JP6488866B2 - キャリア及び現像剤 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成用のキャリア、及び該キャリアを含有する現像剤に関する。
電子写真方式による画像形成では、光導電性物質等の静電潜像担持体上に静電潜像を形成し、この静電潜像に対して、帯電したトナーを付着させてトナー像を形成した後、トナー像を記録媒体に転写し、定着され、出力画像となる。近年、電子写真方式を用いた複写機やプリンタの技術は、モノクロからフルカラーへの展開が急速になりつつあり、フルカラーの市場は拡大する傾向にある。
フルカラー画像形成においては、定着装置の小型化、構成の簡素化の目的で、モノクロ画像形成と同様、離型剤を含有するトナーを用いることにより、定着ローラにオイルを塗布しないオイルレスシステムが採用される傾向がある。しかしながら、フルカラー画像形成では、定着されたトナー像の表面を平滑にするために、溶融時のトナーの粘弾性を低下させる必要があるため、光沢のないモノクロ画像形成の場合よりもオフセットが発生しやすく、オイルレスシステムの採用が困難になる。また、離型剤を含有するトナーを用いると、トナーの付着性が高まり、記録媒体への転写性が低下する。さらに、トナーのフィルミングが発生して、帯電性が低下することにより、耐久性が低下するという問題がある。
一方、キャリアとしては、トナーのフィルミングの防止、均一な表面の形成、表面の酸化の防止、感湿性の低下の防止、現像剤の寿命の延長、感光体の表面への付着の防止、感光体のキズあるいは摩耗からの保護、帯電極性の制御、帯電量の調節等の目的で、カーボンブラックを含有する樹脂が表面に形成された被覆層を有するキャリアが知られている。しかしながら、初期は良好な画像を形成することができるが、コピー枚数が増加するに連れて、被覆層が削れて画質が低下するという問題がある。また、被覆層が削れたり、被覆層からカーボンブラックが脱離したりすることにより、色汚れが発生するという問題がある。カーボンブラックの代替材料としては、一般に、酸化チタン、酸化亜鉛等が知られているが、体積固有抵抗を低下させる効果が不充分である。
そこで、特許文献1には、針状導電粉としてアンチモンドープ酸化スズ(ATO)を含有する被覆層が形成されたキャリアが開示されている。特許文献2には、基体粒子の表面に二酸化スズ層と二酸化スズを含む酸化インジウム層が積層された導電性粒子を含有する被覆層が形成されたキャリアが開示されている。特許文献3には、金属酸化物導電性粒子である第一の導電性粒子と、金属酸化物粒子及び/又は金属塩粒子の表面が導電処理された第二の導電性粒子とを含む被覆層を有するキャリアが開示されている。
さらに、特許文献4には、硫酸バリウムを含んだ被覆層を有するキャリアや、特許文献5には、特定の共重合体からなる樹脂と硫酸バリウムを含んだ被覆層を有するキャリアが開示されている。また、特許文献6及び7には、硫酸バリウムを含んだ被覆層を有するキャリアであって、X線光電子分光分析(XPS)による測定において、Ba/Si比が0.01〜0.08であるキャリアが開示されている。さらにまた、特許文献8には、キャリアに含有させる導電性粒子の基体として硫酸バリウムを使用したキャリアが開示されている。
しかし、上記特許文献1は、ATOの色調が青みを帯びているため、カーボンブラックと同様、色汚れが発生するという問題がある。上記特許文献2は、レアメタルを含有する導電性粒子であるため、コスト、永続的使用可能性等の点で問題がある。上記特許文献3は、キャリアの帯電能力の低下に対して一定の効果を上げられるが、外添剤が多いトナーを使用し、高画像面積で連続通紙を行なった場合には、やはり帯電能力の低下が起こり、帯電効果が充分であるとはいえない。
また、上記特許文献4以降に記載の文献は、高画像面積でトナーを収支させた場合、キャリアの帯電能力の低下に対して一定の効果が上げられる。しかしながら、近年は消費電力低減の為にトナーが低温定着化する傾向にあり、また、プリント速度の高速化の要求もある。キャリア粒子表面にトナー膜が形成されるスペント化が一段と生じ易くなっている。さらに、高画質化の要求からトナーは多くの添加剤を含有する傾向にあり、これらがキャリアにスペントして、トナー帯電量の低下、トナー飛散および地肌汚れに対する問題が生じている。さらに、トナーの低温定着化のために荷電微粒子等の量を減らしているため、補給時のトナーが現像剤に十分に混ざらないために帯電せず、トナー飛散してしまうといった問題も発生している。こういった新たな問題に対しては上述した各特許文献に記載のキャリアでは十分な効果を発揮することはできない。
一方、近年市場が拡大している商用印刷市場、いわゆるプロダクションプリンティングの分野では、これまで以上の高画質化が求められている。一枚の画像内での濃度変動や濃度ムラ、何万枚という印刷を実施する上での画像間の濃度変動などに対してマシン本体のみで対応することは技術的にきわめて難しい。このため、トナーの帯電量を一定に制御することがこれまで以上に求められている。しかし、上述した各特許文献に記載のキャリアでは該要求を満足することはできない。
本発明は、プロダクションプリンティングの分野において求められる画質に対して十分な帯電制御が可能であり、かつ現像領域に安定した現像剤量を供給することが可能であり、かつ低温定着トナーを使用した高速機においても低画像面積率の印字密度での連続通紙を可能にする電子写真法・静電記録法に使用される現像剤に用いられるキャリアを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、本発明のキャリアは、少なくとも1種類以上の微粒子を含む樹脂層を有するキャリアであって、
前記微粒子の少なくとも1種類は硫酸バリウムの微粒子からなり、
前記キャリアのX線光電子分光分析(XPS)によるBa分析において、Ba検出量が0.3atomic%以上であり、
前記硫酸バリウムの微粒子の円相当径が400nm以上900nm以下である。
本発明によれば、プロダクションプリンティングの分野において求められる画質に対して十分な帯電制御が可能であり、かつ現像領域に安定した現像剤量を供給することが可能であり、かつ低温定着トナーを使用した高速機においても低画像面積率の印字密度での連続通紙を可能にする電子写真法・静電記録法に使用される現像剤に用いられるキャリアを提供することができる。
図1は、本発明のキャリアの体積固有抵抗を測定する際に用いられるセルを示す図である。 図2は、本発明で用いるプロセスカートリッジの一例を示す図である。
(キャリア)
本発明のキャリアは、樹脂層を有する。好ましくは、本発明のキャリアは、芯材と、芯材を被覆する樹脂層からなる。
前記樹脂層中には、少なくとも1種類以上の微粒子が含有されており、本発明では、前記微粒子の少なくとも1種類は、硫酸バリウムの微粒子である。
本発明のキャリアは、X線光電子分光分析(XPS)によるBa分析において、Ba検出量が0.3atomic%以上を示す。
また、前記硫酸バリウムの微粒子の円相当径は、400nm以上900nm以下である。
上記要件を満たす、本発明のキャリアは、所望の画質に対して十分な帯電制御が可能であり、かつ現像領域に安定した現像剤量を供給することが可能であり、かつ低温定着トナーを使用した高速機においても低画像面積率の印字密度での連続通紙を可能にするキャリアとなる。
本発明では、樹脂層中に少なくとも硫酸バリウムの微粒子を有し、樹脂層表面のBa検出量が、XPS分析において0.3atomic%以上であることが非常に重要である。硫酸バリウムは、トナーの帯電性を高くでき、表層にある硫酸バリウムは長時間の高画像面積での出力後も帯電性を保つことが出来る。加えて、硫酸バリウムの円相当径が400nm以上900nm以下であることも非常に重要である。硫酸バリウムを前記の粒子径とすることによって、キャリアの樹脂層表面に対し、硫酸バリウムが凸の状態で存在することになる。硫酸バリウムにより凸部が形成されたキャリアの表面は、現像器内において、トナー、キャリア、現像スクリュ等との摩擦によって、常にストレスが与えられるため、一時的にトナー樹脂やワックス、添加剤などがスペントしても、すぐに上記ストレスによってスペントされた膜は削られる。よって、硫酸バリウムは常時露出した状態を保つことが出来る。
一方、硫酸バリウムの凸部の間に存在する凹部には、トナー樹脂やワックス、添加剤などがスペントするが、これらに覆われることによって電気的にはトナーと同帯電性となるため、これ以上スペント物が堆積することがない。これらのスペント物によって凹部となるキャリア表層は、トナーを帯電することは出来ないが、凹部となっているためにトナーとの摩擦確率も低く、トナー帯電に対する寄与が小さい。このため、硫酸バリウムが凸部を形成している部位がキャリアの帯電能力を決定するため、長期に渡って安定した帯電能力を保持することが出来る。
また、硫酸バリウムの粒子径を前記範囲とすることによって、キャリアの表層に凹凸形状を形成することができ、これによってキャリアの嵩密度が安定する。通常、キャリア表面が削れたり、キャリア表層にトナー成分がスペントすることによって、キャリアの嵩密度が変動し、現像スリーブ上に汲み上げる現像剤量が変化するために現像領域への現像剤供給量が変化して現像能力が変動するといった問題が発生する。しかしながら、円相当径が400nm以上900nm以下の硫酸バリウムを樹脂層に含有することによって、スペント物は凹部に溜まるためキャリアの嵩密度変動が少ないという効果を得ることが出来る。加えて、硫酸バリウムの微粒子を樹脂層中に分散させることによって、樹脂層の膜強度を上げることが出来るため、樹脂層の削れ量を減らすことが出来る。このため、スペント、削れのいずれによる嵩密度変動も起こりにくく、長期に渡って安定した現像能力を確保することが出来る。
<樹脂層>
前記樹脂層は、樹脂と、硫酸バリウムの微粒子とを含有してなる。また、前記樹脂層には、硫酸バリウムの微粒子の他に、各種導電性微粒子を含有してもよく、さらに、キャリアの経時での安定性や耐久性を向上させる等のために、シランカップリング剤を含有してもよい。
前記樹脂層は、膜の欠損箇所がなく、平均膜厚が0.80μm〜1.50μmであることが好ましい。平均膜厚が0.80μm以上であると、硫酸バリウムの微粒子を十分に保持することができ、樹脂層から硫酸バリウムの微粒子の離脱を防ぐことができる。また、1.50μm以下であると、樹脂層の中に硫酸バリウムの微粒子が取り込まれてしまい、十分な帯電能力を発揮することができないという問題を防ぐことができる。
<<硫酸バリウムの微粒子>>
前記硫酸バリウムの微粒子の円相当径は、上述した理由により400nm以上900nm以下であることが重要であるが、安定した帯電能力、現像能力を確保するためには、円相当径は600nm以上であることがより好ましい。なお、硫酸バリウムの円相当径が900nm以上になると、樹脂層の膜厚に対して硫酸バリウムの微粒子の大きさが大きすぎ、樹脂層から離脱しやすくなるため、900nm以下がよい。
前記硫酸バリウムの微粒子は、微粒子の表面にBaが存在しているとよい。表面にBaが存在する態様で、前記硫酸バリウムの微粒子が前記樹脂層中に含まれていることが重要である。上述したように、表層に露出した硫酸バリウムが安定した帯電能力に寄与するため、硫酸バリウム表層を例えばスズの様な物質で覆うと硫酸バリウムが表層に露出しないために十分な帯電能力を確保することが出来ない。このため、安定した帯電能力を発揮することが難しい。また、硫酸バリウムが表層に露出することによって、補給されたトナーを取り込みやすくなるという効果がある。これは、硫酸バリウムがトナーと摩擦帯電しやすいことによるものと考えられ、低温定着のために荷電粒子を減らしているトナーに対しては特に顕著な効果がある。なお、ここでいう表面にバリウムが存在する態様とは、硫酸バリウムがスズなどの物質に覆われておらず、微粒子表面の90%以上が硫酸バリウムであることを意味する。これは硫酸バリウムの単一粒子であってもよい。
前記硫酸バリウムの微粒子の含有量は、前記樹脂層に含まれる樹脂に対し、50質量%以上100質量%未満であるとよい。
50質量%以上であれば、硫酸バリウムの露出部が少ないことによるトナーを十分に帯電させることが出来ないという問題を防ぐことができる。また、100質量%未満であれば、キャリアの帯電能力が高すぎるために初期の帯電調整が難しくなるという問題を防ぐことができる。
<<樹脂>>
前記樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、下記モノマーA成分(A成分ともいう)と下記モノマーB成分(B成分ともいう)とを含む共重合体を加熱処理して得られた樹脂が挙げられる。

(式中において、R、m、R、R、X、及びYは以下に該当するものを示す。)
は、水素原子、またはメチル基
mは、1〜8の整数、従って、(CHは、炭素原子数1〜8のメチレン基、エチレン基、プロピレン基、及びブチレン基等のアルキレン基を表す
は、炭素原子数1〜4のメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、及びブチル基等のアルキル基
は、炭素数1〜8のメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、及びブチル基等のアルキル基、または炭素数1〜4のメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、及びブトキシ基等のアルコキシ基
X=10モル%〜90モル%であり、より好ましくは、30〜70モル%である。
Y=10モル%〜90モル%であり、より好ましくは、30〜70モル%である。
前記A成分は、側鎖にメチル基が多数存在する原子団・トリス(トリメチルシロキシ)シランを有しており、樹脂全体に対してA成分の比率が高くなると表面エネルギーが小さくなり、トナーの樹脂成分、ワックス成分などの付着が少なくなる。A成分が10モル%以上あれば十分な効果が得られ、トナー成分の付着の急増を防止できる。また、90モル%以下であれば、前記成分B、および後述する成分Cが減ることにより、架橋が進まず、強靭性が不足すると共に、芯材と樹脂層の接着性が低下し、キャリア被膜の耐久性が悪くなるといった問題を防ぐことができる。
は炭素原子数1〜4のアルキル基であり、このようなA成分としては、次式で示されるトリス(トリアルキルシロキシ)シラン化合物が例示される。
下式中、Meはメチル基、Etはエチル基、Prはプロピル基である。
CH=CMe−COO−C−Si(OSiMe
CH=CH−COO−C−Si(OSiMe
CH=CMe−COO−C−Si(OSiMe
CH=CMe−COO−C−Si(OSiEt
CH=CH−COO−C−Si(OSiEt
CH=CMe−COO−C−Si(OSiEt
CH=CMe−COO−C−Si(OSiPr
CH=CH−COO−C−Si(OSiPr
CH=CMe−COO−C−Si(OSiPr
前記A成分の製造方法は特に限定されないが、トリス(トリアルキルシロキシ)シランを白金触媒の存在下にアリルアクリレートまたはアリルメタクリレートと反応させる方法や、特開平11−217389に記載されているように、カルボン酸と酸触媒の存在下で、メタクリロキシアルキルトリアルコキシシランとヘキサアルキルジシロキサンとを反応させる方法などにより得ることができる。
前記B成分は、ラジカル重合性の2官能(Rがアルキル基の場合)、又は3官能性(Rもアルコキシ基の場合)のシラン化合物であり、B成分が10モル%以上あれば、強靭さが十分得られる。一方、90モル%以下であれば、被膜は固くて脆くなり、膜削れが発生し易くなるという問題を防ぐことができる。また、環境特性の悪化も防ぐことができる。加水分解した架橋成分がシラノール基として多数残ると、環境特性(湿度依存性)を悪化させることも考えられるからである。
このようなB成分としては、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリトキシプロピルトリ(イソプロペキシ)シラン、3−アクリロキシプロピルトリ(イソプロペキシ)シランが例示される。
本発明では、上記モノマーA成分と上記モノマーB成分とをラジカル共重合して得られる下記の共重合体を加水分解し、シラノール基を生成し、触媒を用いて縮合することにより得られる架橋物を、芯材に被覆した後、加熱処理して樹脂層を形成するのが好ましい。
ここで、式中において、R、m、R、R、X、及びYは上述したとおりである。
さらにまた、本発明では、前記A成分及び前記B成分に、C成分としてアクリル系化合物(モノマー)を加えてもよい。
このようなモノマーC成分(C成分ともいう)を加えたものとして、下記の共重合体が挙げられる。
ここで、式中において、R、m、R、及びRは上述したとおりである。
上記共重合体において、X=10モル%〜40モル%で、Y=10モル%〜40モル%で、Z=30モル%〜80モル%であり、かつ、60モル%<Y+Z<90モル%である。
前記C成分は、下記式で示される。式中、R、及びRは上述したとおりである。
前記C成分は、樹脂層に可撓性を付与し、かつ、芯材と樹脂層との接着性を良好にするものであるが、C成分が30モル%以上であれば、十分な接着性が得られ、80モル%以下であれば、前記A成分及び前記B成分のいずれかが10モル%以下となることを防ぎ、キャリア被膜の撥水性、硬さと可撓性(膜削れ)を両立させることできる。
C成分のアクリル系化合物(モノマー)としては、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルが好ましく、具体的には、メチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルメタクリレート、エチルアクリレート、ブチルメタクリレート、ブチルアクリレート、2−(ジメチルアミノ)エチルメタクリレート、2−(ジメチルアミノ)エチルアクリレート、3−(ジメチルアミノ)プロピルメタクリレート、3−(ジメチルアミノ)プロピルアクリレートが例示される。
これらのうち、アルキルメタクリレートがより好ましく、メチルメタクリレートが特に好ましい。また、これらの化合物の1種類を単独で使用してもよく、2種類以上の混合物を使用してもよい。
樹脂層の架橋による高耐久化技術として、例えば、特許第3691115号がある。特許第3691115号には、磁性粒子表面を、少なくとも末端にビニル基を有するオルガノポリシロキサンと、ヒドロキシル基、アミノ基、アミド基、及びイミド基からなる群から選択される少なくとも1つの官能基を有するラジカル共重合性単量体との共重合体をイソシアネート系化合物により架橋させた熱硬化性樹脂で被覆した静電荷像現像用キャリアが記載されているが、開示の技術では、樹脂層の剥がれ・削れにおいて十分な耐久性が得られているとはいえない。その理由は明らかになってはいないが、上記共重合体をイソシアネート系化合物により架橋させた熱硬化性樹脂の場合、構造式からも分かるように、共重合体樹脂中のイソシアネート化合物と反応(架橋)する単位重量当りの官能基(アミノ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、メルカプト基等の活性水素含有基)が少なく、架橋点において、ニ次元、あるいは三次元的な緻密な架橋構造を形成することが出来ない。そのために長時間使用すると、被膜剥がれ・削れなどが生じやすく(樹脂層の耐磨耗性が小さい)、十分な耐久性が得られていないものと推察される。
樹脂層の剥がれ・削れが生じると、キャリア抵抗低下による画像品質の変化、キャリア付着が起こる。また、樹脂層の剥がれ・削れは、現像剤の流動性を低下させ、汲み上げ量低下を引き起こし、画像濃度低下、TCアップに伴う時汚れ、トナー飛散の原因となる。
一方、上記樹脂で形成される本発明の樹脂層は、樹脂単位重量当たりでみても、二官能、あるいは三官能の架橋可能な官能基(点)を多数(単位重量当り、2倍〜3倍多い)有した共重合樹脂をもとに形成されたものであり、更に、これを縮重合により架橋させて形成されたものであるため、樹脂層が極めて強靭で削れ難く、高耐久化が図れていると考えられる。
また、イソシアネート化合物による架橋より、本発明のシロキサン結合による架橋の方が結合エネルギーが大きく熱ストレスに対しても安定しているため、樹脂層の経時安定性が保たれていると考えられる。
上述したように、前記共重合体を加水分解し、シラノール基を生成させ、縮重合させ樹脂層を形成するのが、好ましい態様であるが、その縮重合させる際に使用する触媒としては、チタン系触媒、スズ系触媒、ジルコニウム系触媒、アルミニウム系触媒等が挙げられる。
本発明では、これら触媒のなかで、チタン系触媒を用いることが好ましく、チタンジイソプロポキシビス(エチルアセトアセテート)を用いることが特に好ましい。これは、シラノール基の縮合反応を促進する効果が大きく、且つ触媒が失活しにくいためであると考えられる。
樹脂層を形成するために使用する樹脂としては、上記した樹脂の他に、シリコン樹脂、アクリル樹脂、または、これらを併用して使用することができる。アクリル樹脂は接着性が強く脆性が低いので耐磨耗性に非常に優れた性質を持つが、その反面、表面エネルギーが高いため、スペントし易いトナーとの組み合わせでは、トナー成分スペントが蓄積することによる帯電量低下など不具合が生じる場合がある。その場合、表面エネルギーが低いためトナー成分のスペントがし難く、膜削れが生じるためのスペント成分の蓄積が進み難い効果が得られるシリコン樹脂を併用することで、この問題を解消することができる。一方、シリコン樹脂は接着性が弱く脆性が高いので、耐磨耗性に劣るという面がある。そこで、これら2種の樹脂を併用する場合には、スペントし難く、耐摩耗性を有する樹脂層が形成できるよう、両樹脂のバランスを考慮するとよい。
前記シリコン樹脂としては、一般的に知られているシリコン樹脂全般を指し、例えば、オルガノシロサン結合のみからなるストレートシリコンや、アルキド、ポリエステル、エポキシ、アクリル、ウレタンなどで変性したシリコン樹脂などが挙げられる。市販品としてのストレートシリコン樹脂としては、例えば、信越化学製のKR271、KR255、KR152、東レ・ダウコーニング・シリコン社製のSR2400、SR2406、SR2410等が挙げられる。この場合、シリコン樹脂単体で用いることも可能であるが、架橋反応する他成分、帯電量調整成分等を同時に用いることも可能である。さらに、変性シリコン樹脂としては、信越化学製のKR206(アルキド変性)、KR5208(アクリル変性)、ES1001N(エポキシ変性)、KR305(ウレタン変性)、東レ・ダウコーニング・シリコン社製のSR2115(エポキシ変性)、SR2110(アルキド変性)などが挙げられる。
前記樹脂層の形成方法としては、例えば、以下の方法が挙げられる。
前記樹脂層は、前記共重合体と前記硫酸バリウムの微粒子に加え、シラノール基及び/又は加水分解性官能基を有するシリコーン樹脂、触媒、必要に応じてシラノール基及び/又は加水分解性官能基を有するシリコーン樹脂以外の樹脂、溶媒等を含む樹脂層用組成物を用いて形成することができる。具体的には、該樹脂層用組成物で芯材を被覆しながら、シラノール基を縮合させることにより形成してもよいし、該樹脂層組成物で芯材を被覆した後に、シラノール基を縮合させることにより形成してもよい。該樹脂層組成物で芯材粒子を被覆しながら、シラノール基を縮合させる方法としては、特に限定されないが、熱、光等を付与しながら、該樹脂層組成物で芯材を被覆する方法等が挙げられる。また、該樹脂層組成物で芯材を被覆した後に、シラノール基を縮合させる方法としては、特に限定されないが、該樹脂層組成物で芯材を被覆した後に、加熱する方法等が挙げられる。
<<その他の含有成分>>
前記樹脂層を構成する成分として、上述した樹脂や、及び硫酸バリウムの微粒子の成分の他に、導電性微粒子やシランカップリング剤等の他の成分を含有させてもよい。
前記樹脂層には、キャリアの体積固有抵抗を調整するために、導電性微粒子を含有させてもよい。
前記導電性微粒子としては、特に限定されないが、カーボンブラック、ITO、PTO、WTO、酸化錫、酸化亜鉛、ポリアニリン等の導電性高分子が挙げられる。これらは、二種以上併用してもよい。
前記樹脂層には、微粒子を安定に分散させるために、シランカップリング剤を含有させてもよい。
前記シランカップリング剤としては、特に限定されないが、r−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、r−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、r−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−r−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩、r−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、r−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、r−クロルプロピルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、r−アニリノプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、オクタデシルジメチル[3−(トリメトキシシリル)プロピル]アンモニウムクロライド、r−クロルプロピルメチルジメトキシシラン、メチルトリクロルシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、アリルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、1,3−ジビニルテトラメチルジシラザン、メタクリルオキシエチルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド等が挙げられる。これらは、二種以上併用してもよい。
前記シランカップリング剤の市販品としては、例えば、AY43−059、SR6020、SZ6023、SH6026、SZ6032、SZ6050、AY43−310M、SZ6030、SH6040、AY43−026、AY43−031、sh6062、Z−6911、sz6300、sz6075、sz6079、sz6083、sz6070、sz6072、Z−6721、AY43−004、Z−6187、AY43−021、AY43−043、AY43−040、AY43−047、Z−6265、AY43−204M、AY43−048、Z−6403、AY43−206M、AY43−206E、Z6341、AY43−210MC、AY43−083、AY43−101、AY43−013、AY43−158E、Z−6920、Z−6940(東レ・シリコーン社製)等が挙げられる。
前記シランカップリング剤の添加量は、樹脂に対して、0.1質量%〜10質量%であることが好ましい。シランカップリング剤の添加量が0.1質量%以上であると、芯材や導電性微粒子と樹脂との接着性が低下して、長期間の使用中に樹脂層が脱落するという問題を防ぐことができ、10質量%以下であると、長期間の使用中にトナーのフィルミングが発生するという問題を防ぐことができる。
<芯材>
前記芯材としては、磁性体であれば、特に限定されないが、鉄、コバルト等の強磁性金属;マグネタイト、ヘマタイト、フェライト等の酸化鉄;各種合金や化合物;これらの磁性体を樹脂中に分散させた樹脂粒子等が挙げられる。中でも、環境面への配慮から、Mn系フェライト、Mn−Mg系フェライト、Mn−Mg−Srフェライト等が好ましい。
<キャリアの特性>
上述したように、本発明のキャリアは、X線光電子分光分析(XPS)によるBa分析において、Ba検出量が、0.3atomic%以上を示す。
Ba検出量は、0.3atomic%〜2.0atomic%であるとより好ましく、0.3atomic%〜1.5atomic%であると更に好ましい。
また、本発明のキャリアにおいて、前記樹脂層の表面から前記硫酸バリウムが露出している凸部の高さdは、200nm以上であるとよい。
上述したように、凸部となっている硫酸バリウムの表面はトナーの帯電に大きく寄与するが、凸部の高さが低いとスペントしたトナー成分に硫酸バリウムが埋もれてしまうため、キャリアの帯電能力が落ちてしまい、安定した帯電能力を発揮することが出来ないからである。このため、硫酸バリウムの最大露出部位における凸部の高さdの平均値は200nm以上であるとよい。
また、本発明のキャリアにおいて、前記樹脂層の表面から前記硫酸バリウムが露出している露出部位の最大露出部位における長径は、300nm以上であるとよい。
上述したように、凸部となっている硫酸バリウム表面はトナーの帯電に大きく寄与するが、凸部面積が狭いとトナーとの接触確率が落ちるため、トナーを十分に帯電させることが出来ないからである。このため、硫酸バリウムの最大露出部位の長径は300nm以上であるとよい。
本発明のキャリアは、体積平均粒径が28μm以上40μm以下であるとよい。キャリア粒子の体積平均粒径が28μm以上であると、キャリア付着の発生を防ぐことができ、40μm以下であると、画像細部の再現性の低下や、精細な画像が形成できないといった問題を抑制することができる。
本発明のキャリアは、体積固有抵抗が8〜16(LogΩ・cm)であるとよい。体積固有抵抗が8(LogΩ・cm)以上であると、非画像部でのキャリア付着の発生を防止でき、16(LogΩ・cm)以下であると、エッジ効果を確保することができる。
<キャリアの各種特性の測定方法>
キャリアの上記各特性は、以下の方法により測定することができる。
<<X線光電子分光分析(XPS)によるBa分析>>
キャリア表面におけるBaの検出量は、AXIS/ULYRA(島津/KRATOS製)にて測定することができる。
ビーム照射領域は、おおよそ900μm×600μm程度で、キャリア25個×17個の範囲を検出する。また、侵入深さは、0nm〜10nmであり、キャリアの表面付近の状態が測定できる。
具体的な測定条件は、測定モード:Al:1486.6eV、励起源:モノクローム(Al)、検知方式:スペクトルモード、マグネットレンズ:OFFとする。
そして、広域スキャンによって検出元素を特定し、次に、検出元素毎にナロースキャンにてピークを検出する。その後、付属のピーク解析ソフトにて全検出元素に対するBa(atomic%)を算出する。
<<円相当径の測定方法>>
硫酸バリウムの微粒子の円相当径は、以下の方法により測定する。
キャリアを包埋樹脂(Devcon社製、2液混合、30分硬化型エポキシ樹脂)に混ぜ込み、一晩以上置いて硬化させ、機械研磨により大まかな断面試料を作製する。これにクロスセクションポリッシャー(JEOL製 SM−09010)を用い、加速電圧5.0kV、ビーム電流120μAの条件で断面の仕上げを行う。これを、走査型電子顕微鏡(Carl Zeiss製 Merlin)を用いて、加速電圧0.8kV、倍率30000倍の条件で撮影する。撮影した画像をTIFF画像に取り込み、Media Cybernetics社製のImage−Pro Plusを用いて、硫酸バリウム100粒子の円相当径を測定し、その平均値を求める。
<<硫酸バリウムが露出している凸部の高さdの測定方法>>
硫酸バリウムの最大露出部位における凸部の高さdの平均値は以下の方法で測定する。
キャリアを包埋樹脂(Devcon社、2液混合、30分硬化型エポキシ樹脂)に混ぜ込み、一晩以上置いて硬化させ、機械研磨により大まかな断面試料を作製する。これにクロスセクションポリッシャー(JEOL製 SM−09010)を用い、加速電圧5.0kV、ビーム電流120μAの条件で断面の仕上げを行う。これを、走査型電子顕微鏡(Carl Zeiss製 Merlin)を用いて、加速電圧0.8kV、倍率10000倍と30000倍の条件で撮影する。撮影した画像をTIFF画像に取り込み、Media Cybernetics社製のImage−Pro Plusを用いて、キャリア100粒子からキャリア樹脂膜の平均膜厚を計算する。また一つのキャリア粒子における硫酸バリウムの露出が最大である部位における凸部の高さdを求め、その高さdと前記平均膜厚との差分を計算する。これをキャリア100粒子に対し行い、その平均値を硫酸バリウムが露出している凸部の高さdとする。
<<硫酸バリウムが露出している最大露出部位における長径の測定方法>>
硫酸バリウムの最大露出部位における長径は以下の方法で測定する。日立製走査型電子顕微鏡S−4200を用いて、印加電圧1KV、倍率1000倍の条件で反射電子像を撮影する。これをTIFF画像に取り込み、Media Cybernetics社製のImage−Pro Plusを用いて、粒子だけの画像にした後、二値化処理を行い、白色の部分(硫酸バリウム露出部分)と黒色の部分(樹脂によって被覆されている部分)にわけ、白色の部分の長径を測定する。1つのキャリアの中で、もっとも長い値を示す長径をそのキャリアにおける最大露出部位の長径とする。これをキャリア100粒子に対して測定し、その平均値を硫酸バリウムの最大露出部位における長径とする。
<<キャリアの体積平均粒径の測定方法>>
キャリアの体積平均粒径は、例えば、マイクロトラック粒度分布計モデルHRA9320−X100(日機装社製)を用いて測定することができる。
<<キャリアの体積固有抵抗の測定方法>>
キャリアの体積固有抵抗は、図1に示すセルを用いて測定することができる。具体的には、まず、表面積2.5cm×4cmの電極(1a)及び電極(1b)を、0.2cmの距離を隔てて収容したフッ素樹脂製容器(2)からなるセルに、キャリア(3)を充填し、落下高さ1cm、タッピングスピード30回/分で、10回のタッピングを行う。次に、電極(1a)及び(1b)の間に1000Vの直流電圧を印加して30秒後の抵抗値r[Ω]を、ハイレジスタンスメーター4329A(横河ヒューレットパッカード社製)を用いて測定し、下記式から、体積固有抵抗[Ω・cm]を算出することができる。
キャリアの体積固有抵抗(LogΩ・cm)は、上記測定により得られた体積固有抵抗[Ω・cm]の常用対数値である。
(現像剤)
本発明の現像剤は、少なくとも前記キャリアとトナーとを有し、必要に応じてその他の成分を含む。
<トナー>
前記トナーは、少なくとも結着樹脂と着色剤とを含有するが、モノクロトナー及びカラートナーのいずれであってもよい。また、定着ローラにトナー固着防止用オイルを塗布しないオイルレスシステムに適用させるために、前記トナーは、離型剤を含有してもよい。トナーは、一般に、フィルミングが発生しやすいが、本発明のキャリアは、フィルミングを抑制することができるため、本発明の現像剤は、長期に亘り、良好な品質を維持することができる。
また、カラートナー、特に、イエロートナーは、一般に、キャリアの被覆層の削れによる色汚れが発生するという問題があるが、本発明のキャリアは、高耐久化が図られているため、本発明の現像剤は、色汚れの発生を抑制することができる。
前記トナーには、必要に応じて、帯電制御剤、外添剤、流動性向上剤、クリーニング性向上剤、磁性材料などを含有してもよい。
前記トナーは、粉砕法、重合法等の公知の方法を用いて製造することができる。例えば、粉砕法を用いてトナーを製造する場合、まず、トナー材料を混練することにより得られる溶融混練物を冷却した後、粉砕し、分級して、母体粒子を作製する。次に、転写性、耐久性をさらに向上させるために、母体粒子に外添剤を添加し、トナーを作製する。
前記結着樹脂としては、特に限定されないが、ポリスチレン、ポリp−スチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体の単独重合体;スチレン−p−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロロメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合体;ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸ブチル、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は芳香族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂等が挙げられ、二種以上併用してもよい。
圧力定着用の結着樹脂としては、特に限定されないが、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン等のポリオレフィン;エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂等のオレフィン共重合体;エポキシ樹脂、ポリエステル、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体、マレイン酸変性フェノール樹脂、フェノール変性テルペン樹脂等が挙げられ、二種以上併用してもよい。
前記着色剤(顔料又は染料)としては、特に限定されないが、カドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ等の黄色顔料;モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK等の橙色顔料;ベンガラ、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B等の赤色顔料;ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等の紫色顔料;コバルトブルー、アルカリブルー、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等の青色顔料;クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ等の緑色顔料;カーボンブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、アニリンブラック等のアジン系色素、金属塩アゾ色素、金属酸化物、複合金属酸化物等の黒色顔料等が挙げられ、二種以上を併用してもよい。
前記離型剤としては、特に限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、脂肪酸金属塩、脂肪酸エステル、パラフィンワックス、アミド系ワックス、多価アルコールワックス、シリコーンワニス、カルナウバワックス、エステルワックス等が挙げられ、二種以上併用してもよい。
本願発明のキャリアを、キャリアとトナーから成る補給用現像剤とし、現像装置内の余剰の現像剤を排出しながら画像形成を行う画像形成装置に使用すると、極めて長期間、安定した画像品質を得ることができる。つまり、現像装置内の劣化したキャリアと、補給用現像剤中の劣化していないキャリアを入れ替える画像装置において、本発明の現像剤は、長期に渡って帯電量を安定に保ち、安定した画像を形成するのに貢献することができる。特に高画像面積印字時の画像方式において効果を発揮する。高画像面積印字時は、キャリアへのトナースペントによるキャリア帯電劣化が主なキャリア劣化であるが、本発明のキャリアを用いることで、スペント、削れによる影響を抑えることができるからである。
補給用現像剤として使用する際の現像剤のキャリアとトナーとの混合比率は、キャリア1質量部に対してトナーを2質量部〜50質量部であることが好ましい。トナーが2質量部以上であると、補給キャリア量の過多を抑えることができ、現像装置中のキャリア濃度が高くなることによる、現像剤の帯電量の増加を抑制することができる。また、現像剤帯電量が増加することにより、現像能力が下がり画像濃度が低下するという問題も防ぐことができる。また50質量部以下であると、補給用現像剤中のキャリア割合の減少を防ぐことができ、画像形成装置中のキャリアの入れ替わりが少なくなることによる、キャリアの劣化が生じるという問題を防ぐことができる。
(画像形成装置及び画像形成方法)
本発明の画像形成装置は、静電潜像担持体と、静電潜像形成手段と、現像手段とを有し、更に必要に応じてその他の手段、例えば、転写手段、定着手段、クリーニング手段、除電手段、リサイクル手段、制御手段などを有してなる。
本発明の画像形成方法は、静電潜像形成工程と、現像工程とを有し、更に必要に応じてその他の工程、例えば、転写工程、定着工程、クリーニング工程、除電工程、リサイクル工程、制御工程などを含む。
本発明の画像形成方法は、本発明の画像形成装置により好適に実施することができる。
より、具体的には、本発明の画像形成装置は、静電潜像担持体と、前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記静電潜像担持体上に形成された前記静電潜像を前記現像剤を用いて現像してトナー像を形成する、トナーを備える現像手段とを有する。
前記静電潜像形成手段は、前記静電潜像担持体を帯電させる帯電手段と、前記静電潜像担持体の表面を像様に露光する露光手段とを有しているとよい。
また、本発明の画像形成装置は、前記静電潜像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、該記録媒体に転写されたトナー像を定着させる定着手段と、前記静電潜像担持体をクリーニングするクリーニング手段とをさらに有しているとよい。
また、本発明の現像剤を有していれば、現像剤を収容した各種現像剤収容ユニットでもよい。
本発明における現像剤収容ユニットとは、現像剤を収容する機能を有するユニットに、現像剤を収容したユニットのことをいう。
ここで、現像剤収容ユニットの態様としては、現像剤入り容器、現像器、プロセスカートリッジがある。
前記現像剤入り容器とは、現像剤を収容した容器のことをいう。
前記現像器は、現像剤を収容し現像する手段を有するものをいう。
前記プロセスカートリッジとは、少なくとも静電潜像担持体と本発明の現像剤を有する現像手段とを一体とし、画像形成装置に対して着脱可能であるものをいう。また、前記プロセスカートリッジは、静電潜像担持体と現像手段の他に、帯電手段、露光手段、クリーニング手段の少なくとも一つと一体で形成されてもよい。
図2に、本発明のプロセスカートリッジの一例を示す。プロセスカートリッジ(10)は、感光体(11)、感光体(11)を帯電する帯電装置(12)、感光体(11)上に形成された静電潜像を本発明の現像剤を用いて現像してトナー像を形成する現像装置(13)及び感光体(11)上に形成されたトナー像を記録媒体に転写した後、感光体(11)上に残留したトナーを除去するクリーニング装置(14)が一体に支持されており、プロセスカートリッジ(10)は、複写機、プリンター等の画像形成装置の本体に対して着脱可能である。
以下、プロセスカートリッジ(10)を搭載した画像形成装置を用いて画像を形成する方法について説明する。まず、感光体(11)が所定の周速度で回転駆動され、帯電装置(12)により、感光体(11)の周面が正又は負の所定電位に均一に帯電される。次に、スリット露光方式の露光装置、レーザービームで走査露光する露光装置等の露光装置(不図示)から感光体(11)の周面に露光光が照射され、静電潜像が順次形成される。さらに、感光体(11)の周面に形成された静電潜像は、現像装置(13)により、本発明の現像剤を用いて現像され、トナー像が形成される。次に、感光体(11)の周面に形成されたトナー像は、感光体(11)の回転と同期されて、給紙部(不図示)から感光体(11)と転写装置(不図示)の間に給紙された転写紙に、順次転写される。さらに、トナー像が転写された転写紙は、感光体(11)の周面から分離されて定着装置(不図示)に導入されて定着された後、複写物(コピー)として、画像形成装置の外部へプリントアウトされる。一方、トナー像が転写された後の感光体(11)の表面は、クリーニング装置(14)により、残留したトナーが除去されて清浄化された後、除電装置(不図示)により除電され、繰り返し画像形成に使用される。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。なお、「部」は、質量部を表わす。
(樹脂合成例1)
撹拌機付きフラスコにトルエン300gを投入して、窒素ガス気流下で90℃まで昇温した。次いでこれに、
CH=CMe−COO−C−Si(OSiMe(式中、Meはメチル基である。)で示される3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン84.4g(200ミリモル:サイラプレーン TM−0701T/チッソ株式会社製)、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン 39g(150ミリモル)、メタクリル酸メチル65.0g(650ミリモル)、および、2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル0.58g(3ミリモル)の混合物を1時間かけて滴下した。滴下終了後、さらに、2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル0.06g(0.3ミリモル)をトルエン15gに溶解した溶液を加えて(2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリルの合計量0.64g=3.3ミリモル)、90℃〜100℃で3時間混合してラジカル共重合させてメタクリル系共重合体R1を得た。
(キャリア製造実施例1)
合成例1で得られた重量平均分子量35,000のメタクリル系共重合体[固形分100質量%]:20部、シリコン樹脂(SR2410 東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)の溶液[固形分20質量%]:100部、アミノシラン[固形分100質量%]:3.0部、微粒子として硫酸バリウム微粒子(堺化学製、円相当径700nm):36部、酸素欠損型スズ微粒子(三井金属製、一次粒子径30nm):60部、触媒としてチタンジイソプロポキシビス(エチルアセトアセテート)TC−750(マツモトファインケミカル社製)2部を、トルエンで希釈して、固形分20質量%の樹脂溶液を得た。
芯材として重量平均粒径が35μmのMnフェライト粒子を用いて、流動床型コーティング装置に微粒化ノズルを使用して芯材表面に上記樹脂溶液を塗布した。樹脂層の平均膜厚が1.00μmになるように、上記樹脂溶液を塗布し、流動槽内の温度は60℃に制御した中で、塗布、及び塗布した膜の乾燥を行った。得られたキャリアを電気炉中にて、210℃/1時間焼成し、キャリア1を得た。
得られたキャリア1に対し、上述した測定方法を用い、各特性を評価した。測定結果を下記表1−1に示す(以下で記載するキャリア2〜17の測定結果も表1−1〜表1−3に示す)。尚、表1−1〜表1−3中、PドープSnは、酸素欠損型スズ微粒子を表す。また、R1は、前記メタクリル系共重合体R1を表す。Siは、シリコン樹脂を表す。
(キャリア製造実施例2)
硫酸バリウム微粒子の円相当径を900nmに変更した以外は、キャリア製造実施例1と同様の方法で、キャリア製造実施例2にあたるキャリア2を得た。
(キャリア製造実施例3)
硫酸バリウム微粒子の円相当径を400nmに変更した以外は、キャリア製造実施例1と同様の方法で、キャリア製造実施例3にあたるキャリア3を得た。
(キャリア製造実施例4)
硫酸バリウム微粒子の円相当径を600nmに変更した以外は、キャリア製造実施例1と同様の方法で、キャリア製造実施例4にあたるキャリア4を得た。
(キャリア製造実施例5)
硫酸バリウム微粒子の処方量を20質量部に変更した以外は、キャリア製造実施例1と同様の方法で、キャリア製造実施例5にあたるキャリア5を得た。
(キャリア製造実施例6)
硫酸バリウム微粒子の処方量を40質量部に変更した以外は、キャリア製造実施例1と同様の方法で、キャリア製造実施例6にあたるキャリア6を得た。
(キャリア製造実施例7)
硫酸バリウム微粒子の処方量を16質量部に変更した以外は、キャリア製造実施例1と同様の方法で、キャリア製造実施例7にあたるキャリア7を得た。
(キャリア製造実施例8)
硫酸バリウム微粒子の処方量を20質量部に変更した以外は、キャリア製造実施例4と同様の方法で、キャリア製造実施例8にあたるキャリア8を得た。
(キャリア製造実施例9)
メタクリル系共重合体を使用せず、シリコン樹脂溶液の処方量を200質量部に変更した以外は、キャリア製造実施例1と同様の方法で、キャリア製造実施例9にあたるキャリア9を得た。
(キャリア製造実施例10)
芯材表面における樹脂層の平均膜厚を0.70μmになるように変更した以外は、キャリア製造実施例1と同様の方法で、キャリア製造実施例10にあたるキャリア10を得た。
(キャリア製造実施例11)
芯材表面における樹脂層の平均膜厚を1.30μmになるように変更した以外は、キャリア製造実施例1と同様の方法で、キャリア製造実施例11にあたるキャリア11を得た。
(キャリア製造実施例12)
芯材表面における樹脂層の平均膜厚を1.60μmになるように変更した以外は、キャリア製造実施例1と同様の方法で、キャリア製造実施例12にあたるキャリア12を得た。
(キャリア製造実施例13)
酸素欠損型スズ微粒子を使用しないことに変更した以外は、キャリア製造実施例1と同様の方法で、キャリア製造実施例13にあたるキャリア13を得た。
(キャリア製造比較例1)
硫酸バリウム微粒子の円相当径を1000nmに変更した以外は、キャリア製造実施例1と同様の方法で、キャリア製造比較例1にあたるキャリア14を得た。
(キャリア製造比較例2)
硫酸バリウム微粒子の円相当径を300nmに変更した以外は、キャリア製造実施例1と同様の方法で、キャリア製造比較例2にあたるキャリア15を得た。
(キャリア製造比較例3)
硫酸バリウム微粒子をアルミナ微粒子(円相当径600nm)に変更した以外は、キャリア製造実施例1と同様の方法で、キャリア製造比較例3にあたるキャリア16を得た。
(キャリア製造比較例4)
硫酸バリウム微粒子を酸素欠損型酸化スズ被覆硫酸バリウム微粒子(円相当径400nm)に変更し、酸素欠損型スズ微粒子を使用しないことに変更した以外は、キャリア製造実施例1と同様の方法で、キャリア製造比較例4にあたるキャリア17を得た。
(実施例1)
<トナー製造例>
−ポリエステル樹脂Aの合成−
冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAのエチレンオキシド2モル付加物65部、ビスフェノールAのプロピオンオキシド3モル付加物86部、テレフタル酸274部及びジブチルスズオキシド2部を投入し、常圧下、230℃で15時間反応させた。次に、5mmHg〜10mmHgの減圧下、6時間反応させて、ポリエステル樹脂Aを合成した。得られたポリエステル樹脂Aは、数平均分子量(Mn)が2,300、重量平均分子量(Mw)が8,000、ガラス転移温度(Tg)が58℃、酸価が25mgKOH/g、水酸基価が35mgKOH/gであった。
−スチレンアクリル樹脂Aの合成−
冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応槽中に、酢酸エチル300部、スチレン185部、アクリルモノマー115部及びアゾビスイソブチルニトリル5部を投入して、窒素雰囲気下、65℃(常圧)で8時間反応させた。次に、メタノール200部を加え、1時間攪拌した後、上澄みを除去し、減圧乾燥させて、スチレン−アクリル樹脂Aを合成した。得られたスチレンアクリル樹脂Aは、Mwが20,000、Tgが58℃であった。
−プレポリマー(活性水素基含有化合物と反応可能な重合体)の合成−
冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応容器中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物682部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物81部、テレフタル酸283部、無水トリメリット酸22部、及びジブチルチンオキサイド2部を仕込み、常圧下で、230℃にて8時間反応させた。次いで、10mmHg〜15mmHgの減圧下で、5時間反応させて、中間体ポリエステルを合成した。
得られた中間体ポリエステルは、数平均分子量(Mn)が2,100、重量平均分子量(Mw)が9,600、ガラス転移温度(Tg)が55℃、酸価が0.5、水酸基価が49であった。
次に、冷却管、攪拌機及び窒素導入管の付いた反応容器中に、前記中間体ポリエステル411部、イソホロンジイソシアネート89部、及び酢酸エチル500部を仕込み、100℃にて5時間反応させて、プレポリマー(前記活性水素基含有化合物と反応可能な重合体)を合成した。
得られたプレポリマーの遊離イソシアネート含有量は、1.60質量%であり、プレポリマーの固形分濃度(150℃、45分間放置後)は50質量%であった。
−ケチミン(前記活性水素基含有化合物)の合成−
攪拌棒及び温度計をセットした反応容器中に、イソホロンジアミン30部及びメチルエチルケトン70部を仕込み、50℃にて5時間反応を行い、ケチミン化合物(前記活性水素基含有化合物)を合成した。得られたケチミン化合物(前記活性水素機含有化合物)のアミン価は423であった。
−マスターバッチの作製−
水1,000部、DBP吸油量が42mL/100g、pHが9.5のカーボンブラックPrintex35(デグサ社製)540部、及び1,200部のポリエステル樹脂Aを、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)を用いて混合した。次に、二本ロールを用いて、得られた混合物を150℃で30分間混練した後、圧延冷却し、パルペライザー(ホソカワミクロン社製)で粉砕して、マスターバッチを作製した。
−水系媒体の調製−
イオン交換水306部、リン酸三カルシウムの10質量%懸濁液265部及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.0部を混合攪拌し、均一に溶解させて、水系媒体を調製した。
−臨界ミセル濃度の測定−
界面活性剤の臨界ミセル濃度は以下の方法で測定した。表面張力計Sigma(KSV Instruments社製)を用いて、Sigmaシステム中の解析プログラムを用いて解析を行なった。界面活性剤を水系媒体に対して0.01質量%ずつ滴下し、攪拌、静置後の界面張力を測定した。得られた表面張力カーブから、界面活性剤の滴下によっても界面張力が低下しなくなる界面活性剤濃度を臨界ミセル濃度として算出した。水系媒体に対するドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの臨界ミセル濃度を表面張力計Sigmaで測定を行ったところ、水系媒体の質量に対して0.05質量%であった。
−トナー材料液の調整−
ビーカー内に、ポリエステル樹脂Aを70部、プレポリマーを10部及び酢酸エチル100部を入れ、攪拌して溶解させた。離型剤としてパラフィンワックス5部(日本精鑞社製 HNP−9 融点75℃)、MEK−ST(日産化学工業社製)2部、及びマスターバッチ10部を加えて、ビーズミルのウルトラビスコミル(アイメックス社製)を用いて、送液速度1kg/時、ディスクの周速度6m/秒で、粒径0.5mmのジルコニアビーズを80体積%充填した条件で3パスした後、前記ケチミン2.7部を加えて溶解させ、トナー材料液を調製した。
−乳化乃至分散液の調製−
前記水系媒体相150部を容器に入れ、TK式ホモミキサー(特殊機化工業社製)を用い、回転数12,000rpmで攪拌し、これに前記トナー材料の溶解乃至分散液100部を添加し、10分間混合して乳化乃至分散液(乳化スラリー)を調製した。
−有機溶剤の除去−
攪拌機及び温度計をセットしたコルベンに、前記乳化スラリー100部を仕込み、攪拌周速20m/分で攪拌しながら30℃にて12時間脱溶剤した。
−洗浄−
前記分散スラリー100質量部を減圧濾過した後、濾過ケーキにイオン交換水100部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmにて10分間)した後濾過した。得られた濾過ケーキにイオン交換水300部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmにて10分間)した後濾過する操作を2回行った。得られた濾過ケーキに10質量%水酸化ナトリウム水溶液20部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmにて30分間)した後減圧濾過した。得られた濾過ケーキにイオン交換水300部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmにて10分間)した後濾過した。得られた濾過ケーキにイオン交換水300部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmにて10分間)した後濾過する操作を2回行った。更に得られた濾過ケーキに10質量%塩酸20部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmにて10分間)した後濾過した。
−界面活性剤量調整−
上記洗浄により得られた濾過ケーキに、イオン交換水300部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmにて10分間)した際のトナー分散液の電気伝導度を測定し、事前に作成した界面活性剤濃度の検量線より、トナー分散液の界面活性剤濃度を算出した。その値から、界面活性剤濃度が狙いの界面活性剤濃度0.05質量%になるように、イオン交換水を追加し、トナー分散液を得た。
−表面処理工程−
前記所定の界面活性剤濃度に調整されたトナー分散液を、TK式ホモミキサーで5000rpmで混合しながら、ウォーターバスで加熱温度T1=55℃で10時間加熱を行なった。その後トナー分散液を25℃まで冷却し、濾過を行なった。更に得られた濾過ケーキに、イオン交換水300部を添加し、TK式ホモミキサーで混合(回転数12,000rpmにて10分間)した後濾過した。
−乾燥−
得られた最終濾過ケーキを循風乾燥機にて45℃で48時間乾燥し、目開き75μmメッシュで篩い、トナー母体粒子1を得た。
−外添処理−
さらに、トナー母体粒子1を100部に対して、平均粒径100nmの疎水性シリカ3.0部と、平均粒径20nmの酸化チタン1.0部と、平均粒径15nmの疎水性シリカ微粉体を1.5部とをヘンシェルミキサーにて混合し、[トナー1]を得た。
<現像剤の作製>
キャリア製造実施例1で得られた[キャリア1](930部)、及びトナー1(70部)を混合して、タービュラーミキサーを用いて81rpmで5分間攪拌し、評価用の[現像剤1]を作製した。また、補給用現像剤は、トナー濃度が95質量%となるように、上記キャリア及び上記トナーを用いて作製した。
<現像剤特性評価>
得られた現像剤を用いて、株式会社リコー製 RICOH Pro C7110S(株式会社リコー製のデジタルカラー複写機・プリンタ複合機)を用いて画像評価を実施した。具体的には、上記マシンを環境評価室(10℃15%の低温低湿環境)に入れて一日放置し、その後、実施例1の現像剤1と、トナー1を用いて、初期の濃度ムラ(ページ内濃度バラツキ)を評価した。
実施例1の評価結果を表2−1に示す。
−初期画像−
<<現像能力>>
ベタ画像を株式会社リコー製6,000ペーパーに画像出力後、画像濃度をX−Rite(X−Rite社製)により測定を行った。測定は、1000枚連続で出力し、10枚ごとに画像濃度測定を実施した。測定した100枚の中で、最も画像濃度が低いものを評価結果として採用した。
〔評価基準〕
◎:1.5以上2.0未満
○:1.3以上1.5未満
△:1.2以上1.3未満
×:1.2未満
<<濃度ムラ(ページ内濃度バラツキ)>>
ベタ画像及びハーフトーン画像を出力、観察して、ムラ画像を目視にて評価した。
〔評価基準〕
◎:画像上に濃度ムラが全くない状態
○:画像上に濃度ムラがわずかに観察されるが、問題にはならないレベルである状態
△:画像上に濃度ムラが目立つが、ぎりぎり問題にはならないレベルである状態
×:画像上に濃度ムラが目立ち問題となるレベルである状態
−40%画像面積率、100万枚のランニング後の評価−
次にランニング評価を実施した。株式会社リコー製 RICOH Pro C7110S(株式会社リコー製のデジタルカラー複写機・プリンタ複合機)に実施例の現像剤1と、トナー1を用いて、初期と画像面積率40%で100万枚のランニング後のキャリアの帯電量を測定し、帯電量の変化率を算出した。また、100万枚ランニング後のトナー飛散、地肌かぶり、濃度ムラ(ページ内濃度バラツキ)、ページ間濃度バラツキを評価した。濃度ムラ(ページ内濃度バラツキ)については上記と同様の方法にて実施した。
<<帯電安定性(帯電量の変化率)>>
初期のキャリアの帯電量(Q1)は、キャリア1と、トナー1を、質量比93:7で混合し、摩擦帯電させたサンプルを、ブローオフ装置TB−200(東芝ケミカル社製)を用いて測定した。また、100万枚ランニング後のキャリアの帯電量(Q2)は、ブローオフ装置を用いてランニング後の現像剤中の各色のトナーを除去したキャリアを用いた以外は、上記と同様にして測定した。
帯電量の変化率は(Q1−Q2)/Q1×100の絶対値で規定した。評価基準を以下に示す。
〔評価基準〕
◎:0以上5未満(大変良好)
○:5以上10未満(良好)
△:10以上20未満(使用可能)
×:20以上(不良)
<<トナー飛散>>
100万枚ランニング後に現像剤担持体下部に溜まったトナーの量を吸引、回収し、トナー重量を測定した。評価基準を以下に示す。
〔評価基準〕
◎:0mg以上50mg未満(大変良好)
○:50mg以上100mg未満(良好)
△:100mg以上250mg未満(使用可能)
×:250mg以上(不良)
<<地肌かぶり>>
100万枚ランニング後に白紙画像を現像中に停止させ、現像後の感光体上のトナーをテープ転写し、未転写のテープの画像濃度との差(ΔID)を938スペクトロデンシトメーター(X−Rite社製)により測定を行なった。評価基準を以下に示す。
〔評価基準〕
◎:0以上0.005未満(大変良好)
○:0.005以上0.01未満(良好)
△:0.01以上0.02未満(使用可能)
×:0.02以上(不良)
<<ページ間濃度バラツキ>>
100万枚ランニング後にA3のベタ画像100枚を連続で出力して、1枚目、50枚目、100枚目のベタ画像を938スペクトロデンシトメーター(X−Rite社製)により測定を行なった。測定は1枚に対して通紙方向に3箇所×長手方向に2箇所の合計6箇所実施し、その平均値をIDとして採用した。1枚目、50枚目、100枚目のIDの差の最大値をΔIDとして評価した。評価基準を以下に示す。
〔評価基準〕
◎:0以上0.05未満(大変良好)
○:0.05以上0.1未満(良好)
△:0.1以上0.2未満(使用可能)
×:0.2以上(不良)
−80%画像面積率、100万枚のランニング後の評価−
また、株式会社リコー製 RICOH Pro C7110S(株式会社リコー製のデジタルカラー複写機・プリンタ複合機)を用いて画像面積率80%で100万枚のランニングを実施し、上記と同様の評価を行なった。
−0.5%画像面積率、100万枚のランニング後の評価−
また、株式会社リコー製 RICOH Pro C7110S(株式会社リコー製のデジタルカラー複写機・プリンタ複合機)を用いて、実施例の現像剤1と、トナー1を用いて、画像面積率0.5%で100万枚のランニングを実施し、現像剤量安定性、帯電安定性(帯電量の変化率)、濃度ムラ(ページ内濃度バラツキ)、ページ間濃度バラツキ、ベタキャリア付着、補給トナーの帯電性、補給トナーの混ざりやすさの評価を行なった。帯電安定性(帯電量の変化率)、濃度ムラ(ページ内濃度バラツキ)、ページ間濃度バラツキについては上記と同様の方法を用いて評価した。その他の評価については、以下の評価基準で行った。
<<現像剤量安定性>>
現像器の現像ドクタ通過後の現像剤量を測定用の冶具(1cmの現像剤を回収出来る冶具)を用いて回収し、その重量を測定する。現像スリーブの長手方向に3箇所測定し、その平均値をスリーブ上の現像剤量とした。これを初期と100万枚ランニング後で測定し、その差分の絶対値で評価した。評価基準を以下に示す。
〔評価基準〕
◎:0mg以上1mg未満(大変良好)
○:1mg以上2mg未満(良好)
△:2mg以上4mg未満(使用可能)
×:4mg以上(不良)
<<ベタキャリア付着>>
100万枚ランニング後にベタ画像を所定の現像条件(帯電電位(Vd):−600V、画像部(ベタ原稿)にあたる部分の感光後の電位:−100V、現像バイアス:DC−500V)にて作像中に電源をOFFにする等の方法で作像を中断し、転写後の感光体上のキャリア付着の個数を数えて評価を実施した。なお、評価する領域は感光体上の10mm×100mmの領域とした。
〔評価基準〕
◎:キャリア付着の個数が0個である状態(合格)
○:キャリア付着の個数が1個〜3個の状態(合格)
△:キャリア付着の個数が4個〜10個の状態(合格)
×:キャリア付着の個数が11個以上の状態(不合格)
<<補給トナーの帯電性>>
100万枚ランニング後にベタ画像1000枚を通紙し、その時の現像剤担持体下部に溜まったトナーの量を吸引、回収し、トナー重量を測定した。評価基準を以下に示す。
〔評価基準〕
◎:0mg(大変良好)
○:0mgより多い0.5mg未満(良好)
△:0.5mg以上1mg未満(使用可能)
×:1mg以上(不良)
◎、○、△は合格、×は不合格
<<補給トナーの混ざりやすさ>>
100万枚ランニング後の現像剤とRICOH Pro C7110Sの現像器を使用して補給トナーの混ざりやすさの評価を実施した。現像器にランニング後の現像剤を投入し、単体器を使ってRICOH Pro C7110Sと同じ回転数で30秒間現像器を駆動した。その後、回転数を半分に落とした上でトナー1gを補給口から投入し、3秒攪拌後の現像剤中へのトナーの混ざり度合いを評価した。評価基準を以下に示す。
〔評価基準〕
◎:追加トナーが完全に混ざっており、均一の現像剤となっている(大変良好)
○:現像剤の一部にトナーの濃淡が存在するが、ほぼ均一となっている(良好)
△:現像剤にトナーの濃淡がはっきりと出ており、不均一な状態である(使用可能)
×:現像剤に取り込まれていないトナーが存在する(不良)
◎、○、△は合格、×は不合格。なお、本評価は、上述した補給トナーの帯電性の結果とも関連している。
(実施例2〜13)
実施例1において、キャリア1をそれぞれキャリア2から13に変え、それに伴い現像剤1をそれぞれ現像剤2から13に変えた以外は、実施例1と同様と同様の方法で現像剤2から13の評価を行った。実施例2から13の評価結果を表2−1及び表2−2に示す。
(比較例1〜4)
実施例1において、キャリア1をそれぞれキャリア14から17に変え、それに伴い現像剤1をそれぞれ現像剤14から17に変えた以外は、実施例1と同様と同様の方法で現像剤14から17の評価を行った。比較例1から4の評価結果を表2−3に示す。
本発明の態様としては、例えば、以下のとおりである。
<1> 少なくとも1種類以上の微粒子を含む樹脂層を有するキャリアであって、
前記微粒子の少なくとも1種類は硫酸バリウムの微粒子からなり、
前記キャリアのX線光電子分光分析(XPS)によるBa分析において、Ba検出量が0.3atomic%以上であり、
前記硫酸バリウムの微粒子の円相当径が400nm以上900nm以下であることを特徴とするキャリアである。
<2> 前記硫酸バリウムの微粒子は、微粒子の表面にBaが存在している前記<1>に記載のキャリアである。
<3> 前記樹脂層における前記硫酸バリウムの微粒子の含有量が、前記樹脂層に含まれる樹脂に対し、50質量%以上100質量%未満である前記<1>から<2>のいずれかに記載のキャリアである。
<4> 前記キャリアの前記樹脂層の表面から前記硫酸バリウムが露出している凸部の高さdが、200nm以上である前記<1>から<3>のいずれかに記載のキャリアである。
<5> 前記キャリアの前記樹脂層の表面から前記硫酸バリウムが露出している露出部位の最大露出部位における長径が、300nm以上である前記<1>から<4>のいずれかに記載のキャリアである。
<6> 前記樹脂層に含まれる樹脂成分が、少なくとも下記二種のモノマーA成分、及びモノマーB成分を含む共重合体を加熱処理して得られた樹脂を含む前記<1>から<5>のいずれかに記載のキャリアである。
(式中において、R、m、R、R、X、及びYは以下に該当するものを示す。)
:水素原子、またはメチル基
m:1〜8の整数
:炭素原子数1〜4のアルキル基
は、炭素数1〜8のアルキル基、または炭素数1〜4のアルコキシ基
X=10モル%〜90モル%
Y=10モル%〜90モル%
<7> 前記樹脂層に含まれる樹脂成分として、下記モノマーC成分をさらに含む前記<6>に記載のキャリアである。
(式中において、R、R、及びZは以下に該当するものを示す。)
:水素原子、またはメチル基
:炭素原子数1〜4のアルキル基
Z:30モル%〜80モル%
<8> 前記樹脂層に含まれる樹脂成分として、モノマーA成分、モノマーB成分、及びモノマーC成分の割合が、X=10モル%〜40モル%で、Y=10モル%〜40モル%で、Z=30モル%〜80モル%であり、かつ、60モル%<Y+Z<90モル%である前記<7>に記載のキャリアである。
<9> 前記<1>から<8>のいずれかに記載のキャリア、及びトナーを有することを特徴とする現像剤である。
<10> 前記トナーが、カラートナーである前記<9>に記載の現像剤である。
<11> 前記キャリア1質量部に対して、前記トナーを2質量部〜50質量部含有し、補給用現像剤として使用する、前記<9>から<10>のいずれかに記載の現像剤である。
<12> 静電潜像担持体と、
前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
前記静電潜像担持体上に形成された前記静電潜像を前記<9>から<11>のいずれかに記載の現像剤を用いて現像してトナー像を形成する、トナーを備える現像手段とを有することを特徴とする画像形成装置である。
<13> 前記<7>から<9>のいずれかに記載の現像剤を収容した現像剤収容ユニットである。
<14> 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、
前記静電潜像担持体上に形成された前記静電潜像を、前記<9>から<11>のいずれかに記載の現像剤を用いて現像してトナー像を形成する現像工程とを含むことを特徴とする画像形成方法である。
前記<1>から<8>のいずれかに記載のキャリア、前記<9>から<11>のいずれかに記載の現像剤、前記<12>に記載の画像形成装置、前記<13>に記載のプロセスカートリッジ、前記<14>に記載の画像形成方法は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、プロダクションプリンティングの分野において求められる画質に対して十分な帯電制御が可能であり、かつ現像領域に安定した現像剤量を供給することが可能であり、かつ低温定着トナーを使用した高速機においても低画像面積率の印字密度での連続通紙を可能にする電子写真法・静電記録法に使用される現像剤、該現像剤に用いられるキャリア、並びに該現像剤を用いた画像形成装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成方法を提供することを目的とする。
特開平11−202560号公報 特開2006−39357号公報 特開2010−117519号公報 特開2011−145388号公報 特許第5626569号公報 特許第5534409号公報 特開2011−209678号公報 特開2006−079022号公報

Claims (11)

  1. 少なくとも1種類以上の微粒子を含む樹脂層を有するキャリアであって、
    前記微粒子の少なくとも1種類は硫酸バリウムの微粒子からなり、前記硫酸バリウムの微粒子が硫酸バリウムの単一粒子であり、
    前記キャリアのX線光電子分光分析(XPS)によるBa分析において、Ba検出量が0.3atomic%以上であり、
    前記硫酸バリウムの微粒子の円相当径が400nm以上900nm以下であることを特徴とするキャリア。
  2. 前記樹脂層における前記硫酸バリウムの微粒子の含有量が、前記樹脂層に含まれる樹脂に対し、50質量%以上100質量%未満である請求項1に記載のキャリア。
  3. 前記キャリアの前記樹脂層の表面から前記硫酸バリウムが露出している凸部の高さdが、200nm以上である請求項1から2のいずれかに記載のキャリア。
  4. 前記キャリアの前記樹脂層の表面から前記硫酸バリウムが露出している露出部位の最大露出部位における長径が、300nm以上である請求項1から3のいずれかに記載のキャリア。
  5. 前記樹脂層に含まれる樹脂成分が、少なくとも下記二種のモノマーA成分、及びモノマーB成分を含む共重合体の架橋物を含む請求項1から4のいずれかに記載のキャリア。
    (式中において、R 、m、R 、R 、X、及びYは以下に該当するものを示す。)
    :水素原子、またはメチル基
    m:1〜8の整数
    :炭素原子数1〜4のアルキル基
    は、炭素数1〜8のアルキル基、または炭素数1〜4のアルコキシ基
    X=10モル%〜90モル%
    Y=10モル%〜90モル%
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のキャリア、及びトナーを有することを特徴とする現像剤。
  7. 前記トナーが、カラートナーである請求項6に記載の現像剤。
  8. 前記キャリア1質量部に対して、前記トナーを2質量部〜50質量部含有し、補給用現像剤として使用する、請求項6から7のいずれかに記載の現像剤。
  9. 静電潜像担持体と、
    前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と
    前記静電潜像担持体上に形成された前記静電潜像を請求項6から8のいずれかに記載の現像剤を用いて現像してトナー像を形成する、トナーを備える現像手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項6から8のいずれかに記載の現像剤を収容した現像剤収容ユニット。
  11. 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、
    前記静電潜像担持体上に形成された前記静電潜像を、請求項6から8のいずれかに記載の現像剤を用いて現像してトナー像を形成する現像工程とを含むことを特徴とする画像形成方法。
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