JPS6140323A - アリ−レンスルフイドポリマ−の製造方法 - Google Patents

アリ−レンスルフイドポリマ−の製造方法

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JPS6140323A
JPS6140323A JP16093684A JP16093684A JPS6140323A JP S6140323 A JPS6140323 A JP S6140323A JP 16093684 A JP16093684 A JP 16093684A JP 16093684 A JP16093684 A JP 16093684A JP S6140323 A JPS6140323 A JP S6140323A
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小寺 晃一
Soheiji Kawabata
川端 十平次
Sugio Hasegawa
長谷川 杉生
Toshinori Sugie
杉江 敏典
Fumihiro Furuhata
古畑 文弘
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアリーレンスルフィドポリマーの製造法に関す
る。
ポリフェニレンスルフィドを代表とする了り−レンスル
フィドボリマーハ%公昭45−3368号に開示されて
いる如き方法で製造されている。
即ち、N−メチルピロリドン等の有機溶媒中でp−ジク
ロルベンゼンと硫化ナトリウムを反応して得た樹脂液を
反応容器から取り出し、次いで溶媒を除いて製造されて
いる。この方法で得られるポリフェニレンスルフィドは
極めて低重合度であシこのままでは使用忙適さず、工業
的にはこの低重合度ポリマーを空気中で加熱し、酸化架
橋させ、三次元架橋忙よυ高分子量化して射出成形用な
どの実用用途に使用されている。しかしこの高分子量化
されたものでも押出成形性に劣り、繊維、フィルム、パ
イプ、シートなどの用途には使うことができなかった。
又、重合反応によシ比較的高分子量のアリーレンスルフ
ィドポリマーを得る方法も既に公知である。すなわち、
特開昭53−136100、特開昭51−144495
、特開昭51−144497、特開昭56−28217
号に示される如く、各種の重合助剤の存在下で重合反応
を行なうことKより比較的高分子量のポリマーが得られ
る。
しかしながら、多くの用途においては従来よシも更に狭
い範囲の分子量分布を有する比較的高分子量子り−レン
スルフィドポリマー、特に低分子量成分を含まないアリ
ーレンスルフィドポリff −が要求されている。これ
を特徴とする特許も既に開示されている。すなわち特公
昭48−16078には低分子量ポリフェニレンスルフ
ィドポリマーを適当な溶剤゛で溶剤抽出し回収し重合時
モノマーとともに使用することにょシ、よシ高い分子量
のポリフェニレンスルフィドを得る方法が示されている
。しかしながらこの方法にはいくつかの問題点がある。
第1に、重合工程の後で溶媒抽出工程が必要なことであ
る。すなわち、重合工程によシ製造される生成物は低分
子量ポリマーと高分子量/ IJママ−の混合物であシ
、これを分別するためには別に溶媒抽出工程が必要とな
る。この抽出工程はN−メチルピロリドンを用いて13
5〜1489℃の温度範囲で、あるいは79.4〜14
8.9”Cの温度範囲におけるベンゼンを用いて、また
110〜148.9℃の温度範囲におけるトルエンおよ
びその類似物で行ない、抽出溶媒が重合溶媒と異なる場
合は勿論であるが、同じ場合でも抽出温度が重合温度と
異なる。第2にはこの特許の実施例から明らかな如く、
きわめて低分子量のアリーレンスルフィドポリマーしか
分別できず、残分の樹脂液中のポリマーが比較的低分子
量のポリマーを多く含むため分子量分布の狭い比較的高
分子量のポリマーを得ることが難しいことである。
本発明者らは鋭意検討の結果、重合反応によυ比較的高
分子量アリーレンスルフィドポリマーを得る際、特定の
溶媒を用い、ある特定のポリマー/溶媒の比、温度、圧
力の組合せの場合によりて比較的高分子量ポリマーを含
む液相と低分子量ポリマーを含む液相とが別個に存在し
、分別しうろことを見出し、本発明忙到達した。
すなわち、本発明はアミド系極性溶媒中で、重合助剤の
存在下ポリハロ芳香族化合物とスルフィド化剤とを反応
せしめた後、比較的高分子量ポリマーの濃厚層(I)と
比較的低分子量ポリマーの濃厚層(II)とからなる生
成樹脂液から該層(夏)又は該層(II)を分別するこ
とを特徴とするポリアリーレンスルフィドポリマーの製
造方法を提供する。
本発明を実施するためには、比較的高分子量ポリマーを
重合反応にて生成せしめるのが前提条件となる。そのた
めには、例えば有機アミド系の極性溶媒中で、重合助剤
の存在下、ポリハロ芳香族化合物とスルフィド化剤とを
少なくとも200℃以上の高温で重合反応せしめる必要
がある。本発明ではアリーレンスルフィドポリマーの2
00℃以下での溶解不溶性、200’C以上での溶解性
、特許その温度依存性、及び重合溶媒及び重合助剤の溶
解性に及ばず影響、系の比重等を考慮し、生成樹脂液を
比較的高分子量と比較的低分子量の了り−レンスルフィ
ドポリマーとを2層に分離せしめる。
本発明の方法で用いるポリハロ芳香族化合物は芳香核忙
直接結合した2個以上のハロゲン原子を有するハロゲン
化芳香族化合物であり、具体的にはp−ジクロルベンゼ
ン、m−ジクロルベンゼン% O−ジクロルベンゼン、
トリクロルベンゼン、テトラクロルベンゼン1、ジグロ
ムナフタレン、トリクロルナフタレ/、ジブロムベンゼ
ン、トリクロルベンゼン、ジグロムナフタレン°、ジク
ロルベンゼン、トリヨードベンゼン、ジクロルジフェニ
ルスルホン、ジブロムジフェニルスルホン、ジクロルベ
ンゾフェノン、シブロムベンゾフェノン、ジクロルジフ
ェニルエーテル、ジブロムジフェニルエーテル、ジクロ
ルジフェニルスルフィド、ジブロムジフェニルスルフィ
ド、ジクロルビフェニル、ジブロムピフェニル等および
これらの混合物が挙げられる。通常はジハロ芳香族化合
物が使用され、好適処はp−ジクロルベンゼンが使用さ
れる。尚、分岐構造によるポリマーの粘度増大を図るた
めに、1分子中に3個以上のハログ/置換基をもつポリ
ハロ芳香族化合物を少量ジハロ芳香族化合物と併用させ
てもよい。
本発明で用いられるスルフィド化剤としては、硫化アル
カリ金属化合物;イオウ源と水酸化アルカリ金属化合物
の併用等が挙げられる。
硫化アルカリ金属化合物として祉硫化リチウム、硫化ナ
トリウム、硫化カリウム、硫化ルビジウム、硫化セシウ
ム・および仁れらの混合物が含まれる。
かかる硫化アルカリ金属化合物は水和物および/または
水性混合物として、あるいは無水の形メして用いること
ができる。々お、硫化アルカリ金属中に微量存在する重
硫化アルカリ金属、チオ硫酸アルカリ金属と反応させる
ために少量の水酸化アルカリ金属を加えても問題ない。
尚、硫化アルカリ金属化合物としては1〜2本塩の硫化
ナトリウムが好ましい。
イオウ源としては、例えば水硫化アルカリ金属化合物、
硫化水素、チオアミド、チオ尿素、チオカルバネート、
チオカルボン酸、二硫化炭素、チオカルがキシレート、
イオウ、五硫化燐等である。
好ましいイオウ源としては水硫化アルカリ金属化合物で
おる。特に水硫化アルカリ金属化合物としては、水硫化
リチウム、水硫化す)IJウム、水硫化カリウム、水硫
化ルビジウム、水硫化セシウムおよびこれらの混合物が
含まれる。かかる水硫化アルカリ金属化合物は水和物お
よび/または水性混合物おるいは無水の形で用いること
ができる。
かかる水硫化アルカリ金属化合物としては水硫化ナトリ
ウムが好ましく、水酸化アルカリ金属化合物と併用して
用いられるが、該化合物の代わシにN−メチル−4−ア
ミノ酪酸ナトリウム又は炭酸アルカリ金属化合物を併用
しても良い。
又、水酸化アルカリ金属化合物としては、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化ルビジ
ウム、水酸化セシウムおよびこれらの混合物が挙げられ
、水酸化す) IJウムが好貰しい。
尚、イオウ源と水酸化アルカリ金属化合物との割合はイ
オウ元素1モルに対して水酸化アルカリ金属化合物0.
8〜3.0モルが適当である。特に水酸化アルカリ金属
化合物を併用する場合その使用量は水硫化アルカリ金属
化合物l、00モルに対し0.9〜1.2モルの範囲が
適当である。又、N−メチル−4−アミノ酪酸ナトリウ
ムを併用する場合のその使用量はアルカリ金属水硫化物
1.00モルに対し0.9〜1.2モルの範囲が適当で
ある。
上記硫化アルカリ金属化合物又は水硫化アルカリ金属化
合物の各水和物を使用する場合には予め溶媒中で脱水せ
しめた後に反応に用いる必要がある。尚、水硫化アルカ
リ金属化合物の脱水の際には水酸化アルカリ金属化合物
又はN−メチル−4−アミノ酪酸ナトリウムを共存せし
めた方がよい。
本発明の方法において使用される有機アミド系極性溶媒
としてはN、N−ツメチルホルムアミド、N、N−ツメ
チルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−
エチル−2−t a +1トン、N−メチル−6−カプ
ロラクタム、ヘキサメチルホスホルアミド等あるいはこ
れらの混合物より選択される。これらの溶媒のうちでは
N−メチル=2−ピロリドン(NMP )が特に好まし
い。
本発明で用いられるスルフィド化剤の使用量はジハロ芳
香族化合物1モルに対してイオウ元素が0.8〜1.2
モル、好ましくはQ、 9〜1.1モルとなるように選
択される。又、有機極性溶媒の使用量はジハロ芳香族化
合物に対するモル比で2,5ないし20の範囲で、好ま
しくは3々いし10の範囲である。
重合助剤としては有機スルホン酸金属塩、ノ翫ログン化
リチウム、カル?ン酸金属塩1.リン酸アルカリ塩があ
る。
有機スルホン酸金属塩は下記一般式■〜■に示される群
から選ばれる。
80、M   803M (式中、R3は水素もしくは炭素数1ないし30のアル
キル基、nは0,1あるいは2の整数をあられし、Mは
ナトリウム、カリウム、ルビジウムおよびセシウムから
選ばれたアルカリ金属をあられし、Xは直接結合、−C
H2−1−C(CH,)2−1−〇−1l −5−1−S−からなる群から選ばれることを示す。)
す これらのスルホン酸金属を構成する酸基成分の具体例ト
シてハ、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸
、2.4−ジメチルスルホン酸、2.5−ツメチルベン
ゼンスルホン酸、p−エチルベンゼンスルホン酸、ドデ
シルベンゼンスルホン酸、α−ナフタレンスルホン酸、
ビフェニルスルホン酸、アルキルナフタレンスルホン酸
、ラウリルベンゼンスルホン酸およびアルキルジフェニ
ルエーテルジスルホン酸などが挙げられる。これらのス
ルホン酸の塩は無水塩あるいは水和塩のいずれでもよい
し、また水溶液でもかまわないが、本発明の目的から無
水塩のものが好ましいことは言うまでもない。
ハロダン化リチウムは塩化リチウム、臭化リチウム、沃
化リチウム、及びその混合物上)選ばれる。
有機カルボン酸金属塩のカルブキシル基を除く有機基は
通常、その炭素数が1ないし50であシ、また窒素、酸
素、ハロゲン、ケイ素、イオウを含んでいてもよく、好
ましくはアルキル基、シクロアルキル基、アリール基お
よびアルキルアリール基である。また、有機カルボン酸
金属塩の金属原子はリチウム、ナトリウム、カリウム、
ルビジウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、亜
鉛、ストロンチウム、カドミウム、バリウムから選ばれ
、特にアルカリ金属が好ましい。有機カルボン酸金属塩
の具体例としては、酢酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢
酸カリウム、グロピオン酸リチウム、ゾロピオン酸ナト
リウム、2−メチルプロピオン酸リチウム、酪酸ルビジ
ウム、吉草酸リチウム、吉草酸ナトリウム、ヘキサン酸
セシウム、ヘゾタン酸リチウム、2−メチルオクタン酸
リチウム、ドデカン酸カリウム、4−エチルエトラデカ
ン酸ルビジウム、オクタデカン酸ナトリウム、ヘンエイ
コサン酸ナトリウム、シクロヘキサンカルデン酸リチウ
ム、シクロドデカンカルダン酸セシウム、3−メチルシ
クロペンタンカルボン酸ナトリウム、シクロヘキシル酢
酸カリウム、安息香酸カリウム、安息香酸リチウム、安
息香酸ナトリウム、m−)ルイル駿カリウム、フェニル
酢酸リチウム、4−フェニルシクロヘキサンカルデン酸
ナトIJ ラム、p−1リル酢酸カリウム、4−エチル
シクロヘキシル酢酸リチウム、コハク酸二リチウム、コ
ハク酸二ナトリウム、コハク酸二カリウム、アジピン酸
二リチウム、アジピン酸二ナトリウム、アジピン酸二カ
リウム、セパシン酸二リチウム、セパシン酸二ナトリウ
ム、セパシン酸二カリウム、デカンジカルボン酸二リチ
ウム、デカンジカルボン酸二ナトリウム、デカンジカル
ボン酸二カリウム、フタル酸二リチウム、フタル酸二ナ
トリウム、フタル酸二カリウム、イソフタル酸二リチウ
ム、イソフタル酸二ナトリウム、イソフタル酸二カリウ
ム、テレフタル酸二リチウム、テレフタル酸二ナトリウ
ム、テレフタル酸二カリウム、トリメリット酸三リチウ
ム、トリメリット酸三ナトリウム、トリメリット酸三カ
リウム、ピロメリット酸四リチウム、ピロメリット酸四
ナトリウム、ピロメリット酸四カリウム、トルエンジカ
ルボン酸二リチウム、トルエンジカルボン酸二ナトリウ
ム、トルエンジカルざン酸二カリウム、ナツタレンジカ
ルぎン醋−リチウム、ナフよレンジカルボン酸二ナトリ
ウム、ナフタレンジカルボン酸二カリウム、酢酸マグネ
シウム、酢酸カルシウム、安息香酸カルシウム、その他
の同種類の塩およびそれらの混合物が挙げられる。
リン酸アルカリ塩は下記一般式)r〜■に示される群か
ら選ばれる。
V : R4−P−OM 0M Vl : MO−P−ON 式中町は水素、01〜C2oのアルキル、C5<2゜の
シクロアルキル、C6〜C24のアリール、C7〜C2
4のアルカリール、、C−Cのアラルキル、C2〜C2
4のアルケニル、C2〜C2Gのアルキニル又II′i
C5〜C2゜のシクロアルケニルであシ、Mはアルカリ
金属好ましくけナトリウムである。本発明に適したリン
酸アルカリ塩としてはリン酸三ナトリウムおよび次の酸
のニナトリウム塩でちる。メタンフォスフオン酸、エタ
ン−1−フォスフオン酸、プロパン−1−フォスフオン
酸、ブタン−1−フォスフオン酸、ブタン−2−フォス
フオン酸、ペンタン−1−フォスフオン酸、シクロヘキ
サン−1−フォスフオン酸、ビニル−1−フォスフオン
酸、プロペン−2−フォスフオン酸、ブテン−2−フォ
スフオン酸、インデン−2−フォスフオン酸・フェニル
メタンフォスフオン酸、(4−メチル−フェニル)−メ
タン−フォスフオン酸・β−ナフチル−メタンフォスフ
オン酸、2−フェニル−エタン−1−フォスフオン酸、
2.2−ジフェニル−エタン−1−フォスフオン酸、4
−フェニル−ブタン−1−フォスフオン酸、2−フェニ
ル−エチレン−1−フォスフオン酸、2,2−ジフェニ
ルエチレン−フォスフオン酸、フェニル−アセチレン−
フォスフオン酸、4−フェニル−ブタノエン−フォスフ
オン酸、ベンゼン−フォスフオン酸、4−メチル−ベン
ゼン−フォスフオン酸及び2゛−フェノキシ−エタン−
・1−フォスフオン酸。
これらの重合助剤はすくなくとも一種類以上使用するこ
とが必要である。また、その種類としては有機′スルホ
ン酸アルカリ塩および、有機カルボン酸塩が好ましい。
特に、有機スルホン酸アルカリ塩と有機カルがン酸塩を
併用することが最も好ましい。
かかる重合助剤の使用量は重合時のアミド系極性溶媒に
溶解する範囲内で使用することが好ましい。溶解限度以
上に使用しても分離を促進せず不必要である。
本発明の方法で使用できる重合助剤の添加量は用いる化
合物の種類によシ異なるが、通常     、ポリハロ
芳香族化合物に対して0.01ないし300重量%、□
好ましくは0.5ないし200重量−の範囲である。
かかる重合助剤の効・果はただ単に重合反応活性の向上
のみでなく重合系におけるポリマーの系への溶解性を変
えるため比較的高分子量ポリマーと比較的低分子量ポリ
マーの各濃厚層を生ぜせしめ、加えて比較的高分子量ポ
リマー濃厚層に於けるポリマーの活性末端が高濃度化す
るととKよって反応送度が増大し、両者が相乗してよ)
高分子量のポリマーを濃厚に含む層を生成せしめるもの
と推察する。
本発明で重合が行なわれる反応温度は一般に200℃〜
330℃、好ましくは210℃〜300℃である。圧力
は重合溶媒および重合モノマーであるハロ芳香族化合物
を実質的に液相に保持するような範囲であるべきであり
、一般に1.1 kV’crr;’〜200kf!/;
cr!t2、好ましくは1.1 kll/cm2〜20
 kl!/−の範囲より選択される。反応時間は温度お
よび圧力によフ異なるが、一般に10分ないし約72時
間の範囲であシ、望ましくは1時間ないし48時間であ
る。
重合反応は不活性雰囲気下、例えば窒素ガス、二酸化炭
素中で行なうのが好ましく、又、各反応成分の混合の順
序には特に制限はなく、重合工程に際して上記成分を部
分的に少量づつあるいは一時に添加することによシ行な
われる。また重合反応途中あるいは重合終了時に二酸化
炭素を吹き込むのが好ましく、これはポリアリーレンス
ルフィドの分解を防止し、生成ポリマーの高分子量化に
寄与するのみならずN−メチルピロリ−トンの分解防止
にも効果がある。
本発明に於いて、比較的高分子量のポリマー(以下、高
分子量ポリマーと称す)の濃厚層と比めKは、以下に示
す如き条件を選択するのが好ましい。勿論、以下に示す
条件以外でも層分離が生じる条件であれば採用すること
ができる。
前記アぐド系極性溶媒生成Iリマー比が重量比で20/
l乃至1/2の範囲である。この比が2o/1  を越
えるとき高分子量ポリマーも低分子量ポリマーも単一層
に存在し、2層分離しない。また比が172未満のとき
高分子量ポリマーが十分に溶解せず、本発明の目的より
外れる。かかる比は20/1乃至Vlであることが好ま
しい。
また、重合時の温度範囲は210tl:乃至300℃の
温度である。210℃より低い温度では高分子量ポリマ
ー成分が溶媒に溶解せず、本発明の目的より外れ、30
0℃より高い温度では高分子量ポリマー成分も低分子量
ポリマー成分も単一層に存在して分離しない。220℃
乃至290℃が好ましい温度範囲である。
重合助剤/アミド系極性溶媒比は、溶媒及び重合助剤の
種類により異なるが、一般に重量比でVl乃至1/(0
である。この比がvlを越えると、重合助剤が溶媒に溶
解しなかったり、ポリマー成分、特に高分子量ポリマー
成分が溶解しなかったシする現象が生じる。また、比が
1/30未満のとき、分離効果が十分でなく高分子量ポ
リマー成分と低分子量成分が単一層に存在し本発明の目
的を逸脱する。
重合時の圧力はアミド系極性溶媒および重合助剤が実質
的に液相を形成する圧力であればよい。
具体的には1.5ψ−乃至は100 kg/cm2であ
る。
好ましくは1,5嬌僑2乃至は30嬌偏2である。
これらの分別取出時の溶媒/ポリマー比、重合助剤/溶
媒比、温度、圧力などの諸条件は好適な重合条件の範囲
内にあル、重合反応がある一定の度合以上に進んだ時点
でそのまま分別し、取出すことが行なわれる。しかしな
がら重合時と分別取出時の条件が異なっていても前述の
条件に合致すれば差し支えない。たとえば、溶媒/ポリ
マー比については分別取出前に系内への追加仕込あるい
は蒸留による系外への除去などの操作によりその比を変
動せしめることも好適に行なうことができる。
分別取出の方法には特に制限はない。たとえば攪拌停止
状態または層流攪拌状態下でストロ一方式でサンプル管
によ多声分子量ポリマ一層または低分子量ポリマ一層を
選択的に取出すことも可能であり、あるいは釜下部よi
両層を選択的に順次分別して取出すことも可能である。
しかし、一般にアリーレンスルフィドポリマーの製造で
は高温で、必要により加圧して行なわれ、しかも取出し
を高温で行なうため、反応状態及び生成樹脂液の状態が
外部から見ることができない反応容器、例えばオートク
レーブ等を用いなければならない。
そのため、本発明では生成樹脂液から高分子量ポリマ一
層及び低分子量ポリマ一層を効率的に分離する観点から
、一般に下層に形成される高分子量4リマ一層が主成分
である取出し樹脂液のポリマーの対数粘度が生成樹脂液
の上層を形成する低分子量ポリマ一層のポリマーの対数
粘度に比べ対数粘度の差が0.1以上、好ましくは0.
15以上となるように分別されるのが好ましい。実際的
には取出し重量割合が30〜70重量%であるのが工業
的に有利である。勿論、反応容器の上部から低分子量ポ
リマ一層を取出しても差しつかえなく、その際取出した
樹脂液のポリ!−と反応容器に残存する樹脂液のポリマ
ーとの対数粘度の差が0.1以上、好ましくは0,15
以上であり、取出し重量割合が30〜70重量%となる
ように行なわれるのが好適である。
本発明に於いて高分子量ポリマ一層と低分子量ポリマ一
層とを分離する方法として、両層を検出できるセンサー
で用いることもできる。これらのセンサーとしては両層
の物理的性質の差すなわち、比重、粘度、誘電率、導電
率、屈折率、光透過率、色差などがある。また両層の重
量をあらかじめ予測し、取出量あるいは残存量の変化を
測定することにより分別取出を行なうことも可能である
。−分別取出ができる方法であればよく、このような方
法にとくに拘わるものではない。
本発明によって取り出された樹脂液からポリマーを採取
する。方法は通常の方法で差しつかえない。
例えば、樹脂液から蒸留もしくはフラッシュにより溶媒
を除去し、次いで水あるいはアセトン、メタノールなど
の貧溶媒で洗浄して精製ポリマーを得ることができる。
本発明の製造方法は低分子量Iリマー分をほとんど含ま
ない高分子量ポリマーを製造することができる。勿論低
分子量ポリマーの濃厚層を取り出した場合には高分子量
ポリマーをほとんど含まない低分子量ポリマーを製造す
ることができる。本発明によって得られる高分子量のア
リーレンスルフィドポリマーは、空気中で加熱架橋処理
する必要がないのは勿論、従来特に高分子量4リマーが
必要であった繊維、シート、フィルム管、チューノなど
の押出成形用、fロー成形用に用いることができる。ま
た、当然のこ゛とながら従来品の主要途である射出成形
もしくは圧縮成形用途にも用いることができる。
必要ならば本発明によって得られるアリーレンスルフィ
ドポリマーに充填剤、顔料、難燃剤、安定化剤、他のポ
リマーと配合することも好適である。例えば、機械強度
および耐熱性を向上させるためにガラス繊維を配合する
こともできる。
以下、本発明の方法を実施例に従って説明する。
アリーレンスルフィドポリマーの対数粘度値〔η〕は0
.4.9/100d溶液なるポリマー濃度において、α
−クロルナフタレン中206℃で測定し、式 に従い算出した値である。
尚、例中の部およびチは重量基準である。
実施例1 容器の最下部に取出口を有する15ノオートクレーグに
N−メチルピロリドン43.20ゆ(436モル)、水
酸化ナトリウム0.084に#(2,1モル)、6(l
硫化/−/7L/−り13kF(I00モy)およびp
−)ルエンスルホン酸ナトリウム16.29kg(80
モル)を仕込み、窒素雰囲気下で攪拌しながら160℃
よル205℃まで2時間を要して徐々に昇温し・て水3
.6#、N−メチルピロリドン0、4 kgからなる留
分を系外に除去した。そののち、p−ジクロルベンゼン
14.70に#(I00モル)、1.2.4−トリクロ
ルベンゼン0.018に#(0,1モル)およびN−メ
チルピロリドン10.80kl!(I09モル)を加え
た。次いで220℃で1時間、更に260℃、圧力10
 kg/crIt2で3時間反応せしめた。
反応容器の上部から生成樹脂液の表層部分の一部を取フ
、ポリマーの対数粘度を測定したところ、0.14であ
った。又、反応容器の最下部から樹脂液をサンプリング
して同様にポリマーの対数粘度を測定したところ0.3
10であった。
次いで取出口の下部に取出用容器Kl′f!:セットし
、攪拌停止30秒後、取出口の開口断面積を51wI2
に調節し、260℃で取出しを開始し、表1に示す生成
樹脂の1o、z%(取出し量)なる迄樹脂液を採取し、
次いで取出用容器に2をセ、トシ、樹脂液の残量を全量
に2に取り出した。K1及びに2のそれぞれについてポ
リマー重量及び対数粘度、重合助剤の量、溶剤の量を調
べた。これを実験AIとした。
次いで、実験煮1と同様にして重合し、表1に示す如含
各取出し量で取出した実験を行なった(実験屋2〜10
)。
各実験の結果を表1に示す。
表1かられかるように、高分子量ポリマーと低分子量ポ
リマーの分別取出が可能であった。
実施例2 実施例1の実験A4を5回繰り返した。その結果を表2
に示す。
表2かられかるように再現性は良好であった。
実施例3及び4 実施例1に於ける取出温度及び取出割合を表3に示す条
件に代えて実施した。その結果を表3に示す。
実施例5〜7 容器の最下部に取出口を有する157オートクレープに
、N−メチルピロリドン1728.9(I7,5モル)
、水酸化ナトリウム3.411 (0,08モル)、6
0%硫化:/ −/7L/−152019(4,0%ル
)および安息香酸ナトリウム576.9(4,0モル)
を仕込み、窒素雰囲気下で攪拌しながら160℃より2
05℃まで2時間を要して徐々に昇温して水13ON、
N−メチルピロリドン18Iからなる留分を系外に除去
した。p−ジクロルベンゼン588N(4,0モル)、
1,2.4−トリクロルベン7・ゼン0.72 N (
0,004モル)およびN−メチルピロリドン432#
(4,4モル)を加えた0次いで220℃で1時間、更
に260Cで圧力8,0瞭偏2で3時間反応せしめた。
反応終了後溶媒を追加したフ、溶媒を蒸留により一部除
去したりして溶媒/ポリマー重量比を表4に示す如く変
化させ、次いで表4に示す取出割合で取出しを行なった
。その結果を表4に示す。
実施例8 安息香酸ナトリウムの代わりに無水酢酸ナトリウム41
0Ii(5モル)を使用し、溶剤/ポリマー比をVlと
して行なう他は実施例6と同様な条件で、反応および分
別取出しを行なった。なお取出割合はあらかじめ分離効
率が最良になるように検討したものである。その結果を
表4に併記する。
d′ 実施例9 容器の最下部に取出口を有する25Jオートクレーブに
N−メチルピロリドン3456.9(25モル)、水酸
化ナトリウム6.8J’(0,16モル)、60チ硫化
ソ一ダフレーク104104Oモル)および表5に委す
重合助剤を仕込み、窒素雰囲気下で攪拌しながら160
℃よシ205℃まで2時間を要して徐々に昇温して水お
よびN−メチルピロリドンからなる留分を系外に留去し
た。留分の組成は表4に併記した。p−ジクロルベ/ゼ
ン1176N(8モル)、1,2.4− )リクロルベ
ンゼン1.441i(o、oosモル)およびN−メチ
ルピロリド786411(8,8モル)加えた。次いで
220℃で1時間、更に260℃で圧力8.2ψ−で3
時間反応せしめた。
反応終了後、溶媒N−メチルピロリドン2592It−
加え、表5に示す取出割合で分別取出を行なった。その
結果を表5に併記する。
実施例10 実施例9の実験A 33に於いて重合助剤の量を表6に
示すように代えて実施した。その結果を表6に示す。
実施例11 実施例10の実験A36に於いて、重合助剤の種類と使
用量及び取出量を表7に示す如くに代えて実施した・。
その結果を表7に示す。
比較例 実施例1の実験A1に於いて、重合助剤を41用せずに
実施した。得られた樹脂液を表8に示す取出割合で取出
したところ、取出したIリマーと反応容器中の残存ポリ
マーの対数粘度はほぼ同じであった。この例で社生成樹
脂液は二層に分離されていなかった。尚、取出温度は2
60℃で行なった。
手  続  補  正  書 昭和59年10月材日 特許庁長官 志 賀   学 殿 1、事件の表示 昭和59年特許願第160936号 2、発明の名称 アリーレンスルフィドポリマーの製造方法3、補正をす
る者 事件との関係    特許出願人 〒174東京都板橋区坂下三丁目35番58号(288
)大日本インキ化学工業株式会社代財川村茂邦 4、代理人 〒103東京都中央区日本橋三丁目7番20号大日本イ
ンキ化学工業株式会社内 明細書の発明の詳細な説明の欄 6 補正の内容 (I)明細書第4頁第9行及び第10行の「液相」を「
液層」に訂正する。
(2)同書第4頁第17行の 「該層(■)」を「該層(■)」に訂正する。
(3)同書第16頁下から第3行の 「反応送度」を「反応速度」に訂正する。
(4)同書第23頁下から第4行の r15JJを「iso/Jに訂正する。
(5)  同書第23頁最下行の 「硫化ソーダフレーク13に9(I00モル)」を「硫
化ソーダフレーク8.86kg(68,2モル)」に訂
正する。
(6)同書第24頁第6行の 「P−ジクロルベンゼン14.70kg(I00モル)
」を「P−ジクロルベンゼン10.02kl?(68,
2モル)」に訂正する。
(7)同V第24頁下から第2行の 「生成樹脂」を「生成樹脂液」に訂正する。
(8)同書第26頁表1を別紙の如く訂正する。
(9)同書第28頁表2中の [ 」 に訂正する。
(以上)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. アミド系極性溶剤中で、重合助剤の存在下ポリハロ芳香
    族化合物とスルフィド化剤とを反応せしめた後、比較的
    高分子量ポリマーの濃厚層( I )と比較的低分子量ポ
    リマーの濃厚層(II)とからなる生成樹脂液から該層(
    I )又は該層(II)を分別することを特徴とするポリ
    アリーレンスルフィドポリマーの製造方法。
JP16093684A 1984-07-31 1984-07-31 アリ−レンスルフイドポリマ−の製造方法 Granted JPS6140323A (ja)

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DE3527492A DE3527492C2 (de) 1984-07-31 1985-07-31 Verfahren zur Herstellung eines Polyarylensulfidpolymeren
US07/213,436 US4960861A (en) 1984-07-31 1988-06-27 Multi layer process for producing arylene sulfide polymers

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