JP2017074905A - 車両の下部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】意匠性を高めつつ整流性能を高く確保することのできる車両の下部構造を提供する。【解決手段】サイドステップモールの後端部に設けられるデフレクタに、上下方向に延びる縦壁部と、当該縦壁部の上縁から後ろ斜め上方に傾斜する傾斜壁部とを設け、サイドステップモールの後端部の下面と、上記デフレクタの縦壁部の前面とを、それぞれが側面視で湾曲し、かつ、両者が連続して後側ほど高さが低くなる湾曲面が形成されるように隣接して配置するとともに、上記デフレクタの上記傾斜壁部を、固定部材を介して上記ステップモールの後端部に固定されるように構成する。【選択図】図7

Description

本発明は、車体側部の下部に設けられるサイドステップモールと、当該サイドステップモールの後端部に設けられるデフレクタとを備えた車両の下部構造に関する。
従来、後輪周辺の気流を整流するために、車体側部の下部に設けられるサイドステップモールの後端部には、サイドステップモールの下面から下方に突出するデフレクタが設けられる。
例えば、特許文献1には、車両側部の下部に設けられるサイドステップモール(サイドシルガード)の後端部にデフレクタ(リアストレイク)が設けられた構造であって、デフレクタが、サイドステップモールの下面に沿う取付面部と、取付面部から鉛直方向下方に延びる縦壁面部とを有する断面略L字状を呈するものが開示されている。この構造では、サイドステップモールの後端部の下面と取付面部とにボルト穴が形成されており、これら下面と取付面部とが当接した状態で下方からボルトが各ボルト穴に挿通、固定されることで、サイドステップモールとデフレクタとが固定されている。
特開2010−241215号公報
特許文献1の構造では、整流が十分になされず車両の空力性能が十分に高くないという問題がある。具体的には、特許文献1の構造では、デフレクタの縦壁面部がサイドステップモールの平坦な下面に沿う取付面部から鉛直方向下方に突出しているため、前方からの走行風が縦壁面部に衝突して走行風が十分に円滑に流下しない場合がある。また、デフレクタをサイドステップモールに取り付けるためのボルトが取付面部に形成されたボルト穴に下方から挿通されて固定されるため、ボルトの頭部が取付面部の下面から下方に突出して、これが走行風の円滑な流下を阻害する場合がある。さらに、特許文献1の構造では、上記のようにデフレクタの縦壁面部が取付面部から鉛直方向下方に突出しており、意匠性が十分に高くないという問題がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、意匠性を高めつつ走行風をより適切に整流することのできる車両の下部構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、車体側部の下部に設けられるサイドステップモールと、当該サイドステップモールの後端部に設けられるデフレクタとを備えた車体の下部構造であって、上記デフレクタは、上下方向に延びる縦壁部と、当該縦壁部の上縁から後ろ斜め上方に傾斜する傾斜壁部とを備え、上記サイドステップモールの後端部の下面と、上記デフレクタの縦壁部の前面とは、それぞれが側面視で湾曲し、かつ、両者が連続して後側ほど高さが低くなる湾曲面が形成されるように隣接配置されており、上記デフレクタの上記傾斜壁部は、固定部材を介して上記ステップモールの後端部に固定されていることを特徴とする車両の下部構造を提供する(請求項1)。
本発明によれば、サイドステップモールの後端部の下面と、デフレクタの縦壁部の前面とが、側面視で、連続して後側ほど高さが低くなる湾曲面が形成されるように隣接配置されている。そのため、意匠性を高めることができるとともに、前方からの走行風をこれらサイドステップモールの後端部の下面とデフレクタの縦壁部の前面とに沿って円滑に下方に向かわせることができ、走行風を適切に整流して車両の空力性能を高めることができる。
しかも、デフレクタが縦壁部の上縁から後ろ斜め上方に傾斜する傾斜壁部を備え、当該傾斜壁部がサイドステップモールの後端部に固定されているため、固定部材によるデフレクタとサイドステップモールとの固定作業をデフレクタの後方から行うことができ、良好な作業性を確保することができる。また、傾斜壁部とサイドステップモールとの間に入り込んだ水や泥を傾斜壁部に沿って下方に流下させることができる。
本発明において、上記デフレクタは、上記傾斜壁部の後縁から上方に延びる上側縦壁部を有し、上記上側縦壁部は、固定部材を介して上記ステップモールの後端部に固定されているのが好ましい(請求項2)。
この構成によれば、傾斜壁部に加えて上側縦壁部においてデフレクタとサイドステップモールとが固定されるため、デフレクタを強固にサイドステップモールに固定することができる。
上記構成において、上記サイドステップモールは、上記デフレクタの傾斜壁部の前面に沿って延びる面を備えたモール側傾斜壁部と、上記デフレクタの上側縦壁部の前面に沿って延びる面を備えたモール側縦壁部とを備え、上記デフレクタの傾斜壁部の前面と上記モール側傾斜壁部の後面とは、互いに面接触するように平面状に形成され、上記デフレクタの上側縦壁部の前面と上記モール側縦壁部の後面との一方には、他方と当接するように突出した突起が形成され、当該突起以外の部分においてこれら縦壁部の間に隙間が形成されているのが好ましい(請求項3)。
この構成によれば、デフレクタとサイドステップモールとを適切にかつ強固に固定することができる。具体的には、デフレクタの傾斜壁部とサイドステップモールのモール側傾斜壁部とが面接触した状態で固定されるため、これらを強固に固定することができる。ここで、傾斜壁部は後ろ斜め上方に傾斜しており上側縦壁部は傾斜壁部の上縁から上方に延びている。そのため、仮にこれら傾斜壁部と上側縦壁部とをともにサイドステップモールのモール側傾斜壁とモール側縦壁部とに面接触した状態で固定しようとすると、取付誤差やこれら壁の寸法誤差を吸収することができず、これらの適切な固定が困難になるおそれがある。これに対して、本構成では、デフレクタの上側縦壁部の前面とモール側縦壁部の後面との一方に他方と当接するように突出した突起が形成されて、当該突起以外の部分においてこれら縦壁部の間に隙間が形成されるよう構成されているため、この隙間によって上記誤差を吸収することができ、デフレクタとサイドステップモールとを適切に固定することができる。
前記構成において、上記デフレクタは、上記上側縦壁部の上縁から前方に突出して、上記サイドステップモールに設けられて上記デフレクタの傾斜壁部の前面に沿って延びる面を備えたモール側傾斜壁部の上方の少なくとも一部を覆う遮蔽壁部を有するのが好ましい(請求項4)。
このようにすれば、遮蔽壁部によってデフレクタの上側縦壁部とモール側縦壁部との間の隙間に水や泥が進入するのを抑制することができる。
また、本発明において、上記サイドステップモールおよび上記デフレクタは、それぞれの車幅方向外側縁が、正面視で下方かつ車幅方向内側に向かって湾曲するように形成されているのが好ましい(請求項5)。
このようにすれば、サイドステップモールの後端部付近の意匠性を高めることができるとともに、走行風を円滑にサイドステップモールおよびデフレクタの車幅方向外側縁に沿って円滑に流下させることができる。
以上説明したように、本発明の車両の下部構造によれば、意匠性を高めつつ走行風をより適切に整流することができる。
本発明の一実施形態に係る車体の一部を示す概略側面図である。 図1に示す車体を斜め後方から見た概略斜視図である。 図1のIII−III線断面図の一部を示した図である。 デフレクタを前方から見た概略斜視図である。 デフレクタを後方から見た概略斜視図である。 デフレクタとサイドステップモールとの取付構造を示した概略斜視図である。 図2のVII−VII線断面図である。 図7の断面部分の一部を拡大して示した図である。 図2のIX−IX線断面図である。 図9の断面部分の一部を拡大して示した図である。
(1)全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係る車両の下部構造が適用された車体の一部を示した概略側面図である。図2は、この車体の一部を後方から見た概略斜視図である。なお、図1および図2は、車体の左側部分を示しているが、本実施形態に係る車両の下部構造は車体の右側部分にも対称的に設けられる。
図1に示すように、車両1には、サイドドア(不図示)により開閉される開口部10aが形成されたサイドパネル10と、後輪Rが収容されるリヤホイールハウス11と、リヤホイールハウス11の周縁に沿ってこの周縁を外側から覆うアーチモール13とが設けられている。また、リヤホイールハウス11の前方には、開口部10aの下辺部に沿って前後方向に延びるサイドシル(不図示)が設けられ、このサイドシルの車幅方向外側には、前後方向に延びるサイドガーニッシュ12設けられている。さらに、サイドガーニッシュ12の下方には前後方向に延びるサイドステップモール20が設けられている。
サイドステップモール20は、サイドガーニッシュ12よりも後方まで延びている。サイドステップモール20は、サイドシルを外側から覆っている。
サイドステップモール20の後方には、走行風を整流するためのデフレクタ40が設けられている。デフレクタ40は、主として、走行時の気流を下方に案内して走行性能を高めるためのものである。デフレクタ40は、サイドステップモール20の後端部に固定されており、サイドステップモール20の上縁と同じ高さ位置からこれの下縁よりも下方まで延びている。また、図2および図3に示すように、デフレクタ40は、車幅方向について、サイドステップモール20の車幅方向外側端と同じ位置から車幅方向内側に延びている。
(2)デフレクタ
図3は、図1のIII−III線断面図の一部を示した図である。図4は、デフレクタ40を前方から見た斜視図である。図5は、デフレクタ40を後方から見た図である。
デフレクタ40は、上下方向に延びる主縦壁部140を有する。この主縦壁部140は、その車幅方向外側部分が上方に延びる形状を有しており、主縦壁部140は、主縦壁部140の下部およびデフレクタ40の下部を構成する下側縦壁部(縦壁部)44と、主縦壁部140の上部を構成して下側縦壁部44の車幅方向外側部分から上方に延びる外縁壁部45とで構成されている。また、デフレクタ40は、下側縦壁部44よりも後方に位置してデフレクタ40の上部を構成する上下方向に延びる上側縦壁部41と、上側縦壁部41と下側縦壁部44との間で前後に延びる傾斜壁部43とを有する。すなわち、ここでは、主縦壁部140のうち傾斜壁部43の前縁から下方に延びる部分を下側縦壁部44といい、これよりも上方の部分を外縁壁部45という。外縁壁部45は、車幅方向外側に向かって緩やかに後方に湾曲して、上側縦壁部41の車幅方向外側縁につながっている。また、デフレクタ40は、上側縦壁部41の上縁から前方に突出する遮蔽壁部42と、傾斜壁部43の車幅方向内側縁から下方に、かつ、下側縦壁部44の車幅方向内側縁から後方に延びる内縁壁部46とを有する。
図3に示すように、正面視で、主縦壁部140すなわち下側縦壁部44と外縁壁部45とは、その車幅方向外側縁が、下方かつ車幅方向内側に向かって緩やかに湾曲する形状を有している。ここで、デフレクタ40の車幅方向外側縁はこの主縦壁部140の車幅方向外側縁で構成されており、本実施形態では、デフレクタ40全体として、その車幅方向外側縁が下方かつ車幅方向内側に向かって緩やかに湾曲する形状となっている。
また、本実施形態では、主縦壁部140の車幅方向外側部分すなわち下側縦壁部44の車幅方向外側部分と外縁壁部45とは、車幅方向外側、かつ、後方に向かって緩やかに湾曲している。
主縦壁部140のうち下側縦壁部44は、図1のVII−VII線断面図の一部を拡大した図7等に示すように、側面視で、後斜め下方、すなわち、後側ほど高さが低くなるように湾曲している。
一方、図7等に示すように、上側縦壁部41は、略垂直に延びている。図4等に示すように、上側縦壁部41には、上側縦壁部41を前後に貫通する第1取付け孔48が2つ形成されている。これら第1取付け孔48は、車幅方向に互いに離間した位置に形成されている。上側縦壁部41のうち外縁壁部45よりもわずかに手前の部分には、前方に突出する係止突起49が設けられている。
傾斜壁部43は、図7に示すように、下側縦壁部44の上縁から後ろ斜め上方に傾斜している。図4に示すように、傾斜壁部43には、傾斜壁部43を上下に貫通する第2取付け用孔47が2つ形成されている。これら第2取付け孔47は、車幅方向に互いに離間した位置に形成されている。
上記のように、下側縦壁部44の車幅方向外側部分は車幅方向外側、かつ、後方に向かって緩やかに湾曲しており、下側縦壁部44の上縁から後方に延びる傾斜壁部43は、車幅方向内側から外側に向けて、前後寸法略一定延びた後、外側に向けて徐々に前後寸法が小さくなる形状を有している。
(3)サイドステップモール
図6等に示すように、サイドステップモール20は、前後方向に延びるモール本体22と、モール本体22の後縁から後斜め上方に延びるモール側傾斜壁部23と、モール側傾斜壁部23の後縁から上方に延びてサイドステップモール20の後端面を構成するモール側縦壁部21とを有している。
モール本体22は、車幅方向内側から外側に向かって略水平に延びた後上方に湾曲しており、サイドステップモール20の車幅方向外側の面は、正面視で下方に向かって車幅方向内側に緩やかに湾曲している。すなわち、サイドステップモール20の車幅方向外側縁は、正面視で、下方かつ車幅方向内側に向かって緩やかに湾曲している。また、モール本体22の後端部は、後方かつ下方に向かって湾曲している。
また、図8等に示すように、モール側縦壁部21の上縁には、後方に突出する突起部(突起)21bが設けられている。
(4)サイドステップモールとデフレクタとの取付構造
デフレクタ40は、その傾斜壁部43がサイドステップモール20のモール側傾斜壁部23の後方においてこのモール側傾斜壁部23に沿って延び、その上側縦壁部41がサイドステップモール20のモール側縦壁部21の後方においてこのモール側縦壁部21に沿って延びる状態で、サイドステップモール20の後端部20a(詳細には、モール本体22の後端部とモール側傾斜壁部23とモール側縦壁部21とを含む部分)に固定されている。本実施形態では、ファスナ(固定部材)71およびスクリュー(固定部材)72によって、デフレクタ40とサイドステップモール20とは固定されている。
具体的には、サイドステップモール20のモール側縦壁部21には、第1取付け孔48,48に対向する位置にそれぞれモール側第1取付け孔28が形成されており、第1取付け孔48とモール側取付け孔28とに共通してファスナ71が挿通、固定されている。ここで、これら孔28,48が形成されたモール側縦壁部21およびデフレクタ40の上側縦壁部41は上下方向に延びており、ファスナ71は前後方向に延びる姿勢で後方から各孔28,48に挿通される。
また、サイドステップモール20のモール側傾斜壁部23には、第2取付け孔47,47に対向する位置にそれぞれモール側第2取付け孔27,27が形成されており、第2取付け孔47とモール側第2取付け孔27とに共通してスクリュー72が挿通、固定されている。ここで、上記のように、これら孔27,47が形成され傾斜壁23およびモール側傾斜壁部23は、後斜め上方に傾斜しており、スクリュー72は前斜め上方に延びる姿勢で後方から各孔27,47に挿通される。
なお、デフレクタ40は係止突起49によってサイドステップモール20に仮係止された後、ファスナ71およびスクリュー72によって固定される。すなわち、サイドステップモール20のモール側縦壁部21には、係止突起49に対応する位置に係止孔29が形成されており、係止孔29に係止突起49が挿通されることでデフレクタ40はサイドステップモール20に仮係止される。そして、その後、ファスナ71とスクリュー72とが各孔27,28,47,48に挿通、固定される。
デフレクタ40とサイドステップモール20とは、互いに固定された状態において、サイドステップモール20の後端部20aの下面20b(モール本体22の後端部の下面で構成される)と、デフレクタ40の下側縦壁部44の前面44aとが連続して後ろ斜め下方に湾曲するように配置されている。すなわち、デフレクタ40の下側縦壁部44の前端部(上端部)の曲率と、モール本体22の後端部の曲率とはほぼ同じに設定されるとともに、これら端部が隣接するように配置されている。
上記配置に伴い、図1に示すように、サイドステップモール20の下面とデフレクタ40の下側縦壁部44の前面44aとで構成される車体側部の下面2は、側面視で後方にまっすぐ延びた後なめらかに下方に湾曲する曲線形状を呈している。
また、上記のように、デフレクタ40は、正面視でその車幅方向外側縁が下方かつ車幅方向内側に向かって緩やかに湾曲する形状を呈している。そして、サイドステップモール20の車幅方向外側縁も、下方かつ車幅方向内側に向かって緩やかに湾曲している。従って、図3に示すように、正面視においても、車体側部の下部の外形は下方に向かって車幅方向内側に緩やかに湾曲する曲面形状となっている。
図8等に示すように、デフレクタ40の遮蔽壁部42は、サイドステップモール20のモール側縦壁部21の上縁に設けられた突起部21bのわずかに上方においてこの突起部21bに沿って車幅方向に延びており、遮蔽壁部42は、モール側縦壁部21を上方から覆っている。本実施形態では、突起部21bのほぼ全体が遮蔽壁部42により覆われている。
また、図8に示すように、デフレクタ40の傾斜壁部43の前面43aとサイドステップモール20のモール側傾斜壁部23の後面23aとは面接触する一方、デフレクタ40の上側縦壁部41の前面41aはサイドステップモール20のモール側縦壁部21の後面22aから後方に離間しており、これら面41a,22aの間には前後方向に隙間Sが形成されている。
具体的には、デフレクタ40の傾斜壁部43の前面43aと、サイドステップモール20のモール側縦壁部21の後面21aとは、それぞれ平面状を有し、互いに面接触した状態で固定されている。一方、上記のようにモール側縦壁部21の上縁には後方に突起部21bが設けられており、モール側縦壁部21とデフレクタ40の上側縦壁部41とは、モール側縦壁部21の突起部21bがデフレクタ40の上側縦壁部41の前面41aに当接した状態で互いに固定されており、モール側縦壁部21の後面21aとデフレクタ40の上側縦壁部41の前面41aとは、この突起部21bを除く部分においてこの突起部21bの分だけ車幅方向に離間した状態で互いに固定されている。なお、図10に示すように、モール側縦壁部21には、モール側第1取付け孔28の周囲に後方に突出する座面が形成されており、この座面とデフレクタ40の上側縦壁部41の前面41aとは面接触している。
(5)作用等
以上のように構成されることで、本実施形態では、車体側部の下部ひいては車両の意匠性を高めつつ走行風をより良好に整流して車両の空力性能を高めることができる。
具体的には、上記のように、サイドステップモール20の後端部20aの下面20bとデフレクタ40の下側縦壁部44の前面44aとが連続して後ろ斜め下方に湾曲していることで、後輪R周辺の走行風をこの湾曲面に沿って円滑にデフレクタ40の下方に案内することができる。すなわち、走行風をより適切に整流することができる。従って、空気抵抗を抑えて車両の空力性能を高めることができる。
また、上記湾曲面によって車体側部の下面2の後端部がなめらかに下方に湾曲する曲面形状とされているため、この部分ひいては車両の意匠性を高めることができる。
特に、本実施形態では、デフレクタ40の車幅方向外側縁およびサイドステップモールの車幅方向外側縁がそれぞれ正面視で下方かつ車幅方向内側に向かって湾曲しており、これに伴って、正面視で、車体側部の下部の外形が下方に向かって車幅方向内側に緩やかに湾曲する曲面形状となっているため、走行風を円滑に流下させることができるとともに車両の意匠性をより一層高めることができる。
しかも、デフレクタ40に下側縦壁部44の後縁から後ろ斜め上方に傾斜する傾斜壁部43が設けられて、この傾斜壁部43に第2取付孔47が形成されてこの傾斜壁部43とサイドステップモール20とが固定されている。また、デフレクタ40に傾斜壁部43の後縁から上方に延びる上側縦壁部41が設けられて、この上側縦壁部41に第1取付孔48が形成されてこの上側縦壁部41とサイドステップモール20とが固定されている。そのため、固定部材であるスクリュー72を第2取付孔47に取り付ける作業およびファスナ71を第1取付孔48に取り付ける作業すなわちデフレクタ40をサイドステップモール20に固定するための作業をデフレクタ40の後方から行うことができ、作業性を良好にすることができる。また、デフレクタ40の下側縦壁部44の前面44aにスクリュー72やファスナ71等の固定部材が露出しないので、走行風をより確実に前面44aに沿って円滑に流下させることができ、整流性能を高く確保することができる。また、これら2つの壁41,43においてデフレクタ40とサイドステップモール20とが固定されるため、これらを強固に固定することができる。特に、本実施形態では、傾斜壁部43の前面43aとモール側傾斜壁部23の後面23aとが面接触した状態でこれらが固定されているため、固定強度をより確実に高めることができる。
ここで、傾斜壁部43は後ろ斜め上方に傾斜しており上側縦壁部41は傾斜壁部43の上縁から上方に延びている。そのため、仮にこれら傾斜壁部43および上側縦壁部41をともにモール側傾斜壁部23およびモール側縦壁部21に接触した状態で固定しようとすると、取付誤差やこれら壁23,41の寸法誤差を吸収することができず、これらを適切に固定することができないおそれがある。例えば、傾斜壁部43とモール側傾斜壁部23とを取り付けた際に、その取付け誤差によって、傾斜壁部43の後縁が、モール側傾斜壁部23の後縁よりも前方に位置する状態となると、デフレクタ40の上側縦壁部41をモール側縦壁部21に沿ってまっすぐ上方に延びる状態にすることができず、デフレクタ40の上側縦壁部41が歪み、上側縦壁部41とモール側縦壁部21とを適切に固定できなくなる。これに対して、本実施形態では、デフレクタ40の傾斜壁部43とモール側傾斜壁部23とを面接触させて固定強度をたかめつつ、デフレクタ40の上側縦壁部41とモール側縦壁部21との間に隙間Sが生じるように構成されているので、この隙間Sによって上記誤差を吸収することができ、デフレクタ40とサイドステップモール20とを適切に固定することができる。
また、本実施形態では、デフレクタ40の傾斜壁部43とモール側傾斜壁部23とが面接触していることで、これらの間に水や泥が浸入するのを抑制することができる。また、デフレクタ40の傾斜壁部43が後ろ斜め上方に傾斜していることで、この傾斜壁部43とモール側傾斜壁部23との間の隙間に仮に水や泥が浸入した場合であっても、これら水や泥を傾斜壁部43に沿って流下させることができ、水や泥がこの隙間に滞留して各壁43,23やスクリュー72等が腐食するのを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、デフレクタ40に、上側縦壁部41の上縁から前方に突出する遮蔽壁部42が設けられて、この遮蔽壁部42がモール側縦壁部21の上方を覆うように配置されている。そのため、これらデフレクタ40の上側縦壁部41とモール側縦壁部21との間の隙間に水や泥が進入するのも抑制することができる。
ここで、上記実施形態では、固定部材として、ファスナ71やスクリュー72を用いた場合について説明したが、固定部材はこれらに限らず、例えばリベットであってもよい。
20 サイドステップモール
21 モール側縦壁部
21b 突起部(突起)
23 モール側傾斜壁
40 デフレクタ
41 上側縦壁部
42 遮蔽壁部
43 傾斜壁
44 下側縦壁部(縦壁部)
71 ファスナ(固定部材)
72 スクリュー(固定部材)

Claims (5)

  1. 車体側部の下部に設けられるサイドステップモールと、当該サイドステップモールの後端部に設けられるデフレクタとを備えた車体の下部構造であって、
    上記デフレクタは、上下方向に延びる縦壁部と、当該縦壁部の上縁から後ろ斜め上方に傾斜する傾斜壁部とを備え、
    上記サイドステップモールの後端部の下面と、上記デフレクタの縦壁部の前面とは、それぞれが側面視で湾曲し、かつ、両者が連続して後側ほど高さが低くなる湾曲面が形成されるように隣接配置されており、
    上記デフレクタの上記傾斜壁部は、固定部材を介して上記ステップモールの後端部に固定されていることを特徴とする車両の下部構造。
  2. 請求項1に記載の車両の下部構造において、
    上記デフレクタは、上記傾斜壁部の後縁から上方に延びる上側縦壁部を有し、
    上記上側縦壁部は、固定部材を介して上記ステップモールの後端部に固定されていることを特徴とする車両の下部構造。
  3. 請求項2に記載の車両の下部構造において、
    上記サイドステップモールは、上記デフレクタの傾斜壁部の前面に沿って延びる面を備えたモール側傾斜壁部と、上記デフレクタの上側縦壁部の前面に沿って延びる面を備えたモール側縦壁部とを備え、
    上記デフレクタの傾斜壁部の前面と上記モール側傾斜壁部の後面とは、互いに面接触するように平面状に形成され、
    上記デフレクタの上側縦壁部の前面と上記モール側縦壁部の後面との一方には、他方と当接するように突出した突起が形成され、当該突起以外の部分においてこれら縦壁部の間に隙間が形成されていることを特徴とする車両の下部構造。
  4. 請求項2または3に記載の車両の下部構造において、
    上記デフレクタは、上記上側縦壁部の上縁から前方に突出して、上記サイドステップモールに設けられて上記デフレクタの傾斜壁部の前面に沿って延びる面を備えたモール側傾斜壁部の上方の少なくとも一部を覆う遮蔽壁部を有することを特徴とする車両の下部構造。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の車両の下部構造において、
    上記サイドステップモールおよび上記デフレクタは、それぞれの車幅方向外側縁が、正面視で下方かつ車幅方向内側に向かって湾曲するように形成されていることを特徴とする車両の下部構造。
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