JP6115579B2 - 衝突回避装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自車両前方の物体との衝突を回避するための衝突回避装置に関する。
従来、自車両の車速が所定車速より低い場合、自車両前方の障害物との衝突の可能性を判断して、警報を発したり、自動的に制動を行ったり等する運転支援の実行を禁止する技術が知られている。(例えば、特許文献1)。
かかる技術により、例えば、渋滞等により自車両が比較的低車速で走行している状況で、頻繁に上記運転支援が実行される事態を抑制することが可能となり、頻繁に上記運転支援が実行されることにより自車両の運転者に与える違和感等を抑制することができる。
特開平6−1221号公報
ところで、例えば、自車両が停車中或いは比較的低い車速で走行中において、自車両の後方から後続車両が追突すると、自車両は、後続車両から押し出される形で前方に位置する障害物に急接近する可能性がある。かかる場合、自車両前方の障害物との衝突回避のため、上記運転支援が実行されることが望ましい。
しかしながら、特許文献1に記載の技術のように、自車両の車速が所定車速より低い場合に上記運転支援を禁止する構成を採用すると、かかる場合に適切なタイミングで運転支援が実行されない可能性がある。即ち、自車両が追突された時点における自車両の車速が所定車速より低い場合、追突後、自車両の車速が所定車速以上にならないと運転支援が実行されないため、運転支援が実行されなかったり、運転支援の開始タイミングが遅くなったり等する可能性がある。
そこで、上記課題に鑑み、自車両前方の障害物との衝突を回避する運転支援を実行する際に、自車両が比較的低車速で走行する状況で、かかる運転支援を頻繁に実行してしまうことを回避しつつ、後続車両に追突される等により自車両が前方に押し出されて加速する状況でも、適切なタイミングでかかる運転支援を実行可能な衝突回避装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、一実施形態において、衝突回避装置は、
車両の前方に位置する障害物を検出する障害物検出部と、
前記車両の後方から接近する接近物を検出する接近物検出部と、
前記車両と前記障害物の距離及び前記車両に対する前記障害物の相対速度に基づき、前記車両が前記障害物に衝突するまでの衝突時間を算出する衝突時間算出部と、
前記衝突時間に基づき、前記車両と前記障害物の衝突を回避する運転支援を実行する運転支援実行部であって、前記車両の車速が所定の下限速度以上であり、且つ、前記衝突時間が所定閾値以下になった場合に、前記運転支援を開始する運転支援実行部を備え、
前記運転支援実行部は、
前記接近物が前記車両に衝突する可能性が高くなるのに応じて、前記下限速度を低くすること、及び前記接近物が前記車両に衝突する可能性があると判断すると、前記車速が前記下限速度以上でない場合であっても、前記衝突時間が前記所定閾値以下になった場合に、前記運転支援を開始することの少なくとも一方を行う。
本実施の形態によれば、自車両前方の障害物との衝突を回避する運転支援を実行する際に、自車両が比較的低車速で走行する状況で、かかる運転支援を頻繁に実行してしまうことを回避しつつ、後続車両に追突される等により自車両が前方に押し出されて加速する状況でも、適切なタイミングでかかる運転支援を実行可能な衝突回避装置を提供することができる。
衝突回避装置を含む車両の構成の一例を示すブロック図である。 衝突回避装置に含まれる後方FHLシステムの動作態様を概念的に説明する図である。 衝突回避装置に含まれる構成要素の車載態様の一例を示す図である。 衝突回避装置(前方PCSシステム)による警報開始処理及び解除処理の一例を概念的に示すフローチャートである。 衝突回避装置(前方PCSシステム)による自動制動開始処理及び解除処理の一例を概念的に示すフローチャートである。 衝突回避装置(後方FHLシステム)による後方FHL作動開始及び作動解除処理の一例を概念的に示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る衝突回避装置(前方PCSシステム)による後方FHL作動に対応する処理の一例を概念的に示すフローチャートである。 第1の実施形態の変形例に係る衝突回避装置(前方PCSシステム)による警報開始処理及び解除処理の一例を概念的に示すフローチャートである。 第1の実施形態の変形例に係る衝突回避装置(前方PCSシステム)による自動制動開始処理及び解除処理の一例を概念的に示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る衝突回避装置(前方PCSシステム)による後方FHL作動に対応する処理の一例を概念的に示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る衝突回避装置(前方PCSシステム)による後方FHL作動に対応する処理の一例を概念的に示すフローチャートである。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。
[第1の実施形態]
図1〜3は、本実施形態に係る衝突回避装置1の構成を説明する図である。図1は、本実施形態に係る衝突回避装置1を含む車両100の構成の一例を示すブロック図である。図2は、衝突回避装置1に含まれる後方FHL(Flashing Hazard Lamp)システム3の動作態様を概念的に説明する図である。図3は、衝突回避装置1に含まれる構成要素の車載態様の一例を示す図である。
なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」及び「下」の方向に関する記載は、車両100の前、後、左、右、上及び下を意味する。また、車両100は、エンジンのみを駆動力源とする車両や電動車両(ハイブリッド車、レンジエクステンダ車、モータのみを駆動力源とする電気自動車)等、任意の車両であってよい。
本実施形態に係る衝突回避装置1は、図1に示すように、前方PCS(Pre−Crash Safety)システム2及び後方FHLシステム3を含む。
前方PCSシステム2は、車両100の前方に位置する障害物(先行車両、歩行者、路上固定物等)との衝突を回避する運転支援(後述する警報、自動制動等)を実行する。前方PCSシステム2は、障害物検出部10、車速センサ20、加速度・ヨーレートセンサ30、PCS−ECU(Electric Control Unit)40、メータECU50、メータ52、ブレーキECU60、警報ブザー62、ブレーキアクチュエータ64等を含んで構成される。
障害物検出部10は、車両100前方に位置する障害物(先行車両、歩行者、路上固定物等)を検出する障害物検出手段である。また、障害物検出部10は、車両100に対する障害物の相対位置(以下、単に「障害物の相対位置」と称する)及び相対速度(以下、単に「障害物の相対速度」と称する)や障害物の大きさ(左右方向の幅)等を検出可能に構成される。
なお、障害物の相対位置には、例えば、車両100から障害物までの距離(以下、単に「障害物までの距離」と称する)や車両100から見た方位(以下、単に「障害物の方位」と称する)等が含まれる。
障害物検出部10は、例えば、車両100前方に検出波(電波、レーザ等)を送信すると共に、当該検出波に対応する反射波を受信することで、車両100前方の物体を検出する既知のレーダセンサ(ミリ波レーダ、レーザレーダ等)であってよい。また、障害物検出部10は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)等の撮像素子を用いて車両100前方を撮像すると共に、撮像画像に対して所定の画像処理を行うことで、車両100前方の障害物を検出する既知のカメラセンサであってもよい。また、障害物検出部10は、レーダセンサとカメラセンサの双方を含む構成であってもよい。
なお、レーダセンサは、例えば、車両100のフロントバンパやフロントグリル内の左右方向における中央付近に搭載され、車両100前方に向かう所定軸(光軸)を中心に左右方向及び上下方向の所定角度範囲に向けて検出波を送信可能に構成される。また、カメラセンサは、例えば、車室内のフロントウィンドウ上部の左右方向における中央付近に搭載され、車両100前方に向かう所定の撮像方向を中心に左右方向及び上下方向の所定角度範囲を撮像可能に構成される。また、障害物検出部10は、レーダセンサ及びカメラセンサの双方を含む構成の場合、両者の特性(強み)を考慮して、両者により検出される障害物の相対位置及び相対速度や障害物の大きさ等を統合(フュージョン)した情報を生成してよい。
障害物検出部10は、障害物の相対位置(障害物までの距離、障害物の方位等)及び相対速度や障害物の大きさ(幅)等を含む障害物に関する情報(障害物情報)をPCS−ECU40に送信する。
なお、障害物検出部10は、1対1で接続される通信線(じか線)や車載LAN等を通じてPCS−ECU40と通信可能に接続される。また、障害物検出部10は、複数の障害物が存在する場合、全ての障害物に関する障害物情報を送信してもよいし、車両100までの距離が最も近い障害物(即ち、衝突回避の運転支援の対象として最も緊急度が高い障害物)に関する障害物情報を送信してもよい。
また、障害物検出部10における機能の一部は、障害物検出部10の外部(例えば、PCS−ECU40)により実行されてもよい。例えば、障害物検出部10は、物体の検出(レーダセンサによる検出波の送信及び反射波の受信、カメラセンサによる車両100前方の撮像等)のみを実行し、障害物の相対位置等の検出(算出)等の処理機能は、PCS−ECU40により実行されてもよい。
車速センサ20は、車両100の車速を検出する既知の車速検出手段である。車速センサ20は、車載LAN等を通じてPCS−ECU40と通信可能に接続され、検出される車速に対応する信号(車速信号)は、PCS−ECU40に送信される。
加速度・ヨーレートセンサ30は、既知の加速度センサとヨーレートセンサを同一筐体内に収容して一体に構成される車載センサである。即ち、加速度・ヨーレートセンサ30は、車両100に作用する加速度、及び車両100のヨーレート(車両100の重心点を通る上下方向の軸まわりの回転角速度)を検出する。加速度・ヨーレートセンサ30は、車両100の前後方向の加速度Gx、左右方向の加速度Gy、上下方向の加速度Gz、及びヨーレートγを検出可能な態様で、車両100の重心位置付近に配置される。加速度・ヨーレートセンサ30は、じか線や車載LAN等を通じてPCS−ECU40と通信可能に接続され、加速度Gx〜Gzに対応する信号(加速度信号)及びヨーレートγに対応する信号(ヨーレート信号)は、PCS−ECU40に送信される。
PCS−ECU40は、前方PCSシステム2における主たる制御処理を実行する電子制御ユニットである。PCS−ECU40は、例えば、マイクロコンピュータ等により構成され、ROMに格納される各種プログラムをCPU上で実行することで以下に示す各種制御処理を実行する。
なお、PCS−ECU40は、車載LAN等を通じてメータECU50、ブレーキECU60等と通信可能に接続される。
PCS−ECU40は、障害物検出部10により車両100前方の障害物が検出されている状況で、車両100が障害物に衝突するまでの時間(予測時間)であるTTC(Time To Collision:衝突時間、以下、「前方TTC」と称する)を算出(所定値に設定する場合を含む)する。例えば、PCS−ECU40は、障害物検出部10から受信する障害物情報(障害物までの距離Df、障害物の相対速度Vf)に基づき、前方TTC(=Df/Vf)を算出する。また、PCS−ECU40は、加速度・ヨーレートセンサ30から受信する信号(加速度信号、ヨーレート信号)等に基づき、車両100の運動状態を考慮して前方TTCを算出してもよい。具体的には、加速度信号に基づく車両100の前後方向の加減速度を利用することにより、前方TTC算出時点以降における車両100の加減速による障害物との相対関係の変化を考慮して前方TTCを算出してもよい。また、ヨーレート信号に基づく車両100の旋回半径等を利用することで、運転者の操舵操作により車両100と障害物の衝突回避が可能か否かを判断した上で、前方TTCを算出してもよい。また、PCS−ECU40は、障害物情報の履歴(過去の障害物の相対位置等の時系列)を考慮して前方TTCを算出してもよい。具体的には、障害物の相対位置の時系列により算出される過去における障害物の移動軌跡から車両100が障害物に衝突するまでの障害物の移動軌跡を推測することにより、車両100と障害物の衝突が発生するか否かを判断した上で、前方TTCを算出してもよい。
なお、PCS−ECU40は、運転者の操舵操作により車両100と障害物の衝突回避が可能である、或いは、推測される障害物の移動軌跡から車両100と障害物の衝突が発生しないと判断する場合、前方TTCを、例えば、比較的大きい値に設定するとよい。
また、PCS−ECU40は、算出した前方TTCに基づき、障害物検出部10により検出されている障害物と車両100との衝突を回避する運転支援(警報、自動制動)を順次実行する。即ち、PCS−ECU40は、前方TTCから車両100が障害物と衝突する可能性の有無やその高低を判断することにより、車両100と障害物との衝突を回避する運転支援の実行開始及び実行解除を行う。以下、PCS−ECU40により実行される運転支援について説明する。
なお、かかる運転支援を実行開始するための前提条件(運転支援実行条件)として、車両100の車速Vが所定の下限速度Vlim以上である旨が定められる。即ち、PCS−ECU40は、車速センサ20から受信する車速信号に基づく車両100の車速Vが下限速度Vlim以上であることを前提に、後述する所定の条件に従い、運転支援(警報、自動制動)の実行を開始する。このように、かかる運転支援実行条件を設けることにより、例えば、渋滞等により比較的低車速(車速V<Vlim)で車両100が走行する状況において、不必要な運転支援が頻繁に開始される事態を抑制することができる。より具体的に説明すると、車両100が比較的低車速で走行する状況(例えば、渋滞中を走行する状況や非常に狭い道を走行する状況)では、前方の先行車両や路上固定物等と比較的接近する状態が頻繁に発生する可能性がある。そのため、かかる状況で運転支援を開始する構成を採用すると、不必要な運転支援が頻繁に開始される事態が生じ、運転者に違和感や煩わしさを与えるおそれがある。よって、運転支援実行条件として、車両100の車速Vに関する下限速度Vlimを設けることで、比較的低車速(車速V<Vlim)で車両100が走行する状況において、不必要な運転支援が頻繁に開始される事態を抑制することができる。
まず、PCS−ECU40は、車両100が障害物と衝突する可能性があると判断する場合、即ち、前方TTCが所定閾値TFon_th1以下になった場合、車両100の運転者への警報を開始する。具体的には、メータECU50、ブレーキECU60に警報作動要求を送信する。これにより、メータECU50がメータ52に車両100前方の障害物との衝突の可能性がある旨の警告を表示させると共に、ブレーキECU60が警報ブザー62を作動させるため、車両100の運転者に障害物との衝突の可能性がある旨を認識させることができる。
なお、警報は、音(聴覚刺激)や表示(視覚刺激)以外の手法により実行されてよく、例えば、車両100のシートを振動させる等により実行されてもよい。
続いて、PCS−ECU40は、車両100が障害物と衝突する可能性が高いと判断する場合、即ち、前方TTCが所定閾値TFon_th1より小さく設定される所定閾値TFon_th2以下になった場合、自動的に車両100の制動力を発生させる(自動制動)。具体的には、ブレーキECU60に自動制動要求を出力することにより、ブレーキECU60がブレーキアクチュエータ64を制御して自動的に車両100の制動力を発生させる。自動制動の開始により車両100に発生する制動力は、例えば、自動制動開始から段階的に(例えば、2段階で)増加して、障害物との衝突回避のための最大値に到達する。
PCS−ECU40によるかかる運転支援(警報、自動制動)は、基本的に自動制動による車両100の停車まで継続される。但し、障害物としての先行車両が加速や車線変更を行ったり、車両100が減速や車線変更を行ったり等することによって、車両100と障害物の衝突回避が行われる場合等においても、かかる運転支援の実行は解除される。
即ち、PCS−ECU40は、警報開始後において、車両100が障害物と衝突する可能性がなくなったと判断する場合、即ち、前方TTCが所定閾値TFoff_th1(≧TFon_th1)以下でなくなった場合、警報の実行を解除する。具体的には、ブレーキECU60、及びメータECU50に警報解除要求を送信する。
なお、所定閾値TFoff_th1は、所定閾値TFon_th1より大きい値に設定されることが望ましい。これにより、警報の開始と解除が頻繁に繰り返されるハンチングを防止することができる。
また、PCS−ECU40は、自動制動開始後において、車両100が障害物と衝突する可能性が高い状態ではなくなったと判断する場合、即ち、前方TTCが所定閾値TFoff_th2(≧TFon_th2)以下でなくなった場合、自動制動を解除する。具体的には、ブレーキECU60に自動制動解除要求を送信する。
なお、所定閾値TFoff_th2は、所定閾値TFon_th2より大きい値に設定されることが望ましい。これにより、自動制動の開始と解除が頻繁に繰り返されるハンチングを防止することができる。
また、PCS−ECU40は、障害物検出部10により障害物が検出されなくなった場合も、かかる運転支援(警報、自動制動)の実行を解除する。
なお、PCS−ECU40は、前方TTCに限らず、障害物の相対位置等に基づく任意の手法を用いて、車両100と障害物の衝突可能性の有無や衝突可能性の高低を判断してよい。即ち、PCS−ECU40は、障害物の相対位置等に基づく任意の手法により判断される車両100と障害物の衝突可能性に応じて、衝突回避のための運転支援を開始するか否か判定してよい。例えば、PCS−ECU40は、簡易的に、障害物までの距離Dfが近くなるのに応じて、車両100と障害物の衝突可能性が高くなると判断してよい。かかる場合、PCS−ECU40は、障害物までの距離Dfが運転支援(警報、自動制動)毎に設定される所定距離以下になると、各運転支援を実行する構成を採用するとよい。
また、PCS−ECU40は、警報ブザー62の音量を設定(変更)する処理を実行可能に構成される。具体的には、警報ブザー62の音量を変更する(大きくする又は小さくする)旨の要求(音量アップ要求又は音量ダウン要求)をブレーキECU60に送信することで、ブレーキECU60からの設定信号により警報ブザー62の音量が変更される。
メータECU50は、メータ52における表示を制御する電子制御ユニットである。メータECU50は、例えば、マイクロコンピュータ等により構成され、ROMに格納される各種プログラムをCPU上で実行することで各種制御処理を実行する。
メータECU50は、PCS−ECU40から受信する警報作動要求に応じて、メータ52に車両100前方の障害物との衝突の可能性がある旨の警告を表示させるための警告表示信号を送信する。また、メータECU50は、PCS−ECU40から受信する警報解除要求に応じて、当該警告の表示を停止する(非表示にする)ための警告表示解除信号を送信する。
メータ52は、各種車両状態(車速、エンジン回転数、シフトレンジ等)や各種情報を表示することにより、車両100の運転者への通知を実行する通知手段(表示手段)である。メータ52は、メータECU50からの警告表示信号に応じて、車両100前方の障害物との衝突の可能性がある旨の警告(例えば、文字、記号、図形等、予め定められるインジケータ)を表示する。また、メータ52は、当該警告の表示中において、PCS−ECU40から警告表示解除信号を受信すると、当該警告表示を停止する(非表示にする)。
ブレーキECU60は、車両100における制動制御を実行する(車両100のブレーキ装置の作動状態を制御する)電子制御ユニットである。ブレーキECU60は、例えば、車両100の各車輪に配置される油圧式ブレーキ装置を作動させるブレーキアクチュエータ64の制御を実行する。ブレーキECU60は、例えば、マイクロコンピュータ等により構成されてよく、ROMに格納される各種プログラムをCPU上で実行することにより各種制御処理を実行することができる。
なお、ブレーキECU60は、じか線や車載LAN等を通じて警報ブザー62、ブレーキアクチュエータ64と通信可能に接続される。
ブレーキECU60は、通常、運転者によるブレーキ操作に応じて、ブレーキアクチュエータ64の出力(ホイルシリンダ圧)が決定されるような制御処理を実行してよい。例えば、ブレーキ操作に対応するマスタシリンダの圧力(マスタシリンダ圧)がブレーキアクチュエータの出力(ホイルシリンダ圧)となるようにしてよい。
また、ブレーキECU60は、PCS−ECU40から受信する自動制動要求に応じて、運転者のブレーキ操作に関係なく、自動的に車両100の制動力を発生させる制御処理(自動制動制御)を実行する。例えば、ブレーキECU60は、ブレーキアクチュエータ64を制御することで、マスタシリンダ圧とは無関係に所定の油圧を生成させると共に、当該油圧或いは当該油圧をマスタシリンダ圧に付加した油圧をホイルシリンダ圧として出力させる。具体的には、後述するブレーキアクチュエータ64に含まれる各種バルブやポンプ等を制御することで、所定の油圧を生成させると共に、当該油圧或いは当該油圧をマスタシリンダ圧に付加した油圧をホイルシリンダ圧として出力させる。また、車両100が電動車両の場合、ブレーキECU60は、PCS−ECU40からの自動制動要求に応じて、モータ出力(回生動作)が制御されることで、自動的に車両100の制動力を発生させてもよい。
また、ブレーキECU60は、PCS−ECU40から受信する警報作動要求及び警報解除要求に応じて、警報ブザー62を作動させる処理及び作動を解除する処理も実行する。具体的には、警報作動要求の受信に対応して警報ブザー62に作動信号を送信し、警報解除要求の受信に対応して警報ブザー62に作動解除信号を送信する。
また、ブレーキECU60は、PCS−ECU40から受信する音量アップ要求又は音量ダウン要求に応じて、警報ブザー62の音量設定を変更する処理を実行する。具体的には、警報ブザー62に設定信号を送信し、警報ブザー62の音量を変更する。
なお、PCS−ECU40、メータECU50、及びブレーキECU60は、上述した機能を実現可能であれば、任意のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア及びこれらの組み合わせにより構成されてよい。また、PCS−ECU40、メータECU50、及びブレーキECU60の機能の一部又は全部は、他のECUにより実現されてもよい。例えば、ブレーキECU60の機能の一部又は全部は、PCS−ECU40により実現されてもよいし、メータECU50の機能の一部又は全部は、PCS−ECU40により実現されてもよい。
警報ブザー62は、車両100の運転者に衝突する可能性がある旨の警報を実行する警報手段である。警報ブザー62は、ブレーキECU60から受信する作動信号に応じて作動し、所定のブザー音を吹鳴する。また、警報ブザー62は、作動中(吹鳴中)において、ブレーキECU60から作動解除信号を受信すると、作動を停止する(所定のブザー音の吹鳴を停止する)。また、警報ブザー62は、その音量が変更可能に構成され、ブレーキECU60からの設定信号に応じて、例えば、「標準」と「大」(「標準」よりも音量が大きい)の2段階で変更することができる。
なお、警報ブザー62の音量は、多段階(3段階以上)で変更可能な態様であってもよいし、連続的に変更可能な態様であってもよい。また、警報ブザー62は、音による警報を実行する警報手段の一例であり、例えば、車両100の車室内に搭載されるスピーカーから車両100が障害物に衝突する可能性がある旨の音声を発することにより警報を行ってもよい。
ブレーキアクチュエータ64は、車両100におけるブレーキ装置(例えば、上述した油圧式ブレーキ装置)を作動させる出力を生成する手段である。ブレーキアクチュエータ64は、例えば、高油圧を生成するポンプ(当該ポンプを駆動するモータ含む)、各種バルブ、油圧回路等を含んでよく、運転者によるブレーキ操作(量)と無関係に出力を高めること(例えば、ホイルシリンダ圧の昇圧)が可能であれば、任意の構成であってよい。典型的には、マスタシリンダ以外の高油圧源(比較的高い油圧を生成するポンプやアキュムレータ)を備えていればよく、ECB(Electric Control Braking system)に代表されるようなブレーキバイワイヤシステムで使用される構成が採用されてもよい。
ここで、図4、5は、本実施形態に係る衝突回避装置1(前方PCSシステム2)による車両100前方の障害物との衝突を回避する運転支援を開始する処理(運転支援開始処理)及び解除する処理(解除処理)の一例を概念的に示すフローチャートである。図4は、本実施形態に係る衝突回避装置1(前方PCSシステム2)による警報開始処理及び解除処理の一例を概念的に示すフローチャートである。図5は、本実施形態に係る衝突回避装置1(前方PCSシステム2)による自動制動開始処理及び解除処理の一例を概念的に示すフローチャートである。
なお、図4、5に示すフローチャートは、車両100のイグニッションオン(IG−ON)からイグニッションオフ(IG−OFF)までの間、所定時間毎に実行される。
まず、図4を用いて、警報開始処理及び解除処理について説明する。
なお、後述するステップS102〜S106が警報開始処理に相当し、ステップS107〜S111が警報解除処理に相当する。
ステップS101にて、PCS−ECU40は、警報が実行中であるか否かを判定する。PCS−ECU40は、警報が実行中でない場合、ステップS102に進み、警報が実行中である場合、ステップS107に進む。
ステップS102にて、PCS−ECU40は、車速センサ20から受信する車速信号に基づく車両100の車速Vが下限速度Vlim以上であるか否かを判定する。PCS−ECU40は、車両100の車速Vが下限速度Vlim以上である場合、ステップS103に進み、車両100の車速Vが下限速度Vlim以上でない場合、今回の処理を終了する。
ステップS103にて、PCS−ECU40は、障害物検出部10により車両100前方の障害物が検出されているか否かを判定する。PCS−ECU40は、車両100前方の障害物が検出されている場合、ステップS104に進み、車両100前方の障害物が検出されていない場合、今回の処理を終了する。
ステップS104にて、PCS−ECU40は、障害物検出部10から受信する障害物情報に基づき、前方TTCを算出する。
ステップS105にて、PCS−ECU40は、算出した前方TTCが所定閾値TFon_th1以下であるか否かを判定する。PCS−ECU40は、前方TTCが所定閾値TFon_th1以下である場合、ステップS106に進み、前方TTCが所定閾値TFon_th1以下でない場合、今回の処理を終了する。
ステップS106にて、PCS−ECU40は、車両100の運転者への警報を開始する。即ち、PCS−ECU40は、メータECU50及びブレーキECU60に警報作動要求を送信する。
一方、ステップS107にて、PCS−ECU40は、障害物検出部10により車両100前方の障害物が検出されているか否かを判定する。PCS−ECU40は、車両100前方の障害物が検出されている場合、ステップS108に進み、車両100前方の障害物が検出されていない場合、ステップS111に進む。
ステップS108にて、PCS−ECU40は、障害物検出部10から受信する障害物情報に基づき、前方TTCを算出する。
ステップS109にて、PCS−ECU40は、算出した前方TTCが所定閾値TFoff_th1以下であるか否かを判定する。PCS−ECU40は、前方TTCが所定閾値TFoff_th1以下である場合、ステップS110に進み、前方TTCが所定閾値TFoff_th1以下でない場合、ステップS111に進む。
ステップS110にて、PCS−ECU40は、車速センサ20から受信する車速信号に基づき、車両100が停車しているか否かを判定する。PCS−ECU40は、車両100が停車している場合、ステップS111に進み、車両100が停車していない場合、今回の処理を終了する。
ステップS111にて、PCS−ECU40は、警報を解除する。即ち、PCS−ECU40は、メータECU50及びブレーキECU60に警報解除要求を送信する。
続いて、図5を用いて、自動制動開始処理及び解除処理について説明する。
なお、後述するステップS202〜S206が自動制動開始処理に相当し、ステップS207〜S211が自動制動解除処理に相当する。
ステップS201にて、PCS−ECU40は、自動制動が実行中であるか否かを判定する。PCS−ECU40は、自動制動が実行中でない場合、ステップS202に進み、自動制動が実行中である場合、ステップS207に進む。
ステップS202にて、PCS−ECU40は、車速センサ20から受信する車速信号に基づく車両100の車速Vが下限速度Vlim以上であるか否かを判定する。PCS−ECU40は、車両100の車速Vが下限速度Vlim以上である場合、ステップS203に進み、車両100の車速Vが下限速度Vlim以上でない場合、今回の処理を終了する。
ステップS203にて、PCS−ECU40は、障害物検出部10により車両100前方の障害物が検出されているか否かを判定する。PCS−ECU40は、車両100前方の障害物が検出されている場合、ステップS204に進み、車両100前方の障害物が検出されていない場合、今回の処理を終了する。
ステップS204にて、PCS−ECU40は、障害物検出部10から受信する障害物情報に基づき、前方TTCを算出する。
ステップS205にて、PCS−ECU40は、算出した前方TTCが所定閾値TFon_th2以下であるか否かを判定する。PCS−ECU40は、前方TTCが所定閾値TFon_th2以下である場合、ステップS206に進み、前方TTCが所定閾値TFon_th2以下でない場合、今回の処理を終了する。
ステップS206にて、PCS−ECU40は、自動制動を開始する。即ち、PCS−ECU40は、ブレーキECU60に自動制動要求を送信する。
一方、ステップS207にて、PCS−ECU40は、障害物検出部10により車両100前方の障害物が検出されているか否かを判定する。PCS−ECU40は、車両100前方の障害物が検出されている場合、ステップS208に進み、車両100前方の障害物が検出されていない場合、ステップS211に進む。
ステップS208にて、PCS−ECU40は、障害物検出部10から受信する障害物情報に基づき、前方TTCを算出する。
ステップS209にて、PCS−ECU40は、算出した前方TTCが所定閾値TFoff_th2以下であるか否かを判定する。PCS−ECU40は、前方TTCが所定閾値TFoff_th2以下である場合、ステップS210に進み、前方TTCが所定閾値TFoff_th2以下でない場合、ステップS211に進む。
ステップS210にて、PCS−ECU40は、車速センサ20から受信する車速信号に基づき、車両100が停車しているか否かを判定する。PCS−ECU40は、車両100が停車している場合、ステップS211に進み、車両100が停車していない場合、今回の処理を終了する。
ステップS211にて、PCS−ECU40は、自動制動を解除する。即ち、PCS−ECU40は、メータECU50及びブレーキECU60に自動制動解除要求を送信する。
なお、PCS−ECU40は、自動制動により車両100が停車すると、一定時間、車両100の停車を維持する制動力を保持する処理(ブレーキ保持)を実行する。具体的には、ブレーキECU60にブレーキ保持要求を送信することで、ブレーキECU60がブレーキアクチュエータ64を介して車両100の停車を維持する制動力を発生させる。
図1〜3に戻り、後方FHLシステム3は、後方から接近する後続車両等の物体(以下、単に「接近物」と称する)が車両100に衝突する可能性があると判断すると、衝突回避のため、ハザードランプ80を点滅させる(後方FHL)。具体的には、図2に示すように、BSM(Blind Spot Monitoring)レーダ70により後方から接近する接近物(図中、後続車両200)が車両100に衝突する可能性があると判断されると、メータECU50を介してハザードランプ80が駆動される、即ち、ハザードランプ80が点滅する。これにより、後続車両等の接近物への注意喚起を行い、後続車両の運転者等に対して衝突回避のための運転操作(車線変更や制動)を行うように促すことができる。
また、後方FHLシステム3は、図2に示すように、ハザードランプ80の点滅(後方FHLの作動)に併せて、メータ52に後方FHLが作動している旨の表示(例えば、「後方FHL作動中」の表示54D)を行う。これにより、車両100の運転者は、後方FHLが作動中である旨、即ち、後方から接近する接近物と衝突する可能性がある旨を認知することができる。
以下、後方FHLシステム3に含まれるBSMレーダ70、ハザードランプ80、メータECU50、メータ52等について詳しく説明する。
BSMレーダ70は、車両100の後方から接近する後続車両や隣接車線を走行しながら後側方から接近する後側方車両等を検出する接近物検出手段である。具体的には、車両100の後方及び後側方の所定範囲に向けて、検出波(例えば、26GHz帯のミリ波)を送信し、当該検出波に対応する反射波を受信することにより車両100の後方や後側方に位置する物体を検出する。また、BSMレーダ70は、検出波の送信から当該検出波に対応する反射波の受信までの時間により当該物体までの距離を検出(算出)したり、複数の受信アンテナにより受信される反射波の位相差から当該物体までの方位を検出(算出)したりする。即ち、BSMレーダ70は、車両100に対する物体の相対位置(距離、方位)を検出(算出)する。また、BSMレーダ70は、送信する検出波の周波数と受信する反射波の周波数の差異に基づき、車両100に対する物体の相対速度を検出(算出)する。また、BSMレーダ70は、受信する複数方向からの反射波に基づき、接近物の大きさ(幅)を検出(算出)する。BSMレーダ70は、図3に示すように、BSMレーダ70L、70Rを含む。
BSMレーダ70Lは、図3に示すように、例えば、車両100の後端部左側のリアバンパー内等に搭載され、車両100の後方及び左後側方の所定範囲ALに向けて検出波を送信することで、所定範囲ALから車両100に接近する接近物を検出可能に構成される。
BSMレーダ70Rは、図3に示すように、例えば、車両100の後端部右側のリアバンパー内等に搭載され、車両100の後方及び右後側方の所定範囲ARに向けて検出波を送信することで、所定範囲ARから車両100に接近する接近物を検出可能に構成される。
なお、図3の所定範囲AL、ARは、BSMレーダ70L、70Rによる接近物の検出可能な範囲(検出範囲)を模式的に示し、実際の検出範囲とは異なる。
BSMレーダ70(70L、70R)は、図1に示すように、接近物検出部71と衝突判断部72を含む。
なお、接近物検出部71及び衝突判断部72は、それぞれ、BSMレーダ70L、70Rに対応する接近物検出部71L、71R及び衝突判断部72L、72Rを含む。
接近物検出部71(71L、71R)は、車両100の後方(左右後側方含む)から接近する接近物を検出する。具体的には、検出される車両100後方の物体が接近物であるか否かを判断する。即ち、接近物検出部71は、検出される物体の相対速度が車両100に接近する状態を示している場合(例えば、車両100に接近する方向を正として、検出される物体の相対速度が正の所定速度以上である場合)、検出した物体が接近物であると判断する。
衝突判断部72(72L、72R)は、車両100の後方(左右後側方含む)から接近する接近物が車両100に衝突する可能性があるか否かを判断する。衝突判断部72は、例えば、接近物が車両100に衝突するまでの時間(予測時間)であるTTC(以下、「後方TTC」と称する)を算出(所定値に設定する場合を含む)する。そして、算出した後方TTCに基づき、接近物が車両100に衝突する可能性があるか否かを判断する。具体的には、後方TTCが所定閾値TRon_th以下である場合、接近物が車両100に衝突する可能性があると判断する。衝突判断部72は、車両100の後方から接近する接近物が車両100に衝突する可能性があると判断すると、メータECU50に後方FHL作動要求を送信すると共に、PCS−ECU40に後方FHL作動通知を送信する。
なお、所定閾値TRon_thは、実験やコンピュータシミュレーション等に基づき、後方から接近する接近物が車両100に衝突する可能性があると判断可能な値として予め設定される。また、PCS−ECU40は、後方FHL作動通知を受信すると、車両100のIG−ON時点で初期値として「0」に設定される後方FHL状態フラグをインクリメント(+1)する。これにより、PCS−ECU40は、後方FHL状態フラグが「1」以上である場合、後方FHLが作動中である、即ち、後方から接近する接近物が車両100に衝突する可能性があると判断することができる。
また、衝突判断部72は、後方FHL作動中(後方FHL作動要求の送信後)に、車両100に後方から接近する接近物が検出されなくなった場合や後方TTCが所定閾値TRoff_th(≧TRon_th)以下でなくなった場合、接近物が車両100に衝突する可能性はなくなったと判断する。衝突判断部72は、後方から接近する接近物が車両100に衝突する可能性がなくなったと判断すると、メータECU50に後方FHL解除要求を送信すると共に、PCS−ECU40に後方FHL解除通知を送信する。
なお、所定閾値TRoff_thは、所定閾値TRon_thより大きい値であることが望ましい。これにより、後方FHLの作動と解除が頻繁に繰り返されるハンチングを抑制することができる。また、PCS−ECU40は、BSMレーダ70(衝突判断部72)から後方FHL解除通知を受信すると、後方FHL状態フラグをデクリメント(−1)する。これにより、後方FHL状態フラグが「0」である場合、後方FHLが作動していない(作動解除されている)、即ち、後方から接近する接近物が車両100に衝突する可能性がないと判断することができる。
衝突判断部72(72L、72R)は、車両100から接近物まで距離(以下、単に「接近物までの距離」と称する)Drと車両100に対する接近物の相対速度(以下、単に「接近物の相対速度」と称する)Vrに基づき、後方TTC(=Dr/Vr)を算出してよい。また、衝突判断部72は、運転操作(車線変更のための操舵操作や加速のためのアクセル操作等)を考慮して、後方TTCを算出してもよい。即ち、衝突判断部72は、接近物の相対位置、相対速度に対して、現在の運転操作により衝突が回避可能であるか否かを判断した上で、後方TTCを算出してもよい。また、衝突判断部72は、過去における車両100に対する接近物の相対位置及び相対速度の時系列等を考慮して後方TTCを算出してもよい。具体的には、接近物の相対位置の時系列により算出される過去における接近物の移動軌跡から接近物が車両100に衝突するまでの接近物の移動軌跡を推測することにより、車両100と接近物の衝突が発生するか否かを判断した上で、後方TTCを算出してよい。
なお、衝突判断部72は、運転操作により車両100と接近物の衝突回避が可能である、或いは、推測される接近物の移動軌跡から車両100と接近物の衝突が発生しないと判断する場合、後方TTCを、例えば、比較的大きい値に設定するとよい。
また、衝突判断部72は、後方TTCに限らず、接近物の相対位置等に基づく任意の手法を用いて、接近物が車両100に衝突する可能性の有無を判断してもよい。例えば、衝突判断部72は、簡易的に、接近物までの距離が(実験やシミュレーション等により衝突可能性があると判断可能な)所定距離以下になった場合、接近物が車両100に衝突する可能性があると判断してもよい。また、衝突判断部72は、接近物の相対位置、相対速度に対して、現在の運転操作(加速のためのアクセル操作や車線変更のための操舵操作等)により衝突が回避可能であるか判断し、回避できない場合、接近物が車両100に衝突する可能性があると判断してもよい。また、衝突判断部72は、接近物の相対位置の時系列により算出される過去における接近物の移動軌跡から接近物が車両100に衝突するまでの接近物の移動軌跡を推測することにより、接近物が車両100に衝突する可能性があるか否かを判断してもよい。
また、BSMレーダ70における機能の一部は、BSMレーダ70の外部(例えば、メータECU50等)により実行されてよい。例えば、BSMレーダ70における接近物検出部71及び衝突判断部72の機能は、メータECU50等、外部の処理手段により実行されてもよい。
メータECU50、メータ52は、上述した前方PCSシステム2における所定機能に加えて、後方FHLシステム3における下記機能を果たす。
メータECU50は、じか線や車載LAN等を通じてBSMレーダ70(70L、70R)と通信可能に接続され、衝突判断部72(72L、72R)から受信する後方FHL作動要求及び後方FHL解除要求に応じて、ハザードランプ80の作動状態を制御する。例えば、車両100のIG−ON時点で初期値として「0」に設定される後方FHL作動フラグを、衝突判断部72L、72Rの何れか一方から後方FHL作動要求を受信するとインクリメント(+1)し、後方FHL解除要求を受信するとデクリメント(−1)する。そして、メータECU50は、後方FHL作動フラグが「0」から「1」以上になると、ハザードランプ80に作動信号を送信し、ハザードランプ80を点滅させる。また、メータECU50は、後方FHLフラグが「1」以上から「0」になると、ハザードランプに作動解除信号を送信し、ハザードランプ80の点滅を停止させる。
また、メータECU50は、同様に、衝突判断部72から受信する後方FHL作動要求及び後方FHL解除要求に応じて、メータ52における後方FHLが作動中である旨の表示状態(表示又は非表示)を制御する。例えば、メータECU50は、後方FHL作動フラグが「0」から「1」以上になると、メータ52に後方FHL表示信号を送信し、後方FHLが作動中である旨を表示させる。また、メータECU50は、後方FHL作動フラグが「1」以上から「0」になると、メータ52に後方FHL表示解除信号を送信し、後方FHLが作動中である旨の表示を停止する(非表示にする)。
ハザードランプ80は、車両100後端部の左右それぞれに設けられる方向指示灯(方向指示スイッチにより点滅する灯火)を一組として機能する表示灯である。ハザードランプ80は、図示しない駆動リレーを含み、駆動リレーにより点滅状態と非点滅状態が切り替えられる。ハザードランプ80は、じか線や車載LAN等を通じてメータECU50と通信可能に接続され、メータECU50からの作動信号に応じて、当該駆動リレーの作用により点滅する。
なお、本実施形態におけるハザードランプ80は、上述のとおり、車両100の後端部に設けられるものを含み、車両100の前端部に設けられるものを含んでも含まなくてもよい。
メータ52は、メータECU50からの後方FHL表示信号に応じて、後方FHLが作動中である旨を表示し、メータECU50からの後方FHL表示解除信号に応じて、後方FHLが作動中である旨の表示を停止する(非表示にする)。
ここで、図6は、本実施形態に係る衝突回避装置1(後方FHLシステム3)による後方FHL作動開始処理及び作動解除処理の一例を概念的に示すフローチャートである。
なお、当該フローチャートは、各BSMレーダ70L、70R(各衝突判断部72L、72R)で実行される。また、当該フローチャートは、車両100のIG−ONからIG−OFFまでの間、所定時間毎に実行される。また、当該フローチャートのうち、後述するステップS302〜S305が後方FHL作動開始処理に相当し、後述するステップS306〜S309が後方FHL作動解除処理に相当する。
ステップS301にて、衝突判断部72(72L、72R)は、後方FHLが作動中であるか否かを判定する。衝突判断部72(72L、72R)は、後方FHLが作動中でない場合、ステップS302に進み、後方FHLが作動中である場合、ステップS306に進む。
ステップS302にて、衝突判断部72(72L、72R)は、後方から車両100に接近する接近物が検出されているか否かを判定する。衝突判断部72(72L、72R)は、後方から車両100に接近する接近物が検出されている場合、ステップS303に進み、後方から車両100に接近する接近物が検出されていない場合、今回の処理を終了する。
ステップS303にて、衝突判断部72(72L、72R)は、後方TTCを算出する。
ステップS304にて、衝突判断部72(72L、72R)は、算出した後方TTCが所定閾値TRon_th以下であるか否かを判定する。衝突判断部72(72L、72R)は、後方TTCが所定閾値TRon_th以下である場合、ステップS305に進み、後方TTCが所定閾値TRon_th以下でない場合、今回の処理を終了する。
ステップS305にて、衝突判断部72(72L、72R)は、後方FHLの作動を開始する。即ち、衝突判断部72(72L、72R)は、メータECU50に後方FHL作動要求を送信すると共に、PCS−ECU40に後方FHL作動通知を送信する。
一方、ステップS306にて、衝突判断部72(72L、72R)は、後方から車両100に接近する接近物が検出されているか否かを判定する。衝突判断部72(72L、72R)は、接近物が検出されている場合、ステップS307に進み、接近物が検出されていない場合、ステップS309に進む。
ステップS307にて、衝突判断部72(72L、72R)は、後方TTCを算出する。
ステップS308にて、衝突判断部72(72L、72R)は、算出した後方TTCが所定閾値TRoff_th以下であるか否かを判定する。衝突判断部72(72L、72R)は、後方TTCが所定閾値TRoff_th以下である場合、今回の処理を終了し、後方TTCが所定閾値TRoff_th以下でない場合、ステップS309に進む。
ステップS309にて、衝突判断部72(72L、72R)は、後方FHLの作動を解除する。即ち、衝突判断部72(72L、72R)は、メータECU50に後方FHL解除要求を送信すると共に、PCS−ECU40に後方FHL解除通知を送信する。
次に、本実施形態に係る衝突回避装置1(前方PCSシステム2)による特徴的な処理、即ち、後方FHLの作動に対応して実行される処理(後方FHL作動に対応する処理)について詳しく説明する。
図7は、本実施形態に係る衝突回避装置1(前方PCSシステム2)による後方FHL作動に対応する処理の一例を概念的に示すフローチャートである。
なお、当該フローチャートは、車両100のIG−ONからIG−OFFまでの間、所定時間毎に実行される。また、当該フローチャートの開始時点(車両100のIG−ON時点)において、下限速度Vlimは、所定値V1(>0)に設定されている。
ステップS401にて、PCS−ECU40は、後方FHLが作動しているか、即ち、後方FHL状態フラグが「1」以上であるか否かを判定する。PCS−ECU40は、後方FHLフラグが「1」以上でない(「0」である)場合、ステップS402に進み、後方FHL状態フラグが「1」以上である場合、ステップS403に進む。
ステップS402にて、PCS−ECU40は、下限速度Vlimを所定値V1に設定する(既に、所定値V1に設定されている場合は、下限速度Vlimを所定値V1に維持する)。
一方、ステップS403にて、PCS−ECU40は、下限速度Vlimを所定値V2に設定する。既に、所定値V2に設定されている場合は、下限速度Vlimを所定値V2に維持する。
なお、所定値V2は、0≦V2<V1の関係を満足する。
このように、本実施形態に係る衝突回避装置1は、後方FHLが作動している場合、後方FHLが作動していない場合よりも運転支援開始条件に対応する下限速度Vlimを小さく設定する。即ち、後方から接近する接近物が車両100に衝突する可能性があると判断する場合、当該可能性がないと判断する場合よりも下限速度Vlimを小さく設定する。これにより、比較的低車速で走行する状況で、不必要な運転支援が頻繁に実行されてしまう事態を回避しつつ、後続車両に追突される等により車両100が前方に押し出されて加速する状況でも、適切なタイミングで運転支援を実行することができる。
具体的に説明すると、後方から接近する接近物が車両100に追突すると、車両100は、接近物から押し出される形で加速して前方の障害物に接近する可能性がある。そのため、例えば、車両100が比較的低車速(V<V1)で走行する状況或いは停車する状況で後方から追突された場合でも、より早期に運転支援が開始されることが望ましい。よって、後方から接近する接近物が車両100に衝突する可能性があると判断する場合、当該可能性がないと判断する場合よりも下限速度Vlimを小さく設定する(Vlim=V2<V1)。これにより、後方からの接近物が追突して車両100が前方に加速する場合でも、比較的早期に運転支援実行条件を満足するため、適切なタイミングで運転支援が実行開始されるようになる。
所定値V2は、適宜設定されてよく、例えば、車両100がクリープ走行可能である場合、クリープ走行開始時の車速に相当する値より高く設定されてよい。これにより、例えば、渋滞中等において、停車中の先行車との車間距離を詰めるためブレーキ操作を解除する場合に、後方FHLが作動していても、警報や自動制動等の運転支援が不要に作動しないようにすることができる。
なお、本実施形態における「下限速度Vlimを小さく設定する」には、所定値V2が0の場合、即ち、下限速度Vlimを所定値V1(>0)から0にする場合が含まれる。
また、本実施形態では、後方から接近する接近物が車両100に衝突する可能性の有無に応じて、2段階で下限速度Vlimを変更するが、更に、衝突する可能性の高低も判断することにより、多段階で、或いは、連続的に下限速度Vlimを変更することもできる。即ち、本実施形態に係る衝突回避装置1は、後方から接近する接近物が車両100に衝突する可能性が高くなるのに応じて、段階的、或いは、連続的に低くなるように下限速度Vlimを設定してもよい。例えば、衝突する可能性がない場合の下限速度Vlimを所定値V1として、衝突する可能性があると判断する状態で、その可能性が高くなるのに応じて、下限速度Vlimを所定値V2(>0)から段階的に低くなるように設定する。そして、衝突する可能性が所定以上(例えば、衝突が不可避であると判断するレベル)の場合、下限速度Vlimが0になるようにする。これにより、比較的低車速で車両100が走行する状況で、不必要な運転支援が頻繁に開始される事態の抑制と、追突等により車両100が前方に加速する状況における適切なタイミングでの運転支援の実行とのバランスをより細かく図ることができる。かかる場合、BSMレーダ70は、接近物の相対位置、相対速度や後方TTC等を含む接近物に関する情報(接近物情報)をPCS−ECU40に送信し、PCS−ECU40は、受信する接近物情報に基づき、接近物が車両100に衝突する可能性の高低を判断する。また、BSMレーダ70(衝突判断部72)は、接近物が車両100に衝突する可能性の有無のみならず、当該可能性の高低についても判断して、当該判断に関する情報をPCS−ECU40に送信してもよい。
なお、「衝突する可能性が高くなる」には、衝突する可能性がない状態からある状態になることが含まれ、後述する実施形態等においても同様である。また、衝突する可能性の高低は、後方TTC(小さくなる程、衝突する可能性が高くなる)や接近物までの距離(短くなる程、衝突する可能性が高くなる)等に基づき、判断されてよく、後述する実施形態等においても同様である。
[変形例]
次いで、第1の実施形態の変形例について説明する。
本変形例では、車速Vが下限速度Vlim以上であるか否か(運転支援実行条件)に依らず運転支援を開始させる構成を採用する。
図8、9は、本変形例に係る衝突回避装置1(前方PCSシステム2)による運転支援開始処理及び解除処理の一例を概念的に示すフローチャートである。図8は、本変形例に係る衝突回避装置1(前方PCSシステム2)による警報開始処理及び解除処理の一例を概念的に示すフローチャートである。図9は、本変形例に係る衝突回避装置1(前方PCSシステム2)による自動制動開始処理及び解除処理の一例を概念的に示すフローチャートである。
なお、図8、9に示すフローチャートは、車両100のイグニッションオン(IG−ON)からイグニッションオフ(IG−OFF)までの間、所定時間毎に実行される。
まず、図8を用いて、警報開始処理及び解除処理について説明する。
なお、図8のステップS502〜S507が警報開始処理に相当し、ステップS508S512が警報解除処理に相当する。また、図8のステップS501、ステップS503〜S507、及びステップS508〜S512は、上述した図4のステップS101、ステップS102〜106、及びステップS107〜S111と同様であるため、異なる部分を中心に説明する。
ステップS502にて、PCS−ECU40は、後方FHLが作動しているか否か、即ち、後方FHL状態フラグが「1」以上であるか否かを判定する。PCS−ECU40は、後方FHLフラグが「1」以上でない(「0」である)場合、運転支援実行条件を判定するステップS503に進む。一方、PCS−ECU40は、後方FHL状態フラグが「1」以上である場合、運転支援実行条件を判定するステップS503をスキップして、ステップS504以降の処理を実行する。
続いて、図9を用いて、自動制動開始処理及び解除処理について説明する。
なお、図9のステップS602〜S607が自動制動開始処理に相当し、ステップS608〜S612が自動制動解除処理に相当する。また、図9のステップS601、ステップS603〜S607、及びステップS608〜S612は、上述した図5のステップS201、ステップS202〜206、及びステップS207〜S211と同様であるため、異なる部分を中心に説明する。
ステップS602にて、PCS−ECU40は、後方FHLが作動しているか否か、即ち、後方FHL状態フラグが「1」以上であるか否かを判定する。PCS−ECU40は、後方FHLフラグが「1」以上でない(「0」である)場合、運転支援実行条件を判定するステップS603に進む。一方、PCS−ECU40は、後方FHL状態フラグが「1」以上である場合、運転支援実行条件を判定するステップS603をスキップして、ステップS604以降の処理を実行する。
このように、本変形例では、後方FHLの作動中において、前方TTCが所定閾値TFon_th1以下になれば、運転支援実行条件に依らず、車両100の運転者への警報を開始する。即ち、後方から接近する接近物が車両100に衝突する可能性があると判断すると、車両100の車速Vが下限速度Vlim以上でない場合であっても、前方TTCが所定閾値TFon_th1以下になった場合、車両100の運転者への警報を開始する。また、本変形例では、後方FHLの作動中において、前方TTCが所定閾値TFon_th2以下になれば、運転支援実行条件に依らず、自動制動を開始する。即ち、後方から接近する接近物が車両100に衝突する可能性があると判断すると、車両100の車速Vが下限速度Vlim以上でない場合であっても、前方TTCが所定閾値Ton_th2以下になった場合、自動制動を開始する。これにより、後方から接近する接近物が車両100に追突した場合に、警報や自動制動等の運転支援を確実に開始させることができる。
なお、衝突回避装置1は、上述した図7(図3、4含む)に示す実施例と図8、9に示す実施例の双方を実現する態様であってもよい。例えば、プログラムのエラー等の発生により、図7に示す実施例に係る機能が実現されない場合は、図8、9に示す実施例に係る機能が実現される態様であってよい。これにより、プログラムのエラー発生時等におけるフェールセーフ機能を担保することが可能になる。
[第2の実施形態]
次いで、第2の実施形態ついて説明する。
本実施形態に係る衝突回避装置1は、第1の実施形態に係る内容に加えて、更なる後方FHL作動に対応する処理を実行する。以下、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、異なる部分を中心説明する。
図10は、本実施形態に係る衝突回避装置1(前方PCSシステム2)による後方FHL作動に対応する処理の一例を概念的に示すフローチャートである。
なお、当該フローチャートは、車両100のIG−ONからIG−OFFまでの間、所定時間毎に実行される。また、当該フローチャートの開始時点(車両100のIG−ON時点)において、所定閾値TFon_th1、TFoff_th1は、それぞれ、所定値T1、T2に設定されている。また、所定値T1、T2は、0<T1≦T2の関係を満足する。
ステップS701にて、PCS−ECU40は、後方FHLが作動しているか、即ち、後方FHL状態フラグが「1」以上であるか否かを判定する。PCS−ECU40は、後方FHL状態フラグが「1」以上でない(「0」である)場合、ステップS702に進み、後方FHL状態フラグが「1」以上である場合、ステップS703に進む。
ステップS702にて、PCS−ECU40は、所定閾値TFon_th1、TFoff_th1を、それぞれ、所定値T1、T2に設定する。既に、所定値T1、T2に設定されている場合は、所定閾値TFon_th1、TFoff_th1を、それぞれ、所定値T1、T2に維持する。
ステップS703にて、PCS−ECU40は、所定閾値TFon_th1、TFoff_th1を、それぞれ、所定値T3(>T1)、T4(>T2)に設定する。既に、所定値T3、T4に設定されている場合は、所定閾値TFon_th1、TFoff_th1を、それぞれ、所定値T3、T4に維持する。
なお、所定値T3、T4は、0<T3≦T4の関係を満足する。
このように、本実施形態に係る衝突回避装置1は、後方FHLが作動している場合、後方FHLが作動していない場合より所定閾値TFon_th1を大きくする(警報の開始タイミングを早める)。即ち、後方から接近する接近物が車両100に衝突する可能性があると判断する場合、当該可能性がないと判断する場合よりも所定閾値TFon_th1を大きくする(警報の開始タイミングを早める)。これにより、車両100の運転者は、後方から車両100に衝突する可能性がある後続車両等が接近する状況で車両100前方の障害物との衝突回避を行う場合に、ブレーキ操作により当該障害物との衝突回避をより適切に行うことができる。
具体的に説明すると、後方から車両100に衝突する可能性がある後続車両等が接近する状況にて、車両100の運転者は、バックミラー等により車両100後方の後続車両等を注視する可能性が高い。また、本実施形態では、後方FHLが作動すると、メータ52に後方FHLが作動中である旨の表示がされるため、車両100の運転者は、当該表示を注視する可能性も高くなる。よって、かかる状況では、車両100前方の障害物に対する注意が不十分になる可能性があり、結果として、車両100前方の障害物との衝突回避のためのブレーキ操作が遅くなるおそれがある。そのため、後方から接近する接近物が車両100に衝突する可能性があると判断する場合、当該可能性がないと判断する場合よりも警報の開始タイミングを早める。これにより、運転者は、警報により車両100前方の障害物と衝突する可能性がある旨を早期に認識することができるため、かかる状況でも適切に衝突回避のためのブレーキ操作を実行することができる。
なお、本実施形態では、後方から接近する接近物が車両100に衝突する可能性の有無に応じて、2段階で所定閾値TFon_th1を変更するが、更に、衝突する可能性の高低も判断することにより、多段階で、或いは、連続的に変更することもできる。即ち、本実施形態に係る衝突回避装置1は、後方から接近する接近物が車両100に衝突する可能性が高くなるのに応じて、段階的、或いは、連続的に大きくなるように所定閾値TFon_th1を設定してもよい。例えば、衝突する可能性がない場合の所定閾値TFon_th1を所定値T1として、衝突する可能性があると判断する状態で、その可能性が高くなるのに応じて、所定閾値TFon_th1を所定値T3まで段階的に低くなるように設定する。その際、衝突する可能性が所定以上(例えば、衝突が不可避であると判断するレベル)の場合、所定閾値TFon_th1が所定値T3になるようにする。これにより、運転者が適切に衝突回避のためのブレーキ操作を行うことと、警報開始のタイミングが早まることにより運転者に与える違和感や煩わしさの抑制とのバランスを細かく図ることができる。
[第3の実施形態]
次いで、第3の実施形態について説明する。
本実施形態に係る衝突回避装置1は、第2の実施形態と同様、第1の実施形態に係る内容に加えて、更なる後方FHL作動に対応する処理を実行する。以下、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、異なる部分を中心説明する。
図11は、本実施形態に係る衝突回避装置1(前方PCSシステム2)による後方FHL作動に対応する処理の一例を概念的に示すフローチャートである。
なお、当該フローチャートは、車両100のIG−ONからIG−OFFまでの間、所定時間毎に実行される。また、当該フローチャートの開始時点(車両100のIG−ON時点)において、警報ブザー62の音量は、「標準」に設定されている。
ステップS801にて、PCS−ECU40は、後方FHLが作動しているか、即ち、後方FHL状態フラグが「1」以上であるか否かを判定する。PCS−ECU40は、後方FHL状態フラグが「1」以上でない(「0」である)場合、ステップS802に進み、後方FHL状態フラグが「1」以上である場合、ステップS803に進む。
ステップS802にて、PCS−ECU40は、警報ブザー62の音量を「標準」に設定する。既に、「標準」に設定されている場合は、警報ブザー62の音量を「標準」に維持する。
ステップS803にて、PCS−ECU40は、警報ブザー62の音量を「大」に設定する。既に、「大」に設定されている場合は、警報ブザー62の音量を「大」に維持する。
このように、本実施形態に係る衝突回避装置1は、後方FHLが作動している場合、後方FHLが作動していない場合より警報ブザー62の音量を大きくする(音による警報の音量を大きくする)。即ち、後方から接近する接近物が車両100に衝突する可能性があると判断する場合、当該可能性がないと判断する場合よりも警報ブザー62の音量を大きくする(音による警報の音量を大きくする)。これにより、車両100の運転者は、後方から車両100に衝突する可能性がある後続車両等が接近する状況で車両100前方の障害物との衝突回避を行う場合に、ブレーキ操作により当該障害物との衝突回避をより適切に行うことができる。
具体的に説明すると、上述したとおり、後方から車両100に衝突する可能性がある後続車両等が接近する状況にて、車両100の運転者は、バックミラー等により車両100後方の後続車両等を注視する可能性が高い。よって、かかる状況では、後続車両を注視する余り、警報が開始されても気付くのが遅くなってしまう可能性があり、結果として、車両100前方の障害物との衝突回避のためのブレーキ操作が遅くなるおそれがある。そのため、後方から接近する接近物が車両100に衝突する可能性があると判断する場合、当該可能性がないと判断する場合よりも音声による警報の音量を大きくする。これにより、運転者は、警報により車両100前方の障害物と衝突する可能性がある旨を気付き易くなるため、かかる状況でも適切に衝突回避のためのブレーキ操作を実行することができる。
なお、本実施形態では、後方から接近する接近物が車両100に衝突する可能性の有無に応じて、2段階で音による警報(警報ブザー62)の音量を変更するが、更に、衝突する可能性の高低も判断することにより、多段階で、或いは、連続的に変更することもできる。即ち、本実施例に係る衝突回避装置1は、後方から接近する接近物が車両100に衝突する可能性が高くなるのに応じて、段階的、或いは、連続的に大きくなるように音による警報(警報ブザー62)の音量を設定してもよい。これにより、運転者が適切に衝突回避のためのブレーキ操作を行うことと、音による警報の音量が大きくなることにより運転者に与える違和感や煩わしさの抑制とのバランスを細かく図ることができる。
以上、本発明を実施するための形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、第2、第3の実施形態における図10、図11に示す実施例は、第1の実施形態(変形例含む)の内容(図7に示す実施例や図8、9に示す実施例)との組み合わせに依らず、単独で実現されてもよい。また、第2、第3の実施形態における図10、図11に示す実施例は、組み合わせてもよい。
また、接近物検出手段として、BSMレーダ70の代わりに、或いは、BSMレーダ70と併せて、任意の物体検出手段が適用されてもよい。例えば、既知のカメラセンサが適用されてもよいし、検出波として光波(レーザ)を利用するレーザレーダが適用されてもよい。
また、本実施形態では、接近物検出手段として、BSMレーダを2個(BSMレーダ70L、70R)設けるが、車両100の後方から接近する接近物を適切に検出可能であれば、1個でもよいし、3個以上設けてもよい。
1 衝突回避装置
2 前方PCSシステム
3 後方FHLシステム
10 障害物検出部
20 車速センサ
30 加速度・ヨーレートセンサ
40 PCS−ECU(衝突時間算出部、運転支援実行部)
50 メータECU
52 メータ
60 ブレーキECU
62 警報ブザー
64 ブレーキアクチュエータ
70 BSMレーダ
71、71L、71R 接近物検出部
72、72L、72R 衝突判断部
80 ハザードランプ
100 車両

Claims (4)

  1. 車両の前方に位置する障害物を検出する障害物検出部と、
    前記車両の後方から接近する接近物を検出する接近物検出部と、
    前記車両と前記障害物の距離及び前記車両に対する前記障害物の相対速度に基づき、前記車両が前記障害物に衝突するまでの衝突時間を算出する衝突時間算出部と、
    前記衝突時間に基づき、前記車両と前記障害物の衝突を回避する運転支援を実行する運転支援実行部であって、前記車両の車速が所定の下限速度以上であり、且つ、前記衝突時間が所定閾値以下になった場合に、前記運転支援を開始する運転支援実行部を備え、
    前記運転支援実行部は、
    前記接近物が前記車両に衝突する可能性が高くなるのに応じて、前記下限速度を低くすること、及び前記接近物が前記車両に衝突する可能性があると判断すると、前記車速が前記下限速度以上でない場合であっても、前記衝突時間が前記所定閾値以下になった場合に、前記運転支援を開始することの少なくとも一方を行う、
    衝突回避装置。
  2. 前記運転支援は、
    自動的に前記車両の制動力を発生させる自動制動を含み、
    前記所定閾値は、
    前記自動制動に対応する所定の自動制動用閾値を含み、
    前記運転支援実行部は、
    前記車速が前記下限速度以上であり、且つ、前記衝突時間が前記自動制動用閾値以下になった場合に、前記自動制動を開始する、
    請求項1に記載の衝突回避装置。
  3. 前記運転支援は、
    前記車両の運転者に対する警報を含み、
    前記所定閾値は、
    前記自動制動用閾値より大きい、前記警報に対応する警報用閾値を含み、
    前記運転支援実行部は、
    前記接近物が前記車両に衝突する可能性が高くなるのに応じて、前記警報用閾値を大きくし、前記車速が前記下限速度以上であり、且つ、前記衝突時間が前記警報用閾値以下になった場合に、前記警報を開始する、
    請求項2に記載の衝突回避装置。
  4. 前記運転支援は、
    前記車両の運転者に対する音による警報を含み、
    前記所定閾値は、
    前記自動制動用閾値より大きい、前記警報に対応する警報用閾値を含み、
    前記運転支援実行部は、
    前記接近物が前記車両に衝突する可能性が高くなるのに応じて、前記警報の音量を大きくし、前記車速が前記下限速度以上であり、且つ、前記衝突時間が前記警報用閾値以下になった場合に、前記警報を開始する、
    請求項2又は3に記載の衝突回避装置。
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