JP6533398B2 - ノンフライ加熱調理用食品の製造方法及びノンフライ加熱調理用ミックス並びにノンフライ加熱調理用食品 - Google Patents

ノンフライ加熱調理用食品の製造方法及びノンフライ加熱調理用ミックス並びにノンフライ加熱調理用食品 Download PDF

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Description

本発明は、ノンフライ加熱調理用食品の製造方法及びノンフライ加熱調理用ミックス並びにノンフライ加熱調理用食品に関する。
従来、パン粉やクラッカー粉、あられ等の穀物由来の膨化食品粗粒物を用いた様々な料理が知られている。例えば、畜肉や魚介、パン生地等の食品材料の表面にバッターを付着させた後、更にパン粉等の穀物由来の膨化食品粗粒物を付着させ、大量の油で揚げることによって、フライ食品にする料理がある。また、パン粉にスパイスやハーブを混ぜたものと一緒に畜肉や魚介等の食品材料を、フライパン等を用いて油で焼いた、いわゆる香草焼きと呼ばれている料理もある。その他にも、トッピングとして、グラタン、パン、焼菓子、スープ等の上に乗せることで、食感を出すためにパン粉等の穀物由来の膨化食品粗粒物が用いられることもある。
これらの料理では、特に、サクミ感のある食感が需要者に好まれる傾向にある。なお、「サクミ感」とは、歯脆さとクリスピー感を併せ持った食感のことである。また、フライ食品や香草焼きといった料理においては、食品材料とパン粉、或いはパン粉同士がしっかりと付着している状態にあることが、一般的に需要者には好まれる。
他方、近年の健康志向の高まりから、フライ食品等は油脂の摂取量が多くなるため、健康志向上問題とされている。また、油で焼き調理する調理方法や電子レンジ等による油を用いない調理方法は、調理後に大量の油を処理する必要がないことから、非常に簡便である。
しかし、畜肉や魚介、パン生地等の食品材料にパン粉等の穀物由来の膨化食品粗粒物を付着させて油で揚げるフライ食品様の食品を、油で焼き調理しようとした場合に油の量を減らすと焼きむら等が発生し、良好な食感が得られない。また、電子レンジ等による調理方法では、通常、大量の油で揚げる調理方法よりも加熱温度が低いことに加え、バッターやパン粉中の水分と油の置換が起こらないため、フライ食品等のようなサクミ感のある衣が形成されにくい。また、食品材料の表面にバッターを付着させずにパン粉等の穀物由来の膨化食品粗粒物を付着させる場合、特に食品材料とパン粉等の穀物由来の膨化食品粗粒物、或いはパン粉等の穀物由来の膨化食品粗粒物同士の付着性が悪い。
このような実状から、通常のパン粉等の穀物由来の膨化食品粗粒物を、油で焼き調理する調理方法や電子レンジ等による油を用いない調理方法に転用しても、良好な食感や付着性を得ることは困難である。
そこで、例えば、特許文献1では、穀類、豆類、イモ類、でん粉から選ばれる少なくとも1種又は2種以上からなる原料に適量の水を加えて加熱処理してなるパン粉類似品を種物の表面上に付着させた後、加熱調理することを特徴とするノンフライ食品の製造方法が提供されている。また、特許文献2では、湿熱処理を施した食材に、バッター液、パン粉の順に付着させた後に、230〜250℃の過熱蒸気で加熱するノンフライ食品の製造方法であって、加熱前の衣組成物(バッター液、パン粉)の水分率を33重量%以下に保持することを特徴とするノンフライ食品の製造方法が提供されている。
特開2007−14328号公報 国際公開第2012/002559号パンフレット
前述の通り、油で焼き調理する調理方法や電子レンジ等による油を用いない調理方法においては、良好な食感と付着性を有する食品を得ることが困難であり、通常のフライ食品等の食感や付着性と遜色ない出来栄えのノンフライ食品を製造するための技術は、まだまだ未熟であるのが現状である。また、トッピング用に用いる等、フライ食品様のノンフライ食品を製造する場合以外にも、より食感のよいパン粉等の穀物由来の膨化食品粗粒物が求められている。
そこで、斯かる現状に鑑み、本発明は、良好な食感と付着性を有するノンフライ加熱調理食品を提供できる、ノンフライ加熱調理用食品の製造方法及びノンフライ加熱調理用ミックス並びにノンフライ加熱調理用食品を提供することを主目的とする。
本発明者らは、ノンフライ加熱調理用食品の製造に特化した製造方法について鋭意研究を行なった結果、(A)穀物由来の膨化食品粗粒物、(B)前記膨化食品粗粒物100質量部に対して10〜25質量部の粉末状のオリゴ糖、(C)前記膨化食品粗粒物100質量部に対して5〜25質量部のα化でん粉、を食品材料に付着させる付着工程を少なくとも行なったところ、良好な食感と付着性を有するノンフライ加熱調理食品が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明では、まず、(A)穀物由来の膨化食品粗粒物、
(B)前記膨化食品粗粒物100質量部に対して10〜25質量部の粉末状のオリゴ糖、
(C)前記膨化食品粗粒物100質量部に対して5〜25質量部のα化でん粉、
を食品材料に付着させる付着工程を少なくとも行う、ノンフライ加熱調理用食品の製造方法を提供する。
本発明では、前記付着工程では、前記(A)〜(C)を混合して付着させることができる。
また、前記付着工程では、前記(A)〜(C)に加え、更に(D)油脂を前記食品材料に付着させることができる。
更に、前記付着工程では、前記(A)〜(C)を混合した後、更に前記(D)を混合して付着させる、又は、前記(A)〜(D)を混合して付着させることもできる。
加えて、前記(D)の含有量は特に限定されないが、前記膨化食品粗粒物100質量部に対して10〜90質量部とすることができる。
また、前記加熱も特に限定されないが、マイクロ波による加熱とすることができる。
また、本発明では、(A)穀物由来の膨化食品粗粒物、
(B)前記膨化食品粗粒物100質量部に対して10〜25質量部の粉末状のオリゴ糖、
(C)前記膨化食品粗粒物100質量部に対して5〜25質量部のα化でん粉、
を少なくとも含有する、ノンフライ加熱調理用ミックスも提供する。
本発明では、(D)油脂を更に含有させることができる。
また、前記(D)の含有量は特に限定されないが、前記膨化食品粗粒物100質量部に対して10〜90質量部とすることができる。
更に、本発明では、本発明に係るノンフライ加熱調理用ミックスが食品材料に付着された、ノンフライ加熱調理用食品も提供する。
ここで、本発明に用いる技術用語の定義付けを行う。
本発明において、「穀物由来の膨化食品粗粒物」とは、穀物に由来する膨化食品をそのまま、又は、粉砕したものであって、目開き1.0mmのふるいでふるった時に、ふるいを通過せずに、ふるいの上に残るもの(以下、「ふるいオーバー」ともいう)が含まれているものをいう。また、「ノンフライ加熱調理用食品」とは、ノンフライ加熱調理する前の食品をいい、「ノンフライ加熱調理食品」とは、前記ノンフライ加熱調理用食品をノンフライ加熱調理した後の食品をいう。
本発明によれば、良好な食感と付着性を有するノンフライ加熱調理食品が得られる。なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本発明中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
以下、本発明を実施するための好適な形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
1.ノンフライ加熱調理用食品の製造方法
本発明に係るノンフライ加熱調理用食品の製造方法は、付着工程を少なくとも行う。また、必要に応じて、付着工程では、前記(A)〜(C)に加え、更に(D)油脂を前記食品材料に付着させることもできる。
<付着工程>
付着工程は、(A)穀物由来の膨化食品粗粒物、(B)前記膨化食品粗粒物100質量部に対して5〜25質量部の粉末状のオリゴ糖、(C)前記膨化食品粗粒物100質量部に対して5〜25質量部のα化でん粉、を食品材料に付着させる工程である。
本発明では、付着工程を少なくとも行うことにより、良好な食感と付着性を有するノンフライ加熱調理食品が得られる。
本発明において、「付着させる」とは、例えば、そのまま又はバッター液等の液体を付けた食品材料の全表面又は一部にまぶすこと;食品材料の全表面又は一部にふりかけること;食品材料の上に乗せること;食品材料の全表面又は一部に噴霧すること;食品材料の全表面又は一部に塗布すること等が挙げられる。
なお、バッター液には、例えば、薄力粉や中力粉等の小麦粉又は市販の衣用組成物をバッター液としたもの等が挙げられる。
本発明に係る製造方法では、食品材料に予めバッター液等を付ける工程は必須ではない。本発明に係る製造方法を用いることにより、後述する実験例1等でも示すように、バッター液等を用いなくても、良好な食感と付着性を有するノンフライ加熱調理食品を得ることができる。
本発明で用いることができる食品材料は、本発明の効果を損なわない限り特に限定されず、公知の食品材料を1種又は2種以上自由に選択して用いることができる。
具体的には、例えば、鶏肉、豚肉、牛肉等の畜肉類;エビ、イカ、タコ、貝、魚等の魚介類;ピーマン、タマネギ、ニンジン、カボチャ、レンコン等の野菜類等が挙げられる。また、これらを加工した食品材料を用いることも可能である。更に、これらの食品材料に対して、付着工程の前又は後に、従来公知の方法を用いて殺菌、着色、味付け等の処理を施してもよい。
また、本発明に係る製造方法を用いて得られるノンフライ加熱調理用食品の種類も、ノンフライ加熱調理を行うことにより得られる食品であれば特に限定されない。具体的には、例えば、コロッケ、エビフライ、カキフライ、アジフライ、カツ、変わり揚げ、カレーパン等の、一般的に食品材料の全表面を満遍なくパン粉や米パフ、あられ等の穀物由来の膨化食品粗粒物で覆った食品に類似する食品や、パン粉焼き、香草焼き等の、一般的に食品材料の一部をパン粉等の穀物由来の膨化食品粗粒物で覆った食品に類似する食品、更には、一般的に上にパン粉等の穀物由来の膨化食品粗粒物が乗せてあるグラタンやスープ等の食品であってもよい。
付着工程における(A)〜(C)の付着量は、食品材料の全表面又は一部に付着させることができる量であれば、特に限定されない。
付着工程で(A)〜(C)を食品材料に付着させる方法は特に限定されず、例えば、(A)〜(C)の各材料をそれぞれ食品材料に付着させること;(A)及び(B)を混合したものを食品材料に付着させた後に、更に(C)を付着させること;(A)及び(C)を混合したものを食品材料に付着させた後に、更に(B)を付着させること;(B)及び(C)を混合したものを食品材料に付着させた後に、更に(A)を付着させること;(A)〜(C)を混合して付着させること等が挙げられる。
本発明では、この中でも特に、(A)〜(C)を混合して付着させることが好ましい。(A)〜(C)を混合することで、食品材料に均一に付着させやすく、ノンフライ加熱調理用食品の製造の簡素化を図ることができ、製造者の利便性も向上するからである。
本発明に係るノンフライ加熱調理用食品の製造方法において、前記加熱は油で揚げるフライ加熱以外であれば特に限定されず、例えば、鉄板、フライパン、オーブン、スチームオーブン、オーブントースター、電子レンジ等を用いて加熱できる。
本発明では、この中でも特に、簡便さの観点から、前記加熱を、電子レンジ等を用いたマイクロ波による加熱とすることが好ましい。
以下、付着工程で用いられる各材料について、詳細に説明する。
[穀物由来の膨化食品粗粒物]
(A)穀物由来の膨化食品粗粒物は、前述の通り、穀物に由来する膨化食品をそのまま、又は、粉砕したものであって、目開き1.0mmのふるいでふるった時に、ふるいオーバーとなるものが含まれているものであれば、特に限定されない。したがって、(A)穀物由来の膨化食品粗粒物には、目開き1.0mmのふるいでふるった時に該ふるいを通過するものが含まれていてもよい。膨化食品粗粒物を製造する際に発生する微粉が含まれること、或いは、流通過程や保存中においてふるいオーバーとなっていたものが砕かれることにより微粉が発生することが考えられるからである。
本発明では、(A)穀物由来の膨化食品粗粒物は、目開き1.0mmのふるいでふるった時に、ふるいを通過する画分が前記膨化食品粗粒物全体に対して50質量%未満であることが好ましく、40質量%未満であることがより好ましく、20質量%未満であることが更に好ましい。後述する実験例8に示すように、(A)穀物由来の膨化食品粗粒物の代わりに、目開き1.0mmのふるいでふるった時に該ふるいを通過したもののみを用いた場合には、良好な食感が得られにくいからである。
また、(A)穀物由来の膨化食品粗粒物には、目開き2.5mmのふるいでふるった時に、ふるいオーバーとなるものが含まれていることが好ましい。良好な食感が得られるからである。通常、粒子が大きいものほど、食品材料に付着させることが難しいが、本発明の技術を用いることで、粒子の大きい膨化食品粗粒物を食品材料に効率よく付着させることができる。
前記穀物に由来する膨化食品とは、例えば、微生物による発酵や膨張剤等の化学反応によって発生するガスによって膨化した食品である、パン、クラッカー等;加熱によって発生する水蒸気によって膨化した食品である、あられ、おかき等;エクストルーダー処理等による加圧処理後の急激な減圧により膨化した食品である、組織状植物たんぱく素材、米パフ等が挙げられる。
(A)穀物由来の膨化食品粗粒物は、例えば、パン粉、クラッカー粉、あられ、おかき、組織状植物たんぱく素材、米パフ、又はこれらの粉砕物等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。また、後述する実験例6に示すように、生パン粉に油脂を添加して加熱したものを穀物由来の膨化食品粗粒物として用いることもできる。
前記組織状植物たんぱく素材は、植物たんぱく原料を用いて製造され、例えば、顆粒状、棒状、フレーク状の形状のものである。
前記植物たんぱく原料は、植物由来のたんぱく素材であり、例えば、大豆、えんどう豆、コーン、米、大麦、小麦等の種子由来のたんぱく素材等が挙げられる。また、これらの抽出・加工たんぱく(例えば、米グルテリン、大麦プロラミン、小麦プロラミン、小麦グルテン、大豆グロブリン、大豆アルブミン等)、これらの熱処理、酸処理、アルカリ処理、酵素処理たんぱく等でもよい。
本発明では、この中でも特に、パン粉、クラッカー粉、あられ、組織状植物たんぱく素材、米パフ、又はこれらの粉砕物が好ましく、パン粉、クラッカー粉、あられ、米パフ、又はこれらの粉砕物がより好ましく、パン粉、クラッカー粉、又はこれらの粉砕物が更に好ましい。
[粉末状のオリゴ糖]
付着工程では、(B)前記膨化食品粗粒物100質量部に対して5〜25質量部の粉末状のオリゴ糖を用いる。本発明では、粉末状のオリゴ糖を用いるため、ベタつきを抑え、サクミ感を満たす食感を得ることができる。
また、本発明で用いる粉末のオリゴ糖の含有量は、前記膨化食品粗粒物100質量部に対して5〜25質量部である。前記膨化食品粗粒物100質量部に対して5質量部以上とすることで、サクミ感を満たす食感が得られる。そして、前記膨化食品粗粒物100質量部に対して25質量部以下とすることで、保存時の吸湿も抑えることができる。
本発明で用いる粉末のオリゴ糖の含有量は、前記膨化食品粗粒物100質量部に対して5〜25質量部であるが、10〜25質量部とすることが好ましい。前記膨化食品粗粒物100質量部に対して10質量部以上とすることで、サクミ感を更に満たす食感が得られる。そして、前記膨化食品粗粒物100質量部に対して25質量部以下とすることで、前述の通り、保存時の吸湿も抑えることができる。
オリゴ糖とは、一般的に、数個の単糖がグリコシド結合によって数個結合した糖類で、分子量としては、300〜1500程度である。
本発明で用いるオリゴ糖は特に限定されないが、2〜6糖を含有したオリゴ糖を用いることが好ましい。付着性に優れたノンフライ加熱調理食品を得ることができるからである。
また、本発明で用いるオリゴ糖の分子量も特に限定されないが、分子量が1000以下のものであることが好ましく、500以下であることが更に好ましい。分子量を1000以下とすることで、アメっぽいヒキ感や歯に付着する食感を抑え、良好な食感を得ることができるからである。
[α化でん粉]
付着工程では、(C)前記膨化食品粗粒物100質量部に対して5〜25質量部のα化でん粉を用いる。本発明では、α化でん粉を用いるため、α化していないでん粉を用いた場合と比較して、穀物由来の膨化食品粗粒物と食品材料、或いは前記膨化食品粗粒物同士の付着性に優れたノンフライ加熱調理食品を得ることができる。
また、本発明で用いるα化でん粉の含有量は、前記膨化食品粗粒物100質量部に対して5〜25質量部である。前記膨化食品粗粒物100質量部に対して5質量部以上とすることで、穀物由来の膨化食品粗粒物と食品材料、或いは前記膨化食品粗粒物同士の付着性に優れる。そして、前記膨化食品粗粒物100質量部に対して25質量部以下とすることで、白さを抑え、食品の外観を向上させることができる。
本発明に用いるα化でん粉の含有量は、前記膨化食品粗粒物100質量部に対して5〜25質量部であるが、10〜25質量部とすることが好ましい。前記膨化食品粗粒物100質量部に対して10質量部以上とすることで、穀物由来の膨化食品粗粒物と食品材料、或いは前記膨化食品粗粒物同士の付着性に更に優れる。そして、前記膨化食品粗粒物100質量部に対して25質量部以下とすることで、前述の通り、白さを抑え、食品の外観を向上させることができる。
本発明で用いるα化でん粉は特に限定されず、例えば、トウモロコシでん粉、ワキシートウモロコシでん粉、小麦でん粉、タピオカでん粉、馬鈴薯でん粉等のでん粉種のα化でん粉等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
本発明では、この中でも特に、でん粉種として、タピオカでん粉、馬鈴薯でん粉、ワキシートウモロコシでん粉を用いることが好ましく、タピオカでん粉を用いることが更に好ましい。タピオカでん粉、馬鈴薯でん粉、ワキシートウモロコシでん粉にはアミロペクチンが多く含まれており、吸水性が高いことから、α化でん粉が食品素材の水分を吸収して膨潤することで付着性が向上するからである。また、α化でん粉が食品素材の水分を吸収することで、穀物由来の膨化食品粗粒物が余計な水分を吸収せず、食感が良好となると考えられるからである。
また、本発明では、アセチル化、エーテル化、架橋化といったα化以外の加工がされたα化でん粉を用いることもできる。しかし、一般的に、架橋度が高いほど吸水性が低くなり、膨潤しにくくなるため、付着性や食感を向上する効果が得られにくい。したがって、架橋度が高いα化でん粉は、本発明には適さないと考えられる。
更に、後述する実験例5の結果から、α化でん粉として、吸水性が高いものを用いた方が好ましい。吸水性が高いほど、食感及び付着性の両方に優れ、水分によるベチャつきも抑えられるからである。
[油脂]
本発明においては、必要に応じて、付着工程では、前記(A)〜(C)に加え、更に(D)油脂を前記食品材料に付着させることもできる。
本発明では、付着工程において、(D)油脂は必須の材料ではない。したがって、本発明では、後述する実験例1で示すように、(D)油脂を食品材料に付着させることなく、良好な食感と付着性を有するノンフライ加熱調理食品を提供できるが、更に(D)油脂を食品材料に付着させることで、後述する実験例2で示すように、食感や付着性をより向上させることができる。
付着工程で(A)〜(D)を食品材料に付着させる方法は特に限定されず、例えば、(A)〜(D)の各材料をそれぞれ食品材料に付着させること;(A)及び(B)を混合したものを食品材料に付着させた後に、更に(C)及び(D)の各材料をそれぞれ食品材料に付着させること;(A)及び(B)を混合したものを食品材料に付着させた後に、更に(C)及び(D)を混合したものを付着させること;食品材料に(D)を付着させた後に、更に(A)〜(C)を混合したものを付着させること;(A)〜(C)を混合した後、更に(D)を混合して付着させること;(A)〜(D)を混合して付着させること等が挙げられる。
本発明では、この中でも特に、(A)〜(C)を混合した後、更に(D)を混合して付着させること、又は、(A)〜(D)を混合して付着させることが好ましい。ノンフライ加熱調理用食品の製造の簡素化を図ることができ、製造者の利便性も向上する。
また、本発明に用いる油脂の含有量は特に限定されないが、前記膨化食品粗粒物100質量部に対して10〜90質量部とすることが好ましい。前記膨化食品粗粒物100質量部に対して10質量部以上とすることで、良好な食感を得ることができる。そして、前記膨化食品粗粒物100質量部に対して90質量部以下とすることで、ベチャつきや脂っこさを抑え、良好な食感を得ることができる。
前述の通り、本発明に用いる油脂の含有量は、前記膨化食品粗粒物100質量部に対して10〜90質量部とすることが好ましいが、25〜90質量部とすることがより好ましく、35〜60質量とすることが更に好ましい。
本発明で用いることができる油脂の種類は、本発明の効果を損なわない限り特に限定されず、公知の油脂を1種又は2種以上自由に選択して用いることができる。
具体的には、例えば、大豆油、トウモロコシ油、米油、ナタネ油、ヒマワリ油、パーム油、ココアバター等の植物油脂;魚油、豚脂、牛脂等の動物油脂;これらの油脂やその混合物に水素添加、分別、エステル交換等の加工を加えた食用加工油脂(例えば、マーガリン、ファットスプレッド、ショートニング、パームオレイン、パームステアリン等);発酵バター、無塩バター、有塩バター等の乳バター等から、1種又は2種以上自由に選択して用いることができる。また、これらを粉末化処理した粉末油脂を用いることも可能である。
本発明では、この中でも特に、常温で液状の油脂が好ましく、常温で液状の油脂の中でも特に、大豆油、トウモロコシ油、米油、ナタネ油、ヒマワリ油、パーム油が好ましい。
[その他の材料]
本発明では、本発明の効果を損なわない限り、上述した各材料の他にも、任意のその他の材料を1種又は2種以上自由に選択して用いることができる。
具体的には、例えば、卵粉末、グルテン粉末、カゼイン粉末、乳たんぱく粉末等のたんぱく質粉末;ペッパー、ガーリック、オニオン、ジンジャー、ターメリック、マスタード、カレー粉等の単独又は混合の香辛料;食塩、粉末醤油、アミノ酸等の調味料;小麦粉、コーンフラワー、米粉、そば粉等の前記膨化食品粗粒物以外の穀粉;キサンタン、プルラン等の増粘剤;pH調整剤;色素;炭酸カルシウム等の無機系塩類等が挙げられる。
<その他>
本発明では、本発明に係る方法により製造されたノンフライ加熱調理用食品をそのまま流通させることもできるが、必要に応じて、冷蔵又は冷凍保存することもできる。冷蔵品、チルド品又は冷凍品として市場に流通させた場合には、喫食時に家庭内や店舗で加熱し、家庭内や店舗でノンフライ加熱調理食品にしてもよい。
2.ノンフライ加熱調理用ミックス
本発明に係るノンフライ加熱調理用ミックスは、(A)穀物由来の膨化食品粗粒物、(B)前記膨化食品粗粒物100質量部に対して5〜25質量部の粉末状のオリゴ糖、(C)前記膨化食品粗粒物100質量部に対して5〜25質量部のα化でん粉、を少なくとも含有する。また、必要に応じて、(D)油脂を更に含有させることができる。(A)〜(D)の各材料については、前述したものと同様であるため、ここでは説明を割愛する。
本発明に係るノンフライ加熱調理用ミックスを用いることで、油ちょう食品の食感に近く、穀物由来の膨化食品粗粒物と食品材料、或いは前記膨化食品粗粒物同士の付着性も良好な、ノンフライ加熱調理食品が得られる。
また、本発明に係るノンフライ加熱調理用ミックスを市場で流通させ、工業的にノンフライ加熱調理用食品を製造する場合に該ミックスを使用することで、製造工程の簡素化を図ることができる。或いは、市場で流通した本発明に係るノンフライ加熱調理用ミックスを家庭で使用することで、需要者が各材料を混ぜる手間を省くことができ、家庭でも簡便に、良好な食感と付着性を有するノンフライ加熱調理食品を得ることが可能となる。そのため、本発明に係るノンフライ加熱調理用ミックスは、工業的に用いられる場合であっても、家庭で用いられる場合であっても、非常に有用である。
また、本発明に係るノンフライ加熱調理用ミックスは、本発明の効果を損なわない範囲で、前述したその他の材料を配合してもよい。その他の材料については、前述したものと同様であるため、ここでは説明を割愛する。
3.ノンフライ加熱調理用食品
本発明に係るノンフライ加熱調理用食品は、本発明に係るノンフライ加熱調理用ミックスが食品材料に付着されたものである。本発明に係るノンフライ加熱調理用ミックスは、前述したものと同様であるため、ここでは説明を割愛する。
本発明に係るノンフライ加熱調理用食品は、本発明に係るノンフライ加熱調理用ミックスが食品材料に付着されたものであるため、ノンフライ加熱調理によって得られたノンフライ加熱調理食品の食感は、油ちょう食品の食感に近く、パン粉等の穀物由来の膨化食品粗粒物と食品材料、或いは前記膨化食品粗粒物同士の付着性も良好である。
本発明では、本発明に係るノンフライ加熱調理用食品をそのまま流通させることもできるが、必要に応じて、冷蔵又は冷凍保存することもできる。冷蔵品、チルド品又は冷凍品として市場で流通させた場合には、喫食時に家庭内や店舗で加熱し、家庭内や店舗でノンフライ加熱調理食品にしてもよい。
以下、実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。なお、以下に説明する実施例は、本発明の代表的な実施例の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
<実験例1>
実験例1では、付着工程で用いる、粉末状のオリゴ糖及びα化でん粉の配合量について検討した。
(1)実験手順
本実験例1では、下記表1及び2に示す量(質量部)の各種材料を用いて調製した各ミックス40gと豚カツ用の豚ロース肉1枚(100g)とをビニール袋に投入し、各ミックスを豚ロース肉にまぶして軽く抑え、各ノンフライ加熱調理用食品を調製した。その後、各ノンフライ加熱調理用食品をビニール袋から取り出し、キッチンペーパーを敷いた皿に載せて軽くラップをかけてから、電子レンジ(600W)で2分間加熱し、参考例1、実施例2〜5及び比較例1〜9のノンフライ加熱調理食品を調製した。
なお、本実験例1においては、乾燥パン粉を穀物由来の膨化食品粗粒物として用いた。この乾燥パン粉は、水分含有量40質量%の生パン粉を150℃のオーブンで30分間加熱して調製した。また、粉末状のオリゴ糖として、イソマルト900P(昭和産業株式会社製、以下同様)、α化でん粉として、SF−α(敷島スターチ株式会社製、以下同様)を用いた。
また、各ミックスは、この乾燥パン粉に、粉末状のオリゴ糖(イソマルト900P)、α化でん粉(SF−α)、食塩及びコショウを加えて混合することにより調製した。
(2)評価方法
下記表3に示す評価基準に基づき、調製した各ノンフライ加熱調理食品について、10人のパネラーによる官能評価を行なった。
(3)結果
官能評価の結果の平均点を上記表1及び2に示す。
参考例1、実施例2〜5のノンフライ加熱調理食品は、良好な食感と付着性を有していた。
一方で、比較例1のノンフライ加熱調理食品は、付着性は良好であるものの、食感がやや劣っていた。また、α化でん粉の配合量が多いため、白くなり外観上好ましくなく、更には、オリゴ糖の配合量が多いため、甘みが残り、味が悪かった。また、オリゴ糖のみを配合した比較例2〜4のノンフライ加熱調理食品は、特に、付着性が悪かった。更に、α化でん粉のみを配合した比較例5〜8のノンフライ加熱調理食品は、特に、食感が悪かった。そして、オリゴ糖及びα化でん粉のいずれも配合しない比較例9のノンフライ加熱調理食品は、食感及び付着性のいずれについても、最も評価が低かった。
したがって、本実験例1から、穀物由来の膨化食品粗粒物100質量部に対して粉末状のオリゴ糖を5〜25質量部、α化でん粉を5〜25質量部とすることが良いことが分かった。
また、穀物由来の膨化食品粗粒物100質量部に対して粉末状のオリゴ糖を10〜25質量部、α化でん粉を10〜25質量部とすることが好ましいことも分かった。
<実験例2>
実験例2では、付着工程において、更に油脂を用いた場合について検討した。
(1)実験手順
本実験例2では、下記表4に示す量(質量部)の各種材料を用いて調製した各ミックス40gと豚カツ用の豚ロース肉1枚(100g)とをビニール袋に投入し、各ミックスを豚ロース肉にまぶして軽く抑え、各ノンフライ加熱調理用食品を調製した。その後、各ノンフライ加熱調理用食品をビニール袋から取り出し、キッチンペーパーを敷いた皿に載せて軽くラップをかけてから、電子レンジ(600W)で2分間加熱し、実施例6〜11のノンフライ加熱調理食品を調製した。
なお、本実験例2においては、乾燥パン粉を穀物由来の膨化食品粗粒物、サラダ油を油脂として用いた。本実験例2では、乾燥パン粉は、実験例1と同様の方法により調製した。
また、各ミックスは、この乾燥パン粉に、粉末状のオリゴ糖(イソマルト900P)、α化でん粉(SF−α)、サラダ油(昭和産業株式会社製、以下同様)、食塩及びコショウを加えて混合することにより調製した。
(2)評価方法
上記表3に示す評価基準に基づき、調製した各ノンフライ加熱調理食品について、10人のパネラーによる官能評価を行なった。
(3)結果
官能評価の結果の平均点を上記表4に示す。なお、上記表4には、参考までに、上記表1にて示した実施例2についても併記した。
実施例6〜11のノンフライ加熱調理食品は、油脂を用いていない実施例2のノンフライ加熱調理食品と比較して、より付着性に優れていた。更に実施例7〜10のノンフライ加熱調理食品は、付着性に加えて食感も優れていた。
したがって、本実験例2から、付着工程において、油脂を用いた方が好ましいことが分かった。また、穀物由来の膨化食品粗粒物100質量部に対して油脂を10〜90質量部とすることが好ましく、25〜90質量部とすることがより好ましく、35〜60質量部とすることが更に好ましいことが分かった。
<実験例3>
本実験例3では、付着工程で用いる糖の種類について検討した。
(1)実験手順
本実験例3では、下記表5に示す量(質量部)の各種材料及び下記表5中の※(B)は下記表6及び7に示す各糖、をそれぞれ用いて調製した各ミックス40gと豚カツ用の豚ロース肉1枚(100g)とをビニール袋に投入し、各ミックスを豚ロース肉にまぶして軽く抑え、各ノンフライ加熱調理用食品を調製した。その後、各ノンフライ加熱調理用食品をビニール袋から取り出し、キッチンペーパーを敷いた皿に載せて軽くラップをかけてから、電子レンジ(600W)で2分間加熱し、実施例12〜15及び比較例10〜13のノンフライ加熱調理食品を調製した。
なお、本実験例3においては、乾燥パン粉を穀物由来の膨化食品粗粒物、サラダ油を油脂として用いた。本実験例3では、乾燥パン粉は、実験例1と同様の方法により調製した。
また、各ミックスは、この乾燥パン粉に、下記表5中の※(B)、α化でん粉(SF−α)、サラダ油、食塩及びコショウを加えて混合することにより調製した。
イソマルト(登録商標)900P、及びイソマルト(登録商標)900:昭和産業株式会社製、2〜4糖のオリゴ糖を89%以上含有(主に分岐オリゴ糖)
マルデック(登録商標)PH400P、及びマルデック(登録商標)PH400:昭和産業株式会社製、5〜6糖のオリゴ糖を40%以上含有
トレハ(登録商標):株式会社林原製、2糖(トレハロース)のオリゴ糖を98.0%以上含有
含有結晶ぶどう糖:昭和産業株式会社製、単糖
SPD(登録商標):昭和産業株式会社製、DE20のデキストリン
また、実施例14のオリゴMT500分画品については、オリゴMT500(昭和産業株式会社製)をクロマト分離装置(トレソーネ;オルガノ株式会社製)で分画し、HPLC(カラム充填剤として、C18逆相系ODS−AQ;株式会社ワイエムシィ製を使用)により精製し、マルトトリオース(3糖のオリゴ糖)純度90%以上のシロップを得た後、噴霧乾燥することによって、マルトトリオースを90%以上含有する粉末状のオリゴ糖(オリゴMT500分画品)を得た。
(2)評価方法
上記表3に示す評価基準に基づき、調製した各ノンフライ加熱調理食品について、10人のパネラーによる官能評価を行なった。
(3)結果
官能評価の結果の平均点を上記表6及び7に示す。
実施例12〜15のノンフライ加熱調理食品は、良好な食感と付着性を有していた。
一方で、オリゴ糖ではない粉末状の形態の糖を用いた比較例10及び11のノンフライ加熱調理食品は、実施例12〜15のノンフライ加熱調理食品と比較すると、食感が劣っていた。また、液状の形態のオリゴ糖を用いた比較例12及び13のノンフライ加熱調理食品は、べたついてしまい、食感が非常に悪かった。
したがって、本実験例3から、粉末のオリゴ糖を用いた方が良いことが分かった。
<実験例4>
実験例4では、付着工程で用いるでん粉の種類について検討した。
(1)実験手順
本実験例4では、下記表8に示す量(質量部)の各種材料及び下記表8中の※(C)は下記表9及び10に示す各でん粉をそれぞれ用いて調製した各ミックス40gと豚カツ用の豚ロース肉1枚(100g)とをビニール袋に投入し、各ミックスを豚ロース肉にまぶして軽く抑え、各ノンフライ加熱調理用食品を調製した。その後、各ノンフライ加熱調理用食品をビニール袋から取り出し、キッチンペーパーを敷いた皿に載せて軽くラップをかけてから、電子レンジ(600W)で2分間加熱し、実施例16〜22及び比較例14のノンフライ加熱調理食品を調製した。
なお、本実験例4においては、乾燥パン粉を穀物由来の膨化食品粗粒物、サラダ油を油脂として用いた。本実験例4では、乾燥パン粉は、実験例1と同様の方法により調製した。
また、各ミックスは、この乾燥パン粉に、粉末状のオリゴ糖(イソマルト900P)、下記表8中の※(C)、サラダ油、食塩及びコショウを加えて混合することにより調製した。
SF−α:敷島スターチ株式会社製、α化酢酸タピオカでん粉
マツノリン(登録商標)340:松谷化学工業株式会社製、α化リン酸架橋タピオカでん粉
C☆HiForm72348:株式会社カーギルジャパン製、α化ヒドロキシプロピル化リン酸架橋タピオカでん粉
マツノリン(登録商標)M:松谷化学工業株式会社製、α化馬鈴薯でん粉
アミコール(登録商標)BJ−2:日澱化學株式会社製、α化小麦でん粉
S−600:敷島スターチ株式会社製、α化トウモロコシでん粉
マツノリン(登録商標)FA102:松谷化学工業株式会社製、α化リン酸架橋ワキシートウモロコシでん粉
SF−500:敷島スターチ株式会社製、酢酸タピオカでん粉
(2)評価方法
上記表3に示す評価基準に基づき、調製した各ノンフライ加熱調理食品について、10人のパネラーによる官能評価を行なった。
(3)結果
官能評価の結果の平均点を上記表9及び10に示す。
実施例16〜22のノンフライ加熱調理食品は、良好な食感と付着性を有していた。
一方で、α化されていないでん粉を用いた比較例14のノンフライ加熱調理食品は、実施例16〜22のノンフライ加熱調理食品と比較すると、付着性が劣っていた。
更に、実施例16〜22のノンフライ加熱調理食品同士を比較すると、α化でん粉の中でも、でん粉種として、タピオカでん粉、馬鈴薯でん粉、ワキシートウモロコシでん粉を用いた方が食感及び付着性に優れることが分かった。
したがって、本実験例4から、α化でん粉を用いた方が良いことが分かった。
また、α化でん粉の中でも、でん粉種として、タピオカでん粉、馬鈴薯でん粉、ワキシートウモロコシでん粉を用いた方が良いことが分かった。
<実験例5>
実験例5では、付着工程で用いるでん粉の種類について、更に詳細に検討した。
(1)実験手順
本実験例5では、上記表9及び10に示した実施例16〜22で用いた各α化でん粉について、吸水量を測定した。
まず、α化でん粉0.5gに水10gを添加したものを遠沈管に入れ、振盪・撹拌器(試験管ミキサーTRIO TM−1;アズワン株式会社製)で撹拌して混合した。その後、遠心分離(4500rpm、1分15秒)を行い、懸濁層の高さ(cm)、分離した液量(g)をそれぞれ測定した。添加した水(10g)から分離した液量(g)を引いた値を各でん粉の吸水量(g)とした。α化でん粉に水を添加する際は、ママコになってしまわないようにするため、水にα化でん粉を徐々に添加した。
(2)結果
結果を下記表11に示す。なお、下記表11には、参考までに、上記表9及び10にて示した官能評価の結果の平均点も併記した。
本実験例5から、吸水量の値が高いほど、食感及び付着性の両方に優れていることが分かった。これは、加熱中に肉から出る肉汁をα化でん粉が吸収するため、吸水性が高いα化でん粉を用いると、パン粉が余計な水分を吸収せず、パン粉の食感が良好となることによると考えられる。また、吸水性が高いα化でん粉を用いることで、でん粉が十分に水を吸って膨潤するため、付着性も優れると考えられる。
したがって、α化でん粉の中でも、吸水量の値が高いα化でん粉を選択すると良いことが分かった。
<実験例6>
本実験例6では、付着工程において、生パン粉に油脂を添加して加熱したもの(油脂含有パン粉)を穀物由来の膨化食品粗粒物とした場合について検討した。
(1)実験手順
本実験例6では、下記表12に示す量(質量部)の各種材料を用いて調製した各ミックス40gと豚カツ用の豚ロース肉1枚(100g)とをビニール袋に投入し、各ミックスを豚ロース肉にまぶして軽く抑え、各ノンフライ加熱調理用食品を調製した。その後、各ノンフライ加熱調理用食品をビニール袋から取り出し、キッチンペーパーを敷いた皿に載せて軽くラップをかけてから、電子レンジ(600W)で2分間加熱し、実施例23〜28のノンフライ加熱調理食品を調製した。
なお、本実験例6においては、油脂含有パン粉を穀物由来の膨化食品粗粒物として用いた。本実験例6では、下記表12に示す水分含有量(質量%)の生パン粉を下記表12に示す量(g)用いて、これに、油脂としてサラダ油を下記表12に示す量(g)添加したものを、150℃のオーブンで30分間加熱することにより調製した。
また、各ミックスは、この油脂含有パン粉に、粉末のオリゴ糖(イソマルト900P)、α化でん粉(SF−α)、食塩及びコショウを加えて混合することにより調製した。
(2)評価方法
上記表3に示す評価基準に基づき、調製した各ノンフライ加熱調理食品について、10人のパネラーによる官能評価を行なった。
(3)結果
官能評価の結果の平均点を上記表12に示す。
本実験例6から、付着工程において、生パン粉に油脂を添加して加熱したもの(油脂含有パン粉)を穀物由来の膨化食品粗粒物とした場合であっても、良好な食感と付着性を有するノンフライ加熱調理食品が得られることが分かった。
<実験例7>
本実験例7では、付着工程において、ぶぶあられ及び米パフを穀物由来の膨化食品粗粒物として用いた場合について検討した。
(1)実験手順
本実験例7では、下記表13に示す量(質量部)の各種材料を用いて調製した各ミックス40gと豚カツ用の豚ロース肉1枚(100g)とをビニール袋に投入し、各ミックスを豚ロース肉にまぶして軽く抑え、各ノンフライ加熱調理用食品を調製した。その後、各ノンフライ加熱調理用食品をビニール袋から取り出し、キッチンペーパーを敷いた皿に載せて軽くラップをかけてから、電子レンジ(600W)で2分間加熱し、実施例29〜32及び比較例15及び16のノンフライ加熱調理食品を調製した。
本実験例7において、ぶぶあられは市販品(ぶぶあられ;井上宝株式会社製)、米パフは市販品(パフソフト発芽玄米;株式会社ライスアイランド製)を用いた。
また、実施例29及び31のミックスは、このぶぶあられ又は米パフに、粉末のオリゴ糖(イソマルト900P)、α化でん粉(SF−α)、食塩及びコショウを加えて混合することにより調製した。実施例30及び32のミックスは、このぶぶあられ又は米パフに、粉末のオリゴ糖(イソマルト900P)、α化でん粉(SF−α)、サラダ油、食塩及びコショウを加えて混合することにより調製した。
(2)評価方法
上記表3に示す評価基準に基づき、調製した各ノンフライ加熱調理食品について、10人のパネラーによる官能評価を行なった。
(3)結果
官能評価の結果の平均点を上記表13に示す。
本実験例7から、付着工程において、ぶぶあられ及び米パフを穀物由来の膨化食品粗粒物として用いた場合であっても、良好な食感と付着性を有するノンフライ加熱調理食品が得られることが分かった。
<実験例8>
本実験例8では、付着工程において、穀物由来の膨化食品粗粒物の代わりに、目開き1.0mmのふるいを通過したパン粉(以下、「微粒パン粉」ともいう)を用いた場合について検討した。
(1)実験手順
本実験例8では、下記表14に示す量(質量部)の各種材料を用いて調製した各ミックス40gと豚カツ用の豚ロース肉1枚(100g)とをビニール袋に投入し、各ミックスを豚ロース肉にまぶして軽く抑え、各ノンフライ加熱調理用食品を調製した。その後、各ノンフライ加熱調理用食品をビニール袋から取り出し、キッチンペーパーを敷いた皿に載せて軽くラップをかけてから、電子レンジ(600W)で2分間加熱し、比較例17及び18のノンフライ加熱調理食品を調製した。
なお、本実験例8においては、微粒パン粉は、実験例1で使用した乾燥パン粉をミル(ミルサー800DG;岩谷産業株式会社製)で粉砕し、目開き1.0mmのふるいでふるった時に、ふるいを通過したパン粉のみを用いた。
また、比較例17のミックスは、この微粒パン粉に、粉末のオリゴ糖(イソマルト900P)、α化でん粉(SF−α)、食塩及びコショウを加えて混合することにより調製した。比較例18のミックスは、この微粒パン粉に、粉末のオリゴ糖(イソマルト900P)、α化でん粉(SF−α)、サラダ油、食塩及びコショウを加えて混合することにより調製した。
(2)評価方法
上記表3に示す評価基準に基づき、調製した各ノンフライ加熱調理食品について、10人のパネラーによる官能評価を行なった。
(3)結果
官能評価の結果の平均点を上記表14に示す。なお、上記表14には、参考までに、上記表1にて示した実施例2及び上記表4にて示した実施例8についても併記した。
本実験例8から、付着工程において、穀物由来の膨化食品粗粒物の代わりに、微粒パン粉を用いた場合、良好な食感が得られにくいことが分かった。
<実験例9>
本実験例9では、実験例1〜8以外の実験手順にて調製したノンフライ加熱調理食品について検討した。
(1)実験手順1
上記表4の実施例8で示した量又は上記表12の実施例24で示した量の、各種材料を用いて調製した各ミックス40gと豚カツ用の豚ロース肉1枚(100g)とをビニール袋に投入し、各ミックスを豚ロース肉にまぶして軽く抑えた後、急速冷凍し、各ノンフライ加熱調理用食品を調製した。その後、各ノンフライ加熱調理用食品を−18℃で1カ月間保存した。その後、各ノンフライ加熱調理用食品を冷凍のまま、キッチンペーパーを敷いた皿に載せて軽くラップをかけてから、電子レンジ(600W)で4分間加熱し、実施例33及び34のノンフライ加熱調理食品を調製した。
(2)実験手順2
小麦粉:100質量部、上白糖:30質量部、脱脂粉乳:3質量部、食塩:1質量部、卵:10質量部、ドライイースト:3質量部及び水:44質量部をミキサーに投入し、低速で2分間、中速で7分間混捏した。更に、ショートニング:8質量部を投入し、低速で1分間、中速で5分間混捏した(捏ね上げ温度:28℃)。フロアタイム(28℃、20分間)をとった後、40gずつ分割・丸めを行いベンチタイム(15分間)をとった。カレーを包み成形し、ホイロ(40℃、40分間)をとった後、生地の表面にサラダ油を塗り、上記表4の実施例8で示した量又は上記表12の実施例24で示した量の、各種材料を用いて調製した各ミックスをまぶし、各ノンフライ加熱調理用食品(カレーパン生地)を調製した。その後、各ノンフライ加熱調理用食品を200℃のオーブンで10分間焼成し、実施例35及び36のノンフライ加熱調理食品(焼きカレーパン)を調製した。
(3)実験手順3
茹でたマカロニ75gにホワイトソース75gを絡めたものを耐熱性紙容器(容量266cc)に投入し、更にホワイトソース75gを上掛けし、その上から上記表4の実施例8で示した量又は上記表12の実施例24で示した量の、各種材料を用いて調製した各ミックスをまぶした。その後、蓋をして、それぞれ冷蔵(約7℃)、或いは急速冷凍し、各ノンフライ加熱調理用食品(冷蔵グラタン、或いは冷凍グラタン)を調製した。その後、各ノンフライ加熱調理用食品を、冷蔵グラタンは約7℃で1日間、冷凍グラタンは約−18℃で1週間保存した。その後、各ノンフライ加熱調理用食品を電子レンジ(600W)で温め、実施例37〜40のノンフライ加熱調理食品(グラタン)を調製した。
(4)評価方法
各実験手順により調製した各ノンフライ加熱調理食品について、10人のパネラーによる官能評価を行なった。
(5)結果
実験手順1により調製した実施例33及び34のノンフライ加熱調理食品は、パン粉と肉及び、パン粉同士がしっかり付着しており、また、食感もフライ食品と同等のサクミがある良好な品質のものであった。
実験手順2により調製した実施例35及び36のノンフライ加熱調理食品(焼きカレーパン)は、パン粉とパン及び、パン粉同士がしっかり付着しており、また、食感もサクミがあり良好な品質のものであった。
実験手順3により調製した実施例37〜40のノンフライ加熱調理食品(グラタン)の表面のパン粉は、ノンフライ加熱調理食品にしっかり付着しており、食感もサクミがあり良好な品質のものであった。
本発明では、良好な食感と付着性を有するノンフライ加熱調理食品が得られる。このようなノンフライ加熱調理食品を提供できる、ノンフライ加熱調理用食品の製造方法及びノンフライ加熱調理用ミックス並びにノンフライ加熱調理用食品を提供することによって、新たな需要者を開拓でき、また、既存の需要者の要望にも応えることができる。

Claims (10)

  1. (A)穀物由来の膨化食品粗粒物、
    (B)前記膨化食品粗粒物100質量部に対して10〜25質量部の粉末状のオリゴ糖、
    (C)前記膨化食品粗粒物100質量部に対して5〜25質量部のα化でん粉、
    を食品材料に付着させる付着工程を少なくとも行う、ノンフライ加熱調理用食品の製造方法。
  2. 前記付着工程では、前記(A)〜(C)を混合して付着させる、請求項1に記載のノンフライ加熱調理用食品の製造方法。
  3. 前記付着工程では、前記(A)〜(C)に加え、更に(D)油脂を前記食品材料に付着させる、請求項1又は2に記載のノンフライ加熱調理用食品の製造方法。
  4. 前記付着工程では、前記(A)〜(C)を混合した後、更に前記(D)を混合して付着させる、又は、前記(A)〜(D)を混合して付着させる、請求項3に記載のノンフライ加熱調理用食品の製造方法。
  5. 前記(D)の含有量は、前記膨化食品粗粒物100質量部に対して10〜90質量部である、請求項3又は4に記載のノンフライ加熱調理用食品の製造方法。
  6. 前記加熱は、マイクロ波による加熱である、請求項1から5のいずれか一項に記載のノンフライ加熱調理用食品の製造方法。
  7. (A)穀物由来の膨化食品粗粒物、
    (B)前記膨化食品粗粒物100質量部に対して10〜25質量部の粉末状のオリゴ糖、
    (C)前記膨化食品粗粒物100質量部に対して5〜25質量部のα化でん粉、
    を少なくとも含有する、ノンフライ加熱調理用ミックス。
  8. (D)油脂を更に含有する、請求項7に記載のノンフライ加熱調理用ミックス。
  9. 前記(D)の含有量は、前記膨化食品粗粒物100質量部に対して10〜90質量部である、請求項8に記載のノンフライ加熱調理用ミックス。
  10. 請求項7〜9のいずれか一項に記載のノンフライ加熱調理用ミックスが食品材料に付着された、ノンフライ加熱調理用食品。
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