JP7031414B2 - 車体側面構造 - Google Patents

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Description

この発明は、車体側面構造に関し、詳しくは、前輪後縁下端部と後輪ホイールハウス前縁下端部との間において車室下部を車両前後方向に延びるサイドシルと、上記サイドシルを前後のホイールハウス間にわたって覆うように設けられたガーニッシュとを備えた車体側面構造に関する。
一般に、車両は左右一対のサイドドアにおけるベルトライン部の車幅方向の寸法が最大で、このベルトライン部が車室側部のドア最大幅部に設定されおり、サイドドアの下側ほど、車幅方向の寸法が小さくなるように形成されている。
この場合、ドア最大幅部(ベルトライン部)よりも下方の側面流(走行風)が、流速の速いフロア下の床下流に吸い込まれるため、当該側面流がサイドシルを乗り越えてフロア下に入り込む流れが生じ、これが床下流を乱す問題点があることが判明した。
そこで、サイドシルに車幅方向外側に突出する突条部を設けたところ、フロア下に入り込む流れを低減することができた反面で、側面流が全体的に上方へ偏向して強くなり、この側面流が後輪ホイールハウス内に入り込んで、車両後流の乱れが生ずることが分かった。
ところで、特許文献1には、サイドシルインナおよびサイドシルアウタの下部に位置する第1プレートと、当該第1プレートの上部で、かつサイドシルインナの下部に位置する第2プレートと、を備えたリヤタイヤデフレクタが開示されているが、特許文献1には、車体側面を流れる側面流を整える技術思想および構成については開示されていない。
特開2004-106585号公報
そこで、この発明は、車室側部のドア最大幅部より下方の側面流がフロア下に回り込むのを抑制し、これにより側面流が上方に偏向されて強まることで、当該側面流が後輪ホイールハウス内へ流れ込むのを抑制して、車両の後流の乱れを低減することができる車体側面構造の提供を目的とする。
この発明による車体側面構造は、前輪ホイールハウス後縁下端部と後輪ホイールハウス前縁下端部との間において車室下部を車両前後方向に延びるサイドシルと、上記サイドシルを前後のホイールハウス間にわたって覆うように設けられたガーニッシュとを備えた車体側面構造であって、上記ガーニッシュには、車室側部のドア最大幅部より下方の側面流が車両フロア下に回り込むのを抑制する外向きに突出する突条部を設け、上記後輪ホイールハウスの前縁下端部であって、上記突条部の後端部の上下位置に、当該突条部の上側を流れる側面流が、後輪ホイールハウス内に入り込まないよう車外側に指向させ、かつ、タイヤホイール外面に再付着するよう偏向させる板状のタイヤデフレクタを設けたものである。
上記構成によれば、上述の突条部にて、車室側部のドア最大幅部よりも下方の側面流がフロア下に回り込むのを抑制し、これにより側面流が上方に偏向されて強まることに起因して、当該側面流が後輪ホイールハウス内へ流れ込もうとするが、この流れ込みを上記タイヤデフレクタによって、後輪ホイールハウス内に入り込まないよう車外側に指向させ、かつ、タイヤホイール外面に再付着するよう偏向させることができるので、車両の後流の乱れを低減することができる。
この発明の一実施態様においては、上記ガーニッシュは、上記ドア下部および上記サイドシル外面に沿って車両前後方向に延びる縦面部と、該縦面部から外向きに突出して上記突条部の上面を形成する突出面部とを備え、上記突出面部の車幅方向外端は、前輪ホイールハウス後縁下端部から後輪ホイールハウス前縁下端部にわたって直線状に形成される一方、上記突出面部の車幅方向内端および上記縦面部は、上記ドア下部形状に対応して車両前後方向中間部が車幅方向内方へ湾曲する湾曲形状に形成されたものである。
上記構成によれば、突条部の上面を形成する突出面部にて、ドア最大幅部よりも下方の側面流がフロア下に回り込むのを抑制して、整流効果を確保しつつ、突条部における突出面部の車幅方向内端と縦面部との湾曲形状により、車両デザイン性を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記タイヤデフレクタは上記サイドシル下面部から垂下する板状部を有し、当該板状部はその車幅方向外端が車幅方向内端に対して車両後方側となるよう傾斜させて配置されたものである。
上記構成によれば、タイヤデフレクタの上記板状部を所謂後傾配置したので、側面流をタイヤホイール外面に対して確実に再付着させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記タイヤデフレクタは上記ガーニッシュの後端面に突き当て固定されたものである。
上記構成によれば、ガーニッシュに対するタイヤデフレクタの組付け性向上を図ることができる。
この発明によれば、車室側部のドア最大幅部より下方の側面流がフロア下に回り込むのを抑制し、これにより側面流が上方に偏向されて強まることで、当該側面流が後輪ホイールハウス内へ流れ込むのを抑制して、車両の後流の乱れを低減することができる効果がある。
本発明の車体側面構造を備えた車両の側面図 図1の要部拡大斜視図 図1のA-A線に沿う矢視断面斜視図 図1の要部の底面斜視図 ガーニッシュとタイヤデフレクタの斜視図 図5の底面図 ガーニッシュとタイヤデフレクタの斜視図 ガーニッシュの直線形状および湾曲形状を示す部分斜視図。
車室側部のドア最大幅部より下方の側面流がフロア下に回り込むのを抑制し、これにより側面流が上方に偏向されて強まることで、当該側面流が後輪ホイールハウス内へ流れ込むのを抑制して、車両の後流の乱れを低減するという目的を、前輪ホイールハウス後縁下端部と後輪ホイールハウス前縁下端部との間において車室下部を車両前後方向に延びるサイドシルと、上記サイドシルを前後のホイールハウス間にわたって覆うように設けられたガーニッシュとを備えた車体側面構造において、上記ガーニッシュには、車室側部のドア最大幅部より下方の側面流が車両フロア下に回り込むのを抑制する外向きに突出する突条部を設け、上記後輪ホイールハウスの前縁下端部であって、上記突条部の後端部の上下位置に、当該突条部の上側を流れる側面流が、後輪ホイールハウス内に入り込まないよう車外側に指向させ、かつ、タイヤホイール外面に再付着するよう偏向させる板状のタイヤデフレクタを設けるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車体側面構造を示し、図1は当該車体側面構造を備えた車両の側面図、図2は図1の要部拡大斜視図、図3は図1のA-A線に沿う矢視断面斜視図、図4は図1の要部の底面斜視図である。
図1、図2に示すように、車体側部において、車両前部のドア開口を開閉可能に閉塞するサイドドアとしてのフロントドア1と、車両後部のドア開口を開閉可能に閉塞するサイドドアとしてのリヤドア2とを設けている。
上記のフロントドア1はドアアウタハンドル3を備えており、同様に、上述のリヤドア2もドアアウタハンドル4を備えている。
図1に示すように、上述のフロントドア1の前部には、エンジンルームの側方を覆うフロントフェンダパネル5が設けられており、前輪6の位置と対応してフロントフェンダパネル5の下部には前輪ホイールハウス7が一体的に設けられている。
図1に示すように、上述のリヤドア2の後部には、荷室側方を覆うリアフェンダパネル8が設けられており、後輪9の位置と対応してリアフェンダパネル8の下部には後輪ホイールハウス10が一体的に設けられている。また、リアフェンダパネル8には燃料供給用のフューエルリッド11が取付けられている。
なお、図1において、12はドアミラー、13は車両後部から左右の車両側部に回り込むように形成されたリヤバンパフェースである。
図3に示すように、車室の底面を形成するフロアパネル14を設け、当該フロアパネル14の左右両端部には、前輪ホイールハウス7の後縁下端部と後輪ホイールハウス10の前縁下端部との間において車室下部を車両前後方向に延びる左右一対のサイドシル15が設けられている。但し、図面では車両左側のサイドシル15のみを示している。
図3に示すように、該サイドシル15は、サイドシルアウタ16とサイドシルインナ17とを接合固定して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面18を備えた車体強度部材である。
フロントドア1後端部およびリヤドア2前端部と対向する位置には、車両の上下方向に延びるセンタピラー19が設けられている。
図3に示すように、このセンタピラー19はセンタピラーアウタ20とセンタピラーインナ21とを接合固定して、車両の上下方向に延びるセンタピラー閉断面22を備えた車体強度部材であって、センタピラーアウタ20の下部20aおよびセンタピラーインナ21の下部21aは何れも、サイドシルアウタ16の車幅方向外側面部に固定されている。
一方、上述のリヤドア2は、図3に示すように、ドアアウタパネル23とドアインナパネル24とを含み、これらドアアウタパネル23とドアインナパネル24との間には、ドア内部空間25が形成されている。
図4に示すように、車両底部においてトンネル部を除く左右両サイド部には、床下風整流用の前部フロアアンダカバー26と後部フロアアンダカバー27とが、車両前後方向に連続して設けられている。
これらの各フロアアンダカバー26,27は、平坦な整流面26a,27aを備えている。また、これらの各フロアアンダカバー26,27は車体に取付けられるが、当該フロアアンダカバー26,27の車幅方向外部は、図3に示すように、ボルト、ナット等の取付け部材28を用いて、サイドシルインナ17に取付けられている。
詳しくは、前部フロアアンダカバー26の後端部26bの上側に、後部フロアアンダカバー27の前端部27bを重ね合わせ、この重ね合わせ部を、予めサイドシルインナ17の略水平な底面部に固定したナットに対して、アンダカバー下方から締結するボルトにより、一体的に締結固定したものである。
図4に示すように、この実施例の車両は、前後方向に延びる左右一対のトレーリングアームと、これら左右一対のトレーリングアームを車幅方向に延びて連結するトーションビーム29とからなるトーションビーム式リヤサスペンション30を備えており、同図に示すように、トレーリングアームの遊端側下部には、車両下面視でこれを覆う板状の整流用のアームカバー31が取付けられている。
なお、図4において、32,33は排気管34の中途部に介設された触媒コンバータである。
図1、図3に示すように、上述のサイドシル15を前後のホイールハウス7,10間にわたって覆うように設けられたガーニッシュ40を備えている。
当該ガーニッシュ40には、車室側部のドア最大幅部(ベルトライン部参照)よりも下方の側面流が車両フロア下に回り込むのを抑制する外向きに突出する突条部41が設けられている。
図3に示すように、ガーニッシュ40は、上下方向に延びる上片部40aと、この上片部40aの下端から車幅方向外側に略水平に延びる略水平部40bと、該略水平部40bの外側から斜め内側下方に延びると共に、フロントドア1下部、リヤドア2下部およびサイドシル15外面に沿って車両前後方向に延びる縦面部40cと、この縦面部40cの下端から外向きに突出して上述の突条部41の上面を形成する突出面部40dと、この突出面部40dの外端から下方に延びる外片部40eと、この外片部40eの下端から車幅方向内方に延びて上述の突条部41の下面を形成する底面部40fとを備えている。
上述の上片部40aの下部と縦面部40cの上下方向中間部との間を、ガーニッシュ40の車幅方向内側において上下に架け渡すように、上述のガーニッシュ40には取付け片部40gが合成樹脂にて一体形成されており、図3に示すように、該取付け片部40gを、クリップ42を用いてセンタピラーアウタ20に取付けることで、該ガーニッシュ40が車体に取付けられている。
なお、上述の取付け片部40gは、図3では一箇所のみを示しているが、クリップ42による取付け箇所は前後複数個所に設けられている。
図8はガーニッシュ40の直線形状および湾曲形状を示す部分斜視図であって、同図に示すように、上述の突出面部40dの車幅方向外端は、前輪ホイールハウス7の後縁下端部から後輪ホイールハウス10の前縁下端部にわたって直線状に形成されている。
換言すれば、ガーニッシュ40の外片部40eが、前輪ホイールハウス7後縁下端部から後輪ホイールハウス10前縁下端部にわたって直線状に形成されたものである。
また、図8に示すように、突出面部40dの車幅方向内端および縦面部40cは、フロントドア1の下部形状およびリヤドア2の下部形状に対応して車両前後方向中間部が車幅方向内方へ湾曲する湾曲形状に形成されている。
これにより、突条部41の上面を形成する突出面部40dにて、ドア最大幅部よりも下方の側面流がフロア下に回り込むのを抑制して、整流効果を確保しつつ、突条部41における突出面部40dの車幅方向内端と縦面部40cとの湾曲形状により、車両デザイン性を確保すべく構成したものである。
図5はガーニッシュとタイヤデフレクタの斜視図、図6は図5の底面図、図7はガーニッシュとタイヤデフレクタの斜視図である。
図2~図8に示すように、後輪ホイールハウス10の前縁下端部と対向する位置であって、上述のガーニッシュ40の突条部41の後端部の上下位置には、板状のタイヤデフレクタ50を設けている。
このタイヤデフレクタ50は、ガーニッシュ40の突条部41の上側を流れる側面流e(図2の太線矢印参照)が、後輪ホイールハウス10内に入り込まないよう車外側に指向させ(太線矢印e2部分参照)、かつタイヤホイール外面9aに再付着(太線矢印e3部分参照)するよう偏向させる走行風偏向手段である。
このタイヤデフレクタ50は、図5に示すように、ガーニッシュ40の外片部40e後端よりも上側に位置する上側板状部51と、外片部40e後端よりも下側に位置してサイドシル15下面部から垂下する下側板状部52と、ガーニッシュ40の底面部40fと対応すべく下側板状部52の上部から車両前方に延びる取付け片部53(いわゆる取付け座)と、をポリプロピレン等の合成樹脂により一体形成したものである。
図5、図6、図7に示すように、タイヤデフレクタ50の取付け片部53は、複数のクリップ54を用いて、ガーニッシュ40の底面部40fに取付け固定されている。
図6の底面図で示すように、上述の下側板状部52は、その車幅方向外端が車幅方向内端に対して車両後方側となるよう傾斜させて配置されている。図2、図5に示すように上側板状部51のガーニッシュ40よりも車外側に突出する部分も同様に後傾配置されている。
図6に示すように、板状部51,52の車幅方向ラインLに対する後傾角度θは8度=12度の範囲、好ましくは約10度に設定されている。これにより、上述の側面流をタイヤホイール外面9aに対して確実に再付着させるよう構成したものである。
さらに、図5に示すように、上述のタイヤデフレクタ50はガーニッシュ40の後端面に突き当て部55にて突き当て固定されている。これにより、ガーニッシュ40の後端面にタイヤデフレクタ50を当接されるだけで両者40,50の位置決めを行うことができ、ガーニッシュ40に対するタイヤデフレクタ50の組付け性向上を図るよう構成したものである。
ところで、上述のガーニッシュ40における底面部40fにおいて、その車幅方向内側で、かつ車両前後方向に離間した位置には、当該ガーニッシュ40をサイドシル15下面に取付けるため、上方へ窪む取付け座40hが形成されており、この取付け座40hを、取付け部材を用いて、サイドシル15に取付けた時、取付け部材がガーニッシュ40の底面部40fから下方へ突出して床下風を乱すのを防止すべく構成している。
なお、上記実施例においては、車体側面構造として、車両左側の構造を示したが、車両右側の構造は、車両左側のそれと左右対称または左右略対象に形成されている。また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、上記実施例の車体側面構造は、前輪ホイールハウス7後縁下端部と後輪ホイールハウス10前縁下端部との間において車室下部を車両前後方向に延びるサイドシル15と、上記サイドシル15を前後のホイールハウス7,10間にわたって覆うように設けられたガーニッシュ40とを備えた車体側面構造であって、上記ガーニッシュ40には、車室側部のドア最大幅部より下方の側面流eが車両フロア下に回り込むのを抑制する外向きに突出する突条部41を設け、上記後輪ホイールハウス10の前縁下端部であって、上記突条部41の後端部の上下位置に、当該突条部41の上側を流れる側面流が、後輪ホイールハウス10内に入り込まないよう車外側に指向させ、かつ、タイヤホイール外面9aに再付着するよう偏向させる板状のタイヤデフレクタ50を設けたものである(図1~図3参照)。
この構成によれば、上述の突条部41にて、車室側部のドア最大幅部よりも下方の側面流がフロア下に回り込むのを抑制し、これにより側面流eが上方に偏向されて強まることに起因して、当該側面流が後輪ホイールハウス10内へ流れ込もうとするが、この流れ込みを上記タイヤデフレクタ50によって、後輪ホイールハウス10内に入り込まないよう車外側に指向させ、かつ、タイヤホイール外面9aに再付着するよう偏向させることができるので、車両の後流の乱れを低減することができる。
この発明の一実施形態においては、上記ガーニッシュ40は、上記ドア下部および上記サイドシル15外面に沿って車両前後方向に延びる縦面部40cと、該縦面部40cから外向きに突出して上記突条部41の上面を形成する突出面部40dとを備え、上記突出面部40dの車幅方向外端は、前輪ホイールハウス7後縁下端部から後輪ホイールハウス10前縁下端部にわたって直線状に形成される一方、上記突出面部40dの車幅方向内端および上記縦面部40cは、上記ドア下部形状に対応して車両前後方向中間部が車幅方向内方へ湾曲する湾曲形状に形成されたものである(図8参照)。
この構成によれば、突条部41の上面を形成する突出面部40dにて、ドア最大幅部よりも下方の側面流がフロア下に回り込むのを抑制して、整流効果を確保しつつ、突条部41における突出面部40dの車幅方向内端と縦面部40cとの湾曲形状により、車両デザイン性を確保することができる。
この発明の一実施形態においては、上記タイヤデフレクタ50は上記サイドシル15下面部から垂下する板状部(下側板状部52参照)を有し、当該板状部52はその車幅方向外端が車幅方向内端に対して車両後方側となるよう傾斜させて配置されたものである(図6参照)。
この構成によれば、タイヤデフレクタ50の上記板状部(下側板状部52)を所謂後傾配置したので、側面流をタイヤホイール外面9aに対して確実に再付着させることができる。
この発明の一実施形態においては、上記タイヤデフレクタ50は上記ガーニッシュ40の後端面に突き当て固定されたものである(図5参照)。
この構成によれば、ガーニッシュ40に対するタイヤデフレクタ50の組付け性向上を図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の板状部は、実施例の下側板状部52に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、前輪ホイールハウス後縁下端部と後輪ホイールハウス前縁下端部との間において車室下部を車両前後方向に延びるサイドシルと、上記サイドシルを前後のホイールハウス間にわたって覆うように設けられたガーニッシュとを備えた車体側面構造について有用である。
7…前輪ホイールハウス
9a…タイヤホイール外面
10…後輪ホイールハウス
15…サイドシル
40…ガーニッシュ
40c…縦面部
40d…突出面部
41…突条部
50…タイヤデフレクタ
52…下側板状部(板状部)

Claims (4)

  1. 前輪ホイールハウス後縁下端部と後輪ホイールハウス前縁下端部との間において車室下部を車両前後方向に延びるサイドシルと、
    上記サイドシルを前後のホイールハウス間にわたって覆うように設けられたガーニッシュとを備えた車体側面構造であって、
    上記ガーニッシュには、車室側部のドア最大幅部より下方の側面流が車両フロア下に回り込むのを抑制する外向きに突出する突条部を設け、
    上記後輪ホイールハウスの前縁下端部であって、上記突条部の後端部の上下位置に、当該突条部の上側を流れる側面流が、後輪ホイールハウス内に入り込まないよう車外側に指向させ、かつ、タイヤホイール外面に再付着するよう偏向させる板状のタイヤデフレクタを設けたことを特徴とする
    車体側面構造。
  2. 上記ガーニッシュは、上記ドア下部および上記サイドシル外面に沿って車両前後方向に延びる縦面部と、該縦面部から外向きに突出して上記突条部の上面を形成する突出面部とを備え、上記突出面部の車幅方向外端は、前輪ホイールハウス後縁下端部から後輪ホイールハウス前縁下端部にわたって直線状に形成される一方、
    上記突出面部の車幅方向内端および上記縦面部は、上記ドア下部形状に対応して車両前後方向中間部が車幅方向内方へ湾曲する湾曲形状に形成されたことを特徴とする
    請求項1に記載の車体側面構造。
  3. 上記タイヤデフレクタは上記サイドシル下面部から垂下する板状部を有し、
    当該板状部はその車幅方向外端が車幅方向内端に対して車両後方側となるよう傾斜させて配置された
    請求項1または2に記載の車体側面構造。
  4. 上記タイヤデフレクタは上記ガーニッシュの後端面に突き当て固定された
    請求項1~3の何れか一項に記載の車体側面構造。
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