JP6164249B2 - 自動車の前部床下整流構造 - Google Patents

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Description

この発明は、前輪前方の床下にデフレクタ縦壁と、該デフレクタ縦壁より前側に位置する傾斜面部とを備えたデフレクタが設けられた自動車の前部床下整流構造に関する。
一般に、前輪に走行風が直接当たると、空力抵抗が高まるので、前輪に走行風を直接当てないようにデフレクタを設け、これにより車両の空力特性向上を図るものが知られている。
しかしながら、デフレクタを設けると、デフレクタそれ自体により空力抵抗が発生する。従来、この空力抵抗を低減する目的で、デフレクタ、特にその縦壁(デフレクタ縦壁)に走行風を真っ直ぐ当てることなく、縦壁に当たる前に傾斜ガイド面により走行風を斜め方向に変向し、斜めになった状態の走行風をデフレクタ縦壁に当てることで、空力抵抗を低減するように構成したものがある。
しかしながら、この場合においても、エンジンルームからフロントサスペンションの隙間を通って漏れ出る空気(エンジンルーム漏れ空気)が、車体側面を高速、低圧で流れる車体側面流に吸い込まれて、エンジンルーム漏れ空気により車体側面流が乱れて、空力抵抗が悪化する問題点があった。
ところで、特許文献1には、前輪前方の床下にデフレクタを設けたものが開示されているが、デフレクタそれ自体の空気抵抗やエンジンルーム掃気の点で改善の余地があった。
また、特許文献2には、前輪前方の床下にデフレクタ縦壁と、該デフレクタ縦壁より前側に位置する傾斜面部とを備えたデフレクタが設けられたものが開示されている。
しかしながら、この特許文献2に開示された従来構造においては、上記傾斜面部が下面視で三角形状に構成されており、該傾斜面部で走行風(床下風)を、前輪の車幅方向外側と、前輪の車幅方向内側との左右に分け楔状の膨出部であるから、前輪内側の風(いわゆるタイヤ内風)が車幅方向内側に大きく曲げられて、空力抵抗が増加する問題点があった。
また、上述のタイヤ内風が前輪に引き込まれたり、ホイールハウスよりも車体中央側を通るので、エンジンルームからフロントサスペンションの隙間を介してホイールハウス内に漏れた空気が、車体側方に流出し、これにより車体側面流が乱れて、空力抵抗が悪化するという問題点があった。
欧州特許出願公開第1674381号明細書 欧州特許出願公開第2607215号明細書
そこで、この発明は、前輪正面と対応する位置では傾斜面部で走行風(床下風)をデフレクタ縦壁に対して傾けた後に当てると共に、車両直進時の前輪よりも車幅方向内側の走行風を緩やかに下方にガイドして下方突出量が小さい縦壁部を超えてホイールハウス内に真っ直ぐ流して、この風にエンジンルーム漏れ空気を沿わせることで、空力抵抗の低減と、車体側面流が乱れることに起因する乱流発生の抑制との両立を図ることができる自動車の前部床下整流構造の提供を目的とする。
この発明による自動車の前部床下整流構造は、前輪前方の床下にデフレクタ縦壁と、該デフレクタ縦壁より前側に位置する傾斜面部とを備えたデフレクタが設けられた自動車の前部床下整流構造であって、上記傾斜面部が、車両直進時の前輪の正面と対応する位置から前輪の車幅方向内方と対応する位置まで車幅方向に延設されると共に、その車幅方向内方部が正面断面視においてフラット形状で、かつ側面視において前部が高く後部が低くなるよう傾斜して車両前後方向に略直線状に形成され、上記デフレクタ縦壁の上記傾斜面部後方で上記前輪よりも車幅方向内側の領域と対向する部位は、上記前輪正面と対向する部位よりも下方突出量が小さくなるよう形成され、上記傾斜面部の車幅方向内側には、上記前輪よりも車幅方向内側に位置する前端から後方へ直線状に延びる側壁部が形成され、上記傾斜面部の前縁の上記前輪よりも車幅方向内側の部位は、上記前端から車幅方向外側後方に傾斜または車幅方向に平行に延びており、上記傾斜面部の上記前縁は、上記前輪正面と対応する位置まで車幅方向外側後方へ延設され、上記前輪のホイールハウス後方の車体下面に、上記デフレクタ縦壁の下端よりも上方に凹んで車両後方に延びる凹部が設けられ、上記凹部の前縁は、上記傾斜面部における、上記前輪よりも車幅方向内側の領域と車両後方で対向する位置に設けられたものである。
上記構成によれば、上記傾斜面部により前輪正面と対応する位置では、走行風を傾けた後にデフレクタ縦壁に当てることができ、これにより、空力抵抗の低減を図ることができる。
しかも、車両直進時の前輪よりも車幅方向内側の領域と対向する部位では、走行風を傾斜面部にて緩やかに下方にガイドして下方突出量が小さいデフレクタ縦壁の部分を超えてホイールハウス内に真っ直ぐ流し、この風にエンジンルーム漏れ空気を沿わせることで、車体側面流が乱れることに起因する乱流発生の抑制を図ることができる。
要するに、空力抵抗の低減と、乱流発生抑制との両立を図ることができる。
さらに上述したように、ホイールハウス後方の車体下面に、上記デフレクタ縦壁の下端よりも上方に凹んで車両後方に延びる凹部が設けられたものであるため、車体下面に上記凹部を設けたので、エンジンルーム漏れ空気を、車体下面と、前輪の車幅方向内側を流れる床下風との間に、円滑に流すことができる。
上述の凹部はアンダカバーに形成してもよく、或は、車体構造自体、例えばトルクボックスを凹ませて形成してもよい。
さらにまた上述したように、上記傾斜面部の上記前縁は、上記前端から前輪正面と対応する位置まで車幅方向外側後方へ延設されたものであるため、前輪正面と対応する位置の床下風を、前輪よりも車幅方向内側に流すことなく、上記傾斜面部にて前輪を避けるように後方にガイドすることができる。
この発明の一実施態様においては、上記側壁部の後部には、該側壁部に対して車幅方向外側へ窪む窪部が形成されており、上記窪部の後方に位置する上記デフレクタ縦壁が、その車幅方向内端が上記側壁部よりも車幅方向内方へ突出しないように延設されたものである。
この発明の一実施態様においては、上記傾斜面部は下方に膨出した膨出部であり、該膨出部の後部に車幅方向に延びる凹溝状の車体取付け部を介して上記デフレクタ縦壁が下方に突設形成されており、上記膨出部、車体取付け部およびデフレクタ縦壁が弾性部材で一体的に形成されたものである。
上記構成によれば、車体取付け部を、路面側の物体との干渉を防止しつつ、確実に下方に膨出した膨出部を形成することができる。
また、膨出部、車体取付け部、デフレクタ縦壁を一体的に形成したので、部品点数削減による生産性向上を図ることができると共に、これらを弾性部材で形成したので、路面干渉時の柔軟性を確保することができる。
この発明によれば、前輪正面と対応する位置では傾斜面部で走行風(床下風)をデフレクタ縦壁に対して傾けた後に当てると共に、車両直進時の前輪よりも車幅方向内側の走行風を緩やかに下方にガイドして下方突出量が小さい縦壁部を超えてホイールハウス内に真っ直ぐ流して、この風にエンジンルーム漏れ空気を沿わせることで、空力抵抗の低減と、車体側面流が乱れることに起因する乱流発生の抑制との両立を図ることができる効果がある。
本発明の前部床下整流構造を備えた自動車の底面図 図1から左右のアンダカバーを取外した状態の自動車の底面図 図1のA−A線に沿う要部の矢視断面図 図1のB−B線矢視断面図 アンダカバーの底面図 アンダカバーを車両下方から見た状態で示す斜視図 図1の要部拡大底面図 デフレクタおよびその周辺を車両下方から見た状態で示す斜視図 図8の正面図 図8の構造を車幅方向内側から見た状態で示す側面図 図1のC−C線に沿う要部の矢視断面図 (a)〜(g)はデフレクタ断面構造を示す側面図 自動車の前部床下整流構造の他の実施例を示す断面図
前輪正面と対応する位置では傾斜面部で走行風(床下風)をデフレクタ縦壁に対して傾けた後に当てると共に、車両直進時の前輪よりも車幅方向内側の走行風を緩やかに下方にガイドして下方突出量が小さい縦壁部を超えてホイールハウス内に真っ直ぐ流して、この風にエンジンルーム漏れ空気を沿わせることで、空力抵抗の低減と、車体側面流が乱れることに起因する乱流発生の抑制との両立を図るという目的を、前輪前方の床下にデフレクタ縦壁と、該デフレクタ縦壁より前側に位置する傾斜面部とを備えたデフレクタが設けられた自動車の前部床下整流構造であって、上記傾斜面部が、車両直進時の前輪の正面と対応する位置から前輪の車幅方向内方と対応する位置まで車幅方向に延設されると共に、その車幅方向内方部が正面断面視においてフラット形状で、かつ側面視において前部が高く後部が低くなるよう傾斜して車両前後方向に略直線状に形成され、上記デフレクタ縦壁の上記傾斜面部後方で上記前輪よりも車幅方向内側の領域と対向する部位は、上記前輪正面と対向する部位よりも下方突出量が小さくなるよう形成され、上記傾斜面部の車幅方向内側には、上記前輪よりも車幅方向内側に位置する前端から後方へ直線状に延びる側壁部が形成され、上記傾斜面部の前縁の上記前輪よりも車幅方向内側の部位は、上記前端から車幅方向外側後方に傾斜または車幅方向に平行に延びており、上記傾斜面部の上記前縁は、上記前輪正面と対応する位置まで車幅方向外側後方へ延設され、上記前輪のホイールハウス後方の車体下面に、上記デフレクタ縦壁の下端よりも上方に凹んで車両後方に延びる凹部が設けられ、上記凹部の前縁は、上記傾斜面部における、上記前輪よりも車幅方向内側の領域と車両後方で対向する位置に設けられているという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車の前部床下整流構造を示し、図1は当該前部床下整流構造を備えた自動車の底面図、図2は図1から左右のアンダカバーを取外した状態で示す自動車の底面図、図3は図1のA−A線に沿う要部の矢視断面図、図4は図1のB−B線矢視断面図である。
自動車の前部床下整流構造の詳細な説明に先立って、まず、図1〜図4を参照して車体構造について説明する。
図1,2に示すように、エンジンルームの下方部には、エンジンを搭載すると共に、前輪1を懸架するフロントサスペンションを取付けるためのサブフレーム2が設けられている。このサブフレーム2は、前部において車幅方向に延びるフロントクロスメンバ(図示せず)と、後部において車幅方向に延びるリヤクロスメンバ3と、車両の前後方向に延びる左右のサイドメンバ4,4とを備えている。
図1,図2に示すように、エンジンルームの下方部はアンダカバー5で覆われると共に、前輪1用のスプラッシュシールド(いわゆる泥除け部材)6の下端部と、アンダカバー5の側端部と、フロントバンパ7のサイド部とで囲繞された底面視略三角形状の領域、つまり前輪1前方の床下にはデフレクタ8が設けられている。
図3に示すように、ダッシュロアパネルとフロアパネル27(図4参照)との前後方向中間位置には、トーボード9が設けられており、このトーボード9の車幅方向中央には車室側へ突出するフロントトンネル部10を取付けている。
また、図3に示すように、上述のトーボード9の側端部には、ヒンジピラーインナ11とボディサイドアウタパネル12とから成るヒンジピラー13が設けられている。このヒンジピラー13は上下方向に延びるヒンジピラー閉断面14を有する車体強度部材である。
上述のボディサイドアウタパネル12下部の車幅方向外側には、支持部材15および取付け部材16を介してフロントフェンダ17の後部が支持されると共に、上述のボディサイドアウタパネル12の下面部から車両後方に延びる断面への字状のサイドシルカバー18を設け、さらに、フロントフェンダ17の車幅方向外側下部とサイドシルカバー18の車幅方向外側下部との間は、カバー部19aと補強部19bとから成るサイドガーニッシュ19で覆われている。
図3に示すように、フロントトンネル部10とヒンジピラーインナ11との車幅方向中間部におけるトーボート9上面には、車両前後方向に延びるフロアフレームアッパ20が接合固定されており、このフロアフレームアッパ20とトーボード9および後述するフロアパネル27(図4参照)との間には車両の前後方向に延びる閉断面21が形成されている。
上述のフロアフレームアッパ20と上下方向に対向するように、トーボード9の下面には、車両の前後方向に延びるフロアフレームロア22が接合固定されており、このフロアフレームロア22とトーボード9および後述するフロアパネル27(図4参照)との間には車両の前後方向に延びる閉断面構造のフロアフレーム23が形成されている。
さらに、図3に示すように、フロントトンネル部10のスカート部下端と対応するトーボード9の車幅方向内端下部と、フロアフレームロア22の車幅方向内側の縦壁との間には、トンネルメンバ24をもったトンネルレインフォースメント25が設けられている。また、図3に示すように、フロアフレームロア22の車幅方向外側の縦壁および底壁とヒンジピラーインナ11の下面部との間は、車体強度部材である断面ハット形状のトルクボックス26で車幅方向に連結されている。
図4に示すように、トーボード9の後部に位置し、車室の床面を形成するフロアパネル27を設け、このフロアパネル27の車幅方向左右両端部には、サイドシル28が設けられている。このサイドシル28はサイドシルアウタ29とサイドシルインナ30との上下の接合フランジ部を互いに接合固定して車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面31を有する車体強度部材であって、サイドシルアウタ29の下部車外側にはサイドシルカバー18を設けると共に、該サイドシルカバー18の車幅方向外側下部には車両の前後方向に延びるモール部材32が取付けられている。
また、図4に示すように、上述のフロアパネル27の車幅方向中央には車室側へ突出して車両の前後方向に延びるトンネル部33を取付けている。このトンネル部2は図3で示したフロントトンネル部10と車両前後方向に連続するものである。
図4に示すように、該トンネル部33の下部左右には車両の前後方向に延びるトンネルメンバ34(下部トンネルメンバ)が一体形成されており、このトンネル部33をフロアパネル27に組付けた時、フロアパネル27とトンネルメンバ34との間には、車両の前後方向に延びる閉断面35が形成される。
また、図4に示すように、上述のトンネル部33の上部にはトンネルメンバ36(上部トンネルメンバ)が設けられており、トンネル部33の上側左右のコーナ部とトンネルメンバ36との間には、車両の前後方向に延びる閉断面37が形成されている。
図2に示すように、フロアパネル27の後部には、上方に立上がるキックアップ部を介して後方に延びるリヤフロア38(フロアパネルの一部)を連設しており、上述のキックアップ部の背面(リヤ側の面)とリヤフロア38の前部下面との間には、車幅方向に延びるクロスメンバ39(いわゆるNo.3クロスメンバ)を取付け、キックアップ部およびリヤフロア38と、クロスメンバ39との間には、車幅方向に延びる閉断面を形成している。
図2に示すように、上述のクロスメンバ39から車両後方に離間した位置のリヤフロア38の上下には、リヤクロスメンバアッパ(図示せず)とリヤクロスメンバロア40とを上下対向位置に取付けている。
図2に示すように、クロスメンバ39(No.3クロスメンバ)とリヤクロスメンバロア40(No.4クロスメンバ)との間におけるリヤフロア38の下方部には、燃料タンク41を配設している。この燃料タンク41は、左右一対のタンク固定バンド42,42で支持されるもので、タンク固定バンド42の前端部は、ボルト、ナット等の取付け部材によりクロスメンバ39に固定されており、タンク固定バンド42の後端部は、ボルト、ナット等の取付け部材によりリヤクロスメンバロア40に固定されている。
一方、図1,図2に示すように、リヤフロア38の左右両サイド下部に接合固定されて車両の前後方向に延びる閉断面構造のリヤサイドフレーム43には、リヤサスペンション装置取付け用のサブフレーム44が複数のラバーブッシュを介して弾性支持されている。このサブフレーム44は、車幅方向に延びるフロントクロスメンバ45と、車幅方向に延びるリヤクロスメンバ46と、車両の略前後方向に延びる左右一対のサイドメンバ47,47とを底面視で略井桁状に組合せたものである。
また、図1,図2に示すように、後輪48のナックルとリヤクロスメンバ46との間にロアアーム49を設け、ナックルとフロントクロスメンバ45との間にトーコントロールリンク50を設け、ナックルとその前方の車体との間にトレーリングアーム51を設けると共に、ナックルと、リヤホイールハウスのダンパ取付け部との間にダンパ(いわゆるストラットダンパ)を設けることで、リヤサスペンション装置を構成している。
ところで、ダッシュロアパネルの前方に設けられた図示しないエンジンには排気系部品が接続されている。図1,図2に示すように、エンジンの排気系部品としては、触媒による排気ガスの浄化手段としてのキャタリスト52,53が介設された排気管54と、この排気管54の下流端に連通接続された消音器としてのサイレンサ55と、該サイレンサ55の左右両サイドに接続されたテールパイプ56,56とを備えており、図1〜図4に示すように、上述の排気管54はフロントトンネル部10およびトンネル部33の車外側つまり下側を通って後方に延びると共に、図1,図2に示すように、燃料タンク41の下方を通ってさらに後方に延びている。
図4に示すように、キャタリスト52,53の上方部には隔離部材としてのインシュレータ57が、これら各キャタリスト52,53と離間して配設されると共に、図1,図2に示すように、排気管54と燃料タンク41下部との間には、別のインシュレータ58が配設されている。
ところで、図1に示すように、車体の床下における前輪1と後輪48との間、この実施例では、トンネル部33の下面側左右における前輪1と後輪48との間には床下部材としてのアンダカバー60,60が設けられている。
図5はアンダカバーの底面図、図6はアンダカバーを車両下方から見た状態で示す斜視図である。
ここで、図5の図示上側のアンダカバー60は車両左側のアンダカバー60Lであり、図5の図示下側のアンダカバー60は車両右側のアンダカバー60Rであって、これら左右の各アンダカバー60L,60Rは左右略対称に形成されている。
図1に示すように、上述のアンダカバー60,60は車体の床面(フロアパネル27参照)を下方から覆うもので、この実施例では、該アンダカバー60は前側部材61と後側部材62との2部材から構成されており、これら前側部材61と後側部材62とを車両前後方向に沿って一体化している。
また、この実施例では、上述のアンダカバー60は、その主要部が不織布で構成されている。具体的には、不織布にバインダとしての樹脂を含浸させたもの、また、ラバーシートや樹脂シートと積層したものを、押し固めて構成したものである。
図5,図6に示すように、アンダカバー60はその前側部材61および後側部材62に車両前後方向に延びる略平坦な整流面としての床面63,64を有しており、前側部材61の床面63の前部には、床下走行風Xの車幅方向外側への流出を防ぐ目的で車両前後方向に延びる縦壁65が設けられている。
図4に示すように、上述の縦壁65は、車幅方向断面が下方に窪んで車両前後方に延びる凹形状の縦壁部66における車幅方向内側の側壁で形成されたものである。また、この縦壁65は、図6に示すように、前側部材61の車両前後方向の長さ(全長)の約半分にわたって形成されると共に、縦壁65の上下寸法は、その前後方向中間部から後端にかけて漸減するように形成されている。
図3に示すように、上述の縦壁部66の車幅方向外側の側壁66aは、その前端部66bにて上述の縦壁65に近接しており、アンダカバー60の前側部材61における上述の側壁66aおよび前端部66bよりも車幅方向外側の部分には、上方に凹んで車両後方に延びる凹部67が形成されている。
なお、図3,図5,図6において、68,69は、アンダカバー60の前側部材61を図2で示したフロアフレームロア22に取付けるための取付け部である。また、図1,図2において、70はセンタピラー、71,72,73はトンネル部33の車外側(下側)に設けられたトンネルクロスメンバである。
このように、本実施例においては、アンダカバー60の主要部を、繊維質を含む不織布で構成することにより、コーナ部(いわゆる角部)の成形性が悪く、車両前後方向に延びる細かな複数本の整流ビードの形成や、床下風の剥離を容易にする鋭い形状の剥離部の形成に不利な素材(不織布)を有効活用し、素材の特質である軽量で、吸音性に優れ、かつ割れに強い点を活かしつつ、走行風の整流性を確保すると共に、軽量化と静粛性とを高めるように構成したものである。
次に、図7〜図11を参照して自動車の前部床下整流構造について詳述する。
図7は図1の要部拡大底面図、図8はデフレクタおよびその周辺を車両下方から見た状態で示す斜視図、図9は図8の正面図、図10は図8の構造を車幅方向内側から見た状態で示す側面図、図11は図1のC−C線に沿う要部の矢視断面図である。
図7,図11に示すように、前述のスプラッシュシールド6は前輪1の前方部に位置する前側部材6Fと、前輪1の後方部に位置する後側部材6Rとを備えており、図11に示すように、前側部材6Fの下端には、該下端から車両前方に延びて前述のデフレクタ8を支持する支持片6Aが一体形成されている。
上述のデフレクタ8は、図7〜図10に示すように、デフレクタ縦壁81と、膨出部82により形成された傾斜面部83と、凹溝状の車体取付け部84と、傾斜面部83の車幅方向内側において、その前端から後方へ直線状に延びる側壁部85と、傾斜面部83の一部を構成し、前輪1正面と対応する位置において、その縁が、前ら車幅方向外側の外側縁にかけて車幅方向外側後方へ湾曲状に延設された湾曲状外壁86と、上述の側壁部85の上端から車幅方向内方へ延びる内側フランジ87と、湾曲状外壁86の上端から車両前方乃至車幅方向外方へ連続して延びる平面視湾曲形状の外側フランジ88と、を備え、これら各要素81〜88を弾性部材で一体的に形成したものである。
なお、上記湾曲状外壁86は、膨出部の82の中央側下方へ傾斜しており、傾斜面部83の下面と連携して床下風を前輪1正面を避けて下方にガイドする機能と、外壁として床下風を前輪1正面を避けて車幅方向外側後方へガイドする機能を両立させているが、傾斜面部83の下面の縁から垂直に延設して、床下風を車幅方向外側へ流す量を増やすようにしても良い。
上述のデフレクタ縦壁81は、図7に示すように、前輪1の正面と対応する位置から前輪1の車幅方向内方と対応する位置まで車幅方向に真っ直ぐに延びるよう形成されている。
上述の傾斜面部83はデフレクタ縦壁81よりも前側に位置しており、この傾斜面部83も、前輪1の正面と対応する位置から前輪1の車幅方向内方と対応する位置まで車幅方向に延設されている。
図9に示すように、上述の傾斜面部83は、その車幅方向内方部が正面断面視においてフラット形状(平面形状)で、かつ図10に示すように、側面視において前部が高く後部が低くなるように前高後低状に傾斜して車両前後方向に略直線状に形成されている。
また、上述の傾斜面部83は、図9,図10に示すように、内側フランジ87および外側フランジ88に対して下方へ膨出する膨出部82で形成されており、図11に示すように、デフレクタ8をスプラッシュシールド6の前側部材6Fにおける支持片6Aに取付け固定した際、これら両者83,6A間に空間部89が形成されるように構成している。
しかも、図9に示すように、傾斜面部83の後方に位置するデフレクタ縦壁81は、車両直進時の前輪1よりも車幅方向内側の領域と対向する部位(内側対向部位)81Aと、車両直進時の前輪1の正面と対向する部位(正面対向部位)81Bとを有し、同図に示すように、内側対向部位81Aが正面対向部位81Bよりも、その下方突出量が小さくなるように形成されている。
これにより、図8に示すように、傾斜面部83により前輪1正面と対応する位置では、走行風いわゆるタイヤ前の風e1,e2を傾けた後に、デフレクタ縦壁81に当てることができ、空力抵抗の低減を図るよう構成している。
しかも、図8に示すように、車両直進時の前輪1よりも車幅方向内側の領域と対向する部位では、走行風いわゆるタイヤ内側の風e3を傾斜面部83にて緩やかに下方にてガイドして下方突出量が小さいデフレクタ縦壁81の部分(内側対向部位81A)を超えて、図7,図10にも示すように、ホイールハウス内に真っ直ぐ流し、この風e3にエンジンルーム漏れ空気e4(図7参照)を沿わせることで、車体側面流e5が乱れることに起因する乱流の発生を抑制すべく構成し、空力抵抗の低減と、乱流発生抑制との両立を図るよう構成している。
因に、従来構造のように、エンジンルームからフロントサスペンションの隙間を介してホイールハウス内に漏れた空気が、高速、低圧の車体側面流e5に吸い込まれるように車体側方に流出(図7のエンジンルーム漏れ空気e6参照)した場合には、これにより車体側面流e5が乱れて空力抵抗が悪化するが、この実施例では、タイヤ内側の風e3にエンジンルーム漏れ空気e4を沿わせることで、乱流の発生を抑制するものである。
また、図3,図11に示すように、ホイールハウス後方の車体下面に、上述のデフレクタ縦壁81の下端よりも上方に凹んで車両後方に延びる凹部67が設けられており、これにより図4に示すように、エンジンルーム漏れ空気e4を、車体下面と、前輪1の車幅方向内側を流れる床下風いわゆるタイヤ内側の風e3との間に、円滑に流すよう構成している。
さらに、図8に示すように、上述の傾斜面部83は、車両直進時の前輪1の正面と対応する位置において、その縁が、前ら車幅方向外側の外側縁にかけて車幅方向外側後方へ延設された湾曲状外壁86を備えており、前輪1の正面と対応する位置の床下風いわゆる最外殻風e7を、車幅方向外側に傾けた後に、デフレクタ縦壁81の傾斜面部83よりも車幅方向外側の部位に当てることで空力抵抗の低減を図りつつ、前輪1よりも車幅方向内側に流すことなく、上記湾曲状外壁86にて前輪1を避けるように車幅方向外側後方にガイドすべく構成している。
また、傾斜面部83の前縁の前輪よりも車幅方向内側の部位は、車幅方向内側端まで車幅方向外側後方へ傾斜して延ばしており、傾斜面部83の前縁の車幅方向内側端近傍の床下風e3及びe8が車幅方向内側に偏向されることを確実に防止し、円滑に床下風e3を車両後方へ直線状に案内するようにしている。
なお、これに代えて、傾斜面部83の前縁の前輪よりも車幅方向内側の部位を、車幅方向に略平行に形成しても良く、床下風e3の車幅方向外側へのガイド作用は減少するが、円滑に下方へ案内でき、床下風e3が幅方向内側に偏向されることを防止できる。
要するに、図7,図8に示すように、車両前方から床下に入る床下風のうち車両直進時の前輪1の正面と対応する風e1,e2,e7のうちの一部e7は湾曲状外壁86で車幅方向外側に案内し、他の一部の風e1,e2は傾斜面部83で下方に案内し、前輪1の車幅方向内側の領域と対向する部位の風e3および側壁部85の車幅方向内側を通る風e8は、車幅方向内側に曲げることなく、真っ直ぐ車両後方へ案内するものである。
さらにまた、上述のデフレクタ縦壁81は膨出部82の後部に車幅方向に延びる凹溝状の車体取付け部84を介して設けられており、このデフレクタ縦壁81は下方に突設形成され、さらに、上述の膨出部82、車体取付け部84およびデフレクタ縦壁81が弾性部材で一体的に形成されていて、これにより、凹溝状の車体取付け部84を、路面側の物体との干渉を防止しつつ、確実に下方に膨出した膨出部を形成すべく構成すると共に、上記各要素82,84,81を一体的に形成することで、部品点数および組付け工数の削減を図るよう構成し、また上記各要素82,84,81を弾性部材で形成することにより、路面干渉時の柔軟性を確保すべく構成している。
この柔軟性をさらに高めるため、図8,図9に示すように、上述のデフレクタ縦壁81における正面対向部位81Bの車幅方向中間には上下方向に延びるスリット81aが形成されており、このスリット81aを隔てた車幅方向左右の部分がより一層変形しやすくなるように構成している。
また、図11に示すように、膨出部82の上部は空洞になっていて、物が当っても容易に凹むと共に、弾性部材の特質により、凹んだ後の復元性を確保すべく構成している。
ここで、上述の凹溝状の車体取付け部84を設けることで、傾斜面部83をアプローチアングル限界近傍に設定することができ、この傾斜面部83に対して高い位置に車体取付け部84を設けることができる。
図7,図8に示すように、デフレクタ8の傾斜面部83の車幅方向内側には、該傾斜面部83の前端から後方へ直線状に延びる上述の側壁部85が形成されており、この側壁部85の後部は車幅方向外側に窪む窪部85aが一体形成されていて、該窪部85aの後端部からデフレクタ縦壁81が、車幅方向内側へ向けて、側壁部85の前部よりも車幅方向内方へ突出しない範囲で、直線状に延設されている。
これにより剥離点90(図8,図10参照)を形成し、傾斜面部83の車幅方向内側部位に沿って流れる床下風(側壁部85に沿って流れる風)いわゆるタイヤ内側の風e8を、コンパクトな構造で真っ直ぐ後方へ流すよう剥離させることができる。
さらに、図3,図4に示すように、上述の凹部67と車体の車幅方向外側との間には、当該凹部67の上面に対して下方に突出する仕切部91が形成されている。この実施例では、該仕切部91はヒンジピラーインナ11とボディサイドアウタパネル12の下部接合フランジ部、並びに、サイドシルアウタ29とサイドシルインナ30の下部接合フランジ部により車両前後方向に延びるように形成されている。つまり、特別な構造を別途追加することなく、既存の構造を有効利用して仕切部91を形成したものである。
これにより、エンジンルーム漏れ空気e4が、図7に示すように車体側面流e5に干渉するのを抑制して、車両後方へ円滑に流すよう構成している。
図8に示すように、上述のデフレクタ8はその車体取付け部84、内側フランジ87、外側フランジ88が、ボルト、ナットまたはファスナ等の複数の取付け部材92を用いて、スプラッシュシールド6の前側部材6Fにおける支持片6Aに取付けられている。
なお、図7において、74はフロントサスペンションのロアアームである。また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示し、矢印LOは車両下方を示す。
このように、上記実施例の自動車の前部床下整流構造は、前輪1前方の床下にデフレクタ縦壁81と、該デフレクタ縦壁81より前側に位置する傾斜面部83とを備えたデフレクタ8が設けられた自動車の前部床下整流構造であって、上記傾斜面部83が、前輪1の正面と対応する位置から前輪の車幅方向内方と対応する位置まで車幅方向に延設されると共に、その車幅方向内方部が正面断面視においてフラット形状で、かつ側面視において前部が高く後部が低くなるよう傾斜して車両前後方向に略直線状に形成され、上記デフレクタ縦壁81の上記傾斜面部83後方で車両直進時の前輪1よりも車幅方向内側の領域と対向する部位(内側対向部位81A参照)は、前輪1正面と対向する部位(正面対向部位81B参照)よりも下方突出量が小さくなるよう形成されたものである(図7,図8,図9参照)。
この構成によれば、上記傾斜面部83により前輪1正面と対応する位置では、走行風e1,e2を傾けた後にデフレクタ縦壁81に当てることができ、これにより、空力抵抗の低減を図ることができる。
しかも、車両直進時の前輪1よりも車幅方向内側の領域と対向する部位では、走行風e3を傾斜面部83にて緩やかに下方にガイドして下方突出量が小さいデフレクタ縦壁81の部分(内側対向部位81A)を超えてホイールハウス内に真っ直ぐ流し、この風e3にエンジンルーム漏れ空気e4を沿わせることで、車体側面流e5が乱れることに起因する乱流発生の抑制を図ることができる。
要するに、空力抵抗の低減と、乱流発生抑制との両立を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、ホイールハウス後方の車体下面に、上記デフレクタ縦壁81の下端よりも上方に凹んで車両後方に延びる凹部67が設けられたものである(図3,図4,図11参照)。
この構成によれば、車体下面に上記凹部67を設けたので、エンジンルーム漏れ空気e4を、車体下面と、前輪1の車幅方向内側を流れる床下風e3との間に、円滑に流すことができる。
この発明の一実施形態においては、上記傾斜面部83は、上記前輪1正面と対応する位置において、その縁が、前ら車幅方向外側の外側縁にかけて車幅方向外側後方へ延設されたものである(図8の湾曲状外壁86参照)。
この構成によれば、前輪1正面と対応する位置の床下風e7を、空力抵抗を低減しつつ、前輪1よりも車幅方向内側に流すことなく、上記傾斜面部83(湾曲状外壁86参照)にて前輪1を避けるように車幅方向外側後方にガイドすることができる。
この発明の一実施形態においては、上記傾斜面部83は膨出部82であり、該膨出部82の後部に車幅方向に延びる凹溝状の車体取付け部84を介して上記デフレクタ縦壁81が下方に突設形成されており、上記膨出部82、車体取付け部84およびデフレクタ縦壁81が弾性部材で一体的に形成されたものである(図7,図8,図10参照)。
この構成によれば、車体取付け部84を、路面側の物体との干渉を防止しつつ、確実に下方に膨出した膨出部82を形成することができる。
また、膨出部82、車体取付け部84、デフレクタ縦壁81を一体的に形成したので、部品点数削減による生産性向上を図ることができると共に、これらを弾性部材で形成したので、路面干渉時の柔軟性を確保することができる。
図12の(a)〜(g)はデフレクタ断面構造の各種形状を示す図11相当の側面図であり、図12の(a)〜(g)は特に、傾斜面部83の側面視断面構造を示すものである。
図12の(a)で示す構造は、傾斜面部83をその前端から後端にかけて車両上方に窪んだなだらかな凹曲線断面としたものである。
図12の(b)で示す構造は、傾斜面部83をその前端から後端にかけて非屈曲の直線断面としたものである。
図12の(c)に示す構造は、傾斜面部83をその前端から後端にかけて車両下方へ突出するなだらかな凸曲線断面としたものである。
図12の(d)に示す構造は、傾斜面部83の前部を車両上方に窪んだなだらかな凹曲線断面とすると共に、傾斜面部83の後部を直線断面としたものである。
図12の(e)に示す構造は、傾斜面部83の前側直線部と後側直線部とで、車両上方に窪む凹屈曲断面としたものである。
図12の(f)に示す構造は、傾斜面部83の前側直線部と後側直線部とで、車両下方へ突出する凸屈曲断面としたものである。
図12の(g)に示す構造は、傾斜面部83の前部を車両下方へ突出するなだらかな凸曲線断面とすると共に、傾斜面部83の後部を直線断面としたものである。
この発明においては、傾斜面部83の断面構造については図12の(a)〜(g)の何れの構造を採用してもよい。
図13は自動車の前部床下整流構造の他の実施例を示す断面図である。
図13に示す実施例ではアンダカバー60を用いることなく、トルクボックス26を車両上方に凹ませて、該トルクボックス26によりフロアフレーム23の車幅方向外側の縦壁と上記仕切部91との間に、前述の凹部67(図3参照)に相当する凹部26aを形成したものである。
つまり、図13に示す実施例は、ホイールハウス後方の車体下面に、上述のデフレクタ縦壁81の下端よりも上方に凹んで車両後方に延びる凹部26aが設けられたものである。
このように、車体下面に上記凹部26aを設けることにより、エンジンルーム漏れ空気e4を、車体下面と、前輪1の車幅方向内側を流れる床下風いわゆるタイヤ内側の風e3との間に、円滑に流すことができる。
図13で示したこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については、図1〜図11を参照して説明した先の実施例と同様であるから、図13において前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の車体下面に設けられた凹部は、実施例のアンダカバー60による凹部67(図3参照)またはトルクボックス26による凹部26a(図13参照)に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、車体下面として、フロアパネル27やトーボード9といった床部材自体に上方に窪む凹部を形成したり、サイドシルインナ27の縦壁部位と、トーボード9と、フロアフレーム23の車幅方向外側縦壁とで凹部を形成するなどしても良い。
この発明の傾斜面部83は、上記前輪1正面と対面する位置において、その縁が、前から車幅方向外側の外側縁にかけて車幅方向外側後方へ、車幅方向外側に突出する湾曲状に延設された湾曲状壁部86を有しているが、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、傾斜面部83の縁が、その前から車幅方向外側の外側縁にかけて、直線状や屈曲状、あるいは車幅方向内側に窪んだ湾曲状等、実質的に車幅方向外側後方へ傾斜して延設され、同方向へ床下風をガイドするものであれば良い。
以上説明したように、本発明は、前輪前方の床下にデフレクタ縦壁と、該デフレクタ縦壁より前側に位置する傾斜面部とを備えたデフレクタが設けられた自動車の前部床下整流構造について有用である。
1…前輪
8…デフレクタ
26a,67…凹部
81…デフレクタ縦壁
82…膨出部
83…傾斜面部
84…車体取付け部

Claims (3)

  1. 前輪前方の床下にデフレクタ縦壁と、該デフレクタ縦壁より前側に位置する傾斜面部とを備えたデフレクタが設けられた自動車の前部床下整流構造であって、
    上記傾斜面部が、車両直進時の前輪の正面と対応する位置から前輪の車幅方向内方と対応する位置まで車幅方向に延設されると共に、
    その車幅方向内方部が正面断面視においてフラット形状で、かつ側面視において前部が高く後部が低くなるよう傾斜して車両前後方向に略直線状に形成され、
    上記デフレクタ縦壁の上記傾斜面部後方で上記前輪よりも車幅方向内側の領域と対向する部位は、上記前輪正面と対向する部位よりも下方突出量が小さくなるよう形成され
    上記傾斜面部の車幅方向内側には、上記前輪よりも車幅方向内側に位置する前端から後方へ直線状に延びる側壁部が形成され、
    上記傾斜面部の前縁の上記前輪よりも車幅方向内側の部位は、上記前端から車幅方向外側後方に傾斜または車幅方向に平行に延びており、
    上記傾斜面部の上記前縁は、上記前輪正面と対応する位置まで車幅方向外側後方へ延設され、
    上記前輪のホイールハウス後方の車体下面に、上記デフレクタ縦壁の下端よりも上方に凹んで車両後方に延びる凹部が設けられ、
    上記凹部の前縁は、上記傾斜面部における、上記前輪よりも車幅方向内側の領域と車両後方で対向する位置に設けられていることを特徴とする
    自動車の前部床下整流構造。
  2. 上記側壁部の後部には、該側壁部に対して車幅方向外側へ窪む窪部が形成されており、
    上記窪部の後方に位置する上記デフレクタ縦壁が、その車幅方向内端が上記側壁部よりも車幅方向内方へ突出しないように延設されている
    請求項1記載の自動車の前部床下整流構造。
  3. 上記傾斜面部は下方に膨出した膨出部であり、
    該膨出部の後部に車幅方向に延びる凹溝状の車体取付け部を介して上記デフレクタ縦壁が下方に突設形成されており、
    上記膨出部、車体取付け部およびデフレクタ縦壁が弾性部材で一体的に形成された
    請求項1または2記載の自動車の前部床下整流構造。
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