本発明の化合物は、一般的に上述されたものを含み、さらに、本明細書に開示のクラス、サブクラス、および種によって例証される。本明細書において使用する場合、別段指定されていなければ、以下の定義が適用されることになる。この発明の目的のために、元素周期表、CASバージョン、Handbook of Chemistry and Physics、75th Edに従って、化学元素を特定する。さらに、有機化学の一般的原理は、その全体の内容が参照により本明細書に組み込まれる”Organic Chemistry”,Thomas Sorrell,University Science Books,Sausalito:1999、ならびに”March’s Advanced Organic Chemistry”,5th Ed.,Ed.:Smith,M.B.and March,J.,John Wiley & Sons,New York:2001に記載されている。
用語「脂肪族」または「脂肪族基」とは、本明細書中で使用される場合、直鎖(すなわち、非分枝)または分枝鎖の、置換または非置換の、完全飽和であるかまたは1個もしくはそれより多くの不飽和単位を含む炭化水素鎖、または完全飽和であるかまたは1個もしくはそれより多くの不飽和単位を含むが、芳香族ではない単環式炭化水素もしくは二環式炭化水素(本明細書中で「炭素環」、「脂環式」または「シクロアルキル」とも称される)であって、分子の残部への1つの結合点を有するものを意味する。他に特定されない限り、脂肪族基は、1個~6個の脂肪族炭素原子を含む。いくつかの実施形態において、脂肪族基は、1個~5個の脂肪族炭素原子を含む。他の実施形態において、脂肪族基は、1個~4個の脂肪族炭素原子を含む。さらに他の実施形態において、脂肪族基は、1個~3個の脂肪族炭素原子を含み、そしてなお他の実施形態において、脂肪族基は、1個~2個の脂肪族炭素原子を含む。いくつかの実施形態において、「脂環式」(または「炭素環」または「シクロアルキル」)とは、完全飽和であるかまたは1個もしくはそれより多くの不飽和単位を含むが、芳香族ではなく、分子の残部への1つの結合点を有する、単環式C3~C6炭化水素をいう。適切な脂肪族基としては、直鎖または分枝鎖の、飽和または不飽和の、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基およびこれらのハイブリッド(例えば、(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキルまたは(シクロアルキル)アルケニル)が挙げられるが、これらに限定されない。
用語「ヘテロ原子」とは、酸素、硫黄、窒素、リン、またはケイ素(窒素、硫黄、リン、またはケイ素の任意の酸化形態;任意の塩基性窒素の第四級化形態;あるいは複素環式環の置換可能な窒素(例えば、N(3,4-ジヒドロ-2H-ピロリルにおいてのような)、NH(ピロリジニルにおいてのような)またはNR+(N-置換ピロリジニルにおいてのような))を含めて)のうちの1つまたはそれより多くを意味する。
用語「アルケニレン」とは、二価のアルケニル基をいう。置換アルケニレン鎖は、少なくとも1個の二重結合を含み、1個またはそれより多くの水素原子が置換基で置き換えられている、ポリメチレン基である。適切な置換基としては、置換脂肪族基について以下に記載されるものが挙げられる。
単独でか、または「アラルキル」、「アラルコキシ」もしくは「アリールオキシアルキル」においてのようにより大きい部分の一部として使用される、用語「アリール」とは、合計5個~14個の環員を有し、その系内の少なくとも1個の環が芳香族であり、そしてその系内の各環が3個~7個の環員を含む、単環式または二環式の環系をいう。用語「アリール」は、用語「アリール環」交換可能に使用され得る。本発明の特定の実施形態において、「アリール」とは、芳香環系をいい、これには、フェニル、ビフェニル、ナフチル、およびアントラシルなどが挙げられるが、これらに限定されず、これらは、1個またはそれより多くの置換基を有してもよい。用語「用語」が本明細書中で使用される場合、またその範囲に含まれるものは、芳香環が1個またはそれより多くの非芳香環に縮合している基(例えば、インダニル、フタルイミジル、ナフトイミジル、フェナントリジニル、またはテトラヒドロナフチルなど)である。
単独でかまたはより大きい部分(例えば、「ヘテロアラルキル」もしくは「ヘテロアラルコキシ」)の一部として使用される、用語「ヘテロアリール」および「ヘテロアラ-」とは、5個~10個の環原子、好ましくは5個、6個、または9個の環原子を有し;環状配置で共有された6個、10個、または14個のπ電子を有し;そして炭素原子に加えて1個~5個のヘテロ原子を有する基をいう。用語「ヘテロ原子」とは、窒素、酸素、または硫黄をいい、そして窒素または硫黄の任意の酸化形態、および塩基性窒素の任意の第四級化形態を含む。ヘテロアリール基としては、限定されないが、チエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリジニル、プリニル、ナフチリジニル、およびプテリジニルが挙げられる。用語「ヘテロアリール」および「ヘテロアラ-」はまた、本明細書中で使用される場合、複素芳香族環が1個またはそれより多くのアリール環、脂環式環、または複素環式環に縮合しており、そのラジカルまたは結合点がその複素芳香族環上にある、基を包含する。非限定的な例としては、インドリル、イソインドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、4H-キノリジニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、およびピリド[2,3-b]-1,4-オキサジン-3(4H)-オンが挙げられる。ヘテロアリール基は、単環式であっても二環式であってもよい。用語「ヘテロアリール」は、用語「ヘテロアリール環」、「ヘテロアリール基」または「複素芳香族」と交換可能に使用され得、これらの用語の任意のものは、必要に応じて置換されている環を含む。用語「ヘテロアラルキル」とは、ヘテロアリールによって置換されたアルキル基をいい、ここでアルキル部分およびヘテロアリール部分は独立して、必要に応じて置換されている。
本明細書中で使用される場合、用語「複素環」、「ヘテロシクリル」、「複素環式ラジカル」、および「複素環式環」は、交換可能に使用され、そして安定な5員~7員の単環式、または7員~10員の二環式の、複素環式部分であって、飽和または部分不飽和のいずれかであり、そして炭素原子に加えて、1個またはそれより多く、好ましくは1個~4個の、上で定義されたようなヘテロ原子を有するものをいう。複素環の環原子に関して使用される場合、用語「窒素」は、置換された窒素を包含する。一例として、酸素、硫黄または窒素から選択される0個~3個のヘテロ原子を有する、飽和または部分不飽和の環において、この窒素は、N(3,4-ジヒドロ-2H-ピロリルにおいてのように)であっても、NH(ピロリジニルにおいてのように)であっても、+NR(N置換ピロリジニルにおいてのように)であってもよい。
複素環式環は、その親基に、安定な構造をもたらす任意のヘテロ原子または炭素原子において結合し得、そしてこれらの環原子の任意のものは、必要に応じて置換され得る。このようは飽和または部分不飽和の複素環式ラジカルの例としては、限定されないが、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル ピロリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ジアゼピニル、オキサゼピニル、チアゼピニル、モルホリニル、およびキヌクリジニルが挙げられる。用語「複素環」、「ヘテロシクリル」、「ヘテロシクリル環」、「複素環式基」、「複素環式部分」、および「複素環式ラジカル」は、本明細書中で交換可能に使用され、そしてまた、ヘテロシクリル環が1個またはそれより多くのアリール環、ヘテロアリール環、または脂環式環に縮合している基(例えば、インドリニル、3H-インドリル、クロマニル、フェナントリジニル、またはテトラヒドロキノリニル)を包含する。ヘテロシクリル基は、単環式であっても二環式であってもよい。用語「ヘテロシクリルアルキル」とは、ヘテロシクリルにより置換されたアルキル基をいい、ここでこのアルキル部分およびヘテロシクリル部分は独立して、必要に応じて置換されている。
本明細書中で使用される場合、用語「部分不飽和」とは、少なくとも1個の二重結合または三重結合を含む環部分をいう。用語「部分不飽和」は、複数の不飽和部位を有する環を包含することを意図されるが、本明細書中で定義されるようなアリール部分またはヘテロアリール部分を包含することは意図されない。
本明細書中に記載されるように、本発明の化合物は、「必要に応じて置換された」部分を含み得る。一般に、用語「置換された」とは、用語「必要に応じて」が先行しようと先行するまいと、指定される部分の1個またはそれより多くの水素が適切な置換基で置き換えられていることを意味する。他に示されない限り、「必要に応じて置換された」基は、適切な置換基をその基の各置換可能な部分に有し得、そして任意の所定の構造中の1個より多くの位置が、特定の群から選択される1個より多くの置換基で置換され得る場合、その置換基は、それぞれの位置において同じであっても異なっていてもいずれでもよい。本発明により想定される置換基の組み合わせは、好ましくは、安定な化合物、または化学的に可能な化合物の形成をもたらす組み合わせである。用語「安定な」とは、本明細書中で使用される場合、それらの生成、検出、ならびに特定の実施形態において、本明細書中に開示される目的のうちの1つまたはそれより多くのためのそれらの回収、精製、および使用を可能にする条件に供される場合に、実質的に変化しない化合物をいう。
本明細書中で使用される場合、用語「薬学的に受容可能な塩」とは、妥当な医学的判断の範囲内で、過度な毒性、刺激、およびアレルギー応答などなしで、ヒトおよび下等動物の組織と接触させて使用するために適切であり、そして合理的な利益/危険比に釣り合う、塩をいう。薬学的に受容可能な塩は、当該分野において周知である。例えば、S.M.Bergeらは、薬学的に受容可能な塩を、J.Pharmaceutical Sciences,1977,66,1-19において詳細に記載しており、これは、本明細書中に参考として援用される。本発明の化合物の薬学的に受容可能な塩としては、適切な無機酸、無機塩基、有機酸、および有機塩基から誘導される塩が挙げられる。薬学的に受容可能な非毒性の酸付加塩の例は、無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸および過塩素酸)または有機酸(例えば、酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸もしくはマロン酸)と形成されたか、あるいはイオン交換などの当該分野において使用される他の方法を使用することによって形成された、アミノ基の塩である。他の薬学的に受容可能な塩としては、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2-ヒドロキシ-エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2-ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3-フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、および吉草酸塩などが挙げられる。
他に記載されない限り、本明細書中に図示される構造はまた、その構造の全ての異性体(例えば、エナンチオマー、ジアステレオマー、および幾何(または配座))形態、例えば、各不斉中心についてのR配置およびS配置、ZおよびEの二重結合異性体、ならびにZおよびEの配座異性体を包含することを意味する。従って、本発明の化合物の単一の立体化学異性体、ならびにエナンチオマー、ジアステレオマー、および幾何(または配座)混合物は、本発明の範囲内である。他に記載されない限り、本発明の化合物の全ての互変異性形態は、本発明の範囲内である。さらに、他に記載されない限り、本明細書中に図示される構造はまた、1またはそれより多くの同位体が富化された原子の存在のみが異なる化合物を包含することを意味する。例えば、水素がジュウテリウムもしくはトリチウムにより置き換えられた本発明の構造、または炭素が13Cまたは14Cを富化された炭素で置き換えられた本発明を有する化合物は、本発明の範囲内である。このような化合物は、例えば、本発明に従う分析ツールとして、生物学的アッセイにおけるプローブとして、または治療剤として、有用である。
本明細書中で使用される場合、用語「阻害剤」は、IRAKキナーゼを測定可能な親和性で結合し、そして/または阻害する化合物であると定義される。特定の実施形態において、阻害剤は、約50μM未満、約1μM未満、約500nM未満、約100nM未満、約10nM未満、または約1nM未満のIC50および/または結合定数を有する。
本明細書中で使用される場合、用語「分解剤」は、IRAKキナーゼとE3リガーゼとの両方に、測定可能な親和性で結合し、そして/またはこれらを阻害して、IRAKキナーゼのユビキチン化およびその後の分解をもたらす、ヘテロ二機能性化合物であると定義される。特定の実施形態において、分解剤は、約50μM未満、約1μM未満、約500nM未満、約100nM未満、約10nM未満、または約1nM未満のDC50を有する。
本発明の化合物は、検出可能部分に繋留され得る。このような化合物は、画像化剤として有用であることが理解される。当業者は、検出可能部分を、適した置換基を介して提供される化合物と結合させてもよいということを認識する。本明細書において、用語「適した置換基」とは、検出可能部分に共有結合され得る部分をいう。このような部分は、当業者には周知であり、例えば、いくつか例を挙げると、カーボネート部分、アミノ部分、チオール部分またはヒドロキシル部分を含有する基が挙げられる。このような部分は、提供される化合物と直接結合されても、二価の飽和または不飽和炭化水素鎖などの繋留基を介して結合されてもよいことが理解される。いくつかの実施形態では、このような部分は、クリックケミストリーによって結合させられ得る。いくつかの実施形態では、このような部分は、必要に応じて銅触媒の存在下で、アルキンとのアジドの1,3-環化付加によって結合させられ得る。クリックケミストリーを使用する方法は、当技術分野で公知であり、Rostovtsev et al.,Angew.Chem.Int.Ed.2002,41,2596-99およびSun et al.,Bioconjugate Chem.,2006,17,52-57によって記載されるものが挙げられる。
本明細書において、用語「検出可能部分」は、用語「標識」と交換可能に使用され、検出され得る任意の部分、例えば、一次標識および二次標識に関する。放射性同位体(例えば、トリチウム、32P、33P、35S、または14C)、質量タグ、および蛍光標識などの一次標識は、さらなる修飾を行わずに検出され得るシグナル生成レポーター基である。検出可能部分としてはまた、発光基およびリン光基が挙げられる。
本明細書において、用語「二次標識」とは、検出可能なシグナルの生成のために二次中間体の存在を必要とする、ビオチンおよび種々のタンパク質抗原などの部分をいう。ビオチンに対しては、二次中間体として、ストレプトアビジン-酵素結合体を含み得る。抗原標識に対しては、二次中間体は、抗体-酵素結合体を含み得る。いくつかの蛍光基は、それらが、非放射性蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)のプロセスにおいてエネルギーを別の基に移動し、第2の基が検出されるシグナルを生じるので二次標識として作用する。
本明細書において、用語「蛍光標識」、「蛍光色素」および「発蛍光団」は、規定の励起波長で光エネルギーを吸収し、異なる波長で光エネルギーを放出する部分をいう。蛍光標識の例として、Alexa Fluor色素(Alexa Fluor350、Alexa Fluor488、Alexa Fluor532、Alexa Fluor546、Alexa Fluor568、Alexa Fluor594、Alexa Fluor633、Alexa Fluor660およびAlexa Fluor680)、AMCA、AMCA-S、BODIPY色素(BODIPY FL、BODIPY R6G、BODIPY TMR、BODIPY TR、BODIPY530/550、BODIPY558/568、BODIPY564/570、BODIPY576/589、BODIPY581/591、BODIPY630/650、BODIPY650/665)、カルボキシローダミン6G、カルボキシ-X-ローダミン(ROX)、カスケードブルー、カスケードイエロー、クマリン343、シアニン色素(Cy3、Cy5、Cy3.5、Cy5.5)、ダンシル、ダポキシル(Dapoxyl)、ジアルキルアミノクマリン、4’,5’-ジクロロ-2’,7’-ジメトキシ-フルオレセイン、DM-NERF、エオシン、エリスロシン、フルオレセイン、FAM、ヒドロキシクマリン、IRDyes(IRD40、IRD700、IRD800)、JOE、リサミンローダミンB、マリーナブルー、メトキシクマリン、ナフトフルオレセイン、オレゴングリーン488、オレゴングリーン500、オレゴングリーン514、パシフィックブルー、PyMPO、ピレン、ローダミンB、ローダミン6G、ローダミングリーン、ローダミンレッド、ロドールグリーン、2’,4’,5’,7’-テトラ-ブロモスルホン-フルオレセイン、テトラメチル-ローダミン(TMR)、カルボキシテトラメチルローダミン(TAMRA)、テキサスレッド、テキサスレッド-Xが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書において、用語「質量タグ」とは、質量分析(MS)検出技術を使用してその質量によって一意的に検出され得る任意の部分をいう。質量タグの例として、N-[3-[4’-[(p-メトキシテトラフルオロベンジル)オキシ]フェニル]-3-メチルグリセロニル]イソニペコン酸、4’-[2,3,5,6-テトラフルオロ-4-(ペンタフルオロフェノキシル)]メチルアセトフェノンおよびそれらの誘導体などのエレクトロフォア放出タグが挙げられる。これらの質量タグの合成および有用性は、米国特許第4,650,750号、同4,709,016号、同5,360,8191号、同5,516,931号、同5,602,273号、同5,604,104号、同5,610,020号および同5,650,270号に記載されている。質量タグのその他の例として、種々の長さおよび塩基組成のヌクレオチド、ジデオキシヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、オリゴペプチド、オリゴ糖および種々の長さおよびモノマー組成のその他の合成ポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。適切な質量範囲(100~2000ダルトン)の、中性のものと荷電したものとの両方の多種多様な有機分子(生体分子または合成化合物)を、質量タグとして使用してもよい。
用語「測定可能な親和性」および「測定可能に阻害する」とは、本明細書中で使用される場合、本発明の化合物またはその組成物およびIRAKプロテインキナーゼを含有するサンプルと、この化合物もその組成物も存在しないIRAKプロテインキナーゼを含有する等価なサンプルとの間での、IRAKプロテインキナーゼ活性の測定可能な変化を意味する。
3.例示的な実施形態の説明:
いくつかの実施形態において、LBMはE3リガーゼリガンドである。このようなE3リガーゼリガンドは、当業者に周知であり、そしてM.Toure,C.M.Crews,Angew.Chem.Int.Ed.2016,55,1966、T.Uehara et al.Nature Chemical Biology 2017,13,675、WO 2017/176708、US 2017/0281784、WO 2017/161119、WO 2017/176957、WO 2017/176958、WO 2015/160845、US 2015/0291562、WO 2016/197032、WO 2016/105518、US 2018/0009779、WO 2017/007612、2018/0134684、WO 2013/106643、US 2014/0356322、WO 2002/020740、US 2002/0068063、WO 2012/078559、US 2014/0302523、WO 2012/003281、US 2013/0190340、US 2016/0022642、WO 2014/063061、US 2015/0274738、WO 2016/118666、US 2016/0214972、WO 2016/149668、US 2016/0272639、WO 2016/169989、US 2018/0118733、WO 2016/197114、US 2018/0147202、WO 2017/011371、US 2017/0008904、WO 2017/011590、US 2017/0037004、WO 2017/079267、US 2017/0121321、WO 2017/117473、WO 2017/117474、WO 2013/106646、WO 2014/108452、WO 2017/197036、WO 2017/197046、WO 2017/197051、WO 2017/197055、およびWO 2017/197056に記載されるものが挙げられ、これらの各々の全体は、それぞれが本明細書中に参考として援用される。
同じ窒素上の2個のR基は、必要に応じて、これらの間にある原子と一緒になって、この窒素に加えて、窒素、酸素、および硫黄から独立して選択される0個~3個のヘテロ原子を有する4員~7員の飽和、部分不飽和、またはヘテロアリールの環を形成する。
このようなIRAK4阻害剤は、当業者に周知であり、そしてScott et al.,J.Med.Chem.,2017,60(24):10071-10091およびDegorce et al.,Bioorg.Med.Chem.,2018,26(4):913-924に記載されるものが挙げられる。
上で定義され、そして本明細書中に記載されるように、IRAKは、IRAK-1、IRAK-2、IRAK-3、またはIRAK-4のうちの1つまたはそれより多くに結合することが可能なIRAK結合部分である。
いくつかの実施形態において、IRAKは、IRAK-1に結合することが可能なIRAK結合部分である。いくつかの実施形態において、IRAKは、IRAK-2に結合することが可能なIRAK結合部分である。いくつかの実施形態において、IRAKは、IRAK-3に結合することが可能なIRAK結合部分である。いくつかの実施形態において、IRAKは、IRAK-4に結合することが可能なIRAK結合部分である。
いくつかの実施形態において、各-Cy-は独立して、必要に応じて置換された二価フェニレニルである。いくつかの実施形態において、各-Cy-は独立して、必要に応じて置換された8員~10員二環式アリーレニルである。いくつかの実施形態において、各-Cy-は独立して、必要に応じて置換された4員~7員の飽和または部分不飽和カルボシクリレニルである。いくつかの実施形態において、各-Cy-は独立して、必要に応じて置換された4員~7員の飽和または部分不飽和スピロカルボシクリレニルである。いくつかの実施形態において、各-Cy-は独立して、必要に応じて置換された8員~10員の二環式の飽和または部分不飽和カルボシクリレニルである。いくつかの実施形態において、各-Cy-は独立して、窒素、酸素、および硫黄から独立して選択される1個~2個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換された4員~7員の飽和または部分不飽和ヘテロシクリレニルである。いくつかの実施形態において、各-Cy-は独立して、窒素、酸素、および硫黄から独立して選択される1個~2個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換された4員~7員の飽和または部分不飽和スピロヘテロシクリレニルである。いくつかの実施形態において、各-Cy-は独立して、窒素、酸素、および硫黄から独立して選択される1個~2個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換された8員~10員の二環式の飽和または部分不飽和ヘテロシクリレニルである。いくつかの実施形態において、各-Cy-は独立して、窒素、酸素、および硫黄から独立して選択される1個~4個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換された5員~6員ヘテロアリーレニルである。いくつかの実施形態において、各-Cy-は独立して、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される1個~5個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換された8員~10員二環式ヘテロアリーレニルである。
上で定義され、そして本明細書中に記載されるように、環Aは、0個~2個の窒素原子を含む6員アリール、5員~7員の部分飽和カルボシクリル、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される1個~2個のヘテロ原子を有する5員~7員の部分飽和ヘテロシクリル、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される1個~3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールから選択される縮合環である。
いくつかの実施形態において、環Aは、0個~2個の窒素原子を含む縮合6員アリールである。いくつかの実施形態において、環Aは、縮合した5員~7員部分飽和カルボシクリルである。いくつかの実施形態において、環Aは、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される1個~2個のヘテロ原子を有する縮合した5員~7員部分飽和ヘテロシクリルである。いくつかの実施形態において、環Aは、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される1個~3個のヘテロ原子を有する縮合した5員ヘテロアリールである。
上で定義され、そして本明細書中に記載されるように、環Bは、0個~2個の窒素原子を含む6員アリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1個~5個のヘテロ原子を有する8員~10員二環式ヘテロアリールから選択される。
いくつかの実施形態において、環Bは、0個~2個の窒素原子を含む6員アリールである。いくつかの実施形態において、環Bは、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される1個~5個のヘテロ原子を有する8員~10員二環式ヘテロアリールである。
上で定義され、そして本明細書中に記載されるように、環Cは、0個~2個の窒素原子を含む6員アリール、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される1個~3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールから選択される。
いくつかの実施形態において、環Cは、0個~2個の窒素原子を含む6員アリールである。いくつかの実施形態において、環Cは、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される1個~3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールである。
いくつかの実施形態において、mは0である。いくつかの実施形態において、mは1である。いくつかの実施形態において、mは2である。いくつかの実施形態において、mは3である。いくつかの実施形態において、mは4である。
いくつかの実施形態において、nは0である。いくつかの実施形態において、nは1である。いくつかの実施形態において、nは2である。いくつかの実施形態において、nは3である。いくつかの実施形態において、nは4である。いくつかの実施形態において、nは5である。いくつかの実施形態において、nは6である。いくつかの実施形態において、nは7である。いくつかの実施形態において、nは8である。いくつかの実施形態において、nは9である。いくつかの実施形態において、nは10である。
いくつかの実施形態において、pは0である。いくつかの実施形態において、pは1である。いくつかの実施形態において、pは2である。いくつかの実施形態において、pは3である。いくつかの実施形態において、pは4である。
いくつかの実施形態において、qは0である。いくつかの実施形態において、qは1である。いくつかの実施形態において、qは2である。いくつかの実施形態において、qは3である。いくつかの実施形態において、qは4である。
いくつかの実施形態において、Rは水素である。いくつかの実施形態において、Rはフェニルである。いくつかの実施形態において、Rは、窒素、酸素、および硫黄から独立して選択される1個~2個のヘテロ原子を有する4員~7員の飽和もしくは部分不飽和複素環式である。いくつかの実施形態において、Rは、窒素、酸素、および硫黄から独立して選択される1個~4個のヘテロ原子を有する5員~6員ヘテロアリール環である。いくつかの実施形態において、同じ窒素上の2個のR基は、必要に応じて、これらの間にある原子と一緒になって、この窒素に加えて、窒素、酸素、および硫黄から独立して選択される0個~3個のヘテロ原子を有する4員~7員の飽和、部分不飽和、またはヘテロアリールの環を形成する。
上で定義され、そして本明細書中に記載されるように、環B、環C、および環Dの各々は独立して、0個~3個の窒素を含む6員アリール、5員~7員の飽和もしくは部分不飽和カルボシクリル、ホウ素、窒素、酸素、ケイ素、もしくは硫黄から独立して選択される1個~3個のヘテロ原子を有する5員~7員の飽和もしくは部分不飽和ヘテロシクリル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される1個~3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールから選択される縮合環である。
いくつかの実施形態において、環B、環C、および環Dの各々は独立して、0個~2個の窒素原子を含む6員アリールである。いくつかの実施形態において、環B、環C、および環Dの各々は独立して、5員~7員の飽和もしくは部分不飽和カルボシクリルである。いくつかの実施形態において、環B、環C、および環Dの各々は独立して、ホウ素、窒素、酸素、ケイ素、または硫黄から独立して選択される1個~2個のヘテロ原子を有する5員~7員の飽和または部分不飽和ヘテロシクリルである。いくつかの実施形態において、環B、環C、および環Dの各々は独立して、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される1個~3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールである。
上で定義され、そして本明細書中に記載されるように、環Dは、0個~3個の窒素を含むアリール、飽和もしくは部分不飽和カルボシクリル、窒素、酸素、ケイ素、もしくは硫黄から独立して選択される1個~2個のヘテロ原子を有する飽和もしくは部分不飽和ヘテロシクリル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される1個~3個のヘテロ原子を有するヘテロアリールから選択される縮合環である。
いくつかの実施形態において、環Dは、0個~2個の窒素原子を含むアリールである。いくつかの実施形態において、環Dは、飽和もしくは部分不飽和カルボシクリルである。いくつかの実施形態において、各環Dは、窒素、酸素、ケイ素、または硫黄から独立して選択される1個~2個のヘテロ原子を有する飽和または部分不飽和ヘテロシクリルである。いくつかの実施形態において、環Dは、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される1個~3個のヘテロ原子を有するヘテロアリールである。
いくつかの実施形態において、mは0である。いくつかの実施形態において、mは1である。いくつかの実施形態において、mは2である。いくつかの実施形態において、mは3である。いくつかの実施形態において、mは4である。いくつかの実施形態において、mは5である。いくつかの実施形態において、mは6である。いくつかの実施形態において、mは7である。いくつかの実施形態において、mは8である。いくつかの実施形態において、mは9である。いくつかの実施形態において、mは10である。いくつかの実施形態において、mは11である。いくつかの実施形態において、mは12である。いくつかの実施形態において、mは13である。いくつかの実施形態において、mは14である。いくつかの実施形態において、mは15である。いくつかの実施形態において、mは16である。
上で定義され、そして本明細書中に記載されるように、環Bおよび環Cの各々は独立して、0個~2個の窒素原子を含む6員アリール、5員~7員の飽和もしくは部分不飽和カルボシクリル、ホウ素、窒素、酸素、ケイ素、もしくは硫黄から独立して選択される1個~3個のヘテロ原子を有する5員~7員の飽和または部分不飽和ヘテロシクリル、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される1個~3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールから選択される、縮合環である。
いくつかの実施形態において、環Bおよび環Cの各々は独立して、0個~2個の窒素原子を含む6員アリールである。いくつかの実施形態において、環Bおよび環Cの各々は独立して、5員~7員の飽和もしくは部分不飽和カルボシクリルである。いくつかの実施形態において、環Bおよび環Cの各々は独立して、ホウ素、窒素、酸素、ケイ素、もしくは硫黄から独立して選択される1個~3個のヘテロ原子を有する5員~7員の飽和または部分不飽和ヘテロシクリルである。いくつかの実施形態において、環Bおよび環Cの各々は独立して、窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される1個~3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリールである。
いくつかの実施形態において、mは0である。いくつかの実施形態において、mは1である。いくつかの実施形態において、mは2である。いくつかの実施形態において、mは3である。いくつかの実施形態において、mは4である。いくつかの実施形態において、mは5である。いくつかの実施形態において、mは6である。いくつかの実施形態において、mは7である。いくつかの実施形態において、mは8である。
の化合物またはその誘導体を形成している、式Iの化合物またはその薬学的に受容可能な塩を提供し、その各々の全体が本明細書中に参考として援用される、Spradin,J.N.et al.,bioRxiv(doi:https://doi.org/10.1101/436998)に記載および定義されるとおりである。
の化合物またはその誘導体を形成している、式Iの化合物またはその薬学的に受容可能な塩を提供し、その各々の全体が本明細書中に参考として援用される、Ward,C.C.,et al.,bioRxiv(doi:https://doi.org/10.1101/439125)に記載および定義されるとおりである。
本発明の化合物は、一般に、類似の化合物に関して当業者に公知である合成および/または半合成方法によって、ならびに本明細書中の実施例に詳細に記載されている方法によって、調製または単離され得る。
以下のスキームにおいて、特定の保護基、脱離基、または変換条件が図示される場合、当業者は、他の保護基、脱離基、および変換条件もまた適切であり、想定されることを理解する。このような基および変換条件は、March’s Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms,and Structure,M.B.Smith and J.March,5th Edition,John Wiley & Sons,2001、Comprehensive Organic Transformations,R.C.Larock,2nd Edition,John Wiley & Sons,1999、およびProtecting Groups in Organic Synthesis,T.W.Greene and P.G.M.Wuts,3rd edition,John Wiley & Sons,1999に詳細に記載されており、これらの各々の全体は、本明細書中に参考として援用される。
本明細書中で使用される場合、語句「酸素保護基」は、例えば、カルボニル保護基、ヒドロキシル保護基などを含む。ヒドロキシル保護基は当該分野において周知であり、そしてProtecting Groups in Organic Synthesis,T.W.Greene and P.G.M.Wuts,3rd edition,John Wiley & Sons,1999に詳細に記載されているものが挙げられ、その全体は本明細書中に参考として援用される。適切なヒドロキシル保護基としては、エステル、アリルエーテル、エーテル、シリルエーテル、アルキルエーテル、アリールアルキルエーテル、およびアルコキシアルキルエーテルが挙げられるが、これらに限定されない。このようなエステルの例としては、ギ酸エステル、酢酸エステル、炭酸エステル、およびスルホン酸エステルが挙げられる。具体例には、ギ酸エステル、ベンゾイルギ酸エステル、クロロ酢酸エステル、トリフルオロ酢酸エステル、メトキシ酢酸エステル、トリフェニルメトキシ酢酸エステル、p-クロロフェノキシ酢酸エステル、3-フェニルプロピオン酸エステル、4-オキソペンタン酸エステル、4,4-(エチレンジチオ)ペンタン酸エステル、ピバル酸エステル(トリメチルアセチル)、クロトン酸エステル、4-メトキシ-クロトン酸エステル、安息香酸エステル、p-ベンジル安息香酸エステル(p-benylbenzoate)、2,4,6-トリメチル安息香酸エステル、炭酸エステル(メチル、9-フルオレニルメチル、エチル、2,2,2-トリクロロエチル、2-(トリメチルシリル)エチル、2-(フェニルスルホニル)エチル、ビニル、アリルおよびp-ニトロベンジルなど)が含まれる。このようなシリルエーテルの例には、トリメチルシリル、トリエチルシリル、t-ブチルジメチルシリル、t-ブチルジフェニルシリル、トリイソプロピルシリルおよび他のトリアルキルシリルエーテルが含まれる。アルキルエーテルには、メチル、ベンジル、p-メトキシベンジル、3,4-ジメトキシベンジル、トリチル、t-ブチル、アリルおよびアリルオキシカルボニルエーテルまたは誘導体が含まれる。アルコキシアルキルエーテルには、メトキシメチル、メチルチオメチル、(2-メトキシエトキシ)メチル、ベンジルオキシメチル、ベータ-(トリメチルシリル)エトキシメチルおよびテトラヒドロピラニルエーテルなどのアセタールが含まれる。アリールアルキルエーテルの例には、ベンジル、p-メトキシベンジル(MPM)、3,4-ジメトキシベンジル、O-ニトロベンジル、p-ニトロベンジル、p-ハロベンジル、2,6-ジクロロベンジル、p-シアノベンジル、ならびに2-および4-ピコリルが含まれる。
アミノ保護基は、当技術分野で周知であり、その全体が参照により本明細書に組み込まれている、Protecting Groups in Organic Synthesis,T.W.Greene and P.G.M.Wuts,3rd edition,John Wiley & Sons,1999に詳細に記載されているものを含む。好適なアミノ保護基には、以下に限定されないが、アラルキルアミン、カルバメート、環式イミド、アリルアミン、アミドなどが含まれる。このような基の例には、t-ブチルオキシカルボニル(BOC)、エチルオキシカルボニル、メチルオキシカルボニル、トリクロロエチルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル(Alloc)、ベンジルオキソカルボニル(CBZ)、アリル、フタルイミド、ベンジル(Bn)、フルオレニルメチルカルボニル(Fmoc)、ホルミル、アセチル、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、フェニルアセチル、トリフルオロアセチル、ベンゾイルなどが含まれる。
当業者は、脂肪族基、アルコール、カルボン酸、エステル、アミド、アルデヒド、ハロゲンおよびニトリルなどの、本発明の化合物中に存在する様々な官能基が、以下に限定されないが、還元、酸化、エステル化、加水分解、部分酸化、部分還元、ハロゲン化、脱水、部分水和および水和を含めた、当技術分野で周知の技法により相互変換され得ることを認識しているであろう。その全体が参照により本明細書に組み込まれている”March’s Advanced Organic Chemistry”,5th Ed.,Ed.:Smith,M.B.and March,J.,John Wiley & Sons,New York:2001。このような相互変換は、上述の技法の1つまたは複数を必要とすることがあり、本発明の化合物を合成するためのある種の方法が以下の例示に記載されている。
5.使用、処方および投与
薬学的に受容可能な組成物
別の実施形態によれば、本発明は、本発明の化合物、またはその薬学的に受容可能な誘導体および薬学的に受容可能なキャリア、アジュバント、またはビヒクルを含有する、組成物を提供する。本発明の組成物中の化合物の量は、IRAKプロテインキナーゼまたはその変異体を、生物学的サンプル中または患者において、測定可能に分解および/または阻害するために有効であるような量である。特定の実施形態において、本発明の組成物中の化合物の量は、IRAKプロテインキナーゼまたはその変異体を、生物学的サンプル中または患者において、測定可能に分解および/または阻害するために有効であるような量である。特定の実施形態において、本発明の組成物は、このような組成物を必要とする患者への投与のために処方される。いくつかの実施形態において、本発明の組成物は、患者への経口投与のために処方される。
「薬学的に受容可能なキャリア、アジュバント、またはビヒクル」という用語は、それと共に製剤化される化合物の薬理学的活性を破壊しない、非毒性のキャリア、アジュバント、またはビヒクルを指す。この発明の組成物において使用することができる薬学的に受容可能なキャリア、アジュバントまたはビヒクルとして、イオン交換剤、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、ヒト血清アルブミンなどの血清タンパク質、ホスフェートなどの緩衝物質、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩または硫酸プロタミンなどの電解質、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイド状シリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロース系物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリレート、ろう、ポリエチレン-ポリオキシプロピレン-ブロックポリマー、ポリエチレングリコールおよび羊毛脂が挙げられる。
「薬学的に受容可能な誘導体」は、レシピエントへの投与に際して、この発明の化合物またはその阻害もしくは分解活性代謝物もしくは残留物を直接的または間接的に提供することができる、任意のこの発明の化合物の非毒性の塩、エステル、エステルの塩または他の誘導体を意味する。
本明細書において使用する場合、「その阻害活性代謝物または残留物」という用語は、その代謝物または残留物もIRAKプロテインキナーゼまたはその変異体の阻害剤であることを意味する。
本明細書において使用する場合、「その分解活性代謝物または残留物」という用語は、その代謝物または残留物もIRAKプロテインキナーゼまたはその変異体の分解剤であることを意味する。
本発明の組成物は、経口的に、非経口的に、吸入噴霧によって、局所的に、直腸内に、鼻腔内に、口腔内に、膣内にまたは埋め込み型レザバによって投与することができる。「非経口」という用語は、本明細書において使用する場合、皮下、静脈内、筋肉内、関節内、滑液包内、胸骨内、髄腔内、肝内、病巣内および頭蓋内の注射または注入技法を含む。好ましくは、組成物は、経口、腹腔内または静脈内投与される。この発明の組成物の注射用滅菌形態は、水性または油性の懸濁物であってもよい。これらの懸濁物は、好適な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用して、当技術分野で公知の技法に従って製剤化されてもよい。注射用滅菌調製物はまた、例えば、1,3-ブタンジオール中の溶液のように、非毒性の非経口で許容される希釈剤または溶媒中の、注射用滅菌溶液または懸濁物であってもよい。用いることのできる許容されるビヒクルおよび溶媒の中には、水、リンガー溶液および等張塩化ナトリウム溶液である。さらに、滅菌の固定油は、従来より、溶媒または懸濁媒体として用いられている。
この目的のために、合成のモノグリセリドまたはジグリセリドを含む任意の無刺激性固定油を用いることができる。オレイン酸およびそのグリセリド誘導体などの脂肪酸は、特に、それらのポリオキシエチル化型において、オリーブ油またはヒマシ油などの天然の薬学的に受容可能な油であるため、注射可能物質の調製に有用である。これらの油の溶液または懸濁物はまた、エマルションまたは懸濁物を含む、薬学的に受容可能な剤形の製剤化において一般的に使用される、カルボキシメチルセルロースまたは同様の分散剤などの長鎖アルコール希釈剤または分散剤を含有し得る。薬学的に受容可能な固体、液体、または他の剤形の製造において一般的に使用される、他の一般的に使用される界面活性剤、例えば、Tween、Span、および他の乳化剤またはバイオアベイラビリティ強化剤も、製剤化の目的で使用することができる。
この発明の薬学的に受容可能な組成物は、これらに限定されないが、カプセル剤、錠剤、水性懸濁剤または液剤を含む、任意の経口で許容される剤形で経口的に投与することができる。経口使用のための錠剤の場合、一般的に使用されるキャリアとして、ラクトースおよびトウモロコシデンプンが挙げられる。ステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤も、典型的には添加される。カプセル形態での経口投与に対して、有用な希釈剤として、ラクトースおよび乾燥トウモロコシデンプンが挙げられる。水性懸濁剤が経口使用に必要とされる場合、有効成分は、乳化剤および懸濁化剤と組み合わされる。所望の場合、ある特定の甘味剤、矯味矯臭剤または着色剤も添加され得る。
あるいは、この発明の薬学的に受容可能な組成物は、直腸投与のための坐剤の形態で投与することができる。これらは、室温では固体であるが直腸温度では液体であり、したがって、薬物を放出させるように直腸内で溶ける、好適な非刺激性賦形剤と薬剤とを混合することによって調製することができる。このような材料として、カカオバター、蜜ろうおよびポリエチレングリコールが挙げられる。
この発明の薬学的に受容可能な組成物はまた、特に、処置の標的が、眼、皮膚、または下部腸管の疾患を含む、局所適用によって容易に到達可能な領域または器官を含む場合、局所的に投与することができる。好適な局所製剤は、これらの領域または器官のそれぞれに対して、容易に調製される。
局所適用に対して、提供される薬学的に受容可能な組成物は、1つまたは複数のキャリア中に懸濁または溶解された活性成分を含有する好適な軟膏剤に製剤化され得る。この発明の化合物の局所投与のためのキャリアとして、これらに限定されないが、鉱油、流動パラフィン、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン化合物、乳化ろうおよび水が挙げられる。あるいは、提供される薬学的に受容可能な組成物は、1つまたは複数の薬学的に受容可能なキャリア中に懸濁または溶解された活性成分を含有する、好適なローションまたはクリームに製剤化され得る。好適なキャリアとして、これらに限定されないが、鉱油、モノステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、セチルエステルろう、セテアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、ベンジルアルコールおよび水が挙げられる。
眼科用に、提供される薬学的に受容可能な組成物は、等張のpH調節した滅菌食塩水中の微粉化懸濁剤として、または好ましくは、塩化ベンジルアルコニウム(benzylalkonium chloride)などの保存剤を含むかもしくは含まない、等張のpH調節した滅菌食塩水中の液剤として、製剤化され得る。あるいは、眼科用に、薬学的に受容可能な組成物は、ワセリンなどの軟膏剤に製剤化され得る。
この発明の薬学的に受容可能な組成物はまた、鼻腔エアロゾルまたは吸入によって投与することができる。このような組成物は、医薬製剤の技術分野で周知である技法に従って調製され、ベンジルアルコールもしくは他の好適な保存剤、バイオアベイラビリティを強化するための吸収促進剤、フッ化炭素、および/または他の従来の可溶化剤もしくは分散剤を用いて、食塩水中の液剤として調製され得る。
最も好ましくは、この発明の薬学的に受容可能な組成物は、経口投与のために製剤化される。このような製剤は、食物と共にまたは食物を伴わずに投与されてもよい。一部の実施形態では、この発明の薬学的に受容可能な組成物は、食物を伴わずに投与される。他の実施形態では、この発明の薬学的に受容可能な組成物は、食物と共に投与される。
単一剤形に組成物を生成するためにキャリア材料と組み合わされてもよい本発明の化合物の量は、処置される宿主、特定の投与方式に応じて変わることになる。好ましくは、提供される組成物は、1日に体重1kg当たり0.01~100mgの間の投薬量の化合物が、これらの組成物を受容する患者に投与することができるように製剤化されるべきである。
任意の特定患者に対する具体的な投薬量および処置レジメンは、用いられる具体的化合物の活性、年齢、体重、全身の健康、性別、食事、投与時間、排出速度、薬物の組み合わせ、ならびに処置する医師の判断および処置される特定の疾患の重症度を含む、様々な因子に応じて変わることも理解されるべきである。組成物中の本発明の化合物の量は、組成物中の特定の化合物に応じても変わることになる。
化合物および薬学的に受容可能な組成物の使用
本明細書中に記載される化合物および組成物により分解および/または阻害され、そして本明細書中に記載される方法が有用である、キナーゼの例としては、キナーゼの、インターロイキン-1受容体関連キナーゼ(IRAK)ファミリーのキナーゼが挙げられ、そのメンバーとしては、IRAK-1、IRAK-2、およびIRAK-4、またはその変異体が挙げられる。その全体が参考として援用される、Li et al.,”IRAK-4:A novel member of the IRAK family with the properties of an IRAK-kinase,”PNAS 2002,99(8),5567-5572、Flannery et al.,”The interleukin-1 receptor-associated kinases:Critical regulators of innate immune signaling”Biochem Pharm 2010,80(12),1981-1991。
この発明において利用される化合物の、IRAK-1、IRAK-2、および/もしくはIRAK-4またはその変異体の分解剤および/または阻害剤としての活性は、インビトロ、インビボまたは細胞株内で、アッセイされ得る。インビトロアッセイとして、活性化したIRAK-1、IRAK-2、および/もしくはIRAK-4、またはその変異体のリン酸化活性および/もしくはその後の機能的結果、またはATPase活性のいずれかの阻害を決定するアッセイが挙げられる。代替のインビトロアッセイによって、阻害剤がIRAK-1、IRAK-2、および/またはIRAK-4に結合する能力が定量される。阻害剤の結合は、結合前の阻害剤を放射性標識し、阻害剤/IRAK-1、阻害剤/IRAK-2、または阻害剤/IRAK-4複合体を単離し、結合した放射性標識の量を決定することによって、測定され得る。あるいは、阻害剤の結合は、新規阻害剤が、公知の放射性リガンドに結合したIRAK-1、IRAK-2、および/またはIRAK-4と共にインキュベートされる競合実験を行うことによって決定され得る。IRAK-4阻害剤をアッセイするのに有用な、代表的なインビトロアッセイおよびインビボアッセイとして、例えば、Kim et al.,”A critical role for IRAK4 kinase activity in Toll-like receptor-mediated innate immunity,”J.Exp.Med.2007 204(5),1025-1036;Lebakken et al.,”A Fluorescence Lifetime Based Binding Assay to Characterize Kinase Inhibitors,”J.Biomol.Screen.2007,12(6),828-841;Maschera et al.,”Overexpression of an enzymatically inactive interleukin-1-receptor-associated kinase activates nuclear factor-κB,”Biochem.J.1999,339,227-231;Song et al.,”The kinase activities of interleukin-e receptor associated kinase(IRAK)-1 and 4 are redundant in the control of inflammatory cytokine expression in human cells,”Mol.Immunol.2009,46,1458-1466に記載および開示されるものが挙げられ、その各々は、参照によりその全体として本明細書に組み込まれる。この発明において、IRAK-1、IRAK-2、および/もしくはIRAK-4またはその変異体の分解剤および/または阻害剤として利用される化合物をアッセイするための詳細な条件は、以下の実施例に記載されている。
IRAKファミリーの、最も特徴付けされたメンバーは、セリン/スレオニンキナーゼIRAK-4である。IRAK-4は、Toll様受容体(TLR)およびToll/IL-1受容体(TIR)からの先天性免疫反応のシグナル伝達に関与する。
先天性免疫欠損は、TLRによる病原体関連分子パターンの認識を介して発病し、次いでこれが後天性免疫反応に結びつく。TLRは、微生物と内因性分子との両方の、保存された構造を認識する。細菌および真菌の成分を認識するTLRは、細胞表面に位置し、一方で、ウイルスおよび微生物の核酸を認識するTLRは、エンドソームおよびファゴソームなどの、細胞内膜に局在する。細胞表面TLRは、低分子および抗体によって標的化され得、一方で、細胞内TLRは、オリゴヌクレオチドでの標的化を必要とする。
TLRは、複数の標的細胞内の炎症性遺伝子の発現を上方調節することによって、先天性免疫反応を媒介する。例えば、Sen et al.,”Transcriptional signaling by double-stranded RNA:role of TLR3,”Cytokine & Growth Factor Rev.2005,16,1-14(その全体が本明細書中に援用される)を参照のこと。TLRにより媒介される炎症応答は、感染に対する先天性免疫および宿主の防御のために重要であるが、制御されない炎症は、宿主に有害であり、敗血症ならびに慢性炎症性疾患(例えば、慢性関節炎)、アテローム性動脈硬化症、多発性硬化症、がん、自己免疫障害(例えば、関節リウマチ、狼瘡、喘息、乾癬、および炎症性腸疾患)をもたらす。
リガンドが結合すると、大部分のTLRは、TIRドメインを介して仲介分子MyD88を動員し、MyD88依存性経路を媒介する。次いで、MyD88はIRAK-4を動員し、これは、核因子-κB(NF-κB)、マイトジェン活性化プロテイン(MAP)キナーゼおよびインターフェロン調節因子のカスケードに従事し、そして炎症誘発性サイトカインの誘導をもたらす。NF-κBの活性化は、炎症性サイトカインおよびケモカイン(例えば、TNF-α、IL-1α、IL-6およびIL-8)の誘導をもたらす。IRAK-4のキナーゼ活性は、TLR媒介性免疫および炎症応答において、重要な役割を果たすことが示されている。IRAK4は、インターロイキン-1受容体(IL-1R)、インターロイキン-18受容体(IL-18R)、IL-33受容体(IL-33R)、およびToll様受容体(TLR)により編成される先天性免疫反応の重要なメディエーターである。IRAK-1および/またはIRAK-4の活性の不活性化は、IL-1およびTLRリガーゼの刺激に応答して、サイトカインおよびケモカインの産生の低下をもたらすことが示されている。例えば、Picard et al.,”Clinical features and outcome of patients with IRAK-4 and MyD88 deficiency,”Medicine(Baltimore),2010,89(6),043-25;Li,”IRAK4 in TLR/IL-1R signaling:Possible clinical applications,”Eur.J.Immunology 2008,38:614-618;Cohen et al.,”Targeting protein kinases for the development of anti-inflammatory drugs,”Curr.Opin.Cell Bio.2009,21:317-324;Flannery et al.,”The interleukin-1 receptor-associated kinases:Critical regulators of innate immune signalling,”Biochem. Pharm.2010,80(12),1981-1991;Gottipati et al.,”IRAK1:A critical signaling mediator of innate immunity,”Cellular Signaling 2008,20,269-276;Kim et al.,”A critical role for IRAK4 kinase activity in Toll-like receptor-mediated innate immunity,”J.Exp.Med.2007 204(5),1025-1036;Koziczak-Holbro et al.,”IRAK-4 Kinase Activity Is Required for Interleukin-1(IL-1)Receptor- and Toll-like Receptor 7-mediated Signaling and Gene Expression,”J.Biol.Chem.2007,282(18),13552-13560;Kubo-Murai et al.,”IRAK-4-dependent Degradation of IRAK-1 is a Negative Feedback Signal for TLR-mediated NF-κB Activation,”J.Biochem.2008,143,295-302;Maschera et al.,”Overexpression of an enzymatically inactive interleukin-1-receptor-associated kinase activates nuclear factor-κB,”Biochem.J.1999,339,227-231;Lin et al.,”Helical assembly in the MyD88-IRAK4-IRAK2 complex in TLR /IL-1R signalling,”Nature 2010,465(17),885-891;Suzuki et al.,”IRAK-4 as the central TIR signaling mediator in innate immunity,”TRENDS in Immunol. 2002,23(10),503-506;Suzuki et al.,”Severe impairment of interleukin-1 and Toll-like receptor signalling in mice lacking IRAK-4,”Nature 2002,416,750-754;Swantek et al.,”IL-1 Receptor-Associated Kinase Modulates Host Responsiveness to Endotoxin,”J.Immunol.2000,164,4301-4306;Hennessy,E.,et al.,”Targeting Toll-like receptors:emerging therapeutics?”Nature Reviews,vol.9,pp:293-307(2010);Dinarello,C.”Interleukin-18 and the Pathogenesis of Inflammatory Diseases,”Seminars in Nephrology,vol.27,no.1,pp:98-114(2007)を参照のこと(その各々の全体が本明細書中に参考として援用される)。実際に、触媒として不活性な変異体IRAK-4タンパク質を発現するノックダウンマウスは、敗血症性ショックに完全に抵抗性であり、そして損なわれたIL-1活性を示す。さらに、これらのマウスは、関節炎モデルにおいて、関節および骨の炎症/破壊に抵抗性であり、IRAK-4が、慢性炎症を処置するために標的とされ得ることを示唆する。さらに、IRAK-4は、数種の化膿性菌に対する小児の免疫のために不可欠なようであるが、成人においては、IRAK-4活性を欠く14歳を超える患者が侵入性感染を示さなかった1つの研究により実証されるように、大部分の感染に対する防御免疫において、冗長な役割を果たすことが示されている。Cohen et al.,”Targeting protein kinases for the development of anti-inflammatory drugs,”Curr.Opin.CellBio.2009,21:317-324;Ku et al.,”Selective predisposition to bacterial infections in IRAK-4-deficient children: IRAK-4-dependent TLRs are otherwise redundant in protective immunity,”J.Exp.Med.2007,204(10),2407-2422;Picard et al.,”Inherited human IRAK-4 deficiency: an update,”Immunol.Res.2007,38,347-352;Song et al.,”The kinase activities of interleukin-e receptor associated kinase(IRAK)-1 and 4 are redundant in the control of inflammatory cytokine expression in human cells,”Mol.Immunol.2009,46,1458-1466;Rokosz,L.et al.,”Kinase inhibitors as drugs for chronic inflammatory and immunological diseases:progress and challenges,”Expert Opinions on Therapeutic Targets,12(7),pp:883-903(2008);Gearing,A.”Targeting toll-like receptors for drug development:a summary of commercial approaches,”Immunology and Cell Biology,85,pp:490-494(2007);Dinarello,C.”IL-1:Discoveries,controversies and future directions,”European Journal of Immunology,40,pp:595-653(2010)、その各々の全体が本明細書中に参考として援用される。TLRの活性化は、IRAK-4キナーゼ活性を誘発するので、IRAK-4阻害は、無数の疾患における炎症の基礎にある原因を処置するための、魅力的な標的を提示する。
代表的なIRAK-4阻害剤としては、例えば、Buckley et al.,Bioorg.Med.Chem.Lett.2008,18,3211-3214;Buckley et al.,Bioorg.Med.Chem.Lett.2008,18,3291-3295;Buckley et al.,Bioorg.Med.Chem.Lett.2008,18,3656-3660;Powers et al.,”Discovery and initial SAR of inhibitors of interleukin-1 receptor-associated kinase-4,”Bioorg.Med.Chem.Lett.2006,16,2842-2845;Wng et al.,”IRAK-4 Inhibitors for Inflammation,”Curr.Topics in Med.Chem.2009,9,724-737に記載および開示されるものが挙げられ、その各々の全体が本明細書中に参考として援用される。
本明細書において使用する場合、「処置(treatment)」、「処置する(treat)」、および「処置すること(treating)」という用語は、本明細書に記載されるような、疾患もしくは障害、またはその1つもしくは複数の症状の、逆転、軽減、発症の遅延、または進行の阻害を指す。一部の実施形態では、処置は、1つまたは複数の症状が発症した後に施され得る。他の実施形態では、処置は、症状の非存在下で施され得る。例えば、処置は、症状の発症前に、感受性の個体に施され得る(例えば、症状の病歴を考慮しておよび/または遺伝因子もしくは他の感受性因子を考慮して)。処置はまた、症状が消散した後に、例えば、その症状の再発を予防するかまたは遅延させるために、続けられてもよい。
提供される化合物は、IRAK-1、IRAK-2、および/またはIRAK-4のうちの1つまたはそれより多くのものの、分解剤および/または阻害剤であり、従って、IRAK-1、IRAK-2、および/またはIRAK-4のうちの1つまたはそれより多くのものの活性に関連する1つまたはそれより多くの障害を処置するのに有用である。従って、特定の実施形態において、本発明は、IRAK-1媒介性、IRAK-2媒介性、および/またはIRAK-4媒介性の障害を処置するための方法を提供し、この方法は、その必要がある患者に、本発明の化合物、またはその薬学的に受容可能な組成物を投与する工程を包含する。
本明細書中で使用される場合、用語「IRAK-1媒介性」、「IRAK-2媒介性」、および/または「IRAK-4媒介性」の障害、疾患、および/または状態とは、本明細書中で使用される場合、IRAK-1、IRAK-2、および/もしくはIRAK-4のうちの1つもしくはそれより多く、またはその変異体が役割を果たすことが既知である、任意の疾患または他の有害な状態を意味する。従って、本発明の別の実施形態は、IRAK-1、IRAK-2、および/もしくはIRAK-4のうちの1つもしくはそれより多く、またはその変異体が役割を果たすことが既知である1つまたはそれより多くの疾患を処置するか、またはその重篤度を低下させることに関する。
いくつかの実施形態において、本発明は、1つまたはそれより多くの障害、疾患、および/または状態を処置するための方法を提供し、ここでこの障害、疾患、または状態は、がん、神経変性障害、ウイルス性疾患、自己免疫疾患、炎症性障害、遺伝性障害、ホルモン関連疾患、代謝障害、器官移植に関連する状態、免疫不全障害、破壊性骨障害、増殖性障害、感染性疾患、細胞死に関連する状態、トロンビン誘導性血小板凝集、肝臓疾患、T細胞活性化が関与する病的免疫状態、心臓血管障害、またはCNS障害である。
本発明の方法に従って処置可能な疾患および状態としては、患者における、がん(例えば、Ngo,V.et al.,”Oncogenically active MYD88 mutations in human lymphoma,”Nature,vol.000,pp:1-7(2010);Lust,J.et al.,”Induction of a Chronic Disease State in patients With Smoldering of Indolent Multiple Myeloma by Targeting Interleukin 1s-Induced Interleukin 6 Production and the Myeloma Proliferative Component,”Mayo Clinic Proceedings,84(2),pp:114-122(2009)を参照のこと)、糖尿病、心臓血管疾患、ウイルス性疾患、自己免疫疾患(例えば狼瘡(例えば、Dinarello,C.”Interleukin-18 and the Pathogenesis of Inflammatory Diseases,”Seminars in Nephrology,vol.27,no.1,pp:98-114(2007);Cohen et al.,”Targeting protein kinases for the development of anti-inflammatory drugs,”Curr.Opin.Cell Bio.2009,21:317-324を参照のこと)および関節リウマチ(例えば、Geyer,M.et al.,”Actual status of antiinterleukin-1 therapies in rheumatic diseases,”Current Opinion in Rheumatology,22,pp:246-251(2010)を参照のこと))、自己炎症性症候群(例えば、Hoffman,H. et al.,”Efficacy and Safety of Rilonacept(Interleukin-1 Trap)in Patients with Cryopyrin-Associated Periodic Syndromes,”Arthritis & Rheumatism,vol.58,no.8,pp:2443-2452(2008)を参照のこと)、アテローム性動脈硬化症、乾癬、アレルギー性障害、炎症性腸疾患(例えば、Cario,E.”Therapeutic Impact of Toll-like Receptors on Inflammatory Bowel Diseases:A Multiple-edged Sword,”Inflamm.Bowel Dis.,14,pp:411-421(2008)を参照のこと)、炎症(例えば、Dinarello,C.”Interleukin 1 and interleukin 18 as mediators of inflammation and the aging process,”The American Journal of Clinical Nutrition,83,pp:447S-455S(2006)を参照のこと)、急性および慢性の痛風および痛風性関節炎(例えば、Terkeltaub,R.”Update on gout: new therapeutic strategies and options,”Nature,vol.6,pp:30-38(2010);Weaver,A.”Epidemiology of gout,”Cleveland Clinic Journal of Medicine,vol.75,suppl.5,pp:S9-S12(2008);Dalbeth,N.et al.,”Hyperuricaemia and gout: state of the art and future perspectives,”Annals of Rheumatic Diseases,69,pp:1738-1743(2010);Martinon,F.et al.,”Gout-associated uric acid crystals activate the NALP3 inflammasome,”Nature,vol.440,pp:237-241(2006);So,A.et al.,”A pilot study of IL-1 inhibition by anakinra in acute gout,”Arthritis Research & Therapy,vol.9,no.2,pp:1-6(2007);Terkeltaub,R.et al.,”The interleukin 1 inhibitor rilonacept in treatment of chronic gouty arthritis:results of a placebo-controlled,monosequence crossover,non-randomised,single-blind pilot study,”Annals of Rheumatic Diseases,68,pp:1613-1617(2009);Torres,R.et al.,”Hyperalgesia,synovitis and multiple biomarkers of inflammation are suppressed by interleukin 1 inhibition in a novel animal model of gouty arthritis,”Annals of Rheumatic Diseases,68,pp:1602-1608(2009)を参照のこと)、神経学的障害、代謝症候群(例えば、Troseid,M.”The role of interleukin-18 in the metabolic syndrome,”Cardiovascular Diabetology,9:11,pp:1-8(2010)を参照のこと)、免疫不全障害(例えば、AIDSおよびHIV(例えば、Iannello,A.et al.,”Role of Interleukin-18 in the Development and Pathogenesis of AIDS,”AIDS Reviews,11,pp:115-125(2009)を参照のこと))、破壊性骨障害(例えば、Hennessy,E.,et al.,”Targeting Toll-like receptors: emerging therapeutics?”Nature Reviews,vol.9,pp:293-307(2010)を参照のこと)、骨関節症、増殖性障害、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症(例えば、Treon,et al.,”Whole genome sequencing reveals a widely expressed mutation(MYD88 L265P)with oncogenic activity in Waldenstroem’s Macroglobulinemia”53rd ASH Annual Meeting;Xu,et al.,”A somatic variant in MYD88(L256P)revealed by whole genome sequencing differentiates lymphoplasmacytic lymphoma from marginal zone lymphomas”53rd ASH Annual Meeting;Yang et al.,”Disruption of MYD88 pathway signaling leads to loss of constitutive IRAK1,NK-kB and JAK/STAT signaling and induces apoptosis of cells expressing the MYD88 L265P mutation in Waldenstroem’s Macroglobulinemia”53rd ASH Annual Meeting;Iriyama et al.,”Clinical significance of genetic mutations of CD79B,CARD11,MYD88,and EZH2 genes in diffuse large B-cell lymphoma patients”53rd ASH Annual Meetingを参照のこと);感染性疾患、細胞死に関連する状態、T細胞活性化が関与する病的免疫状態、ならびにCNS障害が挙げられるが、これらに限定されない。1つの実施形態において、ヒト患者が、本発明の化合物、および薬学的に受容可能なキャリア、アジュバント、またはビヒクルで処置され、ここでこの化合物は、IRAK-1のみ、IRAK-2のみ、IRAK-4のみ、および/またはIRAK1とIRAK4とのキナーゼ活性を測定可能に分解および/または阻害するための量で存在する。
本発明の化合物は、脳、腎臓、肝臓、副腎、膀胱、乳房、胃、胃腫瘍、卵巣、結腸、直腸、前立腺、膵臓、肺、膣、子宮頚部、精巣、尿生殖路、食道、喉頭、皮膚、骨または甲状腺の良性または悪性の腫瘍、固形腫瘍、癌腫、肉腫、グリア芽細胞腫、神経芽細胞腫、多発性骨髄腫または胃腸がん、特に、結腸癌もしくは結腸直腸腺腫、頭頚部腫瘍、表皮過剰増殖、乾癬、前立腺過形成、新生物、上皮内新生物(neoplasia of epithelial character)、腺腫、腺癌、角化棘細胞腫、類表皮癌、大細胞癌、非小細胞性肺癌、リンパ腫(ホジキンおよび非ホジキン)、乳癌、濾胞状癌、未分化癌、乳頭状癌、セミノーマ、黒色腫、IL-1駆動性の障害、MyD88駆動性の障害、無痛性多発性骨髄腫のくすぶり(Smoldering)、または血液学的悪性疾患(白血病、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、ABC DLBCL、慢性リンパ球性白血病(CLL)、慢性リンパ性白血病、原発性滲出性リンパ腫、バーキットリンパ腫/白血病、急性リンパ性白血病、B細胞前リンパ球性白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症(WM)、脾臓辺縁層リンパ腫、多発性骨髄腫、プラズマ細胞腫、血管内大細胞型B細胞リンパ腫が挙げられる)から選択される増殖性疾患の処置において有用である。
いくつかの実施形態において、本発明の方法に従って処置され得る増殖性疾患は、MyD88駆動性の障害である。いくつかの実施形態において、本発明の方法に従って処置され得るMyD88駆動性の障害は、ABC DLBCL、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、ホジキンリンパ腫、原発性皮膚T細胞リンパ腫および慢性リンパ球性白血病から選択される。
いくつかの実施形態において、本発明の方法に従って処置され得る増殖性疾患は、IL-1駆動性の障害である。いくつかの実施形態において、このIL-1駆動性の障害は、無痛性多発性骨髄腫のくすぶりである。
本発明による化合物は、例えば組織損傷、気道炎症、気管支過活動、再造形または疾患進行の低減をもたらす、炎症性または閉塞性の気道疾患の処置において有用である。本発明が適用可能である炎症性または閉塞性の気道疾患としては、あらゆる種類または起源の喘息が挙げられ、これには、内因性(非アレルギー性)喘息と外因性(アレルギー性)喘息との両方、軽度喘息、中等度喘息、重度の喘息、気管支炎性喘息、運動により惹起される喘息、職業性喘息および細菌感染後に誘発される喘息が挙げられる。喘息の処置は、被験体(例えば、4歳または5歳未満の、喘鳴の症状を示す、「喘鳴のある乳児」(主要な医学的問題の確立された患者カテゴリーであり、現在は初期または早期段階の喘息としばしば同定される)と診断されたかまたは診断可能である)の抱擁処置(embracing treatment)としてもまた、理解される。
本発明による化合物は、異種免疫疾患の処置において有用である。このような異種免疫疾患の例としては、移植片対宿主病、移植、輸血、アナフィラキシー、アレルギー(例えば、植物の花粉、ラテックス、薬物、食物、昆虫の毒、動物の毛、動物のふけ、イエダニ、またはゴキブリのカリックス(cockroach calyx)に対するアレルギー)、I型過敏症、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、およびアトピー性皮膚炎が挙げられるが、これらに限定されない。
喘息の処置における予防効力は、例えば急性の喘息もしくは気管支収縮の発作の症状の発作の減少した頻度もしくは重篤度、肺機能の改善、または改善した気道過活動により証拠付けられる。これはさらに、他の対症療法(例えば、症状の発作が起こる場合にこれを制限するかもしくは止めるため、またはそれを意図される治療であり、例えば、抗炎症または気管支拡張)の減少した必要性によって、証拠付けられ得る。喘息における予防の利点は、「朝の落ち込み」を起こしやすい被験体において、特に明らかであり得る。「朝の落ち込み」は、認識された喘息の症状であり、かなりの割合の喘息に共通しており、そして例えば午前4時~6時の間の時間、すなわち、以前に施された喘息対症療法のいずれからも通常はかなり隔たった時刻の、喘息の発作により特徴付けられる。
本発明の化合物は、本発明が適用可能である他の炎症性または閉塞性の気道疾患および状態のために使用され得、そして急性肺傷害(ALI)、成人/急性呼吸促迫症候群(ARDS)、慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease)、慢性閉塞性気道疾患または慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive lung disease)(COPD、COADまたはCOLD)(それに関連する慢性気管支炎または呼吸困難を含む)、気腫、ならびに他の薬物治療(特に、他の吸入薬物治療)の結果の気道の過活動の増悪が挙げられ得る。本発明はまた、急性、アラキジン酸、カタル性、クループ性(croupus)、慢性または結核性の気管支炎を含むがこれらに限定されない、あらゆる型または発生の気管支炎)の処置に適用可能である。本発明が適用可能であるさらなる炎症性または閉塞性の気道疾患としては、あらゆる型または発生の塵肺症(慢性であれ急性であれ、気道の閉塞を頻繁に伴い、粉塵の繰り返しの吸入により引き起こされる、炎症性の一般的に職業的な肺の疾患)(例えば、アルミニウム肺症、炭粉症、石綿沈着症、石粉症、チローシス(ptilosis)、鉄症、珪肺症、タバコ中毒症(tabacosis)および綿肺症を含む)が挙げられる。
特に好酸球活性化に関する、抗炎症活性に関して、本発明の化合物は、好酸球関連障害(例えば、好酸球増加症、特に、気道の好酸球関連障害(例えば、肺組織の病的好酸球浸潤が関与する)(気道および/または肺に影響を与える過好酸球増加症が挙げられる)、ならびに例えば、レフラー症候群(Loffler’s syndrome)、好酸球性肺炎、寄生生物性(特に、後生動物の)インフェステーション(熱帯性好酸球増加症を含む)、気管支肺アスペルギルス症、結節性多発性動脈炎(チャーグ-ストラウス症候群を含む)、好酸球性肉芽腫および薬物反応により引き起こされる気道に罹患する好酸球関連障害の結果として起こるかまたはこれらに付随する、気道の好酸球関連障害)の処置においてもまた有用である。
本発明の化合物はまた、皮膚の炎症状態またはアレルギー状態、例えば、乾癬、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、多形性紅斑、疱疹状皮膚炎、強皮症、白斑、過敏性血管炎、蕁麻疹、水疱性類天疱瘡、エリテマトーデス、全身性エリテマトーデス、尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡、腫瘍随伴性天疱瘡、後天性表皮水疱症、尋常性ざ瘡、および皮膚の他の炎症状態またはアレルギー状態の処置において有用である。
本発明の化合物はまた、他の疾患または状態、例えば、炎症成分を有する疾患または状態の処置、例えば、眼のアレルギー、結膜炎、乾性角結膜炎、および春季結膜炎などの目の疾患および状態、アレルギー性鼻炎を含む鼻に影響を与える疾患、ならびに自己免疫性血液学的障害(例えば、溶血性貧血、再生不良性貧血、赤芽球ろうおよび特発性血小板減少症)を含む、自己免疫反応が関与するかまたは自己免疫成分もしくは病因を有する炎症性疾患、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、多発性軟骨炎、強皮症、ウェゲナー肉芽腫症、皮膚筋炎、慢性活動性肝炎、重症筋無力症、スティーブン-ジョンソン症候群、特発性スプルー、自己免疫性炎症性腸疾患(例えば、潰瘍性結腸炎およびクローン病)、過敏性腸症候群、セリアック病、歯周炎、肺硝子膜症、腎疾患、糸球体疾患、アルコール性肝臓疾患、多発性硬化症、内分泌性眼障害、グレーブス病、サルコイドーシス、肺胞炎、慢性過敏性肺臓炎、多発性硬化症、原発性胆汁性肝硬変、ブドウ膜炎(前部および後部)、シェーグレン症候群、乾性角結膜炎および春季カタル、間質性肺線維症、乾癬性関節炎、全身性若年性特発性関節炎、クリオピリン関連周期性症候群、腎炎、血管炎、憩室炎、間質性膀胱炎、糸球体腎炎(例えば、特発性ネフローゼ症候群または微小変化型腎症(minal change nephropathy)を含むネフローゼ症候群を伴うものおよび伴わないもの)、慢性肉芽腫症、子宮内膜症、レプトスピラ症 腎疾患、緑内障、網膜疾患、加齢、頭痛、疼痛、複合性局所疼痛症候群、心臓肥大、筋肉消耗、異化障害、肥満症、胎児成長遅滞、高コレステロール血症(hyperchlolesterolemia)、心臓病、慢性心不全、中皮腫、無発汗性外胚葉性形成異常、ベーチェット病、色素失調症、パジェット病、膵臓炎、遺伝性周期熱症候群、喘息(アレルギー性および非アレルギー性、軽度、中等度、重度、気管支炎性、および運動により惹起)、急性肺傷害、急性呼吸促迫症候群、好酸球増加症、過敏症、アナフィラキシー、副鼻腔炎、眼のアレルギー、シリカにより誘発される疾患、COPD(損傷の低減、気道炎症、気管支過活動、再造形または疾患進行)、肺疾患、嚢胞性線維症、酸により誘発される肺傷害、肺高血圧症、多発性神経障害、白内障、全身性硬化症に関連する筋肉の炎症、封入体筋炎、重症筋無力症、甲状腺炎、アディソン病、扁平苔癬、1型糖尿病、または2型糖尿病、虫垂炎、アトピー性皮膚炎、喘息、アレルギー、眼瞼炎、細気管支炎、気管支炎、滑液包炎、子宮頚管炎、胆管炎、胆嚢炎、慢性移植片拒絶、大腸炎、結膜炎、クローン病、膀胱炎、涙腺炎、皮膚炎、皮膚筋炎、脳炎、心内膜炎、子宮内膜炎、腸炎、小腸結腸炎(enterocolitis)、外上顆炎、精巣上体炎、筋膜炎、結合組織炎、胃炎、胃腸炎、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病、肝炎、汗腺膿瘍、免疫グロブリンA腎症、間質性肺疾患、喉頭炎、乳腺炎、髄膜炎、脊髄炎 心筋炎、筋炎、腎炎、卵巣炎、精巣炎、骨炎、耳炎、膵臓炎、耳下腺炎、心膜炎、腹膜炎、咽頭炎、胸膜炎、静脈炎、肺臓炎、肺炎、多発性筋炎、直腸炎、前立腺炎、腎盂腎炎、鼻炎、卵管炎、静脈洞炎、口内炎、滑膜炎、腱炎、扁桃炎、潰瘍性結腸炎、ブドウ膜炎、膣炎、血管炎、あるいは外陰炎の処置のために使用することができる。
いくつかの実施形態において、本発明の方法に従って処置され得る炎症性疾患は、皮膚の疾患である。いくつかの実施形態において、皮膚の炎症性疾患は、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎(atompic dermatitis)、円形脱毛症、多形性紅斑、疱疹状皮膚炎、強皮症、白斑、過敏性血管炎、蕁麻疹、水疱性類天疱瘡、尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡、腫瘍随伴性天疱瘡、後天性表皮水疱症、および皮膚の他の炎症状態またはアレルギー状態から選択される。
一部の実施形態では、この発明の方法によって処置することができる炎症性疾患は、急性痛風および慢性痛風、慢性痛風性関節炎、乾癬、乾癬性関節炎、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、全身性若年性(jubenile)特発性関節炎(SJIA)、クリオピリン関連周期性症候群(CAPS)、ならびに変形性関節症から選択される。
一部の実施形態では、この発明の方法によって処置することができる炎症性疾患は、TH17媒介性疾患である。一部の実施形態では、TH17媒介性疾患は、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、および炎症性腸疾患(クローン病または潰瘍性結腸炎を含む)から選択される。
一部の実施形態では、この発明の方法によって処置することができる炎症性疾患は、シェーグレン症候群、アレルギー性障害、変形性関節症、眼のアレルギー、結膜炎、乾性角結膜炎および春季結膜炎などの目の状態、ならびにアレルギー性鼻炎などの鼻に影響を与える疾患から選択される。
本発明の方法に従って処置され得る心臓血管疾患としては、再狭窄、心臓肥大、アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、虚血性発作、うっ血性心不全、狭心症、血管形成術後の再閉塞、血管形成術後の再狭窄、大動脈冠状動脈バイパス後の再閉塞、大動脈冠状動脈バイパス後の再狭窄、脳卒中、一過性虚血、末梢動脈閉塞性障害、肺動脈塞栓症、および深部静脈血栓症が挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態において、本発明の方法に従って処置され得る神経変性疾患としては、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、脳虚血、ならびに外傷、グルタミン酸神経毒性、低酸素症により引き起こされる神経変性疾患、てんかん、糖尿病の処置、代謝症候群、肥満症、器官移植および移植片対宿主病が挙げられるが、これらに限定されない。
IRAK4機能の損失は、アルツハイマー病のインビボマウスモデルにおいて、Aβレベルの低下をもたらし、そして加齢マウスにおいて、減少したミクログリオーシス(microgliosis)およびアストログリオーシス(astrogliosis)に関連付けられた。成体マウス脳から単離されたミクログリアの分析は、ミクログリアの表現型の変化に関連する遺伝子発現の変更されたパターンを明らかにし、これらの表現型は、ミクログリアの表現型を支配するIRF転写因子の発現に関連付けられている。さらに、IRAK4機能の損失はまた、アミロイドクリアランス機構(インスリン分解酵素の発現の上昇を含む)を促進した。最後に、IRAK機能の遮断は、嗅覚挙動を回復させた(Cameron et al.”Loss of Interleukin Receptor-Associated Kinase 4 Signaling Suppresses Amyloid Pathology and Alters Microglial Phenotype in a Mouse Model of Alzheimer’s Disease”Journal of Neuroscience(2012)32(43),15112-15123。
いくつかの実施形態において、本発明は、アルツハイマー病を処置し、予防し、またはその重篤度を低下させる方法を提供し、この方法は、その必要がある患者に、式Iの化合物またはその薬学的に受容可能な塩もしくは組成物を投与する工程を包含する。
いくつかの実施形態において、本発明は、移植に関連して一般的に生じる疾患または状態を処置する方法を提供する。いくつかの実施形態において、この移植に関連して一般的に生じる疾患または状態は、器官移植、器官移植片拒絶、および移植片対宿主病から選択される。
いくつかの実施形態において、本発明は、代謝異常を処置する方法を提供する。いくつかの実施形態において、この代謝異常は、1型糖尿病、2型糖尿病、代謝症候群、および肥満症から選択される。
さらに、本発明は、本明細書の定義による化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩、または水和物もしくは溶媒和物の、増殖性疾患、炎症性疾患、閉塞性呼吸疾患(obstructive respiratory disease)、心臓血管疾患、代謝異常、神経学的疾患、神経変性疾患、ウイルス性疾患、または移植に関連して一般的に生じる障害の処置のための医薬の調製のための使用を提供する。
併用療法
処置される特定の状態、または疾患に依存して、その状態を処置するために通常投与されるさらなる治療剤を、この発明の化合物および組成物と組み合わせて投与することができる。本明細書において使用する場合、特定の疾患、または状態を処置するために通常投与されるさらなる治療剤は、「処置される疾患、または状態のために適切である」として公知である。
いくつかの実施形態において、本発明は、開示される疾患または状態を処置する方法を提供し、この方法は、その必要がある患者に、有効量の本明細書中に開示される化合物またはその薬学的に受容可能な塩を投与する工程、および有効量の1つまたはそれより多くのさらなる治療剤(例えば、本明細書中に記載されるもの)を、同時にかまたは逐次に共投与する工程を包含する。いくつかの実施形態において、この方法は、1つのさらなる治療剤を共投与する工程を包含する。いくつかの実施形態において、この方法は、さらなる治療剤を共投与する工程を包含する。いくつかの実施形態において、開示される化合物とさらなる治療剤または薬剤との組み合わせは、相乗的に作用する。
この発明の組み合わせが組み合わされてもよい薬剤の例として、限定されないが:アルツハイマー病の処置剤、例えば、Aricept(登録商標)およびExcelon(登録商標);HIVの処置剤、例えば、リトナビル;パーキンソン病の処置剤、例えば、L-DOPA/カルビドパ、エンタカポン、ロピニロール(ropinrole)、プラミペキソール、ブロモクリプチン、ペルゴリド、トリヘキシフェニジル(trihexephendyl)、およびアマンタジン;ベータインターフェロン(例えば、Avonex(登録商標)およびRebif(登録商標))、Copaxone(登録商標)、およびミトキサントロンなどの、多発性硬化症(MS)を処置するための薬剤;喘息の処置剤、例えば、アルブテロールおよびSingulair(登録商標);統合失調症を処置するための薬剤、例えば、ジプレキサ、リスパダール、セロクエル、およびハロペリドール;抗炎症剤、例えば、コルチコステロイド、TNF遮断薬、IL-1 RA、アザチオプリン、シクロホスファミド、およびスルファサラジン;免疫調節剤および免疫抑制剤、例えば、シクロスポリン、タクロリムス、ラパマイシン、ミコフェノール酸モフェチル、インターフェロン、コルチコステロイド、シクロホスファミド(cyclophophamide)、アザチオプリン、およびスルファサラジン;神経栄養因子、例えば、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤、MAO阻害剤、インターフェロン、抗痙攣薬、イオンチャネル遮断薬、リルゾール、および抗パーキンソン病剤(anti-Parkinsonian agent);心臓血管疾患を処置するための薬剤、例えば、ベータ遮断薬、ACE阻害剤、利尿薬、ニトレート、カルシウムチャネル遮断薬、およびスタチン;肝臓疾患を処置するための薬剤、例えば、コルチコステロイド、コレスチラミン、インターフェロン、および抗ウイルス剤;血液障害を処置するための薬剤、例えば、コルチコステロイド、抗白血病剤、および増殖因子;薬物動態を延長または改善する薬剤、例えば、シトクロムP450阻害剤(すなわち、代謝分解の阻害剤)およびCYP3A4阻害剤(例えば、ケトコナゾール(ketokenozole)およびリトナビル)、ならびに免疫不全障害を処置するための薬剤、例えば、ガンマグロブリンが挙げられる。
これらの追加の薬剤は、提供される併用療法とは別に、複数投薬レジメンの一部として投与されてもよい。あるいは、これらの薬剤は、この発明の化合物と一緒に単一組成物として混合された、単一剤形の一部であってもよい。複数投薬レジメンの一部として投与される場合、2つの活性な薬剤は、同時に、逐次的にまたは互いからある期間以内に、通常、互いから5時間以内に与えられてもよい。
本明細書において使用する場合、「組み合わせ」、「組み合わせた」という用語、および関連する用語は、この発明による治療剤の同時または逐次的な投与を指す。例えば、本発明の組み合わせは、別の治療剤と、別々の単位剤形中で同時または逐次的に、または単一の単位剤形中で一緒に投与されてもよい。
この発明の組成物中に存在するさらなる治療剤の量は、その治療剤を唯一の活性な薬剤として含む組成物中で通常投与される量以下である。好ましくは、本開示の組成物中のさらなる治療剤の量は、その薬剤を唯一の治療上活性な薬剤として含む組成物中に通常存在する量の約50%から100%の範囲である。
1つまたはそれより多くの他の治療剤は、本発明の化合物または組成物とは別に、複数投薬量レジメンの一部として、投与され得る。あるいは、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、本発明の化合物と一緒に単一の組成物中に混合された、単一の剤形の一部であり得る。複数投薬量レジメンとして投与される場合、1つまたはそれより多くの他の治療剤、および本発明の化合物または組成物は、同時に、順番に、または互いからある期間以内に、例えば、互いから1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、12時間、13時間、14時間、15時間、16時間、17時間、18時間、18時間、20時間、21時間、22時間、23時間、もしくは24時間以内に、投与され得る。いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤、および本発明の化合物または組成物は、24時間より長く離した時間以内に、複数投薬量レジメンとして投与される。
一実施形態では、本発明は、式Iの化合物および1種または複数のさらなる治療剤を含む組成物を提供する。治療剤は、式Iの化合物と一緒に投与することができるか、または式Iの化合物の投与前もしくは投与後に投与することができる。好適な治療剤は、以下にさらに詳細に記載される。ある特定の実施形態では、式Iの化合物は、治療剤の5分前、10分前、15分前、30分前、1時間前、2時間前、3時間前、4時間前、5時間前、6時間前、7時間前、8時間前、9時間前、10時間前、11時間前、12時間前、13時間前、14時間前、15時間前、16時間前、17時間前、または18時間前までに投与することができる。他の実施形態では、式Iの化合物は、治療剤の最大5分後、10分後、15分後、30分後、1時間後、2時間後、3時間後、4時間後、5時間後、6時間後、7時間後、8時間後、9時間後、10時間後、11時間後、12時間後、13時間後、14時間後、15時間後、16時間後、17時間後、または18時間後に投与することができる。
別の実施形態では、本発明は、炎症性の疾患、障害または状態を、それを必要とする患者に、式Iの化合物および1種または複数のさらなる治療剤を投与することによって処置する方法を提供する。このようなさらなる治療剤は、小分子または組換え生物学的薬剤であってもよく、例えば、アセトアミノフェン、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)(例えば、アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、エトドラク(Lodine(登録商標))およびセレコキシブ)、コルヒチン(Colcrys(登録商標))、コルチコステロイド(例えば、プレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、およびヒドロコルチゾンなど)、プロベネシド、アロプリノール、フェブキソスタット(febuxostat)(Uloric(登録商標))、スルファサラジン(Azulfidine(登録商標))、抗マラリア薬(例えば、ヒドロキシクロロキン(Plaquenil(登録商標))およびクロロキン(Aralen(登録商標)))、メトトレキサート(Rheumatrex(登録商標))、金塩(例えば、金チオグルコース(Solganal(登録商標))、チオリンゴ酸金(Myochrysine(登録商標))およびオーラノフィン(Ridaura(登録商標)))、D-ペニシラミン(Depen(登録商標)またはCuprimine(登録商標))、アザチオプリン(Imuran(登録商標))、シクロホスファミド(Cytoxan(登録商標))、クロラムブシル(Leukeran(登録商標))、シクロスポリン(Sandimmune(登録商標))、レフルノミド(Arava(登録商標))および「抗-TNF」剤(例えば、エタネルセプト(Enbrel(登録商標))、インフリキシマブ(Remicade(登録商標))、ゴリムマブ(Simponi(登録商標))、セルトリズマブペゴール(Cimzia(登録商標))およびアダリムマブ(Humira(登録商標)))、「抗IL-1」剤(例えば、アナキンラ(Kineret(登録商標))およびリロナセプト(Arcalyst(登録商標)))、カナキヌマブ(canakinumab)(Ilaris(登録商標))、抗Jak阻害剤(例えば、トファシチニブ)、抗体(例えば、リツキシマブ(Rituxan(登録商標)))、「抗T細胞」剤(例えば、アバタセプト(Orencia(登録商標)))、「抗IL-6」剤(例えば、トシリズマブ(Actemra(登録商標)))、ジクロフェナク、コルチゾン、ヒアルロン酸(Synvisc(登録商標)またはHyalgan(登録商標))、モノクローナル抗体(例えば、タネズマブ)、抗凝固薬(例えば、ヘパリン(Calcinparine(登録商標)またはLiquaemin(登録商標))およびワルファリン(Coumadin(登録商標)))、下痢止め薬(例えば、ジフェノキシレート(Lomotil(登録商標))およびロペラミド(Imodium(登録商標)))、胆汁酸結合剤(例えば、コレスチラミン)、アロセトロン(Lotronex(登録商標))、ルビプロストン(Amitiza(登録商標))、緩下薬(例えば、マグネシアミルク、ポリエチレングリコール(MiraLax(登録商標))、Dulcolax(登録商標)、Correctol(登録商標)およびSenokot(登録商標))、抗コリン作用薬もしくは鎮痙薬(例えば、ジシクロミン(Bentyl(登録商標)))、Singulair(登録商標)、ベータ-2アゴニスト(例えば、アルブテロール(Ventolin(登録商標)HFA、Proventil(登録商標)HFA)、レバルブテロール(Xopenex(登録商標))、メタプロテレノール(Alupent(登録商標))、酢酸ピルブテロール(Maxair(登録商標))、硫酸テルブタリン(Brethaire(登録商標))、キシナホ酸サルメテロール(Serevent(登録商標))およびフォルモテロール(Foradil(登録商標)))、抗コリン作用剤(例えば、臭化イプラトロピウム(Atrovent(登録商標))およびチオトロピウム(Spiriva(登録商標)))、吸入用コルチコステロイド(例えば、ジプロピオン酸ベクロメタゾン(Beclovent(登録商標)、Qvar(登録商標)、およびVanceril(登録商標))、トリアムシノロンアセトニド(Azmacort(登録商標))、モメタゾン(Asthmanex(登録商標))、ブデソニド(Pulmocort(登録商標))、ならびにフルニソリド(Aerobid(登録商標)))、Afviar(登録商標)、Symbicort(登録商標)、Dulera(登録商標)、クロモリンナトリウム(Intal(登録商標))、メチルキサンチン(例えば、テオフィリン(Theo-Dur(登録商標)、Theolair(登録商標)、Slo-bid(登録商標)、Uniphyl(登録商標)、Theo-24(登録商標))およびアミノフィリン)、IgE抗体(例えば、オマリズマブ(Xolair(登録商標)))、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(例えば、ジドブジン(Retrovir(登録商標))、アバカビル(Ziagen(登録商標))、アバカビル/ラミブジン(Epzicom(登録商標))、アバカビル/ラミブジン/ジドブジン(Trizivir(登録商標))、ジダノシン(Videx(登録商標))、エムトリシタビン(Emtriva(登録商標))、ラミブジン(Epivir(登録商標))、ラミブジン/ジドブジン(Combivir(登録商標))、スタブジン(Zerit(登録商標))、およびザルシタビン(Hivid(登録商標)))、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(例えば、デラビルジン(Rescriptor(登録商標))、エファビレンツ(Sustiva(登録商標))、ネビラピン(nevairapine)(Viramune(登録商標))およびエトラビリン(Intelence(登録商標)))、ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(例えば、テノホビル(Viread(登録商標)))、プロテアーゼ阻害剤(例えば、アンプレナビル(Agenerase(登録商標))、アタザナビル(Reyataz(登録商標))、ダルナビル(Prezista(登録商標))、ホスアンプレナビル(Lexiva(登録商標))、インジナビル(Crixivan(登録商標))、ロピナビルおよびリトナビル(Kaletra(登録商標))、ネルフィナビル(Viracept(登録商標))、リトナビル(Norvir(登録商標))、サキナビル(Fortovase(登録商標)またはInvirase(登録商標))、ならびにチプラナビル(Aptivus(登録商標)))、侵入阻害剤(例えば、エンフビルチド(Fuzeon(登録商標))およびマラビロク(Selzentry(登録商標)))、インテグラーゼ阻害剤(例えば、ラルテグラビル(Isentress(登録商標))、ドキソルビシン(Hydrodaunorubicin(登録商標))、ビンクリスチン(Oncovin(登録商標))、ボルテゾミブ(Velcade(登録商標))、およびデキサメタゾン(Decadron(登録商標))の、レナリドミド(Revlimid(登録商標))と組み合わせたもの)、またはこれらの任意の組み合わせ(複数可)が挙げられる。
別の実施形態において、本発明は、痛風を処置する方法を提供し、この方法は、その必要がある患者に、式Iの化合物、ならびに非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)(例えば、アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、エトドラク(Lodine(登録商標))およびセレコキシブ)、コルヒチン(Colcrys(登録商標))、コルチコステロイド(例えば、プレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、およびヒドロコルチゾンなど)、プロベネシド、アロプリノール、フェブキソスタット(Uloric(登録商標))から選択される1つまたはそれより多くのさらなる治療剤を投与する工程を包含する。
別の実施形態では、本発明は、関節リウマチを処置する方法であって、それを必要とする患者に、式Iの化合物ならびに非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)(例えば、アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、エトドラク(Lodine(登録商標))およびセレコキシブ)、コルチコステロイド(例えば、プレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、およびヒドロコルチゾンなど)、スルファサラジン(Azulfidine(登録商標))、抗マラリア薬(例えば、ヒドロキシクロロキン(Plaquenil(登録商標))およびクロロキン(Aralen(登録商標)))、メトトレキサート(Rheumatrex(登録商標))、金塩(例えば、金チオグルコース(Solganal(登録商標))、チオリンゴ酸金(Myochrysine(登録商標))およびオーラノフィン(Ridaura(登録商標)))、D-ペニシラミン(Depen(登録商標)またはCuprimine(登録商標))、アザチオプリン(Imuran(登録商標))、シクロホスファミド(Cytoxan(登録商標))、クロラムブシル(Leukeran(登録商標))、シクロスポリン(Sandimmune(登録商標))、レフルノミド(Arava(登録商標))および「抗TNF」剤(例えば、エタネルセプト(Enbrel(登録商標))、インフリキシマブ(Remicade(登録商標))、ゴリムマブ(Simponi(登録商標))、セルトリズマブペゴール(Cimzia(登録商標))およびアダリムマブ(Humira(登録商標)))、「抗IL-1」剤(例えば、アナキンラ(Kineret(登録商標))およびリロナセプト(Arcalyst(登録商標)))、抗体(例えば、リツキシマブ(Rituxan(登録商標)))、「抗T細胞」剤(例えば、アバタセプト(Orencia(登録商標)))および「抗IL-6」剤(例えば、トシリズマブ(Actemra(登録商標)))から選択される1種または複数のさらなる治療剤を投与する工程を含む、方法を提供する。
一部の実施形態では、本発明は、変形性関節症を処置する方法であって、それを必要とする患者に、式Iの化合物ならびにアセトアミノフェン、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)(例えば、アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、エトドラク(Lodine(登録商標))およびセレコキシブ)、ジクロフェナク、コルチゾン、ヒアルロン酸(Synvisc(登録商標)またはHyalgan(登録商標))およびモノクローナル抗体(例えば、タネズマブ)から選択される1種または複数のさらなる治療剤を投与する工程を含む、方法を提供する。
一部の実施形態では、本発明は、狼瘡を処置する方法であって、それを必要とする患者に、式Iの化合物ならびにアセトアミノフェン、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)(例えば、アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、エトドラク(Lodine(登録商標))およびセレコキシブ)、コルチコステロイド(例えば、プレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、およびヒドロコルチゾンなど)、抗マラリア薬(例えば、ヒドロキシクロロキン(Plaquenil(登録商標))およびクロロキン(Aralen(登録商標)))、シクロホスファミド(Cytoxan(登録商標))、メトトレキサート(Rheumatrex(登録商標))、アザチオプリン(Imuran(登録商標))および抗凝固薬(例えば、ヘパリン(Calcinparine(登録商標)またはLiquaemin(登録商標))およびワルファリン(Coumadin(登録商標)))から選択される1種または複数のさらなる治療剤を投与する工程を含む、方法を提供する。
一部の実施形態では、本発明は、炎症性腸疾患を処置する方法であって、それを必要とする患者に、式Iの化合物ならびにメサラミン(Asacol(登録商標))スルファサラジン(Azulfidine(登録商標))、下痢止め薬(例えば、ジフェノキシレート(Lomotil(登録商標))およびロペラミド(Imodium(登録商標)))、胆汁酸結合剤(例えば、コレスチラミン、アロセトロン(Lotronex(登録商標))、ルビプロストン(Amitiza(登録商標)))、緩下薬(例えば、マグネシアミルク、ポリエチレングリコール(MiraLax(登録商標))、Dulcolax(登録商標)、Correctol(登録商標)およびSenokot(登録商標))および抗コリン作用薬または鎮痙薬(例えば、ジシクロミン(Bentyl(登録商標))、抗TNF治療薬、ステロイド、および抗生物質(例えば、Flagylまたはシプロフロキサシン)から選択される1種または複数のさらなる治療剤を投与する工程を含む、方法を提供する。
一部の実施形態では、本発明は、喘息を処置する方法であって、それを必要とする患者に、式Iの化合物ならびにSingulair(登録商標)、ベータ-2アゴニスト(例えば、アルブテロール(Ventolin(登録商標)HFA、Proventil(登録商標)HFA)、レバルブテロール(Xopenex(登録商標))、メタプロテレノール(Alupent(登録商標))、酢酸ピルブテロール(Maxair(登録商標))、硫酸テルブタリン(Brethaire(登録商標))、キシナホ酸サルメテロール(Serevent(登録商標))およびフォルモテロール(Foradil(登録商標)))、抗コリン作用剤(例えば、臭化イプラトロピウム(Atrovent(登録商標))およびチオトロピウム(Spiriva(登録商標)))、吸入用コルチコステロイド(例えば、プレドニゾン、プレドニゾロン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン(Beclovent(登録商標)、Qvar(登録商標)、およびVanceril(登録商標))、トリアムシノロンアセトニド(Azmacort(登録商標))、モメタゾン(Asthmanex(登録商標))、ブデソニド(Pulmocort(登録商標))、フルニソリド(Aerobid(登録商標))、Afviar(登録商標)、Symbicort(登録商標)、およびDulera(登録商標))、クロモリンナトリウム(Intal(登録商標))、メチルキサンチン(例えば、テオフィリン(Theo-Dur(登録商標)、Theolair(登録商標)、Slo-bid(登録商標)、Uniphyl(登録商標)、Theo-24(登録商標))およびアミノフィリン)、およびIgE抗体(例えば、オマリズマブ(Xolair(登録商標)))から選択される1種または複数のさらなる治療剤を投与する工程を含む、方法を提供する。
一部の実施形態では、本発明は、COPDを処置する方法であって、それを必要とする患者に、式Iの化合物ならびにベータ-2アゴニスト(例えば、アルブテロール(Ventolin(登録商標)HFA、Proventil(登録商標)HFA)、レバルブテロール(Xopenex(登録商標))、メタプロテレノール(Alupent(登録商標))、酢酸ピルブテロール(Maxair(登録商標))、硫酸テルブタリン(Brethaire(登録商標))、キシナホ酸サルメテロール(Serevent(登録商標))およびフォルモテロール(Foradil(登録商標)))、抗コリン作用剤(例えば、臭化イプラトロピウム(Atrovent(登録商標))およびチオトロピウム(Spiriva(登録商標)))、メチルキサンチン(例えば、テオフィリン(Theo-Dur(登録商標)、Theolair(登録商標)、Slo-bid(登録商標)、Uniphyl(登録商標)、Theo-24(登録商標))およびアミノフィリン)、吸入用コルチコステロイド(例えば、プレドニゾン、プレドニゾロン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン(Beclovent(登録商標)、Qvar(登録商標)、およびVanceril(登録商標))、トリアムシノロンアセトニド(Azmacort(登録商標))、モメタゾン(Asthmanex(登録商標))、ブデソニド(Pulmocort(登録商標))、フルニソリド(Aerobid(登録商標))、Afviar(登録商標)、Symbicort(登録商標)、およびDulera(登録商標))から選択される1種または複数のさらなる治療剤を投与する工程を含む、方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、HIVを処置する方法を提供し、この方法は、その必要がある患者に、式Iの化合物、ならびにヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(例えば、ジドブジン(Retrovir(登録商標))、アバカビル(Ziagen(登録商標))、アバカビル/ラミブジン(Epzicom(登録商標))、アバカビル/ラミブジン/ジドブジン(Trizivir(登録商標))、ジダノシン(Videx(登録商標))、エムトリシタビン(Emtriva(登録商標))、ラミブジン(Epivir(登録商標))、ラミブジン/ジドブジン(Combivir(登録商標))、スタブジン(Zerit(登録商標))、およびザルシタビン(Hivid(登録商標)))、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(例えば、デラビルジン(Rescriptor(登録商標))、エファビレンツ(Sustiva(登録商標))、ネビラピン(nevairapine)(Viramune(登録商標))およびエトラビリン(Intelence(登録商標)))、ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(例えば、テノホビル(Viread(登録商標)))、プロテアーゼ阻害剤(例えば、アンプレナビル(Agenerase(登録商標))、アタザナビル(Reyataz(登録商標))、ダルナビル(Prezista(登録商標))、ホスアンプレナビル(Lexiva(登録商標))、インジナビル(Crixivan(登録商標))、ロピナビルおよびリトナビル(Kaletra(登録商標))、ネルフィナビル(Viracept(登録商標))、リトナビル(Norvir(登録商標))、サキナビル(Fortovase(登録商標)またはInvirase(登録商標))、ならびにチプラナビル(Aptivus(登録商標)))、侵入阻害剤(例えば、エンフビルチド(Fuzeon(登録商標))およびマラビロク(Selzentry(登録商標)))、インテグラーゼ阻害剤(例えば、ラルテグラビル(Isentress(登録商標))、およびこれらの組み合わせから選択される1つまたはそれより多くのさらなる治療剤を投与する工程を包含する。
別の実施形態では、本発明は、血液学的悪性疾患を処置する方法であって、それを必要とする患者に、式Iの化合物ならびにリツキシマブ(Rituxan(登録商標))、シクロホスファミド(Cytoxan(登録商標))、ドキソルビシン(Hydrodaunorubicin(登録商標))、ビンクリスチン(Oncovin(登録商標))、プレドニゾン、ヘッジホッグシグナル伝達阻害剤、BTK阻害剤、JAK/汎JAK阻害剤、TYK2阻害剤、PI3K阻害剤、SYK阻害剤、およびこれらの組み合わせから選択される1種または複数のさらなる治療剤を投与する工程を含む、方法を提供する。
別の実施形態では、本発明は、固形腫瘍を処置する方法であって、それを必要とする患者に、式Iの化合物ならびにリツキシマブ(Rituxan(登録商標))、シクロホスファミド(Cytoxan(登録商標))、ドキソルビシン(Hydrodaunorubicin(登録商標))、ビンクリスチン(Oncovin(登録商標))、プレドニゾン、ヘッジホッグシグナル伝達阻害剤、BTK阻害剤、JAK/汎JAK阻害剤、TYK2阻害剤、PI3K阻害剤、SYK阻害剤、およびこれらの組み合わせから選択される1種または複数のさらなる治療剤を投与する工程を含む、方法を提供する。
別の実施形態では、本発明は、血液学的悪性疾患を処置する方法であって、それを必要とする患者に、式Iの化合物およびヘッジホッグ(Hh)シグナル伝達経路阻害剤を投与する工程を含む、方法を提供する。一部の実施形態では、血液学的悪性疾患は、DLBCL(Ramirez et al”Defining causative factors contributing in the activation of hedgehog signaling in diffuse large B-cell lymphoma”Leuk.Res.(2012)、7月17日にオンラインで公開され、参照によりその全体として本明細書に組み込まれる)である。
別の実施形態では、本発明は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)を処置する方法であって、それを必要とする患者に、式Iの化合物ならびにリツキシマブ(Rituxan(登録商標))、シクロホスファミド(Cytoxan(登録商標))、ドキソルビシン(Hydrodaunorubicin(登録商標))、ビンクリスチン(Oncovin(登録商標))、プレドニゾン、ヘッジホッグシグナル伝達阻害剤、およびこれらの組み合わせから選択される1種または複数のさらなる治療剤を投与する工程を含む、方法を提供する。
別の実施形態では、本発明は、多発性骨髄腫を処置する方法であって、それを必要とする患者に、式Iの化合物ならびにボルテゾミブ(Velcade(登録商標))、およびデキサメタゾン(Decadron(登録商標))、ヘッジホッグシグナル伝達阻害剤、BTK阻害剤、JAK/汎JAK阻害剤、TYK2阻害剤、PI3K阻害剤、SYK阻害剤の、レナリドミド(Revlimid(登録商標))と組み合わせたものから選択される1種または複数のさらなる治療剤を投与する工程を含む、方法を提供する。
別の実施形態において、本発明は、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症を処置する方法を提供し、この方法は、その必要がある患者に、式Iの化合物、ならびにクロラムブシル(Leukeran(登録商標))、シクロホスファミド(Cytoxan(登録商標)、Neosar(登録商標))、フルダラビン(Fludara(登録商標))、クラドリビン(Leustatin(登録商標))、リツキシマブ(Rituxan(登録商標))、ヘッジホッグシグナル伝達阻害剤、BTK阻害剤、JAK/pan-JAK阻害剤、TYK2阻害剤、PI3K阻害剤、およびSYK阻害剤から選択される1つまたはそれより多くのさらなる治療剤を投与する工程を包含する。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、ヘッジホッグ経路のアンタゴニストである。本発明において使用することができる承認を受けたヘッジホッグ経路阻害剤には、どちらも基底細胞癌の処置のための、ソニデジブ(Odomzo(登録商標)、Sun Pharmaceuticals);およびビスモデギブ(Erivedge(登録商標)、Genentech)が含まれる。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、ポリADPリボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤である。いくつかの実施形態において、PARP阻害剤は、オラパリブ(Lynparza(登録商標)、AstraZeneca);ルカパリブ(rucaparib)(Rubraca(登録商標)、Clovis Oncology);ニラパリブ(niraparib)(Zejula(登録商標)、Tesaro);タラゾパリブ(talazoparib)(MDV3800/BMN 673/LT00673、Medivation/Pfizer/Biomarin);ベリパリブ(veliparib)(ABT-888、AbbVie);およびBGB-290(BeiGene,Inc.)から選択される。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤である。いくつかの実施形態において、HDAC阻害剤は、ボリノスタット(Zolinza(登録商標)、Merck);ロミデプシン(Istodax(登録商標)、Celgene);パノビノスタット(Farydak(登録商標)、Novartis);ベリノスタット(belinostat)(Beleodaq(登録商標)、Spectrum Pharmaceuticals);エンチノスタット(SNDX-275、Syndax Pharmaceuticals)(NCT00866333);およびチダミド(chidamide)(Epidaza(登録商標)、HBI-8000、Chipscreen Biosciences、China)から選択される。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、CDK4/CDK6阻害剤などのCDK阻害剤である。いくつかの実施形態において、CDK 4/6阻害剤は、パルボシクリブ(Ibrance(登録商標)、Pfizer);リボシクリブ(ribociclib)(Kisqali(登録商標)、Novartis);アベマシクリブ(Ly2835219、Eli Lilly);およびトリラシクリブ(trilaciclib)(G1T28、G1 Therapeutics)から選択される。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、葉酸阻害剤である。本発明において有用な承認されている葉酸阻害剤には、ペメトレキセド(Alimta(登録商標)、Eli Lilly)が含まれる。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、CCケモカイン受容体4(CCR4)阻害剤である。本発明において有用となり得る、現在検討中のCCR4阻害剤には、モガムリズマブ(Poteligeo(登録商標)、協和発酵キリン、日本)が含まれる。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、イソクエン酸デヒドロゲナーゼ(IDH)阻害剤である。本発明において使用することができる、現在検討中のIDH阻害剤には、AG120(Celgene;NCT02677922);AG221(Celgene、NCT02677922;NCT02577406);BAY1436032(Bayer、NCT02746081);IDH305(Novartis、NCT02987010)が含まれる。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、アルギナーゼ阻害剤である。本発明において使用することができる現在検討中のアルギナーゼ阻害剤には、急性骨髄性白血病および骨髄異形成症候群(NCT02732184)および固形腫瘍(NCT02561234)に関して第1相臨床試験において現在検討中のAEB1102(ペグ化組換えアルギナーゼ、Aeglea Biotherapeutics);ならびにCB-1158(Calithera Biosciences)が含まれる。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、グルタミナーゼ阻害剤である。本発明において使用することができる現在検討中のグルタミナーゼ阻害剤には、CB-839(Calithera Biosciences)が含まれる。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、腫瘍抗原に結合する抗体、すなわち、腫瘍細胞の細胞表面に発現するタンパク質である。本発明において使用することができる、腫瘍抗原に結合する、承認を受けている抗体には、リツキシマブ(Rituxan(登録商標)、Genentech/BiogenIdec);オファツムマブ(抗CD20、Arzerra(登録商標)、GlaxoSmithKline);オビヌツズマブ(抗CD20、Gazyva(登録商標)、Genentech)、イブリツモマブ(抗CD20およびイットリウム-90、Zevalin(登録商標)、Spectrum Pharmaceuticals);ダラツムマブ(抗CD38、Darzalex(登録商標)、Janssen Biotech)、ジヌツキシマブ(抗糖脂質GD2、Unituxin(登録商標)、United Therapeutics);トラスツズマブ(抗HER2、Herceptin(登録商標)、Genentech);アド-トラスツズマブエムタンシン(抗HER2、エムタンシンに融合、Kadcyla(登録商標)、Genentech);およびペルツズマブ(抗HER2、Perjeta(登録商標)、Genentech);およびブレンツキシマブベドチン(抗CD30-薬物コンジュゲート、Adcetris(登録商標)、Seattle Genetics)が含まれる。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤はトポイソメラーゼ阻害剤である。本発明において有用な承認を受けているトポイソメラーゼ阻害剤には、イリノテカン(Onivyde(登録商標)、Merrimack Pharmaceuticals);トポテカン(Hycamtin(登録商標)、GlaxoSmithKline)が含まれる。本発明において使用することができる、現在検討中のトポイソメラーゼ阻害剤には、ピクサントロン(Pixuvri(登録商標)、CTI Biopharma)が含まれる。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、BCL-2などの抗アポトーシスタンパク質の阻害剤である。本発明において使用することができる、承認されている抗アポトーシス剤には、ベネトクラックス(Venclexta(登録商標)、AbbVie/Genentech);およびブリナツモマブ(Blincyto(登録商標)、Amgen)が含まれる。臨床試験を受けており、本発明において使用することができる、アポトーシスタンパク質を標的とする他の治療剤には、ナビトクラックス(ABT-263、Abbott)、BCL-2阻害剤(NCT02079740)が含まれる。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、アンドロゲン受容体阻害剤である。本発明において有用な承認されているアンドロゲン受容体阻害剤には、エンザルタミド(Xtandi(登録商標)、Astellas/Medivation)が含まれる。承認を受けているアンドロゲン合成の阻害剤には、アビラテロン(Zytiga(登録商標)、Centocor/Ortho);承認を受けている性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)受容体のアンタゴニスト(デガラリクス、Firmagon(登録商標)、Ferring Pharmaceuticals)が含まれる。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、エストロゲンの合成または活性を妨害する、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)である。本発明において有用な承認されているSERMには、ラロキシフェン(Evista(登録商標)、Eli Lilly)が含まれる。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は骨吸収の阻害剤である。骨吸収を阻害する承認を受けている治療剤は、デノスマブ(Xgeva(登録商標)、Amgen)(RANKLに結合し、破骨細胞、その前駆体および破骨細胞様巨細胞の表面に見出され、骨転移を伴う固形腫瘍における骨病理を媒介する、RANKLの受容体RANKへの結合を阻害する抗体である)である。骨吸収を阻害する、他の承認を受けている治療剤には、ゾレドロン酸(Zometa(登録商標)、Novartis)などの、ビスホスホネートが含まれる。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、2つの主要なp53抑制タンパク質であるMDMXとMDM2との間の相互作用の阻害剤である。本発明に使用することができる、現在検討中のp53抑制タンパク質の阻害剤には、MDMXおよびMDM2に等価に結合して、これらとp53との相互作用を撹乱するステープルペプチドである、ALRN-6924(Aileron)が含まれる。ALRN-6924は、AML、進行性骨髄異形成症候群(MDS)および末梢T細胞リンパ腫(PTCL)(NCT02909972;NCT02264613)の処置に関して、臨床試験において現在評価中である。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、トランスフォーミング成長因子-ベータ(TGF-ベータまたはTGFβ)の阻害剤である。本発明において使用することができる、現在検討中のTGF-ベータタンパク質の阻害剤には、乳房、肺、肝細胞、結腸直腸、膵臓、前立腺および腎がん(NCT02947165)を含めた、様々ながんの処置に関して外来診療所において現在試験されている抗TGF-ベータ抗体であるNIS793(Novartis)が含まれる。いくつかの実施形態において、TGF-ベータタンパク質の阻害剤は、黒色腫(NCT00923169);腎細胞癌(NCT00356460);および非小細胞肺がん(NCT02581787)について現在検討中の、フレソリムマブ(GC1008;Sanofi-Genzyme)である。さらに、いくつかの実施形態において、さらなる治療剤は、Connolly et al.(2012)Int’l J.Biological Sciences 8:964-978に記載されているものなどの、TGF-ベータ捕捉剤である。固形腫瘍の処置に関して、現在、臨床試験中の治療用化合物の1つは、二特異性抗PD-L1/TGFβ捕捉化合物(NCT02699515)である、M7824(Merck KgaA-以前のMSB0011459X);および(NCT02517398)である。M7824は、TGFβ7「捕捉剤」として機能する、ヒトTGF-ベータ受容体IIの細胞外ドメインに融合したPD-L1に対する、完全ヒトIgG1抗体からなる。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、グレムバツムマブベドチン-モノメチルオーリスタチンE(MMAE)(Celldex)(細胞毒性MMAEに連結している抗グリコタンパク質NMB(gpNMB)抗体(CR011))から選択される。gpNMBは、がん細胞が転移する能力に関連する複数の腫瘍タイプにより過剰発現されるタンパク質である。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、抗増殖性化合物である。このような抗増殖性化合物には、以下に限定されないが、アロマターゼ阻害剤;抗エストロゲン薬;トポイソメラーゼI阻害剤;トポイソメラーゼII阻害剤;微小管活性化合物;アルキル化化合物;ヒストンデアセチラーゼ阻害剤;細胞分化過程を誘発する化合物;シクロオキシゲナーゼ阻害剤;MMP阻害剤;mTOR阻害剤;抗新生物抗代謝拮抗物質;白金化合物;タンパク質または脂質キナーゼ活性を標的とする/低下させる化合物、およびさらには抗血管新生化合物;タンパク質または脂質ホスファターゼを標的とする、その活性を低下させるまたは阻害する化合物;ゴナドレリンアゴニスト;抗アンドロゲン薬;メチオニンアミノペプチダーゼ阻害剤;マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤;ビスホスホネート;生物学的応答調節剤;抗増殖抗体;ヘパラナーゼ阻害剤;Ras発がんアイソフォームの阻害剤;テロメラーゼ阻害剤;プロテアソーム阻害剤;血液悪性疾患の処置に使用される化合物;Flt-3を標的とする、その活性を低下させるまたは阻害する化合物;Hsp90阻害剤(17-AAG(17-アリルアミノゲルダナマイシン、NSC330507)、17-DMAG(17-ジメチルアミノエチルアミノ-17-デメトキシ-ゲルダナマイシン、NSC707545)、IPI-504、CNF1010、CNF2024、CNF1010(Conforma Therapeuticsから)など);テモゾロミド(Temodal(登録商標));キネシンスピンドルタンパク質阻害剤(GlaxoSmithKlineからのSB715992もしくはSB743921、またはCombinatoRxからのペンタミジン/クロルプロマジンなど);MEK阻害剤(Array BioPharmaからのARRY142886、AstraZenecaからのAZd6244、PfizerからのPD181461およびロイコボリンなど)が含まれる。
いくつかの実施形態において、本発明は、アルツハイマー病を処置する方法を提供し、この方法は、その必要がある患者に、式Iの化合物、ならびにドネペジル(Aricept(登録商標))、リバスチグミン(Excelon(登録商標))、ガランタミン(Razadyne(登録商標))、タクリン(Cognex(登録商標))、およびメマンチン(Namenda(登録商標))から選択される1つまたはそれより多くのさらなる治療剤を投与する工程を包含する。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、細胞分裂に必須である微小管の破壊を引き起こす、タキサン化合物である。いくつかの実施形態において、タキサン化合物は、パクリタキセル(Taxol(登録商標)、Bristol-Myers Squibb)、ドセタキセル(Taxotere(登録商標)、Sanofi-Aventis;Docefrez(登録商標)、Sun Pharmaceutical)、アルブミン結合パクリタキセル(Abraxane(登録商標);Abraxis/Celgene)、カバジタキセル(Jevtana(登録商標)、Sanofi-Aventis)、およびSID530(SK Chemicals,Co.)(NCT00931008)から選択される。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、ヌクレオシド阻害剤、または正常なDNA合成、タンパク質合成、細胞複製を妨害するか、もしくは急速に増殖する細胞を他の方法で阻害する、治療剤である。
いくつかの実施形態において、ヌクレオシド阻害剤は、トラベクテジン(グアニジンアルキル化剤、Yondelis(登録商標)、Janssen Oncology)、メクロレタミン(アルキル化剤、Valchlor(登録商標)、Aktelion Pharmaceuticals);ビンクリスチン(Oncovin(登録商標)、Eli Lilly;Vincasar(登録商標)、Teva Pharmaceuticals;Marqibo(登録商標)、Talon Therapeutics);テモゾロミド(アルキル化剤である5-(3-メチルトリアゼン-1-イル)-イミダゾール-4-カルボキサミド(MTIC)に対するプロドラッグ、Temodar(登録商標)、Merck);シタラビン注射剤(ara-C、代謝拮抗性シチジンアナログ、Pfizer);ロムスチン(アルキル化剤、CeeNU(登録商標)、Bristol-Myers Squibb;Gleostine(登録商標)、NextSource Biotechnology);アザシチジン(シチジンのピリミジンヌクレオシドアナログ、Vidaza(登録商標)、Celgene);オマセタキシンメペスクシネート(セファロタキシンエステル)(タンパク質合成阻害剤、Synribo(登録商標);Teva Pharmaceuticals);アスパラギナーゼErwinia chrysanthemi(アスパラギンを枯渇する酵素、Elspar(登録商標)、Lundbeck;Erwinaze(登録商標)、EUSA Pharma);エリブリンメシレート(微小管阻害剤、チューブリンをベースとする抗有糸分裂剤、Halaven(登録商標)、エーザイ);カバジタキセル(微小管阻害剤、チューブリンをベースとする抗有糸分裂剤、Jevtana(登録商標)、Sanofi-Aventis);カパセトリン(チミジル酸シンターゼ阻害剤、Xeloda(登録商標)、Genentech);ベンダムスチン(二官能性メクロレタミン誘導体、鎖間DNA架橋を形成すると考えられる、Treanda(登録商標)、Cephalon/Teva);イキサベピロン(エポチロンBの半合成アナログ、微小管阻害剤、チューブリンをベースとする抗有糸分裂剤、Ixempra(登録商標)、Bristol-Myers Squibb);ネララビン(デオキシグアノシンアナログのプロドラッグ、ヌクレオシド代謝阻害剤、Arranon(登録商標)、Novartis);クロファラビン(リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤のプロドラッグ、デオキシシチジンの競合阻害剤、Clolar(登録商標)、Sanofi-Aventis);ならびにトリフリジンおよびチピラシル(チミジンをベースとするヌクレオシドアナログおよびチミジンホスホリラーゼ阻害剤、Lonsurf(登録商標)、Taiho Oncology)から選択される。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、キナーゼ阻害剤またはVEGF-Rアンタゴニストである。本発明において有用な、承認を受けたVEGF阻害剤およびキナーゼ阻害剤には、ベバシズマブ(Avastin(登録商標)、Genentech/Roche)(抗VEGFモノクローナル抗体);ラムシルマブ(Cyramza(登録商標)、Eli Lilly)(抗VEGFR-2抗体)およびziv-アフリベルセプト(VEGF捕捉剤としても公知)(Zaltrap(登録商標);Regeneron/Sanofi)が含まれる。VEGFR阻害剤(レゴラフェニブ(Stivarga(登録商標)、Bayer);バンデタニブ(Caprelsa(登録商標)、AstraZeneca);アキシチニブ(Inlyta(登録商標)、Pfizer);およびレンバチニブ(Lenvima(登録商標)、Eisai)など);Raf阻害剤(ソラフェニブ(Nexavar(登録商標)、Bayer AGおよびOnyx);ダブラフェニブ(Tafinlar(登録商標)、Novartis);およびベムラフェニブ(Zelboraf(登録商標)、Genentech/Roche)など);MEK阻害剤(コビメタニブ(cobimetanib)(Cotellic(登録商標)、Exelexis/Genentech/Roche);トラメチニブ(Mekinist(登録商標)、Novartis)など);Bcr-Ablチロシンキナーゼ阻害剤(イマチニブ(Gleevec(登録商標)、Novartis);ニロチニブ(Tasigna(登録商標)、Novartis);ダサチニブ(Sprycel(登録商標)、BristolMyersSquibb);ボスチニブ(Bosulif(登録商標)、Pfizer);およびポナチニブ(Inclusig(登録商標)、Ariad Pharmaceuticals)など);Her2およびEGFR阻害剤(ゲフィチニブ(Iressa(登録商標)、AstraZeneca);エルロチニブ(Tarceeva(登録商標)、Genentech/Roche/Astellas);ラパチニブ(Tykerb(登録商標)、Novartis);アファチニブ(Gilotrif(登録商標)、Boehringer Ingelheim);オシメルチニブ(活性化EGFRを標的とする、Tagrisso(登録商標)、AstraZeneca));およびブリガチニブ(Alunbrig(登録商標)、Ariad Pharmaceuticals)など);c-MetおよびVEGFR2阻害剤(カボザンチニブ(cabozanitib)(Cometriq(登録商標)、Exelexis)など);およびマルチキナーゼ阻害剤(スニチニブ(Sutent(登録商標)、Pfizer);パゾパニブ(Votrient(登録商標)、Novartis)など);ALK阻害剤(クリゾチニブ(Xalkori(登録商標)、Pfizer);セリチニブ(Zykadia(登録商標)、Novartis);およびアレクチニブ(Alecenza(登録商標)、Genentech/Roche)など);ブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤(イブルチニブ(Imbruvica(登録商標)、Pharmacyclics/Janssen)など);およびFlt3受容体阻害剤(ミドスタウリン(Rydapt(登録商標)、Novartis)など)。
開発中にある、および本発明において使用することができる他のキナーゼ阻害剤およびVEGF-Rアンタゴニストには、チボザニブ(Aveo Pharmaecuticals);バタラニブ(Bayer/Novartis);ルシタニブ(Clovis Oncology);ドビチニブ(TKI258、Novartis);チアウアニブ(Chiauanib)(Chipscreen Biosciences);CEP-11981(Cephalon);リニファニブ(Abbott Laboratories);ネラチニブ(HKI-272、Puma Biotechnology);ラドチニブ(Supect(登録商標)、IY5511、Il-Yang Pharmaceuticals、韓国);ルキソリチニブ(Jakafi(登録商標)、Incyte Corporation);PTC299(PTC Therapeutics);CP-547,632(Pfizer);フォレチニブ(Exelexis、GlaxoSmithKline);クイザルチニブ(第一三共)およびモテサニブ(Amgen/Takeda)が含まれる。
別の実施形態において、本発明は、器官移植片拒絶または移植片対宿主病を処置する方法を提供し、この方法は、その必要がある患者に、式Iの化合物、ならびにステロイド、シクロスポリン、FK506、ラパマイシン、ヘッジホッグシグナル伝達阻害剤、BTK阻害剤、JAK/pan-JAK阻害剤、TYK2阻害剤、PI3K阻害剤、およびSYK阻害剤から選択される1つまたはそれより多くのさらなる治療剤を投与する工程を包含する。
別の実施形態では、本発明は、疾患を処置するかまたはその重症度を低下させる方法であって、それを必要とする患者に、式Iの化合物およびBTK阻害剤を投与する工程を含み、疾患が、炎症性腸疾患、関節炎、全身性エリテマトーデス(SLE)、血管炎、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、関節リウマチ、乾癬性関節炎、変形性関節症、スティル病、若年性関節炎、糖尿病、重症筋無力症、橋本甲状腺炎、オード甲状腺炎(Ord’s thyroiditis)、グレーブス病、自己免疫性甲状腺炎、シェーグレン症候群、多発性硬化症、全身性硬化症、ライム神経ボレリア症、ギラン-バレー症候群、急性播種性脳脊髄膜炎、アディソン病、オプソクローヌス-ミオクローヌス症候群、強直性脊椎炎、抗リン脂質抗体症候群、再生不良性貧血、自己免疫性肝炎、自己免疫性胃炎、悪性貧血、セリアック病、グッドパスチャー症候群、特発性血小板減少性紫斑病、視神経炎、強皮症、原発性胆汁性肝硬変、ライター症候群、高安動脈炎、側頭動脈炎、温式自己免疫性溶血性貧血、ウェゲナー肉芽腫症、乾癬、全身性脱毛症、ベーチェット病、慢性疲労、自律神経障害、膜性糸球体腎症、子宮内膜症、間質性膀胱炎、尋常性天疱瘡、水疱性類天疱瘡、神経性筋強直、強皮症、外陰部痛、過剰増殖性疾患、移植された器官または組織の拒絶、後天性免疫不全症候群(AIDS、HIVとしても公知)、1型糖尿病、移植片対宿主病、移植、輸血、アナフィラキシー、アレルギー(例えば、植物の花粉、ラテックス、薬物、食物、昆虫の毒、動物の毛、動物のふけ、イエダニ、またはゴキブリのカリックス(cockroach calyx)に対するアレルギー)、I型過敏症、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、およびアトピー性皮膚炎、喘息、虫垂炎、アトピー性皮膚炎、喘息、アレルギー、眼瞼炎、細気管支炎、気管支炎、滑液包炎、子宮頚管炎、胆管炎、胆嚢炎、慢性移植片拒絶、大腸炎、結膜炎、クローン病、膀胱炎、涙腺炎、皮膚炎、皮膚筋炎、脳炎、心内膜炎、子宮内膜炎、腸炎、小腸結腸炎、外上顆炎、精巣上体炎、筋膜炎、結合組織炎、胃炎、胃腸炎、ヘノッホ-シェーンライン紫斑病、肝炎、汗腺膿瘍、免疫グロブリンA腎症、間質性肺疾患、喉頭炎、乳腺炎、髄膜炎、脊髄炎 心筋炎、筋炎、腎炎、卵巣炎、精巣炎、骨炎、耳炎、膵臓炎、耳下腺炎、心膜炎、腹膜炎、咽頭炎、胸膜炎、静脈炎、肺臓炎、肺炎、多発性筋炎、直腸炎、前立腺炎、腎盂腎炎、鼻炎、卵管炎、静脈洞炎、口内炎、滑膜炎、腱炎、扁桃炎、潰瘍性結腸炎、ブドウ膜炎、膣炎、血管炎、または外陰炎、B細胞増殖性障害(例えば、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫)、濾胞性リンパ腫、慢性リンパ性リンパ腫、慢性リンパ性白血病、急性リンパ性白血病、B細胞前リンパ球性白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫/ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、脾臓辺縁層リンパ腫、多発性骨髄腫(プラズマ細胞骨髄腫としても公知)、非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、プラズマ細胞腫、節外性辺縁層B細胞リンパ腫、結節性辺縁層B細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、縦隔(胸腺)大細胞型B細胞リンパ腫、血管内大細胞型B細胞リンパ腫、原発性滲出性リンパ腫、バーキットリンパ腫/白血病、またはリンパ腫様肉芽腫症、乳がん、前立腺がん、または肥満細胞のがん(例えば、肥満細胞腫、肥満細胞性白血病、肥満細胞肉腫、全身性肥満細胞症)、骨がん、結腸直腸がん、膵臓がん、骨および関節の疾患(限定されないが、関節リウマチ、血清反応陰性脊椎関節炎(強直性脊椎炎、乾癬性関節炎およびライター病を含む)、ベーチェット病、シェーグレン症候群、全身性硬化症、骨粗しょう症、骨がん、骨転移を含む)、血栓塞栓障害(例えば、心筋梗塞、狭心症、血管形成術後の再閉塞、血管形成術後の再狭窄、大動脈冠状動脈バイパス後の再閉塞、大動脈冠状動脈バイパス後の再狭窄、脳卒中、一過性虚血、末梢動脈閉塞性障害、肺動脈塞栓症、深部静脈血栓症)、炎症性骨盤疾患、尿道炎、皮膚の日焼け、静脈洞炎、肺臓炎、脳炎、髄膜炎、心筋炎、腎炎、骨髄炎、筋炎、肝炎、胃炎、腸炎、皮膚炎、歯肉炎、虫垂炎、膵臓炎、胆嚢炎(cholocystitus)、無ガンマグロブリン血症、乾癬、アレルギー、クローン病、過敏性腸管症候群、潰瘍性結腸炎、シェーグレン病、組織移植片拒絶、移植された器官に対する超急性拒絶、喘息、アレルギー性鼻炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、多腺性自己免疫疾患(autoimmune polyglandular disease)(多腺性自己免疫症候群としても公知)、自己免疫性脱毛症、悪性貧血、糸球体腎炎、皮膚筋炎、多発性硬化症、強皮症、血管炎、自己免疫性溶血状態および自己免疫性血小板減少状態、グッドパスチャー症候群、アテローム性動脈硬化症、アディソン病、パーキンソン病、アルツハイマー病、糖尿病、敗血症性ショック、全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチ、乾癬性関節炎、若年性関節炎、変形性関節症、慢性特発性血小板減少性紫斑病、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、重症筋無力症、橋本甲状腺炎、アトピー性皮膚炎、変形性関節疾患、白斑、自己免疫性下垂体機能低下症、ギラン-バレー症候群、ベーチェット病、強皮症(scleraderma)、菌状息肉腫、急性炎症性応答(例えば、急性呼吸促迫症候群および虚血/再灌流傷害)、ならびにグレーブス病から選択される、方法を提供する。
別の実施形態では、本発明は、疾患を処置するかまたはその重症度を低下させる方法であって、それを必要とする患者に、式Iの化合物およびPI3K阻害剤を投与する工程を含み、疾患が、がん、神経変性(neurodegenative)障害、血管新生障害、ウイルス性疾患、自己免疫疾患、炎症性障害、ホルモン関連疾患、器官移植に関連する状態、免疫不全障害、破壊性骨障害、増殖性障害、感染症、細胞死に関連する状態、トロンビン誘発性血小板凝集、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、肝臓疾患、T細胞活性化が関与する病的免疫状態、心臓血管障害、およびCNS障害から選択される、方法を提供する。
別の実施形態では、本発明は、疾患を処置するかまたはその重症度を低下させる方法であって、それを必要とする患者に、式Iの化合物およびPI3K阻害剤を投与する工程を含み、疾患が、脳、腎臓(例えば、腎細胞癌(RCC))、肝臓、副腎、膀胱、乳房、胃、胃腫瘍、卵巣、結腸、直腸、前立腺、膵臓、肺、膣、子宮内膜、子宮頚部、精巣、尿生殖路、食道、喉頭、皮膚、骨または甲状腺の良性または悪性の腫瘍、癌腫または固形腫瘍、肉腫、グリア芽細胞腫、神経芽細胞腫、多発性骨髄腫または胃腸がん、特に、結腸癌もしくは結腸直腸腺腫または頭頚部腫瘍、表皮過剰増殖、乾癬、前立腺過形成、新生物、上皮内新生物(neoplasia of epithelial character)、腺腫、腺癌、角化棘細胞腫、類表皮癌、大細胞癌、非小細胞性肺癌、リンパ腫(例えば、非ホジキンリンパ腫(NHL)およびホジキンリンパ腫(ホジキンまたはホジキン病とも呼ばれる)を含む)、乳癌、濾胞状癌、未分化癌、乳頭状癌、セミノーマ、黒色腫、または白血病、カウデン症候群、レールミット-ダクロス病(Lhermitte-Dudos disease)およびバナヤン-ゾナナ症候群を含む疾患、またはPI3K/PKB経路が異常に活性化される疾患、内因性(非アレルギー性)喘息と外因性(アレルギー性)喘息の両方を含む、あらゆる型または発生の喘息、軽度喘息、中等度喘息、重度の喘息、気管支炎性喘息、運動により惹起される喘息、職業性喘息および細菌感染後に誘発される喘息、急性肺傷害(ALI)、成人/急性呼吸促迫症候群(ARDS)、慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease)、慢性閉塞性気道疾患または慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive lung disease)(COPD、COADまたはCOLD)(それに関連する慢性気管支炎または呼吸困難を含む)、気腫、ならびに他の薬物治療(特に、他の吸入薬物治療)の結果の気道の過活動の増悪、あらゆる型または発生の気管支炎(これらに限定されないが、急性、アラキジン酸、カタル性、クループ性(croupus)、慢性または結核性の気管支炎を含む)、あらゆる型または発生の塵肺症(慢性であれ急性であれ、気道の閉塞を頻繁に伴い、粉塵の繰り返しの吸入により引き起こされる、炎症性の一般的に職業的な肺の疾患)(例えば、アルミニウム肺症、炭粉症、石綿沈着症、石粉症、チローシス(ptilosis)、鉄症、珪肺症、タバコ中毒症(tabacosis)および綿肺症を含む)、レフラー症候群(Loffler’s syndrome)、好酸球性、肺炎、寄生生物性(特に、後生動物の)インフェステーション(熱帯性好酸球増加症を含む)、気管支肺アスペルギルス症、結節性多発性動脈炎(チャーグ-ストラウス症候群を含む)、好酸球性肉芽腫および薬物反応により引き起こされる気道に罹患する好酸球関連障害、乾癬、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、多形性紅斑、疱疹状皮膚炎、強皮症、白斑、過敏性血管炎、蕁麻疹、水疱性類天疱瘡、エリテマトーデス、天疱瘡(pemphisus)、後天性表皮水疱症、結膜炎、乾性角結膜炎、および春季結膜炎、アレルギー性鼻炎を含む鼻に影響を与える疾患、および自己免疫反応が関与するかまたは自己免疫成分もしくは病因を有する炎症性疾患(自己免疫性血液学的障害(例えば、溶血性貧血、再生不良性貧血、赤芽球ろうおよび特発性血小板減少症)を含む)、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、多発性軟骨炎、強皮症(sclerodoma)、ウェゲナー肉芽腫症、皮膚筋炎、慢性活動性肝炎、重症筋無力症、スティーブン-ジョンソン症候群、特発性スプルー、自己免疫性炎症性腸疾患(例えば、潰瘍性結腸炎およびクローン病)、内分泌性眼障害、グレーブス病、サルコイドーシス、肺胞炎、慢性過敏性肺臓炎、多発性硬化症、原発性胆汁性肝硬変、ブドウ膜炎(前部および後部)、乾性角結膜炎および春季カタル、間質性肺線維症、乾癬性関節炎および糸球体腎炎(ネフローゼ症候群(例えば、特発性ネフローゼ症候群または微小変化型腎症を含む)を伴うかまたは伴わないもの)、再狭窄、心臓肥大、アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、虚血性発作およびうっ血性心不全、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、および脳虚血、ならびに外傷、グルタミン酸神経毒性および低酸素症により引き起こされる神経変性疾患から選択される、方法を提供する。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3K)阻害剤である。いくつかの実施形態において、PI3K阻害剤は、イデラリシブ(Zydelig(登録商標)、Gilead)、アルペシリブ(BYL719、Novartis);タセリシブ(GDC-0032、Genentech/Roche);ピクチリシブ(GDC-0941、Genentech/Roche);コパンリシブ(BAY806946、Bayer);デュベリシブ(以前のIPI-145、Infinity Pharmaceuticals);PQR309(Piqur Therapeutics、スイス);およびTGR1202(以前のRP5230、TG Therapeutics)から選択される。
これらの化合物および組成物は、本発明の方法に従って、がん、自己免疫障害、増殖性障害、炎症性障害、神経変性もしくは神経学的障害、統合失調症、骨関連障害、肝臓疾患、または心臓障害を処置するかまたはその重篤度を低下させるために有効な任意の量および任意の投与経路を使用して、投与され得る。必要とされる正確な量は、被験体ごとに、その被験体の種、年齢および全身状態、感染の重症度、特定の薬剤、その投与方式などに依存して変化する。本発明の化合物は、好ましくは、投与を容易にしかつ投薬量を均一にするために、単位剤形に製剤化される。「単位剤形」という表現は、本明細書において使用する場合、処置される患者に適した薬剤の、物理的に別個の単位を指す。しかし、本発明の化合物および組成物の1日当たりの総使用量は、正しい医学的判断の範囲内で主治医によって決定されることになることが理解される。任意の特定の患者または生物に特異的な有効用量レベルは、処置される障害および障害の重症度;用いられる具体的化合物の活性;用いられる具体的組成物;患者の年齢、体重、全身の健康、性別および食事;用いられる具体的化合物の投与時間、投与経路、および排出速度;処置期間;用いられる具体的化合物と組み合わせてまたは同時に使用される薬物、ならびに医療分野で周知の同様の因子を含む様々な因子に依存する。「患者」という用語は、本明細書において使用する場合、動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトを意味する。
この発明の薬学的に受容可能な組成物は、ヒトおよび他の動物に、処置される感染の重症度に応じて、経口的に、直腸内に、非経口的に、大槽内に、膣内に、腹腔内に、局所的に(散剤、軟膏剤、または滴剤によるものとして)、口腔内に、経口スプレー剤または経鼻スプレー剤などとして投与することができる。ある特定の実施形態では、本発明の化合物は、所望の治療効果を得るために、1日に1回または複数回、1日に被験体の体重1kg当たり約0.01mgから約50mg、好ましくは約1mgから約25mgの投薬レベルで経口的にまたは非経口的に投与することができる。
経口投与用の液体剤形として、これらに限定されないが、薬学的に受容可能なエマルション、マイクロエマルション、液剤、懸濁剤、シロップ剤およびエリキシル剤が挙げられる。活性化合物に加え、液体剤形は、例えば、水または他の溶媒などの当技術分野で一般的に使用される不活性希釈剤、可溶化剤および乳化剤、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に、綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステル、ならびにこれらの混合物を含有してもよい。不活性希釈剤の他に、経口組成物は、湿潤剤、乳化剤および懸濁化剤などのアジュバントと、甘味剤、矯味矯臭剤、および芳香剤も含むことができる。
注射用調製物、例えば、注射用の水性または油性の滅菌懸濁剤は、好適な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用する公知の技術により製剤化されてもよい。注射用滅菌調製物は、非毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の注射用滅菌溶液、懸濁物、またはエマルション、例えば、1,3-ブタンジオール中の溶液としてであってもよい。用いることができる、許容されるビヒクルおよび溶媒の中には、水、リンガー溶液,U.S.P.、および等張性塩化ナトリウム溶液がある。さらに、滅菌固定油は、溶媒または懸濁媒体として従来より用いられている。この目的のために、合成のモノグリセリドまたはジグリセリドを含む任意の無刺激性固定油を用いることができる。さらに、オレイン酸などの脂肪酸は、注射可能物質の調製に使用される。
注射用製剤は、使用前に、例えば、細菌保持フィルターを通した濾過によって、または滅菌水もしくは他の注射用滅菌媒体に溶解もしくは分散させることができる滅菌固体組成物の形態で滅菌剤を組み込むことによって、滅菌することができる。
本発明の化合物の効果を延長するために、皮下または筋肉内注射からの化合物の吸収を遅くすることがしばしば望ましい。これは、水溶性に乏しい結晶性または非晶質材料の液体懸濁物を使用することによって達成され得る。次いで、化合物の吸収速度は、その溶解速度に依存し、一方、溶解速度は、結晶サイズおよび結晶形態に依存し得る。あるいは、非経口投与される化合物形態の遅延吸収は、油ビヒクルへの化合物の溶解または懸濁によって達成される。注射用デポー形態は、ポリラクチド-ポリグリコリドなどの生分解性ポリマー内で化合物のマイクロカプセルマトリクスを形成することによって作製される。化合物のポリマーに対する比および用いられる特定のポリマーの性質に応じて、化合物放出速度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例として、ポリ(オルトエステル)およびポリ(無水物)が挙げられる。デポー注射用製剤は、体組織に適合するリポソームまたはマイクロエマルション内に化合物を捕捉することによっても調製される。
直腸投与または膣投与のための組成物は、好ましくはこの発明の化合物を、周囲温度で固体であるが体温で液体であり、したがって直腸または膣腔内で融解し活性化合物を放出するココアバター、ポリエチレングリコールまたは坐剤ろうなどの、好適な非刺激性賦形剤またはキャリアと混合することによって調製することができる坐剤である。
経口投与用の固体剤形として、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤、および顆粒剤が挙げられる。このような固体剤形では、活性化合物を、クエン酸ナトリウムもしくはリン酸二カルシウムなどの少なくとも1種の不活性な薬学的に受容可能な賦形剤もしくはキャリア、ならびに/またはa)デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、およびケイ酸などの充填剤もしくは増量剤、b)例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチン、ポリビニルピロリジノン、スクロース、およびアカシアなどの結合剤、c)グリセロールなどの保湿剤、d)寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモデンプンもしくはタピオカデンプン、アルギン酸、ある特定のシリケート、および炭酸ナトリウムなどの崩壊剤、e)パラフィンなどの溶解遅延剤、f)第四級アンモニウム化合物などの吸収促進剤、g)例えば、セチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセロールなどの湿潤剤、h)カオリンおよびベントナイトクレイなどの吸収剤、ならびにi)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、ならびにこれらの混合物などの滑沢剤と混合する。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、剤形は、緩衝剤を含んでもよい。
同様のタイプの固体組成物は、ラクトースや乳糖などの賦形剤および高分子量ポリエチレングリコールなどを使用する軟質および硬質充填ゼラチンカプセルの充填剤として用いてもよい。錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸剤、および顆粒剤の固体剤形は、腸溶コーティングおよび薬学的製剤化の技術分野で周知の他のコーティングなどの、コーティングおよびシェルを用いて調製することができる。これらは、不透明化剤を必要に応じて含有してもよく、また、必要に応じて遅延様式で、腸管のある特定の部分のみまたは優先的にその部分に有効成分(複数可)を放出する組成物にすることもできる。使用することができる埋め込み組成物の例には、ポリマー物質およびろうが含まれる。同様のタイプの固体組成物は、ラクトースまたは乳糖などの賦形剤および高分子量ポリエチレングリコールなどを使用する、軟質および硬質充填ゼラチンカプセルの充填剤として用いてもよい。
活性化合物は、上述の1種または複数の賦形剤を有するマイクロカプセル化形態であり得る。錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸剤、および顆粒剤の固体剤形は、腸溶コーティング、放出制御コーティングおよび薬学的製剤化の技術分野で周知の他のコーティングなどの、コーティングおよびシェルを用いて調製することができる。このような固体剤形では、活性化合物を、スクロース、ラクトースまたはデンプンなどの少なくとも1種の不活性希釈剤と混合してもよい。このような剤形は、通常の実施の場合と同様に、不活性希釈剤以外の追加の物質、例えば錠剤化滑沢剤ならびにステアリン酸マグネシウムおよび微結晶性セルロースなどの他の錠剤化助剤を含んでもよい。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、剤形は、緩衝剤を含んでもよい。これらは、不透明化剤を必要に応じて含有してもよく、また、必要に応じて遅延様式で、腸管のある特定の部分のみまたは優先的にその部分に有効成分(複数可)を放出する組成物であり得る。使用することができる埋め込み組成物の例には、ポリマー物質およびろうが含まれる。
この発明の化合物の局所投与用剤形または経皮投与用剤形として、軟膏剤、ペースト剤、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤、散剤、液剤、スプレー剤、吸入剤またはパッチ剤が含まれる。活性成分は、滅菌条件下で、薬学的に受容可能なキャリアおよび任意の必要とされ得る保存剤または緩衝液と、必要に応じて混合される。眼科用製剤、点耳薬、および点眼薬も、この発明の範囲内にあると企図される。さらに、本発明は、身体に対して化合物の制御された送達をもたらすというさらなる利点を有する、経皮パッチの使用を企図する。このような剤形は、適当な媒体に化合物を溶解するまたは分散させることによって作製され得る。吸収増強剤もまた、皮膚を横断する化合物のフラックスを増大させるために使用することができる。この速度は、速度制御膜を設けることによって、または化合物をポリマーマトリクスもしくはゲルに分散させることによって、制御することができる。
一実施形態によれば、本発明は、生物学的サンプルにおけるプロテインキナーゼ活性を阻害するかまたはプロテインキナーゼを分解する方法であって、前記生物学的サンプルを、この発明の化合物、または前記化合物を含む組成物と接触させる工程を含む、方法に関する。
別の実施形態によれば、本発明は、生物学的サンプルにおけるIRAK-1、IRAK-2、および/もしくはIRAK-4、またはその変異体の活性を阻害または分解する方法であって、前記生物学的サンプルを、この発明の化合物、または前記化合物を含む組成物と接触させる工程を含む、方法に関する。
「生物学的サンプル」という用語は、本明細書において使用する場合、限定されないが、細胞培養物またはその抽出物;哺乳動物から得られた生検材料またはその抽出物;および血液、唾液、尿、糞便、精液、涙、もしくは他の体液またはその抽出物を含む。
プロテインキナーゼ、あるいはIRAK-1、IRAK-2、および/もしくはIRAK-4、またはその変異体から選択されるプロテインキナーゼ活性の、生物学的サンプルにおける阻害および/または分解は、当業者に公知である様々な目的のために有用である。このような目的の例として、これらに限定されないが、輸血、器官移植、生物学的標本の保存、および生物学的アッセイが挙げられる。
本発明の別の実施形態は、患者において、プロテインキナーゼを分解し、そして/またはプロテインキナーゼ活性を阻害する方法であって、前記患者に、本発明の化合物、または前記化合物を含む組成物を投与する工程を含む、方法に関する。
別の実施形態によれば、本発明は、患者におけるIRAK-1、IRAK-2、および/もしくはIRAK-4のうちの1つもしくはそれより多く、またはその変異体の活性を分解および/または阻害する方法に関し、この方法は、この患者に、本発明の化合物、またはこの化合物を含有する組成物を投与する工程を包含する。他の実施形態によれば、本発明は、IRAK-1、IRAK-2、および/もしくはIRAK-4のうちの1つもしくはそれより多く、またはその変異体によって媒介される障害を処置することを必要とする患者において、この障害を処置するための方法を提供し、この方法は、この患者に、本発明の化合物、またはこの化合物を含有する組成物を投与する工程を包含する。このような障害は、本明細書中に詳細に記載されている。
処置される特定の状態、または疾患に応じて、その状態を処置するために通常投与されるさらなる治療剤も、この発明の組成物中に存在してもよい。本明細書において使用する場合、特定の疾患、または状態を処置するために通常投与されるさらなる治療剤は、「処置される疾患、または状態のために適切である」として公知である。
本発明の化合物はまた、他の抗増殖化合物と組み合わせて、有利に使用され得る。このような抗増殖化合物として、これらに限定されないが、アロマターゼ阻害剤;抗エストロゲン;トポイソメラーゼI阻害剤;トポイソメラーゼII阻害剤;微小管活性化合物;アルキル化化合物;ヒストンデアセチラーゼ阻害剤;細胞分化プロセスを誘発する化合物;シクロオキシゲナーゼ阻害剤;MMP阻害剤;mTOR阻害剤;抗腫瘍性代謝拮抗物質;プラチン化合物;プロテインキナーゼ活性または脂質キナーゼ活性を標的化/低下させる化合物およびさらなる抗血管形成化合物;プロテインホスファターゼまたは脂質ホスファターゼの活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物;ゴナドレリンアゴニスト;抗アンドロゲン;メチオニンアミノペプチダーゼ阻害剤;マトリクスメタロプロテイナーゼ阻害剤;ビスホスホネート;生体応答修飾物質;抗増殖性抗体;ヘパラナーゼ阻害剤;Ras発癌性アイソフォームの阻害剤;テロメラーゼ阻害剤;プロテアソーム阻害剤;血液学的悪性疾患の処置において使用される化合物;Flt-3の活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物;Hsp90阻害剤(例えば、17-AAG(17-アリルアミノゲルダナマイシン、NSC330507)、17-DMAG(17-ジメチルアミノエチルアミノ-17-デメトキシ-ゲルダナマイシン、NSC707545)、IPI-504、CNF1010、CNF2024、CNF1010(Conforma Therapeutics製));テモゾロミド(Temodal(登録商標));キネシン紡錘体タンパク質阻害剤(例えば、SB715992またはSB743921(GlaxoSmithKline製)、またはペンタミジン/クロルプロマジン(CombinatoRx製));MEK阻害剤(例えば、ARRY142886(Array BioPharma製)、AZD6244(AstraZeneca製)、PD181461(Pfizer製)およびロイコボリン)が挙げられる。
「アロマターゼ阻害剤」という用語は、本明細書において使用する場合、エストロゲン産生、例えば、基質であるアンドロステンジオンおよびテストステロンの、それぞれ、エストロンおよびエストラジオールへの転換を阻害する化合物に関する。この用語は、これらに限定されないが、ステロイド、とりわけ、アタメスタン、エキセメスタンおよびフォルメスタン、ならびに特に、非ステロイド、とりわけ、アミノグルテチミド、ログレチミド、ピリドグルテチミド、トリロスタン、テストラクトン、ケトコナゾール、ボロゾール、ファドロゾール、アナストロゾールおよびレトロゾールを含む。エキセメスタンは、商品名Aromasin(商標)のもとで市販されている。フォルメスタンは、商品名Lentaron(商標)のもとで市販されている。ファドロゾールは、商品名Afema(商標)のもとで市販されている。アナストロゾールは、商品名Arimidex(商標)のもとで市販されている。レトロゾールは、商品名Femara(商標)またはFemar(商標)のもとで市販されている。アミノグルテチミドは、商品名Orimeten(商標)のもとで市販されている。アロマターゼ阻害剤である化学療法剤を含む本発明の組み合わせは、ホルモン受容体陽性腫瘍、例えば、乳房腫瘍の処置のために特に有用である。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤はmTOR阻害剤であり、これは、細胞増殖、血管新生およびグルコース取り込みを阻害する。いくつかの実施形態において、mTOR阻害剤は、エベロリムス(Afinitor(登録商標)、Novartis);テムシロリムス(temsirolimus)(Torisel(登録商標)、Pfizer);およびシロリムス(Rapamune(登録商標)、Pfizer)である。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤はアロマターゼ阻害剤である。いくつかの実施形態において、アロマターゼ阻害剤は、エキセメスタン(Aromasin(登録商標)、Pfizer);アナスタゾール(anastazole)(Arimidex(登録商標)、AstraZeneca)およびレトロゾール(Femara(登録商標)、Novartis)から選択される。
「抗エストロゲン」という用語は、本明細書において使用する場合、エストロゲンの効果をエストロゲン受容体レベルで拮抗する化合物に関する。この用語は、これらに限定されないが、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびラロキシフェン塩酸塩を含む。タモキシフェンは、商品名Nolvadex(商標)のもとで市販されている。ラロキシフェン塩酸塩は、商品名Evista(商標)のもとで市販されている。フルベストラントは、商品名Faslodex(商標)のもとで投与することができる。抗エストロゲンである化学療法剤を含む本発明の組み合わせは、エストロゲン受容体陽性腫瘍、例えば、乳房腫瘍の処置のために特に有用である。
「抗アンドロゲン」という用語は、本明細書において使用する場合、アンドロゲンの生物学的効果を阻害することが可能な任意の物質に関し、これらに限定されないが、ビカルタミド(Casodex(商標))を含む。「ゴナドレリンアゴニスト」という用語は、本明細書において使用する場合、これらに限定されないが、アバレリクス、ゴセレリンおよび酢酸ゴセレリンを含む。ゴセレリンは、商品名Zoladex(商標)のもとで投与することができる。
「トポイソメラーゼI阻害剤」という用語は、本明細書において使用する場合、これらに限定されないが、トポテカン、ギマテカン、イリノテカン、カンプトテシン(camptothecian)およびそのアナログ、9-ニトロカンプトテシンならびに高分子カンプトテシンコンジュゲートPNU-166148を含む。イリノテカンは、例えば、Camptosar(商標)の商標のもとで、例えば、市販されている形態で、投与することができる。トポテカンは、商品名Hycamptin(商標)のもとで市販されている。
「トポイソメラーゼII阻害剤」という用語は、本明細書において使用する場合、これらに限定されないが、アントラサイクリン(例えば、ドキソルビシン(Caelyx(商標)などのリポソーム製剤を含む)、ダウノルビシン、エピルビシン、イダルビシンおよびネモルビシン、アントラキノンであるミトキサントロンおよびロソキサントロン、ならびにポドフィロトキシンであるエトポシドおよびテニポシドを含む。エトポシドは、商品名Etopophos(商標)のもとで市販されている。テニポシドは、商品名VM 26-Bristolのもとで市販されている。ドキソルビシンは、商品名Acriblastin(商標)またはAdriamycin(商標)のもとで市販されている。エピルビシンは、商品名Farmorubicin(商標)のもとで市販されている。イダルビシンは、商品名Zavedos(商標)のもとで市販されている。ミトキサントロンは、商品名Novantronのもとで市販されている。
「微小管活性剤」という用語は、微小管安定化化合物、微小管不安定化化合物およびミクロチューブリン(microtublin)重合阻害剤に関し、これらに限定されないが、タキサン類、例えば、パクリタキセルおよびドセタキセル;ビンカアルカロイド類、例えば、ビンブラスチンまたは硫酸ビンブラスチン、ビンクリスチンまたは硫酸ビンクリスチン、およびビノレルビン;ディスコデルモリド;コルヒチン(cochicine)およびエポチロンならびにこれらの誘導体を含む。パクリタキセルは、商品名Taxol(商標)のもとで市販されている。ドセタキセルは、商品名Taxotere(商標)のもとで市販されている。硫酸ビンブラスチンは、商品名Vinblastin R.P(商標)のもとで市販されている。硫酸ビンクリスチンは、商品名Farmistin(商標)のもとで市販されている。
「アルキル化剤」という用語は、本明細書において使用する場合、これらに限定されないが、シクロホスファミド、イホスファミド、メルファランまたはニトロソ尿素(BCNUまたはGliadel)を含む。シクロホスファミドは、商品名Cyclostin(商標)のもとで市販されている。イホスファミドは、商品名Holoxan(商標)のもとで市販されている。
「ヒストンデアセチラーゼ阻害剤」または「HDAC阻害剤」という用語は、ヒストンデアセチラーゼを阻害し、抗増殖活性を有する化合物に関する。これには、これらに限定されないが、スベロイルアニリドヒドロキサム酸(SAHA)が挙げられる。
「抗腫瘍性代謝拮抗物質」という用語は、これらに限定されないが、5-フルオロウラシルすなわち5-FU、カペシタビン、ゲムシタビン、DNA脱メチル化合物(例えば、5-アザシチジンおよびデシタビン)、メトトレキサートおよびエダトレキサート、ならびに葉酸アンタゴニスト(例えば、ペメトレキセド)を含む。カペシタビンは、商品名Xeloda(商標)のもとで市販されている。ゲムシタビンは、商品名Gemzar(商標)のもとで市販されている。
「プラチン化合物(platin compound)」という用語は、本明細書において使用する場合、これらに限定されないが、カルボプラチン、シスプラチン、シスプラチナムおよびオキサリプラチンを含む。カルボプラチンは、例えば、Carboplat(商標)の商標のもとで、例えば、市販されている形態で投与することができる。オキサリプラチンは、例えば、Eloxatin(商標)の商標のもとで、例えば、市販されている形態で投与することができる。
「Bcl-2阻害剤」という用語は、本明細書において使用する場合、これらに限定されないが、B細胞リンパ腫2タンパク質(Bcl-2)に対する阻害活性を有する化合物(これらに限定されないが、ABT-199、ABT-731、ABT-737、アポゴシポール(apogossypol)、Ascentaの汎Bcl-2阻害剤、クルクミン(およびそのアナログ)、二重Bcl-2/Bcl-xL阻害剤(Infinity Pharmaceuticals/Novartis Pharmaceuticals)、Genasense(G3139)、HA14-1(およびそのアナログ;WO2008118802を参照のこと)、ナビトクラックス(navitoclax)(およびそのアナログ、US7390799を参照のこと)、NH-1(Shenayng Pharmaceutical University)、オバトクラックス(およびそのアナログ、WO2004106328を参照のこと)、S-001(Gloria Pharmaceuticals)、TW系列の化合物(Univ.of Michigan)、およびベネトクラックスを含む)を含む。一部の実施形態では、Bcl-2阻害剤は、小分子治療薬である。一部の実施形態では、Bcl-2阻害剤は、ペプチド模倣物である。
「プロテインキナーゼもしくは脂質キナーゼの活性を標的化する/低下させる化合物;またはプロテインホスファターゼもしくは脂質ホスファターゼの活性を標的化する/低下させる化合物;またはさらなる抗血管形成化合物」という用語は、本明細書において使用する場合、これらに限定されないが、プロテインチロシンキナーゼならびに/またはセリンおよび/もしくはトレオニンキナーゼ阻害剤、あるいは脂質キナーゼ阻害剤、例えば、a)血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)の活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物(例えば、PDGFRの活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物、特に、PDGF受容体を阻害する化合物、例えば、N-フェニル-2-ピリミジン-アミン誘導体、例えば、イマチニブ、SU101、SU6668およびGFB-111);b)線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)の活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物;c)インスリン様増殖因子受容体I(IGF-IR)の活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物(例えば、IGF-IRの活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物、特に、IGF-I受容体のキナーゼ活性を阻害する化合物、またはIGF-I受容体もしくはその増殖因子の細胞外ドメインを標的化する抗体);d)Trk受容体型チロシンキナーゼファミリーの活性を標的化する、低下させるもしくは阻害する化合物、またはエフリンB4阻害剤;e)AxI受容体型チロシンキナーゼファミリーの活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物;f)Ret受容体型チロシンキナーゼの活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物;g)Kit/SCFR受容体型チロシンキナーゼの活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物、例えば、イマチニブ;h)PDGFRファミリーの一部である、C-kit受容体型チロシンキナーゼの活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物(例えば、c-Kit受容体型チロシンキナーゼファミリーの活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物、特に、c-Kit受容体を阻害する化合物、例えば、イマチニブ);i)c-Ablファミリーのメンバー、それらの遺伝子融合産物(例えば、BCR-Ablキナーゼ)および変異体の活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物(例えば、c-Ablファミリーメンバーおよびそれらの遺伝子融合産物の活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物、例えば、N-フェニル-2-ピリミジン-アミン誘導体、例えば、イマチニブまたはニロチニブ(AMN107);PD180970;AG957;NSC 680410;PD173955(ParkeDavis製);またはダサチニブ(BMS-354825));j)セリン/トレオニンキナーゼのプロテインキナーゼC(PKC)およびRafファミリーのメンバー、MEK、SRC、JAK/汎JAK、FAK、PDK1、PKB/Akt、Ras/MAPK、PI3K、SYK、TYK2、BTKおよびTECファミリーのメンバー、ならびに/またはサイクリン依存性キナーゼファミリー(CDK)のメンバーの活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物(スタウロスポリン誘導体、例えば、ミドスタウリンを含む)であり;さらなる化合物の例として、UCN-01、サフィンゴール、BAY 43-9006、ブリオスタチン1、ペリホシン;イルモホシン(llmofosine);RO 318220およびRO 320432;GO 6976;lsis 3521;LY333531/LY379196;イソキノリン(isochinoline)化合物;FTI;PD184352またはQAN697(P13K阻害剤)またはAT7519(CDK阻害剤)が挙げられる;k)プロテイン-チロシンキナーゼ阻害剤の活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物であり、例えば、プロテイン-チロシンキナーゼ阻害剤の活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物は、メシル酸イマチニブ(Gleevec(商標))またはチルホスチン(例えば、チルホスチンA23/RG-50810;AG 99;チルホスチンAG 213;チルホスチンAG 1748;チルホスチンAG 490;チルホスチンB44;チルホスチンB44(+)鏡像異性体;チルホスチンAG 555;AG 494;チルホスチンAG 556、AG957)およびアダホスチン(4-{[(2,5-ジヒドロキシフェニル)メチル]アミノ}-安息香酸アダマンチルエステル;NSC 680410、アダホスチン)を含む;l)受容体型チロシンキナーゼの上皮増殖因子ファミリー(ホモ二量体またはヘテロ二量体としての、EGFR1 ErbB2、ErbB3、ErbB4)およびそれらの変異体の活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物であり、例えば、上皮増殖因子受容体ファミリーの活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物は、特に、EGF受容体型チロシンキナーゼファミリー、例えば、EGF受容体、ErbB2、ErbB3およびErbB4のメンバーを阻害するか、またはEGFもしくはEGF関連リガンドに結合する化合物、タンパク質または抗体(例えば、CP 358774、ZD 1839、ZM 105180;トラスツズマブ(Herceptin(商標))、セツキシマブ(Erbitux(商標))、Iressa、Tarceva、OSI-774、Cl-1033、EKB-569、GW-2016、E1.1、E2.4、E2.5、E6.2、E6.4、E2.11、E6.3もしくはE7.6.3、および7H-ピロロ-[2,3-d]ピリミジン誘導体)であり;m)c-Met受容体の活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物、例えば、c-Metの活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物、特に、c-Met受容体のキナーゼ活性を阻害する化合物、またはc-Metの細胞外ドメインを標的化するもしくはHGFに結合する抗体、n)1種または複数のJAKファミリーメンバー(JAK1/JAK2/JAK3/TYK2および/または汎JAK)のキナーゼ活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物(これらに限定されないが、PRT-062070、SB-1578、バリシチニブ、パクリチニブ、モメロチニブ、VX-509、AZD-1480、TG-101348、トファシチニブ、およびルキソリチニブを含む);o)PI3キナーゼ(PI3K)のキナーゼ活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物(これらに限定されないが、ATU-027、SF-1126、DS-7423、PBI-05204、GSK-2126458、ZSTK-474、ブパルリシブ、ピクトレリシブ、PF-4691502、BYL-719、ダクトリシブ、XL-147、XL-765、およびイデラリシブを含む);ならびにq)ヘッジホッグタンパク質(Hh)またはスムーズンド受容体(SMO)経路のシグナル伝達効果を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物(これらに限定されないが、シクロパミン、ビスモデギブ、イトラコナゾール、エリスモデギブ、およびIPI-926(サリデギブ)を含む)を含む。
プロテインホスファターゼまたは脂質ホスファターゼの活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物は、例えば、ホスファターゼ1の阻害剤、ホスファターゼ2Aの阻害剤、またはCDC25の阻害剤(例えば、オカダ酸またはその誘導体)である。
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、血小板由来成長因子(PDGF)、または上皮成長因子(EGF)もしくはその受容体(EGFR)のアンタゴニストなどの成長因子アンタゴニストである。本発明において使用することができる承認を受けたPDGFアンタゴニストには、オララツマブ(Lartruvo(登録商標);Eli Lilly)が含まれる。本発明において使用することができる承認を受けたEGFRアンタゴニストには、セツキシマブ(Erbitux(登録商標)、Eli Lilly);ネシツムマブ(Portrazza(登録商標)、Eli Lilly)、パニツムマブ(Vectibix(登録商標)、Amgen);およびオシメルチニブ(活性化EGFRを標的とする、Tagrisso(登録商標)、AstraZeneca)が含まれる。
「PI3K阻害剤」という用語は、本明細書において使用する場合、これらに限定されないが、ホスファチジルイノシトール-3-キナーゼファミリーの1種または複数の酵素(これらに限定されないが、PI3Kα、PI3Kγ、PI3Kδ、PI3Kβ、PI3K-C2α、PI3K-C2β、PI3K-C2γ、Vps34、p110-α、p110-β、p110-γ、p110-δ、p85-α、p85-β、p55-γ、p150、p101、およびp87を含む)に対する阻害活性を有する化合物を含む。この発明において有用なPI3K阻害剤の例として、これらに限定されないが、ATU-027、SF-1126、DS-7423、PBI-05204、GSK-2126458、ZSTK-474、ブパルリシブ、ピクトレリシブ、PF-4691502、BYL-719、ダクトリシブ、XL-147、XL-765、およびイデラリシブが挙げられる。
「BTK阻害剤」という用語は、本明細書において使用する場合、これらに限定されないが、ブルトンチロシンキナーゼ(BTK)に対する阻害活性を有する化合物(これらに限定されないが、AVL-292およびイブルチニブを含む)を含む。
「SYK阻害剤」という用語は、本明細書において使用する場合、これらに限定されないが、脾臓チロシンキナーゼ(SYK)に対する阻害活性を有する化合物(これらに限定されないが、PRT-062070、R-343、R-333、エキセライア(Excellair)、PRT-062607、およびフォスタマチニブを含む)を含む。
BTK阻害化合物、およびこの発明の化合物と組み合わせてこのような化合物により処置可能な状態のさらなる例は、その全体が参照により本明細書に組み込まれるWO2008039218およびWO2011090760に見出され得る。
SYK阻害化合物、およびこの発明の化合物と組み合わせてこのような化合物により処置可能な状態のさらなる例は、その全体が参照により本明細書に組み込まれるWO2003063794、WO2005007623、およびWO2006078846に見出され得る。
PI3K阻害化合物、およびこの発明の化合物と組み合わせてこのような化合物により処置可能な状態のさらなる例は、その全体が参照により本明細書に組み込まれるWO2004019973、WO2004089925、WO2007016176、US8138347、WO2002088112、WO2007084786、WO2007129161、WO2006122806、WO2005113554、およびWO2007044729に見出され得る。
JAK阻害化合物、およびこの発明の化合物と組み合わせてこのような化合物により処置可能な状態のさらなる例は、その全体が参照により本明細書に組み込まれるWO2009114512、WO2008109943、WO2007053452、WO2000142246、およびWO2007070514に見出され得る。
さらなる抗血管形成化合物として、その活性について別の機序、例えば、プロテインキナーゼ阻害または脂質キナーゼ阻害に関連しない機序を有する化合物、例えば、サリドマイド(Thalomid(商標))およびTNP-470が挙げられる。
本発明の化合物との組み合わせにおいて使用するために有用なプロテアソーム阻害剤の例として、これらに限定されないが、ボルテゾミブ、ジスルフィラム、エピガロカテキン-3-ガレート(EGCG)、サリノスポラミドA、カルフィルゾミブ、ONX-0912、CEP-18770、およびMLN9708が挙げられる。
プロテインホスファターゼまたは脂質ホスファターゼの活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物は、例えば、ホスファターゼ1の阻害剤、ホスファターゼ2Aの阻害剤、またはCDC25の阻害剤(例えば、オカダ酸またはその誘導体)である。
細胞分化プロセスを誘発する化合物として、これらに限定されないが、レチノイン酸、α-トコフェロール、γ-トコフェロールもしくはδ-トコフェロール、またはα-トコトリエノール、γ-トコトリエノールもしくはδ-トコトリエノールが挙げられる。
シクロオキシゲナーゼ阻害剤という用語は、本明細書において使用する場合、これらに限定されないが、Cox-2阻害剤、5-アルキル置換2-アリールアミノフェニル酢酸および誘導体、例えば、セレコキシブ(Celebrex(商標))、ロフェコキシブ(Vioxx(商標)、エトリコキシブ、バルデコキシブ、または5-アルキル-2-アリールアミノフェニル酢酸、例えば、5-メチル-2-(2’-クロロ-6’-フルオロアニリノ)フェニル酢酸、ルミラコキシブを含む。
「ビスホスホネート」という用語は、本明細書において使用する場合、これらに限定されないが、エチドロン(etridonic)酸、クロドロン酸、チルドロン酸、パミドロン酸、アレンドロン酸、イバンドロン酸、リセドロン酸およびゾレドロン酸を含む。エチドロン酸は、商品名Didronel(商標)のもとで市販されている。クロドロン酸は、商品名Bonefos(商標)のもとで市販されている。チルドロン酸は、商品名Skelid(商標)のもとで市販されている。パミドロン酸は、商品名Aredia(商標)のもとで市販されている。アレンドロン酸は、商品名Fosamax(商標)のもとで市販されている。イバンドロン酸は、商品名Bondranat(商標)のもとで市販されている。リセドロン酸は、商品名Actonel(商標)のもとで市販されている。ゾレドロン酸は、商品名Zometa(商標)のもとで市販されている。「mTOR阻害剤」という用語は、哺乳動物ラパマイシン標的(mTOR)を阻害し、抗増殖活性を有する化合物、例えば、シロリムス(Rapamune(登録商標))、エベロリムス(Certican(商標))、CCI-779およびABT578に関する。
「ヘパラナーゼ阻害剤」という用語は、本明細書において使用する場合、硫酸ヘパリン分解を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物を指す。この用語は、これらに限定されないが、PI-88を含む。「生体応答修飾物質」という用語は、本明細書において使用する場合、リンホカインまたはインターフェロンを指す。
「Ras発癌性アイソフォームの阻害剤」(例えば、H-Ras、K-Ras、またはN-Ras)という用語は、本明細書において使用する場合、Rasの発癌性活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物;例えば、L-744832、DK8G557またはR115777(Zarnestra(商標))などの「ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤」を指す。「テロメラーゼ阻害剤」という用語は、本明細書において使用する場合、テロメラーゼの活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物を指す。テロメラーゼの活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物は、特に、テロメラーゼ受容体を阻害する化合物、例えば、テロメスタチンである。
「メチオニンアミノペプチダーゼ阻害剤」という用語は、本明細書において使用する場合、メチオニンアミノペプチダーゼの活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物を指す。メチオニンアミノペプチダーゼの活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物として、これらに限定されないが、ベンガミドまたはその誘導体が挙げられる。
「プロテアソーム阻害剤」という用語は、本明細書において使用する場合、プロテアソームの活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物を指す。プロテアソームの活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物として、これらに限定されないが、ボルテゾミブ(Velcade(商標)),);カルフィルゾミブ(Kyprolis(登録商標)、Amgen);およびイキサゾミブ(Ninlaro(登録商標)、武田)、およびMLN 341が挙げられる。
「マトリクスメタロプロテイナーゼ阻害剤」または(「MMP」阻害剤)という用語は、本明細書において使用する場合、これらに限定されないが、コラーゲンペプチド模倣物および非ペプチド模倣物阻害剤、テトラサイクリン誘導体(例えば、ヒドロキサメートペプチド模倣物阻害剤であるバチマスタットおよびその経口で生体利用可能なアナログであるマリマスタット(BB-2516)、プリノマスタット(AG3340)、メタスタット(NSC 683551)BMS-279251、BAY 12-9566、TAA211、MMI270BまたはAAJ996)を含む。
「血液学的悪性疾患の処置において使用される化合物」という用語は、本明細書において使用する場合、これらに限定されないが、FMS様チロシンキナーゼ受容体(Flt-3R)の活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物であるFMS様チロシンキナーゼ阻害剤;インターフェロン、1-β-D-アラビノフラノシルシトシン(arabinofuransylcytosine)(ara-c)およびブスルファン(bisulfan);ならびに未分化リンパ腫キナーゼを標的化する、低下させるまたは阻害する化合物であるALK阻害剤を含む。
FMS様チロシンキナーゼ受容体(Flt-3R)の活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物は、特に、Flt-3R受容体型キナーゼファミリーのメンバーを阻害する化合物、タンパク質または抗体、例えば、PKC412、ミドスタウリン、スタウロスポリン誘導体、SU11248およびMLN518である。
「HSP90阻害剤」という用語は、本明細書において使用する場合、これらに限定されないが、HSP90の内因性ATPase活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物;ユビキチンプロテオソーム経路を介してHSP90クライアントタンパク質を分解する、標的化する、低下させるまたは阻害する化合物を含む。HSP90の内因性ATPase活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物は、特に、HSP90のATPase活性を阻害する化合物、タンパク質または抗体、例えば、17-アリルアミノ,17-脱メトキシゲルダナマイシン(17AAG)、ゲルダナマイシン誘導体;他のゲルダナマイシン関連化合物;ラディシコールおよびHDAC阻害剤である。
「抗増殖性抗体」という用語は、本明細書において使用する場合、これらに限定されないが、トラスツズマブ(Herceptin(商標))、トラスツズマブ-DM1、アービタックス(erbitux)、ベバシズマブ(Avastin(商標))、リツキシマブ(Rituxan(登録商標))、PRO64553(抗CD40)および2C4抗体を含む。抗体とは、インタクトなモノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、少なくとも2つのインタクトな抗体から形成された多重特異性抗体、および所望の生体活性を示す限り、抗体断片を意味する。
急性骨髄性白血病(AML)の処置のために、本発明の化合物は、標準的な白血病治療と組み合わせて、特に、AMLの処置のために使用される治療と組み合わせて、使用され得る。特に、本発明の化合物は、例えば、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤および/またはAMLの処置のために有用な他の薬物、例えば、ダウノルビシン、アドリアマイシン、Ara-C、VP-16、テニポシド、ミトキサントロン、イダルビシン、カルボプラチナムおよびPKC412と組み合わせて投与することができる。
他の抗白血病化合物として、例えば、Ara-C、デオキシシチジンの2’-アルファ-ヒドロキシリボース(アラビノシド)誘導体であるピリミジンアナログが挙げられる。ヒポキサンチンのプリンアナログ、6-メルカプトプリン(6-MP)およびリン酸フルダラビンもまた挙げられる。ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤の活性を標的化する、低下させるまたは阻害する化合物、例えば、酪酸ナトリウムおよびスベロイルアニリドヒドロキサム酸(SAHA)は、ヒストンデアセチラーゼとして公知である酵素の活性を阻害する。具体的なHDAC阻害剤として、MS275、SAHA、FK228(以前はFR901228)、トリコスタチンA、ならびに、これらに限定されないが、N-ヒドロキシ-3-[4-[[[2-(2-メチル-1H-インドール-3-イル)-エチル]-アミノ]メチル]フェニル]-2E-2-プロペンアミド、またはその薬学的に受容可能な塩、およびN-ヒドロキシ-3-[4-[(2-ヒドロキシエチル){2-(1H-インドール-3-イル)エチル]-アミノ]メチル]フェニル]-2E-2-プロペンアミド、またはその薬学的に受容可能な塩、特に、乳酸塩を含む、US6,552,065に開示される化合物が挙げられる。ソマトスタチン受容体アンタゴニストとは、本明細書において使用する場合、ソマトスタチン受容体を標的化する、処理するまたは阻害する化合物、例えば、オクトレオチド、およびSOM230を指す。腫瘍細胞損傷アプローチとは、電離放射線などのアプローチを指す。上記および本明細書の以下に言及される「電離放射線」という用語は、電磁線(例えば、X線およびガンマ線)または粒子(例えば、アルファ粒子およびベータ粒子)のいずれかとして発生する電離放射線を意味する。電離放射線は、これらに限定されないが、放射線治療において提供され、当技術分野において公知である。Hellman,Principles of Radiation Therapy,Cancer,in Principles and Practice of Oncology,Devita et al.,Eds.,4th Edition,Vol.1,pp.248-275(1993)を参照のこと。
EDG結合剤およびリボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤もまた含まれる。「EDG結合剤」という用語は、本明細書において使用する場合、リンパ球再循環をモジュレートする免疫抑制薬のクラス、例えば、FTY720を指す。「リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤」という用語は、これらに限定されないが、フルダラビンおよび/またはシトシンアラビノシド(ara-C)、6-チオグアニン、5-フルオロウラシル、クラドリビン、6-メルカプトプリン(特に、ALLに対してara-Cと組み合わせて)および/またはペントスタチンを含むピリミジンヌクレオシドアナログまたはプリンヌクレオシドアナログを指す。リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤は、特に、ヒドロキシ尿素または2-ヒドロキシ-1H-イソインドール-1,3-ジオン誘導体である。
特に、1-(4-クロロアニリノ)-4-(4-ピリジルメチル)フタラジンまたはその薬学的に受容可能な塩、1-(4-クロロアニリノ)-4-(4-ピリジルメチル)フタラジンスクシネート;Angiostatin(商標);Endostatin(商標);アントラニル酸アミド;ZD4190;ZD6474;SU5416;SU6668;ベバシズマブ;または抗VEGF抗体もしくは抗VEGF受容体抗体(例えば、rhuMAbおよびRHUFab)、VEGFアプタマー(例えば、Macugon);FLT-4阻害剤、FLT-3阻害剤、VEGFR-2 IgGI抗体、Angiozyme(RPI 4610)およびベバシズマブ(Avastin(商標))などのVEGFの化合物、タンパク質またはモノクローナル抗体もまた、含まれる。
光ダイナミック療法とは、本明細書において使用する場合、がんを処置または予防するために、光感作化合物として公知のある特定の化学物質を使用する治療を指す。光ダイナミック療法の例として、Visudyne(商標)およびポルフィマーナトリウムなどの化合物を用いる処置が挙げられる。
血管新生抑制ステロイドとは、本明細書において使用する場合、血管新生を遮断または阻害する化合物、例えば、アネコルタブ、トリアムシノロン、ヒドロコルチゾン、11-α-エピヒドロコルチゾール、コルテキソロン、17α-ヒドロキシプロゲステロン、コルチコステロン、デスオキシコルチコステロン、テストステロン、エストロンおよびデキサメタゾンを指す。
他の化学療法化合物として、これらに限定されないが、植物アルカロイド、ホルモン化合物およびアンタゴニスト;生体応答修飾物質、好ましくは、リンホカインまたはインターフェロン;アンチセンスオリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチド誘導体;shRNAまたはsiRNA;あるいは多種多様な化合物または他の作用機序もしくは未知の作用機序を有する化合物が挙げられる。
本発明の化合物はまた、特に、本明細書で先に言及されたものなどの閉塞性または炎症性の気道疾患の処置において、他の薬物物質、例えば、抗炎症薬物物質、気管支拡張薬物物質または抗ヒスタミン薬物物質と組み合わせて使用するための共治療化合物(co-therapeutic compound)として、例えば、このような薬物の治療活性の増強剤としてまたはこのような薬物の必要とされる投薬量もしくは潜在的な副作用を低減する手段として、有用である。本発明の化合物は、一定の薬学的組成物中で他の薬物物質と混合されてもよく、または他の薬物物質とは別に、その前に、同時に、もしくは後に投与することができる。したがって、本発明は、本明細書で先に記載されたような本発明の化合物と、抗炎症薬物物質、気管支拡張薬物物質、抗ヒスタミン薬物物質または鎮咳性薬物物質との組み合わせを含み、本発明の前記化合物および前記薬物物質は、同じまたは異なる薬学的組成物中にある。
好適な抗炎症薬として、ステロイド、特に、糖質コルチコステロイド(例えば、ブデソニド、ジプロピオン酸ベクロメタゾン(beclamethasone dipropionate)、プロピオン酸フルチカゾン、シクレソニドまたはフロ酸モメタゾン);非ステロイド性糖質コルチコイド受容体アゴニスト;LTB4アンタゴニスト(例えば、LY293111、CGS025019C、CP-195543、SC-53228、BIIL 284、ONO 4057、SB 209247);LTD4アンタゴニスト(例えば、モンテルカストおよびザフィルルカスト);PDE4阻害剤(例えば、シロミラスト(Ariflo(登録商標)GlaxoSmithKline)、ロフルミラスト(Byk Gulden)、V-11294A(Napp)、BAY19-8004(Bayer)、SCH-351591(Schering-Plough)、アロフィリン(Almirall Prodesfarma)、PD189659/PD168787(Parke-Davis)、AWD-12-281(Asta Medica)、CDC-801(Celgene)、SeICID(TM) CC-10004(Celgene)、VM554/UM565(Vernalis)、T-440(Tanabe)、KW-4490(協和発酵工業));A2aアゴニスト;A2bアンタゴニスト;ならびにベータ-2アドレノセプターアゴニスト(例えば、アルブテロール(サルブタモール)、メタプロテレノール、テルブタリン、サルメテロール フェノテロール、プロカテロール、ならびに、特に、フォルモテロールおよびその薬学的に受容可能な塩)が挙げられる。好適な気管支拡張薬物として、抗コリン作用性化合物または抗ムスカリン化合物、特に、臭化イプラトロピウム、臭化オキシトロピウム、チオトロピウム塩およびCHF 4226(Chiesi)、ならびにグリコピロレートが挙げられる。
好適な抗ヒスタミン薬物物質として、セチリジン塩酸塩、アセトアミノフェン、フマル酸クレマスチン、プロメタジン、ロラタジン、デスロラチジン(desloratidine)、ジフェンヒドラミンおよびフェキソフェナジン塩酸塩、アクリバスチン(activastine)、アステミゾール、アゼラスチン、エバスチン、エピナスチン、ミゾラスチンおよびテルフェナジン(tefenadine)が挙げられる。
本発明の化合物と抗炎症薬物との他の有用な組み合わせは、ケモカイン受容体、例えば、CCR-1、CCR-2、CCR-3、CCR-4、CCR-5、CCR-6、CCR-7、CCR-8、CCR-9およびCCR10、CXCR1、CXCR2、CXCR3、CXCR4、CXCR5のアンタゴニスト、特に、CCR-5アンタゴニスト、例えば、Schering-PloughのアンタゴニストSC-351125、SCH-55700およびSCH-D、ならびにTakedaのアンタゴニスト、例えば、N-[[4-[[[6,7-ジヒドロ-2-(4-メチルフェニル)-5H-ベンゾ-シクロヘプテン-8-イル]カルボニル]アミノ]フェニル]-メチル]テトラヒドロ-N,N-ジメチル-2H-ピラン-4-アミニウムクロリド(TAK-770)との組み合わせである。
コード番号、一般名または商品名により特定される活性化合物の構造は、標準的な概説書「The Merck Index」の現行の版またはデータベース(例えば、Patents International(例えば、IMS World Publications))から得られ得る。
本発明の化合物はまた、公知の治療プロセス、例えば、ホルモンまたは放射線の投与と組み合わせて使用され得る。ある特定の実施形態では、提供される化合物は、放射線増感剤として、特に、放射線治療に対して乏しい感受性を示す腫瘍の処置のために使用される。
本発明の化合物は、単独で投与するか、または1種もしくは複数の他の治療化合物と組み合わせて投与することができ、可能な併用療法は、一定の組み合わせの形態、または本発明の化合物と1種もしくは複数の他の治療化合物との投与が交互であるか、または互いに独立している形態、または一定の組み合わせと1種もしくは複数の他の治療化合物との組み合わせた投与の形態をとり得る。本発明の化合物は、それ以外に、またはそれに加えて、特に、腫瘍治療のために、化学療法、放射線療法、免疫療法、光線療法、外科手術介入、またはこれらの組み合わせと組み合わせて、投与することができる。上で記載されたように、他の処置ストラテジーの文脈で、補助的な治療と同様に、長期間の治療が可能である。他の可能な処置は、腫瘍退縮後の患者の状態を維持するための治療、またはさらに、例えばリスクがある患者における化学予防治療である。
これらの追加の薬剤は、本発明の化合物含有組成物とは別に、複数投薬レジメンの一部として投与することができる。あるいは、これらの薬剤は、単一の組成物中で、この発明の化合物と一緒に混合された単一の剤形の一部であり得る。複数投薬レジメンの一部として投与される場合、2種の活性な薬剤は、同時に、逐次的にまたは互いからある期間以内に、通常、互いから5時間以内に与えられてもよい。
本明細書において使用する場合、「組み合わせ」、「組み合わせた」という用語、および関連する用語は、本発明に従う治療剤の同時または逐次的な投与を指す。例えば、本発明の化合物は、別の治療剤と、別の単位剤形中で同時にもしくは逐次的にまたは単一の単位剤形中で一緒に投与することができる。したがって、本発明は、本発明の化合物、さらなる治療剤、および薬学的に受容可能なキャリア、アジュバント、またはビヒクルを含む単一の単位剤形を提供する。
単一の剤形を生成するためにキャリア材料と組み合わせられ得る、本発明の化合物とさらなる治療剤との両方の(上記のようなさらなる治療剤を含む組成物中での)量は、処置される宿主および特定の投与方式に応じて変わる。好ましくは、この発明の組成物は、1日に体重1kg当たり0.01~100mgの間の投薬量の本発明の化合物が投与され得るように製剤化されるべきである。
さらなる治療剤を含むこれらの組成物において、そのさらなる治療剤およびこの発明の化合物は、相乗的に作用し得る。したがって、このような組成物中のさらなる治療剤の量は、その治療剤のみを利用する単剤療法において必要とされる量より少ない。このような組成物において、1日に体重1kg当たり0.01~1,000μgの間の投薬量のさらなる治療剤を投与することができる。
本発明の組成物中に存在する1つまたはそれより多くの他の治療剤の量は、唯一の活性な薬剤としてその治療剤を含む組成物で通常投与される量以下であり得る。好ましくは、本開示の組成物中の1つまたはそれより多くの他の治療剤の量は、唯一の治療上活性な薬剤としてその薬剤を含む組成物中に通常存在する量の約50%から100%の範囲である。いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、その薬剤について通常投与される量の、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、または約95%の投薬量で投与される。本明細書中で使用される場合、語句「通常投与される」とは、FDAの承認を受けている治療剤が、FDAラベルインサートにより投薬について承認されている量を意味する。
この発明の化合物、またはその薬学的組成物はまた、プロテーゼ、人工弁、移植血管、ステントおよびカテーテルなどの埋込み可能な医療デバイスをコーティングするための組成物中に組み込まれてもよい。例えば、血管ステントは、再狭窄(傷害後の血管壁の再狭小化)を克服するために使用されている。しかし、ステントまたは他の埋込み可能なデバイスを使用する患者には、血餅形成または血小板活性化のリスクがある。これらの不要な効果は、デバイスをキナーゼ阻害剤を含む薬学的に受容可能な組成物でプレコーティングすることによって、防ぐまたは軽減することができる。この発明の化合物でコーティングされた埋込み可能なデバイスが、本発明の別の実施形態である。
例示的な腫瘍免疫剤(immuno-oncology agent)
いくつかの実施形態において、1つまたはそれより多くの他の治療剤は、腫瘍免疫剤である。本明細書中で使用される場合、用語「腫瘍免疫剤」とは、被験体における免疫反応を増強し、刺激し、そして/または上方調節するために有効な薬剤をいう。いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤の、本発明の化合物との投与は、がんの処置において相乗効果を有する。
腫瘍免疫剤は、例えば、低分子薬物、抗体、または生物学的もしくは低分子であり得る。生物学的腫瘍免疫剤の例としては、がんワクチン、抗体、およびサイトカインが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、抗体は、モノクローナル抗体である。いくつかの実施形態において、モノクローナル抗体は、ヒト化抗体またはヒト抗体である。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、T細胞の(i)刺激(共刺激を含む)受容体のアゴニスト、または(ii)阻害(共阻害を含む)シグナルのアンタゴニストであり、これらの両方が、抗原特異的T細胞応答の増幅をもたらす。
刺激分子および阻害分子の特定のものは、免疫グロブリンスーパーファミリー(IgSF)のメンバーである。共刺激受容体または共阻害受容体に結合する膜結合リガンドの1つの重要なファミリーは、B7ファミリーであり、これは、B7-1、B7-2、B7-H1(PD-L1)、B7-DC(PD-L2)、B7-H2(ICOS-L)、B7-H3、B7-H4、B7-H5(VISTA)、およびB7-H6を含む。共刺激受容体または共阻害受容体に結合する膜結合リガンドの別のファミリーは、コグネイトTNF受容体ファミリーメンバーに結合する分子のTNFファミリーであり、これは、CD40およびCD40L、OX-40、OX-40L、CD70、CD27L、CD30、CD30L、4-1BBL、CD137(4-1BB)、TRAIL/Apo2-L、TRAILR1/DR4、TRAILR2/DR5、TRAILR3、TRAILR4、OPG、RANK、RANKL、TWEAKR/Fn14、TWEAK、BAFFR、EDAR、XEDAR、TACI、APRIL、BCMA、LTβR、LIGHT、DcR3、HVEM、VEGI/TL1A、TRAMP/DR3、EDAR、EDA1、XEDAR、EDA2、TNFR1、リンホトキシンα/TNFβ、TNFR2、TNFα、LTβR、リンホトキシンα1β2、FAS、FASL、RELT、DR6、TROY、NGFRを含む。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、T細胞活性化を阻害するサイトカイン(例えば、IL-6、IL-10、TGF-β、VEGF、および他の免疫抑制性サイトカイン)、または免疫反応を刺激するための、T細胞活性化を刺激するサイトカインである。
いくつかの実施形態において、本発明の化合物と腫瘍免疫剤との組み合わせ物は、T細胞応答を刺激し得る。いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、(i)T細胞活性化を阻害するタンパク質のアンタゴニスト(例えば、免疫チェックポイント阻害剤)(例えば、CTLA-4、PD-1、PD-L1、PD-L2、LAG-3、TIM-3、ガレクチン9、CEACAM-1、BTLA、CD69、ガレクチン-1、TIGIT、CD113、GPR56、VISTA、2B4、CD48、GARP、PD1H、LAIR1、TIM-1、およびTIM-4);または(ii)T細胞活性化を刺激するタンパク質のアゴニスト(例えば、B7-1、B7-2、CD28、4-1BB(CD137)、4-1BBL、ICOS、ICOS-L、OX40、OX40L、GITR、GITRL、CD70、CD27、CD40、DR3およびCD28H)である。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、NK細胞の阻害受容体のアンタゴニスト、またはNK細胞の活性化受容体のアゴニストである。いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、リリルマブなどの、KIRのアンタゴニストである。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、マクロファージまたは単球を阻害または枯渇する薬剤であり、CSF-1Rアンタゴニスト(例えば、RG7155(WO11/70024、WO11/107553、WO11/131407、WO13/87699、WO13/119716、WO13/132044)またはFPA-008(WO11/140249;WO13169264;WO14/036357)が挙げられるCSF-1Rアンタゴニスト抗体)が挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、正の共刺激受容体を連結するアゴニスト性剤、阻害性の受容体、アンタゴニスト、および抗腫瘍T細胞の頻度を全身的に増大させる1つまたはそれより多くの薬剤を介してシグナル伝達を減衰させる遮断剤、腫瘍微小環境内の異なる免疫抑制経路に打ち勝つ(例えば、阻害受容体の関与を遮断する(例えば、PD-L1/PD-1相互作用)、Tregsを枯渇もしくはは阻害する(例えば、抗CD25モノクローナル抗体(例えば、ダクリズマブ(daclizumab))を使用して、またはエキソビボ抗CD25ビーズ枯渇により)、IDOなどの代謝酵素を阻害する、あるいはT細胞のエネルギーまたは枯渇を逆転/防止する)薬剤、ならびに先天性免疫活性化および/または炎症を腫瘍部位で誘発する薬剤から選択される。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、CTLA-4アンタゴニストである。いくつかの実施形態において、CTLA-4アンタゴニストは、アンタゴニスト性CTLA-4抗体である。いくつかの実施形態において、アンタゴニスト性CTLA-4抗体は、YERVOY(イピリムマブ)またはトレメリムマブ(tremelimumab)である。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、PD-1アンタゴニストである。いくつかの実施形態において、PD-1アンタゴニストは、注入により投与される。いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、プログラム細胞死-1(PD-1)受容体に特異的に結合し、そしてPD-1活性を阻害する、抗体またはその抗原結合部分である。いくつかの実施形態において、PD-1アンタゴニストは、アンタゴニスト性PD-1抗体である。いくつかの実施形態において、アンタゴニスト性PD-1抗体は、OPDIVO(ニボルマブ)、KEYTRUDA(ペムブロリズマブ)、またはMEDI-0680(AMP-514;WO2012/145493)である。いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、ピディリズマブ(pidilizumab)(CT-011)であり得る。いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、IgG1のFc部分に融合したPD-L2(B7-DC)の細胞外ドメインからなる、AMP-224と呼ばれる組換えタンパク質である。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、PD-L1アンタゴニストである。いくつかの実施形態において、PD-L1アンタゴニストは、アンタゴニスト性PD-L1抗体である。いくつかの実施形態において、PD-L1抗体は、MPDL3280A(RG7446;WO2010/077634)、デュルバルマブ(durvalumab)(MEDI4736)、BMS-936559(WO2007/005874)、およびMSB0010718C(WO2013/79174)である。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、LAG-3アンタゴニストである。いくつかの実施形態において、LAG-3アンタゴニストは、アンタゴニスト性LAG-3抗体である。いくつかの実施形態において、LAG3抗体は、BMS-986016(WO10/19570、WO14/08218)、またはIMP-731もしくはIMP-321(WO08/132601、WO009/44273)である。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、CD137(4-1BB)アゴニストである。いくつかの実施形態において、CD137(4-1BB)アゴニストは、アゴニスト性CD137抗体である。いくつかの実施形態において、CD137抗体は、ウレルマブ(urelumab)またはPF-05082566(WO12/32433)である。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、GITRアゴニストである。いくつかの実施形態において、GITRアゴニストは、アゴニスト性GITR抗体である。いくつかの実施形態において、GITR抗体は、BMS-986153、BMS-986156、TRX-518(WO006/105021、WO009/009116)、またはMK-4166(WO11/028683)である。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、インドールアミン(2,3)-ジオキシゲナーゼ(IDO)アンタゴニストである。いくつかの実施形態において、IDOアンタゴニストは、エパカドスタット(INCB024360、Incyte);インドキシモド(NLG-8189、NewLink Genetics Corporation);カプマチニブ(INC280、Novartis);GDC-0919(Genentech/Roche);PF-06840003(Pfizer);BMS:F001287(Bristol-Myers Squibb);Phy906/KD108(Phytoceutica);キヌレニンを分解する酵素(Kynase、Kyn Therapeutics);およびNLG-919(WO09/73620、WO009/1156652、WO11/56652、WO12/142237)から選択される。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、OX40アゴニストである。いくつかの実施形態において、OX40アゴニストは、アゴニスト性OX40抗体である。いくつかの実施形態において、OX40抗体は、MEDI-6383またはMEDI-6469である。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、OX40Lアンタゴニストである。いくつかの実施形態において、OX40Lアンタゴニストは、アンタゴニスト性OX40抗体である。いくつかの実施形態において、OX40Lアンタゴニストは、RG-7888(WO06/029879)である。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、CD40アゴニストである。いくつかの実施形態において、CD40アゴニストは、アゴニスト性CD40抗体である。いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、CD40アンタゴニストである。いくつかの実施形態において、CD40アンタゴニストは、アンタゴニスト性CD40抗体である。いくつかの実施形態において、CD40抗体は、ルカツムマブ(lucatumumab)またはダセツズマブ(dacetuzumab)である。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、CD27アゴニストである。いくつかの実施形態において、CD27アゴニストは、アゴニスト性CD27抗体である。いくつかの実施形態において、CD27抗体は、バーリルマブ(varlilumab)である。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、アバゴボマブ(abagovomab)、アデカツムマブ(adecatumumab)、アフツズマブ(afutuzumab)、アレムツズマブ、アナツモマブマフェナトクス(anatumomab mafenatox)、アポリズマブ(apolizumab)、アテゾリマブ(atezolimab)、アベルマブ(avelumab)、ブリナツモマブ(blinatumomab)、BMS-936559、カツマキソマブ(catumaxomab)、デュルバルマブ、エパカドスタット(epacadostat)、エプラツズマブ(epratuzumab)、インドキシモド(indoximod)、イノツズマブオゾガマイシン、インテルムマブ(intelumumab)、イピリムマブ、イサツキシマブ(isatuximab)、ランブロリズマブ(lambrolizumab)、MED14736、MPDL3280A、ニボルマブ、オビヌツズマブ(obinutuzumab)、オカラツズマブ(ocaratuzumab)、オファツムマブ、オラタツマブ(olatatumab)、ペムブロリズマブ、ピディリズマブ、リツキシマブ、チシリムマブ(ticilimumab)、サマリズマブ(samalizumab)、またはトレメリムマブである。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、免疫刺激薬である。例えば、PD-1およびPD-L1阻害性軸を遮断する抗体は、活性化された腫瘍反応性T細胞を開放することができ、免疫療法に感受性があるとは従来、考えられていなかった一部の腫瘍タイプを含めた、増加している数の腫瘍組織学における永続的な抗腫瘍応答を誘発することが臨床試験において示された。例えば、Okazaki,T.et al.(2013)Nat.Immunol.14,1212-1218;Zou et al.(2016)Sci.Transl.Med.8を参照されたい。抗PD-1抗体であるニボルマブ(Opdivo(登録商標)、Bristol-Myers Squibb、ONO-4538、MDX1106およびBMS-936558としても公知)は、以前の抗血管新生治療法の間またはその後に、疾患進行を経験したRCCを有する患者における、全生存率を改善させる可能性を示した。
いくつかの実施形態において、免疫調節治療剤は、腫瘍細胞のアポトーシスを特異的に誘発する。本発明において使用することができる承認を受けている免疫調節治療剤には、ポマリドミド(Pomalyst(登録商標)、Celgene);レナリドマイド(Revlimid(登録商標)、Celgene);インゲノールメブテート(Picato(登録商標)、LEO Pharma)が含まれる。
他の実施形態において、免疫調節治療剤はがんワクチンである。いくつかの実施形態において、がんワクチンは、シプリューセル-T(Provenge(登録商標)、Dendreon/Valeant Pharmaceuticals)(無症候性または最小限の症候性転移性の去勢抵抗性(ホルモン不応性)前立腺がんの処置に承認を受けている);およびタリモジンラヘルパレプベク(Imlygic(登録商標)、BioVex/Amgen、以前はT-VECとして公知であった)(黒色腫における、切除不能な皮膚、皮下および節病巣の処置に承認を受けた、遺伝子修飾した腫瘍溶解性ウイルス治療法)から選択される。いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、肝細胞癌(NCT02562755)および黒色腫(NCT00429312)に対する、GM-CSFを発現するよう操作されているチミジンキナーゼ-(TK-)欠損ワクシニアウイルスである、ペキサスチモジンデバシレプベク(PexaVec/JX-594、SillaJen/以前のJennerex Biotherapeutics)などの腫瘍溶解性ウイルス治療法;ペラレオレップ(Reolysin(登録商標)、Oncolytics Biotech)(結腸直腸がん(NCT01622543);前立腺がん(NCT01619813)、頭頚部扁平上皮細胞がん(NCT01166542)、膵臓腺癌(NCT00998322)および非小細胞肺がん(NSCLC)(NCT00861627)を含めた多数のがんにおける、RASにより活性化されていない細胞では複製しない呼吸器腸管孤立ウイルス(レオウイルス)の変異体);卵巣がん(NCT02028117)、結腸直腸がん、膀胱がん、頭頚部扁平上皮癌および唾液腺がん(NCT02636036)などの転移性または進行性上皮腫瘍における、エナデノツシレブ(NG-348、PsiOxus、以前はColoAd1として公知であった)(T細胞受容体CD3タンパク質に特異的な完全長CD80および抗体断片を発現するよう操作されているアデノウイルス);黒色腫(NCT03003676)、および腹膜疾患、結腸直腸がんまたは卵巣がん(NCT02963831)における、ONCOS-102(Targovax/以前のOncos)(GM-CSFを発現するよう操作されているアデノウイルス);GL-ONC1(GLV-1h68/GLV-1h153、Genelux GmbH)(癌性腹膜炎(NCT01443260);卵管がん、卵巣がん(NCT02759588)において、それぞれ、ベータ-ガラクトシダーゼ(ベータ-gal)/ベータ-グルコロニダーゼまたはベータ-gal/ヒトナトリウムヨウ素共輸送体(hNIS)を発現するよう操作されているワクシニアウイルスが検討された);あるいは膀胱がん(NCT02365818)における、CG0070(Cold Genesys)(GM-CSFを発現するよう操作されているアデノウイルス)から選択される。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、JX-929(SillaJen/以前のJennerex Biotherapeutics)(プロドラッグである5-フルオロシトシンを細胞毒性薬5-フルオロウラシルに変換することが可能な、シトシンデアミナーゼを発現するよう操作されている、TKおよびワクシニア成長因子欠損ワクシニアウイルス);TG01およびTG02(Targovax/以前のOncos)(難治性RAS変異を標的とするペプチドをベースとする免疫療法剤);およびTILT-123(TILT Biotherapeutics)(Ad5/3-E2F-デルタ24-hTNFα-IRES-hIL20と表される操作されたアデノウイルス);およびVSV-GP(ViraTherapeutics)(リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス(LCMV)のグリコタンパク質(GP)を発現するよう操作されており、抗原特異的CD8+T細胞応答を向上するよう設計されている抗原を発現するようさらに操作され得る、水泡性口内炎ウイルス(VSV))から選択される。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、キメラ抗原受容体すなわちCARを発現するよう操作されているT細胞である。このようなキメラ抗原受容体を発現するよう操作されているT細胞は、CAR-T細胞と呼ばれる。
結合ドメインからなるCARが構築され、このドメインは、細胞表面抗原に特異的なモノクローナル抗体から誘導される、天然リガンドである一本鎖可変断片(scFv)であって、Tリンパ球において活性化シグナルを生じることが可能な、TCRに由来するCD3-ゼータシグナル伝達ドメインなどの、T細胞受容体(TCR)の機能端部であるエンドドメインに融合している、一本鎖可変断片(scFv)から誘導され得る。抗原に結合すると、このようなCARは、エフェクター細胞における内因性シグナル伝達経路にリンクし、TCR複合体により開始されるものと類似の活性シグナルを生じる。
例えば、いくつかの実施形態において、CAR-T細胞は、米国特許第8,906,682号(June、その全体が参照により本明細書に組み込まれている)に記載されているものの1つであり、この特許は、抗原結合ドメイン(CD19に結合するドメインなど)を有する細胞外ドメインであって、T細胞抗原受容体複合体ゼータ鎖(CD3ゼータなど)の細胞内シグナル伝達ドメインに融合している、細胞外ドメインを含むよう操作されているCAR-T細胞を開示している。CARは、T細胞において発現する場合、抗原結合特異性に基づいて、抗原認識の方向を変えることができる。CD19の場合、抗原は、悪性B細胞上で発現する。200を超える臨床試験が、現在、幅広い範囲の適応症において、CAR-Tを使用して、進行中である[https://clinicaltrials.gov/ct2/results?term=chimeric+antigen+receptors&pg=1]。
いくつかの実施形態において、免疫刺激剤は、レチノイン酸受容体関連オーファン受容体γ(RORγt)のアクチベーターである。RORγtは、CD4+(Th17)およびCD8+(Tc17)T細胞のタイプ17エフェクターサブセットの分化および維持、ならびにNK細胞などの、IL-17を発現する自然免疫細胞部分集合の分化において、重要な役割を有する転写因子である。いくつかの実施形態において、のアクチベーターは、固形腫瘍(NCT02929862)の処置に関する臨床試験において現在評価されているLYC-55716(Lycera)である。
いくつかの実施形態において、免疫刺激剤は、toll様受容体(TLR)のアゴニストまたはアクチベーターである。TLRの好適なアクチベーターは、SD-101(Dynavax)などのTLR9のアゴニストまたはアクチベーターを含む。SD-101は、濾胞性B細胞および他のリンパ腫(NCT02254772)に関して現在、検討されている免疫刺激性CpGである。本発明において使用することができるTLR8のアゴニストまたはアクチベーターには、頭頚部の扁平上皮細胞がん(NCT02124850)および卵巣がん(NCT02431559)に関して、現在、検討中のモトリモド(VTX-2337、VentiRx Pharmaceuticals)が含まれる。
本発明において使用され得る他の腫瘍免疫剤としては、ウレルマブ(BMS-663513、Bristol-Myers Squibb)、抗CD137モノクローナル抗体;バーリルマブ(CDX-1127、Celldex Therapeutics)、抗CD27モノクローナル抗体;BMS-986178(Bristol-Myers Squibb)、抗OX40モノクローナル抗体;リリルマブ(IPH2102/BMS-986015、Innate Pharma、Bristol-Myers Squibb)、抗KIRモノクローナル抗体;モナリズマブ(monalizumab)(IPH2201、Innate Pharma、AstraZeneca)抗NKG2Aモノクローナル抗体;アンデカリキシマブ(andecaliximab)(GS-5745、Gilead Sciences)、抗MMP9抗体;MK-4166(Merck & Co.)、抗GITRモノクローナル抗体が挙げられる。
いくつかの実施形態において、免疫刺激剤は、エロツズマブ、ミファムルチド、toll様受容体のアゴニストまたはアクチベーター、およびRORγtのアクチベーターから選択される。
いくつかの実施形態において、免疫刺激治療剤は、組換えヒトインターロイキン15(rhIL-15)である。rhIL-15は、診療所において、黒色腫および腎細胞癌(NCT01021059およびNCT01369888)、ならびに白血病(NCT02689453)に対する治療剤として、試験されている。いくつかの実施形態において、免疫刺激剤は、組換えヒトインターロイキン12(rhIL-12)である。いくつかの実施形態において、IL-15ベースの免疫治療剤は、ヘテロ二量体IL-15(hetIL-15、Novartis/Admune)であり、これは、可溶性IL-15結合タンパク質IL-15受容体α鎖に複合体化した、内因性IL-15の合成形態からなる融合複合体(IL15:sIL-15RA)であり、これは、黒色腫、腎細胞癌、非小細胞肺がんおよび頭頚部扁平上皮癌(NCT02452268)に関して、第1相臨床試験で試験されている。いくつかの実施形態において、組換えヒトインターロイキン12(rhIL-12)は、NM-IL-12(Neumedicines、Inc.)、NCT02544724、またはNCT02542124である。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、Jerry L.Adams ET.AL.,”Big opportunities for small molecules in immuno-oncology,”Cancer Therapy 2015,Vol.14,pages 603-622に記載されるものから選択され、その内容は、その全体が本明細書中に参考として援用される。いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、Jerry L.Adams ET.ALの表1に記載される例から選択される。いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、Jerry L.Adams ET.ALの表2に列挙されるものから選択される腫瘍免疫的(immuno-oncoloby)標的を標的化する、低分子である。いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、Jerry L.Adams ET.ALの表2に列挙されるものから選択される低分子薬剤である。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、Peter L.Toogood,”Small molecule immuno-oncology therapeutic agents,”Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters 2018,Vol.28,pages 319-329に記載される低分子腫瘍免疫剤から選択され、その内容は、その全体が本明細書中に参考として援用される。いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、Peter L.Toogoodに記載される経路を標的化する薬剤である。
いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、Sandra L.Ross et al.,”Bispecific T cell engager(BiTE(R))antibody constructs can mediate bystander tumor cell killing”,PLoS ONE 12(8):e0183390に記載されるものから選択され、その内容は、その全体が本明細書中に参考として援用される。いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、二重特異的T細胞エンゲージャー(BiTE(登録商標))抗体構築物である。いくつかの実施形態において、二重特異的T細胞エンゲージャー(BiTE(登録商標))抗体構築物は、CD19/CD3二重特異的抗体構築物である。いくつかの実施形態において、二重特異的T細胞エンゲージャー(BiTE(登録商標))抗体構築物は、EGFR/CD3二重特異的抗体構築物である。いくつかの実施形態において、二重特異的T細胞エンゲージャー(BiTE(登録商標))抗体構築物は、T細胞を活性化させる。いくつかの実施形態において、二重特異的T細胞エンゲージャー(BiTE(登録商標))抗体構築物は、T細胞を活性化させ、これは、細胞間接着分子1(ICAM-1)および巻き添え(bystander)細胞のFASの上方調節を誘導するサイトカインを放出する。いくつかの実施形態において、二重特異的T細胞エンゲージャー(BiTE(登録商標))抗体構築物は、T細胞を活性化させ、これは、巻き添え細胞溶解の誘導をもたらす。いくつかの実施形態において、巻き添え細胞は、固形腫瘍内にある。いくつかの実施形態において、溶解する巻き添え細胞は、BiTE(登録商標)により活性化されたT細胞の近隣にある。いくつかの実施形態において、巻き添え細胞は、腫瘍関連抗原(TAA)ネガティブがん細胞を含む。いくつかの実施形態において、巻き添え細胞は、EGFRネガティブがん細胞を含む。いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、PD-L1/PD1軸および/またはCTLA4を遮断する抗体である。いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、エキソビボで増殖した腫瘍浸潤T細胞である。いくつかの実施形態において、腫瘍免疫剤は、T細胞を腫瘍関連表面抗原(TAAs)と直接接続させる、二重特異的抗体構築物またはキメラ抗体受容体(CAR)である。
例示的な免疫チェックポイント阻害剤
用語「チェックポイント阻害剤」は、本明細書で使用する場合、がん細胞が患者の免疫系を回避するのを阻止するのに有用な作用剤に関する。抗腫瘍免疫破壊の主な機序の1つは「T細胞の疲弊」として公知であり、これは、阻害性受容体の上方調節をもたらす抗原への長期曝露に起因する。これらの阻害性受容体は、無差別な免疫反応を予防するために、免疫チェックポイントとして働く。
PD-1、および細胞毒性T-リンパ球抗原4(CTLA-4、BおよびTリンパ球アテニュエータ(BTLA;CD272)、T細胞免疫グロブリンおよびムチンドメイン-3(Tim-3)、リンパ球活性化遺伝子-3(Lag-3;CD223)などの共阻害性受容体は、チェックポイント調節因子と称されることが多い。それらは、細胞周期進行および他の細胞内シグナル伝達過程が進行するべきかを細胞外情報が指令することを可能にする、分子「ゲートキーパー」として働く。
いくつかの実施形態において、免疫チェックポイント阻害剤はPD-1への抗体である。PD-1は、プログラム細胞死1受容体(PD-1)に結合して、この受容体が阻害性リガンドPDL-1に結合するのを阻止し、こうして、腫瘍が宿主の抗腫瘍免疫応答を抑制する能力を無効にする。
一態様では、チェックポイント阻害剤は、生物学的治療剤または低分子である。別の態様では、チェックポイント阻害剤は、モノクローナル抗体、ヒト化抗体、完全ヒト抗体、融合タンパク質またはそれらの組み合わせである。さらなる態様では、チェックポイント阻害剤は、CTLA-4、PDL1、PDL2、PD1、B7-H3、B7-H4、BTLA、HVEM、TIM3、GAL9、LAG3、VISTA、KIR、2B4、CD160、CGEN-15049、CHK1、CHK2、A2aR、B-7ファミリーのリガンドまたはそれらの組み合わせから選択されるチェックポイントタンパク質を阻害する。追加的な態様では、チェックポイント阻害剤は、CTLA-4、PDL1、PDL2、PD1、B7-H3、B7-H4、BTLA、HVEM、TIM3、GAL9、LAG3、VISTA、KIR、2B4、CD160、CGEN-15049、CHK1、CHK2、A2aR、B-7ファミリーのリガンドまたはそれらの組み合わせから選択されるチェックポイントタンパク質のリガンドと相互作用する。ある態様では、チェックポイント阻害剤は、免疫刺激剤、T細胞成長因子、インターロイキン、抗体、ワクチンまたはそれらの組み合わせである。さらなる態様では、インターロイキンはIL-7またはIL-15である。特定の態様では、インターロイキンは、グリコシル化IL-7である。追加的な態様では、ワクチンは樹状細胞(DC)ワクチンである。
チェックポイント阻害剤には、免疫系の阻害経路を統計的に有意な方法で、遮断または阻害する任意の薬剤が含まれる。このような阻害剤は、低分子阻害剤を含むことができる、あるいは免疫チェックポイント受容体に結合して遮断または阻害する抗体またはその抗原結合断片、あるいは免疫チェックポイント受容体リガンドに結合して遮断または阻害する抗体を含むことができる。遮断または阻害のために標的とされ得る例示的な免疫チェックポイント分子には、以下に限定されないが、CTLA-4、PDL1、PDL2、PD1、B7-H3、B7-H4、BTLA、HVEM、GAL9、LAG3、TIM3、VISTA、KIR、2B4(CD2ファミリーの分子に属し、NK、γδおよびメモリCD8+(αβ)T細胞のすべてに発現する)、CD160(BY55とも称される)、CGEN-15049、CHK1およびCHK2キナーゼ、A2aRおよび様々なB-7ファミリーのリガンドが含まれる。B7ファミリーのリガンドには、以下に限定されないが、B7-1、B7-2、B7-DC、B7-H1、B7-H2、B7-H3、B7-H4、B7-H5、B7-H6およびB7-H7が含まれる。チェックポイント阻害剤には、CTLA-4、PDL1、PDL2、PD1、BTLA、HVEM、TIM3、GAL9、LAG3、VISTA、KIR、2B4、CD160およびCGEN-15049のうちの1つまたは複数に結合して、その活性を遮断または阻害する、抗体もしくはその抗原結合断片、他の結合タンパク質、生物治療剤または低分子が含まれる。例示的な免疫チェックポイント阻害剤には、トレメリムマブ(CTLA-4ブロッキング抗体)(抗OX40)、PD-L1モノクローナル抗体(抗B7-H1;MEDI4736)、MK-3475(PD-1ブロッカー)、ニボルマブ(Inlyta(登録商標);アキシチニブ;抗PD1抗体)、CT-011(抗PD1抗体)、BY55モノクローナル抗体、AMP224(抗PDL1抗体)、BMS-936559(抗PDL1抗体)、MPLDL3280A(抗PDL1抗体)、MSB0010718C(抗PDL1抗体)およびイピリムマブ(抗CTLA-4チェックポイント阻害剤)が含まれる。チェックポイントタンパク質リガンドには、以下に限定されないが、PD-L1、PD-L2、B7-H3、B7-H4、CD28、CD86およびTIM-3が含まれる。
特定の実施形態において、免疫チェックポイント阻害剤は、PD-1アンタゴニスト、PD-L1アンタゴニストおよびCTLA-4アンタゴニストから選択される。いくつかの実施形態において、チェックポイント阻害剤は、ニボルマブ(Opdivo(登録商標))、イピリムマブ(Yervoy(登録商標))およびペムブロリズマブ(Keytruda(登録商標))からなる群より選択される。いくつかの実施形態において、チェックポイント阻害剤は、ニボルマブ(抗PD-1抗体、Opdivo(登録商標)、Bristol-Myers Squibb);ペムブロリズマブ(抗PD-1抗体、Keytruda(登録商標)、Merck);イピリムマブ(抗CTLA-4抗体、Yervoy(登録商標)、Bristol-Myers Squibb);デュルバルマブ(抗PD-L1抗体、Imfinzi(登録商標)、AstraZeneca);およびアテゾリズマブ(抗PD-L1抗体、Tecentriq(登録商標)、Genentech)から選択される。
いくつかの実施形態において、チェックポイント阻害剤は、ランブロリズマブ(MK-3475)、ニボルマブ(BMS-936558)、ピジリズマブ(CT-011)、AMP-224、MDX-1105、MEDI4736、MPDL3280A、BMS-936559、イピリムマブ、リリルマブ(lirlumab)、IPH2101、ペムブロリズマブ(Keytruda(登録商標))またはトレメリムマブからなる群より選択される。
いくつかの実施形態において、免疫チェックポイント阻害剤は、REGN2810(Regeneron)(基底細胞癌(NCT03132636);NSCLC(NCT03088540);皮膚扁平上皮癌(NCT02760498);リンパ腫(NCT02651662);および黒色腫(NCT03002376)を有する患者において試験された抗PD-1抗体);びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫および多発性骨髄腫に関する臨床試験中の、ピジリズマブ(CureTech)(CT-011としても公知であり、PD-1に結合する抗体);非小細胞肺がん、メルケル細胞癌、中皮腫、固形腫瘍、腎がん、卵巣がん、膀胱がん、頭頚部がん、および胃がんに関する臨床試験中の、アベルマブ(Bavencio(登録商標)、Pfizer/Merck KGaA)(MSB0010718Cとしても公知であり、完全ヒトIgG1抗PD-L1抗体);または非小細胞肺がん、黒色腫、トリプルネガティブ乳がんおよび進行性、転移性固形腫瘍に関する臨床試験中の、PDR001(Novartis)(PD-1に結合する阻害性抗体)である。トレメリムマブ(CP-675,206;Astrazeneca)は、中皮腫、結腸直腸がん、腎臓がん、乳がん、肺がんおよび非小細胞肺がん、膵臓導管腺癌、膵臓がん、生殖細胞がん、頭頚部の扁平上皮細胞がん、肝細胞癌、前立腺がん、子宮内膜がん、肝臓における転移性がん、肝臓がん、大細胞型B細胞性リンパ腫、卵巣がん、子宮頚がん、転移性未分化甲状腺がん、尿路上皮がん、卵管がん、多発性骨髄腫、膀胱がん、軟組織肉腫および黒色腫を含めた、いくつかの適応症に関する臨床試験において検討された、CTLA-4に対する完全ヒトモノクローナル抗体である。AGEN-1884(Agenus)は、進行性固形腫瘍(NCT02694822)について、第1相臨床試験において現在検討中の、抗CTLA4抗体である。
いくつかの実施形態において、チェックポイント阻害剤は、T細胞免疫グロブリンムチン含有タンパク質-3(TIM-3)の阻害剤である。本発明において使用することができるTIM-3阻害剤には、TSR-022、LY3321367およびMBG453が含まれる。TSR-022(Tesaro)は、固形腫瘍(NCT02817633)において現在、検討中の抗TIM-3抗体である。LY3321367(Eli Lilly)は、固形腫瘍(NCT03099109)において現在、検討中の抗TIM-3抗体である。MBG453(Novartis)は、進行性悪性腫瘍(NCT02608268)において現在、検討中の抗TIM-3抗体である。
いくつかの実施形態において、チェックポイント阻害剤は、ある種のT細胞およびNK細胞上の免疫受容体である、IgおよびITIMドメインを有するT細胞免疫受容体、すなわちTIGITの阻害剤である。本発明において使用することができるTIGIT阻害剤には、BMS-986207(Bristol-Myers Squibb)、抗TIGITモノクローナル抗体(NCT02913313);OMP-313M32(Oncomed);および抗TIGITモノクローナル抗体(NCT03119428)が含まれる。
いくつかの実施形態において、チェックポイント阻害剤は、リンパ球活性化遺伝子-3(LAG-3)の阻害剤である。本発明において使用することができるLAG-3阻害剤には、BMS-986016およびREGN3767およびIMP321が含まれる。抗LAG-3抗体である、BMS-986016(Bristol-Myers Squibb)は、神経膠芽腫および膠肉腫(NCT02658981)において、現在、検討されている。REGN3767(Regeneron)もまた、抗LAG-3抗体であり、悪性腫瘍(NCT03005782)において現在、検討中である。IMP321(Immutep S.A.)は、LAG-3-Ig融合タンパク質であり、黒色腫(NCT02676869);腺癌(NCT02614833);および転移性乳がん(NCT00349934)において検討されている。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤は、OX40アゴニストを含む。臨床試験において現在検討中のOX40アゴニストには、転移性腎臓がん(NCT03092856)ならびに進行性がんおよび新生物(NCT02554812;NCT05082566)における、PF-04518600/PF-8600(Pfizer)(アゴニスト性抗OX40抗体);がんの第1相臨床試験(NCT02528357)におけるGSK3174998(Merck)(アゴニスト性抗OX40抗体);進行性固形腫瘍(NCT02318394およびNCT02705482)におけるMEDI0562(Medimmune/AstraZeneca)(アゴニスト性抗OX40抗体);結腸直腸がん(NCT02559024)、乳がん(NCT01862900)、頭頚部がん(NCT02274155)および転移性前立腺がん(NCT01303705)を有する患者における、MEDI6469(アゴニスト性抗OX40抗体)(Medimmune/AstraZeneca);ならびに進行性がん(NCT02737475)におけるBMS-986178(Bristol-Myers Squibb)(アゴニスト性抗OX40抗体)が含まれる。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤は、CD137(4-1BBとも呼ばれる)アゴニストを含む。臨床試験において現在検討中のCD137アゴニストには、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(NCT02951156)、ならびに進行性がんおよび新生物(NCT02554812およびNCT05082566)における、ウトミルマブ(PF-05082566、Pfizer)(アゴニスト性抗CD137抗体);黒色腫および皮膚がん(NCT02652455)ならびに神経膠芽腫および膠肉腫(NCT02658981)におけるウレルマブ(BMS-663513、Bristol-Myers Squibb)(アゴニスト性抗CD137抗体)が含まれる。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤は、CD27アゴニストを含む。臨床試験において現在検討中のCD27アゴニストには、扁平上皮細胞頭頚部がん、卵巣癌、結腸直腸がん、腎細胞がんおよび神経膠芽腫(NCT02335918)、リンパ腫(NCT01460134)、ならびに神経膠腫および星状細胞腫(NCT02924038)におけるバルリルマブ(CDX-1127、Celldex Therapeutics)(アゴニスト性抗CD27抗体)が含まれる。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤は、グルココルチコイド誘発性腫瘍壊死因子受容体(GITR)アゴニストを含む。臨床試験において現在検討中のGITRアゴニストには、悪性黒色腫および他の悪性固形腫瘍(NCT01239134およびNCT02628574)におけるTRX518(Leap Therapeutics)(アゴニスト性抗GITR抗体);固形腫瘍およびリンパ腫(NCT02740270)におけるGWN323(Novartis)(アゴニスト性抗GITR抗体);進行性がん(NCT02697591およびNCT03126110)におけるINCAGN01876(Incyte/Agenus)(アゴニスト性抗GITR抗体);固形腫瘍(NCT02132754)におけるMK-4166(Merck)(アゴニスト性抗GITR抗体)、ならびに進行性固形腫瘍(NCT02583165)におけるMEDI1873(Medimmune/AstraZeneca)(ヒトIgG1 Fcドメインを有するアゴニスト性六量体GITRリガンド分子)が含まれる。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤は、誘発性T細胞共刺激剤(ICOS、CD278としても公知)アゴニストを含む。臨床試験において現在検討中のICOSアゴニストには、リンパ腫(NCT02520791)におけるMEDI-570(Medimmune)(アゴニスト性抗ICOS抗体);第1相試験(NCT02723955)における、GSK3359609(Merck)(アゴニスト性抗ICOS抗体);第1相試験(NCT02904226)における、JTX-2011(Jounce Therapeutics)(アゴニスト性抗ICOS抗体)が含まれる。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤は、キラーIgG様受容体(KIR)阻害剤を含む。臨床試験において現在検討中のKIR阻害剤には、白血病(NCT01687387、NCT02399917、NCT02481297、NCT02599649)、多発性骨髄腫(NCT02252263)およびリンパ腫(NCT01592370)における、リリルマブ(IPH2102/BMS-986015、Innate Pharma/Bristol-Myers Squibb)(抗KIR抗体);骨髄腫(NCT01222286およびNCT01217203)における、IPH2101(1-7F9、Innate Pharma);ならびにリンパ腫(NCT02593045)における、IPH4102(Innate Pharma)(長い細胞質尾部の3つのドメイン(KIR3DL2)に結合する抗KIR抗体)が含まれる。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤は、CD47とシグナル調節タンパク質アルファ(SIRPa)との間の相互作用のCD47阻害剤を含む。臨床試験において現在検討中のCD47/SIRPa阻害剤には、第1相試験(NCT03013218)における、ALX-148(Alexo Therapeutics)(CD47に結合してCD47/SIRPa媒介性シグナル伝達を阻止する(SIRPa)のアンタゴニスト性変異体);第1相の臨床試験(NCT02890368およびNCT02663518)における、TTI-621(SIRPa-Fc、Trillium Therapeutics)(SIRPaのN末端CD47結合ドメインとヒトIgG1のFcドメインとを連結させることにより生成する可溶性組換え融合タンパク質は、ヒトCD47に結合して、ヒトCD47がその「私を食べないで(do not eat」)シグナルをマクロファージに送るのを阻止することにより作用する);白血病(NCT02641002)における、CC-90002(Celgene)(抗CD47抗体);ならびに結腸直腸の新生物および固形腫瘍(NCT02953782)、急性骨髄性白血病(NCT02678338)およびリンパ腫(NCT02953509)における、Hu5F9-G4(Forty Seven,Inc.)が含まれる。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤は、CD73阻害剤を含む。臨床試験において現在検討中のCD73阻害剤には、固形腫瘍(NCT02503774)における、MEDI9447(Medimmune)(抗CD73抗体);および固形腫瘍(NCT02754141)における、BMS-986179(Bristol-Myers Squibb)(抗CD73抗体)が含まれる。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤は、インターフェロン遺伝子タンパク質の刺激因子(STING、膜貫通タンパク質173またはTMEM173としても公知)のアゴニストを含む。臨床試験において現在検討中のSTINGのアゴニストには、リンパ腫(NCT03010176)における、MK-1454(Merck)(アゴニスト性合成環式ジヌクレオチド);ならびに第1相試験(NCT02675439およびNCT03172936)における、ADU-S100(MIW815、Aduro Biotech/Novartis)(アゴニスト性合成環式ジヌクレオチド)が含まれる。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤は、CSF1R阻害剤を含む。臨床試験において現在検討中のCSF1R阻害剤には、結腸直腸がん、膵臓がん、転移性および進行性がん(NCT02777710)ならびに黒色腫、非小細胞肺がん、扁平上皮細胞頭頚部がん、消化管間質腫瘍(GIST)および卵巣がん(NCT02452424)における、ペキシダルチニブ(PLX3397、Plexxikon)(CSF1R低分子阻害剤);ならびに膵臓がん(NCT03153410)、黒色腫(NCT03101254)および固形腫瘍(NCT02718911)における、IMC-CS4(LY3022855、Lilly)(抗CSF-1R抗体);ならびに進行性固形腫瘍(NCT02829723)における、BLZ945(4-[2((1R,2R)-2-ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)-ベンゾチアゾール-6-イルオキシル]-ピリジン-2-カルボン酸メチルアミド、Novartis)(CSF1Rの経口利用可能な阻害剤)が含まれる。
本発明において使用することができる他のチェックポイント阻害剤は、NKG2A受容体阻害剤を含む。臨床試験において現在検討中のNKG2A受容体阻害剤には、頭頚部の新生物(NCT02643550)および慢性リンパ球性白血病(NCT02557516)における、モナリズマブ(IPH2201、Innate Pharma)(抗NKG2A抗体)が含まれる。
いくつかの実施形態において、免疫チェックポイント阻害剤は、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、イピリムマブ、アベルマブ、デュルバルマブ、アテゾリズマブ(atezolizumab)、またはピディリズマブから選択される。
例示
略語
Ac: アセチル
AcOH: 酢酸
ACN: アセトニトリル
Ad: アダマンチル
AIBN: 2,2’-アゾビスイソブチロニトリル
Anhyd: 無水
Aq: 水性
B2Pin2: ビス(ピナコラト)ジボロン-4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)
BINAP: 2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル
BH3: ボラン
Bn: ベンジル
Boc: tert-ブトキシカルボニル
Boc2O: ジ炭酸ジ-tert-ブチル
BPO: 過酸化ベンゾイル
nBuOH: n-ブタノール
CDI: カルボニルジイミダゾール
COD: シクロオクタジエン
d: 日
DABCO: 1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン
DAST: ジメチルアミノ硫黄トリフルオリド
dba: ジベンジリデンアセトン
DBU: 1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン
DCE: 1,2-ジクロロエタン
DCM: ジクロロメタン
DEA: ジエチルアミン
DHP: ジヒドロピラン
DIBAL-H: ジイソブチルアンモニウム水素化物
DIPA: ジイソプロピルアミン
DIPEAまたはDIEA: N,N-ジイソプロピルエチルアミン
DMA: N,N-ジメチルアセトアミド
DME: 1,2-ジメトキシエタン
DMAP: 4-ジメチルアミノピリジン
DMF: N,N-ジメチルホルムアミド
DMP: Dess-Martinペルヨージナン
DMSO-ジメチルスルホキシド
DPPA: ジフェニルホスホリルアジド
dppf: 1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
EDCまたはEDCI: 1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩
ee: エナンチオマー過剰率
ESI: エレクトロスプレーイオン化
EA: 酢酸エチル
EtOAc: 酢酸エチル
EtOH: エタノール
FA: ギ酸
hまたはhrs: 時間
HATU: N,N,N’,N’-テトラメチル-O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HCl: 塩酸
HPLC: 高速液体クロマトグラフィー
HOAc: 酢酸
IBX: 2-ヨードキシ安息香酸
IPA: イソプロピルアルコール
KHMDS: カリウムヘキサメチルジシラジド
K2CO3: 炭酸カリウム
LAH: 水素化アルミニウムリチウム
LDA: リチウムジイソプロピルアミド
m-CPBA: メタ-クロロ過安息香酸
M: モル濃度
MeCN: アセトニトリル
MeOH: メタノール
Me2S: ジメチルスルフィド
MeONa: ナトリウムメチレート
MeI: ヨードメタン
min: 分
mL: ミリリットル
mM: ミリモル濃度
mmol: ミリモル
MPa: メガパスカル
MOMCl: メチルクロロメチルエーテル
MsCl: メタンスルホニルクロリド
MTBE: メチルtert-ブチルエーテル
nBuLi: n-ブチルリチウム
NaNO2: 亜硝酸ナトリウム
NaOH: 水酸化ナトリウム
Na2SO4: 硫酸ナトリウム
NBS: N-ブロモスクシンイミド
NCS: N-クロロスクシンイミド
NFSI: N-フルオロベンゼンスルホンイミド
NMO: N-メチルモルホリンN-オキシド
NMP: N-メチルピロリジン
NMR: 核磁気共鳴
℃: セ氏の度
Pd/C: 炭素担持パラジウム
Pd(OAc)2: 酢酸パラジウム
PBS: リン酸緩衝化食塩水
PE: 石油エーテル
POCl3: オキシ塩化リン
PPh3: トリフェニルホスフィン
PyBOP: (ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
Rel: 相対
R.T.またはrt: 室温
sat: 飽和
SEMCl: クロロメチル-2-トリメチルシリルエチルエーテル
SFC: 超臨界流体クロマトグラフィー
SOCl2: 二塩化硫黄
tBuOK: カリウムtert-ブトキシド
TBAB: テトラブチルアンモニウムブロミド
TBAI: テトラブチルアンモニウムヨージド
TEA: トリエチルアミン
Tf: トリフルオロメタンスルホネート
TfAA、TFMSAまたはTf2O: トリフルオロメタンスルホン酸無水物
TFA: トリフルオロ酢酸
TIPS: トリイソプロピルシリル
THF: テトラヒドロフラン
THP: テトラヒドロピラン
TLC: 薄層クロマトグラフィー
TMEDA: テトラメチルエチレンジアミン
pTSA: パラ-トルエンスルホン酸
wt: 重量
Xantphos: 4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン
一般的合成法
以下の実施例は、本発明の例示を意図しており、本発明に関する限定として解釈されるべきではない。温度は、摂氏度で示されている。特に言及されていない場合、溶媒蒸発はすべて、減圧下で、好ましくは約15mmHg~100mmHg(=20~133mbar)の間で行われる。最終生成物、中間体および出発原料の構造は、標準的分析方法、例えば微量分析および分光学的特徴付け、例えばMS、IR、NMRにより確認する。使用されている略語は、当技術分野において従来のものである。
本発明の化合物を合成するために利用した出発原料、ビルディングブロック、試薬、酸、塩基、脱水剤、溶媒および触媒はすべて、市販されているか、または当業者に公知の有機合成法(Houben-Weyl 4th Ed.1952,Methods of Organic Synthesis,Thieme,Volume 21)により生成することができる。さらに、本発明の化合物は、以下の実施例に示されている通り、当業者に公知の有機合成法により生成することができる。
全ての反応を、他に記載されない限り、窒素またはアルゴン下で行う。
プロトンNMR(1H NMR)を、重水化溶媒中で行う。本明細書中に開示される特定の化合物において、1つまたはそれより多くの1Hシフトは、残留するプロテオ(proteo)溶媒信号と重なる。これらの信号は、本明細書中で以下に提供される実験において、報告されていない。
酸性LCMSデータについて:
LCMSを、エレクトロスプレーイオン化および四重MS検出器[ES+veによりMH+を得る]を備え付け、そしてChromolith Flash RP-18e 25×2.0mmを備え付け、水中0.0375vol%のTFA(溶媒A)およびアセトニトリル中0.01875vol%のTFA(溶媒B)で溶出する、Agilent 1200 Series LC/MSDまたはShimadzu LCMS2020で記録した。他のLCMSを、Agilent 6120 Mass検出器を取り付けたAgilent 1290 Infinity RRLCで記録した。使用したカラムは、BEH C18 50×2.1mm、1.7ミクロンであった。カラムの流れは0.55ml/分であり、そして移動相(A)水中0.1%のギ酸中2mMの酢酸アンモニウム、および(B)アセトニトリル中0.1%のギ酸を使用した。
塩基性LCMSデータについて:
LCMSを、エレクトロスプレーイオン化および四重MS検出器[ES+veとしてMH+を与える]を備え付け、そして5mmのC18-コートシリカを充填したXbridge C18、2.1×50mmカラム、または5mmのC18-コートシリカを充填したKinetex EVO C18 2.1×30mmカラムを備え付け、水中0.05vol%のNH3・H2O(溶媒A)およびアセトニトリル(溶媒B)で溶出する、Agilent 1200 Series LC/MSDまたはShimadzu LCMS 2020で記録した。
HPLC分析方法:
HPLCを、X Bridge C18 150×4.6mm、5ミクロンで行った。カラムの流れは1.0ml/分であり、そして移動相(A)水中0.1%のアンモニアおよび(B)アセトニトリル中0.1%のアンモニアを使用した。
Prep HPLC分析方法:
化合物を、Shimadzu LC-20APおよびUV検出器で精製した。使用したカラムは、X-BRIDGE C18(250×19)mm、5μであった。カラムの流れは16.0ml/分であった。移動相(A)水中0.1%のギ酸および(B)アセトニトリルを使用し、塩基性の方法は、(A)水中5mMの重炭酸アンモニウムおよび0.1%のNH3および(B)アセトニトリル、または(A)水中0.1%の水酸化アンモニウムおよび(B)アセトニトリルを使用した。UVスペクトルを202nmおよび254nmで記録した。
NMR方法:
1H NMRスペクトルを、Bruker Ultra Shield Advance 400MHz/5mm Probe(BBFO)で記録した。化学シフトを、パーツパーミリオンで報告する。
以下の実施例に図示されている通り、ある種の例示的な実施形態では、化合物は、以下の一般手順に従い調製する。一般的方法は、本発明のある種の化合物の合成を図示しているが、以下の一般的方法および当業者に公知の他の方法を、本明細書に記載されているようなすべての化合物、ならびにこれらの化合物の各々の部分クラスおよび種に適用することができることが理解されよう。
中間体:
アジ化ナトリウム(2.5g、38.5mmol)のDMF(85mL)中の撹拌溶液に、1,5-ジブロモペンタン(8.4g、36.7mmol)を室温で添加した。次いで、得られた反応混合物を50℃で16時間撹拌した。この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、1-アジド-5-ブロモペンタンを無色油状物として得た(5.0g、71%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 3.44 (t, J=6.8 Hz, 2H), 3.32 (t, J=4 Hz, 2H), 1.95-1.91 (m, 2H), 1.67-1.62 (m, 2H), 1.56-1.46 (m, 2H)。
(5-(2-(2-((5-アミノペンチル)オキシ)エトキシ)エトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体B)
工程1 - (5-ヒドロキシペンチル)カルバミン酸tert-ブチル
5-アミノペンタン-1-オール(10.0g、96.9mmol)のDCM(75mL)中の撹拌溶液に、Boc-無水物(25.4g、116.3mmol)を滴下により0℃で添加した。得られた反応混合物を室温まで温め、そして室温で1時間撹拌した。この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、DCM(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、(5-ヒドロキシペンチル)カルバミン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(16g、81%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 4.56 (bs, 1H), 3.69-3.64 (m, 2H), 3.17-3.12 (m, 2H), 1.64-1.62 (m, 2H), 1.54-1.53 (m, 6H), 1.51-1.49 (m, 1H), 1.46 (s, 9H), 1.43-1.37 (m, 2H)。
工程2 - 5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチルメタンスルホネート
(5-ヒドロキシペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(6.0g、29.5mmol)およびトリエチルアミン(13mL、88.5mmol)のDCM(100mL)中の撹拌溶液に、塩化メシル(3.7mL、44.3mmol)を滴下により0℃で添加した。得られた反応混合物を室温まで温め、そして室温で2時間撹拌した。この反応混合物を水中に移し、そして得られた混合物を、DCM(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチルメタンスルホネートを白色固体として得た(7.0g、84%)。LCMS: (ES+) m/z (M+H)+。
工程3 - (5-(2-(2-(ベンジルオキシ)エトキシ)エトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル
2-(2-(ベンジルオキシ)エトキシ)エタン-1-オール(3.3g、16.8mmol、CAS番号2050-25-1)および5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチルメタンスルホネート(7.0g、25.2mmol)、のトルエン(50mL)および8NのNaOH水溶液(50mL)中の撹拌溶液に、TBAB(触媒量)を室温で添加した。得られた反応混合物を80℃で16時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、粗生成物を得た。この粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(25%のEtOAc-ヘキサン)を使用して精製して、(5-(2-(2-(ベンジルオキシ)エトキシ)エトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(3.5g、55%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.36 (d, J=4.4 Hz, 2H), 7.32-7.28 (m, 2H), 4.59 (s, 1H), 3.71-3.70 (m, 2H), 3.69-3.67 (m, 1H), 3.66-3.65 (m, 1H), 3.13-3.11 (m, 1H), 1.65-1.61 (m, 2H), 1.59-1.54 (m, 6H), 1.50-1.48 (m, 1H)。
工程4 - (5-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル
(5-(2-(2-(ベンジルオキシ)エトキシ)エトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(3.5g、9.2mmol)の、エタノール(30mL)、THF(30mL)、酢酸エチル(30mL)および酢酸(2mL)中の撹拌溶液に、20%のPd(OH)2(2.5g)を室温で窒素雰囲気下で添加した。得られた反応混合物を水素ガス(20kg/cm2の圧力)下でオートクレーブ内で60℃で16時間撹拌した。この反応混合物をセライトで、減圧を用いて濾過し、そしてMeOH(50mL)で洗浄した。その濾液を減圧下でエバポレートして、(5-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(2.5g、93%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 4.68 (bs, 1H), 3.77-3.75 (m, 2H), (s, 1H), 3.71-3.69 (m, 2H), 3.69-3.64 (m, 2H), 3.63-3.59 (m, 2H), 3.51-3.48 (m, 2H), 3.14-3.13 (m, 3H), 1.71-1.61 (m, 2H), 1.59-1.55 (m, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.42-1.36 (m, 2H)。
工程5 - (5-(2-(2-((5-アジドペンチル)オキシ)エトキシ)エトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル
(5-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.4g、4.8mmol)および1-アジド-5-ブロモペンタン(2.8g、14.4mmol、中間体A)の、トルエン(10mL)および8NのNaOH水溶液(10mL)中の撹拌溶液に、TBAB(触媒量)を室温で添加した。次いで、得られた反応混合物を80℃まで加熱し、そして16時間撹拌した。この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、(5-(2-(2-((5-アジドペンチル)オキシ)エトキシ)エトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(0.95g、50%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 4.56 (bs, 1H), 3.69-3.61 (m, 4H), 3.50-3.46 (m, 3H), 3.33-3.27 (m, 1H), 3.14-3.12 (m, 1H), 1.68-1.61 (m, 4H), 1.53-1.42 (m, 7H)。
工程6 - (5-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル
(5-(2-(2-((5-アジドペンチル)オキシ)エトキシ)エトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.45g、1.12mmol)のメタノール(30mL)中の撹拌溶液に、20%のPd(OH)2(0.45g)を室温で窒素雰囲気下で添加した。得られた反応混合物を水素ガス(20kg/cm2の圧力)下でオートクレーブ内で室温で3時間撹拌した。この反応混合物をセライトのパッドで減圧下で濾過し、そしてMeOH(50mL)で洗浄した。その濾液を減圧下でエバポレートして、(5-(2-(2-((5-アミノペンチル)オキシ)エトキシ)エトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(0.35g、83%)。
(1R,4R)-4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロヘキサン-1-カルボン酸(中間体C)
工程1: (1R,4R)-4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロヘキサン-1-カルボン酸メチル
6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸(1.85g、5.76mmol、中間体N)および(1R,4R)-4-アミノシクロヘキサン-1-カルボン酸メチル塩酸塩(1.34g、6.91mmol)のDMF(10mL)中の撹拌溶液に、DIPEA(5mL、28.8mmol)およびPyBOP(4.5g、8.64mmol)を室温で添加した。得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして生じた沈殿物を濾別し、そして減圧で乾燥させた。この粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(7%のMeOH-DCM)を使用して精製して、(1r,4r)-4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロヘキサン-1-カルボン酸メチルを明緑色固体として得た(1.3g、49%)。LC-MS (ESI+) m/z 460.54 (M+H)+。
工程2 - (1R,4R)-4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロヘキサン-1-カルボン酸
(1R,4R)-4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロヘキサン-1-カルボン酸メチル(1.2g、2.6mmol)のMeOH(20mL)中の撹拌溶液に、20mLの水中のNaOH(2g、50mmol)を室温で滴下により添加した。得られた反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下でエバポレートし、水(10mL)を添加し、そして10%のクエン酸溶液を使用して、pHを6~7に調整した。得られた混合物を15分間撹拌し、固体沈殿物を濾別し、そして減圧下で乾燥させて、(1R,4R)-4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロヘキサン-1-カルボン酸を褐色固体として得た(0.9g、77%)。LC-MS (ESI+) m/z 446.51 (M+H)+。
2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)オキシ)酢酸(中間体D)
工程1 - (2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル
(tert-ブトキシカルボニル)-L-グルタミン(6.0g、24mmol)のTHF(60mL)中の撹拌溶液に、CDI(4.2g、25.9mmol)およびDMAP(0.012g、0.098mmol)を室温で添加した。得られた反応混合物を70℃まで加熱し、そして、16時間撹拌した。その反応沈殿物を濾過し、そしてTHF(50mL)で洗浄し、そして減圧下で乾燥させて、(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチルを白色固体として得た(1.8g、32%)。LCMS (ESI-) m/z 227.2 (M-H)-。
工程2 - 3-アミノピペリジン-2,6-ジオン(TFA塩)
(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)カルバミン酸tert-ブチル(1.8g、7.9mmol)をTFA(10mL)に溶解させ、そして室温で1時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下でエバポレートして、3-アミノピペリジン-2,6-ジオンをTFA塩として、褐色固体として得た(1.7g、96%)得た。LCMS (ESI+) m/z 129 (M+H)+得た。
工程3 - 2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-ヒドロキシイソインドリン-1,3-ジオン
4-ヒドロキシイソベンゾフラン-1,3-ジオン(1.2g、7.3mmol)のピリジン(25mL)中の撹拌溶液に、3-アミノピペリジン-2,6-ジオン-TFA塩(1.8g、7.3mmol)を室温で添加した。次いで、得られた反応混合物を110℃まで温め、そして16時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下でエバポレートした。この粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(4%のMeOH-DCM)を使用して精製して、2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-ヒドロキシイソインドリン-1,3-ジオンを黄色固体として得た(1g、50%)。LC-MS (ESI-) m/z 273.2 (M-H)+。
工程4 - 2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)オキシ)酢酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-ヒドロキシイソインドリン-1,3-ジオン(2.95g、10.76mmol)およびK2CO3(2.22g、16.14mmol)のDMF(40mL)中の撹拌溶液に、2-ブロモ酢酸tert-ブチル(1.6mL、10.16mmol)のDMF(10mL)を室温で滴下により添加した。得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてその粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(50%のEAc-ヘキサン)を使用して精製して、2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)オキシ)酢酸tert-ブチルを白色固体として得た(3g、72%)。LC-MS (ESI-) m/z 387.2 (M-H)+。
工程5 - 2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)オキシ)酢酸
2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)オキシ)酢酸tert-ブチル(3.0g、7.7mmol)をTFA(30mL)に溶解させ、そして室温で1時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下でエバポレートし、そしてMTBEで磨砕して、2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)オキシ)酢酸を白色固体として得た(2g、78%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ ppm 13.27 (s, 1H), 11.12 (s, 1H), 7.82-7.78 (m, 1H), 7.48 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.40 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.13-5.04 (m, 1H), 4.99 (s, 2H), 2.94-2.85 (m, 1H), 2.73-2.57 (m ,2H), 2.07-2.02 (m, 1H)。LCMS (ESI+) m/z 333 (M+H)+。
(5-((5-アミノペンチル)オキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体E)
工程1 - (5-ヒドロキシペンチル)カルバミン酸tert-ブチル
5-アミノペンタン-1-オール(10.0g、96.9mmol)のDCM(75mL)中の撹拌溶液に、Boc-無水物(25.4g、116.3mmol)を0℃で滴下により添加した。得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、DCM(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、(5-ヒドロキシペンチル)カルバミン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(16g、81%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 4.56 (bs, 1H), 3.69-3.64 (m, 2H), 3.17-3.12 (m, 2H), 1.64-1.62 (m, 2H), 1.54-1.53 (m, 6H), 1.51-1.49 (m, 1H), 1.46 (s, 9H), 1.43-1.37 (m, 2H)。
工程2 - (5-((5-アジドペンチル)オキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル
(5-ヒドロキシペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(2.5g、12.3mmol)のDMF(20mL)中の撹拌溶液に、NaI(触媒量)およびNaH(0.74g、18.4mmol、鉱油中60%の分散物)を室温で添加した。得られた反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。この反応混合物に、DMF(5mL)中の1-アジド-5-ブロモペンタン(3.55g、18.4mmol、中間体A)を室温で滴下により添加した。得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートした。この粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(6%のEAc-ヘキサン)を使用して精製して、(5-((5-アジドペンチル)オキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(0.85g、22%)。LC-MS (ESI+) m/z 315.39 (M+H)+。
工程3 - (5-((5-アミノペンチル)オキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル
(5-((5-アジドペンチル)オキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.2g、0.6mmol)のメタノール(5mL)中の撹拌溶液に、10%のPd/C(0.1g、50%湿潤)を室温で窒素雰囲気下で添加した。得られた反応混合物を水素ガス(5kg/cm2の圧力)下でオートクレーブ内で室温で5時間撹拌した。この反応混合物をセライトのパッドで減圧下で濾過し、そしてMeOH(20mL)で洗浄した。その濾液を減圧下でエバポレートして、(5-((5-アミノペンチル)オキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(0.15g、82%)。LC-MS (ESI+) m/z 289.43 (M+H)+。
(5-(2-((5-アミノペンチル)オキシ)エトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体F)
工程1 - ((2-((5-ブロモペンチル)オキシ)エトキシ)メチル)ベンゼン
2-(ベンジルオキシ)エタン-1-オール(1.67g、10.96mmol)、1,5-ジブロモペンタン(10.0g、43.0mmol)、および臭化アンモニウム(0.5g)の、8NのNaOH(20mL)中の溶液を室温で25時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水混合物中に移し、そのpHを6~7に調整し、そして得られた混合物を、n-ヘキサン(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、((2-((5-ブロモペンチル)オキシ)エトキシ)メチル)ベンゼンを無色液体として得た(23g、95%)。LC-MS (ESI+) m/z 303 (M+H)+2。
工程2 - ((2-((5-アジドペンチル)オキシ)エトキシ)メチル)ベンゼン
((2-((5-ブロモペンチル)オキシ)エトキシ)メチル)ベンゼン(23.0g、76.6mmol)およびアジ化ナトリウム(7.47g、114.93mmol)のDMF(125mL)中の溶液を60℃まで加熱し、そして18時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×200mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(10%のEtOAc-ヘキサン)を使用して精製して、((2-((5-アジドペンチル)オキシ)エトキシ)メチル)ベンゼンを無色液体として得た(10.5g、82%)。LC-MS (ESI+) m/z 281.2 (M+18)+。
工程3 - (5-(2-ヒドロキシエトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル
((2-((5-アジドペンチル)オキシ)エトキシ)メチル)ベンゼン(10.5g、39.9mmol)、10%のPd/(OH)2(50%湿潤)(5g)およびBoc無水物(13.04g、59.84mmol)の、MeOH(100mL)および酢酸(1mL)中の溶液をオートクレーブ内で撹拌した。この反応混合物を60℃まで、水素ガス(30kg/cm2の圧力)下で48時間加熱した。この反応混合物をセライトのパッドで濾過し、そしてメタノール(100mL)で洗浄した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてその粗生成物((5-(2-(ベンジルオキシ)エトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルを副生成物として含む)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20%のEtOAc-ヘキサン)を使用して精製して、(5-(2-ヒドロキシエトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(1.6g、13%)。
工程4 - (5-(2-((5-アジドペンチル)オキシ)エトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル
(5-(2-ヒドロキシエトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.6g、6.5mmol)、TBAB(0.3g、触媒量)および1-アジド-5-ブロモペンタン(1.85g、9.71mmol、中間体A)の溶液を、トルエン(30mL)と8NのNaOH(20mL)との混合物に溶解させ、そして80℃で24時間加熱した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×50mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(25%のEtOAc-ヘキサン)を使用して精製して、(5-(2-((5-アジドペンチル)オキシ)エトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(0.7g、30%)。LC-MS (ESI+) m/z 359.3 (M+H)+。
工程5 - (5-(2-((5-アミノペンチル)オキシ)エトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル
(5-(2-((5-アジドペンチル)オキシ)エトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.7g、19.9mmol)および10wt%のPd/C(50%湿潤)(0.05g)の溶液を、MeOH(10mL)にオートクレーブ内で溶解させた。この反応混合物を50℃まで、水素ガス(20kg/cm2の圧力)下で4時間加熱した。完了したら、この反応混合物をセライトのパッドで濾過し、そしてメタノール(20mL)で洗浄した。その濾液を減圧下でエバポレートして、(5-(2-((5-アミノペンチル)オキシ)エトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルを無色油状物として得(0.55g)、これをさらに精製せずに次の工程で直接使用した。
(2S,4R)-1-((S)-2-アミノ-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)ピロリジン-2-カルボキサミド塩酸塩(中間体G)
工程1 - 4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンゾニトリル
4-ブロモベンゾニトリル(1.0g、5.5mmol)および酢酸パラジウム(0.061g、2.75mmol)のジメチルアセトアミド(5mL)中の溶液に、酢酸カリウム(1.08g、11.0mmol)および4-メチルチアゾール(1mL、11.0mmol)を室温で添加した。次いで、この反応混合物を加熱し、そして130℃で18時間撹拌した。この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、DCM(3×20mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(10%のEtOAc-ヘキサン)を使用して精製して、4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンゾニトリルを黄色固体として得た(0.6g、55%)。LC-MS (ESI+) m/z 200 (M+H)+。
工程2 - (4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバミン酸tert-ブチル
4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンゾニトリル(0.6g、3.0mmol)のメタノール(50mL)中の撹拌溶液に、NiCl2
.6H2O(0.07g、0.3mmol)およびboc無水物(1mL、4.5mmol)を0℃で添加し、そして15分間撹拌した。15分後、NaBH4(0.8g、21.0mmol)を0℃で30分間かけて少しずつ添加し、そしてさらに30分間撹拌した。次いで、トリエチルアミン(0.8mL、6.0mmol)を添加し、そしてこの混合物をさらに3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下でエバポレートし、そして酢酸エチル(50mL)で希釈し、そしてセライトで濾過した。その濾液を水(50mL)を使用して洗浄した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(15%のEtOAc-ヘキサン)を使用して精製して、(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色半固体として得た(0.5g、55%)。LC-MS (ESI+) m/z 305.2 (M+H)+。
工程3 - (4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)メタンアミン塩酸塩
(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバミン酸tert-ブチル(0.5g、1.6mmol)のDCM(5mL)中の撹拌溶液に、ジオキサン中4NのHCl(1mL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下でエバポレートし、そしてジエチルエーテルを使用して磨砕して、(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)メタンアミン塩酸塩を黄色固体として得た(0.35g、89%)。LC-MS (ESI+) m/z 205.2 (M+H)+。
工程4 - (2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
(2S,4R)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボン酸(0.25g、1.08mmol、CAS番号13726-69-7)のDCM(5mL)中の溶液に、N-ヒドロキシスクシンイミド(0.16g、1.40mmol)およびEDC.HCl(0.25g、1.30mmol)を添加し、そしてこの反応物を室温で3時間撹拌した。3時間後、(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)メタンアミン塩酸塩(0.31g、1.30mmol)およびDIPEA(0.6mL、3.24mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で18時間撹拌した。この反応混合物を飽和NaHCO3溶液(50mL)で希釈し、そしてDCM(50mL×3)中に抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(2%のMeOH-DCM)を使用して精製して、(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルを黄色固体として得た(0.3g、66%)。LC-MS (ESI+) m/z 418.8 (M+H)+。
工程5 - (2S,4R)-4-ヒドロキシ-N-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)ピロリジン-2-カルボキサミド塩酸塩
(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.3g、0.7mmol)のDCM(10mL)中の撹拌溶液に、ジオキサン中4NのHCl(1mL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下でエバポレートし、そしてジエチルエーテルを使用して磨砕して、(2S,4R)-4-ヒドロキシ-N-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)ピロリジン-2-カルボキサミド塩酸塩を黄色固体として得た(0.2g、79%)。LC-MS (ESI+) m/z 318.0 (M+H)+。
工程6 - ((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)-ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル
(2S,4R)-4-ヒドロキシ-N-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)ピロリジン-2-カルボキサミド塩酸塩(0.2g、0.6mmol)、(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3,3-ジメチルブタン酸(0.13g、0.57mmol、CAS番号62965-35-9)およびDIPEA(0.4mL、2.28mmol)のDMF(2mL)中の溶液に、HATU(0.3g、0.63mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×20mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(4%のMeOH-DCM)を使用して精製して、((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色半固体として得た(0.15g、44%)。LC-MS (ESI+) m/z 531.81 (M+H)+。
工程7 - (2S,4R)-1-((S)-2-アミノ-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)ピロリジン-2-カルボキサミド塩酸塩
((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(0.15g、0.28mmol)のDCM(10mL)中の撹拌溶液に、ジオキサン中4NのHCl(1mL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下でエバポレートし、そして固体をジエチルエーテルを使用して磨砕して、(2S,4R)-1-((S)-2-アミノ-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)ピロリジン-2-カルボキサミド塩酸塩を黄色固体として得た(0.12g、91%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.10 (s, 1H), 8.78 (t, J=6 Hz, 1H), 8.27-8.07 (m, 3H), 7.50-7.31 (m, 4H), 4.55 (t, J=8.2 Hz, 1H), 4.50-4.30 (m, 2H), 4.29-4.15 (m, 1H), 4.05-3.85 (m, 1H), 3.84-3.70 (m, 1H), 3.65-3.45 (m, 1H), 2.46 (s, 3H), 2.20-2.05 (m, 1H), 1.95-1.80 (m, 1H), 1.32-1.27 (m, 1H), 1.03 (s, 9H)。LC-MS (ESI+) m/z 431.85 (M+H)+。
((1R,3R)-3-((2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体H)
工程1 - (1R,3R)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブタン-1-カルボン酸メチル
(1R,3R)-3-アミノシクロブタン-1-カルボン酸メチル塩酸塩(1.0g、6.1mmol)、TEA(2mL、12mmol)のDCM(5mL)中の撹拌溶液に、Boc無水物(1.7g、7.8mmol)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×50mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、(1R,3R)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブタン-1-カルボン酸メチルを白色固体として得た(1.2g、72%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.26 (d, J=7.6 Hz, 1H), 4.10 (m, 1H), 3.62(s, 3H), 2.96-2.91(m, 1H), 2.36-2.31 (m, 2H), 2.19-2.12 (m, 2H), 1.42 (s, 9H)。
工程2 - ((1R,R)-3-(ヒドロキシメチル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル
(1R,3R)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブタン-1-カルボン酸メチル(1.0g、4.4mmol)のTHF(20mL)中の撹拌溶液に、3Mの水素化ホウ素リチウム(9mL、9mmol)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を加熱し、そして60℃で3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を希NaOH中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×50mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(3%のMeOH-DCM)を使用して精製して、((1r3r)-3-(ヒドロキシメチル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチルを白色固体として得た(0.8g、91%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 4.77 (bs, 1H), 4.24 (d, J=6.8 Hz, 1H), 3.71(d, J=6.0 Hz, 3H), 2.39(s, 1H), 2.25-2.21 (m, 2H), 2.05-1.98 (m, 2H), 1.67-1.29 (m, 13H)。
工程3 - ((1R,3R)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)メチルメタンスルホネート
((1R,3R)-3-(ヒドロキシメチル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.8g、4.0mmol)のジクロロメタン(20mL)中の撹拌溶液に、トリエチルアミン(1.67mL、11.91mmol)を0℃で添加した。次いで、塩化メシル(0.82mL、5.96mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温まで昇温させ、そして2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×50mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、((1R,3R)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)メチルメタンスルホネートを黄色固体として得た(0.9g、81%)。
工程4 - ((1R,3R)-3-(12-フェニル-2,5,8,11-テトラオキサドデシル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル
2-(2-(2-(ベンジルオキシ)エトキシ)エトキシ)エタン-1-オール(0.43g、1.79mmol、中間体T)、((1R,3R)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)メチルメタンスルホネート(2.9g、10.39mmol)およびTBAB(20mg)の、トルエン:8NのNaOH(1:1、16mL)中の溶液を90℃で16時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×25mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(45%のEtOAc-ヘキサン)を使用して精製して、((1R,3R)-3-(18-フェニル-2,5,8,11,14,17-ヘキサオキサオクタデシル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチルを明黄色液体として得た(0.7g、76%)。LC-MS (ESI+) m/z 441.50 (M+H)+。
工程5 - ((1R,3R)-3-((2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル
((1r,3r)-3-(12-フェニル-2,5,8,11-テトラオキサドデシル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.7g、1.65mmol)のEtOH(20mL)中の撹拌溶液に、10%のPd/C(50%湿潤)(0.7g)を添加し、そしてこの反応混合物を水素雰囲気下で室温で6時間撹拌した。次いで、この反応混合物をセライトで濾過し、そして減圧下でエバポレートして、((1R,3R)-3-((2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチルを無色液体として得た(0.5g)。LC-MS (ESI+) m/z 351.45 (M+H)+。
工程6 - 2-(2-(2-(((1R,3R)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)メトキシ)エトキシ)エトキシ)エチルメタンスルホネート
((1R,3R)-3-((2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.5g、1.5mmol)およびトリエチルアミン(0.7mL、4.5mmol)のジクロロメタン(5mL)中の撹拌溶液に、塩化メシル(0.15mL、1.8mmol)を0℃で添加した。この反応物を室温まで昇温させ、そして3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、DCM(3×25mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、2-(2-(2-(((1R,3R)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)メトキシ)エトキシ)エトキシ)エチルメタンスルホネートを明黄色固体として得た(0.53g、85%)。
工程7 - ((1R,3R)-3-((2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル
2-(2-(2-(((1R,3R)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)メトキシ)エトキシ)エトキシ)エチルメタンスルホネート(0.53g、1.30mmol)のDMF(4mL)中の撹拌溶液に、アジ化ナトリウム(0.13g、1.93mmol)を室温で添加した。次いで、この反応混合物を65℃で5時間加熱した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×25mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、粗生成物を得た。この粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(2%のMeOH-DCM)を使用して精製して、((1R,3R)-3-((2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチルを明黄色液体として得た(0.45g、82%)。LC-MS (ESI+) m/z 376 (M+18)+。
工程8 - ((1R,3R)-3-((2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル
((1R,3R)-3-((2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.45g、1.25mmol)のEtOH(20mL)中の撹拌溶液に、10%のPd/C(50%湿潤)(0.45g)を添加し、そしてこの反応混合物を水素雰囲気下で5時間撹拌した。この反応混合物をセライトで濾過し、そして減圧下で濃縮して、((1r,3r)-3-((2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチルを無色液体として得た(0.35g)。LC-MS (ESI+) m/z 334.45 (M+18)+。
12-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ドデカン酸(中間体I)
12-アミノドデカン酸(2.0g、9.3mmol、CAS番号693-57-2)、Boc無水物(2.4mL、10.2mmol)およびトリエチルアミン(1.4mL、10.2mmol)のメタノール(50mL)中の混合物を18時間還流させた。次いで、この反応混合物を室温まで冷却し、そして減圧下で濃縮し、そして酢酸エチル(200mL)で希釈した。その有機層を5%のクエン酸(100mL×2)、水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そしてエバポレートして、12-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ドデカン酸を白色固体として得た(2.5g、85%)。LC-MS (ESI+) m/z 314.2 (M-H)+。
1-フェニル-2,5,8,11-テトラオキサトリデカン-13-オール(中間体J)
2,2’-((オキシビス(エタン-2,1-ジイル))ビス(オキシ))ビス(エタン-1-オール)(20.0g、103mmol)のTHF(150mL)中の撹拌溶液に、パラフィン中60%のNaH(2.06g、51.5mmol)を氷水浴内で10℃で添加し、そしてこの反応混合物を0.5時間撹拌した。この反応混合物に、THF(50mL)中の臭化ベンジル(5.9mL、51.49mmol)を10℃で1.5時間かけて滴下により添加した。得られた反応混合物を室温まで温め、そして16時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(3%のMeOH-DCM)を使用して精製して、1-フェニル-2,5,8,11-テトラオキサトリデカン-13-オールを黄色油状物として得た(15g、51%)。LC-MS (ESI+) m/z 284.35 (M+H2O)+。
((1R,4R)-4-(13-アミノ-2,5,8,11-テトラオキサトリデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体K)
工程1 - (1R,4R)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボン酸メチル
(1R,4R)-4-アミノシクロヘキサン-1-カルボン酸メチル塩酸塩(6.5g、31.0mmol)およびトリエチルアミン(6.8mL、92.94mmol)のDCM(100mL)中の撹拌溶液に、Boc-無水物(8.1g、37.18mmol)を0℃で滴下により添加した。得られた反応混合物を室温まで温め、そして1.5時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、DCM(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、(1R,4R)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボン酸メチルを白色固体として得た(6.6g、83%)。LC-MS (ESI+) m/z 258.2 (M+H)+。
工程2 - ((1R,4R)-4-(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル
(1R,4R)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキサン-1-カルボン酸メチル(5.5g、21.4mmol)のTHF(20mL)中の撹拌溶液に、THF中3MのLiBH4(16mL、43mmol)を0℃で滴下により添加した。次いで、得られた反応混合物を75℃まで加熱し、そして1時間撹拌した。次いで、この反応混合物を5%のクエン酸溶液中に移した。この反応混合物のpHを、8NのNaOH溶液でpH8~9に調整した。次いで、得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(25%のEAc-ヘキサン)を使用して精製して、((1r,4r)-4-(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルを白色固体として得た(1.5g、31%)。LC-MS (ESI+) m/z 230.2 (M+H)+。
工程3 - ((1R,4R)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)メチルメタンスルホネート
((1R,4R)-4-(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(1.8g、7.8mmol)のDCM(50mL)中の溶液に、トリエチルアミン(2.36g、23.4mmol)およびMsCl(0.9mL、11.7mmol)を0℃で添加し、そしてこの反応物を90分間撹拌した。次いで、この反応混合物を水(50mL)で希釈し、そして生成物をDCM(50mL×3)中に抽出した。その有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中でエバポレートして、((1R,4R)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)メチルメタンスルホネートを明褐色固体として得た(1.8g、75%);LC-MS (ESI+) m/z 308.2 (M+H)+。
工程4 - ((1R,4R)-4-(15-フェニル-2,5,8,11,14-ペンタオキサペンタデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル
1-フェニル-2,5,8,11-テトラオキサトリデカン-13-オール(1.4g、4.9mmol、中間体J)の、トルエン(20mL)および8NのNaOH(20mL)中の溶液に、触媒量のTBABを添加し、そしてこの反応物を室温で15分間撹拌した。15分後、((1R,4R)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)メチルメタンスルホネート(1.8g、5.9mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を16時間還流させた。次いで、この反応混合物を水(200mL)で希釈し、そして酢酸エチル(250mL×3)中に抽出した。その有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中でエバポレートした。その粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(45~50%のEtOAC-ヘキサン)により精製して、((1R,4R)-4-(15-フェニル-2,5,8,11,14-ペンタオキサペンタデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色半固体として得た(0.8g、33%);LC-MS (ESI+) m/z 496.5 (M+H)+。
工程5 - ((1R,4R)-4-(13-ヒドロキシ-2,5,8,11-テトラオキサトリデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル
((1R,4R)-4-(15-フェニル-2,5,8,11,14-ペンタオキサペンタデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(0.8g、1.6mmol)のエタノール(50mL)中の撹拌溶液に、10%のPd/C(50%湿潤)(0.8g)および酢酸(0.2mL)を室温で、この溶液に水素ガスを吹き込みながら2時間で添加した。次いで、この反応混合物をセライトのパッドで濾過し、そしてその濾液をエバポレートして、((1R,4R)-4-(13-ヒドロキシ-2,5,8,11-テトラオキサトリデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルを褐色油状物として得た(0.7g、64%);LC-MS (ESI+) m/z 406.4 (M+H)+。
工程6 1-((1R,4R)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)-2,5,8,11-テトラオキサトリデカン-13-イルメタンスルホネート
((1R,4R)-4-(13-ヒドロキシ-2,5,8,11-テトラオキサトリデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(0.37g、0.91mmol)のDCM(10mL)中の撹拌溶液に、トリエチルアミン(0.3mL、2.7mmol)を0℃で添加し、その後、塩化メシル(0.11g、1.37mmol)を添加し、次いでこの反応物を2時間撹拌した。次いで、この反応を水(50mL)でクエンチし、そして生成物を、DCM(50mL×3)を使用して抽出した。その有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧中でエバポレートして、1-((1R,4R)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)-2,5,8,11-テトラオキサトリデカン-13-イルメタンスルホネートを黄色油状物として得た(0.37g;82%)。
工程7 - ((1r,4r)-4-(13-アジド-2,5,8,11-テトラオキサトリデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル
1-((1R,4R)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)-2,5,8,11-テトラオキサトリデカン-13-イルメタンスルホネート(0.36g、0.74mmol)のDMF(5mL)中の撹拌溶液に、NaN3(0.072g、1.11mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を70℃で2時間加熱した。次いで、この反応混合物を室温まで冷却し、そして水(250mL)で希釈し、そして酢酸エチル(100mL×3)中に抽出した。その有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧中でエバポレートして、粗生成物を得、そしてこの粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40%のEtOAc-ヘキサン)により精製して、((1r,4r)-4-(13-アジド-2,5,8,11-テトラオキサトリデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色半固体として得た(0.29g;90%);LC-MS (ESI+) m/z 448.8 (M+18)+。
工程8 - ((1r,4r)-4-(13-アミノ-2,5,8,11-テトラオキサトリデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル
((1R,4R)-4-(13-アジド-2,5,8,11-テトラオキサトリデシル)-シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(0.29g、0.67mmol)のエタノール(20mL)中の撹拌溶液に、10%のPd(OH)2/C(50%湿潤)(0.29g)を室温で添加し、そしてこの反応混合物をオートクレーブ内で水素ガス(20kg/cm2の圧力)下で5時間撹拌した。この反応混合物をセライトのパッドで濾過し、そしてその濾液を減圧中でエバポレートして、((1R,4R)-4-(13-アミノ-2,5,8,11-テトラオキサトリデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色半固体として得た(0.17、62%);LC-MS (ESI+) m/z 405.4 (M+H)+。
6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸(中間体L)
工程1 - 6-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸メチル
4,6-ジクロロニコチン酸メチル(10.0g、48.5mmol)、DIPEA(6.26g、48.5mmol、8.23mL)およびシクロプロピルアミン(3.04g、53.4mmol)のDMA(80mL)中の溶液を90℃で3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×25mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(10%のEtOAc-ヘキサン)を使用して精製して、6-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸メチルを白色固体として得た(8.5g、77%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.538 (s, 1H), 8.079 (s, 1H), 7.040 (s, 1H), 3.826 (s, 3H), 2.634-2.594 (m, 1H), 0.892-0.846 (m, 2H), 0.595- 0.557 (m, 2H)。
工程2 - 6-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸
6-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸メチル(6.8g、30.0mmol)のエタノール(70mL)中の撹拌溶液を0~10℃まで冷却した。次いで、水酸化リチウム(3.6g、85.7mmol)の水(10mL)中の溶液を添加した。この反応混合物を室温まで昇温させ、そして3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(2×100mL)を使用して抽出した。その水層を、飽和クエン酸溶液の添加により、pH=3~4になるまで酸性にした。次いで、この混合物を酢酸エチル(3×250mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてその粗生成物を、ヘキサンを使用して磨砕して、6-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸をオフホワイトの固体として得た(5g、78%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.415 (bs, 1H), 8.525 (s,1H) 8.318 (s, 1H), 7.007 (s, 1H), 2.616-2.592 (m, 1H), 0.891-0.845 (m, 2H), 0.620- 0.564 (m, 2H)。
工程3 - 6-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸tert-ブチル
6-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸(2.5g、11.74mmol)およびDMF-DTA(10.2g、50.3mmol)のトルエン(50mL)中の撹拌溶液を110℃で16時間加熱した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×250mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(6%のEtOAc-ヘキサン)を使用して精製して、6-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸tert-ブチルを白色固体として得た(2.23g、70%)。LC-MS (ESI+) m/z 269.3 (M+H)+。
工程4 - 6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸tert-ブチル
アルゴンの雰囲気下で、1,4-ジオキサン(50mL)中の1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-5-カルボニトリル(1.0g、6.94mmol)、6-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸tert-ブチル(2.05g、7.63mmol)、炭酸カリウム(2.9g、20.83mmol)、Xantphos(1.61g、2.77mmol)およびPd(dba)2(1.6g、2.77mmol)を120℃で20時間加熱した。この反応混合物をセライトで濾過し、そして酢酸エチル(3×300mL)で洗浄した。合わせた有機層を水(400mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(1%のMeOH-DCM)を使用して精製して、6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸tert-ブチルを褐色固体として得た(0.6g、21%)。LC-MS (ESI+) m/z 377.3 (M+H)+。
工程5 - 6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸(TFA塩として)
6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸tert-ブチル(0.4g、1.06mmol)およびTFA(4mL)のDCM(10mL)中の溶液を室温で6時間撹拌した。その有機溶媒をエバポレートし、そしてその残渣をMTBE(20mL)で磨砕して、6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸をTFA塩として、白色固体として得た(0.3g、88%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.38 (bs, 1H), 9.10 (d, J=2 Hz, 1H), 9.04 (d, J=2 Hz, 1H), 8.76 (s, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 2.66-2.60 (m, 1H), 0.93-0.89 (m, 2H), 0.65- 0.62 (m, 2H)。
工程1 - (1,6-ナフチリジン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル
1,6-ナフチリジン-2-カルボン酸(20.0g、114mmol)のt-BuOH(200mL)中の撹拌溶液に、Et3N(16mL、114mmol)およびジフェニルホスホリルアジド(37.0g、137mmol)をそれぞれ室温で添加した。次いで、得られた混合物を80℃まで加熱し、そして24時間撹拌した。この反応混合物を減圧下で注意深くエバポレートし、氷水で希釈し、そして得られた固体を濾過により集めた。この固体を熱エタノールで処理し、そして再度濾過し、そして減圧下で乾燥させて、(1,6-ナフチリジン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチルを明褐色固体として得た(13.1g、46%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.49 (s, 1H), 9.20 (s, 1H), 8.61 (d, J=6 Hz, 1H), 8.47 (d, J=9.2 Hz, 1H), 8.18 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 1.50 (s, 9H)。LC-MS (ESI+) m/z 246.2 (M+H)+。
工程2 - 1,6-ナフチリジン-2-アミン
(1,6-ナフチリジン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(4.37g、17.8mmol)のMeOH:DCM(40mL、3:1の比)中の撹拌溶液に、ジオキサン中4NのHCl(15mL)を0℃で添加した。得られた反応混合物を室温まで温め、そして18時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下でエバポレートし、そして30mLの水で希釈した。飽和NaHCO3溶液(15mL)を添加し、そして得られた混合物を、EtOAc(2×50mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を減圧下で乾燥させて、1,6-ナフチリジン-2-アミンを白色固体として得た(2.45g、94%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.03 (s, 1H), 8.43 (d, J=6 Hz, 1H), 8.14 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.72 (bs, 2H), 7.45 (d, J=6 Hz, 1H), 6.96 (d, J=8.8 Hz, 1H);LCMS (ESI+) m/z 146.4 (M+H)+。
(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸(中間体N)
工程1 - 6-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸メチル
4,6-ジクロロニコチン酸メチル(10.0g、48.5mmol)のDMA(80mL)中の撹拌溶液に、DIPEA(6.6mL、48.5mmol)およびシクロプロピルアミン(3.7mL、53.0mmol)を室温で添加した。次いで、得られた混合物を90℃で3時間加熱した。3時間後、この反応混合物を室温まで冷却し、そして氷水で希釈した。得られた混合物を20分間撹拌し、そして固体沈殿物を濾過により集め、そして減圧下で乾燥させた。その粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10%のEtOAc-ヘキサン)により精製して、6-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸メチルを白色固体として得た(9.5g、87%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.67 (s, 1H), 8.20 (bs, 1H), 6.98 (s, 1H), 3.89 (s, 3H), 2.51 (m, 1H), 0.91 (q, J=6.8 Hz, 2H), 0.61-0.65 (m, 2H);LC-MS (ESI+) m/z 227.2 (M+H)+。
工程2 - 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸メチル
6-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸メチル(2.5g、11.8mmol)および1,6-ナフチリジン-2-アミン(1.6g、11.76mmol、中間体M)のDMA(50mL)中の撹拌溶液に、Xantphos(2.5g、4.4mmol)およびCs2CO3(5.76g、17.60mmol)を添加し、そして得られた反応混合物を、アルゴンを使用して30分間脱気した。次いで、Pd2(dba)3(2.0g、2.2mmol)を添加した。得られた混合物を120℃で18時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、そして氷水を添加した。生じた固体沈殿物を濾過により集め、そして減圧下で乾燥させた。その粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5%のMeOH-DCM)により精製して、6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸メチルを黄色固体として得た(2.2g、59%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.5 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.58-8.60 (m, 2H), 8.31 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.61 (d, J=6 Hz, 1H), 7.51 (d, J=8.8 Hz, 1H), 3.80 (s, 3H), 2.67-2.70 (m, 1H), 0.99-1.02 (m, 2H), 0.65-0.67 (m, 2H)。LC-MS (ESI+) m/z 336.6 (M+H)+。
工程3 - 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸
6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸メチル(1.6g、1.8mmol)のメタノール:水(30mL、1:1の比)中の撹拌溶液に、NaOH(0.36g、5mmol)を室温で添加した。次いで、得られた反応混合物を70℃で16時間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧にし、そして生じた固体を、酢酸エチルを使用して磨砕し、そして濾過により集めた。この固体を水中に取り、そしてそのpHを、希HClを使用して6~7に調整し、そして生じた固体を濾過により集め、そして減圧下で乾燥させて、6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸を暗黄色固体として得た(0.45g、78%)。LC-MS (ESI+) m/z 322.6 (M+H)+。
(1R,3R)-3-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロブタン-1-カルボン酸(中間体O)
工程1 - (1R,3R)-3-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロブタン-1-カルボン酸メチル
(1R,3R)-3-アミノシクロブタン-1-カルボン酸メチル-HCl(0.2g、1.6mmol)および6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸(0.5g、1.6mmol、中間体N)のDMF(4mL)中の撹拌溶液に、DIPEA(0.9mL、4.7mmol)およびPyBOP(1.2g、2.3mmol)を室温で添加した。得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を濾過し、乾燥させ、そして減圧下で乾燥させた。その粗生成物をMTBEで磨砕し、そして減圧中で乾燥させて、(1r,3r)-3-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロブタン-1-カルボン酸メチルを黄色固体として得た。(0.55g、81%)。LC-MS (ESI+) m/z 433.2 (M+H)+。
工程2 - (1R,3R)-3-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロブタン-1-カルボン酸
(1R,3R)-3-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロブタン-1-カルボン酸メチル(0.55g、1.27mmol)のTHF:MeOH(15mL、1:1)中の撹拌溶液に、5mLの水中のNaOH(0.16g、3.82mmol)を室温で滴下により添加した。得られた反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下でエバポレートし、そして水(10mL)を添加し、そしてそのpHを、10%のクエン酸溶液を使用して6~7に調整した。次いで、得られた混合物を15分間撹拌し、そして固体沈殿物を濾別し、そして減圧下で乾燥させて、(1R,3R)-3-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-ニコチンアミド)シクロブタン-1-カルボン酸を黄色固体として得た。(0.4g、75%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.18 (s, 1H), 10.36 (s, 1H), 9.05 (d, J=7.2 Hz, 1H), 8.59-8.45 (m, 4H), 8.28-8.23(m, 1H), 7.58-7.03 (m, 4H), 4.52-4.46 (m, 1H), 2.91 (t, J=8.8 Hz, 1H), 2.58-2.27 (m, 4H), 0.90 (m, 2H), 0.52 ( m, 2H)。
2-(4-アミノピペリジン-1-イル)酢酸エチル塩酸塩(中間体P)
工程1 - 2-(4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ピペリジン-1-イル)酢酸メチル
ピペリジン-4-イルカルバミン酸tert-ブチル(0.5g、2.5mmol)、ブロモ酢酸エチル(0.45g、2.75mmol)およびDIPEA(0.65mL、3.76mmol)のDCM(5mL)中の溶液を室温で3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、DCM(3×20mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、2-(4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ピペリジン-1-イル)酢酸メチルを無色油状物として得た(0.55g、81%)。LC-MS (ESI+) m/z 287.2 (M+H)+。
工程2 - 2-(4-アミノピペリジン-1-イル)酢酸エチル塩酸塩
2-(4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ピペリジン-1-イル)酢酸エチル(0.55g、1.92mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、ジオキサン中4NのHCl(3mL)を0℃で添加し、次いでこの反応物を室温まで昇温させ、そして4時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下でエバポレートし、そしてその固体を、MTBE(5mL)を使用して磨砕して、2-(4-アミノピペリジン-1-イル)酢酸エチル塩酸塩を白色固体として得た(0.3g、86%)。LC-MS (ESI+) m/z 187.2 (M+H)+。
2-(3-アミノアゼチジン-1-イル)酢酸メチル2,2,2-トリフルオロアセテート(中間体Q)
工程1 - 2-(3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)アゼチジン-1-イル)酢酸メチル
アゼチジン-3-イルカルバミン酸tert-ブチル(0.5g、0.58mmol)およびK2CO3(0.6g、0.87mmol)のACN(5mL)中の混合物に、0℃で、2-ブロモ酢酸メチル(0.444g、0.58mmol)のACN(5mL)中の溶液を同じ温度で添加し、そしてこの反応混合物を25分間撹拌した。次いで、この反応混合物を水(100mL)で希釈し、そして生成物を酢酸エチル(50mL×3)中に抽出した。その有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中でエバポレートした。その粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3%のMeOH-DCM)により精製して、2-(3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)アゼチジン-1-イル)酢酸メチルを黄色半固体として得た(0.15g、21%);LC-MS (ESI+) m/z 245.2 (M+H)+。
工程2 - 2-(3-アミノアゼチジン-1-イル)酢酸メチル2,2,2-トリフルオロアセテート
2-(3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)アゼチジン-1-イル)酢酸メチル(0.15g、0.61mmol)のDCM(10mL)中の撹拌溶液に、TFA(3mL)を0℃で添加し、そしてこの反応物を3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧中でエバポレートし、そしてジエチルエーテルで磨砕して、2-(3-アミノアゼチジン-1-イル)酢酸メチル2,2,2-トリフルオロアセテートを褐色半固体として得た(0.1g、63%);LC-MS (ESI+) m/z 145.16 (M+H)+。
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-フルオロイソインドリン-1,3-ジオン(中間体R)
工程1 - 5-アミノ-2-(4-フルオロ-1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)-5-オキソペンタン酸
4-フルオロイソベンゾフラン-1,3-ジオン(25g、150mmol、CAS番号652-39-1)のDMF(100mL)中の撹拌溶液に、L-グルタミン(22g、150mmol)を室温で添加した。得られた反応混合物を90℃で加熱し、そして2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下でエバポレートし、4NのHCl水溶液中に移し、そして得られた混合物を室温で36時間撹拌した。次いで、その固体沈殿物を濾別し、冷水で洗浄し、そして減圧下で乾燥させて、5-アミノ-2-(4-フルオロ-1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)-5-オキソペンタン酸を白色固体として得た(28g、63%)。LC-MS (ESI+) m/z 295 (M+H)+。
工程2 - 2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-フルオロイソインドリン-1,3-ジオン
5-アミノ-2-(4-フルオロ-1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)-5-オキソペンタン酸(28g、95mmol)のアセトニトリル(200mL)中の撹拌溶液に、CDI(19g、110mmol)およびDMAP(0.14g、1.1mmol)を室温で添加した。次いで、得られた反応混合物を90℃まで加熱し、そして5時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下でエバポレートした。この粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(2%のMeOH-DCM)を使用して精製して、2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-フルオロイソインドリン-1,3-ジオンを黄色固体として得た(12g、46%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ ppm 11.16 (s, 1H), 7.98-7.93 (m, 1H), 7.80-7.76 (m, 2H), 5.19-5.14 (m, 1H), 2.94-2.85 (m, 1H), 2.63-2.54 (m, 2H), 2.09-2.04 (m, 1H)。
(3-(3-アミノプロポキシ)プロピル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体S)
3,3’-オキシビス(プロパン-1-アミン)(1.0g、7.6mmol、CAS番号2157-24-6)、およびBoc無水物(0.83g、3.78mmol)のDCM(8mL)中の溶液を室温で16時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、DCM(3×50mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートした。この粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(5%のMeOH-DCM)を使用して精製して、(3-(3-アミノプロポキシ)プロピル)カルバミン酸tert-ブチルを白色固体として得た(0.36g、21%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.34 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), (d, J=5.2 Hz, 3H), 8.42 (s, 1H), 8.28 (d, J=9.2 Hz, 1H), 8.14 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.70-7.67 (m, 1H), 6.76 (bs, 1H), 3.70 (t, J=2.8 Hz, 1H), 3.00-3.05 (m, 2H), 2.89-2.86 (m, 2H), 2.06 (s, 1H), 1.88 (d, J=12.4 Hz, 2H), 1.77 (d, J=11.6 Hz, 2H), 1.48-1.21 (m, 17H)。LC-MS (ESI+) m/z 233.35 (M+H)+。
2-(2-(2-(ベンジルオキシ)エトキシ)エトキシ)エタン-1-オール(中間体T)
2,2’-(エタン-1,2-ジイルビス(オキシ))ビス(エタン-1-オール)(30g、200mmol)のTHF(125mL)中の撹拌溶液に、パラフィン中60%のNaH(4g、100mmol)を10℃で添加した。得られた反応混合物を同じ温度で0.5時間撹拌した。次いで、この反応混合物に、THF(125)中の臭化ベンジル(17g、100mmol)を10℃で1.5時間かけて滴下により添加した。次いで、得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、DCM(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(4%のMeOH-DCM)を使用して精製して、2-(2-(2-(ベンジルオキシ)エトキシ)エトキシ)エタン-1-オールを黄色油状物として得た(20g、42%)。LC-MS (ESI+) m/z 241.35 (M+H)+。
((1R,3R)-3-((2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体U)
工程1 - (1S,3S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロペンタン-1-カルボン酸メチル
(1S,3S)-3-アミノシクロペンタン-1-カルボン酸メチル塩酸塩(4.5g、25mmol)およびTEA(10.5mL、75mmol)のDCM(100mL)中の撹拌溶液に、Boc-無水物(6.6g、30mmol)を0℃で滴下により添加した。次いで、得られた反応混合物を室温まで昇温させ、次いで1.5時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、DCM(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(40%のEAc-ヘキサン)を使用して精製して、(1S,3S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロペンタン-1-カルボン酸メチルを白色固体として得た(5.1g、84%)。LC-MS (ESI+) m/z 261.3 (M+18)+。
工程2 - ((1S,3S)-3-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチル
(1S,3S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロペンタン-1-カルボン酸メチル(2.5g、10.2mmol)のTHF(50mL)中の撹拌溶液に、THF中4MのLiBH4(5.13mL、20.4mmol)を0℃で滴下により添加した。次いで、得られた反応混合物を75℃まで加熱し、そして1時間撹拌した。次いで、この反応混合物を5%のクエン酸溶液中に移した。次いで、この溶液のpHを、8NのNaOH溶液を用いてpH=8~9に調整した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そして粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(3%のMeOH-DCM)を使用して精製して、((1S,3S)-3-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチルを白色固体として得た(1.9g、86%)。LC-MS (ESI+) m/z 233.15 (M+18)+。
工程3 - ((1S,3S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロペンチル)メチルメタンスルホネート
((1S,3S)-3-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.6g、7.4mmol)およびTEA(3.1mL、22.3mmol)のDCM(25mL)中の撹拌溶液に、塩化メシル(0.91mL、11.14mmol)を0℃で滴下により添加した。得られた反応混合物を室温まで昇温させ、次いで1時間撹拌した。次いで、この反応混合物を水中に移し、そして得られた混合物を、DCM(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、((1S,3S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロペンチル)メチルメタンスルホネートを白色固体として得た(1.9g、87%)。LC-MS (ESI+) m/z 238.3 (M-56)+。
工程4 - ((1R,3R)-3-(12-フェニル-2,5,8,11-テトラオキサドデシル)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチル
2-(2-(2-(ベンジルオキシ)エトキシ)エトキシ)エタン-1-オール(1.3g、5.4mmol、中間体T)および((1S,3S)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロペンチル)メチルメタンスルホネート(1.9g、6.5mmol)の、トルエン(20mL)および8NのNaOH水溶液(20mL)中の撹拌溶液に、TBAB(触媒量)を室温で添加した。次いで、得られた反応混合物を90℃まで加熱し、そして16時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(2%のMeOH-DCM)を使用して精製して、((1R,3R)-3-(12-フェニル-2,5,8,11-テトラオキサドデシル)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色油状物として得た(0.8g、41%)。LC-MS (ESI+) m/z 338.4 (M-100)+。
工程5 - ((1R,3R)-3-((2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチル
((1R,3R)-3-(12-フェニル-2,5,8,11-テトラオキサドデシル)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.8g、1.8mmol)のエタノール(25mL)および酢酸(0.3mL)中の撹拌溶液に、10%のPd/C(0.8g、50%湿潤)を室温で窒素雰囲気下で添加した。得られた反応混合物を水素ガス(2kg/cm2の圧力)下でオートクレーブ内で室温で1.5時間撹拌した。次いで、この反応混合物をセライトのパッドで減圧下で濾過し、そしてMeOH(50mL)で洗浄した。その濾液を減圧下でエバポレートして、((1R,3R)-3-((2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色油状物として得た(0.6g、94%)。LC-MS (ESI+) m/z 248.5 (M-100)+。
工程6 - 2-(2-(2-(((1R,3R)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロペンチル)メトキシ)エトキシ)エトキシ)エチルメタンスルホネート
((1R,3R)-3-((2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.6g、1.7mmol)およびTEA(0.75mL、5.18mmol)のDCM(10mL)中の撹拌溶液に、塩化メシル(0.21mL、2.59mmol)を0℃で滴下により添加した。次いで、得られた反応混合物を室温まで温め、そして1時間撹拌した。次いで、この反応混合物を水中に移し、そして得られた混合物を、DCM(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、2-(2-(2-(((1R,3R)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロペンチル)メトキシ)エトキシ)エトキシ)エチルメタンスルホネートを褐色油状物として得た(0.72g、98%)。LC-MS (ESI+) m/z 370.3 (M-56)+。
工程7 - ((1R,3R)-3-((2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチル
2-(2-(2-(((1R,3R)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロペンチル)メトキシ)エトキシ)エトキシ)エチルメタンスルホネート(0.78g、1.83mmol)のDMF(10mL)中の撹拌溶液に、NaN3(0.18g、2.74mmol)を室温で添加し、次いで、得られた反応混合物を65℃まで加熱し、そして2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(3%のMeOH-DCM)を使用して精製して、((1R,3R)-3-((2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(0.65g、95%)。LC-MS (ESI+) m/z 390.4 (M+18)+。
工程8 - ((1R,3R)-3-((2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチル
((1R,3R)-3-((2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.75g、2.01mmol)のエタノール(20mL)中の撹拌溶液に、10%のPd/C(0.75g、50%湿潤)を室温で窒素雰囲気下で添加した。次いで、得られた反応混合物を水素ガス(15kg/cm2の圧力)下でオートクレーブ内で室温で6時間撹拌した。次いで、この反応混合物をセライトのパッドで減圧下で濾過し、そしてMeOH(50mL)で洗浄した。その濾液を減圧下でエバポレートして、((1R,3R)-3-((2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロペンチル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色油状物として得た(0.48g、69%)。LC-MS (ESI+) m/z 347.5 (M+H)+。
(14-アミノ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体V)
工程1 - 14-ヒドロキシ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル4-メチルベンゼンスルホネート
3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1,14-ジオール(10g、41.96mmol、CAS番号4792-15-8)、酸化銀(14.6g、62.94mmol)およびNaI(7g、46.56mmol)のDCM(250mL)中の溶液に、塩化トシル(8.5g、41.96mmol)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして1時間撹拌した。次いで、この反応混合物をセライトで濾過し、そしてその濾液を10%のNaHCO3溶液(125mL)で洗浄した。その有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。次いで、その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてその粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(3%のMeOH-DCM)を使用して精製して、14-ヒドロキシ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル4-メチルベンゼンスルホネートを黄色油状物として得た(13g、79%)。LC-MS (ESI+) m/z 394.3 (M+H)+。
工程2 - 5,8,11,14-テトラオキサ-2-アザヘキサデカン-16-オール
14-ヒドロキシ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル4-メチルベンゼンスルホネート(3.0g、7.7mmol)のTHF(10mL)中の撹拌溶液に、THF中2Mのメチルアミン溶液(16mL、30.6mmol)を室温で滴下により添加した。次いで、得られた反応混合物を65℃まで加熱し、そして16時間撹拌した。この反応混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキをTHF(20mL)で洗浄した。次いで、その濾液を減圧下でエバポレートして、5,8,11,14-テトラオキサ-2-アザヘキサデカン-16-オールを黄色油状物として得た(1.8g、94%)。MASS (ESI+) m/z 252 (M+H)+。
工程3 - (14-ヒドロキシ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル
5,8,11,14-テトラオキサ-2-アザヘキサデカン-16-オール(1.8g、7.2mmol)のDCM(50mL)中の撹拌溶液に、Boc-無水物(9.36g、42.96mmol)を0℃で滴下により添加した。次いで、得られた反応混合物を室温まで温め、そして2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、DCM(3×50mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(2%のMeOH-DCM)を使用して精製して、(14-ヒドロキシ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチルを明黄色油状物として得た(1.5g、59%)。LC-MS (ESI+) m/z 351.44 (M+H)+。
工程4 - 2,2,5-トリメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17-ペンタオキサ-5-アザノナデカン-19-イルメタンスルホネート
(14-ヒドロキシ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.5g、4.3mmol)およびTEA(1.8mL、12.8mmol)のDCM(30mL)中の撹拌溶液に、塩化メシル(0.5mL、6.4mmol)を0℃で滴下により添加した。次いで、得られた反応混合物を室温まで温め、そして1時間撹拌した。次いで、この反応混合物を水中に移し、そして得られた混合物を、DCM(3×50mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、2,2,5-トリメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17-ペンタオキサ-5-アザノナデカン-19-イルメタンスルホネートを黄色油状物として得た(1.5g、82%)。
工程5 - (14-アジド-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル
2,2,5-トリメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17-ペンタオキサ-5-アザノナデカン-19-イルメタンスルホネート(1.5g、3.5mmol)のDMF(15mL)中の撹拌溶液に、アジ化ナトリウム(0.34g、5.23mmol)を室温で添加した。次いで、得られた反応混合物を65℃まで加熱し、そして2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×50mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(40%のEAc-ヘキサン)を使用して精製して、(14-アジド-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチルを明黄色油状物として得た(1.2g、92%)。LC-MS (ESI+) m/z 377.2 (M+H)+。
工程6 - (14-アミノ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル
(14-アジド-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.2g、3.2mmol)のMeOH(30mL)中の撹拌溶液に、10%Pd/Cの(1.2g、50%湿潤)を室温で窒素雰囲気下で添加した。次いで、得られた反応混合物を水素ガス(15kg/cm2の圧力)下でオートクレーブ内で室温で2時間撹拌した。次いで、この反応混合物をセライトのパッドで減圧下で濾過し、そしてMeOH(30mL)で洗浄した。次いで、その濾液を減圧下でエバポレートして、(14-アミノ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(1g、91%)。LC-MS (ESI+) m/z 351.7 (M+H)+。
((1R,4R)-4-((2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体W)
工程1 - ((1R,4R)-4-(12-フェニル-2,5,8,11-テトラオキサドデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル
((1R,4R)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)メチルメタンスルホネート(1.1g、4.6mmol、中間体Kの工程1~3により合成)および2-(2-(2-(ベンジルオキシ)エトキシ)エトキシ)エタン-1-オール(1.7g、5.5mmol、中間体T)の、トルエン(20mL)および8NのNaOH水溶液(20mL)中の撹拌溶液に、TBAB(触媒量)を室温で添加した。次いで、得られた反応混合物を90℃まで加熱し、そして16時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(2%のMeOH-DCM)を使用して精製して、((1r,4r)-4-(12-フェニル-2,5,8,11-テトラオキサドデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色油状物として得た(0.7g、28%)。LC-MS (ESI+) m/z 452.5 (M+H)+。
工程2 - ((1R,4R)-4-((2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル
((1R,4R)-4-(12-フェニル-2,5,8,11-テトラオキサドデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(0.85g、1.88mmol)の、エタノール(25mL)および酢酸(0.3mL)中の撹拌溶液に、10%のPd/C(0.85g、湿潤)を室温で窒素雰囲気下で添加した。次いで、得られた反応混合物を水素ガス(2kg/cm2の圧力)下でオートクレーブ内で室温で1.5時間撹拌した。この反応混合物をセライトのパッドで減圧下で濾過し、そしてMeOH(50mL)で洗浄した。その濾液を減圧下でエバポレートして、((1R,4R)-4-((2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色油状物として得た(0.65g、95%)。LC-MS (ESI+) m/z 362.4 (M+H)+。
工程3 - 2-(2-(2-(((1r,4r)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)メトキシ)エトキシ)エトキシ)エチルメタンスルホネート
((1R,4R)-4-((2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(0.65g、1.8mmol)およびTEA(0.8mL、5.4mmol)のDCM(10mL)中の撹拌溶液に、塩化メシル(0.21mL、2.7mmol)を0℃で滴下により添加した。得られた反応混合物を室温まで1時間温めた。次いで、この反応混合物を水中に移し、そして得られた混合物を、DCM(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、2-(2-(2-(((1R,4R)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)メトキシ)エトキシ)エトキシ)エチルメタンスルホネートを褐色油状物として得た(0.75g、95%)。LC-MS (ESI+) m/z 440.5 (M+H)+。
工程4 - ((1R,4R)-4-((2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル
2-(2-(2-(((1R,4R)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)メトキシ)エトキシ)エトキシ)エチルメタンスルホネート(0.75g、1.71mmol)のDMF(10mL)中の撹拌溶液に、アジ化ナトリウム(0.17g、2.55mmol)を室温で添加した。次いで、得られた反応混合物を65℃まで加熱し、そして2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。次いで、その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(35%のEtOAc-ヘキサン)を使用して精製して、((1R,4R)-4-((2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(0.55g、83%)。LC-MS (ESI+) m/z 387.4 (M+H)+。
工程5 - ((1R,4R)-4-((2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル
((1R,4R)-4-((2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(0.55g、1.42mmol)のエタノール(15mL)中の撹拌溶液に、10%のPd/C(0.55g、湿潤)を室温で窒素雰囲気下で添加した。次いで、得られた反応混合物を水素ガス(15kg/cm2の圧力)下でオートクレーブ内で室温で5時間撹拌した。この反応混合物をセライトのパッドで減圧下で濾過し、そしてMeOH(50mL)で洗浄した。その濾液を減圧下でエバポレートして、((1R,4R)-4-((2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色油状物として得た(0.45g、88%)。LC-MS (ESI+) m/z 361.45 (M+H)+。
1-フェニル-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデカン-16-イル4-メチルベンゼンスルホネート(中間体X)
工程1 - 1-フェニル-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデカン-16-オール
3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1,14-ジオール(10g、42mmol、CAS番号4792-15-8)のTHF(50mL)中の撹拌溶液に、パラフィン中60%のNaH(0.84g、21mmol)を10℃で添加した。得られた反応混合物を同じ温度で0.5時間撹拌した。この反応混合物に、THF(50)中の臭化ベンジル(3.6g、21mmol)を10℃で1.5時間かけて滴下により添加した。得られた反応混合物を室温まで昇温させ、そして16時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(3%のMeOH-DCM)を使用して精製して、1-フェニル-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデカン-16-オールを黄色油状物として得た(6g、43%)。LC-MS (ESI+) m/z 347.4 (M+H2O)+。
工程2 - 1-フェニル-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデカン-16-イル4-メチルベンゼンスルホネート
メチル1-フェニル-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデカン-16-オール(6.0g、18.2mmol)およびTEA(8mL、55mmol)のDCM(150mL)中の撹拌溶液に、塩化トシル(5.2g、27.3mmol)を室温で添加した。次いで、得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、DCM(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(2%のMeOH-DCM)を使用して精製して、1-フェニル-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデカン-16-イル4-メチルベンゼンスルホネートを黄色油状物として得た(7g、79%)。LC-MS (ESI+) m/z 484.2 (M+H)+。
((1R,4R)-4-(16-アミノ-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体Y)
工程1 - ((1R,4R)-4-(18-フェニル-2,5,8,11,14,17-ヘキサオキサオクタデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル
((1R,4R)-4-(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(1.5g、0.7mmol、中間体Kの工程1~2により合成)および1-フェニル-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデカン-16-イル4-メチルベンゼンスルホネート(4.74g、0.98mmol、中間体X)のTHF(30mL)中の撹拌溶液に、KOH(3.67g、65.4mmol)を室温で添加した。次いで、得られた反応混合物を60℃まで加熱し、そして16時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(2%のMeOH-DCM)を使用して精製して、((1R,4R)-4-(18-フェニル-2,5,8,11,14,17-ヘキサオキサオクタデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色油状物として得た(0.92g、26%)。LC-MS (ESI+) m/z 557.4 (M+18)+。
工程2 - ((1R,4R)-4-(16-ヒドロキシ-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル
((1R,4R)-4-(18-フェニル-2,5,8,11,14,17-ヘキサオキサオクタデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(0.91g、1.68mmol)のエタノール(15mL)中の撹拌溶液に、10%のPd/C(0.9g、50%湿潤)を室温で窒素雰囲気下で添加した。得られた反応混合物を水素ガス(2kg/cm2の圧力)下でオートクレーブ内で室温で6時間撹拌した。この反応混合物をセライトのパッドで減圧下で濾過し、そしてMeOH(50mL)で洗浄した。その濾液を減圧下でエバポレートして、((1R,4R)-4-(16-ヒドロキシ-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色油状物として得た(0.75g、99%)。LC-MS (ESI+) m/z 450.2 (M+H)+。
工程3 - 1-((1R,4R)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデカン-16-イルメタンスルホネート
((1R,4R)-4-(16-ヒドロキシ-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(0.8g、1.8mmol)およびTEA(0.75mL、5.33mmol)のDCM(10mL)中の撹拌溶液に、塩化メシル(0.2mL、2.66mmol)を0℃で滴下により添加した。得られた反応混合物を室温まで温め、そして1時間撹拌した。次いで、この反応混合物を水中に移し、そして得られた混合物を、DCM(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、1-((1R,4R)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデカン-16-イルメタンスルホネートを褐色油状物として得た(0.9g、96%)。LC-MS (ESI+) m/z 545.6 (M+18)+。
工程4 - ((1R,4R)-4-(16-アジド-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル
1-((1R,4R)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデカン-16-イルメタンスルホネート(0.9g、1.7mmol)のDMF(10mL)中の撹拌溶液に、アジ化ナトリウム(0.17g、2.55mmol)を室温で添加した。次いで、得られた反応混合物を65℃まで加熱し、そして2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(45%のEAc-ヘキサン)を使用して精製して、((1R,4R)-4-(16-アジド-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(0.72g、90%)。
工程5 - ((1R,4R)-4-(16-アミノ-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル
((1R,4R)-4-(16-アジド-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(0.7g、1.47mmol)のエタノール(20mL)中の撹拌溶液に、10%のPd/C(0.7g、50%湿潤)を室温で窒素雰囲気下で添加した。次いで、得られた反応混合物を水素ガス(15kg/cm2の圧力)下でオートクレーブ内で室温で4時間撹拌した。次いで、この反応混合物をセライトのパッドで減圧下で濾過し、そしてMeOH(50mL)で洗浄した。その濾液を減圧下でエバポレートして、((1R,4R)-4-(16-アミノ-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデシル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色油状物として得た(0.52g、78%)。LC-MS (ESI+) m/z 449.5 (M+H)+。
4-((14-アミノ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン塩酸塩(中間体Z)
工程1 - (14-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-フルオロイソインドリン-1,3-ジオン(0.95g、3.44mmol、中間体R)およびDABCO(0.5g、4.5mmol)のDMF(25mL)中の撹拌溶液に、(14-アミノ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)カルバミン酸tert-ブチル(1.5g、4.5mmol、CAS番号811442-84-9)を室温で添加した。次いで、得られた反応混合物を80℃で3時間加熱した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×50mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(2%のMeOH-DCM)を使用して精製して、(14-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色油状物として得た(0.35g、17%)。LCMS (ESI+) m/z 593.6 (M+H)+。
工程2 - 4-((14-アミノ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン塩酸塩
(14-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)カルバミン酸tert-ブチル(0.35g、0.59mmol)の1,4ジオキサン(10mL)中の撹拌溶液に、ジオキサン中4MのHCl(10mL)を0℃で添加した。得られた反応混合物を室温まで温め、そして16時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下でエバポレートし、そしてMTBEを使用して磨砕して、4-((14-アミノ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン塩酸塩を黄色固体として得た(0.28g、90%)。LCMS (ESI+) m/z 493.45 (M+H)+。
6-ブロモヘキサン酸tert-ブチル(中間体AA)
工程1 - 6-ブロモヘキサノイルクロリド
6-ブロモヘキサン酸(5.0g、25.6mmol)およびDMF(触媒量)のDCM(50mL)中の撹拌溶液に、塩化オキサリル(2.5mL、28.16mmol)を0℃で滴下により添加した。次いで、得られた反応混合物を室温まで温め、そして16時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下でエバポレートして、6-ブロモヘキサノイルクロリドを褐色油状物として得た(5g、91%)。
工程2 - 6-ブロモヘキサン酸tert-ブチル
6-ブロモヘキサノイルクロリド(5.5g、25.8mmol)およびピリジン(2.55mL、30.9mmol)のDCM(50mL)中の撹拌溶液に、tert-ブタノール(3.71mLg、38.62mmol)を室温で滴下により添加した。得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、DCM(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(6%のEAc-ヘキサン)を使用して精製して、6-ブロモヘキサン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(4.5g、70%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 3.43 (t, J=8 Hz, 2H), 2.25 (t, J=7.2 Hz, 2H), 1.93-1.86 (m, 2H), 1.67-1.60 (m, 2H), 1.52-1.50 (m, 2H), 1.46 (s, 9H)。
6-((7-アミノヘプチル)オキシ)ヘキサン酸tert-ブチル(中間体AB)
工程1: 7-アジドヘプタン-1-オール
7-ブロモヘプタン-1-オール(0.5g、2.6mmol)およびTBAB(0.083g、0.25mmol)のトルエン(10mL)中の撹拌溶液に、アジ化ナトリウム(0.35g、5.12mmol)を室温で添加した。次いで、得られた反応混合物を90℃まで加熱し、そして16時間撹拌した。次いで、この反応混合物をセライトで濾過し、DCM(25mL)で洗浄し、そして濾液を減圧下でエバポレートした。この粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(10%のEAc-ヘキサン)を使用して精製して、7-アジドヘプタン-1-オールを無色油状物として得た(0.35g、87%)。LC-MS (ESI+) m/z 157.2 (M+H)+。
工程2 - 6-((7-アジドヘプチル)オキシ)ヘキサン酸tert-ブチル
7-アジドヘプタン-1-オール(1.1g、7.2mmol)のDMF(30mL)中の撹拌溶液に、NaI(0.18g、1.19mmol)および60%のNaH(0.36g、8.9mmol)を室温で添加した。得られた反応混合物を室温で0.5時間撹拌し、次いでDMF(5mL)中の6-ブロモヘキサン酸tert-ブチル(1.5g、5.97mmol)を室温で滴下により添加した。次いで、得られた反応混合物を50℃まで加熱し、そして16時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(3%のEAc-ヘキサン)を使用して精製して、6-((7-アジドヘプチル)オキシ)ヘキサン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(0.3g、10%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 3.43-3.39 (m, 4H), 3.27 (t, J=7.2 Hz, 2H), 2.23 (t, J=7.6 Hz, 2H), 1.66-1.48 (m, 8H), 1.46 (m, 9H), 1.44-1.41 (m, 8H)。
工程3 - 6-((7-アミノヘプチル)オキシ)ヘキサン酸tert-ブチル
6-((7-アジドヘプチル)オキシ)ヘキサン酸tert-ブチル(0.3g、0.92mmol)のメタノール(30mL)中の撹拌溶液に、20%のPd(OH)2(0.3g)を室温で窒素雰囲気下で添加した。次いで、得られた反応混合物を水素ガス(20kg/cm2の圧力)下でオートクレーブ内で室温で4時間撹拌した。次いで、この反応混合物をセライトのパッドで減圧下で濾過し、そしてMeOH(50mL)で洗浄した。次いで、その濾液を減圧下でエバポレートして、6-((7-アミノヘプチル)オキシ)ヘキサン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(0.25g、90%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 3.42-3.38 (m, 4H), 2.69 (t, J=7.2 Hz, 2H), 2.23 (t, J=7.6 Hz, 2H), 1.65-1.56 (m, 8H), 1.46 (m, 10H), 1.42-1.33 (m, 8H)。
(2-(2-(2-(メチルアミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体AC)
工程1 - (2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エタン-1-オール(1.5g、10.1mmol)、トリエチルアミン(3.3mL、15.1mmol)、およびBoc-無水物(3.3g、15.1mmol)のDCM(10mL)中の溶液を室温で2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、DCM(3×25mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(3%のMeOH-DCM)を使用して精製して、(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(1.8g、72%)。LC-MS (ESI+) m/z 267.35 (M+H)+。
工程2 - 2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イルメタンスルホネート
(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.8g、7.2mmol)およびトリエチルアミン(3.0g、4.15mL、21.7mmol)のDCM(12mL)中の撹拌溶液に、塩化メシル(0.85g、10.8mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、DCM(3×25mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イルメタンスルホネートを黄色半固体として得た(2.2g、93%)。
工程3 - (2-(2-(2-(メチルアミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
(2-(2-(2-(メチルアミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(2.0g、6.1mmol)、THF中2Mのメチルアミン(36.66mL、73.32mmol)およびDIPEA(3mL、3当量)のDMF(20mL)中の撹拌溶液を90℃で10時間加熱した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×25mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、(2-(2-(2-(メチルアミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチルを得た(1.2g、68%)。
2-ブロモエタン-1-オール(10g、80mmol)の水(100mL)中の撹拌溶液に、アジ化ナトリウム(10.4g、160.1mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を80℃で16時間加熱した。次いで、この反応混合物を、ジエチルエーテル(250mL×3)を使用して抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧中でエバポレートして、2-アジドエタン-1-オールを明黄色油状物として得た(6.5g、93%);1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 5.00 (t, J=5.2 Hz, 1H), 3.7-3.5 (m, 2H), 3.3-3.2 (m, 2H)。
4-メチルベンゼンスルホン酸2-アジドエチル(中間体AE)
2-アジドエタン-1-オール(0.1g、1.2mmol、中間体AD)のDCM(5mL)中の撹拌混合物に、TEA(0.5mL、3.5mmol)およびTsCl(0.286g、1.5mmol)を0℃で添加し、そしてこの反応混合物を3時間撹拌した次いで、この反応混合物を水(100mL)で希釈し、そしてDCM(50mL×3)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中でエバポレートし、そしてその粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10~15%のEtOAc-ヘキサン)により精製して、4-メチルベンゼンスルホン酸2-アジドエチルを無色半固体として得た(0.15g、54%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.83 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.52 (d, J=8.0 Hz, 2H), 4.17 (t, J=4.8 Hz, 2H), 3.56 (t, J=4.8 Hz, 2H), 2.52 (d, J=1.6 Hz, 2H)。
(2-((6-((2-アミノエトキシ)メチル)ピリジン-3-イル)メトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体AF)
工程1 - 6-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)メチル)ニコチン酸メチル
6-(ヒドロキシメチル)ニコチン酸メチル(0.5g、3.0mmol)のDCM(50mL)中の撹拌溶液に、p-TsOH(0.63g、3.3mmol)を0℃で添加し、その後、3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(0.9mL、9.0mmol)を同じ温度で添加した。この混合物を室温まで昇温させ、次いで16時間撹拌した。この反応混合物を水(50mL)で希釈し、そして生成物を、DCM(50mL×3)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧エバポレートし、そしてその粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0~1%のMeOH-DCM)により精製して、6-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)メチル)ニコチン酸メチルを黄色半固体として得た(0.7g、90%);LC-MS (ESI+) m/z 252.3 (M+H)+。
工程2 - (6-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-3-イル)メタノール
6-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)メチル)ニコチン酸メチル(0.7g、2.79mmol)のTHF(25mL)中の撹拌溶液に、THF中1Mの水素化アルミニウムリチウム(7mL、7mmol)を-70℃で滴下により添加し、そしてこの混合物を同じ温度で30分間撹拌した。次いで、この反応混合物を水(100mL)でクエンチし、セライトで濾過し、そしてその濾液を酢酸エチル(100mL×3)中に抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中でエバポレートし、そしてその粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(70~80%のEtOAc-ヘキサン)により精製して、(6-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-3-イル)メタノールを黄色半固体として得た(0.3g、48%);LC-MS (ESI+) m/z 224.25 (M+H)+。
工程3 - 5-(ブロモメチル)-2-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン
(6-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-3-イル)メタノール(0.3g、1.34mmol)のDCM(10mL)中の撹拌溶液に、四臭化炭素(0.668g、2.02mmol)およびトリフェニルホスフィン(0.334g、1.47mmol)を0℃で添加し、そしてこの反応混合物を4時間撹拌した次いで、この反応混合物を水(50mL)で希釈し、そして生成物を、DCM(50mL×3)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中でエバポレートした。その粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(50%のEtOAc-ヘキサン)により精製して、5-(ブロモメチル)-2-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)メチル)ピリジンを黄色油状物として得た(0.05g、13%);LC-MS (ESI+) m/z 288.2 (M+H)+。
工程4 - 5-((2-アジドエトキシ)メチル)-2-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン
2-アジドエタン-1-オール(0.8g、9.1mmol、中間体AD)のDMF(10mL)中の撹拌溶液に、油中60%のNaH(0.363g、9.09mmol)を0℃で添加し、その後、5-(ブロモメチル)-2-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン(1.3g、4.54mmol)のDMF(5mL)中の溶液を添加し、そしてこの反応物を15分間撹拌した。次いで、この反応混合物を水(50mL)でクエンチし、そして生成物を酢酸エチル(250mL)中に抽出した。その有機層を水(250mL×3)で洗浄し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中でエバポレートした。その粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(50%のEtOAc-ヘキサン)により精製して、5-((2-アジドエトキシ)メチル)-2-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)メチル)ピリジンを黄色油状物として得た(1.1g、83%);LC-MS (ESI+) m/z 293.3 (M+H)+。
工程5 - (5-((2-アジドエトキシ)メチル)ピリジン-2-イル)メタノール
5-((2-アジドエトキシ)メチル)-2-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン(1.1g、3.8mmol)のメタノール(25mL)中の撹拌溶液に、p-TsOH(0.648g、3.76mmol)を0℃で添加し、そしてこの反応混合物を室温まで昇温させ、そして16時間撹拌した。次いで、この反応混合物を濃縮し、水(250mL)で希釈し、そして酢酸エチル(200mL×3)中に抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中でエバポレートした。その粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10%のMeOH-DCM)により精製して、(5-((2-アジドエトキシ)メチル)ピリジン-2-イル)メタノールを黄色半固体として得た(0.55g、70%);LC-MS (ESI+) m/z 209.2 (M+H)+。
工程6 - (2-((6-(ヒドロキシメチル)ピリジン-3-イル)メトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
(5-((2-アジドエトキシ)メチル)ピリジン-2-イル)メタノール(0.55g、2.64mmol)のエタノール(50mL)中の撹拌溶液に、Boc無水物(0.91mL、3.96mmol)および20%のPd(OH)2/C(50%湿潤)(0.55g)を、オートクレーブ内で室温で水素ガス(20kg/cm2の圧力)下で添加し、そしてこの反応物を6時間撹拌した。次いで、この反応混合物をセライトで濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(70~80%のEtOAc-ヘキサン)により精製して、(2-((6-(ヒドロキシメチル)ピリジン-3-イル)メトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色半固体として得た(0.4g、54%);LC-MS (ESI+) m/z 283.3 (M+H)+。
工程7 - (2-((6-((2-アジドエトキシ)メチル)ピリジン-3-イル)メトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
(2-((6-(ヒドロキシメチル)ピリジン-3-イル)メトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.15g、0.53mmol)、水中8NのNaOH(2mL)およびTBABの、トルエン(2mL)中の撹拌溶液に、4-メチルベンゼンスルホン酸2-アジドエチル(3mL、18mmol、中間体AE)を添加し、そしてこの混合物を48時間還流させた。次いで、この反応混合物を水(100mL)で希釈し、そして酢酸エチル(50mL×3)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中でエバポレートした。その粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(2%のMeOH-DCM)により精製して、(2-((6-((2-アジドエトキシ)メチル)ピリジン-3-イル)メトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(0.065g、35%);LC-MS (ESI+) m/z 352.3 (M+H)+。
工程8 - (2-((6-((2-アミノエトキシ)メチル)ピリジン-3-イル)メトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
(2-((6-((2-アジドエトキシ)メチル)ピリジン-3-イル)メトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.145g)のエタノール(10mL)中の撹拌溶液に、20%のPd(OH)2/C(50%湿潤)(0.14g)をオートクレーブ内で室温で添加し、そしてこの反応混合物を水素ガス(20kg/cm2の圧力)下で4時間撹拌した。次いで、この反応混合物をセライトで濾過し、そしてその濾液を濃縮し、そして減圧中でエバポレートして、(2-((6-((2-アミノエトキシ)メチル)ピリジン-3-イル)メトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色半固体として得た(0.1g、74%);LC-MS (ESI+) m/z 326.5 (M+H)+。
(1R,4R)-4-(6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロヘキサン-1-カルボン酸(中間体AG)
工程1 - (1R,4R)-4-(6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロヘキサン-1-カルボン酸メチル
6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸(0.3g、0.94mmol、中間体L)、(1R,4R)-4-アミノシクロヘキサン-1-カルボン酸メチル塩酸塩(0.18g、0.94mmol)、HATU(0.54g、1.41mmol)およびDIPEA(0.54mL、1.41mmol)のDMF(5mL)中の撹拌溶液を室温で4時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして生じた沈殿物を濾別し、そして減圧下で乾燥させて、(1R,4R)-4-(6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロヘキサン-1-カルボン酸メチルをオフホワイトの固体として得た(0.38g、88%)。LC-MS (ESI+) m/z 460.2 (M+H)+。
工程2 - (1R,4R)-4-(6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロヘキサン-1-カルボン酸
(1r,4r)-4-(6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロヘキサン-1-カルボン酸メチル(0.38g、0.82mmol)のTHF:水(1:1、10mL)中の撹拌溶液に、水酸化リチウム一水和物(0.11g、2.48mmol)を室温で添加し、そしてこの反応混合物を2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そしてそのpHを、10%のクエン酸溶液を使用して5~6に調整した。生じた沈殿物を濾別し、そして減圧下で乾燥させて、(1R,4R)-4-(6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロヘキサン-1-カルボン酸をオフホワイトの固体として得た(0.25g、76%)。LC-MS (ESI+) m/z 446.4 (M+H)+。
3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロパン-1-オール(中間体AH)
工程1 - 2-(ジベンジルアミノ)-3-ヒドロキシ-プロパン酸メチル
2-アミノ-3-ヒドロキシ-プロパン酸メチル(15.0g、96.4mmol、HCl塩)および臭化ベンジル(36.3g、212mmol、25.2mL)のアセトニトリル(200mL)中の混合物に、炭酸カリウム(66.6g、482mmol)を添加した。この混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてアセトニトリルで洗浄した。合わせた有機層を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(16.1g、56%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.39 - 7.28 (m, 8H), 7.27 - 7.20 (m, 2H), 4.80 (dd, J=4.8, 6.0 Hz, 1H), 3.84 - 3.80 (m, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.56 (d, J=14.4Hz, 2H), 3.40 - 3.30 (m, 2H);LC-MS (ESI+) m/z 300.1 (M +H)+。
工程2 - 3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロパン酸メチル
2-(ジベンジルアミノ)-3-ヒドロキシ-プロパン酸メチル(5.00g、16.7mmol)のTHF(20.0mL)中の溶液に、DAST(3.23g、20.0mmol、2.65mL)の、10mLのTHF中の溶液を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を、氷水(50mL)、その後、酢酸エチル(200mL)の添加によりクエンチした。この混合物を手早く撹拌し、そして固体のNaHCO3を、発泡が止むまで添加した。次いで、その層を分離し、そしてその水層を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機相を水(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(3.63g、72%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.42 - 7.25 (m, 10H), 5.19 - 5.01 (m, 1H), 3.88 (d, J=13.6 Hz, 2H), 3.77 - 3.71 (s, 3H), 3.57 (d, J=13.6 Hz, 2H), 3.16 - 2.96 (m, 2H);LC-MS (ESI+) m/z 302.1(M +H)+。
工程3 - 3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロパン-1-オール
水素化ホウ素リチウム(50.6mg、2.3mmol)のTHF(5mL)中の溶液に、3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロパン酸メチル(500mg、1.66mmol)のTHF(10mL)中の溶液を-15℃で窒素下で添加した。この反応物を室温まで昇温させ、そして4時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(10mL)の滴下によりクエンチし、次いで酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(2.70g、96%の収率)を白色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.44 - 7.28 (m, 10H), 4.76 - 4.58 (m, 1H), 3.82 - 3.67 (m, 4H), 3.66 - 3.60 (m, 2H), 3.11 - 3.08 (m, 1H), 2.90 - 2.84 (m, 2H);LC-MS (ESI+) m/z 274.1 (M +H)+。
(2-(2-(2-(3-アミノ-2-フルオロプロポキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体AI)
工程1 - 2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イルメタンスルホネート
N-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(4.00g、16.0mmol、CAS番号139115-92-7)のジクロロメタン(5mL)中の溶液に、トリエチルアミン(3.25g、32.0mmol)およびMsCl(2.21g、19.2mmol)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして1撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(10mL)でクエンチし、そしてジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(5.23g、99%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.94 (s, 1H), 4.44 - 4.37 (m, 2H), 3.83 - 3.75 (m, 2H), 3.69 - 3.65 (m, 2H), 3.64 - 3.59 (m, 2H), 3.54 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.36 - 3.29 (m, 2H), 3.08 (s, 3H), 1.45 (s, 9H)。
工程2 - tert-ブチル(2-ベンジル-4-フルオロ-1-フェニル-6,9,12-トリオキサ-2-アザテトラデカン-14-イル)
3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロパン-1-オール(3.64g、13.3mmol、中間体AH)のDMF(5mL)中の溶液に、水素化ナトリウム(1.60g、39.5mmol、60%の油分散物)を0℃で窒素雰囲気下で添加した。この反応混合物を0℃で1時間撹拌した。次いで、2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(5.23g、15.9mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和NH4Cl(20mL)でクエンチし、そして酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュカラム(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(2.95g、44%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.40 - 7.28 (m, 10H), 5.02 (s, 1H), 4.89 - 4.70 (m, 1H), 3.72 - 3.61 (m, 12H), 3.60 - 3.56 (m, 2H), 3.54 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.31 - 3.18 (m, 2H), 2.82 - 2.69 (m, 2H), 1.46 (s, 9H);LC-MS (ESI)+ m/z 505.2. (M+H)+。
工程3 - (2-(2-(2-(3-アミノ-2-フルオロプロポキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(2.90g、5.75mmol)のTHF(5mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(1.00g、10wt%)およびPd/C(1.00g、10wt%)を窒素雰囲気下で添加した。この懸濁物を脱気して水素ガスでパージすることを3回行った。次いで、この混合物を水素ガス(50psiの圧力)下で室温で24時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.70g、91%の収率)を白色ガム状物質として得た。LC-MS (ESI)+ m/z 325.1. (M+H)+。
N-[2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル(中間体AJ)
工程1 - 2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル4-メチルベンゼンスルホネート
2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エタノール(3.50g、14.7mmol、CAS番号4792-15-8)のテトラヒドロフラン(30mL)中の溶液に、水酸化ナトリウム(763mg、19.1mmol)の水(30mL)中の溶液を0℃で添加した。次いで、TsCl(2.80g、14.7mmol)のテトラヒドロフラン(90mL)中の溶液を0℃でゆっくりと滴下により添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(100mL)で希釈し、そしてジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(5.20g、87%の収率)を黄色がかった油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 393.0 (M+H)+。
工程2 - 2-[2-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エタノール
2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル4-メチルベンゼンスルホネート(4.50g、11.5mmol)のDMF(30mL)中の混合物に、アジ化ナトリウム(1.86g、28.6mmol)を添加した。次いで、この反応混合物を80℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(30mL)で希釈し、そしてジクロロメタンとメタノールとの混合物(10:1、3×30mL)で抽出した。その有機層を減圧中で濃縮して、表題化合物(3.00g、99%の収率)を黄色がかった油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 264.1 (M+H)+。
工程3 - 2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エタノール
2-[2-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エタノール(3.00g、11.4mmol)のエタノール(30mL)中の混合物に、Pd/C(1.00g、11.4mmol、5wt%)を添加した。次いで、この反応混合物を水素ガス(15psiの圧力)下で室温で48時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(2.70g、100%の収率)を黄色がかった油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 238.1 (M+H)+。
工程4 - N-[2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル
2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エタノール(1.20g、5.06mmol)の、アセトニトリル(10mL)および水(10mL)中の混合物に、重炭酸ナトリウム(1.27g、15.1mmol)およびCbzCl(1.04g、6.07mmol)を添加した。次いで、この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(100mL)で希釈し、そして酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。次いで、その有機層をNa2SO4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、表題化合物(1.50g、70%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 372.1 (M+H)+。
N-[2-[2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体AK)
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル(3.40g、9.15mmol、中間体AJ)の酢酸エチル(35.0mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(1.00g、10wt%)および(Boc)2O(3.00g、13.7mmol、3.15mL)を添加した。この反応混合物を水素ガス(15psiの圧力)下で室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物をセライトのパッドで濾過し、そして酢酸エチル(2×5mL)で洗浄した。次いで、その濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)により精製して、表題化合物(2.45g、79%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.34 (s, 1H), 3.76 - 3.70 (m, 2H), 3.70 - 3.58 (m, 14H), 3.57 - 3.50 (m, 2H), 3.39 - 3.20 (m, 2H), 1.43 (s, 9H)。
工程2 - 2-[2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート
N-[2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(2.45g、7.26mmol)およびトリエチルアミン(1.47g、14.5mmol)のDCM(15.0mL)中の溶液に、塩化メシル(998mg、8.71mmol)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして1時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(30mL)で希釈し、DCM(3×50mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(2.88g、95%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.94 (s, 1H), 4.34 - 4.28 (m, 2H), 3.72 - 3.67 (m, 2H), 3.61 - 3.54 (m, 12H), 3.47 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.28 - 3.20 (m, 2H), 3.01 (s, 3H), 1.38 (s, 9H)。
工程3 - N-[2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロパン-1-オール(0.50g、1.83mmol、中間体AH)のDMF(5.00mL)中の溶液に、水素化ナトリウム(219mg、5.49mmol、60%の純度)を0℃で添加した。この混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで2-[2-[2-[2-[2-(テトラブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(912mg、2.20mmol)をこの反応物に添加し、そしてこの反応混合物を室温まで昇温させ、そして16時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(50mL)でクエンチし、そして酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。この混合物を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(0.26g、22%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 593.4 (M+H)+。
工程4 - N-[2-[2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.66g、2.80mmol)のメタノール(8.00mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(0.50g、10wt%)およびPd/C(0.50g、10wt%)を窒素雰囲気下で添加した。この懸濁物を脱気して水素ガスでパージすることを3回行った。この混合物を水素(50psiの圧力)下で室温で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(0.80g、69%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.06 (s, 1H), 4.63 - 4.43 (m, 1H), 3.66 - 3.54 (m, 18H), 3.47 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.28 - 3.19 (m, 2H), 2.93 - 2.83 (m, 2H), 1.37 (s, 9H)。
4-(ジベンジルアミノ)-3-フルオロ-ブタン-2-オール(中間体AL)
工程1 - 3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロパン酸
3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロパン酸メチル(15.0g、49.7mmol、中間体AHの工程1~2により合成)の、THF(150mL)および水(50mL)中の混合物に、LiOH・H2O(4.18g、99.5mmol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を、HCl(2M)でpH=5~6になるまで酸性にし、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(13.4g、92%の収率)を明黄色ガム状物質として得た。LC-MS (ESI+) m/z 288.0 (M+H)+。
工程2 - 3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-N-メトキシ-N-メチル-プロパンアミド
N-メトキシメタンアミン(9.10g、93.2mmol、HCl塩)のDMF(150mL)中の混合物に、DIPEA(36.1g、279mmol)を添加し、次いで3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロパン酸(13.4g、46.6mmol)およびHATU(35.4g、93.2mmol)を添加した。この反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を水(100mL)で希釈し、そして酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(15.0g、94%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 331.1 (M+H)+。
工程3 - 4-(ジベンジルアミノ)-3-フルオロ-ブタン-2-オン
3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-N-メトキシ-N-メチル-プロパンアミド(7.00g、21.1mmol)のTHF(80mL)中の混合物に、メチルマグネシウムブロミド(3M、21.1mL、63.3mmol)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を室温まで温め、そして2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を、飽和塩化アンモニウム溶液(30mL)を撹拌しながらゆっくりと添加することによりクエンチした。次いで、この反応混合物を3mLの水中に注ぎ、そして酢酸エチル(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(4.40g、72%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.29 - 7.15 (m, 10H), 4.93 - 4.77 (m, 1H), 3.72 (d, J=13.6 Hz, 2H), 3.49 (d, J=13.6 Hz, 2H), 2.95 - 2.84 (m, 2H), 2.02 (d, J=4.0 Hz, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 286.1 (M+H)+。
工程4 - 4-(ジベンジルアミノ)-3-フルオロ-ブタン-2-オール
4-(ジベンジルアミノ)-3-フルオロ-ブタン-2-オン(4.40g、15.4mmol)の、THF(40mL)およびメタノール(20mL)中の混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(1.17g、30.8mmol)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を、sat.NH4Cl溶液(4mL)を撹拌しながらゆっくりと添加することによりクエンチした。この反応混合物を減圧中で濃縮した。次いで、その残渣を(5mL)の水中に注ぎ、そして酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(4.30g、93%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 288.1 (M+H)+。
N-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体AM)
工程1 - 2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート
N-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(2.00g、8.02mmol、CAS番号139115-92-7)およびトリエチルアミン(2.44g、24.0mmol)のDCM(20mL)中の混合物に、塩化メシル(1.10g、9.63mmol)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(15mL)中に注ぎ、そしてDCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(2.60g、98%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.87 (s, 1H), 4.35 - 4.29 (m, 2H), 3.73 - 3.66 (s, 2H), 3.63 - 3.52 (m, 4H), 3.50 - 3.43 (m, 2H), 3.30 - 3.20 (s, 2H), 3.01 (s, 3H), 1.38 (s, 9H)。
工程2 - N-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
4-(ジベンジルアミノ)-3-フルオロ-ブタン-2-オール(1.60g、5.57mmol、中間体AL)のDMF(20mL)中の混合物に、水素化ナトリウム(668mg、16.7mmol、60%の油分散物)を0℃で添加し、そしてこの反応物を0.5時間撹拌した。次いで、2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(2.60g、7.94mmol)を添加した。この反応混合物を室温まで昇温させ、そしてCで2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を、水(3mL)を撹拌しながらゆっくりと添加することによりクエンチした。次いで、この反応混合物を水(20mL)中に注ぎ、そして酢酸エチル(4×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のNH3・H2Oの条件)により精製して、表題化合物(1.25g、41%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 519.3 (M+H)+。
工程3 - N-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.30g、2.51mmol)のMeOH(10mL)中の混合物に、Pd(OH)2/C(470mg、10wt%)およびPd/C(470mg、10wt%)を水素雰囲気(15psiの圧力)下で添加した。この反応混合物を室温で14時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をセライトのパッドで濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(820mg、96%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 339.3 (M+H)+。
2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エタノール(中間体AN)
工程1 - 4-(ジベンジルアミノ)-3-フルオロ-2-メチル-ブタン-2-オール
3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロパン酸メチル(15.0g、49.7mmol、中間体AHの工程1~2により合成)のTHF(250mL)中の混合物に、MeMgBr(3M、41.4mL)を0℃で窒素雰囲気下で滴下により添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和水性塩化アンモニウム(10mL)で0℃でクエンチし、そして酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。その有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(15.0g、89%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 302.1 (M+H)+。
工程2 - 2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]酢酸エチル
4-(ジベンジルアミノ)-3-フルオロ-2-メチル-ブタン-2-オール(30.0g、99.5mmol)のDCM(200mL)中の溶液に、Rh(OAc)2(440mg、1.99mmol)を添加し、次いでDCM(100mL)中の2-ジアゾ酢酸エチル(34.0g、298mmol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(11.7g、28%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 388.1 (M+H)+。
工程3 - 2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エタノール
2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]酢酸エチル(8.00g、20.6mmol)のTHF(220mL)中の溶液に、水素化アルミニウムリチウム(1.20g、30.9mmol、98%の純度)を0℃で添加し、次いでこの反応混合物を室温まで昇温させ、そして3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(2mL)およびNaOH溶液(15%、6mL)で0℃でクエンチし、そしてこの反応混合物を濾過した。その濾液をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(5.90g、81%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.44 - 7.22 (m, 10H), 4.64 - 4.46 (dd, J=7.6, 48.8 Hz, 1H), 3.82 (d, J=13.6 Hz, 2H), 3.58 (d, J=13.6 Hz, 2H), 3.53 - 3.48 (m, 2H), 3.44 - 3.31 (m, 2H), 2.99 - 2.82 (m, 1H), 2.75 - 2.61 (m, 1H), 1.72 ( s, 1H), 1.13 (s, 3H), 1.09 (s, 3H)。
2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(中間体AO)
工程1 - 2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル4-メチルベンゼンスルホネート
2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エタノール(20.0g、103mmol、CAS番号112-60-7)およびヨウ化カリウム(1.71g、10.3mmol)のDCM(2L)中の溶液に、4-メチルベンゼンスルホニルクロリド(19.6g、103mmol)および酸化銀(28.6g、124mmol)を添加した。この反応混合物を室温で17時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(25.1g、70%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.83 - 7.78 (m, 2H), 7.37 - 7.33 (m, 2H), 4.19 - 4.14 (m, 2H), 3.74 - 3.60 (m, 14H), 2.45 (s, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 349.0 (M+H)+。
工程2 - 2-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エトキシ]エタノール
2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル4-メチルベンゼンスルホネート(13.5g、38.8mmol)のDMF(100mL)中の溶液に、アジ化ナトリウム(5.04g、77.5mmol)をゆっくりと添加した。この反応混合物を80℃で18時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を酢酸エチル(200ml)で希釈し、濾過し、そしてその濾液を減圧中で半分の体積(50mL)まで濃縮した。この粗生成物の酢酸エチル溶液を、次の工程で直接使用した。
工程3 - N-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エトキシ]エタノール(15.0g、68.4mmol)および(Boc)2O(74.7g、342mmol)の酢酸エチル(300mL)中の溶液に、Pd/C(5g、10wt%)を窒素雰囲気下で添加した。この懸濁物を脱気して水素ガスでパージすることを3回行った。この反応混合物を水素ガス(15Psiの圧力)下で室温で18時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2、DCM/MeOH=10/1)により精製して、表題化合物(5.1g、25%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.67 (s, 1H), 3.78 - 3.72 (m, 4H), 3.69 - 3.63 (m, 8H), 3.55 (t, J=4.8 Hz, 2H), 3.34 (d, J=4.8 Hz, 2H), 3.07 (s, 1H), 1.46 (s, 9H)。
工程4 - 2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート
N-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(3.0g、10.2mmol)およびトリエチルアミン(2.07g、2.77mL、20.5mmol)のDCM(30mL)中の溶液に、塩化メシル(1.41g、12.3mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を室温で17時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(30mL)でクエンチし、そしてDCM(2×30mL)で抽出した。その有機層をsat.NaHCO3(40mL)で洗浄し、次いでブライン(40mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(3.6g、95%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.05 (s, 1H), 4.43 - 4.39 (m, 2H), 3.82 - 3.78 (m, 2H), 3.71-3.69 (m, 2H), 3.69 - 3.67 (m, 2H), 3.67 - 3.62 (m, 4H), 3.56 (t, J=4.8 Hz, 2H), 3.34 (q, J=4.8 Hz, 2H), 3.10 (s, 3H), 1.46 (s, 9H)。
N-[2-[2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体AP)
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エタノール(1.50g、4.34mmol、中間体AN)のDMF(10mL)中の混合物に、水素化ナトリウム(521mg、13.0mmol、60%の油分散物)を0℃で0.5時間で添加した。次いで、2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(2.42g、6.51mmol、中間体AO)を添加した。この反応混合物を室温まで昇温させ、そして6時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を、水(10mL)を撹拌しながらゆっくりと添加することによりクエンチした。この混合物をDCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3・H2Oの条件)により精製して、表題化合物(1.10g、39%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 621.5 (M+H)+。
工程2 - N-[2-[2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.10g、1.77mmol)のメタノール(10mL)中の混合物に、Pd(OH)2/C(600mg、10wt%)、Pd/C(600mg、10wt%)およびNH3・H2O(455mg、12.9mmol、500uL)を水素雰囲気(15psiの圧力)下で添加した。この反応混合物を室温で15時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(750mg、96%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 441.3 (M+H)+。
2-[2-(2-ブロモエトキシ)エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(中間体AQ)
(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)カリウム(10.0g、53.9mmol)および1-ブロモ-2-(2-ブロモエトキシ)エタン(37.5g、161mmol)のアセトン(250mL)中の溶液を60℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(12.0g、74%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.91 - 7.84 (m, 2H), 7.77 - 7.72 (m, 2H), 3.96 - 3.90 (m, 2H), 3.84 - 3.77 (m, 4H), 3.42 (t, J=6.0 Hz, 2H)。
N-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体AR)
工程1 - 2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン
2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エタノール(2.00g、5.79mmol、中間体AN)のDMF(35mL)中の溶液に、水素化ナトリウム(694mg、17.3mmol、60%の油分散物)を0℃で添加した。この反応混合物を0℃で0.5時間撹拌し、次いで2-[2-(2-ブロモエトキシ)エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(2.76g、9.26mmol、中間体AQ)を添加し、そしてこの反応混合物を撹拌し、室温まで昇温させ、そして17時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(1mL)で0℃でクエンチし、次いで減圧中で濃縮して、生成物(5.00g)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI)+ m/z 563.2. (M+H)+。
工程2 - 3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]-N,N-ジベンジル-2-フルオロ-3-メチル-ブタン-1-アミン
2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(5.00g、8.89mmol)のEtOH(40mL)中の溶液に、ヒドラジン(2.27g、44.4mmol、98%の純度)を添加し、そしてこの反応混合物を80℃で38時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(2.50g)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI)+ m/z 433.1. (M+H)+。
工程3 - N-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]-N,N-ジベンジル-2-フルオロ-3-メチル-ブタン-1-アミン(2.50g、5.78mmol、粗製)のDCM(30mL)中の溶液に、(Boc)2O(2.52g、11.56mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(950mg、30%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.42 (d, J=7.2 Hz 4H), 7.31 (t, J=7.2 Hz, 4H), 7.26 - 7.19 (m, 2H), 5.01 (s, 1H), 4.64 (dd, J=8.0, 49.2 Hz, 1H), 3.75 (d, J=13.6 Hz, 2H), 3.60 (d, J=13.6 Hz, 2H), 3.57 - 3.38 (m, 10H), 3.31 (d, J=3.6 Hz, 2H), 2.98 - 2.80 (m, 1H), 2.79 - 2.65 (m, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.10 (d, J=8.8 Hz, 6H);LC-MS (ESI)+ m/z 533.4. (M+H)+。
工程4 - N-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(950mg、1.78mmol)のMeOH(20mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(500mg、10wt%)、Pd/C(500mg、10wt%)およびNH3・H2O(1.92g、20.7mmol、38wt%)を窒素雰囲気下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気して水素ガスでパージすることを3回行った。この反応混合物を水素雰囲気(15psiの圧力)下で室温で55時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(550mg、88%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ=5.51 ( s, 1H), 4.32 - 4.15 (m, 1H), 3.67 - 3.57 (m, 8H), 3.54 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.36 - 3.28 (m, 2H), 3.07 - 2.96 (m, 1H), 2.95 - 2.85 (m, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.23 (dd, J=1.6, 10 Hz, 6H);LC-MS (ESI)+ m/z 353.2. (M+H)+。
N-[2-[2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体AS)
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
4-(ジベンジルアミノ)-3-フルオロ-ブタン-2-オール(968mg、3.37mmol、中間体AL)のDMF(20mL)中の溶液に、NaH(404mg、10.1mmol、鉱油中60%の分散物)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、2-[2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(2.10g、5.05mmol、中間体AKの工程1~2により合成)をこの混合物に添加し、そしてこの反応物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を、H2O(20mL)の添加によりクエンチし、そして酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(0.1%のNH3・H2Oの条件)により精製して、表題化合物(640mg、25%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 607.3 (M+H)+。
工程2 - N-[2-[2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(840mg、1.38mmol)の、MeOH(20mL)およびNH3・H2O(1mL)中の混合物に、Pd(OH)2/C(300mg、10wt%)およびPd/C(300mg、10wt%)を添加した。この反応混合物を水素雰囲気(50psiの圧力)下で室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(540mg、91%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 427.2 (M+H)+。
N-[3-[3-(3-アミノ-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体AT)
工程1 - 2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]酢酸
2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]酢酸エチル(5.00g、12.9mmol、中間体ANの工程1~2により合成)の、THF(50.0mL)およびH2O(30.0mL)中の溶液に、LiOH(1.24g、51.6mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で6時間撹拌した。完了したら、この混合物を濃縮し、そして5NのHCl(1mL)でpH=5になるまで酸性にし、次いで減圧下で再度濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(3.50g、64%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.50 - 7.31 (m, 10H), 4.64 - 4.44 (m, 1H), 4.06 - 3.96 (m, 6H), 3.07 - 2.77 (m, 2H), 1.10 (s, 3H), 1.07 (s, 3H)。
工程2 - 2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]アセチルクロリド
2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]酢酸(2.00g、5.56mmol)のDCM(40.0mL)中の溶液に、DMF(4.07mg、55.6umol、4.28uL)および(COCl)2(2.12g、16.6mmol、1.46mL)を0℃で添加し、次いでこの反応混合物を室温まで昇温させ、そして3時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(2.00g、98%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 388.2 (M +H)+ (エタノールでのクエンチに由来する+OEt)。
工程3 - 1-ジアゾ-3-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]プロパン-2-オン
2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]アセチルクロリド(3.40g、9.00mmol)の、THF(20.0mL)およびACN(20.0mL)中の溶液に、TMSCHN2(2M、9.00mL)を0℃で滴下により添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして19時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)により精製して、表題化合物(2.30g、65%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.46 - 7.21 (m, 10H), 5.08 (s, 1H), 4.61 - 4.45 (m, 1H), 3.92 - 3.80 (m, 4H), 3.60 - 3.50 (m, 2H), 3.00 - 2.62 (m, 2H), 1.13 (s, 3H), 1.10 (s, 3H)。
工程4 - 3-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]プロパン酸メチル
1-ジアゾ-3-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]プロパン-2-オン(2.00g、5.22mmol)のMeOH(30mL)中の溶液に、Ag2O(120mg、521umol)を添加し、そしてこの反応混合物を50℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)により精製して、表題化合物(1.10g、48%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.43 - 7.20 (m, 10H), 4.61 - 4.42 (m, 1H), 3.81 - 3.73 (m, 2H), 3.66 (s, 3H), 3.63 - 3.49 (m, 4H), 2.94 - 2.63 (m, 2H), 2.40 - 2.36 (m, 2H), 1.11 (s, 3H), 1.08 (s, 3H)。
工程5 - 3-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]プロパン-1-オール
3-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]プロパン酸メチル(900mg、2.32mmol)のTHF(15.0mL)中の溶液に、LiAlH4(116mg、3.02mmol、98%の純度)を窒素雰囲気下で0℃で添加した。この反応混合物を室温まで昇温させ、そして1時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(1mL)および15%のNaOH(1.5mL)で0℃でクエンチした。次いで、この混合物を濾過し、Na2SO4で乾燥させ、再度濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(800mg、90%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.42 - 7.21 (m, 10H), 4.64 - 4.45 (m, 1H), 3.82 - 3.77 (m, 2H), 3.66 - 3.56 (m, 4H), 3.55 - 3.41 (m, 2H), 2.96 - 2.63 (m, 2H), 2.28 (s, 1H), 1.68 - 1.62 (m, 2H), 1.11 (s, 3H), 1.09 (s, 3H)。
工程6 - 3-[3-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]プロポキシ]プロパンニトリル
3-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]プロパン-1-オール(560mg、1.56mmol)およびプロパ-2-エンニトリル(1.60g、30.1mmol、2.00mL)の混合物に、NaOMe(841ug、15.5umol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で50時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)により精製して、表題化合物(550mg、83%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.43 - 7.20 (m, 10H), 4.64 - 4.43 (m, 1H), 3.80 - 3.77 (m, 2H), 3.66 - 3.52 (m, 4H), 3.44 - 3.28 (m, 4H), 3.00 - 2.62 (m, 2H), 2.56 - 2.53 (m, 2H), 1.70 - 1.60 (m, 2H), 1.11 (s, 3H), 1.07 (s, 3H)。
工程7 - 3-[3-(3-アミノプロポキシ)プロポキシ]-N,N-ジベンジル-2-フルオロ-3-メチル-ブタン-1-
BH3-Me2S(10M、145uL)のTHF(20.0mL)中の溶液に、3-[3-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]プロポキシ]プロパンニトリル(300mg、727umol)のTHF(5.00mL)中の溶液を0℃で添加し、そして30分間撹拌した。次いで、この反応混合物を70℃まで加熱し、そして16時間撹拌した。完了したら、この混合物をMeOH(3mL)でクエンチし、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(300mg、65%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 417.4 (M +H)+。
工程8 - N-[3-[3-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
3-[3-(3-アミノプロポキシ)プロポキシ]-N,N-ジベンジル-2-フルオロ-3-メチル-ブタン-1-アミン(300mg、720umol)のDCM(5.00mL)中の溶液に、(Boc)2O(314mg、1.44mmol、330uL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(180mg、45%の収率)を黄色固体として得た。LCMS (M+1)+: 517.3。
工程9 - N-[3-[3-(3-アミノ-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[3-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(180mg、348umol)およびNH3・H2O(151mg、1.30mmol、166uL、30wt%)のMeOH(5.00mL)中の溶液に、Pd/C(90.0mg、348umol、10wt%)およびPd(OH)2/C(90.0mg、348umol、10wt%)を窒素下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気して水素ガスでパージすることを数回行った。この反応混合物を水素雰囲気(50psiの圧力)下で室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(70.0mg、59%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 337.2 (M +H)+。
N-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体AU)
工程1 - 2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エタノール(4.00g、11.6mmol、中間体AN)およびRh(OAc)2(128mg、579umol)のDCM(80mL)中の溶液に、2-ジアゾ酢酸エチル(3.96g、34.7mmol)のDCM(40mL)中の溶液を室温で滴下により添加した。この反応混合物を室温で20時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(60mL)で希釈し、そしてDCM(2×50mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(4.63g、93%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 432.2 (M+H)+。
工程2 - 2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エタノール
LiAlH4(611mg、16.1mmol)のTHF(20mL)中の混合物に、2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]酢酸エチル(4.63g、10.7mmol)のTHF(40mL)中の溶液を0℃で滴下により添加した。この反応混合物を0℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(0.55mL)で0℃でクエンチした。次いで、15%のNaOH溶液(1.5mL)をこの反応混合物に添加した。この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(3.53g、84%の収率)を黄色油状物として得た。
工程3 - 2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート
2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エタノール(3.53g、9.06mmol)およびTEA(2.29g、22.7mmol)のDCM(35mL)中の溶液に、MsCl(1.56g、13.6mmol)を0℃で滴下により添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(30mL)でクエンチし、そしてDCM(2×30mL)で抽出した。その有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(4.50g、100%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.44 - 7.24 (m, 10H), 4.63 - 4.46 (m, 1H), 4.35 - 4.30 (m, 2H), 3.81 - 3.75 (m, 2H), 3.68 - 3.64 (m, 2H), 3.63 - 3.59 (m, 2H), 3.54 - 3.39 (m, 4H), 3.04 (s, 3H), 2.96 - 2.67 (m, 2H), 1.11 (s, 6H)。
工程4 - 2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン
2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(4.50g、9.62mmol)のDMF(45mL)中の溶液に、(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)カリウム(2.67g、14.4mmol)を添加した。この反応混合物を80℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(30mL)で希釈し、そしてEtOAc(3×40mL)で抽出した。その有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(5.90g、96%の収率)を黄色がかった油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 519.3 (M+H)+。
工程5 - 3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]-N,N-ジベンジル-2-フルオロ-3-メチル-ブタン-1-アミン
2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(4.99g、9.62mmol)のEtOH(60mL)中の溶液に、NH2NH2・H2O(2.41g、48.1mmol)を添加した。この反応混合物を80℃で15時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、溶媒を除去した。その残渣をDCM(30mL)で希釈し、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(3.74g、100%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 389.2 (M+H)+。
工程6 - N-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]-N,N-ジベンジル-2-フルオロ-3-メチル-ブタン-1-アミン(3.74g、9.63mmol)のDCM(40mL)中の溶液に、(Boc)2O(4.20g、19.3mmol)を添加した。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、溶媒を除去した。この残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(3.10g、66%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 489.1 (M+H)+。
工程7 - N-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(3.10g、6.34mmol)のMeOH(30mL)中の溶液に、Pd/C(1.5g、10wt%)、Pd(OH)2/C(1.5g、10wt%)およびNH3・H2O(910mg、6.49mmol、25wt%)を添加した。この反応混合物を水素雰囲気(15psiの圧力)下で室温で17時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.82g、93%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 309.1 (M+H)+。
N-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体AV)
工程1 - 2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン
3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロパン-1-オール(1.00g、3.66mmol、中間体AH)のDMF(15.0mL)中の溶液に、NaH(439mg、10.9mmol、鉱油中60%の分散物)を0℃未満で添加し、そしてこの混合物を0℃で30分間撹拌した。次いで、2-[2-(2-ブロモエトキシ)エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(1.64g、5.49mmol、中間体AQ)を添加し、そしてこの混合物を室温まで昇温させ、そして4時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(1mL)でクエンチし、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.79g、80%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 491.3 (M+H)+。
工程2 - 3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]-N,N-ジベンジル-2-フルオロ-プロパン-1-アミン
2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(2.68g、5.46mmol)のEtOH(30.0mL)中の溶液に、N2H4
.H2O(5.58g、109mmol、5.42mL、98%の純度)を添加した。この反応混合物を80℃で40時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その固体をDCM(50mL)で希釈し、そして15分間撹拌し、濾過し、そしてその有機層を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.97g、80%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 361.2 (M+H)+。
工程3 - N-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]-N,N-ジベンジル-2-フルオロ-プロパン-1-アミン(1.97g、5.47mmol)のDCM(20.0mL)中の溶液に、(Boc)2O(2.39g、10.9mmol、2.51mL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(930mg、36%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 461.2 (M+H)+。
工程4 - N-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(930mg、2.02mmol)の、MeOH(10.0mL)およびNH3.H2O(200uL)中の溶液に、Pd/C(500mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(500mg、10wt%)を窒素雰囲気下で添加した。この懸濁物を減圧中で脱気して水素ガスでパージすることを数回行った。この混合物を水素雰囲気(50psiの圧力)下で室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(560mg、98%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 281.1 (M+H)+。
N-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体AW)
工程1 - 2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エチルメタンスルホネート
2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エタノール(1.50g、4.34mmol、中間体AN)およびEt3N(1.32g、13.0mmol、1.81mL)のDCM(10mL)中の混合物に、MsCl(746mg、6.51mmol)を添加した。この混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(15mL)でクエンチし、そしてDCM(2×20mL)で抽出した。その有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、次いで濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.90g、98%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 424.2 (M+H)+。
工程2 - 2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エチル]イソインドリン-1,3-
2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エチルメタンスルホネート(1.70g、4.01mmol)のDMF(20mL)中の溶液に、(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)カリウム(817mg、4.42mmol)を添加した。この混合物を60℃で16時間加熱した。完了したら、この混合物を水(10mL)で希釈し、そしてEtOAc(2×50mL)で抽出した。その有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、次いで濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.90g、99%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 475.2 (M+H)+。
工程3 - 3-(2-アミノエトキシ)-N,N-ジベンジル-2-フルオロ-3-メチル-ブタン-1-アミン
2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(1.90g、4.00mmol)のEtOH(20mL)中の溶液に、NH2NH2・H2O(2.05g、40.0mmol、1.99mL、98%の純度)を添加した。この反応混合物を80℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(2.50g、粗製)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 345.2 (M+H)+。
工程4 - tert-ブチルN-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エチル]
3-(2-アミノエトキシ)-N,N-ジベンジル-2-フルオロ-3-メチル-ブタン-1-アミン(1.00g、2.90mmol)のMeOH(10mL)中の溶液に、(Boc)2O(1.27g、5.81mmol)を添加した。この混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た(1.29g、90%の収率)。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.44 - 7.22 (m, 10H), 4.66 - 4.41 (m, 2H), 3.82 (d, J=13.6 Hz, 2H), 3.60 (d, J=13.6 Hz, 2H), 3.41 - 3.24 (m, 2H), 3.18 - 3.00 (m, 2H), 2.99 - 2.81 (m, 1H), 2.77 - 2.61 (m, 1H), 1.47 (s, 9H), 1.13 - 1.06 (m, 6H);LC-MS (ESI+) m/z 445.3 (M+H)+。
工程5 - N-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.3g、2.9mmol)のMeOH(15mL)中の溶液に、Pd/C(0.5g、10wt%)、Pd(OH)2/C(0.5g、10wt%)およびNH3・H2O(100uL、30wt%、触媒量)を添加した。この混合物を脱気して水素ガスでパージすることを3回行った。この混合物を水素ガス(50psiの圧力)下で室温で24時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(700mg、90%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.93 (s, 1H), 3.57 - 3.43 (m, 2H), 3.38 - 3.19 (m, 2H), 3.13 - 2.91 (m, 2H), 2.38 - 2.30 (m, 2H), 1.46 (s, 9H), 1.22 (dd, J=1.2, 10.6 Hz, 6H);LC-MS (ESI+) m/z 265.1 (M+H)+。
N-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体AX)
工程1 - 2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]酢酸エチル
3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロパン-1-オール(5.00g、18.2mmol、中間体AH)のDCM(100mL)中の溶液に、DCM(50.0mL)中の[Rh(OAc)2]2(80.8mg、365umol)を添加し、次いで2-ジアゾ酢酸エチル(6.26g、54.8mmol、5.74mL)を滴下により添加した。この反応混合物を室温で60時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物を逆相カラム(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(7.23g、78%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.42 - 7.25 (m, 10H), 4.92 - 4.71 (m, 1H), 4.28 - 4.18 (m, 2H), 4.13 - 4.08 (m, 2H), 3.79 - 3.53 (m, 6H), 2.82 - 2.71 (m, 2H), 1.30 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程2 - 2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エタノール
LiAlH4(1.15g、30.1mmol)のTHF(70.0mL)中の溶液に、2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]酢酸エチル(7.23g、20.1mmol)のTHF(30.0mL)に溶解させた溶液を0℃で滴下により添加した。この反応混合物を0℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(3mL)でクエンチし、次いで15%のNaOH(3mL)を、沈殿物が形成されなくなるまで添加した。次いで、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(5.88g、92%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.39 - 7.26 (m, 10H), 4.86 - 4.64 (m, 1H), 3.71 - 3.61 (m, 8H), 3.58 - 3.51 (m, 3H), 2.80 - 2.70 (m, 2H)。
工程3 - 2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エチルメタンスルホネート
2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エタノール(2.00g、6.30mmol)およびTEA(1.28g、12.6mmol、1.75mL)のDCM(20.0mL)中の溶液に、MsCl(866mg、7.56mmol、585uL)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして1時間撹拌した。完了したら、この混合物をDCM(30mL)で希釈し、次いでH2O(3×30mL)で洗浄した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(2.27g、90%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.41 - 7.25 (m, 10H), 4.83 - 4.63 (m, 1H), 4.33 - 4.28 (m, 2H), 3.69 - 3.66 (m, 6H), 3.64 - 3.55 (m, 2H), 2.99 (s, 3H), 2.81 - 2.69 (m, 2H)。
工程4 - 2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン
2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エチルメタンスルホネート(2.27g、5.74mmol)のDMF(20.0mL)中の溶液に、(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)カリウム(1.59g、8.61mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を80℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(50mL)で希釈し、次いでEtOAc(3×30mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(2.56g、80%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 447.2 (M+H)+。
工程5 - 3-(2-アミノエトキシ)-N,N-ジベンジル-2-フルオロ-プロパン-1-アミン
2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(2.56g、5.73mmol)のEtOH(25.0mL)中の溶液に、N2H4・H2O(1.46g、28.6mmol、1.42mL、98%の純度)を添加し、そしてこの反応混合物を80℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。得られた残渣をDCM(50mL)で希釈し、15分間撹拌し、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.50g、82%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 317.1 (M+H)+。
工程6 - N-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(2-アミノエトキシ)-N,N-ジベンジル-2-フルオロ-プロパン-1-アミン(1.50g、4.74mmol)のDCM(15.0mL)中の溶液に、(Boc)2O(1.55g、7.11mmol、1.63mL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(1.37g、67%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 417.2 (M+H)+。
工程7 - N-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.30g、3.12mmol)の、MeOH(15.0mL)とNH3・H2O(300uL)との溶媒混合溶液中の溶液に、Pd/C(600mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(600mg、10wt%)を窒素雰囲気下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気して水素ガスでパージすることを数回行った。この混合物を水素雰囲気(50psiの圧力)下で室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(730mg、99%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 237.0 (M+H)+。
N-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体AY)
工程1 - 2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]酢酸エチル
4-(ジベンジルアミノ)-3-フルオロ-ブタン-2-オール(1.00g、3.48mmol、中間体AL)および[Rh(OAc)2]2(15.3mg、69.6umol)のDCM(20mL)中の混合物に、2-ジアゾ酢酸エチル(1.19g、10.4mmol)のDCM(10mL)中の溶液を滴下により添加した。この反応混合物を室温で20時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を30mLの水中に注ぎ、そしてDCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(890mg、67%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.45 - 7.22 (m, 10H), 4.83 - 4.50 (m, 1H), 4.25 - 4.00 (m, 4H), 3.81 - 3.57 (m, 5H), 2.99 - 2.75 (m, 2H), 1.31 - 1.26 (m, 3H), 1.12 - 1.02 (m, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 374.1 (M+H)+。
工程2 - 2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エタノール
2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]酢酸エチル(890mg、2.38mmol)のTHF(3mL)中の混合物に、LiAlH4(138mg、3.57mmol、98%の純度)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして30分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(0.5mL)およびNaOH溶液(15%、0.5mL)で0℃でクエンチした。次いで、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(730mg、95%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 332.1 (M+H)+。
工程3 - 2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エチルメタンスルホネート
2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エタノール(730mg、2.20mmol)およびTEA(668mg、6.61mmol)のDCM(10mL)中の混合物に、MsCl(378mg、3.30mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を室温まで昇温させ、そして2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(20mL)で希釈し、そしてDCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(900mg、100%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 410.1 (M+H)+。
工程4 - 2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン
2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エチルメタンスルホネート(900mg、2.20mmol)のDMF(10mL)中の混合物に、(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)カリウム(610mg、3.30mmol)を添加した。この反応混合物を100℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.00g、95%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 461.2 (M+H)+。
工程5 - 3-(2-アミノエトキシ)-N,N-ジベンジル-2-フルオロ-ブタン-1-アミン
2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(1.00g、2.17mmol)のEtOH(15mL)中の混合物に、NH2NH2・H2O(869mg、17.3mmol)を添加した。この反応混合物を80℃で20時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を30mLのDCM中に注ぎ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(800mg、73%の純度、75%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 333.1 (M+H)+。
工程6 - N-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(2-アミノエトキシ)-N,N-ジベンジル-2-フルオロ-ブタン-1-アミン(800mg、2.42mmol)のDCM(10mL)中の混合物に、(Boc)2O(1.06g、4.84mmol)を添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(520mg、48%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.42 - 7.23 (m, 10H), 4.87 - 4.41 (m, 2H), 3.81 - 3.68 (m, 2H), 3.68 - 3.59 (m, 2H), 3.59 - 3.44 (m, 2H), 3.39 - 3.24 (m, 1H), 3.19 (d, J=5.2 Hz, 2H), 2.91 - 2.65 (m, 2H), 1.48 - 1.45 (m, 9H), 1.07 - 0.98 (m, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 431.2 (M+H)+。
工程7 - N-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(520mg、1.21mmol)、Pd/C(300mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(300mg、10wt%)のMeOH(10mL)中の混合物に、NH3・H2O(169mg、1.21mmol 25%wt%)を水素雰囲気(15psiの圧力)下で添加した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(280mg、100%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.09 - 4.78 (m, 1H), 4.41 - 4.07 (m, 1H), 3.63 - 3.49 (m, 2H), 3.47 - 3.38 (m, 1H), 3.26 - 3.16 ( m, 2H), 2.96 - 2.77 (m, 2H), 1.70 - 1.60 ( m, 2H), 1.38 (s, 9H), 1.14 - 1.10 (m, 3H)。
N-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体AZ)
工程1 - 2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エタノール(3.30g、9.96mmol、中間体AYの工程1~2により合成)のDCM(50mL)中の溶液に、Rh(OAc)2(44mg、199umol)を添加し、次いで2-ジアゾ酢酸エチル(3.41g、29.9mmol、3.13mL)のDCM(50mL)中の溶液を滴下により添加した。この混合物を室温で20時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.70g、58%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 418.1 (M+H)+。
工程2 - 2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エタノール
2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]酢酸エチル(1.00g、2.40mmol)のTHF(30mL)中の溶液に、LiAlH4(136mg、3.59mmol)を添加した。この混合物を0℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を、水(1mL)、15%のNaOH(3mL)、次いでさらなる水(1mL)を添加することによりクエンチした。多量の白色沈殿物が形成され、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(880mg、93%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 376.2 (M+H)+。
工程3 - 2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート
2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エタノール(2.40g、6.39mmol)のDCM(25mL)中の溶液に、Et3N(1.94g、19.2mmol、2.67mL)およびMsCl(1.10g、9.59mmol、742uL)を添加した。この混合物を0℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応を水(20mL)でクエンチし、そしてDCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(2.90g、98%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 454.1 (M+H)+。
工程4 - 2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン
2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(2.90g、6.39mmol)のDMF(30mL)中の溶液に、(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)カリウム(1.30g、7.03mmol)を添加した。この混合物を60℃で10時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(50mL)で希釈し、そしてEtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、次いで濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(3.8g)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 505.2 (M+H)+。
工程5 - 3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]-N,N-ジベンジル-2-フルオロ-ブタン-1-アミン
2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(3.80g、7.53mmol)のEtOH(50mL)中の溶液に、NH2NH2・H2O(3.85g、75.3mmol、3.73mL、98%の純度)を添加した。この混合物を90℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(3.00g、100%)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 375.1 (M+H)+。
工程6 - N-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]-N,N-ジベンジル-2-フルオロ-ブタン-1-アミン(3.00g、8.01mmol)のMeOH(30mL)中の溶液に、(Boc)2O(3.50g、16.02mmol、3.68mL)を添加した。この混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(4.00g、100%)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 475.2 (M+H)+。
工程7 - N-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(2.00g、4.21mmol)のMeOH(20mL)中の溶液に、Pd/C(400mg、10wt%)、Pd(OH)2/C(400mg、10wt%)、NH3・H2O(404mg、3.46mmol、30wt%)を添加した。この懸濁物を脱気して水素ガスでパージすることを3回行った。この混合物を水素雰囲気(15psiの圧力)下で室温で36時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(400mg、32%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.36 - 5.13 (m, 1H), 4.54 - 4.29 (m, 1H), 3.79 - 3.46 (m, 7H), 3.33 (s, 2H), 3.08 - 2.73 (m, 2H), 1.71 (s, 2H), 1.57 - 1.38 (m, 9H), 1.36 - 1.14 (m, 3H)。
N-[2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体BA)
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]-カルバミン酸tert-ブチル
3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロパン-1-オール(550mg、2.01mmol、中間体AH)のN,N-ジメチルホルムアミド(16mL)中の溶液に、水酸化ナトリウム(241mg、6.04mmol、鉱油中60%の分散物)を添加した。この混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]-エトキシ]エチルメタンスルホネート(747mg、2.01mmol、中間体AO)を添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして窒素雰囲気下で4.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を、氷水(30mL)の添加によりクエンチし、そして酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。その有機相を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(600mg、54%の収率)を無色ガム状物質として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.40 - 7.23 (m, 10H), 5.08 (m, 1H), 4.89 - 4.70 (m, 1H), 3.69 - 3.60 (m, 17H), 3.57 - 3.52 (m, 3H), 3.36 - 3.29 (m, 2H), 2.77 (d, J=5.4 Hz, 1H), 2.72 (d, J=5.4 Hz, 1H), 1.46 (s, 9H)。
工程2 - N-[2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(600mg、1.09mmol)のメタノール(20mL)中の溶液に、Pd/C(300mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(300mg、10wt%)を窒素ガス雰囲気下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気して水素ガスでパージすることを数回行った。この混合物を水素ガス(15psiの圧力)下で室温で18時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をセライトのパッドで濾過し、そしてそのフィルターケーキをメタノール(3×10mL)で洗浄した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(310mg、76%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 369.2 (M+H)+。
N-[2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体BB)
工程1 - tert-ブチルN-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
4-(ジベンジルアミノ)-3-フルオロ-ブタン-2-オール(476mg、1.66mmol、中間体AL)のDMF(8mL)中の溶液に、NaH(199mg、4.97mmol)を0℃で0.5時間で添加した。次いで、2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(800mg、2.15mmol、中間体AO)を上記混合物に添加した。この反応混合物を室温まで昇温させ、そして17時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(20mL)でクエンチし、そしてEA(3×20mL)で抽出した。その有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3
.H2O)により精製して、表題化合物(362mg、29%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 563.1 (M+H)+。
工程2 - N-[2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(430mg、764umol)のMeOH(10mL)中の溶液に、Pd/C(200mg、wt%)、Pd(OH)2/C(200mg、wt%)およびNH3・H2O(182mg、30wt%、1.30mmol)を添加した。この懸濁物を脱気して水素ガスでパージすることを3回行った。この反応混合物を水素雰囲気(50psiの圧力)下で室温で17時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(250mg、86%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 383.1 (M+H)+。
N-[2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体BC)
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エタノール(800mg、2.32mmol、中間体AN)のDMF(12mL)中の溶液に、NaH(277mg、6.95mmol、60%の油分散物)を0℃で添加し、そしてこの混合物を0℃で0.5時間撹拌した。次いで、2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(834mg、2.55mmol、中間体AMの工程1により合成)を添加し、そしてこの混合物を室温まで昇温させ、そして5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(20mL)でクエンチし、そしてEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(700mg、49%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 577.2 (M+H)+。
工程2 - N-[2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(450mg、780umol)のMeOH(10mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(150mg、10wt%)、Pd/C(150mg、10wt%)およびNH3・H2O(455mg、4.93mmol、38wt%)を窒素雰囲気下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気して水素ガスでパージすることを3回行った。この混合物を水素雰囲気(15psiの圧力)下で室温で62時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(200mg、64%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.24 (s, 1H), 4.33 - 4.10 (m, 1H), 3.70 - 3.58 (m, 12H), 3.54 (t, J=4.8 Hz, 2H), 3.38 - 3.25 (m, 2H), 3.05 - 2.88 (m, 2H), 1.60 (br. s, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.23 (d, J=1.6 Hz, 3H), 1.20 (d, J=1.2 Hz, 3H)。
N-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]-N-[2-[2-[3-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体BD)
工程1 - N-[2-[2-[3-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.1g、3.57mmol、中間体AU)の、ACN(10mL)とH2O(10mL)との混合溶媒中の溶液に、NaHCO3(898mg、10.7mmol、416uL)およびCbzCl(730mg、4.28mmol、608uL)を添加した。この混合物を室温で5時間撹拌した。完了したら、この混合物をDCM(2×20mL)で抽出し、そしてその有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=3:1)により精製して、表題化合物(1.50g、95%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS(ESI+) m/z 465.2(M + Na)+。
工程2 - N-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]-2-フルオロ-3-メチル-ブチル]カルバミン酸ベンジル
N-[2-[2-[3-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.5g、3.4mmol)のDCM(15mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、3.00mL)を添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.3g、93%の収率、HCl塩)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 343.1(M +H)+。
工程3 - N-[3-[2-[2-[2-[2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)エトキシ]エチルアミノ]エトキシ]エトキシ]-2-フルオロ-3-メチル-ブチル]カルバミン酸ベンジル
N-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]-2-フルオロ-3-メチル-ブチル]カルバミン酸ベンジル(1.3g、3.80mmol)のACN(10mL)中の溶液に、K2CO3(1.05g、7.59mmol)および2-[2-(2-ブロモエトキシ)エチル]イソインドリン1,3-ジオン(1.08g、3.61mmol、中間体AQ)を添加した。この混合物を60℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(2.1g、粗製、65%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 560.3 (M +H)+。
工程4 - N-[2-[2-[3-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エチル]-N-[2-[2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[2-[2-[2-[2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)エトキシ]エチルアミノ]エトキシ]エトキシ]-2-フルオロ-3-メチルブチル]カルバミン酸ベンジル(2.1g、3.8mmol)のACN(20mL)中の溶液に、(Boc)2O(1.23g、5.63mmol、1.29mL)およびTEA(379mg、3.75mmol、522uL)を添加した。この混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=3:1)により精製して、表題化合物(700mg、27%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 682.3 (M +Na)+。
工程5 - N-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]-N-[2-[2-[3-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[3-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エチル]-N-[2-[2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(500mg、757umol)のEtOH(30mL)中の溶液に、N2H4.H2O(193mg、3.79mmol、187uL、98%の純度)を添加し、そしてこの反応混合物を80℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、DCM:MeOH=10/1)により精製して、表題化合物(340mg、84%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 530.3 (M +H)+。
N-[2-[2-[2-(4-アミノ-3-フルオロ-ブトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体BE)
工程1 - 4-(ジベンジルアミノ)-3-オキソ-ブタン酸エチル
N-ベンジル-1-フェニル-メタンアミン(49.5g、251mmol、48.1mL)、4-ブロモ-3-オキソ-ブタン酸エチル(25g、119mmol)のTHF(200mL)中の混合物に、4-ブロモ-3-オキソ-ブタン酸エチル(25g、119mmol)のTHF(50mL)中の溶液を滴下により添加した。この反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(ACN/H2O)により精製して、表題化合物(27g、69%の収率)を黒褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 326.1(M +H)+。
工程2 - 4-(ジベンジルアミノ)-3-ヒドロキシ-ブタン酸エチル
4-(ジベンジルアミノ)-3-オキソ-ブタン酸エチル(4g、12.2mmol)のEtOH(50mL)中の混合物に、NaBH4(930mg、24.5mmol)を0℃で滴下により添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を撹拌しながら飽和NH4Cl溶液(5mL)によりクエンチし、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をH2O(15mL)中に注ぎ、そしてEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(3.4g、85%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 328.1 (M +H)+。
工程3 - 3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-(ジベンジルアミノ)ブタン酸エチル
4-(ジベンジルアミノ)-3-ヒドロキシ-ブタン酸エチル(3.0g、9.2mmol)のDCM(30mL)中の溶液に、イミダゾール(2.5g、36.7mmol)およびTBDMSCl(4.14g、27.4mmol、3.37mL)を0℃で滴下により添加した。次いで、この混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=5/1,)により精製して、表題化合物(3.6g、88%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.30 - 7.20 (m, 10H), 4.23 - 4.13 (m, 1H), 4.11 - 3.99 (m, 2H), 3.65 - 3.60 (m, 2H), 3.51 - 3.47 (m, 2H), 2.78 - 2.76 (m, 1H), 2.47 - 2.43 (m, 2H), 2.22 - 2.18 (m, 1H), 1.21 (t, J=7.2 Hz, 3H), 0.80 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。
工程4 - 3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-(ジベンジルアミノ)ブタン-1-オール
3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-(ジベンジルアミノ)ブタン酸エチル(3.6g、8.2mmol)のTHF(40mL)中の溶液に、LiBH4(532mg、24.4mmol)を0℃で少しずつ添加した。次いで、この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をsat.NH4Cl(20mL)によりクエンチし、次いでH2O(20mL)で希釈し、そしてEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=5/1)により精製して、表題化合物(1.8g、51%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.37 - 7.26 (m, 10H), 3.97 - 3.89 (m, 1H), 3.80 - 3.67 (m, 3H), 3.61 - 3.48 (m, 4H), 2.70 - 2.65 (m, 1H), 2.50 - 2.46 (m, 1H), 1.94 - 1.86 (m, 1H), 1.79 - 1.72 (m, 1H), 0.88 (s, 9H), 0.05 (d, J=5.2 Hz, 6H)。
工程5 - N-[2-[2-[2-[4-(ジベンジルアミノ)-3-ヒドロキシ-ブトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-(ジベンジルアミノ)ブタン-1-オール(1.8g、4.50mmol)のDMF(30mL)中の溶液に、NaH(540mg、13.5mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(2.21g、6.76mmol、中間体AMの工程1により合成)を添加した。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(20mL)でクエンチし、次いでEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3・H2Oの条件)により精製して、表題化合物(250mg、11%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 517.2 (M +H)+。
工程6 - N-[2-[2-[2-[4-(ジベンジルアミノ)-3-フルオロ-ブトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[4-(ジベンジルアミノ)-3-ヒドロキシ-ブトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(230mg、445umol)のTHF(8mL)中の溶液に、DAST(86.1mg、534umol、70.5uL)を滴下により添加し、そしてこの混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(10mL)で希釈し、そして酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(200mg、71%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 519.3 (M +H)+。
工程7 - N-[2-[2-[2-(4-アミノ-3-フルオロ-ブトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[4-(ジベンジルアミノ)-3-フルオロ-ブトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(0.28g、539.85umol)の、MeOH(10mL)およびNH3・H2O(0.5mL)中の混合物に、Pd(OH)2/C(100mg、539umol、10wt%)およびPd/C(100mg、539umol、10wt%)を添加した。この反応混合物を水素雰囲気(50psiの圧力)下で室温で24時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(140mg、68%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 339.0 (M +H)+。
N-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]-N-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体BF)
工程1 - 2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エチルアミノ]エトキシ]エチル]イソ-インドリン-1,3-ジオン
2-[2-(2-ブロモエトキシ)エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(1.95g、6.53mmol、中間体AQ)のアセトニトリル(150mL)中の溶液に、炭酸カリウム(3.01g、21.7mmol)および3-(2-アミノエトキシ)-N,N-ジベンジル-2-フルオロ-3-メチル-ブタン-1-アミン(2.50g、7.26mmol、中間体AWの工程1~3により合成)を添加した。この混合物を80℃で14時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(4.00g、51%の純度、50%の収率)を明黄色ガム状物質として得た。LC-MS (ESI+) m/z 562.3 (M+H)+。
工程2 - N-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エチル]-N-[2-[2-(1,3-ジ-オキソイソインドリン-2-イル)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エチルアミノ]エトキシ]-エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(4.00g、51%の純度、3.63mmol)のアセトニトリル(100mL)中の溶液に、Boc2O(2.38g、10.9mmol、2.50mL)を添加した。この混合物を60℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=8:1~5:1)により精製して、表題化合物(2.20g、91%の収率)を無色ガム状物質として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.88 - 7.82 (m, 2H), 7.74 - 7.68 (m, 2H), 7.40 - 7.38 (m, 4H), 7.32 - 7.29 (m, 4H), 7.26 - 7.19 (m, 2H), 4.57 - 4.40 (m, 1H), 3.92 - 3.87 (m, 2H), 3.78 - 3.59 (m, 6H), 3.54 - 3.15 (m, 8H), 2.93 - 2.78 (m, 1H), 2.76 - 2.63 (m, 1H), 1.43 (s, 9H), 1.06 (s, 3H), 1.04 (s, 3H)。
工程3 - N-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]-N-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エチル]-N-[2-[2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.00g、1.51mmol)のエタノール(50mL)中の溶液に、ヒドラジン水和物(1.51g、30.2mmol、1.47mL)を添加した。この混合物を80℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。次いで、この残渣を(石油エーテル:酢酸エチル=5:1、25mL)で希釈した。その不溶性物質を濾過し、そしてその濾液を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(780mg、97%の収率)を無色ガム状物質として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.34 - 7.28 (m, 4H), 7.26 - 7.20 (m, 4H), 7.18 - 7.11 (m, 2H), 4.50 - 4.34 (m, 1H), 3.68 (d, J=13.6 Hz, 2H), 3.53 (d, J=13.6 Hz, 2H), 3.44 - 3.11 (m, 10H), 2.86 - 2.52 (m, 4H), 1.52 (br. s, 2H), 1.37 (s, 9H), 0.99 (s, 3H),0.98 (s, 3H)。
N-[5-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)ペンチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体BG)
工程1 - 2-(5-ブロモペンチル)イソインドリン-1,3-ジオン
1,5-ジブロモペンタン(55.9g、243mmol、32.9mL)のアセトン(250mL)中の溶液に、(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)カリウム(15.0g、81.0mmol)を30分間かけて少しずつ添加した。次いで、この混合物を室温で30分間撹拌し、次いで60℃まで加熱し、そして15時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=15:1~10:1)により精製して、表題化合物(20.0g、82%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 296.0 (M+H)+。
工程2 - 2-[5-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]ペンチル]イソインドリン-1,3-ジオン
3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロパン-1-オール(2.00g、7.32mmol、中間体AH)のDMF(80mL)中の溶液に、NaH(878mg、22.0mmol、60%の油分散物)を添加し、そしてこの混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで、2-(5-ブロモペンチル)イソインドリン-1,3-ジオン(5.20g、17.6mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を70℃でさらに34.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(50mL)の添加によりクエンチし、次いで酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(560mg、16%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 489.3 (M+H)+。
工程3 - 5-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]ペンタン-1-アミン
2-[5-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]ペンチル]イソインドリン-1,3-ジオン(560mg、1.14mmol)のEtOH(10mL)中の溶液に、NH2NH2・H2O(676mg、13.5mmol)を添加した。この反応混合物を80℃で24時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(380mg、31%の純度、49%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 359.1 (M+H)+。
工程4 - N-[5-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]ペンチル]カルバミン酸tert-ブチル
5-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]ペンタン-1-アミン(380mg、1.06mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、(Boc)2O(462mg、2.12mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル:酢酸エチル=12:1)により精製して、表題化合物(390mg、77%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 459.3 (M+H)+。
工程5 - N-[5-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)ペンチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[5-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]ペンチル]カルバミン酸tert-ブチル(390mg、816umol)のMeOH(10mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(190mg、10wt%)、Pd/C(190mg、10wt%)およびNH3・H2O(91.0mg、779umol、30wt%)を窒素雰囲気下で添加した。この懸濁物を脱気して水素ガスでパージすることを数回行った。この混合物を水素雰囲気(15psiの圧力)下で室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(206mg、61%の純度、55%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 279.1 (M+H)+。
(2-(3-アミノ-2-フルオロプロポキシ)エチル)(2-(2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体BH)
工程1 - 2-(3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロプロポキシ)エチルメタンスルホネート
2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エタノール(2.00g、6.30mmol、中間体AXの工程1~2により合成)およびTEA(1.28g、12.6mmol、1.75mL)のDCM(20mL)中の溶液に、MsCl(866mg、7.56mmol、585uL)を0℃で添加した。次いで、この混合物を室温まで昇温させ、そして3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(50mL)で希釈し、そしてDCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NH4Cl溶液(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(2.65g、90%の純度、96%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.45 - 7.25(m, 10H), 4.85 - 4.65 (m, 1H), 4.38 - 4.27 (m, 2H), 3.70 - 3.59 (m, 8H), 2.99 (s, 3H), 2.80 - 2.70 (m, 2H)。
工程2 - 2-(2-(3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロプロポキシ)エチル)イソインドリン-1,3-ジオン
2-(3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロプロポキシ)エチルメタンスルホネート(2.65g、6.03mmol、90%の純度)およびカリウム1,3-ジオキソイオインドリン-2-イド(2.23g、12.1mmol)のDMF(45mL)中の混合物を85℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(50mL)で希釈し、そしてEA(200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×150mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(3.00g、90%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI)+ m/z 447.3. (M+H)+。
工程3 - 3-(2-アミノエトキシ)-N,N-ジベンジル-2-フルオロプロパン-1-アミン
2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(3.00g、1.34mmol)のEtOH(150mL)中の溶液に、N2H4・H2O(5mL、98%の純度)を室温で添加した。この混合物を85℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をDCM(100mL)で磨砕し、そして白色沈殿物を濾別した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.93g、85%の純度、86%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI)+ m/z 317.3. (M+H)+。
工程4 - 2-(2-ベンジル-4-フルオロ-1-フェニル-6,12-ジオキサ-2,9-ジアザテトラデカン-14-イル)イソインドリン-1,3-ジオン
3-(2-アミノエトキシ)-N,N-ジベンジル-2-フルオロ-プロパン-1-アミン(1.93g、5.19mmol、85%の純度)、K2CO3(2.17g、15.6mmol)およびKI(86.2mg、519umol)のMeCN(50mL)中の混合物に、2-[2-(2-ブロモエトキシ)エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(1.39g、4.67mmol、0.9当量、中間体AQ)のMeCN(10mL)中の溶液を室温で滴下により添加した。次いで、この反応混合物を80℃まで加熱し、そして12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(3.33g、45%の純度、54%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI)+ m/z 534.3. (M+H)+。
工程5 - (2-(3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロプロポキシ)エチル)(2-(2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エチルアミノ]エトキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(3.22g、45%の純度、2.72mmol)およびBoc2O(1.19g、1.25mL)のMeOH(30mL)中の混合物を60℃で6時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル:酢酸エチル=1:0~5:1)により精製して、表題化合物(1.40g、79%の純度、65%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI)+ m/z 634.4. (M+H)+。
工程6 - (2-(3-アミノ-2-フルオロプロポキシ)エチル)(2-(2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エチル]-N-[2-[2-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(400mg、79%の純度)、Pd/C(200mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(200mg、10wt%)のMeOH(15mL)中の混合物を水素ガスで数回パージした。この反応混合物を水素雰囲気(50psiの圧力)下で45℃で6時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(273mg、71.6%の純度)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI)+ m/z 454.3. (M+H)+。
2-[2-[2-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(中間体BI)
工程1 - 2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エタノール(10.0g、66.6mmol)およびBF3・Et2O(205mg、665umol)のDCM(150mL)中の溶液を0℃まで冷却した。次いで、2-ジアゾ酢酸エチル(7.60g、66.9mmol)をこの混合物に滴下により添加した。その後、この混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和NH4Cl(5mL)でクエンチし、次いで水(100mL)で希釈し、そしてDCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=1:3)により精製して、表題化合物(5.00g、31%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.17 (q, J=7.2 Hz, 2H), 4.11 (s, 2H), 3.72 - 3.60 (m, 10H), 3.59 - 3.54 (m, 2H), 2.82 (s, 2H), 1.24 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程2 - 2-[2-[2-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(900mg、3.81mmol)およびTEA(1.16g、11.4mmol)のDCM(10mL)中の溶液を0℃まで冷却した。次いで、DCM(2mL)中のMsCl(523mg、4.57mmol)をこの反応混合物に滴下により添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(8mL)でクエンチし、次いでジクロロメタン(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.10g、91%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.40 - 4.36 (m, 2H), 4.21 (q, J=7.2 Hz, 2H), 4.13 (s, 2H), 3.79 - 3.74 (m, 2H), 3.74 - 3.65 (m, 8H), 3.08 (s, 3H), 1.28 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
2-[2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(中間体BJ)
工程1 - 2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸
2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エタノール(3.66g、10.6mmol、中間体AN)のDMF(40mL)中の混合物に、NaH(1.27g、31.8mmol、鉱油中60%の分散物)を0℃で添加し、そして0.5時間撹拌した。次いで、2-[2-[2-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(4.00g、12.7mmol、中間体BI)を添加し、そしてこの反応物を室温まで昇温させ、そして16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(1mL)でクエンチし、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(5.00g、88%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 536.1 (M+H)+。
工程2 - 2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(5.00g、9.33mmol)のEtOH(50mL)中の混合物に、SOCl2(3.33g、28.0mmol)を添加した。この反応混合物を80℃で4時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を水(10mL)で希釈し、そしてNaHCO3で、pH=7~8になるまで塩基性にし、次いで、この混合物をEA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(1.80g、34%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 564.4 (M+H)+。
工程3 - 2-[2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(900mg、1.60mmol)およびPd(OH)2/C(600mg、10%の純度)のEtOH(10mL)中の混合物に、TFA(161mg、1.60mmol)を水素雰囲気(15psiの圧力)下で添加した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(610mg、90%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.54 - 4.37 (m, 1H), 4.24 (q, J=7.6 Hz, 2H), 4.15 (s, 2H), 3.80 - 3.50 (m, 18H), 3.31 - 3.01 (t, J=7.6 Hz, 3H), 1.31 - 1.23 (m, 6H)。
2-[2-[2-[2-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(中間体BK)
工程1 - 2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エタノール(10.0g、51.5mmol、CAS番号112-60-7)およびBF3.Et2O(159mg、515umol)のDCM(150mL)中の溶液を0℃まで冷却した。次いで、2-ジアゾ酢酸エチル(5.87g、51.5mmol)をこの溶液に滴下により添加した。その後、この混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(5mL)でクエンチし、水(100mL)で希釈し、次いでジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=1:3)により精製して、表題化合物(2.90g、20%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.19 (q, J=7.2 Hz, 2H), 4.12 (s, 2H), 3.73 - 3.63 (m, 14H), 3.61 - 3.56 (m, 2H), 1.26 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程2 - 2-[2-[2-[2-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(800mg、2.85mmol)およびTEA(577mg、5.70mmol)のDCM(30mL)中の溶液を0℃まで冷却した。次いで、MsCl(392mg、3.42mmol)のDCM(4mL)中の溶液をこの混合物に滴下により添加した。次いで、この混合物を室温まで昇温させ、そして1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(25mL)でクエンチし、そしてジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.90g、90%の収率)を黄色がかった油状物として得た。
2-[2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸メチル(中間体BL)
工程1 - 2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸
4-(ジベンジルアミノ)-3-フルオロ-ブタン-2-オール(600mg、2.09mmol、中間体AL)のDMF(10mL)中の溶液に、NaH(209mg、5.22mmol)を0℃で添加した。0.5時間後、2-[2-[2-[2-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(898mg、2.51mmol、中間体BK)をこの反応混合物に添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして17時間撹拌した。完了したら、この混合物を1NのHCl溶液で、pH=4~5になるまで酸性にし、次いで減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のTFA)により精製して、表題化合物(640mg、53%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 522.1 (M+H)+。
工程2 - 2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸メチル
2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(640mg、1.11mmol)のMeOH(10mL)中の溶液に、SOCl2(396mg、3.33mmol)を添加した。次いで、この反応混合物を65℃まで加熱し、そして15時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、溶媒であるMeOHを除去し、次いでH2O(20mL)で希釈した。次いで、この混合物を1NのNaOH溶液で、pH=8~9になるまで塩基性にし、そしてDCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(280mg、47%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 536.3 (M+H)+。
工程3 - 2-[2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸メチル
2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸メチル(280mg、522umol)のEtOH(4mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(0.3g、10wt%)、Pd/C(0.3g、10wt%)およびTFA(59.6mg、523umol、0.59mmol)を添加した。この懸濁物を脱気して水素ガスでパージすることを3回行った。この反応混合物を水素雰囲気(15psiの圧力)下で室温で17時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物を得た(200mg、100%の収率)。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.68 - 4.29 (m, 1H), 4.17 - 4.11 (m, 1H), 3.75 - 3.53 (m, 21H), 3.27 - 3.14 (m, 2H), 1.21 - 1.18 (m, 3H)。
2-[2-[2-[3-[[6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボニル]アミノ]-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸メチル(中間体BM)
工程1 - 2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]酢酸エチル
2-(2-ヒドロキシエトキシ)エタノール(5.00g、47.1mmol、4.46mL)およびRh2(OAc)4(278mg、628umol)のDCM(50mL)中の混合物に、2-ジアゾ酢酸エチル(3.58g、31.4mmol、3.29mL)のDCM(35mL)中の溶液を滴下により添加した。次いで、この反応混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(10mL)の添加によりクエンチし、次いでDCM(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1~0:1)表題化合物(1.68g、28%の収率)を黒褐色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3-d) δ 4.22 (q, J=7.2 Hz, 2H), 4.14 (s, 2H), 3.77 - 3.68 (m, 6H), 3.64 - 3.59 (m, 2H), 2.60 (s, 1H), 1.29 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程2 - 2-[2-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)エトキシ]酢酸エチル
2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]酢酸エチル(800mg、4.16mmol)のDCM(8mL)中の溶液に、TEA(1.26g、12.5mmol、1.74mL)およびMsCl(715mg、6.24mmol、483uL)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして30分間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(10mL)、次いでクエン酸(5mL)の添加によりクエンチした。次いで、この混合物をDCM(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNaHCO3溶液(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.00g、88%の収率)を黒褐色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.44 - 4.37 (m, 2H), 4.24 (q, J=7.2 Hz, 2H), 4.17 - 4.12 (m, 2H), 3.84 - 3.78 (m, 2H), 3.77 - 3.69 (m, 4H), 3.10 (s, 3H), 1.31 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程3 - 2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸
4-(ジベンジルアミノ)-3-フルオロ-ブタン-2-オール(818mg、2.85mmol、中間体AL)のDMF(10mL)中の溶液に、NaH(341mg、8.54mmol、鉱油中60%の分散物)を0℃で添加し、そしてこの反応物を0.5時間撹拌した。次いで、2-[2-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)エトキシ]酢酸エチル(1.00g、3.70mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温まで昇温させ、そしてさらに16.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を、10%の塩酸でpH<7に調整し、次いで減圧中で濃縮して、表題化合物(3.00g、31%の純度、76%の収率)を黒褐色ガム状物質として得た。LC-MS (ESI+) m/z 434.1 (M+H)+。
工程4 - 2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸メチル
2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(3.00g、6.92mmol)のMeOH(30mL)中の溶液に、SOCl2(2.47g、20.8mmol、1.51mL)を添加した。次いで、この反応混合物を65℃まで加熱し、そして15時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。次いで、その残渣を、飽和NaHCO3溶液でpH>8に調整し、次いで酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を最初にシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=30:1~10:1)により精製し、次いで逆相カラムクロマトグラフィー(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(250mg、95%の純度、8%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.30 - 7.15 (m, 10H), 4.65 - 4.36 (m, 1H), 4.07 (d, J=3.2 Hz, 2H), 3.69 - 3.43 (m, 15H), 3.43 - 3.35 (m, 1H), 2.77 - 2.62 (m, 2H), 0.99 - 0.92 (m, 3H)。
工程5 - 2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸メチル
2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸メチル(250mg、559umol)のMeOH(5mL)中の溶液に、Pd/C(120mg、10wt%)、Pd(OH)2/C(120mg、10wt%)およびHCl(1M、2.5mL)を添加した。この反応混合物を水素雰囲気(15psiの圧力)下で室温で15時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(200mg、92%の純度、100%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 254.1 (M+H)+。
工程6 - 2-[2-[2-[3-[[6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボニル]アミノ]-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸メチル
2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1-メチル-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸(140mg、553umol)のMeOH(3mL)中の溶液に、SOCl2(197mg、1.66mmol、120uL)を添加した。次いで、この反応混合物を65℃まで加熱し、そして3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(120mg、85%の純度、69%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 268.1 (M+H)+。
N-[2-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体BN)
2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(3.6g、9.7mmol、中間体AO)のDMF(20mL)中の溶液に、NaN3(1.26g、19.4mmol)を添加した。次いで、この反応混合物を80℃まで加熱し、そして18時間撹拌した。完了したら、その溶媒であるDMFを減圧中で除去した。その残渣をEtOAc(50mL)で希釈し、濾過し、そしてその濾液を窒素ガス掃引下で除去して、表題化合物(3.2g、90%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 219.1 (M+H-100)+。
2-[2-[2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(中間体BO)
工程1 - 2-[2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル4-メチルベンゼンスルホネート
2-[2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エタノール(10.0g、35.4mmol、CAS番号2615-15-8)のDCM(1.00L)中の溶液に、Ag2O(9.85g、42.5mmol)、KI(587mg、3.54mmol)および4-メチルベンゼンスルホニルクロリド(6.75g、35.4mmol)を添加した。この反応混合物を窒素雰囲気下で室温で24時間撹拌した。完了したら、この混合物をセライトのパッドで濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:1)により精製して、表題化合物(15.0g、97%の収率)を黄色がかった油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.73 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.27 (d, J=8.4 Hz, 2H), 4.12 - 4.06 (m, 2H), 3.68 - 3.50 (m, 22H), 2.38 (s, 3H)。
工程2 - 2-[2-[2-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エタノール
2-[2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル4-メチルベンゼンスルホネート(15.0g、34.3mmol)のDMF(75.0mL)中の溶液に、NaN3(4.50g、69.2mmol)を添加し、そしてこの混合物を80℃まで加熱し、そして12時間撹拌した。完了したら、そのDMF溶媒を窒素ガス掃引下で除去した。次いで、この反応混合物を水(100mL)で希釈し、そしてDCM:MeOH(10:1)(2×200mL)で抽出した。その有機層を窒素下でパージして、表題化合物(10.0g、94%の収率)を無色油状物として得た。
工程3 - 2-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エタノール
2-[2-[2-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エタノール(10.0g、32.5mmol)のEtOH(80.0mL)中の溶液に、Pd/C(4.00g、10wt%)を添加した。この反応混合物を水素雰囲気(15psiの圧力)下で室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(8.50g、92%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI)+ m/z 282.1. (M+H)+。
工程4 - N-[2-[2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル
2-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エタノール(4.00g、14.2mmol)の、ACN(40.0mL)およびH2O(40.0mL)中の溶液に、NaHCO3(3.58g、42.6mmol)およびCbzCl(2.91g、17.0mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物をDCM(2×100mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1)により精製して、表題化合物(4.00g、67%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.38 - 7.33 (m, 5H), 5.56 (s, 1H), 5.11 (s, 2H), 3.73 - 3.42 (m, 23H)。
工程5 - N-[2-[2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル(3.00g、7.22mmol)のEtOAc(60.0mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(100mg、2.41mmol、10wt%)および(Boc)2O(1.89g、8.66mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1)により精製して、表題化合物(2.00g、72%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.19 (s, 1H), 3.84 - 3.82 (m, 2H), 3.80 - 3.34 (m, 20H), 3.33 (s, 2H), 1.46 (s, 9H)。
工程6 - 2-[2-[2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート
N-[2-[2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.70g、4.46mmol)のDCM(5.00mL)中の溶液に、MsCl(765mg、6.68mmol)およびTEA(1.35g、13.3mmol)を添加し、そしてこの混合物を0℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(20mL)でクエンチし、そしてDCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×30mL)で洗浄した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.8g、87%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.07 (s, 1H), 4.44 - 4.38 (m, 2H), 3.81 - 3.76 (m, 2H), 3.71 - 3.62 (m, 16H), 3.56 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.39 - 3.29 (m, 2H), 3.11 (s, 3H), 1.46 (s, 9H)。
N-[2-[2-[2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体BP)
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロパン-1-オール(0.50g、1.83mmol、中間体AH)のDMF(10.0mL)中の溶液に、NaH(219mg、5.49mmol、鉱油中60%の分散物)を添加し、そしてこの混合物を0℃で1時間撹拌した。次いで、2-[2-[2-[2-[2-[2-(テトラブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(1.01g、2.20mmol、中間体BO)をこの反応混合物に添加し、そしてこの混合物を室温まで昇温させ、そして16時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(50mL)でクエンチし、そしてEA(3×50mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。この混合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィー(NH3
.H2O、ACN 50%~60%)により精製して、表題化合物(300mg、21%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI)+ m/z 637.4. (M+H)+。
工程2 - N-[2-[2-[2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロプロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(0.40g、628umol)の、MeOH(5.00mL)およびNH3.H2O(0.2mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(0.10g、10wt%)およびPd/C(0.10g、10wt%)を窒素雰囲気下で添加した。この懸濁物を脱気して水素ガスでパージすることを3回行った。この混合物を水素雰囲気(50psiの圧力)下で室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(210mg、73%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI)+ m/z 457.1. (M+H)+。
N-[2-[2-[2-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体BQ)
2-[2-[2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(4.45g、9.68mmol、中間体BO)のDMF(50mL)中の溶液に、NaN3(1.26g、19.37mmol)を添加した。次いで、この反応混合物を80℃まで加熱し、そして16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(3.90g、99%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 424.1 (M+18)+。
N-[2-[2-[2-[2-[2-[4-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体BR)
工程1 - 4-(2-メチルスルホニルオキシエチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(500mg、2.17mmol、CAS番号77279-24-4)のDCM(10mL)中の溶液に、0℃でTEA(329mg、3.26mmol、451uL)を添加した。5分後、MsCl(298mg、2.60mmol、201uL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温まで昇温させ、そして窒素雰囲気下で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(20mL)で希釈し、そしてDCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(620mg、93%の収率)を黄色がかった油状物として得た。
工程2 - 4-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エチル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-(2-メチルスルホニルオキシエチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(620mg、2.01mmol)のDMF(3.00mL)中の混合物に、NaH(110mg、2.74mmol、鉱油中60%の分散物)を室温で窒素雰囲気下で添加した。この混合物を室温で30分間撹拌し、次いで3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロパン-1-オール(500mg、1.83mmol、中間体AH)をこの混合物に室温で添加し、そしてこの反応混合物を48時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をsat.NH4Cl溶液(20mL)でクエンチし、次いでH2O(20mL)で希釈し、そしてEA(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相フラッシュクロマトグラフィー(NH3・H2O)により精製して、表題化合物(160mg、18%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 486.3 (M +H)+。
工程3 - N,N-ジベンジル-2-フルオロ-3-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)プロパン-1-アミン
4-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エチル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(160mg、329umol)の、DCM(5.00mL)およびMeOH(1.00mL)中の混合物に、ジオキサン中のHCl(329umol、2.00mL)を添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(200mg)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 386.2 (M +H)+。
工程4 - N-[2-[2-[2-[2-[2-[4-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N,N-ジベンジル-2-フルオロ-3-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)プロパン-1-アミン(200mg、518umol)および2-[2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(259mg、623umol、中間体AKの工程1~2により合成)の、DMF(1.00mL)およびMeCN(3.00mL)中の混合物に、K2CO3(215mg、1.56mmol)を添加した。次いで、この混合物を80℃まで加熱し、そして12時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(20mL)で希釈し、そして酢酸エチル(2×40mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-TLC(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(220mg、60%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 705.3 (M +H)+。
工程5 - N-[2-[2-[2-[2-[2-[4-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[2-[2-[4-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(220mg、312umol)のMeOH(7.00mL)中の溶液に、Pd(OH)2(100mg、71.2umol、10wt%)およびPd/C(100mg、312umol、10wt%)を添加した。この懸濁物を減圧下で脱気して水素ガスでパージすることを数回行った。次いで、この混合物を水素雰囲気(50psiの圧力)下で室温で192時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(100mg、61%の収率)を白色油状物として得た。
(15-アミノ-14-フルオロ-13,13-ジメチル-10-オキソ-3,6,12-トリオキサ-9-アザペンタデシル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体BS)
工程1 - N-(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)-2-((4-(ジベンジルアミノ)-3-フルオロ-2-メチルブタン-2-イル)オキシ)アセトアミド
2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]酢酸エチル(337mg、870umol、中間体ANの工程1~2により合成)および2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エタンアミン(644mg、4.35mmol、CAS番号929-59-9)のメタノール(2mL)中の溶液。この反応混合物を80℃まで12時間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(850mg、40%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 490.3 (M+H)+。
工程2 - (2-ベンジル-4-フルオロ-5,5-ジメチル-8-オキソ-1-フェニル-6,12,15-トリオキサ-2,9-ジアザヘプタデカン-17-イル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]-2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]アセトアミド(920mg、1.60mmol)のDCM(5mL)中の溶液に、(Boc)2O(5.23g、24.0mmol)を添加した。この反応混合物を室温で14時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(NH3・H2O、0.1%)により精製して、表題化合物(440mg、44%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ=7.42 - 7.37 (m, 4H), 7.35 - 7.33 (m, 4H), 7.28 - 7.23 (m, 2H), 6.80 (s, 1H), 5.01 (s, 1H), 4.66 - 4.45 (m, 1H), 3.93 - 3.83 (m, 2H), 3.81 - 3.70 (m, 2H), 3.63 - 3.60 (d, J=14.0 Hz, 2H), 3.60 - 3.44 (m, 10H), 3.32 - 3.31 (m, 2H), 2.91 - 2.67 (m, 2H), 1.46 (s, 9H), 1.10 (s, 6H)。LC-MS (ESI+) m/z 590.4 (M+H)+。
工程3 - (15-アミノ-14-フルオロ-13,13-ジメチル-10-オキソ-3,6,12-トリオキサ-9-アザペンタデシル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(440mg、746umol)のMeOH(5mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(200mg、10wt%)およびPd/C(200mg、10wt%)を窒素雰囲気下で添加した。この懸濁物を脱気して水素ガスでパージすることを3回行った。この混合物を水素雰囲気(55psiの圧力)下で室温で15時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(270mg、88%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 410.2 (M+H)+。
N-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)-1-メチル-エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体BT)
工程1 - 2-[2-[2-(2-ベンジルオキシ-1-メチル-エトキシ)エトキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン
1-ベンジルオキシプロパン-2-オール(2.5g、15.0mmol、中間体BUの工程1により合成)のDMF(40mL)中の溶液に、NaH(1.80g、45.12mmol、鉱油中60%の分散物)を添加し、そしてこの混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、2-[2-(2-ブロモエトキシ)エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(4.48g、15.0mmol、中間体AQ)をこの混合物に添加し、そしてこの混合物を室温でさらに12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(10mL)でクエンチし、次いで減圧中で濃縮して、表題化合物(5g)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 384.1(M + H)+。
工程2 - 2-[2-(2-ベンジルオキシ-1-メチル-エトキシ)エトキシ]エタンアミン
2-[2-[2-(2-ベンジルオキシ-1-メチル-エトキシ)エトキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(10g、26.0mmol)のEtOH(100mL)中の溶液に、N2H4・H2O(6.66g、130mmol、6.47mL、98%の溶液)を添加し、そしてこの混合物を、80℃まで加熱し、そして12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(6g)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 254.1(M + H)+。
工程3 - N-[2-[2-(2-ベンジルオキシ-1-メチル-エトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-(2-ベンジルオキシ-1-メチル-エトキシ)エトキシ]エタンアミン(6g、23.6mmol)のDCM(40mL)中の溶液に、Boc2O(10.3g、47.3mmol、10.8mL)を添加し、そしてこの混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(NH3・H2O)により精製して、表題化合物(3g、工程1~3で32%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 376.2(M + Na)+。
工程4 - N-[2-[2-(2-ヒドロキシ-1-メチル-エトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-(2-ベンジルオキシ-1-メチル-エトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(3g、8.49mmol)のMeOH(30mL)中の溶液に、Pd/C(1.5g、10wt%)を添加した。次いで、この混合物を40℃まで加熱し、そして水素雰囲気(50psiの圧力)下で18時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(2g、45%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.14 (s, 1H), 3.84 - 3.76 (m, 1H), 3.68 - 3.55 (m, 7H), 3.54 - 3.45 (m, 1H), 3.34 (, J=4.8 Hz, 2H), 1.46 (s, 9H), 1.15 (d, J=6.4 Hz, 3H)。
工程5 - 2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]プロピルメタンスルホネート
N-[2-[2-(2-ヒドロキシ-1-メチル-エトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(0.44g、1.67mmol)のDCM(5mL)中の溶液に、TEA(507mg、5.01mmol、697uL)およびMsCl(287mg、2.51mmol、193uL)を0℃で滴下により添加した。この混合物を室温まで昇温させ、そして3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(10mL)で希釈し、そしてDCM(2×20mL)で抽出した。その有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(0.56g、90%の収率)を黄色油状物として得た。
工程6 - N-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]-1-メチル-エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロパン-1-オール(298mg、1.09mmol、中間体AH)のDMF(8mL)中の溶液に、NaH(131mg、3.28mmol、鉱油中60%の分散物)を添加し、そしてこの混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]プロピルメタンスルホネート(0.56g、1.64mmol)をこの混合物に添加し、そしてこの混合物を室温でさらに12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(0.5mL)でクエンチし、次いで減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(130mg、22%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 519.4(M + Na)+。
工程7 - N-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)-1-メチル-エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]-1-メチル-エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(0.3g、578umol)の、MeOH(10mL)およびNH3・H2O(1mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(0.2g、10wt%)およびPd/C(0.2g、10wt%)を添加し、そしてこの混合物を水素雰囲気(15psiの圧力)下で室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(140mg、71%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 339.2 (M + H)+。
2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン(中間体BU)
工程1 - 1-ベンジルオキシプロパン-2-オール
LiAlH4(7.56g、199mmol)の無水テトラヒドロフラン(100mL)中の溶液に、2-(ベンジルオキシメチル)オキシラン(21.8g、132mmol、20.1mL)の無水テトラヒドロフラン(300mL)中の溶液を0℃で窒素雰囲気下で滴下により添加した。次いで、この混合物を1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(15mL)でクエンチし、次いで15%の水酸化ナトリウム溶液(15mL)を添加し、そしてこの混合物を、沈殿物が形成されなくなるまでさらに15分間撹拌した。次に、無機塩の沈殿物を濾別し、そしてそのフィルターケーキを酢酸エチル(2×100mL)で洗浄した。合わせた有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)により精製して、表題化合物(21.3g、96%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.40 - 7.29 (m, 5H), 4.57 (s, 2H), 4.08 - 3.94 (m, 1H), 3.49 (dd, J=3.2, 9.2 Hz, 1H), 3.30 (dd, J=8.4, 9.2 Hz, 1H), 2.40 (d, J=2.4 Hz, 1H), 1.16 (d, J=6.4 Hz, 3H)。
工程2 - 2-[2-(2-ブロモエトキシ)エトキシ]プロポキシメチルベンゼン
1-ベンジルオキシプロパン-2-オール(4.00g、24.0mmol)、1-ブロモ-2-(2-ブロモエトキシ)エタン(27.9g、120mmol、15.0mL)、テトラブチルアンモニウムブロミド(7.76g、24.0mmol)、ヨウ化カリウム(3.99g、24.0mmol)および水素化ナトリウム(2.89g、72.2mmol、鉱油中60%の分散物)のN,N-ジメチルホルムアミド(40mL)中の混合物を脱気して窒素ガスでパージすることを3回行った。次いで、この混合物を窒素雰囲気下で室温で20時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を氷水(100mL)中に注ぎ、そして酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=6:1)により精製して、表題化合物(4.20g、55%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.40 - 7.25 (m, 5H), 4.58 (s, 2H), 3.83 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.75 - 3.66 (m, 5H), 3.56 - 3.42 (m, 4H), 1.20 (d, J=6.4 Hz, 3H)。
工程3 - N,N-ジベンジル-3-[2-[2-(2-ベンジルオキシ-1-メチル-エトキシ)エトキシ]エトキシ]-2-フルオロ-プロパン-1-アミン
3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロパン-1-オール(2.00g、7.32mmol、中間体AH)のN,N-ジメチルホルムアミド(40mL)中の溶液に、水素化ナトリウム(878mg、21.9mmol、鉱油中60%の分散物)を0℃で添加し、そしてこの反応物を30分間撹拌した。次いで、2-[2-(2-ブロモエトキシ)エトキシ]プロポキシ-メチルベンゼン(2.50g、7.88mmol)を添加し、次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そしてさらに15.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を氷水(120mL)でクエンチし、そして酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。その有機相を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=4:1)により精製して、表題化合物(2.60g、69%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.40 - 7.34 (m, 15H), 4.91 - 4.71 (m, 1H), 4.59 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.74 - 3.60 (m, 16H), 3.48 - 3.42 (m, 1H), 2.81 - 2.72 (m, 2H), 1.21 (d, J=6.4 Hz, 3H)。
工程4 - 2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]プロパン-1-オール
N,N-ジベンジル-3-[2-[2-(2-ベンジルオキシ-1-メチル-エトキシ)エトキシ]エトキシ]-2-フルオロ-プロパン-1-アミン(2.30g、4.51mmol)のメタノール(30mL)中の溶液に、Pd/C(1.00g、10wt%)およびPd(OH)2/C(1.00g、10wt%)を窒素ガス雰囲気下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気して水素ガスでパージすることを数回行った。この混合物を水素ガス(50psiの圧力)下で室温で18時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をセライトのパッドで濾過し、そしてそのパッドおよびそのフィルターケーキをメタノール(3×10mL)で洗浄した。その濾過物を減圧中で濃縮して、粗生成物(930mg、86%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI)+ m/z 240.0. (M+H)+。
工程5 - N-[2-フルオロ-3-[2-[2-(2-ヒドロキシ-1-メチル-エトキシ)エトキシ]エトキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]プロパン-1-オール(850mg、3.55mmol)のジクロロメタン(30mL)中の溶液に、Boc2O(852mg、3.91mmol、897uL)を滴下により添加した。この混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=0:1)により精製して、表題化合物(930mg、77%の収率)を無色ガム状物質として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.28 (m, 1H), 4.83 - 4.60 (m, 1H), 3.87 - 3.79 (m, 1H), 3.73 - 3.58 (m, 11H), 3.50 - 3.36 (m, 3H), 3.13 (br s, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.13 (d, J=6.4 Hz, 3H)。
工程6 - 2-[2-[2-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]プロピルメタン-スルホネート
N-[2-フルオロ-3-[2-[2-(2-ヒドロキシ-1-メチル-エトキシ)エトキシ]エトキシ]プロピル]-カルバミン酸tert-ブチル(880mg、2.59mmol)のジクロロメタン(30mL)中の溶液に、トリエチルアミン(787mg、7.78mmol、1.08mL)を添加し、そしてこの反応混合物を0℃まで冷却した。次いで、メチルスルホニルクロリド(445mg、3.89mmol、301uL)を0℃で滴下により添加した。次いで、この混合物を室温まで昇温させ、そして30分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を氷水(30mL)でクエンチし、その有機相を分離し、クエン酸(30mL)で洗浄し、次いで無水マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.00g、92%の収率)を無色ガム状物質として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.97 (m, 1H), 4.80 - 4.60 (m, 1H), 4.24 - 4.12 (m, 2H), 3.82 - 3.61 (m, 11H), 3.47 - 3.28 (m, 2H), 3.08 (s, 3H), 1.45 (s, 9H), 1.22 (d, J=6.4 Hz, 3H)。
工程7 - N-[3-[2-[2-[2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)-1-メチル-エトキシ]エトキシ]エトキシ]-2-フルオロ-プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[2-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]プロピルメタンスルホネート(1.00g、2.40mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)中の溶液に、(1,3-ジオキソイソ-インドリン-2-イル)カリウム(532mg、2.87mmol)を添加した。次いで、この混合物を80℃まで加熱し、そして16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を氷水(20mL)で希釈し、そして酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。その有機相を集め、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)により精製して、表題化合物(730mg、65%の収率)を無色ガム状物質として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.78 (m, 2H), 7.65 (m, 2H), 4.91 (m, 1H), 4.70 - 4.49 (m, 1H), 3.81 - 3.70 (m, 2H), 3.66 - 3.42 (m, 12H), 3.30 - 3.18 (m, 1H), 1.37 (s, 9H), 1.14 (d, J=6.4 Hz, 3H)。
工程8 - 2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン
N-[3-[2-[2-[2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)-1-メチル-エトキシ]エトキシ]エトキシ]-2-フルオロ-プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(350mg、747umol)のジクロロメタン(14mL)中の溶液に、ジオキサン中の塩酸の溶液(4M、14mL)を添加した。この混合物を室温で30分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(300mg、99%の収率、塩酸塩)を無色ガム状物質として得た。LC-MS (ESI)+ m/z 369.1. (M+H)+。
N-[3-[3-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体BV)
工程1 - 3-(3-ヒドロキシプロポキシ)プロパンニトリル
プロパン-1,3-ジオール(28.7g、377mmol、27.3mL)およびプロパ-2-エンニトリル(20.0g、377mmol、25.0mL)の混合物に、NaOMe(204mg、3.77mmol)を添加した。この混合物を室温で20時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(20.3g、41%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.70 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.65 - 3.57 (m, 4H), 2.55 (t, J=6.4 Hz, 2H), 1.99 (s, 1H), 1.79 (m, 2H)。
工程2 - N-[3-(3-ヒドロキシプロポキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(3-ヒドロキシプロポキシ)プロパンニトリル(5.00g、38.7mmol)のMeOH(50mL)中の溶液に、Raney-Ni(1.00g)および(Boc)2O(12.7g、13.3mL)を窒素雰囲気下で添加した。この懸濁物を脱気して水素ガスでパージすることを3回行った。この混合物を水素雰囲気(50psiの圧力)下で室温で72時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(6.5g、72%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.86 (s, 1H), 3.79 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.60 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.50 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.30 - 3.18 (m, 2H), 2.63 (s, 1H), 1.87 - 1.70 (m, 4H), 1.45 (s, 9H)。
工程3 - 3-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロポキシ]プロピルメタンスルホネート
N-[3-(3-ヒドロキシプロポキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(1.20g、5.14mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、Et3N(1.56g、2.15mL、15.4mmol)およびMsCl(884mg、7.72mmol)を添加した。この混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この反応を水(10mL)でクエンチし、そしてDCM(2×30mL)で抽出した。その有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.60g、99%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.88 - 4.78 (s, 1H), 4.36 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.52 (m, 4H), 3.27 - 3.19 (m, 2H), 3.03 (s, 3H), 2.01 (t, J=6.0 Hz, 2H), 1.76 (t, J=6.0 Hz, 2H), 1.45 (s, 9H)。
工程4 - N-[3-[3-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロパン-1-オール(1.00g、3.66mmol、中間体AH)のDMF(20mL)中の溶液に、NaH(439mg、11.0mmol、鉱油中60%の分散物)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、3-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロポキシ]プロピルメタンスルホネート(1.48g、4.76mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温でさらに12時間撹拌した。完了したら、この混合物を飽和NH4Cl溶液でクエンチし、そしてEA(3×50mL)で抽出した。その有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(水中0.1%のNH3.H2O)により精製して、表題化合物を得た(800mg、45%の収率)。LC-MS (ESI+) m/z 489.4 (M+H)+。
工程5 - N-[3-[3-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[3-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(600mg、1.23mmol)のMeOH(10mL)中の溶液に、Pd/C(200mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(200mg、10wt%)を窒素雰囲気下で添加した。この懸濁物を脱気して水素ガスでパージすることを3回行った。この混合物を水素雰囲気(50psiの圧力)下で室温で18時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(370mg、98%の収率)を白色ガム状物質として得た。LC-MS (ESI+) m/z 309.0 (M+H)+。
2-[2-[2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸メチル(中間体BW)
工程1 - 2-[2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エタノール(14.0g、58.7mmol、CAS番号4792-15-8)およびBF3・Et2O(833mg、5.88mmol)のDCM(200mL)中の混合物に、DCM(100mL)中の2-ジアゾ酢酸エチル(6.70g、58.7mmol)を室温で窒素雰囲気下で滴下により添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/1)により精製して、表題化合物(5.00g、26%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.20 (q, J=7.2 Hz, 2H), 4.14 (s, 2H), 3.75 - 3.62 (m, 18H), 3.62 - 3.58 (m, 2H), 2.69 (s, 1H), 1.27 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程2 - 2-[2-[2-[2-[2-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(5.00g、15.4mmol)のDCM(50mL)中の混合物に、TEA(4.68g、46.2mmol)を添加し、そしてこの反応物を0℃まで冷却した。次いで、MsCl(2.12g、18.4mmol)を0℃で滴下により添加し、そしてこの反応混合物を室温まで昇温させ、そして3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(30mL)で希釈し、そしてDCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(6.60g、95%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.39 - 4.35 (m, 2H), 4.20 (q, J=7.2 Hz, 2H), 4.14 (s, 2H), 3.79 - 3.60 (m, 18H), 3.08 (s, 3H), 1.27 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程3 - 2-[2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸
3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロパン-1-オール(67.9mg、248umol、中間体AH)のDMF(4mL)中の混合物に、NaH(14.9mg、372umol、鉱油中60%の分散物)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして0.5時間撹拌した。次いで、2-[2-[2-[2-[2-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(100mg、248umol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温でさらに12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を水(10mL)で希釈し、そしてEA(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-TLC(DCM/MeOH=10/1)により精製して、表題化合物(64.0mg、46%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI)+ m/z 552.2. (M+H)+。
工程4 - 2-[2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸メチル
2-[2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(2.10g、3.81mmol)のMeOH(20mL)中の混合物に、SOCl2(3.28g、27.5mmol)を添加した。この反応混合物を室温で38時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を水(10mL)で希釈し、そしてDCM(4×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(550mg、25%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.30 - 7.21 (m, 8H), 7.18 - 7.13 (m, 2H), 4.10 (s, 2H), 3.69 - 3.60 (m, 8H), 3.60 - 3.51 (m, 22H), 2.68 (d, J=5.6 Hz, 1H), 2.63 (d, J=5.2 Hz, 1H)。
工程5 - 2-[2-[2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸メチル
2-[2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸メチル(10.0mg、17.6umol)のEtOH(1mL)中の混合物に、TFA(15.4mg、10.0uL、135umol)およびPd(OH)2/C(20.0mg、10wt%)を水素雰囲気(15psiの圧力)下で添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を水(8mL)で希釈し、そしてEA(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(6.00mg、88%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI)+ m/z 386.2. (M+H)+。
2-(2-(2-(3-アミノ-2-フルオロプロポキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸メチル(中間体BX)
工程1 - 2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸
3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロパン-1-オール(1.5g、5.49mmol、中間体AH)のDMF(20mL)中の溶液に、NaH(658mg、鉱油中60%の分散物)を室温で添加した。30分間撹拌した後に、2-[2-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)エトキシ]酢酸エチル(1.93g、7.13mmol、中間体BMの工程1~2により合成)を添加し、そしてこの混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(60mL)中に注ぎ、そしてEA(3×50mL)で抽出した。その有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物を得た(2.00g、40%の収率)。LC-MS (ESI+) m/z 420.1 (M+H)+。
工程2 - 2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸メチル
2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(2.00g、4.77mmol)、SOCl2(24.6g、15mL)およびMeOH(20mL)の混合物を窒素雰囲気下で70℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:1~20:1)により精製して、表題化合物(900mg、39%の収率)を赤色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 434.1 (M+H)+。
工程3 - 2-(2-(2-(3-アミノ-2-フルオロプロポキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸メチル
2-[2-[2-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸メチル(1.00g、2.31mmol)のMeOH(20mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(100mg、10wt%)、Pd/C(100mg、10wt%)および酢酸(0.1mL)を窒素雰囲気下で添加した。この懸濁物を脱気して水素ガスでパージすることを3回行った。この混合物を水素雰囲気(50psiの圧力)下で室温で24時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をDCM(10mL)に溶解させ、そしてHCl(EA中4M、5mL)を添加した。この混合物をMTBE(100mL)で磨砕し、そしてその白色固体を集めて、表題化合物を得た(400mg、60%の収率)。LC-MS (ESI+) m/z 254.0 (M+H)+。
6-(1,3-ベンゾチアゾール-6-イルアミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボン酸(中間体BY)
工程1 - 6-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボン酸エチル
エチル4,6-ジクロロピリジン-3-カルボン酸エチル(30.0g、136mmol)のDMA(300mL)中の混合物に、DIPEA(17.6g、136mmol)およびシクロプロパンアミン(8.56g、149mmol)を添加した。この反応混合物を90℃まで加熱し、そして3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をクラッシュアイスでクエンチした。得られたスラリーを撹拌し、そして濾過した。そのフィルターケーキをフラッシュクロマトグラフィー(PE/EA=3/1)により精製して、表題化合物(28.4g、86%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.53 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.02 (s, 1H), 4.30 (q, J=7.2 Hz, 2H), 2.63 - 2.57 (m, 1H), 1.30 (t, J=7.2 Hz, 3H), 0.87 - 0.84 (m, 2H), 0.58 - 0.56 (m, 2H)。
工程2 - 6-(1,3-ベンゾチアゾール-6-イルアミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボン酸エチル
6-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボン酸エチル(5.00g、20.7mmol)の、ジオキサン(30.0mL)とH2O(5.00mL)との混合溶媒中の溶液に、1,3-ベンゾチアゾール-6-アミン(3.12g、20.7mmol)、Xantphos(4.81g、8.31mmol)およびNa2CO3(8.81g、83.1mmol)を添加し、その後、Pd2(dba)3(7.61g、8.31mmol)をこの反応混合物に窒素下で添加した。次いで、この反応混合物を115℃で12時間加熱した。完了したら、この反応混合物を水(100mL)で希釈し、そしてDCM(2×100mL)で抽出した。その有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:1)により精製して、表題化合物(0.60g、6%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.91 (s, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.13 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.09 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.43 (dd, J=2.0, 8.8 Hz, 1H), 6.89 - 6.84 (m, 1H), 6.46 (s, 1H), 4.30 (q, J=7.2 Hz, 2H), 2.45 - 2.36 (m, 1H), 1.38 (t, J=7.2 Hz, 3H), 0.80 - 0.74 (m, 2H), 0.62 - 0.57 (m, 2H)。
工程3 - 6-(1,3-ベンゾチアゾール-6-イルアミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボン酸
6-(1,3-ベンゾチアゾール-6-イルアミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボン酸エチル(0.43g、1.21mmol)の、H2O(1.00mL)とTHF(3.00mL)との混合溶媒中の溶液に、LiOH・H2O(152mg、3.64mmol)を添加した。この反応混合物を40℃で24時間撹拌した。完了したら、この反応物を2NのHClでpH=4になるまで酸性にした。この反応混合物を減圧中で濃縮し、そして凍結乾燥させて、表題化合物(500mg、79%の収率、HCl塩)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 327.0 (M+H)+。
6-[(5-シアノ-3-フルオロ-2-ピリジル)アミノ]-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボン酸(中間体BZ)
工程1 - 6-アミノ-5-フルオロ-ピリジン-3-カルボニトリル
5-ブロモ-3-フルオロ-ピリジン-2-アミン(5.00g、26.1mmol)、フェロシアン化カリウム(3.86g、10.4mmol)およびPd(PPh3)4(1.51g、1.31mmol)の、t-BuOH(40.0mL)とH2O(40.0mL)との混合溶媒中の溶液に、DBU(996mg、6.54mmol、986uL)を窒素下で添加した。この反応混合物を85℃まで加熱し、そして16時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(20.0mL)で希釈し、そしてEA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)により精製して、表題化合物(2.50g、69%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.23 (s, 1H), 7.85 (dd, J=1.6, 11.6 Hz, 1H), 7.38 (s, 2H)。
工程2 - 6-[(5-シアノ-3-フルオロ-2-ピリジル)アミノ]-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボン酸エチル
6-アミノ-5-フルオロ-ピリジン-3-カルボニトリル(2.50g、18.2mmol)、6-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボン酸エチル(4.39g、18.2mmol、中間体BYの工程1により合成)およびNa2CO3(7.73g、72.9mmol)の、ジオキサン(40.0mL)とH2O(8.00mL)との混合溶媒中の溶液に、Xantphos(527mg、911umol)およびPd2(dba)3(834mg、911umol)を窒素下で添加した。次いで、この反応混合物を115℃まで加熱し、そして16時間撹拌した。完了したら、この混合物をDCMとMeOHとの混合溶媒(80.0mL、10:1)で希釈し、そして1時間撹拌し、次いで濾過した。その固体を水(50mL)で洗浄し、そしてDCMとMeOHとの混合溶媒(30mL、10:1)で磨砕して、表題化合物(2.20g、35%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.83 (s, 1H), 8.62 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.21 (dd, J=1.6, 11.2 Hz, 1H), 8.05 - 7.98 (m, 2H), 4.27 (q, J=7.2 Hz, 2H), 2.55 - 2.54 (m, 1H), 1.31 (t, J=7.2 Hz, 3H), 0.95 - 0.86 (m, 2H), 0.60 - 0.55 (m, 2H)。
工程3 - 6-[(5-シアノ-3-フルオロ-2-ピリジル)アミノ]-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボン酸
6-[(5-シアノ-3-フルオロ-2-ピリジル)アミノ]-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボン酸エチル(500mg、1.46mmol)の、THF(3.00mL)、MeOH(1.00mL)とH2O(1.00mL)との混合溶媒中の溶液に、LiOH・H2O(307mg、7.32mmol)を添加した。この反応混合物を45℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を1NのHClで、pH=3になるまで酸性にした。この混合物を凍結乾燥させて、表題化合物(800mg、80%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 314.0 (M+H)+。
2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシ酢酸(中間体CA)
工程1 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-ヒドロキシ-イソインドリン-1,3-ジオン
4-ヒドロキシイソベンゾフラン-1,3-ジオン(20.0g、122mmol)のピリジン(100mL)中の溶液に、3-アミノピペリジン-2,6-ジオン(20.0g、122mmol、HCl塩)を添加した。この反応混合物を110℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を水(500mL)で希釈し、そして16時間撹拌した。次いで、この混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(24.8g、74%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 297.0 (M+Na)+。
工程2 - 2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシ酢酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-ヒドロキシ-イソインドリン-1,3-ジオン(20g、72.9mmol)および2-クロロ酢酸tert-ブチル(16.5g、109mmol)のDMF(50mL)中の混合物に、Ag2O(16.9g、72.9mmol)、K2CO3(25.2g、182mmol)およびKI(1.21g、7.29mmol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液をH2O(40mL)で希釈し、そしてDCM(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.40g、8.5%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 7.84 - 7.78 (m, 1H), 7.49 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.38 (d, J=8.8 Hz, 1H), 5.12 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.98 (s, 2H), 2.60 - 2.54 (m, 1H), 2.52 - 2.50 (m, 2H), 2.10 - 2.01 (m, 1H), 1.43 (s, 9H)。
工程3 - 2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシ酢酸
2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシ酢酸tert-ブチル(2.40g、6.18mmol)のDCM(10mL)中の混合物に、TFA(61.5g、539mmol)を添加した。次いで、この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(3.10g、90%の収率、TFA塩)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 7.80 (dd, J=7.2, 8.4 Hz, 1H), 7.48 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.40 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.11 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 5.00 (s, 2H), 2.95 - 2.84 (m, 1H), 2.64 - 2.53 (m, 2H), 2.11 - 1.98 (m, 1H);LC-MS (ESI+) m/z 332.9 (M+H)+。
(3S,4S,5S)-4-エチル-3-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-2-オン(中間体CB)
工程1 - (S)-3,3-ジメチルテトラヒドロピロロ[1,2-c]オキサゾール-5(3H)-オン
(5S)-5-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-2-オン(200g、1.74mol)および2,2-ジメトキシプロパン(517g、4.97mol)のトルエン(2.4L)中の混合物に、TsOH.H2O(13.2g、69.5mmol)を添加した。次いで、この反応混合物を120℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮し、そしてEA(5L)で希釈した。この混合物を1NのNaOH溶液(2L)で洗浄し、そしてEA(8×1L)で抽出した。その有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をPE(200mL)で磨砕して、表題化合物(200g、74%の収率)を黒褐色結晶として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.29 - 4.19 (m, 1H), 4.05 (dd, J=5.6, 8.4 Hz, 1H), 3.42 (t, J=8.4 Hz, 1H), 2.81 - 2.71 (m, 1H), 2.58 - 2.44 (m, 1H), 2.21 - 2.08 (m, 1H), 1.82 - 1.66 (m, 1H), 1.68 (s, 3H), 1.47 (s, 3H)。
工程2 - (S)-3,3-ジメチル-5-((トリメチルシリル)オキシ)-1,3,7,7a-テトラヒドロピロロ[1,2-c]オキサゾール
DIPA(119g、1.18mol)のTHF(1.3mL)中の溶液に、n-BuLi(2.5M、433mL)を-25℃で添加した。この反応混合物を30分間撹拌した。次いで、この反応混合物を-70℃まで冷却した。(S)-3,3-ジメチルテトラヒドロピロロ[1,2-c]オキサゾール-5(3H)-オン(140g、902mmol)のTHF(500mL)中の溶液を滴下により添加した。この反応混合物を-60℃で5分間撹拌した。次いで、TMSCl(127g、1.17mmol)を-60℃で滴下により添加した。この反応混合物を-10℃まで昇温させ、そして25分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をヘキサン(1L)で磨砕し、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(140g、68%の収率)を無色油状物として得た。この生成物は不安定であったので、精製せずに次の工程に直接使用した。
工程3 (7aS)-3,3-ジメチル-1,7a-ジヒドロピロロ[1,2-c]オキサゾール-5-オン
(S)-3,3-ジメチル-5-((トリメチルシリル)オキシ)-1,3,7,7a-テトラヒドロピロロ[1,2-c]オキサゾール(140g、616mmol)および炭酸アリルメチル(107g、923mmol)のTHF(1.4L)中の混合物に、Pd(OAc)2(41.5g、185mmol)を添加した。この反応混合物を窒素下で65℃で8時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)により精製して、表題化合物(30g、32%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.00 (d, J=5.6 Hz, 1H), 6.04 (d, J=5.6 Hz, 1H), 4.67 - 4.49 (m, 1H), 4.09 - 4.04 (m, 1H), 3.27 (t, J=8.8 Hz, 1H), 1.61 (s, 3H), 1.50 (s, 3H)。
工程4 - (7R,7aS)-7-エチル-3,3-ジメチルテトラヒドロピロロ[1,2-c]オキサゾール-5(3H)-オン
ブロモ銅-メチルスルファニルメタン(14.1g、68.6mmol)のTHF(200mL)中の混合物に、EtMgBr(3M、45.7mL)を-10℃で滴下により添加した。次いで、この反応混合物を-70℃まで冷却し、そしてTMSCl(7.45g、68.6mmol)を15分間かけて滴下により添加した。次いで、この反応混合物を-70℃でさらに15分間撹拌した。次いで、(7aS)-3,3-ジメチル-1,7a-ジヒドロピロロ[1,2-c]オキサゾール-5-オン(6.00g、27.4mmol)のTHF(20mL)中の溶液を10分間かけて滴下により添加した。次いで、この反応混合物を0℃で20分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を冷飽和NH4Cl溶液(100mL)中に注ぎ、そしてEA(3×500mL)で抽出した。合わせた層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=3:1)により精製して、表題化合物を得た(3g、60%の収率)。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.34 (td, J=6.4, 9.6 Hz, 1H), 3.90 (dd, J=6.4, 8.4 Hz, 1H), 3.72 (dd, J=8.4, 9.6 Hz, 1H), 2.91 (dd, J=8.0, 16.8 Hz, 1H), 2.31 (dd, J=1.6, 16.8 Hz, 1H), 2.28 - 2.18 (m, 1H), 1.64 (s, 3H), 1.55 - 1.49 (m, 1H), 1.48 (s, 3H), 1.37 - 1.27 (m, 1H), 0.91 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程5 - (6S,7S,7aS)-7-エチル-6-フルオロ-3,3-ジメチルテトラヒドロピロロ[1,2-c]オキサゾール-5(3H)-オン
(7R,7aS)-7-エチル-3,3-ジメチル-1,6,7,7a-テトラヒドロピロロ[1,2-c]オキサゾール-5-オン(2.5g、13.6mmol)のTHF(10mL)中の溶液を、-78℃で、LiHMDS(1M、15.0mL)で処理し、そしてこの混合物を-78℃で0.5時間保持した。NFSI(5.60g、17.8mmol)のTHF(10mL)中の溶液をゆっくりと添加した。この混合物をおよそ-78℃で0.5時間保持した。完了したら、沈殿した固体を濾過し、そしてTHF(20mL)で洗浄した。その濾液を減圧中で濃縮して、油状残渣にした。この油状残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=10:1)により精製した。次いで、この残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(575mg、21%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CD3CN) δ 4.89 - 4.73 (m, 1H), 4.42 (td, J=6.4, 10.4 Hz, 1H), 3.95 (dd, J=5.6, 8.4 Hz, 1H), 3.59 (dd, J=8.4, 10.4 Hz, 1H), 2.49 - 2.33 (m, 1H), 1.59 (s, 3H), 1.58 - 1.51 (m, 1H), 1.45 (s, 3H), 1.44 - 1.37 (m, 1H), 1.00 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程6 - (6S,7S,7aS)-7-Eエチル-6-フルオロ-3,3-ジメチルテトラヒドロピロロ[1,2-c]オキサゾール-5(3H)-
ジイソプロピルアミン(322mg、3.18mmol)のトルエン(5mL)中の溶液に、n-BuLi(2.5M、1.26mL)を-30℃で滴下により添加した。この混合物を-30℃でさらに30分間維持し、次いで(6R,7S,7aS)-7-エチル-6-フルオロ-3,3-ジメチル-1,6,7,7a-テトラヒドロピロロ[1,2-c]オキサゾール-5-オン(575mg、2.86mmol)のトルエン(2mL)中の溶液を-78℃で2時間かけて滴下により添加した。この添加が完了した後に、この混合物を-78℃でさらに30分間保持し、その後、BHT(1.30g、5.91mmol)のトルエン(2mL)中の溶液を、その内部温度を-65℃未満に維持しながら0.5時間かけて滴下により添加した。この添加が完了した後に、この混合物を-78℃で30分間保持した。次いで、この混合物を室温まで温め、そして2時間撹拌した。完了したら、この反応を水(5mL)でクエンチし、そして酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=10:1)により精製して、表題化合物(244mg、40%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.36 - 5.15 (m, 1H), 4.12 - 4.01 (m, 2H), 3.79 - 3.68 (m, 1H), 2.78 - 2.64 (m, 1H), 1.80 - 1.70 (m, 1H), 1.69 (s, 3H), 1.50 (s, 3H), 1.42 - 1.32 (m, 1H), 0.98 (t, J=7.2 Hz, 3H)。LC-MS (ESI+) m/z 202.1 (M+H)+。
工程7 - (3S,4S,5S)-4-エチル-3-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-2-オン
アセトニトリル(1.5mL)およびH2O(0.15mL)中の(6S,7S,7aS)-7-エチル-6-フルオロ-3,3-ジメチル-1,6,7,7a-テトラヒドロピロロ[1,2-c]オキサゾール-5-オン(330mg、1.64mmol)をTFA(37.4mg、328umol)で処理した。この混合物を約65℃まで1時間かけて温め、そしてこの温度で3時間保持した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣に逆相クロマトグラフィーを行って、表題化合物を得た(230mg、91%の収率)。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.59 (s., 1H), 4.80 (dd, 1H), 3.69-3.83 (m, 2H), 3.52-3.64 (m, 1H), 3.48 (br. s, 1H), 2.27-2.52 (m, 1H), 1.57-1.73 (m, 1H), 1.49 (dt, 1H), 1.04 (t, 3H)。LC-MS (ESI+) m/z 162.1 (M+H)+。
7-メトキシ-1-オキソ-1,2-ジヒドロイソキノリン-6-カルボニトリル(中間体CC)
工程1 - 4-ヨード-3-メトキシ安息香酸メチル
3-ヒドロキシ-4-ヨード-安息香酸(25.0g、94.7mmol)のアセトン(350mL)中の溶液に、K2CO3(52.4g、379mmol)およびCH3I(53.8g、379mmol)を添加した。この反応混合物を50℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を酢酸エチル(150mL)で溶解させ、そして水(150mL)で洗浄した。その有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(24.5g、89%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.86 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.46 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.38 (dd, J=1.6, 8.0 Hz, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.93 (s, 3H)。
工程2 - 4-ヨード-3-メトキシ安息香酸
4-ヨード-3-メトキシ-安息香酸メチル(3.00g、10.3mmol)の、メタノール(20mL)および水(5mL)中の混合物中の溶液に、LiOH.H2O(1.29g、30.8mmol)を添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮してメタノールを除去した。その水相を2NのHCl溶液で、pH=2になるまで酸性にし、そして濾過した。そのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(2.70g、95%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 13.21 (s, 1H), 7.91 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.42 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.30 (dd, J=1.6, 8.0 Hz, 1H), 3.89 (s, 3H)。
工程3 - N-(2,2-ジメトキシエチル)-4-ヨード-3-メトキシベンズアミド
4-ヨード-3-メトキシ-安息香酸(2.3g、8.3mmol)、HATU(3.77g、9.93mmol)およびDIPEA(3.21g、24.8mmol)のDMF(40mL)中の混合物に、2,2-ジメトキシエタンアミン(1.04g、9.93mmol)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を水(40mL)で希釈し、クエン酸で酸性にし、そしてEA(3×100mL)で抽出した。その有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=1/2)により精製して、表題化合物(2.80g、93%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.83 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.34 (d, J=2.0 Hz, 1H), 6.99 (dd, J=2.0, 8.0 Hz, 1H), 6.33 (s, 1H), 4.49 (t, J=5.6 Hz, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.61 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.45 (s, 6H)。
工程4 - 6-ヨード-7-メトキシイソキノリン-1(2H)-オン
N-(2,2-ジメトキシエチル)-4-ヨード-3-メトキシ-ベンズアミド(3.30g、9.04mmol)の濃H2SO4(15mL)中の混合物を60℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を氷水(200mL)中に注ぎ、そしてDCM(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧中で乾燥させて、表題化合物(2.50g、92%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.29 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.07 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.48 (d, J=7.2 Hz, 1H), 3.92 (s, 3H)。
工程5 - 7-メトキシ-1-オキソ-1,2-ジヒドロイソキノリン-6-カルボニトリル
6-ヨード-7-メトキシ-2H-イソキノリン-1-オン(2.4g、7.97mmol)およびCuCN(2.14g、23.9mmol)のDMF(50mL)中の混合物を窒素下で125℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をDCM:MeOH=10:1(100mL)に溶解させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.40g、88%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.52 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.17 (dd, J=5.6, 7.2 Hz, 1H), 6.57 (d, J=7.2 Hz, 1H), 4.02 (s, 3H)。
1-(((2S,3S,4S)-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソピロリジン-2-イル)メトキシ)-7-メトキシイソキノリン-6-カルボニトリル(中間体CD)
工程1 - 1-クロロ-7-メトキシイソキノリン-6-カルボニトリル
7-メトキシ-1-オキソ-2H-イソキノリン-6-カルボニトリル(1.25g、6.24mmol、中間体CC)のジオキサン(50mL)中の混合物に、POCl3(3.83g、25.0mmol)を添加した。この反応混合物を110℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濃縮して溶媒を除去した。その残渣をDCM(20mL)に溶解させ、そしてNaHCO3溶液でpH=8になるまで洗浄した。次いで、この反応混合物をDCM(3×100mL)で抽出した。合わせた層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:DCM=1:5)により精製して、表題化合物(1.00g、60%の収率)をオフホワイトの固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 219.0 (M+H)+。
工程2 - 1-(((2S,3S,4S)-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソピロリジン-2-イル)メトキシ)-7-メトキシイソキノリン-6-カルボニトリル
1-クロロ-7-メトキシ-イソキノリン-6-カルボニトリル(50.0mg、229umol)および(3S,4S,5S)-4-エチル-3-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-2-オン(36.9mg、229umol、中間体CB)の混合物をDMF(1mL)中で撹拌し、そしておよそ-10℃まで冷却した。次いで、KHMDSのTHF中の溶液(1M、503.11uL)をこの反応混合物に、その内部反応温度をおよそ-10℃で維持しながら約15分間かけて添加した。その後、この反応物を-10℃でさらにおよそ30分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和NaH2PO4(20mL)でクエンチし、そして酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をprep-TLC(EA)により精製して、表題化合物(50.0mg、49%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 344.0 (M+H)+。
1-[[(2S,3S,4S)-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソ-ピロリジン-2-イル]メトキシ]-7-メトキシ-イソキノリン-6-カルボン酸(中間体CE)
工程1 - 7-メトキシ-1-オキソ-2H-イソキノリン-6-カルボン酸
7-メトキシ-1-オキソ-2H-イソキノリン-6-カルボニトリル(1.50g、7.49mmol、中間体CC)のエタノール(30mL)中の溶液に、水性水酸化ナトリウム(10M、15.0mL)を添加した。この混合物を80℃で15時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮してエタノールを除去した。その残渣をクエン酸飽和水溶液でpH<6まで酸性にした。微細な明黄色沈殿物が形成されたので、この沈殿物を濾過し、そして減圧中で乾燥させて、表題生成物(1.20g、73%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 13.16 (br s, 1H), 11.35 (br s, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.10 (dd, J=5.6, 6.8 Hz, 1H), 6.59 (d, J=7.2 Hz, 1H), 3.91 (s, 3H)。
工程2 - 7-メトキシ-1-オキソ-2H-イソキノリン-6-カルボン酸メチル
7-メトキシ-1-オキソ-2H-イソキノリン-6-カルボン酸(1.10g、5.02mmol)のメタノール(50mL)中の溶液に、塩化スルホニル(3.58g、30.1mmol、2.18mL)を添加した。この混合物を70℃で15時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を氷水(30mL)に溶解させ、そして重炭酸ナトリウム飽和水溶液でpH>7まで塩基性にすると、微細な明黄色沈殿物が形成された。この沈殿物を濾過し、そして減圧中で乾燥させて、表題化合物(1.10g、93%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 10.79 (br s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.03 (d, J=6.8 Hz, 1H), 6.49 (d, J=7.2 Hz, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.89 (s, 3H)。
工程3 - 1-クロロ-7-メトキシ-イソキノリン-6-カルボン酸メチル
7-メトキシ-1-オキソ-2H-イソキノリン-6-カルボン酸メチル(1.00g、4.29mmol)をPOCl3(30mL)に溶解させ、そしてこの混合物を105℃で14時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を氷水(50mL)に溶解させ、そして重炭酸ナトリウム飽和水溶液でpH>7まで塩基性にすると、微細な明黄色沈殿物が形成された。この沈殿物を濾過し、そして減圧中で乾燥させて、表題化合物(1.00g、92%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.25 (d, J=5.6 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.60 (d, J=5.6 Hz, 1H), 4.09 (s, 3H), 4.00 (s, 3H)。
工程4 - 1-クロロ-7-メトキシ-イソキノリン-6-カルボン酸
1-クロロ-7-メトキシ-イソキノリン-6-カルボン酸メチル(1.00g、3.97mmol)の、テトラヒドロフラン(20mL)と水(10mL)との混合溶液中の溶液に、水酸化リチウム(380mg、15.8mmol)を添加した。この混合物を室温でまたは14時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮してテトラヒドロフランを除去した。生じた残渣を1Nの塩酸でpH=6になるまで酸性にすると、白色沈殿物が形成された。この沈殿物を濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(900mg、95%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.22 (d, J=5.6 Hz, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.89 (d, J=5.6 Hz, 1H), 7.53 (s, 1H), 3.98 (s, 3H)。
工程5 - 1-[[(2S,3S,4S)-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソ-ピロリジン-2-イル]メトキシ]-7-メトキシ-イソキノリン-6-カルボン酸
1-クロロ-7-メトキシ-イソキノリン-6-カルボン酸(200mg、841umol)、(3S,4S,5S)-4-エチル-3-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-2-オン(135mg、841umol、中間体CB)のN,N-ジメチルホルムアミド(8mL)中の混合物を-10℃まで冷却し、そしてKHMDS(1M、3.53mL)を窒素ガス雰囲気下で、その温度を-10℃で維持するように0.25時間かけて滴下により添加した。この混合物を0℃で15時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を氷水(30mL)でクエンチし、そして1Nの塩酸でpH=5になるまで酸性にし、次いでジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。合わせた有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.05%のHCl)-ACN])により精製して、表題化合物(95.0mg、28%の収率、塩酸塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.91 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.92 (d, J=5.6 Hz, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.43 (d, J=5.6 Hz, 1H), 4.99 - 4.82 (m, 1H), 4.55 (dd, J=3.2, 11.2 Hz, 1H), 4.26 (dd, J=6.4, 11.2 Hz, 1H), 4.10 - 4.09 (m, 1H), 3.94 (s, 3H), 2.69 - 2.55 (m, 1H), 1.66 - 1.56 (m, 2H), 1.02 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
2,2’-(ペンタン-1,5-ジイルビス(オキシ))ジエタンアミン(中間体CF)
工程1 - 2,2’-(ペンタン-1,5-ジイルビス(オキシ))ジ酢酸ジエチル
ペンタン-1,5-ジオール(20g、192mmol、20.2mL)およびRh(OAc)2(1.70g、7.68mmol)のDCM(50mL)中の溶液に、2-ジアゾ酢酸エチル(21.9g、192mmol)のDCM(200mL)中の溶液を添加し、そしてこの反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(100mL)で希釈し、そしてDCM(2×200mL)で抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=5/1)により精製して、表題化合物(10g、19%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.24 - 4.20 (m, 4H), 4.05 (s, 4H), 3.55 - 3.51 (m, 4H), 1.67 - 1.64 (m, 4H), 1.48 - 1.46 (m, 2H), 1.30 - 1.26 (m, 6H)。
工程2 - 2,2’-(ペンタン-1,5-ジイルビス(オキシ))ジエタノール
LAH(3.43g、90.5mmol)のTHF(100mL)中の溶液に、2-[5-(2-エトキシ-2-オキソ-エトキシ)ペントキシ]酢酸エチル(10.0g、36.2mmol)のTHF(100mL)中の溶液を0℃でゆっくりと滴下により添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして窒素下で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(6mL)および15%の水酸化ナトリウム溶液(10mL)でクエンチした。次いで、この混合物を濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(5.7g、83%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.69 - 3.62 (m, 4H), 3.49 - 3.45 (m, 4H), 3.42 (t, J=6.0 Hz, 4H), 2.33 (t, J=6.0 Hz, 2H), 1.60 - 1.52 (m, 4H), 1.44 - 1.35 (m, 2H)。
工程3 - (ペンタン-1,5-ジイルビス(オキシ))ビス(エタン-2,1-ジイル)ジメタンスルホネート
2-[5-(2-ヒドロキシエトキシ)ペントキシ]エタノール(5.7g、29.7mmol)のDCM(60mL)中の溶液に、TEA(9.00g、89.0mmol)およびMsCl(8.49g、74.1mmol)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(10mL)でクエンチした。次いで、この混合物を1Nのクエン酸水溶液(20mL)で洗浄し、その有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(10g、97%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.45 - 4.33 (m, 4H), 3.76 - 3.68 (m, 4H), 3.51 (t, J=6.4 Hz, 4H), 3.08 (s, 6H), 1.67 - 1.60 (m, 4H), 1.48 - 1.41 (m, 2H)。
工程4 - 2,2’-((ペンタン-1,5-ジイルビス(オキシ))ビス(エタン-2,1-ジイル))ビス(イソインドリン-1,3-ジオン)
2-[5-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)ペントキシ]エチルメタンスルホネート(10g、28.7mmol)および(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)カリウム(11.7g、63.1mmol)のDMF(100mL)中の溶液を100℃まで12時間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を酢酸エチル(300mL)に溶解させ、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)により精製して、表題化合物を得た(11g、77%の収率)。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.92 - 7.82 (m, 4H), 7.77 - 7.72 (m, 4H), 3.88 (t, J=6.0 Hz, 4H), 3.64 (t, J=6.0 Hz, 4H), 3.39 (t, J=6.4 Hz, 4H), 1.54 - 1.44 (m, 4H), 1.30 - 1.23 (m, 2H)。
工程5 - 2,2’-(ペンタン-1,5-ジイルビス(オキシ))ジエタンアミン
2-[2-[5-[2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)エトキシ]ペントキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(1.10g、2.44mmol)のエタノール(20mL)中の溶液に、NH2NH2
.H2O(624mg、12.2mmol)を添加した。この反応混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を室温まで冷却し、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮した。次いで、その残渣をDCM(20mL)で希釈し、そして再度濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(460mg、99%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.51 - 3.43 (m, 8H), 2.87 (t, J=5.2 Hz, 4H), 1.68 - 1.57 (m, 4H), 1.50 - 1.39 (m, 2H)。
N-(11-アミノウンデシル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体CG)
ウンデカン-1,11-ジアミン(512mg、2.75mmol)のCHCl3(25mL)中の混合物に、炭酸tert-ブトキシカルボニルtert-ブチル(120mg、549umol)のCHCl3(5mL)中の溶液を滴下により添加した。この反応混合物を室温で20時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(120mg、76%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.54 (s, 1H), 3.12 (d, J=6.0 Hz, 2H), 2.70 (t, J=7.0 Hz, 2H), 1.70 - 1.55 (m, 4H), 1.46 (s, 9H), 1.32 - 1.25 (m, 14H)。
2-[2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(中間体CH)
工程1 - 14-ヒドロキシ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1-酸エチル
2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エタノール(10.0g、51.5mmol、CAS番号112-60-7)のDCM(150mL)中の溶液に、BF3・Et2O(159mg、515umol)を0℃で添加した。次いで、2-ジアゾ酢酸エチル(5.87g、51.5mmol)をこの反応混合物に滴下により添加した。その後、この混合物を室温まで昇温させ、そして12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を塩化アンモニウム(5mL)によりクエンチし、次いで水(100mL)で希釈し、そしてDCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.60g、18%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.16 (q, J=7.2 Hz, 2H), 4.10 (s, 2H), 3.71 - 3.59 (m, 14H), 3.58 - 3.54 (m, 2H), 1.24 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程2 - 2-[2-[2-[2-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(6.86g、24.5mmol)のDCM(50mL)中の溶液に、TEA(4.95g、48.9mmol)を添加した。この反応混合物を0℃まで冷却した。次いで、MsCl(3.36g、29.4mmol)をこの溶液にゆっくりと添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(20mL)でクエンチし、そして飽和クエン酸溶液(20mL)を、pH=5~6になるまで添加し、次いでこれらの有機層を分離した。その有機層をブライン(4×50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(8.00g、91%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.43 - 4.37 (m, 2H), 4.23 (q, J=7.2 Hz, 2H), 4.16 (s, 2H), 3.82 - 3.62 (m, 14H), 3.10 (s, 3H), 1.30 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程3 - 2-[2-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-[2-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(8.00g、22.3mmol)のDMF(30mL)中の溶液に、NaN3(2.90g、44.6mmol)を添加した。この反応混合物を80℃で15時間撹拌した。完了したら、その溶媒であるDMFを減圧中で除去した。次いで、その残渣をEA(150mL)で希釈し、そして濾過した。その濾液を、さらに精製も濃縮もせずに、次の工程に直接使用した。LC-MS (ESI+) m/z 278.1 (M+H-28)+。
工程4 - 2-[2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(6.81g、22.3mmol)のEA(150mL)中の溶液に、Pd/C(700mg、10wt%)および(Boc)2O(24.3g、112mmol)を添加した。この混合物を脱気して水素ガスでパージすることを3回行った。次いで、この反応混合物を室温で15時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1)により精製して、表題化合物(5.15g、61%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.05 (s, 1H), 4.27 (q, J=7.2 Hz, 2H), 4.17 (s, 2H), 3.79 - 3.60 (m, 12H), 3.56 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.37 - 3.27 (m, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.31 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程5 - 2-[2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(0.40g、1.05mmol)の、THF(10mL)およびH2O(4mL)中の溶液に、LiOH(50.5mg、2.11mmol)を添加した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得、次いでH2Oで希釈した。その水相をconc.HClでpH=6になるまで酸性にし、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(350mg、996umol)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.18 (m, 2H), 3.80 - 3.63 (m, 14H), 3.46 - 3.17 (m, 2H), 1.46 - 1.41 (s, 9H)。
(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)-フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(中間体CI)
工程1 - 4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンゾニトリル
4-ブロモベンゾニトリル(32.0g、176mmol)、4-メチルチアゾール(34.86g、352mmol)およびKOAc(34.5g、352mmol)のDMA(100mL)中の混合物に、Pd(OAc)2(820mg、3.65mmol)を添加した。この混合物を150℃で窒素雰囲気下で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(200mL)で希釈し、そして酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。この粗生成物をPE(100mL)で磨砕し、そして濾過して、表題化合物(28.8g、82%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, MeOD-d4) δ 8.98 (s, 1H), 7.85 - 7.81 (m, 2H), 7.71 - 7.66 (m, 2H), 2.53 (s, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 201.0 (M+H)+。
工程2 - [4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メタンアミン
4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンゾニトリル(14.7g、73.4mmol)のMeOH(460mL)中の溶液に、ジクロロコバルト(14.3g、110mmol)を添加し、そしてこの混合物を0℃まで冷却した。次いで、NaBH4(13.9g、367mmol)を0.5時間かけて少しずつ添加した。最後に、この混合物を室温まで昇温させ、そして12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をNH3
.H2O(20mL、30wt%)でクエンチし、次いで水(100mL)で希釈し、そしてDCM(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相フラッシュカラム(水中0.1%のNH3.H2O)により精製して、表題化合物(3.50g、23.3%の収率)を黄色がかった油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 205.1 (M+H)+。
工程3 - (2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
(2S,4R)-1-tert-ブトキシカルボニル-4-ヒドロキシ-ピロリジン-2-カルボン酸(3.36g、14.5mmol、CAS番号13726-69-7)のDMF(50mL)中の溶液を0℃まで冷却した。次いで、DIPEA(5.13g、39.7mmol)、[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メタンアミン(2.70g、13.2mmol)およびHATU(6.03g、15.9mmol)を添加した。最後に、この混合物を室温まで昇温させ、そして12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧下で濃縮して、DMFを除去した。その残渣を水(50mL)で希釈し、そしてDCM(3×60mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相フラッシュ(水中0.1%のNH3
.H2O)カラムにより精製して、表題化合物(1.70g、30%の収率)を黄色がかった固体として得た。1H NMR (400MHz, MeOD-d4) δ 8.91 (s, 1H), 7.48 - 7.40 (m, 4H), 4.74 - 4.25 (m, 4H), 3.66 - 3.56 (m, 1H), 3.54 - 3.43 (m, 1H), 2.48 (s, 3H), 2.31 - 2.20 (m, 1H), 2.08 - 1.98 (m, 1H), 1.54 - 1.25 (m, 9H);LC-MS (ESI+) m/z 418.0 (M+H)+。
工程4 - (2S,4R)-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド
(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.70g、4.07mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、10mL)を添加し、そしてこの混合物を室温で6時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧下で濃縮して、生成物(1.60g、HCl塩、96%の収率)を黄色がかった固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 318.0 (M+H)+。
工程5 - N-[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
(2S,4R)-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(1.60g、4.52mmol、HCl塩)のDMF(25.00mL)を中の溶液0℃まで冷却した。次いで、DIPEA(1.75g、13.6mmol)、(2S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3,3-ジメチル-ブタン酸(1.31g、5.65mmol)およびHATU(2.06g、5.43mmol)を添加した。最後に、この混合物を室温まで昇温させ、そして12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧下で濃縮して、DMFを除去した。その残渣を水(40mL)で希釈し、そしてDCM(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相フラッシュカラム(水中0.1%のNH3
.H2O)により精製して、表題化合物(1.70g、70%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3-d1) δ 8.71 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.39 - 7.30 (m, 4H), 5.20 (d, J=8.0 Hz, 1H), 4.78 (t, J=1.6 Hz, 1H), 4.59 (m, 1H), 4.33 (m, 1H), 4.18 - 4.09 (m, 2H), 3.58 (m, 1H), 2.60 (m, 1H), 2.52 (s, 3H), 2.14 (m, 1H), 1.41 (s, 9H), 0.92 (s, 9H);LC-MS (ESI+) m/z 531.1 (M+H)+。
工程6 - (2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)-フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド
N-[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]-メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(1.60g、3.01mmol)のDCM(20mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、20mL)を添加した。次いで、この混合物を室温で6時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧下で濃縮して、表題化合物を明黄色固体として得た(1.90g、HCl塩、95%の収率)。1H NMR (400MHz, MeOD-d4) δ 9.98 (s, 1H), 7.58 - 7.52 (m, 4H), 4.72 - 4.65 (m, 1H), 4.60 - 4.50 (m, 2H), 4.46 - 4.38 (m, 1H), 4.07 (s, 1H), 3.86 -3.83 (m, 1H), 3.75 - 3.68 (m, 1H), 3.60 (s, 1H), 2.61 (s, 3H), 2.33 - 2.28 (m, 1H), 2.11 - 2.05 (m, 1H), 1.14 (s, 9H);LC-MS (ESI+) m/z 431.1 (M+H)+。
4-ニトロ-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド(中間体CJ)
4-ニトロ-1H-ピラゾール-5-カルボン酸エチル(6.00g、32.4mmol、CAS番号55864-87-4)のNH3・H2O(60mL)中の溶液を100℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(5.10g、98%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.71 (s, 1H), 8.09 ( s, 1H), 7.85 ( s, 1H)。
(E)-N,N-ジメチル-2-ニトロ-エタンアミン(中間体CK)
1,1-ジメトキシ-N,N-ジメチル-メタンアミン(20.0g、167mmol、22.30mL)のMeNO2(12.8mL)中の混合物を80℃で30分間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(14.0g、72%の収率)を赤褐色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.13 (d, J=10.8 Hz 1H), 6.62 (d, J=10.8 Hz, 1H), 3.21 (s, 3H), 2.88 (s, 3H)。
4-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル(中間体CL)
工程1 - (2E)-2-[(4-ブロモフェニル)ヒドラゾノ]-2-クロロ-酢酸エチル
4-ブロモアニリン(50.0g、291mmol)の、HCl(12N、72.6mL)とH2O(150mL)との混合溶媒中の混合物に、NaNO2(22.1g、319mmol)のH2O(50mL)中の溶液を-5℃で滴下により添加した。この混合物を0℃で0.5時間撹拌した。次いで、2-クロロ-3-オキソ-ブタン酸エチル(50.2g、305mmol、42.2mL)およびNaOAc(71.53g、872mmol)をこの溶液に0℃で添加し、そしてこの混合物を30分間撹拌した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そしてさらに2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で乾燥させた。その残渣をMeOH(500mL)で磨砕して、表題化合物(50.0g、56%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.32 (s, 1H), 7.45 - 7.20 (m, 2H), 7.14 - 7.11 (m, 2H), 4.40 (q, J=7.2 Hz, 2H), 1.41 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程2 - 1-(4-ブロモフェニル)-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボン酸エチル
(2Z)-2-[(4-ブロモフェニル)ヒドラゾノ]-2-クロロ-酢酸エチル(1.00g、3.27mmol)、(E)-N,N-ジメチル-2-ニトロ-エタンアミン(380mg、3.27mmol、中間体CK)およびEt3N(331mg、3.27mmol)を、マイクロ波管内にCHCl3(3mL)中で入れた。この密封管をマイクロ波下で140℃で1時間加熱した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュ(水中0.1%のFA)により精製して、表題化合物(350mg、28%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.76 (s, 1H), 7.97 - 7.90 (m, 2H), 7.85 - 7.78 (m, 2H), 4.43 (q, J=7.2 Hz, 2H), 1.34 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程3 - 1-(4-ブロモフェニル)-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド
1-(4-ブロモフェニル)-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボン酸エチル(0.50g、1.47mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、NH3・H2O(15.1g、129mmol、16.6mL、30wt%)を添加した。この混合物を密封管内で110℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(500mg、98%の収率)を青白い固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 310.9 (M+H)+。
工程4 - 4-アミノ-1-(4-ブロモフェニル)ピラゾール-3-カルボキサミド
1-(4-ブロモフェニル)-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド(500mg、1.61mmol)の、MeOH(10mL)およびH2O(4mL)中の溶液に、Fe(898mg、16.0mmol)およびNH4Cl(860mg、16.0mmol)を添加した。この混合物を75℃で5時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をEA(30mL)に溶解させ、そして水(10mL)で洗浄した。その有機層を分離し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(230mg、49%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 304.9 (M+Na+2)+。
工程5 - 4-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル
4-アミノ-1-(4-ブロモフェニル)ピラゾール-3-カルボキサミド(0.23g、818umol)、dppf(18.2mg、32.0umol)、Pd(OAc)2(7.35mg、32.0umol)の、DMF(5mL)およびMeOH(5mL)中の混合物を脱気して窒素ガスでパージすることを3回行った。次いで、この混合物をCO雰囲気(50psiの圧力)下で80℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を濃縮してMeOHを除去した。次いで、その残渣をEA(200mL)で希釈し、そして水(2×50mL)で洗浄した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(140mg、61%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.12 - 7.96 (m, 4H), 7.89 (s, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 4.95 (s, 2H), 3.87 (s, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 261.0 (M+H)+。
2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(中間体CM)
工程1 - N-(4-ブロモ-2-ピリジル)カルバミン酸tert-ブチル
4-ブロモピリジン-2-アミン(5.00g、28.9mmol)の乾燥THF(100mL)中の溶液をLiHMDS(1M、57.8mL)で-5℃で処理し、そしてこの溶液を-5℃で10分間撹拌した。次いで、(Boc)2O(6.31g、28.9mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温まで昇温させ、そして1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(20mL)でクエンチし、そしてEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(6.50g、82%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ=8.92 (s, 1H), 8.27 (d, J=0.8 Hz, 1H), 8.13 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.12 (dd, J=1.6, 5.2 Hz, 1H), 1.55 (s, 9H)。
工程2 - N-(4-ブロモ-2-ピリジル)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-(4-ブロモ-2-ピリジル)カルバミン酸tert-ブチル(6.10g、22.3mmol)、炭酸セシウム(11.0g、33.7mmol)およびDMF(60mL)の混合物に、2,2,2-トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(5.18g、22.3mmol)を添加した。この反応混合物を室温で15時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)でクエンチし、そして酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。その有機層を飽和ブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(5.70g、72%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ=8.18 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.01 - 7.94 (m, 1H), 7.24 (dd, J=1.6, 5.2 Hz, 1H), 4.81 (q, J=8.8 Hz, 2H), 1.55 (s, 9H)。
工程3 - N-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-(4-ブロモ-2-ピリジル)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(3.00g、8.45mmol)のジオキサン(60mL)中の溶液に、4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(10.7g、42.2mmol)、KOAc(1.66g、16.9mmol)およびPd(dppf)Cl2・CH2Cl2(345mg、423umol)を窒素雰囲気下で添加した。次いで、この反応混合物を65℃まで加熱し、そして2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(3.00g、96%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ=8.38 (dd, J=0.8, 4.8 Hz, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.42 (d, J=4.8 Hz, 1H), 4.76 (q, J=8.8 Hz, 2H), 1.52 (s, 9H), 1.35 (s, 12H)。
工程4 - 2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸エチル
N-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(4.00g、9.94mmol)、2-ブロモオキサゾール-4-カルボン酸エチル(2.19g、9.94mmol)の、ジオキサン(40mL)およびH2O(8mL)中の溶液に、Cs2CO3(6.48g、19.9mmol)およびPd(dppf)Cl2
.CH2Cl2(406mg、497umol)を添加し、そしてこの混合物を80℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.10g、51%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ=8.50 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.79 (d, J=5.2 Hz, 1H), 4.85 (q, J=8.8 Hz, 2H), 4.45 (q, J=7.2 Hz, 2H), 1.56 (s, 9H), 1.43 (t, J=7.2 Hz, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 416.1 (M+H)+。
工程5 - 2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸
2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸エチル(100mg、241umol)の、THF(1mL)およびH2O(200uL)中の溶液に、LiOH(11.5mg、482umol)を添加した。この混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を1NのHCl(3mL)でpH=5になるまで酸性にし、次いで酢酸エチル(5×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(90.0mg、97%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ=8.53 (dd, J=0.8, 5.2 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.79 (dd, J=1.2, 5.2 Hz, 1H), 7.81 - 7.77 (m, 1H), 4.86 (q, J=8.8 Hz, 2H), 1.57 (s, 9H);LC-MS (ESI+) m/z 388.1 (M+H)+。
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸(中間体CN)
工程1 - 4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル
4-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル(120mg、461umol、中間体CL)および2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(179mg、461、中間体CM)のDMF(5mL)中の混合物に、DIPEA(179mg、1.38mmol)およびHATU(210mg、553umol)を添加し、そしてこの混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(20mL)で希釈し、EA(2×50mL)で抽出し、そしてその有機層を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(223mg、72%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.07 (s, 1H), 9.11 (s, 1H), 9.06 (s, 1H), 8.74 - 8.61 (m, 1H), 8.26 (s, 1H), 8.16 - 8.05 (m, 5H), 7.86 - 7.75 (m, 2H), 4.91 (m, 2H), 3.89 (s, 3H), 1.54 (s, 9H);LC-MS (ESI+) m/z 630.2 (M+H)+。
工程2 - 4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(210mg、333umol)の、THF(5mL)およびH2O(5mL)中の溶液に、LiOH(40.0mg、1.67mmol)を添加した。この混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を1NのHClでpH=6に調整し、次いでEA(2×100mL)で抽出した。その有機層を減圧中で濃縮して、表題化合物(150mg、68%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 9.12 (s, 1H), 8.99 (s, 1H), 8.67 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 8.13 - 7.97 (m, 5H), 7.79 - 7.76 (m, 2H), 7.76 (s, 1H), 4.91 (m, 2H), 1.54 (s, 9H);LC-MS (ESI+) m/z 616.2 (M+H)+。
5-ブロモ-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体CO):
4-ブロモフタル酸無水物(15.0g、66.1mmol、CAS番号86-90-8)の酢酸(225mL)中の溶液に、2,6-ジオキソピペリジン-3-アミン塩酸塩(10.87g、66.1mmol、CAS番号24666-56-6)および酢酸ナトリウム(5.42g、66.07mmol)を室温で添加した。この反応混合物を80℃まで加熱し、そして16時間撹拌した。得られた反応混合物を室温まで冷却し、そしてロータリーエバポレーターで濃縮した。得られた残渣を水(255mL)中に懸濁させ、そして得られた混合物を0℃まで冷却した。得られたスラリーを0℃で1時間撹拌した。得られた沈殿物を濾過し、水(60mL)で洗浄し、そして減圧下で乾燥させて、表題化合物(20.44g、92%)を紫色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 336.9 (M+H)+。
5-(3-(2-アミノエトキシ)プロピル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体CP)
工程1 - N-(2-プロパ-2-イノキシエチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-(2-ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert-ブチル(1g、6.20mmol)および3-ブロモプロパ-1-イン(775mg、6.51mmol)のTHF(30mL)中の溶液に、TBAI(137mg、372umol)およびKI(154mg、931umol)を添加した。次いで、KOH(409mg、6.20mmol)を上記混合物に添加し、そしてこの反応混合物を室温で20時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して溶媒を除去した。その残渣を水(40mL)で希釈し、そしてEA(3×30mL)で抽出した。その有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(0.84g、68%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.84 (s, 1H), 4.09 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.52 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.28 - 3.26 (m, 2H), 2.38 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.38 (s, 9H)。
工程2 - (2-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-5-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
5-ブロモ-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(0.4g、1.19mmol、中間体CO)、CuI(22.6mg、119umol)およびPd(PPh3)2Cl2(83.3mg、119umol)をマイクロ波管に入れた。次いで、N-(2-プロパ-2-イノキシエチル)カルバミン酸tert-ブチル(473mg、2.37mmol)、TEA(2.16g、2.98mL、21.4mmol)およびDMF(3mL)をこの管内に添加した。この混合物を窒素で5分間脱気した。次いで、その密封管をマイクロ波下で80℃で30分間加熱した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(510mg、94%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.16 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.87 - 7.78 (m, 2H), 5.03 - 4.96 (m, 1H), 4.94 (s, 1H), 4.43 (s, 2H), 3.67 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.39 (d, J=5.2 Hz, 2H), 2.96 - 2.90 (m, 1H), 2.88 - 2.80 (m, 1H), 2.79 - 2.71 (m, 1H), 2.21 - 2.13 (m, 1H), 1.45 (s, 9H)。
工程3 - (2-(3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-5-イル)プロポキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(490mg、1.08mmol)のTHF(5mL)中の溶液に、Pd/C(0.2g、329umol、10wt%)およびPd(OH)2/C(0.2g、329umol、10wt%)を添加した。この反応混合物を水素雰囲気(15Psiの圧力)下で室温で18時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(370mg、75%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 360.0 (M+H-100)+。
工程4 - 5-(3-(2-アミノエトキシ)プロピル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロポキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(120mg、26umol)のDCM(1mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、1mL)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(90mg、96%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 360.0 (M+H)+。
5-(3-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)プロピル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体CQ)
工程1 - N-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(5.00g、24.4mmol、CAS番号139115-91-6)および3-ブロモプロパ-1-イン(2.90g、24.4mmol、2.10mL)のTHF(40mL)中の溶液に、TBAI(540mg、1.46mmol)、KI(606mg、3.65mmol)およびKOH(1.61g、24.4mmol、85%wt%)を添加した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をH2O(20mL)で希釈し、そしてEA(2×50mL)で抽出した。その有機相を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル:酢酸エチル=5:1)により精製して、表題化合物(4.00g、67%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.02 (s, 1H), 4.17 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.68 - 3.63 (m, 2H), 3.62 - 3.58 (m, 2H), 3.51 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.28 (q, J=5.2 Hz, 2H), 2.43 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.43 (s, 9H)。
工程2 - (2-(2-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-5-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
5-ブロモ-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(300mg、890umol、中間体CO)およびN-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(433mg、1.78mmol)のDMF(8mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(62.5mg、88.9umol)、TEA(1.62g、16.0mmol、2.23mL)およびCuI(16.9mg、88.9umol)を添加した。この反応混合物をマイクロ波下で80℃で30分間加熱した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル:酢酸エチル=5:1~1:0)により精製して、表題化合物(440mg、89%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 400.1 (M+H-100)+。
工程3 - (2-(2-(3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-5-イル)プロポキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(580mg、1.16mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、Pd/C(300mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(300mg、10wt%)を添加した。この反応混合物を水素雰囲気(15psiの圧力)下で室温で12時間撹拌した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてそのフィルターを減圧中で濃縮して、表題化合物(500mg、85%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 526.1 (M +Na)+。
工程4 - 5-(3-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)プロピル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(200mg、397umol)のDCM(2mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、2.00mL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で20分間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(160mg、99%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 404.0 (M+H)+。
2-[2-[2-[(4-メトキシフェニル)メチル-メチル-アミノ]エトキシ]エトキシ]エタンアミン(中間体CR)
工程1 - N-[2-[2-[2-[(4-メトキシフェニル)メチル-メチル-アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(1.30g、3.97mmol、中間体AMの工程1により合成)および1-(4-メトキシフェニル)-N-メチル-メタンアミン(600mg、3.97mmol)のDMF(15mL)中の混合物に、K2CO3(1.10g、7.94mmol)を添加した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(10mL)で希釈し、そしてDCM(3×20mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(670mg、44%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 383.2 (M +H)+。
工程2 - 2-[2-[2-[(4-メトキシフェニル)メチル-メチル-アミノ]エトキシ]エトキシ]エタンアミン
N-[2-[2-[2-[(4-メトキシフェニル)メチル-メチル-アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(470mg、1.23mmol)のDCM(4mL)中の混合物に、ジオキサン中のHCl(4M、1.5mL)を添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(350mg、95%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 283.1 (M +H)+。
5-(1-アミノ-3,6,9,12-テトラオキサペンタデカ-14-イン-15-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン塩酸塩(中間体CS)
工程1 - (15-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-5-イル)-3,6,9,12-テトラオキサペンタデカ-14-イン-1-イル)カルバミン酸tert-ブチル
火炎乾燥させ、窒素吹き込み器を備えた反応アセンブリ内で、5-ブロモ-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(1.0g、3.0mmol、中間体CO)および(3,6,9,12-テトラオキサペンタデカ-14-イン-1-イル)カルバミン酸tert-ブチル(1.18g、3.56mmol、中間体EW)のDMF(20mL)中の溶液を室温で調製した。ヨウ化第一銅(0.11g、0.59mmol)およびTEA(5.0mL、36.0mmol)を順番に、この反応混合物に室温で添加した。得られた反応混合物をアルゴンで10~15分間脱気した。次いで、Pd(PPh3)2Cl2(0.02g、0.029mmol)をこの反応混合物に添加し、そしてアルゴンのパージを5~10分間続けた。次いで、この反応混合物を70℃で加熱し、そしてアルゴン雰囲気下で0.5時間撹拌した。次いで、得られた反応混合物を室温まで冷却し、そしてロータリーエバポレーターで濃縮した。得られた粗生成物を、中性アルミナを固定相として、およびDCM/IPAを移動相として使用する勾配カラムクロマトグラフィーにより精製した。表題化合物(1.1g、63%)が明黄色の粘性油状物として単離され、これは0~5℃の温度で一晩静置すると固化した。LC-MS (ESI+) m/z 488.0 (M-100+H)+。
工程2 - 5-(1-アミノ-3,6,9,12-テトラオキサペンタデカ-14-イン-15-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン塩酸塩
(15-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-5-イル)-3,6,9,12-テトラオキサペンタデカ-14-イン-1-イル)カルバミン酸tert-ブチル(2.1g、35.8mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)中の溶液に、ジオキサン中4NのHCl(20mL)を室温で添加した。この反応混合物を室温で5時間撹拌した。得られた反応混合物を減圧下で濃縮して、褐色の粘性油状物を得、これをジエチルエーテル(20mL)、その後、n-ペンタン(30mL)でさらに磨砕して、表題化合物(1.9g、99%)を黄色がかった吸湿性(hydroscopic)固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 488.0 (M+H)+。
5-(1-アミノ-3,6,9,12-テトラオキサペンタデカン-15-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン塩酸塩(中間体CT)
工程1 (15-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-5-イル)-3,6,9,12-テトラオキサペンタデシル)カルバミン酸tert-ブチル
(15-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-5-イル)-3,6,9,12-テトラオキサペンタデカ-14-イン-1-イル)カルバミン酸tert-ブチル(3.0g、51.0mmol、中間体CSの工程1により合成)のエタノール(100mL)中の溶液に、Pd/C(1.5g、10wt%)を窒素雰囲気下で添加した。水素ガスをこの反応混合物中にパージし、そしてこの反応物を室温で6時間撹拌した。得られた反応混合物をセライトのパッドで濾過し、そしてエタノール(30mL)で洗浄した。得られた濾液を減圧下で濃縮して、表題化合物(3.0g、96%)を緑色の粘性油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 492.0 (M-100+H)+。
工程2 5-(1-アミノ-3,6,9,12-テトラオキサペンタデカン-15-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン塩酸塩
(15-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-5-イル)-3,6,9,12-テトラオキサペンタデシル)カルバミン酸tert-ブチル(3.0g、50.7mmol)の1,4-ジオキサン(20mL)中の溶液に、ジオキサン中4NのHCl(25mL)を室温で添加した。この反応混合物を室温で5時間撹拌した。得られた反応混合物を減圧下で濃縮して、褐色の粘性液体を得、これをジエチルエーテル(30mL)、その後、n-ペンタン(30mL)でさらに磨砕して、表題化合物(2.5g、93%)を褐色液体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 492.4 (M+H)+。
4-[4-[[6-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]ピリジン-2-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸(中間体CU)
工程1 - 6-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]ピリジン-2-カルボン酸エチル
6-ブロモピリジン-2-カルボン酸エチル(1.50g、6.52mmol)およびN-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(5.46g、6.52mmol、中間体CMの工程1~3により合成)の、ジオキサン(40mL)とH2O(8mL)との混合溶媒中の混合物に、Cs2CO3(6.37g、19.5mmol)およびPd(dppf)Cl2(238mg、326umol)を添加した。この反応混合物を80℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.90g、68%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 448.0 (M+Na)+。
工程2 - 6-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]ピリジン-2-カルボン酸
6-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]ピリジン-2-カルボン酸メチル(800mg、1.94mmol)の、THF(6mL)、H2O(1mL)およびMeOH(1mL)の混合溶媒中の混合物に、LiOH(93.1mg、3.89mmol)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をHCl(1N)でpH=5~6になるまで酸性にし、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(700mg、95%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 420.1 (M+Na)+。
工程3 - 4-[4-[[6-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]ピリジン-2-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル
4-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル(550mg、2.11mmol、中間体CL)およびDIPEA(975mg、7.55mmol)のDMF(8mL)中の混合物に、6-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]ピリジン-2-カルボン酸(600mg、1.51mmol)およびHATU(688mg、1.81mmol)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(10mL)で希釈し、そしてEA(4×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(140mg、14%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 640.2 (M+H)+。
工程4 - 4-[4-[[6-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]ピリジン-2-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸
4-[4-[[6-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]ピリジン-2-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(80.0mg、125umol)の、(4mL)、MeOH(1mL)およびH2O(1mL)の混合溶媒THF中の混合物に、LiOH(14.9mg、625umol)を添加した。この反応混合物を室温で4時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をHCl(1N)でpH=5~6になるまで酸性にし、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(120mg、100%の収率)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 626.2 (M+H)+。
N-[1-[4-(ブロモメチル)フェニル]-3-カルバモイル-ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド(中間体CV)
工程1 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸(1.00g、1.62mmol、中間体CN)のTHF(30mL)中の溶液に、TEA(329mg、3.25mmol)およびクロロギ酸イソブチル(398mg、3.25mmol)を添加した。この混合物を-10℃で2時間撹拌し、次いでこの混合物を濾過し、そしてTHF(30mL)で洗浄した。次いで、その濾液にNaBH4(246mg、6.50mmol)およびH2O(5mL)を0℃で添加し、そしてこの混合物を0℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物をDCM(200mL)で抽出した。その有機層を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をDCM中で磨砕して、表題化合物(420mg、43%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 602.2 (M+H)+。
工程2 - N-[1-[4-(ブロモメチル)フェニル]-3-カルバモイル-ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.25g、416umol)のDCM(5mL)中の混合物に、PBr3(169mg、623umol)を添加した。次いで、この反応混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(20mL)でクエンチし、飽和NaHCO3(30mL)で洗浄し、そしてDCM(3×30mL)で抽出した。その有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(0.10g、34%の収率)を青白い固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 565.9 (M+H)+。
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]シクロヘキサンカルボン酸(中間体CW)
工程1 - 4-メチルスルホニルオキシシクロヘキサンカルボン酸メチル
4-ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸メチル(5.00g、31.6mmol)およびTEA(6.40g、63.2mmol、8.80mL)のDCM(50mL)中の溶液に、MsCl(4.34g、37.9mmol、2.94mL)を0℃で滴下により添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして3時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(20mL)で希釈し、次いでDCM(2×40mL)で抽出した。合わせた有機相をNa2SO4により乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(7.00g、93%の収率)を白色固体として得た。
工程2 - 4-(3-カルバモイル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)シクロヘキサンカルボン酸メチル
4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(4.62g、29.6mmol、中間体CJ)および4-メチルスルホニルオキシシクロヘキサンカルボン酸メチル(7.00g、29.6mmol)のDMF(100mL)中の溶液に、Cs2CO3(19.3g、59.2mmol)を添加した。この反応混合物を130℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(2.20g、25%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 297.2 (M+H)+。
工程3 - 4-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)シクロヘキサンカルボン酸メチル
4-(3-カルバモイル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)シクロヘキサンカルボン酸メチル(0.60g、2.03mmol)のMeOH(10mL)中の溶液に、Pd/C(400mg、10wt%)を添加した。この反応混合物を水素雰囲気(15psiの圧力)下で室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(490mg、90%の収率)を紫色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 267.1 (M+H)+。
工程4 - 4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]シクロヘキサンカルボン酸メチル
4-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)シクロヘキサンカルボン酸メチル(150mg、563umol)および2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(218mg、563umol、中間体CM)のDMF(5mL)中の溶液に、DIPEA(363mg、2.82mmol、490uL)を添加した。この混合物を室温で12分間撹拌し、次いでHATU(257mg、675umol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(10mL)で希釈し、次いでEtOAc(2×20mL)で抽出した。その有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(400mg、83%の純度、92%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 636.2(M+H)+。
工程5 - 4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]シクロヘキサンカルボン酸
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]シクロヘキサンカルボン酸メチル(400mg、629umol)の、THF(10mL)およびH2O(2mL)中の溶液に、LiOH(22.6mg、944umol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮してTHFを除去し、次いでH2O(20mL)で希釈した。この混合物を1NのHClでpH=5に調整し、次いでEA(2×40mL)で抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(330mg、84%)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 644.2 (M+Na)+。
N-[3-カルバモイル-1-(4-ピペリジル)ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド(中間体CX)
工程1 - 4-メチルスルホニルオキシピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(5.00g、24.8mmol)およびTEA(5.03g、49.6mmol)のDCM(50mL)中の混合物に、MsCl(4.27g、37.2mmol)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(10mL)で希釈し、そしてクエン酸溶液でpH=5~6まで酸性にした。次いで、この混合物をDCM(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)で希釈し、そしてNaHCO3溶液でpH=7~8になるまで塩基性にした。次いで、この混合物をDCM(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(7.00g、90%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.84 m 4.78 (m, 1H), 3.68 - 3.59 (m, 2H), 3.26 - 3.20 (m, 2H), 2.97 (s, 3H), 1.94 - 1.84 (m, 2H), 1.80 - 1.69 (m, 2H), 1.39 (s, 9H)。
工程2 - 4-(3-カルバモイル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(3.91g、25.0mmol、中間体CJ)および4-メチルスルホニルオキシピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(7.00g、25.0mmol)のDMF(70mL)中の混合物に、Cs2CO3(16.3g、50.1mmol)を添加した。この反応混合物を130℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(1.80g、21%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ=8.95 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 4.49 - 4.43 (m, 1H), 4.06 (d, J=11.6 Hz, 2H), 3.01 -2.70 (m, 2H), 2.04 (d, J=9.6 Hz, 2H), 1.87 - 1.70 (m, 2H), 1.42 (s, 9H)。
工程3 - 4-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-(3-カルバモイル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.80g、5.30mmol)のMeOH(30mL)中の混合物に、Pd/C(1.00g、10wt%)を水素雰囲気(15psiの圧力)下で添加した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(610mg、100%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.17 (s, 1H), 7.08 (s, 1H), 6.98 ( s, 1H), 4.70 - 4.53 (m, 2H), 4.25 - 4.17 (m, 1H), 4.03 (d, J=11.2 Hz, 2H), 2.99 - 2.80 (m, 2H), 1.94 (d, J=10.0 Hz, 2H), 1.80 - 1.70 (m, 2H), 1.42 (s, 9H)。
工程4 - 4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(159mg、516umol)およびDIPEA(200mg、1.55mmol)のDMF(5mL)中の混合物に、2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(200mg、516umol、中間体CM)およびHATU(235mg、619umol)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(10mL)で希釈し、そしてEA(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(400mg、80%の純度、91%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 679.3 (M+H) +。
工程5 - N-[3-カルバモイル-1-(4-ピペリジル)ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(400mg、589umol)のDCM(4mL)中の混合物に、ジオキサン中のHCl(4M、2mL)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(280mg、HCl塩)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 479.2 (M+H)+。
2-(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸tert-ブチル(中間体CY)
工程1 - 2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル4-メチルベンゼンスルホネート
2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エタノール(50.0g、333mmol、44.6mL)のDCM(1L)中の溶液に、Ag2O(84.9g、366mmol)およびKI(5.53g、33.3mmol)およびTsCl(63.5g、333mmol)を添加した。この反応混合物を室温で18時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(76.0g、74%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.81 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.35 (d, J=8.0 Hz, 2H), 4.20 - 4.15 (m, 2H), 3.74 - 3.69 (m, 4H), 3.64 - 3.56 (m, 6H), 2.45 (s, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 305.0 (M+H)+。
工程2 - 2-(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル)イソインドリン-1,3-ジオン
2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチル4-メチルベンゼンスルホネート(20.0g、65.7mmol)のDMF(200mL)中の溶液に、(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)カリウム(12.8g、69.0mmol)を添加した。得られた反応混合物を80℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(14.6g、80%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.89 - 7.83 (m, 2H), 7.75 - 7.69 (m, 2H), 3.95 - 3.90 (m, 2H), 3.79 - 3.74 (m, 2H), 3.69 - 3.64 (m, 4H), 3.63 - 3.59 (m, 2H), 3.56 - 3.52 (m, 2H)。
工程3 - 2-(2-(2-(2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)エトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸tert-ブチル
2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(10.0g、35.8mmol)およびRh(OAc)2(396mg、1.79mmol)のDCM(50mL)中の溶液に、2-ジアゾ酢酸tert-ブチル(7.63g、53.7mmol)のDCM(200mL)中の溶液を滴下により添加した。この反応混合物を室温で18時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(11.0g、78%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.88 - 7.82 (m, 2H), 7.75 - 7.69 (m, 2H), 3.99 (s, 2H), 3.94 - 3.88 (m, 2H), 3.77 - 3.72 (m, 2H), 3.68 - 3.58 (m, 8H), 1.47 (s, 9H)。
工程4 - 2-(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸tert-ブチル
2-[2-[2-[2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(11.0g、28.0mmol)のエタノール(200mL)中の溶液に、NH2NH2
.H2O(7.00g、140mmol)を添加した。この反応混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過した。その濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をDCM(200mL)で希釈し、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(6.40g、87%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.02 (s, 2H), 3.72 - 3.63 (m, 10H), 3.53 - 3.50 (m, 2H), 1.47 (s, 9H);LC-MS (ESI+) m/z 264.0 (M+H)+。
2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]酢酸エチル(中間体CZ)
工程1 - 2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
N-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(10.0g、48.7mmol、CAS番号139115-91-6)およびRh(OAc)2(215mg、974umol)のDCM(150mL)中の混合物に、2-ジアゾ酢酸エチル(16.6g、146mmol)のDCM(100mL)中の溶液を滴下により添加した。この反応混合物を室温で20時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(50mL)で希釈し、そしてDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(12.0g、84%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.23 - 4.16 (m, 4H), 4.11 (s, 1H), 4.05 - 3.97 (m, 2H), 3.67 - 3.58 (m, 3H), 3.51 - 3.41 (m, 2H), 1.47 - 1.37 (m, 9H), 1.28 - 1.26 (m, 3H)。
工程2 - 2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(3.00g、10.3mmol)のDCM(20mL)中の混合物に、ジオキサン中のHCl(4M、10mL)を添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(2.00g、100%の収率)を赤褐色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.27 - 4.14 (m, 3H), 4.12 (s, 1H), 4.07 - 3.93 (m, 2H), 3.75 - 3.69 (m, 3H), 3.67 (s, 2H), 3.45 - 3.36 (m, 1H), 1.29 (t, J=7.6 Hz, 3H)。
2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(中間体DA)
工程1 - 2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン
2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル4-メチルベンゼンスルホネート(20.0g、57.4mmol、中間体AOの工程1により合成)のDMF(200mL)中の溶液に、(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)カリウム(12.7g、68.8mmol)を添加し、そしてこの混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。次いで、その残渣をEA(200mL)で希釈し、そして30分間撹拌し、濾過し、そしてその有機層を減圧中で濃縮した。この混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:2)により精製して、表題化合物(9.00g、48%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.90 - 7.84 (m, 2H), 7.78 - 7.70 (m, 2H), 3.97 - 3.89 (m, 2H), 3.81 - 3.74 (m, 2H), 3.73 - 3.69 (m, 2H), 3.69 - 3.65 (m, 2H), 3.65 - 3.61 (m, 6H), 3.61 - 3.57 (m, 2H)。
工程2 - 2-[2-[2-[2-[2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル
2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(1.00g、3.09mmol)およびRh(OAc)2(27.3mg、123umol)のDCM(10.0mL)中の溶液に、2-ジアゾ酢酸tert-ブチル(1.32g、9.28mmol)のDCM(20mL)中の溶液を室温で1時間で滴下により添加した。この反応混合物を室温で20時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(3×30mL)で抽出し、その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。この混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)により精製して、表題化合物(1.00g、73%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.81 - 7.76 (m, 2H), 7.68 - 7.63 (m, 2H), 3.95 (s, 2H), 3.87 - 3.82 (m, 2H), 3.70 - 3.66 (m, 2H), 3.66 - 3.61 (m, 2H), 3.61 - 3.57 (m, 4H), 3.56 - 3.52 (m, 6H), 1.42 (s, 9H)。
工程3 - 2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル
2-[2-[2-[2-[2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(1.00g、2.29mmol)のEtOH(15.0mL)中の溶液に、NH2NH2
・H2O(233mg、4.57mmol、226uL、98%の純度)を添加し、そしてこの混合物を80℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をDCM(30mL)で希釈し、濾過し、そしてその有機層を減圧中で濃縮して、表題化合物(700mg、99%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.04 (s, 2H), 3.75 - 3.64 (m, 12H), 3.57 - 3.51 (m, 2H), 2.94 - 2.84 (m, 2H), 2.08 - 1.95 (m, 2H), 1.52 - 1.45 (m, 9H)。
N-[1-(アゼチジン-3-イル)-3-カルバモイル-ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド(中間体DB)
工程1 - 3-メチルスルホニルオキシアゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル
3-ヒドロキシアゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(10.0g、57.7mmol)およびTEA(17.5g、24.1mL、173mmol)のDCM(80.0mL)中の溶液に、MsCl(9.92g、86.6mmol)を0℃で添加した。次いで、この混合物を室温まで昇温させ、そして30分間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(3×50mL)で洗浄した。その有機層をブライン(3×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(14.2g、97%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.25 - 5.17 (m, 1H), 4.33 - 4.25 (m, 2H), 4.15 - 4.09 (m, 2H), 3.08 (s, 3H), 1.46 (s, 9H)。
工程2 - 3-(3-カルバモイル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル
3-メチルスルホニルオキシアゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(8.85g、35.2mmol)および4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(5.00g、32.0mmol、中間体CJ)のDMF(110mL)中の溶液に、Cs2CO3(20.8g、64.0mmol)を添加し、そしてこの混合物を130℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。この混合物を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(3.50g、35%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 9.04 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 5.36 - 5.22 (m, 1H), 4.38 - 4.27 (m, 2H), 4.22 - 4.08 (m, 2H), 1.41 (s, 9H)。
工程3 - 3-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル
3-(3-カルバモイル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(500mg、1.61mmol)のMeOH(5.00mL)中の溶液に、Pd/C(50.0mg、10wt%)を窒素下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気して水素ガスでパージすることを数回行った。この混合物を水素雰囲気(15psiの圧力)下で室温で14時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(335mg、74%の収率)を紫色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 304.0 (M+Na)+。
工程4 - 3-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイルピラゾール-1-イル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル
3-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(145mg、516umol)、2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(200mg、516umol、中間体CM)のDMF(3.00mL)中の溶液に、HATU(235mg、619umol)およびDIPEA(333mg、2.58mmol、449uL)を添加し、そしてこの混合物を室温で30分間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(20mL)で希釈し、そして20分間撹拌した。この混合物を濾過し、そしてその固体を減圧中で乾燥させて、表題化合物(250mg、74%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.01 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 8.66 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.77 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 5.42 - 5.32 (m, 1H), 4.96 - 4.87 (m, 2H), 4.36 - 4.28 (m, 2H), 4.27 - 4.17 (m, 2H), 1.53 (s, 9H), 1.43 (s, 9H)。
工程5 - N-[1-(アゼチジン-3-イル)-3-カルバモイル-ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
3-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(220mg、338umol)のDCM(5.00mL)中の溶液に、TFA(7.70g、67.5mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で30分間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(190mg、99%の収率、TFA塩)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 451.2 (M+H)+。
2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エタノール(中間体DC)
N-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(2.00g、6.82mmol、中間体AOの工程1~3により合成)のDCM(30mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、10.2mL)を添加し、そしてこの混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.30g、82%の収率、HCl塩)を褐色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.03 (s, 2H), 3.57 - 3.50 (m, 13H), 3.43 - 3.41 (m, 2H), 2.97 - 2.90 (m, 2H)。
3-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸(中間体DD)
工程1 - (2Z)-2-[(3-ブロモフェニル)ヒドラゾノ]-2-クロロ-酢酸エチル
3-ブロモアニリン(30.0g、174mmol)の、HCl(12M、43.6mL)とH2O(30.0mL)との混合溶媒中の混合物に、NaNO2(13.2g、191mmol)のH2O(10mL)中の溶液を-5℃で滴下により添加した。次いで、この混合物を0℃で0.5時間撹拌した。2-クロロ-3-オキソ-ブタン酸エチル(30.1g、183mmol)およびNaOAc(42.9g、523mmol)をこの溶液に添加し、そしてこの混合物を30分間撹拌した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そしてさらに2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(46.6g、87%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.68 (s, 1H), 7.53 (t, J=2.0 Hz, 1H), 7.38 - 7.33 (m, 1H), 7.29 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.19 - 7.14 (m, 1H), 4.30 (q, J=7.2 Hz, 2H), 1.30 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程2 - 1-(3-ブロモフェニル)-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボン酸エチル
(2Z)-2-[(3-ブロモフェニル)ヒドラゾノ]-2-クロロ-酢酸エチル(2.50g、8.18mmol)、(E)-N,N-ジメチル-2-ニトロ-エタンアミン(950mg、8.18mmol)およびTEA(827mg、8.18mmol)を、マイクロ波管内にCHCl3(20mL)中で入れた。この密封管をマイクロ波下で140℃で30分間加熱した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をシリカカラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1)により精製して、表題化合物(0.42g、15%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.63 (s, 1H), 7.98 (t, J=2.0 Hz, 1H), 7.71 - 7.66 (m, 1H), 7.64 - 7.61 (m, 1H), 7.46 - 7.40 (m, 1H), 4.54 (q, J=7.2 Hz, 2H), 1.46 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程3 - 1-(3-ブロモフェニル)-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド
1-(3-ブロモフェニル)-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボン酸エチル(3.00g、8.82mmol)のTHF(20.0mL)中の溶液に、NH3・H2O(13.4g、115mmol、14.7mL、30wt%)を添加し、そしてこの混合物を110℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(2.70g、90%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 312.9 (M+H)+。
工程4 - 4-アミノ-1-(3-ブロモフェニル)ピラゾール-3-カルボキサミド
1-(3-ブロモフェニル)-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド(2.70g、8.68mmol)の、MeOH(50.0mL)およびH2O(25.0mL)中の溶液に、Fe(4.85g、86.7mmol)およびNH4Cl(4.64g、86.7mmol)を添加した。この混合物を80℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、MeOHを除去した。その残渣をEA(2×200ml)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水(200ml)で洗浄し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.90g、77%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 281.0および283.0 (M+H)+。
工程5 - 3-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル
4-アミノ-1-(3-ブロモフェニル)ピラゾール-3-カルボキサミド(1.90g、6.76mmol)の、DMF(20mL)およびMeOH(20mL)中の溶液に、TEA(683mg、6.76mmol)およびPd(dppf)Cl2(494mg、675umol)を添加した。この混合物をCO雰囲気(50psiの圧力)下で80℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(1.10g、62%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.38 (t, J=2.0 Hz, 1H), 8.12 - 8.06 (m, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.88 - 7.84 (m, 1H), 7.67 - 7.58 (m, 2H), 7.28 (s, 1H), 4.91 (s, 2H), 3.90 (s, 3H)。
工程6 - 3-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル
3-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル(300mg、1.15mmol)、2-[2-[tertブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(446mg、1.15mmol、中間体CM)のDMF(5.00mL)中の溶液に、HATU(525mg、1.38mmol)およびDIPEA(446mg、3.46mmol)を添加し、そしてこの混合物を25℃で30分間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(40mL)で希釈し、そして30分間撹拌した。次いで、この混合物を濾過し、そしてその固体を減圧中で乾燥させて、表題化合物(660mg、90%の収率)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 9.11 (s, 1H), 9.04 (s, 1H), 8.67 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.31 - 8.25 (m, 2H), 8.18 (s, 1H), 7.97 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.81 - 7.75 (m, 2H), 7.75 - 7.69 (m, 1H), 4.95 - 4.87 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 1.54 (s, 9H)。
工程7 - 3-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸
THF(10.0mL)、H2O(1.00mL)およびMeOH(1.00mL)の溶液中の3-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(660mg、1.05mmol)に、LiOH(125mg、5.24mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で7時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(50mL)で希釈し、次いで1NのHCl溶液でpH=5になるまで酸性にした。次いで、この混合物をEA(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(620mg、96%の収率)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 13.33 (s, 1H), 11.10 (s, 1H), 9.11 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 8.66 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.27 - 8.21 (m, 2H), 8.17 (s, 1H), 7.95 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.80 - 7.74 (m, 2H), 7.71 - 7.65 (m, 1H), 4.95 - 4.85 (m, 2H), 1.53 (s, 9H)。
4-(4-(2-(2-((tert-ブトキシカルボニル)(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド)-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸(中間体DE)
工程1 - 4-ニトロ-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール
3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール(5.0g、36.7mmol)の濃硫酸(75mL)中の溶液に、0℃で、65%のHNO3(8.91g、91.86mmol、6.36mL)を注意深く滴下により添加した。10分間撹拌した後に、この反応混合物を115℃まで加熱し、そして撹拌を115℃で4時間続けた。完了したら、この反応混合物を室温まで冷却した。次いで、この反応混合物を200mLの氷上に注ぎ、そして酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=10:1)により精製して、表題化合物(5.9g、89%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 14.72 (s, 1H), 9.15 (s, 1H)。
工程2 - 4-(4-ニトロ-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル
4-ニトロ-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール(5.70g、31.5mmol)、(4-メトキシカルボニルフェニル)ボロン酸(7.00g、38.9mmol)、ピリジン(9.96g、125.9mmol)およびCu(OAc)2(8.58g、47.2mmol)のDCM(150mL)中の混合物を室温で5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=10:1)により精製して、表題化合物(4.5g、45%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.74 (d, J=0.6 Hz, 1H), 8.22 - 8.12 (m, 2H), 7.82 - 7.74 (m, 2H), 3.90 (s, 3H)。
工程3 - 4-(4-アミノ-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル
4-[4-ニトロ-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(500mg、1.59mmol)の、DCM(20mL)とMeOH(20mL)との混合溶媒中の溶液に、Pd/C(100mg、10wt%)を窒素下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気して水素ガスでパージすることを数回行った。この混合物を水素雰囲気(15psiの圧力)下で室温で14時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(450mg、97%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 286.0 (M+H) +。
工程4 - 4-(4-(2-(2-((tert-ブトキシカルボニル)(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド)-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル
4-[4-アミノ-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(150mg、526umol)および2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(204mg、526umol、中間体CM)のDMF(5mL)中の溶液に、HATU(240mg、631umol)およびDIPEA(136mg、1.05mmol、183uL)を添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水50mLでクエンチした。白色沈殿物が形成され、これを濾過した。そのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(300mg、88%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 9.07 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.55 (d, J=4.8 Hz, 1H), 8.45 (s, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.19 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.87 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.73 (d, J=4.0 Hz, 1H), 4.98 - 4.81 (m, 2H), 3.97 (s, 3H)。
工程5 - 4-(4-(2-(2-((tert-ブトキシカルボニル)(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド)-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(300mg、458umol)のTHF(6mL)およびH2O(2mL)中の溶液に、LiOH.H2O(38.5mg、917umol)を添加した。この混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮してTHFを除去した。その残渣を1NのHClでpH=4になるまで酸性にし、次いで濾過した。そのフィルターケーキを集めて、表題化合物(460mg、99%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 641.0 (M+H)+。
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸(中間体DF)
工程1 - N-(4-ブロモ-2-ピリジル)-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-(4-ブロモ-2-ピリジル)カルバミン酸tert-ブチル(5.0g、18.3mmol、中間体CMの工程1により合成)のDMF(50mL)中の溶液に、NaH(1.10g、27.5mmol)を0℃で30分間で添加した。次いで、ブロモメチルシクロプロパン(2.97g、22.0mmol)をこの混合物に添加した。この反応混合物を室温で17時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(40mL)でクエンチし、そしてEA(2×50mL)で抽出した。その有機相をブライン(60mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.7g、45%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.18 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.98 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.17 (dd, J=1.6, 5.2 Hz, 1H), 3.88 (d, J=7.2 Hz, 2H), 1.55 (s, 9H), 1.22 - 1.15 (m, 1H), 0.47 - 0.40 (m, 2H), 0.28 - 0.23 (m, 2H)。
工程2 - 2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸エチル
オキサゾール-4-カルボン酸エチル(1.16g、8.25mmol)およびN-(4-ブロモ-2-ピリジル)-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(2.7g、8.25mmol)のDMF(30mL)中の溶液に、トリス-o-トリルホスファン(502mg、1.65mmol)、Pd(OAc)2(185mg、825umol)およびCs2CO3(5.38g、16.5mmol)を添加した。この反応混合物を窒素下で80℃で17時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(50mL)で希釈し、そしてEA(3×50mL)で抽出した。その有機層を水(100ml)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.8g、56%の収率)を白色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.50 (dd, J=1.6, 5.2 Hz, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.71 (dd, J=1.6, 5.2 Hz, 1H), 4.46 (q, J=7.2 Hz, 2H), 3.93 (d, J=7.2 Hz, 2H), 1.57 (s, 9H), 1.44 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.24 - 1.16 (m, 1H), 0.46 - 0.40 (m, 2H), 0.28 - 0.24 (m, 2H)。
工程3 - 2-[2-tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸
2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸エチル(0.5g、1.29mmol)の、THF(5mL)とH2O(1mL)との混合溶媒中の溶液に、LiOH(92.7mg、3.87mmol)を添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を1NのHCl溶液で、pH=3~5になるまで酸性にし、次いでEA(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(460mg、99%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 304.0 (M-56)+。
工程4 - 4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル
2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(360mg、1.00mmol)および4-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル(443mg、1.70mmol、中間体CL)のDMF(5mL)中の溶液に、DIPEA(647mg、5.01mmol)およびHATU(457mg、1.20mmol)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(40mL)で希釈し、そしてEA(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(190mg、32%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 602.3 (M+H)+。
工程5 - 4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(190mg、316umol)の、THF(3mL)、MeOH(2mL)およびH2O(1mL)の混合溶媒中の溶液に、LiOH(37.8mg、1.58mmol)を添加した。この反応混合物を室温で17時間撹拌した。完了したら、この混合物を1NのHCl溶液で、pH=5=7になるまで酸性にし、減圧中で濃縮して、表題化合物(180mg、97%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 588.3 (M+H)+。
4-[(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)メチル]ベンゼンスルホニルクロリド(中間体DG)
2-ベンジルイソインドリン-1,3-ジオン(5.00g、21.0mmol)および塩化スルホン酸(sulfurochloridic acid)(17.1g、147mmol、9.82mL)の混合物を、塩化水素ガスの発生が止むまで60℃で1.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を水と氷との混合物(100mL)に注ぐと、微細な白色沈殿物が形成された。この沈殿物を濾過し、そして冷水で洗浄した。その沈殿物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:石油エーテル=1:1)により精製して、表題化合物(5.20g、73%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.91 - 7.85 (m, 4H), 7.57 -7.55 (m, 2H), 7.30 - 7.25 (m, 2H), 4.77 (s, 2H)。
4-(アミノメチル)-N-(3-シアノ-4-メチル-1H-インドール-7-イル)ベンゼンスルホンアミド(中間体DH)
工程1 - 7-ブロモ-4-メチル-1H-インドール
1-ブロモ-4-メチル-2-ニトロ-ベンゼン(40.0g、185mmol、25.3mL)のテトラヒドロフラン(400mL)中の溶液に、ブロモ(ビニル)マグネシウム(1M、611mL)を窒素ガス雰囲気下で-60℃で添加した。次いで、この反応混合物を-30℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(150mL)でクエンチし、その後、水(100mL)でクエンチした。この混合物を減圧中で濃縮してテトラヒドロフランを除去した。その残渣を酢酸エチル(2×500mL)で抽出した。その有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。次いで、その残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:1)により精製して、表題化合物(18.0g、42%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.27 (br s, 1H), 7.37 (t, J=2.8 Hz, 1H), 7.18 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.75 (dd, J=0.8, 7.6 Hz, 1H), 6.57 (dd, J=1.6, 3.2 Hz, 1H), 2.44 (s, 3H)。
工程2 - 4-メチル-1H-インドール-7-カルボン酸
無水テトラヒドロフラン(80mL)に懸濁させた水素化カリウム(4.47g、34.27mmol、30wt%)の混合物に、テトラヒドロフラン(30mL)に溶解させた7-ブロモ-4-メチル-1H-インドール(6.00g、28.56mmol)を0℃で添加した。15分後、この混合物を-70℃まで冷却し、そしてt-BuLi(1.3M、54.9mL)を、その温度を-65℃未満に維持しながら滴下により添加した。さらに15分後、二酸化炭素ガス(15psiの圧力)をこの反応物に吹き込み、そしてこの反応物を30分間かけてゆっくりと室温まで温めた。完了したら、この反応混合物を氷水(120mL)でクエンチし、そして酢酸エチル(3×60mL)で洗浄した。その水相を集め、そして1Nの塩酸溶液で、pH<7まで酸性にした。次いで、この混合物を酢酸エチル(3×60mL)で抽出した。その有機相を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、粗生成物を褐色固体として得た。その粗生成物を石油エーテル:ジクロロメタン(10:1、100mL)で磨砕して、生成物(3.50g、69%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 12.82 (br s, 1H), 11.02 (br s, 1H), 7.67 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.35 (t, J=2.8 Hz, 1H), 6.92 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.56 (dd, J=2.0, 3.2 Hz, 1H), 2.54 (s, 3H)。
工程3 - N-(4-メチル-1H-インドール-7-イル)カルバミン酸tert-ブチル
4-メチル-1H-インドール-7-カルボン酸(2.20g、12.5mmol)のt-BuOH(36mL)中の溶液に、トリエチルアミン(3.81g、37.6mmol、5.24mL)およびDPPA(4.49g、16.3mmol、3.54mL)を添加した。この混合物を80℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を氷水(150mL)中に注ぎ、そして酢酸エチル(3×80mL)抽出した。その有機相を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1~5:1)により精製して、表題化合物(2.00g、64%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 9.80 (br s, 1H), 7.14 (t, J=2.8 Hz, 1H), 6.70 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.60 (br s, 1H), 6.52 (br s, 1H), 6.45 (dd, J=2.0, 2.8 Hz, 1H), 2.44 (s, 3H), 1.48 (s, 9H)。
工程4 - N-(3-ホルミル-4-メチル-1H-インドール-7-イル)カルバミン酸tert-ブチル
オキシ塩化リン(2.61g、17.0mmol、1.58mL)を、無水N,N-ジメチル-ホルムアミド(20mL)に窒素雰囲気下で0℃で添加し、そしてこの反応混合物を30分間撹拌した。次いで、N,N-ジメチルホルムアミド(8mL)に溶解させたN-(4-メチル-1H-インドール-7-イル)カルバミン酸tert-ブチル(2.80g、11.3mmol)を滴下により添加し、そしてこの反応混合物を室温まで昇温させ、次いで1.5時間撹拌した。次に、この反応混合物に、30%の水酸化ナトリウム(100mL)を添加し、そしてこの混合物を30分間加熱還流させた。完了したら、この混合物を酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。その有機相を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1~0:1)により精製して、表題化合物(2.70g、86%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.93 (br s, 1H), 9.99 (s, 1H), 9.04 (br s, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.43 (br d, J=6.0 Hz, 1H), 6.96 (d, J=8.0 Hz, 1H), 2.76 (s, 3H), 1.55 (s, 9H)。
工程5 - N-[3-(ヒドロキシイミノメチル)-4-メチル-1H-インドール-7-イル]カルバミン酸tert-ブチル
N-(3-ホルミル-4-メチル-1H-インドール-7-イル)カルバミン酸tert-ブチル(2.70g、9.84mmol)のエタノール(80mL)中の溶液に、NH2OH・HCl(1.03g、14.7mmol)および無水酢酸カリウム(2.90g、29.5mmol)を添加した。この混合物を80℃で30分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を水(60mL)で希釈し、そして酢酸エチル(3×60mL)で抽出した。その有機相を集め、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(2.80g、98%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 290.2 (M+H)+。
工程6 - N-(3-シアノ-4-メチル-1H-インドール-7-イル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-(ヒドロキシイミノメチル)-4-メチル-1H-インドール-7-イル]カルバミン酸tert-ブチル(2.60g、8.99mmol)の無水テトラヒドロフラン(70mL)中の溶液に、ジ(イミダゾール-1-イル)メタンチオン(3.20g、17.9mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を氷水(60mL)で希釈し、そして酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。合わせた有機相を集め、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1~2:1)により精製して、表題化合物(2.40g、98%の収率)を灰色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 10.98 (br s, 1H), 7.74 (d, J=3.2 Hz, 1H), 6.89 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.81 (br s, 1H), 6.66 (br d, J=6.8 Hz, 1H), 2.75 (s, 3H), 1.57 (s, 9H)。
工程7 - 7-アミノ-4-メチル-1H-インドール-3-カルボニトリル
N-(3-シアノ-4-メチル-1H-インドール-7-イル)カルバミン酸tert-ブチル(2.30g、8.48mmol)の無水ジクロロメタン(23mL)中の溶液に、トリフルオロ酢酸(17.7g、155mmol、11.50mL)を添加した。この混合物を室温で30分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を飽和重炭酸ナトリウム溶液(50mL)で希釈し、そして酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機相を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、粗生成物を得た。この粗生成物を石油エーテル:ジクロロメタン(30:1、50mL)で磨砕し、表題化合物(1.40g、96%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.73 (br s, 1H), 8.12 (d, J=3.2 Hz, 1H), 6.67 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.37 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.09 (br s, 2H), 2.50 (br s, 3H)。
工程8 - N-(3-シアノ-4-メチル-1H-インドール-7-イル)-4-[(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)メチル]ベンゼンスルホン-アミド
4-[(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)メチル]ベンゼンスルホニルクロリド(1.51g、4.50mmol、中間体DG)のジクロロメタン(30mL)中の溶液に、ピリジン(646mg、8.18mmol、660uL)およびDMAP(49.9mg、408umol)および7-アミノ-4-メチル-1H-インドール-3-カルボニトリル(700mg、4.09mmol)を添加した。この混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を(ジクロロメタン:メタノール=10:1、50mL)で磨砕して、表題化合物(1.00g、51%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.92 (d, J=2.4 Hz, 1H), 9.97 (s, 1H), 8.15 (d, J=3.2 Hz, 1H), 7.93 - 7.84 (m, 4H), 7.67 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.46 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.76 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.59 (d, J=8.0 Hz, 1H), 4.83 (s, 2H), 2.55 (s, 3H)。
工程9 - 4-(アミノメチル)-N-(3-シアノ-4-メチル-1H-インドール-7-イル)ベンゼンスルホンアミド
N-(3-シアノ-4-メチル-1H-インドール-7-イル)-4-[(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)メチル]-ベンゼンスルホンアミド(1.00g、2.13mmol)のエタノール(30mL)中の溶液に、ヒドラジン水和物(2.13g、2.07mL)を添加した。この混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.05g、92%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 341.1 (M+H)+。
2-[2-[2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(中間体DI)
工程1 - 2-[2-[2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
N-[2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(2.00g、5.93mmol、中間体AKの工程1により合成)およびRh2(OAc)4(52.4mg、119umol)のジクロロメタン(10mL)中の混合物に、ジクロロメタン(10mL)に溶解させた2-ジアゾ酢酸エチル(1.01g、8.89mmol、931uL)の溶液を室温で滴下により添加した。次いで、この反応混合物を室温で17時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(15mL)の添加によりクエンチし、次いでジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1~1:1)により精製して、表題化合物(370mg、15%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.12 (s, 1H), 4.23 (q, J=7.2 Hz, 2H), 4.16 (s, 2H), 3.76 - 3.64 (m, 16H), 3.56 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.33 (d, J=4.8 Hz, 2H), 1.46 (s, 9H), 1.30 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程2 - 2-[2-[2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸
2-[2-[2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]-エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(370mg、877umol)のテトラヒドロフラン(4mL)、メタノール(1mL)およびH2O(1mL)中の混合溶液に、水酸化リチウム(41.8mg、1.75mmol)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を1Nの塩酸溶液で、pH<7に調整し、次いで減圧中で濃縮して、表題化合物(520mg、70%の純度、87%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.33 (s, 1H), 4.67 (s, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.61 - 3.55 (m, 16H), 3.47 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.23 (d, J=5.2 Hz, 2H), 1.37 (s, 9H)。
4-(2-アミノエチルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体DJ)
工程1 - N-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(2.07g、7.49mmol、中間体R)、N-(2-アミノエチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.00g、6.24mmol)およびDIPEA(1.61g、12.5mmol、2.17mL)のジオキサン(10mL)中の混合物を115℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(0.90g、28%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 7.58 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.15 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.08 - 6.96 (m, 2H), 6.71 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.05 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 3.41 - 3.35 (m, 2H), 3.13 (m, 2H), 2.97 - 2.82 (m, 1H), 2.65 - 2.53(m, 2H), 2.07 - 1.96 (m, 1H), 1.37 (s, 9H)。
工程2 - 4-(2-アミノエチルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(0.30g、720umol)のDCM(10mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4N、3mL)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(0.25g、98%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 7.63 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.20 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.10 (d, J=6.8 Hz, 1H), 6.84 (t, J=6.4 Hz, 1H), 5.05 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 3.62 - 3.57 (m, 2H), 3.01 - 2.89 (m, 2H), 2.90 - 2.89 (m, 1H), 2.62 - 2.55 (m, 2H), 2.05 - 2.03 (m, 1H)。
2-クロロ-N-シクロプロピル-5-エチニル-ピリジン-4-アミン(中間体DL)
工程1 - 5-ブロモ-2-クロロ-N-シクロプロピル-ピリジン-4-アミン
5-ブロモ-2,4-ジクロロ-ピリジン(5g、22.0mmol)およびシクロプロパンアミン(1.32g、23.1mmol)のDMF(50mL)中の溶液に、DIPEA(8.54g、66.1mmol)を添加した。この反応混合物を100℃で17時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(40mL)で希釈し、そしてEA(2×40mL)で抽出した。その有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.10g、39%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.14 (s, 1H), 6.90 (s, 1H), 5.22 (s, 1H), 2.56 - 2.49 (m, 1H), 0.96 - 0.90 (m, 2H), 0.69 - 0.64 (m, 2H);LC-MS (ESI+) m/z 248.9および246.9 (M+H)+。
工程2 - 2-クロロ-N-シクロプロピル-5-(2-トリメチルシリルエチニル)ピリジン-4-アミン
5-ブロモ-2-クロロ-N-シクロプロピル-ピリジン-4-アミン(1.0g、4.0mmol)、CuI(46.2mg、242umol)およびPd(PPh3)2Cl2(170mg、242umol)をマイクロ波管に入れた。次いで、エチニル(トリメチル)シラン(794mg、8.08mmol)、TEA(7.36g、72.7mmol)およびDMF(5mL)を上記管に添加した。この混合物を窒素ガスで5分間脱気した。次いで、この密封管をマイクロ波下で120℃まで1時間加熱した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(900mg、45%の収率)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 265.0 (M+H)+。
工程3 - 2-クロロ-N-シクロプロピル-5-エチニル-ピリジン-4-アミン
2-クロロ-N-シクロプロピル-5-(2-トリメチルシリルエチニル)ピリジン-4-アミン(1.0g、3.8mmol)の、MeOH(10mL)とDCM(10mL)との混合溶媒中の溶液に、K2CO3(2.09g、15.1mmol)を添加した。この反応混合物を室温で15時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(268mg、35%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (300MHz, CDCl3) δ 8.13 (s, 1H), 6.88 (s, 1H), 5.42 (s, 1H), 3.50 (s, 1H), 2.57 - 2.46 (m, 1H), 0.96 - 0.84 (m, 2H), 0.70 - 0.58 (m, 2H);LC-MS (ESI+) m/z 193.0 (M+H)+。
2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(中間体DM)
工程1 - エチル2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]
N-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(3.00g、12.0mmol、CAS番号139115-92-7)およびRh(OAc)2(106mg、481umol)のDCM(70mL)中の混合物に、2-ジアゾ酢酸エチル(4.12g、36.1mmol)のDCM(40mL)中の溶液を滴下により添加した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(100mL)で希釈し、そしてDCM(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(600mg、14%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.15 - 5.13 (m, 1H), 4.23 (q, J=7.2 Hz, 2H), 4.16 (s, 2H), 3.77 - 3.69 (m, 4H), 3.68 - 3.61 (m, 4H), 3.55 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.32 (d, J=4.8 Hz, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.29 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程2 - 2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸
2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(300mg、894umol)の、MeOH(5mL)とH2O(5mL)との混合溶媒中の溶液に、LiOH・H2O(75.0mg、1.79mmol)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を1NのHCl溶液で、pH=7になるまで酸性にした。この混合物を凍結乾燥させて、表題化合物(300mg、100%の収率)を白色固体として得た。
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-(プロパ-2-イニルアミノ)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体DN)
プロパ-2-イン-1-アミン(332mg、6.03mmol、386uL)およびDIPEA(3.90g、30.1mmol、5.25mL)のジオキサン(20.0mL)中の溶液に、2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(2.00g、7.24mmol、中間体R)を添加し、そしてこの混合物を115℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(550mg、29%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.00 (s, 1H), 7.65 - 7.57 (m, 1H), 7.23 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.06 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.50 - 6.48 (m, 1H), 4.99 - 4.91 (m, 1H), 4.14 - 4.10 (m, 2H), 2.91 - 2.77 (m, 2H), 2.31 - 2.28 (m, 1H), 2.20 - 2.11 (m, 1H), 2.07 (s, 1H)。
4-(ブタ-3-イニルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体DO)
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(2.04g、7.39mmol、中間体R)およびブタ-3-イン-1-アミン(650mg、6.16mmol、塩酸塩)のジオキサン(20mL)中の混合物に、DIPEA(7.96g、61.5mmol)を添加した。この反応混合物を115℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(800mg、39%の収率)を緑色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 326.0 (M+H)+。
4-(3-アジドプロピルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体DP)
3-アジドプロパン-1-アミン(198mg、1.45mmol、HCl、CAS番号88192-19-2)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(0.40g、1.45mmol、中間体R)のDMF(10mL)中の溶液に、DIPEA(936mg、7.24mmol、1.26mL)を添加した。この反応混合物を115℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(NH3・H2O)により精製して、表題化合物(200mg、38.4%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 357.0 (M +H)+。
4-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(中間体DQ)
工程1 - N,N-ビス(2-クロロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
2-クロロ-N-(2-クロロエチル)エタンアミン(20.0g、112mmol、HCl塩)の、DCM(150mL)とNaOH(13.5g、3M、110mL)との混合溶液中の混合物に、(Boc)2O(24.5g、112mmol)のDCM(80mL)中の溶液を滴下により添加した。この反応混合物を室温で18時間撹拌した。完了したら、この混合物を分離し、そしてその有機層をブライン(300mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(24.5g、90%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.71 - 3.58 (m, 8H), 1.49 (s, 9H)。
工程2 - 4-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
N,N-ビス(2-クロロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(10.0g、41.3mmol)および4-アミノシクロヘキサノール(5.04g、43.8mmol)のジオキサン(200mL)中の溶液に、K2CO3(17.1g、124mmol)およびKI(20.6g、124mmol)を添加した。この反応混合物を115℃で17時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(3.50g、30%の収率)を赤色固体として得た。1H NMR (400MHz, MeOH-d4) δ 3.54 - 3.47 (m, 1H), 3.47 - 3.39 (m, 4H), 2.60 - 2.51 (m, 4H), 2.37 - 2.27 (m, 1H), 2.03 - 1.97 (m, 2H), 1.96 - 1.90 (m, 2H), 1.47 (s, 9H), 1.38 - 1.27 (m, 4H)。
(2S)-2-ヒドロキシ-3-[(8R)-1-(4-ピペラジン-1-イルシクロヘキソキシ)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-8-イル]プロペンアミド(中間体DR)
工程1 - 2-アミノ-4-(2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-5,6-ジヒドロ-4H-シクロペンタ[b]チオフェン-3-カルボン酸エチル
2-(2-オキソシクロペンチル)酢酸エチル(30.0g、169mmol)のEtOH(300mL)中の溶液に、2-シアノ酢酸エチル(17.2g、152mmol)、Et2NH(15.2g、208mmol)、および硫黄(6.62g、206mmol)を室温で添加し、そしてこの混合物を90時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をEA(300mL)で希釈し、そしてブライン(3×40mL)で洗浄した。その有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、PE:EA=10:1)により精製して、表題化合物(25.0g、47%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.95 (s, 2H), 4.27 (q, J=7.2 Hz, 2H), 4.15 (q, J=7.2 Hz, 2H), 3.64 - 3.55 (m, 1H), 2.87 - 2.11 (m, 6H), 1.35 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.25 (t, J=7.2 Hz, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 298.0 (M+H)+。
工程2 - 2-(1-ヒドロキシ-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[3,4]チエノ[1,3-c]ピリミジン-8-イル)酢酸エチル
2-アミノ-4-(2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-5,6-ジヒドロ-4H-シクロペンタ[b]チオフェン-3-カルボン酸エチル(28.0g、94.1mmol)およびホルムアミド(158g、3.51mol)の混合物を180℃で8時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を室温まで冷却し、次いで水/氷(200mL)でクエンチした。この混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、そして合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(15.0g、57%の収率)を黄褐色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 12.49 (s, 1H), 8.03 (s, 1H), 4.05 (q, J=7.2 Hz, 2H), 3.66 - 3.52 (m, 1H), 3.28 (dd, J=3.6, 16 Hz, 1H), 3.08 - 2.81 (m, 2H), 2.74 - 2.59 (m, 1H), 2.40 - 2.30 (m, 1H), 2.18 - 1.99 (m, 1H), 1.15 (t, J=7.2 Hz, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 279.0 (M+H)+。
工程3 - 2-(1-クロロ-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[3,4]チエノ[1,3-d]ピリミジン-8-イル)酢酸エチル
2-(1-ヒドロキシ-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[3,4]チエノ[1,3-c]ピリミジン-8-イル)酢酸エチル(14.0g、50.3mmol)のPOCl3(165g、1.08mol)中の混合物を85℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、PE:EA=5:1)により精製して、表題化合物(12.0g、80%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.71 - 8.63 (m, 1H), 4.07 (q, J=7.2 Hz, 2H), 3.93 - 3.83 (m, 1H), 3.16 - 3.04 (m, 1H), 3.00 - 2.90 (m, 1H), 2.85 (dd, J=2.8, 12.8 Hz, 1H), 2.73 - 2.67 (m, 1H), 2.42 (dd, J=10.4, 15.2 Hz, 1H), 2.34 - 2.28 (m, 1H), 1.15 (t, J=7.2 Hz, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 297.0 (M+H)+。
工程4 - 2-(1-クロロ-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[3,4]チエノ[1,3-d]ピリミジン-8-イル)エタノール
2-(1-クロロ-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[3,4]チエノ[1,3-d]ピリミジン-8-イル)酢酸エチル(18.0g、60.6mmol)のTHF(200mL)中の溶液に、DIBAL-H(1M、196mL)を-50℃で滴下により添加した。次いで、この混合物を-30℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(10mL)およびNaOH溶液(15%、20mL)に0℃で添加した。次いで、この混合物を濾過し、そしてNa2SO4で乾燥させ、次いで再度濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、PE:EA=5:1)により精製して、表題化合物(12.0g、68%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.76 (s, 1H), 3.85 - 3.71 (m, 2H), 3.62 (t, J=8.8 Hz,1H), 3.21 - 3.07 (m, 1H), 3.06 - 2.93 (m, 1H), 2.70 - 2.60 (m, 1H), 2.44 - 2.33 (m, 1H), 2.20 - 2.08 (m, 1H), 1.78 - 1.68 (m, 1H);LC-MS (ESI+) m/z 254.9 (M+H)+。
工程5 - 2-[(8R)-1-クロロ-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[3,4]チエノ[1,3-d]ピリミジン-8-イル]エタノール
ラセミ体の2-(1-クロロ-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[3,4]チエノ[1,3-d]ピリミジン-8-イル)エタノール(23.0g、90.2mmol)をSFC(カラム:AD(250mm×30mm,10um);移動相:[0.1%NH3H2O MEOH])により分離して、2つの異性体を得た。第一の画分が所望の生成物、すなわち2-[(8R)-1-クロロ-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[3,4]チエノ[1,3-d]ピリミジン-8-イル]エタノール(10.9g、47%の収率、tR=2.562)であり、これを黄色固体として単離した。第二の画分は2-[(8S)-1-クロロ-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[3,4]チエノ[1,3-d]ピリミジン-8-イル]エタノール(11.5g、49%の収率、tR=3.522)である。これもまた黄色固体として単離した。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.72 (s, 1H), 3.87 - 3.72 (m, 2H), 3.70 - 3.59 (m, 1H), 3.21 - 3.09 (m, 1H), 3.06 - 2.95 (m, 1H), 2.71 - 2.61 (m, 1H), 2.41 - 2.35 (m, 1H), 2.19 - 2.09 (m, 1H), 1.78 - 1.69 (m, 1H) ;LC-MS (ESI+) m/z 255.0 (M+H)+。
工程6 - tert-ブチル-[2-[(8R)-1-クロロ-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[3,4]チエノ[1,3-d]ピリミジン-8-イル]エトキシ]-ジメチル-シラン
2-[(8R)-1-クロロ-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[3,4]チエノ[1,3-d]ピリミジン-8-イル]エタノール(5.9g、23.1mmol)のDMF(60mL)中の溶液に、イミダゾール(2.21g、32.4mmol)およびTBSCl(4.19g、27.7mmol)を添加した。この反応混合物を窒素雰囲気下で室温で13時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(30mL)で希釈し、そしてEA(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)により精製して、表題化合物(7.80g、87%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.74 (s, 1H), 3.82 - 3.70 (m, 2H), 3.68 - 3.58 (m, 1H), 3.20 - 3.09 (m, 1H), 3.05 - 2.95 (m, 1H), 2.68 - 2.58 (m, 1H), 2.48 - 2.37 (m, 1H), 2.17 - 2.05 (m, 1H), 1.70 - 1.63 (m, 1H), 0.89 (s, 9H), 0.06 (d, J=0.8 Hz, 6H);LC-MS (ESI+) m/z 369.0 (M+H)+。
工程7 - 4-[4-[[(8R)-8-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(4.32g、15.1mmol、中間体DQ)のTHF(80mL)中の溶液に、NaH(1.73g、43.3mmol、鉱油中60%の分散物)を0℃で添加した。この反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いでtert-ブチル-[2-[(8R)-1-クロロ-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[3,4]チエノ[1,3-d]ピリミジン-8-イル]エトキシ]-ジメチル-シラン(4.00g、10.8mmol)のTHF(40mL)中の溶液を0℃で滴下により添加した。次いで、この反応混合物を60℃まで加熱し、そして14時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(50mL)でクエンチし、そしてこの混合物をEA(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=3:1)により精製して、表題化合物(4.00g、42%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.49 (s, 1H), 5.27 - 5.14 (m, 1H), 3.77 - 3.63 (m, 2H), 3.50 -3.40 (m, 5H), 3.14 - 3.01 (m, 1H), 2.99 - 2.87 (m, 1H), 2.68 - 2.57 (m, 1H), 2.56 - 2.47 (m, 4H), 2.43 -2.37 (m, 1H), 2.36 - 2.19 (m, 4H), 1.97 (d, J=10.4 Hz, 2H), 1.64 - 1.51 (m, 5H), 1.47 (s, 9H), 0.90 (s, 9H), 0.05 (s, 6H);LC-MS (ESI+) m/z 617.2 (M+H)+。
工程8 - 4-[4-[[(8R)-8-(2-ヒドロキシエチル)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-[4-[[(8R)-8-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(12.0g、19.4mmol)のTHF(120mL)中の溶液に、TBAF(1M、29.1mL)を添加し、そしてこの混合物を室温で14時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を、水(100mL)の添加によりクエンチし、次いでEA(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(9.7g、93%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.50 (s, 1H), 5.29 - 5.16 (m, 1H), 3.79 - 3.67 (m, 2H), 3.52 - 3.40(m, 5H), 3.14 - 3.02 (m, 1H), 2.96 - 2.90 (m, 1H), 2.71 - 2.62 (m, 1H), 2.58 - 2.48 (m, 4H), 2.47 - 2.39 (m, 1H), 2.38 - 2.25 (m, 3H), 2.21 - 2.12 (m, 1H), 2.03 - 1.92 (m, 2H), 1.81 - 1.70 (m, 2H), 1.65 - 1.49 (m, 4H), 1.47 (s, 9H)。LC-MS (ESI+) m/z 503.2 (M+H)+。
工程9 - 4-[4-[[(8R)-8-(2-オキソエチル)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-[4-[[(8R)-8-(2-ヒドロキシエチル)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(9.70g、19.3mmol)のDCM(160mL)中の溶液に、DMP(16.3g、38.5mmol)を0℃で添加した。次いで、この混合物を室温まで昇温させ、そして16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和NaHCO3(200mL)によりクエンチし、次いでDCM(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(9.00g、72%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 9.84 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 5.28 - 5.17 (m, 1H), 3.48 (t, J=5.2 Hz, 1H), 3.58 - 3.48 (m, 4H), 3.16 - 2.98 (m, 3H), 2.88 - 2.76 (m, 1H), 2.74 - 2.52 (m, 6H), 2.38 - 2.27 (m, 2H), 2.18 - 2.11 (m, 1H), 2.05 - 1.98 (m, 2H), 1.60 - 1.50 (m, 4H), 1.47 (s, 9H);LC-MS (ESI+) m/z 501.2 (M+H)+。
工程10 - 4-[4-[[(8R)-8-(2-シアノ-2-トリメチルシリルオキシ-エチル)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルおよび4-[4-[[(8R)-8-(2-シアノ-2-ヒドロキシ-エチル)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-[4-[[(8R)-8-(2-オキソエチル)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(6.00g、11.98mmol)およびTEA(1.21g、11.9mmol)のDCM(80mL)中の溶液に、TMSCN(3.57g、35.9mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で4時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(60mL)で希釈し、そしてDCM(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、4-[4-[[(8R)-8-(2-シアノ-2-トリメチルシリルオキシ-エチル)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(5.5g)および4-[4-[[(8R)-8-(2-シアノ-2-ヒドロキシ-エチル)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.5g)を黄色油状物として得、これらを混合物として次の工程に持ち越した。LC-MS (ESI+) m/z 600.3 (M+H)+。
工程11 - 4-[4-[[(8R)-8-(2-シアノ-2-ヒドロキシ-エチル)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-[4-[[(8R)-8-(2-シアノ-2-トリメチルシリルオキシ-エチル)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(5.50g、9.17mmol)および4-[4-[[(8R)-8-(2-シアノ-2-ヒドロキシ-エチル)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(500mg、947umol)のTHF(80mL)中の溶液に、TBAF(1M、13.75mL)を添加し、そしてこの混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(80mL)でクエンチし、次いでEA(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(4.20g、69%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.51 (d, J=1.6 Hz, 1H), 5.32 - 5.18 (m, 1H), 4.58 - 4.50 (m, 1H), 3.69 - 3.37 (m, 5H), 3.17 - 2.92 (m, 2H), 2.80 - 2.66 (m, 1H), 2.65 - 2.46 (m, 6H), 2.43 - 2.23 (m, 3H), 2.04 - 1.85 (m, 3H), 1.76 - 1.49 (m, 4H), 1.46 (s, 9H)。LC-MS (ESI+) m/z 528.1 (M+H)+。
工程12 - 2-ヒドロキシ-3-[(8R)-1-(4-ピペラジン-1-イルシクロヘキソキシ)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-8-イル]プロパンアミド
4-[4-[[(8R)-8-(2-シアノ-2-ヒドロキシ-エチル)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(4.20g、7.96mmol)のDCM(80mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、33.6mL)を添加し、そしてこの混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム(30mL)でクエンチした。この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(4.00g、100%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 446.2 (M+H)+。
工程13 - 4-[4-[[(8R)-8-(3-アミノ-2-ヒドロキシ-3-オキソ-プロピル)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
2-ヒドロキシ-3-[(8R)-1-(4-ピペラジン-1-イルシクロヘキソキシ)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-8-イル]プロパンアミド(2.50g、5.61mmol)の、DCM(25mL)とMeOH(25mL)との混合溶媒中の溶液に、TEA(1.70g、16.8mmol)およびBoc2O(2.45g、11.2mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(1.50g、47%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.49 (d, J=5.2 Hz, 1H), 6.70 - 6.50 (m, 1H), 6.01 - 5.87 (m, 1H), 5.29 - 5.13 (m, 1H), 4.20 - 4.13 (m, 1H), 3.72 - 3.53 (m, 1H), 3.42 (t, J=4.4 Hz, 4H), 3.15 - 3.04 (m, 1H), 3.01 - 2.88 (m, 1H), 2.78 - 2.60 (m, 1H), 2.58 - 2.49 (m, 4H), 2.49 - 2.12 (m, 6H), 1.99 - 1.83 (m, 3H), 1.63 - 1.43 (m, 13H)。LC-MS (ESI+) m/z 546.2 (M+H)+。
工程14 - 4-[4-[[(8R)-8-[(2S)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-3-オキソ-プロピル]-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
ラセミ体の4-[4-[[(8R)-8-(3-アミノ-2-ヒドロキシ-3-オキソ-プロピル)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.50g、2.66mmol)をSFC(カラム:AD(250mm×30mm,10um);移動相:[0.1%NH3H2O ETOH])により分離して、2つの異性体を得た。第一の画分は4-[4-[[(8R)-8-[(2R)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-3-オキソ-プロピル]-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(700mg、46%の収率、tR=1.034)である。これは明黄色固体として単離された。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.46 (s, 1H), 6.66 (d, J=2.8 Hz, 1H), 5.99 (d, J=2.8 Hz, 1H), 5.25 - 5.11 (m, 1H), 4.21 - 4.10 (m, 1H), 3.67 - 3.56 (m, 1H), 3.47 - 3.29 (m, 4H), 3.13 - 3.01 (m, 1H), 2.98 - 2.86 (m, 1H), 2.70 - 2.57 (m, 1H), 2.54 - 2.43 (m, 4H), 2.40 - 2.04 (m, 6H), 1.97 - 1.79 (m, 3H), 1.75 - 1.26 (m, 13H);LC-MS (ESI+) m/z 546.2 (M+H)+。
第二の画分は、所望の4-[4-[[(8R)-8-[(2S)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-3-オキソ-プロピル]-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボキシレート(560mg、37%の収率、tR=1.238)であり、これもまた、明黄色固体として単離された。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.50 (s, 1H), 6.60 (d, J=2.8 Hz, 1H), 5.72 (d, J=2.8 Hz, 1H), 5.30 - 5.23 (m, 1H), 4.18 - 4.10 (m,, 1H), 3.63 - 3.51 (m, 1H), 3.48 - 3.36 (m, 4H), 3.18 - 3.05 (m, 1H), 3.00 - 2.88 (m, 1H), 2.81 - 2.66 (m, 1H), 2.55 - 2.59 (m, 4H), 2.45 - 2.23 (m, 6H), 2.05 - 1.81 (m, 3H), 1.66 - 1.44 (m, 13H) ;LC-MS (ESI+) m/z 546.3 (M+H)+。
工程15 - (2S)-2-ヒドロキシ-3-[(8R)-1-(4-ピペラジン-1-イルシクロヘキソキシ)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-8-イル]プロパンアミド
4-[4-[[(8R)-8-[(2S)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-3-オキソ-プロピル]-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(80.0mg、143umol)のDCM(2mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、1.37mL)を添加し、そしてこの混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(80mg、100%の収率、HCl塩)を白色固体として得た;LC-MS (ESI+) m/z 446.1 (M+H)+。
2-(2-アミノエトキシ)酢酸tert-ブチル(中間体DS)
工程1 - 2-[2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)エトキシ]酢酸tert-ブチル
2-(2-ヒドロキシエチル)イソインドリン-1,3-ジオン(1.00g、5.23mmol、CAS番号3891-07-4)およびRh(OAc)2(46.2mg、209umol)のDCM(20mL)中の溶液に、2-ジアゾ酢酸tert-ブチル(1.64g、11.5mmol)のDCM(20mL)を1時間かけて室温で滴下により添加した。次いで、この反応混合物を室温で20時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(0.76g、48%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.90 - 7.84 (m, 2H), 7.77 - 7.70 (m, 2H), 3.99 (s, 2H), 3.97 - 3.93 (m, 2H), 3.85 - 3.80 (m, 2H), 1.45 (s, 9H);LC-MS (ESI+) m/z 328.0 (M+Na)+。
工程2 - 2-(2-アミノエトキシ)酢酸tert-ブチル
2-[2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)エトキシ]酢酸tert-ブチル(0.76g、2.49mmol)のEtOH(20mL)中の溶液に、NH2NH2・H2O(623mg、12.5mmol)を添加した。この反応混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をDCM(20mL)で希釈し、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(340mg、78%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 176.0 (M+H)+。
2-[2-[2-[2-[2-(2-エトキシ-2-オキソ-エトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(中間体DT)
工程1 - 2-[2-[2-[2-[2-(2-tert-ブトキシ-2-オキソ-エトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(1.00g、3.57mmol、中間体BKの工程1により合成)およびRh(OAc)2(39.5mg、178umol)のDCM(20mL)中の溶液に、2-ジアゾ酢酸tert-ブチル(1.01g、7.14mmol)のDCM(30mL)中の溶液を30分間かけて室温で滴下により添加した。次いで、この反応混合物を室温でさらに17時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(3×30mL)で洗浄した。その有機相を分離し、そしてNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(0.64g、45%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.23 (q, J=7.2 Hz, 2H), 4.17 (s, 2H), 4.04 (s, 2H), 3.78 - 3.66 (m, 16H), 1.49 (s, 9H), 1.30 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程2 - 2-[2-[2-[2-[2-(2-エトキシ-2-オキソ-エトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸
2-[2-[2-[2-[2-(2-tert-ブトキシ-2-オキソ-エトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(200mg、507umol)のDCM(1.5mL)中の溶液に、TFA(1.5mL)を添加した。この反応混合物を室温で30分間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(170mg、99%の収率)を黄色油状物として得た。
(4-ヒドロキシシクロヘキシル)4-メチルベンゼンスルホネート(中間体DU)
ピリジン(12.3g、155mmol)のCHCl3(150mL)中の溶液に、シクロヘキサン-1,4-ジオール(15.0g、129mmol)を室温で添加した。次いで、この混合物を0℃まで冷却し、そして4-メチルベンゼンスルホニルクロリド(24.6g、129mmol)をこの混合物に添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして18時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を1NのHCl溶液でpH=5~6になるまで酸性にし、そしてEA(3×30mL)で抽出した。その有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(16.0g、46%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.85 - 7.76 (m, 2H), 7.36 (d, J=8.0 Hz, 2H), 4.66 - 4.49 (m, 1H), 3.80 - 3.70 (m, 1H), 2.47 (s, 3H), 1.97 - 1.91 (m, 2H), 1.72 - 1.65 (m, 2H), 1.64 - 1.50 (m, 4H)。
4-((4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)スルホニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
工程1 - 4-((4-ブロモフェニル)スルホニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(20.1g、108mmol)のTHF(250mL)中の溶液に、TEA(19.8g、196mmol)を0℃で添加した。この混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで4-ブロモベンゼンスルホニルクロリド(25.0g、97.8mmol)をこの反応混合物に添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして50分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を水(100mL)および10%のHCl(50mL)で洗浄し、次いでDCM(2×50mL)で抽出した。その有機層をNaHCO3(50mL)で、pH=8になるまで洗浄した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=0:1)により精製して、表題化合物(33g、83%の収率))を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.72 - 7.70 (m, 2H), 7.64 - 7.62 (m, 2H), 3.54 (t, J=4.8 Hz, 4H), 3.00 (t, J=4.8 Hz, 4H), 1.43 (s, 9H)。
工程2 - 4-((4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)スルホニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-(4-ブロモフェニル)スルホニルピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(10.0g、24.7mmol)および4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(18.8g、74.0mmol)のジオキサン(100mL)中の溶液に、Pd(dppf)Cl2(1.81g、2.47mmol)およびKOAc(4.84g、49.4mmol)を添加した。この反応混合物を80℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてそのフィルターを減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1/1)により精製して、表題化合物(8.00g、63%の収率)を灰色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.98 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.74 (d, J=8.0 Hz, 2H), 3.52 (t, J=4.8 Hz, 4H), 2.98 (t, J=4.8 Hz, 4H), 1.42 (s, 9H), 1.37 (s, 12H), LC-MS (ESI+) m/z 397.0 (M+H-56)+。
2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(中間体DW)
2-[2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(0.80g、2.11mmol、中間体CHの工程1~4により合成)のDCM(10mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、2.67mL)を添加した。この反応混合物を室温で15分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(0.55g、83%の収率、HCl)を黄色油状物として得た。
2-(8-アミノオクトキシ)酢酸tert-ブチル(中間体DX)
工程1 - 4-メチルベンゼンスルホン酸8-ヒドロキシオクチル
オクタン-1,8-ジオール(23.5g、160mmol、CAS番号629-41-4)およびピリジン(10.1g、128mmol)のDCM(360mL)中の混合物に、TsCl(24.5g、128mmol)のDCM(240mL)中の溶液を滴下により添加した。次いで、この混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を1NのHCl(2×50mL)で洗浄した。その有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)により精製して、表題化合物(10.0g、20%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.80 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.35 (d, J=8.0 Hz, 2H), 4.02 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.63 (t, J=6.4 Hz, 2H), 2.45 (s, 3H), 1.69 - 1.60 (m, 2H), 1.56 - 1.53 (m, 2H), 1.36 - 1.23 (m, 8H);LC-MS (ESI+) m/z 323.0 (M+Na)+。
工程2 - 2-(8-ヒドロキシオクチル)イソインドリン-1,3-ジオン
4-メチルベンゼンスルホン酸8-ヒドロキシオクチル(5.00g、16.6mmol)のDMF(80mL)中の溶液に、(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)カリウム(4.01g、21.6mmol)を添加した。この混合物を100℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をDCM(50mL)で希釈し、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=3/1)により精製して、表題化合物(4.50g、98%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.86 - 7.79 (m, 2H), 7.74 - 7.66 (m, 2H), 3.69 - 3.59 (m, 4H), 1.76 - 1.46 (m, 6H), 1.32 - 1.29 (m, 6H)。
工程3 - 2-[8-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)オクチル]酢酸tert-ブチル
2-(8-ヒドロキシオクチル)イソインドリン-1,3-ジオン(3.00g、10.9mmol)およびRh(OAc)2(120mg、544umol)のDCM(20mL)中の溶液に、2-ジアゾ酢酸tert-ブチル(2.32g、16.3mmol)のDCM(80mL)中の溶液を滴下により添加した。この反応混合物を室温で48時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=2/1)により精製して、表題化合物(1.40g、26%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 412.2 (M+Na)+。
工程4 - 2-(8-アミノオクトキシ)酢酸tert-ブチル
2-[8-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)オクチル]酢酸tert-ブチル(1.4g、2.91mmol)のEtOH(25mL)中の溶液に、N2H4・H2O(1.49g、29.1mmol)を添加した。次いで、この反応混合物を80℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(750mg、99%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 260.2 (M+H)+。
5-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)ピリジン-2-カルボン酸メチル(中間体DY)
工程1 - 1-(6-ブロモ-3-ピリジル)-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボン酸エチル
4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-カルボン酸エチル(5.8g、31.3mmol、CAS番号55864-87-4)、ピリジン(9.91g、125mmol)およびCu(OAc)2(8.54g、46.9mmol)のDCM(120mL)中の溶液に、(6-ブロモ-3-ピリジル)ボロン酸(7.59g、37.5mmol、CAS番号223463-14-7)を添加した。この混合物を酸素雰囲気(15psiの圧力)下で室温で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和NH3・H2O溶液(40mL)の添加によりクエンチした。その有機層を分離し、そしてNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=3/1)により精製して、表題化合物(2.30g、21%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.83 (s, 1H), 9.00 (d, J=2.8 Hz, 1H), 8.31 (dd, J=3.2, 8.8 Hz, 1H), 7.91 (d, J=8.8 Hz, 1H), 4.42 (q, J=7.2 Hz, 2H), 1.33 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程2 - 1-(6-ブロモ-3-ピリジル)-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド
1-(6-ブロモ-3-ピリジル)-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボン酸エチル(2.30g、6.74mmol)のTHF(15mL)中の溶液に、NH3・H2O(1.03mmol、25mL、30%の溶液)を密封管内で添加し、そしてこの混合物を80℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.80g、72%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.74 (s, 1H), 9.03 (d, J=3.2 Hz, 1H), 8.32 (dd, J=2.8, 8.8 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.91 (d, J=8.8 Hz, 1H);LC-MS (ESI+) m/z 311.9 (M+H)+。
工程3 - 4-アミノ-1-(6-ブロモ-3-ピリジル)ピラゾール-3-カルボキサミド
1-(6-ブロモ-3-ピリジル)-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド(1.80g、4.90mmol)の、MeOH(45mL)とH2O(10mL)との混合溶媒中の溶液に、Fe(2.74g、49.0mmol)およびNH4Cl(2.62g、49.0mmol)を添加した。この混合物を70℃で36時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を水(20mL)で磨砕し、濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(0.90g、65%の収率)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 282.0 (M+H)+。
工程4 - 5-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)ピリジン-2-カルボン酸メチル
4-アミノ-1-(6-ブロモ-3-ピリジル)ピラゾール-3-カルボキサミド(450mg、1.60mmol)の、DMF(15mL)とMeOH(15mL)との混合溶媒中の溶液に、Pd(dppf)Cl2(46.6mg、63.8umol)およびTEA(161mg、1.60mmol)を添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してCOでパージすることを3回行った。この混合物をCO(50psiの圧力)下で80℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により精製して、表題化合物(400mg、94%の収率)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 262.0 (M+H)+。
5-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイルピラゾール-1-イル]ピリジン-2-カルボン酸(中間体DZ)
工程1 - 5-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]ピリジン-2-カルボン酸メチル
2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(494mg、1.28mmol、中間体CM)のDMF(6mL)中の溶液に、HATU(630mg、1.66mmol)およびDIPEA(494.54mg、3.83mmol)を添加した。この混合物を室温で12分間撹拌し、次いで5-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)ピリジン-2-カルボン酸メチル(340mg、1.28mmol、中間体DY)を添加し、そしてこの混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(500mg、49%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 631.2 (M+H)+。
工程2 - 5-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイルピラゾール-1-イル]ピリジン-2-カルボン酸
5-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]ピリジン-2-カルボン酸メチル(500mg、792umol)の、THF(5mL)、MeOH(1mL)およびH2O(1mL)の混合溶媒中の混合物に、LiOH(94.9mg、3.96mmol)を添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(500mg、90%の収率)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 617.2 (M+H)+。
N-[(1S,2R)-2-[(2-ブロモピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体EA)
工程1 - (2-ブロモピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)オキシナトリウム
Na(7.10g、309mmol)のEtOH(125mL)中の溶液に、3-ブロモ-1H-ピラゾール-5-アミン(5.00g、30.9mmol、CAS番号1203705-55-8)および1,3-ジメチルピリミジン-2,4-ジオン(4.33g、30.9mmol、CAS番号874-14-6)を添加した。この反応混合物を80℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を0~5℃まで冷却し、次いで濾過した。そのフィルターケーキを冷EtOHで洗浄し、そして減圧中で乾燥させて、表題化合物(2.80g、38%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, D2O) δ 8.02 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.98 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.85 (s, 1H)。
工程2 - 2-ブロモ-5-クロロ-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン
(2-ブロモピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)オキシナトリウム(1.00g、4.24mmol)のPOCl3(10mL)中の混合物を110℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をEA(20mL)で希釈し、NaHCO3(10ml)で洗浄し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(0.67g、68%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.51 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.84 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.69 (s, 1H)。
工程3 - N-[(1S,2R)-2-[(2-ブロモピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル
2-ブロモ-5-クロロ-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン(620mg、2.67mmol)、N-[(1S,2R)-2-アミノシクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(686mg、3.20mmol、CAS番号184954-75-4)およびDIPEA(379mg、2.93mmol)を、マイクロ波管内にNMP(6mL)中で入れた。この密封管をマイクロ波下で130℃で3時間加熱した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して溶媒を除去した。次いで、その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.00g、91%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.08 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.10 (s, 1H), 5.98 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.76 (s, 1H), 4.94 (br s, 1H), 4.20 - 4.11 (m, 1H), 4.01 - 3.92 (m, 1H), 2.00 - 1.83 (m, 1H), 1.75 - 1.49 (m, 6H), 1.45 (s, 9H), 1.39 - 1.22 (m, 1H)。
4-[3-(ジフルオロメチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(中間体EB)
工程1 - 4-(3-ホルミル-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル
1H-ピラゾール-3-カルバルデヒド(10.0g、104mmol、CAS番号3920-20-1)および(4-メトキシカルボニル-フェニル)ボロン酸(22.5g、125mmol、CAS番号99768-12-4)のDCM(50mL)中の溶液に、Cu(OAc)2(22.7g、125mmol)およびピリジン(32.9g、416mmol)を添加した。この反応混合物を酸素ガス(バルーン)下で室温で18時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(12.0g、50%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 10.10 (s, 1H), 8.24 - 8.14 (m, 2H), 8.06 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.90 - 7.82 (m, 2H), 7.02 (d, J=2.4 Hz, 1H), 3.95 (s, 3H)。
工程2 - 4-(4-ブロモ-3-ホルミル-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル
4-(3-ホルミルピラゾール-1-イル)安息香酸メチル(4.00g、17.4mmol)のDMF(40mL)中の溶液に、NBS(6.18g、34.8mmol)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、この反応混合物を50℃まで加熱し、そして12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(4.50g、82%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 10.02 (s, 1H), 8.12 (d, J=8.4 Hz, 2H) 8.04 (s, 1H), 7.75 (d, J=8.4 Hz, 2H), 3.89 (s, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 308.9, 310.9 (M+1)+。
工程3 - 4-(4-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル
4-(4-ブロモ-3-ホルミル-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル(1.70g、5.50mmol)のDCM(100mL)中の溶液に、DAST(7.98g、49.5mmol)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして5時間撹拌した。完了したら、この混合物をメタノール(30mL)で0℃でクエンチし、次いで混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(0.1%のHCl)により精製して、表題化合物(1.44g、78%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.17 (d, J=8.8 Hz, 2H), 8.07 (s, 1H), 7.76 (d, J=8.8 Hz, 2H), 6.80 (t, J=53.2 Hz, 1H), 3.96 (s, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 330.9 (M+H)+。
工程4 - 4-[3-(ジフルオロメチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル
4-[4-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(500mg、1.51mmol)、TEA(382mg、3.78mmol)、アセトニトリル-ジクロロパラジウム(58.8mg、227umol)、ジシクロヘキシル-[2-(2,6-ジメトキシフェニル)フェニル]ホスファン(93.0mg、227umol)およびHBPin(1.93g、15.1mmol)を、マイクロ波管内にトルエン(10mL)中で入れた。この密封管をマイクロ波下で90℃で60分間加熱した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(440mg、54%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 379.2 (M+H)+。
4-[4-[5-[[(1R,2S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-イル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸(中間体EC)
工程1 - 4-[4-[5-[[(1R,2S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-イル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル
4-[3-(ジフルオロメチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(379mg、702umol、中間体EB)およびN-[(1S,2R)-2-[(2-ブロモピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル)アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(160mg、390umol、中間体EA)の、H2O(0.6mL)とジオキサン(3mL)との混合溶媒中の溶液に、K2CO3(162mg、1.17mmol)およびXPHOS-PD-G2(30.7mg、39.0umol)を添加した。この反応混合物を90℃で17時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、溶媒であるジオキサンを除去した。この残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のHCl)により精製して、表題化合物(80.0mg、35%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 582.1 (M+H)+。
工程2 - 4-[4-[5-[[(1R,2S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-イル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸
4-[4-[5-[[(1R,2S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-2-イル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(80.0mg、138umol)の、THF(2mL)とH2O(0.4mL)との混合溶媒中の溶液に、LiOH(16.5mg、688umol)を添加した。この反応混合物を室温で17時間撹拌した。完了したら、この混合物を1NのHCl溶液で、pH=6~7になるまで酸性にし、次いで減圧中で濃縮して、表題化合物(75.0mg、96%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 568.3 (M+H)+。
2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボン酸(中間体ED)
工程1 - 2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボン酸エチル
4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(1.50g、7.31mmol)および2-ブロモオキサゾール-4-カルボン酸エチル(1.61g、7.31mmol、CAS番号460081-20-3)の、ジオキサン(20mL)とH2O(4mL)との混合溶媒中の溶液に、Cs2CO3(7.15g、21.9mmol)およびPd(dppf)Cl2(267mg、365umol)を窒素雰囲気下で添加した。この反応混合物を80℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/1、PE/EA=1/1)により精製して、表題化合物(200mg、12%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.82 - 8.77 (m, 2H), 8.37 (s, 1H), 8.01 - 7.97 (m, 2H), 4.47 (q, J=7.2 Hz, 2H), 1.44 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程2 - 2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボン酸
2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボン酸エチル(0.2g、916umol)の、THF(5mL)、MeOH(1mL)およびH2O(1mL)中の溶液に、LiOH(26.34mg、1.10mmol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。次いで、その残渣をH2Oで希釈し、そしてその水相をconc.HClで、pH=6になるまで酸性にした。この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(220mg)を黄色固体として得た。
4-[3-カルバモイル-4-[[2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸(中間体EE)
工程1 - 4-[3-カルバモイル-4-[[2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル
2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボン酸(200mg、1.05mmol、中間体ED)および4-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル(328mg、1.26mmol、中間体CL)のDMF(5mL)中の溶液に、DIPEA(679mg、5.26mmol、915uL)を添加した。この混合物を室温で12分間撹拌し、次いでHATU(479mg、1.26mmol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(10mL)で希釈し、そしてEA(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧中で濃縮して、表題化合物(60.0mg、13%の収率)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 433.2 (M+H)+。
工程2 - 4-[3-カルバモイル-4-[[2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸
4-[3-カルバモイル-4-[[2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(60.0mg、138umol)の、THF(8mL)およびH2O(2mL)中の溶液に、LiOH(4.99mg、208umol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。次いで、その残渣をH2Oで希釈し、そしてその水相をconc.HClでpH=6になるまで酸性にした。この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のHCl)により精製して、表題化合物(25.0mg、43%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 419.1(M+H)+。
N-[3-(3-アミノプロポキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体EF)
3-(3-アミノプロポキシ)プロパン-1-アミン(499mg、3.78mmol、CAS番号2157-24-6)のCHCl3(25mL)中の混合物に、炭酸tert-ブトキシカルボニルtert-ブチル(165mg、756umol)のCHCl3(5mL)中の溶液を滴下により添加した。次いで、この反応混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1)により精製して、表題化合物(140mg、79%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.87 (s, 1H), 3.42 (q, J=6.4 Hz, 4H), 3.15 (q, J=5.6 Hz, 2H), 2.76 (t, J=6.4 Hz, 2H), 1.70 - 1.63 (m, 4H), 1.37 (s, 9H)。
4-(4-(2-(2-((tert-ブトキシカルボニル)(シクロプロピルメチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド)-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸(中間体EG)
工程1 - 4-(4-(2-(2-((tert-ブトキシカルボニル)(シクロプロピルメチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド)-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル
4-[4-アミノ-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(300mg、1.05mmol、中間体DEの工程1~3により合成)および2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(378mg、1.05mmol、中間体DFの工程1~4により合成)のDMF(5mL)中の溶液に、DIPEA(408mg、3.16mmol)を添加した。次いで、HATU(478mg、1.26mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(20mL)でクエンチし、そして濾過した。その濾過したケーキを集め、そして減圧中で乾燥させて、表題化合物(659mg、100%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 9.09 (s, 1H), 8.99 (s, 1H), 8.55 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.21 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.89 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.65 (dd, J=1.2, 5.2 Hz, 1H), 4.01 - 3.95 (m, 5H), 1.60 (s, 9H), 1.30 - 1.20 (m, 1H), 0.50 - 0.43 (m, 2H), 0.30 (m, 2H);LC-MS (ESI+) m/z 627.1 (M+H)+。
工程2 - 4-(4-(2-(2-((tert-ブトキシカルボニル)(シクロプロピルメチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド)-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]-オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(659mg、1.05mmol)の、THF(30mL)、H2O(10mL)およびメタノール(10mL)の混合溶媒中の溶液に、LiOH(126mg、5.26mmol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を水(20mL)で希釈し、そして1NのHClでpH=4になるまで酸性にし、次いでこの混合物を濾過した。その濾過したケーキを集め、そして減圧中で乾燥させて、表題化合物(700mg、91%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 613.0 (M+H)+。
[3-[4-アミノ-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メタノール(中間体EH)
工程1 - [3-[4-ニトロ-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メタノール
4-ニトロ-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール(10.0g、55.2mmol、中間体DEの工程1により合成)および[3-(ヒドロキシメチル)フェニル]ボロン酸(12.9g、85.3mmol)のDCM(200mL)中の溶液に、Cu(OAc)2(15.0g、82.8mmol)およびピリジン(17.4g、220mmol)を添加した。この混合物を酸素(15psiの圧力)下で室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をシリカゲルカラム(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(8.00g、50%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.90 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.85 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.58 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.48 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.45 (t, J=6.0 Hz, 1H), 4.62 (d, J=6.0 Hz, 2H)。
工程2 - [3-[4-アミノ-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メタノール
[3-[4-ニトロ-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メタノール(1.00g、3.48mmol)のMeOH(20.0mL)中の溶液に、Pd/C(200mg、10wt%)を水素(15psiの圧力)下で添加した。この混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。この混合物をシリカゲルカラム(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(700mg、78%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.60 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.36 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.24 (d, J=7.2 Hz, 1H), 4.70 (d, J=3.2 Hz, 2H), 3.28 (s, 2H), 1.76 (s, 1H)。
N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[1-[3-(ヒドロキシメチル)フェニル]-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体EI)
[3-[4-アミノ-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メタノール(400mg、1.56mmol、中間体EH)および2-[2-[tertブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(558mg、1.56mmol、中間体OM)のDMF(5.00mL)中の溶液に、HATU(709mg、1.87mmol)およびDIPEA(602mg、4.67mmol)を添加した。この混合物を室温で30分間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(1mL)でクエンチし、そして減圧中で濃縮した。この混合物を逆相prep-HPLC(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(320mg、34%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 9.08 (s, 1H), 8.92 (s, 1H), 8.55 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.70 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.66 (dd, J=1.2, 5.2 Hz, 1H), 7.52 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.41 (d, J=7.6 Hz, 1H), 4.83 (d, J=5.2 Hz, 2H), 3.97 (d, J=7.2 Hz, 2H), 1.90 - 1.82 (m, 1H), 1.59 (s, 9H), 1.28 - 1.25 (m, 1H), 0.49 - 0.43 (m, 2H), 0.33 - 0.29 (m, 2H)。
4-[2-[2-[2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体EJ)
工程1 - N-[[4-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(195mg、443umol、実施例184の工程1~2により合成)およびN-(モルホリン-2-イルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(287.92mg、1.33mmol、CAS番号173341-02-1)のCH3CN(30mL)中の溶液に、NaHCO3(111mg、1.33mmol、51.7uL)を添加した。この混合物を80℃で6時間撹拌した。完了したら、この混合物を濃縮し、そしてEA(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この混合物をカラムクロマトグラフィー(TLC;PE:EA 1:1)により精製して、表題化合物(100mg、35%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 560.2 (M+H)+。
工程2 - 4-[2-[2-[2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[[4-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(50.0mg、89.3umol)のDCM(2mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、1mL)を添加した。この混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(44.3mg、HCl塩、90%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 460.2 (M+H)+。
N-(5-オキソペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体EK)
二塩化オキサリル(312mg、2.46mmol、215uL)のジクロロメタン(5mL)中の溶液に、-78℃で、ジクロロメタン(0.5mL)に溶解させたジメチルスルホキシド(384mg、4.92mmol、384uL)を、その温度を-65℃未満に維持しながら滴下により添加した。5分後、ジクロロメタン(0.5mL)に溶解させたN-(5-ヒドロキシペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(500mg、2.46mmol、500uL、CAS番号:75178-90-4)をこの溶液にゆっくりと添加し、そしてこの混合物を-78℃で15分間撹拌した。最後に、トリエチルアミン(1.24g、12.3mmol、1.71mL)を滴下により添加し、そしてこの反応物を15分間撹拌した。この混合物を室温まで昇温させ、そして1時間撹拌した。この反応混合物を水(10mL)でクエンチし、そしてジクロロメタン(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(450mg、粗製)を褐色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 6.76 - 6.60 (m, 1H), 4.96 - 4.74 (m, 1H), 3.13 - 3.02 (m, 1H), 2.00 - 1.93 (m, 2H), 1.76 - 1.68 (m, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.20 (t, J=7.2 Hz, 1H)。
4-[2-(5-アミノペンチルアミノ)エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体EL)
工程1 - N-[5-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エチルアミノ]ペンチル]カルバミン酸tert-ブチル
4-(2-アミノエチルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(100mg、283umol、HCl、中間体DJ)およびN-(5-オキソペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(68.5mg、340umol、中間体EK)のTHF(20mL)の溶液に、KOAc(55.6mg、567umol)を添加した。この混合物を室温で30分間撹拌し、次いでNaBH(OAc)3(150mg、709umol)を少しずつ添加した。この混合物を室温で11.5時間撹拌した。この反応混合物を水(1mL)でクエンチし、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1~ジクロロメタン:メタノール=10/1)により精製して、表題化合物(60.0mg、39%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 9.07 (s, 2H), 7.65 - 7.60 (m, 1H), 7.31 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.10 (d, J=6.8 Hz, 1H), 6.87 (t, J=6.8 Hz, 1H), 5.08 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.77 - 3.67 (m, 2H), 3.14 - 3.04 (m, 2H), 2.97 - 2.85 (m, 3H), 2.81 - 2.72 (m, 2H), 2.64 - 2.56 (m, 2H), 2.10 - 1.98 (m, 1H), 1.68 - 1.61 (m, 2H), 1.59 - 1.53 (m, 2H), 1.45 - 1.34 (m, 2H)。
工程2 - 4-[2-(5-アミノペンチルアミノ)エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[5-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エチルアミノ]ペンチル]カルバミン酸tert-ブチル(60.0mg、119umol、HCl)を、ジオキサン中4MのHCl(5mL)に溶解させた。この混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(60.0mg、95%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 9.10 (s, 2H), 7.62 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.31 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.10 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 5.07 (dd, J=5.2, 12.4 Hz, 1H), 3.98 - 3.86 (m, 1H), 3.51 - 3.41 (m, 4H), 3.36 - 3.29 (m, 1H), 3.11 - 3.03 (m, 2H), 2.96 - 2.86 (m, 3H), 2.76 - 2.73 (m, 2H), 2.69 - 2.59 (m, 2H), 2.07 - 1.99 (m, 1H), 1.70 - 1.53 (m, 4H), 1.43 - 1.33 (m, 2H)。
(2R)-2-ヒドロキシ-3-[(8R)-1-(4-ピペラジン-1-イルシクロヘキソキシ)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-8-イル]プロパンアミド(中間体EM)
4-[4-[[(8R)-8-[(2R)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-3-オキソ-プロピル]-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.09g、164umol、中間体DRの工程1~14により合成)のDCM(2mL)中の混合物に、ジオキサン中のHCl(4.0M、6.43mL)を添加した。次いで、この反応混合物を室温で20分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(79.5mg、100%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 446.1 (M+H)+。
2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17-ペンタオキサ-5-アザノナデカン-19-酸(中間体EN)
工程1 - (2-(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
2-(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)エタン-1-オール(1.0g、5.2mmol、CAS番号86770-74-3)およびKOH(0.32g、5.6mmol)の、1,4ジオキサン(4mL)および水(8mL)中の撹拌溶液に、Boc-無水物(1.24g、5.6mmol)を10℃で滴下により添加した。得られた反応混合物を室温まで温め、そして16時間撹拌した。この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、粗生成物を得た。この粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(8%のMeOH-DCM)を使用して精製して、(2-(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(1.2g、79%)。LC-MS (ESI+) m/z 293.13 (M+H)+。
工程2 - 2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17-ペンタオキサ-5-アザノナデカン-19-酸
(2-(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.38g、1.29mmol)および2-ブロモ酢酸(0.54g、3.8mmol)のトルエン:THF(1:1、4mL)中の撹拌溶液に、NaOH(0.31g、7.7mmol)を45℃で添加した。得られた反応混合物を45℃で16時間撹拌した。次いで、この反応混合物をエバポレートし、水(10mL)を添加し、そして水層を1NのHCl溶液で酸性にした。得られた混合物を、DCM(3×50mL)を使用して抽出し、そして合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17-ペンタオキサ-5-アザノナデカン-19-酸を無色油状物として得た(0.24g、53%)。LC-MS (ESI+) m/z 351.4 (M+H)+。
6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-(ピペリジン-4-イル)ニコチンアミド塩酸塩(中間体EO)
工程1 - 4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸(0.5g、1.56mmol、中間体N)、4-アミノピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.32g、1.56mmol、CAS番号87120-72-7)、PyBOP(1.22g、2.34mmol)およびDIPEA(0.4mL、2.34mmol)のDMF(3mL)中の溶液を室温で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×30mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、粗生成物を得た。この粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(5%のMeOH-DCM)を使用して精製して、4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルを黄色固体として得た(0.6g、76%)。LC-MS (ESI+) m/z 504.50 (M+H)+。
工程2 - 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-(ピペリジン-4-イル)ニコチンアミド塩酸塩
4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.6g、1.19mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、ジオキサン中4NのHCl(3mL)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして3時間撹拌した。この反応混合物を減圧下でエバポレートして、粗生成物を得た。この粗生成物をMTBEを使用して磨砕して、6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-(ピペリジン-4-イル)ニコチンアミド塩酸塩を白色固体として得た(0.45g、85%)。LC-MS (ESI+) m/z 404.40 (M+H)+。
(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体EP)
工程1 - 2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル4-メチルベンゼンスルホネート
2,2’-(エタン-1,2-ジイルビス(オキシ))ビス(エタン-1-オール)(15.0g、0.10mmol、CAS番号112-27-6)、酸化銀(34.65g、34.65mmol)、およびヨウ化ナトリウム(16.5g、1.1mmol)のDCM(200mL)中の撹拌溶液に、塩化トシル(19.06g、0.10mmol)を0℃で少しずつ添加し、そしてこの反応混合物を3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をセライトのパッドで濾過し、そしてその濾液を、DCM(3×20mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、粗生成物を得た。この粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(3%のMeOH:DCM)を使用して精製して、2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル4-メチルベンゼンスルホネートを黄色液体として得た(18g、59%)。LC-MS (ESI+) m/z 305.34 (M+H)+。
工程2 - 2-(2-(2-(メチルアミノ)エトキシ)エトキシ)エタン-1-オール
2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル4-メチルベンゼンスルホネート(5.0g、16.4mmol)のTHF(15mL)中の撹拌溶液に、THF中2Mのメチルアミン(34mL、66mmol)を室温で添加し、次いでこの反応混合物を90℃まで加熱し、そして8時間撹拌した。次いで、この反応混合物を濾過し、そして濾液を減圧下でエバポレートして、2-(2-(2-(メチルアミノ)エトキシ)エトキシ)エタン-1-オールを黄色油状物として得た(2.5g、93%の収率)。LC-MS (ESI+) m/z 164.21 (M+H)+。
工程3 - (2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル
2-(2-(2-(メチルアミノ)エトキシ)エトキシ)エタン-1-オール(2.5g、15.3mmol)のDCM(40mL)中の撹拌溶液に、boc無水物(20g、92mmol)およびTEA(4.0mL、30.6mmol)を0℃で添加し、そしてこの反応混合物を2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物をDCM(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、粗生成物を得た。この粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(40%のEtOAc-ヘキサン)を使用して精製して、(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色半固体として得た(2.2g、54%)。LC-MS (ESI+) m/z 264.32 (M+H)+。
工程4 - 2,2,5-トリメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イルメタンスルホネート
(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル(2.2g、8.4mmol)およびトリエチルアミン(3.5g、25.08mmol)のDCM(15mL)中の撹拌溶液に、塩化メシル(1.2mL、12.54mmol)を0℃で添加し、次いでこの反応混合物を2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物をDCM(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、2,2,5-トリメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イルメタンスルホネートを黄色半固体として得た(2.8g、78%)。
工程5 - (2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル
2,2,5-トリメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イルメタンスルホネート(2.8g、8.2mmol)のDMF(10mL)中の撹拌溶液に、アジ化ナトリウム(0.8g、12.3mmol)を室温で添加した。次いで、この反応混合物を60℃まで加熱し、そして3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、粗生成物を得た。この粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(30%のEtOAc-ヘキサン)を使用して精製して、(2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色半固体として得た(1.6g、98%)。LC-MS (ESI+) m/z 355.33 (M+FA付加体)+。
工程6 - (2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル
(2-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.6g、5.6mmol)のEtOH(15mL)中の撹拌溶液に、オートクレーブ内で、10%のPd/C(50%湿潤)(1.6g)を水素ガス(5kg/cm2の圧力)下で室温で3時間で添加した。この反応混合物をセライトで濾過し、そして減圧下で濃縮して、(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(1g、68%の収率)。LC-MS (ESI+) m/z 263.32 (M+H)+。
2-(2-(ベンジルオキシ)エトキシ)エチルメタンスルホネート(中間体EQ)
2-(2-(ベンジルオキシ)エトキシ)エタン-1-オール(0.5g、2.5mmol、CAS番号2050-25-1)およびTEA(1.1mL、7.6mmol)のDCM(10mL)中の撹拌溶液に、塩化メシル(0.3mL、3.8mmol)を0℃で滴下により添加した。得られた反応混合物を0℃で2時間撹拌した。この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物をDCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、2-(2-(ベンジルオキシ)エトキシ)エチルメタンスルホネートを無色油状物として得た(0.45g、64%)。
(2-(2-アミノエトキシ)エチル)(2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体ER)
工程1 - (1-フェニル-2,5,11,14-テトラオキサ-8-アザヘキサデカン-16-イル)カルバミン酸tert-ブチル
(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(3.0g、12.1mmol.CAS番号153086-78-3、供給者:Chem-Impex)および2-(2-(ベンジルオキシ)エトキシ)エチルメタンスルホネート(5.0g、18.2mmol、中間体EQ)のDMF(45mL)中の撹拌溶液に、K2CO3(5g、36.2mmol)を室温で添加した。得られた反応混合物を80℃まで加熱し、そして5時間撹拌した。この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、粗生成物を得た。この粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(5%のMeOH-DCM)を使用して精製して、(1-フェニル-2,5,11,14-テトラオキサ-8-アザヘキサデカン-16-イル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色油状物として得た(2.4g、47%)。LCMS (ESI+) m/z 426.55 (M+H)+。
工程2 - (2-(2-(ベンジルオキシ)エトキシ)エチル)(2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イル)カルバミン酸tert-ブチル
(1-フェニル-2,5,11,14-テトラオキサ-8-アザヘキサデカン-16-イル)カルバミン酸tert-ブチル(2.4g、5.6mmol)およびTEA(1.6mL、11.2mmol)のTHF(40mL)中の撹拌溶液に、Boc無水物(1.47g、6.7mmol)を0℃で滴下により添加した。得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×50mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、(2-(2-(ベンジルオキシ)エトキシ)エチル)(2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イル)カルバミン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(2.9g、98%)。LCMS (ESI+) m/z 526.67 (M+H)+。
工程3 - (2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イル)(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
(2-(2-(ベンジルオキシ)エトキシ)エチル)(2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イル)カルバミン酸tert-ブチル(3.2g、6.1mmol)の、エタノール(60mL)および酢酸(0.1mL)中の撹拌溶液に、オートクレーブ内で、10%のPd/C(50%湿潤)(3.2g)を室温で窒素雰囲気下で添加した。得られた反応混合物を水素ガス(2kg/cm2の圧力)下でオートクレーブ内で室温で4時間撹拌した。この反応混合物をセライトのパッドで濾過し、そしてMeOH(50mL)で洗浄した。その濾液を減圧下でエバポレートして、(2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イル)(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色油状物として得た(2.4g、81%)。LC-MS (ESI+) m/z 436.55 (M+H)+。
工程4 - 14-(tert-ブトキシカルボニル)-2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,17-テトラオキサ-5,14-ジアザノナデカン-19-イルメタンスルホネート
(2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イル)(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(2.2g、5.0mmol)およびTEA(2.1mL、15.1mmol)のジクロロメタン(50mL)中の撹拌溶液に、塩化メシル(0.6mL、7.7mmol)を0℃で滴下により添加した。得られた反応混合物を室温まで昇温させ、そして4時間撹拌した。この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物をDCM(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、14-(tert-ブトキシカルボニル)-2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,17-テトラオキサ-5,14-ジアザノナデカン-19-イルメタンスルホネートを褐色油状物として得た(2.5g、96%)。LCMS (ESI+) m/z 514.63 (M+H)+。
工程5 - (2-(2-アジドエトキシ)エチル)(2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イル)カルバミン酸tert-ブチル
14-(tert-ブトキシカルボニル)-2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,17-テトラオキサ-5,14-ジアザノナデカン-19-イルメタンスルホネート(2.5g、4.8mmol)のDMF(25mL)中の撹拌溶液に、アジ化ナトリウム(0.48g、7.2mmol)を室温で添加した。得られた反応混合物を65℃まで加熱し、そして4時間撹拌した。この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、粗生成物を得た。この粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(1%のMeOH-DCM)を使用して精製して、(2-(2-アジドエトキシ)エチル)(2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色液体として得た(2g、89%)。LCMS (ESI+) m/z 461.56 (M+H)+。
工程6 - (2-(2-アミノエトキシ)エチル)(2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イル)カルバミン酸tert-ブチル
(2-(2-アジドエトキシ)エチル)(2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イル)カルバミン酸tert-ブチル(1.8g、3.9mmol)のエタノール(100mL)中の撹拌溶液に、10%のPd/C(50%湿潤)(1.8g)を室温で窒素雰囲気下で添加した。得られた反応混合物を水素ガス(2kg/cm2の圧力)下でオートクレーブ内で室温で4時間撹拌した。この反応混合物をセライトのパッドで濾過し、そしてMeOH(50mL)で洗浄した。その濾液を減圧下でエバポレートして、(2-(2-アミノエトキシ)エチル)(2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イル)カルバミン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(1.4g、82%)。LC-MS (ESI+) m/z 435.56 (M+H)+。
((1R,3R)-3-(16-アミノ-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデシル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体ES)
工程1 - ((1R,3R)-3-(18-フェニル-2,5,8,11,14,17-ヘキサオキサオクタデシル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル
((1R,3R)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)メチルメタンスルホネート(2.9g、10.4mmol、中間体Hの工程1~3により合成)および1-フェニル-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデカン-16-オール(6.8g、20.78mmol、中間体Xの工程1により合成)の、トルエン(30mL)および8NのNaOH溶液(30mL)中の撹拌溶液に、TBAB(500mg、2.1mmol)を室温で添加した。次いで、得られた反応混合物を90℃まで加熱し、そして16時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、粗生成物を得た。この粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(1%のMeOH-DCM)を使用して精製して、((1R,3R)-3-(18-フェニル-2,5,8,11,14,17-ヘキサオキサオクタデシル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチルを無色油状物として得た(2.4g、46%)。LCMS (ESI+) m/z 511.66 (M+H2O)+。
工程2 - ((1R,3R)-3-(16-ヒドロキシ-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデシル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル
((1r,3r)-3-(18-フェニル-2,5,8,11,14,17-ヘキサオキサオクタデシル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(3.15g、6.16mmol)の、エタノール(40mL)および酢酸(0.3mL)中の撹拌溶液に、10%のPd/C(50%湿潤)(3.15g)を室温で窒素雰囲気下で添加した。得られた反応混合物を水素ガス(2kg/cm2の圧力)下でオートクレーブ内で室温で4時間撹拌した。この反応混合物をセライトのパッドで濾過し、そしてMeOH(50mL)で洗浄した。その濾液を減圧下でエバポレートして、((1R,3R)-3-(16-ヒドロキシ-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデシル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチルを褐色油状物として得た(2.1g、81%)。LC-MS (ESI+) m/z 421.53 (M+H)+。
工程3 - 1-((1R,3R)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデカン-16-イルメタンスルホネート
((1R,3R)-3-(16-ヒドロキシ-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデシル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(2.1g、5.0mmol)およびTEA(2.1mL、15.0mmol)のジクロロメタン(50mL)中の撹拌溶液に、塩化メシル(0.58mL、7.5mmol)を0℃で滴下により添加した。得られた反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物をDCM(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして、1-((1R,3R)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデカン-16-イルメタンスルホネートを褐色油状物として得た(2.3g、92%)。LCMS (ESI+) m/z 499.62 (M+H)+。
工程4 - ((1R,3R)-3-(16-アジド-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデシル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル
1-((1R,3R)-3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブチル)-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデカン-16-イルメタンスルホネート(2.0g、4.0mmol)のDMF(20mL)中の撹拌溶液に、アジ化ナトリウム(390mg、6.0mmol)を室温で添加した。次いで、得られた反応混合物を65℃まで加熱し、そして2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートして粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(2%のMeOH-DCM)により精製して、((1R,3R)-3-(16-アジド-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデシル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチルを無色液体として得た(1.75g、98%)。LCMS (ESI+) m/z 446.55 (M+H)+。
工程5 - ((1R,3R)-3-(16-アミノ-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデシル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル
((1R,3R)-3-(16-アジド-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデシル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.8g、4.0mmol)のエタノール(40mL)中の撹拌溶液に、10%のPd/C(50%湿潤)(1.8g)を室温で窒素雰囲気下で添加した。次いで、得られた反応混合物を水素ガス(2kg/cm2の圧力)下でオートクレーブ内で室温で2時間撹拌した。この反応混合物をセライトのパッドで濾過し、そしてMeOH(50mL)で洗浄した。その濾液を減圧下でエバポレートして、((1r,3r)-3-(16-アミノ-2,5,8,11,14-ペンタオキサヘキサデシル)シクロブチル)カルバミン酸tert-ブチルを褐色油状物として得た(1.41g、83%)。LC-MS (ESI+) m/z 420.55 (M+H)+。
4-(3-カルバモイル-4-(2-(2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド)-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸(中間体ET)
DCM(5.6mL)とトリフルオロ酢酸(4.5mL)と水(1.1mL)とを合わせることにより、DCM:TFA:H2Oの5:4:1の混合物を調製した。この溶液に中間体CN(870mg、1.69mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。完了したら、その溶媒を除去し、そしてその残渣を高真空下に置いて、1.07g(定量的収率)の表題化合物を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 516.1 (M+H)+。
2-(4-ヨードブチル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体EU)
工程1 - 2-(4-ヒドロキシブチル)イソインドリン-1,3-ジオン
4-アミノブタン-1-オール(5.05g、48.95mmol)のトルエン(200mL)中の懸濁物に、無水フタル酸(7.25g、48.95mmol)を添加した。この反応混合物を、Dean-Stark装置で110℃で16時間撹拌した。次いで、この反応混合物を室温まで冷却し、そしてHClの1Nの水溶液で洗浄した。その有機物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中25~75%の酢酸エチルの勾配)により精製して、表題化合物(8.62g、76%)を無色油状物として得た。
工程2 - 4-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)ブチルメタンスルホネート
2-(4-ヒドロキシブチル)イソインドリン-1,3-ジオン(7.6g、32.6mmol)をジクロロメタン(200mL)に溶解させ、そして0℃まで冷却した。トリエチルアミン(5.9mL、42.4mmol)およびメタンスルホニルクロリド(2.77mL、35.83mmol)を添加し、そしてこの反応物を1.5時間撹拌した。次いで、この反応混合物をNaHCO3の飽和水溶液でクエンチし、そしてその層を分離した。その有機層をNaHCO3の飽和水溶液で洗浄し(3回)、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(9.9g、97%)をオフホワイトの粉末として得た。
工程3 - 2-(4-ヨードブチル)イソインドリン-1,3-ジオン
4-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)ブチルメタンスルホネート(9.90g、31.82mmol)をアセトン(200mL)に溶解させた。次いで、ヨウ化ナトリウム(14.4g、95.5mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を58℃まで2時間加熱した。次いで、この反応混合物を減圧中で濃縮し、次いでその残渣を水で希釈し、そしてその水層を酢酸エチルで抽出した(3回)。合わせた有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。表題化合物が黄色粉末として単離された(10.22g、93%)。LC-MS (ESI+) m/z 344.0 (M+H)+。
5-(2-(4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブトキシ)エトキシ)ペンタン-1-アミン(中間体EV)
工程1 - 2-(4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブトキシ)エタン-1-オール
NaH(2.9g、73.42mmol、鉱油中60%の分散物)の乾燥DMF(150mL)中の懸濁物に、エチレングリコール(17.2mL、306mmol)を滴下により添加した。この反応混合物を室温で30分間撹拌し、その後、ヨウ化カリウム(10.15g、61.19mmol)および2-(4-ブロモブトキシ)テトラヒドロ-2H-ピラン(15.37g、61.19mmol、CAS番号31608-22-7)を添加した。この反応物を室温で16時間撹拌した。次いで、この反応混合物をNH4Clの飽和水溶液でクエンチした。その水層を酢酸エチルで抽出した(3回)。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中20~100%の酢酸エチルの勾配)により精製した。表題化合物が黄色粉末として単離された(4.33g、30%の収率)。
工程2 - 2-(5-(2-(4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブトキシ)エトキシ)ペンチル)イソインドリン-1,3-ジオン
2-(4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブトキシ)エタン-1-オール(2.2g、9.5mmol)を乾燥DMF(40mL)に溶解させた。次いで、NaH(0.41g、10.4mmol、鉱油中60%の分散物)を注意深く添加した。室温で30分間撹拌した後に、2-(4-ヨードブチル)イソインドリン-1,3-ジオン(3.9g、11.3mmol、中間体EU)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、この反応混合物を水でクエンチし、そしてその水層を酢酸エチルで抽出した(3回)。合わせた有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0~100%の酢酸エチルの勾配)により精製して、表題化合物(956mg、22%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 449.2 (M+H)+。
工程3 - 5-(2-(4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブトキシ)エトキシ)ペンタン-1-アミン
2-(5-(2-(4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブトキシ)エトキシ)ペンチル)イソインドリン-1,3-ジオン(200mg、0.44mmol)をメタノール(3mL)に溶解させ、そしてヒドラジン水和物(64μL、1.32mmol)を添加した。この反応混合物を70℃まで加熱し、そして3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を室温まで冷却し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をジエチルエーテル中で磨砕し、そしてその白色沈殿物を濾別した。次いで、その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物を無色油状物として得た(120mg、87%の収率)。
(3,6,9,12-テトラオキサペンタデカ-14-イン-1-イル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体EW)
(2-(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(10.0g、34.1mmol、中間体ENの工程1)の無水THF(250mL)中の溶液に、水素化ナトリウム(1.63g、40.94mmol、鉱油中60%の分散物)を窒素雰囲気下で一度に添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌し、その後、これを0℃まで冷却した。トルエン中80%の3-ブロモプロパ-1-インの溶液(5.7mL、51.2mmol)をこの反応混合物に0℃で10分間かけて滴下により添加した。得られた反応混合物を0℃で1時間撹拌し、その後、これを室温まで昇温させた。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、この反応混合物を少量のアリコートのメタノール(1.6mL)でクエンチし、そしてロータリーエバポレーターで濃縮した。得られた粗製物質をDCM(100mL)中に懸濁させ、そして水(2×30mL)およびブライン(50mL)で洗浄した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そしてロータリーエバポレーターで濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(勾配は酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、表題化合物(6.25g、55%)を明黄色の粘性液体として得た。
3-ベンジルオキシ-5-メトキシ-アニリン(中間体EX)
工程1 - 3-メトキシ-5-ニトロ-フェノール
KOH(11.6g、206mmol)および1-ブロモ-3-メトキシ-5-ニトロ-ベンゼン(12.0g、51.7mmol)の、ジオキサン(80mL)とH2O(80mL)との混合溶媒中の混合物を5分間脱気した。次いで、Pd2(dba)3(473mg、517umol)およびtBuXphos(439mg、1.03mmol)をこの反応混合物に添加した。得られた反応混合物をさらに0.5時間脱気し、次いでこの反応混合物を窒素雰囲気下で100℃で12時間加熱した。完了したら、この混合物を冷却し、次いで、5MのHClでpH=1.0になるまで酸性にし、そしてEtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和ブライン(200mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=3:1)により精製して、表題化合物(8.60g、98%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.46 (s, 1H), 7.18 (d, J=2.4 Hz, 2H), 6.75 (t, J=2.4 Hz, 1H), 3.81 (s, 3H)。
工程2 - 1-ベンジルオキシ-3-メトキシ-5-ニトロ-ベンゼン
3-メトキシ-5-ニトロ-フェノール(4.00g、23.6mmol)のアセトン(150mL)中の混合物に、K2CO3(8.17g、59.1mmol)およびBnBr(6.07g、35.4mmol、4.21mL)を添加した。次いで、この反応混合物を50℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、アセトンを除去した。その残渣を水(100mL)で洗浄し、そしてEA(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=8:1)により精製して、表題化合物(6.00g、97%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.52 - 7.34 (m, 7H), 6.84 (t, J=2.4 Hz, 1H), 5.13 (s, 2H), 3.87 (s, 3H)。
工程3 - 3-ベンジルオキシ-5-メトキシ-アニリン
1-ベンジルオキシ-3-メトキシ-5-ニトロ-ベンゼン(2.00g、7.71mmol)の、MeOH(45mL)およびH2O(10mL)中の溶液に、Fe(4.31g、77.1mmol)を添加し、その後、NH4Cl(4.12g、77.1mmol)を添加した。次いで、この反応混合物を75℃で14時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、MeOHを除去した。その残渣を水(100mL)で洗浄し、そしてEA(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.14g、64%の収率)を黒褐色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.47 - 7.28 (m, 5H), 6.04 (t, J=2.0 Hz, 1H), 5.98 (t, J=2.0 Hz, 1H), 5.92 (t, J=2.0. Hz, 1H), 5.03 (s, 2H), 3.76 (s, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 230.1 (M+H)+。
2-[2-[2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(中間体EY)
工程1 - N-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル
2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エタノール(6.00g、31.0mmol、中間体DC)の、ACN(50mL)およびH2O(50mL)中の溶液に、CbzCl(6.36g、37.2mmol)およびNaHCO3(7.83g、93.1mmol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(30mL)で希釈し、そしてEA(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(9.20g、90%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 350.0 (M+Na)+。
工程2 - 2-[2-[2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート
N-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル(1.00g、3.05mmol)のジクロロメタン(10mL)中の混合物に、TEA(617mg、0.85mL、6.10mmol)およびMsCl(524mg、0.354mL、4.57mmol)を窒素雰囲気下で0℃で滴下により添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を5mLの水中に注ぎ、そしてクエン酸で、pH=5~6になるまで酸性にした。この混合物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.10g、88%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 406.0 (M+H)+。
7-((3-ヒドロキシ-5-メトキシフェニル)アミノ)-5-(メチルチオ)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-8-カルボキサミド(中間体EZ)
工程1 - 4-(3-ベンジルオキシ-5-メトキシ-アニリノ)-6-クロロ-2-メチルスルファニル-ピリミジン-5-カルボニトリル
3-ベンジルオキシ-5-メトキシ-アニリン(6.90g、30.1mmol、中間体EX)および4,6-ジクロロ-2-メチルスルファニル-ピリミジン-5-カルボニトリル(6.62g、30.1mmol、CAS番号33097-13-1)のTHF(20mL)中の混合物に、DIPEA(5.83g、45.1mmol、7.88mL)を0℃で滴下により添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮してTHFを除去した。その残渣を水(100mL)で洗浄し、そしてEA(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(9.00g、72%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.51 - 7.29 (m, 5H), 6.93 (t, J=2.0 Hz, 1H), 6.85 (t, J=2.0 Hz, 1H), 6.45 (t, J=2.4 Hz, 1H), 5.08 (s, 2H), 3.73 (s, 3H), 2.46 (s, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 412.9 (M+H)+。
工程2 - 4-アミノ-6-(3-ベンジルオキシ-5-メトキシ-アニリノ)-2-メチルスルファニル-ピリミジン-5-カルボニトリル
4-(3-ベンジルオキシ-5-メトキシ-アニリノ)-6-クロロ-2-メチルスルファニルピリミジン-5-カルボニトリル(10.2g、24.7mmol)のTHF(50mL)中の溶液に、NH3・H2O(30mL)を添加した。この反応混合物を70℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をDCM(100mL)で磨砕し、そして濾過した。そのフィルターケーキを集めて、白色固体を得た。次いで、この白色固体をアセトン(50mL)で磨砕して、表題化合物(7.79g、80%の収率)をオフホワイトの固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 394.0 (M+H)+。
工程3 - 4-アミノ-6-(3-ベンジルオキシ-5-メトキシ-アニリノ)-2-メチルスルファニル-ピリミジン-5-カルボキサミド
4-アミノ-6-(3-ベンジルオキシ-5-メトキシ-アニリノ)-2-メチルスルファニルピリミジン-5-カルボニトリル(7.79g、19.8mmol)の、DMSO(80mL)およびEtOH(80mL)中の混合物に、NaOH(5M、19.8mL)およびH2O2(11.2g、99.0mmol、9.51mL、30%の溶液)を滴下により添加した。この反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を、飽和Na2S2O3溶液(50mL)を撹拌しながらゆっくりと添加することによりクエンチした。この反応混合物を減圧中で濃縮してEtOHを除去した。その残渣を100mLの水中に注ぎ、そして1MのHClでpH=7になるまで酸性にした。この混合物をEA(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(10.0g、91%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.89 (s, 1H), 7.56 (s, 2H), 7.47 - 7.31 (m, 5H), 6.91 (t, J=2.0 Hz, 1H), 6.88 (t, J=2.0 Hz, 1H), 6.85 (s, 2H), 6.25 (t, J=2.0 Hz, 1H), 5.07 (s, 2H), 3.72 (s, 3H), 2.46 (s, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 412.0 (M+H)+。
工程4 - 7-(3-ベンジルオキシ-5-メトキシ-アニリノ)-5-メチルスルファニル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-8-カルボキサミド
4-アミノ-6-(3-ベンジルオキシ-5-メトキシ-アニリノ)-2-メチルスルファニルピリミジン-5-カルボキサミド(8.00g、19.4mmol)のDMF(50mL)中の混合物に、2-クロロアセトアルデヒドの溶液(11.4g、58.3mmol、9.39mL、水中40%の溶液)を添加した。この反応混合物を60℃で8時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮してDMFを除去した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=80:1)により精製して、表題化合物(2.30g、27%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 12.04 (s, 1H), 10.04 (s, 1H), 7.48 - 7.33 (m, 7H), 6.94 - 6.92 (m, 1H), 6.88 - 6.85 (m, 1H), 6.34 (t, J=2.0 Hz, 1H), 5.74 (s, 1H), 5.07 (s, 2H), 3.81 (s, 3H), 2.80 (s, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 436.0 (M+H)+。
工程5 - 7-((3-ヒドロキシ-5-メトキシフェニル)アミノ)-5-(メチルチオ)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-8-カルボキサミド
7-(3-ベンジルオキシ-5-メトキシ-アニリノ)-5-メチルスルファニル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-8-カルボキサミド(2.30g、5.28mmol)のDCM(150mL)中の溶液に、BCl3のDCM(1M、42.2mL)中の溶液を窒素雰囲気下で添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)により精製して、表題化合物(1.42g、70%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.98 (s, 1H), 7.76 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.55 (d, J=1.6 Hz, 1H), 6.67 (d, J=2.0 Hz, 1H), 6.64 (d, J=2.0 Hz, 1H), 6.10 (d, J=2.0 Hz, 1H), 3.71 (s, 3H), 2.80 (s, 3H)。
7-(4-ヒドロキシ-3,5-ジメトキシ-アニリノ)-5-メチルスルファニル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-8-カルボキサミド(中間体FA)
工程1 - 2,6-ジメトキシ-4-ニトロ-フェノール
2,6-ジメトキシフェノール(5.00g、32.4mmol)のTHF(50mL)中の溶液に、tert-ブチルニトリル(10.0g、97.3mmol)を滴下により添加した。次いで、この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(3.73g、58%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.57 (s, 2H), 6.06 (s, 1H), 3.91 (s, 6H)。
工程2 - 2-ベンジルオキシ-1,3-ジメトキシ-5-ニトロ-ベンゼン
2,6-ジメトキシ-4-ニトロ-フェノール(8.00g、40.2mmol)のアセトン(100mL)中の溶液に、K2CO3(11.1g、80.3mmol)およびKI(667mg、4.02mmol)を室温で添加した。この懸濁物を室温で1時間撹拌した。次いで、ブロモメチルベンゼン(10.3g、60.3mmol)をこの混合物に滴下により添加した。次いで、この反応混合物を60℃まで加熱し、そして12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮してアセトンを除去した。その残渣を水(100mL)で希釈し、そしてEA(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(8.62g、74%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.51 (s, 2H), 7.45 (d, J=6.8 Hz, 2H), 7.39 - 7.27 (m, 3H), 5.14 (s, 2H), 3.91 (s, 6H)。
工程3 - 4-ベンジルオキシ-3,5-ジメトキシ-アニリン
2-ベンジルオキシ-1,3-ジメトキシ-5-ニトロ-ベンゼン(8.62g、29.8mmol)の、H2O(50mL)とEtOH(170mL)との混合溶媒中の溶液に、Fe(16.6g、298mmol)を添加し、その後、NH4Cl(15.9g、298mmol)を添加した。次いで、この反応混合物を窒素下で75℃で1.5時間撹拌した。完了したら、この混合物をMeOH(150mL)で希釈し、セライトのパッドで濾過し、そしてMeOH(80mL)で洗浄した。その濾液を濃縮し、そしてその残渣をH2O(100mL)で洗浄し、そしてEA(2×150mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(7.27g、94%の収率)を黒褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 260.0 (M+H)+。
工程4 - 4-(4-ベンジルオキシ-3,5-ジメトキシ-アニリノ)-6-クロロ-2-メチルスルファニル-ピリミジン-5-カルボニトリル
4,6-ジクロロ-2-メチルスルファニル-ピリミジン-5-カルボニトリル(6.17g、28.0mmol)および4-ベンジルオキシ-3,5-ジメトキシ-アニリン(7.27g、28.0mmol)のTHF(150mL)中の溶液に、DIPEA(5.44g、42.1mmol)を滴下により添加した。この反応混合物を室温で15時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(150mL)で希釈し、そして濾過した。次いで、そのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(9.49g、76%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 464.9 (M+Na)+。
工程5 - 4-アミノ-6-(4-ベンジルオキシ-3,5-ジメトキシ-アニリノ)-2-メチルスルファニル-ピリミジン-5-カルボニトリル
4-(4-ベンジルオキシ-3,5-ジメトキシ-アニリノ)-6-クロロ-2-メチルスルファニル-ピリミジン-5-カルボニトリル(4.49g、10.1mmol)のTHF(50mL)中の混合物に、NH3・H2O(7.11g、203mmol)を添加した。次いで、この反応混合物を70℃まで加熱し、そしてオートクレーブで17時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をDCMで磨砕して、表題化合物(3.74g、87%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.54 - 7.48 (m, 2H), 7.41 - 7.30 (m, 3H), 6.88 (s, 1H), 6.84 (s, 2H), 5.35 (s, 2H), 5.02 (s, 2H), 3.85 (s, 6H), 2.50 (s, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 424.0 (M+H)+。
工程6 - 4-アミノ-6-(4-ベンジルオキシ-3,5-ジメトキシ-アニリノ)-2-メチルスルファニル-ピリミジン-5-カルボキサミド
4-アミノ-6-(4-ベンジルオキシ-3,5-ジメトキシ-アニリノ)-2-メチルスルファニル-ピリミジン-5-カルボニトリル(5.60g、13.2mmol)の、DMSO(30mL)およびEtOH(30mL)中の溶液に、0℃でH2O2(7.50g、66.1mmol、30%の溶液)およびNaOH(5M、13.2mL、20%の溶液)を添加した。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をsat.Na2SO3でクエンチした。次いで、この混合物をセライトのパッドで濾過した。その後、そのフィルターケーキをH2O(3×50mL)で洗浄し、そして乾燥させて、表題化合物(5.70g、98%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.82 (s, 1H), 7.54 (s, 2H), 7.46 (d, J=6.8 Hz, 2H), 7.41 - 7.28 (m, 3H), 6.95 (s, 2H), 6.83 (s, 2H), 4.85 (s, 2H), 3.76 (s, 6H), 2.45 (s, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 442.1 (M+H)+。
工程7 - 7-(4-ベンジルオキシ-3,5-ジメトキシ-アニリノ)-5-メチルスルファニル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-8-カルボキサミド
4-アミノ-6-(4-ベンジルオキシ-3,5-ジメトキシ-アニリノ)-2-メチルスルファニル-ピリミジン-5-カルボキサミド(5.00g、11.3mmol)および2-クロロアセトアルデヒド(3.33g、17.0mmol)のDMF(20mL)中の混合物を窒素雰囲気下で60℃で6時間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(5.07g、96%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 11.88 (s, 1H), 10.00 (s, 1H), 7.42 (d, J=7.2 Hz, 2H), 7.32 - 7.22 (m, 5H), 6.70 (s, 2H), 5.64 (m, 1H), 4.94 (s, 2H), 3.75 (s, 6H), 2.64 (s, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 466.0 (M+H)+。
工程8 - 7-(4-ヒドロキシ-3,5-ジメトキシ-アニリノ)-5-メチルスルファニル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-8-カルボキサミド
7-(4-ベンジルオキシ-3,5-ジメトキシ-アニリノ)-5-メチルスルファニル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-8-カルボキサミド(1.55g、3.33mmol)に、HBr(22.4g、15mL、110mmol、40%の溶液)を添加した。この反応混合物を窒素雰囲気下で50℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をジクロロメタン:メタノール=10:1で磨砕して、表題化合物(1.20g、96%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 376.0 (M+H)+。
5,7-ジクロロピリド[4,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン(中間体FB)
工程1 - N-tert-ブトキシカルボニル-N-(2,6-ジクロロ-4-ピリジル)カルバミン酸tert-ブチル
2,6-ジクロロピリジン-4-アミン(28.0g、172mmol、CAS番号2587-02-2)のTHF(400mL)中の溶液を、窒素下で、氷水浴を用いて0℃まで冷却した。この混合物に、NaHMDSのTHF中の溶液(1M、412mL)を添加した。この反応混合物を0℃で0.5時間撹拌した後に、(Boc)2O(82.5g、378mmol、86.8mL)のTHF(1.2L)中の溶液を添加し、次いで、その氷水浴を外した。次いで、この反応混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和NH4Cl(1000mL)でクエンチし、そして酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(42.0g、96%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.98 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 1.63 (s, 9H), 1.53 (s, 9H)。
工程2 - 4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2,6-ジクロロ-ピリジン-3-カルボン酸tert-ブチル
LDAの溶液(2M、169mL)に、N-tert-ブトキシカルボニル-N-(2,6-ジクロロ-4-ピリジル)カルバミン酸tert-ブチル(35.0g、96.4mmol)のTHF(600mL)中の溶液を窒素下で-78℃で添加した。この反応混合物を-78℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和NH4Clでクエンチし、そして酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=200:1)により精製して、表題化合物(35.0g、100%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.99 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 1.64 (s, 9H), 1.54 (s, 9H)。
工程3 - 4-アミノ-2,6-ジクロロ-ピリジン-3-カルボン酸
4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2,6-ジクロロ-ピリジン-3-カルボン酸tert-ブチル(35g、96.4mmol)のDCM(100mL)中の溶液に、TFA(139g、1.22mol、90mL)を添加した。この反応混合物を65℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応物を混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(31.0g、82%の収率、TFA塩)を黄色固体として得た。LCMS (ESI+) m/z 206.9 (M+H)+。
工程4 - 4-アミノ-2,6-ジクロロ-ピリジン-3-カルボニルクロリド
4-アミノ-2,6-ジクロロ-ピリジン-3-カルボン酸(26.0g、81.0mmol、TFA)およびSOCl2(164g、1.38mol、100mL)の溶液を80℃で15分間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮し、そして表題化合物を次の工程で直接使用した。LCMS (M+1)+: 221.0。
工程5 - 4-アミノ-2,6-ジクロロ-ピリジン-3-カルボキサミド
NH3/THFの溶液(7M、50.1mL)に、4-アミノ-2,6-ジクロロ-ピリジン-3-カルボニルクロリド(5.30g、15.6mmol、TFA塩)のTHF(100mL)中の溶液を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1~10:1)により精製して、表題化合物(2.00g、58%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ=7.99 (s, 1H), 7.72 (s, 1H), 6.61 (s, 1H), 6.59 (s, 2H);LC-MS (ESI+) m/z 205.9 (M+H)+。
工程6 - 5,7-ジクロロピリド[4,3-d]ピリミジン-4(3H)-オン
4-アミノ-2,6-ジクロロ-ピリジン-3-カルボキサミド(3.00g、14.6mmol)およびオルトギ酸トリエチル(53.4g、360mmol、60mL)の混合物を150℃まで3時間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をPE/EA=1:1(5mL)で磨砕して、表題化合物(2.0g、64%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 12.83 (s, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.72 (s, 1H)。
2-[2-[2-[2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(中間体FC)
N-[2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル(500mg、1.35mmol、中間体AJ)のジクロロメタン(6mL)中の溶液に、トリエチルアミン(273mg、2.70mmol、374uL)およびMsCl(185mg、1.62mmol、125uL)を0℃で添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(100mL)で希釈し、そして酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。次いで、合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(600mg、98%の収率)を黄色がかった油状物として得た。
3-オキソ-1-フェニル-2,7,10-トリオキサ-4-アザドデカン-12-イルメタンスルホネート(中間体FD)
工程1 - N-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル
2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エタノール(3.50g、23.5mmol、CAS番号6338-55-2)の、CH3CN(30mL)およびH2O(30mL)中の溶液に、CbzCl(4.80g、28.1mmol)およびNaHCO3(5.91g、70.4mmol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(20mL)で希釈し、そして酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1~1:1)により精製して、表題化合物(5.00g、75%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.38 - 7.29 (m, 5H), 5.47 (s, 1H), 5.11 (s, 2H), 3.71 (s, 2H), 3.65 - 3.56 (m, 8H), 3.43 - 3.37 (m, 2H)。
工程2 - 3-オキソ-1-フェニル-2,7,10-トリオキサ-4-アザドデカン-12-イルメタンスルホネート
N-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル(2.00g、7.06mmol)のDCM(30mL)中の溶液に、TEA(2.14g、21.2mmol、2.94mL)およびMsCl(1.05g、9.18mmol、710uL)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和クエン酸(5mL)でクエンチし、そしてジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(2.4g、94%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.39 - 7.31 (m, 5H), 5.24 (s, 1H), 5.11 (s, 2H), 4.38 - 4.34 (m, 1H), 4.38 - 4.34 (m, 1H), 3.76 (dd, J=3.6, 5.2 Hz, 2H), 3.67 - 3.64 (m, 2H), 3.64 - 3.60 (m, 2H), 3.59 - 3.54 (m, 2H), 3.40 (q, J=5.2 Hz, 2H), 3.02 (s, 3H)。
N-[2-[(2,5-ジクロロピリミジン-4-イル)アミノ]-5-メトキシ-フェニル]メタンスルホンアミド(中間体FE)
工程1 - 1-ベンジルオキシ-2-メトキシ-4-メチル-ベンゼン
2-メトキシ-4-メチル-フェノール(25.0g、180mmol)のアセトン(460mL)中の混合物に、K2CO3(62.5g、452mmol)およびBnBr(46.4g、271mmol)を窒素雰囲気下で添加した。この反応混合物を50℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、アセトンを除去した。その残渣を水(100mL)で希釈し、そしてEA(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(40.0g、96%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.49 - 7.43 (m, 2H), 7.42 - 7.27 (m, 3H), 6.83 - 6.73 (m, 2H), 6.69 - 6.63 (m, 1H), 5.15 (s, 2H), 3.90 (s, 3H), 2.32 (s, 3H)。
工程2 - 1-ベンジルオキシ-2-メトキシ-4-メチル-5-ニトロ-ベンゼン
1-ベンジルオキシ-2-メトキシ-4-メチル-ベンゼン(17.5g、76.6mmol)のHOAc(60mL)中の撹拌混合物を4~6℃まで冷却し、そして濃HNO3(49.0g、778mmol)のHOAc(17mL)中の混合物を滴下により添加した。この反応混合物を4~6℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を100mLの氷-H2O混合物中に注いだ。この混合物を濾過し、そしてその固体沈殿物を水で洗浄した。その固体を減圧中で乾燥させて、表題化合物(20.0g、95%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.73 (s, 1H), 7.49 - 7.33 (m, 5H), 7.09 (s, 1H), 5.17 (s, 2H), 3.90 (s, 3H), 2.54 (s, 3H)。
工程3 - 5-ベンジルオキシ-4-メトキシ-2-メチル-アニリン
1-ベンジルオキシ-2-メトキシ-4-メチル-5-ニトロ-ベンゼン(10.0g、36.5mmol)のMeOH(100mL)およびH2O(60mL)中の混合物に、Fe(26.5g、475mmol)およびNH4Cl(25.4g、475mmol)を添加した。この反応混合物を65℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、MeOHを除去した。その残渣を水(50mL)で希釈し、そしてsat.NaHCO3(20mL)でpH=8~9になるまで中和した。その残渣を水(30mL)で希釈し、そしてEA(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.60g、17%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 244.1 (M+H)+。
工程4 - N1-(2,5-ジクロロピリミジン-4-イル)-4-メトキシ-ベンゼン-1,2-ジアミン
4-メトキシベンゼン-1,2-ジアミン(25.0g、180mmol)およびDIPEA(28.0g、217mmol)のIPA(150mL)中の混合物を0℃で撹拌した。次いで、2,4,5-トリクロロピリミジン(33.1g、180mmol)を滴下により添加し、そしてこの混合物を室温まで昇温させ、そして1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮してIPAを除去した。その残渣を水(50mL)で希釈し、そしてEA(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(44.0g、85%の収率)を青白い固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 284.9 (M+H)+。
工程5 - N-[2-[(2,5-ジクロロピリミジン-4-イル)アミノ]-5-メトキシ-フェニル]メタンスルホンアミド
N1-(2,5-ジクロロピリミジン-4-イル)-4-メトキシ-ベンゼン-1,2-ジアミン(8.00g、28.0mmol)のピリジン(20mL)中の混合物に、MsCl(3.54g、30.8mmol)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして4時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(7.00g、68%の収率)を青白い固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 362.9 (M+H)+。
2-メトキシ-4-メチル-5-ニトロ-フェノール(中間体FF)
1-ベンジルオキシ-2-メトキシ-4-メチル-5-ニトロ-ベンゼン(5.00g、18.3mmol、中間体FEの工程1~2により合成)のDCM(60mL)中の混合物に、BCl3
.DCM(1.0M、91mL)を添加した。次いで、この反応混合物を室温で8時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。この反応混合物をsat.NaHCO3(150mL)で洗浄し、そしてDCM(3×100mL)で抽出した。その有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.80g、83%の収率)を黄色がかった固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 184.1 (M+H)+。
2,3-ジメトキシ-5-ニトロフェノール(中間体FG)
工程1 - ベンゼンスルホン酸2,3-ジメトキシフェニル
2,3-ジメトキシフェノール(10.0g、64.8mmol、8.47mL)のジクロロメタン(200mL)中の溶液に、トリエチルアミン(13.1g、129mmol、17.9mL)を0℃で添加した。次いで、ベンゼンスルホニルクロリド(13.7g、77.8mmol、9.96mL)を0℃で1時間かけて滴下により添加した。次いで、この混合物を室温まで昇温させ、そして15時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(700mL)で希釈し、次いでジクロロメタン(4×250mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×250mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)により精製して、表題化合物(17.0g、89%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.85 (t, J=7.2 Hz, 2H), 7.57 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.45 (t, J=8.0 Hz, 2H), 6.89 - 6.87 (m, 1H), 6.78 - 6.75 (m, 2H), 3.75 (s, 3H), 3.61 (s, 3H)。
工程2 - ベンゼンスルホン酸2,3-ジメトキシ-5-ニトロフェニル
ベンゼンスルホン酸(2,3-ジメトキシフェニル)(17.0g、57.7mmol)の酢酸(340mL)中の溶液に、ニトロソアフィリン酸(nitrosoaphyllinic acid)(17.0g、57.7mmol、61.2mL)を0℃で1時間かけて滴下により添加した。次いで、この混合物を室温まで昇温させ、そして15時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水50mLで希釈し、そして酢酸エチル(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=50:1~20:1)により精製して、表題化合物(17.0g、86%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.96 (t, J=5.2 Hz, 1H), 7.74 (d, J=4.8 Hz, 1H), 7.63 - 7.61 (m, 5H), 3.96 (s, 3H), 3.88 (s, 3H)。
工程3 - 2,3-ジメトキシ-5-ニトロフェノール
ベンゼンスルホン酸(2,3-ジメトキシ-5-ニトロ-フェニル)(2.80g、8.25mmol)のメタノール(28.2mL)中の溶液に、20%の水酸化カリウム溶液(16.89mL)を添加した。この混合物を50℃で4時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮してメタノールを除去した。その残渣を水(50mL)で希釈し、そしてHClでpH=5~6になるまで酸性にした。次いで、この混合物を濾過し、そして固体沈殿物を集め、そして減圧中で乾燥させて、表題化合物(1.40g、85%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.45 (d, J=2.8 Hz, 1H), 7.34 (d, J=2.8 Hz, 1H), 5.94 (s, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.83 (s, 3H)。
(±)-2-エチル-4-[5-(2-メチルスルホニルピリミジン-4-イル)-2-ピリジル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(中間体FH)
工程1 - (±)-4-(5-アセチル-2-ピリジル)-2-エチル-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
1-(6-クロロ-3-ピリジル)エタノン(4.00g、24.9mmol;CAS番号36357-38-7)のACN(8mL)中の溶液に、DIPEA(9.67g、74.8mmol)および(±)-2-エチルピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(6.41g、29.9mmol;CAS番号393781-71-0)を添加した。この反応混合物を85℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=30:1~5:1)により精製して、表題化合物(8.30g、100%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.75 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.03 (dd, J=2.4, 9.2 Hz, 1H), 6.58 (d, J=8.8 Hz, 1H), 4.34 (d, J=13.2 Hz, 1H), 4.27 (d, J=10.4 Hz, 1H), 4.13 (q, J=7.2 Hz, 1H), 4.02 (s, 1H), 3.27 (dd, J=4.0, 13.2 Hz, 1H), 3.20 - 3.04 (m, 2H), 2.51 (s, 3H), 1.63 - 1.50 (m, 2H), 1.49 (s, 9H), 0.90 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程2 - (±)-1-(4-ブロモ-3,5-ジメチル-フェニル)-5-フェニル-ピラゾール-4-カルボン酸エチル
(±)-4-(5-アセチル-2-ピリジル)-2-エチル-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(8.30g、24.9mmol)および1,1-ジメトキシ-N,N-ジメチル-メタンアミン(29.7g、249mmol)の混合物を110℃まで14時間加熱した。LCMSは、出発物質が残っていることを示したので、この反応物を120℃までさらに22時間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1~酢酸エチル)により精製して、表題化合物(7.70g、80%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.73 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.07 (dd, J=2.4, 8.8 Hz, 1H), 7.79 (d, J=12.4 Hz, 1H), 6.59 (d, J=8.8 Hz, 1H), 5.66 (d, J=12.4 Hz, 1H), 4.31 - 4.21 (m, 2H), 4.12 (q, J=7.2 Hz, 1H), 3.99 (d, J=10.4 Hz, 1H), 3.49 (s, 1H), 3.24 - 2.97 (m, 8H), 1.67 - 1.52 (m, 2H), 1.49 (s, 9H), 0.90 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程3 - (±)-2-エチル-4-[5-(2-スルファニルピリミジン-4-イル)-2-ピリジル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
(±)-4-[5-[(Z)-3-(ジメチルアミノ)プロパ-2-エノイル]-2-ピリジル]-2-エチル-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(7.70g、19.8mmol)のエタノール(80mL)中の溶液に、チオ尿素(3.02g、39.6mmol)およびNaOMe(2.68g、49.6mmol)を添加した。この反応混合物を78℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(7.90g、99%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 401.9 (M+H)+。
工程4 - (±)-2-エチル-4-[5-(2-メチルスルファニルピリミジン-4-イル)-2-ピリジル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
(±)-2-エチル-4-[5-(2-スルファニルピリミジン-4-イル)-2-ピリジル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(7.90g、19.7mmol)およびヨードメタン(11.2g、78.7mmol)のTHF(80mL)中の溶液に、NaOH(1M、29.5mL)を添加した。この反応混合物を室温で5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(20mL)で希釈し、そして酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1~ジクロロメタン:メタノール=100:1)により精製して、表題化合物(7.70g、94%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.90 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.45 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.22 (dd, J=2.4, 8.8 Hz, 1H), 7.24 (d, J=5.2 Hz, 1H), 6.66 (d, J=8.8 Hz, 1H), 4.31 (d, J=13.2 Hz, 1H), 4.25 (d, J=11.6 Hz, 1H), 4.18 - 4.08 (m, 1H), 4.03 (s, 1H), 3.25 (dd, J=4.0, 13.2 Hz, 1H), 3.21 - 3.02 (m, 2H), 2.63 (s, 3H), 1.70 - 1.64 (m, 1H), 1.55 (dd, J=7.2, 14.4 Hz, 1H), 1.50 (s, 9H), 0.91 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程5 - (±)-2-エチル-4-[5-(2-メチルスルホニルピリミジン-4-イル)-2-ピリジル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
(±)-2-エチル-4-[5-(2-メチルスルファニルピリミジン-4-イル)-2-ピリジル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.85g、9.26mmol)のアセトン(15.0mL)中の溶液に、H2O2(5.90g、52.0mmol)および二ナトリウムジオキシド(ジオキソ)タングステン-二水和物(306mg、926umol)を添加した。この反応混合物を40℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和Na2SO4(20mL)でクエンチし、そしてジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=100:1)により精製して、表題化合物(4.00g、97%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.93 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.78 (d, J=5.6 Hz, 1H), 8.31 (dd, J=2.4, 9.2 Hz, 1H), 7.74 (d, J=5.6 Hz, 1H), 6.69 (d, J=8.8 Hz, 1H), 4.37 (d, J=13.4 Hz, 1H), 4.29 (d, J=8.8 Hz, 1H), 4.19 - 3.99 (m, 2H), 3.41 (s, 3H), 3.30 (dd, J=3.6, 13.2 Hz, 1H), 3.21 - 3.08 (m, 2H), 1.69 - 1.61 (m, 1H), 1.53 (d, J=7.2 Hz, 1H), 1.50 (s, 9H), 0.92 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
4-[3-[(tert-ブトキシカルボニルアミノ)メチル]-4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸(中間体FI)
工程1 - [4-アミノ-1-(4-ブロモフェニル)ピラゾール-3-イル]メタノール
1-(4-ブロモフェニル)-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボン酸エチル(3.70g、10.8mmol、中間体CLの工程1~2により合成)のTHF(30.0mL)中の溶液に、LiBH4(1.18g、54.3mmol)を添加した。この反応混合物をN2下で50℃で3時間完了したら、この反応混合物を水(100mL)でクエンチし、減圧中で濃縮してTHFを除去し、そして濾過した。その濾過したケーキを集め、そして減圧下で乾燥させて、表題化合物(1.80g、61%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.72 (s, 1H), 7.69 - 7.62 (m, 4H), 5.07-5.03 (m, 1H), 4.51 (d, J=5.6 Hz, 2H), 4.16 (s, 2H)。
工程2 - 4-[4-アミノ-3-(ヒドロキシメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル
[4-アミノ-1-(4-ブロモフェニル)ピラゾール-3-イル]メタノール(1.60g、5.97mmol)の、DMF(30.0mL)とMeOH(30.0mL)との混合溶媒中の溶液に、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(487mg、596umol)およびTEA(1.81g、17.9mmol、2.49mL)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧中で脱気してCOでパージすることを数回行った。この混合物をCO(50psi)下で80℃で36時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(0.1%、HCl)により精製して、表題化合物(800mg、54%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.62 (s, 1H), 8.08 (d, J=8.8 Hz, 2H), 8.03 - 7.93 (m, 2H), 4.63 (s, 2H), 3.87 (s, 3H)。
工程3 - 4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ヒドロキシメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル
4-[4-アミノ-3-(ヒドロキシメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(400mg、1.62mmol)および2-[2-[tertブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(626mg、1.62mmol、中間体CM)のDMF(3.00mL)中の溶液に、DIPEA(418mg、3.24mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。次いで、HATU(676mg、1.78mmol)を添加した。得られた反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(15mL)でクエンチすると、白色固体沈殿物が形成され、これを濾過した。そのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(920mg、92%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.08 (s, 1H), 8.90 (s, 1H), 8.66 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.10 - 8.04 (m, 2H), 8.02 - 7.96 (m, 2H), 7.73 - 7.70 (m, 2H), 7.83 - 7.75 (m, 1H), 4.91 - 4.87 (m, 2H), 4.80 (d, J=5.2 Hz, 2H), 3.87 (s, 3H), 1.53 (s, 9H)。
工程4 - 4-[3-(アジドメチル)-4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ヒドロキシメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(500mg、810umol)のTHF(15.0mL)中の溶液に、DPPA(334mg、1.22mmol)およびDBU(308mg、2.03mmol)を0℃で添加した。この混合物を25℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(50mL)で希釈し、次いでDCM(3×30mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(520mg、70%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 642.3 (M+H)+。
工程5 - 4-[3-[(tert-ブトキシカルボニルアミノ)メチル]-4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル
4-[3-(アジドメチル)-4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(520mg、810umol)および(Boc)2O(265mg、1.22mmol)のMeOH(10.0mL)中の溶液に、Pd/C(100mg、810umol)を添加した。この混合物をH2(15psi)下で25℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。この混合物を逆相(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(500mg、86%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.64 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.95 (s, 1H), 8.64 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.86 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.79 (s, 1H), 4.91 (d, J=8.8 Hz, 2H), 4.29 (d, J=6.8 Hz, 2H), 3.88 (s, 3H), 1.52 (s, 9H), 1.36 (s, 9H)。
工程6 - 4-[3-[(tert-ブトキシカルボニルアミノ)メチル]-4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸(8) - ノートのページ:EW7002-283
4-[3-[(tert-ブトキシカルボニルアミノ)メチル]-4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(160mg、223umol)の、THF(20.0mL)、H2O(5.00mL)およびMeOH(5.00mL)の混合溶媒中の溶液に、LiOH(26.7mg、1.12mmol)を添加した。この混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を1NのHCl溶液でpH=5になるまで酸性にした。この混合物をH2O(50mL)で希釈し、そしてEA(3×30mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(70.0mg、44%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 702.4 (M+H)+。
2-[2-[2-[2-(4-ヨードフェノキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エタンアミン(中間体FJ)
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-(4-ヨードフェノキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
4-ヨードフェノール(1g、4.55mmol)および2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(1.69g、4.55mmol、中間体AO)のDMF(15mL)中の溶液に、K2CO3(1.57g、11.3mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を100℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(30mL)で希釈し、次いでEA(2×40mL)で抽出し、そしてその有機相を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(1.00g、44%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 496.2 (M+H)+。
工程2 - 2-[2-[2-[2-(4-ヨードフェノキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エタンアミン
N-[2-[2-[2-[2-(4-ヨードフェノキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(0.9g、1.82mmol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、2.00mL)を添加し、そしてこの反応混合物を20℃で20分間撹拌した。完了したら、その残渣を減圧中で濃縮して、表題化合物(800mg、99%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 396.1 (M + 1)+。
2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセトアルデヒド(中間体FK)
工程1 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン
2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エタノール(1.80g、12.0mmol、CAS番号6338-55-2)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロイソインドリン-1,3-ジオン(4.00g、14.4mmol、中間体R)のジオキサン(35.0mL)中の溶液に、DIPEA(9.36g、72.3mmol)を添加した。この反応混合物を115℃で20時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して溶媒を除去した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(2.90g、59%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.28 (s, 1H), 7.50 (dd, J=7.2, 8.4 Hz, 1H), 7.11 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.91 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.57 (t, J=5.2 Hz, 1H), 4.96 - 4.85 (m, 1H), 3.77 - 3.67 (m, 8H), 3.64 - 3.59 (m, 2H), 3.48 (q, J=5.2 Hz, 2H), 2.92 - 2.70 (m, 3H), 2.62 (s, 1H), 2.17 - 2.08 (m, 1H)。
工程2 - 2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセトアルデヒド(11) - ノートのページ:EW7002-288
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン(200mg、493umol)のDCM(10.0mL)中の溶液に、DMP(209mg、493umol)を添加した。この混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物をDCM(30mL)で希釈し、そして飽和Na2S2O3(2×30mL)および飽和NaHCO3(2×30mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(140mg、70%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 9.74 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.52 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.14 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.97 - 6.90 (m, 1H), 6.57 - 6.49 (m, 1H), 4.97 - 4.89 (m, 1H), 3.83 - 3.65 (m, 10H), 2.17 - 2.11 (m, 1H), 1.91 - 1.87 (m, 1H), 1.87 - 1.83 (m, 1H), 1.31 - 1.03 (m, 1H)。
5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イソインドリン-2-カルボン酸tert-ブチル(中間体FL)
5-ブロモイソインドリン-2-カルボン酸tert-ブチル(1.20g、4.02mmol、CAS番号201940-08-1)、4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(1.12g、4.43mmol)のDMSO(20.0mL)中の溶液に、KOAc(1.18g、12.0mmol)およびPd(PPh3)4(139mg、120umol)を添加した。この混合物をN2下で80℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(50mL)で希釈し、そしてEA(3×30mL)で抽出した。その有機層をブライン(3×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。この混合物をprep-HPLC(逆相(0.1%のFA))により精製して、表題化合物(500mg、36%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.75 (s, 1H), 7.32 - 7.29 (m, 1H), 7.25 (d, J=7.6 Hz, 1H), 4.74 - 4.66 (m, 4H), 1.54 (s, 9H), 1.37 (s, 12H)。
5-[4-アミノ-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]イソインドリン-2-カルボン酸tert-ブチル(中間体FM)
工程1 - (2-tert-ブトキシカルボニルイソインドリン-5-イル)ボロン酸
5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イソインドリン-2-カルボン酸tert-ブチル(500mg、1.45mmol、中間体FL)の、THF(20.0mL)およびH2O(4.00mL)との混合溶媒中の溶液に、NaIO4(929mg、4.34mmol)を添加した。この混合物を25℃で0.5時間撹拌した。HCl(3M、965uL)をこの混合物に添加し、そしてこの混合物を25℃で1.5時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(30mL)で希釈し、そしてEA(3×30mL)で抽出した。その有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。この混合物をprep-HPLC(逆相(0.1%のFA))により精製して、表題化合物(260mg、68%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.05 (s, 2H), 7.72 (s, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.29 (t, J=6.4 Hz, 1H), 4.64 - 4.53 (m, 4H), 1.46 (s, 9H)。
工程2 - 5-[4-ニトロ-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]イソインドリン-2-カルボン酸tert-ブチル
4-ニトロ-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール(378mg、2.09mmol、中間体DEの工程1により合成)、(2-tert-ブトキシカルボニルイソインドリン-5-イル)ボロン酸(660mg、2.51mmol)のDCM(20.0mL)中の溶液に、Cu(OAc)2(569mg、3.14mmol)およびピリジン(661mg、8.36mmol)を添加した。この混合物をO2(15psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮し、次いでNH3・H2O(5mL)で洗浄し、濾過し、そしてその固体を減圧中で乾燥させた。この混合物をMeOH(5mL)で再度磨砕し、次いで濾過し、そしてその固体を減圧中で乾燥させて、表題化合物(400mg、48%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.86 (d, J=6.8 Hz, 1H), 7.93 (d, J=12.8 Hz, 1H), 7.90 - 7.85 (m, 1H), 7.59 - 7.52 (m, 1H), 4.71 - 4.60 (m, 4H), 1.47 (s, 9H)。
工程3 - 5-[4-アミノ-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]イソインドリン-2-カルボン酸tert-ブチル(7) - ノートのページ:EW7002-281
5-[4-ニトロ-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]イソインドリン-2-カルボン酸tert-ブチル(260mg、652umol)の、DCM(10.0mL)とMeOH(10.0mL)との混合溶媒中の溶液に、Pd/C(50.0mg)を添加した。次いで、この反応混合物をH2(15psi)下で25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(240mg、80%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 369.2 (M+H)+。
4-(4-アミノブチルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体FN)
工程1 - N-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]ブチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(1.50g、5.43mmol、中間体R)およびN-(4-アミノブチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.02g、5.43mmol、CAS番号33545-98-1)のジオキサン(15mL)中の溶液に、DIPEA(2.81g、23mmol)を添加した。この反応混合物を115℃で24時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して溶媒を除去した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(0.96g、40%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 445.2 (M+H)+。
工程2 - 4-(4-アミノブチルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(0.96g、2.16mmol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、10mL)を添加した。この反応混合物を25℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(0.82g、100%の収率、HCl)を黄色固体として得た。この粗生成物をさらに精製せずに次の工程に直接使用した。LC-MS (ESI+) m/z 345.1 (M+H)+。
N-(3-オキソプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体FO)
DMSO(2.23g、28.53mmol、2.23mL、2.5当量)のDCM(15mL)中の溶液に、(COCl)2(2.90g、22.8mmol)のDCM(10mL)中の溶液を-70℃で滴下により添加した。この混合物を-70℃で10分間撹拌した。次いで、N-(3-ヒドロキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(2.00g、11.4mmol、CAS番号58885-58-8)のDCM(15mL)中の溶液を上記混合物にゆっくりと添加した。-70℃で50分間撹拌した後に、TEA(6.93g、68.5mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を-70℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(30mL)でクエンチし、そして分離した。その水相をDCM(2×30mL)で抽出した。次いで、その有機相を合わせ、そしてブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.70g、86%の収率)を黄色油状物として得た。その残渣をさらに精製せずに次の工程に直接使用した。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 9.80 (s, 1H), 5.01 - 4.87 (m, 1H), 3.41 (q, J=6.0 Hz, 2H), 2.70 (t, J=6.0 Hz, 2H), 1.42 (s, 9H)。
4-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体FP)
工程1 - N-[3-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]ブチルアミノ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
N-(3-オキソプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(0.10g、577umol、中間体FO)および4-(4-アミノブチルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(264mg、693umol、HCl、中間体FN)のTHF(20mL)中の溶液に、KOAc(113mg、1.15mmol)を添加した。1時間後、NaBH(OAc)3(245mg、1.15mmol)を上記混合物に添加した。この反応混合物を25℃で72時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のHClの条件)により精製して、表題化合物(60.0mg、21%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 502.1 (M+H)+。
工程2 - 4-[4-(3-アミノプロピルアミノ)ブチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[3-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]ブチルアミノ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(60.0mg、120umol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4mL)を添加した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(50.0mg、95%の収率、HCl)を黄色固体として得た。その残渣をさらに精製せずに次の工程に直接使用した。LC-MS (ESI+) m/z 402.1 (M+H)+。
N-[3-[4-(アミノメチル)イミダゾール-1-イル]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体FQ)
工程1 - 1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル
1H-イミダゾール-4-カルボン酸(5.00g、44.6mmol、CAS番号1072-84-0)のMeOH(50mL)中の混合物に、SOCl2(10.6g、89.2mmol、6.47mL)を添加した。この反応混合物を70℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(5.60g、99%の収率)を白色固体として得た。その残渣をさらに精製せずに次の工程に直接使用した。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.29 - 9.25 (m, 1H), 8.37 (s, 1H), 3.87 (s, 3H)。
工程2 - 1-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロピル]イミダゾール-4-カルボン酸メチル
1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(3.10g、24.5mmol)のACN(50mL)中の混合物に、K2CO3(11.2g、81.1mmol)およびN-(3-ブロモプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(11.7g、49.1mmol、CAS番号83948-53-2)を添加した。この反応混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、PE:EA=5:1)により精製して、表題化合物(4.00g、57%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.02 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.00 (s, 1H), 4.10 - 4.08 (m, 2H), 3.80 (s, 3H), 2.99 - 2.88 (m, 2H), 1.90 - 1.88 (m, 2H), 1.45 (s, 9H)。
工程3 - N-[3-[4-(ヒドロキシメチル)イミダゾール-1-イル]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
1-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロピル]イミダゾール-4-カルボン酸メチル(3.00g、10.5mmol)のTHF(50mL)中の混合物に、LiAlH4(602mg、15.8mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を20℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(3mL)およびNaOH溶液(15%、5mL)で0℃でクエンチし、次いでNa2SO4(20g)を添加した。次いで、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(2.50g、92%の収率)を無色油状物として得た。その残渣をさらに精製せずに次の工程に直接使用した。LC-MS (ESI+) m/z 256.2 (M+H) +。
工程4 - N-[3-[4-(アジドメチル)イミダゾール-1-イル]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(6) - ノートのページ:EW5435-653
N-[3-[4-(ヒドロキシメチル)イミダゾール-1-イル]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(1.00g、3.92mmol)およびDPPA(1.62g、5.88mmol、1.27mL)のTHF(20mL)DBU(1.49g、9.79mmol、1.48mL)を0℃で添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を水(10mL)で希釈し、そしてEA(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.10g、100%の収率)を明黄色油状物として得た。その残渣をさらに精製せずに次の工程に直接使用した。LC-MS (ESI+) m/z 281.3 (M+H) +。
工程5 - N-[3-[4-(アミノメチル)イミダゾール-1-イル]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[4-(アジドメチル)イミダゾール-1-イル]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(1.10g、3.92mmol)のMeOH(50mL)中の混合物に、Pd/C(500mg、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)雰囲気下で25℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(950mg、95%の収率)を明黄色油状物として得た。その残渣をさらに精製せずに次の工程で直接使用した。LC-MS (ESI+) m/z 255.3 (M+H) +。
4-[2-[2-[2-(アミノメチル)-1-ピペリジル]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体FR)
工程1 - N-[[1-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチル]-2-ピペリジル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(500mg、1.14mmol、実施例184の工程1~2により合成)のCH3CN(20mL)中の溶液に、N-(2-ピペリジルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(488mg、2.28mmol、CAS番号141774-61-0)、NaHCO3(287mg、3.41mmol)およびKI(18.9mg、114umol)を添加した。この混合物を80℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュにより精製して、表題化合物(450mg、71%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 558.4 (M+H)+。
工程2 - 4-[2-[2-[2-(アミノメチル)-1-ピペリジル]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[[1-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチル]-2-ピペリジル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(450mg、807umol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、4mL)を添加した。この混合物を20℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(360mg、91%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 458.3 (M+H)+。
4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エチルアミノ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体FS)
工程1 - N-[2-(2-オキソエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル
DMSO(1.90g、24.4mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、(COCl)2(2.47g、19.5mmol)のDCM(10mL)中の溶液を-70℃で滴下により添加した。この混合物をこの温度で10分間撹拌した。次いで、N-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(2g、9.74mmol、CAS番号139115-91-6)のDCM(15mL)中の溶液を上記混合物にゆっくりと添加した。-70℃で50分間撹拌した後に、TEA(7.89g、78.0mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を-70℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(30mL)でクエンチし、そして分離した。その水相をDCM(2×30mL)で抽出した。次いで、その有機相を合わせ、そしてブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.30g、粗製)を黄色油状物として得た。
工程2 - N-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エチルアミノ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
4-(2-アミノエチルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(202mg、572umol、HCl、中間体DJ)およびN-[2-(2-オキソエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(90.0mg、443umol)のTHF(20mL)中の溶液に、KOAc(102mg、1.04mmol)を添加した。1時間後、NaBH(OAc)3(220mg、1.04mmol)を上記混合物に添加した。この反応混合物を25℃で17時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のHClの条件)により精製して、表題化合物(80.0mg、31%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 504.1 (M+H)+。
工程3 - 4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エチルアミノ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エチルアミノ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(75.0mg、149umol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(2mL)を添加した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(65.0mg、99%の収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 404.1 (M+H)+。
4-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体FT)
工程1 - 4-ブロモイソベンゾフラン-1,3-ジオン
3-ブロモフタル酸(5.00g、20.4mmol、CAS番号116-69-8)の(Ac)2O(20.4mmol、20mL)中の溶液を120℃で12時間撹拌した。次いで、この反応混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(4.60g、99%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 227.1 (M+H)+。
工程2 - 4-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
4-ブロモイソベンゾフラン-1,3-ジオン(4.60g、20.2mmol)および3-アミノピペリジン-2,6-ジオン(3.67g、22.2mmol、HCl、CAS番号24666-56-6)のHOAc(40mL)中の溶液に、KOAc(6.16g、62.8mmol)を添加し、この反応混合物を90℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を25℃まで冷却し、そして氷水(800mL)で希釈し、次いで0℃で0.5時間撹拌した。この反応混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(6.8g、99%の収率)を灰色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.17 (s, 1H), 8.19 - 7.65 (m, 3H), 5.41 - 4.91 (m, 1H), 3.35 (s, 1H), 3.05 - 2.85 (m, 1H), 2.72 - 2.54 (m, , 2H), 2.09 (s, 1H)。
4-(3-アミノプロピル)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体FU)
工程1 - N-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロパ-2-イニル]カルバミン酸tert-ブチル
4-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(1.00g、2.97mmol、中間体FT)およびN-プロパ-2-イニルカルバミン酸tert-ブチル(598mg、3.86mmol、CAS番号92136-39-5)のDMF(6mL)中の溶液に、TEA(5.40g、53.3mmol、7.43mL)、CuI(56.4mg、296umol)およびPd(PPh3)2Cl2(208mg、296umol)を添加した。この反応混合物をマイクロ波下で80℃で30分間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.20g、98%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 434.0 (M+Na) +。
工程2 - N-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロパ-2-イニル]カルバミン酸tert-ブチル(520mg、1.26mmol)のTHF(20mL)中の混合物に、Pd(OH)2/C(150g、10wt%)およびPd/C(130mg、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)雰囲気下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(0.52g、99%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 438.3 (M+Na) +。
工程3 - 4-(3-アミノプロピル)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(520mg、1.25mmol)のDCM(3mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、3mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(520mg、99%の収率、HCl)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 316.1 (M+H) +。
4-[3-(5-アミノペンチルアミノ)プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体FV)
工程1 - N-[5-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロピルアミノ]ペンチル]カルバミン酸tert-ブチル
4-(3-アミノプロピル)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(445mg、1.27mmol、HCl、中間体FU)のTHF(5mL)中の混合物に、TEA(85.4mg、844umol、117uL)およびN-(5-オキソペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(170mg、844umol、中間体EK)およびHOAc(76.0mg、1.27mmol、72.4uL)を添加し、次いでNaBH(OAc)3(358mg、1.69mmol)を添加した。この反応混合物をN2雰囲気下で25℃で5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(200mg、47%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 501.4 (M+H) +。
工程2 - 4-[3-(5-アミノペンチルアミノ)プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[5-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロピルアミノ]ペンチル]カルバミン酸tert-ブチル(170mg、339umol)のDCM(5mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、8mL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(170mg、99%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 401.2 (M+H) +。
4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(中間体FW)
工程1 - 4-[4-(ベンズヒドリリデンアミノ)-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル
4-[4-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(0.15g、453umol、中間体EBの工程1~2により合成)、ジフェニルメタンイミン(205mg、1.13mmol)、Pd(OAc)2(20.8mg、92.4umol)、Xantphos(26.2mg、45.3umol)およびCs2CO3(448mg、1.38mmol)のジオキサン(3mL)中の混合物を脱気してN2でパージすることを3回行い、次いでこの混合物をN2雰囲気下で120℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を濃縮し、次いでH2O(30mL)を添加し、そしてこの混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。その有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(0.24g、50%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.02 - 7.95 (m, 2H), 7.80 - 7.73 (m, 2H), 7.51 - 7.45 (m, 3H), 7.43 - 7.31 (m, 5H), 7.22 - 7.19 (m, 2H), 7.12 - 6.82 (m, 1H), 6.37 (s, 1H), 3.85 (s, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 432.1 (M+H)+。
工程2 - 4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル
4-[4-(ベンズヒドリリデンアミノ)-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(215mg、498umol)の、THF(2mL)およびMeOH(20mL)中の溶液に、HCl/MeOH(4M、124uL)を添加した。この混合物を25℃で30分間撹拌した。完了したら、この混合物を濃縮して、表題化合物(0.20g、90%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 268.1 (M+H)+。
4-[4-[[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸(中間体FX)
工程1 - 4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル
4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(340mg、1.27mmol、中間体FW)、2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(412mg、1.15mmol、中間体DFの工程1~4から)、HATU(484mg、1.27mmol)、DIPEA(411mg、3.18mmol、554uL)のDMF(10mL)中の混合物を脱気してN2でパージすることを3回行った。次いで、この混合物を25℃で6時間撹拌した。完了したら、この混合物を50mLのH2Oで希釈し、次いで濾過した。そのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(260mg、27%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 609.2 (M+H)+。
工程2 - 4-[4-[[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(200mg、329umol)の、THF(5mL)およびH2O(5mL)およびMeOH(1mL)中の溶液に、LiOH(39.4mg、1.64mmol)を添加した。この混合物を25℃で6時間撹拌した。完了したら、この混合物を濃縮し、その残渣をH2O(50mL)で希釈し、そして1MのHClを、pH=5~6になるまで添加し、EA(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(0.13g、95%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 595.4 (M+H)+。
N-メチル-N-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体FY)
工程1 - 2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]エトキシ]酢酸エチル
N-(2-ヒドロキシエチル)-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(10g、57.0mmol)およびRh(OAc)2(630mg、2.85mmol)のDCM(100mL)中の溶液に、2-ジアゾ酢酸エチル(13.0g、114mmol、CAS番号623-73-4)のDCM(200mL)中の溶液を滴下により添加し、そしてこの混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(50mL×4)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(14.5g、97%の収率)を明黄色液体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.21 (q, J=7.2 Hz, 2H), 4.09 - 4.04 (m, 2H), 3.71 - 3.59 (m, 2H), 3.46 - 3.38 (m, 2H), 2.92 (s, 3H), 1.44 (s, 9H), 1.27 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程2 - N-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]エトキシ]酢酸エチル(12.4g、47.4mmol)のTHF(200mL)中の溶液に、LiAlH4(2.76g、71.1mmol、98%の純度)を、N2雰囲気下で0℃で添加した。この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(4mL)およびNaOH水溶液(15%、4mL)で0℃でクエンチし、濾過し、そしてNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(9.40g、90%の収率)を無色液体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.72 - 3.67 (m, 2H), 3.66 - 3.54 (m, 4H), 3.50 - 3.42 (m, 2H), 2.91 (s, 3H), 1.46 (s, 9H)。
工程3 - N-メチル-N-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(8.70g、39.6mmol)および3-ブロモプロパ-1-イン(5.19g、43.6mmol)のTHF(100mL)中の溶液に、TBAI(879mg、2.38mmol)、KI(987mg、5.95mmol)およびKOH(2.62g、39.6mmol、85%)を添加した。この混合物を20℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=3:1)により精製して、表題化合物(4.20g、41%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.21 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.72 - 3.67 (m, 2H), 3.67 - 3.62 (m, 2H), 3.61 - 3.55 (m, 2H), 3.45 - 3.35 (m, 2H), 2.92 (s, 3H), 2.43 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.46 (s, 9H)。
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[3-[2-[2-(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ]プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン(中間体FZ)
工程1 - N-[2-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
4-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(0.60g、1.78mmol、中間体FT)、CuI(33.9mg、178umol)およびPd(PPh3)2Cl2(125mg、178umol)をマイクロ波管に入れた。次いで、N-メチル-N-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(458mg、1.78mmol、中間体FY)、TEA(3.24g、32.0mmol)およびDMF(5mL)を上記管内に添加した。この混合物をN2で5分間脱気した。この密封管をマイクロ波下で80℃で30分間加熱した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(460mg、43%の収率、85%の純度)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 536.3 (M+Na)+。
工程2 - N-[2-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(460mg、761umol)のTHF(5mL)中の溶液に、Pd/C(0.2g、10%wt)およびPd(OH)2/C(0.2g、10%wt)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)下で25℃で18時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(450mg、100%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 540.1 (M+Na)+。
工程3 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[3-[2-[2-(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ]プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(450mg、869umol)のDCM(3mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、4mL)を添加した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、その残渣を減圧中で濃縮して、表題化合物(330mg、84%の収率、HCl)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 418.1 (M+H)+。
5-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体GA)
3-アミノピペリジン-2,6-ジオン(7.98g、48.4mmol、HCl塩、CAS番号24666-56-6)、KOAc(13.4g、136mmol)のHOAc(200mL)中の溶液に、5-ブロモイソベンゾフラン-1,3-ジオン(10.0g、44.0mmol、CAS番号282-73-5)を添加した。次いで、この混合物を90℃まで加熱し、そして12時間撹拌した。完了したら、この混合物を25℃まで冷却し、そして水(800mL)で希釈し、次いで濾過して、フィルターケーキを得た。このフィルターケーキをDCM(20mL)中で1時間撹拌し、そして濾過して、フィルターケーキを得た。そのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(9.00g、60%の収率)を青色個体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.15 (s, 1H), 8.15 (d, J=1.2 Hz, 1H), 8.10 (dd, J=1.6, 8.0 Hz, 1H), 7.87 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.17 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 2.95 - 2.83 (m, 1H), 2.65 - 2.52 (m, 2H), 2.11 - 2.00 (m, 1H)。
4-アミノ-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-3-カルボキサミド(中間体GB)
工程1 - 1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボン酸メチル
4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-カルボン酸メチル(8.00g、38.5mmol、HCl塩、中間体HL)、[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ボロン酸(7.03g、46.2mmol、CAS番号59016-93-2)およびピリジン(18.2g、231mmol)のDCM(130mL)中の混合物に、Cu(OAc)2(8.40g、46.2mmol)を添加した。この混合物をO2(15psi)下で25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(4.00g、36%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.68 (s, 1H), 7.89 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.51 (d, J=8.8 Hz, 2H), 5.37 (t, J=5.6 Hz, 1H), 4.57 (d, J=5.6 Hz, 2H), 3.94 (s, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 300.0 (M+Na)+。
工程2 - 1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド
1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボン酸メチル(2.30g、7.72mmol)のTHF(15mL)中の溶液に、NH3・H2O(22.7g、194mmol、30%w/w)を密封管内で添加した。この混合物を80℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(2.20g、97%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.60 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.90 (d, J=8.4 Hz, 3H), 7.50 (d, J=8.4 Hz, 2H), 5.37 (s, 1H), 4.56 (d, J=2.4 Hz, 2H)。
工程3 - 4-アミノ-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-3-カルボキサミド
1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド(1.60g、6.10mmol)のMeOH(120mL)中の溶液に、Pd/C(0.8g、10%w/w)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧中で脱気してH2でパージすることを3回行った。この混合物をH2(15psi)下で20℃で40分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.40g、91%の収率)を黄色固体として得た;LC-MS (ESI+) m/z 233.1 (M+H)+。
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体GC)
工程1 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(1.24g、3.44mmol、中間体DFの工程1~4から)のDMF(25mL)中の溶液に、DIPEA(1.67g、12.9mmol)、HATU(1.96g、5.17mmol)および4-アミノ-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-3-カルボキサミド(1.00g、4.31mmol、中間体GB)を添加した。この混合物を20℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(80mL)で希釈し、濾過してフィルターケーキを得、これを減圧中で乾燥させて、表題化合物(1.50g、60%の収率)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 574.1 (M+H)+。
工程2 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.5g、2.62mmol)のTHF(300mL)中の溶液に、DMP(1.22g、2.88mmol)を添加し、そしてこの混合物を20℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和Na2S2O3(20mL)および飽和NaHCO3(20mL)で25℃でクエンチした。次いで、この反応混合物を30分間撹拌し、次いでCH2Cl2(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1g、67%の収率)を灰色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.04 (s, 1H), 10.04 (s, 1H), 9.09 (s, 2H), 8.60 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.25 - 8.23 (m, 3H), 8.17 (s, 1H), 8.07 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.81 (br s, 1H), 7.67 (d, J=4.8 Hz, 1H), 3.86 (br d, J=7.2 Hz, 2H), 1.52 (s, 9H), 1.20 - 1.16 (m, 1H), 0.46 - 0.35 (m, 2H), 0.25 -0.22 (m, 2H);LC-MS (ESI+) m/z 572.1 (M+H)+。
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-[3-[2-[2-(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ]プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン(中間体GD)
工程1 - N-[2-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
5-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(3.73g、11.0mmol、中間体GA)およびN-メチル-N-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(3.70g、14.3mmol、中間体FY)のDMF(30mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(776mg、1.11mmol)、TEA(20.1g、199mmol)およびCuI(210mg、1.11mmol)を添加した。この混合物をマイクロ波下で80℃で30分間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(5.50g、96%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.09 (s, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.87 - 7.78 (m, 2H), 4.99 (dd, J=5.6, 12.4 Hz, 1H), 4.48 (s, 2H), 3.80 - 3.73 (m, 2H), 3.71 - 3.66 (m, 2H), 3.65 - 3.58 (m, 2H), 3.45 - 3.35 (m, 2H), 2.98 - 2.94 (m, 1H), 2.93 (s, 3H), 2.88 - 2.70 (m, 2H), 2.21 - 2.13 (m, 1H), 1.46 (s, 9H)。
工程2 - N-[2-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(19) - ノートのページ:EW5417-733
N-[2-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(1.00g、1.95mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd/C(0.30g、10%w/w)およびPd(OH)2/C(0.30g、10%w/w)をN2雰囲気下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを3回行った。この混合物をH2(15Psi)下で20℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(0.95g、95%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.08 (s, 1H), 7.79 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.59 (dd, J=1.2, 7.6 Hz, 1H), 5.02 (dd, J=5.2, 13.6 Hz, 1H),3.67 - 3.55 (m, 6H), 3.48 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.44 - 3.36 (m, 2H), 2.92 (s, 3H), 2.91 - 2.89 (m, 1H), 2.88 - 2.85 (m, 2H), 2.84 - 2.68 (m, 2H), 2.19 - 2.11 (m, 1H), 2.00 - 1.91 (m, 2H), 1.46 (s, 9H);LC-MS (ESI+) m/z 540.3 (M+Na)+。
工程3 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-[3-[2-[2-(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ]プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(0.95g、1.84mmol)のDCM(20mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、12mL)を添加した。この混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(0.83g、99%の収率、HCl塩)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 418.3 (M+H)+。
N-[3-カルバモイル-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]-2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボキサミド(中間体GE)
工程1 - 4-[3-カルバモイル-4-[[2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸イソプロポキシカルボニル
4-[3-カルバモイル-4-[[2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸(500mg、1.20mmol、中間体EE)のTHF(20mL)中の混合物に、TEA(483mg、4.78mmol、665uL)およびクロロギ酸イソブチル(366mg、2.99mmol、414uL)を添加した。この反応混合物を-10℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過した。その濾液をさらに精製せずに次の工程に直接使用して、表題化合物(600mg、99%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 505.0 (M+H)+。
工程2 - N-[3-カルバモイル-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボキサミド
4-[3-カルバモイル-4-[[2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸イソプロポキシカルボニル(600mg、1.19mmol)の、H2O(5mL)およびTHF(50mL)中の混合物に、LiBH4(155mg、7.14mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を0℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を撹拌しながら水(30mL)でクエンチした。次いで、この混合物をEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をDCM/PE(5mL/30mL)で磨砕し、そして濾過して、表題化合物(250mg、51%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 405.2 (M+H)+。
工程3 - N-[3-カルバモイル-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]-2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[3-カルバモイル-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボキサミド(250mg、618umol)の、DCM(10mL)およびTHF(10mL)中の混合物に、DMP(524mg、1.24mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を0℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をNa2S2O3(10mL)、NaHCO3(10mL)で希釈し、そして30分間撹拌した。次いで、この混合物をDCM(3×10mL)で抽出し、そして合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(230mg、92%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 403.2 (M+H)+。
N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体GF)
工程1 - 4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸イソプロポキシカルボニル
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸(250mg、420umol、中間体FX)のTHF(10mL)中の溶液に、TEA(170mg、1.68mmol)およびクロロギ酸イソブチル(128mg、1.05mmol)を添加した。この混合物を-10℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(280mg、90%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 681.3 (M+H)+。
工程2 - N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸イソプロポキシカルボニル(280mg、411umol)の、THF(30.0mL)およびH2O(4.00mL)中の溶液に、NaBH4(62.2mg、1.65mmol)を添加した。この混合物を0℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(50mL)で希釈し、そしてEtOAc(3×30mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。この混合物をDCM:PE=1:5(30mL)で磨砕し、そして濾過した。そのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(200mg、83%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 581.3 (M+H)+。
工程3 - N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル
N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(140mg、241umol)のDCM(10.0mL)中の溶液に、DMP(204mg、482umol)を添加した。この混合物を15℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物をDCM(30mL)で希釈し、そして飽和Na2S2O3(2×30mL)および飽和NaHCO3(2×30mL)で洗浄した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(80.0mg、57%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 579.1 (M+H)+。
N-(5-プロパ-2-イノキシペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体GG)
工程1 - N-(5-ヒドロキシペンチル)カルバミン酸tert-ブチル
5-アミノペンタン-1-オール(21.3g、206mmol)のMeOH(200mL)中の溶液に、I2(2.63g、10.3mmol)および炭酸tert-ブトキシカルボニルtert-ブチル(54.2g、248mmol)を添加した。この混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフにより精製して、表題化合物(40.0g、95%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.60 (s, 1H), 3.69 - 3.59 (m, 2H), 3.12 (d, J=5.6 Hz, 2H), 1.9 - 1.7 (m, 1H), 1.61 - 1.36 (m, 15H)。
工程2 - N-(5-プロパ-2-イノキシペンチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-(5-ヒドロキシペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(5.00g、24.6mmol)および3-ブロモプロパ-1-イン(3.07g、25.8mmol)のTHF(100mL)中の溶液に、TBAI(545mg、1.48mmol)およびKI(612mg、3.69mmol)を添加した。次いで、KOH(1.38g、24.6mmol)を上記混合物に添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフ(PE:EA=5/1)により精製して、表題化合物(3.00g、50%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 4.12 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.50 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.11 (q, J=6.4 Hz, 2H), 2.41 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.65 - 1.55 (m, 2H), 1.53 - 1.33 (m, 13H)。
4-[3-(5-アミノペントキシ)プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体GH)
工程1 - N-[5-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロパ-2-イノキシ]ペンチル]カルバミン酸tert-ブチル
4-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(500mg、1.48mmol、中間体FT)、CuI(28.2mg、148umol)およびPd(PPh3)2Cl2(104mg、148umol)をマイクロ波管に入れた。次いで、DMF(10mL)、TEA(2.70g、26.7mmol)およびN-(5-プロパ-2-イノキシペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(715mg、2.97mmol、中間体GG)をこの管に添加した。この密封管を80℃まで加熱し、そして0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(100mL)で希釈し、そしてEA(5×10mL)で抽出した。その有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフ(EA/PE=1/1)により精製して、表題化合物(1.10g、74%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 498.1 (M+H)+。
工程2 - N-[5-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロポキシ]ペンチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[5-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロパ-2-イノキシ]ペンチル]カルバミン酸tert-ブチル(0.50g、1.00mmol)のTHF(5mL)中の溶液に、Pd/C(50.0mg、10wt%)およびPd(OH)2(50mg、10wt%)を添加した。この混合物をH2ガスで数回パージした。この混合物をH2(15psi)下で25℃で12分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフにより精製して、表題化合物(380mg、75%の収率)を黄色ガム状物質として得た;LC-MS (ESI+) m/z 502.1 (M+H)+。
工程3 - 4-[3-(5-アミノペントキシ)プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[5-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロポキシ]ペンチル]カルバミン酸tert-ブチル(380mg、757umol)のDCM(4mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、4mL)を添加した。この混合物を20℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、生成物(330mg、65%の収率)を明黄色固体として得た;LC-MS (ESI+) m/z 402.3 (M+H)+。
メチル(5-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体GI)
工程1 - N-(5-ヒドロキシペンチル)ホルムアミド
5-アミノペンタン-1-オール(CAS番号2508-29-4)(7g、67.9mmol)のギ酸エチル(20.1g、271mmol)中の溶液を90℃まで6時間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(8.9g、97%の収率)を無色油状物として得た。その残渣を精製せずに次の工程に使用した。LC-MS (ESI+) m/z 132.1 (M+H)+。
工程2 - 5-(メチルアミノ)ペンタン-1-オール
LiAlH4(3.09g、81.4mmol)のTHF(100mL)中の溶液に、N-(5-ヒドロキシペンチル)ホルムアミド(8.9g、67.8mmol)を0℃でゆっくりと添加した。次いで、この反応混合物を80℃まで2時間加熱した。完了したら、この反応混合物を15%のNaOHの溶液(20mL)でクエンチした。その後、50gの無水硫酸ナトリウムを添加し、そしてこの混合物を濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(7.95g、100%の収率、粗製)を無色油状物として得た。
工程3 - (5-ヒドロキシペンチル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル
5-(メチルアミノ)ペンタン-1-オール(7.95g、67.8mmol)のメタノール(100mL)中の溶液に、炭酸tert-ブトキシカルボニルtert-ブチル(14.8g、67.8mmol、15.6mL)を添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)により精製して、表題化合物(9.6g、65%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.66 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.25 - 3.21 (m, 2H), 2.85 (s, 3H), 1.65 - 1.59 (m, 2H), 1.58 - 1.51 (m, 2H), 1.47 (s, 9H), 1.42 - 1.33 (m, 2H)。
工程4 - メチル(5-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-(5-ヒドロキシペンチル)-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(1.00g、4.60mmol)および3-ブロモプロパ-1-イン(575mg、4.83mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、KOH(334mg、5.06mmol、85%の純度)、KI(153mg、920umol)およびTBAI(340mg、920umol)を添加した。この反応混合物を20℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=50:1)により精製して、表題化合物(530mg、45%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.15 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.53 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.24 - 3.22 (m, 2H), 2.85 (s, 3H), 2.43 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.68 - 1.63 (m, 2H), 1.57 - 1.53 (m, 2H), 1.47 (s, 9H), 1.41 - 1.34 (m, 2H)。
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-(3-((5-(メチルアミノ)ペンチル)オキシ)プロピル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体GJ)
工程1 - (5-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)ペンチル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル
4-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(200mg、593umol、中間体FT)、N-メチル-N-(5-プロパ-2-イノキシペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(152mg、593umol、中間体GI)、Pd(PPh3)2Cl2(41.6mg、59.3umol)、CuI(11.3mg、59.3umol)およびTEA(1.08g、10.7mmol、1.49mL)を、マイクロ波管内にDMF(3mL)中でN2下で入れた。この反応混合物をN2で脱気し、次いで、この密封管を80℃まで0.5時間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)により精製して、表題化合物(260mg、66%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.47 (s, 1H), 7.76 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.71 - 7.67 (m, 1H), 7.65 - 7.60 (m, 1H), 4.95 - 4.91 (m, 1H), 4.38 (s, 2H), 3.60 (t, J=6.8 Hz, 2H), 3.14 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.83 - 2.66 (m, 7H), 1.66 - 1.56 (m, 2H), 1.49 - 1.43 (m, 2H), 1.38 (s, 9H), 1.36 - 1.30 (m, 2H);LC-MS (ESI+) m/z 512.1 (M+H)+。
工程2 - (5-(3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)プロポキシ)ペンチル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[5-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロパ-2-イノキシ]ペンチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(260mg、391umol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(26mg、10%wt)およびPd/C(26mg、10%wt)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを数回行った。この混合物をH2(15Psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(260mg、99%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 538.1 (M+Na)+。
工程3 - 2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-(3-((5-(メチルアミノ)ペンチル)オキシ)プロピル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[5-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロポキシ]ペンチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(260mg、388umol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、5mL)をN2下で添加した。この混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(175mg、99%の収率)を白色固体として得、これを精製せずに次の工程に使用した。LC-MS (ESI+) m/z 416.1 (M+H)+。
N-メチル-N-(2-プロパ-2-イノキシエチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体GK)
N-(2-ヒドロキシエチル)-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(4g、22.8mmol、CAS番号57561-39-4)および3-ブロモプロパ-1-イン(2.72g、22.8mmol、1.97mL)のTHF(40mL)中の溶液に、TBAI(505mg、1.37mmol)、KI(568mg、3.42mmol)、およびKOH(1.28g、22.8mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=5/1、Rf=0.6)により精製して、表題化合物(2.9g、59%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.15 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.64 (s, 2H), 3.41 (s, 2H), 2.92 (s, 3H), 2.53 - 2.35 (m, 1H), 1.46 (s, 9H)。
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[3-[2-(メチルアミノ)エトキシ]プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン(中間体GL)
工程1 - N-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-メチル-N-(2-プロパ-2-イノキシエチル)カルバミン酸tert-ブチル(379mg、1.78mmol、中間体GK)および4-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(300mg、889umol、中間体FT)のDMF(4mL)中の溶液に、TEA(1.62g、16.0mmol、2.23mL)、CuI(16.9mg、88.9umol)およびPd(PPh3)2Cl2(62.4mg、88.9umol)を添加し、この反応混合物をマイクロ波下で80℃で30分間加熱した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=5/1~1/0、Rf=0.29)により精製して、表題化合物(430mg、100%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 370.2 (M+H-100)+。
工程2 - N-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロポキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(430mg、915umol)のTHF(10mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(250mg、10wt%)およびPd/C(250mg、10wt%)を添加し、そしてこの反応混合物をH2(15psi)下で25℃で16時間撹拌した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(350mg、80%の収率)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 496.2 (M + Na)+。
工程3 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[3-[2-(メチルアミノ)エトキシ]プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロポキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(350mg、739umol)のDCM(4mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、4mL)を添加し、そしてこの反応混合物を25℃で20分間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(300mg、99%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 374.2 (M+H)+。
N-ヘキサ-5-イニル-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(中間体GM)
工程1 - ヘキサ-5-イニルメタンスルホネート
ヘキサ-5-イン-1-オール(2.00g、20.4mmol、CAS番号928-90-5)およびTEA(5.16g、51.0mmol)のDCM(20mL)中の溶液に、MsCl(2.80g、24.5mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を0℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(20mL)でクエンチし、そしてDCM(2×20mL)で抽出した。その有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(3.20g、89%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.27 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.02 (s, 3H), 2.30 - 2.24 (m, 2H), 1.98 (t, J=2.8 Hz, 1H), 1.93 - 1.84 (m, 2H), 1.70 - 1.64 (m, 2H)。
工程2 - N-メチルヘキサ-5-イン-1-アミン
ヘキサ-5-イニルメタンスルホネート(0.60g、3.40mmol)およびKI(28.3mg、170umol)のメタンアミン中の溶液(2M、8.51mL)中の溶液を、55℃で15時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(0.25g、66%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 2.63 (t, J=7.2 Hz, 2H), 2.45 (s, 3H), 2.23 - 2.19 (m, 2H), 1.94 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.68 - 1.56 (m, 4H)。
工程3 - N-ヘキサ-5-イニル-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-メチルヘキサ-5-イン-1-アミン(500mg、4.50mmol)のMeOH(10mL)中の溶液に、(Boc)2O(1.18g、5.40mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で17時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(670mg、70%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.22 - 3.11 (m, 2H), 2.77 (s, 3H), 2.20 - 2.12 (m, 2H), 1.88 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.60 - 1.53 (m, 2H), 1.46 - 1.41 (m, 2H), 1.39 (s, 9H)。
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[6-(メチルアミノ)ヘキシル]イソインドリン-1,3-ジオン(中間体GN)
工程1 - N-[6-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ヘキサ-5-イニル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
4-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(0.60g、1.78mmol、中間体FT)、CuI(33.9mg、178umol)およびPd(PPh3)2Cl2(125mg、178umol)をマイクロ波管に入れた。次いで、N-ヘキサ-5-イニル-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(602mg、2.85mmol、中間体GM)、TEA(3.24g、32.0mmol)およびDMF(5mL)を上記管内に添加した。この混合物をN2ガスで5分間脱気した。この密封管をマイクロ波下で80℃で30分間加熱した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のHClの条件)により精製して、表題化合物(720mg、78%の収率)を黄色ガム状物質として得た。LC-MS (ESI+) m/z 490.1 (M+Na)+。
工程2 - N-[6-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ヘキシル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[6-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ヘキサ-5-イニル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(720mg、1.39mmol)のTHF(8mL)中の溶液に、Pd/C(0.2g、10wt%)およびPd(OH)2/C(0.2g、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)下で25℃で18時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(620mg、95%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 494.1 (M+Na)+。
工程3 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[6-(メチルアミノ)ヘキシル]イソインドリン-1,3-ジオン
N-[6-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ヘキシル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(620mg、1.31mmol)のDCM(4mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(6mL)を添加した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(530mg、94%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 372.2 (M+H)+。
4-(3-アミノプロピル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体GO)
工程1 - (3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)プロパ-2-イン-1-イル)カルバミン酸tert-ブチル
4-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(200mg、593umol、中間体FT)、N-プロパ-2-イニルカルバミン酸tert-ブチル(CAS番号:92136-39-5)(92.0mg、593umol)、Pd(PPh3)2Cl2(41.6mg、59.3umol)およびTEA(1.08g、10.7mmol、1.49mL)、CuI(11.3mg、59.3umol)を、マイクロ波管内にDMF(3mL)中でN2下で入れた。この反応混合物をN2で脱気し、次いで、この密封管を80℃まで0.5時間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)により精製して、表題化合物(200mg、73%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.07 (s, 1H), 7.85 (dd, J=1.2, 7.2 Hz, 1H), 7.78 - 7.69 (m, 2H), 5.01 (dd, J=5.2, 12.4 Hz, 1H), 4.94 (s, 1H), 4.28 (d, J=5.2 Hz, 2H), 2.94 - 2.74 (m, 3H), 2.21 - 2.14 (m, 1H), 1.50 (s, 9H);LC-MS (ESI+) m/z 434.0 (M+Na)+。
工程2 - (3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)プロピル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロパ-2-イニル]カルバミン酸tert-ブチル(200mg、433umol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd/C(20mg、10%wt)およびPd(OH)2/C(20mg、10%wt)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2ガスでパージすることを数回行った。この混合物をH2(15Psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(200mg、95%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 438.0 (M+Na)+。
工程3 - 4-(3-アミノプロピル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(200mg、404umol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、5mL)を添加した。この混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(142mg、100%の収率)を白色固体として得た。
(4-(4-((3-カルバモイル-1-(4-(メチル(5-オキソペンチル)カルバモイル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)カルバモイル)オキサゾール-2-イル)ピリジン-2-イル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体GP)
工程1 - (4-(4-((3-カルバモイル-1-(4-((5-ヒドロキシペンチル)(メチル)カルバモイル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)カルバモイル)オキサゾール-2-イル)ピリジン-2-イル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
5-(メチルアミノ)ペンタン-1-オール(141mg、918umol、HCl、中間体GIの工程1~2により合成)および4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸(539mg、918umol、中間体DF)のDMF(25mL)中の溶液に、DIPEA(593mg、4.59mmol、799uL)を添加した。この反応混合物を0.5時間撹拌した。次いで、HATU(384mg、1.01mmol)をこの反応混合物に添加した。得られた反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(酸性化条件:0.1%、HCl)により精製して、表題化合物(300mg、48%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 10.97 (s, 1H), 8.91 (s, 1H), 8.58 - 8.49 (m, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.84 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.79 (dd, J=1.2, 5.2 Hz, 1H), 7.62 - 7.54 (m, 2H), 6.91 (s, 1H), 5.58 (s, 1H), 3.95 (d, J=7.2 Hz, 2H), 3.73 - 3.71 (m, 1H), 3.63 - 3.61 (m, 2H), 3.33 - 3.31 (m, 1H), 1.75 - 1.59 (m, 2H), 1.59 (s, 9H), 1.54 - 1.50 (m, 2H), 1.31 - 1.18 (m, 3H), 0.50 - 0.40 (m, 2H), 0.34 - 0.25 (m, 2H)。
工程2 - (4-(4-((3-カルバモイル-1-(4-(メチル(5-オキソペンチル)カルバモイル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)カルバモイル)オキサゾール-2-イル)ピリジン-2-イル)(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(9) - ノートのページ:EW5356-822
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[5-ヒドロキシペンチル(メチル)カルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(300mg、437umol)のDCM(10mL)中の溶液に、DMP(371mg、874umol、270uL)を添加した。この反応混合物を25℃で5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和NaS2O3(30mL)でクエンチし、そしてDCM(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO3(50mL)で洗浄し、次いでブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(299mg、100%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 685.1 (M+H)+。
N-tert-ブトキシカルボニル-N-ノナ-8-イニル-カルバミン酸tert-ブチル(中間体GQ)
工程1 - ノナ-8-イニルメタンスルホネート
ノナ-8-イン-1-オール(5.00g、35.6mmol、CAS番号10160-28-8)およびTEA(10.8g、106mmol、14.8mL)のDCM(100mL)中の混合物に、MsCl(6.13g、53.4mmol、4.14mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を水(10mL)で希釈し、そしてDCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(7.70g、98%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.23 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.01 (s, 3H), 2.22 - 2.18 (m, 2H), 1.95 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.80 - 1.73 (m, 2H), 1.58 - 1.50 (m, 2H), 1.47 - 1.36 (m, 6H)。
工程2 - N-tert-ブトキシカルボニル-N-ノナ-8-イニル-カルバミン酸tert-ブチル
ノナ-8-イニルメタンスルホネート(1.00g、4.58mmol)およびN-tert-ブトキシカルボニルカルバミン酸tert-ブチル(1.49g、6.87mmol、CAS番号51779-32-9)のACN(10mL)中の混合物に、Cs2CO3(4.48g、13.7mmol)を添加した。この反応混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(650mg、41%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.59 - 3.53 (m, 2H), 2.22 - 2.12 (m, 2H), 1.94 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.62 - 1.53 (m, 4H), 1.52 (s, 18H), 1.45 - 1.29 (m, 6H)。
N-メチル-N-ノナ-8-イニル-カルバミン酸tert-ブチル(中間体GR)
N-メチルカルバミン酸tert-ブチル(300mg、2.29mmol、CAS番号16066-84-5)のDMF(10mL)中の溶液に、NaH(183mg、4.58mmol、60%の純度)を0℃で添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。次いで、乾燥DMF(2mL)中のノナ-8-イニルメタンスルホネート(0.5g、2.29mmol、中間体GQの工程1により合成)を0℃で添加し、次いでこの混合物を25℃で5時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(30mL)の添加によりクエンチし、次いでEA(3×50mL)で抽出し、そしてその有機相を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(410mg、70%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 3.14 (t, J=7.6 Hz, 2H), 2.75 (s, 3H), 2.74 - 2.72 (m, 1H), 2.17 - 2.11 (m, 2H), 1.48 - 1.42 (m, 4H), 1.39 (s, 9H), 1.35 - 1.18 (m, 6H)。
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[9-(メチルアミノ)ノニル]イソインドリン-1,3-ジオン(中間体GS)
工程1 - N-[9-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ノナ-8-イニル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
4-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(300mg、889umol、中間体FT)、CuI(16.9mg、88.9umol)およびPd(PPh3)2Cl2(62.4mg、88.9umol)をマイクロ波管に入れた。次いで、N-メチル-N-ノナ-8-イニル-カルバミン酸tert-ブチル(405mg、1.60mmol、中間体GR)、TEA(1.62g、16.0mmol、2.23mL)およびDMF(3mL)を上記管内に添加した。この混合物をN2で5分間脱気した。この密封管をマイクロ波下で80℃で30分間加熱した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(380mg、77%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 532.4 (M+Na)+。
工程2 - N-[9-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ノニル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[9-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ノナ-8-イニル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(380mg、745umol)のTHF(10mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(100mg、10wt%)およびPd/C(100mg、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(380mg、99%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 536.2 (M + Na)+。
工程3 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[9-(メチルアミノ)ノニル]イソインドリン-1,3-ジオン
N-[9-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ノニル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(380mg、739umol)のDCM(3mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、4mL)を添加し、そしてこの反応混合物を25℃で20分間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(330mg、99%の収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 414.3 (M+H)+。
4-(9-アミノノニル)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体GT)
工程1 - N-tert-ブトキシカルボニル-N-[9-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ノナ-8-イニル]カルバミン酸tert-ブチル
4-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(300mg、889umol、中間体FT)およびN-tert-ブトキシカルボニル-N-ノナ-8-イニル-カルバミン酸tert-ブチル(453mg、1.33mmol、中間体GQ)のDMF(5mL)中の混合物に、Pd(PPh3)2Cl2(62.4mg、88.9umol)、CuI(16.9mg、88.9umol)およびTEA(1.62g、16.0mmol、2.23mL)を添加した。この反応混合物をマイクロ波下で80℃で30分間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、化合物(340mg、64%の収率)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 618.4 (M+Na) +。
工程2 - N-tert-ブトキシカルボニル-N-[9-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ノニル]カルバミン酸tert-ブチル
N-tert-ブトキシカルボニル-N-[9-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ノナ-8-イニル]カルバミン酸tert-ブチル(440mg、738umol)のTHF(5mL)中の混合物に、Pd/C(150mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(150mg、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)雰囲気下で25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(442mg、99%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 622.5 (M+Na)+。
工程3 - 4-(9-アミノノニル)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-tert-ブトキシカルボニル-N-[9-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ノニル]カルバミン酸tert-ブチル(442mg、737umol)のDCM(3mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、5mL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(320mg、99%の収率、HCl)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 400.3 (M+H) +。
3-[4-[3-(2-アミノエトキシ)プロピル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体GU)
工程1 - (2-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
3-(4-ブロモ-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(0.5g、1.551mmol、中間体IR)のDMF(6.0ml)中の撹拌溶液に、(2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.46g、2.32mmol、中間体IU)を室温で添加した。この反応混合物をN2ガスで20分間パージした。この撹拌反応混合物に、CuI(0.014g、0.077mmol)、TEA(6.0ml、36.09mmol)、PdCl2(PPh3)2(0.054g、0.0776mmol)を添加し、そしてこの混合物をN2ガスで20分間さらにパージした。この反応混合物を80℃で3時間加熱した。次いで、この反応混合物を水(100ml)中に注ぎ、そしてその生成物を酢酸エチル(3×100ml)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、(2-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.28g、0.64mmol)を得た。LCMS m/z: ES+ 386.17 (M-55)+。
工程2 - (2-(3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)プロポキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
(2-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.5g、3.40mmol)のメタノール(50ml)中の溶液に、10wt%のPd/C(0.2g)を室温で添加した。水素ガスをこの反応混合物に室温で4時間パージした。得られた反応混合物をセライトの床で濾過し、そしてメタノール(50ml)で洗浄した。得られた濾液を減圧下で濃縮した。その粗製物質をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(MDC中4%のMeOHで溶出)により精製して、(2-(3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)プロポキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.6g、1.34mmol)を得た。LCMS m/z: ES+ 346.2 (M-99)+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.01 (s, 1H), 7.58 (dd, J=5.0, 3.6 Hz, 1H), 7.49 - 7.45 (m, 2H), 6.80 (t, J=5.7 Hz, 1H), 5.15 (dd, J=13.2, 5.1 Hz, 1H), 4.47 (d, J=17.2 Hz, 1H), 4.31 (d, J=17.1 Hz, 1H), 3.38 (dd, J=12.9, 6.4 Hz, 7H), 3.08 (q, J=6.0 Hz, 2H), 2.94 (ddd, J=17.3, 13.7, 5.4 Hz, 1H), 2.69 (dd, J=8.9, 6.5 Hz, 2H), 2.66 - 2.56 (m, 1H), 2.42 (td, J=13.2, 4.5 Hz, 1H), 2.02 (dtd, J=12.6, 5.3, 2.3 Hz, 1H), 1.83 (p, J=6.8 Hz, 2H), 1.37 (s, 9H)。
工程3 - 3-(4-(3-(2-アミノエトキシ)プロピル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-4-イル]プロポキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(200mg、448umol)のDCM(2.00mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、2.00mL)を添加した。この混合物を20℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(170mg、80%の収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 346.3 (M+H)+。
3-[3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体GV)
工程1: (2-(2-(2-((2-ニトロフェニル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(15.0g、0.060mol、CAS番号153086-78-3)のDMF(30mL)中の溶液に、1-フルオロ-2-ニトロベンゼン(10.2g、0.072mmol)、およびK2CO3(25.1g、0.182mmol)を室温で添加した。この反応物を60℃で3時間加熱した。この混合物を水でクエンチし、そしてEtOAc(100ml×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=5%~80%)により精製して、所望の化合物(12.8g、57%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+): m/z 370.2 (M+H)+。
工程2: (2-(2-(2-((2-アミノフェニル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
(2-(2-(2-((2-ニトロフェニル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(12.8g、34.7mmol)のMeOH(200mL)中の溶液に、Pd/C(720mg)を室温で添加した。この反応混合物を脱気して水素でパージすることを3回行った。この反応物を水素下で室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、所望の化合物(11.2g、95%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+): m/z 340.2 (M+H)+。
工程3: (2-(2-(2-(2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
(2-(2-(2-((2-アミノフェニル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(11.2g、33.04mmol)のTHF(100mL)中の溶液に、CDI(6.5g、40.37mmol)を室温で添加した。この反応物を室温で一晩撹拌した。この混合物を水でクエンチし、そしてEtOAc(100ml×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=5%~80%)により精製して、所望の化合物(3.7g、31%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.84 (s, 1H), 7.20 - 7.13 (m, 1H), 7.03 - 6.94 (m, 3H), 6.75 (t, J=5.5 Hz, 1H), 3.94 (t, J=5.7 Hz, 2H), 3.66 (t, J=5.7 Hz, 2H), 3.51 (d, J=5.3 Hz, 2H), 3.44 (d, J=5.2 Hz, 2H), 3.32 (t, J=6.1 Hz, 2H), 3.02 (q, J=5.9 Hz, 2H), 1.37 (s, 9H)。
工程4: (2-(2-(2-(3-(1-(4-メトキシベンジル)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
(2-(2-(2-(2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.5g、4.12mmol)のTHF(300ml)中の撹拌溶液に、t-BuOK(370mg、3.3mol)を室温で少しずつ添加した。添加後、この混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、THF(20ml)中の3-ブロモ-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン(1.9g、6.16mmol)を滴下により添加した。この混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、第二のバッチのt-BuOK(370mg、3.3mmol)を少しずつ添加し、そしてこの混合物をさらに30分間撹拌した。次いで、この混合物を水中に注ぎ、そしてEtOAc(3×200ml)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、そしてその残渣を、EtOAc:DCM=2:1で溶出するシリカゲルでのカラムにより精製して、表題化合物(600mg、24%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 7.36 (m, J=8.50 Hz, 2 H), 7.17 (d, J=7.75 Hz, 1 H), 7.08 (t, J=7.75 Hz, 1 H), 6.94 (t, J=7.75 Hz, 1 H), 6.83 (m, J=8.38 Hz, 2 H), 6.50 (d, J=7.88 Hz, 1 H), 5.23 (dd, J=13.13, 5.38 Hz, 1 H), 4.96 (d, J=2.00 Hz, 2 H), 4.09 (t, J=5.63 Hz, 2 H), 3.74 - 3.86 (m, 5 H), 3.57 - 3.62 (m, 2 H), 3.51 - 3.56 (m, 2 H), 3.41 - 3.49 (m, 2 H), 3.21 - 3.29 (m, 2 H), 2.95 - 3.07 (m, 1 H), 2.77 - 2.89 (m, 1 H), 2.54 - 2.68 (m, 1 H), 2.13 - 2.22 (m, 1 H), 1.46 (s, 9 H)。LC-MS (ESI+): m/z 597.0 (M+H)+。
工程5: 3-(3-(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
(2-(2-(2-(3-(1-(4-メトキシベンジル)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(640mg、1.074mmol)のトルエン(5mL)中の溶液に、MsOH(2.1g、21mmol)を添加した。この反応物を110℃で3時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、次いで減圧下で濃縮した。その残渣を氷水中に注ぎ、次いでsat.NaHCO3でpH=7~8まで塩基性にした。次いで、この混合物を、ACN/H2O(0.1%のHCOOH)=0%~10%で溶出するprep HPLCにより精製して、所望のギ酸塩化合物を無色油状物として得た(62mg、15%の収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.33 (d, J=7.38 Hz, 1 H), 7.01 - 7.24 (m, 3 H), 5.45 (dd, J=12.57, 5.07 Hz, 1 H), 4.27-4.54 (m, 2 H), 4.04 - 4.13 (m, 2 H), 3.68 - 3.86 (m, 2 H), 3.61 (br. s., 2 H) 3.34 - 3.58 (m, 4 H), 2.89 - 3.03 (m, 1 H), 2.63 - 2.84 (m, 2 H), 1.98 - 2.18 (m, 1 H) LC-MS (ESI+): m/z 377.0 (M+H)+。
4-[3-(2-アミノエトキシ)プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体GW)
工程1 - N-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
4-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(1.95g、5.79mmol、中間体FT)およびN-(2-プロパ-2-イノキシエチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.50g、7.53mmol、中間体CPの工程1により合成)のDMF(10mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(406mg、579umol)、TEA(10.5g、104mmol)およびCuI(110mg、579umol)を添加した。この混合物をマイクロ波下で80℃で30分間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(1.80g、68%の収率)を明黄色油状物として得た;LC-MS (ESI+) m/z 478.0 (M+Na)+。
工程2 - N-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロポキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.00g、2.20mmol)のTHF(30mL)中の溶液に、Pd/C(0.2g、10%w/w)およびPd(OH)2/C(0.2g、10%w/w)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2ガスでパージすることを3回行った。この混合物をH2(15Psi)下で20℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(600mg、60%の収率)を白色固体として得た;LC-MS (ESI+) m/z 482.2 (M+Na)+。
工程3 - 4-[3-(2-アミノエトキシ)プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(7) - ノートのページ:EW5417-748
N-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロポキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(200mg、435umol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、0.8mL)を添加した。この混合物を20℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(156mg、90%の収率、HCl塩)を白色固体として得た;LC-MS (ESI+) m/z 360.1 (M+H)+。
4-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体GX)
工程1 - N-[2-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
4-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(1g、2.97mmol、中間体FT)およびN-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.44g、5.93mmol、中間体CQの工程1により合成)のDMF(8mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(208mg、296umol)、TEA(5.4g、53.3mmol、7.43mL)およびCuI(56.4mg、296umol)を添加した。この反応混合物をマイクロ波下で80℃で30分間加熱した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=5/1~1/0、Rf=0.73)により精製して、表題化合物(1.20g、72%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 500.1 (M+H)+。
工程2 - N-[2-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(600mg、1.20mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、Pd/C(300mg、1.20mmol、10wt%)およびPd(OH)2/C(300mg、1.20mmol、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(600mg、99%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 526.4 (M + Na)+。
工程3 - 4-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(600mg、1.19mmol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、2.00mL)を添加し、そしてこの反応混合物を25℃で20分間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(500mg、95%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 404.3 (M+H)+。
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体GY)
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチルを、下で実施例171の工程1に記載されるように合成した。
N-[2-[2-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体GZ)
N-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(2.00g、6.82mmol、中間体AOの工程1~3により合成)および3-ブロモプロパ-1-イン(973mg、8.18mmol、705uL)のTHF(30mL)中の溶液に、TBAI(151mg、409umol)、KI(169mg、1.02mmol)、KOH(382mg、6.82mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(0.85g、37%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.06 (s, 1H), 4.21 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.72 - 3.61 (m, 14H), 3.54 (t, J=5.2 Hz, 2H), 2.46 - 2.43 (m, 1H), 1.45 (s, 9H)。
4-[3-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体HA)
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(690mg、2.08mmol、中間体GZ)および4-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(540mg、1.60mmol、中間体FT)のDMF(6mL)中の混合物に、Pd(PPh3)2Cl2(112mg、160umol)、CuI(30.5mg、160umol)およびTEA(2.92g、28.8mmol、4.01mL)を添加した。この反応混合物をマイクロ波下で80℃で30分間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(580mg、61%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 610.4 (M+Na)+。
工程2 - N-[2-[2-[2-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(380mg、646umol)のTHF(10mL)中の混合物に、Pd(OH)2/C(150mg、10wt%)およびPd/C(150mg、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)雰囲気下で25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(382mg、99%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 592.3 (M+H)+。
工程3 - 4-[3-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(382mg、645umol)のDCM(3mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、5mL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(340mg、99%の収率、HCl)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 492.3 (M+H) +。
3-[4-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体HB)
工程1 - (2-(2-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エチル)カルバメート
3-(4-ブロモ-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(0.3g、0.93mmol、中間体IR)のDMF(6.0ml)中の撹拌溶液に、(2-(2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.34g、1.39mmol、中間体IT)を室温で添加した。この反応混合物をN2ガスで20分間パージした。この撹拌反応混合物に、CuI(0.008g、0.0465mmol)、TEA(3.2ml、22.35mmol)、PdCl2(PPh3)2(0.032g、0.0465mmol)を添加し、そしてこの反応物をN2ガスで20分間さらにパージした。次いで、この反応混合物を80℃で3時間加熱した。完了したら、この反応混合物を水(100ml)中に注ぎ、そして生成物を酢酸エチル(3×100ml)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その粗製物質をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(MDC中3%のMeOHで溶出)により精製して、(2-(2-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.2g、0.412mmol)を得た。LCMS m/z: (ES+) 508.2 (M+23)+。
工程2 - (2-(2-(3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)プロポキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
(2-(2-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.4g、2.88mmol)のメタノール(50ml)中の溶液に、10wt%のPd/C(0.2g)を室温で添加した。水素ガスをこの反応混合物に室温で4時間パージした。得られた反応混合物をセライトの床で濾過し、そしてメタノール(50ml)で洗浄した。得られた濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(MDC中4%のMeOHで溶出)により精製して、(2-(2-(3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)プロポキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.8g、1.63mmol)を得た。LCMS m/z: ES+ 390.3 (M-99)+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.02 (s, 1H), 7.58 (dd, J=5.3, 3.3 Hz, 1H), 7.51 - 7.42 (m, 2H), 5.15 (dd, J=13.3, 5.0 Hz, 1H), 4.47 (d, J=17.2 Hz, 1H), 4.30 (d, J=17.1 Hz, 1H), 3.49 (td, J=5.2, 2.9 Hz, 3H), 3.38 (dd, J=7.0, 4.4 Hz, 6H), 3.06 (q, J=6.1 Hz, 2H), 3.00 - 2.86 (m, 1H), 2.70 (d, J=7.8 Hz, 2H), 2.61 (d, J=17.6 Hz, 2H), 2.42 (d, J=4.5 Hz, 1H), 2.01 (dd, J=9.4, 3.7 Hz, 1H), 1.84 (t, J=7.5 Hz, 2H), 1.36 (d, J=4.6 Hz, 9H)。
工程3 - 3-(4-(3-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)プロピル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(200mg、408umol)のDCM(3mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、4mL)を添加した。この混合物を20℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(155mg、89%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 390.1 (M+H)+。
3-[4-[3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]プロピル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体HC)
工程1 - (2-(2-(2-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
3-(4-ブロモ-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(0.5g、1.55mmol、中間体IR)のDMF(6.0ml)中の撹拌溶液に、(2-(2-(2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.6g、2.32mmol、中間体IS)を室温で添加した。この反応混合物をN2ガスで20分間パージした。この撹拌反応混合物に、CuI(0.014g、0.0776mmol)、TEA(5.5ml、37.26mmol)、PdCl2(PPh3)2(0.054g、0.0776mmol)を添加し、そしてN2ガスで20分間さらにパージした。この反応混合物を80℃で3時間加熱した。完了したら、この反応混合物を水(200ml)中に注ぎ、そして生成物を酢酸エチル(3×200ml)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その粗製物質をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(MDC中4%のMeOHで溶出)により精製して、(2-(2-(2-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.5g、1.0mmol)を得た。LCMs m/z: (ES+) 528.4 (M-1)+。
工程2 - (2-(2-(3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)プロポキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
(2-(2-(2-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.5g、2.83mmol)のメタノール(50ml)中の溶液に、10wt%のPd/C(0.15g)を室温で添加した。水素ガスをこの反応混合物中に室温で4時間パージした。得られた反応混合物をセライトの床で濾過し、そしてメタノール(50ml)で洗浄した。得られた濾液を減圧下で濃縮した。その粗製物質をコンビフラッシュ(登録商標)クロマトグラフィー(MDC中4%のMeOHで溶出)により精製して、(2-(2-(3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)プロポキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.3g、0.56mmol)を得た。LCMS m/z: (ES+) 390.3 (M-99)+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.03 (s, 1H), 7.58 (dd, J=5.6, 3.0 Hz, 1H), 7.49 - 7.44 (m, 2H), 6.78 (t, J=5.8 Hz, 1H), 5.15 (dd, J=13.3, 5.1 Hz, 1H), 4.47 (d, J=17.1 Hz, 1H), 4.30 (d, J=17.2 Hz, 1H), 3.50 (tq, J=8.2, 2.8 Hz, 8H), 3.05 (q, J=6.0 Hz, 3H), 2.94 (ddd, J=17.2, 13.6, 5.4 Hz, 1H), 2.74 - 2.63 (m, 3H), 2.59 (s, 3H), 2.41 (td, J=13.2, 4.5 Hz, 1H), 2.05 - 1.92 (m, 1H), 1.91 - 1.77 (m, 2H), 1.37 (d, J=4.5 Hz, 9H)。
工程3 - 3-[4-[3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]プロピル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(200mg、374umol)のDCM(2.00mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、4.00mL)を添加した。この混合物を15℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(170mg、80%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 434.3 (M+H)+。
1-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド(中間体HD)
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-(3-カルバモイル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(6.50g、17.5mmol、中間体AO)、4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(2.48g、15.9mmol、中間体CJ)のDMF(80.0mL)中の溶液に、Cs2CO3(10.3g、31.8mmol)を添加した。この混合物を130℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその有機層を減圧中で濃縮した。この混合物を逆相(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(2.00g、29%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 454.3 (M+Na)+。
工程2 - 1-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド
N-[2-[2-[2-[2-(3-カルバモイル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.00g、2.32mmol)のDCM(3.00mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、5.00mL)を添加した。この混合物を15℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(500mg、80%の収率、HCl)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, MeOD-d4) δ 8.64 (s, 1H), 4.41 - 4.38 (m, 2H), 3.90 - 3.87 (m, 2H), 3.68 - 3.65 (m, 4H), 3.62 - 3.60 (m, 6H), 3.13 - 3.09 (m, 2H)。
4-アミノ-1-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]ピラゾール-3-カルボキサミド(中間体HE)
工程1 - 1-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド
1-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド(300mg、815umol、HCl、中間体HD)、2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(247mg、897umol、中間体R)のジオキサン(5.00mL)中の溶液に、DIPEA(1.05g、8.16mmol)を添加し、そしてこの混合物を115℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をシリカゲルカラム(DCM:MeOH=30:1)により精製して、表題化合物(100mg、20%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 588.3 (M+H)+。
工程2 - 4-アミノ-1-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]ピラゾール-3-カルボキサミド
1-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]-4-ニトロピラゾール-3-カルボキサミド(70.0mg、119umol)のTHF(5.00mL)中の溶液に、Pd/C(25.0mg)を添加し、そしてこの混合物をH2(15psi)下で15℃で15分間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(60.0mg、90%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 558.2 (M+H)+。
4-アミノ-1-(2-ヒドロキシエチル)ピラゾール-3-カルボキサミド(中間体HF)
工程1 - 2-(3-カルバモイル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)酢酸エチル
4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(1.5g、9.61mmol、中間体CJ)および2-ブロモ酢酸エチル(1.68g、10.0mmol)のDMF(20mL)中の溶液に、Cs2CO3(3.13g、9.61mmol)を添加し、この混合物を20℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過して濾液を得、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.60g、68%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.87 (s, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 5.19 (s, 2H), 4.20 (q, J=7.2 Hz, 2H), 1.23 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程2 - 2-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)酢酸エチル
2-(3-カルバモイル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)酢酸エチル(1g、4.13mmol)のMeOH(40mL)中の溶液に、Pd/C(0.3g、10%w/w)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを3回行った。この混合物をH2(15Psi)下で20℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(780mg、89%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.13 (s, 2H), 7.00 (s, 1H), 4.93 (s, 2H), 4.68 (s, 2H), 4.14 (q, J=7.2 Hz, 2H), 1.20 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程3 - 4-アミノ-1-(2-ヒドロキシエチル)ピラゾール-3-カルボキサミド
2-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)酢酸エチル(770mg、3.59mmol)の、THF(120mL)とMeOH(15mL)との混合溶媒中の溶液に、LiBH4(156mg、7.18mmol)を0℃で添加し、そしてこの混合物を0℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(0.5mL)でクエンチし、次いで減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を水20mLで希釈し、次いでDCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(600mg、98%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.10 (s, 2H), 6.93 (s, 1H), 4.97 (t, J=5.6 Hz, 1H), 4.61 (s, 2H), 4.01 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.69 (q, J=5.6 Hz, 2H)。
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-(2-オキソエチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体HG)
工程1 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-(2-ヒドロキシエチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
4-アミノ-1-(2-ヒドロキシエチル)ピラゾール-3-カルボキサミド(500mg、2.94mmol、中間体HF)のDMF(15mL)中の溶液に、2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(844mg、2.35mmol、中間体DFの工程1~4により合成)、DIPEA(1.14g、8.81mmol)およびHATU(1.23g、3.23mmol)を添加した。この混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水80mLで希釈し、濾過してフィルターケーキを得、これを減圧中で乾燥させて、表題化合物(1.00g、67%の収率)を明黄色固体として得た;LC-MS (ESI+) m/z 512.4 (M+H)+。
工程2 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-(2-オキソエチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-(2-ヒドロキシエチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(300mg、486umol)のTHF(50mL)中の溶液に、DMP(412mg、973umol)を添加し、そしてこの混合物を10℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過して濾液を得、次いでこれを減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(FAの条件)により精製して、表題化合物(90.0mg、33%の収率)を明黄色固体として得た;LC-MS (ESI+) m/z 528.3 (M+H+H2O)+。
1-[2-[2-[2-[3-(2-アミノエトキシ)プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド(中間体HH)
工程1 - 2-[2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート
N-[2-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(4.00g、11.9mmol、CAS番号1404111-67-6)およびTEA(3.00g、29.6mmol)のDCM(40mL)中の溶液に、MsCl(1.77g、15.4mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(20mL)でクエンチし、そしてDCMで抽出した。その有機層を水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(4.65g、94%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.05 (s, 1H), 4.41 - 4.31 (m, 2H), 3.79 - 3.74 (m, 2H), 3.69 - 3.58 (m, 12H), 3.56 - 3.51 (m, 2H), 3.34 - 3.27 (m, 2H), 3.08 (s, 3H), 1.44 (s, 9H)。
工程2 - N-[2-[2-[2-[2-[2-(3-カルバモイル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(4.59g、11.1mmol)および4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(1.50g、9.61mmol、中間体CJ)のDMF(25mL)中の溶液に、Cs2CO3(7.20g、22.1mmol)を添加した。この反応混合物を125℃で15時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮し、そしてその残渣を逆相(0.1%のHClの条件)により精製して、表題化合物(1.45g、31%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 498.3 (M+Na)+。
工程3 - 1-[2-[2-[2-[3-(2-アミノエトキシ)プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド
N-[2-[2-[2-[2-[2-(3-カルバモイル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.45g、2.99mmol)のDCM(6mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(10mL)を添加した。この反応混合物を25℃で20分間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.19g、94%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.83 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.77 (s, 1H), 4.40 - 4.30 (m, 2H), 3.81 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.60 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.56 - 3.53 (m, 8H), 3.49 - 3.46 (m, 4H), 2.98 - 2.91 (m, 2H);LC-MS (ESI+) m/z 376.2 (M+H)+。
4-アミノ-1-[2-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]ピラゾール-3-カルボキサミド(中間体HI)
工程1 - 1-[2-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド
1-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド(0.50g、1.21mmol、HCl、中間体HH)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(352mg、1.27mmol、中間体R)のジオキサン(8mL)中の溶液に、DIPEA(785mg、6.07mmol)を添加した。この反応混合物を115℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(280mg、37%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 632.3 (M+H)+。
工程2 - 4-アミノ-1-[2-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]ピラゾール-3-カルボキサミド
1-[2-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド(140mg、222umol)のTHF(5mL)中の溶液に、Pd/C(0.3g、20%wt)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)25℃で0.4時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(100mg、75%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 602.1 (M+H)+。
2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(中間体HJ)
工程1 - 2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸エチル
N-(4-ブロモ-2-ピリジル)カルバミン酸tert-ブチル(1.00g、3.66mmol、CAS番号207799-10-8)、オキサゾール-4-カルボン酸エチル(517mg、3.66mmol、CAS番号170487-38-4)、トリス-o-トリルホスファン(223mg、732umol)、Pd(OAc)2(82.2mg、366umol)およびCs2CO3(2.39g、7.32mmol)のDMF(10mL)中の混合物を脱気してN2でパージすることを3回行い、次いでこの混合物をN2雰囲気下で70℃で17時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(300mL)で希釈し、そしてEA(3×200mL)で抽出した。その有機層を水(400mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.22g、50%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 278.2 (M+H-56)+。
工程2 - 2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸
2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸メチル(1.17g、3.66mmol)の、MeOH(5mL)およびH2O(5mL)中の溶液に、LiOH.H2O(439mg、18.3mmol)を添加した。この混合物を15℃で6時間撹拌した。完了したら、この混合物を濃縮し、次いで1MのHClをその残渣に、pH=5~6になるまで添加し、次いで濾過した。そのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(400mg、28%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 13.37 (br s, 1H), 10.31 - 10.12 (m, 1H), 9.13 - 8.95 (m, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.50 (d, J=5.4 Hz, 1H), 7.63 - 7.58 (m, 1H), 1.69 - 1.53 (m, 9H);LC-MS (ESI+) m/z 250.2 (M+H-56)+。
4-[2-[2-[(2S)-2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体HK)
工程1 - N-[[(2S)-4-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(460mg、1.05mmol、実施例184の工程1~2により合成)およびN-[[(2R)-モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(453mg、2.09mmol、CAS番号186202-57-3)のACN(15mL)中の溶液に、KI(17.4mg、105umol)およびNaHCO3(264mg、3.14mmol)を添加した。この反応混合物を80℃で17時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(530mg、91%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 560.2 (M+H)+。
工程2 - 4-[2-[2-[(2S)-2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[[(2S)-4-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(630mg、1.13mmol)のDCM(6mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(10mL)を添加した。この反応混合物を15℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(550mg、99%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 460.4 (M+H)+。
4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-カルボン酸メチル(中間体HL)
4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-カルボン酸(50.0g、318mmol、CAS番号5334-40-7)のMeOH(250mL)中の溶液に、SOCl2(56.8g、477mmol)を添加した。この混合物を70℃で5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(54.0g、99%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 14.40 (s, 1H), 9.98 (s, 1H), 3.89 (s, 3H)。
(シクロプロピルメチル)(4-(4-((1-(4-ホルミルフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)カルバモイル)オキサゾール-2-イル)ピリジン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体HM)
工程1 - 4-(4-(2-(2-((tert-ブトキシカルボニル)(シクロプロピルメチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド)-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸(イソプロピル炭酸)無水物
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸(700mg、960umol、中間体EG)のTHF(10mL)中の溶液に、TEA(194mg、1.92mmol)を添加した。次いで、この反応混合物を10℃まで冷却した。その後、クロロギ酸イソブチル(235mg、1.92mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を-10℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(720mg、91%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 699.0 (M+H)+。
工程2 - (シクロプロピルメチル)(4-(4-((1-(4-(ヒドロキシメチル)フェニル)-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)カルバモイル)オキサゾール-2-イル)ピリジン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸イソプロポキシカルボニル(720mg、876umol)のTHF(20mL)中の溶液に、NaBH4(66.3mg、1.75mmol)および水(63.1mg、3.50mmol)を添加した。その残渣の混合物を0℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(5mL)でクエンチし、そしてこの混合物をDCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(520mg、99%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 9.06 (s, 1H), 8.88 (s, 1H), 8.54 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.76 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.64 (d, J=4.8 Hz, 1H), 7.51 (d, J=8.4 Hz, 2H), 4.78 (s, 2H), 3.96 (d, J=7.2 Hz, 2H), 1.59 (s, 9H), 0.93 - 0.81 (m, 1H), 0.47 - 0.42 (m, 2H), 0.30 - 0.26 (m, 2H);LC-MS (ESI+) m/z 599.2 (M+H)+。
工程3 - (シクロプロピルメチル)(4-(4-((1-(4-ホルミルフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)カルバモイル)オキサゾール-2-イル)ピリジン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル
N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(320mg、535umol)のDCM(10mL)中の溶液に、DMP(454mg、1.07mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和Na2S2O3(20mL)でクエンチし、そしてDCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO3(2×20mL)で洗浄し、次いでブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(0.1%のHCl)により精製して、表題化合物(123mg、39%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 10.08 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 9.01 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.06 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.95 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.45 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 3.35 (s, 2H), 1.67 (s, 9H), 1.15 - 1.05 (m, 1H), 0.78 - 0.76 (m, 2H), 0.45 - 0.44 (m, 2H)。
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン)
工程1 - トリフルオロメタンスルホン酸[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル]
3-ヒドロキシ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]ピペリジン-2,6-ジオン(43.0g、173mmol、中間体IQ)およびピリジン(27.3g、345mmol)のDCM(500mL)中の溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸トリフルオロメチルスルホニル(73.0g、258.74mmol)を0℃で滴下により添加した。この混合物をN2下で0~10℃で1.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(45.0g、68%の収率)を明黄色ガム状物質として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.36 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.85 - 6.82 (m, 2H), 5.32 - 5.28 (m, 1H), 4.91 (s, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.02 - 2.97 (m, 1H), 2.79 - 2.74 (m, 1H), 2.41 - 2.35 (m, 2H)。
工程2 - 3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]ピペリジン-2,6-ジオン
5-ブロモ-3-メチル-1H-ベンゾイミダゾール-2-オン(4.90g、21.6mmol、中間体IP)のTHF(300mL)中の溶液に、t-BuOK(3.63g、32.3mmol)を0℃で添加した。この混合物をN2下で0~10℃で1時間撹拌した。次いで、トリフルオロメタンスルホン酸[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル](9.87g、25.9mmol)のTHF(100mL)中の溶液をこの反応混合物に0~10℃で30分間かけて添加した。この混合物をN2下で0~10℃で30分間撹拌した。さらなるトリフルオロメタンスルホン酸[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル](2.47g、6.47mmol)のTHF(20mL)中の溶液をこの反応混合物に0~10℃で滴下により添加した。次いで、この混合物をN2下で0~10℃でさらに30分間撹拌した。完了したら、この反応を水(400mL)でクエンチし、そしてEA(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧中で濃縮した。その残渣をEA(80mL)で磨砕し、そして濾過した。そのフィルターケーキを集め、そして減圧中で乾燥させて、表題化合物(6.70g、67%の収率)を明黄色固体として得た。その濾液もまた減圧中で濃縮し、そしてその残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、別のバッチの表題化合物(1.80g、18%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.47 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.21 - 7.16 (m, 3H), 7.01 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.85 (d, J=8.8 Hz, 2H), 5.55 - 5.51 (m, 1H), 4.84 - 4.73 (m, 2H), 3.72 (s, 3H), 3.33 (s, 3H), 3.04 - 3.00 (m, 1H), 2.83 - 2.67 (m, 2H), 2.07 - 2.05 (m, 1H)。
工程3 - 3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]ピペリジン-2,6-ジオン(8.50g、18.6mmol)のトルエン(50mL)中の混合物に、メタンスルホン酸(33.8g、351mmol、25mL)を室温(15℃)で添加した。この混合物を120℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を室温まで冷却し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を氷/水(200mL)中に注ぎ、そしてEA(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をEA(80mL)で磨砕し、そして濾過した。その濾液ケーキを集め、そして減圧中で乾燥させて、表題化合物(4.20g、67%の収率)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 7.47 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.22 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.10 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.40 - 5.35 (m, 1H), 2.34 (s, 3H), 2.92 - 2.88 (m, 1H), 2.71 - 2.60 (m, 2H), 2.03 - 1.99 (m, 1H)。
3-[5-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体HO)
工程1 - N-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(350mg、1.04mmol、中間体HN)およびN-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(629mg、2.59mmol、中間体CQの工程1により合成)のDMF(10mL)中の溶液に、TEA(2.62g、25.8mmol、3.60mL)、CuI(98.5mg、517umol)およびPd(PPh3)2Cl2(363mg、517umol)を添加した。この反応混合物をN2下で80℃で1.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をDCM(20mL)に溶解させ、そしてチオ尿素(樹脂)(300mg)を添加した。この混合物を20℃で12時間撹拌した。次いで、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(208mg、40%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 523.3 (M + Na)+。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 7.34 (d, J=0.8 Hz, 1H), 7.22 - 7.12 (m, 2H), 6.83 - 6.70 (m, 1H), 5.40 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 4.40 (s, 2H), 3.67 - 3.61 (m, 2H), 3.60 - 3.54 (m, 2H), 3.40 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.35 (s, 3H), 3.08 (q, J=6.0 Hz, 2H), 2.96 - 2.84 (m, 1H), 2.73 - 2.60 (m, 2H), 2.09 - 2.00 (m, 1H), 1.38 (s, 9H)。
工程2 - N-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(100mg、199umol)のTHF(10mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(50mg、10wt%)およびPd/C(50mg、10wt%)を添加し、そしてこの反応混合物をH2(15psi)下で1時間撹拌した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(100mg、99.2%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 527.4 (M + Na)+。
工程3 - 3-[5-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(100mg、198.19umol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、2mL)を添加し、そしてこの反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(85.0mg、97%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 405.2(M+H)+。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.09 - 6.96 (m, 2H), 6.88 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.34 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.57 - 3.49 (m, 6H), 3.41 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.33 (s, 3H), 2.98 - 2.83 (m, 2H), 2.76 - 2.68 (m, 1H), 2.64 - 2.68 (m, 2H), 2.63 - 2.54 (m, 1H), 2.46 - 2.44 (m, 1H), 2.04 - 1.97 (m, 1H), 1.87 - 1.78 (m, 2H)。
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(中間体HP)
工程1 - 2-ブロモ-N-メチル-6-ニトロ-アニリン
1-ブロモ-2-フルオロ-3-ニトロ-ベンゼン(40.0g、181mmol、CAS番号58534-94-4)のTHF(40mL)中の溶液に、MeNH2(2M、400mL)を添加した。この反応混合物を60℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をsat.NaHCO3(30mL)中に注ぎ、そしてEA(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×200mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(40.0g、95%の収率)を赤色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 230.9 (M+H) +。
工程2 - 3-ブロモ-N2-メチル-ベンゼン-1,2-ジアミン
2-ブロモ-N-メチル-6-ニトロ-アニリン(23.0g、99.5mmol)の、EA(300mL)およびH2O(10mL)中の混合物に、AcOH(100mL)を添加した。この混合物を50℃まで温めた。次いで、Fe(22.2g、398mmol)をこの反応混合物に添加し、そしてこの混合物を80℃まで約4時間加熱した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を水(100mL)で希釈し、そしてEA(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(20.0g、99%の収率)を赤色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 6.73 - 6.70 (m, 1H), 6.68 - 6.60 (m, 2H), 5.02 (s, 2H), 3.67 (s, 1H), 2.58 (s, 3H)。
工程3 - 4-ブロモ-3-メチル-1H-ベンゾイミダゾール-2-オン
3-ブロモ-N2-メチル-ベンゼン-1,2-ジアミン(20.0g、99.4mmol)のACN(300mL)中の混合物に、CDI(32.2g、198mmol)を添加した。この反応混合物をN2雰囲気下で85℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。この反応混合物を水(200mL)で希釈すると固体沈殿物が形成され、これを濾別した。その固体を水(1L)で洗浄し、そして減圧中で乾燥させて、表題化合物(20.0g、88%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.17 (s, 1H), 7.14 (dd, J=1.2, 8.0 Hz, 1H), 7.00 - 6.95 (m, 1H), 6.93 - 6.87 (m, 1H), 3.55 (s, 3H)。
工程4 - 3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]ピペリジン-2,6-ジオン
4-ブロモ-3-メチル-1H-ベンゾイミダゾール-2-オン(12.0g、52.8mmol)のTHF(300mL)中の溶液に、t-BuOK(7.12g、63.4mmol)を添加した。この反応混合物を0℃で0.5時間撹拌した。その後、トリフルオロメタンスルホン酸[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル](20.1g、52.8mmol、中間体IQ)のTHF(100mL)中の溶液を滴下により添加した。得られた反応混合物をN2下で20℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和NH4Cl(100mL)でクエンチし、そして酢酸エチル(200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、その濾液を減圧中で濃縮した。その粗生成物を逆相HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(13.3g、55%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.38 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.22 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.84 (d, J=8.8 Hz, 2H), 6.80 (t, J=8.0 Hz, 1H), 6.48 - 6.40 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.22 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 5.04 - 4.93 (m, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.12 - 2.98 (m, 1H), 2.93 - 2.77 (m, 1H), 2.62 (dq, J=4.4, 13.2 Hz, 1H), 2.20 - 2.17 (m, 1H)。
工程5 - 3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]ピペリジン-2,6-ジオン(13.3g、29.0mmol)の、Tol.(80mL)とメタンスルホン酸(40mL)との混合溶媒中の混合物を脱気してN2でパージすることを3回行い、次いでこの混合物をN2雰囲気下で120℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮してトルエンを除去した。その残渣に200mLの氷水を添加すると、白色固体沈殿物が形成された。この混合物を濾過し、そしてその濾過したケーキを集め、そして減圧中で乾燥させて、表題化合物(7.30g、74%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 7.25 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.17 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.05 - 6.93 (m, 1H), 5.41 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.64 (s, 3H), 2.96 - 2.83 (m, 1H), 2.78 - 2.59 (m, 2H), 2.08 - 2.00 (m, 1H)。
3-[4-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体HQ)
工程1 - N-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(100mg、295umol、中間体HP)およびN-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(93.5mg、384umol、中間体CQの工程1により合成)のDMF(5mL)中の混合物に、CuI(5.63mg、29.5umol)、Pd(PPh3)2Cl2(20.7mg、29.5umol)およびTEA(538mg、5.32mmol、740uL)を添加した。この反応混合物をマイクロ波下で80℃で30分間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Kromasil 150×25mm×10um;移動相:[水(0.225%FA)-ACN])により精製して、表題化合物(55.0mg、34%の収率、FA)を褐色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 7.18 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.13 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.08 - 7.00 (m, 1H), 6.76 (s, 1H), 5.41 (dd, J=4.4, 12.4 Hz, 1H), 4.47 (s, 2H), 3.69 - 3.65 (m, 2H), 3.65 (s, 3H), 3.57 (d, J=4.4 Hz, 2H), 3.40 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.08 (d, J=5.6 Hz, 2H), 2.96 - 2.84 (m, 1H), 2.77 - 2.63 (m, 2H), 2.09 - 1.97 (m, 1H), 1.37 (s, 9H)。LC-MS (ESI+) m/z 501.4 (M+H)+。
工程2 - N-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(50.0mg、99.8umol)のTHF(4mL)中の混合物に、Pd/C(15mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(15mg、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)雰囲気下で25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(50.0mg、99%の収率)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 505.4 (M+H) +。
工程3 - 3-[4-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(50.0mg、99.0umol)のDCM(5mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、5mL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(43.0mg、98%の収率、HCl)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 405.3 (M+H)+。
4-[2-[2-[(2R)-2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体HR)
工程1 - N-[[(2R)-4-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(500mg、1.14mmol、実施例184の工程1~2により合成)、N-[[(2S)-モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(492mg、2.28mmol、CAS番号875551-59-0)のACN(20.0mL)中の溶液に、KI(18.8mg、113umol)およびNaHCO3(286mg、3.41mmol)を添加した。この混合物を80℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をシリカゲルカラム(DCM:MeOH=50:1)により精製して、表題化合物(400mg、62%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.38 - 8.13 (m, 1H), 7.46 - 7.40 (m, 1H), 7.04 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.83 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.43 (s, 1H), 4.94 - 4.81 (m, 2H), 3.80 - 3.72 (m, 1H), 3.67 - 3.54 (m, 6H), 3.41 - 3.34 (m, 2H), 3.34 - 3.18 (m, 1H), 3.07 - 2.94 (m, 1H), 2.84 - 2.75 (m, 2H), 2.73 - 2.66 (m, 2H), 2.61 - 2.49 (m, 2H), 2.21 - 2.09 (m, 1H), 2.08 - 2.01 (m, 1H), 1.95 - 1.85 (m, 1H), 1.69 - 1.55 (m, 1H), 1.36 (s, 9H)。
工程2 - 4-[2-[2-[(2R)-2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[[(2R)-4-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(380mg、679umol)のDCM(3.00mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、5.00mL)を添加した。この混合物を15℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(330mg、95%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 460.1 (M+H)+。
3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール(中間体HS)
工程1 - 1-ベンジル-1H-ピラゾール-3-カルバルデヒド
1H-ピラゾール-3-カルバルデヒド(5.00g、52.0mmol、CAS番号:3920-50-1)およびBnBr(9.34g、54.6mmol)のDMF(50mL)中の溶液に、Cs2CO3(42.4g、130mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=20:1)により精製して、表題化合物(8.00g、83%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 10.02 (s, 1H), 7.44 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.43 - 7.33 (m, 3H), 7.29 - 7.24 (m, 2H), 6.85 (d, J=2.4 Hz, 1H), 5.42 (s, 2H)。
工程2 - 1-ベンジル-3-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール
1-ベンジルピラゾール-3-カルバルデヒド(5.00g、26.9mmol)のDCM(30mL)中の溶液に、DAST(17.3g、107mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を25℃で5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をメタノール(30mL)で0℃でクエンチした。その後、この混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=20:1)により精製して、表題化合物(3.30g、59%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.43 - 7.36 (m, 3H), 7.27 - 7.21 (m, 2H), 6.91 - 6.57 (m, 1H), 6.55 - 6.51 (m, 1H), 5.35 (s, 2H);LC-MS (ESI+) m/z 209.1 (M+H)+。
工程3 - 3-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール
1-ベンジル-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール(1.00g、4.80mmol)のメタノール(20mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(0.1g、10%の純度)をN2雰囲気下で添加した。この懸濁物を脱気してH2でパージすることを3回行った。この混合物をH2(50Psi)下で40℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(470mg、83%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 13.16 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.14 - 6.82 (m, 1H), 6.52 (s, 1H)。
工程4 - 3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール
3-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール(470mg、3.98mmol)のH2SO4(5mL)中の溶液に、65%のHNO3の溶液(965mg、9.95mmol)を0℃で滴下により注意深く添加した。10分間撹拌した後に、この反応混合物を115℃まで加熱し、そして12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を25℃まで冷却した。次いで、この反応混合物を(100mL)の氷上に注ぎ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(530mg、82%の収率)を得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 14.41 (s, 1H), 9.04 (s, 1H), 7.50 - 7.17 (m, 1H), 7.50 - 7.17 (m, 1H)。
14-(3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1-アミン(中間体HT)
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール(200mg、1.23mmol、中間体HS)および2-[2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(560mg、1.35mmol、中間体HHの工程1により合成)のDMF(5mL)中の溶液に、Cs2CO3(799mg、2.45mmol)を添加した。この反応混合物を130℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(条件:0.1%のHCl)により精製して、表題化合物(220mg、36%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.99 (s, 1H), 7.51 - 7.16 (m, 1H), 6.76 (s, 1H), 4.41 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.83 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.61 - 3.44 (m, 13H), 3.61 - 3.44 (m, 1H), 3.05 (q, J=5.6 Hz, 2H), 1.37 (s, 8H);LC-MS (ESI+) m/z 505.4 (M+Na)+。
工程2 - 14-(3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1-アミン
N-[2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(220mg、456umol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、114uL)を添加した。この反応混合物を20℃で15分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(191mg、100%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 383.0 (M+H)+。
4-((14-(4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体HU)
工程1 - 4-((14-(3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン
2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エタンアミン(191mg、456umol、中間体HT)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(139mg、502umol、中間体R)のジオキサン(10mL)中の溶液に、DIPEA(295mg、2.28mmol)を添加した。この反応混合物を115℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物をprep-HPLC(条件:0.1%のHCl)により精製して、表題化合物(170mg、58%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 7.58 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.45 - 7.18 (m, 1H), 7.14 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.04 (d, J=6.8 Hz, 1H), 6.60 (s, 1H), 5.06 (dd, J=4.8, 13.2 Hz, 1H), 4.43 - 4.37 (m, 2H), 3.82 (t, J=4.8 Hz, 2H), 3.64 - 3.59 (m, 1H), 3.61 (d, J=4.8 Hz, 1H), 3.56 - 3.46 (m, 14H), 2.97 - 2.80 (m, 1H), 2.65 - 2.55 (m, 2H), 2.09 - 1.98 (m, 1H);LC-MS (ESI+) m/z 639.1 (M+H) +。
工程2 - 4-((14-(4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン
4-[2-[2-[2-[2-[2-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(170mg、266umol)のメタノール(20mL)中の溶液に、Pd/C(0.05g、10%wt)をN2雰囲気下で添加した。この懸濁物を脱気してH2でパージすることを3回行った。この混合物をH2(15Psi)下で20℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(130mg、80%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 609.1 (M+H)+。
4-フルオロ-2-(2-オキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体HV
4-フルオロイソベンゾフラン-1,3-ジオン(661mg、3.98mmol、CAS番号652-39-1)、KOAc(1.21g、12.3mmol)のHOAc(30mL)中の溶液に、3-アミノピペリジン-2-オン(0.50g、4.38mmol CAS番号1892-22-4)を添加した。次いで、この混合物を90℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得、次いでこれを水60mLで希釈し、そして濾過して、フィルターケーキ(0.60g、57%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.97 - 7.86 (m, 2H), 7.79 - 7.66 (m, 2H), 4.60 (dd, J=6.4, 12.0 Hz, 1H), 3.26 - 3.14 (m, 2H), 2.27 - 2.13 (m, 1H), 2.06 - 1.96 (m, 1H), 1.95 - 1.86 (m, 2H)。
4-(2-アミノエチルアミノ)-2-(2-オキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体HW)
工程1 - N-[2-[[1,3-ジオキソ-2-(2-オキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-4-イル]アミノ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-(2-アミノエチル)カルバミン酸tert-ブチル(366mg、2.29mmol)のジオキサン(20mL)中の溶液に、4-フルオロ-2-(2-オキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(0.6g、2.29mmol、中間体HV)およびDIPEA(1.48g、11.4mmol)を添加し、そしてこの混合物を115℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(360mg、39.06%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.81 (s, 1H), 7.55 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.11 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.07 - 6.95 (m, 2H), 6.68 (t, J=5.6 Hz, 1H), 4.50 (dd, J=6.0, 12.6 Hz, 1H), 3.44 - 3.34 (m, 2H), 3.24 - 3.16 (m, 2H), 3.14 - 3.09 (m, 2H), 2.25 - 2.14 (m, 2H), 1.98 - 1.81 (m, 3H), 1.37 (s, 9H)。
工程2 - 4-(2-アミノエチルアミノ)-2-(2-オキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[[1,3-ジオキソ-2-(2-オキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-4-イル]アミノ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(350mg、869umol)のDCM(4mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、3mL)を添加した。この混合物を5℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(280mg、91%の収率)を黄色固体として得た;LC-MS (ESI+) m/z 303.2 (M+H)+。
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(中間体HX)
3-アミノピペリジン-2,6-ジオン(10.8g、65.8mmol、HCl)およびKOAc(18.2g、185mmol)のHOAc(160mL)中の混合物に、5-フルオロイソベンゾフラン-1,3-ジオン(9.95g、59.9mmol、CAS番号319-03-9)を添加した。次いで、この混合物を90℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を25℃まで冷却し、そして水(600mL)で希釈し、次いで0℃で0.5時間撹拌し、次いで濾過した。そのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(14.0g、84%の収率)を黒褐色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.15 (s, 1H), 8.01 (dd, J=4.4, 8.0 Hz, 1H), 7.84 (dd, J=2.4, 7.6 Hz, 1H), 7.76 - 7.67 (m, 1H), 5.17 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 2.97 - 2.83 (m, 1H), 2.65 - 2.51 (m, 2H), 2.13 - 2.03 (m, 1H)。
N-[2-[2-(2-オキソエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体HY)
DMSO(1.57g、20.0mmol)のDCM(20mL)中の溶液に、(COCl)2(2.04g、16.0mmol)のDCM(15mL)中の溶液を-70℃で滴下により添加した。この混合物をこの温度で10分間撹拌した。次いで、N-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(2g、8.02mmol、CAS番号139115-92-7)のDCM(15mL)中の溶液を上記混合物にゆっくりと添加した。-70℃で50分間撹拌した後に、TEA(6.49g、64.2mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を-70℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(30mL)でクエンチし、そして分離した。その水相をDCM(2×30mL)で抽出した。次いで、その有機相を合わせ、そしてブライン(2×50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.36g、69%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.57 (s, 1H), 6.80 - 6.74 (m, 1H), 4.18 (s, 2H), 3.63 - 3.53 (m, 4H), 3.39 - 3.34 (m, 2H), 3.08 - 3.04 (m, 2H), 1.37 (s, 9H)。
5-[[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]-4-ピペリジル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体HZ)
工程1 - 4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(600mg、2.17mmol、中間体HX)および4-アミノピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(522mg、2.61mmol、CAS番号502482-34-0)のDMSO(7mL)中の溶液に、DIPEA(1.40g、10.8mmol、1.89mL)を添加した。この反応混合物を130℃で1.5時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(10mL)で希釈し、次いで濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(250mg、25%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 479.2 (M+Na)+。
工程2 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-(4-ピペリジルアミノ)イソインドリン-1,3-ジオン
4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(350mg、766umol)のDCM(4mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、4mL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(300mg、99%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 357.3 (M+H)+。
工程3 - N-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロポキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-(4-ピペリジルアミノ)イソインドリン-1,3-ジオン(200mg、509umol、HCl)のTHF(20mL)中の溶液に、TEA(103mg、1.02mmol、141uL)を添加し、この混合物を20℃で10分間撹拌し、次いでN-[2-[2-(2-オキソエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(163mg、661umol、中間体HY)、HOAc(91.7mg、1.53mmol、87.3uL)およびNaBH(OAc)3(215mg、1.02mmol)をこの混合物に添加し、そしてこの反応混合物を20℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(110mg、37%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 588.1 (M +H)+。
工程4 - 5-[[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]-4-ピペリジル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]-1-ピペリジル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(110mg、187umol)のDCM(4mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、4mL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(95.0mg、97%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 488.3 (M+H)+。
4-[4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体IA)
工程1 - 4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(500mg、1.81mmol、中間体R)およびピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(404mg、2.17mmol、CAS番号143238-38-4)のジオキサン(5.00mL)中の溶液に、DIPEA(1.17g、9.05mmol)を添加した。この混合物を115℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物を逆相クロマトグラフィー(0.1%のHCl)により精製して、表題化合物(270mg、33%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 465.2 (M+Na)+。
工程2 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-1,3-ジオン
4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(270mg、610umol)のDCM(2.00mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4.00M、3.00mL)を添加した。この混合物を15℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(230mg、95%の収率、HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 9.22 (s, 1H), 7.80 - 7.74 (m, 1H), 7.49 - 7.39 (m, 2H), 5.16 - 5.08 (m, 1H), 3.53 - 3.48 (m, 4H), 3.33 - 3.19 (m, 4H), 2.95 - 2.83 (m, 1H), 2.70 - 2.61 (m, 1H), 2.59 - 2.53 (m, 1H), 2.10 - 1.97 (m, 1H)。
工程3 - N-[2-[2-[2-[4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-1,3-ジオン(100mg、263umol、HCl)、2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(86.4mg、263umol、中間体AMの工程1により合成)のACN(5.00mL)中の溶液に、KI(4.38mg、26.4umol)およびNaHCO3(66.5mg、791umol)を添加した。この混合物を80℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(100mg、60%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 574.4 (M+H)+。
工程4 - 4-[4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(70.0mg、122umol)のDCM(2.00mL)中の溶液に、をHCl/ジオキサン(4.00M、4.00mL)添加した。この混合物を15℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(60.0mg、80%の収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 474.3 (M+H)+。
5-[4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体IB)
工程1 - 4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
ジオキサン(10mL)中の5-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(0.5g、1.48mmol、中間体GA)、ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(552mg、2.97mmol)、Cs2CO3(966mg、2.97mmol)および[2-(2-アミノフェニル)フェニル]-クロロ-パラジウム;ジシクロヘキシル-[2-(2,6-ジイソプロポキシフェニル)フェニル]-ホスファン(115mg、148umol、CAS番号1375325-68-0)を脱気し、次いでN2下で80℃まで15時間加熱した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(100mg、14%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 465.1 (M+Na)+。
工程2 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-1,3-ジオン
4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(70mg、142umol)のDCM(1mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(2mL)を添加した。この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(53.0mg、98%の収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 343.1 (M+H)+。
工程3 - N-[2-[2-[2-[4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-1,3-ジオン(53mg、140umol、HCl)およびN-[2-[2-(2-オキソエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(45mg、182umol、中間体HY)のTHF(10mL)中の溶液に、KOAc(27.5mg、280umol)を添加した。1時間後、NaBH(OAc)3(59.3mg、280umol)を添加し、そしてこの反応混合物を20℃で14時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(70mg、87%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 574.3 (M+H)+。
工程4 - 5-[4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(90.0mg、157umol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4mL)を添加した。この反応混合物を20℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(80mg、100%の収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 474.2 (M+H)+。
5-[[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル)アゼチジン-3-イル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体IC)
工程1 - 3-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル
5-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(500mg、1.48mmol、中間体GA)、3-アミノアゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(383mg、2.22mmol、CAS番号193269-78-2)、Brettphos-G3(134mg、148umol)、およびCs2CO3(1.45g、4.45mmol)のジオキサン(50mL)中の混合物を脱気してN2でパージすることを3回行った。次いで、この混合物をN2雰囲気下で90℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をpre-HPLCにより精製して、表題化合物(90.0mg、13%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 451.1 (M+Na)+。
工程2 - 5-(アゼチジン-3-イルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
3-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(100mg、233umol)のTHF(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、5mL)を添加した。この混合物を20℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(85.0mg、99%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 329.0 (M+H)+。
工程3 - N-[2-[2-[2-[3-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ)アゼチジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
5-(アゼチジン-3-イルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(85.0mg、233umol)、N-[2-[2-(2-オキソエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(57.6mg、233umol、中間体HY)の、THF(10mL)およびDMF(10mL)中の混合物に、TEA(23.5mg、233umol、32.4uL)を添加した。この反応混合物を0.5時間撹拌した。次いで、HOAc(13.9mg、233umol)およびNaBH(OAc)3(98.7mg、466umol)をこの反応混合物に添加し、そしてこの混合物をN2雰囲気下で20℃で48時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLCにより精製して、表題化合物(60.0mg、40%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 560.4 (M+H)+。
工程4 - 5-[[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル)アゼチジン-3-イル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[3-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ)アゼチジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(60.0mg、107umol)のTHF(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、4mL)を添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(50.0mg、95%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 460.3 (M+H)+。
N-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体ID)
2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(2.30g、7.03mmol、中間体AMの工程1により合成)のDMF(20mL)中の溶液に、NaN3(913mg、14.1mmol)を添加した。この反応混合物を80℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(50mL)で希釈し、そしてDCM(2×30mL)で抽出した。その有機層をブライン(50mL)で洗浄し、N2で乾燥させて、表題化合物(1.60g、83%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 297.1 (M+Na)+。
4-[[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]メチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体IE)
工程1 - N-[2-[2-[2-[4-[[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]メチル]トリアゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(348mg、1.27mmol、中間体ID)、CuSO4(507ug、3.18umol)およびナトリウム;(2R)-2-[(1S)-1,2-ジヒドロキシエチル]-4-ヒドロキシ-5-オキソ-2H-フラン-3-オーレート(1.26mg、6.36umol)の、H2O(2mL)とt-BuOH(2mL)との混合溶媒中の溶液に、2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-(プロパ-2-イニルアミノ)イソインドリン-1,3-ジオン(200mg、636umol、中間体DN)を添加した。この反応混合物を60℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(10mL)で希釈し、そしてEA(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=1/1)により精製して、表題化合物(0.30g、78%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.57 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.18 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.12 - 7.02 (m, 2H), 6.76 (t, J=5.2 Hz, 1H), 5.06 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.60 (d, J=6.0 Hz, 2H), 4.48 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.78 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.52 - 3.38 (m, 4H), 3.33 - 3.28 (m, 2H), 3.03 (q, J=5 .6 Hz, 2H), 2.95 - 2.82 (m, 1H), 2.63 - 2.52 (m, 2H), 2.08 - 1.99 (m, 1H), 1.36 (s, 9H);LC-MS (ESI+) m/z 586.4 (M+H)+。
工程2 - 4-[[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]メチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[4-[[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]メチル]トリアゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(0.30g、502umol)のDCM(6mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、2.94mL)を添加した。この混合物を5℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(0.22g、84%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 486.3 (M+H)+。
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-(プロパ-2-イニルアミノ)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体IF)
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(700mg、2.53mmol、中間体HX)およびプロパ-2-イン-1-アミン(209mg、3.80mmol)のDMSO(10mL)中の溶液に、DIPEA(983mg、7.60mmol)を添加した。この反応混合物を130℃で1.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(40mL)で希釈し、そしてDCM(2×30mL)で抽出した。その有機層をブライン(40mL)で洗浄し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(0.25g、27%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 312.2 (M+H)+。
5-[[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]メチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体IG)
工程1 - N-[2-[2-[2-[4-[[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]メチル]トリアゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-(プロパ-2-イニルアミノ)イソインドリン-1,3-ジオン(200mg、546umol、中間体IF)およびN-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(300mg、1.09mmol、中間体ID)の、H2O(3mL)とt-BuOH(3mL)との混合溶媒中の溶液に、CuSO4(872ug、5.46umol)およびナトリウム;(2R)-2-[(1S)-1,2-ジヒドロキシエチル]-4-ヒドロキシ-5-オキソ-2H-フラン-3-オーレート(2.16mg、10.9umol)を添加した。この反応混合物を60℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(30mL)で希釈し、そしてDCM(30mL)で抽出した。その有機層を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(240mg、75%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 586.1 (M+H)+。
工程2 - 5-[[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]メチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[4-[[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]メチル]トリアゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(240mg、410umol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4mL)を添加した。この反応混合物を20℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(210mg、98%の収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 486.1 (M+H)+。
4-[2-[3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体IH
工程1 - 4-(ブタ-3-イン-1-イルアミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(400mg、1.45mmol、中間体R)およびブタ-3-イン-1-アミン(120mg、1.74mmol)のジオキサン(10mL)中の溶液に、DIPEA(561mg、4.34mmol)を添加した。この反応混合物を115℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物を逆相(0.1%のHClの条件)により精製して、表題化合物(230mg、49%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 7.63 - 7.56 (m, 1H), 7.17 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.06 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.72 (t, J=6.0 Hz, 1H), 5.07 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.70 (t, J=7.0 Hz, 1H), 3.48 (q, J=6.8 Hz, 2H), 2.96 - 2.83 (m, 3H), 2.57 - 2.53 (m, 2H), 2.09 - 1.99 (m, 1H);LC-MS (ESI+) m/z 326.1 (M+H)+。
工程2 - (2-(2-(2-(5-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
4-(ブタ-3-イニルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(280mg、861umol)およびN-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(472mg、1.72mmol、中間体ID)のTHF(5mL)中の溶液に、クロロルテニウム(1+);1,2,3,4,5-ペンタメチルシクロペンタ-1,3-ジエン;トリフェニルホスファン(13.7mg、17.2umol、CAS:92361-49-4)を添加した。この反応混合物をN2下で65℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA:ACN=1:1)により精製して、表題化合物(300mg、57%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.40 (s, 1H), 7.57 - 7.52 (m, 1H), 7.57 - 7.52 (m, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.16 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.93 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.40 (t, J=5.6 Hz, 1H), 4.92 (d, J=5.6 Hz, 1H), 4.49 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.93 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.65 (q, J=7.2 Hz, 2H), 3.55 - 3.51 (m, 4H), 3.44 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.27 (d, J=4.8 Hz, 2H), 3.11 (t, J=7.2 Hz, 2H), 2.93 - 2.74 (m, 3H), 2.22 - 2.11 (m, 1H), 1.45 (s, 9H);LC-MS (ESI+) m/z 600.1 (M+H)+。
工程3 - 4-[2-[3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[5-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エチル]トリアゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(300mg、500umol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、7.50mL)を添加した。この反応混合物を20℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(268mg、100%の収率、HCl塩)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 500.1 (M+H)+。
4-[[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]メトキシ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体II)
工程1 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-プロパ-2-イノキシ-イソインドリン-1,3-ジオン
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-ヒドロキシ-イソインドリン-1,3-ジオン(3.00g、10.9mmol、中間体CAの工程1により合成)のDMF(30mL)中の溶液に、K2CO3(1.66g、12.0mmol)を添加した。次いで、3-ブロモプロパ-1-イン(1.43g、12.0mmol)を添加し、そしてこの混合物を20℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(200mL)で希釈し、撹拌し、そして濾過した。そのフィルターケーキを逆相(0.1%のHClの条件)により精製して、表題化合物(0.90g、26%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 313.1 (M+H)+。
工程2 - N-[2-[2-[2-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシメチル]トリアゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(527mg、1.92mmol、中間体ID)、CuSO4(1.53mg、9.61umol)およびナトリウム;(2R)-2-[(1S)-1,2-ジヒドロキシエチル]-4-ヒドロキシ-5-オキソ-2H-フラン-3-オールレート(3.81mg、19.2umol)の、H2O(3mL)とt-BuOH(3mL)との混合溶媒中の溶液に、2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-プロパ-2-イノキシ-イソインドリン-1,3-ジオン(300mg、961umol)を添加した。この反応混合物を60℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(20mL)で希釈し、そしてEA(2×30mL)で抽出した。その有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(460mg、82%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 587.3 (M+H)+。
工程3 - 4-[[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]メトキシ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシメチル]トリアゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(105mg、179umol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(3mL)を添加した。この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(93.0mg、99%の収率、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 487.2 (M+H)+。
4-[2-[3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]エトキシ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体IJ)
工程1 - 4-ブタ-3-イノキシ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-ヒドロキシ-イソインドリン-1,3-ジオン(1g、3.65mmol、中間体CAの工程1により合成)およびブタ-3-イン-1-オール(307mg、4.38mmol、CAS番号927-74-2)のTHF(10mL)中の溶液に、PPh3(1.43g、5.47mmol)を添加した。次いで、DIAD(1.47g、7.29mmol、1.42mL、2.0当量)のTHF(10mL)中の溶液を上記混合物に0℃で滴下により添加した。この反応混合物を20℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のHClの条件)により精製して、表題化合物(0.7g、59%の収率)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 7.86 - 7.76 (m, 1H), 7.54 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.47 (d, J=7.2 Hz, 1H), 5.08 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.31 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.92 (t, J=2.8 Hz, 1H), 2.90 - 2.80 (m, 1H), 2.75 - 2.66 (m, 2H), 2.64 - 2.52 (m, 2H), 2.09 - 1.97 (m, 1H)。
工程2 - N-[2-[2-[2-[5-[2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシエチル]トリアゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
4-ブタ-3-イノキシ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(0.25g、766umol)およびN-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(420mg、1.53mmol、中間体ID)のTHF(8mL)中の溶液に、クロロルテニウム(1+);1,2,3,4,5-ペンタメチルシクロペンタ-1,3-ジエン;トリフェニルホスファン(30.5mg、38.3umol、CAS番号92361-49-4)を添加した。この反応混合物を65℃で15時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(330mg、68%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 601.2 (M+H)+。
工程3 - 4-[2-[3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]エトキシ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[5-[2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシエチル]トリアゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(330mg、522umol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4mL)を添加した。この反応混合物を20℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(280mg、100%の収率、HCl)をオフホワイトの固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 501.1 (M+H)+。
2-(2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)エトキシ)エチルメタンスルホネート(中間体IK)
工程1 - N-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]カルバミン酸ベンジル
2-(2-アミノエトキシ)エタノール(5.00g、47.5mmol、4.76mL、CAS番号929-06-6)およびNaHCO3(11.9g、142mmol、5.55mL)の、MeCN(50mL)およびH2O(50mL)中の溶液に、CbzCl(9.74g、57.07mmol、8.11mL)を0℃で滴下により添加した。この反応混合物を20℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、その濾液をEA(2×100mL)で抽出し、そしてその有機相を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(10.0g、87.9%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.38 - 7.29 (m, 5H), 5.55 (s, 1H), 5.10 (s, 2H), 3.73 - 3.69 (m, 2H), 3.57 - 3.51 (m, 4H), 3.40 (q, J=5.2 Hz, 2H), 2.84 (s, 1H)。
工程2 - 2-(2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)エトキシ)エチルメタンスルホネート(3) - ノートのページ:EW5765-602、EW5765-605
N-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]カルバミン酸ベンジル(1g、4.18mmol)およびTEA(1.27g、12.5mmol、1.75mL)のDCM(10mL)中の溶液に、MsCl(574mg、5.02mmol、388uL)を0℃で添加した。この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(30mL)の添加によりクエンチし、次いでDCM(2×50mL)で抽出した。その有機相を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.30g、98%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 318.2 (M +H)+。
N-[2-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)エチル]カルバミン酸ベンジル(中間体IL)
工程1 - 4-(2-(2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)エトキシ)エチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エチルメタンスルホネート(6.6g、20.8mmol)およびピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル;塩酸塩(4.49g、17.3mmol、HCl、CAS番号57260-71-6)のMeCN(100mL)中の溶液に、KI(287mg、1.73mmol)およびNaHCO3(4.37g、51.9mmol、2.02mL)を添加した。この反応混合物を80℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(5.00g、71%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.39 - 7.28 (m, 5H), 5.58 (s, 1H), 5.30 (s, 1H), 5.10 (s, 2H), 3.58 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.56 - 3.50 (m, 2H), 3.47 - 3.33 (m, 6H), 2.55 (t, J=5.6 Hz, 2H), 2.42 (m, J=4.8 Hz, 4H), 1.46 (s, 9H)。
工程2 - N-[2-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)エチル]カルバミン酸ベンジル
4-[2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エチル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(5.00g、12.2mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、25mL)を添加した。この反応混合物を25℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(3.80g、90%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 308.3 (M+H)+。
N-[2-[2-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体IM)
工程1 - N-[2-[2-[4-[2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)エチル]カルバミン酸ベンジル(2.00g、6.51mmol、中間体IL)のTHF(50mL)中の溶液に、TEA(1.32g、13.0mmol、1.81mL)を添加した。この混合物を25℃で30分間撹拌し、次いでN-[2-(2-オキソエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.85g、9.11mmol、中間体FSの工程1により合成)、HOAc(1.17g、19.5mmol、1.12mL)およびNaBH(OAc)3(2.76g、13.0mmol)をこの混合物に添加した。この反応混合物を25℃で24時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(2.00g、62%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 495.4 (M+1)+。
工程2 - N-[2-[2-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[4-[2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.00g、2.02mmol)のTHF(5mL)中の溶液に、Pd/C(500mg、202umol、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)下で24時間20℃で撹拌した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(600mg、82%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 361.3 (M + H)+。
4-[2-[2-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体IN
工程1 - N-[2-[2-[4-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(300mg、832umol、中間体IM)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(229mg、832umol、中間体R)のDMSO(10mL)中の溶液に、DIPEA(537mg、4.16mmol、724uL)を添加した。この反応混合物を90℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(30mL)で希釈し、次いでDCM(2×60mL)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、次いで減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(200mg、39%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 617.4 (M+H)+。
工程2 - 4-[2-[2-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[4-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(200mg、324umol)のDCM(4mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、4mL)を添加し、そしてこの反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(150mg、83%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 517.3 (M+H)+。
4-[2-[2-[6-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体IO)
工程1 - 6-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチル]-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル
2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(0.40g、1.70mmol、HCl、CAS番号1041026-70-3)および2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(899mg、2.04mmol、実施例184の工程1~2により合成)のCH3CN(80mL)中の溶液に、NaHCO3(429mg、5.11mmol)を添加した。この混合物を80℃で6時間撹拌した。完了したら、この混合物を濃縮した。その残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1)により精製して、表題化合物(0.80g、69%の収率、80%の純度)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 542.4 (M+H)+。
工程2 - 4-[2-[2-(2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
6-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチル]-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(0.80g、1.48mmol)のDCM(50mL)中の溶液に、TFA(6.16g、54.0mmol)を添加した。この混合物を15℃で5分間撹拌した。完了したら、この混合物を濃縮した。その粗生成物を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(0.34g、47%の収率、FA塩)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 442.3 (M+H)+。
工程3 - N-[2-[2-[6-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチル]-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
4-[2-[2-(2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(0.29g、595umol、FA)およびN-[2-(2-オキソエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(363mg、1.78mmol、中間体FSの工程1により合成)の、DCM(1mL)およびTHF(1mL)中の溶液に、Et3N(181mg、1.78mmol)およびAcOH(71.5mg、1.19mmol)を添加し、次いでNaBH(OAc)3(252mg、1.19mmol)を添加した。この混合物を15℃で6時間撹拌した。完了したら、この混合物を濃縮した。その粗生成物を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(0.32g、68%の収率、80%の純度)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 629.4 (M+H)+。
工程4 - 4-[2-[2-[6-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[6-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチル]-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(0.22g、350umol)のDCM(2mL)中の溶液に、TFA(39.9mg、350umol)を添加した。この混合物を15℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を濃縮して、表題化合物(0.10g、31%の収率、70%の純度、TFA)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 529.4 (M+H)+。
5-ブロモ-3-メチル-1H-ベンゾイミダゾール-2-オン(中間体IP)
工程1 - 5-ブロモ-N-メチル-2-ニトロ-アニリン
4-ブロモ-2-フルオロ-1-ニトロ-ベンゼン(230g、1.05mol、CAS番号321-23-3)を、メチルアミンのテトラヒドロフラン中の溶液(2M、1.51L)に添加した。この混合物を15℃で10分間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(250mL)で希釈し、そしてEtOAc(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(200g、83%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.22 (s, 1H), 7.98 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.16 (d, J=1.6 Hz, 1H), 6.82 (dd, J=8.4, 1.6 Hz, 1H), 2.95 (d, J=4.8 Hz, 3H)。
工程2 - 4-ブロモ-N2-メチル-ベンゼン-1,2-ジアミン
5-ブロモ-N-メチル-2-ニトロ-アニリン(200g、865mmol)の、EtOAc(1L)およびH2O(500mL)中の混合物に、AcOH(1.00L)を添加した。この混合物を50℃まで温め、次いでFe(174g、3.11mol)をこの反応混合物に添加した。その後、この反応混合物を80℃で6時間撹拌した。完了したら、この混合物をセライトで濾過した。その濾液を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をH2O(250mL)で希釈し、そしてEtOAc(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層をaq.NaHCO3およびブライン(300mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(130g、75%の収率)を黒色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 6.55 - 6.52 (m, 1H), 6.48 - 6.45 (m, 1H), 6.43 - 6.42 (m, 1H), 4.89 - 4.88 (m, 1H), 4.61 (s, 2H), 2.70 (d, J=4.0 Hz, 3H)。
工程3 - 5-ブロモ-3-メチル-1H-ベンゾイミダゾール-2-オン
4-ブロモ-N2-メチル-ベンゼン-1,2-ジアミン(110g、547mmol)のCH3CN(1.3L)中の溶液に、CDI(177g、1.09mol)を添加した。この混合物をN2下で80℃で6時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をH2O(1.0L)で希釈し、そして濾過した。そのフィルターケーキを水(3×200mL)で洗浄し、そして減圧中で乾燥させて、表題化合物(106g、85%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.00 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.13 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.92 (d, J=8.0 Hz, 1H), 3.27 (s, 3H)。
トリフルオロメタンスルホン酸[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル](中間体IQ)
工程1 - 5-オキソテトラヒドロフラン-2-カルボン酸
2-アミノペンタン二酸(210g、1.43mol、CAS番号617-65-2)の、H2O(800mL)およびHCl(12M、210mL)中の溶液に、NaNO2(147g、2.13mol)のH2O(400mL)中の溶液を-5℃で添加した。この混合物を15℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濃縮し、次いでEA(500mL)に溶解させ、そして濾過し、そしてEA(3×100mL)で洗浄した。その濾液および洗浄溶液をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(200g、粗製)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 6.43 (s, 1H), 5.02 - 4.95 (m, 1H), 2.67 - 2.38 (m, 4H)。
工程2 - N-[(4-メトキシフェニル)メチル]-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-カルボキサミド
5-オキソテトラヒドロフラン-2-カルボン酸(120g、922mmol)に、SOCl2(246g、2.07mol)を0℃でゆっくりと添加した。この混合物を85℃で3時間撹拌し、次いでこの混合物を15℃で6時間撹拌した。この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を乾燥DCM(1L)に0℃でN2下で溶解させた。その後、Et3N(187g、1.84mol)および4-メトキシベンジルアミン(101g、738mmol)のDCM(400mL)中の溶液を添加し、次いでこの混合物を15℃で3時間撹拌した。完了したら、水(600mL)を添加し、そしてこの混合物をDCM(3×300mL)で抽出した。合わせた有機相を0.5MのHCl(500mL)、ブライン(500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(138g、60%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.22 - 7.20 (d, J=8.0, 1H), 6.89 - 6.87 (d, J=8.0, 1H), 4.90 - 4.86 (m, 1H), 4.47 - 4.4.36 (m, 2H) 3.81 (s, 3H), 2.67 - 2.64 (m, 1H), 2.59 - 2.54 (m, 2H), 2.40 - 2.38 (m, 1H);LC-MS (ESI+) m/z 272.0 (M+Na) +。
工程3 - 3-ヒドロキシ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[(4-メトキシフェニル)メチル]-5-オキソ-テトラヒドロフラン-2-カルボキサミド(138g、553mmol)の無水THF(1500mL)中の溶液を-78℃まで冷却した。次いで、t-BuOK(62.7g、559mmol)の無水THF(1000mL)中の溶液を窒素雰囲気下で-78℃でゆっくりと滴下により添加した。得られた反応混合物を-40℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和NH4Cl溶液(100mL)でクエンチした。この混合物を酢酸エチル(3×1500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(128g、92%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.39 - 7.32 (m, 2H), 6.89 - 6.81 (m, 2H), 4.91 (s, 2H), 4.17 - 4.11 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.54 (s, 1H), 2.98 - 2.87 (m, 1H), 2.73 - 2.60 (m, 1H), 2.26 - 2.20 (m, 1H), 1.80 (dq, J=4.8, 13.1 Hz, 1H)。
工程4 - トリフルオロメタンスルホン酸[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル]
3-ヒドロキシ-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]ピペリジン-2,6-ジオン(43.0g、173mmol)およびピリジン(27.3g、345mmol)のDCM(500mL)中の溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸トリフルオロメチルスルホニル(73.0g、258mmol)を0℃で滴下により添加した。この混合物をN2下で-10℃で1.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE:EA=20:1/8:1)により精製して、表題化合物(45.0g、68%の収率)を明黄色ガム状物質として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.36 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.85 - 6.82 (m, 2H), 5.32 - 5.28 (m, 1H), 4.91 (s, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.02 - 2.97 (m, 1H), 2.79 - 2.74 (m, 1H), 2.41 - 2.35 (m, 2H)。
3-(4-ブロモ-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(中間体IR)
工程1: 3-ブロモ-2-(ブロモメチル)ベンゾエート
3-ブロモ-2-メチル安息香酸メチル(10.0g、43.64mmol、CAS番号:99548-54-6)のベンゼン(60ml)中の溶液に、N-ブロモスクシンイミド(6.1g、52.37mmol)および過酸化ベンゾイル(1.05g、4.36mmol)を室温で添加した。この反応混合物を80℃で12時間撹拌した。得られた反応混合物をEtOAc(260mL)中に注ぎ、そしてその有機層を水(200ml)で洗浄し、分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、そして減圧下で濃縮して、残渣を得た。その粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0~2%の酢酸エチルで溶出)により精製して、3-ブロモ-2-(ブロモメチル)ベンゾエート(12.0g、39.33mmol)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.92 (dd, J=8.0, 1.3 Hz, 1H), 7.85 (dd, J=7.8, 1.3 Hz, 1H), 7.41 (t, J=7.9 Hz, 1H), 5.02 (s, 2H), 3.87 (s, 3H)。
工程2: 3-(4-ブロモ-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
3-ブロモ-2-(ブロモメチル)ベンゾエート(12.0g、39.33mmol)のACN(100ml)中の溶液に、3-アミノピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩(7.76g、47.20mmol、CAS番号:24666-56-6)、TEA(11.95g、117.9mmol)を室温で添加した。この反応混合物を80℃で12時間加熱し、次いで室温まで冷却した。EtOAc(250ml)を添加し、そしてその有機層を水(500ml)で洗浄し、分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。得られた粗製物質をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中4~6%のメタノールで溶出)により精製して、3-(4-ブロモ-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(5.60g、17.33mmol)を得た。LCMS m/z: (ES+) 323.0 (M+1)+。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.04 (s, 1H), 7.88 (dd, J=7.9, 0.9 Hz, 1H), 7.78 (dd, J=7.5, 0.9 Hz, 1H), 7.52 (t, J=7.7 Hz, 1H), 5.16 (dd, J=13.3, 5.1 Hz, 1H), 4.43 (d, J=17.6 Hz, 1H), 4.27 (d, J=17.7 Hz, 1H), 2.92 (ddd, J=17.2, 13.7, 5.4 Hz, 1H), 2.61 (dd, J=17.5, 4.3 Hz, 1H), 2.02 (dtd, J=12.8, 5.4, 2.3 Hz, 1H)。
(2-(2-(2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体IS)
(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.0g、4.01mmol、中間体ACの工程1により合成)のTHF(50ml)中の撹拌溶液に、NaH(0.2g、4.81mmol)を0~5℃で添加した。3-ブロモプロパ-1-イン(0.9ml、6.02mmol、CAS番号:106-96-7)を0~5℃で滴下により添加した。この反応混合物を室温で5時間撹拌した。得られた反応混合物を氷冷水(200ml)中に注ぎ、そして酢酸エチル(3×200ml)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、(2-(2-(2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.1g、3.83mmol)を得た。LCMS m/z ( ES+): 188.2 (M-99)+。
(2-(2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体IT)
(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(2.0g、9.74mmol、CAS番号:139115-91-6)のTHF(50ml)中の撹拌溶液に、NaH(0.47g、11.70mmol)を0~5℃で添加した。3-ブロモプロパ-1-イン(2.1ml、14.62mmol)を0~5℃で滴下により添加した。この反応混合物を室温で5時間撹拌した。得られた反応混合物を氷冷水(200ml)中に注ぎ、そして酢酸エチル(3×200ml)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、(2-(2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(2.1g、8.97mmol)を得た。LCMS m/z: (ES+) 144.1 (M-99)+。
(2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体IU)
(2-ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert-ブチル(3.70g、22.96mmol、CAS番号:26690-80-)のTHF(150ml)中の撹拌溶液に、NaH(1.1g、27.55mmol)を0~5℃で添加した。次いで、3-ブロモプロパ-1-イン(3.3ml、34.44mmol)を0~5℃で滴下により添加した。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。得られた反応混合物を氷冷水(200ml)中に注ぎ、そして酢酸エチル(3×100ml)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、粗製物質を得た。単離した粗製物質をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中15%の酢酸エチルで溶出)によりさらに精製して、(2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(4.12g、20.69mmol)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 6.83 (t, J=5.8 Hz, 1H), 4.12 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.42 (s, 2H), 3.08 (q, J=6.0 Hz, 2H), 1.38 (s, 9H)。
2-(1-メチルピラゾール-4-イル)オキサゾール-4-カルボン酸(中間体IV)
工程1 - 2-(1-メチルピラゾール-4-イル)オキサゾール-4-カルボン酸エチル
2-クロロオキサゾール-4-カルボン酸エチル(1.87g、10.7mmol、CAS番号4600081-18-9)および1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾール(2.22g、10.7mmol、CAS番号761446-44-0)の、H2O(6mL)とジオキサン(30mL)との混合溶媒中の溶液に、K2CO3(2.94g、21.3mmol)およびPd(dppf)Cl2・CH2Cl2(870mg、1.07mmol)を添加した。この反応混合物を窒素下で80℃で4時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をEA(100mL)で希釈し、そして濾過した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(1.50g、64%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 222.1 (M+H)+。
工程2 - 2-(1-メチルピラゾール-4-イル)オキサゾール-4-カルボン酸
2-(1-メチルピラゾール-4-イル)オキサゾール-4-カルボン酸エチル(1.20g、5.42mmol)のTHF(30mL)中の溶液に、LiOH・H2O(683mg、16.3mmol)のH2O(6mL)中の溶液を添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(50mL)で希釈し、HCl(1N、10mL)で酸性にし、そして濾過した。そのフィルターケーキを水(2×10mL)で洗浄し、そして減圧中で乾燥させて、表題化合物(1.10g、80%の純度)を白色固体として得た。
N-[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]-2-(1-メチルピラゾール-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド(中間体IW)
工程1 - 4-[3-(ジフルオロメチル)-4-[[2-(1-メチルピラゾール-4-イル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル
2-(1-メチルピラゾール-4-イル)オキサゾール-4-カルボン酸(860mg、4.45mmol、中間体IV)および4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(833mg、3.12mmol、中間体FW)のDMF(30mL)中の溶液に、DIPEA(2.30g、17.8mmol)およびHATU(1.86g、4.90mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(50mL)中に注ぎ、そして濾過して、フィルターケーキを得た。そのケーキを水(2×20mL)で洗浄し、そして減圧中で乾燥させて、表題化合物(1.40g、68%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 443.2 (M+H)+。
工程2 - 4-[3-(ジフルオロメチル)-4-[[2-(1-メチルピラゾール-4-イル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸
4-[3-(ジフルオロメチル)-4-[[2-(1-メチルピラゾール-4-イル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(800mg、1.81mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、LiOH・H2O(228mg、5.43mmol)のH2O(2mL)中の溶液を添加した。この反応混合物を40℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をHCl(1N、3mL)でクエンチし、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(900mg、59%の純度)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 429.0 (M+H)+。
工程3 - N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-(1-メチルピラゾール-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド
4-[3-(ジフルオロメチル)-4-[[2-(1-メチルピラゾール-4-イル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸(775mg、1.81mmol)およびTEA(732mg、7.24mmol)のTHF(30mL)中の溶液に、クロロギ酸イソブチル(443mg、3.62mmol)を-10℃で添加した。この反応混合物を-10℃で2時間撹拌した。その後、H2O(3mL)を添加した。この反応混合物を0℃まで温めた。次いで、LiBH4(158mg、7.24mmol)をゆっくりと添加した。この反応混合物を0℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をTHF(50mL)で希釈し、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(200mg、27%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 415.2 (M+H)+。
工程4 - N-[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]-2-(1-メチルピラゾール-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-(1-メチルピラゾール-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド(180mg、434umol)のTHF(20mL)中の溶液に、DMP(184mg、434umol)を添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(5mL)でクエンチし、そして減圧中で濃縮した。その残渣をEA(200mL)に溶解させ、水(50mL)、sat.NaHCO3(50mL)、およびブライン(50mL)で洗浄した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(200mg、71%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 413.1 (M+H)+。
5-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体IX)
工程1 - N-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(100mg、362umol、中間体HX)およびN-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(107mg、434umol、CAS番号153086-78-3)のDMSO(5mL)中の混合物に、DIPEA(233mg、1.81mmol、315uL)を添加した。この反応混合物を130℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(20mL)で希釈し、そしてEA(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(90.0mg、49%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 505.1 (M+H) +。
工程2 - 5-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(90.0mg、178umol)のDCM(5mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、5mL)を添加した。この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(72.0mg、91%の収率、HCl)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 405.3 (M+H) +。
N-メチル-N-プロパ-2-イニル-カルバミン酸tert-ブチル(中間体IY)
N-メチルカルバミン酸tert-ブチル(10.4g、79.2mmol)のTHF(120mL)中の溶液に、NaH(4.12g、103mmol、60%の純度)を0℃下で添加した。この混合物を0℃で0.5時間撹拌し、次いで3-ブロモプロパ-1-イン(13.2g、111mmol)を滴下により添加した。この混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(10mL)で0℃でクエンチし、次いで減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を水(80mL)で希釈し、そしてDCM(4×60mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(4.50g、33%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 4.05 (s, 2H), 2.92 (s, 3H), 2.22 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.47 (s, 9H)。
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[3-(メチルアミノ)プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン(中間体IZ)
工程1 - N-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロパ-2-イニル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
4-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(1.87g、5.54mmol、中間体FT)およびN-メチル-N-プロパ-2-イニル-カルバミン酸tert-ブチル(1.5g、8.86mmol、中間体IY)のDMF(5mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(388mg、554umol)、TEA(10.0g、99.7mmol)およびCuI(105mg、554umol)を添加した。この混合物をマイクロ波下で80℃で30分間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(1.90g、71%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 7.93 - 7.89 (m, 1H), 7.89 - 7.84 (m, 2H), 5.15 (dd, J=5.4, 12.8 Hz, 1H), 4.37 (s, 2H), 3.32 (s, 3H), 3.01 - 2.90 (m, 3H), 2.90 - 2.82 (m, 1H), 2.64 - 2.51 (m, 2H), 2.11 - 2.00 (m, 1H), 1.47 - 1.36 (m, 9H) ;LC-MS (ESI+) m/z 448.2 (M+Na)+。
工程2 - N-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロパ-2-イニル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(0.50g、1.05mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd/C(0.2g、1.05mmol、10wt%)およびPd(OH)2/C(0.2g、1.05mmol、10%の純度)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを3回行った。この混合物をH2(15Psi)下で20℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(0.4g、89%の収率)を黒褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 452.3 (M+Na)+。
工程3 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[3-(メチルアミノ)プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン
N-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(0.40g、828umol)のDCM(4mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、4mL)を添加した。この混合物を5℃で20分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(0.28g、92%の収率)を黒褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 330.2 (M+H)+。
N-[3-カルバモイル-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]-2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボキサミド(中間体JA)
工程1 - 4-[3-カルバモイル-4-[[2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸イソプロポキシカルボニル
4-[3-カルバモイル-4-[[2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸(500mg、1.20mmol、中間体EE)のTHF(20mL)中の混合物に、TEA(483mg、4.78mmol、665uL)およびクロロギ酸イソブチル(366mg、2.99mmol、414uL)を添加した。この反応混合物を-10℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過した。その濾液を濃縮して、表題化合物(600mg、99%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 505.0 (M+H)+。
工程2 - N-[3-カルバモイル-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボキサミド
4-[3-カルバモイル-4-[[2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸イソプロポキシカルボニル(600mg、1.19mmol)の、H2O(5mL)およびTHF(50mL)中の混合物に、LiBH4(155mg、7.14mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を0℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を撹拌しながら水(30mL)でクエンチした。次いで、この混合物をEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をDCM/PE(5mL/30mL)で磨砕し、そして濾過して、表題化合物(250mg、51%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 405.2 (M+H)+。
工程3 - N-[3-カルバモイル-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]-2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[3-カルバモイル-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボキサミド(250mg、618umol)の、DCM(10mL)およびTHF(10mL)中の混合物に、DMP(524mg、1.24mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を0℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をNa2S2O3(10mL)、NaHCO3(10mL)で希釈し、そして30分間撹拌した。次いで、この混合物をDCM(3×10mL)で抽出し、そして合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(230mg、92%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 403.2 (M+H)+。
[4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メタノール(中間体JB)
4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(1.30g、4.86mmol、中間体FW)の、THF(40mL)の混合溶媒中の溶液に、LiAlH4(369mg、9.73mmol)を0℃で添加した。この混合物を0℃で1時間撹拌した。この混合物を水(0.8mL)およびNaOH水溶液(15%、0.8mL)で0℃でクエンチし、次いで濾過し、そしてNa2SO4で乾燥させ、再度濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.10g、94%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.78 (s, 1H), 7.67 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.40 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.05 (t, J=13.6 Hz, 1H), 5.25 (t, J=5.6 Hz, 1H), 4.51 (d, J=5.6 Hz, 2H), 4.39 (s, 2H)。
N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体JC)
工程1 - N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(1.42g、3.68mmol、中間体CM)およびHATU(1.92g、5.06mmol)のDMF(20mL)中の溶液に、DIPEA(1.78g、13.7mmol)および[4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メタノール(1.1g、4.60mmol、中間体JB)を添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を80mLの水で希釈し、濾過してフィルターケーキを得、これを減圧中で乾燥させて、生成物(1.90g、67%の収率)を灰色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.06 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.65 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.87 - 7.77 (m, 3H), 7.48 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.28 (d, J=14.4 Hz, 1H), 5.30 (t, J=5.6 Hz, 1H), 4.90 (q, J=9.2 Hz, 2H), 4.56 (d, J=5.6 Hz, 2H), 1.52 (s, 9H)。
工程2 - N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.90g、3.12mmol)のTHF(60mL)中の溶液に、DMP(1.59g、3.75mmol)を添加した。この混合物を20℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和Na2S2O3(20mL)および飽和NaHCO3(20mL)により25℃でクエンチした。この混合物を30分間撹拌し、次いでCH2Cl2(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.30g、68%の収率)を灰色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.17 (s, 1H), 10.05 (s, 1H), 9.09 (s, 1H), 8.99 (s, 1H), 8.65 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.12 (d, J=8.4 Hz, 2H), 8.04 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.80 (dd, J=0.8, 5.2 Hz, 1H), 7.33 (t, J=14.0 Hz, 1H), 4.90 (q, J=8.8 Hz, 2H), 1.52 (s, 9H);LC-MS (ESI+) m/z 607.1 (M+H)+。
N-[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]-2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボキサミド(中間体JD)
工程1 - N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボキサミド
2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボン酸(1.27g、6.69mmol、中間体ED)およびHATU(3.18g、8.36mmol)のDMF(60mL)中の溶液に、DIPEA(3.24g、25.0mmol)および[4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メタノール(2g、8.36mmol、中間体JB)を添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(80mL)で希釈し、濾過してフィルターケーキを得、そして減圧中で乾燥させて、表題化合物(3.00g、87%の収率)を灰色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.05 (s, 1H), 9.04 (s, 1H), 8.83 (d, J=6.0 Hz, 2H), 8.78 (s, 1H), 7.97 (d, J=6.0 Hz, 2H), 7.82 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.48 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.29 (t, J=54 Hz, 1H), 5.30 (t, J=5.2 Hz, 1H), 4.56 (d, J=4.8 Hz, 2H)。
工程2 - N-[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]-2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボキサミド(2.50g、6.08mmol)のTHF(160mL)中の溶液に、DMP(3.09g、7.29mmol)を添加した。この混合物を20℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和Na2S2O3(20mL)および飽和NaHCO3(20mL)で25℃でクエンチし、次いで30分間撹拌した。次いで、この混合物をCH2Cl2(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.80g、73%の収率)を灰色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 410.2 (M+H)+。
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸(中間体JE)
工程1 - 4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル
4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(340mg、1.27mmol、中間体FW)および2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(493mg、1.27mmol、中間体CM)のDMF(8mL)中の溶液に、DIPEA(658mg、5.09mmol)およびHATU(581mg、1.53mmol)を添加した。この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(80mL)でクエンチし、撹拌し、そして濾過した。そのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(0.7g、86%の収率)をオフホワイトの固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 637.3 (M+H)+。
工程2 - 4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(0.70g、1.10mmol)の、THF(10mL)とH2O(2mL)との混合溶媒中の溶液に、LiOH(132mg、5.50mmol)を添加した。この反応混合物を20℃で2日間撹拌した。完了したら、この混合物を0.5NのHCl溶液で、pH=3~4になるまで酸性にし、次いで撹拌し、そして濾過した。そのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(0.68g、99%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 623.2 (M+H)+。
3-(7-ブロモ-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(中間体JF
工程1 - 3-(3-ブロモ-2-ヒドロキシフェニルアミノ)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン
3-ブロモ-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン(145mg、0.77mmol、中間体LJ)のEtOH(10mL)中の溶液に、2-アミノ-6-ブロモフェノール(200mg、0.64mmol)を室温で添加した。この反応混合物を加熱し、そしてマイクロ波照射下で140℃で25分間撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮した。その残渣を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/0.1%のTFAを含むH2O)により精製して、表題化合物(80mg、30%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.94 (s, 1H), 7.18 (d, J=8.6 Hz, 2H), 6.85 (d, J=8.7 Hz, 2H), 6.75 (dd, J=6.9, 2.6 Hz, 1H), 6.67 - 6.59 (m, 2H), 5.48 (d, J=7.1 Hz, 1H), 4.76 (q, J=14.3 Hz, 2H), 4.58 - 4.40 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.05 - 2.89 (m, 1H), 2.83 - 2.61 (m, 1H), 2.25 - 2.10 (m, 1H), 2.02-1.97 (m, 1H)。LC-MS (ESI+): m/z 421.1 (M+H)+。
工程2 - 3-(7-ブロモ-2-オキソベンゾ[d]オキサゾール-3(2H)-イル)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン
3-(3-ブロモ-2-ヒドロキシフェニルアミノ)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン(80mg、0.19mmol)のTHF(5mL)中の溶液に、CDI(46mg、0.284mmol)のTHF(5mL)中の溶液をN2下で室温で添加した。この反応混合物を35℃で12時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下で濃縮し、そしてその残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=2/1)により精製して、表題化合物(70mg、74%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.39 (dd, J=8.0, 1.1 Hz, 1H), 7.23 - 7.16 (m, 4H), 6.86 (d, J=8.7 Hz, 2H), 5.56 (dd, J=13.3, 5.3 Hz, 1H), 4.89 - 4.70 (m, 2H), 3.72 (s, 3H), 3.04-3.01 (m, 1H), 2.87-2.83 (m, 1H), 2.71 - 2.65 (m, 1H), 2.27 - 2.18 (m, 1H)。LC-MS (ESI+): m/z 445.1 (M+H)+。
工程3 - 3-(7-ブロモ-2-オキソベンゾ[d]オキサゾール-3(2H)-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
3-(7-ブロモ-2-オキソベンゾ[d]オキサゾール-3(2H)-イル)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン(80mg、0.180mmol)のCH3CN(2mL)中の溶液に、CAN(690mg、1.26mmol)の、0.5mLの水中の溶液を室温で滴下により添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、この反応混合物をEtOAc(15mL×2)で抽出し、その有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。その残渣をPre-TLC(石油エーテル/EtOAc=1/1)により精製して、表題化合物(9.7mg、17%の収率)を淡黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.26 (s, 1H), 7.39 (dd, J=8.2, 0.8 Hz, 1H), 7.33 - 7.27 (m, 1H), 7.19 (t, J=8.1 Hz, 1H), 5.42-5.38 (m, 1H), 2.97 - 2.79 (m, 1H), 2.75 - 2.60 (m, 2H), 2.27 - 2.12 (m, 1H)。LC-MS (ESI+): m/z 325.1 (M+H)+。
3-[7-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体JG)
工程1 - N-[2-[2-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(7-ブロモ-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(220mg、676umol、中間体JF)およびN-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(411mg、1.69mmol、中間体CQの工程1により合成)のDMF(10mL)中の溶液に、TEA(1.23g、12.1mmol、1.70mL)、CuI(64.4mg、338umol)およびPd(PPh3)2Cl2(237mg、338umol)を添加した。この反応混合物をN2下で80℃で1.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をDCM(20mL)に溶解させ、そしてチオ尿素(樹脂)(300mg)を添加した。この混合物を20℃で2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(250mg、76%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 510.2 (M + Na)+。
工程2 - N-[2-[2-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(250mg、512umol)のTHF(10mL)中の溶液に、PtO2(58.2mg、256umol)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)下で20℃で1時間撹拌した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(250mg、99%)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 514.2 (M + Na)+。
工程3 - 3-[7-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(250mg、508umol)のDCM(4mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、4mL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(190mg、87%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 392.3(M+H)+。
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-[3-(メチルアミノ)プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン(中間体JH)
工程1 - N-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロパ-2-イニル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-メチル-N-プロパ-2-イニル-カルバミン酸tert-ブチル(1.00g、5.93mmol、中間体IY)および5-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(1.00g、2.97mmol、中間体GA)のDMF(4mL)中の混合物に、CuI(56.4mg、296umol)、TEA(5.40g、53.3mmol、7.43mL)およびPd(PPh3)2Cl2(208mg、296umol)を添加した。この反応混合物をマイクロ波下で80℃で0.5時間加熱した。完了したら、この反応混合物を水(30mL)で希釈し、そしてEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.20g、95%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.14 (s, 1H), 7.96 - 7.88 (m, 3H), 5.16 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 4.33 (s, 2H), 3.33 (s, 3H), 2.89 - 2.83 (m, 1H), 2.64 - 2.51 (m, 2H), 2.10 - 2.02 (m, 1H), 1.42 (s, 9H)。
工程2 - N-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロパ-2-イニル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(2.40g、5.64mmol)のMeOH(50mL)中の混合物に、Pd/C(500mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(500mg、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)雰囲気下で20℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(2.40g、99%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 452.3 (M+Na) +。
工程3 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-[3-(メチルアミノ)プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン
N-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(2.40g、5.59mmol)のDCM(10mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、19.2mL)を添加した。この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(2.00g、97%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 330.2 (M+H) +。
5-(3-アミノプロピル)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体JI)
工程1 - N-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロパ-2-イニル]カルバミン酸tert-ブチル
5-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(1g、2.97mmol 中間体GA)およびN-プロパ-2-イニルカルバミン酸tert-ブチル(920mg、5.93mmol)のDMF(4mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(208mg、296umol)、TEA(5.40g、53mmol、7.43mL)およびCuI(57mg、296umol)を添加した。この混合物をマイクロ波下で80℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮し、その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.3g、95%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.15 (s, 1H), 8.01 - 7.81 (m, 3H), 5.17 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.10 - 4.03 (m, 2H), 3.33 (s, 1H), 2.94 - 2.84 (m, 1H), 2.73- 2.53 (m, 2H), 2.13 - 2.02 (m, 1H), 1.47 - 1.36 (m, 9H);LC-MS (ESI+) m/z 434.0 (M+Na)+。
工程2 - N-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロパ-2-イニル]カルバミン酸tert-ブチル(2.5g、6.08mmol)、Pd/C(400mg)、Pd(OH)2/C(400mg)のTHF(40mL)中の混合物を脱気してH2ガスでパージすることを3回行った。次いで、この混合物をH2雰囲気下で15psiで20℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(2.4g、95%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 7.84 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.72 (dd, J=1.2, 7.6 Hz, 1H), 6.94 - 6.85 (m, 1H), 5.14 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 2.99 - 2.84 (m, 3H), 2.82 - 2.72 (m, 2H), 2.65 - 2.54 (m, 2H), 2.11 - 2.01 (m, 1H), 1.80 - 1.68 (m, 2H), 1.38 (s, 9H) LC-MS (ESI+) m/z 438.1 (M+Na)+。
工程3 - 5-(3-アミノプロピル)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(2.4g、5.78mmol)のDCM(25mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、10mL)を添加した。この混合物を20℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.2g、65%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.14 (s, 1H), 8.01 (s, 3H), 7.88 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.76 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.15 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 2.95 - 2.84 (m, 3H), 2.83 - 2.72 (m, 2H), 2.69 - 2.52 (m, 2H), 2.11 - 2.01 (m, 1H), 1.97 - 1.89(m, 2H);LC-MS (ESI+) m/z 316.2 (M+H)+。
5-(アミノメチル)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体JJ)
工程1 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-カルボニトリル
5-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(450mg、1.33mmol、中間体GA)、Zn(CN)2(94.0mg、800umol)のDMF(15.0mL)中の溶液に、Pd(PPh3)4(154mg、133umol)を添加した。この混合物をN2下で100℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(50mL)で希釈し、濾過し、そしてその固体を減圧中で乾燥させた。その固体をPE:EA=5:1(30mL)で磨砕し、濾過し、そしてその固体を減圧中で乾燥させて、表題化合物(200mg、52%の収率)を紫色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.16 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.38 (dd, J=1.2, 7.6 Hz, 1H), 8.12 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.26 - 5.17 (m, 1H), 2.97 - 2.89 (m, 1H), 2.65 - 2.58 (m, 1H), 2.57 - 2.52 (m, 1H), 2.12 - 2.05 (m, 1H)。
工程2 - N-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-カルボニトリル(200mg、706umol)の、THF(10.0mL)およびDMF(10.0mL)中の溶液に、(Boc)2O(169mg、776umol)およびRaney-Ni(50.0mg、583umol)を添加した。この混合物をH2(50psi)下で30℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。この混合物をシリカゲルカラム(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(250mg、91%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 7.88 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.72 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.63 - 7.55 (m, 1H), 5.18 - 5.04 (m, 1H), 4.33 - 4.24 (m, 2H), 2.95 - 2.88 (m, 1H), 2.84 - 2.83 (m, 1H), 2.64 - 2.57 (m, 1H), 2.57 - 2.52 (m, 1H), 2.11 - 2.01 (m, 1H), 1.39 (s, 9H)。
工程3 - 5-(アミノメチル)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(250mg、645umol)のDCM(3.00mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4.00M、4.00mL)を添加し、そしてこの混合物を15℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(200mg、90%の収率、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 288.1 (M+H)+。
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-[3-[2-(メチルアミノ)エトキシ]プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン(中間体JK)
工程1 - tert-ブチル-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロパ-2-イノキシ]エチル]-N-メチル-カルバメート
N-メチル-N-(2-プロパ-2-イノキシエチル)カルバミン酸tert-ブチル(2.53g、11.8mmol、中間体GK)および5-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(2.00g、5.93mmol、中間体GA)のDMF(4.00mL)中の溶液に、TEA(10.8g、106mmol)、CuI(112mg、593umol)およびPd(PPh3)2Cl2(416mg、593umol)を添加し、そしてこの反応混合物をマイクロ波下で80℃で30分間加熱した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をシリカゲルカラム(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(2.7g、96%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.00 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.89 - 7.79 (m, 2H), 5.02 - 4.96 (m, 1H), 4.44 (s, 2H), 3.73 (s, 2H), 3.48 (s, 2H), 2.97 (s, 3H), 2.96 - 2.91 (m, 1H), 2.89 - 2.82 (m, 1H), 2.82 - 2.73 (m, 1H), 2.22 - 2.15 (m, 1H), 1.48 (s, 9H)。
工程2 - N-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロポキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロパ-2-イノキシ]エチル]-N-メチルカルバミン酸tert-ブチル(2.70g、5.75mmol)のTHF(30.0mL)中の溶液に、Pd/C(400mg)およびPd(OH)2/C(400mg)を添加し、そしてこの混合物をH2(15psi)下で15℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(2.70g、95%の収率)を黒色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 496.1 (M+Na)+。
工程3 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-[3-[2-(メチルアミノ)エトキシ]プロピル]イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロポキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(2.70g、5.70mmol)のDCM(20.0mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4.00M、20.0mL)を添加した。この混合物を15℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(2.37g、90%の収率、HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.14 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 7.87 - 7.74 (m, 3H), 5.19 - 5.10 (m, 1H), 3.67 - 3.63 (m, 2H), 3.57 (s, 3H), 3.46 - 3.42 (m, 2H), 3.12 - 3.03 (m, 2H), 2.91 - 2.86 (m, 2H), 2.64 - 2.58 (m, 1H), 2.57 - 2.55 (m, 1H), 2.55 - 2.54 (m, 1H), 2.10 - 2.01 (m, 1H), 1.94 - 1.83 (m, 2H)。
4-[3-(ジフルオロメチル)-4-[[2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸(中間体JL)
工程1 - ジフルオロメチル)-4-[[2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]ベンゾエート
4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(900mg、3.37mmol、中間体FW)、2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボン酸(640mg、3.37mmol、中間体ED)、DIPEA(1.31g、10mmol、1.76mL)、およびHATU(1.54g、4.04mmol)のDMF(20mL)中の混合物を脱気してN2ガスでパージすることを3回行い、次いでこの混合物をN2雰囲気下で20℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(塩基性条件)により精製して、表題化合物(1.45g、67%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 440.2 (M+1)+。
工程2 - 4-[3-(ジフルオロメチル)-4-[[2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸
4-[3-(ジフルオロメチル)-4-[[2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(1.60g、3.64mmol)の、THF(160mL)、MeOH(20mL)およびH2O(30mL)の混合物中の溶液に、LiOH(436mg、18.2mmol)を添加した。この混合物を20℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を1NのHClでpH=6に調整し、次いで濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(1.5g、96%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 426.1 (M+1)+。
N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[メチル(2-オキソエチル)カルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボキサミド(中間体JM)
工程1 - N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[2-ヒドロキシエチル(メチル)カルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボキサミド
4-[3-(ジフルオロメチル)-4-[[2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸(500mg、1.18mmol、中間体JL)、2-(メチルアミノ)エタノール(88.3mg、1.18mmol、CAS番号109-83-1)、DIPEA(456mg、3.53mmol、614uL)、およびHATU(537mg、1.41mmol)のDMF(20mL)中の混合物を脱気してN2ガスでパージすることを3回行い、次いでこの混合物をN2雰囲気下で25℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(酸条件)により精製して、表題化合物(500mg、85%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.16 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 8.91 - 8.74 (m, 3H), 8.03 - 7.84 (m, 4H), 7.59 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.48 - 7.10 (m, 1H), 4.83 (s, 1H), 3.64 -3.38 (m, 4H), 3.00 (s, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 483.2 (M+1)+。
工程2 - N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[メチル(2-オキソエチル)カルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[2-ヒドロキシエチル(メチル)カルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボキサミド(500mg、1.04mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、Dess-Martin(528mg、1.24mmol)を添加した。この混合物を25℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を飽和Na2S2O3(10mL)でクエンチし、次いでDCM(2×150mL)で抽出した。その有機層を減圧中で濃縮して、表題化合物(490mg、98%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 481.2 (M+1)+。
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(中間体JN)
工程1 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-[(E)-2-(2-ヒドロキシエトキシ)ビニル]イソインドリン-1,3-ジオン
5-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(2.00g、5.93mmol 中間体GA)、2-ビニルオキシエタノール(1.05g、11.8mmol)のジオキサン(15.0mL)中の溶液に、P(t-Bu)3(2.40g、1.19mmol、10wt%)、Pd2(dba)3(543mg、593umol)およびN-シクロヘキシル-N-メチル-シクロヘキサンアミン(1.51g、7.71mmol)を添加し、そしてこの混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をシリカゲルカラム(EA)により精製して、表題化合物(2.00g、97%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.79 - 7.76 (m, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.71 - 7.67 (m, 1H), 6.08 (d, J=12.8 Hz, 1H), 5.17 - 5.10 (m, 1H), 4.91 - 4.86 (m, 1H), 3.96 (t, J=4.8 Hz, 2H), 3.70 - 3.63 (m, 2H), 2.95 - 2.84 (m, 1H), 2.65 - 2.57 (m, 1H), 2.57 - 2.53 (m, 1H), 2.11 - 2.01 (m, 1H)。
工程2 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]イソインドリン-1,3-ジオン
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-[(E)-2-(2-ヒドロキシエトキシ)ビニル]イソインドリン-1,3-ジオン(1.00g、2.90mmol)のTHF(40.0mL)中の溶液に、Pd/C(300mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(300mg、10wt%)を添加した。この混合物をH2(15psi)下で15℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.00g、95%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 347.2 (M+H)+。
2-[2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]エトキシ]エチルメタンスルホネート(中間体JO)
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(300mg、866umol、中間体JN)のDCM(30.0mL)中の溶液に、MsCl(148mg、1.30mmol)およびTEA(262mg、2.60mmol)を添加し、そしてこの混合物を15℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物をDCM(20mL)で希釈し、そしてH2O(3×20mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(350mg、95%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 425.2 (M+H)+。
4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]ピペリジン(中間体JP)
工程1 tert-ブチル-4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
4-メチルスルホニルオキシピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.43g、12.26mmol、中間体CXの工程1により合成)および3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール(2g、12.26mmol、中間体HS)のDMF(20mL)中の溶液に、Cs2CO3(7.99g、24.5mmol)を添加した。この反応混合物を115℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(PE/EA、5/1~1/1)により精製して、表題化合物(2.00g、44.1%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 291.0 (M+H-56)+。
工程2 - 4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]ピペリジン
4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1g、2.89mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、HCl(4M、20mL)を添加した。この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(830mg、HCl、85%の純度)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 247.0(M+H)+。
5-[2-[2-[4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]エトキシ]エチル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体JQ)
工程1 - 5-[2-[2-[4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]エトキシ]エチル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
2-[2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]エトキシ]エチルメタンスルホネート(225mg、530umol、中間体JO)、4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]ピペリジン(100mg、353umol、HCl、中間体JP)のACN(2.00mL)中の溶液に、KI(5.87mg、35.3umol)およびNaHCO3(89.1mg、1.06mmol)を添加した。この混合物を80℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をシリカゲルカラム(DCM:MeOH=50:1)により精製して、表題化合物(100mg、49%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 575.1 (M+H)+。
工程2 - 5-[2-[2-[4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]エトキシ]エチル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
5-[2-[2-[4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]エトキシ]エチル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(90.0mg、156umol)のTHF(5.00mL)中の溶液に、PtO2(3.56mg、15.6umol)を添加し、この混合物をH2(15psi)下で15℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(85.0mg、90%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 545.3 (M+H)+。
5-[3-(2-アミノエトキシ)プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体JR)
工程1 - N-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロパ-2-イノキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-(2-プロパ-2-イノキシエチル)カルバミン酸tert-ブチル(2.36g、11.8mmol 中間体CPの工程1により合成)、5-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(2.00g、5.93mmol、中間体GA)のDMF(4.00mL)中の溶液に、CuI(112mg、593umol)、Pd(PPh3)2Cl2(416mg、593umol)、およびTEA(10.8g、106mmol)を添加した。この混合物を80℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をシリカゲルカラム(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(2.60g、96%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.2 (s, 1H), 8.01 (s, 1H), 8.00 (s, 2H), 6.97 - 6.87 (m, 1H), 5.28 - 5.17 (m, 1H), 4.52 (s, 2H), 3.66 - 3.55 (m, 2H), 3.25 - 3.17 (m, 2H), 2.95 - 2.89 (m, 1H), 2.71 - 2.63 (m, 1H), 2.62 - 2.58 (m, 1H), 2.17 - 2.09 (m, 1H), 1.43 (s, 9H)。
工程2 - N-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロポキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロパ-2-イノキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(2.60g、5.71mmol)のTHF(30.0mL)中の溶液に、Pd/C(500mg、10wt%)、およびPd(OH)2/C(500mg、10wt%)を添加した。この混合物をH2(15psi)下で15℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(2.40g、91%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 482.3 (M+Na)+。
工程3 - 5-[3-(2-アミノエトキシ)プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロポキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(2.40g、5.22mmol)のDCM(15.0mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4.00M、15.0mL)を添加した。この混合物を15℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(2.00g、90%の収率、HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.18 (s, 1H), 8.14 (s, 2H), 7.91 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.81 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.25 - 5.15 (m, 1H), 3.66 - 3.63 (m, 2H), 3.52 - 3.47 (m, 2H), 3.07 - 2.98 (m, 2H), 2.97 - 2.94 (m, 1H), 2.93 - 2.88 (m, 2H), 2.70 - 2.64 (m, 1H), 2.62 - 2.58 (m, 1H), 2.15 - 2.08 (m, 1H), 1.99 - 1.90 (m, 2H)。
4-(3-ブロモ-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル(中間体JS
3-ブロモ-4-ニトロ-1H-ピラゾール(4.8g、25.0mmol、CAS番号784193-37-9)および(4-メトキシカルボニルフェニル)ボロン酸(6.75g、37.5mmol、CAS番号99768-12-4)のDCM(100mL)中の溶液に、Cu(OAc)2(4.54g、25.0mmol)、およびピリジン(7.91g、100mmol)をO2(15Psi)下で添加した。この反応混合物をO2(15Psi)雰囲気下で20℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物をNH3・H2O(50mL)で洗浄し、濾過し、そして酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を2Nのaq.HCl(60mL)およびブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その粗生成物をPE:EA=10:1(100mL)で磨砕して、表題化合物(5.00g、61%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.82 (s, 1H), 8.11 - 8.06 (m, 4H), 3.88 (s, 3H)。
4-[4-アミノ-3-[3-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソ-イミダゾリジン-1-イル]ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(中間体JT)
工程1 - 4-[3-[3-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソ-イミダゾリジン-1-イル]-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル
4-(3-ブロモ-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル(500mg、1.53mmol、1当量、中間体JS)、1-(2-ヒドロキシエチル)イミダゾリジン-2-オン(239mg、1.84mmol、CAS番号3699-54-5)、ビス(テトラブチルアンモニウムヨージド)銅[I](132mg、306umol)、K2CO3(423mg、3.07mmol)およびN1,N2-ジメチルエタン-1,2-ジアミン(27.0mg、306umol)のジオキサン(25mL)中の混合物を脱気してN2でパージすることを3回行った。次いで、この混合物をN2雰囲気下で110℃で16時間撹拌した。この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をPre-HPLC(酸条件)により精製して、表題化合物(110mg、17%の収率)を黄色固体として得た;LC-MS (ESI+) m/z 376.0 (M+H)+。
工程2 - 4-[4-アミノ-3-[3-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソ-イミダゾリジン-1-イル]ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル
4-[3-[3-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソ-イミダゾリジン-1-イル]-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(110mg、293umol)のTHF(10mL)中の溶液に、Pd/C(20mg、10wt%)を添加した。この混合物をH2(15Psi)下で20℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(100mg、98%の収率)を黄色固体として得た;LC-MS (ESI+) m/z 346.2 (M+H)+。
3,3-ジメチルピロリジン-2-オン(中間体JU)
工程1 - 2-オキソピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
ピロリジン-2-オン(20g、235mmol)のACN(450mL)中の溶液に、(Boc)2O(61.5g、282mmol)およびDMAP(2.87g、23.50mmol)を0℃で添加した。この混合物を10℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、PE/EA=3/1)により精製して、表題化合物(38g、87%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.74 (t, J=7.2 Hz, 2H), 2.50 (t, J=8.2 Hz, 2H), 2.06 - 1.93 (m, 2H), 1.52 (s, 9H)。
工程2 - 3,3-ジメチル-2-オキソ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
2-オキソピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(4.5g、24.3mmol)のTHF(50mL)中の混合物に、LiHMDS(1.0M、25.5mL)を-70℃で添加した。次いで、この反応混合物を-30℃で0.5時間撹拌した。MeI(8.62g、60.7mmol)をこの混合物に添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を水(30mL)でクエンチし、そしてEtOAc(3×30mL)で抽出した。その有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、PE:EA=5:1)により精製して、表題生成物(2.80g、54%の収率)を無色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.67 (t, J=7.2 Hz, 2H), 1.85 (t, J=7.2 Hz, 2H), 1.55 (s, 9H), 1.20 (s, 6H)。
工程3 - 3,3-ジメチルピロリジン-2-オン
3,3-ジメチル-2-オキソ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.0g、9.38mmol)のDCM(3mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、2.00mL)を添加した。次いで、この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.00g、94%の収率)を黄色がかった固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 3.06 (t, J=6.8 Hz, 2H), 1.76 (t, J=6.8 Hz, 2H), 0.93 (s, 6H)。
4-[4-アミノ-3-(3,3-ジメチル-2-オキソ-ピロリジン-1-イル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(中間体JV)
工程1 - 4-[3-(3,3-ジメチル-2-オキソ-ピロリジン-1-イル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル
4-(3-ブロモ-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル(500mg、1.53mmol、中間体JS)、3,3-ジメチルピロリジン-2-オン(208mg、1.84mmol、中間体JU)、ビス(テトラブチルアンモニウムヨージド)銅[I](132mg、306umol)、K2CO3(423mg、3.07mmol)およびN,N’-ジメチルエタン-1,2-ジアミン(27.0mg、306umol)のジオキサン(20mL)中の混合物を脱気してN2ガスでパージすることを3回行い、次いでこの混合物をN2雰囲気下で110℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をPre-HPLC(酸条件)により精製して、表題化合物(200mg、18%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 359.2 (M+H)+。
工程2 - 4-[4-アミノ-3-(3,3-ジメチル-2-オキソ-ピロリジン-1-イル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル
4-[3-(3,3-ジメチル-2-オキソ-ピロリジン-1-イル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(50mg、139umol)のMeOH(5mL)中の溶液に、Pd/C(30mg、10wt%)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2ガスでパージすることを3回行った。この混合物をH2(15Psi)下で20℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(45mg、97%の収率)を明黄色固体として得た;LC-MS (ESI+) m/z 329.2 (M+H)+。
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-(4-ピペリジルアミノ)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体JW)
工程1 - 4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(2.5g、9.05mmol、中間体R)および4-アミノピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.81g、9.05mmol、CAS番号502482-34-0)のジオキサン(25mL)中の溶液に、DIPEA(4.68g、36.2mmol)を添加した。この反応混合物を115℃で15時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.16g、52%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 479.1 (M+Na)+。
工程2 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-(4-ピペリジルアミノ)イソインドリン-1,3-ジオン
4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.16g、4.73mmol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(10mL)を添加した。この反応混合物を20℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をDCM(50mL)で磨砕し、撹拌し、そして濾過した。そのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(1.20g、65%の収率、HCl)を黄緑色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 357.1 (M+H)+。
N-[2-[2-[2-(2-オキソエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体JX)
DMSO(1.33g、17.0mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、(COCl)2(1.73g、13.6mmol)のDCM(15mL)中の溶液を-70℃で滴下により添加した。この混合物をこの温度で10分間撹拌した。次いで、N-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(2.00g、6.82mmol、中間体AOの工程1~3により合成)のDCM(15mL)中の溶液を上記混合物にゆっくりと添加した。-70℃で50分間撹拌した後に、TEA(5.52g、54.5mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を-70℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(30mL)でクエンチし、次いで分離した。その水相をDCM(2×30mL)で抽出した。次いで、その有機相を合わせ、そしてブライン(2×30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.50g、76%の収率)を黄色油状物として得、これをさらに精製せずに次の工程で直接使用した。
4-[[1-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]-4-ピペリジル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体JY)
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]-1-ピペリジル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-(2-オキソエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(386mg、1.32mmol、中間体JX)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-(4-ピペリジルアミノ)イソインドリン-1,3-ジオン(400mg、1.02mmol、HCl、中間体JW)のTHF(20mL)中の混合物に、KOAc(200mg、2.04mmol)を添加した。1時間後、NaBH(OAc)3(432mg、2.04mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を20℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のHClの条件)により精製して、表題化合物(550mg、86%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 632.4 (M+H)+。
工程2 - 4-[[1-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]-4-ピペリジル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[2-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]-1-ピペリジル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(550mg、871umol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(10mL)を添加した。この反応混合物を20℃で10時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(460mg、93%の収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 532.2 (M+H)+。
5-[[1-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]-4-ピペリジル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体JZ)
工程1 - N-[2-[2-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]-1-ピペリジル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-(4-ピペリジルアミノ)イソインドリン-1,3-ジオン(400mg、1.02mmol、HCl、中間体HZの工程1~2により合成)、N-[2-(2-オキソエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(310mg、1.53mmol、中間体FSの工程1により合成)の、THF(10.0mL)とDCM(10.0mL)との混合溶媒中の溶液に、KOAc(199mg、2.04mmol)を添加し、この混合物を15℃で0.5時間撹拌し、次いでNaBH(OAc)3(431mg、2.04mmol)を添加し、そしてこの混合物を15℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(2.00mL)でクエンチし、そして減圧中で濃縮した。その粗生成物を逆相:(0.1%のHClの条件)により精製して、表題化合物(380mg、68%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 544.4 (M+H)+。
工程2 - 5-[[1-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]-4-ピペリジル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]-1-ピペリジル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(380mg、699umol)のDCM(3.00mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4.00M、5.00mL)を添加し、この混合物を15℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(300mg、90%の収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 444.1 (M+H)+。
5-[[1-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]-4-ピペリジル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体KA)
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]-1-ピペリジル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-(4-ピペリジルアミノ)イソインドリン-1,3-ジオン(400mg、1.02mmol、HCl、中間体HZの工程1~2により合成)のTHF(20mL)中の溶液に、TEA(206mg、2.04mmol、283uL)を添加した。この混合物を20℃で30分間撹拌し、次いでN-[2-[2-[2-(2-オキソエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(385mg、1.32mmol、中間体JX)、HOAc(183mg、3.05mmol、174uL)およびNaBH(OAc)3(431mg、2.04mmol)をこの混合物に添加した。この反応混合物を20℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(400mg、62%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 632.4 (M +H)+。
工程2 - 5-[[1-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]-4-ピペリジル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[2-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]-1-ピペリジル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(400mg、633umol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、6.20mL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(350mg、97%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 532.4 (M+H)+。
4-[4-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体KB)
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-[4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-1,3-ジオン(250mg、659umol、HCl,中間体IAの工程1~2により合成)およびTEA(66.7mg、659umol、91.8uL)の、THF(10mL)およびDMF(5mL)中の混合物に、N-[2-[2-[2-(2-オキソエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(249mg、857umol、中間体JX)、HOAc(39.6mg、659umol、37.7uL)およびNaBH(OAc)3(279mg、1.32mmol)を添加した。この反応混合物を20℃で20時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(FAの条件)により精製して、表題化合物(200mg、49%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 618.4 (M+H) +。
工程2 - 4-[4-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[2-[4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(200mg、323umol)のDCM(5mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、10mL)を添加した。この反応混合物を20℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(179mg、99%の収率、HCl)の明黄色のガム状物質を得た。LC-MS (ESI+) m/z 518.3 (M+H) +。
3-(5-ブロモ-1-オキソ-イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(中間体KC)
工程1 - 4-ブロモ-2-(ブロモメチル)安息香酸メチル
4-ブロモ-2-メチル-安息香酸メチル(5.00g、21.8mmol、CAS番号99548-55-7)のCCl4(50.0mL)中の溶液に、NBS(4.66g、26.1mmol)およびAIBN(358mg、2.18mmol)を添加した。この反応混合物を80℃で24時間撹拌した。完了したら、この反応物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=20:1)により精製して、表題化合物(5.1g、76%の収率)を無色液体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.86 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.54 - 7.52 (m, 1H), 4.92 (s, 2H), 3.96 (s, 3H)。
工程2 - 3-(5-ブロモ-1-オキソ-イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
3-アミノピペリジン-2,6-ジオン(2.00g、12.1mmol、HCl)および4-ブロモ-2-(ブロモメチル)安息香酸メチル(5.10g、16.5mmol)のDMF(50.0mL)中の溶液に、TEA(4.92g、48.6mmol)を添加した。この反応混合物を75℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(200mL)で希釈し、そして濾過した。その濾過したケーキを集めた。この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をEA:H2O=1:1(50mL)で磨砕して、表題化合物(1.70g、39%の収率)を青色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.99 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.74 - 7.66 (m, 2H), 5.14 - 5.09 (m, 1H), 4.50 - 4.33 (m, 2H), 2.95 - 2.86 (m, 1H), 2.70 - 2.61 (m, 1H), 2.42 - 2.36 (m, 1H), 2.04 - 2.01 (m, 1H)。
3-(1-オキソ-5-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(中間体KD)
工程1 - 4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
3-(5-ブロモ-1-オキソ-イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(500mg、1.55mmol、中間体KC)、およびピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(413mg、1.86mmol、HCl)のジオキサン(40.0mL)中の溶液に、Cs2CO3(1.01g、3.09mmol)、RuPhos(144mg、309umol)、[2-(2-アミノフェニル)フェニル]-クロロ-パラジウム;ジシクロヘキシル-[2-(2,6-ジイソプロポキシフェニル)フェニル]ホスファン(240mg、309umol)および4Aのモレキュラーシーブ(30.0mg)を添加し、そしてこの混合物をN2下で100℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。この混合物を逆相:(0.1%のHCl)により精製して、表題化合物(350mg、95%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 429.3 (M+H)+。
工程2 - 3-(1-オキソ-5-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(160mg、373umol)のDCM(2.00mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4.00M、4.00mL)を添加し、この混合物を15℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(130mg、90%の収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 329.2 (M+H)+。
3-[5-[4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体KE)
工程1 - N-[2-[2-[2-[4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(1-オキソ-5-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(130mg、356umol、HCl、中間体KE)、N-[2-[2-(2-オキソエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(105mg、427umol、中間体HY)のTHF(10.0mL)中の溶液に、KOAc(69.9mg、712umol)を添加した。この混合物を15℃で0.5時間撹拌し、次いでNaBH(OAc)3(151mg、712umol)を添加し、そしてこの混合物を15℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(1.00mL)で希釈し、そして減圧中で濃縮した。その粗生成物を逆相:(0.1%のHCl)により精製して、表題化合物(130mg、65%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 560.4 (M+H)+。
工程2 - 3-[5-[4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[2-[4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(130mg、232umol)のDCM(3.00mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4.00M、4.00mL)を添加し、そしてこの混合物を15℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(110mg、90%の収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 460.4 (M+H)+。
5-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体KF)
工程1 - N-[2-[2-[4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-1,3-ジオン(500mg、1.32mmol、HCl、中間体IBの工程1~2により合成)の、DCM(20mL)とDMF(6mL)との混合溶媒中の溶液に、TEA(200mg、1.98mmol)、HOAc(158mg、2.64mmol)およびN-[2-(2-オキソエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(804mg、3.96mmol、中間体FSの工程1により合成)を5℃で添加した。この混合物を5℃で30分間撹拌し、次いでNaBH(OAc)3(559mg、2.64mmol)を0℃で添加し、この混合物を10℃で72時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(0.1mL)によりクエンチし、次いで減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(FAの条件)により精製して、表題化合物(0.40g、53%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 530.2(M+H)+。
工程2 - 5-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(0.37g、649umol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、3mL)を添加した。この混合物を室温で1.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(0.28g、91%の収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 430.1 (M+H)+。
2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[[(2S,4R)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボニル]アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド(中間体KG)
工程1 - N-[4-[4-[[1-[4-(アジドメチル)フェニル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(1g、1.72mmol、中間体GFの工程1~2により合成)のTHF(20mL)中の混合物に、DPPA(2.37g、8.61mmol)を0℃で添加し、次いでDBU(1.31g、8.61mmol)を添加した。この混合物を20℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(10mL)でクエンチし、次いでEA(2×50mL)で抽出した。その有機層を減圧中で濃縮して、残渣を得、これをシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(700mg、67%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 606.3 (M+1)+。
工程2 - N-[4-[4-[[1-[4-(アミノメチル)フェニル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[1-[4-(アジドメチル)フェニル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(700mg、1.16mmol)のTHF(100mL)中の溶液に、Pd/C(50mg、10wt%)を添加した。この懸濁物を脱気してH2でパージすることを3回行った。この混合物をH2(15Psi)下で室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(500mg、74%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 580.3 (M+1)+。
工程3 - (2S,4R)-2-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
(2S,4R)-1-tert-ブトキシカルボニル-4-ヒドロキシ-ピロリジン-2-カルボン酸(199mg、862umol、CAS番号13726-69-7)、N-[4-[4-[[1-[4-(アミノメチル)フェニル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(500mg、862umol)、HATU(393mg、1.04mmol)、およびDIPEA(334mg、2.59mmol)のDMF(3mL)中の混合物を脱気してN2ガスでパージすることを3回行い、次いでこの混合物をN2雰囲気下で室温で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水20mLでクエンチし、次いでEA(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLCにより精製して、表題化合物(460mg、67%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 793.2 (M+1)+。
工程4 - 2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[[(2S,4R)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボニル]アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド
(2S,4R)-2-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(200mg、252umol)のDCM(10mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、3mL)を添加した。この混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(150mg、94%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 593.4 (M+1)+。
N-[1-[4-[[[(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-ピロリジン-2-カルボニル]アミノ]メチル]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]-2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド(中間体KH)
工程1 - tert-ブチルN-[(1S)-1-[(2S,4R)-2-[[4-[4-[[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]
2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[[(2S,4R)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボニル]アミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド(70mg、111umol、HCl、中間体KG)、(2S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3,3-ジメチル-ブタン酸(26mg、111umol、CAS番号62965-35-9)、HATU(51mg、133umol)、およびDIPEA(43.mg、334umol)のDMF(5mL)中の混合物を脱気してN2ガスでパージすることを3回行い、次いでこの混合物をN2雰囲気下で室温で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮し、その残渣をprep-HPLCにより精製して、表題化合物(65mg、65%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 806.5 (M+1)+。
工程2 - N-[1-[4-[[[(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-ピロリジン-2-カルボニル]アミノ]メチル]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]-2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[(1S)-1-[(2S,4R)-2-[[4-[4-[[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(100mg、124umol)のDCM(6mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、2mL)を添加した。この混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(95mg、100%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 706.2 (M+1)+。
O1-ベンジルO2-[(3R,5S)-5-[[4-[4-[[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-3-イル](2S)-ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(中間体KI)
工程1 - O1-ベンジルO2-[(3R,5S)-1-tert-ブトキシカルボニル-5-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-3-イル](2S)-ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート
(2S)-1-ベンジルオキシカルボニルピロリジン-2-カルボン酸(72.3mg、290umol)のDCM(10mL)中の溶液に、EDCI(83.4mg、435umol)およびDMAP(3.54mg、29.0umol)を0℃で添加し、次いで(2S,4R)-2-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(230mg、290umol、中間体KGの工程1~3により合成)をこの混合物に添加し、そしてこの反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(5mL)で希釈し、次いで減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(280mg、94%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1024.6 (M +H)+。
工程2- O1-ベンジルO2-[(3R,5S)-5-[[4-[4-[[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-3-イル](2S)-ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート
O1-ベンジルO2-[(3R,5S)-1-tert-ブトキシカルボニル-5-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-3-イル](2S)-ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(260mg、253umol)のDCM(2mL)中の溶液に、TFA(1.54g、13.5mmol、1mL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(200mg、96%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 824.4(M+H)+。
O2-[(3R,5S)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-5-[[4-[4-[[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-3-イル]O1-ベンジル(2S)-ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(中間体KJ)
工程1 - (S)-1-ベンジル2-((3R,5S)-1-((S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3,3-ジメチルブタノイル)-5-((4-(4-(2-(2-((シクロプロピルメチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド)-3-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-3-イル)ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート
O1-ベンジルO2-[(3R,5S)-5-[[4-[4-[[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-3-イル](2S)-ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(140mg、169umol、中間体KI)および(2S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3,3-ジメチル-ブタン酸(39.3mg、169umol、CAS番号62965-35-9)のDMF(10mL)中の溶液に、DIPEA(21.9mg、169umol、29.6uL)およびHATU(77.5mg、203umol)を添加し、そしてこの混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(5mL)の添加によりクエンチし、次いで減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(160mg、91%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1037.3 (M+H)+。
工程2 - O2-[(3R,5S)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-5-[[4-[4-[[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-3-イル]O1-ベンジル(2S)-ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート
O1-ベンジルO2-[(3R,5S)-1-[(2S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3,3-ジメチル-ブタノイル]-5-[[4-[4-[[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-3-イル](2S)-ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(150mg、144umol)のDCM(4mL)中の溶液に、TFA(3.08g、27.0mmol、2.0mL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(130mg、96%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 937.5 (M+H)+。
4-[[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]-4-ピペリジル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体KK)
工程1 - N-[2-[2-[2-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]-1-ピペリジル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-(4-ピペリジルアミノ)イソインドリン-1,3-ジオン(200mg、509umol、HCl、中間体JW)のDCM(10mL)中の混合物に、KOAc(99.9mg、1.02mmol)を添加し、そして1時間撹拌した。N-[2-[2-(3-オキソプロポキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(133mg、509umol、中間体HY)およびNaBH(OAc)3(216mg、1.02mmol)をこの混合物に添加した。この反応混合物を室温で11時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(165mg、55%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 588.2 (M+H) +。
工程2 - 4-[[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]-4-ピペリジル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]-1-ピペリジル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(165mg、281umol)のDCM(2mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、0.7mL)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(136mg、92%の収率、HCl)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 488.2 (M+H) +。
4-[4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体KL)
工程1 - N-[2-[2-[2-[4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-1,3-ジオン(250mg、660umol、HCl、中間体IAの工程1~2により合成)およびN-[2-[2-(2-オキソエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(212mg、858umol、中間体HY)の、THF(15mL)とDCM(5mL)との混合溶媒中の溶液に、KOAc(130mg、1.32mmol)を添加した。次いで1時間後、NaBH(OAc)3(280mg、1.32mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で17時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のHClの条件)により精製して、表題化合物(110mg、29%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 574.2 (M+H)+。
工程2 - 4-[4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(110mg、192umol)のDCM(4mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4mL)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(90mg、92%の収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 474.2 (M+H)+。
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[メチル(2-オキソエチル)カルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体KM)
工程1 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[2-ヒドロキシエチル(メチル)カルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸(300mg、510umol、中間体DF)および2-(メチルアミノ)エタノール(38.3mg、510umol、41.0Ul、CAS番号109-83-1)のDMF(2mL)中の溶液に、HATU(232mg、612umol)およびDIPEA(329mg、2.55mmol、444uL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(210mg、64%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 645.4 (M +H)+。
工程2 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[メチル(2-オキソエチル)カルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[2-ヒドロキシエチル(メチル)カルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(160mg、248umol)のTHF(5mL)中の溶液に、DMP(126mg、297umol、92.2uL)を添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(20mL)で希釈し、次いでDCM(2×30mL)で抽出した。次いで、合わせた有機層をNa2S2O3(30mL)、NaHCO3(30mL)で洗浄し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(150mg、94%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 643.4 (M+H)+。
N-[2-[3-(2-アミノエトキシ)プロポキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体KN)
工程1 - 2-[3-(2-エトキシ-2-オキソ-エトキシ)プロポキシ]酢酸エチル
プロパン-1,3-ジオール(15.0g、197mmol、CAS番号126-30-7)およびRh(OAc)2(435mg、1.97mmol)のDCM(200mL)中の溶液に、2-ジアゾ酢酸エチル(67.4g、591mmol)のDCM(100mL)中の溶液を滴下により添加した。この混合物を10℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(150mL)で希釈し、そしてDCM(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(30.0g、61%の収率)を無色液体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.21 (q, J=7.2 Hz, 4H), 4.07 (s, 4H), 3.65 (t, J=6.4 Hz, 4H), 1.99 - 1.89 (m, 2H), 1.28 (t, J=7.2 Hz, 6H)。
工程2 - 2-[3-(2-ヒドロキシエトキシ)プロポキシ]エタノール
2-[3-(2-エトキシ-2-オキソ-エトキシ)プロポキシ]酢酸エチル(20.0g、80.5mmol)のTHF(300mL)中の溶液に、LiAlH4(6.24g、161mmol、98%の純度)を0℃で添加した。次いで、この混合物を10℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(10mL)およびNaOH水溶液(15%、10mL)で0℃でクエンチし、そしてこの反応物を濾過した。その濾液をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(12g、90%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 4.53 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.50 - 3.45 (m, 4H), 3.43 (t, J=6.4 Hz, 4H), 3.37 (t, J=5.2 Hz 4H), 1.75 - 1.68 (m, 2H)。
工程3 - 2-[3-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)プロポキシ]エチルメタンスルホネート
2-[3-(2-ヒドロキシエトキシ)プロポキシ]エタノール(12.0g、73.0mmol)およびTEA(44.3g、438mmol)のDCM(160mL)中の溶液に、MsCl(25.1g、219mmol)を滴下により0℃で添加し、次いでこの混合物を10℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(50mL)により0℃でクエンチし、次いでDCM(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和クエン酸(2×30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(23g、98%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz,CDCl3) δ 3.67 (t, J=4.4 Hz, 4H),, 3.71 (t, J=4.4 Hz, 4H), 3.58 (t, J=6.0 Hz, 4H), 3.06 (s, 6H), 1.93 - 1.79 (m, 2H)。
工程4 - 2-[2-[3-[2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)エトキシ]プロポキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン
2-[3-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)プロポキシ]エチルメタンスルホネート(16.0g、49.9mmol)のDMF(280mL)中の溶液に、(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)カリウム(27.7g、149mmol)を添加した。この混合物を85℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をEA(30mL)で磨砕し、そして濾過して、フィルターケーキを得た。このフィルターケーキを水(150mL)で磨砕し、そして再度濾過して、フィルターケーキを表題化合物(19g、90%の収率)として白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.87 - 7.78 (m, 8H), 3.67 (t, J=6.0 Hz, 4H), 3.47 (t, J=6.0 Hz, 4H), 3.32 (t, J=6.0 Hz, 4H), 1.59 - 1.52 (m, 2H)。
工程5 - 2-[3-(2-アミノエトキシ)プロポキシ]エタンアミン
2-[2-[3-[2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)エトキシ]プロポキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(18.0g、42.6mmol)のEtOH(250mL)中の溶液に、NH2NH2・H2O(21.7g、426mmol、98%の純度)を添加した。この混合物を80℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過して濾液を得、これを減圧中で濃縮して、表題化合物(7.2g、100%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 3.42 (t, J=6.4 Hz, 4H), 3.31 (t, J=5.6 Hz, 4H), 2.63 (t, J=5.6 Hz, 4H), 2.46 - 2.09 (m, 4H), 1.75 - 1.68 (m, 2H)。
工程6 - N-[2-[3-(2-アミノエトキシ)プロポキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[3-(2-アミノエトキシ)プロポキシ]エタンアミン(7.20g、44.3mmol)のCHCl3(250mL)中の溶液に、(Boc)2O(3.23g、14.7mmol)のCHCl3(80mL)中の溶液を滴下により添加した。この混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(2.50g、64%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.98 (s, 1H), 3.54 (t, J=6.0 Hz, 4H), 3.51 - 3.42 (m, 4H), 3.34 - 3.25 (m, 2H), 2.86 (t, J=5.2 Hz, 2H), 1.88 - 1.82 (m, 2H), 1.45 (s, 9H)。
N-[4-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)フェニル]カルバミン酸ベンジル(中間体KO)
工程1 - 1-[4-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)フェニル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボン酸メチル
4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-カルボン酸メチル(841mg、4.92mmol、CAS番号1345513-95-2、中間体HL)、[4-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)フェニル]ボロン酸(2.00g、7.38mmol、CAS番号192804-36-7)のDCM(70.0mL)中の溶液に、ピリジン(1.56g、19.6mmol)およびCu(OAc)2(1.34g、7.38mmol)を添加し、そしてこの混合物をO2(15psi)下で室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をシリカゲルカラム(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(400mg、20%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.14 (s, 1H), 7.50 - 7.45 (m, 2H), 7.40 - 7.36 (m, 2H), 7.35 - 7.30 (m, 5H), 6.79 (s, 1H), 5.16 (s, 2H), 3.87 (s, 3H)。
工程2 - N-[4-(3-カルバモイル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)フェニル]カルバミン酸ベンジル
1-[4-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)フェニル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボン酸メチル(200mg、504umol)のTHF(10.0mL)中の溶液に、NH3・H2O(4.55g、38.9mmol、30wt%)を添加し、そしてこの混合物を110℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物を逆相:(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(70.0mg、36%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.07 (s, 1H), 9.54 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 7.88 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.64 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.48 - 7.36 (m, 5H), 5.19 (s, 2H)。
工程3 - N-[4-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)フェニル]カルバミン酸ベンジル
N-[4-(3-カルバモイル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)フェニル]カルバミン酸ベンジル(70.0mg、183umol)の、MeOH(10.0mL)およびH2O(5.00mL)中の溶液に、NH4Cl(98.1mg、1.84mmol)およびZn(60.0mg、917umol)を添加し、そしてこの混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をH2O(10.0mL)で希釈し、次いでEA(3×10mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(60.0mg、93%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 352.1 (M+H)+。
N-[4-[4-[[1-(4-アミノフェニル)-3-カルバモイル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体KP)
工程1 - N-[4-[4-[[1-[4-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)フェニル]-3-カルバモイル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)フェニル]カルバミン酸ベンジル(60.0mg、170umol、中間体KO)、および2-[2-[tertブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(92.0mg、256umol、中間体DFの工程1~4により合成)のDMF(3.00mL)中の溶液に、DIPEA(66.2mg、512umol)およびHATU(97.4mg、256umol)を添加し、そしてこの混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(15mL)で希釈し、そしてEA(3×15mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。この混合物を逆相:(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(70.0mg、59%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 693.2 (M+H)+。
工程2 - N-[4-[4-[[1-(4-アミノフェニル)-3-カルバモイル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[1-[4-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)フェニル]-3-カルバモイル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(70.0mg、101umol)のTHF(10.0mL)中の溶液に、Pd/C(30.0mg)を添加し、この混合物をH2(15Psi)下で室温で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(55.0mg、90%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 559.4 (M+H)+。
4-アミノ-1-メチル-ピラゾール-3-カルボン酸メチル(中間体KQ)
1-メチル-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボン酸メチル(2g、10.8mmol、CAS番号400877-57-8)のMeOH(20mL)中の溶液に、Pd/C(200mg、10%wt)をN2雰囲気下で添加した。この懸濁物を脱気してH2ガスでパージすることを3回行った。この混合物をH2(15Psi)下で室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.68g、100%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 6.95 (s, 1H), 3.92 (s, 3H), 3.86 (s, 3H)。
4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-メチル-ピラゾール-3-カルボン酸(中間体KR)
工程1 - 4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-メチル-ピラゾール-3-カルボン酸メチル
4-アミノ-1-メチル-ピラゾール-3-カルボン酸メチル(1.68g、10.8mmol、中間体KQ)および2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(4.19g、10.8mmol、中間体CM)のDMF(20mL)中の溶液に、DIPEA(2.80g、21.7mmol)を添加し、この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。その後、HATU(4.94g、13.0mmol)を添加し、そして得られた反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(200mL)でクエンチした。この反応物を水に添加した後に白色沈殿物が形成され、これを濾過し、そしてその濾過したケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(5.1g、90%の収率)を白色固体として得た;1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.30 (s, 1H), 9.09 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 4.93 - 4.86 (m, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 1.53 (s, 9H)。LC-MS (ESI+) m/z 547.1 (M+Na)+。
工程2 - 4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-メチル-ピラゾール-3-カルボン酸
4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-メチル-ピラゾール-3-カルボン酸メチル(500mg、953umol)の、THF(10mL)とH2O(2mL)との混合溶媒中の溶液に、LiOH.H2O(120mg、2.86mmol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を水(50mL)で希釈し、そしてHCl(2N)でpH=5になるまで酸性にし、次いで濾過した。その濾過したケーキを集め、すりつぶし、そして乾燥オーブン内で105~110℃で2時間乾燥させた。次いで、これを再度微粉末にすりつぶして、表題化合物(480mg、99%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.65 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 8.64 (d, J=4.8 Hz, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.77 (dd, J=1.2, 5.2 Hz, 1H), 4.89 (q, J=8.8 Hz, 2H), 3.95 (s, 3H), 1.52 (s, 9H)。
4-[3-(3-アミノプロポキシ)プロピルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体KS)
工程1 - N-[3-[3-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-(3-アミノプロポキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(1.20g、5.17mmol、中間体EF)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(1.43g、5.17mmol、中間体R)のジオキサン(50mL)中の混合物に、DIPEA(6.68g、51.6mmol、9.00mL)を添加した。この反応混合物を115℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、PE:EA=1:1 PE:EA=1:1、P1:Rf=0.08)により精製して、表題化合物(1.00g、39%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 511.3 (M+Na)+。
工程2 - 4-[3-(3-アミノプロポキシ)プロピルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[3-[3-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(1.20g、2.46mmol)のDCM(10mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、20mL)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.00g、95%の収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 389.1 (M+H) +。
N-[4-[4-[[1-(4-ホルミルフェニル)-3-(メチルカルバモイル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体KT)
工程1 - 1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]-N-メチル-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド
1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボン酸メチル(200mg、721umol、中間体GBの工程1により合成)のTHF(5.00mL)中の溶液に、MeNH2(2.00M、5.00mL)を添加し、そしてこの混合物を密封管内で70℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をH2O(30mL)で希釈し、次いでEA(3×30mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(195mg、97%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.68 (s, 1H), 8.81 - 8.68 (m, 1H), 7.97 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.57 (d, J=8.8 Hz, 2H), 5.39 (t, J=5.6 Hz, 1H), 4.63 (d, J=5.6 Hz, 2H), 2.87 (d, J=4.8 Hz, 3H)。
工程2 - 4-アミノ-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]-N-メチル-ピラゾール-3-カルボキサミド
1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]-N-メチル-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド(195mg、705umol)のMeOH(100mL)中の溶液に、Pd/C(10wt%、100mg)を添加し、そしてこの混合物をH2で数回パージし、そしてH2(15psi)下で15℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(160mg、90%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 247.1 (M+H)+。
工程3 - N-[4-[4-[[1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]-3-(メチルカルバモイル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
4-アミノ-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]-N-メチル-ピラゾール-3-カルボキサミド(160mg、649umol)、2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(251mg、649umol、中間体CM)のDMF(3.00mL)中の溶液に、DIPEA(251mg、1.95mmol)およびHATU(296mg、779umol)を添加し、そしてこの混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(1.00mL)で希釈し、そして減圧中で濃縮した。この混合物を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(200mg、50%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 9.10 (s, 1H), 8.93 (s, 1H), 8.67 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.62 - 8.56 (m, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.93 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.82 - 7.77 (m, 1H), 7.50 (d, J=8.8 Hz, 2H), 5.30 (t, J=5.6 Hz, 1H), 4.96 - 4.86 (m, 2H), 4.57 (d, J=5.6 Hz, 2H), 2.87 (d, J=4.8 Hz, 3H), 1.56 (s, 9H)。
工程4 - N-[4-[4-[[1-(4-ホルミルフェニル)-3-(メチルカルバモイル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]-3-(メチルカルバモイル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(110mg、178umol)のTHF(20.0mL)中の溶液に、DMP(90.9mg、214umol)を添加し、そしてこの混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を飽和Na2S2O3(30mL)でクエンチし、そして飽和NaHCO3(2×30mL)で洗浄した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(105mg、90%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 614.3 (M+H)+。
1-[4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]エテノン(中間体KU)
工程1 - 1-[4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]フェニル]エタノン
3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール(1.42g、8.69mmol、中間体HS)、1-(4-フルオロフェニル)エタノン(1.0g、7.24mmol)のDMF(10mL)中の混合物に、K2CO3(1.50g、10.8mmol)を添加した。この反応混合物を120℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(435mg、21%の収率)を褐色油状物として得た。1HNMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.93 (s, 1H), 8.17 - 8.13 (m, 4H), 7.59 - 7.32 (m, 1H), 2.64 (s, 3H)。
工程2 - 1-[4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]エタノン
1-[4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]フェニル]エタノン(360mg、1.28mmol)の、MeOH(20mL)およびH2O(10mL)中の混合物に、Zn(837mg、12.8mmol)およびAcOH(769mg、12.8mmol)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(186mg、58%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 252.2 (M+H) +。
N-[4-[4-[[1-(4-アセチルフェニル)-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体KV)
1-[4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]エタノン(90mg、358umol、中間体KU)、2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(154mg、429umol、中間体DFの工程1~4により合成)のDMF(10mL)中の混合物に、DIPEA(139mg、1.07mmol)およびHATU(163mg、430umol)を添加した。そしてこの混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(165mg、75%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 593.2 (M+H) +。
4-(4-アミノ-3-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル(中間体KW)
工程1 - 4-(3-(3-ヒドロキシプロパ-1-イン-1-イル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル
4-(3-ブロモ-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル(1g、3.07mmol、中間体JS)、プロパ-2-イン-1-オール(500mg、8.92mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(215mg、307umol)、TEA(3.10g、30.7mmol)、およびCuI(58.4mg、307umol)を、マイクロ波管内にDMF(10mL)中でN2下で入れた。この反応混合物をN2で脱気し、次いでこの密封管を80℃まで0.5時間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)により精製して、表題化合物(920mg、100%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ9.87 (s, 1H), 8.18 (s, 4H), 5.62 (t, J=6.0 Hz, 1H), 5.49 - 5.43 (m, 1H), 4.47 (d, J=6.0 Hz, 2H), 3.94 (s, 3H)。
工程2 - 4-(4-ニトロ-3-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロパ-1-イン-1-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル
4-[3-(3-ヒドロキシプロパ-1-イニル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(600mg、1.99mmol)およびDHP(251mg、2.99mmol)の、DCM(100mL)とTHF(20mL)との混合溶媒中の溶液に、PPTS(50.1mg、199umol)を添加した。この反応混合物をN2下で室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=5/1)により精製して、表題化合物(700mg、91%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.83 (s, 1H), 8.13 (s, 4H), 4.94 - 4.86 (m, 1H), 4.66 - 4.50 (m, 2H), 3.90 (s, 3H), 3.79 (ddd, J=3.2, 8.4, 11.2 Hz, 1H), 3.57 - 3.47 (m, 1H), 1.75 - 1.65 (m, 2H), 1.59 - 1.49 (m, 4H)。LC-MS (ESI+) m/z 408.1 (M+Na)+。
工程3 - 4-(4-アミノ-3-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル
4-[4-ニトロ-3-(3-テトラヒドロピラン-2-イルオキシプロパ-1-イニル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(930mg、2.41mmol)のMeOH(10mL)中の溶液に、Pd/C(50mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(50mg、10wt%)をN2雰囲気下で添加した。この懸濁物を脱気してH2ガスでパージすることを3回行った。この混合物をH2(15Psi)下で室温で24時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(760mg、88%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 360.2 (M+H)+。
4-(4-(2-(2-((tert-ブトキシカルボニル)(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド)-3-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸(中間体KX)
工程1 - 4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾールカルボン酸(711mg、1.84mmol、中間体CM)および4-[4-アミノ-3-(3-テトラヒドロピラン-2-イルオキシプロピル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(660mg、1.84mmol、中間体KW)のDMF(5mL)中の溶液に、DIPEA(475mg、3.67mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで、HATU(838mg、2.20mmol)を添加し、そして得られた反応混合物を室温でさらに0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(50mL)でクエンチし、そして濾過した。その濾過したケーキを集め、そして高真空で乾燥させて、(800mg、60%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 729.1 (M+H)+。
工程2 - 4-(4-(2-(2-((tert-ブトキシカルボニル)(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド)-3-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(3-テトラヒドロピラン-2-イルオキシプロピル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(800mg、1.10mmol)の、THF(9mL)とH2O(3mL)との混合溶媒中の溶液に、LiOH.H2O(138mg、3.29mmol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮してTHFを除去し、次いで水(10mL)で希釈し、そして2Nのaq.HClでpH=5になるまで酸性にし、次いで酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(740mg、94%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 715.1 (M+H)+。
(4-(4-((1-(4-ホルミルフェニル)-3-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)-1H-ピラゾール-4-イル)カルバモイル)オキサゾール-2-イル)ピリジン-2-イル)(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体KY)
工程1 - 4-(4-(2-(2-((tert-ブトキシカルボニル)(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド)-3-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸(炭酸イソプロピル)無水物
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(3-テトラヒドロピラン-2-イルオキシプロピル)ピラゾール-1-イル]安息香酸(740mg、1.04mmol、中間体KX)のTHF(20mL)中の溶液に、TEA(419mg、4.14mmol)を添加した。次いで、この反応混合物を-10℃まで冷却し、そしてクロロギ酸イソブチル(254mg、2.07mmol)を添加した。得られた反応混合物を-10℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(800mg、96%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 801.1 (M+H)+。
工程2 - (4-(4-((1-(4-(ヒドロキシメチル)フェニル)-3-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)-1H-ピラゾール-4-イル)カルバモイル)オキサゾール-2-イル)ピリジン-2-イル)(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(3-テトラヒドロピラン-2-イルオキシプロピル)ピラゾール-1-イル]安息香酸イソプロポキシカルボニル(800mg、999umol)のTHF(50mL)中の溶液に、H2O(180mg、9.99mmol)およびLiBH4(109mg、5.00mmol)を添加した。この反応混合物を0℃で10分間撹拌した。完了したら、この混合物を水(5mL)でクエンチし、そしてDCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(700mg、100%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 701.1 (M+H) +。
工程3 - (4-(4-((1-(4-ホルミルフェニル)-3-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)-1H-ピラゾール-4-イル)カルバモイル)オキサゾール-2-イル)ピリジン-2-イル)(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]-3-(3-テトラヒドロピラン-2-イルオキシプロピル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(700mg、999umol)のDCM(20mL)中の溶液に、DMP(847mg、2.00mmol)を添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(1mL)でクエンチし、そして減圧中で濃縮した。その粗生成物をprep-HPLC(条件:0.1%のFA)により精製して、表題化合物(270mg、30%の収率)を無色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 699.1 (M+H)+。
[4-[1-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロプロピル]フェニル]ボロン酸(中間体KZ)
工程1 - N-[1-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]シクロプロピル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[1-(4-ブロモフェニル)シクロプロピル]カルバミン酸tert-ブチル(3g、9.61mmol、CAS番号360773-84-8)、Pin2B2(4.88g、19.2mmol)、KOAc(2.83g、28.8mmol)およびシクロペンチル(ジフェニル)ホスファン;ジクロロメタン;ジクロロパラジウム;鉄(392mg、480umol)のDMSO(30mL)中の混合物を脱気し、次いでN2下で70℃まで12時間加熱した。完了したら、この混合物を水(200mL)でクエンチし、そして濾過した。そのフィルターケーキをシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(3.0g、87%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 398.2 (M+K)+。
工程2 - [4-[1-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロプロピル]フェニル]ボロン酸
N-[1-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]シクロプロピル]カルバミン酸tert-ブチル(1.2g、3.34mmol)の、THF(30mL)とH2O(6mL)との混合溶媒中の溶液に、NaIO4(2.14g、10.0mmol)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで、HCl(3M、2.23mL)を添加し、そしてこの混合物を室温で4時間撹拌した。完了したら、この混合物を水で希釈し、次いでEA(30mL×2)で抽出した。その有機層を水で洗浄し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(0.76g、82%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 278.1 (M+H)+。
N-[1-[4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]シクロプロピル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体LA)
工程1 - N-[1-[4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]フェニル]シクロプロピル]カルバミン酸tert-ブチル
[4-[1-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロプロピル]フェニル]ボロン酸(0.76g、2.74mmol、中間体KZ)および3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール(447mg、2.74mmol、中間体HS)のDCM(10mL)中の溶液に、Cu(OAc)2(747mg、4.11mmol)およびピリジン(4.34g、54.9mmol)を添加した。この反応混合物を酸素(15Psi)雰囲気下で室温で10時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2)により精製し、次いでその残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により再度精製して、表題化合物(550mg、51%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.71 (s, 1H), 7.86 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.78 (s, 1H), 7.56 - 7.27 (m, 3H), 1.43 - 1.25 (m, 9H), 1.22 - 1.17 (m, 4H);LC-MS (ESI+) m/z 339.0 (M-56+H)+。
工程2 - N-[1-[4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]シクロプロピル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[1-[4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]フェニル]シクロプロピル]カルバミン酸tert-ブチル(0.55g、1.39mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、Pd/C(0.2g、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)雰囲気下で室温で4時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(0.42g、83%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 365.1 (M+H)+。
N-[1-[4-(1-アミノシクロプロピル)フェニル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]-2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド(中間体LB)
工程1 - N-[4-[4-[[1-[4-[1-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロプロピル]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[1-[4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]シクロプロピル]カルバミン酸tert-ブチル(220mg、604umol、中間体LA)および2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(217mg、604umol、中間体DFの工程1~4により合成)のDMF(5mL)中の溶液に、DIPEA(234mg、1.81mmol)およびHATU(276mg、725umol)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(50mL)でクエンチし、濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(0.27g、63%の収率)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 706.4 (M+H)+。
工程2 - N-[1-[4-(1-アミノシクロプロピル)フェニル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]-2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[4-[4-[[1-[4-[1-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロプロピル]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(250mg、354umol)のDCM(1mL)中の溶液に、4.0MのHCl/ジオキサン(1mL)を添加した。この反応混合物を室温で10時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(0.19g、99%の収率、HCl)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 506.2 (M+H)+。
2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エタノール(中間体LC)
t-BuOK(4.76g、42.5mmol)のTHF(120mL)中の混合物に、2-(2-ヒドロキシエトキシ)エタノール(8.92g、84.0mmol、CAS番号111-46-4)を0℃で添加した。この反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いでTHF(25mL)中の3-ブロモプロパ-1-イン(5g、42.0mmol)を滴下により添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(3g、50%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.20 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.76 - 3.65 (m, 6H), 3.63 - 3.56 (m, 2H), 2.44 (t, J=2.4 Hz, 1H), 2.41 (s, 1H)。
2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14-テトラオキサ-5-アザヘキサデカン-16-イル4-メチルベンゼンスルホネート(中間体LD)
(2-(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(8g、27.30mmol、中間体ENの工程1により合成)のDCM(100mL)中の撹拌溶液に、TEA(5.52g、54.60mmol)を室温で添加した。上記反応混合物に、DCM(5mL)中のTsCl(10.41g、54.60mmol)を0℃で滴下により添加した。この添加後、この反応混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=5%~80%)。表題化合物(10.9g、73%)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+): m/z 448.3 (M+H)+。
2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]アセトアルデヒド(中間体LE)
工程1 - 3-[4-[3-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]プロパ-1-イニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エタノール(384mg、2.66mmol、中間体LC)、CuI(84.5mg、444umol)およびPd(PPh3)2Cl2(311mg、444umol)を管に入れた。次いで、3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(300mg、887umol、中間体HP)、TEA(1.62g、16mmol)およびDMF(5mL)を上記管内に添加した。この混合物をN2で脱気し、そしてこの密封管を80℃で2時間加熱した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(0.12g、34%の収率)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 402.1 (M+H)+。
工程2 - 3-[4-[3-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
3-[4-[3-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]プロパ-1-イニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(50mg、125umol)のTHF(4mL)中の溶液に、Pd/C(0.1g、10wt%)およびPd(OH)2/C(0.1g、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)雰囲気下で室温で10時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(50mg、99%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 406.1 (M+H)+。
工程3 - 2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]アセトアルデヒド
3-[4-[3-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(50mg、123umol)のTHF(3mL)中の溶液に、DMP(78.5mg、185umol)を添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この混合物をsat.Na2S2O3(20mL)およびsat.NaHCO3(20mL)でクエンチし、そして0.5時間撹拌した。次いで、この反応混合物をDCM(2×30mL)で抽出した。その有機層をブライン(40mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(30mg、60%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 404.2 (M+H)+。
3-[4-[3-(3-アミノプロポキシ)プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体LF)
工程1 - N-[3-([3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-4-イル]プロパ-2-イン-1-イル]オキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(221mg、0.65mmol)、N-[3-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(209mg、0.98mmol、中間体OH)およびTEA(1mL)のDMA(3mL)中の撹拌溶液に、CuI(12.4mg、0.07mmol)およびPd(PPh3)2Cl2(45.9mg、0.07mmol)を窒素雰囲気下で室温で添加した。得られた混合物を90℃で2時間撹拌し、この混合物を室温まで冷却し、そして減圧下で濃縮してTEAを除去した。その残渣を逆相フラッシュクロマトグラフィーにより、以下の条件で精製した:カラム:WelFlashTM C18-I、20-40μm、80g;溶出液A:水(プラス10mmol/L FA);溶出液B:ACN;勾配:35%~55%のBを15分間;流量:50mL/分;検出器:220/254nm;所望の画分を50%のBで集め、そして減圧下で濃縮して、N-[3-([3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-4-イル]プロパ-2-イン-1-イル]オキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(90mg、29%)を明桃色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.12 (s, 1H), 7.20 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.01 (t, J=7.9 Hz, 1H), 6.78 (d, J=7.9 Hz, 1H), 5.22 (dd, J=12.5, 5.3 Hz, 1H), 4.80 (s, 1H), 4.42 (s, 2H), 3.80 (s, 3H), 3.68 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.30-3.24 (m, 2H), 3.02-2.95 (m, 1H), 2.91-2.69 (m, 2H), 2.28-2.26 (m, 1H), 1.85 (q, J=6.2 Hz, 2H), 1.46 (s, 9H);LC/MS (ESI, m/z): [(M - 1)]-=469.5。
工程2 - N-(3-[3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-4-イル]プロポキシ]プロピル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-([3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-4-イル]プロパ-2-イン-1-イル]オキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(0.5g、1.06mmol)のTHF(10mL)中の撹拌溶液に、活性炭担持パラジウム(100mg、10%w/w)を窒素雰囲気下で室温で添加した。得られた混合物をH2ガスで3回パージし、そして水素雰囲気下で室温で16時間撹拌した。この反応混合物をセライトパッドで濾過した。その濾液を減圧下で濃縮して、N-(3-[3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-4-イル]プロポキシ]プロピル)カルバミン酸tert-ブチル(430mg、85%)を明緑色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.07 (s, 1H), 7.01 (t, J=7.8 Hz, 1H), 6.92 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.69 (d, I=7.7 Hz, 1H), 5.22 (dd, J=12.3, 5.5 Hz, 1H), 4.88 (s, 1H), 3.77 (s, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.50 (m, 3H), 3.26 (d, J=6.3 Hz, 2H), 3.08-3.00 (m, 2H), 3.00-2.91 (m, 1H), 2.91-2.71 (m, 2H), 2.32-2.19 (m, 1H), 2.00-1.74 (m, 4H), 1.46 (s, 9H);LC/MS (ESI, m/z): [(M - 1)]-=473.3。
工程3 - 3-[4-[3-(3-アミノプロポキシ)プロピル]-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩
N-(3-[3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-4-イル]プロポキシ]プロピル)カルバミン酸tert-ブチル(430mg、0.91mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)中の撹拌溶液に、HClの1,4-ジオキサン中の溶液(4M、5mL)を窒素雰囲気下で0℃で滴下により添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、そしてその残渣を1,4-ジオキサン(15mL)に溶解させ、そして減圧下で再度濃縮して、3-[4-[3-(3-アミノプロポキシ)プロピル]-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩(310mg、91%)を黄褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 7.94 (s, 3H), 7.02-6.92 (m, 2H), 6.88 (dd, J=6.4, 2.5 Hz, 1H), 5.39 (dd, J=12.6, 5.4 Hz, 1H), 3.60-3.54 (s, 3H), 3.51-3.43 (m, 4H), 3.02-2.82 (m, 5H), 2.79-2.58 (m, 2H), 2.09-1.93 (m, 1H), 1.90-1.80 (m, 4H);LC/MS (ESI, m/z): [(M + 1)]+=375.3。
3-[5-[3-(3-アミノプロポキシ)プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体LG)
工程1 - N-[3-([3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]プロパ-2-イン-1-イル]オキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(2g、6mmol、中間体HN)、Pd(PPh3)4(683.4mg、0.59mmol)およびCuI(225.3mg、1.18mmol)の、DMSO(10mL)およびTEA(5mL)中の撹拌混合物に、N-[3-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(3.8g、18mmol、中間体OH)を窒素雰囲気下で室温で添加した。得られた混合物を窒素で3回パージし、そして窒素雰囲気下で90℃で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮してTEAを除去した。得られた混合物をAcOH(3mL)の氷水(50mL)中の溶液で希釈し、そしてEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、その濾液を減圧下で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュクロマトグラフィーにより、以下の条件で精製した:カラム:WelFlashTM C18-I、20-40μm、330g;溶出液A:水(プラス10mmol/L FA);溶出液B:ACN;勾配:50%~60%のBを20分間;流量:80mL/分;検出器:220/254nm;所望の画分を57%のBで集め、そして減圧下で濃縮して、N-[3-([3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]プロパ-2-イン-1-イル]オキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(1.5g、54%)を明黄色固体として得た:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.23-7.11 (m, 2H), 6.80 (s, 1H), 5.40 (dd, J=12.7, 5.4 Hz, 1H), 4.35 (s, 2H), 3.51 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.35 (s, 3H), 3.00 (q, J=6.7 Hz, 2H), 2.95-2.83 (m, 1H), 2.79-2.58 (m, 2H), 2.03 (dd, J=9.3, 4.3 Hz, 1H), 1.66 (p, J=6.6 Hz, 2H), 1.37 (s, 9H);LC/MS (ESI, m/z): [(M + 1)]+=469.20。
工程2 - N-(3-[3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]プロポキシ]プロピル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-([3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]プロパ-2-イン-1-イル]オキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(800mg、1.70mmol)のTHF(20mL)中の撹拌溶液に、活性炭担持パラジウム(200mg、10%w/w)を窒素雰囲気下で室温で添加した。得られた混合物をH2ガスで3回パージし、そして水素雰囲気下で室温で4時間撹拌した。この反応混合物をセライトパッドで濾過した。その濾液を減圧下で濃縮して、N-(3-[3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]プロポキシ]プロピル)カルバミン酸tert-ブチル(730mg、90%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 7.06-6.97 (m, 2H), 6.87 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.77 (s, 1H), 5.34 (dd, J=12.7, 5.3 Hz, 1H), 3.61 (s, 1H), 3.40-3.31 (m, 6H), 2.99 (q, J=6.6 Hz, 2H), 2.90 (t, J=15.0 Hz, 1H), 2.73-2.58 (m, 4H), 2.01 (d, J=12.7 Hz, 1H), 1.83-1.73 (m, 2H), 1.66-1.58 (m, 2H), 1.38 (s, 9H);LC/MS (ESI, m/z): [(M - 1)]-=473.3。
工程3 - 3-[5-[3-(3-アミノプロポキシ)プロピル]-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩
N-(3-[3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]プロポキシ]プロピル)カルバミン酸tert-ブチル(730mg、1.54mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)中の撹拌溶液に、ジオキサン中のHCl中の溶液(4M、10mL)を窒素雰囲気下で0℃で滴下により添加した。得られた混合物を窒素雰囲気下で室温で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。その残渣を1,4-ジオキサン(20mL)に溶解させ、そして減圧下で再度濃縮して、3-[5-[3-(3-アミノプロポキシ)プロピル]-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩(600mg、99%)を明褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 7.74 (br s, 3H), 7.11-6.95 (m, 2H), 6.87 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.35 (dd, J=12.8, 5.4 Hz, 1H), 3.58 (s, 3H), 3.44 (t, J=6.1 Hz, 2H), 3.39 (t, J=6.5 Hz, 2H), 2.94-2.80 (m, 3H), 2.77-2.56 (m, 4H), 2.10-1.95 (m, 1H), 1.90-1.76 (m, 4H);LC/MS (ESI, m/z): [(M + 1)]+=375.10。
3-(4-(3-(3-(3-アミノプロポキシ)プロポキシ)プロピル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(中間体LH)
工程1 - N-[3-[3-([3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-4-イル]プロパ-2-イン-1-イル]オキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(2g、5.91mmol、中間体HP)のDMA(30mL)中の溶液に、N-[3-[3-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(3g、11.06mmol、中間体OJ)、TEA(15mL)、CuI(113mg、0.59mmol)およびPd(PPh3)4(0.68g、0.59mmol)を窒素雰囲気下で室温で添加した。得られた混合物を窒素雰囲気下で90℃で5時間撹拌した。得られた混合物を室温まで冷却し、そして減圧下で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュクロマトグラフィーにより、以下の条件で精製した:カラム:WelFlashTM C18-I、20-40μm、330g;溶出液A:水(プラス10mmol/L HCOOH);溶出液B:ACN;勾配:35%~60%のBを15分間;流量:80mL/分;検出器:220/254nm;所望の画分を55%のBで集め、そして減圧下で濃縮して、N-[3-[3-([3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-4-イル]プロパ-2-イン-1-イル]オキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(1.4g、45%)を明褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (br s, 1H), 7.19-7.12 (m, 2H), 7.08-6.95 (m, 1H), 6.75 (br s, 1H), 5.41 (dd, J=12.7, 5.4 Hz, 1H), 4.43 (s, 2H), 3.64 (s, 3H), 3.63-3.55 (m, 4H), 3.42 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.35 (d, J=12.6 Hz, 2H), 3.00-2.83 (m, 3H), 2.71 (m, 2H), 2.10-1.97 (m, 2H), 1.78 (p, J=6.4 Hz, 2H), 1.59 (p, J=6.6 Hz, 2H), 1.37 (s, 9H);LC/MS (ESI, m/z): [(M + 1)]+=529.35。
工程2 - N-[3-(3-[3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-4-イル]プロポキシ]プロポキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[3-([3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-4-イル]プロパ-2-イン-1-イル]オキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(900mg、1.71mmol)のTHF(20mL)中の撹拌溶液に、活性炭担持パラジウム(300mg、10%w/w)を窒素雰囲気下で室温で添加した。得られた混合物を水素で3回パージし、そして水素雰囲気下で室温で4時間撹拌した。この反応混合物をセライトパッドで濾過した。その濾液を減圧下で濃縮して、N-[3-(3-[3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-4-イル]プロポキシ]プロポキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(800mg、88%)を明褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (br s, 1H), 7.02-6.98 (m, 2H), 6.90-6.83 (m, 1H), 6.76 (t, J=5.7 Hz, 1H), 5.37 (dd, J=12.6, 5.4 Hz, 1H), 3.56 (s, 3H), 3.52-3.33 (m, 6H), 3.01-2.83 (m, 5H), 2.72-2.58 (m, 2H), 2.00 (ddd, J=11.1, 5.9, 3.6 Hz, 1H), 1.89-1.68 (m, 6H), 1.60 (p, J=6.6 Hz, 2H), 1.37 (s, 9H);LC/MS (ESI, m/z): [(M + 1)]+=533.40。
工程3 - 3-(4-[3-[3-(3-アミノプロポキシ)プロポキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩
N-[3-(3-[3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-4-イル]プロポキシ]プロポキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(800mg、1.50mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)中の撹拌溶液に、塩酸塩のジオキサン中の溶液(4M、10mL)を0℃で滴下により添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮して、3-(4-[3-[3-(3-アミノプロポキシ)プロポキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩(640mg、91%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (br s, 1H), 7.83 (br s, 3H), 7.05-6.93 (m, 2H), 6.88 (td, J=6.8, 5.9, 3.1 Hz, 1H), 5.38 (dd, J=12.5, 5.4 Hz, 1H), 3.57 (s, 3H), 3.45-3.31 (m, 8H), 3.04-2.77 (m, 5H), 2.77-2.57 (m, 2H), 1.99 (dd, J=9.8, 4.9 Hz, 1H), 1.90-1.70 (m, 6H);LC/MS (ESI, m/z): [(M + 1)]+=433.30。
3-(5-[3-[3-(3-アミノプロポキシ)プロポキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(中間体LI)
工程1 - N-[3-[3-([3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]プロパ-2-イン-1-イル]オキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(2.0g、5.91mmol、中間体HN)のDMSO(20mL)中の撹拌溶液に、N-[3-[3-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(5.8g、21.4mmol、中間体OJ)、TEA(10mL)、CuI(0.2g、1mmol)およびPd(PPh3)4(0.7g、0.59mmol)を窒素雰囲気下で室温で添加した。得られた混合物を90℃で3時間撹拌した。得られた混合物を室温まで冷却し、そして減圧下で濃縮した。得られた混合物を1%のAcOHの水溶液(100mL)で希釈し、そしてEtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、その濾液を減圧下で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュクロマトグラフィーにより、以下の条件で精製した:カラム:WelFlashTM C18-I、20-40μm、330g;溶出液A:水(プラス10mmol/L AcOH);溶出液B:ACN;勾配:45%~55%のBを10分間;流量:80mL/分;検出器:220/254nm;所望の画分を51%のBで集め、そして減圧下で濃縮して、N-[3-[3-([3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]プロパ-2-イン-1-イル]オキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(1.5g、48%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.21 (br s, 1H), 7.22 (dd, J=8.2, 1.5 Hz, 1H), 7.14 (d, J=1.4 Hz, 1H), 6.77 (d, J=8.1 Hz, 1H), 5.22 (dd, J=12.7, 5.3 Hz, 1H), 4.89 (br s, 1H), 4.39 (s, 2H), 3.69 (t, J=6.3 Hz, 2H), 3.55 (t, J=6.3 Hz, 2H), 3.51 (t, J=5.9 Hz, 2H), 3.44 (s, 3H), 3.23 (q, J=6.1 Hz, 2H), 3.03-2.64 (m, 3H), 2.34-2.24 (m, 1H), 1.92 (p, J=6.3 Hz, 2H), 1.76 (p, J=6.3 Hz, 2H), 1.46 (s, 9H);LC/MS (ESI, m/z): [(M + 1)]+=529.25。
工程2 - N-[3-(3-[3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]プロポキシ]プロポキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[3-([3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]プロパ-2-イン-1-イル]オキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(200mg、0.38mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、活性炭担持パラジウム(402mg、10%w/w)を窒素雰囲気下で添加した。この混合物を水素で3回パージし、そして水素雰囲気下で室温で6時間撹拌した。得られた混合物をセライトパッドで濾過し、そしてその濾液を減圧下で濃縮して、N-[3-(3-[3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]プロポキシ]プロポキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(150mg、74%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (br s, 1H), 7.93 (br s, 1H), 7.06-6.98 (m, 2H), 6.87 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.36 (dt, J=12.6, 6.0 Hz, 1H), 3.57 (s, 5H), 3.47-3.34 (m, 8H), 3.04-2.84 (m, 2H), 2.82-2.66 (m, 1H), 2.66-2.58 (m, 3H), 2.04-1.96 (m, 1H), 1.86-1.68 (m, 4H), 1.65-1.53 (m, 1H), 1.37 (s, 9H);LC/MS (ESI, m/z): [(M + 1)]+=533.25。
工程3- 3-(5-[3-[3-(3-アミノプロポキシ)プロポキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩
N-[3-(3-[3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]プロポキシ]プロポキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(300mg、0.56mmol)のジオキサン(10mL)中の溶液に、1,4-ジオキサン中の塩酸塩中の溶液(4M、10mL)を添加した。得られた溶液を窒素雰囲気下で室温で4時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮して、3-(5-[3-[3-(3-アミノプロポキシ)プロポキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩(200mg、76%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (br s, 1H), 7.93 (br s, 3H), 7.06-6.99 (m, 2H), 6.87 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.36 (dd, J=12.7, 5.5 Hz, 1H), 3.58 (s, 3H), 3.48-3.34 (m, 8H), 3.02-2.54 (m, 7H), 2.00 (dd, J=11.4, 6.2 Hz, 1H), 1.87-1.68 (m, 6H);LC/MS (ESI, m/z): [(M + 1)]+=433.15。
3-ブロモ-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン(中間体LJ)
工程1 - 3-ブロモピペリジン-2,6-ジオン
ピペリジン-2,6-ジオン(30g、0.266mol)のCHCl3(60mL)中の撹拌溶液に、Br2(13.5mL、0.265mol)を密封ガラス管内で添加し、次いでこの反応混合物を113℃まで1.5時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、そして丸底フラスコに移し、そして濃縮した。その残渣に、100mLの氷水を添加し、そしてこの溶液を、飽和NaHCO3水溶液でpH=約8になるまで塩基性にし、次いでDCM(100mL×5)で抽出した。その有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して粗生成物を得、これをDCM:EtOAc=1:1の溶液(約90mL)に溶解させ、次いで80℃まで加熱した。その固体が完全に溶解した後に、加熱を止め、そしてこの溶液を室温まで一晩冷却した。この溶液を濾過し、その固体を集め、そして減圧下で乾燥させて、所望の化合物(15.7g)を白色固体として得た。その濾液もまた濃縮乾固させて粗生成物を得、これを、DCM:石油エーテル:EtOAc=5:5:1~DCM:石油エーテル:EtOAc=5:5:2で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の第二のバッチの純粋な生成物(12g)を白色固体として得た(合計収率:54.5%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.06 (s, 1H), 5.00 - 4.78 (m, 1H), 2.69 - 2.54 (m, 2H), 2.45 (dd, J=10.0, 5.1 Hz, 1H), 2.17-2.12 (m, 1H)。
工程2 - 3-ブロモ-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン
3-ブロモピペリジン-2,6-ジオン(30g、156.3mmol)、(4-メトキシフェニル)メタノール(23.3g、168mmol)およびPPh3(40.5g、154.5mmol)の乾燥THF(450mL)中の溶液に、DEAD(26.9g、154.5mmol)をN2下で0℃で30分間で滴下により添加した。この混合物をN2下で0℃でさらに1.5時間撹拌した。この混合物をH2O(300mL)で0℃でクエンチし、そしてEA(400mL×3)で抽出した。その有機層を濃縮して残渣を得、これを、PE:EA=5:1~PE:EA=4:1で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、粗生成物を得た。この粗生成物を、DCMで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによりさらに精製して、3-ブロモ-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン(26.8g、55%の収率)を淡黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.32-7.29 (d, J=8.8 Hz, 2H), 6.83-6.81 (d, J=8.8 Hz, 2H), 4.96-4.83 (dd, J=13.6 Hz, J=38 Hz, 2H), 4.72-4.70 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.06-2.99 (m, 1H), 2.76-2.72 (m, 1H), 2.36-2.32 (m, 1H), 2.25-2.21 (m, 1H)。
5-クロロ-1-メチル-N-(4-モルホリノシクロヘキシル)ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-7-アミン(中間体LK)
工程1 - 2-メチル-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボン酸メチル
4-ニトロ-1H-ピラゾール-5-カルボン酸メチル(30.0g、175mmol、中間体HL)およびK2CO3(48.4g、350mmol)のアセトン(600mL)中の混合物に、MeI(49.7g、350mmol、21.8mL)を添加した。この反応混合物を70℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(10.0g、30%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.99 (s, 1H), 4.01 (s, 3H), 4.01 (s, 3H)。
工程2 - 2-メチル-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド
2-メチル-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボン酸メチル(10.0g、54.0mmol)のTHF(20mL)中の混合物に、NH3・H2O(27.3g、740mmol、30mL、95%)を添加した。この反応混合物を100℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(8.80g、95%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.46 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.26 (s, 1H), 3.86 (s, 3H)。
工程3 - 4-アミノ-2-メチル-ピラゾール-3-カルボキサミド
2-メチル-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド(8.80g、51.7mmol)のMeOH(100mL)中の混合物に、Pd/C(6.00g、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)雰囲気下で室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(7.10g、97%の収率)を赤色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.37 (s, 2H), 7.02 (s, 1H), 4.41 (s, 2H), 3.89 (s, 3H)。
工程4 - 1-メチルピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-5,7-ジオール
4-アミノ-2-メチル-ピラゾール-3-カルボキサミド(11.3g、80.6mmol)のDMF(120mL)中の混合物に、CDI(26.1g、161mmol)を添加した。この反応混合物を90℃で24時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(400mL)で希釈すると固体が形成されたので、濾過して固体を得た。この固体を水(1L)で洗浄して、表題化合物(13.0g、97%の収率)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 10.92 ( s, 1H), 7.33 (s, 1H), 4.04 (s, 3H)。
工程5 - 5,7-ジクロロ-1-メチル-ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン
1-メチルピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-5,7-ジオール(5.00g、30.1mmol)のPOCl3(50.0g、326mmol、30.3mL)中の混合物に、N,N-ジエチルアニリン(4.46g、29.8mmol、4.78mL)を添加した。この反応混合物を110℃で4時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(3.70g、60%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.48 (s, 1H), 4.33 (s, 3H)。
工程6 - 5-クロロ-1-メチル-N-(4-モルホリノシクロヘキシル)ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-7-アミン
5,7-ジクロロ-1-メチル-ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン(1.00g、4.93mmol)および4-モルホリノシクロヘキサンアミン(1.27g、4.93mmol、2HCl、CAS番号558442-97-0)のACN(30mL)中の溶液に、Na2CO3(2.09g、19.70mmol)を添加した。この反応混合物を80℃で12時間撹拌した。この反応混合物を減圧中で濃縮し、DCM(30mL)で希釈し、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮した。その粗生成物をACN/DCM/PE=1:0.2:10(30mL)で磨砕して、表題化合物(1.30g、75%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.85 (s, 1H), 5.18 (d, J=6.8 Hz, 1H), 4.30 (s, 3H), 4.28 - 4.17 (m, 1H), 3.86 (s, 4H), 2.74 (s, 4H), 2.56 - 2.50 (m, 1H), 2.36 (d, J=11.6 Hz, 2H), 2.13 (d, J=11.6 Hz, 2H), 1.69 - 1.53 (m, 2H), 1.47 - 1.32 (m, 2H)。
N-[2-[2-[2-[2-[2-(4-アミノピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体LL)
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-[2-(4-ニトロピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(1.76g、4.24mmol、中間体HHの工程1により合成)および4-ニトロ-1H-ピラゾール(0.40g、3.54mmol、CAS番号2075-46-9)のDMF(15mL)中の溶液に、Cs2CO3(2.31g、7.07mmol)を添加した。この反応混合物を130℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(50mL)で希釈し、次いでEA(2×100mL)で抽出した。合わせた有機相を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(1.20g、78%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 455.2 (M+Na)+。
工程2 - N-[2-[2-[2-[2-[2-(4-アミノピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[2-[2-(4-ニトロピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.20g、2.77mmol)のMeOH(20mL)中の混合物に、Pd/C(800mg、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)雰囲気下で室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.00g、89%の収率)を赤色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.16 (d, J=5.2 Hz, 2H), 5.23 (s, 1H), 4.17 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.78 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.65 - 3.51 (m, 14H), 3.30 (d, J=4.8 Hz, 2H), 2.67 (s, 2H), 1.43 (s, 9H)。
1-[2-[2-[2-(4-アミノピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]ペンタン-2-オン(中間体LM)
工程1 - 2-[2-[2-[2-(4-ニトロピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(0.5g、1.59mmol、中間体BI)および4-ニトロ-1H-ピラゾール(270mg、2.38mmol)のDMF(10mL)中の混合物に、Cs2CO3(1.04g、3.18mmol)を添加した。この反応混合物をN2雰囲気下で室温で24時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(20mL)で希釈し、そしてEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50ml)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(0.5g、1.43mmol、90%の収率、95%の純度)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ=8.84 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 4.35 (t, J=5.2 Hz, 2H), 4.19 - 4.04 (m, 4H), 3.82 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.62 - 3.46 (m, 8H), 1.19 (t, J=7.2 Hz, 3H) LC-MS (ESI+) m/z 332.2 (M+H)+。
工程2 - 1-[2-[2-[2-(4-アミノピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]ペンタン-2-オン
2-[2-[2-[2-(4-ニトロピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(0.5g、1.51mmol)のEtOH(10mL)中の溶液に、Pd/C(0.05g、50wt%)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを数回行った。この混合物をH2(15psi)下で室温で2時間撹拌した。完了したら、この混合物をセライトで濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(0.34g、75%の収率)を黒赤色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.14 - 7.01 (m, 1H), 6.96 - 6.83 (m, 1H), 4.17 - 4.09 (m, 4H), 4.08 - 4.03 (m, 2H), 3.72 - 3.66 (m, 2H), 3.63 - 3.57 (m, 2H), 3.55 - 3.51 (m, 2H), 3.49 (s, 4H), 1.25 - 1.17 (m, 3H)。
3-[4-[4-(4-アミノブトキシ)ブチル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体LN)
工程1 - N-[4-([4-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-4-イル]ブタ-3-イン-1-イル]オキシ)ブチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(1.5g、4.4mmol、中間体HP)、Pd(PPh3)2Cl2(311.3mg、0.44mmol)およびCuI(84.5mg、0.44mmol)の、DMA(22mL)およびTEA(7mL)中の撹拌混合物に、N-[4-(ブタ-3-イン-1-イルオキシ)ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(5.4g、22.2mmol、中間体OI)を窒素雰囲気下で室温で添加した。得られた混合物を窒素で3回パージし、そして窒素雰囲気下で85℃で16時間撹拌した。得られた混合物を冷却し、そして減圧下で濃縮してTEAを除去した。得られた混合物をAcOH(3mL)の氷水(50mL)中の溶液で希釈した。得られた混合物をEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、その濾液を減圧下で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュクロマトグラフィーにより、以下の条件で精製した:カラム:WelFlashTM C18-I、20-40μm、120g;溶出液A:水(プラス10mmol/L FA);溶出液B:ACN;勾配:50%~60%のBを20分間;流量:60mL/分;検出器:220/254nm;所望の画分を57%のBで集め、そして減圧下で濃縮して、N-[4-([4-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-4-イル]ブタ-3-イン-1-イル]オキシ)ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.4g、63%)を明黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 7.12 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.05 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.00 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.79 (t, J=5.7 Hz, 1H), 5.39 (dd, J=12.6, 5.4 Hz, 1H), 3.65 (s, 3H), 3.63-3.54 (m, 2H), 3.43 (t, J=6.3 Hz, 2H), 2.98-2.83 (m, 3H), 2.79-2.58 (m, 4H), 2.03 (dt, J=10.8, 5.1 Hz, 1H), 1.56-1.39 (m, 4H), 1.37 (s, 9H);LC/MS (ESI, m/z): [(M - 1)]-=497.15。
工程2 - N-(4-[4-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-4-イル]ブトキシ]ブチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-([4-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-4-イル]ブタ-3-イン-1-イル]オキシ)ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(800mg、1.60mmol)のTHF(20mL)中の撹拌溶液に、活性炭担持パラジウム(80mg、10%w/w)を室温で添加した。得られた混合物を水素雰囲気下で室温で3時間撹拌した。濾過後、そのフィルターケーキをEtOAc(2×10mL)で洗浄した。その濾液を減圧下で濃縮して、N-(4-[4-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-4-イル]ブトキシ]ブチル)カルバミン酸tert-ブチル(500mg、62%)を白色固体として得た:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 6.96 (d, J=5.0 Hz, 2H), 6.87 (q, J=4.6 Hz, 1H), 6.77 (t, J=6.2 Hz, 1H), 5.37 (dd, J=12.5, 5.4 Hz, 1H), 3.56 (s, 3H), 3.40 (t, J=5.8 Hz, 2H), 3.37-3.29 (m, 2H), 3.00-2.82 (m, 5H), 2.78-2.57 (m, 2H), 2.06-1.95 (m, 1H), 1.71-1.55 (m, 4H), 1.53-1.37 (m, 4H), 1.37 (s, 9H);LC/MS (ESI, m/z): [(M + 1)]+=503.20。
工程3 - 3-[4-[4-(4-アミノブトキシ)ブチル]-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩
N-(4-[4-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-4-イル]ブトキシ]ブチル)カルバミン酸tert-ブチル(500mg、0.99mmol)のジオキサン(4mL)中の撹拌溶液に、1,4-ジオキサン中の塩酸塩(4M、4mL)中の溶液を窒素雰囲気下で室温で滴下により添加した。得られた溶液を窒素雰囲気下で室温で2時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮して、3-[4-[4-(4-アミノブトキシ)ブチル]-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩(420mg、96%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 7.88 (br s, 3H), 7.02-6.92 (m, 2H), 6.87 (dd, J=6.2, 2.6 Hz, 1H), 5.38 (dd, J=12.6, 5.4 Hz, 1H), 3.57 (s, 3H), 3.47-3.28 (m, 4H), 2.99-2.84 (m, 3H), 2.79-2.58 (m, 4H), 2.00 (dt, J=11.1, 5.2 Hz, 1H), 1.69-1.50 (m, 8H);LC/MS (ESI, m/z): [(M + 1)]+=403.25。
(2S,4R)-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(中間体LO)
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(250mg、535umol、HCl、中間体CI)および2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(164mg、535umol、CAS番号462100-06-7)のDMF(5mL)中の溶液に、DIPEA(207mg、1.61mmol)およびHATU(244mg、642umol)を添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水20mLでクエンチし、次いでEA(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(FAの条件)により精製して、表題化合物(300mg、77%の収率)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 720.4 (M+H)+。
工程2 - (2S,4R)-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド
N-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(240mg、333umol)のDCM(12mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、2.5mL)を添加した。この混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(0.21g、96%の収率、HCl)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 620.2 (M+H)+。
(2S,4R)-1-[(2S)-2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(中間体LP)
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-(2-オキソエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(500mg、1.72mmol、中間体JX)、(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(801mg、1.72mmol、HCl、中間体CI)、およびTEA(174mg、1.72mmol)のTHF(20mL)中の混合物に、AcOH(103mg、1.72mmol)およびNaBH(OAc)3(727mg、3.43mmol)を添加した。次いで、この混合物をN2雰囲気下で室温で72時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をPre-HPLC(酸条件)により精製して、表題化合物(480mg、38%の収率)を無色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 706.5 (M+H)+。
工程2 - (2S,4R)-1-[(2S)-2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド
N-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(380mg、538umol)のTHF(10mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、12mL)を添加した。この混合物を室温で6時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(325mg、94%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 606.4 (M+H)+。
N-[3-[3-(3-アミノプロポキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体LQ)
工程1 - 3-[3-(2-シアノエトキシ)プロポキシ]プロパンニトリル
NaOMe(71.00mg、1.31mmol)を、プロパン-1,3-ジオール(10g、131mmol、CAS番号126-30-7)の溶液に溶解させた。次いで、プロパ-2-エンニトリル(27.9g、525mmol、CAS番号107-13-1)をこの混合物に添加した。この反応混合物を室温で48時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(21.6g、90%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 3.57 (t, J=6.4 Hz, 4H), 3.50 (t, J=6.4 Hz, 4H), 2.74 (t, J=6.4 Hz, 4H), 1.79 - 1.73 (m, 2H)。
工程2 - 3-[3-(3-アミノプロポキシ)プロポキシ]プロパン-1-アミン
3-[3-(2-シアノエトキシ)プロポキシ]プロパンニトリル(10g、54.9mmol)のMeOH(10mL)中の混合物に、Raney-Ni(9.40g、109mmol)を添加し、そしてこの反応混合物をH2(50psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(8.40g、80%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.74 - 3.30 (m, 9H), 2.79 - 2.38 (m, 4H), 1.85 - 1.56 (m, 4H), 1.91 - 1.48 (m, 1H)。
工程3 - N-[3-[3-(3-アミノプロポキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
3-[3-(3-アミノプロポキシ)プロポキシ]プロパン-1-アミン(4.00g、21.0mmol)のDCM(40mL)中の溶液に、(Boc)2O(5.51g、25.2mmol)を滴下により添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.20g、36%の収率)の褐色油状物を得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.66 - 3.60 (m, 3H), 3.66 - 3.60 (m, 3H), 3.49 - 3.45 (m, 4H), 2.61 - 2.53 (m, 4H), 1.88 - 1.68 (m, 6H), 1.41 (s, 9H)。
4-[3-[3-(3-アミノプロポキシ)プロポキシ]プロピルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体LR)
工程1 - N-[3-[3-[3-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]プロポキシ]プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(476mg、1.72mmol、中間体R)、N-[3-[3-(3-アミノプロポキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(500mg、1.72mmol、中間体LQ)のジオキサン(10mL)中の混合物に、DIPEA(2.23g、17.2mmol)を添加した。この反応混合物を115℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(820mg、87%の収率)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 547.4 (M+H) +。
工程2 - 4-[3-[3-(3-アミノプロポキシ)プロポキシ]プロピルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[3-[3-[3-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]プロポキシ]プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(820mg、1.50mmol)のDCM(5mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、750uL)を添加し、そしてこの反応物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(695mg、96%の収率、HCl)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 447.1 (M+H) +。
N-[4-[4-[(3-ホルミル-1-メチル-ピラゾール-4-イル)カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体LS)
工程1 - 4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-メチル-ピラゾール-3-カルボン酸イソプロポキシカルボニル
4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-メチル-ピラゾール-3-カルボン酸(3g、5.88mmol、中間体KR)のTHF(50mL)中の溶液に、TEA(595mg、5.88mmol)を添加した。次いで、この反応混合物を-10℃まで冷却した。この混合物に、クロロギ酸イソブチル(1.44g、11.8mmol)を添加した。得られた反応混合物を-10℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(3.51g、82%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 597.1 (M+H)+。
工程2 - N-[4-[4-[[3-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-メチル-ピラゾール-3-カルボン酸イソプロポキシカルボニル(3.51g、4.83mmol)のTHF(60mL)中の溶液に、LiBH4(315mg、14.5mmol)およびH2O(1.37g、76.0mmol)を添加した。この反応混合物を0℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(5mL)でクエンチし、そしてこの混合物をDCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(2.92g、73%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 497.1 (M+H)+。
工程3 - N-[4-[4-[(3-ホルミル-1-メチル-ピラゾール-4-イル)カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[3-(ヒドロキシメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(2.42g、4.19mmol)のDCM(30mL)中の溶液に、DMP(3.56g、8.38mmol)を添加した。この反応混合物を室温で5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和Na2S2O3(20mL)でクエンチし、そしてDCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO3(2×20mL)およびブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をメタノール(10mL)で磨砕して、表題化合物(1.60g、77%の収率)を白色固体として得た。1H NMR(400MHz, DMSO-d6) δ 10.32 (s, 1H), 10.00 (s, 1H), 9.11 (s, 1H), 8.67 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.79 (dd, J=1.2, 5.2 Hz, 1H), 4.91 (q, J=8.8 Hz, 2H), 4.02 (s, 3H), 1.54 (s, 9H)。LC-MS (ESI+) m/z 495.1 (M+H)+。
2-(2-クロロ-3-ピリジル)オキサゾール-4-カルボン酸(中間体LT)
工程1 - 2-(2-クロロ-3-ピリジル)オキサゾール-4-カルボン酸メチル
2-アミノ-3-ヒドロキシ-プロパン酸メチル;塩酸塩(1.10g、7.06mmol、CAS番号2104-89-4)のDMA(20mL)中の溶液に、NaHCO3(1.19g、14.1mmol)を添加した。この混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、この混合物に、2-クロロピリジン-3-カルバルデヒド(1g、7.06mmol、CAS番号36404-88-3)を一度に添加した。この混合物を12時間撹拌した。次いで、この混合物に、ブロモ(トリクロロ)メタン(4.20g、21.2mmol)およびDBU(3.23g、21.2mmol)を0℃で添加した。次いで、この混合物を室温でさらに12時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(20mL)でクエンチし、そしてEA(2×100mL)で抽出した。その有機層をブライン(30mL)で洗浄し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(1.2g、71%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 238.9 (M+H)+。
工程2 - 2-(2-クロロ-3-ピリジル)オキサゾール-4-カルボン酸
2-(2-クロロ-3-ピリジル)オキサゾール-4-カルボン酸メチル(1.2g、5.03mmol)の、H2O(4mL)とTHF(20mL)との混合溶媒中の溶液に、LiOH.H2O(602mg、25.1mmol)を添加した。この混合物を室温で5時間撹拌した。完了したら、この混合物を1Nのaq.HClでpH=7に調整し、そして濾過した。そのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(0.7g、62%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 225.0 (M+H)+。
3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-アミン(中間体LU)
工程1 - 3-ジフルオロメチル)-1-メチル-4-ニトロ-ピラゾール
3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール(1g、6.13mmol、中間体HS)、K2CO3(1.69g、12.3mmol)、およびMeI(1.74g、12.3mmol)のアセトン(20mL)中の混合物を脱気してN2ガスでパージすることを3回行った。次いで、この混合物をN2雰囲気下で70℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(0.5g、46%の収率)を黄色油状物として得た。
工程2 - 3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-アミン
3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-4-ニトロ-ピラゾール(200mg、1.13mmol)のMeOH(10mL)中の溶液に、Pd/C(200mg、10wt%)を添加した。この混合物をH2雰囲気(15Psi)下で室温で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(0.2g、粗製)を赤色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 6.89 (s, 1H), 6.76 - 6.45 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 2.86 (s, 2H)。
2-(2-クロロ-3-ピリジル)-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド(中間体LV)
3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-アミン(350mg、2.38mmol、中間体LU)、2-(2-クロロ-3-ピリジル)オキサゾール-4-カルボン酸(534mg、2.38mmol、中間体LT)、DIPEA(922mg、7.14mmol)、およびHATU(1.09g、2.85mmol)のDMF(3mL)中の混合物を脱気してN2ガスでパージすることを3回行い、次いでこの混合物をN2雰囲気下で室温で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(20ml)でクエンチし、そしてEA(2×20mL)で抽出した。その有機層をブライン(20mL)で洗浄し、次いで減圧中で濃縮して、表題化合物(0.6g、96%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 354.1 (M+H)+。
2-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]-3-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド(中間体LW)
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-[[3-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2-クロロ-3-ピリジル)-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド(200mg、565umol、中間体LV)のNMP(2mL)中の溶液に、N-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(827mg、2.83mmol、CAS番号101187-40-0)を添加した。この混合物をマイクロ波下で150℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(酸条件)により精製して、表題化合物(0.2g、55%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 610.4 (M+H)+。
工程2 - 2-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]-3-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[2-[2-[2-[2-[[3-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(200mg、328umol)のTHF(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、4mL)を添加した。この混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(180mg、93%の収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 510.3 (M+H)+。
7-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-2-[(2S)-2-[(2-メトキシアセチル)アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-N-[(1R)-テトラリン-1-イル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-3-カルボキサミド(中間体LX)
7-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-2-[(2S)-2-[(2-メトキシアセチル)アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-N-[(1R)-テトラリン-1-イル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-3-カルボキサミドを、中間体LYについて記載されたように、2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17-ペンタオキサ-5-アザノナデカン-19-イル4-メチルベンゼンスルホネート(中間体ON)を工程1でのトシレートとして使用し、アルコール中間体MHとカップリングさせて、合成した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.21-8.15 (m, 1H), 7.45-7.30 (m, 1H), 7.14-6.77 (m, 7H), 5.11-4.40 (m, 5H), 4.07-4.02 (m, 2H), 3.90-3.72 (m, 4H), 3.60-3.41 (m, 12H), 3.36-3.20 (m, 7H), 3.05-2.93 (m, 2H), 2.76-2.61 (m, 4H), 1.87-1.52 (m, 4H), 1.03-0.93 (m, 9H)。LC-MS (ESI+): m/z 727.2 (M+H)+。
7-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]-2-[(2S)-2-[(2-メトキシアセチル)アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-N-[(1R)-テトラリン-1-イル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-3-カルボキサミド(中間体LY)
工程1 - (2-(2-(2-(2-(((S)-2-((S)-2-(2-メトキシアセトアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-3-(((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-7-イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
(S)-7-ヒドロキシ-2-((S)-2-(2-メトキシアセトアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-N-((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-カルボキサミド(1.75g、3.45mmol、中間体MH)および2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14-テトラオキサ-5-アザヘキサデカン-16-イル4-メチルベンゼンスルホネート(1.7g、3.8mmol、中間体LD)のDMF(25mL)中の混合物に、K2CO3(714mg、5.2mmol)を添加し、そしてこの混合物を110℃で一晩撹拌した。次いで、この溶液を水(150mL)中に注ぎ、そしてこの混合物をEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL×3)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=1/1)により精製して、表題化合物(1.38g、51.1%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+): m/z 683.2 (M-99)+。
工程2 - (S)-7-(2-(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)-2-((S)-2-(2-メトキシアセトアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-N-((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-カルボキサミド
(2-(2-(2-(2-(((S)-2-((S)-2-(2-メトキシアセトアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-3-(((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-7-イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.38g、1.76mmol)のTHF(15mL)中の混合物に、4MのHCl/ジオキサン(10mL)を添加し、そしてこの混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、この溶液をaq.NaHCO3(100mL)中に注ぎ、そしてこの混合物をEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL×3)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1)により精製して、表題化合物(600mg、50%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (s, 1H), 8.23-8.17 (m, 1H), 7.46-7.30 (m, 1H), 7.14-6.77 (m, 7H), 5.12-4.41 (m, 5H), 4.07-4.03 (m, 2H), 3.90-3.73 (m, 4H), 3.60-3.47 (m, 10H), 3.32-3.29 (m, 3H), 3.06-2.93 (m, 2H), 2.81-2.64 (m, 4H), 1.87-1.52 (m, 4H), 1.03-0.94 (m, 9H)。LC-MS (ESI+): m/z 683.2 (M+H)+。
3-[4-[3-[3-(3-アミノプロポキシ)-2,2-ジメチル-プロポキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体LZ)
工程1 - N-[3-[3-([3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-4-イル]プロパ-2-イン-1-イル]オキシ)-2,2-ジメチルプロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(2.45g、7.25mmol、中間体HP)およびN-[3-[2,2-ジメチル-3-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(1.5g、4.85mmol、中間体OG)のDMA(25mL)中の撹拌溶液に、CuI(138.0mg、0.72mmol)、TEA(10mL)およびPd(PPh3)4(837.2mg、0.72mmol)を窒素雰囲気下で室温で添加した。得られた混合物を窒素雰囲気下で90℃で5時間撹拌した。得られた混合物を冷却し、そして減圧下で濃縮してTEAを除去した。その残渣を逆相フラッシュクロマトグラフィーにより、以下の条件で精製した:カラム:WelFlashTM C18-I、20-40μm、300g;溶出液A:水(プラス10mmol/L FA);溶出液B:ACN;勾配:48%~68%のBを25分間;流量:80mL/分;検出器:220/254nm;所望の画分を60%のBで集め、そして減圧下で濃縮して、N-[3-[3-([3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-4-イル]プロパ-2-イン-1-イル]オキシ)-2,2-ジメチルプロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(1.4g、33%)を明褐色固体として得た:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 7.20-7.16 (m, 1H), 7.12 (dd, J=8.0, 1.1 Hz, 1H), 7.03 (t, J=7.9 Hz, 1H), 6.71 (s, 1H), 5.41 (dd, J=12.6, 5.4 Hz, 1H), 4.44 (s, 2H), 3.65 (s, 3H), 3.36 (t, J=6.2 Hz, 2H), 3.32-3.30 (m, 2H), 3.13 (s, 2H), 2.97 (q, J=6.6 Hz, 2H), 2.94-2.84 (m, 1H), 2.79-2.58 (m, 2H), 2.09-1.99 (m, 1H), 1.59 (p, J=6.5 Hz, 2H), 1.36 (s, 9H), 0.88 (s, 6H);LC/MS (ESI, m/z): [(M - 100 + 1)]+=457.4。
工程2 - 3-(4-[3-[3-(3-アミノプロポキシ)-2,2-ジメチルプロポキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩
N-[3-[3-([3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-4-イル]プロパ-2-イン-1-イル]オキシ)-2,2-ジメチルプロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(800mg、1.44mmol)のTHF(15mL)中の溶液に、活性炭担持パラジウム(152.9mg、10%w/w)を耐圧タンク内で添加した。この混合物を水素ガスで室温で3回パージし、そしてこの混合物を室温で1psi下で16時間水素化した。濾過後、そのフィルターケーキを減圧下で濃縮した。その残渣をジオキサン(8mL)に溶解させた。これに、HClの1,4-ジオキサン中の溶液(4M、8mL)を窒素雰囲気下で室温で滴下により添加した。得られた溶液を窒素雰囲気下で室温で2時間撹拌した。得られた溶液を減圧下で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュクロマトグラフィーにより、以下の条件で精製した:カラム:WelFlashTM C18-I、20-40μm、80g;溶出液A:水(プラス10mmol/L FA);溶出液B:ACN;勾配:45%~70%のBを25分間;流量:50mL/分;検出器:220/254nm;所望の画分を63%のBで集め、そして減圧下で濃縮して、3-(4-[3-[3-(3-アミノプロポキシ)-2,2-ジメチルプロポキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩(72.8mg、10%)を明黄色固体として得た:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.51 (br s, 1H), 7.48 (br s, 3H), 6.99 (t, J=7.8 Hz, 1H), 6.90 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.74 (d, J=7.8 Hz, 1H), 5.22 (dd, J=12.4, 5.5 Hz, 1H), 3.69 (s, 3H), 3.51-3.38 (m, 4H), 3.20-3.08 (m, 4H), 3.06-2.93 (m, 4H), 2.89-2.66 (m, 3H), 2.22-2.13 (m, 1H), 1.99-1.83 (m, 4H), 0.87 (s, 6H);LC/MS (ESI, m/z): [(M + 1)]+=461.35。
3-[5-[3-[3-(3-アミノプロポキシ)-2,2-ジメチル-プロポキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体MA)
工程1 - N-[3-[3-([3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]プロパ-2-イン-1-イル]オキシ)-2,2-ジメチルプロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(1.68g、4.97mmol、中間体HN)およびN-[3-[2,2-ジメチル-3-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(996.6mg、3.33mmol、中間体OG)のDMA(15mL)中の撹拌溶液に、CuI(94.6mg、0.50mmol)、TEA(10mL)およびPd(PPh3)4(574.1mg、0.50mmol)を窒素雰囲気下で室温で添加した。この混合物を窒素ガスで3回パージし、そして得られた混合物を窒素雰囲気下で90℃で5時間撹拌した。室温まで冷却した後に、この混合物を逆相フラッシュクロマトグラフィーにより、以下の条件で精製した:カラム:WelFlashTM C18-I、20-40μm、300g;溶出液A:水(プラス10mmol/L FA);溶出液B:ACN;勾配:48%~68%のBを20分間;流量:80mL/分;検出器:220/254nm;所望の画分を60%のBで集め、そして減圧下で濃縮して、N-[3-[3-([3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]プロパ-2-イン-1-イル]オキシ)-2,2-ジメチルプロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(600mg、22%)を明褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (br s, 1H), 7.32 (d, J=1.4 Hz, 1H), 7.22-7.07 (m, 2H), 6.84-6.64 (m, 1H), 5.40 (dd, J=12.8, 5.4 Hz, 1H), 4.37 (s, 2H), 3.40-3.32 (m, 5H), 3.29 (s, 2H), 3.13 (s, 2H), 2.98 (q, J=6.6 Hz, 2H), 2.95-2.83 (m, 1H), 2.76-2.59 (m, 2H), 2.04 (ddd, J=10.8, 6.0, 3.9 Hz, 1H), 1.61 (t, J=6.7 Hz, 2H), 1.37 (s, 9H), 0.88 (s, 6H);LC/MS (ESI, m/z): [(M + 1)]+=557.25。
工程2 - 3-(5-[3-[3-(3-アミノプロポキシ)-2,2-ジメチルプロポキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩
N-[3-[3-([3-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]プロパ-2-イン-1-イル]オキシ)-2,2-ジメチルプロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(600mg、1.08mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、活性炭担持パラジウム(114.7mg、10%w/w)を耐圧タンク内で添加した。この混合物を水素ガスで3回パージし、そして1psiの水素下で室温で16時間水素化した。濾過後、その濾液を減圧下で濃縮した。その残渣をジオキサン(5mL)に溶解させた。これに、HClの1,4-ジオキサン中の溶液(4M、5mL)を窒素雰囲気下で室温で滴下により添加した。得られた溶液を窒素雰囲気下で室温で2時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュクロマトグラフィーにより、以下の条件で精製した:カラム:WelFlashTM C18-I、20-40μm、80g;溶出液A:水(プラス10mmol/L FA);溶出液B:ACN;勾配:45%~70%のBを25分間;流量:50mL/分;検出器:220/254nm;所望の画分を63%のBで集め、そして減圧下で濃縮して、3-(5-[3-[3-(3-アミノプロポキシ)-2,2-ジメチルプロポキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩(58.1mg、10%)を明黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.47 (s, 1H), 8.21 (br, 3H), 6.96-6.76 (m, 3H), 5.28 (dd, J=12.7, 5.4 Hz, 1H), 3.47 - 3.39 (m, 5H), 3.39-3.32 (m, 2H), 3.19-3.08 (m, 4H), 2.96 (t, J=6.9 Hz, 2H), 2.88-2.79 (m, 2H), 2.72 (q, J=11.8, 9.5 Hz, 3H), 2.22-2.12 (m, 1H), 1.87 (q, J=6.4, 5.6 Hz, 4H), 0.87 (s, 3H), 0.86 (s, 3H);LC/MS (ESI, m/z): [(M + 1)]+=461.40。
N-[3-カルバモイル-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド(中間体MB)
工程1 - N-[3-カルバモイル-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド
4-アミノ-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-3-カルボキサミド(200mg、861umol、中間体GB)およびオキサゾール-4-カルボン酸(97.3mg、861umol、CAS番号23012-13-7)のDMF(3mL)中の溶液に、DIPEA(333mg、2.58mmol)およびHATU(392mg、1.03mmol)を添加した。この混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(15mL)で希釈し、この混合物を濾過し、そしてその固体を減圧中で乾燥させて、表題化合物(270mg、75%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 350.2 (M+Na)+。
工程2 - N-[3-カルバモイル-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[3-カルバモイル-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド(270mg、824umol)のDCM(30mL)中の溶液に、DMP(419mg、989umol)を添加した。この混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を飽和aq.Na2S2O3(30mL)でクエンチし、そして飽和aq.NaHCO3(2×30mL)で洗浄した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(100mg、40%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 326.1 (M+H)+。
1-メチル-4-[[2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-3-カルボン酸(中間体MC)
4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-メチル-ピラゾール-3-カルボン酸(35mg、68.6umol、中間体KR)のDCM(2mL)中の溶液に、4.0MのHCl/ジオキサン(2mL)を添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(30mg、98%の収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 411.5 (M+H)+。
(2S,4R)-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(中間体MD)
工程1 - ((S)-22-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボニル)-23,23-ジメチル-20-オキソ-3,6,9,12,15,18-ヘキサオキサ-21-アザテトラコシル)カルバミン酸tert-ブチル
(2S,4R)-1-((S)-2-アミノ-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)ピロリジン-2-カルボキサミド(1.0g、2.15mmol、中間体G)のDMF(100mL)中の溶液に、2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17,20,23-ヘプタオキサ-5-アザペンタコサン-25-酸(1.083g、2.47mmol、中間体OF)、HATU(939.1mg、2.47mmol)、およびDIPEA(693.4mg、5.4mmol)を室温で添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。この反応混合物を水で希釈し、次いでEA(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL×3)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=0%~10%)により精製して、所望の化合物(1.4g、76.5%)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+): m/z 852.6 (M+H)+。
工程2 - (2S,4R)-1-((S)-23-アミノ-2-(tert-ブチル)-4-オキソ-6,9,12,15,18,21-ヘキサオキサ-3-アザトリクロサン-1-オイル)-4-ヒドロキシ-N-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)ピロリジン-2-カルボキサミド
((S)-22-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボニル)-23,23-ジメチル-20-オキソ-3,6,9,12,15,18-ヘキサオキサ-21-アザテトラコシル)カルバミン酸tert-ブチル(1.4g、1.65mmol)のジオキサン(ジオキサン中4NのHCl、20mL)中の溶液を室温で2時間撹拌した。この反応混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣を逆相カラムクロマトグラフィー(H2O(0.1%のギ酸)/CH3CN=0%~100%)により精製して、所望のFA塩化合物(545.1g、43.99%)を無色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.88 (s, 1H), 7.49 - 7.38 (m, 4H), 4.70 (s, 1H), 4.59 - 4.48 (m, 3H), 4.36 (dd, J=15.2, 3.4 Hz, 1H), 4.09 (s, 2H), 3.83 (dt, J=11.0, 7.4 Hz, 2H), 3.74 (dd, J=6.4, 3.8 Hz, 2H), 3.72 - 3.60 (m, 20H), 3.13 (dd, J=6.4, 3.9 Hz, 2H), 2.47 (s, 3H), 2.30 - 2.20 (m, 1H), 2.09 (ddd, J=13.3, 9.2, 4.4 Hz, 1H), 1.05 (s, 9H)。LC-MS (ESI+): m/z 752.4 (M+H)+。
(2S,4R)-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(中間体ME)
(2S,4R)-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミドを、中間体MDについて記載されたように、2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17-ペンタオキサ-5-アザノナデカン-19-酸(中間体EN)を酸として使用して、これを最初の工程で中間体Gとカップリングさせて、合成した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.99 (s, 1H), 8.61-8.58 (t, J=6.0 Hz, 1H), 7.79 (s, 3H), 7.51-7.38 (m, 5H), 4.58-4.55 (d, J=9.6 Hz, 1H), 4.45-4.23 (m, 4H), 3.98 (s, 2H), 3.69-3.51 (m, 16H), 2.99-2.95 (m, 2H), 2.44 (s, 3H), 2.09-2.04 (m, 1H), 1.93-1.87 (m, 1H), 0.95 (s, 9H)。LC-MS (ESI+): m/z 664.2 (M+H)+。
1-メチル-4-(オキサゾール-4-カルボニルアミノ)ピラゾール-3-カルボン酸(中間体MF)
工程1 - 1-メチル-4-(オキサゾール-4-カルボニルアミノ)ピラゾール-3-カルボン酸メチル
4-アミノ-1-メチル-ピラゾール-3-カルボン酸メチル(100mg、645umol、中間体KQ)およびオキサゾール-4-カルボン酸(72.9mg、645umol、CAS番号23012-13-7)のDMF(2mL)中の溶液に、DIPEA(333mg、2.58mmol)およびHATU(294mg、773umol)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(30mL)でクエンチし、濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(100mg、62%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 251.2 (M+H)+。
工程2 - 1-メチル-4-(オキサゾール-4-カルボニルアミノ)ピラゾール-3-カルボン酸
1-メチル-4-(オキサゾール-4-カルボニルアミノ)ピラゾール-3-カルボン酸メチル(100mg、400umol)の、THF(2mL)、MeOH(1mL)およびH2O(0.4mL)の混合溶媒中の溶液に、LiOH(47.9mg、2.00mmol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を1Nのaq.HClでpH=4~6になるまで酸性にし、次いで撹拌し、そして濾過した。そのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(50mg、53%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 237.1 (M+H)+。
3-[4-(3-アミノプロピル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体MG)
工程1 - N-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イニル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(150mg、444umol、中間体HP)、N-プロパ-2-イニルカルバミン酸tert-ブチル(172mg、1.11mmol)のDMF(2.5mL)中の混合物に、TEA(808mg、7.98mmol)、CuI(25.3mg、133umol)、Pd(PPh3)2Cl2(93.4mg、133umol)をN2下で添加した。この反応混合物を80℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(10mL)中に注いだ。次いで、その水相を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2×25mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=3:1)により精製して、表題化合物(96mg、52%の収率)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 357.2 (M-55) +。
工程2 - N-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イニル]カルバミン酸tert-ブチル(112mg、272umol)のTHF(5mL)中の溶液に、Pd/C(543umol、20wt%)およびPd(OH)2/C(543umol、20wt%)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2ガスでパージすることを3回行った。この混合物を(15Psi)でH2下で室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(112mg、91%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 439.3 (M + Na) +。
工程3 - 3-[4-(3-アミノプロピル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(112mg、269umol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、134uL)を添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(92mg、97%の収率、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 217.2 (M+Na)+。
(S)-7-ヒドロキシ-2-((S)-2-(2-メトキシアセトアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-N-((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-カルボキサミド(中間体MH)
工程1 - (S)-7-ヒドロキシ-6,8-ジヨード-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-カルボン酸塩酸塩
濃HCl(780mL)に、(S)-2-アミノ-3-(4-ヒドロキシ-3,5-ジヨードフェニル)プロパン酸(65g、150mmol、CAS番号18835-59-1)、CH2O(H2O中37%)およびDME(65mL)を添加した。この混合物を72℃までゆっくりと加熱し、次いで一晩撹拌した。この混合物に、さらに20mLのCH2O(H2O中37%)を添加し、そしてこの反応物を72℃でさらに4時間撹拌した。この混合物を0℃まで冷却し、そして濾過した。そのフィルターケーキをDME(50mL)で洗浄して、(S)-7-ヒドロキシ-6,8-ジヨード-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-カルボン酸塩酸塩HCl塩(32g、72%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.89 (s, 1H), 9.69 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 4.34-4.30 (dd, J=4.8 Hz, J=11.2 Hz, 1H), 4.14-4.00 (dd, J=16.4 Hz, J=40 Hz, 2H), 3.24-3.18 (m, 1H), 3.09-3.02 (m, 1H)。LC-MS (ESI+): m/z 482.5 (M+H)+。
工程2 - (S)-2-(tert-ブトキシカルボニル)-7-ヒドロキシ-6,8-ジヨード-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-カルボン酸
(S)-7-ヒドロキシ-6,8-ジヨード-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-カルボン酸塩酸塩(20g、41.6mmol)、(Boc)2O(13.6g、62.4mmol)、TEA(16.8g、166mmol)、H2O(40mL)およびDMF(300mL)の混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物にH2O(200mL)を添加し、そしてこの溶液をEA(200mL)で洗浄した。その水層を1NのHClでpH<7に調整し、次いでEA(300mL)で抽出した。その有機層をブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてカラムにより精製して、(S)-2-(tert-ブトキシカルボニル)-7-ヒドロキシ-6,8-ジヨード-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-カルボン酸(15.5g、68%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.77 (s, 1H), 9.46 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 4.83-4.67 (m, 1H), 4.49-4.39 (m, 1H), 4.21-4.17 (d, J=16.8 Hz, 1H), 3.05-3.04 (d, J=4 Hz, 2H), 1.47-1.40 (d, J=24.4 Hz, 9H)。
工程3: (S)-2-(tert-ブトキシカルボニル)-7-ヒドロキシ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-カルボン酸
(S)-2-(tert-ブトキシカルボニル)-7-ヒドロキシ-6,8-ジヨード-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-カルボン酸(7g、12.8mmol)、Pd/C(10wt%、1.4g)、TEA(2.9g、28.3mmol)およびMeOH(100mL)の混合物をN2下で室温で一晩撹拌した。この混合物を濾過してPd/Cを除去し、濃縮乾固させ、次いでH2O(100mL)を添加し、そしてこの混合物をEA(100mL)で洗浄した。その水層を1NのHClでpH<7に調整し、次いでEA(300mL)で抽出した。その有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、(S)-2-(tert-ブトキシカルボニル)-7-ヒドロキシ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-カルボン酸(3g、80%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.58 (s, 1H), 9.26 (s, 1H), 6.97 (t, J=8.4 Hz, 1H), 6.58-6.52 (m, 2H), 4.83-4.25 (m, 3H), 3.01-2.96 (m, 2H), 1.45-1.39 (d, J=26.4 Hz, 9H)。LC-MS (ESI+): m/z 294.4 (M+H)+。
工程4 - (S)-7-ヒドロキシ-3-(((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-カルボン酸tert-ブチル
(S)-2-(tert-ブトキシカルボニル)-7-ヒドロキシ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-カルボン酸(32g、109mmol)および(R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-アミン(19.3g、131mmol、CAS番号23357-46-2)のDMF(150mL)中の混合物に、HATU(54g、142mmol)およびDIPEA(42g、328mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で15分間撹拌した。次いで、この溶液を水(1500mL)中に注ぎ、そしてEtOAc(200mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(500mL×3)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=4/1)により精製して、表題化合物(40.2g、86.9%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+): m/z 423.1 (M+H)+。
工程5 - (S)-7-ヒドロキシ-N-((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-カルボキサミド塩酸塩
(S)-7-ヒドロキシ-3-(((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-カルボン酸tert-ブチル(44g、104mmol)のTHF(300mL)中の混合物に、ジオキサン中4NのHCl(300mL)を添加し、そしてこの混合物を室温で一晩撹拌した。この溶液を減圧下で濃縮して粗生成物を得、これをEAにより再結晶して、表題化合物(33.3g、82.0%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+): m/z 323.1 (M+H)+。
工程6 - ((S)-1-((S)-7-ヒドロキシ-3-(((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル
(S)-7-ヒドロキシ-N-((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-カルボキサミド塩酸塩(33.3g、92.8mmol)および(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3,3-ジメチルブタン酸(22.5、97.4mmol、CAS番号62963-35-9)のDMF(400mL)中の混合物に、HATU(42.3g、111.3mmol)およびDIPEA(48g、371mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で1.5時間撹拌した。次いで、この溶液を水(2500mL)中に注ぎ、そしてこの混合物をEtOAc(200mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(500mL×3)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=2/1)により精製して、表題化合物(21.5g、43.9%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+): m/z 536.2 (M+H)+。
工程7 - (S)-2-((S)-2-アミノ-3,3-ジメチルブタノイル)-7-ヒドロキシ-N-((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-カルボキサミド塩酸塩
((S)-1-((S)-7-ヒドロキシ-3-(((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(21.5g、40mmol)のTHF(200mL)中の混合物に、ジオキサン中4NのHCl(200mL)を添加し、そしてこの混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、この溶液をaq.NaHCO3(1000mL)中に注ぎ、そしてこの混合物をEtOAc(200mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(500mL×3)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、HCl塩としての表題化合物(17g、97%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+): m/z 436.1 (M+H)+。
工程8 - (S)-7-ヒドロキシ-2-((S)-2-(2-メトキシアセトアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-N-((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-カルボキサミド
(S)-2-((S)-2-アミノ-3,3-ジメチルブタノイル)-7-ヒドロキシ-N-((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-カルボキサミド塩酸塩(14.4g、33mmol)および2-メトキシ酢酸(2.97g、131mmol)のDMF(120mL)中の混合物に、HATU(15g、39.6mmol)およびDIPEA(6.4g、49.5mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、この溶液を水(1500mL)中に注ぎ、そしてこの混合物をEtOAc(200mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(500mL×3)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=1/1)により精製して、表題化合物(14g、83.8%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+): m/z 508.2 (M+H)+。
1-メチル-4-[[2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-3-カルボン酸(中間体MI)
工程1 - 1-メチル-4-[[2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-3-カルボン酸メチル
4-アミノ-1-メチル-ピラゾール-3-カルボン酸メチル(500mg、3.22mmol、中間体KQ)、2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボン酸(612mg、3.22mmol、中間体ED)、HATU(1.47g、3.87mmol)、およびDIPEA(1.25g、9.67mmol)のDMF(10mL)中の混合物を脱気してN2ガスでパージすることを3回行い、次いでこの混合物をN2雰囲気下で室温で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(50mL)でクエンチし、濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(900mg、85%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 328.2 (M+H)+。
工程2 - 1-メチル-4-[[2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-3-カルボン酸
1-メチル-4-[[2-(4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-3-カルボン酸メチル(900mg、2.75mmol)の、H2O(4mL)およびTHF(20mL)中の溶液に、LiOH(32mg、13.7mmol)を添加した。この混合物を室温で4時間撹拌した。完了したら、この混合物を1Nのaq.HClでpH=6に調整し、濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(600mg、69%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 314.1 (M+H)+。
[4-[(4-tert-ブトキシカルボニルモルホリン-2-イル)メトキシメチル]フェニル]ボロン酸(中間体MJ)
工程1 - 2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
1-ブロモ-4-(ブロモメチル)ベンゼン(10.3g、41.4mmol、CAS番号3433-80-5)、2-(ヒドロキシメチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(4.50g、20.7mmol、CAS番号135065-69-9)、TBAI(0.80g、2.07mmol)のDMF(80mL)中の混合物に、NaH(1.70g、41.4mmol、60%の油分散物)を0℃で添加した。次いで、この混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物を飽和重炭酸ナトリウムの溶液(60mL)に注ぎ、そして酢酸エチル(2×80mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2×80mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で45℃で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=20:1)により精製して、表題化合物(4.80g、61%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.47 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.23 - 7.18 (m, 1H), 7.21 (d, J=8.4 Hz, 1H), 4.51 (s, 2H), 3.90 (d, J=10.4 Hz, 3H), 3.64 - 3.43 (m, 4H), 2.94 (s, 1H), 2.74 (s, 1H), 1.47 (s, 9H)。
工程2 - 2-[[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メトキシメチル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(460mg、11.9mmol)、4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(363mg、14.3mmol)のジオキサン(50mL)中の混合物に、Pd(dppf)Cl2(972mg、1.19mmol)およびKOAc(234mg、23.8mmol)を添加した。この反応混合物を100℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(480mg、93%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.72 (d, J=7.8 Hz, 2H), 7.26 (d, J=7.8 Hz, 2H), 4.51 (s, 2H), 3.83 (d, J=8.8 Hz, 3H), 3.52 - 3.36 (m, 4H), 2.86 (s, 1H), 2.66 (t, J=12.0 Hz, 1H), 1.39 (s, 9H), 1.27 (s, 12H)。
工程3 - [4-[(4-tert-ブトキシカルボニルモルホリン-2-イル)メトキシメチル]フェニル]ボロン酸
2-[[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メトキシメチル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(4.80g、11.1mmol)の、THF(40mL)およびH2O(8mL)中の混合物に、NaIO4(7.10g、33.3mmol)を添加した。その後、この反応混合物に4MのHCl(7.4mL)を添加し、そしてこの混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.50g、38%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.02 (s, 2H), 7.77 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.28 (d, J=7.9 Hz, 2H), 4.50 (s, 2H), 3.90 - 3.74 (m, 2H), 3.73 - 3.64 (m, 1H), 3.53 - 3.37 (m, 7H), 1.41 (s, 9H)。
2-[[4-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)フェニル]メトキシメチル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(中間体MK)
工程1 - 2-[[4-(3-メトキシカルボニル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)フェニル]メトキシメチル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-カルボン酸メチル(0.80g、4.70mmol、CAS番号170487-38-4)、[4-[(4-tert-ブトキシカルボニルモルホリン-2-イル)メトキシメチル]フェニル]ボロン酸(1.50g、4.27mmol、中間体MJ)のDCM(20mL)中の混合物に、ピリジン(1.35g、17.1mmol)およびCu(OAc)2(1.16g、6.41mmol)を酸素下で添加し、そしてこの混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.10g、54%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.74 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.10 (s, 1H), 6.73 (d, J=8.4 Hz, 1H), 4.60 - 4.57 (m, 1H), 4.58 (s, 1H), 4.35 (s, 1H), 4.03 (q, J=7.2 Hz, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.82 (d, J=8.8 Hz, 2H), 3.70 (d, J=12.4 Hz, 1H), 3.48 - 3.36 (m, 4H), 1.41 (s, 9H)。
工程2 - 2-[[4-(3-カルバモイル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)フェニル]メトキシメチル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
密封管に、2-[[4-(3-メトキシカルボニル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)フェニル]メトキシメチル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(1.10g、2.31mmol)、NH3.H2O(971mg、6.93mmol、25%の溶液)のTHF(10mL)中の溶液を添加した。この混合物を80℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(840mg、79%の収率)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 484.1 (M+Na) +。
工程3 - 2-[[4-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)フェニル]メトキシメチル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
2-[[4-(3-カルバモイル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)フェニル]メトキシメチル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(300mg、650umol)のMeOH(3mL)中の混合物に、Pd/C(150mg、1.30mmol)をH2(15Psi)下で添加し、そしてこの混合物を室温で0.2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(275mg、98%の収率)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 454.1 (M+Na)+。
[4-[(1-tert-ブトキシカルボニル-2-ピペリジル)メトキシメチル]フェニル]ボロン酸(中間体ML)
工程1 - 2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
1-ブロモ-4-(ブロモメチル)ベンゼン(1.15g、4.60mmol、CAS番号3433-80-5)、2-(ヒドロキシメチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(0.50g、2.30mmol、CAS番号157634-00-9)およびTBAI(85.0mg、0.23mmol)のDMF(10mL)中の混合物に、NaH(184mg、4.60mmol、60%の油分散物)を0℃で添加した。この混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。この混合物を飽和重炭酸ナトリウムの溶液(20mL)に注ぎ、そして酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で45℃で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(554mg、62%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.39 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.13 (d, J=8.4 Hz, 2H), 4.43 (s, 2H), 3.96 - 3.63 (m, 3H), 3.41 (dd, J=4.8, 8.0 Hz, 4H), 2.94 - 2.59 (m, 2H), 1.39 (s, 9H)。
工程2 - 2-[[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メトキシメチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
2-[(4-ブロモフェニル)メトキシメチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(5.00g、13.0mmol)、4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(3.30g、13.0mmol)のジオキサン(50mL)中の混合物に、ジオキサン(50mL)およびKOAc(2.55g、26.0mmol)およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(1.06g、1.30mmol)を添加した。この反応混合物を100℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(3.20g、57%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.88 - 7.77 (m, 2H), 7.41 - 7.33 (m, 2H), 4.65 - 4.53 (m, 3H), 3.99 (d, J=10.8 Hz, 1H), 3.61 - 3.52 (m, 1H), 3.63 - 3.47 (m, 1H), 2.85 - 2.65 (m, 1H), 1.90 - 1.72 (m, 1H), 1.88 - 1.71 (m, 1H), 1.66 - 1.53 (m, 3H), 1.47 (s, 9H), 1.37 (s, 12H)。
工程3 - [4-[(1-tert-ブトキシカルボニル-2-ピペリジル)メトキシメチル]フェニル]ボロン酸
2-[[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]メトキシメチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.20g、7.42mmol)の、THF(60mL)およびH2O(12mL)中の混合物に、NaIO4(4.76g、22.2mmol、1.2mL)を添加した。次いで、HCl(3M、4.95mL)をこの混合物に添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(30mL)で希釈し、そしてEA(3×30mL)で抽出した。その有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.50g、58%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.02 (s, 2H), 7.76 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.27 (d, J=8.0 Hz, 2H), 4.58 - 4.44 (m, 2H), 4.30 (s, 1H), 3.82 (d, J=12.4 Hz, 1H), 3.58 - 3.47 (m, 2H), 3.35 (s, 3H), 2.79 - 2.63 (m, 1H), 1.70 (d, J=7.2 Hz, 1H), 1.59 - 1.41 (m, 4H), 1.37 (s, 9H), 1.32 - 1.21 (m, 1H)。
2-[[4-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)フェニル]メトキシメチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(中間体MM)
工程1 - 2-[[4-(3-メトキシカルボニル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)フェニル]メトキシメチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
[4-[(1-tert-ブトキシカルボニル-2-ピペリジル)メトキシメチル]フェニル]ボロン酸(1.50g、4.30mmol、中間体ML)、および4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-カルボン酸メチル(0.70g、4.08mmol、CAS番号170487-38-4)のDCM(20mL)中の混合物に、ピリジン(1.36g、17.2mmol)およびCu(OAc)2(1.17g、6.44mmol)を酸素下で添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.50g、73%の収率))を褐色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.75 (s, 1H), 7.94 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.55 - 7.50 (m, 2H), 4.64 - 4.51 (m, 2H), 4.41 - 4.29 (m, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.63 - 3.50 (m, 2H), 3.45 (d, J=7.6 Hz, 1H), 1.61 - 1.42 (m, 6H), 1.38 (s, 9H)。
工程2 - 2-[[4-(3-カルバモイル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)フェニル]メトキシメチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
密封管に、2-[[4-(3-メトキシカルボニル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)フェニル]メトキシメチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.50g、3.16mmol)のMeOH(10mL)中の混合物を添加した。次いで、NH3.H2O(1.33g、9.48mmol、1.46mL)を添加し、そしてこの混合物を80℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(850mg、58%の収率)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 482.2 (M+Na)+。
工程3 - 2-[[4-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)フェニル]メトキシメチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
2-[[4-(3-カルバモイル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)フェニル]メトキシメチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(300mg、653umol)のMeOH(3mL)中の混合物に、Pd/C(120mg、652.89umol)をH2(15Psi)下で添加した。この混合物を室温で0.3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(265mg、94%の収率)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 452.1 (M+Na)+。
4-[3-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロパ-1-イニル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体MN)
N-[2-[2-[2-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(300mg、510umol、中間体HAの工程1により合成)のDCM(3mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、0.3mL)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(245mg、91%の収率)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 488.3 (M+H) +。
2-(2-メチル-4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボン酸(中間体MO)
工程1 - 2-(2-メチルピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボン酸エチル
4-ブロモ-2-メチル-ピリジン(1.50g、8.72mmol、CAS番号22282-99-1から)およびオキサゾール-4-カルボン酸エチル(1.23g、8.72mmol、CAS番号170487-38-4から)のDMF(40mL)中の溶液に、トリス-o-トリルホスファン(531mg、1.74mmol)、Pd(OAc)2(196mg、872umol)およびCs2CO3(5.68g、17.4mmol)を添加した。この反応混合物を窒素下で70℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして濃縮した。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.10g、44%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.65 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.31 - 8.36 (m, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.75 (d, J=5.2 Hz, 1H), 4.44 (q, J=7.2 Hz, 2H), 2.64 (s, 3H), 1.41 (t, J=7.2 Hz, 3H);LC-MS (ESI+) m/z 233.1 (M+H)+。
工程2 - 2-(2-メチル-4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボン酸
2-(2-メチル-4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボン酸エチル(1.10g、4.74mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、H2O(4mL)中のLiOH・H2O(795mg、19.0mmol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキを水(20mL)に溶解させた。この溶液をpH=4まで酸性にし、そして濾過した。そのフィルターケーキを水(2×5mL)で洗浄し、そして減圧中で乾燥させた。その残渣をprep-HPLCにより精製して、表題化合物(600mg、52%の収率)を白色固体として得た。
4-[3-カルバモイル-4-[[2-(2-メチル-4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸(中間体MP)
工程1 - 4-[3-カルバモイル-4-[[2-(2-メチル-4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル
2-(2-メチル-4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボン酸(200mg、831.11umol、HCl、中間体MO)および4-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル(173mg、665umol、中間体CL)のDMF(20mL)中の溶液に、DIPEA(322mg、2.49mmol)およびHATU(379mg、997umol)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(5mL)でクエンチし、そして濾過した。そのフィルターケーキを水(3×3mL)で洗浄し、そして減圧中で乾燥させて、表題化合物(200mg、53%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 447.3 (M+H)+。
工程2 - 4-[3-カルバモイル-4-[[2-(2-メチル-4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸
4-[3-カルバモイル-4-[[2-(2-メチル-4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(150mg、336umol)の、THF(20mL)およびMeOH(4mL)中の溶液に、H2O(4mL)中のLiOH.H2O(42.3mg、1.01mmol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をHCl(1N、2mL)中に注ぎ、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(200mg、100%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 433.2 (M+H)+。
2-(2-シクロプロピル-4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボン酸(中間体MQ)
工程1 - 2-(2-シクロプロピル-4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボン酸エチル
4-ブロモ-2-シクロプロピル-ピリジン(512mg、2.59mmol、CAS番号1086381-28-3)およびオキサゾール-4-カルボン酸エチル(365mg、2.59mmol、CAS番号170487-38-4)のDMF(5mL)中の溶液に、トリス-o-トリルホスファン(157mg、517umol)、Pd(OAc)2(58.0mg、259umol)およびCs2CO3(1.68g、5.17mmol)を添加した。この反応混合物を窒素下で70℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をEA(100mL)で希釈し、sat.NH4Cl(50mL)中に注ぎ、そしてEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(PE/EA、10/1~5/1)により精製して、表題化合物(380mg、55%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.57 (d, J=4.8 Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.67 (dd, J=1.6, 5.2 Hz, 1H), 4.44 (q, J=7.2 Hz, 2H), 2.16 - 2.07 (m, 1H), 1.42 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.12 - 1.02 (m, 4H)。LC-MS (ESI+) m/z 259.1 (M+H)+。
工程2 - 2-(2-シクロプロピル-4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボン酸
2-(2-シクロプロピル-4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボン酸エチル(370mg、1.43mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、LiOH・H2O(150mg、3.57mmol)のH2O(4mL)中の溶液を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を4mLのHCl(1N)でクエンチし、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(450mg、100%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 231.1 (M+H)+。
2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エタノール(中間体MR)
N-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.60g、6.42mmol、CAS番号139115-92-7から)のDCM(10mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、1.60mL)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.19g、100%の収率)を無色油状物として得た。
4-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体MS)
工程1 - 2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-((2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル)アミノ)イソインドリン-1,3-ジオン
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(1.50g、5.43mmol、中間体R)および2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エタノール(1.01g、5.43mmol、HCl、中間体MR)のDMF(5mL)中の溶液に、DIPEA(2.81g、21.7mmol)を添加した。この反応混合物を115℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をsat.NaHCO3(30mL)中に注ぎ、そしてEA(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(PE/EA、1/1~0/1)により精製して、表題化合物(600mg、27%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 406.2 (M+H)+。
工程2 - 2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチルメタンスルホネート
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン(100mg、247umol)のDCM(5mL)中の溶液に、TEA(49.9mg、493umol)およびMsCl(37.0mg、323umol)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(130mg、100%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 484.2 (M+H)+。
工程3 - 4-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(60.0mg、124umol)のDMF(3mL)中の溶液に、NaN3(16.1mg、248umol)を添加した。この反応混合物を65℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をsat.NaHCO3(30mL)中に注ぎ、そしてDCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(60.0mg、100%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 453.2 (M+Na)+。
4-アミノ-1-プロパ-2-イニル-ピラゾール-3-カルボキサミド(中間体MT)
工程1 - 4-ニトロ-1-(プロパ-2-イン-1-イル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド
4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(2.00g、12.8mmol、中間体CJ)および3-ブロモプロパ-1-イン(3.05g、25.6mmol、2.21mL)のDMF(30mL)中の溶液に、K2CO3(3.54g、25.6mmol)を添加した。この反応混合物を60℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をEA(50mL)で希釈し、そして濾過し、次いでその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(PE/EA、1/1~0/1)により精製して、表題化合物(1.30g、52%の収率)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.90 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.82 (s, 1H), 5.14 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.67 (t, J=2.4 Hz, 1H), 2.73 (s, 1H)。
工程2 - 4-アミノ-1-プロパ-2-イニル-ピラゾール-3-カルボキサミド
4-ニトロ-1-プロパ-2-イニル-ピラゾール-3-カルボキサミド(1.20g、6.18mmol)のMeOH(30mL)中の溶液に、NH4Cl(1.65g、30.9mmol)のH2O(10mL)中の溶液およびFe(1.73g、30.9mmol)を添加した。この反応混合物を窒素下で80℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をDCM(400mL)で希釈し、室温で10分間撹拌し、次いでブライン(2×50mL)で洗浄した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(800mg、79%の収率)を明黄色固体として得た。
2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エタンアミン(中間体MU)
N-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(2.50g、10.3mmol、中間体CQの工程1により合成)のDCM(20mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、5.14mL)を添加し、そしてこの反応物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.80g、97%の収率、HCl)を褐色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.27 (s, 2H), 4.14 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.62 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.59 - 3.54 (m, 4H), 3.45 (t, J=2.4 Hz, 1H), 2.91 (s, 2H)。
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン(中間体MV)
2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エタンアミン(1.80g、10.0mmol、HCl、中間体MU)のジオキサン(30mL)中の混合物に、DIPEA(3.88g、30.0mmol、5.24mL)を添加し、そして2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(2.77g、10.0mmol、中間体R)をこの混合物に添加した。この反応混合物を115℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.10g、27%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.61 (s, 1H), 7.49 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.10 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.93 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.49 (t, J=5.6 Hz, 1H), 4.98 - 4.89 (m, 1H), 4.21 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.75 - 3.70 (m, 6H), 3.49 (q, J=5.6 Hz, 2H), 2.90 - 2.73 (m, 3H), 2.46 (t, J=2.4 Hz, 1H), 2.18 - 2.06 (m, 1H)。
4-(アゼチジン-3-イルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体MW)
工程1 - 3-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(500mg、1.81mmol、中間体R)および3-アミノアゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(374mg、2.17mmol、CAS番号193269-78-2)のDMSO(20mL)中の溶液に、DIPEA(702mg、5.43mmol)を添加した。この反応混合物を90℃で15時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてpH=5まで酸性にした。その粗生成物を逆相(0.1%のHClの条件)により精製して、表題化合物(350mg、44%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 7.61 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.13 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.96 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.89 (d, J=6.4 Hz, 1H), 5.08 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.49 - 4.41 (m, 1H), 4.19 - 4.23 (m, 2H), 3.80 - 3.84 (m, 2H), 2.95 - 2.84 (m, 1H), 2.95 - 2.84 (m, 1H), 2.65 - 2.60 (m, 1H), 2.54 - 2.52 (m, 1H), 2.09 - 1.99 (m, 1H), 1.39 (s, 9H)。
工程2 - 4-(アゼチジン-3-イルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
3-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(430mg、1.00mmol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、5.12mL)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(430mg、100%の収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 329.0 (M+H)+。
4-[[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル)アゼチジン-3-イル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体MX)
工程1 - N-[2-[2-[2-[3-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ)アゼチジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
4-(アゼチジン-3-イルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(250mg、685umol、中間体MW)およびN-[2-[2-(2-オキソエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(220mg、891umol、中間体HY)の、DCM(10mL)およびTHF(20mL)中の溶液に、KOAc(135mg、1.37mmol)およびNaBH(OAc)3(218mg、1.03mmol)を添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(2mL)でクエンチし、そして減圧中で濃縮した。その粗生成物を逆相(酸性化条件:0.1%のFA)により精製して、表題化合物(270mg、66%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 7.72 - 7.54 (m, 1H), 7.09 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.01 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.76 - 6.74 (m, 1H), 6.61 (d, J=6.8 Hz, 1H), 5.07 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.34 - 4.19 (m, 1H), 3.70 (t, J=6.8 Hz, 2H), 3.50 - 3.36 (m, 10H), 3.06 (q, J=6.0 Hz, 2H), 3.00 - 2.96 (m, 2H), 2.92 - 2.84 (m, 1H), 2.65 - 2.61 (m, 2H), 2.09 - 2.01 (m, 1H), 1.37 (s, 9H);LC-MS (ESI+) m/z 560.1 (M+H)+。
工程2 - 4-[[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル)アゼチジン-3-イル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[3-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ)アゼチジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(270mg、483umol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、121uL)を添加した。この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(239mg、100%の収率、HCl塩)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 460.3 (M+H)+。
5-[2-[3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体MY)
工程1 - 5-(ブタ-3-イニルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(650mg、2.35mmol、中間体HX)、ブタ-3-イン-1-アミン(373mg、HCl、CAS番号14044-63-4)のDMSO(10mL)中の混合物に、DIPEA(3.04g、23.5mmol)を添加し、そして130℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(20mL)中に注いだ。その水相を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=1:1)により精製して、表題化合物(386mg、50%の収率)を褐色固体として得た;LC-MS (ESI+) m/z 326.0 (M+H)+。
工程2 - N-[2-[2-[2-[5-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]エチル]トリアゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
5-(ブタ-3-イニルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(200mg、0.615mmol)、N-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(506mg、1.84mmol、中間体ID)のTHF(5mL)中の混合物に、クロロルテニウム(1+);1,2,3,4,5-ペンタメチルシクロペンタ-1,3-ジエン;トリフェニルホスファン(24.4mg、0.030mmol)を添加した。この混合物を65℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=1:1)により精製して、表題化合物(210mg、54%の収率)を褐色油状物として得た;LC-MS (ESI+) m/z 600.2 (M+H)+。
工程3 - 5-[2-[3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[5-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]エチル]トリアゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(210mg、350umol)のDCM(5mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、87.5uL)を添加し、そして15℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(185mg、98%の収率、HCl)の褐色油状物を得た。LC-MS (ESI+) m/z 500.2 (M+H)+。
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-ヒドロキシ-イソインドリン-1,3-ジオン(中間体MZ)
5-ヒドロキシイソベンゾフラン-1,3-ジオン(1.00g、6.09mmol、CAS番号27550-59-0)および3-アミノピペリジン-2,6-ジオン(1.05g、6.40mmol、HCl)のHOAc(20mL)中の溶液に、KOAc(1.79g、18.3mmol)を添加した。この混合物を90℃で6時間撹拌した。完了したら、この混合物を氷水(100mL)中に注ぐと固体が得られたので、次いで濾過した。その残渣をH2O(3×50mL)で洗浄し、減圧中で乾燥させて、表題化合物(1.40g、83%の収率)を明白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.29 - 10.90 (m, 2H), 7.75 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.39 - 6.87 (m, 2H), 5.09 (dd, J=5.4, 12.8 Hz, 1H), 3.34 (s, 1H), 2.96 - 2.82 (m, 1H) , 2.69 - 2.58 (m, 1H), 2.08 - 1.99 (m, 1H)。
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-プロパ-2-イノキシ-イソインドリン-1,3-ジオン(中間体NA)
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-ヒドロキシ-イソインドリン-1,3-ジオン(1.40g、5.11mmol、中間体MZ)のDMF(20mL)中の溶液に、K2CO3(847mg、6.13mmol)および3-ブロモプロパ-1-イン(668mg、5.62mmol、484uL)を添加した。この混合物を15℃で6時間撹拌した。完了したら、その残渣をH2O(50mL)で希釈し、そしてEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(FAの条件)により精製して、表題化合物(0.700g、43%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 7.89 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.53 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.41 (dd, J=2.4, 8.4 Hz, 1H), 5.14 (dd, J=5.4, 12.8 Hz, 1H), 5.07 (d, J=2.0 Hz, 2H), 3.70 (t, J=2.4 Hz, 1H), 3.41 - 3.35 (m, 1H), 2.97 - 2.83 (m, 1H), 2.65 - 2.52 (m, 2H), 2.11 - 2.01 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 313.2 (M+H)+。
5-[[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]メトキシ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体NB)
工程1 - N-[2-[2-[2-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]オキシメチル]トリアゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-プロパ-2-イノキシ-イソインドリン-1,3-ジオン(0.6g、1.92mmol、中間体NA)、CuSO4(3.07mg、19.2umol)およびナトリウム;(2R)-2-[(1S)-1,2-ジヒドロキシエチル]-4-ヒドロキシ-5-オキソ-2H-フラン-3-オールレート(7.61mg、38.4umol)の、H2O(3mL)およびt-BuOH(3mL)中の溶液に、N-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(527.06mg、1.92mmol、中間体ID)を添加した。この混合物を60℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(20ml)で希釈し、EA(2×30ml)で抽出し、ブライン(50ml)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(FAの条件)により精製して、表題化合物(0.800g、71%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.85 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.45 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.72 (s, 2H), 5.38 (s, 2H), 5.17 - 5.09 (m, 1H), 4.55 (s, 2H), 4.10 - 3.97 (m, 4H), 3.83 (s, 2H), 3.65 - 3.51 (m, 13H), 3.07 (d, J=6.0 Hz, 4H), 2.88 (d, J=13.6 Hz, 1H), 2.70 - 2.57 (m, 4H), 1.38 (s, 9H)。
工程2 - 5-[[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]メトキシ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]オキシメチル]トリアゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(0.800g、1.36mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、1mL)を添加した。この混合物を室温で30分間撹拌した。完了したら、この混合物を濃縮して、表題化合物(500mg 70%の収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 487.3 (M+H)+。
5-ブタ-3-イノキシ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体NC)
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-ヒドロキシ-イソインドリン-1,3-ジオン(1.00g、3.65mmol、中間体MZ)およびブタ-3-イン-1-オール(307mg、4.38mmol、CAS番号927-74-2)のTHF(10mL)中の混合物に、PPh3(1.43g、5.47mmol)を添加した。次いで、DIAD(1.47g、7.29mmol)をこの混合物に0℃で添加し、そしてこの混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(568mg、48%の収率)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 327.0 (M+H)+。
5-[2-[3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]エトキシ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体ND)
工程1 - N-[2-[2-[2-[5-[2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]オキシエチル]トリアゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
5-ブタ-3-イノキシ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(115mg、352umol、中間体NC)、N-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(290mg、1.06mmol、中間体ID)のTHF(3mL)中の混合物に、クロロルテニウム(1+);1,2,3,4,5-ペンタメチルシクロペンタ-1,3-ジエン;トリフェニルホスファン(14.0mg、17.6umol)を添加した。この混合物を65℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(156mg、73%の収率)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 601.1(M+H)+。
工程2 - 5-[2-[3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]エトキシ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[5-[2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]オキシエチル]トリアゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(156mg、259umol)のDCM(2mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、129uL)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(135mg、96%の収率、HCl)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 501.1 (M+H)+。
5-[2-[2-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体NE)
工程1 - N-[2-[2-[4-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(250mg、905umol、中間体HX)およびN-[2-[2-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(343mg、950umol、中間体IM)のDMSO(8mL)中の溶液に、DIPEA(351mg、2.72mmol)を添加した。この反応混合物を130℃で13時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(2mL)でクエンチし、減圧中で濃縮した。その粗生成物を逆相(酸性化条件:0.1%のFA)により精製して、表題化合物(324mg、55%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 517.2 (M+H-100)+。
工程2 - 5-[2-[2-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[4-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(350mg、534umol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、133uL)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(290mg、98%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 517.2 (M+H)+。
2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(中間体NF)
工程1 - 2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-5-((2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル)アミノ)イソインドリン-1,3-ジオン
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(500mg、1.81mmol、中間体HX)および2-(2-アミノエトキシ)エタノール(210mg、2.00mmol)のDMSO(10.0mL)中の溶液に、DIPEA(702mg、5.43mmol)を添加した。この反応混合物を130℃で15時間撹拌した。完了したら、この混合物にH2O(10.0mL)を添加し、そしてDCM(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、表題化合物(250mg、38%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.14 (s, 1H), 7.62 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.01 (d, J=2.0 Hz, 1H), 6.79 (dd, J=2.0, 8.4 Hz, 1H), 5.05 (s, 1H), 4.95 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.81 (d, J=4.2 Hz, 2H), 3.78 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.68 - 3.63 (m, 2H), 3.45 (t, J=5.2 Hz, 2H), 2.95 - 2.70 (m, 3H), 2.19 - 2.11 (m, 1H)。LC-MS (ESI+) m/z 362.1 (M+H)+。
工程2 - 2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]エトキシ]エチルメタンスルホネート
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン(300mg、830umol)のDCM(20.0mL)中の溶液に、TEA(168mg、1.66mmol)およびMsCl(105mg、913umol)を添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(50mL)で希釈し、そしてDCM(2×100mL)で抽出した。その有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(360mg、98%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.99 (s, 1H), 7.64 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.02 (d, J=2.0 Hz, 1H), 6.83 (dd, J=2.0, 8.4 Hz, 1H), 5.03 - 4.89 (m, 1H), 4.52 - 4.39 (m, 2H), 3.85 - 3.76 (m, 4H), 3.44 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.10 (s, 3H), 2.96 - 2.72 (m, 3H), 2.24 - 2.10 (m, 1H)。
5-[2-[2-[6-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体NG)
工程1 - 6-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]エトキシ]エチル]-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル
2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(260mg、592umol、中間体NF)および2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(139mg、592umol、HCl、CAS番号1041026-70-3)のACN(15.0mL)中の溶液に、NaHCO3(149mg、1.77mmol)およびTBAI(21.9mg、59.2umol)を添加した。この反応混合物を80℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)により精製して、表題化合物(159mg、45%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.07 (s, 1H), 7.57 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.16 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 6.90 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.04 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.86 (s, 4H), 3.54 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.44 - 3.35 (m, 10H), 2.96 - 2.80 (m, 1H), 2.63 - 2.59 (m, 2H), 2.00 (d, J=10.8 Hz, 1H), 1.36 (s, 9H)。LC-MS (ESI+) m/z 542.3 (M+H)+。
工程2 - 5-[2-[2-(2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
6-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]エトキシ]エチル]-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(177mg、327umol)のDCM(5.00mL)中の溶液に、TFA(2.48g、21.7mmol)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。次いで、その残渣を無水トルエン(30.0mL)で希釈した。次いで、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(181mg、100%の収率、TFA)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 442.3 (M+H)+。
工程3 - N-[2-[2-[6-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]エトキシ]エチル]-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
5-[2-[2-(2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(181mg、327umol、TFA)およびN-[2-(2-オキソエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(230mg、1.13mmol、中間体FSの工程1により合成)の、THF(15.0mL)とDMF(5.00mL)との混合溶媒中の溶液に、TEA(66.1mg、654umol)およびHOAc(78.5mg、1.31mmol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。その後、NaBH(OAc)3(83.1mg、392umol)を添加し、そして得られた反応混合物を室温で24時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(1.00mL)でクエンチした。この混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物を逆相(条件:0.1%のFA)により精製して、表題化合物(77mg、34%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 629.4 (M+H)+。
工程4 - 5-[2-[2-[6-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[6-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]エトキシ]エチル]-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(100mg、151umol)のDCM(5.00mL)中の溶液に、TFA(86.2mg、756umol)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(97mg、100%の収率、TFA)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 529.4 (M+H)+。
4-(アミノメチル)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体NH)
工程1 - N-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
4-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(700mg、2.08mmol、中間体FT)およびN-Boc-アミノメチルトリフルオロホウ酸カリウム(738mg、3.11mmol、CAS番号1314538-55-0)の、ジオキサン(10mL)およびH2O(2mL)中の溶液に、K2CO3(861mg、6.23mmol)およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(170mg、208umol)を添加した。この反応混合物を窒素下で85℃で6時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をブライン(30mL)中に注ぎ、そしてEA(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮した。その残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(PE/EA、3/1~1/1)により精製して、表題化合物(270mg、34%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 7.88 - 7.77 (m, 2H), 7.74 - 7.64 (m, 1H), 5.20 - 5.09 (m, 1H), 4.69 - 4.54 (m, 2H), 3.02 - 2.79 (m, 1H), 2.69 - 2.56 (m, 2H), 2.17 - 2.01 (m, 1H), 1.41 (s, 9H)。
工程2 - 4-(アミノメチル)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(80.0mg、207umol)のDCM(10mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、12.3mL)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(60.0mg、90%の収率)を黄色油状物として得た。
5-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ペンチルメタンスルホネート(中間体NI)
工程1 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-(5-ヒドロキシペンタ-1-イニル)イソインドリン-1,3-ジオン
4-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(1.00g、2.97mmol、中間体FT)およびペンタ-4-イン-1-オール(499mg、5.93mmol、CAS番号5390-04-5)のDMF(10mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(208mg、296umol)、TEA(5.40g、53.3mmol、7.43mL)、およびCuI(56.4mg、296umol)をN2下で添加した。この反応混合物をマイクロ波下で80℃で30分間撹拌した。完了したら、この反応混合物をEA(20mL)で希釈し、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=5:1~1:1)により精製して、表題化合物(800mg、76%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 341.1 (M + H)+。
工程2 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-(5-ヒドロキシペンチル)イソインドリン-1,3-ジオン
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-(5-ヒドロキシペンタ-1-イニル)イソインドリン-1,3-ジオン(800mg、2.35mmol)のTHF(25mL)中の溶液に、Pd/C(100mg、2.35mmol、10wt%)およびPd(OH)2/C(100mg、71.2umol、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)下で室温で12時間撹拌した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(810mg、95%の収率)を黒褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 345.3 (M + H)+。
工程3 - 5-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ペンチルメタンスルホネート
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-(5-ヒドロキシペンチル)イソインドリン-1,3-ジオン(300mg、871umol)およびTEA(264mg、2.61mmol、363uL)のDCM(5mL)中の溶液に、MsCl(119mg、1.05mmol、80.9uL)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。この混合物をH2O(50mL)の添加によりクエンチし、次いでDCM(2×100mL)で抽出した。その有機相を減圧中で濃縮して、表題化合物(370mg、90%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 423.2 (M+H)+。
2-[2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]エトキシ]エチルメタンスルホネート(中間体NJ)
工程1 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[(Z)-2-(2-ヒドロキシエトキシ)ビニル]イソインドリン-1,3-ジオン
4-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(1.5g、4.45mmol、中間体FT)および2-ビニルオキシエタノール(784mg、8.90mmol、CAS番号764-48-7)のジオキサン(100mL)中の溶液に、P(t-Bu)3(1.80g、889umol、2.09mL、10%の純度)、DIPEA(690mg、5.34mmol、930uL)およびPd2(dba)3(407mg、444umol)を添加した。この反応混合物をN2下で室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をsat.NH4Cl(30mL)中に注ぎ、そしてEA(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=2:1~0:1)により精製して、表題化合物(600mg、33%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 345.1 (M + H)+。
工程2 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]イソインドリン-1,3-ジオン
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[(Z)-2-(2-ヒドロキシエトキシ)ビニル]イソインドリン-1,3-ジオン(500mg、1.45mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd/C(50mg、1.45mmol、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)下で室温で24時間撹拌した。次いで、Pd(OH)2/C(50mg、35.6umol、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)下で室温で12時間撹拌した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(600mg、85%の純度)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 347.2 (M+H)+。
工程3 - 2-[2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]エトキシ]エチルメタンスルホネート
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(250mg、721.85umol)のDCM(10mL)中の溶液に、TEA(219mg、2.17mmol、301uL)およびMsCl(124mg、1.08mmol、83.8uL)を0℃で添加した。この反応混合物を室温で30分間撹拌した。この混合物をH2O(50mL)の添加によりクエンチし、次いでDCM(2×100mL)で抽出した。その有機相を減圧中で濃縮して、表題化合物(310mg、63%の純度)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 425.0 (M+H)+。
4-[2-[2-[4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]エトキシ]エチル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体NK)
工程1 - 4-[2-[2-[4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]エトキシ]エチル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
2-[2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]エトキシ]エチルメタンスルホネート(300mg、706umol、中間体NJ)および4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]ピペリジン(199mg、706umol、HCl、中間体JP)のCH3CN(20mL)中の溶液に、NaHCO3(178mg、2.12mmol)およびKI(11.7mg、70.6umol)を添加した。この反応混合物を80℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(410mg、85%の純度)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 575.2 (M+H)+。
工程2 - 4-[2-[2-[4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]エトキシ]エチル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
4-[2-[2-[4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]エトキシ]エチル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(260mg、452umol)のTHF(10mL)中の溶液に、PtO2(41.1mg、181umol)を添加し、この反応混合物をH2(15psi)下で室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、その濾液を濃縮し、減圧中で濃縮して、表題化合物(40mg、16%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 545.3 (M+H)+。
4-[5-[4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]ペンチル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体NL)
工程1 - 4-[5-[4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]ペンチル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
5-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ペンチルメタンスルホネート(260mg、615umol、中間体NI)および4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]ピペリジン(133mg、473umol、HCl、中間体JP)のACN(15mL)中の溶液に、NaHCO3(119mg、1.42mmol、55.2uL)およびKI(7.86mg、47.3umol)を添加し、この反応混合物を80℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、DCM/MeOH=100/1~50/1)により精製して、表題化合物(140mg、51%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 573.3 (M+H)+。
工程2 - 4-[5-[4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]ペンチル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
4-[5-[4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]ペンチル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(190mg、331umol)のTHF(5mL)中の溶液に、PtO2(37.6mg、165umol)を添加し、そしてこの反応混合物をH2(15psi)下で室温で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(180mg、99%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 543.4 (M+H)+。
3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロピルメタンスルホネート(中間体NM)
工程1 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-(3-ヒドロキシプロパ-1-イニル)イソインドリン-1,3-ジオン
4-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(1.00g、2.97mmol、中間体FT)、プロパ-2-イン-1-オール(332mg、5.93mmol、CAS番号107-19-7)、Pd(PPh3)2Cl2(208mg、296umol)、CuI(113mg、593umol)、およびTEA(5.40g、53.4mmol)を、マイクロ波管内にDMF(20mL)中で入れた。この密封管をマイクロ波下で80℃で0.5時間加熱した。完了したら、この混合物を水(100mL)中に注いだ。その水相を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2×40mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=0:1)により精製して、表題化合物(185mg、9%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 335.0 (M+Na)+。
工程2 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-(3-ヒドロキシプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-(3-ヒドロキシプロパ-1-イニル)イソインドリン-1,3-ジオン(320mg、1.02mmol)のTHF(10mL)中の混合物に、Pd/C(2.05mmol、10wt%)、およびPd(OH)2(288mg、2.05mmol)をH2(15Psi)下で添加し、そしてこの反応混合物を室温で5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(296mg、91%の収率)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 339.0 (M+Na)+。
工程3 - 3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロピルメタンスルホネート
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-(3-ヒドロキシプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン(296mg、935umol)のDCM(10mL)中の混合物に、DIPEA(362mg、2.81mmol)を添加し、そしてこの混合物を0℃まで冷却した。MsCl(161mg、1.40mmol)をこの混合物に添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(15mL)中に注いだ。その水相を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2×20mL)で洗浄し、次いで無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(348mg、94%の収率)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 395.0 (M+H)+。
4-[3-[4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体NN)
工程1 - 4-[3-[4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロピルメタンスルホネート(348mg、882umol、中間体NM)、4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]ピペリジン(274.36mg、970umol、HCl、中間体JP)のCH3CN(10mL)中の混合物に、NaHCO3(296mg、3.53mmol)を添加し、そしてこの混合物を80℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=0:1)により精製して、表題化合物(190mg、30%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 545.3 (M+H)+。
工程2 - 4-[3-[4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
4-[3-[4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(20.0mg、36.7umol)のTHF(2mL)中の混合物に、PtO2(1.67mg、7.35umol)をH2(15Psi)下で添加し、そしてこの反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(15mg、80%の収率)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 515.2 (M+H)+。
5-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]ペンチルメタンスルホネート(中間体NO)
工程1 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-(5-ヒドロキシペンタ-1-イニル)イソインドリン-1,3-ジオン
5-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(1.00g、2.97mmol、中間体GA)、ペンタ-4-イン-1-オール(499mg、5.93mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(208mg、296umol)、CuI(56.0mg、296umol)およびTEA(5.40g、53.3mmol、7.43mL)のDMF(4mL)中の混合物を脱気してN2ガスでパージすることを3回行った。この混合物をマイクロ波下で80℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物をEA(2×100mL)で抽出した。その有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、次いで濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(900mg、89%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.14 (s, 1H), 7.94 - 7.78 (m, 3H), 5.17 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 4.57 (t, J=5.2 Hz, 1H), 3.55 (q, J=6.0 Hz, 2H), 2.97 - 2.84 (m, 1H), 2.67 - 2.55 (m, 4H), 2.15 - 2.02 (m, 1H), 1.77 - 1.70 (m, 2H)。
工程2 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-(5-ヒドロキシペンチル)イソインドリン-1,3-ジオン
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-(5-ヒドロキシペンタ-1-イニル)イソインドリン-1,3-ジオン(900mg、2.64mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd/C(100mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(100mg、10wt%)をH2雰囲気(15psi)下で添加した。この混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(800mg、87%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 7.89 - 7.65 (m, 3H), 5.14 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.38 - 4.33 (m, 1H), 3.43 - 3.34 (m, 2H), 2.89 (s, 1H), 2.78 (t, J=7.6 Hz, 2H), 2.65 - 2.52 (m, 2H), 2.12 - 2.00 (m, 1H), 1.80 - 1.72 (m, 1H), 1.68 - 1.60 (m, 2H), 1.48 - 1.41 (m, 2H), 1.35 - 1.24 (m, 2H)。
工程3 - 5-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]ペンチルメタンスルホネート
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-(5-ヒドロキシペンチル)イソインドリン-1,3-ジオン(200mg、580umol)のDCM(20mL)中の溶液に、TEA(176mg、1.74mmol)およびMsCl(133mg、1.16mmol、89.9uL)を添加した。この混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、この混合物をクエン酸(10mL)、およびブライン(20mL)で洗浄した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(240mg、97%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 423.3 (M+1)+。
5-[3-[4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体NP)
工程1 - 5-[5-[4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]ペンチル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
5-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]ペンチルメタンスルホネート(179mg、424umol、中間体NO)および4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]ピペリジン(100mg、354umol、HCl、中間体JP)のACN(8mL)中の混合物に、NaHCO3(89.2mg、1.06mmol)およびKI(5.87mg、35.4umol)を添加した。この混合物を80℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮し、その残渣をPre-HPLC(酸条件)により精製して、表題化合物(140mg、69%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 7.85 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.73 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.46 - 7.17 (m, 1H), 5.14 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.38 - 4.27 (m, 1H), 3.03 - 2.95 (m, 2H), 2.94 - 2.85 (m, 1H), 2.83 - 2.77 (m, 2H), 2.71 - 2.53 (m, 2H), 2.38 - 2.31 (m, 2H), 2.16 - 1.95 (m, 7H), 1.73 - 1.62 (m, 2H), 1.55 - 1.44 (m, 2H), 1.37 - 1.28 (m, 2H)。
工程2 - 5-[3-[4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
5-[5-[4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]ペンチル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(140mg、244umol)のTHF(20mL)中の溶液に、PtO2(11.1mg、48.9umol)を添加した。この混合物をH2(15psi)下で室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(130mg、98%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 7.85 - 7.83 (m, 2H), 7.78 (s, 1H), 7.74 - 7.71(m, 2H), 7.17 (s, 1H), 7.03 - 6.61 (m, 3H), 5.14 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 3.99 - 3.94 (m, 1H), 2.96 - 2.88 (m, 3H), 2.84 - 2.76 (m, 2H), 2.67 - 2.58 (m, 2H), 2.30 - 2.24 (m, 2H), 1.98 - 1.74 (m, 7H), 1.72 - 1.60 (m, 2H), 1.53 - 1.41 (m, 2H), 1.33 - 1.22 (m,2H)。
3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロピルメタンスルホネート(中間体NQ)
工程1 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-(3-ヒドロキシプロパ-1-イニル)イソインドリン-1,3-ジオン
5-ブロモ-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(1.00g、2.97mmol、中間体GA)、プロパ-2-イン-1-オール(333mg、5.93mmol、CAS番号107-19-7)、Pd(PPh3)2Cl2(208mg、297umol)、CuI(56.5mg、297umol)およびTEA(5.40g、53.4mmol、7.43mL)のDMF(4mL)中の混合物を脱気してN2ガスでパージすることを3回行い、次いでこの混合物をマイクロ波下で80℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物をEA(2×100mL)で抽出し、その有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、次いで濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(800mg、86%の収率)を明白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.15 (s, 1H), 7.96 - 7.90 (m, 3H), 5.48 (t, J=6.0 Hz, 1H), 5.17(dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.38 (d, J=6.0 Hz, 2H), 2.96 - 2.84 (m, 1H), 2.70 - 2.54 (m, 2H), 2.13 - 2.03 (m, 1H)。
工程2 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-(3-ヒドロキシプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-(3-ヒドロキシプロパ-1-イニル)イソインドリン-1,3-ジオン(800mg、2.56mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd/C(200mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(200mg、10wt%)を添加した。この混合物をH2(15psi)雰囲気下で室温で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(800mg、98%の収率)を明褐色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 7.86 - 7.69 (m, 3H), 5.14 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.54 (t, J=5.2 Hz, 1H), 3.45 - 3.38 (m, 2H), 2.96 - 2.90 (m, 1H), 2.87 - 2.79 (m, 2H), 2.69 - 2.53 (m, 2H), 2.11 - 2.01 (m, 1H), 1.83 - 1.72 (m, 2H)。
工程3 - 3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロピルメタンスルホネート
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-(3-ヒドロキシプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン(300mg、948umol)のDCM(10mL)中の溶液に、MsCl(217mg、1.90mmol)およびTEA(288mg、2.85mmol)を添加した。この混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、この混合物をクエン酸(10mL)、およびブライン(20mL)で洗浄した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(350mg、93%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 412.2 (M+18)+。
5-[3-[4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体NR)
工程1 - 5-[3-[4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロピルメタンスルホネート(167mg、424umol、中間体NQ)および4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]ピペリジン(100mg、354umol、HCl、中間体JP)のACN(10mL)中の混合物に、NaHCO3(89.0mg、1.06mmol)およびKI(5.87mg、35.4umol)を添加した。この混合物を80℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮し、その残渣をPre-HPLC(酸条件)により精製して、表題化合物(100mg、52%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 9.09 (s, 1H), 7.87 - 7.80 (m, 1H), 7.78 - 7.71 (m, 1H), 7.46 - 7.17 (m, 1H), 5.14 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.38 - 4.28 (m, 1H), 3.00 - 2.93 (m, 2H), 2.91 - 2.79 (m, 3H), 2.65 - 2.53 (m, 2H), 2.39 - 2.29 (m, 2H), 2.12 - 2.00 (m, 7H), 1.88 - 1.76 (m, 2H)。
工程2 - 5-[3-[4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
5-[3-[4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]-1-ピペリジル]プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(100mg、184umol)のTHF(15mL)中の溶液に、PtO2(41.7mg、184umol)を添加した。この混合物をH2(15psi)雰囲気下で室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(80mg、85%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 515.3 (M+1)+。
3-[1-オキソ-4-(4-ピペリジルアミノ)イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体NS)
工程1 - 4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
3-(4-アミノ-1-オキソ-イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(400mg、1.54mmol、CAS番号191732-72-6)および4-オキソピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(615mg、3.09mmol)の、DCE(10mL)とHOAc(1.05g、17.5mmol)との混合溶媒中の溶液に、モレキュラーシーブ(200mg、386umol、4Å)を添加した。この反応混合物を30℃で4時間撹拌した。次いで、NaBH(OAc)3(327mg、1.54mmol)を添加した。得られた反応混合物を30℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、粗生成物を得、これを逆相クロマトグラフィー(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(168mg、22%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.00 (s, 1H), 7.29 (t, J=7.6 Hz, 1H), 6.95 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.86 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.35 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.12 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.31 - 4.10 (m, 2H), 3.92 (d, J=12.6 Hz, 2H), 3.02 - 2.85 (m, 3H), 2.71 - 2.59 (m, 1H), 2.38 - 2.23 (m, 1H), 2.09 - 2.00 (m, 1H), 1.92 - 1.90 (m, 2H), 1.41 (s, 9H), 1.33 - 1.29 (m, 2H) LC-MS (ESI+) m/z 387.1 (M-56)+。
工程2 - 3-[1-オキソ-4-(4-ピペリジルアミノ)イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(210mg、475umol)のジクロロメタン(10mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、5mL)を添加した。この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(180mg、100%の収率、HCl塩)を白色固体として得、これを精製せずに次の工程に使用した。LC-MS (ESI+) m/z 343.1 (M+H)+。
3-[4-[[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]-4-ピペリジル]アミノ]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体NT)
工程1 - N-[2-[2-[2-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]-1-ピペリジル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-[1-オキソ-4-(4-ピペリジルアミノ)イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(180mg、475umol、HCl、中間体NS)およびN-[2-[2-(2-オキソエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(176.0mg、712umol、中間体HY)のTHF(20mL)中の溶液に、KOAc(93.2mg、949umol)およびNaBH(OAc)3(111mg、522umol)を添加した。この反応混合物を室温で36時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(1mL)でクエンチし、そしてこの混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(条件:0.1%のFA)により精製して、表題化合物(130mg、45%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 574.2 (M+H) +。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.03 (s, 1H), 7.30 - 7.25 (m, 1H), 6.93 (d, J=7 .6 Hz, 1H), 6.82 - 6.75 (m, 2H), 5.33 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.13 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H), 4.26 - 4.11 (m, 2H), 4.26 - 4.10 (m, 1H), 3.06 (d, J=6.0 Hz, 2H), 2.99 - 2.89 (m, 3H), 2.68 - 2.59 (m, 1H), 2.30 - 2.26 (m, 1H), 2.20 - 2.14 (m, 2H), 2.06 - 2.00 (m, 1H), 1.92 - 1.88 (m, 2H), 1.48 - 1.42 (m, 2H), 1.37 (s, 9H)。
工程2 - 3-[4-[[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]-4-ピペリジル]アミノ]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[2-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]-1-ピペリジル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(130mg、227umol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、5mL)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(116mg、99%の収率、HCl塩)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 474.2 (M+H) +。
4-[[1-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]-4-ピペリジル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体NU)
工程1 - N-[2-[2-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]-1-ピペリジル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-(4-ピペリジルアミノ)イソインドリン-1,3-ジオン(300mg、764umol、HCl、中間体JW)およびN-[2-(2-オキソエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(233mg、1.15mmol、中間体FSの工程1により合成)のTHF(10mL)中の溶液に、KOAc(150mg、1.53mmol)を添加した。1時間後、NaBH(OAc)3(324mg、1.53mmol)を添加した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のHClの条件)で精製して、表題化合物(300mg、72%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 544.4 (M+H)+。
工程2 - 4-[[1-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]-4-ピペリジル]アミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]-1-ピペリジル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(300mg、552umol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(10mL)を添加した。この反応混合物を室温で10時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(240mg、91%の収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 444.1 (M+H)+。
3-(5-アミノ-1-オキソ-イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(中間体NV)
工程1 - 2-(ブロモメチル)-4-ニトロ-安息香酸メチル
2-メチル-4-ニトロ-安息香酸メチル(3.00g、15.4mmol)のCCl4(60.0mL)中の溶液に、NBS(3.28g、18.4mmol)およびBOP(68.0mg、154umol)を添加した。この反応混合物を85℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を飽和NaHCO3(20.0mL)およびブライン(50.0mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:AcOEt=3:1)により精製して、表題化合物(4.21g、100%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.30 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.20 (dd, J=2.0, 6.4 Hz, 1H), 8.10 (d, J=6.4 Hz, 1H), 4.96 (s, 2H), 4.00 (s, 3H)。
工程2 - 3-(5-ニトロ-1-オキソ-イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
3-アミノピペリジン-2,6-ジオン(2.00g、12.2mmol、HCl)および2-(ブロモメチル)-4-ニトロ-安息香酸メチル(4.21g、15.4mmol)のDMF(10.0mL)中の溶液に、TEA(3.07g、30.4mmol)を添加した。この反応混合物を75℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(200mL)で希釈し、濾過した。その濾過したケーキを集めた。この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をEA:H2O=1:1(50mL)で磨砕して、表題化合物(1.7g、48%の収率)を青色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.04 (s, 1H), 8.53 (d, J=1.2 Hz, 1H), 8.36 (dd, J=2.0, 8.4 Hz, 1H), 7.98 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.17 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H), 4.69 - 4.45 (m, 1H), 3.01 - 2.86 (m, 1H), 2.68 - 2.59 (m, 1H), 2.48 - 2.35 (m, 1H), 2.13 - 2.02 (m, 1H)。
工程3 - 3-(5-アミノ-1-オキソ-イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
3-(5-ニトロ-1-オキソ-イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(500mg、1.73mmol)の、DMF(5.00mL)とTHF(10.0mL)との混合溶媒中の溶液に、Pd/C(50.0mg、1.73mmol、10%wt)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを数回行った。この混合物をH2(15psi)下で室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキを集め、そして減圧中で乾燥させて、表題化合物(530mg、82%の収率)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 260.2 (M+H)+。
3-[1-オキソ-5-(4-ピペリジルアミノ)イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体NW)
工程1 - 4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
3-(5-アミノ-1-オキソ-イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(448mg、1.73mmol、中間体NV)および4-オキソピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(689mg、3.46mmol)の、DCE(10mL)とHOAc(1.18g、19.6mmol)との混合溶媒中の溶液に、モレキュラーシーブ(200mg、386umol、4Å)を添加した。この反応混合物を30℃で4時間撹拌した。次いで、NaBH(OAc)3(366mg、1.73mmol)を添加した。得られた反応混合物を30℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、粗生成物を得、これを逆相クロマトグラフィー(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(120mg、15%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.93 (s, 1H), 7.39 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.26 - 7.17 (m, 1H), 6.69 (s, 1H), 6.28 (d, J=8.8 Hz, 1H), 5.02 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H), 4.34 - 4.10 (m, 2H), 3.89 (d, J=12.4 Hz, 2H), 3.06 - 2.82 (m, 3H), 2.71 - 2.55 (m, 1H), 2.41 - 2.29 (m, 1H), 1.95 - 1.93 (m, 1H), 1.92 - 1.89 (m, 2H), 1.41 (s, 9H), 1.27 - 1.24 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 443.1 (M+H)+。
工程2 - 3-[1-オキソ-5-(4-ピペリジルアミノ)イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(120mg、257.6umol)のDCM(5.00mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4.00M、2.83mL)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(97.6mg、100%の収率、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 343.1 (M+H)+。
3-[5-[[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]-4-ピペリジル]アミノ]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体NX)
工程1 - N-[2-[2-[2-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]-1-ピペリジル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-[1-オキソ-5-(4-ピペリジルアミノ)イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(97.0mg、256umol、HCl、中間体NW)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-1,3-ジオン(82.3mg、333umol、中間体IBの工程1~2により合成)の、DMF(3.00mL)とDCM(20.0mL)との混合溶媒中の溶液に、KOAc(50.3mg、512umol)およびNaBH(OAc)3(81.4mg、384umol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(1.00mL)でクエンチし、そしてこの混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(条件:0.1%のFA)により精製して、表題化合物(60mg、33%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 574.2 (M+H)+。
工程2 - 3-[5-[[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]-4-ピペリジル]アミノ]-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[2-[4-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]アミノ]-1-ピペリジル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(60mg、105umol)のDCM(10.0mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4.00M、5.00mL)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(53mg、99%の収率、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 474.2 (M+H) +。
N-[2-[2-[4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体NY)
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-1,3-ジオン(0.5g、1.46mmol、HCl、中間体IAの工程1~2により合成)およびN-[2-(2-オキソエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(445mg、2.19mmol、中間体FSの工程1により合成)のTHF(10mL)中の溶液に、Et3N(296mg、2.92mmol、407uL)およびAcOH(263mg、4.38mmol、251uL)を添加し、次いでNaBH(OAc)3(619mg、2.92mmol)を添加した。この混合物を室温で6時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物を逆相クロマトグラフィー(0.1%のHClの条件)により精製して、表題化合物(0.3g、粗製)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 530.4 (M+H)+。
5-[4-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体NZ)
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-[4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-1,3-ジオン(390mg、1.03mmol、HCl、中間体IBの工程1~2により合成)、N-[2-[2-[2-(2-オキソエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(250mg、858umol、中間体JX)、TEA(86.8mg、858umol)のTHF(10mL)中の混合物HOAc(51.5mg、858umol、49.0uL)およびNaBH(OAc)3(363mg、1.72mmol)を添加し、この混合物をN2雰囲気下で室温で72時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をPre-HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(220mg、41%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 618.4 (M+H)+。
工程2 - 5-[4-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[2-[4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(220mg、356umol)のTHF(10mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、5mL)を添加した。この混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(190mg、96%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 518.3 (M+H)+。
5-[4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体OA)
工程1 - N-[2-[2-[2-[4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-5-ピペラジン-1-イル-イソインドリン-1,3-ジオン(250mg、730umol、HCl、中間体IBの工程1~2により合成)および(2-(2-(2-オキソエトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(271mg、1.10mmol、中間体HY)のTHF(20.0mL)中の溶液に、KOAc(143mg、1.46mmol)およびNaBH(OAc)3(170mg、803umol)を添加した。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(1.00mL)でクエンチした。この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(条件:0.1%のFA)により精製して、表題化合物(275mg、62%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 574.2 (M+H)+。
工程2 - 5-[4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[4-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(275mg、455umol)のDCM(10.0mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4.00M、7.60mL)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(232mg、99%の収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 474.3 (M+H)+。
[(3R,5S)-5-[[4-[4-[[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-3-イル]アセテート(中間体OB)
工程1 - (2S,4R)-4-アセトキシ-2-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
(2S,4R)-2-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(180mg、227umol、中間体KGの工程1~3により合成)のピリジン(5.00mL)中の溶液に、酢酸アセチル(545mg、5.34mmol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物をprep-HPLC(0.1%、HCl)により精製して、表題化合物(180mg、95%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 835.1 (M+H)+。
工程2 - [(3R,5S)-5-[[4-[4-[[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-3-イル]アセテート
(2S,4R)-4-アセトキシ-2-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(110mg、132umol)のDCM(3.00mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4.00M、7.33mL)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(88.4mg、100%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 635.2 (M+H)+。
[(3R,5S)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-5-[[4-[4-[[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-3-イル]アセテート(中間体OC)
工程1 - [(3R,5S)-1-[(2S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3,3-ジメチル-ブタノイル]-5-[[4-[4-[[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-3-イル]アセテート
[(3R,5S)-5-[[4-[4-[[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-3-イル]アセテート(88.4mg、132umol、中間体OB)および(2S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3,3-ジメチル-ブタン酸(36.6mg、158umol、CAS番号62965-35-9)のDMF(3.00mL)中の溶液に、DIPEA(85.1mg、659umol)を添加し、この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。その後、HATU(60.10mg、158.07umol)を添加した。得られた反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(15.0mL)でクエンチし、そして酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(110mg、99%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.07 (s, 1H), 8.74 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.17 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.58 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.33 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.24 (s, 1H), 7.13 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.05 - 6.73 (m, 2H), 5.28 (s, 1H), 5.06 (d, J=10.0 Hz, 1H), 4.68 (t, J=7.6 Hz, 1H), 4.51 (dd, J=6.4, 16 Hz, 1H), 4.28 (dd, J=5.2, 14.9 Hz, 1H), 4.11 (d, J=10.0 Hz, 1H), 4.00 - 3.98 (m, 1H), 3.68 - 3.61 (m, 1H), 3.17 (dd, J=5.2, 6.8 Hz, 2H), 2.76 - 2.68 (m, 1H), 1.98 (s, 3H), 1.34 (s, 9H), 1.08 (s, 1H), 0.83 (s, 9H), 0.57 - 0.50 (m, 2H), 0.28 - 0.22 (m, 2H)。LC-MS (ESI+) m/z 848.3 (M+H)+。
工程2 - [(3R,5S)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-5-[[4-[4-[[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-3-イル]アセテート
[(3R,5S)-1-[(2S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3,3-ジメチル-ブタノイル]-5-[[4-[4-[[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-3-イル]アセテート(110mg、130umol)のDCM(5.00mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4.00M、5.45mL)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(100mg、98%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 748.2 (M+H)+。
3-[5-[4-(4-アミノブトキシ)ブチル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体OD)
工程1 - N-[4-([4-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]ブタ-3-イン-1-イル]オキシ)ブチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(2g、6mmol、中間体HN)のDMSO(20mL)中の溶液に、N-[4-(ブタ-3-イン-1-イルオキシ)ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(4.3g、18mmol、中間体OI)、Pd(PPh3)4(683.4mg、0.59mmol)、CuI(225.3mg、1.18mmol)およびTEA(10mL)を窒素雰囲気下で室温で添加した。得られた混合物を窒素雰囲気下で85℃で16時間撹拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、そして減圧下で濃縮してTEAを除去した。得られた混合物を氷/水(50mlプラス3mlのAcOH)で希釈し、そしてEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、その濾液を減圧下で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュクロマトグラフィーにより、以下の条件で精製した:カラム:WelFlashTM C18-I、20-40μm、330g;溶出液A:水(プラス10mmol/L FA);溶出液B:ACN;勾配:5%のB~5%のBを10分間;50%のB~60%のBを25分間;流量:80mL/分;検出器:220/254nm;所望の画分を57%のBで集め、そして減圧下で濃縮して、N-[4-([4-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]ブタ-3-イン-1-イル]オキシ)ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.5g、51%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.10 (s, 2H), 6.79 (s, 1H), 5.41-5.34 (m, 1H), 3.55 (t, J=6.8 Hz, 2H), 3.44 (t, J=6.3 Hz, 2H), 3.32 (s, 3H), 2.96-2.88 (m, 3H), 2.71-2.65 (m, 4H), 2.11-2.00 (m, 1H), 1.49 (s, 2H), 1.48-1.40 (m, 2H), 1.37 (s, 9H); LC/MS (ESI, m/z): [M - 1]-=497.2。
工程2 - N-(4-[4-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]ブトキシ]ブチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-([4-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]ブタ-3-イン-1-イル]オキシ)ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.5g、3.01mmol)のTHF(50mL)中の溶液に、活性炭担持パラジウム(0.15g、10%w/w)を窒素雰囲気下で添加した。この混合物を、水素バルーンを使用して室温で4時間水素化した。得られた混合物をセライトパッドで濾過し、そして減圧下で濃縮して、N-(4-[4-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]ブトキシ]ブチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.2g、79%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.12 (br s, 1H), 6.94-6.89 (m, 1H), 6.87 (d, J=1.5 Hz, 1H), 6.73 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.23 (dd, J=12.5, 5.4 Hz, 1H), 4.73-4.60 (m, 1H), 3.49-3.36 (m, 7H), 3.15 (d, J=6.1 Hz, 2H), 2.97 (d, J=16.7 Hz, 1H), 2.87 (dd, J=13.3, 5.0 Hz, 1H), 2.70 (t, J=7.6 Hz, 2H), 2.32-2.19 (m, 1H), 1.76-1.50 (m, 9H), 1.46 (s, 9H); LC/MS (ESI, m/z): [M + 1]+=503.4。
工程3 - 3-[5-[4-(4-アミノブトキシ)ブチル]-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩
N-(4-[4-[1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-5-イル]ブトキシ]ブチル)カルバミン酸tert-ブチル(150mg、0.29mmol)のジオキサン(2mL)中の溶液を、1,4-ジオキサン(4M、2mL)中の溶液HCl(気体)で窒素雰囲気下で室温で16時間処理した。得られた混合物を減圧下で濃縮して、3-[5-[4-(4-アミノブトキシ)ブチル]-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩(100mg、77%)を明黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 7.86 (br s, 3H), 7.05-6.98 (m, 2H), 6.87 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.35 (dd, J=12.7, 5.3 Hz, 1H), 3.74-3.63 (m, 1H), 3.57 (s, 1H), 3.49 (dd, J=11.6, 4.4 Hz, 1H), 3.42-3.33 (m, 4H), 2.97-2.85 (m, 1H), 2.82-2.59 (m, 6H), 2.06-1.96 (m, 1H), 1.67-1.48 (m, 8H); LC/MS (ESI, m/z): [(M + 1)]+=403.2。
(S)-7-(2-(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)-2-((S)-2-(2-メトキシアセトアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-N-((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-カルボキサミド(中間体OE)
(S)-7-(2-(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)-2-((S)-2-(2-メトキシアセトアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-N-((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-カルボキサミドを、中間体LYについて記載されたように、2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17,20-ヘキサオキサ-5-アザドコサン-22-イル4-メチルベンゼンスルホネート中間体OOを工程1においてトシレートとして使用してアルコール中間体MHとカップリングさせて、合成した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.37 (br. s., 1 H), 8.17 - 8.23 (m, 1 H), 7.30-7.46 (m, 1 H), 6.77 - 7.14 (m, 7 H), 4.63-5.11 (m, 5H), 4.03 - 4.10 (m, 2 H), 3.70 - 3.92 (m, 4 H), 3.40 - 3.63 (m, 18 H), 3.28 - 3.35 (m, 3 H), 2.91 - 3.08 (m, 2 H), 2.78 - 2.88 (m, 2 H), 2.61 - 2.76 (m, 2 H), 1.52-1.88 (m, 4 H), 0.84-1.04 (m, 9 H)。LC-MS (ESI+): m/z 771.2 (M+H)+。
2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17,20,23-ヘプタオキサ-5-アザペンタコサン-25-酸(中間体OF)
工程1 - 2-(17-ヒドロキシ-3,6,9,12,15-ペンタオキサヘプタデシル)イソインドリン-1,3-ジオン
3,6,9,12,15-ペンタオキサヘプタデカン-1,17-ジオール(10g、35..4mmol、CAS番号2615-15-8)のTHF(200ml)中の撹拌溶液に、フタルイミド(6.253g、42.51mmol)、およびPPh3(12.06g、46.02mmol)を室温で添加した。この反応混合物を脱気して窒素でパージすることを数回行った。この反応混合物を0℃まで冷却し、次いでDEAD(8.02g、46.02mmol)をこの反応混合物に0℃で滴下により添加した。この添加後、この混合物を室温で12時間撹拌した。この混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=0%~10%)により精製して、所望の化合物(6.4g、44.0%)を無色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.93 - 7.81 (m, 4H), 4.57 (t, J=5.5 Hz, 1H), 3.75 (t, J=5.8 Hz, 2H), 3.63 (t, J=5.8 Hz, 2H), 3.54 - 3.48 (m, 7H), 3.46 (ddd, J=7.0, 4.7, 1.9 Hz, 7H), 3.43 - 3.38 (m, 6H)。
工程2 - 20-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)-3,6,9,12,15,18-ヘキサオキサイコサン-1-酸tert-ブチル
2-(17-ヒドロキシ-3,6,9,12,15-ペンタオキサヘプタデシル)イソインドリン-1,3-ジオン(7.0g、17.03mmol)のTHF(200mL)中の溶液に、60%のNaH(885.6mg、22.14mmol)を0℃で添加した。0℃で0.5時間撹拌した後に、2-ブロモ酢酸tert-ブチル(4.65g、23.84mmol)をこの反応混合物に0℃で滴下により添加した。この反応混合物を0℃で2時間撹拌し、次いで撹拌しながら、さらに2時間室温まで温めた。この反応混合物を水で0℃でクエンチし、そしてEtOAc(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL×3)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=0%~10%)により精製して、所望の化合物(4.5g、50.3%)を淡黄色固体として得た。LC-MS (ESI+): m/z 526.3 (M+H)+。
工程3 - 20-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)-3,6,9,12,15,18-ヘキサオキサイコサン-1-酸
20-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)-3,6,9,12,15,18-ヘキサオキサイコサン-1-酸tert-ブチル(4.5g、8.571mmol)のDCM(100mL)中の溶液に、TFA(50mL)を室温で添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで減圧中で濃縮して、所望の化合物(3.5g、87.1%)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+): m/z 470.2 (M+H)+。
工程4: 2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17,20,23-ヘプタオキサ-5-アザペンタコサン-25-酸
20-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)-3,6,9,12,15,18-ヘキサオキサイコサン-1-酸(3.5g、7.463mmol)のEtOH(50mL)中の溶液に、ヒドラジニウム(716.8mg、22.4mmol、99%)を室温で添加した。この反応混合物を3時間加熱還流させた。白色固体が形成されたので、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をCH3CN(100mL)に溶解させた。(Boc)2O(9.8g、44.8mmol)をこの反応混合物に室温で添加し、そしてこの混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得、これをカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=0%~10%)により精製して、所望の化合物(1.4g、42.7%)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+): m/z 440.5 (M+H)+。
N-[3-[2,2-ジメチル-3-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体OG)
工程1 - 2-[3-(3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルプロポキシ)プロピル]-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-1,3-ジオン
2,2-ジメチルプロパン-1,3-ジオール(38.8g、373mmol、CAS番号126-30-7)のDMF(400mL)中の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%の分散物、15.0g、375mmol)を0℃で添加した。この混合物を同じ温度で15分間撹拌した。次いで、2-(3-ブロモプロピル)-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-1,3-ジオン(50g、187mmol、CAS番号5460-29-7)のDMF(50mL)中の溶液を滴下により添加し、そしてこの混合物を室温まで昇温させ、そして16時間撹拌した。この反応を、HOAc(60g)の水(1L)中の溶液の添加により室温でクエンチした。得られた混合物をEtOAc(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(500mL)で洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧下で濃縮した。その残渣を、石油エーテル中50%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、2-[3-(3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルプロポキシ)プロピル]-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-1,3-ジオン(7.4g、11%)を明黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.81 (dd, J=5.5, 3.1 Hz, 2H), 7.69 (dd, J=5.5, 3.1 Hz, 2H), 3.77 (t, J=6.6 Hz, 2H), 3.44-3.37 (m, 4H), 3.20 (s, 2H), 1.92 (p, J=6.2 Hz, 2H), 0.86 (s, 6H); LC/MS (ESI, m/z): [(M + 18)]+=292.30。
工程2 - N-[3-(3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルプロポキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[3-(3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルプロポキシ)プロピル]-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-1,3-ジオン(6.1g、20.9mmol)のEtOH(400mL)中の撹拌溶液に、ヒドラジン水和物(2.1g、41.9mmol、98%)を窒素雰囲気下で室温で添加した。得られた溶液を70℃で2時間撹拌した。この混合物を室温まで冷却した。上記混合物に、ジ炭酸ジ-tert-ブチル(27.4g、125.6mmol)を室温で添加し、そして得られた混合物を室温でさらに16時間撹拌した。濾過後、そのフィルターケーキをEtOH(50mL)で洗浄し、そしてその濾液を減圧下で濃縮した。その残渣を、石油エーテル中25%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、N-[3-(3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルプロポキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(5.6g、82%)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.00 (br s, 1H), 3.45 (td, J=5.8, 1.3 Hz, 2H), 3.40 (t, J=2.0 Hz, 2H), 3.25-3.14 (m, 4H), 1.71 (p, J=6.6, 6.1 Hz, 2H), 1.41 (s, 9H), 0.87 (s, 6H); LC/MS (ESI, m/z): [(M - 100 + 1)]+=162.35。
工程3 - N-[3-[2,2-ジメチル-3-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-(3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルプロポキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(5.6g、21.4mmol)のDMF(60mL)中の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%の分散物、1.7g、42.5mmol)を0℃で添加した。この混合物を同じ温度で15分間撹拌した。次いで、3-ブロモプロパ-1-イン(2.5g、21.43mmol)のDMF(20mL)中の溶液を滴下により添加し、そしてこの混合物を室温まで昇温させ、そして16時間撹拌した。この反応を、飽和水性NH4Cl(300mL)の添加により室温でクエンチした。得られた混合物を水(200mL)で希釈し、そしてEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(500mL)で洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧下で濃縮した。その残渣を、石油エーテル中10%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、N-[3-[2,2-ジメチル-3-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(2.9g、45%)を明黄色油状物として得た:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 6.71 (t, J=5.7 Hz, 1H), 4.10 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.41-3.31 (m, 3H), 3.20 (s, 2H), 3.10 (s, 2H), 2.98 (q, J=6.6 Hz, 2H), 1.61 (p, J=6.6 Hz, 2H), 1.38 (s, 9H), 0.84 (s, 6H); LC/MS (ESI, m/z): [(M + 1)]+=300.20。
N-[3-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体OH)
N-(3-ヒドロキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(1g、6mmol、CAS番号58885-58-8)のTHF(40mL)中の溶液をNaH(鉱油中60%の分散物、0.3g、14mmol)で窒素雰囲気下で0℃で30分間処理した。次に、3-ブロモプロパ-1-イン(0.7g、6.28mmol)のTHF(5mL)中の溶液を0℃で滴下により添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。この反応を飽和水性NH4HCO3(100mL)でクエンチし、そしてEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、その濾液を減圧下で濃縮した。その残渣を、石油エーテル中5%~20%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、N-[3-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(0.6g、49%)を黄色油状物として得た:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 6.77 (t, J=5.7 Hz, 1H), 4.10 (t, J=2.0 Hz, 2H), 3.44-3.39 (m, 3H), 2.99-2.91 (m, 2H), 1.64-1.59 (m, 2H), 1.38 (s, 9H); LC/MS (ESI, m/z): [(M - 1)]-=212.2。
N-[4-(ブタ-3-イン-1-イルオキシ)ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体OI)
工程1 - 4-(4-ブロモブトキシ)ブタ-1-イン
1,4-ジブロモブタン(201g、933mmol)のアセトン(1L)中の撹拌溶液に、Cs2CO3(223g、685mmol)およびブタ-3-イン-1-オール(43.6g、622.05mmol)を室温で添加した。得られた混合物を窒素雰囲気下で室温で16時間撹拌した。濾過後、そのフィルターケーキをアセトン(2×50mL)で洗浄した。その濾液を減圧下で濃縮した。その残渣を、石油エーテル中1%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、4-(4-ブロモブトキシ)ブタ-1-イン(29g、23%)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.54 (t, J=6.9 Hz, 2H), 3.49 (t, J=6.2 Hz, 2H), 3.44 (t, J=6.6 Hz, 2H), 2.45 (td, J=7.0, 2.6 Hz, 2H), 2.02-1.88 (m, 3H), 1.80-1.65 (m, 2H)。
工程2 - 4-(4-アジドブトキシ)ブタ-1-イン
4-(4-ブロモブトキシ)ブタ-1-イン(29g、141mmol)およびNaN3(14g、212mmol)のDMSO(300mL)中の混合物を窒素雰囲気下で室温で4時間撹拌した。得られた混合物を氷水(1L)で希釈し、そして石油エーテル/EtOAc(5/1、v/v、2×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(500mL)で洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、その濾液を減圧下で濃縮して、4-(4-アジドブトキシ)ブタ-1-イン(22.2g、94%)を明黄色油状物として得た:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.53 (td, J=6.9, 1.6 Hz, 2H), 3.47 (td, J=6.0, 1.7 Hz, 2H), 3.29 (t, J=6.2 Hz, 2H), 2.44 (tt, J=7.0, 2.2 Hz, 2H), 1.97 (t, J=2.7 Hz, 1H), 1.73-1.57 (m, 4H); LC/MS (ESI, m/z): [(2M + 1)]+=335.25。
工程3 - 4-(ブタ-3-イン-1-イルオキシ)ブタン-1-アミン
4-(4-アジドブトキシ)ブタ-1-イン(22.2g、132.8mmol)およびPh3P(52.2g、199.2mmol)の、THF(400mL)およびH2O(80mL)中の溶液を窒素雰囲気下で50℃で4時間撹拌した。得られた混合物を冷却し、そして減圧下で濃縮してTHFを除去した。その残渣を4Mの水性HClでpH=1まで酸性にした。得られた混合物をEtOAc(2×500mL)で抽出した。その水層を2Mの水性NaOHでpH=7まで中和し、そしてDCM(2×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(500mL)で洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、その濾液を減圧下で濃縮して、粗生成物(18g)を得た。LC/MS (ESI, m/z): [(M + 1)]+=142.1。
工程4 - N-[4-(ブタ-3-イン-1-イルオキシ)ブチル]カルバミン酸tert-ブチル
4-(ブタ-3-イン-1-イルオキシ)ブタン-1-アミン(18g、127.5mmol)の、DCM(500mL)およびH2O(500mL)中の撹拌溶液に、NaHCO3(21.4g、254.9mmol)およびBoc2O(33.4g、152.9mmol)を室温で添加した。得られた混合物を窒素雰囲気下で室温で16時間撹拌した。得られた混合物をCH2Cl2(2×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(500mL)で洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、その濾液を減圧下で濃縮した。その残渣を、石油エーテル中20%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、N-[4-(ブタ-3-イン-1-イルオキシ)ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(30g、98%)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.67 (s, 1H), 3.54 (td, J=6.9, 3.6 Hz, 2H), 3.51-3.42 (m, 2H), 3.13 (q, J=5.6, 4.7 Hz, 2H), 2.45 (dh, J=7.2, 4.0, 3.5 Hz, 2H), 1.98 (q, J=2.8 Hz, 1H), 1.58 (td, J=8.7, 7.7, 4.4 Hz, 4H), 1.42 (s, 9H); LC/MS (ESI, m/z): [(M + 1)]+=242.3。
N-[3-[3-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体OJ)
工程1 - N-[3-(メタンスルホニルオキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
N-(3-ヒドロキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(92.6g、528.4mmol、CAS番号58885-58-8)のDCM(800mL)中の撹拌溶液に、TEA(80.2g、792.7mmol)を添加し、そしてMsCl(60.5g、528.5mmol)のDCM(200mL)中の溶液を窒素雰囲気下で0℃で30分間かけて滴下により添加した。得られた混合物を窒素雰囲気下で室温で30分間撹拌した。得られた混合物を水(2L)で希釈し、そしてCH2Cl2(3×800mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1L)で洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、その濾液を減圧下で濃縮した。その残渣を、石油エーテル中40%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、N-[3-(メタンスルホニルオキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(112g、84%)を明褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.91 (br s, 1H), 4.24 (td, J=6.9, 6.4, 2.9 Hz, 2H), 3.21 (d, J=7.9 Hz, 2H), 3.06-2.92 (m, 3H), 1.89 (pd, J=6.3, 2.6 Hz, 2H), 1.39 (d, J=3.0 Hz, 9H)。
工程2 - N-[3-(3-ヒドロキシプロポキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
プロパン-1,3-ジオール(50g、657mmol)のDMF(500mL)中の溶液に、水素化ナトリウム(4.79g、200mmol、鉱油中60%分散)を0℃で添加した。この混合物を室温で15分間撹拌した。上記混合物に、N-[3-(メタンスルホニルオキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(25.3g、100mmol)のDMF(150mL)中の溶液を室温で滴下により添加し、そしてこの混合物を室温で16時間撹拌した。この反応をsat.NH4Cl(200mL)で0℃でクエンチした。得られた混合物を減圧下で濃縮した。その残渣をブライン(1.5L)で希釈し、そしてEtOAc(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(500mL)で洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、その濾液を減圧下で濃縮した。その残渣を、石油エーテル中30%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、N-[3-(3-ヒドロキシプロポキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(13.7g、59%)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.11 (s, 1H), 3.57 (td, J=6.3, 1.9 Hz, 2H), 3.50-3.42 (m, 4H), 3.19 (q, J=6.5 Hz, 2H), 1.88-1.78 (m, 2H), 1.71 (p, J=6.5 Hz, 2H), 1.41 (s, 9H); LC/MS (ESI, m/z): [(M + 1)]+=234.15。
工程3 - N-[3-[3-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-(3-ヒドロキシプロポキシ)プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(12.5g、53.6mmol)のTHF(300mL)中の溶液に、水素化ナトリウム(2.6g、108.3mmol、鉱油中60%の分散物)を0℃で添加した。この混合物を15分間撹拌した。この混合物に、3-ブロモプロパ-1-イン(6.4g、53.8mmol)のTHF(50mL)中の溶液を滴下により添加し、そしてこの混合物を室温まで温め、そして16時間撹拌した。この反応をsat.NH4Cl(200mL)で0℃でクエンチし、ブライン(500mL)で希釈し、そしてEtOAc(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(500mL)で洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥させた。濾過後、その濾液を減圧下で濃縮した。その残渣を、石油エーテル中25%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、N-[3-[3-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(9.2g、60%)を明黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.90 (br s, 1H), 4.11 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.57 (t, J=6.3 Hz, 2H), 3.50-3.40 (m, 4H), 3.18 (t, J=7.2 Hz, 2H), 2.42 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.83 (p, J=6.2 Hz, 2H), 1.71 (p, J=6.2 Hz, 2H), 1.41 (s, 9H)。
4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体OK)
4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオンを、実施例127の工程1~2に記載されるように合成した。
2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(中間体OL)
2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸を、実施例152の工程1~2により合成した。
2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(中間体OM)
2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸を、中間体DFの工程1~4により合成した。
2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17-ペンタオキサ-5-アザノナデカン-19-イル4-メチルベンゼンスルホネート(中間体ON)
工程1 - 3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1,14-ジイルビス(4-メチルベンゼンスルホネート)
3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1,14-ジオール(10g、42mmol、CAS番号75506-78-4)およびTsCl(17.56g、92.4mmol)のDCM(200ml)中の混合物に、TEA(17g、168mmol)を室温で滴下により添加し、そしてこの混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧中で濃縮し、その残渣をEtOAc(100ml)に溶解させ、そして水(100ml×2)、ブライン(100ml)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして濾過した。その有機相をエバポレートし、そしてその残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(19.17g、83.35の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+): m/z 547.1 (M+H)+。
工程2 - 3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1,14-ジイルビス(4-メチルベンゼンスルホネート)
3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン-1,14-ジイルビス(4-メチルベンゼンスルホネート)(19.17g、35.1mmol)のDMF(100ml)中の溶液に、NaN3(2.51g、38.62mmol)を添加した。この混合物を室温で2日間撹拌した。この混合物を水(300ml)中に注ぎ、そしてEtOAc(3×300ml)で抽出した。合わせた有機層を水(300ml×3)およびブライン(300ml)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして濾過した。その有機相をエバポレートし、そしてその残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA)により精製して、表題化合物を無色油状物として得た(6.5g、44%の収率)。LC-MS (ESI+): m/z 418.2 (M+H)+。
工程3 - 2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17-ペンタオキサ-5-アザノナデカン-19-イル4-メチルベンゼンスルホネート
14-アジド-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル4-メチルベンゼンスルホネート(10g、20.4mmol)、Pd/C(20%、1g)、(Boc)2O(6.7g、30.6mmol)およびMeOH(200mL)の混合物をH2下で室温で一晩撹拌した。この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。この混合物にH2O(200mL)を添加し、次いでこれをEA(300mL)で抽出した。その有機層を濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(PE/EA=2/1~1/1~EA)により精製して、2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17-ペンタオキサ-5-アザノナデカン-19-イル4-メチルベンゼンスルホネート(8.2g、69%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.81-7.79 (d, J=8 Hz, 2H), 7.35-7.33 (d, J=8 Hz, 2H), 4.17-4.13 (t, J=4.8 Hz, 2H), 3.70-3.47 (m, 16H), 3.31-3.29 (t, J=5.2 Hz, 2H), 2.45 (s, 3H), 1.44 (s, 9H)。LC-MS (ESI+): m/z 492.7 (M+H)+。
2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17,20-ヘキサオキサ-5-アザドコサン-22-イル4-メチルベンゼンスルホネート(中間体OO)
工程 1- tert-ブチル(17-ヒドロキシ-3,6,9,12,15-ペンタオキサヘプタデシル)カルバミン酸tert-ブチル
17-アミノ-3,6,9,12,15-ペンタオキサヘプタデカン-1-オール(4.0g、14.22mmol、CAS番号39160-70-8)のTHF(50mL)中の撹拌溶液に、(Boc)2O(3.72g、17.06mmol)およびNaHCO3(飽和溶液、2mL)を室温で添加した。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。この混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をカラムにより精製して、所望の化合物(4.96g、収率73%)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+): m/z 382.43 (M+H)+。
工程2 - 2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17,20-ヘキサオキサ-5-アザドコサン-22-イル4-メチルベンゼンスルホネート
(17-ヒドロキシ-3,6,9,12,15-ペンタオキサヘプタデシル)カルバミン酸tert-ブチル(2.0g、5.25mmol)のDCM(10mL)中の撹拌溶液に、TEA(1.06g、10.5mmol)を室温で添加した。上記反応混合物に、DCM(5mL)中のTsCl(2.0g、10.5mmol)を0℃で滴下により添加した。この添加後、この反応物を室温で一晩撹拌した。この混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=5%~80%)により精製して、所望の化合物(1.85g、66%)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+): m/z 536.50 (M+H)+。
N-(4-ピペラジン-1-イルシクロヘキシル)-5-テトラヒドロピラン-4-イル-ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(中間体OP)
工程1 - 4-(trans-4-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)シクロヘキシル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3)
この反応を2つのバッチで並行して行った:ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(24.0g、129mmol)のDCM(400mL)中の溶液に、N-(4-オキソシクロヘキシル)カルバミン酸ベンジル(31.9g、129mmol、CAS#16801-63-1)、HOAc(3.15g、52.5mmo)およびNaBH(OAc)3(81.9g、387mmol)を0~10℃で添加し、そしてこの混合物をN2下で15℃で16時間撹拌した。完了したら、2つのバッチの混合物を合わせ、sat.aq.NaHCO3でpH=8まで塩基性にし、そして分配した。その水相をDCM(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%の水酸化アンモニウムv/v)-ACN];B%:50%~75%、26分間、40%分間)により精製して、2つの画分を得た。第一の画分は、白色固体としての表題化合物(20.0g、18%の収率)である。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ ppm 7.46-7.29 (m, 5H), 5.09 (s, 2H), 4.57 (s, 1H), 3.43 (m, 5H), 2.50 (m, 4H), 2.28 (m, 1H), 2.10 (d, J=12.0 Hz, 2H), 1.90 (d, J=11.6 Hz, 2H), 1.46 (s, 9H), 1.40-1.27 (m, 2 H), 1.22-1.08 (m, 2H)。第二の画分は、所望でないシス異性体(12.7g、11%の収率)である。
工程2 - 4-(trans-4-アミノシクロヘキシル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(4)
4-[4-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(8.00g、16.4mmol)およびPd/C(800mg、10%の純度)のMeOH(80mL)中の混合物をH2(15Psi)下で25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてそのケーキをMeOH(50mL)で洗浄した。濾液と洗浄液とを合わせ、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(5.3g、粗製)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 3.49-3.21 (m, 4H), 2.64-2.58 (m, 1H), 2.54 (m, 4H), 2.31-2.20 (m, 1H), 1.88 (t, J=15.2 Hz, 4H), 1.45 (s, 9H), 1.34-1.22 (m, 2H), 1.17-1.05 (m, 2H)。
工程3 - 4-[4-[(5-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)アミノ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(6)
5-ブロモ-4-クロロ-ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン(250mg、1.08mmol、CAS#1403767-33-8)、DIPEA(555mg、4.30mmol)および4-(4-アミノシクロヘキシル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(350mg、1.23mmol)を窒素下でIPA(5mL)に懸濁させ、そしてマイクロ波管内に密封した。得られた懸濁物をマイクロ波照射下で150℃まで3時間加熱した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物をメタノール(5mL)で磨砕して、表題化合物(300mg、58%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.92 (s, 1H), 7.72 (d, J=2.8 Hz, 1H), 6.80 (d, J=2.8 Hz, 1H), 6.61 (d, J=6.8 Hz, 1H), 4.08 - 4.00 (m, 1H), 3.32 - 3.20 (m, 4H), 2.93 - 2.91 (m, 1H), 2.45 - 2.41 (m, 2H), 2.11 - 2.07 (m, 2H), 1.84 - 1.80 (m, 1H), 1.57 - 1.16 (m, 16H); LC-MS (ESI+) m/z 481.2 & 479.2 (M+H)+。
工程4 - 4-[4-[[5-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル]アミノ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(8)
4-[4-[(5-ブロモピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)アミノ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(300mg、625umol)、2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(394mg、1.88mmol、CAS#287944-16-5)、Brettphos-Pd-G3(56.7mg、62.5umol)およびK2CO3(173mg、1.25mmol)の、THF(20mL)とH2O(4mL)との混合溶媒中の混合物を脱気してN2でパージすることを3回行い、次いでこの混合物をN2雰囲気下で55℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を水(60mL)で洗浄し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。その有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その粗生成物を逆相HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(220mg、73%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.89 (s, 1H), 7.62 (d, J=2.8 Hz, 1H), 6.66 (d, J=2.8 Hz, 1H), 6.20 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.82 (s, 1H), 4.22 - 4.19 (m, 2H), 3.98 - 3.94 (m, 1H), 3.84 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.28 - 3.26 (m, 4H), 2.46 - 2.44 (m, 4H), 2.36 (t, J=10.8 Hz, 1H), 2.10 - 2.07 (m, 2H), 1.83 - 1.80 (m, 2H), 1.39 (s, 9H), 1.37 - 1.23 (m, 4H); LC-MS (ESI+) m/z 483.4 (M+H) +。
工程5 - 4-[4-[(5-テトラヒドロピラン-4-イルピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)アミノ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(9)
4-[4-[[5-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル]アミノ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(220mg、455umol)のメタノール(30mL)中の溶液に、Pd/C(100mg、10%、wt)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを数回行った。この混合物をH2(15psi)下で25℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(190mg、86%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.78 (s, 1H), 7.54 (d, J=2.8 Hz, 1H), 6.53 (d, J=2.8Hz, 1H), 6.21 (d, J=8.0 Hz, 1H), 4.17 - 3.97 (m, 1H), 3.92 - 3.88 (m, 2H), 3.57 - 3.51 (m, 2H), 3.44 - 3.38 (m, 1H), 3.29 - 3.27 (m, 4H), 2.45 - 2.43 (m, 4H), 2.35 - 2.29 (m, 1H), 2.01 - 1.98 (m, 2H), 1.84 - 1.81 (m, 2H), 1.79 - 1.72 (m, 2H), 1.66 - 1.63 (m, 2H), 1.57 - 1.47 (m, 2H), 1.39 (s, 9H), 1.37 - 1.28 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 485.4 (M+H)+。
工程6 - N-(4-ピペラジン-1-イルシクロヘキシル)-5-テトラヒドロピラン-4-イル-ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(中間体OP)
4-[4-[(5-テトラヒドロピラン-4-イルピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)アミノ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(180mg、345umol)のDCM(3mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、50mL)を添加した。この反応混合物を20℃で20分間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(145mg、99%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 385.3 (M+H) +。
工程7 - 1-[4-[4-[(5-テトラヒドロピラン-4-イルピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)アミノ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-イル]エタノン(10)
N-(4-ピペラジン-1-イルシクロヘキシル)-5-テトラヒドロピラン-4-イル-ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(153mg、363umol、HCl塩)およびAcOH(24.0mg、399umol)のDMF(3mL)中の溶液に、HATU(165mg、436umol)を添加した。次いで、DIPEA(187mg、1.45mmol)を添加した。この反応混合物を20℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:3%~33%、10分間)により精製して、表題化合物(94.0mg、61%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.79 (s, 1H), 7.54 (d, J=2.8 Hz, 1H), 6.54 (d, J=2.8 Hz, 1H), 6.20 (d, J=8.0 Hz, 1H), 4.14 - 4.01 (m, 1H), 3.91 (dd, J=3.2, 10.8 Hz, 2H), 3.55 (t, J=10.8 Hz, 2H), 3.44 - 3.40 (m, 6H), 2.58 - 2.54 (m, 2H), 2.43 - 2.39 (m, 1H), 2.04 - 2.00 (m, 2H), 1.98 (s, 3H), 1.87 - 1.85 (m, 2H), 1.78 - 1.72 (m, 2H), 1.71 - 1.59 (m, 2H), 1.58 - 1.47 (m, 2H), 1.44 - 1.31 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 427.3 (M+H)+。
N1-メチル-N4-(5-テトラヒドロピラン-4-イル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン(中間体OQ)
工程1 - N-[4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(2)
N-(4-アミノシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(3.00g、14.0mmol、CAS#177906-48-8)のACN(50mL)中の溶液に、K2CO3(5.80g、42.0mmol)およびBnBr(7.18g、42.0mmol)を添加した。この混合物を60℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(4.60g、83%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.38 - 7.26 (m, 8H), 7.24 - 7.14 (m, 2H), 6.58 (d, J=8.0 Hz, 1H), 3.56 (s, 4H), 3.16 ( d, J=8.4 Hz, 1H), 2.32 (t, J=12.0 Hz, 1H), 1.78 (d, J=10.4 Hz, 4H), 1.49 - 1.38 (m, 2H), 1.35 (s, 9H), 1.08 - 0.91 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 395.3 (M+H)+。
工程2 - N-[4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(3)
N-[4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(4.00g、10.1mmol)のDMF(80mL)中の溶液に、NaH(810mg、20.2mmol、60%の純度)を0℃で添加した。この混合物を0℃で0.5時間撹拌し、次いでMeI(2.88g、20.2mmol)を添加した。この混合物を20℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(60mL)により0℃でクエンチし、次いでEA(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をDMF(8mL)で磨砕して、表題化合物(3.70g、89%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.38 (d, J=7.2 Hz, 4H), 7.30 (t, J=7.2 Hz, 4H), 7.25 - 7.18 (m, 2H), 3.63 (s, 4H), 2.66 (s, 3H), 2.52 - 2.39 (m, 1H), 1.96 (d, J=11.6 Hz, 2H), 1.72 (d, J=11.2 Hz, 2H), 1.58 - 1.30 (m, 14H); LC-MS (ESI+) m/z 409.2 (M+H)+。
工程3 - N-(4-アミノシクロヘキシル)-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(4)
N-[4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(2.60g、6.36mmol)の、MeOH(10mL)とEA(50mL)との混合溶媒中の溶液に、Pd(OH)2/C(200mg、10%の純度)、Pd/C(200mg、10%の純度)およびNH3・H2O(182mg、0.2mL、38%の純度)をN2雰囲気下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを3回行った。この混合物をH2(15psi)下で20℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.40g、96%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 2.70 (s, 3H), 2.64 - 2.57 (m, 1H), 1.91 (d, J=12.0 Hz, 2H), 1.67 (d, J=12.0 Hz, 2H), 1.58 - 1.48 (m, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.32 - 1.17 (m, 3H)。
工程4 - N-[4-[[5-ブロモ-7-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル]アミノ]シクロヘキシル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(6)
N-(4-アミノシクロヘキシル)-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(1.25g、5.47mmol)および2-[(5-ブロモ-4-クロロ-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メトキシ]エチル-トリメチル-シラン(2.18g、6.02mmol、I-442から)のACN(50mL)中の溶液に、Na2CO3(1.16g、10.9mmol)を添加した。この混合物を85℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.40g、79%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.21 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 6.06 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.46 (s, 2H), 4.06 (s, 1H), 3.49 (t, J=8.0 Hz, 2H), 3.32 - 3.29 (m, 1H), 2.69 (s, 3H), 2.08 (d, J=10.0 Hz, 2H), 1.73 - 1.54 (m, 4H), 1.54 - 1.44 (m, 2H), 1.40 (s, 9H), 0.81 (t, J=8.0 Hz, 2H), -0.09 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 554.2 (M+H)+。
工程5 - N-[4-[[5-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル]アミノ]シクロヘキシル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(8)
N-[4-[[5-ブロモ-7-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル]アミノ]シクロヘキシル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(1.20g、2.16mmol)および2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(1.36g、6.49mmol、CAS#287944-16-5)の、THF(20mL)とH2O(4mL)との混合溶媒中の混合物に、BrettPhos-Pd-G3(196mg、216umol)およびK2CO3(598mg、4.33mmol)を添加した。この混合物を脱気してN2でパージすることを3回行い、次いでこの混合物をN2雰囲気下で55℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を水(30mL)で洗浄し、そしてEA(6×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(0.92g、76%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.20 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 5.81 (s, 1H), 5.62 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.47 (s, 2H), 4.24 (d, J=2.4 Hz, 2H), 4.07 - 3.94 (m, 1H), 3.84 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.49 (t, J=8.0 Hz, 2H), 2.69 (s, 3H), 2.44 (s, 2H), 2.09 (d, J=10.4 Hz, 2H), 1.73 - 1.55 (m, 4H), 1.45 - 1.35 (m, 11H), 0.81 (t, J=8.0 Hz, 2H), -0.08 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 558.4 (M+H)+。
工程6 - N-メチル-N-[4-[[5-テトラヒドロピラン-4-イル-7-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(9)
N-[4-[[5-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル]アミノ]シクロヘキシル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(200mg、358umol)のMeOH(10mL)中の溶液に、Pd/C(60.0mg、10%の純度)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧中で脱気してH2でパージすることを3回行った。この混合物をH2(15psi)下で25℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(195mg、88%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 560.3 (M+H)+。
工程7 - [4-[[4-(メチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]-5-テトラヒドロピラン-4-イル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]メタノール(10)
N-メチル-N-[4-[[5-テトラヒドロピラン-4-イル-7-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(190mg、339umol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、2mL)を添加した。この反応混合物を45℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(120mg、63%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 360.1 (M+H)+。
工程8 - N1-メチル-N4-(5-テトラヒドロピラン-4-イル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン(中間体OQ)
[4-[[4-(メチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]-5-テトラヒドロピラン-4-イル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]メタノール(120mg、303umol)の、THF(6mL)とH2O(1.5mL)との混合溶媒中の溶液に、LiOH・H2O(50.8mg、1.21mmol)を添加した。この混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を、1NのHCl溶液でpH=7になるまで酸性にし、次いで減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.04%のNH3H2O+10mMのNH4HCO3)により精製して、表題化合物(12.1mg、12%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.31 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 6.83 (s, 1H), 5.53 (d, J=8.0 Hz, 1H), 4.13 - 3.99 (m, 1H), 3.90 (dd, J=3.2, 11.2 Hz, 2H), 3.54 (t, J=11.6 Hz, 2H), 3.28 - 3.19 (m, 2H), 2.32 - 2.21 (m, 4H), 2.01 - 1.80 (m, 6H), 1.60 - 1.49 (m, 2H), 1.47 - 1.32 (m, 2H), 1.20 - 1.01 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 330.3 (M+H)+。
3-(1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)プロパナール(中間体OR)
工程1 - (E)-3-(4-(3-ヒドロキシプロパ-1-エン-1-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(1.00g、2.96mmol、中間体HP)、プロパ-2-エン-1-オール(0.500g、8.61mmol)、DIPEA(764.mg、5.91mmol)、Pd2(dba)3(271mg、296umol)およびP(t-Bu)3(1.20g、591umol、10%の純度のヘキサン溶液)のジオキサン(50mL)中の混合物を脱気し、次いでN2下で30℃まで24時間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(860mg、88%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 316.1 (M + H) +。
工程2 - 3-(4-(3-ヒドロキシプロピル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
3-[4-[(E)-3-ヒドロキシプロパ-1-エニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(860mg、2.73mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、Pd/C(100mg、163umol)(10%、wt)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを数回行った。この混合物をH2(15psi)下で20℃で48時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(450mg、44%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 318.1 (M + H) +。
工程3 - 3-(1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)プロパナール
3-[4-(3-ヒドロキシプロピル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(250mg、788umol)のDCM(10mL)中の溶液に、DMP(400mg、945umol)を添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム(50mL)および飽和aq.NaHCO3でクエンチし、次いでDCM(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(240mg、96%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 9.80 (s, 1H), 8.33 - 8.04 (m, 1H), 6.96 - 6.91 (m, 1H), 6.82 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.62 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.13 (dd, J=5.6, 12.4 Hz, 1H), 3.61 (s, 3H), 3.21 (t, J=7.6 Hz, 2H), 2.81 (t, J=7.6 Hz, 2H)。
3-(4-(3-(((6-(アミノメチル)ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル)メチル)アミノ)プロピル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(中間体OS)
3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパナール(120mg、380umol、中間体OR)および[6-(アミノメチル)-2,3,3a,5,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル]メタンアミン(328mg、1.90mmol、中間体OT)のDMF(5mL)中の溶液に、4ÅのMS(100mg)およびHOAc(45.7mg、761umol)を添加した。この反応混合物を80℃で1時間撹拌した。次いで、NaBH3CN(47.8mg、761umol)を添加した。得られた反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Shim-pack C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:1%~25%、10分間)により精製して、表題化合物(50.0mg、23%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 472.3 (M + H) +。
[6-(アミノメチル)-2,3,3a,5,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル]メタンアミン(中間体OT)
工程1 - トリフルオロメタンスルホン酸[(3R,3aS,6R,6aS)-6-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)-2,3,3a,5,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル]
(3R,3aR,6R,6aR)-2,3,3a,5,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3,6-ジオール(25.0g、171mmol、CAS番号641-74-7)およびピリジン(32.4g、410mmol)のDCM(250mL)中の溶液に、0℃でTf2O(115g、410mmol、67.74mL)を滴下により添加した。次いで、この混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を1Nのaq.HClでpH=3になるまで酸性にした。この混合物をH2O(3×50mL)で洗浄した。その有機層を、飽和NaHCO3溶液でpH=8になるまで塩基性にした。次いで、その有機層をブライン(2×30mL)で洗浄し、そしてNa2SO4で乾燥させ、次いで濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(70.0g、99%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.28 - 5.19 (m, 2H), 4.82 - 4.75 (m, 2H), 4.22 - 4.12 (m, 4H)。
工程2 - 2,3,3A,5,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3,6-ジカルボニトリル
18-クラウン-6(58.9g、223mmol)およびKCN(48.4g、743mmol)のTHF(400mL)中の混合物に、[(3R,3aS,6R,6aS)-6-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)-2,3,3a,5,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル]トリフルオロメタンスルホネート(61.0g、148mmol)のTHF(400mL)中の溶液を添加した。次いで、この反応混合物を0℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応物を室温まで温め、次いでこの混合物を冷水(200mL)中に注ぎ、そしてクロロホルム(5×100mL)で抽出した。合わせた有機層をMg2SO4で乾燥させ、次いで濾過した。その濾液を活性炭で脱色した。セライトで濾過した後に、その濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をPrep-TLC(SiO2、PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(5.00g、20%の収率)を黄色がかった固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.03 (s, 2H), 4.14 - 4.07 (m, 4H), 3.22 - 3.19 (m, 2H)。
工程3 - [6-(アミノメチル)-2,3,3a,5,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル]メタンアミン
2,3,3a,5,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3,6-ジカルボニトリル(2.50g、15.2mmol)のTHF(25.0mL)中の溶液に、BH3-Me2S(10.0M、25.0mL)を滴下により添加した。この混合物をN2下で20℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をMeOH(50mL)でクエンチした。この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(2.62g、100%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, D2O) δ 4.30 - 3.86 (m, 1H), 3.71 - 3.47 (m, 4H), 3.12 - 2.91 (m, 3H), 2.68 - 2.50 (m, 2H), 1.68 - 1.40 (m, 2H)。
3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパナール(中間体OU)
工程1 - 3-[5-(3-ヒドロキシプロパ-1-エニル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(1.00g、2.96mmol、中間体HN)およびプロパ-2-エン-1-オール(350mg、6.03mmol)のジオキサン(10.0mL)中の溶液に、P(t-Bu)3(1.20g、591umol、10wt%)、Pd2(dba)3(270mg、295umol)およびDIPEA(496mg、3.84mmol)を添加した。この混合物をN2下で20℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(750mg、80%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 12.74 (s, 1H), 11.08 (s, 1H), 9.80 - 9.62 (m, 1H), 7.11 - 7.07 (m, 1H), 7.01 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.95 - 6.93 (m, 1H), 6.96 - 6.83 (m, 1H), 5.41 - 5.25 (m, 1H), 3.31 (s, 3H), 2.94 - 2.89 (m, 2H), 2.81 - 2.76 (m, 1H), 2.75 - 2.65 (m, 1H), 2.65 - 2.54 (m, 1H), 2.04 - 1.94 (m, 1H)。
工程2 - 3-[5-(3-ヒドロキシプロピル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
3-[5-[(E)-3-ヒドロキシプロパ-1-エニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(750mg、2.38mmol)のTHF(30.0mL)中の溶液に、PtO2(54.0mg、237umol)を添加した。この混合物をH2(15psi)下で20℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(220mg、29%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 7.06 - 6.96 (m, 2H), 6.90 - 6.82 (m, 1H), 5.38 - 5.27 (m, 1H), 3.45 - 3.42 (m, 2H), 3.33 (s, 3H), 2.98 - 2.78 (m, 2H), 2.76 - 2.68 (m, 1H), 2.64 - 2.60 (m, 1H), 2.59 - 2.52 (m, 1H), 2.05 - 1.93 (m, 1H), 1.83 - 1.66 (m, 2H)。
工程3 - 3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパナール
3-[5-(3-ヒドロキシプロピル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(220mg、693umol)のDCM(10.0mL)中の溶液に、DMP(352mg、831umol)を添加した。この混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を飽和Na2S2O3(30mL)でクエンチし、そして飽和NaHCO3(2×30mL)で洗浄した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(200mg、91%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 316.1(M+H)+。
3-[5-[3-[[3-(アミノメチル)-2,3,3a,5,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-6-イル]メチルアミノ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体OV)
3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパナール(190mg、602umol、中間体OU)、[6-(アミノメチル)-2,3,3a,5,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,2-b]フラン-3-イル]メタンアミン(518mg、3.01mmol、中間体OT)のDMF(6.00mL)中の溶液に、HOAc(72.3mg、1.21mmol)および4Åのモレキュラーシーブ(10.0mg)を添加した。この混合物を80℃で1時間撹拌した。この混合物を25℃まで冷却し、次いでNaBH3CN(75.7mg、1.21mmol)を添加し、そしてこの混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(1mL)でクエンチし、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Shim-pack C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:1%~30%、10分間)により精製して、表題化合物(120mg、42%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.19 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.07 - 6.98 (m, 2H), 6.87 (d, J=7.2 Hz, 1H), 5.42 - 5.28 (m, 1H), 4.42 - 4.35 (m, 2H), 4.31 - 4.22 (m, 2H), 3.85 - 3.78 (m, 2H), 3.33 (s, 3H), 3.12 - 3.06 (m, 2H), 3.02 - 2.94 (m, 2H), 2.79 - 2.73 (m, 1H), 2.66 - 2.64 (m, 1H), 2.47 - 2.46 (m, 1H), 2.32 - 2.24 (m, 6H), 2.07 - 1.94 (m, 1H), 1.79 - 1.70 (m, 2H)。
4-アミノ-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-3-カルボニトリル(中間体OW)(IRW-598)
工程1 - 1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボニトリル
4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-カルボニトリル(3.00g、21.7mmol、CAS番号61241-07-4)および[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ボロン酸(2.20g、14.4mmol、CAS番号59012-93-2)の、ピリジン(25mL)とDCM(75mL)との混合溶媒中の混合物に、Cu(OAc)2(3.94g、21.7mmol)をO2(15psi)下で添加し、次いでこの混合物を20℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(3.00g、78%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.90 (s, 1H), 7.95 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.56 (d, J=8.4 Hz, 2H), 4.62 (s, 2H), 4.39 (s, 1H)。
工程2 - 4-アミノ-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-3-カルボニトリル
1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボニトリル(3.00g、12.3mmol)の、EtOH(120mL)とH2O(30mL)との混合溶媒中の混合物に、NH4Cl(6.57g、123mmol)を添加した。この混合物を65℃まで加熱した。次いで、Fe(6.86g、123mmol)を少しずつ添加した。この反応混合物を65℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を25℃まで冷却し、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(1.20g、42%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.84 (s, 1H), 7.70 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.41 (d, J=8.8 Hz, 2H), 5.25 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.00 (s, 2H), 4.50 (d, J=5.6 Hz, 2H)。
N-[4-[4-[[3-シアノ-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体OX)
工程1 - N-[4-[4-[[3-シアノ-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
4-アミノ-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-3-カルボニトリル(300mg、1.40mmol、中間体OW)および2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(503mg、1.40mmol、中間体OM)のDMF(10mL)中の混合物に、DIPEA(543mg、4.20mmol)およびHATU(639mg、1.68mmol)を添加した。この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(453mg、52%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.73 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.61 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.86 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.72 (d, J=1.2, 4.0 Hz, 1H), 7.51 (d, J=8.4 Hz, 2H), 5.34 (t, J=5.6 Hz, 1H), 4.58 (d, J=5.6 Hz, 2H), 3.88 (d, J=6.8 Hz, 2H), 1.52 (s, 9H), 1.20 - 1.15 (m, 1H), 0.46 - 0.37 (m, 2H), 0.30 - 0.20 (m, 2H)。
工程2 - N-[4-[4-[[3-シアノ-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[3-シアノ-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(350mg、630umol)のDCM(15mL)中の混合物に、DMP(294mg、693umol)を添加した。この反応物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、チオ硫酸ナトリウム水溶液(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム(20mL)の溶液をこの混合物に添加し、そして10分間撹拌した。次いで、この混合物をDCM(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(320mg、91%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.85 (s, 1H), 10.07 (s, 1H), 9.14 - 9.02 (m, 2H), 8.61 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.23 - 8.15 (m, 2H), 8.14 - 8.08 (m, 2H), 7.72 (d, J=5.2 Hz, 1H), 3.88 (d, J=7.2 Hz, 2H), 1.52 (s, 9H), 1.26 - 1.11 (m, 1H), 0.49 - 0.37 (m, 2H), 0.30 - 0.21 (m, 2H)。
6-ブロモ-3H-1,3-ベンゾオキサゾール-2-オン(中間体OY)
2-アミノ-5-ブロモ-フェノール(4.50g、23.9mmol、CAS番号38191-34-3)のTHF(120mL)中の溶液に、CDI(4.66g、28.7mmol)を添加した。この反応混合物を70℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(240mL)に添加し、そしてこの混合物を2.0Mのaq.HClでpH=6~7に調整し、次いで酢酸エチル(150mL)を添加した。その有機層を分離し、そして飽和塩化ナトリウム溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をトルエン(60mL)中で再結晶して、表題化合物(3.75g、90%の収率)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.58 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.32 (dd, J=1.8, 8.4 Hz, 1H), 7.06 (s, 1H), 7.04 - 7.01 (m, 1H)。LC-MS (ESI+) m/z 216.0 & 214.0 (M + Na)+。
3-(6-ブロモ-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(中間体OZ)
工程1 - 3-(6-ブロモ-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル)-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]ピペリジン-2,6-ジオン
6-ブロモ-3H-1,3-ベンゾオキサゾール-2-オン(2.00g、9.35mmol、中間体OY)のTHF(50mL)中の溶液に、t-BuOK(1.26g、11.2mmol)を添加した。この反応混合物を0℃で0.5時間撹拌した。その後、THF(30mL)の溶液中のトリフルオロメタンスルホン酸[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル](4.81g、12.6mmol、中間体IQ)を滴下により添加した。得られた反応混合物をN2下で20℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和NH4Cl(100mL)でクエンチし、そして酢酸エチル(100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA:DCM=5:1:2)により精製して、表題化合物(3.75g、90%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.22 - 7.20 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.89 - 6.87 (d, J=8.0 Hz, 1H), 4.90 - 4.86 (m, 1H), 4.47 - 4.36 (m, 2H) 3.81 (s, 3H), 2.67 - 2.64 (m, 1H), 2.59 - 2.54 (m, 2H), 2.40 - 2.38 (m, 1H)。LC-MS (ESI+) m/z 466.9 & 468.9 (M + Na)+。
工程2 - 3-(6-ブロモ-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
3-(6-ブロモ-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル)-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]ピペリジン-2,6-ジオン(2.00g、4.49mmol)のACN(60mL)中の混合物に、H2O(20mL)の溶液中のCAN(7.39g、13.4mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を脱気してN2でパージすることを3回行った。次いで、この混合物をN2雰囲気下で20℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過した。その濾過したケーキを集め、そして減圧中で乾燥させて、表題化合物(900mg、61%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.24 (s, 1H), 7.74 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.48 - 7.41 (m, 1H), 7.27 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.39 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.00 - 2.80 (m, 1H), 2.76 - 2.60 (m, 2H), 2.18 - 2.15 (m Hz, 1H)。LC-MS (ESI+) m/z 325.0 &327.0 (M+H)+。
2-3-[6-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体PA)
工程1 - N-[2-[2-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
DMF(6mL)中の3-(6-ブロモ-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(400mg、1.23mmol、中間体OZ)、N-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(898mg、3.69mmol、中間体CQの工程1により合成)、Pd(PPh3)2Cl2(86.3mg、123umol)、CuI(23.4mg、123umol)、4ÅのMS(400mg、307umol)およびCs2CO3(2.00g、6.15mmol)をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(ACN)により精製して、不純生成物を得た。この不純生成物を逆相(0.1%のFAの条件)により再度精製して、表題化合物(340mg、54%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.23 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.37 - 7.33 (m, 1H), 7.31 - 7.27 (m, 1H), 6.82 - 6.75 (m, 1H), 5.40 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.39 (s, 2H), 3.65 - 3.60 (m, 2H), 3.57 - 3.53 (m, 2H), 3.41 - 3.38 (m, 2H), 3.07 - 3.02 (m, 2H), 2.93 - 2.81 (m, 1H), 2.72 - 2.61 (m, 2H), 2.18 - 2.16 (m, 1H), 1.37 (s, 9H), 1.37 - 1.36 (m, 1H)。LC-MS (ESI+) m/z 510.2 (M + Na)+。
工程2 - N-[2-[2-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(420mg、861umol)のTHF(30mL)中の溶液に、Pd/C(0.1g、10%wt)およびPd(OH)2/C(0.1g、10%wt)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2ガスでパージすることを数回行った。この混合物をH2(15psi)下で20℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(440mg、93%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.25 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.22 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.11 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.79 (s, 1H), 5.40 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.57 - 3.53 (m, 4H), 3.46 - 3.43 (m, 4H), 3.13 (d, J=6.0 Hz, 2H), 3.00 - 2.89 (m, 1H), 3.00 - 2.89 (m, 1H), 2.80 - 2.67 (m, 4H), 2.25 - 2.20 (m, 1H), 1.88 - 1.83 (m, 2H), 1.43 - 1.42 (m, 9H)。LC-MS (ESI+) m/z 514.2 (M+ Na) +。
工程3 - 2-3-[6-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(150mg、305umol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、7.50mL)を添加した。この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(130mg、99%の収率、HCl塩)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 392.2 (M+H) +。
2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド(中間体PB)
N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(100mg、172umol、中間体GF)のDCM(3.00mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4.00M、3.00mL)を添加し、そしてこの混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(80.0mg、96%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 479.2 (M+H)+。
N-(4-ヒドロキシ-4-メチル-ヘプタ-6-エニル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体PC)
工程1 - N-(4-オキソペンチル)カルバミン酸tert-ブチル
2-オキソピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(5.00g、26.9mmol)のTHF(50.0mL)中の溶液に、MeMgBr(3.00M、10.8mL)をN2下で-78℃で滴下により添加し、そしてこの混合物を-78℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を冷水(50mL)中に注ぎ、次いでMTBE(2×50mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。この混合物をシリカゲルカラム(PE:EA=5:1)により精製して、表題化合物(4.45g、81%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.67 (s, 1H), 3.19 - 3.02 (m, 2H), 2.51 - 2.47 (m, 2H), 2.14 (s, 3H), 1.80 - 1.70 (m, 2H), 1.42 (s, 9H)。
工程2 - N-(4-ヒドロキシ-4-メチル-ヘプタ-6-エニル)カルバミン酸tert-ブチル
N-(4-オキソペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(2.00g、9.94mmol)のTHF(20.0mL)中の溶液に、アリル(ブロモ)マグネシウム(1.00M、12.9mL)を-78℃で滴下により添加し、そしてこの混合物をN2下で0℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を飽和NH4Cl(30mL)でクエンチし、次いでMTBE(3×30mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。この混合物をシリカゲルカラム(PE:EA=5:1)により精製して、表題化合物(770mg、31%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 6.74 (s, 1H), 5.91 - 5.74 (m, 1H), 5.03 (s, 1H), 4.99 (d, J=3.6 Hz, 1H), 4.15 (s, 1H), 2.91 - 2.83 (m, 2H), 2.15 - 2.05 (m, 2H), 1.46 - 1.39 (m, 2H), 1.38 (s, 9H), 1.31 - 1.24 (m, 2H), 1.00 (s, 3H)。
3-[5-(7-アミノ-4-ヒドロキシ-4-メチル-ヘプチル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体PD)
工程1 - N-[(E)-7-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]-4-ヒドロキシ-4-メチル-ヘプタ-6-エニル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(200mg、591umol、中間体HN)、N-(4-ヒドロキシ-4-メチル-ヘプタ-6-エニル)カルバミン酸tert-ブチル(287mg、1.18mmol、中間体PC)のジオキサン(12.0mL)中の溶液に、トリス-o-トリルホスファン(36.0mg、118umol)、Pd(OAc)2(13.2mg、59.1umol)およびDIPEA(1.53g、11.8mmol)をN2下で添加した。この混合物を120℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(180mg、60%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.04 (s, 2H), 6.76 (s, 1H), 6.45 - 6.34 (m, 1H), 6.33 - 6.21 (m, 1H), 5.40 - 5.30 (m, 1H), 4.26 (s, 1H), 2.92 - 2.89 (m, 1H), 2.89 - 2.84 (m, 2H), 2.71 - 2.67 (m, 1H), 2.64 - 2.56 (m, 1H), 2.30 - 2.20 (m, 2H), 2.08 (s, 3H), 2.05 - 1.96 (m, 1H), 1.52 - 1.41 (m, 2H), 1.36 (s, 9H), 1.35 - 1.31 (m, 2H), 1.07 (s, 3H)。
工程2 - N-[7-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]-4-ヒドロキシ-4-メチル-ヘプチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[(E)-7-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]-4-ヒドロキシ-4-メチル-ヘプタ-6-エニル]カルバミン酸tert-ブチル(160mg、319umol)のTHF(8.00mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(50.0mg、10%wt)およびPd/C(50mg、10%wt)を添加し、そしてこの混合物をH2ガス(15psi)下で25℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(160mg、99%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 7.08 (s, 1H), 7.05 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.92 (s, 2H), 6.79 (s, 1H), 5.44 - 5.34 (m, 1H), 4.03 (s, 1H), 3.38 (s, 3H), 3.01 - 2.95 (m, 1H), 2.94 - 2.87 (m, 2H), 2.80 - 2.69 (m, 2H), 2.68 - 2.64 (m, 1H), 2.64 - 2.60 (m, 1H), 2.11 - 2.01 (m, 1H), 1.69 - 1.59 (m, 2H), 1.48 - 1.43 (m, 2H), 1.42 (s, 9H), 1.40 - 1.36 (m, 2H), 1.40 - 1.35 (m, 2H), 1.05 (s, 3H)。
工程3 - 3-[5-(7-アミノ-4-ヒドロキシ-4-メチル-ヘプチル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[7-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]-4-ヒドロキシ-4-メチルヘプチル]カルバミン酸tert-ブチル(150mg、298umol)のDCM(10.0mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4.00M、1.00mL)を0℃で添加し、そしてこの混合物を0℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(50.0mg、41%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.43 (s, 1H), 7.05 - 6.98 (m, 2H), 6.87 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.40 - 5.28 (m, 1H), 3.33 (s, 3H), 2.96 - 2.87 (m, 1H), 2.74 - 2.68 (m, 2H), 2.69 - 2.63 (m, 2H), 2.62 - 2.56 (m, 2H), 2.06 - 1.98 (m, 1H), 1.67 - 1.46 (m, 4H), 1.40 - 1.28 (m, 4H), 1.02 (s, 3H)。
((S)-1-(((S)-1-((S)-7-ヒドロキシ-3-(((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル(中間体PE)
(S)-2-((S)-2-アミノ-3,3-ジメチルブタノイル)-7-ヒドロキシ-N-((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-3-カルボキサミド(13.45g、30.92mmol、中間体MHの工程1~7により合成)、(S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)(メチル)アミノ)プロパン酸(7.70g、32.47mmol、CAS番号21691-41-8)のDMF(150mL)中の溶液に、HOBT(4.59g、34.01mmoL)、EDCI(6.53g、34.01mmoL)、およびDIPEA(9.97g、77.30mmoL)を室温で添加した。この反応混合物を室温で4時間撹拌した。次いで、この混合物を減圧下で濃縮した。次いで、この混合物をH2O(200mL)中に注ぎ、EA(3×100mL)で抽出し、そして合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させた。その固体を濾過し、そしてその濾液を減圧下で濃縮した。その粗生成物を、DCM/MEOH=10:1で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(13.7g、63%の収率)を白色固体として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=655.4。
N-[(1S)-2-[[(1S)-1-[(3S)-7-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-1-メチル-2-オキソ-エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル(中間体PF)
工程1 - ((S)-1-(((S)-1-((S)-7-((2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14-テトラオキサ-5-アザヘキサデカン-16-イル)オキシ)-3-(((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル
((S)-1-(((S)-1-((S)-7-ヒドロキシ-3-(((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル(1.50g、2.29mmol、中間体PE)のCH3CN(20mL)中の溶液に、2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14-テトラオキサ-5-アザヘキサデカン-16-イル4-メチルベンゼンスルホネート(1.23g、2.75mmol、中間体LD)、およびK2CO3(475mg、3.44mmoL)を添加した。この混合物を82℃で一晩撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下で濃縮し、そしてDCM/EA=1:1で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.64g、77%の収率)を黄色油状物として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=931.4。
工程2 - ((S)-1-(((S)-1-((S)-7-(2-(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)-3-(((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル
((S)-1-(((S)-1-((S)-7-((2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14-テトラオキサ-5-アザヘキサデカン-16-イル)オキシ)-3-(((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル(1.37g、1.47mmoL)のTFA/DCM=10mL/5mL中の溶液を室温で1時間撹拌した。次いで、この混合物を減圧下で濃縮して、表題化合物(900mg、74%の収率)を白色固体として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=830.7。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.23 (dd, J=49.6, 8.8 Hz, 1H), 7.81 - 7.56 (m, 4H), 7.35 (s, 5H), 7.16 - 6.71 (m, 7H), 5.29 - 4.58 (m, 8H), 4.06 (d, J=3.2 Hz, 2H), 3.76 - 3.73 (m, 2H), 3.64 - 3.52 (m, 10H), 3.05 - 2.91 (m, 3H), 2.87 - 2.80 (m, 2H), 2.78 - 2.61 (m, 3H), 1.91 - 1.50 (m, 4H), 1.20 (d, J=7.2 Hz, 2H), 1.12 (d, J=7.2 Hz, 1H), 0.99 (s, 6H), 0.92 (s, 3H)。
N-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチル]-N-(5-オキソペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体PG)
工程1 - tert-ブチルN-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[(5-ヒドロキシペンチルアミノ)メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]
N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(700mg、1.21mmol、中間体GF)および5-アミノペンタン-1-オール(187mg、1.81mmol、CAS番号2508-29-4)の、DMF(4mL)およびジオキサン(20mL)中の溶液を100℃で30分間撹拌した。次いで、この反応混合物を25℃まで冷却し、そしてAcOH(217mg、3.63mmol、207uL)およびNaBH(OAc)3(769mg、3.63mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。次いで、別のバッチのNaBH(OAc)3(256mg、1.21mmol)をこの反応混合物に添加した。この反応混合物を25℃でさらに2時間撹拌した。完了したら、この反応をsat.NaHCO3(50mL)でクエンチし、そしてEA(2×300mL)で抽出した。その有機層をブライン(2×70mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(500mg、62%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.09 (s, 1H), 9.06 (s, 1H), 8.82 (s, 1H), 8.60 (d, J=4.8 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.85 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.55 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.44 - 7.15 (m, 1H), 3.91 - 3.78 (m, 4H), 3.38 (t, J=6.4 Hz, 2H), 2.63 (t, J=6.4 Hz, 2H), 1.54 - 1.28 (m, 13H), 1.25 - 1.13 (m, 1H), 0.48 - 0.39 (m, 2H), 0.27 - 0.20 (m, 2H)。
工程2 - N-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチル]-N-(5-ヒドロキシペンチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[(5-ヒドロキシペンチルアミノ)メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(450mg、675umol)のDCM(5mL)中の溶液に、(Boc)2O(147mg、675umol)およびTEA(136mg、1.35mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をsat.NaHCO3(60mL)中に注ぎ、そしてEA(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(70mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(PE/EA、4/1~1/1)により精製して、表題化合物(370mg、483umol、71%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.06 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.60 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 7.84 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.70 (dd, J=1.2, 5.2 Hz, 1H), 7.45 - 7.11 (m, 2H), 4.42 (s, 2H), 3.87 (d, J=6.8 Hz, 2H), 3.33 (s, 9H), 2.59 - 2.52 (m, 3H), 1.52 (s, 9H), 1.48 - 1.40 (m, 8H), 1.27 - 1.23 (m, 1H), 0.49 - 0.32 (m, 2H), 0.32 - 0.16 (m, 2H)。
工程3 - N-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチル]-N-(5-オキソペンチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチル]-N-(5-ヒドロキシペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(370mg、483umol)のDCM(20mL)中の溶液に、DMP(225mg、531umol)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をsat.Na2S2O3(10mL)クエンチし、そしてEA(2×100)で抽出した。合わせた有機層をブライン(70mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(350mg、458umol、94%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.06 (s, 1H), 9.08 - 8.99 (m, 1H), 8.83 - 8.74 (m, 1H), 8.65 - 8.52 (m, 1H), 8.36 - 8.27 (m, 1H), 8.02 - 7.93 (m, 1H), 7.87 - 7.77 (m, 2H), 7.73 - 7.69 (m, 1H), 7.50 - 7.44 (m, 1H), 7.42 - 7.37 (m, 1H), 7.30 - 7.20 (m, 1H), 4.42 (s, 2H), 3.91 - 3.82 ( m, 2H), 3.33 (s, 9H), 2.56 - 2.52 (m, 2H), 2.47 - 2.34 (m, 1H), 1.55 - 1.41 (m, 15H), 0.92 - 0.70 (m, 1H), 0.45 - 0.36 (m, 2H), 0.30 - 0.18 (m, 2H)。
3-[5-(アミノメチル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体PH)
工程1 - 1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-カルボニトリル
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(3.00g、8.87mmol、中間体HN)のDMF(30mL)中の混合物に、Zn(CN)2(1.04g、8.87mmol)およびPd(PPh3)4(1.03g、887umol)を添加した。この反応混合物をN2下で100℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を水(50mL)で希釈し、そしてEA(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(1.50g、59%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.31 - 11.00 (m, 1H), 11.15 (s, 1H), 7.75 (d, J=1.2 Hz, 1H), 7.57 - 7.52 (m, 1H), 7.34 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.49 - 5.42 (m, 1H), 3.38 (s, 3H), 2.95 - 2.83 (m, 1H), 2.79 - 2.59 (m, 2H), 2.10 - 2.01 (m, 1H)。
工程2 - 3-[5-(アミノメチル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-カルボニトリル(1.40g、4.92mmol)のTHF(150mL)中の溶液に、Raney-Ni(421mg、4.92mmol)およびHCl/ジオキサン(4M、4.92mL)を添加した。この反応混合物をH2(50Psi)下で25℃で36時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過した。そのフィルターケーキをDMF(3×10mL)で洗浄した。合わせた有機層を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.40g、98%の収率)を緑色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 289.0 (M +H)+。
2-[2-[tert-ブトキシカルボニル-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチル]アミノ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(中間体PI)
工程1 - N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル
N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(600mg、1.04mmol、中間体GF)の、DMF(10mL)とTHF(100mL)との混合溶媒中の溶液に、2-(2-アミノエトキシ)エタノール(141mg、1.35mmol、CAS番号929-06-6)およびHOAc(124mg、2.07mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。次いで、NaBH(OAc)3(659mg、3.11mmol)を添加した。得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(1mL)でクエンチし、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュクロマトグラフィー(FA、0.1%)により精製して、表題化合物(400mg、57%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.06 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.82 (s, 1H), 8.60 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 7.86 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.70 (dd, J=1.6, 5.2 Hz, 1H), 7.55 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.43 - 7.15 (m, 1H), 5.75 (s, 1H), 3.92 (s, 2H), 3.87 (d, J=6.8 Hz, 2H), 3.56 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.53 - 3.50 (m, 2H), 3.45 - 3.42 (m, 2H), 2.81 (t, J=5.6 Hz, 2H), 1.52 (s, 9H), 1.24 - 1.12 (t, J=7.8 Hz, 1H), 0.45 - 0.38 (m, 2H), 0.27 - 0.22 (m, 2H)。
工程2 - N-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチル]-N-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(400mg、599umol)のDCM(20mL)中の溶液に、TEA(181mg、1.80mmol)およびBoc2O(156mg、718umol)を添加した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をsat.NaHCO3(30mL)中に注ぎ、そしてEA(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(450mg、100%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 768.1 (M+H)+。
工程3 - 2-[2-[tert-ブトキシカルボニル-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチル]アミノ]エトキシ]エチルメタンスルホネート
N-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチル]-N-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(400mg、520umol)のDCM(20mL)中の溶液に、TEA(158mg、1.56mmol)を添加した。この反応混合物を0℃まで冷却した。次いで、MsCl(119mg、1.04mmol)をこの混合物中にゆっくりと滴下した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をsat.NaHCO3(30mL)中に注ぎ、そしてEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(400mg、100%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 846.2 (M+H)+。
N-[(1S)-2-[[(1S)-1-[(3S)-7-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-1-メチル-2-オキソ-エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル(中間体PJ)
工程1 - ((S)-1-(((S)-1-((S)-7-((2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17-ペンタオキサ-5-アザノナデカン-19-イル)オキシ)-3-(((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル
((S)-1-(((S)-1-((S)-7-ヒドロキシ-3-(((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル(1.0g、1.53mmol、中間体PE)のCH3CN(50mL)中の溶液に、2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17-ペンタオキサ-5-アザノナデカン-19-イル4-メチルベンゼンスルホネート(901mg、1.84mmol、中間体ON)およびK2CO3(317mg、2.3mmol)を室温で添加した。次いで、この反応混合物を80℃で12時間撹拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、そして濾過した。その濾液を減圧下で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル)により精製して、表題化合物(1.08g、73%の収率)を淡黄色油状物として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M+1]+=974.68。
工程2 - ((S)-1-(((S)-1-((S)-7-((14-アミノ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)オキシ)-3-(((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル2,2,2-トリフルオロアセテート
((S)-1-(((S)-1-((S)-7-((2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17-ペンタオキサ-5-アザノナデカン-19-イル)オキシ)-3-(((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル(1.4g、1.43mmol)のDCM(20mL)中の溶液に、TFA(20mL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で3時間撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、そしてその残渣を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/H2O)により精製して、表題化合物(1.341g、94.8%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO- d6) δ: 8.30 - 8.15 (m, 1H), 7.77 - 7.56 (m, 4H), 7.40 - 7.35 (m, 5H), 7.18 - 6.70 (m, 7H), 5.28 - 4.23 (m, 9H), 4.13 - 4.00 (m, 2H), 3.74 (t, J=4.5 Hz, 2H), 3.69 - 3.23 (m, 14H), 3.02 - 2.64 (m, 8H), 1.95 - 1.45 (m, 4H), 1.21 - 1.11 (m, J3H), 0.99 - 0.91 (m, 9H)。LC/MS (ESI, m/z): [M+1]+=874.55。
3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロピル(4-ニトロフェニル)カーボネート(中間体PK)
N-(3-ヒドロキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(0.600g、3.42mmol、CAS番号58885-58-8)およびクロロギ酸(4-ニトロフェニル)(759mg、3.77mmol、CAS番号7693-46-1)のDCM(25mL)中の溶液に、TEA(866mg、8.56mmol)を0℃で添加した。この反応混合物をこの温度で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(10mL)でクエンチし、次いで減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(520mg、45%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (300MHz, CDCl3) δ 8.34 - 8.25 (m, 2H), 7.44 - 7.35 (m, 2H), 4.77 (s, 1H), 4.36 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.29 (q, J=6.4 Hz, 2H), 2.03 - 1.90 (m, 2H), 1.45 (s, 9H)。
N-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチル]カルバミン酸3-アミノプロピル(中間体PL)
工程1 - N-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチル]カルバミン酸3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロピル
3-[5-(アミノメチル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(120mg、416umol、中間体PH)および3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロピル(4-ニトロフェニル)カーボネート(170mg、500umol、中間体PK)のDMF(2mL)中の溶液に、TEA(84.2mg、832umol)を添加した。この反応混合物を25℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(110mg、54%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.05 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.10 - 7.01 (m, 2H), 6.98 - 6.91 (m, 1H), 6.86 - 6.78 (m, 1H), 5.43 - 5.29 (m, 1H), 4.19 (d, J=6.0 Hz, 2H), 3.95 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.30 (s, 3H), 3.02 - 2.94 (m, 2H), 2.94 - 2.84 (m, 1H), 2.69 - 2.56 (m, 2H), 2.09 - 1.94 (m, 1H), 1.73 - 1.58 (m, 2H), 1.37 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 512.3 (M+Na)+。
工程2 - N-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチル]カルバミン酸3-アミノプロピル
N-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチル]カルバミン酸3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロピル(140mg、286umol)のDCM(5mL)中の溶液に、TFA(5mL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(140mg、97%の収率、TFA)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 390.2 (M+H)+。
4-(3-メチル-2-オキソ-1H-ベンゾイミダゾール-5-イル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(中間体PM)
5-ブロモ-3-メチル-1H-ベンゾイミダゾール-2-オン(4.00g、17.6mmol、中間体IP)、ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(4.92g、26.4mmol、CAS番号1433238-38-4)およびt-BuOK(4.35g、38.8mmol)の溶液に、ジオキサン(100mL)中のRuPhos(822mg、1.76mmol)および[2-(2-アミノフェニル)フェニル]-クロロ-パラジウム;ジシクロヘキシル-[2-(2,6-ジイソプロポキシフェニル)フェニル]ホスファン(1.37g、1.76mmol)を添加し、そしてこの混合物をN2で90℃で1時間撹拌した。完了したら、その残渣をH2O(50mL)で希釈し、そしてEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、残渣を得た。この残渣をPE:EA(10:1、50mL)で磨砕し、濾過し、そして濾過したケーキを減圧下で乾燥させて、表題化合物(3.80g、65%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.54 (s, 1 H), 6.83 (d, J=8.4 Hz, 1 H), 6.78 (d, J=2.20 Hz, 1 H), 6.60 (dd, J=8.4, Hz, 1 H), 3.43 - 3.50 (m, 4 H), 3.24 (s, 3 H), 2.98 - 3.03 (m, 4 H), 1.42 (s, 9 H), LC-MS (ESI+) m/z 333.1 (M+H)+。
3-(3-メチル-2-オキソ-5-ピペラジン-1-イル-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(中間体PN)
工程1 - 4-[1-[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-(3-メチル-2-オキソ-1H-ベンゾイミダゾール-5-イル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.80g、11.4mmol、中間体PM)のTHF(100mL)中の溶液に、t-BuOK(2.57g、22.9mmol)を添加し、次いでTHF(20mL)中のトリフルオロメタンスルホン酸[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル](8.72g、22.86mmol、中間体IQ)を0℃で添加した。この混合物を0℃で2時間撹拌した。完了したら、その残渣をH2O(50mL)で希釈し、そしてEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、残渣を得た。この残渣をPE:EA(10:1、50mL)で磨砕し、濾過し、そしてその濾過したケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(3.00g、37%の収率、80%の純度)を青色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 564.3 (M+H)+。
工程2 - 3-(3-メチル-2-オキソ-5-ピペラジン-1-イル-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
4-[1-[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.50g、4.44mmol)のDCM(40mL)中の溶液に、TFA(38.5g、338mmol、25.0mL)を添加し、そしてこの混合物を15℃で1時間撹拌した。次いで、メタンスルホン酸(33.8g、351mmol、25mL)を添加し、そしてこの混合物を15℃で25時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(700mg、40%の収率)を青色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.89 - 11.20 (m, 1 H), 6.98 (d, J=8.4 Hz, 1 H), 6.89 (d, J=1.6 Hz, 1 H), 6.67 (dd, J=8.4, 1.6 Hz, 1 H), 5.31 (dd, J=12.8, 5.6 Hz, 1 H), 3.21 (d, J=3.6 Hz, 4 H), 3.15 (s, 4 H), 2.85 - 2.95 (m, 1 H), 2.63 - 2.75 (m, 2 H), 1.96 - 2.04 (m, 1 H), LC-MS (ESI+) m/z 344.1 (M+H)+。
N-メチル-N-(3-プロパ-2-イノキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体PO)
3-ブロモプロパ-1-イン(1.32g、11.1mmol、CAS番号106-96-7)およびN-(3-ヒドロキシプロピル)-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(2.00g、10.6mmol、CAS番号98642-44-5)のTHF(20mL)中の溶液に、TBAI(234mg、634umol)およびKI(263mg、1.59mmol)を添加した。次いで、KOH(698mg、10.6mmol、85%の純度)を上記混合物に添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して溶媒を除去し、その残渣を水(30mL)で希釈し、次いでEA(3×40mL)で抽出した。その有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(1.15g、48%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.15 - 4.11 (m, 2H), 3.57 - 3.49 (m, 2H), 3.29 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.86 (s, 3H), 2.42 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.85 - 1.76 (m, 2H), 1.46 (s, 9H)。
3-[3-メチル-4-[3-[3-(メチルアミノ)プロポキシ]プロピル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体PP)
工程1 - N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
DMF(8mL)中の3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(300mg、887umol、中間体HP)、N-メチル-N-(3-プロパ-2-イノキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(504mg、2.22mmol、中間体PO)、Pd(PPh3)2Cl2(125mg、177umol)、Cs2CO3(1.45g、4.44mmol)、CuI(33.8mg、177umol)および4Åのモレキュラーシーブ(150mg)をN2下で80℃で2時間加熱した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(200mg、40%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 507.3 (M+Na)+。
工程2 - N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]プロピル-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(200mg、351umol)のTHF(6mL)中の溶液に、Pd/C(0.100g、10%wt)およびPd(OH)2/C(0.100g、10%wt)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)雰囲気下で25℃で10時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(200mg、93%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 7.00 - 6.92 (m, 2H), 6.90 - 6.84 (m, 1H), 5.44 - 5.24 (m, 1H), 3.56 (s, 3H), 3.44 - 3.40 (m, 4H), 3.22 (t, J=7.2 Hz, 2H), 2.99 - 2.92 (m, 2H), 2.76 (s, 3H), 2.74 - 2.69 (m, 1H), 2.65 - 2.58 (m, 2H), 2.04 - 1.96 (m, 1H), 1.87 - 1.79 (m, 2H), 1.74 - 1.65 (m, 2H), 1.38 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 511.3 (M+Na)+。
工程3 - 3-[3-メチル-4-[3-[3-(メチルアミノ)プロポキシ]プロピル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(200mg、327umol)のDCM(4mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、3.20mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(160mg、100%の収率、HCl)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 7.02 - 6.92 (m, 2H), 6.90 - 6.83 (m, 1H), 5.44-5.24 (dd, J=5.6, 12.4 Hz, 1H), 3.57 (s, 3H), 3.49 - 3.43 (m, 4H), 3.00 - 2.91 (m, 4H), 2.74 - 2.53 (m, 6H), 2.04 - 1.94 (m, 1H), 1.90 - 1.81 (m, 4H); LC-MS (ESI+) m/z 389.2 (M+H)+。
N-(3-プロパ-2-イノキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体PX)
N-(3-ヒドロキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(10.0g、57.1mmol、CAS番号58885-58-8)、3-ブロモプロパ-1-イン(8.15g、68.5mmol、CAS番号106-96-7)のTHF(150mL)中の混合物に、TBAI(1.26g、3.42mmol)、KOH(3.20g、57.07mmol)およびKI(1.42g、8.56mmol)を添加した。この混合物を20℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(6.80g、55%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.76 (s, 1H), 4.10 - 4.05 (m, 2H), 3.51 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.16 (q, J=6.0 Hz, 2H), 2.37 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.74 - 1.65 (m, 2H), 1.37 (s, 9H)。
3-[7-[3-(3-アミノプロポキシ)プロピル]-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体PY)
工程1 - N-[3-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロパ-2-イノキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(7-ブロモ-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(3.00g、9.23mmol、中間体JF)およびN-(3-プロパ-2-イノキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(4.92g、23.0mmol、中間体PX)のDMF(30mL)中の混合物に、Cs2CO3(15.0g、46.1mmol)、CuI(175mg、922umol)およびPd(PPh3)2Cl2(647mg、922umol)を添加した。この反応混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を水(50mL)で希釈し、そしてEA(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(2.70g、63%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.23 (s, 1H), 7.32 (dd, J=2.0, 7.2 Hz, 1H), 7.27 - 7.19 (m, 2H), 6.81 - 6.77 (m, 1H), 5.39 (dd, J=5.6, 13.2 Hz, 1H), 4.43 (s, 2H), 3.53 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.02 - 2.97 (m, 2H), 2.92 - 2.81 (m, 1H), 2.73 - 2.58 (m, 2H), 2.22 - 2.13 (m, 1H), 1.70 - 1.64 (m, 2H), 1.36 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 480.2 (M+Na) +。
工程2 - N-[3-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロパ-2-イノキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(2.30g、5.03mmol)のTHF(200mL)中の混合物に、Pd/C(0.6g、10%wt)およびPd(OH)2/C(0.6g、10%wt)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)雰囲気下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(2.30g、99%の収率)をオフホワイトの固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 484.2 (M+Na) +。
工程3 - 3-[7-[3-(3-アミノプロポキシ)プロピル]-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[3-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(2.30g、4.98mmol)のDCM(10mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、10mL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.80g、90%の収率、HCl塩)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.20 (s, 1H), 7.86 (s, 2H), 7.17 - 7.09 (m, 2H), 7.04 - 7.00 (m, 1H), 5.37 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H), 3.47 - 3.43 (m, 2H), 3.43 - 3.41 (m, 2H), 2.90 - 2.84 (m, 2H), 2.83 - 2.79 (m, 1H), 2.78 - 2.72 (m, 2H), 2.70 - 2.61 (m, 2H), 2.20 - 2.10 (m, 1H), 1.91 - 1.84 (m, 2H), 1.83 - 1.78 (m, 2H)。
3-[6-[3-(3-アミノプロポキシ)プロピル]-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体PZ)
工程1 - N-[3-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル]プロパ-2-イノキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(6-ブロモ-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(1.20g、3.69mmol、中間体OZ)およびN-(3-プロパ-2-イノキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(1.57g、7.38mmol、中間体PX)のDMF(30mL)中の混合物に、CuI(210mg、1.11mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(777mg、1.11mmol)、Cs2CO3(6.01g、18.5mmol)および3Åのモレキュラーシーブ(100mg、3.69mmol)をN2下で添加した。この反応混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を25℃まで冷却した。次いで、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(868mg、42%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.49 (s, 1H), 7.74 - 7.65 (m, 1H), 7.61 - 7.54 (m, 1H), 7.36 (d, J=1.0 Hz, 1H), 7.30 - 7.27 (m, 1H), 6.79 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.07 (d, J=5.6, 13.2 Hz, 1H), 4.37 (s, 2H), 3.66 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.27 ( d, J=6.0 Hz, 2H), 3.05 - 2.95 (m, 1H), 2.92 - 2.80 (m, 1H), 2.79 - 2.65 (m, 1H), 2.40 - 2.26 (m, 1H), 1.85 - 1.80 (m, 2H), 1.45 (s, 9H)。
工程2 - N-[3-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル]プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル]プロパ-2-イノキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(868mg、1.90mmol)のTHF(30mL)中の混合物に、Pd/C(200mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(200mg、10wt%)を添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2ガスでパージすることを3回行った。この混合物をH2(15psi)下で20℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(835mg、95%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.22 (s, 1H), 7.66 - 7.59 (m, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.16 (s, 1H), 7.05 (s, 1H), 5.37 - 5.32 (m, 1H), 2.98 (d, J=6.4 Hz, 2H), 2.71 - 2.64 (m, 5H), 2.34 (d, J=1.6Hz, 3H), 2.16 - 2.15 (m, 2H), 1.88 - 1.72 (m, 2H), 1.66 - 1.54 (m, 2H), 1.37 (s, 9H)。
工程3 - 3-[6-[3-(3-アミノプロポキシ)プロピル]-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[3-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル]プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(680mg、1.47mmol)のDCM(20mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、0.7mL)を添加した。この反応混合物を20℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(580mg、98%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 362.1 (M+H) +。
3-[7-[3-[3-(メチルアミノ)プロポキシ]プロピル]-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体QA)
工程1 - N-[3-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロパ-2-イノキシ]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-メチル-N-(3-プロパ-2-イノキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(1.05g、4.61mmol、中間体PO)および3-(7-ブロモ-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(500mg、1.54mmol、中間体JF)のDMF(10mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(215mg、307umol)、CuI(58.5mg、307umol)およびCs2CO3(2.51g、7.69mmol)を添加した。この反応混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(440mg、60%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.21 (s, 1H), 7.35 - 7.28 (m, 1H), 7.28 - 7.19 (m, 2H), 5.39 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.45 (s, 2H), 3.53 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.23 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.94 - 2.82 (m, 1H), 2.77 (s, 3H), 2.71 - 2.60 (m, 2H), 2.22 - 2.13 (m, 1H), 1.81 - 1.68 (m, 2H), 1.37 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 372.1 (M +H-100)+。
工程2 - N-[3-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロポキシ]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロパ-2-イノキシ]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(440mg、933umol)のTHF(10mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(150mg、10wt%)およびPd/C(150mg、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(400mg、90%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.21 (s, 1H), 7.18 - 7.06 (m, 2H), 7.01 (d, J=7.2 Hz, 1H), 5.35 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.42 - 3.38 (m, 2H), 3.35 - 3.30 (m, 2H), 3.21 (t, J=7.2 Hz, 2H), 2.93 - 2.83 (m, 1H), 2.78 - 2.71 (m, 5H), 2.70 - 2.61 (m, 2H), 2.19 - 2.10 (m, 1H), 1.91 - 1.79 (m, 2H), 1.74 - 1.63 (m, 2H), 1.37 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 489.2 (M+Na)+。
工程3 - 3-[7-[3-[3-(メチルアミノ)プロポキシ]プロピル]-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[3-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロポキシ]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(400mg、841umol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、5mL)を添加した。この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(340mg、98%の収率、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 376.2(M+H)+。
2-N-[2-[2-[2-(2-オキソ-3H-ベンゾイミダゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体QB)
工程1 - N-[2-[2-[2-(2-ニトロアニリノ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
1-フルオロ-2-ニトロ-ベンゼン(2.84g、20.1mmol、2.12mL、CAS番号127723-77-7)およびN-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(5.00g、20.1mmol、CAS番号153086-78-3)のDMF(50mL)中の混合物に、K2CO3(8.35g、60.4mmol)を添加した。この反応混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(50mL)で希釈し、そしてEA(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(7.40g、99%の収率)を赤色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.25 (s, 1H), 8.20 - 8.14 (m, 1H), 7.48 - 7.40 (m, 1H), 6.86 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.71 - 6.61 (m, 1H), 5.07 (s, 1H), 3.80 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.71 - 3.62 (m, 4H), 3.59 - 3.49 (m, 4H), 3.88 - 3.27 (m, 2H), 1.43 (s, 9H)。
工程2 - N-[2-[2-[2-(2-アミノアニリノ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-(2-ニトロアニリノ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(7.00g、18.9mmol)のTHF(100mL)中の混合物に、Pd/C(3.00g、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)雰囲気下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(6.40g、99%の収率)を赤色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.84 - 6.78 (m, 1H), 6.74 - 6.64 (m, 3H), 5.32 (s, 1H), 3.76 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.67 - 3.60 (m, 4H), 3.54 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.35 - 3.27 (m, 4H), 1.45 (s, 9H)。
工程3 - 2-N-[2-[2-[2-(2-オキソ-3H-ベンゾイミダゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-(2-アミノアニリノ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(6.70g、19.7mmol)のTHF(100mL)中の混合物に、CDI(11.8g、73.0mmol)およびDIPEA(9.44g、73.0mmol、12.7mL)を添加した。この混合物を25℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(50mL)で希釈し、そしてEA(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(7.20g、99%の収率)を赤色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.86 (s, 1H), 7.02 - 6.94 (m, 4H), 6.74 (s, 1H), 3.93 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.65 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.52 - 3.41 (m, 4H), 3.32 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.10 - 2.94 (m, 2H), 1.36 (s, 9H)。
3-[3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体QC)
工程1 - N-[2-[2-[2-[3-[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-(2-オキソ-3H-ベンゾイミダゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(3.00g、8.21mmol、中間体QB)のTHF(50mL)中の混合物に、t-BuOK(1.38g、12.3mmol)を添加し、この混合物を0℃で0.5時間撹拌した。次いで、THF(20mL)中のトリフルオロメタンスルホン酸[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル](4.70g、12.3mmol、中間体IQ)をこの混合物に添加した。この反応混合物をN2雰囲気下で0℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(30mL)で希釈し、そしてEA(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(4.00g、81%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.26 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.21 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.09 - 7.04 (m, 1H), 7.02 - 6.95 (m, 2H), 6.85 (d, J=8.8 Hz, 2H), 6.70 (s, 1H), 5.57 - 5.48 (m, 1H), 4.87 - 4.73 (m, 2H), 4.02 - 3.98 (m, 2H), 3.72 (s, 3H), 3.68 (d, J=5.2 Hz, 2H), 3.54 - 3.49 (m, 2H), 3.46 - 3.41 (m, 2H), 3.33 (s, 2H), 3.12 - 3.05 (m, 1H), 3.04 - 2.97 (m, 2H), 2.86 - 2.69 (m, 2H), 2.10 - 2.01 (m, 1H), 1.36 (s, 9H)。
工程2 - 3-[3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[2-[3-[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.00 1.68mmol)のDCM(10mL)中の混合物に、TFA(7.70g、67.5mmol、5.00mL)を添加した。この混合物を25℃で0.5時間撹拌した。次いで、CF3SO3H(4.25g、28.3mmol、2.50mL)をこの混合物に添加した。この混合物を25℃で30時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(20mL)で希釈し、そして飽和水性K2CO3でpH=8~9まで塩基性にし、次いでこの溶液をDCM(3×50mL)で抽出した。その水相を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(0.1%のHClの条件)により精製して、表題化合物(330mg、52%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 7.74 (s, 2H), 7.25 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.15 - 7.09 (m, 1H), 7.09 - 7.00 (m, 2H), 5.41 - 5.33 (m, 1H), 4.01 (t, J=5.4 Hz, 2H), 3.70 (t, J=5.4 Hz, 2H), 3.58 - 3.55 (m, 2H), 3.53 - 3.50 (m, 4H), 2.94 - 2.85 (m, 3H), 2.78 - 2.63 (m, 2H), 2.06 - 1.97 (m, 1H)。
((S)-1-(((S)-1-シクロヘキシル-2-((S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル(中間体QD)
工程1 - (S)-2-カルバモチオイルピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Boc-D-プロリンアミド(50.0g、234.0mmol)のCH2CI2(25mL)中の撹拌溶液に、室温で、ローソン試薬(62.2g、140.0mmol)を添加した。この混合物を一晩撹拌し、次いでNaHCO3(sat.、500mL)で洗浄した。その有機層をブラインで洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥させた。その油状残渣を、CH2CI2中0~10パーセントのMeOHの勾配で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(42g、78%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.51 (s, 1H), 9.08 (m, 1H), 4.41 (dd, J=8.4, 3.3 Hz, 1H), 3.47 - 3.46 (m, 1H), 3.27 (s, 1H), 2.27 - 2.09 (m, 1H), 1.92 - 1.65 (m, 3H), 1.37 (m, 9H)。
工程2 - (S)-2-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-2-イル)チアゾール-4-カルボン酸エチル
ブロモピルビン酸エチル(4.15g、21.3mmol)を、シリンジを介して、(S)-2-カルバモチオイルピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.5g、15.2mmol)および重炭酸カリウム(50.5g、504mmol)の、35mLのジメトキシエタン中の混合物に、23℃で滴下により添加した。得られた混合物を25分間激しく撹拌し、次いでこの混合物を0℃まで冷却した。次いで、無水トリフルオロ酢酸(TFAA)(3.19g、15.2mmol、1当量)と2,4,6-コリジン(2.94g、24.3mmol、1.6当量)との混合物を、カニューレを介して、上で調製された黄色混合物に0℃で滴下により添加した。この添加の後に、さらに3つのニートなTFAA(3.19g、15.2mmol、1当量)および2,4,6-コリジン(2.94g、24.3mmol、1.6当量)を調製し、そしてカニューレを介して、上記黄色反応混合物に0℃で順番に滴下により添加した。得られた黄色混合物を0℃で3時間激しく撹拌した。次いで、水(1,000mL)を添加し、そしてこの溶液をジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。その有機相を合わせ、0.5Nの水性HCl(100mL)で洗浄し、ブライン(100mL)で洗浄し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。この溶液を濾過し、そして濃縮して、明黄色固体を得た。この固体をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(1:9~2:3の酢酸エチル:ヘキサン)により精製して、明黄色固体を得た。この固体をエーテル(20mL)で磨砕して、表題化合物を白色固体として得た(2.2g、44%の収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.41 (d, J=9.8 Hz, 1H), 5.08 (d, J=7.3 Hz, 1H), 4.33 - 4.25 (m, 2 H), 3.53 - 3.34 (m, 2H), 2.38 - 2.27 (m, 1H), 2.04-1.99 (m, 1H), 1.93 - 1.79 (m, 2H), 1.43 (s, 6H), 1.30 (t, J=7.1 Hz, 3H), 1.24 (s, 3H)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=327.3。
工程3 - (S)-2-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-2-イル)チアゾール-4-カルボン酸
(S)-2-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-2-イル)チアゾール-4-カルボン酸エチル(14.5g、44.5mmol、1当量)のテトラヒドロフラン(60mL)中の溶液に、水酸化ナトリウム(5.33g、134.5mmol、3当量)の水(40mL)中の溶液を23℃で添加した。得られた混合物を23℃で3時間激しく撹拌した。次いで、この混合物を20mLまで濃縮した。この濃縮した混合物を0℃まで冷却し、そしてそのpHを、濃HCl溶液の滴下での添加により3に調整した。多量の白色固体が形成されたので、この固体を濾過により集めて、表題化合物を白色固体として得た(10.4g、74%の収率)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=299.4。
工程4 - (S)-2-(4-(メトキシ(メチル)カルバモイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
DMF(200mL)中の(S)-2-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-2-イル)チアゾール-4-カルボン酸(22.6g、75.8mmol)、O,N-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(11.9g、122.7mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(45.0mL、243mmol)およびHATU(46.2g、122.0mmol)を室温で12時間撹拌した。この反応混合物を水でクエンチし、そしてその層を分離した。その水層をEtOAc(100mL×3)で抽出し、そして合わせた有機層を乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その粗生成物を、ヘキサン/酢酸エチル(1:1)で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を油状物として得た(23.0g、89%の収率)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=342.2。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.11 (s, 1H), 5.08 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.52 - 3.35 (m, 2H), 3.29 (s, 3H), 2.32 (m, 1H), 2.06 (m, 1H), 1.96 - 1.77 (m, 2H), 1.50-1.20 (d, 9H)。
工程5 - (S)-2-(4-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
tert-ブチル(3-ヨードフェノキシ)ジメチルシラン(6.9g、20.6mmol)のTHF(50mL)中の溶液に、イソプロピルマグネシウムクロリド溶液(9.27mL、THF中2.0M)をN2下で-10℃で滴下により添加した。この反応混合物を0℃で30分間撹拌した。次いで、得られた混合物は、(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)フェニル)マグネシウムヨージドを形成し、シリンジを介して、ワインレブアミドである(S)-2-(4-(メトキシ(メチル)カルバモイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.9g、11.4mmol)のTHF(10mL)中の溶液に0℃で滴下により添加した。この混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで室温まで温め、そして4時間撹拌した。次いで、この混合物を-5℃まで冷却し、そして飽和塩化アンモニウム溶液(20mL)でクエンチした。この混合物を水(30mL)と酢酸エチル(100mL)との間で分配した。その有機相を分離し、そしてその水相を酢酸エチル(3×100mL)でさらに抽出した。その有機相を合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。この乾燥させた溶液を濾過し、そして濃縮して、明黄色油状物を得た。この油状物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(1:30~1:10の酢酸エチル:ヘキサン)により精製して、表題化合物を無色油状物として得た(5.13g、92.1%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.10 (s, 1H), 7.76 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.71 - 7.66 (m, 1H), 7.34 (t, J=7.9 Hz, 1H), 7.07 (d, J=7.0 Hz, 1H), 5.30-5.19 (m, 1H), 3.66 - 3.41 (m, 2H), 2.42 - 2.19 (m, 2H), 2.01 - 1.90 (m, 2H), 1.50 (s, 3H), 1.35 (s, 6H), 1.02 - 0.98 (m, 9H), 0.28 - 0.14 (m, 6H); LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=489.5。
工程6 - (S)-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)フェニル)(2-(ピロリジン-2-イル)チアゾール-4-イル)メタノン
(S)-2-(4-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(12.0g、20.5mmol)の1,4-ジオキサン(60mL)中の溶液に、HCl-ジオキサン(40mL)(ジオキサン中4M)を滴下により添加した。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。この反応混合物を減圧中で濃縮し、そしてさらに精製せずに直接使用して、(S)-(3-ヒドロキシフェニル)(2-(ピロリジン-2-イル)チアゾール-4-イル)メタノンHCl塩(8.0g)を得た。(S)-(3-ヒドロキシフェニル)(2-(ピロリジン-2-イル)チアゾール-4-イル)メタノンHCl塩(8.00g、25.7mmol)のDCM(80mL)中の溶液に、イミダゾール(5.2g、57.2mmol)を0℃でゆっくりと添加した。次いで、TBSCl(3.89g、34.3mmol、DCM中20mL)を0℃でゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で130分間撹拌した。この反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、ブライン(50mL)で洗浄し、そして無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。この溶液を濾過し、濃縮し、そしてシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(1:100~1:40のメタノール/DCM)により精製して、表題化合物を黄色油状物として得た(8.0g、84%の収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.38 (s, 1H), 7.71 - 7.64 (m, 2H), 7.43 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.14 (ddd, J=8.0, 2.4, 1.1 Hz, 1H), 4.51 (dd, J=8.3, 4.9 Hz, 1H), 3.56 (s, 1H), 3.00 - 2.89 (m, 2H), 2.27 - 2.10 (m, 1H), 1.75-1.70 (m, 1H), 1.77 - 1.65 (m, 2H), 0.97 (s, 9H), 0.22 (s, 6H)。
工程7 - ((S)-1-(((S)-2-((S)-2-(4-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル
250mLの丸底フラスコに、EtOAc(100mL)中の(S)-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)フェニル)(2-(ピロリジン-2-イル)チアゾール-4-イル)メタノン(7.5g、19.3mmol)、(S)-2-((S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)(メチル)アミノ)プロパンアミド)-2-シクロヘキシル酢酸(9.5g、25.1mmol、中間体UU)、および4-メチルモルホリン(3.90g、38.60mmol)を0℃で入れた。次いで、DMT-MM(6.94g、25.1mmol)を添加し、そして得られた溶液を0℃で3時間撹拌した。次いで、H2O(40mL)を添加し、そして得られた溶液をEtOAC(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を50mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。その残渣を、酢酸エチル/石油エーテル(1:2)で溶出するシリカゲルカラムに適用して、表題化合物を黄色固体として得た。(7.3g、60%の収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.49 (s, 1H), 7.95 (d, J=39.4 Hz, 1H), 7.74 - 7.63 (m, 2H), 7.43 (t, J=7.9 Hz, 1H), 7.35 - 7.31 (m, 5 H), 7.16 (dd, J=8.0, 2.5 Hz, 1H), 5.37 (dd, J=7.6, 2.2 Hz, 1H), 5.08 - 5.01 (m, 1H), 4.66 (d, J=6.6 Hz, 1H), 4.37 (t, J=7.5 Hz, 1H), 3.83-3.75 (m, 2H), 2.83 (s, 3H), 2.33-2.14 (m, 2 H), 2.07 - 1.98 (m, 2H), 1.67-1.48 (m, 6H), 1.25 (s, 3H), 1.07 - 0.89 (m, 14H), 0.22 (s, 6H)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=747.6。
工程8 - ((S)-1-(((S)-1-シクロヘキシル-2-((S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル
((S)-1-(((S)-2-((S)-2-(4-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル(5.0g、6.68mmol)のTHF(20mL)中の撹拌溶液に、TBAF(8.0mL、8.0mmol)を室温で添加した。この反応混合物を室温で4時間撹拌した。次いで、H2O(20mL)を添加し、そしてこの混合物をEtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。この混合物をカラムクロマトグラフィー(DCM/EtOAc=5%~80%)により精製して、表題化合物(3.2g、76%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, MeOD-d4) δ 8.26 (s, 1H), 7.59 - 7.53 (m, 1H), 7.51 (dd, J=2.3, 1.7 Hz, 1H), 7.37 - 7.28 (m, 6H), 7.05 (ddd, J=8.1, 2.6, 0.9 Hz, 1H), 5.50 - 5.39 (m, 1H), 5.13 (s, 2H), 4.69 (s, 1H), 4.54 - 4.38 (m, 1H), 4.02 - 3.93 (m, 1H), 3.90 - 3.86 (m, 1H), 2.94 (s, 3H), 2.23 - 2.10 (m, 4H), 1.72 - 1.56 (m, 6H), 1.37 (d, J=5.2Hz, 3H ), 1.16 - 0.88 (m, 5H); LC-MS (ESI+): m/z 633.5(M+H)+。
N-[(1S)-2-[[(1S)-2-[(2S)-2-[4-[3-[2-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]ベンゾイル]チアゾール-2-イル]ピロリジン-1-イル]-1-シクロヘキシル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-メチル-2-オキソ-エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル(中間体QE)
工程1 - ((S)-1-(((S)-1-シクロヘキシル-2-((S)-2-(4-(3-((2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17,20-ヘキサオキサ-5-アザドコサン-22-イル)オキシ)ベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル
((S)-1-(((S)-1-シクロヘキシル-2-((S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル(1.3g、2.06mmol、中間体QD)のCH3CN(100mL)中の溶液に、2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17,20-ヘキサオキサ-5-アザドコサン-22-イル4-メチルベンゼンスルホネート(1.32g、2.47mmol、中間体OO)およびK2CO3(340.9mg、2.47mmol)を室温で添加した。次いで、この反応混合物を80℃で12時間撹拌した。この反応混合物の溶媒を減圧下で除去した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル)により精製して、表題化合物(1.71g、84%の収率)を淡黄色油状物として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=997.56。
工程2 - ((S)-1-(((S)-2-((S)-2-(4-(3-((17-アミノ-3,6,9,12,15-ペンタオキサヘプタデシル)オキシ)ベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル2,2,2-トリフルオロアセテート
((S)-1-(((S)-1-シクロヘキシル-2-((S)-2-(4-(3-((2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17,20-ヘキサオキサ-5-アザドコサン-22-イル)オキシ)ベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル(1.6g、1.61mmol)のDCM(30mL)中の溶液に、TFA(30mL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、この反応混合物の溶媒を減圧下で除去し、そしてその残渣を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/H2O)により精製して、表題化合物(1.4g、86%の収率)を淡黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, MeOD) δ: 8.32 (s, 1H), 7.86 - 7.67 (m, 2H), 7.45 (t, J=7.9 Hz, 1H), 7.41 - 7.13 (m, 6H), 5.62 - 5.47 (m, 1H), 5.13 (s, 2H), 4.73 - 4.68 (m, 1H), 4.59 - 4.34 (m, 1H), 4.24 - 4.22 (m, 2H), 4.07 - 3.79 (m, 4H), 3.79 - 3.52 (m, 18H), 3.19 - 3.05 (m, 2H), 2.94 - 2.77 (m, 3H), 2.62 - 1.91 (m, 4H), 1.88 - 1.49 (m, 6H), 1.37 - 1.35 (m, 3H), 1.23 - 0.82 (m, 5H)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=896.57。
N-[(1S)-2-[[(1S)-2-[(2S)-2-[4-[3-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]ベンゾイル]チアゾール-2-イル]ピロリジン-1-イル]-1-シクロヘキシル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-メチル-2-オキソ-エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル(中間体QF)
工程1 - ((S)-1-(((S)-1-シクロヘキシル-2-((S)-2-(4-(3-((2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14-テトラオキサ-5-アザヘキサデカン-16-イル)オキシ)ベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル
((S)-1-(((S)-1-シクロヘキシル-2-((S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル(1.50g、2.38mmol、中間体QD)のCH3CN(100mL)中の溶液に、2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14-テトラオキサ-5-アザヘキサデカン-16-イル4-メチルベンゼンスルホネート(1.30g、3.09mmol、中間体LD)およびK2CO3(346.4mg、2.51mmol)を室温で添加した。この反応混合物を80℃で12時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル=1/1-EA)により精製して、表題化合物(1.80g、80%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.49 (s, 1H), 7.97 (d, J=40.8 Hz, 1H), 7.69 - 7.64 (m, 2H), 7.46 (t, J=7.9 Hz, 1H), 7.39 - 7.29 (m, 5H), 7.26 (dd, J=8.2, 1.9 Hz, 1H), 6.73 (t, J=5.1 Hz, 1H), 5.40 - 5.37 (m, 1H), 5.09 - 5.06 (m, 2H), 4.70 - 4.65 (m, 1H), 4.38 (t, J=7.5 Hz, 1H), 4.23 - 4.12 (m, 2H), 3.85 - 3.73 (m, 4H), 3.62 - 3.59 (m, 2H), 3.55 -3.47 (m, 6H), 3.36 (t, J=6.2 Hz, 2H), 3.05 (q, J=5.9 Hz, 2H), 2.84 (s, 3H), 2.28 - 2.14 (m, 2H), 2.08 -2.01 (m, 2H), 1.66 - 1.44 (m, 6H), 1.36 (s, 9H), 1.26 (br s, 3H), 1.09 - 0.86 (m, 5H)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=908.6。
工程2 - ((S)-1-(((S)-2-((S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル
((S)-1-(((S)-1-シクロヘキシル-2-((S)-2-(4-(3-((2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14-テトラオキサ-5-アザヘキサデカン-16-イル)オキシ)ベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル(1.8g、1.47mmol)のDCM(30mL)中の溶液に、TFA(30mL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で3時間撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮して、表題化合物(1.8g、100%の収率、TFA塩)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.32 (s, 1H), 7.80 (br s, 1H), 7.76 - 7.70 (m, 2H), 7.44 (t, J=7.9 Hz, 1H), 7.38 - 7.30 (m, 5H), 7.26 - 7.20 (m, 1H), 5.47-5.46 (m, 1H), 5.13 (s, 2H), 4.73-4.65 (m, 1H), 4.53 - 4.40 (m, 1H), 4.22 (dd, J=5.3, 3.8 Hz, 2H), 4.00 - 3.94 (m, 1H), 3.89 - 3.86 (m, 3H), 3.76 - 3.72 (m, 2 H), 3.70 - 3.66 (m, 8H), 3.12 - 3.08 (m, 2H), 2.94 (s, 3H), 2.40 - 2.19 (m, 3 H), 2.17 - 2.09 (m, 1 H), 1.72 - 1.57 (m, 6H), 1.36 (d, J=7.2 Hz, 3H), 1.19 - 0.94 (m, 5H)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=808.6。
N-[(1S)-2-[[(1S)-2-[(2S)-2-[4-[3-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]ベンゾイル]チアゾール-2-イル]ピロリジン-1-イル]-1-シクロヘキシル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-メチル-2-オキソ-エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル(中間体QG)
工程1 - ((S)-1-(((S)-1-シクロヘキシル-2-((S)-2-(4-(3-((2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17-ペンタオキサ-5-アザノナデカン-19-イル)オキシ)ベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル
((S)-1-(((S)-1-シクロヘキシル-2-((S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル(1.32g、2.09mmol、中間体QD)のCH3CN(100mL)中の溶液に、2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17-ペンタオキサ-5-アザノナデカン-19-イル4-メチルベンゼンスルホネート(1.23g、2.51mmol、中間体ON)およびK2CO3(346.4mg、2.51mmol)を室温で添加した。次いで、この反応混合物を80℃で12時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル)により精製して、表題化合物(1.68g、85%の収率)を淡黄色油状物として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M+1]+=953.7。
工程2 - ((S)-1-(((S)-2-((S)-2-(4-(3-((14-アミノ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)オキシ)ベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル2,2,2-トリフルオロアセテート
((S)-1-(((S)-1-シクロヘキシル-2-((S)-2-(4-(3-((2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17-ペンタオキサ-5-アザノナデカン-19-イル)オキシ)ベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル(1.4g、1.47mmol)のDCM(30mL)中の溶液に、TFA(30mL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下で濃縮し、そしてその残渣を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/H2O)により精製して、表題化合物(1.2g、84%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ: 8.33 (s, 1H), 7.90 - 7.68 (m, 3H), 7.50 - 7.40 (m, 1H), 7.40 - 7.19 (m, 5H), 5.67 - 5.30 (m, 1H), 5.13 (s, 2H), 4.73-4.67 (m, 1H), 4.50 - 4.40 (m, 1H), 4.29 - 4.12 (m, 2H), 4.05 - 3.79 (m, 4H), 3.78 - 3.52 (m, 14H), 3.10 - 3.07 (m, 2H), 2.94 (s, 3H), 2.57 - 1.95 (m, 4H), 1.85 - 1.46 (m, 6H), 1.40 - 1.29 (m, 3H), 1.27 - 0.86 (m, 5H)。LC/MS (ESI, m/z): [M+1]+=852.7。
N-[(1S)-2-[[(1S)-2-[(2S)-2-[4-[3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]ベンゾイル]チアゾール-2-イル]ピロリジン-1-イル]-1-シクロヘキシル-2-オキソ-エチル]アミノ]-1-メチル-2-オキソ-エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル(中間体QH)
工程1 - ((S)-1-(((S)-1-シクロヘキシル-2-((S)-2-(4-(3-((2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イル)オキシ)ベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル
((S)-1-(((S)-1-シクロヘキシル-2-((S)-2-(4-(3-ヒドロキシベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル(1.30g、2.05mmol、中間体QD)のCH3CN(25mL)中の溶液に、2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イル4-メチルベンゼンスルホネート(1.20g、2.46mmol、中間体UV)およびK2CO3(368mg、2.67mmol)を室温で添加した。この反応混合物を80℃で12時間撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル=1/1-EA)により精製して、表題化合物(1.30g、68%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.32 (s, 1H), 7.73 - 7.71 (m, 2H), 7.43 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.39 - 7.29 (m, 5H), 7.26 - 7.20 (m, 1H), 5.47 - 5.46 (m, 1H), 5.13 (s, 2H), 4.69 (br s, 1H), 4.52 - 4.41 (m, 1H), 4.22 - 4.18 (m, 2H), 4.00 - 3.93 (m, 1H), 3.89 - 3.87 (m, 3H), 3.73 - 68 (m, 2H), 3.66 - 3.61 (m, 2H), 3.52 - 3.49 (m, 2H), 3.23 - 3.19 (m, 2H), 2.94 (s, 3H), 2.36 - 2.20 (m, 3H), 2.18 - 2.06 (m, 1H), 1.76 - 1.50 (m, 6H), 1.41 (s, 9H), 1.36 (d, J=7.2 Hz, 3H), 1.17 - 0.96 (m, 5H)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=864.6。
工程2 - ((S)-1-(((S)-2-((S)-2-(4-(3-(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)ベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-シクロヘキシル-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル
((S)-1-(((S)-1-シクロヘキシル-2-((S)-2-(4-(3-((2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イル)オキシ)ベンゾイル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル(1.2g、1.39mmol)のDCM(5mL)中の溶液に、TFA(5mL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で3時間撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮して、表題化合物(1.2g、100%の収率、TFA塩)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.33 (s, 1H), 7.79 - 7.71 (m, 2H), 7.45 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.38 - 7.28 (m, 5H), 7.25 - 7.22 (m, 1H), 5.47 - 5.46 (m, 1H), 5.13 (s, 2H), 4.73 - 4.64 (m, 1H), 4.52 - 4.40 (m, 1H), 4.24 - 4.21 (m, 2H), 4.01 - 3.94 (m, 1H), 3.90 - 3.88 (m, 3H), 3.77 - 3.74 (m, 2H), 3.72 - 3.69 (m, 4H), 3.11(t, J=4.8 Hz, 2H), 2.94 (s, 3H), 2.39 - 2.11 (m, 4H), 1.75 - 1.54 (m, 6H), 1.36 (t, J=8.0 Hz, 3H), 1.16 - 0.99 (m, 5H)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=764.6。
[3-メチル-5-[3-[3-(メチルアミノ)プロポキシ]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体QI)
工程1 - N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-メチル-N-(3-プロパ-2-イノキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(604mg、2.66mmol、中間体PO)および3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(450mg、1.33mmol、中間体HN)のDMF(10mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(186mg、266umol)、CuI(50.6mg、266umol)およびCs2CO3(2.17g、6.65mmol)を添加した。この反応混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(550mg、85%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 7.65 - 7.52 (m, 3H), 5.39 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 4.45 - 4.18 (m, 2H), 3.62 - 3.44 (m, 2H), 3.22 (t, J=7.2 Hz, 2H), 2.92 - 2.83 (m, 1H), 2.80 - 2.59 (m, 7H), 2.08 - 2.00 (m, 1H), 1.77 - 1.70 (m, 2H), 1.38 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 507.1 (M+Na)+。
工程2 - N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(530mg、1.09mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(200mg、10wt%)およびPd/C(200mg、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:38%~65%、9分間)により精製して、表題化合物(300mg、56%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 7.05 - 6.98 (m, 2H), 6.87 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.33 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 3.36 - 3.33 (m, 4H), 3.32 (s, 3H), 3.22 (t, J=7.2 Hz, 2H), 2.95 - 2.85 (m, 1H), 2.77 (s, 3H), 2.73 - 2.60 (m, 4H), 2.03 - 1.98 (m, 1H), 1.86 - 1.78 (m, 2H), 1.73 - 1.69 (m, 2H), 1.38 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 389.2 (M + H-100)+。
工程3 - 3-[3-メチル-5-[3-[3-(メチルアミノ)プロポキシ]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(50.0mg、102umol)のDCM(3mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、2mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(40.0mg、92%の収率、HCl)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 7.06 - 6.97 (m, 2H),6.90 - 6.84 (m, 1H), 5.34 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.56 (s, 2H), 3.43 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.32 (s, 3H), 2.96 - 2.86 (m, 3H), 2.72 - 2.58 (m, 4H), 2.56 - 2.52 (m, 3H), 2.02 - 1.97 (m, 1H), 1.90 - 1.78 (m, 4H); LC-MS (ESI+) m/z 389.2(M+H)+。
(2-メチル-4-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)ブタン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体QJ)
工程1 - (4-ヒドロキシ-2-メチルブタン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル
3-アミノ-3-メチルブタン-1-オール(4.0g、38.8mmol、CAS番号42514-50-1)およびTEA(3.92g、38.8mmol、5.4mL)のTHF(50mL)中の溶液に、(Boc)2O(9.31g、9.8mL、42.6mmol)を20℃で滴下により添加し、そしてこの混合物を20℃で16時間撹拌した。一旦完了したら、この反応混合物を水(15mL)によりクエンチし、次いでEA(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、PE/EA=10:1)により精製して、表題化合物(1.50g、19%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.90 (s, 1H), 3.76 (q, 2H), 2.04 (s, 1H), 1.88 (t, J=6.4 Hz, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.32 (s, 6H)。
工程2 - (2-メチル-4-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)ブタン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル
(4-ヒドロキシ-2-メチルブタン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(1.40g、6.89mmol)および3-ブロモプロパ-1-イン(1.23g、10.3mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、KI(171mg、1.03mmol)、TBAI(152mg、0.41mmol)およびKOH(463mg、8.26mmol)を30℃で添加した。次いで、この混合物を30℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、PE/EA=30:1)により精製して、表題化合物(1.40g、84%の収率)を明黄色液体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.84 (s, 1H), 4.12 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.62 (t, J=6.4 Hz, 2H), 2.42 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.91 (t, J=6.4 Hz, 2H), 1.42 (s, 9H), 1.31 (s, 6H)。
3-[7-[3-(3-アミノ-3-メチル-ブトキシ)プロピル]-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体QK)
工程1 - N-[3-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロパ-2-イノキシ]-1,1-ジメチル-プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(7-ブロモ-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(320mg、0.98mmol、中間体JF)および(2-メチル-4-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)ブタン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル(593mg、2.46mmol、中間体QJ)のDMF(20mL)中の溶液に、Cs2CO3(1.28g、3.94mmol)、CuI(37.49mg、0.2mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(138mg、0.2mmol)および4Åのモレキュラーシーブ(80mg)をN2下で25℃で添加した。次いで、この反応混合物を80℃まで加熱し、そして2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(10m)Lの添加によりクエンチし、次いでEA(30mL、3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=2/1~1/1)により精製して、表題化合物(330mg、69%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.18 (s, 1H), 7.25 - 7.19 (m, 1H), 7.13 (t, J=8.0 Hz, 1H), 6.82 - 6.75 (m, 1H), 5.08 - 5.01 (m, 1H), 4.91 (s, 1H), 4.41 (s, 2H), 3.73 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.04 - 2.95 (m, 1H), 2.91 - 2.66 (m, 2H), 2.40 - 2.27 (m, 1H), 1.97 (t, J=6.2 Hz, 2H), 1.41 (s, 9H), 1.35 (s, 6H); LC-MS (ESI+) m/z 386.0 (M+H-100)+。
工程2 - N-[3-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロポキシ]-1,1-ジメチル-プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロパ-2-イノキシ]-1,1-ジメチル-プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(130mg、0.27mmol)のTHF(15mL)中の混合物に、Pd/C(10wt%)およびPd(OH)2/C(10wt%)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2ガスでパージすることを数回行った。この混合物をH2(15psi)下で25℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(127mg、85%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 390.2 (M+H-100)+。
工程3 - 3-[7-[3-(3-アミノ-3-メチル-ブトキシ)プロピル]-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[3-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロポキシ]-1,1-ジメチル-プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(127mg、0.26mmol)のDCM(5mL)中の混合物に、TFA(591mg、0.52mmol、0.38mL)を25℃で添加した。この混合物を25℃で60分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(126mg、96%の収率、TFA)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.05 (s, 1H), 7.13 (t, J=16 Hz, 1H), 7.03 - 6.98 (m, 1H), 6.78 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.14 - 5.09 (m, 1H), 3.67 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.56 (t, J=5.6 Hz, 2H), 2.99 - 2.71 (m, 6H), 2.37 - 2.33 (m, 1H), 2.04 - 1.96 (m, 2H), 1.84 (t, J=5.6 Hz, 2H), 1.40 (s, 6H); LC-MS (ESI+) m/z 390.1 (M+H)+。
2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エチル(4-ニトロフェニル)カーボネート(中間体QL)
クロロギ酸(4-ニトロフェニル)(711mg、3.53mmol、CAS番号7693-46-1)およびN-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(800mg、3.21mmol、CAS番号139135-92-7)のDCM(20mL)中の溶液に、TEA(812mg、8.02mmol)を0℃で添加した。この反応混合物をこの温度で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(10mL)でクエンチし、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.2g、90%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 437.2 (M+Na)+。
3-[5-(アミノメチル)-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体QM)
工程1 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-カルボニトリル
3-(5-ブロモ-1-オキソ-イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(1.70g、5.26mmol、中間体KC)およびZn(CN)2(370mg、3.16mmol)のDMF(30.0mL)中の溶液に、Pd(PPh3)4(607mg、526umol)を添加した。この混合物をN2下で100℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(50mL)で希釈し、次いで混合物を濾過し、そしてその固体を減圧中で乾燥させた。その固体をPE:EA=5:1(50mL)で磨砕し、濾過し、そしてその固体を減圧中で乾燥させて、表題化合物(1.10g、77%の収率)を紫色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.02 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.01 - 7.90 (m, 2H), 5.20 - 5.09 (m, 1H), 4.59 - 4.37 (m, 2H), 2.99 - 2.87 (m, 1H), 2.70 - 2.57 (m, 1H), 2.46 - 2.37 (m, 1H), 2.11 - 1.98 (m, 1H)。
工程2 - N-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-カルボニトリル(1.50g、5.57mmol)の、THF(15.0mL)およびDMF(15.0mL)中の溶液に、(Boc)2O(1.34g、6.13mmol)およびRaney-Ni(750mg、8.75mmol)を添加した。この混合物をH2(50psi)下で30℃で40時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をシリカゲルカラム(PE:EA=1:2)により精製して、表題化合物(900mg、43%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.99 (s, 1H), 7.68 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.52 (t, J=6.0 Hz, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.38 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.17 - 5.03 (m, 1H), 4.48 - 4.27 (m, 2H), 4.24 (d, J=6.0 Hz, 2H), 2.98 - 2.85 (m, 1H), 2.65 - 2.55 (m, 1H), 2.44 - 2.31 (m, 1H), 2.06 - 1.96 (m, 1H), 1.40 (s, 9H)。
工程3 - 3-[5-(アミノメチル)-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(200mg、535umol)のDCM(5.00mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4.00M、5.00mL)を添加した。この混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(160mg、90%の収率、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 274.1 (M+H)+。
2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチルN-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]メチル]カルバメート(中間体QN)
工程1 - 2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エチルN-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]メチル]カルバメート
3-[5-(アミノメチル)-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(100mg、323umol、HCl、中間体QM)および2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エチル(4-ニトロフェニル)カルバメート(268mg、646umol、中間体QL)のDMF(3mL)中の溶液に、TEA(163mg、1.61mmol)をN2雰囲気下で添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(110mg、62%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.00 (s, 1H), 7.93 - 7.86 (m, 1H), 7.70 - 7.65 (m, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.42 - 7.36 (m, 1H), 6.82 - 6.72 (m, 1H), 5.14 - 5.06 (m, 1H), 4.47 - 4.40 (m, 1H), 4.34 - 4.25 (m, 3H), 4.12 - 4.03 (m, 2H), 3.60 - 3.55 (m, 2H), 3.50 - 3.47 (m, 4H), 3.38 - 3.36 (m, 2H), 3.05 (q, J=5.6 Hz, 2H), 2.97 - 2.85 (m, 1H), 2.59 - 2.53 (m, 2H), 2.04 - 1.93 (m, 1H), 1.36 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 549.3 (M+H)+。
工程2 - 2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチルN-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]メチル]カルバメート
2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エチルN-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]メチル]カルバメート(150mg、273umol)のDCM(3mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、5mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(130mg、98%の収率、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 449.2 (M+H)+。
2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エチル(4-ニトロフェニル)カーボネート(中間体QO)
N-(2-ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert-ブチル(500mg、3.10mmol)、(4-ニトロフェニル)クロロホルメート(687mg、3.41mmol)のDCM(20.0mL)中の溶液に、TEA(784mg、7.75mmol)を0℃で添加した。この混合物を0℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.00g、90%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 349.1 (M+Na)+。
N-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]メチル]カルバミン酸2-アミノエチル(中間体QP)
工程1 - N-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]メチル]カルバミン酸2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エチル
3-[5-(アミノメチル)-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(200mg、645umol、HCl、中間体QM)および2-(テトラブトキシカルボニルアミノ)エチル(4-ニトロフェニル)カーボネート(421mg、1.29mmol、中間体QO)のDMF(10.0mL)中の溶液に、TEA(326mg、3.23mmol)を添加した。この反応混合物を20℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:26%~56%、10分間)により精製して、表題化合物(160mg、53%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.00 (s, 1H), 7.82 (t, J=6.0 Hz, 1H), 7.68 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.41 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.94 - 6.87 (m, 1H), 5.16 - 5.07 (m, 1H), 4.49 - 4.31 (m, 2H), 4.30 (d, J=6.4 Hz, 2H), 3.99 - 3.90 (m, 2H), 3.18 - 3.09 (m, 2H), 2.97 - 2.89 (m, 1H), 2.64 - 2.58 (m, 1H), 2.44 - 2.35 (m, 1H), 2.05 - 1.95 (m, 1H), 1.38 (s, 9H)。
工程2 - N-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]メチル]カルバミン酸2-アミノエチル
N-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]メチル]カルバミン酸2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エチル(140mg、304umol)のDCM(2.00mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4.00M、14.0mL)を添加した。この混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(120mg、99%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 361.2 (M+H)+。
3-[7-[3-(2-アミノエトキシ)プロピル]-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体QR)
工程1 - N-[2-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロパ-2-イノキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-(2-プロパ-2-イノキシエチル)カルバミン酸tert-ブチル(689mg、3.46mmol、中間体CPの工程1により合成)および3-(7-ブロモ-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(450mg、1.38mmol、中間体JF)のDMF(10mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(194mg、276umol)、CuI(52.7mg、277umol)およびCs2CO3(2.25g、6.92mmol)を添加した。この反応物をN2下で80℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(510mg、83%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.23 (s, 1H), 7.31 (dd, J=7.2 Hz, 1H), 7.26 - 7.19 (m, 2H), 6.92 - 6.77 (m, 1H), 5.46 - 5.32 (m, 1H), 4.45 (s, 2H), 3.52 (t, J=6.0 Hz, 3H), 3.12 (q, J=5.6 Hz, 2H), 2.93 - 2.82 (m, 1H), 2.66 - 2.57 (m, 1H), 2.22 - 2.13 (m, 1H), 1.36 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 344.1 (M + H - 100)+。
工程2 - N-[2-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロポキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロパ-2-イノキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(340mg、766umol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(150mg、10wt%)およびPd/C(150mg、50wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)下で25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をセライトで濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(350mg、90%の収率)を灰色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 348.1 (M + H-100)+。
工程3 - 3-[7-[3-(2-アミノエトキシ)プロピル]-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロポキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(70.0mg、156umol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、1mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で濃縮して、表題化合物(60.0mg、99%の収率、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 348.1(M+H)+。
4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-3-カルボン酸(中間体QU)
工程1 - 4-アミノ-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-3-カルボン酸メチル
1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボン酸メチル(15.0g、54.1mmol、中間体GBの工程1により合成)のMeOH(200mL)中の溶液に、Pd/C(5.00g、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)下で25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(13.0g、97%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.82 (s, 1H), 7.74 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.42 (d, J=8.4 Hz, 2H), 5.27 (t, J=5.6 Hz, 1H), 4.89 (s, 2H), 4.53 (d, J=5 .6 Hz, 2H), 3.83 (s, 3H)。
工程2 - 4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-3-カルボン酸メチル
4-アミノ-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-3-カルボン酸メチル(4.10g、16.5mmol)および2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(5.14g、13.2mmol、中間体CM)のDMF(100mL)中の溶液に、DIPEA(4.29g、33.1mmol)およびHATU(6.31g、16.5mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応を水(500mL)でクエンチし、そしてこの反応混合物を濾過した。そのフィルターケーキを水(2×100mL)、MeOH(2×10mL)で洗浄し、次いで減圧中で乾燥させて、表題化合物(10.0g、100%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 639.0 (M+Na)+。
工程3 - 4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-3-カルボン酸メチル
4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-3-カルボン酸メチル(7.00g、11.3mmol)のTHF(250mL)中の溶液に、DMP(5.78g、13.6mmol)を添加した。この反応混合物を0℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をDCM(300mL)で希釈し、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(7.00g、100%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.39 (s, 1H), 10.05 (s, 1H), 9.15 (d, J=3.6 Hz, 1H), 8.66 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 8.19 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.11 - 8.03 (m, 2H), 8.03 - 7.95 (m, 1H), 7.78 -7.75 (m, 1H), 4.91 (q, J=8.8 Hz, 2H), 1.54 (s, 9H), 1.35 (s, 3H); LC-MS (ESI+) m/z 637.0 (M +Na)+。
工程4 - 4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-3-カルボン酸
4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-3-カルボン酸メチル(4.00g、6.51mmol)の、THF(10mL)およびH2O(2mL)中の溶液に、LiOH(467mg、19.5mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をHCl(0.5N)でpH=6まで酸性にし、そして濾過して、表題化合物(3.00g、76%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 601.0 (M+H)+。
N-[4-[4-[[1-(4-ホルミルフェニル)-3-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体QV)
4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-3-カルボン酸(1.50g、2.50mmol、中間体QU)および1-メチルピペラジン(200mg、2.00mmol、CAS番号109-01-3)のDMF(50mL)中の溶液に、DIPEA(968mg、7.49mmol)およびHATU(949mg、2.50mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(100mL)でクエンチし、濾過し、そして水(2×30mL)で洗浄して、フィルターケーキを得た。次いで、このフィルターケーキを逆相(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(1.00g、58%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.17 - 11.06 (m, 1H), 10.05 (s, 1H), 9.15 (s, 1H), 9.11 (s, 1H),8.66 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.16 (s, 3H), 8.12 - 8.05 (m, 2H), 7.78 - 7.74 (m, 1H), 4.91 (q, J=8.8 Hz, 2H), 4.39 - 4.32 (m, 2H), 3.85 - 3.70 (m, 2H), 2.48 - 2.40 (m, 4H), 2.24 (s, 3H), 1.54 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 683.1 (M+H)+。
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)ピラゾール-1-イル]安息香酸(中間体QW)
N-[4-[4-[[1-(4-ホルミルフェニル)-3-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(100mg、146umol、中間体QV)およびNaH2PO4(87.8mg、732umol)のACN(1mL)中の溶液に、H2O2(33.2mg、292umol、30%溶液)を0℃で添加した。次いで、H2O(1mL)中の亜塩素酸ナトリウム(92.7mg、1.03mmol)を0℃で滴下により添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をHCl(0.5N)によりpH=6まで酸性にし、そして濾過した。そのフィルターケーキを集め、そして減圧中で乾燥させて、表題化合物(100mg、97%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 699.1 (M+H) +。
N-[4-[4-[[3-[2-(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル]-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体QX)
4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-3-カルボン酸(800mg、1.33mmol、中間体QU)およびN’,N’-ジメチルエタン-1,2-ジアミン(117mg、1.33mmol、145uL、CAS番号108-00-9)のDMF(10mL)中の溶液に、HATU(607mg、1.60mmol)およびDIPEA(860mg、6.66mmol、1.16mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(230mg、25%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.99 (s, 1H), 10.05 (s, 1H), 9.12 (s, 1H), 8.70 (t, J=5.2, 1H), 8.66 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.26 - 8.08 (m, 5H), 7.80 - 7.74 (m, 1H), 4.90 (q, J=8.8 Hz, 2H), 3.54 - 3.48 (m, 2H), 2.71 - 2.63 (m, 2H), 2.36 (s, 6H), 1.54 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 671.3 (M +H)+。
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-[2-(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル]ピラゾール-1-イル]安息香酸(中間体QY)
N-[4-[4-[[3-[2-(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル]-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(150mg、223umol、中間体QX)のCH3CN(10mL)中の溶液に、NaH2PO4(134mg、1.12mmol)およびNaClO2(141mg、1.57mmol)のH2O(10mL)中の溶液を0℃で添加し、次いでH2O2(126mg、1.12mmol、107uL、30% sol)をこの混合物に添加した。この反応混合物を25℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を0.5NのHCl(10mL)で希釈し、そしてEA(2×40mL)で抽出した。その有機相を減圧中で濃縮して、表題化合物(120mg、78%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 687.2(M +H)+。
12-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-12-オキソ-ドデカン酸(中間体QZ)
工程1 - 12-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-12-オキソドデカン酸メチル
12-メトキシ-12-オキソドデカン酸(0.623g、2.55mmol、CAS番号3909-40-0)のDMF(20mL)中の溶液に、HATU(0.989g、2.55mmol)およびDIPEA(0.599g、4.64mmol)を添加した。この混合物を室温で10分間撹拌した。次いで、この混合物に、(2S,4R)-1-((S)-2-アミノ-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)ピロリジン-2-カルボキサミドHCl塩(1g、2.32mmol、中間体G)のDMF(10mL)中の溶液を添加し、そしてこの混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、H2O(50mL)をこの混合物に添加し、次いでEA(100mL)で抽出した。その有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてカラム(PE/EA=1/1~EA)により精製して、表題化合物(700mg、50%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.80 (s, 1 H), 7.39-7.31 (m, 5H), 6.10 (d, J=8.8 Hz, 1H), 4.73 (t, J=8.0 Hz, 1H), 4.61-4.48 (m, 3H), 4.34 (dd, J=1.6 Hz, J=14.8 Hz, 1H), 4.15-4.10 (m, 1H), 3.66 (s, 3H), 3.60 (dd, J=3.6 Hz, J=11.6 Hz, 1H), 2.56-2.53 (m, 4H), 2.29 (t, J=7.6 Hz, 2H), 2.21-2.10 (m, 3H), 1.62-1.57 (m, 4H), 1.28-1.26 (m, 11H), 0.93 (s, 9H)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=657.6。
工程2 - 12-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-12-オキソドデカン酸
12-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-12-オキソドデカン酸メチル(2.4g、3.65mmol)の、MeOH(30mL)、H2O(30mL)およびTHF(30mL)中の溶液に、NaOH(877mg、21.9mmol)を添加した。この混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、この混合物に、0.06NのHClをpH=6.5になるまで添加し、次いでこの混合物をEA(100mL)で抽出した。その有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(2.3g、100%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.89 (s, 1H), 7.39 (s, 4H), 7.20 (t, J=7.2 Hz, 1H), 7.12 (d, J=9.2 Hz, 1H), 4.74-4.64 (m, 3H), 4.58 (s, 1H), 4.33 (dd, J=4.8 Hz, J=14.8 Hz, 1H), 4.21 (d, J=11.2 Hz, 1H), 3.69 (dd, J=4.0 Hz, J=12 Hz, 1H), 2.58 (s, 3H), 2.51-2.45 (m, 1H), 2.35 (t, J=6.0 Hz, 2H), 2.26-2.19 (m, 3H), 1.69-1.56 (m, 4H), 1.34-1.28 (m, 12H), 0.95 (s, 9H)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=643.3。
2-[2-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(中間体RA)
工程1 - (S)-19-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボニル)-20,20-ジメチル-17-オキソ-3,6,9,12,15-ペンタオキサ-18-アザヘンイコサン酸
3,6,9,12,15-ペンタノキサヘプタデカン二酸(1.04g、3.36mmol、中間体UF)、DIPEA(289mg、2.24mmol)のDMF(15mL)中の混合物に、HATU(511mg、1.344mmmol)を添加した。次いで、DMF(5mL)中の(2S,4R)-1-((S)-2-アミノ-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)ピロリジン-2-カルボキサミド塩酸塩(500mg、1.12mmol、中間体G)をこの溶液に滴下により添加した。この添加後、この混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、この混合物を水中に注ぎ、1MのHClの添加によりpH<6まで酸性にし、次いでEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をprep HPLCにより精製して、表題化合物(311mg、38%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, METHANOL-d4) δ 9.05 (s, 1H), 7.53 - 7.44 (m, 4H), 4.74 - 4.70 (m, 1H), 4.61 - 4.51 (m, 3H), 4.38 (d, J=15.51 Hz, 1H), 4.13 (s, 2H), 4.08 (d, J=3.13 Hz, 2H), 3.90 - 3.81 (m, 2H), 3.73 - 3.63 (m, 16H), 2.52 (s, 3H), 2.27 - 2.08 (m, 2H), 1.07 (s, 9H); LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=723.2。
2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸中間体RB)
工程1 - (S)-13-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボニル)-14,14-ジメチル-11-オキソ-3,6,9-トリオキサ-12-アザペンタデカン酸
2,2’-((オキシビス(エタン-2,1-ジイル))ビス(オキシ))二酢酸(1.36g、4.3mmol、CAS番号13887-98-4)、DIPEA(415mg、3.23mmol)のDMF(5mL)中の混合物に、HATU(488mg、1.29mmmol)を添加した。次いで、DMF(5mL)中の(2S,4R)-1-((S)-2-アミノ-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)ピロリジン-2-カルボキサミド塩酸塩(500mg、1.12mmol、中間体G)をこの混合物に滴下により添加した。この添加後、この混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、この混合物を水中に注ぎ、1MのHClの添加によりpH<6に調整し、次いでEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をprep HPLCにより精製して、表題化合物(125mg、18%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, METHANOL-d4) δ 9.10 (br. s., 1H), 7.45 - 7.25 (m, 4H), 4.60 (s, 1H), 4.50 - 4.40 (m, 3H), 4.26 (d, J=15.51 Hz, 1H), 4.03 - 3.94 (m, 4H), 3.79 - 3.68 (m, 2H), 3.63 - 3.58 (m, 8H), 2.41 (s, 3H), 2.16 - 1.93 (m, 2H), 0.94 (s, 9H); LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=635.1。
5-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(中間体RC)
工程1 - 5-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル
5-クロロピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(0.50g、2.22mmol、CAS番号1224944-77-7)およびピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(619mg、3.32mmol)のMeCN(6mL)中の混合物に、DIPEA(857mg、6.63mmol、1.16mL)を添加し、そして得られた混合物を60℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を水(30mL)で希釈し、そしてHCl(1N)でpH=5になるまで酸性にし、次いでこの混合物をEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、化合物(0.81g、97%の収率)を白色固体として得た;1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.32 - 8.31 (m, 1H), 8.29 (s, 1H), 6.43 - 6.41 (m, 1H), 4.38 - 4.32 (m, 2H), 3.90 - 3.80 (m, 4H), 3.59 - 3.56 (m, 4H), 1.49 (s, 9H), 1.41 - 1.37 (m, 3H)。
工程2 - 5-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸
5-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸エチル(0.80g、2.13mmol)のTHF(16.0mL)中の溶液に、LiOH・H2O(223mg、5.33mmol)のH2O(4.00mL)中の溶液を添加した。この反応混合物を20℃で16時間撹拌し次いでさらなるLiOH・H2O(1.00g、23.8mmol)のH2O(4.00mL)中の溶液を添加し、そしてこの反応混合物を20℃で8時間撹拌した。次いで、この混合物を45℃まで加熱し、そして16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をEA(20mL)で抽出して有機不純物を除去した。次いで、その水相を1NのHCl(aq.)でpH=4になるまで酸性にし、そしてEA/MeOH(10/1、2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(0.72g、97%の収率)を黄色がかった固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.74 - 8.72 (m, 1H), 8.17 (s, 1H), 6.84 - 6.82 (m, 1H), 3.75 - 3.74 (m, 4H), 3.46 - 3.43 (m, 4H), 1.42 (s, 9H)。
N-[3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-イル]-5-ピペラジン-1-イル-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキサミド(中間体RD)
工程1 - 4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-アミン(847mg、5.76mmol、中間体LU)、5-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(2.00g、5.76mmol、中間体RC)のDMF(20mL)中の混合物に、DIPEA(2.23g、17.3mmol)およびHATU(2.63g、6.91mmol)を添加した。この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(60mL)中に注いだ。その水相を酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、酢酸エチル)により精製して、表題化合物(734mg、26%の収率)を赤褐色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 9.42 (s, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.32 - 8.25 (m, 2H), 6.70 (t, J=54.0 Hz, 1H), 6.35 (d, J=8.0 Hz, 1H), 3.83 (s, 3H), 3.75 (s, 4H), 3.59 - 3.49 (m, 4H), 1.44 (s, 9H)。
工程2 - N-[3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-イル]-5-ピペラジン-1-イル-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキサミド
4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(684mg、1.44mmol)のDCM(2mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、717uL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(575mg、91%の収率、HCl)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.65 (s, 2H), 9.33 (s, 1H), 8.90 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.35 (d, J=12.4 Hz, 1H), 7.13 (t, J=53.6 Hz, 1H), 6.96 (d, J=7.6 Hz, 1H), 4.08 (s, 4H), 3.89 (s, 3H), 3.23 (s, 4H)。LC-MS (ESI+) m/z 377.2(M + H)+。
3-[5-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]ピペラジン-1-イル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体RG)
工程1 - N-[2-[2-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ピペラジン-1-zイル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(3-メチル-2-オキソ-5-ピペラジン-1-イル-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(20.0mg、582umol、中間体PN)の、THF(4mL)およびDMF(4mL)中の混合物に、TEA(589mg、5.82mmol、811uL)を添加した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。次いで、N-[2-(2-オキソエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(500mg、2.46mmol、中間体FSの工程1により合成)およびHOAc(385mg、6.41mmol、366uL)を上記溶液に添加した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。次いで、NaBH(OAc)3(247mg、1.16mmol)をこの反応混合物に添加した。次いで、この混合物をN2雰囲気下で25℃で6時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(60.0mg、19%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 531.3 (M+H)+。
工程2 - 3-[5-[4-[2-(2-アミノエトキシ)エチル]ピペラジン-1-イル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(60.0mg、113umol)のDCM(10mL)中の溶液に、TFA(4.62g、40.5mmol、3.00mL)を添加した。この混合物を15℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(50.0mg、95%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 431.2 (M+H)+。
3-[5-[3-(2-アミノエトキシ)プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体RH)
工程1 - N-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(600mg、1.77mmol、中間体HN)およびN-(2-プロパ-2-イノキシエチル)カルバミン酸tert-ブチル(883mg、4.44mmol、中間体CPの工程1により合成)のDMF(10mL)中の溶液に、Cs2CO3(2.31g、7.10mmol)、CuI(67.5mg、354umol)、4Åのモレキュラーシーブ(20mg)およびPd(PPh3)2Cl2(249mg、354.umol)を添加した。この混合物を80℃で2時間加熱した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を水(30mL)で希釈し、次いでEA(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(FAの条件)により精製して、表題化合物(650mg、80%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.19 - 7.10 (m, 2H), 6.90 - 6.78 (m, 1H), 5.39 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 4.37 (s, 2H), 4.11 (d, J=2.4 Hz, 1H), 3.50 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.34 (s, 3H), 3.18 - 3.09 (m, 2H), 2.95 - 2.82 (m, 1H), 2.73 - 2.55 (m, 2H), 2.09 - 1.99 (m, 1H), 1.37 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 357.2 (M+H-100)+。
工程2 - N-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(600mg、1.31mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(150mg、10wt%)およびPd/C(150mg、10wt%)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2ガスでパージすることを3回行った。この混合物をH2(15PSI)下で25℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(500mg、82%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.07 (s, 1H), 7.08 - 6.92 (m, 2H), 6.86 (dd, J=1.2, 8.4 Hz, 1H), 6.77 (t, J=5.2 Hz, 1H), 5.33 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.39 - 3.33 (m, 4H), 3.32 (s, 3H), 3.15 - 3.03 (m, 2H), 2.97 - 2.81 (m, 1H), 2.73 - 2.58 (m, 4H), 2.03 - 1.95 (m, 1H), 1.86 - 1.74 (m, 2H), 1.37 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 483.1 (M+Na)+。
工程3 - 3-[5-[3-(2-アミノエトキシ)プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(150mg、325umol)のDCM(3mL)中の溶液に、TFA(1.54g、13.5mmol)を添加した。この混合物を30℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(150mg、97%の収率、TFA)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 361.1 (M+H)+。
4-3-[4-[3-(2-アミノエトキシ)プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体RI)
工程1 - N-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-(2-プロパ-2-イノキシエチル)カルバミン酸tert-ブチル(4.42g、22.1mmol、中間体CPの工程1により合成)および3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(3.00g、8.87mmol、中間体HP)のDMF(50mL)中の混合物に、Cs2CO3(14.4g、44.3mmol)、CuI(168mg、887umol)およびPd(PPh3)2Cl2(622mg、887umol)を添加した。この反応混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を水(50mL)で希釈し、そしてEA(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(2.70g、66%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 7.23 - 7.09 (m, 2H), 7.08 - 6.99 (m, 1H), 6.92 - 6.82 (m, 1H), 5.45 - 5.36 (m, 1H), 4.44 (s, 2H), 3.64 (s, 3H), 3.52 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.16 - 3.08 (m, 2H), 2.96 - 2.83 (m, 1H), 2.78 - 2.60 (m, 2H), 2.07 - 1.95 (m, 1H), 1.36 (s, 9H)。
工程2 - N-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(200mg、438umol)のTHF(5mL)中の混合物に、Pd/C(100mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(100mg、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15PSI)雰囲気下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(200mg、99%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 7.00 - 6.92 (m, 2H), 6.91 - 6.84 (m, 1H), 6.79 (s, 1H), 5.39 - 5.32 (m, 1H), 3.56 (s, 3H), 3.44 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.40 - 3.38 (m, 2H), 3.09 (d, J=5.6 Hz, 2H), 2.98 - 2.93 (m, 2H), 2.90 - 2.83 (m, 1H), 2.71 - 2.60 (m, 2H), 2.03 - 1.94 (m, 1H), 1.88 - 1.76 (m, 2H), 1.37 (s, 9H)。
工程3 - 4-3-[4-[3-(2-アミノエトキシ)プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(200mg、434umol)のDCM(3mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、5mL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(172mg、99%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 361.1 (M+H)+。
3-[5-[3-[(2R)-2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体RJ)
工程1 - N-[[(2R)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[[(2S)-モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.00g、4.62mmol、CAS番号875551-59-0)および3-ブロモプロパ-1-イン(550mg、4.62mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、K2CO3(1.28g、9.25mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(30mL)で希釈し、そしてEA(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=10/1~2/1)により精製して、表題化合物(800mg、68%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.93 (s, 1H), 3.93 - 3.87 (m, 1H), 3.68 (dt, J=2.4, 11.2 Hz, 1H), 3.64 - 3.57 (m, 1H), 3.31 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.15 - 3.05 (m, 1H), 2.78 - 2.72 (m, 1H), 2.70 - 2.65 ( 1H), 2.39 (dt, J=3.6, 11.2 Hz, 1H), 2.27 (t, J=2.4 Hz, 1H), 2.13 (t, J=10.8 Hz, 1H), 1.87 (s, 1H), 1.45 (s, 9H)。
工程2 - N-[[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[[(2R)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(846mg、3.33mmol)および3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(450mg、1.33mmol、中間体HN)のDMF(15mL)中の溶液に、Cs2CO3(2.17g、6.65mmol)、CuI(25.3mg、133umol)およびPd(PPh3)2Cl2(93.4mg、133umol)を添加した。この反応混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(550mg、80%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.16 - 7.10 (m, 2H), 6.86 - 6.83 (m, 1H), 5.38 (dd, J=5.2, 12.4 Hz, 1H), 3.79 (t, J=13.2 Hz, 2H), 3.52 (s, 2H), 3.34 (s, 3H), 3.01 - 2.92 (m, 3H), 2.80 - 2.70 (m, 2H), 2.69 - 2.65 (m, 2H), 2.35 - 2.27 (m, 1H), 2.25 - 2.15 (m, 1H), 2.06 - 1.95 (m, 2H), 1.37 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 512.2 (M + H)+。
工程3 - N-[[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(300mg、586umol)のTHF(10mL)中の溶液に、Pd/C(100mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(100mg、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:1%~31%、10分間)により精製して、表題化合物(120mg、39%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 7.04 (s, 1H), 7.00 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.87 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.82 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.33 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.43 - 3.40 (m, 3H), 3.32 (s, 3H), 3.03 - 2.87 (m, 3H), 2.73 - 2.58 (m, 6H), 2.36 - 2.25 (m, 2H), 2.03 - 1.95 (m, 2H), 1.79 - 1.66 (m, 3H), 1.36 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 516.3 (M+H)+。
工程4 - 3-[5-[3-[(2R)-2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(120mg、232umol)のDCM(3mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、1mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(100mg、95%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 416.2(M+H)+。
3-[5-[3-[(2S)-2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体RK)
工程1 - N-[[(2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[[(2R)-モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(3g、13.8mmol、CAS番号186202-57-3)および3-ブロモプロパ-1-イン(1.98g、16.6mmol)のTHF(60mL)中の混合物に、K2CO3(3.83g、27.7mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=4/1)により精製して、表題化合物(2.4g、68%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.90 (s, 1H), 3.96 - 3.83 (m, 1H), 3.74 - 3.50 (m, 2H), 3.33 -3.25 (m, 3H), 3.13 - 3.08 (m, 1H), 2.78 - 2.62 (m, 2H), 2.41 - 2.33 (m, 1H), 2.26 (t, J=2.4 Hz, 1H), 2.13 (t, J=10.4 Hz, 1H), 1.44 (s, 9H)。
工程2 - N-[[(2S)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(265mg、784umol、中間体HN)およびN-[[(2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(299mg、1.18mmol)のDMF(15mL)中の溶液に、CuI(29.9mg、157umol)、Pd(PPh3)2Cl2(110mg、157umol)、Cs2CO3(1.02g、3.13mmol)および4Åのモレキュラーシーブ(20mg)を25℃で添加した。この反応混合物を80℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を水(30mL)で希釈し、次いでEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、次いでNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(270mg、67%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.18 ( s, 1H), 7.17 (d, J=1.2 Hz, 1H), 7.10 (s, 1H), 6.73 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.20 - 5.16 (m, 1H), 4.93-4.89 ( m, 1H), 3.95 - 3.89 ( m, 1H), 3.72 - 3.71 ( m,, 1H), 3.54 - 3.49 (m, 2H), 3.43 (s, 3H), 3.15 - 3.07 (m, 1H), 2.99 - 2.99 (m, 1H), 2.99 - 2.92 (m, 1H), 2.89 - 2.61 (m, 6H), 2.48 - 2.40 (m, 1H), 2.28 - 2.22 (m, 1H), 2.17 ( t, J=3.6 Hz, 1H), 1.43 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 512.3 (M+H)+。
工程3 - N-[[(2S)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[[(2S)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(270mg、528umol)のTHF(15mL)中の溶液に、Pd/C(120mg、528umol、10wt%)およびPd(OH)2/C(110mg、528umol、10wt%)を25℃で添加した。この反応混合物をH2(15PSI)下で25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をセライトで濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(230mg、85%の収率)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 516.1 (M+H)+。
工程4 - 3-[5-[3-[(2S)-2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[(2S)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(130mg、252umol)のDCM(2mL)中の溶液に、TFA(1.67g、14.6mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(100mg、95%の収率、TFA)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 416.3(M+H)+。
2-[(2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]アセトニトリル(中間体RL)
工程1 - (2R)-2-(メチルスルホニルオキシメチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
(2R)-2-(ヒドロキシメチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(10.0g、46.0mmol、CAS番号135065-71-3)およびTEA(9.32g、92.0mmol)のDCM(100mL)中の溶液に、MsCl(6.36g、55.5mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をsat.NaHCO3(50mL)中に注ぎ、そしてEA(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(13.5g、99%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.23 (d, J=4.8 Hz, 2H), 4.06 - 3.77 (m, 3H), 3.74 - 3.64 (m, 1H), 3.59 - 3.49 (m, 1H), 3.06 (s, 3H), 3.01 - 2.88 (m, 1H), 2.81 - 2.67 (m, 1H), 1.49 - 1.42 (m, 9H)。
工程2 - (2S)-2-(シアノメチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
(2R)-2-(メチルスルホニルオキシメチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(13.0g、44.0mmol)およびKI(10.9g、66.0mmol)のDMSO(200mL)中の溶液に、KCN(3.15g、48.4mmol、2.07mL)を添加した。この反応混合物を80℃で3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を100℃で4時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をsat.NaHCO3(100mL)中に注ぎ、そしてEA(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1~6/1)により精製して、表題化合物(8.00g、80%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.10 - 3.78 (m, 3H), 3.72 - 3.62 (m, 1H), 3.60 - 3.50 (m, 1H), 2.97 (t, J=11.2 Hz, 1H), 2.84 - 2.65 ( s, 1H), 2.62 - 2.50 (m, 2H), 1.47 (s, 9H)。
工程3 - 2-[(2S)-モルホリン-2-イル]アセトニトリル
(2S)-2-(シアノメチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(4.50g、19.8mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、TFA(138g、1.22mol)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(4.70g、98%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.29 - 8.83 (m, 2H), 4.05 - 3.88 (m, 2H), 3.77 - 3.63 (m, 1H), 3.31 - 3.15 (m, 2H), 3.03 - 2.76 (m, 3H), 2.41 - 2.18 (m, 1H)。
工程4 - 2-[(2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]アセトニトリル
2-[(2S)-モルホリン-2-イル]アセトニトリル(4.70g、19.5mmol、TFA)および3-ブロモプロパ-1-イン(3.49g、29.3mmol)の、THF(100mL)中の溶液に、KI(324mg、1.96mmol)およびK2CO3(8.11g、58.7mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で48時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をEA(500mL)で希釈し、そして濾過して、濾液を得た。この濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1~6/1)により精製して、表題化合物(1.50g、46%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.97 - 3.90 (m, 1H), 3.87 - 3.78 (m, 1H), 3.70 (dt, J=2.4, 11.2 Hz, 1H), 3.33 (d, J=2.0 Hz, 2H), 2.85 - 2.80 (m, 1H), 2.67 - 2.60 (m, 1H), 2.56 (d, J=6.0 Hz, 2H), 2.44 (dt, J=3.2, 11.2 Hz, 1H), 2.29 (t, J=2.4 Hz, 1H), 2.35 (t, J=10.0 Hz, 1H)。
3-[5-[3-[(2S)-2-(2-アミノエチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体RM)
工程1 - 2-[(2S)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]アセトニトリル
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(1.00g、2.96mmol、中間体HN)および2-[(2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]アセトニトリル(971mg、5.91mmol、中間体RL)のDMSO(50mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(415mg、591umol)、DIPEA(1.91g、14.7mmol)およびCuI(112mg、591umol)を添加した。この反応混合物を85℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過した。その濾液をEA(30mL)で希釈し、水(300mL)に注ぎ、そしてEA(2×200mL)で抽出した。その有機層を水(2×200mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(FA、0.1%)により精製して、表題化合物(1.00g、80%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 422.2 (M+H)+。
工程2 - 3-[5-[3-[(2S)-2-(2-アミノエチル)モルホリン-4-イル]プロパ-1-イニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
2-[(2S)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]アセトニトリル(600mg、1.42mmol)およびAcOH(170mg、2.85mmol)のTHF(40mL)中の溶液に、Raney-Ni(50.0mg、583umol)を添加した。この反応混合物をH2(50Psi)下で25℃で4時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過した。そのフィルターケーキを水(3×30mL)で磨砕し、そして濾過して、濾液を得た。この濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(600mg、100%の収率、HOAc)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 426.1 (M+H)+。
工程3 - 3-[5-[3-[(2S)-2-(2-アミノエチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
3-[5-[3-[(2S)-2-(2-アミノエチル)モルホリン-4-イル]プロパ-1-イニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(550mg、1.13mmol、HOAc)のTHF(30mL)中の溶液に、PtO2(51.4mg、226umol)を添加した。この反応物をH2(15Psi)下で25℃で4時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過して濾液を得、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(400mg、100%の収率、HOAc)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 430.2 (M+H)+。
2-[(2R)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]アセトニトリル(中間体RN)
工程1 - (2S)-2-(メチルスルホニルオキシメチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
(2S)-2-(ヒドロキシメチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(5.00g、23.0mmol、CAS番号135065-76-8)のDCM(50mL)中の混合物に、TEA(3.03g、29.9mmol)およびMsCl(6.06g、52.9mmol)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を氷水(50mL)中に注ぎ、そしてDCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(6.50g、95%の収率)を白色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.23 (d, J=4.8 Hz, 2H), 3.92 - 3.85 (m, 3H), 3.69- 3.65 (m, 1H), 3.57 - 3.51 (m, 1H), 3.06 (s, 3H), 3.01 - 2.95 (m, 1H), 2.82 - 2.76 (m, 1H), 1.46 (s, 9H)。
工程2 - (2R)-2-(シアノメチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
(2S)-2-(メチルスルホニルオキシメチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(6.50g、22.0mmol)のDMSO(80mL)中の混合物に、KCN(1.50g、23.1mmol)およびKI(5.48g、33.0mmol)を25℃で添加した。次いで、この反応混合物を100℃で4時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を氷水(50mL)中に注ぎ、そしてDCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=3:1)により精製して、表題化合物(2.30g、46%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.04-3.83 (m, 3H), 3.62-3.59 (m, 1H), 3.51-3.48 (m, 1H), 2.93 - 2.90 (m, 1H), 2.68 (m, 1H), 2.50 - 2.43 (m, 2H), 1.40 (s, 9H)。
工程3 - 2-[(2R)-モルホリン-2-イル]アセトニトリル
(2R)-2-(シアノメチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(1.00g、4.42mmol)のDCM(6mL)中の溶液に、TFA(3mL)を25℃で添加した。この混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.06g、95%の収率、TFA)を明黄色ガム状物質として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.11 (s, 2H), 4.04 - 4.01 (m, 1H), 4.00 - 3.91(m, 1H), 3.79 - 3.67 (m, 1H), 3.34 - 3.16 (m, 2H), 3.07 - 2.89 (m, 2H), 2.87 - 2.73 (m, 2H)。
工程4 - 2-[(2R)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]アセトニトリル
2-[(2R)-モルホリン-2-イル]アセトニトリル(1.06g、4.41mmol、TFA)およびK2CO3(1.83g、13.2mmol)のDMF(15mL)中の混合物に、3-ブロモプロパ-1-イン(577mg、4.85mmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてそのケーキをEA(20mL)で洗浄した。その濾液および洗浄液を合わせ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、PE:EA=20:1~5:1)により精製して、表題化合物(650mg、89%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.93 (m, 1H), 3.88 - 3.81 (m, 1H), 3.72 (m, 1H), 3.36 - 3.30 (m, 2H), 2.88 (s, 1H), 2.68 (m, 1H), 2.57 (d, J=6.0 Hz, 2H), 2.46 (m, 1H), 2.32 - 2.21 (m, 2H)。
3-[5-[3-[(2R)-2-(2-アミノエチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体RO)
工程1 - 2-[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]アセトニトリル
2-[(2R)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]アセトニトリル(588mg、3.58mmol、中間体RN)、3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(480mg、1.42mmol、中間体HN)、CuI(58mg、304umol)、Pd(PPh3)2Cl2(201mg、286umol)、4ÅのMS(300mg)およびCs2CO3(2.31g、7.10mmol)のDMF(15mL)中の混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキをEA(10mL)で洗浄した。その濾液および洗浄液を合わせ、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(FAの条件)およびprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.1%のTFA)-ACN];B%:2%~30%、10分間)により精製して、表題化合物(280mg、47%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 7.35 (d, J=1.2 Hz, 1H), 7.27 - 7.20 (m, 1H), 7.20 - 7.13 (m, 1H), 5.42 - 5.38 (m, 1 H), 4.17 (s, 2H), 4.08 (d, J=12.4 Hz, 1H), 3.91 m, 1H), 3.77 - 3.67 (m, 1H), 3.35 (s, 3H), 3.34 - 3.31 (m, 1H), 3.02 - 2.81 (m, 5H), 2.77 - 2.58 (m, 3H), 2.06 - 1.97 (m, 1H)。
工程2 - 3-[5-[3-[(2R)-2-(2-アミノエチル)モルホリン-4-イル]プロパ-1-エニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
2-[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]アセトニトリル(270mg、640umol)、Raney-Ni(100mg)およびHOAc(210mg、3.50mmol)のTHF(6mL)中の混合物をH2(45Psi)下で25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてそのケーキをTHF(10mL)で洗浄した。合わせた有機層を減圧中で濃縮して、表題化合物(320mg、100%の収率、HOAc)を明黄色ガム状物質として得た。LC-MS (ESI+) m/z 428.3 (M+H)+。
工程3 - 3-[5-[3-[(2R)-2-(2-アミノエチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
3-[5-[3-[(2R)-2-(2-アミノエチル)モルホリン-4-イル]プロパ-1-エニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(320mg、640umol)およびPtO2(50.0mg、220umol)のTHF(10mL)中の混合物をH2(15Psi)下で25℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキをTHF(10mL)で洗浄した。その濾液および洗浄液を合わせ、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(280mg、98%の収率、HOAc)を明黄色ガム状物質として得た。LC-MS (ESI+) m/z 430.3 (M+H)+。
4-[3-(ジフルオロメチル)-4-[[2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]ピラゾール-1-イル]安息香酸(中間体RP)
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸(70.0mg、112umol、中間体JE)のDCM(4mL)中の溶液に、TFA(4mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(71.5mg、100%の収率、TFA)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 523.2 (M+H)+。
1-(4-メトキシフェニル)-N-メチル-N-[[(2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]メタンアミン(中間体RQ)
工程1 - (2R)-2-ホルミルモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
(2R)-2-(ヒドロキシメチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(2.00g、9.21mmol、CAS番号135065-71-3)のDCM(40mL)中の溶液に、DMP(4.69g、11.0mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物をaq.Na2S2O3(50mL)およびaq.NaHCO3(50mL)でクエンチした。この混合物を15分間撹拌し、そしてEA(2×50mL)で抽出した。その有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.50g、76%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.65 (s, 1H), 4.08 - 4.00 (m, 1H), 3.95 - 3.85 (m, 2H), 3.83 - 3.75 (m, 1H), 3.68 - 3.53 (m, 2H), 3.12 - 3.03 (m, 1H), 1.47 (s, 9H)。
工程2 - (2S)-2-[[(4-メトキシフェニル)メチル-メチル-アミノ]メチル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
(2R)-2-ホルミルモルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(1.5g、6.97mmol)および1-(4-メトキシフェニル)-N-メチル-メタンアミン(1.05g、6.97mmol)のDCM(30mL)中の溶液に、HOAc(418mg、6.97mmol)を添加し、そしてこの反応物を25℃で撹拌した。30分後、NaBH(OAc)3(1.77g、8.36mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を25℃で10時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(1.4g、57%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.22 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.85 (d, J=8.4 Hz, 2H), 4.07 - 3.94 (m, 1H), 3.93 - 3.83 (m, 2H), 3.90 (s, 3H), 3.58 - 3.43 (m, 4H), 3.01 - 2.80 (m, 1H), 2.62 - 2.46 (m, 2H), 2.41 - 2.31 (m, 1H), 2.26 (s, 3H), 1.48 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 351.1 (M+H)+。
工程3 - 1-(4-メトキシフェニル)-N-メチル-N-[[(2R)-モルホリン-2-イル]メチル]メタンアミン塩酸塩
(2S)-2-[[(4-メトキシフェニル)メチル-メチル-アミノ]メチル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(1.40g、3.99mmol)のHCl/ジオキサン(10mL)中の溶液に、DCM(10mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.15g、100%の収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 251.1 (M+H)+。
工程4 - 1-(4-メトキシフェニル)-N-メチル-N-[[(2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]メタンアミン
1-(4-メトキシフェニル)-N-メチル-N-[[(2R)-モルホリン-2-イル]メチル]メタンアミン(1.15g、4.01mmol、HCl)および3-ブロモプロパ-1-イン(525mg、4.41mmol)のDMF(20mL)中の溶液に、K2CO3(1.66g、12.0mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(100mL)で希釈し、そしてEA(2×50mL)で抽出した。その有機層をブライン(100mL)で洗浄し、次いで減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(700mg、61%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 289.2 (M+H)+。
3-[3-メチル-5-[3-[(2S)-2-(メチルアミノメチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体RR)
工程1 - 3-[5-[3-[(2S)-2-[[(4-メトキシフェニル)メチル-メチル-アミノ]メチル]モルホリン-4-イル]プロパ-1-イニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
DMF(12mL)中の1-(4-メトキシフェニル)-N-メチル-N-[[(2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]メタンアミン(1.01g、3.51mmol、中間体RQ)、3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(660mg、1.95mmol、中間体HN)、Pd(PPh3)2Cl2(274mg、390umol)、CuI(74.3mg、390umol)、4Åのモレキュラーシーブ(200mg)およびCs2CO3(2.54g、7.81mmol)をN2で脱気し、次いでN2下で80℃で2時間加熱した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮し、そしてprep-HPLC(カラム:Phenomenex luna C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:5%~35%、28分間)により精製して、表題化合物(850mg、80%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 7.33 - 7.23 (m, 3H), 7.17 - 7.12 (m, 2H), 6.89 - 6.84 (m, 2H), 5.44 - 5.35 (m, 1H), 3.87 - 3.79 (m, 1H), 3.78 - 3.72 (m, 1H), 3.71 - 3.69 (m, 3H), 3.68 - 3.56 (m, 4H), 3.53 (s, 2H), 3.34 (s, 3H), 2.93 - 2.80 (m, 1H), 2.74 - 2.60 (m, 2H), 2.30 (s, 3H), 2.28 - 2.24 (m, 1H), 2.21 - 2.18 (m, 1H), 2.18 - 2.15 (m, 1H), 2.05 - 2.00 (m, 2H), 1.98 - 1.96 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 546.3 (M+H)+。
工程2 - N-[[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
3-[5-[3-[(2S)-2-[[(4-メトキシフェニル)メチル-メチル-アミノ]メチル]モルホリン-4-イル]プロパ-1-イニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(200mg、367umol)および(Boc)2O(96.0mg、440umol)の、IPA(5mL)とEA(10mL)との混合溶媒中の混合物に、Pd(OH)2/C(0.1g、20wt%)およびPd/C(0.1g、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(50Psi)雰囲気下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(85.0mg、44%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 530.3 (M+H)+。
工程3 - 3-[3-メチル-5-[3-[(2S)-2-(メチルアミノメチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(85.0mg、160umol)のDCM(3mL)中の溶液に、TFA(3mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(87.0mg、100%の収率、TFA)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 430.3 (M+H)+。
N-(4-ブタ-3-イノキシブチル)-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(中間体RS)
N-(4-ブタ-3-イノキシブチル)カルバミン酸tert-ブチル(5.00g、20.7mmol、中間体SY)のTHF(100mL)中の溶液に、NaH(1.24g、31.0mmol、60%の油分散物)を0℃で添加した。この混合物を20℃で1時間撹拌した。次いで、MeI(4.41g、31.0mmol)を添加した。この混合物を20℃で15時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(10mL)によりクエンチし、そしてEA(2×250mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧中で濃縮して、表題化合物(5.00g、94%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.57 (t, J=7.2 Hz, 2H), 3.50 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.24 (s, 2H), 2.85 (s, 3H), 2.48 (dt, J=2.8, 6.8 Hz, 2H), 2.03 - 1.96 (m, 1H), 1.62 - 1.56 (m, 4H), 1.47 (s, 9H)。
3-[3-メチル-5-[4-[4-(メチルアミノ)ブトキシ]ブチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体RT)
工程1 - N-[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブタ-3-イノキシ]ブチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-(4-ブタ-3-イノキシブチル)-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(3.06g、12.0mmol、中間体RS)、3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(1.50g、4.44mmol、中間体HN)、Pd(PPh3)2Cl2(934mg、1.33mmol)、CuI(253mg、1.33mmol)およびTEA(8.08g、79.8mmol)のDMF(30mL)中の混合物を脱気してN2でパージすることを3回行った。次いで、この混合物をN2雰囲気下で85℃で4時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(100mL)で希釈し、そしてEA(2×200mL)で抽出した。その有機層を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(1.1g、46%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.14 - 7.05 (m, 2H), 5.38 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.56 (t, J=6.8 Hz, 2H), 3.46 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.33 (s, 3H), 3.17 (t, J=6.4 Hz, 2H), 2.93 - 2.90 (m, 1H), 2.74 (s, 3H), 2.69 - 2.63 (m, 2H), 2.53 - 2.51 (m, 2H), 2.08 - 2.00 (m, 1H), 1.56 - 1.45 (m, 4H), 1.37 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 535.3 (M+Na)+。
工程2 - N-[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブトキシ]ブチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブタ-3-イノキシ]ブチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(1.10g、2.15mmol)のTHF(30mL)中の溶液に、Pd/C(0.10g、10wt%)およびPd(OH)2/C(0.10g、10wt%)を添加した。この混合物をH2(15psi)下で30℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.10g、100%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 7.06 - 6.94 (m, 2H), 6.90 - 6.83 (m, 1H), 5.34 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.40 - 3.34 (m, 4H), 3.32 (s, 3H), 3.15 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.92 - 2.88 (m, 1H), 2.74 (s, 3H), 2.64 - 2.58 (m, 4H), 2.07 - 1.95 (m, 1H), 1.67 - 1.58 (m, 2H), 1.57 - 1.43 (m, 6H), 1.37 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 539.2 (M+Na)+。
工程3 - 3-[3-メチル-5-[4-[4-(メチルアミノ)ブトキシ]ブチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブトキシ]ブチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(1.10g、2.13mmol)のDCM(20mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、5mL)を添加した。この混合物を25℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.10g、100%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 417.2 (M+H)+。
4-(4-(2-(2-((シクロプロピルメチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド)-3-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸(中間体RU)
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸(44.6mg、75.1umol、中間体FX)のDCM(1mL)中の溶液に、TFA(770mg、6.75mmol)をN2雰囲気下で添加した。この混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(41.0mg、100%の収率、TFA)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 495.2 (M+H) +。
(S)-メチル((4-(プロパ-2-イン-1-イル)モルホリン-2-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体RV)
工程1 - (S)-モルホリン-2-イルメタノール
(2S)-2-(ヒドロキシメチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(25.0g、115mmol、CAS番号135065-76-8)のDCM(40mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、57.5mL)を添加し、この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(17.0g、96%の収率、HCl)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.47 (s, 1H), 3.92 - 3.89 (m, 1H), 3.75 - 3.72 (m, 2H), 3.40 - 3.37 (m, 2H), 3.13 (t, J=2.4, 2H), 2.92 - 2.6(m, 2H)。
工程2 - (S)-(4-(プロパ-2-イン-1-イル)モルホリン-2-イル)メタノール
[(2S)-モルホリン-2-イル]メタノール(12.0g、78.1mmol、HCl)および3-ブロモプロパ-1-イン(9.29g、78.1mmol)のDMF(200mL)中の溶液に、K2CO3(32.4g、234mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(300mL)で希釈し、そしてEA(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1~2/1)により精製して、表題化合物(10.5g、86%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.98 - 3.91 (m, 1H), 3.76 - 3.63 (m, 3H), 3.62 - 3.56 (m, 1H), 3.31 (d, J=2.4 Hz, 2H), 2.76 - 2.66 (m, 2H), 2.41 (dt, J=3.6, 11.2 Hz, 1H), 2.28 (t, J=2.4 Hz, 1H), 2.22 (t, J=10.4 Hz, 1H), 1.97 - 1.66 (m, 1H)。
工程3 - (S)-(4-(プロパ-2-イン-1-イル)モルホリン-2-イル)メチルメタンスルホネート
[(2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メタノール(2g、12.8mmol)のDCM(30mL)中の溶液に、TEA(2.61g、25.7mmol)およびMsCl(1.62g、14.1mmol)を添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(2mL)でクエンチし、次いでDCM(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(3.00g、99%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.28 - 4.20 (m, 2H), 3.99 - 3.91 (m, 1H), 3.91 - 3.81 (m, 1H), 3.71 (dt, J=2.4, 11.2 Hz, 1H), 3.33 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.09 (s, 3H), 2.82 - 2.75 (m, 1H), 2.69 (dd, J=1.2, 11.2 Hz, 1H), 2.51 - 2.36 (m, 1H), 2.33 - 2.19 (m, 2H)。
工程4 - (S)-メチル((4-(プロパ-2-イン-1-イル)モルホリン-2-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-メチルカルバミン酸tert-ブチル(1.69g、12.8mmol)およびNaI(192mg、1.29mmol)のDMF(30mL)中の溶液に、NaH(771mg、19.2mmol、60%の油分散物)を添加した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。その後、[(2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチルメタンスルホネート(3.00g、12.8mmol)をこの混合物に添加した。得られた反応混合物を90℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(0.1mL)でクエンチし、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、PE:EA=5:1)により精製して、表題化合物(250mg、7%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.95 - 3.86 (m, 1H), 3.77 - 3.61 (m, 2H), 3.47 - 3.38 (m, 1H), 3.32 - 3.30 (m, 2H), 3.17 (dd, J=2.4, 10.8 Hz, 1H), 2.93 (s, 3H), 2.79 - 2.65 (m, 2H), 2.39 (dt, J=2.4, 11.2 Hz, 1H), 2.28 - 2.26 (m, 1H), 2.11 (t, J=10.8 Hz, 1H), 1.46 (s, 9H)。
3-(3-メチル-5-(3-((R)-2-((メチルアミノ)メチル)モルホリノ)プロピル)-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(中間体RW)
工程1 - (((2S)-4-(3-(1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)プロパ-2-イン-1-イル)モルホリン-2-イル)メチル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(180mg、532umol、中間体HN)、N-メチル-N-[[(2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(214mg、798umol、中間体RV)、Pd(PPh3)2Cl2(37.3mg、53.2umol)、CuI(10.1mg、53.2umol)、4Åのモレキュラーシーブ(200mg)およびCs2CO3(693mg、2.13mmol)のDMF(10mL)中の混合物をN2で脱気し、次いでN2下で80℃まで2時間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(150mg、42%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 526.1 (M+ H) +。
工程2 - (((2S)-4-(3-(1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)プロピル)モルホリン-2-イル)メチル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[[(2S)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(150mg、228umol)のTHF(20mL)中の溶液に、PtO2(13.8mg、6.10umol)をN2雰囲気下で添加した。この懸濁物を脱気してH2でパージすることを7回行った。この混合物をH2(15Psi)下で25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(40.0mg、31%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 530.3 (M+H) +。
工程3 - 3-(3-メチル-5-(3-((R)-2-((メチルアミノ)メチル)モルホリノ)プロピル)-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[(2S)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(40.0mg、75.5umol)のDCM(3mL)中の溶液に、TFA(308mg、2.70mmol)をN2雰囲気下で添加した。この混合物を25℃で15分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(41.0mg、100%の収率、TFA)を無色物質として得た。LC-MS (ESI+) m/z 430.2 (M+H) +。
2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(中間体RX)
工程1 - 2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(600mg、1.77mmol、中間体HP)、2-[2-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(1.07g、3.55mmol、実施例441の工程1~2により合成、I-447)のDMF(10mL)中の混合物に、CuI(67.6mg、355umol)、Cs2CO3(2.89g、8.87mmol)およびPd(PPh3)2Cl2(249.08mg、355umol)をN2下で添加した。この反応混合物を80℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(30mL)中に注いだ。その水相を酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(598mg、60%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.29 (s, 1H), 7.16 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.97 (t, J=8.0 Hz, 1H), 6.75 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.23 - 5.15 (m, 1H), 4.46 (s, 2H), 4.01 (s, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.76 - 3.66 (m, 12H), 2.99 - 2.68 (m, 3H), 2.29 - 2.16 (m, 1H), 1.46 (s, 9H)。
工程2 - 2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル
2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(578mg、1.03mmol)のTHF(5mL)中の溶液に、Pd/C(100mg、20wt%)およびPd(OH)2/C(100mg、20wt%)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2ガスでパージすることを3回行った。この混合物をH2(15psi)下で20℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(540mg、92%の収率)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 586.3 (M+Na) +。
工程3 - 2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸
2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(520mg、922umol)のDCM(2mL)中の混合物に、TFA(210mg、1.85mmol)を添加した。この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(436mg、93%の収率)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 508.3 (M+H) +。
工程2 - 4-(trans-4-アミノシクロヘキシル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-[4-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)シクロヘキシル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(8.00g、16.4mmol)およびPd/C(800mg、10wt%)のMeOH(80mL)中の混合物をH2(15Psi)下で25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてそのケーキをMeOH(50mL)で洗浄した。濾液と洗浄液とを合わせ、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(5.30g、100%粗成収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.49 - 3.21 (m, 4H), 2.64 - 2.58 (m, 1H), 2.54 (m, 4H), 2.31 - 2.20 (m, 1H), 1.88 (t, J=15.2 Hz, 4H), 1.45 (s, 9H), 1.34 - 1.22 (m, 2H), 1.17 - 1.05 (m, 2H)。
2-[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブトキシ]ブチルアミノ]酢酸(中間体SB)
工程1 - 2-[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブトキシ]ブチルアミノ]z酢酸tert-ブチル
3-[5-[4-(4-アミノブトキシ)ブチル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(200mg、455umol、HCl、中間体OD)、2-ブロモ酢酸tert-ブチル(80.0mg、410umol、CAS番号5292-43-3)およびTEA(100mg、988umol)のDMF(2mL)中の混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を逆相フラッシュクロマトグラフィー(FAの条件)により精製して、表題化合物(100mg、31%の収率)を明黄色ガム状物質として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 7.02 - 6.98 (m, 2H), 6.86 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.37 - 5.28 (m, 1H), 3.62 - 3.57 (m, 2H), 3.34 (s, 3H), 3.32 (m, 4H), 2.91 - 2.83 (m, 1H), 2.65 - 2.56 (m, 6H), 2.04 - 1.95 (m, 1H), 1.77 - 1.73 (m, 1H), 1.63 - 1.47 (m, 8H), 1.41 (s, 9H)。
工程2 - 2-[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブトキシ]ブチルアミノ]酢酸
2-[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブトキシ]ブチルアミノ]酢酸tert-ブチル(125mg、176umol)のDCM(2mL)中の溶液に、TFA(1mL)を25℃で添加した。この混合物を25℃で6時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(120mg、粗製、TFA)を黄色ガム状物質として得た。LC-MS (ESI+) m/z 461.2 (M+H)+。
N-(3-ブタ-3-イノキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体SD)
工程1 - 3-ブタ-3-イノキシプロパンニトリル
プロパ-2-エンニトリル(2.00g、37.6mmol)およびブタ-3-イン-1-オール(7.93g、113mmol)のTHF(40.0mL)中の溶液に、NaOMe(203mg、3.77mmol)を添加した。この混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(4.60g、99%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.71 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.63 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.62 (t, J=6.4 Hz, 2H), 2.52 - 2.45 (m, 2H), 2.00 (t, J=2.4 Hz, 1H)。
工程2 - 3-ブタ-3-イノキシプロパン-1-アミン
ジエチルシラン(3.58g、40.6mmol)およびトリス(パーフルオロフェニル)ボラン(83.1mg、162umol)のDCM(30.0mL)中の混合物に、3-ブタ-3-イノキシプロパンニトリル(2.00g、16.2mmol)を添加した。この混合物を25℃で16時間撹拌した。次いで、HCl/ジオキサン(4.00M、20.0mL)を添加し、そしてこの混合物を1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を水(10.0mL)に溶解させ、次いでEA(10.0mL)で抽出した。その水層を減圧中で濃縮して、表題化合物(2.30g、86%の収率、HCl)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.06 (s, 2H), 3.80 - 3.76 (m, 2H), 3.63 - 3.59 (m, 2H), 3.24 (s, 2H), 2.64 - 2.57 (m, 2H), 2.21 - 2.15 (m, 1H), 2.08 - 2.04 (m, 2H)。
工程3 - N-(3-ブタ-3-イノキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル
3-ブタ-3-イノキシプロパン-1-アミン(300mg、1.83mmol、HCl)のMeOH(10.0mL)中の溶液に、(Boc)2O(1.00g、4.58mmol)およびTEA(371mg、3.67mmol)を添加した。この混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)により精製して、表題化合物(200mg、48%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 4.85 (s, 1H), 3.51 - 3.44 (m, 4H), 3.21 - 3.10 (m, 2H), 2.43 - 2.38 (m, 2H), 1.95 - 1.90 (m, 1H), 1.75 - 1.63 (m, 2H), 1.37 (s, 9H)。
3-[(5S)-5-(3-ブロモフェニル)-2-オキソ-オキサゾリジン-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体SE)
工程1 - (S)-2-ブロモ-1-(3-ブロモフェニル)エタノール
(S)-1-メチル-3,3-ジフェニルヘキサヒドロピロロ[1,2-c][1,3,2]オキサザボロール(1g、3.61mmol、CAS番号112022-81-8)のTHF(50mL)中の撹拌溶液に、BH3
.DMS(10M、2.5mL、25.3mmol)を0℃で添加した。この混合物を0℃で0.5時間撹拌した。この反応混合物に、2-ブロモ-1-(3-ブロモフェニル)エタノン(10g、36.1mmol)のTHF(30mL)中の溶液を0℃で滴下により添加した。この混合物を室温で12時間撹拌した。この混合物に、MeOHを滴下により添加し、このときにこの混合物は気泡を発生させた。気泡が止まった後に、MeOHの添加を止めた。次いで、この混合物を濃縮し、そしてカラム(PE/EA=50/1~20/1~10/1~5/1)により精製して、表題化合物(10g、100%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.56 (t, J=1.8 Hz, 1 H), 7.47-7.45 (m, 1 H), 7.32-7.30 (m, 1 H), 7.26-7.22 (m, 1 H), 4.90 (d, J=8.7 Hz, 1 H), 3.63 (dd, J=10.5, 3.4 Hz, 1 H), 3.51 (dd, J=10.5, 8.8 Hz, 1 H), 2.68 (d, J=1.6 Hz, 1 H)。
工程2 - (S)-2-アミノ-1-(3-ブロモフェニル)エタノール
(S)-2-ブロモ-1-(3-ブロモフェニル)エタノール(11g、90.3mmol)のMeOH(80mL)中の溶液に、NH3
.H2O(25%、200mL)をN2下で0℃で添加した。この反応混合物をN2下で室温で12時間撹拌した。この混合物を濃縮した。その固体をEAで洗浄して、表題化合物(6.2g、74%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.70 (br s, 2 H), 7.60 (t, J=1.9 Hz, 1 H), 7.54-7.51 (m, 1 H), 7.42-7.34 (m, 2 H), 6.17 (d, J=3.8 Hz, 1 H), 4.81-4.79 (m, 1 H), 3.09 (dd, J=12.8, 3.2 Hz, 1 H), 2.87 (dd, J=12.8, 9.6 Hz, 1 H)。
工程3 - (S)-5-(3-ブロモフェニル)オキサゾリジン-2-オン
(S)-2-アミノ-1-(3-ブロモフェニル)エタノール(1g、4.63mmol)、CDI(1.1g、6.94mmol)およびTHF(30mL)中の混合物を80℃まで加熱し、そしてN2下で80℃で一晩撹拌した。この混合物にH2O(20mL)を添加し、次いでこの混合物をEA(50mL)で抽出した。その有機層を濃縮し、そしてシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EA=2/1~1/1)により精製して、表題化合物(300mg、27%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.55-7.54 (m, 1 H), 7.51 (dt, J=6.9, 2.0 Hz, 1 H), 7.32-7.29 (m, 2 H), 5.60 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 5.09 (br s, 1 H), 4.00 (dt, J=0.6, 8.7 Hz, 1 H), 3.53-3.49 (m, 1 H)。
工程4 - (R)-3-((S)-5-(3-ブロモフェニル)-2-オキソオキサゾリジン-3-イル)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン
(S)-5-(3-ブロモフェニル)オキサゾリジン-2-オン(8.1g、33.5mmol)のTHF(100mL)中の溶液に、t-BuOK(5.6g、50.3mmol)をN2下で0℃で添加した。この混合物を0℃で1時間撹拌した。次いで、この混合物に、1-(4-メトキシベンジル)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イルトリフルオロメタンスルホネート(14g、36.8mmol)をN2下で0℃で添加した。この混合物を0℃~10℃で2時間撹拌した。この混合物にEA(100mL)を添加し、次いでこの溶液をH2O(100mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EA=2/1)により精製して、所望の生成物と出発物質との混合物を得た。次いで、この混合物をフラッシュクロマトグラフィー(210nm、H2O中30%のMeCN)により再度精製して、生成物である(R)-3-((S)-5-(3-ブロモフェニル)-2-オキソオキサゾリジン-3-イル)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン(4.0g、25%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.60-7.57 (m, 2 H), 7.39-7.36 (m, 2 H), 7.32-7.28 (m, 2 H), 6.81-6.77 (m, 2 H), 5.48 (t, J=8.4 Hz, 1 H), 4.87 (s, 2 H), 4.69 (dd, J=13.5, 5.2 Hz, 1 H), 3.79 (t, J=8.4 Hz, 1 H), 3.76 (s, 3 H), 3.42 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 2.95 (ddd, J=17.8, 4.5, 2.4 Hz, 1 H), 2.77 (ddd, J=17.8, 13.5, 5.5 Hz, 1 H), 2.24-2.07 (m, 2 H)。
工程5 - (R)-3-((S)-5-(3-ブロモフェニル)-2-オキソオキサゾリジン-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
(R)-3-((S)-5-(3-ブロモフェニル)-2-オキソオキサゾリジン-3-イル)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン(4.0g、8.47mmol)のMeCN(90mL)中の溶液に、CAN(18.6g、33.9mmol)のH2O(20mL)中の溶液を0℃で滴下により添加した。この混合物を0℃~10℃で3時間撹拌した。この混合物に、H2O(50mL)を添加し、次いでこの溶液をEA(100mL)で抽出した。その有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、黄色固体を得た。この固体をEA(30mL)で洗浄して、表題化合物(1.2g、40%の収率)を白色固体として得た。その濾液を濃縮し、そしてフラッシュ(210nm、H2O中30%のMeCN)により精製して、別の部分の表題化合物(0.2g、7%の収率)を白色固体として得た。合計収率は47%である。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.00 (s, 1H), 7.72 (t, J=1.6 Hz, 1H), 7.63-7.60 (m, 1 H), 7.50-7.49 (m, 1H), 7.42 (t, J=8 Hz, 1H), 5.63 (dd, J=7.6, 8.8 Hz, 1H), 4.71 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H), 3.94 (t, J=8.8 Hz, 1H), 3.29-3.25 (m, 1H), 2.92-2.82 (m, 1H), 2.59-2.57 (m, 1H), 2.25-2.14 (m, 1H), 2.03-2.01 (m, 1H)。LC/MS (ESI, m/z): [M+1]+=355.0。
3-[(5S)-5-[3-[4-(3-アミノプロポキシ)ブタ-1-イニル]フェニル]-2-オキソ-オキサゾリジン-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体SF)
工程1 - N-[3-[4-[3-[(5S)-3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-イル]フェニル]ブタ-3-イノキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
N-(3-ブタ-3-イノキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(146mg、645umol、中間体SD)および3-[(5S)-5-(3-ブロモフェニル)-2-オキソ-オキサゾリジン-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(190mg、537umol、中間体SE)のDMF(8.00mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(37.7mg、53.8umol)、CuI(10.2mg、53.8umol)、Cs2CO3(701mg、2.15mmol)および4Åのモレキュラーシーブ(30mg)をN2下で添加し、そしてこの混合物を80℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。この混合物をprep-HPLC(逆相:0.1%のFA)により精製して、表題化合物(140mg、52%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.0 (s, 1H), 7.51 - 7.39 (m, 4H), 6.79 (s, 1H), 5.73 - 5.58 (m, 1H), 4.76 - 4.63 (m, 1H), 3.97 - 3.84 (m, 1H), 3.59 - 3.51 (m, 2H), 3.46 - 3.43 (m, 2H), 3.30 - 3.22 (m, 1H), 3.03 - 2.95 (m, 2H), 2.92 - 2.76 (m, 1H), 2.70 - 2.67 (m, 2H), 2.61 - 2.54 (m, 1H), 2.28 - 2.14 (m, 1H), 2.05 - 1.93 (m, 1H), 1.68 - 1.57 (m, 2H), 1.38 (s, 9H)。
工程2 - 3-[(5S)-5-[3-[4-(3-アミノプロポキシ)ブタ-1-イニル]フェニル]-2-オキソ-オキサゾリジン-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[3-[4-[3-[(5S)-3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-イル]フェニル]ブタ-3-イノキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(110mg、220umol)のDCM(4.00mL)中の溶液に、TFA(6.16g、54.0mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(110mg、97%の収率、TFA)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 400.2(M+H)+。
ブタ-3-イン-1-オール(10.0g、142mmol、CAS番号927-74-2)およびTEA(43.3g、428mmol)のDCM(250mL)中の溶液に、MsCl(21.2g、185mmol)を0℃で滴下により添加した。この混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(150mL)により0℃でクエンチした。その有機層を水(150mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(20.0g、95%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) 4.31 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.06 (s, 3H), 2.68 -2.64 (M, 2H), 2.07 (t, J=2.8 Hz, 1H)。
N-[(1-ブタ-3-イニル-4-ピペリジル)メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(中間体SH)
N-メチル-N-(4-ピペリジルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(3.00g、13.1mmol、CAS番号138200-04-5)の、CHCl3(25mL)とACN(25mL)との混合溶媒中の溶液に、K2CO3(3.63g、26.2mmol)およびブタ-3-イニルメタンスルホネート(2.53g、17.0mmol、中間体SG)を添加した。この混合物を70℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、PE/EA=6/1)により精製して、表題化合物(2.30g、62%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.09 (d, J=6.8 Hz, 2H), 2.97 - 2.97 (m, 2H), 2.84 (s, 3H), 2.59 (t, J=8.0 Hz, 2H), 2.45 - 2.32 (m, 2H), 2.04 - 1.93 (m, 3H), 1.65 - 1.55 (m, 3H), 1.45 (s, 9H), 1.30 - 1.20 (m, 2H)。
3-[3-メチル-5-[4-[4-(メチルアミノメチル)-1-ピペリジル]ブタ-1-イニル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体SI)
工程1 - N-[[1-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブタ-3-イニル]-4-ピペリジル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(500mg、1.48mmol、中間体HN)およびN-[(1-ブタ-3-イニル-4-ピペリジル)メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(1.04g、3.70mmol、中間体SH)のDMF(15mL)中の溶液に、Cs2CO3(1.93g、5.91mmol)、CuI(56.3mg、295umol)、4Åのモレキュラーシーブ(500mg)およびPd(PPh3)2Cl2(207mg、295umol)を添加した。この混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を水(30mL)で希釈し、次いでEA(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(FAの条件)により精製して、表題化合物(80.0mg、10%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.16 (s, 1H), 7.14 (dd, J=1.6, 8.4 Hz, 1H), 7.07 (s, 1H), 6.72 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.19 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 3.42 (s, 3H), 3.12 (d, J=6.8 Hz, 2H), 3.07 - 2.92 (m, 3H), 2.89 - 2.81 (m, 4H), 2.80 - 2.58 (m, 5H), 2.29 - 2.21 (m, 1H), 2.19 - 2.00 (m, 2H), 1.46 (s, 9H), 1.39 - 1.24 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 538.3 (M+H)+。
工程2 - 3-[3-メチル-5-[4-[4-(メチルアミノメチル)-1-ピペリジル]ブタ-1-イニル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[1-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブタ-3-イニル]-4-ピペリジル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(60.0mg、111umol)のDCM(3mL)中の溶液に、TFA(924mg、8.10mmol)を添加した。この混合物を30℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(60.0mg、97%の収率、TFA)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 438.3 (M+H)+。
N-[3-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)シクロブチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体SJ)
工程1 - 2-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロブトキシ]酢酸エチル
N-(3-ヒドロキシシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(8.00g、43.0mmol、CAS番号389890-42-0)のDCM(80mL)中の溶液に、ジアセトキシロジウム(0.38g、0.85mmol)を添加し、この混合物を25℃で0.5時間撹拌した。次いで、2-ジアゾ酢酸エチル(5.90g、51.0mmol、CAS番号623-73-4)のDCM(20mL)中の溶液をこの反応混合物に添加し、そして25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(100mL)で希釈し、そしてDCM(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×200mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(9.00g、77%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.23 - 4.19 (m, 4H), 3.97 (s, 2H), 2.45 - 2.41 (m, 2H), 2.17 - 2.14 (m, 2H), 1.43 (m, 9H), 1.30-1.28 (m, 3H)。
工程2 - N-[3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロブトキシ]酢酸エチル(9.00g、33.0mmol)のTHF(100mL)中の溶液に、LiBH4(1.20g、53.0mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(60mL)により25℃でクエンチし、次いで酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を(2×200mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(7.0g、92%の収率)を無色油状物として得た。
工程3 - 2-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロブトキシ]エチルメタンスルホネート
N-[3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブチル]カルバミン酸tert-ブチル(2.00g、8.70mmol)のDCM(20mL)中の溶液に、Et3N(1.80g、17.0mmol)およびMsCl(1.50g、13.0mmol)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(50mL)で希釈し、そしてDCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(2.00g、75%の収率)を無色油状物として得た。
工程4 - 4-[2-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロブトキシ]エチル]ピペラジン-1-カルボン酸ベンジル
2-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロブトキシ]エチルメタンスルホネート(2.00g、6.50mmol)およびベンジルピペラジン-1-カーボネート(2.90g、13.0mmol、CAS番号31166-44-6)のACN(40mL)中の溶液に、Et3N(2.00g、19.0mmol)およびKI(1.30g、7.80mmol)を添加した。次いで、この反応混合物を70℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。その粗生成物を逆相HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(2.00g、77%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.39 - 7.33 (m, 5H), 7.18 (d, J=6.0 Hz, 1H), 5.11 (s, 2H), 4.06 - 4.00 (m, 3H), 3.57 (d, J=4.0 Hz, 2H), 3.31 (s, 3H), 3.11 (d, J=9.2 Hz, 2H), 2.52 (s, 4H), 2.22 - 2.18 (m, 2H), 2.12 - 2.08 (m, 2H), 1.37 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 434.3 (M+H)+。
工程5 - N-[3-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)シクロブチル]カルバミン酸tert-ブチル
4-[2-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロブトキシ]エチル]ピペラジン-1-カルボン酸ベンジル(1.50g、3.50mmol)のMeOH(20mL)中の溶液に、Pd/C(0.200g、3.50mmol、10wt%)を添加した。次いで、この反応混合物を脱気してH2ガスでパージすることを3回行い、そしてH2(15psi)雰囲気下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.0g、97%の収率)を無色油状物として得た。
1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-カルバルデヒド(中間体SK)
工程1 - 3-(3-メチル-2-オキソ-5-ビニル-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(3.00g、8.87mmol、中間体HN)、水素化カリウム、トリフルオロ(ビニル)ボロン(3.57g、26.6mmol)、Cs2CO3(2Mの溶液、8.87mL)、Pd(dppf)Cl2
.CH2Cl2(724mg、887umol)のジオキサン(30mL)中の混合物を脱気してN2でパージすることを3回行い、次いでこの混合物をN2雰囲気下で80℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(TFAの条件)により精製して、表題化合物(1.60g、58%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 286.0 (M+H)+。
工程2 - 1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-カルバルデヒド
3-(3-メチル-2-オキソ-5-ビニル-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(0.30g、1.05mmol)の、ジオキサン(20mL)とH2O(2mL)との混合溶媒中の溶液に、NaIO4(449mg、2.10mmol)、OsO4(267mg、1.00mmol)およびNMO(61.0mg、525umol)を添加した。この混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、その残渣を水(10mL)で希釈し、そして酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(TFAの条件)により精製して、表題化合物(0.1g、32%の収率)を灰色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 288.0 (M+H)+。
3-[5-[[4-[2-(3-アミノシクロブトキシ)エチル]ピペラジン-1-イル]メチル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体SL)
工程1 - N-[3-[2-[4-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]シクロブチル]カルバミン酸tert-ブチル
1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-カルバルデヒド(0.20g、696umol、中間体SK)およびtert-ブチル-N-[3-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)シクロブチル]カルバメート(0.420g、1.40mmol、中間体SJ)のTHF(4mL)中の溶液に、HOAc(84.0mg、1.40mmol)を添加し、そして40℃で1時間撹拌した。次いで、NaBH(OAc)3(0.440g、2.10mmol)をこの反応混合物に添加し、そして40℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Luna C18 150×25 5u;移動相:[水(0.075%のTFA)-ACN];B%:15%~45%、9分間)により精製して、表題化合物(0.21g、46%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 571.2 (M+H)+。
工程2 - 3-[5-[[4-[2-(3-アミノシクロブトキシ)エチル]ピペラジン-1-イル]メチル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[3-[2-[4-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]シクロブチル]カルバミン酸tert-ブチル(0.35g、0.61mmol)のDCM(6mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、3.1mL)を添加した。次いで、この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(0.1g、34%の収率、HCl)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 471.2 (M+H)+。
3-[(5S)-5-[3-[3-[(2S)-2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]プロパ-1-イニル]フェニル]-2-オキソ-オキサゾリジン-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体SM)
工程1 - N-[[(2S)-4-[3-[3-[(5S)-3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-イル]フェニル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[[(2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(540mg、2.12mmol、中間体RKの工程1により合成)および3-[(5S)-5-(3-ブロモフェニル)-2-オキソ-オキサゾリジン-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(300mg、849umol、中間体SE)のDMF(5mL)中の混合物に、Pd(PPh3)2Cl2(59.6mg、84.9umol)、CuI(16.1mg、84.9umol)およびCs2CO3(1.38g、4.25mmol)を添加した。この反応混合物をN2雰囲気下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を水(30mL)で希釈し、そしてEA(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(450mg、95%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 527.3 (M+H) +。
工程2 - 3-[(5S)-5-[3-[3-[(2S)-2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]プロパ-1-イニル]フェニル]-2-オキソ-オキサゾリジン-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[(2S)-4-[3-[3-[(5S)-3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-イル]フェニル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(180mg、341umol)のDCM(3mL)中の混合物に、TFA(4.62g、40.5mmol、3mL)を添加した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(184mg、99%の収率、TFA)を赤色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 427.1 (M+H)+。
3-[(5S)-5-(4-ブロモフェニル)-2-オキソ-オキサゾリジン-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体SN)
工程1 - (S)-2-ブロモ-1-(4-ブロモフェニル)エタノール
(S)-1-メチル-3,3-ジフェニルヘキサヒドロピロロ[1,2-c][1,3,2]オキサザボロール(0.5g、1.81mmol)のTHF(25mL)中の撹拌溶液に、BH3
.DMS(10M、1.3mL、12.7mmol)を0℃で添加した。この混合物を0℃で0.5時間撹拌した。次いで、この反応混合物に、2-ブロモ-1-(4-ブロモフェニル)エタノン(5g、18.1mmol)のTHF(15mL)中の溶液を0℃で滴下により添加した。この混合物を室温で12時間撹拌した。次いで、この混合物に、MeOHを滴下により添加すると、気体が発生した。さらなる発泡が起こらなくなるまで、MeOHを添加した。この混合物を濃縮し、そしてシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EA=50/1~20/1~10/1~5/1)により精製して、表題化合物(5g、100%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.55-7.52 (m, 2 H), 7.38-7.34 (m, 2 H), 5.89 (d, J=4.9 Hz, 1 H), 4.82-4.78 (m, 1 H), 3.66 (dd, J=10.2, 4.6 Hz, 1 H), 3.57 (dd, J=10.2, 6.8 Hz, 1 H)。
工程2 - (S)-2-アミノ-1-(4-ブロモフェニル)エタノール
(S)-2-ブロモ-1-(4-ブロモフェニル)エタノール(15g、123mmol)のMeOH(100mL)中の溶液に、NH3
.H2O(25%、250mL)をN2下で0℃で添加した。この反応混合物をN2下で室温で12時間撹拌した。次いで、この混合物を濃縮した。その固体をEAで洗浄して、
表題化合物(8.4g、74%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.54 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.32 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 5.51 (br s, 3 H), 4.64 (dd, J=8.4, 3.6 Hz, 1 H), 2.83 (dd, J=12.8, 3.4 Hz, 1 H), 2.69 (dd, J=12.6, 6.8 Hz, 1 H)。
工程3 - (S)-5-(4-ブロモフェニル)オキサゾリジン-2-オン
(S)-2-アミノ-1-(4-ブロモフェニル)エタノール(22g、102mmol)、CDI(24.2g、153mmol)およびTHF(500mL)の混合物を80℃まで加熱し、そしてN2下で80℃で一晩撹拌した。次いで、この混合物にH2O(200mL)を添加し、そしてこの混合物をEA(300mL)で抽出した。その有機層を濃縮し、そしてカラム(PE/EA=2/1~1/1)により精製して、表題化合物(8.0g、33%の収率)を黄色固体として得た。
工程4 - (R)-3-((S)-5-(4-ブロモフェニル)-2-オキソオキサゾリジン-3-イル)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン
(S)-5-(3-ブロモフェニル)オキサゾリジン-2-オン(8.0g、30.2mmol)のTHF(100mL)中の溶液に、t-BuOK(5.5g、49.8mmol)をN2下で0℃で添加した。この混合物を0℃で1時間撹拌した。次いで、この混合物に、1-(4-メトキシベンジル)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イルトリフルオロメタンスルホネート(13.9g、36.8mmol)をN2下で0℃で添加した。この混合物を0℃~10℃で2時間撹拌した。次いで、この混合物に、EA(100mL)を添加し、次いで、この溶液をH2O(100mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EA=2/1)により精製して、所望の生成物である(R)-3-((S)-5-(4-ブロモフェニル)-2-オキソオキサゾリジン-3-イル)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオンと出発物質との混合物を得た。次いで、この混合物をフラッシュクロマトグラフィー(210nm、H2O中30%のMeCN)により再度精製して、表題化合物(4.5g、28%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.57-7.52 (m, 2 H), 7.34-7.29 (m, 2 H), 7.26-7.24 (m, 2 H), 6.86-6.80 (m, 2 H), 5.89 (dd, J=8.7, 7.1 Hz, 1 H), 4.89 (s, 2 H), 4.58 (dd, J=12.8, 6.0 Hz, 1 H), 3.94 (t, J=8.4 Hz, 1 H), 3.78 (s, 3 H), 3.80 (dd, J=17.9, 7.1 Hz, 1 H), 2.97-2.90 (m, 1 H), 2.79-2.70 (m, 1 H), 2.20-2.04 (m, 2 H)。
工程5 - (R)-3-((S)-5-(4-ブロモフェニル)-2-オキソオキサゾリジン-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
(R)-3-((S)-5-(4-ブロモフェニル)-2-オキソオキサゾリジン-3-イル)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン(50mg、0.106mmol)のMeCN(5mL)中の溶液に、CAN(232mg、0.424mmol)のH2O(1mL)中の溶液を0℃で滴下により添加した。この混合物を0℃~10℃で3時間撹拌した。次いで、この混合物に、H2O(100mL)を添加し、そしてこの溶液をEA(200mL)で抽出した。その有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてカラム(PE/EA=1/1)により精製して、表題化合物(5mg、14%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.20 (s, 1 H), 7.56 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 7.35 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 5.49 (t, J=8.2 Hz, 1 H), 4.74 (dd, J=13.0, 5.2 Hz, 1 H), 3.84 (t, J=8.4 Hz, 1 H), 3.48 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 2.91-2.87 (m, 1 H), 2.82-2.73 (m, 1 H), 2.22-2.11 (m, 2 H)。LC/MS (ESI, m/z): [M+1]+=355.0。
工程6 - (S)-3-((S)-5-(4-ブロモフェニル)-2-オキソオキサゾリジン-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
(S)-3-((S)-5-(4-ブロモフェニル)-2-オキソオキサゾリジン-3-イル)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン(80mg、0.169mmol)のMeCN(10mL)中の溶液に、CAN(372mg、0.678mmol)のH2O(2mL)中の溶液を0℃で滴下により添加した。この混合物を0℃~10℃で3時間撹拌した。この混合物にH2O(100mL)を添加し、次いでこの混合物をEA(200mL)で抽出した。その有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてカラム(PE/EA=1/1)により精製して、表題化合物(1.5mg、3%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.86 (s, 1 H), 7.56 (d, J=8.2 Hz, 2 H), 7.26-7.22 (m, 2 H), 5.60 (t, J=7.8 Hz, 1 H), 4.64 (dd, J=12.0, 5.2 Hz, 1 H), 4.00 (t, J=8.2 Hz, 1 H), 3.41 (t, J=7.4 Hz, 1 H), 2.91-2.86 (m, 1 H), 2.78-2.73 (m, 1 H), 2.24-2.20 (m, 2 H)。LC/MS (ESI, m/z): [M+1]+=355.0。
3-[(5S)-5-[4-[3-[(2S)-2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]プロパ-1-イニル]フェニル]-2-オキソ-オキサゾリジン-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体SO)
工程1 - N-[[(2S)-4-[3-[4-[(5S)-3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-イル]フェニル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[[(2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(648mg、2.55mmol、中間体RKの工程1により合成)および3-[(5S)-5-(4-ブロモフェニル)-2-オキソ-オキサゾリジン-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(300mg、849umol、中間体SN)のDMF(15mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(119mg、169umol)、CuI(32.3mg、169umol)およびCs2CO3(1.38g、4.25mmol)を添加した。この反応混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(440mg、80%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ11.00 (d, J=6.0 Hz, 1H), 7.53 - 7.40 (m, 4H), 6.88 - 6.84 (m, 1H), 5.73 - 5.61 (m, 1H), 4.75 - 4.63 (m, 1H), 3.94 (t, J=8.8 Hz, 1H), 3.89 (t, J=8.8 Hz, 1H), 3.80 (t, J=7.2 Hz, 2H), 3.50 - 3.40 (m, 4H), 3.30 - 3.21 (m, 2H), 2.60 - 2.52 (m, 2H), 2.37 - 2.15 (m, 3H), 2.02 - 1.92 (m, 2H), 1.36 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 527.3 (M +H)+。
工程2 - 3-[(5S)-5-[4-[3-[(2S)-2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]プロパ-1-イニル]フェニル]-2-オキソ-オキサゾリジン-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[(2S)-4-[3-[4-[(5S)-3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-イル]フェニル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(150mg、284umol)のDCM(3mL)中の溶液に、TFA(1.54g、13.5mmol、1mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、その残渣を減圧中で濃縮して、表題化合物(150mg、97%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 427.2 (M+H)+。
3-[3-メチル-4-[3-[2-[2-(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体SP)
工程1 - N-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-メチル-N-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.37g、5.32mmol、中間体FY)、3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(600mg、1.77mmol、中間体HP)のDMF(30mL)中の混合物に、Cs2CO3(2.89g、8.87mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(249mg、354umol)およびCuI(67.5mg、354umol)をN2下で添加した。この反応混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、その濾液を水(100mL)中に注ぎ、そしてその水相を酢酸エチル(2×40mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2×40mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(480mg、52%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.29 (s, 1H), 7.22 - 7.16 (m, 1H), 7.03 - 7.00 (m, 1H), 6.78 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.28 - 5.17 (m, 1H), 4.49 (s, 2H), 4.20 - 4.08 (m, 1H), 3.81 - 3.78 (m, 3H), 3.71 - 3.67 (m, 2H), 3.62 (s, 3H), 3.61 - 3.55 (m, 4H), 2.93 (s, 3H), 2.92 (s, 2H), 2.30 - 2.20 (m, 1H), 2.03 (s, 1H), 1.47 (s, 9H)。
工程2 - N-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(480mg、933umol)のTHF(20mL)中の混合物に、Pd/C(100mg、1.87mmol、10wt%)およびPd(OH)2/C(100mg、1.87mmol、10wt%)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧中で脱気してH2ガスでパージすることを3回行った。この混合物をH2(15psi)下で20℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(360mg、74%の収率)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 541.2 (M+Na) +。
工程3 - 3-[3-メチル-4-[3-[2-[2-(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(350mg、675umol)のDCM(2mL)中の混合物に、TFA(154mg、1.35mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で0.1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(365mg、100%の収率)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 419.1 (M+H)+。
3-[4-[3-[(2R)-2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体SQ)
工程1 - N-[[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[[(2R)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(940mg、3.70mmol、中間体RJの工程1により合成)および3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(500mg、1.48mmol、中間体HP)のDMF(15mL)中の溶液に、Cs2CO3(2.41g、7.39mmol)、CuI(28.1mg、147umol)およびPd(PPh3)2Cl2(103mg、147umol)を添加した。この反応混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(500mg、66%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 512.3 (M +H)+。
工程2 - N-[[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(500mg、977umol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd/C(100mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(100mg、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(370mg、73%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 7.04 - 6.91 (m, 2H), 6.91 - 6.79 (m, 2H), 5.36 (dd, J=5.2, 12.4 Hz, 1H), 3.76 (d, J=10.4 Hz, 1H), 3.56 (s, 3H), 3.46 (t, J=10.8 Hz, 1H), 3.40 - 3.35 (m, 1H), 3.02 - 2.79 (m, 6H), 2.75 - 2.61 (m, 3H), 2.45 - 2.31 (m, 2H), 2.06 - 1.94 (m, 2H), 1.82 - 1.63 (m, 3H), 1.37 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 516.3 (M+H)+。
工程3 - 3-[4-[3-[(2R)-2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(370mg、717umol)のDCM(3mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、3.08mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(320mg、98%の収率、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 416.3 (M+H)+。
3-[4-[3-[(2S)-2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体SR)
工程1 - N-[[(2S)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(500mg、1.48mmol、中間体HP)およびN-[[(2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(564mg、2.22mmol、中間体RKの工程1により合成)のDMF(20mL)中の溶液に、Cs2CO3(1.93g、5.91mmol)、CuI(56.3mg、295umol)、4Åのモレキュラーシーブ(20mg)およびPd(PPh3)2Cl2(207mg、295umol)を添加し、そしてこの混合物を80℃で2時間加熱した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を水(40mL)で希釈し、次いでEA(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(FAの条件)により精製して、表題化合物(430mg、56%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.35 (s, 1H), 7.18 (dd, J=0.8, 8.0 Hz,, 1H), 7.98 (t, J=8.0 Hz, 1H), 6.77 (dd, J=0.8, 8.0 Hz, 1H), 5.22 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.90 (s, 1H), 3.94 (dd, J=0.8, 11.6 Hz, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.74 - 3.70 (m, 1H), 3.68 - 3.62 (m, 1H), 3.58 (d, J=2.0 Hz, 2H), 3.40 - 3.31 (m, 1H), 3.18 - 3.08 (m, 1H), 3.01 - 2.91 (m, 1H), 2.90 - 2.73 (m, 4H), 2.50 - 2.44 (m, 1H), 2.31 - 2.17 (m, 2H), 1.44 (s, 9H)。LC-MS (ESI+) m/z 512.3 (M+H)+。
工程2 - N-[[(2S)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[[(2S)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(360mg、703umol)のTHF(5mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(40.0mg、10wt%)およびPd/C(40.0mg、10wt%)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを3回行った。この混合物をH2(15psi)下で25℃で4時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(FAの条件)により精製して、表題化合物(280mg、77%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.32 (s, 1H), 7.89 (t, J=8.4 Hz, 1H), 7.18 (d, J=0.8, 8.0 Hz,, 1H), 6.67 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.22 (dd, J=5.2, 12.4 Hz, 1H),, 4.90 (s, 1H), 3.87 (d, J=10.8 Hz, 1H), 3.72 - 3.52 (m, 5H), 3.40 - 3.25 (m, 1H), 3.17 - 3.03 (m, 1H), 3.01 - 2.91 (m, 3H), 2.87 - 2.66 (m, 4H), 2.41 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.26 - 2.08 (m, 2H), 1.94 - 1.83 (m, 3H), 1.45 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 516.2 (M+H)+。
工程3 - 3-[4-[3-[(2S)-2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[(2S)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(200mg、387umol)のDCM(3mL)中の溶液に、TFA(924mg、8.10mmol)を添加した。この混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(200mg、98%の収率、TFA)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 416.3 (M+H)+。
3-[7-[3-[(2S)-2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体SS)
工程1 - (((2S)-4-(3-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-2-オキソ-2,3-ジヒドロベンゾ[d]オキサゾール-7-イル)プロパ-2-イン-1-イル)モルホリン-2-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル
3-(7-ブロモ-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン2(600mg、1.85mmol、中間体JF)およびN-[[(2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(704mg、2.77mmol、中間体RKの工程1により合成)のDMF(15mL)中の溶液に、Cs2CO3(2.41g、7.38mmol)、CuI(70.3mg、369umol)、4Åのモレキュラーシーブ(30.0mg)およびPd(PPh3)2Cl2(259mg、369umol)をN2下で25℃で添加した。次いで、この混合物を80℃で2時間加熱した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=1:2~1:3)により精製して、表題化合物(684mg、74%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.18 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.23 - 7.20 (m, 1H), 7.14 - 7.10 (t, J=8.0 Hz, 1H), 6.80 - 6.77 (m, 1H), 5.07 - 5.02 (m, 1H), 4.91 - 4.90 (m, 1H), 3.96 - 3.92 (m, 1H), 3.74 - 3.60 (m, 4H), 3.16 - 3.09 (m, 1H), 3.02 - 2.97 (m, 1H), 2.89 - 2.68 (m, 4H), 2.54 - 2.47 (m, 1H), 2.37 - 2.21 (m, 2H), 1.44 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 499.1 (M+H)+。
工程2 - N-[[(2S)-4-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[[(2S)-4-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(250mg、501umol)のTHF(5mL)中の混合物に、Pd/C(75.0mg、10wt%)およびPd(OH)2(75.0mg、10wt%)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧中で脱気してH2でパージすることを3回行った。この混合物をH2(15psi)下で25℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過してPd/CおよびPd(OH)2/Cを除去し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(120mg、55%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.38 (s, 1H), 7.10 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.00 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.70 (d, J=7.8 Hz, 1H), 5.08 - 5.04 (m, 1H), 4.89 (s, 1H), 3.92 - 3.76 (m, 3H), 3.34 - 3.29 (m, 1H), 3.18 - 3.09 (m, 1H), 3.01 - 2.69 (m, 8H), 2.57 (d, J=5.4 Hz, 2H), 2.36 - 2.30 (m, 2H), 2.04 - 1.99 (m, 2H), 1.45 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 503.1 (M+H)+。
工程3 - 3-[7-[3-[(2S)-2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[(2S)-4-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(140mg、278umol)のDCM(2mL)中の混合物に、TFA(317mg、2.79mmol)を25℃で一度に添加した。この混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(139mg、96%の収率、TFA)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.22 (s, 1H), 8.06 (s, 2H), 7.23 - 7.12 (m, 2H), 7.10 - 7.00 (m, 1H), 5.40 - 5.35 (m, 1H), 5.41 - 5.34 (m, 1H), 4.11 ( d, J=10.4 Hz, 1H), 4.01 - 3.89 (m, 1H), 3.74 (t, J=12.0 Hz, 1H), 3.64 - 3.43 (m, 2H), 3.32 - 3.11 (m, 2H), 3.11 - 2.98 (m, 2H), 2.97 - 2.59 (m, 7H), 2.18 - 2.11 (m, 1H), 2.09 - 2.00 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 403.2 (M+H)+。
3-[7-[3-[(2R)-2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体ST)
工程1 - N-[[(2R)-4-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[[(2R)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(488mg、1.92mmol、中間体RJの工程1により合成)および3-(7-ブロモ-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(250mg、768umol、中間体JF)のDMF(15mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(53.9mg、76.9umol)、CuI(14.6mg、76.9umol)およびCs2CO3(1.25g、3.84mmol)を添加した。この反応混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(350mg、91%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 499.2 (M +H)+。
工程2 - N-[[(2R)-4-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[[(2R)-4-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(350mg、702umol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd/C(100mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(100mg、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(290mg、82%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.21 (s, 1H), 7.17 - 7.07 (m, 2H), 7.02 (d, J=6.8 Hz, 1H), 6.82 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.38 - 5.32 (m, 1H), 3.77 (d, J=10.2 Hz, 1H), 3.47 (d, J=11.2 Hz, 1H), 3.43 - 3.39 (m, 1H), 2.99 - 2.87 (m, 3H), 2.79 - 2.65 (m, 6H), 2.44 - 2.31 (m, 2H), 2.21 - 2.07 (m, 2H), 1.87 - 1.69 (m, 3H), 1.36 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 503.3 (M+H)+。
工程3 - 3-[7-[3-[(2R)-2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[(2R)-4-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-7-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(290mg、577umol)のDCM(3mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、2.48mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(250mg、98%の収率、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 403.2(M+H)+。
3-(6-((2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)アミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(中間体SU)
工程1 - (2-(2-(2-オキソエトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(2g、8.03mmol、中間体ACの工程1により合成)のDCM(20mL)中の溶液に、Dess-Martinペルヨージナン(5.1g、12.04mmol)およびAcOH(1mL)を少しずつ添加した。添加後、この混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(300mg、15%)を油状物として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=248.2。
工程2 - (2-(2-(2-((9-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
3-(6-アミノ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(200mg、0.68mmol、中間体UG)、(2-(2-(2-オキソエトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(176.3mg、0.714mmol)のTHF(5mL)中の混合物に、AcOH(5滴)を添加した。この混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(85.4mg、1.36mmol)を添加し、そしてこの混合物を40℃まで加熱し、そして一晩撹拌した。次いで、この混合物を水中に注ぎ、そしてEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をprep HPLCにより精製して、表題化合物(70mg、20%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (br. s., 1H), 8.52 - 8.26 (m, 2H), 7.36 - 7.32 (m, 2H), 7.15 (dd, J=7.63, 4.88 Hz, 1H), 6.93 - 6.90 (m, 1H), 6.78 - 6.76 (m, 1H), 5.91 (br. s., 1H), 5.30 (br. s., 1H), 3.64 (t, J=5.82 Hz, 2H), 3.51 - 3.59 (m, 4H), 3.40 (t, J=6.13 Hz, 2H), 3.30 - 3.28 (m, 2H), 3.09 - 2.98 (m, 4H), 2.69 - 2.66 (m, 1H), 2.00 - 2.12 (m, 1H), 1.37 (s, 9H); LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=526.55。
工程3 - 3-(6-((2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)アミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[2-[[9-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)ピリド[2,3-b]インドール-6-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(20.0mg、38.0umol)のDCM(3mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、2mL)を添加した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(17.5mg、100%の収率、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 426.2 (M+H)+。
3-[4-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]-1-メチル-ピペリジン-2,6-ジオン(中間体SV)
工程1 - 3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)-1-メチル-ピペリジン-2,6-ジオン
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(4.00g、11.8mmol、中間体HP)および4Åのモレキュラーシーブ(300mg)のDMF(40mL)中の溶液に、MeI(1.68g、11.8mmol)およびK2CO3(1.63g、11.8mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(3.70g、89%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.24 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.17 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.00 - 6.94 (m, 1H), 5.46 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.63 (s, 3H), 3.03 (s, 3H), 3.00 - 2.90 (m, 1H), 2.83 - 2.66 (m, 2H), 2.08 - 1.97 (m, 1H)。
工程2 - N-[2-[2-[3-[3-メチル-1-(1-メチル-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)-1-メチル-ピペリジン-2,6-ジオン(800mg、2.27mmol)、N-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.38g、5.68mmol、中間体CQの工程1により合成)、Pd(PPh3)2Cl2(319mg、454umol)、CuI(86.5mg、454umol)、Cs2CO3(3.70g、11.4mmol)、および4Åモレキュラーシーブ(800mg)のDMF(40mL)中の混合物を脱気し、次いでN2下で80℃で2時間加熱した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(650mg、45%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.18 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.13 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.05 - 6.98 (m, 1H), 6.82 - 6.75 (m, 1H), 5.51 - 5.43 (m, 1H), 4.46 (s, 2H), 3.67 - 3.64 (m, 2H), 3.64 (s, 3H), 3.57 - 3.54 (m, 2H), 3.47 - 3.42 (m, 2H), 3.10 - 3.06 (m, 2H), 3.03 (s, 3H), 2.99 - 2.90 (m, 1H), 2.79 - 2.63 (m, 2H), 2.06 - 1.92 (m, 1H), 1.36 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 537.3 (M+Na)+。
工程3 - N-[2-[2-[3-[3-メチル-1-(1-メチル-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[3-[3-メチル-1-(1-メチル-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.30g、2.02mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd/C(300mg、10%wt)およびPd(OH)2/C(300mg、10%wt)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)雰囲気下で25℃で10時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.30g、99%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 541.3 (M+Na)+。
工程4 - 3-[4-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]-1-メチル-ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[3-[3-メチル-1-(1-メチル-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.20g、1.85mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(10mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.10g、98%の収率、HCl塩)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 419.2 (M+H)+。
N-メチル-N-[3-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)シクロブチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体SW)
工程1 - 2-[3-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]シクロブトキシ]酢酸エチル
2-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロブトキシ]酢酸エチル(5.00g、18mmol、中間体SJの工程1により合成)のDMF(50mL)中の溶液に、0℃で、NaH(1.50g、36mmol、60%の油分散物)を添加し、そして0℃で0.5時間撹拌した。次いで、CH3I(3.10g、22mmol)のDMF(5mL)中の溶液をこの反応混合物に添加し、そして0℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(20mL)により0℃でクエンチし、次いで酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×25mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(5.00g、95%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 4.66 - 4.59 (m, 1H), 4.29 - 4.00 (m, 5H), 2.73 (s, 3H), 2.33 - 2.28 (m, 2H), 2.15 - 2.07 (m, 2H), 1.38 (s, 9H), 1.22 - 1.16 (m, 3H)。
工程2 - N-[3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
2-[3-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]シクロブトキシ]酢酸エチル(2.50g、8.7mmol)のTHF(30mL)中の溶液に、LiBH4(0.57g、26mmol)を0℃で添加し、次いでこの反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(20mL)により25℃でクエンチし、次いで酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×40mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(2.00g、93%の収率)を無色油状物として得た。
工程3 - 2-[3-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]シクロブトキシ]エチルメタンスルホネート
N-[3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(2.00g、8.20mmol)およびEt3N(1.7g、16mmol)のDCM(20mL)中の溶液に、MsCl(1.40g、12mmol)を添加し、次いでこの反応混合物を0℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(25mL)により25℃でクエンチし、そしてDCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×40mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(2.50g、94%の収率)を無色油状物として得た。
工程4 - 4-[2-[3-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]シクロブトキシ]エチル]ピペラジン-1-カルボン酸ベンジル
2-[3-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]シクロブトキシ]エチルメタンスルホネート(2.50g、7.70mmol)およびピペラジン-1-カルボン酸ベンジル(3.40g、15.0mmol)のACN(30mL)中の溶液に、Et3N(2.4g)およびKI(1.50g、9.3mmol)を添加し、次いでこの反応混合物を70℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その粗生成物を逆相HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(0.60g、16%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 448.1 (M+H)+。
工程5 - N-メチル-N-[3-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)シクロブチル]カルバミン酸tertブチル
4-[2-[3-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]シクロブトキシ]エチル]ピペラジン-1-カルボン酸ベンジル(0.60g、1.3mmol)のMeOH(5mL)中の溶液に、Pd/C(60mg、10%wt)を添加し、次いでこの混合物を脱気してH2ガスでパージすることを3回行った。この混合物をH2雰囲気下で25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(0.40g、95%の収率)を無色油状物として得た。
3-[3-メチル-5-[[4-[2-[3-(メチルアミノ)シクロブトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]メチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体SX)
工程1 - N-[3-[2-[4-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]シクロブチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-カルバルデヒド(0.15g、0.52mmol、中間体SK)およびN-メチル-N-[3-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)シクロブチル]カルバミン酸tertブチル(0.16g、0.52mmol、中間体SW)の、THF(2mL)とDMF(2mL)との混合溶媒中の溶液に、Ti(i-PrO)4(0.22g、0.78mmol)を添加し、そして50℃で4時間撹拌し、次いでNaBH(OAc)3(0.22g、1.0mmol)を25℃で添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物を逆相HPLC(0.1%のTFAの条件)により精製して、表題化合物(40.0mg、8.7%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 585.4 (M+H)+。
工程2 - 3-[3-メチル-5-[[4-[2-[3-(メチルアミノ)シクロブトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]メチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[3-[2-[4-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]シクロブチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(30.0mg、51.3umol)のTFA(1.5mL)中の溶液に、DCM(2mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(30.7mg、100%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 485.3 (M+H)+。
N-(4-ブタ-3-イノキシブチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体SY)
工程1 - 1-ブロモ-4-ブタ-3-イノキシ-ブタン
ブタ-3-イン-1-オール(40g、571mmol、43.2mL、CAS番号927-74-2)、1,4-ジブロモブタン(185g、856mmol、103mL、CAS番号110-52-1)、Cs2CO3(204g、627mmol)のアセトン(500mL)中の混合物を脱気してN2でパージすることを3回行った。次いで、この混合物をN2雰囲気下で70℃で72時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(40.0g、34%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.57 (t, J=6.8 Hz, 2H), 3.52 (t, J=6.2 Hz, 2H), 3.49 - 3.45 (m, 3H), 2.48 (dt, J=2.8, 6.8 Hz, 2H), 2.08 - 2.04 (m, 1H), 2.03 - 1.96 (m, 2H), 1.80 - 1.71 (m, 2H)。
工程2 - 2-(4-ブタ-3-イノキシブチル)イソインドリン-1,3-ジオン
1-ブロモ-4-ブタ-3-イノキシ-ブタン(27.0g、131mmol)のDMF(300mL)中の溶液に、(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)カリウム(29.3g、158mmol)を添加した。この混合物を60℃で6時間撹拌した。完了したら、1500mLのH2Oをこの混合物に添加し、そしてこの混合物をEA(2×800mL)で抽出した。その有機層をブライン(300mL)で洗浄し、次いで減圧中で濃縮して、表題化合物(30.0g、84%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.87 - 7.83 (m, 2H), 7.75 - 7.70 (m, 2H), 3.73 (t, J=7.2 Hz, 2H), 3.53 (td, J=6.8, 19.2 Hz, 4H), 2.45 (dt, J=2.8, 7.2 Hz, 2H), 1.98 (t, J=2.8 Hz, 1H), 1.83 - 1.71 (m, 2H), 1.69 - 1.59 (m, 2H)。
工程3 - 4-ブタ-3-イノキシブタン-1-アミン
2-(4-ブタ-3-イノキシブチル)イソインドリン-1,3-ジオン(50.0g、184mmol)のEtOH(1000mL)中の溶液に、NH2NH2・H2O(92.3g、1.84mol、89.6mL)を添加した。この混合物を80℃で4時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(21.0g、31%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.49 (t, J=7.2 Hz, 2H), 3.43 - 3.38 (m, 2H), 2.65 (t, J=7.2 Hz, 2H), 2.39 (dt, J=2.8, 6.8 Hz, 2H), 1.91 (t, J=2.8 Hz, 1H), 1.89 (s, 2H), 1.60 - 1.52 (m, 2H), 1.49 - 1.40 (m, 2H)。
工程4 - N-(4-ブタ-3-イノキシブチル)カルバミン酸tert-ブチル
4-ブタ-3-イノキシブタン-1-アミン(30.0g、212mmol)のMeOH(300mL)中の溶液に、(Boc)2O(69.6g、318mmol、73.2mL)を添加した。この混合物を25℃で4時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(50.0g、97%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.68 (s, 1H), 3.57 (t, J=6.8 Hz, 2H), 3.49 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.20 - 3.11 (m, 2H), 2.48 (dt, J=2.8, 6.8 Hz, 2H), 1.99 (t, J=2.8 Hz, 1H), 1.68 - 1.59 (m, 4H), 1.46 (s, 9H)。
3-[3-メチル-5-[3-[(2R)-2-(メチルアミノメチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体SZ)
工程1 - 3-[5-[3-[(2R)-2-[[(4-メトキシフェニル)メチル-メチル-アミノ]メチル]モルホリン-4-イル]プロパ-1-イニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
1-(4-メトキシフェニル)-N-メチル-N-[[(2R)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]メタンアミン(900mg、3.12mmol、中間体TO)および3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(703mg、2.08mmol、中間体HN)のDMF(20mL)中の溶液に、4Åのモレキュラーシーブ(300mg)、Pd(PPh3)2Cl2(146mg、208umol)、Cs2CO3(2.71g、8.32mmol)およびCuI(39.6mg、208umol)を添加した。この反応混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(1.10g、96%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 546.4 (M+H)+。
工程2 - N-[[(2S)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
3-[5-[3-[(2R)-2-[[(4-メトキシフェニル)メチル-メチル-アミノ]メチル]モルホリン-4-イル]プロパ-1-イニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(500mg、916umol)の、IPA(15mL)およびEA(30mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(200mg、10wt%)、Pd/C(200mg、10wt%)および(Boc)2O(300mg、1.37mmol、315uL)を添加した。この反応混合物をH2(50psi)下で25℃で48時間撹拌した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(300mg、62%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 7.08 - 6.93 (m, 2H), 6.86 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.75 (s, 1H), 5.33 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.63 - 3.56 (m, 4H), 3.52 - 3.46 (m, 2H), 3.31 (s, 3H), 3.26 - 3.12 (m, 3H), 2.93 - 2.85 (m, 1H), 2.72 - 2.58 (m, 6H), 2.07 - 1.96 (m, 2H), 1.81 - 1.69 (m, 3H), 1.37 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 530.3 (M + H)+。
工程3 - 3-[3-メチル-5-[3-[(2R)-2-(メチルアミノメチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[(2S)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(300mg、566umol)のDCM(8mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、4mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(260mg、98%の収率、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 430.2 (M+H)+。
4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(中間体TA)
工程1 - 4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-メトキシカルボニルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(650mg、2.43mmol、中間体FW)、5-(4-tertブトキシカルボニルピペラジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(650mg、1.87mmol、中間体RC)のACN(15.0mL)中の溶液に、DIPEA(725mg、5.61mmol)、HATU(1.42g、3.74mmol)を添加した。この混合物を60℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物を逆相:(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(700mg、62%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 9.60 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.38 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.17 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.83 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.09 - 6.76 (m, 1H), 6.46 (d, J=8.0 Hz, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.86 (s, 4H), 3.65 (s, 4H), 1.54 (s, 9H)。
工程2 - 4-[4-[[5-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸
4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-メトキシカルボニルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.00g、1.68mmol)の、THF(40.0mL)およびH2O(8mL)中の溶液に、LiOH(200mg、8.38mmol)を添加した。この混合物を20℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をH2O(30mL)で希釈し、次いでこの混合物を、1NのHCl溶液でpH=5になるまで酸性にした。この混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(900mg、92%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 12.01 (s, 1H), 9.48 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 8.82 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.07 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.97 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.52 - 7.16 (m, 1H), 6.89 (d, J=8.0 Hz, 1H), 3.82 (s, 4H), 3.50 (s, 4H), 1.44 (s, 9H)。
工程3 - 4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-イソプロポキシカルボニルオキシカルボニルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-[4-[[5-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸(900mg、1.54mmol)、TEA(625mg、6.18mmol)のTHF(30.0mL)中の溶液に、クロロギ酸イソブチル(473mg、3.86mmol)を-10℃で添加した。この混合物を-10℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.00g、90%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 669.2 (M+H)+。
工程4 - 4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-イソプロポキシカルボニルオキシカルボニルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.00g、1.50mmol)の、THF(50.0mL)およびH2O(10.0mL)中の溶液に、LiBH4(195mg、8.97mmol)を0℃で添加した。この混合物を0℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(10mL)でクエンチし、次いでDCM(2×30mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。この混合物をDCM(5mL)で磨砕して、表題化合物(700mg、82%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.49 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.85 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.80 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.48 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.34 - 6.96 (m, 1H), 6.91 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.35 - 5.24 (m, 1H), 4.56 (d, J=4.4 Hz, 2H), 3.84 (s, 4H), 3.50 (s, 4H), 1.45 (s, 9H)。
工程5 - 4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(700mg、1.23mmol)のTHF(30.0mL)中の溶液に、DMP(626mg、1.48mmol)を添加した。この混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を飽和Na2S2O3(30mL)でクエンチし、そして飽和NaHCO3(2×30mL)で洗浄した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(680mg、90%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.04 (s, 1H), 9.52 (s, 1H), 9.17 (s, 1H), 8.86 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.15 - 8.10 (m, 2H), 8.09 - 8.03 (m, 2H), 7.54 - 7.23 (m, 1H), 6.96 - 6.86 (m, 1H), 3.85 (s, 4H), 3.51 (s, 4H), 1.45 (s, 9H)。
2-[(E)-2-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ビニルオキシ]エチルメタンスルホネート(中間体TB)
工程1 - 3-[5-[(E)-2-(2-ヒドロキシエトキシ)ビニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(1.00g、2.96mmol、中間体HN)、2-ビニルオキシエタノール(782mg、8.88mmol、CAS番号764-48-7)のジオキサン(25mL)中の溶液に、P(t-Bu)3のトルエン溶液(2.08mL、591umol、10wt%)、Pd2(dba)3(542mg、591umol)およびDIPEA(497mg、3.84mmol)をN2下で添加した。この混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルカラムにより精製して、表題化合物(500mg、49%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 7.25 - 7.19 (m, 1H), 7.19 - 7.09 (m, 1H), 6.99 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.95 - 6.90 (m, 1H), 6.35 (d, J=7.2 Hz, 1H), 5.88 (d, J=12.8 Hz, 1H), 5.38 - 5.29 (m, 1H), 5.25 (d, J=7.2 Hz, 1H), 3.99 - 3.83 (m, 1H), 3.85 (t, J=5.2 Hz, 1H), 3.69 - 3.61 (m, 2H), 3.39 (s, 3H), 2.97 - 2.82 (m, 1H), 2.66 - 2.58 (m, 1H), 2.53 (d, J=1.6 Hz, 1H), 2.06 - 1.99 (m, 1H)。
工程2 - 2-[(E)-2-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ビニルオキシ]エチルメタンスルホネート
3-[5-[(E)-2-(2-ヒドロキシエトキシ)ビニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(750mg、2.17mmol)のDCM(100mL)中の溶液に、TEA(659mg、6.52mmol)およびMsCl(373mg、3.26mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(30mL)中に注ぎ、そしてDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL)およびsat.aq.NaHCO3(2×70mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(800mg、70%の収率、75%の純度)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 423.9 (M+H)+。
3-[5-[2-[2-[(2S)-2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]エトキシ]エチル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体TC)
工程1 - N-[[(2S)-4-[2-[(E)-2-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ビニルオキシ]エチル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[(E)-2-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ビニルオキシ]エチルメタンスルホネート(350mg、827umol、中間体TB)、N-[[(2R)-モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(268mg、1.24mmol、CAS番号186202-57-3)のDMF(5mL)中の溶液に、DIPEA(320mg、2.48mmol)を20℃で添加した。この混合物を110℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をprep-HPLC(逆相:0.1%のFA)により精製して、表題化合物(270mg、60%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.28 (s, 1H), 6.97 - 6.82 (m, 2H), 6.82 - 6.69 (m, 1H), 6.12 (d, J=7.2 Hz, 1H), 5.95 (d, J=12.8 Hz, 1H), 5.43 (d, J=7.1 Hz, 1H), 5.26 - 5.18 (m, 1H), 4.89 (s, 1H), 4.39 - 4.18 (m, 2H), 4.06 (d, J=7.2 Hz, 2H), 3.98 - 3.87 (m, 1H), 3.68 - 3.54 (m, 2H), 3.46 - 3.43 (m, 3H), 3.41 - 3.36 (m, 2H), 3.33 - 3.24 (m, 2H), 2.99 - 2.91 (m, 2H), 2.87 - 2.81 (m, 1H), 2.79 - 2.75 (m, 1H), 2.74 - 2.68 (m, 1H), 2.31 - 2.21 (m, 1H), 1.47 (s, 9H)。
工程2 - N-[[(2S)-4-[2-[2-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]エトキシ]エチル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[[(2S)-4-[2-[(E)-2-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ビニルオキシ]エチル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(270mg、496umol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd/C(50.0mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(50.0mg、10wt%)を25℃で添加した。この混合物をH2(15psi)下で25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過した。その濾液を減圧中で濃縮した。この混合物をprep-HPLC(逆相:0.1%のFA)により精製して、表題化合物(150mg、30%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 7.09 (s, 1H), 7.04 - 6.94 (m, 2H), 6.65 (s, 1H), 5.37 - 5.33 (m, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.65 - 3.59 (m, 4H), 3.34 (s, 3H), 3.04 - 2.93 (m, 4H), 2.91 - 2.79 (m, 4H), 2.75 - 2.70 (m, 1H), 2.66 - 2.61 (m, 1H), 2.55 - 2.53 (m, 1H), 2.04 - 1.96 (m, 1H), 1.78 - 1.75 (m, 2H), 1.36 (s, 9H)。
工程3 - 3-[5-[2-[2-[(2S)-2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]エトキシ]エチル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[(2S)-4-[2-[2-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]エトキシ]エチル]モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(100mg、184umol)のDCM(2mL)中の溶液に、TFA(1mL)を15℃で添加した。この混合物を15℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(80.0mg、98%の収率、TFA塩)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 446.3 (M+H)+。
3-[6-[3-[2-[2-(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ]プロピル]-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体TF)
工程1 - N-[2-[2-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-メチル-N-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(427mg、1.66mmol、中間体FY)、3-(6-ブロモ-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(300mg、923umol、中間体OZ)、4Åのモレキュラーシーブ(40mg)、Pd(PPh3)2Cl2(129mg、185umol)、CuI(35.2mg、184umol)およびCs2CO3(1.50g、4.61mmol)のDMF(10mL)中の混合物を脱気し、次いで80℃で2時間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物を逆相HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(280mg、61%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 524.3 (M+Na)+。
工程2 - N-[2-[2-[3-[3(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル]プロポキシ]エトキシ]チイル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
tert-ブチル-[2-[2-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-xo-1,3-ベンゾオキサゾール-6-l]プロパ-2-ノキシ]エトキシエチル]-N-メチル-カルバメート(280mg、558umol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd/C(50mg、10%wt)およびPd(OH)2/C(50mg、10%wt)をN2雰囲気下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを数回行った。この反応混合物をH2(15psi)下で25℃で4時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(150mg、53%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.19 (s, 1H), 7.25 - 7.23 (m, 1H), 7.15 - 7.11 (m, 1H), 7.03 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.34 (dd, J=5.2, 12 Hz, 1H), 3.5 - 3.48 (m, 4H), 3.42 - 3.39 (m, 2H), 3.37 - 3.35 (m, 3H), 3.31 - 3.27 (m, 4H), 2.81 - 2.80 (m, 2H), 2.69 - 2.61 (m, 1H), 2.63 - 2.61 (m, 2H), 2.13 - 2.10 (m, 1H), 1.80 - 1.75 (m, 2H), 1.37 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 528.3 (M+Na)+。
工程3 - 3-[6-[3-[2-[2-(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ]プロピル]-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(140mg、277umol)のDCM(3mL)中の溶液に、TFA(2mL)を添加した。この混合物をN2雰囲気下で25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(11.9mg、39%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 406.2 (M+H)+。
3-[6-[3-[3-(メチルアミノ)プロポキシ]プロピル]ピリド[2,3-b]インドール-9-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体TH)
工程1 - (3-((3-(9-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)プロピル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル
3-(6-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(100mg、0.279mmol、中間体UH)、メチル(3-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)プロピル)カルバミン酸tert-ブチル(190mg、0.838mmol、中間体UI)、Pd(PPh3)2Cl2(30mg、0.0419mmol)、CuI(4mg、0.0223mmol)、Cs2CO3(455mg、1.40mmol)、4ÅのMS(200mg)およびDMF(5mL)の混合物をマイクロ波下でN2下で80℃まで1.5時間加熱し、次いで、この混合物を1NのHCl(20mL)中に注ぎ、次いでEA(3×20mL)で抽出した。その有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1~5/1~2/1)により精製して、表題化合物(50mg、35%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.57 (d, J=7.2 Hz, 1H), 8.46 (dd, J=1.2 Hz, J=5.6 Hz, 1H), 8.25 (d, J=1.2 Hz,1H), 8.13 (s, 1H), 7.65 (dd, J=1.6 Hz, J=4.0 Hz, 1H), 7.25-7.19 (m, 2 H), 5.90 (dd, J=2.8 Hz, J=6.0 Hz, 1H), 4.41 (s, 2H), 3.63 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.34 (t, J=7.2 Hz, 2H), 3.02-2.91 (m, 3H), 2.89 (s, 3H), 2.50-2.47 (m, 1H), 1.88 (t, J=6.8 Hz, 2H), 1.46 (s, 9H)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=505.2。
工程2 - (3-(3-(9-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)プロポキシ)プロピル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル
(3-((3-(9-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)プロピル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル(320mg、0.634mmol)、Pd/C(320mg)およびEA(10mL)の混合物をH2下で室温で一晩撹拌した。この混合物を濾過し、濃縮し、そしてカラム(PE/EA=1/1)により精製して、表題生成物(170mg、53%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.41 (dd, J=1.6 Hz, J=4.8 Hz, 1H), 8.32 (d, J=7.6 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.91 (d, J=0.8 Hz, 1H), 7.33 (dd, J=1.2 Hz, J=8.0 Hz, 1H), 7.22-7.16 (m, 2H), 5.94 (br s, 1H), 3.45 (dd, J=6.4 Hz, J=11.6 Hz, 4H), 3.13 (t, J=5.8 Hz, 2H), 3.07-2.95 (m, 3H), 2.88-2.84 (m, 5H), 2.33-2.29 (m, 1H), 2.01-1.93 (m, 2H), 1.85-1.78 (m, 2H), 1.46 (s, 9H)。LC/MS (ESI, m/z): [M -BOC+H]+=409.2および[M-56+H]=453.2。
工程3 - 3-[6-[3-[3-(メチルアミノ)プロポキシ]プロピル]ピリド[2,3-b]インドール-9-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[3-[3-[9-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)ピリド[2,3-b]インドール-6-イル]プロポキシ]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(85.0mg、167umol)のDCM(6mL)中の溶液に、TFA(381mg、3.34mmol)を添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(87mg、95%の収率、TFA塩)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 409.3 (M+H)+。
4-メチルベンゼンスルホン酸2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチル(中間体TI)
2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エタノール(2.00g、13.8mmol、中間体LC)、TEA(4.21g、41.6mmol)およびDMAP(170mg、1.39mmol)のDCM(60mL)中の溶液に、4-メチルベンゼンスルホニルクロリド(5.29g、27.7mmol)を0℃で添加した。次いで、この混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を2.0Mのaq.HCl(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(3.40g、82%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.81 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.35 (m, J=8.0 Hz, 2H), 4.23 - 4.14 (m, 4H), 3.73 - 3.68 (m, 2H), 3.67 - 3.59 (m, 4H), 2.46 (s, 3H), 2.44 (t, J=2.4 Hz, 1H)。
N-[6-(1-ヒドロキシ-1-メチル-エチル)-2H-インダゾール-5-イル]-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボキサミド(中間体TJ)
工程1 - 5-ニトロ-1H-インダゾール-6-カルボン酸メチル
1H-インダゾール-6-カルボン酸メチル(10.0g、56.7mmol)のH2SO4(100mL)中の溶液に、HNO3(12.1g、125mmol、65%の純度)のH2SO4(20mL)中の溶液を-10~0℃で30分間かけて添加した。この混合物を-10~0℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を氷/水(1.0L)中にゆっくりと注いだ。この混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキを水(2×200mL)で洗浄した。次いで、このケーキを集め、そして減圧中で乾燥させて、表題化合物(11.9g、94%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.69 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 3.86 (s, 3H)。
工程2 - 5-アミノ-1H-インダゾール-6-カルボン酸メチル
5-ニトロ-1H-インダゾール-6-カルボン酸メチル(10.9g、49.2mmol)の、MeOH(100mL)およびTHF(60mL)中の溶液に、NH4Cl(26.3g、492mmol)のH2O(100mL)中の溶液を25℃で添加した。次いで、Fe(13.7g、245mmol)をこの混合物に70℃で少しずつ添加し、そしてこの混合物を70℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキをEA(200mL)で洗浄した。その濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を水(100mL)で洗浄し、そしてEA(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(7.30g、77%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.82 (s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.00 (s, 2H), 3.85 (s, 3H)。
工程3 - 5-[[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボニル]アミノ]-1H-インダゾール-6-カルボン酸メチル
5-アミノ-1H-インダゾール-6-カルボン酸メチル(7.20g、37.6mmol)、6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボン酸(6.48g、33.9mmol、CAS番号131747-42-7)およびDIPEA(7.35g、56.8mmol)のTHF(70mL)中の溶液に、T3P(47.9g、44.8mL、50wt%)を0℃でゆっくりと添加した。次いで、この混合物を0~5℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応を冷水(0.1mL)でクエンチした。この混合物を水(280mL)で希釈し、そして25℃で0.5時間撹拌した。この混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキを水(30mL)で洗浄した。そのフィルターケーキを集め、そして減圧中で乾燥させて、表題化合物(12.3g、99%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.58 (s, 1H), 9.15 (s, 1H), 8.47 (d, J=7.6 Hz, 1H), 8.39 (t, J=7.6 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.20 (d, J=8.0 Hz, 1H), 3.97 (s, 3H)。
工程4 - N-[6-(1-ヒドロキシ-1-メチル-エチル)-2H-インダゾール-5-イル]-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボキサミド
5-[[6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボニル]アミノ]-1H-インダゾール-6-カルボン酸メチル(4.00g、10.9mmol)のTHF(40mL)中の溶液に、MeMgBr-Et2Oの溶液(3.0M、29.3mL)を0℃でゆっくりと添加した。この混合物を0~25℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応をsat.NH4Cl(40mL)で0~10℃でゆっくりとクエンチした。この混合物をEA(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(FAの条件)により精製して、表題化合物(1.50g、37%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 12.23 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.52 (d, J=7.6 Hz, 1H), 8.12 (t, J=7.6 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.85 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.50 (s, 1H), 1.80 (s, 6H)。
N-[6-(1-ヒドロキシ-1-メチル-エチル)-2-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチル]インダゾール-5-イル]-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボキサミド(中間体TK)
N-[6-(1-ヒドロキシ-1-メチル-エチル)-2H-インダゾール-5-イル]-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボキサミド(300mg、823umol、中間体TJ)およびDIPEA(532mg、4.12mmol)のトルエン(10mL)中の溶液に、4-メチルベンゼンスルホン酸2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチル(983mg、3.29mmol、中間体TI)のトルエン(5mL)中の溶液を110℃で1時間かけて添加した。次いで、この混合物を110℃で35時間撹拌した。完了したら、25℃まで冷却した後に、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(130mg、32%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 12.26 (s, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.47 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.08 (t, J=8.0 Hz, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.82 (m, J=7.6 Hz, 1H), 7.67 (s, 1H), 4.57 (t, J=5.2 Hz, 2H), 4.16 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.97 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.66 - 3.58 (m, 4H), 2.47 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.79 (s, 6H)。
3-[6-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]ピリド[2,3-b]インドール-9-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体TL)
工程1 - (2-(2-((3-(9-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
3-(6-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(600mg、1.68mmol、中間体UH)、(2-(2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.2g、5.03mmol、中間体IT)、Pd(PPh3)2Cl2(179mg、0.252mmol)、CuI(26mg、0.134mmol)、Cs2CO3(55g、16.8mmol)、4ÅのMS(1g)およびDMF(10mL)の混合物を、マイクロ波下でN2下で80℃まで1.5時間加熱した。次いで、この混合物を1NのHCl(400mL)中に注ぎ、そしてEA(100mL)で抽出した。その有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてカラム(PE/EA=10/1~5/1~2/1)により精製して、表題化合物(250mg、29%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.45 (dd, J=1.2 Hz, J=4.8 Hz, 1H), 8.34 (dd, J=1.2 Hz, J=7.6 Hz, 1H), 8.21 (d, J=0.8 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.59 (dd, J=1.2 Hz, J=8.4 Hz, 1H), 7.27-7.22 (m, 2H), 5.95 (br s, 1H), 5.01 (br s, 1 H), 4.47 (s, 2H), 3.81-3.79 (m, 2H), 3.71-3.69 (m, 2H), 3.58 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.33-3.34 (m, 2H), 3.09-2.96 (m, 2H), 2.35-2.31 (m, 1H), 2.02-1.99 (m, 1H), 1.44 (s, 9H)。LC/MS (ESI, m/z): [M -Boc+1]+=421.3。
工程2 - (2-(2-(3-(9-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)プロポキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
(2-(2-((3-(9-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-6-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(250mg、0.481mmol)、Pd/C(100mg)およびEA(15mL)の混合物をH2下で室温で一晩撹拌した。この混合物を濾過し、濃縮し、そしてカラム(PE/EA=1/1)により精製して、表題化合物(150mg、60%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.41 (dd, J=1.2 Hz, J=4.8 Hz, 1H), 8.31 (dd, J=1.6 Hz, J=7.6 Hz, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.92 (d, J=0.8 Hz, 1H), 7.33 (dd, J=1.6 Hz, J=8.4 Hz, 1H), 7.21-7.16 (m, 2H), 5.92-5.88 (m, 1H), 5.04 (br s, 1H), 3.64-3.50 (m, 8H), 3.33 (d, J=4.8 Hz, 2H), 3.08-2.85 (m, 5H), 2.32-2.28 (m, 1H), 2.04-1.97 (m, 2H), 1.43 (s, 9H); LC/MS (ESI, m/z): [M - Boc +1]+=425.2。
工程3 - 3-[6-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]ピリド[2,3-b]インドール-9-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[3-[9-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)ピリド[2,3-b]インドール-6-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(54.0mg、102umol)のDCM(3mL)中の溶液に、TFA(352mg、3.09mmol)を添加した。この混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(55.0mg、95%の収率、TFA塩)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 425.3 (M+H)+。
工程1 - 4-プロパ-2-イノキシピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(中間体TM)
4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.00g、9.94mmol、CAS番号109384-19-2)の無水THF(10mL)中の溶液を0℃まで冷却し、その後、NaH(477mg、11.9mmol、60%の油分散物)を添加した。この反応混合物を0℃で0.5時間撹拌した。次いで、3-ブロモプロパ-1-イン(1.18g、9.94mmol、856uL)を添加した。得られた反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(1mL)でクエンチし、次いで酢酸エチル(100mL)で希釈した。その有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.38g、100%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.22 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.84 - 3.75 (m, 2H), 3.73 - 3.70 (m, 1H), 3.15 - 3.09 (m, 2H), 2.43 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.93 - 1.82 (m, 2H), 1.61 - 1.50 (m, 2H), 1.47 (s, 9H)。
3-[3-メチル-2-オキソ-4-[3-(4-ピペリジルオキシ)プロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体TN)
工程1 - 4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(300mg、887umol、中間体HP)、4-プロパ-2-イノキシピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(318mg、1.33mmol、中間体TM)、Pd(PPh3)2Cl2(124mg、177umol)、CuI(33.8mg、177umol)、4Åのモレキュラーシーブ(400mg)およびCs2CO3(1.16g、3.55mmol)のDMF(5mL)中の懸濁物を減圧下で脱気してN2でパージすることを数回行い、次いでN2下で80℃まで2時間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮してDMFを除去した。その残渣をEA(50mL)および水(20mL)で希釈した。その後、その有機層を分離し、そしてブライン(5mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相により精製して、表題化合物(222mg、48%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.09 (s, 1H), 7.10 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.92 (t, J=8.0 Hz, 1H), 6.69 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.13 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.39 (s, 2H), 3.76 - 3.66 (m, 6H), 3.09 - 3.03(m, 2H), 2.94 - 2.84 (m, 1H), 2.82 - 2.71 (m, 1H), 2.71 - 2.59 (m, 1H), 2.22 - 2.11 (m, 1H), 1.83 - 1.78 (m, 2H), 1.57 - 1.49 (m, 2H), 1.39 (s, 9H), LC-MS (ESI+) m/z 441.2 (M+H-56) +。
工程2 - 4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(370mg、745umol)のTHF(10mL)中の溶液に、Pd/C(0.1g、10%wt)およびPd(OH)2/C(0.1g、10%wt)を添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを数回行った。この混合物をH2(15psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(330mg、88%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.03 (s, 1H), 6.91 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.83 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.59 (t, J=8.0 Hz, 1H), 5.20 - 5.09 (m, 1H), 3.70 - 3.64 (m, 2H), 3.62 (s, 3H), 3.44 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.41 - 3.34 (m, 1H), 3.06 - 3.04(m, 2H), 2.98 - 2.93 (m, 2H), 2.91 - 2.80 (m, 1H), 2.79 - 2.63 (m, 2H), 2.19 - 2.10 (m, 1H), 1.89 - 1.81 (m, 2H), 1.80 - 1.73 (m, 2H), 1.47 - 1.39 (m, 2H), 1.39 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 523.1 (M+Na) +。
工程3 - 3-[3-メチル-2-オキソ-4-[3-(4-ピペリジルオキシ)プロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(100mg、199umol)のDCM(4mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、2mL)を添加した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(87.0mg、100%の収率、HCl塩)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 401.1 (M+H)+。
1-(4-メトキシフェニル)-N-メチル-N-[[(2R)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]メタンアミン(中間体TO)
工程1 - (2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-カルバルデヒド
[(2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メタノール(5.00g、32.2mmol、中間体RVの工程1~2により合成)のDCM(250mL)中の溶液に、DMP(17.0g、40.0mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を0℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和NaS2O3(30mL)でクエンチし、次いでDCM(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO3(50mL)で洗浄し、次いでブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(2.80g、56%の収率)を黄色油状物として得た。
工程2 - 1-(4-メトキシフェニル)-N-メチル-N-[[(2R)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]メタンアミン
(2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-カルバルデヒド(2.80g、18.2mmol)および1-(4-メトキシフェニル)-N-メチルメタンアミン(2.76g、18.2mmol、CAS番号702-24-9)のDCM(50mL)中の溶液に、NaBH(OAc)3(4.65g、21.9mmol)、4Åのモレキュラーシーブ(1g)およびHOAc(1.10g、18.2mmol、1.05mL)を添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のNH3・H2Oの条件)により精製して、表題化合物(1.50g、25%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.25 - 7.18 (m, 2H), 6.90 - 6.82 (m, 2H), 3.96 - 3.88 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.78 - 3.73 (m, 1H), 3.73 - 3.65 (m, 1H), 3.56 - 3.44 (m, 2H), 3.31 (t, J=2.4 Hz, 2H), 2.86 - 2.80 (m, 1H), 2.73 - 2.67 (m, 1H), 2.55 - 2.48 (m, 1H), 2.41 - 2.33 (m, 2H), 2.27 (t, J=2.4 Hz, 1H), 2.25 (s, 3H), 2.09 - 2.03 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 289.2 (M+H)+。
3-[(5S)-5-[4-[4-(3-アミノプロポキシ)ブタ-1-イニル]フェニル]-2-オキソ-オキサゾリジン-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体TP)
工程1 - N-[3-[4-[4-[(5S)-3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-イル]フェニル]ブタ-3-イノキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
N-(3-ブタ-3-イノキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(250mg、1.10mmol、中間体SD)および3-[(5S)-5-(4-ブロモフェニル)-2-オキソ-オキサゾリジン-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(323mg、916umol、中間体SN)のDMF(15mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(64.3mg、91.6umol)、CuI(17.4mg、91.6umol)およびCs2CO3(1.19g、3.67mmol)を添加した。この反応混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(250mg、54%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.00 (m, 1H), 7.50 - 7.35 (m, 4H), 6.79 (t, J=5.2 Hz, 1H), 5.72 - 5.59 (m, 1H), 4.78 - 4.61 (m, 1H), 3.97 - 3.83 (m, 1H), 3.59 - 3.51 (m, 2H), 3.44 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.25 (t, J=8.4 Hz, 1H), 2.99 (q, J=6.8 Hz, 2H), 2.92 - 2.77 (m, 1H), 2.70 - 2.64 (m, 2H), 2.59 - 2.54 (m, 1H), 2.29 - 2.14 (m, 1H), 2.05 - 1.91 (m, 1H), 1.67 - 1.58(m, 2H), 1.37 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 522.3 (M +Na)+。
工程2 - 3-[(5S)-5-[4-[4-(3-アミノプロポキシ)ブタ-1-イニル]フェニル]-2-オキソ-オキサゾリジン-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[3-[4-[4-[(5S)-3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-オキサゾリジン-5-イル]フェニル]ブタ-3-イノキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(100mg、200umol)のDCM(3mL)中の溶液に、TFA(1.54g、13.5mmol、1.00mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、その残渣を減圧中で濃縮して、表題化合物(100mg、97%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 400.2 (M + H)+。
3-[3-メチル-4-[3-[(2S)-2-(メチルアミノメチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体TT)
工程1 - 3-[4-[3-[(2S)-2-[[(4-メトキシフェニル)メチル-メチル-アミノ]メチル]モルホリン-4-イル]プロパ-1-イニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(300mg、887umol、中間体HP)および1-(4-メトキシフェニル)-N-メチル-N-[[(2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]メタンアミン(383mg、1.33mmol、中間体RQ)のDMF(20mL)中の混合物に、Cs2CO3(1.45g、4.44mmol)、CuI(50.7mg、266umol)、Pd(PPh3)2Cl2(187mg、266umol)および4Åのモレキュラーシーブ(20mg)を添加した。この反応混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過した。その濾液を水(100mL)で洗浄し、そして酢酸エチル(2×40mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2×40mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相HPLCにより精製して、(0.1%のFAの条件)表題化合物(285mg、58%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 8.15 (s, 2H), 7.21 - 7.15 (m, 3H), 7.13 - 7.09 (m, 1H), 6.83 - 6.79 (m, 2H), 5.41 (d, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 3.83 - 3.77 (m, 2H), 3.69 (s, 4H), 3.64 (s, 4H), 3.56 - 3.51 (m, 5H), 2.39 (d, J=6.0 Hz, 2H), 2.35 - 2.26 (m, 2H), 2.15 (s, 3H), 2.10 - 2.05 (m, 1H), 2.03 - 1.96 (m, 2H)。
工程2 - N-[[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
3-[4-[3-[(2S)-2-[[(4-メトキシフェニル)メチル-メチル-アミノ]メチル]モルホリン-4-イル]プロパ-1-イニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(285mg、522umol)の、EA(20mL)およびIPA(10mL)中の混合物に、Pd/C(50.0mg、10wt%)、Pd(OH)2/C(50.0mg、10wt%)および(Boc)2O(171mg、783umol)を添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを3回行った。次いで、この混合物をH2(50psi)雰囲気下で25℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相HPLCにより精製して、(0.1%のFAの条件)表題化合物(130mg、45%の収率)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 530.4(M+H)+。
工程3 - 3-[3-メチル-4-[3-[(2S)-2-(メチルアミノメチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(130mg、245umol)のDCM(2mL)中の混合物に、TFA(83.9mg、736umol)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(133mg、100%の収率、TFA塩)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 430.4 (M+H)+。
3-[3-メチル-4-[3-[(2R)-2-(メチルアミノメチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体TU)
工程1 - 3-[4-[3-[(2R)-2-[[(4-メトキシフェニル)メチル-メチル-アミノ]メチル]モルホリン-4-イル]プロパ-1-イニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
1-(4-メトキシフェニル)-N-メチル-N-[[(2R)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]メタンアミン(450mg、1.56mmol、中間体TO)および3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(352mg、1.04mmol、中間体HP)のDMF(10mL)中の溶液に、Cs2CO3(1.36g、4.16mmol)、CuI(39.6mg、208umol)、4Åのモレキュラーシーブ(50mg)およびPd(PPh3)2Cl2(146.03mg、208.1umol)を25℃で添加した。この反応混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を水30mLで希釈し、次いでEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、そしてNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(355mg、63%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.20 - 7.14 (m, 4H), 7.13 - 7.08 (m, 1H), 7.02 (t, J=8.0 Hz, 1H), 6.80 (d, J=8.8 Hz, 3H), 5.40 (dd, J=5.2 Hz, 1H), 3.79 (d, J=10.0 Hz, 2H), 3.68 (s, 4H), 3.63 (s, 3H), 3.60 (d, J=7.2 Hz, 2H), 2.91 (d, J=11.6 Hz, 2H), 2.74 - 2.64 (m, 4H), 2.37 (d, J=6.0 Hz, 2H), 2.30 - 2.25 (m, 1H), 2.14 (s, 3H), 2.03 - 1.97 (m , 1H); LC-MS (ESI+) m/z 546.3 (M +H)+。
工程2 - N-[[(2S)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
3-[4-[3-[(2R)-2-[[(4-メトキシフェニル)メチル-メチル-アミノ]メチル]モルホリン-4-イル]プロパ-1-イニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(355mg、651umol)の、EA(20mL)およびIPA(10mL)中の溶液に、Pd/C(180mg、20wt%)、Pd(OH)2/C(乾燥)(180mg、10wt%)および(Boc)2O(213mg、976umol、224uL)を25℃で添加した。この反応混合物をH2(50Psi)雰囲気下で25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(225mg、65%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 7.00 - 6.91 (m, 2H), 6.89 - 6.84 (m, 1H), 5.36 (dd, J=5.2 Hz, 1H), 3.78 (d, J=11.2 Hz, 1H), 3.55 (s, 3H), 3.47 ( s, 1H), 3.22 (d, J=4.8 Hz, 1H), 3.17 (d, J=6.8 Hz, 1H), 2.96 - 2.87 (m, 3H), 2.80 (d, J=8.8 Hz, 3H), 2.73 - 2.58 (m, 4H), 2.42 - 2.31 (m, 3H), 2.06 - 1.94 (m, 2H), 1.79 - 1.68 (m, 3H), 1.37 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 530.3 (M+H)+。
工程3 - 3-[3-メチル-4-[3-[(2R)-2-(メチルアミノメチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[(2S)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(120mg、227umol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、1mL)を25℃で添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(95.0mg、98%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 430.3 (M+H)+。
N-メチル-N-[2-[(2R)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]エチル]カルバミン酸ベンジル(中間体TV)
工程1 - (2R)-2-(2-アミノエチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
(2R)-2-(シアノメチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(3.86g、17.0mmol、中間体RNの工程1~2により合成)およびRaney-Ni(3.00g、35.0mmol)の、MeOH(120mL)およびNH3
.H2O(12mL)中の混合物をH2(45Psi)下で25℃で4時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキをMeOH(50mL)で洗浄した。その濾液および洗浄液を合わせ、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(3.90g、99%の収率)を明黄色ガム状物質として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.87 - 3.84 (m, 3H), 3.53 - 3.44 (m, 2H), 2.87 - 2.81 (m, 3H), 2.65 (m, 1H), 1.65 - 1.56 (m, 4H), 1.47 (s, 9H)。
工程2 - (2R)-2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
(2R)-2-(2-アミノエチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(3.90g、16.9mmol)およびTEA(3.55g、35.0mmol)のDCM(50mL)中の溶液に、CbzCl(3.03g、17.7mmol)を0℃で添加した。この混合物を0~10℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(20mL)で洗浄し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をEA(50mL)に溶解させ、ブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(6.00g、97%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.41 - 7.33 (m, 5H), 5.18- 5.16 (m, 1H), 5.10 (s, 2H), 4.12 - 3.83 (m, 3H), 3.48 - 3.40 (m, 4H), 2.90 (m, 1H), 2.62 - 2.61 (m, 1H), 1.44 (s, 9H)。
工程3 - (2R)-2-[2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]エチル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
(2R)-2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(6.00g、16.4mmol)のTHF(60mL)中の溶液に、NaH(1.32g、33.0mmol、60%の油分散物)を0℃で添加した。この混合物を0℃で30分間撹拌した。次いで、MeI(7.01g、49.3mmol)をこの反応混合物に0℃で添加した。この混合物を0~25℃でさらに3時間撹拌した。完了したら、この反応をsat.aq.NH4Cl(10mL)でクエンチした。この混合物を水(50mL)で希釈し、次いでEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(5.20g、83%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.37 - 7.31 (m, 5H), 5.13 (s, 2H), 3.86 - 3.82 (m, 3H), 3.43 - 3.40 (m, 4H), 2.99 - 2.83 (m, 4H), 2.69 - 2.52 (m, 1H), 1.74 - 1.62 (m, 2H), 1.47 (s, 9H)。
工程4 - N-メチル-N-[2-[(2R)-モルホリン-2-イル]エチル]カルバミン酸ベンジル
(2R)-2-[2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]エチル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(5.20g、13.7mmol)のDCM(30mL)中の溶液に、TFA(10mL)を25℃で添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(5.30g、98%の収率、TFA塩)を明黄色ガム状物質として得た。
工程5 - N-メチル-N-[2-[(2R)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]エチル]カルバミン酸ベンジル
N-メチル-N-[2-[(2R)-モルホリン-2-イル]エチル]カルバミン酸ベンジル(5.30g、13.5mmol、TFA塩)およびK2CO3(7.59g、54.9mmol)のTHF(60mL)中の混合物に、3-ブロモプロパ-1-イン(1.63g、13.7mmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキをEA(20mL)で洗浄した。その濾液および洗浄液を合わせ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.90g、67%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.37 - 7.31 (m, 5H), 5.13 (d, J=3.2 Hz, 2H), 3.87 (t, J=13.2 Hz, 1H), 3.70 - 3.46 (m, 2H), 3.40 (t, J=7.6 Hz, 2H), 3.28 (d, J=10.8 Hz, 2H), 2.94 (s, 3H), 2.79 - 2.63 (m, 2H), 2.44 - 2.33 (m, 1H), 2.27 (t, J=2.4 Hz, 1H), 2.16 - 2.06 (m, 1H), 1.76 - 1.63 (m, 2H)。
3-[3-メチル-5-[3-[(2R)-2-[2-(メチルアミノ)エチル]モルホリン-4-イル]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体TW)
工程1 - N-[2-[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル
N-メチル-N-[2-[(2R)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]エチル]カルバミン酸ベンジル(1.93g、6.11mmol、中間体TV)、3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(1.38g、4.08mmol、中間体HN)、CuI(165mg、866umol)、Pd(PPh3)2Cl2(580mg、826umol)、Cs2CO3(6.65g、20.4mmol)および4Åのモレキュラーシーブ(1.00g)のDMF(30mL)中の混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を25℃まで冷却した。この混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキをEA(20mL)で洗浄した。その濾液および洗浄液を合わせ、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュ(FAの条件)により精製して、表題化合物(1.50g、64%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 7.36 - 7.29 (m, 6H), 7.17 - 7.09 (m, 2H), 5.41 - 5.36 (m, 1H), 5.05 (s, 2H), 3.85 - 3.76 (m, 1H), 3.49 (s, 3H), 3.42 - 3.38 (m, 3H), 3.26 (m, 1H), 2.86 - 2.82 (m, 4H), 2.76 - 2.68 (m, 2H), 2.65 - 2.62 (m, 1H), 2.52 - 2.52 (m, 3H), 2.31 - 2.25 (m, 1H), 2.06 - 1.98 (m, 2H), 1.61 - 1.57 (m, 2H)。
工程2 - N-[2-[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル
N-[2-[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル(1.50g、2.61mmol)、Pd/C(400mg、10wt%)、およびPd(OH)2/C(400mg、10wt%)のTHF(60mL)中の混合物をH2(15psi)下で25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキをEA(10mL)で洗浄した。その濾液および洗浄液を合わせ、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュクロマトグラフィー(FAの条件)により精製して、表題化合物(960mg、58%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.21 (s, 1H), 7.37 - 7.31 (m, 5H), 6.92 - 6.84 (m, 2H), 6.72 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.26 - 5.18 (m, 1H), 5.13 (s, 2H), 3.92 - 3.81 (m, 1H), 3.75 - 3.58 (m, 2H), 3.42 (s, 3H), 3.41 - 3.35 (m, 2H), 2.93 (s, 3H), 2.80 - 2.68 (m, 7H), 2.56 - 2.46 (m, 2H), 2.29 - 2.19 (m, 2H), 2.08 - 1.96 (m, 1H), 1.95 - 1.85 (m, 2H), 1.71 - 1.58 (m, 2H)。
工程3 - 3-[3-メチル-5-[3-[(2R)-2-[2-(メチルアミノ)エチル]モルホリン-4-イル]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル(950mg、1.52mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、臭化水素のHOAc中の溶液(2.30mL、13.9mmol、33%の溶液)を20℃で添加した。この混合物を20℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で20℃で濃縮した。その残渣を水で希釈し、そして凍結乾燥させて、表題化合物(790mg、98%の収率、HBr塩)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 444.3 (M+H)+。
N-メチル-N-[2-[(2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]エチル]カルバミン酸ベンジル(中間体TX)
工程1 - (2S)-2-(2-アミノエチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
(2S)-2-(シアノメチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(4.00g、17.6mmol、中間体RLの工程1~2により合成)のMeOH(20mL)中の溶液に、NH3.H2O(2.08g、19.5mmol、2.29mL、33%の溶液)およびRaney-Ni(1.51g、17.6mmol)を添加した。この反応混合物をH2(50psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキをMeOHで洗浄した。次いで、その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(4.00g、98%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 3.84 - 3.60 (m, 4H), 3.43 - 3.33 (m, 4H), 2.90 - 2.77 (m, 1H), 2.59 (s, 2H), 1.51 - 1.25 (m, 11H)。
工程2 - (2S)-2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
(2S)-2-(2-アミノエチル)モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(3.50g、15.2mmol)およびTEA(3.08g、30.3mmol、4.23mL)のDCM(40mL)中の溶液に、CbzCl(2.85g、16.7mmol、2.38mL)を添加した。この混合物を25℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(20mL)で希釈し、そしてDCM(2×40mL)で抽出した。その有機相をNa2SO4で乾燥させ、次いで減圧中で濃縮して、表題化合物(5.50g、99%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.40 - 7.32 (m, 5H), 5.25 - 5.06 (m, 2H), 4.01 - 3.69 (m, 3H), 3.57 - 3.34 (m, 3H), 3.34 - 3.22 (m, 1H), 2.98 - 2.82 (m, 1H), 2.61 (s, 1H), 2.10 - 1.78 (m, 1H), 1.76 - 1.55 (m, 2H), 1.47 (s, 9H)。
工程3 - (2S)-2-[2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]エチル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル
(2S)-2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(2.00g、5.49mmol)のTHF(40mL)中の溶液に、NaH(439mg、10.9mmol、60%の油分散物)を0℃で添加した。この反応混合物を25℃で30分間撹拌し、次いでMeI(1.95g、13.7mmol、854uL)をこの混合物に添加した。この混合物を25℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(20mL)でクエンチし、そしてEA(2×40mL)で抽出した。その有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.30g、62%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.40 - 7.28 (m, 5H), 5.14 (s, 2H), 4.02 - 3.72 (m, 3H), 3.56 - 3.27 (m, 4H), 3.00 - 2.81 (m, 4H), 2.71 - 2.50 (m, 1H), 1.79 - 1.63 (m, 2H), 1.47 (s, 9H)。
工程4 - N-メチル-N-[2-[(2S)-モルホリン-2-イル]エチル]カルバミン酸ベンジル
(2S)-2-[2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]エチル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル(1.20g、3.17mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、TFA(4.62g、40.5mmol、3.00mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.20g、96%の収率、TFA)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 279.1(M+H)+。
工程5 - N-メチル-N-[2-[(2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]エチル]カルバミン酸ベンジル
N-メチル-N-[2-[(2S)-モルホリン-2-イル]エチル]カルバミン酸ベンジル(1.30g、3.31mmol、TFA)および3-ブロモプロパ-1-イン(394mg、3.31mmol、285uL)のTHF(20mL)中の溶液に、K2CO3(1.37g、9.94mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(30mL)で希釈し、そしてEA(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(900mg、85%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.42 - 7.28 (m, 5H), 5.13 (s, 2H), 3.87 (t, J=12.4 Hz, 1H), 3.70 - 3.47 (m, 2H), 3.40 (t, J=7.2 Hz, 2H), 3.28 (d, J=9.6 Hz, 2H), 2.94 (s, 3H), 2.79 - 2.62 (m, 2H), 2.39 (t, J=10.8 Hz, 1H), 2.30 - 2.23 (s, 1H), 2.16 - 2.06 (m, 1H), 1.75 - 1.63 (m, 2H)。
3-[3-メチル-5-[3-[(2S)-2-[2-(メチルアミノ)エチル]モルホリン-4-イル]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体TY)
工程1 - N-[2-[(2S)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル
N-メチル-N-[2-[(2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]エチル]カルバミン酸ベンジル(350mg、1.11mmol、中間体TX)および3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(249mg、737umol、中間体HN)のDMSO(10mL)中の溶液に、DIPEA(476mg、3.69mmol、642uL)、CuI(14.0mg、73.7umol)およびPd(PPh3)2Cl2(51.7mg、73.7umol)を添加した。この反応混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(120mg、28%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.14 (s, 1H), 7.38 - 7.28 (m, 6H), 7.24 - 7.09 (m, 2H), 5.40 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 5.06 (s, 2H), 3.72 - 3.39 (m, 6H), 3.35 (s, 6H), 2.92 - 2.80 (m, 5H), 2.77 - 2.71 (m, 1H), 2.66 - 2.59 (m, 2H), 2.07 - 2.00 (m, 1H), 1.74 - 1.55 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 574.3 (M +H)+。
工程2 - N-[2-[(2S)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル
N-[2-[(2S)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル(100mg、174umol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(2mg、10wt%)およびPd/C(2mg、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)25℃で12時間撹拌した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(80.0mg、79%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 578.3 (M+H)+。
工程3 - 3-[3-メチル-5-[3-[(2S)-2-[2-(メチルアミノ)エチル]モルホリン-4-イル]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[(2S)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル(80.0mg、138umol)のDCM(2mL)中の溶液に、HBr/CH3COOH(8.66umol、1mL、35%の溶液)を添加した。この反応混合物を20℃で4時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(70.0mg、96%の収率、HBr)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 444.3(M+H)+。
1-[4-(1-アミノ-2,2,2-トリフルオロ-エチル)フェニル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド(中間体TZ)
工程1 - 1-(4-ホルミルフェニル)-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボン酸メチル
1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボン酸メチル(5.00g、18.0mmol、中間体GBの工程1により合成)のDCM(100mL)中の溶液に、DMP(9.18g、21.6mmol)を添加した。この反応混合物を20℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物をsat.Na2S2O3(100mL)およびsat.NaHCO3(100mL)でクエンチし、撹拌し、そしてDCM(2×100mL)で抽出した。その有機層をブライン(200mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をPE/DCM=2:1(50mL)で磨砕し、濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(4.30g、87%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.08 (s, 1H), 9.90 (s, 1H), 8.25 - 8.19 (m, 2H), 8.17 - 8.09 (m, 2H), 3.96 (s, 3H)。
工程2 - 4-ニトロ-1-[4-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ-エチル)フェニル]ピラゾール-3-カルボン酸メチル
1-(4-ホルミルフェニル)-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボン酸メチル(4.30g、15.6mmol)のTHF(80mL)中の溶液に、TMSCF3(4.44g、31.3mmol)およびCs2CO3(10.2g、31.3mmol)を添加した。この反応混合物を20℃で2時間撹拌した。次いで、HCl/ジオキサン(30mL)を添加し、そしてこの混合物を20℃で10時間撹拌した。完了したら、この混合物を水でクエンチし、EA(2×70mL)で抽出した。その有機層を水で洗浄し、次いで減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(1.20g、22%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.75 (s, 1H), 8.03 - 7.97 (m, 2H), 7.70 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.02 (d, J=5.6 Hz, 1H), 5.37 - 5.27 (m, 1H), 3.95 (s, 3H)。
工程3 - 4-ニトロ-1-[4-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ-エチル)フェニル]ピラゾール-3-カルボキサミド
4-ニトロ-1-[4-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ-エチル)フェニル]ピラゾール-3-カルボン酸メチル(1.20g、3.48mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、NH3・H2O(9.75g、69.5mmol、25%の溶液)を添加した。この反応混合物を75℃で10時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(40mL)で希釈し、次いでEA(2×40mL)で抽出した。その有機層を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(720mg、63%の収率)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) 9.65 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.06 - 7.96 (m, 2H), 7.91 (s, 1H), 7.73 - 7.65 (m, 2H), 7.00 (d, J=5.6 Hz, 1H), 5.34 - 5.26 (m, 1H)。
工程4 - メタンスルホン酸[1-[4-(3-カルバモイル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)フェニル]-2,2,2-トリフルオロ-エチル]
4-ニトロ-1-[4-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ-エチル)フェニル]ピラゾール-3-カルボキサミド(720mg、2.18mmol)およびTEA(662mg、6.54mmol)の、DCM(10mL)とTHF(10mL)との混合溶媒中の溶液に、MsCl(500mg、4.36mmol)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を20℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(50mL)でクエンチし、次いでDCM(2×50mL)で抽出した。その有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(850mg、95%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.69 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 8.13 - 8.08 (m, 2H), 7.94 (s, 1H), 7.83 - 7.74 (m, 2H), 6.70 - 6.60 (m, 1H), 3.33 (s, 3H)。
工程5 - 1-[4-(1-アジド-2,2,2-トリフルオロ-エチル)フェニル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド
メタンスルホン酸[1-[4-(3-カルバモイル-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)フェニル]-2,2,2-トリフルオロ-エチル](500mg、1.22mmol)およびTBAI(45.2mg、122umol)のDMF(10mL)中の溶液に、NaN3(159mg、2.45mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次いで80℃で12時間加熱した。完了したら、この混合物を水(30mL)で希釈し、次いでDCM(2×30mL)で抽出した。その有機層を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(130mg、30%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 356.1 (M+H)+。
工程6 - 1-[4-(1-アミノ-2,2,2-トリフルオロ-エチル)フェニル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド
1-[4-(1-アジド-2,2,2-トリフルオロ-エチル)フェニル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド(130mg、366umol)の、H2O(0.2mL)とTHF(10mL)との混合溶媒中の溶液に、PPh3(192mg、732umol)を添加した。この混合物を20℃で2時間撹拌し、次いでこの混合物を80℃で10時間加熱した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(90.0mg、72%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.64 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.01 - 7.94 (m, 2H), 7.91 (s, 1H), 7.74 - 7.68 (m, 2H), 4.62 (s, 1H), 2.65 - 2.54 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 330.1 (M+H)+。
3-[5-[3-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体UA)
工程1 - 3-[5-[3-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]プロパ-1-イニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(500mg、1.48mmol、中間体HN)および2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エタノール(639mg、4.44mmol、中間体LC)のDMSO(15mL)中の溶液に、CuI(56.3mg、295umol)、Pd(PPh3)2Cl2(103mg、147umol)、DIPEA(955mg、7.39mmol)、4Åのモレキュラーシーブ(0.5g)およびP(t-Bu)3(2.30g、1.48mmol、13wt%)を添加した。この反応混合物を80℃で2時間加熱した。完了したら、この反応混合物を水(30mL)によりクエンチし、次いでEA(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(FAの条件)により精製して、表題化合物(590mg、99%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 7.33 (d, J=0.8 Hz, 1H), 7.20 - 7.09 (m, 2H), 5.40 (dd, J=5.2, 12.4 Hz, 1H), 4.43 - 4.37 (m, 2H), 3.67 - 3.62 (m, 2H), 3.61 - 3.56 (m, 2H), 3.52 - 3.49 (m, 2H), 3.46 - 3.42 (m, 3H), 3.34 (s, 3H), 2.96 - 2.81 (m, 1H), 2.76 - 2.59 (m, 2H), 2.07 - 1.94 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 402.1 (M+H)+。
工程2 - 3-[5-[3-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
3-[5-[3-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]プロパ-1-イニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(650mg、1.62mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd/C(100mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(100mg、10wt%)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを3回行った。この混合物をH2(15psi)下で25℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(570mg、86%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 7.04 (s, 1H), 7.00 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.92 - 6.82 (m, 1H), 5.33 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.58 (t, J=5.2 Hz, 1H), 3.54 - 3.37 (m, 10H), 2.97 - 2.82 (m, 1H), 2.76 - 2.57 (m, 4H), 2.01 (s, 1H), 1.87 - 1.72 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 406.2 (M+H)+。
2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(中間体UB)
3-[5-[3-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(100mg、246umol)およびTEA(74.8mg、739umol)のDCM(4mL)中の溶液に、MsCl(42.3mg、369umol)を0℃で添加し、この混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(15mL)によりクエンチし、次いでDCM(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(110mg、92%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 484.1 (M+H)+。
2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]アセトアルデヒド(中間体UC)
3-[5-[3-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(270mg、666umol、中間体UA)のTHF(10mL)中の溶液に、DMP(339mg、799umol)を添加した。この混合物を25℃で4時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和Na2S2O3(6mL)および飽和NaHCO3(6mL)により25℃でクエンチし、30分間撹拌した。次いで、この混合物をDCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(150mg、56%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 9.62 (s, 1H), 7.10 - 6.92 (m, 2H), 6.85 - 6.72 (s, 1H), 5.41 - 5.38 (m, 1H), 4.18 (s, 1H), 3.72 - 3.65 (m, 1H), 3.60 - 3.35 (m, 6H), 3.34 - 3.25 (m, 3H), 2.99 - 2.81 (m, 1H), 2.75 - 2.55 (m, 4H), 2.05 - 1.91 (m, 1H), 1.88 - 1.70 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 404.2 (M+H)+。
4-アミノ-1-[4-[1-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]エチルアミノ]-2,2,2-トリフルオロ-エチル]フェニル]ピラゾール-3-カルボキサミド(中間体UD)
工程1 - 1-[4-[1-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]エチルアミノ]-2,2,2-トリフルオロ-エチル]フェニル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド
2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]アセトアルデヒド(98.0mg、243umol、中間体UC)および1-[4-(1-アミノ-2,2,2-トリフルオロ-エチル)フェニル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド(80.0mg、243umol、中間体TZ)のTHF(3mL)中の溶液に、HOAc(14.6mg、243umol)を添加した。この混合物のpHを5~6に調整し、そしてNaBH(OAc)3(103mg、486umol)をこの混合物に添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(25.0mg、14%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 9.63 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.99 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.92 (s, 1H), 7.68 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.02 - 6.96 (m, 2H), 6.84 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.54 (s, 1H), 5.32 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.70 - 4.55 (m, 1H), 3.50 - 3.44 (m, 6H), 3.37 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.30 (s, 3H), 2.93 - 2.82 (m, 2H), 2.72 - 2.66 (m, 1H), 2.66 - 2.62 (m, 4H), 2.03 - 1.95 (m, 1H), 1.84 - 1.74 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 717.0 (M+H)+。
工程9 - 4-アミノ-1-[4-[1-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]エチルアミノ]-2,2,2-トリフルオロ-エチル]フェニル]ピラゾール-3-カルボキサミド
1-[4-[1-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]エチルアミノ]-2,2,2-トリフルオロ-エチル]フェニル]-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボキサミド(22.0mg、29.2umol)のTHF(4mL)中の溶液に、PtO2(6.62mg、29.2umol)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)雰囲気下で25℃で4時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(20.0mg、100%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 687.3 (M+H)+。
4-[2-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体UE)
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(550mg、1.99mmol、中間体R)、N-[2-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(500mg、1.31mmol、CAS番号189209-27-6)およびDIPEA(1.36g、10.5mmol)のDMSO(20mL)中の溶液を120~130℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を室温まで冷却し、そして水(150mL)で希釈し、次いでEA(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、粗生成物(800mg)を得た。この粗生成物を逆相クロマトグラフィー(相A:0.1%のFA水、B:CH3CN、53%のCH3CN)により精製して、表題化合物(490mg、58%の収率)を黄色ガム状物質として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.29 (s, 1H), 7.50 (dd, J=7.2 Hz, J=8.4 Hz, 1H), 7.12 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.93 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.51 (m, 1H), 5.09 (m, 1H), 4.94-4.90 (m, 1H), 3.74-3.63 (m, 18H), 3.55-3.54 (m, 4H), 3.32-3.31 (m, 2H), 2.83-2.77 (m, 3H), 2.15 (m, 1H), 1.45 (s, 9H)。LC-MS (ESI+) m/z 659.3 (M+Na), 537.3 (M-Boc+1)+。
工程2 - 4-[2-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(490mg、770umol)のDCM(10mL)中の溶液に、4.0MのHCl/ジオキサン(5mL)を室温で添加し、そしてこの混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(530mg、粗製の定量的収率、HCl)を黄色ガム状物質として得た。LC-MS (ESI+) m/z 537.3 (M+H)+。
3,6,9,12,15-ペンタノキサヘプタデカン二酸(中間体UF)
工程1 - 3,6,9,12,15-ペンタオキサヘプタデカン二酸ジ-tert-ブチル
NaH(鉱油中60%の分散物、4.54g、113.4mmol)のTHF(200mL)中の溶液に、2,2’-((オキシビス(エタン-2,1-ジイル))ビス(オキシ))ジエタノール(10g、51.5mmol、CAS番号112-60-7)を0℃で少しずつ添加した。添加後、この混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで2-ブロモ酢酸tert-ブチル(22g、113.4mmol)を添加した。添加後、この混合物を室温まで温め、そして一晩撹拌した。この混合物を水の添加によりクエンチし、次いでEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、PE/EA=4/1で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(5.5g、25.2%)を無色油状物として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=423.1。
工程2 - 3,6,9,12,15-ペンタノキサヘプタデカン二酸
3,6,9,12,15-ペンタオキサヘプタデカン二酸ジ-tert-ブチル(5.5g、13mmol)のDCM(2mL)中の溶液に、ジオキサン中4MのHCl(18mL)を添加した。この混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(3.5g、87%の収率)を得た。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=311.0。
3-(6-アミノ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(中間体UG)
工程1 - 6-ニトロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール
H2O中68%~70%の硝酸(20mL)および発煙硝酸(20mL)中の混合物に、9H-ピリド[2,3-b]インドール(2.5g、14.88mmol)を室温で少しずつ添加し、そしてその温度を30℃未満に維持した。この混合物を25℃で1時間撹拌した。次いで、この混合物を0℃で一晩静置した。多量の固体が形成された。生じた固体を濾別し、そして希水酸化アンモニウム溶液(50mL)(H2O中33%)と一緒に撹拌した。次いで、これを濾別し、そして水で洗浄して、粗製化合物を残した。この粗製化合物をEAで摩砕し、そして濾過して、6-ニトロ-9H-ピリド[2,3-b]インドールを灰色固体として得た。(2.6g、収率:82%)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=214.2。
工程C: 1-(4-メトキシベンジル)-3-(6-ニトロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
6-ニトロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール(2.6g、12.2mmol)のTHF(50mL)中の溶液に、t-BuOK(2.05g、18.3mmol)を0℃で添加した。この混合物をN2下で0~10℃で1時間撹拌した。次いで、トリフルオロメタンスルホン酸[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル](6.98g、18.3mmol)のTHF(50mL)中の溶液をこの反応混合物に0~10℃で30分間かけて添加した。この混合物をN2下で0~10℃で30分間撹拌した。この反応を水(40mL)でクエンチし、そしてEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮した。その残渣をEAで磨砕し、そして濾過して、1-(4-メトキシベンジル)-3-(6-ニトロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオンを灰色固体として得た(4.95g、収率91%)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=445.1。
工程D: 3-(6-ニトロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
1-(4-メトキシベンジル)-3-(6-ニトロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(400mg、0.90mmol)のACN(10mL)中の溶液に、水(3mL)中のCAN(2.46g、0.45mmol)を0℃で添加した。この添加後、この混合物を室温まで温め、そして一晩撹拌した。この反応混合物を水(50mL)中に注ぎ、EtOAc(3×50mL)で抽出し、合わせた有機層を減圧下で濃縮した。その残渣をDMF/EAで磨砕し、そして濾過して、3-(6-ニトロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオンを灰色固体として得た(130mg、収率:44.4%)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=325.1。
工程E: 3-(6-アミノ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
3-(6-ニトロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(130mg、0.401mmol)の、THF(5mL)およびEA(5mL)中の溶液に、活性炭担持パラジウム10%Pd(50mg)を添加した。この混合物を室温でH2バルーン下で一晩撹拌した。この反応混合物を濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、その残渣をDMF/EAで磨砕し、そして濾過して、3-(6-アミノ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオンを灰色固体として得た(55mg、収率:46.4%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ11.08 (s, 1H), 8.26 - 8.39 (m, 2H), 7.24 - 7.36 (m, 2H), 7.14 (dd, J=7.63, 4.88 Hz, 1H), 6.85 (dd, J=8.63, 2.13 Hz, 1H), 5.90 (br. s., 1H), 4.87 (s, 2H), 2.93 - 3.08 (m, 2H), 2.68 (d, J=12.26 Hz, 1H), 2.01 - 2.11 (m, 1H)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=295.1。
3-(6-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(中間体UH)
工程1 - 6-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール
9H-ピリド[2,3-b]インドール(3g、17.9mmol、CAS番号26148-68-5)のDCM(50mL)中の撹拌溶液に、Br2(3.4g、21.4mmol)を0℃で滴下により添加した。この反応混合物を0℃で4時間撹拌した。この混合物にaq.NaHCO3(100mL)を添加し、次いでこの溶液をEA(200mL)で抽出した。その有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(2.7g、61%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.02 (s, 1 H), 8.60 (dd, J=1.2 Hz, J=7.6 Hz, 1H), 8.48-8.44 (m, 2H), 7.60-7.58 (m, 1H), 7.48 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.26 (dd, J=4.8 Hz, J=7.6 Hz, 1H)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=247.8。
工程2 - 3-(6-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン
6-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール(200mg、0.810mmol)および18-クラウン-6(43mg、0.162mmol)のTHF(10mL)中の撹拌溶液に、NaHMDS(0.6mL、THF中2M)をN2下で-30℃で滴下により添加した。この混合物をN2下で-30℃で1時間撹拌した。次いで、この混合物に、1-(4-メトキシベンジル)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イルトリフルオロメタンスルホネート(463mg、1.21mmol)のTHF(5mL)中の溶液をN2下で-30℃で滴下により添加した。この混合物を-30℃で2時間撹拌した。この混合物をaq.NH4Cl(20mL)に添加し、次いでEA(50mL)で抽出した。その有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてカラム(PE/EA/DCM=10/1/1~3/1/1)により精製して、表題化合物(220mg、57%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.41 (dd, J=1.6 Hz, J=5.2 Hz, 1H), 8.29 (dd, J=1.2 Hz, J=7.6 Hz, 1H), 8.20 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.45 (dd, J=2.0 Hz, J=8.8 Hz, 1H), 7.40 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.24-7.21 (m, 1H), 6.84 (d, J=8.8 Hz, 3H), 5.90-5.87 (m, 1H), 5.01 (dd, J=13.6 Hz, J=20.4 Hz, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.09-2.88 (m, 3H), 3.27-2.24 (m, 1H)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=479.1。
工程3 - 3-(6-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
3-(6-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン(1.3g、2.72mmol)、MsOH(10mL)およびトルエン(20mL)の混合物を110℃まで加熱し、そしてN2下で3時間撹拌した。その溶媒を濃縮してトルエンを除去した。次いで、この混合物にEtOAc(50mL)を添加し、そしてこの溶液をブライン(50mL)で洗浄してMsOHを除去した。その有機層をNa2SO4で乾燥させた。その固体を濾過し、そしてその濾液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EA=1/1)により精製して、表題化合物(500mg、51%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.17 (s, 1H), 8.64 (dd, J=1.6 Hz, J=7.6 Hz, 1H), 8.52 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.47 (dd, J=1.6 Hz, J=4.8 Hz, 1H), 7.68-7.64 (m, 2H), 7.32 (dd, J=4.8 Hz, J=7.6 Hz, 1H), 6.06 (br s, 1H), 3.16-2.96 (m, 2H), 2.73-2.67 (m, 1H), 2.16-2.13 (m, 1H)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=358.0。
メチル(3-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)プロピル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体UI)
(3-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル(2g、10.6mmol、CAS番号98642-44-5)のDCM(30mL)中の溶液に、aq.NaOH(40%、20mL)、3-ブロモプロパ-1-イン(1.9g、15.9mmol)およびTBAHS(180mg、0.530mmol)を室温で添加した。この混合物を室温で3時間撹拌した。この混合物にH2O(100mL)を添加し、次いでこの混合物をDCM(3×30mL)で抽出した。その有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、そしてカラム(PE/EA=20/1~10/1~4/1)により精製して、表題化合物(1.4g、58%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.14 (d,J=2.4 Hz, 2H), 3.53 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.29 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.86 (s, 3H), 2.42 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.83-1.80 (m, 2H), 1.46 (s, 9H)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=227.9。
2-[2-[2-[2-(4-ニトロピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エタンアミン(中間体UJ)
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-(4-ニトロピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(3g、8.08mmol、中間体AO)および4-ニトロ-1H-ピラゾール(608mg、5.38mmol)のDMF(40mL)中の溶液に、Cs2CO3(3.51g、10.7mmol)を添加した。この反応混合物を130℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(1.20g、57%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 411.2 (M+Na)+。
工程2 - 2-[2-[2-[2-(4-ニトロピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エタンアミン
N-[2-[2-[2-[2-(4-ニトロピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(750mg、1.93mmol)のDCM(6mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、4.50mL)を添加した。この反応混合物を20℃で1.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(620mg、99%の収率、HCl塩)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 289.2 (M+H)+。
4-[2-[2-[2-[2-(4-アミノピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(中間体UK)
工程1 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-[2-[2-(4-ニトロピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン
2-[2-[2-[2-(4-ニトロピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エタンアミン(670mg、2.06mmol、HCl塩、中間体UJ)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(570mg、2.06mmol、中間体R)のジオキサン(20mL)中の溶液に、DIPEA(1.33g、10.3mmol)を添加した。この反応混合物を120℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%、FAの条件)により精製して、表題化合物(400mg、36%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 8.82 (s, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.62 - 7.52 (m, 1H), 7.14 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.04 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.59 (t, J=6.0 Hz, 1H), 5.06 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.33 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.79 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.62 - 3.59 (m, 2H), 3.56 - 3.46 (m, 10H), 3.56 - 3.44 (m, 1H), 2.94 - 2.83 (m, 1H), 2.63 - 2.56 (m, 1H), 2.57 - 2.54 (m, 1H), 2.07 - 1.99 (m, 1H)。LC-MS (ESI+) m/z 545.2 (M+H)+。
工程2 - 4-[2-[2-[2-[2-(4-アミノピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-[2-[2-(4-ニトロピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン(400mg、735umol)のTHF(40mL)中の溶液に、PtO2・H2O(50mg、220umol)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを数回行った。この混合物をH2(15psi)下で20℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(370mg、98%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 7.63 - 7.53 (m, 1H), 7.15 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.07 - 7.01 (m, 2H), 6.89 (s, 1H), 6.60 (t, J=5.8 Hz, 1H), 5.06 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.03 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.66 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.57 - 3.54 (m, 2H), 3.54 - 3.45 (m, 10H), 2.96 - 2.82 (m, 1H), 2.63 - 2.60 (m, 1H), 2.59 - 2.57 (m, 1H), 2.05 - 1.98 (m, 1H)。
2-[2-[2-[2-(2-tert-ブトキシ-2-オキソ-エトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(中間体UM)
工程1 - 2-[2-[2-[2-(2-tert-ブトキシ-2-オキソ-エトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(150mg、635umol、中間体BIの工程1により合成)およびジアセトキシロジウム(6.00mg、13.6umol)の無水DCM(4mL)中の溶液に、2-ジアゾ酢酸tert-ブチル(271mg、1.91mmol、CAS番号35059-50-8)のDCM(4mL)中の溶液を0~10℃で滴下により添加した。この混合物をN2下で25℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応をHOAc(0.1mL)でクエンチした。この混合物を25℃で15分間撹拌した。次いで、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE:EA=5:1-3:1)により精製して、表題化合物(130mg、58%の収率)を明緑色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.22 (q, J=7.2 Hz, 2H), 4.16 (s, 2H), 4.03 (s, 2H), 3.74 - 3.68 (m, 12H), 1.48 (s, 9H), 1.29 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程2 - 2-[2-[2-[2-(2-tert-ブトキシ-2-オキソ-エトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸
2-[2-[2-[2-(2-tert-ブトキシ-2-オキソ-エトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(130mg、371umol)のTHF(3mL)中の溶液に、水酸化リチウム水和物(17.0mg、405umol)のH2O(1mL)中の溶液を25℃で添加した。この混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(20mL)で希釈し、1.0Mのaq.HClでpH=5まで酸性にし、次いでEA(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(110mg、92%の収率)を明緑色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.17 (s, 2H), 4.03 (s, 2H), 3.77 - 3.70 (m, 12H), 1.48 (s, 9H)。
2-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(中間体UN)
工程1 - 2-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル
(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(180mg、HCl、中間体CI)、2-[2-[2-[2-(2-tert-ブトキシ-2-オキソ-エトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(100mg、310umol、中間体UM)、HATU(155mg、408umol)およびDIPEA(121mg、936umol)のDMF(5mL)中の混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(50mL)で希釈し、次いでEA(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1~20:1)により精製して、表題化合物(130mg、48%の収率、84%の純度)を明黄色ガム状物質として得た。LC-MS (ESI+) m/z 735.3 (M+H)+, 757.3 (M+Na)+。
工程2 - 2-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸
2-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(110mg、125umol)のDCM(4mL)中の溶液に、TFA(2mL)を25℃で添加した。この混合物を25℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(140mg、粗製の定量的収率、TFA)を明黄色ガム状物質として得た。LC-MS (ESI+) m/z 679.4 (M+H)+。
2-[2-[2-(2-tert-ブトキシ-2-オキソ-エトキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸(中間体UQ)
工程1 - 2-[2-[2-(2-tert-ブトキシ-2-オキソ-エトキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]酢酸エチル(0.80g、4.16mmol、中間体BMの工程1により合成)およびジアセトキシロジウム(33.6mg、76.0umol)のDCM(10mL)中の撹拌混合物に、2-ジアゾ酢酸tert-ブチル(1.78g、12.49mmol、CAS番号35059-50-8)のDCM(10mL)中の溶液を氷冷浴(0℃)下で滴下により添加した。この添加後、得られた混合物を20℃で16時間撹拌した。ジアセトキシロジウム(33.6mg、76.02umol)および2-ジアゾ酢酸tert-ブチル(1.78g、12.49mmol)を順番に供給し、そして得られた混合物を20℃でさらに4時間撹拌した。完了したら、この混合物をAcOH(1.2mL)でクエンチし、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=5/1~3/1)により精製して、表題化合物(1.11g、87%の収率)を青色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.28 (q, J=7.2 Hz, 2H), 4.02 (s, 2H), 4.15 (s, 2H), 3.73 - 3.70 (m, 8H), 1.48 (m, 9H), 1.28 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程2 - 2-[2-[2-(2-tert-ブトキシ-2-オキソ-エトキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸
2-[2-[2-(2-tert-ブトキシ-2-オキソ-エトキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(1g、3.26mmol)のTHF(40mL)中の溶液に、LiOH.H2O(170mg、4.05mmol)のH2O(20mL)中の溶液を添加した。この混合物を20℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(30mL)で希釈し、1Mのaq.HClでpH=4~5に調整し、EA(2×50mL)で抽出した。その有機相を合わせ、そしてNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(800mg、88%の収率)を黄色がかった油状物として得た。
2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(中間体UR)
工程1 - 2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル
2-[2-[2-(2-tert-ブトキシ-2-オキソ-エトキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸(200mg、718umol、中間体UQ)およびHATU(327mg、862umol)のDMF(20mL)中の混合物に、DIPEA(278mg、2.16umol、375uL)および(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(335mg、718umol、HCl、中間体CI)を順番に添加し、次いで得られた混合物を20℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(20mL)で希釈し、次いでEA(2×50mL)で抽出し、その有機相を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、PE/EA=1/1、EA/MeOH=40/1~10/1)により精製して、表題化合物(400mg、70%の収率)を黄色がかった固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 691.3(M+H)+。
工程2 - (S)-13-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボニル)-14,14-ジメチル-11-オキソ-3,6,9-トリオキサ-12-アザペンタデカン-1-酸メチル
2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(100mg、144umol)のMeOH(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、2mL)を添加した。この混合物を20℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(150mg、粗製の定量的収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 649.3 (M+H)+。
工程3 - 2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸
(S)-13-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボニル)-14,14-ジメチル-11-オキソ-3,6,9-トリオキサ-12-アザペンタデカン-1-酸メチル(150mg)のTHF(10mL)中の溶液に、LiOH.H2O(200mg、4.77mmol)のH2O(5mL)中の溶液を添加した。この混合物を20℃で20分間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮してTHFを除去し、次いでH2O(20mL)で希釈し、そしてそのpHを1.0Mのaq.HClで5に調整し、EA(2×40mL)で抽出した。その有機相を減圧中で濃縮して、表題化合物(80mg、96%)を黄色がかった油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 635.4 (M+H)+。
N-[2-[2-[2-(4-アミノピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体US)
工程1 - N-[2-[2-[2-(4-ニトロピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(2.08g、6.37mmol、中間体AMの工程1により合成)および4-ニトロ-1H-ピラゾール(0.600g、5.31mmol、CAS番号2075-46-9)のDMF(40mL)中の溶液に、Cs2CO3(3.46g、10.6mmol)を添加した。この混合物を130℃で2時間撹拌した。完了したら、25℃まで冷却した後に、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(1.50g、82%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.29 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 4.90 (s, 1H), 4.28 (t, J=4.8 Hz, 2H), 3.84 - 3.77 (m, 2H), 3.56 - 3.50 (m, 4H), 3.46 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.30 - 3.21 (m, 2H), 1.37 (s, 9H)。LC-MS (ESI+) m/z 367.2(M+Na)+。
工程2 - N-[2-[2-[2-(4-アミノピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-(4-ニトロピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(500mg、1.45mmol)のMeOH(10mL)中の溶液に、Pd/C(220mg、10wt%)を添加した。この混合物をH2(15psi)雰囲気下で20℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(400mg、87.6%の収率)を赤色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 315.2(M+H)+。
N5-[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]ピラゾール-4-イル]-1-メチル-N7-(4-モルホリノシクロヘキシル)ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-5,7-ジアミン(中間体UT)
工程1 - N-[2-[2-[2-[4-[[1-メチル-7-[(4-モルホリノシクロヘキシル)アミノ]ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-5-イル]アミノ]ピラゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-(4-アミノピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(300mg、954umol、中間体US)、5-クロロ-1-メチル-N-(4-モルホリノシクロヘキシル)ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-7-アミン(223mg、636umol、中間体LK)およびTsOH(21.9mg、127umol)を、マイクロ波管内にNMP(10mL)中で入れた。この密封管をマイクロ波下で150℃で2時間加熱した。完了したら、25℃まで冷却した後に、この反応混合物を水(50mL)で希釈し、そしてDCM(2×80mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(100mg、25%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 629.2 (M+H) +。
工程2 - N5-[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]ピラゾール-4-イル]-1-メチル-N7-(4-モルホリノシクロヘキシル)ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-5,7-ジアミン
N-[2-[2-[2-[4-[[1-メチル-7-[(4-モルホリノシクロヘキシル)アミノ]ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-5-イル]アミノ]ピラゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(80.0mg、127umol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、1mL)を添加した。この反応混合物を25℃で14時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(70mg、97.3%、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 529.5 (M+H)+。
(S)-2-((S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)(メチル)アミノ)プロパンアミド)-2-シクロヘキシル酢酸(中間体UU)
工程1 - (S)-2-((S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)(メチル)アミノ)プロパンアミド)-2-シクロヘキシル酢酸メチル
N-((ベンジルオキシ)カルボニル)-N-メチル-L-アラニン(13.04g、55mmol)および(S)-2-アミノ-2-シクロヘキシル酢酸メチル塩酸塩(10.4g、50mmol)のDMF(100mL)中の溶液に、HATU(24.72g、65mmol)およびDIPEA(19.35g、150mmol)を添加した。この反応混合物を室温で8時間撹拌した。次いで水(300mL)を添加し、そしてこの混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、その固体を濾過し、そしてその濾液を減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を油状物として得た(18g、96%の収率)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.37 - 7.27 (m, 5H), 5.19 (s, 2H), 4.81 (br s, 1 H), 4.49 (dd, J=10.8, 5.3 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H), 2.88 (s, 3H), 1.76-1.50 (m, 6 H), 1.36 (d, J=7.1 Hz, 3 H), 1.27 - 1.13 (m, 2H), 1.08 - 0.90 (m, 3H)。
工程2 - (S)-2-((S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)(メチル)アミノ)プロパンアミド)-2-シクロヘキシル酢酸
(S)-2-((S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)(メチル)アミノ)プロパンアミド)-2-シクロヘキシル酢酸メチル(18.0g、46.15mmol)の、THF(60mL)およびH2O(12mL)中の溶液に、LiOH(1.44g、60mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を0℃で1時間、次いで室温で4時間撹拌した。THFを減圧下で除去し、次いでこの混合物をクエン酸でpH=2~3に調整し、そしてこの混合物をEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、その固体を濾過し、そしてその濾液を減圧下で濃縮して、表題化合物を得た(14g、81%の収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.55 (s, 1H), 7.39 - 7.28 (m, 5H), 5.07 (d, J=9.3 Hz, 2H), 4.69 (br s, 1H), 4.10-4.07 (m, 1 H), 2.85 (s, 3H), 1.65-1.56 (m, 6 H), 1.35 - 1.28 (m, 3H), 1.19 - 1.08 (m, 5H)。
2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イル4-メチルベンゼンスルホネート(中間体UV)
(2-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(11g、44.12mmol、CAS番号139115-92-7)のDCM(100mL)中の溶液に、Et3N(8.91g、88.24mmol)を添加し、次いでTosCl(16.82g、88.24mmol)を室温で少しずつ添加した。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物である2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11-トリオキサ-5-アザトリデカン-13-イル4-メチルベンゼンスルホネートを油状物として得た(17g、収率96%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.81 - 7.79 (m, 2H), 7.34 (d, J=8.0 Hz, 2H), 4.90 (br s, 1 H), 4.19-4.16 (m, 2 H), 3.72 - 3.68 (m, 2 H), 3.61 - 3.57 (m, 2 H), 3.56 - 3.53 (m, 2 H), 3.50 (t, J=5.2 Hz, 2 H), 3.29 (t, J=5.1 Hz, 2 H), 2.45 (s, 3 H), 1.42 (s, 9 H)。
3-[4-[3-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体UX)
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(0.500g、1.51mmol、中間体GZ)、3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(170mg、502umol、中間体HP)、CuI(47.8mg、251umol)およびPd(PPh3)2Cl2(176mg、251umol)のDMF(10mL)中の混合物に、TEA(916mg、9.05mmol、1.26mL)をグローブボックス内で添加した。次いで、得られた混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(90mL)で希釈し、次いでEA(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(131mg、30%の収率)を褐色液体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 611.1 (M+Na) +。
工程2 - N-[2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(110mg)のTHF(15mL)中の混合物に、Pd/C(0.04g、10wt%)およびPd(OH)2/C(0.04g、284umol)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)下で20℃で40時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をセライトで濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、EA)により精製して、表題化合物(100mg、59%の収率)を褐色液体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 615.1 (M+Na) +。
工程3 - 3-[4-[3-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(0.10g、168umol)のDCM(10mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、2mL)を添加した。この反応混合物を20℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆フラッシュ(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(25.0mg、30%の収率)を灰色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 493.3 (M+H)+。
2-[2-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エタノール(中間体UY)
2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エタノール(20.0g、102mmol、17.7mL、CAS番号25322-68-3)および3-ブロモプロパ-1-イン(14.7g、123mmol)のTHF(200mL)中の混合物に、TBAI(2.28g、6.18mmol)、KI(2.56g、15.45mmol)およびKOH(5.78g、102mmol)を添加した。この混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=5/1~0/1)により精製して、表題化合物(16.0g、67%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.18 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.70 (d, J=4.8 Hz, 2H), 3.67 (d, J=3.2 Hz, 2H), 3.69 - 3.61 (m, 10H), 3.60 - 3.57 (m, 2H), 2.73 (s, 1H), 2.42 (t, J=2.4 Hz, 1H)。
2-[2-[2-[2-[(4-メトキシフェニル)メチル-メチル-アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エタンアミン(中間体UZ)
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-[(4-メトキシフェニル)メチル-メチル-アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(1.65g、4.44mmol、中間体AO)、1-(4-メトキシフェニル)-N-メチル-メタンアミン(671mg、4.44mmol)のDMF(20.0mL)中の溶液に、K2CO3(1.23g、8.88mmol)を添加した。この混合物を20℃で15時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(60mL)で希釈し、次いでEA(3×30mL)で抽出した。その有機層をブライン(3×30mL)で洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。この混合物を逆相:(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(700mg、36%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.52 (s, 1H), 7.33 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.90 (d, J=8.8 Hz, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.81 - 3.75 (m, 2H), 3.68 - 3.61 (m, 8H), 3.56 - 3.48 (m, 2H), 3.38 - 3.25 (m, 2H), 2.96 - 2.84 (m, 2H), 2.48 (s, 3H), 1.46 (s, 9H)。
工程2 - 2-[2-[2-[2-[(4-メトキシフェニル)メチル-メチル-アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エタンアミン
N-[2-[2-[2-[2-[(4-メトキシフェニル)メチル-メチル-アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(700mg、1.64mmol)のDCM(10.0mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4.00M、10.0mL)を添加した。この混合物を15℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(590mg、90%の収率、HCl塩)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 327.3 (M+H)+。
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-[2-[2-(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン(中間体VA)
工程1 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-[2-[2-[(4-メトキシフェニル)メチル-メチルアミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン
2-[2-[2-[2-[(4-メトキシフェニル)メチル-メチル-アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エタンアミン(590mg、1.63mmol、HCl、中間体UZ)、2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(494mg、1.79mmol、中間体R)のジオキサン(10.0mL)中の溶液に、DIPEA(2.10g、16.2mmol)を添加した。この混合物を115℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物を逆相:(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(500mg、52%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 583.3 (M+H)+。
工程2 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-[2-[2-(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-[2-[2-[(4-メトキシフェニル)メチル-メチルアミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン(400mg、686umol)のMeOH(10.0mL)中の溶液に、Pd/C(200mg)およびPd(OH)2/C(200mg)およびHCl(1.00M、686uL)を添加した。この混合物をH2(15psi)下で15℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。この混合物を逆相(0.1%のHCl)により精製して、表題化合物(160mg、50%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 463.3 (M+H)+。
3-[4-[3-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体VB)
工程1 - 3-[4-[3-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロパ-1-イニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
2-[2-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エタノール(1.03g、4.44mmol、中間体UY)および3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(0.50g、1.48mmol、中間体HP)のDMSO(20mL)中の混合物に、CuI(56.3mg、295umol)、P(t-Bu)3(2.30g、1.48mmol、2.67mL、トルエンの13%溶液)、DIPEA(955mg、7.39mmol)およびPd(PPh3)2Cl2(103mg、147umol)を添加した。この反応混合物を80℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(60mL)で希釈し、そしてEA(4×60mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。その粗生成物をprep-HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(0.50g、69%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 7.17 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.15 - 7.11 (m, 1H), 7.06 - 7.00 (m, 1H), 5.40 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.55 (t, J=5.2 Hz, 1H), 4.46 (s, 2H), 3.70 - 3.61 (m, 5H), 3.60 - 3.57 (m, 2H), 3.53 - 3.51 (m, 6H), 3.49 - 3.47 (m, 4H), 3.41 - 3.39 (m, 2H), 2.95 - 2.84 (m, 1H), 2.77 - 2.58 (m, 2H), 2.07 - 1.99 (m, 1H)。
工程2 - 3-[4-[3-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
3-[4-[3-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロパ-1-イニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(200mg、408umol)のTHF(10mL)中の混合物に、Pd/C(100mg、10%wt)およびPd(OH)2/C(100mg、10%wt)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)雰囲気下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(180mg、89%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 6.96 (d, J=4.4 Hz, 2H), 6.90 - 6.86 (m, 1H), 5.36 (dd, J=5.2, 12.4 Hz, 1H), 4.57 (t, J=5.2 Hz, 1H), 4.03 (q, J=7.2 Hz, 1H), 3.56 (s, 3H), 3.52 (d, J=5.6 Hz, 10H), 3.48 - 3.45 (m, 4H), 3.40 (d, J=5.2 Hz, 2H), 2.98 - 2.93 (m, 2H), 2.89 - 2.84 (m, 1H), 2.72 - 2.63 (m, 2H), 2.61 - 2.58 (m, 2H), 2.02 - 1.96 (m, 2H), 1.85 - 1.81 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 494.3 (M+H)+。
2-[[2-[[2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]酢酸(中間体VC)
工程1 - 2-[[2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]酢酸メチル
2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]酢酸(4.30g、19.2mmol、CAS番号39608-31-6)および2-(メチルアミノ)酢酸メチル(2.69g、19.2mmol、HCl、CAS番号5473-12-1)のDMF(25mL)中の溶液に、DIPEA(4.98g、38.5mmol)およびHATU(8.79g、23.1mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(100mL)でクエンチし、そしてEA(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×200mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(5.00g、84%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 309.1 (M+H)+。
工程2 - 2-[[2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]酢酸
2-[[2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]酢酸メチル(2.00g、6.49mmol)の、THF(20mL)およびH2O(4mL)中の溶液に、LiOH(310mg、12.9mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を1.0Mのaq.HClでpH=5まで酸性にし、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュ(0.1%、HCl)により精製して、表題化合物(1.80g、91%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 295.1 (M+H)+。
工程3 - 2-[[2-[[2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]酢酸メチル
2-(メチルアミノ)酢酸メチル(1.02g、7.34mmol、HCl、CAS番号5473-12-1)および2-[[2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]酢酸(1.80g、6.12mmol)のDMF(20mL)中の溶液に、DIPEA(2.37g、18.3mmol)およびHATU(2.56g、6.73mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で30分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(30mL)でクエンチし、そしてEA(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(PE/EA、5/1~1/1)により精製して、表題化合物の化合物(1.30g、56%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, METHANOL-d4) δ 7.40 - 7.26 (m, 5H), 5.11 (d, J=17.1 Hz, 2H), 4.44 - 4.00 (m, 6H), 3.81 - 3.68 (m, 3H), 3.11 - 2.91 (m, 9H)。
工程4 - 2-[[2-[[2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]酢酸
2-[[2-[[2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]酢酸メチル(1.00g、2.64mmol)の、THF(20mL)およびH2O(4mL)中の溶液に、LiOH(126mg、5.27mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮し、水(30mL)で希釈し、そして1.0Mのaq.HClでpH=5まで酸性にした。この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュ(0.1%、HCl)により精製して、表題化合物(600mg、62%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.41 - 7.23 (m, 5H), 5.13 - 5.01 (m, 2H), 4.35 - 3.88 (m, 5H), 4.35 - 3.87 (m, 1H), 3.04 - 2.74 (m, 9H)。
3-[3-メチル-4-[3-(メチルアミノ)プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体VD)
工程1 - N-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イニル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-メチル-N-プロパ-2-イニル-カルバミン酸tert-ブチル(450mg、2.66mmol、中間体IY)および3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(300mg、887umol、中間体HP)のDMF(15mL)中の溶液に、Cs2CO3(1.45g、4.44mmol)、CuI(33.7mg、177umol)およびPd(PPh3)2Cl2(124mg、177umol)を添加した。この反応混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(200mg、58%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 449.2 (M+Na)+。
工程2 - N-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イニル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(220mg、515umol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd/C(250mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(250mg、10wt%)を添加した。この混合物をH2(15psi)下で25℃で2時間撹拌した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(210mg、94%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 7.00 - 6.93 (m, 2H), 6.91 - 6.86 (m, 1H), 5.36 (dd, J=5.2, 12.4 Hz, 1H), 3.55 (s, 3H), 3.28 - 3.21 (m, 2H), 2.91 - 2.83 (m, 3H), 2.80 (s, 3H), 2.75 - 2.61 (m, 2H), 2.01 - 1.96 (m, 1H), 1.86 - 1.72 (m, 2H), 1.36 (s, 9H)。LC-MS (ESI+) m/z 453.1(M + Na)+。
工程3 - 3-[3-メチル-4-[3-(メチルアミノ)プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(210mg、487umo)のDCM(3mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、3mL)を添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(178mg、99%の収率、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 331.1 (M+H)+。
N-[2-[[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロピル-メチル-アミノ]-2-オキソ-エチル]-メチル-アミノ]-2-オキソ-エチル]-N-メチル-2-(メチルアミノ)アセトアミド(中間体VE)
工程1 - N-[2-[[2-[[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロピル-メチル-アミノ]-2-オキソ-エチル]-メチル-アミノ]-2-オキソ-エチル]-メチル-アミノ]-2-オキソ-エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル
3-[3-メチル-4-[3-(メチルアミノ)プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(100mg、272umol、HCl、中間体VD)および2-[[2-[[2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]酢酸(99.6mg、272umol、中間体VC)のDMF(5mL)中の溶液に、HATU(124mg、327umol)およびDIPEA(176mg、1.36mmol、237uL)。この混合物を25℃で1.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(5mL)で希釈し、次いで減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(140mg、75%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 7.41 - 7.19 (m, 5H), 7.03 - 6.81 (m, 3H), 5.36 (dd, J=5.2, 12.4 Hz, 1H), 5.10 - 4.94 (m, 2H), 4.35 - 4.13 (m, 4H), 4.08 - 3.85 (m, 2H), 3.61 - 3.51 (m, 3H), 3.46 - 3.26 (m, 5H), 2.98 - 2.76 (m, 14H), 2.72 - 2.59 (m, 2H), 2.04 - 1.71 (m, 3H)。LC-MS (ESI+) m/z 678.3(M+H)+。
工程2 - N-[2-[[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロピル-メチル-アミノ]-2-オキソ-エチル]-メチル-アミノ]-2-オキソ-エチル]-N-メチル-2-(メチルアミノ)アセトアミド
N-[2-[[2-[[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロピル-メチル-アミノ]-2-オキソ-エチル]-メチル-アミノ]-2-オキソ-エチル]-メチル-アミノ]-2-オキソ-エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル(200mg、295umol)のTHF(10mL)中の溶液に、Pd/C(100mg、915umol、10wt%)およびPd(OH)2/C(100mg、915umol、10wt%)を添加した。この混合物をH2(15psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(140mg、87%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 544.3(M+H)+。
2-[[2-[[2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]酢酸(中間体VF)
工程1 - 2-[[2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]酢酸メチル
2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]酢酸(5.00g、26.4mmol、CAS番号13734-36-6)のTHF(25mL)中の溶液に、CDI(4.28g、26.4mmol)を氷冷浴下で添加した。得られた混合物を1時間撹拌し、次いで2-(メチルアミノ)酢酸メチル(3.69g、26.4mmol、HCl)を添加し、その後、TEA(2.94g、29.0mmol、4.05mL)のTHF(20mL)中の溶液を添加した。得られた混合物を20℃で20時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をEA(100mL)で希釈し、10%のaq.NaHCO3および1Mのaq.HClで順番に洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(3.73g、51%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 4.35 - 4.23 (m, 4H), 3.55 - 3.45 (m, 3H), 3.05 (s, 3H), 2.89 - 2.93 (m, 3H), 1.47 - 1.25 (m, 9H)。
工程2 - 2-[メチル-[2-(メチルアミノ)アセチル]アミノ]酢酸メチル
2-[[2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]酢酸メチル(3.73g、13.60mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、TFA(7.70g、67.53mmol、5mL)を0℃下で添加した。得られた混合物を20℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(3.85g、98%の収率、TFA塩)を黄色油状物として得た。
工程3 - 2-[[2-[[2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]酢酸メチル
2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]酢酸(1.31g、6.94mmol、CAS番号13734-36-6)およびTEA(3.51g、34.7mmol、4.83mL)のTHF(50mL)中の溶液に、クロロギ酸イソブチル(2.37g、17.3mmol、2.28mL、CAS番号543-27-1)を0℃で。この混合物を25℃で0.5時間撹拌し、次いで2-[メチル-[2-(メチルアミノ)アセチル]アミノ]酢酸メチル(2.00g、6.94mmol、TFA)を添加し、そしてこの混合物を25℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(50mL)で希釈し、そしてEA(2×100mL)で抽出し、次いで減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Kromasil 150×25mm×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:17%~47%,10分間)により精製して、表題化合物(400mg、16%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CD3Cl) δ 4.15 - 4.12 (m, 3H), 3.78 (s, 1H), 3.82 - 3.77 (m, 1H), 3.75 - 3.73 (m, 2H), 3.09 - 3.05 (m, 5H), 2.99 - 2.95 (m, 2H), 2.92 (s, 3H), 2.95 - 2.88 (m, 3H), 1.46 (s, 9H)。
工程4 - 2-[[2-[[2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]酢酸
2-[[2-[[2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]酢酸メチル(200mg、579umol)の、THF(4mL)およびH2O(2mL)中の溶液に、LiOH(27.7mg、1.16mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をH2O(4mL)で希釈し、次いで1.0Mのaq.HClでpH=5に調整して、表題化合物(190mg、99%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 232.1 (M +H)+。
3-[3-メチル-5-[3-(メチルアミノ)プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体VG)
工程1 - N-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イニル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(400mg、1.18mmol、中間体HN)、N-メチル-N-プロパ-2-イニル-カルバミン酸tert-ブチル(400mg、2.37mmol、中間体IY)およびPd(PPh3)2Cl2(83.0mg、118umol)のDMF(4mL)中の溶液に、PPh3(62.0mg、236umol)、TEA(2.15g、21.2mmol)およびCuI(22.5mg、118umol)を添加した。この反応混合物をN2下で80℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をaq.NH4Cl(30mL)でクエンチし、そしてEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュ(0.1%、FA)により精製して、表題化合物(200mg、37%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 427.1 (M+H)+。
工程2 - N-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イニル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(200mg、468umol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd(OH)2(25.0mg、178umol)およびPd/C(25.0mg、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をEA(20mL)で希釈し、短いシリカカラムで濾過し、そしてEA(2×50mL)で洗浄した。その有機層を減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(0.1%、FA)により精製して、表題化合物(200mg、99%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 331.0 (M-100+H)+。
工程3 - 3-[3-メチル-5-[3-(メチルアミノ)プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(200mg、464umol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、5mL)を添加した。この反応混合物を25℃で20分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(150mg、97%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 331.1 (M+H)+。
N-[2-[[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロピル-メチル-アミノ]-2-オキソ-エチル]-メチル-アミノ]-2-オキソ-エチル]-N-メチル-2-(メチルアミノ)アセトアミド(中間体VH)
工程1 - N-[2-[[2-[[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロピル-メチル-アミノ]-2-オキソ-エチル]-メチル-アミノ]-2-オキソ-エチル]-メチル-アミノ]-2-オキソ-エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
3-[3-メチル-5-[3-(メチルアミノ)プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(100mg、272umol、HCl、中間体VG)および2-[[2-[[2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]アセチル]-メチル-アミノ]酢酸(108mg、327umol、中間体VF)のDMF(5mL)中の溶液に、DIPEA(105mg、817umol)およびHATU(124mg、327umol)を添加した。この反応混合物を25℃で30分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(5mL)でクエンチし、減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(0.1%、FA)により精製して、表題化合物(50.0mg、28%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 644.2 (M+H)+。
工程2 - N-[2-[[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロピル-メチル-アミノ]-2-オキソ-エチル]-メチル-アミノ]-2-オキソ-エチル]-N-メチル-2-(メチルアミノ)アセトアミド
N-[2-[[2-[[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロピル-メチル-アミノ]-2-オキソ-エチル]-メチル-アミノ]-2-オキソ-エチル]-メチル-アミノ]-2-オキソ-エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(50.0mg、77.6umol)のDCM(4mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、10mL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(40.0mg、88%の収率、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 544.2 (M+H)+。
N-[3-カルバモイル-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]-4-シアノ-ピリジン-2-カルボキサミド(中間体VI)
工程1 - N-[3-カルバモイル-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]-4-シアノ-ピリジン-2-カルボキサミド
4-アミノ-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-3-カルボキサミド(200mg、861umol、中間体GB)および4-シアノピリジン-2-カルボン酸(102mg、688umol、CAS番号640296-19-1)のDMF(5mL)中の溶液に、DIPEA(222mg、1.72mmol)およびHATU(327mg、861umol)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(10mL)中に注ぎ、その固体を濾過し、そして水(2×5mL)で洗浄した。次いで、その固体を減圧中で乾燥させて、表題化合物(200mg、42%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 385.0 (M+Na) +。
工程2 - N-[3-カルバモイル-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]-4-シアノ-ピリジン-2-カルボキサミド
N-[3-カルバモイル-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]-4-シアノ-ピリジン-2-カルボキサミド(130mg、358umol)のTHF(10mL)中の溶液に、DMP(152mg、358umol)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(100mg、277umol、77%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 383.0 (M+Na)+。
2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(中間体VJ)
3-[4-[3-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(150mg、304umol、中間体VB)のDCM(10mL)中の溶液に、TEA(92mg、911umol)およびMsCl(104mg、911umol)を添加した。この混合物を25℃で4時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(170mg、98%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 572.3 (M+1)+。
3-[4-[3-[2-[2-[2-[2-(4-アミノ-1-ピペリジル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体VK)
工程1 - N-[1-[2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]-4-ピペリジル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(250mg、437umol、中間体VJ)のACN(10mL)中の溶液に、KI(7.26mg、43umol)、NaHCO3(110mg、1.31mmol)およびN-(4-ピペリジル)カルバミン酸tert-ブチル(175mg、875umol、CAS番号73874-95-0)を添加した。この混合物を80℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(200mg、66%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 676.4 (M+1)+。
工程2 - 3-[4-[3-[2-[2-[2-[2-(4-アミノ-1-ピペリジル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[1-[2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]-4-ピペリジル]カルバミン酸tert-ブチル(200mg、295umol)のDCM(10mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、5mL)を添加した。この混合物を25℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(180mg、99%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 576.4 (M+1)+。
[4-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-b]ピリジン-2-イル)フェニル]メタノール(中間体VL)
工程1 - 2,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4-カルボン酸tert-ブチル
4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン(500mg、3.13mmol、HCl、CAS番号1187830-47-2)および(Boc)2O(752mg、3.45mmol)のMeOH(15mL)中の混合物に、aq.K2CO3(3M、2.09mL)を添加した。この反応混合物を20℃で15時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(500mg、71%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 12.05 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 3.66 - 3.55 (m, 2H), 2.65 (t, J=6.4 Hz, 2H), 1.94 - 1.82 (m, 2H), 1.51 (s, 9H)。
工程2 - 2-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]-6,7-ジヒドロ-5H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4-カルボン酸tert-ブチル
[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ボロン酸(112mg、739umol、CAS番号59016-93-2)および2,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4-カルボン酸tert-ブチル(110mg、493umol)のDCM(5mL)中の溶液に、Cu(OAc)2(179mg、985umol)およびピリジン(2mL)を添加した。この反応混合物を酸素(15psi)雰囲気下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物をアンモニア水(20mL)でクエンチし、撹拌し、そして分離した。その有機層を1Nのaq.HCl(20mL)でpH=5まで酸性にし、分離し、そしてブライン(20mL)で洗浄し、次いで減圧中で濃縮した。この混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2)により精製して、表題化合物(80.0mg、49%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.16 (s, 1H), 7.64 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.39 (d, J=8.8 Hz, 2H), 4.93 (t, J=5.6 Hz, 1H), 4.53 (d, J=5.6 Hz, 2H), 3.72 - 3.62 (m, 2H), 2.78 - 2.71 (m, 2H), 2.00 - 1.91 (m, 2H), 1.54 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 330.2 (M+H)+。
工程3 - [4-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-b]ピリジン-2-イル)フェニル]メタノール
2-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]-6,7-ジヒドロ-5H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4-カルボン酸tert-ブチル(60.0mg、182umol)のDCM(4mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4mL)を添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(45mg、93%の収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 230.1 (M+H)+。
N-[4-[4-[2-(4-ホルミルフェニル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4-カルボニル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体VM)
工程1 - N-[4-[4-[2-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]-6,7-ジヒドロ-5H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4-カルボニル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
[4-(4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[4,3-b]ピリジン-2-イル)フェニル]メタノール(45.0mg、169umol、HCl、中間体VL)および2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(52.5mg、135umol、中間体CM)のDMF(4mL)中の溶液に、HATU(64.4mg、169umol)およびDIPEA(109mg、847umol)を添加した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(50mL)でクエンチし、撹拌し、そして濾過した。そのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(70mg、69%の収率)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 599.3 (M+H)+。
工程2 - N-[4-[4-[2-(4-ホルミルフェニル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4-カルボニル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[2-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]-6,7-ジヒドロ-5H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4-カルボニル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(70.0mg、117umol)のDCM(4mL)中の溶液に、DMP(74.4mg、175umol)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物をsat.NaHCO3(20mL)およびsat.Na2S2O3(20mL)でクエンチし、そしてDCM(2×30mL)で抽出した。その有機層をブライン(40mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(65mg、93%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 597.3 (M+H)+。
(4-ニトロフェニル)N-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバメート(中間体VN)
N-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(500mg、2.01mmol、CAS番号153086-78-3)、クロロギ酸(4-ニトロフェニル)(446mg、2.21mmol)のDCM(20.0mL)中の溶液に、TEA(509mg、5.03mmol)を添加した。この混合物を0℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(800mg、90%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 314.1 (M+H-100)+。
1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]-3-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]メチル]尿素(中間体VO)
工程1 - N-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]メチルカルバモイルアミノ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-[5-(アミノメチル)-1-オキソ-イソインドリン-2-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(130mg、419umol、HCl、中間体QM)、(4-ニトロフェニル)N-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバメート(347mg、839umol、中間体VN)のDMF(15.0mL)中の溶液に、TEA(212mg、2.10mmol)を添加した。この混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(170mg、73%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.99 (s, 1H), 7.67 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.38 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.78 (s, 1H), 6.56 (t, J=6.0 Hz, 1H), 6.04 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.16 - 5.05 (m, 1H), 4.47 - 4.24 (m, 4H), 3.53 - 3.36 (m, 8H), 3.24 - 3.13 (m, 2H), 3.10 - 3.02 (m, 2H), 2.99 - 2.85 (m, 1H), 2.65 - 2.55 (m, 1H), 2.46 - 2.36 (m, 1H), 2.05 - 1.94 (m, 1H), 1.37 (s, 9H)。
工程2 - 1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]-3-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]メチル]尿素
N-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-オキソ-イソインドリン-5-イル]メチルカルバモイルアミノ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(170mg、310umol)のDCM(10.0mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4.00M、8.00mL)を添加した。この混合物を15℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(150mg、90%の収率、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 448.1 (M+H)+。
5-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]ピリジン-2-カルボン酸メチル(中間体VP)
工程1 - 5-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]ピリジン-2-カルボン酸メチル
3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール(200mg、1.23mmol、中間体HS)、(6-メトキシカルボニル-3-ピリジル)ボロン酸(266mg、1.47mmol、CAS番号1072945-86-8)のDCM(20mL)中の溶液に、Cu(OAc)2(334mg、1.84mmol)およびピリジン(388mg、4.91mmol)を添加した。この混合物をO2(15psi)下で15℃で6時間撹拌した。完了したら、この混合物をNH3・H2O(100mL)で洗浄し、次いでその層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をPE:EA=1:1(50mL)で磨砕し、そして濾過した。その濾過したケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(100mg、27%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.23 - 9.08 (m, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.35 (s, 2H), 7.26 - 7.06 (t, J=5.2 Hz, 1H), 4.08 (s, 3H)。
工程2 - 5-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]ピリジン-2-カルボン酸メチル
5-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]ピリジン-2-カルボン酸メチル(100mg、335umol)のDCM(10mL)中の溶液に、Pd/C(50.0mg、50wt%)を添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを数回行った。この混合物をH2(15psi)下で15℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物をセライトで濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(89.0mg、332umol、99%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.13 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.32-8.29 (m, 1H), 8.16 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.29 - 6.97 (t, J=5.2 Hz, 1H), 8.00 (s, 1H), 3.91 (s, 3H), 4.62 (s, 2H)。
5-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]ピリジン-2-カルボン酸(中間体VQ)
工程1 - 5-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]ピリジン-2-カルボン酸メチル
5-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]ピリジン-2-カルボン酸メチル(0.300g、1.12mmol、中間体VP)および2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(402mg、1.12mmol、中間体OM)のDMF(2mL)中の溶液に、HATU(510mg、1.34mmol)およびDIPEA(361mg、2.80mmol)を添加した。この混合物を15℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O中に添加すると、沈殿物が形成された。この混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(50.0mg、820umol、73%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 610.3 (M+H)+。
工程2 - 5-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]ピリジン-2-カルボン酸
5-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]ピリジン-2-カルボン酸メチル(500mg、820umol)の、THF(50mL)、H2O(50mL)およびMeOH(10mL)中の溶液に、LiOH.H2O(172mg、4.10mmol)を添加した。この混合物を15℃で6時間撹拌した。完了したら、この混合物を1.0Mのaq.HClでpH=6~7に調整すると、沈殿物が形成された。この混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(500mg、90%の収率、90%の純度)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.16 (s, 1H) 9.28 (d, J=2.4 Hz, 1H) 9.07 (s, 2H) 8.60 (d, J=5.2 Hz, 1H) 8.44 - 8.52 (m, 1H) 8.32 (s, 1H) 8.18 - 8.25 (m, 1H) 7.64 - 7.78 (m, 1H) 7.19 - 7.52 (m, 1H) 1.52 (s, 9H) 1.09 - 1.28 (m, 1H) 0.35 - 0.50 (m, 2H) 0.24 (q, J=4.8 Hz, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 596.2 (M+H)+。
3-[5-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体VR)
工程1 - N-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(250mg、739umol、中間体HN)およびN-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(540mg、2.22mmol、中間体CQの工程1により合成)のDMSO(10mL)中の溶液に、CuI(28.2mg、148umol)、DIPEA(478mg、3.70mmol)およびPd(PPh3)2Cl2(104mg、148umol)を添加した。この混合物をグローブボックス内で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(140mg、35%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.22 - 7.09 (m, 2H), 6.86 - 6.71 (m, 1H), 5.42-5.37 (m, 1H), 4.40 (s, 2H), 3.67 - 3.61 (m, 2H), 3.59 - 3.53 (m, 2H), 3.08 (m, 2H), 2.95 - 2.86 (m, 1H), 2.08 - 2.00 (m, 1H), 1.37 (s, 9H)。LC-MS (ESI+) m/z 506.3 (M+4)+。
工程2 - N-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(120mg、240umol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd/C(50mg、50wt%)およびPd(OH)2/C(50mg、10wt%)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを数回行った。この混合物をH2(15psi)下で15℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物をセライトで濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(100mg、80%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 505.3 (M+H)+。
工程3 - 3-[5-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(100mg、198umol)のDCM(10mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、5mL)を添加した。この混合物を15℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(80.0mg、95%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 405.2 (M+H)+。
N-[2-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体VS)
N-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(3.00g、12.0mmol)、3-ブロモプロパ-1-イン(1.72g、14.4mmol、1.24mL)、TBAI(356mg、962umol)、KI(299mg、1.81mmol)およびKOH(675mg、12.0mmol)のTHF(30mL)中の混合物を脱気してN2でパージすることを3回行い、次いでこの混合物をN2雰囲気下で25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.50g、72%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.05 (s, 1H), 4.22 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.76 - 3.60 (m, 8H), 3.55 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.35 - 3.27 (m, 2H), 2.44 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.47 (s, 9H)。
3-[5-[3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体VT)
工程1 - N-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(849mg、2.96mmol、中間体VS)、3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(500mg、1.48mmol、中間体HN)、Pd(PPh3)2Cl2(311mg、443umol)、CuI(84mg、443umol)およびTEA(2.69g、26.6mmol、3.70mL)のDMF(15mL)中の混合物を脱気してN2でパージすることを3回行い、次いでこの混合物をN2雰囲気下で80℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(400mg、49%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.21 - 7.12 (m, 2H), 6.77 - 6.71 (m, 1H), 5.39 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.40 (s, 2H), 3.68 - 3.62 (m, 2H), 3.61 - 3.56 (m, 2H), 3.55 - 3.47 (m, 6H), 3.35 (s, 3H), 3.07 (q, J=6.0 Hz, 2H), 2.96 - 2.80 (m, 1H), 2.72 - 2.58 (m, 2H), 2.08 - 1.99 (m, 1H), 1.37 (s, 9H)。
工程2 - N-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(400mg、734umol)のTHF(100mL)中の溶液に、Pd/C(300mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(300mg、10wt%)を添加した。この混合物をH2(15psi)雰囲気下で20℃で4時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(270mg、67%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.07 (s, 1H), 7.08 - 6.96 (m, 2H), 6.87 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.73 (s, 1H), 5.34 (dd, J=5.2, 12.4 Hz, 1H), 3.69 - 3.35 (m, 15H), 3.09 - 3.01 (m, 2H), 2.97 - 2.81 (m, 1H), 2.77 - 2.57 (m, 4H), 2.08 - 1.94 (m, 1H), 1.89 - 1.71 (m, 2H), 1.37 (s, 9H)。
工程3 - 3-[5-[3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(270mg、492umol)のDCM(10mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、5mL)を添加した。この混合物を25℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(220mg、92%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 7.86 (s, 3H), 7.07 - 6.97 (m, 2H), 6.91 - 6.84 (m, 1H), 5.40 - 5.29 (m, 1H), 3.61 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.59 - 3.56 (m, 4H), 3.55 - 3.53 (m, 2H), 3.52 - 3.48 (m, 2H), 3.43 - 3.40 (m, 2H), 3.33 (s, 3H), 3.02 - 2.84 (m, 3H), 2.76 - 2.58 (m, 4H), 2.05 - 1.97 (m, 1H), 1.87 - 1.73 (m, 2H)。
3-[4-[3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体VU)
工程1 - N-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.27g、4.44mmol、中間体VS)、3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(500mg、1.48mmol、中間体HP)、CuI(85mg、446umol)、Pd(PPh3)2Cl2(311mg、443umol)およびCs2CO3(2.41g、7.39mmol)のDMF(12mL)中の混合物をN2雰囲気下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、25℃まで冷却した後に、この混合物をセライトのパッドで濾過し、そしてそのケーキをEA(50mL)で洗浄した。その濾液と洗浄液とを合わせ、水(100mL)で希釈し、そしてEA(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(420mg、52%の収率)を明黄色ガム状物質として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 7.17 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.10 - 7.15 (m, 1H), 7.00 - 7.06 (m, 1H), 5.39 (dd, J=12.4, 5.6 Hz, 1H), 4.46 (s, 2H), 3.61 - 3.69 (m, 5H), 3.55 - 3.60 (m, 2H), 3.46 - 3.55 (m, 6H), 3.05 (q, J=6.0 Hz, 2H), 2.83 - 2.93 (m, 1H), 2.58 - 2.76 (m, 3H), 2.04 - 2.02 (m, 1H), 1.36 (s, 9 H)。
工程2 - N-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(500mg、918umol)のTHF(10mL)中の溶液に、Pd/C(200mg、918umol、10wt%)およびPd(OH)2(200mg、1.42mmol)を添加した。この混合物をH2(15psi)下で25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物をセライトのパッドで濾過し、そしてそのケーキをEA(20mL)で洗浄した。その濾液および洗浄液を合わせ、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(500mg、90%の収率)を明黄色ガム状物質として得た。LC-MS (ESI+) m/z 549.2 (M+H)+。
工程3 - 3-[4-[3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(100mg、182umol)のDCM(2mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、4.00mL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(100mg、98%の収率、HCl)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 449.3 (M+H)+。
2-(2-アリルオキシエトキシ)酢酸tert-ブチル(中間体VV)
2-アリルオキシエタノール(3.00g、29.3mmol)およびジアセトキシロジウム(520mg、1.18mmol)のDCM(30mL)中の混合物に、2-ジアゾ酢酸tert-ブチル(12.5g、88.1mmol、CAS番号35059-50-8)のDCM(30mL)中の溶液を25℃で2時間かけて滴下により添加した。この混合物をN2下で25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物に、HOAc(5.0mL)を添加した。次いで、この混合物を25℃で0.5時間撹拌した。この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(6.80g、100%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.00 - 5.85 (m, 1H), 5.29 (dd, J=17.2, 2.0 Hz, 1H), 5.19 (dd, J=10.4, 1.6 Hz, 1H), 4.07 - 4.02 (m, 4H), 3.77 - 3.71 (m, 2H), 3.67 - 3.59 (m, 2H), 1.49 (s, 9H)。
2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]酢酸(中間体VW)
工程1 - 2-[2-[(E)-3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]アリルオキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル
2-(2-アリルオキシエトキシ)酢酸tert-ブチル(1.50g、4.62mmol、中間体VV)、3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(600mg、1.77mmol、中間体HN)、Pd2(dba)3(168mg、183umol)、t-Bu3P(720mg、355umol、10wt%)およびDIPEA(468mg、3.62mmol)のジオキサン(30mL)中の混合物をN2下で25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過した。その濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(500mg、59%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 496.1 (M+Na)+。
工程2 - 2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル
2-[2-[(E)-3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]アリルオキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(500mg)、Pd/C(200mg、10wt%)およびPd(OH)2(200mg、1.42mmol)のTHF(10mL)中の混合物をH2(15psi)下で25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてそのケーキをEA(20mL)で洗浄した。濾液と洗浄液とを合わせ、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(400mg)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.14 (s, 1H), 6.93 - 6.87 (m, 2H), 6.72 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.25 - 5.20 (m, 1H), 4.05 (s, 2H), 3.75 - 3.72 (m, 2H), 3.66 - 3.62 (m, 2H), 3.49 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.45 (s, 3H), 2.96 - 2.83 (m, 2H), 2.76 - 2.71 (m, 2H), 2.29 - 2.19 (m, 2H), 1.95 - 1.90 (m, 2H) 1.49 (s, 9H)。
工程3 - 2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]酢酸
2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(400mg、815umol)のDCM(4mL)中の溶液に、TFA(4mL)を25℃で添加した。この混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュ(0.1%のTFAの条件)により精製して、表題化合物(180mg、42%の収率)を明黄色ガム状物質として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.35 (s, 1H), 6.94-6.87 (m, 2H), 6.74 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.26 - 5.22 (m, 1H), 4.18 (s, 2H), 3.81 - 3.74 (m, 2H), 3.64 - 3.62 (m, 2H), 3.55 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.44 (s, 3H), 2.92 - 2.72 (m, 6H), 2.29 - 2.19 (m, 1H), 2.00 - 1.90 (m, 2H)。
4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]-2-フルオロ-安息香酸メチル(中間体VX)
工程1 - 4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]-2-フルオロ-安息香酸メチル
3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール(1.00g、6.13mmol、中間体HS)および(3-フルオロ-4-メトキシカルボニル-フェニル)ボロン酸(1.58g、7.97mmol、CAS番号3505083-04-5)のDCM(20mL)中の溶液に、Cu(OAc)2(2.23g、12.3mmol)およびピリジン(10mL)を添加した。この反応混合物を酸素(15psi)雰囲気下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物をアンモニア水(30mL)でクエンチし、次いでこの混合物を撹拌し、そして分離した。その有機層を1NのHCl(20mL)でpH<5まで酸性にし、分離し、そしてブライン(20mL)で洗浄し、減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2)により精製し、次いでPE/EA=10/1(50mL)で摩砕し、濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で濃縮して、表題化合物(360mg、19%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.92 (s, 1H), 8.16 - 8.04 (m, 2H), 8.02 - 7.94 (m, 1H), 7.61 - 7.30 (m, 1H), 3.89 (s, 3H)。
工程2 - 4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]-2-フルオロ-安息香酸メチル
4-[3-(ジフルオロメチル)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]-2-フルオロ-安息香酸メチル(350mg、1.11mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、Pd/C(0.1g、10%wt)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)雰囲気下で25℃で10時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(310mg、98%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 286.1 (M+H)+。
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]-2-フルオロ-安息香酸(中間体VY)
工程1 - 4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]-2-フルオロ-安息香酸メチル
4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]-2-フルオロ-安息香酸メチル(310mg、1.09mmol、中間体VX)および2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(391mg、1.09mmol、中間体OM)のDMF(6.00mL)中の溶液に、HATU(496mg、1.30mmol)およびDIPEA(421mg、3.26mmol)を添加した。この反応混合物を20℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(50mL)でクエンチし、そして濾過した。そのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(600mg、88%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.15 (s, 1H), 9.06 (s, 1H), 9.01 (s, 1H), 8.60 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.06 (t, J=8.4 Hz, 1H), 8.00 - 7.94 (m, 1H), 7.94 - 7.88 (m, 1H), 7.75 - 7.66 (m, 1H), 7.46 - 7.16 (m, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.86 (s, 2H), 1.52 (s, 9H), 1.22 - 1.12 (m, 1H), 0.45 - 0.37 (m, 2H), 0.28 - 0.21 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 627.0 (M+H)+。
工程2 - 4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]-2-フルオロ-安息香酸
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]-2-フルオロ-安息香酸メチル(600mg、958umol)の、THF(10mL)とH2O(2mL)との混合溶媒中の混合物に、LiOH・H2O(160mg、3.83mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で10時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮してTHFを除去した。その残渣を水(30mL)で希釈し、1NのHClでpH=3~5まで酸性にし、濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(570mg、97%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.15 (s, 1H), 9.15 - 8.95 (m, 2H), 8.60 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.03 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.94 - 7.83 (m, 2H), 7.71 (d, J=4.8 Hz, 1H), 7.47 - 7.15 (m, 1H), 3.87 (d, J=6.8 Hz, 2H), 1.52 (s, 9H), 0.80 - 0.69 (m, 1H), 0.49 - 0.36 (m, 2H), 0.29 - 0.15 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 613.2 (M+H)+。
N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(3-フルオロ-4-ホルミル-フェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体VZ)
工程1 - 4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]-2-フルオロ-安息香酸イソプロポキシカルボニル
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]-2-フルオロ-安息香酸(1.00g、1.63mmol、中間体VY)およびTEA(413mg、4.08mmol)のTHF(30mL)中の溶液に、クロロギ酸イソブチル(400mg、3.27mmol)を滴下により添加した。この反応混合物を0℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液をさらに精製せずに次の工程に直接使用した。LC-MS (ESI+) m/z 699.0 (M+H)+。
工程2 - N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[3-フルオロ-4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]-2-フルオロ-安息香酸イソプロポキシカルボニル(1.14g、1.63mmol)の、THF(60mL)とH2O(1mL)との混合溶媒中の溶液に、LiBH4(178mg、8.16mmol)を添加した。この反応混合物を0℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(50mL)でクエンチし、次いでEA(2×50mL)で抽出した。その有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をDCM/PE=1/10(50mL)で磨砕し、濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(0.91g、93%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δ 10.09 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.87 (s, 1H), 8.60 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 7.80 - 7.68 (m, 3H), 7.61 (t, J=8.4 Hz, 1H), 7.30 (t, J=54.3, Hz, 1H), 5.37 (t, J=5.7 Hz, 1H), 4.58 (d, J=5.7 Hz, 2H), 3.86 (d, J=7.2 Hz, 2H), 1.51 (s, 9H), 1.20 - 1.10 (m, 1H), 0.44 - 0.37 (m, 2H), 0.27 - 0.20 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 599.2 (M+H)+。
工程3 - N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(3-フルオロ-4-ホルミル-フェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル
N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[3-フルオロ-4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(0.91g、1.52mmol)のDCM(20mL)中の溶液に、DMP(774mg、1.82mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で10時間撹拌した。完了したら、この混合物をNa2S2O3(30mL)およびNaHCO3(30mL)でクエンチし、10分間撹拌し、次いでDCM(2×30mL)で抽出した。その有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をPE/DCM(10/1、50mL)で磨砕し、濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(840mg、93%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.43 (s, 1H), 10.20 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.59 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.06 - 7.91 (m, 3H), 7.70 (dd, J=1.2, 5.2 Hz, 1H), 7.35 (t, J=107.6 Hz, 1H), 3.86 (d, J=6.8 Hz, 2H), 1.52 (s, 9H), 1.21 - 1.14 (m, 1H), 0.44 - 0.38 (m, 2H), 0.28 - 0.20 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 597.2 (M+H)+。
2-メチル4-アミノ-1-メチル-ピラゾール-3-カルボキシレート(中間体WA)
2-メチル-4-ニトロ-ピラゾール-3-カルボン酸メチル(0.5g、2.70mmol、中間体LKの工程1により合成)のMeOH(20mL)中の混合物に、Pd/C(300mg、10%wt)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)雰囲気下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(400mg、95%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.12 (s, 1H), 4.67 (s, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.72 (s, 3H)。
1-4-[[5-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボニル]アミノ]-1-メチル-ピラゾール-3-カルボン酸(中間体WB)
工程1 - 4-[3-[(3-メトキシカルボニル-1-メチル-ピラゾール-4-イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-アミノ-1-メチル-ピラゾール-3-カルボン酸メチル(232mg、1.50mmol、中間体WA)および5-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(400mg、1.15mmol、中間体RC)のACN(10mL)中の混合物に、DIPEA(446mg、3.45mmol、601uL)およびHATU(875mg、2.30mmol)を添加した。この反応混合物を60℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(250mg、44%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.17 (s, 1H), 8.80 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 6.88 (d, J=8.0 Hz, 1H), 4.02 - 3.92 (m, 7H), 3.86 (s, 3H), 3.61 - 3.49 (m, 4H), 1.42 (s, 9H)。
工程2 - 1-4-[[5-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボニル]アミノ]-1-メチル-ピラゾール-3-カルボン酸
4-[3-[(3-メトキシカルボニル-1-メチル-ピラゾール-4-イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(200mg、412umol)の、THF(10mL)、MeOH(2mL)およびH2O(2mL)の溶液中の混合物に、LiOH(98.8mg、4.13mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。配合したら、この反応混合物をHCl(1N)でpH=5~6になるまで酸性にし、次いでこの混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(194mg、99%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.53 (s, 1H), 8.76 (d, J=7.2 Hz, 1H), 8.28 (d, J=17.6 Hz, 2H), 6.85 (d, J=7.6 Hz, 1H), 4.12 - 3.87 (m, 4H), 3.86 (s, 3H), 3.55 - 3.49 (m, 4H), 1.43 (s, 9H)。
5-(4-アミノ-1-メチル-ピラゾール-3-イル)ピリジン-3-カルボン酸メチル(中間体WC)
工程1 - 3-ブロモ-4-ニトロ-1H-ピラゾール
3-ブロモ-1H-ピラゾール(10g、68.0mmol)のH2SO4(50mL)中の溶液に、HNO3(10.7g、170mmol)を0~10℃で添加した。次いで、この混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を25℃まで冷却した。次いで、この混合物を氷/水(300mL)中に注ぎ、次いでEA(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層をsat.aq.NaHCO3(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(11.2g、85%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.94 (s, 1 H)。
工程2 - 3-ブロモ-1-メチル-4-ニトロ-ピラゾール
3-ブロモ-4-ニトロ-1H-ピラゾール(6.20g、32.3mmol)およびK2CO3(5.36g、38.7mmol)のDMF(40mL)中の混合物に、MeI(5.50g、38.7mmol)を0℃で添加した。次いで、この混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(200mL)で希釈し、次いでEA(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE:EA=20:1~3:1)により精製して、表題化合物(3.90g、58%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.16 (s, 1H), 3.97 (s, 3H)。
工程3 - 5-(1-メチル-4-ニトロ-ピラゾール-3-イル)ピリジン-3-カルボン酸メチル
3-ブロモ-1-メチル-4-ニトロ-ピラゾール(3.80g、18.4mmol)、(5-メトキシカルボニル-3-ピリジル)ボロン酸(4.67g、25.8mmol、CAS番号871329-53-2)、Pd(dppf)Cl2.CH2Cl2(800mg、979umol)およびNaHCO3(3.10g、36.8mmol)の、ジオキサン(50mL)およびH2O(10mL)中の混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を25℃まで冷却した。この混合物を水(100mL)で希釈し、次いでEA(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE:EA=5:1~DCM:EA=2:1)により精製して、表題化合物(2.95g、61%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 9.29 (s, 1H), 9.12 (s, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 4.05 (s, 3H), 4.00 (s, 3H)。
工程4 - 5-(4-アミノ-1-メチル-ピラゾール-3-イル)ピリジン-3-カルボン酸メチル
5-(1-メチル-4-ニトロ-ピラゾール-3-イル)ピリジン-3-カルボン酸メチル(2.90g、11.0mmol)およびPd/C(500mg、11.0mmol、10%wt)の、DCM(80mL)およびMeOH(40mL)中の混合物をH2(15psi)下で25℃で6時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてそのケーキをMeOH(50mL)で洗浄した。その濾液および洗浄液を合わせ、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュ(NH3・H2Oの条件)により精製して、粗生成物(1.8g)を得た。この粗生成物をprep-HPLC(カラム:Xbridge BEH C18、250×50mm、10um;移動相:[水(0.05%の水酸化アンモニアv/v)-ACN];B%:1%~26%、32分間;45%分間)により精製して、表題化合物(470mg、18%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.23 (d, J=1.6 Hz, 1H), 9.13 (d, J=1.6 Hz, 1H), 8.70 (t, J=1.6 Hz, 1H), 7.10 (s, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.88 (s, 3H)。
5-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-メチル-ピラゾール-3-イル]ピリジン-3-カルボン酸(中間体WD)
工程1 - 5-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-メチル-ピラゾール-3-イル]ピリジン-3-カルボキシレート
5-(4-アミノ-1-メチル-ピラゾール-3-イル)ピリジン-3-カルボン酸メチル(90.0mg、387umol、中間体WC)、2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(153mg、395umol、中間体CM)、HATU(192mg、504umol)およびDIPEA(101mg、781umol)のDMF(3mL)中の混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を別の同一のバッチと合わせた。合わせた混合物を水(1mL)でクエンチし、そして逆相フラッシュ(FAの条件)により精製して、表題化合物(200mg、86%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.24 (s, 1H), 9.18 (d, J=1.6 Hz, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.69 (s, 1H), 8.51 (d, J=4.8 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.73 (d, J=5.2 Hz, 1H), 4.88 (q, J=8.8 Hz, 2H), 4.02 (s, 3 H), 3.97 (s, 3 H), 1.55 (s, 9 H)。
工程2 - 5-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-メチル-ピラゾール-3-イル]ピリジン-3-カルボン酸
5-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-メチル-ピラゾール-3-イル]ピリジン-3-カルボン酸メチル(200mg、332umol)のTHF(6mL)中の溶液に、LiOH.H2O(21mg、500umol)のH2O(2mL)中の溶液を25℃で添加した。次いで、この混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をTFA(60mg)でクエンチした。この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュ(TFAの条件)により精製して、表題化合物(190mg、81%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.47 (s, 1H), 10.11 (s, 1H), 9.08 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.98 (s, 2H), 8.64 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.80 (d, J=5.2 Hz, 1H), 4.89 (q, J=9.2 Hz, 2H), 3.95 (s, 3H), 1.50 (s, 9H)。
N-[(1S)-2-[[(1S)-1-[(3S)-7-[2-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボニル]-2-2-ジメチル-プロピル]アミノ]-1-メチル-2-オキソ-エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル(中間体WE)
工程1 - ((S)-1-(((S)-1-((S)-7-((2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17,20-ヘキサオキサ-5-アザドコサン-22-イル)オキシ)-3-(((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル
((S)-1-(((S)-1-((S)-7-ヒドロキシ-3-(((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル(1.6g、2.45mmol、中間体PE)のCH3CN(75mL)中の溶液に、2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17,20-ヘキサオキサ-5-アザドコサン-22-イル4-メチルベンゼンスルホネート(1.57g、2.94mmol、中間体OO)およびK2CO3(507.2mg、3.68mmol)を室温で添加した。次いで、この反応混合物を80℃で12時間撹拌した。次いで、その固体を濾過し、そしてその濾液を減圧下で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH)により精製して、表題化合物(1.58g、61%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+): m/z 510.01 (M+H)+。
工程2 - ((S)-1-(((S)-1-((S)-7-((17-アミノ-3,6,9,12,15-ペンタオキサヘプタデシル)オキシ)-3-(((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル2,2,2-トリフルオロアセテート
((S)-1-(((S)-1-((S)-7-((2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14,17,20-ヘキサオキサ-5-アザドコサン-22-イル)オキシ)-3-(((R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)カルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)(メチル)カルバミン酸ベンジル(1.3g、1.28mmol)のDCM(20mL)中の溶液に、TFA(20mL)を室温で添加した。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下で濃縮し、そしてその残渣を逆相カラムクロマトグラフィー(ACN/H2O)により精製して、表題化合物(1.05g、89%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.22 (dd, J=49.8, 8.6 Hz, 1H), 8.00 - 7.48 (m, 4H), 7.35 (s, 5H), 7.23 - 6.61 (m, 7H), 5.31 - 4.23 (m, 9H), 4.11 - 4.03 (m, 2H), 3.75 - 3.73 (m, 2H), 3.62 - 3.27 (m, 18H), 2.99 - 2.94 (m, 3H), 2.92 - 2.80 (m, 2H), 2.79 - 2.62 (m, 3H), 1.96 - 1.47 (m, 4H), 1.21 - 1.11 (m, 3H), 0.99 (s, 6H), 0.92 (s, 3H)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=918.7。
2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]酢酸(中間体WF)
工程1 - 2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]酢酸エチル
N-(2-ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert-ブチル(10.0g、62.0mmol、9.62mL、CAS番号26690-80-2)およびRh(OAc)2(274mg、1.24mmol)のDCM(200mL)中の混合物に、2-ジアゾ酢酸エチル(10.6g、93.0mmol、9.74mL、CAS番号623-73-4)のDCM(250mL)中の溶液を滴下によりゆっくりと添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(200mL)で希釈し、そしてDCM(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(12.0g、78%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.25 (s, 1H), 4.19 (q, J=7.2 Hz, 2H), 4.05 (s, 2H), 3.58 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.31 (q, J=5.2 Hz, 2H), 1.42 (s, 9H), 1.26 (t, J=7.1 Hz, 3H)。
工程2 - 2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]酢酸
2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]酢酸エチル(1.00g、4.04mmol)の、THF(10mL)とH2O(5mL)との混合溶媒中の混合物に、LiOH(193mg、8.09mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をHCl(1N)でpH=5~6まで酸性にし、次いでこの混合物を減圧中で濃縮して、THFを除去し、そしてその残渣をEA(5×10mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(886mg、99%の収率)を明黄色ガム状物質として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.37 (s, 1H), 3.57 (s, 2H), 3.43 - 3.40 (m, 2H), 3.06 (q, J=5.2 Hz, 2H), 1.37 (s, 9H)。
3-[5-(アミノメチル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体WG)
工程1 - 5-ブロモ-N-メチル-2-ニトロアニリン
4-ブロモ-2-フルオロ-1-ニトロベンゼン(23g、105mmol)のEtOH(50mL)中の溶液に、MeNH2(250ml、EtOH中33%)を添加した。この添加後、この混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮した。その残渣をEtOAc(300mL)に溶解させ、水(200mL×2)およびブライン(200mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、表題化合物(23g、95%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.03 (d, J=9.2 Hz, 2H), 7.01(s, 1H), 6.76 (d, J=9.2 Hz, 1H), 3.02 (s,3H)。LC/MS (ESI, m/z): [M+1]+=231.1。
工程2 - 5-ブロモ-N1-メチルベンゼン-1,2-ジアミン
5-ブロモ-N-メチル-2-ニトロアニリン(23.0g、0.10mol)の、AcOH(230mL)/EtOAc(230mL)/(50mL)中の溶液に、Fe(20g、0.36mol)を50℃で添加した。この添加後、この反応混合物を80℃まで加熱し、そして1時間撹拌した。次いで、この混合物を室温まで冷却し、そして濾過した。その濾液を減圧下で濃縮した。その残渣をEtOAc(300mL)およびH2O(300mL)で希釈した。その有機層をH2O(500mL×2)およびブライン(200mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラム(EA:PE=1:2)で精製して、表題化合物(14g、70%の収率)を黄色固体として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M+1]+=201.1。
工程3 - 6-ブロモ-1-メチル-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-オン
5-ブロモ-N1-メチルベンゼン-1,2-ジアミン(14g、69.3mmol)のTHF(200mL)中の溶液に、CDI(13.4g、83.2mmol)を添加した。この反応混合物をN2雰囲気下で2時間加熱還流させた。この反応混合物を室温まで冷却し、そして減圧下で濃縮した。その残渣をカラム(EA:PE=1:2)で精製して、表題化合物(10g、63%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ11.0 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.13 (t, J=8.0 Hz 1H), 6.92 (d, J=8.0 Hz, 1H), 3.26 (s, 3H)。LC/MS (ESI, m/z): [M+1]+=227.1。
工程4 - 3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン
6-ブロモ-1-メチル-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-オン(5.0g、22.1mmol)のTHF(50mL)中の溶液に、t-BuOK(2.48g、22.1mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで3-ブロモ-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン(6.9g、22.1mmol)を添加した。添加後、この反応混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物をsat.aq.塩化アンモニアで希釈し、EA(80mL×2)で抽出した。合わせた有機層をH2O(80mL×2)およびブライン(80mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残渣をカラム(EtOAc:DCM=1:1)で精製して、3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン(3.7g、36.6%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.47 (d, J=1.9 Hz, 1H), 7.23 - 7.13 (m, 3H), 7.00 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.88 - 6.81 (m, 2H), 5.53 (dd, J=13.0, 5.4 Hz, 1H), 4.78 (q, J=14.3 Hz, 2H), 3.72 (s, 3H), 3.33 (s, 3H), 3.12 - 2.95 (m, 1H), 2.86 - 2.63 (m, 2H), 2.12 - 2.01 (m, 1H)。LC/MS (ESI, m/z): [M+1]+=458.1。
工程5 - 3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン(7.6g、16.6mmol)のトルエン(50mL)中の溶液に、メタンスルホン酸(20mL)を添加した。この反応溶液を110℃まで加熱し、そして3時間撹拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、そして濃縮してトルエンを除去した。その残渣をCH3CNで希釈し、そして逆相カラムクロマトグラフィー(CH3CN/H2O=5%~80%)により精製して、表題化合物(3.4g、61%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.11 (s, 1H), 7.47 (d, J=1.9 Hz, 1H), 7.21 (dd, J=8.4, 1.9 Hz, 1H), 7.10 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.38 (dd, J=12.8, 5.4 Hz, 1H), 3.34 (s, 3H), 2.93 - 2.83 (m, 1H), 2.74 - 2.60 (m, 2H), 2.03 - 1.97 (m, 1H)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=338.1。
工程6 - 1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボニトリル
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(5g、14.8mmol)、シアン化亜鉛(6.9g、59.2mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(1.4g、1.5mmol)および1,1’-フェロセンビス(ジフェニルホスフィン)(1.6g、3.0mmol)のDMF(100mL)中の混合物を120℃まで加熱し、そして窒素雰囲気下で密封管内で19時間撹拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EA/DCM=2/1)により精製して、表題化合物(3g、71%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.16 (s, 1 H), 7.75 (d, J=1.5 Hz, 1 H), 7.55 (dd, J=8.2, 1.5 Hz, 1 H), 7.34 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 5.46 (dd, J=12.8, 5.4 Hz, 1 H), 3.38 (s, 3 H), 2.83 - 2.94 (m, 1 H), 2.59 - 2.78 (m, 2 H), 2.01 - 2.09 (m, 1 H)。LC/MS (ESI, m/z): [M+1]+=284.9。
工程7 - 酢酸3-(5-(アミノメチル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボニトリル(2.3g、8.1mmol)のAcOH(20mL)中の溶液に、PtO2(98.8mg、0.41mmol)および10wt%の活性炭担持パラジウム(850mg、0.81mmol)を添加した。この混合物を85psiで室温で1時間水素化した。この反応混合物を濾過し、その濾液を減圧下で濃縮し、そして乾燥させて、表題化合物(2.8g、定量的収率)をAcOHとの塩として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.24 (s, 1 H), 7.01 - 7.10 (m, 2 H), 5.36 (dd, J=12.76, 5.38 Hz, 1 H), 3.84 (s, 2 H), 3.33 (s, 3 H), 2.83 - 2.96 (m, 1 H), 2.57 - 2.78 (m, 2 H), 1.97 - 2.05 (m, 1 H), 1.85 (br. s., 6 H)。LC/MS (ESI, m/z): [M- NH2]+=272.17。
2-(2-アミノエトキシ)-N-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチル]アセトアミド(中間体WH)
工程1 - N-[2-[2-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチルアミノ]-2-オキソ-エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]酢酸(405mg、1.85mmol、中間体WF)およびDIPEA(994mg、7.70mmol、1.34mL)のDMF(5mL)中の混合物に、HATU(702mg、1.85mmol)を添加した。この反応混合物を0℃で撹拌した。次いで、3-[5-(アミノメチル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(0.50g、1.54mmol、HCl、中間体WG)を添加した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(500mg、66%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 390.2 (M+H-100)+。
工程2 - 2-(2-アミノエトキシ)-N-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチル]アセトアミド
N-[2-[2-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチルアミノ]-2-オキソ-エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(400mg、817umol)のDCM(5mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、20mL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(240mg、75%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 8.53 ( t, J=6.0 Hz, 1H), 8.03 (s, 2H), 7.12 (s, 1H), 7.08 - 6.95 (m, 2H), 5.36 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.36 (d, J=6.0 Hz, 2H), 3.98 (s, 2H), 3.65 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.37 (s, 3H), 3.02 (d, J=4.4 Hz, 2H), 2.97 - 2.85 (m, 1H), 2.77 - 2.59 (m, 2H), 2.07 - 1.92 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 390.2 (M+H)+。
3-[4-[4-(4-アミノブトキシ)ブチル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体WI)
工程1 - N-[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]ブタ-3-イノキシ]ブチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(500mg、1.48mmol、中間体HP)、N-(4-ブタ-3-イノキシブチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.07g、4.44mmol、中間体SY)、CuI(84mg、443umol)、Pd(PPh3)2Cl2(311mg、443umol)およびTEA(2.69g、26.6mmol)のDMF(10mL)中の混合物を脱気してN2でパージすることを3回行い、次いでこの混合物をN2雰囲気下で85℃で4時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(20mL)で希釈し、次いでEA(2×60mL)で抽出した。その有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、次いで減圧中で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュにより精製して、表題化合物(460mg、58%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 7.12 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.09 - 7.04 (m, 1H), 7.02 - 6.97 (m, 1H), 6.79 (s, 1H), 5.39 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.65 (s, 3H), 3.58 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.43 (t, J=6.0 Hz, 2H), 2.96 - 2.86 (m, 3H), 2.77 - 2.58 (m, 4H), 2.06 - 1.99 (m, 1H), 1.51 - 1.40 (m, 4H), 1.37 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 499.3 (M+1)+。
工程2 - N-[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]ブトキシ]ブチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]ブタ-3-イノキシ]ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(460mg、922umol)のTHF(50mL)中の溶液に、Pd/C(100mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(100mg、10wt%)を添加した。この混合物をH2(15psi)下で25℃で4時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(463mg、99%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 6.99 - 6.95 (m, 2H), 6.89 - 6.87 (m, 1H), 6.80 - 6.75 (m, 1H), 5.37 (dd, J=5.2, 12.4 Hz, 1H), 3.55 (s, 3H), 3.40 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.36 - 3.33 (m, 2H), 2.96 - 2.85 (m, 5H), 2.77 - 2.58 (m, 2H), 2.05 - 1.96 (m, 1H), 1.69 - 1.57 (m, 4H), 1.52 - 1.40 (m, 4H), 1.37 (s, 9H)。
工程3 - 3-[4-[4-(4-アミノブトキシ)ブチル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]ブトキシ]ブチル]カルバミン酸tert-ブチル(460mg、915umol)のDCM(20mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、10mL)を添加した。この混合物を25℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(360mg、90%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.01 (s, 1H), 7.68 (s, 2H), 6.94 - 6.85 (m, 2H), 6.81 - 6.79 (m, 1H), 5.30 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.49 (s, 3H), 3.37 - 3.35 (m, 2H), 3.31 - 3.28 (m, 2H), 2.89 - 2.77 (m, 3H), 2.76 - 2.55 (m, 4H), 1.97 - 1.88 (m, 1H), 1.61 - 1.45 (m, 8H); LC-MS (ESI+) m/z 403.1 (M+1)+。
N-[4-[4-[[3-(5-ホルミル-3-ピリジル)-1-メチル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体WJ)
工程1 - 5-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-メチル-ピラゾール-3-イル]ピリジン-3-カルボン酸イソプロポキシカルボニル
5-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-メチル-ピラゾール-3-イル]ピリジン-3-カルボン酸(640mg、1.09mmol、中間体WD)およびTEA(560mg、5.53mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、クロロギ酸イソブチル(340mg、2.77mmol)を0℃で添加した。次いで、この混合物を0~10℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキをTHF(10mL)で洗浄した。その濾液および洗浄液を合わせ、そして次の工程で直接使用した。LC-MS (ESI+) m/z 674.3 (M+H)+。
工程2 - N-[4-[4-[[3-[5-(ヒドロキシメチル)-3-ピリジル]-1-メチル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
5-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-1-メチル-ピラゾール-3-イル]ピリジン-3-カルボン酸イソプロポキシカルボニルのTHF(30mL)中の溶液に、LiBH4(147mg、6.75mmol)を0℃で添加した。次いで、この混合物を0~10℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物に水(100mL)を添加した。この混合物をEA(3×60mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュ(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(380mg、2工程で60%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.94 - 8.92 (m, 2H), 8.59 (m, 1H), 8.51 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.41 - 8.39 (m, 2H), 8.24 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.68 - 7.66 (m, 1H), 4.89 (q, J=8.8 Hz, 2H), 4.81 (s, 2H), 4.01 (s, 3H), 1.59 (s, 9H)。
工程3 - N-[4-[4-[[3-(5-ホルミル-3-ピリジル)-1-メチル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[3-[5-(ヒドロキシメチル)-3-ピリジル]-1-メチル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(360mg、573umol)のDCM(20mL)中の溶液に、Dess-Martin(360mg、848umol)を0℃で添加した。次いで、この混合物を0~10℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物をDCM(20mL)で希釈し、sat.aq.Na2S2O3(10mL)で洗浄した。その有機層をsat.NaHCO3(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(320mg、97%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.21(s, 1H), 9.26 (d, J=2.0 Hz, 1H), 9.08 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.82 (s, 1H), 8.54 - 8.52 (m, 2H), 8.41 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.73 (d, J=1.6 Hz, 1H), 4.87 (q, J=8.8 Hz, 2H), 4.01 (s, 3H), 1.56 (s, 9H)。
2-[2-(メチルアミノ)エトキシ]エタノール(中間体WK)
N-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(3.00g、13.7mmol、中間体FYの工程1~2により合成)のDCM(20mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、20mL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(2.10g、99%の収率、HCl塩)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 3.67 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.57 - 3.51 (m, 2H), 3.50 - 3.46 (m, 2H), 3.13 - 3.02 (m, 2H), 2.55 (t, J=5.2 Hz, 3H)。
4-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(中間体WM)
工程1 - 4-(2-エトキシ-2-オキソ-エトキシ)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(5.00g、24.8mmol、CAS番号109384-19-2)およびジアセトキシロジウム(274mg、1.24mmol)のDCM(80mL)中の混合物に、2-ジアゾ酢酸エチル(8.50g、74.5mmol)のDCM(60mL)中の溶液を0~10℃で2時間かけて添加した。この混合物を25℃で40時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(7.00g、98%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.28 - 4.20 (m, 2H), 4.12 (s, 2H), 3.81 - 3.75 (m, 2H), 3.57 (m, 1H) 3.12 - 3.05 (m, 2H), 1.87 - 1.86 (m, 2H), 1.59 - 1.52 (m, 2H), 1.46 (s, 9H), 1.33 - 1.28 (s, 3H)。
工程2 - 4-(2-ヒドロキシエトキシ)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
LAH(1.59g、41.8mmol)のTHF(40mL)中の懸濁物に、4-(2-エトキシ-2-オキソ-エトキシ)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(6.00g、16.5mmol)のTHF(20mL)中の溶液を0~10℃でゆっくりと添加した。この混合物を0~10℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応を水(1.60mL)で0~10℃でゆっくりとクエンチした。次いで、10%のaq.NaOH(1.60mL)および水(4.80mL)をこの混合物に添加した。この混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキをEA(50mL)で洗浄した。その濾液および洗浄液を合わせ、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(4.00g、67%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.76 - 3.75 (m, 2H), 3.74 - 3.73 (m, 2H), 3.60 - 3.58 (m, 2H), 3.50 (m, 1H), 3.13 - 3.07 (m, 2H), 1.85 - 1.84 (m, 2H), 1.57 - 1.52 (m, 2H), 1.47 (s, 9H)。
工程3 - 4-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-(2-ヒドロキシエトキシ)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3.80g、15.4mmol)のTHF(40mL)中の溶液に、NaH(1.86g、46.5mmol、60%の油分散物)を0℃で添加した。この混合物を25℃で0.5時間撹拌した。次いで、3-ブロモプロパ-1-イン(2.76g、23.2mmol)をこの混合物に25℃で添加した。この混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応をsat.aq.NH4Cl(20mL)でクエンチした。この混合物を水(100mL)で希釈し、次いでEA(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(3.70g、84%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.22 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.86 - 3.75 (m, 2H), 3.73 - 3.62 (m, 4H), 3.53 - 3.45 (m, 1H), 3.10 - 3.00 (m, 2H), 2.44 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.90 - 1.80 (m, 2H), 1.56 - 1.48 (m, 2H), 1.46 (s, 9H)。
3-[3-メチル-2-オキソ-5-[3-[2-(4-ピペリジルオキシ)エトキシ]プロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体WN)
工程1 - 4-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(800mg、2.82mmol、中間体WM)、3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(400mg、1.18mmol、中間体HN)、CuI(45.0mg、236umol)、Pd(PPh3)2Cl2(166mg、236umol)、Cs2CO3(1.93g、5.91mmol)および4ÅのMS(400mg)のDMF(15mL)中の混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を20℃まで冷却した。この混合物をEA(50mL)で希釈し、濾過し、そしてそのケーキをEA(30mL)で洗浄した。その濾液および洗浄液を合わせ、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュ(FAの条件)により精製して、表題化合物(420mg、65%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (m, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.19 - 7.08 (m, 2H), 5.41 - 5.37 (m, 1H), 4.40 (s, 2H), 4.18 - 4.11 (m, 1H), 3.63 - 3.59 (m, 4H), 3.56 - 3.51 (m, 2H), 3.50 - 3.41 (m, 2H), 3.36 (s, 3H), 2.93 - 2.83 (m, 1H), 2.76 - 2.61 (m, 2H), 2.07 - 1.99 (m, 1H), 1.80 - 1.75 (m, 2H) 1.38 (s, 9H), 1.35 - 1.30 (m, 2H)。
工程2 - 4-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(400mg、739umol)、Pd(OH)2/C(100mg、739umol、10wt%)およびPd/C(100mg、739umol、10wt%)のTHF(20mL)中の混合物をH2(15psi)下で25℃で20時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてそのケーキをEA(10mL)た。その濾液および洗浄液を合わせ、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(400mg、99%の収率)を明黄色ガム状物質として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.11 (s, 1H), 6.94 - 6.89 (m, 1H), 6.88 (s, 1H), 6.72 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.25 - 5.18 (m, 1H), 3.75 - 3.70 (m, 1H), 3.60 - 3.56 (m, 2H), 3.52 - 3.46 (m, 4H), 3.43 (s, 3H), 3.11 - 3.02 (m, 3H), 2.90 - 2.83 (m, 1H), 2.77 - 2.70 (m, 3H), 2.27 - 2.21 (m, 1H), 1.93 - 1.91 (m, 2H), 1.88 - 1.81 (m, 3H), 1.64 - 1.60 (m, 1H), 1.55 - 1.51 (m, 2H), 1.46 (s, 9H)。
工程3 - 3-[3-メチル-2-オキソ-5-[3-[2-(4-ピペリジルオキシ)エトキシ]プロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
4-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(100mg、183umol)のDCM(3.0mL)中の溶液に、TFA(1.0mL)を20℃で添加した。この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(81.0mg、99%の収率)を明黄色ガム状物質として得た。LC-MS (ESI+) m/z 445.3 (M+H)+。
N-メチル-N-[[(2R)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体WP)
工程1 - (2R)-2-(ヒドロキシメチル)モルホリン-4-カルボン酸ベンジル
[(2R)-モルホリン-2-イル]メタノール(2.50g、16.2mmol、HCl、CAS番号156925-22-3)、NaHCO3(4.10g、48.8mmol)の、ACN(80.0mL)とH2O(80.0mL)との混合溶媒中の溶液に、CbzCl(4.16g、24.4mmol、3.47mL)を0℃で滴下により添加した。次いで、この混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮してACNを除去した。次いで、この混合物をEA(2×20mL)で抽出し、そして合わせた有機層を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルカラム(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(3.7g、90%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.42 - 7.33 (m, 5H), 5.17 (d, J=2.0 Hz, 2H), 4.08 - 3.88 (m, 3H), 3.77 - 3.65 (m, 1H), 3.63 - 3.46 (m, 3H), 3.13 - 2.73 (m, 2H), 2.07 - 1.96 (m, 1H)。
工程2 - (2R)-2-(メチルスルホニルオキシメチル)モルホリン-4-カルボン酸ベンジル
(2R)-2-(ヒドロキシメチル)モルホリン-4-カルボン酸ベンジル(3.70g、14.7mmol)、およびTEA(4.47g、44.1mmol)のDCM(40.0mL)中の溶液に、MsCl(2.53g、22.0mmol)を0℃で添加し、次いでこの混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物をDCM(20mL)で希釈し、そしてH2O(3×30mL)で洗浄した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(4.85g、100%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.43 - 7.33 (m, 5H), 5.20 - 5.15 (m, 2H), 4.26 (d, J=4.8 Hz, 2H), 4.10 - 3.83 (m, 3H), 3.80 - 3.65 (m, 1H), 3.63 - 3.48 (m, 1H), 3.08 (s, 3H), 3.07 - 2.75 (m, 2H)。
工程3 - (2S)-2-(メチルアミノメチル)モルホリン-4-カルボン酸ベンジル
(2R)-2-(メチルスルホニルオキシメチル)モルホリン-4-カルボン酸ベンジル(4.3g、13.0mmol)のEtOH(10.0mL)中の溶液に、MeNH2(40.5g、391mmol、エタノール中30%の溶液)を添加し、そしてこの混合物を100mLのオートクレーブ内で80℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(3.45g、100%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 265.1 (M+H)+。
工程4 - (2S)-2-[[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]メチル]モルホリン-4-カルボン酸ベンジル
(2S)-2-(メチルアミノメチル)モルホリン-4-カルボン酸ベンジル(3.45g、13.0mmol)のMeOH(50.0mL)中の溶液に、TEA(1.58g、15.6mmol、2.18mL)を添加した。次いで、(Boc)2O(4.27g、19.5mmol、4.50mL)を上記混合物に滴下により添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルカラム(PE:EA=5:1)により精製して、表題化合物(4.10g、86%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.43 - 7.30 (m, 5H), 5.24 - 5.09 (m, 2H), 4.11 - 3.83 (m, 3H), 3.68 - 3.34 (m, 3H), 3.30 - 3.14 (m, 1H), 3.09 - 2.97 (m, 1H), 2.94 (s, 3H), 2.80 - 2.62 (m, 1H), 1.47 (s, 9H)。
工程5 - N-メチル-N-[[(2R)-モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
(2S)-2-[[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]メチル]モルホリン-4-カルボン酸ベンジル(4.10g、11.2mmol)のMeOH(40.0mL)中の溶液に、Pd/C(1.00g、10%wt)を添加し、そしてこの混合物をH2(15psi)下で25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(2.54g、98%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 3.75 - 3.65 (m, 1H), 3.50 - 3.42 (m, 1H), 3.41 - 3.37 (m, 1H), 3.24 - 3.13 (m, 1H), 3.10 - 3.03 (m, 1H), 2.85 - 2.75 (m, 3H), 2.70 - 2.53 (m, 4H), 2.37 - 2.23 (m, 1H), 1.39 (s, 9H)。
工程6 - N-メチル-N-[[(2R)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-メチル-N-[[(2R)-モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.00g、4.34mmol)、3-ブロモプロパ-1-イン(516mg、4.34mmol、CAS番号106-96-7)のDMF(10.0mL)中の溶液に、K2CO3(3.00g、21.7mmol)を添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(20mL)で希釈し、次いでEA(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルカラム(PE:EA=5:1)により精製して、表題化合物(960mg、82%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 3.85 - 3.76 (m, 1H), 3.63 - 3.52 (m, 1H), 3.50 - 3.40 (m, 1H), 3.30 - 3.24 (m, 2H), 3.20 - 3.14 (m, 2H), 2.84 - 2.78 (m, 3H), 2.68 - 2.55 (m, 2H), 2.54 - 2.52 (m, 1H), 2.30 - 2.16 (m, 1H), 2.03 - 1.90 (m, 1H), 1.39 (s, 9H)。
3-[3-メチル-5-[3-[(2S)-2-(メチルアミノメチル)モルホリン-4-イル]プロパ-1-イニル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体WQ)
工程1 - N-[[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]メチル]-Nメチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-メチル-N-[[(2R)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(571mg、2.13mmol、中間体WP)、3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(400mg、1.18mmol、中間体HN)のDMF(15.0mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(83.0mg、118umol)、4Åのモレキュラーシーブ(50.0mg)、Cs2CO3(1.93g、5.91mmol)およびCuI(22.5mg、118umol)を添加した。この混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(400mg、64%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.28 (s, 1H), 7.17 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.10 (s, 1H), 6.74 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.25 - 5.14 (m, 1H), 3.99 - 3.90 (m, 1H), 3.82 - 3.65 (m, 2H), 3.57 - 3.47 (m, 2H), 3.43 (s, 3H), 3.25 - 3.14 (m, 1H), 3.00 - 2.94 (m, 1H), 2.94 (s, 3H), 2.89 - 2.82 (m, 2H), 2.82 - 2.74 (m, 2H), 2.74 - 2.63 (m, 1H), 2.50 - 2.38 (m, 1H), 2.30 - 2.21 (m, 1H), 2.20 - 2.13 (m, 1H), 1.45 (s, 9H)。
工程2 - 3-[3-メチル-5-[3-[(2S)-2-(メチルアミノメチル)モルホリン-4-イル]プロパ-1-イニル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(150mg、285umol)のDCM(5.00mL)中の溶液に、TFA(7.70g、67.5mmol、5.00mL)を添加した。この混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(150mg、97%の収率、TFA塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.15 (s, 1H), 8.83 (s, 1H), 7.37 (d, J=1.2 Hz, 1H), 7.27 - 7.22 (m, 1H), 7.22 - 7.17 (m, 1H), 5.47 - 5.37 (m, 1H), 4.39 - 4.21 (m, 3H), 4.18 - 4.14 (m, 1H), 4.09 - 4.03 (m, 1H), 3.84 - 3.73 (m, 1H), 3.58 - 3.44 (m, 2H), 3.36 (s, 3H), 3.27 - 3.17 (m, 1H), 3.12 - 3.02 (m, 2H), 2.95 - 2.84 (m, 2H), 2.68 - 2.62 (m, 1H), 2.60 - 2.57 (m, 3H), 2.09 - 2.00 (m, 1H)。
3-[3-メチル-4-[4-[4-(メチルアミノ)ブトキシ]ブチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体WR)
工程1 N-[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]ブタ-3-イノキシ]ブチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-(4-ブタ-3-イノキシブチル)-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(500mg、1.96mmol、中間体RS)および3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(221mg、653umol、中間体HP)のDMF(10mL)中の溶液に、CuI(24.8mg、131umol)、Cs2CO3(213mg、653umol)、Pd(PPh3)2Cl2(91.6mg、131umol)および4Åのモレキュラーシーブ(200mg、653umol)を25℃で添加した。この反応混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を水(30mL)で希釈し、次いでEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(FAの条件)により精製して、表題化合物(320mg、95%の収率)を紫色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 413.2 (M +H-100)+。
工程2 - N-[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]ブトキシ]ブチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]ブタ-3-イノキシ]ブチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(300mg、585umol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(500mg、585umol、20wt%)およびPd/C(500mg、585umol、10wt%)を25℃で添加した。この反応混合物をH2(15psi)下で25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をセライトで濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(280mg、92%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 417.3(M+H-100)+。
工程3 - 3-[3-メチル-4-[4-[4-(メチルアミノ)ブトキシ]ブチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]ブトキシ]ブチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(140mg、271umol)のDCM(10mL)中の溶液に、TFA(5mL)を25℃で添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(110mg、97%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 417.2 (M+H)+。
(3R)-3-プロパ-2-イノキシピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(中間体WU)
(3R)-3-ヒドロキシピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(5.00g、26.7mmol、CAS番号109431-87-0)およびTBAI(493mg、1.34mmol)のTHF(50mL)中の混合物に、水素化ナトリウム(1.28g、32.0mmol、60%の油分散物)を0℃で少しずつ添加した。0.5時間後、3-ブロモプロパ-1-イン(6.35g、53.4mmol)をこの混合物に添加した。この反応混合物を0~25℃で12.5時間撹拌した。完了したら、この反応を水(1.0mL)でクエンチした。この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(6.00g、99%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.28 (s, 1H), 4.24 - 4.06 (m, 2H), 3.55 - 3.32 (m, 4H), 2.44 (t, J=2.4 Hz, 1H), 2.13 - 1.88 (m, 2H), 1.46 (s, 9H)。
3-[3-メチル-2-オキソ-4-[3-[(3R)-ピロリジン-3-イル]オキシプロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体WV)
工程1 - (3R)-3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
(3R)-3-プロパ-2-イノキシピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(666mg、2.96mmol、中間体WU)、3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(400mg、1.18mmol、中間体HP)、Pd(PPh3)2Cl2(166mg、236umol)、CuI(45.0mg、236umol)、4ÅのMS(100mg、1.18mmol)およびCs2CO3(1.93g、5.91mmol)のDMF(8mL)中の混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(FAの条件)により精製して、表題化合物(330mg、57%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 7.18 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.13 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.06 - 7.00 (m, 1H), 5.42 - 5.38 (m, 1H), 4.48 (s, 2H), 4.34 - 4.24 (m, 1H), 3.63 (s, 3H), 3.37 - 3.35 (m, 1H), 3.27 - 3.17 (m, 2H), 2.95 - 2.82 (m, 1H), 2.77 - 2.63 (m, 2H), 2.07 - 1.89 (m, 4H), 1.38 (d, J=9.6 Hz, 9H)。
工程2 - (3R)-3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
(3R)-3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(300mg、621umol)のTHF(10mL)中の溶液に、Pd/C(150mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(150mg、20wt%)を20℃で添加した。この反応混合物をH2(15psi)下で20℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(300mg、99%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 6.99 - 6.92 (m, 2H), 6.90 - 6.82 (m, 1H), 5.42 - 5.38 (m, 1H), 4.06 -3.96 (m, 1H), 3.55 (s, 3H), 3.50 - 3.39 (m, 2H), 3.32 - 3.30 (m, 1H), 3.30 - 3.26 (m, 2H), 3.26 - 3.20 (m, 1H), 2.98 - 2.91 (m, 2H), 2.90-2.82 (m, 1H), 2.75 - 2.57 (m, 2H), 2.03 - 1.95 (m, 1H), 1.94 - 1.86 (m, 2H), 1.85 - 1.74 (m, 2H), 1.40 (s, 9H)。
工程3 - 3-[3-メチル-2-オキソ-4-[3-[(3R)-ピロリジン-3-イル]オキシプロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
(3R)-3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(300mg、616umol)のジクロロメタン(3mL)中の溶液に、TFA(3mL)を15℃で添加した。この反応混合物を15℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(330mg、100%の収率、TFA塩)を黄色半固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 387.2 (M+H)+。
1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-カルバルデヒド(中間体WW)
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(500mg、1.48mmol、中間体HP)のDMF(20mL)中の溶液に、TEA(448mg、4.44mmol)、Pd(dppf)Cl2(162mg、221umol)およびEt3SiH(515mg、4.44mmol)を添加した。この反応混合物をCO(50Psi)下で80℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮し、そして逆相(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(400mg、47%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 288.0 (M+H)+。
3-[3-メチル-4-[[4-(メチルアミノ)-1-ピペリジル]メチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体WX)
工程1 - N-[1-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]メチル]-4-ピペリジル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-カルバルデヒド(160mg、556umol、中間体WW)およびN-メチル-N-(4-ピペリジル)カルバミン酸tert-ブチル(119mg、556umol)の、THF(3mL)とDMF(1.5mL)との混合溶媒中の溶液に、AcOHを、pH=5~7になるまで添加した。その後、この反応混合物を20℃で3時間撹拌した。NaBH(OAc)3(177mg、835umol)をこの反応混合物に添加した。この混合物を20℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(3滴)によりクエンチし、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(FAの条件)により精製して、表題化合物(220mg、46%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 486.2 (M+H)+。
工程2 - 3-[3-メチル-4-[[4-(メチルアミノ)-1-ピペリジル]メチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[1-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]メチル]-4-ピペリジル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(200mg、235umol)のDCM(3mL)中の溶液に、TFA(3mL)を添加した。この反応混合物を15℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(220mg、100%の収率、TFA塩)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 386.2 (M+H)+。
3-[3-メチル-4-[4-[4-(メチルアミノメチル)-1-ピペリジル]ブタ-1-イニル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体WZ)
工程1 - 3-[4-(4-ヒドロキシブタ-1-イニル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(1.00g、2.96mmol、中間体HP)およびブタ-3-イン-1-オール(518mg、7.39mmol、559uL、CAS番号927-74-2)のDMSO(15mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(207mg、295umol)、CuI(56.3mg、295umol)およびDIPEA(1.91g、14.7mmol、2.58mL)を添加した。この反応混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(600mg、62%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 7.15 - 6.97 (m, 3H), 5.39 (dd, J=4.8, 12.4 Hz, 1H), 4.94 (s, 1H), 3.65 (s, 3H), 3.34 (s, 2H), 2.95 - 2.84 (m, 1H), 2.69 - 2.59 (m, 4H), 2.06 - 2.00 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 328.1 (M +H)+。
工程2 - メタンスルホン酸4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]ブタ-3-イニル
3-[4-(4-ヒドロキシブタ-1-イニル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(600mg、1.83mmol)およびTEA(556mg、5.50mmol、765uL)のDCM(20mL)中の溶液に、MsCl(314mg、2.75mmol、212uL)を0℃で滴下により添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(30mL)でクエンチし、次いでDCM(2×50mL)で抽出した。その有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(500mg、67%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 406.2 (M+H)+。
工程3 - N-[[1-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]ブタ-3-イニル]-4-ピペリジル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]ブタ-3-イニルメタンスルホネート(400mg、986umol)およびN-メチル-N-(4-ピペリジルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(270mg、1.18mmol、CAS番号138022-04-5)の、MeCN(10mL)およびCHCl3(10mL)中の溶液に、K2CO3(409mg、2.96mmol)を添加した。この反応混合物を65℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(30mL)で希釈し、そしてEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(140mg、26%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 7.11 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.07 - 7.02 (m, 1H), 7.01 - 6.96 (m, 1H), 5.38 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.67 (s, 3H), 3.05 (d, J=6.4 Hz, 2H), 2.96 - 2.87 (m, 3H), 2.69 - 2.58 (m, 9H), 2.05 - 1.94 (m, 3H), 1.58 - 1.51 (m, 3H), 1.38 (s, 9H), 1.18 - 1.08 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 538.4 (M+H)+。
工程4 - 3-[3-メチル-4-[4-[4-(メチルアミノメチル)-1-ピペリジル]ブタ-1-イニル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[1-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]ブタ-3-イニル]-4-ピペリジル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(140mg、260umol)のDCM(3mL)中の溶液に、ZnBr2(293mg、1.30mmol、65.1uL)を添加した。この反応混合物を20℃で48時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(100mg、87%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 438.2 (M+H)+。
(2,2-ジフルオロ-3-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)プロピル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体XA)
工程1 - (2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル
3-アミノ-2,2-ジフルオロ-プロパン-1-オール(2.00g、18.0mmol、CAS番号155310-11-5)の、THF(75mL)とH2O(75mL)との混合溶媒中の溶液に、Boc2O(3.93g、18.0mmol)を0℃でゆっくりと添加した。この反応混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を1.0Mのaq.HCl(100mL)で希釈し、そしてEA(2×150mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(3.76g、98%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.04 (s, 1H), 4.10 - 3.87 (m, 1H), 3.76 - 3.63 (m, 2H), 3.60 - 3.54 (m, 2H), 1.48 (s, 9H)。
工程2 - (2,2-ジフルオロ-3-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)プロピル)カルバミン酸tert-ブチル
N-(2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシ-プロピル)カルバミン酸tert-ブチル(5.00g、23.7mmol)のTHF(100mL)中の溶液に、KOH(1.33g、23.7mmol)、KI(393mg、2.37mmol)、TBAI(1.31g、3.55mmol)および3-ブロモプロパ-1-イン(4.22g、28.41mmol)を25℃で添加した。この反応混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をsat.aq.NH4Cl(100mL)で希釈し、そしてEA(2×150mL)で抽出した。合わせた有機相を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=40:1)により精製して、表題化合物(3.27g、55%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.95 - 4.73 (m, 1H), 4.30 - 4.24 (m, 2H), 3.84 - 3.74 (m, 2H), 3.72 - 3.58 (m, 2H), 2.56 - 2.46 (m, 1H), 1.47 (s, 9H)。
工程3 - (2,2-ジフルオロ-3-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)プロピル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-(2,2-ジフルオロ-3-プロパ-2-イノキシ-プロピル)カルバミン酸tert-ブチル(3.00g、12.1mmol)のTHF(50mL)中の溶液に、NaH(578mg、14.4mmol、鉱油中60%の分散物)を0℃で添加した。この混合物を0℃で0.5時間撹拌し、次いでMeI(3.42g、24.1mmol)を添加した。この反応混合物を0~25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応を水(100mL)でクエンチした。この混合物をEA(2×100mL)で抽出した。合わせた有機相を減圧中で濃縮して、表題化合物(3.00g、95%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.25 - 4.18 (m, 2H), 3.72 - 3.58 (m, 4H), 2.89 (s, 3H), 2.42 (s, 1H), 1.40 (s, 9H)。
3-(4-(3-(2,2-ジフルオロ-3-(メチルアミノ)プロポキシ)プロピル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(中間体XB)
工程1 - (3-((3-(1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)-2,2-ジフルオロプロピル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-(2,2-ジフルオロ-3-プロパ-2-イノキシ-プロピル)カルバミン酸tert-ブチル(442mg、1.77mmol、中間体XA)および3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(300mg、887umol、中間体HP)のDMF(6mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(125mg、177umol)、CuI(33.8mg、177umol)、Cs2CO3(1.45g、4.44mmol)および4Åのモレキュラーシーブ(100mg)を20℃で添加した。この混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を20℃まで冷却した。この混合物をEA(50mL)で希釈し、そして濾過した。その濾液をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(FAの条件)により精製して、表題化合物(160mg、35%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 7.24 - 7.17 (m, 1H), 7.17 - 7.11 (m, 1H), 7.08 - 7.01 (m, 1H), 5.46 - 5.35 (m, 1H), 4.58 (s, 2H), 3.89 - 3.78 (m, 2H), 3.78 - 3.68 (m, 2H), 3.67 - 3.59 (m, 3H), 1.38 (s, 9H)。LC-MS (ESI+) m/z 543.1(M+Na)+。
工程2 - (3-(3-(1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)プロポキシ)-2,2-ジフルオロプロピル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]-2,2-ジフルオロ-プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(200mg、384umol)のTHF(10mL)中の溶液に、Pd/C(50.0mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(50.0mg、10wt%)を25℃で添加した。この混合物をH2(15psi)下で25℃で18時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をTHF(40mL)で希釈し、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(195mg、97%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 7.01 - 6.94 (m, 2H), 6.91 - 6.84 (m, 1H), 5.40 - 5.33 (m, 1H), 3.64 - 3.58 (m, 6H), 3.58 - 3.56 (m, 3H), 3.02 - 2.93 (m, 2H), 2.87 (s, 3H), 1.91 - 1.82 (m, 2H), 1.79 - 1.74 (m, 4H), 1.40 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 547.3(M+Na)+。
工程3 - 3-(4-(3-(2,2-ジフルオロ-3-(メチルアミノ)プロポキシ)プロピル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]-2,2-ジフルオロ-プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(180mg、343umol)のDCM(3mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(3mL)を25℃で添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物を得た(155mg、98%の収率、HCl塩)。LC-MS (ESI+) m/z 425.1(M+H)+。
3-[6-[3-[3-(メチルアミノ)プロポキシ]プロピル]-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体XC)
工程1 - N-[3-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル]プロパ-2-イノキシ]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
3-(6-ブロモ-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(450mg、1.38mmol、中間体OZ)、N-メチル-N-(3-プロパ-2-イノキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(566mg、2.49mmol、中間体PO)のDMF(10mL)中の混合物に、Cs2CO3(2.25g、6.92mmol)、CuI(79.08mg、415.24umol)、Pd(PPh3)2Cl2(97.1mg、138umol)およびモレキュラーシーブ4Å(50mg)を添加した。この反応混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応物を濾過した。そしてその濾液を水(100mL)中に注ぎ、次いでその水相を酢酸エチル(2×40mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2×40mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(350mg、49%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.24 - 8.11 (m, 1H), 7.35 (s, 2H), 6.78 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.06 (d, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.37 (s, 2H), 3.60 (d, J=6.4 Hz, 2H), 3.34 (d, J=6.8 Hz, 2H), 2.89 (s, 3H), 1.94 - 1.78 (m, 3H), 1.75 - 1.61 (m, 3H), 1.47 (s, 9H)。
工程2 - N-[3-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル]プロポキシ]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル]プロパ-2-イノキシ]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(350mg、742umol)のTHF(10mL)中の混合物に、Pd/C(50mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(50mg、10wt%)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを3回行った。この混合物をH2(15psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(330mg、93%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.19 (s, 1H), 7.12 (s, 1H), 7.00 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.73 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.06 (d, J=5.6, 13.2 Hz, 1H), 3.41 (q, J=6.4 Hz, 4H), 3.30 (s, 2H), 3.03 - 2.94 (m, 1H), 2.89 - 2.84 (m, 3H), 2.78 - 2.68 (m, 3H), 2.37 - 2.26 (m, 1H), 1.94 - 1.72 (m, 4H), 1.63 (d, J=6.8 Hz, 2H), 1.46 (s, 8H)。
工程3 - 3-[6-[3-[3-(メチルアミノ)プロポキシ]プロピル]-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-3-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[3-[3-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-2-オキソ-1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル]プロポキシ]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(320mg、673umol)のDCM(10mL)中の混合物に、TFA(153mg、1.35mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(320mg、97%の収率、TFA塩)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 376.2 (M+H)+。
3-[3-メチル-4-[3-[3-(メチルアミノ)プロポキシ]プロパ-1-イニル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体XD)
N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(180mg、371umol、中間体PPの工程1により合成)のDCM(5mL)中の混合物に、TFA(7.70g、67.5mmol、5.00mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(180mg、97%の収率、TFA塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 8.35 (s, 2H), 7.19 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.14 - 7.11 (m, 1H), 7.06 - 7.01 (m, 1H), 5.40 (dd, J=12.8 Hz, 1H), 4.45 (s, 3H), 3.65 (s, 3H), 3.60 (s, 2H), 2.97 (m, 2H), 2.91 - 2.83 (m, 1H), 2.73 - 2.60 (m, 2H), 2.52 - 2.50 (m, 2H), 2.06 - 1.99 (m, 1H), 1.90 - 1.83 (m, 2H)。
N-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチル]カルバミン酸2-(メチルアミノ)エチル(中間体XE)
工程1 - 2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]エチル(4-ニトロフェニル)カーボネート
N-(2-ヒドロキシエチル)-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(1.00g、5.71mmol、CAS番号57561-39-4)およびクロロギ酸(4-ニトロフェニル)(1.15g、5.71mmol、CAS番号7693-46-1)のDCM(20mL)中の混合物に、TEA(1.44g、14.27mmol)を0℃で1時間で添加した。完了したら、この反応物を氷水(50mL)中に注ぎ、そしてDCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.80g、92%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 8.30 (d, J=9.2 Hz, 2H), 7.41 (d, J=9.2 Hz, 2H), 4.41 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.61 (s, 2H), 2.98 (s, 3H), 1.48 (s, 9H)。
工程2 - N-[2-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチルカルバモイルオキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]エチル(4-ニトロフェニル)カーボネート(172mg、507umol)、3-[5-(アミノメチル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(102mg、253umol、TFA塩、中間体PH)のDMF(10mL)中の混合物に、TEA(128mg、1.27mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(105mg、84%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.09 - 7.02 (m, 2H), 6.95 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.39 - 5.32 (m, 1H), 4.21 (d, J=6.0 Hz, 2H), 4.10 - 4.03 (m, 2H), 3.36 (t, J=5.6 Hz, 2H), 2.97 - 2.85 (m, 1H), 2.80 (s, 2H), 2.74 (d, J=4.4, 8.8 Hz, 1H), 2.67 - 2.59 (m, 1H), 2.10 - 1.59 (m, 3H), 1.37 (s, 9H)。
工程3 - N-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチル]カルバミン酸2-(メチルアミノ)エチル
N-[2-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチルカルバモイルオキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(105mg、214umol)のDCM(10mL)中の混合物に、TFA(24.4mg、214umol)を添加した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(107mg、99%の収率、TFA塩)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 390.1 (M+H)+。
3-(5-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(中間体XF)
工程1 - N-(3-ブロモフェニル)-3-ニトロ-ピリジン-2-アミン
2-クロロ-3-ニトロ-ピリジン(5.00g、315mmol、CAS番号34515-82-7)および3-ブロモアニリン(5.97g、34.7mmol、CAS番号591-19-5)のジオキサン(40mL)中の溶液に、DIPEA(12.2g、94.6mmol)を添加した。この反応混合物を115℃で2日間撹拌した。次いで、この混合物を減圧下で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(8.00g、86%の収率)を赤色固体として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=295.1。
工程2 - N2-(3-ブロモフェニル)ピリジン-2,3-ジアミン
N-(3-ブロモフェニル)-3-ニトロ-ピリジン-2-アミン(5.00g、17.0mmol)およびNH4Cl(9.09g、170mmol)の、H2O(80mL)とEtOH(80mL)との混合溶媒中の溶液に、Fe(9.49g、170mmol)を添加した。この反応混合物を80℃で1時間撹拌した。次いで、この混合物を水(80mL)で希釈し、そしてEA(2×80mL)で抽出した。その有機層をブライン(2×30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧下で濃縮して、表題化合物(4.00g、89%の収率)を褐色固体として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=265.1。
工程3 - 3-(3-ブロモフェニル)トリアゾロ[4,5-b]ピリジン
N2-(3-ブロモフェニル)ピリジン-2,3-ジアミン(4.00g、15.1mmol)の、HOAc(25mL)とDCM(25mL)との混合溶媒中の溶液に、NaNO2(1.36g、19.7mmol)のH2O(15mL)中の溶液を0℃で滴下により添加した。この反応混合物を25℃で30分間撹拌した。完了したら、この混合物を水(50mL)で希釈し、そしてDCM(2×50mL)で抽出した。その有機層をブライン(2×50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧下で濃縮して、表題化合物(4.10g、98%の収率)を褐色固体として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=276.1。
工程4 - 5-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール
3-(3-ブロモフェニル)トリアゾロ[4,5-b]ピリジン(3.60g、13.1mmol)のPPA(20mL)中の混合物を170℃で3時間加熱した。完了したら、この混合物を氷水(200mL)中に注ぎ、1時間撹拌し、次いで濾過した。そのフィルターケーキを減圧下で乾燥させた。このフィルターケーキは、2つの異性体、すなわち5-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドールおよびその異性体である7-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドールを含有しており、これらを次の工程に直接持ち越した。
工程5 - 5-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-カルボン酸tert-ブチル
5-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドールおよび7-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール(10.0g、40.0mmol)のTHF/H2O(100mL/100mL)中の混合物に、Boc2O(17.4g、80.0mmol)およびNaOH(4.8g、120.0mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(200mL)中に注ぎ、そしてEA(2×100mL)で抽出した。その有機層をブライン(2×100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を濃縮して、粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィーにより精製して、5-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-カルボン酸tert-ブチル(4.10g、2工程で7%の収率)を褐色生成物として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=348.2。
工程6 - 5-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール
5-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-カルボン酸tert-ブチル(9.0g、25.9mmol)のDCM(20mL)中の混合物にTFA(15mL)を添加し、そしてこの混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濃縮して、表題生成物(6.0g、94%の収率)を褐色固体として得た。
工程7 - 3-(5-ブロモピリド[2,3-b]インドール-9-イル)-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]ピペリジン-2,6-ジオン
5-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール(250mg、1.01mmol)および18-クラウン-6(53mg、0.2mmol)のTHF(5mL)中の混合物に、NaHMDS(0.75mL、1.5mmol)(THF中2M)を-30℃で添加した。-30℃で1時間撹拌した後に、トリフルオロメタンスルホン酸[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル](579mg、1.5mmol)のTHF(2mL)中の溶液を上記混合物に-30℃で滴下により添加した。この反応混合物を-30℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物をNH4Cl水溶液でクエンチし、次いでEAで抽出した。合わせたEA層を濃縮し、そして逆相(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(286mg、60%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.91 (dd, J=1.2, 7.6 Hz, 1H), 8.59 - 8.46 (m, 1H), 7.57 - 7.50 (m, 1H), 7.49 - 7.42 (m, 1H), 7.41 - 7.35 (m, 1H), 7.33 - 7.23 (m, 2H), 7.22 - 7.05 (m, 1H), 6.94 - 6.86 (m, 2H), 6.32 - 5.97 (m, 1H), 4.92 - 4.75 (m, 2H), 3.75 (s, 3H), 3.24 - 3.06 (m, 2H), 2.97 - 2.84 (m, 1H), 2.27 - 2.15 (m, 1H)。
工程8 - 3-(5-ブロモピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
3-(5-ブロモピリド[2,3-b]インドール-9-イル)-1-[(4-メトキシフェニル)メチル]ピペリジン-2,6-ジオン(6.0g、12.5mmol)のトルエン(50mL)中の溶液に、MsOH(10mL)を添加した。この反応混合物を110℃で4時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(20mL)でクエンチし、次いでEA(2×20mL)で抽出した。その有機層を減圧下で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:38%~68%、10分間)により精製して、表題化合物(2.8g、62%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.19 (s, 1H), 8.91 (dd, J=7.8, 1.5 Hz, 1H), 8.53 (dd, J=4.7, 1.3 Hz, 1H), 7.72 (br s, 1H), 7.54 - 7.53 (m, 1H), 7.49 - 7.45 (m, 1H), 7.38 (dd, J=7.9, 4.8 Hz, 1H), 6.19 - 6.00 (m, 1H), 3.16 - 2.98 (m, 2H), 2.74 - 2.67 (m, 1H), 2.17 - 2.14 (m, 1H); LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=358.0/360.0。
3-[5-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]ピリド[2,3-b]インドール-9-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体XG)
工程1 - (2-(2-((3-(9-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-5-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
3-(5-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(270mg、0.75mmol)、(2-(2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(270mg、2.25mmol、中間体IT)、Cs2CO3(270mg、2.25mmol)、PdCl2(PPh3)2(105mg、0.15mmol)およびCuI(14mg、0.075mmol)のDMF(10mL)中の混合物をN2下でマイクロ波で80℃で1時間撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、水(100mL)中に注ぎ、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)により精製して、表題生成物(180mg、41%の収率)を白色固体として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=360.28。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.18 (s, 1H), 8.81 (dd, J=7.8, 1.6 Hz, 1H), 8.50 (dd, J=4.8, 1.7 Hz, 1H), 7.73-7.68 (m, 1 H), 7.54 (t, J=7.9 Hz, 1H), 7.45 - 7.28 (m, 2H), 6.80-6.76 (m, 1 H), 6.08 (s, 1H), 4.65 (s, 2H), 3.81 - 3.70 (m, 2H), 3.62 (dd, J=5.7, 3.6 Hz, 2H), 3.43 (t, J=6.1 Hz, 2H), 3.17 - 2.96 (m, 3H), 2.76 - 2.64 (m, 1H), 2.50 -2.45 (m, 1 H), 2.17-2.13 (m, 1 H), 1.35 (s, 9H)。
工程2 - (2-(2-(3-(9-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-5-イル)プロポキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
(2-(2-((3-(9-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-5-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(180mg、0.34mmol)、Pd/C(100mg)のEA(10mL)中の混合物をH2下で室温で16時間撹拌した。この混合物を濾過し、そしてその固体をEAで洗浄し、その濾液を減圧下で濃縮した。次いで、その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)により精製して、表題化合物(100mg、56%の収率)を白色固体として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=525.1。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.15 (s, 1H), 8.54 (dd, J=7.9, 1.5 Hz, 1H), 8.42 (dd, J=4.9, 1.5 Hz, 1H), 7.52 - 7.40 (m, 2 H), 7.28 (dd, J=7.8, 4.9 Hz, 1H), 7.11 (d, J=7.4 Hz, 1H), 6.77-6.74 (m, 1 H), 6.10-6.00 (m, 1 H), 3.61 - 3.50 (m, 6H), 3.43 (t, J=6.1 Hz, 2H), 3.23-3.20 (m, 2 H), 3.12 - 2.96 (m, 4H), 2.72 - 2.65 (m, 1H), 2.12-2.06 (m, 1 H), 1.99-1.89 (m, 2 H), 1.34 (s, 9H)。
工程3 - 3-[5-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]ピリド[2,3-b]インドール-9-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[3-[9-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)ピリド[2,3-b]インドール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(100mg、190umol)のDCM(2mL)中の溶液に、TFA(1.54g、13.5mmol、1mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(100mg、97%の収率、TFA)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 425.2(M+H)+。
N-メチル-N-(1-プロパ-2-イニル-4-ピペリジル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体XH)
N-メチル-N-(4-ピペリジル)カルバミン酸tert-ブチル(1.50g、7.00mmol、CAS番号108612-54-0)および3-ブロモプロパ-1-イン(915mg、7.70mmol、663uL、CAS番号106-96-70)のTHF(30mL)中の溶液に、K2CO3(2.90g、21.0mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(30mL)で希釈し、そしてEA(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.50mg、85%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.16 - 3.61 (m, 1H), 3.29 (d, J=2.0 Hz, 2H), 3.01 - 2.90 (m, 2H), 2.73 (s, 3H), 2.35 - 2.21 (m, 3H), 1.81 - 1.72 (m, 2H), 1.69 - 1.63 (m, 2H), 1.46 (s, 9H)。
3-[3-メチル-4-[3-[4-(メチルアミノ)-1-ピペリジル]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体XI)
工程1 - N-[1-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イニル]-4-ピペリジル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-メチル-N-(1-プロパ-2-イニル-4-ピペリジル)カルバミン酸tert-ブチル(559mg、2.22mmol、中間体XH)および3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(500mg、1.48mmol、中間体HP)のDMF(5mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(103mg、147umol)、CuI(28.1mg、147umol)およびCs2CO3(955mg、2.93mmol、2.58mL)を添加した。この反応混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(700mg、93%の収率)を灰色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 7.20 - 6.93 (m, 3H), 5.40 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.66 (s, 3H), 3.58 (s, 2H), 2.98 - 2.84 (m, 3H), 2.68 (s, 3H), 2.66 - 2.59 (m, 2H), 2.25 (t, J=10.8 Hz, 2H), 2.07 - 1.99 (m, 1H), 1.75 - 1.50 (m, 5H), 1.40 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 510.3 (M+H)+。
工程2 - N-[1-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロピル]-4-ピペリジル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[1-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イニル]-4-ピペリジル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(650mg、1.28mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd/C(150mg、1.28mmol、10wt%)およびPd(OH)2/C(150mg、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)下で25℃で2時間撹拌した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(480mg、73%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 6.96 (d, J=4.8 Hz, 2H), 6.93 - 6.86 (m, 1H), 5.36 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 3.93 - 3.65 (m, 1H), 3.56 (s, 3H), 3.08 - 2.97 (m, 2H), 2.96 - 2.81 (m, 3H), 2.76 - 2.67 (m, 1H), 2.66 (s, 3H), 2.64 - 2.58 (m, 1H), 2.49 - 2.39 (m, 2H), 2.14 - 2.05 (m, 2H), 2.03 - 1.94 (m, 1H), 1.83 - 1.62 (m, 4H), 1.56 - 1.48 (m, 2H), 1.39 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 514.3 (M+H)+。
工程3 - 3-[3-メチル-4-[3-[4-(メチルアミノ)-1-ピペリジル]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[1-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロピル]-4-ピペリジル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(100mg、194umol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、1mL)を添加した。この反応混合物を20℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(85.0mg、97%の収率、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 414.3(M+H)+。
N-メチル-N-[2-(4-ピペリジルメトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体XJ)
工程1 - 4-((2-エトキシ-2-オキソエトキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸ベンジル
4-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-1-カルボン酸ベンジル(15.0g、60.2mmol、CAS番号122860-33-7)のDCM(15mL)中の溶液ジアセトキシロジウム(1.33g、3.01mmol、CAS番号623-73-4)を添加した。この混合物を25℃で0.5時間撹拌した。次いで、DCM(15mL)中の2-ジアゾ酢酸エチル(13.7g、120mmol)をこの溶液にゆっくりと滴下により添加した。この混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(10mL)によりクエンチし、そしてDCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(16.8g、83%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 336.2 (M+H)+。
工程2 - 4-((2-ヒドロキシエトキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸ベンジル
4-[(2-エトキシ-2-オキソ-エトキシ)メチル]ピペリジン-1-カルボン酸ベンジル(16.8g、50.1mmol)のTHF(180mL)中の溶液に、LiBH4(2.18g、100mmol)を0℃で添加した。この混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(200mL)でクエンチし、次いで酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。次いで、その有機層をブライン(2×150mL)で洗浄し合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(13.2g、90%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 294.2 (M+H)+。
工程3 - 4-((2-アジドエトキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボン酸ベンジル
4-(2-ヒドロキシエトキシメチル)ピペリジン-1-カルボン酸ベンジル(4.00g、13.6mmol)のトルエン(40mL)中の溶液に、DPPA(4.50g、16.4mmol)およびDBU(2.49g、16.4mmol)を添加した。この混合物を100℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(50mL)で希釈し、そして酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(4.34g、98%の収率)を黄色油状物として得た。
工程4 - 4-(2-アミノエトキシメチル)ピペリジン-1-カルボン酸ベンジル
4-(2-アジドエトキシメチル)ピペリジン-1-カルボン酸ベンジル(4.34g、13.6mmol)の、THF(45mL)とH2O(5mL)との混合溶媒中の溶液に、PPh3(3.58g、13.6mmol)を添加した。この混合物を66℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(50mL)で希釈し、そして酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(3.99g、99%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 293.2 (M+H)+。
工程5 - 4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシメチル]ピペリジン-1-カルボン酸ベンジル
4-(2-アミノエトキシメチル)ピペリジン-1-カルボン酸ベンジル(3.99g、13.7mmol)のTHF(40mL)中の溶液に、Boc2O(4.47g、20.5mmol)およびTEA(4.14g、40.9mmol)を添加した。この混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(100mL)で希釈し、そして(2×100mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(4.70g、80%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 415.3 (M+Na)+。
工程6 - 4-[2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]エトキシメチル]ピペリジン-1-カルボン酸ベンジル
4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシメチル]ピペリジン-1-カルボン酸ベンジル(4.60g、11.7mmol)のDMF(50mL)中の溶液に、NaH(938mg、23.4mmol、油中60%の分散物)を0℃で添加した。次いで、CH3I(3.33g、23.4mmol)をこの溶液に滴下により添加した。この混合物を0~25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和NH4Cl(20mL)でクエンチした。次いで、H2O(50mL)および酢酸エチル(100mL)を添加した。その水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(3.80g、79%の収率)を黄色油状物として得た。
工程7 - N-メチル-N-[2-(4-ピペリジルメトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル
4-[2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]エトキシメチル]ピペリジン-1-カルボン酸ベンジル(3.80g、9.35mmol)のMeOH(80mL)中の溶液に、Pd/C(400mg、377umol、10wt%)を添加した。この混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(3.30g、98%の収率)を黄色がかった油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 273.2 (M+H)+。
3-(3-メチル-5-(4-((2-(メチルアミノ)エトキシ)メチル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオンメタンスルホン酸塩(中間体XK)
工程1 - N-メチル-N-[2-[[1-[3-(メチルアミノ)-4-ニトロ-フェニル]-4-ピペリジル]メトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-メチル-N-[2-(4-ピペリジルメトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(3.30g、12.1mmol、中間体XJ)のDMF(30mL)中の溶液に、5-フルオロ-N-メチル-2-ニトロ-アニリン(2.06g、12.1mmol)およびK2CO3(5.02g、36.4mmol)を添加した。次いで、この混合物を80℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(50mL)で希釈し、そして酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。その有機層をブライン(3×50mL)で洗浄した。次いで、その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(4.40g、85%の収率)を橙色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 423.5 (M+H)+。
工程2 - (2-((1-(4-アミノ-3-(メチルアミノ)フェニル)ピペリジン-4-イル)メトキシ)エチル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-メチル-N-[2-[[1-[3-(メチルアミノ)-4-ニトロ-フェニル]-4-ピペリジル]メトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(3.6g、8.52mmol)のMeOH(100mL)中の溶液に、Pd/C(0.7g、10wt%)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧中で脱気してH2でパージすることを3回行った。この混合物をH2(15Psi)下で25℃で4時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(3.2g、97%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.63 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.34 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.28 (dd, J=2.6, 8.2 Hz, 1H), 3.52 (d, J=12.0 Hz, 4H), 3.45 - 3.31 (m, 4H), 2.93 (s, 3H), 2.86 (s, 3H), 2.62 (dt, J=2.0, 11.6 Hz, 2H), 1.83 (d, J=12.6 Hz, 2H), 1.73 - 1.60 (m, 1H), 1.49 - 1.40 (m, 11H); LC-MS (ESI+) m/z 393.2 (M+H)+。
工程3 - (2-((1-(4-アミノ-3-(メチルアミノ)フェニル)ピペリジン-4-イル)メトキシ)エチル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[[1-[4-アミノ-3-(メチルアミノ)フェニル]-4-ピペリジル]メトキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(1.5g、3.82mmol)のMeCN(30mL)中の混合物に、CDI(1.24g、7.64mmol)をN2下で添加した。この混合物を85℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮してTHFを除去した。その残渣を水(20mL)で希釈し、そしてEA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(FAの条件)により精製して、表題化合物(1.10g、69%の収率)を紫色固体として得た。1H NMR (400 MHz,CDCl3) δ 9.06 (s, 1H), 6.95 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.74 - 6.69 (m, 1H), 6.62 (d, J=2.2 Hz, 1H), 3.60 - 3.52 (m, 4H), 3.39 (s, 3H), 3.37 - 3.31 (m, 2H), 2.93 (s, 3H), 2.73 - 2.65 (m, 2H), 1.86 (d, J=11.8 Hz, 2H), 1.77 - 1.67 (m, 2H), 1.47 - 1.33 (m, 13H; LC-MS (ESI+) m/z 419.2 (M+H)+。
工程4 - (2-((1-(4-アミノ-3-(メチルアミノ)フェニル)ピペリジン-4-イル)メトキシ)エチル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-メチル-N-[2-[[1-(3-メチル-2-オキソ-1H-ベンゾイミダゾール-5-イル)-4-ピペリジル]メトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.10g、2.63mmol)のTHF(20mL)中の混合物に、t-BuOK(442mg、3.94mmol)をN2下で0℃で添加した。次いで、トリフルオロメタンスルホン酸[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル](1.50g、3.94mmol、中間体IQ)のTHF(20mL)中の溶液を0℃で滴下により添加した。この混合物を25℃までゆっくりと温め、そして25℃で24時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を、水(10mL)の添加により25℃でクエンチし、次いでEA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(800mg、24%の収率)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 650.2 (M+H)+。
工程5 - 3-(3-メチル-5-(4-((2-(メチルアミノ)エトキシ)メチル)ピペリジン-1-イル)-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオンメタンスルホン酸塩
N-[2-[[1-[1-[1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]-4-ピペリジル]メトキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(500mg、769umol)のトルエン(10mL)中の混合物に、CH3SO3H(2.22g、23.1mmol)を25℃で添加した。この混合物を120℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を、水(2mL)の添加により25℃でクエンチし、次いでNEt3を添加することによりpH=5まで中和した。次いで、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(FAの条件)により精製して、表題化合物(100mg、25%の収率、CH3SO3H)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 430.1 (M+H)+。
4-(2-プロパ-2-イノキシエチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(中間体XL)
4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(5.00g、21.7mmol、CAS番号77279-24-4)、3-ブロモプロパ-1-イン(2.58g、21.7mmol、CAS番号106-96-7)のTHF(35mL)中の混合物に、TBAI(802mg、2.17mmol)、KI(541mg、3.26mmol)およびKOH(1.22g、21.7mmol)を添加した。この混合物をN2雰囲気下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(2×100mL)で希釈し、そして酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、PE:EA=10:1~3:1)により精製して、表題化合物(1.30g、18%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 4.12 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.54 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.41 (s, 1H), 3.30 - 3.26 (m, 4H), 2.49 - 2.47 (m, 2H), 2.36 - 2.33 (m, 4H), 1.39 (s, 9H)。
3-[3-メチル-2-オキソ-4-[3-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)プロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体XM)
工程1 - 4-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エチル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-(2-プロパ-2-イノキシエチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(476mg、1.77mmol、中間体XL)、3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(300mg、887umol、中間体HP)、Cs2CO3(1.45g、4.44mmol)、4Åのモレキュラーシーブ(50mg)、Pd(PPh3)2Cl2(124mg、177umol)およびCuI(33.8mg、177umol)のDMF(8mL)中の混合物を、N2雰囲気下で。この混合物を脱気し、次いで80℃で2時間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物を逆相HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(400mg、77%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 7.19 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.13 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.06 - 6.94 (m, 1H), 5.41 (dd, J=4.8, 12.4 Hz, 1H), 4.47 (s, 2H), 3.74 (s, 2H), 3.64 (s, 3H), 3.56 - 3.52 (m, 4H), 2.94 - 2.89 (m, 1H), 2.85 - 2.71 (m, 4H), 2.63 - 2.58 (m, 4H), 2.09 - 1.97 (m, 1H), 1.39 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 526.3 (M+H)+。
工程2 - 4-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エチル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エチル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(400mg、679umol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd/C(50.0mg、10wt%)およびPd(OH)2(50.0mg)をN2雰囲気下で添加した。この混合物をH2(15Psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その生成物を減圧下で濃縮して、表題化合物(395mg、99%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 6.97 (d, J=5.2 Hz, 2H), 6.90 - 6.85 (m, 1H), 5.37 (dd, J=5.2, 12.4 Hz, 1H), 4.26 (t, J=7.2 Hz, 1H), 4.15 (t, J=6.5 Hz, 1H), 3.69 - 3.62 (m, 2H), 3.56 (s, 3H), 3.50 - 3.45 (m, 4H), 2.98 - 2.95 (m, 2H), 2.75 - 2.71 (m, 2H), 2.69 - 2.66 (m, 2H), 2.65 - 2.59 (m, 4H), 2.19 - 2.13 (m, 1H), 1.88 - 1.82 (m, 2H), 1.77 - 1.71 (m, 1H), 1.40 (s, 9H)。LC-MS (ESI+) m/z 530.3 (M+H)+。
工程3 - 3-[3-メチル-2-オキソ-4-[3-(2-ピペラジン-1-イルエトキシ)プロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
4-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エチル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(100mg、189umol)のDCM(4mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(2mL)を添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(87mg、58%の収率、HCl)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 430.3 (M+H)+。
N-イソプロピル-N-(3-プロパ-2-イノキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体XN)
工程1 - 3-(イソプロピルアミノ)プロパン-1-オール
3-ブロモプロパン-1-オール(5.00g、36.0mmol)のプロパン-2-アミン(6.19g、105mmol)中の溶液を50℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濃縮して、表題化合物(7.00g、90%の収率、50%の純度)を無色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.84 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.40 - 3.33 (m, 1H), 3.12 (t, J=6.4 Hz, 2H), 2.11 - 1.99 (m, 2H), 1.39 (d, J=6.6 Hz, 6H)。
工程2 - N-(3-ヒドロキシプロピル)-N-イソプロピル-カルバミン酸tert-ブチル
3-(イソプロピルアミノ)プロパン-1-オール(7.00g、30.0mmol、50%の純度)のDCM(10mL)中の溶液に、(Boc)2O(13.0g、59.7mmol、13.7mL)およびEt3N(8.00g、79.0mmol)を15℃で添加した。この混合物を15℃で6時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(3.60g、50%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.58 (m, 2H), 3.35 (m, 2H), 1.67 (m, 2H), 1.48 (s, 9H), 1.16 (d, J=6.8 Hz, 6H), 0.91 - 0.86 (m, 1H)。
工程3 - N-イソプロピル-N-(3-プロパ-2-イノキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル
N-(3-ヒドロキシプロピル)-N-イソプロピル-カルバミン酸tert-ブチル(3.40g、15.7mmol)およびTBAI(57.8mg、156umol)のTHF(100mL)中の溶液に、NaH(750mg、18.7mmol、油中60%の分散物)を0℃で添加した。この混合物を0℃で0.5時間撹拌した。3-ブロモプロパ-1-イン(2.79g、23.5mmol)を0℃で添加した。この混合物を0~15℃で6時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をsat.aq.NH4Cl(30mL)で0℃でクエンチした。この混合物をEA(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100ml)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(3.50g、80%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.13 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.53 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.14 (m, 2H), 2.41 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.86 - 1.77 (m, 2H), 1.46 (s, 9H), 1.12 (d, J=6.8 Hz, 6H), 0.90 - 0.80 (m, 1H)。
3-[4-[3-[3-(イソプロピルアミノ)プロポキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体XO)
工程1 - N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]プロピル]-N-イソプロピル-カルバミン酸tert-ブチル
N-イソプロピル-N-(3-プロパ-2-イノキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(755mg、2.96mmol、中間体XN)および3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(400mg、1.18mmol、中間体HP)のDMF(10mL)中の溶液に、Pd(dppf)Cl2(173mg、237umol)およびCs2CO3(1.54g、4.73mmol)およびCuI(45.1mg、237umol)を20℃で添加した。この混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物をセライトで濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相HPLC(FAの条件)により精製して、表題化合物(350mg、55%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.14 (s, 1H), 7.18 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.14 - 7.10 (m, 1H), 7.08 - 6.99 (m, 1H), 5.43 - 5.38 (m, 1H), 4.44 (s, 2H), 3.09 (m, 2H), 2.95 - 2.84 (m, 1H), 2.09 - 1.97 (m, 1H), 1.82 - 1.69 (m, 2H), 1.38 (s, 9H), 1.08 (d, J=6.0 Hz, 6H)。
工程2 - N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]プロピル]-N-イソプロピル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]プロピル]-N-イソプロピル-カルバミン酸tert-ブチル(350mg、683umol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(350mg、683umol、10wt%)およびPd/C(350mg、682umol、10wt%)を添加した。この混合物を15℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物をセライトで濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(350mg、99%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 539.4 (M+23)+。
工程3 - 3-[4-[3-[3-(イソプロピルアミノ)プロポキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]プロピル]-N-イソプロピル-カルバミン酸tert-ブチル(320mg、619umol)のDCM(4mL)中の溶液に、TFA(10.7mL)を15℃で添加した。この混合物を15℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(320mg、97%の収率、TFA塩)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 417.3 (M+H)+。
N-シクロプロピル-N-(3-プロパ-2-イノキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体XP)
工程1 - 3-(シクロプロピルアミノ)プロパン-1-オール
3-ブロモプロパン-1-オール(5.00g、35.9mmol、3.25mL、CAS番号627-18-9)のシクロプロパンアミン(10.2g、179mmol、12.4mL、CAS番号765-30-0)中の混合物を50℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(4.00g、96%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 3.45 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.01 (t, J=7.6 Hz, 2H), 2.75 - 2.68 (m, 1H), 1.81 - 1.73 (m, 2H), 0.88 - 0.82 (m, 2H), 0.74 - 0.70 (m, 2H)。
工程2 - N-シクロプロピル-N-(3-ヒドロキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル
3-(シクロプロピルアミノ)プロパン-1-オール(4.00g、34.7mmol)のDCM(60mL)中の混合物に、TEA(10.5g、104mmol、14.5mL)およびBoc2O(15.1g、69.4mmol、15.9mL)を添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(30mL)で希釈し、そしてEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(3.70g、49%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.54 (d, J=5.0 Hz, 2H), 3.36 (t, J=6.0 Hz, 2H), 2.49 - 2.41 (m, 1H), 1.74 - 1.65 (m, 2H), 1.45 (s, 9H), 0.75 - 0.68 (m, 2H), 0.62 - 0.55 (m, 2H)。
工程3 - N-シクロプロピル-N-(3-プロパ-2-イノキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル
N-シクロプロピル-N-(3-ヒドロキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(3.20g、14.8mmol)のTHF(30mL)中の混合物に、NaH(1.19g、29.7mmol、油中60%の分散物)を0℃で0.5時間で添加した。次いで、3-ブロモプロパ-1-イン(3.54g、29.7mmol、2.56mL)をこの混合物に添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を撹拌しながらsat.NH4Cl溶液(10mL)でクエンチした。この混合物を水(30mL)で希釈し、そしてEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(3.70g、98%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.13 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.53 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.32 - 3.25 (m, 2H), 2.54 - 2.46 (m, 1H), 2.41 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.89 - 1.81 (m, 2H), 1.45 (s, 9H), 0.75 - 0.70 (m, 2H), 0.61 - 0.57 (m, 2H)。
3-[4-[3-[3-(シクロプロピルアミノ)プロポキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体XQ)
工程1 - N-シクロプロピル-N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
N-シクロプロピル-N-(3-プロパ-2-イノキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(599mg、2.37mmol、中間体XP)および3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(400mg、1.18mmol、中間体HP)のDMF(5mL)中の混合物に、CuI(22.5mg、118umol)、Cs2CO3(1.93g、5.91mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(83.0mg、118umol)および4Åのモレキュラーシーブ(10mg)を添加した。この反応混合物をN2雰囲気下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(240mg、39%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.14 (s, 1H), 7.18 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.13 - 7.09 (m, 1H), 7.05 - 7.00 (m, 1H), 5.43 - 5.37 (m, 1H), 4.43 (s, 2H), 3.64 (s, 3H), 3.53 (t, J=6.3 Hz, 2H), 3.44 - 3.37 (m, 2H), 3.21 (t, J=7.2 Hz, 2H), 2.94 - 2.83 (m, 1H), 2.75 - 2.55 (m, 3H), 2.07 - 1.98 (m, 1H), 1.80 - 1.70 (m, 2H), 1.39 (s, 2H), 1.37 (s, 9H), 0.70 - 0.63 (m, 2H), 0.57 - 0.49 (m, 2H)。
工程2 - N-シクロプロピル-N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル
N-シクロプロピル-N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(180mg、352umol)のTHF(20mL)中の混合物に、Pd(OH)2/C(30.0mg、10wt%)およびPd/C(30.0mg、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)雰囲気下で25℃で2.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(181mg、99%の収率)を明黄色固体として得た。その残渣をさらに精製せずに次の工程に直接使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 6.96 (d, J=4.4 Hz, 2H), 6.89 - 6.84 (m, 1H), 5.39 - 5.33 (m, 1H), 3.56 (s, 3H), 3.41 (d, J=6.0 Hz, 2H), 3.38 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.21 (t, J=7.2 Hz, 2H), 2.99 - 2.93 (m, 2H), 2.91 - 2.84 (m, 1H), 2.72 - 2.62 (m, 3H), 2.02 - 1.99 (m, 1H), 1.85 - 1.79 (m, 2H), 1.77 - 1.70 (m, 2H), 1.38 (s, 9H), 0.70 - 0.64 (m, 2H), 0.56 - 0.50 (m, 2H)。
工程3 - 3-[4-[3-[3-(シクロプロピルアミノ)プロポキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-シクロプロピル-N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチル(190mg、369umol)のDCM(1mL)中の混合物に、TFA(4.62g、40.5mmol、3.00mL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(195mg、99%の収率、TFA塩)を赤色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 415.3 (M+H)+。
4-(4-ピペリジルメチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(中間体XS)
工程1 - 4-(4-ピリジルメチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-メチレンピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(6.00g、30.4mmol、CAS番号159635-49-1)中の溶液に、9-BBNのTHF溶液(0.5M、60.5mL)を25℃で添加した。この反応混合物をN2下で80℃で1時間撹拌した。25℃まで冷却した後に、4-ブロモピリジン(4.33g、27.4mmol、CAS番号1120-87-2)、K2CO3(5.04g、36.5mmol)、Pd(dppf)Cl2
.CH2Cl2(683mg、836umol)、DMF(50mL)およびH2O(5mL)をこの反応混合物に添加した。この反応混合物を60℃で3時間撹拌した。25℃まで冷却した後に、Pd(dppf)Cl2
.CH2Cl2(683mg、836umol)の別のチャージをこの反応混合物に添加した。この混合物を60℃で24時間撹拌した。完了したら、この混合物を25℃まで冷却し、そして水(60mL)中に注いだ。そのpHを、10%のaq.NaOHで11に調整した。この混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(5.80g、76%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.53 - 8.47 (m, 2H), 7.08 (d, J=6.0 Hz, 2H), 2.64 (t, J=12.0 Hz, 2H), 2.54 (d, J=7.6 Hz, 2H), 1.77 - 1.64 (m, 2H), 1.63 - 1.56 (m, 2H), 1.54 - 1.47 (m, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.21 - 1.09 (m, 2H)。
工程2 4-(4-ピペリジルメチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-(4-ピリジルメチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(5.80g、20.9mmol)の、EtOH(100mL)およびHOAc(1.26g、20.9mmol)中の溶液に、PtO2(1.02g、4.48mmol)を20℃で添加した。この反応混合物をH2(50Psi)下で20℃で54時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をセライトで濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(4.68g、79%の収率)を黒色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.26 - 4.00 (m, 4H), 3.16 (d, J=9.6 Hz, 2H), 2.70 - 2.60 (m, 3H), 1.69 (d, J=12.8 Hz, 2H), 1.65 - 1.56 (m, 2H), 1.54 - 1.46 (m, 2H), 1.44 (s, 9H), 1.29 - 1.20 (m, 2H), 1.20 - 1.13 (m, 2H), 1.11 - 0.97(m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 283.0 (M + H)+。
3-[3-メチル-2-オキソ-4-[[4-(4-ピペリジルメチル)-1-ピペリジル]メチル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体XT)
工程1 - 4-[[1-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]メチル]-4-ピペリジル]メチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-(4-ピペリジルメチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(128mg、452umol、中間体XS)の、THF(10mL)およびDMF(5mL)中の溶液に、TEA(45.8mg、452umol)を添加した。この混合物を25℃で10分間撹拌した。HOAc(27.2mg、452umol)および1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-カルバルデヒド(195mg、679umol、中間体WW)を上記反応混合物に添加した。この反応混合物を25℃で20分間撹拌した。次いで、NaBH(OAc)3(192mg、905umol)を添加した。この反応混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応をH2O(1mL)でクエンチした。この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(FAの条件)により精製して、表題化合物(250mg、99%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 7.19 (d, J=6.4 Hz, 1H), 6.95 (t, J=7.6 Hz, 1H), 6.86 (d, J=7.2 Hz, 1H), 5.36 (d, J=5.6 Hz, 1H), 3.97 - 3.81 (m, 2H), 3.66 (s, 3H), 3.60 (s, 2H), 2.96 - 2.83 (m, 2H), 2.83 - 2.69 (m, 4H), 2.66 - 2.58 (m, 3H), 2.06 - 1.89 (m, 4H), 1.58 (d, J=12.4 Hz, 4H), 1.37 (s, 9H), 1.14 - 0.98 (m, 4H), 0.96 - 0.81 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 554.4(M+H)+。
工程2 - 3-[3-メチル-2-オキソ-4-[[4-(4-ピペリジルメチル)-1-ピペリジル]メチル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
4-[[1-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]メチル]-4-ピペリジル]メチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(100mg、181umol)のDCM(2mL)中の溶液に、4MのHCl/ジオキサン(1mL)を25℃で添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(FAの条件)により精製して、表題化合物(65.0mg、79%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 454.5 (M+H)+。
3-(7-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(中間体XU)
工程1 - 3-ブロモ-N-(3-ニトロフェニル)ピリジン-2-アミン
3-ブロモピリジン-2-アミン(5g、28.9mmol)、1-ヨード-3-ニトロベンゼン(7.2g、28.9mmol)、Xanphos(1.07g、2.89mmol)、およびCs2CO3(18.9g、57.8mmol)のDMF(50mL)中の混合物に、Pd(OAc)2(323.7mg、1.44mmol)を添加した。この混合物をN2で脱気し、そして130℃で一晩撹拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、水中に注ぎ、そしてEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を水(200mL×2)およびブライン(200mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、EA/PE=20%で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(5.6g、66%の収率)を明黄色固体として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=294.0, 296.0。
工程2 - 7-ニトロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール
3-ブロモ-N-(3-ニトロフェニル)ピリジン-2-アミン(4g、6.78mmol)、DCPHB(474mg、1.356mmol)、およびDBU(4.12g、27.12mmol)のDMA(12mL)中の混合物に、Pd(OAc)2(152mg、0.678mmol)を添加した。この混合物をN2で脱気し、そして170℃で1時間撹拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、水中に注ぎ、そしてEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(100mL×2)およびブライン(100mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、EA/PE=1:1で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1g、34%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.40 (s, 1H), 8.73 - 8.70 (m, 1H), 8.60 - 8.58 (m, 1H), 8.44 (d, J=8.63 Hz, 1H), 8.33 (d, J=2.00 Hz, 1H), 8.13 - 8.10 (m, 1H), 7.35 (dd, J=7.75, 4.75 Hz, 1H); LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=214.1。
工程3 - 1-(4-メトキシベンジル)-3-(7-ニトロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
7-ニトロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール(910mg、4.27mmol)の、THF(10mL)およびDMF(2mL)中の溶液に、t-BuOK(718mg、6.41mmol)をN2雰囲気下で0℃で少しずつ添加した。添加後、この混合物を0℃~5℃で1時間撹拌した。次いで、1-(4-メトキシベンジル)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イルトリフルオロメタンスルホネート(2.44g、6.41mmol)のTHF(10mL)を0℃~5℃で20分間かけて滴下により添加した。添加後、この反応混合物を0℃~5℃でさらに1時間撹拌した。この反応混合物を、水の添加によりクエンチし、次いでEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をEtOAcで磨砕し、そして乾燥させて、(1.3g、69%の収率)を明黄色固体として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=445.2。
工程4 - 3-(7-ニトロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
1-(4-メトキシベンジル)-3-(7-ニトロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(1.7g、3.83mmol)のCH3CN(20mL)中の溶液に、水(5mL)中のCAN(10.5g、19.15mmol)を滴下により0℃で添加した。添加後、この混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物を水(50mL)中に注ぎ、次いでEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をEtOAcで磨砕し、そして乾燥させて、表題化合物(850mg、69%の収率)を明黄色固体として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=325.2。
工程5 - 3-(7-アミノ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
3-(7-ニトロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(850mg、2.62mmol)のEtOAc(15mL)中の溶液に、10%の活性炭担持パラジウム(170mg)を添加した。この混合物を室温で一晩水素化した。この反応混合物を濾過し、その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(764mg、99%の収率)を白色固体として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=295.2。
工程6 - 3-(7-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
3-(7-アミノ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(661mg、2.26mmol)の、40%のHBr溶液(10mL)中の溶液に、NaNO2(156mg、2.26mmol)を0℃で少しずつ添加した。添加後、この混合物を0℃で30分間撹拌した。次いで、そのジアゾニウム溶液をCuBr(972mg、6.78mmol)の40%のHBr溶液(10mL)に滴下により添加した。この混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、この混合物を水(50mL)中に注ぎ、飽和NaHCO3溶液でpH>8まで塩基性にし、次いでEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLCにより精製して、表題化合物(382mg、47%の収率)を黄色固体として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=358.1, 360.1。
3-[7-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]ピリド[2,3-b]インドール-9-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体XV)
工程1 - (2-(2-((3-(9-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-7-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
3-(7-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(461mg、1.29mmol、中間体XU)、(2-(2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(941mg、3.87mmol、中間体IT)、およびCs2CO3(2.1g、6.45mmol)のDMF中の混合物に、CuI(49mg、0.258mmol)およびPdCl2(PPh3)2(181mg、0.258mmol)を添加した。この混合物をN2で脱気し、そしてマイクロ波条件下で80℃で1時間撹拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、水中に注ぎ、次いでEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL×2)およびブライン(2×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、EA/DCM=1:1で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(410mg、68%の収率)を黄色固体として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M -55+H]+=466.1。
工程2 - (2-(2-(3-(9-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-7-イル)プロポキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
(2-(2-((3-(9-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-7-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(400mg、0.77mmol)のEtOAc(5mL)中の溶液に、10%の活性炭担持パラジウム(81mg)を添加した。この混合物を室温で一晩水素化した。この反応混合物を濾過し、その濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を、EA/DCM=1:2で溶出するP-TLCにより最初に精製し、次いでこの粗生成物をprep HPLCにより精製して、表題化合物(132mg、66%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 8.49 (dd, J=7.63, 1.50 Hz, 1H), 8.38 - 8.35 (m, 1H), 8.11 (d, J=7.88 Hz, 1H), 7.47 (br. s., 1H), 7.24 (dd, J=7.63, 4.88 Hz, 1H), 7.12 - 7.18 (m, 1H), 6.77 - 6.74 (m, 1H), 6.01 (br. s., 1H), 3.47 - 3.55 (m, 4H), 3.45 - 3.37 (m, 4H), 3.15 - 3.02 (m, 4H), 2.80 (t, J=7.69 Hz, 2H), 2.73 - 2.68 (m, 1H), 2.13 - 2.07 (m, 1H), 1.94 - 1.88 (m, 2H), 1.36(s, 9H); LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=525.3。
工程3 - 3-[7-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]ピリド[2,3-b]インドール-9-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[3-[9-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)ピリド[2,3-b]インドール-7-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(95.0mg、181umol)のDCM(3mL)中の溶液に、TFA(722mg、6.34mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(95mg、95%の収率、TFA)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 425.2 (M+H)+。
2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(中間体XW)
2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(400mg、1.11mmol、中間体OM)のDCM(10mL)中の混合物に、TFA(127mg、1.11mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(397mg、95%の収率、TFA塩)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 260.1(M+H)+。
3-(4-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(中間体XY)
工程1 - 9H-ピリド[2,3-b]インドール1-オキシド
9H-ピリド[2,3-b]インドール(10g、59.5mmol)のAcOH(100mL)中の撹拌溶液に、30%のH2O2(50mL)を滴下により添加した。この添加後、この反応混合物を110℃まで加熱し、そして6時間撹拌した。次いで、この反応混合物を室温まで冷却し、そして減圧中で濃縮した。その残渣にsat.aq.K2CO3を添加して、pH=8まで塩基性にした。この混合物を室温で一晩撹拌し、そして濾過した。その固体を水で洗浄し、そして乾燥させて、表題化合物(7.3g、67%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.58 (s, 1H), 8.36 - 8.34 (m, 1H), 8.25 - 8.14 (m, 2H), 7.58 - 7.50 (m, 2H), 7.35 - 7.18 (m, 2H)。LC/MS (ESI, m/z): [M+1]+=185.1。
工程2 - 4-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール
9H-ピリド[2,3-b]インドール1-オキシド(9.3g、50.5mmol)のDMF(100mL)中の溶液に、オキシ臭化リン(29.0g、101.1mmol)を室温で添加した。この反応混合物を室温で一晩撹拌し、そして濾過した。その固体を水で洗浄し、そして乾燥させて、表題化合物(9.0g、73%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.28 (s, 1H), 8.61 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.25 (d, J=5.4 Hz, 1H), 7.59 - 7.52 (m, 2H), 7.43 - 7.33 (m, 2H)。LC/MS (ESI, m/z): [M+1]+=247.3, 249.3。
工程3 - 3-(4-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン
4-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール(8.8g、35.6mmol)および18-クラウン-6(1.9g、7.13mmol)のTHF(100mL)中の溶液に、NaHMDS(26.7mL、53.4mmol、THF中2N)をN2雰囲気下で-30℃で滴下により添加した。添加後、この反応混合物を-30℃で1時間撹拌した。次いで、1-(4-メトキシベンジル)-2,6-ジオキソピペリジン-3-イルトリフルオロメタンスルホネート(20.4g、30mLのTHF中、53.4mmol)をこの溶液に滴下により添加した。添加後、この反応混合物を-30℃で2時間撹拌し、そしてsat.aq.NH4Cl(100mL)によりクエンチし、次いでEA(150mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL×2)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムにより精製して、表題化合物(10.0g、59%の収率)を白色固体として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M+1]+=478.3。
工程4 - 3-(4-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
3-(4-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン(10g、20.9mmol)のトルエン(50mL)中の溶液に、メタンスルホン酸(20mL)を添加した。この反応溶液を110℃まで加熱し、そして2時間撹拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、そして濃縮してトルエンを除去した。その残渣をCH3CNで希釈し、そして逆相カラムクロマトグラフィー(CH3CN/H2O=5%~80%)により精製して、表題化合物(3.7g、50%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.19 (s, 1H), 8.57 (d, J=7.9 Hz, 1H), 8.30 (d, J=5.3 Hz, 1H), 7.73 - 7.69 (m, 1H), 7.63 (t, J=7.9 Hz, 1H), 7.56 (d, J=5.3 Hz, 1H), 7.41 (t, J=7.9 Hz, 1H), 6.10 (s, 1H), 3.14 - 2.98 (m, 2H), 2.73 - 2.68 (m, 1H), 2.18 - 2.12 (m, 1H)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=358.0。
3-[4-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]ピリド[2,3-b]インドール-9-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体XZ)
工程1 - (2-(2-((3-(9-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-4-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
3-(4-ブロモ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(0.3g、0.84mmol、中間体XY)、(2-(2-(プロパ-2-イン-1-イルオキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.31g、1.26mmol、中間体IT)、Cs2CO3(2.7g、8.38mmol)のDMF(10mL)中の混合物に、CuI(16mg、0.084mmol)およびPdCl2(PPh3)2(0.12g、0.17mmol)を添加した。この混合物をN2で脱気し、そしてマイクロ波条件下で80℃で1時間撹拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、水中に注ぎ、次いでEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL×2)およびブライン無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、EA/DCM=1:1で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(0.16g、37%の収率)を黄色固体として得た。LC/MS (ESI, m/z): [M -55+H]+=466.1。
工程2 - (2-(2-(3-(9-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-4-イル)プロポキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
(2-(2-((3-(9-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-4-イル)プロパ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.16g、0.31mmol)のEtOAc(5mL)中の溶液に、10%の活性炭担持パラジウム(32mg)を添加した。この混合物を室温で一晩水素化した。次いで、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を、EA/DCM=1:2で溶出するP-TLCにより最初に精製し、次いで、この粗製化合物をprep HPLCにより精製して、表題化合物(60mg、38%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.32 (d, J=5.1 Hz, 1H), 8.20 (d, J=7.9 Hz, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.53 - 7.46 (m, 1H), 7.34 - 7.28 (m, 2H), 7.06 - 7.04(m, 1H), 5.96 (s, 1H), 5.00 (s, 1H), 3.66 - 3.56 (m, 8H), 3.41 - 3.24 (m, 4H), 3.09 - 2.99 (m, 3H), 2.33 - 2.29 (m, 1H), 2.18 - 2.11 (m, 2H), 1.43 (s, 9H)。LC/MS (ESI, m/z): [M +1]+=525.4。
工程3 - 3-[4-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]ピリド[2,3-b]インドール-9-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[2-[3-[9-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)ピリド[2,3-b]インドール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(66.0mg、125umol)のDCM(2mL)中の溶液に、TFA(573mg、5.03mmol)を添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(67.0mg、95%の収率、TFA)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 425.0 (M+H)+。
3-(プロパ-2-イノキシメチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(中間体YA)
3-(ヒドロキシメチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.00g、10.7mmol、CAS番号142253-56-3)のDMF(20mL)中の溶液に、NaH(641mg、16.0mmol、60%の油分散物)を0℃で添加した。30分後、3-ブロモプロパ-1-イン(1.40g、11.8mmol、1.01mL、CAS番号106-96-7)を添加し、そしてこの反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(50mL)でクエンチし、次いでEA(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2、PE:EA=15:1)により精製して、表題化合物(0.60g、25%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.17 (d, J=2.4 Hz, 2H), 4.00 (t, J=8.4 Hz, 2H), 3.71 - 3.64 (m, 4H), 2.87 - 2.69 (m, 1H), 2.45 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.44 (s, 9H)。
3-[4-[3-(アゼチジン-3-イルメトキシ)プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体YB)
工程1 - 3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシメチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル
3-(プロパ-2-イノキシメチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(480mg、2.13mmol、中間体YA)および3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(400mg、1.18mmol、中間体HP)のDMF(8mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(166mg、236umol)、Cs2CO3(1.93g、5.91mmol)、およびCuI(45.1mg、236umol)をN2雰囲気下で添加した。この混合物を脱気し、次いでN2雰囲気下で80℃で2時間加熱した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を酢酸エチル(60mL)で洗浄し、その濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(450mg、63%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (m, 1H), 7.20 - 7.10 (m, 2H), 7.06 - 6.99 (m, 1H), 5.39 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 4.47 (s, 2H), 3.64 (s, 3H), 3.60 - 3.56 (m, 4H), 2.80 - 2.70 (m, 4H), 2.61 - 2.59 (m, 2H), 2.06 - 1.98 (m, 1H), 1.35 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 505.2 (M+Na)+。
工程2 - 3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシメチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル
3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシメチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(400mg、829umol)のTHF(8mL)中の溶液に、Pd/C(80.0mg、10%wt)およびPd(OH)2/C(80.0mg、10%wt)をN2雰囲気下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを数回行った。この混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、次いでその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(400mg、79%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 6.99 - 6.95 (m, 2H), 6.87 - 6.85 (m, 1H), 5.37 (dd, J=5.2, 12.4 Hz, 1H), 3.56 (s, 3H), 3.52 - 3.46 (m, 4H), 3.33 (s, 3H), 3.00 - 2.92 (m, 2H), 2.91 - 2.84 (m, 1H), 2.78 - 2.55 (m, 4H), 2.04 - 1.96 (m, 1H), 1.89 - 1.77 (m, 2H), 1.38 - 1.36 (m, 9H)。LC-MS (ESI+) m/z 509.3 (M+Na)+。
工程3 - 3-[4-[3-(アゼチジン-3-イルメトキシ)プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシメチル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(313mg、514umol)のDCM(3mL)中の溶液に、TFA(3mL)を添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(230mg、89%の収率、TFA塩)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 387.2 (M+H)+。
N-ブタ-3-イニル-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(中間体YC)
工程1 - N-ブタ-3-イニルカルバミン酸tert-ブチル
ブタ-3-イン-1-アミン(4.30g、40.7mmol、HCl)およびTEA(4.12g、40.7mmol)のDCM(150mL)中の溶液に、(Boc)2O(9.16g、41.9mmol)を0℃で滴下により添加した。この反応混合物を0℃で30分間撹拌した。次いで、TEA(4.12g、40.7mmol)を0℃で滴下により添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をDCM(400mL)で希釈し、そして水(2×100mL)およびHCl(0.5N、3×300mL)で洗浄した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(4.00g、58%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (300MHz, CDCl3) δ 4.93 (s, 1H), 3.25 (q, J=6.0 Hz, 2H), 2.35 (dt, J=2.7, 6.0 Hz, 2H), 1.98 (t, J=2.7 Hz, 1H), 1.41 (s, 9H)。
工程2 - N-ブタ-3-イニル-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-ブタ-3-イニルカルバミン酸tert-ブチル(1.00g、5.91mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、NaH(354mg、8.86mmol、60%の油分散物)を0℃で添加した。この反応混合物を0℃で0.5時間撹拌し、次いでMeI(1.26g、8.86mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をsat.NH4Cl(30mL)でクエンチし、そしてEA(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.00g、92%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (300MHz, CDCl3) δ 3.43 - 3.28 (m, 2H), 2.87 (s, 3H), 2.44 - 2.33 (m, 2H), 1.95 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.44 (s, 9H)。
3-[3-メチル-4-[4-(メチルアミノ)ブチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体YD)
工程1 - N-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]ブタ-3-イニル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(500mg、1.48mmol、中間体HP)および4Åのモレキュラーシーブ(50mg)のDMF(5mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(103mg、147umol)、CuI(56.3mg、295umol)およびCs2CO3(1.93g、5.91mmol)を添加した。この反応混合物をN2で3回脱気した。次いで、N-ブタ-3-イニル-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(487mg、2.66mmol、中間体YC)を添加した。この反応混合物を85℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過した。その有機層をEA(300mL)で希釈し、sat.NH4Cl(2×100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュ(0.1%、FA)により精製して、表題化合物(400mg、61%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 463.1 (M+Na)+。
工程2 - N-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]ブチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]ブタ-3-イニル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(400mg、908umol)のTHF(25mL)中の溶液に、Pd/C(200mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(1.28g、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(400mg、99%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 6.99 - 6.93 (m, 2H), 6.89 - 6.84 (m, 1H), 5.40 - 5.32 (m, 1H), 3.55 (s, 3H), 3.24 - 3.14 (m, 2H), 2.99 - 2.82 (m, 3H), 2.75 (s, 3H), 2.72 - 2.59 (m, 2H), 2.04 - 1.94 (m, 1H), 1.63 - 1.48 (m, 4H), 1.36 (s, 9H)。
工程3 - 3-[3-メチル-4-[4-(メチルアミノ)ブチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]ブチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(390mg、877umol)のDCM(15mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、15mL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(300mg、89%の収率、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 345.2 (M+H)+。
2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(中間体YE)
工程1 - 4-ブロモ-N-メチル-ピリジン-2-アミン
4-ブロモ-2-フルオロ-ピリジン(5.00g、28.4mmol、CAS番号128071-98-7)のTHF(50.0mL)中の溶液に、MeNH2のEtOH中の溶液(2.00M、42.6mL)を添加した。この混合物を密封管下で120℃で2時間撹拌した。この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をシリカゲルカラム(PE:EA=80:1)により精製して、表題化合物(4.50g、84%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.87 - 7.84 (m, 1H), 6.75 - 6.74 (m, 1H), 6.66 - 6.65 (m, 1H), 6.64 (s, 1H), 2.75 (s, 3H)。
工程2 - N-(4-ブロモ-2-ピリジル)-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
4-ブロモ-N-メチル-ピリジン-2-アミン(4.00g、21.4mmol)のTHF(30.0mL)中の溶液に、LiHMDS(1.00M、47.1mL)を-5℃で滴下により添加した。次いで、(Boc)2O(4.67g、21.4mmol、4.91mL)のTHF(10.0mL)中の溶液を上記混合物にゆっくりと添加した。この反応混合物を-5℃で10分間撹拌し、次いで20℃まで加熱し、そして1時間撹拌した。この反応混合物をsat.NH4Cl(100ml)でクエンチし、EA(2×50mL)で抽出し、次いで減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=100:1~8:1)により精製して、表題化合物(5.00g、81%の収率)を黄色液体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.16 (d, J=5.6 Hz, 1H), 8.02 - 8.01 (m, 1H), 7.13 (dd, J=5.2 Hz, J=5.6 Hz, 1H), 3.39 (s, 3H), 1.53 (s, 9H)。
工程3 - 2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸エチル
N-(4-ブロモ-2-ピリジル)-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(4.00g、13.9mmol)、オキサゾール-4-カルボン酸エチル(1.97g、13.9mmo、CAS番号170487-38-4)、Pd(OAc)2(313mg、1.39mmol)、トリス-o-トリルホスファン(848mg、2.79mmol)およびK2CO3(5.78g、41.8mmol)のDMF(60.0mL)中の混合物を脱気してN2でパージすることを3回行い、次いでこの混合物をN2雰囲気下で70℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(30mL)の添加により希釈し、そしてEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl(2×100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。その粗生成物を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(2.20g、45%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.49 (d, J=6.8 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.71 - 7.69 (m, 1H), 4.47 - 4.41 (m, 2H), 3.45 (s, 3H), 1.56 (s, 9H), 1.42 (t, J=13.2 Hz, 3H)。
工程4 - 2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸
2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸エチル(200mg、575umol)の、THF(10.0mL)およびH2O(2.00mL)中の溶液に、LiOH(68.9mg、2.88mmol)を添加した。この混合物を20℃で15時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(1mL)でクエンチし、そしてこの混合物を1NのHCl溶液でpH=5になるまで酸性にした。その水相をEA(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(160mg、87%の収率)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.96 (s, 1H), 8.57 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.65 (dd, J1=4.8 Hz, J=5.2 Hz, 1H), 3.37 (s, 3H), 1.52 (s, 9H)。
3-プロパ-2-イノキシピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(中間体YG)
(3S)-3-ヒドロキシピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(5.00g、26.7mmol、CAS番号101469-92-5)のTHF(150mL)中の溶液に、NaH(1.60g、40.0mmol、60%の油分散物)を0℃で添加した。この反応混合物を0℃で30分間撹拌した。次いで、TBAI(986mg、2.67mmol)および3-ブロモプロパ-1-イン(4.37g、29.3mmol、CAS番号106-96-7)を添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をEA(300mL)で希釈し、そしてsat.NH4Cl(100mL)でクエンチした。その有機層を水(2×30mL)およびブライン(50mL)で洗浄しその有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(5.90g、98%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (300MHz, CDCl3) δ 4.29 - 4.21 (m, 1H), 4.17 - 4.10 (m, 2H), 3.51 - 3.32 (m, 4H), 2.50 - 2.34 (s, 1H), 2.02 - 1.90 (m, 2H), 1.43 (s, 9H)。
3-[3-メチル-2-オキソ-4-[3-[(3S)-ピロリジン-3-イル]オキシプロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体YH)
工程1 - (3S)-3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(600mg、1.77mmol、中間体HP)のDMF(10mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(124mg、177umol)、CuI(33.7mg、177umol)およびCs2CO3(2.31g、7.08mmol)を添加した。この反応混合物をN2で3回脱気した。次いで、3-プロパ-2-イノキシピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(598mg、2.66mmol、中間体YG)を添加した。この反応混合物を80℃で8時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過した。その濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュ(FA、0.1%)により精製して、表題化合物(450mg、52%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 7.19 - 7.10 (m, 2H), 7.04 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.44 - 5.34 (m, 1H), 4.48 (s, 2H), 4.32 - 4.25 (m, 1H), 3.63 (s, 3H), 3.29 - 3.07 (m, 4H), 2.94 - 2.82 (m, 1H), 2.77 - 2.62 (m, 2H), 2.56 - 2.52 (m, 1H), 2.04 - 1.92 (m, 3H), 1.38 (d, J=9.2 Hz, 9H)。
工程2 - (3S)-3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
(3S)-3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(400mg、828umol)のTHF(25mL)中の溶液に、Pd/C(200mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(200mg、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(400mg、99%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 6.98 - 6.94 (m, 2H), 6.88 - 6.84 (m, 1H), 5.39 - 5.31 (m, 1H), 4.05 - 4.00 (m, 1H), 3.55 (s, 3H), 3.47 - 3.39 (m, 2H), 3.30 - 3.22 (m, 4H), 2.96 - 2.84 (m, 3H), 2.76 - 2.60 (m, 2H), 2.55 - 2.52 (m, 2H), 2.02 - 1.96 (m, 1H), 1.93 - 1.87 (m, 2H), 1.84 - 1.78 (m, 2H), 1.40 (s, 10H)。
工程3 - 3-[3-メチル-2-オキソ-4-[3-[(3S)-ピロリジン-3-イル]オキシプロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
(3S)-3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(395mg、811umol)のDCM(15mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、15mL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(300mg、87%の収率、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 387.2 (M+H)+。
[3-メチル-4-[[4-(メチルアミノメチル)-1-ピペリジル]メチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体YI)
工程1 - N-[[1-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]メチル]-4-ピペリジル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-カルバルデヒド(150mg、522umol、中間体WW)およびN-メチル-N-(4-ピペリジルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(119mg、522umol、CAS番号138022-04-5)の、THF(2mL)およびDMF(0.5mL)中の溶液に、HOAc(31.4mg、522umol)を25℃で添加した。この混合物を0.5時間撹拌し、次いでNaBH(OAc)3(221mg、1.04mmol)を添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(0.2mL)によりクエンチし、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(180mg、69%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.48 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.08 - 6.97 (m, 2H), 6.85 - 6.72 (m, 1H), 5.28 - 5.22 (m, 1H), 3.78 (d, J=5.0 Hz, 5H), 3.68 - 3.51 (m, 2H), 3.10 (s, 2H), 3.04 - 2.94 (m, 2H), 2.94 - 2.90 (m, 1H), 2.86 (s, 4H), 2.81 - 2.72 (m, 1H), 2.27 - 2.20 (m, 1H), 1.71 - 1.62 (m, 2H), 1.46 (s, 9H), 1.39 - 1.21 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 500.4 (M+H)+。
工程2 - [3-メチル-4-[[4-(メチルアミノメチル)-1-ピペリジル]メチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン2,6-ジオン
N-[[1-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]メチル]-4-ピペリジル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(106mg、212umol)のDCM(2mL)中の混合物に、TFA(483mg、4.24mmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物を得た(108mg、99%の収率、TFA)。LC-MS (ESI+) m/z 399.9 (M+H)+。
3-[3-メチル-4-[[(2S)-2-(メチルアミノメチル)モルホリン-4-イル]メチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体YJ)
工程1 - tert-ブチル-N-[[(2R)-4-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]メチル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバメート
N-メチル-N-[[(2R)-モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(158mg、689umol、中間体WPの工程1~5により合成)、1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-カルバルデヒド(180mg、626umol、中間体WW)の、DMF(3.00mL)およびTHF(10.0mL)中の溶液に、HOAc(75.2mg、1.25mmol)を添加した。この混合物を20℃で0.5時間撹拌し、次いでNaBH(OAc)3(265mg、1.25mmol)を添加し、そしてこの混合物を20℃で14時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(3mL)で20℃でクエンチし、そしてEA 60mL(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(215mg、68%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.07 (s, 1H), 6.88 - 6.86 (m, 1H), 6.82 - 6.80 (m, 1H), 6.69 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.19 - 5.07 (m, 1H), 3.79 - 3.72 (m, 1H), 3.72 - 3.71 (m, 3H), 3.57 (s, 2H), 3.53 - 3.47 (m, 2H), 3.39 - 3.36 (m, 2H), 2.87 (s, 2H), 2.83 (s, 3H), 2.73 - 2.72 (m, 1H), 2.63 - 2.54 (m, 2H), 2.19 - 2.12 (m, 2H), 1.87 - 1.80 (m, 1H), 1.36 (s, 9H)。
工程2 - 3-[3-メチル-4-[[(2S)-2-(メチルアミノメチル)モルホリン-4-イル]メチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[(2R)-4-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]メチル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(100mg、199umol)のDCM(3.00mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4.00M、5.00mL)を添加した。この混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(87.0mg、粗製の定量的収率、HCl)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 401.2 (M+H)+。
3-[3-メチル-4-[[(2R)-2-(メチルアミノメチル)モルホリン-4-イル]メチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体YK)
工程1 - N-[[(2S)-4-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]メチル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバメート
1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-カルバルデヒド(249mg、868umol、中間体WW)およびN-メチル-N-[[(2S)-モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(200mg、868umol、中間体YM)のTHF(15mL)中の溶液に、TEA(87.8mg、868umol)を添加した。この反応混合物を25℃で15分間撹拌した。次いで、AcOH(156mg、2.61mmol)およびNaBH(OAc)3(552mg、2.61mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応を水(3mL)でクエンチし、そしてこの反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(250mg、57%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 502.1 (M+H)+。
工程2 - 3-[3-メチル-4-[[(2R)-2-(メチルアミノメチル)モルホリン-4-イル]メチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[(2S)-4-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]メチル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(100mg、199umol)のDCM(1mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、20.0mL)を添加した。この反応混合物を25℃で30分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(80.0mg、91%の収率、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 402.1 (M+H)+。
3-[3-メチル-2-オキソ-4-[2-(4-ピペリジル)エチニル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体YL)
工程1 - 4-[2-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]エチニル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(400mg、1.18mmol、中間体HP)、および4-エチニルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(446mg、2.13mmol、CAS番号287192-97-6)のDMF(5.00mL)中の溶液に、Cs2CO3(1.93g、5.91mmol)、4Åのモレキュラーシーブ(100mg)、Pd(PPh3)2Cl2(83.0mg、118umol)およびCuI(22.5mg、118umol)を添加した。この混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキをACN(10mL)で洗浄した。その濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(330mg、707umol、60%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO- d6) δ 11.11 (s, 1H), 7.13 - 7.11 (m, 1H), 7.07 - 7.05 (m, 1H), 7.01 - 6.97 (m, 1H), 5.40 - 5.36 (m, 1H), 3.72 - 3.66 (m, 2H), 3.63 (s, 3H), 3.12 - 3.07 (m, 2H), 2.93 - 2.87 (m, 2H), 2.75 - 2.68 (m, 1H), 2.65 - 2.60 (m, 1H), 2.04 - 1.99 (m, 1H), 1.88 - 1.85 (m, 2H), 1.8 - 1.50 (m, 2H), 1.40 (s, 9H)。
工程2 - 3-[3-メチル-2-オキソ-4-[2-(4-ピペリジル)エチニル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
4-[2-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]エチニル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(300mg、643umol)のDCM(3.00mL)中の溶液に、ZnBr2(2.17g、9.65mmol)を添加した。この混合物を20℃で20時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(235mg、99%の収率)を黄色ガム状物質として得た。LC-MS (ESI+) m/z 367.2 (M+H)+。
N-メチル-N-[[(2S)-モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(中間体YM)
工程1 - (2S)-2-(ヒドロキシメチル)モルホリン-4-カルボン酸ベンジル
[(2S)-モルホリン-2-イル]メタノール(5g、32.5mmol、HCl;CAS番号132073-83-7)およびNaHCO3(6.84g、81.4mmol)の、ACN(10mL)とH2O(10mL)との混合溶媒中の溶液に、CbzCl(8.33g、48.8mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮してACNを除去した。その残渣をEA(2×20mL)で抽出し、次いで合わせた有機層を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルカラム(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(7.1g、87%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.42 - 7.33 (m, 5H), 5.17 (d, J=2.0 Hz, 2H), 4.08 - 3.88 (m, 3H), 3.77 - 3.65 (m, 1H), 3.63 - 3.46 (m, 3H), 3.13 - 2.73 (m, 2H), 2.07 - 1.96 (m, 1H)。LC-MS (ESI+) m/z 274.1 (M+Na)+。
工程2 - (2S)-2-(メチルスルホニルオキシメチル)モルホリン-4-カルボン酸ベンジル
(2S)-2-(ヒドロキシメチル)モルホリン-4-カルボン酸ベンジル(7.1g、28.2mmol)およびトリエチルアミン(5.72g、56.5mmol)のジクロロメタン(70mL)中の溶液に、メタンスルホニルクロリド(4.86g、42.3mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、そして水(3×30mL)で洗浄した。その有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(9.31g、100%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.43 - 7.33 (m, 5H), 5.20 - 5.15 (m, 2H), 4.26 (d, J=4.8 Hz, 2H), 4.10 - 3.83 (m, 3H), 3.80 - 3.65 (m, 1H), 3.63 - 3.48 (m, 1H), 3.08 (s, 3H), 3.07 - 2.75 (m, 2H)。
工程3 - (2R)-2-(メチルアミノメチル)モルホリン-4-カルボン酸ベンジル
(2S)-2-(メチルスルホニルオキシメチル)モルホリン-4-カルボン酸ベンジル(9.31g、28.2mmol)の、メタンアミン(58.5g、565mmol)で飽和させたEtOH(10mL)中の溶液を、100mLのオートクレーブ内で、50Psiで80℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(7.47g、100%の収率)を黄色油状物として得、これを精製せずに次の工程に使用した。
工程4 - (2R)-2-[[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]メチル]モルホリン-4-カルボン酸ベンジル
(2R)-2-(メチルアミノメチル)モルホリン-4-カルボン酸ベンジル(7.47g、28.2mmol)のMeOH(100mL)中の溶液に、(Boc)2O(9.25g、42.4mmol、9.74mL)およびTEA(4.29g、42.4mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルカラム(PE:EA=5:1)により精製して、表題化合物(9.10g、88%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.43 - 7.30 (m, 5H), 5.24 - 5.09 (m, 2H), 4.11 - 3.83 (m, 3H), 3.68 - 3.34 (m, 3H), 3.30 - 3.14 (m, 1H), 3.09 - 2.97 (m, 1H), 2.94 (s, 3H), 2.80 - 2.62 (m, 1H), 1.47 (s, 9H)。
工程5 - N-メチル-N-[[(2S)-モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
(2R)-2-[[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]メチル]モルホリン-4-カルボン酸ベンジル(9.1g、24.9mmol)のTHF(100mL)中の溶液に、Pd/C(1.00g、10%wt)をN2雰囲気下で添加した。この懸濁物を脱気してH2でパージすることを3回行った。この混合物をH2(15Psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(5.7g、99%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.91 - 3.83 (m, 1H), 3.68 - 3.55 (m, 2H), 3.48 - 3.33 (m, 1H), 3.12 (dd, J=6.2, 14.4 Hz, 1H), 2.94 (s, 3H), 2.92 - 2.88 (m, 1H), 2.86 (dd, J=3.2, 10.8 Hz, 1H), 2.84 - 2.78 (m, 1H), 2.57 (dd, J=10.3, 12.0 Hz, 1H), 1.47 (s, 9H)。
3-[4-(アミノメチル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体YN)
工程1 - 1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-カルボニトリル
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(500mg、1.48mmol、中間体HP)のDMF(10mL)中の溶液に、Zn(CN)2(190mg、1.62mmol)およびPd(PPh3)4(180mg、155umol)を25℃で添加した。この混合物をN2下で100℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を25℃まで冷却した。この混合物を濾過し、そしてそのケーキをEA(30mL)で洗浄した。その濾液および洗浄液を合わせ、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュ(FAの条件)により精製して、表題化合物(100mg、24%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.17 (s, 1H), 7.48 (d, J=7.6 Hz, 2H), 7.19 (t, J=8.0 Hz, 1H), 5.47 - 5.44 (m 1H), 3.61 (s, 3H), 2.72 - 2.69 (m, 1H), 2.66 - 2.62 (m, 2H), 2.07 - 2.03 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 285.1 (M+H)+。
工程2 - N-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-カルボニトリル(100mg、351umol)およびBoc2O(85.0mg、389umol)の、THF(2mL)およびDMF(2mL)中の溶液に、Raney-Ni(100mg)を20℃で添加した。この混合物をH2(50Psi)下で30℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてそのフィルターケーキをTHF(20mL)で洗浄した。その濾液および洗浄液を合わせ、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(120mg、87%の収率)を明黄色ガム状物質として得た。LC-MS (ESI+) m/z 411.2 (M+Na)+。
工程3 - 3-[4-(アミノメチル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(120mg、308umol)のDCM(2mL)中の溶液に、TFA(1mL)を20℃で添加した。この混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(120mg、96%の収率、TFA)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 311.2 (M+Na)+。
N-メチル-N-(3-プロパ-2-イノキシシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体YO)
工程1 - 3-(メチルアミノ)シクロブタノール
LAH(2.43g、64.1mmol)のTHF(100mL)中の撹拌溶液に、N-(3-ヒドロキシシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(10.0g、53.4mmol、CAS番号389890-42-0)のTHF(100mL)中の溶液を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を60℃で24時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。完了したら、この混合物を0℃まで冷却し、H2O(2.4mL)でクエンチし、そして15%のNaOH(2.4mL)を添加した。15分間撹拌した後に、H2O(2.4mL×3)を上記混合物に添加した。次いで、この混合物を室温まで温め、そして無水Na2SO4を添加した。この混合物を10分間撹拌し、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(4.90g、91%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 5.01 (s, 1H), 4.23 - 4.20 (m, 1H), 3.13 - 3.00 (m, 1H), 2.13 (s, 3H), 1.93 - 1.84 (m, 4H), 1.70 - 1.47 (m, 1H)。
工程2 - N-(3-ヒドロキシシクロブチル)-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
3-(メチルアミノ)シクロブタノール(4.90g、48.4mmol)のメチルアルコール(50mL)中の溶液に、(Boc)2O(11.6g、53.3mmol、12.2mL)を25℃で3時間で添加した。次いで、(Boc)2Oの別のバッチ(10.6g、48.4mmol)を添加した。この混合物を25℃でさらに19時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=1:1)により精製して、表題化合物(2.85g、30%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ 4.94 (s, 1H), 4.25 - 4.21 (m, 1H), 4.10 - 4.19 (m, 1H), 2.72 (s, 3H), 2.23 - 2.35 (m, 2H), 1.91 - 2.03 (m, 2H), 1.38 (s, 9H)。
工程3 - N-メチル-N-(3-プロパ-2-イノキシシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-(3-ヒドロキシシクロブチル)-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(450mg、2.24mmol)のTHF(15mL)中の溶液に、NaH(107mg、2.68mmol、油中60%の分散物)、TBAI(82.6mg、223umol)を0℃で添加し、そしてこの混合物を30分間撹拌した。次いで、3-ブロモプロパ-1-イン(3.35mmol、289uL)をこの混合物に0℃で添加した。この反応混合物を10℃で18時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を30mLのsat.aq NH4Clで10℃でクエンチし、そして30mLの水で希釈した。次いで、この反応混合物をEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を50mLのブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(500mg、93%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.68 (s, 1H), 4.27 - 4.19 (m, 1H), 4.08 (d, J=2.4 Hz, 2H), 2.83 (s, 3H), 2.41 (t, J=2.4 Hz, 1H), 2.38 - 2.26 (m, 4H), 1.46 (s, 9H)。
3-[3-メチル-4-[3-[3-(メチルアミノ)シクロブトキシ]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体YP)
工程1 - N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]シクロブチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-メチル-N-(3-プロパ-2-イノキシシクロブチル)カルバミン酸tert-ブチル(500mg、2.09mmol、中間体YO)および3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(353mg、1.04mmol、中間体HP)のDMF(15mL)中の溶液に、CuI(39.8mg、209umol)、Cs2CO3(1.70g、5.22mmol)、Pd(PPh3)Cl2(153mg、209umol)および4Åのモレキュラーシーブ(600mg)を25℃で添加した。この反応混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を30mLの水で希釈し、次いでEA(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、次いでNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(380mg、73%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 7.17 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.12 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.06 - 7.00 (m, 1H), 5.39 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.39 (s, 2H), 4.22 (t, J=6.8 Hz, 1H), 3.63 (s, 3H), 3.29 (s, 1H), 2.95 - 2.83 (m, 1H), 2.75 (s, 3H), 2.65 - 2.64 (m, 1H), 2.70 - 2.64 (m, 1H), 2.36 - 2.30 (m, 2H), 2.26 - 2.16 (m, 2H), 2.09 - 1.98 (m, 1H), 1.38 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 397.0 (M+H-100)+。
工程2 - N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]シクロブチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]シクロブチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(340mg、685umol)のTHF(15mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(400mg、685umol、10wt%)およびPd/C(400mg、685umol、20wt%)を25℃で添加した。この反応混合物をH2(15psi)下で25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をセライトで濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(330mg、96%の収率)を黒色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 501.2(M+H)+。
工程3 - 3-[3-メチル-4-[3-[3-(メチルアミノ)シクロブトキシ]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]シクロブチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(300mg、599umol)のDCM(8mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、5mL)を25℃で添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(220mg、91%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 9.06 (s, 1H), 6.98 - 6.96 (m, 1H), 6.90 - 6.87(m, 1H), 5.37 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.23 - 4.14 (m, 1H), 3.57 (s, 3H), 3.35 (s, 3H), 3.00 - 2.92 (m, 3H), 2.91 - 2.84 (m, 1H), 2.75 - 2.70 (m, 1H), 2.60 (s, 2H), 2.45 (t, J=5.6 Hz, 4H), 2.27 - 2.17 (m, 2H), 2.03 - 1.95 (m, 1H), 1.88 - 1.77 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 401.3 (M+H)+。
3-[3-メチル-4-[3-[(2S)-2-(メチルアミノメチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体YQ)
工程1 - N-[[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-メチル-N-[[(2R)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(400mg、1.49mmol、中間体WP)および3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(336mg、994umol、中間体HP)のDMF(15mL)中の溶液に、Cs2CO3(1.62g、4.97mmol)、4Åのモレキュラーシーブ(500mg、994umol)、CuI(37.8mg、199umol)およびPd(PPh3)2Cl2(139mg、199umol)を25℃で添加した。この反応混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を水30mLで希釈し、次いでEA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、次いでNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(340mg、65%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 7.18 - 7.13 (m, 1H), 7.12 - 7.06 (m, 1H), 7.04 - 6.99 (m, 1H), 5.39 (dd, J=5.2, 12.4 Hz, 1H), 3.83 (d, J=9.6 Hz, 1H), 3.64 (s, 3H), 3.62 - 3.46 (m, 4H), 3.34 (s, 3H), 3.15 (s, 1H), 2.86 - 2.78 (m, 4H), 2.75 - 2.66 (m, 3H), 2.11 - 1.98 (m, 2H), 1.35 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 526.3 (M+H)+。
工程2 - N-[[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(300mg、571umol)の、THF(20mL)およびPd/C(200mg、20wt%)中の溶液に、Pd(OH)2/C(200mg、10wt%)を25℃で添加した。この反応混合物をH2(15psi)下で25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をセライトで濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(130mg、43%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 6.99 - 6.91 (m, 2H), 6.89 - 6.83 (m, 1H), 5.36 (dd, J=5.2, 12.4 Hz, 1H), 3.77 (d, J=11.2 Hz, 1H), 3.55 (s, 3H), 3.46 (t, J=10.4 Hz, 2H), 3.22 (d, J=5.2 Hz, 1H), 3.18 - 3.15 (m, 1H), 2.94 - 2.88 (m, 2H), 2.84 - 2.76 (m, 3H), 2.72 - 2.62 (m, 4H), 2.52 (s, 3H), 2.39 - 2.34 (m, 1H), 2.05 - 1.95 (m, 2H), 1.77 - 1.71 (m, 2H), 1.37 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 530.4 (M+H)+。
工程3 - 3-[3-メチル-4-[3-[(2S)-2-(メチルアミノメチル)モルホリン-4-イル]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(110mg、208umol)のDCM(6mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、3mL)を25℃で添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(80.0mg、89%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 430.2(M+H)+。
3-[3-メチル-4-[3-[(2S)-2-[2-(メチルアミノ)エチル]モルホリン-4-イル]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体YR)
工程1 - N-[2-[(2S)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル
N-メチル-N-[2-[(2S)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]エチル]カルバミン酸ベンジル(426mg、1.35mmol、中間体TX)および3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(350mg、1.04mmol、中間体HP)のDMF(15mL)中の溶液に、Cs2CO3(1.69g、5.18mmol)、CuI(39.4mg、207umol)、4Åのモレキュラーシーブ(500mg、147.86umol)およびPd(dppf)Cl2(151mg、207umol)を25℃で添加した。この反応混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を水30mLで希釈し、次いでEA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、次いでNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(400mg、67%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 7.34 (d, J=2.0 Hz, 5H), 7.18 - 7.08(m, 2H), 7.05 - 6.98 (m, 1H), 5.39 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 5.05 (s, 2H), 3.84 - 3.74 (m, 1H), 3.63 (s, 3H), 3.56 (s, 3H), 3.46 - 3.41 (m, 2H), 2.94 - 2.87 (m, 1H), 2.88 - 2.80(m, 4H), 2.77 - 2.70 (m, 2H), 2.67 - 2.58 (m, 2H), 2.31 - 2.25 (m, 1H), 2.08 - 1.98 (m, 2H), 1.65 - 1.55 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 574.1 (M+H)+。
工程2 - 3-[3-メチル-4-[3-[(2S)-2-[2-(メチルアミノ)エチル]モルホリン-4-イル]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[(2S)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル(370mg、645umol)のTHF(15mL)中の溶液に、Pd/C(300mg、20wt%)およびPd(OH)2/C(300mg、10wt%)を25℃で添加した。この混合物をH2(15psi)下で25℃で2.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をセライトで濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(140mg、48%の収率)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 444.3 (M+H)+。
4-(プロパ-2-イノキシメチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(中間体YS)
4-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(5.00g、23.2mmol、CAS番号123855-51-6)の混合物に、NaH(1.11g、27.8mmol、60%の油分散物)を0℃で0.5時間で添加した。次いで、3-ブロモプロパ-1-イン(4.14g、27.8mmol、3.00mL、CAS番号106-96-7)およびTBAI(857mg、2.32mmol)をこの混合物に添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を、sat.H2O(10mL)の添加によりクエンチし、そしてEA(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(5.00g、84%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.12 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.36 (d, J=6.2 Hz, 2H), 2.69 (t, J=12.2 Hz, 2H), 2.41 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.81 - 1.74 (m, 1H), 1.73 - 1.67 (m, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.15 - 1.10 (m, 2H)。
3-[3-メチル-2-オキソ-5-[3-(4-ピペリジルメトキシ)プロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体YT)
工程1 - 4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシメチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-(プロパ-2-イノキシメチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(749mg、2.96mmol、中間体YS)および3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(400mg、1.18mmol、中間体HN)のDMF(1mL)中の混合物に、Pd(PPh3)2Cl2(83.0mg、118umol)、CuI(22.5mg、118umol)、Cs2CO3(1.93g、5.91mmol)および4Åのモレキュラーシーブ(10.0mg、147umol)を添加した。この反応混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(320mg、52%の収率)を黄色がかった固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.19 - 11.03 (m, 1H), 7.66 - 7.52 (m, 1H), 7.32 (d, J=0.8 Hz, 1H), 7.16 - 7.13 (m, 1H), 5.39 (dd, J=12.8 Hz, 1H), 4.36 (s, 2H), 3.40 (t, J=2.4 Hz, 1H), 3.37 (d, J=6.2 Hz, 2H), 3.34 (s, 3H), 3.30 - 3.27 (m, 2H), 2.97 - 2.82 (m, 1H), 2.76 - 2.64 (m, 4H), 2.11 - 1.96 (m, 1H), 1.64 (s, 2H), 1.38 (s, 9H), 1.07 - 1.01 (m, 2H)。
工程2 - 4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシメチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシメチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(320mg、626umol)のTHF(5mL)中の混合物に、Pd/C(100mg、626umol、10%wt)およびPd(OH)2/C(100mg、626umol、10%wt)を添加した。この混合物をH2(15psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(320mg、99の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.07 (s, 1H), 7.69 - 7.50 (m, 1H), 7.03 - 7.00 (m, 1H), 6.87 - 6.84 (m, 1H), 5.33 (dd, J=12.8 Hz, 1H), 3.92 (d, J=12.0 Hz, 2H), 3.38 - 3.34 (m, 3H), 3.31 - 3.27 (m, 2H), 3.20 (t, J=6.6 Hz, 4H), 1.86 - 1.76 (m, 2H), 1.73 - 1.67 (m, 1H), 1.64 - 1.60 (m, 2H), 1.55 - 1.44 (m, 2H), 1.38 (s, 9H), 1.35 (s, 2H)。
工程3 - 3-[3-メチル-2-オキソ-5-[3-(4-ピペリジルメトキシ)プロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシメチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(310mg、602umol)のDCM(5mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、4.00mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(220mg、88%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.07 (s, 1H), 7.07 - 6.97 (m, 2H), 6.89 - 6.82 (m, 1H), 5.34 (dd, J=12.8 Hz, 1H), 3.57 (s, 4H), 3.40 - 3.37 (m, 2H), 3.22 - 3.21 (m, 2H), 2.96 - 2.70 (m, 6H), 2.67 - 2.64 (m, 2H), 1.85 - 1.81 (m, 2H), 1.52 - 1.47 (m, 1H), 1.41 - 1.33 (m, 4H), 0.90 - 0.81 (m, 1H), 0.86 (t, J=7.2 Hz, 1H)。
3-[3-メチル-2-オキソ-4-[3-(4-ピペリジルメトキシ)プロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体YU)
工程1 - 4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシメチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-(プロパ-2-イノキシメチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(749mg、2.96mmol、中間体YS)および3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(400mg、1.18mmol、中間体HP)のDMF(5mL)中の混合物に、CuI(22.5mg、118umol)、Cs2CO3(1.93g、5.91mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(83.0mg、118umol)および4Åのモレキュラーシーブ(20.0mg)を添加した。この反応混合物を80℃で4時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(300mg、49%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 7.20 - 7.09 (m, 2H), 7.06 - 7.00 (m, 1H), 5.43 - 5.36 (m, 1H), 4.43 (s, 2H), 4.10 (d, J=2.4 Hz, 1H), 3.93 (d, J=10.8 Hz, 2H), 3.64 (s, 3H), 3.40 - 3.38 (m, 2H), 3.28 (d, J=6.4 Hz, 1H), 2.95 - 2.83 (m, 1H), 2.70 - 2.65 (m, 2H), 2.06 - 1.99 (m, 1H), 1.81 - 1.70 (m, 1H), 1.67 - 1.60 (m, 2H), 1.38 (s, 9H), 1.08 - 1.01 (m, 2H)。
工程2 - 4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシメチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシメチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(300mg、587umol)のTHF(30mL)中の混合物に、Pd/C(100mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(100mg、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)雰囲気下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(302mg、99%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 6.96 (d, J=4.4 Hz, 2H), 6.88 - 6.83 (m, 1H), 5.41 - 5.30 (m, 1H), 3.96 - 3.91 (m, 2H), 3.55 (s, 3H), 3.42 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.28 - 3.18 (m, 4H), 2.99 - 2.92 (m, 2H), 2.90 - 2.83 (m, 1H), 2.71 - 2.66 (m, 2H), 2.05 - 1.94 (m, 1H), 1.86 - 1.78 (m, 2H), 1.66 - 1.62 (m, 2H), 1.51 - 1.46 (m, 1H), 1.39 (s, 9H), 1.06 - 0.99 (m, 2H)。
工程3 - 3-[3-メチル-2-オキソ-4-[3-(4-ピペリジルメトキシ)プロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシメチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(290mg、563umol)のDCM(2mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、29.00mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(254mg、99%の収率、HCl塩)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 415.3 (M+H)+。
3-プロパ-2-イノキシアゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(中間体YV)
3-ヒドロキシアゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(5.00g、28.8mmol、CAS番号141699-55-0)のTHF(5mL)中の混合物に、NaH(1.39g、34.6mmol、60%の油分散物)を0℃で0.5時間で添加した。次いで、3-ブロモプロパ-1-イン(5.15g、34.6mmol、3.73mL)およびTBAI(1.07g、2.89mmol)をこの混合物に添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をsat.NH4Cl(50mL)でクエンチし、水(100mL)で希釈し、そしてEA(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(5.70、93%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.45 - 4.37 (m, 1H), 4.13 (d, J=2.4 Hz, 2H), 4.12 - 4.07 (m, 2H), 3.89 (dd, J=9.6 Hz, 2H), 2.45 - 2.43 (m, 1H), 1.43 (s, 9H)。
3-[5-[3-(アゼチジン-3-イルオキシ)プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体YW)
工程1 - 3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル
3-プロパ-2-イノキシアゼチジン-1-カルボン酸ert-ブチル(499mg、2.37mmol、中間体YV)および3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(400mg、1.18mmol、中間体HN)のDMF(20mL)中の混合物に、Cs2CO3(1.93g、5.91mmol)、CuI(22.5mg、118umol)、Pd(PPh3)2Cl2(83.0mg、118umol)および4Åのモレキュラーシーブ(100mg)を添加した。この反応混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(300mg、54%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 7.66 - 7.59 (m, 1H), 7.58 - 7.49 (m, 1H), 7.18 - 7.13 (m, 1H), 4.49 - 4.43 (m, 1H), 4.10 - 3.97 (m, 4H), 3.77 - 3.76 (m, 1H), 3.77 - 3.72 (m, 1H), 3.46 (t, J=2.4 Hz, 1H), 3.34 (s, 3H), 2.97 - 2.83 (m, 1H), 2.77 - 2.58 (m, 2H), 2.09 - 1.94 (m, 1H), 1.37 (s, 9H)。
工程2 - 3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル
3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(300mg、640umol)のTHF(5mL)中の溶液に、Pd/C(100mg、71.2mmol、10%w/t)およびPd(OH)2/C(100mg、71.2mmol、10%w/t)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを数回行った。この混合物をH2(15psi)下で25℃で17時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(240mg、79%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.07 (s, 1H), 7.07 - 6.98 (m, 2H), 6.87 (td, J=8.0 Hz, 1H), 5.33 (dd, J=12.8 Hz, 1H), 4.24 - 4.17 (m, 2H), 4.06 - 4.01 (m, 2H), 3.63 (s, 1H), 3.32 (s, 3H), 3.27 - 3.24 (m, 2H), 2.68 - 2.64 (m, 2H), 1.99 (s, 2H), 1.86 - 1.79 (m, 2H), 1.50 (t, J=7.2 Hz, 2H), 1.37 (s, 9H)。
工程3 - 3-[5-[3-(アゼチジン-3-イルオキシ)プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(220mg、465umol)のDCM(5mL)中の混合物に、TFA(33.8g、297mmol、22.0mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(150mg、86%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 373.2 (M+H)+。
4-(1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)ブタ-3-イン-1-イルメタンスルホネート(中間体YX)
工程1 - 3-(5-(4-ヒドロキシブタ-1-イン-1-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(500mg、1.48mmol、中間体HN)およびブタ-3-イン-1-オール(207mg、2.96mmol、CAS番号927-74-2)のDMF(8mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(207mg、295umol)、Cs2CO3(1.93g、5.91mmol)、CuI(56.3mg、295umol)および4ÅのモレキュラーシーブをN2下で25℃で添加した。次いで、この混合物を80℃まで加熱し、そして2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を、水(10mL)の添加により25℃でクエンチし、次いでCH2Cl2(20mL)で希釈し、そしてCH2Cl2(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(FAの条件)により精製して、表題化合物(355mg、73%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.09 (s, 2H), 5.41 - 5.33 (m, 1H), 4.88 (s, 1H), 3.58 (t, J=7.0 Hz, 2H), 3.33 (s, 3H), 2.91 - 2.84 (m, 1H), 2.73 - 2.64 (m, 2H), 2.55 (t, J=7.0 Hz, 2H), 2.05 - 1.99 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 328.1 (M+H)+。
工程2 - 4-(1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル)ブタ-3-イン-1-イルメタンスルホネート
3-[5-(4-ヒドロキシブタ-1-イニル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(350mg、1.07mmol)のDCM(10mL)中の混合物に、TEA(324mg、3.21mmol)およびMsCl(159mg、1.39mmol)を0℃で添加した。この混合物を0℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を、水(20mL)の添加により25℃でクエンチし、次いでDCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(400mg、92%の収率)を黄色がかった油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.16 (s, 1H), 7.09 - 7.06 (m, 1H), 7.00 (s, 1H), 6.67 (d, J=8.2 Hz, 1H), 5.14 - 5.09 (m, 1H), 4.33 (t, J=6.8 Hz, 2H), 3.35 (s, 3H), 3.00 (s, 3H), 2.82 (t, J=6.8 Hz, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 406.3 (M+H)+。
3-[5-[4-[4-(アミノメチル)-1-ピペリジル]ブタ-1-イニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体YY)
工程1 - N-[[1-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブタ-3-イニル]-4-ピペリジル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル
4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブタ-3-イニルメタンスルホネート(350mg、863umol、中間体YX)およびN-(4-ピペリジルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(222mg、1.04mmol、CAS番号135632-53-0)の、CHCl3(5mL)とACN(5mL)との混合溶媒中の溶液に、K2CO3(239mg、1.73mmol)を添加した。この反応混合物を65℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(50mL)で希釈し、次いでEA(2×50mL)で抽出した。その有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLCにより精製して、((カラム:Phenomenex Synergi Max-RP 150×50mm×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:10%~40%、10分間)により精製して、(表題化合物(165mg、37%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 7.23 (s, 1H), 7.11 - 7.06 (m, 2H), 6.83 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.37 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.32 (s, 3H), 2.95 - 2.84 (m, 3H), 2.79 (t, J=6.4 Hz, 2H), 2.74 - 2.54 (m, 6H), 2.06 - 1.96 (m, 3H), 1.64 - 1.54 (m, 2H), 1.36 (s, 9H), 1.35 - 1.31 (m, 1H), 1.17 - 1.04 (m, 2H)。
工程2 - 3-[5-[4-[4-(アミノメチル)-1-ピペリジル]ブタ-1-イニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[1-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブタ-3-イニル]-4-ピペリジル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(90.0mg、172umol)のDCM(5mL)中の溶液に、ZnBr2(387mg、1.72mmol)を添加した。この反応混合物を20℃で10時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(70.0mg、96%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 424.3 (M+H)+。
2-[2-[2-(メチルアミノ)エトキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン(中間体YZ)
工程1 - N-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]ホルムアミド
2-(2-アミノエトキシ)エタノール(5.00g、47.5mmol、CAS番号929-06-6)のギ酸エチル(18.4g、248mmol、CAS番号109-94-4)中の溶液を90℃で6時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(6.30g、99%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 134.1 (M+H)+。
工程2 - 2-[2-(メチルアミノ)エトキシ]エタノール
LiAlH4(2.16g、56.7mmol)のTHF(30.0mL)中の溶液に、N-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]ホルムアミド(6.30g、47.3mmol)のTHF(30.0mL)中の溶液を0℃で滴下により添加した。この混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を15%のNaOHの溶液(20mL)でクエンチした。その後、50gの無水硫酸ナトリウムを添加し、そしてこの混合物を濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(5.64g、100%の収率)を黄色油状物として得た。
工程3 - N-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-(メチルアミノ)エトキシ]エタノール(5.60g、46.9mmol)のMeOH(70.0mL)中の溶液に、(Boc)2O(15.3g、70.4mmol)を添加し、この混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルカラム(PE:EA=2:1)により精製して、表題化合物(8.00g、77%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.80 - 3.68 (m, 2H), 3.67 - 3.52 (m, 4H), 3.48 - 3.33 (m, 2H), 2.92 (s, 3H), 1.47 (s, 9H)。
工程4 - 2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]エトキシ]エチルメタンスルホネート
N-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(1.00g、4.56mmol)、TEA(1.38g、13.6mmol)のDCM(10.0mL)中の溶液に、MsCl(783mg、6.84mmol)を0℃で添加した。この混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物をDCM(20mL)で希釈し、H2O(3×20mL)で洗浄した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.28g、94%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.33 - 4.26 (m, 2H), 3.68 - 3.62 (m, 2H), 3.59 - 3.48 (m, 2H), 3.39 - 3.28 (m, 2H), 2.98 (s, 3H), 2.84 (s, 3H), 1.39 (s, 9H)。
工程5 - N-[2-[2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)エトキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(1.08g、3.63mmol)のDMF(10.0mL)中の溶液に、(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)カリウム(1.01g、5.45mmol)を添加した。この混合物を80℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(40mL)で希釈し、次いでEA(3×30mL)で抽出した。その有機層をブライン(2×30mL)で洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルカラム(PE:EA=5:1)により精製して、表題化合物(1.2g、94%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 7.89 - 7.83 (m, 4H), 3.81 - 3.71 (m, 2H), 3.68 - 3.56 (m, 2H), 3.54 - 3.42 (m, 2H), 3.28 - 3.20 (m, 2H), 2.69 (s, 3H), 1.32 (s, 9H)。
工程6 - 2-[2-[2-(メチルアミノ)エトキシ]エチル]イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)エトキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(200mg、574umol)のDCM(3.00mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4.00M、4.00mL)を添加した。この混合物を20℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(160mg、97%の収率、HCl)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.84 (s, 1H), 7.92 - 7.84 (m, 4H), 3.84 - 3.76 (m, 2H), 3.73 - 3.65 (m, 4H), 3.10 - 2.92 (m, 2H), 2.49 (s, 3H)。
N-[[(2S)-4-(2-アミノエチル)モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(中間体ZA)
工程1 - N-[[(2S)-4-[2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)エチル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-メチル-N-[[(2S)-モルホリン-2-イル]メチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.00g、4.34mmol、中間体YM)のACN(30mL)中の溶液に、K2CO3(535mg、13.0mmol)および2-(2-ブロモエチル)イソインドリン-1,3-ジオン(1.21g、4.77mmol、CAS番号574-98-1)およびKI(72.1mg、434umol)を添加した。この反応混合物を80℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(20mL)で希釈し、次いでEA(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルカラム(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(1.75g、100%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.89 - 7.81 (m, 2H), 7.77 - 7.67 (m, 2H), 3.96 - 3.75 (m, 3H), 3.65 - 3.48 (m, 2H), 3.42 - 3.29 (m, 1H), 3.14 (dd, J=6.4, 14.4 Hz, 1H), 2.89 (s, 3H), 2.86 - 2.73 (m, 2H), 2.70 - 2.51 (m, 2H), 2.17 (t, J=10.4 Hz, 1H), 1.93 - 1.90 (m, 1H), 1.45 (s, 9H)。
工程2 - N-[[(2S)-4-(2-アミノエチル)モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[[(2S)-4-[2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)エチル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(1.00g、2.48mmol)のEtOH(10mL)中の溶液に、NH2NH2
.H2O(633mg、12.4mmol)を添加した。この反応混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(650mg、96%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 3.94 - 3.81 (m, 1H), 3.76 - 3.60 (m, 2H), 3.53 - 3.30 (m, 1H), 3.24 - 3.09 (m, 1H), 2.92 (s, 3H), 2.82 - 2.78 (m, 2H), 2.75 - 2.71 (m, 1H), 2.68 - 2.65 (m, 1H), 2.43 (t, J=6.0 Hz, 2H), 2.51 - 2.35 (m, 1H), 2.17 - 2.15 (, 1H), 1.88 (t, J=10.4 Hz, 1H), 1.46 (s, 9H)。
N-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチル]-N-[2-[(2R)-2-(メチルアミノメチル)モルホリン-4-イル]エチル]カルバミン酸ベンジル(中間体ZB)
工程1 - N-[[(2S)-4-[2-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチルアミノ]エチル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-カルバルデヒド(400mg、1.04mmol、中間体SK)およびN-[[(2S)-4-(2-アミノエチル)モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(428mg、1.57mmol、中間体ZA)の、THF(5mL)とDMF(2mL)との混合溶媒中の溶液に、HOAc(62mg、1.04mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。次いで、NaBH(OAc)3(266mg、1.25mmol)を添加した。この反応混合物を撹25℃で12時間拌した。完了したら、この混合物を水(0.5mL)でクエンチし、そして減圧中で濃縮した。その粗生成物を逆相HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(410mg、61%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10(s, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.16 - 7.02 (m, 2H), 5.37 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 4.53 - 4.50 (m, 1H), 3.91 (s, 2H), 3.80 - 3.75 (m, 2H), 3.35 (s, 3H), 3.23 - 3.17 (m, 2H), 2.92 - 2.87 (m, 1H), 2.80 - 2.73 (m, 4H), 2.69 - 2.58 (m, 7H), 2.06 - 1.98 (m, 2H), 1.82 - 1.74 (m, 1H), 1.36 (s, 9H)。
工程2 - N-[[(2S)-4-[2-[ベンジルオキシカルボニル-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチル]アミノ]エチル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[[(2S)-4-[2-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチルアミノ]エチル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(100mg、184umol)のTHF(5mL)中の溶液に、TEA(55.7mg、550umol)を添加した。次いで、CbzCl(47.0mg、275umol)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(50.0mg、38%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 7.49 - 7.26 (m, 5H), 7.11 - 6.90 (m, 3H), 5.36 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 5.13 (s, 2H), 4.52 (s, 2H), 3.75 - 3.67 (m, 1H), 3.57 - 3.44 (m, 5H), 3.22 - 3.11 (m, 4H), 2.96 - 2.90 (m, 1H), 2.79 (s, 2H), 2.73 - 2.66 (m, 2H), 2.62 - 2.55 (m, 3H), 2.43 - 2.37 (m, 2H), 2.06 - 1.96 (m, 2H), 1.80 - 1.68 (m, 1H), 1.37 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 679.2 (M+H)+。
工程3 - N-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチル]-N-[2-[(2R)-2-(メチルアミノメチル)モルホリン-4-イル]エチル]カルバミン酸ベンジル
N-[[(2S)-4-[2-[ベンジルオキシカルボニル-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチル]アミノ]エチル]モルホリン-2-イル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(50.0mg、73.6umol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、1mL)を添加した。この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(45.0mg、99%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 579.2 (M+H)+。
3-[3-メチル-2-オキソ-5-[2-(4-ピペリジル)エチニル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体ZD)
工程1 - 4-[2-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]エチニル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-エチニルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(743mg、3.55mmol CAS番号287192-97-6)および3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(600mg、1.77mmol、中間体HN)のDMF(20mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(249mg、355umol)、CuI(67.6mg、355umol)、4Åのモレキュラーシーブ(80mg)およびCs2CO3(2.89g、8.87mmol)を添加した。この混合物を脱気し、次いで80℃で2時間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物を逆相HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(500mg、58%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.09 (s, , 2H), 5.37 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 3.70 - 3.59 (m, 2H), 3.33 - 3.33 (m, 3H), 3.19 - 3.08 (m, 2H), 2.95 - 2.80 (m, 2H), 2.75 - 2.62 (m, 2H), 2.07 - 1.98 (m, 1H), 2.00 - 1.81 (m, 2H), 1.56 - 1.45 (m, 2H), 1.40 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 489.3 (M+Na)+。
工程2 - 3-[3-メチル-2-オキソ-5-[2-(4-ピペリジル)エチニル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
4-[2-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]エチニル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(60.0mg、129umol)のDCM(5mL)中の溶液に、ZnBr2(347mg、1.54mmol、77.2uL)を添加した。この混合物を25℃で24時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(40.0mg、68%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 367.1 (M+H)+。
(3R)-3-ピペラジン-1-イルピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(中間体ZE)
工程1 - (3S)-3-メチルスルホニルオキシピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
(3S)-3-ヒドロキシピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(5.00g、26.7mmol、CAS番号101469-92-5)のDCM(80mL)中の溶液に、TEA(8.11g、80.1mmol)およびMsCl(3.98g、34.7mmol)を0℃で添加した。次いで、この混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(3×60mL)で洗浄した。その有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(7.00g、95%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.30 - 5.23 (m, 1H), 3.70 - 3.42 (m, 4H), 3.05 (s, 3H), 2.38 - 2.08 (m, 2H), 1.47 (s, 9H)。
工程2 - 4-[(3R)-1-tert-ブトキシカルボニルピロリジン-3-イル]ピペラジン-1-カルボン酸ベンジル
(3S)-3-メチルスルホニルオキシピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3g、11.3mmol)およびピペラジン-1-カルボン酸ベンジル(4.98g、22.61mmol、CAS番号31166-44-6)のACN(30mL)中の溶液に、TEA(3.43g、33.9mmol)およびKI(2.82g、16.9mmol)を添加した。この混合物を80℃で40時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この反応混合物を水(30mL)で希釈し、そしてEA(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、PE/EA=3/1)により精製して、表題化合物(1.35g、30%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.43 - 7.28 (m, 5H), 5.14 (s, 2H), 3.75 - 3.38 (m, 6H), 3.34 - 3.20 (m, 1H), 3.09 - 3.05(m, 1H), 2.86 - 2.70 (m, 1H), 2.61 - 2.31 (m, 4H), 2.12 - 2.05 (m, 1H), 1.85 - 1.75 (m, 1H), 1.46 (s, 9H)。
工程3 - (3R)-3-ピペラジン-1-イルピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-[(3R)-1-tert-ブトキシカルボニルピロリジン-3-イル]ピペラジン-1-カルボン酸ベンジル(1.20g、3.08mmol)のMeOH(20mL)中の溶液に、Pd/C(400mg、10wt%)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを3回行った。この混合物をH2(15psi)下で25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(780mg、96%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.76 - 3.48 (m, 2H), 3.30 - 3.19 (m, 1H), 3.08 (t, J=9.2 Hz, 1H), 2.90 (t, J=4.4 Hz, 3H), 2.83 - 2.69 (m, 1H), 2.62 - 2.34 (m, 4H), 2.13 - 2.02 (m, 1H), 1.73 - 1.67 (m, 1H), 1.45 (s, 9H)。
3-[3-メチル-2-オキソ-5-[[4-[(3R)-ピロリジン-3-イル]ピペラジン-1-イル]メチル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体ZF)
工程1 - (3R)-3-[4-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチル]ピペラジン-1-イル]ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
(3R)-3-ピペラジン-1-イルピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(200mg、783umol、中間体ZE)の、THF(4mL)とDMF(0.2mL)との混合溶媒中の混合物に、1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-カルバルデヒド(225mg、783umol、中間体SK)およびHOAc(9.41mg、156umol)を添加した。この混合物を25℃で30分間撹拌した。その後、NaBH(OAc)3(331mg、1.57mmol)を添加した。この混合物を25℃で72時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(10mL)によりクエンチし、次いでEA(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi Max-RP 150×50mm×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN])により精製して、表題化合物(290mg、70%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 7.11 - 6.91 (m, 3H), 5.35 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.48 (s, 2H), 3.45 (s, 1H), 3.42 - 3.34 (m, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.21 - 3.10 (m, 1H), 2.98 - 2.84 (m, 2H), 2.75 - 2.59 (m, 3H), 2.45 - 2.3 (m, 8H), 2.06 - 1.93 (m, 2H), 1.71 - 1.51 (m, 1H), 1.38 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 527.2 (M+H)+。
工程2 - 3-[3-メチル-2-オキソ-5-[[4-[(3R)-ピロリジン-3-イル]ピペラジン-1-イル]メチル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
(3R)-3-[4-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチル]ピペラジン-1-イル]ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(120mg、227umol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、2.28mL)を添加した。この混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(105mg、99%の収率、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 427.5 (M+H)+。
メチル(3-オキソプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体ZG)
N-(3-ヒドロキシプロピル)-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(1.00g、5.28mmol、CAS番号98642-44-5)のDCM(20mL)中の溶液に、DMP(3.36g、7.93mmol)を20℃で添加した。次いで、この反応混合物を20℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を石油エーテル(10mL)で希釈し、そして10分間撹拌し、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(750mg、50%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.78 (s, 1H), 3.53 - 3.47 (m, 2H), 2.85 (s, 3H), 2.66 - 2.62 (m, 2H), 1.43(s, 9H)。
3-(3-メチル-2-オキソ-4-(ピペリジン-4-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩(中間体ZH)
工程1 - 4-(1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)-5,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(1.00g、2.96mmol、中間体HP)、4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.19g、3.84mmol、CAS番号286961-14-6)、XPhos-Pd-G3(376mg、0.444mmol)、K3PO4(1.88g、8.87mmol)の、ジオキサン(20mL)および水(2mL)中の混合物を脱気してN2でパージすることを3回行った。この混合物をN2雰囲気下で60℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(1.00g、75%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 7.10 - 6.95 (m, 2H), 6.82 (d, J=7.2 Hz, 1H), 5.40 - 5.35 (m, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.67 - 3.50 (m, 3H), 2.95 - 2.83 (m ,1H), 2.80 - 2.55 (m, 3H), 2.43 - 2.30 (m ,3H), 2.05 - 1.95 (m, 1H), 1.44 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 441.0 (M+H)+。
工程2 - 4-(1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(900mg、2.04mmol)のTHF(270mL)中の溶液に、Pd/C(180mg、10wt%)をN2雰囲気下で添加した。この懸濁物を脱気してH2でパージすることを3回行った。この混合物をH2(50Psi.)下で30℃で48時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(900mg、92%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 387.2 (M+H-56)+。
工程3 - 3-(3-メチル-2-オキソ-4-(ピペリジン-4-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩
4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.00g、2.26mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4mol/L、5mL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(900mg、88%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 343.2 (M+H)+。
3-(3-メチル-4-(1-(3-(メチルアミノ)プロピル)ピペリジン-4-イル)-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩(中間体ZI)
工程1 - (3-(4-(1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)ピペリジン-1-イル)プロピル)(メチル)カルバミン酸tert-ブチル
3-[3-メチル-2-オキソ-4-(4-ピペリジル)ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(350mg、0.924mmol、中間体ZH)の、THF(5mL)およびDMF(1mL)中の溶液に、Et3N(140mg、1.39mmol)を添加した。次いで、この反応混合物を20℃で0.5時間撹拌した。次いで、HOAc(83.2mg、1.39mmol)およびN-メチル-N-(3-オキソプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(580mg、2.04mmol、中間体ZG)を上記混合物に添加した。この反応混合物を20℃で0.5時間撹拌した。NaBH(OAc)3(392mg、1.85mmol)をこの反応混合物に添加し、そして20℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(0.5mL)でクエンチし、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(450mg、83%の収率)をオフホワイトの固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 514.4 (M+H)+。
工程2 - 3-(3-メチル-4-(1-(3-(メチルアミノ)プロピル)ピペリジン-4-イル)-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン塩酸塩
N-[3-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]-1-ピペリジル]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(450mg、0.876mmol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/EA(4mol/L、2mL)を添加し、この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(390mg、99%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 414.3 (M+H)+。
3-(3-メチル-4-(3-((R)-2-(2-(メチルアミノ)エチル)モルホリノ)プロピル)-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン臭化水素酸塩(中間体ZL)
工程1 - (2-((2R)-4-(3-(1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)プロパ-2-イン-1-イル)モルホリン-2-イル)エチル)(メチル)カルバミン酸ベンジル
N-メチル-N-[2-[(2R)-4-プロパ-2-イニルモルホリン-2-イル]エチル]カルバミン酸ベンジル(700mg、2.07mmol、中間体TV)、3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(982mg、3.11mmol、中間体HP)、Pd(PPh3)2Cl2(145mg、0.207mmol)、CuI(39.4mg、0.207mmol)およびCs2CO3(1.35g、4.14mmol)のDMF(10mL)中の混合物を脱気してN2でパージすることを3回行った。次いで、この混合物をN2雰囲気下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(1.10g、73%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ11.11 ( s, 1H), 7.40 - 7.30 (s, 5H), 7.13 (dd, J=16.0 Hz, J=7.6 Hz, 2H), 7.06 - 6.95 (m, 1H), 5.47 - 5.32 (m, 1H), 5.05 (s, 2H), 3.90 - 3.75 (m, 1H), 3.63 (s, 3H), 3.56 (s, 3H), 3.27 - 3.15 (m, 2H), 2.90 - 2.80 (m, 5H), 2.75 - 2.55 (m, 4H), 2.35 - 2.25 (m, 1H), 2.10 - 1.95 (m, 2H), 1.76 - 1.72 (m, 1H), 1.65-1.55 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 574.1 (M+H)+。
工程2 - (2-((2R)-4-(3-(1-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-3-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)プロピル)モルホリン-2-イル)エチル)(メチル)カルバミン酸ベンジル
N-[2-[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イニル]モルホリン-2-イル]エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル(1.00g、1.74mmol)のTHF(200mL)中の溶液に、Pd/C(200mg、5wt%)およびPd(OH)2/C(200mg、10wt%)をN2雰囲気下で添加した。この懸濁物を脱気してH2でパージすることを3回行った。この混合物をH2(15psi)下で20℃で48時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.00g、99%の収率)を黄白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 578.2 (M+H)+。
工程3 - 3-(3-メチル-4-(3-((R)-2-(2-(メチルアミノ)エチル)モルホリノ)プロピル)-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン臭化水素酸塩
N-[2-[(2R)-4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロピル]モルホリン-2-イル]エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル(1.00g、1.73mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、HBr/HOAc(4mL、40%の溶液)を添加した。この混合物を20℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。次いで、その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(700mg、64%の収率)をオフホワイトの固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 444.4 (M+H)+。
3-[3-メチル-2-オキソ-5-[3-(4-ピペリジルオキシ)プロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体ZM)
工程1 - 4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(350mg、1.04mmol、中間体HN)および4-プロパ-2-イノキシピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(371mg、1.55mmol、中間体TM)のDMF(20mL)中の混合物に、Pd(PPh3)2Cl2(72.6mg、103umol)、CuI(39.4mg、207umol)、Cs2CO3(1.35g、4.14mmol)および4Åのモレキュラーシーブ(200mg、1.04mmol)をN2下で25℃で一度に添加した。この反応混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を、水(0.5mL)の添加により25℃でクエンチし、次いでEA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(FAの条件)により精製して、表題化合物(300mg、58%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.14 (s, 1H), 7.23 - 7.17 (m, 1H), 7.12 (d, J=1.2 Hz, 1H), 6.75 (d, J=8.1 Hz, 1H), 5.24 - 5.17 (m, 1H), 4.43 (s, 2H), 3.85 - 3.72 (m, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.18 - 3.09 (m, 2H), 3.01 - 2.92 (m, 1H), 2.90 - 2.67 (m, 2H), 2.30 - 2.20 (m, 1H), 1.94 - 1.86 (m, 2H), 1.64 - 1.57 (m, 2H), 1.47 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 519.3 (M+Na)+。
工程2 - 4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(300mg、604umol)のTHF(4mL)中の溶液に、Pd/C(50mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(50mg、10wt%)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを3回行った。この混合物をH2(15psi)下で25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(FAの条件)により精製して、表題化合物(300mg、84%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.24 (s, 1H), 6.95 - 6.85 (m, 2H), 6.73 (d, J=8.2 Hz, 1H), 5.26 - 5.18 (m, 1H), 3.81 - 3.73 (m, 2H), 3.49 - 3.42 (m, 6H), 3.15 - 3.05 (m, 2H), 2.99 - 2.82 (m, 2H), 2.75 (t, J=7.6 Hz, 3H), 2.28 - 2.19 (m, 1H), 1.95 - 1.77 (m, 4H), 1.53 (d, J=8.8 Hz, 2H), 1.47 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 401.0 (M+H -100)+。
工程3 - 3-[3-メチル-2-オキソ-5-[3-(4-ピペリジルオキシ)プロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
4-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(270mg、539umol)のDCM(4mL)中の混合物に、TFA(1.84g、16.2mmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(TFAの条件)により精製して、表題化合物(162mg、58%の収率、TFA塩)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 401.0 (M+H)+。
3-[4-[3-(アゼチジン-3-イルオキシ)プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体ZN)
工程1 - 3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル
3-プロパ-2-イノキシアゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(499mg、2.37mmol、中間体YV)および3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(400mg、1.18mmol、中間体HP)のDMF(3mL)中の混合物に、CuI(22.5mg、118umol)、Cs2CO3(1.93g、5.91mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(83.0mg、118umol)および4Åのモレキュラーシーブ(100mg)を添加した。この反応混合物を80℃で4時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(400mg、72%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 7.21 - 7.16 (m, 1H), 7.14 - 7.11 (m, 1H), 7.06 - 7.01 (m, 1H), 5.42 - 5.37 (m, 1H), 4.49 - 4.45 (m, 3H), 4.09 - 4.04 (m, 2H), 3.77 - 3.72 (m, 2H), 3.63 (s, 3H), 2.92 - 2.84 (m, 1H), 2.73 - 2.62 (m, 2H), 2.07 - 2.00 (m, 1H), 1.37 (s, 9H)。
工程2 - 3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル
3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(400mg、853umol)のTHF(10mL)中の混合物に、Pd/C(150mg、10wt%)およびPd(OH)2/C(150mg、10wt%)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(300mg、74%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 417.2 (M+H-56) +。
工程3 - 3-[4-[3-(アゼチジン-3-イルオキシ)プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル(290mg、613.71umol)のDCM(3mL)中の混合物に、TFA(44.6g、391mmol、29.0mL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(298mg、99%の収率、TFA塩)を赤色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 373.2 (M+H)+。
3-[4-[3-(4-ピペリジルオキシ)プロピル]ピリド[2,3-b]インドール-9-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体ZO)
工程1 - 4-[3-[9-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)ピリド[2,3-b]インドール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
3-(4-ブロモピリド[2,3-b]インドール-9-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(400mg、1.12mmol、中間体XY)および4-プロパ-2-イノキシピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(534mg、2.23mmol、中間体TM)のDMF(8mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(157mg、223umol)、CuI(42.5mg、223umol)、Cs2CO3(1.82g、5.58mmol)および4Åのモレキュラーシーブ(40mg)を添加した。この混合物を脱気し、次いで80℃で2時間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物を逆相HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(200mg、34%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.15 (s, 1H), 8.49 (d, J=7.6 Hz, 1H), 8.42 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.72 - 7.64 (m, 1H), 7.62 - 7.56 (m, 1H), 7.36 - 7.33 (m, 1H), 7.32 - 7.29 (m, 1H), 6.06 (s, 1H), 4.71 (s, 2H), 3.88 - 3.84 (m, 1H), 3.70 - 3.65 (m, 2H), 3.10 - 3.05 (m, 2H), 3.05 - 2.95 (m, 1H), 2.77 - 2.68 (m, 1H), 2.61 (s, 1H), 2.20 - 2.11 (m, 1H), 1.96 - 1.88 (m, 2H), 1.52 - 1.44 (m, 2H), 1.39 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 539.3 (M+Na)+。
工程2 - 4-[3-[9-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)ピリド[2,3-b]インドール-4-イル]プロポキシ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
4-[3-[9-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)ピリド[2,3-b]インドール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(200mg、387umol)のTHF(5mL)中の溶液に、Pd(OH)2(40.0mg、10wt%)、Pd/C(40.0mg、10wt%)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを数回行った。この混合物をH2(15psi)下で25℃で15時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(120mg、59%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 8.31 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.24 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.67 - 7.58 (m, 1H), 7.55 - 7.47 (m, 1H), 7.28 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.10 (d, J=5.2 Hz, 1H), 6.18 - 5.92 (m, 1H), 3.67 - 3.47 (m, 6H), 3.29 (s, 1H), 3.28 - 3.21 (m, 2H), 3.17 - 2.93 (m, 4H), 2.15 - 2.07 (m, 1H), 2.03 - 1.93 (m, 2H), 1.86 - 1.76 (m, 2H), 1.39 (s, 9H), 1.35 (s, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 521.3 (M+Na)+。
工程3 - 3-[4-[3-(4-ピペリジルオキシ)プロピル]ピリド[2,3-b]インドール-9-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
4-[3-[9-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)ピリド[2,3-b]インドール-4-イル]プロポキシ]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(100mg、192umol)のDCM(2mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(2mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(80.0mg、91%の収率)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 421.3 (M+H)+。
3-[3-メチル-4-[3-[2-(メチルアミノ)エトキシ]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体ZP)
工程1 - N-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
DMF(5mL)中の3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(400mg、1.18mmol、中間体HP)、N-メチル-N-(2-プロパ-2-イノキシエチル)カルバミン酸tert-ブチル(440mg、2.06mmol、中間体GK)、Pd(PPh3)2Cl2(166mg、237umol)、CuI(45.1mg、237umol)、4Åのモレキュラーシーブ(400mg)およびCs2CO3(1.54g、4.73mmol)を脱気し、次いでN2下で80℃で2時間加熱した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(310mg、39%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 415.1 (M+H-56)+。
工程2 - N-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エチル]-Nメチル-カルバミン酸tert-ブチル(390mg、829umol)のTHF(10mL)中の溶液に、Pd/C(0.1g、10%wt)およびPd(OH)2/C(0.1g、20%wt)を添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを数回行った。この反応混合物をH2(15psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(390mg、99%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.25 (s, 1H), 7.12 - 6.96 (m, 1H), 6.95 - 6.86 (m, 1H), 6.72 - 6.60 (m, 1H), 5.30 - 5.15 (m, 1H), 3.48 (s, 3H), 3.65 - 3.58 (m, 2H), 3.52 - 3.45 (m, 2H), 3.45 - 3.35 (m, 2H), 3.08 - 2.95 (m, 3H), 2.92 (s, 3H), 2.85 - 2.60 (m, 2H), 2.25 - 2.15 (m, 1H), 1.96 - 1.85 (m, 2H), 1.50 (s, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 375.1 (M+H-100)+。
工程3 - 3-[3-メチル-4-[3-[2-(メチルアミノ)エトキシ]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(100mg、211umol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(2mL)を添加した。この反応混合物を20℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(85.0mg、98%の収率、HCl塩)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 375.1 (M+H)+。
3-[3-メチル-5-[3-[3-(メチルアミノ)プロポキシ]プロパ-1-イニル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体ZQ)
N-[3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(200mg、412umol、中間体QIの工程1により合成)のDCM(3.00mL)中の溶液に、ZnBr2(1.39g、6.19mmol)を添加した。この混合物を20℃で20時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(158mg、99%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 385.2 (M+H)+。
3-[3-メチル-5-[[4-(メチルアミノメチル)-1-ピペリジル]メチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体ZR)
工程1 - N-[[1-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチル]-4-ピペリジル]メチル]-N-メチルカルバミン酸tert-ブチル
N-メチル-N-(4-ピペリジルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(119mg、522umol、CAS番号138022-04-5)および1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-カルバルデヒド(150mg、522umol、中間体SK)の、DMF(1.2mL)とTHF(2.4mL)との混合溶媒中の溶液に、HOAcをpH5~6になるまで添加した。この反応混合物を10℃で1時間撹拌した後に、NaBH(OAc)3(221mg、1.04mmol)を添加した。次いで、この反応混合物を10℃で48時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(0.5mL)によりクエンチし、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(230mg、88%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.53 (s, 1H), 7.21 (d, J=16.0 Hz, 1H), 7.01 (J=8.0 Hz, 1H), 6.76 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.24 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.06 - 3.80 (m, 2H), 3.43 (s, 3H), 3.24 (d, J=8.0 Hz, 2H), 3.13 (s, 2H), 2.98 - 2.87 (m, 1H), 2.87 (s, 3H), 2.79 (d, J=4.8 Hz, 1H), 2.77 - 2.63 (m, 1H), 2.57 - 2.39 (m, 1H), 2.37 - 2.16 (m, 2H), 1.91 - 1.78 (m, 1H), 1.78 - 1.60 (m, 2H), 1.60 - 1.48 (m, 1H), 1.44 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 500.4 (M+H)+。
工程2 - 3-[3-メチル-5-[[4-(メチルアミノメチル)-1-ピペリジル]メチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[[1-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチル]-4-ピペリジル]メチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(230mg、460umol)のDCM(3mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、3mL)を添加した。この反応混合物を20℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(200mg、99%の収率、HCl)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 400.3 (M+H)+。
3-[3-メチル-5-[3-[2-(メチルアミノ)エトキシ]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体ZS)
工程1 - N-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-メチル-N-(2-プロパ-2-イノキシエチル)カルバミン酸tert-ブチル(946mg、4.44mmol、中間体GK)および3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(600mg、1.77mmol、中間体HN)のDMF(10mL)中の溶液に、Pd(PPh3)2Cl2(249mg、355umol)、CuI(67.6mg、355umol)、4Åのモレキュラーシーブ(80.0mg、305umol)およびCs2CO3(2.89g、8.87mmol)を添加した。この反応混合物を80℃で4時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物を逆相HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(540mg、52%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 7.18 - 7.12 (m, 2H), 5.38 (dd, J=5.6, 12.4 Hz, 1H), 4.39 (s, 2H), 3.62 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.38 - 3.36 (m, 2H), 3.34 (s, 3H), 2.82 (s, 3H), 2.77 - 2.70 (m, 1H), 2.65 - 2.58 (m, 2H), 2.08 - 2.00 (m, 1H), 1.39 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 493.3 (M+Na)+。
工程2 - N-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(530mg、1.13mmol)のTHF(5mL)中の溶液に、Pd/C(40.0mg、10wt%)、Pd(OH)2(40.0mg、10wt%)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを数回行った。この混合物をH2(15psi)下で25℃で15時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(450mg、84%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.07 (s, 1H), 7.04 - 6.97 (m, 2H), 6.85 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.33 (dd, J=4.8, 12.4 Hz, 1H), 3.48 - 3.43 (m, 2H), 3.38 - 3.30 (m, 3H), 2.82 (s, 3H), 2.72 - 2.61 (m, 4H), 2.33 (s, 1H), 2.07 (s, 4H), 2.04 - 1.96 (m, 1H), 1.86 - 1.74 (m, 2H), 1.38 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 497.3 (M+Na)+。
工程3 - 3-[3-メチル-5-[3-[2-(メチルアミノ)エトキシ]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エチル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(430mg、906umol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(2mL)を添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(330mg、78%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 375.2 (M+H)+。
N-メチル-N-(3-ビニルオキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(中間体ZT)
N-(3-ヒドロキシプロピル)-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(5.00g、26.4mmol、CAS番号98642-44-5)および酢酸ビニル(3.41g、39.6mmol、CAS番号108-05-4)のトルエン(20mL)中の混合物に、クロロイリジウム(1Z,5Z)-シクロオクタ-1,5-ジエン(177mg、264umol、CAS番号12112-67-3)およびNa2CO3(1.68g、15.8mmol)をグローブボックス内でN2下で25℃で添加した。この混合物を100℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(20mL)でクエンチし、濾過し、そしてその濾液をEA(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=30/1)により精製して、表題化合物(2.40g、42%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.51 - 6.42 (m, 1H), 4.21 - 4.13 (m, 1H), 4.02 - 3.96 (m, 1H), 3.69 (t, J=6.2 Hz, 2H), 3.32 (s, 2H), 2.86 (s, 3H), 1.94 - 1.80 (m, 2H), 1.46 (s, 9H)。
3-[3-メチル-5-[2-[3-(メチルアミノ)プロポキシ]エチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(中間体ZU)
工程1 - N-[3-[2-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]エトキシ]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル
N-メチル-N-(3-ビニルオキシプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(900mg、4.18mmol、中間体ZT)のTHF(10mL)中の溶液に、9-BBN(0.5M、8.36mL)を添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。次いで、3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(471mg、1.39mmol、中間体HN)、K3PO4(739mg、3.48mmol)およびジtert-ブチル(シクロペンチル)ホスファン;ジクロロパラジウム;鉄(90.8mg、139umol)の、DMF(15mL)およびH2O(3mL)中の溶液を上記混合物に添加した。この反応混合物をN2下で75℃で20分間撹拌した。完了したら、この反応混合物をEA(100mL)で希釈し、水(50mL)中に注ぎ、そしてEA(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(300mg、45%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 375.3 (M+H-100)+。
工程2 - 3-[3-メチル-5-[2-[3-(メチルアミノ)プロポキシ]エチル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン
N-[3-[2-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]エトキシ]プロピル]-N-メチル-カルバミン酸tert-ブチル(200mg、421umol)のDCM(2mL)中の溶液に、TFA(30.8g、270mmol、20mL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(200mg、91%の収率、94%の純度、TFA)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 375.3 (M+H)+。
方法:
実施例1(方法1): 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1R,4R)-4-((1-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)オキシ)-2-オキソ-9,12,15-トリオキサ-3-アザイコサン-20-イル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド、I-1
工程1 - (1-((1R,4R)-4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4(シクロプロピルアミノ)-ニコチンアミド)-シクロヘキシル)-1-オキソ-8,11,14-トリオキサ-2-アザノナデカン-19-イル)カルバミン酸tert-ブチル
(1R,4R)-4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロヘキサン-1-カルボン酸(0.2g、0.5mmol、中間体C)および(5-(2-(2-((5-アミノペンチル)オキシ)エトキシ)エトキシ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.25g、0.67mmol、中間体B)のDMF(2mL)中の撹拌懸濁物に、DIPEA(0.4mL、2.2mmol)およびPyBOP(0.35g、0.67mmol)を室温で添加した。得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×20mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(10%のMeOH-DCM)を使用して精製して、(1-((1r,4r)-4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロヘキシル)-1-オキソ-8,11,14-トリオキサ-2-アザノナデカン-19-イル)カルバミン酸tert-ブチルを褐色固体として得た(0.18g、50%)。LC-MS (ESI+) m/z 804.1 (M-H)-。
工程2 - 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-N-((1R,4R)-4-((5-(2-(2-((5-アミノペンチル)オキシ)エトキシ)-エトキシ)-ペンチル)カルバモイル)シクロヘキシル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド塩酸塩
(1-((1r,4r)-4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロヘキシル)-1-オキソ-8,11,14-トリオキサ-2-アザノナデカン-19-イル)-カルバミン酸tert-ブチル(0.18g、0.22mmol)の1,4ジオキサン(3mL)中の撹拌溶液に、ジオキサン中4NのHCl(1mL)を0℃で添加した。得られた反応混合物を室温まで温め、そして2時間撹拌した。この反応混合物を減圧下でエバポレートし、そしてジエチルエーテルを使用して磨砕して、6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-N-((1r,4r)-4-((5-(2-(2-((5-アミノペンチル)オキシ)エトキシ)エトキシ)ペンチル)カルバモイル)-シクロヘキシル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド塩酸塩を黄色固体として得た(0.16g、96%)。LCMS (ESI+) m/z 706.6 (M+H)+。
工程3 - 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1R,4R)-4-((1-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)オキシ)-2-オキソ-9,12,15-トリオキサ-3-アザイコサン-20-イル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド
2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)オキシ)酢酸(0.085g、0.24mmol、中間体D)のDMF(5mL)中の溶液に、HATU(0.14g、0.36mmol)を0℃で添加し、そしてこの反応混合物を30分間撹拌した。この反応混合物に、6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-N-((1r,4r)-4-((5-(2-(2-((5-アミノペンチル)オキシ)エトキシ)エトキシ)ペンチル)-カルバモイル)-シクロヘキシル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド塩酸塩(0.18g、0.24mmol)およびDIPEA(0.15mL、0.72mmol)を0℃で添加した。得られた反応混合物を室温まで温め、そして1時間撹拌した。この反応混合物を氷水中に移し、そして生じた沈殿物を濾別し、そして水で洗浄し、そして減圧下で乾燥させた。その粗生成物を、分取HPLC(水中0.1%のギ酸/ACN)を使用して精製して、6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1r,4r)-4-((1-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)オキシ)-2-オキソ-9,12,15-トリオキサ-3-アザイコサン-20-イル)カルバモイル)シクロヘキシル)-ニコチンアミド I-1をオフホワイトの固体として得た(0.04g、16%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.11 (s, 1H), 10.34 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 8.55-8.53 (m, 3H), 8.40 (s, 1H), 8.24 (d, J=9.2 Hz, 1H), 8.13-8.11 (m, 1H), 7.96-7.93 (m, 1H), 7.79 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.78-7.69 (m, 1H), 7.54 (d, J=5.6 Hz, 1H), 7.49-7.46 (m, 2H), 7.36 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.12-5.09 (m, 1H), 4.75 (s, 2H), 3.72 (bs, 1H), 3.48-3.47 (m, 7H), 3.14-3.09 (m, 2H), 2.99-2.98 (m, 2H), 2.96-2.94 (m, 1H), 2.59-2.52 (m, 2H), 2.03-2.0 (m, 2H), 1.85-1.83 (m, 2H), 1.73-1.71 (m, 2H), 1.45-1.42 (m, 6H), 1.40-1.38 (m, 2H), 1.36-1.34 (m , 2H), 1.31-1.28 (m, 1H), 1.25-1.24 (m, 4H), 0.92-0.91 (m, 2H), 0.56 (s, 2H)。LC-MS (ESI+) m/z 1020.2 (M+H)+。
*工程1~2で形成される中間体を、ジエチルエーテル、MBTE、またはn-ペンタンで磨砕し得た。工程1を1~2時間行った。
a工程2を0℃で開始し、次いで室温で6時間行った。工程3を室温で4時間行った。
b工程1において、一旦、水を添加してこの反応をクエンチし、生成物が溶液から析出し、これを集め、乾燥させ、そして次の工程で直接使用した。工程3については、PyBOPをHATUの代わりにカップリング試薬として使用し、そして反応を室温で1時間行った。
実施例10(方法2): 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1S,4r)-4-((7-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)-ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-7-オキソヘプチル)カルバモイル)シクロヘキシル)-ニコチンアミド、I-10
工程1 - (7-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)-ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-7-オキソヘプチル)カルバミン酸tert-ブチル
7-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘプタン酸(0.3g、1.2mmol、CAS番号60142-89-4)、(2S,4R)-1-((S)-2-アミノ-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)-ベンジル)ピロリジン-2-カルボキサミド塩酸塩(0.74g、1.59mmol、中間体G)およびDIPEA(1.1mL、6.1mmol)のDMF(2mL)中の溶液に、PyBOP(0.95g、1.5mmol)を室温で添加し、そしてこの混合物を2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×20mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(4%のMeOH-DCM)を使用して精製して、(7-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)-ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-7-オキソヘプチル)カルバミン酸tert-ブチルを褐色がかった黄色の半固体として得た(0.8g、99%)。LC-MS (ESI+) m/z 658.7 (M+H)+。
工程2 - (2S,4R)-1-((S)-2-(7-アミノヘプタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)ピロリジン-2-カルボキサミド塩酸塩
(7-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-7-オキソヘプチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.8g、1.2mmol)のDCM(10mL)中の撹拌溶液に、ジオキサン中4NのHCl(2mL)を0℃で添加した。得られた反応混合物を室温まで温め、そして2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下でエバポレートし、そしてジエチルエーテルを使用して磨砕して、(2S,4R)-1-((S)-2-(7-アミノヘプタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)-ピロリジン-2-カルボキサミド塩酸塩を黄色固体として得た(0.5g、70%)。LCMS (ESI+) m/z 558.61 (M+H)+。
工程3 - 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1S,4r)-4-((7-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-7-オキソヘプチル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド
(1R,4R)-4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロヘキサン-1-カルボン酸(0.2g、0.5mmol、中間体C)および(2S,4R)-1-((S)-2-(7-アミノヘプタンアミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシ-N-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)ピロリジン-2-カルボキサミド塩酸塩(0.34g、0.58mmol)のDMF(5mL)中の撹拌懸濁物に、DIPEA(0.5mL、2.3mmol)およびPyBOP(0.35g、0.68mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×20mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてその粗生成物を、分取HPLC(水中0.1%のギ酸/ACN)を使用して精製して、6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1S,4r)-4-((7-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-7-オキソヘプチル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド I-10を明黄色固体として得た(0.21g、37%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.36 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.99 (s, 1H), 8.63-8.51 (m, 3H), 8.42 (s, 1H), 8.27 (d, J=9.2 Hz, 1H), 8.15 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.88 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.71-7.63 (m, 1H), 7.57 (d, J=5.6 Hz, 1H), 7.51 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.48-7.31 (m, 3H), 4.55 (d, J=9.2 Hz, 1H), 4.49-4.41 (m, 1H), 4.40-4.31 (m, 2H), 4.30-4.15 (m, 1H), 3.75-3.61 (m, 2H), 3.05-2.95 (m, 2H), 2.65-2.55 (m, 1H), 2.45 (s, 3H), 2.41-1.71 (m, 8H), 1.51-1.21 (m, 10H), 0.94 (s, 9H), 0.55 (s, 2H)。LC-MS (ESI+) m/z 987.25 (M+H)+。
a工程1において、HATUをPyBOPの代わりにカップリング試薬として使用し、そして反応を室温で2時間、DCM中で行った。工程2において、反応を3時間行い、そしてその生成物をMBTEで磨砕した。工程3を3時間行った。工程2において、
bTFAをHClの代わりに、脱保護のために使用し、そして0℃で添加し、次いでこの反応物を室温で16時間撹拌した。その生成物を、n-ペンタンを使用して磨砕した。工程3において、HATUをPyBOPの代わりにカップリング試薬として使用し、そしてその最終生成物を、分取HPLC(水中0.1%のアンモニア/ACN)を使用して精製した。
c工程1において、HATUをPyBOPの代わりにカップリング試薬として使用した。工程2において、中間体を、MTBEを使用して磨砕した。
d最終生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(7%のMeOH-DCM)により精製した。
実施例19(方法3): 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-(1-(2-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)アミノ)-2-オキソエチル)ピペリジン-4-イル)ニコチンアミド、I-19
工程1 2-(4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)-ピペリジン-1-イル)酢酸エチル
6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸(0.19g、0.58mmol、中間体N)、2-(4-アミノピペリジン-1-イル)酢酸エチル塩酸塩(0.13g、0.58mmol、中間体P)、PyBOP(0.45g、0.87mmol)およびDIPEA(0.23mL、1.73mmol)のDMF(3mL)中の溶液を室温で3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×25mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(50%のEtOAc-ヘキサン)を使用して精製して、2-(4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)ピペリジン-1-イル)酢酸エチルを明黄色固体として得た(0.15g、39%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 10.74 (bs, 1H), 9.11 (s, 1H), 8.61-8.32 (m, 5H), 7.75-7.60 (m, 1H), 7.53 (d, J=8.8 Hz, 1H), 4.22-4.18 (m, 2H), 4.10-3.80 (m, 3H), 3.00-2.93 (m, 2H), 2.67-250 (m, 2H), 2.08-1.65 (m, 4H), 1.26-1.15 (m, 4H), 0.95 (d, J=4.8Hz, 2H), 0.86-0.81 (m, 1H), 0.59 (s, 2H)。
工程2 - 2-(4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)-ピペリジン-1-イル)酢酸
2-(4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)ピペリジン-1-イル)酢酸エチル(0.15g、0.31mmol)およびLiOH.H2O(0.04g、0.93mmol)のTHF:MeOH(5mL、1:1)中の溶液を室温で5時間撹拌した。次いで、この反応混合物を、クエン酸溶液を使用して4~5のpHに調整した。固体沈殿物を濾過を使用して集め、そしてこの固体を減圧下で乾燥させて、2-(4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)ピペリジン-1-イル)酢酸を明黄色固体として得た(0.065g、53%)。LC-MS (ESI+) m/z 462.04 (M+H)+。
工程3 - 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-(1-(2-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)アミノ)-2-オキソエチル)ピペリジン-4-イル)ニコチンアミド
4-((2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(0.06g、0.14mmol、実施例23の方法4の工程1~2により合成)、2-(4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)ピペリジン-1-イル)酢酸(0.06g、0.14mmol)、PyBOP(0.11g、0.20mmol)およびDIPEA(0.05mL、0.4mmol)のDMF(3mL)中の溶液を室温で2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして生じた固体を濾過し、そして分取HPLC(水中0.1%のギ酸/ACN)精製により精製して、6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-(1-(2-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)アミノ)-2-オキソエチル)ピペリジン-4-イル)ニコチンアミド I-19を明黄色固体として得た(0.022g、19%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.10 (s, 1H), 9.67 (bs, 1H), 9.18 (s, 1H), 8.63-8.37 (m, 4H), 7.73 (bs, 1H), 7.59-7.49 (m, 2H), 7.14 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.04 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.59 (s, 1H), 5.06-5.02 (m, 1H), 3.86-3.71 (m, 1H), 3.60-3.54 (m, 6H), 3.46-3.33 (m, 6H), 3.11-3.08 (m, 1H), 2.90-2.83 (m, 1H), 2.59-2.52 (m, 2H), 2.16-1.98 (m, 5H), 1.89-1.82 (m, 3H), 0.94 (d, J=5.6 Hz,, 2H), 0.58 (s, 2H); LC-MS (ESI+) m/z (M+H)+=848.93。
実施例20: 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-(1-(2-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)アミノ)-2-オキソエチル)アゼチジン-3-イル)ニコチンアミド、I-20
6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-(1-(2-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)アミノ)-2-オキソエチル)アゼチジン-3-イル)ニコチンアミドを、方法3により、工程1において、アミンとしての中間体Qおよび酸としての中間体Nで出発して合成した。工程1を0℃で開始し、次いで室温まで昇温させ、そして16時間撹拌した。水でのクエンチ後、生成物を、DCM中5%のメタノールを使用して抽出し、そしてその生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(8~9%のMeOH-DCM)により精製した。工程2を0℃で2時間行った。完了したら、この反応混合物をDowex 50樹脂で酸性にし、そしてこの反応混合物をセライトで濾過し、そしてその後の工程で直接使用した。工程3において、アミンである4-((2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(実施例23の方法4の工程1~2により合成)を、記載される条件下で0℃でカップリングさせ、そして45分間撹拌した。HPLC(水中0.1%のアンモニアを含む5mMの重炭酸アンモニウム/ACN)による精製により、表題生成物I-20を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO - d6) δ 11.11 (s, 1H), 10.38 (s, 1H), 9.06 (s, 1H), 8.66 (d, J=6.8 Hz, 1H), 8.65-8.50 (m, 3H), 8.48 (s, 1H), 8.28 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.70-7.55 (m, 3H), 7.51 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.14 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.03 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.69-6.59 (m, 1H), 5.06 (dd, J=12.8 Hz & 5.2 Hz, 1H), 4.55-4.45 (m, 1H), 3.70-3.60 (m, 3H), 3.59-3.40 (m, 8H), 3.30-3.20 (m, 2H), 3.15-2.95 (m, 4H), 2.94-2.80 (m, 2H), 2.65-2.55 (m, 1H), 2.10-1.95 (m, 2H), 1.80-1.70 (m, 1H), 0.94 (d, J=4.8 Hz, 2H), 0.58 (s, 2H), LC-MS (ESI+) m/z 820.21 (M+H+)。
実施例21: 6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1r,3r)-3-((14-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)カルバモイル)シクロブチル)ニコチンアミド、I-21
6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1r,3r)-3-((14-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)カルバモイル)シクロブチル)ニコチンアミドを、方法3により、最初の工程において、アミンとしてのtrans-3-アミノシクロブタン-1-カルボン酸メチル塩酸塩(CAS番号74316-29-3)、および酸としての中間体Lで出発して合成した。工程1において、HATUをPyBOPの代わりにカップリング試薬として使用し、そしてこの反応混合物を酸中間体Lと一緒に0℃で30分間撹拌し、次いでアミンおよび塩基を添加し、そしてこの反応物を室温で1時間撹拌した。水での後処理後、固体沈殿物を集め、そしてその後の反応で直接使用した。工程2を、溶媒としてのTHF:水の1:1の混合物中で行った。工程3において、使用した出発物質アミンは中間体Zであり、そして最終生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(4%のMeOH-DCM)を使用して精製して、表題化合物I-21を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.12 (s, 1H), 9.07 (d, J=2 Hz, 1H), 9.04 (d, J=2 Hz, 1H), 8.80 (d, J=7.2 Hz, 1H), 8.65 (d, J=11 Hz, 2H), 8.56 (s, 1H), 7.87-7.84 (m, 1H), 7.68 (s 1H), 7.58 (t, J=7.2 Hz, 1H), 7.14 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.03 (d, J=6.8 Hz, 1H), 6.61 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.08-5.03 (m, 1H), 4.56-4.54 (m, 1H), 3.63-3.60 (m, 2H), 3.56-3.55 (m, 13H), 3.47-3.42 (m, 2H), 3.24-3.20 (m, 2H), 2.93-2.85 (m, 2H), 2.60-2.56 (m, 3H), 2.40-2.35 (m, 2H), 2.33-2.30 (m, 2H), 2.26-2.01 (m, 1H), 0.87-0.83 (m, 2H), 0.58-0.56 (m, 2H)。LC-MS (ESI+) m/z 892.8 (M+H)+。
実施例22: 6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1r,4r)-4-((14-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド、I-22
6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1r,4r)-4-((14-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド I-22を、方法3の工程3により、酸中間体AGおよびアミン中間体Zで出発して合成した。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.12 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.42 (d, J=8 Hz, 1H), 7.81 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.59 (t, J=8 Hz, 1H), 7.17 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.05 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.62 (s, 1H), 5.09-5.04 (m, 1H), 3.73-3.34 (m, 19H), 3.35-3.25 (m, 2H), 3.03-3.02 (m, 2H), 2.94-2.86 (m, 2H), 2.68-2.51 (m, 3H), 2.11-2.02 (m, 3H), 1.98-1.89 (m, 2H), 1.79-1.74 (m, 4H), 1.46-1.33 (m, 4H), 0.87 (d, J=5.2 Hz, 2H), 0.57 (s, 1H)。LC-MS (ESI+) m/z 921.5 (M+H)+。
実施例23(方法4): 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1R,4R)-4-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)-エチル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド、I-23
工程1 - (2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-フルオロイソインドリン-1,3-ジオン(2.6g、9.4mmol、中間体R)およびDABCO(1.4g、12.2mmol)のDMF(15mL)中の撹拌溶液に、(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(2.8g、11.3mmol、CAS番号153086-78-3)を室温で添加した。得られた反応混合物を80℃まで加熱し、そして2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×50mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてこの粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(2%のMeOH-DCM)を使用して精製して、(2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色油状物として得た(0.6g、13%)。LCMS (ESI+) m/z 505.5 (M+H)+。
工程2 - 4-((2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン塩酸塩
(2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.6g、1.2mmol)の1,4ジオキサン(15mL)中の撹拌溶液に、ジオキサン中4MのHCl(10mL)を0℃で添加した。得られた反応混合物を室温まで温め、そして16時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下でエバポレートし、そしてその残渣をMTBEを使用して磨砕して、4-((2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン塩酸塩を黄色固体として得た(0.48g、91%)。LCMS (ESI+) m/z 405.4 (M+H)+。
工程3 - 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1R,4R)-4-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)-シクロヘキシル)ニコチンアミド
(1R,4R)-4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロヘキサン-1-カルボン酸(0.4g、0.9mmol、中間体C)および4-((2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン塩酸塩(0.48g、1.07mmol)のDMF(15mL)中の撹拌懸濁物に、DIPEA(0.8mL、4.5mmol)およびPyBOP(0.7g、1.3mmol)を室温で添加した。得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして生じた固体を濾別し、そして減圧で乾燥させた。この粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(6%のMeOH-DCM)を使用して精製して、6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1R,4R)-4-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)-カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド I-23を黄色油状物として得た(0.41g、55%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ ppm 11.09 (s, 1H), 10.34 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.55-8.54 (m, 3H), 8.39 (s, 1H), 8.24 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.12 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.73-7.77 (m, 1H), 7.57-7.53 (m, 2H ), 7.49-7.47 (m, 1H), 7.13 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.02 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.60 (m, 1H), 5.03-4.96 (m, 1H), 3.61-3.59 (m, 3H), 3.55-3.54 (m, 2H), 3.51-3.50 (m, 2H), 3.47-3.44 (m, 2H), 3.39-3.36 (m, 2H), 3.16-3.14 (m, 2H), 2.90-2.82 (m, 1H), 2.58-2.55 (m, 1H), 2.03 (m, 2H), 1.84-1.82 (m, 2H), 1.73-1.71 (m ,2H), 1.42-1.38 (m, 2H), 1.35-1.33 (m, 4H), 0.92-0.91(m, 2H), 0.56 (s, 2H)。LC-MS (ESI+) m/z 833.8 (M+H)+。
実施例24: 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1R,4R)-4-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド、I-24
6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1r,4r)-4-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド I-24を、方法4により、工程1において、中間体Rをフッ素として用い、そして(14-アミノ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)カルバミン酸tert-ブチル(CAS番号811442-84-9)をアミンとして用いて合成した。中間体Cを工程3において酸として使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ ppm 11.09 (s, 1H), 10.34 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.55-8.54 (m, 3H), 8.40 (s, 1H), 8.24 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.11 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.81-7.73 (m, 1H), 7.58-7.47 (m, 3H ), 7.13 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.02 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.60-6.58 (m, 1H), 4.96 (m, 1H), 3.68-3.61 (m, 3H), 3.60-3.59 (m, 3H), 3.54-3.52 (m, 7H), 3.37-3.34 (m, 2H), 3.17-3.15 (m, 2H), 3.17-3.15 (m, 2H), 2.91-2.82 (m, 1H), 2.65-2.58 (m, 1H), 2.06-1.99 (m, 2H), 1.85-1.82 (m, 2H), 1.74-1.70 (m ,3H), 1.45-1.21 (m, 4H), 0.92-0.84 (m, 2H), 0.56 (s, 2H)。LC-MS (ESI+) m/z 922.2 (M+H)+。
実施例25: 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1r,4r)-4-((2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エチル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド、I-25
6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1r,4r)-4-((2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エチル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド I-25を、方法4により、工程1において、中間体Rをフッ素として、および(2-(2-アミノエトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(CAS番号127828-22-2)をアミンとして使用して合成した。工程2の生成物を、MBTEの代わりにジエチルエーテルで磨砕した。中間体Cを工程3において酸として使用し、そして最終生成物をHPLC(水中0.1%のギ酸/ACN)により精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO - d6) δ 11.1 (s, 1H), 10.34 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.56-8.54 (m, 3H), 8.40 (s, 1H), 8.25 (d, J=9.2 Hz, 1H), 8.15-8.05 (m, 2H), 7.81-7.75 (m, 1H), 7.60-7.5 (m, 2H), 7.50 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.14 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.04 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.59 (d, J=6.0 Hz, 1H), 5.04(dd, J=13.0 Hz & 5.4 Hz, 1H), 3.7-3.55 (m, 3H), 3.50-3.40 (m, 4H), 3.25-3.15 (m, 2H), 2.90-2.80 (m, 1H), 2.55-2.65 (m, 2H), 2.10-1.95 (m, 2H), 1.85-1.65 (m, 4H), 1.45-1.21 (m, 4H), 0.92 (d, J=5.2 Hz, 2H), 0.57 (s, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 789.7 (M+H)+。
実施例26: 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1r,3r)-3-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)シクロブチル)ニコチンアミド、I-26
6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1r,3r)-3-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)シクロブチル)ニコチンアミド I-26を、方法4により、工程1において、中間体Rをフッ素として、および(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(CAS番号153086-78-3)をアミンとして使用して合成した。中間体Oを工程3において酸として使用した。工程3において、HATUをPyBOPの代わりにカップリング試薬として使用し、そして反応を室温で4時間行った。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.09 (s, 1H), 10.36 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.55-8.50 (m, 3H), 8.44 (s, 1H), 8.26 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.79 (t, J=5.6 Hz, 1H), 7.58-7.54 (m, 2H), 7.49 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.14 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.00 ( d, J=7.2 Hz, 1H), 6.60 (s, 1H), 5.06-5.02 (m, 1H), 4.51-4.49 (m, 1H), 3.62-3.32 (m, 10H), 3.20-3.14 (m, 3H), 2.87-2.83 (m, 2H), 2.58-2.48 (m, 1H), 2.33-2.21 (m, 4H), 2.02-1.97 (m, 2H), 1.21 (m, 1H), 0.92 (d, J=5.2 Hz, 2H), 0.55 (s, 2H)。LC-MS (ESI+) m/z 805.68 (M+H)+。
実施例27: 6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1R,3R)-3-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)シクロブチル)ニコチンアミド、I-27
6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1r,3r)-3-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)シクロブチル)ニコチンアミド I-27を、方法4により、工程1において、中間体Rをフッ素として、および(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(CAS番号153086-78-3)をアミンとして使用して合成した。(1R,3R)-3-(6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロブタン-1-カルボン酸(実施例21の方法3の工程1~2により合成)を工程3において酸として使用し、これを室温で2時間行った。最終化合物をprep HPLC(水中0.1%のギ酸/ACN)により精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.13 (s, 1H), 9.07 (d, J=2 Hz, 1H), 9.04 (d, J=2 Hz, 1H), 8.81 (d, J=7.2 Hz, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 7.84 (t, J=6 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.59 (t, J=7.2 Hz, 1H), 7.16 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.05 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.62 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.09-5.04 (m, 1H), 4.56-4.52 (m, 1H), 3.64-3.50 (m, 6H), 3.48-3.35 (m, 5H), 3.24-3.20 (m, 2H), 2.92-2.84 (m, 2H), 2.61-2.51 (m, 2H), 2.39-2.23 (m, 4H), 2.04-2.02 (m, 1H)。LC-MS (ESI+) m/z 804.5。
実施例29: 6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1r,4r)-4-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド、I-29
6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1r,4r)-4-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド I-29を、方法4により、工程1において、中間体Rをフッ素として、および(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(CAS番号153086-78-3)をアミンとして使用して合成した。中間体AGを工程3において酸として使用し、これを室温で2時間行った。最終生成物を、分取HPLC(水中0.1%のギ酸/ACN)を使用して精製した。最終生成物の特徴付け:1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.13 (s, 1H), 9.08 (dd, J1=2 Hz, J2=13 Hz, 1H), 8.67 (s, 2H), 8.60 (d, J=18.4 Hz, 1H), 8.42 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.82-7.76 (m, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.60 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.18 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.07 (d, J=6.8 Hz, 1H), 6.63 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.10-5.05 (m, 1H), 3.71-3.36 (m, 9H) 3.22-3.19 (m, 2H), 3.04-3.00 (m, 1H), 2.94-2.85 (m, 1H), 2.62-2.51 (m, 2H), 2.11-1.91 (m, 2H), 1.88-1.78 (m, 2H), 1.76-1.73 (m, 2H), 1.48-1.24 (m, 3H), 1.39-1.32 (m, 2H), 0.87-0.58 (m, 2H)。LC-MS (ESI+) m/z 832.78 (M+H)+。
実施例30(方法5): 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1R,4R)-4-((3-(3-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)プロポキシ)プロピル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド、I-30
工程1 - (3-(3-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)プロポキシ)プロピル)カルバミン酸tert-ブチル
(3-(3-アミノプロポキシ)プロピル)カルバミン酸tert-ブチル(0.36g、1.55mmol、中間体S)、2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-フルオロイソインドリン-1,3-ジオン(0.47g、1.70mmol、中間体R)およびDIPEA(0.4mL、2.3mmol)のDMF(3mL)中の溶液を80℃で1時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×20mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートした。この粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(3%のMeOH-DCM)を使用して精製して、(3-(3-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)プロポキシ)プロピル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色半固体として得た(0.1g、13%)。LC-MS (ESI+) m/z 489.5 (M+H)+。
工程2 - 4-((3-(3-アミノプロポキシ)プロピル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン塩酸塩
(3-(3-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)プロポキシ)プロピル)カルバミン酸tert-ブチル(0.1g、0.2mmol)のDCM(5mL)中の溶液に、ジオキサン中4NのHCl(2mL)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を室温にし、そして3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下でエバポレートして、粗生成物を得、これを、MTBE(5mL)を使用して磨砕して、4-((3-(3-アミノプロポキシ)プロピル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン塩酸塩を黄色固体として得た(0.06g、69%)。LC-MS (ESI+) m/z 389.4 (M+H)+。
工程3 - 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1R,4R)-4-((3-(3-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)プロポキシ)プロピル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド
4-((3-(3-アミノプロポキシ)プロピル)アミノ)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン塩酸塩(0.06g、0.14mmol)、(1R,4R)-4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロヘキサン-1-カルボン酸(0.063g、0.14mmol、中間体C)、PyBOP(0.11g、0.21mmol)およびDIPEA(0.1mL、0.42mmol)のDMF(3mL)中の溶液を室温で2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水混合物(50mL)に注ぎ、そして沈殿した固体を濾過した。次いで、この粗製固体をprep HPLC(水中0.1%のギ酸/ACN)により精製して、6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1R,4R)-4-((3-(3-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)プロポキシ)プロピル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド I-30を黄色固体として得た(0.018g、16%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.11 (s, 1H), 10.36 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.57 (d, J=5.2 Hz, 2H), 8.42 (s, 1H), 8.28 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.15 (d, J=4.4 Hz, 1H), 7.73-7.71 (m, 1H), 7.59-7.49 (m, 3H), 7.12 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.04 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.75-6.65 (m, 1H), 5.14-5.10 (m, 1H), 3.60-3.70 (m, 2H), 3.45 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.39-3.34 (m, 3 H), 3.11-3.09 (m, 2H), 3.00-2.80 (m, 2H), 2.67-2.50 (m, 4H), 2.33 (s, 1H), 2.10-2.00 (m, 2H), 2.05- 1.63 (m, 7H), 1.45-1.25 (m, 4H), 0.95 (d, J=4.8 Hz, 2H), 0.58 (s, 2H)。LC-MS (ESI+) m/z 817.8 (M+H)+。
*工程1を80~90℃で1~1.5時間行った。工程2の中間体もまた、MBTEに類似の溶媒、例えばジエチルエーテルで磨砕し得た。工程3の最終生成物をしばしば、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(10%のMeOH-DCM)により最初に精製し、次いで分取HPLC(水中0.1%のギ酸/ACN)で精製した。
a工程2を室温で16時間行い、そして中間体を磨砕しなかった。
実施例40(方法6): 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1R,4R)-4-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド、I-40
工程1 - (2-(2-(2-((1R,4R)-4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)-N-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル
(1R,4R)-4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)シクロヘキサン-1-カルボン酸(0.7g、1.57mmol、中間体C)、(2-(2-(2-(メチルアミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.42g、1.57mmol、中間体AC)、PyBOP(1.23g、2.40mmol)およびDIPEA(0.7mL、2.5mmol)のDMF(10mL)中の溶液を室温で2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×30mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてその粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(5%のMeOH-DCM)を使用して精製した。(2-(2-(2-((1R,4R)-4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)-N-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色固体として得た(0.3g、24%)。
LC-MS (ESI+) m/z 494.5 (M+H)+。
工程2 - 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-N-((1R,4R)-4-((2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバモイル)シクロヘキシル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド塩酸塩
(2-(2-(2-((1R,4R)-4-(6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)-N-メチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド)エトキシ)エトキシ)エチル)-カルバミン酸tert-ブチル(0.3g、0.43mmol)のDCM(3mL)中の溶液に、ジオキサン中4NのHCl(2mL)を0℃で添加した。この反応混合物を室温まで昇温させ、そして3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧下でエバポレートして、粗生成物を得、これを、MTBE(5mL)を使用して磨砕して、6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-N-((1R,4R)-4-((2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)-(メチル)カルバモイル)シクロヘキシル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド塩酸塩を明黄色固体として得た(0.25g、97%)。LC-MS (ESI+) m/z 591.4 (M+H)+。
工程3 - 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1R,4R)-4-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド
6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-N-((1R,4R)-4-((2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバモイル)シクロヘキシル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド塩酸塩(0.25g、0.42mmol)、2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-4-フルオロイソインドリン-1,3-ジオン(0.13g、0.46mmol、中間体R)およびDIPEA(0.22mL、1.26mmol)のDMF(2mL)中の溶液を90℃で1時間加熱した。次いで、この反応混合物を氷水中に移し、そして得られた混合物を、酢酸エチル(3×20mL)を使用して抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧下でエバポレートし、そしてその粗生成物を、分取HPLC(水中0.1%のギ酸/ACN)を使用して精製して、6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1R,4R)-4-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド I-40を黄色固体として得た(0.01g、5%)。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.11 (s, 1H), 10.35 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.57-8.56 (m, 3H), 8.42 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.28 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.16 (s, 1H), 8.14-8.11 (m, 1H), 7.61-7.50 (m, 3H), 7.16-7.13 (m, 1H), 7.06-7.03 (m, 1H), 6.62 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.03 (t, J=8.4 Hz, 1H), 3.64-3.34 (m, 11H), 3.03 (s, 2H), 2.85 (s, 2H), 2.67-2.50 (m, 3H), 2.04 (bs, 1H), 1.90-1.80 (m, 2H), 1.46-1.38 (m, 4H), 0.95 (t, J=5.2 Hz, 1H), 0.57 (s, 1H)。LC-MS (ESI+) m/z 848 (M+H)+。
実施例41: 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1r,4r)-4-((2-((5-((2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)メチル)ピリジン-2-イル)メトキシ)エチル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド、I-41
6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1r,4r)-4-((2-((5-((2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)メチル)ピリジン-2-イル)メトキシ)エチル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド I-41を、方法6により、工程1において、中間体AFをアミンとして、および中間体Cを酸として使用して合成した。工程3において、中間体Rをフッ素として使用し、そして反応を90℃で2時間行った。最終生成物を、最初にシリカゲルカラムクロマトグラフィー(15%のMeOH-DCM)により精製し、その後、分取HPLC(水中0.1%のギ酸/ACN)により精製した。最終生成物の特徴付け:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 10.37 (s, 1H) 9.06 (s, 1H), 8.60-8.55 (m, 3H), 8.49 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 8.28 (d, J=9.2 Hz, 1H), 8.15 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.91 (t, J=5.2 Hz, 1H), 7.76 (d, J=6.4 Hz, 1H), 7.61-7.55 (m, 2H), 7.52 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.43 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.17 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.05 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.70-6.60 (m, 1H), 5.11-5.06 (m, 1H), 4.65-4.50 (m, 4H), 3.75-3.65 (m, 3H), 3.60-3.50 (m, 4H), 3.33-3.25 (m, 2H), 3.30-2.80 (m, 2H), 2.70-2.60 (m, 2H), 2.22-2.00 (m, 2H), 1.95-1.85 (m, 2H), 1.80-1.60 (m, 2H), 1.50-1.25 (m, 4H), 0.95 (d, J=5.2 Hz, 2H), 0.59 (s, 2H), LC-MS (ESI+) m/z 909.8 (M+H)+。
実施例42: 6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1r,4r)-4-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド、I-42
6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1r,4r)-4-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド I-42を、方法6により、工程1において、中間体ACをアミンとして、および中間体AGを酸として使用して合成した。工程3において、中間体Rをフッ素として使用した。最終生成物の特徴付け:1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.13 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 9.04 (d, J=2 Hz, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.60 (t, J=4.4 Hz, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.45-8.39 (m, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.62-7.57 (m, 1H), 7.18-7.14 (m, 1H), 7.07-7.03 (m, 1H), 6.63 (bs, 1H), 5.10-5.05 (m, 1H), 3.70 (bs, 1H), 3.63-3.39 (m, 11H), 3.04 (s, 2H), 2.93-2.85 (m, 1H), 2.80 (s, 2H), 2.68-2.51 (m, 4H), 2.09-2.04 (m, 1H), 1.92-1.85 (m, 2H), 1.74-1.72 (m, 2H), 1.47-1.40 (m, 4H), 0.87(d, J=5.2 Hz, 1H), 0.58 (s, 2H)。LC-MS (ESI+) m/z 846.2。
実施例43: 6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-(1-(2-(2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)アセチル)ピペリジン-4-イル)ニコチンアミド、I-43
6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-(1-(2-(2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)アセチル)ピペリジン-4-イル)ニコチンアミド I-43を、方法6により、工程1において、中間体EOをアミンとして、および2,2-ジメチル-4-オキソ-3,8,11,14-テトラオキサ-5-アザヘキサデカン-16-酸(CAS番号462100-06-7)を酸として使用して合成した。工程3において、中間体Rをフッ素として使用した。最終生成物の特徴付け:1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.11 (s, 1H), 10.36 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.57-8.54 (m, 3H), 8.43 (s, 1H), 8.28 (d, J=9.2 Hz, 1H), 8.22-8.16 (m, 1H), 7.59-7.49 (m, 3H), 7.14 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.04 (d, J=6.8 Hz, 1H), 6.61 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.08-5.03 (m, 1H), 4.30-4.27 (m, 1H), 4.19-4.08 (m, 2H), 3.99-3.97 (m, 1H), 3.83-3.80 (m, 1H), 3.83-3.61 (m, 2H), 3.57-3.33 (m, 8H), 3.10-3.00 (m, 1H), 2.88-2.85 (m, 1H), 2.70-2.50 (m, 5H), 2.04-2.01 (m, 1H), 1.90-1.75 (m, 2H), 1.55-1.30 (m, 2H), 0.95 (d, J=5.2 Hz, 1H), 0.58 (s, 1H)。LC-MS (ESI+) m/z 849.4 (M+H)+。
実施例44: 6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1r,4r)-4-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド、I-44
6-((1,6-ナフチリジン-2-イル)アミノ)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1r,3r)-3-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)(メチル)カルバモイル)シクロブチル)ニコチンアミド I-44を、方法6により、工程1において、中間体ACをアミンとして、および中間体Oを酸として使用して合成した。工程3において、中間体Rをフッ素として使用した。最終生成物の特徴付け:1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.10 (s, 1H), 10.36 (d, J=4 Hz, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.57-8.56 (m, 3H), 8.47 (s, 1H), 8.28 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.60-7.50 (m, 3H), 7.16 (t, J=8.4 Hz, 1H), 7.05-7.02 (m, 1H), 6.63-6.60 (m, 1H), 5.08-5.03(m, 1H), 4.38-4.30 (m, 1H), 3.64-3.44 (m, 12H), 2.91 (s, 3H), 2.67-2.54 (m, 3H), 251-2.50 (m, 3H), 2.42-2.24 (m, 3H), 2.04-2.01 (m, 1H), 0.94 (t, J=6.4 Hz, 1H), 0.57 (t, J=6.4 Hz, 1H)。LC-MS (ESI+) m/z 818.92 (M+H)+。
実施例45: 6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1R,4R)-4-((14-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)-3,9,12-トリオキサ-6-アザテトラデシル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド、I-45
6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-((1R,4R)-4-((14-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)-3,9,12-トリオキサ-6-アザテトラデシル)カルバモイル)シクロヘキシル)ニコチンアミド I-45を、方法6により、工程1において、中間体ERをアミンとして、および中間体AGを酸として使用して調製した。工程2において、BOC中間体を、TFAを使用してDCM中で室温で2時間脱保護した。工程3において、中間体Rをフッ素として使用し、そして反応を80℃で2時間行った。最終生成物の特徴付け:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.05 (s, 1H), 9.08-9.04 (m, 2H), 8.67 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.42 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.86-7.83 (m, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.61-7.57 (m, 1H), 7.17-7.15 (m, 1H), 7.06-7.04 (m, 1H), 6.64-6.61 (m, 1H), 5.09-5.05 (m, 1H), 3.74-3.72 (m, 2H), 3.65-3.63 (m, 5H), 3.60-3.59 (m, 6H), 3.41-3.38 (m, 4H), 3.23-3.20 (m, 2H), 2.94-2.90 (m, 1H), 2.76-2.74 (m, 4H), 2.69-2.62 (m, 2H), 2.15-2.09 (m, 2H), 2.03-1.93 (m, 2H), 1.90-1.79 (m, 2H), 1.50-1.31 (m, 5H), 0.89-0.86 (m, 2H), 0.58 (s, 2H), LC-MS (ESI+) m/z 919.09 (M+H)+。
実施例46(方法7): 6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-[3-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-2-フルオロ-プロピル]ピリジン-3-カルボキサミド、I-46
工程1 - N-[2-[2-[2-[3-[[6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボニル]アミノ]-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(200mg、617umol、中間体AI)、6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボン酸(268mg、617umol、中間体L、TFA塩として)およびDIPEA(398mg、3.08mmol)のDMF(3mL)中の溶液に、HATU(281mg、740umol)を添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(30mL)で希釈し、EA(3×20mL)で抽出し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(82.0mg、21%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 627.4 (M+H)+。
工程2 - N-[3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]-2-フルオロ-プロピル]-6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボキサミド
N-[2-[2-[2-[3-[[6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボニル]アミノ]-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(90.0mg、144umol)のDCM(2mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、2mL)を添加した。この混合物を室温で15分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(75.0mg、93%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 527.4 (M+H)+。
工程3 - 6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-[3-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-2-フルオロ-プロピル]ピリジン-3-カルボキサミド
N-[3-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]-2-フルオロ-プロピル]-6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボキサミド(75.0mg、133umol、HCl塩)のジオキサン(4mL)中の溶液に、DIPEA(172mg、1.33mmol)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(36.8mg、133umol、中間体R)を添加した。この混合物を115℃まで加熱し、そして60時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をpre-HPLC(カラム:Boston Green ODS 150×30 5u;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:32%~62%、10分間)によりさらに精製して、表題化合物I-46(42.0mg、38%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.16 - 11.08 (m, 1H), 9.09 - 9.06 (m, 1H), 9.05 - 9.02 (m, 1H), 8.85 (t, J=5.2 Hz, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.59 - 8.54 (m, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.59 - 7.53 (m, 1H), 7.15 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.04 (d, J=6.8 Hz, 1H), 6.63 - 6.59 (m, 1H), 5.09 - 5.02 (m, 1H), 4.87 - 4.70 (m, 1H), 3.71 - 3.65 (m, 1H), 3.64 - 3.61 (m, 2H), 3.60 - 3.52 (m, 10H), 3.50 - 3.46 (m, 2H), 2.91 - 2.83 (m, 1H), 2.63 - 2.56 (m, 2H), 2.56 - 2.54 (m, 2H), 2.07 - 1.99 (m, 1H), 0.90 - 0.83 (m, 2H), 0.57 - 0.55 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 783.2 (M+H)+。
方法7についての温度および時間のバリエーションは、以下の通りであった:工程1を0.5~3時間行った。工程2を15~60分間行った。工程3を110~115℃で14~136時間行い、大部分が40~60時間以内に完了した。
a質量は(M+Na)
+である。
b工程1を室温で12時間行った。
c工程3を90℃で12時間行った。
d工程1の生成物を、prep-HPLCの代わりにシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=25:1)により精製した。
方法7と類似の合成方法を使用するさらなる実施例:
実施例89: 1-[[(2S,3S,4S)-1-[2-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソ-ピロリジン-2-イル]メトキシ]-7-メトキシ-イソキノリン-6-カルボキサミド、I-89
工程1 - (14-((2S,3S,4S)-2-(((6-シアノ-7-メトキシイソキノリン-1-イル)オキシ)メチル)-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソピロリジン-1-イル)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)カルバミン酸tert-ブチル
1-[[(2S,3S,4S)-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソ-ピロリジン-2-イル]メトキシ]-7-メトキシ-イソキノリン-6-カルボニトリル(50mg、145.6umol、中間体CD)のDMF(3mL)中の溶液に、NaH(11.7mg、291umol、鉱油中60%の分散物)を0℃で添加した。この反応混合物を0℃で1時間撹拌した。次いで、2-[2-[2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニル-アミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(90.8mg、218umol、中間体AKの工程1~2により合成)を添加した。得られた反応混合物を室温まで温め、そして12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(2mL)でクエンチし、そして酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和ブライン溶液(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Gemini 150×25 5u;移動相:[水(0.05%の水酸化アンモニアv/v)-ACN];B%:15%~75%)により精製して、表題化合物(25mg、25%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.03 (s, 1H), 7.93 (d, J=5.6 Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.20 (d, J=5.6 Hz, 1H), 5.10 - 4.92 (m, 2H), 4.85 (dd, J=3.2, 12.4 Hz, 1H), 4.45 (dd, J=2.4, 12.4 Hz, 1H), 4.32 - 4.25 (m, 1H), 4.03 (s, 3H), 3.68 - 3.50 (m, 18H), 3.32 - 3.31 (m, 2H), 2.65 - 2.42 (m, 1H), 1.88 - 1.76 (m, 1H), 1.69 - 1.63 (m, 1H), 1.44 (s, 9H), 1.11 (t, J=7.2 Hz, 3H)。LC-MS (ESI+) m/z 663.2 (M+H)+。
工程2 - (14-((2S,3S,4S)-2-(((6-カルバモイル-7-メトキシイソキノリン-1-イル)オキシ)メチル)-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソピロリジン-1-イル)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[2-[2-[(2S,3S,4S)-2-[(6-シアノ-7-メトキシ-1-イソキノリル)オキシメチル]-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソ-ピロリジン-1イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(20mg、30.2umol)のDMSO(1mL)中の溶液に、K2CO3(4.17mg、30.2umol)を室温で添加した。次いで、H2O2(6.84mg、60.4umol、30%の溶液)をゆっくりと添加した。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(3mL)で希釈し、そして酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(18mg、88%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 703.2 (M+H)+。
工程3 - 1-(((2S,3S,4S)-1-(14-アミノ-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソピロリジン-2-イル)メトキシ)-7-メトキシイソキノリン-6-カルボキサミド
N-[2-[2-[2-[2-[2-[(2S,3S,4S)-2-[(6-カルバモイル-7-メトキシ-1-イソキノリル)オキシメチル]-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソ-ピロリジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-エチル]カルバミン酸tert-ブチル(18.0mg、26.44umol)のDCM(2mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、1mL)を添加した。この反応混合物を室温で30分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物を得た(16.3mg、99%の収率、塩酸塩)。LC-MS (ESI+) m/z 603.2 (M+H)+。
工程4 - 1-[[(2S,3S,4S)-1-[2-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソ-ピロリジン-2-イル]メトキシ]-7-メトキシ-イソキノリン-6-カルボキサミド
1-[[(2S,3S,4S)-1-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソ-ピロリジン-2-イル]メトキシ]-7-メトキシ-イソキノリン-6-カルボキサミド(16.3mg、26.5umol、HCl塩)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(9.50mg、34.4umol、中間体R)のジオキサン(5mL)中の溶液に、DIPEA(34.2mg、46uL、264umol)を添加した。この反応混合物を120℃で76時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:35%~65%)により精製して、表題化合物I-89(10.0mg、42%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CD3CN) δ 9.09 (s, 1H), 8.45 (s, 1H), 7.91 (d, J=6.0 Hz, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.57 - 7.50 (m, 1H), 7.36 (d, J=6.0 Hz, 1H), 7.04 (s, 1H), 7.02 (d, J=1.6 Hz, 1H), 6.48 (t, J=5.2 Hz, 1H), 6.39 (s, 1H), 5.08 - 4.95 (m, 1H), 4.92 (dd, J=6.0, 8.4 Hz, 1H), 4.81 (dd, J=3.6, 12.4 Hz, 1H), 4.46 (dd, J=3.2, 12.4 Hz, 1H), 4.30 -3.80(m, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.82 - 3.80 (m, 1H), 3.71 - 3.42 (m, 18H), 3.41 - 3.33 (m, 1H), 2.84 - 2.48 (m, 4H), 2.14 - 2.09 (m, 1H), 1.81 - 1.63 (m, 2H), 1.08 (t, J=7.2 Hz, 3H)。LC-MS (ESI+) m/z 837.1 (M+H)+。
実施例90: (2S)-3-[(8R)-1-[4-[4-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]シクロヘキソキシ]-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-8-イル]-2-ヒドロキシ-プロパンアミド、I-90
(2S)-2-ヒドロキシ-3-[(8R)-1-(4-ピペラジン-1-イルシクロヘキソキシ)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-8-イル]プロパンアミド(80.0mg、160umol、HCl塩、中間体DR)のDMF(2mL)中の溶液に、K2CO3(89.0mg、643umol)および2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(79.0mg、241umol、中間体AIの工程1により合成)を添加し、そしてこの混合物を60℃で20時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3・H2O)により精製して、N-[2-[2-[2-[4-[4-[[(8R)-8-[(2S)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-3-オキソ-プロピル]-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチルI-90(60.0mg、53%の収率)を明黄色固体として得た(LC-MS (ESI+) m/z 677.5 (M+H)+)。工程2および3は方法7に従い、工程2を室温で1時間行い、そして工程3は、フッ化物中間体Rをカップリングのために115℃で20時間使用した。最終生成物の特徴付け:1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 8.52 (m, 1H), 7.59 (dd, J=7.6, 8.4 Hz, 1H), 7.23 - 7.09 (m, 3H), 7.05 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.60 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.17 - 5.09 (m, 1H), 5.05 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.91 (t, J=6.8 Hz, 1H), 3.64 -3.61 (m, 3H), 3.59 - 3.53 (m, 7H), 3.18 - 3.14 (s, 2H), 3.11 - 2.80 (m, 4H), 2.64 - 2.54 (m, 3H), 2.43 - 2.25 (m, 10H), 2.20 - 1.97 (m, 4H), 1.84 - 1.81 (m, 2H), 1.70 - 1.43 (m, 4H), 1.41 - 1.27 (m, 2H)。LC-MS (ESI+) m/z 833.4 (M+H)+。
実施例91: (2R)-3-[(8R)-1-[4-[4-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]シクロヘキソキシ]-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-8-イル]-2-ヒドロキシ-プロパンアミド、I-91
(2R)-2-ヒドロキシ-3-[(8R)-1-(4-ピペラジン-1-イルシクロヘキソキシ)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-8-イル]プロパンアミド(60.0mg、124umol、中間体EM)のDMF(2mL)中の混合物に、K2CO3(68.8mg、497umol)および2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(81.5mg、248umol、中間体AIの工程1により合成)を添加した。次いで、この反応混合物を60℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物を逆相(FA)により精製して、N-[2-[2-[2-[4-[4-[[(8R)-8-[(2R)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-3-オキソ-プロピル]-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチルI-91(75.0mg、63%の収率)を黄色がかった油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 677.2 (M+H)+。工程2および3は方法7に従い、ここで工程2を室温で30分間行い、そして3は、フッ化物中間体Rをカップリングのために115℃で12時間使用した。最終生成物の特徴付け:1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 8.60 - 8.48 (m, 1H), 7.66 - 7.50 (m, 1H), 7.21 - 7.14 (m, 2H), 7.12 (s, 1H), 7.06 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.61 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.19 - 5.11 (m, 1H), 5.06 (dd, J=5.6, 13.2 Hz, 1H), 3.86 - 3.84 (m, 1H), 3.72 - 3.57 (m, 10H), 2.98 - 2.85 (m, 2H), 2.66 - 2.55 (m, 2H), 2.48 - 2.40 (m, 8H), 2.37 - 2.23 (m, 4H), 2.18 - 1.99 (m, 4H), 1.85 (d, J=11.6 Hz, 2H), 1.74 - 1.46 (m, 4H), 1.44 - 1.26 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 833.1 (M+H)+。
実施例92: N-[3-カルバモイル-1-[4-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシメチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-92
N-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(88.0mg、354umol、CAS番号139115-92-7)のTHF(10mL)中の溶液に、Na金属(20mg、886umol)を添加した。室温で30分間撹拌した後に、N-[1-[4-(ブロモメチル)フェニル]-3-カルバモイル-ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド(200mg、354umol、中間体CV)を添加した。この混合物を室温で30時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィーにより精製して、N-[2-[2-[2-[[4-[3-カルバモイル-4-[[2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-ピラゾール-1-イル]フェニル]メトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(30.0mg、12%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 733.3 (M+H)+。
工程2および3は、上記のように方法7に従い、ここで脱保護を室温で2時間行った。中間体Rが、最後の工程においてフッ素カップリングパートナーとして使用され、ここで反応を115℃で72時間行った。最終生成物をpre-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:40%~70%、22分間)により精製して、表題化合物I-92(5.03mg、14%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ=11.10 (s, 1H), 11.01 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.93 (s, 1H), 8.26 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.99 - 7.88 (d, J=8.0 Hz, 2H),, 7.81 - 7.66 (m, 2H), 7.57 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.50 - 7.46 (m, 2H), 7.27 (s, 1H), 7.20 - 7.12 (m, 2H), 7.03 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.61 (m, 1H), 5.05 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.54 (s, 2H), 4.35 - 4.16 (m, 2H), 3.69 - 3.46 (m, 12H), 2.95 - 2.81 (m, 1H), 2.60 - 2.57 (m, 2H), 2.06 - 1.97 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 889.8 (M+H)+。
実施例93: 4-(シクロプロピルアミノ)-N-[3-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]-1-メチル-エトキシ]エトキシ]エトキシ]-2-フルオロ-プロピル]-6-(1,6-ナフチリジン-2-イルアミノ)ピリジン-3-カルボキサミド、I-93
4-(シクロプロピルアミノ)-N-[3-[2-[2-[2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)-1-メチル-エトキシ]-エトキシ]エトキシ]-2-フルオロ-プロピル]-6-(1,6-ナフチリジン-2-イルアミノ)ピリジン-3-カルボキサミドを、方法7の工程1により、アミンBUを酸中間体Nとカップリングさせて合成した。次いで、この化合物を工程2で、EtOHに溶解させたヒドラジン水和物を使用し、そして80℃で14時間撹拌して脱保護した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物I-93(120mg、65%の収率)を褐色固体として得た。(LC-MS (ESI)+ m/z 542.3. (M+H)+)。工程3は方法7に従い、ここでフッ化物中間体Rを利用した。最終生成物の特徴付け:1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (br s, 1H), 10.37 (s, 1H), 9.06 (s, 1H), 8.60 - 8.51 (m, 4H), 8.31 - 8.24 (m, 2H), 7.60 - 7.54 (m, 2H), 7.51 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.14 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.03 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.60 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.06 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 4.83 - 4.65 (m, 1H), 3.72 - 3.20 (m, 15H), 2.95 - 2.84 (m, 1H), 2.65 - 2.54 (m, 3H), 2.08 - 1.99 (m, 1H), 1.15 (d, J=6.4 Hz, 3H), 0.98 - 0.91 (m, 2H), 0.62 - 0.56 (m, 2H); LC-MS (ESI)+ m/z 798.3. (M+H)+。
実施例94: 6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-(3-(2-((2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エチル)アミノ)エトキシ)-2-フルオロプロピル)ニコチンアミド、I-94
(2-(3-(6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)-2-フルオロプロポキシ)エチル)(2-(2-(1,3-ジオキソイオインドリン-2-イル)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチルを、方法7の工程1を使用して、アミン中間体BHを酸中間体Lとカップリングさせることにより合成した。工程2については、アミンをEtOH(4mL)中のN2H4・H2O(54.8mg、1.07mmol)で脱保護した。この混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧下で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-TLC(SiO2、DCM:MeOH=4/1)により精製して、(2-(2-アミノエトキシ)エチル)(2-(3-(6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)-2-フルオロプロポキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(45.0mg、92.2%の収率)を無色油状物として得た(LC-MS (ESI)+ m/z 626.2. (M+H)+)。工程3では、中間体Rをフッ化物として、方法7について記載された条件下でカップリングさせた。最終化合物を、(2-(3-(6-(5-シアノ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ニコチンアミド)-2-フルオロプロポキシ)エチル)(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(39mg、44.2mg)をDCM(2mL)に溶解させ、そしてジオキサン中のHCl(4M、0.5mL)を添加することにより、脱保護した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をMeCN(2mL)で希釈し、そしてNaHCO3固体でpH=7になるまで塩基性にした。濾過後、この混合物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN])により直接精製して、表題化合物I-94(2.06mg、3.7%の収率、FA塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO) δ 11.1 (s, 1H), 9.05 (d, J=2.0 Hz, 1H), 9.01 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.83 (t, J=5.6 Hz, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.55 (s, J=7.2 Hz, 1H), 7.11(d, J=8.8 Hz, 1H), 7.01(d, J=7.2 Hz, 1H), 6.61(d, J=6.0 Hz, 1H), 5.09 - 5.00 (m, 1H), 4.88 - 4.70 (m, 1H), 3.70 - 3.50 (m, 5H), 2.95 - 2.84 (m, 2H), 2.80 - 2.63 (m, 9H), 2.37 - 2.30 (m, 4H), 2.05 - 1.98 (m, 1H), 0.85 (dd, J=6.8, 11.6 Hz, 2H), 0.55 (dd, J=6.8, 11.6 Hz, 2H); LC-MS (ESI)+ m/z 804.2. (M+Na)+。
実施例95(方法8): 6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-[3-[2-[2-[[2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシアセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]-2-フルオロ-プロピル]ピリジン-3-カルボキサミド、I-95
工程1 - N-[2-[2-[3-[[6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボニル]アミノ]-2-フルオロプロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(100mg、356umol、中間体AV)および6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボン酸(171mg、535umol、中間体L)のDMF(3.00mL)中の溶液に、HATU(162mg、428umol)およびDIPEA(138mg、1.07mmol、186uL)を添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(30mL)で希釈し、そしてEA(3×30mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(80.0mg、38%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 583.3 (M+H)+。
工程2 - N-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]-2-フルオロ-プロピル]-6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボキサミド
N-[2-[2-[3-[[6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボニル]アミノ]-2-フルオロ-プロポキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(80.0mg、137umol)のDCM(4.00mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、2.00mL)を添加し、そしてこの混合物を室温で30分間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(70.0mg、98%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 483.2 (M+H)+。
工程3 - 6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-[3-[2-[2-[[2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシアセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]-2-フルオロ-プロピル]ピリジン-3-カルボキサミド
N-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]-2-フルオロ-プロピル]-6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボキサミド(50.0mg、96.3umol、HCl)および2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシ酢酸(32.0mg、96.3umol、中間体CA)のDMF(2.00mL)中の溶液に、HATU(43.9mg、115umol)およびDIPEA(62.2mg、481umol、83.9uL)を添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(30mL)で希釈し、そしてEA(3×15mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。この混合物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:20%~50%、10分間)により精製して、表題化合物I-95(35.36mg、43%の収率、FA)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.1 (s, 1H), 9.06 (d, J=1.6 Hz, 1H), 9.02 (d, J=1.6 Hz, 1H), 8.91 - 8.81 (m, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.07 - 7.98 (m, 1H), 7.82 - 7.76 (m, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.48 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.39 (d, J=8.8 Hz, 1H), 5.13 - 5.09 (m, 1H), 4.79 (s, 2H), 4.88 - 4.71(m, 1H), 3.61 - 3.46 (m, 12H), 2.95 - 2.83 (m, 1H), 2.63 - 2.54 (m, 3H), 2.09 - 2.02 (m, 1H), 0.89 - 0.83 (m, 2H), 0.60 - 0.53 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 797.4 (M+H)+。
方法8についての反応時間のバリエーションは、以下の通りであった:工程1を0.5~16時間のいずれかで行い、工程2を0.5~3時間のいずれかで行い、工程3を0.5~12時間のいずれかで行った。
方法8と類似の合成方法を使用するさらなる実施例:
実施例105: N-[3-カルバモイル-1-[4-[2-[2-[2-[2-[[2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシアセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシメチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-105
N-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(31.0mg、106umol、中間体AOの工程1~3により合成)のTHF(15mL)中の混合物に、Na金属(6.00mg、267umol)およびN-[1-[4-(ブロモメチル)フェニル]-3-カルバモイル-ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド(60.0mg、106umol、中間体CV)を添加した。この混合物を室温で18時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(水中0.1%のFA)により精製して、N-[2-[2-[2-[2-[[4-[3-カルバモイル-4-[[2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-ピラゾール-1-イル]フェニル]メトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル化合物(15.0mg、18%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 799.4 (M+Na)+。
工程2および3は上記のような方法8に従い、ここで脱保護を室温で30分間行った。中間体CAを最後の工程において酸カップリングパートナーとして使用し、この反応を室温で18時間行った。最終生成物をpre-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:30%~60%、10分間)により精製して、表題化合物I-105(1.20mg、6%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 10.99 (s, 1H), 9.01 (s, 1H), 8.93 (s, 1H), 8.26 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.11 - 7.86 (m, 4H), 7.83 - 7.76 (m, 1H), 7.74 - 7.64 (m, 2H), 7.50 - 7.47 (m, 3H), 7.42 - 7.34 (m, 2H), 7.27 (s, 1H), 7.18 (d, J=5.2 Hz, 1H), 5.11 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.78 (s, 2H), 4.55 (s, 2H), 4.31 - 4.19 (m, 2H), 3.61 - 3.38 (m, 16H), 2.95 - 2.88 (m, 1H), 2.61 - 2.58 (m, 2H), 2.06 - 2.03 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 1013.3 (M+Na)+。
実施例106(方法9): N-[3-カルバモイル-1-[4-[5-[[2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシアセチル]アミノ]ペンチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-106
工程1 - N-[5-[[2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシアセチル]アミノ]ペンチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-(5-アミノペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.50g、7.41mmol、CAS番号51644-96-3)およびDIPEA(3.83g、29.6mmol)のDMF(15mL)中の混合物に、2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシ酢酸(2.46g、7.41mmol、中間体CA)およびHATU(3.38g、8.90mmol)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(2.10g、54%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 417.0 (M+H-100) +。
工程2 - N-(5-アミノペンチル)-2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシ-アセトアミド
N-[5-[[2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシアセチル]アミノ]ペンチル]カルバミン酸tert-ブチル(500mg、967umol)のDCM(4mL)中の混合物に、ジオキサン中のHCl(4M、2mL)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(400mg、99%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 417.1 (M+H) +。
工程3 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[5-[[2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシアセチル]アミノ]ペンチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-(5-アミノペンチル)-2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシ-アセトアミド(250mg、552umol、HCl)およびDIPEA(356mg、2.76mmol)のDMF(4mL)中の混合物に、4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸(339mg、552umol、中間体CN)およびHATU(251mg、662umol)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(5mL)で希釈し、そして濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(400mg、80%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1014.3 (M+H) +。
工程4 - N-[3-カルバモイル-1-[4-[5-[[2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシアセチル]アミノ]ペンチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[5-[[2-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシアセチル]アミノ]ペンチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(400mg、394umol)のDCM(3mL)中の混合物に、ジオキサン中のHCl(4M、2mL)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex luna C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN])により精製して、表題化合物I-106(79.4mg、20%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 11.03 (s, 1H), 9.04 (s, 2H), 8.56 (t, J=5.6 Hz, 1H), 8.26 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.12 - 8.08 (m, 2H), 8.04 - 7.94 (m, 3H), 7.85 - 7.76 (m, 2H), 7.71 (t, J=6.4 Hz, 1H), 7.49 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.40 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.21 - 7.16 (m, 1H), 5.14 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.81 (s, 2H), 4.29 - 4.21 (m, 2H), 3.30 - 3.27 (m, 2H), 3.18 (d, J=6.0 Hz, 2H), 2.96 - 2.86 (m, 1H), 2.66- 2.61 (m, 1H), 2.60 - 2.56 (m, 1H), 2.10 - 2.01 (m, 1H), 1.60 - 1.46 (m, 4H), 1.40 - 1.29 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 914.3 (M+H) +。
方法9についての反応時間のバリエーションは、以下の通りであった:工程1を0.5~12時間のいずれかで行い、工程3を0.5~12時間のいずれかで行い、そして工程4を0.5~12時間のいずれかで行った。
a質量を(M+Na)
+として測定した。
方法9と類似の合成方法を使用するさらなる実施例:
実施例116: N-(3-カルバモイル-1-(4-((2-((5-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)オキシ)アセトアミド)エトキシ)ペンチル)オキシ)エチル)カルバモイル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2-(2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド、I-116
N-(3-カルバモイル-1-(4-((2-((5-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)オキシ)アセトアミド)エトキシ)ペンチル)オキシ)エチル)カルバモイル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2-(2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド I-116を、方法9により、工程1においてアミン中間体CFを酸中間体CNとカップリングさせることにより合成した。アミンが脱保護されるべきBOCを有さなかったので、工程2を行わなかった。工程3において、中間体CAをカップリングのための酸として使用した。最終生成物の特徴付け:1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 11.00 (s, 1H), 9.02 (d, J=8.4 Hz, 2H), 8.64 (t, J=5.2 Hz, 1H), 8.26 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.11 - 8.06 (m, 2H), 8.05 - 8.00 (m, 2H), 7.97 (t, J=6.4 Hz, 1H), 7.82 - 7.75 (m, 2H), 7.69 (t, J=6.4 Hz, 1H), 7.48 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.38 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.20 - 7.16 (m, 1H), 5.10 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.78 (s, 2H), 4.30 - 4.18 (m, 2H), 3.40 - 3.28 (m, 12H), 2.94 - 2.84 (m, 1H), 2.65 - 2.60 (m, 1H), 2.52 - 2.44 (m, 1H), 2.08 - 2.02 (m, 1H), 1.53 - 1.44 (m, 4H), 1.35 - 1.27 (m, 2H)。LC-MS (ESI+) m/z 1002.4 (M+H) +。
実施例117: N-(3-カルバモイル-1-(4-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2-(2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド、I-117
(2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチルを、工程1において以下のように合成した:3-(4-アミノ-1-オキソ-イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(0.10g、385umol、CAS番号191732-72-6)のDMA(2mL)中の混合物に、2-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(151mg、462umol、中間体AIの工程1により合成)、NaI(17.3mg、115umol)およびDIPEA(149mg、1.16mmol、201uL)を添加した。次いで、この反応混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-TLC(PE:EA=0:1)により精製して、表題化合物I-117(0.18g、50%の純度、47%の収率)を黄色がかった固体として得た(LC-MS (ESI+) m/z 513.1 (M+Na)+)。
工程2~4は方法9に従い、ここで中間体CNを工程3において酸として使用し、これをアミンと室温で12時間カップリングさせた。最終生成物の特徴付け:1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.13 - 10.90 (m, 2H), 9.04 (s, 2H), 8.65 (t, J=5.2 Hz, 1H), 8.26 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.16 - 8.07 (m, 3H), 8.05 - 7.99 (m, 2H), 7.78 (s, 1H), 7.70 (t, J=6.4 Hz, 1H), 7.32 - 7.24 (m, 2H), 7.19 (dd, J=1.2, 5.2 Hz, 1H), 6.94 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.79 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.58 (s, 1H), 5.11 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H), 4.29 - 4.11 (m, 4H), 3.77 - 3.52 (m, 8H), 3.49 - 3.41 (m, 4H), 2.97 - 2.87 (m, 1H), 2.64 - 2.59 (m, 2H), 2.05 - 2.03 (m, 1H)。LC-MS (ESI+) m/z 888.1 (M +H)+。
実施例118(方法10): [2-[2-[[(1S)-1-[(4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-3-メチル-ブチル]ピリジン-3-カルボキサミド、I-118
工程1 - 2-[2-[2-[2-[2-[3-[[6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボニル]アミノ]-2-フルオロ-1,1-ジメチルプロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-[2-[2-(3-アミノ-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(200mg、521umol、中間体BJ)およびDIPEA(337mg、2.61mmol)のDMF(3mL)中の混合物に、6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボン酸(271mg、625umol、TFA塩としての中間体L)およびHATU(257mg、678umol)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(80.0mg、22%の収率)を赤色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 686.6 (M+H)+。
工程2 - 2-[2-[2-[2-[2-[3-[[6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボニル]アミノ]-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸
2-[2-[2-[2-[2-[3-[[6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボニル]アミノ]-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(70.0mg、102umol)の、THF(4mL)およびMeOH(1mL)中の混合物に、LiOH(4.89mg、204umol)のH2O(1mL)中の溶液を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をHCl(1N)でpH=5~6になるまで酸性にし、次いで減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%のHCl)-ACN])により精製して、表題化合物(20.0mg、29%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 658.1 (M+H)+。
工程3 - 6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-[2-フルオロ-3-[2-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-3-メチル-ブチル]ピリジン-3-カルボキサミド
(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(21.3mg、45.6umol、中間体CI、HCl塩として)およびDIPEA(29.4mg、228umol)のDMF(3mL)中の混合物に、2-[2-[2-[2-[2-[3-[[6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボニル]アミノ]-2-フルオロ-1,1-ジメチル-プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(30.0mg、45.6umol)およびHATU(20.8mg、54.7umol)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN])により精製して、表題化合物I-118(10.9mg、21%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.07 (s, 1H), 9.03 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.87 (t, J=5.2 Hz, 1H), 8.72 - 8.58 (m, 4H), 7.76 (s, 1H), 7.49 - 7.34 (m, 5H), 4.57 ( d, J=9.6 Hz, 1H), 4.48 - 4.43 (m, 1H), 4.43 - 4.37 (m, 1H), 4.35 (s, 1H), 4.30 - 4.21 (m, 1H), 3.97 (s, 2H), 3.66 - 3.50 (m, 20H), 2.59 (s, 1H), 2.54 - 2.53 (m, 1H), 2.44 (s, 3H), 2.10 - 2.01 (m, 1H), 1.93 - 1.87 (m, 1H), 1.21 (s, 6H), 0.94 (s, 9H), 0.89 - 0.84 (m, 2H), 0.58 (d, J=2.0 Hz, 2H)。LC-MS (ESI+) m/z 1070.1 (M+H)+。
方法10についての反応時間のバリエーションは、以下の通りであった:工程1を0.5~12時間のいずれかで行い、工程2を0.5~3.5時間のいずれかで行い、そして工程3を0.5~3時間のいずれかで行った。
a生成物をFA塩として単離した。
方法10と類似の合成方法を使用するさらなる実施例:
実施例124: (2S,4R)-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-[2-[2-[2-[4-[4-[[(8R)-8-[(2S)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-3-オキソ-プロピル]-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド、I-124
2-[2-[2-[2-[2-[2-[4-[4-[[(8R)-8-[(2S)-3-アミノ-2-ヒドロキシ-3-オキソ-プロピル]-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-1-イル]オキシ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチルを、以下のように合成した:(2S)-2-ヒドロキシ-3-[(8R)-1-(4-ピペラジン-1-イルシクロヘキソキシ)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-8-イル]プロパンアミド(90.0mg、187umol、中間体DR)のDMF(5mL)中の溶液に、K2CO3(129mg、933umol)および2-[2-[2-[2-[2-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(113mg、280umol、中間体BWの工程1~2により合成)を添加した。この反応混合物を60℃で25時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(130mg、92%の収率)を黄色固体として得た(LC-MS (ESI+) m/z 752.4 (M+H)+)。次いで、最終生成物を方法10の工程2~3により合成し、ここで工程2を室温で15時間行い、そして工程3を室温で3時間、酸中間体CIを使用して行った。最終生成物I-124の特徴付け:1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.98 (s, 1H), 8.60 (t, J=6.0 Hz, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.42 (d, J=9.6 Hz, 2H), 7.39 (s, 2H), 7.15 (s, 1H), 7.11 (s, 1H), 5.18 - 5.12 (m, 1H), 4.57 (d, J=9.6 Hz, 1H), 4.47 - 4.40 (m, 2H), 4.40 - 4.33 (m, 2H), 4.25 (dd, J=5.6, 15.8 Hz, 2H), 3.97 (s, 2H), 3.95 - 3.90 (m, 2H), 3.68 - 3.48 (m, 20H), 3.05 - 2.98 (m, 1H), 2.94 - 2.87 (m, 1H), 2.61 - 2.53 (m, 2H), 2.44 (s, 12H), 2.16 - 2.04 (m, 3H), 1.92 - 1.83 (m, 3H), 1.69 - 1.58 (m, 2H), 1.57 - 1.41 (m, 2H), 1.41 - 1.32 (m, 2H), 0.94 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 1136.1 (M+H)+。
実施例125: N-[3-カルバモイル-1-[4-[8-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]オクチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-125
2-[8-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]ベンゾイル]アミノ]オクトキシ]酢酸tert-ブチルを、方法10の工程1により合成し、ここでアミン中間体DXと酸中間体CNとを室温で2時間カップリングさせた。工程2において、Boc基を以下のように除去した:2-[8-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]ベンゾイル]アミノ]オクトキシ]酢酸tert-ブチル(120mg、134umol)のDCM(3mL)中の溶液に、TFA(760mg、6.75mmol)を添加した。この混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(110mg、100%の収率、TFA塩)を明黄色油状物として得た(LC-MS (ESI+) m/z 701.4 (M+H)+)。第三の工程は方法10に従い、ここでアミン中間体CIを酸と室温で3時間カップリングさせた。最終生成物I-125の特徴付け:1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.02 (s, 1H), 9.04 (d, J=2.0 Hz, 2H), 8.97 (s, 1H), 8.61 (t, J=6.0 Hz, 1H), 8.54 (t, J=6.0 Hz, 1H), 8.25 (d, J=5.6 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.08 (d, J=8.8 Hz, 2H), 8.02 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.77 (s, 1H), 7.70 (t, J=6.4 Hz, 1H), 7.47 - 7.31 (m, 5H), 7.27 (s, 1H), 7.20 - 7.16 (m, 1H), 5.16 (d, J=3.6 Hz, 1H), 4.56 (d, J=9.6 Hz, 1H), 4.48 - 4.32 (m, 3H), 4.29 - 4.19 (m, 3H), 3.91 (s, 2H), 3.71 - 3.57 (m, 2H), 3.49 - 3.44 (m, 2H), 3.29 - 3.21 (m, 2H), 2.43 (s, 3H), 2.11 - 2.01 (m, 1H), 1.95 - 1.84 (m, 1H), 1.59 - 1.47 (m, 4H), 1.36 - 1.23 (m, 8H), 0.93 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 1113.5 (M+H)+。
実施例126: 4-[2-[4-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]エチニル]-1-[[(2S,3S,4S)-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソ-ピロリジン-2-イル]メトキシ]-7-メトキシ-イソキノリン-6-カルボキサミド、I-126
工程1 - 4-ブロモ-1-[[(2S,3S,4S)-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソ-ピロリジン-2-イル]メトキシ]-7-メトキシ-イソキノリン-6-カルボニトリル
1-[[(2S,3S,4S)-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソ-ピロリジン-2-イル]メトキシ]-7-メトキシ-イソキノリン-6-カルボニトリル(200mg、582umol、中間体CD)のACN(7.00mL)中の溶液に、NBS(228mg、1.28mmol)を添加し、そしてこの混合物を60℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をprep-TLC(EA)により精製して、表題化合物(130mg、52%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.31 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 4.99 - 4.79 (m, 1H), 4.71 (d, J=11.6 Hz, 1H), 4.41 - 4.32 (m, 1H), 4.21 - 4.14 (m, 1H), 4.07 (s, 3H), 2.70 - 2.47 (m, 1H), 1.86 - 1.66 (m, 2H), 1.13 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程2 - 4-ブロモ-1-[[(2S,3S,4S)-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソ-ピロリジン-2-イル]メトキシ]-7-メトキシ-イソキノリン-6-カルボキサミド
4-ブロモ-1-[[(2S,3S,4S)-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソ-ピロリジン-2-イル]メトキシ]-7-メトキシ-イソキノリン-6-カルボニトリル(300mg、710umol)のDMSO(3.00mL)中の溶液に、K2CO3(39.2mg、284umol)およびH2O2(241mg、2.13mmol、30%の溶液)を添加した。この混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(30mL)で希釈し、そしてEA(3×30mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(300mg、80%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.88 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 5.00 - 4.82 (m, 1H), 4.56 - 4.50 (m, 1H), 4.30 - 4.23 (m, 1H), 4.10 (s, 1H), 4.00 (s, 3H), 1.64 - 1.53 (m, 2H), 1.02 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程3 - 4-[2-[6-カルバモイル-1-[[(2S,3S,4S)-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソ-ピロリジン-2-イル]メトキシ]-7-メトキシ-4-イソキノリル]エチニル]安息香酸メチル
4-ブロモ-1-[[(2S,3S,4S)-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソ-ピロリジン-2-イル]メトキシ]-7-メトキシ-イソキノリン-6-カルボキサミド(100mg、227umol)、Pd(PPh3)2Cl2(15.9mg、22.7umol)およびCuI(8.65mg、45.4umol)をマイクロ波管に入れた。次いで、4-エチニル安息香酸メチル(72.7mg、454umol、CAS番号10602-03-6)、TEA(229mg、2.27mmol)およびDMF(2.00mL)を上記管に添加した。この混合物を窒素で5分間脱気した。この密封管をマイクロ波下で120℃で3時間加熱した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(40.0mg、33%の収率)を黒色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 520.3 (M+H)+。
工程4 - 4-[2-[6-カルバモイル-1-[[(2S,3S,4S)-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソ-ピロリジン-2-イル]メトキシ]-7-メトキシ-4-イソキノリル]エチニル]安息香酸
4-[2-[6-カルバモイル-1-[[(2S,3S,4S)-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソ-ピロリジン-2-イル]メトキシ]-7-メトキシ-4-イソキノリル]エチニル]安息香酸メチル(40.0mg、76.9umol)の、THF(3.00mL)、MeOH(1.00mL)およびH2O(1.00mL)の混合溶媒中の溶液に、LiOH(9.22mg、384umol)を添加した。この混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を、1NのHCl溶液でpH=5になるまで酸性にした。この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(38.0mg、85%の収率)を黒色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 506.2 (M+H)+。
工程5 - 4-[2-[4-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]エチニル]-1-[[(2S,3S,4S)-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソ-ピロリジン-2-イル]メトキシ]-7-メトキシ-イソキノリン-6-カルボキサミド
4-[2-[6-カルバモイル-1-[[(2S,3S,4S)-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソ-ピロリジン-2-イル]メトキシ]-7-メトキシ-4-イソキノリル]エチニル]安息香酸(28.0mg、55.3umol)および4-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(26.8mg、55.3umol、HCl、実施例128の工程1~2により合成)のDMF(2.00mL)中の溶液に、HATU(25.2mg、66.4umol)およびDIPEA(28.6mg、221umol)を添加した。この混合物を室温で30分間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(2mL)でクエンチし、そしてこの混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をprep-HPLC(カラム:Boston Green ODS 150×30 5u;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:37%~67%、10分間)により精製して、表題化合物I-126(13.3mg、25%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 8.91 (s, 1H), 8.65 (t, J=5.2 Hz, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.95 (s, 2H), 7.93 (s, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.60 - 7.54 (m, 1H), 7.13 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.03 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.60 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.09 - 5.02 (m, 1H), 5.01 - 4.84 (m, 1H), 4.63 - 4.57 (m, 1H), 4.35 - 4.28 (m, 1H), 4.16 - 4.09 (m, 1H), 4.00 (s, 3H), 3.63 - 3.59 (m, 2H), 3.56 - 3.44 (m, 14H), 2.89 - 2.85 (m, 1H), 2.63 - 2.61 (m, 1H), 2.58 - 2.58 (m, 1H), 2.57 - 2.56 (m, 1H), 2.05 - 2.00 (m, 1H), 1.65 - 1.58 (m, 2H), 1.03 (t, J=7.2 Hz, 3H); LC-MS (ESI+) m/z 936.2 (M+H)+。
実施例127(方法11): N-[3-カルバモイル-1-[4-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-127
工程1 - n-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(2.50g、10.1mmol、CAS番号153086-78-3)、2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(3.34g、12.1mmol、中間体R)およびジイソプロピルエチルアミン(2.60g、20.1mmol)のジオキサン(120mL)を中の溶液115℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、表題化合物(2.10g、40%の収率)を黄色ガム状物質として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.50 (s, 1H), 7.54 - 7.48 (m, 1H), 7.12 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.92 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.59 - 6.48 (m, 1H), 5.15 - 5.00(m, 1H), 4.95 - 4.85 (m, 1H), 3.79 - 3.71 (m, 2H), 3.70 - 3.62(m, 4H), 3.60 - 3.54 (m, 2H), 3.52 - 3.45 (m, 2H), 3.35 - 3.25 (m, 2H), 2.92 - 2.71 (m, 3H), 2.19 - 2.09 (m, 1H), 1.44 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 527.1 (M+Na)+。
工程2 - 4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(200mg、396umol)のDCM(5mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、5mL)を添加した。この反応混合物を室温で10分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(200mg、90%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 405.2 (M +H)+。
工程3 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(200mg、418umol)および4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸(257mg、418umol、中間体CN)のDMF(5mL)中の溶液に、DIPEA(270mg、2.09mmol、364uL)を添加した。この混合物を室温で12分間撹拌し、次いでHATU(191mg、502umol)をこの混合物に添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(10mL)でクエンチし、そして濾過した。そのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(400mg、95%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 902.2 (M +H-100)+。
工程4 - N-[3-カルバモイル-1-[4-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(400mg、399umol)のDCM(3mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、3mL)を添加した。この反応混合物を室温で20分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi Max-RP 250×50mm×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:35ACN%~63ACN%)により精製して、表題化合物I-127(121mg、31%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 11.02 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 9.04 (s, 1H), 8.63 (t, J=5.2 Hz, 1H), 8.26 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.14 (m, 1H), 8.11 - 8.06 (m, 2H), 8.05 - 7.99 (m, 2H), 7.79 (m, 2H), 7.56 (dd, J=7.2, 8.4 Hz, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.19 (dd, J=1.2, 5.2 Hz, 1H), 7.12 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.02 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.60 (s, 1H), 5.06 (dd, J=5.6, 13.2 Hz, 1H), 4.34 - 4.20 (m, 2H), 3.67 - 3.52 (m, 12H), 2.96 - 2.82 (m, 1H), 2.64 - 2.58 (m, 1H), 2.57 - 2.55 (m, 1H), 2.13 - 1.96 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 902.3 (M +H)+。
方法11についての反応時間のバリエーションは、以下の通りであった:工程1を12~16時間のいずれかで行い、工程2を10分間~12時間のいずれかで行い、工程3を0.5~12時間のいずれかで行い、そして工程4を20分間~10時間のいずれかで行った。工程3の生成物はまた、溶液から析出しない場合に、EtOAcで抽出した。
a工程1の生成物をprep-TLC(SiO
2、PE:EA=1:2)により精製した。
b工程3の生成物をprep-HPLC(カラム:Gemini 150×25 5u;移動相:[水(0.05%の水酸化アンモニアv/v)-ACN];B%:55%~85%)により精製した。
c最終生成物を塩基性条件下のprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna Phenyl-Hexyl 150_30_ 5um;移動相:[水(10mMのNH
4HCO
3)-ACN];B%:45%~90%)により精製した。
dアミン中間体から脱保護すべきBOC基が存在しないので、工程2の、HClでの最初の脱保護工程を省いた。
e工程4をDCM(1mL)とDMF(2mL)との混合溶媒中で行った。
f工程2でのCBZ基の脱保護を、Pd(OH)
2/Cを使用して水素ガス(15psiの圧力)下でTHF中で室温で16時間の水素化により達成した。
g工程2のベンジル基の脱保護を、Pd(OH)
2/C、Pd/Cを使用して水素ガス(15psiの圧力)下でTHF中で触媒量のHClを使用して室温で20時間の水素化により達成した。濾過および濃縮後、その中間体を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH
3・H
2O)により精製した。最終生成物もまた、FAではなくTFAを酸性修飾剤として使用して、逆相クロマトグラフィーにより精製した。
h脱保護が必要とされないので、工程4を省略した。
方法11と類似の合成方法を使用するさらなる実施例:
実施例144: N-[3-カルバモイル-1-[4-[2-[5-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]ペンチルアミノ]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-144
4-(5-アミノペンチルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオンを方法11の工程1~2により合成し、ここでフッ化物中間体Rを、最初の工程でアミンであるN-(5-アミノペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(CAS番号51644-96-3)とカップリングさせ、そして工程2を室温で1時間行った。工程3は、以下のように行われる還元的アミノ化を含んだ:4-(5-アミノペンチルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(300mg、759umol、HCl)およびN-(2-オキソエチル)カルバミン酸tert-ブチル(193mg、1.22mmol、CAS番号89711-08-0)のTHF(60mL)中の溶液に、KOAc(149mg、1.52mmol)およびNaBH(OAc)3(402mg、1.90mmol)を添加した。この混合物を室温で20時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を氷水(100mL)に添加し、そしてDCM(3×60mL)で抽出した。その有機相を集め、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(0.1%のFA)により精製して、N-[2-[5-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]ペンチルアミノ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(180mg、42%の収率)を黄色固体ガム状物質として得た(LC-MS (ESI+) m/z 502.2 (M+H)+)。
工程4は方法11に従い、Boc基の脱保護はジオキサン中のHClを用いた。この中間体を精製せずに最終工程に持ち越し、これを以下のように行った:4-[5-(2-アミノエチルアミノ)ペンチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(110mg、251umol、HCl塩)およびDIPEA(162mg、1.26mmol)のDMF(3mL)中の混合物に、4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸(123mg、200umol、中間体CN)およびHATU(114mg、301umol)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のHCl)により精製し、次いでこれをprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN])により精製して、表題化合物I-144(11.4mg、4%の収率、FA)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.02 (s, 1H), 9.05 (d, J=2.4 Hz, 2H), 8.70 (s, 1H), 8.33 (s, 1H), 8.27 (d, J=5.6 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.13 - 8.00 (m, 4H), 7.78 (s, 1H), 7.71 (t, J=6.4 Hz, 1H), 7.61 - 7.55 (m, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.20 - 7.16 (m, 1H), 7.10 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.04 - 6.99 (m, 1H), 6.54 (t, J=5.8 Hz, 1H), 5.06 (dd, J=5.5, 13.2 Hz, 1H), 4.32 - 4.21 (m, 2H), 3.40 - 3.27 (m, 4H), 2.95 - 2.84 (m, 3H), 2.81 (t, J=6.0 Hz, 2H), 2.66 - 2.61 (m, 3H), 2.06 - 2.00 (m, 1H), 1.64 - 1.47 (m, 4H), 1.44 - 1.35 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 899.4 (M+H) +。
実施例145: N-[3-カルバモイル-1-[1-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]-4-ピペリジル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-145
トリホスゲン(14.4mg、48.5umol)のDCM(2mL)中の溶液に、4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(42.8mg、97.1umol、HCl塩、実施例127の工程1~2により合成)のDCM(3mL)中の溶液を0℃で添加した。次いで、TEA(49.1mg、485umol)をこの溶液に0℃で滴下により添加し、その後、N-[3-カルバモイル-1-(4-ピペリジル)ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド(50.0mg、97.1umol、HCl塩、中間体CX)を添加した。次いで、この反応混合物を0℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Boston Green ODS 150×30 5u;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN])により精製して、表題化合物I-145(20.4mg、22%の収率、FA)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 10.95 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.25 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.75 - 7.67 (m, 2H), 7.62 - 7.55 (m, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.17 (d, J=1.2 Hz, 1H), 7.16 - 7.13 (m, 1H), 7.12 - 7.12 (m, 1H), 7.04 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.62 - 6.60 (m, 2H), 5.07 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 4.50 - 4.41 (m, 1H), 4.30 - 4.19 (m, 2H), 4.09 (d, J=12.8 Hz, 2H), 3.65 - 3.61 (m, 2H), 3.59 - 3.52 (m, 4H), 3.48 - 3.45 (m, 2H), 3.44 - 3.41 (m, 2H), 3.24 - 3.13 (m, 2H), 2.95 - 2.86 (m, 1H), 2.86 - 2.78 (m, 2H), 2.62 - 2.57 (m, 1H), 2.56 m 2.53 (m, 1H), 2.05 - 1.96 (m, 3H), 1.89 - 1.78 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 909.1 (M+H)+。
実施例146(方法12): N-(3-カルバモイル-1-(4-((2-(3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-5-イル)プロポキシ)エチル)カルバモイル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2-(2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド、I-146
工程1 - (4-(4-((3-カルバモイル-1-(4-((2-(3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-5-イル)プロポキシ)エチル)カルバモイル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)カルバモイル)オキサゾール-2-イル)ピリジン-2-イル)(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
4-[3-(2-アミノエトキシ)プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(90mg、250umol、中間体CP)および(154mg、250umol、中間体CN)のDMF(2mL)中の溶液に、DIPEA(162mg、1.25mmol)を添加した。10分後、HATU(114mg、300umol)を上記混合物に添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(30mL)で希釈し、撹拌し、そして濾過した。そのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(110mg、43%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 957.3 (M+H)+。
工程2 - N-(3-カルバモイル-1-(4-((2-(3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-5-イル)プロポキシ)エチル)カルバモイル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2-(2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]プロポキシ]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(110mg、115umol)のDCM(2mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、2mL)を添加した。この反応混合物を室温で17時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:32%~62%)により精製して、表題化合物I-146(13.3mg、13%の収率、FA)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 11.02 (s, 1H), 9.04 (d, J=5.2 Hz, 2H), 8.71 - 8.62 (m, 1H), 8.26 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.15 - 8.07 (m, 3H), 8.07 - 8.02 (m, 2H), 7.84 - 7.75 (m, 3H), 7.73 - 7.67 (m, 2H), 7.28 (s, 1H), 7.19 (d, J=5.2 Hz, 1H), 5.14 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H), 4.32 - 4.19 (m, 2H), 3.54 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.48 - 3.43 (m, 4H), 2.96 - 2.87 (m, 1H), 2.86 - 2.83 (m, 2H), 2.63 - 2.59 (m, 2H), 2.11 - 2.02 (m, 1H), 1.93 - 1.84 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 857.3 (M+H)+。
方法12についての反応時間のバリエーションは、以下の通りであった:工程1を0.5~12時間のいずれかで行い、そして工程2を10分間~17時間のいずれかで行った。工程1の生成物が沈殿物ではない場合、水での標準的な後処理および酢酸エチルでの抽出を使用して、生成物を単離した。
実施例152(方法13): N-[3-カルバモイル-1-[1-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-4-ピペリジル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-152
工程1 - 2-(2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸tert-ブチル
2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(6.40g、24.3mmol、中間体CY)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(6.71g、24.3mmol、中間体R)のジオキサン(100mL)中の溶液に、DIPEA(9.42g、72.9mmol)を添加した。この反応混合物を115℃で24時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、黄色油状物を得た。この黄色油状物をprep-HPLC(水(0.1%のFA)-ACN)により精製して、表題化合物(6.00g、48%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.19 (s, 1H), 7.54 - 7.45 (m, 1H), 7.11 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.93 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.52 - 6.48 (m, 1H), 4.99 - 4.87 (m, 1H), 4.02 (s, 2H), 3.75 - 3.68 (m, 10H), 3.50 - 3.46 (m, 2H), 2.93 - 2.69 (m, 3H), 2.17 - 2.10 (m, 1H), 1.49 (s, 9H)。
工程2 - 2-(2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸
2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(6.00g、11.6mmol)のDCM(30mL)中の溶液に、TFA(30.8g、270mmol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(5.60g、99%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 464.0 (M+H)+。
工程3 - N-[3-カルバモイル-1-[1-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-4-ピペリジル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[3-カルバモイル-1-(4-ピペリジル)ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド(50.0mg、97.1umol、中間体CX)およびDIPEA(125mg、971umol)のDMF(5mL)中の混合物に、2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(54.0mg、116umol)およびHATU(44.3mg、116umol)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10 um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN])により精製して、表題化合物I-152(55.7mg、59%の収率、FA)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 10.94 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.25 (d, J=5.6 Hz, 1H), 7.74 - 7.66 (m, 2H), 7.62 - 7.54 (m, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.16 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.13 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.03 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.59 (s, 1H), 5.05 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 4.61 - 4.39 (m, 2H), 4.32 - 4.21 (m, 2H), 4.20 - 4.12 (m, 2H), 3.94 (d, J=13.6 Hz, 1H), 3.63 - 3.59 (m, 2H), 3.58 - 3.53 (s, 8H), 3.46 (d, J=5.2 Hz, 2H), 3.18 - 3.10 (m, 1H), 2.94 - 2.83 (m, 1H), 2.83 - 2.71 (m, 1H), 2.63 - 2.56 (m, 1H), 2.56 - 2.53 (m, 1H), 2.07 - 1.92 (m, 4H), 1.85 (d, J=9.6 Hz, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 924.3 (M+H)+。
方法13についての反応時間のバリエーションは、以下の通りであった:工程1を16~24時間のいずれかで行い、そして工程2を0.5~16時間のいずれかで行った。
a工程1の生成物は、BOCエステルではなくエチルエステルであったので、工程2の脱保護は、トルエン中の(Bu
3Sn)
2Oを使用し、そしてこの反応混合物を115℃で4時間撹拌した。次いで、この中間体をprep-HPLC(0.1%のFA)により精製した。
方法13と類似の合成方法を使用するさらなる実施例:
実施例159: N-[3-カルバモイル-1-[4-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル-メチル-カルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-159
工程1 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-[2-[(4-メトキシフェニル)メチル-メチル-アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン
2-[2-[2-[(4-メトキシフェニル)メチル-メチル-アミノ]エトキシ]エトキシ]エタンアミン(350mg、1.24mmol、中間体CR)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(342mg、1.24mmol、中間体R)のジオキサン(5mL)中の溶液に、DIPEA(1.60g、12.3mmol、2.16mL)を添加した。この反応混合物を115℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(600mg、89%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 539.4 (M +H)+。
工程2 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-[2-(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-[2-[(4-メトキシフェニル)メチル-メチル-アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン(0.10g、185umol)の、MeOH(3mL)および1NのHCl(0.05mL)中の混合物に、Pd/C(0.05g、10wt%)およびPd(OH)2/C(0.05g、10wt%)を添加した。次いで、この反応混合物を水素雰囲気(15psiの圧力)下で室温で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(60.0mg、77%の収率)を黄色がかった油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 419.1 (M +H)+。
工程3 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル-メチル-カルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-[2-(メチルアミノ)エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン(77.0mg、169umol、HCl)および4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸(88.5mg、143umol、中間体CN)のDMF(3mL)中の混合物に、DIPEA(109mg、846umol、147uL)を添加した。次いで、HATU(83.6mg、220umol)をこの混合物に添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:50%~80%)により精製して、表題化合物(0.05g、23%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1016.0 (M +H)+。
工程4 - N-[3-カルバモイル-1-[4-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル-メチル-カルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル-メチル-カルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(42.0mg、41.3umol)のDCM(3mL)中の混合物に、ジオキサン中のHCl(4M、0.3mL)を添加した。次いで、この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:31%~61%)により精製して、表題化合物I-159(20.0mg、50%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ11.15 - 10.96 (m, 2H), 9.18 - 8.78 (m, 2H), 8.27 (s, 1H), 8.12 - 7.96 (m, 3H), 7.78 - 7.50 (m, 5H), 7.31 - 7.00 (m, 4H), 6.58 (s, 1H), 5.05 (s, 1H), 4.25 (s, 2H), 3.70 - 3.62 (s, 8H), 3.55 - 3.49 (m, 4H), 2.98 (s, 3H), 2.87 (s, 1H), 2.65 - 2.58 (m, 2H), 2.02 - 2.00 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 916.3 (M +H)+。
実施例160: (2S)-3-[(8R)-1-[4-[4-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]ピペラジン-1-イル]シクロヘキソキシ]-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-8-イル]-2-ヒドロキシ-プロパンアミド、I-160
表題化合物を、方法13により、最初の工程においてフッ化物中間体Rおよびアミン中間体CZ使用して、これを115℃で18時間行って合成した。工程2において、エステルを以下のように脱保護した:(Bu3Sn)2O(1.17g、1.97mmol)のトルエン(5mL)中の混合物に、2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(440mg、983umol)を添加した。この反応混合物を115℃で4時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(0.1%のFA)により精製して、2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]酢酸(230mg、55%の収率)を黄色固体として得た(LC-MS (ESI+) m/z 420.1 (M+H)+;1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ=13.39 - 11.73 (m, 1H), 11.10 (s, 1H), 7.65 - 7.52 (m, 1H), 7.16 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.05 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.08 - 7.02 (m, 1H), 6.62 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.06 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.02 (s, 2H), 3.67 - 3.56 (m, 6H), 3.52 - 3.46 (m, 2H), 2.95 - 2.81 (m, 1H), 2.69 - 2.54 (m, 2H), 2.07 - 1.99 (m, 1H))。中間体DRを工程3においてアミンとして使用して、最終化合物I-160を得た。特徴付けデータ:1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ=11.12 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 7.59 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.15 (dd, J=9.6, 18.4 Hz, 3H), 7.05 (d, J=6.8 Hz, 1H), 6.60 (s, 1H), 5.11 (d, J=11.2 Hz, 1H), 5.06 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.14 (s, 2H), 3.95 - 3.90 (m, 5H), 3.64 (d, J=4.8 Hz, 2H), 3.59 - 3.55 (m, 4H), 3.52 - 3.34 (m, 8H), 3.02 (dd, J=8.4, 16.0 Hz, 1H), 2.94 - 2.86 (m, 2H), 2.65 - 2.54 (m, 3H), 2.41 (d, J=9.6 Hz, 2H), 2.33 - 2.26 (m, 1H), 2.16 - 2.04 (m, 3H), 1.82 (d, J=10.0 Hz, 2H), 1.64 - 1.47 (m, 3H), 1.43 - 1.31 (m, 2H)。LC-MS (ESI+) m/z 847.1 (M+H)+。
実施例161: (2S)-3-[(8R)-1-[4-[4-[2-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]ピペラジン-1-イル]シクロヘキソキシ]-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-8-イル]-2-ヒドロキシ-プロパンアミド、I-161
表題化合物を、方法13により、フッ化物中間体Rおよびアミン中間体DWを最初の工程において使用して、これを115℃で16時間行って合成した。工程2において、エステルを以下のように脱保護した:(Bu3Sn)2O(779mg、1.31mmol)のトルエン(20mL)中の溶液に、2-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(0.35g、654umol)を添加した。この反応混合物を115℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を1Nのフッ化ナトリウム溶液でクエンチした。この混合物をDCM(100mL)で抽出し、次いで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製物を逆相フラッシュクロマトグラフィー(0.1%のFA)により精製して、2-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(0.175g、53%の収率)を黄色油状物として得た(LCMS (M+1)+ : 508.2)。中間体DRを工程3においてアミンとして使用して、最終化合物I-161を得た。特徴付けデータ:1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 7.58 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.21 - 7.07 (m, 3H), 7.04 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.61 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.21 - 5.11 (m, 1H), 5.10 - 5.01 (m, 1H), 4.12 (s, 2H), 3.93 (t, J=6.4 Hz, 1H), 3.66 - 3.62 (m, 2H), 3.60 - 3.49 (m, 20H), 3.07 - 3.00 (m, 1H), 2.94 - 2.84 (m, 2H), 2.63 - 2.56 (m, 2H), 2.55 - 2.53 (m, 2H), 2.47 - 2.36 (m, 5H), 2.32 - 2.26 (m, 1H), 2.20 - 2.08 (m, 2H), 2.06 - 1.99 (m, 1H), 1.90 - 1.79 (m, 2H), 1.70 - 1.57 (m, 2H), 1.56 - 1.47 (m, 1H), 1.45 - 1.33 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 957.4 (M+Na)+。
実施例162(方法14): 5-[[(1S,2R)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-7-[3-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-5-メトキシ-アニリノ]イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-8-カルボキサミド、I-162
工程1 - 2-[2-[2-[2-[3-[(8-カルバモイル-5-メチルスルファニル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル)アミノ]-5-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(819mg、2.61mmol、中間体BI)および7-(3-ヒドロキシ-5-メトキシ-アニリノ)-5-メチルスルファニル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-8-カルボキサミド(300mg、868umol、中間体EZ)のDMF(10mL)中の溶液に、K2CO3(360mg、2.61mmol)を添加した。この混合物を50℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、溶媒を除去した。その残渣を水(5mL)で希釈し、そしてDCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(320mg、65%の収率)を黄色がかった油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 564.0 (M+H)+。
工程2 - 2-[2-[2-[2-[3-[[5-[[(1S,2R)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-8-カルバモイル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル]アミノ]-5-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-[2-[3-[(8-カルバモイル-5-メチルスルファニル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル)アミノ]-5-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(220mg、390umol)および(1R,2S)-シクロヘキサン-1,2-ジアミン(89.1mg、781umol、CAS番号1436-59-5)のDMF(2mL)中の溶液を90℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を水(5mL)で希釈し、そしてDCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(220mg、65%の収率)を黄色がかった油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 630.1 (M+H)+。
工程3 - 2-[2-[2-[2-[3-[[5-[[(1S,2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]-8-カルバモイル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル]アミノ]-5-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-[2-[3-[[5-[[(1S,2R)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-8-カルバモイル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル]アミノ]-5-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(220mg、349umol)および(Boc)2O(152mg、699umol)のMeOH(3mL)中の溶液に、I2(17.7mg、69.9umol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、溶媒を除去した。その残渣を水(5mL)で希釈し、そしてDCM(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)により精製して、表題化合物(150mg、58%の収率)を黄色がかった固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 730.1 (M+H)+。
工程4 - 2-[2-[2-[2-[3-[[5-[[(1S,2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]-8-カルバモイル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル]アミノ]-5-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸
2-[2-[2-[2-[3-[[5-[[(1S,2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]-8-カルバモイル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル]アミノ]-5-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(150mg、205umol)の、THF(2mL)とH2O(2mL)との混合溶媒中の溶液に、LiOH(19.7mg、822umol)を添加した。次いで、この混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、飽和クエン酸水溶液をこの混合物に添加して、pH=5.0に調整した。その残渣を水(3mL)で希釈し、そしてDCM(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(135mg、94%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 702.3 (M+H)+。
工程5 - N-[(1R,2S)-2-[[8-カルバモイル-7-[3-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-5-メトキシ-アニリノ]イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[2-[2-[3-[[5-[[(1S,2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]-8-カルバモイル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル]アミノ]-5-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(135mg、192umol)のDMF(2mL)中の溶液を0℃まで冷却した。次いで、DIPEA(67.8mg、525umol)、(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(75.3mg、175umol、中間体CI)およびHATU(79.8mg、210umol)を添加した。次いで、この混合物を室温まで昇温させ、そして6時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(5mL)で希釈し、そしてEA(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(水中0.1%のFA)により精製して、表題化合物(90.0mg、46%の収率)を黄色がかった固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1114.2 (M+H)+。
工程6 - 5-[[(1S,2R)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-7-[3-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-5-メトキシ-アニリノ]イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-8-カルボキサミド
N-[(1R,2S)-2-[[8-カルバモイル-7-[3-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-5-メトキシ-アニリノ]イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(90.0mg、80.8umol)のMeOH(2mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、2mL)を添加した。次いで、この混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Boston Green ODS 150×30 5u;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN])により精製して、表題化合物I-162(20.0mg、24%の収率、FA塩)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 12.39 (s, 1H), 9.56 (d, J=3.2 Hz, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.59 (t, J=5.6 Hz, 1H), 8.14(s, 1H), 7.48 - 7.36 (m, 6H), 7.32 (s, 1H), 6.92 (s, 1H), 6.67 (s, 1H), 6.21 (s, 1H), 4.59 - 4.52 (d, J=9.6 Hz,1H), 4.45 - 4.31 (m, 4H), 4.29 - 4.18 (m, 2H), 4.12 - 4.00 (m, 3H), 3.96 (s, 2H), 3.74 (s, 4H), 3.72 - 3.64 (m, 7H), 3.61 - 3.57 (m, 10H), 2.53 - 2.51 (m, 2H), 2.43 (s, 3H), 2.10 - 1.98 (m, 2H), 1.92 - 1.80 (m, 2H), 1.76 - 1.70 (m, 2H), 1.47 - 1.34 (m, 2H), 0.94 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 1014.2 (M+H)+。
方法14についての温度および時間のバリエーションは、以下の通りであった:工程1を50~90Cで、4~24時間のいずれかで行い、工程3を室温で、2~12時間のいずれかで行い、工程4を室温で、0.5~2.時間のいずれかで行い、工程5を室温で、6~16時間のいずれかで行い、そして工程6を室温で、0.5~1時間のいずれかで行った。
aLCMSを(M+Na)
+として測定した。
実施例166(方法15) 4-[2-[2-[2-[2-[4-[[7-[[(1R,2S)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル]アミノ]インドール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン、I-166
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-(4-ニトロインドール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル
2-[2-[2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(100mg、246umol、中間体EY)のDMF(2mL)中の混合物に、K2CO3(68.1mg、493umol)および4-ニトロ-1H-インドール(39.9mg、246umol)を添加した。この反応混合物を100℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮してDMFを除去した。その残渣を水(4mL)で希釈し、そしてジクロロメタン(2×6mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-TLC(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(67.0mg、57%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 494.1 (M+Na)+。
工程2 - N-[2-[2-[2-[2-(4-アミノインドール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル
N-[2-[2-[2-[2-(4-ニトロインドール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル(1.30g、2.76mmol)の、EtOH(10mL)およびH2O(4mL)中の混合物に、NH4Cl(1.48g、27.6mmol)およびFe(1.54g、27.6mmol)を窒素雰囲気下で添加した。この反応混合物を80℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮してEtOHを除去した。その残渣を水(10mL)で希釈し、そしてsat.NaHCO3でpH=8~9になるまで中和した。その残渣を水(10mL)で希釈し、そして酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.14g、93%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 442.1 (M+H)+。
工程3 - N-[2-[2-[2-[2-[4-[(7-クロロ-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル)アミノ]インドール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル
N-[2-[2-[2-[2-(4-アミノインドール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル(1.14g、2.58mmol)および5,7-ジクロロ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-4-オン(550mg、2.55mmol、中間体FB)のNMP(10mL)中の混合物に、TEA(774mg、7.65mmol)を窒素雰囲気下で添加した。この反応混合物を140℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮してNMPを除去した。その残渣を水(8mL)で希釈し、そして酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(水中0.1%のFA)により精製して、表題化合物(800mg、50%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, MeOD) δ 8.26 (dd, J=2.4, 6.0 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.34 - 7.25 (m, 6H), 7.20 - 7.17 (m, 2H), 6.78 (s, 1H), 6.68 (d, J=3.2 Hz, 1H), 5.03 (s, 2H), 4.63 (s, 1H), 4.34 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.83 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.53 (s, 4H), 3.49 - 3.44 (m, 5H), 3.25 (t, J=5.6 Hz, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 621.1 (M+H)+。
工程4 - N-[2-[2-[2-[2-[4-[[7-[[(1R,2S)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル]アミノ]インドール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル
N-[2-[2-[2-[2-[4-[(7-クロロ-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル)アミノ]インドール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル(550mg、886umol)および(1R,2S)-シクロヘキサン-1,2-ジアミン(1.01g、8.86mmol)のNMP(3mL)中の混合物をマイクロ波内で150℃で1.5時間加熱した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮してNMPを除去した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi Max-RP 250×50mm×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN])により精製して、表題化合物(200mg、32%の収率)を黄色がかった固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 699.6 (M+H)+。
工程5 - N-[(1S,2R)-2-[[5-[[1-[2-[2-[2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[2-[4-[[7-[[(1R,2S)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル]アミノ]インドール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル(200mg、286umol)のジクロロメタン(1mL)中の混合物に、(Boc)2O(62.4mg、286umol)を窒素雰囲気下で添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(5mL)で希釈し、そしてジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-TLC(ジクロロメタン:メタノール=20:1)により精製して、表題化合物(150mg、65%の収率)を黄色がかった固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 799.5 (M+H)+。
工程6 - N-[(1S,2R)-2-[[5-[[1-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[(1S,2R)-2-[[5-[[1-[2-[2-[2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(10.0mg、12.5umol)のEtOAc(5mL)中の混合物に、Pd(OH)2/C(17.5mg、12.5umol、10wt)を水素雰囲気(50psiの圧力)下で添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(3.00mg、36%の収率)を黄色がかった固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 665.3 (M+H)+。
工程7 - N-[(1S,2R)-2-[[5-[[1-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[(1S,2R)-2-[[5-[[1-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(50.0mg、75.2umol)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(24.9mg、90.2umol、中間体R)のDMF(2mL)中の混合物に、DIPEA(19.4mg、150umol)を窒素雰囲気下で添加した。この反応混合物を90℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をprep-HPLC(Boston Green ODS 150×30 5u;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN])により精製して、表題化合物(18.0mg、25%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 921.2 (M+H)+。
工程8 - 4-[2-[2-[2-[2-[4-[[7-[[(1R,2S)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル]アミノ]インドール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
N-[(1S,2R)-2-[[5-[[1-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-7-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(33.0mg、35.8umol)のジクロロメタン(8mL)中の混合物に、TFA(3.08g、27.0mmol)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮してジクロロメタンを除去した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.1%のTFA)-ACN])により精製して、表題化合物I-166(24.8mg、84%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.69 (s, 1H), 11.11 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.79 (s, 3H), 7.54 (t, J=7.2 Hz, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.20 - 7.16 (m, 1H), 7.15 - 7.06 (m, 3H), 7.02 (d, J=6.0 Hz, 1H), 6.56 (s, 2H), 6.06 (s, 1H), 5.05 (d, J=8.0 Hz, 1H), 4.32 (s, 4H), 3.74 (s, 2H), 3.64 - 3.53 (m, 13H), 2.85 (d, J=12.8 Hz, 1H), 2.62 - 2.59 (m, 1H), 2.01 (s, 1H), 1.88 - 1.57 (m, 6H), 1.47 (s, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 821.2 (M+H)+。
実施例167: 4-[2-[2-[2-[2-[2-[4-[[7-[[(1R,2S)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル]アミノ]インドール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン、I-167
4-[2-[2-[2-[2-[2-[4-[[7-[[(1R,2S)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル]アミノ]インドール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン I-167を、方法15により、工程1において中間体FCをメシレートとして使用して合成した。時間および温度のバリエーションは、以下の通りであった:工程3を140℃で4時間行い、工程5を室温で7時間行い、工程6を室温で4時間、15psiの圧力の水素を使用して行い、工程7を100℃で8時間行い、そして工程8を室温で1時間行った。工程5から形成された中間体をprep-HPLC(カラム:Phenomenex luna C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:35ACN%~65ACN%、33分間)により精製した。最終生成物の特徴付け:1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.7 (s, 1H), 11.1 (s, 1H), 8.18 (br s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.78 - 7.76 (m, 3H), 7.56 (dd, J=7.2, 8.4 Hz, 1H), 7.39 (d, J=3.2 Hz, 1H), 7.22 - 7.16 (m, 1H), 7.16 - 7.06 (m, 3H), 7.03 (d, J=7.0 Hz, 1H), 6.64 - 6.50 (m, 2H), 6.06 (s, 1H), 5.05 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 4.47 - 4.17 (m, 4H), 3.67 - 3.65 (m, 2H), 3.63 - 3.56 (m, 4H), 3.55 - 3.53 (m, 4H), 3.52 - 3.47 (m, 10H), 2.96 - 2.80 (m, 1H), 2.06 - 1.95 (m, 1H), 1.94 - 1.55 (m, 6H), 1.47 - 1.45 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 865.2 (M+H)+。
実施例168: 4-[2-[2-[2-[4-[[7-[[(1R,2S)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル]アミノ]インドール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン、I-168
4-[2-[2-[2-[4-[[7-[[(1R,2S)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル]アミノ]インドール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン I-168を、方法15により、工程1において中間体FDをメシレートとして使用して合成した。時間および温度のバリエーションは、以下の通りであった:工程1および2を70℃で2時間行い、そして工程6を室温で6時間、15psiの圧力の水素で行った。最終生成物の特徴付け:1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.72 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.24 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.53 (dd, J=7.2, 8.4 Hz, 1H), 7.36 (d, J=3.2 Hz, 1H), 7.18 - 7.12 (m, 1H), 7.11 - 7.05 (m, 2H), 7.02 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.60 - 6.53 (m, 2H), 6.02 (s, 1H), 5.05 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 4.31 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.75 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.64 - 3.58 (m, 10H), 3.40 - 3.11 (m, 2H), 2.91 - 2.81 (m, 2H), 2.59 - 2.58 (m, 1H), 2.53 - 2.52 (m, 1H), 2.46 - 2.43 (m, 1H), 2.05 - 1.96 (m, 1H), 1.89 - 1.82 (m, 2H), 1.75 - 1.57 (m, 4H), 1.45 - 1.33 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 777.3 (M+H)+。
さらなる実施例:
実施例169: N-[3-カルバモイル-1-[1-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル)アゼチジン-3-イル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-169
工程1 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン
2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エタノール(0.60g、2.61mmol、HCl塩、中間体DC)およびDIPEA(2.70g、20.9mmol)のジオキサン(15mL)中の混合物に、2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(721mg、2.61mmol、中間体R)を添加した。この反応混合物を115℃で24時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=0:1)により精製して、表題化合物(0.80g、68%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 7.59 (dd, J=3.2, 4.4 Hz, 1H), 7.16 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.05 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.61 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.06 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.58 - 4.56 (m, 1H), 3.62 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.59 - 3.56 (m, 2H), 3.55 - 3.53 (m, 2H), 3.51 - 3.44 (m, 8H), 3.42 - 3.38 (m, 2H), 2.95 - 2.81 (m, 1H), 2.64 - 2.53 (m, 2H), 2.09 - 2.00 (m, 1H)。
工程2 - 2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセトアルデヒド
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン(250mg、556umol)のDCM(10mL)中の溶液に、DMP(471mg、1.11mmol)を0℃で添加した。次いで、この混合物を室温まで昇温させ、そして2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和NaHCO3(10mL)およびNa2S2O3(10mL)で室温でクエンチし、次いでさらに30分間撹拌した。次いで、この混合物をDCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(226mg、91%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 448.0 (M+H)+。
工程3 - N-[3-カルバモイル-1-[1-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル)アゼチジン-3-イル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[1-(アゼチジン-3-イル)-3-カルバモイル-ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド(44.1mg、78.2umol、TFA塩、中間体DB)のDCM(2mL)中の混合物に、TEA(11.8mg、117umol)、HOAc(9.39mg、156umol)および2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセトアルデヒド(35.0mg、78.2umol)を添加し、そしてこの混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、NaBH(OAc)3(24.8mg、117umol)を添加し、そしてこの混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Kromasil 150×25mm×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN])により精製して、表題化合物I-169(16.4mg、21%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 10.93 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.28 - 8.20 (m, 2H), 7.76 (s, 1H), 7.68 (t, J=6.4 Hz, 1H), 7.61 - 7.49 (m, 2H), 7.25 (s, 1H), 7.18 - 7.08 (m, 2H), 7.02 (d, J=6.8 Hz, 1H), 6.58 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.07 (dd, J=6.4, 12.8 Hz, 2H), 4.25 - 4.21 (m, 2H), 3.70 (t, J=7.6 Hz, 2H), 3.61 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.57 - 3.47 (m, 14H), 2.92 - 2.84 (m, 1H), 2.68 - 2.64 (m, 2H), 2.62 - 2.54 (m, 2H), 2.06 - 1.99 (m, 1H)。LC-MS (ESI+) m/z 904.3 (M+Na)+。
実施例170: N-[3-カルバモイル-1-[1-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]-4-ピペリジル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-170
N-[3-カルバモイル-1-(4-ピペリジル)ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド(100mg、194umol、HCl塩、中間体CX)のDCM(4mL)中の混合物に、TEA(29.4mg、291umol)、HOAc(23.3mg、388umol)および2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-nピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセトアルデヒド(86.9mg、194umol、実施例169の工程1~2により合成)を添加し、そしてこの反応物を室温で30分間撹拌した。次いで、NaBH(OAc)3(61.7mg、291umol)をこの反応混合物に添加し、そしてこの混合物を室温でさらに16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.1%のTFA)-ACN])により精製して、表題化合物I-170(31.4mg、15%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ=11.11 (s, 1H), 10.92 (m, 1H), 9.64 ( s, 1H), 8.97 (s, 1H), 8.39 (m, 1H), 8.24 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.76 (t, J=5.2 Hz, 1H), 7.61 - 7.54 (m, 2H), 7.26 (s, 1H), 7.20 - 7.14 (m, 1H), 7.14 - 7.08 (m, 1H), 7.07 - 6.99 (m, 1H), 6.57 (s, 1H), 5.05 (dd, J=6.4, 12.8 Hz, 1H), 4.80 - 4.48 (m, 1H), 4.37 - 4.15 (m, 2H), 3.76 - 3.53 (m, 14H), 3.49 - 3.37 (m, 4H), 3.35 - 3.29 (m, 1H), 3.22 - 3.11 (s, 1H), 2.99 - 2.78 (m, 1H), 2.62 - 2.51 (m, 2H), 2.41 - 2.17 (m, 4H), 2.09 - 1.97 (m, 1H)。LC-MS (ESI+) m/z 910.0 (M+H)+。
実施例171: N-[3-カルバモイル-1-[4-[[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-171
工程1 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(200mg、332umol、中間体CVの工程1により合成)の、THF(5mL)およびDCM(5mL)中の溶液に、DMP(282mg、665umol)を0℃で添加し、そしてこの混合物を0℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を飽和NaHCO3/Na2S2O3(1:1、30mL)でクエンチし、そしてさらに30分間撹拌した。次いで、その水層を有機層から分離し、そしてDCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機溶液をH2O(3×20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュクロマトグラフィー(水中0.1%のFA)により精製して、表題化合物(100mg、48%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 600.4 (M+H)+。
工程2 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(40.5mg、66.7umol)、4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(40.0mg、100umol、実施例127の工程1~2により合成)の、DCM(5mL)とTHF(5mL)との混合溶媒中の混合物に、HOAc(6.01mg、100umol)およびNaBH(OAc)3(42.4mg、200umol)を添加した。この混合物を窒素雰囲気下で室温で72時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣を逆相フラッシュクロマトグラフィー(水中0.1%のFA)により精製して、表題化合物(50.0mg、76%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 988.5 (M+H)+。
工程3 - N-[3-カルバモイル-1-[4-[[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(50.0mg、50.6umol)のTHF(5mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4N、2mL)を添加した。この混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をPre-HPLC(カラム:Boston Green ODS 150×30 5u;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:25%~52%、10分間)で精製して、表題化合物I-171(23.0mg、51%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.00 (s, 1H), 9.01 (s, 1H), 8.91 (s, 1H), 8.29 - 8.21 (m, 2H), 8.03 (s, 1H), 7.89 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.76 - 7.66 (m, 2H), 7.61 - 7.54 (m, 1H), 7.49 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.27 (s, 1H), 7.18 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.13 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.02 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.59 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.05 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.32 - 4.19 (m, 2H), 3.81 (s, 2H), 3.72 - 3.53 (m, 10H), 2.93 - 2.80 (m, 1H), 2.75 - 2.67 (m, 2H), 2.56 - 2.53 (m, 3H), 2.09 - 1.97 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 888.4 (M+H)+。
実施例172: N-[3-カルバモイル-1-[4-[5-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エチルアミノ]ペンチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-172
工程1 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-(5-ヒドロキシペンチルカルバモイル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸(100mg、162umol、中間体CN)および5-アミノペンタン-1-オール(22.0mg、211umol)のDMF(5mL)中の混合物に、DIPEA(63.0mg、487umol、85uL)およびHATU(74.0mg、195umol)を添加した。この混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(15mL)によりクエンチし、次いで濾過した。そのフィルターケーキを減圧中で乾燥させた。その残渣を逆相フラッシュクロマトグラフィー(水中0.1%のFA)により精製して、表題化合物(80.0mg、67%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 701.3 (M+H)+。
工程2 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-(5-オキソペンチルカルバモイル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-(5-ヒドロキシペンチルカルバモイル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(80.0mg、114umol)の、THF(5.0mL)およびDCM(5.0mL)中の溶液に、DMP(54.0mg、125.umol)を0℃で添加した。この混合物を0℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和NaHCO3/Na2S2O3溶液(1:1、10mL)でクエンチし、そして30分間撹拌した。その水層を有機層から分離し、そしてDCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をH2O(3×10mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、次いで濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(80.0mg、粗製)を黄色がかった固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 599.2 (M+H-100)+。
工程3 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[5-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エチルアミノ]ペンチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-(5-オキソペンチルカルバモイル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(60.0mg、86.0umol)および4-(2-アミノエチルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(34.0mg、95.0umol、HCl塩、中間体DJ)のTHF(5mL)中の混合物に、AcOH(7.00mg、112umol)およびNaBH(OAc)3(27.0mg、128umol)を添加した。この混合物を窒素雰囲気下で室温で24時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュクロマトグラフィー(水中0.1%のFA)により精製して、表題化合物(30.0mg、35%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 999.0 (M+H)+。
工程4 - N-[3-カルバモイル-1-[4-[5-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エチルアミノ]ペンチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[5-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エチルアミノ]ペンチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(40.0mg、40.0umol)のTHF(5mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4N、2mL)を添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をPre-HPLC(カラム:Boston Green ODS 150×30 5u;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:27%~57%、10分間)により精製して、表題化合物I-172(20.0mg、56%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.01 (s, 1H), 9.03 (d, J=5.6 Hz, 2H), 8.65 - 8.54 (m, 1H), 8.38 - 8.23 (m, 2H), 8.16 - 7.98 (m, 5H), 7.82 - 7.73 (m, 1H), 7.69 (t, J=6.4 Hz, 1H), 7.59 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.21 - 7.12 (m, 2H), 7.05 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.82 (m, 1H), 5.06 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.32 - 4.16 (m, 2H), 3.48 - 3.47 (m, 2H), 3.29 (m, 2H), 2.97 - 2.85 (m, 3H), 2.77 - 2.66 (m, 2H), 2.64 - 2.53 (m, 3H) , 2.09 - 1.98 (m, 1H), 1.56 (m, 4H), 1.38 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 899.4 (M+H)+。
実施例173: 6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシ-2-フルオロ-プロピル]ピリジン-3-カルボキサミド、I-173
工程1 - 4-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-ヒドロキシ-イソインドリン-1,3-ジオン(2.00g、7.29mmol、中間体CAの工程1により合成)のTHF(200mL)中の混合物に、3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロパン-1-オール(1.99g、7.29mmol、中間体AH)およびPPh3(3.83g、14.5mmol)を添加した。次いで、DIAD(2.21g、10.9mmol)をこの混合物に0℃で滴下により添加した。この反応混合物を室温まで昇温させ、そして12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi Max-RP 250×50mm×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:25ACN%~50ACN%、30分間、50%分間)により精製して、表題化合物(2.70g、60%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 7.97 - 7.73 (m, 1H), 7.47 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.41 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.37 - 7.21 (m, 8H), 7.21 - 7.08 (m, 2H), 5.21 - 4.88 (m, 2H), 4.47 - 4.17 (m, 2H), 3.73 - 3.53 (m, 4H), 3.06 - 2.75 (m, 3H), 2.70 - 2.54 (m, 2H), 2.14 - 1.92 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 530.0 (M+H)+。
工程2 - 4-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン
4-[3-(ジベンジルアミノ)-2-フルオロ-プロポキシ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(100mg、188umol)、Pd(OH)2/C(60.0mg、10wt%)およびPd/C(60.0mg、10wt%)のMeOH(6mL)中の混合物に、HCl(1M、100uL)を水素雰囲気(15psiの圧力)下で添加した。この反応混合物を室温で18時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、化合物(68.0mg、HCl塩m95%の収率)を無色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 350.0 (M+H)+。
工程3 - 6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-N-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシ-2-フルオロ-プロピル]ピリジン-3-カルボキサミド
4-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(48.0mg、124umol、HCl塩)のDMF(2mL)中の混合物に、6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)ピリジン-3-カルボン酸(64.8mg、149umol、TFA塩、中間体L)およびDIPEA(96.4mg、746umol)を添加した。次いで、HATU(70.9mg、186umol)をこの混合物に添加し、そしてこの混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN])により精製して、表題化合物I-173(24.0mg、28%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 9.08 (d, J=2.0 Hz, 1H), 9.04 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.95 (t, J=5.6 Hz, 1H), 8.72 - 8.62 (m, 2H), 8.55 (s, 1H), 7.88 - 7.84 (m, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.57 - 7.50 (m, 2H), 5.18 - 5.01 (m, 2H), 4.69 - 4.44 (m, 2H), 3.80 - 3.66 (m, 2H), 2.93 - 2.82 (m, 1H), 2.71 - 2.56 (m, 3H), 2.09 - 1.99 (m, 1H), 0.99 - 0.81 (m, 2H), 0.58 - 0.56 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 652.2 (M+H)+。
実施例174: 4-(シクロプロピルアミノ)-N-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]オキシ-2-フルオロ-プロピル]-6-(1,6-ナフチリジン-2-イルアミノ)ピリジン-3-カルボキサミド、I-174
4-(3-アミノ-2-フルオロ-プロポキシ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(100mg、259umol、HCl塩、実施例173の工程1~2により合成)およびDIPEA(167mg、1.30mmol)のDMF(2mL)中の混合物に、4-(シクロプロピルアミノ)-6-(1,6-ナフチリジン-2-イルアミノ)ピリジン-3-カルボン酸(83.3mg、259umol、中間体N)およびHATU(118mg、311umol)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。次いで、その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN])により精製して、表題化合物I-174(44.7mg、26%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.13 (s, 1H), 10.37 (s, 1H), 9.06 (s, 1H), 8.67 (t, J=5.2 Hz, 1H), 8.62 - 8.56 (m, 2H), 8.49 (s, 1H), 8.28 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.86 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.65 - 7.44 (m, 4H), 5.15 - 4.98 (m, 2H), 4.60 - 4.43 (m, 2H), 3.76 - 3.70 (m, 2H), 2.97 - 2.86 (m, 1H), 2.71 - 2.56 (m, 3H), 2.08 - 2.00 (m, 1H), 1.01 - 0.87 (m, 2H), 0.60 - 0.58 (m, 2H)。LC-MS (ESI+) m/z 653.2 (M+H)+。
実施例175: 1-[4-(シクロプロピルアミノ)-5-[1-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]-2-ピリジル]ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-5-カルボニトリル、I-175
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-[4-[6-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ)-3-ピリジル]トリアゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(1.65g、5.19mmol、中間体BN)、CuSO4(4.14mg、26.0umol)およびナトリウム(2R)-2-[(1S)-1,2-ジヒドロキシエチル]-4-ヒドロキシ-5-オキソ-2H-フラン-3-オールレート(10.3mg、51.9umol)の、H2O(5mL)とt-BuOH(5mL)との混合溶媒中の溶液に、2-クロロ-N-シクロプロピル-5-エチニル-ピリジン-4-アミン(500mg、2.60mmol、中間体DL)を添加した。この反応混合物を60℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(20mL)で希釈し、そしてEA(2×30mL)で抽出した。その有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(1.02g、77%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 511.4 (M+H)+。
工程2 - N-[2-[2-[2-[2-[4-[6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-3-ピリジル]トリアゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[2-[4-[6-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ)-3-ピリジル]トリアゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(250mg、489umol)、1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-5-カルボニトリル(177mg、1.22mmol、CAS番号1234616-67-1)、Pd2(dba)3(179mg、196umol)、K3PO4(312mg、1.47mmol)およびt-Bu Xphos(83.1mg、196umol)をマイクロ波管に入れた。次いで、ジオキサン(5mL)およびH2O(0.5mL)をこのマイクロ波管に添加した。この混合物を脱気して窒素ガスでパージすることを3回行い、次いでこの密封管を100℃まで加熱し、そしてマイクロ波下で8時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をpre-HPLC(カラム:Gemini 150×25 5u;移動相:[水(0.05%の水酸化アンモニアv/v)-ACN];B%:36%~66%)により精製して、表題化合物(30mg、9.4%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 619.0 (M+H)+。
工程3 - 1-[5-[1-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]-4-(シクロプロピルアミノ)-2-ピリジル]ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-5-カルボニトリル
N-[2-[2-[2-[2-[4-[6-(5-シアノピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-イル)-4-(シクロプロピルアミノ)-3-ピリジル]トリアゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(30mg、48.5umol)のDCM(1.5mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、1.5mL)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物を得た(26.9mg、100%の収率、HCl塩)。LC-MS (ESI+) m/z 519.3 (M+H)+。
工程4 - 1-[4-(シクロプロピルアミノ)-5-[1-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]-2-ピリジル]ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-5-カルボニトリル
1-[5-[1-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]-4-(シクロプロピルアミノ)-2-ピリジル]ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-5-カルボニトリル(26.9mg、48.5umol、HCl塩)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(14.7mg、53.3umol、中間体R)のジオキサン(3mL)中の溶液に、DIPEA(62.6mg、485umol)を添加した。この反応混合物を115℃で60時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:20%~50%)により精製して、表題化合物I-175(13mg、35%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.16 - 11.03 (m, 1H), 9.06 - 9.03 (m, 1H), 9.03 - 9.00 (m, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.44 - 8.41 (m, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.57 - 7.43 (m, 1H), 7.07 - 7.02 (m, 1H), 7.01 - 6.97 (m, 1H), 6.57 - 6.48 (m, 1H), 5.07 - 5.00 (m, 1H), 4.66 - 4.59 (m, 2H), 3.92 - 3.86 (m, 2H), 3.58 - 3.54 (m, 4H), 3.53 - 3.49 (m, 6H), 3.42 - 3.40 (m, 2H), 2.96 - 2.81 (m, 1H), 2.62 - 2.59 (m, 1H), 2.57 - 2.55 (m, 2H), 2.06 - 1.99 (m, 1H), 0.94 - 0.87 (m, 2H), 0.65 - 0.57 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 775.4 (M+H)+。
実施例176: 1-[4-(シクロプロピルアミノ)-5-[1-[2-[2-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]-2-ピリジル]ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-5-カルボニトリル、I-176
1-[4-(シクロプロピルアミノ)-5-[1-[2-[2-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]-2-ピリジル]ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-5-カルボニトリル I-176を、中間体BQを工程1においてアジドとして使用したこと以外は上で実施例175について記載されたように、合成した。1H NMR (400MHz, CD3CN) δ 9.07 (s, 1H), 8.92 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.70 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.45 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.55 - 7.50 (m, 1H), 7.02 (dd, J=4.0, 5.2 Hz, 2H), 6.49 - 6.40 (m, 1H), 5.00 - 4.90 (m, 1H), 4.63 (t, J=4.8 Hz, 2H), 3.95 - 3.92 (m, 2H), 3.66 - 3.55 (m, 8H), 3.54 - 3.50 (m, 10H), 3.45 - 3.38 (m, 2H), 2.75 - 2.67 (m, 3H), 2.14 - 2.13 (m, 1H), 1.82 - 1.77 (m, 1H), 0.95 - 0.90 (m, 2H), 0.72 - 0.63 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 863.4 (M+H)+。
実施例177: N-[3-カルバモイル-1-[4-[6-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]ヘキサ-2,4-ジイニルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-177
工程1 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-(プロパ-2-イニルカルバモイル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸(200mg、324umol、中間体CN)およびプロパ-2-イン-1-アミン(21.4mg、389umol、24.9uL)のDMF(5.00mL)中の溶液に、HATU(148mg、389umol)およびDIPEA(125mg、974umol、169uL)を添加し、そしてこの混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(30mL)で希釈し、そしてEA(3×15mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(210mg、99%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, MeOD-d4) δ 11.04 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 9.04 - 8.99 (m, 2H), 8.63 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.22 (s, 1H), 8.12 - 8.06 (m, 3H), 8.03 - 7.98 (m, 2H), 7.77 - 7.73 (m, 2H), 4.92 - 4.82 (m, 2H), 4.08 - 4.03 (m, 2H), 3.11 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.50 (s, 9H)。
工程2 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[6-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]ヘキサ-2,4-ジイニルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
CuI(5.84mg、30.6umol)、NiCl2
.6H2O(1.82mg、7.66umol)およびN,N,N’,N’-テトラメチルエタン-1,2-ジアミン(356ug、3.06umol)中の溶液をTHF(4.00mL)中に溶解させ、そして室温で5分間撹拌した。次いで、N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-(プロパ-2-イニルカルバモイル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(100mg、153umol)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-(プロパ-2-イニルアミノ)イソインドリン-1,3-ジオン(238mg、766umol、中間体DN)のTHF(4.00mL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をセライトのパッドで濾過し、そしてそのセライト層をAcOEt(30mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧中で濃縮した。この混合物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:50%~80%)により精製して、表題化合物(25.0mg、16%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 962.0 (M+H)+。
工程3 - N-[3-カルバモイル-1-[4-[6-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]ヘキサ-2,4-ジイニルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[6-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]ヘキサ-2,4-ジイニルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(20.0mg、19.75umol)のDCM(2.00mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、2.00mL)を添加し、そしてこの混合物を室温で30分間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:40%~70%、13分間)により精製して、表題化合物I-177(2.94mg、16%の収率、FA)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 11.01 (s, 1H), 9.14 - 9.08 (m, 1H), 9.05 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.26 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.11 (d, J=8.8 Hz, 2H), 8.01 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.78 (s, 1H), 7.72 - 7.65 (m, 2H), 7.27 (s, 1H), 7.20 - 7.12 (m, 3H), 7.02 (t, J=6.2 Hz, 1H), 5.12 - 5.02 (m, 1H), 4.36 - 4.30 (m, 2H), 4.28 - 4.22 (m, 2H), 4.21 - 4.17 (m, 2H), 2.99 - 2.81 (m, 1H), 2.64 - 2.56 (m, 2H), 2.09 - 1.99 (m, 1H), LC-MS (ESI+) m/z 862.1 (M+H)+。
実施例178: N-[3-カルバモイル-1-[4-[7-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]ヘプタ-2,4-ジイニルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-178
N-[3-カルバモイル-1-[4-[7-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]ヘプタ-2,4-ジイニルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド I-178を、実施例177について記載されたように、工程1において中間体CNを酸として、およびプロパ-2-イン-1-アミンをアルキンとして使用し、そして工程2において、中間体DOをアルキンとして使用して、これを室温で80時間行って合成した。最終生成物の特徴付け:1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 11.02 (s, 1H), 9.12 (t, J=5.2 Hz, 1H), 9.06 (d, J=7.6 Hz, 2H), 8.26 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.14 (d, J=8.8 Hz, 2H), 8.04 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.79 (s, 1H), 7.70 (t, J=6.4 Hz, 1H), 7.62 - 7.56 (m, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.19 (s, 1H), 7.19 - 7.17 (m, 1H), 7.06 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.76 (t, J=6.0 Hz, 1H), 5.10 - 5.04 (m, 1H), 4.28 - 4.22 (m, 2H), 4.20 (d, J=5.2 Hz, 2H), 3.73 - 3.45 (m, 2H), 2.95 - 2.81 (m, 1H), 2.65 (s, 1H), 2.61 - 2.58 (m, 1H), 2.57 - 2.50 (m, 2H), 2.07 - 1.97 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 876.2 (M+H)+。
実施例179: N-[3-カルバモイル-1-[4-[8-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]オクタ-3,5-ジイニルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-179
N-[3-カルバモイル-1-[4-[8-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]オクタ-3,5-ジイニルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド I-179を、実施例177について記載されたように、工程1において、中間体CNを酸としておよびブタ-3-イン-1-アミン(塩酸塩)をアルキンとして使用し、そして工程2において、中間体DOをアルキンとして使用して、これを室温で80時間行って合成した。最終生成物の特徴付け:1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 11.02 (s, 1H), 9.05 (d, J=6.8 Hz, 2H), 8.83 (t, J=5.6 Hz, 1H), 8.26 (d, J=5.6 Hz, 1H), 8.13 (d, J=8.8 Hz, 3H), 8.03 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.78 (s, 1H), 7.70 (t, J=6.4 Hz, 1H), 7.62 - 7.55 (m, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.18 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.05 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.74 (t, J=6.0 Hz, 1H), 5.07 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H), 4.30 - 4.21 (m, 2H), 3.53 - 3.48 (m, 4H), 2.93 - 2.86 (m, 1H), 2.65 - 2.60 (m, 6H), 2.03 (d, J=7.6 Hz, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 890.2 (M+H)+。
実施例180: N-[3-カルバモイル-1-[4-[[1-[3-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]プロピル]トリアゾール-4-イル]メチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-180
工程1 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[[1-[3-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]プロピル]トリアゾール-4-イル]メチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
4-(3-アジドプロピルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(131mg、368umol、中間体DP)およびN-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-(プロパ-2-イニルカルバモイル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(120mg、184umol、実施例177の工程1により合成)の、tert-ブタノール(4mL)およびH2O(4mL)中の溶液に、ナトリウム(2R)-2-[(1S)-1,2-ジヒドロキシエチル]-4-ヒドロキシル-5-オキソ-2H-フラン-3-オールレート(728ug、3.68umol)およびCuSO4(293ug、1.84umol)を添加した。この反応混合物を60℃まで加熱し、そして12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得、そしてその残渣をH2O(50mL)で磨砕した。次いで、その固体を濾過し、そして減圧中で乾燥させた。その粗生成物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:48%~78%、10分間)により精製して、表題化合物(60.0mg、32%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1009.5 (M+H)+。
工程2 - N-[3-カルバモイル-1-[4-[[1-[3-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]プロピル]トリアゾール-4-イル]メチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[[1-[3-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]プロピル]トリアゾール-4-イル]メチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(60.0mg、59.5umol)のDCM(2mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、2mL)を添加した。この反応混合物を室温で30分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Boston Green ODS 150×30 5u;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:35%~65%、10分間)により精製して、表題化合物I-180(14.2mg、24%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.02 (s, 1H), 9.20 - 9.20 (m, 1H), 9.05 (d, J=4.4 Hz, 2H), 8.26 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.23 - 7.98 (m, 7H), 7.79 (s, 1H), 7.75 - 7.68 (m, 1H), 7.57 ( t, J=8.0 Hz, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.18 (d, J=4.8 Hz, 1H), 7.04 (t, J=8.0 Hz, 2H), 6.72 (m, 1H), 5.05 (dd, J=4.8, 12.8 Hz, 1H), 4.54 (d, J=4.8 Hz, 2H), 4.44 (t, J=6.8 Hz, 2H), 4.30 - 4.20 (m, 2H), 3.49 - 3.43 (m, 2H), 2.95 - 2.83 (m, 1H), 2.61 (m, 1H), 2.58 - 2.56 (m, 1H), 2.15 - 2.09 (m, , 2H), 2.05 - 2.00 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 909.4 (M+H)+。
実施例181: N-[3-カルバモイル-1-[4-[2-[1-[3-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]プロピル]トリアゾール-4-イル]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-181
N-[3-カルバモイル-1-[4-[2-[1-[3-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]プロピル]トリアゾール-4-イル]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド I-181を、実施例180について記載されたように、アジド中間体DPおよびアルキンであるN-[4-[4-[[1-[4-(ブタ-3-イニルカルバモイル)フェニル]-3-カルバモイル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(実施例179の工程1により合成)を最初の工程で使用して合成した。最終生成物の特徴付け:1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 11.03 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 9.04 (s, 1H), 8.74 (t, J=5.6 Hz, 1H), 8.27 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.12 - 8.08 (m, 2H), 8.02 (s, 2H), 8.00 (s, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.74 - 7.68 (m, 1H), 7.60 - 7.54 (m, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.21 - 7.17 (m, 1H), 7.06 - 7.01 (m, 2H), 6.69 (t, J=6.0 Hz, 1H), 5.10 - 5.02 (m, 1H), 4.46 - 4.41 (m, 4H), 4.34 - 4.28 (m, 2H), 3.57 - 3.53 (m, 2H), 2.95 - 2.91 (m, 2H), 2.89 - 2.84 (m, 1H), 2.64 - 2.59 (m, 2H), 2.13 - 2.08 (m, 2H), 2.07 - 2.05 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 923.4 (M+H)+。
実施例182: N-[3-カルバモイル-1-[4-[3-[4-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エチル]トリアゾール-1-l]プロピルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-182
工程1 - N-[4-[4-[[1-[4-(3-アジドプロピルカルバモイル)フェニル]-3-カルバモイル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
3-アジドプロパン-1-アミン(44.3mg、324umol、HCl塩)および4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル]安息香酸(0.20g、324umol、中間体CN)のDMF(4mL)中の溶液に、DIPEA(209mg、1.62mmol、282uL)を添加した。この混合物を室温で12分間撹拌し、次いでHATU(148mg、389umol)をこの混合物に添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(NH3・H2O)により精製して、表題化合物(180mg、77%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 698.2 (M +H)+。
工程2 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[3-[4-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エチル]トリアゾール-1-イル]プロピルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
4-(ブタ-3-イニルアミノ)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(35.0mg、107umol、中間体DO)およびN-[4-[4-[[1-[4-(3-アジドプロピルカルバモイル)フェニル]-3-カルバモイル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(112mg、161umol)の、H2O(1.00mL)およびtert-ブタノール(3.00mL)中の溶液に、CuSO4(171ug、1.08umol)およびナトリウム(2R)-2-[(1S)-1,2-ジヒドロキシエチル]-4-ヒドロキシ-5-オキソ-2H-フラン-3-オールレート(426ug、2.15umol)を添加し、そしてこの混合物を60℃まで加熱し、そして16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をprep-HPLC(カラム:Boston Green ODS 150×30 5u;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:50%~80%、10分間)により精製して、表題化合物(30.0mg、27%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1045.2 (M+Na)+。
工程3 - N-[3-カルバモイル-1-[4-[3-[4-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エチル]トリアゾール-1-l]プロピルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[3-[4-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エチル]トリアゾール-1-イル]プロピルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(30.0mg、29.3umol)のDCM(2.00mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、5.00mL)を添加し、そしてこの混合物を室温で30分間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をprep-HPLC(カラム:Boston Green ODS 150×30 5u;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:35%~65%)により精製して、表題化合物I-182(11.8mg、43%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 11.02 (s, 1H), 9.08 - 9.05 (m, 1H), 9.04 (s, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.26 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.13 (d, J=3.2 Hz, 2H), 8.10 (s, 1H), 8.03 (s, 1H), 8.02 - 8.01 (m, 2H), 7.79 (s, 1H), 7.74 - 7.68 (m, 1H), 7.61 - 7.57 (m, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.20 - 7.17 (m, 1H), 7.12 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.03 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.75 - 6.71 (m, 1H), 5.06 - 5.02 (m, 1H), 4.43 - 4.39 (m, 2H), 4.32 - 4.21 (m, 2H), 3.64 - 3.57 (m, 2H), 3.30 - 3.28 (m, 2H), 2.97 - 2.93 (m, 2H), 2.88 - 2.84 (m, 1H), 2.62 - 2.59 (m, 1H), 2.57 - 2.56 (m, 1H), 2.12 - 2.07 (m, 2H), 2.04 - 1.98 (m, 1H), LC-MS (ESI+) m/z 944.9 (M+Na)+。
実施例183: N-[3-カルバモイル-1-[4-[3-[4-[[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]メチル]トリアゾール-1-イル]プロピルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-183
N-[3-カルバモイル-1-[4-[3-[4-[[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]メチル]トリアゾール-1-イル]プロピルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド I-183を、上で実施例182について記載されたように、アルキン中間体DNを第二の工程で使用して合成した。最終生成物の特徴付け:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 11.02 (s, 1H), 9.04 (d, J=5.2 Hz, 2H), 8.64 (t, J=5.2 Hz, 1H), 8.26 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.15 - 8.07 (m, 4H), 8.02 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.77 (s, 1H), 7.70 (t, J=6.4 Hz, 1H), 7.63 - 7.55 (m, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.21 - 7.14 (m, 2H), 7.12 - 7.02 (m, 2H), 5.07 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 4.61 (d, J=6.0 Hz, 2H), 4.43 (t, J=7.2 Hz, 2H), 4.25 (dd, J=6.4, 9.8 Hz, 2H), 3.29 - 3.24 (m, 2H), 2.95 - 2.82 (m, 1H), 2.64 - 2.55 (m, 2H), 2.13 - 2.00 (m, 3H); LC-MS (ESI+) m/z 909.2 (M+H)+。
実施例184: T(2R)-3-[(8R)-1-[4-[4-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]Vエトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]シクロヘキソキシ]-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-8-イル]-2-ヒドロキシ-プロパンアミド、I-184
工程1 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン
2-(2-アミノエトキシ)エタノール(500mg、3.53mmol、HCl塩)のジオキサン(15mL)中の溶液に、DIPEA(3.65g、28.2mmol)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(1.07g、3.88mmol、中間体R)を添加し、そしてこの混合物を115℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(500mg、37%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 7.59 (dd, J=7.6, 8.4 Hz, 1H), 7.15 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.04 (d, J=6.8 Hz, 1H), 6.61 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.06 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 4.63 (t, J=5.6 Hz, 1H), 3.61 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.55 - 3.44 (m, 6H), 2.94 - 2.80 (m, 1H), 2.64 - 2.52 (m, 2H), 2.08 - 1.97 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 362.0 (M+H)+。
工程2 - 2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチルメタン-スルホネート
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン(200mg、525umol)およびTEA(159mg、1.58mmol)のDCM(20mL)中の溶液に、MsCl(120mg、1.05mmol)を0℃で添加した。次いで、この混合物を室温まで昇温させ、そして3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(30mL)の添加により0℃でクエンチし、次いでこの混合物をDCM(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和クエン酸(2×20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(200mg、86%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 440.0 (M+H)+。
工程3 - T(2R)-3-[(8R)-1-[4-[4-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]Vエトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]シクロヘキソキシ]-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-8-イル]-2-ヒドロキシ-プロパンアミド
(2R)-2-ヒドロキシ-3-[(8R)-1-(4-ピペラジン-1-イルシクロヘキソキシ)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[4,5]チエノ[1,2-c]ピリミジン-8-イル]プロパンアミド(40mg、82.9umol HCl塩、中間体DR)のDMF(3mL)中の溶液に、K2CO3(45.8mg、331umol)および2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(48.6mg、99.5umol)を添加し、そしてこの混合物を60℃で24時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%の水酸化アンモニアv/v)-ACN])により精製して、表題化合物I-184(23.5mg、35%の収率、FA塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 7.64 - 7.53 (m, 1H), 7.20 - 7.13 (m, 2H), 7.11 (s, 1H), 7.05 (d, J=6.8 Hz, 1H), 6.60 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.20 - 5.11 (m, 1H), 5.07 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 3.93 (t, J=6.4 Hz, 1H), 3.60 - 3.55 (m, 6H), 3.10 - 2.99 (m, 2H), 2.95 - 2.87 (m, 2H), 2.72 - 2.56 (m, 3H), 2.48 - 2.39 (m, 10H), 2.38 - 2.26 (m, 4H), 2.20 - 2.01 (m, 3H), 1.85 - 1.82 (m, 2H), 1.63 - 1.49 (m, 3H), 1.41 - 1.30 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 789.3 (M+H)+。
実施例185: 3-2-(2-((シクロプロピルメチル)アミノ)ピリジン-4-イル)-N-(1-(4-(((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)アミノ)メチル)フェニル)-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド、I-185
工程1 - 4-(4-(2-(2-((tert-ブトキシカルボニル)(シクロプロピルメチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド)-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸(イソプロピル炭酸)無水物
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸(700mg、960umol、中間体EG)のTHF(10mL)中の溶液に、TEA(194mg、1.92mmol)を添加した。次いで、この反応混合物を10℃まで冷却した。次に、クロロギ酸イソブチル(235mg、1.92mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を-10℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(720mg、91%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 699.0 (M+H)+。
工程2 - (シクロプロピルメチル)(4-(4-((1-(4-(ヒドロキシメチル)フェニル)-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)カルバモイル)オキサゾール-2-イル)ピリジン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル
4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸イソプロポキシカルボニル(720mg、876umol)のTHF(20mL)中の溶液に、NaBH4(66.3mg、1.75mmol)および水(63.1mg、3.50mmol)を0℃で添加した。この反応混合物を0℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(5mL)でクエンチし、そしてこの混合物をDCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(520mg、99%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 9.06 (s, 1H), 8.88 (s, 1H), 8.54 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.76 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.64 (d, J=4.8 Hz, 1H), 7.51 (d, J=8.4 Hz, 2H), 4.78 (s, 2H), 3.96 (d, J=7.2 Hz, 2H), 1.59 (s, 9H), 0.93 - 0.81 (m, 1H), 0.47 - 0.42 (m, 2H), 0.30 - 0.26 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 599.2 (M+H)+。
工程3 - (シクロプロピルメチル)(4-(4-((1-(4-ホルミルフェニル)-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)カルバモイル)オキサゾール-2-イル)ピリジン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル
N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(320mg、535umol)のDCM(10mL)中の溶液に、DMP(454mg、1.07mmol)を添加した。この反応混合物を室温で5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和Na2S2O3(20mL)でクエンチし、そしてDCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO3(2×20mL)で洗浄し、次いでブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(0.1%のHCl)により精製して、表題化合物(123mg、39%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 10.08 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 9.01 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.06 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.95 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.45 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 3.35 (s, 2H), 1.67 (s, 9H), 1.15 - 1.05 (m, 1H), 0.78 - 0.76 (m, 2H), 0.45 - 0.44 (m, 2H)。
工程4 - (シクロプロピルメチル)(4-(4-((1-(4-(((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)アミノ)メチル)フェニル)-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)カルバモイル)オキサゾール-2-イル)ピリジン-2-イル)カルバミン酸tert-ブチル
4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(67.8mg、154umol、HCl)の、DCM(30mL)とTHF(30mL)との混合溶媒中の溶液に、TEA(17.0mg、168umol)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで、N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[1-(4-ホルミルフェニル)-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(100mg、168umol、実施例127の工程1~2により合成)、HOAc(20.1mg、335umol、19.2uL)およびNaBH(OAc)3(71.1mg、335umol)をこの混合物に添加した。得られた反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(2mL)でクエンチし、そして酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(150mg、91%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 885.1 (M+H-100)+。
工程5 - 3-2-(2-((シクロプロピルメチル)アミノ)ピリジン-4-イル)-N-(1-(4-(((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)アミノ)メチル)フェニル)-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド
N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[1-[4-[[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(150mg、152umol)のDCM(4mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、4mL)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:10%~40%)により精製して、表題化合物I-185(61.0mg、45%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.88 (s, 1H), 9.70 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.94 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.58 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.37 - 7.30 (m, 1H), 7.27 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.92 - 6.89 (m, 2H), 6.87 (t, J=5.6 Hz, 1H), 6.83 - 6.77 (m, 2H), 6.38 (t, J=5.6 Hz, 1H), 4.83 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 3.55 (s, 2H), 3.43 - 3.39 (m, 2H), 3.38 - 3.35 (m, 2H), 3.33 - 3.30 (m, 2H), 3.29 - 3.27 (m, 2H), 3.24 (d, J=5.6 Hz, 2H), 2.96 (t, J=5.6 Hz, 2H), 2.72 - 2.59 (m, 1H), 2.48 - 2.42 (m, 2H), 2.38 - 2.31 (m, 1H), 2.30 - 2.85 (m, 1H), 1.83 - 1.76 (m, 1H), 0.89 - 0.81 (m, 1H), 0.27 - 0.21 (m, 2H), 0.01 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 885.1 (M+H)+。
実施例186: 2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[1-[3-[[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-186
工程1 - N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[1-(3-ホルミルフェニル)-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル
N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[1-[3-(ヒドロキシメチル)フェニル]-3-(フルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(320mg、534umol.中間体EI)のDCM(8.00mL)中の溶液に、DMP(105mg、249umol)を添加し、そしてこの混合物を25℃で20時間撹拌した。完了したら、この混合物を飽和Na2S2O3(2×30mL)でクエンチし、そしてDCM(30mL)で抽出した。その有機層を飽和NaHCO3(2×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(280mg、87%の収率)を赤色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 10.04 (s, 1H), 9.01 (s, 1H), 8.92 (s, 1H), 8.46 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 8.03 - 7.98 (m, 1H), 7.83 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.66 - 7.60 (m, 1H), 7.56 (dd, J=1.2, 5.2 Hz, 1H), 3.88 (d, J=7.2 Hz, 2H), 1.51 (s, 9H), 1.18 - 1.11 (m, 1H), 0.39 - 0.34 (m, 2H), 0.24 - 0.20 (m, 2H)。
工程2 - N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[1-[3-[[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル
N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[1-(3-ホルミルフェニル)-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(100mg、167umol)および4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(88.6mg、201umol、HCl、実施例127の工程1~2により合成)のTHF(30.0mL)中の溶液に、KOAc(32.9mg、335umol)およびNaBH(OAc)3(71.0mg、335umol)を添加した。この混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(2mL)でクエンチし、そして酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。この混合物を逆相prep-HPLC(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(80.0mg、48%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 985.4 (M+H)+。
工程3 - 2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[1-[3-[[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[1-[3-[[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(80.0mg、81.2umol)のDCM(2.00mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、2.00mL)を添加した。この混合物を室温で15分間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:10%~40%、10分間)により精製して、表題化合物I-186(41.2mg、57%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 9.92 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.88 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.16 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.73 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.55 (dd, J=7.2, 8.4 Hz, 1H), 7.48 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.37 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.13 - 7.08 (m, 3H), 7.06 - 7.01 (m, 2H), 6.64 - 6.54 (m, 1H), 5.08 - 5.01 (m, 1H), 3.82 (s, 2H), 3.59 - 3.53 (m, 10H), 3.23 - 3.16 (m, 2H), 2.92 - 2.84 (m, 1H), 2.69 - 2.66 (m, 2H), 2.62 - 2.58 (m, 1H), 2.57 - 2.55 (m, 1H), 2.06 - 1.94 (m, 1H), 1.12 - 1.01 (m, 1H), 0.50 - 0.43 (m, 2H), 0.27 - 0.20 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 885.1 (M+H)+。
実施例187: 2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[1-[4-[[2-[2-[3-[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-5-イル]プロポキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-187
5-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(45.0mg、102umol、HCl塩、中間体CQ)および2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[1-(4-ホルミルフェニル)-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド(54.5mg、102umol、実施例185の工程1~3により合成)のTHF(10mL)中の溶液に、KOAc(20.1mg、205umol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、NaBH(OAc)3(54.2mg、256umol)を少しずつ添加し、そしてこの混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、HOAc(1.23g、20.5mmol、1.17mL)を添加し、そしてこの混合物を30分間撹拌した。最後に、さらなるNaBH(OAc)3(54.2mg、256umol)を添加し、そしてこの反応物を2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を、水(2mL)の添加によりクエンチし、次いで減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(逆相(ACN-水/0.1%のFA))により精製し、そして凍結乾燥させて、表題化合物I-187(21.5mg、22%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 9.92 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.86 (s, 1H), 8.26 (s, 1H), 8.16 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.84 - 7.79 (m, 3H), 7.77 (s, 1H), 7.70 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.51 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.14 - 7.07 (m, 2H), 7.06 - 7.02 (m, 1H), 5.14 (dd, J=5.6, 13.2 Hz, 1H), 3.79 (s, 2H), 3.53 - 3.50 (m, 4H), 3.41 - 3.75 (m, 2H), 3.19 (t, J=6.4 Hz, 2H), 2.95 - 2.76 (m, 4H), 2.71 - 2.60 (m, 4H), 2.59 - 2.53 (m, 2H), 2.08 - 2.01 (m, 1H), 1.90 - 1.81 (m, 2H), 1.11 - 1.04 (m, 1H), 0.49 - 0.43 (m, 2H), 0.26 - 0.20 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 884.0 (M+H)+。
実施例188: N-(3-カルバモイル-1-(4-((5-(2-((5-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)ペンチル)オキシ)エトキシ)ペンチル)カルバモイル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2-(2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド、I-188
工程1 - N-(3-カルバモイル-1-(4-((5-(2-(4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブトキシ)エトキシ)ペンチル)カルバモイル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2-(2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド
5-(2-(4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブトキシ)エトキシ)ペンタン-1-アミン(122mg、0.38mmol、中間体EV)をDMF(2mL)に溶解させた。次いで、4-(3-カルバモイル-4-(2-(2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド)-1H-ピラゾール-1-イル)安息香酸(198mg、0.38mmol、中間体ET)、HATU(159mg、0.42mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.13mL、0.76mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、この反応混合物をNaHCO3の飽和水溶液で希釈し、そして酢酸エチルで抽出した(3回)。合わせた有機物を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして濾過した。次いで、この混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~10%のメタノールの勾配)により精製して、表題化合物(161mg、50%)を黄色粉末として得た。
工程2 - N-(3-カルバモイル-1-(4-((5-(2-(4-ヒドロキシブトキシ)エトキシ)ペンチル)カルバモイル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2-(2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド
N-(3-カルバモイル-1-(4-((5-(2-(4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブトキシ)エトキシ)ペンチル)カルバモイル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2-(2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド(161mg、0.19mmol)を、メタノール中1.25MのHClの溶液(1.6mL)に溶解させ、そしてこの反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物を橙色固体として得た(142mg、定量的収率)。LC-MS (ESI+) m/z 731.4 (M+H)+。
工程3 - N-(3-カルバモイル-1-(4-((5-(2-(4-オキソブトキシ)エトキシ)ペンチル)カルバモイル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2-(2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド
N-(3-カルバモイル-1-(4-((5-(2-(4-ヒドロキシブトキシ)エトキシ)ペンチル)カルバモイル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2-(2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド(142mg、0.19mmol)のアセトン(10mL)中の懸濁物に、2-ヨードキシ安息香酸(156mg、0.57mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を密封管内で55℃で16時間加熱した。次いで、この反応混合物をNaHCO3の飽和水溶液でクエンチし、そして酢酸エチルで抽出した。その有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物を得、これをその後の工程で直接使用した。LC-MS (ESI+) m/z 729.4 (M+H)+。
工程4 - N-(3-カルバモイル-1-(4-((5-(2-((5-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-((4-(4-メチルチアゾール-5-イル)ベンジル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)ペンチル)オキシ)エトキシ)ペンチル)カルバモイル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2-(2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド
N-(3-カルバモイル-1-(4-((5-(2-(4-オキソブトキシ)エトキシ)ペンチル)カルバモイル)フェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2-(2-((2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ)ピリジン-4-イル)オキサゾール-4-カルボキサミド(177mg、0.24mmol)および(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)-フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(125mg、0.29mmol、中間体CI)を、メタノール(1.4mL)とジクロロメタン(0.8mL)の混合物に溶解させ、そして5分間撹拌し、その後、ボランピリジン錯体(49μL、0.48mmol)を添加した。この反応混合物を、完了するまで室温で撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧中で濃縮し、酢酸エチルで希釈し、そしてNaHCO3の飽和水溶液で分配した。その沈殿物を濾別し、そしてこの混合物を酢酸エチルで抽出した(3回)。合わせた有機層を減圧中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~60%のメタノールの勾配混合物)での精製により、74mgの不純な生成物を得た。2回目の精製を、シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中10~40%のメタノールの勾配)を使用して行って、表題化合物I-188(20mg、7%)を黄色粉末として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO): δ 11.00 (s; 1 H); 9.02 (d; J=2.46 Hz; 2 H); 8.95-8.96 (m; 1 H); 8.52-8.56 (m; 2 H); 8.24 (d; J=5.29 Hz; 1 H); 8.12 (s; 1 H); 8.08 (d; J=8.51 Hz; 2 H); 7.99 (d; J=8.39 Hz; 2 H); 7.76 (s; 1 H); 7.68 (t; J=6.53 Hz; 1 H); 7.34-7.42 (m; 4 H); 7.25 (s; 1 H); 7.16 (d; J=5.39 Hz; 1 H); 5.02 (d; J=3.19 Hz; 1 H); 4.50 (t; J=8.16 Hz; 1 H); 4.30-4.39 (m; 3 H); 4.17-4.28 (m; 4 H); 3.48-3.57 (m; 2 H); 3.44 (s; 4 H); 3.20-3.40 (m; 6 H); 2.99 (s; 1 H); 2.41-2.43 (m; 4 H); 2.22-2.32 (m; 2 H); 1.41-1.57 (m; 6 H); 1.28-1.37 (m; 6 H); 0.88 (s; 9 H)。LC-MS (ESI+) m/z [M+2H]2+: 572.3。
実施例189: (2S,4R)-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-[4-[[7-[[(1R,2S)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル]アミノ]インドール-1-イル]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド、I-189
工程1 - 2-[2-[2-(4-ニトロインドール-1-イル)エトキシ]エトキシ]酢酸エチルおよび2-[2-[2-(4-ニトロインドール-1-イル)エトキシ]エトキシ]酢酸
4-ニトロ-1H-インドール(649mg、4.01mmol)およびCs2CO3(3.26g、10.0mmol)のDMF(15.0mL)中の溶液に、2-[2-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)エトキシ]酢酸エチル(1.30g、4.81mmol、中間体BMの工程1~2により合成)を添加し、次いでこの反応混合物を80℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得、この残渣を水(40mL)で希釈し、そして飽和クエン酸水溶液(10mL)でpH=2になるまで酸性にした。次いで、この混合物をEA(30mL×5)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、2-[2-[2-(4-ニトロインドール-1-イル)エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(800mg、59%の収率)と2-[2-[2-(4-ニトロインドール-1-イル)エトキシ]エトキシ]酢酸(500mg、40%の収率)との混合物を得た。LC-MS (ESI+) m/z 359.0 (M+Na)+およびLC-MS (ESI+) m/z 309.0 (M+H)+。
工程2 - 2-[2-[2-(4-ニトロインドール-1-イル)エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-(4-ニトロインドール-1-イル)エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(800mg、2.38mmol)および2-[2-[2-(4-ニトロインドール-1-イル)エトキシ]エトキシ]酢酸(500mg、1.62mmol)のEtOH(10.0mL)中の混合物に、SOCl2(1.00g、8.44mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を水(15mL)で希釈し、そしてEA(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物を得た(950mg、66%の収率)。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.12 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.71 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.44 (d, J=3.2 Hz, 1H), 7.25 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.22 (d, J=3.2 Hz, 1H), 4.38 (t, J=5.6 Hz, 2H), 4.19 (q, J=7.2 Hz, 2H), 4.01 (s, 2H), 3.82 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.64 - 3.60 (m, 2H), 3.59 - 3.54 (m, 2H), 1.26 (t, J=7.2 Hz, 3H); LC-MS (ESI+) m/z 337.1 (M+H)+。
工程3 - 2-[2-[2-(4-アミノインドール-1-イル)エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-(4-ニトロインドール-1-イル)エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(950mg、2.82mmol)のEA(12.0mL)中の溶液に、Pd/C(600mg、2.82mmol)を窒素雰囲気下で添加した。この懸濁物を脱気して水素ガスでパージすることを3回行った。この混合物を水素雰囲気(15psiの圧力)下で室温で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物を得た(850mg、98%の収率)。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.09 (d, J=3.6 Hz, 1H), 7.03 (t, J=8 Hz, 1H), 6.83 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.41 - 6.39 (m, 2H), 4.27 (t, J=6.0 Hz, 2H), 4.23 (q, J=7.2 Hz, 2H), 4.09 (s, 2H), 3.91 (s, 2H), 3.81 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.69 - 3.64 (m, 2H), 3.60 - 3.56 (m, 2H), 1.30 (t, J=7.2 Hz, 3H); LC-MS (ESI+) m/z 307.1 (M+H)+。
工程4 - 2-[2-[2-[4-[(7-クロロ-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル)アミノ]インドール-1-イル]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-(4-アミノインドール-1-イル)エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(500mg、1.63mmol)および5,7-ジクロロ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-4-オン(352mg、1.63mmol、中間体FB)のNMP(4mL)中の溶液に、TEA(329mg、3.26mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を140℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=1/2)により精製して、表題化合物(500mg、63%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 12.95 (s, 1H), 11.75 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.17 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.44 (d, J=3.2 Hz, 1H), 7.28 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.17 (t, J=8.0 Hz, 2H), 6.91 (s, 1H), 6.56 (d, J=3.2 Hz, 1H), 4.36 (t, J=5.6 Hz, 2H), 4.10 (q, J=7.2 Hz, 2H), 4.05 (s, 2H), 3.76 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.53 (d, J=3.6 Hz, 4H), 1.18 (t, J=7.2 Hz, 3H); LC-MS (ESI+) m/z 486.0 (M+H)+。
工程5 - 2-[2-[2-[4-[(7-クロロ-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル)アミノ]インドール-1-イル]エトキシ]エトキシ]酢酸
2-[2-[2-[4-[(7-クロロ-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル)アミノ]インドール-1-イル]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(260mg、535umol)の、THF(3.00mL)およびH2O(3.00mL)中の溶液に、LiOH(51.2mg、2.14mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を1NのHCl溶液(1mL)でpH=3になるまで酸性にし、次いで水(5mL)で希釈し、そしてDCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、生成物(230mg、93%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 458.1 (M+H)+。
工程6 - (2S,4R)-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-[4-[(7-クロロ-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル)アミノ]インドール-1-イル]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド
2-[2-[2-[4-[(7-クロロ-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル)アミノ]インドール-1-イル]エトキシ]エトキシ]酢酸(180mg、393umol)のDMF(3.00mL)中の溶液を0℃まで冷却した。次いで、(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(166mg、357umol、HCl塩、中間体CI)、DIPEA(277mg、2.14mmol)およびHATU(163mg、428umol)を添加した。次いで、この混合物を室温で6時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮してDMFを除去した。その残渣を水(40mL)で希釈し、そしてEA(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(逆相(0.1%のFA))により精製して、表題化合物(255mg、81%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 870.4 (M+H)+。
工程7 - (2S,4R)-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-[4-[[7-[[(1R,2S)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル]アミノ]インドール-1-イル]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド
(2S,4R)-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-[4-[(7-クロロ-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル)アミノ]インドール-1-イル]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(100mg、114umol)および(1R,2S)-シクロヘキサン-1,2-ジアミン(52.4mg、459umol)のNMP(2mL)中の混合物を密封管に入れ、そしてマイクロ波下で140℃で1.5時間撹拌した。完了したら、この混合物をprep-HPLC(カラム:Boston Green ODS 150×30 5u;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN])により精製して、表題化合物I-189(21.0mg、18%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.71 (s, 1H), 8.94 (s, 1H), 8.61 (t, J=5.6 Hz, 1H), 8.35 (s, 2H), 8.30-8.24 (m, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.47 - 7.30 (m, 6H), 7.17 (d, J=8.0 Hz,1H), 7.08 (t, J=5.6 Hz, 1H), 6.57 (d, J=3.2 Hz, 1H), 6.00 (s, 1H), 4.60 (d, J=9.6 Hz, 1H), 4.46 (t, J=8.0 Hz, 1H), 4.39 - 4.31(m, 4H), 4.27 - 4.22 (m, 1H), 3.99 - 3.94 (m, 2H), 3.77 (t, J=5.4 Hz, 2H), 3.71 - 3.65 (m, 2H), 3.63 - 3.60(m, 2H), 3.58 - 3.56 (m, 2H), 3.54 - 3.53 (m, 2H), 2.53 - 2.52 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 2.07 (s, 1H), 1.97 - 1.87 (m, 2H), 1.80 - 1.74 (m, 2H), 1.68 - 1.60 (m, 4H), 1.44 - 1.36 (m, 2H), 1.00 - 0.92 (s, 9H)。LC-MS (ESI+) m/z 948.3 (M+H)+。
実施例190: (2S,4R)-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-[2-[2-[4-[[7-[[(1R,2S)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル]アミノ]インドール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド、I-190
表題化合物I-190を、上で実施例189についての方法に記載されるように、中間体BKを最初の工程においてメシレートとして使用して、これを80℃で8時間行って合成した。時間および温度のバリエーションは、以下の通りであった:工程2を80℃で6時間行い、工程3を室温で6時間行い、そして工程7を150℃で1.5時間行った。最終生成物の特徴付けデータ:1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.25 (s, 1H), 9.18 (s, 1H), 9.09 (s, 1H), 8.68 (t, J=5.6 Hz, 1H), 8.30 - 8.28 (m, 3H), 8.20 (s, 1H), 8.10 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.46 - 7.35 (m, 6H), 7.24 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.12 (t, J=7.6 Hz, 1H), 6.51 (d, J=2.8 Hz, 1H), 6.33 (s, 1H), 4.44 - 4.17 (m, 10H), 3.90 (s, 2H), 3.79 - 3.37 (m, 18H), 2.44 (s, 3H), 2.13 - 1.83 (m, 4H), 1.79 - 1.56 (m, 4H), 1.48 - 1.34 (m, 2H), 0.92 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 1036.3 (M+H)+。
実施例191: N-[2-[[5-クロロ-2-[5-[2-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-4-メトキシ-2-メチル-アニリノ]ピリミジン-4-イル]アミノ]-5-メトキシ-フェニル]メタンスルホンアミド、I-191
工程1 - N-[2-[[2-(5-ベンジルオキシ-4-メトキシ-2-メチル-アニリノ)-5-クロロ-ピリミジン-4-イル]アミノ]-5-メトキシ-フェニル]メタンスルホンアミド
N-[2-[(2,5-ジクロロピリミジン-4-イル)アミノ]-5-メトキシ-フェニル]メタンスルホンアミド(1.00g、2.75mmol、中間体FE)、5-ベンジルオキシ-4-メトキシ-2-メチル-アニリン(735mg、3.03mmol、中間体FEの工程1~3により合成)、ジオキサン中のHCl(4M、996uL)およびIPA(10mL)の混合物をマイクロ波内で120℃で1時間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-カラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.50g、95%の収率)を黄色がかった固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 570.0 (M+H)+。
工程2 - N-[2-[[5-クロロ-2-(5-ヒドロキシ-4-メトキシ-2-メチル-アニリノ)ピリミジン-4-イル]アミノ]-5-メトキシ-フェニル]メタンスルホンアミド
N-[2-[[2-(5-ベンジルオキシ-4-メトキシ-2-メチル-アニリノ)-5-クロロ-ピリミジン-4-イル]アミノ]-5-メトキシフェニル]メタンスルホンアミド(2.50g、4.39mmol)のDCM(20mL)中の混合物に、BCl3
.DCM(1M、26.34mL)を室温で滴下により添加した。次いで、この反応混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をsat.NaHCO3(100mL)で洗浄し、そしてDCM(3×200mL)で抽出した。次いで、合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をprep-カラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.70g、80%の収率)を青白い固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 480.1 (M+H)+。
工程3 - N-[2-[2-[2-[2-[2-[5-[[5-クロロ-4-[2-(メタンスルホンアミド)-4-メトキシ-アニリノ]ピリミジン-2-イル]アミノ]-2-メトキシ-4-メチル-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル
N-[2-[[5-クロロ-2-(5-ヒドロキシ-4-メトキシ-2-メチル-アニリノ)ピリミジン-4-イル]アミノ]-5-メトキシ-フェニル]メタンスルホンアミド(150mg、312umol)および2-[2-[2-[2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(168mg、375umol、中間体FC)のDMF(10mL)中の混合物に、K2CO3(64.7mg、468umol)を添加した。次いで、この反応混合物を100℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。次いで、この反応混合物を逆相クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(120mg、46%の収率)を黄色がかった油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 833.4 (M+H)+。
工程4 - N-[2-[[2-[5-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-4-メトキシ-2-メチル-アニリノ]-5-クロロ-ピリミジン-4-イル]アミノ]-5-メトキシ-フェニル]メタンスルホンアミド
N-[2-[2-[2-[2-[2-[5-[[5-クロロ-4-[2-(メタンスルホンアミド)-4-メトキシ-アニリノ]ピリミジン-2-イル]アミノ]-2-メトキシ-4-メチル-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-エチル]カルバミン酸ベンジル(90.0mg、108umol)のACN(500uL)中の混合物に、40%のHBr溶液(4.47g、55.2mmol、3.00mL)を添加した。次いで、この反応混合物を60℃で6時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をsat.NaHCO3(30mL)で洗浄し、そしてDCM(3×50mL)で抽出した。その有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(55.0mg、62%の収率)を黄色がかった油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 699.1 (M+H)+。
工程5 - N-[2-[[5-クロロ-2-[5-[2-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-4-メトキシ-2-メチル-アニリノ]ピリミジン-4-イル]アミノ]-5-メトキシ-フェニル]メタンスルホンアミド
N-[2-[[2-[5-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-4-メトキシ-2-メチル-アニリノ]-5-クロロ-ピリミジン-4-イル]アミノ]-5-メトキシ-フェニル]メタンスルホンアミド(50.0mg、71.5umol)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(23.7mg、85.8umol、中間体R)のDMF(2mL)中の混合物に、DIPEA(27.7mg、214umol、37.4uL)を添加した。次いで、この反応混合物を90℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Boston Green ODS 150×30 5u;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN])により精製して、表題化合物I-191(14.0mg、19%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.11 ( s, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.81 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.62 - 7.54 (m, 1H), 7.13 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.04 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.83 (d, J=2.8 Hz, 1H), 6.80 (s, 1H), 6.60 (t, J=5.6 Hz, 1H), 6.31 (s, 1H), 5.08 - 4.99 (m, 1H), 3.93 - 3.86 (m, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.68 (s, 3H), 3.67 - 3.63 (m, 3H), 3.62 - 3.58 (m, 4H), 3.56 - 3.52 (m, 8H), 3.50 (s, 3H), 3.05 (s, 1H), 2.95 - 2.84 (m, 2H), 2.79 (s, 3H), 2.09 (s, 3H), 2.04 - 2.00 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 955.4 (M+H)+。
実施例192: (2S,4R)-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-[2-[2-[5-[[5-クロロ-4-[2-(メタンスルホンアミド)-4-メトキシ-アニリノ]ピリミジン-2-イル]アミノ]-2-メトキシ-4-メチル-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド、I-192
工程1 - 2-[2-[2-[2-[2-(2-メトキシ-4-メチル-5-ニトロ-フェノキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-メトキシ-4-メチル-5-ニトロ-フェノール(500mg、2.73mmol、中間体FF)およびK2CO3(1.13g、8.19mmol)のDMF(15mL)中の混合物に、2-[2-[2-[2-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(978mg、2.73mmol、中間体BK)を室温で添加した。次いで、この反応混合物を100℃まで加熱し、そして1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(50mL)中に注ぎ、そして酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)により精製して、表題化合物(900mg、74%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.73 (s, 1H), 6.71 (s, 1H), 4.27 - 4.18 (m, 4H), 4.15 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.93 - 3.88 (m, 2H), 3.76 - 3.66 (m, 12H), 2.62 (s, 3H), 1.29 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程2 - 2-[2-[2-[2-[2-(5-アミノ-2-メトキシ-4-メチル-フェノキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-[2-[2-(2-メトキシ-4-メチル-5-ニトロ-フェノキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(550mg、1.23mmol)のEtOAc(10mL)中の混合物に、Pd/C(450mg、10wt%)を水素雰囲気(15psiの圧力)下で添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(470mg、91%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 416.2 (M+H)+。
工程3 - 2-[2-[2-[2-[2-[5-[[5-クロロ-4-[2-(メタンスルホンアミド)-4-メトキシ-アニリノ]ピリミジン-2-イル]アミノ]-2-メトキシ-4-メチル-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸イソプロピル
2-[2-[2-[2-[2-(5-アミノ-2-メトキシ-4-メチル-フェノキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(470mg、1.13mmol)およびN-[2-[(2,5-ジクロロピリミジン-4-イル)アミノ]-5-メトキシ-フェニル]メタンスルホンアミド(410mg、1.13mmol、中間体FE)のIPA(10mL)中の混合物に、ジオキサン中のHCl(4M、409uL)を添加した。この反応混合物をマイクロ波中で120℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮してIPAを除去した。その残渣を5mLの水中に注ぎ、そしてsat.Na2CO3でpH=7~8になるまで塩基性にし、次いでこの混合物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=100:1)により精製して、表題化合物(226mg、26%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 742.1 (M+H)+。
工程4 - 2-[2-[2-[2-[2-[5-[[5-クロロ-4-[2-(メタンスルホンアミド)-4-メトキシ-アニリノ]ピリミジン-2-イル]アミノ]-2-メトキシ-4-メチル-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸
2-[2-[2-[2-[2-[5-[[5-クロロ-4-[2-(メタンスルホンアミド)-4-メトキシ-アニリノ]ピリミジン-2-イル]アミノ]-2-メトキシ-4-メチル-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(226mg、304umol)の、THF(4mL)およびH2O(2mL)中の混合物に、LiOH.H2O(51.1mg、1.22mmol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮してTHFを除去した。その残渣を5mLの水中に注ぎ、そしてHClでpH=6~7まで酸性にし、次いでこの混合物をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(162mg、74%の収率)を黄色がかった固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.23 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.38 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.94 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.70 (dd, J=2.8, 8.8 Hz, 1H), 6.64 (s, 1H), 4.12 (s, 2H), 3.82 - 3.80 (m, 8H), 3.75 - 3.71 (m, 4H), 3.69 - 3.61 (m, 10H), 2.87 (s, 3H), 2.10 (s, 3H); LC-MS (ESI+) m/z 714.1 (M+H)+。
工程5 - (2S,4R)-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-[2-[2-[5-[[5-クロロ-4-[2-(メタンスルホンアミド)-4-メトキシ-アニリノ]ピリミジン-2-イル]アミノ]-2-メトキシ-4-メチル-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド
2-[2-[2-[2-[2-[5-[[5-クロロ-4-[2-(メタンスルホンアミド)-4-メトキシ-アニリノ]ピリミジン-2-イル]アミノ]-2-メトキシ-4-メチル-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(80.0mg、112umol)および(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(48.2mg、103umol HCl、中間体CI)のDMF(3mL)中の混合物に、HATU(51.1mg、134umol)およびDIPEA(72.3mg、560umol)を窒素雰囲気下で添加した。この反応混合物を室温で3.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をprep-HPLC(Gemini 150×25 5u;移動相:[水(0.05%の水酸化アンモニアv/v)-ACN])で精製して、表題化合物I-192(24.5mg、19%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.00 (s, 1H), 8.62 (t, J=5.6 Hz, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.77 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.47 - 7.35 (m, 6H), 6.88 (s, 1H), 6.84 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.79 (s, 1H), 6.40 (s, 1H), 5.18 (d, J=2.4 Hz, 1H), 4.56 (d, J=9.6 Hz, 1H), 4.46 - 4.42 (m, 1H), 4.41 - 4.33 (m, 2H), 4.28 - 4.22 (m, 1H), 3.96 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.75 (s, 3H), 3.69 (s, 3H), 3.65 ( d, J=3.2 Hz, 2H), 3.59 (s, 2H), 3.55 - 3.49 (m, 11H), 3.03 - 2.96 (m, 1H), 2.82 (s, 3H), 2.44 (s, 3H), 2.08 (s, 3H), 1.92 - 1.90 (m, 1H), 1.66 - 1.54 (m, 1H), 0.94 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 1148.2 (M+H)+。
実施例193: 3-[[(1R,2S)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-5-[[1-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-1,2,4-トリアジン-6-カルボキサミド、I-193
工程1 - 5-[[1-[2-[2-[2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-3-メチルスルファニル-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸エチル
N-[2-[2-[2-[2-(4-アミノインドール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル(250mg、566umol、実施例166の工程1~2により合成)および5-クロロ-3-メチルスルファニル-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸エチル(140mg、599umol、CAS番号75824-03-2)のNMP(3mL)中の混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(220mg、56%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 639.1 (M+H)+。
工程2 - N-[2-[2-[2-[2-[4-[(6-カルバモイル-3-メチルスルファニル-1,2,4-トリアジン-5-イル)アミノ]インドール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル
5-[[1-[2-[2-[2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-3-メチルスルファニル-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸エチル(220mg、344umol)の、MeOH(15mL)およびMeOH中70NのNH3(15mL)中の混合物を-40℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で45℃で濃縮して、表題化合物(180mg、81%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 610.2 (M+H)+。
工程3 - N-[(1S,2R)-2-[[5-[[1-[2-[2-[2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-6-カルバモイル-1,2,4-トリアジン-3-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[2-[4-[(6-カルバモイル-3-メチルスルファニル-1,2,4-トリアジン-5-イル)アミノ]インドール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル(180mg、295umol)のDMF(3mL)中の混合物に、m-CPBA(150mg、869umol)を窒素下で0℃で一度に添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、TEA(255mg、2.52mmol)およびN-[(1S,2R)-2-アミノシクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(100mg、466umol)を上記溶液に添加した。次いで、この反応混合物を65℃まで加熱し、そして0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(50mL)中に注ぎ、そして2分間撹拌した。その水相を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(1×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(120mg、49%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 776.5 (M+H)+。
工程4 - tert-ブチルN-[(1S,2R)-2-[[5-[[1-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-6-カルバモイル-1,2,4-トリアジン-3-イル]アミノ]シクロヘキシル]
N-[(1S,2R)-2-[[5-[[1-[2-[2-[2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-6-カルバモイル-1,2,4-トリアジン-3-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(120mg、154umol)のEA(10mL)中の混合物に、Pd(OH)2/C(270mg、10wt%)およびNH3
.H2O(100uL)を水素雰囲気(15psiの圧力)下で室温で一度に添加した。この混合物を室温で16時間撹拌した。LCMSは、30%の出発物質が消費されていないことを示した。さらなるPd(OH)2/C(150mg、10wt%)を上記溶液に添加し、そしてこの混合物を水素雰囲気(15psiの圧力)下で室温でさらに16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(100mg、70%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 642.3 (M+H)+。
工程5 - N-[(1S,2R)-2-[[6-カルバモイル-5-[[1-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-1,2,4-トリアジン-3-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[(1S,2R)-2-[[5-[[1-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-6-カルバモイル-1,2,4-トリアジン-3-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(82.0mg、128umol)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロイソインドリン-1,3-ジオン(38.8mg、141umol、中間体R)のDMF(3mL)中の溶液に、DIPEA(33.0mg、256umol)を窒素雰囲気下で添加した。この反応混合物を90℃で7時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-TLC(DCM:MeOH=10:1)により精製して、表題化合物(100mg、57%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 898.3 (M+H)+。
工程6 - 3-[[(1R,2S)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-5-[[1-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-1,2,4-トリアジン-6-カルボキサミド
N-[(1S,2R)-2-[[6-カルバモイル-5-[[1-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-1,2,4-トリアジン-3-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(100mg、111umol)のDCM(3mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4N、2mL)を窒素雰囲気下で添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Boston Green ODS 150×30 5u;移動相[水(0.225%のFA)-ACN];B%:24%~48%、10分間)により精製して、表題化合物I-193を得た(10.0mg、11%の収率)。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 12.92 (s, 1H), 8.39 (d, J=12.8 Hz, 3H), 7.95 - 7.85 (m, 1H), 7.79 - 7.71 (m, 1H), 7.69 - 7.52 (m, 1H), 7.45 - 7.32 (m, 1H), 7.31 - 7.21 (m, 1H), 7.20 - 7.09 (m, 2H), 7.09 - 7.01 (m, 1H), 6.62 - 6.50 (m, 1H), 6.49 - 6.40 (m, 1H), 5.10 - 5.01 (m, 1H), 4.45 - 4.32 (m, 2H), 3.95 - 3.82 (m, 1H), 3.80 - 3.60 (m, 2H), 3.55 - 3.45 (m, 14H), 2.93 - 2.81 (m, 1H), 2.59 - 2.63 (m, 2H), 2.06 - 1.95 (m, 1H), 1.89 - 1.72 (m, 2H), 1.68 - 1.49 (m, 4H), 1.45 - 1.25 (m, 3H); LC-MS (ESI+) m/z 798.6 (M+H)+。
実施例194: 3-[[(1R,2S)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-5-[[1-[2-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-1,2,4-トリアジン-6-カルボキサミド、I-194
3-[[(1R,2S)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-5-[[1-[2-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-1,2,4-トリアジン-6-カルボキサミドを、実施例193について記載されたように、N-[2-[2-[2-[2-[2-(4-アミノインドール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル(実施例167の工程1~2により合成)を最初の工程において出発物質として使用して合成した。工程4の水素化を、室温で50psiの圧力の水素で行った。工程6において、HClではなくTFAをBoc脱保護に使用した。その手順は以下のとおりであった:
N-[(1S,2R)-2-[[6-カルバモイル-5-[[1-[2-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-1,2,4-トリアジン-3-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(72mg、76.4umol)の、TFA(300uL)およびDCM(500uL)中の混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をカラム(Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.05%のHCCOH)-ACN];B%:10%~40%、12分間)により精製して、表題化合物I-194(20mg、30%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.53 (br s, 1H), 7.45 (dd, J=7.2, 8.8 Hz, 1H), 7.33 (d, J=3.2 Hz, 1H), 7.27 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.21 - 7.12 (m, 1H), 7.00 - 6.95 (m, 2H), 6.55 (d, J=3.2 Hz, 1H), 4.34 (t, J=4.8 Hz, 2H), 3.81 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.63 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.60 - 3.55 (m, 4H), 3.55 - 3.49 (m, 6H), 3.50 - 3.47 (m, 2H), 3.39 (t, J=5.2 Hz, 2H), 2.85 - 2.64 (m, 2H), 2.16 - 1.93 (m, 2H), 1.90 -1.75 (m, 5H), 1.73 - 1.47 (m, 3H), 1.41 - 1.25 (m, 2H)。LC-MS (ESI+) m/z 842.5(M+H)+。
実施例195: (2S,4R)-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-[2-[2-[[2-[4-[[7-[[(1R,2S)-2-アミノシクロヘキシルアミノ]-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル]アミノ]インドール-1-イル]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド、I-195
工程1 - 2-(4-ニトロインドール-1-イル)酢酸エチル
4-ニトロ-1H-インドール(5.00g、30.8mmol、CAS番号4769-97-5)のDMF(100mL)中の溶液に、2-ブロモ酢酸エチル(7.73g、46.3mmol、5.12mL)、K2CO3(12.8g、92.5mmol)およびNaI(462mg、3.08mmol)を添加した。この反応混合物を40℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(100mL)で希釈し、そしてジクロロメタン(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を酢酸エチル(30mL)で磨砕して、表題化合物(6.50g、85%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.17 (dd, J=0.8, 8.2 Hz, 1H), 7.59 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.38 - 7.36 (m, 1H), 7.35 - 7.29 (m, 2H), 4.94 (s, 2H), 4.24 (q, J=7.2 Hz, 2H), 1.28 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程2 - 2-(4-アミノインドール-1-イル)酢酸エチル
2-(4-ニトロインドール-1-イル)酢酸エチル(2.60g、10.5mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd/C(260mg、10wt%)を添加し、そしてこの懸濁物を脱気して水素ガスでパージすることを3回行った。この混合物を水素(15psiの圧力)下で室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(2.20g、96%の収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.06 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.02 (d, J=3.2 Hz, 1H), 6.72 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.49 (dd, J=0.8, 3.2 Hz, 1H), 6.43 (dd, J=0.8, 8.0 Hz, 1H), 4.81 (s, 2H), 4.22 (q, J=7.2 Hz, 2H), 1.27 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程3 - 2-[4-[(7-クロロ-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル)アミノ]インドール-1-イル]酢酸エチル
2-(4-アミノインドール-1-イル)酢酸エチル(2.20g、10.1mmol)のNMP(40mL)中の溶液に、5,7-ジクロロ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-4-オン(2.18g、10.1mmol、中間体FB)を窒素下で添加した。この反応混合物を140℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をDMF/MeOH=(5mL/10mL)で磨砕して、表題化合物(3.20g、80%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 12.95 (s, 1H), 11.76 (s, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.22 - 8.15 (m, 1H), 7.41 (d, J=3.2 Hz, 1H), 7.21 - 7.15 (m, 2H), 6.92 (s, 1H), 6.60 (d, J=3.2 Hz, 1H), 5.16 (s, 2H), 4.16 (q, J=7.2 Hz, 2H), 1.22 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程4 - 2-[4-[(7-クロロ-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル)アミノ]インドール-1-イル]酢酸
2-[4-[(7-クロロ-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル)アミノ]インドール-1-イル]酢酸エチル(2.00g、5.03mmol)の、THF(30mL)およびH2O(10mL)中の溶液に、LiOH.H2O(633mg、15.0mmol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をHCl(2N、20mL)でpH=3まで酸性にした。その沈殿物を濾過により集め、そしてその固体を減圧中で乾燥させて、表題化合物(1.80g、87%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 12.98 (s, 2H), 11.78 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.22 - 8.13 (m, 1H), 7.41 (d, J=3.2 Hz, 1H), 7.22 - 7.13 (m, 2H), 6.91 (s, 1H), 6.59 (d, J=3.2 Hz, 1H), 5.04 (s, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 370.0 (M+H)+。
工程5 - 2-[2-[2-[2-[2-[[2-[4-[(7-クロロ-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル)アミノ]インドール-1-イル]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(287mg、1.03mmol、中間体DW)および2-[4-[(7-クロロ-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル)アミノ]インドール-1-イル]酢酸(380mg、1.03mmol)のDMF(10mL)中の溶液に、DIPEA(398mg、3.08mmol)を添加した。30分間撹拌した後に、HATU(430mg、1.13mmol)を添加した。この混合物を室温で2時間撹拌した。完了したら、50mLの水をこの混合物に添加した。多量の黄色沈殿物が形成され、これを濾過により集めて、表題化合物(575mg、88%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 631.2 (M+H)+。
工程6 - 2-[2-[2-[2-[2-[[2-[4-[(7-クロロ-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル)アミノ]インドール-1-イル]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸
2-[2-[2-[2-[2-[[2-[4-[(7-クロロ-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル)アミノ]インドール-1-イル]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(600mg、950umol)の、THF(10mL)およびH2O(10mL)中の混合物に、LiOH(228mg、9.51mmol)を添加した。次いで、この混合物を室温で5時間撹拌した。完了したら、この混合物をHCl(1N)でpH=5に調整し、次いでこの混合物をDCM(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(400mg、69%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 603.1 (M+H)+。
工程7 - (2S,4R)-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-[2-[2-[[2-[4-[(7-クロロ-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル)アミノ]インドール-1-イル]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド
2-[2-[2-[2-[2-[[2-[4-[(7-クロロ-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル)アミノ]インドール-1-イル]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(400mg、597umol)、(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(279mg、597umol、HCl塩、中間体CI)およびDIPEA(308mg、2.39mmol)のDMF(20mL)中の混合物を脱気して窒素ガスでパージすることを3回行った。次いで、HATU(249mg、657umol)を添加し、そしてこの混合物を窒素雰囲気下で室温で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(50mL)中に注ぎ、そしてDCM(2×40mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(110mg、18%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1037.6 (M+Na)+。
工程8 - (2S,4R)-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-[2-[2-[[2-[4-[[7-[[(1R,2S)-2-アミノシクロヘキシルアミノ]-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル]アミノ]インドール-1-イル]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド
(2S,4R)-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-[2-[2-[[2-[4-[(7-クロロ-4-オキソ-3H-ピリド[4,3-d]ピリミジン-5-イル)アミノ]インドール-1-イル]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(60.0mg、59.0umol)および(1R,2S)-シクロヘキサン-1,2-ジアミン(67.4mg、590umol)のNMP(0.5mL)中の混合物を、マイクロ波照射下で150℃で1.5時間加熱した。完了したら、この混合物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN])により精製して、表題化合物I-195(26.0mg、40%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.75 (s, 1H), 9.06 - 8.91 (m, 1H), 8.62 (t, J=6.0 Hz, 1H), 8.39 - 8.32 (m, 2H), 7.93 (s, 1H), 7.49 - 7.29 (m, 6H), 7.14 - 6.99 (m, 2H), 6.58 (d, J=3.2 Hz, 1H), 6.03 (s, 1H), 4.83 (s, 2H), 4.57 (d, J=9.6 Hz, 1H), 4.49 - 4.33 (m, 3H), 4.25 (m, 2H), 3.97 (s, 2H), 3.71 -3.40 (m, 17H), 3.25 (m, 2H), 2.57 - 2.52 (m, 4H), 2.45 (s, 3H), 2.12 - 2.01 (m, 1H), 1.96 - 1.78 (m, 3H), 1.65 (d, J=11.2 Hz, 4H), 1.41 (s, 2H), 1.00 - 0.88 (m, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 1093.2 (M+H)+。
実施例196: 3-[[(1R,2S)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-5-[[1-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-1,2,4-トリアジン-6-カルボキサミド、I-196
工程1 - 2-[2-[2-[2-(4-ニトロインドール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸
2-[2-[2-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(1.10g、3.51mmol、中間体BI)および4-ニトロ-1H-インドール(500mg、3.08mmol)のDMF(10mL)中の混合物に、Cs2CO3(2.51g、7.70mmol)を窒素下で室温で一度に添加した。この混合物を100℃で16時間撹拌した。次に、MeOH(3mL)中のLiOH.H2O(129mg、3.08mmol)を上記溶液に添加し、そしてこの溶液を室温で4時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(50mL)中に注ぎ、そして2分間撹拌した。その水相を酢酸エチル(4×50mL)で抽出した。合わせた有機相をH2O(2×20mL)で洗浄し、合わせた水相をクエン酸でpH=5に調整した。次いで、その水相を酢酸エチル(4×50mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.00g、92%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.15 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.75 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.47 (d, J=3.2 Hz, 1H), 7.31 - 7.28 (m, 1H), 7.27 - 7.23 (m, 1H), 4.41 (t, J=5.6 Hz, 2H), 4.15 (s, 2H), 3.84 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.72 - 3.64 (m, 2H), 3.63 - 3.47 (m, 6H)。
工程2 - (2S,4R)-1-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[2-[2-[2-[2-(4-ニトロインドール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド
2-[2-[2-[2-(4-ニトロインドール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(171mg、484umol)および(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(200mg、428umol、HCl、中間体CI)のDMF(2mL)中の混合物に、TEA(183mg、1.80mmol)およびHATU(299mg、787umol)を室温で一度に添加した。この混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(30mL)中に注ぎ、そして2分間撹拌した。その水相を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(1×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(270mg、82%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.68 (s, 1H), 8.14 (d, J=7.2 Hz, 1H), 7.69 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.45 (d, J=3.2 Hz, 1H), 7.34 (q, J=8.4 Hz, 5H), 7.24 (d, J=4.0 Hz, 2H), 4.73 (t, J=8.0 Hz, 1H), 4.59 - 4.51 (m, 2H), 4.48 (d, J=8.4 Hz, 1H), 4.41 - 4.29 (m, 3H), 4.18 - 4.11 (m, 1H), 4.05 - 3.94 (m, 2H), 3.81 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.77 - 3.68 (m, 1H), 3.63 - 3.53 (m, 8H), 2.82 (br s, 1H), 2.63 - 2.55 (m, 1H), 2.52 (s, 3H), 2.12 (dd, J=8.0, 13.6 Hz, 1H), 0.94 (s, 9H)。
工程3 - (2S,4R)-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-[2-(4-アミノインドール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド
(2S,4R)-1-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[2-[2-[2-[2-(4-ニトロインドール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(270mg、353umol)のEA(10mL)中の混合物に、Pd/C(100mg、10wt%)を水素(15psiの圧力)下で室温で一度に添加した。この混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(200mg、77.1%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 757.1 (M+Na)+。
工程4 - 5-[[1-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-3-メチルスルファニル-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸エチル
(2S,4R)-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-[2-(4-アミノインドール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(200mg、272umol)および5-クロロ-3-メチルスルファニル-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸エチル(64.8mg、278umol)のNMP(2mL)中の混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この根具物を逆相フラッシュカラム(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(200mg、79%の収率)を青色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 932.7 (M+H)+。
工程5 - 5-[[1-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-3-メチルスルファニル-1,2,4-トリアジン-6-カルボキサミド
5-[[1-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-3-メチルスルファニル-1,2,4-トリアジン-6-カルボン酸エチル(200mg、215umol)のMeOH(300uL)中の混合物に、MeOH中17NのNH3(300uL)を-40℃で窒素下で一度に添加した。この混合物を-40℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧で45℃で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュカラム(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(160mg、78%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 903.4 (M+H)+。
工程6 - 3-[[(1R,2S)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-5-[[1-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-1,2,4-トリアジン-6-カルボキサミド
5-[[1-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-3-メチルスルファニル-1,2,4-トリアジン-6-カルボキサミド(150mg、166umol)および(1R,2S)-シクロヘキサン-1,2-ジアミン(200mg、1.75mmol)を、マイクロ波管内でNMP(3mL)に溶解させた。この密封管をマイクロ波下で150℃で1.5時間加熱した。完了したら、その残渣をカラム(Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.05%のHCl)-ACN];B%:10%~40%、12分間)により精製して、表題化合物I-196(107mg、60%の収率)を赤色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.91 (s, 1H), 9.24 (d, J=7.2 Hz, 1H), 9.15 - 9.08 (m, 1H), 8.90 - 8.70 (m, 1H), 8.70 - 8.60 (m, 1H), 8.49 - 8.39 (m, 1H), 8.44 - 8.34 (m, 2H), 7.94 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.51 - 7.37 (m, 7H), 7.27 - 7.18 (m, 1H), 6.52 (d, J=2.4 Hz, 1H), 4.55 (d, J=10.8 Hz, 1H), 4.44 (t, J=8.2 Hz, 2H), 4.40 - 4.34 (m, 5H), 4.30 - 4.24 (m, 1H), 4.20 - 1.12 (m, 1H), 3.73 (d, J=4.8 Hz, 2H), 3.66 - 3.60 (m, 2H), 3.59 - 3.47 (m, 12H), 2.43 (s, 3H), 2.11 - 2.03 (m, 1H), 1.93 - 1.80 (m, 4H), 1.70 -1.60 (m, 3H), 1.45 - 1.30 (m, 2H), 0.93 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 969.5 (M+H)+。
実施例197: 3-[[(1R,2S)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-5-[[1-[2-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-1,2,4-トリアジン-6-カルボキサミド、I-197
3-[[(1R,2S)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-5-[[1-[2-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]インドール-4-イル]アミノ]-1,2,4-トリアジン-6-カルボキサミド I-197を、実施例196について記載されたように、中間体BKを最初の工程でメシレートとして使用して合成した。最終化合物の特徴付け:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.93 (s, 1H), 9.26 (d, J=8.0 Hz, 1H), 9.21 - 9.17 (m, 1H), 8.77 - 8.65 (m, 1H), 8.67 (t, J=5.6 Hz, 1H), 8.45 (br s, 1H), 8.36 (br s, 2H), 7.94 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.52 - 7.42 (m, 4H), 7.40 (s, 5H), 7.37 - 7.27 (m, 1H), 6.52 (d, J=2.8 Hz, 1H), 4.55 (d, J=9.6 Hz, 1H), 4.46 - 4.38 (m, 2H), 3.95 (s, 2H), 3.73 (d, J=5.2 Hz, 2H), 3.71 - 3.65 (m, 1H), 3.68 - 3.26 (m, 20H), 2.46 - 2.40 (m, 3H), 2.10 - 2.03 (m, 1H), 1.95 - 1.75 (m, 5H), 1.68 - 1.58 (m, 4H), 1.45 - 1.25 (m, 2H), 0.92 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 1013.3 (M+H)+。
実施例198: 5-[[(1S,2R)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-7-[3-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-5-メトキシ-アニリノ]イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-8-カルボキサミド、I-198
工程1 - (2-(2-(2-(2-(3-((8-カルバモイル-5-(メチルチオ)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル)アミノ)-5-メトキシフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸ベンジル
7-(3-ヒドロキシ-5-メトキシ-アニリノ)-5-メチルスルファニル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-8-カルボキサミド(300mg、869umol、中間体EZ)のDMF(10mL)中の溶液に、K2CO3(480mg、3.47mmol)および2-[2-[2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(1.76g、4.34mmol、中間体EY)を窒素雰囲気下で添加した。この反応混合物を100℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を酢酸エチル(100mL)で抽出し、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のNH3・H2O)により精製して、表題化合物(380mg、67%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 655.1 (M+H)+。
工程2 - (2-(2-(2-(2-(3-((5-(((1S,2R)-2-アミノシクロヘキシル)アミノ)-8-カルバモイルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル)アミノ)-5-メトキシフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸ベンジル
N-[2-[2-[2-[2-[3-[(8-カルバモイル-5-メチルスルファニル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル)-アミノ]-5-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル(200mg、305umol)および(1R,2S)-シクロヘキサン-1,2-ジアミン(38.4mg、336umol)のDMF(5mL)中の溶液を90℃で12時間まで加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(220mg、100%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 721.1 (M+H)+。
工程3 - N-[(1R,2S)-2-[[7-[3-[2-[2-[2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-5-メトキシ-アニリノ]-8-カルバモイル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[2-[2-[2-[2-[3-[[5-[[(1S,2R)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-8-カルバモイル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル]アミノ]-5-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル(220mg、305umol)のメタノール(3mL)中の溶液に、I2(7.75mg、30.5umol)および(Boc)2O(133mg、610umol)を室温で添加した。この反応混合物を室温で6時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)により精製して、表題化合物(230mg、91%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 821.1 (M+H)+。
工程4 - N-[(1R,2S)-2-[[7-[3-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]-5-メトキシ-アニリノ]-8-カルバモイル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[(1R,2S)-2-[[7-[3-[2-[2-[2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-5-メトキシ-アニリノ]-8-カルバモイル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(230mg、280umol)の酢酸エチル(3mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(120mg、280umol、10wt%)を窒素雰囲気下で添加した。この懸濁物を脱気して水素でパージすることを3回行った。この混合物を水素ガス(15psiの圧力)下で室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(130mg、65%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 687.2 (M+H)+。
工程5 - N-[(1R,2S)-2-[[8-カルバモイル-7-[3-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-5-メトキシ-アニリノ]イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[(1R,2S)-2-[[7-[3-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]-5-メトキシ-アニリノ]-8-カルバモイル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(130mg、189umol)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(57.5mg、208umol、中間体R)のDMF(4mL)中の溶液に、DIPEA(73.4mg、568umol)を窒素下で添加した。この反応混合物を90℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(70.0mg、39%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 943.1 (M+H)+。
工程6 - 5-[[(1S,2R)-2-アミノシクロヘキシル]アミノ]-7-[3-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-5-メトキシ-アニリノ]イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-8-カルボキサミド
N-[(1R,2S)-2-[[8-カルバモイル-7-[3-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-5-メトキシ-アニリノ]イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(70.0mg、74.2umol)のDCM(4mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、4.00mL)を室温で添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Boston pH-lex 150×25 10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:20%~50%)により精製して、表題化合物I-198(13.5mg、21%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 12.39 (s, 1H), 9.55 (d, J=3.2 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.57 - 7.53 (m, 1H), 7.40 (d, J=3.6 Hz, 1H), 7.32 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.10 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.01 (d, J=6.8 Hz, 1H), 6.93 (s, 1H), 6.67 (s, 1H), 6.58 (t, J=5.6 Hz, 1H), 6.20 (s, 1H), 5.06 - 5.02 (m, 1H), 4.20 (d, J=11.2 Hz, 1H), 4.08 - 4.04 (m, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.71 (s, 2H), 3.62 (s, 2H), 3.59 - 3.50 (m, 12H), 2.92 - 2.81 (m, 1H), 2.62 - 2.58 (m, 2H), 2.28 - 2.26 (m, 1H), 2.04 - 1.94 (m, 2H), 1.82 - 1.64 (m, 4H), 1.56 - 1.53 (m, 2H), 1.46 - 1.33 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 843.4 (M+H)+。
実施例199: ((1R,2S)-2-((8-カルバモイル-7-((3-((14-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)オキシ)-5-メトキシフェニル)アミノ)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル、I-199
((1R,2S)-2-((8-カルバモイル-7-((3-((14-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)-3,6,9,12-テトラオキサテトラデシル)オキシ)-5-メトキシフェニル)アミノ)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルI-199を、上で実施例198について記載されたように、中間体FCをメシレートとして使用して合成した。工程1を60Cで12時間行った。最終生成物の特徴付け:1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 12.39 (s, 1H), 9.55 (s, 1H), 8.36 (s, 2H), 8.13 (s, 1H), 7.58 - 7.53 (m, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.11 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.02 (d, J=6.8 Hz, 1H), 6.93 (s, 1H), 6.67 (s, 1H), 6.58 (s, 1H), 6.21 (s, 1H), 5.04 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H), 4.22 (d, J=10.4 Hz, 1H), 4.07 (s, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.71 (s, 2H), 3.64 - 3.56 (m, 18H), 2.89 - 2.85 (m, 2H), 2.63 - 2.60 (m, 2H), 2.27- 2.65 (m, 1H), 1.80 - 1.72 (m, 1H), 1.71 -1.65 (m, 4H), 1.56 - 1.52 (m, 2H), 1.45 - 1.51 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 887.4 (M+H)+。
実施例200: 5-(((1S,2R)-2-アミノシクロヘキシル)アミノ)-7-((4-(2-(2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)-3,5-ジメトキシフェニル)アミノ)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-8-カルボキサミド、I-200
工程1 - (2-(2-(2-(2-(4-((8-カルバモイル-5-(メチルチオ)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル)アミノ)-2,6-ジメトキシフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸ベンジル
7-(4-ヒドロキシ-3,5-ジメトキシ-アニリノ)-5-メチルスルファニル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-8-カルボキサミド(200mg、532umol、中間体FA)のDMF(3mL)中の混合物に、2-[2-[2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(237mg、586umol、中間体EY)およびK2CO3(220mg、1.60mmol)を添加した。次いで、この反応混合物を70℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(50mL)で洗浄し、そして酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をprep-カラムクロマトグラフィー(PE:EA=3:1~DCM:MeOH=20:1)により精製して、表題化合物(172mg、47%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 685.0 (M+H)+。
工程2 - 7-((4-(2-(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)-3,5-ジメトキシフェニル)アミノ)-5-(メチルチオ)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-8-カルボキサミド
N-[2-[2-[2-[2-[4-[(8-カルバモイル-5-メチルスルファニル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル)アミノ]-2,6-ジメトキシフェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル(200mg、292umol)のCH3CN(2mL)中の混合物に、HOAc中のHBr(32.9mg、292umol、1mL)を添加した。次いで、この反応混合物を50℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をsat.NaHCO3(3×30mL)でクエンチし、そしてDCM(3×30mL)で抽出した。その有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(水中0.1%のFA)により精製して、表題化合物(70.0mg、43%の収率)を黄色がかった油状物として得た。
工程3 - 7-((4-(2-(2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)-3,5-ジメトキシフェニル)アミノ)-5-(メチルチオ)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-8-カルボキサミド
7-[4-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]-3,5-ジメトキシ-アニリノ]-5-メチルスルファニル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-8-カルボキサミド(70.0mg、127umol)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(38.6mg、139umol、中間体R)のDMF(1.5mL)中の混合物に、DIPEA(32.8mg、254umol)を添加した。次いで、この反応混合物を90℃で8時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-TLC(PE:EA=0:1)により精製して、表題化合物(30.0mg、23%の収率)を黄色がかった固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 829.1 (M+Na)+。
工程4 - 5-(((1S,2R)-2-アミノシクロヘキシル)アミノ)-7-((4-(2-(2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)-3,5-ジメトキシフェニル)アミノ)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-8-カルボキサミド
7-[4-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-3,5-ジメトキシ-アニリノ]-5-メチルスルファニル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-8-カルボキサミド(30.0mg、37.1umol)のDMF(1mL)中の混合物に、(1R,2S)-シクロヘキサン-1,2-ジアミン(8.49mg、74.3umol)を添加した。次いで、この反応混合物を90℃で8時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Boston Green ODS 150×30 5u;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:20%~44%、10分間)により精製して、表題化合物I-200(6.00mg、18%の収率)を黄色がかった油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 12.19 (s, 1H), 9.53 (d, J=2.8 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.57 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.37 (d, J=3.2 Hz, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.14 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.03 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.91 - 6.76 (m, 2H), 6.61 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.05 (dd, J=5.6, 12.0 Hz, 1H), 4.19 (d, J=10.4 Hz, 1H), 4.12 - 4.06 (m, 1H), 4.05 - 3.99 (m, 1H), 3.93 (d, J=4.8 Hz, 1H), 3.79 (s, 6H), 3.64 - 3.63 (m, 4H), 3.56 - 3.50 (m, 8H), 2.94 - 2.88 (m, 2H), 2.08 - 1.85 (m, 3H), 1.76 - 1.19 (m, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 873.1 (M+H)+。
実施例201: (±)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-[2-[2-[2-[5-[[4-[6-(3-エチルピペラジン-1-イル)-3-ピリジル]ピリミジン-2-イル]アミノ]-2,3-ジメトキシフェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン、I-201
工程1 - N-[2-[2-[2-[2-[2-(2,3-ジメトキシ-5-ニトロ-フェノキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル
2-[2-[2-[2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(606mg、1.35mmol、中間体FC)のDMF(10mL)中の混合物に、2,3-ジメトキシ-5-ニトロ-フェノール(268mg、1.35mmol、中間体FG)および炭酸カリウム(559mg、4.05mmol)を添加した。次いで、この反応混合物を70℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(20mL)で洗浄し、そして酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラム(石油エーテル:酢酸エチル=1:1~ジクロロメタン:メタノール=20:1)により精製して、表題化合物(610mg、74%の収率)を黄色がかった油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 553.1 (M+H)+。
工程2 - N-[2-[2-[2-[2-[2-(5-アミノ-2,3-ジメトキシ-フェノキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル
N-[2-[2-[2-[2-[2-(2,3-ジメトキシ-5-ニトロ-フェノキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル(460mg、832umol)、の水(2mL)およびエタノール(8mL)中の溶液に、塩化アンモニウム(445mg、8.32mmol)およびFe(464mg、8.32mmol)を添加した。この反応混合物を78℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1)により精製して、表題化合物(430mg、98%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.37 - 7.35 (m, 5H), 6.03 - 5.82 (m, 2H), 5.52 (br s, 1H), 5.16 - 5.07 (m, 2H), 4.19 - 4.08 (m, 2H), 3.84 (d, J=5.6 Hz, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.77 (s, 3H), 3.74 - 3.70 (m, 2H), 3.68 - 3.63 (m, 10H), 3.59 - 3.55 (m, 3H), 3.44 - 3.39 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 523.1 (M+H)+。
工程3 - (±)-4-[5-[2-[3-[2-[2-[2-[2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-4,5-ジメトキシアニリノ]ピリミジン-4-イル]-2-ピリジル]-2-エチル-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
(±)-2-エチル-4-[5-(2-メチルスルホニルピリミジン-4-イル)-2-ピリジル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(200mg、446umol、中間体FH)およびN-[2-[2-[2-[2-[2-(5-アミノ-2,3-ジメトキシフェノキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチル]カルバミン酸ベンジル(233mg、446umol)のトルエン(3mL)中の溶液に、Pd(OAc)2(10.0mg、44.6umol)、BINAP(41.7mg、67.0umol)、炭酸セシウム(436mg、1.34mmol)および4AのMS(1.00g、446umol)を窒素下で添加した。この反応混合物を100℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(水中0.1%のFA)により精製して、表題化合物(160mg、32%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.87 (d, J=2.4 Hz, 1H), 8.34 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.20 (dd, J=2.4, 9.2 Hz, 1H), 7.37 - 7.29 (m, 5H), 7.19 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.03 (d, J=5.2 Hz, 1H), 6.92 (s, 1H), 6.65 (d, J=9.2 Hz, 1H), 5.59 (br s, 1H), 5.09 (s, 2H), 4.36 - 4.24 (m, 2H), 4.20 (t, J=4.8 Hz, 2H), 4.16 - 3.97 (m, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.87 (t, J=4.8 Hz, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.72 (d, J=4.8 Hz, 2H), 3.63 - 3.61 (m, 10H), 3.57 - 3.53 (m, 2H), 3.42 - 3.36 (m, 2H), 3.24 (dd, J=4.0, 13.2 Hz, 1H), 3.18 - 3.01 (m, 2H), 1.66 - 1.56 (m, 2H), 1.50 (s, 9H), 0.92 (t, J=7.2 Hz, 3H)。
工程4 - (±)-4-[5-[2-[3-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-4,5-ジメトキシ-アニリノ]ピリミジン-4-イル]-2-ピリジル]-2-エチル-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
(±)-4-[5-[2-[3-[2-[2-[2-[2-[2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-4,5-ジメトキシ-アニリノ]ピリミジン-4-イル]-2-ピリジル]-2-エチル-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(160mg、179umol)の、NH3
.H2O(50uL)およびメタノール(6mL)中の混合物に、Pd(OH)2/C(60.0mg、10wt%)を添加した。次いで、この反応混合物を水素(50psiの圧力)下で室温で10時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(130mg、95%の収率)を黄色がかった油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 756.4 (M+H)+。
工程5 - (±)-4-[5-[2-[3-[2-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-4,5-ジメトキシ-アニリノ]ピリミジン-4-イル]-2-ピリジル]-2-エチル-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
(±)-4-[5-[2-[3-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-4,5-ジメトキシアニリノ]ピリミジン-4-イル]-2-ピリジル]-2-エチル-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(70.0mg、92.6umol)のDMF(2mL)中の混合物に、(±)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(28.1mg、101umol、中間体R)およびDIPEA(29.9mg、231umol、40.4uL)を添加した。次いで、この反応混合物を90℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-TLC(ジクロロメタン:メタノール=20:1)により精製して、表題化合物(40.0mg、40%の収率)を黄色がかった固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1012.2 (M+H)+。
工程6 - (±)-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-[2-[2-[2-[5-[[4-[6-(3-エチルピペラジン-1-イル)-3-ピリジル]ピリミジン-2-イル]アミノ]-2,3-ジメトキシフェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン
(±)-4-[5-[2-[3-[2-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-4,5-ジメトキシ-アニリノ]ピリミジン-4-イル]-2-ピリジル]-2-エチル-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(73.0mg、72.1umol)の、メタノール(1mL)とジクロロメタン(1mL)との混合物中の混合物に、ジオキサン中4MのHCl(72.1umol、1.00mL)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Boston Green ODS 150×30 5u;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:27%~48%、10分間)により精製して、表題化合物I-201(35.0mg、53%の収率)を黄色がかった固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 9.39 (s, 1H), 8.93 (s, 1H), 8.42 (d, J=5.6 Hz, 1H), 8.26 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.56 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.34 - 7.22 (m, 3H), 7.16 - 7.09 (m, 1H), 7.06 - 6.99 (m, 1H), 6.98 - 6.88 (m, 1H), 6.67 - 6.54 (m, 1H), 6.58 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.05 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H), 4.39 - 4.19 (m, 2H), 4.11 (d, J=3.6 Hz, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.65 (s, 3H), 3.63 - 3.57 (m, 6H), 3.56 - 3.52 (m, 2H), 3.54 - 3.50 (m, 6H), 3.47 - 3.41 (m, 4H), 3.00 (d, J=11.6 Hz, 2H), 2.86 (d, J=12.0 Hz, 3H), 2.75 - 2.64 (m, 3H), 2.10 - 1.95 (m, 1H), 1.50 - 1.34 (m, 2H), 0.95 (t, J=7.6 Hz, 3H); LC-MS (ESI+) m/z 912.2 (M+H)+。
実施例202: (2S,4R)-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-[2-[2-[5-[[4-[6-(3-エチルピペラジン-1-イル)-3-ピリジル]ピリミジン-2-イル]アミノ]-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド、I-202
工程1 - 2-[2-[2-[2-[2-[2-[3-[(8-カルバモイル-5-メチルスルファニル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル)アミノ]-5-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2,3-ジメトキシ-5-ニトロ-フェノール(510mg、2.56mmol、中間体FG)および2-[2-[2-[2-(2-メチルスルホニルオキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(1.10g、3.07mmol、中間体BK)のDMF(15mL)中の溶液に、K2CO3(1.06g、7.68mmol)を添加した。この混合物を50℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(20mL)で希釈し、そしてDCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により精製して、表題化合物(1.10g、93%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.55 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.50 (d, J=2.4 Hz, 1H), 4.26 - 4.16 (m, 4H), 4.13 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.92 (s, 3H), 3.90 (m, 2H), 3.74 - 3.63 (m, 12H), 1.27 (t, J=14.4 Hz, 3H); LC-MS (ESI+) m/z 431.1 (M+18)+。
工程2 - 2-[2-[2-[2-[2-(5-アミノ-2,3-ジメトキシ-フェノキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル
2-[2-[2-[2-[2-(2,3-ジメトキシ-5-ニトロ-フェノキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(600mg、1.30mmol)のMeOH(8mL)中の溶液に、Pd/C(300mg、10wt%)を窒素雰囲気下で添加した。この懸濁物を脱気して水素ガスでパージすることを3回行った。この混合物を水素(15psiの圧力)下で室温で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(400mg、71%の収率)を赤色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 5.97 (s, 1H), 5.94 (s, 1H), 4.26 - 4.18 (m, 1H), 4.22 (q, J=7.2 Hz, 1H), 4.16 - 4.09 (m, 4H), 3.87 - 3.83 (m, 2H), 3.80 (s, 3H), 3.76 (s, 3H), 3.74 - 3.65 (m, 12H), 1.31 - 1.27 (t, J=7.2 Hz, 3H); LC-MS (ESI+) m/z 432.1 (M+H)+。
工程3 - エチル-2-[2-[2-[2-[2-[2-[3-[[5-[[(1S,2R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキシル]アミノ]-8-カルバモイル-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-7-イル]アミノ]-5-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセテート
2-[2-[2-[2-[2-(5-アミノ-2,3-ジメトキシ-フェノキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸エチル(300mg、695umol)および2-エチル-4-[5-(2-メチルスルホニルピリミジン-4-イル)-2-ピリジル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(311mg、695umol、中間体FH)のトルエン(10mL)中の溶液に、4AのMS(600mg)、Cs2CO3(679mg、2.09mmol)、BINAP(64.9mg、104umol)およびPd(OAc)2(15.6mg、69.5umol)を窒素雰囲気下で添加した。この懸濁物を脱気して窒素でパージすることを3回行った。この混合物を室温で1時間撹拌し、次いで100℃まで12時間加熱した。完了したら、この反応混合物を減圧下で濃縮して、トルエンを除去した。その残渣を水(5mL)で希釈し、そしてDCM(3×6mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(水中0.1%のFA)により精製して、表題化合物(400mg、72%の収率)を黄色がかった固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 799.2 (M+H)+。
工程4 - 2-[2-[2-[2-[2-[5-[[4-[6-(4-tert-ブトキシカルボニル-3-エチル-ピペラジン-1-イル)-3-ピリジル]ピリミジン-2-イル]アミノ]-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸
4-[5-[2-[3-[2-[2-[2-[2-(2-エトキシ-2-オキソ-エトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-4,5-ジメトキシ-アニリノ]ピリミジン-4-イル]-2-ピリジル]-2-エチル-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(200mg、250umol)のTHF(6mL)中の溶液に、LiOH(52.5mg、1.25mmol)のH2O(1mL)中の溶液を添加した。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。完了したら、混合物の飽和クエン酸水溶液(0.3mL)をこの混合物に添加して、そのpHを5に調整した。その残渣を3mLの水で希釈し、そしてDCM(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、表題化合物(193mg、100%の収率)を黄色がかった油状物として得た。
工程5 - 2-エチル-4-[5-[2-[3-[2-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-4,5-ジメトキシ-アニリノ]ピリミジン-4-イル]-2-ピリジル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
2-[2-[2-[2-[2-[5-[[4-[6-(4-tert-ブトキシカルボニル-3-エチル-ピペラジン-1-イル)-3-ピリジル]ピリミジン-2-イル]アミノ]-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(192mg、250umol)、(2S,4R)-1-[(2S)-2-アミノ-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(129mg、300umol、中間体CI)、およびDIPEA(96.9mg、750umol)のDMF(5mL)中の溶液に、HATU(114mg、300umol)を0℃で添加した。次いで、この反応混合物を室温まで昇温させ、そして16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧下で濃縮してDMFを除去し、次いで水(15mL)で希釈し、そしてDCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(水中0.1%のFA)により精製して、表題化合物を得た(210mg、71%の収率)。LC-MS (ESI+) m/z 1183.2 (M+H)+。
工程6 - (2S,4R)-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-[2-[2-[5-[[4-[6-(3-エチルピペラジン-1-イル)-3-ピリジル]ピリミジン-2-イル]アミノ]-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド
2-エチル-4-[5-[2-[3-[2-[2-[2-[2-[2-[[(1S)-1-[(2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチルカルバモイル]ピロリジン-1-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-2-オキソ-エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-4,5-ジメトキシ-アニリノ]ピリミジン-4-イル]-2-ピリジル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(210mg、177umol)のMeOH(3mL)中の溶液に、ジオキサン中のHCl(4M、5mL)を添加した。次いで、この混合物を室温で15分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧下で濃縮して溶媒を除去して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Luna C18 150×25 5u;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN])により精製して、表題化合物I-202を得た(118mg、61%の収率)。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.40 (s, 1H), 8.95 (s, 1H), 8.93 (d, J=1.6 Hz, 1H), 8.61 ( J=4.0 Hz, 1H), 8.42 (d, J=5.6 Hz, 1H), 8.32 - 8.22 (m, 2H), 7.47 - 7.34 (m, 5H), 7.29 (d, J=5.6 Hz, 1H), 7.25 (d, J=6.4 Hz, 2H), 6.97 (d, J=9.6 Hz, 1H), 4.55 (d, J=9.6 Hz, 1H), 4.47 - 4.32 (m, 4H), 4.29 - 4.19 (m, 2H), 4.13 - 4.04 (m, 2H), 3.94 (s, 2H), 3.81 - 3.72 (m, 6H), 3.68 - 3.58 (m, 14H), 3.13 - 3.04 (m, 1H), 2.98 (m, 1H), 2.83 - 2.73 (m, 1H), 2.67 (d, J=6.4 Hz, 2H), 2.42 ( 3H), 2.10 - 2.01 (m, 1H), 1.94 - 1.84 (m, 1H), 1.49 - 1.43 (m, 2H), 1.01 - 0.85 (m, 12H); LC-MS (ESI+) m/z 1083.2 (M+H)+。
実施例203: PBMC分解アッセイ
化合物処理からの定量によるPBMC分解研究のプロトコルの要約。
PBMC培養培地:ヒト末梢血単核細胞(PBMC):RPMI+10%FBS(熱不活性化)+1%P/S。
プロトコルの要約
・ 凍結したヒトPBMCを培養培地中に解凍した。
・ トリパンブルー排除による細胞計数/生存性評価を行った。細胞を、最低2.5×106c/mLで培養した。
・ PBMCを37℃/5%のCO2でインキュベートし、そして一晩静置した。
・ 一晩の回復後、トリパンブルー排除による細胞計数/生存性評価を行った。細胞濃度を調節して、2.5×106c/mLに戻した(生存性が80%を超えた場合にのみ、プレーティングにより進行)。
・ 6ウェルプレート内で、2.0mLの細胞を各ウェルに、1つの処理条件あたり最低5×106CTで添加した。化合物の希釈物を、20mMのストックから調製し、そして最終1000×希釈(0.1%のDMSO濃度)で添加した。
・ 処理の終了時に、細胞を採取し、そして1800rpmで5分間スピンさせた。1×PBS洗浄し、そして再度、1800rpmで5分間スピンさせた。細胞ペレットを凍結させ、そしてさらに処理するまで-80℃で保存した。
・ 溶解液を、溶解緩衝液に再懸濁させることにより生成した。タンパク質の定量を、BCAキットを用いて行った。
・ 1レーンあたり20μgのタンパク質をロードし、そして26ウェルの4~12%のBis-Tris SDS-pageゲルで泳動した。
・ 移動を、PVDF膜上で、BioRad Mixed MW turboプログラムを使用して7分間行った。
・ 膜をロッカー上で室温で1時間ブロックした。
・ 一次抗体をロッカー上で4℃で一晩インキュベートした。
・ 膜を3×TBSTで5分間ずつ洗浄した。
・ 二番目を添加し、そしてロッカー上で室温で1時間インキュベートした。
・ 膜を3×TBSTで5分間ずつ洗浄し、そして脱イオンH2Oで十分にすすいだ。膜を、Licor Odessey CLxを使用して走査し、そしてバンドを、Image Studio Lite Version 5.2ソフトウェアを使用して定量した。
4時間でのPBMCの結果。文字コードは、4時間後に分解したIRAK4の百分率を示す:A(>50%の分解)、B(>20~50%の分解)およびC(<20%の分解)
実施例204: THP-1およびOCI-LY-10の分解アッセイ
方法
化合物処理:
化合物をDMSO中で再構成して、60mMの濃度のストック溶液を作製した。THP-1細胞およびOCI-LY10細胞を、それぞれ10%のFBSおよび0.5μMの2-ME、または20%のFBSおよび55μMの2-ME、ならびに1%のL-グルタミンを含有するRPMI-1640培地中で維持した。
細胞を6ウェルプレートに、1ウェルあたり5e6の細胞で播種した。200μLの希釈化合物を、0.003~10μMの最終濃度で細胞に添加した。37℃で4時間または24時間のインキュベーション後、細胞を2mLのエッペンドルフ管に集め、そして1,000rpmで5分間遠心分離した。細胞ペレットを1×DPBSで1回洗浄し、そして60μLの溶解緩衝液に再懸濁させた。細胞を氷上で10分間溶解させ、次いで4℃で14,000rpmで10分間遠心分離し、そして上清をウェスタンブロットのために集めた。THP-1細胞については、溶解緩衝液は、40mM(pH7.4)のHEPES、140mMのNaCl、2.5mMのEDTA、1%のNP-40、0.1%のSDS、およびプロテアーゼ阻害剤カクテル(Roche,Cat.No.05892791001)を含有した。OCI-LY10細胞については、停止プロテアーゼおよびホスファターゼ阻害剤カクテル(Thermo Fisher,78446)を含むRIPA緩衝液(Thermo Fisher,89900)を採用した。
タンパク質濃度の決定:
細胞溶解液のタンパク質濃度を、PierceTM BCAタンパク質アッセイキット(Pierce,23227)を用いて定量した。様々な濃度のアルブミン標準液を調製し、これは、2,000ug/mL、1,500ug/mL、1,000ug/mL、750ug/mL、500ug/mL、250ug/mL、125ug/mL、および25ug/mLを含んだ。BCA作業試薬を、BCA試薬Aと試薬Bとを50:1の比で混合することにより調製した。200μLのBCA作業試薬を、25μLのBCA標準液または細胞溶解液に、マイクロプレート内で添加し、そしてプレートシェーカーで30秒間、徹底的に混合した。37℃で30分間のインキュベーション後、562nmでのサンプルの吸光度を、EnVision Plate Readerで測定した。
ウェスタンブロットアッセイ:
タンパク質溶解液を、NuPAGETM LDSサンプル緩衝液およびNuPAGETMサンプル還元剤中で調製し、そして95℃で5分間インキュベートした。ウェスタンブロットのために、20~25μgの総タンパク質を、4~12%のBis-Trisゲル(Introgen,WG1403A)または10%のBis-Tris Midiゲル(Invitrogen,WG1202BOX)に溶解させ、1×MOPS SDS泳動緩衝液(Invitrogen,NP0001)または1×MES SDS泳動緩衝液(Invitrogen,NP0002)で泳動した。タンパク質を低蛍光PVDF膜に、Trans-Blot Turbo Transfer Systemを使用して移動させた。次いで、膜をOdysseyブロッキング緩衝液中で室温で1時間ブロックし、その後、4℃で一晩一次インキュベートした。一次抗体は、IRAK1ウサギモノクローナル抗体(CST,#4504S,1:500)、IRAK3ウサギポリクローナル抗体(CST,#4369,1:500)、IRAK4ウサギポリクローナル抗体(CST,#4363S,1:1,000)、MyD88ウサギモノクローナル抗体(Abcam,Ab133739,1:2,000)、β-アクチンマウスモノクローナル抗体(Sigma,A5441,10,000)、およびGapdhマウスモノクローナル抗体(Millipore,MAB374,1:5,000)であった。膜を1×TBSTで3回洗浄し、次いでIR Dye 800 CWヤギ抗ウサギ(Licor,#926-32211)およびIR Dye 700 CWヤギ抗マウス(Licor,#926-68070)二次抗体と一緒に、1:10,000の希釈で、室温で1時間インキュベートした。ウェスタンブロット画像を、Odyssey Imaging Systemを使用して得た。
24時間でのTHP-1の結果。文字コードは、24時間後に分解したIRAK4の百分率を示す:A(>50%の分解)、B(>20~50%の分解)およびC(<20%の分解)
4時間でのOCI-LY-10の結果。文字コードは、4時間後に分解したIRAK4の百分率を示す:A(>50%の分解)、B(>20~50%の分解)およびC(<20%の分解)
4時間でのOCI-LY-10の結果。IRAK4の分解の%についての文字コードは、3つの異なる濃度にわたる、4時間後に分解したIRAK4の百分率を示す:A(>50%の分解)、B(>20~50%の分解)およびC(<20%の分解)。
実施例204a: OCI-LY-10 DC50
MSDアッセイを実施して、タンパク質の50%が分解するために必要とされる化合物の濃度(DC50)を決定した。
MSDアッセイDC50のプロトコル
1日目
・ 化合物を、ストック溶液中で10mMに再構成した。このストック溶液を5mMに希釈し、そして45μLの各希釈物を、384pp-プレートに移した。3倍の8点系列希釈を、Janusを使用して15μLの化合物を30μLのDMSO中に移すことにより、行った。
・ 20nLの各化合物を96ウェルプレート(Corning3799)の各ウェルに添加した。
・ OCI-Ly10細胞をこの96ウェルプレートに3.0×10e5細胞/100μL/ウェルで播種した。
・ 細胞プレートを720rpmで5分間振盪し、そして4時間インキュベートした。
・ 100μLの細胞を96-PCRプレートに移し、そして高速で5分間スピンダウンさせた。
・ その上清を廃棄し、そしてプロテイナーゼ阻害剤を含む100μLのRIPA溶解緩衝液をウェルごとに添加した。次いで、このプレートを密封し、そして600rpmおよび4℃で約20分間振盪した。
・ 次いで、このプレートを高速(約3200g)で30分間スピンダウンさせ、次いで-80℃の冷蔵庫で凍結させた。
・ コーティングなしのMSDプレート(L15XA-3)を、PBS中2μg/mLの捕捉抗体(マウス抗IRAK4抗体[2H9]、ab119942)で40μL/ウェルにコーティングし、そして4℃で一晩インキュベートした。
2日目
・ MSDコートプレートを、1×TBST(CST#9997S)で3回(150μL/ウェル)洗浄した。
・ 次いで、MSDプレートを150μLのブロック緩衝液[TBST中3%のブロッカーA(MSD,R93BA-4)]/ウェルでブロックし、そして室温で600rpmで1時間振盪した。
・ MSDプレートを1×TBSTで3回(150μL/ウェル)洗浄した。次いで、サンプルRIPA溶解液をMSDプレートに添加し(50μL/ウェル)、そして600rpmで室温で1時間振盪した。
・ MSDプレートを1×TBSTで3回(150μL/ウェル)洗浄し、そして一次検出抗体(ウサギ抗IRAK4抗体[Y279]、ab32511)を、1μg/mlの最終濃度まで25μL/ウェルで添加した。次いで、このプレートを600rpmで室温で1時間振盪した。
・ MSDプレートを1×TBSTで3回(150μL/ウェル)洗浄し、そして二次検出抗体であるSULFO-TAG抗種抗体(抗ウサギ抗体(R32AB-5)MSD、R32AB-1)を25μL/ウェルの体積まで1μg/mlの最終濃度で添加した。次いで、このプレートを600rpmで室温で1時間振盪した。
・ 次いで、MSDプレートを1×TBSTで3回(150μL/ウェル)洗浄した。
・ 次いで、1×MSD読取り緩衝液を添加し(150μL/ウェル)、そしてこのプレートを4×水で希釈した。(MSD、R92TC-2)
・ 次いで、MSD機器を読み取った。
データ解析
・ 残りの活性を、以下の式:
に従って計算した。
計算
・ DC50を、Xlfit(v5.3.1.3)、等式201:
Y=底部+(頂部-底部)/(1+10^((LogIC50-X)×HillSlope))
を使用して曲線を当てはめることにより、計算した。
OCI-LY-10 DC50の結果。IRAK4のDC50についての文字コードは、タンパク質の50%を分解させるために必要とされる化合物の濃度を示す:A(<0.05μM)、B(0.05~0.1μM)、C(0.1~0.5μM)、D(0.5~1.0μM)、およびE(>1.0μM)。
実施例204b: OCI-LY-10 EC50
OCI-LY-10細胞を使用するCTG細胞生存性アッセイを行って、化合物により媒介される細胞生存性(EC50)を決定した。
細胞生存性プロトコル
OCI-LY10に対する、化合物により媒介される生存性効果を、Promega製のCellTiter-Glo(登録商標)ルミネッセンス細胞生存性アッセイキット(カタログ番号G7570)を使用して、製造業者の推奨手順に従って、定量的に決定した。要約すると、OCI-LY10細胞を384ウェルプレート(Grenier Bio-One、カタログ番号781080)に、1ウェルあたり10,000個の細胞の密度で播種した。次いで、化合物をこのアッセイプレートに、10μMの最終最高濃度および1:3の希釈系列で、合計9用量で添加した。最終DMSO濃度を0.2%に標準化した。これらのアッセイプレートを37℃で4日間、5%のCO2下でインキュベートした。次いで、このアッセイプレートを室温で10分間平衡化した。細胞生存性を決定するために、30μLのCellTiter Glo試薬を各ウェルに添加し、そしてこのアッセイプレートを1000rpmで30秒間遠心分離し、室温で10分間インキュベートし、そしてマルチモードプレートリーダー(EnVision 2105,PerkinElmer)を使用してルミネッセンスを検出することにより、分析した。次いで、そのデータをGraphPad製のソフトウェアPrism 7.0により解析し、そして用量応答曲線を3パラメータ論理式を使用して当てはめて、EC50を計算した。
OCI-LY-10 EC50の結果。IRAK4のEC50についての文字コードは、細胞の50%に影響を与えるために必要とされる化合物の濃度を示す:A(<0.05μM)、B(0.05~0.1μM)、C(0.1~0.5μM)、D(0.5~1.0μM)、およびE(>1.0μM)。
a方法11のバリエーションについては、表9の脚注を参照のこと。
a方法12のバリエーションについては、表10を参照のこと。
b脱保護工程2は必要でない。
方法12と類似の合成方法を使用するさらなる実施例:
実施例281: [(3R,5S)-5-[[4-[4-[[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]ピロリジン-3-イル](2S)-ピロリジン-2-カルボキシレート、I-286
O1-ベンジルO2-[(3R,5S)-5-[[4-[4-[[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]ピロリジン-3-イル](2S)-ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(140mg、101umol、方法12により、工程1において、中間体KJをアミンとして、および2-(2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸(実施例152の工程1~2により合成)を酸として用いて合成)のDCM(4mL)中の溶液に、HBr/HOAc(101umol、2mL、33%の溶液)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:21%~41%,8分間)により精製して、表題化合物(42.9mg、32%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) 11.07 (s, 1H), 9.95 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.64 (t, J=6.0 Hz, 1H), 8.16 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.85 - 7.71 (m, 2H), 7.55 (t, J=8.0 Hz, 1H), 7.48 - 7.14 (m, 4H), 7.14 - 7.09 (m, 2H), 7.08 - 7.05 (m, 1H), 7.04 - 6.98 (m, 2H), 6.62 - 6.53 (m, 1H), 5.30 (s, 1H), 5.04 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.54 - 4.35 (m, 3H), 4.32 - 4.24 (m, 1H), 3.98 - 3.89 (m, 3H), 3.87 - 3.82(m, 1H), 3.70 - 3.58 (m, 11H), 3.48 - 3.40 (m, 2H), 3.19 (t, J=6.0 Hz, 2H), 2.93 - 2.83 (m, 2H), 2.80 - 2.72 (m, 1H), 2.63 - 2.54 (m, 2H), 2.29 - 2.22 (m, 1H), 2.18 - 1.87 (m, 4H), 1.77 - 1.69 (m, 1H), 1.68 - 1.53 (m, 1H), 1.09 - 1.02 (m, 1H), 1.00 - 0.90 (m, 9H), 0.49 - 0.41 (m, 2H), 0.26 - 0.19 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 1248.3 (M+H)+。
実施例284: [(3R,5S)-5-[[4-[4-[[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]-1-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]ピロリジン-3-イル](2S)-ピロリジン-2-カルボキシレート、I-289
O1-ベンジルO2-[(3R,5S)-5-[[4-[4-[[2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチルカルバモイル]-1-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]ピロリジン-3-イル](2S)-ピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(70mg、55.1umol、方法12の工程1により、アミン中間体KIを、酸としての2-(2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイオインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸(実施例152の工程1~2により合成)とカップリングさせて合成)のDCM(2mL)中の溶液に、HBr/AcOH(4M、1mL、33wt%)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で4時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:10%~37%,2分間)により精製して、表題化合物(40.7mg、61%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.07 (s, 1H), 9.95 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.79 (s, 1H), 8.57 (t, J=5.6 Hz, 1H), 8.16 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.85 - 7.76 (m, 2H), 7.61 - 7.53 (m, 1H), 7.43 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.41 - 7.09 (m, 3H), 7.09 - 6.97 (m, 3H), 6.64 - 6.52 (m, 1H), 5.29 (s, 1H), 5.04 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 4.42 (t, J=7.6 Hz, 1H), 4.38 - 4.30 (m, 2H), 4.14 - 4.03 (m, 2H), 3.85 - 3.64 (m, 4H), 3.63 - 3.59 (m, 4H), 3.51 - 3.41 (m, 8H), 3.22 - 3.02 (m, 2H), 2.92 - 2.84 (m, 2H), 2.80 - 2.74 (m, 1H), 2.64 - 2.55 (m, 2H), 2.27 - 2.20 (m, 1H), 2.15 - 2.06 (m, 1H), 2.04 - 1.92 (m, 2H), 1.77 - 1.69 (m, 1H), 1.68 - 1.57 (m, 2H), 1.11 - 1.01 (m, 1H), 0.49 - 0.42 (m, 2H), 0.23 (q, J=4.8 Hz, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 1135.7 (M+1)+。
実施例297: N-[3-カルバモイル-1-[4-[[4-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチル]モルホリン-2-イル]メトキシメチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-302
N-[3-カルバモイル-1-[4-(モルホリン-2-イルメトキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド(70.0mg、109.89umol、HCl、方法12の工程1~2により、工程1において、アミンである2-[[4-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)フェニル]メトキシメチル]モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチル、中間体MK、および酸である2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸、中間体CMをカップリングさせて合成)のMeCN(10mL)中の混合物に、NaHCO3(36.93mg、439.55umol)を添加した。次いで、2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(48.29mg、109.89umol、実施例184の工程1~2により合成)をこの混合物に添加した。この混合物を80℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:25%~42%、6分間)により精製して、表題化合物(42.0mg、35%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 11.00 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 8.92 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 8.06 - 8.02 (m, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.94 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.74 - 7.66 (m, 2H), 7.60 - 7.53 (m, 1H), 7.46 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.26 (s, 1H), 7.19 - 7.10 (m, 2H), 7.02 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.59 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.09 - 5.01 (m, 1H), 4.51 (s, 2H), 4.29 - 4.18 (m, 2H), 3.79 - 3.68 (m, 1H), 3.58 (d, J=5.6, 15.2 Hz, 9H), 3.39 (d, J=4.8 Hz, 4H), 2.92 - 2.75 (m, 2H), 2.72 - 2.53 (m, 3H), 2.33 (td, J=1.8, 9.2 Hz, 1H), 2.08 - 1.97 (m, 1H), 2.10 - 1.97 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 944.1 (M+H)+。
実施例298: N-[3-カルバモイル-1-[4-[[1-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチル]-2-ピペリジル]メトキシメチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-303
N-[3-カルバモイル-1-[4-(2-ピペリジルメトキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド(70.0mg、110.2umol、HCl、方法12により、工程1において、アミンである2-[[4-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)フェニル]メトキシメチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル、中間体MMおよび酸である2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸、中間体CMをカップリングさせて合成)のCH3CN(10mL)中の混合物に、NaHCO3(37.0mg、441umol)を添加した。次いで、2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(48.4mg、110umol、実施例184の工程1~2により合成)をこの混合物に添加した。この混合物を80℃で24時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:22%~42%、7分間)により精製して、表題化合物(32.8mg、30%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 11.00 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.92 (s, 1H), 8.28 - 8.25 (m, 3H), 8.04 ( s, 1H), 7.93 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.74 - 7.66 (m, 2H), 7.59 - 7.53 (m, 1H), 7.46 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.28 (s, 1H), 7.19 (d, J=4.0 Hz, 1H), 7.12 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.02 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 5.05 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 4.49 (s, 2H), 4.25 (dd, J=6.0, 9.2 Hz, 2H), 3.60 - 3.55 (m, 6H), 3.51 (s, 7H), 2.87 - 2.85 (m, 4H), 2.70 - 2.64 (m, 3H), 2.34 - 2.14 (m, 2H), 1.60 (s, 3H), 1.36 - 1.24 (m, 1H)。LC-MS (ESI+) m/z 942.2 (M+H) +。
実施例299: N-[3-カルバモイル-1-[[1-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]メチル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-304
工程2 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[[1-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]メチル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[(3-カルバモイル-1-プロパ-2-イニル-ピラゾール-4-イル)カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(106mg、209umol、方法12の工程1により、アミンである4-アミノ-1-プロパ-2-イニル-ピラゾール-3-カルボキサミド、中間体MTを酸である2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(中間体DFの工程1~4により合成)とカップリングさせて合成)および4-[2-[2-(2-アジドエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(60.0mg、139umol、中間体MS)のt-BuOH(5mL)中の溶液に、H2O(5mL)中のCuSO4(4.6mg、28.8umol、4.42uL)およびナトリウム;(2R)-2-[(1S)-1,2-ジヒドロキシエチル]-4-ヒドロキシ-5-オキソ-2H-フラン-3-オールレート(11.1mg、55.8umol)を添加した。この反応混合物を窒素下で60℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をブライン(30mL)中に注ぎ、そしてEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(140mg、99%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 936.5 (M+H)+。
工程3 - N-[3-カルバモイル-1-[[1-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]メチル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[[1-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル]トリアゾール-4-イル]メチル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(140mg、150umol)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、10mL)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮し、そしてprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:18%~35%、6分間)により精製した。生成物の純度はほんの85%であった。次いで、この不純生成物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.05%HCl)-ACN];B%:16%~36%、7.8分間)により精製して、表題化合物(6.40mg、5%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 10.99 (s, 1H), 9.47 (s, 1H), 9.09 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.06 (d, J=6.0 Hz, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.58 - 7.50 (m, 2H), 7.18 - 7.23 (m, 1H), 7.07 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.99 (d, J=6.4 Hz, 1H), 6.54 (s, 1H), 5.50 (s, 2H), 5.10 - 4.94 (m, 1H), 4.51 (t, J=4.8 Hz, 2H), 3.93 - 3.66 (m, 2H), 3.55 - 3.52 (m, 6H), 3.45-3.28 (m, 4H), 2.90 - 2.78 (m, 1H), 2.61 - 2.56 (m, 1H), 2.05 - 1.96 (m, 1H), 1.19 - 1.09 (m, 1H), 0.60 - 0.53 (m, 2H), 0.36 - 0.29 (m, 2H)。LC-MS (ESI+) m/z 836.1 (M+H)+。
実施例300:(方法16)N-[3-カルバモイル-1-[4-[[[4-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチル]モルホリン-2-イル]メチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-305
工程1 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[[[4-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチル]モルホリン-2-イル]メチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
4-[2-[2-[2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(60.0mg、120umol、HCl塩、中間体EJ)のDCM(5mL)中の混合物に、TEA(18.3mg、181umol)、HOAc(14.5mg、241umol)およびN-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(96.7mg、120umol、中間体GY)を添加した。この混合物を30分間撹拌し、次いでNaBH(OAc)3(51.2mg、241umol)を添加した。次いで、この混合物を室温で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(0.4mL)の添加によりクエンチし、次いで減圧中で濃縮して、表題化合物(120mg、95%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1043.6 (M+H)+。
工程2 - N-[3-カルバモイル-1-[4-[[[4-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチル]モルホリン-2-イル]メチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[[[4-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチル]モルホリン-2-イル]メチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(120mg、115umol)のDCM(4mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、1.03mL)を添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN])により精製して、表題化合物(72.2mg、63%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.01 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.92 (s, 1H), 8.25 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.91 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.73 - 7.69 (m, 1H), 7.59 - 7.55 (m, 1H), 7.49 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.26 (s, 1H), 7.20 - 7.11 (m, 2H), 7.03 (d, J=6.8 Hz, 1H), 6.60 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.05 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 4.33 - 4.19 (m, 2H), 3.78 (s, 2H), 3.72 (d, J=12 Hz, 2H), 3.59 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.55 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.48 - 3.44 (m, 3H), 2.89 - 2.77 (m, 2H), 2.70 (d, J=12.4 Hz, 1H), 2.62 - 2.55 (m, 2H), 2.49 - 2.43 (m, 4H), 2.07 - 1.97 (m, 2H), 1.80 (t, J=10.8 Hz, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 943.1 (M+H)+。
a方法16について、アミンがHCl塩である場合、TEAを添加してその塩の塩基を遊離させ、その後、HOAcを添加してpHを3~4に調整した。KOAcをまた、TEA/HOAcの組み合わせの代わりに使用し得た。
bHClではなくTFAを、工程2での脱保護に使用した。
c脱保護工程2は必要でない。
dカップリングパートナーはアルデヒドではなくケトンであった。
e工程1~2を0.5~48時間のいずれかで行った。
さらなる実施例:
実施例419: N-[3-カルバモイル-1-[4-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-(2-シクロプロピル-4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボキサミド、I-424
N-[3-カルバモイル-1-[4-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-(2-シクロプロピル-4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボキサミドを、方法10により、工程1において、アミンである4-(4-アミノ-3-カルバモイル-ピラゾール-1-イル)安息香酸メチル(中間体CL)と酸である2-(2-シクロプロピル-4-ピリジル)オキサゾール-4-カルボン酸(中間体MQ)とをカップリングさせ、そして工程3において、4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(実施例127の工程1~2により合成)をカップリングさせて合成した。最終生成物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:33%~53%、7分間)により精製して、表題化合物(29.0mg、14%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.14 - 11.04 (m, 2H), 9.10 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.66 - 8.61 (m, 2H), 8.15 (s, 1H), 8.11 - 8.06 (m, 2H), 8.04 - 7.98 (m, 2H), 7.88 - 7.81 (m, 2H), 7.69 (dd, J=1.2, 5.6 Hz, 1H), 7.58 - 7.52 (m, 1H), 7.11 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.01 (d, J=6.8 Hz, 1H), 6.60 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.11 - 4.90 (m, 1H), 3.64 - 3.53 (m, 8H), 3.49 - 3.40 (m, 5H), 2.92 - 2.83 (m, 1H), 2.68 - 2.53 (m, 1H), 2.34 - 2.26 (m, 2H), 2.15 - 1.89 (m, 2H), 1.07-0.96 (m, 4H)。LC-MS (ESI+) m/z 845.2 (M+H)+。
実施例420: 4-[2-[4-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]フェニル]エチニル]-1-[[(2S,3S,4S)-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソ-ピロリジン-2-イル]メトキシ]-7-メトキシ-イソキノリン-6-カルボキサミド、I-425
工程1 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-[2-[2-(4-ヨードフェノキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン
2-[2-[2-[2-(4-ヨードフェノキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エタンアミン(800mg、1.85mmol、HCl、中間体FJ)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(511mg、1.85mmol、中間体R)のジオキサン(10mL)中の溶液に、DIPEA(1.20g、9.27mmol、1.61mL)を添加し、そしてこの反応混合物を115℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(900mg、75%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 652.3 (M+H)+。
工程2 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-[2-[2-[4-(2-トリメチルシリルエチニル)フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-[2-[2-(4-ヨードフェノキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン(800mg、1.23mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(25.8mg、36.8umol)およびCuI(7.02mg、36.8umol)のTEA(10mL)中の溶液に、エチニル(トリメチル)シラン(241mg、2.46mmol、340Ul、CAS番号1066-54-2)を添加し、そしてこの反応混合物を80℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(800mg、93%の収率)を黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 622.2 (M+H)+。
工程3 - 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-[2-[2-(4-エチニルフェノキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン
2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-[2-[2-[4-(2-トリメチルシリルエチニル)フェノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン(700mg、1.13mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、TBAF(883mg、3.38mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を20℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(500mg、81%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 550.3 (M+1)+。
工程4 - 4-[2-[4-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]フェニル]エチニル]-1-[[(2S,3S,4S)-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソ-ピロリジン-2-イル]メトキシ]-7-メトキシ-イソキノリン-6-カルボキサミド
4-ブロモ-1-[[(2S,3S,4S)-3-エチル-4-フルオロ-5-オキソ-ピロリジン-2-イル]メトキシ]-7-メトキシ-イソキノリン-6-カルボキサミド(20.0mg、45.4umol、実施例126の工程1~2により合成)、CuI(4.33mg、22.7umol)、Pd(PPh3)2Cl2(15.9mg、22.7umol)のDMF(2mL)中の溶液に、2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-[2-[2-(4-エチニルフェノキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]-イソインドリン-1,3-ジオン(50.0mg、90.9umol)およびTEA(82.8mg、818umol、113uL)を添加した。この反応混合物をN2で5分間脱気し、次いでマイクロ波下で120℃で3時間加熱した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をDCM(20mL)に溶解させ、そしてチオ尿素(樹脂)(50mg)を添加した。この混合物を20℃で2時間撹拌した。次いで、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:35%~65%、10分間)により精製して、表題化合物(4.19mg、9.85%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 8.89 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.79 (s, 2H), 7.61 - 7.40 (m, 4H), 7.12 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.01 (d, J=8.0 Hz, 3H), 6.61 - 6.54 (m, 1H), 5.04 (dd, J=4.8, 12.4 Hz, 1H), 4.99 - 4.82 (m, 1H), 4.60 - 4.52 (m, 1H), 4.30 (dd, J=5.6, 10.8 Hz, 1H), 4.16 - 4.06 (m, 3H), 3.98 (s, 3H), 3.75 - 3.68(m, 3H), 3.60 - 3.55 (m, 12H), 2.93 - 2.75(m, 1H), 2.63 - 2.60 (m, 1H), 2.59 - 2.57 (m, 1H), 2.08 - 1.94 (m, 1H), 1.67 - 1.50 (m, 2H), 1.01 (t, J=7.2 Hz, 3H); LC-MS (ESI+) m/z 909.5 (M+H)+。
実施例421: 2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[1-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチル]イソインドリン-5-イル]-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-426
2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[1-イソインドリン-5-イル-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド(190mg、348umol、HCl、方法12により、5-[4-アミノ-3-(トリフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]イソインドリン-2-カルボキシレート(中間体FM)と2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(中間体DFの工程1~4から)とを工程1においてカップリングさせることにより合成)、2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセトアルデヒド(116mg、290umol、中間体FK)のTHF(30.0mL)中の溶液に、KOAc(56.9mg、580umol)およびNaBH(OAc)3(122mg、580umol)を添加した。この反応混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(1mL)で希釈し、次いで減圧中で濃縮した。この混合物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:10%~40%、10分間)により精製して、表題化合物(16.1mg、5.9%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.1 (s, 1H), 9.94 (s, 1H), 8.97 (s, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.15 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.68 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.57 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.37 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.17 - 7.08 (m, 3H), 7.06 - 7.00 (m, 2H), 6.69 - 6.53 (m, 1H), 5.08 - 5.00 (m, 1H), 4.00 - 3.85 (m, 4H), 3.68 - 3.55 (m, 6H), 3.50 - 3.47 (m, 4H), 3.20 - 3.15 (m, 2H), 2.95 - 2.86 (m, 1H), 2.86 - 2.80 (m, 2H), 2.61 - 2.55 (m, 1H), 2.54 - 2.53 (m, 1H), 2.05 - 1.92 (m, 1H), 1.08 - 1.00 (m, 1H), 0.49 - 0.43 (m, 2H), 0.25 - 0.20 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 897.4 (M+H)+。
実施例422: 2-(2-アミノ-4-ピリジル)-N-[3-カルバモイル-1-[4-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-427
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(50.0mg、54.4umol、方法10により、酸中間体HIとアミン中間体CLとを工程1においてカップリングさせ、そしてアミンである4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(実施例127の工程1~2により合成)を工程3においてカップリングさせることにより合成)のDCM(5mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、13.6uL)を添加した。この混合物を15℃で30分間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Luna C18 150×25 5u;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:29%~49%、7.8分間)により精製して、表題化合物(22.0mg、44%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 11.01 (s, 1H), 9.04 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 8.63 (t, J=5.2 Hz, 1H), 8.17 - 8.14 (m, 1H), 8.17 - 8.14 (m, 1H), 8.13 (d, J=5.6 Hz, 1H), 8.11 - 8.06 (m, 2H), 8.05 - 8.00 (m, 2H), 7.80 (s, 1H), 7.59 - 7.54 (m, 1H), 7.59 - 7.54 (m, 1H), 7.12 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.07 (s, 1H), 7.05 (s, 1H), 7.03 - 7.01 (m, 1H), 7.03 - 7.01 (m, 1H), 7.02 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.60 (t, J=5.6 Hz, 1H), 6.42 (s, 2H), 5.06 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.65 - 3.61 (m, 2H), 3.61 - 3.55 (m, 6H), 3.48 - 3.43 (m, 2H), 3.43 (s, 2H), 2.92 - 2.85 (m, 1H), 2.61 (s, 1H), 2.56 (s, 1H), 2.06 - 2.00 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 820.5 (M+H)+。
実施例423: N-[1-[4-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]-3-[3-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソ-イミダゾリジン-1-イル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-428
N-[4-[4-[[1-[4-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]-3-[3-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソ-イミダゾリジン-1-イル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチルを、方法10により、工程1において、4-[4-アミノ-3-[3-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソ-イミダゾリジン-1-イル]ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(中間体JT)をアミンとして、および2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(中間体CM)を酸として用い、そして工程3において、4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(50.3mg、114umol、HCl、実施例127の工程1~2により合成)をアミンとして用いて合成した。最終工程において、N-[4-[4-[[1-[4-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]-3-[3-(2-ヒドロキシエチル)-2-オキソ-イミダゾリジン-1-イル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(100mg、91.9umol)のDCM(10mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、2mL)を添加した。この混合物を20℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をPre-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN])により精製して、表題化合物(30mg、33%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.65 (s, 1H), 11.09 (s, 1H), 8.97 - 8.93 (m, 2H), 8.54 (s, 1H), 8.25 - 8.24 (d, J=5.6 Hz, 1H), 7.98 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.88 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.60- 7.50 (m, 2H), 7.23 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.12 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.01 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.59 (s, 1H), 5.05 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H), 4.95 (s, 1H),4.27- 4.24 (m, 2H), 4.06 - 3.96(m, 2H), 3.64 - 3.54 (m, 10H), 3.44 - 3.40 (m, 6H), 2.95 - 2.85 (m, 1H), 2.60 - 2.54 (m, 2H), 2.04 - 2.01 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 987.8 (M+H)+。
実施例424: N-[3-(3,3-ジメチル-2-オキソ-ピロリジン-1-イル)-1-[4-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-429
N-[4-[4-[[3-(3,3-ジメチル-2-オキソ-ピロリジン-1-イル)-1-[4-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチルを、方法10により、工程1において、4-[4-アミノ-3-(3,3-ジメチル-2-オキソ-ピロリジン-1-イル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(中間体JV)をアミンとして、および2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(2,2,2-トリフルオロエチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボン酸(中間体CM)を酸として用い、そして工程3において、4-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(実施例127の工程1~2により合成)をアミンとして用いて合成した。最終工程において、N-[4-[4-[[3-(3,3-ジメチル-2-オキソ-ピロリジン-1-イル)-1-[4-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(42mg、39.2umol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、196uL)を添加した。この混合物を20℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.05%HCl)-ACN])により精製して、表題化合物(11.6mg、29%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.14 (s, 1H), 11.08 (s, 1H), 8.99 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.26 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.98 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.88 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.78 (s, 1H), 7.55 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.22 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.11 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.01 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.59 (s, 1H), 5.05 (dd, J=5.2, 13.2 Hz, 1H), 4.32- 4.23 (m, 2H), 3.98 (t, J=6.8 Hz, 2H), 3.64 - 3.54 (m, 6H), 3.51 - 3.47 (m, 4H), 2.94 - 2.81 (m, 1H), 2.62 - 2.53 (m, 4H), 2.11 (t, J=6.8 Hz, 2H), 2.02 (d, J=11.2 Hz, 1H), 1.27 (s, 6H); LC-MS (ESI+) m/z 970.5 (M+H)+。
実施例427: N-[3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-イル]-2-[2-[2-[2-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]-3-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-432
2-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]-3-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド(160mg、293umol、HCl、中間体LW)のジオキサン(20mL)中の溶液に、DIPEA(379mg、2.93mmol)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(121mg、440umol、中間体R)を添加した。この混合物を115℃で48時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex luna C18 150×25 10u;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:22%~52%、10分間)により精製して、表題化合物(60mg、26%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 9.98 (s, 1H), 8.86 (s, 1H), 8.40 - 8.32 (m, 1H), 8.26- 8.22 (m, 1H), 8.18 - 8.12 (m, 2H), 7.60- 7.49 (m, 1H), 7.25 - 6.98 (m, 3H), 6.75 - 6.68 (m, 1H), 6.60 - 6.52 (m, 1H), 5.08 - 4.92 (m, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.82 - 3.69 (m, 2H), 3.68 - 3.58 (m, 2H), 3.57 - 3.35 (m, 12H), 2.94 - 2.78 (m, 1H), 2.60 - 2.52 (m, 2H), 2.08 - 1.94 (M, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 766.3 (M+H)+。
実施例429: N-[3-カルバモイル-1-[6-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]ヘキサ-2,4-ジイニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-434
工程1 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[6-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]ヘキサ-2,4-ジイニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
CuI(6.33mg、33.2umol)、TMEDA(1.38mg、11.87umol)のアセトン(2mL)中の溶液に、2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン(118mg、297umol、中間体MV)およびN-[4-[4-[(3-カルバモイル-1-プロパ-2-イニル-ピラゾール-4-イル)カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(15.0mg、29.7umol、実施例299、I-304の工程1により合成)を添加した。この反応混合物を酸素雰囲気下で室温で48時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(20.0mg、74%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 903.1 (M+H)+。
工程2 - N-[3-カルバモイル-1-[6-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]ヘキサ-2,4-ジイニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[6-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]ヘキサ-2,4-ジイニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(20.0mg、22.1umol)のDCM(2mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、5.54uL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:15%~45%、10分間)により精製して、表題化合物(2.00mg、14%の収率、FA)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 10.97 (s, 1H), 8.95 (s, 1H), 8.49 - 8.44 (m, 2H), 8.15 (d, J=5.6 Hz, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.60 - 7.54 (m, 2H), 7.16 - 7.09 (m, 3H), 7.05 - 6.97 (m, 2H), 6.60 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.35 (s, 2H), 5.05 (dd, J=5.6, 13.2 Hz, 1H), 4.30 (s, 2H), 3.62 - 3.58 (m, 3H), 3.49 - 3.43 (m, 2H), 3.18 (t, J=6.0 Hz, 2H), 2.94 - 2.81 (m, 1H), 2.69 - 2.65 (m, 2H), 2.34 - 2.31 (m, 2H), 2.08 - 1.98 (m, 2H), 1.06 ( s, 1H), 0.48 - 0.42 (m, 2H), 0.22 (d, J=4.8 Hz, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 803.3 (M+H)+。
実施例430: N-[3-カルバモイル-1-[6-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]ヘキシル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-435
工程1 - N-[4-[4-[[1-[6-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]ヘキサ-2,4-ジイニル]-3-カルバモイル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
CuI(84.4mg、443umol)、TMEDA(18.4mg、158umol)のアセトン(5mL)中の溶液に、N-[4-[4-[(3-カルバモイル-1-プロパ-2-イニル-ピラゾール-4-イル)カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(200mg、396umol、実施例299、I-304の工程1により合成)およびN-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチル]カルバミン酸tert-ブチル(962mg、3.96mmol、中間体CQの工程1により合成)を添加した。この反応混合物を酸素雰囲気下で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.80g、97%の収率、HCl)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 747.2 (M+H)+。
工程2 - N-[4-[4-[[1-[6-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]ヘキシル]-3-カルバモイル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[1-[6-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]ヘキサ-2,4-ジイニル]-3-カルバモイル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(160mg、214umol)のTHF(10mL)中の混合物に、Pd/C(428.49umol)を添加し、そしてこの懸濁物を減圧下で脱気してH2ガスでパージすることを3回行った。この混合物をH2(15Psi)下で室温で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(160mg、99%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.01 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 8.60 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.73 - 7.64 (m, 2H), 7.49 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 5.31 (s, 1H), 4.57 (t, J=5.6 Hz, 1H), 4.18 (t, J=6.8 Hz, 2H), 3.86 (d, J=6.4 Hz, 2H), 2.18 (s, 1H), 1.82 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.46 (s, 19H), 0.91 - 0.82 (m, 2H), 0.41 (d, J=7.6 Hz, 2H), 0.24 (d, J=4.0 Hz, 2H), -0.06 (s, 4H)。
工程3 - N-[1-[6-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]ヘキシル]-3-カルバモイル-ピラゾール-4-イル]-2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[4-[4-[[1-[6-[2-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]ヘキシル]-3-カルバモイル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(100mg、132umol)のDCM(2mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、6.7mL)を添加した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(75.0mg、95%の収率、HCl)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 555.2 (M+H) +。
工程4 - N-[3-カルバモイル-1-[6-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]ヘキシル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[1-[6-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]ヘキシル]-3-カルバモイル-ピラゾール-4-イル]-2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド(45.0mg、76.1umol、HCl)、2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(21.0mg、76.1umol、中間体R)のDMSO(2mL)中の混合物に、DIEA(98.4mg、761umol)を添加した。この混合物を130℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:23%~43%、7分間、およびカラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.05%HCl)-ACN];B%:25%~45%、9分間)により精製して、表題化合物(8.50mg、12%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.14 - 11.09 (m, 1H), 11.00 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.10 (d, J=6.4 Hz, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.61 - 7.48 (m, 3H), 7.24 - 7.11 (m, 2H), 7.03 (d, J=7.2 Hz, 1H), 6.60 (s, 1H), 5.10 - 5.00 (m, 1H), 4.17 (t, J=7.2 Hz, 2H), 3.65 - 3.44 (m, 12H), 3.28 (d, J=6.8 Hz, 4H), 2.95 - 2.82 (m, 1H), 2.71 - 2.65 (m, 1H), 2.37 - 2.31 (m, 1H), 2.08 - 1.98 (m, 1H), 1.86 - 1.69 (m, 2H), 1.52 - 1.39 (m, 2H), 1.35 - 1.08 (m, 5H), 0.56 (d, J=6.8 Hz, 2H), 0.39 - 0.25 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 811.1 (M+H)+。
実施例431: 3-[3-メチル-2-オキソ-5-[3-[3-[4-[4-[(5-テトラヒドロピラン-4-イルピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)アミノ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-イル]プロポキシ]プロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(I-436)
工程1 - 3-プロパ-2-イノキシプロパン-1-オール(3)。
プロパン-1,3-ジオール(10.0g、131mmol、9.52mL、CAS番号126-30-7)および3-ブロモプロパ-1-イン(15.6g、131mmol、11.3mL、CAS番号106-96-7)のTHF(250mL)中の溶液に、KOH(7.37g、131mmol)、KI(3.27g、19.7mmol)およびTBAI(2.91g、7.88mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてそのフィルターを減圧中で濃縮して残渣を得、この残渣をH2O(50mL)で希釈し、次いでEA(2×100mL)で抽出した。その有機相を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(8.00g、53%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 4.14 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.75 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.68 (t, J=5.6 Hz, 2H), 2.44 (t, J=2.4 Hz, 1H), 2.23 (s, 1H), 1.88 - 1.81 (m, 2H)。
工程2 - 3-[5-[3-(3-ヒドロキシプロポキシ)プロパ-1-イニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(5)。
3-プロパ-2-イノキシプロパン-1-オール(506mg、4.44mmol)および3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(500mg、1.48mmol、中間体HN)のDMSO(10mL)中の溶液に、DIEA(955mg、7.39mmol、1.29mL)、CuI(56.3mg、295umol)およびPd(PPh3)2Cl2(207mg、295umol)を添加した。この反応混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、その濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相カラム(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(370mg、67%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 372.1(M+H)+。
工程3 - 3-[5-[3-(3-ヒドロキシプロポキシ)プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(6)。
3-[5-[3-(3-ヒドロキシプロポキシ)プロパ-1-イニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(370mg、996umol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd/C(100mg、10%の純度)およびPd(OH)2/C(100mg、10%の純度)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(340mg、90%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.07 (s, 1H), 7.06 - 6.96 (m, 2H), 6.86 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.33 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.36 (s, 1H), 3.47 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.43 - 3.40 (m, 2H), 3.37 - 3.34 (m, 2H), 3.34 (s, 3H), 2.95 - 2.85 (m, 1H), 2.76 - 2.57 (m, 4H), 2.04 - 1.96 (m, 1H), 1.85 - 1.76 (m, 2H), 1.69 - 1.62 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 376.2 (M +H)+。
工程4 - 3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]プロピルメタンスルホネート(7)。
3-[5-[3-(3-ヒドロキシプロポキシ)プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(100mg、266umol)およびTEA(80.8mg、799umol、111uL)のDCM(5mL)中の溶液に、MsCl(36.6mg、319umol、24.7uL)を0℃で添加した。この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(20mL)によりクエンチし、次いでDCM(2×50mL)で抽出した。その有機相を減圧中で濃縮して、表題化合物(100mg、83%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 7.03 (s, 1H), 7.00 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.90 - 6.84 (m, 1H), 5.34 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.27 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.47 - 3.43 (m, 2H), 3.38 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.34 (m, 3H), 3.17 (s, 3H), 2.95 - 2.84 (m, 1H), 2.73 - 2.57 (m, 4H), 2.04 - 1.96 (m, 1H), 1.94 - 1.88 (m, 2H), 1.86 - 1.78 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 454.2 (M+H)+。
工程5 - 3-[3-メチル-2-オキソ-5-[3-[3-[4-[4-[(5-テトラヒドロピラン-4-イルピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)アミノ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-イル]プロポキシ]プロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン。(I-436)
3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]プロピルメタンスルホネート(90.4mg、199umol)およびN-(4-ピペラジン-1-イルシクロヘキシル)-5-テトラヒドロピラン-4-イル-ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(70.0mg、166umol、中間体OP)のCH3CN(10mL)中の溶液に、KI(276ug、1.66umol)およびNaHCO3(41.9mg、498umol)を添加した。この反応混合物を130℃で12時間撹拌した。完了したら、その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:11%~35%、8分間)により精製して、表題化合物(20.8mg、16%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.54 (d, J=2.4 Hz, 1H), 7.08 - 6.97 (m, 2H), 6.87 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.53 (d, J=2.8 Hz, 1H), 6.21 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.34 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.12 - 3.99 (m, 1H), 3.94 - 3.86 (m, 2H), 3.59 - 3.50 (m, 2H), 3.46 - 3.33 (m, 6H), 3.33 (s, 3H), 2.95 - 2.85 (m, 1H), 2.72 - 2.67 (m, 1H), 2.66 - 2.62 (m, 2H), 2.61 - 2.57 (m, 1H), 2.56 - 2.51 (m, 4H), 2.44 - 2.34 (m, 3H), 2.34 - 2.30 (m, 2H), 2.29 - 2.25 (m, 1H), 2.04 - 1.94 (m, 3H), 1.88 - 1.73 (m, 6H), 1.70 - 1.61 (m, 4H), 1.51 (q, J=12.0 Hz, 2H), 1.33 (q, J=11.6 Hz, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 742.5 (M+H)+。
実施例432: 3-[3-メチル-2-オキソ-5-[3-[3-オキソ-3-[4-[4-[(5-テトラヒドロピラン-4-イルピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)アミノ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-イル]プロポキシ]プロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(I-437)
工程1 - 3-プロパ-2-イノキシプロパン酸tert-ブチル(3)
プロパ-2-エン酸tert-ブチル(2g、15.6mmol、2.27mL、CAS番号1663-39-4)、プロパ-2-イン-1-オール(2.62g、46.8mmol、2.77mL、CAS番号107-19-7)のTHF(10mL)中の混合物にNaOMe(84.3mg、1.56mmol)を添加し、次いでこの混合物をN2雰囲気下で25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(30mL)で希釈し、次いでEA(2×100mL)で抽出した。その有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(1.80g、63%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.18 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.78 (t, J=6.4 Hz, 2H), 2.54 (t, J=6.4 Hz, 2H), 2.45 (s, 1H), 1.47 (s, 9H)。
工程2 - 3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ]プロパン酸tert-ブチル(5)
3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(400mg、1.18mmol、中間体HN)、3-プロパ-2-イノキシプロパン酸tert-ブチル(654mg、3.55mmol)、Pd(PPh3)2Cl2(166mg、236umol)、CuI(45.0mg、236umol)およびTEA(2.15g、21.0mmol、2.96mL)のDMF(15mL)中の混合物を脱気してN2でパージすることを3回行い、次いでこの混合物をN2雰囲気下で85℃で4時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(50mL)で希釈し、次いでEA(2×100mL)で抽出した。その有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を逆相フラッシュにより精製して、表題化合物(300mg、49%の収率)を明黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 386.1 (M+1-56)+。
工程3 - 3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]プロパン酸tert-ブチル(6)
3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ]プロパン酸tert-ブチル(250mg、566umol)のTHF(50mL)中の溶液に、Pd/C(50mg、10%の純度)およびPd(OH)2/C(50mg、10%の純度)を添加した。この混合物をH2雰囲気(15psi)下で25℃で5時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(200mg、79%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 7.07 - 6.98 (m, 2H), 6.90 - 6.83 (m, 1H), 5.34 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.63 - 3.53 (m, 2H), 3.39 - 3.37 (m, 2H), 3.33 (s, 3H), 3.02 - 2.83 (m, 1H), 2.78 - 2.58 (m, 4H), 2.43 (t, J=6.0 Hz, 2H), 2.07 - 1.94 (m, 1H), 1.85 - 1.74 (m, 2H), 1.41 (s, 9H)。
工程4 - 3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]プロパン酸(7)
3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]プロパン酸tert-ブチル(150mg、336umol)のDCM(4mL)中の溶液に、TFA(4.62g、40.0mmol、3.00mL)を添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(120mg、91%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 7.11 - 6.95 (m, 2H), 6.87 (dd, J=1.2, 8.0 Hz, 1H), 5.34 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.58 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.38 (t, J=6.4 Hz, 2H), 3.33 (s, 3H), 2.99 - 2.84 (m, 1H), 2.76 - 2.57 (m, 4H), 2.46 (t, J=6.4 Hz, 2H), 2.03 - 1.98 (m, 1H), 1.86 - 1.74 (m, 2H)。
工程5 - 3-[3-メチル-2-オキソ-5-[3-[3-オキソ-3-[4-[4-[(5-テトラヒドロピラン-4-イルピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)アミノ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-イル]プロポキシ]プロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(I-437)
3-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]プロパン酸(120mg、308umol)、N-(4-ピペラジン-1-イルシクロヘキシル)-5-テトラヒドロピラン-4-イル-ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(129mg、308umol、HCl、中間体OP)、DIEA(119mg、924umol)、HATU(140mg、369umol)のDMF(3mL)中の混合物を脱気してN2でパージすることを3回行い、次いでこの混合物をN2雰囲気下で25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をPre-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:11%~39%、9分間)により精製して、表題化合物(55.0mg、24%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.55 (d, J=2.8 Hz, 1H), 7.08 - 6.97 (m, 2H), 6.87 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.54 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.21 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.34 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.10 - 4.01 (m, 1H), 3.95 - 3.85 (m, 2H), 3.64 - 3.48 (m, 8H), 3.34 - 3.30 (m, 7H), 2.96 - 2.86 (m, 1H), 2.70 - 2.54 (m, 7H), 2.48 - 2.42 (m, 2H), 2.38 - 2.28 (m, 1H), 2.03 - 1.96 (m, 3H), 1.88 - 1.71 (m, 6H), 1.71 - 1.59 (m, 2H), 1.57 - 1.46 (m, 2H), 1.43 - 1.27 (m, 2H), LC-MS (ESI+) m/z 756.5 (M+1)+。
実施例433: 3-[3-メチル-2-オキソ-5-[7-オキソ-7-[4-[4-[(5-テトラヒドロピラン-4-イルピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)アミノ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-イル]ヘプチル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(I-438)
工程1 - 7-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ヘプタ-6-イン酸(3)
ヘプタ-6-イン酸(224mg、1.77mmol、CAS番号30964-00-2)、3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(200mg、591umol、中間体HN)、Pd(PPh3)2Cl2(12.5mg、17.7umol)、CuI(1.13mg、5.91umol)およびDIEA(1.53g、11.8mmol)のDMSO(5mL)中の混合物を脱気してN2でパージすることをグローブボックス内で3回行った。この混合物をN2雰囲気下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、その残渣を逆相カラム(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(180mg、60%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ=11.12 (s, 1H), 7.97 - 7.67 (m, 1H), 7.29 - 7.18 (m, 1H), 7.17 - 7.03 (m, 2H), 5.37 (d, J=13.2 Hz, 1H), 3.43 - 3.38 (m, 3H), 2.93 - 2.81 (m, 2H), 2.74 - 2.65 (m, 1H), 2.46 - 2.39 (m, 2H), 2.30 - 2.23 (m, 2H), 2.02 (d, J=4.4 Hz, 1H), 1.72 - 1.43 (m, 4H)。
工程2 - 6-[2-[2-[[2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1,3-ジオキソ-イソインドリン-4-イル]アミノ]エトキシ]エチル]-2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(4)
7-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ヘプタ-6-イン酸(160mg、417umol)のTHF(50mL)中の溶液に、Pd/C(200mg、417umol、50%の純度)およびPd(OH)2/C(200mg、417umol、10%の純度)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを数回行った。この混合物をH2(15psi)下で15℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物をセライトで濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(100mg、40%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 388.2 (M+H)+。
工程3 - 3-[3-メチル-2-オキソ-5-[7-オキソ-7-[4-[4-[(5-テトラヒドロピラン-4-イルピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)アミノ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-イル]ヘプチル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(I-438)
7-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ヘプタン酸(100mg、258umol)およびN-(4-ピペラジン-1-イルシクロヘキシル)-5-テトラヒドロピラン-4-イル-ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(100mg、258umol、中間体OP)のDMF(5mL)中の溶液に、HATU(118mg、310umol)およびDIEA(83.4mg、645umol、112uL)を添加した。この混合物を25℃で6時間撹拌した。完了したら、その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.05%HCl)-ACN];B%:17%~35%、9分間)により精製して、表題化合物(26.0mg、12.0%の収率)を明黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.16 (s, 1H), 11.10 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.05 - 7.00 (m, 2H), 6.87 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.71 (d, J=2.4 Hz, 1H), 5.35 (dd, J=5.6, 12.8 Hz, 1H), 4.49 (d, J=14.4 Hz, 1H), 4.06 (d, J=11.2 Hz, 2H), 3.92 (d, J=8.0 Hz, 4H), 3.50 - 3.48 (m, 3H), 3.33 (s, 3H), 3.21 - 3.06 (m, 4H), 2.98 - 2.84 (m, 2H), 2.70 - 2.67 (m, 1H), 2.66 - 2.59 (m, 4H), 2.40 - 2.34 (m, 2H), 2.25 (s, 2H), 2.09 (s, 2H), 2.04 - 1.97 (m, 1H), 1.80 - 1.64 (m, 10H), 1.50 (s, 2H), 1.33 - 1.30 (m, 4H); LC-MS (ESI+) m/z 754.5 (M+H)+。
実施例434: 3-[3-メチル-4-[3-[2-[2-[2-[2-[メチル-[4-[(5-テトラヒドロピラン-4-イル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)アミノ]シクロヘキシル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロピル]-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(I-439)
N1-メチル-N4-(5-テトラヒドロピラン-4-イル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン(80.0mg、242umol、中間体OQ)の、THF(6mL)とDMF(1.5mL)との混合溶媒中の混合物に、TEA(36.8mg、364umol)、HOAc(21.8mg、364umol)および2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセトアルデヒド(119mg、242umol、実施例437から)を添加した。この混合物を30分間撹拌し、次いでNaBH(OAc)3(102mg、485umol)を添加した。この混合物を25℃で48時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(15mL)によりクエンチし、次いでEA(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.05%HCl)-ACN])により精製して、表題化合物(6.12mg、2%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6+D2O) δ 8.30 (s, 1H), 7.19 (s, 1H), 6.96 (d, J=4.8 Hz, 2H), 6.91 - 6.83 (m, 1H), 5.30 (dd, J=5.6, 12.4 Hz, 1H), 3.89 - 3.86 (m, 2H), 3.69 - 3.34 (m, 24H), 3.24 - 3.16 (m, 2H), 2.98 - 2.79 (m, 3H), 2.74 (s, 3H), 2.70 - 2.57 (m, 2H), 2.15 - 1.94 (m, 5H), 1.85 - 1.75 (m, 4H), 1.71 - 1.49 (m, 6H); LC-MS (ESI+) m/z 805.6 (M+H)+。
実施例435: 2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-N-[4-[(5-テトラヒドロピラン-4-イル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)アミノ]シクロヘキシル]アセトアミド(I-440)
2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(70.7mg、113umol、実施例447から)およびN4-(5-テトラヒドロピラン-4-イル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン(40.0mg、113umol、HCl、I-442から)のDMF(5mL)中の溶液に、HATU(51.9mg、136umol)およびDIPEA(73.5mg、568umol、99.0uL)であった。この混合物を25℃で1.5時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(5mL)でクエンチし、次いで減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:7%~37%、10分間)により精製して、表題化合物(33.2mg、36%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.31 (s, 1H), 11.10 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.47 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.99 - 6.90 (m, 2H), 6.90 - 6.81 (m, 2H), 5.57 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.35 (dd, J=5.2, 12.4 Hz, 1H), 4.15 - 4.00 (m, 1H), 3.93 - 3.87 (m, 2H), 3.85 (s, 2H), 3.60 - 3.52 (m, 17H), 3.47 - 3.44 (m, 2H), 3.28 - 3.19 (m, 2H), 2.96 - 2.91 (m, 2H), 2.90 - 2.83 (m, 1H), 2.71 - 2.58 (m, 2H), 2.03 - 1.93 (m, 3H), 1.87 - 1.76 (m, 6H), 1.59 - 1.36 (m, 6H); LC-MS (ESI+) m/z 805.5 (M+H)+。
実施例436: N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブトキシ]ブチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-5-ピペラジン-1-イル-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキサミド(I-441)
工程1 - 4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-メトキシカルボニルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3)
4-[4-アミノ-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸メチル(650mg、2.43mmol、中間体FW)、5-(4-tertブトキシカルボニルピペラジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボン酸(650mg、1.87mmol)のACN(15.0mL)中の溶液に、DIEA(725mg、5.61mmol)、HATU(1.42g、3.74mmol)を添加した。この混合物を60℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物を逆相:(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(700mg、62%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 9.60 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.38 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.17 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.83 (d, J=8.8 Hz, 2H), 6.92 (t, J=54.0 Hz, 1H), 6.46 (d, J=8.0 Hz, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.91 - 3.80 (m, 4H), 3.70 - 3.60 (m, 4H), 1.54 (s, 9H)。
工程2 - 4-[4-[[5-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸(4)
4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-メトキシカルボニルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.00g、1.68mmol)の、THF(40.0mL)およびH2O(8mL)中の溶液に、LiOH(200mg、8.38mmol)を添加した。この混合物を20℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をH2O(30mL)で希釈した。この混合物を1NのHCl溶液でpH=5まで酸性にし、濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で乾燥させて、表題化合物(900mg、92%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 12.01 (s, 1H), 9.48 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 8.82 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.07 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.97 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.35 (t, J=53.6 Hz, 1H), 6.89 (d, J=8.0 Hz, 1H), 3.90 - 3.75 (m, 4H), 3.50 - 3.45 (m, 4H), 1.44 (s, 9H)。
工程3 - 4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-イソプロポキシカルボニルオキシカルボニルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(6)
4-[4-[[5-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸(900mg、1.54mmol)、TEA(625mg、6.18mmol)のTHF(30.0mL)中の溶液に、クロロギ酸イソブチル(473mg、3.86mmol)を-10℃で添加した。この混合物を-10℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.00g、90%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 669.2 (M+H)+。
工程4 - 4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(7)
4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-イソプロポキシカルボニルオキシカルボニルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.00g、1.50mmol)の、THF(50.0mL)およびH2O(10.0mL)中の溶液に、LiBH4(195mg、8.97mmol)を0℃で添加した。この混合物を0℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(10mL)でクエンチし、次いでDCM(2×30mL)で抽出した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その混合物をDCM(5mL)で磨砕して、表題化合物(700mg、82%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 9.49 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.85 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.80 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.48 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.20 (t, J=53.2 Hz, 1H), 6.91 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.35 - 5.24 (m, 1H), 4.56 (d, J=4.4 Hz, 2H), 3.95 - 3.75 (m, 4H), 3.55 - 3.45 (m, 4H), 1.45 (s, 9H)。
工程5 - 4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(8)
4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-(ヒドロキシメチル)フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(700mg、1.23mmol)のTHF(30.0mL)中の溶液に、DMP(626mg、1.48mmol)を添加した。この混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を飽和Na2S2O3(30mL)でクエンチし、そして飽和NaHCO3(2×30mL)で洗浄した。その有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(680mg、90%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.04 (s, 1H), 9.52 (s, 1H), 9.17 (s, 1H), 8.86 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.15 - 8.10 (m, 2H), 8.09 - 8.03 (m, 2H), 7.39 (t, J=52.8 Hz, 1H), 6.96 - 6.86 (m, 1H), 3.90 - 3.80 (m, 4H), 3.50 - 3.40 (m, 4H), 1.45 (s, 9H)。
工程6 - 4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブトキシ]ブチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(10)
4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(129mg、227umol)、3-[5-[4-(4-アミノブトキシ)ブチル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(100mg、227umol、HCl、中間体OD)のTHF(40.0mL)中の溶液に、TEA(46.1mg、455umol)およびHOAc(41.0mg、683umol)を添加した。この混合物を20℃で0.5時間撹拌し、次いでNaBH(OAc)3(144mg、683umol)を添加した。この混合物を20℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(2mL)で希釈し、そして減圧中で濃縮した。この混合物を逆相カラム(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(60.0mg、27%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 953.4 (M+H)+。
工程7 - N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブトキシ]ブチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-5-ピペラジン-1-イル-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキサミド(I-441)
4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブトキシ]ブチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(60.0mg、62.9umol)のDCM(3.00mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4.00M、5.00mL)を添加した。この混合物を20℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:8%~32%、8分間)により精製して、表題化合物(31.2mg、54%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.00 (s, 1H), 9.51 (s, 1H), 9.01 (s, 1H), 8.80 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.83 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.54 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.29 (t, J=53.6 Hz, 1H), 7.04 - 6.96 (m, 2H), 6.92 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.86 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.42 - 5.26 (m, 1H), 3.90 - 3.86 (m, 4H), 3.67 - 3.54 (m, 4H), 3.40 - 3.33 (m, 4H), 3.31 (s, 3H), 2.88 (s, 4H), 2.75 - 2.70 (m, 1H), 2.70 - 2.65 (m, 2H), 2.65 - 2.61 (m, 1H), 2.61 - 2.59 (m, 1H), 2.05 - 1.95 (m, 1H), 1.66 - 1.48 (m, 8H); LC-MS (ESI+) m/z 853.3 (M+H)+。
実施例437: 3-[3-メチル-2-オキソ-4-[3-[2-[2-[2-[2-[[4-[(5-テトラヒドロピラン-4-イル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)アミノ]シクロヘキシル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(I-442)
工程1 - 2-[(5-ブロモ-4-クロロ-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メトキシ]エチル-トリメチル-シラン(2)
NaH(2.1g、52.5mmol、60%の純度)をジメチルホルムアミド(50mL)に懸濁させた。この混合物を10分間撹拌し、次いで氷浴で0℃で冷却した。ジメチルホルムアミド(50mL)に溶解させた5-ブロモ-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(10g、43.0mmol)を滴下により添加し、そしてこの混合物を30分間撹拌した。同じ温度で、ジメチルホルムアミド(50mL)に溶解させた2-(クロロメトキシ)エチル-トリメチル-シラン(9.00g、53.9mmol、9.55mL)を滴下により添加し、そして0℃で30分間撹拌した。完了したら、この混合物を水(30mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×30mL)で抽出し合わせた有機層をブライン(2×10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。この反応混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=30:1)により精製して、表題化合物(13.2g、85%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CD3OD) δ 8.71 - 8.50 (m, 1H), 7.81 (s, 1H), 5.67 (s, 2H), 3.69 - 3.54 (m, 2H), 0.94 - 0.83 (m, 3H), -0.06 (s, 9H), LC-MS (ESI+) m/z 361.9 (M+H) +。
工程2 - N-[4-[[5-ブロモ-7-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(4)
2-[(5-ブロモ-4-クロロ-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メトキシ]エチル-トリメチル-シラン(1g、2.76mmol)およびN-(4-アミノシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(591mg、2.76mmol、CAS番号177906-48-8)のACN(20mL)中の溶液に、Na2CO3(585mg、5.52mmol)を添加した。この反応混合物を80℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その粗生成物を酢酸エチル(10mL)で磨砕して、表題化合物(1.48g、95%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.33 (s, 1H), 7.06 (s, 1H), 5.91 (d, J=7.2 Hz, 1H), 5.52 (s, 2H), 4.45 (s, 1H), 4.14 (d, J=7.2 Hz, 1H), 3.60 - 3.46 (m, 3H), 2.25 (d, J=9.8 Hz, 2H), 2.16 - 2.05 (m, 2H), 1.47 (s, 9H), 1.44 - 1.34 (m, 4H), 0.98 - 0.86 (m, 2H), -0.03 (s, 9H)。LC-MS (ESI+) m/z 540.1; 542.1(M+H, M+3)+。
工程3 - N-[4-[[5-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(6)
N-[4-[[5-ブロモ-7-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(1.34g、2.48mmol)、2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(1.56g、7.44mmol、CAS番号287944-16-5)、Berttphos-Pd-G3(224mg、247umol、CAS番号1470372-59-8)およびK2CO3(685mg、4.96mmol)の、THF(20mL)とH2O(4mL)との混合溶媒中の混合物を脱気してN2でパージすることを3回行い、次いでこの混合物をN2雰囲気下で55℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を酢酸エチル(50mL)で洗浄した。その後、その有機層を減圧中で濃縮した。その粗生成物を逆相HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(1.06g、78%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.28 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 6.81 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.89 (s, 1H), 5.68 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.55 (s, 2H), 4.32 (d, J=2.0 Hz, 2H), 4.04 (s, 1H), 3.92 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.58 (t, J=8.0 Hz, 2H), 3.37 - 3.30 (m, 1H), 2.52 (s, 2H), 2.10 (d, J=8.0 Hz, 2H), 1.90 (s, 2H), 1.46 (s, 9H), 1.45 - 1.36 (m, 4H), 0.90 (t, J=8.0 Hz, 2H), 0.00 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 544.4 (M+H) +。
工程4 - N-[4-[[5-テトラヒドロピラン-4-イル-7-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(7)
N-[4-[[5-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(1.06g、1.95mmol)のメタノール(5mL)中の溶液に、Pd/C(100mg、163umol、10%,wt)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを数回行った。この混合物をH2(15psi)下で20℃で36時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(1.00g、94%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.23 (s, 1H), 7.12 (s, 1H), 6.83 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.81 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.52 (s, 2H), 4.13 (d, J=7.6 Hz, 1H), 4.00 (dd, J=2.8, 11.2 Hz, 2H), 3.65 (t, J=11.2 Hz, 2H), 3.56 (t, J=8.0 Hz, 2H), 3.38 - 3.32 (m, 1H), 2.04 (d, J=10.8 Hz, 2H), 1.98 - 1.92 (m, 3H), 1.70 - 1.54 (m, 4H), 1.48 (s, 9H), 1.46 - 1.27 (m, 4H), 0.91 - 0.83 (m, 2H), 0.00 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 546.4 (M+H) +。
工程5 - [4-[(4-アミノシクロヘキシル)アミノ]-5-テトラヒドロピラン-4-イル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]メタノール(8)
N-[4-[[5-テトラヒドロピラン-4-イル-7-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル]アミノ]シクロヘキシル]カルバミン酸tert-ブチル(1.00g、1.83mmol)のDCM(20mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、30mL)を添加した。この反応混合物を20℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(633mg、100%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 346.2 (M+H)+。
工程6 - N4-(5-テトラヒドロピラン-4-イル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン(9)
[4-[(4-アミノシクロヘキシル)アミノ]-5-テトラヒドロピラン-4-イル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]メタノール(633mg、1.83mmol)の、THF(3mL)、H2O(1mL)およびMeOH(1mL)の混合溶媒中の溶液に、LiOH.H2O(384mg、9.16mmol)を添加した。この反応混合物を20℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をHCl(2N)でpH=2まで酸性にした。この反応混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物を逆相HPLC(0.1%のNH3・H2Oの条件)により精製して、表題化合物(250mg、43%の収率)を添加して緑色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 316.2 (M+H)+。
工程7 - 2-[2-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エタノール(12)
2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エタノール(20.0g、102mmol、17.7mL)および3-ブロモプロパ-1-イン(14.7g、123mmol)のTHF(200mL)中の混合物に、TBAI(2.28g、6.18mmol)、KI(2.56g、15.45mmol)およびKOH(5.78g、102mmol)を添加した。この混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=5/1~0/1)により精製して、表題化合物(16.0g、67%の収率)を明黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.18 (d, J=2.4 Hz, 2H), 3.70 (d, J=4.8 Hz, 2H), 3.67 (d, J=3.2 Hz, 2H), 3.69 - 3.61 (m, 10H), 3.60 - 3.57 (m, 2H), 2.73 (s, 1H), 2.42 (t, J=2.4 Hz, 1H)。
工程8 - 3-[4-[3-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロパ-1-イニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(14)
2-[2-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エタノール(1.03g、4.44mmol)および3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(0.50g、1.48mmol、中間体HP)のDMSO(20mL)中の混合物に、CuI(56.3mg、295umol)、P(t-Bu)3(2.30g、1.48mmol、2.67mL、13%の純度、トルエン中の溶液)、DIEA(955mg、7.39mmol)およびPd(PPh3)2Cl2(103mg、147umol)を添加した。この反応混合物を80℃で3時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(60mL)で希釈し、そしてEA(4×60mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。その粗生成物をprep-HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(0.50g、69%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ=11.11 (s, 1H), 7.17 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.15 - 7.11 (m, 1H), 7.06 - 7.00 (m, 1H), 5.40 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.55 (t, J=5.2 Hz, 1H), 4.46 (s, 2H), 3.70 - 3.61 (m, 5H), 3.60 - 3.57 (m, 2H), 3.53 - 3.51 (m, 6H), 3.49 - 3.47 (m, 4H), 3.41 - 3.39 (m, 2H), 2.95 - 2.84 (m, 1H), 2.77 - 2.58 (m, 2H), 2.07 - 1.99 (m, 1H)。
工程9 - 3-[4-[3-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(15)
3-[4-[3-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロパ-1-イニル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(200mg、408umol)のTHF(10mL)中の混合物に、Pd/C(100mg、10%wt)およびPd(OH)2/C(100mg、10%wt)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)雰囲気下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(180mg、89%の収率)を白色固体として得、これを精製せずに次の工程に使用した。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 6.96 (d, J=4.4 Hz, 2H), 6.90 - 6.86 (m, 1H), 5.36 (dd, J=5.2, 12.4 Hz, 1H), 4.57 (t, J=5.2 Hz, 1H), 4.03 (q, J=7.2 Hz, 1H), 3.56 (s, 3H), 3.52 (d, J=5.6 Hz, 10H), 3.48 - 3.45 (m, 4H), 3.40 (d, J=5.2 Hz, 2H), 2.98 - 2.93 (m, 2H), 2.89 - 2.84 (m, 1H), 2.72 - 2.63 (m, 2H), 2.61 - 2.58 (m, 2H), 2.02 - 1.96 (m, 2H), 1.85 - 1.81 (m, 1H); LC-MS (ESI+) m/z 494.3 (M+H) +。
工程10 - 2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセトアルデヒド(16)
3-[4-[3-[2-[2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(180mg、364umol)のTHF(20mL)中の混合物に、DMP(309mg、729umol)を添加した。この反応混合物を25℃で1.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和Na2S2O3(15mL)および飽和NaHCO3(15mL)により25℃でクエンチし、次いで30分間撹拌し、次いでその有機層を分離し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(179mg、100%の収率)を赤色油状物として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.07 (s, 1H), 9.56 (s, 1H), 6.96 (d, J=8.8 Hz, 2H), 6.88 (d, J=8.8 Hz, 1H), 5.41 - 5.31 (m, 1H), 4.16 (s, 2H), 3.60 - 3.43 (m, 15H), 3.01 - 2.92 (m, 2H), 2.90 - 2.84 (m, 1H), 2.74 - 2.54 (m, 4H), 2.04 - 1.96 (m, 1H), 1.85 - 1.81 (m, 2H)。LC-MS (ESI+) m/z 492.3 (M+H)+。
工程11 - 3-[3-メチル-2-オキソ-4-[3-[2-[2-[2-[2-[[4-[(5-テトラヒドロピラン-4-イル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)アミノ]シクロヘキシル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(I-442)
N4-(5-テトラヒドロピラン-4-イル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)シクロヘキサン-1,4-ジアミン(50.0mg、158umol)および2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセトアルデヒド(77.9mg、158umol)の、THF(5mL)とDMF(1mL)との混合溶媒中の溶液に、HOAc(9.52mg、158.umol)およびNaBH(OAc)3(40.3mg、190umol)を添加した。この反応混合物を20℃で12時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:13%~31%、6分間)により精製して、表題化合物(11.0mg、8%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.35 (s, 2H), 8.35 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.05 - 6.80 (m, 4H), 5.60 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.36 (dd, J=4.8, 12.0 Hz, 1H), 4.05 (s, 1H), 3.90 (d, J=8.4 Hz, 2H), 3.59 - 3.49 (m, 20H), 3.45 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.26 - 3.21 (m, 1H), 3.01 - 2.91 (m, 4H), 2.90 - 2.84 (m, 1H), 2.76 - 2.67 (m, 1H), 2.62 (m, 1H), 2.13 - 1.78 (m, 9H), 1.60 - 1.34 (m, 6H)。LC-MS (ESI+) m/z 791.5 (M+H) +。
実施例438: 3-[3-メチル-2-オキソ-4-[3-[2-[2-[2-[2-オキソ-2-[4-[4-[(5-テトラヒドロピラン-4-イル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)アミノ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(I-444)
工程1 - 2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(3)
3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(600mg、1.77mmol、中間体HP)、2-[2-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(1.07g、3.55mmol、実施例441から)のDMF(10mL)中の混合物に、CuI(67.6mg、355umol)、Cs2CO3(2.89g、8.87mmol)およびPd(PPh3)2Cl2(249mg、355umol)をN2下で添加した。この反応混合物を80℃で3時間撹拌した。完了したら、この混合物を水(30mL)中に注いだ。その水相を酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(598mg、60%の収率)を褐色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 8.29 (s, 1H), 7.16 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.97 (t, J=8.0 Hz, 1H), 6.75 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.23 - 5.15 (m, 1H), 4.46 (s, 2H), 4.01 (s, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.76 - 3.66 (m, 12H), 2.99 - 2.68 (m, 3H), 2.29 - 2.16 (m, 1H), 1.46 (s, 9H)。
工程2 - 2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(4)
2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(578mg、1.03mmol)のTHF(5mL)中の溶液に、Pd/C(100mg、20%の純度)およびPd(OH)2/C(100mg、20%の純度)をN2下で添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを3回行った。この混合物をH2(15psi)下で20℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(540mg、92%の収率)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 586.3 (M+Na)+。
工程3 - 2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(5)
2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(520mg、922umol)のDCM(2mL)中の混合物に、TFA(210mg、1.85mmol)を添加した。この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(436mg、93%の収率)を褐色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 508.3 (M+H) +。
工程4 - 3-[3-メチル-2-オキソ-4-[3-[2-[2-[2-[2-オキソ-2-[4-[4-[(5-テトラヒドロピラン-4-イル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)アミノ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(I-444)
2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(39.6mg、78.0umol)、N-(4-ピペラジン-1-イルシクロヘキシル)-5-テトラヒドロフラン-4-イル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン(30.0mg、78.0umol、中間体OP)のDMF(1.5mL)中の混合物に、DIEA(30.2mg、234umol)およびHATU(35.6mg、93.6umol)を添加した。この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、水(1.5mL)をこの反応混合物に添加し、そしてこの混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.05%のHCl)-ACN];B%:7%~27%)により精製して、表題化合物(2.00mg、2%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.08 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.07 - 6.80 (m, 4H), 5.36 (d, J=5.2, 12.4 Hz, 1H), 4.18 (s, 2H), 3.90 ( d, J=10.4 Hz, 2H), 3.66 - 3.50 (m, 22H), 3.48 - 3.40 (m, 6H), 3.17 - 3.06 (m, 4H), 3.00 - 2.83 (m, 5H), 2.75 - 2.56 (m, 3H), 2.25 - 1.94 (m, 4H), 1.84 (d, J=8.0 Hz, 4H), 1.60 - 1.46 (m, 4H); LC-MS (ESI+) m/z 874.5 (M+H) +。
実施例439: N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブトキシ]ブチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-5-ピペラジン-1-イル-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキサミド(I-445)
工程1 - 4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブトキシ]ブチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3)
4-[4-[[5-(4-tert-ブトキシカルボニルピペラジン-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸(66.3mg、113umol、実施例436から)、3-[5-[4-(4-アミノブトキシ)ブチル]-3-メチル-2-オキソベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(50.0mg、113umol、HCl、中間体OD)のDMF(3.00mL)中の溶液に、HATU(51.9mg、136umol)およびDIEA(73.6mg、569umol)を添加した。この混合物を20℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(15mL)で希釈し、濾過し、そしてそのフィルターケーキを減圧中で濃縮して、表題化合物(90.0mg、81%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 967.4 (M+H)+。
工程2 - N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブトキシ]ブチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-5-ピペラジン-1-イル-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキサミド(I-445)
4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブトキシ]ブチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(150mg、155umol)のDCM(5.00mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、7.50mL)を添加した。この混合物を20℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:17%~41%、8分間)により精製して、表題化合物(67.5mg、49%の収率)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.07 (s, 1H), 9.53 (s, 1H), 9.10 (s, 1H), 8.79 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.56 (t, J=5.6 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.26 (s, 1H), 8.04 - 7.98 (m, 2H), 7.97 - 7.92 (m, 2H), 7.31 (t, J=5.6 Hz, 1H), 7.02 (s, 1H), 7.00 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.91 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.88 - 6.83 (m, 1H), 5.37 - 5.28 (m, 1H), 3.77 - 3.70 (m, 4H), 3.33 - 3.29 (m, 9H), 2.93 - 2.88 (m, 1H), 2.86 - 2.83 (m, 4H), 2.75 - 2.68 (m, 1H), 2.65 - 2.62 (m, 2H), 2.61 - 2.57 (m, 1H), 2.06 - 1.97 (m, 1H), 1.64 - 1.52 (m, 8H); LC-MS (ESI+) m/z 867.3 (M+H)+。
実施例440: N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-5-ピペラジン-1-イル-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキサミド(I-446)
工程1 - 4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3)
4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(128mg、226umol、実施例436から)、3-[4-[3-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]プロピル]-3-メチル-2-オキソベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(100mg、226umol、HCl、中間体IQから)のTHF(20.0mL)中の溶液に、TEA(45.9mg、453umol)およびHOAc(40.8mg、680umol)を添加した。この混合物を20℃で0.5時間撹拌し、次いでNaBH(OAc)3(144mg、680umol)を添加した。この混合物を20℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(2.00mL)で希釈した。この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物を逆相カラム(0.1%のFA)により精製して、表題化合物(180mg、83%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 955.3 (M+H)+。
工程2 - N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-5-ピペラジン-1-イル-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキサミド(I-446)
4-[3-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(180mg、188umol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、6mL)を添加した。この混合物を20℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:12%~33%、7分間)により精製して、表題化合物(89.5mg、53%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 9.50 (s, 1H), 9.50 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.82 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.79 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.51 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.29 (t, J=54 Hz, 1H), 6.95 (d, J=6.4 Hz, 2H), 6.92 (s, 1H), 6.88 - 6.83 (m, 1H), 5.43 - 5.29 (m, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.84 (s, 4H), 3.59 - 3.54 (m, 8H), 3.49 - 3.44 (m, 2H), 2.94 (s, 4H), 2.94 - 2.91 (m, 2H), 2.91 - 2.85 (m, 1H), 2.83 - 2.77 (m, 2H), 2.76 - 2.66 (m, 1H), 2.66 - 2.58 (m, 1H), 2.04 - 1.94 (m, 1H), 1.89 - 1.76 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 855.5 (M+H)+。
実施例441: 3-[3-メチル-2-オキソ-5-[3-[2-[2-[2-[2-オキソ-2-[4-[4-[(5-テトラヒドロピラン-4-イル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)アミノ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(I-447)
工程1 - 2-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エトキシ]エタノール(3)
2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エタノール(10.0g、66.5mmol、8.93mL、CAS番号112-27-6)および3-ブロモプロパ-1-イン(7.92g、66.5mmol、5.74mL、CAS番号106-96-7)のTHF(100mL)中の溶液に、KI(1.66g、9.99mmol)、TBAI(1.48g、4.00mmol)およびKOH(3.74g、66.5mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で16時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得、この残渣をH2O(50mL)で希釈し、次いでEA(2×80mL)で抽出し、その有機相を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(10.0g、79%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.19 - 4.12 (m, 2H), 3.74 - 3.57 (m, 10H), 3.57 - 3.52 (m, 2H), 2.42 (s, 1H), 2.38 (t, J=2.4 Hz, 1H)。
工程2 - 2-[2-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(5)
2-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エトキシ]エタノール(4.0g、21.25mmol)のTHF(50mL)中の溶液に、NaH(1.28g、31.8mmol、60%の純度)を0℃で添加し、この混合物を25℃で30分間撹拌し、次いで2-クロロ酢酸tert-ブチル(6.40g、42.5mmol、6.10mL、CAS番号107-59-5)をこの混合物に添加し、この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(50mL)によりクエンチし、そしてEA(2×100mL)で抽出した。その有機相を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(3.60g、56%の収率)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 4.20 (d, J=2.4 Hz, 2H), 4.01 (s, 2H), 3.72 - 3.65 (m, 12H), 2.42 (t, J=2.4 Hz, 1H), 1.47 (s, 9H)。
工程3 - 2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(6)
2-[2-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(1.16g、3.84mmol)および3-(5-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(650mg、1.92mmol、中間体HN)のDMF(10mL)中の溶液に、CuI(73.2mg、384umol)、Pd(PPh3)2Cl2(269mg、384umol)およびCs2CO3(3.13g、9.61mmol)を添加した。この反応混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(550mg、51%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.11 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.21 - 7.09 (m, 2H), 5.39 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.39 (s, 2H), 3.97 (s, 2H), 3.68 - 3.61 (m, 2H), 3.59 - 3.52 (m, 10H), 3.34 (s, 3H), 2.97 - 2.82 (m, 1H), 2.76 - 2.57 (m, 2H), 2.06 - 2.00 (m, 1H), 1.41 (s, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 582.3 (M+Na)+。
工程4 - 2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(7)
2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(550mg、982umol)のTHF(20mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(250mg、915umol、10%の純度)およびPd/C(250mg、915umol、10%の純度)を添加し、この反応混合物をH2(15Psi)下で25℃で12時間撹拌した。完了したら、その残渣を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(500mg、90%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 508.2 (M + H-56)+。
工程5 - 2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸
2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸tert-ブチル(100mg、177umol)のDCM(3mL)中の溶液に、TFA(1.54g、13.5mmol、1mL)を添加し、この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮して、表題化合物(110mg、95%の収率)を無色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 508.3 (M+H)+。
工程6 - 3-[3-メチル-2-オキソ-5-[3-[2-[2-[2-[2-オキソ-2-[4-[4-[(5-テトラヒドロピラン-4-イル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)アミノ]シクロヘキシル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロピル]ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(I-447)
2-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]酢酸(15.0mg、24.1umol)およびN-(4-ピペラジン-1-イルシクロヘキシル)-5-テトラヒドロピラン-4-イル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン(9.28mg、24.1umol、中間体OP)のDMF(5mL)中の溶液に、DIPEA(15.5mg、120umol、21.0uL)およびHATU(11.0mg、28.9umol)であった。この混合物を25℃で1.5時間撹拌した。完了したら、この混合物をH2O(5mL)でクエンチし、次いで減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:8%~32%、8分間)により精製して、表題化合物(6.09mg、28%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.29 (s, 1H), 11.07 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.05 - 6.96 (m, 2H), 6.92 - 6.78 (m, 2H), 5.51 ( d, J=8.0 Hz, 1H), 5.32 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.12 (s, 2H), 4.08 - 3.98 (m, 1H), 3.94 - 3.85 (m, 2H), 3.61 - 3.45 (m, 18H), 3.31 (s, 3H), 3.29 - 3.18 (m, 3H), 2.92 - 2.84 (m, 1H), 2.71 - 2.57 (m, 4H), 2.49 - 2.39 (m, 4H), 2.36 - 2.28 (m, 1H), , 2.07 - 1.94 (m, 3H), 1.89 - 1.69 (m, 6H), 1.63 - 1.28 (m, 6H); LC-MS (ESI+) m/z 874.5 (M+H)+。
a方法12についての反応時間のバリエーションは、以下の通りであった:工程1を0.5~12時間のいずれかで行い、そして工程2を10分間~17時間のいずれかで行った。工程1の生成物が沈殿物ではない場合、水での標準的な後処理および酢酸エチルでの抽出を使用して、生成物を単離した。工程2の脱保護はまた、DCM中のHCl/ジオキサンを用いない場合、種々の標準的な条件下(DCM中のTFAを室温で用いるものが挙げられる)で達成され得た。
b工程2の脱保護は必要でなかった。c工程2の脱保護を、DCM中のHBr/HOAcを使用して室温で12時間で達成した。
方法12と類似の合成方法を使用するさらなる実施例:
実施例514: 2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-519
工程1 - N-[4-[4-[[1-[4-[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-2-[[(2S)-2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]プロパノイル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[(1S)-2-[[(1S)-1-[(3S)-7-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-1-メチル-2-オキソ-エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル(30.0mg、30.3umol、TFA、中間体PJ)およびDIPEA(19.6mg、151umol、26.4uL)のDMF(2mL)中の混合物に、4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸(18.0mg、30.3umol、中間体FX)およびHATU(13.8mg、36.4umol)を添加した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(25.0mg、56%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1451.8 (M+H) +。
工程2 - N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[1-[4-[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-2-[[(2S)-2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]プロパノイル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(30.0mg、20.6umol)のTHF(3mL)中の混合物に、Pd/C(30mg、10%wt)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)雰囲気下で25℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(27.0mg、99%の収率)を明黄色油状物として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1316.6 (M+H) +。
工程3 - 2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(27.0mg、20.5umol)のDCM(3mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、5.13uL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:13%~43%、10分間)により精製して、表題化合物(10.7mg、42%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.06 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.92 (s, 1H), 8.65 (t, J=5.2 Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 8.20 - 8.15 (m, 2H), 8.06 - 7.95 (m, 4H), 7.95 - 7.84 (m, 1H), 7.48 - 7.16 (m, 1H), 7.13 - 6.97 (m, 7H), 6.91 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.81 - 6.75 (m, 1H), 4.99 - 4.81 (m, 2H), 4.79 - 4.61 (m, 2H), 4.08 - 4.01 (m, 2H), 3.73 (d, J=3.6 Hz, 2H), 3.61 - 3.47 (m, 17H), 3.18 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.02 - 2.90 (m, 3H), 2.74 - 2.62 (m, 2H), 2.16 (s, 1H), 2.12 (s, 2H), 1.89 - 1.73 (m, 2H), 1.72 - 1.62 (m, 1H), 1.60 - 1.50 (m, 1H), 1.12 - 0.99 (m, 10H), 0.98 - 0.88 (m, 3H), 0.48 - 0.43 (m, 2H), 0.26 - 0.20 (m, 2H)。LC-MS (ESI+) m/z 1216.6 (M+H) +。
実施例515: 2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[2-[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]-ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-520
工程1 - N-[4-[4-[[1-[4-[2-[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-2-[[(2S)-2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]プロパノイル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[(1S)-2-[[(1S)-1-[(3S)-7-[2-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボニル]-2-2-ジメチル-プロピル]アミノ]-1-メチル-2-オキソ-エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル(70.0mg、76.2umol、中間体WE)、4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸(45.3mg、76.2umol、中間体FX)のDMF(2mL)中の混合物に、DIPEA(29.6mg、229umol)およびHATU(34.8mg、91.5umol)を添加した。この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(20mL)中に注ぎ、その水相を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2×30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(70mg、57%の収率)を黒色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1494.9 (M+H)+。
工程2- N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[2-[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[1-[4-[2-[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-2-[[(2S)-2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]プロパノイル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-エチルカルバモイル]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(35.0mg、23.4umol)のTHF(2mL)中の混合物に、Pd/C(20mg、20%wt)を添加した。この懸濁物を減圧下で脱気してH2でパージすることを3回行った。この反応混合物をH2(15psi)下で20℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(32.0mg、粗製定量的収率)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1360.6 (M+H)+。
工程3 - 2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[2-[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[2-[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(32.0mg、23.5umol)のDCM(5mL)中の混合物に、HCl/ジオキサン(4M、2mL)を添加した。この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:16%~46%,10分間)により精製して、表題化合物(8mg、6.17umol、26%の収率)を緑色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1260.9 (M+H) +。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.07 (s, 1H), 9.03 - 8.90 (m, 2H), 8.66 (s, 1H), 8.25 - 8.13 (m, 2H), 8.07 - 7.85 (m, 5H), 7.48 - 7.17 (m, 1H), 7.16 - 6.99 (m, 8H), 6.92 (s, 1H), 6.82 - 6.77 (m, 1H), 5.01 - 4.82 (m, 2H), 4.80 - 4.61 (m, 2H), 4.05 (s, 2H), 3.73 (s, 2H), 3.58 - 3.51 (m, 18H), 3.19 - 3.17 (m, 4H), 3.00 - 2.97(m, 4H), 2.69 - 2.68(m, 3H), 2.22 - 2.04 (m, 3H), 1.92 - 1.74 (m, 2H), 1.73 - 1.51 (m, 3H), 1.14 - 1.00 (m, 10H), 0.94 (s, 2H), 0.47 - 0.45 (m, 2H), 0.23 - 0.22 (m, 2H)。
実施例516: 2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]-フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-521
工程1 - N-[4-[4-[[1-[4-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-2-[[(2S)-2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]プロパノイル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[(1S)-2-[[(1S)-1-[(3S)-7-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ-1-メチル-2-オキソ-エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル(50mg、52.9umol、TFA、中間体PF)および4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]安息香酸(31.5mg、52.9umol、中間体FX)のDMF(3mL)中の溶液に、DIPEA(34.2mg、264umol、46.1uL)およびHATU(24.1mg、63.5umol)を添加した。この混合物を25℃で1.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(1mL)でクエンチし、次いで減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(40mg、53%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1406.7 (M+H)+。
工程2 - N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]-フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[1-[4-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-2-[[(2S)-2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]プロパノイル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]-フェニル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(40.0mg、28.4umol)のTHF(5mL)中の溶液に、Pd/C(20mg、10%wt)を添加し、この反応混合物をH2下で25℃で40分間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物(35mg、96%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1272.8 (M+H)+。
工程3 - 2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]-フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルカルバモイル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(35.0mg、27.5umol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、2mL)を添加し、この反応混合物を20℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:15%~45%,10分間)により精製して、表題化合物(23.0mg、71%の収率、FA)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.05 (s, 1H), 8.97 (s, 1H), 8.91 (s, 1H), 9.71 - 8.60 (m, 1H), 8.21 - 8.13 (m, 2H), 8.04 - 8.00 (m, 2H), 7.99 - 7.95 (m, 2H), 7.94 - 7.85 (m, 1H), 7.45 - 7.17 (m, 1H), 7.14 - 7.00 (m, 8H), 6.91 - 6.76 (m, 2H), 5.09 - 4.47 (m, 6H), 4.06 - 4.01 (m, 2H), 3.74 - 3.68 (m, 2H), 3.55 (s, 9H), 3.48 - 3.45 (m, 2H), 3.18 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.03 - 2.91 (m, 4H), 2.73 - 2.64 (m, 2H), 2.16 (s, 1H), 2.11 (s, 2H), 1.88 - 1.73 (m, 2H), 1.70 - 1.63 (m, 1H), 1.60 - 1.50 (m, 1H), 1.11 - 1.02 (m, 10H), 0.93 (s, 3H), 0.47 - 0.42 (m, 2H), 0.24 - 0.20 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 1172.8(M+H)+。
a方法16に次いで、アミンがHCl塩である場合、TEAを添加してその塩の塩基を遊離させ、その後、HOAcを添加してpHを3~4に調整した。KOAcもまた、TEA/HOAcの組み合わせの代わりに使用し得る。他の標準的な脱保護条件を、工程2での脱保護工程のために使用し得た(しばしばTFAを用いることを含む)。工程1~2を0.5~48時間のいずれかで行った。
b脱保護工程2は必要とされない。
c工程1において、中間体OSを、HOAcおよび4AのMSと一緒に80℃で1時間加熱し、次いでNaBH3CNを添加し、そしてこの反応混合物を室温で1時間撹拌した。
d工程2において、脱保護を、THF中のHBr/HOAcを使用して室温で96~160時間で達成した。実施例617、I-622について、反応をDCM中で、HBr/HOAcを用いて12時間行った。
e工程2において、脱保護を、DCM中のZnBr
2を使用して室温で達成した。
方法16と類似の合成方法を使用するさらなる実施例:
実施例675: 2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[2-[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]-フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-680
工程1 - N-[4-[4-[[1-[4-[[2-[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-2-[[(2S)-2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]プロパノイル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-エチルアミノ]メチル]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
ベンジル-N-[(1S)-2-[[(1S)-1-[(3S)-7-[2-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-1-メチル-2-オキソ-エチル]-N-メチル-カルバメート(100mg、96.9umol、TFA、中間体WE)およびtert-ブチル-N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバメート(56.1mg、96.9umol;中間体GF)のTHF(4mL)中の溶液に、KOAc(19.0mg、194umol)およびNaBH(OAc)3(41.1mg、194umol)を添加した。この反応混合物を25℃で17時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(90.0mg、63%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1481.7 (M+H)+。
工程2 - N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[2-[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[1-[4-[[2-[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-2-[[(2S)-2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]プロパノイル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-エチルアミノ]メチル]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチルカルバミン酸tert-ブチル(40mg、27.0umol)のTHF(5mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(0.1g、20%wt)を添加した。この反応混合物をH2(15psi)雰囲気下で25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(35.0mg、96%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1346.8 (M+H)+。
工程3 - 2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[2-[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[2-[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(30.0mg、22.3umol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(2mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:12%~39%、9分間)により精製して、表題化合物(4.00mg、14%の収率、FA)を褐色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.00 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.28 - 8.25 (m, 1H), 8.20 - 8.10 (m, 2H), 8.03 - 7.89 (m, 1H), 7.80 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.49 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.29 (t, J=54.8 Hz 1H), 7.12 - 7.01 (m, 7H), 6.90 (s, 1H), 6.80 - 6.77 (m, 1H), 5.19 - 4.86 (m, 2H), 4.78 - 4.62 (m, 2H), 4.10 - 4.00 (m, 2H), 3.80 (s, 2H), 3.75 - 3.70 (m, 2H), 3.61 - 3.50 (m, 21H), 3.18 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.09 - 3.02 (m, 1H), 3.01 - 2.92 (m, 2H), 2.76 - 2.63 (m, 4H), 2.21 - 2.12 (m, 3H), 1.92 - 1.72 (m, 2H), 1.70 - 1.49 (m, 2H), 1.10 (d, J=6.8Hz, 3H), 1.07 - 1.05 (m, 1H), 1.05 - 0.91 (m, 9H), 0.50 - 0.41 (m, 2H), 0.27 - 0.18 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 1246.8 (M+H)+。
実施例676: 2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-681
工程1 - N-[4-[4-[[1-[4-[[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-2-[[(2S)-2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]プロパノイル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[(1S)-2-[[(1S)-1-[(3S)-7-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-1-メチル-2-オキソ-エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル(150mg、158umol、TFA、中間体PF)およびN-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-(4-ホルミルフェニル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(91.9mg、158umol、中間体GF)のTHF(30mL)中の溶液に、TEA(16.0mg、158umol、22.1uL)を添加した。この混合物を20℃で30分間撹拌し、次いでHOAc(25.6mg、426umol、24.3uL)およびNaBH(OAc)3(67.3mg、317umol)をこの混合物に添加し、そしてこの反応混合物を20℃で48時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をH2O(0.5mL)でクエンチし、次いで減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(90mg、40%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1392.3 (M +H)+。
工程2 - N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[1-[4-[[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-2-[[(2S)-2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]プロパノイル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(シクロプロピルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(70.0mg、50.2umol)のTHF(1mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(50mg、3.59umol、10%wt)を添加し、そしてこの反応混合物をH2ガス(15Psi)下で25℃で40分間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、その濾液を減圧中で濃縮して残渣を得、そしてこの残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:32%~50%、6分間)により精製して、表題化合物(20mg、31%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1258.8 (M+H)+。
工程3 - 2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-(シクロプロピルメチル)-N-[4-[4-[[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]カルバミン酸tert-ブチル(20mg、15.8umol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、1mL)を添加し、そしてこの反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Shim-pack C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:12%~42%、10分間)により精製して、表題化合物(1.57mg、8.0%の収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.01 (s, 1H), 8.92 (s, 1H), 8.74 (s, 1H), 8.33 (s, 2H), 8.20 - 8.09 (m, 2H), 8.02 - 7.87 (m, 1H), 7.78 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.52 - 7.42 (m, 2H), 7.25 (t, J=54.8 Hz, 1H), 7.11 - 6.92 (m, 8H), 6.90 - 6.73 (m, 2H), 4.96 - 4.82 (m, 2H), 4.74 - 4.58 (m, 2H), 4.05 - 3.99 (m, 2H), 3.78 (s, 3H), 3.73 - 3.69 (m, 4H), 3.67 - 3.61 (m, 9H), 3.16 (t, J=6.0 Hz, 2H), 3.05 - 2.91 (m, 3H), 2.70 - 2.65 (m, 4H), 2.20 - 2.15 (m, 1H), 2.13 (s, 2H), 1.89 - 1.71 (m, 2H), 1.70 - 1.61 (m, 1H), 1.59 - 1.52 (m, 1H), 1.11 - 1.05 (m, 3H), 1.04 - 0.89 (m, 9H), 0.47 - 0.41 (m, 2H), 0.24 - 0.18 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 1158.7(M+H)+。
実施例677: N-[3-[[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]-1-メチル-ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-682
工程1 - N-[4-[4-[[3-[[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-2-[[(2S)-2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]プロパノイル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]-1-メチル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[(1S)-2-[[(1S)-1-[(3S)-7-[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボニル]-2,2-ジメチル-プロピル]アミノ]-1-メチル-2-オキソ-エチル]-N-メチル-カルバミン酸ベンジル(55.0mg、55.7umol、TFA、中間体PJ)およびN-[4-[4-[(3-ホルミル-1-メチル-ピラゾール-4-イル)カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(27.5mg、55.7umol、中間体LS)の、DMF(1mL)とTHF(5mL)との混合溶媒中の溶液に、KOAc(10.9mg、111umol)を添加した。この混合物を25℃で0.5時間撹拌した。次いで、NaBH(OAc)3(23.6mg、111umol)をこの混合物に添加し、そしてこの反応混合物を25℃で24時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(35.0mg、46%の収率)を褐色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1352.7 (M+H)+。
工程2 - N-[4-[4-[[3-[[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]-1-メチル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[3-[[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-2-[[(2S)-2-[ベンジルオキシカルボニル(メチル)アミノ]プロパノイル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]-1-メチル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(30.0mg、22.2umol)のTHF(3mL)中の溶液に、Pd(OH)2/C(0.05g、20%wt)を添加した。この反応混合物をH2(15Psi)雰囲気下で25℃で1時間撹拌した。完了したら、この混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(15.0mg、56%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1218.8 (M+H)+。
工程3 - N-[3-[[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]-1-メチル-ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[4-[4-[[3-[[2-[2-[2-[2-[2-[[(3S)-2-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[(2S)-2-(メチルアミノ)プロパノイル]アミノ]ブタノイル]-3-[[(1R)-テトラリン-1-イル]カルバモイル]-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-7-イル]オキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]-1-メチル-ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(14.0mg、11.5umol)のDCM(3mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(3mL)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:17%~41%、8分間)により精製して、表題化合物(2.00mg、15%の収率、FA)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 10.92 (s, 1H), 8.88 (s, 1H), 8.25 - 8.18 (m, 2H), 8.13 - 8.10 (m, 1H), 7.98 - 7.88 (m, 1H), 7.61 - 7.54 (m, 1H), 7.20 (s, 1H), 7.18 - 7.16 (m, 1H), 7.12 - 7.07 (m, 2H), 7.07 - 7.01 (m, 2H), 6.89 (s, 1H), 6.82 - 6.72 (m, 2H), 5.23 - 4.92 (m, 2H), 4.90 - 4.80 (m, 2H), 4.71 - 4.60 (m, 2H), 4.29 - 4.18 (m, 3H), 4.05 - 3.97 (m, 2H), 3.92 (s, 2H), 3.79 - 3.56 (m, 16H), 3.00 - 2.93 (m, 3H), 2.75 - 2.71 (m, 2H), 2.20 - 2.04 (m, 6H), 1.90 - 1.73 (m, 2H), 1.71 - 1.60 (m, 2H), 1.57 -1.49 (m, 1H), 1.13 - 1.07 (m, 3H), 1.07 - 1.04 (m, 1H), 1.03 - 0.92 (m, 9H); LC-MS (ESI+) m/z 1118.7 (M+H)+。
さらなる実施例:
実施例679: 2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[2-[2-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチルアミノ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-684
工程1 - N-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチル]-N-[2-[2-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチルアミノ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
2-[2-[tert-ブトキシカルボニル-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチル]アミノ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(200mg、236umol、中間体PI)および3-[5-(アミノメチル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル]ピペリジン-2,6-ジオン(160mg、492umol、HCl、中間体PH)のACN(10mL)中の溶液に、KI(39.2mg、236umol)およびNaHCO3(59.5mg、709umol)を添加した。この反応混合物を25℃で48時間撹拌した。完了したら、この反応混合物をACN(100mL)で希釈し、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮し、そしてその残渣を逆相フラッシュクロマトグラフィー(FA、0.1%)により精製して、表題化合物(60.0mg、24%の収率)を白色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1038.6 (M +H)+。
工程2 - 2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[2-[2-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチルアミノ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチル]-N-[2-[2-[[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]メチルアミノ]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(50.0mg、48.1umol)のDCM(2mL)中の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、10mL)を添加した。この反応混合物を25℃で1時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.05%HCl)-ACN];B%:9%~29%、10分間)により精製して、表題化合物(6.50mg、14%の収率、HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.12 (s, 1H), 10.16 (s, 1H), 9.50 (s, 2H), 9.37 (s, 2H), 9.12 (s, 1H), 8.88 (s, 1H), 8.16 - 8.06 (m, 1H), 7.98 - 7.88 (m, 2H), 7.78 (d, J=6.8 Hz, 2H), 7.54 (s, 1H), 7.36 - 7.12 (m, 4H), 5.47 - 5.32 (m, 1H), 4.27 - 4.22 (m, 2H), 3.73 (s, 3H), 3.30 - 3.23 (m, 6H), 3.16 - 3.06 (m, 4H), 2.97 - 2.83 (m, 1H), 2.62 - 2.58 (m, 2H), 2.04 - 1.90 (m, 1H), 1.18 - 1.07 (s, 1H), 0.62 - 0.48 (m, 2H), 0.36 - 0.25 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 838.4 (M+H)+。
実施例680: 2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[2-[2-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニルピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-685
工程1 - N-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチル]-N-[2-[2-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル
3-(3-メチル-2-オキソ-5-ピペラジン-1-イル-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(50.0mg、146umol、中間体PN)、2-[2-[tert-ブトキシカルボニル-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチル]アミノ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(148mg、175umol、中間体PI)のCH3CN(8mL)中の溶液に、NaHCO3(36.7mg、437umol)を添加し、次いでこの混合物をN2雰囲気下で80℃で6時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣を逆相HPLC(0.1%のFAの条件)により精製して、表題化合物(30.0mg、15%の収率)を黄色固体として得た。LC-MS (ESI+) m/z 1093.6 (M+H)+。
工程2 - 2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[2-[2-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニルピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[[4-[4-[[2-[2-[tert-ブトキシカルボニル(シクロプロピルメチル)アミノ]-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボニル]アミノ]-3-(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]フェニル]メチル]-N-[2-[2-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ピペラジン-1-イル]エトキシ]エチル]カルバミン酸tert-ブチル(20.0mg、18.3umol)のDCM(2mL)中の溶液に、TFA(1.54g、13.5mmol、1.00mL)を添加した。この混合物を15℃で0.5時間撹拌した。次いで、この混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:1%~31%,10分間)により精製して、表題化合物(13.6mg、83%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.96 - 11.11 (m, 2H), 9.01 (s, 1H), 8.91 (s, 1H), 8.23 - 8.34 (m, 3H), 8.04 (s, 1 H), 7.91 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.65 - 7.77 (m, 2H), 7.51 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.27 (s, 1H), 7.14 - 7.21 (m, 1H), 6.91 (d, J=8.6 Hz, 1H), 6.80 (d, J=1.6 Hz, 1 H), 6.60 (dd, J=8.4, 2.20 Hz, 1H), 5.26 (dd, J=13.2 Hz, 1H), 4.23 - 4.30 (m, 2H), 3.81 (s, 2H), 3.55 (s, 4H), 3.29 (s, 3H), 3.06 (m, 4H), 2.83 - 2.91 (m, 1H), 2.70 (m, 2H), 2.67 - 2.69 (m, 2H), 2.61 - 2.65 (m, 2H), 2.58 (m, 4H), 2.07 (s, 3H), 1.96 - 2.01 (m, 1H), LC-MS (ESI+) m/z 893.5 (M+H)+。
実施例683: N-[2-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロパ-2-イノキシ]エトキシ]エチル]-6-(1-ヒドロキシ-1-メチル-エチル)インダゾール-5-イル]-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボキサミド、I-688
N-[6-(1-ヒドロキシ-1-メチル-エチル)-2-[2-(2-プロパ-2-イノキシエトキシ)エチル]インダゾール-5-イル]-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボキサミド(300mg、611umol、中間体TK)、3-(4-ブロモ-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-1-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(130mg、384umol、中間体HP)、CuI(15.0mg、78.7umol)、Pd(PPh3)2Cl2(54.0mg、76.9umol)、Cs2CO3(630mg、1.93mmol)および4Åのモレキュラーシーブ(100mg)のDMF(4mL)中の混合物をN2下で80℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を20℃まで冷却し、次いで濾過した。そのフィルターケーキをEA(10mL)で洗浄し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:35%~65%、10分間)により精製して、表題化合物(74.2mg、25%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.36 (s, 1H), 11.12 (s, 1H), 8.72 (m, 1H), 8.44 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.37 (d, J=7.6 Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.16 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.15 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.11 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.00 (t, J=8.0 Hz, 1H), 5.95 (s, 1H), 5.41 - 5.36 (m, 1H), 4.57 (t, J=5.2 Hz, 2H), 4.41 (s, 2H), 3.93 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.65 - 3.55 (m, 7H), 2.93 - 2.82 (m, 1H), 2.74 - 2.68 (m, 1H), 2.65 - 2.57 (m, 1H), 2.06 - 1.96 (m, 1H), 1.61 (s, 6H); LC-MS (ESI+) m/z 748.1 (M+H)+。
実施例684および685: N-[3-カルバモイル-1-[4-[[2-[2-[3-[(1R)-1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-686、およびN-[3-カルバモイル-1-[4-[[2-[2-[3-[(1S)-1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-690
工程1 - N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[[2-[2-[3-[(1S)-1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチルおよびN-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[[2-[2-[3-[(1R)-1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(190mg、192umol、実施例324、I-329)をSFC(カラム:DAICEL CHIRALPAK IC(250mm×30mm,10um);移動相:[0.1%のDEA,IPA];B%:70%~70%,5.7分間;100分間分間)により精製して、表題化合物N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[[2-[2-[3-[(1S)-1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(95mg、50%の収率)を白色固体として、およびN-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[[2-[2-[3-[(1R)-1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(95mg、50%の収率)を白色固体として得た。両方の異性体についてLC-MS (ESI+) m/z 988.5 (M+H)+。
工程2 - N-[3-カルバモイル-1-[4-[[2-[2-[3-[(1R)-1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[[2-[2-[3-[(1R)-1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(75.0mg、75.9umol)のDCM(1mL)中の溶液に、TFA(1.15g、10.1mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:16%~43%、9分間)により精製して、表題化合物(36.6mg、52%の収率、ee 81%、FA塩)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 11.01 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 8.90 (s, 1H), 8.26 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.89 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.76 - 7.67 (m, 2H), 7.49 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.27 (s, 1H), 7.18 (dd, J=1.2, 5.2 Hz, 1H), 6.99 - 6.91 (m, 2H), 6.89 - 6.83 (m, 1H), 5.36 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.32 - 4.19 (m, 2H), 3.81 (s, 2H), 3.63 - 3.52 (m, 11H), 2.98 - 2.91 (m, 2H), 2.91 - 2.83 (m, 1H), 2.72 (t, J=5.6 Hz, 2H), 2.69 - 2.65 (m, 1H), 2.64 - 2.58 (m, 1H), 2.04 - 1.95 (m, 1H), 1.87 - 1.77 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 888.2 (M+H)+。
工程3 - N-[3-カルバモイル-1-[4-[[2-[2-[3-[(1S)-1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]-2-[2-(2,2,2-トリフルオロエチルアミノ)-4-ピリジル]オキサゾール-4-カルボキサミド
N-[4-[4-[[3-カルバモイル-1-[4-[[2-[2-[3-[(1S)-1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-4-イル]プロポキシ]エトキシ]エチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]カルバモイル]オキサゾール-2-イル]-2-ピリジル]-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸tert-ブチル(75.0mg、75.9umol)のDCM(1mL)中の溶液に、TFA(1.15g、10.1mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その粗生成物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:16%~46%、10分間)により精製して、表題化合物(38.0mg、51%の収率、ee値=85%、FA塩)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 11.01 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 8.90 (s, 1H), 8.26 (d, J=5.2 Hz, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.89 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.76 - 7.67 (m, 2H), 7.49 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.27 (s, 1H), 7.18 (dd, J=1.2, 5.2 Hz, 1H), 6.99 - 6.91 (m, 2H), 6.89 - 6.83 (m, 1H), 5.36 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.32 - 4.19 (m, 2H), 3.81 (s, 2H), 3.63 - 3.52 (m, 11H), 2.98 - 2.91 (m, 2H), 2.91 - 2.83 (m, 1H), 2.72 (t, J=5.6 Hz, 2H), 2.69 - 2.65 (m, 1H), 2.64 - 2.58 (m, 1H), 2.04 - 1.95 (m, 1H), 1.87 - 1.77 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 888.2 (M+H)+。
実施例686: 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-[2-[2-[4-[[1-メチル-7-[(4-モルホリノシクロヘキシル)アミノ]ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-5-イル]アミノ]ピラゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン、I-691
5-クロロ-1-メチル-N-(4-モルホリノシクロヘキシル)ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-7-アミン(100mg、285umol、中間体LK)、4-[2-[2-[2-[2-(4-アミノピラゾール-1-イル)エトキシ]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]-2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)イソインドリン-1,3-ジオン(220mg、427umol、中間体UK)のジオキサン(6mL)中の溶液に、TFA(650mg、5.70mmol)を添加した。この反応混合物を120℃で2時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:7%~28%、7分間)により精製して、表題化合物(26.0mg、11%の収率)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.57 - 7.51 (m, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.07 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.02 (d, J=6.8 Hz, 1H), 6.56 (t, J=5.6 Hz, 1H), 6.45 (d, J=6.8 Hz, 1H), 5.04 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.16 (t, J=5.6 Hz, 2H), 4.13 (s, 3H), 4.07 (d, J=8.0 Hz, 1H), 3.72 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.63 - 3.59 (m, 4H), 3.57 - 3.49 (m, 12H), 2.92 - 2.81 (m, 1H), 2.62 - 2.58 (m, 4H), 2.57 -2.53 (m, 2H), 2.39 - 2.35 (m, 1H), 2.10 - 2.06 (m, 2H), 2.03 - 1.99 (m, 1H), 1.96 - 1.92 (m, 2H), 1.55 - 1.46 (m, 2H), 1.42 - 1.32 (m, 2H)。LC-MS (ESI+) m/z 829.5 (M+H)+。
実施例687: 2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-[2-[2-[2-[4-[[1-メチル-7-[(4-モルホリノシクロヘキシル)アミノ]ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-5-イル]アミノ]ピラゾール-1-イル]エトキシ]エトキシ]エチルアミノ]イソインドリン-1,3-ジオン、I-692
N5-[1-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エチル]ピラゾール-4-イル]-1-メチル-N7-(4-モルホリノシクロヘキシル)ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-5,7-ジアミン(60.0mg、106umol、HCl、中間体UT)および2-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-4-フルオロ-イソインドリン-1,3-ジオン(29.3mg、106umol、中間体R)のDMF(2mL)中の溶液に、DIPEA(68.6mg、530umol、92.4uL)を添加した。この混合物を90℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:9%~30%、7分間)により精製して、表題化合物(13.2mg、15%の収率、FA)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.09 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.54 - 7.43 (m, 2H), 7.05 - 6.96 (m, 2H), 6.55 (t, J=5.6 Hz, 1H), 6.43 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.04 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 4.17 (t, J=5.2 Hz, 2H), 4.12 (s, 3H), 4.10 - 4.04 (m, 1H), 3.74 (t, J=5.2 Hz, 2H), 3.57 - 3.51 (m, 14H), 2.94 - 2.78 (m, 2H), 2.63 - 2.58 (m, 1H), 2.57 - 2.54 (m, 1H), 2.28 - 2.21 (m, 1H), 2.13 - 1.82 (m, 6H), 1.56 - 1.45 (m, 2H), 1.39 - 1.29 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 785.4 (M+H) +。
実施例688: (2S,4R)-1-[(2S)-3,3-ジメチル-2-[[2-[2-[2-[2-[2-[[1-メチル-7-[(4-モルホリノシクロヘキシル)アミノ]ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-5-イル]アミノ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド、I-693
(2S,4R)-1-[(2S)-2-[[2-[2-[2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]-3,3-ジメチル-ブタノイル]-4-ヒドロキシ-N-[[4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル]メチル]ピロリジン-2-カルボキサミド(30.0mg、45.1umol、中間体ME)、5-クロロ-1-メチル-N-(4-モルホリノシクロヘキシル)ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン-7-アミン(14.4mg、41.0umol、中間体LK)のNMP(2.00mL)中の溶液に、TsOH(707ug、4.11umol)を添加した。この混合物をマイクロ波下で150℃で6時間撹拌した。完了したら、この混合物を減圧中で濃縮した。この混合物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.04%のNH3・H2O+10mMのNH4HCO3)-ACN];B%:30%~58%、分間)により精製した。その残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.04%のNH3・H2O+10mMのNH4HCO3)-ACN];B%:30%~54%、分間)によりさらに精製して、表題化合物(2.39mg、5%の収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 8.97 (s, 1H), 8.59 (t, J=5.6 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.39 (m, 4H), 6.31 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.96 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.16 (d, J=3.2 Hz, 1H), 4.56 (d, J=9.6 Hz, 1H), 4.48 - 4.38 (m, 2H), 4.37 - 4.32 (m, 1H), 4.29 - 4.23 (m, 1H), 4.10 (s, 3H), 4.05 - 3.98 (m, 1H), 3.96 (s, 2H), 3.66 - 3.57 (m, 6H), 3.56 - 3.48 (m, 14H), 2.49 - 2.45 (m, 6H), 2.44 (s, 3H), 2.26 - 2.16 (m, 1H), 2.07 - 1.98 (m, 3H), 1.95 - 1.83 (m, 3H), 1.54 - 1.40 (m, 2H), 1.34 - 1.22 (m, 2H), 0.94 (s, 9H), LC-MS (ESI+) m/z 978.7(M+H)+。
実施例689: N-[3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-イル]-5-[4-[2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]エチル]ピペラジン-1-イル]ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキサミド、I-694
2-[2-[3-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]プロポキシ]エトキシ]エチルメタンスルホネート(70mg、144umol、中間体UB)およびN-[3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-イル]-5-ピペラジン-1-イル-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-カルボキサミド(59.7mg、144umol、HCl、中間体RD)のACN(3mL)中の混合物に、NaHCO3(36.4mg、434umol)およびKI(2.40mg、14.4umol)を添加し、そしてこの混合物を80℃で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を水(15mL)でクエンチし、次いでEA(4×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、残渣を得た。この残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex luna C18 150×25 10u;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN])により精製して、表題化合物(8.68mg、10.7umol、7%の収率、FA)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ 11.07 (s, 1H), 9.39 (s, 1H), 8.74 (d, J=7.6 Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.22 - 6.91 (m, 3H), 6.88 - 6.74 (m, 2H), 5.32 (dd, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.84 - 3.70 (m, 4H), 3.58 (t, J=5.6 Hz, 2H), 3.55 - 3.50 (m, 4H), 3.30 (s, 3H), 2.94 - 2.82 (m, 1H), 2.74 - 2.53 (m, 10H), 2.05 - 1.92 (m, 1H), 1.88 - 1.71 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 764.1 (M+H)+。
実施例694および695: 2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[4-[4-[1-[(3S)-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブトキシ]ブチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-699、および2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[4-[4-[1-[(3R)-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブトキシ]ブチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド、I-700
2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[4-[4-[1-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブトキシ]ブチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド(50.0mg、54.9umol、FA塩、実施例406、I-411)をSFC(カラム:DAICEL CHIRALPAK IC(250mm×30mm、10um);移動相:[0.1%のNH3H2O MeOH];B%:70%~70%、13.7分間;160分間)により分離して、2つのエナンチオマーを得た。次いで、これらの2つのエナンチオマーを、それぞれprep-HPLC(カラム:Shim-pack C18 150×25×10um;移動相:[水(0.225%のFA)-ACN];B%:11%~41%)により分離して、2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[4-[4-[1-[(3S)-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブトキシ]ブチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド(3.40mg、12%の収率、ee値=91%)を白色固体として、および2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[4-[4-[1-[(3R)-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブトキシ]ブチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミド(3.80mg、14%の収率、ee値=77%)を白色固体として得た。これらのエナンチオマーの絶対立体配置を任意に割り当てた。2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3-(ジフルオロメチル)-1-[4-[[4-[4-[1-[(3S)-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブトキシ]ブチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミドの特徴付け:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.22 (s, 1H), 9.99 (s, 1H), 8.97 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.16 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.79 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.47 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.42 - 7.15 (m, 1H), 7.13 - 7.07 (m, 2H), 7.06 - 6.96 (m, 3H), 6.88 - 6.82 (m, 1H), 5.33 (d, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.73 (s, 2H), 3.31 (s, 6H), 3.21 - 3.16 (m, 3H), 2.97 - 2.82 (m, 1H), 2.75 - 2.55 (m, 6H), 2.03 - 1.94 (m, 1H), 1.66 - 1.57 (m, 2H), 1.55 - 1.43 (m, 6H), 1.11 - 1.03 (m, 1H), 0.49 - 0.41 (m, 2H), 0.26 - 0.19 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 865.5(M+H)+。2-[2-(シクロプロピルメチルアミノ)-4-ピリジル]-N-[3- (ジフルオロメチル)-1-[4-[[4-[4-[1-[(3R)-2,6-ジオキソ-3-ピペリジル]-3-メチル-2-オキソ-ベンゾイミダゾール-5-イル]ブトキシ]ブチルアミノ]メチル]フェニル]ピラゾール-4-イル]オキサゾール-4-カルボキサミドの特徴付け:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.05 (s, 1H), 9.96 (s, 1H), 8.95 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.14 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.76 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.45 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.40 - 7.12 (m, 1H), 7.11 - 7.05 (m, 2H), 7.04 - 6.94 (m, 3H), 6.83 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.30 (d, J=5.2, 12.8 Hz, 1H), 3.70 (s, 2H), 3.29 (s, 6H), 3.16 (d, J=6.4 Hz, 3H), 2.93 - 2.81 (m, 1H), 2.73 - 2.55 (m, 6H), 2.02 - 1.92 (m, 1H), 1.65 - 1.55 (m, 2H), 1.53 - 1.40 (m, 6H), 1.11 - 0.99 (m, 1H), 0.47 - 0.39 (m, 2H), 0.23 - 0.17 (m, 2H); LC-MS (ESI+) m/z 865.5(M+H)+。
本発明者らは、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明者らの基本的な例は、この発明の化合物および方法を利用する他の実施形態を提供するために変更され得ることは明らかである。したがって、この発明の範囲は、例によって表された具体的実施形態によってではなく、添付の特許請求の範囲によって定義されるべきであることが認識される。