JP2021187650A - 乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法 - Google Patents

乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法 Download PDF

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Abstract

【課題】乗降床の浮き上がりを確実に防止することができる乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法を提供する。【解決手段】乗客コンベアは、フレーム2と、複数の踏段5と、乗降床10Aと、固定床11Aと、回流カバー16Aと、を備えている。固定床11Aは、乗降床10Aよりも踏段5側に配置され、フレーム2に固定される。回流カバー16Aは、フレーム2内に配置され、フレーム2の内部空間を、踏段5側の空間と乗降床10A側の空間に仕切る。また、回流カバー16Aにおける上下方向の上端部は、固定床11Aの下面11aに当接又は接近して配置される。【選択図】図2

Description

本発明は、乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法に関するものである。
まず、図14から図16を参照して乗客コンベアについて説明する。図14は、従来の乗客コンベアを示す概略構成図である。図15及び図16は、従来の乗客コンベアの乗降床周りの構成を示す図である。
図14に示すように、乗客コンベア100は、建築構造物に設置されるフレーム102と、このフレーム102内に設けられて循環移動する無端状に連結された複数の踏段105と、駆動機構106と、を備えている。複数の踏段105は、無端状のチェーンを介して駆動機構106からの駆動力が伝達される。そして、駆動機構106が駆動することで、チェーンが回転駆動し、複数の踏段105が循環移動する。駆動機構106は、乗客コンベア100におけるフレーム102の上端部に設けた機械室118に設置される。
また、図15に示すように、乗客コンベア100における乗降口103には、乗降床110が設置されている。乗降床110は、フレーム102に設置されて、機械室118の上部を塞いでいる。さらに、乗客コンベア100は、フレーム2の内部空間を、機械室118側と踏段105側で仕切る仕切り板116を有している。仕切り板116の上端部は、乗降床110の直下に配置される。
屋外に設置される乗客コンベア100には、図14に示すように、風Q1が吹き付けられる。そして、風Q1が乗客コンベア100に吹き付けられると、踏段105の隙間からフレーム102内に風Q1が入り込む。フレーム102内に入り込んだ風Q1がフレーム102に沿って乗客コンベア100の上部に向けて流れることで、上昇気流Q2が発生する。
その結果、図15に示すように、上昇気流Q2により、機械室118を塞ぐ乗降床110が持ち上がるという事象が発生する。さらに、図16に示すように、上昇気流Q2の一部は、仕切り板116の幅方向の両端部から機械室118側に回り込む。そして、機械室118に流れた風Q4が乗降床110を持ち上げていた。
このような乗降床が持ち上がることを防止するための技術としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、建築構造物に設置される枠体と、枠体の長手方向両端部に設けられる一対の乗降床と、乗降床間を無端状に連結されて循環する踏段と、を備えた乗客コンベアに関する技術が記載されている。そして、乗降床は、枠体に固定される床枠と、床枠に載置される床構造体と、を有し、床構造体の底面には、床枠と係合して床構造体が浮き上がるのを防止する浮き上がり防止具が設けられている。
特開2017−190229号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、浮き上がり防止具を設けるために、フレームや乗降床を加工する必要があった。また、浮き上がり防止具を設けることができないフレームや乗降床には、特許文献1に記載された技術を適用することができず、乗降床の浮き上がりを防止することができない、という問題を有していた。
上記の問題点を考慮し、乗降床の浮き上がりを確実に防止することができる乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、乗客コンベアは、建築構造物に設置されるフレームと、フレーム内を循環移動する無端状に連結された複数の踏段と、乗降床と、固定床と、回流カバーと、を備えている。乗降床は、フレームにおける乗降口側の端部に設置される。固定床は、乗降床よりも踏段側に配置され、フレームに固定される。回流カバーは、フレーム内に配置され、フレームの内部空間を、踏段側の空間と乗降床側の空間に仕切る。また、回流カバーにおける上下方向の上端部は、固定床の下面に当接又は接近して配置される。
また、乗客コンベアのリニューアル方法は、既設の乗客コンベアにおけるフレームの乗降口に設置された乗降床を取り外し、フレームの内部空間を、乗降口側の端部に設置される乗降床側の空間と、踏段側の空間に仕切る回流カバーを配置する。また、回流カバーにおける上下方向の上端部を、フレームに固定され、乗降床よりも踏段側に配置される固定床の下面に当接又は接近させる。
上記構成の乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法によれば、乗降床の浮き上がりを確実に防止することができる。
第1の実施の形態例にかかる乗客コンベアの構成例を示す概略構成図である。 第1の実施の形態例にかかる乗客コンベアにおける上部乗降口周りの構成を示す図である。 第1の実施の形態例にかかる乗客コンベアにおける回流カバーを正面から見た図である。 第2の実施の形態例にかかる乗客コンベアにおける上部乗降口周りの構成を示す図である。 第2の実施の形態例にかかる乗客コンベアにおける回流カバーを正面から見た図である。 第3の実施の形態例にかかる乗客コンベアにおける上部乗降口周りの構成を示す図である。 第3の実施の形態例にかかる乗客コンベアにおける回流カバーを正面から見た図である。 第4の実施の形態例にかかる乗客コンベアにおける上部乗降口周りの構成を示す図である。 第4の実施の形態例にかかる乗客コンベアにおける回流カバーを正面から見た図である。 第5の実施の形態例にかかる乗客コンベアの構成を示す概略構成図である。 第6の実施の形態例にかかる乗客コンベアの構成を示す概略構成図である。 第7の実施の形態例にかかる乗客コンベアの構成を示す概略構成図である。 第7の実施の形態例にかかる乗客コンベアの上昇風板を拡大して示す説明図である。 従来の乗客コンベアの構成を示す概略構成図である。 従来の乗客コンベアにおける乗降床周りの構成を示す図である。 従来の乗客コンベアにおける乗降床周りの構成を示す図である。
以下、乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法の実施の形態例について、図1〜図13を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.第1の実施の形態例
1−1.乗客コンベアの構成例
まず、第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかる乗客コンベアの構成について、図1から図3を参照して説明する。
図1は、乗客コンベアを示す概略構成図である。
図1に示す乗客コンベア1は、建築構造物の上階床と下階床に設置される傾斜型の乗客コンベア、いわゆるエスカレーターである。乗客コンベア1は、建築構造物に設置されたフレーム2と、デッキ部4と、複数の踏段5と、駆動機構6と、欄干部7と、ガイドレール8とを備えている。さらに、乗客コンベア1は、上部乗降床10Aと、下部乗降床10Bと、上部固定床11Aと、下部固定床11Bと、上部スプロケット12と、下部スプロケット13と、上部回流カバー16Aと、下部回流カバー16Bと、を備えている。また、乗客コンベア1には、上階床に連なる上部乗降口3Aと、下階床100Bに連なる下部乗降口3Bが形成されている。
フレーム2は、上階床と下階床にまたがって設置されている。フレーム2は、傾斜区間と、上水平区間と、下水平区間から構成されている。以下、フレーム2における下階床から上階床に向かって延在する方向をフレーム2の長手方向とする。フレーム2の長手方向と直交し、かつ鉛直方向とも直交する方向をフレーム2の幅方向とする。
フレーム2の長手方向の上階床側に形成された上水平区間は、上階床と平行に形成されている。フレーム2の上水平区間には、駆動機構6が設置される機械室18が設けられている。また、フレーム2の上水平区間には、上部固定床11Aと、上部乗降床10Aが設置されている。
上部固定床11Aは、上部乗降床10Aよりも後述する踏段5やデッキ部4側に配置され、フレーム2に固定されている。上部乗降床10Aは、上部固定床11Aよりも乗客コンベア1の上部乗降口3Aの出入り口側に配置されている。また、上部乗降床10Aは、フレーム2における機械室18の上部を塞ぎ、フレーム2に開閉可能に設置されている。
フレーム2の長手方向の下階床側に形成された下水平区間は、下階床と平行に形成されている。そして、フレーム2の下水平区間には、下部ピット19が設けられている。また、フレーム2の下水平区間には、下部固定床11Bと、下部乗降床10Bが設置されている。
下部固定床11Bは、下部乗降床10Bよりも後述する踏段5やデッキ部4側に配置され、フレーム2に固定されている。下部乗降床10Bは、下部固定床11Bよりも乗客コンベア1の下部乗降口3Bの出入り口側に配置されている。また、下部乗降床10Bは、下部ピット19の上部を塞ぎ、フレーム2に開閉可能に設置されている。
傾斜区間は、フレーム2における上水平区間と下水平区間に形成され、上下方向に対して傾斜している。
なお、本例の乗客コンベア1では、駆動機構6が設置される機械室18をフレーム2の上水平区間に設置した例を説明したが、これに限定されるものではない。機械室18は、例えば、フレーム2の下水平区間や、フレーム2の中間部である傾斜区間に設置してもよい。
また、フレーム2の上水平区間には、上部スプロケット12が配置され、フレーム2の下水平区間には、下部スプロケット13が配置されている。上部スプロケット12は、駆動機構6及び機械室18よりもフレーム2の傾斜区間側に配置され、下部スプロケット13は、下部ピット19よりもフレーム2の傾斜区間側に配置されている。
上部スプロケット12と駆動機構6の駆動軸6aには、無端状の伝達チェーン14が巻き掛けられている。また、上部スプロケット12と下部スプロケット13には、踏段チェーン15が巻き掛けられている。踏段チェーン15は、その長手方向の両端部が連結されて無端状に形成されている。駆動機構6が駆動すると、伝達チェーン14を介して上部スプロケット12が回転駆動する。そして、上部スプロケット12が回転することで、踏段チェーン15を介して下部スプロケット13が回転し、踏段チェーン15は、上部スプロケット12と下部スプロケット13の間を循環移動する。
踏段チェーン15には、複数の踏段5が無端状に連結されている。複数の踏段5は、フレーム2に設けられたガイドレール8に移動可能に支持されている。そして、複数の踏段5は、ガイドレール8に沿って上部スプロケット12と下部スプロケット13との間を循環移動する。また、複数の踏段5は、上部スプロケット12及び下部スプロケット13において、その進行方向が反転する。
複数の踏段5の幅方向の両端部には、デッキ部4が設置されている。デッキ部4は、フレーム2の長手方向に沿って配置される。デッキ部4は、フレーム2の幅方向の両端部の上方おける傾斜区間の全てと、上水平区間及び下水平区間の一部を覆う。デッキ部4は、欄干部7を支持している。
欄干部7は、デッキ部4に支持される欄干パネル7aと、移動手摺7bとを有している。移動手摺7bは、欄干パネル7aの周縁部に移動可能に支持されている。また、移動手摺7bは、複数の踏段5の循環移動の動作に同期して、循環移動する。
また、フレーム2の上水平区間には、上部回流カバー16Aが設置されており、フレーム2の下水平区間には、下部回流カバー16Bが設置されている。上部回流カバー16Aは、上部スプロケット12と機械室18の間に配置され、下部回流カバー16Bは、下部スプロケット13と下部ピット19の間に配置される。そして、上部回流カバー16Aは、フレーム2の内部空間を踏段5側の空間と機械室18側である上部乗降床10A側の空間に仕切る。また、下部回流カバー16Bは、フレーム2の内部空間を踏段5側と下部ピット19側である下部乗降床10B側の空間に仕切る。
1−2.回流カバーの構成例
次に、図2及び図3を参照して上部回流カバー16A及び下部回流カバー16Bの構成について説明する。なお、上部回流カバー16Aと下部回流カバー16Bは、それぞれ同様の構成を有しているため、ここでは上部回流カバー16Aについて説明する。
図2は、上部乗降口3A周りの構成を示す図であり、図3は、上部回流カバー16Aを正面から見た図である。
図2及び図3に示すように、上部回流カバー16Aは、略矩形状をなす平板状の部材により形成されている。上部回流カバー16Aの上下方向の上端部側は、上部スプロケット12の円周に沿って湾曲、または複数回に折り曲げられている。上部回流カバー16Aは、フレーム2に不図示の固定ブラケットを介して固定されている。なお、上部回流カバー16Aの固定は、固定ブラケットによる固定方法に限定されるものではなく、例えば、フレーム2に直接溶接や固定ボルトによる締結固定してもよい。
また、上部回流カバー16Aの上下方向の上端部は、上部固定床11Aの直下に配置される。また、上部回流カバー16Aの上端部は、上部固定床11Aの下面11aに当接又は接近している。そのため、上部回流カバー16Aの上端部と上部固定床11Aの下面11aとの間の隙間は、微小なものとなっている。なお、上部回流カバー16Aの上端部と上部固定床11Aの下面11aとの間に、ゴムやスポンジ等の介在部材を配置し、上部回流カバー16Aの上端部と上部固定床11Aの下面11aとの間に形成される隙間を埋めてもよい。これにより、上部回流カバー16Aの製造する際の許容寸法誤差を大きくすることができ、上部回流カバー16Aを容易に製造することができる。
また、上部回流カバー16Aの上端部を上部固定床11Aの下面11aに溶接や固定ボルトを用いた締結等の固定方法で固定してもよい。
さらに、図3に示すように、上部回流カバー16Aにおける幅方向の長さは、フレーム2の幅方向の長さと略等しく設定されている。また、上部回流カバー16Aにおける上部スプロケット12と対向する側の端部には、開口部16aが形成されている。開口部16aには、上部スプロケット12と駆動機構6の駆動軸6aに巻き掛けられた伝達チェーン14が通る。なお、下部回流カバー16Bには、開口部16aを設けなくてもよい。
なお、上述した構成を有する上部回流カバー16A及び下部回流カバー16Bは、乗客コンベア1を製造する際に、予めフレーム2に固定してもよい。また、既設の乗客コンベアのリニューアル時に、上述した構成を有する上部回流カバー16A及び下部回流カバー16Bを新たに設置してもよい。
リニューアル時に上部回流カバー16A及び下部回流カバー16Bを設置するには、まず作業者は、上部乗降床10A及び下部乗降床10Bを取り外す。次に、作業者は、フレーム2に固定ブラケットを取り付け、固定ブラケットに上部回流カバー16A及び下部回流カバー16Bを固定する。このとき、上部回流カバー16Aの上端部は、上部固定床11Aの下面11aに当接又は接近し、下部回流カバー16Bの上端部は、下部固定床11Bの下面に当接又は接近する。そして、フレーム2の開口を上部乗降床10A及び下部乗降床10Bで閉じることで、乗客コンベアのリニューアル作業が完了する。
1−3.本例の乗客コンベアにおける風の流れ方
次に、上述した構成を有する乗客コンベア1における風の流れ方について説明する。
図1に示すように、屋外に設置される乗客コンベア1には、風Q1が吹き付けられる。そして、風Q1が乗客コンベア1に吹き付けられると、踏段5の隙間からフレーム2内に風Q1が入り込む。そして、フレーム2内に入り込んだ風Q1がフレーム2に沿って乗客コンベア1の上部に向けて流れることで、上昇気流Q2が発生する。
図2に示すように、フレーム2の上水平区間まで流れ上昇気流Q2は、上部乗降床10Aに到達する前に、上部回流カバー16Aに当たる。そして、上昇気流Q2が上部回流カバー16Aに当たることで、上昇気流Q2の向きが下方を向く。そのため、フレーム2の上水平区間から上下方向の下方に向かう回流Q3が発生する。
このように、上昇気流Q2が上部乗降床10Aに到達する前に、上部回流カバー16Aによって上昇気流Q2が流れる向きを変えることができる。その結果、上部乗降床10Aやフレーム2に浮き上がり防止具を設けなくても、上部乗降床10Aの浮き上がりを確実に防止することができる。
上述したように、上部回流カバー16Aの上端部が上部固定床11Aの下面11aに当接又は接近しており、上部回流カバー16Aと上部固定床11Aとの隙間は微小なものとなっている。そのため、上昇気流Q2が上部回流カバー16Aと上部固定床11Aとの隙間を通過して、機械室18側に向かうことを防止することができる。
さらに、図3に示すように、上部回流カバー16Aの幅方向の長さは、フレーム2の幅方向の長さと略等しく設定されており、上部回流カバー16Aにおける幅方向の両端部と不図示の外装板との隙間も微小なものとなっている。そのため、図16に示す従来の乗客コンベア100のように、仕切り板116の幅方向の両端部から機械室118に侵入する風Q4も、本例の上部回流カバー16Aによれば防ぐことができる。その結果、上部乗降床10Aが風により浮き上がることを防止することができる。
また、上部回流カバー16Aによって上昇気流Q2から向きが変化することで生じた回流Q3は、フレーム2に沿って下水平区間に向かう。上述したように、本例の乗客コンベア1では、下水平区間にも下部回流カバー16Bが設けられている。そのため、回流Q3や風Q1が下部乗降床10Bに当たることを下部回流カバー16Bで防ぐことができる。その結果、下部乗降床10Bが風により浮き上がることを防止することができる。
なお、本例の乗客コンベア1では、フレーム2の上水平区間と下水平区間にそれぞれ回流カバー16A、16Bを設置する例を説明したが、これに限定されるものではない。一般的に、風により浮き上がる乗降床は、下部乗降床10Bよりも上部乗降床10Aであるため、下部回流カバー16Bをなくし、フレーム2の上水平区間にのみ上部回流カバー16Aを設置してもよい。
2.第2の実施の形態例
次に、第2の実施の形態例にかかる乗客コンベアについて図4及び図5を参照して説明する。
図4は、第2の実施の形態例にかかる乗客コンベアの上部乗降口周りの構成を示す図、図5は、第2の実施の形態例にかかる上部回流カバーを正面から見た図である。
第2の実施の形態例にかかる乗客コンベアが、第1の実施の形態例にかかる乗客コンベアと異なる点は、固定床及び乗降床の長さと、回流カバーの構成である。そのため、第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア1と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図4に示すように、第2の実施の形態例にかかる上部固定床21Aは、第1の実施の形態例にかかる上部固定床11Aよりも長く形成されている。そのため、第2の実施の形態例にかかる上部乗降床20Aは、第1の実施の形態例にかかる上部乗降床10Aよりも短縮されている。なお、下部固定床及び下部乗降床の寸法も同様であるため、その説明は省略する。
図4及び図5に示すように、上部回流カバー26Aは、上部スプロケット12と機械室18の間に配置されている。上部回流カバー26Aは、略平板状に形成されている。また、上部回流カバー26Aには、伝達チェーン14が通過する開口部26aが形成されている。
上部回流カバー26Aの上端部は、上部乗降床20Aよりもフレーム2における上部スプロケット12側に配置されている。さらに、上部回流カバー26Aの上端部は、上部固定床11Aの直下に配置され、上部固定床11Aの下面に当接又は接近している。そして、上部回流カバー16Aの上端部と上部固定床11Aの下面との隙間は、微小なものとなっている。
さらに、上部回流カバー26Aの幅方向の長さは、フレーム2の幅方向の長さと略等しく設定されている。そのため、上部回流カバー26Aにおける幅方向の両端部における外装板との隙間は微小なものとなっている。
なお、不図示の下部回流カバーの構成は、上部回流カバー26Aの構成と同様であるため、その説明は省略する。
その他の構成は、第1の実施の形態にかかる乗客コンベア1と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する乗客コンベアによっても、上述した第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア1と同様の作用効果を得ることができる。
3.第3の実施の形態例
次に、第3の実施の形態例にかかる乗客コンベアついて図6及び図7を参照して説明する。
図6は、第3の実施の形態例にかかる乗客コンベアの上部乗降口周りの構成を示す図、図7は、第3の実施の形態例にかかる上部回流カバーを正面から見た図である。
第3の実施の形態例にかかる乗客コンベアが、第1の実施の形態例にかかる乗客コンベアと異なる点は、排気ダクトを設けた点である。そのため、ここでは、排気ダクトについて説明し、第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア1と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図6及び図7に示すように、フレーム2における上下方向の下方は、下部外装板32により囲まれてり、フレーム2における幅方向の両側は、側部外装板33により囲まれている。また、側部外装板33の上下方向の下端部には、排気ダクト31が配置されている。排気ダクト31は、上部回流カバー16Aよりも上部スプロケット12側に配置されている。排気ダクト31は、フレーム2の内部と、側部外装板33の外側とを連通する。そして、上部回流カバー16Aに当たり発生した回流Q3は、排気ダクト31を介してフレーム2及び外装板32、33の外側に排気される。これにより、フレーム2と外装板32、33の間に風が滞留し、回流効果が低下することを防止することができる。
また、排気ダクト31における側部外装板33の外側の端部の開口、いわゆる排気口は、上下方向の下方を向いている。これにより、排気ダクト31を介して雨水がフレーム2内に侵入すること防ぐことができる。なお、排気ダクト31の排気口の向きは、下方に限定されるものではなく、フレーム2の幅方向の外側を向いていてもよく、その他各種の向きであってもよい。
さらに、排気ダクト31を側部外装板33に設けた例を説明したが、これに限定されるものではなく、下部外装板32に排気ダクト31を設けてもよい。
その他の構成は、第1の実施の形態にかかる乗客コンベア1と同様であるため、それらの説明は省略する。このような排気ダクト31を有する乗客コンベアによっても、上述した第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア1と同様の作用効果を得ることができる。
4.第4の実施の形態例
次に、図8は、第4の実施の形態例にかかる乗客コンベアの上部乗降口周りの構成を示す図、図9は、第4の実施の形態例にかかる上部回流カバーを正面から見た図である。
この第4の実施の形態例にかかる乗客コンベアは、第3の実施の形態例にかかる乗客コンベアに対して機械室側にも排気ダクトを設けたものである。そのため、第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア1及び第3の実施の形態例にかかる乗客コンベアと共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図8及び図9に示すように、第4の実施の形態例にかかる乗客コンベアは、上部回流カバー46Aと、第1排気ダクト31と、第2排気ダクト35とを有している。図9に示すように、上部回流カバー46Aの幅方向の長さは、フレーム2の幅方向の長さよりも短く設定されている。そして上部回流カバー46Aを介して上部スプロケット12を機械室18側から臨むことができる。そのため、上部回流カバー46Aに伝達チェーン14を通すための開口部を設ける必要がなくなり、上部回流カバー46Aを容易に製造することができる。
なお、上部回流カバー46Aを第1の実施の形態例にかかる上部回流カバー16Aと同一の構成にしてもよい。
第1排気ダクト31は、第3の実施の形態例にかかる排気ダクト31と同様に、上部回流カバー46Aよりも上部スプロケット12側に配置されている。第2排気ダクト35は、第1排気ダクト31と同様に、側部外装板33に形成されている。第2排気ダクト35は、上部回流カバー46Aよりも機械室18側に配置されている。
上述したように、上部回流カバー46Aの幅方向の長さがフレーム2の幅方向の長さよりも短く設定されているため、上部回流カバー46Aの幅方向の両端部から機械室18側に風Q4が侵入するおそれがある。しかしながら、機械室18側に第2排気ダクト35を設けたことで、機械室18に侵入した風Q4を第2排気ダクト35によりフレーム2及び外装板32、33の外側に排気させることができる。その結果、機械室18に侵入した風Q4により上部乗降床10Aが浮き上がることを防止することができる。
その他の構成は、第1の実施の形態にかかる乗客コンベア1と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する乗客コンベアによっても、上述した第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア1と同様の作用効果を得ることができる。
5.第5の実施の形態例
次に、図10を参照して第5の実施の形態例にかかる乗客コンベアについて説明する。
図10は、第5の実施の形態例にかかる乗客コンベアの構成を示す概略構成図である。
この第5の実施の形態例にかかる乗客コンベアが、第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア1と異なる点は、回流仕切り板を設けた点である。そのため、ここでは、回流仕切り板について説明し、第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア1と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図10に示すように、第5の実施の形態例にかかる乗客コンベア51は、フレーム2と、デッキ部4と、複数の踏段5と、駆動機構6と、欄干部7と、ガイドレール8とを備えている。また、乗客コンベア51は、上部乗降床10Aと、下部乗降床10Bと、上部固定床11Aと、下部固定床11Bと、上部スプロケット12と、下部スプロケット13と、上部回流カバー16Aと、下部回流カバー16Bと、を備えている。なお、上述したこれらの構成は、第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア1と同様であるため、その説明は省略する。
また、乗客コンベア51は、回流仕切り板55を有している。回流仕切り板55は、略平板状に形成されている。回流仕切り板55は、フレーム2を構成する横梁に固定されている。そして、回流仕切り板55は、フレーム2の長手方向である複数の踏段5の進行方向に沿って延在し、上部スプロケット12と下部スプロケット13の間に配置されている。また、回流仕切り板55は、複数の踏段5における往路側の踏段5と、復路側の踏段5の間に配置されている。
回流仕切り板55の幅方向の長さは、少なくとも踏段5の幅方向の長さよりも長く設定されている。また、回流仕切り板55は、フレーム2の内部空間を長手方向に沿って、往路側2Aと復路側2Bに仕切る。
第5の実施の形態例にかかる乗客コンベア51では、踏段5に吹き付けられた風Q1は、フレーム2における往路側2Aの空間に入り込み、上昇気流Q2が発生する。そして、上昇気流Q2は、回流仕切り板55に沿って乗客コンベア51の上部に向かい、上部回流カバー16Aに当たる。上部回流カバー16Aに上昇気流Q2が当たることで、下方に向かう回流Q3が発生する。
また、回流Q3は、フレーム2の復路側2Bの空間に入り込み、乗客コンベア51の下方に向かう下降気流Q6が発生する。そして、下降気流Q6は、回流仕切り板55に沿って乗客コンベア51の下部に向かい、下部回流カバー16Bに当たる。下部回流カバー16Bに下降気流Q6が当たることで、上方に向かう回流Q7が発生する。回流Q7の一部は、踏段5の隙間から外部に排気され、残りの一部は、上昇気流Q2と共に、フレーム2の往路側2Aの空間を伝って乗客コンベア51の上部に向かう。
このように、第5の実施の形態例にかかる乗客コンベア51では、上部回流カバー16A、下部回流カバー16B及び回流仕切り板55により、フレーム2の内部空間を流れる風の向きを調整している。これにより、乗客コンベア51の下部に向かう気流(下降気流Q6)が、フレーム2に入り込む風Q1や、上昇気流Q2と衝突することを防ぐことができ、フレーム2内に風が滞留することを防止することができる。
その他の構成は、第1の実施の形態にかかる乗客コンベア1と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する乗客コンベアによっても、上述した第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア1と同様の作用効果を得ることができる。
6.第6の実施の形態例
次に、図11を参照して第6の実施の形態例にかかる乗客コンベアについて説明する。
図11は、第6の実施の形態例にかかる乗客コンベアの構成を示す概略構成図である。
この第6の実施の形態例にかかる乗客コンベアは、第5の実施の形態例にかかる乗客コンベア51に排気ダクトを設けたものである。そのため、第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア1と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図11に示すように、乗客コンベア51Bは、第1排気ダクト31と、第2排気ダクト35と、第3排気ダクト36と、第4排気ダクト37と、第5排気ダクト38とを有している。第1排気ダクト31と第2排気ダクト35は、第4の実施の形態例にかかる乗客コンベアと同様に、フレーム2における上水平区間に配置されている。第1排気ダクト31は、上部回流カバー16Aよりも上部スプロケット12側に配置され、第2排気ダクト35は、機械室18側に配置されている。
第3排気ダクト36と第4排気ダクト37は、フレーム2における下水平区間に配置されている。第3排気ダクト36は、下部回流カバー16Bよりも下部スプロケット13側に配置され、第4排気ダクト37は、下部ピット19側に配置されている。第3排気ダクト36からは、下部回流カバー16Bに向かう風(下降気流Q6)の一部が排気される。さらに、第4排気ダクト37からは、下部回流カバー16Bを超えて下部ピット19に侵入した風が排気される。
また、第5排気ダクト38は、フレーム2における傾斜区間に複数配置されている。フレーム2の傾斜区間にも複数の第5排気ダクト38を設けたことで、フレーム2の復路側2Bを通過する下降気流Q6を排気させることができる。その結果、下部回流カバー16Bに到達する気流を減らすことができ、下部乗降床10Bが風により浮き上がることを防止することができる。
なお、第5排気ダクト38により、下降気流Q6を排気させることができるため、下部回流カバー16Bを設けなくても、下部乗降床10Bの浮き上がりを防止することができる。
その他の構成は、第1の実施の形態にかかる乗客コンベア1と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する乗客コンベアによっても、上述した第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア1と同様の作用効果を得ることができる。
7.第7の実施の形態例
次に、図12及び図13を参照して第7の実施の形態例にかかる乗客コンベアについて説明する。
図12は、第7の実施の形態例にかかる乗客コンベアの構成を示す概略構成図である。図13は、後述する上昇風板を拡大して示す説明図である。
この第7の実施の形態例にかかる乗客コンベアは、第5の実施の形態例にかかる乗客コンベア51の回流仕切り板55に上昇風板を設けたものである。そのため、ここでは、回流仕切り板について説明し、第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア1と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図12に示すように、乗客コンベア71は、回流仕切り板75を有している。回流仕切り板75は、フレーム2内に設置され、フレーム2の内部空間を、往路側2Aと復路側2Bで仕切っている。図13に示すように、回流仕切り板75における上下方向の上面部75a、すなわちフレーム2の往路側2Aの空間と対向する面には、複数の上昇風板76が形成されている。
上昇風板76は、上面部75aから上下方向の上方に向けて傾斜している。複数の上昇風板76は、回流仕切り板75の長手方向に沿って間隔を空けて配置されている。また、上昇風板76は、回流仕切り板75の幅方向の全体に亘って形成してもよく、あるいは上昇風板76を長柵状、短冊状に形成し、回流仕切り板75ランダムに配置してもよい。
上昇風板76は、回流仕切り板75の上面部に溶接や固定ボルトを用いた締結等の固定方法により固定される。なお、回流仕切り板75の複数箇所を、タレットパンチ等を用いて打ち抜き、折り曲げることで、上昇風板76を形成してもよい。
この第7の実施の形態例にかかる乗客コンベア71では、図12及び図13に示すように、踏段5に吹き付けられた風Q1は、回流仕切り板75及び上昇風板76に当たる。そして、上昇風板76に当たることで、風Q1は、上昇風板76により回流仕切り板75から離反し、上下方向の上方に向かう方向の風Q9に変化する。この風Q9は、フレーム2から外側に排気されるため、乗客コンベア71の上部である上部回流カバー16Aにまで到達する風量を軽減することができる。
上部回流カバー16Aに到達する風量を軽減することができるため、上部回流カバー16Aに当たり、乗客コンベア71の下部に回流する風量も軽減することができる。その結果、図12に示すように、第7の実施の形態例にかかる乗客コンベア71では、下部回流カバー16Bを設けなくても、下部乗降床10Bが浮き上がることを防止することができる。
なお、上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した実施の形態例では、傾斜型の乗客コンベアとして、踏段間に段差が生じるエスカレーターを例に挙げて説明したが、本発明の乗客コンベアとしては、踏段間に段差が生じない複数の踏段を有する電動道路、いわゆる動く歩道にも適用できるものである。
また、傾斜区間の少なくとも一部に、上水平区間及び下水平区間に対して平行な箇所を設けたフレームを有する乗客コンベアにも適用できるものである。さらに、傾斜区間の延設方向が湾曲して変化することで、上水平区間と下水平区間の延設方向が異なるフレームを有する乗客コンベアに対しても同様に適用できるものである。
さらに、傾斜型の乗客コンベアに限定されるものではなく、両端部に設けられた2つの乗降口の高さが変化しない、水平型の乗客コンベアにも適用できるものである。
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
1、51、51B、71…乗客コンベア、 2…フレーム、 3A、3B…乗降口、 4…デッキ部、 5…踏段、 7…欄干部、 7a…欄干パネル、 7b…移動手摺、 10A、20A…上部乗降床(乗降床)、 10B…下部乗降床(乗降床)、 11A、21B…上部固定床(固定床)、 11B…下部固定床(固定床)、 11a…下面、 12…上部スプロケット、 13…下部スプロケット、 14…伝達チェーン、 15…踏段チェーン、 16A、26A、46A…上部回流カバー(回流カバー)、 16B…下部回流カバー(回流カバー)、 16a、26a…開口部、 18…機械室、 19…下部ピット、 31…排気ダクト(第1排気ダクト)、 32…下部外装板、 33…側部外装板、 35…第2排気ダクト、 36…第3排気ダクト、 37…第4排気ダクト、 38…第5排気ダクト、 55、75…回流仕切り板、 75a…上面部、 76…上昇風板、 Q1…風、 Q2…上昇気流、 Q3…回流、 Q4…風、 Q6…下降気流、 Q7…回流、 Q9…風

Claims (10)

  1. 建築構造物に設置されるフレームと、
    前記フレーム内を循環移動する無端状に連結された複数の踏段と、
    前記フレームにおける乗降口側の端部に設置される乗降床と、
    前記乗降床よりも前記踏段側に配置され、前記フレームに固定される固定床と、
    前記フレーム内に配置され、前記フレームの内部空間を、前記踏段側の空間と前記乗降床側の空間に仕切る回流カバーと、を備え、
    前記回流カバーにおける上下方向の上端部は、前記固定床の下面に当接又は接近して配置される
    乗客コンベア。
  2. 前記フレームは、建築構造物の上階床と下階床にまたがって設定され、
    前記上階床側に形成された上水平区間と、
    前記下階床側に形成された下水平区間と、
    前記上水平区間と前記下水平区間の間に形成された傾斜区間と、を有し、
    前記回流カバーは、前記フレームの前記上水平区間及び前記下水平区間のうち少なくとも前記上水平区間に設置される
    請求項1に記載の乗客コンベア。
  3. 前記フレームには、前記フレーム内の空気を外部に排気させる排気ダクトが設けられる
    請求項1に記載の乗客コンベア。
  4. 前記排気ダクトは、前記フレームに複数配置される
    請求項3に記載の乗客コンベア。
  5. 前記排気ダクトは、
    前記フレームにおける前記踏段側の空間に配置される第1排気ダクトと、
    前記フレームにおける乗降床側の空間に配置される第2排気ダクトと、を有する
    請求項4に記載の乗客コンベア。
  6. 前記踏段を駆動させる駆動機構と、
    前記駆動機構の駆動軸に巻き掛けられる伝達チェーンと、
    前記伝達チェーンが巻き掛けられるスプロケットと、を備え、
    前記フレームには、前記駆動機構が配置される機械室が設けられ、
    前記乗降床は、前記機械室の上部を塞ぎ、
    前記回流カバーは、前記フレームにおける前記機械室側の空間と前記スプロケット側の空間に仕切る
    請求項1に記載の乗客コンベア。
  7. 前記回流カバーの幅方向の長さは、前記フレームの幅方向の長さと等しく設定されており、
    前記回流カバーには、前記伝達チェーンが通過する開口部が形成されている
    請求項6に記載の乗客コンベア。
  8. 複数の前記踏段の進行方向に沿って前記フレーム内に配置された回流仕切り板をさらに備え、
    前記回流仕切り板は、複数の前記踏段における往路側と復路側の間に配置され、前記フレームの内部空間を往路側と復路側で仕切る
    請求項1に記載の乗客コンベア。
  9. 前記回流仕切り板には、前記フレーム内に侵入した風の向きを上方に変える上昇風板が設けられる
    請求項8に記載の乗客コンベア。
  10. 乗客コンベアのリニューアル方法において、
    既設の乗客コンベアにおけるフレームの乗降口に設置された乗降床を取り外し、
    フレームの内部空間を、乗降口側の端部に設置される乗降床側の空間と、踏段側の空間に仕切る回流カバーを配置し、
    前記回流カバーにおける上下方向の上端部を、前記フレームに固定され、前記乗降床よりも前記踏段側に配置される固定床の下面に当接又は接近させる
    乗客コンベアのリニューアル方法。
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