。そして、化合物Sを3.36×10-4モル加え
た。15分間攪拌後、水に溶解した4.52×10-8
ルのCs2 OsNOCl5 を添加した。そして、温度を
65℃まで高めて0.011モルの乳剤2を加えた。そ
の後、金〔アウロスビス(1,4,5−トリメチル−
1,2,4−トリアゾリウム−3−チオレート)テトラ
フルオロボレート、5.79×10 -6モル〕および硫黄
(チオ硫酸ナトリウム五水和物、4.03×10-3
ル)増感剤を用いて、この乳剤を普通に増感した。攪拌
を続けた後、7.28×10-5モルの増感色素D、次に
8.87×10-4モルの1−(3−アセトアミドフェニ
ル)−5−メルカプトテトラゾールを添加した。温度を
40℃まで下げ、水酸化ナトリウム溶液を用いてこの乳
剤のpHを5.6に調節した。
【0195】乳剤 13:化学増感および赤分光増感 前記乳剤のpHおよびpAgを、それぞれ5.6および
7.6に調節した以外は、乳剤12と同じように乳剤1
3を調製した。更に、4.52×10-8モルに換えて、
Cs2 OsNOCl5 を1.66×10-7モル添加し
た。
【0196】乳剤 14:化学増感および緑分光増感 硝酸および塩化カリウム溶液をそれぞれ用いて、乳剤1
b(1.0M)を、pH4.3およびpAg7.6に調
節した。そして、増感色素Bを2.82×10 -4モル加
えた。20分間攪拌後、乳剤2および乳剤5の混合物を
加え、その後温度を60℃まで高めた。この乳剤2およ
び乳剤5の混合物には、臭化銀0.5M%および3.0
2×10-8モルのCs2 OsNOCl5 が添加されてい
た。その後、金〔アウロスビス(1,4,5−トリメチ
ル−1,2,4−トリアゾリウム−3−チオレート)テ
トラフルオロボレート、1.75×10-3モル〕および
硫黄(チオ硫酸ナトリウム五水和物、4.03×10-3
モル)増感剤を用いて、この乳剤を普通に増感した。攪
拌を続けた後、1.28×10-3モルの1−(3−アセ
トアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールを添
加した。温度を40℃まで下げ、増感を終えた。
【0197】乳剤 15:化学増感および緑分光増感 加えたCs2 OsNOCl5 の量が、9.05×10-8
モルとなるように、乳剤2および5の混合物を調節した
以外は、乳剤14と同じ手順を用いて乳剤15を調製し
た。
【0198】乳剤 16:化学増感および緑分光増感 硝酸および塩化カリウム溶液をそれぞれ用いて、乳剤1
b(1.0M)を、pH4.3およびpAg7.6に調
節した。そして、増感色素Bを2.82×10 -4モル加
えた。20分間攪拌後、乳剤2および乳剤5の混合物を
加え、その後温度を60℃まで高めた。この乳剤2およ
び乳剤5の混合物には、臭化銀0.5M%および3.0
2×10-8モルのCs2 OsNOCl5 が添加されてい
た。その後、コロイド状硫化金懸濁物、3.52×10
-5モルを用いて、この乳剤を普通に増感した。攪拌を続
けた後、1.28×10-3モルの1−(3−アセトアミ
ドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールを添加し
た。温度を40℃まで下げ、増感を終えた。
【0199】乳剤 17:化学増感および緑分光増感 加えたCs2 OsNOCl5 の量が、3.02×10-8
モルに換えて9.05×10-8モルとなるように、乳剤
2および5の混合物を調節した以外は、乳剤16と同じ
手順を用いて乳剤17を調製した。
【0200】乳剤 18:化学増感および緑分光増感 硝酸および塩化カリウム溶液をそれぞれ用いて、乳剤1
c(1.0M)を、pH4.3およびpAg7.6に調
節した。そして、増感色素Bを2.82×10 -4モル加
えた。20分間攪拌後、コロイド状硫化金懸濁物、3.
52×10-5モルを用いて、この乳剤を普通に増感し、
温度を60℃まで高めて、20分間一定に保持した。攪
拌を続けた後、1.28×10-3モルの1−(3−アセ
トアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾールを添
加し、次に0.5M%相当量の臭化カリウム水溶液を加
えた。続いて、温度を40℃まで下げ、増感を終えた。
【0201】乳剤 19:化学増感および緑分光増感 乳剤1cに換えて乳剤1dを用いた以外は、乳剤18と
同じ手順を用いて乳剤19を調製した。
【0202】乳剤 20:化学増感および緑分光増感 それぞれ0.5モルづつ容器に計量して、乳剤1cおよ
び1dを混合し、硝酸および塩化カリウム溶液をそれぞ
れ用いて、pH4.3およびpAg7.6に調節した。
そして、増感色素Bを2.82×10-4モル加えた。2
0分間攪拌後、コロイド状硫化金懸濁物、3.52×1
-5モルを用いて、この乳剤を普通に増感し、温度を6
0℃まで高めて、20分間一定に保持した。攪拌を続け
た後、1.28×10-3モルの1−(3−アセトアミド
フェニル)−5−メルカプトテトラゾールを添加し、次
に0.5M%相当量の臭化カリウム水溶液を加えた。続
いて、温度を40℃まで下げ、増感を終えた。
【0203】乳剤 21:化学増感および緑分光増感 硝酸および塩化カリウム溶液をそれぞれ用いて、乳剤1
c(1.0M)を、pH4.3およびpAg7.6に調
節した。そして、増感色素Bを2.82×10 -4モル加
えた。20分間攪拌後、金〔アウロスビス(1,4,5
−トリメチル−1,2,4−トリアゾリウム−3−チオ
レート)テトラフルオロボレート、1.75×10-3
ル〕および硫黄(チオ硫酸ナトリウム五水和物、4.0
3×10 -3モル)増感剤を用いて、この乳剤を普通に増
感し、温度60℃まで高めて、20分間一定に保持し
た。攪拌を続けた後、1.28×10-3モルの1−(3
−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾー
ルを添加し、次に0.5M%相当量の臭化カリウム水溶
液を加えた。続いて、温度を40℃まで下げ、増感を終
えた。
【0204】乳剤 22:化学増感および緑分光増感 乳剤1cに換えて乳剤1dを用いた以外は、乳剤21と
同じ手順を用いて乳剤22を調製した。
【0205】乳剤 23:化学増感および赤分光増感 硝酸および塩化カリウム溶液をそれぞれ用いて、乳剤1
g(1.0M)を、pH4.3およびpAg7.6に調
節した。そして、化合物S(2.24×10-4モル)を
加えた。20分間攪拌後、温度を65℃まで高め、更に
10分間攪拌後、乳剤2(9.85×10-3モル)およ
び乳剤2b(1.15×10-3モル)の混合物を加え
た。そして、金〔アウロスビス(1,4,5−トリメチ
ル−1,2,4−トリアゾリウム−3−チオレート)テ
トラフルオロボレート、7.37×10-6モル〕および
硫黄(チオ硫酸ナトリウム五水和物、3.22×10-6
モル)増感剤を用いて、この乳剤を普通に増感した。攪
拌を続けた後、増感色素D7.28×10-5モルを加
え、続いて1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メ
ルカプトテトラゾール9.50×10-4モルを加えた。
温度を40℃まで下げ、水酸化ナトリウムを用いてpH
を5.6に調節した。
【0206】乳剤 24:化学増感および青分光増感 平均粒子サイズ1.0μmを有する純塩化物立方乳剤
を、以下の手順を用いて化学増感および分光増感するこ
とにより乳剤24を調製した。乳剤の0.3モルサンプ
ルを40℃まで加熱し、希硝酸および塩化カリウム溶液
をそれぞれ用いて、pH4.3およびpAg7.6に調
節した。そして、コロイド状硫化金懸濁物(8.4×1
-4モル)を加え、温度を60℃に上げた。20分間化
学熟成後、青分光増感色素A3(9.0×10-5モル)
を加え、続いて1−(3−アセトアミドフェニル)−5
−メルカプトテトラゾール(2.43×10-4モル)を
加えた。1.0M%の乳剤2を加えて増感を終え、再結
晶後温度を40℃まで下げた。
【0207】乳剤 25:化学増感および青分光増感 平均粒子サイズ1.0μmを有する純塩化物立方乳剤
を、以下の手順を用いて化学増感および分光増感するこ
とにより乳剤25を調製した。乳剤の0.3モルサンプ
ルを40℃まで加熱し、希硝酸および塩化カリウム溶液
をそれぞれ用いて、pH4.3およびpAg7.6に調
節した。そして、コロイド状硫化金懸濁物(8.4×1
-4モル)を加え、温度を60℃に上げた。20分間化
学熟成後、青分光増感色素AおよびA2の混合物(それ
ぞれ、2.25×10-5モルおよび6.75×10-5
ル)を加え、続いて1−(3−アセトアミドフェニル)
−5−メルカプトテトラゾール(2.43×10-4
ル)を加えた。1.0M%の乳剤2を加えて増感を終
え、再結晶後温度を40℃まで下げた。
【0208】乳剤 26:化学増感および青分光増感 平均粒子サイズ1.0μmを有し、銀1モル当り6.7
9×10-10 モルのCs2 OsNOCl5 を含有する純
塩化物立方乳剤を、以下の手順を用いて化学増感および
分光増感することにより乳剤26を調製した。乳剤の
0.3モルサンプルを40℃まで加熱し、希硝酸および
塩化カリウム溶液をそれぞれ用いて、pH4.3および
pAg7.6に調節した。そして、コロイド状硫化金懸
濁物(8.4×10-4モル)を加え、温度を60℃に上
げた。20分間化学熟成後、青分光増感色素A3(9.
0×10-5モル)を加え、続いて1−(3−アセトアミ
ドフェニル)−5−メルカプトテトラゾール(2.43
×10-4モル)を加えた。1.0M%の乳剤2を加えて
増感を終え、再結晶後温度を40℃まで下げた。
【0209】乳剤 27:化学増感および青分光増感 平均粒子サイズ1.0μmを有し、銀1モル当り3.1
4×10-9モルのCs 2 OsNOCl5 を含有する純塩
化物立方乳剤を、以下の手順を用いて化学増感および分
光増感することにより乳剤27を調製した。乳剤の0.
3モルサンプルを40℃まで加熱し、希硝酸および塩化
カリウム溶液をそれぞれ用いて、pH4.3およびpA
g7.6に調節した。そして、コロイド状硫化金懸濁物
(8.4×10-4モル)を加え、温度を60℃に上げ
た。20分間化学熟成後、青分光増感色素A3(9.0
×10-5モル)を加え、続いて1−(3−アセトアミド
フェニル)−5−メルカプトテトラゾール(2.43×
10-4モル)を加えた。1.0M%の乳剤2を加えて増
感を終え、再結晶後温度を40℃まで下げた。
【0210】乳剤 28:化学増感および赤分光増感 通常のダブルジェット技法を用いて沈澱させたエッジ長
0.38μmを有する純塩化銀立方乳剤に、化学増感剤
として、硫化金のコロイド状懸濁物(59.0mg/A
g−M)を加えた。そして、乳剤温度を65℃まで上げ
て、増感を行った。増感プロセス中、銀1モル当り1.
28×10-3モルの1−(3−アセトアミドフェニル)
−5−メルカプトテトラゾールおよび1.0モル/Ag
−MのKBr水溶液を加えた。温度を40℃に下げて、
水酸化ナトリウム溶液を用いてpHを5.6に調節し
た。赤分光増感色素(色素C)を、3.08×10-5
ル/Ag−Mの量を加え、増感を完了した。
【0211】乳剤 29:化学増感および緑分光増感 通常のダブルジェット技法を用いて沈澱させたエッジ長
0.28μmを有する純塩化銀立方乳剤に、増感色素B
を4.95×10-4モル/Ag−Mの量加え、続いて化
学増感剤として、硫化金のコロイド状懸濁物(20.3
mg/Ag−M)を加えた。そして、乳剤温度を70℃
まで上げて、増感を行った。増感プロセス中、銀1モル
当り1.62×10-3モルの1−(3−アセトアミドフ
ェニル)−5−メルカプトテトラゾールおよび0.5モ
ル/Ag−MのKBr水溶液を加えた。
【0212】乳剤 30:化学増感および青分光増感 通常のダブルジェット技法を用いて沈澱させたエッジ長
0.78μmを有する純塩化銀立方乳剤に、化学増感剤
として、硫化金のコロイド状懸濁物(3.9mg/Ag
−M)を加えた。そして、乳剤温度を60℃まで上げ
て、増感を行った。増感プロセス中、銀1モル当り2.
88×10-4モルの1−(3−アセトアミドフェニル)
−5−メルカプトテトラゾールおよび0.80モル/A
g−MのKBr水溶液を加えた。
【0213】乳剤 31:通常のダブルジェット技法を
用いて沈澱させ、1.09×10-9モルのCs2OsN
OCl5 を含有する、エッジ長1.19μmを有する純
塩化銀立方乳剤1モルに、化学増感剤として硫化金のコ
ロイド状懸濁物(1.51mg/Ag−M)を加えた。
そして乳剤温度を60℃に上げ、増感を行った。増感プ
ロセス中、青分光増感色素A3(2.71×10-4
ル)を加え、続いて1−(3−アセトアミドフェニル)
−5−メルカプトテトラゾール1.94×10-4モル、
5.0×10-8モルのK2 IrCl6 溶液および0.0
080モルの乳剤2を加えた。
【0214】乳剤 32:通常のダブルジェット技法を
用いて沈澱させ、1.66×10-9モルのCs2OsN
OCl5 を含有する、エッジ長0.78μmを有する純
塩化銀立方乳剤1モルに、化学増感剤として硫化金のコ
ロイド状懸濁物(2.05mg/Ag−M)を加えた。
そして乳剤温度を60℃に上げ、増感を行った。増感プ
ロセス中、青分光増感色素A3(5.05×10-4
ル)を加え、続いて1−(3−アセトアミドフェニル)
−5−メルカプトテトラゾール2.96×10-4モル、
7.6×10-8モルのK2 IrCl6 溶液および0.0
122モルの乳剤2を加えた。
【0215】乳剤 33:通常のダブルジェット技法を
用いて沈澱させ、2.85×10-9モルのCs2OsN
OCl5 を含有する、エッジ長0.78μmを有する純
塩化銀立方乳剤1モルに、化学増感剤として硫化金のコ
ロイド状懸濁物(2.05mg/Ag−M)を加えた。
そして乳剤温度を60℃に上げ、増感を行った。増感プ
ロセス中、青分光増感色素A3(5.05×10-4
ル)を加え、続いて1−(3−アセトアミドフェニル)
−5−メルカプトテトラゾール2.96×10-4モル、
7.6×10-8モルのK2 IrCl6 溶液および0.0
122モルの乳剤2を加えた。
【0216】乳剤 34:通常のダブルジェット技法を
用いて沈澱させ、3.95×10-9モルのCs2OsN
OCl5 を含有する、エッジ長0.54μmを有する純
塩化銀立方乳剤1モルに、緑分光増感色素(色素B)
1.80×10-4モルを加え、続いて化学増感剤として
硫化金のコロイド状懸濁物(2.95mg/Ag−M)
を加えた。そして乳剤温度を70℃に上げ、増感を行っ
た。増感プロセス中、1−(3−アセトアミドフェニ
ル)−5−メルカプトテトラゾール7.71×10-4
ルを加え、続いて3.1×10-8モルのK2 IrCl6
溶液および0.005モルの乳剤2を加えた。
【0217】乳剤 35:通常のダブルジェット技法を
用いて沈澱させ、9.36×10-9モルのCs2OsN
OCl5 を含有する、エッジ長0.54μmを有する純
塩化銀立方乳剤1モルに、緑分光増感色素(色素B)
1.80×10-4モルを加え、続いて化学増感剤として
硫化金のコロイド状懸濁物(2.95mg/Ag−M)
を加えた。そして乳剤温度を70℃に上げ、増感を行っ
た。増感プロセス中、1−(3−アセトアミドフェニ
ル)−5−メルカプトテトラゾール7.71×10-4
ルを加え、続いて3.1×10-8モルのK2 IrCl6
溶液および0.005モルの乳剤2を加えた。
【0218】乳剤 36:通常のダブルジェット技法を
用いて沈澱させ、2.11×10-8モルのCs2OsN
OCl5 を含有する、エッジ長0.54μmを有する純
塩化銀立方乳剤1モルに、緑分光増感色素(色素B)
1.80×10-4モルを加え、続いて化学増感剤として
硫化金のコロイド状懸濁物(2.95mg/Ag−M)
を加えた。そして乳剤温度を70℃に上げ、増感を行っ
た。増感プロセス中、1−(3−アセトアミドフェニ
ル)−5−メルカプトテトラゾール7.71×10-4
ルを加え、続いて3.1×10-8モルのK2 IrCl6
溶液および0.005モルの乳剤2を加えた。
【0219】乳剤 37:通常のダブルジェット技法を
用いて沈澱させ、5.54×10-9モルのCs2OsN
OCl5 を含有する、エッジ長0.62μmを有する純
塩化銀立方乳剤1モルに、化学増感剤として硫化金のコ
ロイド状懸濁物(46.1mg/Ag−M)を加えた。
そして乳剤温度を65℃に上げ、増感を行った。増感プ
ロセス中、1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メ
ルカプトテトラゾール6.59×10-4モルを加え、続
いて1.78×10-4モルの化合物S、2.05×10
-8モルのK2 IrCl6 および0.011モルの乳剤2
を含有する水溶液を加えた。この乳剤を40℃まで冷却
した後、赤分光増感色素の混合物を加えて、増感プロセ
スを完了した。前記混合物は、色素C1.81×10-4
モルおよび色素D1.66×10-5モルを含んでいた。
【0220】乳剤 38:通常のダブルジェット技法を
用いて沈澱させ、1.89×10-8モルのCs2OsN
OCl5 を含有する、エッジ長0.62μmを有する純
塩化銀立方乳剤1モルに、化学増感剤として硫化金のコ
ロイド状懸濁物(46.1mg/Ag−M)を加えた。
そして乳剤温度を65℃に上げ、増感を行った。増感プ
ロセス中、1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メ
ルカプトテトラゾール6.59×10-4モルを加え、続
いて1.78×10-4モルの化合物S、2.05×10
-8モルのK2 IrCl6 および0.011モルの乳剤2
を含有する水溶液を加えた。この乳剤を40℃まで冷却
した後、赤分光増感色素の混合物を加えて、増感プロセ
スを完了した。前記混合物は、色素C1.81×10-4
モルおよび色素D1.66×10-5モルを含んでいた。
【0221】乳剤 39:通常のダブルジェット技法を
用いて沈澱させ、3.56×10-8モルのCs2OsN
OCl5 を含有する、エッジ長0.62μmを有する純
塩化銀立方乳剤1モルに、化学増感剤として硫化金のコ
ロイド状懸濁物(46.1mg/Ag−M)を加えた。
そして乳剤温度を65℃に上げ、増感を行った。増感プ
ロセス中、1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メ
ルカプトテトラゾール6.59×10-4モルを加え、続
いて1.78×10-4モルの化合物S、2.05×10
-8モルのK2 IrCl6 および0.011モルの乳剤2
を含有する水溶液を加えた。この乳剤を40℃まで冷却
した後、赤分光増感色素の混合物を加えて、増感プロセ
スを完了した。前記混合物は、色素C1.81×10-4
モルおよび色素D1.66×10-5モルを含んでいた。
【0222】乳剤 40、41、42:化学および青分
光増感 乳剤1i、1j、および1kを同様に化学増感および分
光増感して、乳剤40、41、および42を生成する。
化学増感剤として硫化金のコロイド状懸濁物(5.0m
g/Ag−M)を、各乳剤に攪拌しながら加えた。乳剤
温度を60℃まで上げ、化学増感を行った。増感プロセ
ス中、化学熟成時に、増感色素A2.62×10-4モル
および1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカ
プトテトラゾール2.88×10-4モルを加えた。
【0223】乳剤 45:乳剤1nを、米国特許第5,
314,798号(Brust 等)公報に記載される乳剤A
と同じように調製した。この平板状塩化物乳剤は、EC
D1.6μおよび平均粒子厚0.125μmを有した。
【0224】乳剤 45a:粒子体積の最初の90%の
間に、Cs2 OsNOCl5 の水溶液を、均一な様式で
前記粒子に一斉に加えた以外は、乳剤1nと同じように
乳剤1oを調製した。生じた粒子は、ECD1.87μ
および厚さ0.141μmを有した。Cs2OsNOC
5 の濃度は、銀1モル当り2.64×10-9モルであ
った。
【0225】乳剤 46:化学および青分光増感 硫化金のコロイド状懸濁物0.25mg/Ag−M、続
いて、分光増感色素A8.22×10-4モルおよび4モ
ル%の臭化カリウム水溶液を加えて、乳剤1o化学増感
し分光増感した。生じた乳剤を、40分間60℃で加熱
した。冷却後、1−(3−アセトアミドフェニル)−5
−メルカプトテトラゾール1.06×10-4モルを加え
て、乳剤を安定にし、化学増感および分光増感プロセス
を完了した。
【0226】乳剤 47:化学および青分光増感 通常のダブルジェット技法を用いて沈澱させ、3.62
×10-9モルのCs2OsNOCl5 および粒子体積の
93%に素早く添加された0.3モル%の沃化カリウム
を含有する、エッジ長0.78μmを有する純塩化銀立
方乳剤1モルに、化学増感剤として銀1モル当り5.0
mgの硫化金のコロイド状懸濁物を加えた。そして乳剤
温度を60℃に上げ、増感を行った。増感プロセス中、
青分光増感色素A2.10×10-4モルを加え、続いて
1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテ
トラゾール3.59×10-4モルを加えた。
【0227】単一層塗膜評価フォーマット 上記乳剤を、通常の塗膜製造方法および技法を用いる単
一乳剤層塗膜フォーマットで、最初に評価した。この塗
膜フォーマットを次の表に詳細に記載する。
【0228】
【表2】
【0229】塗膜例1:乳剤6および7を、0.588
/1.000モル比で配合し、銀(380mg/m2
およびイエロー色素生成カプラーY−1(1064mg
/m2 )を用いる、上記フォーマットで塗布した。カプ
ラーY−1を、通常の分散技法を用いて永久カプラー溶
剤(フタル酸ジブチル)、先ず分散した。これにより塗
膜Y−1を構成した。
【0230】塗膜例2:乳剤8および9を、0.929
/1.000モル比で配合し、銀(380mg/m2
およびマゼンタ色素生成カプラーM−1(426mg/
2 )を用いる、上記フォーマットで塗布した。カプラ
ーM−1を、通常の分散技法を用いて永久カプラー溶剤
(フタル酸ジブチル)、先ず分散した。これにより塗膜
M−1を構成した。
【0231】塗膜例3:乳剤10および11を、0.7
5/1.000モル比で配合し、銀(190mg/m
2 )およびシアン色素生成カプラーC−3(426mg
/m2 )を用いる、上記フォーマットで塗布した。カプ
ラーY−1を、通常の分散技法を用いて永久カプラー溶
剤(フタル酸ジブチル)、先ず分散した。これにより塗
膜C−1を構成した。
【0232】塗膜例4:乳剤12および13を、1.0
/1.0モル比で配合し、銀(181mg/m 2 )およ
びシアン色素生成カプラーC−3(426mg/m2
を用いる、上記フォーマットで塗布した。カプラーC−
3を、通常の分散技法を用いて永久カプラー溶剤(フタ
ル酸ジブチル)、先ず分散した。これにより塗膜C−2
を構成した。
【0233】塗膜例5:乳剤14および15を、1.0
/1.0モル比で配合し、銀(280mg/m 2 )およ
びマゼンタ色素生成カプラーM−1(426mg/m
2 )を用いる、上記フォーマットで塗布した。カプラー
M−1を、通常の分散技法を用いて永久カプラー溶剤
(フタル酸ジブチル)、先ず分散した。これにより塗膜
M−2を構成した。
【0234】塗膜例6:乳剤16および17を、1.0
/1.0モル比で配合し、銀(280mg/m 2 )およ
びマゼンタ色素生成カプラーM−1(426mg/m
2 )を用いる、上記フォーマットで塗布した。カプラー
M−1を、通常の分散技法を用いて永久カプラー溶剤
(フタル酸ジブチル)、先ず分散した。これにより塗膜
M−3を構成した。
【0235】塗膜例7:乳剤18および19を、1.0
/1.0モル比で配合し、銀(280mg/m 2 )およ
びマゼンタ色素生成カプラーM−1(426mg/m
2 )を用いる、上記フォーマットで塗布した。カプラー
M−1を、通常の分散技法を用いて永久カプラー溶剤
(フタル酸ジブチル)、先ず分散した。これにより塗膜
M−4を構成した。
【0236】塗膜例8:乳剤21および22を、0.4
2/0.57モル比で配合し、銀(280mg/m2
およびマゼンタ色素生成カプラーB(426mg/m
2 )を用いる、上記フォーマットで塗布した。カプラー
Bを、通常の分散技法を用いて永久カプラー溶剤(フタ
ル酸ジブチル)、先ず分散した。これにより塗膜M−5
を構成した。
【0237】塗膜例8a:乳剤25および26を、0.
58/0.42モル比で配合し、銀(233mg/m
2 )およびイエロー色素生成カプラーY−1(1076
mg/m2 )を用いる、上記フォーマットで塗布した。
カプラーY−1を、通常の分散技法を用いて永久カプラ
ー溶剤(フタル酸ジブチル)、先ず分散した。これによ
り塗膜Y−2を構成した。
【0238】単一層塗膜例8b:乳剤46および47
を、0.50/0.50モル比で配合し、銀(233m
g/m2 )およびイエロー色素生成カプラーY−1(1
076mg/m2 )を用いる、上記フォーマットで塗布
した。
【0239】多層塗膜評価フォーマット 上記乳剤を、また、通常の塗膜製造方法および技法を用
いる種々の多層塗膜フォーマットにおいて評価した。こ
の塗膜フォーマットを次に詳細に記載する。
【0240】例9:表III に具体的に説明する構成を用
いる通常のカラーペーパーフォーマットで、この例に記
載する乳剤を用いて、多層カラーペーパー例を調製し
た。
【0241】例10:隣接層に同じ分光感度の乳剤を塗
布した以外は、通常のカラーペーパー層順に、この例に
記載する乳剤を用いて、多層カラーペーパー例を調製し
た。この多層例の構成を表IVに具体的に説明する。
【0242】例11:通常のハロゲン化銀ネガフィルム
および表V に記載するサンプルの多層ハロゲン化銀ネガ
ペーパーを用いて、本発明の好ましい調子再現を示す三
色性画像再現システムを調製した。
【0243】多層塗膜例12:通常のハロゲン化銀ネガ
フィルムおよび表VIに記載するサンプルの多層ハロゲン
化銀ネガカラーペーパーを用いて、本発明の好ましい調
子再現を示す三色性画像再現システムを調製した。この
例は、三種類の、色記録毎に同じように増感したハロゲ
ン化銀乳剤の使用を具体的に説明する。
【0244】
【表3】
【0245】
【表4】
【0246】
【表5】
【0247】
【表6】
【0248】上記の塗布されたペーパーサンプルを調製
した後、これらを次のように評価した:それぞれの単一
層カラーペーパーサンプルを、色温度3000゜Kを有
し、Kodak Wratten (商標)2C並びに85ccマゼンタ
の Kodak Color Compensating(商標)フィルターおよ
び130ccイエローの Kodak Color Compensating
(商標)フィルターを組み合せたものでフィルターをか
けた、Kodak Model 1Bセンシトメータにおいて、光に対
して露光した。露光時間を0.1秒に調節した。前記ペ
ーパーサンプルを、0〜3 log−Eの露光量範囲を
持つ中性階段露光タブレットに接触させることにより、
露光を実施した。
【0249】それぞれの多層カラーペーパーサンプル
を、色温度3000゜Kを有し、そして、青記録の特徴
的な応答を得るための Kodak Wratten 2C および Kodak
Wratten 98 フィルターもしくは赤記録の特徴的な応答
を得るための Kodak Wratten 70 フィルターでフィルタ
ーをかけた、Kodak Model 1Bセンシトメータにおいて、
露光した。露光時間を0.1秒に調節した。前記ペーパ
ーサンプルを、0〜3log−Eの露光量範囲を持つ中
性濃度階段露光タブレットに接触させることにより、露
光を実施した。
【0250】塗膜例1〜11として上記したペーパーサ
ンプルを、Kodak Ektacolor RA-4 Color Development
(商標)プロセスで処理した。この発色現像液および漂
白−定着処方を次の表X およびXIに記載する。化学現像
処理サイクルを表XII に記載する。例11は、感光性乳
剤の順序が、通常の乳剤層順序に比較して反転されてい
る、独特の多層カラーペーパーフォーマットを表わす。
その上に置かれた緑感性および赤感性乳剤層を持つ樹脂
コートペーパー支持体の隣に青感性乳剤層を置くのが一
般的に望ましいが、独特の偽増感乳剤と組合わさるこの
フォーマットも調製することができる。偽分光増感乳剤
を有するこのフォーマットを用いると、その下に置かれ
ている緑感性および赤感性乳剤を露光することに由来す
る青光を減少させるか除去するために、青光吸収フィル
ター層を含むことが必要である。他のカラーネガシステ
ムにおいて青光フィルターを必要とする場合は、イエロ
ーフィルター色素もしくはケリーレア(Carey Lea )銀
等の微小粒子銀分散体を用いることが一般的である。多
層塗膜中に微小粒子分散体が存在すると、定着およびフ
ィルムからの定着銀を洗浄する前に、現像された銀を酸
化物で漂白する後処理段階に用いる、より強い漂白が必
要である。この理由により、余った銀の除去を容易にす
るために、代わりの化学現像および処理サイクルが開発
された。改良された化学現像および処理サイクルを、表
XIIIに示す。用いた化学現像液は、表X のものと同じで
ある。停止浴、漂白および定着溶液の組成を表XVI 、XI
V 、XVに表わす。 処理後、各サンプルのステータスA
反射濃度を測定した。
【0251】図3、4、5、7および8は、塗膜例1、
2、3、4および7の濃度対log−E関係(実線)を
表わす。加えて、各濃度対log−E曲線の瞬間コント
ラストを表わす(点線)。図6は、塗膜例11に記載す
る多層塗膜例の結果を表わす。記載した各例において、
各色記録の瞬間コントラストを示す。各サンプルの濃度
対log−Eプロットのそれぞれにおいて、dD/dl
og−E(即ち、瞬間コントラスト)をプロットする。
それぞれの瞬間コントラスト曲線上に、瞬間コントラス
ト1.0に相当するベースラインを置いた。各例の瞬間
コントラスト曲線上に、二つの追加のマークをつけた。
最初に、瞬間コントラストが、1.0の値に到達するl
og−E露光量をマークし、次に瞬間コントラストの傾
きがゼロ、即ち、おおよそ次第に負になる瞬間コントラ
スト曲線上にマークする。瞬間コントラスト曲線をプロ
ットするのに用いたコンピュータアルゴリズムのため、
いくつかの小さな負の屈曲は避けがたく、連続的に増加
するコントラストの一般的な傾向を表わさないことに留
意されたい。
【0252】log−E軸上に置いた二点間の差は、露
光量の増加につれて、瞬間コントラストが連続的に増加
する特性曲線の露光量範囲を表わす。二点間の分離が大
きければ大きいほど、濃度対log−E曲線のより高い
濃度部分において再現されるディテールが改良され、従
って改良された陰影部ディテールを生じると、理解され
る。
【0253】表VII は、それらのそれぞれの色の機能に
関する、二種類の市販のカラーペーパーおよび塗膜例の
対数露光量範囲を概括する。表VII の対数露光量範囲か
らわかるように、発明例の全ては、二種類の市販のカラ
ーネガペーパーよりも著しく広い、露光量増加として、
瞬間コントラストが増加する対数露光量範囲(aR 、a
G およびaB )を有する。この追加の露光量範囲は、増
加した上部スケールラティチュード、従って陰影部ディ
テールに直接的に変る。
【0254】aR 、aG およびaB を、瞬間コントラス
トが最初に1.0の値に到達する点と瞬間コントラスト
の最大値との間の対数露光量範囲と定義する。更に、瞬
間コントラストが露光量範囲の実質部分を越えて増加す
ることも重要である。瞬間コントラストが最初に1.0
の値に到達する点と増加される露光量での瞬間コントラ
ストが1.0の値より下に下がる点との間の対数露光量
を測定することにより、この範囲の量を便利に計る。コ
ントラストが1.0より小さい場合ディテールを見るこ
とは困難であるので、この値は、関連する露光量範囲を
定義するのに十分であると思われる。aR 、aG および
B を、最初の瞬間コントラスト1.0と最大瞬間コン
トラストとの間の露光量範囲として上記のように定義し
たので、fR 、fG およびfB を、断片部分の合計であ
る全体露光量範囲で割った、コントラストが増加してい
る全露光量範囲の部分として定義することができる。即
ち、 f%=a/(a+b)×100 fができるだけ100%に近づくことが重要である。し
かし、我々の研究は、物理的な限界により100%に到
達することが妨げられることを示した。従って、できる
だけ大きいa値を達成することが重要である。本発明の
ペーパーの場合において、表VII に見られるf値は、明
かに市販のペーパーより大きい。公平には、f値が70
%を越え、かつa値が0.6logEを越える多層塗膜
から生成する写真を見た個々の判定者は、このカラープ
リントに陰影部領域の特に良いディテールおよび飽和し
た色があるので、この写真により心地良さを見出す。
【0255】
【表7】
【0256】
【表8】
【0257】この表のデータは、本発明が特定のクラス
の色素生成カプラーに限定されないことを示す。本発明
の例は、調子スケール計量「a」および「F%」を、所
望する調子スケール再現を達成するのに必要な乳剤もし
くは乳剤の組合せを適当に選択することにより達成で
き、いずれのカプラーも選択できることを実証する。
【0258】
【表9】
【0259】表中のL*を明度、C*を彩度(Billmeye
r および Saltzmannの、Principlesof Color Technolog
y,2版、John Wiley and Sons, 1981, 63 ページ参照)
として定義する。この表では、あるクラスの色素生成カ
プラーが、他のクラスよりも好ましいことを実証する。
より高い彩度(C*)の色素を生成するシアン、マゼン
タ、およびイエロー色素生成カプラーが、低い彩度の色
素(即ち低C*)を生成するカプラークラスよりも好ま
しい。好ましいシアン、マゼンタ、およびイエローカプ
ラークラスと、改良された調子スケールを生成する乳剤
とを組み合せると、より明るく、オリジナルの色をより
正確に再現する色を有する写真ができる。これは、本発
明の乳剤によって生成されるハロゲン化銀調子スケー
が、より正確にオリジナルの色の明度(L*)およびコ
ントラストを再現するからである。そして、与えられた
明度でのより高い彩度、その明度レベルでの高められた
色飽和度を説明する色素生成カプラーとの組合せにより
達成される。
【0260】従って、本発明によると、反射カラーネガ
ペーパーの、非常に広範囲の濃度に渡って、好ましくか
つ優れた調子および色再現が可能になることが理解され
る。
【0261】
【表10】
【0262】
【表11】
【0263】
【表12】
【0264】露光済みペーパーサンプルの処理を、現像
および漂白−定着温度を35℃に調節して実施する。洗
浄を32.2℃で水道水で行う。
【0265】
【表13】
【0266】露光済みペーパーサンプルの処理を、現像
および漂白−定着温度を35℃に調節して実施する。洗
浄を32.2℃で水道水で行う。
【0267】
【表14】
【0268】26.7℃での漂白のpHを、水酸化アン
モニウムもしくは硝酸を用いて6.00±0.05に調
節する。
【0269】
【表15】
【0270】定着液のpHは、26.7℃で6.5±
0.15である。
【0271】
【表16】
【0272】本発明の好ましい調子再現を表わす三色画
像再現システムの例を、通常のハロゲン化銀ネガフィル
ムおよび表XVIIに記載するサンプルの多層ハロゲン化銀
ネガカラーペーパーを用いて調製した。このカラーペー
パー例は、二種類の、色記録毎に同じ感度のハロゲン化
銀乳剤を使用して所望する調子再現を得ることを説明す
る。
【0273】塗布されるハロゲン化銀乳剤量が一般的に
用いられるものよりも実質的に少なく、この減少によ
り、現像−増幅と呼ぶ処理(dev-amp 処理)を用いる特
別な化学現像処理を必要とすることが、他の例と異な
る。「dev-amp 」処理の詳細を表XVIII 、XIX 、XXに示
す。また、「dev-amp 」処理との関連では、以下の文
献:国際公開92/10790号、同92/17819
号、同93/04404号、同92/173370号、
同91/19226号、同91/12567号、同92
/07302号、同93/00612号、同92/07
301号、同92/09932号、米国特許第5,29
4,956号、欧州特許第559,027号、米国特許
第5,179,404号、欧州特許第559,025
号、米国特許第5,270,762号、欧州特許第55
9,026号、米国特許第5,313,243号、およ
び同5,339,131号各公報、に記載される低容
量、希薄タンクプロセッサーにおいて、それが特に有利
なこのタイプの処理要素となるであろうと企図される。
【0274】
【表17】
【0275】
【表18】
【0276】
【表19】
【0277】
【表20】
【0278】
【化28】
【0279】
【化29】
【0280】
【化30】
【0281】
【化31】
【0282】
【化32】
【0283】
【化33】
【0284】ハレーション防止色素
【0285】
【化34】
【0286】本発明の他の好ましい態様を請求項との関
連において、次ぎに記載する。但し、態様1および38
は、請求項1および2と同じである。
【0287】(態様1)少なくとも一層を含んでなる多
色写真要素であって、前記少なくとも一層は、シアンカ
ラー生成ハロゲン化銀乳剤層もしくはマゼンタカラー生
成ハロゲン化銀乳剤層を含み、前記少なくとも一層は、
瞬間コントラストが1.0である点から少なくとも0.
6logEの露光量範囲を有しており、そして前記層の
瞬間コントラストが、前記露光量範囲の少なくとも70
%を越えて増加する露光量の関数として増加する、層で
ある多色写真要素。
【0288】(態様2)シアンカラー生成層が、瞬間コ
ントラストが1.0である点から少なくとも0.6lo
gEの露光量範囲を有しており、そして前記層の瞬間コ
ントラストが、前記露光量範囲の少なくとも70%を越
えて増加する露光量の関数として増加する態様1に記載
の要素。
【0289】(態様3)マゼンタカラー生成層が、瞬間
コントラストが1.0である点から少なくとも0.6l
ogEの露光量範囲を有しており、そして前記層の瞬間
コントラストが、前記露光量範囲の少なくとも70%を
越えて増加する露光量の関数として増加する態様1に記
載の要素。
【0290】(態様4)前記少なくとも一層が、瞬間コ
ントラストが1.0である点から少なくとも0.6lo
gEの露光量範囲を有しており、そして前記層の瞬間コ
ントラストが前記露光量範囲の少なくとも70%を越え
て増加する露光量の関数として増加する、シアンおよび
マゼンタカラー生成層の両方を含んでなる態様1に記載
の要素。
【0291】(態様5)前記少なくとも一層が、瞬間コ
ントラストが1.0である点から少なくとも0.6lo
gEの露光量範囲を有しており、そして前記層の瞬間コ
ントラストが前記露光量範囲の少なくとも70%を越え
て増加する露光量の関数として増加する、シアンおよび
マゼンタ並びにイエローカラー生成ハロゲン化銀乳剤層
を含んでなる態様1に記載の要素。
【0292】(態様6)前記露光量範囲が少なくとも
0.7logEである態様1に記載の要素。 (態様7)増加するコントラストの露光量範囲の部分が
少なくとも75%である態様1に記載の要素。 (態様8)増加するコントラストの露光量範囲の部分が
少なくとも75%である態様6に記載の要素。 (態様9)少なくとも0.75logEの露光量範囲を
有する態様7に記載の要素。 (態様10)少なくとも0.8logEの露光量範囲を
有する態様1に記載の要素。
【0293】(態様11)増加するコントラストの露光
量範囲の部分が少なくとも80%である態様1に記載の
要素。 (態様12)増加するコントラストの露光量範囲の部分
が少なくとも75%である態様10に記載の要素。 (態様13)増加するコントラストの露光量範囲の部分
が少なくとも80%である態様10に記載の要素。 (態様14)前記少なくとも一層が、90モル%塩化物
を越えるハロゲン化銀粒子を含むハロゲン化銀乳剤を含
んでなる態様1に記載の要素。 (態様15)前記少なくとも一層が、95モル%塩化物
を越えるハロゲン化銀粒子を含む態様14に記載の要
素。
【0294】(態様16)瞬間ガンマ増加が連続的であ
る態様1に記載の要素。 (態様17)瞬間ガンマ増加が、連続的増加から最大1
5%のずれを含むことができる態様1に記載の要素。 (態様18)瞬間ガンマ増加が、連続的増加から最大1
0%のずれを含むことができる態様1に記載の要素。 (態様19)前記少なくとも一層のより高い露光量範囲
でのコントラストが、前記層のより低い露光量範囲より
も高い態様1に記載の要素。 (態様20)シアンカラーを生成する前記層が、異なる
感光度を各々有する二つの別の層を含んでなる態様4に
記載の要素。
【0295】(態様21)シアンカラーを生成する前記
層が、一方の乳剤がより低い感光度を有し、そして他の
乳剤よりも高いコントラストを有する、配合乳剤を含む
態様4に記載の要素。 (態様22)マゼンタカラーを生成する前記層が、異な
る感光度を各々有する二つの別の層を含んでなる態様4
に記載の要素。 (態様23)マゼンタカラーを生成する前記層が配合乳
剤を含み、前記配合乳剤の一方の乳剤が、前記配合乳剤
の他の乳剤よりも低い感光度を有し、そして高いコント
ラストを有する、態様4に記載の要素。 (態様24)少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層のハ
ロゲン化銀粒子がイリジウムを含有する態様1に記載の
要素。 (態様25)少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層のハ
ロゲン化銀粒子が減感イオンもしくは錯体を含有する態
様1に記載の要素。
【0296】(態様26)前記要素が、コントラスト増
加イオンもしくは錯体を含有する少なくとも一種類のハ
ロゲン化銀乳剤を含んでなる態様1に記載の要素。 (態様27)前記要素が、表層電子トラップイオンもし
くは錯体を含有する少なくとも一種類のハロゲン化銀乳
剤を含んでなる態様1に記載の要素。 (態様28)前記要素が、(1)減感またはコントラス
ト増加イオンもしくは錯体のいずれか、そして(2)表
層電子トラップイオンもしくは錯体、を含有する少なく
とも一種類のハロゲン化銀乳剤を含んでなる態様1に記
載の要素。 (態様29)610nm〜645nmの可視光スペクト
ルの赤領域に分光感度を有するカラーネガフィルムでプ
リントすると、色正確度が改良され、より高い品質の写
真を生成する態様1に記載の要素。 (態様30)450nm〜470nmの可視光スペクト
ルの青領域に分光感度を有する態様1に記載の要素。
【0297】(態様31)反射ベースを更に含んでなる
態様1に記載の要素。 (態様32)前記マゼンタカラー生成層が、次式:
【0298】
【化35】
【0299】
【化36】
【0300】
【化37】
【0301】からなる群より選ばれる少なくとも一種類
のカプラーを含んでなる態様3に記載の要素。 (態様33)少なくとも一つのハロゲン化銀層のハロゲ
ン化銀粒子が、有機ドーパントもしくは有機リガンドを
持つ金属イオン錯体を含有する態様1に記載の要素。 (態様34)前記マゼンタカラー生成層が、次式:
【0302】
【化38】
【0303】(式中、R1 およびR2 は、独立して、H
もしくは置換基を表わし;Xは、水素もしくはカップリ
ング脱離基であり;そしてZa 、Zb 、およびZc は、
独立して、置換メチン基、=N−、=C−、もしくは−
NH−である、但し、Za −Zb 結合もしくはZb −Z
c 結合のいずれか一方が二重結合であり、他方が単結合
であり、そしてZb −Zc 結合が炭素−炭素二重結合で
有る場合には、それは芳香環の一部を形成することがで
き、そしてZa 、Zb 、およびZc の少なくとも一つ
が、基R2と結合するメチン基を表わすことを条件とす
る)からなる群より選ばれる少なくとも一種類のカプラ
ーを含んでなる態様3に記載の要素。 (態様35)前記マゼンタカラー生成層が、次式:
【0304】
【化39】
【0305】(式中、R3 、Z1 およびZ2 は、それぞ
れ置換基を表わし;Xは、水素もしくはカップリング脱
離基であり;Yは、アリール基もしくは複素環式基を表
わし;Z3 は、>N−と一緒に、窒素含有複素環式基を
形成するのに必要な有機残基を表わし;そしてQは、3
員〜5員の炭化水素環もしくは環中にN、O、Sおよび
Pから選ばれる少なくとも一種類のヘテロ原子を持つ3
員〜5員の複素環を形成するのに必要な非金属原子を表
わす)からなる群より選ばれる少なくとも一種類のカプ
ラーを含んでなる態様5に記載の要素。 (態様36)前記マゼンタカラー生成層が、次式:
【0306】
【化40】
【0307】(式中、R4 、R8 およびR11は、それぞ
れ水素もしくは置換基を表わし;R5 は、置換基を表わ
し;R6 、R7 およびR10は、それぞれ0.2以上のハ
メット置換基定数σ paraを持つ電子求引性基を表わし、
かつR6 およびR7 のσpara値の合計は0.65以上で
あり;R9 は、0.35以上のハメット置換基定数σ
paraを持つ電子求引性基を表わし;Xは、水素もしくは
カップリング脱離基を表わし;Z4 は、少なくとも一つ
の解離基を持つ窒素含有6員複素環を形成するのに必要
な非金属原子を表わし;Zd は、−C(R10)=および
−N=を表わし;そしてZe およびZf は、それぞれ−
C(R11)=および−N=を表わす)からなる群より選
ばれる少なくとも一種類のカプラーを含んでなる態様3
に記載の要素。
【0308】(態様37)前記少なくとも一種類のハロ
ゲン化銀乳剤がRh、Ru、Fe、およびオスミウムの
少なくとも一種類を含んでなる態様1に記載の要素。 (態様38)少なくとも一層を含んでなる多色写真要素
であって、前記少なくとも一層は、シアンカラー生成ハ
ロゲン化銀乳剤層もしくはマゼンタカラー生成ハロゲン
化銀乳剤層を含み、前記少なくとも一層は、瞬間コント
ラストが1.0である点から少なくとも0.6logE
の露光量範囲を有しており、そして前記層の瞬間コント
ラストが、前記露光量範囲の少なくとも70%を越えて
増加する露光量の関数として増加する、層である多色写
真要素を提供すること、前記要素を化学線に露光して潜
像を形成すること、そして発色現像主薬を用いて前記潜
像を現像してカラー画像を生成すること、を含んでなる
写真画像の形成方法。
【0309】本発明の好ましい態様を特に詳細に記載し
たが、本発明の精神および範囲内で種々の変更および改
造が可能であることは、理解されるであろう。
【0310】
【発明の効果】本発明は、従来のカラーペーパー製品を
越え、そして他のネガ型カラー写真製品を越える数多く
の利点を有している。本発明は、高露光量領域での改良
されたコントラストを提供する。更に、本発明は、低部
スケールにおいて色飽和を有するにもかかわらず、上部
スケールが非常に良好なディテールを提供するカラーペ
ーパーを提供する。さらに、本発明のカラープリント
は、高濃度領域での良好なディテールを有するプリント
に対しより自然な外観を有する。加えて、本発明のカラ
ーペーパーは、広範囲の肌色おいて心地の良い肌調子を
提供する。特に、このカラーペーパーは、多種多様の肌
調子において望ましい調子を提供する。
【0311】本発明のもう一つの利点は、カラープリン
トの低濃度領域の好ましいコントラストを同時に高める
ことなく、このプリントの高濃度領域のコントラストを
高めることにより、カラー写真ペーパーにおける、典型
的な周囲環境での周囲のビューイングフレア(viewing
flare )を補償することである。
【図面の簡単な説明】
【図1】代表的なハロゲン化銀カラーネガペーパーの例
として、Kodak Ektacolor Supura(商標)の従来技術の
赤、緑および青の濃度対log−E特性曲線(実線)お
よび計算したdD/dlog−E曲線(点線)を表わ
す。
【図2】代表的なハロゲン化銀カラーネガペーパーの例
として、Fujicolor SFA 3 TypeC(商標)の従来技術の
赤、緑および青の濃度対log−E特性曲線(実線)お
よび計算したdD/dlog−E曲線(点線)を表わ
す。
【図3】塗膜例1の青の特性曲線(実線)および計算し
たdD/dlog−E曲線(点線)を表わす。
【図4】塗膜例2の緑の特性曲線(実線)および計算し
たdD/dlog−E曲線(点線)を表わす。
【図5】塗膜例3の赤の特性曲線(実線)および計算し
たdD/dlog−E曲線(点線)を表わす。
【図6】塗膜例11の赤の特性曲線(実線)および計算
したdD/dlog−E曲線(点線)を表わす。
【図7】塗膜例4の赤の特性曲線(実線)および計算し
たdD/dlog−E曲線(点線)を表わす。
【図8】塗膜例7の緑の特性曲線(実線)および計算し
たdD/dlog−E曲線(点線)を表わす。
フロントページの続き (72)発明者 ベンジャミン テ−クン チェン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14526, ペンフィールド,ハイデン メドウ 36 (72)発明者 リチャード リー パートン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14580, ウェブスター,コベンナリー ドライブ 823

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シアンカラー生成ハロゲン化銀乳剤層も
    しくはマゼンタカラー生成ハロゲン化銀乳剤層を含む、
    少なくとも一層からなる多色写真要素であって、前記少
    なくとも一層が、瞬間コントラストが1.0である点か
    ら少なくとも0.6logEの露光量範囲を有してお
    り、そして前記層の瞬間コントラストが、前記露光量範
    囲の少なくとも70%を越えて増加する露光量の関数と
    して増加する多色写真要素。
  2. 【請求項2】 シアンカラー生成ハロゲン化銀乳剤層も
    しくはマゼンタカラー生成ハロゲン化銀乳剤層を含む、
    少なくとも一層からなる多色写真要素であって、前記少
    なくとも一層が、瞬間コントラストが1.0である点か
    ら少なくとも0.6logEの露光量範囲を有してお
    り、そして前記層の瞬間コントラストが、前記露光量範
    囲の少なくとも70%を越えて増加する露光量の関数と
    して増加する多色写真要素を提供すること、前記要素を
    化学線に露光して潜像を形成すること、そして発色現像
    主薬を用いて前記潜像を現像してカラー画像を生成する
    こと、を含んでなる写真画像の形成方法。
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