JP7176404B2 - 自動車のデフレクタ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のデフレクタ構造に関する技術分野に属する。
従来より、自動車の燃費向上を目的として、前輪による気流の乱れを抑制することが行われている。この気流の乱れは、自動車の前進走行時に自動車の前部の床下を通って前輪に達した走行風が、前輪の回転によってかき乱されることで生じる。
例えば特許文献1では、自動車の前進走行時に生じる走行風が前輪に極力当接しないように、自動車における前輪ホイールハウスよりも前方の下面に、デフレクタを装着するようにしている。このデフレクタは、自動車における前輪ホイールハウスよりも前方の下面から下側に突出するように上下方向に延びる壁部を有し、この壁部に走行風を当てるようにしている。
特開2017-77846号公報
本発明者らは、更なる空力特性の向上に向け、鋭意分析を行った。その結果、上記特許文献1のようなデフレクタを前輪の前側に設けたとしても、前輪の車幅方向外側の端面が、通常、デフレクタの上記壁部の車幅方向外側の端よりも車幅方向外側に位置するため、そのデフレクタの上下方向に延びる壁部に対して車幅方向外側を通過した走行風が、前輪の車幅方向外側部分に当たり、このため、デフレクタの壁部の下端よりも下側の高さ位置において、前輪の車幅方向外側部分の直前に位置する外側空間部の気圧が、該前輪の車幅方向中央部分の直前に位置する中央空間部の気圧よりも高くなることが明らかになった。このような気圧分布が形成されると、走行風は、外側空間部を避けて、外側空間部から離れるように後側かつ車幅方向外側に向かって流れる。このように流れた走行風は、前輪の車幅方向外側の端面に沿わずに、該端面から離れて後側へ流れることになる。したがって、従来のデフレクタでは、前輪の車幅方向外側の端面の近傍に剥離流(渦)が生じ易く、自動車の空気抵抗をより低減するためには、改良の余地がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、自動車の前進走行時に生じる走行風が前輪の車幅方向外側の端面に沿って流れるようにして自動車の空気抵抗を低減し得る、自動車のデフレクタ構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、自動車における前輪ホイールハウスよりも前方の下面に、前輪の前方に間隔を隔てて装着されたデフレクタを備えた、自動車のデフレクタ構造を対象として、上記デフレクタの下面に、下側に突出しかつ自動車前側の端面に上記自動車の前進走行時に生じる走行風が当たる突出部が設けられており、上記突出部の自動車前側の端面は、該端面の車幅方向外側の端部を含む部分に設けられかつ上側に向かって自動車前側に傾斜する第1傾斜部と、該第1傾斜部よりも車幅方向内側に位置しかつ上側に向かって自動車前側に傾斜する第2傾斜部とを含み、上記第2傾斜部の水平に対する鋭角側の傾斜角が、上記第1傾斜部の水平に対する鋭角側の傾斜角よりも小さく設定されており、上記第2傾斜部は、傾斜角が互いに異なる上側傾斜部及び下側傾斜部を含み、上記上側傾斜部の水平に対する鋭角側の傾斜角が、上記下側傾斜部の水平に対する鋭角側の傾斜角よりも小さく設定されている、という構成とした。
上記の構成により、第1傾斜部及び第2傾斜部に当たった走行風は、それぞれ第1傾斜部及び第2傾斜部を乗り越えて自動車後側へ向かう(それぞれ第1傾斜部及び第2傾斜部に沿って下側に流れた後、突出部の下側を通って後側へ向かう)。第1傾斜部を乗り越えた走行風は、基本的に前輪の車幅方向外側部分に当たり、第2傾斜部を乗り越えた走行風は、基本的に前輪の車幅方向中央部分に当たるようにすることができる。第1傾斜部よりも傾斜が緩やかな第2傾斜部を乗り越えた後に前輪の車幅方向中央部分に当たる走行風の流速は、第1傾斜部を乗り越えた後に前輪の車幅方向外側部分に当たる走行風の流速よりも速い。この結果、デフレクタの突出部の下端よりも下側であって第1傾斜部及び第2傾斜部を乗り越えた走行風が前輪に当たる高さ位置において、前輪の車幅方向中央部分の直前に位置する中央空間部の気圧が、該前輪の車幅方向外側部分の直前に位置する外側空間部の気圧よりも高くなる。このような気圧分布が形成されると、走行風は、気圧が高い中央空間部を避けて気圧が低い外側空間部を流れ易いので、前輪の前側の空間部では、中央空間部側から外側空間部側に向かうように後側かつ車幅方向外側に向かって流れる。この中央空間部側から外側空間部側に向かって流れた走行風は、前輪の車幅方向外側の端面に沿って後側へ流れるようになる。したがって、前輪の車幅方向外側の端面の近傍に剥離流(渦)が生じ難く、よって、自動車の空気抵抗を低減することができる。
上記自動車のデフレクタ構造の一実施形態において、上記第2傾斜部は、上記前輪の車幅方向中央よりも車幅方向内側に位置している、ことが好ましい。
すなわち、第2傾斜部に当たる走行風は、その当たる前において、通常、フロントバンパーの車幅方向の端部におけるコーナ部のラウンド形状によって、自動車後側かつ車幅方向外側に向かって流れる。これにより、第2傾斜部が前輪の車幅方向中央よりも車幅方向内側に位置していていることで、第2傾斜部を乗り越えた走行風が、基本的に前輪の車幅方向中央部分に当たるようになるようになる。
上記第2傾斜部が上記前輪の車幅方向中央よりも車幅方向内側に位置している場合、上記デフレクタは、上記自動車のフロントバンパーの車幅方向の端部におけるコーナ部の下面に取り付けられており、上記自動車の底面視において、上記コーナ部は、車幅方向外側ほど自動車後側に位置するラウンド形状に形成されている、ことが好ましい。
このことにより、第2傾斜部を乗り越えた走行風が前輪の車幅方向中央部分により一層確実に当たるようになる。
以上説明したように、本発明の自動車のデフレクタ構造によると、デフレクタの突出部の下端よりも下側であって第1傾斜部及び第2傾斜部を乗り越えた走行風が前輪に当たる高さ位置において、前輪の車幅方向外側部分の直前に位置する外側空間部の気圧が、該前輪の車幅方向中央部分の直前に位置する中央空間部の気圧よりも低くなり、この結果、前輪の前側の空間部では、自動車の前進走行時に生じる走行風は、中央空間部側から外側空間部側に向かうように後側かつ車幅方向外側に向かって流れ、この中央空間部側から外側空間部側に向かって流れた走行風が前輪の車幅方向外側の端面に沿って流れるようになり、よって、自動車の空気抵抗を低減することができる。
本発明の実施形態に係るデフレクタ構造が採用された自動車の前部の一部(左前側部分)を示す斜視図である。 上記自動車の左前側部分の正面図である。 上記自動車の左前側部分の底面図である。 左側のデフレクタにおける下側部材を示す底面図である。 図4のV-V線断面図である。 図4のVI-VI線断面図である。 本実施形態において、デフレクタの突出部の下端よりも下側であって第1傾斜部及び第2傾斜部を乗り越えた走行風が前輪に当たる高さ位置における、前輪直前の空間部の車幅方向の概略の気圧分布と、上記自動車の前進走行時に生じる走行風の流れとを示す図である。 本実施形態のデフレクタの代わりに従来のデフレクタを用いた従来例において、従来のデフレクタの壁部の下端よりも下側であって該壁部を乗り越えた走行風が前輪に当たる高さ位置における、前輪直前の空間部の車幅方向の概略の気圧分布と、上記自動車の前進走行時に生じる走行風の流れとを示す図である。 本実施形態において、デフレクタの突出部の下端よりも下側であって第1傾斜部及び第2傾斜部を乗り越えた走行風が前輪に当たる高さ位置における、前輪直前の空間部の車幅方向の気圧分布と、上記従来例において、従来のデフレクタの壁部の下端よりも下側であって該壁部を乗り越えた走行風が前輪に当たる高さ位置における、前輪直前の空間部の車幅方向の気圧分布とを測定した結果を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1~図3は、本発明の実施形態に係るデフレクタ構造が採用された自動車1の前部2の一部(左前側部分)を示す。以下、自動車1についての前、後、左、右、上及び下を、それぞれ単に前、後、左、右、上及び下という。また、以下の説明で左右一対あるもの(例えば前輪3)は、左側のものしか図示していない。尚、図1中、矢印Frは、自動車1の前方を示す(図3~図6、図7A及び図7Bにおいても同様)。
自動車1の前部2は、自動車1の運転者が乗り込む客室部分よりも前側の部分であって、エンジン、トランスミッション、冷却装置、懸架装置、舵取り装置、左右一対の前輪3等のような、自動車1の走行に関わる構成部品を搭載する搭載空間(エンジンルームを含む)と、前照灯4や霧灯等のような、自動車1の前方又は側方に対する灯火類とを有している。
また、自動車1の前部2は、前部2の左右両側の側面をそれぞれ形成する左右一対のフロントフェンダー5と、左右一対のフロントフェンダー5の前端(自動車1の前端)に配設されたフロントバンパー6と、左右一対のフロントフェンダー5及びフロントバンパー6で囲まれた上記搭載空間(エンジンルーム)の上方開口を覆うボンネット7とを有している。
フロントバンパー6の車幅方向(左右方向)の両端部は、自動車1の前端から左右両側の側方にそれぞれ回り込むコーナ部6aとされている。これら左右のコーナ部6aは、自動車1の底面視において、車幅方向外側ほど後側に位置するラウンド形状に形成されている(図3参照)。
左右のフロントフェンダー5の下側に、左右の前輪3がそれぞれ収容される左右一対の前輪ホイールハウス8がそれぞれ設けられている。各前輪ホイールハウス8は、マットガード9で覆われており、該マットガード9によって、前輪3が跳ね上げる汚泥、小石、水滴が上記搭載空間に進入するのが防止される。マットガード9は、例えば、ポリプロピレン等の硬質合成樹脂製であって、自動車1の側面視で、前輪3の上側部分に沿うように略円弧状に形成されている。
自動車1の前部2における下面(底面)には、前側アンダーカバー21と、その後側に位置する後側アンダーカバー22とが設けられている。後側アンダーカバー22は、車幅方向に延びる不図示のサスペンションクロスメンバの前側に位置していて、上記エンジンの下側を覆っている。
図1~図3に示すように、自動車1の前部2における下面には、左右一対のデフレクタ30が設けられている。各デフレクタ30は、前輪ホイールハウス8の前端(マットガード9の前端)と、フロントバンパー6と、前側アンダーカバー21とで囲まれた部分に設けられている。すなわち、各デフレクタ30は、自動車1における前輪ホイールハウス8よりも前方の下面に、前輪3の前方に間隔を隔てて設けられている。各デフレクタ30は、自動車1の前進走行時に生じる走行風の流れを制御して、自動車1の空気抵抗を低減するものである。
左右のデフレクタ30は、自動車1の車幅方向中央に対して対称の位置に取り付けられているとともに、自動車1の車幅方向中央に対して対称の形状に形成されている。左右のデフレクタ30の構成は、基本的に同じであるので、以下では、左側のデフレクタ30について詳細に説明する。また、以下に説明する左側のデフレクタ30についての前、後、左、右、上及び下は、それぞれ、左側のデフレクタ30が自動車1に設けられた状態での前、後、左、右、上及び下のことであり、自動車1についての前、後、左、右、上及び下と同じである。
本実施形態では、左側のデフレクタ30(以下、デフレクタ30という)は、上側部材31と下側部材32との上下2部材で構成されている。上側部材31は、金属の板材で形成され、下側部材32は、可撓性を有する合成ゴム等の軟質合成樹脂で形成されている。
上側部材31は、自動車1の底面視においてフロントバンパー6のコーナ部6aと同様の形状(ラウンド形状)に形成された、前端から車幅方向外側の端にかけての曲線状縁部31aを有している(図3及び図4参照)。この曲線状縁部31aが、コーナ部6aの下面に複数箇所でボルト37により取付固定されている。上側部材31の後端縁部は、上側に折り曲げられた折曲部31b(図5及び図6参照)とされている。
下側部材32は、上側部材31の曲線状縁部31aの内側に位置する、曲線状縁部31aと同様のラウンド形状に形成された曲線状縁部32a(図3及び図4参照)を有し、この曲線状縁部32aが複数箇所でクリップ38により上側部材31に取付固定されている。
下側部材32の車幅方向内側の端縁部は、上側部材31の車幅方向内側の端縁部と上下に重ねられて、上側部材31に複数箇所でボルト39により取付固定されている。上側部材31及び下側部材32の車幅方向内側の端縁部は、前側アンダーカバー21及び後側アンダーカバー22上に支持されている。
下側部材32の後端縁部は、上側に立ち上がる縦壁部32b(図5及び図6参照)とされ、この縦壁部32bが、車幅方向の複数箇所で不図示のクリップにより上側部材31の折曲部31bに取付固定されている。マットガード9の前端部も、これらのクリップにより縦壁部32bと共に折曲部31bに取付固定されている。
デフレクタ30の下面(下側部材32の下面)における後側端部でかつ車幅方向外側の部分には、下側に突出しかつ前側の端面に自動車1の前進走行時に生じる走行風が当たる突出部32cが設けられている。突出部32cの車幅方向外側の端は、前輪3(ここでは、左側の前輪3)の車幅方向外側の端面よりも車幅方向内側に位置する(図2及び図3参照)。突出部32cの後側の端面は、縦壁部32bで構成される(図5及び図6参照)。尚、本実施形態では、突出部32cの下端と水平な地面との間の距離は、約110mmである。
本実施形態では、図5及び図6に示すように、突出部32cの、走行風が当たる前側の端面は、該端面の車幅方向外側の端部を含む部分に設けられかつ上側に向かって前側に傾斜する第1傾斜部32dと、該第1傾斜部32dよりも車幅方向内側に位置しかつ上側に向かって前側に傾斜する第2傾斜部32eとを含む。第2傾斜部32eは、傾斜角が互いに異なる上側傾斜部32f及び下側傾斜部32gを含む。上側傾斜部32fの水平に対する鋭角側の傾斜角θ2が、下側傾斜部32gの水平に対する鋭角側の傾斜角θ3よりも小さく設定されている。また、第2傾斜部32e(上側傾斜部32f及び下側傾斜部32g)の水平に対する鋭角側の傾斜角θ2,θ3が、第1傾斜部32dの水平に対する鋭角側の傾斜角θ1よりも小さく設定されている。本実施形態では、第2傾斜部32eは、前輪3の車幅方向中央よりも車幅方向内側に位置している。
第1傾斜部32d及び第2傾斜部32eに当たった走行風は、それぞれ第1傾斜部32d及び第2傾斜部32eを乗り越えて後側へ向かう。すなわち、第1傾斜部32d及び第2傾斜部32eに当たった走行風は、それぞれ第1傾斜部32d及び第2傾斜部32eに沿って下側に流れた後、突出部32cの下側を通って後側へ向かう。
フロントバンパー6の車幅方向の端部におけるコーナ部6aのラウンド形状によって、突出部32cの前側の端面(第1傾斜部32d及び第2傾斜部32e)に当たる走行風は、その当たる前において、後側かつ車幅方向外側に向かって流れる。これにより、第2傾斜部32eが前輪3の車幅方向中央よりも車幅方向内側に位置していることで、第2傾斜部32eに当たった走行風は、第2傾斜部32eを乗り越えた後、基本的に前輪3の車幅方向中央部分に当たるようになる(矢印F2で示す走行風の流れを参照)。
一方、第2傾斜部32eに当たる走行風よりも車幅方向外側を流れて第1傾斜部32dに当たる走行風も、その当たる前において、後側かつ車幅方向外側に向かって流れる。これにより、第1傾斜部32dに当たった走行風は、第1傾斜部32dを乗り越えた後、基本的に前輪3の車幅方向外側部分に当たるようになる(矢印F1で示す走行風の流れを参照)。
第1傾斜部32dよりも傾斜が緩やかな第2傾斜部32eを乗り越えた後において前輪3の車幅方向中央部分に当たる走行風の流速は、第1傾斜部32dを乗り越えた後において前輪3の車幅方向外側部分に当たる走行風の流速よりも速い。この結果、デフレクタ30の突出部32cの下端よりも下側であって第1傾斜部32d及び第2傾斜部32eを乗り越えた走行風が前輪3に当たる高さ位置(例えば、突出部32cの下端と地面との間の中央付近の高さ位置)において、前輪3(ここでは、左側の前輪3)の車幅方向中央部分の直前に位置する中央空間部の気圧が、該前輪3の車幅方向外側部分の直前に位置する外側空間部の気圧よりも高くなる。
図7Aは、本実施形態において、デフレクタ30の突出部32cの下端よりも下側であって第1傾斜部32d及び第2傾斜部32eを乗り越えた走行風が前輪3に当たる高さ位置における、前輪3の直前の空間部の車幅方向(前輪3の幅方向)の概略の気圧分布と、自動車1の前進走行時に生じる走行風の流れとを示す。また、図7Bは、デフレクタ30の代わりに、上下方向に延びる壁部を有するデフレクタ(特許文献1参照)を用いた従来例において、そのデフレクタの壁部の下端よりも下側であって該壁部を乗り越えた走行風が前輪3に当たる高さ位置における、前輪3の直前の空間部の車幅方向の概略の気圧分布と、自動車1の前進走行時に生じる走行風の流れとを示す。図7A及び図7Bにおいて、気圧分布の矢印の長さが長いほど、気圧が高いことを示す。また、図7A及び図7Bにおいて、白抜きの矢印は、走行風の流れを示す。
上記従来例では、デフレクタの壁部に対して車幅方向外側を通過した走行風が、前輪3の車幅方向外側部分に当たるため、図7Bに示すように、デフレクタの壁部の下端よりも下側であって該壁部を乗り越えた走行風が前輪3に当たる高さ位置において、外側空間部の気圧が、中央空間部の気圧よりも高くなる。このような気圧分布が形成されると、走行風は、外側空間部を避けるようにして、外側空間部から離れるように後側かつ車幅方向外側に向かって流れる。このように流れた走行風は、前輪3の車幅方向外側の端面に沿わずに、該端面から離れて後側へ流れることになる。したがって、従来例のデフレクタでは、前輪3の車幅方向外側の端面の近傍に剥離流(渦)が生じ易い。
これに対し、本実施形態では、図7Aに示すように、デフレクタ30の突出部32cの下端よりも下側であって第1傾斜部32d及び第2傾斜部32eを乗り越えた走行風が前輪3に当たる高さ位置において、外側空間部の気圧が中央空間部の気圧よりも低くなる。このような気圧分布が形成されると、走行風は、気圧が高い中央空間部を避けて気圧が低い外側空間部を流れ易いので、前輪3の前側の空間部では、中央空間部側から外側空間部側に向かうように後側かつ車幅方向外側に向かって流れる。この中央空間部側から外側空間部側に向かって流れた走行風は、前輪3の車幅方向外側の端面に沿って後側へ流れるようになる。したがって、前輪3の車幅方向外側の端面の近傍に剥離流(渦)が生じ難く、よって、自動車1の空気抵抗を低減することができる。尚、本実施形態では、前輪3の車幅方向内側部分の直前に位置する内側空間部の気圧も、中央空間部の気圧よりも低くなっているが、内側空間部の気圧が中央空間部の気圧よりも高くなってもよい。
図8は、本実施形態において、デフレクタ30の突出部32cの下端よりも下側であって第1傾斜部32d及び第2傾斜部32eを乗り越えた走行風が前輪3に当たる高さ位置(ここでは、突出部32cの下端と地面との間の中央の高さ位置)における、前輪3の直前の空間部の車幅方向の気圧分布と、上記従来例において、デフレクタの壁部の下端よりも下側であって該壁部を乗り越えた走行風が前輪3に当たる高さ位置(ここでは、上記壁部の下端と地面との間の中央の高さ位置)における、前輪3の直前の空間部の車幅方向の気圧分布とを測定した結果を示す。いずれも測定時の自動車の速度は、100km/hである。この測定の結果は、図7A及び図7Bに示した概略の気圧分布とそれぞれ略同じになることが分かる。尚、従来例に比べて本実施形態の方が基本的に気圧が高いのは、従来例では、走行風の流速が壁部によってかなり低下するのに対し、本実施形態では、走行風が第1傾斜部32d及び第2傾斜部32eを乗り越え易く、従来例のようには走行風の流速が低下しないからである。
したがって、本実施形態では、突出部32cの第2傾斜部32e(上側傾斜部32f及び下側傾斜部32g)の上記傾斜角θ2,θ3が、第1傾斜部32dの上記傾斜角θ1よりも小さいので、デフレクタ30の突出部32cの下端よりも下側であって第1傾斜部32d及び第2傾斜部32eを乗り越えた走行風が前輪3に当たる高さ位置において、外側空間部の気圧が中央空間部の気圧よりも低くなる。この結果、前輪3の前側の空間部では、走行風は、中央空間部側から外側空間部側に向かうように後側かつ車幅方向外側に向かって流れ、この中央空間部側から外側空間部側に向かって流れた走行風が前輪3の車幅方向外側の端面に沿って流れるようになる。よって、自動車1の空気抵抗を低減することができる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
上述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、自動車における前輪ホイールハウスよりも前方の下面に、前輪の前方に間隔を隔てて装着されたデフレクタを備えた、自動車のデフレクタ構造に有用である。
1 自動車
3 前輪
6 フロントバンパー
6a コーナ部
8 前輪ホイールハウス
30 デフレクタ
32c 突出部
32d 第1傾斜部
32e 第2傾斜部

Claims (3)

  1. 自動車における前輪ホイールハウスよりも前方の下面に、前輪の前方に間隔を隔てて装着されたデフレクタを備えた、自動車のデフレクタ構造であって、
    上記デフレクタの下面に、下側に突出しかつ自動車前側の端面に上記自動車の前進走行時に生じる走行風が当たる突出部が設けられており、
    上記突出部の自動車前側の端面は、該端面の車幅方向外側の端部を含む部分に設けられかつ上側に向かって自動車前側に傾斜する第1傾斜部と、該第1傾斜部よりも車幅方向内側に位置しかつ上側に向かって自動車前側に傾斜する第2傾斜部とを含み、
    上記第2傾斜部の水平に対する鋭角側の傾斜角が、上記第1傾斜部の水平に対する鋭角側の傾斜角よりも小さく設定されており、
    上記第2傾斜部は、傾斜角が互いに異なる上側傾斜部及び下側傾斜部を含み、
    上記上側傾斜部の水平に対する鋭角側の傾斜角が、上記下側傾斜部の水平に対する鋭角側の傾斜角よりも小さく設定されていることを特徴とする自動車のデフレクタ構造。
  2. 請求項1記載の自動車のデフレクタ構造において、
    上記第2傾斜部は、上記前輪の車幅方向中央よりも車幅方向内側に位置していることを特徴とする自動車のデフレクタ構造。
  3. 請求項2記載の自動車のデフレクタ構造において、
    上記デフレクタは、上記自動車のフロントバンパーの車幅方向の端部におけるコーナ部の下面に取り付けられており、
    上記自動車の底面視において、上記コーナ部は、車幅方向外側ほど自動車後側に位置するラウンド形状に形成されていることを特徴とする自動車のデフレクタ構造。
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