JPH08139632A - 狭帯域通信装置 - Google Patents

狭帯域通信装置

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JPH08139632A
JPH08139632A JP6280967A JP28096794A JPH08139632A JP H08139632 A JPH08139632 A JP H08139632A JP 6280967 A JP6280967 A JP 6280967A JP 28096794 A JP28096794 A JP 28096794A JP H08139632 A JPH08139632 A JP H08139632A
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JP
Japan
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signal
output
receiving
power
narrow band
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JP6280967A
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Minoru Aoki
稔 青木
Shuichi Katsukura
秀一 勝倉
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Uniden Corp
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Uniden Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D7/00Transference of modulation from one carrier to another, e.g. frequency-changing
    • H03D7/16Multiple-frequency-changing
    • H03D7/161Multiple-frequency-changing all the frequency changers being connected in cascade
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G3/00Gain control in amplifiers or frequency changers
    • H03G3/20Automatic control
    • H03G3/30Automatic control in amplifiers having semiconductor devices
    • H03G3/3052Automatic control in amplifiers having semiconductor devices in bandpass amplifiers (H.F. or I.F.) or in frequency-changers used in a (super)heterodyne receiver
    • H03G3/3068Circuits generating control signals for both R.F. and I.F. stages
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03JTUNING RESONANT CIRCUITS; SELECTING RESONANT CIRCUITS
    • H03J7/00Automatic frequency control; Automatic scanning over a band of frequencies
    • H03J7/02Automatic frequency control
    • H03J7/04Automatic frequency control where the frequency control is accomplished by varying the electrical characteristics of a non-mechanically adjustable element or where the nature of the frequency controlling element is not significant
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/16Circuits
    • H04B1/26Circuits for superheterodyne receivers

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  • Power Engineering (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低消費電力化を図り,装置の特性を改善し,
AFCを誤動作なく高速動作とすることである。 【構成】 受信部と,受信部の出力の復調およびオーデ
ィオ入力の変調信号の出力を行うディジタル信号処理手
段109と,送信部と,受信部の出力の電界強度を検出
する電界強度検出手段116と,当該狭帯域通信装置が
受信または送信モードであることを指示する指示手段1
29と,電界強度検出手段116およびまたは指示手段
129の出力に応じて,当該狭帯域通信装置の所定部分
に対する電力供給または動作状態を制御する電力制御手
段118とを有して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,狭帯域通信装置に係
り,特に,ディジタル変復調を採用した狭帯域通信装置
等において,電界強度の検出結果と共に,送信/受信の
モードにも対応して装置構成要素の動作不要部分の動作
を停止させ,送信系統についても効率的に低消費電力化
を図り,また,電界強度の検出結果を受信系統の利得制
御にも使用して回路の使用効率を改善すると共に装置の
特性を改善した狭帯域通信装置に関する。
【0002】また,ディジタル変復調を採用した狭帯域
通信装置等においてAFCを行うに際し,パイロット信
号の近くに強力なオーディオ信号またはデータが存在し
ている時にサーチを行った場合にも,オーディオ信号ま
たはデータとパイロット信号の誤認によるAFCの誤動
作を生じることのない狭帯域通信装置に関する。
【0003】さらに,ディジタル変復調を採用した狭帯
域通信装置等においてパイロット信号の測定電力に基づ
いてAGC動作を行うに際し,ノイズによる聴感上の煩
わしさを低減し,また受信部が飽和することなく高速な
AGC動作を可能とした狭帯域通信装置に関する。
【0004】
【従来の技術】図6に,従来の狭帯域通信装置の構成図
を示す。本従来例の狭帯域通信装置は,ディジタル変調
技術を用い,且つシンプレックス方式を採用したもので
あって,受信部はトリプルスーパーヘテロダインの構成
例である。
【0005】図6において,本従来例の狭帯域通信装置
は,おおまかに,トリプルスーパーヘテロダイン受信機
のRFおよびIF受信部,受信用局部周波数発生部,送
信用局部周波数発生部,参照周波数発生部,送信部,デ
ィジタル変復調の信号処理部,受信オーディオ出力部,
ならびに,マイク・オーディオ入力部等から構成されて
いる。
【0006】トリプルスーパーヘテロダイン受信機のR
FおよびIF受信部は,受信周波数(RF)増幅器60
1,第1ミクサ602,第1中間周波数(IF)増幅器
603,第2ミクサ604,第3ミクサ605,第3中
間周波数(IF)増幅器606,フィルタ607および
A/D変換器608を備えて構成されている。
【0007】受信用局部周波数発生部は,受信用第1局
部発振器613,受信用第2局部発振器614,受信用
第3局部発振器615およびAGC用増幅器621を備
えて構成されている。また送信用局部周波数発生部は,
送信用局部発振器620で実現されている。また参照周
波数発生部は,参照周波数発振器619で実現されてい
る。
【0008】ディジタル変復調の信号処理部は,例えば
DSP(Digital Signal Processor)等を使用した送信
・受信ディジタル変復調器609で実現されている。
【0009】受信オーディオ出力部は,D/A変換器6
10,オーディオ増幅器611およびラウド・スピーカ
612を備えて構成されている。またマイク・オーディ
オ入力部は,A/D変換器625,フィルタ626,マ
イクロフォン627およびマイクロフォン用増幅器62
8を備えて構成されている。
【0010】さらに送信部は,送信周波数(RF)電力
増幅器622,変調器623,D/A変換器624,プ
ッシュ・トウ・トーク・スイッチ(PTTスイッチ;PU
SH TO TALK SWITCH)629および送信器制御回路63
0を備えて構成されている。
【0011】このようなディジタル変復調を採用した上
記構成の狭帯域通信装置においては,ディジタル信号処
理部609,A/D変換器608,D/A変換器610
およびA/D変換器625の消費電流が大きく,また常
時,送受信を行っていないにも拘わらず電力を消費して
しまい,特に蓄電池等を用いる携帯用機器では重大な問
題である。
【0012】このような問題に対処するために,例え
ば,特開平4−345330には,受信系統を間欠的に
動作させる,いわゆる間欠受信を行い,また該間欠受信
時に電界強度を検出して,検出した電界強度が弱い時に
は間欠周期を長くして消費電力を低減したり,さらに,
待ち受け状態における電界強度が所定期間連続して弱い
時には,電源を遮断するといった手法が提案されてい
る。
【0013】しかしながら,このような低消費電力化手
法は受信系統のみについて行われており,上記構成のデ
ィジタル変復調を採用した狭帯域通信装置においては,
送信系統についても消費電流は大きく,効率的に低消費
電力化がなされていなかった。また,電界強度の検出も
間欠受信の制御や電源遮断の制御にしか利用されておら
ず,回路の使用効率が悪いという問題もあった。
【0014】また,本従来例のような狭帯域通信装置に
おいて,AFC(自動周波数制御;Automatic Frequenc
y Contorol)を行う場合には,図7に示すように,音声
信号の中心に挿入されたパイロット信号を利用し,周波
数を計測して実現されている。
【0015】また音声信号は,図8に示すように,帯域
の中心でそれぞれ±225[Hz]シフトされている。
もしパイロット信号の近くに強力なオーディオ信号また
はデータが存在している時に,AFCを行うためにサー
チを行った場合,フィルタの帯域幅と音声信号のシフト
量との関係から,オーディオ信号またはデータをパイロ
ット信号と誤認してしまう恐れがある。
【0016】この問題は,音声信号のシフト量を大きく
取れば解決できるが,最大有効帯域が4[kHz](U
SA;220[MHz]帯の例)に限定されているた
め,それでは音声信号を充分伝送できなくなってしま
う。
【0017】また,パイロット信号用フィルタの帯域を
狭くすれば解決できるが,それではパイロット信号を捕
らえるタイミングが難しくなるという別の問題が発生す
る。つまり,より細かくサーチを行わなければならず,
さらにフィルタの応答速度が遅くなり,結果としてサー
チに時間が掛かることになる。
【0018】また一般に,TONE IN BANDの
受信機では,パイロット信号を参照して音声信号の復調
を行なっている。すなわち,パイロット信号の電力Pを
計測して,復調した音声成分に1/Pを掛けることによ
り,電界強度の如何にかかわらず一定のオーディオ出力
を得ることができる。いわゆるAGC(自動利得制御;
Automatic Gain Control)の動作である。
【0019】図4(a)はオーディオ出力およびSIN
AD(サイナド感度)の対電界強度特性図である。同図
に示すように,AGCにより一定レベルのオーディオ出
力が得られている。
【0020】しかしながら,弱電界領域ではSINAD
が低下しているため,オーディオ出力を一定レベルで出
力したのでは,ノイズの多い信号が同一レベルで出力さ
れることとなり,聴感上非常に煩わしく感じる。また時
には,パイロット信号の電力計測が正しく行えないた
め,同図の点線に示すように,ノイズのレベルを持ち上
げてしまうことになる。このような現象は,レイリーフ
ェージング等の影響で受信信号がドロップアウトしたと
きにも発生する。
【0021】またAGC動作では,上述のように,狭帯
域のパイロット信号用フィルタを通過したパイロット信
号について信号電力を計測するため,例えばパイロット
信号用フィルタの応答だけでも100[ms]以上の時
間を必要とし,AGC動作に至るまでに時間が掛かって
しまう。
【0022】さらに,強入力を受信した場合には,AG
C動作がロック(同期)するまでの間は,パイロット信
号がパイロット信号用フィルタを通過できず,AGC動
作が開始されず,受信部が飽和してしまう。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】以上のように,従来の
狭帯域通信装置では,以下のような問題があった。即
ち,第1に,装置の低消費電力化を図るために,受信系
統の間欠受信時に電界強度を検出して,検出した電界強
度に基づき間欠周期を制御したり,電源をオン/オフ制
御を行うが,該低消費電力化手法は受信系統のみについ
て行われており,ディジタル変復調を採用した狭帯域通
信装置等においては,送信系統についても消費電流は大
きく,効率的に低消費電力化がなされていないという問
題,また,電界強度の検出も間欠受信の制御や電源オン
/オフの制御等にしか利用されておらず,回路の使用効
率が悪いという問題もあった。
【0024】また第2に,AFCを行うに際して,パイ
ロット信号の近くに強力なオーディオ信号またはデータ
が存在している時にサーチを行った場合,フィルタの帯
域幅と音声信号のシフト量との関係から,オーディオ信
号またはデータをパイロット信号と誤認してしまう恐れ
があり,この問題を解決するために,音声信号のシフト
量を大きく取れば,最大有効帯域が限定されているた
め,音声信号を充分伝送できないという問題,また,パ
イロット信号用フィルタの帯域を狭くすれば,パイロッ
ト信号を捕らえるタイミングが難しくなり,より細かく
サーチを行なう必要が生じ,フィルタの応答速度が遅く
なり,結果としてサーチに時間が掛かるという問題点が
あった。
【0025】また第3に,パイロット信号の測定電力に
基づいてAGC動作を行う場合,AGCにより一定レベ
ルのオーディオ出力が得られるが,弱電界領域ではSI
NADが低下しており,ノイズの多い信号が同一レベル
で出力され聴感上非常に煩わしく感じる,また,パイロ
ット信号の電力計測が正しく行えないため,ノイズのレ
ベルを持ち上げ,さらに聴感上の煩わしさが増大すると
いう問題点があった。
【0026】また第4に,AGC動作では,パイロット
信号用フィルタを通過したパイロット信号について信号
電力を計測するため,AGC動作に至るまでに時間を要
し,例えば強入力を受信した場合には,AGC動作がロ
ックするまでの間,パイロット信号がパイロット信号用
フィルタを通過できず,AGC動作が開始されないため
受信部が飽和してしまうという問題点があった。
【0027】本発明は,上記に鑑みてなされたものであ
って,ディジタル変復調を採用した狭帯域通信装置等に
おいて,電界強度の検出結果と共に,送信/受信のモー
ドにも対応して装置構成要素の動作不要部分の動作を停
止させ,送信系統についても効率的に低消費電力化を図
り,また,電界強度の検出結果を受信系統の利得制御に
も使用して回路の使用効率を改善すると共に装置の特性
を改善した狭帯域通信装置を提供することを目的とす
る。
【0028】また本発明の他の目的は,ディジタル変復
調を採用した狭帯域通信装置等においてAFCを行うに
際し,パイロット信号の近くに強力なオーディオ信号ま
たはデータが存在している時にサーチを行った場合に
も,オーディオ信号またはデータとパイロット信号の誤
認によるAFCの誤動作を生じることのない狭帯域通信
装置を提供することである。
【0029】さらに本発明の他の目的は,ディジタル変
復調を採用した狭帯域通信装置等においてパイロット信
号の測定電力に基づいてAGC動作を行うに際し,ノイ
ズによる聴感上の煩わしさを低減し,また受信部が飽和
することなく高速なAGC動作を可能とすることであ
る。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明の請求項1に係る狭帯域通信装置は,受信電
波を受信する受信部と,前記受信部の出力の復調および
オーディオ入力の変調信号の出力を行うディジタル信号
処理手段と,前記ディジタル信号処理手段の変調信号出
力に基づき送信電波を送信する送信部と,前記受信部の
出力の電界強度を検出する電界強度検出手段と,当該狭
帯域通信装置が受信または送信モードであることを指示
する指示手段と,前記電界強度検出手段およびまたは前
記指示手段の出力に応じて,当該狭帯域通信装置の所定
部分に対する電力供給または動作状態を制御する電力制
御手段とを備えたものである。
【0031】また,請求項2に係る狭帯域通信装置は,
請求項1に記載の狭帯域通信装置において,前記狭帯域
通信装置は,前記ディジタル信号処理手段から出力され
る自動利得制御信号および前記電界強度検出手段の検出
結果に応じて,前記受信部の利得制御を行う自動利得制
御手段を備えるものである。
【0032】また,請求項3に係る狭帯域通信装置は,
請求項1または2に記載の狭帯域通信装置において,前
記狭帯域通信装置は,前記受信部を間欠的に動作させる
間欠制御手段を備えたものである。
【0033】また,請求項4に係る狭帯域通信装置は,
受信電波を受信する受信部と,前記受信部の出力の復調
およびオーディオ入力の変調信号の出力を行うディジタ
ル信号処理手段と,前記ディジタル信号処理手段の変調
信号出力に基づき送信電波を送信する送信部と,当該狭
帯域通信装置が受信または送信モードであることを指示
する指示手段とを備え,前記ディジタル信号処理手段
は,前記指示手段が送信モードの指示をした後所定時間
を計測するタイマー回路と,前記所定時間内はパイロッ
ト信号のみを変調信号出力とする変調出力制御手段と,
パイロット信号を利用して周波数を計測することによ
り,前記受信部および送信部の自動周波数制御を行うた
めの周波数制御信号を生成する周波数制御手段と,パイ
ロット信号のみが送信される前記所定時間内に,前記周
波数制御手段を該パイロット信号に同期させる同期制御
手段とを備えたものである。
【0034】また,請求項5に係る狭帯域通信装置は,
受信電波を受信する受信部と,少なくとも前記受信部の
出力の復調を行うディジタル信号処理手段とを備え,前
記ディジタル信号処理手段は,受信信号に含まれるパイ
ロット信号の電力を測定するパイロット信号電力測定手
段と,前記パイロット信号の測定電力が所定値以下の時
にオーディオ出力レベルを補正するレベル補正手段とを
備えたものである。
【0035】また,請求項6に係る狭帯域通信装置は,
受信電波を受信する受信部と,少なくとも前記受信部の
出力の復調を行うディジタル信号処理手段と,前記ディ
ジタル信号処理手段の自動利得制御信号に基づいて前記
受信部の利得制御を行う自動利得制御手段とを備え,前
記ディジタル信号処理手段は,受信信号の所定チャンネ
ルの電力を測定するチャンネル電力測定手段と,受信信
号に含まれるパイロット信号の電力を測定するパイロッ
ト信号電力測定手段と,前記パイロット信号電力測定手
段による測定結果が得られるまでの間,前記チャンネル
電力測定手段による測定結果に基づいて前記自動利得制
御信号を出力する自動利得制御信号出力手段とを備えた
ものである。
【0036】さらに,請求項7に係る狭帯域通信装置
は,受信電波を受信する受信部と,前記受信部の出力の
復調およびオーディオ入力の変調信号の出力を行うディ
ジタル信号処理手段と,前記ディジタル信号処理手段の
変調信号出力に基づき送信電波を送信する送信部とを備
え,前記ディジタル信号処理手段は,消費電流を検出す
る電流検出手段と,前記電流検出手段で検出された電流
の変動分を消費する負荷回路とを備えたものである。
【0037】
【作用】本発明の請求項1に係る狭帯域通信装置では,
ディジタル信号処理手段により受信部の出力の復調およ
びオーディオ入力の変調を行うに際し,電界強度検出手
段により受信部の出力の電界強度を検出し,電力制御手
段では,電界強度検出手段の出力,およびまたは,当該
狭帯域通信装置が受信または送信モードであることを指
示する指示手段の出力に応じて,当該狭帯域通信装置の
所定部分に対する電力供給または動作状態を制御するよ
うにしている。
【0038】例えば,指示手段の指示が受信モード,送
信モードではないならば,送信系統および受信系統は動
作する必要がないので,これらの動作を止めて消費電流
の低減を行なう。また,指示手段の指示が送信モードに
なれば,直ちに送信系統の動作を開始させ,何ら支障な
く送信可能な状態にする。さらに,指示手段の指示が受
信モードであり,電界強度検出手段により受信部におけ
る受信信号の電界強度が所定値以上である旨を判断した
時には,受信系統を動作状態にして受信可能状態にす
る。
【0039】このように,受信部出力の電界強度検出結
果と共に,送信/受信の動作モードにも対応して装置構
成要素の動作不要部分に対する電力供給または動作状態
を制御することとしたので,受信系統のみならず送信系
統についても効率的に低消費電力化を図ることができ
る。
【0040】また,請求項2に係る狭帯域通信装置で
は,自動利得制御手段により,ディジタル信号処理手段
から出力される自動利得制御信号および電界強度検出手
段の検出結果に応じて,受信部の利得制御を行うように
している。
【0041】ディジタル信号処理手段における復調処理
に基づいて出力される自動利得制御信号のみに基づいて
受信部の利得制御を行う場合には,例えば,最初に強い
入力を受信した時に受信部が飽和状態となって正常な受
信が不可能になることがある。請求項2に係る狭帯域通
信装置では,電界強度検出手段の検出結果も参照するこ
ととし,ディジタル信号処理手段における復調処理が動
作して的確な自動利得制御信号が出力されるまでの間,
受信部が飽和しないようなラフな利得制御を行うことに
より正常な受信を可能としている。これにより,電界強
度の検出結果を受信系統の利得制御にも使用して回路の
使用効率を改善すると共に,装置の特性を改善すること
ができる。
【0042】また,請求項3に係る狭帯域通信装置で
は,間欠制御手段により受信部を間欠的に動作させこと
とし,装置の消費電力を低減している。
【0043】また,請求項4に係る狭帯域通信装置で
は,受信部の出力の復調およびオーディオ入力の変調信
号の出力を行うディジタル信号処理手段において,指示
手段が送信モードの指示をした後,タイマー回路で所定
時間を計測し,変調出力制御手段により該所定時間内は
パイロット信号のみを変調信号出力として,送信部を介
して送信する。一方,受信側では,周波数制御手段によ
り,パイロット信号を利用して周波数を計測して受信部
および送信部の自動周波数制御を行うための周波数制御
信号を生成するが,予め同期制御手段により,パイロッ
ト信号のみが送信される所定時間内に,周波数制御手段
を該パイロット信号に同期させるようにしている。
【0044】これにより,従来のように,変調の影響に
よってオーディオ信号またはデータ等をパイロット信号
と誤認するような,自動周波数制御における誤動作が無
くなる。
【0045】また,請求項5に係る狭帯域通信装置で
は,少なくとも受信部の出力の復調を行うディジタル信
号処理手段において,パイロット信号電力測定手段によ
り,受信信号に含まれるパイロット信号の電力を測定
し,パイロット信号の測定電力が所定値以下の時に,レ
ベル補正手段によってオーディオ出力レベルを補正する
ようにしている。
【0046】例えば,フェージング等によってパイロッ
ト信号が著しく弱くなった場合には,オーディオ出力レ
ベルが補正され,従来,SINADが低下している弱電
界領域でも一定レベルのオーディオ出力としていたのに
対して,SINADの低下に伴ってオーディオ出力レベ
ルも低下する特性となり,従来生じていた,ノイズの多
い信号が同一レベルで出力されることにより,聴感上非
常に煩わしく感じるという問題を解消することができ
る。
【0047】また,請求項6に係る狭帯域通信装置で
は,少なくとも受信部の出力の復調を行うディジタル信
号処理手段において,本来,パイロット信号電力測定手
段により,受信信号に含まれるパイロット信号の電力を
測定し,自動利得制御信号出力手段で該測定結果に基づ
いて自動利得制御信号を自動利得制御手段に出力し,受
信部の利得制御を行うが,パイロット信号電力測定手段
による測定結果が得られるまでの間については,チャン
ネル電力測定手段により,受信信号の所定チャンネルの
電力を測定し,該測定結果に基づいて自動利得制御信号
を自動利得制御手段に出力し,受信部の利得制御を行う
ようにしている。
【0048】例えば強入力を受信した場合にも,チャン
ネル電力測定手段により1チャンネル分の電力を計測
し,該測定電力に基づき受信部が飽和しない程度の利得
制御を行うので,自動利得制御動作が開始されないこと
により受信部が飽和するという従来の問題点が解消さ
れ,高速な自動利得制御動作を実現できる。
【0049】さらに,請求項7に係る狭帯域通信装置で
は,受信部の出力の復調およびオーディオ入力の変調信
号の出力を行うディジタル信号処理手段において,電流
検出手段により消費電流を検出し,電流検出手段で検出
された電流の変動分を負荷回路で消費するようにしてい
る。これにより,ディジタル信号処理手段内の消費電流
を一定とし,A/D変換器等の構成要素が消費電流の変
化の影響を受けてS/N比が劣化するのを防ぐことがで
きる。
【0050】
【実施例】以下,本発明の狭帯域通信装置について,
〔実施例1〕,〔実施例2〕の順に図面を参照して詳細
に説明する。
【0051】〔実施例1〕図1は本発明の実施例1に係
る狭帯域通信装置の構成図である。本実施例の狭帯域通
信装置は,ディジタル変復調技術を用いた通信装置であ
って,低消費電力化を図る手段として,アナログ式の電
界強度検出手段および消費電力を制御する電力制御手段
を備え,当該狭帯域通信装置の動作モードおよびまたは
電界強度検出結果に基づいて電力制御手段を駆動し,当
該装置の消費電力を低減させるものである。また,電界
強度検出手段の結果でAGC用増幅器を駆動制御し,デ
ィジタル複調を行う信号処理部が動作するまでの間は受
信部が飽和しないようなラフなAGCを掛けるようにし
たものである。
【0052】同図において,本実施例の狭帯域通信装置
は,上記低消費電力化の手段の他に,おおまかに,トリ
プルスーパーヘテロダイン受信機のRFおよびIF受信
部(請求項でいう受信部に該当する),受信用局部周波
数発生部,送信用局部周波数発生部,参照周波数発生
部,送信部,ディジタル変復調の信号処理部(請求項で
いうディジタル信号処理手段)109,受信オーディオ
出力部,ならびに,マイク・オーディオ入力部等を具備
して構成されている。
【0053】トリプルスーパーヘテロダイン受信機のR
FおよびIF受信部は,受信周波数(RF)増幅器10
1,第1ミクサ102,第1中間周波数(IF)増幅器
103,第2ミクサ104,第3ミクサ105,第3中
間周波数(IF)増幅器106,フィルタ107,A/
D変換器108およびAGC用増幅器(請求項でいう自
動利得制御手段)121を備えて構成されている。受信
部では,アンテナ131および切替スイッチ132を介
して取り込まれる受信電波を,ディジタル変復調の信号
処理部109からのAGC出力bに基づくAGC用増幅
器121の利得制御の下,トリプルスーパーヘテロダイ
ン方式で受信して,ディジタル変復調の信号処理部10
9に第3中間周波数入力aとして供給する。
【0054】受信用局部周波数発生部は,受信用第1局
部発振器113,受信用第2局部発振器114および受
信用第3局部発振器115を備えて構成されている。ま
た送信用局部周波数発生部は,送信用局部発振器120
で実現されている。また参照周波数発生部は,参照周波
数発振器119で実現されている。
【0055】ディジタル変復調の信号処理部は,例えば
DSP(Digital Signal Processor)等を使用した送信
・受信ディジタル変復調器109で実現されている。
【0056】受信オーディオ出力部は,D/A変換器1
10,オーディオ信号用増幅器111およびラウド・ス
ピーカ112を備えて構成されている。またマイク・オ
ーディオ入力部は,A/D変換器125,フィルタ12
6,マイクロフォン127およびマイクロフォン用増幅
器128を備えて構成されている。
【0057】送信部は,送信周波数(RF)電力増幅器
122,変調器123,D/A変換器124,プッシュ
・トウ・トーク・スイッチ(PTTスイッチ;請求項で
いう指示手段)129および送信器制御回路130を備
えて構成されている。
【0058】さらに,本実施例において新たに付加され
た低消費電力化の手段は,電界強度検出回路(請求項で
いう電界強度検出手段)116,レベル判定器(電界強
度コンパレータ)117および消費電力制御回路(請求
項でいう電力制御手段)118を備えて構成されてい
る。
【0059】電界強度検出回路116は,受信部で受信
した信号の電界強度を検出する回路である。電界強度コ
ンパレータ117では,電界強度検出回路116で検出
された受信信号の電界強度レベルを所定値と比較して,
受信信号が所定値以下の弱い電界強度のものか或いは受
信信号無しかを判断して,その旨を消費電力制御回路1
18に通知する。
【0060】本実施例のようにディジタル変復調を採用
した狭帯域通信装置においては,送信・受信ディジタル
変復調器109,A/D変換器108,D/A変換器1
10およびA/D変換器125の消費電流が大きい。ま
た,これら消費電流の大きい構成要素部分が動作するの
は,装置が受信モードまたは送信モードにある時であ
る。
【0061】従って,本実施例の消費電力制御回路11
8では,電界強度コンパレータ117による受信信号の
電界強度の判断結果と,PTTスイッチ129による当
該狭帯域通信装置が受信モード/送信モードのモード指
示に応じて,当該狭帯域通信装置の所定部分に対する電
力供給または動作状態を制御する。
【0062】つまり,PTTスイッチ129の指示が受
信モードであるが,受信部の電界強度が所定値以下であ
るならば,送信・受信ディジタル変復調器109は動作
する必要がなく,また周辺のA/D変換器108,D/
A変換器110,オーディオ信号用増幅器111および
A/D変換器125も動作する必要がないので,これら
の動作を止めて消費電流の低減を行なう。
【0063】そしてこの時,PTTスイッチ129の指
示が送信モードになれば,消費電力制御回路118は,
直ちに送信・受信ディジタル変復調器109およびA/
D変換器125の動作を開始させ,何ら支障なく送信可
能な状態にする。
【0064】また,PTTスイッチ129の指示が受信
モードであり,受信部における受信信号の電界強度が所
定値以上であって,電界強度コンパレータ117がその
旨を判断した時には,消費電力制御回路118は,A/
D変換器108,送信・受信ディジタル変復調器10
9,D/A変換器110およびオーディオ信号用増幅器
111を動作状態にして,当該狭帯域通信装置を受信可
能状態とする。
【0065】なお,本実施例のように,受信部のAGC
が送信・受信ディジタル変復調器109の結果(AGC
出力b)により行なわれている場合は,最初に強い入力
を受信した時に,RFおよびIF受信部101〜108
が飽和状態となって,正常な受信が不可能になることが
ある。
【0066】本実施例では,この問題に対処するため
に,AGC用増幅器121の行う利得制御を,送信・受
信ディジタル変復調器109のAGC出力bと,電界強
度検出回路116による受信信号の電界強度検出レベル
とに基づいて行うようにしている。つまり,送信・受信
ディジタル変復調器109の復調処理が動作して的確な
自動利得制御信号が出力されるまでの間,受信部101
〜108が飽和しないようなラフな利得制御を行うこと
により正常な受信を可能とし,上記問題を解消してい
る。
【0067】尚,上記説明では,受信動作にある場合
(PTTスイッチ129の指示が受信モードの場合)に
は,受信周波数(RF)増幅器101,第1ミクサ10
2,第1中間周波数(IF)増幅器103,第2ミクサ
104,第3ミクサ105,第3中間周波数(IF)増
幅器106,フィルタ107,受信用第1局部発振器1
13,受信用第2局部発振器114,受信用第3局部発
振器115,電界強度検出回路116,電界強度コンパ
レータ117,消費電力制御回路118,参照周波数発
振器119,送信用局部発振器120およびAGC用増
幅器121は,常に動作しているものとしたが,装置の
消費電力を低減するために,これら構成要素を間欠的に
動作させることは一般に用いられている手法であり,本
実施例に対してこのような間欠受信の手法を適用するこ
とも可能である。
【0068】〔実施例2〕図2および図3は本発明の実
施例2に係る狭帯域通信装置の構成図である。図2およ
び図3において,本実施例の狭帯域通信装置は,おおま
かに,トリプルスーパーヘテロダイン受信機のRFおよ
びIF受信部(請求項でいう受信部に該当する),受信
用局部周波数発生部,送信用局部周波数発生部,参照周
波数発生部,送信部,ディジタル変復調の信号処理部
(請求項でいうディジタル信号処理手段)309,受信
オーディオ出力部,マイク・オーディオ入力部,ならび
に,周辺回路等を具備して構成されている。
【0069】図2において,トリプルスーパーヘテロダ
イン受信機のRFおよびIF受信部241は,受信周波
数(RF)増幅器201,第1ミクサ202,第1中間
周波数(IF)増幅器203,第2ミクサ204,第3
ミクサ205,第3中間周波数(IF)増幅器206を
備えて構成されている。尚,本実施例では第3中間周波
数は5[kHz]である。
【0070】受信部241では,アンテナ231および
切替スイッチ232を介して取り込まれる受信電波を,
ディジタル変復調の信号処理部309からのAGC出力
bに基づくAGC用増幅器321の利得制御(信号B)
の下,トリプルスーパーヘテロダイン方式で受信して,
信号Aを出力し,フィルタ307およびA/D変換器3
08を介してディジタル変復調の信号処理部309に第
3中間周波数入力aとして供給する。
【0071】受信用局部周波数発生部242は,受信用
第1局部発振器213,受信用第2局部発振器214お
よび受信用第3局部発振器215を備えて構成されてい
る。また,送信用局部周波数発生部220は送信用局部
発振器で実現されている。さらに,参照周波数発生部2
19は参照周波数発振器で実現されている。
【0072】受信用局部周波数発生部242における受
信用局部発振器213,214および215は,何れも
PLL(位相同期ループ)等により参照周波数発振器2
19にロック(同期)する方式を採用して,受信部24
1に局部周波数を供給している。
【0073】また,送信用局部発振器220は,送信部
243用の局部周波数(キャリア周波数またはパイロッ
ト周波数)を発生する回路である。図2では受信用局部
周波数発生部242と独立した構成としているが,受信
用局部周波数発生部242の受信部241用のPLLと
兼用する構成としてもよい。さらに,参照周波数発振器
219は法定の規定値を満たすTCXOを使用する。
【0074】送信部243は,送信周波数(RF)電力
増幅器222,変調器223および歪低減回路230を
備えて構成されている。ディジタル変復調の信号処理部
309の変調出力dについて,エリアシングフィルタ3
23および変換信号用D/A変換器324を介して入力
した変調出力信号Dに基づいて,切替スイッチ232お
よびアンテナ231を介して送信信号を送信する。
【0075】また図3において,ディジタル変復調の信
号処理部は,例えばDSP(Digital Signal Processo
r)等を使用した送信・受信ディジタル変復調器309
で実現されている。また,送信・受信ディジタル変復調
器309の周辺回路として,エリアシングフィルタ30
7,A/D変換器308,AGC用D/A変換器32
1,AFC用D/A変換器322,エリアシングフィル
タ323および変換信号用D/A変換器324を備えて
いる。尚,送信・受信ディジタル変復調器309のAF
C出力はAFC用D/A変換器322を介して参照周波
数発生部219に供給される。
【0076】受信オーディオ出力部は,オーディオ出力
用D/A変換・ミュート回路310,サブオーディオデ
ータ用エンコーダ,デコーダ(CPU)311およびプ
ッシュ・トウ・トーク・スイッチ(請求項でいう指示手
段;PTTスイッチ)329を備えて構成されている。
尚,図中,fは受信オーディオ出力,gはサブオーディ
オデータ出力,hはAFC用制御入力,iはタイマー出
力,jはサブオーディオデータ入力,kはPTTスイッ
チ入力である。ここで,PTTスイッチ329は,当該
狭帯域通信装置が受信モードまたは送信モードであるこ
とを指示するスイッチであり,操作者が設定する。
【0077】さらにマイク・オーディオ入力部は,オー
ディオ変調信号用A/D変換器325,マイクロフォン
327およびマイクロフォン用増幅器328を備えて構
成されている。尚,図中,lはマイク・オーディオ入
力,mはDC電源供給入力である。またマイクロフォン
用増幅器328には,マイクロフォン327からのマイ
ク・オーディオ入力の他にDTMFトーン入力も供給さ
れている。さらにオーディオ変調信号用A/D変換器3
25には,マイクロフォン用増幅器328出力の他にデ
ータ通信入力も供給されている。
【0078】次に,送信・受信ディジタル変復調器30
9の内部の構成要素について説明する。図3において,
送信・受信ディジタル変復調器309は,周波数シフト
回路351,チャンネルフィルタ352,パイロット信
号用ラフフィルタ353,パイロット信号用狭帯域フィ
ルタ354,パイロット信号電力測定回路355,1/
F回路356,TONE IN BAND復調用遅延回
路357,位相・レベル補正回路358,高速AGC用
電力検出回路359,ゼロクロッシング検出回路36
0,スケルチゲート回路361,オーディオ出力用フィ
ルタ362,サブオーディオデータ復調用フィルタ36
3,サブオーディオデータ復調回路364,AFC用周
波数計測回路365,AFC同期用AND回路およびロ
ック回路366,タイマー回路367,サブオーディオ
データ変調回路368,サブオーディオデータ変調信号
用フィルタ369,オーディオ変調信号用バンドパスフ
ィルタ(BPF)370,オーディオ変調信号処理回路
(TONE IN BAND生成回路)371,オーデ
ィオ変調信号用フィルタ372,ミュート回路373,
加算回路374,パイロット信号コントローラ375,
加算回路376,電流検出回路377および直流負荷回
路378を備えて構成されている。
【0079】周波数シフト回路351は,TONE I
N BANDでは,音声(またはデータ)のスペクトラ
ムが移動されることとなるが,これを元に戻すための処
理を行う。また,チャンネルフィルタ352の通過帯域
は±2[kHz]である。パイロット信号用ラフフィル
タ353の通過帯域は約±400[Hz]である。さら
に,パイロット信号用狭帯域フィルタ354の通過帯域
は約±100[Hz]である。
【0080】位相・レベル補正回路358は,TONE
IN BANDの受信信号,いわゆるパイロット信号
を基準に位相及びレベルを補正する回路である。高速A
GC用電力検出回路359は,高速AGCのための電力
検出器であり1チャンネル分全ての電力を計測する。
【0081】1/F回路356は,パイロット信号電力
測定回路355によるパイロット信号の電力計測結果に
より,フェージング等によって瞬間的にパイロット信号
が著しく弱くなったと判断された場合,或いは弱電界で
あると判断された場合に,当該1/F回路356内のデ
ータテーブルに従ってオーディオ出力レベルを設定する
ものである。
【0082】タイマー回路367は送信プリタイムに使
用する。オーディオ変調信号処理回路371は,TON
E IN BANDの生成を行う。ミュート回路373
は,オーディオ信号とサブオーディオデータのミュート
回路であって,タイマー回路367の出力により動作制
御される。加算回路374は,オーディオ信号(ミュー
ト回路373の出力)とサブオーディオデータの変調信
号(フィルタ369の出力)とを加算する。加算回路3
76は,パイロット信号と変調信号(加算回路374の
出力)を加算する。
【0083】次に,本実施例の狭帯域通信装置における
各種動作を詳細に説明する。 (1)AFC動作 本実施例では,音声信号の帯域の中心に挿入されたパイ
ロット信号(図7参照)を利用して,周波数を計測して
AFCを実現している。
【0084】尚,請求項4でいうディジタル信号処理手
段は送信・受信ディジタル変復調器309であり,PT
Tスイッチ329が送信モードの指示をした後所定時間
を計測するタイマー回路はタイマー回路367であり,
該所定時間内はパイロット信号のみを変調信号出力とす
る変調出力制御手段は,ミュート回路373,加算回路
374,パイロット信号コントローラ375および加算
回路376で実現される。
【0085】また,パイロット信号を利用して周波数を
計測することにより,受信部241および送信部243
の自動周波数制御を行うための周波数制御信号(C)を
生成する周波数制御手段は,AFC用周波数計測回路3
65であり,さらに,パイロット信号のみが送信される
前記所定時間内に,AFC用周波数計測回路365(の
出力)を該パイロット信号に同期させる同期制御手段
は,AFC同期用AND回路およびロック回路366で
ある。
【0086】まず,送信動作について説明する。PTT
スイッチ329をオンにして送信モードとした場合,タ
イマー回路367が時間計測動作を開始する。このタイ
マー回路367が時間計測動作を行う所定時間は,ミュ
ート回路373に制御信号を供給して回路を動作させ
る。この時,音声信号,DTMFトーン信号またはデー
タ通信信号の変調は掛けない。すなわち,送信開始から
タイマー回路367が時間計測動作を行う所定時間は,
変調信号Dとしてパイロット信号のみが出力され,送信
されることとなる。
【0087】次に,受信動作について説明する。受信側
では,パイロット信号だけが送信されている時間内に,
パイロット信号をサーチして,AFC同期用AND回路
およびロック回路366によりAFC用周波数計測回路
365の出力(AFC出力信号C)をロックする。この
場合,一度AFC出力信号Cがロックされたら,その後
パイロット信号だけが送信されている時間中,AFC出
力信号Cは停止される。
【0088】尚,パイロット信号のサーチは,パイロッ
ト信号用ラフフィルタ353を通過したパイロット信号
について,ゼロクロッシング検出回路360,スケルチ
ゲート回路361,サブオーディオデータ復調用フィル
タ363,サブオーディオデータ復調回路364,サブ
オーディオデータ用エンコーダ,デコーダ(CPU)3
11を介して行われる。
【0089】そして,その次の受信先頭で,上記経路の
各構成要素により,通常の送信信号におけるパイロット
信号のサーチを再開する。これにより,従来のように,
変調の影響によってオーディオ信号またはデータ等をパ
イロット信号と誤認して,AFCが誤動作することは無
くなる。また,パイロット信号用ラフフィルタ353の
通過帯域は±400[Hz]であるので,タイミング上
の問題もない。 また,AFC出力信号Cが停止しても
位相・レベル補正回路358は働いているので,レイリ
ーフェージング等による周波数のズレにも追従できる。
【0090】(2)オーディオ出力レベルの補正動作 本実施例においても,電界強度の如何にかかわらず一定
のオーディオ出力を得る,いわゆるAGC動作を行って
いる。すなわち,パイロット信号用狭帯域フィルタ35
4を通過したパイロット信号について,パイロット信号
電力測定回路(パイロット信号電力測定手段)355に
より電力を測定し,高速AGC用電力検出回路359で
は,該測定電力に基づきAGC電圧レベルを設定する。
該AGC電圧レベルは,AGC用D/A変換器321を
介してAGC信号BとしてAGC用増幅器321に供給
され,利得制御を行うこととなる。
【0091】さらに本実施例では,パイロット信号電力
測定回路355の出力側に1/F回路356を設け,ま
たチャンネルフィルタ352の出力を所定時間遅延させ
るTONE IN BAND復調用遅延回路357,な
らびに,1/F回路356の出力に基づき遅延回路35
7の出力信号の位相およびレベルを補正する位相・レベ
ル補正回路(レベル補正手段)358を設けている。
【0092】つまり,フェージング等によってパイロッ
ト信号が著しく弱くなった場合,パイロット信号電力測
定回路355による電力測定結果が所定レベル以下とな
るが,この時,1/F回路356内のデータテーブルに
従った信号を位相・レベル補正回路358に供給し,オ
ーディオ出力レベルを補正するようにしている。尚,本
機能の動作開始レベル(前記所定レベル)は,実際に通
信を行なって最適と思われるレベルに設定すればよい。
【0093】従って,オーディオ出力およびSINAD
(サイナド感度)の対電界強度特性は,図4(b)に示
す如くなり,従来,SINADが低下している弱電界領
域でも一定レベルのオーディオ出力としていたのに対し
て,SINADの低下に伴ってオーディオ出力レベルも
低下する特性となる。これにより,従来生じていた,ノ
イズの多い信号が同一レベルで出力されることにより,
聴感上非常に煩わしく感じるという問題を解消すること
ができる。
【0094】また,強いフェージングがある信号を受信
した場合の受信オーディオ信号について従来例と比較し
た説明図を図5(a)に示す。従来例(図5(a−イ)
参照)では,ノイズもオーディオ信号も同一レベルで煩
わしく感じていたのに対し,本実施例(図5(a−ロ)
参照)では,ノイズは低減され聴き易くなる。
【0095】さらに,弱いフェージングがある信号を受
信した場合の受信オーディオ信号について従来例と比較
した説明図を図5(b)に示す。従来例(図5(b−
イ)参照)では,ノイズの多い信号が同一レベルで出力
され煩わしく感じていたのに対し,本実施例(図5(b
−ロ)参照)では,音量が適度に低減され,ノイズにつ
いて聴感上煩わしくなくなる。
【0096】(3)高速AGC動作 本実施例では,高速AGC動作を実現するため,本来の
AGC動作のために設置されている,パイロット信号用
狭帯域フィルタ354を通過したパイロット信号につい
て電力を測定するパイロット信号電力測定回路355の
他に,チャンネルフィルタ352を通過した1チャンネ
ル分の電力を計測する高速AGC用電力検出回路(チャ
ンネル電力測定手段)359を設けている。
【0097】つまり,本来のAGC動作がロック(同
期)するまでの間は,高速AGC用電力検出回路359
により,チャンネルフィルタ352を通過した1チャン
ネル分の電力を計測して,該測定電力に基づいてAGC
電圧レベルを設定する。また,AGC動作がロックした
後は,パイロット信号用狭帯域フィルタ354を通過し
たパイロット信号について,パイロット信号電力測定回
路355により電力を測定し,高速AGC用電力検出回
路359で,該測定電力に基づきAGC電圧レベルを設
定する。
【0098】実施例では,チャンネルフィルタ352の
通過帯域が4[kHz]と,パイロット信号用狭帯域フ
ィルタ354の通過帯域±100[Hz]より十分に広
いので,AGC動作の応答速度を数[ms]に改善でき
る。
【0099】例えば強入力を受信した場合にも,高速A
GC用電力検出回路359により,1チャンネル分の電
力を計測し,該測定電力に基づき受信部241が飽和し
ない程度のAGC電圧レベルを設定するので,AGC動
作が開始されないことにより受信部241が飽和すると
いう従来の問題点が解消され,高速なAGC動作を実現
できる。
【0100】(4)電源電流の処理 本実施例の狭帯域通信装置では数[V]の信号から数
[mV]の信号までを取り扱う。しかも数[mV]の入
力信号に対して40[dB]以上のS/N比が要求され
る。
【0101】例えば,受信信号が弱信号である時には,
A/D変換器のインタフェース入力レベルは数[mV]
程度のレベルである。また,送信系統のマイクロフォン
327によるマイク・オーディオ入力lのレベルは数
[mV]程度のレベルである。さらに,受信信号が強信
号である時には,A/D変換器のインタフェース入力レ
ベルは2[V]程度であり,送信部への変調出力は,同
様に2[V]程度である。
【0102】従って,最大信号レベルを2[V]とし,
最小信号レベルを2[mV]と仮定する。また,最小信
号レベルにおいて40[dB]のS/N比を確保すると
仮定するなるば,最大信号レベルとノイズレベルのダイ
ナミックレンジDは, D=20log(2/2×1
0-3)+40=100[dB]となり,最大信号レベル
とノイズレベルのダイナミックレンジDとして100
[dB]以上が必要となる。これは,一寸とした電源ノ
イズ等があると,実現困難となる値である。
【0103】本実施例では,ディジタル回路で消費され
る電流の変化を電流検出回路(電流検出手段)377で
検出し,電流の変動分を直流負荷回路(定電流電源装
置)378に消費させることにより,送信・受信ディジ
タル変復調器309内の消費電流を一定とし,A/D変
換器が消費電流の変化の影響を受けて,S/N比が劣化
するのを防止している。
【0104】尚,本実施例では,送信・受信ディジタル
変復調器309はディジタル信号処理プロセッサ(DS
P)で実現されており,以上説明した(1)〜(4)の
動作は,DSP内のソフトウエア上で実現されている。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように,本発明の請求項1
に係る狭帯域通信装置によれば,ディジタル信号処理手
段により受信部の出力の復調およびオーディオ入力の変
調を行うに際し,電界強度検出手段により受信部の出力
の電界強度を検出し,電力制御手段では,電界強度検出
手段の出力,およびまたは,当該狭帯域通信装置が受信
または送信モードであることを指示する指示手段の出力
に応じて,当該狭帯域通信装置の所定部分に対する電力
供給または動作状態を制御することとし,受信部出力の
電界強度検出結果と共に,送信/受信の動作モードにも
対応して装置構成要素の動作不要部分に対する電力供給
または動作状態を制御することとしたので,受信系統の
みならず送信系統についても効率的に低消費電力化を図
り得る狭帯域通信装置を提供することができる。
【0106】また,ディジタル信号処理手段における復
調処理に基づいて出力される自動利得制御信号のみに基
づいて受信部の利得制御を行う場合には,例えば,最初
に強い入力を受信した時に受信部が飽和状態となって正
常な受信が不可能になることがあるが,請求項2に係る
狭帯域通信装置によれば,自動利得制御手段により,デ
ィジタル信号処理手段から出力される自動利得制御信号
および電界強度検出手段の検出結果に応じて,受信部の
利得制御を行うこととしたので,ディジタル信号処理手
段における復調処理が動作して的確な自動利得制御信号
が出力されるまでの間,受信部が飽和しないようなラフ
な利得制御を行うことにより正常な受信を可能とし,結
果として,電界強度の検出結果を受信系統の利得制御に
も使用して回路の使用効率を改善すると共に,装置の特
性を改善し得る狭帯域通信装置を提供することができ
る。
【0107】また,請求項3に係る狭帯域通信装置によ
れば,間欠制御手段により受信部を間欠的に動作させこ
ととしたので,装置の消費電力を低減できる。
【0108】また,請求項4に係る狭帯域通信装によれ
ば,受信部の出力の復調およびオーディオ入力の変調信
号の出力を行うディジタル信号処理手段において,指示
手段が送信モードの指示をした後,タイマー回路で所定
時間を計測し,変調出力制御手段により該所定時間内は
パイロット信号のみを変調信号出力として,送信部を介
して送信することとし,一方,受信側では,周波数制御
手段により,パイロット信号を利用して周波数を計測し
て受信部および送信部の自動周波数制御を行うための周
波数制御信号を生成するが,予め同期制御手段により,
パイロット信号のみが送信される所定時間内に,周波数
制御手段を該パイロット信号に同期させることとしたの
で,従来のように,変調の影響によってオーディオ信号
またはデータ等をパイロット信号と誤認するような,自
動周波数制御における誤動作が無くなる。
【0109】また,請求項5に係る狭帯域通信装置によ
れば,少なくとも受信部の出力の復調を行うディジタル
信号処理手段において,パイロット信号電力測定手段に
より,受信信号に含まれるパイロット信号の電力を測定
し,パイロット信号の測定電力が所定値以下の時に,レ
ベル補正手段によってオーディオ出力レベルを補正する
こととしたので,例えば,フェージング等によってパイ
ロット信号が著しく弱くなった場合に従来生じていた,
聴感上の煩わしさを解消することができる。
【0110】また,請求項6に係る狭帯域通信装置によ
れば,少なくとも受信部の出力の復調を行うディジタル
信号処理手段において,本来,パイロット信号電力測定
手段により,受信信号に含まれるパイロット信号の電力
を測定し,自動利得制御信号出力手段で該測定結果に基
づいて自動利得制御信号を自動利得制御手段に出力し,
受信部の利得制御を行うが,パイロット信号電力測定手
段による測定結果が得られるまでの間については,チャ
ンネル電力測定手段により,受信信号の所定チャンネル
の電力を測定し,該測定結果に基づいて自動利得制御信
号を自動利得制御手段に出力し,受信部の利得制御を行
うこととしたので,自動利得制御動作が開始されないこ
とにより受信部が飽和するという従来の問題点が解消さ
れ,高速な自動利得制御動作を実現できる。
【0111】さらに,請求項7に係る狭帯域通信装置に
よれば,受信部の出力の復調およびオーディオ入力の変
調信号の出力を行うディジタル信号処理手段において,
電流検出手段により消費電流を検出し,電流検出手段で
検出された電流の変動分を負荷回路で消費することとし
たので,ディジタル信号処理手段内の消費電流を一定と
し,A/D変換器等の構成要素が消費電流の変化の影響
を受けてS/N比が劣化するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る狭帯域通信装置の構成
図である。
【図2】本発明の実施例2に係る狭帯域通信装置の構成
図(その1)である。
【図3】本発明の実施例2に係る狭帯域通信装置の構成
図(その2)である。
【図4】図4(a)従来のTONE IN BAND受
信機におけるオーディオ出力,SINADの対電界強度
特性図,図4(b)は実施例2におけるオーディオ出
力,SINADの対電界強度特性図である。
【図5】図5(a)は強いフェージングがある信号を受
信した場合の受信オーディオ信号について従来例(イ)
および実施例2(ロ)を比較した説明図,図5(b)は
弱いフェージングがある信号を受信した場合の受信オー
ディオ信号について従来例(イ)および実施例2(ロ)
を比較した説明図である。
【図6】従来の狭帯域通信装置の構成図である。
【図7】TONE IN BANDのスペクトラム説明
図である。
【図8】音声信号のシフトによる従来技術の問題点を説
明する説明図である。
【符号の説明】
101,201,601 受信周波数(RF)増幅器 102,202,602 第1ミクサ 103,203,603 第1中間周波数(IF)増幅
器 104,204,604 第2ミクサ 105,205,605 第3ミクサ 106,206,606 第3中間周波数(IF)増幅
器 107,607 フィルタ 108,308,608 A/D変換器 109,309 送信・受信ディジタル変復調器(ディ
ジタル信号処理手段) 609 送信・受信ディジタル変復調器 110,610 D/A変換器 111,611 オーディオ信号用増幅器 112,612 ラウド・スピーカ 113,213,613 受信用第1局部発振器 114,214,614 受信用第2局部発振器 115,215,615 受信用第3局部発振器 116 電界強度検出回路(電界強度検出手段) 117 電界強度コンパレータ 118 消費電力制御回路(電力制御手段) 119,219,619 参照周波数発振器 120,220,620 送信用局部発振器 121,621 AGC用増幅器(自動利得制御手段) 122,222,622 送信周波数(RF)電力増幅
器 123,223,623 変調器 124,624 D/A変換器 125,625 A/D変換器 126,626 フィルタ 127,627 マイクロフォン 128,628 マイクロフォン用増幅器 129,629 プッシュ・トウ・トーク・スイッチ
(PTTスイッチ),(指示手段) 130,630 送信器制御回路 131,231,631 アンテナ 132,232,632 切替スイッチ 220 送信用局部周波数発生回路 219 参照周波数発生回路 230 歪低減回路 241 受信機のRFおよびIF部(受信部) 242 受信用局部周波数発生回路 243 送信部 307 エリアシングフィルタ 308 A/D変換器 310 オーディオ出力用D/A変換・ミュート回路 311 サブオーディオデータ用エンコーダ,デコーダ
(CPU) 321 AGC用D/A変換器 322 AFC用D/A変換器 323 エリアシングフィルタ 324 変調信号用D/A変換器 325 オーディオ変調信号用A/D変換器 327 マイクロフォン 328 マイクロフォン増幅器 329 プッシュ・トウ・トーク・スイッチ(PTTス
イッチ) 351 周波数シフト回路 352 チャンネルフィルタ(±2kHz) 353 パイロット信号用ラフフィルタ(±400H
z) 354 パイロット信号用狭帯域フィルタ(±100H
z) 355 パイロット信号電力測定回路(パイロット信号
電力測定手段) 356 インタフェース(I/F)回路 357 TONE IN BAND復調用遅延回路 358 位相・レベル補正回路(レベル補正手段) 359 高速AGC用電力検出回路(チャンネル電力測
定手段) 360 ゼロクロッシング検出回路 361 スケルチゲート回路 362 オーディオ出力用フィルタ 363 サブオーディオデータ復調用フィルタ 364 サブオーディオデータ復調回路 365 AFC用周波数計測回路 366 AFCロック用AND回路およびロック回路 367 タイマー回路 368 サブオーディオデータ変調回路 369 サブオーディオデータ変調信号用フィルタ 370 オーディオ変調信号用バンドパスフィルタ(B
PF) 371 オーディオ変調信号処理回路(TONE IN
BAND生成回路) 372 オーディオ変調信号用フィルタ 373 ミュート回路 374 加算回路 375 パイロット信号コントローラ 376 加算回路 377 電流検出回路(電流検出手段) 378 直流負荷回路(定電流電源装置) a 第3中間周波数入力 b AGC出力 c AFC出力 d 変調出力 e 割込み入力 f 受信オーディオ出力 g サブオーディオデータ出力 h AFC用制御入力 i タイマー出力 j サブオーディオデータ入力 k PTTスイッチ入力 l マイク・オーディオ入力 m DC電源供給入力 A 第3中間周波数信号 B AGC出力信号 C AFC出力信号 D 変調出力信号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信電波を受信する受信部と,前記受信
    部の出力の復調およびオーディオ入力の変調信号の出力
    を行うディジタル信号処理手段と,前記ディジタル信号
    処理手段の変調信号出力に基づき送信電波を送信する送
    信部と,前記受信部の出力の電界強度を検出する電界強
    度検出手段と,当該狭帯域通信装置が受信または送信モ
    ードであることを指示する指示手段と,前記電界強度検
    出手段およびまたは前記指示手段の出力に応じて,当該
    狭帯域通信装置の所定部分に対する電力供給または動作
    状態を制御する電力制御手段とを有することを特徴とす
    る狭帯域通信装置。
  2. 【請求項2】 前記狭帯域通信装置は,前記ディジタル
    信号処理手段から出力される自動利得制御信号および前
    記電界強度検出手段の検出結果に応じて,前記受信部の
    利得制御を行う自動利得制御手段を有することを特徴と
    する請求項1に記載の狭帯域通信装置。
  3. 【請求項3】 前記狭帯域通信装置は,前記受信部を間
    欠的に動作させる間欠制御手段を有することを特徴とす
    る請求項1または2に記載の狭帯域通信装置。
  4. 【請求項4】 受信電波を受信する受信部と,前記受信
    部の出力の復調およびオーディオ入力の変調信号の出力
    を行うディジタル信号処理手段と,前記ディジタル信号
    処理手段の変調信号出力に基づき送信電波を送信する送
    信部と,当該狭帯域通信装置が受信または送信モードで
    あることを指示する指示手段とを有し,前記ディジタル
    信号処理手段は,前記指示手段が送信モードの指示をし
    た後所定時間を計測するタイマー回路と,前記所定時間
    内はパイロット信号のみを変調信号出力とする変調出力
    制御手段と,パイロット信号を利用して周波数を計測す
    ることにより,前記受信部および送信部の自動周波数制
    御を行うための周波数制御信号を生成する周波数制御手
    段と,パイロット信号のみが送信される前記所定時間内
    に,前記周波数制御手段を該パイロット信号に同期させ
    る同期制御手段とを有することを特徴とする狭帯域通信
    装置。
  5. 【請求項5】 受信電波を受信する受信部と,少なくと
    も前記受信部の出力の復調を行うディジタル信号処理手
    段とを有し,前記ディジタル信号処理手段は,受信信号
    に含まれるパイロット信号の電力を測定するパイロット
    信号電力測定手段と,前記パイロット信号の測定電力が
    所定値以下の時にオーディオ出力レベルを補正するレベ
    ル補正手段とを有することを特徴とする狭帯域通信装
    置。
  6. 【請求項6】 受信電波を受信する受信部と,少なくと
    も前記受信部の出力の復調を行うディジタル信号処理手
    段と,前記ディジタル信号処理手段の自動利得制御信号
    に基づいて前記受信部の利得制御を行う自動利得制御手
    段とを有し,前記ディジタル信号処理手段は,受信信号
    の所定チャンネルの電力を測定するチャンネル電力測定
    手段と,受信信号に含まれるパイロット信号の電力を測
    定するパイロット信号電力測定手段と,前記パイロット
    信号電力測定手段による測定結果が得られるまでの間,
    前記チャンネル電力測定手段による測定結果に基づいて
    前記自動利得制御信号を出力する自動利得制御信号出力
    手段とを有することを特徴とする狭帯域通信装置。
  7. 【請求項7】 受信電波を受信する受信部と,前記受信
    部の出力の復調およびオーディオ入力の変調信号の出力
    を行うディジタル信号処理手段と,前記ディジタル信号
    処理手段の変調信号出力に基づき送信電波を送信する送
    信部とを有し,前記ディジタル信号処理手段は,消費電
    流を検出する電流検出手段と,前記電流検出手段で検出
    された電流の変動分を消費する負荷回路とを有すること
    を特徴とする狭帯域通信装置。
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