JP2017087871A - 自動車の後部車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】剥離位置の車幅方向外側化による空力抵抗の改善と、リヤエンドデザイン性の確保との両立を図ることができる自動車の後部車体構造の提供を目的とする。【解決手段】後部荷室開口を開閉するリフトゲート30が設けられた自動車の後部車体構造であって、上記リフトゲート30のリヤウインドガラス34両側方のリフトゲートアウタには、該リフトゲートアウタに沿って上下方向に延びるサイドスポイラ35が設けられ、上記サイドスポイラ35の車幅方向外側面35dに、走行風剥離用の稜線部35eが上下方向に延設され、上記稜線部35eの突起よりも車幅方向内側には、後方に延びる延長部35fが形成されたことを特徴とする。【選択図】図3

Description

この発明は、後部荷室開口を開閉するリフトゲートが設けられたような自動車の後部車体構造に関する。
従来、上述例の自動車の後部車体構造としては、図9に示す構造がある。
すなわち、ルーフパネル91後端のリヤヘッダと、リヤサイドアウタパネル92の後端に対応して形成された左右のリヤピラーと、リヤエンド部とで囲繞された後部荷室開口を設け、この後部荷室開口を開閉するリフトゲート93を備えると共に、リヤウインドガラス94上部に対応するリフトゲート93の上端部にはルーフスポイラ95を設け、リヤウインドガラス94の左右両側部に対応するリフトゲート93の左右両側部にはサイドスポイラ96を設け、上述のルーフスポイラ95で車両上面を流れる走行風を剥離し、上述のサイドスポイラ96で車両側面を流れる走行風を剥離するよう構成したものである。
図9に示す従来構造において、リヤエンドデザインの関係上、リフトゲート93を前傾配置、詳しくは、リフトゲート93の前端がリヤサスペンション支持部材(いわゆるダンパ支持部材)と近接する位置まで前傾させると、リフトゲート93の荷重がリヤピラーに付加されるので、該リヤピラーはその閉断面を大型化する必要がある。
また、上述のリヤピラーとリフトゲート93との間には、ノーマル構造のダンパやパワーリフトゲートユニットのアクチュエータが設けられるのが常であり、このようなダンパやアクチュエータを取付けるためにリフトゲートインナパネルをリフトゲートアウタパネル側に凹ませている。
さらに、上述のリフトゲート93にはリヤウインドガラス94を支持させる必要があるうえ、剛性確保のためにリフトゲート93のリフトゲートインナパネルとリフトゲートアウタパネルとの間には所定の空間が必要となり、この結果、リフトゲートアウタパネルのダンパ取付け部位に対応する外面が車両後方に突出することになり、図9に示すように、サイドスポイラ96には車両後方へ突出する突出部97が形成されることになる。
本来、上述のサイドスポイラ96は、その車幅方向内側において上下方向に延びる稜線96aの部位で走行風を剥離するものであるが、上述の突出部97の部位で走行風が先に剥離されて、渦が発生し、空力抵抗が大となり、加えて、突出部97の形成により見映えが低下するという問題点があった。
このため、従来より、リヤエンドデザイン性の確保と空力特性の改善との両立が求められていた。
ところで、特許文献1には、リヤウインドガラスの側縁部に沿ってサイドスポイラが設けられた自動車の後部車体構造が開示されているが、該特許文献1には、リフトゲートを前傾させるというリヤエンドデザイン性の確保と空力特性の改善との両立を図るという技術思想については、開示されていない。
また、特許文献2には、リヤオーバフェンダの後ろの凹みをなくし、クオータパネルを、車体後方に向かって内側に傾斜させたもの、換言すれば、車体後部に走行風剥離用の凸部を形成したものが開示されている。
しかしながら、該特許文献2に開示された従来構造においては、デザインの自由度が悪化する問題点があった。
特開2015−48024号公報 特開2010−254193号公報
そこで、この発明は、剥離位置の車幅方向外側化による空力抵抗の改善と、リヤエンドデザイン性の確保との両立を図ることができる自動車の後部車体構造の提供を目的とする。
この発明による自動車の後部車体構造は、後部荷室開口を開閉するリフトゲートが設けられた自動車の後部車体構造であって、上記リフトゲートのリヤウインドガラス両側方のリフトゲートアウタには、該リフトゲートアウタに沿って上下方向に延びるサイドスポイラが設けられ、上記サイドスポイラの車幅方向外側面に、走行風剥離用の稜線部が上下方向に延設され、上記稜線部の突起よりも車幅方向内側には、後方に延びる延長部が形成されたものである。
上記構成によれば、上述の稜線部をサイドスポイラの車幅方向外側面に設けるという剥離位置の車幅方向外側化により、走行風の剥離に対して有利となり、この結果、空力特性の改善を図ることができ、かつ、上記延長部を、稜線部の突起よりも車幅方向内側で、かつ後方に延びるよう形成することにより、リヤエンドデザイン性の向上を図ることができる。
要するに、リヤエンドデザイン性の確保と、空力特性の改善との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記サイドスポイラの延長部上端が、リフトゲート上端部に位置するルーフスポイラの車幅方向端部と連結されたものである。
上記構成によれば、サイドスポイラとルーフスポイラとの両スポイラの連結により、一体的なデザイン性を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記サイドスポイラに対応するリフトゲートインナパネルには、ダンパまたはパワーリフトゲートユニットのアクチュエータを格納する格納凹部が凹設されたものである。
上記構成によれば、上記格納凹部にダンパまたはパワーリフトゲートユニットのアクチュエータを適切に格納することができるので、ダンパまたはアクチュエータの支持最適化と、リフトゲートの美観確保と、リヤピラーの閉断面大型化とを成立させることができる。
この発明によれば、剥離位置の車幅方向外側化による空力抵抗の改善と、リヤエンドデザイン性の確保との両立を図ることができる効果がある。
本発明の後部車体構造を備えた自動車の要部側面図 自動車の後部車体構造を示す平面図 自動車の後部車体構造を示す斜視図 図3のA−A線矢視断面図 図2のB−B線矢視断面図 リフトゲート側の構成のみを示す車両左側の要部側面図 図6のC−C線矢視断面図 ノーマル構造のダンパに代えてパワーリフトゲートユニットのアクチュエータを格納した状態で示す断面図 従来の自動車の後部車体構造を示す斜視図
剥離位置の車幅方向外側化による空力抵抗の改善と、リヤエンドデザイン性の確保との両立を図るという目的を、後部荷室開口を開閉するリフトゲートが設けられた自動車の後部車体構造において、上記リフトゲートのリヤウインドガラス両側方のリフトゲートアウタには、該リフトゲートアウタに沿って上下方向に延びるサイドスポイラが設けられ、上記サイドスポイラの車幅方向外側面に、走行風剥離用の稜線部が上下方向に延設され、上記稜線部の突起よりも車幅方向内側には、後方に延びる延長部が形成されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車の後部車体構造を示し、図1は当該後部車体構造を備えた自動車の要部側面図、図2は自動車の後部車体構造を示す平面図、図3は自動車の後部車体構造を示す斜視図、図4は図3のA−A線矢視断面図、図5は図2のB−B線矢視断面図である。
図1〜図5において、ルーフパネル10後端のリヤヘッダ部と、リヤサイドアウタパネル11の後端に対応して形成された左右のリヤピラー12(図4,図5参照)と、車体後部のリヤエンド部とで囲繞された後部荷室開口13(図4参照)を形成している。
図1〜図3に示すように、上述のリヤサイドアウタパネル11には、リヤピラー12と図示しない中間ピラーとの間に、クオータウインド用の開口部14が形成されると共に、この開口部14よりも下方にはリヤフェンダ15が一体形成されており、リヤフェンダ15の下部にはホイールアーチ部16が形成されている。
図4,図5に示すように、上述のリヤピラー12は、リヤピラーインナ17(詳しくは、リヤピラーインナパネル)と、リヤピラーレインフォースメント18と、リヤピラーアウタ19(詳しくは、リヤピラーアウタパネル)とを接合固定して、リヤピラー閉断面20を形成した車体強度部材であって、この実施例では後述するリフトゲート30の前傾構造に対応して、該リヤピラー12は前高後低状のスラント構造に形成されている。
詳しくは、該リヤピラー12の前端または後述するリフトゲート30の前端が、リヤホイールハウスインナ上部のリヤサスペンション支持部材(いわゆるダンパ支持部材)と近接する位置まで前傾するよう構成されている。
図4に示すように、上述のリヤピラーインナ17の車幅方向内側には、リヤピラートリム21が設けられており、リヤピラーインナ17、リヤピラーレインフォースメント18、リヤピラーアウタ19の接合フランジ部22に嵌合固定したウエザストリップ23のリップ部23aで、当該接合フランジ部22と上述のリヤピラートリム21との間をシールするよう形成している。
図4に示すように、上述のリヤピラーアウタ19の車幅方向中間部には、車両前方つまりリヤピラーレインフォースメント18側へ凹む凹入部19aが、該リヤピラー12の長手方向に沿うように形成されると共に、この凹入部19aの車幅方向外側に位置するリヤピラーアウタ端部19bには、リヤサイドアウタパネル11の後端折曲げ部11aがスポット溶接手段等により接合固定されている。
なお、リヤピラーアウタ19とリヤサイドアウタパネル11とを別部材で構成する上記実施例の構造に代えて、これら各要素19,11が同一部材にて一体形成される構成でもよい。
図4で示した後部荷室開口13を開閉可能に覆うリフトゲート30を設けている。
図4,図5に示すように、このリフトゲート30は、リフトゲートインナ31(詳しくは、リフトゲートインナパネル)とリフトゲートアウタ32(詳しくは、リフトゲートアウタパネル)とをヘミング加工により一体化したもので、これらリフトゲートインナ31とリフトゲートアウタ32との間には、リフトゲートレインフォースメント33を介設している。
また、リフトゲートアウタ32の背面(リヤ側の面)には、接着剤を用いてリヤウインドガラス34を接着固定しており、リフトゲートインナ31とリフトゲートアウタ32とのリヤウインド用の開口部(図示せず)から車両後方視認性を確保するよう構成している。
上述のリフトゲート30は前高後低状のスラント構造(前傾構造)に形成されている。
図1〜図5に示すように、リフトゲート30の上述のリヤウインドガラス34の車幅方向両側方におけるリフトゲートアウタ32には、当該部位のリフトゲートアウタ32に沿って上下方向に延びるサイドスポイラ35が設けられている。
該サイドスポイラ35は、車両側面を流れる走行風を剥離するためのものである。
図4に示すように、上述のサイドスポイラ35にはクリップ座35aを介してクリップ35bが一体または一体的に形成されており、リフトゲートアウタ32の車両前面側に配置した座金部材35cに対してクリップ35bを係止させることで、サイドスポイラ35がリフトゲートアウタ32の所定箇所に取付けられている。
上述のサイドスポイラ35は合成樹脂で形成されており、図3のA−A線断面位置(図4参照)において該サイドスポイラ35は、リヤウインドガラス34の車幅方向外端部からリフトゲート30のリフトゲートインナ31とリフトゲートアウタ32とのヘミング加工部30aより若干車幅方向外側部までの範囲を覆うよう形成されている。
図1〜図3に示すように、該サイドスポイラ35は、その上側において車幅方向に延びる上側部35Aと、この上側部35Aの車幅方向外側部乃至中間部から後方かつ下方に延びる下側部35Bとを車両背面視で概ね逆L字状に一体形成したものである。
図4に示すように、上述のサイドスポイラ35はその下側部35Bにおいて、車幅方向外側面35dと、この車幅方向外側面35dの車幅方向内端に形成された走行風剥離用の外側稜線部35eと、この外側稜線部35eの車幅方向内側に形成された延長部35fと、この延長部35fの車幅方向内端に形成された横風剥離用の内側稜線部35gと、この内側稜線部35gから車幅方向内側かつ前方に屈曲形成された内側屈曲部35hと、上述の車幅方向外側面35dの車幅方向外端から車両前方に向けて屈曲形成された外側屈曲部35iとを、合成樹脂により一体形成したものである。
この実施例においては、外側屈曲部35iと車幅方向外側面35dとの成す角度は130°〜140°に設定されており、車幅方向外側面35dと延長部35fとの成す角度は150°〜160°に設定されており、延長部35fと内側屈曲部35hとの成す角度は100°〜110°に設定されているが、これらの各開角はこの数値に限定されるものではない。
図1〜図3に示すように、走行風剥離用の外側稜線部35eは上下方向に延設されており、上述の延長部35fは外側稜線部35eの突起35j(図4参照)よりも車幅方向内側で、下方かつ後方に延びるよう形成されている。
ここで、上述の延長部35fの車幅方向の幅(換言すれば、各稜線部35e,35g間の車幅方向の間隔)は、サイドスポイラ35の下側部35B上方が広く、車両下方かつ後方にいくほど先細り状に狭くなるように形成されている。
上述の外側稜線部35eをサイドスポイラ35の車幅方向外側面35dに設けることで、剥離位置の車幅方向外側化を図り、これにより車両側面を流れる走行風e1(図4参照)の剥離に対して有利となり、この結果、空力特性の改善を図り、かつ、上述の延長部35fを、外側稜線部35eの突起35j(図4参照)よりも車幅方向内側において後方に延びるよう形成することで、リヤエンドデザイン性の向上を図るよう構成したものである。
図1〜図3,図5に示すように、サイドスポイラ35の延長部35f上端は、当該サイドスポイラ35の上側部35A上端まで延びて拡幅されており、この延長部35f上端を含む上側部35Aが、リフトゲート30の上端部に位置するルーフスポイラ36の車幅方向端部に連結されており、これら両スポイラ(サイドスポイラ35とルーフスポイラ36)の連結により、一体的にはデザイン性を確保するよう構成している。
ここで、上述のルーフスポイラ36は、車両上面を流れる走行風を剥離するためのものである。
図1〜図3,図5に示すように、上述のルーフスポイラ36は前側部材37と後側部材38との2部材から構成されており、後側部材38の車幅方向両端部は曲率形状にて車両前方に延びて前方延出部38aが形成されている。
上述の前側部材37は、後側部材38の左右一対の前方延出部38a,38a間に設けられており、前側部材37の前端と前方延出部38aの前端とが面一となって車幅方向に連続すると共に、前側部材37の上面と、前方延出部38aを含む後側部材38の上面とが、車幅方向および車両前後方向に連続するよう形成されている。
そして、ルーフスポイラ36の後側部材38における前方延出部38aに対して、サイドスポイラ35の上側部35Aが連結されたものである。
図6はリフトゲート側の構成のみを示す車両左側の要部側面図、図7は図6のC−C線矢視断面図である。この実施例の自動車の後部車体構造は左右対称または左右略対称に形成されている。
図4,図7に示すように、サイドスポイラ35の下側部35Bと車両前後方向に対応するリフトゲートインナ31には、ダンパ40(いわゆるストラットダンパ)またはパワーリフトゲートユニットのアクチュエータ41(図8参照)を格納する格納凹部31aが凹設されている。
上述の格納凹部31aは、リフトゲートインナ31をリフトゲートアウタ32側、つまり車両後側へ凹ませて形成したものである。また、上述の格納凹部31aは、図4に示すように、リヤピラー12におけるリヤピラーアウタ19の凹入部19aと車両前後方向に対向するもので、上述の格納凹部31aと凹入部19aとにより、リフトゲート30閉時にはダンパ40またはパワーリフトゲートユニットのアクチュエータ41(図8参照)を格納する格納空間42が形成されている。
これにより、上述の格納凹部31aに、ダンパ40またはパワーリフトゲートユニットのアクチュエータ41(図8参照)を適切に格納して、ダンパ40またはアクチュエータ41の支持最適化と、リフトゲート30の美観確保と、リヤピラー12の閉断面20大型化とを成立させるよう構成したものである。
図5,図7に示すように、上述のダンパ40の一方の取付け部40a(リヤピラー側取付け部)は、ダンパ取付けブラケット43を介して、リヤピラーアウタ19とリヤピラーレインフォースメント18との重合部に支持されており、ダンパ40の他方の取付け部(リフトゲート側の取付け部)は、リフトゲート30におけるリヤウインドガラス34車幅方向外側下部と対応するリフトゲートインナ31の所定部に支持されている。
図7に示すように、ダンパ40の一方の取付け部40aと格納凹部31aとの前後間(車両前後方向の離間間隔)には、ダンパ配設スペースL1が設けられており、格納凹部31aとこれに対応するリフトゲートアウタ32との前後間には、リフトゲート剛性確保用の閉断面スペースL2が設けられており、リフトゲートアウタ32とサイドスポイラ35の内側屈曲部35h前端との前後間には、リヤウインドガラス34の配設スペースL3が設けられており、外側稜線部35eとサイドスポイラ35後端に相当する内側稜線部35gとの前後間には、オフセットスペースL4が設けられている。
また、図4に示すように、車幅方向において、リヤウインドガラス34の車幅方向外端部と、サイドスポイラ35の外側稜線部35eつまり剥離位置との間は、所定量オフセットしている。
図8はノーマル構造のダンパ40に代えてパワーリフトゲートユニットのアクチュエータ41を格納した状態で示す図4相当の断面図であって、図4のダンパ40と図8のアクチュエータ41とが異なるが、その他の構成については図4と略同一であるから、図8において、図4と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車両の外方を示す。
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用を説明する。
図4に仮想線矢印で示すように走行風e1がリヤサイドアウタパネル11からサイドスポイラ35の車幅方向外側面35dに流れると、当該サイドスポイラ35の車幅方向外側に位置する外側稜線部35eで、この車体側面流(走行風e1)を直ちに剥離させ、走行風e1がリフトゲート30の後面側に回り込むのを防止すると共に、乱流の発生を抑制して、空力抵抗の改善を図ることができる。
図4に示すように、上述の外側稜線部35eは車幅方向外側に位置すると共に、同図に示すように尖った形状の突起35jにより形成されているので、車幅方向外側面35dと延長部35fとの成す角度が鈍角(具体的には、150°〜160°)であっても、充分な走行風e1の剥離効果を確保することができる。
一方で、車両に横風が作用すると、この横風はサイドスポイラ35の延長部35fから車幅方向内方へ流れようとするが、この横風を内側稜線部35gで剥離して、その下流側に乱流が発生するのを抑制して、空力抵抗の改善を図ることができる。
このように、上記実施例の自動車の後部車体構造は、後部荷室開口13を開閉するリフトゲート30が設けられた自動車の後部車体構造であって、上記リフトゲート30のリヤウインドガラス34両側方のリフトゲートアウタ32には、該リフトゲートアウタ32に沿って上下方向に延びるサイドスポイラ35が設けられ、上記サイドスポイラ35の車幅方向外側面35dに、走行風剥離用の稜線部(外側稜線部35e参照)が上下方向に延設され、上記稜線部(外側稜線部35e)の突起35jよりも車幅方向内側には、後方に延びる延長部35fが形成されたものである(図3,図4参照)。
この構成によれば、上述の稜線部(外側稜線部35e)をサイドスポイラ35の車幅方向外側面35dに設けるという剥離位置の車幅方向外側化により、走行風の剥離に対して有利となり、この結果、空力特性の改善を図ることができ、かつ、上記延長部35fを、稜線部(外側稜線部35e)の突起35jよりも車幅方向内側において後方に延びるよう形成することにより、リヤエンドデザイン性の向上を図ることができる。
要するに、リヤエンドデザイン性の確保と、空力特性の改善との両立を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記サイドスポイラ35の延長部35f上端が、リフトゲート30上端部に位置するルーフスポイラ36の車幅方向端部と連結されたものである(図1〜図3,図5,図6参照)。
この構成によれば、サイドスポイラ35とルーフスポイラ36との両スポイラの連結により、一体的なデザイン性を確保することができる。
この発明の一実施形態においては、上記サイドスポイラ35に対応するリフトゲートインナパネル(リフトゲートインナ31)には、ダンパ40またはパワーリフトゲートユニットのアクチュエータ41を格納する格納凹部31aが凹設されたものである(図4,図8参照)。
この構成によれば、上記格納凹部31aにダンパ40またはパワーリフトゲートユニットのアクチュエータ41を適切に格納することができるので、ダンパ40またはアクチュエータ41の支持最適化と、リフトゲート30の美観確保と、リヤピラー12の閉断面大型化とを成立させることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の走行風剥離用の稜線部は、実施例の外側稜線部35eに対応し、
以下同様に、
リフトゲートインナパネルは、リフトゲートインナ31に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、後部荷室開口を開閉するリフトゲートが設けられたような自動車の後部車体構造について有用である。
13…後部荷室開口
30…リフトゲート
31…リフトゲートインナ(リフトゲートインナパネル)
31a…格納凹部
32…リフトゲートアウタ
34…リヤウインドガラス
35…サイドスポイラ
35d…車幅方向外側面
35e…外側稜線部(稜線部)
35f…延長部
35j…突起
36…ルーフスポイラ
40…ダンパ
41…アクチュエータ(パワーリフトゲートユニットのアクチュエータ)

Claims (3)

  1. 後部荷室開口を開閉するリフトゲートが設けられた自動車の後部車体構造であって、
    上記リフトゲートのリヤウインドガラス両側方のリフトゲートアウタには、該リフトゲートアウタに沿って上下方向に延びるサイドスポイラが設けられ、
    上記サイドスポイラの車幅方向外側面に、走行風剥離用の稜線部が上下方向に延設され、
    上記稜線部の突起よりも車幅方向内側には、後方に延びる延長部が形成されたことを特徴とする
    自動車の後部車体構造。
  2. 上記サイドスポイラの延長部上端が、リフトゲート上端部に位置するルーフスポイラの車幅方向端部と連結された
    請求項1に記載の自動車の後部車体構造。
  3. 上記サイドスポイラに対応するリフトゲートインナパネルには、ダンパまたはパワーリフトゲートユニットのアクチュエータを格納する格納凹部が凹設された
    請求項1または2に記載の自動車の後部車体構造。
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