JP7167647B2 - 降車支援装置 - Google Patents

降車支援装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7167647B2
JP7167647B2 JP2018212057A JP2018212057A JP7167647B2 JP 7167647 B2 JP7167647 B2 JP 7167647B2 JP 2018212057 A JP2018212057 A JP 2018212057A JP 2018212057 A JP2018212057 A JP 2018212057A JP 7167647 B2 JP7167647 B2 JP 7167647B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
getting
signal
unit
control
obstacle detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018212057A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020078959A (ja
Inventor
拓人 熊城
紀之 斎藤
巌 泉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2018212057A priority Critical patent/JP7167647B2/ja
Priority to US16/548,078 priority patent/US11273761B2/en
Priority to DE102019123635.5A priority patent/DE102019123635B4/de
Priority to CN201911093610.XA priority patent/CN111169377B/zh
Publication of JP2020078959A publication Critical patent/JP2020078959A/ja
Priority to US17/576,163 priority patent/US11639133B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP7167647B2 publication Critical patent/JP7167647B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q9/00Arrangement or adaptation of signal devices not provided for in one of main groups B60Q1/00 - B60Q7/00, e.g. haptic signalling
    • B60Q9/008Arrangement or adaptation of signal devices not provided for in one of main groups B60Q1/00 - B60Q7/00, e.g. haptic signalling for anti-collision purposes
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B77/00Vehicle locks characterised by special functions or purposes
    • E05B77/02Vehicle locks characterised by special functions or purposes for accident situations
    • E05B77/04Preventing unwanted lock actuation, e.g. unlatching, at the moment of collision
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05FDEVICES FOR MOVING WINGS INTO OPEN OR CLOSED POSITION; CHECKS FOR WINGS; WING FITTINGS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, CONCERNED WITH THE FUNCTIONING OF THE WING
    • E05F15/00Power-operated mechanisms for wings
    • E05F15/40Safety devices, e.g. detection of obstructions or end positions
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05FDEVICES FOR MOVING WINGS INTO OPEN OR CLOSED POSITION; CHECKS FOR WINGS; WING FITTINGS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, CONCERNED WITH THE FUNCTIONING OF THE WING
    • E05F15/00Power-operated mechanisms for wings
    • E05F15/40Safety devices, e.g. detection of obstructions or end positions
    • E05F15/42Detection using safety edges
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05FDEVICES FOR MOVING WINGS INTO OPEN OR CLOSED POSITION; CHECKS FOR WINGS; WING FITTINGS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, CONCERNED WITH THE FUNCTIONING OF THE WING
    • E05F15/00Power-operated mechanisms for wings
    • E05F15/70Power-operated mechanisms for wings with automatic actuation
    • E05F15/73Power-operated mechanisms for wings with automatic actuation responsive to movement or presence of persons or objects
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07CTIME OR ATTENDANCE REGISTERS; REGISTERING OR INDICATING THE WORKING OF MACHINES; GENERATING RANDOM NUMBERS; VOTING OR LOTTERY APPARATUS; ARRANGEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS FOR CHECKING NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • G07C5/00Registering or indicating the working of vehicles
    • G07C5/08Registering or indicating performance data other than driving, working, idle, or waiting time, with or without registering driving, working, idle or waiting time
    • G07C5/0816Indicating performance data, e.g. occurrence of a malfunction
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B81/00Power-actuated vehicle locks
    • E05B81/54Electrical circuits
    • E05B81/64Monitoring or sensing, e.g. by using switches or sensors
    • E05B81/76Detection of handle operation; Detection of a user approaching a handle; Electrical switching actions performed by door handles
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05FDEVICES FOR MOVING WINGS INTO OPEN OR CLOSED POSITION; CHECKS FOR WINGS; WING FITTINGS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, CONCERNED WITH THE FUNCTIONING OF THE WING
    • E05F15/00Power-operated mechanisms for wings
    • E05F15/40Safety devices, e.g. detection of obstructions or end positions
    • E05F15/42Detection using safety edges
    • E05F2015/483Detection using safety edges for detection during opening

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Description

本発明は、降車支援装置に関する。より具体的には、本発明は、車両周辺の障害物を検出して乗員の降車時における安全性を高める降車支援装置に関する。
当該技術分野においては、従来から、自動車等の車両の停車時に乗員がドアを開けて降車する際の安全性を高めるため、例えば後方から接近する接近物等、車両周辺の障害物を検出して警報を発する等して注意を喚起する様々な降車支援装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、車両に搭載されたカメラによって撮影された車両周辺の画像データに基づいて車両周辺の障害物を検出する障害物検出部を備え、当該障害物検出部によって停車中に障害物が検出された場合、ドアロック操作スイッチを操作不可状態にするドアロック制御装置が提案されている。当該装置によれば、開扉時の安全性を向上することができる。
特許文献2には、何れかのドアに対して開放の操作がなされたとき、自車両の停車位置情報及び自車両後方の接近物の情報に基づいて設定されるドア開放判定ラインとドアの開放領域がラップする場合は、警報による注意喚起又はドアの開放角度の制限等を行う車両ドア開閉支援システムが提案されている。当該システムによれば、接近物との接触或いは衝突を確実に防止して乗員の降車時の安全を確保すると共に、注意喚起のための不要な作動を抑制して乗員の円滑な降車動作を支援することができる。
また、特許文献3には、カメラとモニタでミラーの機能を満たす電子ミラーシステムにおいて、運転者がミラーを使用する意志を信号として出力する表示制御部を備え、電子ミラーに給電されておらず且つ表示制御部により上記信号が出力された場合、電子ミラーに給電する電子ミラー電源制御システムが提案されている。当該システムによれば、電子ミラーとしての機能を満たしつつ、バッテリーの負担を軽減すると共に操作性も容易なシステムを提供することができる。
更に、特許文献4には、車両が停止しており且つイグニッションスイッチがオフされている状態においても、乗員検知手段により車両内に乗員が検知される場合は車載カメラによる撮影画像に基づいて車両に接近する接近物の検知を継続して行い、乗員検知手段により車両内に乗員が検知されない場合は接近物の検知を終了する接近物検知装置が提案されている。これにより、イグニッションスイッチがオフされている状態においても、車両に乗車している乗員の全員が降車を完了するまで車両への接近物検知を行うことができる。
加えて、特許文献5には、イグニッションスイッチがオフされた場合においても、カメラの撮影及びモニタの表示を予め定めた時間継続した後にモニタの表示を停止する車両周辺撮影表示装置が提案されている。また、当該装置は、カーテシスイッチによってドアの開放が検出された際にモニタの表示が停止されている場合は、モニタの表示を再開させて車両周辺を確認可能に制御し、その後、カーテシスイッチによってドアの閉鎖が検出され且つドアロックによって施錠が検知された場合にモニタの表示を停止する。これにより、消費電力を抑制しつつ、降車の際に車両周辺を確認することができる。
特許第4840183号公報 特開2018-008576号公報 特許第4866314号公報 特開2011-113366号公報 特開2018-047833号公報
特許文献1に記載されたドアロック制御装置は、例えばイグニッションスイッチがオンされて電力が供給されている状態において障害物検出部が車両周辺の障害物を検出した場合にドアロック操作スイッチを操作不可状態にする(例えば、特許文献1の段落[0022]を参照)。従って、例えばイグニッションスイッチがオフされて電力が供給されていない状態においては、車両周辺に障害物が存在していても障害物検出部が当該障害物を検出することができず、車両のドアが開放される虞がある。
特許文献2に記載された車両ドア開閉支援システムは、接近物との接触又は衝突の可能性のある領域とドアの開放領域とがラップする(重なる)場合にのみ警報による注意喚起又はドアの開放角度の制限等を行うことにより、接近物との接触或いは衝突を防止しつつ注意喚起のための不要な作動を抑制することを目的としている。しかしながら、例えばイグニッションスイッチがオフされて電力供給が停止された後の当該システムの作動については何ら考慮されていない。
また、特許文献3に記載された電子ミラー電源制御システムは、電子ミラーに給電されていない状態において運転者がミラーを使用する意志を表す信号が出力された場合に給電を再開する。しかしながら、当該システムは車両周辺の障害物を検出して警報を発する機能を備えておらず、電子ミラーとしての機能を復活させるのみであるため、乗員の降車時の安全を確保するという観点からは、従来の光学的なミラーのみを備える車両に対する優位性は備えない。
更に、特許文献4に記載された接近物検知装置は、車両が停止しており且つイグニッションスイッチがオフされている状態においても、乗員検知手段により車両内に乗員が検知される場合は車載カメラによる撮影画像に基づいて車両に接近する接近物の検知を継続して行う。換言すれば、当該装置によれば、車両内に乗員が検知されない状態が達成されるまで接近物の検知が継続される。従って、例えば停車中の車両内に乗員が留まって休憩するような場合等、乗員が降車しようとしていない場合にも接近物の検知が継続されるので、不必要な警告が報知されて乗員に不快感を与えたりバッテリーの負担が増大したりする虞がある。
加えて、特許文献5に記載された車両周辺撮影表示装置は、イグニッションスイッチがオフされた場合においてもカメラの撮影及びモニタの表示を予め定めた時間継続した後にモニタの表示を停止する。また、このようにモニタの表示が停止された後にカーテシスイッチによってドアの開放が検出された際にはモニタの表示を再開させて車両周辺を確認可能とする。このようにモニタの表示が再開されるのはドアの開放が検出された以降となるので、例えば後方から接近する接近物等の障害物が車両周辺に存在する場合においても、ドアの開放が検出される以前に警報を発する等して注意を喚起することができない場合がある。
以上のように、従来技術に係る降車支援装置においては、不要な電力消費を低減しつつ乗員の降車時における安全性をより確実に高めるという観点において、未だ解決すべき課題が残されている。即ち、当該技術分野においては、不要な電力消費を低減しつつ乗員の降車時における安全性をより確実に高めることができる降車支援装置が求められている。
そこで、本発明者は、鋭意研究の結果、障害物検出部によって自車両周辺に障害物が検出される場合に警報及び/又は開扉制限を含む降車制限動作を降車制限部に実行させる降車支援装置において、障害物検出部及び/又は降車制限部が稼働していない状態において乗員が降車しようとする動作が検出された場合は障害物検出部及び降車制限部を起動させることにより、不要な電力消費を低減しつつ乗員の降車時における安全性をより確実に高めることができることを見出した。
より具体的には、本発明に係る降車支援装置(以降、「本発明装置」と称呼される場合がある。)は、障害物検出部と、降車制限部と、制御部と、を備える降車支援装置である。障害物検出部は、自車両の周辺に存在する障害物を検出するように構成されている。降車制限部は、警報動作及び/又は開扉制限動作を含む動作である降車制限動作を実行するように構成されている。警報動作とは、自車両が備えるドアについての警報を発する動作である。開扉制限動作とは、自車両が備えるドアの開放を制限する動作である。制御部は、通常制御を実行するように構成されている。通常制御とは、障害物検出部によって障害物が検出されている場合は少なくとも障害物に最も近いドアについて降車制限動作を降車制限部に実行させる制御である。
本発明装置は、降車動作検出部を更に備える。降車動作検出部は、自車両の乗員が降車しようとする動作である降車動作を検出するように構成されている。更に、本発明装置においては、再開制御を実行するように制御部が構成されている。再開制御とは、障害物検出部及び/又は降車制限部が稼働していない状況において降車動作検出部によって降車動作が検出された場合は障害物検出部及び降車制限部を起動させる制御である。
本発明の1つの態様に係る本発明装置において、起動後の作動状態に対応する信号を送信するように障害物検出部を構成し且つ当該信号に基づいて障害物検出部が正常に作動していないと判定される場合は降車制限動作を降車制限部に強制的に実行させるようにしてもよい。本発明のもう1つの態様に係る本発明装置において、上記のような強制的な降車制限動作が所定の期間よりも長く継続して実行されている場合は降車制限動作を解除するようにしてもよい。
本発明によれば、不要な電力消費を低減しつつ乗員の降車時における安全性をより確実に高めることができる降車支援装置を提供することができる。
本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明の各実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
本発明の第1実施形態に係る降車支援装置(第1装置)の構成の一例を示す模式的なブロック図である。 第1装置が備える制御部において実行される降車支援ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例1-1に係る第1装置が備える制御部において実行される降車支援ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例1-1に係る第1装置が備える障害物検出部及び降車制限部のスリープ状態において実行される再開制御の一例を示すフローチャートである。 変形例1-2に係る第1装置が備える制御部において実行される降車支援ルーチンの一例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る降車支援装置(第2装置)が備える障害物検出部の起動後に実行される作動状態通知ルーチンの一例を示すフローチャートである。 第2装置が備える制御部において実行される降車支援ルーチンの流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る降車支援装置(第3装置)が備える障害物検出部の起動後に実行される作動状態通知ルーチンの一例を示すフローチャートである。 第3装置が備える制御部において実行される降車支援ルーチンの一例を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る降車支援装置(第4装置)が備える障害物検出部の起動後に実行される作動状態通知ルーチンの一例を示すフローチャートである。 第4装置が備える制御部において実行される降車支援ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例4-1に係る第4装置が備える制御部において実行される降車支援ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例4-2に係る第4装置が備える制御部において実行される降車支援ルーチンの一例を示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態に係る降車支援装置(第5装置)が備える制御部において実行される降車支援ルーチンの1つの例を示すフローチャートである。 第5装置が備える制御部において実行される降車支援ルーチンのもう1つの例を示すフローチャートである。 第5装置が備える制御部において実行される降車支援ルーチンの更にもう1つの例を示すフローチャートである。 本発明の1つの実施例に係る降車支援装置(実施例装置)の構成の一例を示す模式的なブロック図である。 実施例装置が備える障害物検出部が備えるECUによって実行される再開制御及びそれ以降の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施例装置が搭載される車両のボデーECUによって実行される降車支援ルーチンの一例を示すフローチャートである。
《第1実施形態》
以下、図面を参照しながら本発明の第1実施形態に係る降車支援装置(以降、「第1装置」と称呼される場合がある。)について説明する。
〈構成〉
図1は、第1装置の構成の一例を示す模式的なブロック図である。第1装置100は、障害物検出部110と、降車制限部120と、制御部130と、を備える降車支援装置である。
障害物検出部110は、自車両(図示せず)の周辺に存在する障害物(図示せず)を検出するように構成されている。自車両の周辺に存在する障害物とは、例えば、自車両から所定の距離以内に存在する物体、動物、歩行者、及び車両(例えば、自転車、二輪自動車、及び四輪自動車等)、並びに所定の時間内に自車両から所定の距離以内に到達すると予測される接近物(物体、動物、歩行者、及び車両等を含む)等を指す。特に、例えば衝突余裕時間(TTC:Time-To-Collision)及び/又は衝突余裕度(MTC:Margin-To-Collision)等の指標に基づいて自車両が備えるドアの開閉動作における可動範囲及び/又は自車両からの降車直後の乗員の位置等に所定の時間内に到達すると予測される接近物を指す。
上記のような障害物を障害物検出部110が検出するための具体的な手段は特に限定されず、当該技術分野において広く用いられている様々な検出手段を採用することができる。このような検出手段は、例えば、ミリ波等の電波の反射波を利用するレーダ、超音波の反射波を利用する超音波センサ、及び単眼カメラ及びステレオカメラ等のカメラによって撮影される画像データを利用するイメージセンサ等の種々のセンサを用いて、障害物の位置及び速度(自車両に対する障害物の相対的な位置及び速度を含む)並びに自車両と障害物との間の距離等を検出することができる。障害物検出部110は、このようにして自車両の周辺に存在する障害物が検出されたことを示す信号を制御部130に対して送信するように構成される。
降車制限部120は、警報動作及び/又は開扉制限動作を含む動作である降車制限動作を実行するように構成されている。即ち、降車制限部120は、警報動作及び開扉制限動作の何れか一方又は両方を降車制限動作として実行するように構成されている。
警報動作とは、自車両が備えるドアについての警報を発する動作である。警報の具体例としては、例えば、音、光及び振動の発生、並びに画像及び/又は文字の表示等を挙げることができる。警報としての音は、例えば、自車両が備えるオーディオ機器及び/又はブザー等、音を発生する装置である音発生装置から発生させることができる。尚、このような音の具体例としては、例えば、音響(例えば、アラーム音等)、音声(合成音声を含む)、及び音楽等を挙げることができる。警報としての光は、例えば、自車両に搭載されたブラインドスポットモニター(BSM:Blind Spot Monitor)システム及び/又はドアインジケータ等が備える警告灯等、光を発生する装置である光発生装置が備える電球及び/又は発光素子(例えば、発光ダイオード(LED)等)等から発生させることができる。
警報としての振動は、例えば、自車両が備えるハンドル及び/又はシート等を振動させるように組み込まれたモータ及び/又はバイブレータ等、振動を発生する装置である振動発生装置から発生させることができる。警報としての画像及び/又は文字は、例えば、自車両が備えるマルチインフォメーションディスプレイ(MID:Multi-Information Display)及び/又はマルチメディア(MM:MultiMedia)機器のディスプレイ等、画像及び/又は文字を表示する画像表示装置によって表示することができる。尚、このような画像の具体例としては、例えば、静止画(例えば、図形、図柄及びマーク等)及び動画(例えば、アニメーション等)等を挙げることができる。
以上のように、降車制限部120は、上述した音発生装置、光発生装置、振動発生装置、及び画像表示装置からなる群より選ばれる少なくとも1つの警報装置を含むことができる。この場合、警報動作は、これらの警報装置によって警報を発する動作を含むことができる。
一方、開扉制限動作とは、自車両が備えるドアの開放を制限する動作である。自車両が備えるドアの開放を制限する動作の具体例としては、例えば自車両が備えるドアの開放を禁止する動作及び自車両が備えるドアの開放を遅延させる動作等を挙げることができる。
例えば、降車制限部120は、ドアをロックするか又はドアがロックされている状態を維持する装置であるドアロック装置を含むことができる。この場合、降車制限部120は、例えば、自車両が備えるドアのラッチ・アッセンブリを含むことができ、開扉制限動作は、ドアロック装置によってドアをロックするか又はドアがロックされている状態を維持する動作を含むことができる。
制御部130は、通常制御を実行するように構成されている。通常制御とは、障害物検出部110によって障害物が検出されている場合は少なくとも障害物に最も近いドアについて降車制限動作を降車制限部120に実行させる制御である。
尚、制御部130は、障害物検出部110によって検出されている障害物に最も近いドア(直近ドア)についてのみ降車制限部120に降車制限動作を実行させてもよく、直近ドア及び直近ドア以外のドア(例えば、直近ドアに隣接するドア)について降車制限部120に降車制限動作を実行させてもよく、或いは自車両が備える全てのドアについて降車制限部120に降車制限動作を実行させてもよい。
上記に加えて、第1装置100は、降車動作検出部140を更に備える。降車動作検出部140は、自車両の乗員が降車しようとする動作である降車動作を検出するように構成されている。降車動作の具体例としては、例えば、自車両が備えるドアのドアレバー及び/又は電子式ラッチ装置を操作するためのドアスイッチ(例えば、アンラッチスイッチ等)に対する乗員による操作及び/又は接触、乗員の着座姿勢の所定の変化(例えば、降車時に想定される乗員の着座姿勢の変化等)、並びに乗員の動き(例えば、降車時に想定される乗員の動き等)等を挙げることができる。
従って、降車動作検出部140は、ドアレバーの操作を検出するドアレバーセンサ、電子式ラッチ装置を操作するためのドアスイッチ、ドアレバー及び/又はドアスイッチへの乗員による接触を検出するタッチセンサ、乗員の着座姿勢を検出する着座センサ、並びに乗員の動きを検出するモーションセンサからなる群より選ばれる少なくとも1つの検出装置を含むことができる。この場合、降車動作検出部140は、当該検出装置から出力される信号に基づいて降車動作を検出するように構成され得る。
更に、第1装置100においては、再開制御を実行するように制御部130が構成されている。再開制御とは、障害物検出部110及び/又は降車制限部120が稼働していない状態において降車動作検出部140によって降車動作が検出された場合は障害物検出部110及び降車制限部120を起動させる制御である。具体的には、再開制御は、例えば、自車両のイグニッションスイッチがオフされた後に障害物検出部110及び/又は降車制限部120への電力供給が既に停止されている状態において降車動作検出部140によって降車動作が検出された場合に障害物検出部110及び降車制限部120への電力供給を再開する制御である。尚、再開制御による障害物検出部110及び降車制限部120への電力供給の再開時に使用される電源は、自車両のイグニッションスイッチがオンされているときに使用される電源(通常電源)であってもよく、或いは通常電源とは別個の電源であってもよい。
また、上記のように、降車動作検出部140は、例えば、自車両のイグニッションスイッチがオフされた後に障害物検出部110及び/又は降車制限部120への電力供給が既に停止されている状態においても降車動作を検出することが可能な状態にある必要がある。従って、例えばスマートエントリシステム又はキーレスエントリシステム等のように、イグニッションスイッチがオンされていない状態においても降車動作検出部140への電力供給が維持されている必要がある。
上述したような制御部130としての機能は、例えば、自車両が備える電子制御装置(ECU:Electric Control Unit)によって実現することができる。ECUは、マイクロコンピュータを主要部として備え、障害物検出部110及び降車動作検出部140等からの検出信号を受信するための入力ポート及び障害物検出部110及び降車制限部120等への指示信号を送信するための出力ポート等を備える。これらの検出信号及び指示信号は、例えばCAN(Controller Area Network)等の車載ネットワークを介して伝達することができる。マイクロコンピュータは、例えば、CPUとROM及びRAM等のデータ記憶装置等を含む。CPUはROMに格納されたインストラクション(プログラム)に基づいて、各種検出信号を受信し、各種演算処理を実行し、各種指示信号を送信することにより、様々な機能を実現するように構成されている。ECUは、このようにして制御部130としての機能を実現することができる。
尚、制御部130としての機能は、第1装置100が備えるECUによって実現されていてもよく、或いは、自車両に搭載された第1装置100以外の装置が備えるECUによって実現されていてもよい。更に、制御部130としての機能は、1つのECUによって実現されていてもよく、或いは、複数のECUによって分散的に実現されていてもよい。
〈動作〉
図2は、第1装置100が備える制御部130において実行される降車支援ルーチンの一例を示すフローチャートである。このような降車支援ルーチンは、制御部130としての機能を実現するECUが備えるCPUにより所定の間隔にて繰り返し実行されるようになっている。
降車支援ルーチンが開始されると、CPUは、ステップS101において、障害物検出部110及び降車制限部120の両方が稼働中であるか否かを判定する。障害物検出部110及び降車制限部120の両方が稼働中である場合、CPUはステップS101において「Yes」と判定し、次のステップS102へと処理を進める。
ステップS102において、CPUは、自車両の周辺に存在する障害物が検出されているか否かを判定する。障害物検出部110によって障害物が検出されている場合、CPUはステップS102において「Yes」と判定し、次のステップS103へと処理を進め、降車制限動作を降車制限部120に実行させる。これにより、少なくとも障害物検出部110によって検出されている障害物に最も近いドアについて警報動作及び/又は開扉制限動作が実行され、自車両の乗員の降車時における安全性をより確実に高めることができる。一方、障害物検出部110によって障害物が検出されていない場合、CPUはステップS102において「No」と判定し、次のステップS104へと処理を進め、降車制限部120によって降車制限動作が実行されている場合はこれを解除し、当該ルーチンを一旦終了する。これにより、例えば、自車両が備えるドアのドアレバー及び/又は電子式ラッチ装置を操作するためのドアスイッチに対する乗員による操作に応じたドアのアンラッチ及び/又は開放が可能となる。これらのステップS102乃至S104において実行される処理は、上述した「通常制御」を構成する(図2において一点鎖線によって囲まれた領域Nを参照)。
一方、障害物検出部110及び降車制限部120の何れか一方又は両方が稼働していない場合、従来技術に係る降車支援装置においては、たとえ自車両の周辺に障害物が存在し且つ乗員が降車しようとしている状況においても、障害物検出部110によって障害物を検出して降車制限部120によって降車制限動作を実行することができない。
ところが、第1装置100においては、障害物検出部110及び降車制限部120の何れか一方又は両方が稼働していない場合は、CPUはステップS101において「No」と判定し、次のステップS105へと処理を進める。
ステップS105において、CPUは、降車動作(自車両の乗員が降車しようとする動作)が検出されたか否かを判定する。降車動作検出部140によって降車動作が検出されない場合、CPUはステップS105において「No」と判定し、当該ルーチンを一旦終了する。
一方、降車動作検出部140によって降車動作が検出された場合は、CPUはステップS105において「Yes」と判定し、次のステップS106へと処理を進める。ステップS106において、CPUは、障害物検出部110及び降車制限部120を起動させる(即ち、障害物検出部110及び降車制限部120のうち稼働していない方の稼働を再開させる)。これらのステップS105及びS106において実行される処理は、上述した「再開制御」を構成する(図2において破線によって囲まれた領域Rを参照)。
上記ステップS106の実行により障害物検出部110及び降車制限部120を起動させた後、CPUは次のステップステップS102乃至S104へと処理を進め、上述した通常制御(領域N)を実行する。通常制御を構成するステップS102乃至S104については既に説明した通りである。
〈効果〉
以上のように、第1装置100においては、障害物検出部110及び/又は降車制限部120が稼働していない状態においても、降車動作検出部140によって降車動作が検出された場合は、制御部130によって再開制御が実行されて障害物検出部110及び降車制限部120が起動される。従って、上述した通常制御(領域N)を実行することができる。換言すれば、第1装置100によれば、例えば、自車両のイグニッションスイッチがオフされた後に障害物検出部110及び/又は降車制限部120への電力供給が既に停止されている状態においても、自車両の乗員が降車しようとしたときは、障害物検出部110によって障害物を検出し、自車両の周辺に障害物が存在する場合は降車制限部120によって降車制限動作を実行することができる。即ち、自車両の乗員の降車時における安全性をより確実に高めることができる。
更に、イグニッションスイッチがオフされる等して障害物検出部110及び/又は降車制限部120が作動を停止した後は、例えばイグニッションスイッチが再びオンされたり降車動作検出部140によって降車動作が検出されて上述した再開制御(領域R)が実行されたりしない限り、障害物検出部110及び降車制限部120が起動されない。従って、例えば自車両に乗員が搭乗していない場合及び自車両の乗員が降車しようとしていない場合等、降車支援が必要とされない場合に通常制御が実行されて乗員に不快感を与えたり不要な電力を消費したりする虞を低減することができる。
即ち、第1装置によれば、不要な電力消費を低減しつつ乗員の降車時における安全性をより確実に高めることができる。
〈変形例1-1〉
上記説明においては、再開制御の具体例として、自車両のイグニッションスイッチがオフされた後に障害物検出部110及び/又は降車制限部120への電力供給が既に停止されている状態において降車動作検出部140によって降車動作が検出された場合に制御部130が障害物検出部110及び降車制限部120への電力供給を再開する制御を例示した。
しかしながら、降車動作検出部140によって降車動作が検出されたことを示す信号(降車動作検出信号)を障害物検出部110及び降車制限部120に対して送信するように制御部130を構成し且つ当該信号を制御部130から受信したときに起動処理を実行するように障害物検出部110及び降車制限部120を構成してもよい。この場合、障害物検出部110及び降車制限部120は、自車両のイグニッションスイッチがオフされた後にも降車動作検出信号の受信に対応して起動する機能を備える必要がある。従って、例えば、自車両のイグニッションスイッチがオフされた後に障害物検出部110及び降車制限部120を所謂「スリープ状態」に維持して、少なくとも上記機能を達成するために必要とされる部分は作動しているようにする必要がある。
図3は、変形例1-1に係る第1装置100が備える制御部130において実行される降車支援ルーチンの一例を示すフローチャートである。この降車支援ルーチンにおいては、図2に示した降車支援ルーチンにおいて障害物検出部110及び降車制限部120の両方が稼働中であるか否かを判定するステップS101が削除されている。更に、図2に示した降車支援ルーチンにおいて障害物検出部110及び降車制限部120を起動させるステップS106が上述した降車動作検出信号を障害物検出部110及び降車制限部120に対して送信するステップS106’に置き換えられている。従って、この降車支援ルーチンが開始されると、CPUはステップS105において降車動作検出部140によって降車動作が検出されたか否かを判定する。降車動作が検出された場合は、CPUは次のステップS106’に処理を進めて降車動作検出信号を障害物検出部110及び降車制限部120に対して送信する。一方、降車動作が検出されない場合、CPUはステップS105において「No」と判定し、降車動作検出信号を送信しない。
図4は、変形例1-1に係る第1装置100が備える障害物検出部110及び降車制限部120のスリープ状態において実行される再開制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。再開制御ルーチンが開始されると、障害物検出部110及び降車制限部120としての機能を実現するECUが備えるCPUは、ステップS201において、降車動作検出信号が制御部130から受信されたか否かを判定する。図3について上述したように降車動作が検出され(ステップS105:Yes)降車動作検出信号が制御部130から受信された場合、CPUはステップS201において「Yes」と判定し、次のステップS202へと処理を進め、障害物検出部110及び降車制限部120の起動処理を実行する。一方、図3について上述したように降車動作が検出されず(ステップS105:No)降車動作検出信号が制御部130から受信されない場合は、CPUはステップS201において「No」と判定し、当該ルーチンを一旦終了する。即ち、降車動作が検出されない場合は、障害物検出部110及び降車制限部120が稼働していない状態であっても、障害物検出部110及び降車制限部120の起動処理は実行されない。従って、降車動作が検出されないにも拘わらず不要な降車制限動作が実行されて電力が無駄に消費されることを防ぐことができる。
上記のような再開制御ルーチンは、スリープ状態にある障害物検出部110及び降車制限部120としての機能を実現するECUが備えるCPUにより所定の間隔にて繰り返し実行されるようになっている。従って、降車動作検出信号が制御部130から受信されて起動処理が実行されるまでは当該ルーチンが繰り返し実行される(即ち、降車動作検出信号が制御部130から受信されるまで待機する)こととなる。
以上のように、図3及び図4に例示した変形例1-1に係る第1装置100においては、図3に示した降車支援ルーチンに含まれるステップS105及びS106’と図4に示した再開制御ルーチンとの組み合わせによって上述した再開制御が実行される(詳しくは、後述する実施例を参照)。
〈変形例1-2〉
第1装置100は降車動作検出部140を備えているので、上述した通常制御(領域N)において、降車動作が検出されたか否かに応じて、例えば警報としての音、光、振動及び/又は表示を切り替える等、異なる降車制限動作を実行するようにしてもよい。図5は、当該変形例に係る第1装置において実行される降車支援ルーチンの一例を示すフローチャートである。この例においては、自車両の周辺に存在する障害物が検出されているか否かを判定するステップS102の後に、降車動作検出部140によって降車動作が検出されたか否かを判定するステップS107が追加されている。
ステップS107において、降車動作検出部140によって降車動作が検出された場合、CPUは「Yes」と判定し、次のステップS103Aへと処理を進め、特定の降車制限動作A(例えば、ブザー及び該当するドアに近いシートの振動による警報動作)を降車制限部120に実行させる。一方、降車動作検出部140によって降車動作が検出されない場合、CPUは「No」と判定し、次のステップS103Bへと処理を進め、降車制限動作Aとは異なる降車制限動作B(例えば、ブザーによる警報動作)を降車制限部120に実行させる。このように、当該変形例に係る第1装置によれば、降車動作が検出されたか否かに応じて異なる降車制限動作を使い分けることにより、自車両からの乗員の降車時における安全性をより一層高めることができる。
尚、ステップS107は、ステップS105と同様に、降車動作検出部140による降車動作の有無に応じた条件分岐である。従って、ステップS107の前にステップS105が既に実行されている場合は、必ずしもステップS107において降車動作の有無を改めて検出する必要は無く、例えばステップS105における検出結果を表すフラグ等を利用して降車動作が検出されたか否かを判定してもよい。
〈変形例1-3〉
上述したように、本発明は、不要な電力消費を低減しつつ乗員の降車時における安全性をより確実に高めることができる降車支援装置を提供することを1つの目的とする。従って、例えば自車両が停止していること又は自車両の速度が所定の閾値未満であること等を上述したような降車支援ルーチンが実行されるための条件としても加えてもよい。
《第2実施形態》
以下、図面を参照しながら本発明の第2実施形態に係る降車支援装置(以降、「第2装置」と称呼される場合がある。)について説明する。
上述したように、第1装置100においては、障害物検出部110及び/又は降車制限部120が稼働していない状態においても、降車動作検出部140によって降車動作が検出された場合は、制御部130によって再開制御が実行されて障害物検出部110及び降車制限部120が起動される。ところが、障害物検出部110は、必ずしも起動された瞬間に正常な作動を開始することができる訳ではなく、例えば、障害物検出部110を構成する検出手段(例えば、レーダ、超音波センサ及びイメージセンサ等)が正常に作動することができる状態に到達するまでに、ある程度の時間を要する場合がある。
上記のように障害物検出部110が正常に作動することができる状態に到達していない期間中は、自車両の周辺に障害物が存在しているにも拘わらず当該障害物を正常に検出することができない可能性がある。従って、自車両からの乗員の降車時における安全性をより確実に高める観点からは、当該期間中は障害物検出部110による障害物の検出の有無に拘わらず降車制限部120に降車制限動作を実行させることが望ましい。
〈構成〉
そこで、第2装置は、上述した第1装置であって、障害物検出部は、起動後に正常に作動することができる状態にはない期間中は所定の第1信号を制御部に対して送信するように構成されている。更に、制御部は、第1信号が受信されない期間中は上述した通常制御を実行し、第1信号が受信される期間中は強制制御を実行するように構成されている。強制制御とは、障害物検出部による障害物の検出の有無に拘わらず降車制限動作を降車制限部に実行させる制御である。
障害物検出部が正常に作動することができる状態にあるか否かについては、例えば、障害物検出部が備える自己診断機能等を利用して判定することができる。第1信号は、例えばCAN等の車載ネットワークを介して制御部へ伝達することができる。また、第1信号の性状は、自車両に搭載される車載ネットワークのプロトコルに準じて適宜定めることができる。
〈動作〉
図6は、第2装置が備える障害物検出部110の起動後に実行される作動状態通知ルーチンの一例を示すフローチャートである。障害物検出部110が起動して当該ルーチンが開始されると、CPUは、ステップS211において、障害物検出部110が正常に作動することができる状態にあるか否かを判定する。障害物検出部110が正常に作動することができる状態にはない場合、CPUはステップS211において「No」と判定し、次のステップS212へと処理を進め、所定の第1信号を制御部130に対して送信する。一方、障害物検出部110が正常に作動することができる状態にある場合は、CPUはステップS211において「Yes」と判定し、当該ルーチンを一旦終了する。
上記のような作動状態通知ルーチンは、障害物検出部110としての機能を実現するECUが備えるCPUにより所定の間隔にて繰り返し実行されるようになっている。従って、障害物検出部110が起動された後、正常に作動することができる状態に到達するまでの期間中は第1信号が制御部130に対して送信され、正常に作動することができる状態に到達すると制御部130に対する第1信号の送信が停止される。
一方、図7は、第2装置が備える制御部130において実行される降車支援ルーチンの一例を示すフローチャートである。この例においては、自車両の周辺に存在する障害物が検出されているか否かを判定するステップS102の直前に、障害物検出部110から第1信号が受信されているか否かを判定するステップS111が追加されている。
ステップS111において、障害物検出部110から第1信号が受信されていない場合、CPUは「No」と判定し、次のステップS102乃至S104に処理を進める。即ち、障害物検出部110が正常に作動している場合は、上述した通常制御(領域N)を実行する。一方、障害物検出部110から第1信号が受信されている場合、CPUは「Yes」と判定し、ステップS102をスキップしてステップS103へと処理を進める。即ち、障害物検出部110が正常に作動していない場合は、障害物検出部110による障害物の検出の有無に拘わらず降車制限動作を降車制限部120に実行させる制御(即ち、強制制御)を実行する。尚、通常制御による降車制限動作と強制制御による降車制限動作とは、例えば警報としての音、光、振動及び/又は表示等が異なっていてもよい。
〈効果〉
以上のように、第2装置によれば、第1信号が受信される期間中は強制制御が実行される。即ち、障害物検出部110が正常に作動することができる状態に到達していない期間中は障害物検出部110による障害物の検出の有無に拘わらず降車制限部120によって降車制限動作が実行される。従って、障害物検出部110が正常に作動することができる状態に到達していないために自車両の周辺に障害物が存在しているにも拘わらず当該障害物を正常に検出することができないことに起因して自車両からの乗員の降車時における安全性が低下する可能性を低減することができる。即ち、自車両からの乗員の降車時における安全性をより確実に高めることができる。
《第3実施形態》
以下、図面を参照しながら本発明の第3実施形態に係る降車支援装置(以降、「第3装置」と称呼される場合がある。)について説明する。
上述したように、第2装置においては、障害物検出部が正常に作動することができる状態にはない期間中は障害物検出部から制御部に対して第1信号が送信され、第1信号が受信される期間中は強制制御が実行される。しかしながら、障害物検出部が正常に作動することができる状態にあるか否かを障害物検出部から制御部に伝達するための手法は上記に限定されない。例えば、上述したように障害物検出部が正常に作動していないことを示す第1信号に代えて、障害物検出部が正常に作動していることを示す第2信号を利用して、障害物検出部が正常に作動することができる状態にあるか否かを障害物検出部から制御部に伝達することもできる。
〈構成〉
そこで、第3装置は、上述した第1装置であって、障害物検出部は、起動後に正常に作動することができる状態にある期間中は所定の第2信号を制御部に対して送信するように構成されている。更に、制御部は、第2信号が受信される期間中は上述した通常制御を実行し、第2信号が受信されない期間中は強制制御を実行するように構成されている。上述したように、強制制御とは、障害物検出部による障害物の検出の有無に拘わらず降車制限動作を降車制限部に実行させる制御である。
障害物検出部が正常に作動することができる状態にあるか否かについては、上述したように、例えば、障害物検出部が備える自己診断機能等を利用して判定することができる。第2信号もまた、上述した第1信号と同様に、例えばCAN等の車載ネットワークを介して制御部へ伝達することができる。また、第2信号の性状もまた、上述した第1信号と同様に、自車両に搭載される車載ネットワークのプロトコルに準じて適宜定めることができる。
〈動作〉
図8は、第3装置が備える障害物検出部110の起動後に実行される作動状態通知ルーチンの一例を示すフローチャートである。障害物検出部110が起動して当該ルーチンが開始されると、CPUは、ステップS221において、障害物検出部110が正常に作動することができる状態にあるか否かを判定する。障害物検出部110が正常に作動することができる状態にある場合、CPUはステップS221において「Yes」と判定し、次のステップS222へと処理を進め、所定の第2信号を制御部130に対して送信する。一方、障害物検出部110が正常に作動することができる状態にない場合は、CPUはステップS221において「No」と判定し、当該ルーチンを一旦終了する。
上記のような作動状態通知ルーチンは、障害物検出部110としての機能を実現するECUが備えるCPUにより所定の間隔にて繰り返し実行されるようになっている。従って、障害物検出部110が起動された後、正常に作動することができる状態に到達するまでの期間中は第2信号が制御部130に対して送信されず、正常に作動することができる状態に到達すると第2信号が制御部130に対して送信されるようになる。
一方、図9は、第3装置が備える制御部130において実行される降車支援ルーチンの一例を示すフローチャートである。この例においては、自車両の周辺に存在する障害物が検出されているか否かを判定するステップS102の直前に、障害物検出部110から第2信号が受信されているか否かを判定するステップS121が追加されている。
ステップS121において、障害物検出部110から第2信号が受信されている場合、CPUは「Yes」と判定し、次のステップS102乃至S104に処理を進める。即ち、障害物検出部110が正常に作動している場合は、上述した通常制御(領域N)を実行する。一方、障害物検出部110から第1信号が受信されていない場合、CPUは「No」と判定し、ステップS102をスキップしてステップS103へと処理を進める。即ち、障害物検出部110が正常に作動していない場合は、障害物検出部110による障害物の検出の有無に拘わらず降車制限動作を降車制限部120に実行させる制御(即ち、強制制御)を実行する。尚、上述したように、通常制御による降車制限動作と強制制御による降車制限動作とは、例えば警報としての音、光、振動及び/又は表示等が異なっていてもよい。
〈効果〉
以上のように、第3装置によれば、第2信号が受信されない期間中は強制制御が実行される。即ち、障害物検出部110が正常に作動することができる状態に到達していない期間中は障害物検出部110による障害物の検出の有無に拘わらず降車制限部120によって降車制限動作が実行される。従って、障害物検出部110が正常に作動することができる状態に到達していないために自車両の周辺に障害物が存在しているにも拘わらず当該障害物を正常に検出することができないことに起因して自車両からの乗員の降車時における安全性が低下する可能性を低減することができる。即ち、自車両からの乗員の降車時における安全性をより確実に高めることができる。
ところで、何等かの異常(例えば、CAN等の車載ネットワークの通信不良等)に起因して、障害物検出部110と制御部130との間において正常に信号を送受信することができない状況も想定される。このような場合、上述したように障害物検出部110が正常に作動していないことを示す第1信号が受信されることを条件として強制制御を実行する第2装置においては、障害物検出部が正常に作動していないにも拘わらず第1信号を受信することができず、障害物を正常に検出することができない虞がある。
しかしながら、第3装置においては、上述したように第2信号が受信されない期間中は強制制御が実行される。従って、上記のように何等かの異常に起因して障害物検出部110による第2信号の発信及び/又は制御部130による第2信号の受信が不可能となった場合においても強制制御が実行される。即ち、第3装置によれば、上述したように障害物検出部が正常に作動していないことを示す第1信号が受信されることを条件として強制制御を実行する第2装置に比べて、自車両からの乗員の降車時における安全性を更により確実に高めることができる。
《第4実施形態》
以下、図面を参照しながら本発明の第4実施形態に係る降車支援装置(以降、「第4装置」と称呼される場合がある。)について説明する。
上述したように、第2装置においては、障害物検出部が正常に作動することができる状態にはない期間中は障害物検出部から制御部に対して第1信号が送信され、第1信号が受信される期間中は強制制御が実行される。一方、第3装置においては、障害物検出部が正常に作動することができる状態にある期間中は障害物検出部から制御部に対して第2信号が送信され、第2信号が受信されない期間中は強制制御が実行される。
しかしながら、障害物検出部が正常に作動することができる状態にあるか否かを障害物検出部から制御部に伝達するための手法は上記に限定されない。例えば、上述したように障害物検出部が正常に作動していないことを示す第1信号に加えて、障害物検出部が正常に作動していることを示す第2信号をも利用して、障害物検出部が正常に作動することができる状態にあるか否かを障害物検出部から制御部に伝達することもできる。
〈構成〉
そこで、第4装置は、上述した第1装置であって、障害物検出部は、起動後に正常に作動することができる状態にはない期間中は所定の第1信号を制御部に対して送信し、起動後に正常に作動することができる状態にある期間中は所定の第2信号を制御部に対して送信するように構成されている。更に、制御部は、第2信号が受信される期間中は通常制御を実行し、第1信号が受信される期間中は強制制御を実行するように構成されている。上述したように、強制制御とは、障害物検出部による障害物の検出の有無に拘わらず降車制限動作を降車制限部に実行させる制御である。
障害物検出部が正常に作動することができる状態にあるか否かについては、上述したように、例えば、障害物検出部が備える自己診断機能等を利用して判定することができる。第1信号及び第2信号は、上述したように、例えばCAN等の車載ネットワークを介して制御部へ伝達することができる。また、第1信号及び第2信号の性状もまた、上述したように、自車両に搭載される車載ネットワークのプロトコルに準じて適宜定めることができる。
〈動作〉
図10は、第4装置が備える障害物検出部110の起動後に実行される作動状態通知ルーチンの一例を示すフローチャートである。障害物検出部110が起動して当該ルーチンが開始されると、CPUは、ステップS231において、障害物検出部110が正常に作動することができる状態にあるか否かを判定する。障害物検出部110が正常に作動することができる状態にはない場合、CPUはステップS231において「No」と判定し、次のステップS322へと処理を進め、所定の第1信号を制御部130に対して送信し、当該ルーチンを一旦終了する。一方、障害物検出部110が正常に作動することができる状態にある場合は、CPUはステップS231において「Yes」と判定し、次のステップS233へと処理を進め、所定の第2信号を制御部130に対して送信し、当該ルーチンを一旦終了する。
上記のような作動状態通知ルーチンは、障害物検出部110としての機能を実現するECUが備えるCPUにより所定の間隔にて繰り返し実行されるようになっている。従って、障害物検出部110が起動された後、正常に作動することができる状態に到達するまでの期間中は第1信号が制御部130に対して送信され、正常に作動することができる状態に到達すると第2信号が制御部130に対して送信されるようになる。
一方、図11は、第4装置が備える制御部130において実行される降車支援ルーチンの一例を示すフローチャートである。この例においては、自車両の周辺に存在する障害物が検出されているか否かを判定するステップS102の直前に、障害物検出部110から第1信号が受信されているか否かを判定するステップS131及び障害物検出部110から第2信号が受信されているか否かを判定するステップS132が追加されている。
ステップS132において、障害物検出部110から第2信号が受信されている場合、CPUは「Yes」と判定し、次のステップS102乃至S104に処理を進める。即ち、障害物検出部110が正常に作動している場合は、上述した通常制御(領域N)を実行する。一方、障害物検出部110から第2信号が受信されていない場合、CPUは「No」と判定し、次のステップS131に処理を進める。
ステップS131において、障害物検出部110から第1信号が受信されている場合、CPUは「Yes」と判定し、ステップS102をスキップしてステップS103へと処理を進める。即ち、障害物検出部110が正常に作動していない場合は、障害物検出部110による障害物の検出の有無に拘わらず降車制限動作を降車制限部120に実行させる制御(即ち、強制制御)を実行する。尚、上述したように、通常制御による降車制限動作と強制制御による降車制限動作とは、例えば警報としての音、光、振動及び/又は表示等が異なっていてもよい。ステップS131において、障害物検出部110から第1信号が受信されていない場合は、CPUは「No」と判定し、当該ルーチンを一旦終了する。また、図16に示した例とは逆に、第1信号が受信されているか否かを判定するステップS131を、障害物検出部110から第2信号が受信されているか否かを判定するステップS132の前に実行するようにしてもよい。
〈効果〉
以上のように、第4装置においては、障害物検出部110が正常に作動していることを示す第2信号が受信される期間中は通常制御が実行され、障害物検出部110が正常に作動していないことを示す第1信号が受信される期間中は強制制御が実行される。従って、第4装置によれば、障害物検出部110が正常に作動しているか否かにより確実に対応して降車制限部120による降車制限動作の実行を制御することができる。即ち、自車両からの乗員の降車時における安全性をより確実に高めることができる。
〈変形例4-1〉
ところで、上述した第4装置においては、障害物検出部110が正常に作動していることを示す第2信号が受信される期間中は通常制御が実行され、障害物検出部110が正常に作動していないことを示す第1信号が受信される期間中は強制制御が実行される。第1信号及び第2信号の何れも受信されない場合、図11に示した例においては、特段の処理を実行すること無く降車支援ルーチンが一旦終了されている。
しかしながら、上述したように、第1信号は障害物検出部110が正常に作動していないことを示す信号であり、第2信号は障害物検出部110が正常に作動していることを示す信号である。従って、障害物検出部110から制御部130が第1信号及び第2信号の何れも受信することができない場合、第4装置において何等かの異常(例えば、障害物検出部110の故障及びCAN等の車載ネットワークの通信不良等)が生じている可能性がある。乗員の降車時の安全を確保するという観点からは、このような場合に特段の処理を実行すること無く降車支援ルーチンを終了することは必ずしも望ましくない。
そこで、変形例4-1に係る第4装置においては、第1信号及び第2信号の何れも受信されない期間中は強制制御を実行するように制御部が構成される。
図12は、変形例4-1に係る第4装置が備える制御部において実行される降車支援ルーチンの一例を示すフローチャートである。上述した図11に示したフローチャートにおいては、ステップS131において障害物検出部110から第1信号が受信されていない場合は、CPUは「No」と判定し、当該ルーチンを一旦終了する。一方、図12に示したフローチャートにおいては、ステップS131において障害物検出部110から第1信号が受信されていない場合は、CPUは「No」と判定し、ステップS102をスキップしてステップS103へと処理を進める。この点を除き、図12に示したフローチャートによって表される降車支援ルーチンは、図11に示したフローチャートによって表される降車支援ルーチンと同じである。
上記のように、変形例4-1に係る第4装置においては、障害物検出部110から制御部130が第1信号及び第2信号の何れも受信することができない場合もまた、障害物検出部110による障害物の検出の有無に拘わらず降車制限動作を降車制限部120に実行させる制御(即ち、強制制御)が実行される。従って、第4装置における何等かの異常に起因して障害物検出部110から制御部130が第1信号及び第2信号の何れも受信することができない場合においても、自車両の乗員に注意を喚起して、降車時の安全を確保することができる。
〈変形例4-2〉
ところで、上述したように、通常制御による降車制限動作と強制制御による降車制限動作とは、例えば警報としての音、光、振動及び/又は表示等が異なっていてもよい。また、変形例4-1に係る第4装置において、第1信号が受信される期間中(ステップS131:Yes)に実行される強制制御による降車制限動作と第1信号及び第2信号の何れも受信されない期間中(ステップS131:No)に実行される強制制御による降車制限動作とは、例えば警報としての音、光、振動及び/又は表示等が異なっていてもよい。
特に、障害物検出部110から制御部130が第1信号及び第2信号の何れも受信することができない場合は、上述したように、第4装置において何等かの異常(例えば、障害物検出部110の故障及びCAN等の車載ネットワークの通信不良等)が生じている可能性がある。
そこで、変形例4-2に係る第4装置は、検出異常警報部を更に備える。検出異常警報部は、障害物検出部が正常に作動していないことを示す警報である検出異常警報を発する動作である検出異常警報動作を実行するように構成されている。検出異常警報の具体例としては、上述した警報動作によって発せられる「自車両が備えるドアについての警報」と同様の例を挙げることができる。但し、障害物検出部が正常に作動していないことを自車両の乗員に報知するという検出異常警報の目的に照らせば、「自車両が備えるドアについての警報」とは区別可能な警報が検出異常警報として選択されるべきである。
更に、第1信号及び第2信号の何れも受信されない期間中は、強制制御に加えて、検出異常警報動作を検出異常警報部に実行させる制御である異常警報制御を実行するように制御部が構成される。上述したように、「自車両が備えるドアについての警報」とは区別可能な警報が検出異常警報として選択されるので、たとえ強制制御による降車制限動作として上述した警報動作が選択されている場合であっても、自車両の乗員は降車制限動作と検出異常警報動作とを区別して認識することができる。
図13は、変形例4-2に係る第4装置が備える制御部において実行される降車支援ルーチンの一例を示すフローチャートである。この例においては、障害物検出部110から第1信号が受信されているか否かを判定するステップS131と降車制限動作を降車制限部120に実行させるステップS103との間に、検出異常警報動作を検出異常警報部に実行させるステップS140が介在している。この点を除き、図13に示したフローチャートによって表される降車支援ルーチンは、図12に示したフローチャートによって表される降車支援ルーチンと同じである。
上記のように、変形例4-2に係る第4装置においては、障害物検出部110から制御部130が第1信号及び第2信号の何れも受信することができない場合は、障害物検出部110による障害物の検出の有無に拘わらず降車制限動作を降車制限部120に実行させる制御(即ち、強制制御)に加えて、検出異常警報動作を検出異常警報部に実行させる制御(即ち、異常警報制御)が実行される。従って、第4装置における何等かの異常に起因して障害物検出部110から制御部130が第1信号及び第2信号の何れも受信することができない場合は、自車両からの乗員の降車時の安全を確保するのみならず、第4装置において何等かの異常(例えば、障害物検出部110の故障及びCAN等の車載ネットワークの通信不良等)が生じている可能性があることを乗員に報知することができる。
《第5実施形態》
以下、図面を参照しながら本発明の第5実施形態に係る降車支援装置(以降、「第5装置」と称呼される場合がある。)について説明する。
上述したように、本発明の第2実施形態乃至第4実施形態に係る降車支援装置(第2装置乃至第4装置)においては、障害物検出部110が正常に作動することができる状態にはない期間中は、障害物検出部による障害物の検出の有無に拘わらず降車制限動作を降車制限部に実行させる制御(強制制御)が実行される。当該期間は、典型的には、制御部130によって上述した再開制御が実行されて障害物検出部110及び降車制限部120が起動されてから障害物検出部110を構成する検出手段(例えば、レーダ、超音波センサ及びイメージセンサ等)が正常に作動することができる状態に到達するまでに要する期間(例えば、1秒間未満)と一致する筈である。
ところが、現実には、何等かの異常により、上記期間の長さに相当する時間が経過しても障害物検出部110が正常に作動することができる状態に到達することができない場合がある。このような異常の具体例としては、例えば障害物検出部110が備える検出手段(例えば、レーダ、超音波センサ及びイメージセンサ等)の汚れ及び故障並びにCAN等の車載ネットワークの断線及び接触不良等に起因する通信不良等を挙げることができる。
上記のように何等かの異常により所定の期間が経過しても障害物検出部110が正常に作動することができる状態に到達することができない場合、第2装置乃至第4装置においては強制制御が長期間に亘って実行されることとなる。その結果、降車支援が必要とされない場合であっても降車制限動作が実行されて乗員に不快感を与えたり不要な電力を消費したりする虞がある。
〈構成〉
そこで、第5装置は、上述した第2装置乃至第4装置の何れかの降車支援装置であって、強制制御が継続して実行されている期間の長さが所定の閾値よりも長くなった場合は降車制限動作を解除するように制御部が構成されている。所定の閾値は、例えば、障害物検出部110及び降車制限部120が起動されてから障害物検出部110を構成する検出手段(例えば、レーダ、超音波センサ及びイメージセンサ等)が正常に作動することができる状態に到達するまでに要する期間(例えば、1秒間未満)等に基づいて設定することができる。
〈動作〉
図14は、第5装置が備える制御部130において実行される降車支援ルーチンの1つの例を示すフローチャートである。この例に示す第5装置においては、図7に示した降車支援ルーチンを実行する第2装置に本実施形態が適用されている。具体的には、障害物検出部110から第1信号が受信されているか否かを判定するステップS111と降車制限動作を降車制限部120に実行させるステップS103との間に、強制制御による降車制限動作が継続して実行されている期間(強制制御期間)の長さPf(この例においては、第1信号が継続的に受信されている状態が継続している期間の長さ)が所定の閾値Pthよりも長いか否かを判定するステップS150が介在している。この点を除き、図14に示したフローチャートによって表される降車支援ルーチンは、図7に示したフローチャートによって表される降車支援ルーチンと同じである。
強制制御期間の長さPfが閾値Pth以下である場合、CPUはステップS150において「No」と判定し、次のステップS103へと処理を進める。即ち、CPUは、障害物検出部110による障害物の検出の有無に拘わらず降車制限動作を降車制限部120に実行させる制御(即ち、強制制御)を実行し、当該ルーチンを一旦終了する。一方、強制制御期間の長さPfが閾値Pthよりも長い場合、CPUはステップS150において「Yes」と判定し、次のステップS104へと処理を進め、降車制限動作が実行されている場合はこれを解除し、当該ルーチンを一旦終了する。
次に、図15は、第5装置が備える制御部130において実行される降車支援ルーチンのもう1つの例を示すフローチャートである。この例に示す第5装置においては、図9に示した降車支援ルーチンを実行する第3装置に本実施形態が適用されている。具体的には、障害物検出部110から第2信号が受信されているか否かを判定するステップS121と降車制限動作を降車制限部120に実行させるステップS103との間に、強制制御期間の長さPf(この例においては、第2信号が受信されない状態が継続している期間の長さ)が所定の閾値Pthよりも長いか否かを判定するステップS150が介在している。この点を除き、図15に示したフローチャートによって表される降車支援ルーチンは、図9に示したフローチャートによって表される降車支援ルーチンと同じである。
強制制御期間の長さPfが閾値Pth以下である場合、CPUはステップS150において「No」と判定し、次のステップS103へと処理を進める。即ち、CPUは、障害物検出部110による障害物の検出の有無に拘わらず降車制限動作を降車制限部120に実行させる制御(即ち、強制制御)を実行し、当該ルーチンを一旦終了する。一方、強制制御期間の長さPfが閾値Pthよりも長い場合、CPUはステップS150において「Yes」と判定し、次のステップS104へと処理を進め、降車制限動作が実行されている場合はこれを解除し、当該ルーチンを一旦終了する。
次に、図16は、第5装置が備える制御部130において実行される降車支援ルーチンの更にもう1つの例を示すフローチャートである。この例に示す第5装置においては、図11に示した降車支援ルーチンを実行する第4装置に本実施形態が適用されている。具体的には、障害物検出部110から第1信号が受信されているか否かを判定するステップS131と降車制限動作を降車制限部120に実行させるステップS103との間に、強制制御期間の長さPf(この例においては、第1信号が受信されている状態が継続している期間の長さ)が所定の閾値Pthよりも長いか否かを判定するステップS150が介在している。この点を除き、図16に示したフローチャートによって表される降車支援ルーチンは、図11に示したフローチャートによって表される降車支援ルーチンと同じである。
強制制御期間の長さPfが閾値Pth以下である場合、CPUはステップS150において「No」と判定し、次のステップS103へと処理を進める。即ち、CPUは、障害物検出部110による障害物の検出の有無に拘わらず降車制限動作を降車制限部120に実行させる制御(即ち、強制制御)を実行し、当該ルーチンを一旦終了する。一方、強制制御期間の長さPfが閾値Pthよりも長い場合、CPUはステップS150において「Yes」と判定し、次のステップS104へと処理を進め、降車制限動作が実行されている場合はこれを解除し、当該ルーチンを一旦終了する。
〈効果〉
以上のように、第5装置においては、強制制御期間の長さPfが所定の閾値Pthよりも長くなった場合は降車制限動作を解除するように制御部130が構成されている。従って、第5装置によれば、強制制御による降車制限動作が過度に長い期間に亘って実行されて乗員に不快感を与えたり不要な電力を消費したりする虞を低減することができる。
尚、図14乃至図16に例示した第5装置においては、上述したように、障害物検出部110が正常に作動することができる状態にはない場合(それぞれステップS111:Yes、ステップS121:No、及びステップS131:Yes)、ステップS150において強制制御期間の長さPfが所定の閾値Pthよりも長くなっているか否かを判定する。その後、強制制御期間の長さPfが所定の閾値Pth以下である場合はステップS103において降車制限動作を実行し、強制制御期間の長さPfが所定の閾値Pthよりも長い場合はステップS104において降車制限動作を解除する。
しかしながら、障害物検出部110が正常に作動することができる状態にはない場合に先ず降車制限動作を実行した後に強制制御期間の長さPfが所定の閾値Pthよりも長くなっているか否かを判定し、強制制御期間の長さPfが所定の閾値Pthよりも長い場合はステップS104において降車制限動作を解除するようにしてもよい(詳しくは、後述する実施例を参照)。
ここで、本発明の1つの実施例に係る降車支援装置(以降、「実施例装置」と称呼される場合がある。)の具体例につき、図面を参照しつつ、以下に詳しく説明する。
〈構成〉
図17は、実施例装置の構成の一例を示す模式的なブロック図である。実施例装置101は、障害物検出部111としてのBSMレーダと、降車制限部121としての警報装置及びドアロック装置と、制御部131としてのボデーECUと、を備える降車支援装置である。制御部131(ボデーECU)は、障害物検出部111によって障害物が検出されている場合は少なくとも障害物に最も近いドアについて降車制限動作(警報及びドアロック)を降車制限部121に実行させる(通常制御を実行する)ように構成されている。
更に、実施例装置101においては、自車両の乗員によるアンラッチスイッチ(アンラッチSW)をオンする操作を降車動作(降車しようとする動作)として検出する。即ち、実施例装置101は、アンラッチSWを降車動作検出部141として備える。加えて、制御部131は、障害物検出部111及び/又は降車制限部121が稼働していない状態において降車動作検出部141によって降車動作が検出された場合は障害物検出部111及び降車制限部121を起動させる(再開制御を実行する)ように構成されている。
障害物検出部111は、自車両のイグニッションスイッチがオフされた後にスリープ状態となり制御部131から送信された降車動作検出信号を受信したときに再開制御による起動処理(復帰処理)を実行することができるように構成されている。更に、障害物検出部111は、復帰処理後の作動状態に対応する信号を制御部131に対して送信するように構成されている。加えて、障害物検出部111は、正常に作動することができる状態に到達した後、自車両の周辺に存在する障害物の有無を示す信号である障害物検出信号を制御部131に対して送信するように構成されている。
〈動作〉
図18は、障害物検出部111が備えるECUによって実行される再開制御及びそれ以降の処理の流れの一例を示すフローチャートである。このフローチャートには、図4に示した再開制御に対応するステップS201A、S201B及びS202、図10に示した作動状態通知ルーチンに対応するステップS231乃至S233、及び自車両の周辺に存在する障害物の有無を示す障害物検出信号を制御部に対して送信するステップS241乃至S243が含まれている。
スリープ状態にある障害物検出部111としての機能を実現するECUが備えるCPUは、ステップS201Aにおいて降車動作検出信号を制御部131から受信し、次のステップS201Bにおいて降車動作が検出されたか否かを判定する。具体的には、CPUは、ステップS201AにおいてアンラッチSWの操作に対応する信号(アンラッチSW信号)を制御部131から受信する。次に、CPUは、ステップS201Bにおいて、当該信号が「アンラッチSWがオンされたこと(アンラッチSW=ON)」を示す信号(即ち、降車動作検出信号)であるか否かを判定する。即ち、ステップS201A及びS201Bは、図4に示したフローチャートにおけるステップS201に相当する。
制御部131から受信された信号が「アンラッチSW=ON」を示す信号ではない場合(即ち、降車動作検出信号ではない場合)、CPUはステップS201Bにおいて「No」と判定し、ステップS201Aへと処理を戻す。一方、制御部131から受信された信号が「アンラッチSW=ON」を示す信号である場合は、CPUはステップS201Bにおいて「Yes」と判定し、次のステップS202へと処理を進め、障害物検出部111の起動処理(復帰処理)を実行する。図示しないが、降車制限部121の起動処理(復帰処理)についても同様である。
次に、CPUは、ステップS231に処理を進め、障害物検出部111としてのBSMレーダが未だ正常に作動することができない状態である「未定状態」にあるか否かを判定する。障害物検出部111が未定状態にある場合、CPUはステップS231において「Yes」と判定し、次のステップS232へと処理を進める。CPUは、ステップS232において障害物検出部111が未定状態にあることを示す信号(第1信号)を制御部131に対して送信し、ステップS231へと処理を戻す。一方、障害物検出部111が正常に作動することができる状態にある場合は、CPUはステップS231において「No」と判定し、次のステップS233へと処理を進める。CPUは、ステップS233において障害物検出部111が正常に作動することができる状態にあることを示す信号(第2信号)を制御部131に対して送信し、次のステップS241へと処理を進める。
ステップS241において、CPUは、例えば、自車両から所定の距離以内に存在する物体、動物、歩行者、及び車両、並びに所定の時間内に自車両から所定の距離以内に到達すると予測される接近物等の障害物が自車両の周辺に存在するか否かを検出する。自車両の周辺に存在する障害物が検出される場合、CPUはステップS241において「Yes」と判定し、次のステップS242へと処理を進め、自車両の周辺に障害物が存在することを示す信号(第3信号)を制御部131に対して送信する。一方、自車両の周辺に存在する障害物が検出されない場合、CPUはステップS241において「No」と判定し、次のステップS243へと処理を進め、自車両の周辺に障害物が存在しないことを示す信号(第4信号)を制御部131に対して送信する。
図18に示したフローチャートにおいては、上述したように、制御部131から受信された信号が「アンラッチSW=ON」を示す信号ではない場合(即ち、降車動作検出信号ではない場合)、CPUはステップS201Bにおいて「No」と判定し、ステップS201Aへと処理を戻す。また、障害物検出部111が未定状態にある場合、CPUはステップS231において「Yes」と判定し、次のステップS232において第1信号を制御部131に対して送信し、ステップS231へと処理を戻す。しかしながら、CPUは、このように前のステップへと処理を戻すのではなく、例えば図4及び図10等に示したように当該ルーチンを一旦終了し、当該ルーチンを所定の間隔にて繰り返し実行してもよい。
図19は、実施例装置101が搭載される車両のボデーECUによって実行される降車支援ルーチンの一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、図14に示した降車支援ルーチンに対応するものである。但し、変形例1-1に係る第1装置100について図3に示した降車支援ルーチンと同様に、当該ボデーECUによって実行される再開制御は、降車動作が検出されたか否かを判定するステップS105と降車動作検出信号を障害物検出部111に対して送信するステップS106’とからなる。即ち、障害物検出部111の起動処理(復帰処理)は上述したように障害物検出部111が備えるECUによって実行される。図示しないが、降車制限部121の起動処理(復帰処理)についても同様である。
更に、図14に示した降車支援ルーチンにおいては、上述したように障害物検出部110が正常に作動することができる状態にはない場合(未定状態にある場合)にステップS150において強制制御期間の長さPfが所定の閾値Pthよりも長くなっているか否かを判定する。その後、強制制御期間の長さPfが所定の閾値Pth以下である場合はステップS103において降車制限動作を実行し、強制制御期間の長さPfが所定の閾値Pthよりも長い場合はステップS104において降車制限動作を解除する。
しかしながら、実施例装置について図19に示した降車支援ルーチンにおいては、障害物検出部111が未定状態にある場合に先ず降車制限動作を実行した後に強制制御期間の長さPfが所定の閾値Pthよりも長くなっているか否かを判定する。その後、強制制御期間の長さPfが所定の閾値Pthよりも長い場合はステップS104において降車制限動作を解除する。
具体的には、ボデーECUが備えるCPUは、ステップS105において、降車動作検出部140によって降車動作(自車両の乗員が降車しようとする動作)が検出されたか否かを判定する。実施例装置101においては、CPUは、降車動作検出部141としてのアンラッチSWがオンされたか否かを判定する。アンラッチSWがオンされない場合、CPUはステップS105において「No」と判定し、当該ルーチンの先頭へと処理を戻しステップS105を繰り返し実行する。一方、アンラッチSWがオンされた場合、CPUは次のステップS106’へと処理を進め、「アンラッチSWがオンされたこと(アンラッチSW=ON)」を示す信号(降車動作検出信号)を障害物検出部111及び降車制限部121に対して送信する。このようにして送信された降車動作検出信号は、図18に示したフローチャートにおけるステップS201Bにおける判定に利用される。
次に、CPUは、ステップS130に処理を進め、障害物検出部111としてのBSMレーダの作動状態を示す信号を受信する。この信号は、図18に示したフローチャートにおけるステップS232又はS233においてBSMレーダから送信される信号である。更に、CPUは次のステップS131に処理を進め、ステップS130において受信された信号が第1信号であるか否かを判定する。上述したように、第1信号はBSMレーダが未だ正常に作動することができない「未定状態」にあることを示す信号である。
ステップS130において受信された信号が第1信号ではない場合、CPUはステップS131において「No」と判定し、次のステップS102’へと処理を進め、障害物検出部111から送信された障害物検出信号(第3信号又は第4信号)を受信する。次に、CPUは、ステップS102に処理を進め、障害物検出部111によって自車両の周辺に存在する障害物が検出されているか否かを判定する。実施例装置101においては、CPUは、ステップS102’において障害物検出部111から受信された障害物検出信号が第3信号(即ち、自車両の周辺に障害物が存在することを示す信号)であるか否かを判定する。
障害物が検出されていない場合、CPUはステップS102において「No」と判定し、次のステップS104へと処理を進め、降車制限部121によって降車制限動作が実行されている場合はこれを解除する。これにより、自車両の乗員によりアンラッチSWがオンされたことに起因するドアのアンラッチ及び/又は開放動作が実行される。一方、障害物が検出されている場合、CPUはステップS102において「Yes」と判定し、次のステップS103へと処理を進め、降車制限動作を降車制限部121に実行させる。
ところで、ステップS130において受信された信号が第1信号である場合、CPUはステップS131において「Yes」と判定し、次のステップS103’へと処理を進め、降車制限動作を降車制限部121に実行させる(強制制御を実行する)。即ち、BSMレーダが未だ正常に作動することができない「未定状態」にある場合は、障害物の検出の有無に拘わらず自車両の乗員による降車動作に基づくドア開放動作を中断する。次に、CPUは、ステップS150に処理を進め、強制制御による降車制限動作が継続して実行されている期間(強制制御期間)の長さPf(この例においては、第1信号が継続的に受信されている状態が継続している期間の長さ)が所定の閾値Pthよりも長いか否かを判定する。
強制制御期間の長さPfが閾値Pthよりも長くなっている場合、CPUはステップS150において「Yes」と判定し、次のステップS104’へと処理を進め、降車制限部121によって実行されている降車制限動作を解除する。これにより、ステップS103’において降車制限部121に実行させる降車制限動作によって中断されていたドアのアンラッチ及び/又は開放動作が再開される。一方、強制制御期間の長さPfが閾値Pth以下である場合、CPUはステップS150において「No」と判定し、ステップS130へと処理を戻し、障害物検出部111としてのBSMレーダの作動状態を示す信号を再び受信する。これにより、強制制御期間の長さPfが閾値Pthよりも長くなるか又は正常に作動している障害物検出部111から第4信号(即ち、自車両の周辺に障害物が存在しないことを示す信号)が受信されるまでは降車制限部121によって実行されている降車制限動作が継続される。
〈効果〉
以上のように、実施例装置101においては、障害物検出部111及び/又は降車制限部121が稼働していない状態においても、降車動作検出部141によって降車動作が検出された場合は、制御部131によって再開制御が実行されて障害物検出部111及び降車制限部121が起動される(通常制御が実行される)。即ち、自車両の乗員の降車時における安全性をより確実に高めることができる。
また、イグニッションスイッチがオフされる等して障害物検出部111及び/又は降車制限部121が作動を停止した後は、例えばイグニッションスイッチが再びオンされたり降車動作検出部141によって降車動作が検出されて上述した再開制御が実行されたりしない限り、障害物検出部111及び降車制限部121が起動されない。従って、例えば自車両に乗員が搭乗していない場合及び自車両の乗員が降車しようとしていない場合等、降車支援が必要とされない場合に通常制御が実行されて乗員に不快感を与えたり不要な電力を消費したりする虞を低減することができる。即ち、実施例装置101によれば、不要な電力消費を低減しつつ乗員の降車時における安全性をより確実に高めることができる。
更に、実施例装置101によれば、障害物検出部111が未だ正常に作動することができない状態にあることを示す第1信号が受信される期間中は障害物検出部111による障害物の検出の有無に拘わらず降車制限部121によって降車制限動作が実行される。従って、障害物検出部111が正常に作動することができる状態に到達していないために自車両の周辺に障害物が存在しているにも拘わらず当該障害物を正常に検出することができないことに起因して自車両からの乗員の降車時における安全性が低下する可能性を低減することができる。即ち、自車両からの乗員の降車時における安全性をより確実に高めることができる。
加えて、実施例装置101においては、強制制御期間の長さPfが所定の閾値Pthよりも長くなった場合は降車制限動作を解除するように制御部131が構成されている。従って、実施例装置101によれば、強制制御による降車制限動作が過度に長い期間に亘って実行されて乗員に不快感を与えたり不要な電力を消費したりする虞を低減することができる。
以上、本発明を説明することを目的として、特定の構成を有する幾つかの実施形態及び変形例につき、時に添付図面を参照しながら説明してきたが、本発明の範囲は、これらの例示的な実施形態及び変形例に限定されると解釈されるべきではなく、特許請求の範囲及び明細書に記載された事項の範囲内で、適宜修正を加えることが可能であることは言うまでも無い。例えば、目的とする効果が達成される限りにおいて、上述した種々なルーチンを示すフローチャートに含まれるステップの実行順序を変更することができる。
100及び101…降車支援装置、110及び111…障害物検出部、120及び121…降車制限部、130及び131…制御部、140及び141…降車動作検出部。

Claims (10)

  1. 自車両の周辺に存在する障害物を検出するように構成された障害物検出部と、
    前記自車両が備えるドアについての警報を発する動作である警報動作及び/又は前記ドアの開放を制限する動作である開扉制限動作を含む動作である降車制限動作を実行するように構成された降車制限部と、
    前記障害物検出部によって前記障害物が検出されている場合は少なくとも前記障害物に最も近い前記ドアについて前記降車制限動作を前記降車制限部に実行させる制御である通常制御を実行するように構成された制御部と、
    を備える降車支援装置であって、
    前記自車両の乗員が降車しようとする動作である降車動作を検出するように構成された降車動作検出部を更に備え、
    前記制御部は、前記障害物検出部及び/又は前記降車制限部が稼働していない状態において前記降車動作検出部によって前記降車動作が検出された場合は前記障害物検出部及び前記降車制限部を起動させる制御である再開制御を実行するように構成されており、
    前記障害物検出部は、起動後に正常に作動することができる状態にはない期間中は所定の第1信号を前記制御部に対して送信するように構成されており、及び/又は、起動後に正常に作動することができる状態にある期間中は所定の第2信号を前記制御部に対して送信するように構成されており、
    前記制御部は、前記第1信号及び/又は前記第2信号が受信されているか否かに応じて、前記障害物検出部による前記障害物の検出の有無に拘わらず前記降車制限動作を前記降車制限部に実行させる制御である強制制御と前記通常制御とを切り替えて実行するように構成されている、
    降車支援装置。
  2. 請求項1に記載された降車支援装置であって、
    前記障害物検出部は、起動後に正常に作動することができる状態にはない期間中は前記第1信号を前記制御部に対して送信するように構成されており、
    前記制御部は、前記第1信号が受信されない期間中は前記通常制御を実行し、前記第1信号が受信される期間中は前記強制制御を実行するように構成されている、
    降車支援装置。
  3. 請求項1に記載された降車支援装置であって、
    前記障害物検出部は、起動後に正常に作動することができる状態にある期間中は前記第2信号を前記制御部に対して送信するように構成されており、
    前記制御部は、前記第2信号が受信される期間中は前記通常制御を実行し、前記第2信号が受信されない期間中は前記強制制御を実行するように構成されている、
    降車支援装置。
  4. 請求項1に記載された降車支援装置であって、
    前記障害物検出部は、起動後に正常に作動することができる状態にはない期間中は前記第1信号を前記制御部に対して送信し、起動後に正常に作動することができる状態にある期間中は前記第2信号を前記制御部に対して送信するように構成されており、
    前記制御部は、前記第2信号が受信される期間中は前記通常制御を実行し、前記第1信号が受信される期間中は前記強制制御を実行するように構成されている、
    降車支援装置。
  5. 請求項4に記載された降車支援装置であって、
    前記制御部は、前記第1信号及び前記第2信号の何れも受信されない期間中は前記強制制御を実行するように構成されている、
    降車支援装置。
  6. 請求項5に記載された降車支援装置であって、
    前記障害物検出部が正常に作動していないことを示す警報である検出異常警報を発する動作である検出異常警報動作を実行するように構成された検出異常警報部を更に備え、
    前記制御部は、前記第1信号及び前記第2信号の何れも受信されない期間中は前記検出異常警報動作を前記検出異常警報部に実行させる制御である異常警報制御及び前記強制制御を実行するように構成されている、
    降車支援装置。
  7. 請求項乃至請求項6の何れか1項に記載された降車支援装置であって、
    前記制御部は、前記強制制御が継続して実行されている期間の長さが所定の閾値よりも長くなった場合は前記降車制限動作を解除するように構成されている、
    降車支援装置。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載された降車支援装置であって、
    前記降車制限部は、前記警報としての音を発生する装置である音発生装置、前記警報としての光を発生する装置である光発生装置、前記警報としての振動を発生する装置である振動発生装置、並びに前記警報としての画像及び/又は文字を表示する画像表示装置からなる群より選ばれる少なくとも1つの警報装置を含み、
    前記警報動作は、前記警報装置によって前記警報を発する動作を含む、
    降車支援装置。
  9. 請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載された降車支援装置であって、
    前記降車制限部は、前記ドアをロックするか又は前記ドアがロックされている状態を維持する装置であるドアロック装置を含み、
    前記開扉制限動作は、前記ドアロック装置によって前記ドアをロックするか又は前記ドアがロックされている状態を維持する動作を含む、
    降車支援装置。
  10. 請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載された降車支援装置であって、
    前記降車動作検出部は、前記ドアのドアレバーの操作を検出するドアレバーセンサ、前記ドアの電子式ラッチ装置を操作するためのドアスイッチ、前記ドアレバー及び/又は前記ドアスイッチへの前記乗員による接触を検出するタッチセンサ、前記乗員の着座姿勢を検出する着座センサ、並びに前記乗員の動きを検出するモーションセンサからなる群より選ばれる少なくとも1つの検出装置を含み、当該検出装置から出力される信号に基づいて前記降車動作を検出するように構成されている、
    降車支援装置。
JP2018212057A 2018-11-12 2018-11-12 降車支援装置 Active JP7167647B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018212057A JP7167647B2 (ja) 2018-11-12 2018-11-12 降車支援装置
US16/548,078 US11273761B2 (en) 2018-11-12 2019-08-22 Vehicle exit assist apparatus
DE102019123635.5A DE102019123635B4 (de) 2018-11-12 2019-09-04 Fahrzeugausstiegsassistenzvorrichtung
CN201911093610.XA CN111169377B (zh) 2018-11-12 2019-11-11 下车辅助装置
US17/576,163 US11639133B2 (en) 2018-11-12 2022-01-14 Vehicle exit assist apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018212057A JP7167647B2 (ja) 2018-11-12 2018-11-12 降車支援装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020078959A JP2020078959A (ja) 2020-05-28
JP7167647B2 true JP7167647B2 (ja) 2022-11-09

Family

ID=70469425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018212057A Active JP7167647B2 (ja) 2018-11-12 2018-11-12 降車支援装置

Country Status (4)

Country Link
US (2) US11273761B2 (ja)
JP (1) JP7167647B2 (ja)
CN (1) CN111169377B (ja)
DE (1) DE102019123635B4 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7167647B2 (ja) 2018-11-12 2022-11-09 トヨタ自動車株式会社 降車支援装置
CN111422127A (zh) * 2019-04-25 2020-07-17 法国圣戈班玻璃公司 车门防撞预警系统、车窗玻璃结构以及车门防撞预警方法
JP7125239B2 (ja) * 2019-07-31 2022-08-24 トヨタ自動車株式会社 車両の注意喚起装置
US11176820B2 (en) * 2019-12-02 2021-11-16 Toyota Motor North America, Inc. Host vehicle warning systems and methods
US11847833B2 (en) * 2020-02-12 2023-12-19 Strattec Security Corporation Broad coverage non-contact obstacle detection
CN115547082A (zh) * 2020-06-04 2022-12-30 北京航迹科技有限公司 一种周边车辆提醒方法、装置、电子设备及存储介质
JP7422018B2 (ja) 2020-06-29 2024-01-25 本田技研工業株式会社 車両制御システム、及び車両制御方法
EP3960537B1 (en) 2020-08-31 2024-06-19 Iveco France S.A.S. Public transport road vehicle comprising a door control system
JP2022081043A (ja) * 2020-11-19 2022-05-31 トヨタ自動車株式会社 降車支援装置
JP7491208B2 (ja) 2020-12-22 2024-05-28 トヨタ自動車株式会社 降車動作判定装置、車両、降車動作判定法及びプログラム
FR3128730B1 (fr) * 2021-11-03 2024-03-01 Psa Automobiles Sa Procédé de sécurisation de l’ouverture automatique d’un ouvrant motorisé de véhicule automobile et véhicule automobile comprenant un tel procédé
CN114183031B (zh) * 2021-12-07 2024-03-12 广州小鹏自动驾驶科技有限公司 一种充电口盖开启方法、装置、系统及车辆
DE102022132135A1 (de) 2022-12-05 2024-06-06 Valeo Schalter Und Sensoren Gmbh Ansteuern einer sensoreinrichtung

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011113366A (ja) 2009-11-27 2011-06-09 Fujitsu Ten Ltd 接近物検知装置、接近物検知システム、および、接近物検知方法
JP4866314B2 (ja) 2007-08-06 2012-02-01 パナソニック株式会社 電子ミラー電源制御システム
JP2012116348A (ja) 2010-12-01 2012-06-21 Denso Corp 制御装置
JP2017082407A (ja) 2015-10-23 2017-05-18 株式会社デンソー 車両ドア制御システム
WO2018109925A1 (ja) 2016-12-16 2018-06-21 三菱電機株式会社 車両ドア衝突防止装置および車両ドア衝突防止方法

Family Cites Families (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4840183B1 (ja) 1969-09-26 1973-11-29
US4667195A (en) 1983-04-26 1987-05-19 Nippon Soken, Inc. Rear monitor system triggered by occupant leaving the vehicle
JPS59200400A (ja) * 1983-04-26 1984-11-13 株式会社日本自動車部品総合研究所 自動車用後方監視装置
US5079538A (en) * 1987-04-24 1992-01-07 Specific Cruise Systems, Inc. Automobile intruder alarm system
US6737975B2 (en) * 2001-08-27 2004-05-18 Mark S. Pelletier Motor vehicle occupancy and high temperature alarm module
DE502004004875D1 (de) * 2003-02-17 2007-10-18 Siemens Ag Verfahren und vorrichtung zur vermeidung von personen- und sachschäden durch kraftfahrzeugtüren
US20050085972A1 (en) * 2003-10-16 2005-04-21 International Business Machines Corporation Door opening limit control system
CN1689876A (zh) * 2004-04-23 2005-11-02 蔡志宜 汽车开门防撞系统
US7192172B1 (en) * 2005-09-08 2007-03-20 K.W. Muth Company, Inc. Visual warning device
JP4840183B2 (ja) 2007-02-16 2011-12-21 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 ドアロック制御方法及びドアロック操作装置
US20080218381A1 (en) * 2007-03-05 2008-09-11 Buckley Stephen J Occupant exit alert system
US10223915B2 (en) * 2011-01-29 2019-03-05 Russell Haines System that warns in advance of occupants exiting or entering a parked vehicle
US20130234844A1 (en) * 2012-03-12 2013-09-12 Ford Global Technologies, Llc Door opening warning based on approaching objects
US9424047B2 (en) * 2013-08-05 2016-08-23 Harman International Industries, Incorporated System and methods for an in-vehicle computing system
JP2016124389A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 トヨタ自動車株式会社 車両制動制御装置
JP6115579B2 (ja) * 2015-02-16 2017-04-19 トヨタ自動車株式会社 衝突回避装置
CN105329167B (zh) * 2015-12-11 2016-11-30 安徽工程大学 一种车辆开门预警系统及其安全防护方法
CN105835771A (zh) * 2016-03-29 2016-08-10 南京工程学院 汽车侧门开启防碰撞预警系统及预警方法
JP2018008576A (ja) 2016-07-12 2018-01-18 株式会社Subaru 車両ドア開閉支援システム
US10137903B2 (en) * 2016-08-16 2018-11-27 Uber Technologies, Inc. Autonomous vehicle diagnostic system
JP2018047833A (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 トヨタ自動車株式会社 車両周辺撮影表示装置及び車両周辺撮影表示プログラム
JP6915329B2 (ja) * 2017-03-17 2021-08-04 株式会社アイシン 車両用開閉体制御装置
JP6822303B2 (ja) * 2017-04-28 2021-01-27 トヨタ自動車株式会社 画像表示装置
US10086833B1 (en) * 2017-06-16 2018-10-02 GM Global Technology Operations LLC Automobile door open hazard warning system and methods
US10657818B2 (en) * 2017-11-06 2020-05-19 Nio Usa, Inc. External alert system for vehicle door opening
US10435920B2 (en) * 2018-01-09 2019-10-08 Visteon Global Technologies, Inc. Safety system for preventing a vehicle door from opening into traffic
JP7167647B2 (ja) 2018-11-12 2022-11-09 トヨタ自動車株式会社 降車支援装置
US20210225168A1 (en) * 2020-01-21 2021-07-22 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Systems and methods for assisting occupants to exit a parked vehicle safely

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4866314B2 (ja) 2007-08-06 2012-02-01 パナソニック株式会社 電子ミラー電源制御システム
JP2011113366A (ja) 2009-11-27 2011-06-09 Fujitsu Ten Ltd 接近物検知装置、接近物検知システム、および、接近物検知方法
JP2012116348A (ja) 2010-12-01 2012-06-21 Denso Corp 制御装置
JP2017082407A (ja) 2015-10-23 2017-05-18 株式会社デンソー 車両ドア制御システム
WO2018109925A1 (ja) 2016-12-16 2018-06-21 三菱電機株式会社 車両ドア衝突防止装置および車両ドア衝突防止方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20220134950A1 (en) 2022-05-05
US11273761B2 (en) 2022-03-15
JP2020078959A (ja) 2020-05-28
DE102019123635A1 (de) 2020-05-14
CN111169377A (zh) 2020-05-19
US11639133B2 (en) 2023-05-02
CN111169377B (zh) 2023-04-21
DE102019123635B4 (de) 2024-02-29
US20200148108A1 (en) 2020-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7167647B2 (ja) 降車支援装置
CN110696719A (zh) 车门控制系统、方法、装置及车身控制器
JP2011057134A (ja) 車両緊急停止装置
JP6011791B2 (ja) 車両用後方監視装置
CN111284405B (zh) 下车辅助装置
JP2005062911A (ja) 車両制御装置
CN108407716A (zh) 基于摄像头的汽车侧门主动防碰撞方法及系统
CN111824175A (zh) 车辆控制系统
JP4984521B2 (ja) 車載カメラの制御装置
CN114572141A (zh) 乘员监测系统、乘员遗留提醒方法及相关设备
JP4211562B2 (ja) 車両用周辺監視装置
JP7139889B2 (ja) 車両制御システム
JP2023153353A (ja) 降車支援装置
CN113370925B (zh) 下车辅助装置
JP4918922B2 (ja) 乗員保護装置
JP6143036B2 (ja) 車両用後方監視装置
JP2006007869A (ja) 車両のドア状態制御装置
JP2014031166A (ja) 自動車の安全装置および自動車
JP7345007B1 (ja) 制御装置
JP2010108128A (ja) 警報装置
JP2016009265A (ja) 異常状態報知装置及び異常状態検出装置
JP2022161097A (ja) 車両用制御装置
KR102425632B1 (ko) 차량의 파워 슬라이딩 도어 제어방법
JP2011136679A (ja) 自動車の安全装置および自動車
KR20230131336A (ko) 자율 주행 차량 제어 장치 및 그 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220927

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221010

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7167647

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151