JP7347370B2 - 車両の後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車幅方向に延びるリヤバンパーと、走行時の車両の下側に生ずる空気流に当たるように設けられた突出部とを備えた車両の後部構造に関する。
この種の車両では、走行時の車両の下側に生ずる空気流が、車両の後方で巻き上がることがある。このような空気流の巻き上がりは、車両の後側に負圧域を生じさせるため、車両を後方へ引っ張るように作用する。このため空気流の巻き上がりは、空気抵抗等の車両の空力性能を考慮すると、できる限り車両から離れた位置で生じさせることが望ましい。例えば特許文献1に開示の車両下部構造では、車両の床面に位置するフロアパネルにアンダーカバーが配設され、このアンダーカバーが、車両前後方向においてリヤタイヤとリヤバンパーの間に配置されている。そしてアンダーカバーの前部には、車両前後方向に延びる板状の整流フィンが複数形成され、アンダーカバーの後部には、車幅方向に延びる土手状の突出部が形成されている。公知技術では、車両の下側に生ずる空気流を、各整流フィンで整流したのち、突出部によって車両の下方且つ後方へ案内する。こうして車両の下側に生ずる空気流を下方且つ後方に導くことで、空気流の巻き上がりを車両から極力離れた位置で生じさせることが可能となる。
特開2011‐57147号公報
ところで車両の分野では、上述の空力性能の確保とともに、車両に関する各種性能を確保することが望まれている。例えば公知技術では、車両の下面に位置するアンダーカバーに突出部が突設されているため、この突出部と路面(又はその上の物体)との意図しない接触が極力生じないように配慮しなければならない。また突出部によって空気流を下方に向けた際に、この空気流が車両(特に車両下面)を浮き上がらせるように作用することは、接地感などの走行安定性の確保の観点から極力回避すべきである。もっとも車両の車高を高くするなどして、アンダーカバーと路面との間のクリアランスを確保することも考えられるが、そうすると車両設計に一定の制約が生じるおそれがある。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、車両の各種性能を確保しつつ、走行時の車両の下側に生ずる空気流を制御することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の車両の後部構造は、車幅方向に延びるリヤバンパーと、走行時の車両の下側に生ずる空気流に当たるように設けられた突出部とを備えている。この種の構成では、車両の各種性能を確保しつつ、走行時の車両の下側に生ずる空気流を制御できることが望ましい。そこで本発明のリヤバンパーは、その一部をなして車両の高さ方向に延びる縦壁部と、縦壁部の外面に対して後側に突出するように設けられた外装材としてのリヤスポイラーとを有するとともに、車両の後端側で車両後方を臨む縦壁部の外面側には突出部が設けられている。そして突出部の上端部は、縦壁部の外面に当接可能な当て板部が設けられた状態でリヤスポイラーに一体化されていると共に、突出部は、その上端部よりも下側の部分が次第に縦壁部から離間するように、後方に向かうにつれて次第に下方に傾斜している。本発明では、走行時の車両の下側に生ずる空気流を、リヤバンパーの縦壁部に設けられた突出部に沿わせて下方且つ後方に導くように制御する。このように突出部を、車両の下面ではなくリヤバンパー側に設けることで、突出部と路面等との意図しない接触を極力回避することが可能となる。さらに下方且つ後方に傾斜する突出部が、車両の後端側に位置する縦壁部付近で空気流を制御することにより、この空気流による車両の浮き上がりを極力回避することができる。
第2発明の車両の後部構造は、第1発明の車両の後部構造において、突出部の下端部が、縦壁部の下端部よりも低い位置に配置されている。本発明では、突出部の下端部が縦壁部よりも低い位置に配置されているため、走行時の車両の下側に生ずる空気流をより確実に下方且つ後方に導くことができる。
第3発明の車両の後部構造は、第1発明又は第2発明の車両の後部構造において、車両後方の平面視において、車幅方向に延びる突出部が、車両の一対のリヤタイヤの間に配置されている。本発明では、車幅方向に延びる突出部を、空気流の巻き上がりが生じやすいリヤタイヤ間に連続的又は断続的に配設することで、車両の空力性能の確保に更に資する構成となる。
第4発明の車両の後部構造は、第1発明~第3発明のいずれかの車両の後部構造において、突出部の下端部が、車両の下面をなすフロアパンと同一の高さ位置又はそれよりも高い位置に配置されている。本発明では、突出部と路面等との意図しない接触をより確実に回避することが可能となる。
本発明に係る第1発明によれば、車両の各種性能を確保しつつ、走行時の車両の下側に生ずる空気流を制御することができる。また第2発明によれば、空気流をより確実に制御することができる。また第3発明によれば、空気流をより適切に制御することができる。そして第4発明によれば、車両に突出部を性能良く設けつつ、走行時の車両の下側に生ずる空気流を制御することができる。
車両の後部を後方から見た概略平面図である。 車両の後部の概略側面図である。 リヤバンパーと突出部とフロアパンの車両後方の概略平面図である。 図3のIV‐IV線断面図である。 リヤバンパーの一部を分解して示す斜視図である。 図3のVI‐VI線断面図である。 走行時の車両の後部の概略拡大側面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1~図7を参照して説明する。各図には、便宜上、車両の前後方向と左右方向と上下方向を示す矢線を適宜図示する。また図3~図6では、リヤバンパー等が車両に配設された状態を基準として、このリヤバンパーの前後方向と左右方向と上下方向を示す矢線を適宜図示する。そして以下の説明では、各図における上下方向が車両の高さ方向に相当し、左右方向が車幅方向に相当する。
[車両の後部の概要]
まず、図1に示すミニバンタイプの車両2を一例に、車両2の後部の概要について説明する。この車両2では、その後面に形成されたドア開口部3が、バックドア4により開閉可能に構成されている。またバックドア4の下方には、衝撃緩和装置としてのリヤバンパー5が設けられている。このリヤバンパー5は、図1の車両後方の平面視において、左右一対のリヤタイヤ2a,2b間を横断するように左右方向(車幅方向)に延びている。
そして図1~図3に示すリヤバンパー5は、左右方向に延びるバンパーリインフォース(図示省略)と、バンパーリインフォースに取付けられた緩衝部材であるバンパーアブソーバ(図示省略)と、バンパーカバー6と、リヤスポイラー9とから構成されている。バンパーカバー6は、バンパーリインフォース及びバンパーアブソーバを後側及び左右側から覆う板状の部材である。このバンパーカバー6は、上下方向(車両の高さ方向)に延びる縦壁部7と、縦壁部7の左右で前方に曲げられている各サイド縦壁部7x,7yとから上方視で平面略コ字形に形成されている。そして縦壁部7は、図3及び図4を参照して、車両2の後端側で車両後方を臨むように配設されており、車両2の後面下部を概ね左右に横断している。
また図3及び図4に示す縦壁部7の外面(後面)の下部には、外装材としてのリヤスポイラー9が取付けられて一体化されている。このリヤスポイラー9は、左右方向に延びる樹脂製の外装材であり、縦壁部7を概ね左右方向に横断している。またリヤスポイラー9の下部には、装飾用のガーニッシュ11が組付けられている。このガーニッシュ11は、平面視概ね台形状に形成された板材であって、左右のリヤタイヤ2a,2b間に配置されるように左右方向に長尺に形成されている。そして図4に示すようにガーニッシュ11をリヤスポイラー9に組付けることで、そのガーニッシュ11の外面11aとリヤスポイラー9の外面9aとが概ね台形状をなすように連続した状態となって車両後方に突出する。
ここで図5及び図6を参照して、リヤバンパー5に対するリヤスポイラー9及びガーニッシュ11の取付け状態を説明する。リヤスポイラー9は、その上縁から左右の側縁にかけての部分がウエザーストリップWSを介して縦壁部7に接し、この状態でカンヌキクリップ等(図示省略)を介して縦壁部7に取付けられている。またリヤスポイラー9の下部には、左右方向に長尺な組付け凹部10が設けられ、この組付け凹部10に、ガーニッシュ11が組付けられている。この組付け凹部10には、その左右方向の適宜の位置に、ガーニッシュ11係止用の係合孔H1が複数設けられている(図5では、便宜上、各係合孔に共通の符号H1を付す)。またガーニッシュ11の下縁には、係合孔H1に対応する位置に複数の係合片12が設けられている。そこでガーニッシュ11をリヤスポイラー9の組付け凹部10に嵌め合わせて、各係合片12を対応する係合孔H1に挿入係合し、更にこれら(9,11)を左右方向の適宜の位置でビスBSを介して取付けておく。
そして上述の車両2では、図7に示す走行時においてその下側に生ずる空気流が車両後方で巻き上がることがあり、何ら対策しない場合には空気流の巻き上がりが車両近くで発生する(図7の二点破線で示す空気流(AF)の流れを参照)。このため本実施例の車両2の後部構造では、空力性能の確保の観点から、後述する突出部20によって、走行時の車両2の下側の空気流を制御することとしている。この種の構成では、車両2の空力性能の確保とともに各種性能(例えば突出部の取付け性や車両の走行安定性)の確保が望まれている。そこで本実施例では、後述する構成にて、車両2の各種性能を確保しつつ、走行時の車両2の下側に生ずる空気流を制御することとした。以下、突出部20の構成とその働きについて詳述する。
[突出部]
図1~図3に示す突出部20は、走行時の車両2の下側に生ずる空気流に当たることでその向きを制御するフィン形状の部材であり、上述したバンパーカバー6の縦壁部7に設けられている。この突出部20は、図3~図5に示すように、外装材としてのリヤスポイラー9と一体成形されており、このリヤスポイラー9とともに縦壁部7に取付けられている。すなわち突出部20は、図4に示すように、その上端でリヤスポイラー9下端に一体となり、このリヤスポイラー9が縦壁部7に取付けられた状態で縦壁部7の下端付近(後述のコーナー部7a付近)に設けられている。また突出部20は、図3及び図5に示すように左右方向に長尺に形成されており、リヤスポイラー9の組付け凹部10と概ね同一の左右方向の寸法を有している。そしてリヤスポイラー9が縦壁部7に取付けられることで、このリヤスポイラー9と一体の突出部20が、車両後方の平面視において、左右のリヤタイヤ2a,2bの間に概ね連続的に配置される。こうして突出部20は、リヤスポイラー9と一体となって縦壁部7に取付けられるため、突出部用の取付け部材等を要さず、車両2に対する優れた取付け作業性を有している。
そして図4に示す突出部20は、車両2の下側の空気流に当たるように、バンパーカバー6の縦壁部7に対して後方に向かうにつれて次第に下方に傾斜している。この突出部20の前面21は、垂直な仮想線に対して角度θで後方且つ下方に直線的に傾斜する傾斜面となっており、後述するように車両2の下側の空気流を下方且つ後方に導くことが可能となっている。さらに突出部20は、その下端部をなす下面22が概ね水平に前後方向に延び、後述するように空気流を後方に向けて直線的に導くことが可能となっている。
[突出部の寸法(突出部の下端部及び後端の位置)]
ここで図4及び図7を参照して、縦壁部7に対する突出部20の下方への突出寸法は、車両2の下側の空気流に当たるならば特に限定しないが、典型的には突出部20の角度θや車種を考慮して設定できる。例えば縦壁部7の下端付近には、下方に向かうにつれて次第に前方に曲がるコーナー部7aが設けられ、このコーナー部7aは、車両下面をなすフロアパン2fよりも高い位置に配置されている。またコーナー部7aは、路面を臨む底壁部8に連続しており、この底壁部8の前縁は、縦壁部7の下端部をなすようにその最下端位置HT1に配置されている。そこで突出部20の下端部をなす下面22を、縦壁部7の底壁部8(下端部)の最下端位置HT1よりも低い位置(HT2)に配置することで、この突出部20をより確実に空気流に当たるように設けることができる。そして本実施例では、突出部20を、車両の下面をなすフロアパン2fではなく、その上方に位置するリヤバンパー5の縦壁部7に設けている。このため適度な突出寸法を備える突出部20を、路面等との意図しない接触を極力回避しつつ設けることが可能となり、突出部20の優れた取付け性の確保に資する構成となっている。このとき突出部20の下面22を、車両下面(各図ではフロアパン2f)の最下端位置HT0と同位置又はそれよりも高い位置に配置することで、突出部20と路面等の意図しない接触を一層確実に回避することができる。また図4に示す突出部20の前後方向の寸法は、空気流を制御可能ならば特に限定しないが、突出部20の後端位置(L1)は、リヤバンパー5の後端位置(L0)を考慮して設定することができる。例えば突出部20の後端位置(L1)を、リヤバンパー5の後端位置(L0)と同位置又はそれよりも前方に設定する。このような設定であると、車両2に対して後方から加わる外力をリヤバンパー5で受けられるようになり、この外力による突出部20の変形を抑制することができる。なお本実施例では、リヤバンパー5の後端位置(L0)に、リヤスポイラー9(外装材)のガーニッシュ11の外面11aが配置し、突出部20の後端位置(L1)に、後述するカバー部30の下部が配置している。
[突出部の剛性]
また図4に示す突出部20は、上述したようにリヤスポイラー9と一体であるため優れた剛性を有している。さらに図4及び図6を参照して、突出部20には、その補強構造として、縦壁部7に当接可能な当て板部24が設けられている。この当て板部24は、突出部20の上端を形成し且つ前方に張出している部位であり、縦壁部7の下部に設けられたコーナー部7aに沿うように形成されている。そして例えば洗車時などに突出部20が後方から力を受けた際に、この当て板部24が、コーナー部7aに面接触して突出部20を支持する。また図5及び図6を参照して、突出部20の後面23には、立壁状のリブ部25が複数形成されており、各リブ部25によって突出部20が補強されている(図5では、便宜上、一つのリブ部にのみ対応する符号25を付す)。そして各リブ部25の上側には、後述する意匠用のカバー部30を係止め可能な係止孔H2が、左右方向に適宜の間隔をあけて複数設けられている(図5では、便宜上、各係止孔に共通の符号H2を付す)。
そして図4~図6を参照して、突出部20の後側には、その意匠性を確保する観点からカバー部30が取付けられて一体化している。このカバー部30は、突出部20を後方から覆う板材であり、突出部20の後面23を網羅可能な寸法を有している。そしてカバー部30は、断面視において前方に凹の緩やかな曲面形状に形成されており、その下縁側と上端側とが、突出部20の適宜の位置に係止されている。すなわち図6に示すように、カバー部30の下縁に折り返し状に設けられた下縁爪32が、突出部20の下面22の前側に係止されている。またカバー部30の上縁には、前方に突出する上縁爪33が複数設けられ、各上縁爪33が、突出部20の対応する係止孔H2に挿通されて係止されている(なお図5では、便宜上、一つの上縁爪にのみ対応する符号33を付す)。そしてカバー部30の左端側と右端側とは、図5に示すように、リヤスポイラー9と一体の突出部20にビスBSを介して安定的に取付けられている。こうして別体のカバー部30で突出部20の後面23を覆うことで、この突出部20の後面意匠を表現することができ、例えばエアロパーツのような外観を与えることが可能となる。さらにカバー部30にて意匠性を確保する構成では、突出部20の形状や寸法を空力性能に重点を置いて設定でき、さらにリブ部25などの補強構造も意匠性を考慮することなく形成できる。そしてカバー部30は、図1~図3に示すように車両2の下面側(フロアパン2f等)を後方から隠すように配置されるため、この車両2を後方から見た際の意匠性も向上させることができる。
[突出部の働き]
図7に示す走行時の車両2の後部では、空力性能の確保の観点から、突出部20によって、車両2の下側の空気流を下方且つ後方に向けるように制御する(図7中、実線で示す空気流AFの流れを参照)。この種の構成では、車両2の空力性能の確保とともに各種性能の確保が望まれている。そこで図4に示すリヤバンパー5は、その一部をなして車両2の高さ方向に延びる縦壁部7を有するとともに、車両2の後端側で車両後方を臨む縦壁部7には、後方に向かうにつれて次第に下方に傾斜している突出部20が設けられている。このような構成によると、図7に示す車両2の下側に生じる空気流AFは、フロアパン2fの下側を通過したのち、車両2の後端側に位置する突出部20に当たる。そして空気流AFは、突出部20の前面21に沿って後方且つ下方に導かれ、さらに突出部20の下面22に沿って後方に向けて直線的に流れていく。このように空気流AFを突出部20にて後方且つ下方に導くことで、この空気流AFの巻き上がりを、図7の実線で示すように車両2から極力離れた位置で生じさせることが可能となり、車両2の空力性能の確保に資する構成となる。そして本実施例では、下方且つ後方に傾斜する突出部20が、車両2の後端側に位置する縦壁部7付近で空気流AFを制御する。こうして適切な形状の突出部20にて、空気流AFを過度に下方に導かないように制御しつつ車両後方に素早く流すことで、この空気流AFが車両2を浮き上がらせるように作用することを極力回避できる。さらに巻き上がる空気流AFがバックドア4に強く当たることを極力回避でき、この空気流AFが原因となるバックドア4への汚れの付着を抑制できる。そして本実施例では、上述したように突出部20をリヤバンパー5の縦壁部7に設けることで、車両2の走行時に突出部20と路面等との意図しない接触を極力回避することが可能となっている。
また車両2の後部では、図3に示す左右のリヤタイヤ2a,2b間において、空気流の流れを邪魔するものがないことから、相対的に空気流の巻き上がりが生じやすくなっている。そこで本実施例では、左右方向に延びる突出部20を、空気流の巻き上がりが生じやすい左右のリヤタイヤ2a,2b間に概ね連続的に設けている。そして突出部20によって、リヤタイヤ2a,2b間の空気流の巻き上がりを車両2から遠ざけて、空力性能を確保することにより、優れた燃費向上効果を奏することとなる。
以上説明した通り、本実施例の車両2の後部構造では、走行時の車両2の下側に生ずる空気流を、リヤバンパー5の縦壁部7に設けられた突出部20に沿わせて下方且つ後方に導くように制御する。このように突出部20を、車両の下面ではなくリヤバンパー5側に設けることで、突出部20と路面等との意図しない接触を極力回避することが可能となる。また下方且つ後方に傾斜する突出部20が、車両2の後端側に位置する縦壁部7付近で空気流を制御することにより、この空気流による車両2の浮き上がりを極力回避することができる。このため本実施例によれば、車両2の各種性能を確保しつつ、走行時の車両2の下側に生ずる空気流を制御することができる。
さらに本実施例では、突出部20の下面22(下端部)が縦壁部7よりも低い位置に配置されているため、走行時の車両2の下側に生ずる空気流をより確実に下方且つ後方に導くことができる。また本実施例では、車幅方向に延びる突出部20を、空気流の巻き上がりが生じやすいリヤタイヤ2a,2b間に連続的に配設することで、車両2の空力性能の確保に更に資する構成となる。そして本実施例の突出部20は、リヤバンパー5のリヤスポイラー9(外装材の一例)と一体であるため、別体であった場合と比較して優れた剛性と車両2に対する優れた取付け作業性を有している。
本実施形態の車両2の後部構造は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、突出部20の構成(形状、寸法,配置位置、配置数等)を例示したが、突出部の構成を限定する趣旨ではない。例えば突出部は、縦壁部の適宜の高さ位置に設けることが可能であり、必ずしもコーナー部(縦壁部の下端)付近に設ける必要はない。また突出部は、空気流を下方且つ後方に導くことのできる形状を有しておればよく、その前面は、傾斜面のほかに湾曲面や段差面などの各種形状を取り得る。また突出部の突出寸法も適宜変更可能であり、車両の下面から若干下方に突出していてもよい。また突出部の前後の寸法も適宜変更可能であり、その後端位置は、必ずしもリヤバンパーの後端位置を考慮して設定する必要はなく、リヤバンパーよりも後方に設定されていてもよい。また突出部の下面は、前後方向を向いている場合のほか、前面に対して後方且つ下方に緩やかに傾斜してもよく、必要に応じて省略することもできる。なお突出部から下面を省略した場合には、その前面の下端が下端部となる。また突出部の補強構造として、当て板部やリブ部のほかに肉厚部などの各種構造を採用でき、必要に応じてその少なくとも一つを省略することも可能である。また突出部は、別体のカバー部を有していてもよく有していなくともよい。そして突出部は、リヤタイヤ間に連続的に形成する場合のほか、断続的に形成することも可能であり、空気流の巻き上がりが生じやすい箇所に重点的に複数又は単数設けることも可能である。
また本実施形態では、リヤバンパー5の構成を例示したが、リヤバンパーの構成を限定する趣旨ではない。例えばリヤバンパーの外装材として、リヤスポイラーのほか、ガーニッシュやエアロパーツなどの部材を例示でき、各種の外装材に突出部を設けることが可能である。なお突出部は、外装材との一体成形品である場合のほか、接合や接着や締結などの手法でリヤバンパーに取付けて一体化しておくこともできる。また車両として、各種の車両を想定でき、本実施例の構成は、ミニバンタイプの車両のほか、例えばバックドアのないピックアップ車のような車両にも適用できる。
2 車両
2a,2b リヤタイヤ
2f フロアパン
3 ドア開口部
4 バックドア
5 リヤバンパー
6 バンパーカバー
7 縦壁部(本発明の縦壁部)
7a コーナー部
7x,7y サイド縦壁部
8 底壁部(本発明の縦壁部の下端部)
9 リヤスポイラー(本発明の外装材)
9a (リヤスポイラーの)外面
10 組付け凹部
11 ガーニッシュ
11a (ガーニッシュの)外面
12 係合片
20 突出部
21 突出部の前面
22 突出部の下面(本発明の突出部の下端部)
23 突出部の後面
24 当て板部
25 リブ部
30 カバー部
32 下縁爪
33 上縁爪
AF 空気流
BS ビス
H1 係合孔
H2 係止孔
WS ウエザーストリップ
HT0 車両下面(フロアパン)の最下端位置
HT1 縦壁部の最下端位置
HT2 突出部の下面の位置
L0 リヤバンパーの後端位置
L1 突出部の後端位置

Claims (4)

  1. 車幅方向に延びるリヤバンパーと、走行時の車両の下側に生ずる空気流に当たるように設けられた突出部とを備えた車両の後部構造において、
    前記リヤバンパーは、その一部をなして車両の高さ方向に延びる縦壁部と、前記縦壁部の外面に対して後側に突出するように設けられた外装材としてのリヤスポイラーとを有するとともに、前記車両の後端側で車両後方を臨む前記縦壁部の外面側には前記突出部が設けられており、
    前記突出部の上端部は、前記縦壁部の外面に当接可能な当て板部が設けられた状態で前記リヤスポイラーに一体化されていると共に、前記突出部は、その上端部よりも下側の部分が次第に前記縦壁部から離間するように、後方に向かうにつれて次第に下方に傾斜している車両の後部構造。
  2. 前記突出部の下端部が、前記縦壁部の下端部よりも低い位置に配置されている請求項1に記載の車両の後部構造。
  3. 車両後方の平面視において、車幅方向に延びる前記突出部が、前記車両の一対のリヤタイヤの間に配置されている請求項1又は2に記載の車両の後部構造。
  4. 前記突出部の下端部が、前記車両の下面をなすフロアパンと同一の高さ位置又はそれよりも高い位置に配置されている請求項1~3のいずれか一項に記載の車両の後部構造。
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