JP3143977B2 - ポリアリーレンスルフィドの精製方法 - Google Patents

ポリアリーレンスルフィドの精製方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリアリーレンスルフィ
ドの回収法に関するものであり、更に詳しくはポリアリ
ーレンスルフィドの精製方法に関するものである。
【0002】ポリアリーレンスルフィドは、その優れた
耐熱性、耐薬品性を生かして電気・電子機器部材、自動
車機器部材として注目を集めている。また、射出成形、
押出成形等により各種成形部品、フィルム、シート、繊
維等に成形可能であり、耐熱性、耐薬品性の要求される
分野に幅広く用いられている。
【0003】
【従来の技術】ポリアリーレンスルフィドの代表的な製
造方法として、Nーメチルピロリドン等の有機アミド溶
媒中でジハロ芳香族化合物と硫化ナトリウム等のアルカ
リ金属硫化物とを反応させる方法が特公昭45−336
8号公報に開示されている。また、重合反応により高分
子量化したポリアリーレンスルフィドを得る方法が、特
公昭52−12240号公報、特公昭57−334号公
報、特開昭61−7332号公報、特開昭61−667
20号公報等に開示されている。
【0004】これらの方法により得られたポリアリーレ
ンスルフィドは、低分子量体を含んでいるために、たと
え高分子量体であっても、その分子量を反映した力学物
性を有しているとはいい難いものである。
【0005】ポリアリーレンスルフィドの代表的な精製
方法として、特開昭59ー1536号公報に重合系に水
等を添加することにより粒状ポリアリーレンスルフィド
として回収する方法が開示されているが、本方法により
得られたポリアリーレンスルフィドは、低分子量体との
分離が十分でないため、十分な力学物性を有していな
い。
【0006】また、特開昭62−232437号公報に
は、重合スラリーを50℃〜沸点の間で濾過する方法が
開示されている。本方法においては重合スラリーをその
まま濾過することは困難であり、実質的には重合スラリ
ーを多量の高価な重合溶媒で希釈することが必要である
ため生産性に劣るものである。また、希釈を行わずにそ
のまま濾過した場合、満足できるポリアリーレンスルフ
ィドは得られない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、重合後のポ
リアリーレンスルフィドから生産性を落とすことなく、
低分子量体を除去することにより優れた力学物性を有す
るポリアリーレンスルフィドを効率よく製造するための
ポリアリーレンスルフィドの精製方法を供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、優れた力
学物性を有するポリアリーレンスルフィドを得る方法に
おいて、少なくとも下記の段階の工程で行うことを特
徴とするポリアリーレンスルフィドの精製方法に関する
ものである。 (1)重合後のポリアリーレンスルフィド重合溶液ある
いは重合スラリーから、重合溶媒である有機アミド溶媒
を加熱蒸留除去してポリアリーレンスルフィドを回収す
る工程。 (2)上記工程により回収されたポリアリーレンスルフ
ィドを溶媒中、100℃以上230℃以下で加熱し、高
分子量体のポリアリーレンスルフィドを溶解させること
なく、低分子量体を溶媒に溶解させた後に高温状態で固
液分離を行う工程。
【0009】以下にその詳細について説明する。
【0010】本発明において用いられるポリアリーレン
スルフィドは、公知の方法により得られたポリアリーレ
ンスルフィドを使用することが可能である。
【0011】一般的には、ポリアリーレンスルフィドは
有機アミド溶媒中で、アルカリ金属硫化物とポリハロ芳
香族化合物を反応させることにより得られる。
【0012】本発明に用いられるポリアリーレンスルフ
ィドとしては、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニ
レンスルフィドスルホン、ポリフェニレンスルフィドケ
トン等が挙げられ、好ましくは、ポリフェニレンスルフ
ィドである。
【0013】本発明においては(1)の工程において、
重合溶媒を加熱蒸留除去し、ポリアリーレンスルフィド
を回収することが不可欠である。
【0014】ここで、重合溶媒を加熱蒸留除去する工程
を経ることにより、回収されたポリアリーレンスルフィ
ドの嵩密度は、水等に沈降させて回収したポリアリーレ
ンスルフィドに比較して高くなる。
【0015】嵩密度の高いポリアリーレンスルフィドを
用いれば、(2)の工程において、その処理濃度を高く
することが可能となり、つまり、その処理能力を著しく
上昇させることが可能となる。
【0016】本発明での(2)の工程において、高温分
別処理する処理濃度については溶媒1l当たりポリアリ
ーレンスルフィド100g以上、好ましくは250g以
上である。100g未満の場合には、処理上に問題はな
いが生産性が著しく低下するため好ましくない。
【0017】本発明での(2)の工程において、低分子
量体を溶解させる処理温度は、100℃以上溶解温度未
満であり、好ましくは190℃以上溶解温度未満、特に
好ましくは210℃以上230℃以下である。ここで、
溶解温度とは、低分子量体のみならず、高分子量体をも
溶解する温度である。
【0018】処理温度が100℃未満である場合は、低
分子量体の溶解が不十分であり、効果があまり現れな
い。また、溶解温度以上である場合は、高分子量体が溶
解しているために高分子量体を析出させた後に回収する
ことが必要となる。この時析出した高分子量体は嵩密度
が著しく低くなるために処理溶液を希薄溶液とするか、
析出後希釈する必要があり適当とはいえない。
【0019】本発明において用いられる溶媒は、ポリア
リーレンスルフィドの低分子量体を溶解するものであれ
ばいかなるものでもよい。好ましくは、非プロトン性極
性溶媒であり、Nーメチルピロリドン、Nーエチルピロ
リドン、Nーシクロヘキシルピロリドン、Nーメチルカ
プロラクタム、テトラメチル尿素及びこれらの混合物な
どを挙げることができる。
【0020】処理時間は、処理温度に達してから2分以
上2時間以下が適当である。2分未満では、低分子量体
の溶解が不十分なため効果が低く、また、2時間を超え
る場合には、高分子量体の分解が生じる恐れがある。
【0021】本発明においては、この2段階の組み合わ
せに起因する本発明の効果が実現されている限り、これ
らの2工程の前、後または中間に補助的な工程を附加し
ても良い。
【0022】本発明の精製方法における高分子量体の回
収については、高温状態のまま高分子量体を回収するこ
とが可能であればいかなる方法を用いてもよい。
【0023】本発明により得られたポリアリーレンスル
フィドは、優れた力学物性を有しているので、強靭なフ
ィルム、シート、繊維等に極めて容易に成形加工するこ
とができる。さらにまた、このポリアリーレンスルフィ
ドは射出成形、押出成形、ブロー成形、回転成形等によ
って各種のモールド物に加工することができるが、これ
は肉厚のものであってもクラックがはいりにくい。さら
に、本発明の重合体にカーボンブラック、炭酸カルシウ
ム、シリカ、酸化チタン等の粉末状の充填剤、または、
炭素繊維、ガラス繊維、アスベスト繊維、ポリアラミド
繊維などの繊維状充填剤を充填して使用することができ
る。
【0024】本発明の方法により得られるポリマーに、
ポリカーボネート、ポリフェニレンオキシド、ポリスル
フォン、ポリアセタール、ポリイミド、ポリアミド、ポ
リエステル、ポリスチレン、ポリオレフィン、ABS等
の樹脂の1種以上を混合して使用することもできる。
【0025】
【実施例】以下に、例をあげて本発明を説明するが、こ
れらは例示的なものであって、限定的なものではない。
【0026】ここで示す溶融粘度は、高化式フローテス
ターにより300℃で、長さ2mm,径0.5mmのダ
イスを使用して剪断速度200(秒)−1で測定したも
のである。
【0027】参考例1 50lオートクレーブにNーメチルピロリドンを14l
仕込み、120℃に昇温した後に、2.8水塩硫化ナト
リウム5225gを仕込み、2時間かけて撹拌しながら
徐々に204℃まで昇温し、水を1140g留出させ
た。この場合、系内の水の量は硫化ナトリウム1モル当
たり約1.23であった。
【0028】140℃まで冷却した後、p−ジクロロベ
ンゼンを5852g加えて225℃に昇温して2時間重
合させた後、250℃に昇温して3時間重合した。その
後、80℃まで冷却して1807gの水を添加し、25
0℃に昇温して5時間重合を行った。重合後のポリマー
は、粒状であったので系内の水を留出させた後、250
℃に昇温し、0.5時間保持することによりポリマーを
溶解させた。ポリマー溶液を180℃に冷却し、2mm
Hgに減圧してNーメチルピロリドンを回収した。残留
物を水洗することによりポリマーを得た。得られたポリ
マーの溶融粘度は、2500ポアズであった。
【0029】参考例2 50lオートクレーブにNーメチルピロリドンを17l
仕込み、120℃に昇温した後、2.8水塩硫化ナトリ
ウム6345gを仕込み、2時間かけて撹拌しながら徐
々に204℃まで昇温し、水を1386g留出させた。
この場合、系内の水の量は硫化ナトリウム1モル当たり
約1.23であった。
【0030】140℃まで冷却した後、p−ジクロロベ
ンゼンを7105g加えて225℃に昇温して2時間重
合させた後、250℃に昇温して3時間重合した。重合
溶液を180℃に冷却し、2mmHgに減圧してNーメ
チルピロリドンを回収した。残留物を水洗することによ
りポリマーを得た。得られたポリマーの溶融粘度は76
0ポアズであった。
【0031】実施例1 5lオートクレーブに参考例1で得られたポリマー90
0gとNーメチルピロリドン3.6lを仕込み、190
℃に昇温した後45分間保持した。保持の後、高温状態
のままオートクレーブを開放して内容物を2番の濾紙を
用いて吸引濾過を行い、可溶分と不溶分に分別した。
【0032】不溶分のポリマーは回収後、温水で洗浄
し、160℃で減圧乾燥を行った。ポリマーは867.
6g回収され、その回収率は96.4%であった。ポリ
マーの溶融粘度は3200ポアズであった。
【0033】回収後のポリマーは、2軸押出機により溶
融混練し、ペレット化を行った。得られたペレットを射
出成形機にて試験片に成形した。成形条件は、シリンダ
ー温度300℃、射出圧力800kg/cm、金型温
度145℃である。
【0034】得られた試験片は、引張測定についてはA
STMー638法、衝撃強度についてはASTMー25
6法にそれぞれ準じて測定を行った。結果を表1に示
す。得られたポリマーは、優れた力学物性を有するもの
であった。
【0035】実施例2 実施例1に準じた方法で、高温状態で分別を行った。し
かし、分別には2番の濾紙の代わりに200メッシュの
標準ふるいを使用した。ポリマーは840.4g回収さ
れ、その回収率は95.7%であった。ポリマーの溶融
粘度は4000ポアズであった。
【0036】力学物性測定の結果を表1に示す。得られ
たポリマーの力学物性は優れたものであった。
【0037】実施例3 実施例1に準じた方法で、高温状態で分別を行った。し
かし、分別には42メッシュの標準ふるいを使用した。
ポリマーは769.5g回収され、その回収率は85.
5%であった。ポリマーの溶融粘度は5700ポアズで
あった。
【0038】力学物性測定結果を表1に示す。得られた
ポリマーの力学物性は優れたものであった。
【0039】実施例4 実施例1に準じた方法で高温分別を行った。しかし、分
別温度を210℃とし、42メッシュの標準ふるいを使
用した。ポリマーは745.2g回収され、その回収率
は82.8%であった。ポリマーの溶融粘度は5900
ポアズであった。
【0040】力学物性測定結果を表1に示す。得られた
ポリマーの力学物性は優れたものであった。
【0041】実施例5 参考例2のポリマーを使用して、実施例1と同様の方法
で高温分別を行った。ポリマーは、824g回収され、
その回収率は91.6%であった。ポリマーの溶融粘度
は1200ポアズであった。
【0042】力学物性測定結果を表1に示す。得られた
ポリマーの力学物性は優れたものであった。
【0043】実施例6 参考例2のポリマーを使用して、実施例1に準じた方法
で高温分別を行った。しかし、分別には200メッシュ
の標準ふるいを使用した。ポリマーは745.2g回収
され、その回収率は82.8%であった。ポリマーの溶
融粘度は1300ポアズであった。
【0044】力学物性測定結果を表1に示す。得られた
ポリマーの力学物性は優れたものであった。
【0045】実施例7 参考例2のポリマーを使用して、実施例1に準じた方法
で高温分別を行った。しかし、分別温度を210℃と
し、200メッシュの標準ふるいを使用した。ポリマー
は736.2g回収され、その回収率は81.8%であ
った。ポリマーの溶融粘度は1500ポアズであった。
【0046】力学物性測定結果を表1に示す。得られた
ポリマーの力学物性は優れたものであった。
【0047】実施例8 参考例2のポリマーを使用して、実施例1に準じた方法
で高温分別を行った。しかし、分別時点でのポリマーは
1100g、Nーメチルピロリドンは2.5l使用し
た。ポリマーは1017g回収され、その回収率は、9
2.5%であった。ポリマーの溶融粘度は1020ポア
ズであった。
【0048】力学物性測定結果を表1に示す。得られた
ポリマーの力学物性は高濃度の処理であるにも関わらず
優れたものであった。
【0049】実施例9 参考例2のポリマーを使用して、実施例1に準じた方法
で高温分別を行った。しかし、分別温度を150℃とし
た。ポリマーは875g回収され、その回収率は、9
7.2%であった。ポリマーの溶融粘度は920ポアズ
であった。
【0050】力学物性測定結果を表1に示す。得られた
ポリマーの力学物性は優れたものであった。
【0051】比較例1 参考例1で得られたポリマーを実施例1に準じた方法で
評価した力学物性測定結果を表1に示す。
【0052】比較例2 参考例2で得られたポリマーを実施例1に準じた方法で
評価した力学物性測定結果を表1に示す。
【0053】比較例3 参考例1のポリマーを使用して、実施例1に準じた方法
で分別を行った。しかし、分別温度を50℃とし、42
メッシュの標準ふるいを使用した。ポリマーは793.
8g回収され、その回収率は88.2%であった。ポリ
マーの溶融粘度は2800ポアズであった。
【0054】力学物性測定結果を表1に示す。
【0055】比較例4 参考例2のポリマーを使用して、実施例1に準じた方法
で分別を行った。しかし、分別温度を50℃とし、20
0メッシュの標準ふるいを使用した。ポリマーは74
7.9g回収され、その回収率は83.1%であった。
ポリマーの溶融粘度は860ポアズであった力学物性測
定結果を表1に示す。
【0056】
【表1】 比較例5 2lオートクレーブに参考例2で得られたポリマー15
0gとNーメチルピロリドン1lを仕込み、250℃に
昇温し20分保持した後、180℃に冷却し200メッ
シュの標準ふるいで分別を試みた。
【0057】しかし、実施例6よりも希薄条件であるに
もかかわらず、ポリマーが膨潤した状態となり分別でき
なかった。
【0058】比較例6 2lオートクレーブにNーメチルピロリドンを680m
l仕込み、120℃に昇温した後に、2.8水塩硫化ナ
トリウム254gを仕込み、2時間かけて撹拌しながら
徐々に204℃まで昇温し、水を55g留出させ、14
0℃まで冷却した。この時の系内の水の量は硫化ナトリ
ウム1モル当たり約1.23であった。
【0059】冷却した後、オートクレーブ中にp−ジク
ロロベンゼンを284g加えて225℃に昇温して2時
間撹拌させ、次いで250℃に昇温して3時間重合し
た。重合後、250℃に保持したまま系を開放し、水を
留出させた後に180℃に冷却して2番の濾紙を用いて
吸引濾過による精製を試みたが、濾過はできなかった。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、重
合後のポリアリーレンスルフィドから低分子量体を除去
することにより、優れた力学物性を有するポリアリーレ
ンスルフィドを効率よく製造することができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶媒中でポリアリーレンスルフィドを精製
    する方法において、少なくとも下記の二段階の工程で行
    うことを特徴とするポリアリーレンスルフィドの精製方
    法。 (1)重合後のポリアリーレンスルフィド重合溶液ある
    いは重合スラリーから、重合溶媒である有機アミド溶媒
    を加熱蒸留除去してポリアリーレンスルフィドを回収す
    る工程。 (2)上記工程により回収されたポリアリーレンスルフ
    ィドを溶媒中、100℃以上230℃以下で加熱し、低
    分子量体を溶媒中に溶解させた後に高温状態のまま固液
    分離を行う工程。
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