JP6820441B2 - 冷凍餃子類の皮、冷凍水餃子、水餃子、冷凍餃子類の製造方法 - Google Patents
冷凍餃子類の皮、冷凍水餃子、水餃子、冷凍餃子類の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6820441B2 JP6820441B2 JP2019566375A JP2019566375A JP6820441B2 JP 6820441 B2 JP6820441 B2 JP 6820441B2 JP 2019566375 A JP2019566375 A JP 2019566375A JP 2019566375 A JP2019566375 A JP 2019566375A JP 6820441 B2 JP6820441 B2 JP 6820441B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- starch
- skin
- dumplings
- frozen
- flour
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23L—FOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
- A23L35/00—Food or foodstuffs not provided for in groups A23L5/00 – A23L33/00; Preparation or treatment thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23L—FOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
- A23L7/00—Cereal-derived products; Malt products; Preparation or treatment thereof
- A23L7/10—Cereal-derived products
- A23L7/109—Types of pasta, e.g. macaroni or noodles
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Nutrition Science (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
- Noodles (AREA)
Description
さらに、前述の冷凍餃子類の皮を用いた冷凍水餃子や、これを調理して得た水餃子を提供する。本件発明は冷凍水餃子に用いる皮、冷凍水餃子、水餃子であるが、実際に湯で温めて食する形態の他、電子レンジなどで加熱のみし、水や湯を追加的に(家庭で別途用意して)使用しないで調理する形態のものも含む。つまり、本件発明によって得られる点心類の名称、呼び名、などによって技術的範囲への包含に差が出るようなものであってはならない。例えばこの冷凍水餃子類の皮には、鹹点心(塩味の点心のことで、甘くない点心であり必ずしも塩味に限らず、茹、蒸、揚と色々な調理法がある。)として、各種の餃子、焼売(しゅうまい)、包子(パオズ)、粽子(ちまき)、大根餅(菜頭▲くえ▼(こめへんに果))、小籠包、生煎包(生煎饅頭)などであって本件発明のレシピによる皮を利用するものが含まれる。
<構成1>
密封包装された点心類を構成する皮であって、穀物粉と糖類とを少なくとも含み、調理等のために開封して取り出す段階でのこの皮が含有する水分の重量%が、この皮の全重量に対して23%以上32%以下であるように構成した点心類の皮。
<構成2>
前記糖類は、二糖類、三糖類、四糖類のいずれか一以上であり、混錬前の原材料投入時の全投入原材料重量に対して重量%で0.2%以上3.0%未満である構成1に記載の点心類の皮。
<構成3>
前記糖類は、二糖類、三糖類、四糖類のいずれか一以上であり、混錬前の原材料投入時の全投入原材料重量に対して重量%で0.3%以上2.0%以下である構成2に記載の点心類の皮。
<構成4>
構成1から構成3のいずれか一に記載の点心類の皮を用いた密封包装された点心類。
<構成5>
構成1から構成3のいずれか一に記載の点心類の皮を用いた密封包装された冷凍点心類。
<構成6>
点心類を構成する皮であって、混錬前の少なくとも水と穀物粉とを含む原材料投入ステップで、投入原材料の全重量に対する重量%で、二糖類、三糖類、四糖類のいずれか一以上の糖類が0.2%以上3.0%未満である原材料投入ステップと、
皮混合ステップと、
皮の上に中具を配置して原材料を包む成型ステップと、
を有する点心類の皮の製造方法。
<構成7>
前記成型ステップの後にオーバーフローする湯をためた湯漕に浸漬し加熱する加熱ステップをさらに有する構成6に記載の点心類の皮の製造方法。この加熱ステップではベルトコンベアが次工程に向かって湯面下を進行し、このベルトコンベアの進行によって湯面に流れを作り、加熱蒸気によって湯面上に浮遊した加熱点心でも湯面上を次ステップ方向に流すように構成されている。
<構成8>
加熱ステップ後に加熱済み点心類の皮を含む点心類を底面に液体がたまる態様の凹部であって点心類を収納することができるトレイに収納するトレイ収納ステップを有する構成6から構成7に記載の点心類の皮の製造方法。このトレイには後工程で点心類の皮の表面から水分が蒸散することを防止する水分蒸散防止剤を上方から注ぐように処理する。水分蒸散防止剤はもちろん可食材料で構成され最も代表的な材料は、食用油類である。この食用油類は、流滴下してもよいし、噴霧散布してもよい。最終的には食味に影響を与えない程度の添加量とする。
<構成9>
加熱ステップの後に凍結ステップを有する構成6から構成8のいずれか一に記載の点心類の皮の製造方法。
<構成10>
凍結ステップは、加熱ステップ後に皮に含まれていた水分量を重量%で0.1%以上1%以下増加させる水分調整サブステップを有する構成9に記載の点心類の皮の製造方法。
<構成11>
凍結ステップの後に点心類の皮を用いた点心類を密封容器に封入する封入ステップを有する構成9又は構成10に記載の点心類の皮の製造方法。
<実施形態1 概要>
本実施形態1に係る冷凍水餃子の皮は、穀物粉とデンプンの重量比を適切に設定することにより、家庭における調理加熱時にもちもち感とぷるぷる感の双方を満たすことができる冷凍水餃子の皮を提供することができる。
本実施形態1の冷凍水餃子の皮は、穀物粉とデンプンと水を主とする原料をミキシングして成形し、加熱したものを冷凍して作成される。
本実施形態の冷凍水餃子の皮においては、穀物粉とデンプンの総重量に対し重量比10%〜80%のデンプンが含有される。すなわち、穀物粉とデンプンの重量比が、穀物粉9:デンプン1から穀物粉2:デンプン8の割合となる。本実施形態における当該範囲については、後述の官能評価および物性測定の結果により検証する。
本実施形態の冷凍水餃子の皮は、概ね次のような工程によって製造される。原料となる穀物粉やデンプン等の粉体や、食塩、水、油等に対し、脱気してミキシングする。このときグルテンが形成される。これら原料はミキシングの後、成型機によって成形される。その後、成型された皮に水餃子の具が配置され、加熱される。また、加熱された水餃子は冷凍され、所定重量、あるいは所定個数ごとに包装される。なお、本件発明で重要視するもちもち感、ぷるぷる感、硬さの感触、歯切れの良さ、に関しては通常の設計範囲内で微量添加される食塩、油等の微量添加材は実験結果に影響を及ぼさないことがすでに判明している。またこれら微量に添加される食塩、油等によって皮の味覚に対する影響も無視できることが判明している。このように製造された冷凍水餃子の皮は、中具の味を引き立てるたんぱくな味に仕上がっている。
次に、図31を参照して冷凍水餃子の皮の製造工程を示す。中具供給装置1001から搬送される中具が皮に包まれる前に、図31に示すように、冷凍水餃子の皮の製造工程を経る。水供給装置1101、穀物粉供給装置1102、デンプン供給装置1103、油供給装置1104、調味料供給装置1105にてそれぞれ、水、穀物粉、デンプン、油、調味料が供給される。これらの供給装置1101〜1105から供給された材料を供給量制御装置1106で制御して、撹拌混合装置1107にて撹拌される。
以下では各実施形態における冷凍水餃子の製造方法を適用した製造ライン(製造装置)について説明する。
本実施形態における水餃子の皮について、穀物粉とデンプンの重量比の適正範囲を定め、穀物粉とデンプンの総重量に対するデンプンの重量比を異ならせた複数のサンプル(冷凍した水餃子の皮をボイル加熱したもの)ごとに、所定の評価項目について5名のパネラーの評価を1回ずつ受けた。以下、官能評価の結果については、評価項目ごとに図2〜4,6に示す。官能評価の評価項目としては、皮のもちもち感、皮のぷるぷる感、硬さが挙げられる。
もちもち感とは、例えば噛みはじめの応力が小さい(やわらかい)が、噛みしめたときは応力が大きく噛み応えがあり、その後の咀疇数回にわたり、段階的に応力や粘弾性が減少していくような食感である。このもちもち感についての官能評価は、図2に示すように、穀物粉10:デンプン0であるサンプル12の場合、他のサンプル1〜11と比較して最も低いという結果となった。これに対し、デンプンの重量比が10%以上となると、もちもち感が「普通」以上となり、デンプンの重量比が段階的に増えていくにつれて、もちもち感の評価が向上する傾向がみられる。特に穀物粉6:デンプン4付近から、もちもち感の評価が極めて高くなり、穀物粉5:デンプン5から穀物粉2:デンプン8の範囲で最も良好であることがわかった。もちもち感のみで評価した場合には穀物粉:デンプンの重量比は、9:1から2:8の間が良好となる(a)。
またもちもち感は、9:1から6.5:3.5まで緩やかに向上する。さらに6.5:3.5と比較して、6:4以上でもちもち感が大幅に向上する。
ぷるぷる感とは、柔らかい弾力性・飲み込み易さ(生地のまとまり)についての食感である。あるいは、柔らかな染み出しゲル状の半流動体的な感触を口腔内で感じられるような感覚を言う。つまりこの感覚は、皮本体によって得られるというよりも皮内部から染み出して形成された副産物によって感じられる感覚である。このぷるぷる感についての官能評価は、図3に示すように、穀物粉とデンプンの総重量に対してデンプンの重量比が0%であるサンプル12の場合、他のサンプル1〜11と比較して最も低いという結果となった。これに対し、穀物粉9:デンプン1よりデンプンの重量比が増えると、ぷるぷる感の官能評価が「普通」以上となり、デンプンの重量比が段階的に増えていくにつれて、ぷるぷる感の評価が向上する傾向がみられる。特に穀物粉5:デンプン5から穀物粉2:デンプン8の範囲で最も良好であることがわかった。
硬さは水餃子の皮においてぷるぷる感ともちもち感に次いで重要視される要素である。硬さは家庭である程度加熱時間を調整することによって自由に設定できるために水餃子の工場出荷段階で最適化するとしても家庭での調理によって左右される割合が高いからである。
歯切れとは、舌、歯や上顎等の口腔内の各部に対する付着のしやすさについての触感である。言い換えれば、歯切れの評価は、官能評価としては「ねちゃつき」として感じられる感覚である。官能評価の数値は高ければ、歯切れがよく、ねちゃつきが低いということを示す。この歯切れについての官能評価は、図4Bに示すように、穀物粉9:デンプン1〜穀物粉6.5:デンプン3.5までの範囲より、穀物粉6:デンプン4〜穀物粉2:デンプン8の範囲、すなわち穀物粉6:デンプン4からデンプンの重量比が増えると、ぷるぷる感の官能評価が「普通」以上となり、デンプンの重量比が段階的に増えていくにつれて、歯切れの評価が向上する傾向がみられる。
図7を参照して、もちもち感、ぷるぷる感、硬さおよび歯切れに関する官能評価を総合的な評価結果について説明する。穀物粉9:デンプン1、穀物粉8:デンプン2、穀物粉6.5:デンプン3.5の冷凍水餃子の皮は、もちもち感、ぷるぷる感のいずれも「良い」には至らないものの「普通」以上であり、硬さについては「ちょうどよい」といえる。ただし、歯切れについての評価はやや低い。よって総合的には、適切な範囲に含まれていると評価できる。
穀物粉5:デンプン5、穀物粉4.5:デンプン5.5、穀物粉4:デンプン6の冷凍水餃子の皮は、いずれの評価項目も良好であり、「非常良い」と評価できる。
穀物粉3.5:デンプン6.5、穀物粉3:デンプン7、穀物粉2:デンプン8の冷凍水餃子の皮は、もちもち感、ぷるぷる感、歯切れのいずれも良好であるが、硬さについては水餃子の皮としてはかなり柔らかいといえる。よって総合的には、非常に良いとはいえないものの「良い」と評価できる。
・もちもち感の評価が全て普通以上で「適正」、
・ぷるぷる感の評価が全て普通以上で「適正」、
・硬さの評価が全て「硬い」という評価がなく水餃子の皮の硬さとして「適正」、
・歯切れの評価が全て普通以上で「適正」、
となり、この範囲の冷凍水餃子類の皮として、穀物粉:デンプンの重量比は、9:1から2:8の間で適正となる(請求項1サポート)。
・もちもち感の評価が全て普通以上で「適正」、
・ぷるぷる感の評価が全て普通以上で「適正」、
・硬さの評価が全て「硬い」という評価がなく水餃子の皮の硬さとして「適正」、
・歯切れの評価が全て普通以上で「適正」、
となり、この範囲の冷凍水餃子類の皮として、穀物粉:デンプンの重量比は、9:1から2:8の間で適正となる(請求項2 サポート)。
・もちもち感の評価が全て「良い」以上で、
・ぷるぷる感の評価が全て「良い」以上で、
・硬さの評価が全て「硬い」という評価がなく水餃子の皮の硬さとして「適正」、
・歯切れの評価が全て普通以上で「適正」、
となり、この範囲の冷凍水餃子類の皮として、穀物粉:デンプンの重量比は、6:4から2:8の間で「良い」評価となる(請求項13 サポート)。
・もちもち感の評価が全て「良い」以上で、
・ぷるぷる感の評価が全て「良い」以上で、
・硬さの評価が全て「硬い」という評価がなく水餃子の皮の硬さとして「適正」、
・歯切れの評価が全て普通以上で「適正」、
となり、この範囲の冷凍水餃子類の皮として、穀物粉:デンプンの重量比は、6:4から2:8の間で「良い」評価となる(請求項3 サポート)。
・もちもち感の評価が全て「良い」以上で、
・ぷるぷる感の評価が全て「良い」以上で、
・硬さの評価が全て「硬い」という評価がなく水餃子の皮の硬さとして「適正」、
・歯切れの評価が全て普通以上で「適正」、
となり、この範囲の冷凍水餃子類の皮として、穀物粉:デンプンの重量比は、5.5:4。5から4:6の間で「非常に良い」あるいは「良い」という評価となる(請求項4 サポート)。
もちもち感の検証、ぷるぷる感の検証、硬さの検証>
上記もちもち感、ぷるぷる感、硬さの官能評価について、それぞれ対応する破断荷重値を測定し、またテクスチャー解析を行った。なお、以下において説明する破断荷重測定、テクスチャー解析の具体例の説明は一例であり、発明の内容を決定づけるものではない。これらはあくまで官能評価の裏付けをするための説明である。また、歯切れを示す物性である付着性と官能評価「歯切れ」の間には相関性が認められなかったため、付着性についての説明は省略する。
上述した官能評価「もちもち感」に対応する物性測定を、以下のような実験環境で行った。すなわち、上記構成の冷凍水餃子の皮について、破断荷重値測定とテクスチャー解析を実施した。破断荷重値測定においては、レオメーターとして、REONER II CREEP METER RE2−33005C(山電社製)を用い、まず以下の条件で破断荷重を測定した。
・プランジャ:幅13mm、奥行30mm、高さ25mm、先端角度30°のくさび形。
・測定条件 :室温20℃±2℃にて、圧縮速度0.1mm/秒。
・測定試料 :各検体の厚さ3〜4mm、幅30mm、ボイル後凍結したサンプルを5分程度再加熱したもの。
なお、測定においては澱粉の重量比1種類ごとに5枚のサンプルに対して測定を実施した。サンプルごとに加熱終了から測定までの時間差が出ないように、測定まで時間を合わせるように調整して測定した。
テクスチャー解析においても、REONER II CREEP METER RE2−33005C(山電社製)を用い、以下の条件で測定した。なお、テクスチャー解析により求められた波形やピークから、食感としての「硬さ」や食感としての「ぷるぷる感」に対応する「凝集性」等を求めることができる。
・プランジャ:直径φ20、高さ8mmの円盤形プランジャ。
・測定条件:室温20℃±2℃にて、圧縮速度0.1mm/秒。
・測定試料 :各検体の厚さ3〜4mm、幅30mm、ボイル後凍結したサンプルを5分程度再加熱したもの。
なお、破断荷重測定と同様、デンプンの重量比1種類ごとに5枚のサンプルに対し、加熱終了から測定までの時間を合わせるように調整して測定した。
すなわちステージ上のサンプルがプランジャに当接し荷重値の測定が開始されてから、サンプルがプランジャから離れて荷重値が測定されなくなるまでが第1回の咬合の「噛み」動作となる。
上記の通りこの「噛み」に対応する荷重値の変化により波形が求められるが、凝集性は、第1回の咬合における「噛み」動作による波形の面積「A1」に対する、第2回の咬合の「噛み」動作による波形の面積「A2」の比、つまりA2/A1により求められる。この比は、第1回の咬合の後における第2回の咬合時の、サンプル厚の復元の度合いを示しているといえる。凝集性が高いほど、生地のまとまりがあり飲み込みやすいといえ、さらに復元力が高く弾力を歯や口腔内に伝える点で、「ぷるぷる感」が良好であることを意味する。
上記テクスチャー解析により、水餃子の皮の硬さについても解析した。「硬さ」は、第1回の咬合における荷重値のピークが対応している。図13において、棒グラフが解析による硬さの数値、折れ線グラフが官能評価「硬さ」の評価値を示す。硬さについては、図12および図13に示すように、デンプンの重量比が40%である場合に、50%の場合より硬さのテクスチャー解析の数値が高くなるように、デンプンの重量比を増加させていくにつれて、概して見れば解析による硬さの数値が低下していき、官能評価としての「硬さ」も「柔らかい」に変化していく傾向があるといえる。
<実施形態2 概要>
本実施形態2に係る冷凍水餃子の皮は、実施形態1を基本とし、水餃子の皮の加水率を適切に設定することにより、もちもち感とぷるぷる感の双方を満たすことができる冷凍水餃子の皮を提供することができる。なお、製造方法については実施形態1と同様であるため、説明を割愛する。
本実施形態の冷凍水餃子の皮においては、穀物粉およびデンプン等の粉体と、食塩等の調味料と、油などの皮を構成する材料を100としたときに加える水の量が、重量%で水が28%〜36%含有される(以下同じ)。なお、食塩等の調味料、油等の微量添加物は、通常の水餃子の皮の設計で添加する程度では実験結果に影響を及ぼさないことが判明している。
本実施形態における水餃子の皮について、加水率の適正範囲を定め、加水率を異ならせた複数のサンプルごとに、所定の評価項目について5名のパネラーの評価を受けた。以下、官能評価の結果については、評価項目ごとに図15〜17に示す。官能評価の評価項目としては、皮のもちもち感、皮のぷるぷる感、硬さが挙げられる。なお、このサンプルは穀物粉とデンプンの総重量に対してデンプンの重量比を50%としたものの実験結果を示す。ただし、穀物粉とでん粉の重量比がベストである領域ではおおむね同様の結果が得られた。ベストである穀物粉とでん粉の重量比は、55:45から40:60の重量比である。種々の実験の結果、デンプンの重量比が5増えるごとに、水の加水率を0.5%程度高めるようにするとちょうどよい。
もちもち感についての官能評価は、図15に示すように、水分割合が27%〜36%のいずれにおいても、もちもち感の官能評価が「普通」以上となることがわかった。つまり、水餃子の皮の水分割合は、概ね30%前後〜40%前後において、もちもち感の評価が良好である傾向がみられる。
ぷるぷる感についての官能評価は、図16に示すように、水分割合が27%であるサンプル16の場合、他のサンプル13〜15と比較して最も低いという結果となった。これに対し、水分割合が28%以上となると、ぷるぷる感の官能評価が「良好」に近くなることがわかった。また、水分割合が段階的に増えていくにつれて、ぷるぷる感の評価が向上する傾向がみられる。特に35%付近から、ぷるぷる感の評価が良好となることがわかった。
図18に示すように、官能評価によれば、水餃子の皮におけるもちもち感、ぷるぷる感、柔らかさを総合的に判断した場合、水分割合が28%〜36%の範囲で、食感が良好となる結果となった。さらには水分割合35%付近で、これら官能評価がすべて良好となり食感として非常に良いということがわかった。したがって、冷凍水餃子の皮においては水分割合28%〜36%であることが必要であり、さらには、水分割合が35%前後であれば成形性の点においても良好である。
実施形態1と同様に加水率のパラメータを振って破断荷重値を測定し、またテクスチャー解析を行った。
上述した水分割合を限定した冷凍水餃子の皮について、官能評価に対応する破断荷重値測定を上記実施形態1と同様の実験環境で行った。
上述した水分割合を限定した冷凍水餃子の皮について、官能評価に対応するテクスチャー解析を上記実施形態1と同様の実験環境で行った。
上記テクスチャー解析により、水餃子の皮の硬さについても解析した。図24において、棒グラフが解析による硬さの数値、折れ線グラフが官能評価「硬さ」の評価値を示す。硬さについては、図23および図24に示すように、水分割合が27%であるサンプル16の場合には、皮の硬さについての「硬い」すなわち官能評価が低くなり、テクスチャー解析における硬さも他のサンプル13〜15の場合と比較して最も硬いという結果となった。これに対し、水分割合が28%以上となると、硬さの官能評価が「普通」、すなわち最適な硬さとなる傾向がみられる。特に、水分割合35%以上において、硬さの官能評価も対応するテクスチャー解析における硬さも減少する。すなわち図23および図24によれば、この物性としての硬さと、官能評価としての硬さの間に相関が認められた。
<実施形態3 概要>
本実施形態3に係る冷凍水餃子の皮は、実施形態1または2を基本とし、冷凍水餃子の皮におけるデンプンを適切に設定することにより、もちもち感とぷるぷる感の双方を満たすことができる冷凍水餃子の皮を提供することができる。なお製造方法、穀物粉とデンプンの総重量に対するデンプンの重量比、水分割合については上記実施形態と同様であるため、説明を割愛する。
本実施形態の冷凍水餃子の皮においては、穀物粉と配合するデンプンとして米デンプン、馬鈴薯デンプン、タピオカデンプンまたはタピオカ加工デンプンを用いる。特にタピオカデンプンまたはタピオカ加工デンプンであることが望ましい。サンプルはデンプンの種類が異なる点を除いて前述の通りの製造工程(穀物粉:デンプン重量比率=5:5、微小な調味料付加、撹拌混合装置にて撹拌混合、中具を供給せずにボイル処理)、保管工程を経たものを用いた。ただし、中具の包餡は省略している。
本実施形態における水餃子の皮について、加水率の適正範囲(32%プラスマイナス1%以内)を定め、デンプンを異ならせた複数のサンプルごとに、所定の評価項目について5名のパネラーの評価を1回ずつ受けた。以下、官能評価の結果については、評価項目ごとに図26〜28に示す。官能評価の評価項目としては、皮のもちもち感、皮のぷるぷる感、硬さが挙げられる。歯切れに関しては全種類で問題は発生せず、良好であった。
もちもち感についての官能評価は、図26に示すように、米デンプン、馬鈴薯デンプン、タピオカデンプンおよびタピオカ加工デンプンによるサンプル17〜19において、もちもち感の官能評価が「普通」以上となることがわかった。これに対し、エンドウ豆デンプン、トウモロコシデンプン、サゴデンプンによる比較例のサンプル20〜23においては、もちもち感における官能評価が、「良くない」または「不良」となることがわかった。
ぷるぷる感についての官能評価は、図27に示すように、米デンプン、馬鈴薯デンプン、タピオカデンプンおよびタピオカ加工デンプンによるサンプル17〜19において、ぷるぷる感の官能評価が「普通」以上となることがわかった。これに対し、エンドウ豆デンプン、トウモロコシデンプン、サゴデンプンによる比較例のサンプル20〜23においては、ぷるぷる感における官能評価が、「良くない」または「不良」となることがわかった。
図28において、皮の硬さについても官能評価は5段階とし、「5」は非常に硬い、「4」はやや硬い、「3」を普通、「2」をやや柔らかい、「1」を非常に柔らかい、とした。つまり、上記と同様に官能評価の平均値として「3.0」以下を最初の硬さ項目における適正範囲とする。
図29に示すように、官能評価によれば、水餃子の皮におけるもちもち感、ぷるぷる感、硬さ(柔らかさ)を総合的に判断した場合、米デンプン、馬鈴薯デンプン、タピオカデンプンおよびタピオカ加工デンプンによるサンプル17〜19において、ぷるぷる感の官能評価が「普通」以上となることがわかった。これに対し、エンドウ豆デンプン、トウモロコシデンプン、サゴデンプンによる比較例のサンプル20〜23においては、ぷるぷる感における官能評価が、「良くない」または「不良」となることがわかった。さらにはタピオカデンプン、タピオカ加工デンプンによる冷凍水餃子の皮において、これら官能評価が総合的に良好となり食感として非常に良いということがわかった。したがって、冷凍水餃子の皮においては米デンプン、馬鈴薯デンプン、タピオカデンプンおよびタピオカ加工デンプンを用いることがよく、さらには、上記実施形態1、2で言及した硬さの観点によれば、タピオカデンプンおよびタピオカ加工デンプンを用いることが望ましい。なお、以下の実施例においてはタピオカデンプンを使用した水餃子の皮について記載する。
<実施形態4 概要>
本実施形態4に係る冷凍水餃子の皮は、実施形態1または2を基本とし、冷凍水餃子の皮においてトレハロースを添加しないこと、あるいは添加する場合に、水餃子の皮としてトレハロースを適正な範囲に設定することにより、もちもち感とぷるぷる感の双方を満たしつつ、皮の成型が可能な冷凍水餃子の皮を提供することができる。なお製造方法、穀物粉とデンプンの総重量に対するデンプンの重量比、水分割合については上記実施形態と同様であるため、説明を割愛する。
本実施形態の冷凍水餃子の皮を説明するにあたり、トレハロースの添加量を15%以上に設定した場合について説明する。この場合の水餃子の皮においては、本願請求項1の組成である穀物粉とデンプンの重量比が穀物粉9:デンプン1から穀物粉2:デンプン8の割合、請求項2の組成である穀物粉とデンプンの重量比が穀物粉8:デンプン2から穀物粉2:デンプン8の割合、請求項3の組成である穀物粉とデンプンの重量比が穀物粉5.5:デンプン4.5から穀物粉2:デンプン8の割合、請求項4の組成である、穀物粉とデンプンの重量比が穀物粉5.5:デンプン4.5から穀物粉4:デンプン6の割合、請求項13の組成である穀物粉とデンプンの重量比が穀物粉6:デンプン4から穀物粉2:デンプン8の割合のいずれの割合でも上記実施形態1における穀物粉:デンプンの適正範囲においては、凝集性が低く、脆性が高いことにより、成型が不可能であった。つまり、餃子の皮として形作ることが困難であった。トレハロースを添加しない場合、このような傾向はみられない。つまり水餃子におけるトレハロースの添加量は、水餃子でない焼き餃子やその他の類似の点心の場合と比較して、低く設定する必要がある。すなわち水餃子の場合のトレハロースの添加量は、例えば混錬前の原材料投入時の全投入原材料重量に対して重量%で0.2%以上3.0%未満である。また、トレハロースでなく、糖類として、二糖類、三糖類、四糖類のいずれか一以上であってもよい。以上のように、適正な食感を与える水餃子の皮という観点において、水餃子の皮は、焼き加熱調理、揚げ加熱調理するような点心類の皮とは一線を画すものであり、独自の組成、製造方法を採用することが好ましい。トレハロースは、混錬前の原材料投入時の全投入原材料重量に対して重量%で0.2%以上3.0%以下である点心類の皮が好ましいのは、前述のように糖類は水を保水する性質があり、調理直前まで点心類の皮に水分を保つことが可能となる。さらにこの糖類は、重量%で0.2%以上2.0%以下であることがより好ましい。なお、この糖類は家庭でのパッケージ開封後の段階で十分な水分を点心類の皮に確保するために必要である場合に添加されるものである。よって、重量%が0.2%未満であるとそのような効果が認められない。また、3.0%を超えるものについては、硬さの評価値が非常に低くなる。さらに15%添加された場合、成型が困難であることを確認している。
トレハロースの添加により、上述の通り、もちもち感、ぷるぷる感、硬さの感触に関しては通常の設計範囲内で実験結果に影響を及ぼさないことがすでに判明している。
<実施形態1から実施形態3で用いたサンプル1からサンプル13の構成>
餃子の中具は、豚肉、鶏肉、すり身、野菜(キャベツ・白菜・白葱生姜)、ごま油、調味料あわせてを配合した中具を使用した。上記実施形態1における冷凍水餃子の皮で包み、生水餃子を作成した。
実施例1と同じ手順で水餃子の皮を作成した。穀物粉として小麦粉を重量比52.8%、デンプンを重量比13.2%(すなわち穀物粉:デンプン=8:2)とし、その他、水、グルタミン酸ナトリウム調味料、食塩およびサラダ油は実施例1と同様である。実施例1と同様にグルタミン酸ナトリウムは含まれなくても良い。
実施例1と同じ手順で水餃子の皮を作成した。穀物粉として小麦粉を重量比42.9%、デンプンを重量比23.1%(すなわち穀物粉:デンプン=6.5:3.5)とし、その他、水、グルタミン酸ナトリウム調味料、食塩およびサラダ油は実施例1と同様である。実施例1と同様にグルタミン酸ナトリウムは含まれなくても良い。
実施例1と同じ手順で水餃子の皮を作成した。穀物粉として小麦粉を重量比39.6%、デンプンを重量比26.4%(すなわち穀物粉:デンプン=6:4)とし、その他、水、グルタミン酸ナトリウム調味料、食塩およびサラダ油は実施例1と同様である。実施例1と同様にグルタミン酸ナトリウムは含まれなくても良い。
実施例1と同じ手順で水餃子の皮を作成した。穀物粉として小麦粉を重量比36.3%、デンプンを重量比29.7%(すなわち穀物粉:デンプン=5.5:4.5)とし、その他、水、グルタミン酸ナトリウム調味料、食塩およびサラダ油は実施例1と同様である。実施例1と同様にグルタミン酸ナトリウムは含まれなくても良い。
実施例1と同じ手順で水餃子の皮を作成した。穀物粉として小麦粉を重量比33%、デンプンを重量比33%(すなわち穀物粉:デンプン=5:5)、その他、水、グルタミン酸ナトリウム調味料、食塩およびサラダ油は実施例1と同様である。また実施例1と同様にグルタミン酸ナトリウムは含まれなくても良い。
実施例1と同じ手順で水餃子の皮を作成した。穀物粉として小麦粉を重量比29.7%、デンプンを重量比36.3%(すなわち穀物粉:デンプン=4.5:5.5)、その他、水、グルタミン酸ナトリウム調味料、食塩およびサラダ油は実施例1と同様である。また実施例1と同様にグルタミン酸ナトリウムは含まれなくても良い。
実施例1と同じ手順で水餃子の皮を作成した。穀物粉として小麦粉を重量比26.4%、デンプンを重量比39.6%(すなわち穀物粉:デンプン=4:6)、その他、水、グルタミン酸ナトリウム調味料、食塩およびサラダ油は実施例1と同様である。また実施例1と同様にグルタミン酸ナトリウムは含まれなくても良い。
実施例1と同じ手順で水餃子の皮を作成した。穀物粉として小麦粉を重量比23.1%、デンプンを重量比42.9%(すなわち穀物粉:デンプン=3.5:6.5)、その他、水、グルタミン酸ナトリウム調味料、食塩およびサラダ油は実施例1と同様である。また実施例1と同様にグルタミン酸ナトリウムは含まれなくても良い。
実施例1と同じ手順で水餃子の皮を作成した。穀物粉として小麦粉を重量比19.8%、デンプンを重量比46.2%(すなわち穀物粉:デンプン=3:7)、その他、水、グルタミン酸ナトリウム調味料、食塩およびサラダ油は実施例1と同様である。また実施例1と同様にグルタミン酸ナトリウムは含まれなくても良い。
実施例1と同じ手順で水餃子の皮を作成した。穀物粉として小麦粉を重量比13.2%、デンプンを重量比52.8%(すなわち穀物粉:デンプン=2:8)、その他、水、グルタミン酸ナトリウム調味料、食塩およびサラダ油は実施例1と同様である。また実施例1と同様にグルタミン酸ナトリウムは含まれなくても良い。
実施例1と同じ手順で水餃子の皮を作成した。穀物粉として小麦粉を重量比33%、デンプンを重量比33%(すなわち穀物粉:デンプン=5:5)、水分割合を28%とし、その他、グルタミン酸ナトリウム調味料、食塩およびサラダ油については実施例1と同様である。また実施例1と同様にグルタミン酸ナトリウムは含まれなくても良い。
実施例1と同じ手順で水餃子の皮を作成した。穀物粉として小麦粉を重量比33%、デンプンを重量比33%(すなわち穀物粉:デンプン=5:5)、水分割合を35%とし、その他、グルタミン酸ナトリウム調味料、食塩およびサラダ油については実施例1と同様である。また実施例1と同様にグルタミン酸ナトリウムは含まれなくても良い。
実施例1と同じ手順で水餃子の皮を作成した。穀物粉として小麦粉を重量比33%、デンプンを重量比33%(すなわち穀物粉:デンプン=5:5)、水分割合を36%とし、その他、グルタミン酸ナトリウム調味料、食塩およびサラダ油については実施例1と同様である。また実施例1と同様にグルタミン酸ナトリウムは含まれなくても良い。
実施例1と同じ手順で水餃子を作成した。穀物粉として小麦粉を重量比66%、デンプンを重量比0%(すなわち穀物粉:デンプン=10:0)とし、その他、水、グルタミン酸ナトリウム調味料、食塩およびサラダ油は実施例1と同様である。実施例1と同様にグルタミン酸ナトリウムは含まれなくても良い。
図34に示すように、穀物粉6.5:デンプン3.5のサンプル3では、茹で調理したとき、もちもち感で「4.0」、ぷるぷる感で「4.0」、歯切れで「4.0」、硬さで「2.5」と各評価で良好な結果を得た。これに対し、同サンプル3を蒸し調理した場合、もちもち感で「2.0」、ぷるぷる感で「3.0」、歯切れで「2.0」、硬さで「4.0」と、いずれの評価項目においても、茹で調理の場合と比較して大幅に評価値が低下している。
上記実施形態をさらに基本として追加的構成を採用することでさらにおいしい点心類、特に水餃子を家庭で簡単に提供できる。
すなわち、密封包装された点心類(冷凍水餃子を含む)を構成する皮であって、穀物粉と糖類とを少なくとも含み、調理等のために開封して取り出す段階でのこの皮が含有する水分の重量%が、この皮の全重量に対して23%以上32%以下であるように構成した点心類の皮である。なお、この段階での水分の重量%が23%未満の点心類を構成する皮、および32%を超えるものについては、食感が劣るという結果が得られている。
水に関して重要な点は、密封包装された点心類が調理のための開封直後で定義されていることである。点心類の皮の水分は、調理直前の状態で所定の値の範囲に入っていることが重要である。本実施形態では開封直後の点心類の皮の総重量に対する重量%で23%以上32%以下である。
具材は上記実施形態と同様である。
<追加的構成2>
<追加的構成2 概要>
<追加的構成3 概要>
<追加的構成4 概要>
<追加的構成5 概要>
<追加的構成6 概要>
<追加的構成7 概要>
1002 皮供給装置
1003 成型装置
1004 ボイル槽
1005 急速冷凍装置
1006 パッケージング装置
1007 梱包装置
1101 水供給装置
1102 穀物粉供給装置
1103 デンプン供給装置
1104 油供給装置
1105 調味料供給装置
1106 供給量制御装置
1107 撹拌混合装置
1108 皮成型装置
Claims (12)
- 中具を包んで成型した餃子類を高温水中でボイルして加熱してから凍結して冷凍餃子類とするための冷凍餃子類の皮であって、
グルテンを含む穀物粉と米デンプン、馬鈴薯デンプン、タピオカデンプンのいずれか一以上であるデンプンとを含み、前記穀物粉と前記デンプンとの重量比が穀物粉5.5:デンプン4.5から穀物粉2:デンプン8の割合である冷凍餃子類の皮。 - 中具を包んで成型した餃子類を高温水中でボイルして加熱してから凍結して冷凍餃子類とするための冷凍餃子類の皮であって、
グルテンを含む穀物粉と米デンプン、馬鈴薯デンプン、タピオカデンプンのいずれか一以上であるデンプンとを含み、前記穀物粉と前記デンプンとの重量比が穀物粉5.5:デンプン4.5から穀物粉4:デンプン6の割合である冷凍餃子類の皮。 - 前記穀物粉と前記デンプンに加えられる水の重量比が、全重量に対して28%から36%である請求項1又は2に記載の冷凍餃子類の皮。
- 前記穀物粉は小麦粉である請求項1から請求項3のいずれか一に記載の冷凍餃子類の皮。
- 前記デンプンは、加工デンプンを含むデンプンである請求項1から請求項4のいずれか一に記載の冷凍餃子類の皮。
- 前記デンプンは、タピオカ由来デンプンを含む請求項1から請求項5のいずれか一に記載の冷凍餃子類の皮。
- 中具を包んで成型した餃子類を高温水中でボイルして加熱してから凍結して冷凍餃子類とするための餃子類の皮であって、
グルテンを含む穀物粉と米デンプン、馬鈴薯デンプン、タピオカデンプンのいずれか一以上であるデンプンとを含み、前記穀物粉と前記デンプンとの重量比が穀物粉5.5:デンプン4.5から穀物粉2:デンプン8の割合である冷凍餃子類の皮と、この皮にて包まれた状態で高温水中でボイルして加熱してから凍結して冷凍餃子類とするための中具と、からなる冷凍用の餃子。 - 中具を包んで成型した餃子類を高温水中でボイルして加熱してから凍結して冷凍餃子類とするための餃子類の皮であって、
グルテンを含む穀物粉と米デンプン、馬鈴薯デンプン、タピオカデンプンのいずれか一以上であるデンプンとを含み、前記穀物粉と前記デンプンとの重量比が穀物粉5.5:デンプン4.5から穀物粉4:デンプン6の割合である冷凍餃子類の皮と、この皮にて包まれた状態で高温水中でボイルして加熱してから凍結して冷凍餃子類とするための中具と、からなる冷凍用の餃子。 - 請求項1から請求項6のいずれか一に記載の冷凍餃子類の皮を用いて中具をつつみ生餃子類を成形する生餃子類成形ステップと、
成形済生餃子類を高温水中にてボイルして加熱済餃子類とするボイルステップと、
加熱済餃子類を凍結して冷凍餃子類とする凍結ステップと、
からなる冷凍餃子類の製造方法。 - 複数の冷凍餃子類を一の包装袋に封入する包装ステップと、
包装された冷凍餃子類を冷凍庫に保管する保管ステップと、
をさらに有する請求項9に記載の冷凍餃子類の製造方法。 - 糖類をさらに含み、糖類は、二糖類、三糖類、四糖類のいずれか一以上であり、混錬前の原材料投入時の全投入原材料重量に対して重量%で0.2%以上3.0%未満である請求項1から6のいずれか一に記載の冷凍餃子類の皮。
- 含有されるデンプン由来のゲル状糊化部を含むことを特徴とする請求項1から6、11のいずれか一に記載の冷凍餃子類の皮。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018091775 | 2018-05-10 | ||
JP2018091775 | 2018-05-10 | ||
PCT/JP2019/018636 WO2019216390A1 (ja) | 2018-05-10 | 2019-05-09 | 冷凍餃子類の皮、冷凍水餃子、水餃子、冷凍餃子類の製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020126470A Division JP2020171326A (ja) | 2018-05-10 | 2020-07-27 | 冷凍餃子類の皮、冷凍水餃子、水餃子、冷凍餃子類の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2019216390A1 JPWO2019216390A1 (ja) | 2020-05-28 |
JP6820441B2 true JP6820441B2 (ja) | 2021-01-27 |
Family
ID=68468140
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019566375A Active JP6820441B2 (ja) | 2018-05-10 | 2019-05-09 | 冷凍餃子類の皮、冷凍水餃子、水餃子、冷凍餃子類の製造方法 |
JP2020126470A Pending JP2020171326A (ja) | 2018-05-10 | 2020-07-27 | 冷凍餃子類の皮、冷凍水餃子、水餃子、冷凍餃子類の製造方法 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020126470A Pending JP2020171326A (ja) | 2018-05-10 | 2020-07-27 | 冷凍餃子類の皮、冷凍水餃子、水餃子、冷凍餃子類の製造方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP6820441B2 (ja) |
TW (1) | TWI749326B (ja) |
WO (1) | WO2019216390A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6852194B2 (ja) * | 2018-08-17 | 2021-03-31 | 株式会社イートアンドホールディングス | 点心類の皮、点心類、冷凍点心類、及び点心類の皮の製造方法 |
Family Cites Families (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5464647A (en) * | 1977-10-29 | 1979-05-24 | Masayuki Shiga | Production of *gyoza* skin |
JP2822326B2 (ja) * | 1989-04-13 | 1998-11-11 | 日本製粉株式会社 | 冷凍、冷蔵に適した皮用麺帯 |
JP2798286B2 (ja) * | 1990-01-18 | 1998-09-17 | アンゼンフーズ株式会社 | 麺皮の製造法 |
JP3649532B2 (ja) * | 1996-07-29 | 2005-05-18 | 日清製粉株式会社 | 冷凍麺類の製造方法 |
JP3150910B2 (ja) * | 1996-09-09 | 2001-03-26 | 日本たばこ産業株式会社 | 小麦粉製品 |
JP3133000B2 (ja) * | 1996-09-17 | 2001-02-05 | 日本たばこ産業株式会社 | 小麦粉製品の製造方法 |
KR20030093447A (ko) * | 2002-06-03 | 2003-12-11 | 정동화 | 만두의 제조방법 |
JP2004141026A (ja) * | 2002-10-23 | 2004-05-20 | Yamazaki Baking Co Ltd | 餃子類の皮、生餃子類、冷蔵餃子類、冷凍餃子類及び餃子類製品 |
CN1509654A (zh) * | 2002-12-26 | 2004-07-07 | 上海邹氏食品有限公司 | 一种水饺及其制作方法 |
JP4649949B2 (ja) * | 2004-10-27 | 2011-03-16 | 味の素株式会社 | 冷凍包餡麺帯食品の製造法 |
JP2007289073A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-08 | Sakamoto Yakuhin Kogyo Co Ltd | 麺皮類の保存安定剤 |
JP6660677B2 (ja) * | 2015-05-22 | 2020-03-11 | 昭和産業株式会社 | 揚げ包餡食品の皮用組成物、揚げ包餡食品の皮、揚げ包餡食品の製造方法、及び揚げ包餡食品 |
CN104996900A (zh) * | 2015-08-23 | 2015-10-28 | 徐伟明 | 一种抗冻裂饺子皮及其制备方法 |
JP6935747B2 (ja) * | 2016-01-28 | 2021-09-15 | 味の素株式会社 | 包餡麺帯食品及びその製造方法 |
CN106858308A (zh) * | 2017-04-19 | 2017-06-20 | 三全食品股份有限公司 | 一种速冻微波蒸饺及其制备方法 |
CN107950874A (zh) * | 2017-12-14 | 2018-04-24 | 安徽阜阳双宇食品科技有限公司 | 一种速冻驴肉水饺及其制备方法 |
JP6408732B1 (ja) * | 2018-03-20 | 2018-10-17 | 日清製粉株式会社 | 麺類用穀粉組成物及び麺類の製造方法 |
-
2019
- 2019-05-09 WO PCT/JP2019/018636 patent/WO2019216390A1/ja active Application Filing
- 2019-05-09 JP JP2019566375A patent/JP6820441B2/ja active Active
- 2019-05-10 TW TW108116264A patent/TWI749326B/zh active
-
2020
- 2020-07-27 JP JP2020126470A patent/JP2020171326A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020171326A (ja) | 2020-10-22 |
TWI749326B (zh) | 2021-12-11 |
WO2019216390A1 (ja) | 2019-11-14 |
TW201946542A (zh) | 2019-12-16 |
JPWO2019216390A1 (ja) | 2020-05-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5146783B2 (ja) | 詰め物 | |
KR102049591B1 (ko) | 옥수수 빵의 제조방법 | |
JP6324748B2 (ja) | 焼菓子及びその製造方法 | |
JP4069260B2 (ja) | スティックポテト菓子とその製造方法 | |
JP6820441B2 (ja) | 冷凍餃子類の皮、冷凍水餃子、水餃子、冷凍餃子類の製造方法 | |
JP4988485B2 (ja) | 冷凍調味ソース及び調味ソース掛け食品の製造方法 | |
JP7332468B2 (ja) | 巻き食品用外皮、巻き食品及びその製造方法 | |
KR102164258B1 (ko) | 쌀가루를 주재로 한 조리떡볶이떡 조성물 및 그의 제조방법 | |
JP6533398B2 (ja) | ノンフライ加熱調理用食品の製造方法及びノンフライ加熱調理用ミックス並びにノンフライ加熱調理用食品 | |
JP6976771B2 (ja) | コロッケ風スナック菓子及びその製造方法 | |
JP6573449B2 (ja) | 冷凍用のケーキ生地 | |
JP3612473B2 (ja) | フィリング及びこれを含む食品 | |
JP7092491B2 (ja) | 具材入り成形食品及びその製造方法 | |
US20220022504A1 (en) | Savoury composition | |
CN111918561A (zh) | 油炸物用包裹材料 | |
JP3783044B2 (ja) | 包あん食品及びその製法 | |
JP2017035061A (ja) | 冷蔵調理済み生パスタ類の製造方法 | |
KR20070040451A (ko) | 전분 등의 곡물 반죽을 함유하여 내용물을 결착 및성형시키는 순대 및 그 제조 방법. | |
JPWO2020036226A1 (ja) | 点心類の皮、点心類、冷凍点心類、及び点心類の皮の製造方法 | |
TW201442642A (zh) | 麵包品質改良劑 | |
JP6443573B1 (ja) | 粒状こんにゃく加工食品、粒状こんにゃく加工食品入りパック、粒状こんにゃく加工食品セット、および、米様こんにゃく飯の製造方法 | |
JP5828620B2 (ja) | 加工米 | |
TW202116183A (zh) | 基於芋頭的填充型麵團產品 | |
JP2021003098A (ja) | 冷凍又はチルド食品及びその製造方法 | |
JP2024046495A (ja) | 調理済み冷蔵パスタ食品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191129 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20191129 |
|
AA64 | Notification of invalidation of claim of internal priority (with term) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A241764 Effective date: 20191210 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200203 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20200220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200316 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200514 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200709 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200727 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200914 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201030 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20201218 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210104 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6820441 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |