式(I)の化合物および式(I)の化合物の製造に使用する中間体を、次の実施例に示す方法および関連法を使用して製造できる。これらの実施例で使用した方法および条件ならびにこれらの実施例で製造した実際の化合物は限定する意図ではなく、どのように式(I)の化合物を製造するかを示すことを意図する。これらの実施例で使用した出発物質および反応材は、ここに製造法が記載されていないとき、市販されているか、または化学文献に報告されているかまたは化学文献に記載された方法を使用して製造し得る。
ここに示す実施例において、用語“濃縮乾固”は、一般に硫酸ナトリウムまたは硫酸マグネシウムでの有機溶媒溶液の乾燥、続く濾過および濾液からの溶媒の除去(一般に減圧下および製造する物質の安定性に適した温度で)をいう。カラムクロマトグラフィーは、Isco中圧クロマトグラフィー装置(Teledyne Corporation)を使用する、予充填シリカゲルカートリッジを用いて、それぞれに示す溶媒または溶媒混合物で溶出して行った。分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、分離する物質の量に適するサイズの逆相カラム(Waters SunFire C18、Waters XBridge C18、PHENOMENEX(登録商標)Axia C18、YMC S5 ODSなど)を使用して、一般に0.05%または0.1%トリフルオロ酢酸または10mM 酢酸アンモニウムも含む水中のメタノールまたはアセトニトリルの濃度を上げていく勾配で、カラムサイズおよび達成すべき分離に適する溶出速度で溶出する。化学名はChemDraw Ultra, version 9.0.5(CambridgeSoft)を使用して決定した。次の略語を使用する。
ACN=アセトニトリル
塩水=飽和塩化ナトリウム水溶液
DAST=三フッ化(ジエチルアミノ)硫黄
DCM=ジクロロメタン
DEA=ジエチルアミン
DIEA=N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DIPEA=N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMAP=4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン
DMF=N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO=ジメチルスルホキシド
DPPF=1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
EDC=N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩
EtOAc=酢酸エチル
h=時間(s)
HATU=O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HOAT=1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール
HOBT=1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物
LCMS=液体クロマトグラフィー−質量分析
MeOH=メタノール
MTBE=メチルt−ブチルエーテル
NaHCO3(水性)=飽和重炭酸ナトリウム水溶液
n−BuLi=n−ブチルリチウム
NH4OAc=酢酸アンモニウム
Pd2(dba)3=トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム
PdCl2(dppf)CH2Cl2=ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物
PyBrOP=ブロモトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
rt=環境室温(一般に約20〜25℃)
TBAF=テトラブチルアンモニウムフルオライド
TEA=トリエチルアミン
TFA=トリフルオロ酢酸
THF=テトラヒドロフラン
HPLC条件
A:XBridge Phenyl(150×4.6mm)、3.5μ;溶媒A=5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH=2.5;溶媒B=95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH=2.5;勾配15分かけて0〜100%B;流速:1.0μl/分。
B:SunFire C18(150×4.6mm)、3.5μ;溶媒A=5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH=2.5;溶媒B=95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH=2.5;勾配30分かけて0〜100%B。
C:Eclipse XDB C18(150×4.6mm)、5μ;溶媒A=20mM NH4OAcの水溶液;溶媒B=ACN;勾配20分かけて0〜100%B;流速=1.0mL/分。
D:ZORBAX(登録商標)SB C18、4.6×50mm、5μm;溶媒A=10%MeOH:90%H2O:0.1%TFA;溶媒B=90%MeOH:10%H2O:0.1%TFA;勾配2分かけて0〜100%B。
E:SunFire C18(150×4.6mm)、3.5μ;溶媒A=5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH=2.5;溶媒B=95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH=2.5;勾配15分かけて0〜100%B。
F:Ascentis Express C18(4.6×50)mm、2.7μm;溶媒A=5%ACN:95%水:10mM NH4OAc;溶媒B=95%ACN:5%水:10mM NH4OAc。4分かけて0〜100%B;流速=4mL/分。カラム温度=45℃。
G:BEH C18(2.1×50)mm、1.7μm;溶媒A=5%ACN:95%水:10mM NH4OAc;溶媒B=95%ACN:5%水:10mM NH4OAc。4分かけて0〜100%B;流速=1.1mL/分。カラム温度=45〜50℃。
H:Chiralcel(登録商標)-OJ-H(250×4.6×5.0μ)、CO2−3.0 g(70%)、共溶媒−30%(0.5%DEAのメタノール溶液)。
I:Chiral-OD-H(250×4.6)mm 5μ 移動相A:0.2 DEAのn−ヘキサン(85)溶液;移動相B:エタノール(15);流速:1.0ml/分。
J:XBridge Phenyl(4.6×150mm) 3.5μ 移動相A:10mM NH4HCO3 pH9.5、希NH3を使用して調節;移動相B:メタノール;流速:1ml/分
K:SunFire C18(4.6x150)mm、3.5μ 移動相A:0.05%TFAの水溶液:アセトニトリル:95:05;移動相B:アセトニトリル:0.05%TFAの水溶液:95:05流速:1ml/分 時間;勾配18分かけて0〜100%B。
L:XBridge(150×4.6mm) 3.5μ SC/749緩衝液:0.05%TFAの水溶液pH2.5 移動相A:緩衝液:アセトニトリル(95:5) 移動相B:アセトニトリル:緩衝液(95:5);流速:1.0ml/分%B 100時間(分)15。
M:SunFire C18(150×4.6mm) 3.5μ、緩衝液:0.05%TFAの水溶液、希アンモニアを使用してpH2.5に調節 溶媒A:緩衝液:アセトニトリル(95:5)、溶媒B:アセトニトリル:緩衝液(95:5)、
N:Chiralpak(登録商標)-1A(250×4.6mm)、5μ CO2−3.og(70%)、共溶媒−30%移動相A:0.5%DEAのメタノール溶液。
O:Waters Acquity UPLC BEH C18、2.1×50mm:移動相A:5:95アセトニトリル:水と0.05%TFA;移動相B:95:5アセトニトリル:水と0.05%TFA;勾配:3分かけて0〜100%B、続いて0.75分100%Bに維持;流速:1.11mL/分。
実施例1
工程1:4,6−ジクロロニコチン酸の合成:エチル4,6−ジクロロニコチネートのエタノール(20mL)および水(10mL)を環境温度で撹拌した。水酸化リチウムを反応混合物に添加し、室温で4時間撹拌した。溶媒を減圧下濃縮し、EtOAcで希釈し、水を添加した。水層を集め、クエン酸を使用してpH3〜4に酸性化した。混合物を氷浴で10分撹拌し、沈殿した生成物を濾取し、減圧下乾燥して、化合物を得た。
工程2:4,6−ジクロロ−N−メチルニコチンアミドの合成:撹拌中の4,6−ジクロロニコチン酸(2)(10g、1当量)のDCM(100mL)溶液に、DMF(触媒量)を0℃で添加した。塩化オキサリル(14mL、3当量)を反応混合物に添加した。反応を環境温度に温め、30分撹拌し、2時間加熱還流した。反応混合物を濃縮して過剰の塩化オキサリルを除去し、DCM(50mL)に再溶解し、−20℃に冷却した。メチルアミンを反応混合物に少量ずつ添加し、室温で3時間撹拌した。水、続いてNaHCO3溶液で反応停止させた。層を分離し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、所望の化合物、6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ニコチンアミドを得た。LC/MS:ZORBAX(登録商標)SB C18, 4.6×50mm, 5μm; 溶媒A = 10%MeOH:90%H2O:0.1%TFA; 溶媒B = 90%MeOH:10%H2O:0.1%TFA; 勾配2分かけて0〜100%B(操作時間3分); 保持時間:0.874分; LCMS(ES-API), m/z 205 (M+H)
工程3:6−クロロ−4−(シクロペンチルアミノ)−N−メチルニコチンアミドの合成:撹拌中の4,6−ジクロロ−N−メチルニコチンアミド(0.2g、1当量)、シクロペンチルアミン(0.17g、1.1当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.7mL、4当量)のDMA(2mL)溶液を、閉条件下、120℃で3時間加熱した。反応混合物を濃縮乾固して、反応物から過剰のDMAを除去した。粗製の得られた物質をシリカゲル上で、溶離剤としてEtOAC:石油エーテルを用いるカラムクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を得た。LC/MS:Ascentis Express C18, 5×2.1mm, 2.7μm; 溶媒A = 2%ACN:98%H2O:10mM NH4COOH; 溶媒B = 98%ACN:2%H2O:10mM NH4COOH; 勾配1.5分かけて0〜100%B; 保持時間:1.776分; LCMS(ES-API), m/z 252.2(M-H)
工程4:4−(シクロペンチルアミノ)−6−(3,3−ジフルオロ−2−オキソインドリン−5−イルアミノ)−N−メチルニコチンアミドの合成:6−クロロ−4−(シクロペンチルアミノ)−N−メチルニコチンアミド(50mg、1当量)および5−アミノ−3,3−ジフルオロインドリン−2−オン(40mg、1.2当量)を封管に仕込み、封管中で、150℃で2時間加熱した。粗製の物質をシリカゲル上で、溶離剤としてMeOH:CHCl3を用いるカラムクロマトグラフィーで精製して、4−(シクロペンチルアミノ)−6−(3,3−ジフルオロ−2−オキソインドリン−5−イルアミノ)−N−メチルニコチンアミドを得た。1H NMR:400 MHz, CD3OD:δ 1.67 - 1.82 (m, 6H), 2.02 - 2.10 (m, 2H), 2.87 (s, 3H), 3.83 - 3.89 (m, 1H), 5.95 (s, 1H), 7.12 (d, J = 8.40 Hz, 1H), 7.46 - 7.49 (m, 1H), 7.61 (d, J = 2.00 Hz, 1H), 8.00 (s, 1H). LC/MS:Ascentis Express C18, 5×2.1mm, 2.7μm; 溶媒A = 2%ACN:98%H2O:10mM NH4COOH; 溶媒B = 98%ACN:2%H2O:10mM NH4COOH; 勾配1.5分かけて0〜100%B; 保持時間:1.76分; LCMS(ES-API), m/z 402.4 (M+H). HPLC: XBridge Phenyl(150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 溶媒B = 95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 勾配15分かけて0〜100%B (23分操作時間); 流速:1.0μl/分; 保持時間:7.43分
3,3−ジフルオロ−5−ニトロインドリン−2−オンの合成:5−ニトロインドリン−2,3−ジオン(i)(1g、1当量)のDCM(10mL)溶液を0℃に冷却した。反応混合物にDAST(1.7mL、2.5当量)を添加し、16時間、環境温度で撹拌した。反応物を10%NaHCO3溶液で反応停止させ、DCM(2回)で抽出した。有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の生成物をシリカゲルおよびEtOAc:石油エーテルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、所望の生成物を得た。LC/MS:PUROSPHER(登録商標)Star RP-18, 4×55mm, 3μm; 溶媒A = 10%ACN:90%H2O:20mM NH4OAc; 溶媒B = 90%ACN:10%H2O:20mM NH4COOAc; 勾配1.5かけて0〜100%B(3.2分操作時間); 保持時間:1.495分; LCMS(ES-API), m/z 213 (M-H)
5−アミノ−3,3−ジフルオロインドリン−2−オンの合成:3,3−ジフルオロ−5−ニトロインドリン−2−オン(50mg、1当量)のEtOAC:THF:DIPEA(16mL:4mL:0.1mL)溶液をN2で5分脱気した。Pd/C(10%w/w)(50mg)を反応混合物に小さなオートクレーブで添加した。H2圧(42psi)を適用し、室温で2時間撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)床で濾過し、減圧下濃縮した。粗製の生成物をシリカゲルおよびEtOAc:石油エーテルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、所望の生成物を得た。1H NMR 400 MHz, CD3OD:δ 6.74 (d, J = 8.40 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 8.40 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 2.00 Hz, 1H)
実施例2
実施例2の化合物は、実施例1に略記の方法により、6−クロロ−4−(シクロペンチルアミノ)−N−メチルニコチンアミドおよび6−アミノベンゾチアゾールを使用して製造した。LCMS m/z 368.21 (M+H)+; 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.45 (br s, 1H), 9.22 (s, 1H), 8.56 (br s, 2H), 8.36 (br s, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.10 - 7.90 (m, 1H), 7.57 (dd, J = 8.9, 2.1 Hz, 1H), 6.05 (s, 1H), 3.85 - 3.67 (m, 1H), 2.82 - 2.66 (m, 3H), 2.01 (dq, J = 12.2, 6.2 Hz, 2H), 1.84 - 1.56 (m, 4H), 1.50 (dt, J = 12.1, 5.9 Hz, 2H)
実施例3
工程1:エチル7−ニトロベンゾ[d]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキシレートの合成:6−ニトロベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(3g、1当量)のDMF(60mL)溶液をブロモピルビン酸エチル(3.3g、1.1当量)で処理した。反応混合物を150℃で24時間加熱した。反応混合物を冷却し、水で希釈し、アンモニア水溶液で塩基性とした。生成物は徐々に析出し、濾取し、乾燥した。粗製の物質をカラムクロマトグラフィーで精製して、エチル7−ニトロベンゾ[d]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキシレートを得た。
工程2:エチル7−アミノベンゾ[d]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキシレートの合成:エチル7−ニトロベンゾ[d]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキシレート(2g、1当量)のエタノール:水2:1(30mL)溶液に、塩化アンモニウム(3.6g、10当量)および鉄粉(1.5g、4当量)を添加し、80℃で2時間還流した。2時間後反応混合物をセライト(登録商標)床で濾過した。濾液を濃縮して、粗製の生成物を得て、これをシリカゲルおよび溶離剤としてEtOAC:石油エーテルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、エチル7−アミノベンゾ[d]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキシレートを得た。LC/MS:PUROSPHER(登録商標)Star RP-18, 4×55mm, 3μm; 溶媒A = 10%ACN:90%H2O:20mM NH4OAc; 溶媒B = 90%ACN:10%H2O:20mM NH4COOAc; 勾配1.5分かけて0〜100%B(3.2分操作時間); 保持時間:1.273分; LCMS(ES-API), m/z 2.62.2 (M+H)
工程3:実施例3の化合物の合成:実施例3の化合物を、実施例1に略記の方法により、6−クロロ−4−(シクロペンチルアミノ)−N−メチルニコチンアミドおよびエチル7−アミノベンゾ[d]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボキシレートを使用して製造した。1H NMR:400 MHz, DMSO-d6:δ 1.33 (t, J = 6.80 Hz, 3H), 1.49 - 1.71 (m, 6H), 1.95 - 2.00 (m, 2H), 2.75 (d, J = 4.40 Hz, 3H), 3.80 - 3.84 (m, 1H), 4.32 (q, J = 7.20 Hz, 2H), 6.06 (s, 1H), 7.56 (d, J = 8.40 Hz, 1H), 8.16 - 8.23 (m, 3H), 8.65 (bs, 1H), 9.06 (s, 1H), 9.16 (bs, 1H), 9.99 (bs, 1H). LC/MS:Ascentis Express C18, 5×2.1mm, 2.7μm; 溶媒A = 2%ACN:98%H2O:10mM NH4COOH; 溶媒B = 98%ACN:2%H2O:10mM NH4COOH; 勾配1.5分かけて0〜100%B; 保持時間:1.826分; LCMS(ES-API), m/z 479.2 (M+H). HPLC: XBridge Phenyl(150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 溶媒B = 95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 勾配15分かけて0〜100%B (23分操作時間); 流速:1.0μl/分; 保持時間:7.85分
実施例4
工程1:5−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−アミンの合成:撹拌中の6−クロロピリジン−3−アミン(7.5g、1当量)の酢酸(35mL)溶液に、0℃でチオシアン酸カリウム(46g、8.1当量)を添加し、Br2(5mL、1.6当量)の酢酸(15mL)溶液を滴下した。反応混合物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に14時間温めた。反応物をアンモニア溶液で反応停止させて、これにより固体沈殿を得た。沈殿を濾取し、減圧下で乾燥して、精製5−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−アミンを得た。1H NMR:400 MHz, DMSO-d6:δ 7.31 (d, J = 8.40 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 8.00 Hz, 1H), 7.92 (s, 2H)
工程2:6−(5−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イルアミノ)−4−(イソプロピルアミノ)−N−メチルニコチンアミドの合成:実施例4の化合物を、実施例1に略記の方法により、6−クロロ−4−(シクロペンチルアミノ)−N−メチルニコチンアミドおよび5−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−アミンを使用して製造した。1H NMR:400 MHz, DMSO-d6:δ 1.31 - 1.32 (m, 6H), 2.89 (s, 3H), 3.70 - 3.77 (m, 1H), 6.32 (s, 1H), 7.39 - 7.41 (m, 1H), 7.88 - 7.90 (m, 1H), 8.38 (s, 1H). LC/MS:Ascentis Express C18, 5×2.1mm, 2.7μm; 溶媒A = 2%ACN:98%H2O:10mM NH4COOH; 溶媒B = 98%ACN:2%H2O:10mM NH4COOH; 勾配1.5分かけて0〜100%B; 保持時間:2.38分; LCMS(ES-API), m/z 375.0 (M-H). HPLC: SunFire C18(150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 溶媒B = 95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 勾配30分かけて0〜100%B (36分操作時間); 流速:1.0μl/分; 保持時間:12.84分
メチル2−(ジベンジルアミノ)−3−ヒドロキシプロパノエートの合成:K2CO3(34.8g、2当量)のDMF(280mL)溶液に、L−セリンメチルエステル塩酸塩(1当量)、ヨウ化カリウム(10.8g、0.5当量)および臭化ベンジル(38mL、2.5当量)を添加した。混合物を16時間、室温で撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮して過剰のDMFを除去し、EtOAcで希釈した。有機層を塩水および水で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の物質をシリカゲルを通すカラムクロマトグラフィー(溶離剤としてEtOAC:石油エーテル)で精製して、メチル2−(ジベンジルアミノ)−3−ヒドロキシプロパノエートを得た。1H NMR:400 MHz, DMSO-d6:δ 2.49 (s, 1H), 3.58 - 3.59 (m, 1H), 3.67 - 3.70 (m, 2H), 3.73 - 3.75 (m, 2H), 3.77 - 3.80 (m, 3H), 3.90 - 3.94 (m, 2H), 7.24 - 7.38 (m, 10H)
(R)−メチル3−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロプロパノエートの合成:氷冷したメチル2−(ジベンジルアミノ)−3−ヒドロキシプロパノエート(15g、1当量)のTHF(95mL)溶液に、DAST(13.1mL、1.23当量)をN2雰囲気下滴下し、反応混合物を14時間、室温で撹拌した。反応混合物を10%NaHCO3水溶液で0℃で反応停止させ、酢酸エチル(2回)で抽出した。有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の生成物をシリカゲルおよびEtOAc:石油エーテルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、(R)−メチル3−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロプロパノエートを得た。1H NMR:400 MHz, CDCl3:δ 2.93 - 3.11 (m, 2H), 3.51 - 3.55 (m, 2H), 3.70 (s, 3H), 3.82 - 3.85 (m, 2H), 4.98 - 5.13 (m, 1H), 7.22 - 7.34 (m, 10H)
(S)−3−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロプロパン−1−オールの合成:撹拌中のLiBH4(34.5mL、1.4当量)のTHF(300mL)溶液に、(R)−メチル3−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロプロパノエート(15g、1当量)のTHF(150mL)をN2雰囲気下滴下した。反応混合物を16時間、室温で撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液で0℃で反応停止させ、酢酸エチル(2回)で抽出した。有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の生成物をシリカゲルおよびEtOAc:石油エーテルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、(R)−3−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロプロパン−1−オールを得た。
(R)−3−アミノ−2−フルオロプロパン−1−オールの合成:脱気した(R)−3−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロプロパン−1−オール(2g、1当量)のエタノール(50mL)溶液に、10%Pd/C(0.2当量)およびPd(OH)2(0.2当量)を添加し、反応混合物を60℃で10Kg(140psi)圧のオートクレーブ中、14時間水素化した。反応混合物をセライト(登録商標)で濾過し、濾液を濃縮して、(R)−3−アミノ−2−フルオロプロパン−1−オールを得た。
(R)−エチル3−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロプロパノエートの合成:(R)−メチル3−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロプロパノエートの合成について記載した方法により製造。
(R)−4−(ジベンジルアミノ)−3−フルオロ−2−メチルブタン−2−オールの合成:(R)−エチル3−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロプロパノエート(15g、1当量)のTHF(150mL)溶液に、臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3M)(15mL、2.5当量)を、0℃でN2雰囲気下滴下した。反応混合物をゆっくり室温にし、1時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で0℃で反応停止させ、酢酸エチル(2回)で抽出した。有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の生成物をシリカゲルおよびEtOAc:石油エーテルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、(R)−4−(ジベンジルアミノ)−3−フルオロ−2−メチルブタン−2−オールを得た。1H NMR:400 MHz, DMSO-d6:δ 0.92 - 0.92 (m, 3H), 0.98 - 0.98 (m, 3H), 2.53 - 2.94 (m, 2H), 3.51 - 3.81 (m, 4H), 4.34 - 4.46 (m, 1H), 4.80 (s, 1H), 7.22 - 7.40 (m, 10H)
(R)−4−アミノ−3−フルオロ−2−メチルブタン−2−オールの合成:(R)−4−(ジベンジルアミノ)−3−フルオロ−2−メチルブタン−2−オールを、(R)−3−アミノ−2−フルオロプロパン−1−オールの合成について略記した方法を使用して脱保護した。
(R)−3−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロプロパン酸の合成:(R)−エチル3−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロプロパノエート(5.5g、1当量)のEtOH(30mL)溶液に、水(30mL)に溶解したLiOH(5当量)を添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を最少量の水に溶解し、6N HClで中和し、白色固体を得た。沈殿を濾取し、減圧下で乾燥して、(R)−3−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロプロパン酸を得た。LC/MS:Acquity BEH C18 2.1×50mm, 1.8μ; 溶媒A = 0.1%TFAの水溶液; 溶媒B = 0.1%TFAのACN溶液; 勾配2分かけて0〜100%B; 保持時間:0.64分; LCMS(ES-API), m/z 288.8 (M+H)
(R)−3−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロ−N−メトキシ−N−メチルプロパンアミドの合成:(R)−3−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロプロパン酸(1.4g、1当量)のDMF(5mL)溶液に、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン.HCl(0.7g、1.5当量)、EDC.HCl(1.8g、2当量)およびDIPEA(4.5mL、5当量)を添加し、HOBT(0.65g、1当量)を添加した。反応混合物を室温で撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮して過剰のDMFを除去し、得られた残渣を酢酸エチルで希釈し、塩水溶液、続いて水で洗浄した。有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の物質をシリカゲルを通し、溶離剤としてEtOAC:石油エーテルを使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製して、(R)−3−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロ−N−メトキシ−N−メチルプロパンアミドを得た。LC/MS:Acquity BEH C18 2.1×50mm, 1.8μ; 溶媒A = 0.1%TFAの水溶液; 溶媒B = 0.1%TFAのACN溶液; 勾配2分かけて0〜100%B; 保持時間:0.71分; LCMS(ES-API), m/z 331.8 (M+H)
(R)−4−(ジベンジルアミノ)−3−フルオロブタン−2−オンの合成:(R)−3−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロ−N−メトキシ−N−メチルプロパンアミド(0.9g、1当量)のTHF(10mL)溶液を0℃に冷却した。臭化メチルマグネシウム(3当量、ジエチルエーテル中3M)を反応混合物に添加した。添加完了後反応物を室温に温め、1時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した。有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、表題化合物(R)−4−(ジベンジルアミノ)−3−フルオロブタン−2−オンを得た。LC/MS:Acquity BEH C18 2.1×50mm, 1.8μ; 溶媒A = 0.1%TFAの水溶液; 溶媒B = 0.1%TFAのACN溶液; 勾配2分かけて0〜100%B; 保持時間:0.73分; LCMS(ES-API), m/z 286.8 (M+H)
(R)−1−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロ−4−メチルペンタン−3−オンおよび(R)−1−シクロプロピル−3−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロプロパン−1−オンの合成:これらの化合物は(R)−4−(ジベンジルアミノ)−3−フルオロブタン−2−オンの合成について記載した方法を使用して、それぞれイソ−プロピルまたはシクロプロピルグリニャール反応材を用いて製造した。
(R)−4−(ジベンジルアミノ)−1,1,1,3−テトラフルオロ−2−メチルブタン−2−オールの合成:(R)−4−(ジベンジルアミノ)−3−フルオロブタン−2−オン(1.2g、1当量)のTHF(15mL)溶液に、CF3TMS(3g、5当量)を添加し、30分撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、TBAF(THF中1M、21mL、5当量)を反応混合物に滴下した。反応混合物を16時間、室温で撹拌し、2M HClで反応停止させた。生成物をMTBEで抽出し、有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の物質をシリカゲル上で、溶離剤としてEtOAC:石油エーテルを使用するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(R)−4−(ジベンジルアミノ)−1,1,1,3−テトラフルオロ−2−メチルブタン−2−オールをジアステレオマー混合物として得た。LC/MS:Acquity BEH C18 2.1×50mm, 1.8μ; 溶媒A = 0.1%TFAの水溶液; 溶媒B = 0.1%TFAのACN溶液; 勾配2分かけて0〜100%B; 保持時間:0.77分; LCMS(ES-API), m/z 356.8 (M+H)
(2R)−1−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロ−4−メチルペンタン−3−オールの合成:(R)−1−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロ−4−メチルペンタン−3−オン(0.9g、1当量)のTHF:MeOH(2:1)(10mL)溶液に、NaBH4(0.2g、2当量)を0℃で少量ずつ添加し、1時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl溶液で環境温度で反応停止させ、減圧下濃縮して、過剰の溶媒を除去した。得られた残渣を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた物質をジエチルエーテルで洗浄し、減圧下で乾燥して、(2R)−1−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロ−4−メチルペンタン−3−オールをジアステレオマー混合物として得た。LC/MS:Acquity BEH C18 2.1×50mm, 1.8μ; 溶媒A = 0.1%TFAの水溶液; 溶媒B = 0.1%TFAのACN溶液; 勾配2分かけて0〜100%B; 保持時間:0.76分; LCMS(ES-API), m/z 316.8 (M+H)
(2R)−1−シクロプロピル−3−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロプロパン−1−オールおよび(3R)−4−(ジベンジルアミノ)−3−フルオロブタン−2−オールの合成:これらの化合物は(R)−1−シクロプロピル−3−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロプロパン−1−オンおよび(R)−4−(ジベンジルアミノ)−3−フルオロブタン−2−オンから出発して、(2R)−1−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロ−4−メチルペンタン−3−オールの合成について記載した方法を使用して製造した。
(3R)−2−シクロプロピル−4−(ジベンジルアミノ)−1,1,1,3−テトラフルオロブタン−2−オールの合成:この化合物を、(R)−1−シクロプロピル−3−(ジベンジルアミノ)−2−フルオロプロパン−1−オンから出発して、化合物(R)−4−(ジベンジルアミノ)−1,1,1,3−テトラフルオロ−2−メチルブタン−2−オールの合成について記載した方法を使用して製造した。
(3R)−4−アミノ−1,1,1,3−テトラフルオロ−2−メチルブタン−2−オール、(2R)−1−アミノ−2−フルオロ−4−メチルペンタン−3−オール、(2R)−3−アミノ−1−シクロプロピル−2−フルオロプロパン−1−オール、(3R)−4−アミノ−3−フルオロブタン−2−オール、(3R)−4−アミノ−2−シクロプロピル−1,1,1,3−テトラフルオロブタン−2−オールの合成:これらの化合物は(R)−3−アミノ−2−フルオロプロパン−1−オールの合成について記載したベンジル脱保護法を使用して製造した。
(3R)−4−アミノ−1,1,1,3−テトラフルオロ−2−メチルブタン−2−オール:LC/MS:ELSD方法. 保持時間:1.804分; LCMS(ES-API), m/z 175.6 (M-H)
実施例5
工程1:エチル6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ニコチネートの合成:エチル4,6−ジクロロニコチネート(1g、1当量)のDMA(5mL)溶液に、DIPEA(3.97mL、5当量)およびプロパン−2−アミン(0.5g、2当量)を添加した。混合物を50℃で12時間加熱した。反応混合物を減圧下濃縮して過剰の溶媒を除去した。残渣を酢酸エチルに溶解し、水、塩水で洗浄した。有機層を集め、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、粗製の生成物を得た。生成物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤としてEtOAC:石油エーテル)により精製して、エチル6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ニコチネートを得た。LC/MS:Acquity BEH C18 2.1×50mm, 1.8μ; 溶媒A = 0.1%TFAの水溶液; 溶媒B = 0.1%TFAのACN溶液; 勾配2分かけて0〜100%B; 保持時間:0.90分; LCMS(ES-API), m/z 243.7 (M+H)
工程2:エチル6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(イソプロピルアミノ)ニコチネートの合成:エチル6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ニコチネート(5g、20.66mmol)のジオキサン(30mL)およびH2O(5mL)溶液に、6−アミノベンゾチアゾール(1当量)、Xanthphos(0.4当量)およびNa2CO3(4当量)を添加し、Pd2(dba)3(0.4当量)を反応混合物に添加し、115℃で12時間加熱した。反応物質を冷却し、濾過した。得られた濾液を濃縮して、粗製の物質を得た。粗製の物質をシリカゲル上でカラムクロマトグラフィー(溶離剤としてEtOAC:石油エーテル)により精製して、エチル6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(イソプロピルアミノ)ニコチネート(5g、68%収率)を得た。LC/MS:Acquity BEH C18 2.1×50mm, 1.8μ; 溶媒A = 0.1%TFAの水溶液; 溶媒B = 0.1%TFAのACN溶液; 勾配2分かけて0〜100%B; 保持時間:0.78分; LCMS(ES-API), m/z 357.8 (M+H). 1H NMR (400 MHz CD3OD) δ 1.20 - 1.32 (m, 6H), 1.34 - 1.41 (m, 3H), 4.27 - 4.36 (m, 2H), 6.02 (s, 1H), 7.51 (dd, J = 2.80, 11.60 Hz, 1H), 7.95 - 7.98 (m, 1H), 8.33 (d, J = 2.40 Hz, 1H), 8.57 (s, 1H), 9.08 (s, 1H)。
工程3:6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(イソプロピルアミノ)ニコチン酸の合成:エチル6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(イソプロピルアミノ)ニコチネート(1g、1当量)のエタノール:水(2:1)(10mL)溶液に、水酸化リチウム(5当量)を添加し、室温で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAcで希釈し、水を添加した。水層を集め、氷中でクエン酸を使用してpH3〜4に酸性化した。酸生成物が沈殿し、濾取し、減圧下で乾燥して、6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(イソプロピルアミノ)ニコチン酸を得た。LC/MS:Acquity BEH C18 2.1×50mm, 1.8μ; 溶媒A = 0.1%TFAの水溶液; 溶媒B = 0.1%TFAのACN溶液; 勾配2分かけて0〜100%B; 保持時間:0.65分; LCMS(ES-API), m/z 329.8 (M+H)
工程4:(R)−6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−N−(2−フルオロ−3−ヒドロキシプロピル)−4−(イソプロピルアミノ)ニコチンアミドの合成:撹拌中の6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(イソプロピルアミノ)ニコチン酸(0.2g、1当量)および(R)−3−アミノ−2−フルオロプロパン−1−オール(1.2当量)のDMF(5mL)溶液に、DIPEA(4当量)およびHATU(1当量)を連続的に添加し、4時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮して過剰のDMFを除去した。得られた残渣を水およびEtOAcに分配した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。生成物をシリカゲル上で溶離剤としてMeOH:CHCl3を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して、実施例5の化合物を得た。1H NMR:400 MHz, CD3OD:δ 1.28 (d, J = 6.40 Hz, 6H), 1.99 (s, 2H), 3.54 - 3.84 (m, 5H), 4.60 - 4.75 (m, 1H), 6.05 (s, 1H), 7.52 (dd, J = 2.40, 8.80 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 8.80 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 8.36 (d, J = 2.40 Hz, 1H), 9.08 (s, 1H). LC/MS:Ascentis Express C18, 5×2.1mm, 2.7μm; 溶媒A = 2%ACN:98%H2O:10mM NH4COOH; 溶媒B = 98%ACN:2%H2O:10mM NH4COOH; 勾配1.5分かけて0〜100%B; 保持時間:1.613分; LCMS(ES-API), m/z 404.2 (M+H). HPLC: Eclipse XDB C18(150×4.6mm), 5μ; 溶媒A = 20mM NH4OAcの水溶液; 溶媒B = ACN; 勾配0〜100%B over 20分; 流速 = 1.0mL/分; 保持時間:7.39分
表1に記載した実施例化合物は、実施例5に略記した方法により、適切な出発物質およびアミンを使用して製造した。
表2に記載した実施例化合物は、実施例5に略記した方法により、適切な出発物質およびアミンを使用して製造した。
実施例33
工程1:メチル6−クロロ−4−(シクロペンチルアミノ)ニコチネート:本化合物は、メチル4,6−ジクロロニコチネートから出発して、エチル6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ニコチネートの合成について記載した方法を使用して製造した。
工程2:メチル6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(シクロペンチルアミノ)ニコチネート:本化合物は、メチル6−クロロ−4−(シクロペンチルアミノ)ニコチネートから出発して、エチル6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(イソプロピルアミノ)ニコチネートの合成について記載した方法を使用して製造した。
工程3:6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(シクロペンチルアミノ)ニコチン酸:本化合物は6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(イソプロピルアミノ)ニコチン酸(実施例5に記載)の合成について記載した方法を使用して製造した。
工程4:(R)−6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(シクロペンチルアミノ)−N−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)ニコチンアミドの合成:実施例33の化合物を、6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(シクロペンチルアミノ)ニコチン酸および(R)−4−アミノ−3−フルオロ−2−メチルブタン−2−オール(15)から、実施例5の化合物の製造について略記したカップリング法を使用して製造した:1H NMR:400 MHz, CD3OD:δ 1.24 - 1.31 (m, 6H), 1.57 - 1.62 (m, 2H), 1.67 - 1.82 (m, 4H), 2.03 - 2.08 (m, 2H), 3.44 - 3.50 (m, 1H), 3.78 - 3.87 (m, 2H), 4.33 - 4.47 (m, 1H), 6.07 (s, 1H), 7.52 (dd, J = 2.00, 8.80 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 8.80 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.36 (d, J = 2.00 Hz, 1H), 9.07 (s, 1H). LC/MS:Ascentis Express C18, 5×2.1mm, 2.7μm; 溶媒A = 2%ACN:98%H2O:10mM NH4COOH; 溶媒B = 98%ACN:2%H2O:10mM NH4COOH; 勾配1.5分かけて0〜100%B; 保持時間:1.809分; LCMS(ES-API), m/z 458.0 (M+H). HPLC: SunFire C18(150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 溶媒B = 95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 勾配0〜100%B over 15min (23分操作時間); 流速:1.0μl/分; 保持時間:6.25分
次の表3に記載した実施例化合物は、所望の実施例化合物の製造に適する適切なアミンに替えて、実施例33に略記した方法を使用して製造した。
実施例143
実施例1および5に略記した一般的方法により、(2S,3S)−3−アミノ−3−フェニルプロパン−1,2−ジオールから出発して製造した。LCMS 450.12; HPLC RT 8.82分, XBridgeC18 (150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 10%MeOH:90%H2O:0.1%TFA; 溶媒B = 90%MeOH:10%H2O:0.0%TFA; 勾配15分かけて0〜100%B; 流速:1.0mL/分
実施例144
実施例1および5に略記した一般的方法により、(2S,3S)−3−アミノ−3−フェニルプロパン−1,2−ジオールから出発して製造した。LCMS:464.17; HPLC rt 9.39分, XBridgeC18 (150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 10%MeOH:90%H2O:0.1%TFA; 溶媒B = 90%MeOH:10%H2O:0.0%TFA; 勾配15分かけて0〜100%B; 流速:1.0mL/分. 1H NMR (400 MHz, メタノール - d4) δ 9.43 - 9.29 (m, 1H), 8.16 - 8.01 (m, 2H), 7.81 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.41 - 7.17 (m, 7H), 5.96 - 5.72 (m, 1H), 4.62 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 4.06 - 3.81 (m, 1H), 3.58 - 3.35 (m, 3H), 1.27 (t, J = 7.3 Hz, 3H)
実施例145
実施例1および5に略記した一般的方法により、(S)−2−アミノ−2−フェニルエタノールから出発して製造した。LCMS 420.14; HPLC rt 9.71分, XBridgeC18 (150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 10%MeOH:90%H2O:0.1%TFA; 溶媒B = 90%MeOH:10%H2O:0.0%TFA; 勾配15分かけて0〜100%B; 流速:1.0mL/分
実施例147
実施例1および5に略記した一般的方法により、(±)−4−アミノアダマンタン−1−オールから出発して製造して、キラルHPLC後、実施例146の化合物(異性体B)を得た。LCMS:450.15; HPLC rt 10.44分; XBridgeC18 (150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 10%MeOH:90%H2O:0.1%TFA; 溶媒B = 90%MeOH:10%H2O:0.0%TFA; 勾配15分かけて0〜100%B; 流速:1.0mL/分
実施例148
実施例1および5に略記した一般的方法により、(±)−4−アミノアダマンタン−1−オールから出発し、キラルHPLCを行って、実施例147の化合物(異性体A)を得た。LCMS 450.22; HPLC rt 9.81分; XBridgeC18 (150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 10%MeOH:90%H2O:0.1%TFA; 溶媒B = 90%MeOH:10%H2O:0.0%TFA; 勾配15分かけて0〜100%B; 流速:1.0mL/分
実施例149
実施例149の化合物は、6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(シクロペンチルアミノ)ニコチン酸および2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エタナミンから、実施例5、工程4に略記した方法を使用して製造した。
表4の実施例150〜158の化合物は、上記方法により製造した。
実施例159
工程1:2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(23.5g、160mmol)のTHF(250mL)溶液を、窒素雰囲気下−78℃に冷却した。ブチルリチウム(9.7g、151mmol)を滴下し、0℃で45分撹拌した。LTMP溶液を−78℃に冷却し、2−ブロモ−4−フルオロ−3−(トリメチルシリル)ピリジン(20g、76mmol)のTHF(50mL)溶液の滴下により処理した。反応混合物を−78℃で3.5時間撹拌し、窒素雰囲気下、ドライアイスで反応停止させた。反応混合物を5%H2SO4溶液で酸性化し、水層をEtOAcで2回抽出した。分離した有機層を乾燥し(Na2SO4)、濃縮して、粗製の生成物(6−クロロ−4−フルオロ−5−(トリメチルシリル)ニコチン酸(18.7g、80%収率)を褐色油状物として得た。この粗製の生成物を直接次工程で使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.66 (s, 1H), 0.59 (s, 9H)
工程2:6−クロロ−4−ブロモ−5−(トリメチルシリル)ニコチン酸(4g、13mmol)のMeOH(100mL)溶液にK2CO3(4g、29mmol)を添加した。反応混合物をrtで2時間撹拌した。反応混合物を氷にゆっくり添加し、10%H2SO4で酸性化した。水層をEtOAc(50mL)で2回抽出した。分離した有機層を乾燥し(Na2SO4)、濃縮して、粗製の生成物6−クロロ−4−ブロモニコチン酸(2.3g、75%収率)を得た。LCMS m/z 233.9 (M)+; 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 14.05 (br s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.06 (s, 1H)
工程3:6−ブロモ−4−クロロニコチン酸(5g、21.15mmol)のDCM(75mL)懸濁液を0℃に冷却した。塩化オキサリル(3.70ml、42.3mmol)を添加し、反応混合物を50℃で1時間加熱した。反応混合物をrtに冷却し、過剰の塩化オキサリルおよびDCMを蒸留により除去して、酸クロライドを褐色油状物として得て、これを直接次工程で使用した。
工程4:(R)−4−アミノ−3−フルオロ−2−メチルブタン−2−オール(2.82g、23.26mmol)のDCM(25mL)溶液にTEA(8.84mL、63.4mmol)を0℃で添加した。先に製造した酸クロライドをDCM(75mL)に溶解し、0℃でアミン溶液に滴下した。反応混合物を30分撹拌し、RTに30分温めた。反応混合物をDCM(150mL)で希釈し、水、塩水で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、(R)−6−ブロモ−4−クロロ−N−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)ニコチンアミド(2.7g、7.95mmol、37.6%収率)を褐色油状物として得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:EA、15〜20%)で精製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.90 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.91 (s, 1H), 4.84 (s, 1H), 4.31 (ddd, J = 49.6, 8.4, 2.0 Hz, 1H), 3.77 (ddd, J = 38.4, 14.8, 6.0 Hz, 1H), 3.69 (m, 1H), 1.17 (s, sH), 1.15 (s, 3H)
工程5:(R)−6−ブロモ−4−クロロ−N−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)ニコチンアミド(3.2g、9.42mmol)、ベンゾ[d]チアゾール−6−アミン(1.84g、12.25mmol)、ジオキサン(20mL)およびCs2CO3(6.14g、18.85mmol)を80mL マイクロ波バイアルに入れ、5分アルゴンで脱気した。DPPF(0.522g、0.942mmol)を添加し、再び5分脱気し、PdCl2(dppf)(0.689g、0.942mmol)を添加し、さらに15分脱気した。バイアルをマイクロ波中、100℃で3時間加熱した。反応物をEAで希釈し、水、塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗製の残渣を80%EAを使用してカラムで精製して、(R)−6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−クロロ−N−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)ニコチンアミド(1.1g、28%収率)を得た。LCMS m/z 409.0 (M+H)+; 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.72 (s, 1H), 9.21 (s, 1H), 8.67 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.58 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.01 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 8.8, 6.8 Hz, 1H), 6.96 (s, 1H), 4.82 (s, 1H), 4.32 (dd, J = 49.2, 9.2 Hz, 1H), 3.69 (m, 1H), 1.17 (m, 6H)
工程6:一般法:マイクロ波バイアルで(R)−6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−クロロ−N−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)ニコチンアミド(20mg、0.05mmol)、ブチルアミン(0.1mmol)、K2CO3(20mg、0.15mmol)およびDMF(0.5mL)を、12時間、120℃で撹拌した。反応物を冷却し、生成物を次の条件のカラムを使用して逆相分取HPLCで直接精製した:XBridge prep OBD C18、19×100mm、5μm、移動相:A=10mM 酢酸アンモニウムの水溶液、B=アセトニトリル、15mL/分流、20分勾配。これにより、5.7mg(29%収率)の実施例159の化合物を単離した。
表5に記載する実施例化合物を、実施例159に略記する方法により製造した。
実施例169
工程1:エチル4,6−ジクロロニコチネート(50g、227mmol)のDMA(500mL)溶液にDIPEA(39.7mL、227mmol)およびシクロプロピルアミン(17.6mL、250mmol)を添加した。混合物を90℃で5時間加熱した。反応混合物を撹拌しながら破砕氷に入れ反応停止させた。得られたスラリーを撹拌し、濾取して、粗製の生成物(42g、91%収率)を得て、これをさらに精製することなく使用した。LCMS m/z 241.1 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.54 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.03 (s, 1H), 4.29 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 2.61 (m, 1H), 1.31 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 0.86 (m, 2H), 0.58 (m, 2H)
工程2:エチル6−クロロ−4−(シクロプロピルアミノ)ニコチネート(2g、8.31mmol)のEtOH(14mL)溶液に、LiOH.H2O(1.02g、25mmol)および水(6mL、8.31mmol)を添加した。反応混合物をrtで1時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、pHを1.5N HClで3〜4に調節した。得られた固体を濾取し、乾燥して、6−クロロ−4−(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸(1.5g、82%収率)を白色固体として得た。LCMS m/z 213.2 (M+H)+
工程3:撹拌中の6−クロロ−4−(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸(0.30g、1.4mmol)のDMF(5mL)溶液に、HATU(0.644g、1.7mmol)、DIPEA(0.74mL、4.23mmol)および(1R,4R)−4−アミノ−1−メチルシクロヘキサノール(0.219g、1.693mmol)を添加した。混合物を3時間、室温で撹拌した。DMFを反応混合物から蒸発させ、残渣を水およびEtOAcに分配した。有機層を冷水(3回)で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥し、減圧下濃縮して、粗製の化合物を得て、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(10%MeOH/DCM)で精製して、6−クロロ−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)ニコチンアミド(310mg、63%収率)を得た。LCMS m/z 324.2 (M+H)+
工程4:6−クロロ−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)ニコチンアミド(0.100g、0.309mmol)のジオキサン(10mL)溶液に、ベンゾ[d]チアゾール−6−アミン(0.056g、0.37mmol)、Xantphos(0.071g、0.124mmol)および炭酸ナトリウム(0.131g、1.24mmol)を添加した。溶液にN2を10分通気した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.113g、0.124mmol)を添加し、混合物をさらに10分N2を通気した。反応混合物を110℃で18時間加熱した。混合物をrtに冷却し、EtOAcで希釈した。混合物をセライト(登録商標)で濾過し、濃縮して残渣をえて、これを分取HPLCで精製して、6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)ニコチンアミド(7mg、5%収率)を得た。
下の表の実施例化合物は実施例169に準じる方法で、合成工程において適宜アミンを替えて製造した。さらに、実施例5に略記した方法を用いて、合成工程において適宜アミンを替えて製造し得る。
実施例318
4−(イソプロピルアミノ)−6−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イルアミノ)ニコチン酸(10mg、0.032mmol)、PYBOP(16.66mg、0.032mmol)、DIPEA(0.017mL、0.096mmol)およびビシクロ[2.2.2]オクタン−1,4−ジアミン(4.49mg、0.032mmol)のDMF(1mL)溶液を、25℃で1時間撹拌した。さらにビシクロ[2.2.2]オクタン−1,4−ジアミン(4.49mg、0.032mmol)を添加し、反応1時間撹拌した。生成物を直接分取HPLCで単離して、N−(4−アミノビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)−4−(イソプロピルアミノ)−6−(ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イルアミノ)ニコチンアミド(3.1mg、21%収率)を得た。LCMS m/z 435.2 (M+)+; HPLC rt 1.11, 条件G
実施例319
工程1:エチル4−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)−6−クロロニコチネートの合成:エチル4,6−ジクロロニコチネートおよびtert−ブチル4−アミノベンゾエートを使用し、実施例5、工程1の合成について概略のものと同じ方法に従った。LC/MS:PUROSPHER(登録商標)Star RP-18, 4×55mm, 3μm; 溶媒A = 10%ACN:90%H2O:20mM NH4OAc; 溶媒B = 90%ACN:10%H2O:20mM NH4COOAc; 勾配1.5分かけて0〜100%B(3.2分操作時間); 保持時間:2.525分; LCMS(ES-API), m/z 377.0 (M+H)
工程2:エチル6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)ニコチネートの合成:エチル4−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)−6−クロロニコチネートおよびベンゾ[d]チアゾール−6−アミンを使用し、実施例5、工程2の合成について略記した方法によった。
工程3:6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)ニコチン酸の合成:エチル6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニルアミノ)ニコチネートを使用し、実施例5、工程3の合成について略記したじ方法によった。
工程4:tert−ブチル4−(2−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−5−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチルカルバモイル)ピリジン−4−イルアミノ)ベンゾエートの合成:撹拌中の6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−((4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)アミノ)ニコチン酸(0.4g、0.865mmol)、DIPEA(0.76mL、4.3mmol)、HATU(0.33g、0.87mmol)のDMF(10mL)溶液に、(R)−4−アミノ−3−フルオロ−2−メチルブタン−2−オール(0.105g、0.87mmol)を添加した。反応物をrtで4時間撹拌した。混合物を濃縮し、粗製の生成物を酢酸エチルに溶解し(30mL)、水(15mL)、塩水(15mL)で洗浄し、濃縮乾固した。生成物をクロロホルム/メタノール(0〜10%)で溶出するカラムクロマトグラフィー(12g REDISEP(登録商標)カラム)で精製して、tert−ブチル4−((2−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−5−((2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)カルバモイル)ピリジン−4−イル)アミノ)ベンゾエート(0.3g、61.3%収率)を褐色固体として得た。LCMS(ES-API), m/z 566.0 (M+H)
工程5:4−(2−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−5−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチルカルバモイル)ピリジン−4−イルアミノ)安息香酸の合成:tert−ブチル4−(2−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−5−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチルカルバモイル)ピリジン−4−イルアミノ)ベンゾエート(200mg)のDCM(10mL)溶液を0℃に冷却した。TFA(5mL)を反応混合物に滴下し、環境温度に温めた。反応混合物を50℃で4時間加熱した。4時間経過後反応混合物を逆相(60:40:ACN/NH4OAc)で精製して、表題化合物を得た。LC/MS:PUROSPHER(登録商標)Star RP-18, 4×55mm, 3μm; 溶媒A = 10%ACN:90%H2O:20mM NH4OAc; 溶媒B = 90%ACN:10%H2O:20mM NH4COOAc; 勾配1.5分かけて0〜100%B(3.2分操作時間); 保持時間:1.117分; LCMS(ES-API), m/z 510.2 (M+H)
工程6:(R)−6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−N−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−4−(4−(メチルカルバモイル)フェニルアミノ)ニコチンアミドの合成:4−(2−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−5−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチルカルバモイル)ピリジン−4−イルアミノ)安息香酸およびメチルアミンを使用して、実施例5、工程4(アミドカップリング)について記載した方法によった。1H NMR:400 MHz, DMSO-d6:δ 1.18 - 1.19 (m, 6H), 2.80 (d, J = 4.40 Hz, 3H), 3.39 - 3.46 (m, 1H), 3.67 - 3.83 (m, 1H), 4.31 - 4.46 (m, 1H), 4.84 (s, 1H), 6.73 (s, 1H), 7.35 - 7.37 (m, 2H), 7.57 (dd, J = 2.00, 8.80 Hz, 1H), 7.88 - 7.91 (m, 2H), 7.96 - 7.98 (m, 1H), 8.37 - 8.38 (m, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.65 (d, J = 2.00 Hz, 1H), 8.71 (t, J = 5.60 Hz, 1H), 9.18 (s, 1H), 9.42 (s, 1H), 10.49 (s, 1H). LC/MS:PUROSPHER(登録商標)Star RP-18, 4×55mm, 3μm; 溶媒A = 10%ACN:90%H2O:20mM NH4OAc; 溶媒B = 90%ACN:10%H2O:20mM NH4COOAc; 勾配1.5分かけて0〜100%B(3.2分操作時間); 保持時間:1.346分; LCMS(ES-API), m/z 523.2 (M+H). HPLC: SunFire C18(150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 溶媒B = 95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 勾配15分かけて0〜100%B (23分操作時間); 流速:1.0μl/分; 保持時間:5.02分。
下の表の実施例化合物は実施例319に準じる方法で、合成工程において適宜アミンを替えて製造した。
実施例327
工程1:エチル6−クロロ−4−(3−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ニコチネートの合成:エチル4,6−ジクロロニコチネートおよび(3S)−3−アミノシクロヘキサノールを使用し、実施例5、工程1の合成について略記した方法によった。LC/MS:ZORBAX(登録商標)SB C18, 4.6×50mm, 5μm; 溶媒A = 10%MeOH:90%H2O:0.1%TFA; 溶媒B = 90%MeOH:10%H2O:0.1%TFA; 勾配2分かけて0〜100%B(操作時間3分); 保持時間:1.65分; LCMS(ES-API), m/z 299.0 (M+H)
工程2:6−クロロ−4−((1S)−3−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ニコチン酸の合成:6−クロロ−4−(3−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ニコチネートを使用して、実施例5、工程3の合成について略記した方法によった。LC/MS:ZORBAX(登録商標)SB C18, 4.6×50mm, 5μm; 溶媒A = 10%MeOH:90%H2O:0.1%TFA; 溶媒B = 90%MeOH:10%H2O:0.1%TFA; 勾配2分かけて0〜100%B(操作時間3分); 保持時間:1.095分; LCMS(ES-API), m/z 271.0 (M+H)
工程3:6−クロロ−N−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−4−((1S)−3−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ニコチンアミドの合成:(R)−4−アミノ−3−フルオロ−2−メチルブタン−2−オールおよび6−クロロ−4−((1S)−3−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ニコチン酸を使用して、実施例5、工程4の合成について略記した方法によった。
工程4:6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−N−((R)−2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−4−(3−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ニコチンアミドの合成:6−クロロ−N−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−4−((1S)−3−ヒドロキシシクロヘキシルアミノ)ニコチンアミドおよびベンゾ[d]チアゾール−6−アミンを使用して、実施例5、工程2について記載した方法によった。1H NMR:400 MHz, DMSO-d6:δ 1.01 - 1.82 (m, 9H), 1.72 - 1.77 (m, 1H), 1.83 - 1.86 (m, 1H), 1.94 - 1.99 (m, 1H), 2.20 - 2.23 (m, 1H), 2.90 - 2.91 (m, 1H), 3.34 (1H, 水ピークと融合), 3.48 - 3.54 (m, 1H), 3.60 - 3.73 (m, 1H), 4.26 - 4.41 (m, 1H), 4.67 (d, J = 4.80 Hz, 1H), 4.79 (s, 1H), 6.05 (s, 1H), 7.57 (dd, J = 2.00, 9.00 Hz, 1H), 7.93 - 7.95 (m, 1H), 8.29 (d, J = 7.60 Hz, 1H), 8.37 - 8.40 (m, 2H), 8.65 (d, J = 2.00 Hz, 1H), 9.14 (s, 1H), 9.22 (s, 1H). LC/MS:ZORBAX(登録商標)SB C18, 4.6×50mm, 5μm; 溶媒A = 10%MeOH:90%H2O:0.1%TFA; 溶媒B = 90%MeOH:10%H2O:0.1%TFA; 勾配2分かけて0〜100%B(操作時間3分); 保持時間:1.412分; LCMS(ES-API), m/z 488.2 (M+H). HPLC: XBridge Phenyl(150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 溶媒B = 95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 勾配15分かけて0〜100%B (23分操作時間); 流速:1.0μl/分; 保持時間:5.69分
実施例328
他のアルコールジアステレオマーを実施例328の化合物として単離した:1H NMR:400 MHz, DMSO-d6:δ 1.01 - 1.82 (m, 8H), 1.72 - 1.77 (m, 1H), 1.83 - 1.86 (m, 1H), 1.94 - 1.99 (m, 1H), 2.20 - 2.23 (m, 1H), 2.90 - 2.91 (m, 1H), 3.48 - 3.54 (m, 1H), 3.60 - 3.64 (m, 1H), 3.69 - 3.73 (m, 1H), 4.26 - 4.41 (m, 1H), 4.67 (d, J = 4.80 Hz, 1H), 4.79 (s, 1H), 6.05 (s, 1H), 7.57 (dd, J = 2.00, 9.00 Hz, 1H), 7.93 - 7.95 (m, 1H), 8.29 (d, J = 7.60 Hz, 1H), 8.37 - 8.40 (m, 2H), 8.65 (d, J = 2.00 Hz, 1H), 9.14 (s, 1H), 9.22 (s, 1H). LC/MS:ZORBAX(登録商標)SB C18, 4.6×50mm, 5μm; 溶媒A = 10%MeOH:90%H2O:0.1%TFA; 溶媒B = 90%MeOH:10%H2O:0.1%TFA; 勾配2分かけて0〜100%B(操作時間3分); 保持時間:1.403分; LCMS(ES-API), m/z 488.2 (M+H). HPLC: XBridge Phenyl(150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 溶媒B = 95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 勾配15分かけて0〜100%B (23分操作時間); 流速:1.0μl/分; 保持時間:6.06分
実施例329
工程1:エチル6−クロロ−4−((1S)−3−フルオロシクロヘキシルアミノ)ニコチネートの合成:エチル6−クロロ−4−((3−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)ニコチネート(0.3g、1当量)のDCM(10mL)溶液を−78℃に冷却し、5分撹拌した。Xtal-Fluoro-E(1.2当量)を反応混合物に添加した。添加完了後反応物を5分撹拌した。反応混合物を飽和溶液で−78℃で反応停止させ、DCM(2回)で抽出した。有機層を一緒に集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗製の得られた物質をカラムクロマトグラフィー(EtOAc:石油エーテル)で精製して、エチル6−クロロ−4−((1S)−3−フルオロシクロヘキシルアミノ)ニコチネートを得た。LC/MS:ZORBAX(登録商標)SB C18, 4.6×50mm, 5μm; 溶媒A = 10%MeOH:90%H2O:0.1%TFA; 溶媒B = 90%MeOH:10%H2O:0.1%TFA; 勾配2分かけて0〜100%B(操作時間3分); 保持時間:1.981分; LCMS(ES-API), m/z 301 (M+H)
工程2:6−クロロ−4−((1S)−3−フルオロシクロヘキシルアミノ)ニコチン酸の合成:6−クロロ−4−((1S)−3−フルオロシクロヘキシルアミノ)ニコチネートを使用して、実施例5、工程3の合成について略記した方法によった。LC/MS:ZORBAX(登録商標)SB C18, 4.6×50mm, 5μm; 溶媒A = 10%MeOH:90%H2O:0.1%TFA; 溶媒B = 90%MeOH:10%H2O:0.1%TFA; 勾配2分かけて0〜100%B(操作時間3分); 保持時間:1.393分; LCMS(ES-API), m/z 273.0 (M+H)
工程3:6−クロロ−N−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−4−((1S)−3−フルオロシクロヘキシルアミノ)ニコチンアミドの合成:(R)−4−アミノ−3−フルオロ−2−メチルブタン−2−オールおよび6−クロロ−4−((1S)−3−フルオロシクロヘキシルアミノ)ニコチン酸を使用して、実施例5、工程4の合成について略記した方法によった。
工程4:6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−N−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−4−(3−フルオロシクロヘキシルアミノ)ニコチンアミドの合成:6−クロロ−N−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−4−((1S)−3−フルオロシクロヘキシルアミノ)ニコチンアミドおよびベンゾ[d]チアゾール−6−アミンを使用して、実施例5、工程2について記載した方法によった。1H NMR:400 MHz, DMSO-d6:δ 1.16 - 1.17 (m, 6H), 1.55 - 1.91 (m, 9H), 3.36 - 3.40 (m, 2H), 3 - .61 - 3.73 (m, 1H), 4.26 - 4.41 (m, 1H), 4.76 - 4.88 (m, 2H), 6.07 (s, 1H), 7.55 - 7.58 (m, 1H), 7.93 - 7.96 (m, 1H), 8.42 - 8.45 (m, 3H), 8.64 - 8.66 (m, 1H), 9.15 (s, 1H), 9.23 (s, 1H). LC/MS:PUROSPHER(登録商標)Star RP-18, 4×55mm, 3μm; 溶媒A = 10%ACN:90%H2O:20mM NH4OAc; 溶媒B = 90%ACN:10%H2O:20mM NH4COOAc; 勾配1.5分かけて0〜100%B(3.2分操作時間); 保持時間:1.658分; LCMS(ES-API), m/z 490.2 (M+H). HPLC: SunFire C18(150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 溶媒B = 95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 勾配30分かけて0〜100%B (36分操作時間); 流速:1.0μl/分; 保持時間:6.395分
実施例330
工程1:エチル6−クロロ−4−((1R,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチルアミノ)ニコチネート)の合成:エチル4,6−ジクロロニコチネートおよび(1R,2R)−2−アミノシクロペンタノールを使用して、実施例5、工程1の合成について略記した方法によった。LC/MS:Ascentis Express C18, 5×2.1mm, 2.7μm; 溶媒A = 2%ACN:98%H2O:10mM NH4COOH; 溶媒B = 98%ACN:2%H2O:10mM NH4COOH; 勾配1.5分かけて0〜100%B; 保持時間:1.786分; LCMS(ES-API), m/z 285.2 (M+H)
工程2:エチル6−クロロ−4−(((1R,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチル)アミノ)ニコチネート(1.3g、4.57mmol)のTHF(10mL)、MeOH(4mL)および水(2mL)をLiOH(0.328g、13.7mmol)に添加し、rtで18時間撹拌した。有機層を蒸発させ、粗製混合物のpHを1.5N HClで6に調節して、粗製の酸を沈殿させた。固体を濾取し、減圧下で乾燥して、6−クロロ−4−(((1R,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチル)アミノ)ニコチン酸(0.95mg、81%収率)を得た。LCMS(ES-API), m/z 257.4 (M+H)
工程3:6−クロロ−4−(((1R,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチル)アミノ)ニコチン酸(900mg、3.51mmol)のDMF(10mL)溶液および(R)−4−アミノ−3−フルオロ−2−メチルブタン−2−オール(425mg、3.51mmol)に、HATU(1333mg、3.51mmol)およびDIPEA(0.612mL、3.51mmol)を添加した。反応混合物を18時間、rtで撹拌した。DMFを減圧下除去し、粗製の物質を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層をNaHCO3で洗浄し、濃縮乾固して、1.4gの粗製の物質を得て、これをカラムクロマトグラフィー(CHCl3:MeOH:9.5/0.5)で精製して、生成物を得た。LCMS m/z 360.5 (M+H)
工程4:6−クロロ−N−((R)−2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−4−(((1R,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチル)アミノ)ニコチンアミドおよびキナゾリン−6−アミンを使用して、実施例5、工程2について記載した方法によった。1H NMR:400 MHz, DMSO-d6:δ 1.16 - 1.17 (m, 6H), 1.39 - 1.44 (m, 1H), 1.54 - 1.87 (m, 5H), 2.17 - 2.21 (m, 1H), 3.35 - 3.39 (m, 1H), 3.50 - 3.52 (m, 1H), 3.55 - 3.65 (m, 1H), 3.91 - 3.94 (m, 1H), 4.27 - 4.42 (m, 1H), 4.81 (d, J = 0.80 Hz, 1H), 4.97 - 4.98 (m, 1H), 6.24 (s, 1H), 7.90 - 7.92 (m, 1H), 8.03 - 8.05 (m, 1H), 8.40 - 8.42 (m, 1H), 8.48 - 8.50 (m, 2H), 8.62 (d, J = 2.40 Hz, 1H), 9.09 (s, 1H), 9.39 (s, 1H), 9.57 (s, 1H). LC/MS:PUROSPHER(登録商標)Star RP-18, 4×55mm, 3μm; 溶媒A = 10%ACN:90%H2O:20mM NH4OAc; 溶媒B = 90%ACN:10%H2O:20mM NH4COOAc; 勾配1.5分かけて0〜100%B(3.2分操作時間); 保持時間:1.658分; LCMS(ES-API), m/z 469.2 (M+H). HPLC: Eclipse XDB C18(150×4.6mm), 5μ; 溶媒A = 20mM NH4OAcの水溶液; 溶媒B = ACN; 勾配20分かけて0〜100%B; 流速 = 1.0ml/分; 保持時間:7.946分
表7の実施例化合物は、上記実施例330の製造について略記した一般法により製造し得る。
エチル6−クロロ−4−((1R)−2−フルオロシクロペンチルアミノ)ニコチネートの合成:エチル6−クロロ−4−(((2S)−2−ヒドロキシシクロペンチル)アミノ)ニコチネート(1.0g、1当量)のDCM(15mL)溶液を0℃に冷却した。DAST(0.7mL、1.5当量)を滴下した。反応混合物を一夜、室温で撹拌した。反応混合物を再び0℃に冷却し、10%NaHCO3溶液で反応停止させた。生成物をDCMで抽出した。水層をDCM(2回)で洗浄した。有機抽出物を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の生成物をシリカゲルおよびEtOAc:石油エーテルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、所望の生成物を得た。LC/MS:Ascentis Express C18, 5×2.1mm, 2.7μm; 溶媒A = 2%ACN:98%H2O:10mM NH4COOH; 溶媒B = 98%ACN:2%H2O:10mM NH4COOH; 勾配1.5分かけて0〜100%B; 保持時間:2.013分; LCMS(ES-API), m/z 287.2 (M+H)
(R)−エチル6−クロロ−4−(2−オキソシクロペンチルアミノ)ニコチネートの合成:エチル6−クロロ−4−(((2S)−2−ヒドロキシシクロペンチル)アミノ)ニコチネート(0.5g、1当量)のDCM(20mL)溶液をDess - Martinペルヨージナン(2.98g、4当量)に添加し、反応混合物を室温で10分撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解し、セライト(登録商標)床で濾過した。濾液を濃縮した。粗製の生成物をシリカゲルおよびEtOAc:石油エーテルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、所望の生成物を得た。LC/MS:Ascentis Express C18, 5×2.1mm, 2.7μm; 溶媒A = 2%ACN:98%H2O:10mM NH4COOH; 溶媒B = 98%ACN:2%H2O:10mM NH4COOH; 勾配1.5分かけて0〜100%B; 保持時間:1.863分; LCMS(ES-API), m/z 283.2 (M+H)
(R)−エチル6−クロロ−4−(2,2−ジフルオロシクロペンチルアミノ)ニコチネートの合成:エチル6−クロロ−4−((2−オキソシクロペンチル)アミノ)ニコチネート(0.57g、1当量)のDCM(10mL)溶液を0℃に冷却した。DAST(0.67mL、2.5当量)を反応混合物に滴下し、一夜、室温に置いた。反応混合物をDCMで希釈し、10%NaHCO3で0℃で反応停止させた。有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の生成物をシリカゲルおよびEtOAc:石油エーテルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、所望の生成物を得た。LC/MS:PUROSPHER(登録商標)Star RP-18, 4×55mm, 3μm; 溶媒A = 10%ACN:90%H2O:20mM NH4OAc; 溶媒B = 90%ACN:10%H2O:20mM NH4COOAc; 勾配1.5かけて0〜100%B(3.2分操作時間); 保持時間:2.017分; LCMS(ES-API), m/z 305 (M+H).
表8に示すようなフルオロ−シクロペンチル置換を含む実施例化合物を、エチル6−クロロ−4−((1R)−2−フルオロシクロペンチルアミノ)ニコチネートまたは(R)−エチル6−クロロ−4−(2,2−ジフルオロシクロペンチルアミノ)ニコチネートから、先に記載した方法の変法を使用して製造できる。個々の立体異性体を独立して製造しても、合成後の段階でキラルクロマトグラフィーで分離してもよい。
実施例339
1H NMR:400 MHz, CD3OD:δ 1.27 - 1.33 (m, 4H), 1.42 - 1.45 (m, 4H), 1.61 - 1.66 (m, 2H), 1.87 - 2.01 (m, 5H), 2.33 - 2.35 (m, 1H), 3.55 - 3.61 (m, 2H), 3.85 - 3.98 (m, 2H), 4.83 - 4.85 (m, 1H), 4.99 - 0.00 (m, 1H), 6.22 (s, 1H), 7.53 - 7.55 (m, 1H), 7.92 - 7.97 (m, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.39 (d, J = 2.00 Hz, 1H), 9.08 (s, 1H). LC/MS:Ascentis Express C18, 5×2.1mm, 2.7μm; 溶媒A = 2%ACN:98%H2O:10mM NH4COOH; 溶媒B = 98%ACN:2%H2O:10mM NH4COOH; 勾配1.5分かけて0〜100%B; 保持時間:2.38分; LCMS(ES-API), m/z 530.2 (M+H). HPLC: SunFire C18(150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 溶媒B = 95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 勾配30分かけて0〜100%B (36分操作時間); 流速:1.0μl/分; 保持時間:6.878分
実施例340
1H NMR:400 MHz, CD3OD:δ 1.27 - 1.34 (m, 7H), 1.42 - 1.45 (m, 3H), 1.61 - 1.66 (m, 2H), 1.86 - 2.03 (m, 2H), 2.32 - 2.37 (m, 1H), 3.50 - 3.90 (m, 2H), 3.90 - 3.95 (m, 1H), 4.62 - 4.99 (m, 1H), 5.02 - 0.00 (m, 1H), 6.22 (s, 1H), 7.53 - 7.55 (m, 1H), 7.92 - 7.98 (m, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.38 (d, J = 2.00 Hz, 1H), 9.09 (s, 1H). LC/MS:Ascentis Express C18, 5×2.1mm, 2.7μm; 溶媒A = 2%ACN:98%H2O:10mM NH4COOH; 溶媒B = 98%ACN:2%H2O:10mM NH4COOH; 勾配1.5分かけて0〜100%B; 保持時間:2.38分; LCMS(ES-API), m/z 530.2 (M+H). HPLC: SunFire C18(150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 溶媒B = 95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 勾配30分かけて0〜100%B (36分操作時間); 流速:1.0μl/分; 保持時間:6.759分
実施例341
1H NMR:400 MHz, CD3OD:δ 1.45 - 1.45 (m, 3H), 1.61 - 1.66 (m, 1H), 1.83 - 2.03 (m, 5H), 2.33 - 2.35 (m, 1H), 3.55 - 3.61 (m, 1H), 3.85 - 3.98 (m, 2H), 4.70 - 4.85 (m, 1H), 5.00 - 5.01 (m, 1H), 6.22 (s, 1H), 7.53 - 7.55 (m, 1H), 7.96 - 7.98 (m, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.38 (d, J = 2.00 Hz, 1H), 9.09 (s, 1H). LC/MS:Ascentis Express C18, 5×2.1mm, 2.7μm; 溶媒A = 2%ACN:98%H2O:10mM NH4COOH; 溶媒B = 98%ACN:2%H2O:10mM NH4COOH; 勾配1.5分かけて0〜100%B; 保持時間:2.38分; LCMS(ES-API), m/z 530.2 (M+H). HPLC: SunFire C18(150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 溶媒B = 95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 勾配30分かけて0〜100%B (36分操作時間); 流速:1.0μl/分; 保持時間:6.87分
実施例342
1H NMR:400 MHz, CD3OD:δ 1.42 - 1.45 (m, 3H), 1.61 - 1.66 (m, 1H), 1.86 - 2.04 (m, 5H), 2.32 - 2.37 (m, 1H), 3.48 - 3.69 (m, 2H), 3.90 - 3.95 (m, 3H), 4.62 - 4.89 (m, 1H), 4.99 - 5.00 (m, 1H), 6.22 (s, 1H), 7.53 - 7.55 (m, 1H), 7.97 - 7.99 (m, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.37 (d, J = 2.00 Hz, 1H), 9.10 (s, 1H). LC/MS:Ascentis Express C18, 5×2.1mm, 2.7μm; 溶媒A = 2%ACN:98%H2O:10mM NH4COOH; 溶媒B = 98%ACN:2%H2O:10mM NH4COOH; 勾配1.5分かけて0〜100%B; 保持時間:2.38分; LCMS(ES-API), m/z 530.2 (M+H). HPLC: SunFire C18(150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 溶媒B = 95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 勾配30分かけて0〜100%B (36分操作時間); 流速:1.0μl/分; 保持時間:6.752分
実施例358
1H NMR:400 MHz, CD3OD:δ 1.30 (d, J = 1.60 Hz, 6H), 1.68 - 1.73 (m, 1H), 1.81 - 1.97 (m, 2H), 2.16 - 2.26 (m, 2H), 2.35 - 2.39 (m, 1H), 3.46 - 3.50 (m, 1H), 3.84 - 3.92 (m, 1H), 3.95 - 4.05 (m, 1H), 4.34 - 4.94 (m, 1H), 6.19 (s, 1H), 7.52 (dd, J = 2.00, 8.80 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 8.80 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.37 - 8.37 (m, 1H), 9.09 (s, 1H). LC/MS:PUROSPHER(登録商標)Star RP-18, 4×55mm, 3μm; 溶媒A = 10%ACN:90%H2O:20mM NH4OAc; 溶媒B = 90%ACN:10%H2O:20mM NH4COOAc; 勾配1.5分かけて0〜100%B(3.2分操作時間); 保持時間:1.604分; LCMS(ES-API), m/z 494.2 (M+H). HPLC: SunFire C18(150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 溶媒B = 95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 勾配15分かけて0〜100%B (23分操作時間); 流速:1.0μl/分; 保持時間:9.10分
実施例359
1H NMR:400 MHz, DMSO-d6:δ 1.30 - 1.31 (m, 6H), 1.68 - 1.99 (m, 4H), 2.18 - 2.28 (m, 2H), 2.39 - 2.43 (m, 1H), 3.42 - 3.52 (m, 1H), 3.81 - 3.83 (m, 1H), 4.02 - 4.13 (m, 1H), 4.30 - 4.50 (m, 1H), 6.30 (s, 1H), 7.90 - 7.90 (m, 2H), 8.36 - 8.42 (m, 1H), 8.55 - 8.56 (m, 1H), 8.68 (d, J = 2.00 Hz, 1H), 8.76 (d, J = 2.00 Hz, 1H). LC/MS:PUROSPHER(登録商標)Star RP-18, 4×55mm, 3μm; 溶媒A = 10%ACN:90%H2O:20mM NH4OAc; 溶媒B = 90%ACN:10%H2O:20mM NH4COOAc; 勾配1.5分かけて0〜100%B(3.2分操作時間); 保持時間:1.658分; LCMS(ES-API), m/z 489.2 (M+H). HPLC: SunFire C18(150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 溶媒B = 95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 勾配30分かけて0〜100%B (36分操作時間); 流速:1.0μl/分; 保持時間:5.831分
実施例360
1H NMR:400 MHz, DMSO-d6:δ 1.31 - 1.31 (m, 6H), 1.70 - 1.95 (m, 3H), 2.01 - 2.10 (m, 1H), 2.18 - 2.41 (m, 3H), 3.44 - 3.52 (m, 1H), 3.81 - 3.90 (m, 1H), 4.03 - 4.07 (m, 1H), 4.36 - 4.48 (m, 1H), 6.28 (s, 1H), 7.47 - 7.50 (m, 1H), 7.79 - 7.82 (m, 1H), 7.94 - 7.96 (m, 1H), 8.18 - 8.24 (m, 2H), 8.36 (s, 1H), 8.68 - 8.69 (m, 1H). LC/MS:PUROSPHER(登録商標)Star RP-18, 4×55mm, 3μm; 溶媒A = 10%ACN:90%H2O:20mM NH4OAc; 溶媒B = 90%ACN:10%H2O:20mM NH4COOAc; 勾配1.5分かけて0〜100%B(3.2分操作時間); 保持時間:1.658分; LCMS(ES-API), m/z 488.2 (M+H). HPLC: SunFire C18(150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 溶媒B = 95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 勾配30分かけて0〜100%B (36分操作時間); 流速:1.0μl/分; 保持時間:5.165分
実施例361
工程1:エチル6−クロロ−4−(3−ホルミルシクロブチルアミノ)ニコチネートの合成:エチル6−クロロ−4−((3−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)アミノ)ニコチネート(0.6g、1当量)のDCM(35mL)溶液に、Dess - Martinペルヨージナン(3.57g、4当量)を0℃で添加し、反応物を室温で30分撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、セライト(登録商標)床で濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を集め、10%NaHCO3溶液で洗浄した。有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の物質を溶離剤としてEtOAC:石油エーテルを使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製して、エチル6−クロロ−4−(3−ホルミルシクロブチルアミノ)ニコチネートを得た。LC/MS:PUROSPHER(登録商標)Star RP-18, 4×55mm, 3μm; 溶媒A = 10%ACN:90%H2O:20mM NH4OAc; 溶媒B = 90%ACN:10%H2O:20mM NH4COOAc; 勾配1.5分かけて0〜100%B(3.2分操作時間); 保持時間:1.54分; LCMS(ES-API), m/z 281.2 (M-H)
工程2:エチル6−クロロ−4−(3−(ジフルオロメチル)シクロブチルアミノ)ニコチネートの合成:エチル6−クロロ−4−((3−ホルミルシクロブチル)アミノ)ニコチネート(0.11g、0.389mmol)のDCM(5mL)溶液を−10℃に冷却した。DAST(0.103mL、0.78mmol)を反応混合物に滴下し、室温で5時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO3溶液で0℃で反応停止させた。生成物をDCMで抽出し、有機抽出物を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の物質を溶離剤としてEtOAC:石油エーテルを使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製して、エチル6−クロロ−4−(3−(ジフルオロメチル)シクロブチルアミノ)ニコチネートを得た。LC/MS:PUROSPHER(登録商標)Star RP-18, 4×55mm, 3μm; 溶媒A = 10%ACN:90%H2O:20mM NH4OAc; 溶媒B = 90%ACN:10%H2O:20mM NH4COOAc; 勾配1.5分かけて0〜100%B(3.2分操作時間); 保持時間:1.975分; LCMS(ES-API), m/z 305.0 (M+H)
工程3:4−(3−(ジフルオロメチル)シクロブチルアミノ)−6−(3a,27a−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−N−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)ニコチンアミドの合成:この実施例の化合物は、ベンゾ[d]チアゾール−6−アミンおよび(R)−3−アミノ−2−フルオロプロパン−1−オールを使用して、実施例5、工程2〜4の合成について略記した一般法によった。1H NMR:400 MHz, DMSO-d6:δ 1.30 - 1.30 (m, 6H), 1.97 - 2.08 (m, 4H), 2.55 - 2.61 (m, 4H), 3.21 - 3.25 (m, 2H), 3.38 - 3.41 (m, 1H), 3.80 - 3.94 (m, 3H), 4.34 - 4.49 (m, 1H), 5.88 (s, 1H), 5.95 (s, 1H), 7.51 - 7.53 (m, 1H), 7.96 - 7.98 (m, 1H), 8.28 (s, 1H), 8.38 (d, J = 2.00 Hz, 1H), 9.08 (s, 1H). LC/MS:Ascentis Express C18, 5×2.1mm, 2.7μm; 溶媒A = 2%ACN:98%H2O:10mM NH4COOH; 溶媒B = 98%ACN:2%H2O:10mM NH4COOH; 勾配1.5分かけて0〜100%B; 保持時間:2.38分; LCMS(ES-API), m/z 492.0 (M-H). HPLC: SunFire C18(150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 溶媒B = 95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 勾配15分かけて0〜100%B (23分操作時間); 流速:1.0μl/分; 保持時間:6.291分
実施例362
工程1:エチル6−クロロ−4−((1S)−3−ヒドロキシシクロペンチルアミノ)ニコチネートの合成:この中間体を3−アミノシクロペンタノールおよびエチル4,6−ジクロロニコチネートから、実施例5に略記した標準法により製造した。LC/MS:Acquity BEH C18 2.1×50mm, 1.8μ; 溶媒A = 0.1%TFAの水溶液; 溶媒B = 0.1%TFAのACN溶液; 勾配2分かけて0〜100%B; 保持時間:0.70分; LCMS(ES-API), m/z 285.1 (M+H)
工程2:エチル6−クロロ−4−((1S)−3−フルオロシクロペンチルアミノ)ニコチネートの合成:この中間体をエチル6−クロロ−4−((1R)−2−フルオロシクロペンチルアミノ)ニコチネートについて略記した方法により、エチル6−クロロ−4−(3−ヒドロキシシクロペンチルアミノ)ニコチネートおよびDASTの反応から製造した。LC/MS:XBridgePhe 8, 4.6×30mm, 3.5μm; 溶媒A = 2%ACN:98%H2O:10mM NH4COOH; 溶媒B = 98%ACN:2%H2O:10mM NH4COOH; 勾配1.5分かけて0〜100%B(3.2分操作時間); 保持時間:1.165分; LCMS(ES-API), m/z 287.0 (M+H)
工程3:6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−N−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−4−(3−フルオロシクロペンチルアミノ)ニコチンアミド(ジアステレオマー1)の合成:この実施例の化合物は、ベンゾ[d]チアゾール−6−アミンおよび(R)−3−アミノ−2−フルオロプロパン−1−オールを使用して、実施例5、工程2〜4の合成について略記した一般法によった。個々のジアステレオマーを分取キラルHPLCで分離した。1H NMR:400 MHz, DMSO-d6:δ 1.29 - 1.33 (m, 6H), 1.61 (s, 2H), 1.84 - 1.92 (m, 1H), 1.94 - 1.98 (m, 1H), 2.17 - 2.22 (m, 3H), 3.05 - 3.14 (m, 1H), 3.43 - 3.51 (m, 2H), 3.73 - 3.90 (m, 3H), 4.30 - 4.50 (m, 1H), 5.10 - 5.35 (m, 1H), 6.05 (s, 1H), 7.52 (dd, J = 2.00, 8.80 Hz, 1H), 7.96 - 7.98 (m, 1H), 8.26 (s, 1H), 8.38 (d, J = 2.00 Hz, 1H), 9.07 (s, 1H). LC/MS:PUROSPHER(登録商標)Star RP-18, 4×55mm, 3μm; 溶媒A = 10%ACN:90%H2O:20mM NH4OAc; 溶媒B = 90%ACN:10%H2O:20mM NH4COOAc; 勾配1.5分かけて0〜100%B(3.2分操作時間); 保持時間:1.658分; LCMS(ES-API), m/z 476.2(M+H). HPLC: SunFire C18(150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 溶媒B = 95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 勾配15分かけて0〜100%B (23分操作時間); 流速:1.0μl/分; 保持時間:5.904分。
実施例363
6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−N−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−4−(3−フルオロシクロペンチルアミノ)ニコチンアミド(ジアステレオマー2)の合成:1H NMR:400 MHz, DMSO-d6:δ 1.29 - 1.34 (m, 6H), 1.83 - 1.98 (m, 2H), 2.17 - 2.22 (m, 2H), 3.06 (q, J = 21.60 Hz, 2H), 3.40 - 3.45 (m, 1H), 3.79 - 3.90 (m, 3H), 4.30 - 4.50 (m, 1H), 5.10 - 5.35 (m, 1H), 6.05 (s, 1H), 7.52 (dd, J = 2.40, 8.60 Hz, 1H), 7.96 - 7.98 (m, 1H), 8.26 (s, 1H), 8.37 (d, J = 2.00 Hz, 1H), 9.08 (s, 1H). LC/MS:PUROSPHER(登録商標)Star RP-18, 4×55mm, 3μm; 溶媒A = 10%ACN:90%H2O:20mM NH4OAc; 溶媒B = 90%ACN:10%H2O:20mM NH4COOAc; 勾配1.5分かけて0〜100%B(3.2分操作時間); 保持時間:1.658分; LCMS(ES-API), m/z 476.2(M+H). HPLC: SunFire C18(150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 溶媒B = 95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 勾配15分かけて0〜100%B (23分操作時間); 流速:1.0μl/分; 保持時間:5.906分
実施例364
6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−N−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−4−(3−フルオロシクロペンチルアミノ)ニコチンアミド(ジアステレオマー3)の合成:1H NMR:400 MHz, DMSO-d6:δ 1.29 - 1.34 (m, 6H), 1.62 - 2.00 (m, 3H), 2.17 - 2.30 (m, 1H), 2.31 - 2.33 (m, 2H), 2.35 - 2.55 (m, 2H), 3.44 - 3.50 (m, 1H), 3.78 - 3.87 (m, 1H), 4.05 - 4.09 (m, 1H), 4.33 - 4.48 (m, 1H), 5.13 - 5.35 (m, 1H), 6.09 (s, 1H), 7.52 - 7.55 (m, 1H), 7.96 - 7.99 (m, 1H), 8.40 (d, J = 2.00 Hz, 1H), 9.08 (s, 1H). LC/MS:PUROSPHER(登録商標)Star RP-18, 4×55mm, 3μm; 溶媒A = 10%ACN:90%H2O:20mM NH4OAc; 溶媒B = 90%ACN:10%H2O:20mM NH4COOAc; 勾配1.5分かけて0〜100%B(3.2分操作時間); 保持時間:1.658分; LCMS(ES-API), m/z 476.2(M+H). HPLC: XBridge(150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 溶媒B = 95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 勾配15分かけて0〜100%B (23分操作時間); 流速:1.0μl/分; 保持時間:7.099分。
実施例365
6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−N−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−4−(3−フルオロシクロペンチルアミノ)ニコチンアミド(ジアステレオマー4)の合成:1H NMR:400 MHz, DMSO-d6:δ 1.24 - 1.29 (m, 6H), 1.30 - 1.40 (m, 3H), 1.64 - 1.90 (m, 1H), 1.97 - 2.26 (m, 2H), 2.28 - 2.47 (m, 1H), 2.49 - 2.54 (m, 1H), 3.03 - 3.09 (m, 2H), 3.40 - 3.50 (m, 1H), 3.65 - 3.95 (m, 1H), 4.01 - 4.12 (m, 1H), 4.30 - 4.50 (m, 1H), 5.15 - 5.35 (m, 1H), 6.10 (s, 1H), 6.75 (s, 1H), 7.52 - 7.55 (m, 1H), 8.03 - 8.05 (m, 1H), 8.32 (d, J = 2.00 Hz, 1H), 9.15 (s, 1H). LC/MS:PUROSPHER(登録商標)Star RP-18, 4×55mm, 3μm; 溶媒A = 10%ACN:90%H2O:20mM NH4OAc; 溶媒B = 90%ACN:10%H2O:20mM NH4COOAc; 勾配1.5分かけて0〜100%B(3.2分操作時間); 保持時間:1.658分; LCMS(ES-API), m/z 476.2(M+H). HPLC: XBridge(150×4.6mm), 3.5μ; 溶媒A = 5%ACN:95%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 溶媒B = 95%ACN:5%H2O:0.05%TFA pH = 2.5; 勾配15分かけて0〜100%B (23分操作時間); 流速:1.0μl/分; 保持時間:7.119分
実施例366
(S)−6−クロロ−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)ニコチンアミド(110mg、0.348mmol)のジオキサン(11mL)溶液に、ベンゾ[d]チアゾール−6−アミン(62.8mg、0.418mmol)および水(2mL)を添加した。混合物を窒素で通気し、Xantphos(81mg、0.4mmol)、炭酸ナトリウム(148mg、1.4mmol)を添加し、再び窒素で通気した。Pd2(dba)3(128mg、0.139mmol)を添加し、窒素を5分通気した。反応物を密閉し、110℃で18時間加熱した。冷却後、混合物を濃縮し、10%MeOH/CHCl3に溶解し、セライト(登録商標)床で濾過し、濃縮して、褐色固体を得た。生成物を分取TLCで精製して、(S)−6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(シクロプロピルアミノ)−N−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)ニコチンアミド(22mg、15%収率)を得た。LCMS(ES-API), m/z 430.3 (M+H); 1H NMR:400 MHz, DMSO-d6:δ 9.35 (s, 1H), 9.16 (s, 1H), 8.66 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.41 (m, 1H), 8.33 (m, 1H), 7.95 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 9.2, 2.4 Hz, 1H), 6.42 (s, 1H), 4.80 (s, 1H), 4.26 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 3.63 (m, 1H), 3.36 (m, 1H), 1.67 (2s, 6H), 0.78 (m, 2H), 0.56 (m, 2H); HPLC: 保持時間:5.70 min., 条件B
実施例367
(R)−6−クロロ−N−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−4−(イソプロピルアミノ)ニコチンアミド(2g、6.29mmol)の1,4−ジオキサン(50mL))溶液に、6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン(0.957g、6.29mmol)およびキサントフォフ(1.457g、2.52mmol)を添加し、10分脱気した。炭酸セシウム(8.20g、25.2mmol)を添加し、10分脱気し、Pd2(dba)3(2.305g、2.52mmol)および15分脱気し、密閉し、150℃で16時間加熱した。反応物を冷却し、セライト(登録商標)で濾過した。溶媒を減圧下除去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(メタノール4%/クロロホルム)で精製し、生成物フラクションを集め、濃縮した。さらに分取HPLCで精製して、(R)−N−(2−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−6−((6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル)アミノ)−4−(イソプロピルアミノ)ニコチンアミド(1.2g、44%収率)を灰白色固体として得た。LCMS(ES-API), m/z 434.2 (M+H); 1H NMR:400 MHz, DMSO-d6:δ 9.56 (s, 1H), 9.27 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.57 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.00 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.81 (s, 1H), 6.31 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.81(s, 1H), 4.35 (dd, J = 2.0, 49 Hz, 1H), 3.70 (m, 2H), 3.38 (m, 1 H), 1.29 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 1.16 (m, 2H); HPLC: 保持時間:11.24 min., 条件B。
表9の実施例化合物を先に記載の方法により、適宜アミンを替えて製造した。
種々の中間体の合成:
工程1:((2S,3S)−3−フェニルオキシラン−2−イル)メタノールの合成:(−)−DIPT(0.524g、0.075当量)をDCM(250mL)に溶解し、−30℃に冷却した。モレキュラー・シーブ(1.6g)、チタニウム(IV)イソプロポキシド(0.437mL、0.05当量)およびt−ブチルヒドロペルオキシド(TBHPのデカン溶液)(5.78mL、2当量)を連続的に添加した。混合物を1時間撹拌し、(E)−3−フェニルプロプ−2−エン−1−オール(4g、1当量)のDCM(10mL)を反応混合物に添加し、3時間、−30℃で撹拌した。8mLの10%NaOH水溶液、続いて塩水溶液により反応停止させた。反応物を10℃に温め、10分、10℃で撹拌した。無水硫酸ナトリウム(2g)およびセライト(登録商標)(2g)を反応混合物に添加し、さらに50分撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)パッドで濾過した。残渣をエーテルで洗浄し、濾液を濃縮した。粗製の生成物を溶離剤として酢酸エチル:石油エーテルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、((2S,3S)−3−フェニルオキシラン−2−イル)メタノールを得た。1H NMR:400 MHz, CDCl3:δ 1.19 - 1.29 (m, 1H), 4.33 (t, J = 4.80 Hz, 2H), 6.34 - 6.41 (m, 1H), 6.61 - 6.65 (m, 1H), 7.23 - 7.27 (m, 1H), 7.30 - 7.38 (m, 4H)
工程2:(2R,3R)−3−アミノ−3−フェニルプロパン−1,2−ジオールの合成:((2S,3S)−3−フェニルオキシラン−2−イル)メタノール(0.5g、1当量)の2−プロパノール(5mL)溶液にNH4OH水溶液(10mL)を添加した。反応混合物を84℃で12時間加熱した。反応混合物を濃縮し、粗製の物質をトルエン(3×30mL)と共沸して、(2R,3R)−3−アミノ−3−フェニルプロパン−1,2−ジオールを得た。本化合物を精製することなく次工程で使用した。
エチル3−(ジベンジルアミノ)シクロブタンカルボキシレートの合成:エチル3−オキソシクロブタンカルボキシレート(5.0g、1当量)を10%酢酸水溶液(25mL)およびTHF(25mL)の混合物に溶解した。ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(14.9g、2当量)およびジベンジルアミン(6.94g、1当量)を連続的に添加した。反応混合物を14時間、室温で撹拌した。反応混合物を濃縮して過剰の溶媒を除去し、残渣をDCMに溶解し、水、10%NaHCO3水溶液および塩水溶液で洗浄した。有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の生成物をシリカゲルおよび溶離剤としてEtOAC:石油エーテルを使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製して、必要な生成物を得た。1H NMR 400 MHz, CD3OD:δ 1.22 - 1.26 (m, 3H), 2.03 - 2.12 (m, 2H), 2.19 - 2.26 (m, 2H), 2.69 - 2.71 (m, 1H), 3.11 - 3.15 (m, 1H), 3.51 (d, J = 2.40 Hz, 4H), 4.11 (q, J = 7.20 Hz, 2H), 7.22 - 7.34 (m, 10H)
エチル3−アミノシクロブタンカルボキシレートの合成:エタノール(48mL)、水(3mL)および酢酸(0.2mL)の混合物に溶解したエチル3−(ジベンジルアミノ)シクロブタンカルボキシレート(1.0g、1当量)をN2で脱気した。反応混合物に、10%Pd/C(0.5g、1.1当量)を不活性条件下に添加した。反応混合物を反応混合物を42psiのオートクレーブでrtで18時間水素化した。反応混合物をセライト(登録商標)で濾過し、濃縮して、エチル3−アミノシクロブタンカルボキシレートを得た。1H NMR 400 MHz, CD3OD:δ 1.29 - 1.30 (m, 3H), 2.23 - 2.29 (m, 2H), 2.56 - 2.63 (m, 2H), 2.96 - 3.01 (m, 1H), 3.63 - 3.67 (m, 1H), 4.16 (q, J = 7.20 Hz, 2H)
(3−(ジベンジルアミノ)シクロブチル)メタノールの合成:エチル3−(ジベンジルアミノ)シクロブタンカルボキシレート(4.0g、1当量)のTHF(50mL)溶液を−10℃に冷却した。リチウムボロハイドライド(0.404g、1.5当量)を反応混合物に少量ずつ添加した。添加完了後、反応物を室温に温め、18時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、0℃に冷却し、NH4Cl飽和溶液で反応停止させた。有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の生成物をシリカゲルおよび溶離剤としてEtOAC:石油エーテルを使用するフラッシュクロマトグラフィーで精製して、必要な生成物を得た(3−(ジベンジルアミノ)シクロブチル)メタノールを得た。LC/MS:PUROSPHER(登録商標)Star RP-18, 4×55mm, 3μm; 溶媒A = 10%ACN:90%H2O:20mM NH4OAc; 溶媒B = 90%ACN:10%H2O:20mM NH4COOAc; 勾配1.5分かけて0〜100%B(3.2分操作時間); 保持時間:1.955分; LCMS(ES-API), m/z 282.2 (M+H)
(3−アミノシクロブチル)メタノールの合成:エチル3−アミノシクロブタンカルボキシレートの製造について記載した還元法を使用して、(3−アミノシクロブチル)メタノールを(3−(ジベンジルアミノ)シクロブチル)メタノールから得た。1H NMR 400 MHz, CD3OD:δ 3.61 - 3.66 (m, 1H), 3.55 (d, J = 5.20 Hz, 2H), 3.33 - 3.34 (m, 2H), 2.40 - 2.47 (m, 2H), 2.22 - 2.38 (m, 2H), 1.92 - 1.98 (m, 3H)
2−(3−(ジベンジルアミノ)シクロブチル)プロパン−2−オールの合成:エチル3−(ジベンジルアミノ)シクロブタンカルボキシレート(1.5g、4.6mmol)をTHF(30mL)に溶解し、−50℃に冷却した。臭化メチルマグネシウム(1.6mL、13.9mmol)を滴下し、混合物をrtで20時間撹拌した。TLCは変換が一部であることを示した。反応混合物を再び−15℃に冷却し、さらに3当量の臭化メチルマグネシウム(1.603mL、13.91mmol)を添加し、反応混合物をrtで3時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、飽和NH4Cl溶液で反応停止させた。水層を酢酸エチル(3回)で抽出し、合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、液体を粗製の生成物として得た。粗製の生成物をカラムクロマトグラフィー(EA/石油エーテル15%)で精製して、2−(3−(ジベンジルアミノ)シクロブチル)プロパン−2−オール(1.4g、88%収率)を無色液体として得た。LC/MS:PUROSPHER(登録商標)Star RP-18, 4×55mm, 3μm; 溶媒A = 10%ACN:90%H2O:20mM NH4OAc; 溶媒B = 90%ACN:10%H2O:20mM NH4COOAc; 勾配1.5分かけて0〜100%B(3.2分操作時間); 保持時間:2.201分; LCMS(ES-API), m/z 310.2 (M+H)
2−(3−アミノシクロブチル)プロパン−2−オールの合成:2−(3−(ジベンジルアミノ)シクロブチル)プロパン−2−オール(1.6g、5.17mmol)をエタノール(45mL)に溶解し、10%Pd−C(0.8g、7.52mmol)、AcOH(4.8mL)および水(0.32mL)を添加した。反応混合物を3kgpsiのオートクレーブで18時間水素化した。反応混合物をセライト(登録商標)で濾過し、MeOHで洗浄し、濃縮して、無色液体として生成物(0.63g、94%収率)を得た。LCMS m/z 130.1 (M+H); 1H NMR 400 MHz, CD3OD:δ 3.53 - 3.57 (m, 1H), 2.29 - 2.35 (m, 2H), 2.13 - 2.20 (m, 1H), 2.02 - 2.07 (m, 2H), 1.12 - 1.18 (m, 6H)
6−ニトロベンゾ[d]オキサゾールの合成:撹拌中の2−アミノ−5−ニトロフェノール(0.5g、1当量)のオルトギ酸トリエチル(2.7mL、5当量)溶液に、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.031g、0.5当量)を添加した。混合物を80℃で1時間加熱した。反応混合物を0℃に冷却し、形成した沈殿を濾取し、氷冷エーテルおよび水で洗浄した。固体物質を減圧下乾燥して、6−ニトロベンゾ[d]オキサゾール(0.38g、72%収率)を得た。1H NMR:400 MHz, DMSO-d6:δ 9.12 (s, 1H), 8.79 (s, 1H), 8.34 (d, J = 8.40 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 8.80 Hz, 1H)
ベンゾ[d]オキサゾール−6−アミンの合成:6−ニトロベンゾ[d]オキサゾール(0.5g、1当量)のトルエン(10mL)溶液をN2で5分脱気した。Pd/C(10%w/w)(0.324g、1当量)を反応混合物に添加し、H2雰囲気下、室温で14時間撹拌した。出発物質消費が完了した後、反応混合物をセライト(登録商標)で濾過し、1:1:EtOAc:MeOHで洗浄した。濾液を減圧下蒸発して、ベンゾ[d]オキサゾール−6−アミン(0.31g、77%収率)を得た。1H NMR:400 MHz, DMSO-d6:δ 8.32 (s, 1H), 7.39 (d, J = 8.80 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 2.00 Hz, 1H), 6.64 (dd, J = 2.00, 8.40 Hz, 1H), 5.35 (s, 2H)
ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンの合成:撹拌中のCDI(2.59g、1当量)のTHF(8mL)溶液に、2−アミノベンゼンチオール(2g、1当量)のTHF(8mL)を0℃で滴下した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1.5N HCl、10%NaHCO3溶液および塩水で洗浄した。有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の得られた物質をシリカゲルおよび溶離剤としてEtOAC:石油エーテルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製して、ベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンを得た。LC/MS:XBridgePhe 8, 4.6×30mm, 3.5μm; 溶媒A = 2%ACN:98%H2O:10mM NH4COOH; 溶媒B = 98%ACN:2%H2O:10mM NH4COOH; 勾配1.5分かけて0〜100%B(3.2分操作時間); 保持時間:1.329分; LCMS(ES-API), m/z 150.0 (M-H)
6−ニトロベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンの合成:撹拌中のベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(0.150g、1当量)の酢酸(1mL)溶液に、HNO3(0.1mL)を−10℃で添加し、1時間撹拌した。反応混合物を室温に温め、その時点で生成物が沈殿した。生成物を濾取し、減圧下で乾燥して、6−ニトロベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンを得た。1H NMR 400 MHz, DMSO-d6:δ 8.66 (d, J = 2.40 Hz, 1H), 8.20 (dd, J = 2.40, 8.80 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.80 Hz, 1H)
6−アミノベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンの合成:6−ニトロベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オン(0.13g、1当量)のエタノール(6mL):水(3mL)溶液に、塩化アンモニウム(0.36g、10当量)および鉄粉(0.15g、4当量)を添加した。反応混合物を80℃で2時間加熱した。冷却後、反応混合物をセライト(登録商標)床で濾過した。濾液を濃縮し、粗製の生成物をシリカゲルおよび溶離剤としてEtOAC:石油エーテルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、6−アミノベンゾ[d]チアゾール−2(3H)−オンを得た。LC/MS:XBridgePhe 8, 4.6×30mm, 3.5μm; 溶媒A = 2%ACN:98%H2O:10mM NH4COOH; 溶媒B = 98%ACN:2%H2O:10mM NH4COOH; 勾配1.5分かけて0〜100%B(3.2分操作時間); 保持時間:1.052分; LCMS(ES-API), m/z 165.0 (M-H)
3−アジドシクロペンタノンの合成:シクロペント−2−エノン(10g、1当量)のDCM(100mL)およびAcOH(35mL、5当量)溶液に、0℃でトリメチルシリルアジド(81mL、5当量)、TEA(3.4mL、0.2当量)を添加した。反応混合物を一夜、室温で撹拌した。出発物質の消費が完了した後、反応物を水の添加により反応停止させた。生成物をDCM(2回)で抽出し、有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、粗製の3−アジドシクロペンタノンを得た。GCMS:125 (M):保持時間:4.445分
Tert−ブチル3−オキソシクロペンチルカルバメートの合成:3−アジドシクロペンタノン(10g、1当量)のEtOAc(80mL)溶液にBoc2O(22.3mL、1.2当量)を添加した。溶液をN2で脱気し、Pd/C(0.850g、0.1当量)を添加した。反応混合物を一夜、環境温度でH2雰囲気下撹拌した(14psi)。反応混合物をセライト(登録商標)で濾過し、セライト(登録商標)床を酢酸エチルで十分に洗浄した。濾液を濃縮した。残渣をエーテル:ヘキサン1:1で摩砕し、固体を濾取し、乾燥して、tert−ブチル(3−オキソシクロペンチル)カルバメートを得た。LC/MS:Ascentis Express C18, 5×2.1mm, 2.7μm; 溶媒A = 2%ACN:98%H2O:10mM NH4COOH; 溶媒B = 98%ACN:2%H2O:10mM NH4COOH; 勾配1.5分かけて0〜100%B; 保持時間:1.6分; LCMS(ES-API), m/z 200.9 (M+H)
tert−ブチル3−ヒドロキシシクロペンチルカルバメートの合成:tert−ブチル(3−オキソシクロペンチル)カルバメート(2.0g、1当量)のMeOH(20mL)溶液に、0℃でNaBH4(0.760g、2当量)を添加した。反応混合物を1時間、室温で撹拌した。メタノールを減圧下除去し、残渣を飽和NH4Clで反応停止させ、EtOAc(2回)で抽出した。有機層を水、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗製の得られた物質をシリカゲルおよび溶離剤としてEtOAC:石油エーテルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製して、tert−ブチル3−ヒドロキシシクロペンチルカルバメートを得た。LC/MS:Ascentis Express C18, 5×2.1mm, 2.7μm; 溶媒A = 2%ACN:98%H2O:10mM NH4COOH; 溶媒B = 98%ACN:2%H2O:10mM NH4COOH; 勾配1.5分かけて0〜100%B; 保持時間:1.6分; LCMS(ES-API), m/z 201.9 (M+H)
3−アミノシクロペンタノール)の合成:tert−ブチル(3−ヒドロキシシクロペンチル)カルバメート(1.6g、1当量)のDCM(2mL)溶液を0℃に冷却した。4M HClのジオキサン溶液(6mL)を反応混合物に添加し、1時間撹拌した。ジオキサンを減圧下に除去して、3−アミノシクロペンタノール塩酸塩を得た。1H NMR 400 MHz, DMSO-d6:δ 8.02 - 8.19 (m, 1H), 4.12 - 4.23 (m, 2H), 3.43 - 3.58 (m, 1H), 2.04 - 2.10 (m, 1H), 1.88 - 1.94 (m, 2H), 1.66 - 1.75 (m, 2H), 1.49 - 1.60 (m, 1H)
tert−ブチル3−ヒドロキシ−3−メチルシクロペンチルカルバメートの合成:tert−ブチル(3−オキソシクロペンチル)カルバメート(0.25g、1当量)のTHF(10mL)溶液を0℃に冷却した。臭化メチルマグネシウム(THF中3M)(0.449g、3当量)を添加し、室温で4時間撹拌した。4時間経過後、反応混合物を飽和0℃で反応させで0℃で反応停止させ、室温で10分撹拌した。生成物を酢酸エチル(2回)で抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗製の生成物をシリカゲルおよびEtOAc:石油エーテルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、tert−ブチル(3−ヒドロキシ−3−メチルシクロペンチル)カルバメートを得た。1H NMR:400 MHz, DMSO-d6:δ 7.19 (bs, 1H), 4.42 (s, 1H), 3.72 - 3.85 (m, 1H), 2.08 - 2.16 (m, 2H), 1.77 - 1.99 (m, 2H), 1.50 - 1.66 (m, 2H), 1.33 - 1.45 (m, 9H), 1.16 - 1.21 (m, 3H)
3−アミノ−1−メチルシクロペンタノールの合成:tert−ブチル(3−ヒドロキシ−3−メチルシクロペンチル)カルバメート(0.12g)のDCM(10mL)溶液を、メタノール塩酸塩(10mL)で0℃で処理した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。出発物質消費が完了した後、反応混合物を濃縮した。得られた物質をMeOH(2回)と共沸させ、減圧下濃縮して、3−アミノ−1−メチルシクロペンタノールを得た。
エチル2−(3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロペンチリデン)アセテートの合成:撹拌中のNaH(72.3mg、1.2当量)のTHF(10mL)懸濁液に、0℃でトリエチルホスホノアセテート(0.55mL、1.1当量)のTHF(5mL)を添加し、30分撹拌した。tert−ブチル(3−オキソシクロペンチル)カルバメート(500mg、1当量)のTHF(5mL)を反応混合物に0℃で添加した。反応物をゆっくり室温に温め、12時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をEtOAcで希釈し、塩水溶液および水で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の物質をシリカゲルを通し溶離剤としてEtOAC:石油エーテルを使用するカラムクロマトグラフィーで精製して、エチル2−(3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロペンチリデン)アセテートを得た。GCMS:269 (M); 保持時間:9.051分
エチル2−(3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロペンチル)アセテートの合成:エチル2−(3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロペンチリデン)アセテート(500mg、1当量)のMeOH(15mL)溶液をN2で脱気し、PdOH2(261mg、1当量)を添加した。反応混合物を環境温度で12時間、H2雰囲気下に撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)で濾過した。得られた濾液を濃縮して、エチル2−(3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロペンチル)アセテートを得た。1H NMR:400 MHz, CDCl3:δ 4.12 (q, J = 6.80 Hz, 2H), 3.66 (s, 1H), 2.25 - 2.41 (m, 4H), 1.85 - 1.99 (m, 3H), 1.72 - 1.78 (m, 1H), 1.61 - 1.65 (m, 1H), 1.44 (s, 9H), 1.22 (t, J = 4.40 Hz, 3H)
tert−ブチル3−(2−ヒドロキシエチル)シクロペンチルカルバメートの合成:氷冷したエチル2−(3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロペンチル)アセテート(400mg、1当量)のTHF溶液に、LAH(112mg、2当量)を添加し、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。1時間経過後、反応物を硫酸ナトリウム飽和溶液で反応停止させ、懸濁液を濾過した。濾液を濃縮して、tert−ブチル3−(2−ヒドロキシエチル)シクロペンチルカルバメートを得た。1H NMR:400 MHz, CDCl3:δ 3.64 - 3.61.89 - 1.99 (m, 2H),5 (m, 2H), 2.24 - 2.31 (m, 1H), 2.01 - 2.10 (m, 1H), 1.60 - 1.67 (m, 3H), 1.54 - 1.59 (m, 1H), 1.41 (s, 9H), 1.45 - 1.32 (m, 3H)
2−(3−アミノシクロペンチル)エタノールの合成:tert−ブチル3−(2−ヒドロキシエチル)シクロペンチルカルバメートを4M HClのジオキサン溶液で0℃で処理した。反応混合物を1時間撹拌し、濃縮乾固して、2−(3−アミノシクロペンチル)エタノールを得た。
N,N’−(4−フルオロ−1,2−フェニレン)ビス(4−メチルベンゼンスルホンアミド)の合成:4−フルオロベンゼン−1,2−ジアミン(4g、1当量)のピリジン(40mL)溶液を0℃に冷却した。塩化トシル(15g、2.5当量)をゆっくり添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌し、1.5N HCl溶液で反応停止させた。生成物を酢酸エチル(2回)で抽出した。有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の物質をシリカゲルおよび溶離剤としてEtOAC:石油エーテルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、N,N’−(4−フルオロ−1,2−フェニレン)ビス(4−メチルベンゼンスルホンアミド)を得た。1H NMR 400 MHz, DMSO-d6:δ 9.34 - 9.38 (m, 2H), 7.66 - 7.68 (m, 2H), 7.53 - 7.55 (m, 2H), 7.35 - 7.39 (m, 4H), 6.80 - 6.90 (m, 3H), 2.37 (s, 6H)
N,N’−(4−フルオロ−5−ニトロ−1,2−フェニレン)ビス(4−メチルベンゼンスルホンアミド)の合成:酢酸(40mL)中のN,N’−(4−フルオロ−1,2−フェニレン)ビス(4−メチルベンゼンスルホンアミド)(4g、1当量)を0℃に冷却した。発煙HNO3(0.96mL、2.5当量)をゆっくり添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。4時間経過後、反応混合物を氷冷水に注加した。生成物が沈殿し、5分撹拌し、濾取して、N,N’−(4−フルオロ−5−ニトロ−1,2−フェニレン)ビス(4−メチルベンゼンスルホンアミド)を得た。
4−フルオロ−5−ニトロベンゼン−1,2−ジアミンの合成:N,N’−(4−フルオロ−5−ニトロ−1,2−フェニレン)ビス(4−メチルベンゼンスルホンアミド)(0.4g、0.83mmol)の水(0.5mL)溶液に、H2SO4(1mL、37.5mmol)を添加した。反応混合物を1時間、80℃で加熱した。反応混合物をrtに冷却し、水を添加して固体を溶解した。アンモニア水溶液を添加して反応物を中和し、赤色溶液を形成した。混合物を酢酸エチル(3×)で抽出し、合わせた有機抽出物を水で洗浄し、濃縮乾固して、4−フルオロ−5−ニトロベンゼン−1,2−ジアミン(0.12g、84%収率)を得た。LCMS m/z 170.0 (M-H)
5−フルオロ−6−ニトロベンゾ[c][1,2,5]チアジアゾールの合成:4−フルオロ−5−ニトロベンゼン−1,2−ジアミン(2g、1当量)のDCM(40mL)溶液をトリエチルアミン(2.3mL、4当量)で処理し、0℃に冷却した。塩化チオニル(0.6mL、2当量)を反応混合物に添加し、室温で6時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗製の物質をシリカゲルおよび溶離剤としてEtOAC:石油エーテルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、5−フルオロ−6−ニトロベンゾ[c][1,2,5]チアジアゾールを得た。
6−フルオロベンゾ[c][1,2,5]チアジアゾール−5−アミンの合成:5−フルオロ−6−ニトロベンゾ[c][1,2,5]チアジアゾール(0.6g、1当量)のエタノール(10mL):水(2mL)溶液に、塩化アンモニウム(2.2g、5当量)および鉄粉(2.3g、5当量)を添加した。反応混合物を80℃で2時間還流した。2時間経過後反応混合物をセライト(登録商標)床で濾過した。濾液を濃縮して、粗製の生成物を得て、これをシリカゲルおよび溶離剤としてEtOAC:石油エーテルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、6−フルオロベンゾ[c][1,2,5]チアジアゾール−5−アミンを得た。LC/MS:ZORBAX(登録商標)SB C18, 4.6×50mm, 5μm; 溶媒A = 10%MeOH:90%H2O:0.1%TFA; 溶媒B = 90%MeOH:10%H2O:0.1%TFA; 勾配2分かけて0〜100%B(操作時間3分); 保持時間:1.197分; LCMS(ES-API), m/z 170.0 (M+H)
5−ブロモベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール1−オキシドの合成:撹拌中の4−ブロモ−2−ニトロアニリン(50g、230mmol)のエタノール(500mL)溶液に、(38.8g、691mmol)を添加した。反応物は褐色になり、60℃で2時間加熱した。0℃に冷却後、次亜塩素酸ナトリウム(501mL、8110mmol)溶液を5〜10分かけて添加し、20分撹拌した。冷却を維持しながら固体を濾取し、冷水(500mL)で洗浄した。淡緑色がかった黄色固体を得て、減圧で乾燥して、5−ブロモベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール1−オキシド(42g、83%収率)を得た。GCMS:214 (M); 保持時間:7.143分; 1H NMR 400 MHz, CDCl3:δ 7.76 (br s, 1H), 7.36 (br s, 2H)
5−ブロモベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾールの合成:撹拌中の5−ブロモベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール1−オキシド(42g、195mmol)のエタノール(420mL)のスラリーに、亜リン酸トリエチル(35.2mL、201mmol)を添加した。亜リン酸トリエチル添加後、反応物は暗褐色となった。反応物を60℃で1時間加熱した。混合物を0℃に冷却し、石油エーテル(200mL)を添加し、10分撹拌した。反応物質を濃縮して、褐色液体を得た。粗製の生成物をカラムクロマトグラフィー(1%EA/PE)で精製して、5−ブロモベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール(26g、66%収率)を明橙色綿毛状固体として得た。GCMS:198 (M); 保持時間:5.797分; 1H NMR 400 MHz, CDCl3:δ 8.09 (s, 1H), 7.76 (dd, J = 0.8, 9.2 Hz, 1H), 7.48 (dd, J = 1.6, 9.6 Hz, 1H)
ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール−5−アミンの合成:撹拌中の5−ブロモベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール(25g、126mmol)のNMP(28mL)溶液に、アンモニア溶液(300mL)および銅粉末(1.63g、26mmol)を添加した。反応混合物を60℃で14時間加熱した。反応物質をセライト(登録商標)で濾過し、酢酸エチル(500mL)で徹底的に洗浄した。濾液を水(500mL)およびアンモニア溶液(250mL)でも洗浄した。酢酸エチル層を塩水溶液(200mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥し、濃縮して、黄色固体を得て、これをカラムクロマトグラフィー(20%EA/PE)で精製して、ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール−5−アミン(13.5g、79%収率)を帯緑色黄色綿毛状固体として得た。1H NMR 400 MHz, DMSO-d6:δ 7.75 (dd, J = 0.4, 9.6 Hz, 1H), 7.14 (dd, J = 2.0, 9.6 Hz, 1H), 6.42 (br s, 2H), 6.35 (s, 1H)
5−ニトロベンゾ[c]イソチアゾールの合成:5−ニトロベンゾ[c]イソチアゾール−3−アミン(4.0g、1当量)の1,4−ジオキサン(120mL)溶液を0℃に冷却した。反応混合物に、亜硝酸イソアミル(11.56mL、4.2当量)を添加した。反応混合物をゆっくり室温にし、一夜撹拌した。反応混合物を濃縮して、過剰の溶媒を除去した。粗製の生成物をシリカおよび溶離剤としてEtOAC:石油エーテルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、5−ニトロベンゾ[c]イソチアゾール(3.5g、80%収率)を得た。GCMS:180 (M); 保持時間:8.191分
ベンゾ[c]イソチアゾール−5−アミンの合成:5−ニトロベンゾ[c]イソチアゾール(4.0g、1当量)のエタノール(24mL)および水(6mL)溶液に、0℃で濃HCl(0.3mL、9.87mmol)および鉄粉(0.5g、0.4当量)を添加した。反応混合物を2時間還流した。2時間経過後、反応混合物をセライト(登録商標)で濾過し、床をDCMで徹底的に洗浄した。濾液を濃縮して、ベンゾ[c]イソチアゾール−5−アミン(3.1g、74%収率)を得た。LC/MS:Ascentis Express C18, 5×2.1mm, 2.7μm; 溶媒A = 2%ACN:98%H2O:10mM NH4COOH; 溶媒B = 98%ACN:2%H2O:10mM NH4COOH; 勾配1.5分かけて0〜100%B; 保持時間:1.0分; LCMS(ES-API), m/z 10.4 (M+H)
6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジンの合成:6−クロロピリダジン−3−アミン(2g、15.4mmol)のn−ブタノール(15mL)溶液に、2−クロロアセトアルデヒド(1.2g、15.4mmol)を添加した。反応混合物を14時間加熱還流した。反応混合物を氷浴で冷却し、これにより生成物が沈殿した。得られた固体を濾過し、冷n−ブタノールおよびジエチルエーテルで洗浄した。固体物質を最少量の水に溶解し、1N NaOH溶液をゆっくり添加した。生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を10%NaHCO3溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン(2.1g、86%収率)を得た。LCMS m/z 154.5 (M+H); 1H NMR 400 MHz, DMSO-d6:δ 8.35 (s, 1H), 8.23 (d, J = 9.60 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 1.20 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 9.20 Hz, 1H)
イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−アミンの合成:6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン(0.5g、3.26mmol)およびアンモニア(8mL、3.26mmol)の混合物を180℃で16時間加熱した。反応物を濃縮し、分取HPLCで精製して、イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−アミン(120mg、27%収率)を得た。LC/MS:ZORBAX(登録商標)SB C18, 4.6×50mm, 5μm; 溶媒A = 10%MeOH:90%H2O:0.1%TFA; 溶媒B = 90%MeOH:10%H2O:0.1%TFA; 勾配2分かけて0〜100%B(操作時間3分); 保持時間:0.136分; LCMS(ES-API), m/z 135.2 (M+H); 1H NMR 400 MHz, CD3OD:δ 7.61 (m, 2H), 7.41 (s, 1H), 6.72 (m, 1H)
6−クロロ−3−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジンの合成:撹拌中の6−クロロピリダジン−3−アミン(1g、7.72mmol)のEtOH(20mL)溶液に、2−クロロプロパンal(0.857g、9.26mmol)を添加した。混合物を18時間加熱還流し、濃縮した。粗製の残渣を水に溶解し、固形重炭酸ナトリウムで中和した(pH=7)。形成した沈殿を濾取し、水で洗浄して、6−クロロ−3−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン(0.920g、69%収率)を得た。1H NMR 400 MHz, DMSO-d6:δ 8.19 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 0.4 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 9.60 Hz, 1H)
N−(4−メトキシベンジル)−3−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−アミンの合成:6−クロロ−3−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン(0.900g、5.37mmol)のDMSO(3.00mL)溶液に、(4−メトキシフェニル)メタンアミン(3.68g、26.9mmol)を添加し、混合物を150℃で5時間加熱した。化合物は水の添加により反応物から沈殿し、沈殿を濾過により集め、次いでエーテルで洗浄して、N−(4−メトキシベンジル)−3−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−アミン(0.910g、63%収率)を得た。
3−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−アミンの合成:N−(4−メトキシベンジル)−3−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−アミン(0.8g、2.98mmol)およびTFA(5mL)の混合物を65℃で2時間加熱した。TFAを除去し、残渣をEtOAcに溶解し、2N NaOH水溶液で洗浄した。中和処理中に、反応生成物がEtOAc溶液から沈殿した。生成物を濾過により集め、エーテルで洗浄して、3−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−アミン(0.27g、53%収率)を得た。LCMS m/z 149.2 (M+H)
6−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジンの合成:撹拌中の6−クロロピリダジン−3−アミン(0.5g、3.86mmol)のEtOH(5mL)溶液に、1−クロロプロパン−2−オン(0.429g、4.63mmol)を添加し、混合物を18時間加熱還流した。混合物を冷却し、溶媒を除去して、粗製の残渣を得て、これを水に溶解し、固形重炭酸ナトリウムで中和した(pH=7)。形成した沈殿を濾取し、水で洗浄して、6−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン(0.516g、80%収率)を得た。1H NMR 400 MHz, DMSO-d6:δ 8.12 (s, 1H), 8.08 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 2.40 (s, 3H)
N−(4−メトキシベンジル)−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−アミンの合成:(4−メトキシフェニル)メタンアミン(2.046g、14.9mmol)を6−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン(0.5g、2.98mmol)のDMSO(2mL)溶液に添加し、混合物を150℃で5時間加熱した。化合物が水の添加により反応物から沈殿した。沈殿を濾過により集め、次いでエーテルで洗浄して、N−(4−メトキシベンジル)−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−アミン(0.648g、65%収率)を黄色固体として得た。LCMS m/z 269.2 (M+)
2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−アミンの合成:N−(4−メトキシベンジル)−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−アミン(0.6g、2.24mmol)をTFA(3mL)と混合し、65℃で2時間加熱した。溶媒を減圧下蒸発した。残渣をEtOAcに溶解し、2N NaOH水溶液で洗浄した。中和処理中に、反応生成物がEtOAc溶液から沈殿した。生成物を濾過により集め、エーテルで洗浄して、2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−アミン(0.21g、60%収率)を得た。LCMS m/z 149.2 (M+H)
エチル5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボキシレートの合成:tert−ブチルピリジン−4−イルカルバメート(10g、1当量)およびO−(2,4−ジニトロフェニル)ヒドロキシルアミン(11.28g、1.1当量)のTHF(100mL)および水(100mL)溶液を、封管中、密閉条件下、45℃で12時間加熱した。反応混合物を減圧下濃縮し、粗製の生成物をDMF(200mL)に溶解した。K2CO3(14.23g、2当量)およびプロピオル酸エチル(6.06g、1.2当量)を反応混合物に添加し、室温で24時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮して過剰のDMFを除去した。粗製の物質を水で希釈し、酢酸エチル(2回)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の生成物をシリカおよび溶離剤としてEtOAC:石油エーテルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、エチル5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボキシレート(7g、45%収率)を得た。LC/MS:Acquity BEH C18 2.1×50mm, 1.8μ; 溶媒A = 0.1%TFAの水溶液; 溶媒B = 0.1%TFAのACN溶液; 勾配2分かけて0〜100%B; 保持時間:0.96分; LCMS(ES-API), m/z 306.17 (M+H). 1H NMR 400 MHz, MeOD4:δ 8.51 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.17 (dd, J = 7.2, 2.4 Hz, 1H), 4.37 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.57 (s, 9H), 1.43 (t, J = 7.2 Hz, 3H)
ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−アミンの合成:エチル5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボキシレート(4g、1当量)を40%H2SO4(40mL)に溶解し、6時間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、粗製の生成物を飽和水酸化ナトリウム溶液で塩基性化し、酢酸エチル(2回)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−アミン(1.3g、75%収率)を得た。LC/MS:ZORBAX(登録商標)SB C18, 4.6×50mm, 5μm; 溶媒A = 10%MeOH:90%H2O:0.1%TFA; 溶媒B = 90%MeOH:10%H2O:0.1%TFA; 勾配2分かけて0〜100%B(操作時間3分); 保持時間:0.27分; LCMS(ES-API), m/z 134.2 (M+H); 1H NMR 400 MHz, DMSO-d6:δ 7.76 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.41 (m, 1H), 6.31 (dd, J = 2.4, 7.6 Hz, 1H), 5.99 (m, 1H), 5.55 (br s, 2H)
2,2,2−トリフルオロ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル)アセトアミドの合成:TFAA(0.636mL、1.2当量)をピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−アミン(0.5g、1当量)およびTEA(0.680mL、1.3当量)のDCM(10mL)溶液に0℃で添加した。1時間後、溶媒を除去し、残渣を水で摩砕し、5分撹拌、濾取し、乾燥して、2,2,2−トリフルオロ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル)アセトアミドを褐色固体として得た(0.42g、49%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.50 (s, 1H), 8.71 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.15 (d, J = 2 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 2 Hz, 1H), 7.10 (dd, J = 2.4, 7.6 Hz, 1H), 6.64 (dd, J = 0.4, 2.2 Hz, 1H)
2,2,2−トリフルオロ−N−(3−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル)アセトアミドの合成:2,2,2−トリフルオロ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル)アセトアミド(0.2g、1当量)のアセトニトリル(5mL)溶液に、1−フルオロ−4−ヒドロキシ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2,2,2]オクタン−ビス(テトラフルオロボレート(0.304g、1当量)を室温で添加し、16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAc(25mL)で希釈し、飽和NaHCO3溶液、塩水で洗浄した。有機層を集め、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の生成物を溶離剤としてEtOAc:石油エーテル(3:7)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、2,2,2−トリフルオロ−N−(3−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル)アセトアミドaを灰白色固体として得た(0.08g、37%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.49 - 11.58 (m, 1H), 8.60 - 8.72 (m, 1H), 8.12 - 8.14 (m, 1H), 7.99 - 8.07 (m, 1H), 7.08 - 7.12 (m, 1H)
3−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−アミンの合成:2,2,2−トリフルオロ−N−(3−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル)アセトアミド(0.2g、0.81mmol)のメタノール(2mL):水(2mL)溶液に、K2CO3(0.224g、1.62mmol)を添加し、混合物を室温で6時間撹拌した。混合物を濃縮し、粗製の生成物をEtOAc(25mL)に溶解し、飽和ナトリウムNaHCO3溶液、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、3−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−アミンを灰白色固体として得た(80mg、65%収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.16 - 8.28 (m, 1H), 7.65 - 7.76 (m, 1H), 6.29 - 6.42 (m, 2H), 5.56 - 5.75 (m, 2H)
N−(3−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドの合成:2,2,2−トリフルオロ−N−(ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル)アセトアミド(0.2g、0.87mmol)のアセトニトリル(5mL)溶液にNCS(0.117g、0.87mmol)を添加し、RTで6時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗製の生成物をEtOAc(25mL)に溶解し、飽和ナトリウムNaHCO3溶液、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、N−(3−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(0.18g、78%収率)を褐色固体として得た。LCMS 263.1 (M+)
3−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−アミンの合成:N−(3−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(0.2g、0.76mmol)のメタノール(4mL)および水(4mL)溶液に、K2CO3(0.210g、1.52mmol)を添加し、混合物をRTで16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗製の生成物をEtOAc(25mL)に溶解し、飽和ナトリウムNaHCO3溶液、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、3−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−アミン(0.1g、71%収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 5.92 (s, 2H), 6.31 (dd, J = 0.40, 2.60 Hz, 1H), 6.41 (dd, J = 2.00, 7.40 Hz, 1H), 7.78 (s, 1H), 8.29 (d, J = 7.60 Hz, 1H)
エチル5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボキシレートを、エチル5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボキシレートに準じる方法で、出発物質の一つとしてプロピオル酸エチルの代わりにブタン酸エチルを使用して製造した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.97 (s, 1H), 8.59 (dd, J = 0.4, 7.6 Hz, 1H), 8.28 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.09 (dd, J = 2.4, 7.2 Hz, 1H), 4.26 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.52 (s, 9H), 1.34 - 1.39 (m, 3H)
2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−アミンの合成:エチル5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボキシレート(1g、3.13mmol)を40%H2SO4(40ml、750mmol)に溶解し、6時間加熱還流した。反応を濃縮し、飽和水酸化ナトリウム溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発して、2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−アミン(0.28g、61%収率)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.13 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.30 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 6.22 (dd, J = 2.4, 7.60 Hz, 1H), 5.78 (s, 1H), 5.49 (s, 2H), 2.23 (s, 3H)
N−(2,5−ジフルオロフェニル)アセトアミドの合成:2,5−ジフルオロアニリン(3.5g、1当量)のDCM(30mL)溶液に、0℃でピリジン(3.3mL、1.5当量)を添加した。反応混合物を5分撹拌し、塩化アセチル(2.9mL、1.5当量)を添加し、1時間撹拌した。1時間経過後反応物を1.5N HClで反応停止させた。生成物をDCM(2回)で抽出した。有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた物質をジエチルエーテルで洗浄し、乾燥して、N−(2,5−ジフルオロフェニル)アセトアミドを得た。LC/MS:Acquity BEH C18 2.1×50mm, 1.8μ; 溶媒A = 0.1%TFAの水溶液; 溶媒B = 0.1%TFAのACN溶液; 勾配2分かけて0〜100%B; 保持時間:0.68分; LCMS(ES-API), m/z 172.6 (M+H)
N−(2,5−ジフルオロフェニル)エタンチオアミドの合成:N−(2,5−ジフルオロフェニル)アセトアミド(2.6g、1当量)のベンゼン(15mL)溶液に、P2S5(6.7g、1当量)を添加し、85℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチルで希釈した。反応混合物を10%NaOH溶液で反応停止させた。有機層を集め、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の得られた物質をシリカゲルおよび溶離剤としてEtOAC:石油エーテルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、N−(2,5−ジフルオロフェニル)エタンチオアミドを得た。GCMS:187 (M); 保持時間:7.065分
5−フルオロ−2−メチルベンゾ[d]チアゾールの合成:撹拌中のN−(2,5−ジフルオロフェニル)エタンチオアミド(0.5g、1当量)のキシレン(10mL)溶液に炭酸セシウム(1.74g、2当量)を添加し、150℃で24時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水で反応停止させた。生成物を酢酸エチルで抽出した、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の得られた物質をシリカゲルおよび溶離剤としてEtOAC:石油エーテルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、5−フルオロ−2−メチルベンゾ[d]チアゾールを得た。GCMS:167 (M); 保持時間:6.181分
5−フルオロ−2−メチル−6−ニトロベンゾ[d]チアゾールの合成:5−フルオロ−2−メチルベンゾ[d]チアゾール(0.1g、1当量)をH2SO4(5mL)に溶解し、0℃に冷却した。反応混合物にKNO3(0.12g、2当量)を添加し、4時間撹拌した。反応物を10%NaOH溶液で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、5−フルオロ−2−メチル−6−ニトロベンゾ[d]チアゾールを得た。GCMS:212 (M); 保持時間:8.4分
5−フルオロ−2−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−アミンの合成:5−フルオロ−2−メチル−6−ニトロベンゾ[d]チアゾール(0.2g、1当量)の80%EtOH(10mL)溶液に、濃HCl(0.5mL)、鉄粉(0.23g、4.5当量)を添加した。反応混合物を90℃で30分加熱した。反応混合物をエタノールで希釈し、室温に冷却した。反応混合物をセライト(登録商標)床で濾過した。濾液を濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルおよび10%Na2CO3に分配した。生成物を酢酸エチルで抽出した、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の物質は、所望の生成物をその他の異性体(位置異性体)と共に含んだ。粗製の物質をシリカゲルおよび溶離剤としてEtOAC:石油エーテルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、所望の化合物を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6):δ 7.54 (d, J = 12.00 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 8.40 Hz, 1H), 5.33 (s, 2H), 2.68 (s, 3H)
2−メチル−6−ニトロベンゾ[d]チアゾールの合成:2−メチルベンゾ[d]チアゾール(2g、1当量)にH2SO4を0℃で添加し、5分撹拌した。反応混合物に、ニトロ化剤(HNO3:H2SO4:2:1)を添加し、15分激しく撹拌した。反応物をゆっくり環境温度に温め、1時間撹拌した。反応混合物を冷水に注加することにより反応停止させた。化合物が析出し、濾取し、減圧下乾燥して、2−メチル−6−ニトロベンゾ[d]チアゾールを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 8.78 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.34 (dd, J = 2.0, 9.0 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 2.92 (s, 3H)
2−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−アミンの合成:2−メチル−6−ニトロベンゾ[d]チアゾール(1g、5.15mmol)のEtOH/水(8:1、45mL)溶液に鉄(0.86g、15.5mmol)およびHCl(0.47mL)を添加した。混合物を2時間加熱還流し、冷却し、セライト(登録商標)で濾過した。EtOHを減圧下除去し、混合物を水およびEtOAcに分配した。層を分離し、有機層を10%NaHCO3で洗浄した。有機層を乾燥し(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。生成物をカラムクロマトグラフィー(5%MeOH/CHCl3)で単離して、2−メチルベンゾ[d]チアゾール−6−アミン(0.8g、95%収率)を得た。LCMS 165.3 (M+H)
ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オールの合成:1H−ピラゾール−5−アミン(80g、963mmol)を還流凝縮器、N2出口とメカニカルスターラーを備えた1L多首丸底フラスコに入れた。DMF(1L)およびエチル3−エトキシアクリレート(153g、1059mmol)、炭酸セシウム(471g、1444mmol)を添加し、混合物を撹拌しながら110℃で18〜24時間加熱した。混合物を濃縮して、DMFを除去し、水(200mL)を添加した。混合物をEtOAc(700ml×3)およびCHCl3(500mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発して、粗製の所望の生成物を得て、これをEtOAc(3体積)で摩砕し、濾取して、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オール(60g、46%収率)を黄色固体として得た。LCMS m/z 136.2 (M+H); 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6):δ 12.08 (s, 1H), 8.47 (dd, J = 8.0, 0.8 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.94 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.81 (dd, J = 2.0, 0.8 Hz, 1H)。
5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジンの合成:ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オール(60g、444mmol)のアセトニトリル(180mL)中の混合物に、還流凝縮器を備えた1L単首丸底フラスコ中、磁気撹拌下、N2排出と共にPOCl3(112mL、1202mmol)を添加し、80℃で3時間加熱した。混合物pH=7〜8になるまで飽和NaHCO3の氷冷溶液に注加して反応停止させ、EtOAC(700mL)で抽出した。有機層を分離し、NaHCO3溶液、塩水で洗浄した。得られた有機層を10%NaHCO3溶液(150mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発して、5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(65g、95%収率)を黄色固体として得た。LCMS m/z 154.0 (M+H); 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6):δ 9.18 (dd, J = 7.2, 0.8 Hz, 1H), 8.29 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.73 (dd, J = 2.4, 0.8 Hz, 1H)
ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミンの合成:1Lオートクレーブ中の5−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(65g、423mmol)にNH4OH水溶液を添加し、100℃で18〜24時間加熱した。冷却した反応混合物を濾過し、EtOAC(250mL×4)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥、濾過し、濃縮して、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン(50g、88%収率)を黄色固体として得た。LCMS m/z 135.2 (M+H); 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6):δ 8.46 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.75 (s, 2H), 6.20 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.87 (s, 1H)
3−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミンの合成:撹拌中のピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン(0.3g、2.24mmol)のTHF(15mL)懸濁液に、1−フルオロ−4−ヒドロキシ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2,2,2]オクタン−ビステトラフルオロボレート(1.17g、3.35mmol)を添加し、反応物を16時間撹拌した。混合物を濃縮して、灰白色固体の粗製の生成物を得て、これを分取TLC(100%EtOAc)で精製して、3−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミンを白色固体として得た(70mg、20%収率)。LCMS m/z 153.0 (M+H)+; 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.39 (dd, J = 1.60, 7.60 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 3.60 Hz, 1H), 6.99 (bs, 2H), 6.22 (d, J = 7.60 Hz, 1H)
3−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミンの合成:撹拌中のピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン(200mg、1.5mmol)のTHF(10mL)溶液に、−78℃でNCS(200mg、1.5mmol)を添加し、反応物をrtに温め、16時間撹拌した。反応を濃縮し、水を添加し、固体沈殿を濾取し、乾燥して、3−クロロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン(140mg、54%収率)を得た。LCMS m/z 169.0 (M+H)+; 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.48 (d, J = 7.20 Hz, 1H), 7.16 (bs, 2H), 7.89 (s, 1H), 6.27 (d, J = 7.20 Hz, 1H)
2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オールの合成:撹拌中の3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン(5.0g、51.5mmol)のDMF(50mL)溶液に、Cs2CO3(33.5g、103mmol)および(E)−エチル3−エトキシアクリレート(8.91g、61.8mmol)を添加した。混合物を110℃で16時間加熱した。混合物をrtに冷却し、酢酸(50mL)を添加し、30分、rtで撹拌した。粗製の固体を水およびEtOAcに分配した。有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。固体をEtOAcで処理して、2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オール(2.5g、30%収率)を淡黄色固体として得た。LCMS m/z 148.2 (M-H); 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.92 (bs, 1H), 8.33 (d, J = 8.00 Hz, 1H), 5.82 (d, J = 7.60 Hz, 1H), 5.64 (s, 1H), 2.21 (s, 3H)。
5−ブロモ−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジンの合成:2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オール(2.0g、13.4mmol)のDCE(40mL)溶液にPOBr3(11.53g、40.2mmol)をrtで添加し、100℃で5時間加熱した。反応混合物をrtに冷却し、濃縮し、氷水で反応停止した。混合物をNa2CO3で塩基性化し、EtOAcで抽出し、合わせた有機層を塩水で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、粗製の生成物を黄色固体として得た。物質をカラムクロマトグラフィー(20%EtOAc:石油エーテル)で精製して、5−ブロモ−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.6g、51%収率)を淡黄色固体として得た。LCMS m/z 212.2 (M+H)+; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.45 (dd, J = 0.40, 7.00 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 7.20 Hz, 1H), 6.40 (s, 1H), 2.50 (s, 3H)
2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミンの合成:5−クロロ−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.6g、7.55mmol)をメタノール性アンモニア(32ml、224mmol)中、100℃で16時間加熱した。反応物を濃縮し、生成物をカラムクロマトグラフィー(5%MeOH:CHCl3)で精製して、2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン(1.0g、83%収率)を得た。LCMS m/z 149.2 (M+H)+; 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.33 (d, J = 7.60 Hz, 1H), 6.65 (bs, 2H), 6.10 (d, J = 7.20 Hz, 1H), 5.68 (s, 1H), 2.23 (s, 3H)
工程1:6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールの合成:撹拌中の1H−ピラゾール−5−アミン(1g、12mmol)のEtOH(10mL)溶液にジエチル2−フルオロマロネート(3.22g、18mmol)およびナトリウムエトキシド(7.8g、24mmol、21%溶液9mL)を添加した。混合物を18時間加熱還流した。混合物をrtに冷却し、濃縮した。水を添加し、pHを3に調節した。得られた沈殿を濾取し、乾燥して、6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(0.8g、39%収率)を白色固体として得た。LCMS m/z 168.2 (M-)。
工程2[前記参照]:6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(1g、5.91mmol)をPOCl3(2.76ml、29.6mmol)に添加し、16時間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、粗製物をNaHCO3溶液に溶解し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。粗製物をカラムクロマトグラフィー(20%EtOAc:ヘキサン)で精製して、5,7−ジクロロ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.35g、36%収率)を白色固体として得た。LCMS m/z 206.0 (M+); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.23 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 2.4 Hz, 1H)
工程3:5,7−ジクロロ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.8g、3.88mmol)に、密閉チューブ中、NH4OH(5mL、128mmol)を添加し、12時間、80℃で撹拌した。混合物をrtに冷却し、濃縮し、粗製の生成物、5−クロロ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(0.7g、97%収率)をさらに精製することなく使用した。LCMS m/z 187.1 (M+H); 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.17 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.14 (br s, 2H), 6.44 (d, J = 2.4 Hz, 1H)
工程4:5−クロロ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(0.7g、3.75mmol)のジオキサン(10mL)溶液に、亜硝酸イソアミル(1.01mL、7.50mmol)を添加し、110℃で2時間還流した。反応混合物を濃縮し、粗製の物質を水で洗浄した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。生成物をカラムクロマトグラフィー(EtOAc:石油エーテル、22%)で分離して、5−クロロ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.6g、93%)を灰白色固体として得た。
工程5:5−クロロ−6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.6g、3.50mmol)のMeOH(10mL)溶液を、密閉チューブ中、アンモニアガスで5分、−20℃で通気した。容器を密閉し、75℃で3時間加熱した。混合物を濃縮し、粗製の生成物6−フルオロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン(0.5g、94%収率)を続く変換で直接した。LCMS m/z 152.5 (M+). (M+H); 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.98 (dd, J = 0.8, 8.4 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.20 (br s, 2H), 5.97 (dd, J = 1.2, 3.2 Hz, 1H)
2−ジュウテロベンゾチアゾールの合成:撹拌中のベンゾ[d]チアゾール(1.5g、11.10mmol)のTHF(20mL)溶液を−78℃に冷却し、n−BuLi(1.78g、27.7mmol)を滴下した。滴下が完了する直前に、アニオン溶液は透明で、橙色溶液となった。この時点で反応混合物にD2Oを添加し、さらに半時間撹拌した。反応混合物をNH4Cl溶液で反応停止させ、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥し、蒸発して、粗製の化合物を得て、これをEtOAcおよびヘキサン(2:3)を使用するカラムクロマトグラフィーで精製して、2−ジュウテロベンゾチアゾール(1.14g、75%収率)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.09 - 8.19 (m, 2H), 7.46 - 7.58 (m, 2H)
2−ジュウテロ−6−ニトロベンゾチアゾールの合成:HNO3(0.82mL、18.36mmol)およびH2SO4(0.98mL、18.36mmol)の混合物に、2−ジュウテロベンゾチアゾール(0.50g、3.67mmol)を1時間かけて、〜25℃で添加した。得られた溶液を12時間撹拌し、氷水に注加して黄色沈殿を形成させ、これを濾取し、さらに精製することなく使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.26 (d, J = 2.40 Hz, 1H), 8.36 - 8.39 (m, 1H), 8.28 - 8.31 (m, 1H)
2−ジュウテロ−6−アミノベンゾチアゾールの合成:2−ジュウテロ−6−ニトロベンゾチアゾール(0.300g、1.656mmol)および濃HCl(0.075mL、2.484mmol)のエタノール(20.00mL)中の混合物に鉄粉(0.370g、6.62mmol)を添加した。反応物を1時間、還流で撹拌し、室温に冷却した。鉄の酸化物および水酸化物塩の沈殿を濾過により除去した。溶媒をを除去し、得られた固体をEtOAc(50mL×2)および10%Na2CO3水溶液(50mL)の不均一混合物で抽出した。EtOAc抽出物を乾燥し、溶媒を減圧下除去した。粗製の物質をEtOAcおよびヘキサン(2:3)系を使用するcombiflashで精製して、2−ジュウテロ−6−アミノベンゾチアゾール(110mg、97%収率)を得た。LCMS m/z 152.2 (M+H)
6−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−アミンの合成:撹拌中の4−ブロモ−2−フルオロアニリン(2g、10.53mmol)の酢酸(20mL)溶液に、rtでチオシアン酸カリウム(4.09g、42.1mmol)を添加し、Br2(1.085mL、21.05mmol)の酢酸(5mL)溶液を滴下した。混合物を2時間撹拌し、濃縮乾固した。NaHCO3溶液を添加し、生成物をEtOAcで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、6−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(2.1g、81%収率)を得て、これをさらに精製することなく使用した。LCMS m/z 248.9 (M+2)
6−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾールの合成:撹拌中の6−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(2g、8.09mmol)のDMF(20mL)溶液に、rtで亜硝酸イソアミル(3.27mL、24.28mmol)を添加した。混合物を80℃で1時間加熱した。LC/MSで反応をモニターした。出発物質の消費が完了した後、反応混合物を減圧下濃縮して、粗製の生成物を得た。粗製の物質をシリカゲルおよびEtOAc:石油エーテル(2:8)系を使用するコンビフラッシュで精製して、6−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール(0.8g、42%収率)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.97 (d, J = 0.4 Hz, 1H), 7.90 (dd, J = 1.6, 0.8 Hz, 1H), 7.40 (dd, J = 2.0, 9.6 Hz, 1H)
4−フルオロ−N−(4−メトキシベンジル)ベンゾ[d]チアゾール−6−アミンの合成:撹拌中の6−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール(200mg、0.862mmol)、4−メトキシベンジルアミン(0.169mL、1.29mmol)、Xantphos(249mg、0.431mmol)およびCs2CO3(562mg、1.724mmol)の1,4−ジオキサン(16mL)溶液をN2で5分脱気し、Pd2(dba)3(197mg、0.215mmol)を添加した。混合物をさらにN2で5分脱気し、密閉し、110℃で12時間加熱した。混合物をrtに冷却し、濾過し、濃縮した。粗製の化合物をカラムクロマトグラフィー(10%EA:石油エーテル)で精製して、4−フルオロ−N−(4−メトキシベンジル)ベンゾ[d]チアゾール−6−アミン(200mg、80%収率)を得た。LCMS m/z 289.1 (M+H)
4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−アミンの合成:4−フルオロ−N−(4−メトキシベンジル)ベンゾ[d]チアゾール−6−アミン(200mg、0.694mmol)およびTFA(8mL)の混合物を25℃で1時間撹拌した。混合物を濃縮し、EtOAcおよび水に分配した。分離した有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、粗製の化合物をカラムクロマトグラフィー(15%EA:石油エーテル)で精製して、4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−アミン(100mg、74%収率)を得た。LCMS m/z 168.9 (M+)
6−ブロモ−5−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−アミンの合成:撹拌中の4−ブロモ−3−フルオロアニリン(2g、10.53mmol)の酢酸(20mL)溶液に、チオシアン酸カリウム(4.09g、42.1mmol)をrtで添加し、Br2(0.542mL、10.53mmol)の酢酸(5mL)溶液を滴下した。反応物を2時間撹拌し、濃縮乾固した。NaHCO3溶液を添加し、生成物をEtOAcで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、6−ブロモ−5−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(2g、77%収率)を得て、これをさらに精製することなく使用した。
6−ブロモ−5−フルオロベンゾ[d]チアゾールの合成:撹拌中の6−ブロモ−5−フルオロベンゾ[d]チアゾール−2−アミン(2g、8.09mmol)の1,4−ジオキサン(100mL)溶液に、亜硝酸イソアミル(3.27mL、24.28mmol)をrtで添加した。混合物を110℃で3時間加熱した。LC/MSで反応をモニターした。出発物質の消費が完了した後、反応混合物を減圧下濃縮して、粗製の生成物を得た。粗製の物質をシリカゲルおよびEtOAc:石油エーテル(2:8)系を使用するコンビフラッシュで精製した。6−ブロモ−5−フルオロベンゾ[d]チアゾール(1g、53%収率)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.04 (s, 1H), 8.15 (d, J = 6.40 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 8.80 Hz, 1H)
5−フルオロ−N−(4−メトキシベンジル)ベンゾ[d]チアゾール−6−アミンの合成:撹拌中の6−ブロモ−5−フルオロベンゾ[d]チアゾール(1g、4.31mmol)、4−メトキシベンジルアミン(0.676mL、5.17mmol)、Xantphos(1.247g、2.154mmol)およびCs2CO3(2.81g、8.6mmol)の1,4−ジオキサン(100mL)溶液をN2で5分脱気し、Pd2(dba)3(0.99g、1.08mmol)を添加した。混合物をさらにN2で5分脱気し、密閉し、110℃で12時間加熱した。rtに冷却後、混合物を濾過し、濃縮した。粗製の化合物をカラムクロマトグラフィー(10%EA:石油エーテル)で精製して、5−フルオロ−N−(4−メトキシベンジル)ベンゾ[d]チアゾール−6−アミン(0.8g、64%収率)を得た。LCMS m/z 289.1 (M+H)
5−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−アミンの合成:5−フルオロ−N−(4−メトキシベンジル)ベンゾ[d]チアゾール−6−アミン(0.8g、2.77mmol)のTFA(10mL)溶液を、1時間、rtで撹拌した。混合物を濃縮乾固し、EtOAcおよび水で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製の化合物をカラムクロマトグラフィー(15%EA:石油エーテル)で精製して、5−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−アミン(0.25g、52%収率)を得た。LCMS m/z 169.5 (M+H)
6−クロロ−2−((4−メトキシベンジル)チオ)−3−ニトロピリジンの合成:2,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン(0.1g、1当量)および4−メトキシベンゼンチオール(0.080g、1.1当量)をTHF溶液(2mL)に溶解し、0℃に冷却した。水素化ナトリウム(0.025g、1.2当量)を反応混合物に少量ずつ添加し、3時間、0℃で撹拌した。反応混合物を濃縮して、過剰のTHFを除去した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を集め、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、6−クロロ−2−((4−メトキシベンジル)チオ)−3−ニトロピリジンを黄色固体として得た(0.12g、74.5%収率)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.41 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.34 - 7.47 (m, 2H), 7.16 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 6.84 - 6.87 (m, 3H), 4.38 (s, 2H), 3.80 (s, 3H)
N−(4−メトキシベンジル)−6−((4−メトキシベンジル)チオ)−5−ニトロピリジン−2−アミンの合成:6−クロロ−2−((4−メトキシベンジル)チオ)−3−ニトロピリジン(0.5g、1当量)および(4−メトキシフェニル)メタンアミン(2.207g、10当量)を加圧封管に入れ、密閉条件下、120℃で30分加熱した。30分後反応混合物を環境温度に冷却して、水を添加し、濾取した。得られた黄色の固体を水、石油エーテルで洗浄し、減圧下乾燥した。粗製の生成物をシリカゲルおよび酢酸エチル:石油エーテル(3:7)系を使用するコンビフラッシュで精製して、N−(4−メトキシベンジル)−6−((4−メトキシベンジル)チオ)−5−ニトロピリジン−2−アミンを黄色固体として得た(0.5g、76%収率)を得た。LC/MS:Acquity BEH C18 2.1×50mm, 1.8μ; 溶媒A = 0.1%TFAの水溶液; 溶媒B = 0.1%TFAのACN溶液; 勾配2分かけて0〜100%B; 保持時間:1.17分; LCMS(ES-API), m/z 412.2 (M+H)
N2−(4−メトキシベンジル)−6−((4−メトキシベンジル)チオ)ピリジン−2,5−ジアミンの合成:N−(4−メトキシベンジル)−6−((4−メトキシベンジル)チオ)−5−ニトロピリジン−2−アミン(0.5g、1.215mmol)のMeOH(5mL)溶液に、塩化アンモニウム(0.650g、10当量)および亜鉛(0.397g、5当量)を順次に添加し、環境温度で1時間撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)床で濾過し、メタノールで洗浄した。得られた濾液を濃縮し、EtOAcで希釈し、水で洗浄した。水層を酢酸エチル(2回)で抽出した。有機層を合わせ、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、粗製の物質を得た。粗製の生成物をシリカゲルおよび酢酸エチル:石油エーテル(3:7)系を使用するコンビフラッシュで精製して、N2−(4−メトキシベンジル)−6−((4−メトキシベンジル)チオ)ピリジン−2,5−ジアミン(0.25g、54%収率)を得た。LC/MS:Acquity BEH C18 2.1×50mm, 1.8μ; 溶媒A = 0.1%TFAの水溶液; 溶媒B = 0.1%TFAのACN溶液; 勾配2分かけて0〜100%B; 保持時間:0.88分; LCMS(ES-API), m/z 382.2 (M+H)
チアゾロ[5,4−b]ピリジン−5−アミンの合成:N2−(4−メトキシベンジル)−6−((4−メトキシベンジル)チオ)ピリジン−2,5−ジアミン(0.3g、0.786mmol)のギ酸(2mL)溶液を90℃で1時間加熱した。TFA(2mL)を添加し、再び1時間加熱した。TFAを減圧下除去し、シリカゲルおよびMeOH:CHCl3(3%)系を使用するコンビフラッシュで精製して、チアゾロ[5,4−b]ピリジン−5−アミンを暗色固体として得た(0.1g、84%収率)。LC/MS:Acquity BEH C18 2.1×50mm, 1.8μ; 溶媒A = 0.1%TFAの水溶液; 溶媒B = 0.1%TFAのACN溶液; 勾配2分かけて0〜100%B; 保持時間:0.52分; LCMS(ES-API), m/z 152.14 (M+H)
2−クロロ−4−((4−メトキシベンジル)チオ)−5−ニトロピリジンの合成:水素化ナトリウム(3.11g、78mmol)のTHF(20mL)懸濁液を、窒素下、−40℃に冷却した。2,4−ジクロロ−5−ニトロピリジン(15g、78mmol)および(4−メトキシフェニル)メタンチオール(12g、78mmol)のTHF(50mL)溶液をNaH懸濁液に滴下した。−40℃で10分、次いでrtで撹拌した。反応完了後、混合物を氷で反応停止させ、酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して残渣を得た。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(8〜10%EtOAc/石油エーテル)で精製して、2−クロロ−4−((4−メトキシベンジル)チオ)−5−ニトロピリジン(15g、61%収率)を得た。LCMS m/z 311.2 (M+H); 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.14 (s, 1H), 7.26 - 7.38 (m, 3H), 6.90 - 6.93 (m, 2H), 4.18 (s, 2H), 3.82 (s, 3H)
N−(4−メトキシベンジル)−4−((4−メトキシベンジル)チオ)−5−ニトロピリジン−2−アミンの合成:2−クロロ−4−((4−メトキシベンジル)チオ)−5−ニトロピリジン(5g、16.1mmol)および(4−メトキシフェニル)メタンアミン(11g、80mmol)の混合物を100℃で30分加熱した。反応の完了をLCMSで確認した。反応完了後、水を混合物に添加し、自由流動性固体が生じるまで撹拌した。固体を濾取して、N−(4−メトキシベンジル)−4−((4−メトキシベンジル)チオ)−5−ニトロピリジン−2−アミン(5g、76%収率)を黄色固体として得た。LCMS m/z 412.6 (M+H); 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.94 (d, J = 5.20 Hz, 1H), 8.37 (bs, 1H), 7.24 - 7.37 (m, 4H), 6.82 - 6.92 (m, 4H), 4.55 (bs, 2H), 4.11 (s, 2H), 3.71 - 3.75 (m, 6H)
N2−(4−メトキシベンジル)−4−((4−メトキシベンジル)チオ)ピリジン−2,5−ジアミンの合成:N−(4−メトキシベンジル)−4−((4−メトキシベンジル)チオ)−5−ニトロピリジン−2−アミン(15g、36.5mmol)のEtOH(150mL)にPd/C(6g、56.4mmol)を添加し、RTで、水素下、一夜撹拌した。反応完了後、反応物をセライト(登録商標)で濾過し、エタノール(500mL)で洗浄した。高減圧下に濃縮して、N2−(4−メトキシベンジル)−4−((4−メトキシベンジル)チオ)ピリジン−2,5−ジアミン(12g、86%収率)を褐色固体として得た。さらに精製することなく次工程で使用した。
チアゾロ[4,5−c]ピリジン−6−アミンの合成:N2−(4−メトキシベンジル)−4−((4−メトキシベンジル)チオ)ピリジン−2,5−ジアミン(4g、9.33mmol)およびギ酸(6mL、9.33mmol)を90℃で1時間、N2雰囲気下で加熱した。ホルミル化の完了をLCMSで確認した。ギ酸除去後、TFA(25mL)およびテトラフルオロホウ酸銀(800mg、4.11mmol)を添加し、80℃で5時間加熱した。LCMSで判断して反応完了後、揮発物を除去し、残渣を水(20mL)で希釈した。水層をMTBE(3×20mL)で洗浄した。水層のpHを重炭酸ナトリウム飽和溶液で8に調節し、塩基性溶液を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮し、高減圧下乾燥して、チアゾロ[4,5−c]ピリジン−6−アミン(1g、70%収率)を淡褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.93 (s, 1H), 8.70 (d, J = 0.80 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 0.80 Hz, 1H), 6.08 (s, 1H)
さらなる中間体の製造
エチル4,6−ジクロロニコチネート(50g、227mmol)のDMA(500mL)溶液に、DIPEA(39.7mL、227mmol)およびシクロプロピルアミン(17.6mL、250mmol)を添加した。混合物を90℃で5時間加熱した。反応混合物を撹拌しながら破砕氷に入れ反応停止させた。得られたスラリーを撹拌し、濾取して、粗製の生成物(42g、91%収率)を得て、これをさらに精製することなく使用した。LCMS m/z 241.1 (M+H)+. 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.54 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.03 (s, 1H), 4.29 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 2.61 (m, 1H), 1.31 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 0.86 (m, 2H), 0.58 (m, 2H)。
エチル6−クロロ−4−(シクロプロピルアミノ)ニコチネート(10g、41.5mmol)およびベンゾ[d]チアゾール−6−アミン(7.49g、49.9mmol)を、封管中、150℃で3時間加熱した。この工程を再度繰り返し、両反応の粗製の生成物を合わせ、直接次工程で使用した。
エチル6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(シクロプロピルアミノ)ニコチネート(19.2g、54.2mmol)をEtOH(50mL)、水(50mL)およびTHF(40ml)の混合物に溶解した。この撹拌中の溶液に、LiOH(3.9g)を添加し、混合物をrtで18時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮して、揮発性溶媒を除去した。水層をEtOAc(2×200mL)で抽出し、分離した水層を1.5N HClで中和した。沈殿した生成物を濾取し、乾燥して、6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(シクロプロピルアミノ)ニコチン酸(17g、96%収率)を得て、これをさらに精製することなく使用した。LCMS m/z 327.0 (M+H)+
工程1:撹拌中の(1r,4r)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキサンカルボン酸(250mg、1.03mmol)、PyBOP(535mg、1.03mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.538mL、3.08mmol)のDMF(5mL)溶液に、25℃でメタンアミン塩酸塩(104mg、1.541mmol)を添加した。2時間後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、10%LiCl(3×)で濯いだ。有機層をNa2SO4で乾燥し、濃縮して、tert−ブチル((1r,4r)−4−(メチルカルバモイル)シクロヘキシル)カルバメート(250mg、85%収率)の白色固体として生成物を得た。LCMS(TFA) 201.1 (M+H-t-ブチル)+
工程2:撹拌中のtert−ブチル((1r,4r)−4−(メチルカルバモイル)シクロヘキシル)カルバメート(250mg、0.975mmol)のジオキサン(5mL)溶液に、25℃で4N HClのジオキサン溶液(2.438mL、9.75mmol)を添加した。反応物を3時間撹拌し、塩化メチレン(5×)から濃縮して、(1r,4r)−4−アミノ−N−メチルシクロヘキサンカルボキサミド、HCl(150mg、71.8%収率)を黄褐色固体として得た。
撹拌中のトリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート(99mg、0.341mmol)および酢酸パラジウム(38.3mg、0.171mmol)のクメン(10g、83mmol)溶液に、N−シクロヘキシル−N−メチルシクロヘキサンアミン(2666mg、13.65mmol)、2−クロロ−5−フルオロピリジン−3−アミン(500mg、3.41mmol)およびアクリル酸ブチル(525mg、4.09mmol)を添加した。混合物を排気により脱気し、N2を充填し、150℃で4時間加熱した。
反応混合物を室温に冷却し、焼結グラスフィルターで濾過した。得られた固体はホスフィン不純物を含む生成物と同定され、これをMTBEに懸濁し、4N NaOH溶液で処理した。有機層を分離し、水層を3N HClで中和した。得られた固体を濾取し、減圧下乾燥して、7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2−オール(300mg、1.828mmol、53.6%収率)を灰白色固体として得た。
撹拌中の7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2−オール(240mg、1.462mmol)のアセトニトリル(5mL)溶液に、POCl3(0.545mL、5.85mmol)を添加し、100℃で4時間加熱した。LCMSは生成物形成を示した[m/z:183.0 (M+H) RT:0.76]。反応混合物を減圧下濃縮して、粗製の化合物を得て、これを0℃に冷却し、酢酸エチルで希釈し、10%NaHCO3溶液で反応停止させた。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した(1×)。合わせた有機層をNaCl溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下濃縮して、2−クロロ−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン(200mg、1.095mmol、74.9%収率)を灰白色固体として得た。
2−クロロ−7−フルオロ−1,5−ナフチリジン(120mg、0.657mmol)のジオキサン(3mL)溶液に、NH4OH(5mL、64.7mmol)を添加し、80℃でオートクレーブ中、24時間加熱した。反応混合物を減圧下濃縮して、粗製の生成物を得て、これを水に懸濁し、固体NaClで飽和させ、酢酸エチル(4×)で抽出した。合わせた有機層を減圧下濃縮して、7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2−アミン(80mg、0.490mmol、74.6%収率)を灰白色固体として得た。LCMSは生成物形成を示した[m/z:164.3; RT 0.46]。
窒素下、硫酸(5mL)を0℃に冷却した。4−クロロ−3−フルオロピリジン−2−アミン(5g、34.1mmol)を添加し、15分、0℃で撹拌した。ニトロペルオキソ酸カリウム(3.45g、34.1mmol)を添加し、2時間、0℃で撹拌した。反応完了後、反応物質を50℃で30分加熱した。反応物を氷で反応停止させ、水酸化アンモニウムを使用してpH7に塩基性化した。形成した淡黄色固体4−クロロ−3−フルオロ−5−ニトロピリジン−2−アミン(2.5g、36%収率)を濾過した。
水素化ナトリウム(1.253g、31.3mmol)および4−クロロ−3−フルオロ−5−ニトロピリジン−2−アミン(3g、15.66mmol)を、窒素下、0℃でTHF(30mL)に添加した。4−メトキシ−アルファ−トルエンチオール(2.62mL、18.79mmol)のTHF(30mL)溶液を水素化ナトリウム溶液に滴下した。0℃で1時間撹拌した。反応完了後、反応混合物をゆっくり氷で反応停止させ、水で希釈した。形成した固体を濾取し、一夜乾燥した。自由流動性固体をMTBEでスラリー化し、濾取して、3−フルオロ−4−((4−メトキシベンジル)チオ)−5−ニトロピリジン−2−アミン(2.52g、39%収率)を緑色固体として得た。
3−フルオロ−4−((4−メトキシベンジル)チオ)−5−ニトロピリジン−2−アミン(4g、12.93mmol)のMeOH(70mL)溶液に、亜鉛(8.45g、129mmol)およびNH4Cl(6.92g、129mmol)を添加した。混合物を3時間撹拌し、セライト(登録商標)でMeOHを用いて濾過した。濾液を濃縮し、残渣をDCMで希釈し、濾過して無機固体を除去した。DCM層を濃縮して、3−フルオロ−4−((4−メトキシベンジル)チオ)ピリジン−2,5−ジアミン(2.6g、72.0%収率)を褐色固体として得て、これをさらに精製することなく使用した。
3−フルオロ−4−((4−メトキシベンジル)チオ)ピリジン−2,5−ジアミン(2.6g、6.52mmol)およびギ酸(35mL、6.52mmol)の混合物を、窒素下、90℃で1時間加熱した。反応完了後、反応混合物を濃縮し、精製することなく次工程で使用した。
N−(6−アミノ−5−フルオロ−4−((4−メトキシベンジル)チオ)ピリジン−3−イル)ホルムアミド(2.6g、8.46mmol)のTFA(25mL)溶液に、テトラフルオロホウ酸銀(0.659g、3.38mmol)を添加し、80℃で3時間加熱した。反応の完了をLCMSで確認した。反応完了後、反応物質を完全に留去し、水(20mL)で希釈した。水層をMTBE(3×20mL)で洗浄した。水層のpHを重炭酸ナトリウム飽和溶液で8に調節した。塩基性溶液を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾液を濃縮し、高減圧下に乾燥して、7−フルオロチアゾロ[4,5−c]ピリジン−6−アミン(650mg、45%収率)を淡褐色固体として得た。
撹拌中のN−(1,5−ナフチリジン−2−イル)アセトアミド(2g、10.68mmol)のCCl4(30mL)溶液に、ピリジン(2.59mL、32.1mmol)およびBr2(0.605mL、11.75mmol)を0℃で添加した。混合物を90℃で3時間加熱した。反応物をrtに冷却し、濃縮乾固した。残渣をEtOAcおよびNaHCO3溶液に分配し、分離した有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィーで精製して、N−(7−ブロモ−1,5−ナフチリジン−2−イル)アセトアミド(1.0g、37%収率)を得た。
撹拌中のN−(7−ブロモ−1,5−ナフチリジン−2−イル)アセトアミド(800mg、3.01mmol)のDMF(10mL)溶液に、亜鉛(59.0mg、0.902mmol)およびシアン化亜鉛(706mg、6.01mmol)を添加した。混合物をN2で5分脱気し、PdCl2(dppf)−CH2Cl2付加物(246mg、0.301mmol)を添加した。混合物をN2で5分脱気し、110℃で14時間加熱した。反応物をrtに冷却し、冷水で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。生成物をカラムクロマトグラフィーで単離して、6−アミノ−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル(250mg、49%収率)をN−(7−シアノ−1,5−ナフチリジン−2−イル)アセトアミド(200mg、31%収率)と共に得た。
撹拌中のN−(7−シアノ−1,5−ナフチリジン−2−イル)アセトアミド(200mg、0.942mmol)のMeOH(10mL)溶液に、K2CO3(391mg、2.83mmol)を添加した。混合物を2時間、rtで撹拌し、濃縮し、EtOAcおよび水に分配した。層を分離し、有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、粗製の生成物を得て、これをカラムクロマトグラフィーで精製して、6−アミノ−1,5−ナフチリジン−3−カルボキサミド(100mg、56%収率)を得た。LCMS 188.2 (M+)+
6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(4.7g、28.5mmol)をPOCl3(40mL)に溶解し、100℃で16時間加熱した。rtに冷却後、過剰のPOCl3を減圧下除去し、粗製の残渣をNaHCO3水溶液で処理し、EtOAcで抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、塩水、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して、生成物(1g、17%収率)を得た。LCMS 202.0 (M+2)+
5,7−ジクロロ−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1g、4.95mmol)を密閉チューブに入れ、NH4OH(10mL)に溶解した。反応混合物を2時間、80℃で加熱し、室温に冷却した。溶媒を除去し、生成物さらに精製することなく使用した。LCMS 183.3 (M+H)+
撹拌中の5−クロロ−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(0.8g、4.38mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)溶液に、硝酸イソアミル(1.180mL、8.76mmol)を0℃で滴下した。反応物を100℃で1時間加熱した。溶媒をを除去し、生成物カラムクロマトグラフィーで単離して、5−クロロ−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(410mg、55%収率)を得た。LCMS 168.0 (M+H)+。
撹拌中の5−クロロ−6−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.410g、2.446mmol)のNH4OH(10mL)溶液を封管中、3時間、80℃で加熱した。混合物を冷却し、濃縮して、粗製の生成物(310mg、77%収率)を得て、これをさらに精製することなく使用した。LCMS 149.4 (M+H)+
1−メチル−1H−ピラゾール(1.012mL、12.18mmol)のTHF(50mL)溶液を−78℃に冷却し、n−BuLi(4.87mL、12.18mmol)を添加した。混合物をRTで1時間撹拌した。tert−ブチル(4−オキソシクロヘキシル)カルバメート(1.299g、6.09mmol)のTHF(10mL)を添加し、混合物をRTで一夜撹拌した。反応物を水で反応停止させ、THFを蒸発し、EtOAcを添加し、生成物を水(2×)で洗浄して、後処理した。有機層を乾燥し(硫酸ナトリウム)、溶媒を減圧下に除去して、1.061gの粘性黄色油状物を得て、これをカラムクロマトグラフィーで精製して、cis異性体およびtrans異性体混合物(0.85g、46%収率)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3 - d) δ 7.40 - 7.33 (m, 1H), 6.24 - 6.00 (m, 1H), 5.31 (s, 1H), 4.48 (br. s., 1H), 4.12 - 4.00 (m, 3H), 2.23 - 1.80 (m, 6H), 1.73 - 1.59 (m, 2H), 1.50 - 1.43 (m, 9H)。注:trans/cis生成物比を示す3:1比のビニルピークが2セット存在する。
tert−ブチル(4−ヒドロキシ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)シクロヘキシル)カルバメート(0.85g、2.88mmol)をDCM(20mL)に溶解し、この溶液にHCl(ジオキサン中4N)(7.19mL、28.8mmol)を添加した。内容物をRTで撹拌した。反応物が沈殿が観察されたため、少量のMeOHを添加して、精製物をより可溶性とした。反応物を蒸発させ、残渣を塩化メチレン3×から蒸発させて、痕跡量のHClを除去した。こうして得た固体を実験室減圧下に乾燥して、0.75gの明黄色固体を得て、これをさらに精製することなく使用した:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.31 - 8.14 (m, 3H), 7.39 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.14 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.08 - 2.95 (m, 1H), 2.08 - 1.96 (m, 2H), 1.82 (br. s., 5H)
4−アミノ−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)シクロヘキサノール、HCl(200mg、0.863mmol)、6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ニコチン酸(185mg、0.863mmol)、ヒューニッヒ塩基(0.754mL、4.32mmol)およびPyBOP(898mg、1.726mmol)を混合し、DMF(3mL)中、RTで撹拌した。反応物を1N NaOHで反応停止し、EtOAcを添加した。層を分離し、有機層を1N NaOH(2×)、塩水(1×)で濯ぎ、乾燥し(硫酸ナトリウム)、溶媒を減圧下に除去して、1.25gの褐色油状固体を得た。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して、245mg(69%収率)のtrans対cis異性体4−5:1比の混合物を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.46 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.42 - 8.25 (m, 2H), 7.33 - 7.19 (m, 1H), 6.74 - 6.61 (m, 1H), 6.25 - 6.02 (m, 1H), 5.22 - 5.08 (m, 1H), 4.01 - 3.91 (m, 3H), 3.88 - 3.69 (m, 2H), 2.11 - 1.60 (m, 7H), 1.20 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 1.16 (d, J = 6.4 Hz, 5H), 1.09 - 1.09 (m, 1H)
3−フルオロピリジン−2,5−ジアミン(1g、7.87mmol)、3−ニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム塩(3.54g、15.73mmol)、グリセロール(2.87mL、39.3mmol)、H2SO4(4mL、75mmol)の水(6mL)中の混合物を150℃で16時間加熱した。反応混合物をrtに冷却し、破砕氷に注加した。pHを〜9に調節し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、濃縮し、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して、3−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2−アミンを得た。LCMS 164.0 (M+H)+
工程1:還流しているmCPBA(0.460g、1.867mmol)のDCE溶液にtert−ブチル((trans)−4−アミノシクロヘキシル)カルバメート(0.1g、0.467mmol)のDCE溶液を添加した。混合物を3時間還流した。反応物をEtOAcの添加により後処理し、1N NaOH(3×)および塩水(1×)で洗浄した。有機層を乾燥し(硫酸ナトリウム)、溶媒を減圧下に除去して、0.0654gのtert−ブチル((trans)−4−ニトロシクロヘキシル)カルバメートを黄色粘性油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.51 (br. s., 1H), 2.42 - 2.31 (m, 2H), 2.24 - 2.15 (m, 2H), 2.04 - 1.91 (m, 2H), 1.47 (s, 9H), 1.33 - 1.19 (m, 4H)
tert−ブチル((trans)−4−ニトロシクロヘキシル)カルバメート(0.0654g、0.268mmol)をDCM(1mL)に溶解し、この溶液にHCl(0.669mL、2.68mmol)を添加した。内容物を一夜、rtで撹拌した。100%EtOAcでのTLCはベースライン生成物しか示さなかった。溶媒を減圧下除去し、残渣を塩化メチレン(3×)から再蒸発して、痕跡量のHClを除去した。0.059mgのtrans−4−ニトロシクロヘキサンアミン、HClを灰白色固体として得た。
表10に示す実施例化合物は、既に上に記載した方法の変法を使用して製造できる。
実施例523
6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(イソプロピルアミノ)ニコチン酸(0.055g、0.166mmol)、trans−4−ニトロシクロヘキサンアミン、HCl(0.030g、0.166mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.290mL、1.661mmol)をDMF(2mL)に溶解し、この混合物にPyBOP(0.190g、0.365mmol)を添加した。混合物をRTで撹拌し、LCMSでモニターした。反応混合物を濾過し、分取LC/MSで精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発させて、8.3mg(11%)の6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(イソプロピルアミノ)−N−((trans)−4−ニトロシクロヘキシル)ニコチンアミドを得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.85 - 9.18 (m, 1H), 8.65 - 8.22 (m, 3H), 8.09 - 7.91 (m, 1H), 7.52 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.02 (s, 1H), 4.83 - 4.54 (m, 1H), 3.98 - 3.55 (m, 1H), 2.30 (d, J = 11.4 Hz, 2H), 2.00 - 1.69 (m, 4H), 1.64 - 1.38 (m, 2H), 1.20 (d, J = 6.1 Hz, 6H). HPLC rt, 1.87分, 条件G. LCMS 455.1 (M+H)+
実施例524
4−アミノ−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)シクロヘキサノール、HCl(79mg、0.339mmol)を6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(イソプロピルアミノ)ニコチン酸(111mg、0.34mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.592mL、3.39mmol)のDMF(3mL)の混合物に添加し、この混合物にPyBOP(388mg、0.746mmol)を添加した。反応混合物をRTで撹拌し、LCMSでモニターした。翌日、反応物をEtOAcの添加により後処理し、1N NaOH(3×)、塩水(1×)で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、溶媒を減圧下除去して、褐色油状物を得た。粗製の混合物を分取LC/MSで精製して、精製物02が最初に分離され、続いて得られた低純度精製物1を再精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発させて、位置異性性異性体6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−N−(4−ヒドロキシ−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)シクロヘキシル)−4−(イソプロピルアミノ)ニコチンアミドを得た。単離物1と2の重量はそれぞれ39.0mg(23%)および5.6mg(3%)であった。1H NMR単離物1(500 MHz, DMSO-d6) δ 9.23 (s, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.26 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 8.09 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.95 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.25 (s, 1H), 6.10 (s, 1H), 6.00 (s, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.77 (br. s., 1H), 3.64 - 3.51 (m, 1H), 3.17 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 2.03 (d, J = 11.1 Hz, 2H), 1.90 (s, 1H), 1.89 - 1.79 (m, 2H), 1.75 - 1.59 (m, 4H), 1.20 (d, J = 6.4 Hz, 6H). HPLC rt単離物1, 1.60分, 条件G. LCMS 506.2 (M+H)+
実施例525
工程1:6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(イソプロピルアミノ)ニコチン酸(0.066g、0.2mmol)、1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−アミン(0.031g、0.200mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.175ml、1.000mmol)をDMFに溶解した。この溶液にPyBOP(0.104g、0.200mmol)を添加し、内容物をrtで撹拌した。LCMSで反応をモニターした。2時間後、反応物を水で反応停止させ、酢酸エチルを添加した。層を分離し、有機層を1.000N NaOH(3×)、塩水(1×)で洗浄し、有機層を乾燥し(硫酸ナトリウム)、溶媒を減圧下に除去して、0.158gの6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(イソプロピルアミノ)−N−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)ニコチンアミドを褐色油状物として得た。LCMS 468.3 (M+H)+
工程2:6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(イソプロピルアミノ)−N−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)ニコチンアミド(0.094g、0.2mmol)をアセトニトリル(2mL)に溶解した。この溶液に1N HCl(2.000mL、2.000mmol)を添加した。内容物をrtで撹拌した。1時間後、LCMSで生成物が検出された。翌日、反応物をを、2mL 1.0N NaOH、続いてEtOAcの添加により後処理した。層を分離し、水層をEtOAc(2×)で抽出した。有機層を合わせ、乾燥し(硫酸ナトリウム)、溶媒を減圧下に除去して、褐色油状物を得た。生成物を1:1 ヘキサン/EtOA〜100%EtOAcのフラッシュクロマトグラフィーで精製した。生成物フラクションを集め、溶媒を減圧下に除去して、0.0784gの6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(イソプロピルアミノ)−N−(4−オキソシクロヘキシル)ニコチンアミドを褐色ガム状物として得た。LCMS 424.3 (M+H)+
工程3:6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(イソプロピルアミノ)−N−(4−オキソシクロヘキシル)ニコチンアミド(0.0784g、0.185mmol)をEtOH(1mL)にスラリー化した。炭酸アンモニウム塩(0.231g、2.406mmol)(炭酸アンモニウム)およびシアン化カリウム(0.030g、0.463mmol)を水(1mL)に溶解した。2混合物を合わせ、磁気撹拌子を備えた20ドラムTeflon蓋バイアルで80℃で2.5時間撹拌した。LCMSで反応をモニターした:494.3 (M+H)+。水およびEtOAcを混合物に添加し、不溶性物質を濾過した。層を分離し、有機層を水で洗浄し(2×)、乾燥し(硫酸ナトリウム)、溶媒を減圧下に除去して、ピンク色固体を得た。粗製の混合物を分取LC/MSで精製した。所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発させて、位置異性性単離物E−またはZ−6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−N−(2,4−ジオキソ−1,3−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ニコチンアミドを得た。単離物1および2の重量はそれぞれ11.0mg(11%)および3.4mg(4%)であった。1H NMR単離物2 (500 MHz, 1:1 クロロホルム-d:メタノール - d4) δ 9.19 (s, 1H), 8.22 - 8.11 (m, 2H), 7.98 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.50 (dd, J = 8.4, 2.0 Hz, 1H), 5.97 (s, 1H), 4.03 - 3.89 (m, 1H), 3.66 - 3.55 (m, 1H), 2.15 - 1.91 (m, 4H), 1.82 - 1.73 (m, 2H), 1.60 - 1.47 (m, 2H), 1.26 (d, J = 6.4 Hz, 6H). HPLC rt単離物2:1.17分, 条件O. LCMS単離物2, 494.2 (M+H)+
実施例526
6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(イソプロピルアミノ)ニコチン酸(0.318g、0.969mmol)、4−アミノシクロヘキサノン、HCl(0.1450g、0.969mmol)およびヒューニッヒ塩基(1.693mL、9.69mmol)をDMF(9mL)に溶解し、この混合物にPyBOP(0.555g、1.066mmol)を添加した。混合物をrtで撹拌した。翌日、生成物がLCMSにより検出され、反応物をEtOAcの添加により後処理し、有機混合物を1N NaOH(3×)および塩水(1×)で洗浄した。有機層を乾燥し(硫酸ナトリウム)、溶媒を減圧下に除去して、0.557gの黄色固体を得た。粗製の生成物をシリカゲル上で100%EtOAcでフラッシュクロマトグラフして、0.272g(64%)の6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(イソプロピルアミノ)−N−(4−オキソシクロヘキシル)ニコチンアミドを灰白色ガラス状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.23 (s, 1H), 9.14 (s, 1H), 8.70 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.20 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 8.12 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 9.0, 2.2 Hz, 1H), 6.02 (s, 1H), 4.33 - 4.17 (m, 1H), 3.71 - 3.51 (m, 1H), 2.49 - 2.42 (m, 2H), 2.38 - 2.28 (m, 2H), 2.08 (dd, J = 12.8, 4.2 Hz, 2H), 1.86 - 1.71 (m, 2H), 1.22 (d, J = 6.2 Hz, 6H). LCMS 424.2 (M+H)+. Rf (100%EtOAc) = 0.2
実施例527
6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(イソプロピルアミノ)−N−(4−オキソシクロヘキシル)ニコチンアミド(0.020g、0.047mmol)をアセトニトリル(1mL)に溶解し、これにナトリウムアジド(9.21mg、0.142mmol)および最後に四塩化ケイ素(5.42μl、0.047mmol)を添加した。内容物をブラストシールド内でrtで一夜撹拌した。翌日、LCMSにより、生成物が出発物質および数種の他のピークと共に検出された。さらに1日の撹拌により、LCMSで本質的に1個の生成物ピークとなった。反応物をEtOAcに溶解し、水(1×)で洗浄した。有機層を蒸発し、粗製の生成物を分取LC/MSで精製し、所望の生成物を含むフラクションを合わせ、遠心蒸発させて、1.5mg(7%)の6−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−4−(イソプロピルアミノ)−N−(6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−テトラゾロ[1,5−a]アゼピン−7−イル)ニコチンアミドを得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ 9.25 (s, 1H), 9.13 (s, 1H), 8.68 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.24 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.17 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 8.02 - 7.85 (m, 2H), 7.56 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 6.02 (s, 1H), 4.91 - 4.79 (m, 1H), 4.51 - 4.39 (m, 1H), 4.32 - 4.23 (m, 1H), 3.58 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 3.04 - 2.95 (m, 1H), 2.18 (d, J = 9.7 Hz, 1H), 2.08 (dt, J = 6.9, 3.4 Hz, 1H), 1.81 - 1.67 (m, 1H), 1.57 (dd, J = 12.1, 1.8 Hz, 1H), 1.22 (d, J = 6.1 Hz, 6H). LCMS 464.2 (M+H)+. HPLC rt 1.06分, 条件O. LCMS 463.8 (M+H)+