JPH0125493B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0125493B2
JPH0125493B2 JP58099271A JP9927183A JPH0125493B2 JP H0125493 B2 JPH0125493 B2 JP H0125493B2 JP 58099271 A JP58099271 A JP 58099271A JP 9927183 A JP9927183 A JP 9927183A JP H0125493 B2 JPH0125493 B2 JP H0125493B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
poly
arylene sulfide
polar organic
water
organic solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP58099271A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS591536A (ja
Inventor
Rando Manro Buratsudorii
Yuujin Sukoginzu Reishii
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Phillips Petroleum Co
Original Assignee
Phillips Petroleum Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=23520538&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH0125493(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Phillips Petroleum Co filed Critical Phillips Petroleum Co
Publication of JPS591536A publication Critical patent/JPS591536A/ja
Publication of JPH0125493B2 publication Critical patent/JPH0125493B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G75/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen, or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G75/02Polythioethers
    • C08G75/0204Polyarylenethioethers
    • C08G75/025Preparatory processes
    • C08G75/0259Preparatory processes metal hydrogensulfides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G75/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen, or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G75/02Polythioethers
    • C08G75/0204Polyarylenethioethers
    • C08G75/0209Polyarylenethioethers derived from monomers containing one aromatic ring
    • C08G75/0213Polyarylenethioethers derived from monomers containing one aromatic ring containing elements other than carbon, hydrogen or sulfur
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G75/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen, or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G75/02Polythioethers
    • C08G75/0204Polyarylenethioethers
    • C08G75/0231Polyarylenethioethers containing chain-terminating or chain-branching agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G75/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen, or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G75/02Polythioethers
    • C08G75/0204Polyarylenethioethers
    • C08G75/025Preparatory processes
    • C08G75/0254Preparatory processes using metal sulfides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G75/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen, or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G75/02Polythioethers
    • C08G75/0204Polyarylenethioethers
    • C08G75/0277Post-polymerisation treatment
    • C08G75/0281Recovery or purification

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明により、ポリ(アリーレン スルフイ
ド)の製造に用いられたポリハロ−置換芳香族化
合物及び極性有機溶剤の反応混合物を、粒子状
(particulate)のポリ(アリーレン スルフイ
ド)と、回収又は廃棄処分用に分離できる他の成
分とに分離する方法が提供される。 高められた温度において、環炭素原子に結合し
たハロゲン原子とアルカリ金属硫化物とを極性有
機化合物中で反応させる、燐接環原子の間に不飽
和結合を有するポリハロ−置換環式化合物からア
リーレン スルフイド ポリマーを製造する基本
的方法が米国特許第335419号明細書に開示されて
いる。該発明が発表されて以来、きわめて多くの
実験研究がなされ、その結果、p−ジハロベンゼ
ンのみでなく、1分子当り2個をこえるハロゲン
置換基を有するポリハロ芳香族化合物も原料とし
て用い、そして種々の重合調節化合物、例えばア
ルカリ金属カルボン酸塩を添加して行うポリ(ア
リーレン スルフイド)のバツチ方式及び連続方
式による製造方法が文献に記載されるに到つた。
また、重合条件下において反応体のすべてを一緒
にする前に、種々の反応体を予備混合して反応錯
体を形成する方法も開示されている。これらの方
法のすべてに共通した点は、種々の不純物及び未
反応の反応体と共に、ポリ(アリーレン スルフ
イド)と極性有機溶剤とを含む反応混合物が、ポ
リ(アリーレン スルフイド)が溶融相をなす温
度よりも高温で生成されることであり、前記混合
物から固形のポリ(アリーレン スルフイド)が
回収される。 過去においては、一般に溶剤フラツシユ法
(solvent flashing process)を用いて、反応混合
物から粉末状の樹脂が回収された。この粉末状の
樹脂は、重合の副生物であるアリーレン スルフ
イド オリゴマーから過するのが難しいことが
立証され、乾燥したときにほこりとなつて飛散し
やすい生成物となり、押出し成形を行うにはペレ
ツト化が必要であり、そして嵩密度が比較的低い
生成物に通常付随する他の問題も起きる。前記の
方法で製造される粒子状のポリ(アリーレン ス
ルフイド)の寸法を大きくすれば、これらの問題
は解消するはずである。本発明は、ポリ(アリー
レン スルフイド)及び極性有機溶剤を含む反応
混合物から、比較的大きくて粗い粒子を有するア
リーレン スルフイド ポリマーを回収できる方
法を提供するものである。 本発明により、極性有機溶剤、ハロゲン化アル
カリ金属副生物及びポリ(アリーレン スルフイ
ド)を含み、ポリ(アリーレン スルフイド)が
溶融相をなす温度よりも高温である重合反応混合
物から粒状(graular)のポリ(アリーレン ス
ルフイド)を回収する方法が提供される。本方法
においては、極性有機溶剤からポリ(アリーレン
スルフイド)の相分離を起こさせるのに充分な
量の相分離剤を反応混合物に存在させながら、重
合反応混合物の温度を低下させることにより、極
性有機溶剤中に粒子状のポリ(アリーレン スル
フイド)を含むスラリーを生成する。分離剤は一
般に極性有機溶剤に可溶性の液体であるが、それ
自体はポリ(アリーレン スルフイド)の溶剤で
あつてはならず、好ましくは水である。 また本発明は、極性有機溶剤、ハロゲン化アル
カリ金属副生物及びポリ(アリーレン スルフイ
ド)を含み、ポリ(アリーレン スルフイド)が
溶融相をなす温度よりも高温度である重合反応混
合物から粒状のポリ(アリーレン スルフイド)
を分離するに当り、重合反応混合物を相分離剤に
接触させることにより、極性有機溶剤から溶融ポ
リ(アリーレン スルフイド)の相分離を起こさ
せ、その後で分離した相の温度を下げて極性有機
溶剤中の粒子状ポリ(アリーレン スルフイド)
のスラリーを生成する方法であるともいえる。 本発明の別の態様によれば、極性有機溶剤中の
粒子状ポリ(アリーレン スルフイド)のスラリ
ーを生成した後、反応混合物をさらに処理してア
リーレン スルフイド ポリマーの粒子の分離及
び回収を行い、また反応混合物の他の成分の分離
及び回収又は廃棄処分を行う。 本発明の方法は、溶融ポリ(アリーレン スル
フイド)、極性有機溶剤、種々の不純物及び未反
応の反応体を含む反応混合物が得られるような任
意の方法で製造されたポリ(アリーレン スルフ
イド)の回収に用いるのに適している。不純物の
うちで最も普通に見られるのは、副生物としての
アルカリ金属ハロゲン化物−主として塩化ナトリ
ウム−及びその物理的性質に起因して普通「スラ
イム(slime)」を記述されるゼラチン性の物質で
あるポリ(アリーレン スルフイド)オリゴマー
である。米国特許第3354129号及びその派性特許
明細書には、このような反応混合物の製造法が記
載されており、該方法ではバツチ方式又は連続方
式のいずれかの操作法により、所望によつては重
合調整剤を含ませた極性有機溶剤中でポリハロ置
換芳香族化合物と硫黄含有反応体とを反応させて
いる。本発明の方法によつて処理できる反応混合
物には、重合条件下において成分のすべてを一緒
にする前に、反応混合物の成分を予備混合して鎖
体を形成した反応混合物も包含される。 反応混合物から他の成分を除外するわけではな
いが、一般的には、本発明の方法で処理されるア
リーレン スルフイド ポリマーはフエニレン
スルフイド ポリマーであり、このフエニレン
スルフイド ポリマーは、少なくとも1種のアル
カリ金属硫化物又は他の硫黄源及び極性有機溶剤
の混合物〔該混合物には、1分子当り2個をこえ
るハロゲン置換基を有する小割合量のポリハロ芳
香族化合物及び(又は)アルカリ金属カルボン酸
塩もしくはハロゲン化リチウムのような重合調節
剤といつたような随意成分がしばしば添加され
る〕と、少なくとも1種のp−ジハロベンゼンと
を重合条件下において、フエニレン スルフイド
ポリマーが形成されるのに充分な時間接触させ
ることによつて製造される。これらの反応混合物
を構成するのに比較的普通に用いられる成分を下
記に列挙する: 本発明の方法で用いることのできるp−ジハロ
ベンゼンは、式 で表わすことができ、式中のXは塩素、臭素及び
沃素からなる群から選ばれ、各Rは水素及びヒド
ロカルビル(該ヒドロカルビルは、アルキル、シ
クロアルキルもしくはアリール基又はそれらの組
合せ、例えばアルカリール、アラルキル等であつ
てよい)からなる群から選ばれ、各分子内の炭素
原子の合計数は6から約24までの範囲内である
が、用いられるp−ジハロベンゼンの少なくとも
50モル%においては、各Rが水素でなくてはなら
ない。 本発明の方法に用いることができる若干のp−
ジハロベンゼンの例には、p−ジクロロベンゼ
ン、p−ジブロモベンゼン、p−ジヨードベンゼ
ン、1−クロロ−4−ブロモベンゼン、1−クロ
ロ−4−ヨードベンゼン、1−ブロモ−4−ヨー
ドベンゼン、2,5−ジクロロトルエン、2,5
−ジクロロ−p−キシレン、1−エチル−4−イ
ソプロピル−2,5−ジブロモベンゼン、1,
2,4,5−テトラメチル−3,6−ジクロロベ
ンゼン、1−ブチル−4−シクロヘキシル−2,
5−ジブロモベンゼン、1−ヘキシル−3−ドデ
シル−2,5−ジクロロベンゼン、1−オクタデ
シル−2,5−ジヨードベンゼン、1−フエニル
−2−クロロ−5−ブロモベンゼン、1−(p−
トリル)−2,5−ジブロモベンゼン、1−ベン
ジル−2,5−ジクロロベンゼン、1−オクチル
−4−(3−メチル シクロペンチル)−2,5−
ジクロロベンゼン等及びそれらの混合物が包含さ
れる。 本発明の方法に用いることができる、1分子当
りのハロゲン置換基が2個よりも多いポリハロ芳
香族化合物は、式R′X′oで表わすことができ、式
中の各X′は塩素及び臭素からなる群、好ましく
か塩素から選ばれ、nは3〜6の整数であり、そ
してR′はn価の多価芳香族基であつて約4個ま
でのメチル置換基を有することができ、そして
R′に含まれる炭素原子の総数は6から約16個ま
での範囲内である。 本発明の方法に用いることのできる、1分子当
りのハロゲン置換基が2個よりも多い若干のポリ
ハロ芳香族化合物の例には1,2,3−トリクロ
ロベンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼン、
1,3−ジクロロ−5−ブロモベンゼン、2,
4,6−トリクロロトルエン、1,2,3,5−
テトラブロモベンゼン、ヘキサクロロベンゼン、
1,3,5−トリクロロ−2,4,6−トリメチ
ルベンゼン、2,2′,4,4′−テトラクロロビフ
エニル、2,2′,6,6′−テトラブロモ−3,3′,
5,5′−テトラメチルビフエニル、1,2,3,
4−テトラクロロナフタレン、1,2,4−トリ
ブロモ−6−メチルナフタレン等及びそれらの混
合物が包含される。 本発明の方法に用いることができるアルカリ金
属硫化物には、硫化リチウム、硫化ナトリウム、
硫化カリウム、硫化セシウム、及びそれらの混合
物が包含される。アルカリ金属硫化物を水和物又
は水性混合物として用いるのが好ましい。所望に
よつては、アルカリ金属水酸化物とアルカリ金属
の酸性硫化物とを水溶中とで反応させ、アルカリ
金属硫化物を水溶液として製造することもでき
る。 本発明の方法に用いることができるアルカリ金
属カルボン酸塩は、式R″CO2Mで表わすことがで
き、式中のR″はアルキル、シクロアルキル及び
アリール、ならびにそれらの組合せ、例えばアル
カリール、アラルキル等から選ばれるヒドロカル
ビル基であり、該R″に含まれる炭素原子の数は
1から約20個までの範囲内であり、そしてMはリ
チウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム及び
セシウムから選ばれるアルカリ金属である。所望
によつては、アルカリ金属カルボン酸塩を水和物
として、又は水溶液もしくは水中分散液として用
いることができる。 本発明の方法に用いることができるいくつかの
アルカリ金属カルボン酸塩の例には、酢酸リチウ
ム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、プロピオン
酸リチウム、プロピオン酸ナトリウム、2−メチ
ルプロピオン酸リチウム、酪酸ルビジウム、吉草
酸リチウム、吉草酸ナトリウム、ヘキサン酸セシ
ウム、ヘプタン酸リチウム、2−メチルオクタン
酸リチウム、ドデカン酸カリウム、4−エチルテ
トラデカン酸ルビジウム、オクタン酸ナトリウ
ム、ヘンエイコサン酸ナトリウム、シクロヘキサ
ンカルボン酸リチウム、3−メチルシクロペンタ
ンカルボン酸ナトリウム、シクロヘキシル酢酸カ
リウム、安息香酸カリウム、安息香酸リチウム、
安息香酸ナトリウム、m−トルイル酸カリウム、
フエニル酢酸リチウム、4−フエニルシクロヘキ
サンカルボン酸ナトリウム、p−トリル酢酸カリ
ウム、4−エチルシクロヘキシル酢酸リチウム等
及びそれらの混合物が包含される。 重合反応における重合調節剤としてのアルカリ
金属カルボン酸塩の一般的使用量−通常、p−ジ
ハロベンゼン1グラムモルに対し、カルボン酸塩
約0.05ないし約4、好ましくは約0.1ないし約2
グラムモル−は、本発明に必要とされる分離剤の
量を節減するのに役立つ。 本発明の方法に用いることができるハロゲン化
リチウムには、塩化リチウム、臭化リチウム、沃
化リチウム及びそれらの混合物が包含される。 本発明の方法に用いることができるアルカリ金
属水酸化物には、水酸化リチウム、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸
化セシウム及びそれらの混合物が包含される。 本発明に有用な極性有機溶剤は、アリーレン
スルフイド ポリマーを製造するのに用いられる
ポリハロ芳香族化合物とアルカリ金属硫化物とに
対する溶剤である。このような極性有機溶剤の例
にはラクタムを含むアミド、及びスルホンが包含
される。この種の極性有機溶剤の特定的な例に
は、ヘキサメチルホスホールアミド、テトラメチ
ル尿素、N,N′−エチレンジピロリドン、N−
メチル−2−ピロリドン(NMP)、ピロリドン、
カプロラクタム、N−エチルカプロラクタン、ス
ルホラン、N,N′−ジメチルアセトアミド、低
分子量のポリアミド等が包含される。現在好まし
い極性有機溶剤はN−メチル−2−ピロリドン
(NMP)である。 水は極性有機溶剤から溶融ポリ(アリーレン
スルフイド)の分離を起こさせるのに好ましい薬
剤であるが、次の条件−(1)反応混合物中に用いた
極性有機溶剤に可溶性のもの、(2)それ自体はポリ
(アリーレン スルフイド)の溶剤でないもの、
及び(3)本発明による方法の反応条件や回収条件に
適した沸騰特性を有するもの−を満たす任意の液
体を用いることができる。一般に、パラフイン系
の炭化水素、高沸点アルコール及び高沸点エーテ
ルは、単独で、又は混合物として用いるのに適し
た化合物である。 重合を行う反応温度は広範囲に亘つて変えるこ
とができるが、一般には約420〓ないし約600〓、
好ましくは約435〓ないし約540〓の範囲内であ
る。反応時間は、一部反応温度に依存して広範囲
に変えることができるが、一般には約10分から約
72時間まで、好ましくは約1時間から約8時間ま
での範囲内である。圧力は、N−メチル−2−ピ
ロリドン、p−ジハロベンゼン、それにもし用い
たとすれば、1分子当り2個をこえるハロゲン置
換基を有するポリハロ芳香族化合物を実質的に液
相に保つのに充分でなくてはならない。 上記の種々の成分と、当業界で周知の他の成分
とを重合させることにより、反応混合物の主要成
分としてポリ(アリーレン スルフイド)、極性
有機希釈、アリーレン スルフイド オリゴマー
(「スライム」)、塩化ナトリウム及び未反応の反応
体を含み、ポリ(アリーレン スルフイド)が溶
融相をなす温度よりも高温の反応混合物を得るこ
とができる。商用目的のためには、ポリ(アリー
レン スルフイド)がポリ(フエニレン スルフ
イド)(PPS)であり、そして極性有機溶剤がN
−メチル−2−ピロリドン(NMP)であるのが
現在最も普通の形態である。本発明により、反応
混合物中に含まれるポリ(アリーレン スルフイ
ド)を、反応混合物中の他の成分から容易に分離
できる、比較的大きくて粗い粒子状のポリ(アリ
ーレン スルフイド)に変換させる方法が提供さ
れる。 無水状態であるか、又は比較的少量の分離剤
(通常は水)を含む反応混合物においては、分離
剤、好ましくは脱イオン水を添加することによ
り、溶融ポリ(アリーレン スルフイド)と極性
有機溶剤との間で相の分離が起きることが発見さ
れた。アルカリ金属カルボン酸塩を用いてポリ
(アリーレン スルフイド)を製造する際には、
溶融ポリ(アリーレン スルフイド)と極性有機
溶剤との間の相分離を起こすのに充分な分離剤が
反応混合物中に存在しうるが、この混合物に分離
剤、好ましくは脱イオン水を加えると、分離を促
進させることができる。アルカリ金属カルボン酸
塩が存在しないときには、溶融1ポンドにつき約
0.01ないし約0.5ポンド、好ましくは約0.05ないし
約0.2ポンドの分離剤を反応混合物中に存在させ
ると、所望の相分離を起こさせるのに充分である
ことが見いだされた。アルカリ金属カルボン酸塩
が存在するときには、相分離を起こさせるのに必
要な分離剤の量は一般に低減する。その場合の分
離剤の必要量は、溶剤1ポンドについて約0.05な
いし約0.15ポンドである。 相分離が達成された後、ポリ(アリーレン ス
ルフイド)が溶融する温度範囲から固化する温度
範囲まで分離相の温度を低下させる。一般に、
PPS混合物は、不純物に応じて425〓±10〓の転
移温度を有する。別の云い方をすれば、溶融ポリ
(アリーレン スルフイド)の温度を、約500ない
し約600〓の範囲から350〓よりも低い温度、すな
わち、約300ないし約350〓の範囲内に低下させ
る。相分離後に溶融ポリ(アリーレン スルフイ
ド)の温度を下げると、従来のポリマー回収法で
生じる微細な粉末とは対照的に、比較的大きくて
粗い粒子−約0.04ないし約4mm、好ましくは約
0.1ないし約2mmの寸法範囲を有するもの−に、
アリーレン スルフイド ポリマーが形成され
る。本方法により、極性有機溶剤中の粒子状ポリ
(アリーレン スルフイド)のスラリーが生成し、
このスラリーは常法によつて分離及び精製するこ
とができる。 本発明の操作法を説明するため、以下図面を参
照しながら連続方法における好ましい操作法を述
べるが、この図面は、ポリ(フエニレン スルフ
イド)(PPS)を製造し、本発明の方法によつて
PPS樹脂を回収し、そしてN−メチル−2−ピロ
リドン(NMP)溶剤を回収する方法を模式的に
表わしたものである。回収システムの要素を別々
に操作しうることは知られているが、ここに記載
する集中化方法(integrated process)で要素の
すべてが実際に操作されたことは今まで行われな
かつた。この説明は、比較的複雑な連続式の製造
及び回収操作法として選んだものであるが、バツ
チ法によつて反応混合物を生成する比較的単純な
操作法もこれに包含される。 さて図面を参照するに、それぞれライン3及び
5を通つてNaOHとNaSHとの各水溶液が撹拌
槽1に供給されて中和され、主として溶解Na2S
が生成される。ライン7を通つてNMPが撹拌槽
1に供給され、すべての物質が槽1からライン9
を通り、脱水及び重合反応器である撹拌槽11に
流しこまれる。撹拌槽1からのラインは、その後
すべて窒素ガスで洗気され、反応槽11を通つて
窒素ガスは排出される。 ライン13及び15を通つて装入されるNMP
と、ライン17及び15を通つて装入される酢酸
ナトリウムとは、脱水/重合槽11に導入され、
この槽内において、水、NMP、硫化ナトリウム
及び酢酸ナトリウムの混合物を生じる。場合によ
つては、酢酸ナトリウムの代りにNaOHと酢酸
とを脱水/重合槽11に装入し、その場で酢酸ナ
トリウムを製造することもできる。水、NMP、
硫化ナトリウム及び酢酸ナトリウムの混合物は、
熱油を含む伝熱コイル19によつて加熱される。
ライン21を通つて上昇する蒸気は蒸留塔23内
で分留され、そして凝縮した水の蒸気はライン2
5を経て脱水アキユムレーター27に集められ
る。脱水がすんだ後、脱水塔23を脱水/重合槽
11から隔離し、p−ジクロロベンゼン(DCB)
をライン29及び15経由で槽11に加え、そし
て所望によつては、1,2,4−トリクロロベン
ゼン(TCB)をライン31及び15経由で反応
器11に加える。重合条件下において混合物を加
熱し、溶融PPS樹脂、未反応の反応体、フエニレ
ン スルフイド オリゴマー(「スライム」)、塩
化ナトリウム、NMP及び水を含む反応混合物を
形成する。 反応混合物中に酢酸ナトリウム及び水が存在し
ているけれども、重合完了時に、少量の脱イオン
水を重合槽11に装入し、NMP、フエニレン
スルフイド オリゴマー、塩化ナトリウム及び未
反応の反応体を含む第2液体相から溶融PPS相の
分離を促進する。もし酢酸ナトリウムを反応に用
いないか、又は反応によつて生じた反応混合物が
無水状態であるか、もしくは比較的少量の水を含
むにすぎないときは、第2液体相から溶融PPS相
の分離を起こさせるのに充分な量の脱イオン水を
加える。相分離の間、撹拌機33によつて反応混
合物を激しく撹拌し、そして反応器の温度を低下
させ、分離した後で、液体のPPS相の温度が転移
温度よりも低くなつたときに該相が徐々に固化す
るようにする。かくして反応混合物中に粗大粒子
状PPSを含むスラリーが生成される。 次にこの混合物をライン35経由で撹拌希釈タ
ンク37へ移す。可溶性の塩の大部分を溶解させ
るのに充分な量の水をライン39から加える。未
反応のDCBを蒸気としてライン43経由で駆逐
することを主な目的として、タンク37の底部の
ライン41から水蒸気が導入される。水蒸気及び
DCBは、熱交換器45内で凝縮し、レシーバー
47に集められ、そこから分留装置(図示せず)
に供給されてDCB及び水が回収される。 希釈タンク37からの流出物は、ライン49、
ポンプ51及びライン53を経て撹拌スラリータ
ンク55に送りこまれる。その中でさらに脱灰処
理(すなわち、塩及び他の不純物の溶解)が行わ
れる。脱灰処理されたスラリーは、ライン57、
ポンプ59及びライン61を経て多孔質の金属ス
クリーン63に移され、そこで固形分は過ケー
クとして集められ、また液は、ライン65を通
り、珪藻土又はセルロース繊維のような適当な
過助剤で予備被覆された真空円筒過機67に送
りこまれる。分散状態の「スライム」は、フイル
ター被覆の上に残留し、この被覆を一定期間ごと
にかきとし、そして新鮮な被覆に取替える。かき
落とされた過助剤/「スライム」廃棄物は、ラ
イン69経由で廃棄処分される。粒子状ポリマー
から「スライム」を分離しやすくするこの能力
は、当技術分野における一つの進歩性である。 主として水、塩化ナトリウム及びNMPからな
る透明な液は、ライン71を経由し、適当な充
填剤(慣用の有孔トレーを用いることもできる)
を装備した抽出塔73の上部に送られる。ライン
75を通して抽出剤、好ましくはn−ヘキサノー
ルを抽出塔73の下方部分に加える。塔内を下方
に向つて流れる供給ブラインからNMPを抽出す
るため、抽出剤は上方へ向つて流れる。場合によ
つては、抽出塔へブラインを供給する前に水を一
部蒸発させてブラインを濃縮することにより、周
知の「塩析(ealting out)」効果に基づいて抽出
効率を高めてもよい。 蒸留水又は脱イオン水を、ライン77から抽出
塔73のブライン供給口の上方地点に噴射注入
し、n−ヘキサノールとNMPとを含む抽出物を
洗浄し、塩化ナトリウムの痕跡を除去する。水及
び溶解塩からなる塔底ラフイネートは、ライン7
9を経由して適宜、例えばブライン坑井内で処分
する。n−ヘキサノール及びNMPを含む塔頂抽
出物は、ライン81を経由して分留装置(図示せ
ず)に送られ、そこで両有機溶剤を回収したうえ
再循環させる。 多孔質の金属スクリーン63からの過ケーク
は、ライン85からの脱イオン水と共に洗浄タン
ク87内でスラリー化される。該タンクは、スラ
リーと洗浄水とを接触させてPPS粒子をさらに脱
灰処理するための撹拌タンクである。タンク87
からの流出物は、ライン89、ポンプ91及びラ
イン93を経て第2の多孔質金属スクリーン95
に送られれ、液と過ケークとに分離される。
多孔質金属スクリーン95で得られた過ケーク
は、再スラリー化及びさらに脱灰処理するための
別の撹拌槽である洗浄タンク99にライン97を
通つて送りこまれる。洗浄タンク99からの流出
物は、ライン101、ポンプ103及びライン1
05を通つて第3の多孔質金属スクリーン107
に送られ、その上でPPSはライン109からの水
で洗浄され、回収PPSとしてライン111に運ば
れ、乾燥、及び所望によつては空気硬化される。 多孔質の金属スクリーン95及び107からの
液は、それぞれ移送ライン113及び115を
通つて洗浄タンク87及び99に配分されるか、
あるいは液貯蔵タンク117内に貯えられる。
貯蔵タンク117内の液は、ライン119、ポ
ンプ121及びライン39を通つて撹拌希釈タン
ク37に送りこまれる。 以下、例をあげて本発明を説明する。これらの
例は例示的なものであつて、限定的なものではな
いことを理解すべきである。 例 本例においては、硫化ナトリウム、N−メチル
ピロリドン(NMP)及びp−ジクロロベンゼン
(DCB)の水性混合物からポリ(フエニレン ス
ルフイド)(PPS)を製造すること、及び従来技
法の溶剤フラツシユ回収法によつてそれを回収す
ることを記載する。この溶剤フラツシユ回収法で
製造したPPS樹脂は、後述する例において比較用
の対照ポリマーとして用いることにする。 50.35重量%のNaOH溶液76.5ポンドと、58.62
重量%のNaHS及び0.29重量%のNa2Sを含む溶
液96.9ポンドとを混合して硫化ナトリウムの水溶
液を製造した。この溶液に34ガロンのNMPを加
えたものを撹拌式パイロツトプラント反応器に入
れ、次に窒素で反応器をパージした。この混合物
を最初に17psigの圧力下、約330〓の本質的に一
定な温度に15分間加熱し、次に2時間かけて449
〓の最終温度に温度を上げて脱水した。 その後、148.1ポンドのDCBを反応器の仕込み、
そして27psig(初期)から82psigまでの範囲内の
圧力下において、全反応混合物を431〓(初期)
から450〓までの範囲内の温度で2時間加熱した。
次いで反応器の温度を35分間で509〓に上げ、圧
力を約180psigに上げた。509〓及び180〜195psig
の圧力下において反応混合物に対する連続加熱を
90分行つた。 約509〓において部分的溶剤フラツシユを行つ
て重合混合物を濃縮し、その間100分かけて圧力
を190psigから46psigに下げた。最後に、一部脱
溶剤の終わつたスラリーを約540〓にさらに加熱
し、窒素によつて150psiに加熱し、そして470〓
に加熱されたブレンダー内で50分間フラツシユし
た。乾燥した、塩で飽和されたPPSを、周囲温度
の脱イオン水120ガロンでまず洗浄し、次に350
〓/150psigにおいて各80ガロンの熱脱イオン水
で2回洗浄した。次に大気圧下200〜300〓で過
ケークを約3時間乾燥した。 例 本例では、高温の重合完了混合物に水を加え、
重合混合物を撹拌しながら冷却し、この混合物を
水で希釈し、そしてそれを過してPPSを回収す
る諸工程からなる、本発明の新規方法によるPPS
の回収について述べる。 50.35重量%のNaOH溶液78.0ポンドを、58.62
重量%のNaHS及び0.29重量%のNa2Sを含む溶
液96.9ポンドで中和して硫化ナトリウムの水溶液
を製造した。この溶液に34.0ガロンのNMPを加
えたものを、撹拌式(400rpm)パイロツトプラ
ント反応器に入れ、次に反応器を窒素でパージし
た。例に記載の方法に従つて、この混合物を脱
水した。 146.4ポンドのCBを反応器に仕込み、次に反応
器を36psig(初期)から75psigまでの範囲内の圧
力下において434〜450〓の温度に2時間加熱し
た。反応器の温度を約510〓に上げ、圧力はその
間に約175psigに加圧された。最後に、175〜
195psigの圧力下、510〓に3時間加熱して重合を
完結させた。 液体PPSとNMP溶液への相分離を達成するた
め、反応器に液状の水35ポンドを加え、その間約
350〜400rpmの回転子速度で反応混合物を撹拌し
た。さらに、酢酸ナトリウム6ポンドを装入し、
水の蒸気圧が過剰に集積するのを抑制した。約
510〓の温度及び335psigの圧力になるまで、全撹
拌反応混合物を再加熱した。次に、撹拌混合物を
2時間で約250〓/25psigに冷却し、ブレンドタ
ンク内で60ガロンの脱イオン水で希釈した。 ヌツツエの真空過装置内で60メツシユの金属
スクリーンを通してスラリーを過し、20ガロン
の脱イオン水で洗つた。例に記載した手法に従
い、PPSポリマーをさらに洗浄して乾燥した。 もつと新しい重合実験によると、上記のような
酢酸ナトリウムの添加や35ポンドのH2Oを反応
器に加えた後の再加熱工程を省いても、円滑な回
収操作又はポリマーの性状にさほどの悪影響のな
いことが認められた。 例 本例においては、従来の溶剤フラツシユで回収
されたPPS樹脂(例)と、水の存在下において
結晶化及び冷却を行つて回収されたPPS樹脂(本
発明の「水冷」法、例)との粒径分布を比較す
る。 篩分け分析を下記のとおり行つた: 予備乾燥したPPS樹脂を5ガロン容の円筒式タ
ンブラー内で最初に30分間ブレンドした。約200
gの試料を200〓の乾燥炉に入れ、水分損失が起
きなくなるまで約30分乾燥した。帯電防止剤とし
て少量のカーボンブラツク(100〜200mg)をPPS
試料に加え、次に試料をジヤーに入れて手で振と
うした。 電動式のセンコ・マインザー篩振とう装置(型
録番号18480)の一番上のスクリーンに乾燥PPS
試料を注ぎこみ、「5」(毎分650サイクル)にセ
ツトした速度で30分間振とうした。各スクリーン
の量を秤量した後、重量の変化が起きなくなるま
で10〜15分振とう操作を繰返した。各秤量に先立
ち、木製の器具で篩別装置を軽くたたき、スクリ
ーンにくつついた粒子をほぐした。篩別データを
表に示す。
【表】 表のデータを見ると、従来技法の溶剤フラツ
シユによつて回収された実験1のPPS(例1)に
較べ、水の存在下で反応混合物を冷却する本発明
の方法(水冷法)で回収された実験2のPPS樹脂
(例)がかなり粗大であり、従つて過しやす
いことが明らかである。また粗大樹脂であるた
め、袋づめ、出荷及び配合の過程でのポリマーの
粉末飛散性(dustiness)の問題も低減するであ
ろう。 例 本例においては、例に記載の方法で回収され
た対照PPS樹脂の空気硬化速度と、冷却してPPS
を沈殿させる前の重合完了混合物に水のみを加
え、酢酸ナトリウムを加えなかつたことを除いて
は、例の手法に本質的に従う本発明の水冷法で
回収されたPPS樹脂の空気硬化速度とを比較す
る。 空気中507〓において、PPS試料を1〜6時間
加熱した。二つのポリマー試料のメルトフロー
(直径0.0825″、長さ0.315″のオリフイス、及びピ
ストンの重量を含めて5.0Kgの有効おもりを用い
た修正ASTM試験法により、316℃で測定した値
を10分当りのg数で表わしたもの)を次の表に
示す。
【表】 表のデータから、本発明の水冷法で回収され
た実験3のPPSが、溶剤フラツシユ法で回収され
た実験1のPPSよりも早く硬化することがわか
る。水冷法で回収されたPPSの空気硬化速度が早
いことの利点は、現行のブレンダー内でフラツシ
ユされたPPS樹脂に較べ、商用的硬化槽の硬化能
力が高められることであろう。 例 (参考例) 本例においては、分子量調節剤としての酢酸ナ
トリウムの存在下で製造される粗大PPS樹脂が、
重合完了混合物を冷却する前に水を加えなくとも
製造できることを示す。重合反応中に遊離される
水を含めた水と酢酸ナトリウムとの存在により、
PPS相とNMP相との分離、及び粗大粒状樹脂の
沈殿が達成できる。 50.35重量%のNaOH溶液72.9ポンドと、58.62
重量%のNaHS及び0.29重量%のNa2Sを含む溶
液88.2ポンドとを混合して硫化ナトリウムの水溶
液を製造した。23.5ポンドの酢酸ナトリウム及び
27.7ガロンのNMPを含む撹拌式パイロツトプラ
ント反応器にこの水溶液を窒素雰囲気下に装入し
た後、8.0ガロンのNMPで洗つた。最初に全混合
物を蒸発させないようにして、約334〓/17psig
で10分間加熱し、次に17psigの一定圧力下におい
て、95分間約449〓に温度を上げて脱水処理を行
つた。 引続き、132.5ポンドのDCBを反応器に仕込み、
30psig(初期)から65psigまでの範囲内の圧力の
下で、438〓(初期)から450〓までの範囲内の温
度に全混合物を2時間加熱した。次に22分間で反
応器温度を約510〓に上げ、そして圧力を約
125psigに上げた。反応混合物の連続加熱を約511
〓及び125〜150psigの圧力で3時間行つた。 約60psigのCO2を反応器に装入し、約512〓/
213psigに30分間保つた。次に反応器圧力を約
160psigに下げ、温度もわずかに下げて508〓と
し、若干の溶剤蒸気を排出させた。その後で、約
90分かけて反応混合物を372〓に冷却し、その間
350〜400rpmの速度で混合物を撹拌した。60ガロ
ンの脱イオン水で希釈した後、圧力を41psigに落
とした。例に記載した手法に従つて、過及び
洗浄を行つた。この樹脂を実験4と標示する。 CO2処理が終わつた後、実験5においては20.0
ポンドの水を、また実験6においては25.0ポンド
の水を加えた以外は、上記と本質的に同一条件の
下で追加の実験を行つた。 例 (参考例) 実験4、5及び6で製造した樹脂の篩分け(シ
ーヴ)分析を例に記載した手法によつて実施し
た。これらの樹脂の粒径分布を表に示す。
【表】 表のデータは、酢酸ナトリウムが用いられ、
そして残留水の存在下で反応混合物を冷却して回
収された実験4のPPSがきわめて粗大であるこ
と、及びその粒径分布が実験2の樹脂の粒径分布
(表参照、重合中に酢酸ナトリウムを用いない
で製造し、添加水によつて「冷却」して回収され
たもの)よりもすぐれていることを示している。
また表は、水を加えることにより、大きなポリ
マー粒子を生成する残留水の効果がさらに高めら
れることも示している(実験5,6)。 例 (参考例) 本例においては、酢酸ナトリウム(脱水を行う
前に硫化ナトリウムと共に添加)及び1,2,4
−トリクロロベンゼン(TCB、脱水を行つた後
でDCBと共に添加)の存在下で製造したPPSの
回収を説明する。前記成分を用いて製造したPPS
樹脂は架橋結合し、空気硬化の必要がない。この
樹脂は、一般にフイルム、シート、フアイバーの
押出し及び成形品の製造に利用される。 本例におけるPPS樹脂は、178mlのTCB及び2
ガロンのNMPをDCBと同時に加えた以外、本質
的には例で記載した重合及び水冷回収法によつ
て製造された。 重合反応の完了及び随意のCO2処理後に存在す
る水の量を変えて四つの実験を行つた。実験7に
おいては、温度を下げてポリマーを固化させる前
に、水を全部追出すためにポスト重合混合物の完
全排気を行つた。実験8においては、水を加えな
かつたが、本質的にすべての残留水を冷却及びポ
リマー固化の間、ポスト重合混合物中に残した。
実験9及び10においては、それぞれ12.0ポンド及
び20.0ポンドの水を冷却及びポリマー固化に先立
つて加えた。 例 例に概説した手順により、例の実験7〜10
のPPS樹脂の篩分け分析を行つた。結果を表に
示す。
【表】 表のデータは、粗大な粒状PPS樹脂を生成す
るには、ポスト重合混合物の温度を下げる前に水
が存在しなくてはならないことを明らかに示して
いる。分散PPSの小液滴の相分離及び固化に必要
な水には、重合反応中に遊離される残留水に、所
望によつてはPPS1ポンド当り約0.1〜0.2ポンドの
付加的な水を加えたものが包含される。実験9及
び10のデータは、PPSの粒径についての効果が付
加的な水によつて増進されることを示しており、
またこれらの実験は本発明の実施態様を示すもの
である。 例 一般に、同等の条件下で脱イオン水によつて洗
浄した、従来技法のブレンダー−フラツシユを行
つたPPSに較べ、本発明の「水冷」法で回収した
PPSポリマーの灰分含有量は下記に示すように低
い。 ブレンダー内でフラツシユしたPPS(対照):5
試料の平均灰分含有量:0.41重量%;灰分含有量
の範囲:0.31〜0.61重量%。 水冷したPPS(本発明): 7試料の平均灰分含有量:0.26重量%;灰分含
有量の範囲:0.07〜0.42重量%。 本発明の水冷樹脂は、「スライム」、すなわち、
比較的多量の塩(約3〜4重量%)を含む低分子
量のフエニレン スルフイド オリゴマーからの
完全分離効率がよいので、灰分(主としてNaCl)
含有量が低下するものと理論づけられる。例に
記載したように、希釈した、水冷反応混合物を
過するのに用いられる60メツシユのフイルタース
クリーンを「スライム」は容易に通過する。 これに対し、ブレンダー−フラツシユを行つた
対照PPSは、高温度における溶剤フラツシユで結
晶化させる間に、若干の「スライム」が混入され
るものと思われる。PPSの結晶の内部に吸蔵さ
れ、又は表面に融着される「スライム」は、温水
で洗浄しても容易に除去されず、高められた温度
での溶剤フラツシユで回収されたPPSの塩含有量
を高める因となることが明らかである。 例 本例においては、本発明の水冷法で回収した
PPS樹脂を原料にしたフアイバーの押出しを説明
する。この樹脂は例に記載した方法で製造され
た。該樹脂の灰分含有量は0.15重量%であり、メ
ルト結晶温度は204℃であり〔320℃から出発して
ポリマー メルトを冷却し、パーキン・エルマー
(Perkin−Elmer)DSC−2C走査熱量計を用いて
測定〕、そしてフローレートは345g/10分(直径
0.0825″、長さ0.315″のオリフイス及びピストンの
重量込みで5.0Kgの有効おもりを用いた修正
ASTMD1238法によつて316℃で測定)であつ
た。 この粒状のPPS樹脂を約110℃において約15時
間、真空条件下で乾燥した後、前もつてペレツト
化せずに紡糸してフアイバーを得た。1″ウエイン
マシン アンド ダイ社(Wayne Machine
and Die Co.)押出し機内で、60/100/200ダイ
ナロイ(Dyalloy)XIIL/60メツシユのフイルタ
ー及び長さ0.48″、直径0.012″の孔34個を有する紡
糸口金を通して前記ポリマーの押出しを行つた。
約300〓のブロツク温度(block temperature)
で約3時間紡糸した後、パツク圧力(pack
pressure)が1200psiに上がつた。 34本の黄色フイラメントからなる押出しこなわ
(extruded strand)を100℃のホツトプレート上
で最終延伸比が4.0となるように延伸した。延伸
ずみのこなわのデニール(長さ9000mの重量をグ
ラムで表わした値)は237であり、強力度
(tenacity)はデニール当り3.2g(gpd)であり、
初期モジユラスは45gpdであり、そして最終伸び
率は27%であつた。これらの引張り性状は、イン
ストロン1122引張り試験機を用いて測定されたも
のである。 例 XI 本例においては、本質的には例の手法に従つ
て製造された水冷回収PPS樹脂からのフイルムの
押出しを説明する。約110℃の真空炉内で、この
樹脂を約15時間乾燥した後、前もつてペレツト化
を行わずに、約320℃のスロツト ダイを通して
1″のNRM押出し機内で押出した。押出されたフ
イルムを温度約75〜79℃のロールの上に通した。
延伸された、微黄金色のフイルムは2インチの幅
及び6ミルの厚さを有し、目視しうる泡を全く含
んでいなかつた。その色は、高められた温度のブ
レンダー内で、従来技法の溶剤フラツシユを行つ
て回収されたPPSを原料として製造されたフイル
ムの色よりもうすかつた。 例 XII 本例においては、本発明の水冷法で回収された
ポリ(フエニレン スルフイド)樹脂の成形例
と、従来技法のブレンダー−フラツシユを行つた
PPSに比較したその亀裂抵抗性とについて述べ
る。下記の処方A又は処方Bのいずれかに従つて
成形用コンパウンドを調製した。 処方 A PPS 1767g、 長さ1/8″のオーエンス コーニング(Owens
Corning)197Bガラス繊維1200g、 炭酸リチウム30g、 ステアリン酸亜鉛3g。 処方 B PPS 1767g、 長さ1/4″のオーエンス コーニング497AA ガラス繊維1200g、 炭酸リチウム30g、 ステアリン酸亜鉛3g。 円筒形タンブラー内でこれらの成分を2〜5分
間混合した後、600〓の配合スクリユー温度及び
100〜120rpmのスクリユー速度によるデービス
(Davis)−標準11″/2押出し機を用いて配合処理
を行つた。冷却したコンパウンドを射出成形し、
350〓で3〜6時間乾燥した後で亀裂試験を行つ
た。直径2″、厚さ1/2″のデイスク金型を有するニ
ユーブリテン(New Britain)75B射出成形機を
用い、100〓の型温度、600〓のバレル温度、5秒
の射出時間、18秒の射出停止時間、150秒の冷却
時間、1000psigの射出圧力、1000psigの保持圧力
(hold pressure)、及び1/4″のクツシヨン厚さに
おいて射出成形を行つた。 各コンパウンドから18枚のデイスクを成形し、
冷却後次のように処理した。1枚のデイスクは成
形した状態のままに保つた。1枚のデイスクは
400〓で2時間アニール処理し、表面検査を行い、
8枚のデイスクは輪切りにして各1/4″の厚さのデ
イスク16枚にした。スプルーの反対側の元の各デ
イスクの半分を棄て、スプルー側の半分を2時間
アニール処理してから冷却し、亀裂を検査し、8
枚のデイスクは400〓で2時間アニール処理し、
2時間かけて室温に冷却し、前記のように半分に
切断し、そして24時間にスプルー側の半分につい
て、亀裂の検査を行つた。 亀裂試験の結果を表に要約する。
【表】 表のデータは、ブレンダ−フラツシユ法で回
収された従来技法のPPSに較べ、ガラス繊維を充
填剤に用いた成形品の亀裂抵抗性において、本発
明の水冷法で回収されたPPSの方がまさつている
ことを示すものである。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明によるポリ(フエニレン スル
フイド)の製造及び回収方法を示す工程図であ
る。 図中、1……混合槽、11……脱水重合槽、2
3……蒸留塔、27……脱水アキユムレーター、
37……希釈タンク、47……レシーバー、55
……スラリータンク、63,95及び107……
金属スクリーン、67……真空円筒過機、73
……抽出塔、87及び99……洗浄タンク、11
7……液貯蔵タンク。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 極性有機溶剤、ポリ(アリーレン スルフイ
    ド)及びハロゲン化アルカリ金属副生物からなる
    重合反応混合物から粒状ポリ(アリーレン スル
    フイド)を回収する方法において、 前記重合反応混合物に、ポリ(アリーレン
    スルフイド)が溶融相をなす最低温度より高い
    温度になつている時に、前記極性有機溶剤から
    溶融ポリ(アリーレン スルフイド)の相分離
    を起させるのに充分な量の水を添加し、 然る後、前記分離した相の温度を、極性有機
    溶剤中に粒状ポリ(アリーレン スルフイド)
    が存在するスラリーを生成させるのに充分な程
    度に低下させ、ポリ(フエニレン スルフイ
    ド)の場合にはその温度を350〓より低い温度
    まで低下させる、 ことを特徴とする粒状ポリ(アリーレン スルフ
    イド)の回収方法。 2 ポリ(アリーレン スルフイド)がポリ(フ
    エニレン スルフイド)である、特許請求の範囲
    1項の方法。 3 極性有機溶剤がN−メチル−2−ピロリドン
    (NMP)である、特許請求の範囲1〜2のいず
    れか1項の方法。 4 分離剤を、極性有機溶剤1ポンドについて分
    離剤約0.01〜約0.5ポンドの量で含ませる、特許
    請求の範囲1〜3のいずれか1項の方法。 5 アルカリ金属カルボン酸塩を前記混合物に含
    ませる、特許請求の範囲1〜4のいずれか1項の
    方法。 6 冷却の過程で前記混合物を撹拌する、特許請
    求の範囲1〜5のいずれか1項の方法。 7 存在する塩の少なくとも一部を除くために、
    極性有機溶剤中のポリ(アリーレン スルフイ
    ド)のスラリーを水で希釈し、そしてスクリーン
    を通して過することにより、粒子状のポリマー
    をスクリーン上に残し、一方液体及びゼラチン状
    の不純物はスクリーンを通過させる、特許請求の
    範囲1〜6のいずれか1項の方法。 8 (a) スラリーを水で希釈して希釈スラリーを
    生成し、 (b) 所望により、揮発性の反応体を該希釈スラリ
    ーから除去し、 (c) 該スラリーを分離して、ポリ(アリーレン
    スルフイド)からなる過ケークと、アリーレ
    ン スルフイド オリゴマー、水、水に溶解し
    たNaCl、未反応の反応体及び極性有機溶剤か
    らなる液とを生成し、 (d) 所望により、ポリ(アリーレン スルフイ
    ド)からなる過ケークを少なくとも1回再ス
    ラリー化及び再過し、そして (e) 該過ケークから前記の粒子状ポリ(アリー
    レン スルフイド)を回収してさらに加工す
    る、 特許請求の範囲1〜6のいずれか1項の方法。 9 (f) ポリ(アリーレン スルフイド)オリゴ
    マーを別するのに適した物質で予備被覆した
    フイルターを通して、工程(c)及び(d)の液を
    過することにより、NaCl、水及び極性有機溶
    剤からなる透明な液を得、 (g) 溶解したNaClを含む水から極性有機溶剤を
    抽出するのに適した抽出剤を用いて前記の透明
    液を抽出し、 (h) 蒸留によつて極性有機溶剤を抽出剤から回収
    し、そして (i) 前記の溶解NaClを含む水を廃棄する ことによつて、前記の工程(c)及び(d)で得られた
    液をさらに処理する、特許請求の範囲8の方法。 10 抽出剤がn−ヘキサノールである、特許請
    求の範囲9の方法。
JP58099271A 1982-06-04 1983-06-03 粒状ポリ(アリ−レンスルフイド)の回収法 Granted JPS591536A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US385223 1982-06-04
US06/385,223 US4415729A (en) 1982-06-04 1982-06-04 Recovering granular poly(arylene sulfide) particles from a poly(arylene sulfide) reaction mixture

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS591536A JPS591536A (ja) 1984-01-06
JPH0125493B2 true JPH0125493B2 (ja) 1989-05-18

Family

ID=23520538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58099271A Granted JPS591536A (ja) 1982-06-04 1983-06-03 粒状ポリ(アリ−レンスルフイド)の回収法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US4415729A (ja)
EP (1) EP0096384B2 (ja)
JP (1) JPS591536A (ja)
AT (1) ATE26989T1 (ja)
CA (1) CA1228448A (ja)
DE (1) DE3371349D1 (ja)
ES (1) ES522953A0 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013128908A1 (ja) 2012-02-29 2013-09-06 東レ株式会社 ポリアリーレンスルフィドの製造方法、環式ポリアリーレンスルフィドペレットおよびその製造方法

Families Citing this family (86)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4524200A (en) * 1982-09-27 1985-06-18 Phillips Petroleum Company Granular poly(arylene sulfide) recovery using evaporation
US4645826A (en) * 1984-06-20 1987-02-24 Kureha Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Process for production of high to ultra-high molecular weight linear polyarylenesulfides
JPS6176528A (ja) * 1984-09-25 1986-04-19 Dainippon Ink & Chem Inc 高分子量アリ−レンスルフイドポリマ−の製造方法
JPS6140323A (ja) * 1984-07-31 1986-02-26 Dainippon Ink & Chem Inc アリ−レンスルフイドポリマ−の製造方法
JPS6176529A (ja) * 1984-09-21 1986-04-19 Toyo Soda Mfg Co Ltd 粒状化ポリアリレンスルフイド及びその製造方法
JPH0613609B2 (ja) * 1984-10-05 1994-02-23 大日本インキ化学工業株式会社 アリ−レンスルフイドポリマ−の製法
JPS61111329A (ja) * 1984-11-05 1986-05-29 Dainippon Ink & Chem Inc アリ−レンスルフイドポリマ−の製造方法
US4711796A (en) * 1985-01-31 1987-12-08 Phillips Petroleum Company Poly(arylene sulfide) coating compositions
JPS61255933A (ja) * 1985-05-08 1986-11-13 Kureha Chem Ind Co Ltd 重合体スラリ−の処理法
DE3535455A1 (de) * 1985-10-04 1987-04-09 Bayer Ag Verfahren zur isolierung von polyarylensulfiden
JPS62148567A (ja) * 1985-12-23 1987-07-02 Toyo Soda Mfg Co Ltd ポリフエニレンサルフアイド樹脂組成物
JPS62151462A (ja) * 1985-12-26 1987-07-06 Toyo Soda Mfg Co Ltd ポリフエニレンサルフアイド樹脂組成物
JPS62232437A (ja) * 1986-04-02 1987-10-12 Toto Kasei Kk ポリフエニレンスルフイド樹脂の製造方法
US4703081A (en) * 1986-04-08 1987-10-27 Phillips Petroleum Company Poly(arylene sulfide) resin ternary blends
JPH07121985B2 (ja) * 1986-08-04 1995-12-25 呉羽化学工業株式会社 ポリアリ−レンスルフイドの製造法
JPH0813887B2 (ja) * 1986-08-13 1996-02-14 呉羽化学工業株式会社 ハンドリング性のすぐれたポリアリ−レンスルフィドの製造法
US4716212A (en) * 1986-09-05 1987-12-29 Phillips Petroleum Company Preparation of a high molecular weight poly(arylene sulfide ketone)
USRE33545E (en) * 1986-09-05 1991-02-26 Phillips Petroleum Company Preparation of a high molecular weight poly(arylene sulfide ketone)
US4748231A (en) * 1986-11-21 1988-05-31 Phillips Petroleum Company Reprecipitation of poly(arylene sulfide) to increase molecular weight thereof
JPH0788427B2 (ja) * 1986-11-25 1995-09-27 東ソー株式会社 ポリアリ−レンサルフアイドの回収方法
US4883552A (en) * 1986-12-05 1989-11-28 Phillips Petroleum Company Pultrusion process and apparatus
JPH0768350B2 (ja) * 1986-12-24 1995-07-26 東ソー株式会社 ポリアリ−レンスルフイドの製造方法
US4730034A (en) * 1987-01-23 1988-03-08 Phillips Petroleum Company Recovering poly(arylene sulfide) oligomers from a poly(arylene sulfide) reaction mixture
US4786711A (en) * 1987-01-23 1988-11-22 Phillips Petroleum Company P-phenylene sulfide polymer preparation with dehydrated mixture of alkali metal hydroxide and excess alkali metal bisulfide
US4812552A (en) * 1987-04-15 1989-03-14 Phillips Petroleum Company Process for preparing poly(arylene sulfide ketone) with water addition
DE3728703A1 (de) * 1987-08-28 1989-03-09 Bayer Ag Herstellung von polyarylensulfiden hoher reinheit
US4963651A (en) * 1987-10-05 1990-10-16 Phillips Petroleum Company Method to recover poly(arylene sulfide)s with vaporized liquids
CA1336345C (en) * 1987-10-05 1995-07-18 Afif M. Nesheiwat Method to recover poly(arylene sulfide)s with vaporized liquids
US5045629A (en) * 1987-10-05 1991-09-03 Phillips Petroleum Company Method to recover particulate poly(arylene) sulfides with vaporized separation agent
EP0339621A3 (en) * 1988-04-28 1991-05-22 Phillips Petroleum Company Method to recover granular poly(arylene sulfide ketone) and poly(arylene sulfide diketone) by a liquid quench process
US5089597A (en) * 1988-04-28 1992-02-18 Phillips Petroleum Company Method to recover granular poly(arylene sulfide ketone) and poly(arylene sulfide diketone)
JP2722577B2 (ja) * 1988-12-16 1998-03-04 東レ株式会社 多孔性粒子状ポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法
US5037954A (en) * 1989-05-08 1991-08-06 Phillips Petroleum Company Method to recover liquified poly(arylene sulfide) with separation agent
JPH0672185B2 (ja) * 1989-07-17 1994-09-14 出光石油化学株式会社 ポリアリーレンスルフィドの製造方法
US5266680A (en) * 1989-07-31 1993-11-30 Phillips Petroleum Company Process for the preparation of poly(arylene sulfide) compositions
CA2021177C (en) * 1989-07-31 1997-04-01 Jerry Olin Reed Process for the preparation of poly(arylene sulfide) compositions
US5053487A (en) * 1989-10-04 1991-10-01 Phillips Petroleum Company Method to recover high molecular weight poly(arylene sulfide) by reprecipitation
US5098992A (en) * 1989-10-04 1992-03-24 Phillips Petroleum Company Method to recover high molecular weight poly(arylene sulfide) by reprecipitation
US5013822A (en) * 1989-12-07 1991-05-07 Phillips Petroleum Company Process for preparing poly(arylene sulfide sulfone) with in-situ preparation of alkali metal carboxylate
US5003042A (en) * 1989-12-29 1991-03-26 Phillips Petroleum Company Preparation of poly(arylene sulfide ketone) and poly(arylene sulfide diketone) resins having improved filterability
US5091509A (en) * 1989-12-29 1992-02-25 Phillips Petroleum Company Recovery of poly(arylene sulfide ketone) and poly(arylene sulfide diketone) resins
US5045628A (en) * 1989-12-29 1991-09-03 Phillips Petroleum Company Production and recovery of poly(arylene sulfide ketone) and poly(arylene sulfide diketone) resins
US5126431A (en) * 1989-12-29 1992-06-30 Phillips Petroleum Company Production and recovery of poly(arylene sulfide ketone) and poly(arylene sulfide diketone) resins
US5023315A (en) * 1990-04-18 1991-06-11 Phillips Peteroleum Company Process for preparing arylene sulfide polymers
US5149749A (en) * 1990-05-31 1992-09-22 Phillips Petroleum Company Poly(phenylene sulfide) composition and articles having improved thermal stability at high temperatures
US5128445A (en) * 1990-06-14 1992-07-07 Phillips Petroleum Company Method to recover poly(arylene sulfide) polymers with water-polar organic compound
NL9001526A (nl) * 1990-07-05 1992-02-03 Akzo Nv Werkwijze voor de bereiding van polyaryleensulfide met een laag gehalte aan alkalimetaal.
CA2043664A1 (en) * 1990-10-22 1992-04-23 Afif M. Nesheiwat Poly(arylene sulfide/sulfone) processing properties improvement method
US5175243A (en) * 1990-11-14 1992-12-29 Phillips Petroleum Company Process for preparing arylene sulfide polymers with halo benzene containing deactivating group
US5115093A (en) * 1990-11-23 1992-05-19 Phillips Petroleum Company Process for preparing arylene sulfide polymers in the presence of functionalized olefin
US5171831A (en) * 1990-12-03 1992-12-15 Phillips Petroleum Company Producing high molecular weight poly(arylene sulfide) polymers by adding second polar solvent prior to termination of polymerization
US5159056A (en) * 1990-12-11 1992-10-27 Phillips Petroleum Company Preparation of arylene sulfide polymer in the presence of titanium dioxide
US5183538A (en) * 1990-12-24 1993-02-02 Phillips Petroleum Company Extraction plus ion exchange processing of a brine stream
US5239050A (en) * 1991-05-13 1993-08-24 Phillips Petroleum Company Process for preparing arylene sulfide polymer with addition of aqueous alkali metal carboxylate prior to termination of polymerization
EP0520370A3 (en) 1991-06-24 1993-01-27 Phillips Petroleum Company Process for preparing poly(arylene sulfide) polymers using waste materials
US5210128A (en) * 1991-07-24 1993-05-11 Phillips Petroleum Company Poly(arylene sulfide) compositions, composites, and methods of production
JP3143977B2 (ja) * 1991-08-14 2001-03-07 東ソー株式会社 ポリアリーレンスルフィドの精製方法
US5334701A (en) * 1992-10-23 1994-08-02 Phillips Petroleum Company Process for the removal of lower molecular weight fractions of poly(arylene sulfide) polymers
JP3095559B2 (ja) 1992-11-12 2000-10-03 東燃化学株式会社 ポリアリーレンスルフィドの粒径制御方法
EP0598449B1 (en) * 1992-11-12 2003-05-02 Dainippon Ink And Chemicals, Inc. Polyarylene sulfide with controlled particle size
JP3796904B2 (ja) * 1996-06-06 2006-07-12 東レ株式会社 ポリフェニレンスルフィドの製造方法
US6242501B1 (en) * 1998-12-02 2001-06-05 Phillips Petroleum Company Processes for the recovery of poly(arylene sulfide)
US6331608B1 (en) * 1999-09-13 2001-12-18 Phillips Petroleum Company Process for producing poly(arylene sulfide)
US6437024B1 (en) * 1999-09-13 2002-08-20 Phillips Petroleum Company Menthanol extraction of polar organic compounds and modifier compounds from poly(arylene sulfide) polymer and oligomer streams
JP2002265603A (ja) * 2001-03-12 2002-09-18 Idemitsu Petrochem Co Ltd ポリアリーレンスルフィドの製造方法
JP3882562B2 (ja) * 2001-10-02 2007-02-21 東ソー株式会社 ポリアリーレンスルフィドの回収方法
US7312300B2 (en) * 2005-02-22 2007-12-25 Chevron Phillips Chemical Company Lp Inferred water analysis in polyphenylene sulfide production
JP5125993B2 (ja) * 2008-10-31 2013-01-23 東レ株式会社 ポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法
JP5428391B2 (ja) * 2009-02-27 2014-02-26 Dic株式会社 金属元素含有ナノ粒子が分散されたポリアリーレンスルフィド樹脂組成物の製造方法
JP5516312B2 (ja) * 2009-11-27 2014-06-11 東レ株式会社 環式ポリアリーレンスルフィドの回収方法
WO2015047719A1 (en) * 2013-09-25 2015-04-02 Ticona Llc Method of polyarylene sulfide crystallization
US20150376339A1 (en) * 2014-06-27 2015-12-31 Solvay Sa Process for Production of Poly(Arylene Sulfide)
WO2016133739A1 (en) 2015-02-19 2016-08-25 Ticona Llc Method for forming a high molecular weight polyarylene sulfide
WO2016133740A1 (en) 2015-02-19 2016-08-25 Ticona Llc Method of polyarylene sulfide precipitation
JP6803844B2 (ja) 2015-02-19 2020-12-23 ティコナ・エルエルシー 低粘度のポリアリーレンスルフィドを形成する方法
JP6783242B2 (ja) 2015-03-25 2020-11-11 ティコナ・エルエルシー 高溶融粘度のポリアリーレンスルフィドを形成する方法
KR101969258B1 (ko) * 2015-06-12 2019-04-15 가부시끼가이샤 구레하 입상 폴리아릴렌 설파이드를 제조하는 방법, 및 입상 폴리아릴렌 설파이드
KR101940547B1 (ko) * 2016-12-23 2019-01-22 주식회사 엘지화학 폴리페닐렌 설파이드의 제조방법 및 이로부터 제조된 고 점도 폴리페닐렌 설파이드
KR102196506B1 (ko) * 2017-10-20 2020-12-29 주식회사 엘지화학 폴리아릴렌 설파이드의 제조 방법
WO2019106171A1 (en) 2017-11-30 2019-06-06 Solvay Specialty Polymers Usa, Llc Impact-modified poly(arylene sulfide) compositions
EP3820931A1 (en) 2018-07-12 2021-05-19 Solvay Specialty Polymers USA, LLC. Method for manufacturing a three-dimensional object from a poly(arylene sulfide) polymer
KR102474740B1 (ko) * 2018-12-18 2022-12-05 주식회사 엘지화학 아미드계 화합물의 회수 방법
US11407861B2 (en) 2019-06-28 2022-08-09 Ticona Llc Method for forming a polyarylene sulfide
CN114206590A (zh) 2019-08-14 2022-03-18 索尔维特殊聚合物美国有限责任公司 用于使用选择性激光烧结制造三维物体的增材制造方法
WO2021126543A1 (en) 2019-12-20 2021-06-24 Ticona Llc Method for forming a polyarylene sulfide
JP2023517899A (ja) 2020-03-10 2023-04-27 ソルベイ スペシャルティ ポリマーズ ユーエスエー, エルエルシー ポリ(アリーレンスルフィド)(pas)ポリマーを含む粉末材料(p)及び付加製造のためのその使用

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3308211A (en) * 1962-06-27 1967-03-07 Baker Perkins Inc Process for producing plastic granules
US3687907A (en) * 1970-11-09 1972-08-29 Phillips Petroleum Co Recovery of solvent in arylene sulfide polymer production
US3697487A (en) * 1971-05-05 1972-10-10 Phillips Petroleum Co Recovery of diluent in arylene sulfide polymer production
US3839302A (en) * 1973-10-01 1974-10-01 Phillips Petroleum Co Treatment of poly(arylene sulfide) reaction product
JPS5212240A (en) * 1975-07-18 1977-01-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd Process for preparing transparent coating compounds
JPS53136100A (en) * 1977-04-29 1978-11-28 Phillips Petroleum Co Manufacture of branched allylene sulfide polymer
JPS5448894A (en) * 1977-09-26 1979-04-17 Mitsubishi Gas Chem Co Inc Isolation of solid polyarylene ester from organic solution containing the same
JPS5450593A (en) * 1977-09-29 1979-04-20 Mitsubishi Gas Chem Co Inc Isolation of solid polyarylene ester
JPS5535051A (en) * 1978-09-05 1980-03-11 Mitsubishi Chem Ind Ltd Preparation of naphthostyril
JPS5540738A (en) * 1978-09-19 1980-03-22 Toray Ind Inc Preparation of poly-p-phenylene sulfide
JPS5699233A (en) * 1979-12-26 1981-08-10 Hercules Inc Manufacture of crystalline polymer spherical particles
JPS60149661A (ja) * 1983-12-07 1985-08-07 フイリツプス ペトロリユーム コンパニー ポリフエニレンサルフアイドの結晶化に影響を与える方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3457242A (en) * 1966-08-22 1969-07-22 Phillips Petroleum Co Arylene sulfide polymer recovery
US3707528A (en) * 1971-01-12 1972-12-26 Phillips Petroleum Co Recovery of poly(arylene sulfide) reaction slurry constituents
US3956060A (en) * 1971-12-30 1976-05-11 Phillips Petroleum Company Removal of reaction diluent from poly(arylene sulfide) reaction slurry
US3919177A (en) * 1973-11-19 1975-11-11 Phillips Petroleum Co P-phenylene sulfide polymers

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3308211A (en) * 1962-06-27 1967-03-07 Baker Perkins Inc Process for producing plastic granules
US3687907A (en) * 1970-11-09 1972-08-29 Phillips Petroleum Co Recovery of solvent in arylene sulfide polymer production
US3697487A (en) * 1971-05-05 1972-10-10 Phillips Petroleum Co Recovery of diluent in arylene sulfide polymer production
US3839302A (en) * 1973-10-01 1974-10-01 Phillips Petroleum Co Treatment of poly(arylene sulfide) reaction product
JPS5212240A (en) * 1975-07-18 1977-01-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd Process for preparing transparent coating compounds
JPS53136100A (en) * 1977-04-29 1978-11-28 Phillips Petroleum Co Manufacture of branched allylene sulfide polymer
JPS5448894A (en) * 1977-09-26 1979-04-17 Mitsubishi Gas Chem Co Inc Isolation of solid polyarylene ester from organic solution containing the same
JPS5450593A (en) * 1977-09-29 1979-04-20 Mitsubishi Gas Chem Co Inc Isolation of solid polyarylene ester
JPS5535051A (en) * 1978-09-05 1980-03-11 Mitsubishi Chem Ind Ltd Preparation of naphthostyril
JPS5540738A (en) * 1978-09-19 1980-03-22 Toray Ind Inc Preparation of poly-p-phenylene sulfide
JPS5699233A (en) * 1979-12-26 1981-08-10 Hercules Inc Manufacture of crystalline polymer spherical particles
JPS60149661A (ja) * 1983-12-07 1985-08-07 フイリツプス ペトロリユーム コンパニー ポリフエニレンサルフアイドの結晶化に影響を与える方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013128908A1 (ja) 2012-02-29 2013-09-06 東レ株式会社 ポリアリーレンスルフィドの製造方法、環式ポリアリーレンスルフィドペレットおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CA1228448A (en) 1987-10-20
EP0096384A2 (en) 1983-12-21
US4415729A (en) 1983-11-15
JPS591536A (ja) 1984-01-06
ES8500301A1 (es) 1984-10-01
EP0096384B1 (en) 1987-05-06
DE3371349D1 (en) 1987-06-11
ES522953A0 (es) 1984-10-01
ATE26989T1 (de) 1987-05-15
EP0096384A3 (en) 1984-10-17
EP0096384B2 (en) 1996-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0125493B2 (ja)
US4730034A (en) Recovering poly(arylene sulfide) oligomers from a poly(arylene sulfide) reaction mixture
US5354841A (en) Process for preparing poly(arylene sulfide) polymers using cyclic arylene sulfide oligomers
JPH0651792B2 (ja) ポリ(p−フエニレンスルフイド)の改良製造方法
JP4256506B2 (ja) ポリアリーレンスルフィドの製造方法
JP4827297B2 (ja) ポリ(アリーレンスルフィド)を製造する方法
JP3894496B2 (ja) ポリアリーレンスルフィドの製造方法
JPS63243134A (ja) アリーレンスルフィドポリマーの製法
CN107207743B (zh) 制造微粉聚亚芳基硫醚的方法以及微粉聚亚芳基硫醚
US6331608B1 (en) Process for producing poly(arylene sulfide)
KR20180090886A (ko) 입상 폴리아릴렌 설파이드의 제조 방법, 입상 폴리아릴렌 설파이드의 평균 입자경 증대 방법, 입상 폴리아릴렌 설파이드의 입자 강도 향상 방법, 및 입상 폴리아릴렌 설파이드
JP2674713B2 (ja) 新規なポリアリ―レンスルフィド樹脂の調製方法
EP0104560B1 (en) Granular poly(arylene sulfide) recovery using evaporation
JP6366683B2 (ja) 熱処理微粉ポリアリーレンスルフィド、及び該熱処理微粉ポリアリーレンスルフィドを製造する製造方法
CA2101409A1 (en) Production of poly(arylene sulfide) polymers containing reduced amounts of oligomers
US5374709A (en) Production of granular poly(arylene sulfide) polymers containing reduced amounts of oligomers
JPH0656994A (ja) ポリアリーレンスルフィドの製造方法
US5171831A (en) Producing high molecular weight poly(arylene sulfide) polymers by adding second polar solvent prior to termination of polymerization
JPH04275335A (ja) ポリフェニレンスルフィドスルホンの製造方法